岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「フェイク」です。以前の連載で横浜アリーナでの単独ライブの見どころについて“僕の歌”と答えましたが、ライブを観に来てくださったみなさま、いかがでしたでしょうか。個人的には表現力や声の出し方など成長したのではないかと自負しております。曲によっては“フェイク”もめっちゃハマっていたと褒めていただきました。フェイクとは何かというと“メロディやコーラスではない間奏部分などで即興的に歌ったり無言歌を入れること”と、ウィキペディアに書いてありました。その通りで、間奏の部分で「う~」とか「あ~」とか感嘆詞に近いような言葉にならない声で、間奏にのせて即興のメロディを歌い上げることです。僕は意外とこのフェイクをよくやるほうです。「鴨川等間隔」のラストや最新曲の「おっさん」でも入れていますし、ライブでは「Eagle」や「Voice Of Heart2」などでも聴くことができると思います。とはいえ、フェイクを上手にやるコツを僕には聞かないでください。そんなに上手くはないからというのと、あまりフェイクの入れ方について考えて入れてないというのが理由です。ほんまにフェイクが上手な方は、フェイクの型をけっこう固めて練習していると思います。僕の場合はその場の雰囲気でやってしまうので、普通に音を外してしまうこともたまにあります。もちろん、リハーサルなどで「なんとなくこうしよう」と練習することもありますが、本番のフィーリングで変えてしまうことが多いです。カラオケで歌っていて、みなさんもフェイクを入れてみたいと思うかもしれません。音楽のスケール感やコード進行を理解して、それに対してどのメロディをのせればいいとわかっていればできる、とは言えますが、それがどういうことなのかは、それぞれのフィーリングやセンスなのではないかと思います。僕もなんとなく音楽の知識があるのでフィーリングで理解しています。絵の上手下手と一緒で、できる人はできるしできない人はできないことだと思います。ただ、音源に収録されているものも多いと思うので「このフェイクかっこいいな」と思ったものを真似てみるといいのでは?僕はライブでやっているお気に入りのフェイクが音源には入ってなくて、もったいないなと思うこともあります。だから、車で自分の曲を流す時には、いつもフェイクを入れて歌っています。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。1月16日から始まる連続ドラマ、TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演する。※『anan』2022年1月12日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年01月08日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「全国ネットのテレビCM」です。すでにご覧になっている方もいると思いますが、ラグビー日本代表の稲垣啓太選手とともにSMBCグループの新テレビCM「ともに、前へ」篇に出演させていただいています。僕の役どころは、稲垣選手と高校時代の同級生でラグビー部のチームメイト。稲垣選手はもちろんチームのエースで、僕は万年補欠だったという設定です。卒業後、僕は就職してSMBCの社員として働き、稲垣選手はもちろんラグビーのプロリーグの選手に。それぞれ別の道を歩いているけれど、どちらも誰かのために自分のために走り続けている。そんなそれぞれが懸命に生きる姿を描いた素敵なCMです。僕は本編で演じさせていただいただけでなく、CM中に流れるイメージソングも歌わせていただきました。フラワーカンパニーズの名曲「深夜高速」です。企画の段階からこの曲をぜひ歌ってほしいと言われ、僕も大好きな曲でしたので喜んで引き受けました。テレビCMで他の方の曲をカバーする経験ははじめてで、しかもミュージシャンなら誰しもが感情移入できる名曲です。僕も気持ちを乗せて歌うことができたかなと思っています。このCMソングや、僕の出演シーンで「稲垣選手と並んでも遜色ない、体格のいいこの人って誰?」と、興味を持っていただけるだけでうれしいですね。地上波の全国ネットのテレビCMは、音楽を熱心に聴く方だけでなくお茶の間まで届くもの。そういうところにキャスティングしていただき歌まで歌わせていただいて、より多くの人に岡崎体育を知ってもらえる機会をもらえたのは本当にうれしいことです。稲垣選手との共演もとても思い出深いものになりました。稲垣選手というと“笑わない男”で有名ですが、実際のところどうかと言うと、めちゃくちゃ笑っていました。グラウンドのシーンで二人だけで待つタイミングがけっこうあったのですが、そういう空き時間に「ベンチプレスどれくらいあげられるんですか?」とか、そういう他愛ない話にノッてくださって。僕が質問したことイチに対して3つも4つも返してくださる。寡黙な印象があったのですがとてもコミュニケーション能力が高くて優しい方でした。僕の曲も聴いてきてくれたり、日本代表のユニフォームをサイン入りでプレゼントしてくれたり。もう、今後はあらゆるスポーツ選手の中でも稲垣選手を特別に応援していこうと心に誓いました。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。2022年1月から始まる連続ドラマ、TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演する。※『anan』2021年12月29日‐2022年1月5日合併号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年12月30日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「連載4年」です。2017年12月6日発売号からスタートした「岡崎体育の体育ですけど、オンガクです。」が、早いもので連載開始から丸4年経ち、5年目に突入しました。ありがとうございます!僕のメジャーデビューが2016年5月ですから、デビューして1年半で連載をスタートさせていただきました。その後の僕のいろいろな活動とともにずっとこの連載があるように思います。今後も楽しく続けていけたらと考えています。4年間って長いようですが、まだまだ僕の「オンガク」にまつわる話はたくさんあるよなって、あらためて思います。いつも編集部の方々とどんなテーマがいいか考えていますが、あの話もしたい、この話もしたいといつも迷っています。だから、まだまだやれるなって本当に思いますし、僕の連載を読んで、業界のことを知って興味を持ってもらえたり、音楽の聴き方や幅が広がったりしてくれたらうれしいです。そう考えていますので、僕としてはどんなに忙しくなっても自分からこの連載をやめることはありません。これははっきりと申し上げておきたいです。もう、編集部から切られるまでやり続けたいと思います。あと、僕は前から言っている通り、戸建てを建てたいので。そのローンを組むためにも連載やレギュラーのお仕事は大事にしたいと思っています。ミュージシャンにとっても安定のある仕事はとても大事です。これも「オンガク」にまつわるお話としてみなさん、覚えておいてください。連載以外でもアルバムのインタビューをしていただいたり、ビッケブランカさんと対談させていただいたり、楽しいお仕事をいただいて感謝していますが、その上で編集長にお願いを申し上げるとしたら、やっぱり表紙ですかね。いつ表紙をさせてもらえるのか。もちろん『anan』の表紙を飾ることは並大抵のことではないと理解しております。年間で約50回しかその栄誉を勝ち取るチャンスはないわけですから。でも、同じ人が何回も出てるんやったら、1回くらい岡崎体育が交じっていてもええんちゃうかと思うんです。今度ドラマで共演させていただく横浜流星くんと一緒にとかどうですか。流星くんの横にちらっと写るだけでもいいです。遠巻きに写るでも構いません。なんなら背表紙の号数が書いてある細いところでもいいです。ありえないとこから写り込んでいるほうが岡崎体育っぽくていいかなと思います。編集長、ご検討お願いします!おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。2022年1月から始まる連続ドラマ、TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演する。※『anan』2021年12月22日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年12月18日京都の邸宅ウェディング「岡崎庵」( )を運営している株式会社LLB(所在地:京都市左京区 代表取締役社長:鈴木 将巨)は2022年1月1日(土)から「和装結婚式の無料プレゼント」を開始します。挙式イメージ「和装結婚式の無料プレゼント」は、コロナ禍で結婚式を諦めてしまっていた新郎新婦を対象に【結婚式という文化を絶やさないために】そして新郎新婦の背中をおす【応援企画】として結婚式に必要なアイテム(新郎新婦衣装・衣装小物・新婦ヘアメイク・新郎新婦着付・会場使用料・結婚証明書・人前式・司式者・音響照明&オペレーター・ゲスト全員分のウェルカム抹茶&お茶菓子・親族控室・来賓控室・受付セット・プロフィール映像)を無料でプレゼントします。◆結婚式プレゼントキャンペーンの概要名称 :京都和婚無料プレゼントキャンペーン対象期間:2022年1月1日(土)~12月31日(土)内容 :下記アイテムを無料でプレゼント・新郎新婦衣装・衣装小物・新婦ヘアメイク・新郎新婦着付・会場使用料・結婚証明書・人前式・司式者・音響照明&オペレーター・ゲスト全員分のウェルカム抹茶&お茶菓子・親族控室・来賓控室・受付セット・プロフィール映像※土日祝日開催を希望の場合は施設使用料として別途¥11,000(税込)が必要となります◆キャンペーンサイト ◆SDGsの取り組みの一環として挙式に伴う演出やご飲食で発生する売上の一部を京都市内の児童福祉施設へ寄付いたします◆株式会社LLBについて京都に本社をおく結婚式場運営・プロデュース・コンサルティングを手掛ける会社です◆会社概要社名 :株式会社LLB代表 :鈴木 将巨所在地 :京都府京都市左京区岡崎円勝寺町91-65◆京都の邸宅ウェディング「岡崎庵」 概要所在地 : 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町91-65TEL : 075-762-1616MAIL : info@weddingdesk.jp 定休日 : 火曜定休営業時間: 11:00~18:00 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月17日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「すぎやまこういち」です。