子どもを叱らずに育てられたらいいのに…と多くの親なら思うことです。やさしいママでありたい、寛大な親でありたい、そう思いつつも、現実は毎日怒鳴ってばかりの日々。親たちもそんな自分の行動を反省していることがわかるアンケート結果が出ました。1万2000人の親たちの本音をのぞいてみましょう。Q.お子さまを叱りすぎて反省したこと、ある?1.ある 95.0%2.ない 3.0%3.わからない・どちらとも言えない 2.0%95%の人がお子さまを叱りすぎて反省した経験があると回答しました。親だって人間ですから、いつも冷静に叱れるわけではありません。子育ては毎日が葛藤の日々というのが親の正直な気持ちのようです。■もっとやさしくなれたらいいのに……理想はいつも笑顔のたえないやさしいお母さん。でも、現実は毎日怒ってばかりの怖いお母さん。「いつになったら宿題やるの?」「早く寝なさい!」「ダメって言ってるでしょ」のオンパレードに疲弊している親が多数いました。「寝顔を見ては反省の日々。明日はやさしくしよう、そう思いながら今日も叱る…」(千葉県 30代女性)「あります、あります。言いすぎたな〜と思っているときに、子どもがあやまってくると、一人猛反省します」(宮崎県 40代女性)「後悔の日々です。もっとやさしいママになろうと思えば思うほど、逆のことをしてしまう。でも、周りにはこんなこと相談できないし、しんどいです」(千葉県 30代女性)■大切でかわいい我が子だからこそ叱ってしまう他人の子ならそこまで叱らないことも、自分の子だからこそ強く言いすぎてしまうことも。愛情や心配の裏返しなんですが、子どもにはそれが伝わっているのか不安な面も。親が叱るのは子どもがかわいいからなんです!「逆に『ない』と言い切れる方がいるのが信じられないくらいです。私は日々、罪悪感と葛藤しているので」(千葉県 40代女性)「命がけで産んで育てているかわいい子どもです。叱りすぎることもあると思います。それだけ真剣なんです」(北海道 40代女性)「本気で叱ります。叱りすぎることも多々あります。子どもにも本気は伝わると信じています。危険なことになったときにはいつも怒ります」(茨城県 40代女性)■深呼吸で一度冷静になる子どもが成長すると口も達者になり、痛いところを突いてくることも。そうなるとついつい口げんかのようにヒートアップしてしまいます。怒鳴りたくなったときには、ゆっくり深呼吸をしてから言いたいことを伝えましょう。また、自分とは違う子どもの考えを認める心の広さは必要です。「冷静になったとき、後悔したことがあります。その時は子どもに対し、強く言いすぎてごめんなさいと謝りました。今は怒る前に深呼吸して、冷静な気持ちで話します。子どもを一人の人格として意識するようにしています」(青森県 40代女性)Q.お子さまを叱りすぎて反省したこと、ある?アンケート回答数:12179件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年05月12日新生活が始まり1ヶ月が過ぎましたが、慣れてきたころに連休に入り、日常生活に戻った時に集中力を欠くことも多くなるかもしれません。この時期に関わらず集中して物事に取り組むことは大事なこと。日常生活に取り入れられる集中力アップ法を家庭で取り組んでみましょう!子どもの集中力は思う以上に短い子どもは飽きっぽいと感じる親御さんは多いと思いますが、実際にはどのくらい集中力が続くものでしょうか?幼児期の集中力は年齢プラス1分と言われています。4歳であれば5分ということです。こんなに短いとは驚きですね。これを知らずに「うちの子は集中力がない」と決めつけて、周りの子と比較してはいけません。個人差もありますし、取り組んでいることでも変わってきます。積み木で遊んだり絵本を読んだりするなど、子どもが好きなことをしている時に時間を計って、集中力がどのくらい続くのか確認してみましょう。集中力が長続きする時、なくなる時子どもの集中力はどんな時に長続きし、どんな時になくなるのでしょうか。長続きするのは楽しい時です。さらに同じ遊びをしていても、親と一緒に過ごすことで長い時間続けることができるはずです。親との時間は子どもが「楽しい」と感じ、集中力が続くきっかけとなります。一人で遊んでいても、途中で一緒に本を読むなど、一緒に過ごす時間を増やしてみましょう。逆に集中力がなくなるのは次の3つです。・他のものに興味が移った・外からの刺激で集中力がきれる・心の中で別のものが気になっている急に集中力がなくなったと思ったら、子どもの様子を観察してみましょう。子どもの集中力を高める5つの場面日常のさまざまな場面で子どもの集中力を高めるきっかけはあります。どんな時にどうすればよいのでしょうか。1.身支度をする時子どもの身支度は時間がかかるので、つい親が手を出してしまいがちですが、実は集中して取り組んでいる時間です。常に時間に余裕を持ち、じっと待つようにしましょう。「やって」と言われたら手を貸してもいいですが、全てを手伝うのではなくできるところとできないところを見極めて最低限の手助けに留めましょう。2.「何で?」と聞いた時幼児期には「何で?」「どうして?」という質問攻めに合うことが多いと思います。すぐに答えるのではなく、子どもが内に持っているかもしれない答えをまずは聞いてみましょう。集中してものを考えるという意欲につながります。「どうしてだろうね」と一緒に考えてみる時間も、子どもにとって楽しい時間になります。3.指先を使う時指先を使うことは、器用になるだけではなく集中力も鍛えられます。ビーズ遊びや折り紙など、指先を使う時は親が見本を見せて一緒に取り組みましょう。4.遊ぶ時特に体幹を鍛える遊びをする時は、集中している時です。一本橋や平均台を渡ったりする遊びは、バランスを崩すと失敗してしまうので集中力アップに効果があります。家の中でも布団などで不安定な場所を作り、はいはいで渡らせるなど、工夫してバランスを取る状況を作ることができます。5.遊びを切り上げる時遊びに夢中になっている時に声をかけてしまうと、せっかく続いていた集中力が途切れてしまいます。声をかける際は、集中が途切れた頃を見計らいましょう。一つの目安は、子どもが「ふうっ」と息を吐いた時です。日々のトレーニングで集中力は少しずつアップできます。読み書きや勉強なども子どもが楽しいと思える工夫をしながら、少しづつ取り組ませるようにすると段々集中できるようになります。子どもの集中力の土台を作るのは7歳までと言われています。楽しいことを増やしながら、集中力アップを図りましょう!
2017年05月11日発達障害があると恋愛は難しいと、あきらめていませんか?出典 : 恋愛や結婚は、自分と相手がお互いに思いやりながら関係を築いていく必要があります。そのため楽しさや嬉しさの反面、辛いことや悲しいこともたくさんある、複雑で難しいものです。発達障害がある人は、その特性から対人関係やコミュニケーションに困難を感じることが多くありますが、これは恋愛に関しても多く当てはまります。苦手意識をもっていたり、半ば諦めてしまったりしている人もいるのではないでしょうか。パートナーが発達障害のある人の場合、その特性や個性ゆえに悩んでしまったり不満を抱えてしまったりすることもあるかもしれません。また、発達障害の子どもがいる親は、「自分の子どもに好きな人ができたら、どうなるの?交際、結婚はできるの?」と不安に思ったり、恋に悩む子どもをどう見守ったらよいか迷ったりするかもしれません。こうして見ると、「発達障害があったら恋愛や結婚は難しい?」と思ってしまうかもしれませんが、発達障害がある人で恋愛を楽しんでいたり、幸せな結婚生活を送ったりしている人はたくさんいます。本人やパートナーが少し意識したり、一工夫したりすることで、恋愛や結婚がうまくいくことは十分可能です。発達障害がある人やそのパートナーの、恋愛や結婚でよくある困りごとと解決方法について考えながら、素敵な恋愛ができるコツを一緒に探っていきましょう。発達障害のある人が恋愛で困ることって?出典 : 発達障害のある人は恋愛をするにあたって、具体的にどのようなことに困ったり、難しさを感じたりするのでしょうか。今回は発達障害の中でも、ADHDと自閉症スペクトラム(自閉症・アスペルガー症候群など)を中心に、その特性と恋愛における困りごとをご紹介します。ADHDとは、不注意(集中力がない・忘れっぽい)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(考えずに行動してしまう)の3つの症状がみられる発達障害のことです。この不注意、多動性、衝動性が恋愛においてもうまくいかない原因になっていることがあります。例えば、不注意性ゆえにデートや記念日を忘れて恋人を怒らせてしまう、衝動性ゆえに思いついたら相手に構わず行動したり発言したりしてしまう、というようなことが考えられます。自閉症スペクトラム障害とは、社会的コミュニケーションの困難と限定された反復的な行動や興味、活動が表れる障害のことです。診断基準によっては自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害などの診断名で呼ばれている場合もあります。恋愛をするうえでは、自閉症スペクトラムの症状の一つである、コミュニケーション能力の乏しさが困り感につながることがよくあります。自閉症スペクトラムの人は、相手の気持ちや感情を読み取ったり、目的のない雑談をしたりすることが苦手と感じることが多いと言われています。そのため、恋人の気持ちがわからず無意識に怒らせてしまったり、会話のやりとりがうまくできず、不満を与えてしまったりすることがあります。特定非営利活動法人(NPO法人)東京都自閉症協会恋愛したいと思ったら?発達障害の人が心がけるべきこととは?出典 : では、発達障害のある人が「恋愛をしたい、恋愛関係をうまく続けたい」と思った時、何に気をつければ良いのでしょうか。発達障害がある人が恋愛に関して悩みをもった場合、まずその原因を自分自身で理解することが大切です。自分自身で考えるのはもちろん、わからなかったら誰かに相談しつつ、うまくいかない背景を探ってみましょう。例えば、ADHDの人が「デートを約束した日時や場所を忘れることが多く、恋人に怒られてしまう」と悩んでいるとします。このような場合、ADHDがゆえの自分の特性と、恋愛面の悩みごとを照らし合わせてみましょう。「自分はADHDの不注意性が強く、忘れっぽいところがある。デートの約束をしても時間や場所をすぐ忘れてしまう。だから恋人を待たせ、嫌な気持ちにさせてしまっているんだ」と気づくことができます。困り感の背景にある自分の特性を理解することで「だからうまくいかなかったんだ!」と納得することができます。また、原因が分かれば解決策もおのずと見えてくる場合もあります。自分の中で困り感と特性が結びついたら、それを相手にも伝えてみましょう。自分の特性について相手にも理解してもらうことで、2人で協力して解決していくことができます。先のADHDの人がデートの日時や場所を忘れてしまう、という例の場合、「忘れっぽいのは自分の特性だから、忘れた時に思い出せるように記録を残しておけばよい」と考えることができます。カレンダーに日時や場所を書いておいたり、携帯電話やスマートフォンのリマインダー機能を活用したりして、すぐにデートとその詳細が思い出せるようにするといった工夫をすれば、悩みごとが改善できるかもしれません。また、恋人に「自分には忘れっぽいという特性があって、どうしてもデートの日時や場所を忘れてしまいやすいんだ」と伝えてみることで、「じゃあ当日や直前にもこまめに確認し合おうか」などと、2人で協力して、困り感を補うことが可能です。発達障害、特に自閉症スペクトラム障害の人は、相手の気持ちを読み取ることを難しいと感じている人が多くいます。恋愛をするうえでは、多少なりとも相手の気持ちを感じ取り、行動することが求められます。相手の気持ちになって理解する、ということに苦手意識がある場合、家族や友人など信頼できる人に相談してみましょう。相手の何が分からないのかを話してみると、「相手はこういう気持ちだったからあなたにそんな行動をしたんじゃない?」「あなたのこういうところが嫌だったから怒ったのでは?」などと考えられる相手の気持ちを教えてくれます。最初は相手の気持ちがわからないことが多くても、第三者に相談してみることで相手の気持ちと行動のパターンが見えてきたり、相手の感情を読み取ることを少しずつ習得できたりします。発達障害の子どもが恋愛で困ることは?親はどう接すればいいの?出典 : この記事を見ている人の中には、子どもが発達障害で、将来恋愛や結婚ができるのか不安、という親御さんもいるのではないでしょうか。ここでは、発達障害がある子どもが恋愛で困ること、親にできることをご紹介します。発達障害の有無に関わらず、思春期にさしあたると、異性や恋愛に興味が出てくる子どもがだんだん増えてきます。そのわりに、恋愛におけるマナーやルールは学校で詳しく教えてもらえるものではなく、体験や経験を重ねて自然と学んでいくことを暗に求められています。思春期の子どもは、恋愛がどのように進んでいくのか、相手の気持ちを考えるとはどういうことなのかがまだわかっていないことが考えられます。発達障害がある子どもの場合、周囲とコミュニケーションを苦手とすることが多いので、特にこのような傾向が多いと言えます。そのため、自分が相手のことを「好き」という一方向の気持ちだけで突っ走ってしまうことがあります。例えば、発達障害の子どもがいるご家庭で、子どもの恋愛に関するこんな体験談があったようです。最近告白して相手もOKだったらしく、息子はもうこの世の春だったんですが、何故か彼女が電話をしても全く出ない、LINEをしても既読スルー・・・もう、息子はパニックでずっとイライラしてて、とうとうこの前テレビのリモコンを投げて、それがテレビに当たってしまい壊れてしまいました…恋愛でうまくいかないことが、本人にとってもストレスとなり、家族にあたってしまうなど、家庭でトラブルになってしまうこともあるようです。出典 : 自分の子どもが恋愛で悩んでいる時、親として声をかけてサポートしてあげるべきなのか、それともただそっと見守るだけの方がよいのか迷いますよね。こんな悩みがある親御さんは少なくありません。息子君になにげなく「好きな子いるの?」と聞いたところ、素直に「いるよ」と言われたので、「中学校は忙しいから、そういうことは高校生になってからにしようね」と思わず言ってしまいました。今落ち着いて考えてみると、広汎性で人との付き合いが苦手な部分があるので、付き合ってみるのはどうかと勧めた方が、本人も人付き合いに自信が持てるようになるのかな?なんて思いました。今まで、小学校時代、ずっと問題児で子供だと思っていた息子君が、恋愛について話しているところをみると、やっと中学生になったんだなと実感しました。今後、こういう問題ってどう対処すれば良いのでしょうか?一番大事なことは、子どもが抱いている恋愛感情や恋愛に関する悩みを否定しないということ。そして、子どもの必要に応じて相談に乗ってあげたりアドバイスをしてあげたりするということです。親御さんの中には「うちの子に恋愛なんてできるのだろうか。うまくいかなくて傷つくだけなら止めた方が良いのではないか。」と心配してしまう方もいるかもしれません。恋愛は誰にとっても難しいものです。さらに発達障害の特性ならではの困りごとがあると、恋愛をすることがより難しく、高度なものに感じられるのも無理はありません。ですが、恋愛は相手を思いやったり、人とうまくやるにはどうしたらいいかを学ぶ良い機会であると言えます。もし恋愛に失敗して傷ついたとしても、そのプロセスも子どもを成長させます。自分の思い通りにいかないことを学ぶのも、子どもにとって非常に大事なことなのです。親はまず、子どもが抱く恋愛感情を受け入れてあげましょう。そのうえで、親に相談をしたいのか、気を紛らわせたいのか、それともそっとしておいてほしいのかというような子どものニーズを受け止め、それに合わせたサポートをしていきたいですね。■子どもの相談相手になる発達障害のある子どもの場合、まわりに信頼して話せる同年代の友人がいないことがあります。恋愛に関しては嬉しいことも悲しいことも話せる人がいた方が、本人の気持ちも楽になり、より恋愛がうまくいくことが多くあります。友達に恋愛相談することが難しく、子ども本人が望む場合、親が恋愛相談に乗ってあげるのも良いでしょう。この時、子どもの気持ちを否定せず、人生の経験者・先輩としてアドバイスしてあげるのがおすすめです。また、子どもが相談したいような素振りを見せない場合も、悩んでいる時に気分転換を促してあげたり、一緒にストレス発散ができるような機会を与えたりしてあげるだけでも子どもの支えになるでしょう。■わかりやすいルールを明示してあげる恋愛に関するマナーやルールは「何となく知っていく、暗黙の了解」として扱われていることがほとんどだと思います。ですが、発達障害のある子どもの中には「何とはなしに察する、感じ取る」ということを難しく感じている子が多数います。そのため、親から恋愛に関するルールをわかりやすく具体的に伝えてあげることもよいでしょう。例えば、以下のようなことを話してあげたら良いかもしれません。・自分が相手のことを好きだからといって、相手も自分のことが好きかどうかはわからない・気持ちを確かめる、伝える方法は色々ある・勇気を出して気持ちを告白したとしても、断られる場合もある・メールや電話は直接顔を合わせないが、相手のことを考えてする必要がある・相手の気持ちは言葉だけでは図ることができないなどまた、トラブルや犯罪を防ぐために、やってはいけないことは明確に伝える必要があります。子どもの心身の成長に寄り添いながら、このようなことも忘れずに伝えましょう。