アイドルグループ・SKE48の菅原茉椰(すがわら・まや)の写真集『SKE48 菅原茉椰1st写真集 シャッターチャンス』(白夜書房)が、週間0.4万部を売り上げ、4月22日付「オリコン週間BOOKランキング」ジャンル別「写真集」で3位にランクインした。菅原は、2000年1月10日生まれ、宮城県出身。2015年にドラフト2期生としてグループ加入。同グループ初の東北地方出身メンバーとして話題に。2018年に実施された『AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙』では339名中29位にランクインするなど人気を集め、現在はSKE48・Team E在籍している。そんな菅原の1st写真集となる本作。抜群のスタイルで何でも着こなす洋服カットはもちろん、全日程最高の天気に恵まれた開放的な水着カット、本邦初公開のセクシーなランジェリーカットも収録。グループ加入9年目、これまで何度も口にしてきた夢である写真集の完成に向けて、さまざまなことにチャレンジした5日間の集大成ともいえる内容になっている。『オリコン週間“本”ランキング」は2008年4月7日付よりスタート『オリコン週間”本”ランキング」ジャンル別『写真集」は2010年5月24日付よりスタート<クレジット:オリコン調べ2024年4月22日付:集計期間:2024年4月8日~14日>
2024年04月21日舞台『Le Fils 息子』の公開ゲネプロと初日前会見が東京・東京芸術劇場で行われ、岡本圭人、若村麻由美、岡本健一、ラディスラス・ショラー氏(演出)が登場した。同公演は、フランス演劇界を牽引する稀代の劇作家フロリアン・ゼレールが手掛けた『La Mere 母』『Le Pere 父』『Le Fils 息子』の“家族三部作”から『Le Fils 息子』『La Mere 母』の2作を同時上演。キャストの3名は、全く異なる2作品を同じ役名(母×息子×父)で演じることとなる。ほか伊勢佳世、浜田信也、木山廉彬が出演する。○■岡本圭人、『Le Fils 息子』公開ゲネプロ&初日前会見に登場初日を前にした心境について圭人は「3年ぶりにこの『息子』という作品が再演されます。本当に届けるべき作品といいますか、この『Le Fils 息子』の物語というものをたくさんの方々に知っていただきたいと思いますし、またこうして再演という形でお客様に届けられるのがすごく楽しみです」と話す。今回は『La Mere 母』と同時上演となることについても「がんばるしかないですね……(笑) がんばります!」と意気込んだ。健一も「みんなで何カ月もかけてずっと稽古をしていたものが、明日お客さんの前で届けられる。劇場に来てくれさえすれば、この物語の素晴らしさ、大切さを感じてくれると思うので劇場で体感してほしいなと思います」とメッセージを送った。2021年の初演当時との違いについて聞かれると、圭人は2作品の同時上演ということを挙げ、「『息子』の稽古をしながら『母』の稽古をするというのが1番の違い。名前は同じニコラなんだけれども、違うニコラを演じる。『息子』で演じているニコラと『母』のニコラが相乗効果で成長していると思います」と自信をのぞかせる。さらに「3年前は自分の初舞台ということでもあった。そこからいろんな舞台でいろいろと経験させていただいて、またこのニコラという役を演じさせていただくということは、原点に戻った感じがあった」と振り返っていた。『La Mere 母』は東京芸術劇場シアターイーストにて4月5日~29日、『Le Fils 息子』は東京芸術劇場シアターウエストにて4月9日~30日まで上演。
2024年04月09日俳優の岡本健一が、東京・東京芸術劇場で行われた舞台『Le Fils 息子』の公開ゲネプロと初日前会見に岡本圭人、若村麻由美、ラディスラス・ショラー氏(演出)とともに登場した。同公演は、フランス演劇界を牽引する稀代の劇作家フロリアン・ゼレールが手掛けた『La Mere 母』『Le Pere 父』『Le Fils 息子』の“家族三部作”から『Le Fils 息子』『La Mere 母』の2作を同時上演。キャストの3名は、全く異なる2作品を同じ役名(母×息子×父)で演じることとなる。○■岡本健一、息子・圭人の成長にしみじみ「子どもの成長は早いなぁ」2021年に圭人が舞台初主演を務め、日本初演を迎えた同作。健一は「3年前は圭人が初舞台だったから。(今回は)参加した感じ、全然別の次元というか……かなり成長していた。子どもの成長は早いなぁという風にすごく感じました(笑)」と息子の成長を実感したことを明かす。これには圭人も笑顔も見せ、「ふふふふ(笑)」と喜びの表情を見せていた。2作同時上演となる今回。同じ役名を演じる3人(母×息子×父)に、2作品の家族の違いについて質問が飛ぶと、健一は「観にくりゃわかる(笑)」とコメントし、笑いを誘う。続けて「口で説明したりとかしても伝わらない。劇場に来て体感しないと説明できないのが舞台のおもしろさだと思うんですよね。ゼレールの脚本のすごさと、ラッドの演出が本当に世界最高レベルで、日本で観ることができるのがすごく贅沢」とアピールした。さらに、「もう圭人と(一緒に舞台を)やることもないと思う(笑) 最後ですね!(笑) なので見逃してほしくない」と最後の親子共演になる可能性をほのめかしていた。これに圭人は大笑いしつつ、「最後らしいです(笑)。自分はやりたいんですけど……」と共演に意欲を見せるも、健一は「もういいでしょ(笑)」と照れたように返していた。『La Mere 母』は東京芸術劇場シアターイーストにて4月5日~29日、『Le Fils 息子』は東京芸術劇場シアターウエストにて4月9日~30日まで上演。
2024年04月09日俳優の岡本圭人が、東京・東京芸術劇場で行われた舞台『Le Fils 息子』の公開ゲネプロと初日前会見に若村麻由美、岡本健一、ラディスラス・ショラー氏(演出)とともに登場した。同公演は、フランス演劇界を牽引する稀代の劇作家フロリアン・ゼレールが手掛けた『La Mere 母』『Le Pere 父』『Le Fils 息子』の“家族三部作”から『Le Fils 息子』『La Mere 母』の2作を同時上演。キャストの3名は、全く異なる2作品を同じ役名(母×息子×父)で演じることとなる。○■岡本圭人、父・健一に無茶振り「最後に父親が……」4月1日に31歳の誕生日を迎えた圭人。父・健一からプレゼントをもらったそうで、その中身について聞かれると、圭人は「(言って)いいんですか……?(笑) 『息子』のチラシがあるんですけど、そのチラシに包んであるお金でした(笑)」と回答し、笑いを誘う。健一も「言わなくていいだろ(笑) まぁ現金ですよね……これで好きなものを買ってくださいと……(笑)」と説明していた。お金の使い道について圭人は「カンパニーの皆さん全員に渡すカバンを買いました」と明かし、そのカバンは健一の手にも渡ったそうで、圭人は「(父から)こう来たものが、こうまわっている(笑)」とジェスチャーを交えて話した。また、演出のラディスラス氏からもプレゼントをもらったといい、「招き猫のマトリョーシカをもらいました。開けるとまたもう1つ招き猫が出てきて、最後は金色のマトリョーシカが出てくる。いま飾っています」と笑顔を見せた。会見の最後に、キャストを代表して圭人が締めの挨拶をすることに。圭人は「この作品は生きるか死ぬかがテーマになっている。そういった問題は生きていれば、誰でも考えたりとかすると思うんです。なのでこの作品を上演することで皆さんに生きることの大切さというものを知っていただいて、また考え直してもらいたいなという風に今思います」とまとめるも、「最後に父親が締めてくれるそうです……自分じゃ無理だ(笑)」と父・健一に無茶振りをし、笑いを誘っていた。『La Mere 母』は東京芸術劇場シアターイーストにて4月5日~29日、『Le Fils 息子』は東京芸術劇場シアターウエストにて4月9日~30日まで上演。
2024年04月09日俳優の岡本圭人(31)、岡本健一(54)が8日、東京芸術劇場で行われた舞台『Le Fils 息子』の囲み取材に登場した。3年前に上演された同舞台でも父子役として共演していた健一が、役として、そして実の親として圭人の成長を語った。今作は、フロリアン・ゼレールが『Le Fils 息子』、『Le Pere 父』、『La Mere 母』という家族三部作として書いた作品。今回は『La Mere 母』とともに、4月の東京公演を皮切りに6月まで各地で同時上演される。親と子の苦悩や孤独を描く本作は、両作品とも若村が母親、圭人が息子、健一が父親を演じている。アメリカの名門演劇学校での武者修行を経た圭人が、2021年に初舞台として挑んだのがこの『Le Fils 息子』。圭人は「3年ぶりに再演するんですが、この物語は本当に届けるべき作品で、たくさんの方々に知っていきたい。またこうしてお客様に届けられるのがすごく楽しみです」とあすの初演への思いをコメント。3年前との違いについて、圭人は「当時は自分の初舞台だったんですが、そこからいろんな舞台を経験させていただいた。改めて息子を演じて、原点に戻ったよう」といい、「あとはやっぱり『La Mere 母』との同時上映ということですかね。『息子』の稽古をしながら『母』の稽古をするっていうのが大変でした」と語った。健一も3年前を振り返り「当時は圭人が初舞台だったから、3年たって全然もう別の次元というか、成長したなと思います。それこそ、子どもの成長は早いなと感じました。同じように大人も成長してないといけないなとも思いました」とやさしい笑みを息子に向けた。また、同作の見どころを聞かれた健一は「世界最高のレベルの演出が、日本でこうやって見れることがすごく贅沢な時間。これを逃しちゃうと、もう圭人ともやることはないんじゃない?(共演は)最後ですね(笑)」と今作限りだとアピールすると、圭人は「自分はやりたいけどね(笑)」と仲睦まじい親子のやりとりも見せていた。囲み取材には、俳優の若村麻由美、演出のラディスラス・ショラーも登場した。同舞台は9日~30日まで東京芸術劇場シアターウエストにて上演される。
2024年04月09日注目のチェリスト岡本侑也が、世界最高峰ともいわれるエベーヌ弦楽四重奏団の正式メンバーとして迎えられたニュースは、クラシックファンを驚かせたに違いない。2017年エリザベート王妃国際コンクール第2位受賞の快挙を成し遂げた岡本侑也は、2019年、巨匠クリスチャン・ツィメルマン(ピアノ)に実力を認められ、室内楽プロジェクトのメンバーとして国内外で共演するなど世界の音楽界で活躍。昨年夏からはエベーヌ弦楽四重奏団のゲスト・チェリストとして欧州で数多くの共演を重ねている。その流れを見れば、エヴェーヌ弦楽四重奏団への加入も自然に思えるのだが、なにしろ相手は現在世界最高峰の呼び声も高い話題の四重奏団だ。まさに「あっぱれ!」。今後の活躍が益々気になる。その注目のチェリスト岡本侑也の“無伴奏リサイタル”が目前だ。ポーランドを代表する現代作曲家ペンデレツキの作品を冒頭と終曲に置き、日本、アジアの巨匠作品に現代の古典というべきブリテンの名作を並べたプログラムからは、岡本侑也の自信と探究心が迸るようだ。チェロの秘める無限の可能性に挑む俊英の姿に拍手喝采。岡本侑也(チェロ)無伴奏II3月10日(日) 17:00開演トッパンホール■チケット情報()ペンデレツキ:ジークフリート・パルムのためのカプリッチョ尾高惇忠:独奏チェロのための《瞑想》ブリテン:無伴奏チェロ組曲第1番 Op.72ユン・イサン:グリッセ細川俊夫:小さな歌ペンデレツキ:チェロのための組曲●岡本侑也プロフィール●エベーヌ弦楽四重奏団プロフィール
