草なぎ剛主演の映画『ミッドナイトスワン』が、「第44回日本アカデミー賞」で最優秀作品賞、最優秀主演男優賞はじめ、優秀賞8部門、新人俳優賞受賞を受賞したことを記念し、凱旋上映されることが決定した。東京、神奈川、千葉、大阪、福岡の全7劇場で26日より上映される。本作は、都会の片隅で出会った、トランスジェンダーの凪沙(草なぎ)と母親の愛を知らずに生きてきた少女・一果(服部樹咲)が心を寄せ合う姿を描き、凪沙の生き様、無償の愛を届けた。これまで各種SNS、ネット上では、観客や著名人、さらには昨年末12月31日に公開された台湾からも感動の声が続出。文春文庫より発売された小説版も異例の大ヒット、ハワイ国際映画祭、カイロ国際映画祭と、世界での上映も続いた。また、各映画賞でも評価され、数々の賞を受賞している。凱旋上映される7劇場は、TOHOシネマズ日比谷、TOHOシネマズ新宿、池袋HUMAXシネマズ(いずれも東京)、TOHOシネマズららぽーと横浜(神奈川)、TOHOシネマズ流山おおたかの森(千葉)、TOHOシネマズ梅田(大阪)、kino cinema 天神(福岡)。上映時間など詳細については、各種映画館ホームページにて。(C)2020 Midnight Swan Film Partners
2021年03月22日「第44回日本アカデミー賞」授賞式が3月19日(金)に行われ、内田英治監督の『ミッドナイトスワン』が最優秀作品賞を受賞した。また、本作で主演を務めた草彅剛が最優秀主演男優賞も受賞。最優秀主演女優賞は『MOTHER マザー』の長澤まさみ、最優秀助演男優賞は『Fukushima 50』の渡辺謙、最優秀助演女優賞は『浅田家!』の黒木華が受賞し、新旧入り混じった実力派の俳優勢が圧巻の受賞となった。作品賞には、二宮和也が実在の写真家を演じた中野量太監督作『浅田家!』、国民的人気シリーズの50作目となった『男はつらいよお帰り 寅さん』、小栗旬×星野源という実力派俳優の共演も話題を呼んだ『罪の声』、ロングランヒットで総動員数が52万人を超えた、草彅剛主演『ミッドナイトスワン』、福島第一原発事故を題材にした『Fukushima 50』の5作がラインナップ。テーマはすべて異なれど、心揺さぶる重厚な作品がそろった印象だ。中でも、最優秀作品賞を受賞した『ミッドナイトスワン』は、トランスジェンダーとして身体と心の葛藤を抱え生きる凪沙(草彅さん)と、親から愛を注がれずバレエダンサーを夢見る少女・一果(服部樹咲)の心通い合う様子を描いた1作。切なくも美しい愛の形に、公開前の関係者試写の段階から絶賛の声が相次ぎ、9月25日(金)の封切り以降、現在まで超ロングランヒットとなり、「スワンの輪」は広がり続けている。本作においては、巨額な制作費の訴えや、「泣ける」などの華美なキャッチコピーは非ず、実直に心に訴える作品作りに評価が高まった。脚本も担当した内田監督をはじめとする制作陣、そしてキャスト勢の並々ならぬ思いと表現の凝縮した1作が、多くの観客の心に火をつけた。特に、最優秀主演男優賞を受賞した草彅さんの演技は、すごみすら感じさせた。気高さと美しさに加え、脆さや弱さまでも内包し、ひとりの人間の生を草彅さんは全うした。育児放棄された親戚の少女・一果を疎ましく思っていたところから、いつしか母親のような思いが芽生えていく演技のなだらかさにも、思わず息を飲む。深い愛情と現実にさいなまれる凪沙の表情は、特に終盤、得も言われぬ輝きを放ち、場内を感動で静まり返らせた。草彅さんは受賞後のスピーチで、しばし呆然とした後、「いや…まじすか。ごめんなさい。頭真っ白になってしまって」と、たどたどしく言葉を紡ぐ。「本当に、今まで皆さんと仕事をさせてもらえたこととか、NAKAMAの皆さんに応援してもらっていることとか、しんごちゃん、ごろさんとか、近い人たちが支えてくれて…今日ここの舞台に立てたんだなと思って、うれしいです」と、草彅さんにまつわる大切な人たちの名前を挙げた。さらに、「映画って、それぞれ作り手の方とか、役者の気持ちとか、いろいろな方向性はあると思うんですけど。なんか、ひとりひとりの人生が、よりよく自由にまっとうできるような、そんな作品作りと人と人との関わりの中で、これからも自分の人生をまっとうしていきたいと思います」と、かみしめるように、丁寧に、言葉を発した。作品賞を受賞した際にも、草彅さんは「奇跡が起きるんだなと思って。諦めたりしないで、一歩ずつというか。たまには振り返ることも人間誰しもあると思うんですけど、またそこから少しでも進むと、いいことがあるんだなと思って。本当にこの映画を愛していただいて、ありがとうございました」と感謝で綴った。一方、主演女優賞を受賞した長澤さんは、『MOTHER マザー』で欲望のまま、身勝手に生きるシングルマザーを演じた。ホームレス生活を送り、社会から孤立するにつれ息子への執着を募らせる狂気じみた母親となり、圧巻の芝居を見せ、見事初の主演女優賞に輝いた。スピーチで、長澤さんはマイクを前に、ぐっと涙をこらえた。しかし、すぐに涙はあふれ、彼女の頬を美しくつたった。「本当にたくさんの方に支えられなければ、映画作りはできないんだなって、去年、身に染みて感じました。きっと本当は作りたかった映画も、去年、作れなかった人たちもたくさんいると思います。公開できず先延ばしになっている人たちもたくさんいる中、公開されて、たくさんの方たちに見に行っていただけて、本当にうれしいですし、これからも誠実に映画作りに向き合っていきたいと思います」と、長澤さんは映画に対する強い思い入れと、映画人への愛を表明した。そのほかの主な受賞は、最優秀監督賞に『Fukushima 50』の若松節朗、最優秀アニメーション作品賞に『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』、話題賞の俳優部門には『罪の声』の小栗旬、同作品部門には『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が受賞した。また、新人賞に『望み』、『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』、『弥生、三月-君を愛した30年-』の岡田健史、『MOTHER マザー』の奥平大兼、『弱虫ペダル』の永瀬廉、『ミッドナイトスワン』の服部樹咲、『朝が来る』の蒔田彩珠、『ラストレター』森七菜が選出された。(text:赤山恭子)
2021年03月19日第44回日本アカデミー賞の授賞式が3月19日、東京・グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで行われ、内田英治監督の『ミッドナイトスワン』が最優秀作品賞を受賞した。最多部門を獲得したのは、『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』で最優秀監督賞(若松節朗)をはじめ6冠。また、歴代興収記録を更新中の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が最優秀アニメーション作品賞、最優秀音楽賞、話題賞(作品部門)の3冠に輝いた。『ミッドナイトスワン』を代表し、挨拶に立った主演の草なぎ剛は「奇跡は起きるんだなと…」と感無量の面持ち。「諦めたりせず、一歩ずつ前に進むといいことがあるんだなと。この映画を愛していただき、ありがとうございました」と誇らしい表情を浮かべた。その草なぎは同作でトランスジェンダーの主人公を演じ切り、見事に最優秀主演男優賞を受賞。初めての栄冠に開口一番「マジっすか!ごめんなさい、頭が真っ白になってしまって」と驚きの表情。「今まで、皆さんと仕事させていただいたこと、仲間の皆さんに応援していただいたこと、慎吾ちゃん(香取慎吾)、吾郎ちゃん(稲垣吾郎)とか、近い人たちが支えてくれて、今日ここに立てたんだなと思います」と感謝の言葉を振り絞った。最優秀主演女優賞に輝いたのは、『MOTHER マザー』で新境地を切り開いた長澤まさみ。