≪これなら負けない!≫ Twitterでこう意気込むのは、羽生結弦選手(23)のとあるファンだ。競技名は題して「#羽生結弦の写真撮るの下手くそ選手権」! 羽生は4月22日、地元・宮城県仙台市で祝賀パレートを開催。平昌オリンピックで金メダル獲得という偉業を成し遂げただけに、11万人もの人々が集まった。 羽生を乗せた車は、仙台市役所までの1.1キロを40分かけて進んだ。背伸びをして手を振り、時折沿道に向かい指をさすなどサービス精神旺盛。精いっぱい、声援に応えようとする姿がそこにはあった。 ファンも精いっぱいその姿を撮影しようと努力していた。羽生は一瞬で通り過ぎてしまう。今か今かと待ち構え、人をかき分けシャッターチャンスをファンは待っていた。 しかしすし詰め状態のなかで撮影したものに、ミスは当然多い。そこで失敗した写真をあえて披露しようとTwitterで企画されたのが「#羽生結弦の写真撮るの下手くそ選手権」だ。失敗した写真をアップし、それぞれがコメントを投稿するという。 たとえば興奮のあまりブレてしまい、背景しか撮れてないものにはこうだ。 ≪仙台の美しい風景をお楽しみください ≫≪杜の都≫≪本人不在≫ またせっかく羽生の姿を収めても、ブレてしまったものには≪涙でにじんだのよね、きっとそう≫と一言。遮るように謎の光が映りこんだものには≪このホヤホヤした光、たぶん私の魂(抜けた)≫とコメント。 さらに体の一部しか撮れなかったものには≪左手は写った≫≪な ぜ 顔 を 撮 ら な い の 私≫≪シャッター切る瞬間ことごとくお顔を伏せてしまう羽生さん≫とも。≪人違い≫と遠くにいる警備員らしきひとを撮影したものもある。 そんなファンの愛を改めて伝える「#羽生結弦の写真撮るの下手くそ選手権」に、「むしろ熱気が伝わる!」と絶賛の声があがっている。 ≪たとえそこに…羽生が写っていなくても…羽生愛が感じられさえすれば…それは…立派な羽生写真なのです…破棄しては…いけません…≫≪現地の狂乱がとても伝わってくるのと同時に、皆さんのことが愛しくてたまらなくなる。つまり面白い≫ 羽生に、この愛は届くのだろうか?
2018年04月24日66年ぶりとなる五輪連覇を成し遂げた羽生結弦(23)。絶対王者が「伝説」となった瞬間だった。 2月16日に行われたショートプログラムでは111.68点を獲得し、首位発進。フリーでも圧巻の演技を見せつけ、206.17点を獲得。合計317.85点となり、金メダルに輝いたのだ。 昨年11月のNHK杯で公式練習中に転倒し、右足首靭帯を損傷。練習再開までには2カ月間かかり、ジャンプ練習は今年に入ってから。演技構成についても直前まで迷うなど、まさにギリギリで臨んだ大舞台だった。 しかし羽生はすべてを終えた後、こう語っている。 「本当に自分がやりきれたなと思うくらいの演技ができたことがよかったと思う」 11日にカナダ・トロントから現地入りした際も「どの選手よりも勝ちたいという気持ちが強くあると思うし、ピークまでもっていける伸びしろがたくさんある」と意気込んでいた羽生。平昌五輪で金メダルを取る。そのイメージだけは揺るがなかった。 実は羽生、その夢をすでに10代のころから見据えていたという。 16年に発売されたスポーツライター野口美惠氏の『羽生結弦 王者のメソッド 2008-2016』(文藝春秋)。13歳の少年が絶対王者に至るまでの軌跡を本人の肉声とともに描いたものだが、そのなかでシニア転向した羽生の“予言”が記されている。 《14年のソチ五輪は、とにかく出場したいです。あの空気を味わって,初の五輪だからある程度緊張もするだろうけれど、『僕は五輪で滑っているだぞ』っていう空気を味わって、すごく思い切って出来るんじゃないかな。そして、18年平昌五輪は23歳で年齢的には味も出てくるし、一番ベストの年齢。平昌五輪では金というイメージです》 快挙の陰には、どんなときでも決してぶれなかった“強い信念”があったのだ。
2018年02月17日子役でフィギュアスケーターの本田望結と本田紗来が4日、東京スカイツリータウンのスカイアリーナで行われた「本田望結・紗来スペシャルスケーティングプログラム」に登場した。左から本田紗来、本田望結東京スカイツリー タウンでは、本物の氷を使用したアイススケートリンク「TOKYO SKYTREE TOWN ICE SKATING PARK」を1月4日から3月11日の期間に東京スカイツリータウン4階のスカイアリーナにオープン。そのオープニングイベントに本田望結と紗来の姉妹が登場し、華麗なフィギュアスケートのプログラムを披露して会場を訪れたファンから喝采を浴びた。同プログラムでは衣装から選曲、振り付けまで担当したという姉の望結は「今回はいつもとはちょっと違うようにしたかったので、ペアみたいにしました」と明かしつつ、「最初の頃は紗来が小さかったんですが、今回は提案してくれたので、大きくなったなと思います」と妹の成長ぶりに笑顔。今年で4回目の登場となった紗来は「振り付けは分からなかったので、お姉ちゃんが考えてくれました。いいお姉ちゃんを持って幸せだなと思います」と姉を持ち上げ、それに対して「ありがとう」と感謝した望結は「大会のような緊張の中で2人で滑れてうれしかったです。2人で息を合わせるのは難しかったですが、たくさん練習したし無事にできてよかったです」と同プログラムでの滑りには合格点を与えていた。お正月のイベントということで、今年の目標を「Study English」と書き記した望結は「スケートで海外に行くことがあるので、1つの勉強として英語も頑張りたいと思います」とその理由を説明。望結は現在、フィギュアスケートと芸能界という二足のわらじで奮闘しているが「二刀流なんて全くできてないし、どっちも中途半端。スケートは全日本に行っただけで満足しているので、もっと上を目指していきたいです。今年はスケートもお芝居も頑張りながら、もっと視野を広げてたくさん遊びたいなって思います」と抱負を。また、平昌オリンピックへの出場が叶わなかった姉の真凜について「お姉ちゃんは姉妹の夢でもあります。またイチから家族みんなで力を合わせて頑張りたいと思います」と気遣い、昨年出場したすべての大会で優勝した紗来は「真凜お姉ちゃんと戦う時にライバルだと思ってもらえるような選手になりたいです」と力強く語っていた。
2018年01月05日(写真:アフロ) 「結弦はショックを受けて泣いていた……」 帯同していたコーチはそう明かしたという。11月10日、グランプリシリーズ第4戦となるNHK杯を棄権した羽生結弦(22)。大会前日の公式練習で転倒してしまい、右足首じん帯を損傷したのだ。 今回の欠場で、12月のGPファイナル出場は絶望的。大会5連覇という前人未到の夢は消えてしまった。さらに年末の全日本選手権や、来年2月の平昌五輪出場にも影響が出かねない状況だという。 「羽生選手のケガの状態について現時点では“全治不明”とのことで、全日本への出場も心配されています。GPファイナル出場を逃した羽生選手が五輪に出場するためには、全日本で表彰台に上がらなければなりません。もしここに出場できないとなると、五輪出場に黄信号がともってしまうのです」(前出・フィギュア関係者) だがそんななか、連盟はある計画を“画策”し始めているというのだ。 「連盟から『羽生選手が全日本に出場できなくても五輪代表に決める』との声が上がっているそうです。五輪代表の選考基準では、基本的に全日本の表彰選手とGPファイナル上位2名が出場対象となります。世界ランキング上位選手や今季最高得点をあげた選手も可能性があるのですが、そうなると全日本やGPファイナルで好成績だった選手を差し置いて繰り上げ当選させることになります。こうした措置は過去にも賛否を呼んでいます。羽生選手はケガがなければ、正々堂々と代表の座を勝ち取っていたはず。連盟のプランは屈辱的でしょう」(前出・フィギュア関係者) だが、ケガのたびに何度も蘇ってきた羽生。今回も「治療に専念し、全日本に向けて頑張ります!」と出場に意欲を見せている。 「この時期に練習できなくなるのは、羽生選手にとってかなりのマイナスです。それでも彼は『五輪本番じゃなかったのが不幸中の幸い』と言って、切り替えていますよ」(別のフィギュア関係者) 羽生は逆境を乗り越え、平昌五輪にたどり着けるのか!?