2024年02月28日フランスの劇作家フロリアン・ゼレールによる家族三部作のうち、岡本健一&岡本圭人の親子共演が話題を呼んだ舞台『Le Fils 息子』(2021年日本初演)、そして若村麻由美の主演で今回が日本初演となる『La Mère 母』、この二作品の同時上演が決定した。まったく異なる二作品に登場する同じ役名、母アンヌ、息子ニコラ、父ピエールを、若村、圭人、健一が担って共演。親と子、妻と夫、家族という存在について、さりげない会話で鋭く切り込む衝撃の劇空間が立ち上がる。『Le Fils 息子』で初舞台を踏んだ岡本圭人が、自身にとって意味深い今回の挑戦を熱く語った。憧れの“父親との共演”で初舞台を踏んだ特別な時間――圭人さんの初舞台作品『Le Fils 息子』と、日本初演となる『La Mère 母』。この二作同時上演は魅力の企画ですね。二作同時上演って最近よく見かけますよね。父(岡本健一)も昨秋、新国立劇場でシェイクスピアのダブルビル(『尺には尺を』/『終わりよければすべてよし』)をやりまして、それを観た時に、物語が本来持っている印象よりも、より強いインパクトを受け取ったように感じました。今回のふたつの作品は、母、父、息子の名前はどちらも同じなんですけど、まったく別の家族を描いています。でも、セリフの中に少しリンクする部分が見えたりするんですよね。それが同じキャストで行われるのは、観る側にとっては新しい演劇体験になるんじゃないかなと。自分が出るけど、個人的には観てみたい(笑)。お客様にも両作品とも観ていただきたいなと思っています。――まずは2021年上演の『Le Fils 息子』で初舞台を踏んだ、その経験を振り返っていただきたいと思います。舞台に立つことが本当に夢でしたし、また憧れの“父親との共演”でもあって、それが叶った瞬間、初日はやっぱり自分の中で忘れられない時間だったなと思います。またこの初演が俳優としての最初の仕事でもあったので、自分の中で特別な作品でもありますね。今考えると、ちょっと一生懸命やり過ぎていたなって(笑)。ニコラという少年を演じることに精一杯で、稽古中から本当に悩みを抱えている男の子みたいになっちゃって(笑)、スタッフ、キャストの皆さんにはご迷惑をかけたと思います。この作品、最初に台本を読んだ時に、本当に自分の物語のように思えたんですよね。それが作者フロリアン・ゼレールの書く作品の魅力なのかもしれなくて、息子の立場として、もしくは親の立場として、きっと多くの人が自分自身に照らし合わせるかもしれないなと。とにかくこの作品をいろんな人に届けたい、その一心で臨んだ舞台でした。『Le Fils 息子』ビジュアル――当時、健一さんからの評価はいかがでしたか?幕が開くまで相当不安だったようです。「お前大丈夫?出来るの!?」みたいな感じで(笑)。でも初日の幕が開いたら、「これ、すげえ舞台じゃん!」とか言うので「だからそう言ってるじゃん!」なんてやり取りをして(笑)。大千穐楽が終わった時には、自然にハイタッチやハグをしましたね。お互いにすごい充実感があったんだと思います。その後にいろんな舞台を経験させてもらいましたけど、観に来てくださったお客さんも、この『Le Fils 息子』がすごく心に残っているという方が多いみたいです。――健一さんが今回の再演にあたり、「あのような辛い思いはもう“体験したくない”というのが正直な気持ち」とコメントされていますが、圭人さんはいかがでしょうか。ハハハ。もちろんとても辛い話で、悲劇でもあるけれど、こういう舞台をやる意味は大きいと思っています。この舞台を届けることで同じような悲劇は起こらない、そういうふうに思って取り組んでいましたから。また、父親と共演することってなかなかないと思うんですよ。……と考えると、これが最後の機会かもしれない(笑)。なので、個人的にはずっと望んでいた作品ですね。初舞台の後、本当にたくさんの舞台やドラマを経験させてもらったので、それによって成長した姿を、父親だけじゃなくほかのキャストの皆さん、演出のラディスラス・ショラー、そして初演を観に来てくださった方々などに見せられたらいいなと思っています。まったく違う、ふたりのニコラ――では『La Mère 母』について、台本を読んでどのような印象を持たれましたか?『La Mère 母』ビジュアル台本を読んで、僕は自分の母のことを思いました。もしかしたら母親はこんなふうに思っていたのかもしれない、とか。それは『Le Fils 息子』を初めて読んだ時、また映画で観た時にも感じましたね。フロリアンの書く家族の物語は誰もが共感するものなんだろうなと思います。母アンヌを演じる若村麻由美さんとは、初舞台から毎年共演させていただいていて、自分のことを本当の子供のように大切にしてくださるので、その繋がりの強さもこの作品で出せるのではないかなと思いますね。すごく信頼して、尊敬している女優さんなので、また作品をご一緒できることが嬉しいです。――圭人さんが演じる『Le Fils 息子』のニコラと『La Mère 母』のニコラ、それぞれのキャラクターをどのように捉えていらっしゃいますか。『Le Fils 息子』のニコラは、「分からない」というセリフが多いんです。だから、分かってほしい、理解してほしいという気持ちが強いのかなと。答えを誰かに導き出してほしかったのかな、というふうにも思います。父親も母親も、新しい母親も、皆悪い人ではなく、一生懸命に生きているのだけど、ニコラはもうちょっと気にかけて欲しかった、愛が欲しかったんじゃないかなと。でも父親は「答えは自分で導き出すものだよ」と。歯車がちょっとずつ合わなくなってしまった、そういう男の子の話かなと思います。『La Mère 母』で演じるニコラは、まだ稽古に入っていないので分からないんですが、『Le Fils 息子』のニコラとはまったく違う人物ですね。違う人物を同時に演じることで、やはり以前とはまったく違った感覚になるんじゃないかなという気がしています。――初演時に、「ニコラを救いたい」とコメントされていたと思います。なぜその言葉が出たのか、また救えた実感はあったのかをお伺いしたいです。フランスではニコラってすごく一般的な名前で、フロリアンにインタビューした時に「すべての子供に照らし合わせて、この作品を書いた」と言っていたんです。だから僕も、ひとりでも多くの子供を救えたらいいな、という思いで作品に向き合っていきました。それで、子供を持つ友人が観に来てくれた時に、「家族をもっと大切にしていこう、もっと向き合っていこうと思った。救われたよ、この舞台をやってくれてありがとう」と言ってくれたんですよね。その時に、自分のやりたかったこと、目標を一個達成できたのかな、とは感じましたね。――先ほどお話に出たように、ストレートプレイでの実の親子の共演は珍しいかと思います。あらためて、圭人さんにとってどのような体験だったのでしょうか。稽古の最初のほうで、ちょっと壁に当たった瞬間がありました。僕がニコラ、父親がピエールを演じていて、もちろん父親も役を演じているんだけど、でも目の前にいるのは自分の父親だし……って頭がこんがらがっちゃって。演出家に相談したら「こちらはあなたたちを本当の親子とは見ていない。役者のケイトとケンイチが演じるニコラとピエールだから」って。そう言われたことで自分の中でスッキリして、ニコラという役を生きることに集中しよう、そう思えるようになりました。――演出家のラディスラス・ショラーさんとの再会も楽しみですね。はい。初演時に感じたのは、いただくディレクションがすべて自分の想像のひとつ、ふたつ、三つくらい上をいった演出で(笑)。それに追いつくのに精一杯だったんですけど、今回は前の経験を活かして、ラディスラスが求めるニコラにもっと近づけるようになりたいです。一番印象的だったのは、「ニコラのお腹の中にあるダークホール、闇を感じて理解しなければ、この役は絶対に演じることが出来ない。それが出来ないと単なる家族の話で終わってしまう。苦しい、なぜこうなったんだろう……というニコラの黒い闇を見つけてほしい」と言われたこと。その課題はとても大変でしたね。ラディスラスは今回『La Mère 母』を初めて演出するので、僕らと新作を作り上げることをすごく楽しみにしているようです。母親と会う時間を大切にしたい――特別な作品の再演と日本初演となる作品、二作品への挑戦でさらなる飛躍に期待しています。稽古の前に何か準備をされるのでしょうか。初演の時はフランスに3ヶ月間行って、ラディスラスと話したり、ディレクションを受けたりしましたね。あとは、ニコラは学校に行かずに散歩をしていたので、ずっと公園を散歩してました(笑)。『La Mère 母』をやるにあたっては、愛する息子を思う母の気持ちが描かれている作品なので、なるべく母と会うようにして、その時間を大切にしようと思っています。あと、若村さんともたくさん会話したいですね。若村さんとは1月に『ラヴ・レターズ』という朗読劇でもご一緒しまして、その時は恋人役でした。僕にとって初めての朗読劇で、最後はあんなに人前で鼻水を垂らしたことないってくらい泣いてしまった(笑)。若村さんは5回目だったそうで、「以前ももちろん一生懸命やっていたけれど、刺さる言葉、自分のセリフの重みが前とは全然違う。こんなところで自分が感動するとは思わなかった」といったことをおっしゃっていて。僕も今回あらためて『Le Fils 息子』を読んだ時に、前とは全然違う感情が湧いて来たりしたんですよね。初演時からこの再演まで、その間に得た経験は本当に自分にとってかけがえのないものです。今またこうしてニコラと向き合って演じると、まったく違う作品になるんじゃないかなという予感がします。取材・文:上野紀子撮影:藤田亜弓<公演情報>『La Mère 母』『Le Fils 息子』作:フロリアン・ゼレール翻訳:齋藤敦子演出:ラディスラス・ショラー出演:■『La Mère 母』若村麻由美岡本圭人伊勢佳世岡本健一■『Le Fils 息子』岡本圭人若村麻由美伊勢佳世浜田信也木山廉彬岡本健一【La Mère 母 東京公演】2024年4月5日(金)~4月29日(月・祝)会場:東京芸術劇場 シアターイーストチケット情報:()【Le Fils 息子 東京公演】2024年4月9日(火)~4月30日(火)会場:東京芸術劇場 シアターウエストチケット情報:()東京公演後、鳥取、兵庫、富山、山口、高知、熊本、松本、豊橋公演あり公式サイト:
