アメリカや北欧ではすでに定着しつつあるコウハウジングをご存知ですか?コウハウジングは、かつての大家族と近代核家族との良い点を併せ持つ「自立と共生の協同居住」を基本としたコレクティブ住宅です。家づくりから主体的に参加し、仲間とともに自分らしい住まいをつくっていくという新しい住まい方は、高齢期のコミュニティづくり・居住環境づくりという視点からも大きな可能性があるのではないでしょうか?今回は、日本でも実践し始められるコウハウジングのポイントと住宅をまとめてご紹介していきます。homifyのマガジン欄に【フラッツ5+1】が掲載されました。「仲間とともに自分らしい住まい・コウハウジングの魅力」がテーマの特集です。解説として【フラッツ5+1】『コウハウジングのつくり方は、「新築」「改築」「コンバージョン」または「既存の団地をコウハウジングに変える」という方法があります。こちらは、プライム一級建築士事務所が手がける既存のアパート形態を建築デザインでコアハウジングのようなコミュニティー感が作りやすい、オーナー3住戸+賃貸2戸+アトリエからなる集合住宅の例です。プライベートの住まいには、独立した落ち着きを重視、一方で室内外のつながりを兼ね備えた開放感のあるアパートと言えるでしょう。自然とご近所と親交が芽生える配慮有る建築デザインではないでしょうか。』と紹介されています。homify【仲間とともに自分らしい住まい・コウハウジングの魅力】コウハウジングの魅力が紹介されています。よろしかったら、ご覧下さい。(【フラッツ5+1】は5つめに登場します。)【フラッツ5+1】詳しくはこちらをどうぞ【西島正樹/プライム】詳しくはこちらをどうぞ
2020年05月22日寺田倉庫株式会社が運営する建築倉庫ミュージアムは、緊急特別企画として、「隈研吾・西澤明洋が語るアフターコロナの建築とデザイン -建築倉庫×クリエイティブナイト-」を2020年5月14日19時よりYouTubeにてライブ配信いたします。建築倉庫ミュージアムは現在、新型コロナウイルスの感染予防および拡散防止のため臨時休館しておりますが、この期間にも建築および建築模型の魅力をより多くの方に伝えるべく、オンラインコンテンツの充実に力を入れております。今回は、建築倉庫ミュージアムの取り組みのひとつである「建築領域における可能性の拡張」に対し、様々なジャンルのクリエイターを招いたトークセミナー「クリエイティブナイト」を主宰する株式会社エイトブランディングデザインに共鳴いただいたことから、本コラボレーションが実現いたしました。登壇者には、同社代表であり、アーキテクチュアル・シンキング(建築的思考術)を提唱するブランディングデザイナー・西澤 明洋氏と、建築倉庫が運営する模型保管サービス「ARCHI-DEPOT ONLINE」にて、数多くの建築模型を保管する建築家・隈 研吾氏をお迎えいたします。「アフターコロナの建築的思考術」、「建築×ブランディング」、「建築模型の価値」等をキーワードに、第一線で活躍する両氏が、「今」考える建築とデザインについて語ります。【開催概要】タ イ ト ル:緊急特別企画「隈研吾・西澤明洋が語るアフターコロナの建築とデザイン -建築倉庫×クリエイティブナイト-」日 時 :2020年5月14日 19:00~20:10(終了予定)配 信 URL:建築倉庫ミュージアム公式YouTubeチャンネル 視 聴 方 法:詳細は建築倉庫公式サイトおよび各種SNSをご確認ください。公式サイト:公式SNSTwitter :: :料 金 :無料【隈研吾氏について】 年生まれ。東京大学建築学科大学院修了。1990年隈研吾建築都市設計事務所設立。2009年~2020年3月、東京大学教授。2020年4月より東京大学特別教授。1964年東京オリンピック時に見た丹下健三の代々木屋内競技場に衝撃を受け、幼少期より建築家を目指す。大学では、原広司、内田祥哉に師事し、大学院時代に、アフリカのサハラ砂漠を横断し、集落の調査を行い、集落の美と力にめざめる。コロンビア大学客員研究員を経て、1990年、隈研吾建築都市設計事務所を設立。これまで20か国を超す国々で建築を設計し、(日本建築学会賞、フィンランドより国際木の建築賞、イタリアより国際石の建築賞、他)、国内外で様々な賞を受けている。その土地の環境、文化に溶け込む建築を目指し、ヒューマンスケールのやさしく、やわらかなデザインを提案している。また、コンクリートや鉄に代わる新しい素材の探求を通じて、工業化社会の後の建築のあり方を追求している。【西澤明洋氏について】 年生まれ。株式会社エイトブランディングデザイン代表。ブランディングデザイナー。「ブランディングデザインで日本を元気にする」というコンセプトのもと、企業のブランド開発、商品開発、店舗開発など幅広いジャンルでのデザイン活動を行っている。「フォーカスRPCD(R)」という独自のデザイン開発手法により、リサーチからプランニング、コンセプト開発まで含めた、一貫性のあるブランディングデザインを数多く手がける。主な仕事にクラフトビール「COEDO」、抹茶カフェ「nana’s green tea」、ヤマサ醤油「まる生ぽん酢」、サンゲツ「WARDROBE sangetsu」、芸術文化施設「アーツ前橋」、手織じゅうたん「山形緞通」、純金工芸「SGC」、農業機械メーカー「OREC」、ブランド買取「なんぼや」、ドラッグストア「サツドラ」、博多「警固神社」、など。著書に『アイデアを実現させる建築的思考術』(日経BP社)、『ブランドをデザインする!』(パイ インターナショナル)などがある。グッドデザイン賞をはじめ、国内外100以上の賞を受賞。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年05月10日海外でしばらく生活してみると実感することが、日本はとても四季がはっきりしているということだ。属する気候帯や地形がそうさせているのだが、実はこの様に春夏秋冬がバランスよく(ー主に約三ヶ月ごとに)移り変わる地域は地球上では少ない。桜に新緑、紅葉や雪景色、季節はそれぞれの自然の美しさを私達に見せてくれる。ただ景色を見るだけなら写真や映像でも事足りる。しかしなぜかそれでは物足りないのは、人はその季節の風や空気の匂いを自分の身体をもって体感したいという欲求があるからだ。多くの人が時間に追われ忙しい毎日を送る現代、もっと自然を体感する為の空間、テラスのある住宅を提案したい。homifyのマガジン欄に【スキップテラスの家】が掲載されました。「テラスで体感する自然の匂いと人のつながり」がテーマの特集です。解説として【スキップテラスの家】『敷地が限られた都市部では、テラスを持つのが難しいとお考えだろうか?そんなことはない。プライム一級建築士事務所によって建てられたこちらの住宅は「スキップテラスの家」と名付けられ、坂に面して建てられている。そして地上から二階まで住宅全体に、その高低差を利用して段差のある外部空間を形作っており、このテラスはまるで部屋の一角のようにナチュラルに室内へとつながっている。軽やかに内と外を行き来できる空間では、より四季の空気感をまとった生活を送ることが出来るだろう。』と紹介されています。homify【テラスで体感する自然の匂いと人のつながり】つの魅力的なテラスのある住まいが紹介されています。よろしかったら、ご覧下さい。(【スキップテラスの家】は4つめに登場します。)【スキップテラスの家】について詳しくはこちらをどうぞ【西島正樹/プライム】詳しくはこちらをどうぞ