2017年11月19日モデルで女優としても活動する玉城ティナの写真集「渇望」が、現在発売中。本書では、山戸結希監督とコラボしたことでも話題となっているが、この度、その山戸監督が手掛けたショートムービー「玉城ティナは夢想する」の本編が、玉城さんが専属モデルを務める雑誌「ViVi」の公式YOUTUBEチャンネルと「NETViVi」にて公開された。つい先日10月8日に20歳を迎えたばかりの玉城さんの3作目となる本、読む写真集「渇望」は、人気作家・島本理生、新鋭イラストレーター・anccoなど、いまをときめく人気クリエイターたちとのコラボが実現している。今回公開された10分を超える本ムービーは、A子という女子を玉城さんが演じ、「もしも私が玉城ティナなら…」というストーリーが展開されていく。『溺れるナイフ』の山戸監督が玉城さんを題材に、特別に「玉城ティナは夢想する」という脚本を書き下ろし、メガホンをとり制作された。山戸監督は、「玉城ティナという一人の少女の、虚像と実像を行き来しながら、ふかく内側に潜ってゆくことが、心の底ふかくで繋がっている誰かに届くように。彼女自身の十代の鎮魂歌として、あるいは全ての十代の鎮魂歌として響くように。YOUTUBE上・ViViCHANNELに流され、留まる『玉城ティナは夢想する』が、いつか枕をぬらす寂しい少女の夜に捧げられますように」とコメントを寄せている。山戸結希監督×玉城ティナコラボムービー「玉城ティナは夢想する」はNETViViおよびYOUTUBE ViViCHANNELにて公開中。(cinemacafe.net)
2017年10月18日西山茉希の腸事情は?モデルの西山茉希は9月10日、Instagramを更新。愛飲しているという「ヤクルト」について、熱い想いを語った。産後に胃腸不良をおぼえたという西山は、ヤクルトを飲み始めたんだそう。その後胃腸の調子は改善し、今では「#快調#快便#快楽」(Instagramより引用)とのこと。さらに、家族の中で最も風邪をひきにくくなったといい、「#整腸がトータルな実体験」(Instagramより引用)と、健康な腸の大切さを実感したという。ヤクルトと独自の入浴法が健康の秘訣だという西山は同日のInstagramにて、今後もそれらを続けていくと宣言している。大人にもおいしいヤクルトなお西山がInstagramにアップしたヤクルトは、甘さ控えめの『ヤクルトAce』。スッキリとしていて大人でも飲みやすく、1本(80ml)に、生きたまま腸内に到達する乳酸菌 シロタ株が300億個も含まれている。腸内環境を改善するのにぴったりの品物だ。さらにビタミンC、ビタミンD、ガラクトオリゴ糖も摂取できるという『ヤクルトAce』は、西山の健康と抜群のスタイル、美しさにおおいに役立っているに違いない。人気モデルのヤクルト推しによって、この秋「ヤクルトブーム」が到来するかも?!(画像はInstagramより)【参考】※西山茉希Instagram※ヤクルトAce商品ページ
2017年09月27日作家の中村文則さんや映画監督の山戸結希さんが絶賛し、いま注目されているSFコミック(通称・果てカノ)。愛される理由を探るべく、ファンを公言しているモデル・玉城ティナさんを直撃。愛読者である玉城ティナが心惹かれる理由を語ります。『あげくの果てのカノン』を知ったのは、ツイッターだったと言う玉城ティナさん。「タイトルや絵のタッチが好きで読んでみたらSF要素があり驚きました。謎のエイリアン“ゼリー”がいる世界の話ですが、その描写はさりげなく、“こういう未来もあるだろうな”と思えるもの。むしろ、そこで生きる人たちが能動的に恋愛をする姿が、際立った作品だと感じます。作者の方が、わざとそう描いているのかと思いました。ちなみに、ゼリーは、現代人が抱える不安の塊を象徴したものかな、と考えていますが、どうでしょう?」主人公のかのんと、かのんが憧れる境先輩、そして、先輩の妻の3人の関係にも興味津々。「かのんのように、好きな相手を神格化してしまうというのは、中高生の頃に誰もが経験していることだと思うんですね。でも、それを23歳になった今でも一途に思い続けるというのは、先輩が本当は神ではないことに、わざと気付かないようにしているのかなって。境先輩も、すごく自分勝手で、“変わらないかのんが好き”と言うけれど、怪しい。きっと、“ゼリー”の攻撃を受けたときに体を再生する“修繕”という作業を経て、自分が変わってしまうことへの不安を和らげる存在として、好きなんだと思います。そんな“修繕”により変容する先輩を、“先輩は変わらない”と愛するかのんと、淋しさを感じる先輩の妻。そう、彼らの恋愛は、“ゼリー”という存在によって、過熱しているんです。SF要素があるからこそ、恋のストーリーが色鮮やかに、複雑になっていく。この絶妙なバランスが魅力なんだと思います」『あげくの果てのカノン』ゼリーと呼ばれるエイリアンの襲来により、都市機能を失った東京が舞台。主人公・高月かのんは、高校時代から境先輩に片想いをし、その気持ちは崇拝の域に達している。『月刊!スピリッツ』にて連載中。1~3巻各¥552小学館(C)米代恭/小学館月刊!スピリッツにて連載中たましろ・てぃなモデル、女優。雑誌やCM 、映画に出演するなど、幅広く活躍中。『シャキーン!』(NHKEテレ)にレギュラー出演中。公式Twitterは@tina_tamashiro※『anan』2017年8月9日号より。イラスト・神保賢志取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2017年08月07日アイドルグループ、カントリー・ガールズ、アンジュルムのメンバーである船木結が4日、都内で1st写真集『結 MUSUBU』(発売中 3,000円 税込 ワニブックス刊)発売記念イベントを開催した。船木にとって初めての写真集で、船木が掲げるアイドルとしての目標を1つ達成したことになる。船木は「まさか中学生のうちに出すとは思っていなかったので、うれしいです」と喜び、「写真集は中学3年の最後の夏休みがテーマで、田舎に遊びに行ったという設定。夏っぽくて1stらしくフレッシュな写真集になっています」とアピールした。水着ショットも披露しているが恥ずかしさよりも「謎の自信はあった」と胸を張る。「カントリー・ガールズでセクシーポーズ対決をやっているので、その成果が出せたんじゃないかな。カメラマンさんにも大人っぽいねと褒めてもらった。楽しく撮影できました」と声を弾ませた。ロケ地は地元・大阪と初めて訪れた沖縄。「沖縄の撮影前にダイエットに挑戦した。けど、当日沖縄名物をたくさん食べてお腹が膨らんじゃって。へこませるのが大変だった」と舌を出し、「大阪では新世界で撮りました。普段、行かないTHE大阪という場所に行ったので、大阪の良さも出せたんじゃないかな」と語った。船木は、事務所の先輩の"ももち"こと嗣永桃子さんが6月をもって芸能界を引退した影響でカントリー・ガールズとアンジュルムを兼任することになったが「忙しさはあるけどすごく充実している。ももち先輩もたくさんグループをやっていたので、その姿を見て自分も複数のグループに加入できたのはマイナスではないと思います。持ち歌もたくさんあってうれしい」と前向き。囲み取材では中学生ながらハキハキとしゃべる姿が印象的で、報道時から称賛の声があがった。「アイドルは歌とダンスというイメージが強かったんですが、ももち先輩に会ってからトークも考えさせられた」としっかりと"ももちイズム"を継承していた。写真集の帯には"ハロプロの未来がここに"と記してあり、この言葉に本人も「船木の船という時には"ハロ"が入っているので、まさに未来だと自分でも思うのでうれしい一言。(自分は)ハロプロの未来なので写真集を見ていただけたら!」と力強く呼びかけた。
2017年08月05日無料で楽しめるインターネットテレビ局「AbemaTV」では、次世代の才能を発掘することを目的として「NEXT CREATOR’S COMPETITION」を開催。そしてこの度、本日7月27日(木)よりオリジナルドラマ化を目指して脚本を募集開始することを決定した。「AbemaTV」での番組放送や作品化を前提として、若い世代の才能ある人材を発掘し、広く表現、発表する場を提供することを目指す「NEXT CREATOR’S COMPETITION」。今回はその第1弾「シナリオライター賞」として、脚本家に焦点を当てた。募集テーマは、「10代~20代の若い女性を熱狂させる恋愛ドラマ」。受賞作品は「AbemaTV」のオリジナルドラマとして2018年中の放送を予定してるほか、大賞には500万円、優秀賞には100万円の賞金が贈られる。応募条件は、年齢35歳以下、プロの脚本家を目指す者とし、1次審査応募にあたっては作品企画書・作品情報とあらすじ、A4用紙でのプロット10枚のみで可能となっている。審査員には、「花より男子」シリーズの脚本家で映画監督の宅間孝行を始め、『溺れるナイフ』の監督・山戸結希、『ヒロイン失格』の脚本家・吉田恵里香、「せいせいするほど、愛してる」を共同脚本として手掛けた脚本家・井上聖司、現在放送中の「脳にスマホが埋められた!」で企画を担当した放送作家・鈴木おさむと多彩な審査員陣が参加。審査委員長には、株式会社AbemaTV代表取締役社長の藤田晋が務める。宅間さんは「俺は30を過ぎてから書き始めました。自分は書けるとは思ってなくて。いまだに書くのは辛くて大変で。だけど根性で頑張ってます。そうなんです。書くのは才能じゃなく根性です。絶対おもろいモンを作ってやるぞ、という根性。500万取ってやるぞ!という根性。これさえあれば絶対書ける!僭越ながら楽しみにしてます」と期待を語り、鈴木さんは「僕がこれまで何度も言ってる言葉をここで伝えます。『やる』と『やろうと思った』の間には大きな川が流れてる。世の中のほとんどの人が、やろうと思った、で終わる。これまで何度も脚本や物語を、やろうと思った、で終わらせてた方。あなたのやろうと思ったを、やる、に変える最大のチャンス。最初はみんな素人!このチャンスを使って、いまの『位置』から、はみ出せ!!」と力強いメッセージを寄せている。「NEXT CREATOR’S COMPETITION」~シナリオライター賞~の1次募集は7月27日(木)~9月15日(金)24時まで。(cinemacafe.net)