2024年02月22日『La Mere 母』『Le Fils 息子』製作発表会が東京・東京芸術劇場で行われ、若村麻由美、岡本圭人、岡本健一、ラディスラス・ショラー(演出)が登場した。同公演では、フランス演劇界を牽引する稀代の劇作家フロリアン・ゼレールが手掛けた『La Mere 母』『Le Pere 父』『Le Fils 息子』の"家族三部作"から『Le Fils 息子』『La Mere 母』の2作を同時上演。キャストの3名は、全く異なる2作品を同じ役名(母×息子×父)で演じることとなる。○■『La Mere 母』『Le Fils 息子』製作発表会にキャストが登場三部作の中では2018年に3人が出演する『Le Fils 息子』、そして2019年に若村が主演した『Le Pere 父』が上演され、『La Mere 母』は初上演となる。圭人は「前回の『Le Fils 息子』初演が自分にとって本当に特別な舞台でもあって、初めての舞台、俳優となっての第1本目の舞台、そして憧れだった父親と初めての親子共演で、印象に残っていることがいっぱいある」と振り返った。さらに「1番思い出に残ってるのが、初日の15分前ぐらいの緊張の中、父親が自分の楽屋まで来てですごくいい言葉をかけてくれて。『これからお前の新しい人生、新しい道が広がっていく。だから自分を信じてこれからもやっていってほしい』と。今じゃないでしょう?」と苦笑。「これから不安定なニコラという役を演じる のに、その時、満たされそうになっちゃって。『やばいやばい、これどうしよう』と思って、涙が出そうになっちゃって、印象的に残ってますね。『いや、今じゃないでしょ』っていう。でも父親は悪くないです」とエピソードを披露した。演出のショラーは3人に信頼を置いている様子。それぞれの印象を「麻由美さんは役をコツコツと構築していくタイプの役者さんだと思います。ミルフィーユの生地のように、多層的に役を重ねていく。少しずつ役が前進していき、構築して行く。たくさんお稽古をなさって、素晴らしい役を作っていくタイプの方だと思います」「健一さんはすごく勘がいい人だと思います。動物的な勘があって、理解が早い。私は健一さんと仕事をしていると、ライオンの調教師になったような気分です」「圭人さんは、3年前に『息子』で彼の舞台デビューの仕事を一緒にするという名誉があり、最初は私からいろいろなことを教えたりした記憶があるんですけれども、最終的に私の期待を超えたところまで到達していて、本当に驚かされた記憶があります。またご一緒できることが嬉しいですし、演出家にとっては役者さんがどれだけ進歩したかを見るのが、いつも感動する経験なので、そういった感動ができることと期待しています」と表した。親子の会話について話題が及ぶと、圭人は「父親の舞台を観に行ったり、ライブを観に行ったりとかして、その時の感想とかを話したりするぐらいだと思うんだけれども、何か言ってくれたっけ?」と尋ねる。健一は「今ちょうど舞台の公演中で、それに来て終わった後に話をして、それ以来2、3週間ぶりぐらいに久しぶりに会ったら、プレゼントもらいました。タンブラー。なんかちょっと嬉しかったですね。『プレゼントをくれるんだ』と思って」と照れた笑顔に。圭人は「ちょっとなんだ」と笑っていた。一方で、圭人は「最近だと若村真由美さんとは本当に何度も共演をさせていただいてて……」「真由美さんの方が、父親より会ってます」ともコメント。若村は圭人について「本当に刺激的な存在です。おそらく圭人くんが言ってた通りに、岡本健一さんより私の方が親じゃないかと錯覚するくらい。と言っても子に育てられる親という感じがするんですけど、彼は会うたびに成長していて、きっとラッドは驚くと思います」と太鼓判を押す。若村は「初舞台の時の圭人くん、翌年に『ハムレット』で(自分が)ガートルード、レアティーズで会った時の圭人くん、『ラブレター』で幼なじみの役をやった時の圭人くん。私は彼に『ひまわりのようだね』と言ったんですけど、会うたびに大きくなって大きな花が開いていってる。恐ろしいです。今回の『Le Fils 息子』再演がどんなに前回と違うかというのを多分目の当たりにして、ラッドは『若村、何やってたんだよ』と思うに違いない。そんなふうに思うくらいに彼の成長は著しくて、観客の皆様も絶対に感じているはずです」と絶賛していた。『La Mere 母』は東京芸術劇場シアターイーストにて4月5日〜29日、『Le Fils 息子』は東京芸術劇場シアターウエストにて4月9日~30日。
2024年02月20日『La Mere 母』『Le Fils 息子』製作発表会が東京・東京芸術劇場で行われ、若村麻由美、岡本圭人、岡本健一、ラディスラス・ショラー(演出)が登場した。同公演は、フランス演劇界を牽引する稀代の劇作家フロリアン・ゼレールが手掛けた『La Mere 母』『Le Pere 父』『Le Fils 息子』の"家族三部作"から『Le Fils 息子』『La Mere 母』の2作を同時上演。キャストの3名は、全く異なる2作品を同じ役名(母×息子×父)で演じることとなる。○■『Le Fils 息子』『La Mere 母』に出演する岡本健一音楽活動もしていた中で、改めて舞台の魅力について聞かれると、健一は「いろんな活動はもう過去のことになっちゃってるんであれなんですけど、とにかく舞台というのは生なんですよね。今日もこれから舞台がありますし、その間は『この作品をいかにお客さんに届けるか』ということだけしか考えないで生きていくんです。この作品でも、人間の中で大切なことを描いていて、楽しいだけの舞台じゃない。観た人はわかるかもしれないけども、やっぱ辛いわけですよ、この役を演じるのは。人間みんなが持って抱えている悲しい部分とか不安な部分とか、1番見せない部分を出さざるを得なくなる家庭環境で、それをシンプルな素敵な言葉で届けてるんです」と熱弁する。さらに「自分としての思いはこれをいかに、お客さんに(届けるか)。舞台はお金かかるじゃないですか、高いし。だからお金と貴重な時間を使って来てくれた人に対して、『この作品で自分たちは何を伝えたいのか』ということだけしか考えてない感じでやってるんですけども。そういった意味では、いろんな人たちに観てほしい。特に若い人もそうですし、男性が本当に劇場に来なくて、もったいないなと思って」と現状についての課題も。「作品を届けるためだけに生きてる感じだから、『親子共演で息子と一緒にやれて幸せそうで楽しいですね』と思ってるかもわかんないけど、そんなんじゃ全然ないんですね」と場内を笑わせた健一。「とにかく作品を届けるということに入っていくと、遊んでられない感じ。懸命に伝えなきゃなという思いでみんなが作って、3〜4年前からスタッフも動いて、1回の公演にかけるわけですよ。その中の2~3時間に凝縮されて、僕らが生きてるんですけども、2~3時間経ったら消えてしまうというライブの楽しさもありますし、お客さんとして観にいく自分も、本当にそこで生きてる人たちに感動したりとか、『まず自分の家族を大事にしよう』と思ったり、『もっと社会に対して戦わなきゃいけないな』とか、生の舞台を見て作品から日常に感じる力が演劇にはあると思うんです。だから30数年以上経ち続けているんですけど、テレビとか記事とかじゃ伝わらないですよね。劇場に来て作品を観なきゃわからないですよ」と訴える。そして「日本全国考えても、舞台を観た人は本当に少ないんです。だって、この中で舞台観たことない人、手をあげてください!」と語りかけるが、手はあがらず、圭人は「(演劇)関係者だから!」とツッコミ。健一は「みんな観てるね。でもたぶん何人かいるんじゃないかな? じゃあ、自分でお金払って観に来てない人。いつも招待でチケットをもらって観ている人誰ですか?」と畳み掛けるも、手はあがらず「あげられないね」と苦笑。「でも少ないから、なんとか皆さんの気持ちでこの作品、舞台に来るってことを広めてほしいな」と懇願していた。
2024年02月20日公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団 岡本太郎記念館(所在地:東京都港区南青山6-1-19、館長:平野 暁臣)は、岡本太郎の遺志を継ぎ、次代のアーティストを顕彰する岡本太郎現代芸術賞(通称TARO賞)にて、太郎賞1名、敏子賞1名、特別賞10組が決定し、2024年2月16日(金)に受賞者発表と授賞式をとりおこないました。今年で27回をむかえる本賞には621点の応募があり、22組が入選いたしました。また、入賞者・入選者の作品を集めた「第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」展を2月17日(土)から4月14日(日)まで、川崎市岡本太郎美術館にて開催いたします。次代のアーティストの意欲的な作品をぜひご覧ください。つん『今日も「あなぐまち」で生きていく』岡本太郎賞(賞金200万円):つん『今日も「あなぐまち」で生きていく』【審査評】「あなぐまち」とは、作者がずっとともに生きてきた「まち」の名前である。その意味で正しくは「作品」を超えたものかもしれない。しかし作者の手で作られたものであることも確かだ。作者が作った作品が、作品であることを超えて作者そのものになっていく。ここにはそう実感させるだけの現実味がある。多岐にわたる詳細な素材表記にも注目。(椹木野衣)三角 瞳『This is a life. This is our life.』(※作品タイトルは斜体)岡本敏子賞(賞金100万円):三角 瞳『This is a life. This is our life.』(※作品タイトルは斜体)【審査評】三角瞳は第19回太郎賞展に入選している。その時の作品は、無数のフィギュアによるインスタレーションであった。乱雑に積み重ねられたフィギュアの洪水が、現代社会における「個」の在り方を強い圧迫感をもって問う。今回は刺繍による作品。表は人物の顔、裏は遺伝子を表す赤い糸。単なる入れ物としての肉体を暗示する。薄い布切れに刺繍された無数の「個」が折り重なるように並べられる。表現内容と新鮮な手法、展示方法がうまくかみ合い、説得力をもった作品となった。(土方明司)池田 武史『Space X』特別賞(賞金5万円):池田 武史『Space X』長 雪恵『きょうこのごろ』特別賞(賞金5万円):長 雪恵『きょうこのごろ』小山 恭史『無明』特別賞(賞金5万円):小山 恭史『無明』クレメンタイン・ナット『POT PLANTS!』特別賞(賞金5万円):クレメンタイン・ナット『POT PLANTS!』月光社『MUSAKARI』特別賞(賞金5万円):月光社『MUSAKARI』小山 久美子『三月、常陸國にて鮟鱇を食ふ』特別賞(賞金5万円):小山 久美子『三月、常陸國にて鮟鱇を食ふ』ZENG HUIRU『BACK TO ME』特別賞(賞金5万円):ZENG HUIRU『BACK TO ME』タツルハタヤマ『小鳥のさえずりを聞くとき、遠くで銃声が鳴り響いた』特別賞(賞金5万円):タツルハタヤマ『小鳥のさえずりを聞くとき、遠くで銃声が鳴り響いた』フロリアン・ガデン『Anomalies poetiques/詩的異常』※po【e】tiquesの【e】は正式にはアキュート・アクセントが付きます。特別賞(賞金5万円):フロリアン・ガデン『Anomalies poetiques/詩的異常』※po【e】tiquesの【e】は正式にはアキュート・アクセントが付きます。