新海誠監督が12月15日、都内で行われた最新作『すずめの戸締まり』(2022年秋全国公開)の製作発表会見に出席。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描くロードムービーで、新海監督は「本来であれば、(ロケハンのために)全国各地に行きたかったが、それもコロナ禍でできない状況」と振り返り、「当たり前のことが、当たり前にできるようになればいいなという願いはこめている」と語った。新海監督によると、最新作『すずめの戸締まり』には「日本列島をめぐるロードムービー」「扉を開くのではなく、閉じていく物語」「映画館に足を運ぶ理由になるような作品」という3つのポイントがあるといい、「ヒロインが戦うアクションムービーでもある。それも今までとは少し違ったアクションが盛りだくさん」とも。『君の名は。』『天気の子』との関連性を問われると、「アベンジャーズ的なものを期待されるファンの皆さんもいらっしゃるが、そこはそんなに……。過去のキャラクターが登場するかはわからない」と明言を避けた。昨年1月から企画・脚本開発が始まったが、コロナ禍による表現的な影響については「登場人物がマスクをするかしないかも迷った。(コロナを)連想させるものがなくはないが、直接描いてはいないですし、マスクはほとんどしていない」と説明。「現在鋭意製作中です。アニメーションは総合力。ほかでは見ることができない、力のあるアニメーションを届けたいと思っている」と闘志を燃やしていた。なお、現時点で声優のオーディションやキャスティングは始まっていないという。改めて“戸締まり”という発想については「何かを始めるよりも、終わらせるほうが難しい。今は可能性を開くことではなく、散らかった可能性を見つめて、ある手段で閉じることで、本当に新しい場所を今作るべきじゃないかと思った」と語り、「新しい土地を開くとき、地鎮祭が行われるが、各地でさみしい風景が増えるなか、その逆は何だろうと考えた」と話していた。会見には『君の名は。』で宮水三葉を演じた上白石萌音、『天気の子』で森七菜が出席。2人はすでに新海監督によるビデオコンテを鑑賞しているといい、上白石は「めちゃくちゃ面白いです。圧倒されましたし、ストーリーにも魅力がある」と興奮しきり。「これまでの新海イムズを保ちつつ、新たな扉が開かれたようで、ゾクゾクした。明るい明日を信じたくなる、前向きな終わり方」と語った。一方の森は「悩み事の解決法がわからないときもあるけれど、心と心がぶつかれば、どうにか結末はまっている。扉の開き方を教えてくれた」と感想を述べていた。取材・文・写真=内田涼<ストーリー概要>九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は「扉を探してるんだ」という旅の青年に出会う。彼の後を追うすずめが山中の廃墟で見つけたのは、まるで、そこだけが崩壊から取り残されたようにポツンとたたずむ、古ぼけた扉。何かに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが……。やがて、日本各地で次々と開き始める扉。その向こう側からは災いが訪れてしまうため、開いた扉は閉めなければいけないのだという。不思議な扉に導かれ、すずめの“戸締まりの旅”が始まる。見たこともない風景。人々との出会いと別れ、驚きと困難の数々。それでも前に進むすずめの物語は、不安や不自由さと隣り合わせの日常を生きる私たちの旅路にも、一筋の光をもたらす。『すずめの戸締まり』2022年秋全国東宝系で公開(c)2022 「すずめの戸締まり」製作委員会
2021年12月15日映画『すずめの戸締まり』(2022年秋公開)の製作発表が15日に都内で行われ、新海誠監督、上白石萌音、森七菜が登場した。同作はアニメーション監督・新海誠による最新作。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる"扉"を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描くロードムービーとなる。九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年に出会う。彼の後を追うすずめが山中の廃墟で見つけたのは、まるで、そこだけが崩壊から取り残されたようにぽつんとたたずむ、古ぼけた扉。なにかに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばす。やがて、日本各地で次々に開き始める扉。その向こう側からは災いが訪れてしまうため、開いた扉は閉めなければいけないのだという。不思議な扉に導かれ、すずめの"戸締まりの旅"がはじまる。まだヒロインのオーディションが行われていないため、この日は『君の名は。』ヒロイン役の上白石萌音、『天気の子』ヒロイン役の森七菜も登場し、新海ファミリーとしてトークを繰り広げる。新海監督が「すずめとお二人の共通点は、西の方の女の子で」と述べると、大分出身の森は「最初聞いた時は、やっぱり私たちのことがすごく好きなんだなって思いました」とニヤリ。上白石も鹿児島出身のため、新海監督は「正直、最初に書き始めた時は、直近で七菜ちゃんとずっと一緒にいたから、方言も含めて七菜ちゃんの声が聞こえていたし、すずめが旅を続けるにしたがって、だんだん萌音ちゃんの声も混じってきて」と告白した。上白石は「さっき、七菜ちゃんと『オーディション受けない?』って言ってたんです」と爆弾発言。新海監督は「神木くんも『天気の子』のオーディションを『受けますよ』と言ってて、頼むからやめてほしいとお願いしたんですけど、お二人がオーディションにいらっしゃったら、ちょっとパニックになってしまうと思うし、オーディションが強そうじゃないですか。勝ってしまいそう」と苦笑する。上白石は「ちょっと気になってるよね、どっちを選ぶのか。どちらも選ばれないかもしれないし」、森は「私と上白石さん、どっちが選ばれるの? って。先輩ですけども、そこは無礼講でという約束もしました」とたたみかけ、上白石は「オーディションはフェアなので!」と新海監督を追い詰めていた。一方で、自身のオーディションを振り返った上白石は「七菜ちゃんも本当にまだ上京していないときで、私も高校生で、本当に大きな賭けをして選んでくださった。なんて懐が大きい方なんだろう」と感謝。新海監督は「僕たちの作品が2人からいただいたものの方がはるかに大きいので。今みたいにまだオーディションもやってないと、ずずめのことも全然わからないと思うんですけど、声を聞いたらわかる瞬間があるんです」と明かす。「『あの人なんだな』とわかったら、あとはきっとたくさんのものをくれるんだろうと思うので、賭けという感覚はなかったんですけども、まさか最新作の記者発表まで助けてもらうと予想していなかったです。お力をいただいてばかりです」と頭を下げていた。
2021年12月15日映画『すずめの戸締まり』(2022年秋公開)の製作発表が15日に都内で行われ、新海誠監督、上白石萌音、森七菜が登場した。同作はアニメーション監督・新海誠による最新作。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる"扉"を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描くロードムービーとなる。九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年に出会う。彼の後を追うすずめが山中の廃墟で見つけたのは、まるで、そこだけが崩壊から取り残されたようにぽつんとたたずむ、古ぼけた扉。なにかに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばす。やがて、日本各地で次々に開き始める扉。その向こう側からは災いが訪れてしまうため、開いた扉は閉めなければいけないのだという。不思議な扉に導かれ、すずめの"戸締まりの旅"がはじまる。まだヒロイン役のオーディションが行われていないため、新海ファミリーとして登場した上白石。「こうやって監督の横でマイクを持つと、6年前の『君の名は。』の製作発表のことを思い出します。本当に手が震えるほど緊張して、隣では新海さんの大ファンの神木(隆之介)さんが饒舌にしゃべっていて、『ここから何かすごいことが始まるのかな』と思ったのを感じています」と振り返る。上白石は「随分と時間が経って、あの時より会見の会場が大きくなり、記者の方の数も増えて、まぎれもなく今の新海監督の最新作なのだということを実感しています。私が登壇したことを知ったら、きっと神木さんは歯を食いしばって悔しがると思いますが、今日は幸運なファン代表として、そして新海ファミリーの1人として楽しく過ごさせていただきたいと思います」と挨拶をした。2人は映像のコンテである「Vコンテ」を見たそうで、「めちゃくちゃ面白かったです」と興奮。上白石は「いろいろあるけど、解決しないことってないのかな、明けない夜はないのかな、と。今も不安定な世の中で、常に不安があって、どんなに幸せな時も明日がどうなるかわからなくて。でも明るい明日を信じてみたいなと思わせてくれるような、引っ張ってくれるような前向きな終わり方で、とっても勇気をもらいました」と感想を述べる。さらに「『天気の子』を見た後に『もうすぐ晴れるよ!』をマネしちゃったんです。『君の名は。』も『入れ替わってる〜!』をマネされることが増えたんですけど、この作品を見たら、たぶん朝仕事行く前にを閉める時、絶対マネしちゃうと思います。一緒に日常を過ごしてくれるような、お守りみたいな作品になる気がします」と太鼓判を押した。