・許可なく急に異性に触らない・夜遅くまで子どもだけで出歩かない(門限を守る)・必ず、誰とどこに行くか、何時に帰るかを親に伝えてから出かけるなど年齢に応じて性に関することなども本人にわかりやすく伝えられるとよいでしょう。社団法人日本自閉症協会/著『自閉症ガイドブックシリーズ4成人期編』2006年成人になって恋愛で困ることは?うまくいく方法は?出典 : 成人になると、自分の意思で行動し、その行動に責任を持つ必要があります。これは恋愛に関しても同じことが言えます。恋愛だけでなくその先の結婚を考えに入れることもありますし、ただ「相手が好き」という感情だけではうまくいかないケースも増えてくるかもしれません。また、それまでの恋愛にまつわる失敗経験がある場合、それが影響して大人になってもなかなか恋愛に積極的になれない、恋愛が怖いと感じている人もいるかもしれません。繰り返しになりますが、発達障害があるからといって恋愛や結婚ができないというわけではありません。周りの力を貸してもらいながら自分の特性を理解し、自分にあったペースで恋愛をしていきたいですね。中には大人になって、素敵な異性と出会うきっかけがない、と感じている人もいるかもしれません。最近は障害のある人向けの婚活パーティーなど、真剣な恋愛を求めている人へ出会いのきっかけを与えてくれる場も増えてきています。このようなイベントに参加してみるのも、一つの手ではないでしょうか。障害者婚活という特性上、発達障害のことは最初から伝えた。それをわかっている上で「付き合わない?」と言ってくれたことが、なによりも嬉しかった。それに加え、もうお互いが30歳超えてるから、出会ってすぐ付き合うでもいっか、と思った。パートナーが発達障害だったら?出典 : では、恋愛や結婚のパートナーが発達障害のある人の場合、どのようにサポートしていけばよいのでしょうか。また、発達障害の特性により悩みや困りごとがある場合の解決策を見ていきましょう。「忘れっぽくて困っている」「こちらの考えや気持ちに対しておかまいなしに行動している」など、発達障害があるパートナーに対して、さまざまな不満や困り感を抱いている人は少なくないのではないでしょうか。このような不満と、パートナーの発達障害ゆえの特性を合わせてみてみると、共通していたり、関係性が見出せたりすることがあります。「どうしてこんな行動をするのだろう」と不満と疑問でモヤモヤしていたのが、「発達障害の特性が影響しているんだ!」とわかるだけでもすっきりとすることがあります。先ほどもご説明したように、発達障害がある人は相手の意図や感情を読み取るのが苦手な傾向があります。そのため、こちらが困った、直してほしいと思っていても、パートナーは悪気無くそのような行動や発言をしている可能性があります。もし嫌だな、直してほしいなと思うことがあったら、具体的に何が嫌だったのか、なぜ嫌だったのか、どうしてほしいのか(謝ってほしいのか、何かを手伝ってほしいのか、など)を一つひとつ丁寧に伝えることを心がけましょう。このように伝え方を工夫すれば、パートナーにも素直に受け入れてもらえたり、嫌だと思うところを直してくれたりするかもしれません。野波ツナ/著『旦那(アキラ)さんはアスペルガー‐うちのパパってなんかヘン!?‐』2011年/コスミック出版発達障害がある人、またそのパートナーの恋愛や結婚生活を描いた書籍や漫画がたくさん出版されています。読みやすい文と親しみやすいイラストが入った本や漫画を通して、発達障害への理解を深めることができます。また、発達障害があるパートナーと楽しく過ごしているエピソードもたくさん紹介されています。パートナーとの付き合い方の参考にできたり、共感できるエピソードに触れて元気がもらえるかもしれません。くらげ/著『ボクの彼女は発達障害』2013年/ヒューマンケアブックス逢坂みえこ/著『プロチチ(1)』2011年/イブニングKCある程度の距離を置くことで、抱えている悩みやストレスが改善する人もいます。夫婦や家族の場合、別居という形をとるなどしてストレスのもととなる対人関係から離れることで、気を休めることだけではなく、冷静になったり状況を見つめ直したりすることができる場合もあります。少し距離を置きたいな、と思った場合は、パートナーに何が不満だったのか、どうして距離を置きたいのかきちんと話すことを忘れないようにしましょう。突然何も言わずに距離を置いてしまうと、発達障害がある人は「今まで仲よくしていたのに、どうして?」と思い、あらゆる方法で理由を探ろうとしたり、嫌われたと思ってひどく落ち込んでしまったりすることがあります。発達障害のある人は、「距離を置きたい、少し1人になりたい」という言葉の裏側に、どのような気持ちがあるのか読み取ることを難しく感じている人が多くいます。丁寧に自分の気持ちを伝えることがパートナーとの関係を改善するきっかけにもなります。「そこまで言わせないで、察してよ!」と感じることもあるかもしれませんが、行動や発言に含まれた気持ちもきちんと伝えてあげるようにしましょう。カサンドラ症候群とは、アスペルガー症候群がある人とのコミュニケーションがうまくいかないことで心身の不調が生じる二次障害を指します。家族や友人、恋人など、アスペルガー症候群の人の身近にいる人が、悩みやストレスが解決されないままに悪化した結果、カサンドラ症候群を発症することがあります。症状は、偏頭痛や自律神経失調症といった身体的なものから、自己評価の低下や抑うつといった精神的なものまでさまざまあります。家族は毎日の生活の中で接する機会は多いですし、パートナーであればなおさら、愛する夫や妻、恋人と心を通わせたいと思う気持ちは強いでしょう。それが難しいときストレスを感じるのは、ある意味当然のことかもしれません。その結果、体調不良や抑うつといった症状に陥ってしまうのです。自分がカサンドラ症候群かもしれないと思ったら、専門機関や病院に相談したり、時には1人で落ち着ける時間をつくることをおすすめします。そして、無理のないペースで自分自身とも、相手とも向き合っていきましょう。宮尾 益知、滝口 のぞみ/著『夫がアスペルガーと思ったときに妻が読む本』2016年/河出書房まとめ出典 : 発達障害がある人で恋愛に悩んだり困ったりする人は多くいます。中には、自分の特性や経験から、「発達障害だから恋愛や結婚はできない…」と悩んでいる人もいるかもしれません。ですが、発達障害の方で恋愛をしたり結婚したりしている人は多くいます。発達障害であることで恋愛や結婚をあきらめる必要は全くないのです。自分が発達障害の場合も、パートナーが発達障害である場合も、恋愛において大事なのはそれぞれにある特性や個性、困り感をお互いに理解することです。こうされたら嬉しい、心地よいと思うこと、反対にどうしても苦手なことや嫌だと思うことを伝えあい、理解することが恋愛関係を深め、良いものにするために不可欠です。また、自分とパートナーだけではどうすればよいかわからない時には、周囲に相談するなどサポートを得ることも大切です。これらのことを意識しながら、素敵な恋愛を楽しんでいきたいですね。
2017年04月27日こんにちは。婚活コンサルタントの菊乃です。私のところには「親に言われて結婚相談所に入ったけれどうまくいかない」と相談に来る方がいらっしゃいます。聞くと「この年で独身は親に悪いな」「親を喜ばせたい」と、婚活を始める理由が“親”なのです。別に理由のひとつであってもいいとは思うのですが、すべてが“親”ありき。相手を選ぶときも決める判断材料がスペックです。なぜスペックが大事なのかと聞いていくと、「親に紹介できるスペックかどうか」「友達にうらやましいって思われるため」など、親や周りの目線を気にして選んでいる のです。「じゃ、あなたはどんなことができるパートナーがいいの?」と聞くと何も出てこない。自分のやりたいこと、自分の未来の理想が描けなくて、お母さんの自己実現ツールとしてずっと生きてきているように思えるのです。そんな子どもを育ててしまう子育てについて、メンタルアップマネージャーで一般社団法人日本メンタルアップ支援機構代表理事の大野萌子さんにインタビューしました。●主体性がある・ないってどう違う?こういう方は困ったときに真っ先に思いつくのが親 です。もしも、コップを倒して水をこぼしてしまったら雑巾を持ってきて水を拭くよりも「お母さん!」と母親を呼んでしまう。そして親が水を拭いてしまうのです。これでは自分でそういうときにどうしたらいいか自分で考えて対処できないまま大人になってしまいます。●主体性を育てるには?子どものボタンが取れてしまったときに、子どもが大きくなっても付けてあげる親がいます。針を持つのが難しい小さい子ならば、ボタン付けのような作業は危ないので大人がやるべきでしょう。しかし、ある年齢に達したら“ボタンの付け方”を教えて子どもにやらせる必要があります。●主体性のない子を育てるNG発言子どもが何か失敗したときに「ほら、お母さんの言った通りでしょ」といつも言ってしまうと、子どもはなんでも親の承諾を得るようになってしまいがち。それでは主体性が育ちません。また、過干渉な親がよく言いがちな言葉は「あなたのために」「あなたにはムリよ」です。失敗も経験です。その経験する機会を奪う子育てでは主体性は身に付きにくいでしょう。【取材協力/大野萌子】法政大学卒。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)代表理事、産業カウンセラー、2級キャリアコンサルティング技能士。企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメントなどの分野を得意とする。現在は防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関などで年間120件以上の講演・研修を行う。2016年から個人も参加できるどんな場面でも有効な“生きやすい人間関係を創る”コミュニケーションスキルを1日で学べる『メンタルアップマネジメント講座』をスタート。すでに90名を超える受講者がいる。著書『「かまってちゃん」社員の上手なかまい方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。・一般社団法人 日本メンタルアップ支援機構●ライター/菊乃(婚活・恋愛コンサルタント)●モデル/貴子(優くん、綾ちゃん)
2017年03月09日「子どもは親を見て育つ」といわれるように、本当に細かいところまでよく見ているものです。ちょっとした口癖や家での習慣をまねすることは多々あり、出先で恥ずかしい思いをすることも…。みなさんにも、こんな経験はありませんか?■「どうせ遅くなるでしょ」「娘がうちでおままごとをしていたとき、夫役の男の子に向かって『どうせ遅くなるでしょ』と笑顔で言っていたんです。意味はわかっていないようですが、どうやら私がいつもこうして夫を送り出していたのを覚えていたみたい。子どもって本当によく見ていますね」(39歳・3歳児のママ)夫の帰宅がいつも遅いと、ついこんな愚痴をこぼしたくなるものです。しかし、子どもはそんな姿も見ています。その場にママ友はいなかったようですが、幼稚園などで言われてしまったら…。家庭事情が暴露されてしまいますね。■「痩せなくちゃ」「ママ友の手土産のケーキを食べながら、娘が『痩せなくちゃ』とポツリ。私が甘いものを食べるときにこうつぶやいていたようで…。ママ友は笑ってくれたけど、気を付けようと反省しました」(38歳・小学1年生のママ)子どもはその発言と行動の関連性がわからなくても、条件反射のようにつぶやいてしまうことがあります。無意識のうちに発した独り言まで真似されるとは、気が抜けません。■「もったいない」「子どもが食事を残したとき、まだ使えるものを捨てそうになったとき、私はよく『もったいないでしょ』と口にしていました。食べものなどを大事にしてほしかったからです。しかし、子連れでママ友との食事会に参加したとき、残った刺身のつまを見た息子が『もったいない』といって食べだしたんです。さらに、茶碗に米粒を残した人にも『もったいない』と指摘したり…。私、そんなにひんぱんに言っていたかな? と、我が身を振り返りました」(39歳・小学2年生のママ)「もったいない」とは日本特有の考え方のようで、世界中でも見直されているといいます。ものを大事にする精神はとてもすばらしいものですが、あまりにも口うるさく言ってしまうとこのような悲劇(?)が起きるとは!子どもは親の会話から言葉を覚えていきます。口癖なんかはとくに真似しやすいので気を付けましょう。 ■「ママのおっぱいはまな板」「息子とお風呂に入ったとき、シャンプーの泡で形を作って遊んでいたんです。そこで、『ママのおっぱいはまな板みたいにぺったんこでしょー』と冗談で言ったら大ウケ。しかし、次の日にママ友の前で『ママのおっぱいはまな板なんだよ!』と言い出して…。本当に恥ずかしかった!」(30歳・4歳児のママ)まだ言っていいことと悪いことがわからない年頃では、おもしろかったことをすぐにほかの人にも伝えようとしますよね。こんなトップシークレットな情報まで告白されては困ります…。■「ママの恋人がいる!」「独身時代から応援している芸能人がいて、今でもテレビに出ると夢中になる私。子どもに『この人が好きなの?』と聞かれれば、『ママの恋人なんだよ』なんて言っちゃうことも。それを覚えていたのか、買いもの中に娘が突然、『ママの恋人がいる!』と叫びだしたんです。その人のポスターを見かけて教えてくれたようなのですが、周りからは変な目で見られるし、娘を連れて走ってその場から逃げました」(35歳・5歳児のママ)結婚しても、イケメン俳優やアイドルにキャーキャー言いたくなる気持ちはわかります。でも、「恋人」と言ってしまったのは失敗かもしれませんね。ちょっとした言動でも子どもの印象に強く残ると、こんな恥ずかしい思いをしてしまう可能性があります。ひごろから気を付けたいものですが、予測できないことまで暴露されるから困ったものです。しかし、みんなも同じような経験をしているでしょうから、神経質になる必要はなし! もちろん、子どもに悪影響を与える口癖や行動は見直したほうがいいけれど、ふだんの言動なら「笑い話がひとつ増えた」と、おおらかな気持ちで子育てを楽しみましょう。
2017年03月05日突然子どもが「習い事をやめたい」と言ったとき、どう対応しますか?アンケートから、親子ともに気持ちの整理がつけられる方法を考えてみましょう。※2017年1月27日~2月7日実施のあんふぁん読者webアンケートより。回答数124子どもがやめたいと言った習い事は?今回アンケートに答えてくれたのは124人のあんふぁんママ。まず習い事をしている子どもの年齢で一番多かったのが5歳、次いで3~4歳。約半数がこの年齢から習い事を始めています。何歳であろうが楽しんで通ってくれている間は親も子もハッピー。しかしある日突然「やめたい…」と言い始めることがあるのです。では子どもたちがやめたいと言った習い事は何でしょうか?そもそも習っている人が多かったのかもしれませんが、圧倒的に多かったのがスイミング38人。次いでピアノが16人、英語12人、学習塾が10人。サッカーや野球などのスポーツ、書道やそろばん、空手、剣道、新体操、スケートなどもありました。習い事をやめたい理由、トップ3習い事をやめたい理由で多かったのが「難しい…。うまくできない」45%。次いで「楽しくない…」24%。うまくできなければ「楽しくない…」という気持ちになるのは当然です。3番目にランクインしたのが「その習い事が好きではない」10%。そもそも子ども自身がその習い事を好きではなかったというケースもあるようです。どんな習い事でも課題をクリアして少しずつ上達していくもの。月謝も払っているわけだし、うまくできない、楽しくないからといって、“ここで簡単にやめてほしくない”のが親ゴコロ。習い事をやめる納得の理由と、親が決断する勇気「その習い事は子ども自らが習いたいと言ったものですか?」の質問に対して、「はい」が44%、「いいえ」が56%。半数以上が本人の意思で始めたわけではないようですが、幼い頃に始めたのであれば、それも不思議ではありません。習い事をやめさせたママの中には「半年様子を見ていたが、楽しそうではなかったので」(母39歳、子6歳、サッカー)、「強要したくなかった」(母29歳、子5歳音楽系)、「逃げるというのではなく、しっかりと意思を持っていたことに気付いたから」(母43歳、子8歳、スイミング)という意見も。続けてほしい気持ちはありつつ、子どもの意思も尊重したいという親の気持ちがよくわかります。“習い事をやめた”という中には、「ほかに興味のあることを見つけたので切り替えた」(母34歳、子4歳、テニス)、「無理にやらせても伸びないし、かわいそう」(母48歳、子9歳以上、ピアノ)、「これはダメかなと親が感じたらスパッとやめさせることも大切」(母41歳、子7歳、スイミング)。親が子どもの様子を客観的に見て、決断する勇気も必要なのかもしれません。逆に“習い事を続けた”人たちはどのような対応をしたのでしょうか。習い事を続けさせるために有効な対応、言葉がけは?「たくさん話す時間を作って理由を聞いた」(母40歳、子5歳、バレエ)、「気持ちを聞き、“諦めないでがんばろう”と提案した」(母39歳、子9歳以上、スイミング)など、話を聞く時間をしっかり持っている様子。親が励まして褒め続けることで気持ちが変わることもあるようですが、「続けていくうちに上達し、先生から褒められることが多くなった」(母37歳、子7歳、習字)、「できなかった種目ができるようになり、嫌がらなくなった」(母38歳、子6歳、体操)と、課題をクリアすることでひと皮むけるよう。親も先生も子どもの様子を辛抱強く観察しながら、ポジティブな声がけを続けることもポイントとなりそうです。