2020年05月08日住宅が密集する都市部に家族二世帯が住まうと住空間もどこかしら窮屈感を感じてしまいそうな気がしませんか。屋外の風景を取り込むような住空間を叶えたいものですが、防犯性やプライバシー性を考えると都市部ではちょっぴり難しそうなイメージがありますよね。ご紹介するのは三階建てのテラスガーデンのある二世帯住宅です。西島正樹/プライム一級建築士事務所が手がけたこちらの「コーナーガーデンの家」は、住宅の密集するロケーションにありながらも眺望や自然を愉しむことのできる都市型二世帯住宅です。シンプルな四角いヴォリュームに内在した豊かな風景は都市にありながら心地のいい住空間を実現しています。homifyのマガジン欄に【コーナーガーデンの家】が掲載されました。「町並みを望む心地のいいテラスのある二世帯住宅」がテーマの特集です。『西島正樹/プライム一級建築士事務所が手がけたこちらの「コーナーガーデンの家」は、住宅の密集するロケーションにありながらも眺望や自然を愉しむことのできる都市型二世帯住宅です。シンプルな四角いヴォリュームに内在した豊かな風景は都市にありながら心地のいい住空間を実現しています。』と紹介されています。homify【町並みを望む心地のいいテラスのある二世帯住宅】【コーナーガーデンの家】詳しくはこちらをどうぞ【コーナーガーデンの家】の魅力が存分に紹介されています。よろしかったら、ご覧下さい。【西島正樹/プライム】詳しくはこちらをどうぞ
2020年04月29日80歳の画家のアトリエ+住居です。下階は自己完結したアトリエ、その上に開放的な住居を重ね合わせました。画家の内面が豊かに育まれ、さらなる創造へとつながればと願っています。80歳の画家のアトリエ+住居です。下階は自己完結したアトリエ、その上に開放的な住居を重ね合わせました。両者を対比的に構成することで、創造へと向かう集中と、集中からの解放という対照的な内面の営みを育む空間をめざしました。外観は、直方体の上に曲面屋根が乗る単純な輪郭によって、確固とした存在感を醸しだしつつ、屋根の柔らかな庇や正面の螺旋階段や緑により、町へと繋がる佇まいを生み出しました。画家の内面が豊かに育まれ、さらなる創造へとつながることを願っています。所在地:東京都世田谷区主要用途:専用住宅規模:2階建構造:木造敷地面積:82.05㎡(24.83坪)建築面積:40.29㎡(12.19坪)延床面積:104.59㎡(31.65坪)構造設計:梅沢建築構造研究所施工:三合建設■掲載誌ディテール168(彰国社2006発売)住宅建築別冊50「バリアフリー住宅」ナイスリフォーム(1994年11月号)住宅建築1997年7月号高齢社会住宅設計モデル集建築文化(1993年9月号)ニューハウス(2005年8月号)【アトリエの家】詳しくはこちらをどうぞ【西島正樹/プライム】詳しくはこちらをどうぞ
2020年04月25日彩かな色合いが感覚に語りかけ、空へ、庭への広がりが心を解き放ちます「平和と子どもたちの幸せ」を願い、人生を歩んできた家族のこれまでの歩みとこれからへの思いが込められた建築です【まついハウス】の建主は、壁画家とパントマイミストの姉妹です。2人は、数学教育研究者である父と、絵本・紙芝居作家である母、そして戦争の暗黒の中を乗り越え100歳まで生きた祖母が、命ある日まで暮らした家を建て直して、家族の皆が願い続けてきた「平和と子どもたちの幸せ」への思いを建築にこめたいと考えました。そうした思いから、パントマイミストの住まいとともに、文化的、創造的な場を建築に組み込みました。パントマイムができる空間、マイム事務所、壁画家のデザインしたステンドグラス、絵本作家である母の絵本や紙芝居などの展示スペースなどです。家としての安らぎが感じられるとともに、創造の場として心が呼び覚まされるような空間の実現が空間のテーマとなりました。このことを最も凝縮した空間が、パントマイムも演じられる大きな吹抜のリビングです。この空間を中心に、ダイニング等の生活空間や、マイム事務所などの仕事の場を展開しました。吹抜空間は上部の2面にステンドグラスを組み込み、その鮮やかな光が空間全体を包みこみ、心が空へと広がっていくような空間にしました。パントマイムの客席ともなる階段は、空へと思いが導かれるように、軽やかに吹抜を上昇する形にしました。リビングの南は全面に庭が広がり、自然の世界へと自ずと心が開かれるような構成にしました。室内は、日本の伝統的な色合いであるベンガラ色を基調に、利休鼠や群青色を交え、心が励まされるような色で彩りました。外観は、逆に渋い銀鼠色で統一しました。静けさの中、内側の世界へと期待が高まるようなたたずまいが、訪れる人を迎えます。光、風、緑という自然の移ろいと、色彩、造形といった人間の創造的な営みとが織りなす空間の中で、新たな自分を発見する、そういう日々をすごせる建築であってほしいと願っています。建築概要所在地:東京都三鷹市規模:2階建用途:専用住宅敷地面積:156.03m2(47.2坪)建築面積:62.05m2(18.77坪)延床面積:103.45m2(31.29坪)構造:木造設計監理:プライム/西島正樹施工:江中建設掲載誌「建築ジャーナル2020年5月号」(建築ジャーナル2020.5.1発売)【まついハウス】詳しくはこちらをどうぞ【西島正樹/プライム】詳しくはこちらをどうぞ
2020年04月21日斜め向かいのT字路に向けて開放的に住空間を展開、広がりのある住空間を形づくりました6604f_NTR_u_clr_L.jpg密集市街地の中で、斜め向かいのT字路に向けて、開放的に住空間を展開することで、広がりのある住空間を形づくりました。一方、間近に迫る隣家に対しては、縦ルーバーによって視線を遮ることで、安心して心を解き放てる住宅をめざしています。掲載「建築家100の模型展」所在地:東京都渋谷区規模:地上2階建敷地面積:90.83m2(27.48坪)建築面積:47.61m2(14.40坪)延床面積:82.15m2(24.85坪)構造:木造施工:栄伸建設
2020年04月17日閉鎖的な下階の上に、開放的な上階が乗る構成により、掘削土を利用した丘状の庭園等、立体的な空間展開により広がりのある住空間をめざしました。地下に完全防音のオーディオルームが組み込まれています。閉鎖的な下階の上に、開放的な上階が乗る構成により、掘削土を利用した丘状の庭園等、立体的な空間展開により広がりのある住空間をめざしました。地下に完全防音のオーディオルームが組み込まれています。所在地:東京都杉並区規模:地上3階敷地面積:94.35m2(28.54坪)建築面積:46.80m2(14.16坪)延床面積:122.44m2(37.04坪)構造:鉄骨造+RC造設計監理:プライム/西島正樹施工:リデア掲載誌「マイホームプラスVol.01(2005夏号)」エクスナレッジ2005.7.20発行)「コンフォルト」2006年8月号(建築資料研究社,(P28,29))(造園デザイン:塚田有一)「EXEエグゼ-07号」(システムソフト2007.2.20発行)P36-39「建築知識」(エクスナレッジ2007.2.20発行)「大人の上質インテリア」(エクスナレッジ2007.3.1発売)「デザインセンスを磨く−上質インテリアのルール」(エクスナレッジ2012.6.14発行)「部屋別・間取りアイデア」(エクスナレッジ2013.4.30発行)「Lapita」(小学館2008.2.1発行)【さざなみの家】詳しくはこちらをどうぞ【西島正樹/プライム】詳しくはこちらをどうぞ
2020年04月10日円形の広場を囲む造形により、隣接する内科医院と共に、広がりのある外部空間を形成しました。多人数の住宅(8人)として、変化と奥行のある空間を内部に展開しています。円形の広場を囲む造形により、隣接する内科医院と共に、広がりのある外部空間を形成しました。多人数の住宅(8人)として、変化と奥行のある空間を内部に展開しています。【広場の家】詳しくはこちらをどうぞ【西島正樹/プライム】詳しくはこちらをどうぞ掲載誌日経メディカル1996年7月号所在地:東京都世田谷区規模:地上2階建用途:専用住宅敷地面積:347m2(105坪)建築面積:125m2(37.8坪)延床面積:224m2(67.8坪)構造:木造設計監理:プライム/西島正樹