2021年12月15日アニメーション監督・新海誠の最新作の製作発表会見が15日(水)に行われ、新海監督とともに、過去作でヒロインを務めた上白石萌音、森七菜も出席した。一足先にVコンテを見たと話したふたり、上白石さんは「七菜ちゃんと“一緒に(ヒロイン役の)オーディション受けない?”って言っていたんです(笑)」と冗談めかした。新海監督は、「ふたりがいらしゃったら僕はパニックになってしまう…。オーディション強そう、勝ってしまいそう」と、あたふた。上白石さんと森さんは「どっちを選ぶのか気になるよね」と言い合っていた。新海監督による最新作のタイトルは『すずめの戸締まり』。主人公は九州の静かな街で暮らす少女・鈴芽(すずめ)。「扉を探している」という旅の青年に出会ったすずめは、彼の後を追い、山中の廃墟で古ぼけた扉を見つけ、手を伸ばすのだが…。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を締めていく少女すずめの解放と成長を描くロードムービーとなっている。『すずめの戸締まり』について、新海監督は「3つくらいのキーワードがあり、1つ目は日本列島各地を巡るロードムービー、2つ目は扉を閉じていく物語を作りたい、3つ目は映画館に足を運ぶ理由となる作品を作りたい、です」と紹介した。1つ目に関しては、観客から「自分の町を舞台に」と言われることが多かったことが気になっていたようで「今回はロードムービーなので、ちょっと欲張りをして各地の様々な風景や人々、出会いを描けるのでは…と」と経緯を語った。2つ目については、「何かを始めることより終わらせることのほうが難しいと思います。今作るべきは、観たいのは、可能性を開くよりも散らかった可能性をもう一度見つめて、あるべき手段で閉じていく。そのことについて本当の新しい場所を見つける、そんな物語」と説明。3つ目については、自身も近年、配信を楽しんでいることを前提としながら「映画館は人間の持っている特別な能力を発揮させてくれる場所と思います。例えば、感情移入すること、没入する能力だと思います。“『すずめ』があるから映画館に行きたい”と思える映画作りを目指しています」と熱を込めた。ヒロイン役についてはまだ未定、オーディションもこれからだという。新海監督は「もっとすずめのことを教えてくれる人とオーディションで出会えれば、最終的に腹に落ちてくる気がします。でもまだつかみ切れていない」と本音で語った。上白石さんは『君の名は。』(2016 年)で、森さんは『天気の子』でヒロインにそれぞれ抜擢された。その後の活躍は我々の知るところだが、当時のことを振り返って、上白石さんは「私たちに、本当に大きな賭けをして選んでくださった」と思い起こす。しかし、新海監督は「ある種の確信がありました。今みたいな段階だと、すずめは全然わからないと思うけど声を聞いたらわかる瞬間がある。わかったらきっとたくさんのものをくれるだろうから、賭けという気持ちはなかったです」と、ふたりに微笑みかけていた。『すずめの戸締まり』は2022年秋、全国東宝系公開。(cinamacafe.net)■関連作品:すずめの戸締まり 2022年秋、全国東宝系にて公開予定Ⓒ2022 「すずめの戸締まり」製作委員会
2021年12月15日新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』が2022年秋に全国公開されることが明らかになった。国内興収250億円突破の大ヒットを記録した『君の名は。』、国内で観客1063万人を動員した『天気の子』と日本を代表する世界的アニメーションとして、エンタテインメントの力を見せつけた新海監督。少年少女の物語を、美しい色彩と無二の音楽で紡ぎだす“新海ワールド”が新たな扉を開く待望の最新作『すずめの戸締まり』は、日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描くロードムービーだ。原作・脚本も手がける新海監督のもとに、キャラクターデザインを担当する田中将賀(『シン・エヴァンゲリオン劇場版』)、新海作品を多く手がける作画監督の土屋堅一、同じく新海作品には欠かせない美術監督の丹治匠というハイクオリティな制作陣が集結。2020年1月~3月に企画開発、4~8月に脚本開発、9月~2021年12月まで絵コンテ開発が行われ、作画(アニメーション)の作業は2021年4月からスタートしている。『すずめの戸締まり』(c)2022 「すずめの戸締まり」製作委員会<ストーリー概要>九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は「扉を探してるんだ」という旅の青年に出会う。彼の後を追うすずめが山中の廃墟で見つけたのは、まるで、そこだけが崩壊から取り残されたようにポツンとたたずむ、古ぼけた扉。何かに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが……。やがて、日本各地で次々と開き始める扉。その向こう側からは災いが訪れてしまうため、開いた扉は閉めなければいけないのだという。不思議な扉に導かれ、すずめの“戸締まりの旅”が始まる。見たこともない風景。人々との出会いと別れ、驚きと困難の数々。それでも前に進むすずめの物語は、不安や不自由さと隣り合わせの日常を生きる私たちの旅路にも、一筋の光をもたらす。文=内田涼『すずめの戸締まり』2022年秋全国東宝系で公開(c)2022 「すずめの戸締まり」製作委員会
2021年12月15日映画『すずめの戸締まり』(2022年秋公開)の製作発表が15日に都内で行われ、新海誠監督、上白石萌音、森七菜が登場した。同作はアニメーション監督・新海誠による最新作。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる"扉"を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描くロードムービーとなる。九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年に出会う。彼の後を追うすずめが山中の廃墟で見つけたのは、まるで、そこだけが崩壊から取り残されたようにぽつんとたたずむ、古ぼけた扉。なにかに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばす。やがて、日本各地で次々に開き始める扉。その向こう側からは災いが訪れてしまうため、開いた扉は閉めなければいけないのだという。不思議な扉に導かれ、すずめの"戸締まりの旅"がはじまる。新海監督は同作について「日本列島各地を巡るロードムービー」「扉を開いていくのではなく閉じていく物語」「映画館に足を運ぶ理由となるような作品」と3つのキーワードを提示する。ロードムービーということについては、「各地舞台あいさつに伺うと、『次は僕の、私の街を舞台にしてください』と言われることが多く、嬉しいけど全部は出せないと思っていたんですが、今回はロードムービーとすることで欲張りとして、各地の風景や特別な出会いを描くことができるのではないか」と構想しているという。2つ目の「扉を閉じていく物語」という点については、「何かを始めることより終わらせることの方が難しい。映画作りもそうですし、恋愛であったり家族関係であったり、生活の中でも終わらせることの方が難しいということもあるでしょう。少子高齢化が進んでいくようなこの国にとっていろいろなことがそうじゃないかと感じることが多くなってきました」と意図を明かす。「いろいろな可能性を開いていく物語ではなく、散らばってしまった可能性をもう一度きちんと見つめてあるべき手段できちんと閉じていく。そのことによって次に進むべき本当の新しい場所を見つける、そういう物語を作るべきなんじゃないか、お客様が見たいんじゃないかと考えて閉じていく物語にしました」と語った。3つ目のキーワードについては「昨今、配信が全盛で、僕自身も寝る前に楽しみに見ているんですけど、やっぱり劇場、映画館というのは人間の持っている特別な能力を発揮させてくれる場所なんじゃないかと思うんです。それは感情移入することであったり、物語に没入するという能力で、家でリラックスして配信を見ていてももちろん発揮されるけど、映画館に実際に足を運んで、暗闇の中に座って集中して、大きなスクリーンを見るということによって、最も強く引き出されると思うんです。そういうことができるような絵作り、音作りをやっていきたいと思っています」と意気込んだ。この日は『君の名は。』ヒロイン役の上白石萌音、『天気の子』ヒロイン役の森七菜も登場し、新海ファミリーとしてトークを繰り広げる。新海監督は「まだすずめ役のオーディションもしてないので、萌音ちゃんと七菜ちゃんに助けていただけないでしょうかと探ったら事務所の方からも快諾をいただいた」と明かした。
2021年12月15日新海誠のアニメーション作品『言の葉の庭』の世界観に浸れる宿泊プラン「シネマティックステイ(Cinematic Stay) 言の葉の庭コラボレーションプラン」が、ホテルニューオータニ(東京)に2021年6月24日(木)から7月31日(金)まで登場する。新海誠『言の葉の庭』の世界観に浸れる宿泊プラン『言の葉の庭』は、『天気の子』や『君の名は。』を手掛けた新海誠が、原作・脚本・監督を務めた劇場アニメーション作品。梅雨の季節に日本庭園で出会った、靴職人を目指す少年と謎めいた年上の女性との淡い恋や心の揺らぎを、夕立や天気雨、豪雨などさまざまな表情を見せる雨に重ねて描いている。「シネマティックステイ 言の葉の庭コラボレーションプラン」は、『言の葉の庭』の“新緑”をイメージしたコラボレーションルームに宿泊できる特別なプラン。部屋には作品の美術をあしらった内装のほかに、数々の印象的なシーンのパネルを展示する。ウェルカムアメニティ「ビールとチョコレート」コラボレーションルームに到着して最初に提供されるウェルカムアメニティには、作中にも登場する印象的なアイテム「ビールとチョコレート」を用意。部屋の窓からは映画の舞台となっている新宿方面の景色を眺めることができるので、登場人物になりきって「ビールとチョコレート」を味わうことが可能だ。傘を片手に庭園散策また、部屋には物語にも登場する「傘」も用意されているので、傘を片手にホテルニューオータニの緑豊かな日本庭園を散策しながら、物語に想いを馳せるひとときを過ごすことができそうだ。美術画集をプレゼントさらに、宿泊者には6月24日(木)に発売される『新海誠監督作品 言の葉の庭 美術画集』をプレゼント。140点を超える美術背景や企画書、イメージイラストなど貴重な制作資料を掲載したファン必見の一冊だ。“オムライス&カクテル”を楽しむ「夕食付きプラン」も専用のメニューをルームサービスで届ける「夕食付きプラン」も登場。ホテルのシェフが作中に登場するメニューをイメージして特別にアレンジを加えた“オムライス”と、バーテンダーが物語の新緑をイメージして仕上げたカクテル「言の葉の庭 Special」を堪能できる。【詳細】「シネマティックステイ 言の葉の庭コラボレーションプラン」<1日1室限定>販売期間:2021年6月24日(木)~7月31日(金)※当初7月21日(水)までだったが好評を受けて開催延長が決定。場所:ホテルニューオータニ(東京)住所:東京都千代田区紀尾井町4-1料金:・1名朝食付き36,000円・2名朝食付き42,000円・1名朝夕食付き 42,000円・2名朝夕食付き54,000円※料金には、1泊室料、サービス料が含まれる※夕食はオリジナルオムライスとオリジナルカクテルをルームサービスで提供。※朝食は昼食へ振替可。※15時チェックイン / 11時チェックアウト※特別宿泊料金適用期間につき、7月21日(水)~は料金が変更になっている。【問い合わせ先】TEL:03-3234-5678(客室予約)※予約はウェブ限定■書籍情報タイトル:新海誠監督作品 言の葉の庭 美術画集発行:一迅社著者/監修:コミックス・ウェーブ・フィルム発売日:2021年6月24日(木)発売予定価格:2,970円160ページオールカラー/スリーブケース付き/B5横判