2017年07月27日●2つの"壁"を突き破りたいTSUTAYAが主催するプロ・アマ問わずの映画コンテスト「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM」(以下TCP)。受賞作には最低でも5,000万円の製作費が用意されるという破格の"映画愛"は業界内で話題となり、毎年数多くの作品が寄せられている。3回目を迎える今年も、いよいよ応募期限が迫ってきた(WEBエントリー締め切り:6月13日/企画書など郵便物送付締め切り:6月16日必着)。マイナビニュースでは、昨年受賞した4人に接触。受賞作の制作前に受賞の喜びや過程、そして"映画愛"を掘り下げた。第2弾はグランプリを受賞した渡部亮平氏(29)。ドラマ『時をかける少女』(日本テレビ系)や映画『3月のライオン』で脚本、ドラマ『黒い十人の女』(日本テレビ系)で監督を務めるなど、新進気鋭のクリエイターだ。受賞作『哀愁しんでれら(仮)』は、不幸のどん底だった主人公が、優しくてお金持ちの開業医と出会って結婚するという"シンデレラストーリー"。しかし、幸せ絶頂の中、開業医の連れ子に異常な愛情を抱き始める。2012年に発表した自主制作映画『かしこい狗は、吠えずに笑う』では、数々の映画賞を総なめ。華々しい経歴とも取れるが、同氏は今回の受賞作で"2つの壁"をぶち抜こうとしている。「売れる方程式」の破壊とは。そして、「大失敗したい」と口にする意味とは。○「また面白いものを作りたい」――あらためてグランプリ受賞、おめでとうございます。ありがとうございます。映画会社の方をはじめ、周囲の反響が届いています。「脚本を取り寄せて読んだよ」とか、いろいろな方から言われて。たぶん、ネットに上がった記事を読んだりして、知ってくださったんでしょうね。僕はほとんど動いてないのに、そんなに周りの方々が気にしてくださるなんて(笑)。『溺れるナイフ』(16年)を撮った山戸結希(監督)も、「どこに行ってもみんな渡部くんのこと話してるよ」と。そんなに!? 鈴木京香さんの隣で写真に写ってたねって(笑)。――そういう声はプレッシャー? それとも創作意欲につながるのでしょうか?プレッシャーは全くないです。たぶん、感じるのは2作目からじゃないですかね。一応、自主映画は撮っていますが、語り継がれるような傑作も作っていないので(笑)。また面白いものを作りたい、というのが素直な気持ちです。今回が商業デビュー作となりますが、自主映画としては『かしこい狗は、吠えずに笑う』(12年)で長編を撮っています。○自主制作映画で思うこと――『かしこい狗は、吠えずに笑う』では、「ぴあフィルムフェスティバル」や「日本映画プロフェッショナル大賞」新人監督賞をはじめ、数々の映画賞を受賞されました。今回と反響の違いはありますか?結局、自主映画は自主映画。小さな世界の反響でしかありません。そこを気にしている人たちにしか届かない。今回は商業・大衆向けなので、普段興味を持ってもらえない人に届けられるという点でも僕自身の期待は大きいです。自主映画界は、本当に「自主映画好き」の人しか観ないんです。悪い言い方をすれば、ハードルが低くなってしまう。もともと興味を持ってくれている人たちを楽しませるのは簡単なんですよ。商業・大衆向けを作る時は、そうじゃない人を振り向かせないといけない。そちらの方がよっぽど難しいと思います。本当に小さな世界の中でお互いを褒め合ったり、いつも同じスタッフや気心の知れた者同士でキャスティングしたり。自主映画の面白味って、本来は全く知らない人を連れてきて面白いものを撮ることだと思うんです。すごくもったいないと感じます。――どの業界にも「安全策」はあるはずですし、人はそもそも楽な方に流れる傾向があるんでしょうね。そうかもしれません。自主映画の映画祭に出ると、自分に興味を持ってくれる人を好んでしまう。次回作でスタッフをお願いしようとか、出演してもらおうとか思ってしまう。みんなそこの渦に巻き込まれてしまうんですが、それに頼らず、世界を広げる映画を作らないとだめだと自分に言い聞かせています。――『かしこい狗、は吠えずに笑う』のスタッフやキャストはツイッターとミクシーで募ったそうですが、そういう思いがあったんですか?結果的にそうなってしまったんです。僕はまったく自主映画界に知り合いがいませんでしたし、スタッフも役者も知り合いは一人もいなかった。ただ、上京して脚本の勉強を一人でしていた。自主映画の上映イベントに出席した時、「みんな楽しそうにしてるなぁ」と感じたのを覚えています。知り合いがいなかったのが結果的にラッキーだったということになるんでしょうけど、自分のキャスティングは「友だちの友だち」とか、「下北で見つけたアーティスト」とか。すべて自分でやっていったので、作品にも新鮮さが現れたのかなと思います。○"同じ人達"で回る業界の危惧――閉鎖された自主映画界の壁を突き破るには必要だったと。今回の受賞は、大きな意味がありますね。そうですね。ただ……同じようなことを商業映画界にも感じていて。同じ人達だけで回っているような気がする。その中に埋もれる作品にならないようにしたいと思うんです。悪目立ちしてもいいから、埋もれることだけは避けたい。これは決して批判ではなくて。同じスタッフ、キャストになりがちなのも、しょうがないことではあると思います。少女漫画原作が多いという声も耳にしますが、別にそこはいいんです。何を映画化させるかはそこまで問題ではなくて、同じようなスタッフ・キャストだと「またか」と、観客も飽きてしまう。なぜ20代の監督に撮らせてみないのか、少女漫画の世界観にはピッタリだと思いませんか。キャストの話でいえば、作家性の強い監督がオリジナル作品を作る時に「さすが!」という役者をそろえてほしい。起用される役者たちもやる気が出ると思いますし、新しい才能の発掘にもつながる。同じキャストばかり使っていたら、結局は日本映画全体をダメにしてしまうかもしれない……。でも、最近の日本映画ってかなり面白いんですよね。一つひとつを見ていくと意欲作も確かにある。そこで勝負するわけですから、本当にがんばって目立つようにしないと、埋もれてしまう作品になってしまうという危機感を抱いています。――渡部さんの理想は、何を撮るかではなく、誰で撮るか?もちろん何を撮るかも大切ですが、やっぱり新しい役者はもっと出て欲しい。そして、新しい監督も。実績のある監督、役者を並べれば良い作品に仕上がって失敗はないと思うんです。それが悪い映画とはならない。でも、観る前から想像できてしまうって、すごくもったいないなと。●"埋もれない方法"の『シン・ゴジラ』○テレビ局に落ちて脚本家に――監督としてデビューする前は、ずっとシナリオを書いていたそうですね。脚本家になりたくて、ずっと脚本の勉強をしていました。きっかけは、テレビ局の就職活動で失敗したこと。ドラマ部に入りたかったんですが、狭き門で入れず。でも、やっぱり諦められなくて。次の年も受けようと思って、それまで時間がもったいないので、脚本の勉強をすることにしたんです。それをやりはじめたら、結果ハマってしまった。脚本が面白くて、テレビ局に入らなくてもいいやとなっちゃったんです(笑)。――脚本のどんなところに惹きつけられたんですか?「脚本が映像になる」という当たり前のことに触れて衝撃を受けました。僕が書いた通りに役者が動いてくれるというのも、なんだか不思議でした(笑)。だから、映画に限らず、対象はドラマでも何でもよかった。自分の根本にあるのは、「誰かを楽しませるものを作りたい」。そこを突き詰めていくと、脚本からも外れちゃって。CMだろうが、PVだろうが、「映像であればいいや」となったんです。――前作を発表されたのが2012年。それ以降で映画を撮れるチャンスはなかったんですか?脚本の仕事は結構やっていて、監督の仕事はいくつかあったんですけど、どれも成立しませんでした。脚本まで書いて、「先方の返事待ち」で……あれ? 何年待ってんだっけ? みたいな(笑)。時間の無駄遣いで終わることが本当に多いんですよ。めっちゃ苦労したのに、ギャラももらえないことも多々あって。――今回の作品は、かなり前から温めていたんですか?2012年の「ぴあフィルムフェスティバル」(PFF)に入選したんですが、入選監督を対象に行われるシナリオコンペ「スカラシップ」をどうしても獲りたかった。自分の作品に興味を持ってくれる人が増えるので、「スカラシップ受賞監督」としてデビューしたいという思いがあったんです。でも、『哀愁しんでれら(仮)』は選ばれませんでした。あれから4年。発表の場もなかったんですが、今回のTCPで選んでいただけました。○「ボツにする」を癖にしたくない――PFFで落選しても諦めなかったんですね?やっぱりそれだけの時間と労力がかかってまいすから(笑)。新しいアイデアは、いくらでも出せます。でも、考えたものを、ボツにするというのを癖にしたくないんですよね。ちゃんと形にしたい。自分の考えたものは責任を持って形にする。そこは、本当に大切にしていることです。――阿部プロデューサーからは結末を変えたほうがいいという意見もありましたね。どうしましょうかね(笑)。いろいろ検討はしているんですが、一方で、「クライマックスは変えない方が良い」という意見もあって。ラストまでを丁寧に描写を組み立てたり、積み上げ方をもう一度考え直したりした方がいいのかもしれません。シナリオライター的な意地みたいな話になるんですが、ラストを丸っきり変えてものすごくいい映画になった時に、阿部さんに「ね? 僕の言った通りでしょ?」と言われてしまう(笑)。そういう意味でも、このラストは変えちゃいけない。変えないで傑作を作ることが使命、そこを乗り越えることが自分に課されていることだと思います。○"埋もれない方法"の追求――さきほど、キャスティングへの熱い思いをうかがいました。自分の中でもかなり注目度が高まりました(笑)。ここはかなり意見を戦わせようと思っています(笑)。正直、物語はいろいろな人たちの意見を聞いてうまくやっていった方がいいと思っているんですよね。でも、キャスティングは違う。こだわっていきたいと思っています。僕が考えたたくさんの作品の中で「埋もれない方法」。今すでにある方程式で作っていったら、この映画は誰の目にもとまらなくなってしまう。その方程式を外した方が人の興味に引っ掛かると考えています。『シン・ゴジラ』は想像ができなかった。庵野さんが撮ると聞いて見た、あの予告編。全く内容が分からず。そして、観た人は大絶賛しながら、1回目ではセリフを聞き取れないから、もう一度劇場へと足を運ぶ。そして、2回目でやっと分かるみたいな(笑)。絶対に埋もれない作品を作ります。■プロフィール渡部亮平(わたなべ・りょうへい)1987年8月10日生まれ。愛媛県出身。2010年の第23回シナリオ作家協会大伴昌司賞で佳作を受賞。同年の毎日放送ドラマ『アザミ嬢のララバイ』の第5話で脚本家としてデビューする。自主制作の映画『かしこい狗は、吠えずに笑う』で監督としてもデビューし、ぴあフィルムフェスティバル「エンタテインメント賞」「映画ファン賞」をはじめ、数々の映画賞を受賞。これまで手掛けた脚本は、ドラマ『セーラーゾンビ』(14年)、『東京センチメンタル』(16年/監督・脚本)、『時をかける少女』(16年)、映画『3月のライオン』(17年)など。
2017年06月09日ピーチジョン(PEACH JOHN)が、5月17日(水)にマガジン『momo Life』を創刊。同日発刊するPEACH JOHN夏カタログの編集部が手掛ける『momo Life』は、女性の毎日をより豊かにするための情報が盛り沢山。ランジェリーの枠を超え、ファッション、ルームウエア、アクティブウエア、コスメ、雑貨などを展開するライフスタイル提案型ブランドだからこそできるコンテンツになっている。表紙のモデルは、PEACH JOHNではおなじみの"Rola(ローラ)"が飾る。『momo Life』は、「桃色の、人生を。」をコンセプトにコンテンツを展開。「通販カタログの要素ゼロ。現代の女性に向けた情報誌」を作りたいという、編集長・佐藤はるかのこだわりが詰まっている。『momo Life』Vol.1の注目のコンテンツ“BEAUTIFUL LIFE IN ROLA”ローラ/人生を桃色にする10のこといつもきらきら輝いて魅力を増し続けるRola。彼女のハッピーオーラにつながるトピックスを10個の項目に分けてインタビュー。誌面で掲載するひとつめのインタビューは、“LOVE”について。Rolaのリアルなライフスタイルを垣間見ることができるこのコンテンツは、彼女のファンはもちろんのこと女性の誰もが共感できる内容となっている。”恋って、ハッピーになれるし、女性として成長するって思う。”『すっごく恋愛をしたことがあるの、片想いだったんだけどね、それは。それこそ10秒に1回は彼のこと考えちゃうような感じで、そんなふうになったのは人生で…2回目!ふふふ!だけど大人になっても誰かのことをこんなに好きになれるんだなーって思ったの。常ににこにこ笑顔でいられて、メールひとつでも笑っちゃう感じですごく幸せだった。その時にね、まわりから「大人っぽくなったね」とか「色っぽくなったね」とかすごく言われたの。雰囲気が変わった、って。だからね、その経験をしてほんとによかったな、って思ってる。またそういう経験をしたいなーって。女の子として成長できるな、って思たから。