岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「SNS」です。以前に「SNSからメジャーへ」というお題でお話をさせていただいたことがあると思います。その時も“SNS生まれのアーティスト”とくくるのはナンセンスだと思う、と話をしました。今、アーティストがSNSをやって自己アピールするのは当然のこと。誰しもがSNS発信をする時代です。僕自身もYouTubeでMVがバズって注目を集めたタイプのミュージシャンですし、TwitterやInstagramなどのSNSを活用して、自分の活動のひとつの支柱としてきました。しかし、最近は、そろそろもうそれに頼りすぎなくてもいいのではないか?と思い始めてきています。そう思うのは、今、ネットカルチャーの中心にいるのは、僕より若い世代の方々だと思うからです。10代、20代が中心だということは何も悪いことではないと思います。新しいものをどんどん吸収したいと思うのは当然のことですし、TwitterやYouTubeよりTikTokが流行の発信地になっていることもそうですし、みんなが関心あるのは、まだ流行ってない、これから流行るもの。TikTokはそういう意味では、自分の興味あるものだけでなく、なんでもザッピングしながら、手軽にいま面白そうなものをキャッチアップすることができる。トレンド感のあるものが、良くも悪くも凝縮されている場だと思います。そこで楽しい、面白いと多くの人に思われたネタや人、音楽などが話題の中心となっていく。ネットの世界は、そうやって何かしら新しいアクションを起こし続けていないと生き残れない世界です。だからといって若い世代と同じことを真似してやっても仕方ない。僕がこれから考えないといけないのは30代の表現者としてSNSでどんな発信をしていくべきなのか、ということだと思います。ミュージシャンの間で、「最近はYouTubeにMVを公開しても視聴数が伸びない」という話をよく聞きますが、それを時代のせいにばかりしてはいけないですよね。僕はこれからも岡崎体育の訴求力ここにあり、というオリジナリティのある発信をしていきたいです。コロナ禍の世の中で日々、仕事の現場と家の往復だけ。日常のツイートも自炊したごはんのことばっかりになりがちですが、そんな中でもみなさんに面白い!と言ってもらえることを果敢に狙っていきたいと思います。SNSでのそういう嗅覚はまだまだ衰えていないはずです。おかざきたいいく10月20日(水)に約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が発売に。11月23日(火)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。※『anan』2021年9月22日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年09月18日佐藤二朗主演映画『さがす』に清水尋也、伊東蒼、森田望智が出演することが分かった。「お父ちゃんな、指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」と告げ、娘をひとり残して消える父親を佐藤さんが演じ、娘が父の行方を探す本作。『東京リベンジャーズ』や連続テレビ小説「おかえりモネ」などに出演する清水さんが演じるのは、指名手配中の連続殺人犯・山内照巳。冷徹さと狂気に満ちた一筋縄ではいかないキャラクターに挑戦。また、父を懸命にさがす娘・楓役を、『湯を沸かすほどの熱い愛』『ギャングース』の伊東さん。清水さん演じる連続殺人犯と関わりをもつムクドリ役を、「全裸監督」のヒロインを好演した森田さんが演じる。<コメント>伊東蒼初めて台本を読んだとき、難しそうだけどこの役をやりたい、この機会を逃したくないと思いました。撮影中、片山監督が「もう一回、もう一回」と何度も同じシーンを繰り返されるので、はじめは不安が大きかったのですが、楓と私の境目がわからなくなるくらい、思い切って、がむしゃらに頑張りました。楓の抱える悲しみや不安がどのように変化していくのか、是非劇場でご覧頂きたいと思います!清水尋也山内照巳役を演じさせて頂きました清水尋也です。片山監督・佐藤二朗さんをはじめとした素晴らしいキャスト・スタッフの方々と共にこの作品に参加できた事、光栄に思います。台本を読ませて頂いた時、ページを捲る手が止まらなかったと共に、山内という印象的なキャラクターを演じる事への不安と興奮が入り混じった気持ちを抱きました。また、現場では監督と日々ディスカッションを重ね、不穏で底の見えない山内の空気感を丁寧に作り上げました。決して妥協せず、より良いモノを追求する監督の気持ちに応えられるよう、一層気持ちに熱が入りました。目の背けられないリアルな温度感のストーリーを映像に落とし込む事が出来たと思います。皆様にお届け出来る日が大変楽しみです。森田望智初めて脚本を読んだ時、これはすごい話だと衝撃を受けました。粛々と不穏な空気が漂う中に、見過ごせない何かを感じました。それが何か知りたくて、私が演じるムクドリさんと共に撮影期間を過ごした気がします。片山監督の丹念で奇抜な演出は、役の着地点がどんどん変化していくので、想像を超える発見があり、とても楽しかったです。コロナ禍で、なかなか思うように作品作りが出来ない今、キャスト、スタッフさん、それぞれの濃密な想いが各シーンに刻み込まれています。そんな色濃いこの作品が早く皆さんの元に届くといいなと心から待ち遠しく思います。『さがす』は2022年、テアトル新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:さがす 2022年、テアトル新宿ほか全国にて公開©2022『さがす』製作委員会
2021年09月13日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「二次創作」です。日本ではニコニコ動画の普及によって一般的になった音楽の二次創作カルチャー。もともとはボーカロイドが歌うボカロP制作のオリジナル曲を元ネタに、誰かが「歌ってみた」「踊ってみた」「弾いてみた」と引用していったことが始まりなのではないかと思います。今ではTikTokの広がりなどもあって、よりカジュアルにみんなが挑戦できるようになっていると思います。とにかくみんなしていますよね。もはや、二次創作がしやすいかどうかが、その音楽が流行るかどうかの鍵になっていると言っても過言ではありません。作る側としても、いろんな方が自分の作品に参加して新しいものを作り出してくれるのはうれしいことで、「もっと広まれ、もっとやって!」と思っています。小学生の男の子が僕の音楽に合わせてダンスをしてくれているだとか、僕の打ち込みの音源を楽器で生演奏してくれている動画などを見ると、とてもワクワクします。今の二次創作のスタイルって2つに区分できると僕は考えています。一つは、高度なものに挑戦するというパターン。YOASOBIの「夜に駆ける」などがそうかと思うのですが、歌うのも演奏するのも難しい曲をあえてやってみて、「すごい!」と評価されるもの。プロも参加して、この人が歌うなら、演奏するなら見てみたいとなるタイプのものです。もう一つが、歌やダンスが簡単で誰でも挑戦できるもの。こちらは自分も参加したいとなって、参加者が増えて二次から三次創作へとつながり、広がっていきます。僕の楽曲は後者のパターンが多いと思います。前回に捨て曲として紹介した「なにをやってもあかんわ」などが当てはまると思います。今では音楽配信サイトで岡崎体育のトップソングにまで上り詰めていて個人的には「なんでこの曲やねん!」と思いますが、ありがたいことです。だから、本当にどんな曲が二次創作されるかは想定外の出来事で、作り手から狙うことはできないと個人的には思います。普段の曲作りでも、二次創作のための余白だとか、歌いやすさだとかを考えることはないのですが、たまにタイアップなどのお仕事で「二次創作でバズりやすいものを」と依頼されることもあります。でも、そういうのってたいてい上手く機能しないものなんです。意識しすぎずに、でも、みんなが面白がって参加してみたいと思ってもらえる曲を今後も作れたらなと思ってます。おかざきたいいく11月23日(火)に、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。「Fight on the Web」は、絶賛配信中&ミュージックビデオが公開中!※『anan』2021年9月15日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年09月11日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「捨て曲」です。自分が作った曲を堂々と“捨て曲”だと明言するミュージシャンはそんなに多くないと思いますが、僕は以前から、捨て曲は捨て曲だとはっきり申し上げています。なぜ、そう言い始めたかというと、よくレコード屋さんの新譜を紹介するポップで「捨て曲ナシ!」と書かれることってあるじゃないですか?これはつまり書かれてないCDは捨て曲あるってこと?と思ってしまったんです。僕の知る限り岡崎体育のアルバムで「捨て曲ナシ!」とポップに書いていただいたことはないので、レコ屋の店員さんに「これは捨て曲やな…」と思われているんだ、それなら自ら捨て曲は捨て曲と明確に言っていこうと思ったのです。いわゆる定型文への逆張りなのですが、まあ意外と“捨て曲”っていいものなんです。ゲームにおける“デバフ”じゃないですけど、あえて力を入れない、肩肘張らずに作るというポジションを取ることでうまくいく楽曲もあると思います。そういう意味で僕は“捨て曲”をポジティブに使っています。これまではっきり捨て曲だと公言しているのは2曲、「なにをやってもあかんわ」と「まわせPDCAサイクル」です。「なにをやってもあかんわ」は、地元の友達と一緒に演奏する曲を作りたいなとサクッと7~8分ほどで作った曲。それがNHKの番組『テンゴちゃん』をきっかけにTikTokでバズり、今やサブスクで岡崎体育のトップソングになっています。これは、なにがどうなるかわからないなあという感じです。「まわせPDCAサイクル」も、ライブではタオルを回して盛り上がる曲としてファンの方々に愛される一曲になりましたし、本人の意図とどう聴かれるかは全く別のものなんだなと思いました。なので、今後も僕はアルバムに必ず1曲は捨て曲を入れていきたいなと思っています。アルバムの谷間になりやすい、だいたい5曲目ですね。僕のアルバムは5曲目は捨て曲だと思っていただいて問題ないです。裏を返せば捨て曲は弛みがちな打順の中盤を守ってくれる頼れるやつ。サイン出さんでも好きに打ってこい!とバッターボックスに送り出せるような存在です。なのでレコ屋の店員さんも岡崎体育に関しては、堂々とポップに「5曲目以外捨て曲ナシ!」と書いていただきたいです。だってそう書いてあったら、逆に5曲目を聴きたくなりませんか?おかざきたいいく11月23日(火)に、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。久しぶりのオリジナル楽曲「Fight on the Web」のMVが絶賛配信中。