2021年06月21日新海誠のアニメーション映画『天気の子』の展覧会が大阪・ラオックス道頓堀店(道頓堀ゼロゲート)にて2021年2月21日(土)から5月9日(日)まで開催される。新海誠のアニメ映画『天気の子』の展覧会が大阪にヒット作を生み出してきた新海誠、2019年公開映画No.1の『天気の子』精緻な風景描写と繊細な言葉によって、『秒速5センチメートル』や『言の葉の庭』などの作品を紡ぎ出してきた新海誠。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉(みつは)と、東京に暮らす男子高校生の瀧(たき)の奇跡の物語を描いた『君の名は。』は、日本のみならず世界でも注目を浴び、映画史に残るほどの大ヒット作品となった。そして、それから3年ぶりに発表したのが『天気の子』。前作を経て期待が高まる中、それを裏切らない物語は、観客動員数1000万人、興行収入140億円を突破し、2019年公開映画No.1の大ヒットとなった。貴重な資料を多数展示、作品世界へと誘う今回は、数ある作品の中でも、新海誠にとっての最新作である『天気の子』にフォーカスする。会場では、企画書、絵コンテ、設定、作画、美術背景といった貴重な資料を展示し、作品のさらなる魅力に迫る。また、作品の舞台となる東京の美しい風景表現の数々も紹介していく。物語の鍵となる天気について、楽しく学べるコーナーも用意。映像や実際の観測器を通じて、より深く作品世界を知ることができる。なお、同展は、過去に東京・松屋銀座、福岡・大丸福岡天神店、岡山・天満屋、山形・井上アイシティ21にて開催された。【詳細】「天気の子」展会期:2021年2月27日(土)~5月9日(日)会場:ラオックス道頓堀店(道頓堀ゼロゲート) 3階 展示スペース住所:大阪府大阪市中央区道頓堀1丁目8-22入場料:一般 1,100円(880円)、中高生 770円(660円)・小学生 550円(440円)、未就学児⼊場無料※( )内は前売券の料金。※大学生、高校生、中学生は学生証、生徒手帳の提示が必要。障がい者割引は全て当日券の半額(付添1名無料)、会場チケット売場のみ対応。[プレイガイド(前売り券取扱い)] ローソンチケット(Lコード:53024)販売期間:1月16日(土)~2月26日(金)※当日券はローソンチケットのほか、会場でも販売。開場時間:11:00~20:00(19:30最終入場)
2021年01月07日新海誠監督の『天気の子』地上波初放送を記念して、同監督の2作品『秒速5センチメートル』と『星を追う子ども』が一挙放送されることが決定した。『秒速5センチメートル』は、互いに思いを寄せ合いながらも離れ離れになった少年と少女が、大人になるまでの心の変化を描いた連作短編アニメーション。単館上映ながら異例のロングランを記録した人気作だ。そして、新海監督が冒険ファンタジーに挑んだ意欲作『星を追う子ども』は、地下世界アガルタからやってきた少年と出会った少女が冒険の旅へ。彼らを待ち受ける運命と少女の成長を映し出す。金元寿子、入野自由、井上和彦ら、豪華声優がキャラクターの声を担当しているのも注目ポイント。なお、これらは全て本編ノーカット版で放送する。『秒速5センチメートル』『星を追う子ども』は12月29日(火)深夜2時20分~テレビ朝日にて一挙放送。『天気の子』は2021年1月3日(日)テレビ朝日にて放送。(cinemacafe.net)
2020年12月17日2016年に大ヒットした『君の名は。』に続く新海誠監督の最新作となった長編アニメーション映画『天気の子』。興行収入は140億円を突破し、昨年の日本で最大のヒット映画となった本作がWOWOWにて独占初放送されることが決定した。天候が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を“選択”するストーリー。東京にやって来た家出少年・帆高が出会う、不思議な力を持つ少女・陽菜。2人の恋の物語は、美しく、切なく、新たな時代を迎えるあらゆる世代、そして全世界へのメッセージとして描かれる。さらに、WOWOWでの放送やWOWOWメンバーズオンデマンドで本作を鑑賞しながら、ハッシュタグ「#WOWOW同時鑑賞会」を付けてツイートすることで同時鑑賞会を楽しめる。また、今回は本作に加え、新海監督が高い評価を得た過去作『君の名は。』『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』『星を追う子ども』『言の葉の庭』の計6本が特集放送される。『天気の子』は10月10日(土)20時よりWOWOWシネマにて独占初放送。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2020年10月01日俳優のみならず、近年は舞台の出演やMVの監督・プロデュースでも才能を発揮している、神木隆之介さん。アニメーション監督の新海誠監督が“俳優・神木隆之介”の色気について語ってくれました。『天気の子』では青年としての色気に腰が抜けそうに。役者は感情を表現するのに全身を使いますが、神木くんは優しさ、雄々しさ、色っぽさなんかを、声という彼固有の「音」だけで演じることができてしまう。声の持つ情報量が、普通の人よりとても多いのが魅力ですね。芝居の勘が抜群によくて、アニメーション作品に必要な「間合い」や「息芝居」というものを、理屈でも体感でも完璧に把握していると思います。考えることが大好きで、演じることも大好きで、作品も愛している神木くんと仕事をすることは、最高に楽しいですよ。素顔のときは「あなたのことが好きだから、僕は今あなたと話しているんですよ」と思わせてくれる。手のひらの上で踊らされているだけかもしれないけれど(笑)、とても素敵な資質だと思います。宮崎駿監督の『ハウルの動く城』では、マルクルの芝居のあまりの可愛らしさに一観客として悶絶しました。僕が『君の名は。』を監督したときには声の青春感、爽やかさに聞き惚れましたし、『天気の子』では青年としての色気に腰が抜けそうになりました(笑)。これからも声の演技もたくさん聞かせてほしいけれど、あまり他のアニメには出演しないでいてほしいです。嫉妬しそうだから(笑)。しんかい・まことアニメーション監督。2002年、短編作品『ほしのこえ』でデビュー。’16年、神木さんが声優を務めた『君の名は。』が国内外で高い評価を受け、続く『天気の子』も大ヒット。かみき・りゅうのすけ1993年5月19日生まれ、埼玉県出身。近年は舞台の出演やMVの監督・プロデュースでも才能を発揮。最新作『連続ドラマW 鉄の骨』は、4月18日(土)22時よりWOWOWプライムにて放送スタート。全5話・第1話無料放送。ジャケット¥24,000シャツ¥11,800トラウザーズ¥13,800(以上メゾン スペシャル/メゾン スペシャル青山店 TEL:03・6451・1660)※『anan』2020年4月1日号より。写真・ティム・ギャロスタイリスト・百瀬 豪ヘア&メイク・MIZUHO(vitamins)取材、文・兵藤育子(by anan編集部)
2020年03月31日新海誠最新作『天気の子』が、1月15日に北米1019館で公開を迎え、25日までの10日間の成績は、7.2億円と好スタートを切ったことが分かった。日本では、昨年7月19日に全国359館448スクリーンで公開初日を迎えた本作。通常の上映に加え、ファンからの熱い声援に応える形で4D版上映も行われ、観客動員数は1000万人を突破、興行収入は140.5億円を記録、2019年でNo.1の興行収入となった。海外では、前作『君の名は。』の公開規模を上回る140の国と地域で公開。今回の北米スタートでは、第3位の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を抑え、初登場2位を記録(第1位は『1917』)、初日2日間で興行収入3億円を突破。その後、公開規模は400館ほどに縮小したものの、『君の名は。』の勢いを超え好成績。ロッテントマトでは観客スコア95%フレッシュを獲得している。(cinemacafe.net)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2020年01月27日今年最大のヒット作となった映画『天気の子』の主題歌を手掛けた「RADWIMPS」のライブや新海誠監督とのトークで贈る「『天気の子』と僕ら~RADWIMPS×新海誠~」が11月4日(月・祝)今夜、NHK総合テレビでオンエアされる。2016年に公開され日本映画史上歴代2位の記録を樹立した『君の名は。』から3年。この夏に公開されると観客動員数1000万人、興行収入137億円を突破し、今年最大のヒット映画となった『天気の子』。「あの光の中に、行ってみたかった」。高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高はひとりの少女に出会う。ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らすその少女・陽菜。彼女には、不思議な能力があった――。2.5次元舞台で活躍してきた醍醐虎汰朗が森嶋帆高を、「3年A組」などで注目の森七菜が天野陽菜をそれぞれ演じ、小栗旬、本田翼らも共演。海外でも前作以上の規模で公開が続々と始まり、世界的にも大きな注目を集めている。本作で音楽を手掛けているのがバンド「RADWIMPS」。『君の名は。』に続いて映像と完璧にマッチする音楽を30曲以上書き下ろし、映画の壮大なる世界観と美しい映像とのリンクで多くの観客の心に鮮烈な印象を残している。今回は「RADWIMPS」が初披露する楽曲を含む映画主題歌4曲をスタジオパフォーマンス。さらに俳優の三浦透子がボーカルを務めた「グランドエスケープ」「祝祭」の2曲を映画で流れたバージョンとは異なるフルバージョンでライブ。貴重なライブ映像をお見逃しなく。さらに同作の監督である新海誠も出演。夢を追いかける学生100人を招いて「RADWIMPS」と新海監督がトーク。未公開のVコンテや監督とメンバーによるメッセージのやり取りなど、初公開となる貴重な資料を基に、本作の楽曲の制作過程の裏側を語り尽くす。また本作で声優を務めている梶裕貴がナレーターを担当。貴重なスタジオパフォーマンスと創作の裏側に迫るトークで『天気の子』の楽曲の魅力に迫っていく「『天気の子』と僕ら~RADWIMPS×新海誠~」は11月4日(月・祝)今夜23時~NHK総合テレビでオンエア。(笠緒)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年11月04日大人気!新海誠監督の手掛けた映画「天気の子」の世界観が再現されたコラボレーションカフェが、東京と大阪の2大都市で期間限定オープンします。東京では2019年10月8日より、大阪では10月10日よりそれぞれオープンです。新海誠監督最新作「天気の子」「君の名は」や「言の葉の庭」「秒速五センチメートル」を手掛けた新海誠監督の最新作「天気の子」は、少年と少女が自らの生き方を選択していく姿を描いた、美しく切ない恋の物語です。天気の子カフェ2019年7月19日の公開から3日間で750万人を動員し、興行収入100億円を突破した話題作「天気の子」のコラボレーションカフェが、2大都市、東京と大阪で期間限定オープンします。「天気の子」の世界観が再現され、映画の感動がよみがえってくる、ゆったりとした空間が楽しめます。カフェメニューをちょこっと紹介映画内で、帆高のために陽菜がつくったチャーハンセットや、帆高の16年の人生で一番おいしかった夕食など、映画内の料理が完全再現されています。また、凪のてるてる坊主のオムライスや、帆高が須賀にあてたメッセージ付きの朝食セットなど、映画にちなんだメニューが盛沢山です。全部で8種類あるドリンクメニューでは、カフェオリジナルボトル付きでテイクアウトができるメニューまで楽しめます。夏の思い出に浸って「天気の子カフェ」限定のオリジナルグッズや、カフェご利用特典など、「天気の子カフェ」でしか手に入らないオリジナリティに溢れたグッズにも注目です。秋ののどかな空間で夏の思い出を振り返ってみては。イベント情報イベント名:天気の子カフェ東京催行期間:2019年10月08日 〜 2019年11月17日住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-13-2 パインアンダーフラット地下1階イベント情報イベント名:天気の子カフェ大阪催行期間:2019年10月10日 〜 2019年11月17日住所:〒550-0014 大阪府大阪市西区北堀江1-6-24