誰もが知るRPGゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズの音楽を手がけたことで知られる、すぎやまこういち先生。先日、訃報に触れ、とても驚きました。たくさんの素晴らしい音楽を届けてくださり、感謝と敬意の念しかありません。心よりご冥福をお祈り申し上げます。すぎやま先生には、僕のラジオにコメントを寄せていただいたこともあり、その優しい声がいまも印象に残っています。『ドラゴンクエスト』ももちろん大好きです。『ドラクエIII』に関しては、全クリする様子を生配信したので、僕がプレイしていることをご存じの方もいるのではないでしょうか。VとVIに関しては、地元の友達のよっしーがプレイしているところをずっと見ていたので、ストーリーも音楽も全部頭の中に入っていますね。学生時代にはサントラ集をレンタルショップで借りて、MDに落として電車の中で聴いていました。ドラクエの世界に浸りながら通学していましたね。音楽的にすごいなと思うのは、すぎやま先生は独自の音楽メソッドをお持ちなところ。それが「すぎやまメソッド」とか「すぎやま節」と呼ばれています。理論に基づいた音楽技法を多数、作曲に取り入れているんです。例えば、『ドラクエIV』のラスボスと対峙する時に流れる曲(「悪の化身」)は、不安感や緊張感を高めるために12音技法というテクニックを使っています。これはドからシまでの白鍵と黒鍵の12の音を全部使って主旋律を作曲するという技法です。全部の音を並べると、前回紹介した“調”の縛りを破ることになり、調性のない、どこか不安を感じさせるような不協和音の音楽が生まれます。それが、ゲームのゾクゾクとする緊迫した場面とめちゃくちゃマッチする、というわけです。これ以外にもすぎやま先生が取り入れている技法はたくさんあります。しかも、それらを使って複雑な音楽を作るのではなく、誰の耳にも残り、誰しもが共感できる、とてもわかりやすくてシンプルな音楽を生み出しているところが素晴らしいです。僕も『ポケットモンスター』などで劇伴を手がけましたが、シンプルでいながらシーンに合った音楽を作るのは、実はとても難しいことです。それをすぎやま先生はゲーム音楽黎明期から最新作まで25年間ずっと手がけて、世界的に愛されるコンテンツのひとつになった。本当に、その偉業には憧れしかありません。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。2022年1月から始まる連続ドラマ、TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演する。※『anan』2021年12月15日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年12月11日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「キー」です。みなさんもカラオケで、「キーが合ってない」ということがあると思います。今回はその“キー”の話です。日本語では“調”と言い、基準になる音を第1音(主音)として、どの音階でその曲が構成されているかを指します。例えばCがキーの曲はC(ドの音)を基準に作っているよ、ということです。カラオケで「声が出ないからキーを上げる下げる」と言うのは、この基準となる音を半音ずつ上げたり下げたりして調整し、歌いやすい音階に変更しているということです。ただ僕の持論からいうと、よく言われる「キーが高くて歌えない」とは、たいていの場合思い込みです。人の声帯や喉の構造は、(男女差はあるかもしれませんが)ほとんど同じです。「こんな高い音出ない」と言っている方は、出ないのではなく喉の使い方がわかってないだけだろうなと思います。高い音はトレーニング次第で出るようになる。あとは恥ずかしがらずに喉を使うことができるかどうか、という精神力の問題だと僕は思っています。スポーツ選手と同じで喉もガチガチに固まっていてはいい声は出ない。いい声が出ているときのことを「喉が開いている」と言いますが、そういうリラックスしている状態を作ることがまず大事なのではと思います。人前より家やカラオケボックスで一人で歌うほうが上手に歌えるというのはまさにそういうことだと思います。そんな岡崎体育のキーはどうなのかというと、偉そうなことを言いながらめちゃくちゃ高いところはそんなに出ません。でも、レンジ(キーの幅)は広いほうです。美しい高音ボイスでいうとOfficial髭男dismの藤原(聡)さんのイメージがあると思いますが、藤原さんと僕はレンジでいうとそんなに差がありません。それは僕のほうが低い音が出るからです。なので僕が訓練次第で高い音もがんがん出せるようになれば、マライア・キャリーのようにいつか5オクターブの声を出せるようになるかもしれません。高い音の出し方では今、ミックスボイスという発声方法が男性歌手でも注目を集めています。高い音のときに裏声に切り替えるのではなく、地声(チェストボイス)と裏声(ファルセット)が混ざったような中間の声を出すことなのですが、BTSのメンバーやKing Gnuの井口理さんも使っています。ミックスボイスの話もまた今度してみたいですね。実は僕も「おっさん」でミックスボイスに挑戦しているんです。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。2022年1月から始まる連続ドラマ、TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演する。※『anan』2021年12月8日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年12月05日岡崎体育が、新曲「深夜高速」を12月8日より配信リリースすることを発表した。「深夜高速」はフラワーカンパニーズが2004年にリリースした楽曲で、岡崎とラグビー日本代表の稲垣啓太選手が出演するSMBCグループの新テレビCM「ともに、前へ」篇では岡崎のカバーが起用されている。同TVCMでは、高校時代のラグビー部でスター選手だった稲垣選手と補欠に終わった岡崎が卒業して別の道を選び、それぞれがラグビーのプロリーグ選手、SMBCの社員として今を一生懸命に生きる姿が描かれる。主人公をラグビー選手ではなく会社員として描くことで、スターにはなれなくてもそれぞれが地道な努力や挑戦を続け、人生を諦めず懸命に生きることの素晴らしさを伝えている。<配信情報>岡崎体育「深夜高速」2022年12月8日(水) 配信スタート配信URL:<TVCM情報>SMBCグループ新CM「ともに、前へ」篇放映開始日:2021年11月20日(土)出演:岡崎体育 / 稲垣啓太三井住友銀行 TVCM「ともに、前へ」篇(30秒版)三井住友銀行 TVCM「ともに、前へ」篇(60秒版)<リリース情報>4th Album『FIGHT CLUB』発売中●初回生産限定盤【CD+BD】6,800円(税込)●通常盤【CD Only】2,800円(税込)【CD収録】01. Championship02. おっさん03. Hospital04. Fight on the Web05. Quick Report06. Yes07. Okazaki Little Opera08. 八月の冒険者09. 普通の日10. 湖11. Eagle【Blu-ray収録】※初回生産限定盤のみ・岡崎体育ワンマンライブ『OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020』@エディオンアリーナ大阪購入リンク:■「Fight on the Web」配信リンク:■「Championship」配信リンク:岡崎体育「Championship」MV■「おっさん」配信リンク:岡崎体育「おっさん」MV関連リンク岡崎体育 Official HP岡崎体育 Music岡崎体育 Official YouTube Channel岡崎体育 Twitter岡崎体育 Instagram岡崎体育 TikTok
2021年12月04日浜辺美波主演の新感覚の医療ミステリードラマ「ドクターホワイト」に、岡崎紗絵が出演することが決定した。雑誌「Seventeen」専属モデルとしてデビューし、現在は、雑誌「Ray」の専属など、様々なファッション誌に登場する岡崎さん。「パーフェクトワールド」や「ナイト・ドクター」、『シノノメ色の週末』など、女優としても近年、注目を集めている。そんな岡崎さんが本作で演じるのは、医療雑誌「月刊メディカルサーチ」の記者・狩岡将貴(柄本佑)の妹で、看護師を目指している狩岡晴汝。事故で両親を亡くし、兄と2人暮らしをしているが、将貴が白夜(浜辺さん)の面倒を見ることになり、3人で暮らすことに。料理と買い物とおしゃべりが大好きで、白夜がやって来たことを素直に喜ぶ晴汝は、一般常識のない彼女に様々なことを教え込む。また、頭に脳動脈瘤という、いつ悪化してもおかしくない重い病気を抱え、内心は怯えながらも、周囲に気を遣い、いつも元気に明るく振る舞うキャラクターだ。さらに今回役作りのため、初めて髪を金髪ショートに挑戦。すんなりとは色が抜けず、ブリーチ剤を3回塗りなおし、約4時間かけ染め上げ、また肩まであった髪をバッサリ約10センチカットし、大胆にイメチェン。「元気で明るい女の子だなと思います」と役の印象を語ったり、「ガラっと変わりました!自分で見ても別人です。こんなに変わるんだと…とても新鮮でうれしいです」と施術後の感想を語ったりと、インタビューとともに、そのビフォーアフターを記録した映像も合わせて公開された。岡崎紗絵のビフォーアフター&インタビュー「ドクターホワイト」は2022年1月、毎週月曜日22時~カンテレ・フジテレビ系にて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年11月30日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「友達」です。僕は友達が少ない方だとずっと思っていましたが、最近、めちゃ多い方かもしれないと思うようになりました。