みなさんは「孫フィーバー」という言葉を聞いたことがありますか? 初孫が生まれてテンションが上がりまくっている祖父母の様子を表す言葉だそうです。それはとても微笑ましいことのように思いますが、時にはママが迷惑を被ることも。私は実の父親の孫フィーバーによって、さんざんな目に遭いました。そんな私の忘れられない体験談をご紹介します。 子どもを産んだその日に衝撃発言私は幼いころから両親がおらず、祖父母に育てられてきました。しかし、小学生のころに突然父親が家に帰ってきてびっくり。その後も一緒に住むことはありませんでしたが、付かず離れずの付き合いをしていました。 しかし、この父親が私の長男出産直後にいろいろとやってくれました。夫からの連絡を受けて産後数時間で病室にやってきたかと思いきや、開口一番「この病院で〇〇が中絶したんだよ」などと話し始めたのです。お祝いムードをぶち壊すその発言には、顔を引きつらせることしかできませんでした。 授乳指導で忙しいのに毎日病室にそれまでほとんど連絡を取り合っていなかったのに、父は毎日病室に来るようになりました。授乳指導などで忙しいのに、病室にいないとガンガン電話をかけてきたり、赤ちゃんの口にキスしようとしたり……。 孫の誕生がうれしいのかもしれませんが、本当に迷惑以外の何ものでもありません。「もうサポートはいらないから」とうまく断り、病院に来ても通さないようにお願いしました。 退院後すぐに祖先の墓へのあいさつを強要しかし、父はあの手この手で接点を持とうとしました。なんと父は私が電話に出ないためか、夫に電話を入れて「退院するとき、その足で先祖の墓参りに行け」と命じていたのです。 夏で虫が飛び交う墓場に、生まれたばかりの赤ちゃんを連れて行くなんて、できるわけがありません。私はすぐに祖父に苦情を入れ、父を叱ってもらいました。このときばかりは本当に頭に血が上っていくのを感じました。 結局その後も父の迷惑行為は止まらず、なんだかんだと理由をつけて父と会うことはなくなりました。家族にほとんど興味がなかった父が、孫フィーバーを起こしたことに驚いた体験でした。著者:鏡 環2歳の息子の母。現在第二子妊娠中。元高校教員。うつ病と闘いながら夫と二人三脚で育児に励む。
2019年07月03日祖父母は孫に甘いとよく言いますが、両親の言動があまりにもドライなため、わが家はそんなことないんだろうなと思っていました。しかし実際孫が生まれてみると180度態度が変わり、孫を溺愛! 私があまりにも驚いた体験をご紹介します。※コロナ禍前の体験談です。 娘はまだ生後1カ月。祖父母は海外旅行に出産し里帰りから自宅へ帰宅したころでした。娘はまだ生後1カ月を過ぎたところ。まだまだ生活になれず、寝不足が続いて買い物にもあまり行けない状況でした。 そんなとき、両親から海外旅行へ出かけてくると連絡がありました。毎年のことなので、「おみやげを楽しみにしています」と伝えた数日後、両親が帰国し、おみやげをわが家に送ってきました。 両親から届いた段ボールを恐る恐る開けてみるとまず驚いたのは段ボールがあまりにも大きいこと。毎年届くおみやげはだいたいお菓子程度でとても小さい箱なのですが、今回はベビーカー1台が余裕で入りそうな箱です。一体何買ってきたのかと開けるのに恐怖を覚えました。 恐る恐る開けてみると恒例のお菓子は気持ち程度で、洋服とおもちゃの山! 洋服のサイズは60-120まであり、日本では見たことないようなかわいらしい柄やおしゃれな柄の洋服が。 おもちゃは多彩なバリエーションで日本未発売のベビージムまで入っていました。 両親は観光に行ったはずなのに両親に慌てて電話をすると、旅行先で気づいたら子ども用品店に入っていて、これまた気づいたら購入していたと笑っていました。旅行中毎日のようにさまざまな子ども用品店に行っていたらしく、毎日買いすぎたらしいです。観光に行ったはずなのに、孫の買い物に時間をほとんど費やしたと笑っていました。 あまりの溺愛ぶりに唖然としてしまいましたが、送ってくれたアイテムはどれもこれから活躍しそうなものばかり。 今はお礼もかねて購入してもらったものと娘の写真を毎日両親に送っています。 著者:柴原麻子生後3カ月の娘とのんびり暮らす一児の母。現在は自宅でアクセサリーのハンドメイドや記事執筆をおこなう。 主に冠婚葬祭のマナーや結婚式関連の記事を執筆中。
2018年11月10日もうすぐ敬老の日ですね。そこで、編集部は孫とじいじ・ばあばとの関係性を調査しました! そこから見えたのは……孫がかわいくて、行き過ぎた行動ををとってしまう「孫フィーバー」現象! でも、そんなじいじ・ばあばの行動やお世話の仕方にギャップを感じつつも、ママ・パパも歓迎モードのようです。じいじ・ばあばの「孫フィーバー」ぶりが見えるびっくり仰天のエピソードや、ほっこりする話、ママ・パパとの関係を調査した結果を発表します! 「敬老の日」には約6割以上のママ・パパがお祝いをすると回答!「9月17日は『敬老の日』ですが、どのように過ごしますか?」という質問に対し、63%の方が祖父母に何らかのお祝いごとをすると回答しました。 具体的な過ごし方を聞くと「祖父母に会いに行く」という回答が全体の25%を占め、SNSによるコミュニケーションが増えテレビ通話やSNS上でメッセージを送るなどの回答も上げられる中で、直接会ってお祝いをする人が最も多いことが分かりました。 また、「その他」と回答した方の中には、遠方に住んでいるなどの理由からか、「写真を使ってアルバムを作り、足型・手形を一緒に入れて送る」「寝相アートで感謝のメールを送る」など、オリジナルの写真や手紙を送り工夫を凝らした方法でお祝いをする方もいることが分かりました。 核家族化が進んでも、自分の親と週1回以上の頻度で交流! 「(ご自身の子どもにとっての)祖父母とどのくらいの頻度で交流していますか?」という質問に対し、自分の親は週1回程度との回答が29%と最も多く、配偶者の親とは月1回程度が23%と最も多い結果となりました。 いずれも最低月1回は祖父母と交流を図っており、家が近い方は保育園への送り迎えをしてもらうなど、育児をサポートしてもらっていることが多いようです。また、SNSで毎日通話をしているという声もあり、近年身近に感じられるSNSアプリなどを活用されている人も多いようです。 孫のためにマンション購入!まさに“孫フィーバー”! 「(ご自身の子どもにとっての)祖父母は育児に協力的ですか」という質問に対して、全体の76%が「協力的だ」と回答しました。中でも自分の親に対しては「協力的だ」という回答が全体の89%となり、配偶者の親に比べ圧倒的に高い値となりました。また、「(ご自身の子どもにとっての)祖父母は、お孫さんを溺愛していると感じますか?」という質問では、全体の半数近くが母方の祖母に対し「とても溺愛していると感じる」と回答しました。具体的なエピソードを見ると、「孫のためにマンションを購入した」「孫のオリジナルソングを作曲した」など孫への溺愛ぶりが多く見られ、“孫フィーバー”の広がりが感じられます。 育児の考え方に約4割以上のママパパがギャップを感じると回答「(子どもにとっての)祖父母の育児に対する考え方にギャップを感じたことはありますか?」という問いに対し、414名が「ある」と回答し、全体の41%が祖父母の育児に対する考え方に対し、ギャップを感じていることが明らかになりました。 さらに(子どもにとっての)祖父母の育児に対する考え方にギャップを感じたことがある方に対し、「どんなときにそう思うのか」を質問したところ、75%の方が「昔と比べる」「時代感の違い」など、祖父母世代の子育て方法を押し付けられた時に、自分の子育て方法と大きく異なりギャップを感じると回答しました。 ママ・パパの約8割以上が祖父母が育児参加に賛成!「(ご自身の子どもにとっての)祖父母の育児参加についてどのように思いますか?」という問いに対し、43%の443名が「とてもよいと思う」、42%の432名が「まあよいと思う」と回答し、全体の85%が、祖父母が子育てに参加することに賛成していることが明らかになりました。 祖父母の子育てにギャップを感じつつも、共働きの家庭が増えている背景もあり、祖父母の育児参加は必要だと感じている方が多いようです。ワンオペ育児や待機児童問題など、子育てを取り巻く環境は時代を追うごとに厳しくなっていますが、祖父母の育児参加は子育てに日々励むママ・パパへの力強い後押しになっているはずです。 じいじ・ばあばの孫愛ゆえに思わず行き過ぎた行動や、世代間ギャップはあるけどお互いに必要しあい、いい関係が築かれている様子が伺えました。この「孫フィーバー」は働くママにとっても力強い味方になってくれそうですね! <調査概要>■孫と祖父母との関係性に関するアンケート調査調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」のサービスを利用された方調査期間:2018年9月8日(土)~9月10日(月) 調査件数:1,021件■「じいじ・ばあば」に関するアンケート調査調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」のサービスを利用された方調査期間:2018年8月21日(火)~8月28日(火) 調査件数:910件 ※2018年9月14日17:40 内容の誤りを訂正いたしました。ご迷惑をおかけしました読者の皆様には深くお詫び申し上げます。
2018年09月14日夏の帰省で、義両親の孫差別にショックを受けたというママもいるでしょう。孫が数人いると、どうしても出てしまう孫差別。我が子が差別されるとショックですし、傷付いた子どもをケアしてあげたいと思うものですよね。今後も続くであろう孫差別に、どう対処するかをご紹介します。相手を変えるのは困難孫差別にも、「息子の子どもより、娘の子ども」「内孫より外孫、もしくは外孫より内孫」「次男より長男、次女より長女」「男の子より女の子、もしくは女の子より男の子」「大人しい子より元気な子、もしくは元気な子より大人しい子」を可愛がるなど、様々なタイプがあります。そこには、その人の持っている価値観が現れます。親としては、「言えば変わってくれる」と期待してしまいますが、難しいでしょう。何十年もその価値観や好みで生きてきた彼らが、価値観を変えるというのは難しいもので、ほぼ無理と言えます。変えようとしても変わってくれなければ、こちらはイライラしてしまいます。価値観はほぼ変わらないものなので、「そういうもの」と捉えておきましょう。孫差別の原因による対処法では、義両親の孫差別に対して、どう対処すべきでしょうか。まずは嫁である自分と義両親の間にまだ距離がある場合、義両親との距離を縮めてみましょう。あなたとの距離が縮まれば、孫差別が軽減されることもあります。そして、孫と接する時間が短いゆえに、義両親が子どもの性格を誤解しているケースも少なくありません。子どもは何でもストレートに口に出しますから、「生意気な子」と思われることもあるでしょう。大人しい子のことを、「可愛げがない子」と思うこともあるでしょう。誤解を解くためにも、普段の子どものエピソードを話したり、子どもの気持ちを代弁してあげるのも良いでしょう。中にはあまりに露骨だったり、言い方や差別の仕方が子どもに悪影響なこともあります。この場合は帰省頻度を減らしたり、帰省日数を減らしたりして、義両親との距離をとるようにしましょう。「ママはあなたが一番好き」と伝えよう一番大切なのは、差別された子にママが愛情表現をしてあげることです。「他の子には秘密だけれど、ママはあなたが一番好きなんだよ」と2人きりになって伝え、スキンシップをしたり、褒めたりしてみましょう。結局子どもはママが一番大好きですから、ママから愛されていれば自信が保てます。「家族は社会の縮図」と言いますが、社会へ出れば差別に合うこともあるでしょう。それでも自分を心から愛してくれる人が1人でもいれば、立ち直る勇気を持てることでしょう。ママも一つの社会経験として捉え、子どもを抱きしめてあげてくださいね。PHOTO/Fotolia