2020年03月30日間取りを考える際には動線や日当たり、室の用途など様々なポイントを比較しながら計画していくものです。どうしても動かせない室があったりすると空間が単調になったりしてしまうことも。少し空間に角度をつけてみると、新たな空間や自然エネルギーの流れが生まれたりするかもしれません。今回ご紹介するのは金属素材で仕上げるシャープな外観が印象的な住宅です。(株)プライム一級建築士事務所が手掛けたこちらの住まいは三角形と五角形の平面を組み合わせた新たな空間を生む多彩な住空間。シャープな印象のある鋭角な空間、新たに生まれた隙間に緑や光を呼び込むことで住空間に柔らかさをもたらすバランスのいい住まいです。homifyのマガジン欄に【トライアングル・ハウス】が掲載されました。「シャープなフォルムのスタイリッシュな家」がテーマの特集です。『陽が落ちると暖色系の室内灯が柔らかな雰囲気を作る外観に。木素材で仕上げるテラスフロアはシャープな印象の外観に絶妙にマッチするアイテムです。シャープで無機質な素材と暖かみある柔らかな素材、真逆な印象の素材がバランスよく組み合わせるとモダンでスタイリッシュなテイストに感じることができます。お天気のいい夏の夜には家族で星空を楽しむなんてこともいいかもしれませんね。』など【トライアングル・ハウス】の魅力が存分に紹介されています。homify【シャープなフォルムのスタイリッシュな家】よろしかったら、ご覧下さい。
2020年03月27日地階から屋上まで、店舗・教室・2世帯住宅など、様々な用途が組み合わさった建物。3階は、斜め屋根を生かし、開放的な住空間を展開。天井輻射冷暖房を取り入れ、無風で快適な住空間を実現。地階から屋上まで、店舗・教室・2世帯住宅など、様々な用途が組み合わさった建物です。3階は、斜め屋根を生かし、開放的な住空間を展開しました。屋上への階段とキッチンとを組み合わせることで、スペースを有効利用しました。天井輻射冷暖房を取り入れ、無風で快適な住空間を実現しました。規模:地下1階、地上3階建用途:店舗+専用住宅敷地面積:133.17m2(40.29坪)建築面積:90.78m2(27.47坪)延床面積:332.84m2(100.71坪)構造:鉄筋コンクリート造設計監理:プライム/西島正樹施工:横沢建設photographKAROKUKATO◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆【神宮前 フラッツ AL 】詳しくはこちらをどうぞ【西島正樹/プライム】詳しくはこちらをどうぞ
2020年03月23日モダニズム建築の宝庫といわれるインディアナ州コロンバスを舞台に、建築の声に耳をすませる対照的な男女を描いた映画『コロンバス』の公開日が3月14日(土)に決定、その予告編映像が解禁された。主人公のジンは、『スター・トレック』シリーズや『search/サーチ』で知られ、今年1月にはJホラー『THE JUON/呪怨』のリブート作品『ザ・グラッジ/The Grudge』(原題)が全米公開、先日は第92回アカデミー賞ノミネート発表を担当したジョン・チョー。ケイシー役には『スプリット』『スウィート17モンスター』で注目を集める若手女優ヘイリー・ルー・リチャードソン。予告編では、高名な建築学者の父を見舞うため、モダニズム建築の街として知られるコロンバスを訪れるジンの姿が。渋々、この街に滞在することになったジンは、地元の図書館で働くケイシーという女性と出会う。ジンは父親との確執から建築に対して複雑な思いを抱える一方、この街の建築に誰よりも詳しいケイシーは薬物依存症の母親のため、この街に留まり続けるしかない。そんな対照的な2人が巡る、街中にあふれる有名建築物たちが次々に映し出され、“建築のもつ人を癒す効果”を感じさせる映像となっている。メガホンをとったのは、これまでロベール・ブレッソンやアルフレッド・ヒッチコックについてのドキュメンタリーを撮り、名匠・小津安二郎の作品に欠かせない脚本家の野田高悟(のだ・こうご)に因んでコゴナダと名乗る新進監督。奥行きを生かした画面の構図や、間の取り方など、小津の芸術性を研究し、全てのシーンで「映画の教科書」のような巧みな構図を実現している。『コロンバス』は3月14日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:コロンバス 2020年3月よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開©2016 BY JIN AND CASEY LLC ALL RIGHTS RESERVED
2020年02月07日奈良県の奈良公園内に、新しいスモールラグジュアリーリゾート「ふふ 奈良」が、2020年6月5日(金)に開業する。隈研吾が建築デザイン、“奈良の魅力”を閉じ込めた新ラグジュアリーリゾート「熱海 ふふ」「ふふ 河口湖」など、高級温泉旅館「ふふ」シリーズの新施設が、世界遺産溢れる街・奈良にオープン。その土地として選ばれたのは、正倉院や東大寺といった歴史的建造物をはじめ、自然溢れる広大な敷地を構える奈良公園内だ。建築デザインは、“その土地の文化に溶け込む建築”を目指す世界的建築家・隈研吾が担当。ホテルには古都奈良の景観を継承する大和張り、奈良格子、連子格子を設えたほか、奈良を代表するブランド“吉野杉”をふんだんに使用。その建築物の随所から、奈良の魅力を感じ取ることができる。客室に広がる日本の“おもてなし”客室に入ってからは、隈研吾の考える日本ならではの“おもてなし”が待ち構える。広々としたリビングには、かつて“集いの場”としていた縁側の過ごし方を現代に再解釈。掘り込みのリビングの部屋の段差は、快適なソファや昼寝の布団、はたまた座卓としても楽しむことが可能だ。また古来から床に座る、日本の伝統的なスタイルで過ごすのも良し。懐かしさと新しさをミックスした、居心地の良い空間に仕上がっている。全室に客室露天風呂さらに全室には、疲れた体をじんわりと癒してくれるプライべートの客室露天風呂を用意。庭園の自然豊かな空気を味わいながら、薬草を使用したこだわりの湯につかることができる。贅沢なスパもそのほか館内には、フランスの高級スキンケア・シスレー(SISLEY)のスパを用意。敷地内には、「滴翠」と号した茶道家・山口吉郎兵衛の茶室も復元される。詳細「ふふ 奈良」オープンオープン日:2020年6月5日(金)予約開始:2019年12月1日(日)~住所:奈良県奈良市高畑町1184-1TEL:0557-52-6606客室数:30室(内、VIPルームは2室)部屋タイプ:5タイプ付帯施設:レストラン、 SPA、 BAR、 スーベニール料金:1泊2食1室2名 77,000円~(税サ込・入湯税別)
2020年01月23日20世紀以降の国内外のアンビルト/未完の建築に焦点を当てた展覧会『インポッシブル・アーキテクチャー ―建築家たちの夢』が、国立国際美術館で3月15日(日)まで開催されている。この展覧会は、これまで完成に至らなかった構想、提案に留まった刺激的なアイディア、技術的には可能であったものの、社会的条件や制約で実施できなかったプランなど、アンビルト/未完の建築を、約40人の建築家、美術家による図面、模型、関連資料を通して読み解いていくもの。展覧会のタイトルに使われている「インポッシブル」という言葉は、単なる「不可能」という意味ではない。ここでの不可能は、建築の可能性の境界を問い、不可能性に焦点をあてること。つまり、建築における極限の可能性や潜在力を浮かび上がらせようとすることが、この展覧会のねらいである。例えば、展示される《ウラジーミル・タトリン、第3 インターナショナル記念塔》のCG映像やヤーコフ・チェルニホフの書籍挿絵にあるように、1930年代のロシアでは、大胆な曲線を描いた建築を構想していた。実際つくるには相当の技術が必要であろうが、当時の社会的な制約により実現には至っていない。そのようにこの展覧会を見て行くと、完成や実現がなされなかった建築には、既存の制度に対して批評が込められていたり、作者の夢や思考がより直接的に表現されているのではないか、ということに気づくはずだ。なかなか見ることも考えることもできない、貴重な建築の側面が分かる、とても興味深い展覧会である。【関連リンク】 国立国際美術館( )映像制作:長倉威彦《ウラジーミル・タトリン、第3 インターナショナル記念塔》CG 映像 1998 年ヤーコフ・チェルニホフ 書籍『建築ファンタジー 101 のカラー・コンポジション、101 の建築小図』より 挿図 1933 年 個人蔵ブルーノ・タウト《生駒山嶺小都市計画、遠望図、1933 年12 月》1933 年 大和文華館蔵制作監修:瀧澤眞弓《瀧澤眞弓、山の家、模型》1986 年 個人蔵安藤忠雄《中之島プロジェクトⅡ―アーバンエッグ(計画案)公会堂、断面図》1988 年 ギャラリー ときの忘れもの蔵山口晃《都庁本案圖》(会田誠提案による)2018 年 個人蔵 撮影:宮島径