村上 力『學校』特別賞(賞金5万円):村上 力『學校』■入選作家・作品名(50音順・敬称略)・大河原 健太『文字前夜 -火水風土-』・遅四グランプリ実行委員会『遅博 2024 -人類の進歩と遅延-』・GORILLA PARK『Relief―1, Relief―2, Relief―3, Relief―4』・鈴木 のぞみ『Light of Other Days:吉田理容室』・野村 絵梨『垢も身のうち』・林 楷人『調和の剥き出し』・村尾 かずこ『サザエハウス -Village-』・横岑 竜之『ハッピーモンスター』・横山 豊蘭『トロトロ遺跡』・李 函樳『無から来る、無故に集う』《第27回岡本太郎現代芸術賞 概要》■主催公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団川崎市岡本太郎美術館■審査員(50音順・敬称略)・椹木野衣/美術批評家、多摩美術大学教授・土方明司/川崎市岡本太郎美術館館長・平野暁臣/空間メディアプロデューサー、岡本太郎記念館館長・山下裕二/美術史家、明治学院大学教授・和多利浩一/ワタリウム美術館キュレーター■第27回岡本太郎現代芸術賞 公式サイト 《第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展 概要》会期 :2024年2月17日(土)~4月14日(日)会場 :川崎市岡本太郎美術館・企画展示室開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)休館日 :月曜日、3月21日(木)観覧料 :一般 700(560)円、高・大学生、65歳以上 500(400)円中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金交通 :小田急線「向ヶ丘遊園駅」南口より徒歩17分第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月16日公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団 岡本太郎記念館(所在地:東京都港区南青山6-1-19、館長:平野 暁臣)は、企画展「タローのダンス」を2024年3月15日(金)~7月7日(日)まで開催いたします。メインビジュアル_ダンス(1952)1952年、岡本太郎はモザイクタイルで『ダンス』を制作します。一点ものの油彩とちがってタイルなら何枚でもつくれるし屋外にも置ける。そうすれば芸術がもっと社会に入っていける。そう考えたのです。まさしくそれは岡本太郎の芸術思想を体現するものでした。2011年、この『ダンス』は太郎生誕百年事業として修復され、高島屋大阪店のシンボルとしていまも多くの人の眼を楽しませています。ところで太郎はこの重要作の題材になぜ「ダンス」を選んだのでしょう?いまとなっては知る由もありませんが、太郎がダンスを認めていたことだけはたしかです。1950~60年代に原生日本と出会う旅に出た太郎は、暮らしに息づくさまざまな民俗的踊りに遭遇しました。いずれも見世物ではなく生活と一体であり、生活そのもの。「生きることの儀式」とさえいえるほどで、太郎はそこに芸術の本質が暗示されていると洞観します。プライベートでも機会があれば踊っていたようで、その歓びをこう記しています。「みんなといっしょに踊っていると、自分だけであると同時にみんなでもあり、それは全身的な充実感となって昇華し、明朗に情熱を解放する。ぼくにとってダンスは、もっとも直接的な精神、肉体のよろこびだ」画面いっぱいに“いのちの躍動”が広がる太郎の作品には、まるでダンスを踊っているかのような表現がたくさんあります。いずれもみずみずしい情熱と生命力を湛え、観る者を元気にしてくれる。本展は、そんな作品を集めて一望しようとするものです。“明朗に情熱を解放する”太郎をどうぞお楽しみください。岡本太郎記念館館長 平野 暁臣■開催概要会期 : 2024年3月15日(金)~7月7日(日)開館時間 : 10:00~18:00(入館は17:30まで)休館 : 火曜日会場 : 岡本太郎記念館(東京都港区南青山6-1-19)アクセス : 銀座線・千代田線・半蔵門線『表参道』駅より徒歩8分入場料 : 一般 650円/小学生 300円公式サイト : 公式X(旧Twitter): 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月07日アンジュルムの佐々木莉佳子が、アンジュルムおよびハロー!プロジェクトを卒業することを発表した。佐々木はグループのメンバーとしての活動に区切りをつけ、自分の可能性を自らで感じ、一人で何ができるか挑戦するため来春のコンサートツアーをもって卒業する。具体的な時期については、後日発表される。併せて、佐々木からコメントが到着した。■佐々木莉佳子 コメントいつも、愛してくださっている大切なみなさんへ。私、佐々木莉佳子は来年の春ツアーをもってアンジュルムおよび、ハロー!プロジェクトを卒業します。幼いながらに無我夢中で夢を追いかけ11歳でハロー!プロジェクトの一員になり13歳でアンジュルムに加入してから今まで活動してきた中で『佐々木莉佳子』という人間をここまで作り上げてきてくれたのは、紛れもなく当たり前ではない環境と出逢ってくれた全ての皆様そして、メンバーのみんな。幼過ぎたわたしには想像もできないくらい私という人間を作り上げて愛の形を教えてくれてそれがどれだけ大きな存在で自分自身を形作ったものかを常に感じてパフォーマンスだけではなく心の温度、暖かさ、時には難しく苦しい時も人と人との関わりを、教えてくれた私という人格を確立してくれた場所です。その中で、誰かの心を動かす、自分の心も動く『表現』という心の底からワクワクするものに出逢い、今とは違った自分を知りたくなったのが卒業を決めた一つのキッカケです。大好きなハロー!プロジェクトで沢山成長させていただいた分、今までとは違った形でもみなさんの、誰かの、心を動かしたい、光になりたいと強く思う私が居て、生きている中で何かを選択したり、先の事がわからないからこそ怖い時もあるけれど、たった一度の人生、飛び立たずに後悔する事だけはしたくない。だからこそどんな形にも色にもなれる自分でありたいし挑戦し続けるわたしでありたいなと思っています。大好きなダンスや音楽も自分の中に無くてはならない物なのでより成長した自分を見ていただけるように頑張ります!少しでも私の存在が皆さんの希望に自信につながって自分を愛せたらいいな。当たって砕けてだめならまた立ち上がって新しい私を皆さんに見ていただけますように。そして、わたしの永遠の青春アンジュルムという存在本当は、みんなが大きくなるまで一緒に居たい。だけど時間は進み続けるからわたしもまた一歩、進んでみるね。みんな、だいすき。卒業の日までおよそ半年みんなで笑って、幸せを共有して、噛み締めて、過ごせますように全力で愛を伝えます!!!!!最後の最後まで応援よろしくお願いします。みんな笑顔で居てね。
2023年12月22日女優の松岡茉優、山田杏奈、俳優の磯村勇斗、映画監督の是枝裕和、歌手のアイナ・ジ・エンドが11日、都内で行われた「ELLE CINEMA AWARDS 2023」に出席した。ファッション誌『ELLE(エル)』(ハースト婦人画報社)が、独自の視点でその年のナンバーワンの映画を選ぶ「ELLE CINEMA AWARDS」。9回目を迎えた今年は、「エル ベストアクトレス賞」に松岡茉優、「エル メン賞」に磯村勇斗、「エル・ガール ライジングスター賞」に山田杏奈、「エル ベストディレクター賞」に『怪物』の是枝裕和監督、「FENDI賞」に『キリエのうた』のアイナ・ジ・エンドがそれぞれ選ばれた。対象作品となった『愛にイナズマ』で「エル ベストアクトレス賞」に輝いた松岡は「とてもうれしいです。やはり俳優というのはこういう場所で評価していただいた時に誰かに届いたんだなと思えるので」と受賞を喜び、受賞作となった『愛にイナズマ』について「イチ観客としては1人じゃないんだと感じた作品で、私だけでなく他にもそういう思いを抱えた人がいるんだなと。反逆するファミリーのラブコメですが、もしまだ見ていない方がいらしたら是非見ていただきたいと思います」とアピールした。本作では佐藤浩市や若葉竜也、池松壮亮らと家族を演じ、「家族を演じるのは私にとって俳優のお仕事でも特別なこと。心の中で尾を引いてしまうような愛情が生まれます」と未だに影響があるという。また、今年を漢字一文字で「愛」と表し、「『愛のイナズマ』も愛がテーマ。愛を持ってすれば苦手だとする人も愛がある人だと思えば争いは起こらないと思うので信じたいです」とその理由を説明した。続けて、来年の抱負について「(作品を)何本やったということではなく、現場現場によって出会う人、チームの中で旗を振る人が現場によって違うことが近年私の楽しみになっています。来年出会えるチームがあったら、そこでの生活を存分に楽しみたいと思っています」と新たな出会いに期待を寄せた。宮沢りえ主演の『月』で「エル メン賞」に選ばれた磯村は、『月』以外にも『正欲』での演技も高く評価された。「ともに社会的なテーマのある作品なので、このような賞をいただけて報われたような気持ちです」と喜びもひとしおで、「今年はたくさんの映画に出演させてもらい、非常に映画の年だったと思います。『月』と『正欲』は僕の俳優人生にとってターニングポイントになる作品。今年は俳優人生の中でも節目だと思います」と今年は充実した年だったという。来る2024年は「また新たな種まきから始め、新たな俳優人生を歩んでいきたいと思います」とさらなる活躍に意欲を見せた。新世代を牽引する映画人に贈る「エル・ガール ライジングスター賞」には、『山女』に出演した山田杏奈が受賞。「『山女』を評価していただき、2度うれしいというか、すごく有り難いと思った1年でした」と笑顔を見せ、「撮影したのは2年ほど前だったんですが、当時は本当にリアルに山の中にずっといたりして私が演じた凛の人生を役とともに生き抜きました」とやりきった様子。また、今年を漢字一文字で「ご縁の"縁"。色んな人とのつながりを大事にして暮らしていきたいと思った1年だったので」と振り返り、来年の抱負は「一つ一つの仕事に真摯に向き合って一つ一つの役を生き抜いていきたいと思います。周りの人への感謝も忘れない1年にしたいですね」と目を輝かせていた。なお、作品賞は、文化人やジャーナリスト、エル・ディレクターなどの投票によって2023年に公開された映画の中からベスト映画を決定する「ELLE CINEMA AWARDS」の第1位にグレタ・ガーウィグ監督の『バービー』、今年新設された特別賞の「ELLE ACTIVE!賞」にヴィム・ヴェンダース監督作品で役所広司主演の『PERFECT DAYS』が選ばれた。