2018年09月05日じいじ・ばあばからの「孫差別」感じたことある?それはどんなとき?この夏休み、実家の集まりなどに参加しましたか?最近話題になっているのが、じいじ・ばあばの孫への扱いの差…、いわゆる「孫差別」。あなたは感じたことはありますか?あんふぁんWebの「どっちだポン!」コーナーで「孫差別を感じたことがある?」の投票を実施した結果、62.6%が「ある」と回答。(投票期間/2018年7月25日〜8月14日)「感じたことがある」62.6%「感じたことがない」25.3%「どちらとも言えない」12.1%悲しくなるほどに「感じたことがある」■ 夫の親の対応にいつもモヤモヤしてしまうので、会いに行く回数が減りました。 私にとってもかわいいめいっ子ではあるのですが、夫の親によく会いに行ってるめいっ子とうちの子どもに対するお金の使い方が違います。私の分からないところでしてもらうには構わないのですが、見え見えでこっちもショックです。 (つちのこさん/39歳)■ 私のほうのおじいちゃんは、うちの子だけ膝に座らせてくれなかったり、会話すらしようとしない。ダンナのほうのおじいちゃんは逆にうちの以外の孫が女子だけだったので、うちの男子が産まれたのが、よほど嬉しかったようでなにかとかわいがってくれる。 (kazahana51012さん/24歳)■ 私の娘と兄嫁の娘との扱いの差を感じます。いつまで兄嫁とその娘を客扱いするのかとイラッときます。 (ぷんぷんさん/45歳)■ 初孫の長男ばかりかわいがる(ダーマさん/37歳)■ 娘、私、じいじの3人で、じいじの畑を手伝ったとき、近くに住んでるめいの話ばっかりされた。◯◯はいつも喜んで手伝う、◯◯はよく食べる、など。 そっちの方がかわいいのか、と実の父ながら悲しくなりイラッとした。 (のりすさん/40歳)■ 体が弱いことを理由にこちらの運動会などの行事は一切来ないし、日にちも聞いてこないのに、義理姉の息子のところは「行ってあげないとあかん」と必ず参加。あきらかな孫差別。 (夏みかんさん/40歳)■ 孫(男)が息子にそっくりなので、やたらとベタベタするおばあちゃん。 (ゲストさん)■ うちの子どもたちと義姉の子どもに対するお金の使い方が全然違う。めいっ子には、自転車買ったりパソコンを買ったり、スマホまで買うのに、うちの子どもたちにはない。不満です。 (みぴこさん/43歳)■ 上の子のほうが思い入れが強いみたいで、特にかわいがっている。下の子ももっとかわいがってほしいなと思う。(mimimiさん/38歳)あるようなないような…「どちらとも言えない」■ 我が家の長男が初めての孫だったので、自分も長男だった義父は『やっぱりお前が1番かわいい』とよくおっしゃっていました。でも他の兄妹たちのいない時しかおっしゃいませんし、他の孫にも一様にお小遣いも渡されますし、私に対するリップサービスの気もします。 (高葵おかんさん/46歳)■ 自分が子どものころも同じように愛情注いでもらっていたのかなと思っている。孫にも同じように接してくれてうれしい (きなさん/35歳)■ 時と場合によりますね (よっちさん/40歳)そんなことがあるなんて…と驚きも「感じたことがない」■ うちのじいじ、ばあばは内孫も外孫も関係なく、ケンカしても双方を叱り、お菓子もケンカしないように同じものを用意するかいっしょに買いに行きます。 だから、友達の家は長男にしかお菓子を買ってくれないと言う話を聞いて、かなりショックを受けました。 (みにみにさん/48歳)■ 格差は感じない。 ただ、孫も年齢も性別も性格も違うんだから、それは対応に違いはあると思う。 (もちりこさん/32歳)■ ダンナは一人っ子だし、私は長女なので 今のところ両家共、孫はうちだけなので溺愛されています。 従兄弟がいないのはかわいそうですが、 孫差別がないのはいいのかなと今回感じました。 (メルさん/36歳)……孫差別を感じたことがある人が6割以上という結果になりましたが、実は孫差別をしている祖父母本人たちには、その自覚がないことがほとんどとも言われています。それゆえ根本的な解決は難しいのかも…。悲しみやいら立ちを増幅させないように、「しょうがない」と割り切る気持ちが大事なのかもしれないですね。<あんふぁんWeb編集部>
2018年08月23日ガーデニングをする人に人気のハーブ類。育ている方も多いかと思います。しかし、ハーブ類はそれぞれに特徴があり、選び方にもコツがあります。せっかく植えても、育て方を間違うともったいないですよね。そこで、魅力たっぷりのオススメのハーブ、選び方、育て方を紹介します。■ 植えて正解!オススメの「クッキングハーブ」3種ハーブのうち、お料理に重宝するものをクッキングハーブと呼びます。クッキングハーブのなかでもオススメなのが、次の3種類です。1.バジルバジルはイタリア料理に欠かせませんね。オススメハーブの筆頭です。春~初夏に売っている苗か種を撒いて、育ててみてください。ぐんぐん伸びて葉っぱが収穫できます。ただし、虫に食べられやすいのでご注意を!収穫したら松の実、オリーブオイルと一緒にフードプロセッサーでバジルペーストに。種は翌年植えるのにも役立ちますが、実はお水に浸けると何倍にも膨らむので、チアシードと並んで最近ダイエットフードとしても人気です。基本的には1年草扱いですが、室内に入れると越冬できます。2.ローズマリーローズマリーは匍匐(ほふく)性と立性があります。立性の方が場所を取らず育てやすいです。どちらも暑さにとても強い、多年草です。そのままでも香りがよく、花もかわいいので、ガーデンハーブとしても優秀です。寒さはマイナス気温が続いたりしなければ外で冬越しできますが、東北地方以北では室内に入れた方が無難です。香りがよい枝は、肉料理に最適。5センチ位、数本切って、お肉を焼く時に一緒にフライパンへ入れれば手軽に香草焼きを楽しめます。3.ルッコラロケットとも呼ばれます。ベビーリーフとしても近年人気です。胡麻に似た香りとピリッとした苦味が特徴の美味しい葉は、サラダに最適です。小さなコンテナでも簡単に育てられるので、ベランダハーブとしてもOKです。一年草なので、葉っぱが育ってきたらどんどん収穫して食卓へ!■ 植えて楽しむ!「香りと花のハーブ」のオススメ3種次に食べるより観賞用として、香りや姿を楽しむハーブをご紹介します。1.ラベンダー香りのハーブの筆頭です。イングリッシュラベンダー、フレンチラベンダーなど、近年は色も形も種類が豊富です。条件が揃えば大きくなりますので、剪定が大事です。根腐れに注意しましょう。葉も花も良い香りで、香りの持続性もあるので、ドライフラワーもオススメです。最近はこういう“うさぎの耳”のようなフリフリのあるフレンチラベンダーをよく見かけますね。2.タイムタイムはお料理にも使えますが、匍匐性でとても強く、踏んでも枯れないので、グランドカバーに最適です。ぐんぐん広がってくれるので、雑草避けに植えておくと、見た目も香りも良くて一石二鳥です!植えっぱなしでOKで、育てるのに手間がかからないので、オススメです。春には、こんな姿を見せてくれますよ。3.オレガノ(オレガノケントビューティー他)オレガノもお料理にも使える種類も豊富ですが、花オレガノという種類は食用ではなく観賞用です。観賞用というだけあって、その姿はとても魅力的です。葉の色、花の形もとても美しく、とても印象的なハーブです。上の写真はオレガノケントビューティーです。垂れるように成長し、葉の間からピンクの花を咲かせます。■ 植え方を間違えると大変!要注意のハーブ3種人気が高いハーブだけれど、うっかり植えると庭じゅうに増えてしまったり、ものすごく大きくなる、要注意ハーブを取り上げます。1.ミント香りがよく、ハーブティーにもなる、人気のハーブですが、ものすごく強健です。地下茎で増えていくので、地面に出ているところをどれだけ抜いても駄目で、またすぐに生えてきます。周りにある植物を駆逐してしまう恐れがあるくらい強い生命力なので、そのまま植えるのは厳禁。庭中ミントだらけになってしまいます。でも、とても魅力的なハーブで、オレンジミント、キャンディミント、オーデコロンミントなど、香りの種類も豊富なので、植え方に注意して楽しみましょう。上の写真はパイナップルミント。斑入りが美しい、パイナップルがほんのり香るミントです。2.ワイルドストロベリー(イチゴ類)ストロベリー類(イチゴ類)は、花も実も可愛く、また収穫もできて一石三鳥。とても魅力的なハーブです。ただイチゴ類も、条件が揃うとランナーという茎を伸ばして次の場所へ増えていくので、気が付かないうちに生えてほしくないところにイチゴ苗が……ということになってしまうかも。植え方に注意しながら楽しみたい一種です。3.ユーカリ香りもよく、丸みを帯びた葉っぱも可愛くて、近年人気のハーブです。枝を切って飾ってもよし、他のお花の引き立て役にしてもよし、とても優秀です。しかし、ユーカリも生育旺盛で、ぐんぐん伸びていきます。売っている時は小さな苗ですが、実はユーカリは木なので、あっという間に木に成長します。こんなはずじゃなかった~となる前に、注意して楽しみましょう。■ ハーブの植え方で注意すべきポイント3つ上記でご紹介した“要注意ハーブ”ですが、やはりとても魅力的で、ぜひ育ててほしいものばかりです。植え方を間違えなければ、普通に楽しめますので、ポイントを3つご紹介します。1.鉢に植える生育旺盛な種は、他の種を圧迫してしまって大変なことになるので、単体で鉢植えにしましょう。鉢単位での管理であれば、それ以上広がることがないので、安心して育てられます。ユーカリは木なので、最初は小さい鉢でも良いですが、成長に合わせて鉢を大きくしてあげましょう。ただし、これ以上大きくしたくないという場合は、鉢を大きくせず、剪定して小さく保ちましょう。イチゴ類は、専用のストロベリーポットもあります。重ねて使うタイプは百均にも売っていますよ。ストロベリーポットはとても可愛らしくなるので、オススメです!2.花壇に植えたい場合どうしても花壇に植えたい場合は、いったん鉢に植えてから、それを花壇に埋めましょう。ただし、底に穴が空いていると、そこから根が伸びて外に出ていくので、底穴を塞いで植えてください。寄せ植えなども、ポリポット(ビニールポット、苗を買った時に入っているような鉢形の黒いビニールのヤツです)に植えてから植えれば、他の種を圧迫したりせず、楽しめます。3.外に出てしまったら、なるべく早く対処するElianeHaykal / PIXTA(ピクスタ)1や2のようにしても、ミントなどは隙間から外に伸びてしまったり、種が落ちて芽が出てしまったりすることも。その場合は、見つけ次第抜きましょう。地下茎が育つと大変ですので、早めの対処が必須です。イチゴ類はランナー(茎)で、地下茎ではないので、ランナーを切って抜くだけでOKです。ちなみに、イチゴ類は移植があまり得意ではないので、苗を増やしたい場合は、ランナーが出たら早めに根付かせたい鉢などに載せて、根付くのを待ちましょう。いかがでしたか?どれも魅力的なハーブです。ぜひ、お庭や鉢などで育てて楽しんでください!【参考】※『おいしいハーブガイド』主婦の友社※『園芸ガイド 2011年6月号』主婦の友社※『はじめて育てる野菜とハーブ』主婦の友社
2018年08月19日幼稚園生時代、夏休みの帰省で。「孫に障害はない!」と完全否定する祖母Upload By 荒木まち子私は娘が1歳頃の時から、周りの同世代の子どもとの違いや育てづらさを感じていました。健診時に指摘などはされていませんでしたが、娘の幼稚園入園前から療育機関などに相談をしていました。娘は人見知りをしなかったので、年に数回しか会うことがない祖父母は「本やテレビが好きな大人しい孫」「歌やお絵描き好きなおっとりさん」と感じていたのかもしれません。出典 : おじいちゃん、おばあちゃんっ子だった娘娘自身もおじいちゃんとおばあちゃんが大好きで、帰省の時は親ではなく祖父母と一緒に寝たがる程でした。電車に乗れるようになると一人で祖父母の家に泊まりに行ったり、旅行好きな祖母と一緒に旅にも行ったりしていました。高校生になるとPC検定の資格を持つ娘が祖母にパソコン操作を教えることなどもありました。おおらかで優しいお年寄りと過ごす時間は娘にとっても心地良かったのだと思います。出典 : 初めて、娘のパニックに遭遇した祖母娘が高校3年生の時、たまたまわが家に泊まりに来ていた祖母は娘のパニックに遭遇しました。この頃の娘は、就職活動中だったこともあり、とても不安定でした。「学校から配布された資料が見つからない」と家中の引き出しを開けて探しまわりました。私が「学校に電話して同じものをもらえば良いんじゃない?」と言っても「それは絶対ヤダ!」「あの先生は怖いんだ」と全く聞く耳をも持ちませんでした。同じ引き出しを何度も開けたり閉めたりすることを止められない娘。しまいには弟の机の引き出しやランドセルの中まで探し始めました。その時、祖母は…Upload By 荒木まち子祖母が娘をなだめている間に私は学校に電話をし、先生に娘の様子を伝え、翌日同じ資料をもらうことになりました。パニックは1時間ほどで治まりましたが、孫のパニックを目の当たりにした祖母はショックを受けたようでした。孫の将来を案じてその後、就職がなかなか決まらなかった娘を心配した祖母に「知り合いの会社を紹介しようか?」と勧められたことがありました。私は「いつまでも親が子供を守り続けられるわけじゃない。私たちは娘のことを理解して支援してくれるような人(ジョブコーチ)がいる会社を探している」と伝えました。祖母の思う幸せとは、違うかもしれないけれど就職後、娘は祖父母のところに行くことはほとんどなくなりました。孫のことが心配な祖母は、しょっちゅう電話を掛けてきます。「会社には休まず通っているの?」「会社の先輩とはうまくいっている?」「身だしなみはきちんとしているのかしら?」「お金は足りてるの?」「親としてちゃんと悩みを聞いてあげてる?」「また一緒に旅行に行きたいんだけど…」私はその一つひとつに丁寧に答えます。「会社は無理して毎日通うより、休み休みでもいいから彼女のペースで長く続いた方が良い」「娘は人間関係は時間をかけて築き上げていくタイプ」「完璧でなくても他人を不快にさせない程度の身だしなみはできていると思う」「まだ職場になれるのに精一杯でお金を使う暇もあまりないみたい」「職場の悩みを聞くのは親ではなくてジョブコーチという会社の上司なんだよ」「休みの日は趣味や友達と過ごす時間に充てているよ。もう家族と一緒に出掛ける年じゃないし」“おばあちゃんの思う『幸せ』とは少し違うかもしれないけれど、本人が辛いと感じることなく毎日を過ごせていれば、それが彼女にとっての幸せなのだ”と時間をかけて伝えていこうと思っています。