習い事を続けさせるにあたり有効だった対応や言葉がけは、「責めるようなことは言わない」(母39歳、子6歳、サッカー)、「がんばれとは言わず、楽しんでと」(母29歳、子3~4歳、ピアノ)、「“やめてもいいよ”と言うと、やめたいモードのスイッチが切れる」(34歳、4~5歳、音楽系)など。また自分の子どもの頃の体験談を話したママもいました。」習い事をやめる?やめない?どちらにも必要な“目標設定”やめる、続ける両者に共通した点がひとつありました。それは“目標設定”。目標に向かう途中で子どもがやる気になったり、逆に目標を達成することで気持ちよく習い事をやめることができたりと、“目標設定”が気持ちの整理に有効的なようです。それに加えて「とにかく目標と、そこまでブレない親の気持ち」(母39歳、子6歳、スイミング)が大切。やめる、続けるの決断をするまで親がブレることなく子どもを見守り、たとえやめたとしても“逃げではない”と親自身が納得することも必要なのかもしれません。これからも続く子どもの習い事ライフ、何度かつまずくことはあると思いますが、親子ともに上手に乗り越えられる心がけと力を備えていきたいものです。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2017年03月05日100%彼に浮気をさせない方法なんてないので、ネット上には「彼に浮気をさせない(仮説的)方法」について書かれてあるコラムがたくさんあります。仮説はいくらでも立てることができますからね。浮気専門の探偵に、そういうノウハウを取材して書いてある記事だってあります。専門家が客観的な視点で浮気防止法について述べている「いいコラム」ですが、それだって完璧な防止法ではないはずです。ではどうすればいいのか?ということについて、今回は一緒に見ていきたいと思います。■■うちの子に限ってたとえば、どこの親でも言っていたであろう言葉・・・・・・「うちの子に限って」という言葉を例に挙げてみたいと思います。「うちの子に限って、万引きなんかするはずがないと思っていた」(でも万引きした)というようなケースについて、です。子どもって、オトナより敏感なところがありますから、親が「うちの子に限って万引きなんかしない」と信じているということくらい、子どもは察しています(察していましたよね?)。察したうえで万引きをしないというのは、親子のひとつの信頼関係の証です。親子でお互いに「うちの子なら大丈夫」「うちの親がそうやってわたしのことを信用してくれているのだから、その信用を裏切ってはならない」こう思いつつ、日々暮らしているわけです。***それがある日突然、子どもが万引きをしたとなったとき・・・・・・その日が、親子の信頼関係が崩壊した日です。子どもがたとえば「もうこんな親はたくさんだ、親が超悲しむことを(つまり万引きを)してやろう」と思えば、いとも簡単に子どもは万引きをします。■■相手の信頼を裏切るというのは、誰にとってもかなり勇気のいる行為だから浮気だって、親子の万引き問題と似たようなものではないかと思います。彼が彼女のことを信頼している、彼女が彼のことを信頼している・・・・・・こういう強固な信頼関係で結ばれているカップルは、ほぼ浮気はしないものです(浮気しているとすれば、絶対に相手にバレない完全犯罪として浮気をするでしょう)。相手の信頼を裏切るというのは、誰にとってもかなり勇気のいる行為だからです。それが、ほんのわずかであったとしても、カップルにおける信頼にヒビが入る出来事があったとなれば、浮気心が芽生えてきます。***よく「彼氏が浮気したから、わたしも浮気した」という女子の証言が、ネット上に掲載されていますが、これはなにも「彼は気持ちいいことをしてきたのだから、わたしも彼とおなじように気持ちいいことをしたい!」という、POPで軽率な考え方による行為ではないということです。もちろんそういう女子だっているのだろうとは思います。が、根本にあるのは、カップルにおける信頼関係の崩壊です。彼女が彼のことを信頼できなくなった、だからわたしはわたしで他のパートナーを探さざるを得ない・・・・・・だからほかの男子とエッチした・・・・・・たとえばこういう文脈において浮気をするということです。***あなたが彼のことを100%信用できなくなったとき、彼はきっと、あなたに隠れて浮気します。彼があなたのことを100%信用できなくなったとき、あなたは彼のそういう気持ちを察して、ほかの男子と寝ます。もちろん寝ない人だっていると思いますが、彼以外の男子に、なんらかのアクションを起こすでしょう。カップルにおける信用という硬い砦(とりで)が1ミリでも崩壊しちゃえば、それを言葉にせずとも、お互いにその亀裂に気づきます。だから、バカみたいですが「わたしの彼に限って、浮気なんか絶対にしない」と信じておくしかないのです。気持ちというとらえどころのないふわふわしたものが、浮つくわけですから、その防止法なんてないも同然です。ないも同然ですが、やっぱり相手に対する信用とか信頼って、相手の行動を規定するのです。誰だって、人の期待に応えつつ、日々の暮らしを送っているわけですから。(ひとみしょう/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年02月18日家庭内暴力とは出典 : 家庭内暴力は、家庭内で起きる暴力のことで、一般的に子どもが親に対して暴力をふるうことを指します。また、同様に家庭内で起きる暴力であっても、親が子どもに暴力をふるう場合を“児童虐待”、夫が妻に暴力をふるうものを“DV”(ドメスティックバイオレンス)と呼ぶことが通例となっています。この記事ではこうした用法にならって、子どもが親に対して暴力をふるう「家庭内暴力」について解説します。警視庁は家庭内暴力について以下のように定義しています。少年が、同居している家族等に対して継続的に暴力を振るう事案をいい、家庭内暴力を止めようとした第三者に対して暴力を振るう事案や他人の所有物を損壊する事案については含まない「平成27年中における少年の補導及び保護の概況」(警察庁生活安全局少年課)より引用ここでの少年とは20歳未満の者を指しています。つまり、家庭内暴力とは20歳未満の子どもが家族に対して行う暴力行為を意味します。ここでいう暴力には、身体的な暴力や、暴言、家具や家財の破壊なども含まれます。家庭内暴力の特徴としては・暴力が家庭内でのみ行われる・暴力の対象が人である場合、暴力をふるう本人より弱い者が対象となりやすいことが挙げられます。事実、暴力の対象のうち約6割が母親であることが警視庁によって報告されています。参考:「平成27年中における少年の補導及び保護の概況」警察庁生活安全局少年課家庭内暴力は、1960年代から顕著に現れるようになりました。警察庁生活安全局少年課による報告書「少年の補導及び保護の概況」によれば、平成27年度現在、家庭内暴力の認知件数は2,531件にのぼります。また、この数字は平成18年の1294件と比べて約2倍となっており、近年も増加傾向が続いています。実際に家庭内暴力をおこなうのは中学生がもっとも多く、次に高校生、小学生の順となっています。さらに、性別でみると男子が圧倒的に多く、女子と比べて2~3倍多く報告されています。同報告書によると、家庭内暴力の動機は1番多いのが「しつけ等親の態度に反発して」(1,636件、全体の65%)、2番目が「理由もなく」(261件、全体の10%)、3番目が「物品の購入要求が受け入れられず」(225件、全体の9%)となっており、以降「不明」「勉強をうるさく言われて」「非行をとがめられて」といった動機が続いています。非行をとがめられた際に反発して起こる家庭内暴力が実は意外と少なく、親の態度への反発から生まれる家庭内暴力が圧倒的に多い結果となっています。実際、おとなしい性格で、学校での成績もよい子どもがある日を境に家庭内暴力を行うようになるケースも多く報告されています。こうした、家庭内暴力を行いやすい子どもの特徴・傾向は次章で解説します。出典:「平成27年中における少年の補導及び保護の概況」警察庁生活安全局少年課家庭内暴力を引き起こしやすい子ども・家庭の特徴出典 : 家庭内暴力をする子どもには、本人の性格や家庭環境に一定の共通点が存在するといわれており、具体的には以下のようなものが挙げられます。ただし、様々な組み合わせがあり、また例に挙げた要因に当てはまらない場合もあります。・真面目、内気、おとなしい・家庭外では他人に対して従順で、自己主張が乏しい・神経質である・比較的友人が少なく孤立的である・非行に走ってはいないが、生活習慣の乱れなどがある家庭の外において反社会的な言動をおこなう非行少年・少女とは対照的に、家庭内暴力を行うのは比較的おとなしく、学校でもあまり多くの友達を持たない子どもが多いようです。・母親が過干渉で父親が無関心である(もしくはその逆)・親子分離が少なく、子どもの親への強い依存心、甘えがある家庭内暴力が起きている家庭は、経済的に豊かで、親も教育熱心ということが少なくないようです。そんな家庭で家庭内暴力が起きてしまうのには、中学生や高校生で挫折して、学力が低下したり、親が期待しすぎたり、干渉しすぎるなどの理由で不登校になり、親への反抗から暴力をふるうようになってしまうというパターンが多いといわれています。また、ときには世代間の考え方の違いが意見の違いをもたらし、その表面化が子どもの親不信の引き金となることもあるようです。参考:「研究紀要第42号 教育相談における心理検査の活用」福島県教育センター家庭内暴力の原因出典 : 家庭内暴力は、様々な要素が複雑に絡み合って起きるため原因の特定は困難であるといえます。親の育て方が悪かったという見方をされがちですが、そうとは言い切れないこともあります。なぜなら、家庭内暴力の原因には社会的な要因、心的外傷、精神疾患などといった、親にはどうしようもないさまざまな要素が複雑に関連している可能性があるからです。親への反発が暴力を誘発しているケースが存在するのは事実ですが、だからといって親がそもそもの原因であるとする考え方は解決を図る上で有効ではありません。本章では、以上に挙げた社会的影響・心的外傷・精神疾患といった家庭内暴力の原因となりうる3つの要素を解説します。・都市化社会における対人関係の疎遠・両親の離婚・共働き・転勤などによる家族間の感情的交流の希薄化・インターネット・スマートフォンの普及による過剰刺激・暴力シーンへのアクセスの簡易化・受験競争や立身出世志向など、社会的な影響が要因となり家庭内暴力へと結びつくことがあります。・親に虐待された・学校でいじめられた・事故に遭った・進学に失敗したというような経験を通して得た親への反抗・復讐心、恐怖心、挫折感などの感情が家庭内暴力へとつながってしまうことがあります。家庭内暴力は統合失調症、強迫性障害、精神遅滞、広汎性発達障害、多動性障害などさまざまな精神疾患が背景にあることが少なくありません。次章ではそれらの中でも主な例を紹介します。家庭内暴力と二次障害ー精神疾患や発達障害との関連は?出典 : 行為障害・素行障害(Conduct Disorder)とは別名「素行症」と呼ばれる精神疾患であり、社会で決められたルールを守らず反抗的な行動を起こし続けてしまうという特徴があります。具体的な症状には人や物への暴力的な攻撃、窃盗や長期・複数回の家出などが挙げられます。詳しくは以下の関連記事をご参照ください。国際連盟の専門機関の一つであるWHO(世界保健機関)が作成する疾患の分類である『ICD-10』により定められた行為障害の中でも「家庭限局性行為障害」の症状は家庭内暴力に対応しています。家庭限局性行為障害とは家族が精神的に追い込まれ疲弊してしまうほどの激しい家庭内暴力をおこしてしまう疾患です。この暴力的な行動は家庭内だけでみられ、学校生活や友人間では問題なくうまくやっていくことができることも特徴です。家庭限局性行為障害がある場合、精神科医への相談をおすすめします。家庭内暴力は発達障害の二次障害として発症する場合もあります。発達障害が背景にあり、失敗経験を重ねて子どもが自信を失ったり落ち込んでしまったりした結果現れる二次的な情緒・行動の問題を二次障害といいます。二次障害は周囲への反抗や家庭内暴力、非行など問題行動が外に出るタイプと、うつや対人恐怖、引きこもりなど内面に向かうタイプがあります。二次障害の中でも、反抗挑戦性障害(ODD)は、別名「反抗挑戦症」とも呼ばれ、親や教師など目上の人に対して拒絶的・反抗的な態度をとり、口論をしかける、暴言を吐くなどの挑戦的な行動をおこしてしまう疾患です。反抗挑戦性障害とADHDは強い関わりがあるといわれており、年齢を重ねるとともに合併する可能性が高くなると言わています。そのような場合、元々ADHDがある人が“人間不信的行動”という二次障害として反抗挑戦性障害を発症する場合が多いです。人間不信的行動とは、自尊心・自己肯定感が低下して自分はダメな人間かも知れないと思い、そんな自分のことを誰も理解してくれないという気持ちから、周囲の人を信じれなくなったときに起こしてしまう行動のことを指します。この反抗挑戦性障害を発症している場合も、精神科・心療内科の専門医への相談をおすすめします。反抗挑戦性障害の子どもへの対応方法・接し方などに関しては、以下の関連記事を参考にしてください。家庭内暴力を行う子どもの心理出典 : 思春期の子どもが家庭内暴力をふるう理由のひとつとして、感情の抑制が効かなくなってしまうことが考えられます。イライラや不安、悲しみ、憎しみなどといったネガティブな感情が湧き出てきて、それを抑えることができなくなったとき、感情の鬱積(うっせき)が暴力となって現れるのです。家庭内暴力をふるう子どもの心理としては、だめな自分のやりきれなさを暴れることによって発散しようという気持ちと、そのような自分をつくった親に対する反抗という、二つの側面があります。ほとんどの場合、外でおとなしくて家族にだけ暴力をふるう子どもは、「暴力が悪いことだ」とは自分でも理解しています。なので、「本当は暴力をふるいたくない。でもやってしまう」という罪悪感に苦しんでしまうことも珍しくありません。暴力行為をどんなに繰り返してもモヤモヤした感じが残ってスッキリしないのは、罪悪感から自己嫌悪に陥ってしまうからなのです。暴力をふるうことで自らも傷つき、暴力をふるう自分が許しがたく、しかしそのような「許せない自分」を育てたのはやはり両親なのだ、という自責と他責の悪循環に苦しんでいる場合があるのです。参考:「研究紀要第42号 教育相談における心理検査の活用」福島県教育センター家庭内暴力の解決を目指すうえで親が持つべき心構え出典 : 家庭内暴力は様々な偶然などにより、どんな家族にも起こりえます。だからこそ、暴力が起こってしまったときや、起こりそうになったときの対応策が重要となります。本章では、家庭内暴力の根本的な解決を目指すうえで重要となるであろう、5つの「心構え」を紹介します。『暴力は親に向かう』では問題解決に向かううえでの5つの心構えとして以下のようなポイントが挙げられています。1. 現実逃避をしない2. 過去の話はしない3. いたずらに悲観しない4. 「特効薬」を求めない5. 「リスクのない解決策はない」ことを知るこれらのポイントをそれぞれ詳しく見ていきましょう。1. 現実逃避をしない子どもが家庭内暴力をふるう前段階として、ひきこもりがちになるケースがあります。そうやって子どもがつまずいてひきこもり始めたときや暴力をふるい始めたときに、根拠のない楽観論にすがって、子どものひきこもりを放置したり子どもの暴力を受容してしまうのは、解決を目指すうえでは得策でないといえます。状況を受け入れてしまうのではなく、問題の根源と向き合う努力が必要となるでしょう。2. 過去の話はしない子どもが暴力をふるう原因を過去に探ろうとして、自分を責めてしまう傾向にある親御さんも少なくありませんが、「過去の話をしない」というのも重要な心構えです。なぜなら、過去に起きてしまったことは、誰にもコントロールできないことだからです。「親も子も不完全なんだ」と受け入れ、未来のために今できることに目を向けることが重要といえます。3. いたずらに悲観しない暴力は、子どもにとっての「正当防衛」ということができるかもしれません。なぜなら、暴力は子どもが求めているものを伝えるための、自己主張の一つの手段といえるからです。意外かもしれませんが、実は、暴力もふるわずおとなしく何年もひきこもってしまうほうが解決は困難ともいわれています。子どもが自己表現の一部として暴力をふるっていることを良い機会と捉え、暴力の裏にある主張に向き合っていくことは、問題の解決に結びつく姿勢であるといえます。4. 「特効薬」を求めない家庭内暴力が瞬時におさまり、問題を根本から解決できる「特効薬」は残念ながら存在しません。子どもの隔離などの方法による、表面的・一時的な解決であれば短期間でも可能ですが、それはまだ根本的な解決とはいえません。子どもの不安や親子関係自体を解決するのには時間がかかるという覚悟を持つことは、解決を目指すうえで重要な心構えとなるでしょう。5. 「リスクのない解決策はない」ことを知るどのような解決策にもリスクというのは存在します。外に連れ出してみる、外部の機関に相談してみるなど、リスクを恐れて実行を躊躇するばかりでは、現状を打開する機会を失ってしまうことになりかねません。なにより親にとって最大のリスクは、家庭内暴力が長期化してしまうことのはずです。リスクのない解決策はないのだと知ることは、勇気を持って解決策を打つための助けとなるはずです。参考:二神能基『暴力は親に向かう』2007年、東洋経済新報社家庭内暴力に悩んだ時の相談先は?家庭内暴力は、複雑かつ対応を誤るとエスカレートしやすい傾向にあるため、家庭内で抱えこんで暴力の現場を密室化させてしまうのではなく、外に助けを求めることも重要です。家庭内暴力にお困りの場合、以下のような機関・施設が相談先となります。「子どもの養育に関する相談」、「障害に関する相談」、「性格や行動の問題に関する相談」などの育児に関する相談ができる機関となっています。各県、政令市にはほぼ一か所ずつ設置されている窓口であり、精神保健福祉に関する相談をすることができます。相談については、予約制、健康保険の適応があるところがあります。詳細は、それぞれのセンターにお問い合わせください。全国の精神保健福祉センター一覧心の症状、心の病気を扱う科です。心の症状とは具体的に不安、抑うつ、不眠、イライラ、幻覚、幻聴、妄想などのことです。心療内科は心と体の不調だけではなく、ほてり、動悸などの身体的症状とその人の社会的背景、家庭環境なども考慮して治療を行います。エスカレートする暴力行為を前に、身の危険を感じた場合は警察に相談することをおすすめします。警察に通報することで子どもの復讐心を煽ってしまう可能性がないとはいえませんが、自分の身を守るためには毅然とした態度で通報する勇気も必要となるでしょう。まとめ出典 : 家庭内暴力とは子が親に向けて行う暴力的行為(暴言や物の破壊も含む)を指し、暴力は家庭内限定で行われます。比較的おとなしい子どもが、ある時点を境に始めるケースが多く報告されており、突然の息子・娘の変化に驚き、苦悩する親御さんは多くいます。家庭内暴力の原因はとても複雑で、必ずしも親の教育やしつけが原因というわけではありません。社会的な影響や過去のトラウマ、精神疾患が原因であることも多いのです。そうした事実を踏まえ、ときに家庭外の第三者の協力も得ながら、対話による意思疎通をベースに解決を目指していくという方法を参考にしてみてはいかがでしょうか。