2020年01月08日モダニズム建築の宝庫として知られるインディアナ州コロンバスを舞台に、2人の対照的な男女の出逢いと心象風景、そして建築物の声に耳をすませ新たな人生に向かって歩き出す姿を描いた『コロンバス』の公開が決定。併せて、ポスタービジュアルと場面写真が解禁となった。■ストーリー韓国系アメリカ人のジンは、講演ツアー中に倒れた高名な建築学者の父を見舞うため、モダニズム建築の街として知られるコロンバスを訪れる。父の容態が変わらないためこの街に滞在することになったジンは、地元の図書館で働くこの街の建築に詳しいケイシーという女性と出会う。ジンは父親との確執から建築に対しても複雑な思いを抱え、コロンバスに留まることを嫌がり、ケイシーは薬物依存症の母親の看病を理由に、コロンバスに留まり続ける。どこまでも対照的な2人の運命が交錯し、互いの共通項である建築を巡り、語ることで、それぞれの新しい人生に向かって歩き出す…。■小津安二郎へオマージュを捧げたコゴナダ監督初長編作1920年代に機能主義の建築として成立し、ル・コルビュジエをはじめ現在も建築デザインに多大な影響を与え続けているモダニズム建築。本作の舞台は、エーロ・サーリネンによるミラー邸(アレキサンダー・ジラルドの内装)やノース・クリスチャン教会をはじめ、I.M.ペイ、リチャード・マイヤー、ジェームス・ポルシェックなどの代表作が建ち並ぶモダニズム建築の宝庫インディアナ州コロンバス。建築を巡る2人の心象風景を美しく描き出した珠玉の物語は、全てのカットが巨匠たちによる建築へのラブレターとも言うべき映像美に彩られ、サンダンスをはじめ23の映画祭にノミネートされ8冠を獲得。是枝裕和監督が2度監督賞を受賞しているクロトゥルーディス賞では、『君の名前で僕を呼んで』を抑えて撮影賞を受賞。11月25日(月)現在、全米映画批評No.1サイト・ロッテントマトでは満足度97%を記録している。本作は、これまでロベール・ブレッソンやアルフレッド・ヒッチコックについてのドキュメンタリーを撮り、小津映画に欠かせない脚本家の野田高悟に因んでコゴナダと名乗る新進監督による長編デビュー作。奥行きを生かした画面の構図や間の取り方など小津安二郎監督の芸術性を研究し、全てのシーンで「映画の教科書」のような巧みな構図を実現した彼は、小津監督と同じような感覚を現代につなぐことに成功した本作で一躍注目を集めた。主人公のジンを演じるのは『スター・トレック』『search/サーチ』のジョン・チョー。ピープル誌の「最も魅力的な男性50人」にランクインするほど人気上昇中の彼は、『THE JUON/呪怨』のリブート作品『The Grudge』(原題)への出演が決まっている。ケイシー役には『スプリット』『スウィート17モンスター』の若手注目女優ヘイリー・ルー・リチャードソン。さらに、“インディーズ映画の女王”と称されるパーカー・ポージーや、マコーレー・カルキンの実弟ロリー・カルキン、ミシェル・フォーブスなど実力派のバイプレーヤーが競演。一方で“建築のもつ人を癒す効果”が鍵となる本作では、第2の主人公として街中にあふれる建築物たちが、ポストロック・バンドの「ハンモック」による美しい音楽とともに、効果的に演出されている。今回解禁されたポスタービジュアルには、遠くの建築物を望むジンとケイシーの姿が。「美しいこの街で二人は出逢い、そしてまた歩き出す…」のコピーが添えられ、建築物巡りを通して2人の関係性がどのように発展していくのかにも期待が膨らむ1枚に仕上がっている。『コロンバス』は2020年3月よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年11月27日毎年秋に開催されるイベント『生きた建築ミュージアム フェスティバル大阪(イケフェス大阪)』が10月26日(土)から始まるが、ひと足早く連携企画『大阪〈生きた建築〉映画祭2019』がシネ・ヌーヴォで開幕する。大阪は長い歴史の中で巨大建築や有名建築家が設計した価値のあるビルが建ち並び、庶民の親しみやすさやエネルギーが活気ある街並みを生み出してきた。また、天王寺の再開発や、大阪駅周辺の新ビル建設ラッシュなど、大阪は現在も新陳代謝を繰り返しており、歴史ある建築の価値はよりいっそう高まっているといって良いだろう。そこで魅力ある建築を公開して、大阪の生きた建築を楽しめるのが“イケフェス大阪”だ。映画祭はその関連企画で、現在ではもう見ることのできない大阪の“かつての街並み”が登場する映画作品を上映する。今年は4作品を上映。昭和初期が舞台で法善寺横丁や戦前の路地、生國魂神社の参道が登場する『夫婦善哉』をはじめ、旧松坂屋大阪店屋上、かつての心斎橋筋歩道橋が記録されている『黒薔薇昇天』、味園ビル地下のダンスホール・スタジオ80、梅田地下街が映し出される『ガキ帝国』、2000年代の阿倍野歩道橋、法円坂住宅団地などが描かれる『ナショナルアンセム』が揃った。両方に参加することで、セットやデジタル合成では決して描くことのできない“かつて”生きていた建築と街の風景をスクリーンで堪能し、現在も大阪で生きている建築をイベントで楽しむことができる。なお“イケフェス大阪”はこの他にも関連イベントが多数予定されており、詳細は公式サイトに掲載されている。大阪〈生きた建築〉映画祭201910月19日(土)から25日(金)までシネ・ヌーヴォで開催上映作品『夫婦善哉』『黒薔薇昇天』『ガキ帝国』『ナショナルアンセム』生きた建築ミュージアム フェスティバル大阪10月26日(土)、27日(日)に開催
2019年10月19日ちひろ美術館・東京では、企画展『「ちひろさんの子どもたち」谷川俊太郎×トラフ建築設計事務所』を開催中。詩人の谷川俊太郎による“子どもの詩”や、トラフ建築設計事務所による“子どものへや”が登場し、いわさちひろの絵の中の子どもたちに新たな息吹を吹き込む。生涯にわたり子どもをテーマに描いた絵本画家、いわさきちひろ(1918~1974)。水彩絵の具を駆使したやわらかな色合いで、のびやかに描かれる子どもや花の作品は、今なお高い人気を得ている。同展は、そんなちひろが描いた子どもたちをテーマに谷川俊太郎が書き下ろした詩、“ちひろさんの子どもたち”をテーマに、谷川とトラフがコラボレートする企画展だ。詩人として第一線で活躍している谷川俊太郎。その幅広い詩作の中で、子どもに向けた詩や、子どもの目線で描いた詩を、ちひろの絵とともに展示。ちひろの絵に谷川が言葉を寄せた絵本『なまえをつけて』の作品も紹介され、詩と絵の組み合わせによる豊かな世界が立ち上がる。また、鈴野浩一と禿真哉からなるトラフ建築設計事務所は、ちひろの絵の中で多くの子どもが帽子をかぶっていることに着目し、そこから大きな麦わら帽子の形をした“子どものへや”を設計。さらに、トラフの代表的なプロダクトで、形を自由に変えられる紙の器「空気の器」のインスタレーションも館内に広がる。会期中は、アーティストトークやワークショップ、コンサートなど、さまざまな関連イベントも開催。ちひろの絵を見て、言葉に触れ、その空間に入り込む。個性あふれる谷川とトラフの感性を感じ取りながら、いわさきちひろの世界をより深く味わいたい。【関連リンク】 ちひろ美術館・東京()