2018年08月10日孫が生まれると、そのかわいさにメロメロになってしまうことの多い両親や義両親。でも、溺愛しすぎて、孫フィーバー状態になり厄介というママも少なくないようです。特に義両親の孫フィーバーに悩まされているママが多いようなので、その対策についてまとめます。孫フィーバーの兆候は出産前から!両親や義両親が孫に対して必要以上にはしゃいでしまうことはよくあることですが、それが度を超えすぎてしまい、もはや迷惑行為ともなってしまうのが孫フィーバー。孫フィーバーが原因で、実家や義実家と険悪になってしまうということもしばしば起きているようです。孫フィーバーは初孫で過熱することが多いため、自分の両親、義両親が孫フィーバーになるかどうかはハッキリとわからないことも多いですが、出産に立ち会おうとしてきたり、名前を決めるのに積極的に関わろうとしてくる場合には、そこから孫フィーバーに発展するケースも多いようです。もしやと思ったら、出産前にしっかり自分の育児方針や決めごとをしておくことが孫フィーバーの対策になるようといわれています。子どもが生まれてからの来訪のルール、実家へ訪問する間隔、子どもへのプレゼントはどのような物はうれしくて、どのような物は困るかなどを事前に決めておくことで、孫フィーバーへの抑止力になるんだとか。気付いたら孫フィーバー全開!どうしたら?孫フィーバーになってしまった場合、ほかのママたちはどのように対処しているのでしょうか。やはり避けたいのは、ハッキリ迷惑と言い過ぎて険悪な関係になってしまうこと。そうならないよう両親や義両親の愛情に感謝しつつ、適切な距離感を維持することが重要なようです。毎日のようにアポ無しで訪問されたり、深夜など時間構わず孫を見に来るなどの場合は、「せっかく来てもらっても、不在だったりしたら申し訳ないから」と事前に連絡が必要であることを認識してもらうことから始めましょう。それでもダメだった場合、実際に来そうな時間帯に外出するようにしたり、居留守を使ったというママもいるようです。過剰なプレゼント攻撃は、趣味の合わない服だったり、大きなおもちゃで部屋のスペースを占領したりと困りもの。そんなときはママ好みのお店を教えておいたり、NGな物はしっかりと伝えておくのがポイントです。お菓子を与えすぎたり、間違った育児アドバイスに関しては、「保健師や医者に言われたから」と、時にはウソでもよいので異なる指導を受けていると伝え、説得させるのが効果的なようです。とはいえお宮参りやお食い初めなど、イベントを仕切ってくれたりすることは孫目線で見れば悪いことではないはず。そういったことには両親や義両親をたててあげることも関係を悪くさせないためには重要です。最終的にはしっかり話し合い、お互いの妥協点を見つけて、よい距離感で子育てができるようにしていくのがよさそうです。(文・姉崎マリオ)
2018年06月29日同じ孫なのに、孫同士で扱いに差が出る、祖父母からの「孫差別」。孫差別を感じた時は、どのようにして対処したら良いのでしょうか?「うちの子は姉弟2人。男の子好きの義母が、弟ばかりをかわいがって、お姉ちゃんがかわいそう…」「ずっと私よりも姉をかわいがってきた父が、私と姉に子どもが生まれてからは、姉の子どもばかりかわいがる」こんな孫差別に遭遇したときの対処法を、心理カウンセラーの筆者がご紹介します。孫差別をする祖父母の心理は?孫差別をする祖父母の心理の裏側には、孫の親である息子や娘、その配偶者への感情が隠されていることがよくあります。長男が家を継ぐという考え方の人なら、長男の子どもだけは別格だから優遇する、という祖父母もいるでしょう。あるいは、息子よりも娘のほうが気の置けない関係で何でもズバズバ言える、と思っている祖父母なら、息子の子(内孫)より娘の子(外孫)を優先させるかもしれません。実際、内孫よりも外孫を優先させる祖父母のほとんどが、「息子の子はお嫁さんに気を遣うので何もできないが、娘の子なら自分の好きに扱って良い」という考え方を持っています。差別のパターンはさまざまで、例えば同じ両親から生まれた子でも、長男と次男とで差を付けられる場合があります。これは祖父母が、「長男の長男だから優先すべき」または「小さい子だから優先すべき」と考えているのかもしれません。いっぽうで、「男の子より女の子が好きだ」あるいは反対に「女の子より男の子が好きだ」という理由も存在し得ます。これらとは全く別に、単純に会う回数が多いなど、「なつくからかわいい」「なつかない孫はかわいくない」という理由で差別をする祖父母もいます。やっぱりなついてくるものはかわいく思えてしまうのですね。考え方は人それぞれですが、「そもそも孫同士で差別するのはおかしい」と考え、意識して平等に扱おうとしていない限り、孫差別は非常に起こる可能性が高いものなのです。そんな祖父母の中には、自分の子どもを、きょうだい間で差別していた人も少なくありません。祖父母が子育てをしていた時に、長男よりも次男のほうがかわいかったので、長男の子よりも次男の子がかわいい…という人もいます。「モノによる」「言葉や扱いによる」孫差別、どう対処する?孫差別に多いのは、「モノによる差別」と「言葉や扱いによる差別」の2パターンです。モノによる差別には、例えば「長男のときはランドセルを買ってもらったのに次男のときはなにもない」「親戚一同で遊びに行ったのに、一部の孫にしかお土産がない」といったようなものが挙げられます。これは、モノが存在していない以上、その場ではなかなかフォローする方法がありません。特にランドセルのような、子どもが知らないようなことならともかく、親戚一同で集まったときに気に入った孫にしかオモチャがないような時は困りますね。言葉や扱いによる差別は、例えば「●●ちゃんは勉強ができてえらいね~」などと、特定の孫ばかり褒める。あるいは、親戚一同で集まったときに、特定の孫にだけ何を食べたいか聞いて振る舞い、他の孫には一切聞かない…などがあります。いずれの場合も、最も効果的な対処法は、「孫の親である自分自身と祖父母が親しくなり、子どもが孫として祖父母になつく」ということです。祖父母とは、娘息子も独立してしまい、老いもあってか、人生に寂しさを感じやすいもの。そんな時、自分に厳しくも優しくしてくれる相手、「おじいちゃん、おばあちゃん!」と言って立ててくれる相手がいれば、その相手を優遇したくなってしまいます。差別されると疎遠になりたくなるのが人間の心理ですが、そこをぐっとこらえて、あえて相手の懐に飛び込むことが必要になるかもしれません。子どもにも、年配者に対する礼儀や態度、身の処し方を指南する良い機会でもあるでしょう。連絡をこまめに取って、体調ケアを気に掛けたり、子どもの成長や今の様子、子どもの好むものを報告し続けることで、祖父母からの扱いが変化することも。ただし、差別の度合いによっては、子どもの心理的なケアを優先すべき時もあります。いくら祖父母に対して親切に振る舞っても、相手が変化するとは限らないのが難しいところ。祖父母から自分や、時には両親が差別されるのを目の当たりにして、子どもが祖父母の側に行くのを嫌がったりする場合は、子どもたちが大きくなるまで、実家や義実家から距離を置くという選択をする家族もいます。そこまではしたくない、という時は、他家の孫とは違う時期に祖父母を訪問し、同時訪問を避けるなどの工夫をしてみましょう。祖父母には期待をしすぎないこと脇から見ている親世代には、信じられないようなことですが、孫差別が起こるとき、孫差別をしている祖父母には、その自覚がないことがほとんど。自覚がないので、こちらがストレートに孫差別を指摘しても、「そんなことないわよ」と言われたり、逆に相手の気分を害してしまうことが多いでしょう。孫差別には、祖父母のその時の経済状態や、体力の有無も関わっていることがあります。先に生まれた孫にはランドセルがあったのに…というのはその最たる例で、現役時代に生まれた孫と、引退してから生まれた孫とでは、誕生祝いで差を付けられることも。まずは、祖父母には期待をしすぎないことが重要です。最近では、あれもこれもやってもらって当たり前だと考えている親世代もいて、その期待に対する裏切られた感が「孫差別をされた」という感覚につながっているケースもゼロではありません。祖父母も人間!孫差別をできるほど元気なのは儲けものだと思って、親世代が「そんなもんだよね…」というおおらかな気持ちでいることも大切ですよ。<文・写真:フリーランス記者あん茉莉安>
2018年06月06日「いろいろ物入りな新学期が始まりました。おばあちゃんはおねだりされがちな季節ですね。’12年に電通が行った調査では、年間かかる“孫経費”は平均11万円にもなるそうです。《たくさんお金を払ってあげる=いい祖母》という幻想に悩んでいる人は多いのです」 そう語るのは『孫ができたらまず読む本』(NHK出版)の著書もある、家族問題評論家の宮本まき子さん(70)。こうした背景には、子ども世代の晩婚化、祖父母世代の長寿化も関係しているという。 人口動態調査によると、女性の初孫誕生時の年齢は、’61年では55.4歳なのに対し、’09年では60.5歳と5年も遅くなった。だが一方、孫誕生から平均寿命までの期間は、約18年から約26年に延長されているのだ。 「結果、体力や資金力が続かなくなった祖父母が『孫お断り』宣言をして、断絶してしまうことも。でも、孫は理屈抜きにかわいいし、その成長だって見守りたいのが祖父母の本能。大切なのは“心身の余裕がある状態で、かわいがる”ということです」(宮本さん) 孫との付き合いに悩む女性のケースから、その対応を宮本さんに解説してもらった。 【ケース1】ブラック企業並み!無償労働を求められる 年子を抱えて無事出産した息子夫婦。嫁が入院中、家事と1歳の孫の世話をするため、片道2時間、連日山のような荷物をかついで往復し、ブラック企業並みの12時間労働に明け暮れました。さすがに耐えきれず、産後は、ヘルパーを依頼してもらったのですが……。料金は4〜5時間で1万5,000円。10回分の出費は息子にとって痛くて、「お母さんに頼みたかった」と言う。どうやら私の手伝いは、無償が当然と思っているようです。(71歳女性) 「私自身も似たようなケースを体験しています。私は、手伝いに行くたびに、用意しておいた『出産祝い』から、プロを頼んだ場合と同じだけの金額を引きました。そして、最後に金額を書いた空の祝儀袋を渡しました。本来かかるお金を知らせることで、ありがたみもわかるし、安易に頼られることを防ぐことができます」(宮本さん・以下同) 【ケース2】孫の教育費の援助を求められる 最近はやれ英語教育だ、お受験だと教育費がかさみます。10歳になる孫も中学受験に向けて臨戦態勢に入っているのですが、せいぜい2〜3校受ける程度だと思っていたらとんでもない受験数。「何が何でも私立へ行く」と意気込む娘から援助を求められています。(67歳女性) 「基本、教育費は親が出せる範囲で出すもの。中学受験は失敗しても、公立校という受け皿があります。本命校なら応援とお祝いの意味で、入学金をプレゼント、『滑り止めは自分たちでなんとかして』と条件をつけましょう」 【ケース3】娘家族全員の旅行費を請求される 最近では「孫との3世代の海外旅行」が人気ツアーのようです。私には、中学生、小学生、保育園児の孫がいるのですが、娘夫婦は抜け目がなく「孫たちも、ジジババと一緒に行きたがっているの〜」とおねだりしてきます。子どもや孫たち総勢13人にたかられ、400万円以上の海外旅行費用を払わされた友人もいるので、言いなりになったら大変そう……。(65歳女性) 「ゴールデンウイークなどの大型連休に増えそうな悩みですね。孫との楽しい時間は大事にしたいけど、骨の髄まで娘や息子にしゃぶられるのはごめんです。『払うのは孫の分まで。あなた(子ども)たちが来たいなら、それは自分たちで払ってね』と割り勘に徹するのがよろしいかと思います」
2018年04月13日「いろいろ物入りな新学期が始まりました。おばあちゃんはおねだりされがちな季節ですね。’12年に電通が行った調査では、年間かかる“孫経費”は平均11万円にもなるそうです。《たくさんお金を払ってあげる=いい祖母》という幻想に悩んでいる人は多いのです」 こう話すのは『孫ができたらまず読む本』(NHK出版)の著書もある、家族問題評論家の宮本まき子さん(70)。こうした背景には、子ども世代の晩婚化、祖父母世代の長寿化も関係しているという。 人口動態調査によると、女性の初孫誕生時の年齢は、’61年では55.4歳なのに対し、’09年では60.5歳と5年も遅くなった。だが一方、孫誕生から平均寿命までの期間は、約18年から約26年に延長されているのだ。 「結果、体力や資金力が続かなくなった祖父母が『孫お断り』宣言をして、断絶してしまうことも。でも、孫は理屈抜きにかわいいし、その成長だって見守りたいのが祖父母の本能。大切なのは“心身の余裕がある状態で、かわいがる”ということです」(宮本さん) 孫との付き合いに悩む女性のケースから、その対応を宮本さんに解説してもらった。 【ケース1】まるで接待のよう。孫におごられ癖が…… 小4と小6の孫はおごられ上手。焼き肉店で「こんなおいしいお肉食べたことない」と感激されるとうれしくてエスカレート。今では高級焼き肉店で最上級のセットを遠慮なくパクつく。いまさら「ダメ」とは言えず……。まるで接待のようです。(72歳女性) 「舌が未熟な子ども相手に、見えを張る必要はありません。おすしは回転ずしで十分だし、それより高い店は『大人になってからのお楽しみ』ときっぱり断る。ブランドより、一緒に食事する時間を楽しみましょう。子どもたちにも、おごりっぱなしではなく、『今日は払うから、次はお願いね』としっかりプレッシャーをかけておくことも忘れずに」(宮本さん・以下同) 【ケース2】借金を求められるが、返済されない 車を買いたいという41歳の婿殿。5歳、3歳、0歳の子どもがいて、「チャイルドシートが3つ必要だから、大きめの車が欲しい」と、借金を求められています。しかし、引越し資金の半分を出してあげたときも、「絶対に返すから」と言ったのに、返済されていません。孫のためなのか、子どものためなのか……。お金は減る一方です。(62歳女性) 「“貸した金は返してもらう”が基本。うやむやは絶対ダメ。お金を貸すときは、1カ月1万円でもいいので、どの銀行口座に振り込むのか、返済計画を出させましょう。そうすれば、資金計画も見直し、買える範囲のものに切り替えるはずです」 【ケース3】孫に援助しているのに息子の嫁がムダ遣い 「生活が大変だ」とこぼす36歳の嫁。3歳の孫に不憫な思いはさせたくないので、生活費の一部を払ってあげていました。ところがある日、嫁は「いつも頑張っている自分へのご褒美」と、ルイ・ヴィトンの30万円の新作バッグを自慢げに持ってきた。「そんな余裕があるなら、お金いらないわよね」と喉元まで出かかったのですが、孫を遠ざけられるのも嫌なので言えませんでした。(75歳女性) 「生活費として、月々数万円単位で子どもたちにあげているケースは、少なくありません。でも、その使途を知らなすぎ。孫と一緒にいるときのみ、必要なもの(食材や孫の洋服)を買うなど工夫して、使途を“見える化”しましょう」 【ケース4】新居の資金として500万円を要求された 息子夫婦が家を買うことになり、「6歳になる孫を豊かな環境で育てられる」と、500万円もの頭金の援助をお願いされました。虎の子のお金はあるけど、老後の生活がありますから……。(76歳女性) 「住宅購入の援助は高額なだけに、祖父母世帯の老後破産の第一歩になりかねません。子どもたちの年収や借金、自分たちの老後に必要なお金をお互いに情報公開してみましょう。無理なお願いはしてこなくなるはずです」 大きな声では言えないけれど……。「孫には尽くして当たり前」。そんな子どもの態度に辟易している人も多い。そこで、孫疲れを防ぐ7カ条を紹介。 (1)“労働力”はお金に換算せよ。そして、かかった費用は子どもから取る(2)孫の教育費の援助を求められたときは、孫の教育は子どもがするものと心得よ(3)孫にお金を出しても、子ども世代とは割り勘を徹底せよ(4)孫にぜいたくを覚えさせない(5)返済計画のない借金は許すべからず(6)子どもにお金を渡すのではなく、孫の目の前でお金を使え(7)必要な老後資金を子どもに情報公開せよ 人生の最期に“もっと孫と過ごしたかった”と後悔しないためにも、日ごろからの孫との付き合い方、距離の取り方が大事なのだ。