2017年02月15日約3分に1組が離婚するまでになった日本。親同士が別れるのは勝手ですが、問題は夫婦に未成年の子どもがいる場合。子どもは、親が離婚する以上、どちらか一方の親についていかなければなりません(例外もあります)。それは必ずしも子どもの意思だけで決められる問題ではなく、別れる両方の親にとっても子どもはかけがえの無い存在で、親権を巡る離婚裁判は結構な多さです。離婚に関する紛争は全国の家庭裁判所で争われます。そこでは、まず調停を目指して双方の言い分をじっくりヒアリングされます。では、たとえば親権を争う対象の子どもが、まだしゃべれない赤ちゃんの時、赤ちゃんは自分の意思を言葉で示せません。その場合、親権を双方が主張していた場合、家庭裁判所はどう判断するのでしょうか?離婚とそれに伴う親権の問題に詳しい、三宅総合法律事務所の伊東亜矢子弁護士に実情をお聞きしました。*画像はイメージです:■子どもが赤ちゃんの場合は?「実務上、母親側に親権が認められることが多いですね」(伊東弁護士) ただし、母親が育児放棄気味で、部屋はいつも汚れ放題、精神的に安定していないなど養育に不安があれば話は別。部屋の写真や会話の録音など客観証拠を集めて父親側が親権を獲得することも可能です。 ■子どもが5歳前後の場合は?では、子どもが幼稚園や保育園に入った5歳前後ではどうでしょうか?実は、男が突然、嫁から離婚を切り出されやすいのがこの頃です。年齢では20代後半から30代前半。特に女性は30代前半が統計上で最多です(平成27年「人口動態統計調査」による)。この頃、男は働き盛りで会社も猛烈に働かせます。子どもの教育費やローンなどをできるだけ蓄えないとならない時期でもあり、忙しすぎて家族とコミュニケーションできなくなることが仇となって、離婚一直線になってしまうのです。筆者はこのパターンで、離婚を突きつけられました。自分としても喧嘩ばかりで子どもにこれ以上、荒れた夫婦関係を見せ続けるわけにはいかないと思っていましたので、離婚に同意しました。心残りは親権です。すると、相手は子どもに「どっちについていく?」と、わざわざ聞きました。子どもは母親に事前に仕込まれていたらしく、「……ママのほう」と答えました。やれやれです。離婚を言い出すのは妻の側が圧倒的に多いのですが、それは慰謝料や養育費、手続きについて研究する時間が男よりもあるためです。イクメンがもてはやされる時代ではありますが、長時間働くのは、日本ではまだまだ男性の役割です。離婚したくてもなかなか調べられませんし、子どもの親権について根回しするのも時間不足です。 ■子どもを虐待していた場合は例外しかし、ここでひとつ注意してください。もしも母親が子どもに暴力で(もしくは暴力的に)「ママと言え!」などと恫喝していた場合は、親権はすんなり母の側に移りません。逆の場合も同様です。 「暴力を用いていたような場合は虐待に当たりますので、離婚後に発覚した場合でも“親権者変更の調停”を申し立てるなどして変更を求めて行くことが考えられます」(伊東弁護士) もしも離婚前にお子さんと二人きりで話せる時間があれば、無理矢理言わされていないか、暴力を振るわれていないかなどを確認しておくべきでしょう。 ■離婚後に虐待が発覚した場合はどうすればいい?家庭裁判所には家庭問題で子どもの幸せを第一に考え、親の言い分の裏付けを取る「家裁調査官」もいます。家庭裁判所では相談にも親身に乗ってくれますので、大いに頼るべきです。万一、離婚成立後でも子どもからそんな裏話を打ち明けられたら、話をスマホで録音して、それを証拠に親権者変更を家庭裁判所に申し立てましょう。その際、証言があっても子ども自身の意思を尊重することが大事です。お子さんが今いる家庭から離れたいかという意思をまず確認することを忘れないでください。また、親権を相手に譲ったとしても、その親にあまり子どもへの愛情が観られず、ろくに食事を与えない、養育費を遊行費用に使ってしまう、放置して遊びに行っている、新しい恋人と虐待している様子があるなど、不安要素があれば、これも見逃せません。まして、子どもを置いて行方不明になった場合は、直ちに子どもの安全を確保したうえで、親権者変更を届け出ましょう。 「離婚後でも“親権者変更調停”を申し立てることができます。手続きは煩雑ですが、万全を期すなら弁護士を雇うとスムーズに進行できるはずです」(伊東弁護士) 必要に応じて揃える書類や資料は多いのですが、できる限り証拠を集めること。時にはお子さんにも協力を仰ぎましょう。可愛いお子さんを取り戻すために、機会があればそれを逃してはなりません。 *記事監修弁護士:伊東亜矢子(三宅坂総合法律事務所所属。 医療機関からの相談や、 人事労務問題を中心とした企業からの相談、離婚・ 男女間のトラブルに関する相談、 子どもの人権にかかわる相談を中心に扱う。)*取材・文:梅田勝司(千葉県出身。10年以上に渡った業界新聞、男性誌の編集を経て独立。以後、フリーのライター・編集者として活躍中。コンテンツ全般、IT系、社会情勢など、興味の赴く対象ならなんでも本の作成、ライティングを行う。)【画像】イメージです*マハロ / PIXTA(ピクスタ)
2017年02月14日あなたの住んでいる地域は安全でしょうか? 最近では都会だけでなく地方でもさまざまな事件が起こっています。子どもたちの安全を守るために親ができることはあるのか。地域の治安について、パパとママに調査をしてみました。Q.地域の治安、不安を感じる?1.感じる 25.7%2.少し感じる 45.7%3.あまり感じない 25.0%4.感じない 2.7%5.わからない・どちらとも言えない 0.9%治安に不安を感じるという人と、少し不安を感じるという人を合計すると71.4%に。ほどんどの人が、今の世の中何があってもおかしくないと思っていることが分かる結果になりました。■うちの近所で実際にこんなことが!自分の地域だけは大丈夫と思っていたのに、実は自分の子どもが危ない目にあいそうになったという人もいました。慣れた土地だから、毎日歩いている場所だからというだけでは安心できない時代なのかもしれません。「先日、高校生の娘が駅で変な人に声をかけられ、後をつけられました。たまたま安全週間でおまわりさんがいたので助けを求めたそうです。何があるかわからないから怖いです」(神奈川県 50代女性)「不審者情報が頻繁に入ります。よくパトカーなどに乗った警察官が巡回してくれていますが、心配なので子どもだけで出かけないように注意しています」(兵庫県 40代女性)「田舎だからと安心していたら、つい最近、娘が変質者に遭遇し追いかけられて号泣するということがありました。長く住み慣れている場所でも安心しちゃダメなんだなと実感させられました」(千葉県 30代女性)■何もなくても心配するくらいがちょうどいい不審者などの情報はなくても、少し不安に感じて警戒しているくらいがちょうどいいのかもしれません。何かあってからでは遅いというのが親心です。「登校時はお友だちと待ち合わせていくのでやや安心ですが、下校時はほぼ一人なのでお迎えに行きます。高校生の娘も暗い時間の登下校なので、自宅から駅までは送迎です」(鹿児島県 40代女性)「とくに何もなくても、少し不安を感じているくらいがちょうどいいと思います。いつどこで何が起きてもおかしくない世の中ですから」(神奈川県 40代女性)「子どもにはなるべく一人で帰らない、暗くなるまえに家に帰るように言っています」(鳥取県 40代女性)■そばにいられない働くママができること仕事を持つママの場合、下校時にお迎えに行ったりすることはむずかしいのが現実です。自分がそばにいられないからこそ、地域とのつながりを積極的に持つことが大切なのかもしれません。「働いているので子どもを見守るには限界があります。子供会に入ったり、町内会の活動に参加したり、万が一のときに力になってもらえるように、地域に貢献できるよう親が努力しているところです。子どもに携帯を持たせる方法もありますが、まずは近所のつながりからだと考えています」(広島県 30代女性)Q.地域の治安、不安を感じる?アンケート回答数:3394件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年01月18日「家庭」は社会の最小単位だとよくいわれます。子どもは、親やきょうだいとの関係を通じて、他者とのコミュニケーションを学んでいくもの。だから家庭でのマナーは必要です。隠しごとなく何でも相談しあい、いつも安心して一緒にすごせる親子関係が理想。でもそんな関係を築くのは簡単ではありません。子どもへの接し方について、マナーという観点からあらためて考えてみましょう。■子どもの部屋に入るときにチェック!家庭の中でも、尊重されるべきプライバシーがあります。それは、子どもであっても同じ。「子どもを守り、助け、育てていくためにはプライバシーなんて言っていられない」と思うこともあるかもしれません。子どもを守ることは親の務めですが、それでも子どものプライバシーを尊重することも大切です。家庭によって時期は異なると思いますが、成長にあわせて「子ども部屋」を用意する家庭は多いでしょう。子どもが自分の部屋ですごしているときに、突然ドアを開けて入室するのはやはりマナー違反。プライバシーを尊重し、ノックや「入るよ~」という声かけを忘れないようにしましょう。中高生になると、「勝手に部屋に入られたくない!」という意識が強まってくるものです。しかし、自分の部屋を与えられたときからノックや声かけが習慣化されていると、「勝手に入ることはない」と親に対して安心と信頼感を持つことができます。そうすると、部屋に鍵をかけたがるなど、必要以上にプライバシーを気にすることがなくなるかもしれません。■子どもの物を借りる・移動させるときにチェック!物を借りたり触れたりするときに承諾を得るのは、大人同士ならあたり前のこと。しかし、自分の子どもの持ち物となると、ついそのあたり前が忘れがちです。子どもの持ち物を借りるとき、また移動させるときは、ひと声かけて承諾を得るように心がけましょう。これは、子どもに「自分の持ち物は、自分できちんと管理する」という意識を持たせることにもつながります。「おかたづけ」ができるようになるのは生後10ヶ月くらいから。「片づける」ということの意味がわかるようになるのは1歳前後といわれています。パパ・ママは早い段階から子どもの持ち物の扱い方を意識しておくと良さそうです。■何かをしてもらったときにチェック!家族だからこそ、基本的なあいさつは大切。朝の「おはよう」から「いただきます」「ごちそうさま」「ありがとう」「ごめんなさい」、そして夜の「おやすみ」まで。しっかりお互いの顔を見てあいさつする習慣を身につけておくと、子どもが学校など外の社会に出たときに、きっと役立ちます。とくに「ありがとう」は、きちんと言えない大人も多いため要注意。たとえば、「ちょっとティッシュとって!」と言ってティッシュの箱をこちらへ渡してもらったとき。受け取る際に、自然に「ありがとう」の一言が出ていますか?家庭の中では、物を取ってもらう・借りるなど、誰かに何かをしてもらう場面がたくさんあります。そんなときについ、お礼の言葉を忘れてしまうパパ・ママも多いのでは?どんなささいなことであっても、「してもらって当然」ということはありません。まずはパパ・ママが、子どもへのお礼の言葉を忘れないようにしましょう。0~1歳ごろは、身近な大人の発する言葉を懸命にとらえようとする時期だといわれています。赤ちゃんのうちから、パパ・ママが「ありがとう」の言葉を積極的に使うよう心がけていれば、子どもにも自然に身についていくでしょう。■名前を呼ばれたときにチェック!「名前を呼ばれたら、元気な声でお返事しようね!」子どものころ、誰もが教わったはずですが、これも大人になるとつい忘れがちです。たとえば、「ママ~」と呼びかけられたとき、スマホを見ながら「何~?」なんて返事をしていないでしょうか? パパ・ママ間で、きちんと相手を見て返事をしていますか?家庭で返事の習慣を身につけていない子どもは、幼稚園や小学校で突然「お返事」を求められたときに、困惑してしまうかもしれません。まだ会話でコミュニケーションを取れない小さな子どもでも、パパ・ママの様子はしっかり見ているもの。まずは自分自身が「返事」の習慣を見直してみませんか? マナーとは、相手に不快な気持ちを起こさないようにする立ち居振る舞いで、相手への感謝や敬意も示すものだと思います。親子間のマナーを大切にするということは、子どもをひとりの人間として尊重し、敬意を払うということにもつながります。家庭で身につけたマナーは、きっと学校・職場などの社会へ出てから役立つはずです。
2017年01月17日年頃の子どもを持つ親なら誰でも気になる子どもの恋愛です。でも、恋愛だけは親がしないでほしいと言ってもむずかしいもの。今どきの親は子どもの男女交際についてどう考えているのか調査してみました。Q.男女交際はどれくらいから?1.小学生 4.2%2.中学生 36.9%3.高校生 50.3%4.その他 4.6%5.わからない 3.9%もっとも多いのが高校生からというもので50.3%。ついで多いのは中学生からで36.9%。やはり男女交際は中高生からと考えている親が多いようです。■中高生らしいお付き合いならOK!年齢でいつからなら男女交際をしていいということではなく、その年齢にあった付き合い方をしてほしいというのが親の希望のようです。「中3の娘の友だちは付き合っている子もいるみたいです。娘には高校生からでもいいかなと思っています。学生で付き合うなら、清い付き合いをしてほしいです」(埼玉県 40代女性)「どこからを交際というのかわかりませんが、小学生なら小学生らしく、中学生なら中学生らしく、高校生なら高校生らしく節度のあるお付き合いであればかまわないと思います」(神奈川県 40代女性)「私は子どもたちに付き合うのはいいけど、隠れて付き合うなとは言っています。あとは、息子と彼女にも『まだ高校1年生なんだから子どもだけはできないようにしなさい』とはっきり言っています」(静岡県 40代女性)■恋愛は親ではなく本人が決めること勉強とはちがって恋愛に関しては、親がするなと言ってもしてしまうこともありますし、親がしてほしいと思ってもできないことも。本人次第というのが恋愛のむずかしいところです。「こればかりは本人次第かな。交際するしないは別として、異性を好きになる感情は大切にしてほしいと思っています」(鳥取県 40代女性)「自分で考えて行動したらよくない? 親はきれいごとしか言わないけど、自分たちはどうだった?」(滋賀県 30代女性)「人を好きになる気持ちを親が止めることはできません。だからいつからなんて言えません。大学1年の娘は彼氏ができたことがありませんが、中2の息子は1年生から彼女がいます。人それぞれです」(千葉県 50代女性)■親が伝えられるのは自分を大切にすること恋愛に親が口出しすることはできません。でも、好きな人ができたという話を聞いたら、親として「自分を大切にしてほしい」ということだけはしっかり伝えていきたいですね。「母としてはゆっくりでいいと思いますが、長女は中学のころから彼氏がいますよ。『健全な交際をしてね』と伝えてあります。とにかく『自分を大切にする』『あなたを大切にしてくれる人と付き合ってほしい』と話しています」(鹿児島県 40代女性)Q.男女交際はどれくらいから?アンケート回答数:3550件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年01月16日ゲーム機だけでなく、今ではスマホやタブレットなどでもできるゲーム。一度はじめるとハマってしまってやめられないなど、その悪い影響が気になる親もたくさんいるようです。ゲームはやはり子どもに良くないのでしょうか? パパとママに調査をしてみました。ゲーム機だけでなく、今ではスマホやタブレットなどでもできるゲーム。一度はじめるとハマってしまってやめられないなど、その悪い影響が気になる親もたくさんいるようです。ゲームはやはり子どもに良くないのでしょうか? パパとママに調査をしてみました。 Q.ゲームが子どもに与える「悪い」影響は?1.