※『anan』2021年9月8日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年09月04日佐藤二朗が、『岬の兄妹』で鮮烈デビューを果たした片山慎三監督のオリジナル脚本による長編2作目にして、商業映画デビュー作『さがす』に主演。気鋭の韓国のデザイン会社Propaganda(プロパガンダ)制作の超ティザーポスターが解禁され、第26回釜山国際映画祭ニューカレンツ(コンペティション)部門への出品が決定した。かつて助監督を務めたことがあるポン・ジュノ監督や山下敦弘監督、また俳優・香川照之ら各界のオピニオンからの激賞が相次ぎ、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018にて観客賞と優秀作品賞をW受賞、2019年に行われた北欧最大の国際映画祭であるヨーテボリ国際映画祭ではイングマール・ベルイマン賞にノミネートされた前作『岬の兄妹』。国内外から高い評価を受けるとともに、日本映画界、そして映画ファンに激震を与えた片山監督の続く長編2作目として、前作同様オリジナル脚本を手掛け、満を持して製作したのが本作。観客の心を巧みにつかみ、没入させるエンタメ性、心に潜む生々しさや怖さ・弱さ、滲む悲哀や滑稽さなどを躊躇なくあぶり出す監督がその作家性を存分に発揮し、「人間」そのものの本質を巧みに炙り出す。●主演は佐藤二朗!名バイプレーヤーが魅せる、心を揺さぶる至高の演技本作で主演を務めるのは、映画、テレビドラマ、演劇、バラエティ番組、さらには映画監督に至るまで、八面六臂の活躍を続ける佐藤二朗。本作ではそのユーモラスなパブリック・イメージを封印し、不穏な言葉を残して娘の前から姿を消した父・原田智役として、彼が直面する苦悩や、単純に割り切れない人間の善悪の曖昧さを説得力あふれる演技で見事に表現。片山慎三監督が渾身の力で紡ぎ上げたリアリティあふれる作品世界にて披露される、シリアスさと底知れぬ悲哀を感じさせる説得力あふれる佇まいに注目だ。●気鋭の韓国のデザイン会社:Propagandaがポスタービジュアル制作『ハチミツとクローバー』『愚行録』『あん』『溺れるナイフ』といった邦画の韓国公開時のポスターや、『君の名前で僕を呼んで』『リトル・ダンサー』『キル・ユア・ダーリン』などの洋画、『渇き』『新しき世界』『お嬢さん』『新感染 ファイナル・エクスプレス』『悪人伝』「愛の不時着」などの近年の韓国映画・ドラマ界を代表する作品のポスターデザインを手掛け、その卓越したセンスにより、韓国のみならず日本の映画ファンの中でもSNSを中心に話題を呼んだ同社。同社が邦画の国内ビジュアルデザインを手掛けるのは、オール韓国ロケ&韓国のスタッフ・キャストで製作された『アジアの天使』以来2作目。オール日本ロケ、オール日本人スタッフ・キャストの邦画では本作が初のビジュアルデザインとなる。今回発表された、超ティザービジュアルは、光るスマートフォンが無造作に卓球台に置かれ、そこにタイトルロゴ“さがす”を配置したシンプルなもの。しかし、タイトルの意味深さ、ビジュアル全体が纏う不穏さから作品の世界観にグッと引き込まれる仕上がりとなっている。同社の手掛けるビジュアルディレクションの特徴は、情報量を削ぎ落し、映画の本質や空気感、象徴的な瞬間を絶妙なバランスで入れ込めること。いまやアジアのみならず世界から注目されるデザイン会社Propagandaが、本作のエッセンスを交えて産みだす、今後のビジュアル展開にも期待が高まる。●第26回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門への出品が決定!アジア最大規模を誇る映画祭として、常に世界から注目を集める釜山国際映画祭。第22回では『羊の木』(18・吉田大八監督)がキム・ジソク賞に輝き、第24回では『万引き家族』の是枝裕和監督がAsian Filmmaker of the year(今年のアジア映画人賞)を受賞、昨年開催された第25回では『由宇子の天秤』(21/春本雄二郎監督)がニューカレンツ(コンペティション)部門の最高賞にあたるニューカレンツアワードの受賞を果たしてきた。第26回目となる本年度は、10月6日~15日にかけて開催予定。本作の出品が決定したニューカレンツ部門は、釜山国際映画祭唯一の国際コンペティション部門であり、アジアの新進気鋭の映画監督による第1~2作目が対象。本作の選出に対し、釜山国際映画祭プログラムディレクターのNam Dong-Chul氏は「さすがポン・ジュノ監督の助監督として研鑽を積んでいるだけに、個性的で抜け目のないスリラーに仕上がっている。単にどんでん返しが繰り返されているのではなく、人間に隠された一面の深く重い響きがこだまするスリラーだ」とコメントを寄せている。●アスミック・エース×DOKUSO映画館が贈る次世代クリエイター映画開発プロジェクト第1弾また、本作はつい先ごろプロジェクトのローンチが発表された、アスミック・エースとDOKUSO映画館が共同で運営する、企画開発から劇場公開、国際展開までをクリエイターと密にタッグを組み、日本から世界へと作品を送り届けていく、次世代クリエイター映画開発プロジェクト「CINEMUNI」(シネムニ)の第1弾作品。本作品は韓国との共同製作でもあり、国内での興行のみならず、今後はインターナショナルな作品展開が予想される。●佐藤二朗、片山慎三監督からコメント到着主演・佐藤二朗 / 原田智(はらださとし)役ある日突然、手紙が来た。長文のその手紙の差出人は片山慎三。19年前のドラマで制作だった男だ。制作とはいえ、当時彼は21歳の右も左も分からぬ、いわゆる「使い走り」だった。でも発想や言葉が面白く、「君、オモロイな」と声を掛けたのを覚えている。そのあと彼は、数々の現場で鍛練し、感性を磨き、自腹で『岬の兄妹』という映画を監督した。その彼からの手紙には「自分の商業作品監督デビューとなる次作の主演を是非、二朗さんにやって欲しい」と書いてあった。手紙に添えられた、彼の商業デビューとなる『さがす』という妙なタイトルの脚本を読んでみた。「よくぞ俺のところに話を持ってきた」と思った。ちょっと凄い作品になると思う。ご期待を。監督・脚本片山慎三大阪に住む父が指名手配犯を見かけた、という実体験から生まれたオリジナル作品です。商業デビュー作ということもあり、よりエンターテイメントな作品にしたいという気持ちがありました。オリジナルだからこそ立ち帰る場所が常に自分自身でした。自問自答し、自分が作家として試されているような、良い意味での気合いと思いが入っています。本作のワールドプレミアが釜山国際映画祭で迎えられることとなり嬉しく思います。映画を観てどういう反応が返ってくるのか非常に楽しみに思います。ぜひ日本での公開も心待ちにしていてください。『さがす』は2022年、テアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年09月01日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「受験」です。受験生にとって夏休みは大事な時期です。しっかり自分を追い込んで、でも楽しんで受験勉強をしてほしいと思います。僕も受験戦争経験者。とはいっても、高校1~2年生のころは部活ばっかりで、ろくに勉強していませんでした。それどころか遅刻常習犯で出席日数が足りず、赤点もたくさん取っていて…けっこうな問題児だったかもしれません。高2の終わり頃になり、周囲の友達が続々と真面目に受験勉強に取り組み始めるのを見て焦って、「僕もやらないと…」と自分で自分の尻を叩くようになりました。担任の先生に「今の成績なら志望校のランクを落としたほうがいい」と言われたことも、奮起するきっかけになりました。ダイエットもそうですが、やりたくないことをモチベーションを高く持って続けるコツは、やっていく中で自分のできること=才能に気づいてあげることだと思います。「私、年号を覚えるの得意やな」「Rの発音めっちゃうまいやん」「ノートめっちゃきれいに書けてるわ」とかなんでもいいんですが、できることが見つかるともっとやりたい、できるようになりたいと思うはずなんです。誰かにやらされていると思うより自主的に楽しいからしているんだ、と思えることを見つけるのが大事かなと思います。楽しんで勉強するのが大事と思う一方で、僕は“ながら勉強”には反対派です。よく僕のラジオにも「受験勉強しながらラジオ聴いています」というお便りが届きますが、「今すぐ、全員ラジオ消しなさい!」と言って回りたいくらいです。音楽を聴きながらの勉強もお勧めしません。人は聴覚による記憶が優れているといわれています。聴覚で覚えられることってすごく多い。教科書の音読はとてもいい勉強法です。僕も世界史の教科書を破れるまで読みました。そこに別の音が入ると記憶の邪魔になってしまうんじゃないかと思います。なかには、聴いていた音楽とその時勉強したものをリンクさせて定着させるという方もいると思いますが、できるだけ情報は混ぜないほうがいいというのが僕の持論です。勉強中は勉強に集中。たとえ岡崎体育のニューアルバムがリリースされたとしても、勉強中は聴いてほしくない。もちろん、勉強の合間の休憩時間とか、ご褒美として音楽を聴くのは推奨します。そういう時のために、ぜひ岡崎体育のニューアルバムが発売されたら買って聴いてください!おかざきたいいく11月23日(火)に、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。久しぶりのオリジナル楽曲「Fight on the Web」のMVが絶賛配信中。※『anan』2021年9月1日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年08月28日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「歯並び」です。ミュージシャンと歯並びが無関係だとは言い切れないと思います。口腔の形状によって、発声や発音の仕方、音の響き方は変わってきます。でも、歯並びが悪かったとしても、無理して歯並びを整える選択をしないミュージシャンもいます。それは、今の発声や人生で培ってきた歌い方のクセなんかを守りたい場合にあることだと思います。クイーンのフレディ・マーキュリーは人より歯が多い過剰歯で、一目見るだけでも前歯がかなり飛び出ていることがわかります。矯正することを勧められたそうですが、彼は歌声に影響が出てはいけないと、決して歯を治さなかったそうです。でも、それによってあのすごい音域が出る歌声が守られたのかもしれないと思うと、「治さなくてもいいんじゃないかな」とあらためて思ってしまいます。そんなことを考えてしまうのは、僕も歯並びがあまりいい方ではないからです。小学校の3年生くらいまで指しゃぶりをするクセがありました。そのせいか上の歯が前に出てしまい、口が閉まりきらない出っ歯気味の前歯になってしまいました。話しているときなどに支障があるほどではないですが、歌を歌うときは細かく一音一音こだわるので、レコーディングなどで“かきくけこ”や“さしすせそ”の音がきれいに出なくて苦労することが多いです。あとシンプルに、写真撮影で笑顔になるときに「俺の口元いがんでるな……」と思うとよくないなとは思ってしまいます。それでも、今の自分を変えることもないかと思うので、矯正も整形もせず、僕は生まれたままの姿で一生を遂げたいなと考えています。発音はアーティストによってそれぞれです。