2人で飯に行ったとしても間が持つなって思える友達が40人くらいはいます。これって多い方じゃないですか?ただそれは、友達付き合いが急に増えたというよりも、自分が大人になるにつれ自分自身が成長して変わった部分が大きいように思います。人と話すとき、何を話せばいいか、聞けばいいかわからないから人付き合いが苦手だとずっと思っていました。インディーズ時代とか、知らんバンドしかいない打ち上げなどに出るのが苦手でしたし。それが年齢を重ねることであまり気負わずに話を振ったり、率直に聞いたりすればいいんやと思えるようになった。僕はゲームが好きなのでオンラインゲームを友達とします。サッカーゲームだと11人でやっているので、オンラインボイスチャットも11人で会話します。ゲーム中はゲームの話をしていますが、マッチングしている待ち時間の間は、けっこうみんなで雑談になる。そういうときも無言になっている人に話を振ったりとか、気を配れるようになった。人と話すことが苦でなくなったことで、自然と話せる人が増えて、友達も増えたと感じるようになったんだと思います。友達付き合いをしていく中で難しいなあと思うのが年齢とキャリアです。例えば同学年のミュージシャンだと堂々とタメ口でいける。僕からすると阿部真央や夜の本気ダンスの鈴鹿(秋斗)がそれにあたります。僕自身、年功序列を大事にしたいタイプなので相当、心許し許されていないとタメ口にはできません。ビッケ(ブランカ)さんからは「頼むからタメ口にしてくれ!」と言われます。でも、デビューの時期は近いですが2歳年上ですから。心はもちろん許しているのですが、今はまだ敬語とタメ口が交ざった感じです。これからどんどん距離を縮めていけたらいいなと思っています。僕がそうやってミュージシャン友達との仲を少しずつ深めている一方で、僕の地元の幼馴染みで親友のよっしーは、僕のミュージシャン仲間を紹介するとどんどん仲良しになっていくので、それはそれで面白いです。気付けば、僕抜きでMy Hair is Badのメンバーとゲーム配信とかしていて、「お前、マイヘアがどんだけすごいバンドか知ってんのか!?」と思います。たぶん、よっしーはよくわかっていません。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる、4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。2022年1月から始まる連続ドラマ、TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に出演が決定。※『anan』2021年12月1日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年11月26日ヤバイTシャツ屋さんと岡崎体育が出演するイベント『Red Bull SoundClash』開催に向けた特別動画「Road to Red Bull SoundClash」の第2回「仁義なきゲームバトル」が公開された。レッドブルによる『Red Bull SoundClash』は、アーティスト2組が4ラウンドにわたりテーマにそったバトルを繰り広げ、どちらが会場を盛り上げられるのかを競う音楽対決イベントで、2022年4月2日に千葉・幕張メッセ 9〜11番ホールで開催される。ヤバTのこやまたくや(Gt / Vo)と岡崎は同じ中学の後輩と先輩という間柄で、文化庁メディア芸術祭を受賞したMusic Videoの共同制作にはじまり、TV番組のMCなどで共演しているが、これまでツーマンライブは一度も行われておらず今回が初となる。岡崎のYouTubeチャンネルで公開された「Road to Red Bull SoundClash」の第2回では、岡崎とヤバTがゲーム対決を繰り広げており、さらにはビックゲストも参戦し“神プレイ”が続出しているとのこと。「Road to Red Bull SoundClash」は全4エピソードで、今後もヤバTと岡崎のYouTubeチャンネルから交互にエピソードが公開される予定だ。【ヤバT vs 岡崎体育】仁義なきゲームバトル【ヤバT vs 岡崎体育】コラボ楽曲制作<イベント情報>Red Bull SoundClash 20222022年4月2日(土) 幕張メッセ 9〜11番ホール開場 15:00 / 開演 17:00『Red Bull SoundClash 2022』キービジュアル出演:ヤバイTシャツ屋さん / 岡崎体育【チケット料金】限定盤(CD+DVD)付指定席:7,777円(税込)指定席:6,500円(税込)限定盤(CD+DVD)付指定席小人:5,777円(税込)指定席小人:4,500円(税込)【ルール説明】今回の『Red Bull SoundClash』は、アーティスト2組が4ラウンドにわたりテーマにそったバトルを繰り広げ、どちらが会場を盛り上げられるのかを競う。ただ音楽クオリティが高いだけでは相手を超えられない。4ラウンドにわたってオーディエンスのハートを掴み続けるエンターテイナーとしての技量が問われるのだ。会場の盛り上がりを競い合う、このイベントを最大限に楽しむためには、演者も観客も『Red Bull SoundClash』のルールをしっかり理解しておく必要がある。今回の対決アーティストであるヤバイTシャツ屋さんと岡崎体育は、4つのラウンドそれぞれに用意されている、あらゆるチャレンジをクリアして会場を沸かせる。そのチャレンジとは…。■ラウンド(1) クラッシュ|The Clash各アーティストが“オリジナル楽曲”を制限時間内にできるだけパフォーマンスして、自身の魅力を最大限にアピール。いかに自分が素晴らしいアーティストか? 1stラウンドでオーディエンスに知らしめる!■ラウンド(2) カバー|The Cover各アーティストは事前に与えられた同一の課題曲をステージ上で初披露する。誰もが知っているあの曲で、いかにオリジナリティを発揮できるのか?“同じ楽曲をカバー”する2ndラウンドは個性が重要だ。■ラウンド(3) テイクオーバー|The Takeover“お互いのヒット曲をカバー”しあう3rdラウンドは攻撃こそ最大の防御だ。対戦相手の人気曲を、独自のスタイルでカバーしてオリジナルを上回ることができるのか?スリルと興奮を味わえるラウンドとなっている。■ラウンド(4) ワイルドカード|The Wildcard最大の盛り上がりを見せるのがFinalラウンド。両組ともに会場を沸かせるため“スペシャルゲスト”を登場させることができる。一体誰がやってくるのか?何をパフォーマンスするのか? その瞬間がやってくるまで乞うご期待!『Red Bull SoundClash 2022』ティザー映像イベントオフィシャルサイト:www.redbull.com/soundclash-jp
2021年11月25日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「アルバムを引っさげて」です。もうすぐ、僕の久しぶりのワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」が開催されます。これまで僕は、“アルバムを引っさげて”ライブをしたことがありませんでした。さいたまスーパーアリーナのライブも過去曲が多かったですし、そんなに引っさげた感がなかったと思います。しかし、たいていのバンドはアルバムを引っさげてワンマンライブをしたり、ツアーを回ったりします。今回は、10月20日に4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』をリリースしているので、念願の引っさげるカタチでのライブパフォーマンスになります。……でも、何をどうしたら引っさげたライブになるんでしょうか。この言葉を雑誌などでもよく見かけますが、それがどういう意味か正直あまりよく分かっていません。引っさげるの“ひっ”って何?と思います。なので、みんなそれぞれの引っさげ方があると思いますが、僕は僕なりに考えてアルバムを引っさげてみたいと思います。ま、簡単に言えば「アルバムの曲たくさんやるよ」ってことなのかなと。そうなんです。ニューアルバムの曲が今回のライブの最大の見どころとなると思います。『FIGHT CLUB』は岡崎体育の原点回帰のような一枚。なのでライブも同じように僕の真骨頂をお見せしたい。シンプルに僕らしいライブにしたいと思っています。ステージとスピーカーがあればこれだけ盛り上がるライブができるというところをお見せしたいです。前回のさいたまスーパーアリーナではフライングをしたり、トロッコで外周を回ったり、細長い花道を作ったりといろいろ仕掛けを考えましたが、それはそれでもちろん盛り上がりますし楽しいのですが、裏方の事情を話しますと、ひとつひとつ連携をしっかりしないといけなかったり、パフォーマンスをしながら気を使うことが多かった。でも僕は、その場その場で動きを考えたいタイプなので、そういった縛りがないほうがより僕らしいステージになるんじゃないかと思いました。若いとき、奈良NEVER LANDでライブしていたころと変わらないパフォーマンスをお見せしたいと考えています。そして“めっちゃめちゃおもしろ”の部分もいろいろ考えたい。まだ現時点では、めちゃめちゃおもしろいことは思いついていません。……でも、絶対おもしろくなるはずなのでたくさんの人に観にきてほしいです!おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。ワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」は、11月23日(火・祝)、横浜アリーナで開催!※『anan』2021年11月24日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年11月20日歌手の岡崎体育とラグビー日本代表の稲垣啓太が出演する、三井住友フィナンシャルグループの新CM「ともに、前へ」編が、20日より放送される。新CMでは、高校ラグビー部のスターで現在はプロリーグに所属する一流選手を稲垣、補欠のまま卒業して現在は会社員となった同級生を岡崎が演じ、2人がそれぞれの道で懸命に生きる姿を描く。営業先を訪ねるために急ぐ岡崎とグラウンドを疾走する稲垣、腰を低くして頭を下げる岡崎と低い構えでスクラムを組む稲垣が、同じ姿勢ながら対照的に表現されている。CMソングには、フラワーカンパニーズの「深夜高速」(04)を使用。岡崎がオリジナルアレンジでカバーしている。稲垣のトレーニングシーンは肌寒さを感じる秋に撮影されたが、台本通りの設定で演技をしていた稲垣が突然、頭から水をかぶるアドリブを披露。その迫力を気に入った監督が、急きょ台本に追加した。自動ドアがなぜか反応せずに焦る岡崎のシーンでは、開かないドアにぶつかってみたり、反応しないセンサーに向かって手をふってみたり、さらにすれ違う人にペコリとお辞儀をしたりと、岡崎から次々に繰り出されるユニークなアドリブに、現場は笑いに包まれた。