2019年08月06日企画展「構造展 -構造家のデザインと思考-」が、東京・品川の建築倉庫ミュージアムにて、2019年7月20日(土)から10月14日(月・祝)までの期間で開催される。“構造家”とは、建築家のイメージする空間を実現すべく構造システムを検討し、技術を応用しながら、思想を持って構造をデザインする人物のこと。日本の有名建築は必ず“構造家”と建築家の協業によって竣工し、その存在は大きい。本展では、坪井善勝、佐々木睦朗らをはじめとする50名の“構造家”の思考とデザインに焦点を当て、60作品70点以上の構造システム、構造デザインにまつわる模型や図面、プロセスや思考が分かるスケッチや映像などを展示。1950年代から現代まで、日本の構造家が築いてきた多様な美学や感性を体感できる今までにない展示構成となる。「国立代々木競技場」をはじめ、大阪万博「お祭り広場」「富士グループ・パビリオン」、長野冬季オリンピックスピードスケート競技場「エムウェーブ」といった日本を代表する名建築の構造模型は必見。また、構造解析映像、構造システムやディテールが分かる現物モックアップなどの様々な展示物で、建築の“構造”について知見を深めることが出来る。さらに会期中は、出展者によるギャラリートーク、“構造家×建築家”をテーマにした様々なイベントも開催予定。是非この機会に会場に足を運んでみてはいかがだろうか。【詳細】企画展「構造展 -構造家のデザインと思考-」会期:2019年7月20日(土)~10月14日(日)開館時間:11:00~19:00(最終入館18:00)会場:建築倉庫ミュージアム 展示室A住所:東京都品川区東品川2-6-10入場料:一般 3,000円、大学/専門学生 2,000円、高校生以下 1,000円※月曜休館、祝日の場合翌火曜休館<出展構造家例>坪井善勝、斎藤公男、中田捷夫、梅沢良三、佐々木睦朗、山辺 豊彦、金箱温春、徐光、稲山正弘、多田脩二、金田充弘、小西泰孝、名和研二、満田衛資、山田憲明、大野博文、森部康司、萩生田秀之、金田泰裕など
2019年06月24日企画展「虫展 -デザインのお手本-」が、2019年7月19日(金)から11月4日(月・祝)までの期間、東京の21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2にて開催される。虫は、身近な存在でありながら、色や構造、質感、習性など、その生態のほとんどが謎に包まれている。「虫展 -デザインのお手本-」は、そんな虫を“デザインのお手本”として捉え、様々な角度から考察し創造の可能性を模索する展覧会だ。会場では、小さな身体を支える骨格を人工物に当てはめたものや幼虫が作り出す巣の構造を建築に当てはめたもの、翅を上手にしまう仕組みをロボットに応用したものなど、デザイナーや建築家たちが虫から着想を得て製作した作品を展示。多様な姿を見せる虫たちを細かく観察することで見えてきた驚くような工夫を、一つ一つの作品で表現している。人類よりもはるかに長い歴史の中で進化を続けてきた虫から、これからのデザインのヒントを学んでみてはいかがだろうか。【詳細】虫展 -デザインのお手本-会期:2019年7月19日(金)~11月4日(月・祝)休館日:火曜日(10月22日(火)は開館)時間:10:00~19:00(入場は18:30まで)会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2住所:東京都港区赤坂9丁目7−6 東京ミッドタウン・ガーデン内入館料:一般1,200円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
2019年05月31日東京・六本木にある21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2では、企画展「虫展 −デザインのお手本−」を7月19日から11月4日まで開催。デザイナー、建築家、構造家、アーティストたちが、虫から着想を得たさまざまな作品を展示する。「虫展 −デザインのお手本−」は、知れば知るほど不思議な虫たちを「デザインのお手本」にする試み。展覧会ディレクターにグラフィックデザイナーの佐藤卓、企画監修に虫好きとしても知られる解剖学者の養老孟司を迎える。自然を映し出す存在である、虫。私たちの身近にいながら、実はそのほとんどの生態はわかっていない。虫の色、質感、構造、また習性には、私たちの想像をはるかに超える未知の世界が広がっている。人類よりもずっと長い歴史のなかで進化を続けてきた多様な虫の姿からは、さまざまな創造の可能性が浮かび上がってくる。隈研吾建築都市設計事務所+江尻憲泰 新作イメージ小さな身体を支える骨格を人工物に当てはめてみたり、翅(はね)を上手にしまう仕組みをロボットに応用してみたり、幼虫がつくり出す巣の構造を建築に当てはめてみたり。会場では、デザイナー、建築家、構造家、アーティストたちが、虫から着想を得たさまざまな作品を展示する。関連イベントとして、7月21日の14時からは養老孟司と佐藤卓によるオープニングトーク「虫はデザインのお手本」、8月25日の14時からは、隈研吾、佐藤卓らによるトーク「建築家の巣」が開催される。詳細は21_21 DESIGN SIGHT公式サイト()にて。クリエイターが、そして訪れる一人ひとりが、虫の多様性や人間との関係性を通して、デザインの新たな一面を虫から学ぶ展覧会にぜひ足を運んでみては。【展覧会情報】虫展 −デザインのお手本−会期:7月19日〜11月4日会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2住所:東京都港区赤坂9-7-6時間:10:00〜19:00(入場は18:30まで)休館日:火曜日(10月22日は開館)料金:一般1,200円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
2019年05月30日東京・品川の建築倉庫ミュージアムでは、企画展「Wandering Wonder -ここが学ぶ場-」を、2019年5月22日(水)から9月1日(日)までの期間で開催する。“学び・育ちの場”に焦点本企画展は、戦後の⺠主化とともに大きく発展を遂げてきた、日本の教育施設と生涯学習施設に焦点を当てたもの。学びの場・育ちの場と聞いて連想される場所は様々だが、幼稚園から大学までの教育施設、図書館や美術館といった生涯学習施設の枠にとどまらず、福祉施設、体験型学習施設、アフタースクール、オルタナティブアートスペースなども含め、学びや育ちの場として計画された建築作品を、全14組の建築家による計18作品21点の建築模型と、写真などの関連資料を通じて紹介する。横河健、隈研吾、シーラカンスアンドアソシエイツら出展出展建築家・作品は、横河健/横河設計工房「六町ミュージアム フローラ」、隈研吾建築都市設計事務所「愛徳幼稚園」、⻑坂大 東畑建築事務所 Méga「KYOTO Design Lab」、シーラカンスアンドアソシエイツ「流山市立おおたかの森小・中学校、おおたかの森センター、こども図書館」など、幼稚園から美術館まで様々。少子高齢化や都市部への人口集中、グローバル社会、ワークライフバランス推進、あるいは学校教育における授業時間数の変更といった社会的な要素が及ぼす影響と共に多様化している、様々な建築空間を知ることが出来る。また、内部が一般公開されていない建築物についても、一部の作品は内部の画像をディスプレイで展示。展示室内には椅子も配置されているので、模型と画像をじっくりと見ながら、その設計意図に思いを馳せることが出来るのも、本企画展ならではの魅力の一つだろう。開催概要「Wandering Wonder -ここが学ぶ場-」会期:2019年5月22日(水)〜9月1日(日)※7月1日(月)〜7月19日(金)の期間は休館※同時開催:展示室A「ガウディをはかる-GAUDIQUEST-」〜2019年6月30日(日)会場:建築倉庫ミュージアム展示室B(東京都品川区東品川2-6-10)開館時間:火〜日 11:00〜19:00(最終入館18:00)、月曜休館(祝日の場合、翌火曜休館)※障害者手帳の所持者とその付添者1名は無料。入場料:一般 3,000円、大学生/専門学校生 2,000円、高校生以下 1,000円※展示室Aの観覧料含む。※オンラインチケット制。詳細は公式ウェブサイトより。<出展建築家>山本理顕設計工場横河健 | 横河設計工房隈研吾建築都市設計事務所坂茂シーラカンスアンドアソシエイツ⻑坂大東畑建築事務所 Méga梓設計川原田康子+比嘉武彦 | kw+hg アーキテクツ佐藤慎也+古澤大輔+馬場兼伸+黑川泰孝ブルースタジオ吉村靖孝建築設計事務所原田真宏+原田麻魚|MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO⻄田司+一色ヒロタカ+勝邦義+岩崎修 | オンデザイン山﨑健太郎デザインワークショップ