“らりるれろ”が“だぢづでど”になってしまうクセがある人は、それが舌足らずな愛嬌になっていたり、その人の特徴になっていれば、やはり治す必要もないかなと思います。個人的に発音で驚いたのは木村昴さん。『おはスタ』で共演中のスバにぃです。彼とレコーディングしたときに、どの音もめちゃくちゃはっきり美しく発音されていてびっくりしました。五十音すべてが聞きやすくありながら、味もある。いや、声優さんって本当にすごいです。スバにぃは話しているときでも、「え?なに?」って聞き返したことないですね。どんなにボソボソしゃべっても全部きれいにクリアに聞こえてしまう。逆に内緒話なんて絶対にできないんじゃないかって思います。おかざきたいいく11月23日(火)に、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。久しぶりのオリジナル楽曲「Fight on the Web」が絶賛配信中。※『anan』2021年8月25日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年08月21日東京・原宿の「HARUKAITO by island」にて8月27日(金)~9月19日(日)、足立喜一朗個展「All After Human」が開催される。足立喜一朗は1979年、大阪生まれのアーティスト。 2004年に多摩美術大学環境デザイン学科卒業後、 現在はニューヨークを拠点に活動・制作している。2007年には、東京都現代美術館で開催された「Space for the Future ~アートとデザインの遺伝子を組み替える」にて、『e.e.no.24(Experimental Equipment no.24)』を発表。 電話ボックス型のディスコは全面がマジックミラーでできており、外からは丸見えになるが、内からは外が見えず、自分しか見えない。 その時代の、アイデンティティを鮮やかに描き出した。 この作品は展示後コレクションされている。2009年横浜ZAIMで行われた個展「Shangri-La」においては、みせかけだけの“エコ”を鮮やかに批評する作品を発表。『FLATLAND』という「大地はゆっくり回転し、くまなく光を受ける」作品、『Air Cleaner』という「下部からの光は植物の光合成を促進し、ファンは生まれた酸素は部屋全体に運ぶ見せかけだけの空気清浄機」などを発表した。2010年の「SOAP」展からは、 ミラーボールをモチーフにした彫刻が数多く発表される。 「平凡なものと聖なるものは紙一重」というテーマだが、 シャンデリアやミラボールといった俗物的なモチーフが、聖なるものや信仰の対象のものに裏返る瞬間を創出する作品となった。こうした上記の二つの方向性は、2012年に発表された『g.g.no.03 green generator no.03 ~再生可能エネルギーの崇拝のための装置~』や、 2013年に発表された『Life Balancer no.01 ~命の重さを測る天秤~』に昇華する。 たしかな技術と、ユーモアが一つの作品として結実し目に見える形にできるのが特徴だ。そして、2015年に発表された『cosmic tree』(Gallery FAIR, Fuwari no mori)では、ミラーボールがあたかも宇宙の軌道を描く、宇宙的視点を表現するようになる。今回の個展は、2016年以降ニューヨークに拠点を移した足立の6年ぶりの日本での個展。 足立は彫刻と並行してたくさんのドローイングも制作している。 Facebook社とのコミッションワーク「Memory and Oblivion」(2020年)でもドローイングは発表されており、それらを含むまたとない機会となっているので、ぜひ足を運んでほしい。<ARTIST STATEMENT>2020年、 ニューヨークの街は完全に停止していた。 コロナの影響で病院はごった返しあっという間に病床は足りなくなった。 処理が追いつかない犠牲者の遺体は冷凍トラックに詰められた。 折しも初期にコロナに感染した僕は病院へ行くことを諦め、 ただ重症化しないことを祈りつつ家で眠り続けた。 外に出れるほど回復し街の様子を見てみる。 ストリートに車はなくこの街の昼間に静寂があった。 スーパーマーケットと薬局以外空いていなかった。 近所の公園も閉鎖されていた。 ひと気のない街を歩きながら僕は人間のいなくなった後の世界(All After Human)を想像した。 もともと森だった場所は森に、 砂漠だった場所は砂漠へと自然が取り返していくだろう。 自然が文明を飲み込んでも人間の作った多くの建築や造形物がすぐになくなることはない。 地球を回り続ける人工衛星は尚更影響を受けないかもしれない。 アクセス方法のわからなくなった情報は誰の為でもなく地下に眠り続けるのではないか。 やがてそれら人工物は自然と混じり合い新たな自然観が生まれることを夢想する。 観測者となる人間がいないので自然観という言葉を使うことに甚だ疑問はあるが。今個展にはミラーボールをモチーフにしたキネティック彫刻やドローイングが多く登場する。 ミラーボールとはどのような意味があるのだろうか。 それは舞台照明の一種であり、 ダンスホールやディスコを演出することに使用される。 また歴史から見ればニューヨークではマイノリティたちのシンボルと捉えることもできるし、 東京ではバブル時代の虚栄と欲望を連想することもできる。 しかし人間がいなくなればそういった社会的、 機能的な意味は喪失されるだろう。 そしてそれは鏡に覆われた造形物という一元的な特徴のみが残る。 無機質な素材が規則的に配列された物体は「完全なる人工物」と呼べるのではないか。この「完全なる人工物」と自然との対比を保ちつつ、 All After Humanをシミュレーションするという矛盾を試みる。【開催情報】足立喜一朗個展「All After Human」会期:8月27日(金)~9月19日(日)会場:HARUKAITO by island主催・企画: island JAPAN
2021年08月13日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「プレイリスト」です。ミュージシャンの方はお気に入りのプレイリストを公開されることがあると思います。僕は、今まで公の場でプレイリストを公開したことはありませんが、個人的に自分が聴く用のものは作っています。ひとつは、大好きな手嶌葵さんの曲をまとめたもの、もうひとつが学生時代によく聴いていたジャンル、メロディックパンクなどをまとめたガツンと元気を出すためのプレイリスト、あとは自分の曲を入れたミックスなどの確認用のものも。主にこの3つにまとまっていますね。日常的に聴いているのは、手嶌葵さんの楽曲を中心にセレクトをしたプレイリストです。EDMやロック、ダンスミュージックなどアップテンポな音楽は仕事として聴くことが多いので、そことは離れてあくまでオフの時間に落ち着いて音楽を聴きたいという時は、手嶌さんのウィスパーな歌声が僕には必須です。どんどんウィスパー化が進む手嶌さんの歌声には、本当に癒されています。そんなわけで手嶌さんの作品はほとんどプレイリストに入れてあるので、上位に自分のお気に入りの曲を自分の好きな順に並べています。「こころをこめて」の次には「瑠璃色の地球」を聴きたい…みたいな自分的こだわりがあるので、その並べ方には結構凝っている方だと思います。あとは、手嶌さんと関係も深い池田綾子さんの曲も入れて、ちょっとそのつながりを感じる曲順にしているのもこだわったところでしょうか。1人のアーティストだけでプレイリストを作るなら、アルバムを1枚通して聴いたり、トップソングを流せばいいわけで、せっかく作るなら自分ならではの選曲にしたいですよね。だから、もしみなさんがプレイリストをどう作ろうかと考えているのなら、全然知らないアーティストの曲を思い切って入れてみるのもおすすめです。好きなアーティストを検索すると“同じタイプのアーティスト”って出てくると思います。それをちょっと覗いてみて、良さそうだなと思う人の曲を自分のお気に入りのアーティストに交ぜてみるのも面白いのではないでしょうか。プレイリストって自分で選ぶものなので、決まりきってしまうと面白くないし、音楽を聴く間口が広がらない。こんな曲もあるんだ!というような発見が音楽人生を豊かにすると思うので、コレと決めつけすぎずに自由な発想で作って、プレイリストを楽しんでほしいです。おかざきたいいく11月23日(火)に、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』(SME Records)が好評発売中。※『anan』2021年8月11日‐18日合併号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年08月08日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ダイエット」です。岡崎体育、現在ダイエットに励んでいます。4月26日の時点で105.0kgあったのですが、5月の1か月間、おやつを食べないようにしていたら1か月で103.1kgに落ちました。そして、6月から本格的なトレーニングと食事制限を開始。6月末には97.2kgになりました。2か月でおよそ8kgの減量に成功しています。この調子で続けたいと思っています。ダイエットを始めようと思ったきっかけは、人間ドックです。肝臓の数値や脂肪が多いことがよろしくないとドクターに指摘されました。生活習慣病のリスクが大変高いと。「長いスパンでいいから20kg痩せましょう」と言われました。自分的にもちょっとした上り坂がしんどいとか、ステージでも昔のようなアクティブな動きができてないなと感じていたので、ここはひとつがんばってみようと思った次第です。週に2回ほどパーソナルトレーナーの方にトレーニングを指導していだき、あとは日々、教わった通りに家で自主トレをしています。「日ハムの中田翔選手の25歳くらいのころの体つきになりたい」と相談したら、「だったらここを鍛えてここの脂肪を取りましょう」と、細かくメニューを考えてくださいました。なので、それを実践しています。あとは、1年ほど前に買ったけど全然乗っていなくて、思い切りハンガーかけて物干しとして利用していたフィットネスバイクが家にあるのですが、最近は筋トレのあとの有酸素運動でバイクを漕ぐようにしています。体を日々動かすのはルーティンになってくるとなかなか楽しくて、もうすっかりハマっています。食事制限も並行してやっていて、こちらも最初は「牛丼食べたい」とか思っていましたが、健康的に痩せていく自分が面白くなってくると、自然と我慢できるものです。しらたきのレシピが増えていってます。目標はデビュー当時の体重です。デビュー当時は85kgだったので、できれば夏の終わり、8月最終日までにこの体重に到達しているように努力を続けたいと思います。そこからさらに先にいけたらいいですが、欲張りすぎるのもよくないかなと思っています。岡崎体育っていうキャラクターは少しぽっちゃりしていてこそ面白いと思うので、ちょっとファニーなかわいらしさも維持したい。だから、健康的なぽっちゃりを目指したいと思います!デブマッチョの時代よ、来い!おかざきたいいく11月23日(火)に、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』(SME Records)が好評発売中。