2021年11月19日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「スキューバダイビング」です。前回のこの連載で阿部寛さん主演の日曜劇場『DCU』に出演が決まったことがダイエットのひとつの動機だったと書きましたが、もうひとつドラマのためにチャレンジしたことがあります。それがスキューバダイビングのライセンスの取得。ドラマでは潜水士を演じるので、海に潜るダイビングのシーンももちろんあります。そのためスキューバのライセンスを撮影が始まる前に取りに行ってきました。ちなみに言うと、僕はまったく泳げません。運動は全般的に得意なほうですが、水泳だけは苦手なんです。水に顔をつけるのもイヤ。朝、顔を洗うのもイヤなくらい。4~5歳のころに、スイミングスクールに通おうとなったこともあったのですが、初めて行ったその日の夜に熱を出してしまい、おばあちゃんに「水泳なんか行くからや!」と言われ、そのまま通わなくていいということになってしまいました。小学校にあがってからも周りの友達がスイスイと泳ぐなか、僕は顔をつけない平泳ぎで25m泳いで水泳の授業を乗り切っていました。なので、今回も本当にできるか心配でしたが、酸素ボンベがあると水中でも息ができるので気持ちが軽くなり、また潜ってしまえば“泳いでいる”というよりも宇宙空間に漂うような感覚だったので、すぐできるようになりました。酸素を取り込む呼吸の仕方もコツをつかめば効率よくできるように。あとは、バディが常に一緒にいるのも心強い。今までは「溺れたらどうしよう」という緊張感から、うまく体を使えていなかったんだなと思いました。息ができる、サポートしてくれる人がいると安心できれば、水の中でも案外と思うように体を動かすことができるものです。すでに、海で潜水体験もしてきました。初めてのダイビング。その日は前日が悪天候だったので海がとても濁っていました。視界がむちゃくちゃ悪くて海中では何も見えませんでした。でも、それがかえって良かった。僕、海洋恐怖症でもあるので。どんなに優しいマンボウでも海で遭遇したらめちゃくちゃ怖い。視界が悪いとなにも見えないので海の生き物に遭遇することもなく、それにビビってパニックになることもなく無難に終えることができました。今は泥の海しか知りませんが、きれいな海を見たらまた違う感動があるかもしれません。それも楽しみです。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催する。※『anan』2021年11月17日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年11月13日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ダイエットその後」です。少し前に7月にダイエットを始めたというお話をしました。その時、8月末までに20kg落としたいと宣言をしていましたが、結果どうだったかというとマイナス17kg達成しました。20kg減はできませんでしたが、まずまずの結果ではないかと満足しています。そもそも、ダイエットを始めようと思ったのは、人間ドックで痩せなさいとドクターから言われたのがきっかけですが、がんばらないと…と思ったのにはもうひとつ大きな理由があったんです。すでにご存じの方もいるかと思いますが、岡崎体育、光栄にも2022年1月スタートの阿部寛さん主演のドラマ、日曜劇場『DCU』に出演することが決まったんです。『DCU』はDeep Crime Unit(潜水特殊捜査隊)の略称。海上保安庁に新設された、水中事件や事故の捜査を行うスペシャリスト集団という設定です。僕もその一員で、もちろん水中に潜って捜査をしないといけない…となると、このむっちりすぎるボディはあかんな…と思うようになりました。プロデューサーさんには「少し痩せたほうがいいかも」くらいでアドバイスをいただきましたが、僕の判断で撮影開始までに20kgは落とそうと決めました。同じananの連載陣には、役作りで過酷な肉体改造をされている鈴木亮平さんもいらっしゃいます。これは生半可なことを同じ連載仲間として言うことはできないな…という自覚もありました。無事、体重をだいたい目標まで落とすことができてよかったです。挑戦してみて感じたのは、明確な目標があるとどんな怠惰な性格でもダイエットを乗り切れるんだということ。みなさんももしダイエットをされるなら、自ら目標を課してみるとモチベーションになるかもしれません。僕の場合は、ウェットスーツ姿を全国ネットのテレビで放送されるというとんでもない危機感でしたが、SNS時代の今だからフォロワーの方々が監視役になってくれると思います。「3か月後に体重を公開しないといけない」とか「半年後に水着姿を披露する」など勝手にルールを決めてしまえば、それに向けてがんばれるんじゃないかなと思います。その過程を公開すればみんなに励ましてももらえるし、一石二鳥です。僕もトレーナーさんにめちゃくちゃ励ましていただきました。励ましをもらうっていうのもダイエットが続く大きなポイントだと思います!おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催する。※『anan』2021年11月10日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年11月05日初長編映画『岬の兄妹』で各界から激賞が相次いだ片山慎三監督の長編2作目にして商業デビュー作、佐藤二朗主演の『さがす』の公開日が2022年1月21日(金)に決定し、予告映像とポスタービジュアルが解禁となった。行方不明の父を探す娘の前に現れたのは、父になりすました「連続殺人犯」だった…。衝撃的な内容から、ワールドプレミア上映となった釜山国際映画祭でも注目を集めた本作。このたび解禁された予告映像は、慎ましく暮らす父・智(佐藤二朗)と娘・楓(伊東蒼)の姿から始まる。「お父ちゃんな、今日あいつ見たんや。指名手配犯、山内照巳。警察突き出したら300万やで」。智のその言葉をいつもの冗談だと思う楓は「あほなこと考えんと、普通に働きいや」と相手にしない。まさかその翌朝、父が姿を消すとは微塵にも思わずに…。誰かをさがし街を彷徨う智は、「目をつぶったらな、悪いことばっか浮かぶんや」という意味深なセリフ、1万円札を見つめる。残された楓は必死にチラシを配り、消えた父を探す。やがて楓の目の前に現れたのは、父になりすました連続殺人犯・山内(清水尋也)。「お父ちゃんどこや!」と叫びながら、山内を追いかける楓。「殺したんか?」という楓の追求に山内は「それは有料コンテンツだね」と不敵な笑みを浮かべる。父はなぜ消えたのか、父をさがした先にある驚きの展開とは?予告映像に収められた佐藤さんの底知れない凄みと可笑しみがせめぎ合う演技はまさに真骨頂。併せて解禁となったポスタービジュアルのデザインを手掛けたのは、卓越したセンスにより、これまでSNSを中心に話題を呼んできた韓国の気鋭のデザイン会社Propaganda(プロパガンダ)。本作のロゴ、超ティザービジュアル、そしてティザービジュアルに続いてデザインを担当した。「見つけたくないものまで見えてくる。」の一文を示すかのように、山内を険しい表情で見つめる智と、何かを見透かすような視線を観客に投げかける楓の姿が印象的。また、智の服に付着した血痕の染みも意味深だ。彼らは何をさがし、そして何を見つけるのか…?予想を裏切る衝撃の展開を予感させる予告映像とポスタービジュアルとなっている。『さがす』は2022年1月21日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:さがす 2022年、テアトル新宿ほか全国にて公開©2022『さがす』製作委員会
2021年11月04日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「オンラインゲーム」です。オンラインゲームが好きです。ミュージシャン仲間でサッカーやバトルロイヤルなどのゲームをしてネットで実況をすることもあります。先日、『Apex Legends』という、いま世界で最もプレイされているといわれるバトルロイヤルFPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)のカスタムマッチイベント「VCC APEX」が開催され、僕も参加させていただきました。ほかには、HIKAKINさんをはじめゲーム実況で人気の方々や、Hey! Say! JUMPの山田涼介さん、ミュージシャンではKing Gnuの井口理さんや清水翔太さんなど豪華な顔ぶれが登場しました。僕もその末席に、ちょろっとだけ出させていただいたんです。一緒にチームを組んだのは、人気VTuberの白雪レイドさん、ゲーム実況で人気のホロ酔いさんです。僕は、ゲームは好きなんですがテクニックはほとんどないので、お二人に助けていただきながらなんとかプレイをすることができたって感じです。プロレベルの腕前の持ち主の中に入ると手も足も出ず、ほぼ何もできませんでした。でも、自分なりに面白い見どころは作れたと思うので、楽しくプレイすることができました。このプレイの模様は参加者それぞれが自身のチャンネルで配信し、総視聴者数は数百万人にもなったそう。想像もできないような数の人が見てくれた。それだけの人がゲーム実況に注目しているって、正直驚いてしまいます。知り合いのライターさんのお子さんも5歳にしてすでにYouTubeでマインクラフトのゲーム実況を見ているとか。もうそういう時代なんです。僕より上の世代だと、ゲーム実況なんて「見たらダメ!」と怒られてしまう対象だったと思いますが、いまやゲームはひとつのカルチャー、コンテンツとして急成長している。そこで学ぶことも多いですし、夢も持てるし、もしかしたらお金も稼げるかもしれない。そう考えると、頭ごなしに「ゲームばっかりしてたらあかんやろ!」とは言えないよな、と思います。eスポーツの普及もそうですし、ゲームは暇つぶしの遊びというだけでない、限りない可能性を秘めている。だけどそう思う一方で、ゲームばっかりしていてそれでごはんが食べられなかったらそれはそれで困るのでは?