結婚はね、今はお仕事に集中しているからあんまりフォーカスはしていない。理想のカップル、みたいなのもまだちょっとわからないし。でもね、何年かしたらお互いに尊敬できるパートナーに出会って…っていうのはすごく楽しみにしていることなの。これからどんな出会いがあるか分からないしね。いつ誰と出会ってもいい自分でいたいし、素敵な出会いは逃さないようにしていたいなって思う。「いつかあるから今は別にいいや」って受け身なだけでいたら出会えない可能性だってたぶんあるでしょう。だから例えば、お友達の夜のお誘いにはとりあえず行ってみるとか、そういう人と人とのつながりを大切にしているの。大好きな人や素敵な人との先には、きっとまた何か新しい素敵な何とつながるはずって思うから。』(『momo Life』P.4~5 ローラ/人生を桃色にする10のこと 本文より)■“ローラ/人生を桃色にする10のこと” 、残りの9個のインタビューは『momo Life』WEBページにて近日公開予定マガジン概要◆momo Life PROLOGUE by 詩人/小説家・最果タヒ◆BEAUTIFUL LIFE IN ROLA~ローラ/人生を桃色にする10のこと 1.ABOUT LOVE~◆HELLO FROM MOMOIRO CITY~世界のファンタスティックスポットからItな情報をお届け~◆WILD FLOWERS byフラワークリエイター 篠崎恵美◆Lindsey Wixsonとめぐる Little Japan~世界的トップモデルのリンジー・ウィクソンをクローズアップ~◆ももいろTRAVEL~こころを豊かにする旅~◆パジャマごはん~パジャマのまま作って食べる簡単おうちデリ~by R-Deli 山方梨絵◆シネマとランジェリーのおしゃれな関係 byコラムニスト/翻訳家・山崎まどか◆ももいろMUSIC byモデル/DJ・水原佑果 & ももいろBOOK by映画監督・山戸結希◆桃酔気分~PEACH JOHNのカタログ編集長のアルコールトーク~◆4コマ漫画 ピーチちゃん byイラストレーター・今井杏見どころ満載の『momo Life』vol.1は、全国のピーチ・ジョン・ザ・ストアで。(※同日発刊の夏の最新カタログ「PEACH JOHN 2017 Summer Vol.101」のBOOKinBOOKとして配布。)
2017年05月18日フィギュアスケート選手の羽生結弦が14日、ロッテ「ガーナミルクチョコレート 手づくりバレンタイン企画」に参加した。羽生は真っ赤なエプロンで登場し、一度溶かしたチョコレートを再び固める際に必要な"テンパリング"作業に挑戦。説明を聞いて不安げになりながらも、丁寧に作業を進める。テンパリング作業を終えた羽生は、「ふーっ」と一息。「どんどん上達していますよ」とほめられると、「いえ、本当にテンパってます! かなり……」と"テンパリング"にかけつつ苦笑した。その後も持ち前の集中力と身体能力で作業を続けた羽生は、自分でテンパリングしたチョコレートを試食すると「すごくなめらか! うわーすごい美味しい……風味が広がる!」と感動した様子を見せた。また、チョコプレートに「全力」というメッセージを書き、羽生の顔がデザインされたチョコプレートとともにホールケーキの上にのせると、特製チョコレートケーキが完成。「もったいないから食べたくない!」と言いながらも、満足そうに試食していた。バレンタインデーにちなみ、チョコ作りを体験した羽生。「一部の工程をさせていただきましたが、(実際は)もっと大量のチョコレートを使って皆さん作られるのかなと思うと、すごく良い香りがするんだろうなと」と、笑顔で想像を膨らませた。また、「挑戦することは、もちろん不安も緊張もありますし、僕も今回(不安や緊張は)ありました」とチョコ作りを振り返り、「挑戦することによって楽しさも生まれるし、達成した時のときめきって特別なもの」と、アスリートとして挑戦の大切さを説いた。
2017年02月14日ジョージ朝倉の同名少女コミックを映画化した『溺れるナイフ』の大ヒット記念舞台挨拶が11月12日(土)に都内劇場で開催され、小松菜奈と菅田将暉が登壇。「超絶ヤバい」と話題になっているキスシーンについて、菅田さんが「顔ベロォ」と表現した。本作は、人気モデルの夏芽(小松さん)と傲慢なほど激しく自由な少年・コウ(菅田さん)の出会い、そして運命の恋の行方を綴る物語。話題となっているのは、夏芽が飲もうとしたジュースをこぼしてしまい、コウがその口元をペロッとなめてするキスシーンだ。菅田さんは「(山戸結希)監督も好きなシーンということで、それに忠実にやった。それが“超の絶”でよかったです」とコメント。菅田さんが「“壁ドン”や“顎クイ”の練習は必要なかった」と言うように、従来のものとはまた違った、鮮烈な恋愛映画となっている本作。司会から「“顔ペロ”はありましたね」と聞かれた菅田さんは、「“顔ペロ”はありましたね。でもペロって感じでもなかったな。ベロォですね。ちょっと巻き舌で。“顔ベロォ”」と命名し、会場の笑いを誘っていた。小松さんは「ちゃんと公開されるのか不安だった」と言うほど、過酷な撮影だったことを告白。現場では「監督と戦っていたので、『このヤロウ!』と思ったこともたくさんあった」そうだが、完成作を観たときに「ぶつかり合ったり、葛藤したりする姿がまぶしく見えた。それが映像として見えたとき、『悔しいな』と思った」と胸の内を明かす。さらに本作がどんな作品になったかをフリップに書くことになると、小松さんは「10代最後の輝き」と回答。撮影時は19歳だった小松さん。「10代にしかないエネルギーとパワーがみなぎっていて、その姿を19歳のときに撮影してもらえた。自分のなかでも一生の宝物。葛藤や苦しい部分もあったけれど、それも全部輝いていたのかなと思う」と山戸監督に感謝しきり。一方の菅田さんは「瘡蓋(かさぶた)」とのフリップを掲げ、「(撮影した)一年前に受けた傷が瘡蓋くらいになっている。身も心も擦り傷だらけだった。そのヒリヒリ感があったからこそ、いまここに立てていることが感謝」とキッパリ。過酷な撮影を乗り切った2人が、観客の前で充実の表情を見せていた。『溺れるナイフ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年11月12日海沿いを2人乗りのバイクが滑走し、後ろにまたがった少女が叫ぶ、「この海も山もコウちゃんのものだ!私も…コウちゃんのものなんだ!」。小松菜奈演じる望月夏芽が天を仰ぎながら、心を開放するかのように叫ぶトレーラーの1コマだけで、作品の瑞々しさの一端を垣間見ることができる。10代の恋と衝動を描いた映画『溺れるナイフ』が、ついに公開された。本作の主人公を演じた小松さん、そして累計170万部突破の原作コミックを手掛けた漫画家・ジョージ朝倉先生の2人に独占インタビューした。「映画化は大変だろうな、と思われるような作品にしたいというのはありました」とは、インタビュー最初の朝倉先生の発言。これまで数々の漫画を世に送り出し、『恋文日和』、『平凡ポンチ』、『ピース オブ ケイク』といった名作が実写映画化されてきた。しかしながら、朝倉先生は、「よく私の漫画の評価で、“映画的”とおっしゃっていただけるんですけど、もともと映画が好きで映画に影響を受けて描いた漫画なんです。それを映画化するのは変な話だなと思いまして」と、冷静に話す。そんな朝倉先生の背中を押したのは、山戸結希監督からの映画化への想いをつづった直筆の手紙だった。まるでラブレターとも呼べそうな熱量だったそうで、「本当にとても熱いお手紙で、こんなことは二度とないんじゃないかと思いました。映像化に関しては、たいていプロデューサーさんが見つけてくれるものが多くて、監督から直に打診していただいたのは初めての経験でした。こんなに幸せなことはないだろうから、最後のチャンスかもしれないと思い、お引き受けしました」。原作者、そして監督の熱い想いが込められたこの作品で、主人公の夏芽を演じたのが、主演の小松さんだ。ことの大きさは、周りの反響から薄々感じ取っていたと切り出す。「『溺れるナイフをやります』と言ったときに、『楽しみにしてます』とたくさんの関係者の方に言われたんです。そんなことはいままでなかったので、すごくうれしいことで、とにかく全力でやるきるしかないと思いました」と決意をしたものの、「山戸監督と聞いたとき、大変な現場になるんだろうなっていうのは予想していたんですけど、想像以上の現場でした(笑)」と、述懐。小松さんといえば、女優デビュー作『渇き。』で、中島哲也監督の厳しい演技指導を乗り越えた経験値もある。「中島監督の映画に出させていただいたときに、『この後の作品はすごく楽だと思うよ』と言われたんですけど、全然そんなことはなくて(笑)。これまで難しい役や変わった役をオファーされることも多かったんですが、ふり返っても、今回が一番大変でした。生きて帰れるのかな、くらいの現場だったので。3週間だったんですけど、1年間くらい撮っている感覚で、毎朝起きるのも怖かったです(笑)」と、ありったけの思いを話し出した。例えば、6時間ずっと1シーンだけを撮る場面があったり、台本もあってないようなものでその場で都度変更されたり…という思い出を切々と朝倉先生に伝えると、「そんなに!?でも6時間かけて、あんなナチュラルな感じとは驚愕ですよ」と、演技の自然さに驚いていた。朝倉先生は漫画家ならではの観察眼の鋭さで、小松さんの女優としての魅力を分析する。「かわいいだけじゃない感じがにじみ出ていて、それが変わった役のオファーが多い所以じゃないのかなって思いますね。そういうのも撮ってみたいと思わせる顔をしているというか、癖のある何かをやってほしいと思わせるような奥深い魅力のあるルックスなんだと思います。だから苦しい役がきちゃうのかもね(笑)?」と微笑みかけると、しきりに照れて恐縮する小松さんだった。主人公の夏芽は、東京で人気モデルとして活躍していたが、父親の事情で田舎に引っ越すことになる。狭い街で知り合った同級生のコウ(菅田将暉)は自由気ままで傍若無人、そして際立った美しさも併せ持ち、夏芽を翻弄する。コウの唯一の親友・大友(重岡大毅)は、コウに惹かれる夏芽を知りながらも、自分の想いを抑えられずにいる。それぞれの間で揺れ動く気持ち。朝倉先生は、「大友君といるときと、コウちゃんといるときの菜奈ちゃん(夏芽)の表情が全然違ったので、すごくいいなと思いました」と、劇中でのたたずまいを賞賛。そして、連載当時の気持ちをこう表現した。「言っていいのか分からないですけど、私は、コウと夏芽の関係をいわゆる『恋』とは見ていなかったんです。男女だから『恋』に見えるかもしれないけど、2人の関係性は、もしかしたらほかに名前があるかもしれないと。でも、夏芽はそれを恋愛だと思い込んでいるという体で描いていました。夏芽はコウちゃんに恋愛モードで寄っていくけど、コウちゃんが腑に落ちていなくて拒否したりする場面があるのは、そのためです。そして、そんなコウとの関係と対比させたくて、大友が出てきて恋愛をする流れを入れたんです。私は『運命の関係』を描きはしましたが、『激しい恋』を描いたつもりはなくて。ただ、監督がそう受け取って映像にしているなら全然OKというか、人によって受け取り方が違っていいと思うんです」。小松さんも、朝倉先生の想いに共鳴する。「言われてみると、恋なのか、何なのかな、というのは感じました。恋愛ではあるんだけど、夏芽の表現の仕方がすごく大きいというか。夏芽にとって、コウちゃんはライバル的な感じじゃないですか。夏芽はすごく感情で生きていて、コウちゃんは冷静で客観的。大友が恋をしているのは伝わって分かるんですけど、コウちゃんと夏芽は衝撃的なものだったと思うんです」と、夏芽を演じて感じた二人の関係についての見解を示した。「運命の関係」が描かれた本作は、10代の登場人物たちのほとばしるような思いが、同世代の読者の心にまで“感染”し、熱狂をもって受け入れられてきた。朝倉先生にとって10代とは何だったのか?「恥でしかないというか…私だけですかね(笑)?特に恋愛に関しては、“私、素晴らしい恋愛をしてきました”と胸を張れる人はいるのかな?10代は特に素直になれなかったり、知らないこともいっぱいで、自分を守るのにも精一杯で相手を傷つけたり、なかなかうまくいくのが難しいと思います」と、『溺れるナイフ』世代に思いを馳せる。現在20歳で先日10代を卒業したばかりの小松さんは、10代特有の恋愛観を語る。「何だろう…10代って感情のままいられるじゃないですか。20代って結婚も含め考えちゃうところもあるし。だから、10代にしかできない恋というか、キラキラ感があるんでしょうね。『溺れるナイフ』も、ヒリヒリした感じの青春を切り取っている映画だと思うんです。普通の恋愛映画とは全然違う、考えさせられる、衝撃的な作品だと思っています」。(text:Kyoko Akayama/photo:Nahoko Suzuki)