※『anan』2021年8月4日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年07月31日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「写真家・神藤剛」です。以前も僕のアーティスト写真の話をしたかと思いますが、2年ぶりくらいに、プロフィールなどに使用するアーティスト写真を撮りました。なんで変えようと思ったかというと、以前と同じくスタッフにそろそろ写真を変えましょうと言われたからで、自分からの発信ではありません。芸人さんとかだと、宣材写真って何年も、時には10年くらい変えてなくて「写真、若すぎるだろ!」とツッコみたくなる時もありますが、僕はそれくらいでええんちゃうか、と思ってしまうタイプです。しかし、ミュージシャンは新曲のたびにアー写が変わるくらいが普通なので、2年も同じ写真だと「新鮮味がなくなってしまう」ということらしいです。しかし、写真を変えればそれがひとつの話題となって、ネットニュースやSNSなどでも取り上げていただけるので、今の時代大事な自己PRなのかなと思います。で、その写真を撮影してくれているのが写真家の神藤剛さんです。彼は、数々のミュージシャンを撮影している売れっ子カメラマン。僕のアー写もずっと撮影してくれています。とても信頼しているので彼以外にアー写を頼むことはしないでほしいとスタッフにお願いしているほどです。彼のいいところは、決定的瞬間をきちんと押さえてくれるところ。しかも、それを自分の手柄にしないところが素敵です。「わ、こんな面白いの撮れたで!」と、被写体とその現場で起きた奇跡を彼自身が楽しんでいるように撮影してくれます。実際は、ジェットコースターに乗っている僕を撮影する、モンゴルで馬に乗っている僕を撮影するのって、ほかのミュージシャンだったらお願いしないようなかなりの無茶ぶりです。でも、その意図をちゃんと理解して、面白い上にセンスよく撮影してくれる。すごくハードルが高く技術がいることです。でも、神藤さんはそれを偶然いい写真が撮れた、みたいに喜んでやってくれる。それがとても好感が持てます。今回は、僕が大好きな犬たちと撮影したいとお願いしました。育ったらクマくらいのサイズになるグレート・ピレニーズの子犬8匹。子犬なのでちょこまか動くし、これまた大変な撮影でした。でも、大好きなわんこたちに囲まれて、めちゃくちゃ自然な笑顔が出た僕を神藤さんはこの上なくキャッチーに撮影してくれました。僕のアー写って、これまで笑顔はなかったのでなかなか新鮮でとても気に入っています。おかざきたいいく11月23日(火)に、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』(SME Records)が好評発売中。※『anan』2021年7月28日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年07月24日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ワンマンライブ」です。先日、ファンクラブ会員限定の生配信番組で発表しましたが、11月に横浜アリーナで久しぶりのワンマンライブを開催させていただきます。発表後にネットの書き込みなどを見ていると、「新しいアルバムもまだ聴いてないのに、いきなりワンマンとか言われても……」というような若干否定的な意見も見かけましたが、心配されている方々に僕から言いたいことはただひとつ、「安心してください!」です。アルバムもいい感じに仕上がりつつありますし、それを引っさげてのライブはめちゃくちゃ面白いものになると思います。期待して待っていてほしいです。面白いライブになることは保証できるものの、横浜アリーナのようなでかい会場にみんな遊びに来てくれるのかな、と考えると僕も不安になります。関東エリアでワンマンライブをやるのは2019年のさいたまスーパーアリーナ以来です。もうあの頃とは違うかも……と不安になります。だって、最近だとインスタライブをやっても200人くらいしか集まらないんですよ。この間なんて、思いつきでゲーム配信をしたら50人くらいしかファンの方々が見に来てくれなくて、めっちゃ不安になりました。そんな求心力ないやつが、横浜アリーナなんてでかい会場を押さえてしまって大丈夫か?と青ざめてしまいます。でも、絶対に観に来てよかった!と思ってもらえるライブをしますので、ぜひ足を運んでいただきたいと繰り返し申し上げたいです。多くのみなさんに興味を持っていただくために僕もプロモーションを頑張らないと、と今からいろいろ案を練っています。岡崎体育は幸運なことにテレビ露出などが多く、いろいろなところに呼んでいただいているので、自分で言うのもなんですが、知名度はまあまああるほうだと思います。それがどうにも集客やセールスに繋がっていないのは、みんな僕をゆるキャラくらいにしか見てないからでは?と自己分析をしています。ゆるキャラって、わざわざ深掘りしないじゃないですか。広く浅くしか知ってもらえない。アルバムを買って楽曲を聴きたい、ライブに足を運んでみたい、もっと深く岡崎体育を知りたい!と思っていただけるようにならないといけないんです。一人でも多くの方に思ってもらえるように、アルバムリリースに向けて岡崎体育、変わりたいと思います!おかざきたいいく約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』(SME Records)が好評発売中。11月の横浜アリーナでのワンマイライブのタイトルは「めっちゃめちゃおもしろライブ」。※『anan』2021年7月21日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年07月17日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「バースデーライブ」です。7月3日に誕生日を迎え、32歳になりました。32歳って、特にもう何も感慨もありませんね。いちばん「わっ、俺もう30代やん!」って実感したのは、30歳から31歳になった時ですかね。30に“1”がついたことで、いよいよ三十路なんだと感じました。次、40代になる時にまた、年齢を噛み締めることになるのかなと思っています。誕生日当日は、10-FEETさんが企画している野外フェスの『京都大作戦』に参加しました。誕生日当日にライブをするのは今回が初めてのことで、ちょっと気恥ずかしい感じがしました。これまでに、バースデーライブと銘打ってライブをしたことはありません。なんでかというと、こちらがお金をいただいてみなさんを楽しませてあげないといけないのに、「なんでこっちが祝ってもらっとんねん!」という思いがあったからなのですが、でももっとシンプルに考えると、「おめでとう!」と好きなアーティストに言える機会を持てるのって、ファンにしたらうれしいことですよね。せっかくだから誕生日プレゼントを渡したい、と思ってくださる方もいます。お互いにとってWIN-WINならバースデーライブもありなのではないかと思うようになりました。しかも今回、『京都大作戦』は地元の宇治で開催されているんです。僕の実家から自転車で10分くらいの距離。めちゃくちゃ近いんです。当日は、実家から行って、実家に帰りました。誕生日を実家で過ごせるのもうれしいですし、フェスには地元の友達も来てくれたので、ここのところオンラインでしか話をしていない友達とおしゃべりできたのも楽しいバースデーの思い出になりました。子どものころは、それこそ誕生日パーティをやった記憶もあります。小4、小5くらいのことかなあ?我が家のリビングが子どもたちでいっぱいになるくらい友達を呼んで、ケーキを食べたことが記憶に残っています。お誕生日会って幸せの象徴ですね。今、僕の憧れはマクドナルドでやる誕生日会です。なんかハッピーな空気しか流れてない感じがして憧れます。あれ、大人でもやっていいんですかね?マクドって貸し切りにできるんでしょうか。マクドで誕生日会やるよって言ったら誰か来てくれるかな…。マクドでいつかお誕生日会したいです。…今、糖質制限をしているので、ただ単にマクドが食べたいだけかもしれませんが。おかざきたいいく11月に、横浜アリーナでのワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」の開催が決定。約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』(SME Records)が好評発売中。※『anan』2021年7月14日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年07月10日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「合宿」です。新しいアルバム制作のために曲作り合宿を敢行しました。ミュージシャンはよく、アルバム制作に集中するために、湖畔など自然が豊かな場所で合宿をしますよね。僕は合宿未経験者だったので、なんでわざわざ遠出して合宿をするのか、その意味がよくわかっていませんでした。なので今回、それを確かめるためにやってみようと思い立ちました。そもそも、バンドだと全員が揃って同じ釜の飯を食い、共同生活で心をひとつにしていい作品を作るというのがあると思いますが、僕はソロミュージシャンだし、合宿を行うとしてもひとりきりです。だから正直なところする必要はそんなにないんです。じゃ、何のためにしようか?と考えたときに、生配信をやってみようと思いました。制作している過程を24時間ぶっ続けで生配信し続けようかと。YouTubeなどでもイラストレーターの方が自分の作業工程を見せる動画などよくありますよね。ああいうものを僕もやってみたいと思ったんです。それをさらに生でやってしまう。コレ、やったことがある人は今のところあまりいないのではないでしょうか?今回、途中でお風呂や睡眠など休憩をとりながら24時間生配信してみました。制作の過程で、正直見られたくない部分もありますが、それも全部見ていただいて、岡崎体育がゼロからどうやって曲作りをしているか知っていただけたと思います。そこまでやったのはなぜかというと、みなさんに僕のことをがっつり監視してほしかったんです。ぶっちゃけますと、東京にやってきて作業環境は整いましたが、気持ちの面ではちょっとゆるみがでていて、なにかとさぼりがちになっていたんです。実家だとおばあちゃんとかがいるので、あまりゲームばっかりやっていたり、ゴロゴロ寝てテレビ見ていたりすると、ちょっと気まずいことがあった。でも、今はそういう他人の目がありませんから、つい「ちょっと休もうか……」が多くなり、作業ペースが乱れているように感じていました。だから、合宿をしてみなさんに見ていただき、温かい声援をいただくことで、集中して楽曲制作に打ち込むことができてよかったです。予定していた時間のぎりぎりになりましたが、無事1曲完成させることができました。うまくいったので今後、アルバム制作の定例コンテンツにしていくかもしれません。おかざきたいいく11月に、横浜アリーナでのワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」の開催が決定。約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』(SME Records)が好評発売中。