2023年12月12日世界的なピアニストのクリスチャン・ツィメルマンとの室内楽ツアーやエベーヌ弦楽四重奏団への客演など、チェリストとして世界的注目を集める岡本侑也が、プラハ交響楽団の「新世界」1月8日(兵庫県立芸術文化センター)「ニューイヤー・コンサート 2024」の1月12日(ミューザ川崎)、14日(サントリーホール)の公演にてドヴォルザークの「チェロ協奏曲 ロ短調 op.104」を演奏する。公演への思いや20代最後の1年を迎えての抱負を岡本が語ってくれた。「プラハ交響楽団」のチケット情報はこちらチェコの国民楽派を代表する音楽家・ドヴォルザークの楽曲をチェコのオーケストラとの共演で演奏できることを「光栄に思います」と語る岡本。「ドヴォルザークはメロディを作る天才であり、どの曲のどこを切り取っても素敵なんです。押しつけがましさがなく、聴いていても演奏していても自然の豊かさを感じます。以前、チェコのあるオケと共演した際に、チェコの人々の素朴で温かい人柄に魅了されまして、それが演奏やドヴォルザークという音楽家のキャラクターにも通じていると感じました。スラヴの空気感に浸りながら、音楽づくりをできるのが楽しみです」「チェロ協奏曲 ロ短調 op.104」は、2017年のエリザベート王妃国際音楽コンクールにて第2位に入賞した際にも演奏した。「人生で体験しうる様々な感動が1曲の中に詰まっていると思います。第3楽章で印象的なヴァイオリンソロとチェロの掛け合いなど、他の楽器との1対1のパートがありますが、そこは、この曲のキーポイントかなと思っています。もちろん、フルオーケストラで大々的に演奏するのも印象的ですが、1対1の密なコミュニケーションに感情が凝縮されていると感じますし、コンマスやフルート奏者の方たちとの掛け合いを楽しみにしています」2023年はツィメルマンとのツアーに加え、代役で参加したエベーヌ弦楽四重奏団で初めて本格的に弦楽四重奏に取り組むなど、実りの多い1年となった。「クリスチャンさんとのピアノカルテットだと、バスパートがピアノの左手と被ることがよくあるんですけど、エベーヌでピアノなしで自分が音楽の流れや柱を責任を持って立てなくてはいけない場面に直面し、改めてクリスチャンさんにどれほど引っ張ってもらっていたのか、その偉大さを痛感しました。ヨーロッパ各国の主要な会場で演奏する機会もいただき、本当に大きな1年でした」10月に29歳となったが「気持ちは12歳くらいで止まったままなんですが(笑)」と冗談めかしつつ「いろんな経験を積ませていただき、音楽の幅も広がっていると思うので、何が待ち受けているのか、30代も楽しみです!」と力強く語ってくれた。取材・文:黒豆直樹
2023年12月05日俳優の松岡茉優と窪田正孝がW主演を務める、映画『愛にイナズマ』(27日公開)のクランクアップインタビュー映像が26日に公開された。同作は石井裕也監督の最新オリジナル作。映画監督デビューを前に無責任なプロデューサーに騙され、夢を全て奪われた花子(松岡)と、空気を読まない正夫(窪田)が運命的な出会いを果たし、“どうしようもない父(佐藤浩市)と兄たち(池松壮亮・若葉竜也)”の力を借りて、嘘と誤魔化しに満ちた社会に反撃を仕掛ける痛快な物語だ。共演には仲野太賀、高良健吾、趣里、MEGUMI、三浦貴大、鶴見辰吾、中野英雄、北村有起哉、益岡徹といった個性豊かなキャストが顔を揃える。○■松岡茉優&窪田正孝、『愛にイナズマ』クランクアップインタビュー公開今回公開されたのは、初共演でW主演を務めた松岡と窪田のクランクアップ直後に撮影されたインタビュー映像。役の衣装のままの2人は真剣な面持ちで初めて脚本を読んだ感想や、互いの印象を語っている。石井組初参加の松岡は「やり切れる自信がなかった。自分のスキルと覚悟ではできないんじゃないかと思ったから、一瞬(脚本を)置きかけました」と振り返る。「『できない』と思っているってことは、自分の(心の)奥の琴線に触れている」と冷静に自己分析をしながら、「(理不尽な世界に正面から向かい合う)花子の叫びが、全部私が知ってる気持ちだな」「彼女の気持ちを私が代弁させてもらいたい」と、石井監督が生み出した花子というキャラクターに寄り添った過程を明かした。そして、自身の演じた正夫を「雲を掴むような役どころ」と表現した窪田は「石井さんが書き下ろした脚本ということに、まずすごく興味がありました」と話し、「(脚本には)愛を込めて、皮肉めいたメッセージが散りばめられていたのを読み、それが日ごろ自分が疑問に感じていたことと一致していた」と語った。互いの印象に話がおよぶと、松岡は「柔軟で軽やかで優しくてフラット」と窪田の印象を明かし、窪田も「お芝居へのアプローチの多彩さ、多面さ、吸収率の高さがすごかった。毎日圧倒されてました」と松岡を絶賛。互いの“ベタ褒め”に照れながらも、W主演としての相性の良さを感じさせた。最後に、公開を待つ観客へのメッセージを聞かれた松岡は「“不器用だけど一所懸命生きているあなた”にはきっと届く物語だと思います」とカメラの前の観客に語りかけると、窪田は「人間の本質をついた、体にイナズマが走るような作品」と太鼓判を押した。(C)2023「愛にイナズマ」製作委員会
2023年10月26日松岡茉優と伊藤沙莉によるポッドキャスト番組「お互いさまっす」が、10月18日(水)本日よりSpotify、Amazon Music、YouTubeほか各オーディオストリーミングサービスにて配信がスタートした。俳優同士、プライベートでも大親友の2人は今年、芸能生活20周年の節目を迎える。そんな2人が撮影で時間に追われる日々の中、羽休めの場所として、“本人たち発”の自主的なポッドキャスト番組をスタート。あまりメディアでは披露していない、プライベートに近い感覚のおしゃべりを繰り広げていくという。“リスナーの感情や気持ちをお焚き上げしていくトーク番組”としており、リスナーから「イライラしたこと」「モヤモヤしてること」「情けなかったこと」「恥ずかしかったこと」「気持ちよかったこと」など、あらゆる喜怒哀楽エピソードを募集。それを元に、共感したり、妄想を膨らませたり、自身の経験を話しながら、リスナーの気持ちに寄り添い、昇華させていく。配信開始にあたり松岡さんは「あまりにお待たせしすぎて色々な心配をおかけしたかと思います。本当にお待たせしました。ごめんなさい」と伝え、「8ヶ月前ではご相談の内容も変わっていることと思いますが、2人で心を込めて答えさせていただいております」とコメント。伊藤さんは「松岡茉優と普段会って遊んで話してるような気楽さの中でリスナーさんの喜怒哀楽を共有しながらみんなで明日も頑張ろうとか、楽しもうとか思っていただけるような番組になったらいいなと思っています!」と話している。ポッドキャスト番組「お互いさまっす」は隔週水曜日配信(初回は2話配信)。(シネマカフェ編集部)
2023年10月18日ダークコメディ交互上演『尺には尺を』『終わりよければすべてよし』の初日前会見と公開フォトコールが18日に東京・新国立劇場で行われ、岡本健一、浦井健治、中嶋朋子、ソニン、演出を務める鵜山仁氏が登壇した。今回交互上演される“ダークコメディ”2作は、「ベッド・トリック」(男性が期待していた相手とは異なる女性がベッドを共にする仕掛け)が物語のカギを握る表裏一体のような戯曲であり、シェイクスピア作品の中では数少ない女性が物語の主軸となる作品。悲劇とも喜劇ともつかない結末から「問題劇」とも分類される2作を、交互に上演することでシェイクスピアの鋭い視点と同時代性を浮かび上がらせている。○■『尺には尺を』『終わりよければすべてよし』会見&公開フォトコール初日を迎える心境を「稽古を2本同時にやって、きょう初日を迎えることができるんですけども、正直どういう感じになるのか全体像が全く見えていない(笑)」と話した岡本。「お客さんが入って初めて成立するものなんじゃないかなと思う」と意気込みを語った。『尺には尺を』で演じるアンジェロという役柄について、自分の欲望に忠実に生きた男だと紹介されると、「はたから見ると、パワハラだったり、セクハラだったり権力をかざしている風に見える……ただやっている本人からしてみると、政治的なことには法律に則ってやっているんです」と説明。「ただそこに女性との出会いとか愛が芽生えると、そういったところが本当に簡単に崩れていくんだなぁとか、嘘をつくと取り返しが付かなくなるとか…色んなことを考えています。毎回(演じながら)色んな感情が出てくる」と明かした。2作を交互に上演する同公演だが、2作品を演じ分ける際の切り替えについて聞かれると、岡本は「『尺には尺を』ではこのような格好(黒の法服)ですが、もう一方はフランス王なんです。死にかけの老衰したおじいちゃんみたいな感じなので、衣装を着たら勝手に変わっちゃます(笑)」とコメントし、笑いを誘った。カンパニーとしては14年、シェイクスピア歴史シリーズとしては12年の付き合いがあるという同カンパニー。「絆を感じた部分は?」という質問に、岡本は「すごい信頼している部分がある」と回答する。「人間的な部分や性格とかというよりも作品に対する思いの強さ。難しいと言われるシェイクスピアを人間的で日常的に表現してくれる人たちが集まっている」と力強く語る。「特にこの3人(浦井・ソニン・中嶋)は突出してその部分がすごいので信頼しています。普段の私生活は全然知らない……なにをしているのかわからない(笑)。だけど舞台の上でつながっている」と笑いを交えつつ、3人を絶賛していた。
2023年10月18日約400年前の戯曲ながら、今なお世界中で上演されているシェイクスピア作品。なぜこんなに愛され続けているのか。まさに今シェイクスピア劇に向き合う岡本健一さん、浦井健治さんの対談と、数々のシェイクスピア作品から魅力を探る。2009年に新国立劇場で鵜山仁さん演出により一挙上演された『ヘンリー六世』三部作。三部を通すと上演時間全9時間にものぼる超大作に出演していた岡本健一さんと浦井健治さんのふたり。そこを皮切りに、『リチャード三世』『ヘンリー四世』『ヘンリー五世』『リチャード二世』など、鵜山演出のシェイクスピア作品の数々に共に出演してきた。そしてこのたび出演するのは、「シェイクスピア、ダークコメディ交互上演」と称しておこなわれる、『尺には尺を』と『終わりよければすべてよし』という2作の交互上演。岡本健一(以下、岡本):過去に鵜山さんともっと大変な企画をやったから、今回の交互上演くらいでは驚きはなかったな。浦井健治(以下、浦井):確かに(笑)。ただ、これまでのような歴史劇じゃなく、シェイクスピア作品の中でも問題作といわれるダークコメディ。どっちもベッドトリック(相手を騙して違う人にベッドの相手をさせる罠)があったり、似たテイストの物語だから、ちょっと…というか結構混乱しますよね。岡本:これまでは歴史劇で戦争ばかりしていたけれど、今回はそういう争いごとは全然ないし、女性を主体とした物語というのも初めてだし。今の時代に、自分たちがこの話をやることに意味がある気はしてて。浦井:どちらの作品も、女性がすごく戦略家なんですよね。岡本:女優陣と話してると、男性側と女性側で全然作品の捉え方が違っているのが興味深いなと。――『尺には尺を』は、公爵の代理でウィーンの統治を任されたアンジェロが、婚姻前に男女の性交渉を禁じる姦淫罪でクローディオに死刑の判決を下したことから起こる物語。そして『終わりよければすべてよし』は、伯爵夫人の息子・バートラムに想いを寄せるが彼に結婚を拒否された侍女のヘレナが一計を案じる物語。