過去に2度、最優秀助演女優賞(『世界の中心で、愛をさけぶ』『キングダム』)を受賞しており、今回は最優秀主演女優賞を初めて手にした。壇上でトロフィーを受け取ると、涙ぐみながら「本当にたくさんの方に支えられなければ、映画作りはできないと去年、身に染みて感じました」と挨拶し、「これからも誠実に映画作りに向き合って、頑張っていきたいと思います」と決意を新たにしていた。最優秀助演男優賞は『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』で、イチエフの所長・吉田昌郎さん(故人)を演じた渡辺謙が初受賞。東日本大震災から10年が経過した今年、同賞を受賞し、「原発事故で被災された方々を背中に感じながら、映画をやってきました。福島の皆さん、とりました!福島の力を、このトロフィーに込めていただいた」と万感の思いを被災地に届けていた。また、黒木華が『浅田家!』で3度目となる最優秀助演女優賞を獲得。「二宮さんのおかげだなと」と共演した二宮和也に感謝の意を示し、「(コロナ禍で)周りがピリピリする中、映画を見に行けるようになり、私自身救われて、映画のありがたみ、大事さを気づきまして、幸せをかみしめている」と喜びを語った。新型コロナウイルスの感染拡大の影響により国内の映画館が休業を余儀なくされたことを考慮し、第44回日本アカデミー賞は2019年12月16日から2020年12月31日までに公開され、選考基準を満たした作品(日本映画154本、外国映画210本)を対象に、同賞協会会員3953人が投票を行った。▽受賞作品/受賞者リスト最優秀作品賞:『ミッドナイトスワン』(内田英治監督)最優秀監督賞:若松節朗『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』最優秀主演男優賞:草なぎ剛『ミッドナイトスワン』最優秀主演女優賞:長澤まさみ『MOTHER マザー』最優秀助演男優賞:渡辺謙『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』最優秀助演女優賞:黒木華『浅田家!』最優秀脚本賞:野木亜紀子『罪の声』最優秀撮影賞:江原祥二『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』最優秀照明賞:杉本崇『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』最優秀美術賞:瀬下幸治『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』最優秀録音賞:柴崎憲治、鶴巻仁『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』最優秀編集賞:石井巌、石島一秀『男はつらいよお帰り寅さん』最優秀音楽賞:梶浦由記、椎名豪『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』最優秀外国作品賞:『パラサイト 半地下の家族』最優秀アニメーション作品賞:『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』新人俳優賞:服部樹咲、蒔田彩珠、森七菜、岡田健史、奥平大兼、永瀬廉話題賞:作品部門『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』、俳優部門:小栗旬(『罪の声』)取材・文・写真=内田涼
2021年03月19日女優の長澤まさみが19日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第44回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、『MOTHER マザー』で最優秀主演女優賞を受賞した。ブロンズを手にマイクの前に立った長澤は、しばらく沈黙しながら「本当に……」と切り出し、「たくさんの方に支えられなければ、映画作りはできないんだということを去年、身にしみて感じました」と涙。「きっと本当は作りたかった映画を、去年作れなかった人たちもたくさんいると思います。そして、映画も公開できず先延ばしになっている人たちもたくさんいると思います」とコロナ禍によって苦境に立たされた人々の気持ちに寄り添った。「その中で映画を公開してたくさんの方に観に行って頂けたことが本当に……うれしいです」と厳しい中でも恵まれた状況だったことに感謝。「これからも誠実に映画作りに向き合って、がんばっていきたいと思います」と決意を新たにし、「本日は誠にありがとうございました」と涙をぬぐって降壇した。○■「第44回日本アカデミー賞」最優秀賞受賞リスト作品賞…『ミッドナイトスワン』監督賞…若松節朗(『Fukushima 50』)脚本賞…野木亜紀子(『罪の声』)主演男優賞…草なぎ剛(『ミッドナイトスワン』)主演女優賞…長澤まさみ(『MOTHER マザー』)助演男優賞…渡辺謙(『Fukushima 50』)助演女優賞…黒木華(『浅田家!』)音楽賞…梶浦由記/椎名豪(『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』)撮影賞…江原祥二(『Fukushima 50』)照明賞…杉本崇(『Fukushima 50』)美術賞…瀬下幸治(『Fukushima 50』)録音賞…柴崎憲治/鶴巻仁(『Fukushima 50』)編集賞…石井巌/石島一秀(『男はつらいよ お帰り 寅さん』)アニメーション作品賞…『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』外国作品賞…『パラサイト 半地下の家族』(C)日本アカデミー賞協会
2021年03月19日第44回日本アカデミー賞の授賞式が19日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、『ミッドナイトスワン』が最優秀作品賞に輝いた。同作で最優秀主演男優賞も受賞した草なぎ剛は「マジか、って感じですね。いいんすか? どうしようかな、これ」と呆然とする。さらに「なんか、奇跡が起きるんだなと思って。諦めたりしないで、一歩ずつ。たまには振り返ることも人間誰しもあると思うんですけど、またそこから少しでも進むと、なんかいいことあるんだなと思って」と心境を明かし、「本当にこの映画を愛していただいてありがとうございました」と感謝した。同作は、草なぎがショーパブで舞台に立つトランスジェンダーを演じた話題作。監督は『下衆の愛』『全裸監督』など意欲作を撮り続けてきた内田英治が務めた。○■「第44回日本アカデミー賞」最優秀賞受賞リスト作品賞…『ミッドナイトスワン』監督賞…若松節朗(『Fukushima 50』)脚本賞…野木亜紀子(『罪の声』)主演男優賞…草なぎ剛(『ミッドナイトスワン』)主演女優賞…長澤まさみ(『MOTHER マザー』)助演男優賞…渡辺謙(『Fukushima 50』)助演女優賞…黒木華(『浅田家!』)音楽賞…梶浦由記/椎名豪(『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』)撮影賞…江原祥二(『Fukushima 50』)照明賞…杉本崇(『Fukushima 50』)美術賞…瀬下幸治(『Fukushima 50』)録音賞…柴崎憲治/鶴巻仁(『Fukushima 50』)編集賞…石井巌/石島一秀(『男はつらいよ お帰り 寅さん』)アニメーション作品賞…『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』外国作品賞…『パラサイト 半地下の家族』(C)日本アカデミー賞協会