※『anan』2021年7月7日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年07月02日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「結婚」です。星野源さんと新垣結衣さんがご結婚されましたね。おめでとうございます。これは、みなさんびっくりしましたよね。僕もびっくりしました。でも、驚きつつも、よくよく考えたらこれって単なる職場結婚ですよね。世間ではよくあることです。ミュージシャンや俳優さんって人の目につく仕事なので、どうしても目立ってしまいますが、同じ職場に通っていて、そこで気が合って、お付き合いして、結婚する。これはまあ、すごく自然なことなんじゃないかなあと思います。おめでとうございますって申し上げて、あとはあまり騒ぎ立てず、そっと幸せを見守りたいところです。でも、ドラマの現場でそういう幸せが手に入るかもしれないと思うと、僕にとっては夢があるというのも事実です。僕の場合だと、以前NHKのドラマ『これは経費で落ちません!』で、多部未華子さんと共演させていただきました。ま、多部さんはすでにご結婚されていましたが。意外かもしれませんが、結婚への理想はけっこうきちんと持っているタイプです。いつか結婚したいなとずっと思っていますし。理想の関係は、バランスがとれていることですね。僕は、奥さんになる方に家庭に入ってほしいとは思っていないので、できれば共働きが理想です。僕自身の仕事が不安定な職種ですし、両輪で家計を支えてくれる方のほうがうれしいです。なので、仕事と家事をきちんと分担したいと考えています。できれば、奥さんとは3か月おきなど定期的に契約更改の場を設けたいと思っています。仕事、家事、家計の分担をそこできちんと話し合いたいです。すでに東京で暮らし始めて1年以上たっているので、シンクのゴミ受けの網をこまめに替えたり、ちょっとした料理を作ったり、リサイクルゴミの日にダンボールをつぶして出したりなど、生活面のあれこれはできるほうだし、気がつくほうだと思うので、家事もそれなりに担うことができると思います。家のことは奥さんに任せきりにせず、いろいろな面でルールをあらかじめ作っておく。そうすれば、共同生活をする中でもケンカしないと思うんですよね。どちらかの負担が大きくなったり経済面で偏りがあると、どうしても家庭内のパワーバランスがおかしくなってもめてしまうと思うんです。そうならないように、なんでも分担ができて、話し合いができる夫婦関係が僕の理想です!おかざきたいいく11月に、横浜アリーナでのワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」の開催が決定。約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』(SME Records)が好評発売中。※『anan』2021年6月30日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年06月25日俳優の、佐藤二朗さんが2021年6月17日にTwitterを更新。テレビ番組などで俳優を紹介する時の『表記』に関して、違和感があることを明かし反響を呼んでいます。『演技派俳優』表現に、佐藤二朗「正直ここまできたか」佐藤さんが違和感を覚えていたというのが、テレビ番組で俳優を紹介する際に出てくる『演技派俳優』というテロップ。よい意味で用いられるテロップですが、それを俳優に使うことに佐藤さんはこう持論を展開しています。以前、テレビである俳優さんを紹介するのに「演技派俳優」とのテロップ。正直ここまできたかと思った。演技のプロが俳優なんだよ。はるうる、ひきこもり先生、ファブル2、6月の作品、どうか全部観てください。「演技派俳優」という表現が、いかに俳優をバカにした表現が痛切に分かるはずです。— 佐藤二朗 (@actor_satojiro) June 17, 2021 佐藤さんは「そもそも演技のプロが俳優なのであって、『演技派俳優』という表現はおかしい」といった考えを明かしました。さらに、有名作品を例に挙げ「これらを観れば、表現がいかに俳優をバカにした表現がよく分かる」と憤りも交えてつづっています。投稿は大きな反響呼び、さまざまな声が寄せられました。・悪気はなくともバカにしてしまっているのかも。そういった表現はほかにもある気がする。・「演技力が素晴らしい」という意味で使ってしまうことがありました。考えさせられますね。・私もテロップを見る度、モヤモヤしてた。そもそも演技をする人が俳優さんなのに…。その後、佐藤さんは投稿に対しこう補足しています。これ勿論、僕ら側にも責任があります。てか、僕ら側にこそ。更に、30年のプロでも動物や子供に喰われる(故に奥深いとも言える)のが芝居です。ある人の言葉です。「ただ、芝居にだけは我々は彼岸にいたい」。精進します。@actor_satojiroーより引用ベテランでも常に成長や努力が必要な仕事であるため、『演技派俳優』という表現が生まれるのは、仕方のない部分もあるとつづりました。その道のプロに対して、敬意がないと思われる表現は控える必要があるかもしれません。佐藤さんの率直な想いは、多くの人の心を動かしたことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年06月19日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「デビュー5周年」です。2021年5月18日で岡崎体育デビュー5周年を迎えました。色物アーティストっぽい自分が、ソニー・ミュージックというメジャーレーベルに5年間も在籍できたとは、なかなかすごいことだなと思っています。だって、メジャーレーベルって結果を残せていないとすぐに契約解除、首を切られてしまうものですから。そういうシビアな世界で、ミュージシャンはみんなヒヤヒヤしながら日々を送っている。そんな中で、5年いられたというのはとても大きな自信になりますし、今後10年、20年とソニー・ミュージック所属のアーティストとして活躍できるようにがんばりたいと思いました。また、5年経ってもまだまだやりたいこと、作りたい曲があるというのもうれしいことです。まだまだ、これからやなと本当に思います。人生最大の目標としていた、さいたまスーパーアリーナでの単独公演を終えたあとでも、こんなにやりたいこと、世に出したいと思うものがいっぱい出てくるんだなと驚きました。そして、ファンのみなさんがデビュー当時と変わらずに注目してくれているのも、うれしいと感じたことです。ツイッターで発言すると何万も“いいね”つけてくれたりとか、そういうところで5年経ってもまだまだ面白がって僕のことを見てくれているんやな、と幸せに思っています。ただ、体感としては“まだ5年”という感じでもあります。僕は26歳でデビューしたので、そもそもスタートが遅いんです。だから、世間の印象としては、「岡崎体育ってまだデビュー5年とかそんなもの?」という感じなのではないでしょうか。自分としてももう10年くらいはやっているような感覚があります。デビュー以降、いろんなことをやらせていただいたので、その濃さからそう思ってしまうのかもしれません。仲のいいヤバTをはじめ、夜の本気ダンスなど同期のアーティストもたくさんいるので、みんなでこれからも切磋琢磨して続けていけたらいいなあと思います。いまいち注目されてませんが、2016年デビューミュージシャンってけっこういるんです。みんなで同期会もしてみたいなあ。2016年デビュー組でもっとも世界的に売れているのが「ペンパイナッポーアッポーペン」で一世を風靡したピコ太郎さんだと思うので、ぜひピコ太郎さんを中心にして集まりたいところです。おかざきたいいく11月に、横浜アリーナでのワンマイライブ「めっちゃめちゃ面白ライブ」(仮タイトル)開催が決定。『おはスタ』は7:05~放送中。※『anan』2021年6月23日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年06月18日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ロケ」です。KBS京都で『岡崎体育の京の観察日記』という、京都を街ブラするレギュラー番組をやっています。地元でレギュラー番組を持つのが夢でしたし、すごく自由に気ままにやらせていただける番組なので、毎回、収録が楽しみです。よくロケを面白く見せるにはテクニックが必要と言われますが、この番組に関しては、まったくそういうものはゼロです!むちゃくちゃダラダラしていても怒られませんし、収録中に目ヤニをとっていても注意もされません。行く場所とか、何をするかとかは事前にたいてい決まっていますけれど、そこでどういうことを僕が話すかとかは、何も制限はありません。どんなリアクションでもいいと言っていただいています。なので、とても気楽に楽しくやらせていただいています。そんなわけで、ロケテクニックはほぼ身についていないと思います。食レポとかも、ごく普通だと思います。たまにADさんが「こういうこと言ったらどうですか」と演出してくれますが、それもさらに上のディレクターさんが「それは岡崎さんに任せよう」と言ってくれるので、甘やかされています。なので、僕なりにわかりやすくどういう味かを伝えられたらいいかなと思ってやっています。でも、初めての人と会話するコミュニケーション能力はあがっているかなと思ったり、もう1年以上続いている番組なので、ロケテクは身についていないと言いましたが、多少は成長している気もします。この番組はずっと続けたいお仕事のひとつです。一応、京都の隠れ名所を紹介する番組なので、京都で行くところとかやることもう何もないんちゃうか?となるくらいまで続けたいです。まあそんな番組なので、大きなハプニングや困ったこともないですね。でもそういう番組があってもいいと思うんです。もし、僕が新しく企画するなら、そういうロケ番組がいいです。どこか有名なお店に行くとか、何か珍しいことを体験するとか、そういうのもナシ。ただただ僕が住宅地を歩くだけ、みたいな番組をやってみたい。台本もリサーチもまったくなしで、この辺を歩いてみようで、30分番組が作れるか試してみたいです。たまに僕が「すっごい急やな、この坂」とか「電信柱の間隔、短すぎない?」と、ぼそっと言うだけ。焚き火動画のような、のんびり癒しのある30分をいつかお届けできたらいいなあと思います。おかざきたいいく『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日にレギュラー出演中。約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』が好評発売中。※『anan』2021年6月16日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年06月12日常に笑いを忘れない独創的なパフォーマンスだけでなく、お芝居やTVバラエティのMC業もこなすマルチな活躍から目が離せないシンガーソングライターの岡崎体育。そんな彼のTV番組のテーマソングから映画主題歌、コラボレーションソングまでタイアップ曲をコンパイルしたコンセプトアルバム第2弾『OT WORKS II』が発売された。