岡本:『尺には尺を』とか、登場人物がみんなひどい人たちだよね。浦井:全員ひどいです。岡本:公爵が人に統治を押し付けるとかありえないでしょ(笑)。ただ、法律っていうものをちゃんと見直さなきゃいけないのかもしれないというのは、この作品で思ったかな。あと、ひとりの女性との出会いで、こんなに人間の思想が変わるんだっていうことの面白さとか。浦井:僕が演じるクローディオ側の目線で言うと、政治とか権力側の意向で人間の生死が決まるっていうのが不条理ですよね。クローディオのセリフに「生きようと願うことが死を招くことであり、死を求めることに生があると覚悟しています」っていうのがあるんですけど…。岡本:えっ今の、もう一回言って。浦井:(笑いながら復唱して)死に立ち向かうことが生きることに繋がるって、他のことにも置き換えられる気がするんです。大変なときこそ成長のチャンスというか。生きる意味を考えさせてくれる話だなと。もう片方もまた、生きることの意味をみんなで見つけていくような作品ですけど、こっちのほうがもっと体当たりな感じはありますよね。岡本:『終わりよければすべてよし』で自分が演じる王は衰弱して死の間際なんだけれど、ひとりの女性との出会いで元気になる。一応、薬が効いたってことなんだけど、人間の生きようとするエネルギーがそうさせたと思ってるんだよね。まさに「終わりよければすべてよし」って思うことで、物事が前に向いていくことってある気がして。そう思ってもらえる作品にできたらいいなと。――演出の鵜山さんをはじめ共演者も、これまでシェイクスピアシリーズを一緒に作ってきた面々ばかり。岡本:10年以上、ほぼ同じカンパニーでやってきてるけど、それがすべて鵜山さんの頭の中から始まってるんだと思うとすごいよね。浦井:今回ご一緒してあらためて感じたのは、それぞれの人に寄り添って、その人が理解しやすい言葉を選んで話してくれているんですよね。岡本:人それぞれに説明の仕方が違って、俺には擬音ばっかり(笑)。浦井:僕は『ヘンリー六世』三部作が初めてのシェイクスピアだったんですよね。それまでセリフ劇的なことをあまりやったことがない中、周りは劇団を背負ってこられたような方ばかりで、そのときは、稽古場で毎日自分の不甲斐なさばかりを実感させられる日々でした。岡本:それ、全然楽しくないじゃん。浦井:でもその心理状態が、そのときに演じた役とリンクできた部分はあったんです。鵜山さんからは、役と一緒に道を歩んでいるようなイメージでセリフを体感しながら言って、と言われていて。実際、役の血が体の中に流れているかのようにセリフを言っている諸先輩方と、何作品もご一緒させていただいて学んだことも大きいですし。岡本:ここでご一緒している年配のみなさん、本当にすごいからね。シェイクスピアうんぬんていう次元じゃなく、セリフが話し言葉としてスッと入ってくる。それを見て自分もあそこに追いつこうってなるし、無言の教えがいっぱいあるからね。最初の頃、この人たちに役者として認められたい、認められるにはどうしたらいいだろうってすごく考えてた。俺としては、シェイクスピアだとか話がどうとかは置いといて、このすごい俳優さんたちが頑張っていて、それだけでも感動するから観に来たほうがいいよって思ってるくらい。高尚な劇じゃないよということは言っておきたい。――数々のシェイクスピア作品を経験してきたおふたりに、あらためてシェイクスピアの面白さを聞いた。岡本:いつも言うんだけど、シェイクスピアの戯曲って劇場で演じるために書かれてるから、本を読んだだけじゃ面白くないんだよね。人の声を通してようやく面白さがわかる。浦井:僕もシェイクスピア劇に対して、セリフが難しいってイメージを持っていたんです。でも、実際にそれぞれのキャラクターを理解して聞くと、そんなこともなくて。岡本:劇場で体感して、ようやくその魅力がわかるんだと思う。なんでこんな400年も前の作品を日本で上演するんだろうって思うけど、やってみると、今の自分たちとか今の日本の社会とかに通じるものが、そこに書かれていて、そこにちゃんとメッセージがあるんだよね。今回の舞台も、観に来たお客さんの中に、きっと似たような物語があるし、共鳴する登場人物があると思うし。浦井:イギリスのストラトフォード=アポン=エイヴォン(シェイクスピアの故郷)に行ったときに、街にシェイクスピア作品の登場人物の銅像が立っていたんです。それを見て“人気キャラ”なんだなと思ったんです。人間の中身とか関係性をわかりやすく分類してキャラクターとして描いているから、誰もが自分や周りの人に置き換えて物語を身近に見られるのかなって。しかもそれが未来への教訓にもなる。岡本:政治家こそ観たほうがいいよね。それこそ国のつくり方とか、国を統治する成功例も失敗例もたくさん描かれているから。浦井:シェイクスピア劇っていうと高尚なイメージがありますけど、人間の普遍的なことを、国だったり恋愛だったりに置き換えて面白おかしく書いたものなのかなっていう気がしています。岡本:それを高尚なものとしてやろうとすると、退屈な芝居になるんだよ(笑)。このカンパニーは、壮大なセリフをどうしたら自分たちの生きた言葉として生々しくしゃべるかってことを考えてる人ばかりだから。新国立劇場だから格式高い印象があるかもしれないけど、高尚な劇じゃないよってことは言っておきたいな。シェイクスピア人間の本質をついたセリフの数々が時代を超えて愛される。16世紀後半から17世紀初頭に活躍したイギリス出身の劇作家で詩人。シェイクスピア作として現存する戯曲は全37作品にのぼる。歴史劇、悲劇、喜劇と、そのジャンルは多岐にわたり、現在に至るまで世界各地で上演されている。その多くは古くから残る説話や歴史文献が題材となっているが、物事の本質をついたセリフなどが時代を超えて評価されている。シェイクスピア、ダークコメディ交互上演『尺には尺を』『終わりよければすべてよし』10月18日(水)~11月19日(日)新国立劇場 中劇場作/ウィリアム・シェイクスピア翻訳/小田島雄志演出/鵜山仁出演/岡本健一、浦井健治、中嶋朋子、ソニン、立川三貴、吉村直、木下浩之、那須佐代子、勝部演之、小長谷勝彦、下総源太朗、清原達之、藤木久美子、川辺邦弘、亀田佳明、永田江里、内藤裕志、須藤瑞己、福士永大S席8800円A席6600円B席3300円2作品通し券(S席のみ)1万5800円当日発売のZ席1650円のほか高齢者割引(65歳以上)、学生割引、ジュニア割引(小中学生)、障がい者割引などあり新国立劇場ボックスオフィス TEL:03・5352・9999岡本健一さん(写真右)1969年5月21日生まれ、東京都出身。俳優として舞台で精力的に活動し、これまでに数々の演劇賞を受賞。また、音楽活動もおこなっており、所属するRockon Social Clubの2ndアルバムのリリースも控える。浦井健治さん(写真左)1981年8月6日生まれ、東京都出身。主にミュージカル、ストレートプレイで活躍。来年3月、ミュージカル『カム フロム アウェイ』が控える。発売中の3rdアルバム『VARIOUS』のタイトルを冠したライブDVDが10月18日発売。※『anan』2023年10月4日号より。写真・小笠原真紀構成、取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2023年09月30日松岡茉優が主人公の高校教師を演じる学園ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」。先日、本作の全編の撮影が終了し、松岡さん、生徒役の芦田愛菜らがクランクアップしたことが分かった。松岡さん演じる九条や3年D組全員が揃うシーンで最後の撮影となり、約4か月間、ともに走り続けてきたキャスト・スタッフが一堂に会し、それぞれに花束が手渡された。卒業式の日、何者かに突き落とされるも、なぜか1年前の始業式の日の教室に戻り、真相を突き止めるために生徒と向き合っていく教師を演じた松岡さんは、まずスタッフへ感謝の言葉を述べ、「そして生徒のみなさん。生徒役を経験したことのある先輩としてお伝えしたいことがあります。この先、誰が何と言おうと、あの教室でみんなで作ったあの時間は本物です。汗なのか涙なのか鼻水なのか分からない状態でも、それを汚いなんて思わなかった、あの空間だけが真実だと思います。いつでもあの教室の心を取り戻せるように、またみんなと会えるように、私もがんばります。出会ってくれて本当にありがとうございました。私にとってかけがえないのない、大好きな初めての生徒さんたちです。みんなに会うのが本当に楽しみでした。また絶対にお会いしましょう。ありがとうございました」と挨拶。D組の生徒のひとりで、キーマンとなった鵜久森叶役の芦田さんは、「このドラマが終わってしまうのがすごく寂しいです。心情的に重くて苦しいシーンもたくさんありましたが、一歩スタジオを出るとみんながとても楽しく接してくれて、松岡さんとのシーンも本当に楽しかったです」と撮影の日々を回顧。また「つらい設定のシーンも多かったのですが、それすらも楽しいと思える撮影期間」だったと言い、「第6話が終わってからは、みなさんに会えなくてとても寂しかったんですけれど、ドラマの中でみんなが『鵜久森さん』と言ってくれるのが本当に嬉しくて、ニヤニヤしながら放送を見ているときもありました。お芝居をする楽しさも、ものづくりをする楽しさも、改めて実感させてくれた作品でした。本当にありがとうございました」と視聴者として楽しんでいたことを明かした。いよいよ、最終回となる本作。2周目の人生で“何でもする”覚悟を決めた九条は、ただひたすらに駆け抜け、そして“あの卒業式の日”を再び迎えることに。1年前と同じ場所で、“あの人物”と対峙する。「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」は毎週土曜日22時~日本テレビにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年09月21日結城佑莉(ゆうきゆうり)シンガーシングクリエイターの結城佑莉(ゆうきゆうり)が9月27日(水)にニューデジタルシングル「浮かぶように」のリリースが決定した。結城は自身の楽曲の作詞・作曲・編曲・歌唱・演奏のすべてを一人で手掛ける令和ポップ世代のシンガー・ソングクリエイターで、6月にリリースしたシングル「いつか花になる」は全国のラジオ局・番組で24のパワープレイを獲得し、一気にその知名度を上げ話題になった。結城佑莉は「浮かぶように」に関して以下のようにコメントしている。-----------------------------------当たり前だけど、日々生活をするうえで他人と影響を与え合うことは避けられないわけで、尊いことだけどたまにひどく恐ろしくなってしまう瞬間もあると思います。その両義性に満ち満ちた場所で、難しいことは考えずに、まあそんなもんかとぷかぷか浮かぶようにいられたらいいなと思いながら作りました。お楽しみいただければ幸いです。-----------------------------------また「浮かぶように」は9月14日に放送されるFM大阪『Rhythmic+ WORLD』内で初オンエアされる。