2018年04月13日孫の誕生は誰だってうれしいもの……そう思っている人は多いですよね。実際、孫を甘やかしすぎる両親・義両親に頭を悩ませている人もいるでしょう。しかし、一方では孫が生まれたことで“孫ブルー”に陥る人たちがいることをご存じですか?日頃から「うちのおじいちゃんおばあちゃんは孫を可愛がってくれない」と思っている人は、もしかしたら両親・義両親を“孫ブルー”に追い込んでしまっているかもしれません。今回は、両親・義両親を“孫ブルー”にさせてしまった人の体験談とその対処法についてお話ししています。●祖父母世代の知られざる本音世間一般では、“おじいちゃんおばあちゃんは孫を可愛がるもの”というイメージが定着しています。そのため、毎年お盆休みや年末年始に帰省するという方は、「両親・義両親を喜ばせたいから」という理由で帰る人も少なくないでしょう。また、自分だけでは子育てが大変だからと両親・義両親と一緒に住む人もいますが、その根底には「向こうも多少はうれしいはず」という意識が少なからずあるのではないでしょうか。しかし、価値観が多様化した現代では“孫の誕生”は必ずしもうれしいものではなく、むしろ気持ちが落ち込んでしまう人もいると言われています。たとえば、孫の子育てに協力することで自分の時間がなくなる、お金がなくなる、自分では老けた感覚がないのに“おばあちゃん”と呼ばれる……などが原因になると言われています。この複雑な心情のことを、著書『子や孫にしばられない生き方』の中で河村都さんが“孫ブルー ”と命名して話題になったことは記憶に新しいですね。「孫かわいいでしょ?」と善意だけで面倒を押し付けられがちな彼らですが、実際の心中ではウンザリしていることも少なくないのです。●孫ブルーにさせてしまった人の体験談●(1)気づけば母の自由な時間を奪っていた『うちは共働きなので、基本的に朝から夕方まで子どもの面倒を母に見てもらっていました。「母も孫と触れ合えてうれしいはず」と思い込んで丸投げしていたのですが、ある日母から「言いづらいけど、これ以上はお父さんとお母さん協力できないよ」と言われました。理由を聞けば、本来は私たちの子育てが終わったら海外旅行や趣味などに没頭する老後を送る計画だったのに、孫の世話で自分の時間が全くとれなくて困っている とのこと。母の切実な訴えを聞いているうちに、とても申し訳ないことをしていたと気づきました』(38歳女性/医療)「孫と触れ合えてうれしいはず」……このような気持ちで子どもを両親・義両親に預ける人は少なくないと思います。しかし、人によっては孫の世話よりも自分たちの生活を優先したいという人も当然存在することを忘れてはいけません。それに気づかずに協力を仰ぎ続けることで、両親・義両親を“孫ブルー”に追い込んでしまうこともあるようです。●(2)「おばあちゃん」に傷ついていた義母『言われるまで気づけなかった自分が情けないですが、義母はずっと「おばあちゃん」と呼ばれることに抵抗があった そうです。それも当然で、孫が生まれたとき義母はまだ40代。私自身もあの年でおばあちゃんと呼ばれることには耐えられないと思います。子どもが1歳になったころに打ち明けてくれて、今では可愛らしいあだ名で呼んでいます』(27歳女性/飲食)自分の子どもが比較的若い年齢で孫を産んだ場合、40代でも「おばあちゃん」になり得ます。呼び方としては間違っていませんが、女性として40代なのに「おばあちゃん」と呼ばれるのはやはり抵抗があるものです。また、40代に限らずいくつになっても「おばあちゃん」と呼ばれることを悲しむ人もいます。呼び名については事前に希望のものを聞いておくようにしましょう。●(3)金銭的負担を強いていた『孫のためだからとランドセルや勉強机、ゲームなどを買い与えてくれた両親。感謝しつつも心の中で「当然」という気持ちがどこかにあったんだと思います。毎週うちへ来てもらうための交通費や孫に買ってあげるオモチャなどの代金について一度も「ありがとう」と感謝したりお金を返したりしませんでした。最初のうちは我慢していた両親も、「親に頼りすぎている」 と怒ってあまり来てくれなくなりました。そのとき、はじめて孫に使うお金のために自分たちの食費を削っていたことも知りました。実の両親とはいえ、甘えすぎていたと思います』(41歳女性/不動産)ランドセルや勉強机などの学習用具やオモチャ、お菓子など祖父母世代が孫に消費するお金は決して少なくありません。とくに定年退職して年金で暮らしている場合は家計へのダメージが大きく、孫のために普段の生活から節約をしているという人もいます。最近では孫にお金を使いすぎて老後に破産してしまう“孫破産”という言葉も話題となりました。実の親だからと油断していると、いずれ関係がギクシャクしてしまいます。●両親・義両親を孫ブルーにさせないために両親・義両親を“孫ブルー”にさせないためには、まずは「身内だから」という甘えを捨てる 必要があります。彼らが孫のために費やしてくれるお金や時間は有限ではなく、とても貴重なものです。協力を求めるのはなるべく最小限にとどめ、どうしてもお金や時間を使ってもらう必要がある場合は感謝や何かしらの見返りを用意することが大切です。また、両親・義両親との関係を良好に保っておくことは、子どもたちにとってもメリットがあります。両親・義両親に度を超して甘えてばかりいると、最悪絶縁状態に陥ることもあり得ます。そうなれば孫は祖父母に会うことができなくなります。関係を良好に保っておくことで、孫は祖父母の愛情を満足に受け取ることができるのです。----------いかがでしたか?まずは両親・義両親に迷惑をかけている、と自覚することから“孫ブルー”の予防は始まります。自分たちは大丈夫かどうか、一度考えてみてくださいね。【参考文献】・『子や孫にしばられない生き方』河村都・著●文/パピマミ編集部●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年08月26日どんな人でも孫が生まれたらうれしいものですよね。自分の子どもには厳格な親でも、孫を前にするとデレデレになって甘やかしてしまうという人は少なくありません。パパママとしては両親・義両親が孫の誕生を喜んでくれるのはうれしいものですが、孫の誕生に浮かれすぎて“孫フィーバー”を起こしてしまっている場合はちょっと困りものです。今回は、実際に両親・義両親が孫フィーバーになって困ったという経験を持つ方々にお話を聞いてみました!●多くのパパママが悩む両親・義両親の“孫フィーバー”孫フィーバーとは、祖父母世代の両親が孫の誕生を喜びすぎるあまり、パパママの意向を無視してまで孫を溺愛する現象のことです。主に、やたらと何かをプレゼントしたがる、孫の子育てに過干渉になる、用もないのに家にいりびたる、などの行動をとる傾向にあります。このように、自分たちと同じくらい、あるいはそれ以上に孫の誕生を喜んでいる両親・義両親の言動に困惑してしまうパパママは多く、時にはそれが原因で夫婦関係がギクシャクして離婚寸前に至るケース もあります。●(1)産後1年経っても毎週家に来る『姑の孫フィーバーが本当にストレスです。娘の誕生をとても喜んでくれているのはうれしいのですが、娘が1歳になった今でも毎週家に来ます 。それだけならまだしも、1歳に与えてはいけないお菓子をあげようとするし、私の手料理の味見をしてくるしで心が休まりません。いつも心の中で「早く帰ってくれないかな」と念じてます』(31歳女性/販売)家にいりびたるタイプの孫フィーバーですね。孫がかわいすぎるあまり、毎週のように家を訪れては思う存分孫を甘やかします。普段から子どもの食生活やしつけに気を遣っているママからしてみれば、複雑な心境ですよね。この方は夫に「せめて月一ペースにしてほしい」と姑に伝えるようお願いしているそうですが、夫は「かわいがってくれるだけ良いじゃない」と聞いてくれないようです。●(2)義母から送られた大量の名前候補『うちはわりと義母との仲は良いほうですが、長女が生まれたときのはしゃぎっぷりは結構しんどかったです。妊娠が分かった途端、「良い名前をつけなきゃね」と大量の名前候補を送ってくるように……。全部合わせると200個くらい送られてきた と思います。ただ、子どもの名前はどうしても自分でつけたかったので、候補になかった名前をつけました。義母はとくに気にしてないようでしたが、それがちょっと気まずかったです』(41歳女性/事務)孫のために名前を一生懸命考えてくれる両親・義両親もいますが、ママとしては自分で名付けたいという思いが強いものです。その気持ちを察することなく強引に名前を送りつけられるのはツラいですよね。面と向かって「名前は考えなくていい」とは言えませんし、かといって何も言わず全く別の名前をつけても気まずいもの……そこのところを理解してほしいですね。●(3)ダサい服を買ってくる『私の実母が孫フィーバー真っ最中なのですが、不要な服を子どもに買い与えるので困っています。何度も必要ないと言ってるのに、どこぞのデパートで買ってきたよくわからないダサい服 を子どもに与えるんです。一応捨てるわけにはいかないので部屋着にしていますが、このままダサい服を押し付けられ続けることを考えると憂鬱です』(37歳女性/主婦)子どもが小さいうちは何を着てもかわいいので、ついつい服を買ってあげたくなる気持ちは分かりますが、服の好みや要不要を判断してから買ってほしいものですよね。この方は実母が買ってきた服をママ友にバカにされて以来、部屋着にしているそうです。●孫フィーバーな両親・義両親への対処法孫フィーバーで周囲に気を遣えなくなっている両親や義両親には、どのように対応したらいいのでしょうか?まず王道なのは、“直接注意する”こと。自分の親の言動が迷惑なのであれば自分から、義両親ならば夫から“困っていること”を伝えてあげましょう。孫フィーバー状態の両親・義両親は自覚がないものです。指摘してあげることで、客観的に自分を見つめ直すことができます。また、突然のアポなし訪問やテレビ電話の要求などが多い場合は時に無視するという人も多いようです。毎回相手に気を遣っていては自分たちの生活がままなりませんから、時々そうして息抜きすることも大切かもしれません。----------両親・義両親の孫フィーバーは永遠に続くものではありません。1、2年もすればすっかり元に戻っていることが多いものです。一時の感情で関係をギクシャクさせないよう、うまく立ち回るようにしたいですね。●文/パピマミ編集部●モデル/杉村智子(まさとくん)