2019年10月06日新海誠監督の最新作『天気の子』が公開から75日間で観客動員数1,000万人、興行収入130億円を突破したことが分かった。7月19日(金)の公開から34日間で興行収入100億円を突破し、歴代邦画興行収入ランキングトップ10入りを果たすなど、『君の名は。』に続き日本映画を代表する1本となっている本作。その勢いはいまだ衰えず、邦画・洋画含めて本年度公開映画No.1の大ヒットとなっている。そんな中、ついに公開から75日間で観客動員1,002万1,244人、興行収入133億5,819万3,200円を突破!新海監督は2作品連続で1,000万人突破を達成した。また、本作は現在、140の国と地域での配給が決定。米アカデミー賞「国際長編映画賞」の日本代表作品にも選出され、さらに超異例のインド公開も10月11日に控えている。『天気の子』は全国東宝系にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年10月02日公開前から140の国と地域での配給が決定していた『天気の子』が、この度、世界一の映画大国・インドにて日本映画初のインドプレミア上映を実施、新海誠監督が現地入りした。ムンバイ、デリーをはじめとするインド全国30都市で、10月11日から公開されることが決定(配給会社:Vkaao/興行会社:PVR Cinemas)している本作。日本映画がインドの劇場で一般公開されること自体が異例で、過去インドで一般公開された作品は『万引き家族』『ドラゴンボール超 ブロリー』の2作品のみ。『天気の子』は日本のオリジナルアニメ映画として、初の一般公開となる。超異例!インド初の日本映画プレミアは署名活動で実現インドでは『君の名は。』が人気を博し、今年の2月にインターネット上で『天気の子』のインド公開を求める署名活動が起こり、5万人を超えるファンの署名が集まったことが新海監督本人や東宝の海外配給担当者、現地配給会社買い付け担当者の耳に届き、署名活動に応える形で公開が決定した。初のインド訪問となる新海監督は、現地時間9月27日(金)に実施するインドプレミアに合わせて現地入り。上映を前に「インド上映は現地の若者たちによる署名活動のおかげで実現しました。インドの若者たちが日本の映画から何を得てくれるか、彼らの反応を楽しみにしています」と期待を膨らませていた。プレミア上映会場となったのは、インドの首都・ニューデリーにあり、いま1番人気のショッピングモールにある劇場「サケットセレクトシティウォークPVRcinema」。インド7都市で開催される「インド日本映画祭」の開幕も兼ねており、当日は全席招待、劇場内の複数スクリーンでインドファン合計約1,000人が本作を鑑賞した。予約チケット200席に半日で約2,000人以上の応募が殺到し、さらに当日チケットにも長蛇の列ができるなど期待値の高さが伺えた。ボリウッドの熱量に新海監督「できれば3年後くらいにまたインドに」10~20代を中心に、映画ファン、アニメファン、新海誠ファンが埋め尽くした劇場には「shinkai!shinkai!」というコールが響き、熱気が場内を包み込む中、上映前の舞台挨拶に登場した新海監督は、待ちわびたファンたちの大喝采と歓迎の拍手で迎えられた。興奮と歓声がやまない中、新海監督は「皆さんの署名活動のおかげでインドに来ることが出来て、心から幸せです。本当にありがとう」とまず感謝の挨拶。「インドという日本からとても離れた国で、文化も異なり、様々な価値観を持つ皆さんに、『天気の子』をどんなふうに楽しんでいただけるのか、心から楽しみにして来ました。皆さんの心の中に、少しでもこの映画が何かを残すことが出来たら、とても幸せに思います。どうか映画を楽しんでください」と語った。舞台挨拶には、インド配給VkaaoのCEO・vaibhav(バベル)氏、インド大使の平松賢司氏も登壇した。本編上映中は随所で、手を叩きながら大声で笑い、隣の席の友人と肩を組み泣き、腰を浮かし腕を高く上げ大きな声援を送るインドの観客たち。ボリウッドを楽しむようにフルパワーで『天気の子』を楽しんでいた。上映後は拍手と大歓声が飛び交い、新海監督が再登壇した際も、割れんばかりの大喝采となった。観客からは、「心に残り続けるような映画」「いつも真の日本の魅力を描いていて素晴らしい」「インドでのアニメの既成概念を打破する力があり、アニメそのものを新しいレベルに引き上げてくれました」「つい最近日本語を勉強し始めたところで、『心からありがとうございます』と言いたい」といった声が聞かれた。前のめりのQ&Aに新海監督、“迷い”を吐露Q&Aでは、前のめりに挙手をしてアピールをする観客で溢れることに。インドの熱を直に感じた新海監督は、「できれば3年後くらいにまたインドに帰って来て、皆さんに新しい映画を見せたいです。また再会しましょう!」とインドのファンへ語った。日本のアニメ―ション映画の作り方と、ハリウッドのアニメ―ション映画の作り方への違いについての質問に、新海監督は「日本のアニメーション映画は“作家主義”。つまり、監督の作家性が映画の軸にあるのが日本のアニメーション映画だと思います。ハリウッドの方は、はるかに分業が進んでいるような気がしますね」と回答。「日本がいま作家主義になっているのは、宮崎駿さんのような強力な監督・アニメーターの影響だと思います。この先ハリウッドから学び、優れたスタッフと分業していく必要性を感じると同時に、ハリウッドと同じ作り方をしても適うわけではなく、宮崎監督や僕のように従来の作り方を続けていくことにも意味があるような気もしていて、迷いますね」と明かした。また、日本のアニメーション映画には子どもが多く描かれている点については、「アニメーション映画を一番必要としているのが彼らの年代だからだと思います。エンターテインメントには10代の子供たちの人生を変えてしまう力があるかもしれない」と新海監督。「ただ、高齢化が進み大人が増えている日本の社会で、これから僕の映画をどういう人たちへ届けていけばよいのか、大人を描くのか、それとも今までどおり10代を主人公にすべきなのか、今ちょうど迷っているところでもあります」と、正直な気持ちを吐露した。インド公開の立役者と対面も!「日本の映画産業の形が少し変わるかも」翌日は、インド上映のきっかけとなった、本作のインド公開を求める署名活動を始めた、現地の男子高校生Divishth Pancholi(パンチョーリ)君と新海監督が対面。歓迎の花束を渡す感無量のパンチョーリ君に、新海監督は「署名活動をしてくれて本当にありがとう!」と感謝を伝え、『天気の子』の感想や、将来の夢など監督がパンチョーリ君を質問責めに。最後は、いつか東京で再会し、監督自ら映画の舞台を案内することを約束した2人。対面を終えた新海監督は、「パンチョーリ君の熱意と行動力によって、この先日本とインドのアニメーション映画の形が少し変わるかもしれないし、日本の映画産業の形が少し変わるかもしれない。心から凄いことだと思います」と語っていた。人口13億人を超えるインドは、年間映画製作本数(約2,000本)と年間映画観客動員数(約20億人)が世界1位、さらに映画市場は年間24億ドルを超える、正真正銘の映画大国。多くのインド人が娯楽として映画を愛し、インド映画=通称ボリウッドは世界の映画産業を牽引している。しかし、国内で他国映画の劇場公開が難しいのが特徴のひとつでもあり、そのことからも一般公開に合わせてインドプレミアを実施したことは異例となった。『天気の子』は全国にて公開中。インドでは10月11日より、韓国では10月30日、ロシアでは10月31日、タイでは11月7日より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年09月30日現在公開中の新海誠監督作『天気の子』が、9月27日(金)から4D版を上映することが決定。大ヒットを記念として新ビジュアルも到着した。天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を“選択”する物語を描いた本作。SNSでは公開当初より、“4D”との相性を予測したファンたちが期待の声を上げていたが、今回この熱い声援に応える形で4D版上映が決定。水や風、煙、フラッシュなど迫力の4D環境効果が、次々と変動する気象現象が描かれる『天気の子』とどのように合わさるのか必見だ。そして、公開から34日間で興行収入100億円を突破し、9月16日までの60日間で観客動員950万人、興行収入127億円を超える記録的な大ヒットを記念して、新ビジュアル「祈りポスター」を制作。手を握り合いながら、強く祈る帆高と陽菜が描かれた本ポスターは、これぞ新海ワールドというような、緻密で美しい仕上がりだ。『天気の子』は全国東宝系にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年09月20日先日開幕した「第44回トロント国際映画祭」にてスペシャル・プレゼンテーション部門に出品された新海誠監督最新作『天気の子』。現地時間9月8日に本作の公式上映が行われ新海監督が出席、世界でも盛り上がりを見せている。7月19日に全国359館448スクリーンで公開スタートした本作は、公開から34日間で興行収入100億円を突破し、歴代邦画興行収入ランキングトップ10入り。また、公開初日から9月8日までの52日間で観客動員900万人、興行収入120億円を突破。140の国と地域での配給が決定し、米アカデミー賞の日本代表にも選出されるなど、世界中から大きな注目と期待を集めている。そんな本作が、ベルリン国際映画祭、カンヌ国際映画祭に次ぐ規模の来場者数32万人を集める、北米最大の映画祭「トロント国際映画祭」に出品。同映画祭初参加となる新海監督は、この公式上映にあわせて現地入りし、上映前には「海外の方がどうのように受け止めてくださるのかとても興味深いです」と期待を膨らませていた。プレミア上映会場となったスコシアバンクシアタートロント(キャパ552席)では、18:00(現地時間)からの上映のチケット即日完売、当日券にも長蛇の列ができ、100人以上が入手できずという現地での期待値の高さが伺えた。上映前の舞台挨拶に登壇した新海監督は、大喝采と歓迎の拍手で迎えられ英語で挨拶し、「カナダに来るのは初めてなのですが、僕の作品を見たことある方いますか?」と観客へ逆質問する場面も。そして「トロント国際映画祭に出品が決まった時は驚きました。