リリース情報デジタルシングル「浮かぶように」結城佑莉デジタルシングル「浮かぶように」2023年9月27日(水)配信リリースTOP | 結城佑莉(ゆうきゆうり) Official HP : Twitter投稿 : instagram投稿 : 結城佑莉〈ゆうきゆうり〉「いつか花になる」MV 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月13日モデルで女優の岡本あずさが、俳優の山下智久が主演を務めるHuluオリジナル『神の雫/Drops of God』(9月15日よりHuluで独占配信 全8話)に出演することが30日、明らかになった。○■岡本あずさ&山下智久の対談動画も原作・亜樹直氏、作画・オキモト・シュウ氏による漫画『神の雫』(講談社)を実写化した同作。ドラマ版は原作と異なり、山下演じるワイン評論家・遠峰一青を主人公にストーリーが展開する。遠峰の師であり、ワイン学の権威でもあるアレクサンドル・レジェの残した膨大なワインコレクションを巡って、アレクサンドルの一人娘・カミーユ(フルール・ジェフリエ)と宿命の対決を繰り広げる。山下の海外ドラマ初主演作としても話題の同作だが、この度新たな日本人キャスト情報が解禁。岡本あずさの出演が発表された。岡本が演じるのは、一青に自らの内面と向き合うきっかけを与える敏腕ジャーナリスト・片瀬百合香。原作には登場しない新キャラクターで、『神の雫/Drops of God』のストーリー展開において、重要なカギを握る人物でもある。また、本日30日より、Huluの『神の雫/Drops of God』ページ内で、山下と岡本の対談インタビュー映像も公開されている。○■岡本あずさ コメント私が演じる百合香は一見、頭も良くて、クールで気が強い面もあるのですが、一青と距離が縮まってからはちょっとユーモアもあって、なかなか面白い子だなと思います。お芝居でもいろんな顔を見せていきたいと思いながら、演じました。山下さんは本当に頼れるお兄さんという感じ。私は英語が全くできないので、現場で通訳さんが間に合わない時など、監督の指示を全部通訳してくださって……本当にずっと頼りっぱなしです。ありがとうございます! 今回、山下さんは役のために体を絞っていらっしゃったのですが、そんな山下さんのストイックさが、命を顧みずワインを追求し続ける原作の一青と本当に重なるところがあるなと思いながら、いつも見ていました。劇中では回を重ねるごとに、一青と百合香の関係性もどんどん変わっていくので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。
2023年08月30日女優の八木莉可子が出演する、I-ne・DROASのスペシャルムービー「【八木莉可子】加工なしのクオリティに驚愕。顔から泥をかぶる初めての体験。DROAS CM+メイキング」が、公開される。スペシャルムービーは、八木が出演する同ブランドのCM「新 DROAS つまるところ、泥が良い。」編の撮影の裏側やインタビューをダイジェスト化した映像。「初のシャンプーCM 出演で、初めて顔から泥をかぶるという初体験」をした八木が、沢山の「はじめて」と出会いながら終始笑顔で撮影を楽しむ姿が映し出されている。撮影では、泥の地層が広がる海スパを表現するために、屋内のスタジオに水を浅く張った特別仕様のプールを設置。プールの中で同じ姿勢を保ちながら座っていた八木の足が痺れてしまい、1人で立ち上がれなくなるというハプニングも見られた。■八木莉可子インタビュー――初のシャンプーCMの撮影はいかがでしたか?シャンプーのCMに出させてもらうのはずっと自分の夢でもあったので、純粋に嬉しかったです。小さいプールみたいな所に浸かりながら撮影していたんですが、普段そんな経験はできないのでワクワクしました!泥を頭からかぶる撮影の時に(泥が)ひんやりしたので、自分ではビクッ! としていないか不安でした。上手く撮影ができてよかったです。――最近体験した“初めてのこと”は何ですか?最近一人暮らしのお家に初めて大学の友達が遊びに来てくれたことです。一緒に家でタコパをして、すごく楽しくて嬉しかったです。――泥にまつわる思い出を教えてください。幼稚園の頃に泥団子をきれいに作ることにすごくハマっていて……、参観日にお母さんが見に来てくれた時、お花で色水を作っている人がいっぱいいる中、私はずっと泥団子を1人で作っていたらしいんです(笑)。いっぱいコレクションしていたのを覚えています。――一番印象的な夏の思い出は何ですか? また、今年の夏にやってみたいことはありますか?中学の頃に入っていたテニス部で、真夏の暑い中、外で練習していたのが一番印象に残っています。大変ではあったのですが、必死にやっていたなと、今思い返してみるとすごく良い思い出です。今年の夏にやってみたいことは、最近(手持ち)花火をずっとやっていなくて、ぜひ友達と一緒に花火をやりたいと思います!――DROASのお気に入りポイントはどこですか?私はピンク(ダメージリペアシリーズ)が一番お気に入りです! 香りがとても好きで、朝起きた時まで髪に良い香りが残っている点がお気に入りのポイントです。ボディソープもすごく自分の肌に合っていて、もちもちになると思います。
2023年08月08日2023年7月28日、『お姫様のようなアイドル』がコンセプトのアイドルグループ『PrinceCHU!』がSNSを更新。同グループでメンバーとして活動してきた、姫莉なのさんが急逝したことを明かしました。17歳でした。公開された文章によると、姫莉さんが亡くなったのは同月18日。アナフィラキシーショックが原因だったといいます。【姫莉なの 訃報のおしらせ】ご一読ください。 pic.twitter.com/dmHsugjLNF — PrinceCHU! (@PrinceCHU_staff) July 28, 2023 なんらかのアレルギー反応によって、複数の臓器にアレルギー症状が表れる、アナフィラキシーショック。急激な血圧低下によって、意識レベルの低下や呼吸困難などの症状が起こる、ショック状態を指します。食物アレルギーや薬物アレルギーのほか、ハチに複数回刺されることで引き起こす可能性もあり、発症した場合は速やかな受診が必須。命を落としてしまう人も少なくない、恐ろしい過敏反応です。17歳という若さでの、あまりにも突然な別れに、同グループの運営側とメンバーは強い悲しみと戸惑いを覚えている模様。ファンから悲しむ声が寄せられるほか、ネットでは「アナフィラキシーショックの恐ろしさを再認識した」という声も上がっています。姫莉さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2023年07月29日7月15日(土)より放送がスタートとなる、松岡茉優主演新ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」のポスタービジュアルが公開された。「いま私の目の前にいる生徒は1年後、私を殺す30人の容疑者」――。本作は、卒業式の日に突き落とされた教師・九条里奈(松岡さん)が、1年後の死を避けるべく、文字通り“命がけ“で生徒に向きあう、新時代の学園ドラマ。今回完成したビジュアルは、生徒と思しき人物に突き落されるも、気が付けば始業式の日の教室に戻っていた九条が、物語のカギを握る生徒・鵜久森叶(芦田愛菜)に寄り添った一枚。3年D組の教室で待ち受けるのは、一体どのような結末なのか…。また、同僚教師や九条の夫など、大人キャストたちは明日、発表される。▼第1話あらすじ鳳来高校3年D組の担任教師・九条里奈(松岡茉優)は、涙一つ流れぬ卒業式を迎えていた。巣立つ生徒を上階の吹き抜け廊下から見つめる九条。青く澄んだ空を見つめ、心にある葛藤を吐き出すように溜息をもらし、職員室へ戻ろうとしたそのとき。九条の背中に強烈な衝撃を受け、上階から落下する。慌てふためく中、その視界に入ってきたのは、自分の背中を押したであろう何者かの生徒の手。そして“D組 卒業おめでとう”と記された深紅のコサージュが…。正に地面に着きそうになった…その瞬間、目を開けると、なぜかそこは教壇の前。目の前には30人の生徒。黒板には1年前の始業式の日付。自分を殺した生徒は誰か。この1年の中で離婚をすることになっていた夫との関係、友人関係や職場の人間が織りなす空気。九条の人生の中に存在する全てと立ち向かう2度目の1年が、いま始まる――。「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」は7月15日より毎週土曜日22時~日本テレビにて放送。(シネマカフェ編集部)
2023年06月24日企画展「凱旋!岡本太郎」が、神奈川の川崎市岡本太郎美術館にて、2023年7月8日(土)から10月1日(日)まで開催される。岡本太郎の面白さと奥深さを紹介漫画家・岡本一平と小説家・岡本かの子のもと生まれ、絵を志したパリ留学にて、現地の抽象芸術グループで前衛芸術家や思想家と交流を深めた岡本太郎。美術に限らず、パリ大学で学んだ哲学や民族学も、その後の岡本の思想の軸を形成し、制作活動にも影響を及ぼすものであった。また敗戦後の日本で制作活動を再開した岡本は、壁画やモニュメントの制作をはじめ、デザインや建築、日本各地への取材と撮影など、幅広い分野にわたって多面的な足跡を残したことでも知られる。特に、1970年の大阪万博に向けて制作された《太陽の塔》は、日本の高度成長期の時代の象徴でもあり、今なおアイコンとして時代を越えて親しまれている。「凱旋!岡本太郎」は、2022年から2023年にかけて、大阪・東京・愛知の全国3都市で行われた大規模巡回展から帰ってきた岡本太郎コレクションを祝して開催する企画展。子どもから大人まで、幅広い世代が関心を寄せる岡本太郎の面白さや奥深さを紹介する。初公開作品含む約250点を展示展示は、常設と企画両方のスペースを用いて全館で行われる。展示されるのは、人気の代表作《森の掟》や《重工業》、家具やグッズ等のインダストリアルデザイン、制作過程を裏打ちするドローイング、岡本の民族学的視点が投影された写真など約250点の作品。未公開の写真関係資料であるヴィンテージプリントや日本の庭園に関する資料の一部など、初公開資料も目にすることができる。展覧会概要企画展「凱旋!岡本太郎」会期:2023年7月8日(土)~10月1日(日)会場:川崎市岡本太郎美術館 常設・企画展示室住所:神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日(7月17日(月・祝)、9月18日(月・祝)を除く)、7月18日(火)、9月19日(火)観覧料:一般 800円(640円)、高・大学生・65歳以上 600円(480円)、中学生以下無料※( )内は20名以上の団体料金■出品作品(予定)館内収蔵品より、絵画、彫刻、インダストリアルデザイン、版画、ドローイング、写真ほか 約250点【問い合わせ先】川崎市岡本太郎美術館TEL:044-900-9898