2016年11月08日●呼吸を忘れるくらいの撮影ジョージ朝倉原作の大人気コミックを実写化し、気鋭の山戸結希監督がメガホンを取った映画『溺れるナイフ』(11月5日より公開中)。今や引っ張りだことなった小松菜奈と菅田将暉がW主演を務めるなど、キャストの豪華さも話題となっている。中でも、映画関係者の中でダークホース扱いされ注目を浴びたのが、アイドルグループ・ジャニーズWESTのメンバー、重岡大毅だ。小松演じる望月夏芽に尽くす男子高校生・大友勝利を演じ、爽やかでまっすぐでありながら、どこか飄々とした雰囲気で強く印象を残した重岡に、今回の役作り、そして仕事の面白さを聞いた。■重岡大毅1992年8月26日生まれ、大阪府出身。08年よりTV、CM、ドラマなどで活躍。2014年にジャニーズWESTのメンバーとしてCDデビューを飾る。これまでの主な出演作品に、テレビドラマ『ごめんね青春!』(14/TBS)、『忍ジャニ参上! 未来への戦い』(14)など。2016年は『殿、利息でござる!』などが公開。○メンバーも注目のカラオケシーン――メディア向け試写を見た人たちの間で、重岡さんの演じた大友が本当に良いと、話題になっていますが、完成した作品を観て、ご自身で手応えはいかがでしたか?そうなんや!? 嬉しい~ありがとうございます。手応えはあまりなかったですけどね。自分で試写を観たときも、良い悪いはあまり観ていなくて「このシーンってこうなったんや」と、答え合わせ的な感じで観てたかもしれないなあ。あと、カラオケのシーンのインパクトが強すぎて。観た人は、自分がやってるって考えて!?メンバーの藤井流星と試写に行ったんですが、流星も横で「うわ~~!」ってしてるから、俺もめちゃめちゃ恥ずかしかったんですよ。※重岡さん演じる大友が、小松さん演じる夏芽を前に、「俺ら東京さ行くだ」を熱唱するシーンが登場します。――ちなみに、試写にはどうして藤井さんと行くことになったんですか?もともと、試写の話を聞いた時に流星がいて「俺も行きたいねんな~」ってボソッと。当日行ってみたらいたので「ほんまに来たんや」と思いましたし、嬉しかったですね。終わってから2人で併設されてたカフェに入って、20分くらいしゃべって。流星が「よかったよ」って感想を言ってくれたんですけど、「カラオケが、カラオケが」とはめっちゃ言ってましたね。「それはやめてくれよ」と言いました(笑)。――もし自分が大友だとして、カラオケで歌うとしたら何を選曲しますか?あの状況で!? むっちゃ難しいですね! ……「世界に一つだけの花」!○ちょっとでも力が入ると、カットがかかる――今までも『ごめんね青春!』『殿、利息でござる!』などの作品に出られていますが、今回の役柄、または撮影などで違ったところはありましたか?今までの中で一番、素に近いところではあったかもしれません。でも、そこを求める山戸監督の演出は一番難しかったかもしれないです。監督の細かい指示が多かったですね。「このセリフの時に、夏芽の左腕を見てください」「この時にアイスをかじって、下ろしてください」といった動きの指示もあれば、セリフが現場で何回も変わることもあり、難しかったです。――監督のこだわりがかなりあったんですね。ワンシーンの中で指示が5つも6つもあったので、俺も「わー!」ってなってもうて、1回監督に「大友、呼吸~!!」って言われましたからね。呼吸を忘れるくらい、あれもこれも考えなきゃいけないところがありました。――普段も、バラエティ番組やコンサートなどで、一度にやらなきゃいけないことがたくさんありそうですが、それでも止まってしまうくらいにやることがあったんですか?もう、全然今回の方が多かったですね。――大友は、感情をよりストレートに出してるなという印象でしたが、どういった青年だと思って演じられていましたか?「大友すげーな」と思いました。夏芽のためだけに身を粉にして、まっしぐらじゃないですか。それでもがんばってる感がないなんて。もっとカッコつけたくなると思うんですよね。大友には「お前気づいてへんか知らんけど、すごいねんぞ!」と言いたい。だから「気持ち良くなってはいけないな」と思って演じてたんですけど、完成した作品を観たら、出てた!(笑) 夏芽を前にしてイキってるところがちょっと出てましたね。――監督から、素でいて欲しいみたいな要請もあったんでしょうか。それが本当に軸だったので、ちょっとでも力が入っちゃうと、すぐさまカットがかかりました。すごいシビアで、何かにとらわれたらいけない撮影、みたいな感じやったんです。――山戸監督の現場だからこそ、違う部分もありましたか?たくさん作品に出てるわけじゃないから、「こんな現場もあるんやな」くらいの気持ちでいたんです。一度撮影の合間に、菅田くんとごはんに行ったときに、初めて「変わった現場なんかな?」と切り出してみたら、「お前気づいてなかったんか!? これすごいぞ!!」と言われて。あんなにいっぱい作品に出てる菅田くんでも、特殊な現場って感じてんねやって思いましたし、突き抜けてる現場を知れてラッキーだと思いました。●先輩・錦戸亮くんからのアドバイスで変わった○初めてのキスシーンとコミュニケーション――1番ドキドキしたシーンはどのシーンでしたか?キスシーンです。初めてやったし、「これドライ(リハーサル)の時にやるんかな? どうやろ? ドライの時はせえへんのかな?」みたいなわからへんこともたくさんあったし。本番になったら案外力も抜けて、やれましたけど、あそこはめちゃくちゃ長丁場で、一番緊張というか、思い出に残ってるなと思います。初めてなので!――ここまで話を伺っていて、重岡さんのコミュニケーション能力がすごいなと思いまして、現場のコミュニケーションなどで気をつけていることはありますか?いやいやいや! そんなことないです(笑)。コミュニケーション、難しいですもんね。やっては失敗してやっては失敗して、「次はこうしよう」と試しながら生きてきてるから、その時によって変わるのかもしれません。でもね、今回の現場はめっちゃウケたんですよ。というのも、ピリピリした重いシーンも多かったから。現場に入ったら、スタッフさんも夏芽もうなだれていて。俺はバッティングセンターとか、チャリンコに乗って坂を駆け上がるとか、明るいシーンが多くて、俺の撮影があるときは現場が和むからか、言うことがけっこうウケて、楽しかったです(笑)。――現場にはまったというのもあったんですね。あとは今回、ずっと和歌山にいて撮ったんですけど、オフの日は部屋で1人ぼーっとしてることが多くて。ほんまに人がいなかったんですよ! コンビニに行くのも、洞窟みたいに水がピチャピチャ落ちて、岩肌もボコボコなトンネルを2つ通らないといけないようなところだったので、撮影現場に行ったらめっちゃしゃべってましたね。人に飢えてました(笑)。○ステージの世界に没頭した――『溺れるナイフ』というタイトルですが、重岡さんは何かに溺れたことはありますか?すごい汗っかきなんですよ。だからステージでビッチャビチャになって、ピンマイクを汗で潰してて……これ溺れさした話やな! 何かに没頭した、みたいなことですよね?(笑) 勝手に脱線して、勝手に本線戻ってすみません(笑)。没頭といったら、そりゃ今の仕事ちゃいますかね。初めてステージ立った時のことは、今でも覚えてますから。関ジャニ∞の安田(章大)くんのバックやったんですけど、「なに、このワクワク感!?」「なんでこんなにいっぱいの人が見てるの!?」「何してんの、俺!」みたいな。前日まで普通の子だったのにパッと急にステージに上げられて、ジャニーズならではだと思いますね。一気に生活の中心になりましたし、絶対にデビューしてやる、と思いました。――それほど、すごい体験だったんですね。ジャニーズ事務所に入ったきっかけは何だったんですか?友達が「入りたい」と言ったので、一緒に履歴書を送りました。内心ちょっと、「俺いけんちゃう?」という気持ちはあったんですけど、中学生2年生で、周りの目とか一番気にする年齢じゃないですか。自分で「ジャニーズやりたいねん」と言ったら「お前、自分のことイケメンと思ってんちゃう?」とか思われそうで言えなくて、だからいいきっかけでした。知り合いの女子が「送り方知ってるから」と言ってくれて、履歴書も書いて「後はこれをポストに入れるだけだよ」と、一式渡されたんですよ。同封の写真も友達と一緒に撮ったんですけど、あんまり自分では気に入ってなくて、でも「もっとええ写真送りたいな」とか言えないじゃないですか。「こんなんでええで」って顔をして、家に帰って綺麗に封を開けて、駅で証明写真を撮って入れ直しました(笑)。――そこから芸能活動が始まったんですか?夏に送って、半年くらい音沙汰がなかったんですが、冬になって「一次審査に合格しました」というFAXが来ました。でもその時はそれで満足やったんですよね。これをファイリングして学校に持って行こうとしか思ってなかったけど、お母さんに行け行けと言われて、行ったら、受かっちゃった。――それでステージに上がって、ワクワクを感じられたんですね。それまでダンスもやったことなかったし、歌うこともなかったし。鬼ごっこばっかりしてましたから(笑)。ステージに上がるとか、あんまりないじゃないですか。歳の離れた人と接することもなかったのに、ジャニーズに入ったら一番上はジャニーさんですから(笑)。下は小学生なのに、歌もダンスもできて、おしゃべりも上手で「なにこの世界!」みたいな感じのところに飛び込んで、揉まれてるのが楽しかった。あと、それまで大人の人に怒られることがなかったけれど……めちゃめちゃ怒られましたよ、不器用なんで。怒られるのはめっちゃ嫌やったんですよ。ダンスとか全然できんかったから、1人で公園の街灯の下で練習してましたね。でも、そういう自分がかっこいいなみたいなところもありました(笑)。――そうやって、自分を少し客観視するみたいなところもあったのでしょうか。今でこそなくなったけど、昔のがもっとカッコつけて、周りからの見え方を人一倍気にしてたから。お芝居してからかもしれません、変わったのは。ドラマの撮影の時に、関ジャニ∞の錦戸(亮)くんから「かっこつけんな」って言われたんです。カッコつけてたつもりはなかったんですけど、「いいシーンにしないと」「聞かせる台詞にしないと」って思いすぎて力が入ってた。その言葉でガラガラガラガラって崩れて、変われたような気がします。■溺れるナイフ(11月5日公開)15歳の夏。東京から遠く離れた浮雲町に越してきた、人気モデルの望月夏芽(小松菜奈)。退屈でウンザリするようなこの町で、夏芽は体を貫くような“閃光”と出会ってしまう。それは、コウと呼ばれる少年・長谷川航一朗(菅田将暉)だった。傲慢なほどに激しく自由なコウに、反発しながらも、どうしようもなく惹かれてゆく夏芽。コウもまた、夏芽の美しさに対等な力を感じ、やがてふたりは付き合いはじめる。「一緒にいれば無敵!」という予感に満たされるふたり。しかし浮雲の夏祭りの夜、全てを変える事件が起きるのだった。(C)ジョージ朝倉/講談社(C)2016「溺れるナイフ」製作委員会