2021年03月19日女優の黒木華が19日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第44回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、映画『浅田家!』で最優秀助演女優賞を受賞した。第38回(『小さいおうち』)、第39回(『母と暮せば』)に続いて、3度目の受賞となった。主演の嵐・二宮和也と、恋人役では二度目の共演を果たした黒木。優秀助演女優賞のインタビューでは、「年上なんですけど同年代のように接してくださるというか」と二宮の人当たりの良さを伝え、「現場でずっとゲームをやられてて。本当に好きなんだなと思いながらそばにいました」と懐かしむ。「番組でお会いした時に『やるよね』と言われて。ご本人に直接言われたらやるしかないなと」と二宮の一言が出演の後押しになったといい、「本当にありがたいなという気持ちと、ちょっと圧があるなという気持ちと両方で」と笑いを誘いながら「身が引き締まりました」と当時の心境を表現した。そして、最優秀助演女優賞で名前が呼ばれると何度も頭を下げながら登壇し、「二宮さんのおかげだと思います」と改めて感謝。「ちょっと周りがピリピリした空気の中で映画を観に行けるようになって、すごく私は救われて。あらためて映画のありがたみというか、大事さにすごく気づいて、幸せを噛み締めていて」と胸の内を明かし、「すてきな作品をみなさんに届けられたら、それで少しでも救われる人がいたらいいなと思います」と人々の気持ちにも寄り添いながら「ありがとうございました」と結んだ。○■「第44回日本アカデミー賞」最優秀賞受賞リスト作品賞…『ミッドナイトスワン』監督賞…若松節朗(『Fukushima 50』)脚本賞…野木亜紀子(『罪の声』)主演男優賞…草なぎ剛(『ミッドナイトスワン』)主演女優賞…長澤まさみ(『MOTHER マザー』)助演男優賞…渡辺謙(『Fukushima 50』)助演女優賞…黒木華(『浅田家!』)音楽賞…梶浦由記/椎名豪(『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』)撮影賞…江原祥二(『Fukushima 50』)照明賞…杉本崇(『Fukushima 50』)美術賞…瀬下幸治(『Fukushima 50』)録音賞…柴崎憲治/鶴巻仁(『Fukushima 50』)編集賞…石井巌/石島一秀(『男はつらいよ お帰り 寅さん』)アニメーション作品賞…『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』外国作品賞…『パラサイト 半地下の家族』(C)日本アカデミー賞協会
2021年03月19日「第44回日本アカデミー賞」において優秀主演女優賞を受賞した小松菜奈、永作博美、長澤まさみ、倍賞千恵子、広瀬すずが授賞式に出席し、その模様が本日3月19日に放送された。コロナ禍による映画館休業などを考慮し、2019年12月16日~2020年12月31日までに公開され選考基準を満たした作品が対象となっている今回。この5名がそれぞれ主演した作品は、いずれも公開前から大きな話題となっていた作品ばかり。小松さんは、中島みゆきの楽曲から着想を得た映画『糸』に、菅田将暉と共に主演。永作さんは、辻村深月の小説を河瀬直美監督が映画化した、特別養子縁組をテーマに描く『朝が来る』。広瀬さんは、豪華キャストが出演することで話題となったコメディ初挑戦作『一度死んでみた』に。長澤さんは、10兆円の巨額遺産をめぐるダマし合いバトルが展開される映画第2弾『コンフィデンスマンJP プリンセス編』、実話をベースに描く大森立嗣監督作『MOTHER マザー』の2作で。そして倍賞さんは、第50作目となる山田洋次監督の国民的人気シリーズ『男はつらいよお帰り 寅さん』で優秀主演女優賞を受賞。今回見事、最優秀主演女優賞を受賞したのは『MOTHER マザー』の長澤さん。長澤さんは「本当にたくさんの方に支えられなければ、映画づくりはできないんだなと、去年、身に沁みて感じました。きっと本当は作りたかった映画も、去年、作れなかった人たちもたくさんいると思います。そして映画も公開できず、先延ばしになっている人たちもたくさんいると思います。その中で、映画を公開して、たくさんの方に観に行っていただけたことは、本当にうれしいですし、これからも誠実に映画づくりに向き合って、がんばっていきたいなというふうに思います。本日は誠にありがとうございました」と語った。(cinemacafe.net)■関連作品:一度死んでみた 2020年3月20日より全国にて公開©2020 松竹 フジテレビジョン男はつらいよお帰り 寅さん 2019年12月27日より全国にて公開©2019松竹株式会社朝が来る 2020年10月23日より全国にて公開©2020『朝が来る』Film Partners糸 2020年8月21日(金)より全国にて公開予定©2020映画『糸』製作委員会コンフィデンスマンJP プリンセス編 2020年7月23日(木・祝)より全国にて公開予定©2020「コンフィデンスマンJP」製作委員会MOTHER マザー 2020年7月3日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開(C)2020「MOTHER」製作委員会
2021年03月19日第44回日本アカデミー賞の授賞式が19日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、最優秀主演男優賞を受賞した草なぎ剛が登場した。『ミッドナイトスワン』で最優秀主演男優賞を受賞した草なぎは「いやあの、まじっすか。ごめんなさい、なんか頭真っ白になってしまって」と瞳を潤ませる。「本当に今までなんだろう、みなさんと仕事をさせてもらえたこととか、仲間の皆さんに応援していただいてることとか、(香取)慎吾ちゃんとか(稲垣)吾郎さんとか、近い人たちが支えてくれて、今日ここの舞台に立てたんだなと思って、嬉しいです」と喜びを表した。さらに草なぎは「映画って、それぞれ作り手の方とか役者の気持ちとか、色んな方向性はあると思うんですけど、一人ひとりの人生がより良く自由に全うできるような、そんな作品作りと、人と人との関わりの中で、これからも自分の人生を全うしていきたいと思います。今日はありがとうございます」と深々と頭を下げた。○■「第44回日本アカデミー賞」最優秀賞受賞リスト作品賞…『ミッドナイトスワン』監督賞…若松節朗(『Fukushima 50』)脚本賞…野木亜紀子(『罪の声』)主演男優賞…草なぎ剛(『ミッドナイトスワン』)主演女優賞…長澤まさみ(『MOTHER マザー』)助演男優賞…渡辺謙(『Fukushima 50』)助演女優賞…黒木華(『浅田家!』)音楽賞…梶浦由記/椎名豪(『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』)撮影賞…江原祥二(『Fukushima 50』)照明賞…杉本崇(『Fukushima 50』)美術賞…瀬下幸治(『Fukushima 50』)録音賞…柴崎憲治/鶴巻仁(『Fukushima 50』)編集賞…石井巌/石島一秀(『男はつらいよ お帰り 寅さん』)アニメーション作品賞…『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』外国作品賞…『パラサイト 半地下の家族』(C)日本アカデミー賞協会