2017年07月20日子育てが終わり、悠々自適な老後を楽しむはずが、待っていたのは子や孫に“パラサイト(寄生)”される日々。いまや社会問題化しているという、親子共倒れの実態とは−−。 今年6月に発表された内閣府の調査によれば、60歳を過ぎても18歳以上の子や孫の生活費を一定以上負担している人が2割もいたという。この結果についてファイナンシャルプランナーで「働けない子どものお金を考える会」代表の畠中雅子さんは、次のように語る。 「子や孫の生活費の不足分を補っている親は、2割どころか、もっと大勢いると思います。本当に困窮している親御さんは調査には答えないケースも多いですからね」(畠中さん) パラサイト破産が増加している背景には、正社員になれなかったり、ブラック企業に就職してしまい長く働けなかったりなど、低収入ゆえに「親に頼らざるをえない若者・中年世代」が増えていることもあるようだ。 総務省が毎年9月に公表している、親と同居する35〜44歳の未婚男女の数は約300万人で、年々増加している。45歳以上の男女も含めると、さらに数百万人が加算されることになる……。ひきこもりの子を抱える高齢者も大変だが、パラサイトされ、子や孫を丸ごとフォローしなくてはならないケースもかなり悲惨だ。 【ケース1】失業中の長男が、家族でハワイ旅行に…… 埼玉県在住の佐藤昌代さん(74・仮名、以下同)も、そんな悩みを抱える一人。佐藤さんの長男は1年前に失業し、不憫に思った佐藤さん夫婦が、「苦境を乗り越えてほしい」と、仕送りを始めたという。だが、そんな親心があだになってしまった。 長男の再就職先はなかなか決まらず、「真剣に就職活動をしているのか?」と、昌代さんが疑いはじめたのは、先日その長男から、ハワイ旅行のお土産が届いたとき。 「失業中なのに家族で海外旅行をしていたことに驚きました。『いまだけ』と信じ、私たちは生活費として月額20万〜30万円を振り込んでいたのですが……」 佐藤さん夫婦は、借りたお金で仕送り分をやりくりしていたのだ。 「私たちは自営業です。主人は利益が出るとすぐ返済に回し、借り入れ枠ができると、また限度額まで借りることを繰り返しています。商売が少しでも回らなくなれば、もう終わりです」 自分たちも若くないのに、お気楽な長男一家のために借金は膨らむばかり……。悩む佐藤さんに夫は、ポツリともらしたという。 「俺がそのうちぽっくり死んだら、死亡保険で借金もなんとかなるだろう」 佐藤さんはこの言葉を暗澹とした思いで聞いたという。 【ケース2】食費を月2万円にして、孫の学費づくり 近畿地方に住む藤崎美和子さん(83)は、夫を20年前に亡くしている。そんな彼女に実質パラサイトしているのは、娘ではなく、2人の孫たちだった。 「長女はあまり勉強家ではなかったのに、なぜかその孫2人は勉強ができたんです。23歳になる女の子のほうは弁護士、21歳になる男の子のほうは公認会計士を目指しています」 ここまで聞くとただの孫自慢に聞こえなくもない。だが、藤崎さんは「実は、幼いころからずっと孫たちの教育費の援助を続けてきて……」と、大きな嘆息をもらす。塾や習い事、家庭教師や予備校の費用を数百万円単位で投じ、総額2,000万円以上になるという。 「そしていまは、弁護士や公認会計士になるための専門学校の費用を負担しています。私の食費は月に2万円程度に切り詰め、光熱費も限界まで抑えています。かなり厳しいですが、『孫たちのためなら仕方がない』という気持ちもあるんです」 悩みつつも出口を見つけられないでいる高齢者たち……。はたして彼らをパラサイト破産から救う手立てはあるのだろうか?前出の畠中さんは、共倒れを防ぐために必要なのは、“適切な距離を保つ勇気”だという。 「これ以上経済的な援助ができないのならば、それをお子さんやお孫さんに率直に伝えるべきです。私の経験では、『もう親(祖父母)には頼れない』と、はっきりと認識すれば、それまで働いていなかった妻が働きに出たり、家賃の安い部屋に引っ越したりするなど、それなりに生活を改めるケースも多々ありました。それを『家族の関係を壊したくないから』と、ズルズルと援助を続けていると、最悪の結果となってしまいます」(畠中さん)
2017年07月14日自分の子どもへのしつけが厳しかったという人でも、孫が生まれたらあまりのかわいらしさに、つい甘く接してしまう……という人は多いですよね。祖父母世代にとって孫は最高の癒しを与えてくれる存在ですから、甘やかしてしまうのも無理はありません。現役で子育てをしている娘・息子夫婦にとってはそんな両親(義両親)を時に苦々しく思うこともあるでしょうが、“愛情ゆえの行動”ということが分かっているのでそこまで邪険にはしませんよね。しかし、一方では“孫をまったく可愛がらない祖父母”も存在するようで、そのような両親(義両親)を持つ夫婦はかなり頭を悩ませているそうです。今回は、“孫をまったく可愛がらない祖父母”についての体験談をご紹介いたします。●(1)誕生日も記念日も一切祝わない義両親『うちがまさにそうです。夫の両親は息子(孫)に一切興味がないようで、誕生日や子どもの日、入学式などがあっても一切祝ってくれません 。最初は「孫差別かな?」と思っていたのですが、どうやら他の孫たちにも同じように接しているようです。子どももうちの両親には懐いていますが、夫の両親には全く懐いていません。冷たくあしらわれている子どもを見ると悲しくなるのですが、夫は別に何も感じていないようです』(35歳女性/6歳女児のママ)こちらの方は、義両親が子どもの誕生日や記念日を一切祝ってくれないことに悩んでいるそうです。子どもの誕生日にはオモチャを買ってあげたり、入学式にはランドセルを買ってあげたりという姿が私たちがイメージする“普通の祖父母”ですが、皆が皆そうではないようですね。親としては義両親に孫をかわいがってもらいたいものですが、そういう愛情が感じられないとツラいものです。●(2)子どもに厳しく接する『私の父親の話ですが、子どもたちに厳しすぎるんです。私自身もかなり厳しく育てられましたが、子どもたちにも同じように厳しく接するので困っています。「お菓子を買いたい」とねだられても「なんだと?」と睨むし、あいさつをしないと頭をはたきます 。逆に夫のご両親はとても甘やかすので、子どもたちはそっちの方に懐いてうちの父を毛嫌いしています。私としては父に悪気がないことを知っているので微妙な立場なんですが、もう少し優しくしてほしいですね』(39歳女性/4歳女児・2歳男児のママ)孫を甘やかすどころか、かなり厳しく接している人もいるようですね。この方は自分の父親がとても厳格な人だそうで、孫たちにもしつけを徹底しているとのこと。夫側の両親が甘いこともあり、そのギャップから孫たちに毛嫌いされているそうです。これはたしかに実の娘としては微妙な立場かもしれませんね。父親が孫を嫌ってそう接しているのではないと知ってはいるものの、子どもたちにとっては恐怖の対象になっている……。そんなジレンマが感じられます。本音としてはもっと優しく接してほしいそうですが、まだ直接そうお願いしたことはないそうです。●(3)「もう来なくていいよ」と言われた『姑が孫をまったく可愛がってくれません。一応子どもたちの前ではそれなりに“いいおばあちゃん”を演じてくれますが、子どもたちが寝た後などに「またこんなに散らかして!」「まだ帰らないの?」などとグチグチ言われます。祖父母は孫を無条件で可愛がってくれると思っていたのでとてもショックでした。一番悲しかったのは「もう来なくていいよ 」と言われたこと。その帰りの車内で泣いていた私に主人は「お母さんはそんなつもりで言ったんじゃないよ」となだめてくれましたが、あれは絶対悪意があります』(28歳女性/2歳女児のママ)これは強烈なエピソードですね。この方は夫の実家が遠い場所にあるため、長期休みを利用して旅行がてら帰省していたそうなのですが、孫との再会に喜んでくれると思っていた姑からは「もう来なくていいよ」と言われてしまったとのこと。あまりにショックだったため、それから一回も夫の実家には帰省していないそうです。こんなことを言われたら誰だってもう行きたいとは思いませんよね……。●孫を可愛がってもらうための方法両親(義両親)に孫を可愛がってもらうにはどうしたらいいのでしょうか。●頻繁に会うまず一つ目は、“頻繁に会う“ことです。人は多く会っている人にほど愛着を持つ と言われています。そのため、年に数回しか会わないのと、月に何度か会っているのとでは接し方に違いが出てきます。孫にとっても頻繁に会っているほうが祖父母に懐きやすいですから、良い関係を築くことができるはずです。実家が遠方にある場合は、電話はテレビ通話などを利用して頻繁に連絡を取るといいでしょう。●贈り物をする敬老の日や祖父母の誕生日に子どもの手作りプレゼントを渡すのもいいでしょう。とくに絵やアクセサリーなどは部屋に飾っておけますから、いつまでも覚えていてもらえます 。「おじいちゃん、おばあちゃんだいすき」などと書かれた絵を見て嫌な気持ちになる祖父母はいないはずです。----------いかがでしたか?祖父母に可愛がってもらえないと、子どもたちも寂しい思いをすることになります。どうすれば可愛がってもらえるかを考えて、いろいろ付き合い方を工夫するようにしたいですね。●文/パピマミ編集部●モデル/赤松侑里(さゆりちゃん)
2017年07月06日こんにちは、ライターのyossyです。高齢出産が増え、共働き家庭が増えているなか、孫の育児に疲れる祖父母や孫への資金援助によって生活苦に陥る人もいるようです。「孫破産」といった言葉も聞かれるようになりました。では、孫破産に陥る人にはどんな特徴があるのでしょうか。見ていきましょう。●(1)頼られると断れない子ども(孫の親)に対して、自分たちの収入や貯蓄を明らかにしている人は少ないでしょう。実際はあまり余裕がないにも関わらず、「親には余裕があるはずだ」と思っていて、資金援助をお願いする子世帯 もいます。“頼られると断れない”性格の人は、無理をして援助をしてしまうこともあるかもしれません。でも、子世帯としても、親の家計を圧迫してまで援助を受けたいとは思わないでしょう。無理はしないようにしたいですね。●(2)将来設計をしていない生命保険文化センターによると、世帯主が60歳以上で無職である世帯(世帯員が2人以上)の家計の可処分所得(公的年金等)は約18万円。消費支出は約25万円です。月々およそ7万円が不足する計算になりますね。余裕をもった生活をしたい場合は、もっと支出が増えるでしょうし、そのぶん貯蓄を切り崩していく ことになります。ただ、支出額はいつまでも同額とは限りません。高齢になるほど医療費がかさむことも多いでしょう。物価上昇等のリスクもあります。また、何歳まで生きるかは誰にもわかりません。厚生労働省の調べ(平成27年)によると、男性の平均寿命は80.79歳、女性の平均寿命は87.05歳だそうです。寿命は延びる傾向にありますし、当然ながら平均寿命よりずっと長く生きることもあります。長寿はおめでたいことですが、生活費が途中でなくなってしまうと困ってしまいますね。余裕をもった将来設計をしておく必要があるのです。●(3)良いおじいちゃん&おばあちゃんの顔をしたい孫に会うたびにお小遣いをあげたり、イベントごとにお祝い金を渡したりしていれば、当然喜ばれるでしょう。ついつい、「良いおじいちゃん」「良いおばあちゃん」の顔をしたくてお金をあげてしまうということもあるかもしれません。孫自身、年齢が上がるにつれて、祖父母とのコミュニケーションよりも“お金をもらえること”に目がいってしまう ことも。でも、孫が“祖父母に会えば手軽にお金をもらえる”と思ってしまうのも、教育上よくありませんね。お金だけの関係ではなく、コミュニケーションをとってお互いに“一緒にいて楽しい”と思える時間を作りたいものです。----------余裕があれば、孫に資金援助をするのもいいでしょう。近年はさまざまな税金の優遇措置が増えていますし、孫の学費を負担するのは非課税です。しかし、預金額は十分だと思っていても、将来設計をよくよく考えてみると余裕がないというケースもよくあります。十分に注意しながら、あくまで余剰資金で援助していきたいですね。【参考リンク】・平成27年簡易生命表の概況 | 厚生労働省(PDF)()・老後の生活費はどれくらい? | 公益財団法人生命保険文化センター()・贈与税がかからない場合 | 国税庁()●ライター/yossy(フリーライター)●モデル/藤本順子(風悟くん)
2017年05月16日*画像はイメージです:先日、孫が年金支給日を狙って祖父の家に勝手に上がり込み、パチンコ代をせびるのが常態化。孫ということで大目に見ていた祖父が「おまえは孫じゃない」と拒否したところ殺害されてしまう事件がありました。年金額は年々減っていますが、それでも現在の高齢者は、若者が将来もらうよりもはるかに高額の年金を受け取っています。生活が安定しない非正規雇用や無職の若年世代からすれば、近く、もしくは同居する年金生活者の財布はあてになる定期収入というわけです。しかし、祖父・祖母が家族に対して年金を好意的に贈与したり貸したりしていない場合、高齢者が生活に困窮してしまいます。その場合、家族でも訴えて年金せびりを強制的にやめさせることはできるのでしょうか?銀座ウィザード法律事務所の小野智彦弁護士にお訊きしました。「まずは、弁護士に相談し、内容証明で止めるよう警告するのが大切かと思います。また、認知症だったりする場合には、成年後見人を付けることを検討されると良いかと思います」(小野弁護士)成年後見人というのは、認知症、知的障害、精神障害などにより判断能力が不十分な人に変わって不動産や預金管理、その他の契約を結ぶ代理人を、本人、配偶者、四親等内の親族、検察官の申し立てにより家庭裁判所で決定するものです。この後見人がきっちりお金を管理することで、せびりを防ごうというわけです。 ■恫喝すれば恐喝、勝手に持っていけば窃盗に!成年後見人をつけていない状況で暴力的に恫喝したり、留守や、認知症をいいことに身内が勝手にお金を保っていってしまった場合、どんな刑事罰になるのでしょう?「恫喝の場合は恐喝罪、認知症を良いことに勝手に持っていく場合は窃盗罪になります」(小野弁護士)しかし、相手が家族となると、ことはそう簡単ではないようです。「基本的に、配偶者、直系血族又は同居の親族との間でこれらの罪を犯した場合は、刑が免除されることになっています(刑法244条1項)」(小野弁護士)なんということでしょう!家族の間でも金銭せびりや巻き上げが常態化、悪質化していれば罪に問われてもおかしくないように思えますが、家族間の問題として罰することができないなんて。小野弁護士によれば、実際、このようなケースで親族間で裁判になるケースは少ないそうです。 ■老人にたかる家族には自衛策をとるほかない「この問題は今に始まったことではありません。刑法上も特に処罰されるわけでもないので、自衛するしかありません。おじいちゃん、おばあちゃんの財産は、その親族がしっかりと管理するか、認知症だったりした場合には、法的に成年後見人を付けてもらうなどした方がよろしいかと思います」(小野弁護士)加えて家族会議でしっかり話し合ってことを明らかにし、このようなことを二度としないよう誓わせる、見張らせることも必要でしょう。とはいえ、ろくに働きもせず、いい年して祖父や父に金をせびりにくるような怠惰な性格は、そう簡単に治るとも思えません。そのあげくの殺人事件だったわけです。こうなるとさすがに逮捕されます。また、暴力で傷を負ったりすれば話は別です。暴力を用いて金を持ち逃げすれば、立派な強盗罪です!躊躇せず、警察を呼びましょう。 *取材協力弁護士:小野智彦(銀座ウィザード法律事務所代表。手品、フルート演奏、手相鑑定、カメラ等と多趣味。エンターテイメント法、離婚、相続、交通事故、少年事件を得意とする)*取材・文:梅田勝司(千葉県出身。10年以上に渡った業界新聞、男性誌の編集を経て独立。以後、フリーのライター・編集者として活躍中。コンテンツ全般、IT系、社会情勢など、興味の赴く対象ならなんでも本の作成、ライティングを行う。Twitterアカウントはこちら)【画像】イメージです*和尚 / PIXTA(ピクスタ)