ある 80.6%2.ない 3.0%3.わからない・その他 16.4%80%以上の人がゲームが子どもに悪い影響を与えると考えているようです。とは言え、今の世の中子どもとゲームは切っても切れない関係になりつつあります。親が抱える悩みとはどんなものなのでしょうか。■やめられなくなるほどの中毒性が危険ゲームのいちばんの問題点は時間を決めても守れなくなるほどの中毒性。ゲームを取り上げればキレられ、さらに視力が悪くなるなどの問題もあるようです。貴重な成長期の時間をゲームばかりに費やすのはムダと考える親も。「挙げたらキリがない。一番は限度がなくなること」(広島県 40代女性)「会話がなくなる。キレやすくなる。隠れてやろうとする。視力が落ちた」(神奈川県 50代女性)「時間を決めても理由をつけては時間をのばし、取り上げると怒り出す。友だちとの遊びと言ってもゲーム。外でお友だちと体を動かして鍛えてほしいのに」(宮崎県 30代女性)■ゲームではなく与える親が悪い親が子どもの行動の管理ができないことやしつけができないことを、全てゲームのせいにするのもよくないという意見もありました。悪いのはゲーム自体ではないのかもしれません。「悪い影響を語るくせに子どもに与えている親が問題。ゲームに熱中して入れば、親はスマホしたり好きなことできますものね」(神奈川県 40代女性)「依存はゲームじゃなくてもなる。刺激が強い作品もそこら中にある。そこを調整や我慢させるのは親のしつけ次第。ゲームのせいではない」(北海道 30代女性)「ゲームは悪くない、悪い影響も与えていない。ゲームを子どもに与えて毅然とした態度をとっていない親が悪い、そんな親が悪い影響を与えている」(神奈川県 40代女性)「親の管理がきちんとできていなければ、全て悪影響だと思う」(神奈川県 40代女性)■子どもの夢はゲームクリエイター子どもの夢であるゲームクリエイターを応援しているという人も。ゲームを介して社会性を学べるという一面もあるようです。もちろんゲームだけでは足りないこともあるのかもしれませんが、付き合い方によっては良い面もあるのかもしれませんね。「昔からずっと言われ続けているけど、ゲームばかり悪者扱いするのもどうなんだろう。我が家では本人の夢・ゲームクリエイターを本気で応援しているので、あえてやらせている。ゲームを通じてさまざまな年代の人たちと交流することで、いつの間にか礼儀やら社会性やら常識を学んでいます」(東京都 40代女性)Q.ゲームが子どもに与える「悪い」影響は?アンケート回答数:3822件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年01月13日親の夢を子に託す、将来に役立つことを学ばせたいなど、習い事を始めさせる動機はさまざまですが、せっかくなら子どもにあったものを選んであげたいですよね。しかし、習い事はお金もかかるし、親の時間を割いたり、体力も必要となってくることがあります。また本格志向スクールでは、入学前にさまざまな視点でチェックされることもあるのだとか。驚くことも多い子どもの習い事、ママたちはどのように向き合っているのでしょうか。■プロを目指す?幼稚園に入るのを機に、娘がバレエを始めたUさん(40歳・小学2年生のママ)。友だちと同じ教室に通いたいといわれて説明会に参加したところ、「今の体形ではプロを目指すのは難しい」といわれたのだとか。「その教室はコンクールを目指す子も多い本格的なスクール。太りやすい体質では、上にはいけないかもしれないという話をされて…。単なる習い事としてしか考えてなかったからびっくりしたし、こんなに小さいころから将来の話をされたのはショックでした」それでも、Uさんは娘のやる気を尊重し、情操教育の一環として始めることに。少しでも娘のためになればと、おやつの食べすぎや食事内容に気を使っています。そんなUさんのフォローもあり、「バレエを始めてから、娘の体が引き締まってきた」とのこと。遺伝的なことはわからないけど、体を動かすことは健康にもいいし、楽しそうに通っているうちは将来のことを気にせず、続けさせてあげようと考えているそうです。■将来的な試算も必要「習い事にはとにかくお金がかかって大変!」というのは、息子をサッカースクールに通わせているMさん(31歳・小学3年生のママ)。年会費と月謝はそれぞれ1万円くらい、ほかにもユニフォームやスパイク、練習着などを用意する必要があります。せっかく購入しても、すぐに小さくなってしまうので買い替えによって、出ていく金額もかなり高くなるといいます。「小さいころから始めたほうが有利だと思ってやらせたけど、ここまでお金がかかるとは…。遠征や合宿代もばかになりません」経済的な負担だけでなく、ママたちも送り迎えや応援などに時間や体力が取られて大変なのだとか。そのため、Mさんはほかのママたちと協力して、交代で送り迎えをしているそうです。「中学生になるとレベルの高いコースに移るのですが、そうなると金銭的にも時間的にもさらに負担が増えます。学校の部活ならもっと安くすむらしいので、中学進学前にコーチと相談しようと考えています。才能があるなら伸ばしてあげたいけれど、そうでないなら部活に切り替えてほしいというのが親の本音です」子どもには「スクールは小学校卒業まで」と話しているそうですが、6年生になったときに納得してくれるかどうか、今から悩みの種だとか。■親に才能がないとダメ!?私は、幼少期にピアノに通っていました。母はお世辞にも歌がうまいとはいえないので、子どもにはそうなってほしくないという思いで習わせたそうです。何ヶ所か見学に行ったところ、「親に才能がないと上達しにくい」といわれたこともあったのだとか。それでも私の親はピアノを習わせたかったので、個人で教えている先生を紹介してもらい、私を含めたきょうだいをそこに通わせることに。その教室には音大受験コースもありましたが、先生は「音楽は楽しむものだから気軽にどうぞ」という考え方。おかげで、私も遊びに行く感覚で通えました。母に、当時は何が大変だったかあらためて尋ねてみました。「先生の趣味でやっているような教室だから月謝は安かったけど、ピアノは高価なものだし場所もとる。だからピアノを自宅で練習するための準備が大変だった。それに、定期的に調律が必要だからそのお金もかかるでしょ? そこまでお金をかけたのに、大きくなったら誰もピアノをひかなくなってしまったんだから、もったいなかったわよね」それでも「やらせなければよかったとは思わない」とのこと。どんな習い事であっても、上達する喜びや継続することを学べることは子のためになると考えていたそうです。私は当時、練習が大キライでたいして上達もせず、母の苦労を知ったいまでは本当に申し訳ない…という気持ちになりました。今回、習い事をさせているママたちから話を聞いて思ったのですが、少子化の影響からか、本格的なスクールが増えているような気がします。そして、お金以外の親の負担も、私たちが子どものころよりも大きくなっていると感じます。子どもが「やりたい」と思う気持ちは、もちろん大切です。でもその習い事に対して、どこまで親がフォローできるか、習い事に向き合えるかを考え、親の協力度にあった範囲のスクールから選んであげるということも必要になってくる場合もあります。でも大丈夫! 才能があればどのような環境でも輝けます。そして習い事のもっとも大切なことは、子どもが「楽しそう」これに尽きると思います。
2017年01月07日子どもがどんな友だちと付き合っているのか気になる人も多いと思います。いじめにあっていないか、トラブルに巻き込まれたりしていないか、親なら誰でも心配になるもの。実際、子どもの交友関係に干渉ってしていますか? パパとママに緊急調査をしてみました。Q.お子さまの交友関係、干渉したことある?1.ある 56.2%2.ない 29.1%3.わからない・どちらとも言えない 14.7%約半数の親たちが子どもの交友関係に何らかの形で干渉したことがあるという結果になりました。では、一体どんなときに干渉したのかを聞いてみましょう。■金銭トラブルなどがある場合は注意を子ども同士のケンカ程度なら親が口出しすることもないのですが、物が紛失したり、お金が絡んでいたりすると黙って見て見ぬ振りはできないようです。伝えるときには一方的にではなく、親の意見として伝えるという人が多かったです。「お祭りや映画などに一緒に行くと、必ず金銭トラブルを起こす子がいるので、その子が参加する場合はなるべく行かないように注意しました。『今日は財布を忘れてきた。明日返すからお金を貸して』が毎回で、借りたお金も返してくれないので、関わらないのが一番だと思い注意しました」(兵庫県 40代女性)「強要はしませんが『母から見た○○さんは距離を置いたほうが良いと思う』と一応伝えます」(鹿児島県 40代女性)「我が家に遊びに来て、ご飯も食べ泊まっても何も言ってこない親がいて、そういう子には注意したほうがいいと言いました。低学年のころ、遊びに来ていた子にゲームのカセットを盗まれたこともあります。子どもには良し悪しと、巻き込まれないために注意しています。明日は我が身とも思いますので」(神奈川県 40代女性)■子どもの友だちは子どもが決めるもの一方で、子どもの交友関係には干渉しないという親たちの意見も聞いてみましょう。親が子どものためと思っても、結局子どもが大人になったら、自分で解決しなければならないのが人間関係。だったら、今からその経験をしておくことも大事なのかもしれません。「子どもなんて意地悪して、されての繰り返し。相手だって同じことを感じてますよ。集団生活にはいろんな人がいます。自分なりに上手く付き合うのも社会に出て行くための勉強です」(神奈川県 40代女性)「干渉しすぎる親は子どものことを考えているつもりで、結局は自分の意思を押し付けてるだけで、親が子どもなんだと思う」(埼玉県 30代女性)「干渉・・・嫌な言い方ですね。最終的に友だちを決めるのは親ではなく子ども自身だと思います。心配なのはどの親も同じこと。相手の性格や個性を知って学んで成長し、友だちを作っていくものではないでしょうか」(千葉県 40代女性)■自分がされて嫌だった経験あり「あの友だちとは付き合うな」と親に言われて、嫌な気持ちになった経験がある人も多いようです。自分がされて嫌だったことは子どもにはなるべくしたくない。そう思いつつ、今となってわかるのはその親心だったりします。「昔親に言われてすごく嫌だった。親になった現在、親が言ってきた思いがすごくわかる。でもあまり口を出さないように、子どもからのヘルプがない限り見守ってる。正直、付き合わなきゃいいのにと何度思ったことか」(三重県 30代女性)Q.お子さまの交友関係、干渉したことある?アンケート回答数:3730件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年01月02日こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。「自分の子どもには友達がたくさんいる明るい子どもに育って欲しい」多くの親御さんがそう望まれているかと思います。その一方で、お子さんの人見知りに悩む親御さんも少なくありません。そこで今回はお子さんを人見知りにしないための育て方について心理学からご紹介したいと思います。●乳幼児期の人見知り赤ちゃんの人見知りは早い子で生後5か月ごろから始まり1歳くらいでおさまるケースから、1歳を過ぎて始まり2〜3歳でおさまるケースまで、非常に個人差があるようです。かつて人見知りは母親と他人の区別がつくようになった証だと言われていましたが、そうではないことがわかっています。『東京大学』の岡ノ谷一夫教授らの研究によると、人見知りの強い赤ちゃんは人見知りをしない赤ちゃんよりも相手の目を見る時間が長く、相手と目が合ったときに凝視するような目の動きをするとのこと。そして人見知りの赤ちゃんは相手の視線や顔の向きに敏感なのではと考え、自分と向き合っている顔とよそ見している顔を見せたところ、よそ見している顔を長い時間みていたというのです。このことから、乳幼児期の赤ちゃんの人見知りは相手に近づきたいけれど、相手から離れたい という感情が複雑に入り乱れた状態であることがわかったそうです。この研究結果から考えると、赤ちゃんの人見知りに対しては、「びっくりしたね!」などと過剰な反応を見せず、「大丈夫だよ。優しい人だからね」とお母さんが優しく抱きしめながら語りかけてあげること が大切だと考えられます。●学童期の人見知り成長して学童期になっても人見知りをする場合は、相手にどう思われるかが気になって仕方ない、嫌われたくない、否定されたくない、傷つけられたくないという心理から自分を守るために人に近づくことを恐れてしまうことで人見知りをする傾向が強くなります。自分に自信がない とそう考えてしまうのは、大人になっても変わらない傾向があります。ではどうしたらいいのでしょうか?物心がついたころから、することなすこと、「そんなことしちゃダメでしょ!」「そうじゃなくて、こうでしょ!?」「どうしてそんなこともできないの!?」と頻繁に親に言われたら、自分に自信のある人に育つでしょうか?当然、自分に自信がなくなり、他人からどう思われるかが心配で仕方なくなってしまいますよね?そこで、言葉の置き換えをしてみてはいかがでしょうか?「そんなことしちゃダメでしょ!」は、「そんなことしたらどうなるかな?」に。「そうじゃなくて、こうでしょ!?」や「どうしてそんなこともできないの?」は、「どうしたらうまくできるかな?」と自分で考えて答えを出すような声掛けに。そうすることで、子どもは自分で考え答えを出してその成功体験から自信を積み重ねていきます 。1度や2度失敗しても、「そのやり方じゃうまくいかなかったね。次はどんなふうにやってみる?」と根気よく見守る親の努力も必要となってきます。●「子どもだからわからない」は大人の思い込み子育てのご相談を受ける中で、「子どもだからまだわからないだろうし」という言葉をよく耳にしますが、それは大人の勝手な思い込みに過ぎません。まもなくお正月ですが、たとえばおじいちゃんおばあちゃんの家に行ったとき、子どもは誰におねだりをしますか?一番自分に優しいおじいちゃんやおばあちゃんのそばに行き、甘えていませんか?子どもは大人が思っている以上に大人を観察し、自分にとって優しい人なのか厳しい人なのかを見切って行動しているのです。そして大人の言葉をちゃんと理解しています。理解しているからこそ、ダメ出しをし、子どもに考えることをさせないでいると、自分に自信が持てず他人からどう思われるかばかりを気にして、傷つくのを恐れ、人見知りになってしまうのです。子どもに考えさせる というのは大人にとっても根気のいることですが、育児は育自だと思ってお子さんと一緒に成長してくださいね。【参考文献】『面白いほどよくわかる臨床心理学ーストレス社会が引き起こす心の病をケアする手がかり』稲富正治・著【参考リンク】・Shyness in Early Infancy: Approach-Avoidance Conflicts in Temperament and Hypersensitivity to Eyes during Initial Gazes to Faces()●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年12月29日子どもたちが楽しみにしている、年に1度のサンタさんからのプレゼント。「サンタさんにはこれを頼むんだ」と、リクエストが決まっている子も多いのではないでしょうか。でもなかには、高価すぎたり、親が与えたくないものだったりで、「子どものリクエストと違うプレゼントを渡したい」ということもあるかもしれません。そんなとき、子どもをガッカリさせずに納得させるには、どのような伝え方をすればいいのでしょうか。■希望をかなえられない場合の伝え方クリスマスが近くなると、子どもからプレゼントのリクエストを聞き出そうと苦労するママも多いはず。ようやく聞きだすことができたと思ったら、ゲーム機やスマートフォンといった、家庭の考えと違ってしまうケースもあります。「携帯ゲーム機を欲しがっているけれど、やらせたくない」「子どもにスマホは早いと思っているのに、サンタさんにリクエストしている」といった場合には、ママがじょうずに軌道修正をしてあげましょう。<リクエストされたものがあげられない場合>次のように伝えれば、子どもも納得しやすいはずです。・高価なものだった場合「サンタさんは子どもたちみんなにプレゼントを用意しなくちゃいけないから、あまりお金のかかるものは無理かもしれないよ」・携帯電話などランニングコストのかかるものの場合「スマホだけもらっても、それはずっとお金がかかるものなんだよ。だからいま、サンタさんにもらっても使うことはできないよ」・ゲームなど、家庭によっては使うことを禁止している場合「パパやママがまだダメかなーと思っているものは、サンタさんからもプレゼントできないことになっているんだよ」クリスマス商戦のいまの時期、おもちゃの広告もたくさん出ています。子どもがほかに欲しがりそうなものを見つけてリクエストできるように、誘導してあげるのもおすすめです。子どもの興味にあわせておもちゃ屋さんやスポーツ用品店のチラシなどを見せ、どんなものが欲しいか聞いてみるのもよいですね。■サンタさんはすべて願いをかなえてくれるのか?サンタさんは、世界中の子どもたちにプレゼントを用意しなければいけません。そのため高価なものや、入手困難な人気の品などは、リクエストをしても希望どおりに届くとは限らないという思いを、あらかじめお話しておくのもよいですね。たとえリクエストどおりではなくても、サンタさんからのプレゼントが届くということは、その子が良い子だった証。あえてサンタさんへのリクエストは聞かず、「欲しいものがあったらパパやママ、おじいちゃん、おばあちゃんにお願いして。サンタさんからのプレゼントは、サンタさんにお任せしちゃおう」というスタイルにしてしまうのもひとつの方法です。■子どもに伝えるのはクリスマスの前にクリスマスの日の朝、サンタさんからのプレゼントを開ける瞬間は、子どもがとてもワクワクするとき。そのときまで知らないままなら「希望どおりのプレゼントをくれる」と思い込んでいます。だからリクエストとプレゼントが違う場合は、クリスマスよりも前に、「希望のプレゼントとは違うかもしれない」ということを伝えておけるとよいですね。プレゼントに「お願いされていたものとは違うけれど、○○ちゃんに喜んでもらえそうなものを選びました」などとサンタさんからの手紙を同封するのもおすすめです。手紙は、筆跡でバレないように知人に頼んだり、あえて英語で書いたりすると信ぴょう性が増しますよ。サンタさんから届いたプレゼントは、子どもにとってもすてきな思い出になるはずです。子どものワクワクした気持ちを大切に、楽しいクリスマスを迎えてくださいね。