2019年05月10日20世紀を代表する建築家、ル・コルビュジエ。彼の建築作品で世界文化遺産でもある国立西洋美術館(本館)で、ル・コルビュジエの絵画とそのルーツに迫る展覧会『ル・コルビュジエ絵画から建築へ—ピュリスムの時代』が開催されている。『ル・コルビュジエ絵画から建築へ—ピュリスムの時代』()
2019年02月26日今回は、女性一級建築士である筆者が、失敗しない間取りにするために注意すべき3つのポイントについてお話いたします。家を建てる際に間取りを決められないという人は意外と多いようです。1年近くも打合せしても、なぜか堂々巡り……。どのようにすれば、理想の間取りにすることができるのでしょうか?■ 1.インターネットの情報だけに踊らされない!Mills / PIXTA(ピクスタ)インターネットの利用によって、多くの人が、家に関しての情報を得ることも、発信することもできるようになりました。リビングにサンルームを造ったら、室内物干しができて便利だった!玄関に、キッチンからも出入りできる収納をつくったら、家事が楽になった!上記のような「便利だった!」「よかった!」という情報を、我が家にも取り入れたいと思うことは、決して間違ってはいません。しかし、家の設計は、敷地や道路、方位、法令などの条件から作成していくため、まったく同じ条件の家はありません。そのため、取り入れたい間取りが、自分の家で可能であるとは限りませんし、無理に取り入れたことで、別の場所が使いにくい間取りになることもあるのです。インターネットの情報は、参考程度にして、設計者や施工者など、専門家の意見を大切にしましょう。マハロ / PIXTA(ピクスタ)■ 2.間取りへの要望は「引き算」で考える!プラナ / PIXTA(ピクスタ)「明るくて広いリビングダイニングがほしい」「庭でバーベキューがしたい」「書斎がほしい」「家事コーナーでよいから、私専用のスペースがほしい」。ふじよ / PIXTA(ピクスタ)このように、家族それぞれの希望はたくさんあると思います。しかし実際には、敷地や予算の制限から、ご家族すべての希望をかなえるのは難しいのが現状です。間取りの要望をまとめて設計者に伝えるには、以下のようにするのが最適です。まず初めに、家族それぞれが自由に、家への要望を紙に書きだす家族で重なった要望は、「家に求めるもの」として残す要望が重ならない、または意見が拮抗するものは、引き算をして要望から消していく残った要望を紙にまとめ、設計者に渡すRina / PIXTA(ピクスタ)こうすることで、家族の思いもまとまりやすく、また設計者にも「家に求めるもの」のイメージが伝わりやすくなります。また、同時に「家に求めないもの」も補足として伝えてみてください。余計なところにお金をかけない配慮が可能になり、具体的な家へのイメージが設計者に伝わります。■ 3.専門家のセカンドオピニオンを聞く要望を整理し、設計者に伝えたけれども……、なかなか希望通りの間取りにならない、間取りにピンと来ない場合も多いと思います。そんなときは思い切って、専門家のセカンドオピニオンを聞く方法もあります。IYO / PIXTA(ピクスタ)病院と並び、建築の世界も、専門家によるセカンドオピニオンを聞くことが普通になってきています。そして設計事務所や不動産コンサルタント事務所では「間取り相談」や「間取り診断」を実施しています。「間取り相談」のメリットとしては、建築士が変われば、まったく違う間取りができることが多いデメリットとしては、今の設計者との空気感が、若干、悪くなる場合があるなどです。こちらの図面は「間取り相談」を行う前のものです。セカンドオピニオンの意見を参考に建物の大きさや配置は一切変えずに、間取りだけ変えると以下のようになりました。ここまで間取りを変えることができます。いかがでしたか?マイホームへの夢は、十人十色、さまざまです。間取りづくりのポイントをおさえ、後悔や失敗のないマイホームづくりを進めてくださいね。(しかまのりこ)
2019年02月18日こんにちは。新宿に注文住宅を建てて暮らしている鳥と申します。ほぼ諦めていた「建築条件外し」がとんとん拍子に実現してしまい、愛する新宿の土地を手に入れられることになり、喜びと戸惑いが冷めやらぬ鳥夫婦です。■ 営業Sさんは最後までやり手さて、晴れて新宿くんと結婚できることになった鳥夫婦。Sさんから電話を受けた一週間後にはY社へと伺い、「建築条件外し合意書」に判を押しに行きました。Sさん「保奈美さん(40代半ばだと思われる女性設計士さん)には何か話されました?」鳥夫婦「いいえ、まだ何も。近々謝罪の電話でもしようかと思っていたのですが……」Sさん「あ、それは、ちょっと、待っていてもらえますかね?」Sさんの指示通り、その後はR社に何もアクションしないようにしていました。そして次にR社の人と接することになったのは、土地決済日。銀行の来客室にて、R社の設計部長さんと久しぶりにお会いしました。設計部長さんさんは鳥夫婦の顔を見るなり立ち上がり、「このたびは、大変申し訳ございませんでした!」と謝罪されました。ビックリしてしまい、「いえいえ、とんでもありません!こちらこそ……」と慌てて鳥夫婦も頭を下げました。この状況から、Sさんが、すべて、うまくやってくれたのだと察しました。きっと「R社の方が良くなかった」という流れに持って行ってくれたのでしょう。だから建築条件外しの土地代も請求されなかったのかもしれません。本当にSさんには良くしていただきました。竣工の暁には、Sさんに写真と御礼メールを送らせていただこうと思いました。(しかし竣工後にメール送ったところ、宛先不明で返ってきてしまいました。残念ながら転職されていたみたい)また、保奈美さんには会わないまま「保奈美さんにも、申し訳なかったとよろしくお伝えください」と設計部長さんに伝える形で終わりました。■ なぜ土地代アップなしで建築条件外しができたか?個人的な状況なのでお役に立たないと思いますが、一応、今回のありがたい結末を迎えた要因について、まとめておきます。以下がSさんからお聞きしたもの。今回の分譲地は、諸事情あり、手続きの結果によっては分譲の話自体がなくなるリスクがあったので、そもそもR社が弱腰だった(当初の契約書にも、もし分譲不可能になっても了承するよう記載されていた)最初から「建築条件を外せ」と要求していたら、おそらく土地代アップを求められていただろうが、鳥夫婦も検討した上での要求であったY社は老舗、R社は新しい会社であり、つながりで成り立っているこの業界でY社の立場は強かった(R社はいつも非公開で仲介業者に売ってもらっている)R社社長とマブダチの反町(隆史似の)支店長が、ちょうど2か月前にSさんの支店に配属されてきたのもラッキーだった以下は鳥の思う、その他要因。複数棟を同時設計&施工することによるコストダウンが得られず、1棟分だけまた新たに客を探して設計し直し&施工するのは、R社としてもやりたくなかったのではないかR社がちょうど今後の経営方針に「個人住宅の注文住宅設計に力を入れていく」と打ち出していたので、社内的に「設計力を高めよう」「設計力がないといけない」という自省の雰囲気があったのではないか老舗のY社、やり手のSさんに担当してもらえた地縁があったということで、ほとんど運によるところが大きいですかね……。でもね、ジタバタ努力すると、運が(同情して)向いてくれると思うんですよ!(鳥)