2017年04月07日孫の誕生を今か今かと待ち望んでいる親に対して、プレッシャーを感じている妊活中女性は少なくないでしょう。そんな、孫を熱望する姑や実母からかけられる期待をプレッシャーに感じることを「孫プレッシャー」と呼ぶそうです。特に厄介なのが、実母。姑であれば遠慮して言わないような言葉も、実母であるがゆえ、遠慮なしに言ってくる というケースも多いのです。 それが妊活中女性たちを大いに苦しめています。そこで今回は、“孫プレッシャー”の実態を知ってもらうべく、実の親から言われて“孫プレッシャー”に感じた言葉を妊活経験者の女性たちに聞いてみました。●(1)「子どもはまだ?」「孫はまだ?」『私は結婚が遅かったこともあって、結婚してすぐに「早く子ども産んでね」「早く孫を作ってね」と実母に言われていました。私も早く孫の顔を見せてあげたいと思い、妊娠しやすい体づくりを心がけていたんです。でも、1年、2年と経ってもなかなか子どもができず、妊活を本格的に始めることに。だけど、病院でタイミング指導を受けて実践しても授かれず……。私自身も焦っているのに、母から会うたびに「子どもはまだ?」「孫はまだ?」と聞かれてまいっています』(36歳女性/不妊治療中)彼女は結婚と同時に正社員の仕事を辞め、週3日のパートタイムに切り替えて妊活に励んでいました。それでも授かれず、産婦人科で不妊治療を受けることに。不妊治療は精神的にも肉体的にも金銭的にも負担がかかりますし、治療も長い目で見る必要があります 。にも関わらず、「子どもはまだ?」「孫はまだ?」と急かされたら、大きなプレッシャーになりますよね。ストレスとなり、妊活にも悪影響が出てしまいかねません。孫が早く欲しいという親の気持ちは娘側も十分に理解しているので、あえて言葉にしてほしくないものです。●(2)「○○ちゃんのところはもう2人目なのに……」『電話したり実家に帰ったりするたびに、「○○ちゃんのところはもう2人目なのに、あんたはまだできないの?」「こないだ、○○さんが孫を連れて買い物してて羨ましかった」など、私の同級生や母の友達の話をして比べてくる のがたまらなく嫌です。思えば、昔からよく他の人と比べられていたんですよね。「○○ちゃんは△△大学に行くんだって!あんたも頑張ればいいのに」とか、「○○ちゃんはとっくに結婚したのにあんたはいつまで独身でいるの?」とか。努力や自分の選択次第でどうにかなることなら言われても別にどうでもいいんですけど、子どもに関しては別。同級生とかと比べられると、自分が「出来の悪い娘」「親不孝」って言われてるようで悔しいし情けないし腹立たしいです』(35歳女性/妊活中)全く知らない人と比べられるならまだしも、自分もよく知っている人や母親のすぐ近くにいる人などと比べられると、悲しい気持ちになりますよね。いくら妊活を頑張っても、すぐに妊娠できるというわけではないだけに、他人と比較するのはナンセンスです。●(3)「孫が産まれたら○○したい」『結婚当初から母の孫への期待が大きかったので、不妊症だと判明したときに、「不妊治療してるから待ってね」「あんまりプレッシャーかけられると治療によくないから」と忠告しておいたんです。それなのに、実家に帰るたび何かにつけて、「孫が産まれたら一緒にお散歩して〜」「孫が産まれたらかわいいお洋服をいっぱい作ってあげる」「孫に手作りおやつを作ってあげられるように本買ってきた」など、ネチネチとプレッシャーをかけてきていました。そんな母にイライラが爆発して、「いいかげんにしてよ!私だって早く欲しくて頑張ってるんだから!治療に専念させて!」とキレてからは、静かになりました。その後、体外受精でようやく子どもを授かりました。母も私自身も諦めかけていたころだったので、本当に嬉しくて泣きましたね』(42歳女性/不妊治療の後、子どもを出産)孫が産まれる前から孫が産まれたときのことを語ってくるというのは、プレッシャー以外の何ものでもありません。母親としては、希望や夢を持ってほしいという思いから語っていたのかもしれませんが、不妊治療中のデリケートな時期には逆効果 になることもあるため、余計なことは言わないようにしてほしいものです。●孫プレッシャーへの対処法親から孫プレッシャーを感じる言葉をかけられたら、素直に「そういうことはつらいからやめてほしい」と言うのが一番。妊活中のつらさや不妊治療の大変さをじっくり説明し、ストレスになることはやめてほしいと伝えましょう。旦那さんから伝えてもらってもいいですね。そこまで自分の言葉が娘を追いつめていたとわかれば、普通の親なら静かになる でしょう。それでもやめない場合は、距離を置いて親と接する機会を減らすこと。または「この人には何を言ってもムダ」と割り切って、スルーすることです。私自身の話としては、結婚して5年間、親の孫プレッシャーをスルーし続けてきた結果、諦めたようで何も言われなくなりました。それはそれで「申し訳ないな」とは思いますが、気持ちは軽くなりました。妊活中の娘やお嫁さんを持つ親御さんたちには、どうか孫プレッシャーの残酷さを知っていただきたいと思います。●文/パピマミ編集部●モデル/福永桃子
2017年03月24日もうすぐクリスマス。クリスマスといえばやはりサンタクロースを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。子どもにとってサンタさんは憧れの存在。子どもとサンタさんについて、考えてみました。いつまでサンタを信じていた?子どもは何歳までサンタさんを信じているのでしょうか?あるアンケートでは、4~6歳まで、という意見が最も多く、小学校の学年があがるにつれて信じている割合は減っていきます。園児までは信じているというのが平均でしょうか。中には、毎年パパがサンタのふりをしてプレゼントを渡していたら、小学校にあがったタイミングで「サンタはパパでしょ?」と言われ、実は3歳の頃から顔や隠していたサンタの衣装を見つけたことで気づいていたという告白をされたという方もいました。数年はパパだと分かっていながら信じるフリをしていたとは、驚きですね。サンタさんの存在を疑いだしたらどうする?成長と共に子どもがサンタの存在を疑いだす時期があると思います。「ばれてしまった」と慌てる前に、どんな対応をするとよいのでしょうか?子どもがサンタさんについて聞いてくるということは、どこかでまだ信じたい気持ちがあるということ。聞いてきたら逆に聞き返してみましょう。「サンタさんっていないの?」と聞かれたら、「なんでいないと思ったの?」と聞いて話を広げていきましょう。「だって一人であんなにプレゼントを配れるわけないよ」と言われたら「え、サンタさんは一人だと思っているの?」と大げさに驚いてみましょう。「プレゼントは本当はパパやママがくれるんでしょ」と言われたら「え?ママが小さい頃は違ったよ。本当にサンタさんが来てくれたんだよ!」など。オーバーに驚いたり真剣に話す大人の姿を見て、子どもはサンタさんは本当にいるんだと感じることができます。信じているうちは子どもの夢を壊さないでいてあげたいものですね。サンタクロースは親の愛情の象徴子どもが寝た後に親がこっそりプレゼントを枕元に置いたり、サンタのフリをして手紙を書いたりという行為は、子どもの喜ぶ顔を想像して行うことです。子どもを心から喜ばせてあげたいという気持ちがサンタさんという形になっているのではないかと思います。プレゼントをもらう子どもはもちろん、贈る側の大人もワクワクするというのはステキなことではないでしょうか。高価なプレゼントをすることが大事なのではなく、親子で一緒に想像を巡らせたり、話したりするコミュニケーションが大切だと思います。親が子どもを喜ばせたいという気持ちが強いほど、サンタさんは子どもの中で強く長く存在し続けることができるのではないでしょうか。いつかサンタさんがいないという事実を子どもが知っても、ささやかな贈り物をしたり、カードを贈ったりという習慣を続けるようなステキな親子関係が続くといいですね。
2016年12月08日こんにちは、ライターの佐原チハルです。おじいちゃん・おばあちゃんの“孫”への愛情の深さについては、多くの場所で言われています。 「孫には毎日だって会いたい!」……とは言え、いざ頻繁にお世話を任されるようになると、言いたいことのひとつやふたつも出てくるものです。けれど、“かわいい孫”のこと、また日々苦労もしつつ子育てしているとわかっている子どもたち夫婦のことだからこそ、その“言いたいこと”が“言いにくい”こともあります。そこで今回は、おじいちゃん・おばあちゃんたちの、そんな“言いにくい”ひとことについて、声を集めてみました。●祖父母が語る“息子・娘夫婦”へ言いづらい不満3つ●(1)甘えるなら“明確に”甘えてほしい!『“ママなら自分で子育てするべき”みたいな声も大きいから、気持ちはわかるんだけど、もっと堂々と頼ってくれたらうれしいなと思うことがある 。頼まれるとき、いつもものすごく恐縮されてしまって、こっちまで恐縮してしまいそうになる』(3歳児の祖父)『お義母さんにおまかせします!って、信頼して言ってもらっているのはわかるんだけど、おやつにチョコレートはOKかとか、寝る時間はいつも決まってるかとか、要望ももらえた方がわかりやすい 』(5歳児の祖母)お世話を“頼む側”のママ・パパからすれば、面倒を見てもらう上に要望を出すなんて悪い……と感じてしまいがち。でも預けられる側になってみると、少しは要望を出してくれた方がいろいろとやりやすい、と感じるようです。ただし「遠慮しないでって言っても無理だろうなっていうのもわかるの。わたしもそうだったから」という声も聞かれました。“甘え方”というのは、いつの時代も、頭を悩ませる問題なのかもしれません。●(2)高頻度で頼られるのは“怖い”『たまに会って遊ぶとかではなく、深い形で関わる頻度が増えると、育児方法に違いがないか不安になることがある。自分たちのときと違いすぎて、“懐かしい”どころか“全然知らない!” という気持ちに』(3歳児の祖母)『こちらにも予定があるので、急に頼まれても困る。でも限界まで我慢みたいなことはせず頼っても欲しいから、どう言っていいのかがわからなくて困っている』(2歳児の祖母)老後だからこそ楽しめるようになった“趣味の予定”との兼ね合いに悩む声も少なくありませんでした。●(3)遊び盛りの子との外遊びや、急な保育園の対応は難しいことも多い『もう体力がついていかないので、家で遊べるものも用意・指示してくれると助かる 』(2歳児の祖母)『保育園のお迎えのときは、するべきことがたくさんあって難しい。聞けばいいと言われても、保育士さんも忙しそうで聞きづらい』(4歳児の祖父)『保育園の送迎は、“するべきこと”をまとめておいてくれたり、一度なんでもないときに練習できる機会があったりするといいなと思う。けど、そんな余裕もないのだろうとも思うし、こちらから要望すべきことでもない気がしているので、言えない』(2歳児の祖母)体力やタスクの把握など、“物理的な理由”で困っている場合もあるようです。特に体力面では、子どもの体力はどんどんと増していくケースが多いので、なかなか解消が難しいと感じられることも多いようです。----------おじいちゃん・おばあちゃんに「頼りたい」保護者の状況と、「頼って欲しい」祖父母側の気持ちとが一致していてもなお、“難しい場面”は出てきます。ギャップのすり合わせには困難があったり、溝が埋まらないままだったりすることもあるでしょう。対処の方法は「妥協する」「解消するまでコミュニケーションし続ける」以外にはありません。3世代の誰もが、できるだけ心地よく、楽しく過ごせるようにしていきたいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)