とも考えてしまいます。やっぱり地道に就職に役立つような資格を取ることも大事だよ、と思います。おじさんは両方を若い世代に伝えたいです。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催する。※『anan』2021年11月3日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月30日俳優の佐藤二朗が出演する、ファンケル・内脂サポートの新CM「ないしのうた 2021」編が、11月1日より放送される。新CMは、2018年に制作された「ないしのうた」編の第2弾。リズミカルな音楽とともに、佐藤がスイーツを我慢したり、ヨガに挑戦したりと痩せることに奮闘する男性をコミカルに演じる。現場では、佐藤のお腹のカットを何度も撮影していると、「これはスタンドインではできない」「ぽっこりお腹冥利に尽きる」と佐藤節が炸裂する。監督からの「そうそれ! あ~ちょうどいいお腹」に、「ちょうどいいお腹、というホメ言葉をいただきました」と自虐を込めながらも自慢げな様子。スタッフからは「素敵なおなかですよ」と声をかけられ、「このCMのために調整してきました」と返して笑いを誘った。また、数種類のヨガのポーズに挑戦した佐藤。インストラクターからの「足先の角度をもう少し上げて」という指示に「なんと無茶をいう先生だ~」とこぼすも、苦悶の表情を浮かべながら挑む。カットがかかると「全然軽いんだけど」と余裕の表情を見せ、現場を盛り上げていた。■佐藤二朗インタビュー――イメージキャラクター4年目を迎え、健康意識について変わったことは?やっぱり、昔はお肉・魚・揚げ物など好きなものを好きなだけ食べていましたけど、『内脂サポート』のイメージキャラクターを4年務める途中で50歳という節目を迎え、野菜を多く食べるようにしてますね。野菜から食べて繊維をおなかに入れたほうが食べ過ぎ防止になると聞いて。というかそもそも食べ過ぎ、飲み過ぎないよう適量を意識してます。若い時は何でも大丈夫でしたが、50歳を過ぎたので。でもたまに、それを破ってしまうこともあります。そうすると、妻に怒られます。はっはっは(笑)。――新TVCMの見どころや、撮影の感想は?大好きなシュークリームを取り上げられて抵抗する迫真の演技、そんなに迫真ではないんですけど、そこが見どころ……嘘です。いまの全部取り消します(笑)。やっぱり僕の中年にふさわしい怠惰な肉体というか豊満ボディというか、ミスターぽっちゃりのおなかを存分に見ていただきたいですね。
2021年10月27日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「タイムパフォーマンス」です。アルバムリリース、そして横浜アリーナのワンマン準備と、10月はスケジュールに追われています。そんな中で気になっているのはタイムパフォーマンスです。よくコスパ(コストパフォーマンス)と言いますが、今の時代みんなが気にしているのはコスパより“タムパ”ですよね。情報過多の現代では、どんな情報を取捨選択するのかという時間の使い方が重要視されています。同世代の中では僕は時間の使い方にうるさいほうだと思います。無駄な時間があるのがとにかく苦手なので、仕事もわざとツメツメにして入れていただくことが多いです。例えば、アルバムの取材が4つあるとしたら、1日に1つずつでゆったり4日間かけるよりは1日に4件ともまとめて、残りの3日は自分が自由に使えるようにしてほしい。作業をするなど自分が使い方を決められる時間を確保できていると、僕の中でタイムパフォーマンスがいいなと感じます。なので、逆に「これ何待ち?」みたいなことが苦手でそういう場面ではついイライラしてしまいます。そして、「これ何待ち?」というような時間はけっこうこの業界ではざらにあります。たまに気の利くADさんとかに「こういうトラブルで調整にあと30分くらいかかります」などと教えていただけることもあるのですが、そういう現場ばかりでもないので、「あと、どれくらいこの無駄な時間と向き合わなくてはいけないのか…」と不毛に感じることはよくあります。プライベートでも、洗濯ボタンを押して洗濯機が回ってから洗濯が終わるまでの時間を有効活用できないか…など、効率を良くすることを実践したいと考えています。いつも、洗濯をしている間は皿洗いをするとか床掃除をするなど、別の家事をするように心がけてはいるのですが、それをもっとシステマティックに分刻みのスケジュールにしたい。でも、一人分だと洗濯物もそう毎日溜まりませんし、溜まる量もそのときどきで変わってしまう。だから、洗濯時間が定まらず家事のシステム化は一向に進んでいません。もう一つ無駄だと思うのは朝、目が覚めてからベッドから出るまでの10分間。どうしても10分かかります。できることなら目覚めたらスパッと起きて、やるべきことをさっと始められるようになりたい。でも、休みの日はとくに布団から出られずにゴロゴロしてしまう…。とてもタイムパフォーマンスがいいとは言えない現状です。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催する。※『anan』2021年10月27日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月22日『anan』連載でもおなじみの岡崎体育さんが、約2年9か月ぶりに4枚目のオリジナルアルバム『FIGHTCLUB』をリリースする。“捨て曲はアリ”だけど間違いなく僕の最高傑作です!「ドラマ主題歌や提供曲をまとめたコンセプト・アルバム『OT WORKS II』や『劇場版ポケットモンスターココ』のテーマソング集をリリースしていたので、自分的にはそんなに間が空いている感じがしていなかったんですが、あらためて2年9か月もの間、新譜を出してないってなると『いやこれRADWIMPSのスパンやないか!』と思いました。まだデビューして5年のくせに、モンスターバンド級じゃないと許されない制作期間をいただいてしまっている。これはそろそろ動かないとあかんなと思いました」確かに3年近く間は空いたけれど、岡崎体育らしさは変わらず健在。すでにMVが先行配信されている「インターネットで喧嘩すんな!」と、オンラインでの炎上案件を見事に切り取った新曲「Fight on the Web」など、前作では封印気味だったネタ曲も多めに収録し、岡崎体育ここにありという趣だ。「デビュー以降、いろんなタイプの楽曲を手がけながらずっと自分の立ち位置を探していたんですが、30歳を越えてなんかようやくポジショニングが明確になった気がしています。ネタ曲も真剣な曲も、ライブで踊れる曲も全部過去の自分をアップデートして作ることができた。このアルバムは今の僕の立っている場所を表していると思う。なんかやっと“ここに立てばいい”って足元にバミり(目印)がついた感じがします」本人がリード曲と豪語する「おっさん」では、おじさんになった自分を“だからこそ更新したい”と高らかに歌い上げる。さらに、仲間たちとかき鳴らすギターロックもピアノが美しい朴訥としたバラードも、これまでの延長線上にある彼らしいカラーリングを感じさせてくれるもの。そんな楽曲の中には岡崎体育ならではの捨て曲もある、と言うが…。「11曲入りのアルバムですが、僕は“捨て曲ナシ”なんて甘いことは言いません。今回は3曲。並びでいうと3、7、9曲目です。通常、捨て曲は5曲目以降がセオリーですが、3曲目から捨てたろかな?と大胆にやってみました。でも、僕の中では捨て曲って悪い意味ではなく、肩に力が入ってない曲ってことなんですけど。よく考えたら『MUSICVIDEO』もアルバム制作の最後に急いで作った捨て曲だった。そういう曲こそみんなに拾っていただいて話題にしてもらえたりする。今回も何か化けたら面白いですよね。SNSでバズるなんて狙ってできることじゃない。そんな謙虚さも持ってる、おっさんです」『FIGHTCLUB』24時間合宿生配信で完成した「Championship」、THE FIRSTTAKEで披露し世界中を虜にした「Yes」など全11曲収録。10/20発売。【初回生産限定盤(CD+BD)】¥6,800【通常盤(CD)】¥2,800(SME Records)おかざきたいいく1989年生まれ、京都府出身。2016年5月発売のアルバム『BASIN TECHNO』でメジャーデビュー。以降、幅広い分野で活躍を広げる。11/23横浜アリーナでワンマンライブを開催する。※『anan』2021年10月20日号より。写真・小笠原真紀取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月17日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ジブリ」です。先日、急に観たくなってアニメ映画『ホーホケキョ となりの山田くん』を観ました。みなさん、スタジオジブリお好きですか?僕は大好きです。そして、僕はジブリでは完全に高畑勲派です。宮崎駿監督作品ももちろん大好きですが、どちらか選ばないといけないとしたら高畑監督作品がより好きです。『ホーホケキョ となりの山田くん』をはじめ『おもひでぽろぽろ』『かぐや姫の物語』など、いつでもゆっくり観られる感じがいいんです。こだわりはめちゃくちゃあるのですが、描いていることは日常に寄り添っていたり、キャラクターをとても自然に描いていたり。なんか無理がないんですよね。だから熱が39℃あって観てもツラくない感じがして好きなんです。『ホーホケキョ となりの山田くん』なんてどっから観てもいい。原作が4コマ漫画なのでいろんなエピソードが入っている。デパートで子どもが迷子になった話とか、駅についたら雨が降ってたから迎えにきてもらう話とか、本当に誰でも経験したことあるようなごく普通のエピソードが、とても優しく楽しく描かれている。ほっとします。『おもひでぽろぽろ』も大好きで、何度観たかわからないくらいです。今年、32歳になった記念にブルーレイも買いました。初めて観たのは大学生くらいのときでしょうか。そのとき観た印象よりさらに良かった。歳を重ねるごとに登場人物の心理だとかいろんなことが深く理解でき、どんどん面白くなる。これはどういうことやねんと思いました。作った当時の勲さんの年齢に近づけば近づくほど、わかることが増えるんじゃないかなと思っていて、観るたびに発見がありそうで、これからも繰り返し観るのが楽しみです。三鷹の森ジブリ美術館も行ってみたいです。常設展示室の「映画の生まれる場所(ところ)」では制作現場を覗けると聞いて、ぜひ見てみたいなと思いました。