2021年03月19日「第44回日本アカデミー賞」の授賞式に、優秀主演男優賞を受賞した小栗旬、草彅剛、佐藤浩市、菅田将暉、二宮和也が参加。受賞の喜びをスピーチした。今回、優秀主演男優賞に選ばれた小栗さんは、昭和最大の未解決事件に翻弄される2人の男を描いた『罪の声』で受賞。また草彅さんは、トランスジェンダーの女性役に挑んだ『ミッドナイトスワン』。佐藤さんは、福島第一原発事故を題材にし、賛否両論を巻き起こした『Fukushima 50』。菅田さんは、平成元年生まれの男女の人生を平成史の変遷と重ねて壮大なラブストーリーを描写した『糸』。二宮さんは、家族で作り上げたコスプレ写真集が話題になった写真家・浅田政志による2冊の写真集を原案にオリジナルストーリーで贈る『浅田家!』で同賞を獲得した。そして今回見事、最優秀主演男優賞を受賞したのは『ミッドナイトスワン』の草彅さん。草彅さんは「いや、あの、まじっすか。ごめんなさい。頭真っ白になってしまって」と受賞に驚いた様子で、「本当に、今まで、皆さんとお仕事をさせていただいたこととか、仲間の皆さんに応援していただいていることとか、そうですね、慎吾ちゃんとか吾郎さんとか本当に近い人たちが支えてくれて、今日ここの舞台に立てたんだなと思って嬉しいです」と喜びのコメント。さらに「僕は代表として、これ(最優秀賞)をもらうということで、一人の力では到底たどり着けないところですし、映画って、それぞれ作り手の方とか役者の気持ちとかいろんな方向性はあると思うんですけど、一人一人の人生がよりよく自由に全うできるようなそんな作品作りと人との関わりの中で、これからも自分の人生を全うしていきたいと思います」と語った。(cinemacafe.net)■関連作品:Fukushima 50 2020年3月6日より全国にて公開© 2020『Fukushima 50』製作委員会浅田家! 2020年10月2日より全国東宝系にて公開©2020「浅田家!」製作委員会罪の声 2020年10月30日より全国東宝系にて公開©2020「罪の声」製作委員会糸 2020年8月21日(金)より全国にて公開予定©2020映画『糸』製作委員会ミッドナイトスワン 2020年9月25日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS
2021年03月19日「第44回日本アカデミー賞」の授賞式が本日3月19日に放送され、優秀助演女優賞を受賞した江口のりこ、黒木華、後藤久美子、安田成美が出席。桃井かおりはロサンゼルスから中継で参加した。今回受賞した江口さんが出演したのは、“事故物件住みます芸人”松原タニシの実体験による著書を実写化したホラー作品『事故物件 恐い間取り』。不動産屋役として参加した。黒木さんは、2つの写真集を原案に、実話を基にしたオリジナルストーリー『浅田家!』にて、二宮和也演じる主人公の幼なじみ役で出演。また、後藤さんは国民的人気コメディ映画の50作目となる最新作『男はつらいよお帰り 寅さん』、桃井さんは、阪本順治監督×石橋蓮司主演によるオトナのハードボイルドでハートフルなコメディ映画『一度も撃ってません』、安田さんは福島第一原発事故を題材にした『Fukushima 50』で同賞を受賞。そしてこの中から、見事、最優秀助演女優賞を受賞したのは『浅田家!』の黒木華。受賞にあたって黒木さんは「久しぶりにこんなに華やかな場所に立ってすごく緊張しています。(受賞は)二宮さんのおかげだなと思います。やはりまわりがピリピリした空気の中で、映画を観に行けるようになってから色々な映画を観に行き、私は救われました。改めて映画や舞台などのありがたみや大事さに気づきました。撮影もどんどんできるようになり、いろいろな人に会えるということの幸せをすごく今噛みしめています。これからも状況は変わってはいますが、この映画界に携わっていきたいと思いますし、すてきな作品をみなさんに届けられたら、それで少しでも救われる人がいたらいいなと思います。この受賞は本当にすごく嬉しいです。これからも頑張ります。ありがとうございました」とコメントした。(cinemacafe.net)■関連作品:男はつらいよお帰り 寅さん 2019年12月27日より全国にて公開©2019松竹株式会社Fukushima 50 2020年3月6日より全国にて公開© 2020『Fukushima 50』製作委員会浅田家! 2020年10月2日より全国東宝系にて公開©2020「浅田家!」製作委員会一度も撃ってません 2020年7月3日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©︎2019「一度も撃ってません」フィルムパートナーズ事故物件 恐い間取り 2020年8月28日より全国にて公開©2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会
2021年03月19日俳優の渡辺謙が19日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第44回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、映画『Fukushima 50』で最優秀助演男優賞を受賞した。優秀助演男優賞の受賞者インタビューでは、「クランクインの時にエキストラも含めて100人くらいいて、一言だけ言わせて頂いたんです。『今現在も原発事故で福島で苦しんでいらっしゃる方もいるし、そのことで命を落とされた方もたくさんいらっしゃる』と。背負いきれないにしても、僕たちはそういう思いをこの映画にぶつけていこうという思いでやったので、なかなか厳しい現場ではありました」と撮影を振り返った渡辺。最優秀助演男優賞で名前が呼ばれると厳しい表情のまま登壇し、「今年は本当に参加することに意義があると思って来たので。福島の力をこのブロンズに込めて頂けたんだなとそんなふうに思っております」とコメント。そして「福島のみなさん!」と呼びかけながら握りしめたブロンズを掲げ、「とりあえず獲りましたので、どこか飾ってもらえるところに寄贈したいと思っております。本当にありがとうございました」と感謝の言葉で締めくくっていた。○■「第44回日本アカデミー賞」最優秀賞受賞リスト作品賞…『ミッドナイトスワン』監督賞…若松節朗(『Fukushima 50』)脚本賞…野木亜紀子(『罪の声』)主演男優賞…草なぎ剛(『ミッドナイトスワン』)主演女優賞…長澤まさみ(『MOTHER マザー』)助演男優賞…渡辺謙(『Fukushima 50』)助演女優賞…黒木華(『浅田家!』)音楽賞…梶浦由記/椎名豪(『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』)撮影賞…江原祥二(『Fukushima 50』)照明賞…杉本崇(『Fukushima 50』)美術賞…瀬下幸治(『Fukushima 50』)録音賞…柴崎憲治/鶴巻仁(『Fukushima 50』)編集賞…石井巌/石島一秀(『男はつらいよ お帰り 寅さん』)アニメーション作品賞…『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』外国作品賞…『パラサイト 半地下の家族』(C)日本アカデミー賞協会
2021年03月19日本日3月19日、「第44回日本アカデミー賞」の授賞式が行われ、「優秀助演男優賞」を受賞した宇野祥平、妻夫木聡、成田凌、星野源、渡辺謙が出席。いまの思いをスピーチした。今年の「優秀助演男優賞」は、未解決のまま時効になった実際の事件をモチーフとした塩田武士の同名小説の実写化『罪の声』から星野さんと宇野さん。コスプレ写真集が話題となった写真家・浅田政志による2冊の写真集を原案にした『浅田家!』より、主演・二宮和也と兄弟役を演じた妻夫木さん。人を好きになることの喜びや痛みを描いた水城せとなの傑作コミックの実写映画化『窮鼠はチーズの夢を見る』で、主人公への想いを募らせ葛藤する今ヶ瀬を演じた成田さん。東日本大震災時の福島第一原発事故を描く『Fukushima 50』で所長役を務めた渡辺さんの5名に贈られる。そして今回最優秀助演男優賞は、『Fukushima 50』の渡辺謙が受賞した。授賞式で渡辺さんは「今年は参加することに意義があると思ってきたので、先ほど話したように“福島の力”を、(最優秀受賞者に贈られる)このブロンズに込めていただけたんだなと思っております。福島の皆さん、とりあえず取りましたんで、どこか飾ってもらえるところに寄贈したいなと思います。本当にありがとうございました」とスピーチで語った。(cinemacafe.net)■関連作品:Fukushima 50 2020年3月6日より全国にて公開© 2020『Fukushima 50』製作委員会窮鼠はチーズの夢を見る 2020年9月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会浅田家! 2020年10月2日より全国東宝系にて公開©2020「浅田家!」製作委員会罪の声 2020年10月30日より全国東宝系にて公開©2020「罪の声」製作委員会