なぜならば『天気の子』は5年10年と残るものというよりは、2019年のこの夏に、日本の若者に見てほしいと意識して作った作品です。この数年間、天気や気候といったものが変わってきていると実感しており、その今起こりつつある変化を、今みんなに見てもらえる映画として作りました。どのように感じてくださるのか楽しみにしています」と語った。その後の上映では、笑いと感嘆の声があがったり、クライマックスではすすり泣いたりする声も。上映後のティーチイン舞台挨拶に登壇した新海監督は、観客からの「今までSFと日本の神道をモチーフにしてきたものが多いですが、それについての背景と、『晴れ女』のことについて教えてください」という問いに「晴れ女とか雨男だよとか、日本ではよく言うのですがカナダではないのですか?天気の子という映画では日本に住んでいる自分たちの足元を深く掘ることをしたいと思いました。例えば鳥居を通るときは手を合わせるとか、自分たちに染みついている習慣をこの映画の仕掛けにしたいと思いました」と回答。また、前作『君の名は。』でも「RADWIMPS」とタッグを組んだ新海監督。「新海監督とRADWIMPSはセットのように思えますが、次も一緒にやりますか?」という質問には、「今日は歌の歌詞に字幕がついていなかったので、残念でした。歌詞がわかればより作品に込めたメッセージを感じていただけて、作品がより魅力的に見えたのではと思います」と前置きし、「次はまだ決めていません。一緒にやりたい気もしますし、違うチャレンジをしたくもあります」と答えるなど、終始大盛り上がりの舞台挨拶となっていた。そして映画祭後、新海監督は「映画ファンとアニメーションファン、僕の作品の昔からのファンが多く集まってくれた。映画を鑑賞中の反応も、随所に笑い声や泣き声を上げてくれてとてもビビッド。とても幸せなフェスティバルだなと感じました」と初参加の感想を明かしている。『天気の子』は全国東宝系にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年09月10日新海誠監督作の『天気の子』が、2020年2月9日に開催される、第92回アカデミー賞授賞式の「国際長編映画賞」ノミネート候補作品の日本代表に選ばれた。「The Hollywood Reporter」が報じた。今後、ノミネート入りを目指す。「国際長編映画賞」は、今年までは「外国語映画賞」という名称だったが、グローバルな映画製作コミュニティにおいて「外国」という言葉を使うのが時代遅れであるとの理由で、来年から変更になった。新海誠監督作は、『君の名は。』が第89回アカデミー賞授賞式の「長編アニメ賞」でノミネート候補に挙がったことがある。今回はアニメ、ドキュメンタリー映画も参加可能な「国際長編映画賞」でのエントリーで、日本のアニメがこの部門でノミネート候補となったのは、宮崎駿監督の『もののけ姫』以来だという。北米では『天空の城ラピュタ』、『もののけ姫』などのジブリ作品や『海獣の子供』など、数多くの日本の作品を配給してきた「GKIDS」が配給を担当する。『天気の子』は9月にトロント国際映画祭の「スペシャル・プレゼンテーション部門」に出品されることも決定している。(Hiromi Kaku)■関連作品:君の名は。 2016年8月26日より全国東宝系にて公開© 2016「君の名は。」製作委員会天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年08月27日新海誠監督の大ヒット作『君の名は。』で、主人公の瀧を演じた神木隆之介さん。新海映画をこよなく愛する神木さんが、愛情溢れる解説を披露してくれました!取材現場に現れた神木隆之介さんの傍らには、小さなノートが。「大好きな新海作品について語るので、昨日の夜、いろいろ観直して予習してきたんです(笑)」と言う神木さんは、自他ともに認める筋金入りの“新海誠マニア”。魅力を語り始めると、とにかく言葉が止まりません!「最初に監督の作品を観たのは高校生のときです。レンタルビデオ店に並んでいたパッケージの美しさに惹かれ、『秒速5センチメートル』を借りたのですが、始まって数秒で、なんだこの世界観は!!とノックダウンされました。こんな美しく描かれた世界にもっと浸りたい…と思い、そのときに観られる新海作品を一気に観ました」入り口は絵の美しさでしたが、観続けていくうちに、セリフの内容や言い回しのリアリティ、人間を描く深さ、そして日常音の美しさなど、魅力を発見してはますますハマっていったそう。「僕が思うに新海監督は、きっと心にずっと空洞があって、そこを埋めるための何かをずっと探しているのかな、と思います。その、どこか満たされていない状況は寂しくて切なくて儚いのですが、そこに監督が憧れているロマンがあるような気が…。『ほしのこえ』からずっと、一貫してその雰囲気を感じますね」ここでは、お話に出てきた『秒速5センチメートル』、『ほしのこえ』、そして主人公を演じた『君の名は。』の見どころを神木さんが熱く解説。神木さんの溢れる愛を汲み取りながら、お楽しみください!『ほしのこえ』(2002年)2046年、同じ中学で同じ部活に所属する、同級生のミカコとノボル。淡い恋心を感じていた二人だったが、中3の夏、ミカコは国連軍の選抜メンバーに選ばれ、宇宙に旅立つ。高校に進学したノボルは、遠く離れたミカコと携帯メールで通信をするのだが、ミカコが太陽系の深淵に向かうに従い、メールのやりとりにかかる時間が、数日、数週間、そして年単位…と開いていく。「宇宙と地上に引き裂かれる恋人の話です。監督の第1作ですが、後の作品に脈々と引き継がれていく、新海さんの核みたいなものが描かれている作品だと思う。宇宙にいるミカコとノボルの間には、想像もできないほど遠い距離があって、メールがどんどん届かなくなっていくわけですが、強く思えば思うほど、二人は遠く離れていくんです。すごく切ない、悲しい恋物語。繊細で儚くて、でもだからこそとても美しい。実はこの作品も、登場人物と天気が大きく関わっていて、彼らの心情で雨が降ったり、入道雲が発生したりするんです。『天気の子』にも通じますよね。監督の描きたいものにブレがないんだなと、観返して改めて思いました」『ほしのこえ』第1作は、監督、脚本、演出、作画、美術、編集のほとんどを一人で手がけた完全個人制作アニメ。オリジナル版はノボルの声を新海監督が務めている。ミニシアター1館での公開ながら、1か月で約3500人の観客動員が。声の出演/武藤寿美、鈴木千尋25分DVDサービスプライス版¥2,286(発売:コミックス・ウェーブ・フィルム)©新海誠/コミックス・ウェーブ・フィルム『秒速5センチメートル』(2007年)東京に住む小学生のタカキとアカリはお互いに想い合う仲。しかし卒業後、アカリが栃木へ引っ越して二人は離れ離れに。さらに中学生になったタカキは鹿児島に転校が決まる。遠くに引っ越す前にアカリに会おうと決め、大雪の中タカキは栃木に向かう。時は過ぎ、種子島で高校生活を送るタカキは、同級生からの想いを知りつつ、遠くにある何かを見つめていた。後日、東京で社会人になり、タカキは仕事に追われて疲弊する中で、忘れかけていた一人の女性のことを思い出す。「物語は〈桜花抄〉〈コスモナウト〉〈秒速5センチメートル〉の3章から成り立っていて、僕は最終章が一番好きです。タカキはアカリの面影を求め、彼女に似た女性と付き合うんですが、過去を思い出にできず、関係は破綻します。その、タカキのダメな感じが、だらしない生活ぶりから強く伝わってきて、特に部屋の中で空き缶が転がるシーンの音と描写がとにかく秀逸。何かを追い求めているんだけれど、それが何なのかわからない。タカキのその感覚は、僕にも重なるところがある。最終章の彼の言動を見るたびに、なんとも言えない気持ちになります」『秒速5センチメートル』題意は、作中でアカリが「桜の花びらが舞い落ちる速度」と言う。惹かれ合っていた男女の時間と距離による変化を、3章の連作で描く。海外でも、アジアパシフィック映画祭の最優秀アニメ賞など、映画賞を受賞。声の出演/水橋研二、近藤好美、尾上綾華1時間13分DVD通常版¥3,800(発売:コミックス・ウェーブ・フィルム)©新海誠/コミックス・ウェーブ・フィルム『君の名は。』(2016年)1000年ぶりとなる彗星の来訪を控えた日本。東京に住む男子高生の瀧はある日、山奥の田舎に住む女子高生・三葉になる夢を見た。一方、三葉は瀧になる夢を見た。二人とも「変な夢」と思うが、この妙にリアルな夢は繰り返される。抜け落ちた記憶、不思議な時間感覚…。「もしかして、入れ替わってる?!」と気がつく二人。奇妙と思いつつも二人なりのやり方で協力し合い、瀧と三葉は打ち解けていくのだが…。「それまでの作品と比べると、とにかくテンポが速いです。それからコメディシーンがあるのも、過去の新海作品にはない新しい側面かも。コメディ要素を盛り込みながら展開の速い作品ですが、登場人物の心情をしっかり丁寧に描いているところはさすがです。観てほしいところは…やっぱり二人が入れ替わっているシーンかな。瀧くんの中に三葉が入っている場面は、僕はちょっと内股で演じていましたし、三葉を演じた(上白石)萌音ちゃんは、逆にガニ股になっていたのを覚えています。最先端のCG技術を使った映像がとにかく美しく、RADWIMPSの音楽と一体化したときのエンタメ感は、本当に素晴らしい」『君の名は。』日本における邦画の興行収入第2位という大ヒット作。世界100以上の国と地域で公開され、世界興行収入が日本映画として歴代1位になった。RADWIMPSが映画音楽を担当したことも話題に。声の出演/神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ1時間47分DVDスタンダード・エディション¥3,800(発売、販売:東宝)©2016「君の名は。」製作委員会かみき・りゅうのすけ1993年生まれ、埼玉県出身。俳優として、また声の出演でも数多くの作品に参加。公開待機作に、『屍人荘の殺人』(今年12月公開)、『Last Letter』(’20年公開)が。※『anan』2019年8月7日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・河野友紀(by anan編集部)