2016年12月03日子どもが学校でいじめられている…親として正直な気持ち出典 : 娘は現在小学校6年生。広汎性発達障害の診断が出ていますが、小1からずっと普通級に在籍し、苦手な授業だけ支援級へ通っています。これは1年前、娘がいじめに遭っていたときのお話です。ある日、大好きなおばあちゃんと2人で遊びに行くことがあり、その時にふと「学校でいじめにあっている」と娘が話したのだそうです。「まさか娘が…!?」この話を聞いた直後、私は正直信じられませんでした。娘の様子について、妻は「最近元気がなさそう」と言っていましたが、私は異変に全く気付かなかったからです。これまで娘は、登校を嫌がったり体調が悪くなったりすることもなく、普通に学校に通っていました。驚きつつも、学校でどんなふうにいじめられるのか聞いてみたところ、「お友達から避けられる…」とのことでした。学校に問い詰めた事実。見えてきたのはいじめの実態だった出典 : いじめを知った私は、事実を確かめるために学校に連絡を取りました。まず私は、娘のことについては何でも連絡して欲しい、と伝えていたので「なぜいじめについて、こちらが問い合わせるまで何も連絡がなかったのか?」と問い詰めました。担任の先生は「すみませんでした」と謝罪していました。そして、これまでのことを確認すると、以下のような状況がみえてきたのです。●いじめは夏休み明けから始まっていた(この時点で、約2ヵ月間続いていたことになる)●学校はいじめを把握していて、学級会を2度開き、クラスで話し合っていた●最初関わっていた生徒は数人、アンケートを取ると、いじめに実際に関わっていたのはクラスの半数の人数だった●いじめは、娘に対して「気持ち悪い」と言う、無視する●話し合いをしたにも関わらず、まだ何の変化もない学校と同じ方向を向き、整えていったいじめへの態勢出典 : 起こってしまったことは仕方ありません。私は担任に、2度も学級会を開いてくれたことについて感謝を伝えました。いじめがあったのは事実ですが、ただ一方的に学校を責めるよりも、それまでの学校の対応を評価すべきと考えていました。こちらも歩み寄りの姿勢を示すことで、学校側も柔軟になり「親と学校が共にいじめに対処していこう」という雰囲気ができたような気がします。その直後から、約2ケ月ほど学校を休ませました。娘にいじめについて詳しく聞くと、「みんなと話すのが嫌。戻るのが嫌」と言っていました。また、自宅ではリラックスしてもらいたかったので、できるだけ普段通り接することにしました。親と学校、双方が建設的になることで出てくるアイデア出典 : それからは、月2回ほどのペースで学校側と話し合いを行いました。学校では校長先生のアイデアで、学年全体にアンケートを取り、いじめを見聞きしたか?どんないじめがあったのか?など、詳細な調査をしてくださいました。また、「いじめに関わっていたクラスに影響力のある子は、クラス委員にさせるのはどうですか?」と、私から学校側へ対策を提案することもありました。学校に全てをお任せするのではなく、親も自分の意見をはっきり主張することが大事なのでは?と思います。しかし、感情的に我を通すのではなく、建設的な姿勢で誰もが納得できる策が提案できると、学校も意見を受け取りやすくなるかもしれません。アンケートの結果で見えてきた原因。これがきっかけで子どもたちにも変化が出典 : その後、アンケートの結果が出てきました。多かったのが、「授業中、なぜ一部の子たちは支援級に抜けていくのか?」「支援級ってどういう子が行くところかわからない」という回答でした。このことから私は、「娘だけではなく他の支援級に行っている子は、周りの理解が得られていないのでは?」と校長先生に話しました。すると校長先生は、「支援級について、支援級の先生から個々のクラスに説明する機会を設けましょう」と言ってくださいました。説明会の後、児童からは「支援級に行っている子について事情がよくわかった、これからは優しくしようと思う」という声が増えました。この時点で学校は3学期を迎えていました。いじめが発覚してから約半年です。娘はまだ、クラスには通えていませんでした。しかし、支援級にだけは通えるようになっていました。1日に1時間だけ支援級に通い、学校には徐々に馴染めるようにしていきました。また、当時から仲の良いお友達に協力してもらい、支援級に遊びに来てもらっていました。その後まもなく春休みとなり、6年生にあがるときにはクラス替えがあったため、このタイミングで通常どおり登校できるようになりました。いじめを悪にすることは簡単。しかし、理由を探れば解決策も見えてくる出典 : あれから1年が過ぎ、娘は元気に学校に通えています。その後、いじめられている様子はありません。実は、娘をいじめていた子どもたちからは説明会の後、娘あてで手紙や絵をもらっていました。子どもたちには反省の色が窺え、娘に対しての理解も深まったようでした。この一件で特別仲の良いお友達が増えた訳ではありませんが、それでいいと思っています。娘には、何の問題もなく安心して学校に通える環境があれば、それでいいです。子どもがいじめに遭っているというのは、親としては衝撃だと思います。相手の子やその家庭、学校に対して憤りを抱く方もいるかと思います。私自身も、学校の最初の対応には納得がいかず、感情的になりました。しかしこうした問題は、いじめっ子本人や自分たち親、学校が成長するチャンスでもあると思うのです。学校との連携では冷静になり、子どもの自己肯定感や自尊心を守るためにも、建設的な話し合いや提案ができるといいですね。
2016年10月26日成長を実感する幸せも束の間、子どもの将来と向き合う時期となり…出典 : 子どもの就学先を決めるとき、みなさんはすぐに「ここだ!」と思える学校選び(学級選び)ができましたか?いいえ、と答える方が多いのではないでしょうか?溢れる情報の中、いっそのこと誰かに決めて欲しい!とすら、私は思っていました。私の息子は、幼稚園入園直前に発達障害の診断が下りました。年少から年中にかけては、とにかく幼稚園生活をスムーズに送らせることに、全神経を集中させていました。段々と成長していく姿は何よりも嬉しく、疲れやすい息子を必死にサポートしながら、日々を過ごしました。そういう意味で、年少から年中にかけては、「今現在の息子」の姿だけを見ることのできる、1番幸せな時期だったのかもしれません。誰かが4歳~5歳は、「発達障害のゴールデンエイジ」と呼んでいましたが、それほどまでに、子どもの成長が実感できる時期でもあったのです。そして年長になって、いつもの発達外来に行ったときに、担当医にこう言われました。「来年度は就学ですから、ゴールデンウィークあけに市の就学相談に行ってください。息子くんの就学についてどうするか、そろそろご両親で話し合いをしてくださいね。」私はこの言葉でハッとしました。これまでは「今現在の息子」の姿を見ていれば楽しかった毎日。しかし、年長になった途端「未来を考えて行動する」よう求められるのです。決断の重さを自覚するほど、決められないジレンマ出典 : 就学相談では、本人同伴で市役所の相談員と話をします。子どもは臨床心理士の先生と一緒に遊びながら、行動観察をされます。しかし、「この子はこういう特性がありそうだから、特別支援がいいですよね」「普通級で大丈夫だと思いますよ」などといった助言は一切されることはありません。決断は全面的に親に委ねられます。発達検査での数値もある程度は参考にされますが、数値だけではわからないような、本人の困り感というのがあります。私たち親にとって発達検査の数値は、就学の決定の参考に、あまりなりませんでした。発達外来の担当医も、療育の先生も、幼稚園の先生さえも、この件についてはあまりはっきりとしたアドバイスを下さいませんでした。「あくまでも決めるのは親御さんですから、私たちからはこうしたらいいとかは言えないんですよ…」というお答えがほとんど。おまけに、小学校の特別支援級を批判する声が、耳に入ってきました。私は、考えれば考えるほど頭がこんがらがってきました。息子にとっての人生の大きな決断を、自分だけに委ねられている状況。客観的な資料は無いに等しく、私の感覚と経験値だけで選ばなければならない辛さ。今まであんなにいろいろな人が助けてくれたのに、どうしてこの決断だけは自分ひとりに委ねられてしまうのか…。「いっそ、誰かが決めてくれたらいいのに…」私は、ついに就学について考えることが嫌になり、逃避状態になっていました。やっと行動する気になり、見学へ。そこで見た特別支援学級は…出典 : 特別支援級への通級になるかどうかは、うちの自治体では8月から審査が開始されます。ですから秋までには、親の希望を市のほうに提出して欲しいと言われます。ところが私は考えることを放棄し、9月になっても答えを出しませんでした。しまいには「このまま放置して、普通級でいいか」と思い始めていました。しかし私は、発達ナビに以前掲載された記事(下記、関連記事参照)をふっと思い出したのです。私は重い腰をあげ、入学予定の小学校に電話をかけ、特別支援級の見学を申し込みました。(残念ながら息子同伴は不可でした)これで納得がいかなければ、答えが出るだろうと思ったのです。授業見学当日は、教頭先生がわざわざ同伴してくださり、1クラスずつ支援の内容を説明しながら、案内してくださいました。授業後は、教頭先生と特別支援コーディネータの先生が面談の時間を取ってくださいました。見通しをたてた授業、刺激を一切排除したシンプルで静かな教室、教室の奥には囲いに囲われたクールダウンスペース、そして何よりも、子どもたちの楽しそうな様子に目が留まりました。教頭先生が教室にフラッと立ち寄るたび、子どもたち「先生今日ね、テスト頑張ったんだよ」「先生、明日のテストはここで受けてもいい?」と声をかけてくる様子が印象的でした。教頭先生は支援級にいる全ての生徒の名前を覚えていて、みんなが「教頭先生!教頭先生!」と慕っています。私はそのときに、自分の中に湧き上がってきた感想を忘れることができません。「自分も小学生の頃、この教室に通いたかった…!」決めるのは怖い。でも、親が「失敗を恐れない」ことで子どもの可能性につながることも出典 : 自分の中に湧き上がってきた感想が私の答えの全てでした。「まずは特別支援級の通級から始めてみよう」、私は授業見学から帰宅してすぐに、2回目の就学相談の予約を取りました。みなさんがもし、お子さんの就学先で特別支援級か普通級か?決定を委ねられて悩んだときには、まずは入学予定の小学校の特別支援級へ、見学に行ってみることをお勧めします。そしてもう1つ、私からお伝えしたいこと。特別支援級か普通級か選ぶことを、「子どもの人生を決めてしまう」という風に、プレッシャーに感じないで欲しいのです。子どもが普通級が良かったと言うのであれば、(息子の小学校に関しては)学期途中で普通級に転籍することは可能です。普通級が合わないと思うのであれば、次の学年から特別支援級を検討することもできます。子育てをしていると、節目節目で大きな決断を迫られることが沢山あります。けれども、それを選んだら、子どもの人生はもう後戻りできないわけではありません。大切なのは、上手くいかなかったとしても、次の一手を冷静に考える力を残しておくことです。だからどうか、自分が全ての手綱を握っているかのように悩まないでください。そのときの状況に応じて考え、決断を変えていく自由も、私たちにはあるのですから。
2016年10月20日自分の子どもをかわいくないと思う親などいないでしょう。皆、自分の子どもが何よりもかわいいものです。しかし、それをあまりに前面に出しすぎると、いわゆる“親バカ”になってしまいます。そのため、多くのママたちは人前ではあまり全力でわが子をかわいがらないものですが、中には周囲の目なんてお構いなし!という感じで子どもを溺愛するママもいます。そんな人を見て、「うわ〜あの人親バカだ」。そんな風に思ってしまったことありませんか?そう、“親バカ”な親って引かれちゃうんです。そして厄介なのは親バカな親たちの大半は自覚がないこと。もしかしたら、あなたも周りから”親バカ”認定されちゃってるかもしれません。そこで今回は、ママたちに「親バカだなぁ」と感じたママ友の言動について聞いて取材してきました!●(1)うちの子は悪くない『親バカなママ友、一人います。そのママ友は、幼稚園で自分の子どもが悪さをしても絶対に「ウチの子は悪くない! 」と逆ギレするんです。子どもがかわいいのは分かるけど、他人に迷惑かけたらダメってことを子どもにちゃんと教えてあげるのが本当の愛情だと思う』(27歳女性/5歳男児のママ)わが子の非は絶対認めないタイプの親バカさんですね。こういうタイプの人は、自分の子どもが他の子どもよりも上の地位に存在しているという認識があるため、なかなか素直にわが子の非を認めることができません。“非を認める=屈辱”という勝ち負け思考 に支配されているのです。勝利することが正義だと思い込んでいるので、子どものささいな“悪さ”には目を瞑ります。●(2)子ども相手にマウンティング『ビックリしたのが、私の子どもが砂遊びでお城を作ってたとき、完成度が高かったので他のママたちから拍手をもらっていたら、急にあるママ友が前に出てきて「見て!○○ちゃん(ママ友の子)もできたみたい!○○くん(私の子)のより大きいねぇ 」と自分の子どもを指さしたこと。見てみると何作ってるか分からないぐらいグチャグチャで、皆失笑って感じだった。あんな露骨な親バカは初めて見た』(32歳女性/3歳女児、6歳男児のママ)自分の子どもが注目されないと気が済まないというママもいるようです。ママ同士でマウンティングし合っている光景はよく目にしますが、さすがに子ども相手にマウンティングする人はあまりいませんよね。しかし、自分の子どもがかわいすぎるあまり、子どもに向かってマウンティング攻撃をする節操のない親 もいるようです。このタイプは子どもの実力を無視して舞台に立たせるため、子どもが大恥かくこともしばしば……。親は子どものそんな気持ちもつゆ知らず、「ウチの子が注目されてる!」とその状況に酔いしれます。子どもにとっても非常に厄介なタイプの親バカです。●(3)主役が当たり前だと思ってる『お遊戯会で自分の子どもが主役じゃないと認めない!というママがいました。しかも本番の1週間前。皆役が決まって練習しているし、今さら変えられないと先生が言っても、聞く耳を持たず仁王立ち 。しばらくすると子どもの方から「僕、今の役でいいよー」とママを諭していました。幼稚園児のほうがよっぽど大人でした』(37歳女性/4歳女児、5歳男児のママ)とにかくわが子が一番でなければ納得できないタイプの親バカですね。近年ではこういう親が増えてきているため、運動会でも順位はつけない、お遊戯会でも主役がいない劇をやる 、といったところが増えてきているようです。それがいいのか悪いのかは意見が分かれるところですが、少なくとも子どもの意思に反してクレームを入れているのであれば、親バカだと言えるでしょう。●(4)わがままを“意思”として尊重する『ママ友に子どもをめっちゃ甘やかしてる人がいて驚いています。そのママ友は、子どものわがままを子どもの意思として尊重するスタンスらしく、「お菓子を買いたい」とゴネれば買ってあげるし、「今日学校行きたくない」とスネれば休ませます。本人は子どもがかわいいと思ってやってるんでしょうけど、私にとったら一種の虐待じゃないか と思います』(41歳女性/10歳女児のママ)子どもをかわいがるあまり、何でも言うことを聞いてしまっている親もいますよね。「子どものため」という思いが目先のところだけに集中してしまい、それによって子どもがどう育つのかまで考えが至っていないような人です。このママさんが言うように、子どものうちに社会の常識を教えておかないといずれ苦労することになる ため、甘やかしすぎるのは一種の虐待と言えるかもしれませんね。----------いかがでしたか?親は誰だって“親バカ”です。自分の子どもが一番かわいいものです。しかし、それでも皆子どもの将来や周囲への迷惑を考えて自制して接しているものです。もしも今回紹介したエピソードに当てはまるというママさんがいたら、今一度普段の行動を見直してみてはいかがでしょうか。●文/パピマミ編集部