2016年11月06日ジョージ朝倉の同名コミックを実写映画化した『溺れるナイフ』の初日舞台あいさつが11月5日、都内で行われ、主演を務める小松菜奈と菅田将暉、共演する重岡大毅(ジャニーズWEST)、上白石萌音、主題歌を手がけ出演もした志磨遼平(ドレスコーズ)、山戸結希監督が登壇した。初日舞台あいさつ その他の写真東京から田舎に引っ越した元モデルの少女と、神主一族の跡取りの少年が出会い、強烈に惹かれ合っていく本作。マーティン・スコセッシ監督の新作で世界デビューも飾る小松は、「本当に過酷すぎて、明日死ぬんじゃないかと毎日思っていた」とわずか17日間で完遂した撮影を振り返り、「映画が公開されることも含めて、すべては当たり前じゃないんだと知った。ものづくりの大変を痛感しました」と本作への思いを新たにしていた。一方、今年だけで9本の出演作が公開される菅田は、本作が初めての恋愛映画主演となり「山崎賢人と仲がいいですけど、あいつはすごいなと思った」と恋愛映画の常連である山崎に尊敬の念。「ちゃんとカッコ良くないといけないですし、美しくなきゃいけない。そうでなければ本当に『こいつら、何やってるんだろう?』で終わるんですよ」と持論を展開した。その上で「品が良くないといけないし、でも野性味もほしい。どこか気高くないといけないし、血なまぐさい生きざまも撮らなきゃいけない」と役作りを語った。『おとぎ話みたい』『5つ数えれば君の夢』など独特の感性で少女の心情を紡いできた山戸監督は、「特に中高生の女の子は、生きていて毎日が地獄だなと思うことがあると思うんですよ。そういう地獄がここにいる二人(小松と菅田)のように天国みたいに美しければ、映画を観る甲斐もあるというもの。一番輝いているところを撮ってやるという、挑戦する気持ちで撮った」と思いのたけを熱弁していた。『溺れるナイフ』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年11月05日伝説的な同名少女コミックの映画化『溺れるナイフ』の初日舞台挨拶が11月5日(土)、都内にて行われ、出演する小松菜奈、菅田将暉らが顔をそろえた。劇中、小松さんの顔面に唾を吐くシーンについて触れた菅田さんは、「監督に“唾を吐いてくれ”と言われて“わかりました”と言ったんですけど、いま考えればハードなことでした。できたのはこの組ならではなんですよね」と、撮影時の役どころについてしみじみとふり返った。『溺れるナイフ』は、東京から遠く離れた浮雲町で出会った15歳の望月夏芽(小松さん)と長谷川航一朗・通称コウ(菅田さん)の「一生に一度」の運命的な関係を描いたラブストーリー。強烈に惹かれていく2人の甘くもどかしい様子が、繊細なタッチでつづられている。主演の小松さんは、「本当に過酷すぎて、私はもういつも明日死ぬんじゃないかという感覚でしたが、今日初日を迎えられて純粋にうれしいです。もの作りの大変さも痛感しました」と、17日間というタイトなスケジュールで起こったであろう、様々なことを思い返していた様子。相手役となった菅田さんは、出演作品があまたある中、意外なことに恋愛映画の主演は初めてだった。菅田さんは、「山崎賢人とか仲が良いですけど、すごいなと思いました。格好よくなきゃいけないというか、美しくなきゃいけないというか。じゃないと“こいつら何やってるんだろう?”で終わるんです」と、観てもらえるような2人になるべく苦労をしたと話す。そんな小松さん、いま「溺れて(ハマって)」いることについて聞かれると、「食べログアプリです」と、にっこり。「本当に食べるのがすごく好きなんですけど、食べたいところのリストを作れて、行きたいから行ったと変わる感じがいい」と食について小松さんが熱弁をふるうと、登壇した志磨遼平が、「いっぱい食べるんですね!そうは見えないですけど…」と感嘆した。続けて、菅田さんも「何を食べたんですか?え、本当に食べた?」と、小松さんの食の実態について突っ込んで笑いを誘っていた。舞台挨拶には、そのほか、重岡大毅(ジャニーズWEST)、上白石萌音、山戸結希監督が登壇した。『溺れるナイフ』は全国にて公開中。(cinamacafe.net)
2016年11月05日女優の小松菜奈が5日、都内で行われた主演映画『溺れるナイフ』(11月5日公開)の初日舞台挨拶に、菅田将暉、重岡大毅(ジャニーズWEST)、上白石萌音、志摩遼平(ドレスコーズ)、山戸結希監督とともに登壇した。同作はジョージ朝倉原作の同名少女漫画を実写化し、「10代の一瞬間(=全能感)」の謳歌、挫折、そして再生を描く。ティーンモデルとして活躍しながら田舎に引っ越すことになった主人公・望月夏芽を小松菜奈、夏芽が引っ越した先の神主一族の跡取り息子・長谷川航一朗(コウ)役を菅田将暉が演じた。小松は「17日間というタイトな撮影だったんですけど、本当に過酷すぎて、私はもうなんか『明日死ぬんじゃないか』と思うくらいの感覚でした」と振り返る。さらに「全てが当たり前じゃないんだなと思って、撮影している中では公開されないんじゃないかというくらい撮れなかったシーンもあります」と明かし、「初日を迎えられて、純粋に嬉しいなと思います」と喜びを表した。また、初の恋愛映画主演となった菅田だが、普通の「少女漫画原作の恋愛映画」とはまた違った雰囲気の現場に驚いたエピソードを披露。撮影現場で山戸監督から「コウちゃんらしいキスの仕方が見たい」と要望があった菅田は「『(小松の)顔面に唾を吐いてくれ』と言われて」と語り、「まあ、『顔舐めてるくらいやしなあ』と思いつつ、あんまり違和感を持ってなかったんですけど」と述懐した。さらに菅田が「唾かけるね、と言ってバッとやって首絞めてキス、というハードなことをできたのは、この組ならではですよね」としみじみと語ると、山戸監督は「いい唾でした。輝く唾でした」と称賛した。
2016年11月05日映画『溺れるナイフ』(11月5日公開)の初日舞台挨拶が5日、都内で行われ、小松菜奈、菅田将暉、重岡大毅(ジャニーズWEST)、上白石萌音、志摩遼平(ドレスコーズ)、山戸結希監督が登壇した。同作はジョージ朝倉原作の同名少女漫画を実写化し、「10代の一瞬間(=全能感)」の謳歌、挫折、そして再生を描く。ティーンモデルとして活躍しながら田舎に引っ越すことになった主人公・望月夏芽を小松菜奈、夏芽が引っ越した先の神主一族の跡取り息子・長谷川航一朗(コウ)役を菅田将暉が演じた。映画のタイトルに合わせて、出演者が「はまっていること」を「溺れる〇〇」として発表。最近全身の毛を剃ったという菅田は、ついチクチクしたところを触ってしまうというエピソードを披露した。菅田は、ドラマ撮影で履いたハイソックスを上げられて「ニーハイみたい」になった際、「チクチクした絶対領域なんて見たことないから、みんな珍しそうに見てくる」と状況を語った。重岡が「わかるわかる、肌触りとかな」と同意すると、菅田は「家で風呂で剃るのに、2時間くらいかかるんですよ。結構こう見えて毛深いんで。I字のやつで剃っていく」と、詳細に説明。さらに「溺れる……毛?」と表現すると、重岡が「排水溝に流れてくもんな! 剃った毛は! うまい!」と話を広げてフォローし、菅田は「お前がうまいわ!」と重岡を称賛した。一方、重岡は「溺れる上白石ちゃん」と、上白石の歌声にはまっていることを明かした。警戒した上白石から距離を取られた重岡は「やばいやつじゃないから本当に!」と弁解。また記憶に残っているシーンとしても、上白石演じるカナの変化をピックアップした重岡が、「180度、最初とバチーン!! と変わったから!」と擬音を駆使して説明すると、上白石からは「バカにしてますよね!?」と抗議の声が上がり、菅田からは「笑い欲しいだけやねん!」とツッコミが飛んでいた。
2016年11月05日映画『溺れるナイフ』の女子中高生限定試写会が11月3日(木・祝)に開催され、サプライズゲストとして小松菜奈と菅田将暉が舞台挨拶に登壇!2人とも現役女子中高生たちに興味津々で質問を次々と投げかけた。ジョージ朝倉の170万部突破の人気漫画を新鋭・山戸結希監督が映画化。東京でモデルをやっていたが田舎へ引っ越してきた夏芽は、そこで神主の一族の子・コウと出会い、2人は互いにその強烈な輝きに引き寄せられる。だが、ある悲劇が2人を襲い…。現役女子中高生が制服着用で参加したこちらの試写会。いま、彼らの世代から絶大な支持を集める小松さんと菅田さんが登場するや会場には悲鳴のような歓声が響き渡る。菅田さんは、そのエネルギーに圧倒されたようで「みなさん何歳ですか?17歳?15歳?(自身とは)10コくらい違うワケですよ…。おじさんです(笑)。よろしくお願いします」と挨拶し、笑いを誘う。ここ数年、次々と話題の映画に出演している菅田さんだが、実は意外にも恋愛映画への主演はこれが初めて。「“壁ドン”や“あごクイ”を家で練習してたんですけど、全くなくて…(笑)」と冗談めかしつつ、“定番”の少女漫画原作の恋愛映画とは違うと語り「自分らしいラブストーリーになったと思います」と胸を張った。一方、小松さんは人気漫画原作の本作への主演について「プレッシャーは付き物ですが、台本をいただいたとき、キャストを見たら一番最初に(自身の)名前があり、初めてのことで『ウワッ!』と重みを感じました。でも頑張らなきゃ!という気持ち、(共演の)キャストのみなさんに負けたくないという気持ちでした」と明かした。トークでは、小松さん、菅田さん、そして会場の女子中高生たちに映画や恋愛に関する質問を投げかけ、○×で答えてもらったが「付き合うならコウ?」という質問に菅田さんは悩んだ末に「○」を掲げ「仮に、結婚するなら、ちゃんと幸せになれるのは大友(※コウの友人/重岡大毅)だけど、付き合って、ハプニングやアドベンチャー気分を楽しむならありかな?」と語った。一方の小松さんは「×」!「大変だと思いますよ…。好きになるのは楽しいしミステリアスな人に惹かれるけど付き合うのは無理!」と拒否。また小松さんは、自身が演じた夏芽に対してさえも「演じてみたけど、めんどくさいなと思いました(笑)」とぶっちゃけて語り、会場は笑いに包まれた。また、菅田さんは女子中高生たちの映画の感想に興味津々!単に「楽しかった」「面白かった」にとどまらない感想に驚き「僕は(同じ年齢の頃)、こんなに話せなかったですよ!」としみじみ。「ポロリと涙が出た」というある観客の言葉に「女優向きの感性をお持ちです。うちに来ないか?」とその場でスカウトまで始め、会場は再び笑いに包まれていた。『溺れるナイフ』は11月5日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月03日ジョージ朝倉の同名ベストセラーコミックを、『あの娘が海辺で踊ってる』などの新世代の女性監督・山戸結希が映画化した『溺れるナイフ』。10代の破裂しそうな恋を描いた本作で、東京から田舎町に引っ越した人気モデルの夏芽を演じた小松菜奈と、彼女が恋をする閃光のようなオーラを放つ少年・コウに扮した菅田将暉、コウの親友で夏芽に想いを寄せる大友役の重岡大毅(ジャニーズWEST)。17日間の和歌山ロケですっかり仲がよくなった3人が振り返る、独特といわれる撮影現場とは?その他の画像本作では3人の瑞々しい感情が全編に渡ってほとばしっているが、山戸監督の演出はかなり斬新だったようだ。菅田も「僕を役者というよりコウちゃんとして扱ってくれていた」と語り、「恥ずかしそうに台本で顔の下半分を隠しながら近づいてきて、『空でも眺めていてください』って演出されていました」と告白。小松がそれを受けて「監督は夏芽になりきっていて、コウちゃんのことを好きになっていましたよ」と笑顔を見せる。すると重岡も「夏芽と大友のキスシーンも俺の眉毛で遊ぶくだりが現場で足されて。CDを渡すときの『元気、もりもり…』というセリフも数え切れないくらい変わりましたからね」と、懐かしそうに撮影を振り返った。3人のお喋りは、やがてそれぞれが好きなシーンの話題に。ここでも菅田が「僕はバッティングセンターの夏芽と大友が好きですね。夏芽から『別れよう』と言われたときの、うん?ってなるあの間とか、言葉を濁す大友がカッコよかった」と口火を切り、「私は火祭りでコウちゃんが踊っているところ。あのコウちゃんはスゴいよ」という小松の言葉を受けて「あれ、本当に火のついたたいまつを回したんだけど、カットがかかる度に酸素吸引機のお世話になってたんだよ」と解説する。さらに重岡が「俺は夏芽とコウがバイクに乗っているラストシーンが好きやな。青春しているな~。こんなふたりが見たかったんやと思った」と語ったときも、菅田が「あそこは併走する車から監督が『海!』って言ったら、夏芽が『海!』って叫ぶシステムで撮ったけど、長回しのあの1カットが一発で成功して。後ろの小松さんが泣いているのも分かったし、一生できない素晴らしいカットになったよね」と撮影秘話を明かしてくれた。そんな奇跡のショットが連続する『溺れるナイフ』。新世代監督と現代を疾走する注目の若手俳優3人がコラボしたこの青春ラブストーリーで、恋する想いを体感して欲しい。『溺れるナイフ』11月5日(土)TOHOシネマズ渋谷ほか全国ロードショー取材・文:イソガイマサト撮影:中川有紀子