2019年01月18日建築事務所が手がける新キオスク建築家が手がける千代田区一番町のキオスク「BIRD BATH&KIOSK(バードバスアンドキオスク)」では、「Biople by CosmeKitchen(ビープル バイ コスメキッチン)」が厳選したオーガニック商品の取り扱いを開始しました。いつでも気軽にオーガニックアイテムを「BIRD BATH&KIOSK」は、建築家谷尻誠氏らの手によって企画設計された、キオスク型のコーヒースタンド。“水飲み場”という意味の同店は、小鳥が羽を休める止まり木のような、ほっとできる空間作りがされています。そんなコーヒースタンドで取り扱われているのは、ナチュラル&オーガニックショップ「Biople by CosmeKitchen」がセレクトした、自慢のオーガニック商品の数々。通勤途中や休憩中に気軽に立ち寄り手に取ることができます。オーガニック食品や自然派コスメが、より身近な物になることでしょう。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社マッシュホールディングスのプレスリリース
2018年12月26日寺⽥倉庫が運営する建築倉庫ミュージアムでは、企画展「- Green, Green and Tropical - 木質時代の東南アジア建築展」を2019年2月6日から5月6日まで開催する。Eleena Jamil「Bamboo Playhouse」2015年 © Eleena Jamil Architect同企画展は、東南アジア諸国で注目を集める新世代の建築家やデザイナーによる木質デザインおよび建築空間の新潮流に焦点を当て、建築や家具デザイン、さらには調査研究を通して俯瞰するもの。紫檀、黒檀、チーク、マホガニーといった高品質の木材だけでなく、竹や籐などの植物材料も揃う東南アジア圏。古くから地元住民の間で共有されてきたノウハウの蓄積によって、多種多様な木質建築に富んでいる。同展では、伝統的あるいは慣習的に展開されてきたスローテクノロジーとも分類されるような建築群を紹介すると共に、「科学的に再現できない素材と技術」に注目し、隠されたシステムを明らかにしていく。坂茂「Paper Temporary Shelter - Philippines」2014年 ©Voluntary Architects Network素材は、時間と環境の流れの中でそれ自体が少しずつ変化していく。本来、自然由来の生の素材は、加工されて“地域の土着材料”による製品として日々の生活に取り入れられていく。また、たとえ製品として完成されたものでも“再生材料”として再構築され活かされ続ける可能性を持ち、そして予期せぬ災害が発生した場合、人々は従来の材料や技術による“緊急対応”によって、自身の知恵を活かそうとする。会場では、東南アジア圏におけるこれらの素材活用方法に関する3つのテーマセクション「<Vernacular / Conventional>地域性と土着材料」、「<Recycled Materials>再生材料の可能性」、「<Emergency Response>緊急対応の建築」に加え、同地域で実施されてきた調査研究やフィールドサーベイの成果、未来を見据えたレジリエントな建築技術の展望が紹介される。Adi Purnomo「Tanah Teduh #4」2013年 ©Adi Purnomo,Riichi Miyake参加作家は、建築家のAhmad Djuhara、Adi Purnomo、Andry Widyowijatnoko、Eleena Jamil、Ling Hao、Eriksson Furunes&Leandro V. Locsin Partners+Boase、坂茂、芦澤竜一、柄沢祐輔、デザイナーのAlvin Tjitrowirjo、Kenneth Cobonpue、研究者の岡部明子、畑聰一+清水郁郎、Joseph Yumi Espina+サンカルロス大学など。2019年2月23日の14時からは、Eleena Jamilを始めとしたゲストによる記念対談も開催。参加費は無料、事前申し込みが必要となる。【展覧会情報】- Green, Green and Tropical – 木質時代の東南アジア建築展会期:2019年2月6日〜5月6日会場:建築倉庫ミュージアム 展示室B住所:東京都品川区東品川2-6-10時間:11:00〜19:00(最終入館18:00)入場料:一般3,000円、大学生・専門学校生2,000円、高校生以下1,000円(展示室Aの企画展示「新素材研究所」の観覧料含む)※障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名無料休館日:月曜(祝日の場合、翌火曜休館)、2019年3月4日~3月26日の期間
2018年12月21日ロエベ(LOEWE)は、建築家・デザイナーのチャールズ・レニー・ マッキントッシュから着想を得た、クリスマスシーズンに向けた限定アイテムを2018年11月15日(木)から12月にかけて順次、ロエベ各店舗にて発売する。ポスターや装飾品のデザインから、オリジナリティ溢れる建築、家具、テキスタイルに至るまで、幅広い作品を残したマッキントッシュ。スコットランドの伝統的な建築の形状や素材をベースとした、独自の表現で、グラスゴー美術大学やブラッキー邸等を手掛けた。今回登場する限定アイテムは、マッキントッシュを称えるメンズ・ウィメンズのレディ・トゥ・ウェアやアクセサリーを展開。マッキントッシュの芸術性や世界観をデザインに落とし込んだアイテムを揃える。象徴的なのは、ステンドグラスの窓に着想を得たモダンな薔薇柄の「パズルバッグ」や、マッキントッシュのフラワーモチーフを参考にした「ハンモック バッグ」。グラフィカルなマッキントッシュの世界観を、ロエベならではの細やかなレザークラフトや、クリエーションの高度な技術で表現している。また、マッキントッシュの格子デザインを彷彿させる「グリッド」仕様となった「ゲート」バッグも登場する。その他、ウェアはカシミアやシルク、モヘアを採用した、アーシーでナチュラルな色彩のドレス、ニット、シャツ、ジャケット、パンツ等を展開。コートやブランケットには、マッキントッシュが描いた植物の絵が施されている。【詳細】ロエベ ホリデー限定アイテム発売日:2018年11月15日(木)より順次取扱場所:ロエベ各店アイテム例:・パズルバッグ・ハンモック バッグ・「ゲート」バッグ・メンズ・ウィメンズウェア(コート、ドレス、ニット、シャツ、ジャケット、パンツ、ブランケットなど)【問い合わせ先】ロエベ ジャパン カスタマーサービスTEL:03-6215-6116
2018年11月22日先日もご紹介した建築業で働いているカルロスさんの生活のアイディアを紹介します。どこの国でもそうなのかもしれませんが、家を建て直すときは古いものが邪魔になります。全部のものを大切にしまい込むということは少ないようです。特に親の家を譲り受けて建て直すときなどは、いろいろと古いものが出て来たりしますよね。しかし、カルロスさんはそのような古いものを無料か、かなり低価格で受け取り、自宅で使っています。今回は超レトロなアイテムの再生法をご紹介いたします。■ 「古いドア」大邸宅の大きすぎるドアを小さくして使う!まず玄関のドアです。このドアはだいたい400年前のドアだそうです。そのため、高さが3m以上あり大きすぎるので、家を壊すときに払い下げになりました。ちなみにドアは比較的売りやすいもののひとつです。というのは、古いドアは乾燥しているので良いギターが作れるからです。ギターを作る人は、街を歩いて取り壊すことが決まった古い家などを訪ねて譲ってもらいます。古いドアから何百万円もするギターが作られこともあるのです。しかし、このドアはカルロスさんのおかげで、ドアとして生き続けることが決まりました。実は大きすぎるドアの真ん中部分を切ってもう一度繋げ、現状に合った大きさのドアに作り変えたのです。古いドアの問題は鍵のセキュリティですが、このように古いドアに鍵を付け替えています。古いドアの鍵は開けにくいというデメリットもありますがこれなら大丈夫です。■ 「古い照明器具」温かい光が溢れる家に!ランプを使ったことがない人には、これがびっくりするものだとは感じないかもしれません。こういうデザインの照明器具だと思った人も多いと思います。でも、これはオイルランプをリメイクしているのです。元々は電球のところに本当の「火」が付いていたのです。昔のものはデザインが素敵ですよね。私はろうそくも好きですし、普段、火を見る生活を好んでしていますが、やはり現実的に考えると電気を使った照明の方が安全です。