2016年05月14日共働き夫婦が増えている現代。子どもの祖父母となる実親や義両親に育児への協力をしてもらえるよう、実家の近くに住んでいる家族も多いのではないでしょうか? 育児の一部を祖父母が担うというこの形、最近では「孫育て」と呼ばれているそうです。子どもを祖父母に預けているママ、そして「孫育て」をしている祖父母、その両方の声を集めてみました。■子どもを祖父母に預けるメリットは?まずは、子どもを祖父母に預けているママが「良かった」と感じていることをご紹介します。働くママたちから、次のようなメリットが挙げられました。「保育費の心配をしなくてすむ」(Iさん/33歳/事務職)「仕事に集中できるし、急な残業にも対応が可能」(Sさん/29歳/接客業)「自分たちの子ども時代の話など、親の私たちではできない話を、子どもに聞かせてくれる」(Kさん/35歳/接客業)「高齢の人に対する『思いやり』が持てるようになった」(Jさん/30歳/販売職)実質面だけではなく、子どもの心の成長や教育の面でも、祖父母と過ごすメリットはたくさんあるようです。■甘やかしすぎ!? デメリットもある「孫育て」一方、デメリットについて聞いてみると、次のような声が…。「とにかく甘やかしすぎる! お菓子などもとめどなく与えてしまうので、子どもが肥満気味に…」(Hさん/29歳/営業職)「高齢なので、親の体が心配。また、親が病気にでもなれば、途端に働くのが難しくなると考えると、それも不安」(Iさん/30歳/医療関連)「子育てが『昔流』なので、ちょっと心配」(Kさん/35歳/接客業)協力に感謝はしつつも、「ちょっとそれは…」と言いたくなる部分もあるようです。子どもへの影響だけでなく、親の体調も気になるところです。■孫を預かる、祖父母の声は?一方の、祖父母たちは「孫育て」についてどのように感じているのでしょうか。「毎日孫と遊んで、以前より元気になっている気がする」(68歳/男性)「娘が頼ってくれること、娘の力になれていることがうれしい」(61歳/女性)「孫を通じて人と話す機会が増え、毎日が楽しくなった」(59歳/女性)このように、「孫育て」によろこびや生きがいを感じている祖父母は多い様子。しかし、やはりこちらも、良い面ばかりとはいかないようで…。「体力的に厳しいと感じる」(67歳/男性)「自分の時間が取れず、ストレスを感じている」(58歳/女性)「息子夫婦が『手伝ってもらって当たり前』と思っている気がして、イライラすることがある」(60歳/女性)こういった、「孫育て」の大変さ、不満についての声も上がっています。■「孫育て」をお願いするとき、気をつけることは?良い面ばかりとはいかない「孫育て」。ときには、育児の方針を巡って、両親と祖父母が対立してしまうケースもあるようです。そんな事態を避けるためには、「良い面ばかりではない」ということを理解しておくべきでしょう。そして、デメリットだと感じる部分があれば、祖父母をまじえて話しあうことが大切です。「孫育て」をお願いしている以上、「自分たちの子どもだから」とこちらの育児方針ばかりを押しつけるのは身勝手というもの。「祖父母も一緒に育ててくれている」という意識を持ち、しっかりコミュニケーションを取ることで「孫育て」のデメリットを減らし、メリットを増やすことができるのかもしれません。
2016年04月18日野菜を育てたことはありますか? スーパーや八百屋で買うだけでなく、自分で育てて食べてみるのも楽しいものですよ。そこで、初心者のあなたにでも手軽に栽培できる野菜を紹介します。■サラダにも使える「バジル」香りがよくてピザやパスタ、サラダなどに大活躍のバジル。種まきの時期は4月から6月頃までが適しています。日光を好むので、プランターや育苗ポットは日当たりのよい場所を確保してあげましょう。発芽して本葉が出てくるまでは土が乾かないように水をたっぷりあげます。他の野菜と比べて虫がつくことは少ないですし、生命力が強く、水やりさえ忘れなければよく育ちます。■しっかりとした味の「ミニトマト」手軽に実ものが収穫できる人気野菜なのがミニトマト。育てるには深型のプランターを使いましょう。ミニトマトは根を深く広く伸ばすため、小さめのプランターではすぐに窮屈になってしまうからです。また、ミニトマトは大きく上に伸びていくため、茎を支える支柱が必要です。園芸ショップやホームセンターなどで売っている、朝顔用の支柱を使いましょう。支柱の輪に茎を巻きつけながら伸ばしてあげることで、ベランダのような狭いスペースでもよく伸び、たくさんの実を収穫することができます。茎がある程度伸びてきたら、茎と支柱をつなぎ止めるために麻ひもでくくってあげましょう。■すぐに育てるなら「ベビーリーフ」品種にもよりますが、どんなシーズンでも栽培ができるのがベビーリーフです。栽培する期間も短いので、「野菜をなるべくすぐに育てて食べてみたい」という人におすすめです。種まきをする際は「ばらまき」という方法を取ります。これは、たっぷりと水やりをしてある土の上にまんべんなく種をばらまくというものです。偏りが発生すると芽が混み合ってしまうので、土の上に均等に広がるように調整してあげましょう。種まきができたら、表面にぱらぱらと土をかぶせます。発芽から30日もすれば大きくなるので、収穫してサラダとして食べるのがおすすめです。■繰り返し収穫できる「万能ネギ」焼きもの、炒めもの、あえものなど、どんな料理に入れてもよいアクセントになってくれるのが万能ネギです。発芽率が高いので、プランターや育苗ポットに種をまいて、薄く土をかけるだけで育ってくれます。葉が伸びてきたら根元から数cmを残し、上部をカットして収穫しましょう。カットした部分から再び葉が伸びてくるので、収穫を繰り返すことができます。あなた自身で育てた野菜は、おいしさもひとしお。園芸は趣味としても楽しいので、ぜひ自宅のベランダで野菜を育ててみてはいかがですか?
2016年04月15日ソフトバンクグループは、同グループ代表の孫正義氏の年頭所感を発表した。内容は以下のとおり。○孫正義氏の年頭所感あけましておめでとうございます。昨年7月にソフトバンク株式会社からソフトバンクグループ株式会社へ商号を変更しました。グローバル規模で事業資産を持つ日本企業から、長期的視野で持続的に成長できるようなグローバル企業として歩み出すための決意でもありました。また昨年は、ニケシュ・アローラがソフトバンクグループ株式会社の代表取締役副社長に就任しました。彼のような素晴らしいビジネスリーダーを当社に迎えられたことは非常に喜ばしいことであり、グループ全体の成長戦略をより一層強力に推進してくれることでしょう。国内では、国内の通信事業会社4社が合併し、ソフトバンク株式会社として生まれ変わりました。同社の代表取締役社長 兼 CEOとなった宮内 謙の指揮の下、通信事業とともにIoTやAIなどの新しい事業分野への挑戦も始めています。また、昨年発売した世界初となる自分の感情を持ったパーソナルロボット「Pepper」の販売数は累計7,000台以上となり、さまざまな産業分野で活躍をしています。今後は海外でも「Pepper」を見る機会が出てくるでしょう。さらに今年4月からは、ソフトバンク株式会社が一般家庭への電力の小売りを開始します。通信と電力の融合によって生まれる新しいサービスにもご期待ください。海外では、米国の通信事業者であるスプリント・コーポレーションが再建へ向けた道のりを着実に歩んでいます。強力なリーダーシップを持ったCEOであるマルセロ・クラウレと、多様な経験を持った幹部チームが一丸となって努力を続けており、主要な経営数値が改善の兆しを見せています。またソフトバンクグループが、インドや東南アジアなどで投資した企業群は、革新的な経営者と最新のテクノロジーを活用したビジネスモデルで順調に事業を成長させています。エネルギー分野においては、自然エネルギーの普及を、強力な事業パートナーと共に国内外で推進しています。国内では、昨年中に8基の太陽光発電所を新たに稼動させ、累計24基で出力規模25万7,500kW(約7万2,000世帯分)の実績を上げ、昨年末には、インドで35万kWの太陽光発電所の事業権を獲得しました。COP21で採択された「パリ協定」の日本の目標達成だけではなく、世界的視野で地球環境への貢献を目指していきます。ソフトバンクグループの強みは、世界各地で「情報革命で人々を幸せに」という経営理念を共有する素晴らしい経営者チームが各事業を率いていることです。情報革命は進化し続け、これまで人類が解決できなかったような多くの課題に対して知恵と力を与え、社会全体に貢献できるものと信じています。私たちは、革新しながら成長を続けていくことで情報革命を牽引していく企業グループであり続けたいと強く思います。今年もソフトバンクグループをよろしくお願いいたします。
2016年01月04日あおぞら銀行は15日、「シニアのリアル調査」結果のうち「子や孫の帰省」についてまとめたものを発表した。それによると、シニアの約半数が子や孫の帰省時の交通費を負担していることがわかった。○シニアが負担する交通費は平均3万円帰省してくる子や孫がいるシニアは全体の65.5%。このうち子や孫が帰省する時に交通費を負担している「負担派」は47.5%、「非負担派」は52.5%となった。負担派シニアが、子や孫が帰省する時に負担している交通費の平均は前年比1,000円減の3万円。金額別にみると、「1~2万円未満」が22.7%、「2~3万円未満」が19.7%、「3~5万円未満」が19.3%と計6割超が1~5万円を負担していた。子や孫の帰省時に使う予算(交通費以外)の平均は前年と同額の4万8,000円。金額別では、「3~5万円未満」が23.8%で最多、次いで「2~3万未満」が20.9%となった。男女別では、男性が4万1,600円、女性が5万3,100円と女性の方が約1万2,000円多かった。孫へのお年玉の金額(小学生1人当たり)の平均は同500円増の8,200円。金額別では、「1~1.5万円未満」が32.2%でトップ、次に「5,000円~1万円未満」が30.1%と続き、最高額は9万円という人もいた。調査期間は2015年8月6~8日、調査方法はインターネット、有効回答は55~74歳の個人2,072人。
2015年12月15日近年注目を集めている「子育て」ならぬ「孫育て」。政府も3世代同居に向けた住宅建設や親子の近居を支援する方針を示すなど、家族の支え合いによる子育て環境の整備を進めようとしている。そんな中、福井県と岡山県は、祖父母が孫の育児のために休みを取得した場合、企業に奨励金を支給する制度を今年度から導入している。制度を作ることになった背景や現状についてそれぞれ担当者に聞いた。○3世代同居率の高さが背景福井県が今年度から実施しているのは「父親・祖父母の育児休暇等取得促進奨励事業」と呼ばれるもの。父親に加えて、就学前の孫を預かる祖父母が休暇を取得した場合、企業に10万円の奨励金を支給する。条件としては、「連続する10日以上の育児休暇等を取得」または「最低5日以上の連続する育児休暇等を2回、計10日間以上取得」していることが必要となる。県がこの制度を導入した大きな背景としてあげられるのが「3世代同居率の高さ」だ。2010年実施の国勢調査によれば、福井県の3世代同居率の割合は17.6%と全国2位。幼児家庭8,348世帯を対象に県が実施した調査では、祖父母が同居もしくは車で30分以内の範囲に住む世帯は全体の90%以上にのぼっている(2012年)。担当者は「福井県は繊維、メガネなど労働集約型の製造業が盛んで、女性が働くことに抵抗が少ない。昔から同居している祖母が子どもの面倒を見てあげるという家が多かった」と回答。実際に共働き率は56.8%で全国1位(2010年実施の国勢調査による)。県が幼児家庭を対象に実施した調査によれば、保育所・幼稚園から帰宅後に幼児の面倒を見る家族として「母親」(75%)に次いで「祖母」(38%)があがっている。定年を65歳に延長する企業や、定年後もパートで働く高齢者が増加していることも制度創設のきっかけとなった。結果として、これまでに4社が奨励金を受給しているという(祖母が休暇を取得)。○「孫育て休暇」の制度化に実績一方岡山県では「孫育て休暇奨励金」という制度が導入されている。労働者が孫を養育するために1日以上の休暇を取得した場合、企業に対して5万円が支給されるというものだ。担当者は「親だけでなく、周囲の家族や地域が子育てに参画できるよう、企業に後押ししてもらいたい」とその趣旨を説明してくれた。岡山県の取り組みが福井県と違うのは、奨励金の支給条件として、企業が休暇を制度化する必要があるということだ。県ではこれまで5社に対して奨励金を支給。これに伴って各企業は「孫育て休暇」(労働者がその孫を養育するための休暇)を社内の制度として導入した。これらの企業では、社員から「孫の世話をしたい」という声が多く聞かれたという。県は「もともとニーズのある制度だったと実感している」とコメントしている。○家族だけでも、公的サービスだけでも、支えられない先進的な取り組みを進める同県。しかしいずれも「孫育て」に育児の全てを頼ろうとしているわけではない。福井県の担当者は「3世代同居率は年々減少しているし、県外から越してきた人など祖父母の助けを得られない人もいる」と指摘。平成13年から待機児童0を実現するなど、公的な保育サービスの整備にも力を入れていると話した。また岡山県の担当者も、「家族だけでも、公的サービスだけでも、育児を支えることはできない。社会総出のサポートが必要だ」と語ってくれた。さらに孫育てに関われる範囲は個人によっても異なるだろう。具体的には、「夫の介護が始まり、とてもじゃないけれど孫の面倒までみられない。3カ月に1回くらいの頻度で孫を連れて帰省してきて孫の世話を頼まれるけれど、これは食べさせてはいけないといった食事のルールやテレビ禁止など決まりごとが多くて憂鬱(ゆううつ)」(60代女性)といった声も聞こえる。「やっと子どもたちが巣立っていって、自分の時間を持てると思ったら今度は孫の世話。孫はたまに見るからかわいいのであって、日常的なサポート要員とされると正直しんどい。体力的にもつらい」(70代女性)というように、その頻度によっては大きな負担を感じる人もいるのだ。育児の負担が誰かに集中するのではなく、広く地域や社会までが支えていける環境づくりが求められている。※写真と本文は関係ありません