クリエイターの端くれとして違う世界のクリエイティブの現場を見るのが大好きなんです。メイキング映像を観るのも好きだし刺激を受けます。違う世界のクリエイティブを見ると単純にワクワクしますし、自分にも大きな影響をもらえます。アイデアを必死で出しているところは共感するし、いろんな工夫をされていると知ると凝り固まった自分の考え方をほぐしてもらえる。他のジャンルであってもいろんな人の作品作りを覗いてみるのは大事なことだなって思っています。おかざきたいいく10月20日に約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』を発売。11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。※『anan』2021年10月20日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月16日長編映画デビュー作『岬の兄妹』で日本映画界に激震を与えた片山慎三監督が佐藤二朗を主演に迎えた最新作『さがす』が、10月11日(月)に第26回釜山国際映画祭ニューカレンツ(コンペティション)部門でワールドプレミア上映。片山監督は日本からリモートで参加し、Q&Aセッションと『新感染』シリーズのヨン・サンホ監督とのスペシャル対談を行った。都内からリモートQ&Aセッションに参加した片山監督は、上映終了後に韓国の観客に向けて「こんにちは、片山慎三です。お会いできてうれしいです。今日は劇場で映画を見ていただき、ありがとうございました。よろしくお願いします」と韓国語で自己紹介。現地司会から韓国語の上手さを褒められて「今日練習しました!」と満面の笑みを見せ、朗らかな雰囲気でQ&Aセッションはスタートした。ストーリーの出発点を聞かれた片山監督は「電車の中で手配中の殺人犯を見た、という話を自分の父親が家族にしたことがありました。その時は誰も信じなかったけれど、数年後に逃亡犯が捕まった際に足取りを調べたら、父が見たという人物こそ、その犯人でした」と自身の実体験がアイディアの種であったことを告白。佐藤さんを父親役に起用した理由については、あてがきで脚本を執筆したことを明かし、「ユーモラスなイメージのある佐藤さんが二面性のあるお父さんを演じたら怖いのではないか、と思った。佐藤さんが普段やっていないようなキャラクターだからこそ、意外性が出て怖さが強調されるはず」と狙いを明かした。Q&Aセッションを終えた片山監督は、「鋭い質問や映画を作っているときには考えなかったような質問があったりして、その時にもらった疑問や考えを次回作に活かそうとも思える。映画祭は僕ら新人監督にとって成長の場」と国際映画祭に出品する意味を説明し、その手ごたえを噛み締めていた。また、完成版を観たという主演の佐藤さんの反応については、「ディテールが面白くて、表情からも満足している様子がうかがい知れました」と嬉しそうに明かしていた。ヨン・サンホ監督とスペシャルリモート対談「『さがす』も伝説的作品の一つになる」さらにこの日は、映画祭公式イベントとは別に、『新感染 ファイナル・エクスプレス』『新感染半島 ファイナル・ステージ』で知られるヨン・サンホ監督とのリモート対談も実施。「さまよう刃」(21/WOWOW)で初めて片山監督作品に触れたというヨン監督は、一瞬でその才能に惚れ込み、片山監督のフェイスブックに友達申請したとか。そして、本作を鑑賞したヨン監督は「ファーストカットから引き込まれ、最初のシーンやカットを見ただけで片山監督のビジョンが感じられる。俳優の演技も素晴らしく、カメラワークや演出など、片山監督のビジョンが映画全体を覆っている。それを実現するためにどんな秘訣があるのか是非とも知りたい」と興味津々。さらにヨン監督は「今日の対談も私から是非!とお願いしたから実現したものです。私は様々なスリラー映画を観てきましたが、『さがす』は私が大好きなスリラー映画のひとつになる。映画史には伝説的スリラー映画があるけれど、この『さがす』も伝説的作品の一つとして名前を挙げることになると思います。僕はもはや『さがす』マニア。ソフト化されたら早く買いたいです」と大絶賛だった。一方、ヨン監督の大ファンという片山監督は「率直な感想をいただけて嬉しいけれど、恐れ多くもあります。ヨン監督は雲の上の存在。僕なんて足元に及びません」と韓国映画界を代表する異才からの激賞に恐縮しきり。ヨン監督は、第26回釜山国際映画祭での反応について「私の周りの知り合いの監督たちは『凄く面白い!』と口々に言っていますし、私も多くの映画人に見るようにと薦めています。また韓国でのSNSでも反応は凄まじく『これは反則だ!新人監督とは思えないくらい完成されている!』などと絶賛のコメントが目立ちます。片山監督には『素晴らしい上映ができている』ということをお伝えしたいです」と報告。これに片山監督は「世界的に評価の高い韓国映画を支える目の肥えた観客の皆さんに褒められるのは嬉しい」と喜びを表現した。日本映画界の未来を熱弁、「一緒に何かできたら」とコラボに意欲も片山監督とヨン監督は同世代。日本映画界に期待することとして片山監督は「日本映画は画やストーリー、内容の力で面白い作品を作り、ヒットさせる意識が必要だと感じます。ヨン監督の作品のように誰が見ても共感し、楽しめて感情移入できるような作家性と商業性を両立させた作品が増えてほしい」と熱弁。ヨン監督も「片山監督のような創作者に果敢な投資を行い、予算をつけていけば必ず素晴らしい作品ができるはず。お互いに切磋琢磨しながら、何か一緒にできるような環境を作っていければ嬉しい」とエールを送り、片山監督は「一緒に何かできたら嬉しい!」とコラボレーションに意欲的だった。最後に、ヨン監督は「釜山国際映画祭のワールドプレミアで上映された『さがす』の韓国内の反応は熱く、片山慎三という名前を韓国の映画ファンが認識するきっかけにもなりました。この映画がより多くの観客に届けばと願っています」と、評判の高さを繰り返して熱くコメント。片山監督は「いい反応を直接ヨン監督から聞けて、今晩グッスリと眠れそうです。ヨン監督とはまた別の機会にじっくりと親交を深めたいです」と感激しきりだった。ワールドプレミア後の釜山国際映画祭会場からは、「監督・片山慎三の名前を記憶しなければならない。個人的な希望としては、今後の日本映画界を引っ張っていく監督に成長を遂げてほしい。想像以上に奥行の深いスリラーだった。」「ポン・ジュノ監督の『母なる証明』のようだと言う人がいるが、その言葉に共感。一場面も見逃せないので、歯を食いしばってトイレに行くのを我慢した」「最高だ。本当に素晴らしい。最後まで没入して感情線を追っていったので疲れたが、とても強烈だった。序盤の撮影もかっこよく、物語の進み方もかなり興味深い」「父親役の俳優・佐藤二朗を知っていたので映画に興味があり、普段コミカルなイメージの俳優として知られているが、本作品でのスリラー演技は印象的で驚いた」など、本作の魅力は海を越えて広がった様子だ。『さがす』は2022年、テアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:さがす 2022年、テアトル新宿ほか全国にて公開©2022『さがす』製作委員会
2021年10月12日個性派俳優として活躍している佐藤二朗さん。愛妻家としても知られていて、普段は家族との何気ない日常を、面白おかしく報告しています。ですがいつもとは様子の違う投稿があり、「大事なことを忘れていました」「素敵すぎて涙でちゃう」という反響が続出しました。人々の心に刺さった、佐藤さんの言葉はこちらです。馴染みの肉屋がコロッケを一つサービスしてくれた。自転車のパンクが直った。風呂場で息子が何やら大声で歌っている。ベランダからの空が昨日より澄んでいる。今まで僕らは貧にあえぎながらも、手を携えて歩いてきた。だからさ、妻よ。日々の取るに足らぬ幸せも、いちいち分かち合って歩いていこうぜ。— 佐藤二朗 (@actor_satojiro) October 2, 2021 幸せって、こういうことかもしれない「馴染みの肉屋がコロッケを1つサービスしてくれた」「自転車のパンクが直った」「風呂場で息子が何やら大声で歌っている」「ベランダからの空が昨日より澄んでいる」当たり前のようで当たり前ではない、毎日のちょっとした出来事。素敵な情景が目に浮かぶようですね。佐藤さんは昔、今の妻と2人で風呂なしアパートに住んでいたそうです。決して豊かとはいえない暮らしでしたが、不幸ではありませんでした。それはどんな時も、寄り添ってくれる大切な人がいたからだと思います。「だからさ妻よ、日々の取るに足らぬ幸せも、いちいち分かち合って歩いていこうぜ」シンプルですが力強い佐藤さんの言葉に、多くの人が胸を打たれました。・本当にそうですね。ちょっと泣けてきました…。・何気ない日常がどんなに素晴らしいことか、思い出しました。・素敵です、すごく心に染みます。・分かち合える家族、ささいなことの一つひとつが愛おしいですね。仕事や家事、育児など、忙しい毎日を過ごしていると、心が疲れてしまうことがあるでしょう。そんな時、佐藤さんの言葉を思い出すと、心がポカポカと温かくなりそうですね。[文・構成/grape編集部]