2021年03月19日14日(現地時間)、第63回グラミー賞授賞式が開催された。タイカ・ワイティティ監督が、『ジョジョ・ラビット』のサウンドトラックでグラミー賞の最優秀編集サウンドトラック・アルバム賞を受賞し、「爆笑。なんてこった」と心境をツイートした。受賞スピーチでは「グラミー賞って、だれにでもあげてしまうのかなと思うよ」というジョークを飛ばし、「今日はハッピーだ」とツイッターで締めくくった。最優秀編集サウンドトラック・アルバム賞は、グラミー賞の長い歴史の中で、2000年に設立された賞で、初めての受賞者はアニメ映画『ターザン』のフィル・コリンズ。今年、ワイティティ監督以外にノミネートされていたのは『幸せへのまわり道』『ビルとテッドの時空飛行 音楽で世界を救え!』『ユーロビジョン歌合戦~ファイア・サーガ物語~』『アナと雪の女王2』のプロデューサーたちだった。ワイティティ監督は『ジョジョ・ラビット』でアカデミー賞の脚色賞を受賞しており、あとはエミー賞とトニー賞を受賞すれば、世界に16人しかいないEGOT達成者となる。ファンは早速、「おめでとう!」と祝福するとともに、様々な映画を挙げ「舞台化してトニー賞を受賞して!」とEGOT達成のため、監督に発破をかけている。(Hiromi Kaku)■関連作品:ジョジョ・ラビット 2020年1月17日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox&TSG Entertainment
2021年03月16日俳優の山崎賢人が4日、都内で行われた「WEIBO Account Festival in Tokyo 2020」のレッドカーペット・授賞式に出席し、「最優秀俳優賞」を受賞した。同アワードは、中国最大のソーシャルメディアであるWEIBO(微博)で活躍し、中国で大きな影響力を持つ俳優やアーティスト、文化人、キャラクター、企業を表彰するもの。日本では3回目の開催となる。山崎は、Netflixドラマ『今際の国のアリス』など、さまざまな作品で主演を務め、日本に止まらず中国、そして世界中から注目を集める活躍を見せており、その実力と人気の高さから最優秀俳優賞に選出された。報道陣の取材に応じた山崎は「本当に素直にうれしいです。ありがとうございます。これからも頑張っていきたいと思います」と受賞の喜びを語り、アジアに向けて今年チャレンジしたいことを聞かれると、「普段、日本だけではなくてアジア圏の作品はたくさん見て自分も楽しんでいるので、機会があればアジアの作品にもチャレンジしていきたいと思っています。そのために語学も頑張れたらなと思います」とアジア作品への出演に意欲を見せた。そして、「いつも応援していただいてありがとうございます。これからも自分自身が楽しみながら、みなさんが楽しんでもらえる作品を作れるように頑張っていきたいと思いますので、これからも応援していただけたらうれしいなと思います」と中国のファンに向けてメッセージを送った。撮影:蔦野裕
2021年02月04日『第44回日本アカデミー賞』の優秀賞が27日に明らかになり、授賞式の司会を務める羽鳥慎一、シム・ウンギョンがコメントを寄せた。日本アカデミー賞協会が主催する「第44回日本アカデミー賞」は、昨年度に劇場公開された映画の作品賞や主演男優賞、主演女優賞、新人俳優賞などを表彰するもの。今回は2019年12月16日~2020年12月31日までに公開され選考基準を満たした作品(日本映画154作品、外国映画210作品)に対し、日本アカデミー賞協会会員(3,953名)の投票が行われた。3月19日にグランドプリンスホテル新高輪にて開催される第44回の授賞式に先立ち、正賞15部門各優秀賞、および新人俳優賞が決定。授賞式では、羽鳥慎一(昨年に続き2回目)と、外国人俳優で初の最優秀主演女優賞を受賞したシム・ウンギョン(『新聞記者』で第43回最優秀主演女優賞受賞)が司会を務め、受賞者を迎える。○羽鳥慎一 コメントこの賞は、映画に関わる今年1年の総決算、1年に1度のお祭りなんだ」と去年お伺いしました。今年もそのお祭りに進行役・サポート役として携わらせていただきます。緊張はしますが、晴れの舞台を特等席で観られるという、こんな素晴らしい機会に立ちあうことができます。普段、集うことができない第一線の俳優さんが一堂に会します。去年、「この方々はこういう関係性なんだ」と感じることができました。今年も間近ででそれぞれの俳優さんの知られざる関係性を知ることができるのがとても楽しみです。○シム・ウンギョン コメント今年も素晴らしい作品が多いので、受賞者の皆さんにお会いして、お話をお伺いするのを楽しみにしています。昨年、本当に貴重な賞をいただいて、未だに感謝の気持ちや喜びがあふれています。今年は司会者として授賞式に参加します。司会を務めるのは人生で初めてですので、しっかりと言葉を届けられるように、日本語の勉強を頑張っております。よろしくお願いします。○『第44回日本アカデミー賞』の主な受賞作品・受賞者※作品名は対象作品・優秀作品賞『浅田家!』『男はつらいよ お帰り 寅さん』『罪の声』『ミッドナイトスワン』『Fukushima 50』・優秀アニメーション作品賞『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『映画 えんとつ町のプペル』『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』『ジョゼと虎と魚たち』『STAND BY ME ドラえもん 2』・優秀監督賞内田英治『ミッドナイトスワン』河瀨直美『朝が来る』土井裕泰『罪の声』中野量太『浅田家!』若松節朗『Fukushima 50』・優秀主演男優賞小栗旬『罪の声』草なぎ剛『ミッドナイトスワン』佐藤浩市『Fukushima 50』菅田将暉『糸』二宮和也『浅田家!』・優秀主演女優賞小松菜奈『糸』永作博美『朝が来る』長澤まさみ『コンフィデンスマンJP プリンセス編』『MOTHER マザー』倍賞千恵子『男はつらいよ お帰り 寅さん』広瀬すず『一度死んでみた』・優秀助演男優賞宇野祥平『罪の声』妻夫木聡『浅田家!』成田凌『窮鼠はチーズの夢を見る』星野源『罪の声』渡辺謙『Fukushima 50』・優秀助演女優賞江口のりこ『事故物件 恐い間取り』黒木華『浅田家!』後藤久美子『男はつらいよ お帰り 寅さん』桃井かおり『一度も撃ってません』安田成美『Fukushima 50』・新人俳優賞服部樹咲『ミッドナイトスワン』蒔田彩珠『朝が来る』森七菜『ラストレター』岡田健史『望み』『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』『弥生、三月-君を愛した30年-』奥平大兼『MOTHER マザー』永瀬廉『弱虫ペダル』(C)日本アカデミー賞協会