2015年12月15日「赤ちゃんは健康で生まれてくれれば、性別はどちらでもよい!」とも思っている反面、「できれば男の子が欲しいな」「女の子が欲しいな」と望む気持ちは人それぞれあるのではないでしょうか。「性別の違いは、育て方の違いにも現れる」という声を先輩ママから聞くことがあります。「女の子のほうが、自立が早くて育てやすい」「男の子は女の子の3倍手がかかるし、何度言っても同じことを繰り返す」といった意見を耳にしたことのある人も多いはずです。子育ては性別ではなく、子ども自身の個性に応じて育てることが大切なことはもちろんですが、性別による差も少なからずあるでしょう。そこで今回は、男の子・女の子それぞれの代表的な特徴と、育て方で意識するポイントについてご紹介します。男の子に多くみられる特徴男の子は総じて好奇心旺盛。そのせいか、落ち着きなく見られがちなようです。男の子によくある特徴は、以下の通りです。あまり周囲を気にしない落ち着きがなく見えることが多い1つ1つの動きのスピードが速い集中力がある複数のことを同時にやるのが苦手突発的な行動を起こしやすい大人からすると無駄に思える動きが多い言葉でうまく表現できず、手が出てしまいがち 女の子に多くみられる特徴一方、女の子は社交性が高く、男の子よりも承認欲求が強い傾向にあるようです。女の子のおもな特徴は以下の通りです。おしゃべり好きな子が多い面倒見がよい正義感が強い周りと一緒を好む「答え」や「成果」を欲しがる自分を見て欲しい共感して欲しい2つ以上のことを同時にできるこの男女の気質上の違いは、脳のつくりに違いがあることが関係しているという説があります。男性の脳は一極集中型で、女性の脳は同時進行型。そのため、男性は女性のように「洗濯機を回しながら、朝ごはんの準備をして、子どもの支度をする」という、複数のことを同時進行させることが苦手。また、右脳と左脳の連携にも違いがある、といった特徴があるといわれています。このように、そもそも男の子と女の子とでは脳のつくりが違うわけですから、親としての向き合い方も違って当然といえるでしょう。では、性別と育て方の違いについて、親はどのような意識をしていけばよいのでしょうか。男の子を育てる時に意識すること1.むやみにせかさない、ガミガミ言わない男性脳は集中型=いろんなことを一度に処理できないといわれています。ですから、たとえば注意する時、頭ごなしにアレコレ言っても、その大半は伝わっていないことが多いのです。また、ガミガミ怒られることは、「僕はだめだ…」という自己否定の気持ちを持たせることにもつながってしまいます。加えて男の子は、女の子に比べてうまく言葉で説明できず、手が出るといった暴力的な行為におよびやすい場合も多くあります。そんな時は、「どうして今、○○しちゃったのかな?」と質問をしてあげましょう。言葉でどんどん気持ちや思いを表現することで自制心を養っていくことができます。こうした質問は、言葉で気持ちを言う訓練になるはずです。2.時には心を鬼にして、甘やかさない男の子のママの多くは、先ほど挙げたような男子の特徴を理解しており、つい「男の子だから仕方ないな」と思ってしまうこともあるでしょう。そのほか、困らないように先回りして準備したり、肩代わりしてあげたりすることもあるのでは?実はこれらの行為は、子どもの自立心を大きく削ぐことにつながってしまいがち。さらに、子どもを「自分のことは自分でやりなさい!」と叱りつけながらも、一方では手助けしてしまうと、子どもはどうしたらよいのかがわからなくなってしまいます。時には失敗を経験させ、自分で解決策を得るようにすることも大切です。女の子を育てる時に意識すること1.気持ちを代弁しない、一方的に注意をしない女の子は協調性が非常に高いため、相手にも共感を求めてきます。一番身近な存在である親でも、一方的に言われると、拒否反応を示します。そのため親は、その時の子どもの心理状況や心情を受け止めた上で、応援してあげましょう。特に母親の場合、同性だからと「こういうことが言いたいんでしょう?」と先回りして代弁してしまうことがあるかもしれませんが、これはNGです。女の子は、しっかりと自分の話を聞いて欲しい、そして共感して欲しいという思いがとても強いもの。子どもの話を聞いて、「こんなことを思っていたんだね」とオウム返しをすればOKです。 2.結果だけでなく過程をきちんと見てあげることわが家の娘が、こんなことを言ったことがあります。それは、娘が宿題をしていた時、「このページが終わったら教えて」とキッチンで食事の支度をしようとすると「ママ、そばにいて。ちゃんと見ていて」と言われました。なるほど、女の子は結果だけでなく、過程もきちんと見ていて欲しいようです。ですから、過程の頑張りも褒めた上で、結果についても「頑張ったね」とダブルで褒めることで、とても女の子の気持ちは満足するといえるでしょう。性別が違うということは脳のつくりも違う…このことを頭に入れた上で、それぞれの育児を楽しむことが大切なのかもしれませんね。(ライター:遠藤光恵)
2015年08月14日脳を育てることと、心を育てることは、なんとなく別のことに思えるかもしれませんが、「心=脳」ということが最近の研究の結果、明らかになっています。以前は、児童虐待の残す傷あとは、「心の問題」であると考えられていましたが、最近の脳科学の研究では子どものときに虐待を受けると、脳の一部に発達障害を起こす出典:日経サイエンス2006年12月号臨時増刊「インタビュー 熊本大学大学院医学薬学研究部小児発達社会学助教授 友田明美 子どもは親を選べない 脳科学は子どもの心を救えるか」ということがわかっているのです。近年話題になっている、突然感情を爆発させて暴力的になる「キレる子ども」になるかどうかも、脳の発達に関係があるそうです。脳の発達の基礎は、幼児期の親子関係の中で作られていきます。そこで今回は、脳科学で明らかにされてきた子どもの脳について紹介します。「キレない」ために大切なのは、脳の前頭前野言葉を覚え、計算し、人の気持ちを感じ取るときに重要な働きをしたり、「キレる」ことのブレーキ役となったりするのは、大脳の前頭前野です。前頭前野は脳の部位の中でも、もっともゆっくりと成長していきます。脳のおおよそは8~10歳くらいでほぼ完成を迎えますが、前頭前野だけは24~25歳くらいまで成長を続けるそうです。つまり、脳の構成がかたまる8~10歳までに脳の基礎を育てておく必要はありますが、大脳の発達は絶えず続き、足りないものがあれば補おうと変容したり、新たな刺激や発想があればいくらでも変わることができたりする柔軟性を持っています。つまり、8~10歳の時期を逃したら手遅れ、ということではありません。このことはしっかり覚えておいてください。「遊ぶことは学ぶこと」なのは、前頭前野の連携を鍛えるため前頭前野は知性を司る領域体を司る領域情動(感情)を司る領域の3つの領域に分かれています。そのうち、知性を司る領域は、体や情動を司る領域とうまく連携できて初めて、十分な発達をとげるのだそうです。脳科学者の篠原菊紀教授によると、ひと昔前は、子ども同士の遊びの中でこの結びつきが鍛えられていた出典:AERA with kids 2006年12月15日 「脳科学 発達行動学から見た早咲き脳 後のび脳」ということです。さらに、「今、ADHD(注意欠陥・多動性症候群)傾向や自閉傾向、LD(学習障害)といった子どもの増加が問題になっていますが、以前は子ども同士の遊びが、そうした障害の出現を抑制していたのではないか」と指摘しています。「子どもにとって、遊ぶことは学ぶこと」と、よく言われますが、先の指摘によるとこの言葉は理にかなっており、外で大騒ぎしながら遊ぶことは、子どもの脳が健やかに発達するために大切なことといえるでしょう。キレにくい子に育てるには、扁桃体の暴走をコントロールさせること前頭前野のある大脳の活動を支えるのは、脳全体の中心辺りに位置する大脳辺縁系です。記憶を司る海馬のほか、扁桃体(へんとうたい)があります。扁桃体は、生き物として「近づくべきか」「これは食べられるか」といった、危険性の判断や恐怖にかかわる部分です。幼児期に虐待されたり、愛情を与えられなかったりすると、この部分が育ち損なう可能性があるといわれています。扁桃体では、「好き」「嫌い」という感情も決めています。ここで判断された「嫌い」という感情が攻撃欲と結びつくと、扁桃体が暴走し、いじめや衝動的な攻撃が生じるのです。扁桃体を暴走させないためには、そのボリュームを増やしてしっかり攻撃欲をコントロールさせることが必要です。そして結果としてこれが、キレない脳、社会性を育てることにつながります。扁桃体は、幼児期に身近な人の笑顔、愛情表現を与えることで成長が促されることもわかっています。自分を育ててくれる親を見て「好き」になり、その好きな親が笑顔で自分を見ている、という経験は、お互いに「好き」という気持ちを共感することです。この体験が他人との信頼関係を築いていく原点となるのです。幼児期のやりたい気持ちを尊重することが脳の健やかな発達につながる子どものうちは、前頭前野が大人のようには完成していないので、大人よりも一時的な「好き嫌い」で物事を判断します。物事の重要性や優先順位を判断したり、本能的な欲望に理性的にブレーキをかけたりするのは前頭前野の活動です。子どもが「やってみたい」と思うことには、危なかったり汚かったり、眉をひそめたくなることもあるかもしれません。ですが、「やってみたい」気持ちをくじけさせてしまうと、せっかく芽生えた意欲をつぶしてしまいます。ルールに従い、我慢する、他人の意図や感情を理解するのは、ゆっくり時間がかかるもの。幼児期に大切なのは、しつけの前に、「やってみたい」意欲を出来る限り尊重し、挑戦させてあげることではないでしょうか。
2015年07月28日少しずつですが暖かくなって、春の気配が感じられるようになってきましたね。この春はベランダガーデニングをはじめてみてはいかがですか? 育てて楽しい、収穫しておいしいベランダガーデニングでの野菜づくりは春に始めるのがぴったりです。初心者でも簡単に、短期間で育てられる春まきの野菜やハーブをご紹介します。 育てやすい野菜◆ラディッシュ二十日大根ともいわれるように、種まきから20日ほどで食べられるラディッシュは作り方もとても簡単で、食べ応えもあり、ガーデニング初心者にオススメです。成長途中に間引いた苗も、サラダなどに入れて美味しく食べられます。栽培適温:17~20℃育て方:容器に種を重ならないようにまく(土はかぶせない)→水をたっぷりあげる→葉が重なるようになったら間引く。土が乾きすぎないようこまめに水やりを!収穫:地面から見える根(ラディッシュの食用部分)の丸い部分が3センチほどになったら収穫。大きくなりすぎると硬くなるので注意。◆ミニチンゲンサイ葉物系でオススメはミニチンゲンサイ。収穫したら、炒め物のほかスープやシチューにいれても○。乾燥に弱いのでこまめな水やりは必要ですが、短期間で育つので追肥などは必要なく、簡単に育てられます。栽培適温:15~30℃育て方:1~2cmの深さで、3cm ほど間隔をあけた穴に2,3粒づつまき土をかぶせる→水をやさしくあげる→本葉がでそろったら1か所につき1本になるよう間引く。収穫:葉が15cmほどになったら(種まきから約45~80日)根の付近をハサミでカットする。◆スプラウト天然のサプリメントともいわれるほど栄養価の高いスプラウト。土なしで本当に手軽に栽培することができます。7日~14日で収穫したら、スープやラーメンの具材にしたり、サラダに入れても○。栽培適温:20~25℃育て方:栽培容器に、水でしめらせたコットンシートを入れる。→かさならないように注意しながら種をまく(100粒ほど)。→暗い場所に置くか、アルミフォイルをかぶせて放置→2,3日で発芽(5~6cmくらいになるまで光を当てずにおき、1日1回スプレーで水やり)→その後2、3日日光にあてる。収穫:ハサミや包丁で根元をカット(種まきから7~14日)。収穫が遅れるとしおれてくるので注意。◆ハーブ(ミント、バジル)ハーブにも比較的育てやすいものが多いですが、パスタや肉料理に使えるバジル、ハーブティーやお菓子にも使いやすいミントは、実用性も高くてオススメです。ハーブを育てるなんてなんかおしゃれですし、育てたハーブを使った料理もワンランク上のものができそうです。お花やさんで苗を買って、乾燥させないように水やりをしましょう。自分で作った野菜を収穫して食べれば、食べ物への愛も生まれますし、節約にもなります。またベランダにいつでも収穫できるものがあると、買い忘れの時などにも重宝してごはん生活も充実します。ぜひ簡単で楽しいベランダガーデニングをはじめましょう!(金沢 霞)
2013年03月08日求人情報サイトを運営するディップは、子供や孫の写真を家族や親しい仲間と共有するSNS「まごラブ」において、10月21日の「孫の日」にちなんだアンケート調査を実施。その結果、アクティブなシニアの姿が浮き彫りとなった。対象は60歳から75歳のシニア層300名、調査期間は10月16日から10月17日。「『孫の日』を知っていますか?」と尋ねたところ、「孫の日」のシニア層での認知度は13.7%と、極めて低いということがわかった。「孫の日」とは、「敬老の日」のお返しと、”お孫さんとおじいちゃん、おばあちゃんがコミュニケーションを深める”という目的で日本の記念日に制定されている。「仕事以外で街へ出掛ける際はどんな目的ですか?」と聞いたところ、「ショッピング(88.7%)」や「人と会う(61.7%)」が上位を占めた。その他にも「習い事(11.7%)」や「パチンコ(6.3%)」、「カラオケ(4.3%)」という意見もあり、シニア層のアクティブさが浮き彫りとなっている。「スマートフォンを使うならどの機種がよいですか?」(スマートフォンを利用中の人は機種を回答)という質問では、大手通信事業者が「シニア向けスマートフォン」を発売しているにも関わらず、スマートフォンにするなら「iPhone(22.0%)」と回答したシニアが一番多い結果となり、情報感度やITリテラシーの高いシニア像が伺えた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月22日