2019年08月14日「天気の子」展が、松屋銀座にて開催される。期間は2019年9月25日(水)から10月7日(月)まで。「天気の子」展に制作資料400点以上集結新海誠が監督を務める長編アニメーション映画『天気の子』。本展は、その制作資料が公開される初めての場となる。 絵コンテ、設定資料、作画、美術背景をはじめとした制作資料400点以上を通じて、制作の舞台裏から作品のさらなる魅力に迫る。また、作品の舞台となる東京の美しい風景表現の数々を紹介。新海誠作品で初めて描かれた夜の歌舞伎町や、下町の街並みなども登場する。気象について学べる体験コーナーも加えて、作品の重要なモチーフである気象について楽しく学べる体験コーナーも。日本気象協会の協力のもと、さまざまな気象現象を専用装置により再現するほか、実際の観測器、会場周辺の天気を伝えるオリジナル天気予報のデジタルサイネージなども展示する。新海誠が切り拓く新たなアニメーションの境地と、作品に込められた想いを体感できる展覧会となる。コラボメニュー&オリジナルグッズ松屋銀座8FのMGカフェでは、「天気の子」展開催を記念したコラボレーションメニューが登場。屋上の鳥居をくぐった陽菜が空に浮かぶシーンをイメージした「空の入り口の神社モヒート」は、空の魚をチアシードで、舞い上がる葉をミントで表現した生姜風味のノンアルコールドリンクだ。また、かなとこ雲の上の世界を、綿あめとドライアイスで表現した「かなとこ雲の抹茶アフォガード」、陽菜の好きなショートケーキをイメージした「しずくのイチゴショートケーキパフェ」などが提供される。また、松屋銀座屋上で開催の「美しくなるビアガーデン」でも、コラボレーションメニューを販売。「かなとこ雲のパンケーキ」や「お天気ビジネス カラフルパフェ」などを揃える。さらに、展覧会会場ではオリジナルグッズ約300点が販売される。中には、クリエイターや有名ブランドが『天気の子』からインスピレーションを終えて制作したコラボレーション商品や会場限定商品なども展開される。【詳細】「天気の子」展会期:2019年9月25日(水)〜10月7日(月) 会期中無休時間:10:00〜20:00※9月28日(土)・29 日(日)・30 日(月)は20:30まで※最終日は17:00閉場※入場は閉場30分前まで会場:松屋銀座8階イベントスクエア住所:東京都中央区銀座3-6-1入場料:一般 1,200円(1,000円)、高校生 900円(700円)、中学生 700円(600円)、小学生 500円(400円)※( )内は前売料金(ローソンチケット(Lコード 32888)にて9月24日(火)まで発売※松屋銀座での開催後、全国を巡回予定【問い合わせ先】松屋銀座TEL:03-3567-1211(大代表)
2019年08月09日新海誠の最新映画『天気の子』初のコラボレーションカフェが、東京・渋谷のホテル コエ トーキョーにて開催される。期間は2019年8月8日(木)から8月27日(火)まで。『君の名は。』から3年ぶりとなる新海誠の最新作『天気の子』のコラボレーションカフェがオープンするのは、コエ(koé)によるホテル併設型のグローバル旗艦店・ホテル コエ トーキョー。1F「コエ ロビー(koe lobby)」にて、映画の世界観を表現したメニューを提供する。注目は、ポテトチップスや豆苗を加えた「陽菜がふるまったお手製ごはん」、「帆高がおごったチキン南蛮」、「3人で食べた豪華なディナー たこ焼き/焼きそば/フライドポテト」など、劇中で実際に登場したフードを再現したメニュー。「凪のてるてる坊主パフェ」「晴れのマンゴーパフェ」といった見た目にも鮮やかなスイーツや、「雨に思い馳せるブルーベリーヨーグル」「夕日差すオレンジティー」といった天気を表現したドリンクも提供される。2Fでは、ホテル コエ トーキョー限定のコラボレーショングッズ販売も実施。陽菜と帆高のイラストを配したTシャツ、ロングスリーブTシャツをはじめ、サコッシュ、ウォーターボトルなど約30種のアイテムを販売する。また、劇場グッズも取り揃える。【詳細】ホテル コエ トーキョー『天気の子』コラボカフェ&限定ストア開催日:2019年8月8日(木)~8月27日(火)実施場所:ホテル コエ トーキョー 1F「koe space」、1F「koe lobby」、2F「koe渋谷店」住所:東京都渋谷区宇田川町3-7時間:10:00~23:00※コラボカフェでは整理券配布を予定。詳細はホテル コエ トーキョーの公式サイト、SNSで配信。■メニュー例:・陽菜がふるまったお手製ごはん(ステッカー付) 1,800円・帆高がおごったチキン南蛮(ステッカー付) 1,800円・3人で食べた豪華なディナー たこ焼き/焼きそば/フライドポテト 3個セット(ステッカー付) 1,800円、2個セット 1,200円・凪のてるてる坊主パフェ、晴れのマンゴーパフェ 各950円※全てコースター付き・雨に思い馳せるブルーベリーヨーグルト、夕日差すオレンジティー、空の魚チアシードドリンク、晴れるよレモネード 各800円※全てコースター付き※価格は全て税込。■コラボアイテム例:・TシャツA 3,990円+税・ロングスリーブTシャツA 4,490円+税・サコッシュA 1,990円+税
2019年08月05日新海誠監督の最新作・映画『天気の子』において、ピュアでまっすぐな主人公・森嶋帆高(ほだか)とヒロイン・天野陽菜(ひな)を演じた2人組、醍醐虎汰朗さん&森七菜さんの対談をお届けします。――オーディションで役を掴んだそうですが、オーディションではどんなことをしたのですか?醍醐:1次審査は、自分の声をスマホのボイスメモに録って、それを送りました。森:そのあと、2次審査はスタジオに呼んでいただいて、絵コンテに合わせてセリフを言うんですが、アニメってとにかくテンポが速くて、それが想像以上だったんです。新海さんがお相手をしてくださったんですけれど、ものすごく難しかったです。醍醐:3次審査のとき、七菜ちゃんと一緒に声を入れたんですけれど、すごく掛け合いが気持ちよかったんです。しかも、なんていうのかな、うまいというよりも…、素敵な感じだった(笑)。森:なにそれー(笑)。醍醐:褒めてるんだって!(笑)終わったあとマネージャーさんに、「陽菜役はきっと七菜ちゃんだと思います」って話してたんです。森:実は私も3次で醍醐くんと共演したときに、演技の間合いとか、テンポが心地よくて、相性いいなって感じてました(笑)。もしこの役をやるなら、相手は醍醐くんがいいなと思ってた(笑)。醍醐くんが帆高を演じるのを聞いてると、“あ、これが帆高だ”って感じがしたんです。うまく説明できないけど、そんな気がした(笑)。――新海監督の作品は、監督が吹き込んだセリフが入ったV(ビデオ)コンテがあるわけですが、まずそれを聞いて、役作りをするんですか?醍醐:はい。実際に演技したものを見本にできるのでわかりやすくて、ありがたいお手本というか、道標でした。でも同時に、監督の演技がすごすぎて、これを超えていかなきゃいけないのかっていうプレッシャーもありましたね。森:私も監督が吹き込んだセリフをずーっと聞いていたので、初めて自分の声を聞いたとき、「え、こんなの陽菜の声じゃない!新海さんの声のほうがしっくりくる、どうしよう…」って落ち込みました。でも、初めてのアフレコで、技術的にはまだまだだけど、気持ちの部分だけでも監督の演技を追い越したいって思って、1か月頑張ったのを覚えています。――声だけで演技をするのは初めてだったと思いますが、やってみて、どうでした?醍醐:難しかったし、でもおもしろかった。その2つはセットなんだな、と思いました。森:うんうん。醍醐:例えば、走っているときのシーンは、普通の演技だったら実際に走りながら演じるわけですが、アフレコは、マイクの前で息遣いだけでそれを表現しなきゃいけない。どう演じたらいいのか僕はわからなかったので、とりあえずスタジオの周りをぐるっと一周走って、本当に息切れした状態でアフレコしてみたり、かなりいろんなチャレンジをさせてもらいました。演技をしながら、わからないことを一つ一つ勉強させてもらうのが、とても楽しかったです。森:私が難しかったのは、“顔”の演技をしているのは映像に描かれた陽菜で、私はその陽菜の気持ちに完全に寄り添って演技をしなければいけないこと。声に自分の感情を全て乗せるっていうことが、頭ではわかっているんだけど、なかなかできなくて…。でもあるとき、思い切って全ての気持ちを乗せてみたら、やっとリミッターが外れて。自分の表現の幅が広がった気がして、そこからより楽しくなったのを覚えています。――アンアンを読んでいるのは主に二人より少し年上の世代なんですが、最後に、そんなお姉さんたちに見どころを教えてください!森:えー!?お姉さんたちに!?えーと、もし私が社会人だったら、仕事のあとにレイトショーで観に行ったら気持ちよくなれる映画だと思うので、観終わったあとぜひおうちでアロマキャンドルをたいて、余韻に浸ってほしいです!はい、次、醍醐くん!醍醐:えーと…、観終わったあと、愛についてとか、好きな人についてとても考えたくなる映画だと思います(照れ笑い)。あ、あと、風景と音楽のコラボは本当に素晴らしいので、爽快感を味わいに、ぜひ劇場に行ってください!!もり・なな2001年生まれ、大分県出身。’17年に女優デビュー。公開待機作に『最初の晩餐』『地獄少女』(共に11月)、岩井俊二監督映画『Last Letter』(’20年)など。だいご・こたろう2000年生まれ、東京都出身。’17年から映画、ドラマ、舞台で活躍。舞台『弱虫ペダル』で主演に抜擢され、話題に。今秋には演劇『ハイキュー!!』に出演予定。『天気の子』家出少年の帆高と、天気を操り、晴れにできる不思議な能力を持つ少女・陽菜が、東京の歌舞伎町で出会う。天気の調和が狂っていく時代の中で、運命に翻弄される少年と少女が生き方を“選択”する、切なく美しい愛の物語。全国東宝系で公開中。©2019「天気の子」製作委員会※『anan』2019年8月7日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・井上 亮(BVC/醍醐さん)申谷弘美(森さん)ヘア&メイク・大泉直人(醍醐さん)佐藤 寛(森さん)(by anan編集部)
2019年08月04日前作『君の名は。』からの怒涛の3年を経て、さまざまな思いを詰め込んだ新作映画『天気の子』が完成。「良いことも悪いこともありました」。そう語る新海誠監督の想いを聞きました。日本国内のみならず、世界をも感動させた映画『君の名は。』。国内で1900万人以上が観たというその事実は、新海誠さんの中でもかなり大きな出来事だったよう。「正直ちょっと、桁の違う観客との出会いでした。最初は、熱狂の中にいて幸せだったんです。でも観客数が増えるに従って、面白かったという声と同じくらい…いや、それ以上に批判のほうが耳に入るようになって。有識者がメディアであれこれ書いているのも読みましたし、それこそ外で飲んでいるときに批判的な声が聞こえてくることもあった。もちろん皆さんお金を払って観ているわけですから批判する権利はあります。ただ、想像もしていなかった視点からの批判や、映画によって傷ついてしまった人からの意見というのは、予想もできていませんでした」そんな経験の中で、次の映画をどのようなものにするかを思案していたとき、考えた選択肢は2つあったそう。一つは『君の名は。』を観て怒った人たちが怒らない映画にする。もう一つは逆に、彼らがもっと怒るような映画にする。新海さんが選択したのは、後者でした。「人はたぶん、どうでもいいことには怒りませんよね。もし僕の中に何か作家性のようなものがあるとしたら、そこに彼らを怒らせた何かがあるんだろう、と。ならばそこをもっと追求したいと思い、『天気の子』の制作に取り掛かりました。まあ僕は、あまのじゃくなのかもしれません(笑)」その思いの延長線上に見つけたのが、10代の、『君の名は。』の瀧と三葉と同じくらい若い主人公とヒロインでした。「もともと僕はアニメーションをはじめとするエンタメは、悩める10代の人のためのメディアだと思っていて。なので、思春期の人たちが共感できる同世代のキャラクターを出すことは、僕の作品作りの前提条件の一つです。それから『君の名は。』に関して批判を浴びたとき、僕は“社会”から何かを言われたような気持ちになっていたんですが、ただよく考えれば“社会”というのは概念であり、いろいろ言っているのは、その中の個々人なんですよね。