2016年11月02日ジョージ朝倉のコミックを原作に、小松菜奈と菅田将暉のW主演で贈る『溺れるナイフ』。この度、本作から新たに特別映像が到着した。15歳の夏。東京から遠く離れた浮雲町に越してきた人気モデルの望月夏芽(小松菜奈)。退屈でウンザリするようなこの町で、夏芽は体を貫くような“閃光”と出会ってしまう。それは、コウと呼ばれる少年・長谷川航一朗(菅田将輝)だった。傲慢なほどに激しく自由なコウに、反発しながらもどうしようもなく惹かれてゆく夏芽。コウもまた夏芽の美しさに対等な力を感じ、やがてふたりは付き合い始める。「一緒にいれば無敵!」という予感に満たされるふたり。しかし浮雲の夏祭りの夜、全てを変える事件が起きる。失われた全能感、途切れてしまった絆。傷ついたふたりは、再び輝きを取り戻すことができるのか。未来への一歩を踏み出すために、いま、ふたりが下す決断とは――。W主演の小松さんと菅田さんを含め、重岡大毅(ジャニーズWEST)、上白石萌音という最旬キャストで贈る本作。都会からきたティーン誌のモデル・夏芽と、地元の神主一族の跡取り・コウの“一生に一度の”ラブストーリーを描いた本作は、ナイフのように研ぎ澄まされた10代のハートが、ぶつかり合い、求め合い、傷つけ合い、光に向かって全力疾走していく姿が描かれる。このほど到着した映像は、夏芽とコウが海に飛び込むプロローグシーン。コウが夏芽の喉に触れながら溺れる2人にメインタイトルが重なり、小松さんの読誦が印象的な映像となっている。また、原作ファンならお気づきだろうか。実はこの描写、原作の単行本1巻の第1話のワンシーンであり、読誦も冒頭のナレーションを引用している。そして、原作のタイトルロゴがまるで溺れるかのように、繊細かつ鮮烈に展開されてゆく。原作を読み衝撃を受けたと話すのは、本作を手掛ける新鋭・山戸結希監督。「中学生の頃からリアルタイムで読んできて、一緒に生きてきたみたいでした」と語る監督は、全17巻もある作品を2時間弱の映画にする上で、「溺れるナイフをそのまま再現するような実写映像化は、確かに不可能かもしれない」と思ったそうだが、それでも「未来の誰かの血肉にしてもらえるような、かけがえのない青春映画を作るなら可能性は大いにある」と気持ちを新たにしたという。また監督は、「この時代から、一緒に生きてゆきたいと女の子が思いたくなる、いまこの時代に生まれるみずみずしい映画として育っていってほしいです。全国の女の子に溺れてもらいたいです」と本作にかける思いを述べた。『溺れるナイフ』は11月5日(土)よりTOHOシネマズ渋谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月26日第29回東京国際映画祭(TIFF)が25日に開幕。東京・六本木ヒルズアリーナでオープニングレッドカーペットが行われ、蒼井優、佐々木希、高畑充希、黒木華ら女優陣が美の競演を果たした。トップバッターを飾ったフェスティバル・ミューズを務める黒木華は、鶴があしらわれた着物姿を披露。最後にゲストとして登場した安倍晋三内閣総理大臣と共にカーペットを歩く重要な役割も果たした。『乱鶯』に出演する稲森いずみも着物姿を披露。白を基調としたデザインで大人の色気を漂わせた。『アズミ・ハルコは行方不明』に出演する蒼井優と高畑充希は、それぞれ上品なワンピースを着こなし、2人並んで存在感を発揮。『いきなり先生になったボクが先生に恋をした』に出演する佐々木希は、肌を露出した黒いシースルーのベアトップドレス、『うつくしいひと』で主演を務める橋本愛は、黒い花柄のロングドレスで魅了した。また、『種まく旅人~夢のつぎ木~』主演の高梨臨は、おなかと背中が開いた個性的なドレス、『島々清しゃ』に出演する安藤サクラは、胸元がセクシーなロングドレスで登場。『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』で主演を務めるメリル・ストリープや、『マイ・ベスト・フレンド』出演の平原綾香、『星くず兄弟の新たな伝説』出演の谷村奈南らもカーペットに華を添えた。東京国際映画祭は、日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭。29回目となる今年は、10月25日~11月3日の10日間にわたって、六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催される。上映本数は204作品で、オープニング作品はメリル・ストリープ主演の『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』、クロージング作品は松山ケンイチ主演の『聖の青春』。出演者による舞台あいさつなどイベントも連日行われる。撮影:蔦野裕
2016年10月26日堺正章と「くりぃむしちゅー」の上田晋也と有田哲平が司会を務める教育バラエティ「世界一受けたい授業」の10月22日(土)放送回に、映画『溺れるナイフ』より俳優の菅田将暉と「ジャニーズWEST」の重岡大毅がゲストで登場する。各界の著名人が講師として“授業”を行うという趣向の同番組。今夜はこれからの季節急増する火災と、脳の休ませる“最高の休息法”、絶滅に瀕した動物の人工繁殖という3つのテーマでお届けする。「コナンと謎解き!これから急増する怖い火災原因ミステリー」のコーナーでは、東京消防庁から火災の原因を暴いていくエキスパートの先生、大澤啓之氏が登場。コナン君と一緒に驚きの火災原因を解決していく。また「脳疲労がなくなり頭が冴える!?『最高の休息法』教えます!」コーナーではアメリカ神経精神医学会認定医の久賀谷亮氏が、脳回路の活動を整え脳を休息させる方法を紹介。さらに「映画『あたらしい野生の地―リワイルディング』から学ぶ絶滅に瀕した動物が蘇る自然再生」では、ドキュメンタリー映画監督のマルク・フェルケルク氏が、絶滅に瀕した動物を人工的に繁殖させ、再び自然に戻し野生化させる「リワイルディング(再野生化)」を紹介する。今夜のゲストの菅田さんは、現在放送中のドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」で、主人公を演じる石原さとみが“一目惚れ”してしまう作家役や、現在公開中の映画『何者』では自分の夢を持ちながらも仲間たちと就職活動に勤しむ天真爛漫なキャラクターを演じている。そして、来月からは重岡大毅と共演している映画『溺れるナイフ』の公開が控えている。15歳の夏。東京から遠く離れた浮雲町に越してきた人気モデルの望月夏芽(小松菜奈)。退屈でウンザリするようなこの町で、夏芽は体を貫くような“閃光”と出会ってしまう。それは、コウと呼ばれる少年・長谷川航一朗(菅田さん)だった。傲慢なほどに激しく自由なコウに、反発しながらもどうしようもなく惹かれてゆく夏芽。コウもまた夏芽の美しさに対等な力を感じ、やがてふたりは付き合い始める。「一緒にいれば無敵!」という予感に満たされるふたり。しかし浮雲の夏祭りの夜、全てを変える事件が起きる。失われた全能感、途切れてしまった絆。傷ついたふたりは、再び輝きを取り戻すことができるのか。未来への一歩を踏み出すために、いま、ふたりが下す決断とは――。ジョージ朝倉による人気コミックスを、『おとぎ話みたい』『5つ数えれば君の夢』の新鋭・山戸結希が監督を務め映画化する同作。キャストには小松さんと菅田さんのほか、重岡さん、声優を担当した『君の名は。』も大ヒット公開中の上白石萌音ら“最旬”の顔ぶれが揃っている。主題歌を志磨遼平のソロプロジェクト・「ドレスコーズ」が手がけていることでも話題。志磨さんは映画にも出演している。「世界一受けたい授業」は10月22日(土)19時56分~日本テレビ系で放送。菅田さん、重岡さんが出演の映画『溺れるナイフ』は11月5日(土)よりTOHOシネマズ渋谷ほか全国にて公開。(笠緒)
2016年10月22日10月29日(土)にテアトル新宿で、第38回PFFぴあフィルムフェスティバルのグランプリ作品以外の受賞作6本を一挙上映するオールナイトイベントが開催される。当日は各作品を手がけた監督が来場し、トークショーも行われる。その他の画像9月に東京開催が閉幕し、順次全国を巡回するPFFアワードは、新人監督の登竜門として注目を集めており、ここ数年では、『溺れるナイフ』の山戸結希監督や、『孤高の遠吠』でゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター・コンペティション部門でのグランプリを受賞した小林勇貴監督など、話題の若手監督を輩出してきた。オールナイトイベントでは、準グランプリ&ジェムストーン賞(日活賞)&日本映画ペンクラブ賞受賞の『花に嵐』(岩切一空監督)ほか計6作品が上映される。チケットは、テアトル新宿の劇場窓口とオンラインシステムにて発売中。なお、グランプリ作品『食卓』(小松孝監督)と、準グランプリ作品『花に嵐』は、第29回東京国際映画祭で特別上映される。PFFアワード2016受賞作オールナイト10月29日(土)会場:テアトル新宿料金:一般 2500円/学生 2000円上映作品(上映順)『花に嵐』岩切一空監督(76分/準グランプリ&ジェムストーン賞(日活賞)&日本映画ペンクラブ賞受賞)『ヴァニタス』内山拓也監督(104分/観客賞受賞)『シジフォスの地獄』伊藤舜監督(19分/審査員特別賞受賞)『DRILL AND MESSY』吉川鮎太監督(40分/エンタテインメント賞(ホリプロ賞)受賞)『溶ける』井樫彩監督(45分/審査員特別賞受賞)『また一緒に寝ようね』首藤凜監督(43分/審査員特別賞&映画ファン賞(ぴあ映画生活賞)受賞)第38回PFFぴあフィルムフェスティバル10月29日(土)から11月4日(金) まで京都シネマ11月3日(木・祝)から6日(日) まで神戸アートビレッジセンター11月11日(金)から13日(日) まで愛知芸術文化センター2017年4月福岡市総合図書館PFFアワード2016入選作は、1作品500円(税別)にて動画配信サイト「青山シアター」で10月23日(日)までオンライン配信中。