2021年01月27日1月26日、第44回日本アカデミー賞の優秀賞が選ばれ、優秀作品賞に『浅田家!』『男はつらいよ お帰り 寅さん』『罪の声』『ミッドナイトスワン』『Fukushima 50』の5作品が選ばれた。コロナ禍による映画館休業などを考慮し、今回は2019年12⽉16⽇(⽉)〜2020年12⽉31⽇(⽊)までに公開され、選考基準を満たした作品(⽇本映画154作品、外国映画210作品)に対し、⽇本アカデミー賞協会会員(3953名)の投票が実施された。今回は⽻⿃慎⼀と、昨年外国⼈俳優で初の最優秀主演⼥優賞を受賞したシム・ウンギョンが司会を務め受賞者を迎える。羽鳥は、「今年も間近ででそれぞれの俳優さんの知られざる関係性を知ることができるのがとても楽しみです」とコメント。シム・ウンギョンは「司会を務めるのは⼈⽣で初めてですので、しっかりと⾔葉を届けられるように、⽇本語の勉強を頑張っております」と意気込みを語っている。なお、授賞式は3⽉19⽇(⾦)にグランドプリンスホテル新⾼輪にて開催される。優秀賞受賞者や新⼈俳優賞受賞者が⼀堂に会し、優秀賞の中から最優秀賞が発表される。第44回日本アカデミー賞の主な受賞結果は以下の通り。■優秀作品賞『浅田家!』『男はつらいよ お帰り 寅さん』『罪の声』『ミッドナイトスワン』『Fukushima 50』■優秀アニメーション作品賞『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『映画 えんとつ町のプペル』『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』『ジョゼと虎と魚たち』『STAND BY ME ドラえもん2』■優秀監督賞内田英治(『ミッドナイトスワン』)河瀨直美(『朝が来る』)土井裕泰(『罪の声』)中野量太(『浅田家!』)若松節朗(『Fukushima 50』)■優秀主演男優賞小栗旬(『罪の声』)草彅 剛(『ミッドナイトスワン』)佐藤浩市(『Fukushima 50』)菅田将暉(『糸』)二宮和也(『浅田家!』)■優秀主演女優賞小松菜奈(『糸』)永作博美(『朝が来る』)長澤まさみ(『コンフィデンスマンJP ブリンセス編』)長澤まさみ(『MOTHER マザー』)広瀬すず(『一度死んでみた』)■優秀助演男優賞宇野祥平(『罪の声』)妻夫木 聡(『浅田家!』)成田 凌(『窮鼠はチーズの夢を見る』)星野 源(『罪の声』)渡辺 謙(『Fukushima 50』)■優秀助演女優賞江口のりこ(『事故物件 恐い間取り』)黒木 華(『浅田家!』)後藤久美子(『男はつらいよ お帰り 寅さん』)桃井かおり(『一度も撃ってません』)安田成美(『Fukushima 50』)■優秀脚本賞内田英治(『ミッドナイトスワン』)中野量太/菅野友恵(『浅田家!』)野木亜紀子(『罪の声』)前川洋一(『Fukushima 50』)山田洋次/朝原雄三(『男はつらいよ お帰り 寅さん』)■新人俳優賞服部樹咲(『ミッドナイトスワン』)蒔田彩珠(『朝が来る』)森 七菜(『ラストレター』)岡田健史(『望み』『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』『弥生、三月-君を愛した30年-』)奥平大兼(『MOTHER マザー』)永瀬 廉(『弱虫ペダル』)【授賞式司会者からのコメント】<⽻⿃慎⼀(第43回授賞式に続き2回⽬)>「この賞は、映画に関わる今年1年の総決算、1年に1度のお祭りなんだ」と去年お伺いしました。今年もそのお祭りに進⾏役・サポート役として携わらせていただきます。緊張はしますが、晴れの舞台を特等席で観られるという、こんな素晴らしい機会に⽴ちあうことができます。普段、集うことができない第⼀線の俳優さんが⼀堂に会します。去年、「この⽅々はこういう関係性なんだ」と感じることができました。今年も間近ででそれぞれの俳優さんの知られざる関係性を知ることができるのがとても楽しみです。<シム・ウンギョンさん(第43回授賞式にて、『新聞記者』で最優秀主演⼥優賞受賞)今年も素晴らしい作品が多いので、受賞者の皆さんにお会いして、お話をお伺いするのを楽しみにしています。昨年、本当に貴重な賞をいただいて、未だに感謝の気持ちや喜びがあふれています。今年は司会者として授賞式に参加します。司会を務めるのは⼈⽣で初めてですので、しっかりと⾔葉を届けられるように、⽇本語の勉強を頑張っております。よろしくお願いします。【「第44回⽇本アカデミー賞 授賞式」実施概要】実施⽇:3⽉19⽇(⾦)会場:グランドプリンスホテル新⾼輪 国際館パミール司会:⽻⿃慎⼀、シム・ウンギョン副賞協⼒:ブルガリ協賛:サラヤ 横井定
2021年01月27日全米映画批評家協会賞が発表された。作品賞に輝いたのは、『ノマドランド』。今作ではほかに、クロエ・ジャオが監督賞、フランシス・マクドーマンドが主演女優賞を受賞した。主演男優賞は『ザ・ファイブ・ブラッズ』のデルロイ・リンドー。助演男優賞は『サウンド・オブ・メタル〜聞こえるということ〜』のポール・レイシー、助演女優賞は『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』のマリア・バカローヴァ。脚本賞は『First Cow』のイライザ・リットマンだった。文=猿渡由紀『ノマドランド』3月26日(金)公開
2021年01月11日ゴールデングローブ賞を主催するハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)が、映画『Minari』を作品賞ではなく外国語映画賞の選考対象とすることを発表。ルル・ワン監督、フィル・ロード監督、ダニエル・デイ・キム、シム・リウなど多くの映画人から批判が上がっている。ゴールデングローブ賞の作品賞の選考対象となるには、全編を通して少なくともセリフの半分以上が英語でなければならないというルールがある。これに則り、HFPAは『Minari』を“外国語映画枠”に当てはめたのだろう。しかし、『Minari』は韓国語を話すキャラクターたちが主役ではあるものの、韓国からアメリカ・アーカンソー州に移民してきた一家を中心に描き、監督はアメリカ人のリー・アイザック・チョンだ。HFPAを批判した1人のワン監督は、「私は今年、『Minari』ほどアメリカらしい映画を観ていません。これは、“アメリカ”を舞台に、移民一家がアメリカン・ドリームを追い求める物語。英語話者であるというだけでアメリカ人だとみなす時代遅れなルールは、本当に変える必要があります」と『Minari』を作品賞の選考対象にするべきだとツイッターで主張している。『シャン・チー』(原題)でMCU初のアジア人ヒーローに抜擢されたシム・リウは、「念のために言っておきますが、『Minari』はアメリカ人のフィルムメーカーが脚本を書き、監督し、アメリカの製作会社がプロデュースしたアメリカ映画で、主役はアメリカ人、舞台はアメリカです」と『Minari』がいかにアメリカらしいアメリカ映画であるかを説いた。(Hiromi Kaku)
2020年12月24日日曜日(現地時間)、第46回ロサンゼルス映画批評家協会賞が発表された。作品賞を受賞したのは、Amazonのアンソロジー映画『Small Axe』。同協会賞の歴史において、複数の映画で構成されたアンソロジー映画が作品賞を受賞したのは初めて。同作はエミー賞や全米映画俳優組合賞などでは、「リミテッド・シリーズ」部門で選考される模様だ。主演男優賞には、今年8月に結腸がんのため43歳で亡くなったチャドウィック・ボーズマンが選ばれた。遺作である『マ・レイニーのブラックボトム』での好演が話題となっており、これから開催される数々の授賞式でのノミネーションや受賞が予想されている。主な受賞リスト作品賞受賞:『Small Axe』(スティーヴ・マックイーン監督)次点:『ノマドランド』(クロエ・ジャオ監督)監督賞受賞:クロエ・ジャオ監督(『ノマドランド』)次点:スティーヴ・マックイーン監督(『Small Axe』)主演男優賞受賞:チャドウィック・ボーズマン(『マ・レイニーのブラックボトム』)次点:リズ・アーメッド(『サウンド・オブ・メタル-聞こえるということ-』)主演女優賞受賞:キャリー・マリガン(『Promising Young Woman』)次点:ヴィオラ・デイヴィス(『マ・レイニーのブラックボトム』)助演男優賞受賞:グリン・ターマン(『マ・レイニーのブラックボトム』)次点:ポール・レイシー(『サウンド・オブ・メタル-聞こえるということ-』)助演女優賞受賞:ユン・ヨジョン(『Minari』)次点:アマンダ・サイフリッド(『Mank/マンク』)脚本賞受賞:『Promising Young Woman』(エメラルド・フェンネル)次点:『Never Rarely Sometimes Always』(エリザ・ヒットマン)(Hiromi Kaku)