主題歌、テーマソング、キャンペーンソング…これは僕の究極の自慢アルバムです!「ここ3年くらいにオファーをいただいて制作した曲をまとめたアルバムです。これはもう、はっきり言って僕の究極の自慢アルバム。ブックレットに書いてある“主題歌”“テーマソング”“キャンペーンソング”って説明の文章を読んで、めっちゃ気分がよくなっていますから。こんなにいろんなところで仕事させていただいているんだぞって自分のことを褒めたい気持ちになります。『OT WORKS』シリーズに収録できる曲がたまっていくのがうれしいですし、これがずっと続けばいいなと思っています」自身もレギュラーとして出演中のテレビ東京系『おはスタ』のために書き下ろされたアクティブ感たっぷりのテーマソングがあると思えば、ドラマや映画になぞらえたラブソング、はたまた教育的な「公民」に関する番組テーマソングまで。その受け止めるバラエティの幅の広さはさすが岡崎体育といったところ。「それはデビューの頃と比べるとだいぶうまくできるようになってきたからだと思います。クライアントが求めていることと、自分のらしさをどういうバランスでやればいいのか、以前は見えてない部分や先方が何を伝えたいのか理解できないこともあって、書き直してって言われることも多かったんです。でも、だんだんと仕組みも塩梅もわかってきた。情報番組のテーマソングでも『見切れてんぞAD テロップ残ってんぞサブ』とか、僕が体験して、面白かったことをそのまま歌詞にしてツッコんでも、アリとしていただけるようになってきた。この辺の岡崎体育らしさとオファーのバランスが、ボツをくらわないギリギリのラインを攻められるようになった。強いて言えば波打ち際を歩けるようになった。タイアップでも守りに入らず攻めてる岡崎体育を楽しんでほしいです」後半には、英語と日本語の空耳ソングで話題になったMONKEY MAJIKの「留学生」など名だたるアーティストとのコラボ曲が。「ビッケブランカやKEITAさんなど普段から仲良くさせていただいている方々とのコラボは、遊びの延長のような楽しい作業でしたね。一方で鈴木雅之さんやサンボマスターさんのカバーはめちゃくちゃ緊張。もともとある曲をリアレンジするのは、原曲を台無しにしてはいけないし参加するからには自分の実力を最大限ださないといけない。めちゃくちゃ気を張って挑みました!」さまざまなコラボをしっかり味わうと、もっと濃いめのオリジナル岡崎体育の世界を聴かせてほしくなる。「みんながあっと驚くオリジナルアルバムを制作中」とのことなので、こちらも楽しみに待ちたい。3年ぶり岡崎体育コンセプトアルバム第2弾。木村昴さんとコラボしたテレ東系『おはスタ』テーマソングは本アルバムで初収録の新曲。初音源化楽曲も多数。『OT WORKS II』【通常盤(CD)】¥2,500(ソニー・ミュージック)おかざきたいいくTV番組レギュラー多数。今年、メジャーデビュー5周年を迎えた。鋭意制作中のオリジナル最新アルバムは年内に発売予定だとか。本誌にて「岡崎体育の体育ですけど、オンガクです。」を好評連載中。※『anan』2021年6月9日号より。写真・小笠原真紀取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年06月07日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「YouTubeを始めるなら」です。最近、MVを公開するだけでなく、ミュージシャンがチャンネルを持ってプライベートな出来事を紹介したり、いろいろなトークをする様子を配信する、というのが増えてきています。例えば、奥田民生さんが宅録する様子を見せる動画を配信していたりとか…。新人、大御所問わず、自分のペースで自由に配信できるのがYouTubeのいいところですよね。僕は、YouTubeでは趣味のゲーム実況の配信をするくらいで、なかなか有効活用ができているとは言えません。もし、本格的に岡崎体育のチャンネルをやるなら、他にはないような岡崎体育らしいことをやりたいですね。例えば、流行りの「韓国メイクをやってみた」より、まだ日本では流行ってないであろう「メキシコで流行っているメイクをやってみた」とか、ちょっと斜め上からの企画を試してみたい。それから、個人的に、BBCのサバイバル番組で有名な、元イギリス陸軍大尉のエド・スタッフォードが大好きで、よくYouTubeで彼の番組を見ているのですが、彼のような極限状態でのサバイバルも試してみたい。特になんの道具も持たず、着の身着のままでアリゾナの荒野に投げ出されて、果たして1週間生き延びることができるのか。そんな男の冒険心を試してみたいです。冒険心で言うと、せっかくならバンジージャンプにも挑戦してみたい。これは、僕が以前から話している「死ぬまでにやりたい100のことリスト」のひとつにあげているものです。あ、だからこの「100のことリスト」をひとつひとつ消化していくチャンネルを作るのもいいかもしれません。人がなにか夢を叶えている瞬間を見るのって、面白くないですか?これは、岡崎体育公式チャンネルができそうな気がしてきました。そういう意味でも、やはり手っ取り早く実現できそうな、バンジージャンプを飛ぶ姿をまずお届けしたいと思います。そうなってくるとどこで飛ぶかが問題ですが、実はもう決めてあります。マザー牧場の低いやつがいいんです。なんか日本一高い渓谷で飛ぶとか、そういうのは僕には無理です。絵的にそっちのほうが面白いとか言われそうですが、そんなのもう見飽きてますし、それを面白がる時代は終わっています。僕にはマザー牧場で小学生からでも挑戦できるライトクラスのバンジーで十分。いずれ飛びますので、みなさん楽しみに待っていてください。おかざきたいいく『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日にレギュラー出演中。約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』が好評発売中。※『anan』2021年6月9日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年06月05日「ホテルオークラ京都 岡崎別邸」が、京都・岡崎エリアに2022年1月20日(木)に開業する。ホテルオークラが提案する、歴史に囲まれた京都・岡崎の“隠れ家”ホテル京都の洛東・岡崎は、平安神宮や南禅寺といった歴史的建造物のほか、京都市動物園、美術館など、観光名所が点在するエリア。新たにオープンするスモールラグジュアリーな“隠れ家”ホテル「ホテルオークラ京都 岡崎別邸」は、親鸞聖人草庵跡と伝わる寺院「真宗大谷派岡崎別院(東本願寺岡崎別院)」の隣地に位置する。“西陣織”など京の美を体感できる空間「ホテルオークラ京都 岡崎別邸」館内は、京都の老舗「細尾」の西陣織など京都の伝統工芸を担う後継者のユニット「ゴオン(GO ON)」が意匠を手掛け、随所に新時代の京の美を感じられるデザインを採用。例えば、エントランスには、職人が銅線を丁寧に編み込んだ「金網つじ」によるオリジナル照明が配されていたり、館内壁面には上品に煌く西陣織ウォールが設置されていたりと、京都ならではの現代的な美しさを表現した空間が広がる。四季の風景を楽しむ日本庭園また、隣接する「真宗大谷派岡崎別院(東本願寺岡崎別院)」や、ホテル敷地内の日本庭園など、豊かな自然を身近に感じられるのも「ホテルオークラ京都 岡崎別邸」の魅力。敷地内には、梅や桜を配した“迎春の庭”や紅葉を楽しめる“千秋の庭”など、四季折々の風景を楽しめる日本庭園を設える。“東山に佇む山荘”がテーマの客室さらに、“東山に佇む山荘”をテーマに設えた全60室の客室にも注目。山荘から眺めた湖畔の水面を表現した西陣織や、銘木「北山杉」の丸太を柱に用いた違い棚などを配置し、天然の風合いやリュクスな素材感を楽しめる客室に仕上げた。尚、客室は、広さ約40㎡の標準客室に加え、バルコニー付きのスイートルーム8室を用意する。京都の四季や食文化×オークラフレンチ「ヌーヴェル・エポック」また、レストランとしては、イノベーティブ・ガストロノミーをテーマにした「ヌーヴェル・エポック」を用意。京都の食文化とオークラフレンチをベースに、旬で繊細な味わいを表現した料理を提供する。ここでは一面に広がる庭園に臨むことができる。なお、海外の有名フレンチで経験を積み、ホテルオークラ東京(現The Okura Tokyo)で副料理長や料理長を歴任した山下 亮一が「ホテルオークラ京都 岡崎別邸」の総料理長に就任する。その他、ラウンジやフィットネスも備えられており、隠れ家のようなホテルで静謐なひとときを感じられる。【詳細】ホテルオークラ京都 岡崎別邸オープン日:2022年1月20日(木)予約開始日:2021年11月25日(木)~住所:京都府京都市左京区岡崎天王町26-6料金:ダブルルーム(1室2名、朝食付き) 47,483円~ ※宿泊税・サービス料込階数:地上4階客室数:60室レストラン:フランス料理、ラウンジその他の施設:フィットネス【予約・問い合わせ先】ホテルオークラ京都 岡崎別邸 予約センターTEL:075-252-5201(9:00~18:00)
2021年06月03日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「コント」です。3月に初めての自主企画イベント「TECHNIQUE」を開催しました。ゲストにさらば青春の光とCreepy Nutsをお迎えしました。初日がさらば青春の光で、まさか初の対バンライブの相手がコント師になるとは、僕も意外でした。でも、やはり生で見るさらばのコントはめちゃくちゃ面白かったです。みなさんは、プロのコントを生で見たことはありますか?やっぱり生で見るといいです。実際に目の前で演じてもらうことで、コントの芸術としての側面をぐっと感じられるようになります。お茶の間でTVで見ていたら気づかないようなちょっとした間だったり、声の大きさ、小道具などの使い方だとか…。ずっと腹を抱えて笑ってはいるんですけれど、いい作品を見たなという感動も一緒に味わうことができました。リハも見させていただいて、やはり、こだわっている部分がミュージシャンとは全然違うんやなというのも発見でした。ミュージシャンだったら楽器の音量のバランスチェックをしたり、外音(客席で聞こえる音)がどんな感じで出ているか確認したりとかだと思うのですが、お二人がこだわっていたのはまったく違うところ。オチで照明をどう落とすか?徐々に暗くするか、バチッと暗転させるか…などを照明さんとめっちゃ話していたり、出ハケのタイミングについてや、どれくらいで話しだすといいかなどを袖との距離感で計算されていたり。入念に準備をされていて、見ていてとても勉強になりました。もっともコントで勉強になるなあと思ったのは、強弱の大事さですね。静かな部分と盛り上がる箇所はできるだけコントラストをつけたほうが、爆笑がより大きくなるんです。自分が面白いと思うことをひたすら打ち続けるんじゃなくて、さざ波のようにじわじわと期待させる部分もすごく大事だということ。僕も茶番込みのコントじみた楽曲をよくやっているので、これは参考にしたいと思いました。森田さんに至っては、僕のライブを袖でずっと見てくれていて、それもうれしかったです。やっぱ芸人さんは袖で見るんやな、と思いました。マネージャーに聞いたら「ずっと、だはははははって笑ってらっしゃいましたよ」と言っていて、それがうれしかったです。