2016年10月10日あなたは自分の子どもがデブになったらどうしますか?「デブも個性!丸くてかわいいじゃない!」と子どもを撫で回す親もいると思いますが、大抵は危機感を抱くでしょう。小さいうちは「太ってて愛嬌があるね〜」などとチヤホヤされますが、小学生に上がった途端に同級生から「や〜いデブ!」とイジられ、思春期になると「え?私のことが好き?デブはちょっと…… 」と意中の相手から振られる可能性が非常に高まるからです。子どもを肥満児にはしたくない。それが多くの親の望むところだと思います。しかし、一方では日本人の親の多くが子どもを肥満児に仕向けているとも言われています。どういうことなのでしょうか。今回は、子どもの肥満と夜更かしの関係についてお話ししていきます。目次日本の赤ちゃんは世界一“寝ない”!?子どもの夜更かしが肥満につながる理由子どもを夜更かしさせない方法3つ●日本の赤ちゃんは世界一“寝ない”!?2010年にイスラエルで発表された研究結果によると、世界17か国の3歳以下の赤ちゃんの中で睡眠時間が最も短いのは、日本の赤ちゃんとのこと。1位のニュージーランドに比べると、平均で100分ほど少ない のだそうです。この原因にはいくつか仮説が立てられており、女性の社会進出や残業の長時間化によるライフサイクルのずれ込み、不完全な育児制度などが指摘されています。また、明治大学教授の鈴木賢志さんによると、世界では男性よりも女性の方が多く寝ているのに対し、日本では女性の方が睡眠時間が短いとのこと。さらに、日本の女性は世界で一番睡眠時間が短い と言われています。このことから、母親の生活習慣にあわせて子どもの睡眠時間も短くなっているのではないかと言われています。●子どもの夜更かしが肥満につながる理由●(1)午後9時以降に寝ている子どもはデブになりやすいまずはアメリカのオハイオ大学が発表した研究について見てみましょう。これは2016年9月に発表されたもので、10代後半の男女977人を対象に行い、就学前から思春期まで追跡調査したデータを分析したものです。分析したのは、身長や体重、肥満度を表すBMIなどのデータですが、夜遅くまで起きていた子どもほど将来肥満になる確率が高くなったとのこと。具体的には、午後8時までに寝ていた子どもの15歳時点での肥満率は10%、午後9時以降に寝ていた子どもは23%でした。つまり、幼少期に夜更かししていた子どもは、肥満になる確率が2.3倍も高くなった ということです。●(2)睡眠不足の子どもは食欲を抑えられないこちらはロンドン大学の研究ですが、1,008人の5歳児を対象に、“おやつ”を見せてどのくらい食べたがるのか反応を見る調査を行ったそうです。すると、睡眠時間が11時間未満の子どもは12時間以上の子どもに比べて、お菓子をねだる度合いを示したスコアが1割近くも高くなったとのこと、また、同様にBMIの数値も高かった といいます。この研究結果から、夜更かしは体内時計を狂わせて肥満体質にさせる原因になる、ということと、睡眠不足は食欲を抑制するホルモンが減少させて過食の原因になる 、ということが分かったそうです。●子どもを夜更かしさせない方法3つ●(1)親自身も早寝早起きを心がける子どもが夜更かしをしてしまう原因には、親自身が夜更かししており、子どももその影響を受けて眠る時間がずれ込むということがあります。そのため、なるべく親も早めに眠るようにしましょう。また、人によっては夜遅くに晩酌をする親もいますが、お酒を飲みながらおつまみを食べている姿を見て、子どもも“おやつは夜食べてもいいんだ ”という意識になってしまいます。こちらもなるべく控えるようにしたいです。●(2)入眠儀式を作っておくとはいえ、なかなか仕事や家事が忙しくて早寝なんてとてもできない、という人も多いでしょう。その場合は、これをやれば必ず寝る、という入眠儀式を作っておくようにしましょう。絵本の読み聞かせでもいいですし、歯磨きでもいいです。これをすれば子どもが“睡眠モード”に入る という習慣を作っておきましょう。●(3)夜にスマホやテレビを見せないこれは当たり前ですが、夜にテレビやスマホを見せてはいけません。脳が興奮して睡眠に入りづらくなりますし、寝ても睡眠が浅くなると言われています。最近ではスマホで動画を見せたりゲームさせたりしてスマホに子守りをさせる親もいますが、眠る1時間前には必ずやめさせましょう。----------いかがでしたか?子どもに夜更かしさせると、将来的にデブになる確率が高くなることがお分かりいただけたでしょう。逆に言えば今から努力すれば、その分子どもがデブになる確率を下げられるということでもあります。大事な子どもの未来がかかっていますから、きちんと睡眠を取らせてあげるようにしたいですね。●文/パピマミ編集部●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2016年10月02日今や子どもの生活で切っても切りはなせないゲーム。自分たちは親世代に「ゲームはダメ!」と頭ごなしに言われてきたかもしれませんが、今ではゲーマー世代が親に。楽しさを知っているだけに、子どもにどんなルールを作るべきか、頭を悩ませている親が続出しています。Q.お子さまのゲーム時間、どれくらい?1.30分未満 13.1%2.30分以上1時間未満 28.2%3.1時間以上1時間30分未満 23.1%4.1時間30分以上 25.4%5.ゲームをしない・その他 10.1%1回のゲーム時間について調査したところ、「30分以上1時間未満」「1時間以上1時間30分未満」「1時間30分以上」がほぼ同じ割合に。多くのママたちがゲームとの付き合い方について迷っているようです。■制限をしなければずっとやってしまう怖さ子どもにとっては中毒性のあるゲーム。親がルールや制限をもうけなければずっとやり続けてしまうのが現実です。「ほっておいたら何時間でもやっています。困っています。」(美付県 40代女性)「ゲームをするときの決まりはありますが、時間を見て声かけをしないと夢中になっているのでいつまでもやっているので難しいですね」(茨城県 40代女性)「外食に行くと家族で座っている中に子どもがゲームに夢中になっている姿をよく見かけます。ここまで持ってこなくでもよくない?と端から見て思うのですが。そのうち欲しがるのかと思うと、そのときが怖い気がします」(千葉県 40代女性) ■ルールは家庭でそれぞれ。時間以外の考え方も単純に時間で決めるというだけでなく、やるべきことが終わっていればOKという考えも。子どもとゲームのルールについて話し合ってみるのも効果的なようです。「うちでは小学生の子には宿題や支度がしっかり終わったら夕方5時までならOKとしています」(神奈川県 50代女性)「うちも暇さえあればしていました。でも、時間をお互いで決めてから守れないときには1週間没収しました。そうしたら最近では守れるようになってきました。一方的に決めるより、一緒にルールを決めるといいかもしれません」(大阪府 40代女性)「自分がゲーム世代なのでゲームの楽しさも知っているため、子どもに強くは言えません。メリハリがつくようにやらせてあげています。ガミガミ言うのは逆効果なので、やることをちゃんとやったらゲームもさせてあげています」(千葉県 30代女性)■IT関係者にはゲーマーが多い!?IT企業がこれだけ成長しており、小学校でのプログラミングの必修化も目前の今、ゲームを全くさせないというのも時代錯誤かも。将来役に立つこともあるのかもしれません。「IT関係にお勤めの友人が『周りの人はみんな小さいころからゲームしてばっかりだった人たち』という話を聞いてから少しゆるくなりました」(鳥取県 40代女性)Q.お子さまのゲーム時間、どれくらい?集計期間:2016.05.19〜2016.05.26アンケート回答数:11154件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2016年09月29日子どもの人気職業にユーチューバーが挙がる今、あなたは自分のお子さんの将来の夢を知っていますか? 子どもの夢を知ることは、親としてもうれしいこと。そのために今できることって何かなと一緒に考えるいい機会にもなりそうですね。Q.お子さまの将来の夢、聞いてる?1.定期的に話し合っている 25.3%2.機会があった時だけ話し合う 50.9%3.将来の夢は知っているが話し合わない 13.2%4.わからない・どちらとも言えない 8.6%5.その他 2.0%話し合っている親子が、76.2%と大多数を占める結果に。子どもの夢やなりたい職業を聞いてサポートしてあげたいというパパやママの気持ちが伺えます。■親として子どもの夢を聞くのは楽しい小さいころから夢の話を聞いていると、その変化に子ども成長を感じられることもあります。また、夢がずっと変わらなくてほほえましく感じたり、たとえ夢がなくても親子のいいコミュニケーションの時間になりそうです。「上の子は小さい時は保育士だったけど、今は美容師になりたいみたいで家で自分の髪をセットして楽しんでます!下の子は警察官になりたいと言ってます!大きくなるにつれてもしかしたら夢は変わるかもしれないど、親として子供の夢を応援してあげたいなって思います。」(神奈川県 30代女性)「のんびりした子なので、まだ具体的な目標はないみたいです。ただ、自然とか科学に興味を示すので、そういった方面の職業とか、学校とかをたまに教えてあげています。憧れの人はさかなクンだそうです」(神奈川県 40代女性) ■否定せずに応援するのが親の役目自分が子どものころ、親に夢を否定されたことがある人もいるのではないでしょうか? 「どんな夢であっても応援してサポートしたい」いまどきの親はそう思っているようです。「私は自分の親からなりたい夢を話す度に、あれはダメこれはダメと否定され続け育ち、結局夢がなくなってしまい、何もないまま主婦になってしまったので、子どもたちが描く将来は否定しないようにしています」(神奈川県 30代女性)「親がこうなってほしいという希望を押し付けるのではなく、子どもの人生ですからやりたいことができるようサポートするように努力しています」(愛知県 40代女性)■未来には今ない職業ができるかも?子どものなりたい職業にユーチューバーが挙がる時代。これから20年後、どんな職業があるのかは親にとってもわかりません。「息子とは、これからの時代は新たなニーズを見いだして、いっそ新しい職業を編み出すぐらいでないと生き残れないかもしれないと話し合っています。子どもには今後の時代がどのように変化しようと、それなりに対応できる力を身につけさせたいですね」(神奈川県 40代女性)Q.お子さまの将来の夢、聞いてる?集計期間:2016.04.28〜2016.05.05アンケート回答数:9762件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2016年09月21日子どもは、親が思っている以上に賢い存在。簡単には言うことを聞いてくれないし、かと思えば、期待以上の行動をすることも! そんな我が子に認められるには、ガミガミ怒ってもダメ、やさしすぎてもダメ…。子どもの心に響く、親の振る舞いについて考えてみましょう。■こんなママにはがっかり!? リアルエピソード誰よりも大好きで大切なママは、子どもにとっては絶対的な存在。ママ自身、我が子から愛されている自負はあるはず。とはいえ、子どもの目は節穴にあらず。ママだって、理不尽なことをすればおかしいと疑うし、ウソがあれば子どもはそっぽを向いてしまうことも。ママたちが子どもからの信頼を失ったと感じたエピソードを紹介します。「散歩の約束をしていたけれど、何だか面倒くさくなって昼寝をしていました。しかも、そのことを子どもに責められ、『行くなんて言ってない!』と逆ギレ。シラをきりとおす私に、子どもは呆れ顔でした…」(30代後半)「子どもの要求に対し、『あとで』『明日』『来週やろう』などと曖昧な返事を繰りかえしていた私。あるとき動物園に行こうと誘ったら、『どうせ行く気ないんでしょ』と言われてしまいました」(40代前半)幼いからといって、わからないと思ったら大まちがい。まっすぐな眼差しで相手のことをしっかりとらえています。また、子どもにたしなめられるケースもあるようです。「いつのまにか自分の名前を書けるようになっていた娘。その字があまりに不格好だったので、『もっと上手に書けるよう練習しようね』と言ったら、『どうしてまず、すごいねって言ってくれないの?』と言われ、反省しました」(30代前半)「生理でイライラ。どうでもいいことでギャーと怒ってしまい、ハッと我に返って子どもを見ると、納得のいっていない、冷めた目をしていました」(20代後半)失った信頼を取りもどすのは大変なこと。子どもに対しては誠心誠意、真剣に向きあうといいでしょう。 ■できることからはじめる! 目指せ理想のオトナ像利害や損得など一切関係ナシ。好きか嫌いか、快か不快か…。子どもの判断は、じつにシンプルです。本能で生きる子どもにとって、信頼できるオトナは、必要なものは欠かさず与えてくれて、望みや欲求を叶えてくれる人物かもしれません。とはいえ、欲しい物をなんでも買ってくれたり、何をされても叱ったりしない、単なる都合のいい人ではありません。自分のことを全力で守ってくれて、よろこびと安心感を授けてくれる人こそが理想なのです。そんなオトナになるために、日々気をつけたいことをまとめました。・発言に一貫性を持ち、ブレない・しかることはあっても、感情に任せて怒らない・ダメなことはダメと、はっきり教える・いいことはしっかりほめる・遊ぶときは一生懸命、真剣に付きあう・できない約束はしない・いつでもどこでも温かく見守るすべて完ぺきしようとすると、ママの負担になってしまいます。上記を心に留めておいて、イライラしたときなどに、思い返すといいでしょう。■いつでも子どもに寄りそって子どもが求めているもの、子どもにとって必要なものを与えてあげることが、信頼の基盤。でも、余計な押しつけは親のエゴにもなりかねないので、気をつけましょう。毎日子どもを観察していれば、何をしようとしているのか、何を欲しているのかはっきりと見えてくるもの。何はなくともそばにいて、子どもに目をかけること。それができれば子どもは、ママを心から頼り、伸び伸び安心して暮らすことができるでしょう。
2016年09月17日「発達障害を治したい!」という親の気持ち出典 : 私には、自閉症の子どもがいます。自分の子どもに発達障害の疑いを感じた当時、私は診断を受ける前にインターネットで様々な情報を収集しました。同じような障害のある子どもについての個人のブログや、療育団体のサイトをのぞいてみると、時々「〇〇療育で、自閉症が治った」という文句を見かけました。もしかすると、障害のある子どもを持つ親にとって、「子どもの障害を治したい!」と最初に思うことは、ごく自然なことなのかもしれません。しかし私は、この「治った」という言葉に違和感を抱いていました。「完璧な回復」は確かに難しいかもしれない。でも…出典 : 『わが子よ、声を聞かせて―自閉症と闘った母と子』という本をご存知でしょうか。著者の子どもが自閉症と診断された後、回復に向けての自身の奮闘を綴った物語です。しかしこの本の巻末のあとがきでは、「(自閉症が)完全に回復したとは残念ながら信じられない」と監修の医師が書いています。この点については、私もこの医師と同意見です。なぜなら発達障害というのは脳の機能障害であり、病気ではないからです。それでも当時、私がこの本に出会ったときは「自閉症の子どもでも、こんなに出来ることが増えるなんて!」と、物凄く感動したのです。自分の子どもにも、少しずつ「できること」が増えるかもしれないという希望を持つことができました。治そうとするのではなく、「できることを増やす」出典 : 発達障害を「治す」のは確かに難しいことかもしれません。でも、「今までできなかったことを、出来るようにする」ことは、発達障害の子どもでも可能なことだと思います。たとえば、適切な療育やそれに伴う子ども自身の成長によって、「自分で着替えられるようになった」「自分でトイレに入ることができた」「自分でお風呂に入り、体を洗うことができた」「友達と一緒に遊ぶことができるようになった」など、社会に適応するために必要なことを少しずつ身につけていくことはできると思います。障害がある私の娘は、最初は身の周りのことが何ひとつ自分ですることができず、服を着させたり、トイレに行かせたり、すべて私が助けていました。そのうち、娘は実際に私がやっていることをまねすることがとても上手なことが分かりました。そこで私は、娘の特性を生かして、言葉で指示するのではなく一緒にやっているところを見せながら、身の回りのことを教えるようにしました。すると娘はだんだん自分でできることが増えていきました。障害を無理やり「治そう」とするのではなく、子どもの障害やそれに伴う特性をきちんと理解して、子どもができることを増やす手助けをするのが、親としては大切なことなのではないかと思います。子どもの成長にちゃんと目を向けて出典 : 私たち親は、最初は「この子をなんとかしたい」と思うあまり、発達障害を「治す」ことを考えると思います。しかし、困っていることを「減らす」ことはできても、自閉症を含めた発達障害を「完治させる」ことは難しいと私は考えています。自閉症や発達障害を治そうとするのではなく、子どもの社会適応力を療育によって伸ばしたり、子どもの成長を見守ることが大切なのではないでしょうか。私も、娘の障害を知った当初は「みんなが言うように娘の障害が”個性”になるなんてありえるのだろうか?」と半信半疑でした。でも、実際に娘の成長を目の当たりにしている今は、診断名そのものが個性なのではなく、自分のペースで成長していく様子が娘本人の個性なのだと感じていますし、娘の将来の可能性を信じています。