SNSなんかを見ていても、毎日誰かがどこかで揉めていて。人はそれを眺めて娯楽として消費している場合もあるし、正義感から立ち向かうこともあるだろうけれど、でもそれもある種の消費の形であって。そういう状況を見ていると、人間って、随分と原始的な生き物であり、同時に社会ってなんて窮屈なんだと改めて感じさせられて。そのときに、この、僕が感じている社会に対する憂鬱や憂慮を物ともせず、軽々と乗り越えて別の場所に走っていく、そんな人たちを描きたいと思いました。そしてそれはきっと、“今”を一生懸命生きている10代の若者たちだろうと。そこから帆高と陽菜という二人が生まれました」『天気の子』の舞台は、数か月も雨が降り続けている東京。劇中の須賀のセリフを借りるなら、〈狂った天気〉の世界。’16年あたりから、昔に比べて天候が変わってきたと思うことが増えた、と監督は語ります。「僕は今まで作品の中で、日本の季節の移り変わりとして、あるいは情緒的な表現として雨を描いてきましたが、でもどうもここのところ雨は情緒的なものではなく、備えるもの、準備をしなければならないものに変わってきた実感があって。“今年の夏は大変に暑くなります。命に関わるかもしれないので、気をつけて”とか、“命に関わる寒波が来ます”とか、よく聞くようになりましたよね。たぶん僕だけじゃなくて、たくさんの人が気候変化を実感しているのでは、と思ったとき、これをエンターテインメントの形にして何かが言えるのではないかと考えたことが、天気をテーマにしようと思ったきっかけです。’11年の震災以降、穏やかな時代は一度途切れてしまったのかもしれない、という気持ちもあります。その中で、映画監督という立場の自分が何ができるのか。その矜持もあります」今作で描かれるのは、雨に濡れて色が変わっていく東京の風景と、晴れ女という役割を担った天野陽菜の“祈り”で晴れていく、雨上がりの空。雨の東京は切なさとやるせなさ、晴れた空には清々しさが溢れていて、どちらも違う美しさがあり、胸が打たれます。「僕自身が雨が好きか…?大好きなわけではないですが、部屋で一人で雨の音を聞いたりするのは好きです。水たまりに雨が落ちて広がる波紋も好きだし、雨が塗り替えていく街の色も結構好き。あ、あと雨の日の夜って、特に人を内省的にさせますよね。普段考えないようなことを考えたり、ちょっといいことが思い浮かんだり…。孤独と雨って、意外と相性がいいのかもしれません。でも、“天気が狂ってるね”と言うのは、“その前の天気”を知っている世代の人間であり、今しか知らない10代の人たちにとっては、正直きっと、別にどうでもいいんだと思うんです。そういう人を描くことで、たぶん僕自身もスッとできると思ったし、僕が思う窮屈さの背中を笑って蹴飛ばしてくれるような気がしたんですよね」しんかい・まこと1973年生まれ、長野県出身。’02年、個人で制作した短編作品『ほしのこえ』でデビュー。’16年に公開された『君の名は。』で、国内外で数々の映画賞を受賞。『天気の子』家出少年の帆高と、天気を操り、晴れにできる不思議な能力を持つ少女・陽菜が、東京の歌舞伎町で出会う。天気の調和が狂っていく時代の中で、運命に翻弄される少年と少女が生き方を“選択”する、切なく美しい愛の物語。全国東宝系で公開中。©2019「天気の子」製作委員会※『anan』2019年8月7日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)(by anan編集部)
2019年08月03日新海誠監督の最新作、映画『天気の子』の魅力を徹底解説します!STORY:家出少年が出会ったのは、空を晴れにできる少女。森嶋帆高は高校1年生。離島から家出し、フェリーに乗って雨が降り続く東京にやってきた。しかしすぐにお金も底をつき、船の中で知り合った怪しいオカルトライター・須賀の事務所に転がり込む。須賀にこき使われる中、偶然出会ったのが、弟と二人で懸命に生きている少女・天野陽菜。彼女にはなんと、祈るだけで空を晴れにする能力があった。なかなかやまない雨の中、少しずつ陽菜に惹かれていく帆高。しかし二人の運命は、暗い影に呑み込まれていき…。CHARACTER:悩みながら真っすぐに生きる、そんな登場人物たち。主人公の帆高は離島生まれのピュアな少年。ヒロインの陽菜はイケメン&大人びた雰囲気の弟の凪と古いアパートで暮らしており、アルバイトで二人の生活を支えている。また帆高の東京暮らしのキーパーソンになるのが、フェリーの中で出会った、小さな編プロを営むオカルトライターの須賀。その事務所で働く好奇心の強い女子大生の夏美と、須賀の関係性も気になるところ。陽菜が始めたバイトのお客さんとして登場する老婦人の冨美も、物語の鍵になる人物。VISUAL:大スクリーンで味わいたい、圧巻の映像美。舞台は雨模様の東京。これまでにも幾度となく新海作品の中で登場した新宿ですが、街の風景としては、今回は歌舞伎町が描かれているところが見どころの一つ。歓楽街ならではの猥雑さや薄暗さが緻密に描き出された背景は、何度見ても発見がありそう。また、晴れた空、雨模様、そして雨上がりなど、新海マジックで描かれるさまざまな空の景色は今回も圧巻。絶妙なカメラワークは、観ている私たちも空を浮遊しているような、そんな感覚が味わえる。MUSIC:RADWIMPSの音楽が、物語をさらなる高みへ。前作『君の名は。』に引き続き、今回もRADWIMPSが音楽を担当。歌入りの5曲を含め、31曲を書き下ろした。また新たな挑戦として、女優の三浦透子をゲストボーカルに迎えた曲も。曲を作っては新海監督に送付し、それに合わせて監督がコンテをブラッシュアップ。映像と音楽が互いに影響を与え合い、極上のエンターテインメントに到達した。曲に合わせて畳み掛けるように映像が繋がっていく場面は、まさに新海アニメの真骨頂。思わず胸が詰まります。企画・プロデュースの川村元気さんよりメッセージ!大ヒットした『君の名は。』に引き続き、今作の映画のプロデューサーも務める川村元気さんは、新海作品はその芸術的な画がまず魅力だと語ります。「僕は新海さんは画家だと思っています。アニメーションは、作画があり、背景美術があり、CGやさまざまなエフェクトをかけた撮影処理を加えていくんですが、彼が筆を入れると、映像が途端にまったく違うものになるんです。今ハリウッド版の『君の名は。』を作っているんですが、アメリカのスタッフからもよく“あれはどうやってるの?”と聞かれるのですが、いったい何をどうしているのか、僕にもわからない(笑)。でもこの人の見ている空は、こういう色なのかと、いつも感動させられます。映画の中では、青空だったり、雨が降るグレーの空が多く出てくる印象ですが、オレンジや赤に染まった夕焼けの空も、さすが新海さん、とても美しい。キャラクターが少し逆光気味になっているところも含め、作品の世界観がとてもよく表現されていると思います」その映像を10秒でも見れば、“新海誠の作品だ”と誰でもわかる。そういった強い個性を持つクリエイターというのは、実はなかなかいない、と川村さん。「RADWIMPSの野田洋次郎や僕が言ういろいろな意見や、あるいはさまざまな雑音が新海さんの耳には入っていると思いますが、彼は自分の世界観をしっかり確立しているから、何を聞いてもブレないし、必要な意見には耳を傾け、吸収するという柔軟性もある。その姿勢が、新海作品の強さに繋がっているのでは」前作のヒットを受け、世界中が待っている中での新作づくり。どんな心境でしたか?「プレッシャーもありましたが、そんな状況で物づくりをできる経験もなかなかないので楽しみながら仕事ができたと思っています。個人的には非常にパンクな作品だと思うので、その攻めた側面もぜひ感じ取っていただきながら、観てほしいですね」かわむら・げんき映画プロデューサー、小説家。『告白』『悪人』『モテキ』などを製作。著書に『百花』『四月になれば彼女は』『ブレスト』など。『天気の子』家出少年の帆高と、天気を操り、晴れにできる不思議な能力を持つ少女・陽菜が、東京の歌舞伎町で出会う。天気の調和が狂っていく時代の中で、運命に翻弄される少年と少女が生き方を“選択”する、切なく美しい愛の物語。全国東宝系で公開中。©2019「天気の子」製作委員会※『anan』2019年8月7日号より。(by anan編集部)
2019年08月03日『君の名は。』の新海誠監督の最新作『天気の子』が公開されている。本作は雨が降り続く東京の街で出会った家出少年の帆高と、祈ることでほんの少しの間だけ天気を晴れにすることのできる少女・陽菜の物語を描いているが、新海監督は「この映画では帆高たちに憂鬱や窮屈さを飛び越えてほしかった」という。本作で彼らはどんな困難に出会い、どうやってそれを飛び越えていくのだろうか?新海監督はほぼ独力で制作した短編『ほしのこえ』で2002年に監督デビューを果たし、そこから着実にファンを増やしてきた。2016年に公開された前作『君の名は。』で新海監督はそれまでとは比較にならないほどの数の観客に出会ったが、自分が創作を始めた頃と現在では「自分の考える観客像は少しずつ変わってきている」という。「SNSの存在は大きいです。『君の名は。』以前と現在では、世の中の成り立ちや透明度のようなものが違っていて、SNSによって世界が異様に透明なものに見えてきてしまっている。常に誰かが消費されている。それは政治家もそうだし、有名人もそうですし、一般の人も含めてそうですよね。僕自身もそういう対象になり得ることもあるだろうし。こんなにも息苦しい世界で現在の10代、20代の人は暮らしているのかと思うし、僕自身も苦しくなるような窮屈さを感じている。その時に、その窮屈さを飛び越えてしまうような少年少女を描きたいと思ったんです」家出してひとりで東京にやってきた帆高と、幼い弟とふたりで東京で暮らしている陽菜は居場所がなく、必死に生きているだけなのに少しずつ追いつめられていく。劇中では“天気”がモチーフになっているが、これも新海監督が感じたことを表現する上で重要な役割を果たしている。「子供の頃から温暖化が起きる、気候変動があるんだと繰り返し言われていて、僕は人間は何とかするんだろう、自分が大人になる頃には何とかなっているんだろうなと思っていたんです。でもここ数年で、はっきりと気候の変動期に入っている気がする。結局は止められなかったし、結局は変えられなかった、結局は何もしなかった。そして結局、本当に変わってしまった。その原因の一端には確実に自分たちの日常の生活があるんだけど、気候変動の話は大きすぎて、個人でできることは、ほとんど無に等しい。何かやりようはあるのかもしれないですけど、割と無力感の方が先に立つんですよね」しかし、本作の主人公たちは誰かが犠牲になってしまう現実や、物事を変えられない無力感に飲み込まれたり、大人の諦めや憂鬱に追随したりすることなく、全力で進んでいく。「これは無責任かもしれないですけど、この映画では帆高たちに憂鬱や窮屈さを飛び越えてほしかったんです。そこには僕たちの憂鬱を彼らに押し付けたくないという気持ちもあります。ただ同時に、自分と関係のないところで変わったのではなくて、自分がやったんだと感じる主人公でいてほしかった。その上で、大人の憂鬱と関係のないところで若い子には健やかに生きてほしい気持ちがある。だから、自分にはできないことを帆高たちには背負わせてしまっている感覚があるんですけど、そういう映画を世の中に出すことで、見えてくる風景があると思ったんです」『天気の子』の主人公たちは物語を通して何を引き受け、どんな風に憂鬱や窮屈さを飛び越えるのだろうか?そして彼らの跳躍を目にする観客に見えてくる景色は一体、どんなものだろうか?監督が「王道とは少し違うところで、見終わった後に意見が分かれる」と語る本作はこの夏、大きな話題を呼びそうだ。『天気の子』公開中