面白いと思っている方に、面白いって言ってもらえることほどうれしいことはないですから。おかざきたいいく『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日にレギュラー出演中。約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』が好評発売中。※『anan』2021年6月2日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年05月29日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「矢沢永吉」です。NHKの新しい音楽番組『NHK MUSIC SPECIAL』の第1回に登場された矢沢永吉さん。僕は番組内の企画のひとつ「矢沢塾」に若手ミュージシャンの一人として参加させていただきました。もちろん、矢沢さんとはこれが初対面です。レジェンドなお方というのは、もちろん存じ上げていましたし、どんなお話が聞けるのだろう…とワクワクして収録に臨みました。「矢沢塾」はリハーサルもなしで、いきなりぶっつけ本番。僕たちが着席して待っていると、颯爽と“永ちゃん”が登場していきなり心を掴まれました。まず驚いたのが矢沢さんのお話の巧みさです。話の構成もとてもわかりやすいし、聞きやすくて無駄なお話が一切ない。しかも、お話ししていただいた音楽ビジネスへの取り組み方、ミュージシャンのモチベーションの保ち方などすべて納得できることばかりでした。僕としては、大先輩の言葉をいただいて、「やっぱりそうだよな」と自分の信じている道を再確認できた場になりました。とくにお話の中ですごいなと思ったのは矢沢さんの行動力の部分です。音楽をビジネスとして考えたときに、みんなぼんやりとやってみたい夢を語ることはできると思います。でも、矢沢さんはそれを現実にするために即行動に移します。会社を作って仲間を集める、販路を確保するために流通を作る…など、具体的な方策をすぐに考えている。いえ、考えるだけでなく、ちゃんと人を動かして形にしていっています。そこが本当にすごいです。僕もこれをやってみたい、ああいうことをしてみたいとスタッフに語ることはありますが、じゃ具体的にどうすればそれが実現できるのか、動くことに対してはなんとなく腰が重い。大きくても小さくても、夢を実際に実現するためには、お金の問題だとか、時間の問題とか、いろいろ面倒なことがあります。でも、矢沢さんにはそれを面倒と思わずに動く力と、あと、矢沢さんのためなら動きたいと周りに思わせる、人を動かす力がすごくある。それがマジで半端ない。自分のことで考えると、周囲を魅了できて求心力が半端ない矢沢さんのスタイルをそのままそっくり僕が真似できるとは思いませんが、自分なりに自分の思ったことを実行する力を見つけていきたいなと、お話を聞いて思いました。永ちゃん譲りの岡崎体育の今後の実行力にご期待ください。おかざきたいいく『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日にレギュラー出演中。5/26に約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』をリリースする。※『anan』2021年5月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年05月22日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「クイズにリベンジしたい」です。昨今、テレビ業界はすっかりクイズ番組ブームです。ミュージシャンもクイズ番組にどんどん出て活躍したら、面白いと思います。最近、『パネルクイズ アタック25』にキュウソネコカミのメンバーが出演し、見事優勝して話題になったりもしていました。以前、僕もクイズ番組『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』に挑戦して惨敗してしまったことをこの連載でお話ししましたが、それ以降、クイズ番組のオファーをいくつかいただけるようになりました。クイズがとにかく大好きなので、仕事をしに行っているというより、クイズに答えにテレビ局へ行っているという感覚です。楽しんで出演させていただいています。クイズ好きミュージシャンのひとりとして、ヒャダインさんとかと並んで僕のことも覚えていただけたらうれしいです。とはいえ、簡単な問題にうっかり回答ミスしたら「そんなのもわからんのか」と視聴者からツッコまれますし、緊張感は常に持っています。いちばん最初に出演した『小学5年生』は、とにかく頭が真っ白になりました。あの回答者席には間違いなく魔物がいます。普段だったら絶対にわかることなのに頭が回らない。番組放送後、母親からは「あんた、ほんまに……」と落胆の感想を述べられました。でも、おばあちゃんは出演したことを喜んでくれてました。そういうご年配の方など普段の音楽活動だけだと知ってもらえない人たちにも岡崎体育のことを認識してもらえる機会になったのではないでしょうか。そして、その次に出演した『くりぃむクイズ ミラクル9』では、なかなか活躍できたんじゃないかと自負しております。『小学5年生』との違いは何かと考えたとき、椅子があるかないかだ…と思いました。『小学5年生』はずっと立っているんです。立ったままでクイズに答えることって今までの人生でしたことないですから、そりゃ緊張します。やっぱり人は、物事を考えるときには座ります。『ミラクル9』はチーム戦だったし、なにより椅子があったので座ってじっくり考えられた。それで瞬発力や思考力をいつも通りに発揮できたのではと思ってます。実はまた『小学5年生』から出演のオファーをいただいたんです。今回、僕だけ椅子持ち込みOKにならないですか?座って参加できたら次こそ300万円獲得できる気がしています!おかざきたいいく『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日にレギュラー出演中。5/26に約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』をリリースする。※『anan』2021年5月19日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年05月15日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「怒ること」です。ミュージシャンは感性の仕事なので、感情の起伏も激しい方が多いイメージがあります。ここだけの話、楽屋などで大ゲンカをしているバンドの方たちに遭遇したことも多々あります。僕の場合は、仕事に対しては常に真剣ですが、気に入らないことがあって怒るということはほとんどありません。僕はソロアーティストなので、メンバー間でなにか揉めるとか、意見がぶつかるということもありませんし、スタッフに対してイライラをぶつける…というようなこともしないようにしています。スタッフの方々に、甘いものが食べたいとか、ホテルの部屋は“ウォシュレット”付きにしてほしいなど、甘えていろいろお願いしてしまうことはよくあると思います。でも周りから見て、岡崎体育めっちゃ偉そうにしてるやん、怒ってるやん…と見えるような言動は絶対しないようにしようと決めています。とは言いつつも、実は僕って、めちゃくちゃイライラしがちな性格なんです。家族と小さなことでケンカをしてしまったり、車の運転で自分の思い通りにならないと悪態をついてしまったり…。10代のころからその傾向があり、30代に入り、小さなことで躓いてしまう自分のその性格が良くないなと思うようになりました。そこで、最近話題の“アンガーコントロール”をやってみようと、自分で決めたんです。でも“アンガーコントロール”といっても、そんなに大げさなことをしているわけではありません。自分は何に対して怒りやすいのか、怒っている自分を客観的に見てどう思うか、などを考えるようにして日々過ごしています。ちょっと怒ってしまうようなことがあったら、その怒りをむやみに掘り下げるのではなく、できるだけいったんストップして小休止をとるようにしています。やり方としては、もし誰かに対して怒ってしまったら、誰とも話さずにちょっと外に出てみるといいです。5分くらい散歩するイメージです。それをすることによってクールダウンができて、自分が何に怒っているのか、相手がいる場合は、相手はどういう考えだったのだろうと、落ち着いて考えることができます。僕の場合はそれをするとすごく楽になれるんです。自分の考えはこうだったけど、相手はこう思ったのかもしれない…と考えることができる。それでだいぶイライラしないで毎日を過ごせるようになったので、怒りっぽい方はぜひ試してみてください。おかざきたいいく『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日にレギュラー出演中。5/26に約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS Ⅱ』をリリースする。※『anan』2021年5月5日-12日合併号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年05月06日映画『はるヲうるひと』(6月4日公開)の完成報告会見が28日に都内で行われ、山田孝之、坂井真紀、今藤洋子、笹野鈴々音、佐藤二朗監督が登場した。本作は、佐藤二朗が主宰する演劇ユニット「ちからわざ」で2009年に初演、 2014 年に再演され演劇界からも絶賛された舞台を映画化した作品。至るところに「置屋」が点在する架空の島を舞台に、置屋の三兄妹を中心とした物語を描く。佐藤監督は「一切おちゃらけることなく、監督らしい感じで進めていけたらなと思っています」と宣言。ふだんのイメージとは違い統合失調症や近親相姦も描かれる同作について、演出家の鈴木裕美から「俳優の芝居が見たい、顔が見たい、という欲求が勝っちゃってるから一線は越えちゃうんだね」と言われたという。「ものすごい魂を揺れる状態を演じられなくて何が俳優よ、という思いがあって書いたんだと思います」と自身を分析した。主演の山田については「どうしようもないチンピラを山田孝之にやってもらいたかった。そんな山田孝之を見てみたかった」という佐藤監督。一方の山田は「本当に脚本を読んで、本としてめちゃくちゃ面白かったということと、(演じる)得太がかわいそうで仕方なかったので、誰か寄り添ってあげなきゃなと思ってやることにしました」と明かす。山田は最初の脚本では関西弁の役だったために断ったが、映画『50回目のファーストキス』の撮影中に「標準語なら出られるかもしれない」と言ったことから佐藤監督が脚本を書き直した、というエピソードも飛び出した。山田は「今は低気圧のせいでぼーっとしてるだけです。低気圧の影響を受けた中での答えになってしまいます」と断り、撮影中の話についても「適当にあることないこと書いてもらって大丈夫ですよ」と真顔でジョークも。実際は「本当に辛かったですね。客観的になれてきた部分はありますけど、思い出したくもないししゃべりたくもない」と振り返った。佐藤監督は、山田のあるシーンについて「ずーっと泣いてる。俺が近づけなかったくらいだからスタッフも皆近づけなかった。そんなこと初めてです、そんな状態になったのは」「1日中ずっと泣いてる感じで。カチンコなって芝居するってところしかしらないから、あのシーンは、孝之としてはもうそのやり方しか出来なかったんだと思います」と様子を語る。山田は「切り替えてやったりも出来る場合もあるんですけど、一度スイッチを切ってしまうと絶対に出来ないと思っていたので」と告白。「楽しかったときのことを思い出せば出すほど勝手にそうなっていく。ずっとつらかったんですよね、3週間くらい。撮影は3週間でしたけど一生分を共に生きるので」と説明した。最後に佐藤監督は「孝之が『見といた方がいい映画だと思います』と言ってたのがすべて。そして山田孝之と僕を見て『ヨシヒコと仏』(『勇者ヨシヒコ』シリーズ)と思う人たちは、1人残らずこの映画をみやがれ」とメッセージを送った。