2020年12月21日ヨーロッパ映画賞の作品賞に、デンマークの『Another Round』が選ばれた。今作ではさらにトマス・ヴィンターベアが監督賞と脚本賞(共同脚本家と一緒に受賞)、主演のマッツ・ミケルセンが男優賞を受賞している。この映画はロンドン映画祭、サンセバスチャン映画祭でも受賞しており、次のオスカーでも健闘しそうだ。女優賞は『Undine』のパウラ・ベーア、ドキュメンタリー賞はルーマニアの『Collective』が受賞した。文=猿渡由紀
2020年12月14日映画ファンの祭典「第30回映画祭TAMA CINEMA FORUM」内にて「第12回TAMA映画賞授賞式」が11月29日(土)、府中の森芸術劇場 どりーむホールにて行われ、本年度、最も活力溢れる作品の監督及びスタッフ・キャストに対し表彰される「最優秀作品賞」に『海辺の映画館-キネマの玉手箱』と『ラストレター』が選出され、監督やキャストが揃って登壇した。「TAMA映画賞」は2009年にスタートし、前年10月から当年9月に一般劇場で公開される作品及び監督・キャスト・スタッフを対象に、市民ボランティアの実行委員が選考。「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰する映画賞。『海辺の映画館-キネマの玉手箱』は大林宣彦監督が20年振りに尾道を舞台に撮った1作。出演した常盤貴子は、「『海辺の映画館』も初日舞台挨拶ができずにいました。でも、この4名(主要キャスト)は、一昨年の夏に監督の分身となって頑張ってずっと撮影を続けてくれました。そのおかげで『海辺の映画館』は映画という旅を自由に飛び回れたんだと思うんです。私からのお願いでもあり、監督からのお願いでもあると思って、4名に皆さまから大きな拍手をいいただけないでしょうか?」と、観客に呼び掛けた。客席からは大きな拍手が鳴りやまず、主要キャストの厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦、吉田玲は興奮で瞳を輝かせていた。また、豪華俳優が出演する岩井俊二監督によるオリジナルラブストーリー『ラストレター』に主演した福山雅治、そして共演の森七菜は岩井監督とそろって登壇。福山さんは、「監督のイメージしているものにどれだけ近づけるかと全員向かっていったので、集中力の高い現場だった。監督が悩む間の待ち時間も愛おしい現場でした」と愛情たっぷりにコメント。「素晴らしい皆さんに受けていただいて。非常に撮りがい、撮影しがいがありました。至福な時間でした」と話す岩井監督。森さんを撮影しての感想を聞かれると、「何というか…小リスのような(笑)。かごから出すと、ピュッとどこに行くかわからない感じ(笑)。カメラのどの辺に立つんだろうってところからスリリングな演技で、素敵でしたね」と目じりを下げていた。一方、『君が世界のはじまり』にて、本年度最も飛躍した監督、もしくは顕著な活躍をした新人監督を表彰する「最優秀新進監督賞」を受賞したふくだももこ監督は、先週、出産を終えたばかりのハードな状況にも関わらず、元気に出席!その事実が公表されると、会場からはどよめきの声と「おめでとう!」の拍手が巻き起こった。今後の抱負を聞かれたふくだ監督は、「映画業界で出産や育児をしているスタッフが、少しでも働きやすくなるように保育部を作りたいなと思っています。そのために、監督に子どもがおることは結構な圧力になるんじゃないかと。切実に、みんなが考えてくれるのではという理由もあって、早く子どもがほしかった。少しでもいろいろな人が働きやすいようにしていけたら」と働くママの環境をもっとよくするべく、映画業界での働き方の向上を訴え、温かい拍手を贈られていた。そのほか、「最優秀新進監督賞」にはHIKARI監督、映画ファンを魅了した事象に対し表彰する「特別賞」には城定秀夫監督、及びスタッフ・キャスト一同が、岩井澤健治監督、及びスタッフ・キャスト一同が受賞した。(cinamacafe.net)■関連作品:ラストレター 2020年1月17日より全国東宝系にて公開ⓒ2020「ラストレター」製作委員会
2020年11月29日俳優の福山雅治が29日、東京・府中の森芸術劇場 どりーむホールで行われた第12回TAMA映画賞 授賞式に登場した。同映画賞は、多摩市及び、近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる"いきのいい"作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰」するもの。岩井俊二監督『ラストレター』の演技が評価され、最優秀男優賞に輝いた福山。「こういった賞をいただくのはずいぶん久しぶりになりまして、本当に嬉しいです。実際手渡されるとこんあんに重いんだと思って、重みを感じながら早速今夜晩酌するのを楽しみにしています」と喜んだ。『ラストレター』では神木隆之介が福山の学生時代を演じたため、「神木くんと僕とで作り上げた役柄だと思うので、神木くんにも何か奢ります。ありがとう神木くん」と感謝。「彼は技術力が高く緻密な俳優なので、彼の方から『こういうアプローチどうですか』というプレゼンテーションを受けた」と撮影の様子を明かす。福山は「僕が目の下にほくろがありまして、『ほくろを足してもいいですか』と相談されたり。神木くんの方が緻密な役作りをしてくれて、僕はそれに乗っかって焼くづくりをさせていただきました」と振り返った。今後の活動については「お呼びいたける作品をずっと待っています。監督さん、プロデューサーさん」と呼びかける。「映画スタッフの方のファンが多いTAMA映画賞ですから、これからもどんな役でも頑張って演じていきたいと思いますので、お仕事の方、事務所に問い合わせてスケジュールの確認をしていただければ……」とその場でオファーを募る一幕も。改めて福山は「50歳になり、30周年を迎えると、もう少し楽な感じで仕事に取り組めたり余裕の気持ちでオファーを待ったりするものかなと思ってたんですが、そうはなってなくて。今後も貪欲に仕事をしていきたいと思いますので、映画関係者の皆様も頭の片隅に『これ、福山いいかな』と思ったら事務所の方にお問い合わせください。よろしくお願いいたします」と頭を下げた。■最優秀作品賞『海辺の映画館-キネマの玉手箱』(大林宣彦監督、及びスタッフ・キャスト一同)『ラストレター』(岩井俊二監督、及びスタッフ・キャスト一同)■特別賞城定秀夫監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『アルプススタンドのはしの方』)岩井澤健治監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『音楽』)■最優秀男優賞福山雅治 (『ラストレター』『マチネの終わりに』)濱田岳 (『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』ほか)■最優秀女優賞水川あさみ (『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『ミッドナイトスワン』)長澤まさみ (『MOTHER マザー』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』)■最優秀新進監督賞HIKARI監督 (『37セカンズ』)ふくだももこ監督 (『君が世界のはじまり』)■最優秀新進男優賞宮沢氷魚 (『his』)北村匠海 (『サヨナラまでの30分』『思い、思われ、ふり、ふられ』『影踏み』ほか)■最優秀新進女優賞松本穂香 (『君が世界のはじまり』『わたしは光をにぎっている』『酔うと化け物になる父がつらい』『his』ほか)森七菜 (『ラストレター』『青くて痛くて脆い』『地獄少女』『最初の晩餐』)