2016年09月14日「親ラブ族」という言葉をご存知でしょうか。子どもは思春期を迎えると親を鬱陶しいと思い、距離を置くもの。しかし最近の親子関係はガラっと変わってきているらしい。株式会社オーネットが行った調査によると、20歳男女の約8割が「親を尊敬している」と回答。「母親を友達のように慕い、好んでショッピングや旅行に行く」という母親大好きな女性が増加していることからも分かるように、若い女性たちにとって「親が大好き!」という感情は当たり前になりつつあるようです。■「パパと一緒にお風呂に入る」恐るべし“親ラブ族”先日、知人のAさん(24歳)と食事をしているとき、信じられない言葉を耳にしました。「私、小さい頃からお父さんと仲がいいの。今でも一緒にお風呂に入るぐらい!」……えっ?!一瞬言葉を失いました。彼女は都内在住の実家暮らし。地方に単身赴任中の父親が帰ってきて入浴をしていると、「私も入っていい?」とお風呂場に押しかけ、父親の背中を洗ってあげるとのこと。「たまにしか会えないから、会話もしたいし。別に家族だから、裸をみられても恥ずかしくないよ」(Aさん)このAさんに関しては、少し特殊な事例かもしれませんが、これも親と仲良しな若者が増えているということの象徴なのかもしれません。しかし、上の世代と比べて「親が好き」というレベルがかなり高いので、自分たち世代の感覚で他世代に話をすると驚かれてしまうかもしれませんね。同調査によると、「親を尊敬している」と答えたゆとり世代は、75.4%。同様に「親は自分のことを理解している」70.8%、「親はあたたかいと感じる」80.2%となっています。最近の20代男女にとって、親はあたたかくて信頼できる存在であることが分かります。■親と仲良しはいいけれど……一方で「親がいないと生活できない」79.9%、「親からお小遣いをもらっている」59.0%、「就職しても親には甘えていたい」47.3%などと答える若者も。これは経済的・精神的両方の面から見ても、親から自立できていない若者が増えていると言っても過言ではない結果となりました。社会人3年目のOさん(25歳)は、「大学を卒業し、就職をしたら自立をするため一人暮らしをしようと考えていましたが、母親が『寂しい』というので、まだ一度も実家を出たことがありません。仕事が終わって疲れて帰っても、実家暮らしなら家事の負担がない分、ついつい甘えてしまいます」と話しています。離れたいけど、離れられない。そして離れて欲しくない。そんな共依存ともいえる関係の親子が増えているようにも思えます。そんな心地の良い関係から抜け出せずに、気が付けば四十路で未婚……なんてことにならなければいいのですが。■「親みたいになりたい!」は少数派?一方で、「両親のような夫婦になりたい」「両親をみて結婚はいいなと思う」と答えた20代は約4割。「親が好き」と答える若者が多いにもかかわらず、夫婦としての親には厳しい評価をしていることも読み取れます。しかし、これは「生涯ラブラブな夫婦」を思い描いている若者が多いという結果の裏返しなのかもしれません。また、「親の人生は生きがいのあるようにみえる」62.1%、「親のような大人になりたい」55.1%など、人生の先輩としての親に対してはいずれも低い数値に。この結果からは、「親と仲良くしておけばお金ももらえてラッキー!一人暮らしもしなくていいし“おいしいこと”がたくさんある(ラクができる)」そんな若者のずる賢い一面が垣間見えます。これも世代性なのかもしれませんね。
2016年09月07日最初は仲間と繋がりたくて参加した親の会出典 : 発達障害児の育児は、毎日が戦いです。1つ悩みが解決したと思うと、また新しい悩みが、思ってもみない方向から出現します。この戦いは、一体いつまで続くのか、成長と共になくなるのか、その先は全く見えません。そんな育児の中で、「毎日の辛さを、ちょっとでも愚痴れる仲間がいたら…」と考えるのは、ごく自然な流れだと思います。発達障害児の親が、自分たちだけで悩みや辛さを、抱え込んでしまわないようにと、地域にはたくさんの親の会が存在します。県全体を含む大きな組織もあれば、小学校の特別支援級の親同士が作る、緩い繋がりもあります。私も育児の愚痴を吐きたい、1人で考え込むのが辛い、そういった理由で親の会にアクセスしたことが、あります。ところが、当初の期待もむなしく、わずか半年足らずで退会してしまうことに。今回は、その経緯と大規模な「親の会」の持つ特質について書きたいと思います。大きな親の会ならではのメリット出典 : 私が入会したのは、県に住む発達障害児の親すべてを対象にした、親の会でした。親の会といっても、きちんとしたNPO団体です。ここを選んだ理由は、大きな組織の方が、いろいろな特性のお子さんを持つ、親御さんと話ができるだろう、という理由でした。確かに「お話し会」のようなものは、頻繁に開催されていて、県のあちこちから集まってきた会員の皆さんから、有意義な話をたくさん聞かせて頂くことができました。また専門家の講演会や、発達障害関連の映画上映会なども、月に1,2回のペースで開催していました。こうした大きなイベントは、どれも参考になるもので、滅多にお話しを伺うことのできないような、専門家の方のお話も、たくさん聞くことができました。イベントだけにとどまらない、大規模さは運営にも出典 : この大規模な会では、会員それぞれが役割を担って運営しています。広報、会計、ゲストの送迎、弁当の注文、場所の確保など、イベントを開催するとなると、ここには書ききれないほど沢山の、運営業務が発生します。何をするにも決めごとや議論となると、運営からメールが膨大に届きます。気付くと、私のメールボックスは運営からのメールで、びっしり埋めつくされていました。大きな組織は、それだけ運営にも人やエネルギーが必要だ、ということを私は後になって、知ったのです。どれだけメリットがあろうと、その場所が自分には合わない場合も出典 : メールを開くたび、本部からのメールがズラッと数10通も並ぶ日々。私は次第に、メールボックスを開くのが億劫になってきました。さらに、月1回行われる定例会のレジュメ作りや、勉強会の資料作り、年度終わりになると今度は総会の運営と、ちょっとした会社に勤めているかのような、仕事量が降りかかってきます。結局、会の運営業務が完全に、自分のキャパシティを超えてしまい、私は退会しました。今は、同じ発達障害児を持つ、仲良しのママさんたちと、少人数で緩く食事会を開催したりしています。私にはそのような形態のほうが合っていたようです。上手に使いわけたい親の会出典 : 大変だったことばかり書きましたが、大きな親の会では、仲間内のおしゃべりでは決して得られないような、専門的な情報を、得ることができます。これは、親の会の最大の強みだと思います。また、大きな組織では、加入者の年齢も様々です。小学校のママ友では、同年齢の子どもを持つ親たちが中心に、集まりますが、大きな組織では思春期の子どもや、成人した発達障害当事者の話を聞くことができます。航海図のない育児だからこそ、これはとても貴重なことだと思います。入会する前に親の会の特質をよく調査し、・自分が親の会に何を求めているのか?・組織運営のための活動は何があるのか・自分は運営活動にどこまで時間を割けるかを、まずはよく考えてみると良いかもしれません。
2016年09月03日子どもは何でも親のマネをしたくてしょうがないものです。必死に親の口癖や行動をマネする様子はとてもキュートですよね。『乗ってたら乗せろゆーから乗せたら笑いすぎてお腹痛い』というコメントともにTwitterに投稿された動画にも、そんなかわいらしい子どもの姿が映し出されています。【動画はこちらから→】投稿者さん(@buuchan001)が撮影したのは、ダイエットマシンに乗る子どもの様子。どうやら投稿者さんが乗っている様子を見て、自分も乗ってみたいと思った様子。台に上がったものの、体が小さいので上のハンドルに掴まるのが精一杯なようです。ちなみに、このダイエットマシンはブルブルと震えるタイプのやつですが、結構振動は強いです。大丈夫なのでしょうか……?スイッチオン!振動が始まります。お?意外と大丈夫なようです。本人も大丈夫だと思ったのか、もう片方の足も振動する足場へ。ここからダイエットマシンが本領発揮。振動が大きくなり……ブルブルブルブルブルブルブル!めちゃめちゃ体が震えています笑。なぜかポーカーフェイスなのもかわいいですね!恐るべきダイエットマシン。子どもが乗るとこんなことになるんですね……。男の子がブルブル震えまくる様子の全容は、【関連記事】の『【おもしろキッズ動画】ダイエットマシンの上で震えまくる子どもが可愛すぎる♪』よりご覧ください♪かわいすぎて何度も繰り返し見ちゃいます笑。●文章/パピマミ編集部
2016年08月26日授業参観で10年前は想像できなかった娘の成長を実感。出典 : 発達障害の娘は現在小学6年生。今年の授業参観日では、国語の授業で詩を創作し、発表していました。それを見た私は、「こんなことまでできるようになったのか」と感心しました。なぜなら10年前には、今の姿を想像することすらできなかったからです。娘の成長が気になったのは、2歳頃でした。言葉が出始めるのが遅く、コミュニケーションも、ほとんどとることができませんでした。多動もあり、いつも自分の好きに行動していました。その頃から療育にも通っていましたが、落ち着きなく自由奔放な行動を見て、果たして療育の効果はどれほどなのか?とよく不安になったのを覚えています。診断後、療育を家でも取り入れた。最初は上手くいかなかった出典 : 療育施設に通いだした頃、娘はなかなか着席ができず、座ってもすぐに立ち歩いていました。この頃ほぼ同時期に、ABAという行動分析を家庭に取り入れている、親の会に入りました。そこで受けたアドバイスは、子どもの楽しさや主体性をとても大事にしたものでした。私は、このアドバイスを参考に、親の指示通りに椅子に座る練習を、取り入れてみることに。しかし、これまで自分の好きに立ち歩いていた娘。急に「座って」と言っても座ってくれません。座ることが嫌にならないよう、好きな遊びの最中、機嫌の良いときにイスに座らせてみました。しかしすぐ立ち上がるため、娘の膝を少しだけ押さえるなどの補助を入れましたが、やはり立ってしまいます。それでも、遊びの合間の短い時間、「座って」「立って」の声掛けのタイミングと同時に、体を支える補助を何度も繰り返しました。最初はなかなかできませんでしたが、根気よく続けた結果、2ヶ月ほど経って徐々に指示を理解し、着席ができるようになってきました。しかし、座っていられる時間はまだまだ短いものでした。まずは「机に向かう練習」から、楽しんで取り組めるように出典 : 年長になり、小学校への就学を視野に入れた私は、長時間机に向かって座っていられることを、目標にしました。これは、長時間の着席が目標なので、着席している間に飽きて集中が途切れないよう、娘の好きなおもちゃやゲームなどを活用し、遊ぶことにしました。しかし、娘1人の遊びではすぐ飽きてしまうかもしれない。そこで、私も一緒に娘と遊ぶことにしました。着席の練習と同様、娘が機嫌の良いときに、15分程度から取組みました。また、学校での学習にも慣れるよう、興味の低い活動でも少しずつ練習しました。この時も、集中ができるだけ続くよう、合間に娘の好きなお絵描きの時間を挟むなど、していました。この方法は娘には合っていたようで、着席できる時間は、少しずつ増えていきました。小学生になり、集団参加も安心…と思いきや出典 : 指示や場面に応じて着席することや、長い時間座ることに慣れてきた娘。しかし、いざ就学すると、今度は別の問題が生じてきました。それは、みんなが手を挙げるのを見て、解からない問題でもつられて手を挙げてしまうことでした。そんなとき、娘の「聞く力」を伸ばしたのはフルーツバスケットだった出典 : この問題を療育の先生に相談したところ、「指示の聞き分けを、ゲーム感覚で練習してみましょう」とアドバイスをもらいました。さっそく家で練習です。フルーツバスケットの応用で、方法は簡単です。・家族4人(2人以上が良いです)で、それぞれ違う種類の果物を持ちます。・司会の人を決め、その人に「みかんを持ってる人~?」と聞いてもらい、実際に持ってる人だけが返事をして手を挙げます。・手に持つのは、子どもが理解していれば、果物でなくても構いません。参加人数が多ければ、何名かは同じ種類を持った方が、より実戦向きかもしれません。最初は、授業中と同様に戸惑いながらも、周囲と一緒に手を上げていた娘。間違えたときには「あれ?今はみかんだっけ?」など、司会が言った言葉を確認できるような声かけをすると、娘も自分で間違いに気付けるようでした。このゲームも、学習というよりは、ちょっとした息抜きの時間に、遊ぶ感覚で取組んでいました。このような時間を家族で楽しみながら、繰り返していくうちに、少しずつ指示の聞き分けができるようになっていきました。子どもが学ぶことを楽しめるように出典 : 学校で役に立ちそうな方法を例に挙げてみましたが、コツは楽しくゲーム感覚で練習することです。療育先などでアドバイスをもらうと、つい結果を求めてしまいがちだと思います。しかし、親の気持ちを優先し、子どもの「やりたい気持ち」を置いてきぼりにしては、学習そのものが、嫌な時間に変わるかもしれません。成長を待つことが、結果として子どもの主体性を伸ばし、学習意欲につながるのではないでしょうか?我が家では、楽しさの中でいつの間にか学校生活にも順応できるようになった。そのような関わりや取組みを、心がけています。
2016年08月24日娘が学校に行かなくなった出典 : 一見普通に学校に通っているように見える子ども。でも、人間関係がうまくいかない、いじめにあっている、授業についていけない、部活がつらい、進路に不安があるなど、隠れた悩みを持っているかもしれません。特に発達障害のある子どもは、特に心が繊細で学校という場に潜む問題にいち早く気づくようです。発達障害に理解のない先生から適切な支援を受けられず、つらい状態で頑張って学校に通う子どもも多いでしょう。アスペルガー症候群のある私の娘は、「どうしてみんなは先生の言うことを聞かないのか」、「どうしてケンカばかりするのか」、「なぜ先生はケンカや言うことを聞かない子を放置するのか」といった学校の問題に悩み、心を痛めていました。そして学校という場になじめなくなり、力尽きるように行けなくなってしまいました。今回は、不登校になってしまった娘と私の夏休みについてお話します。夏休みの終わりに娘が出したSOSサイン出典 : 私の娘は不登校になってから7年が経ちます。娘が学校に行かなくなったばかりのころは、「本当は怠けているだけなのではないか?」「頑張れば行けるようになるのではないか?」と考えていた時期がありました。夏休みの終わりごろは特に、「新学期になれば娘は学校に通うのではないか」と期待する自分がいました。今思うと、これは無意識のうちに娘へのプレッシャーになっていたでしょう。不登校の娘も、「新学期になったら行かなくちゃ」と親の期待に応えようと苦しんでいたと思います。学校へ行かない娘にとって、夏休みはやっと来た休暇であり、ホッとできる期間でした。でも2学期がいよいよ始まるという夏休みの終盤は、娘はとてもストレスを抱えていたようです。例えば娘は、・宿題をやっていない・気力がない、腹痛や頭痛がよく起こる、体調不良を訴える・夜に眠れず昼間に寝てしまい、昼夜逆転生活になる・身なりに構わなくなる・視線を合わせないといったSOSサインを出していました。夏休みが終わることにおびえていたのです。9月1日、子どもは追い詰められている娘がSOSを出していたにも関わらず、私は「また学校に行って欲しい」という期待をもとに娘に厳しく接してしまいました。すると娘はますます学校に行く気力を失い、心身ともにどんどん弱っていきました。実は、夏休みが終わった次の日の9月1日は、18歳以下の子どもの自殺が1年の中でも多い日になっています。Upload By ヨーコ夏休みが終わるころ、子どもたちはそれほどまでに追い詰められているのだと思います。私が参加している不登校の親の会でも、私と同じように子どもに厳しく接してしまい、子どもが不登校のままという方が大勢います。みなさん「あの時厳しく子どもを責めなければ良かった…」と言っています。SOSを出している子どもに厳しくしてしまうと、親子の信頼関係が崩れてしまうのだと痛感しました。子どものSOSサインに気づいたら、決して問いただしたりはしないで、さりげなく「困ったことがあったら話してくれてもいいんだよ」と伝え、注意深く見守ってあげてください。親に必要なのは、子どもを休ませる勇気出典 : 去年話題になったこの記事。覚えている方も多いかもしれません。「学校が死ぬほどつらい子は図書館へいらっしゃい」。夏休みが明けるころに子どもの自殺が増える傾向があることから、神奈川県鎌倉市立の図書館の公式ツイッターが26日、こうつぶやいた。共感を呼び、13時間で4万回以上もリツイートされている。私は、図書館だけでなく家庭こそ、「学校が死ぬほどつらい子」を受け止める場所でなければならないと思っています。でも子どもが「学校へ行かない」と言った時、親が怒ったり、責めたり、泣いたりしていたら子どもは家で心を休ませることができません。自分の子どもが学校に行かないことを認めるのは簡単なことではありません。そこには、「学校へ行かないと学力がつかない、社会生活ができなくなる、集団生活ができないと社会人として生きていけない。」という親自身の価値観があるのだと思います。そういった価値観は社会が親に押し付けているものでもあると私は思います。だからこそ、周囲や学校からの声に親もつらい思いをするのです。私も子どもの不登校を7年経験していますが、正直言ってまだこの「普通の価値観」を捨てきれていないと思います。だけど、心身ともに疲れ果てている子どもには、せめて家で休むことを認めてあげることが必要なのではないでしょうか?子どもの不登校を認めるのは大変なことですが、どうか子どもを休ませる勇気を持ってほしいと思うのです。エネルギーがたまると子どもは動き出す出典 : ストレスや恐怖から解放されて、再びエネルギーがたまるまでゆっくりと休むと子どもは変わります。娘も、学校へは行かないけれど長い間しなかった勉強を少しずつ始めました。今は進路も子どもによって様々です。学校に行かなくても仕事についている人はたくさんいるし、道は一つではないのです。生きていてくれてこその未来です。
2016年08月19日