2023年06月24日公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団 岡本太郎記念館・川崎市岡本太郎美術館は、第27回岡本太郎現代芸術賞への応募作品を2023年7月15日(土)から9月15日(金)まで募集いたします。第27回岡本太郎現代芸術賞1954年、岡本太郎43歳のときに出版された『今日の芸術』。この本には、「時代を創造する者は誰か」というサブタイトルがつけられていました。1996年、岡本太郎没、享年84歳。その直後、岡本太郎記念現代芸術大賞(2006年 岡本太郎現代芸術賞に改称)、通称「TARO賞」が創設されました。彼の遺志を継ぎ、まさに「時代を創造する者は誰か」を問うための賞。今年は第27回をむかえます。「時代を創造する者は誰か」――この半世紀前の太郎の真摯な問いかけを胸に刻んで、創作活動に邁進する方々の、幅広い応募を呼びかけたいと思います。応募規程に沿う作品であれば、その形状、技法等はまったく自由。美術のジャンル意識を超え、審査員を驚かす「ベラボーな」(太郎がよく使った言葉です)作品の応募を期待しています。◆賞及び賞金◆・岡本太郎賞 200万円 1名・岡本敏子賞 100万円 1名(上記受賞者2名には岡本太郎記念館にて作品展示の機会が与えられます)・特別賞 総額50万円 若干名今年度より入選作品が決定した時点で入選者全員に賞金10万円を授与します。岡本太郎賞、岡本敏子賞、特別賞の賞金はこれに上乗せして支給いたします。◆入選作品の公開◆入選並びに入賞作品は、様々な機会をとらえて公表するとともに、2024年2月中旬~4月中旬(予定)に川崎市岡本太郎美術館で開催予定の「第27回岡本太郎現代芸術賞展」に展示されます。なお会期中には、来館者による入選作品の人気投票も行います。上位の方には記念品を贈呈いたします。詳細は、川崎市岡本太郎美術館ホームページをご確認ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月15日結城佑莉結城佑莉(ゆうき ゆうり)が、6月7日(水)にニューデジタルシングル「いつか花になる」をリリースする事が決定した。今作はDISH//、超特急などのプロデュースで知られる新井弘毅がサウンドプロデュースを手掛けており、全国FM、AMラジオ局・番組にてパワープレイが多数決定している事も発表になった。「いつか花になる」に関して、結城は以下のようにコメントしている。-----------------------------------どんなものでも名前をつければそれになる可能性があるので、間違いも正解も、そのどちらでもないものも花になればいいという気持ちを歌にしました。丁寧な言葉選びを心がけながら、いまできる遊びを詰め込んだ曲です。お楽しみいただければ幸いです。-----------------------------------獲得パワープレイ一覧Date FM(宮城)「6月度 Mega Play」ニッポン放送6月度「最優秀新人」NACK5「6月前期パワープレイ」茨城放送 LuckyFM POWER PLAY 6月FM FUJI(山梨)「6月度SOUND FOREST」SBSラジオ(静岡)6月度マンスリーパワープレイMID-FM(名古屋)6月度「761オシ!ミュージック」パワープレイFM三重6月度POWER PLAY岐阜放送(ぎふチャン)ココロのオト 昼レコ!「今週の歌」(6/26〜6/30)FM岐阜6月度「G-POWER PLAY」HitsFM(FM飛弾)6月度パワープレイ北日本放送(富山)でるラジ「今週のうた」(6/5〜6/9)FMとやま6月度MUSIC POWER PLAYMRO北陸放送(石川)6月度「音どけ」(6/12〜6/18)福井放送午後はとことん よろず屋ラジオ「今週の歌」(7/3〜7/7)FM大阪6月度「POWER PLAY」ラジオ関西「6月度 ラジオ関西オススメ曲」RKKラジオ(熊本)「6月の推しSONGS」エフエム大分6月度「POWER PLAY!」エフエム佐賀「Gat’s Morning」内“Weekly Cut’s”(6/19~23)「CHANGE」内“Fms Weekly Push”(6/19~23)MBC南日本放送(鹿児島)「6月度音楽委員会推薦曲」リリース情報2023年6月7日(水)配信リリース「いつか花になる」結城佑莉デジタルシングル「いつか花になる」2023年6月7日(水)配信リリース 【結城佑莉】プロフィール2000年生まれ、22歳。作詞・作曲・編曲・歌唱・演奏のすべてを手がけるシンガー・ソングクリエイター。そのサウンドは、敬愛するASIAN KUNG-FU GENERATION、RADWIMPS以降のロックからの影響、そして令和ポップ世代を体現する解像度の高い繊細なる歌詞世界、耳なじみの良い音像センス、たくみなボーカリゼーションによって聴くものを魅了する。セルフプロデュースにて紡がれる物語性ある文学的な世界観は、フィクションとノンフィクションの狭間をたゆたい作家性高い唯一無二の“結城佑莉ワールド”を創出する。ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)TOP | 結城佑莉(ゆうきゆうり) Official HP : Twitter投稿 : instagram投稿 : 結城佑莉(ゆうきゆうり) 「ごくらくとんぼ」MV 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年06月01日巨人の岡本和真選手は、2014年のプロ野球ドラフト会議で指名を受けて入団。現在、開催中の『WORLD BASEBALL CLASSIC 2023』(WBC)に出場しています。そんな岡本選手が、インスタを開設!さっそく侍ジャパンのメンバーからツッコまれています!個性強めの初投稿に侍ジャパンが次々反応! この投稿をInstagramで見る 岡本 和真(@kazuma.okamoto25)がシェアした投稿 真顔でシュールな冗談を言うなど、じつはかなりおもしろい岡本選手。記念すべき初インスタでは、「#俺」のひとことと4枚の画像を投稿しています。その画像は、1枚目がユニフォーム姿で真剣な岡本選手、2枚目は笑顔。しかし3枚目は、同じく侍ジャパンの吉田正尚選手!!岡本選手と吉田選手はいっしょにディズニーへ行くほどの仲で、その仲の良さがここでも表れています。吉田選手は、すぐさま「俺混じってるやん」とツッコミ。しかし岡本選手は「え!どこにでしょうか」ととぼけていて、おもしろさが増しています。また佐々木朗希選手は「このアカウントよくある偽物だと思ってました」と驚き、ソフトバンクホークス・牧原大成選手は「かっこいい」とコメントを残しています。岡本選手は、今季から巨人の第20代キャプテンに就任。プレーもユニークな人柄もますます注目を集めそうです!あわせて読みたい🌈【WBC】大谷翔平選手と佐々木朗希投手の2ショットに「日本の宝」「岩手最強コンビ!」と大反響
2023年03月16日《この度、私伊藤沙莉2024年度前期連続テレビ小説主演を務めさせていただくことになりました!》2月22日、自身のツイッターにこう綴ったのは伊藤沙莉(28)。NHKの24年前期連続テレビ小説のヒロインを務めることが発表された。朝ドラへの出演は『ひよっこ』(17年)以来2度目となる伊藤。ツイッターには《緊張しております!どうか、温かくお見守りください宜しくお願い致します!!!》とも綴ったが、実はかつて伊藤はインタビューで次のように語っている。《今だから言えますが、私、『ひよっこ』のオーディションに合格して米子(よねこ)役で出演するまで、ずっとNHKが苦手でした。番組が嫌いだとか、そういうことじゃないですよ。9歳からこのお仕事をやらせていただいて、オーディションもたくさん受けましたけど、NHKだけは一度も受かったことがなかったんです。お調子者とかいじめっ子を演じることが多かったからNHKには合わないのかなって、自分で勝手に決めつけていました》(「朝日新聞デジタル」18年10月15日)NHKに対する苦手意識を持っていたという。「ラジオ番組でも、“あまりにオーディションに受からないから、NHKの建物さえ嫌いだった”と話していました。朝ドラのオーディションも何度も受けたそうですが、落選続き。その理由を”その作品で求められているキャラクターと自分が合わないから“と冷静に分析しつつも、『だんだん人格否定されている感覚に陥る』と苦悩を明かしていました」(スポーツ紙記者)約20年におよぶNHK“冬の時代”を乗り越え、ついに悲願の朝ドラヒロインに。雪解けを経て、一気に芽吹くヒロインの演技から目が離せない。
2023年02月22日公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団 岡本太郎記念館(所在地:東京都港区南青山6-1-19、館長:平野暁臣)は、企画展「衝動の爪あと」を2023年3月24日から7月9日まで開催いたします。企画展「衝動の爪あと」「描きたいと思ったときには出来てるの」。岡本敏子がよくそう言っていました。エスキースを積み重ね、階段をのぼっていくように構想を固めていく一般的な作画プロセスとはまったく逆で、描きたいという衝動が湧きあがった段階で、岡本太郎の頭のなかにはほぼ完成形が立ちあがっているというのです。逆にいえば、なんとなく描きたい、なんでもいいから描きたい、ということがない。じっさい太郎はこう記しています。「“こういうもの”を表現したい、という最初の衝動がある。描きたいという衝動じゃない。“こういうもの”を、である」「何べんも何べんも自分に問うてみる。“そういうもの”を確かめる」。だから太郎は、何度も描きました。描きながら検討しているわけではなく、頭のなかにある完成形に手が追いつくまで、繰り返し描き、“再現精度”を高めていったのです。はたから見るとなにが違うのかわからない、同じような絵が何枚もあるのはそのためです。そこにはきっと、ぼくたちにはわからない微妙な違いがあるのでしょう。アトリエの棚にはそんな絵がたくさん残されています。完成した作品ではないし、そもそも作品と呼んでいいのかどうかもわからないけれど、太郎の創作過程を証言する貴重な資料であることはたしかです。本展では、そうした“衝動の爪あと”をとおして、岡本太郎の創造のプロセスを追体験していきます。岡本太郎記念館館長 平野暁臣■開催概要会期 : 2023年3月24日(金)~7月9日(日)開館時間 : 10:00~18:00(入館は17:30まで)休館 : 火曜日会場 : 岡本太郎記念館(東京都港区南青山6-1-19)アクセス : 銀座線・千代田線・半蔵門線『表参道』駅より徒歩8分入場料 : 一般 ¥650/小学生 ¥300公式サイト : 公式Twitter : *本展期間中に、第25回岡本太郎現代芸術賞を受賞した、吉元れい花(岡本太郎賞)、三塚新司(岡本敏子賞)の新作展示を予定しています。詳細が決まり次第、当館ホームページと公式Twitterでお知らせいたします。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月22日