2021年10月11日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「クイックレポート」です。音楽フェス好きの方なら一度は目を通したことがあると思うクイックレポート。フェスなどの現場でライブを観たライターさんが終了後、1時間もたたないうちにそのライブのレポートをweb媒体などにアップしてくれるものです。ライブに来られなかった人が読んだり、ライブを観た人でも、あらためてライブの内容をテキストで確認するために読んでくれているものだと思っています。セットリストを知ることもできますよね。クイックレポートは、その名の通り短時間でライブの感動を美しい表現で形容してお届けしてくれるので本当にありがたいんです。極端に言うと、そのクイックレポート次第でその日のライブの印象ががらっと変わることもある。基本、書いてくださる内容はライターさんにお任せです。スピード重視の世界なので、こちらサイドが校正することもありません。だからこそ書いてくださる方も神経を研ぎ澄ませ、本気でその場の熱狂や興奮を伝えようとしてくださっていると思っています。その感動を僕は曲にしてお返しできればと思い「Quick Report」という曲を書きました。10月20日に出るニューアルバムに収録されているので、ぜひ聴いてみてください。すでに、フェスなどで披露していて、いい反応をいただいています。曲を作るにあたっては、僕のデビュー以降のクイックレポートを全部読み返しました。そこで、「MUSIC VIDEO」における“MVあるある”ではないですが、やっぱり定型文ってあるんだなということに気づきました。なかでもめっちゃ気に入ったフレーズは、“観客のボルテージは一気に最高潮”です。僕のクイックレポートにめっちゃ書いてあった。だったら、「もっと観客のボルテージは一気に最高潮になる曲を作らな!」と思って、この曲ができました。実際に、フェスで初めてこの曲を披露した日のクイックレポートには、「岡崎さん、こんなところまで気にかけてくれてありがとうございます」とライターさんがわざわざ書いてくれていて、なんだかうれしかったです。クイックレポートもフェスの一部。同じフェスを作っている仲間って感じがしていいですよね。みなさんもフェスで岡崎体育のライブを観たあとは、必ずその日のクイックレポートまでチェックしてくださいね。そこまでがひとつのセットです。おかざきたいいく11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。10月20日(水)に4枚目となるオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』をリリース。※『anan』2021年10月13日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月09日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ロングインタビュー」です。アルバムをリリースしたタイミングなどで、雑誌などからインタビュー取材をしていただくことがあります。ときには“2 万字インタビュー”などと銘打ったロングインタビューをしませんか?とお話をいただくこともあります。ロングインタビューをしていただけるなんて、本当にありがたいことです。ただ、ありがたいのですが、とにかくインタビューを収録する時間が長い!通常の雑誌などに掲載される1ページ程度のインタビューは長くても収録は1時間程度です。でも、ロングインタビューは平気で2時間、3時間かかってしまいます。それだけ長い間話を聞いていただけるのは、ありがたいことなのですが…。インタビューは、たぶん取材する側は準備をしてくださっていると思います。インタビュー対象のことを調べたり、過去の記事を読んだり、ミュージシャンだったら過去のアルバムから現在の最新アルバムまで聴き直したり。では、受ける側はどうか?というと、僕の場合はとくに準備をしていません。聞かれたことをその場で考えて思うままに答えています。インタビュアーの方にもいろんな方がいます。ときには「こう答えてほしいのかも…」と、こちらが逆に気になってしまう人もいたり。以前にテレビの某ドキュメンタリー番組に出演した際には、“SNSの寵児”という感じで僕のことを紹介したい雰囲気をなんだか感じ取ってしまい、自分の中に“SNSの寵児”を憑依させてしゃべってしまった感があります。いや、それも本音でないわけではないのですが、僕の性格的に、どんな相手だろうと常に本心でぶつかるというより、その場その場の空気を読んで場に合った答えを言って、気まずい空気を回避してしまうクセが自分にはあると思います。あとは、僕みたいにちょっと“ちょけた”ことを言うタイプは、どこまでそれをシャレとして受け取ってくれるか、というのも気になってしまいます。インタビュアーさんは初対面であることも多いです。本心を言ってどこまで真剣に受け取ってくれるのか、逆にシャレをシャレとわかってくれるのか…そこを見定めるのは正直、難しいです。だったら、インタビュアーさんのノリに合わせてお答えしたほうが場もスムーズですし、記事もうまくまとまるのでは、などと余計なお世話かもですが考えてしまうんです。おかざきたいいく10月20日(水)に約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が発売に。11月23日(火)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。※『anan』2021年10月6日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月02日岡崎体育の最新CDアルバム『FIGHT CLUB』が、2021年10月20日(水)に発売される。岡崎体育、約2年9カ月振りとなるオリジナルCDアルバム『FIGHT CLUB』岡崎体育は、京都府宇治市出身の男性ソロプロジェクト。2016年に発売したアルバム『BASIN TECHNO』でメジャーデビューし、同アルバム収録の楽曲「MUSIC VIDEO」の世界観が話題となり人気に。2020年には“1人フェス”「OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020」を開催するなどユニークな活動で注目を集めている。2021年5月にはコンセプトアルバム『OT WORKS Ⅱ』をリリースしている。そんな岡崎体育が約2年9カ月振りとなる4枚目の最新オリジナルアルバム『FIGHT CLUB』をリリース。CDには全11曲を収録する。ライブ人気曲や夜ダン・鈴木ら参加の楽曲含む全11曲を収録収録曲には、8月から9月にかけて先行配信された「Fight on the Web」「Championship」や以前からライブで披露されてきた「Eagle」、岡崎体育節全開のネタ曲「Quick Report」など。さらに、夜の本気ダンスの鈴鹿秋斗、ハンブレッダーズのでらし、Benthamの須田原生、マシネ・アカルイネを演奏に迎えて制作した「Hospital」といったスペシャルな楽曲もラインナップに加わる。初回限定盤にはワンマンライブ映像収録のBD付属また、CDのパッケージは初回生産盤と通常盤の2形態で用意。初回生産限定盤には、ワンマンライブ『OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020』を完全収録した映像作品を収録したブルーレイディスクが付属する。【詳細】岡崎体育 最新アルバム『FIGHT CLUB』CD発売日:2021年10月20日(水)価格:通常盤 2,800円、初回生産限定盤(CD+BD) 6,800円<収録内容>・CD1.Championship2.おっさん3.Hospital4.Fight on the Web5.Quick Report6.Yes7.Okazaki Little Opera8.八月の冒険者9.普通の日10.湖11.Eagle・ブルーレイディスク岡崎体育ワンマンライブ「OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020」@エディオンアリーナ大阪
2021年09月30日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「Z世代」です。最近、よく耳にする(ananでも特集が組まれているのを読みました)Z世代というワード。1990年代中盤から2012年生まれ、現在9~25歳くらいの方を指すそうです。ちなみに僕は1989年生まれなので、その前の世代であるミレニアル世代に当てはまるそうです。僕としてはゆとり教育を受けた「ゆとり世代」っていう言葉のほうが耳馴染みがありますが…。ミレニアル世代は、検索エンジンを使い始めたり、スマホができたりというネットの台頭を目の当たりにしたデジタルパイオニア。一方でZ世代は、そんなデジタルインフラがあって当たり前のデジタルネイティブだそう。なるほど確かに違うなと思いますし、次の世代がめちゃくちゃ新しい価値観を生み出しているな、というのはひしひしと感じています。感じていないミュージシャンはいないのではないでしょうか。僕はテレ東系列の朝の子ども向けバラエティ『おはスタ』に出演していますが、共演者のおはガールたちなど10代のキャストたちと感覚の違いを感じることがあります。レイザーラモンHGさんの真似をして「フォーーー!」とギャグをしても通用しません。ジェネレーションギャップを感じます。そうなんです。ジェネレーションギャップって、これまでは僕にとっては大人たちが言うことがわからないことだったのですが、去年くらいからジェネレーションギャップの上世代側=伝わらない側に立つことがあり、ああ、自分はおっさんなんだな…というのを実感しています。僕たちとZ世代の違いはなにかと考えると、デジタルネイティブならではの情報の取り扱い方ではないでしょうか。先ほどのジェネレーションギャップがある事柄についても、僕なんかは大人が言っていることでわからないことがあると、意味を知りたいので調べていました。ずん飯尾さんがギャグで「ポンセ」と言えば「ポンセってどんなやつ?」とネットで調べたり(大洋ホエールズに所属していた野球選手のカルロス・ポンセ氏でした)。でも今の世代はそういうソースは必要としていない感じがします。ネットが発達してあらゆる情報が多すぎる分、取捨選択の仕方が僕たちとはまるで違うんだと思います。ゆえにアウトプットの仕方も違うので、想像もつかない新しい令和カルチャーやコンテンツがたくさん生まれているのだと思います。おかざきたいいく10月20日(水)に約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が発売に。11月23日(火)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。※『anan』2021年9月29日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年09月24日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「SNS」です。以前に「SNSからメジャーへ」というお題でお話をさせていただいたことがあると思います。その時も“SNS生まれのアーティスト”とくくるのはナンセンスだと思う、と話をしました。今、アーティストがSNSをやって自己アピールするのは当然のこと。誰しもがSNS発信をする時代です。僕自身もYouTubeでMVがバズって注目を集めたタイプのミュージシャンですし、TwitterやInstagramなどのSNSを活用して、自分の活動のひとつの支柱としてきました。しかし、最近は、そろそろもうそれに頼りすぎなくてもいいのではないか?と思い始めてきています。そう思うのは、今、ネットカルチャーの中心にいるのは、僕より若い世代の方々だと思うからです。