2021年04月28日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ドッキリ」です。デビュー以降、1回だけですがドッキリにかけられた経験があります。それは、AbemaTVの石橋貴明さんの『石橋貴明プレミアム第3弾 急募!石橋貴明と友達になりませんか?生放送SP』という番組で、仕掛け人の綾小路翔さんと音楽について話すトーク番組だと聞いて行ったら、実は石橋さんがやってくる…というものでした。とんねるずの大ファンだという、マキシマム ザ ホルモンのナヲさんたちと一緒にドッキリを仕掛けられたのですが、これは誰かにいきなり怒られるとか、落とし穴に落とされるとか、ショッキングなものではなかったので、本当に僕が「びっっっくりしたー!」となる感じではなかったかもしれません。とはいえ、ここ2年ほどの間で何度か僕のスタッフから「岡崎くんってドッキリとか興味ある?」と聞かれたりしているので、まあ、なにかしら岡崎体育をドッキリに引っ掛けたいというオファーがきていたりするのかな?と思っていますが、こればっかりは「いつドッキリですか?」とは聞けないので、日々ソワソワしています。機嫌悪い人がいたりすると、こいつ、俺のこと騙そうとしてないか?と猜疑心がちょっと強くなっていますね。でもこういうのって、疑っていると来ないものですよね。きっと、忘れたころにやってくるんでしょうね。僕は普通に怖がりなので、ドッキリにかかればいいリアクションができそうです。でも、めちゃくちゃ客観視できるタイプなので、対人のドッキリは冷静に見抜いてしまうかも。チンピラに絡まれるとか白装束のおばけが出てくる系のドッキリは、引っかからない自信があります。いや、これは絶対役者さんやん…と冷静に判断してしまいそう。ではどんなドッキリが苦手かというと、先輩のミュージシャンにキレられる…とかはマジでビビってしまいそうです。先ほど仕掛け人でも名前が出ましたが、綾小路翔さんとかめっちゃ怖いですね。怒らなそうな人が怒るとか、逆に怖くないですか?その方向で言うと、ヤバT(ヤバイTシャツ屋さん)のこやま(たくや)とかにも怒られたらパニックになりそうです。こやまは後輩的存在ですが、長く大事に付き合っていきたい仲間なので、何か怒らせるようなことをしてしまったらマジで僕は焦ってしまうはず。どんなリアクションをしてしまうか、自分でも想像できません。おかざきたいいく『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日にレギュラー出演中。5/26に約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』をリリースする。※『anan』2021年4月28日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年04月24日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「Girls2(ガールズガールズ)」です。朝のキッズ向けバラエティ番組『おはスタ』でGirls2のメンバーと共演しています。共演をきっかけに、すっかりGirls2にハマってしまいました。僕がレギュラーを務める火曜日は、クレア(増田來亜)ちゃん(注:3月におはガールを卒業)とキラ(山口綺羅)ちゃんが出演しているので、まず、この2人のことを覚えました。Girls2ヤバない!?と気付いたのは、この2人の名前さえ覚えていない当時のことです。番組内で2人がグッモーダンスというダンスを踊ってくれるのですが、それがうますぎて何この子たち!?と思ったのが最初の衝撃。それまでは、まあかわいい女の子たちを集めたアイドルグループなんだろうな、くらいの認識でしたが、キレキレのパフォーマンスに圧倒されてしまいました。それで、気になってGirls2のことをちゃんと調べたら、彼女たちはEXILEなどを輩出するLDHのダンススクールで学んだ、本格的なガールズ・パフォーマンスグループなんだということを知りました。そこからMVを見たり、メンバーの顔と名前をしっかり覚えたりして、彼女たちのダンスをめちゃくちゃ堪能しています。(石井)蘭ちゃんの筋肉をはじいて踊る、ポッピンとかめっちゃすごいので、ぜひみなさんにも見ていただきたいです。彼女たちの活動で素晴らしいなと思うのは、支持層が小・中学生、もっと言えば幼稚園や保育園に通う女の子たちだということ。幼い子どもたちの憧れの存在なんですよね。『おはスタ』のようなキッズ番組に出演しているのもそうですし、全員が、悪と戦う変身ヒロイングループの活躍を描く『ガールズ×戦士シリーズ』にも出演している。NHK EテレでEXILEのUSAさんとTETSUYAさんらがやっている、キッズ向けダンス番組『Eダンスアカデミー』にも出ています。ダンスが体育の必修科目となった今の子どもたちにとってダンスが踊れることってすごく大事で、できたらかっこいいこと。そこをちゃんと押さえて、子どもたちの憧れとなる元気で明るいロールモデルを生み出している事務所の方針も半端ないな、と思います。また、彼女たちが自分より幼い子どもたちの憧れとなっていることに誇りを持って活動しているのが近くで見ていて分かるので、それも素晴らしいと思います。自分たちもまだティーンエイジャーなのにすごい夢を与えている。めちゃくちゃかっこいいです、Girls2!おかざきたいいく『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日にレギュラー出演中。5/26に約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』をリリースする。※『anan』2021年4月21日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年04月17日2021年4月12日に行われたイベント『サントリー「ボトルtoボトル」ペットボトルリサイクル取り組み発表会』に、俳優の佐藤二朗さんと子役のムギちゃんが出席。ムギちゃんからの「素敵な大人になるのに必要なことはなんですか?」との質問に、佐藤二朗さんが答える一幕がありました。佐藤二朗、『素敵な大人になるためには』にガチな回答この日、佐藤二朗さんとムギちゃんは息の合った掛け合いを見せ、笑いを取りながら場を和ませていきます。そんな中、イベントの企画で、ムギちゃんは佐藤二朗さんにこのような質問をしました。今、私は9歳ですが、佐藤さんのような素敵な大人になるために必要なことはなんですか。「これだけはしておきなさい」ということがあれば教えてください。これまで、笑いをとることを気にしていた佐藤二朗さんがですが、少し表情を引き締め「9歳のあなたにいうことではないけれど」と前置きした上で、このように語ります。ものすごく楽しいこととか嬉しいこととかたくさんあるだろうけど、ものすごくつらいこととか悲しいこともたくさんあるので…。大事なのはつらいことや悲しいことがあった時に、いかにそれを頑張れるかといいますか。再生できるかというか。つらい時にどれだけ頑張れるかっていうことで人の真価が問われる。分かる?佐藤二朗の言葉にムギちゃんは「はい!」と元気よく、納得したようでした。現在では大人気の佐藤二朗さんですが、ブレイクのきっかけとなった2011年放送のテレビドラマ『勇者ヨシヒコと魔王の城』(テレビ東京系)に出演するまでは、なかなか芽が出ない下積み時代を送っています。そういった経験が、今回の言葉につながっているのでしょう。佐藤二朗さんのこれまでの苦労と努力が垣間見える、素敵な言葉でした。[文・構成/grape編集部]
2021年04月12日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「サイン」です。僕にもオリジナルのサインがあります。まず岡崎の“岡”の字を丸く書いてその中を顔みたいにしてニコちゃんマークっぽく書きます。そのあとはむちゃくちゃ適当に書いています。で、最後の体育の“育”の字の下半分、月だけ読めるように書きます。はじめと終わりが読めたら、まあこれ岡崎体育のサインやなとわかるやろ、と思ってこのサインにしています。途中はかなり適当です。同じものは二つとないと思います。このサインが生まれたのはいつごろだったでしょうか。うーん、あまり覚えてないです。最初、サインくださいと言われたときは、普通に楷書で“岡崎体育”と書いていたんです。でも何回か書いていたら、これを毎回書いていたらすごい時間がかかるな……と気づき、今のサインを考案したという流れです。できたのはおそらく、デビュー前のことだったと思います。サインをくださいと言われることも多いですが、最近は色紙とかじゃなくて、ファンの方のスマホに直に書いてと言われることもあってびっくりします。スマホのような日常的に使うガジェットにサインを書いてしまっていいのかな?と思うのでいつも躊躇しますが、お願いしますと言われるとイヤとは言えないので、スマホの裏にサインを書かせていただいています。そういうときは、思わずいつもよりちょっと丁寧に書いてしまいますね。逆に僕が誰かにサインをいただいたことは、あまりないんです。とくにデビューしてからで考えると、自分から「サインをください!」と言いに行ったことはないのでは?と記憶しています。僕は、滅多に会うことができない方と会えるなら、サインをしていただく時間より少しでも長く話を聞きたいと思うタイプなので、今まで誰かにわざわざサインをお願いしたことはありません。思い返してみると、唯一サインをもらったことがあるのが小学生の頃。野球教室でうちの小学校に来てくれた元横浜大洋ホエールズの大門和彦さん。でも、そのときも野球教室のときは「もらわんでいいわ」とかっこつけていたんですけど、みんながグローブとかエナメルの野球バッグにサインしてもらっているのを見て、うらやましくなってスポーツショップへ駆け込んでボールを買ってきました。そしてお母さんに頼んでサインボールをもらいました。だから、これも結局、僕が自分でいただきに行ってないんですよね。おかざきたいいく『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日にレギュラー出演中。5/26に約3年ぶりとなるコンセプトアルバム『OT WORKS II』をリリースする。※『anan』2021年4月14日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年04月11日