2016年10月21日女優・小松菜奈が18日、映画『溺れるナイフ』(11月5日公開)完成披露試写会に、共演の菅田将暉、重岡大毅(ジャニーズWEST)、上白石萌音、志摩遼平(ドレスコーズ)、山戸結希監督とともに登場した。同作はジョージ朝倉原作の同名少女漫画を実写化し、「10代の一瞬間(=全能感)」の謳歌、挫折、そして再生を描く。ティーンモデルとして活躍しながら田舎に引っ越すことになった主人公・望月夏芽を小松、夏芽が引っ越した先の神主一族の跡取り息子・長谷川航一朗(コウ)役を菅田が演じた。小松と菅田は、制服姿で海の中に飛び込むシーンを振り返った。菅田は「下にダイバーさんが待機されていて、安全は保障されているものの、台風直前の海で荒れてたりもして、2人で水かけあったり色々しなあかんかったり」と撮影時の苦労を語る。小松も「寒かったね。あと制服なんで重いんですよ。重りもつけているので」と明かすと、菅田は「この子、沈まない体質らしくて。沈めないから重りをつけるっていう。あれはあれで怖いよね」としみじみと思い出していた。重岡は「普通の青春映画やったら、壁ドンみたいなんですけど、これは”海ドボン”」とドヤ顔。記者たちに向かって「シャッターチャンスですよみなさん!」とアピールした。さらに重岡は「ただ甘いだけじゃない。海水だけにね!」とたたみかけ、ポーズを取って見せた。「お前すごいな!」と感心していた菅田は、「これ説明すると、進行台本に書いてあった例えをまるまるやってるんですよ」と裏側を暴露。重岡は「言うな!」と笑いながら「しかも菅田って書いてあったところをとった」と白状したが、菅田は「ちゃんと笑い取れるってすごいな」と感心した様子を見せた。
2016年10月19日映画監督・山戸結希が18日、都内で行われた映画『溺れるナイフ』(11月5日公開)完成披露試写会に、小松菜奈、菅田将暉、重岡大毅(ジャニーズWEST)、上白石萌音、志摩遼平(ドレスコーズ)とともに登場した。同作はジョージ朝倉原作の同名少女漫画を実写化し、「10代の一瞬間(=全能感)」の謳歌、挫折、そして再生を描く。ティーンモデルとして活躍しながら田舎に引っ越すことになった主人公・望月夏芽を小松、夏芽が引っ越した先の神主一族の跡取り息子・長谷川航一朗(コウ)役を菅田が演じる。20代で活躍する気鋭の山戸監督が、緊張した様子ながら「今日はみなさんに来ていただけて、私にとってみなさんは世界一の運命の女の子って感じです」と感謝の言葉を述べると、客席からは歓声が上がった。重岡は「めっちゃアイドルみたいなこと言いますやん!」と驚き、「勉強になります。あざっす!」と頭を下げた。また、「熱いメッセージを用意してきた」という山戸監督は「本当に2016年は日本でも海外でも、素晴らしい映画がたくさん生まれていて、(『溺れるナイフ』は)何が負けないんだろうって考えていた」と心情を吐露。「心から思えるのが、今の女の子の心に寄り添おうとした映画としては世界一」と自負を語った。山戸監督は「いつも映画館に行って、自分のための映画だなと思える映画はかかってなくて。日本中の女の子はみんな爆弾を持ってるんじゃないのかなと、毎日思って撮ってました」と撮影を振り返り、「今の菅田さんと小松さんの圧倒的な無敵の輝きや、重岡さんの強さや、上白石さんの知性や、志摩さんの歌の感性、今の輝きが焼きついた映画になってると思います」と映画の魅力を表す。そして「未来の女の子の運命を変えていく映画だと思っています」「傷だらけで生きる今の女の子のための共犯者になって欲しいです」と、観客へ熱いメッセージを送った。菅田は「山戸監督が見たい世界がそこにあり、でもそこにある人間関係や気持ちは遠くないものだと感じましたし、どこか憧れのような時間でもありました。代表作だと思ってます」と、力強く断言。小松は「17日間という撮影の期間はすごく特別なものでした。コウと夏芽が会った時の衝撃と同じかはわからないんですけど、観てもらった人に、何かを感じてもらえたらいいなと思います」と作品について語った。
2016年10月18日映画『溺れるナイフ』の完成披露試写会が10月18日(火)に開催され、主演の小松菜奈に菅田将暉、共演の重岡大毅(ジャニーズWEST)、上白石萌音、そして出演に加え主題歌も担当している志磨遼平(ドレスコーズ)、山戸結希監督が舞台挨拶に登壇した。ジョージ朝倉の人気漫画を新鋭・山戸監督が旬のキャストをそろえて実写化。自分でも抑制できない輝き、カリスマ性、危うさを秘めた夏芽とコウはある田舎の街で出会い、強烈に惹かれ合う。祭りの夜、ある悲劇が2人の運命を大きく変えてしまうが、それでも彼らは互いを求めあい、ぶつかり合っていく…。登壇陣は客席の間を通ってステージに上がったが、いま最も旬の俳優陣に客席は熱狂!悲鳴のような歓声が会場にこだました。舞台挨拶では、昨年秋の17日間の和歌山県内での撮影の様子がスクリーンに映し出されたが、登壇陣からは「懐かしい!」との声が。菅田さんと重岡さんは幼なじみの友人を演じたが、互いの印象を聞かれると、菅田さんは「第一印象は、ホンマによう喋る(笑)!こんな関西人、まだ生きてたんや!出会って一分経たずにツッコミを入れた記憶があります。現場の“太陽”と言われてました」と語る。菅田さんによるとこの日も「(重岡さんは)メッチャ緊張してて『今日は喋らん』と言ってた」とのことだが、気づけばマシンガントーク全開!小松さんと菅田さんが海に飛び込んで撮影されたシーンについて「普通の恋愛映画なら“壁ドン”ですけど、これは“海ドボン”!甘いだけじゃないんです、海水だけに」とボケて会場をドカンドカンと笑いの渦に包み込む。だが、このボケは菅田さんによると「(イベントの進行用の)台本に例として載ってたやつを丸々やってる」とのこと…。思わぬ裏事情を暴露され、重岡さんは恥ずかしそうに苦笑していたが、菅田さんは、定型のセリフで会場を笑いに持っていける重岡さんのトーク力に素直に感嘆!「お前、スゲーな!」と感激の面持ちさえ浮かべていた。山戸監督はこのキャスト陣、特に物語の中心となる若い4人について「みなさんが立っているだけで青春映画のようで、この4人で何かあるんじゃないか…?と勝手に想像してました(笑)」と語り、今年公開の数多の映画の中で、本作の何が特別であるかについて「“いま”の女の子たちの心に、世界一寄り添おうとしている映画になっている。(キャスト陣の)みなさんの輝きが、未来の女の子たちの運命を変える――そんな映画だと思います」と力を込めた。菅田さんは監督の言葉に深くうなずき、自身にとって「代表作だと思ってます」と語り、会場は温かい拍手に包まれた。『溺れるナイフ』は11月5日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月18日アイドルグループ・ジャニーズWESTの重岡大毅が18日、映画『溺れるナイフ』(11月5日公開)完成披露試写会に、共演の小松菜奈、菅田将暉、上白石萌音、志摩遼平(ドレスコーズ)、山戸結希監督とともに登場した。同作はジョージ朝倉原作の同名少女漫画を実写化し、「10代の一瞬間(=全能感)」の謳歌、挫折、そして再生を描く。ティーンモデルとして活躍しながら田舎に引っ越すことになった主人公・望月夏芽を小松、夏芽が引っ越した先の神主一族の跡取り息子・長谷川航一朗(コウ)役を菅田、夏芽に寄り添い思いを寄せるクラスメイト・大友勝利役を重岡、夏芽とコウに憧れる女子生徒・松永カナを上白石が演じる。作中で親友となる菅田と重岡は関西出身同士で年も近いという。はしゃいだ様子で話しかける重岡に、菅田は「関西人同士やからといって、うわーって来んといて? 期待値すごいのわかるやん」と牽制。重岡が「あ、そっか……オッケーオッケー。監督泣きそうっす。ちょっと距離作られました」と山戸監督に泣きつくと、菅田は「しげしげ、ごめんごめん! もどっといで、長なるからこういうの!」と謝り、仲の良い様子を見せた。菅田は重岡について「ほんまようしゃべるんですわ。この子は」と説明。「まだこんな、ド関西人が生きてたんや! みたいな感じ」と語り、「会って1分経たないうちにツッコんだ覚えがあります。『お前オバハンか!』言うて」と振り返った。そして重岡が「現場の太陽」と言われていたことも明かした。一方重岡は、菅田のことを「めっちゃ寡黙な人やと思ってたんですよ」と述懐。「センスにあふれてるやん」と印象を話し、菅田から「バカにしとるやろ!」とつっこまれた。さらに重岡は、菅田と初対面時の話が止まらず、自分でも「めっちゃしゃべってるな!」と驚きの様子。菅田が「わかったやろ! 自分どれだけしゃべるか!」と指摘し、「裏ではめっちゃ緊張してはって『俺今日はしゃべらへんからな……』って」と明かすと、「ごめんごめん!」と謝った重岡は、「まとめると、(菅田は)いい奴です!」と強引に話を終わらせた。
2016年10月18日ロッテのミルクチョコレート「ガーナ」のCMキャラクターを務める土屋太鳳、松井愛莉、広瀬すず、そして男子フィギュアスケートの羽生結弦が8月29日(月)に開催されたイベントに登場し、真っ赤な衣装に身を包んで“ときめき”をテーマにトークを繰り広げた。羽生選手は、チョコレートのデザインの扉の向こうから真っ赤な衣装で華麗なターンを決めながら登場!これには土屋さん、松井さん、広瀬さんも一瞬で魅了されたよう…。松井さんは「ポーズも決まってますけど、笑顔も素敵でした!」とうっとり。少しずつ夏の暑さが和らぎ、秋の気配が近づいてくるが羽生選手は「僕たちスケーターにとっては、涼しいチョコの季節の到来イコールシーズンが始まるんだなという気持ち」とシーズン開幕を前にワクワクした表情を見せる。この日は、それぞれ名字ではなく下の名前で呼び合うことがルールとして課されたが、大人気の若手女優3人から「結弦くん」と呼びかけられ、羽生選手は表情まで衣装と同じく真っ赤に!「緊張します(苦笑)。『ときめきました』と言わなきゃいけないんでしょうけど…普段(『結弦くん』と呼ばれることが)ないですので…全然、顔が見れなかったです(笑)」と大テレだった。トークでは、今後挑戦したいこと、新たに始めたいことを尋ねたが、土屋さんは、映画でトランペットと出会い、肺活量が増えたと明かし、それを生かして「素潜りに挑戦したいです」と表明。これまで「陸の上でのスポーツはやってきたけど、海のスポーツはやったことがなかったので」と語ったが、羽生選手はこの発言にすぐさま反応し「ぜひ、スケートも!氷のスポーツも挑戦してみてください!」と笑顔で土屋さんをスケートの世界に勧誘していた。ちなみに土屋さんは、別の作品ではオリンピックに出場するスキーの選手の役に挑んだそうで役作りについて「結弦くんの演技での表情や目線を参考にさせてもらいました!」と明かす。また、広瀬さんは、プライベートで筋トレに励んでいることを報告!ここでも羽生選手は「筋肉」と聞いてアスリートの血が騒ぐようですぐに反応したが、ほっそりとした広瀬さんを見やり「この体のどこに筋肉が…?」と驚いたよう。広瀬さんは「お腹に意外とつき始めてます!『目指せ6パック』なんですけど、若干、気持ち悪いんじゃないかと、家族会議が開かれまして…(笑)」と明かし、笑いを誘っていた。羽生選手は「それはそれでかっこいいです!ぜひ6つに割れているところを見てみたいです」と広瀬さんにエールを送っていた。ちなみに、羽生選手自身は「ときめき」を感じるものとして、常に持参している大量のイヤホンの写真を公開。写真には8本もの種類の異なるイヤホンが写っていたが本人曰く「まだ2本くらい、本気を出していない」状態だとか。「無線で飛ばせるものもあったり、音質もそれぞれ違ってて、聞きたい音楽によってハマれるイヤホンがあるとときめきます!自分と音だけの世界に浸れるんです(笑)」と意外な素顔を見せて、会場をわかせた。改めて、シーズン開幕を変えに「これから、みなさんを元気にできるようないい演技を見せていけたら。ショートプログラムもフリーも、気持ちよく、そして気持ちを込めて滑ることができるプログラムになってますので、楽しみにしていてください!」と力強く意気込みを語っていた。(text:cinemacafe.net)
2016年08月29日