10代、20代が中心だということは何も悪いことではないと思います。新しいものをどんどん吸収したいと思うのは当然のことですし、TwitterやYouTubeよりTikTokが流行の発信地になっていることもそうですし、みんなが関心あるのは、まだ流行ってない、これから流行るもの。TikTokはそういう意味では、自分の興味あるものだけでなく、なんでもザッピングしながら、手軽にいま面白そうなものをキャッチアップすることができる。トレンド感のあるものが、良くも悪くも凝縮されている場だと思います。そこで楽しい、面白いと多くの人に思われたネタや人、音楽などが話題の中心となっていく。ネットの世界は、そうやって何かしら新しいアクションを起こし続けていないと生き残れない世界です。だからといって若い世代と同じことを真似してやっても仕方ない。僕がこれから考えないといけないのは30代の表現者としてSNSでどんな発信をしていくべきなのか、ということだと思います。ミュージシャンの間で、「最近はYouTubeにMVを公開しても視聴数が伸びない」という話をよく聞きますが、それを時代のせいにばかりしてはいけないですよね。僕はこれからも岡崎体育の訴求力ここにあり、というオリジナリティのある発信をしていきたいです。コロナ禍の世の中で日々、仕事の現場と家の往復だけ。日常のツイートも自炊したごはんのことばっかりになりがちですが、そんな中でもみなさんに面白い!と言ってもらえることを果敢に狙っていきたいと思います。SNSでのそういう嗅覚はまだまだ衰えていないはずです。おかざきたいいく10月20日(水)に約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が発売に。11月23日(火)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。※『anan』2021年9月22日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年09月18日佐藤二朗主演映画『さがす』に清水尋也、伊東蒼、森田望智が出演することが分かった。「お父ちゃんな、指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」と告げ、娘をひとり残して消える父親を佐藤さんが演じ、娘が父の行方を探す本作。『東京リベンジャーズ』や連続テレビ小説「おかえりモネ」などに出演する清水さんが演じるのは、指名手配中の連続殺人犯・山内照巳。冷徹さと狂気に満ちた一筋縄ではいかないキャラクターに挑戦。また、父を懸命にさがす娘・楓役を、『湯を沸かすほどの熱い愛』『ギャングース』の伊東さん。清水さん演じる連続殺人犯と関わりをもつムクドリ役を、「全裸監督」のヒロインを好演した森田さんが演じる。<コメント>伊東蒼初めて台本を読んだとき、難しそうだけどこの役をやりたい、この機会を逃したくないと思いました。撮影中、片山監督が「もう一回、もう一回」と何度も同じシーンを繰り返されるので、はじめは不安が大きかったのですが、楓と私の境目がわからなくなるくらい、思い切って、がむしゃらに頑張りました。楓の抱える悲しみや不安がどのように変化していくのか、是非劇場でご覧頂きたいと思います!清水尋也山内照巳役を演じさせて頂きました清水尋也です。片山監督・佐藤二朗さんをはじめとした素晴らしいキャスト・スタッフの方々と共にこの作品に参加できた事、光栄に思います。台本を読ませて頂いた時、ページを捲る手が止まらなかったと共に、山内という印象的なキャラクターを演じる事への不安と興奮が入り混じった気持ちを抱きました。また、現場では監督と日々ディスカッションを重ね、不穏で底の見えない山内の空気感を丁寧に作り上げました。決して妥協せず、より良いモノを追求する監督の気持ちに応えられるよう、一層気持ちに熱が入りました。目の背けられないリアルな温度感のストーリーを映像に落とし込む事が出来たと思います。皆様にお届け出来る日が大変楽しみです。森田望智初めて脚本を読んだ時、これはすごい話だと衝撃を受けました。粛々と不穏な空気が漂う中に、見過ごせない何かを感じました。それが何か知りたくて、私が演じるムクドリさんと共に撮影期間を過ごした気がします。片山監督の丹念で奇抜な演出は、役の着地点がどんどん変化していくので、想像を超える発見があり、とても楽しかったです。コロナ禍で、なかなか思うように作品作りが出来ない今、キャスト、スタッフさん、それぞれの濃密な想いが各シーンに刻み込まれています。そんな色濃いこの作品が早く皆さんの元に届くといいなと心から待ち遠しく思います。『さがす』は2022年、テアトル新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:さがす 2022年、テアトル新宿ほか全国にて公開©2022『さがす』製作委員会
2021年09月13日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「二次創作」です。日本ではニコニコ動画の普及によって一般的になった音楽の二次創作カルチャー。もともとはボーカロイドが歌うボカロP制作のオリジナル曲を元ネタに、誰かが「歌ってみた」「踊ってみた」「弾いてみた」と引用していったことが始まりなのではないかと思います。今ではTikTokの広がりなどもあって、よりカジュアルにみんなが挑戦できるようになっていると思います。とにかくみんなしていますよね。もはや、二次創作がしやすいかどうかが、その音楽が流行るかどうかの鍵になっていると言っても過言ではありません。作る側としても、いろんな方が自分の作品に参加して新しいものを作り出してくれるのはうれしいことで、「もっと広まれ、もっとやって!」と思っています。小学生の男の子が僕の音楽に合わせてダンスをしてくれているだとか、僕の打ち込みの音源を楽器で生演奏してくれている動画などを見ると、とてもワクワクします。今の二次創作のスタイルって2つに区分できると僕は考えています。一つは、高度なものに挑戦するというパターン。YOASOBIの「夜に駆ける」などがそうかと思うのですが、歌うのも演奏するのも難しい曲をあえてやってみて、「すごい!」と評価されるもの。プロも参加して、この人が歌うなら、演奏するなら見てみたいとなるタイプのものです。もう一つが、歌やダンスが簡単で誰でも挑戦できるもの。こちらは自分も参加したいとなって、参加者が増えて二次から三次創作へとつながり、広がっていきます。僕の楽曲は後者のパターンが多いと思います。前回に捨て曲として紹介した「なにをやってもあかんわ」などが当てはまると思います。今では音楽配信サイトで岡崎体育のトップソングにまで上り詰めていて個人的には「なんでこの曲やねん!」と思いますが、ありがたいことです。だから、本当にどんな曲が二次創作されるかは想定外の出来事で、作り手から狙うことはできないと個人的には思います。普段の曲作りでも、二次創作のための余白だとか、歌いやすさだとかを考えることはないのですが、たまにタイアップなどのお仕事で「二次創作でバズりやすいものを」と依頼されることもあります。でも、そういうのってたいてい上手く機能しないものなんです。意識しすぎずに、でも、みんなが面白がって参加してみたいと思ってもらえる曲を今後も作れたらなと思ってます。おかざきたいいく11月23日(火)に、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。「Fight on the Web」は、絶賛配信中&ミュージックビデオが公開中!※『anan』2021年9月15日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年09月11日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「捨て曲」です。自分が作った曲を堂々と“捨て曲”だと明言するミュージシャンはそんなに多くないと思いますが、僕は以前から、捨て曲は捨て曲だとはっきり申し上げています。なぜ、そう言い始めたかというと、よくレコード屋さんの新譜を紹介するポップで「捨て曲ナシ!」と書かれることってあるじゃないですか?これはつまり書かれてないCDは捨て曲あるってこと?と思ってしまったんです。僕の知る限り岡崎体育のアルバムで「捨て曲ナシ!」とポップに書いていただいたことはないので、レコ屋の店員さんに「これは捨て曲やな…」と思われているんだ、それなら自ら捨て曲は捨て曲と明確に言っていこうと思ったのです。いわゆる定型文への逆張りなのですが、まあ意外と“捨て曲”っていいものなんです。ゲームにおける“デバフ”じゃないですけど、あえて力を入れない、肩肘張らずに作るというポジションを取ることでうまくいく楽曲もあると思います。そういう意味で僕は“捨て曲”をポジティブに使っています。これまではっきり捨て曲だと公言しているのは2曲、「なにをやってもあかんわ」と「まわせPDCAサイクル」です。「なにをやってもあかんわ」は、地元の友達と一緒に演奏する曲を作りたいなとサクッと7~8分ほどで作った曲。それがNHKの番組『テンゴちゃん』をきっかけにTikTokでバズり、今やサブスクで岡崎体育のトップソングになっています。これは、なにがどうなるかわからないなあという感じです。「まわせPDCAサイクル」も、ライブではタオルを回して盛り上がる曲としてファンの方々に愛される一曲になりましたし、本人の意図とどう聴かれるかは全く別のものなんだなと思いました。なので、今後も僕はアルバムに必ず1曲は捨て曲を入れていきたいなと思っています。アルバムの谷間になりやすい、だいたい5曲目ですね。僕のアルバムは5曲目は捨て曲だと思っていただいて問題ないです。裏を返せば捨て曲は弛みがちな打順の中盤を守ってくれる頼れるやつ。サイン出さんでも好きに打ってこい!とバッターボックスに送り出せるような存在です。なのでレコ屋の店員さんも岡崎体育に関しては、堂々とポップに「5曲目以外捨て曲ナシ!」と書いていただきたいです。だってそう書いてあったら、逆に5曲目を聴きたくなりませんか?おかざきたいいく11月23日(火)に、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。久しぶりのオリジナル楽曲「Fight on the Web」のMVが絶賛配信中。※『anan』2021年9月8日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年09月04日