2019年08月01日7月19日(金)より公開中の新海誠監督最新作『天気の子』が、第44回トロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーション部門に出品決定した。前作『君の名は。』は社会現象を巻き起こし、いま最も世界から注目を集めるアニメーション監督・新海誠。そんな新海監督の『君の名は。』から3年ぶりとなる新作『天気の子』は、天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を「選択」する物語を描いている。公開前から140の国と地域での配給が決定するなど、世界中から大きな注目を集める本作は、日本では初日からわずか3日間で興行収入16億を突破し、『君の名は。』(興収250.3億円)対比で128.6%を記録と好スタートを切った。そんな中、ついに本作が世界へ!出品が決定したトロント国際映画祭は、ベルリン国際映画祭、カンヌ国際映画祭に次ぐ規模の来場者数32万人を集める、北米最大の映画祭。米アカデミー賞の前哨戦として広く知られ、近年では最高賞となる観客賞を受賞した『ラ・ラ・ランド』『グリーンブック』などが米アカデミー賞を受賞している。今回『天気の子』が選出されたのは、昨年『万引き家族』も出品された、世界を代表する映画作家の作品を集めた「スペシャル・プレゼンテーション部門」。最高賞・観客賞の選考対象だ。なお、これまで北野武監督の『座頭市』が観客賞を受賞しているが、本映画祭にアニメーション作品が選出されるのは稀。邦画としてはジブリ作品以来。日本では好成績でスタートしたこともあり、世界中の期待がさらに高まったようだ。『天気の子』は全国東宝系にて公開中。「第44回トロント国際映画祭」は9月5日(木)~9月15日(日)開催。(cinemacafe.net)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年07月24日世界から最も注目を集めるアニメーション監督・新海誠の最新作『天気の子』が、7月19日(金)よりついに公開。初日3日間で『君の名は。』対比128.6%となる16億円超えの興行成績を記録したことが分かった。興収250.3億円を記録した前作『君の名は。』から3年ぶりの最新作となる本作。天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を“選択”する物語が描かれる。約2,000人が参加したオーディションから選ばれた主人公・帆高役の醍醐虎汰朗とヒロイン・陽菜役の森七菜のフレッシュなコンビ、さらに小栗旬、本田翼、吉柳咲良、倍賞千恵子、平泉成、梶裕貴などの豪華キャスト陣が集結。音楽は、『君の名は。』で日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞し、今回再タッグが実現した「RADWIMPS」。今作では新進気鋭の女性ボーカリスト・三浦透子も参加し、「愛にできることはまだあるかい」など5曲の主題歌と26曲の劇伴が作品を彩る。全国448スクリーンにて公開され、7月19日(金)~21(日)までの初日3日間で115万9020人を動員、16億4380万9400円の興収を記録。『君の名は。』対比128.6%となる興収成績となっている。東宝が行ったパソコンと携帯を使ったweb初日アンケート結果によると、年齢別客層は20代が33.7%、ティーンが25.5%、30代が13.1%、40代が12.2%となり、若い世代が圧倒的多数(ティーン52.4%、20代35.3%)だった『君の名は。』に比べ、年齢層が広がっていることが伺える。鑑賞動機(複数回答可)としては「新海誠監督作品だから」が49.4%、「『君の名は。』が好きだから」が37.2%、「映像の美しさに期待して」30.1%、「ストーリーが面白そうだったから」29.5%、「RADWIMPSが音楽を担当しているから」13.8%と続く。「映画館やDVD等で『君の名は。』を観ましたか」には95.4%が「観た」と回答しており、前作の記録的大ヒットから、新海監督の新作に期待した観客が映画館に駆けつけているようだ。また、映画レビューサイト「coco」にはすでに鑑賞した方からの声が続々と寄せられており、生活に身近な天気や“100%の晴れ女”を描いた本作のテーマに「ちょうど梅雨が長引く今年の天気にぴったりというミラクル」「今年の天候が完全に映画に味方してた」とのコメントが。「どの画も美しく、音楽との絶妙な世界観に感嘆」「相変わらず映像が美しく、音楽がよくて素晴らしい。よく知っている場所の風景が多かったのもうれしい」「生命感を吹き込んだかのような水滴の表現、スケール感や立体感も存分に感じられる映像世界が素晴らしい」「IMAXの上映に耐えられる映像も相変わらずスゴいんですが、この天候も描写するのか!という驚きも」「映像表現の到達点」など、雨や雲などの天候を繊細に表現する圧倒的な映像と「RADWIMPS」による音楽について触れる声が相次いでいる。さらに、「これは賛否が分かれると監督が言っていたのも納得!」との指摘も。「新海節フルパワー」「尋常じゃない作家性の洪水」「新海誠監督が世に送り出した究極のセカイ系映画!」「セカイ系の到達点と言っても良いのでは」「世界の内側に守りたいセカイがあった。青春映画としての正統さよ」と、壮大なスケールの風景描写の中で繰り広げられるボーイミーツガールと彼らの葛藤の描写に定評のある“新海ワールド”が大全開となっているようだ。『天気の子』は全国にて公開中。(text:Reiko Uehara)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年07月22日新海誠監督の最新作『天気の子』がいよいよ本日から公開になる。本作は国内興収250億円超えの大ヒットを記録した『君の名は。』に続く作品だが、新海監督はあえて同じような作品ではなく“攻め”の姿勢で新作に挑んだようで、監督によるとその結末は「王道とは少し違うところで、見終わった後に意見が分かれる」ものになるという。本作の主人公は、東京にやってきた家出少年の帆高と、祈るだけで空を少しの間だけ晴れにできる少女・陽菜。雨が続く東京の街で偶然に出会ったふたりは、想像もしなかった事件に巻き込まれ、それぞれが自身が進むべき道を選択していく。本作は新海監督とスタッフがクオリティ重視で作業を進めたため、映画の完成はギリギリになった。その結果、試写会などは開催されず、日本中の観客が本日一斉に完成した作品を鑑賞することになっている。新海監督はその作業のほぼすべてをたったひとりで手がけた『ほしのこえ』で熱狂的なファンを生み出し、次々に新作を発表する中で着実にファンを増やしていった映画作家だ。『君の名は。』はそれまでに培った技術や美学を引き継ぎながら、長編を見せきる構成にこだわって脚本が執筆され、腕ききのアニメーターたちを集めた画づくりを行うなど制作体制を強化。監督のこだわりと信念、そして大画面に映える画/音づくりが見事に融合して大ヒットを導きだした。しかし、新海監督は最新作では過去に囚われることなく“攻め”の姿勢で新たな物語を語ろうとしている。主人公のふたりの声はオーディションで新人の醍醐虎汰朗と森七菜を抜擢。前作に続いて田中将賀がキャラクターデザインを、RADWIMPSが音楽を担当しているが、スタジオジブリ出身の田村篤が新たに作画監督を手がけ、『言の葉の庭』ぶりに滝口比呂志が美術監督に就任。これまでの新海作品を手がけたメンバーと新たな才能が混ざり合う形で創作が進められたようだ。本作は一体、どんな内容なのか? 意見が分かれる結末とは? 事前に情報がほとんど公開されなかったが、逆にいえば新鮮な気持ちで作品に向き合える絶好のチャンスでもある。毎年、夏のこの時期は超大作・シリーズ作がひしめきあうが、その中で最も注目を集め、最も感想や意見が飛び交う作品になりそうだ。『天気の子』公開中
2019年07月19日テレビ朝日では新海誠監督最新作『天気の子』の劇場公開を記念して、7月11日(木)深夜に新海監督の『言の葉の庭』をオンエアする。2002年、監督・脚本・演出・作画・美術・編集などを自身で手掛けた『ほしのこえ』が第6回文化庁メディア芸術祭特別賞をはじめ様々な賞を受賞した新海監督が、映画『雲のむこう、約束の場所』や連作となる『秒速5センチメートル』、『星を追う子ども』を経て2013年に送り出すと、ドイツのシュトゥットガルト国際アニメーション映画祭「長編アニメーション部門グランプリ」を受賞した本作。靴職人を目指す高校生・タカオは、雨の朝は決まって学校をさぼり、公園の日本庭園で靴のスケッチを描いていた。ある日、タカオは、ひとり缶ビールを飲む謎めいた年上の女性・ユキノと出会う。ふたりは約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、次第に心を通わせていく。居場所を見失ってしまったというユキノに、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作りたいと願うタカオ。六月の空のように物憂げに揺れ動く、互いの思いをよそに梅雨は明けようとしていた――。『君の名は。』や『天気の子』でも見る者の心を打つ美しすぎる場景描写に改めて圧倒される映像はもちろん、『千と千尋の神隠し』や「おそ松さん」などの入野自由と「はたらく細胞」や「ゲームシェイカーズ」などの花澤香菜による声の演技にも注目。そして日本映画史上歴代2位となる大記録を打ち立てた『君の名は。』から3年、待望の新海監督最新作『天気の子』が7月19日(金)より全国東宝系にて公開される。「あの光の中に、行ってみたかった」。高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高はひとりの少女に出会う。ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らすその少女・陽菜。彼女には、不思議な能力があった――。森嶋帆高役には2.5次元舞台などで活躍してきた醍醐虎汰朗、天野陽菜役には「3年A組-今から皆さんは、人質です-」も記憶に新しい森七菜を迎えるほか、小栗旬、本田翼、吉柳咲良、梶裕貴、平泉成、倍賞千恵子ら超豪華な声優陣も見どころ。また今回も『君の名は。』に続き「RADWIMPS」が書き下ろした主題歌5曲、劇中音楽が使用される。『天気の子』公開記念『言の葉の庭』は7月11日(木)深夜26時44分~テレビ朝日でオンエア。(笠緒)■関連作品:言の葉の庭 2013年5月31日より全国にて公開© Makoto Shinkai/CoMix Wave Films
2019年07月11日