カルロスは、しばらくはオイルを使って利用していたそうですが、とても気に入っていたので電化することにしたのだそうです。こちらはアンティークな照明器具。スペインなら病院などに使われていたようなタイプのデザインです。こちらは書斎の机に置くタイプの照明器具を絵画の照明に。ピラミッド型の照明をあえて逆さにつけました。モロッコ製のエスニックなデザインが素敵です。これは、屋根瓦です。スペインの屋根瓦はこんな形。屋根瓦にペイントして、壁に取り付け、内部に電球を設置して照明器具として使っています。■ 「テラスの洗面所」台は昔、おばあちゃんが使っていた(と思われる)ミシン台これはテラスの洗面所。テラスの掃除やちょっとした手洗いなどに使います。洗面の下の台は、なんとなく見たことがあるもの?若い方は見たことがないかもしれません。昭和博物館にあったような……。これは足踏みミシンの台です。足踏みミシンは、簡単に電気ミシンにできるんです。電気ミシンに作り変えてもらうと、台が不必要になるのですが、カルロスはデザインがとても気に入り、ミシンの台に大きな陶器の深鉢を置いて洗面所にしたのです。■ 「洗面台」寝室にあったサイドベッドテーブルを使用!バスルームにもいろいろな工夫が見られます。こちらの洗面所は、寝室にあるサイドテーブルに昔のホウロウの白いタライを乗せています。こちらの角度の方がわかりやすいですか?奥に見えるのは、トイレットペーパー。植木鉢を置くアイアンの三脚の上に陶器の深鉢を置いてトイレットペーパー置きに。アイアンの三脚は結構色々使えますよ。こちらは別のトイレにあったペーパーホルダー。モルテロというスペイン版すり鉢を置くための台なんです。下の部分はスパイスを入れる引き出し。本来はキッチンにあるものですが……。■ 建築家ならでは!レトロアイテムを取り入れた暮らし捨てる前にこれは何かに使えないかなと考えて、まったく別の使い方をしていく暮らし。素敵なものが次々生まれて、楽しくなりますね。改めて、古いものをもっと大切にしたいと思いました。
2018年11月17日こんにちは。新宿に注文住宅を建てて暮らしている鳥と申します。300万円値引きをしてもらえるなら建築条件付きの家の契約をしようと決断し、土地仲介の営業Sさんに交渉しに来た鳥夫婦です。■ やり手の営業Sさんに会う久しぶりに仲介Y社の営業Sさんにお会いする。あの、コロコロ笑いながら、ソフトな語り口で、相手の心を開かせながら、キチッと落としどころに落とさせるSさんに……。3か月前のあの日……。Sさんの運転する車に乗せられ、設計R社に連れて行かれた日……。道中の会話で、Sさんには奥さんとお子さんがいらっしゃって、数年前に東京の外れの建売住宅を購入されたと聞きました。「不動産業のプロは、建売を選んだんだ」と印象に残ったのと同時に、ご家庭でのSさんを垣間見てしまいました。こんなに紳士で礼儀正しいSさんも、腹を出したままブーと寝屁したりするのだろうか?風呂前に裸になると、腰振りダンスしながら家人に近づいたりするのだろうか?(え?鳥夫だけ?)仕事でやり手なSさんそのままに、夜もキッチリ落とすのだろうか?あの日、そんなことを考えながら車に揺られていたなあ……。やだねえ、下世話な男性雑誌の表紙を見ては「ったく、しょうもないな」と苦笑しているくせに、自分も同類じゃん。などとつらつら思いながら、Y社の最寄駅で、鳥夫を待っていました。■ 鳥夫婦で最後の戦略会議さて、腰振りながら……ではなく普通に現れた鳥夫と、しばらく二人で周囲を散歩しながら、最後のすり合わせをしました。「いいか、鳥は女だから、感情的な役をやってくれ。いかにもR社のプランニングに残念な気持ちでいるか、土地は気に入っているのに、R社の家を買わないといけないことが悲しいか、訴えるんだ。でも鳥は空気を読めず、余計なことを口走る癖があるからな。基本的にはしゃべるな。俺がしゃべるから」「わかった!!」万が一、建築条件付きを外してもらえる可能性も考え、いきなり上物の値引き話にいくのはやめました。「土地はとても気に入っている」ということを強くアピールし、「もし条件を外してくれるとしたら、いくら土地代をアップされるか」を聞き出すシナリオに微修正。Sさんのご尽力で土地代80万円値引きをしてもらったとはいえ、すでに当初の予算より400万円オーバー。建築条件外しにより土地代1割アップしたとして、さらに340万追加。これで当初の予算より740万円オーバー。こうなると、もう諦めざるを得ないのですが……。■ Sさんとの交渉スタート!!そしてY社のビルの前に着きました。階段を上り、念のため携帯の録音アプリをONにして、Y社のドアを開けました。「ああー、どうもどうも、お久しぶりですねえ」Sさんは、相変わらずコロコロとした笑顔にソフトな語り口で迎えてくれました。コミュニケーションがそれほど得意ではない上に緊張MAXの鳥夫。人見知りで狂女予備軍の鳥。二人とも気の利いた挨拶や世間話のひとつもできず、Sさんのそつないアイスブレイクの会話に、ニヤニヤ相槌を打つばかり。ましてや緊張に耐え切れず上の空状態である今は、世間話をする余裕などありません。顔を紅潮させた鳥夫が、メモを片手に、すぐに本題を切り出しました。Sさんに新宿くん(※土地のこと)をご紹介いただいた頃は、家造りの知識のまったくないド素人だった鳥夫。あれから約3か月。鳥夫は、コンサルさんにに教わった知識のおかげで、Sさん相手に説得力のある話を展開していきました!(鳥)■この連載の一覧を見る■
2018年11月15日建築家・隈研吾とデザイナー大村真有美のデザインユニットがコラボレーションした「ケンゴ クマ + マユ by ヴァンドーム青山」から、2018年秋冬の新作ジュエリーが登場。2018年10月30日(火)まで開催される、日本橋三越本店期間限定ショップにて先行発売される。その他、バーニーズ ニューヨーク銀座本店、西武渋谷店、阪急うめだ本店他、全国11店舗にて展開する。新国立競技場「杜のスタジアム」をはじめ、世界的な有名建築物を手がける隈研吾。そんな人気建築家が、プロダクト、アクセサリー、インテリアのデザインユニットとして活動するデザイナー大村真有美によるMA,YUとタッグ。「ケンゴ クマ + マユ by ヴァンドーム青山」の新作ジュエリーは、建築物をモチーフにしたコンセプチュアルなデザインが特徴だ。白い森人々が集まる樹と人々が流れる道を持つ、白く輝く森をコンセプトにした「白い森」」シリーズ。ホワイトゴールドをベースに、折り紙のように織り込み、地金をプリーツ状にアレンジして光を反射する華やかなデザインを完成させた。ピアスやイヤリングは、アクセサリーがまるでレフ版のように力を発揮し、顔周りを明るく見せてくれる効果も。クリーンなデザインなので、洋服を選ばず、様々なシーンで活躍してくれそうだ。ロータス隈研吾の代表的建築「ロータス・ハウス」を着想源にした「ロータス」。同建築で印象的な規則的なチェッカーパターンは、ウォッチのベルトに落とし込まれた。表面にヘアラインのテクスチャを加え、ステンレス素材の光沢を軽減。半分透けたベルトは、肌なじみがよくすっと溶け込むように腕にフィットする。同デザインのリングとの相性は抜群。同じモチーフになっているので、重ねづけしてもうるさくならず品よく決まる。【詳細】「ケンゴ クマ + マユ by ヴァンドーム青山」2018年秋冬ジュエリー取り扱い店舗:全国11店舗(仙台三越、高崎髙島屋、西武渋谷店、横浜ランドマークプラザ、新潟三越、阪急うめだ本店、バーニーズ ニューヨーク神戸店、鶴屋百貨店、バーニーズ ニューヨーク福岡店、バーニーズ ニューヨーク銀座本店、バーニーズ ニューヨーク横浜店)、日本橋三越本店期間限定ショップ・日本橋三越本店期間限定ショップ期間:2018年10月24日(水)~10月30日(火)住所:東京都中央区日本橋室町1丁目4-1 本館1F<アイテム例>・白い森ネックレス 36,000円+税~、ピアス 44,000円+税、ブローチ 30,000円+税、2wayピアス 40,000円+税・ロータス時計 53,000円+税、リング 46,000円+税/12,000円+税/14,000円+税【問い合わせ先】ヴァンドームヤマダTEL:03-3470-4061
2018年10月29日