2020年11月29日映画ファンの祭典「第30回映画祭TAMA CINEMA FORUM」内にて「第12回TAMA映画賞授賞式」が11月29日(土)、府中の森芸術劇場 どりーむホールにて行われ、宮沢氷魚が「本年度最も飛躍した男優、もしくは顕著な活躍をした新人男優を表彰」する最優秀新進男優賞を受賞した。「TAMA映画賞」は2009年にスタートし、前年10月から当年9月に一般劇場で公開される作品及び監督・キャスト・スタッフを対象に、市民ボランティアの実行委員が選考。「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰する映画賞。宮沢さんは、今泉力哉監督による映画『his』にて同賞を受賞。作品を振り返って、宮沢さんは「初主演映画ということで、プレッシャーはあったんですけど(共演の)藤原季節くんにすごく助けられました。公開されて、たくさんの方に観てもらい、意見をいただいて本当に幸せに思っています」と、うれしそうに心境を伝えた。藤原さんとは撮影中、地方での共同生活も一緒にしていたと話し、「(藤原さんは)自分を開いて僕を受け入れてくれた。そのことに感謝してますし、季節くんじゃないとこの作品は成立していなかったです。今泉監督とは、このタイミングで出会えたこと、僕の役者人生で宝物ですし成長してまた監督の作品に出たいと思います」と決意を新たにしていた。ちなみに、宮沢さんがいつか演じてみたいのは「サイコパス」だそうで、「ちょっと、とんでる役をやってみたいなって(笑)。僕たちは、どこかで自分を爆発させたいような気持ちを持っていると思うけど理性で制御している。こういう仕事だからこそ、そんな自分を一度見てみたくて、サイコパスを一度演じてみたいです」と、チャーミングな笑顔全開に語っていた。一方、最優秀新進女優賞の松本穂香は、『君が世界のはじまり』『わたしは光をにぎっている』『酔うと化け物になる父がつらい』『his』などでの演技を受けての受賞となった。『君が世界のはじまり』でふくだももこ監督とは『おいしい家族』に次いで2度目のタッグとなり、ふくだ監督も最優秀新進監督賞を受賞した。松本さんは「ふくださんと受賞できたことが本当にうれしくて、たまりません!また違う作品で、監督とこの場に立てるよう、この先も頑張ります」と飛躍を誓う。ふくだ監督も一緒に登壇し、「単純に松本穂香ちゃんのことが好きなんです。最近すごい大人の顔になってきて、めっちゃキレイになっている。すごく芯が強くて、声もよくて、度胸もあるけど、うわっと見せない。けど芝居をしたらわかるという最高の俳優です」と、松本さんにこれ以上ない讃辞を寄せた。褒められまくり、恐縮そうにお辞儀をした松本さんは、「今初めて言ってくれたわけじゃなくて、とにかく好きだって、いつも言ってくれるんです。こんなに愛情を持って撮ってくださる監督はなかなかいないんじゃないかなって思います。これからも頑張りますので、よろしくお願いいたします」とまたペコリとすると、ふくだ監督も「ずっとやっていきたいです!昔の映画監督と女優さんってそういう関係じゃないですか!」と、さらなるアピールをしていた。そのほか、同賞には北村匠海、森七菜も受賞した。(cinamacafe.net)
2020年11月29日グラミー賞ノミネートでも話題沸騰のBTSが、最新アルバム『BE(Deluxe Edition)』リリースを記念して世界各国のマスコミに向けてオンラインで記者会見を配信しました。前作『MAP OF THE SOUL:7』のリリースからわずか9か月、この短期間のうちに、世界中がコロナの流行で滞りや隔たりが生じている今、このアルバムを発表する意味とは何なのか。また、今回はメンバーそれぞれがアルバム制作にも深く関与したこともあり、会見では曲への想いを熱く語ることもしばしば。彼らがニューアルバム『BE』について、自らの言葉で語った貴重な会見となりました。取材、文・尹秀姫--「Dynamite」の活動、そしてニューアルバムの制作だけでも忙しかったと思いますが、これまでどう過ごしていましたか?RM 実はこのアルバムは「Dynamite」の制作前から企画していたものでした。なので「Dynamite」の活動と並行してこのアルバムを制作していました。今回のアルバムを作るうえでの特徴としては、僕たちが制作過程を100%ではないにしてもみなさんに共有したいと思い、制作過程を生中継したりしてきました。僕たちがどのようにアルバムを制作し、どういうふうに進めているのか、初めてお見せすることができました。普段はそういうことは秘密裏にしてきたことですが、一緒に作り上げるという気持ちを感じてほしかったのです。だからこのアルバムがリリースされたら、ログを振り返りながら、この時にこういう話をしていたんだな、と思いながら聴いていただきたいです。ファンのみなさんと作ったアルバムです。この3か月、休暇もはさみながら活動してきました。アルバムがリリースされたらジャケットなども見ていただけると思いますが、カメラの使い方や撮影手法なども学びながらアルバムを作りました。JIN 今回のアルバムはメンバー全員で楽しく制作できました。ジャケット撮影をはじめ、遠足に行くような気分でした。曲も僕たちが感じている感情を表現することに重点を置いていたからか、現在と僕たち自身を振り返る時間になったと思います。僕らの正直な物語にたくさんの方々が共感していただければと思いますし、共感された分だけ愛されたいとも思っています。--「Dynamite」リリース記念の会見で、JIMINさんが今回のアルバムのPM(プロジェクト・マネージャー)を担当されたと聞きました。アルバムの紹介をPMにお願いします。JIMIN 今回のアルバムのPMを担当したJIMINです。SUGAさんの提案で僕がPMを担当することになったのですが、そんなに大きな役割だったわけではないんです(笑)。メンバーの意見をまとめて会社に伝えたり、会社からの意見をメンバーに伝えたり、そういったごく簡単な役割をしてきました。PMとして今回のアルバムについてご紹介すると、このアルバムのテーマを決める時、“Life Goes On”というキーワードが浮かびました。RMさんが「何があっても人生は続いていくという意味も含めて、変わってしまったこの日常に、僕たちが人生を維持していく方法について話すのはどうか」という意見を出してくれて、その意見にメンバーも賛同して、このテーマに決まりました。そこから範囲を広げてアルバムを作ることになりました。今回のアルバムのタイトルは『BE』です。この“BE”という単語の意味自体がとてもオープンな意味を与える単語なので、たくさんの話を盛り込みたかった今回のアルバムにふさわしいと思い、タイトルにしました。--今回のアルバムは分野ごとにメンバーの担当を決めて制作したと伺いました。RM そうですね。僕たち自身でやりました。音楽はPMのJIMINがみんなの意見をまとめたり、伝えたりしてくれて、それは決して簡単なものではなかったと思いますが、そういう役割をJIMINがうまくやってくれたので助かりました。またアルバムのコンセプト、ジャケット、衣装、MVもメンバーが参加しています。ビジュアル面の総括を担当したのがVですね。本当にお疲れ様でした。--ではアルバムのビジュアルについて総括のVさんにお話を伺いたいと思います。V ARMYのみなさんにカッコよく、意味のある姿を見せたいと思っていましたが、その過程は簡単ではありませんでした。それでもメンバーやARMYのみなさんが応援してくださって、うまくできたと思います。メンバーがおたがいを写し合った自然な写真は、日常をそのまま見せたくて、リラックスした姿を構想しました。以前、メンバーと一緒に旅行した時、ポラロイド・カメラを持っていって、メンバーが遊んでいるところを撮ったのですが、それがすごく日常的で自然な写真で美しかったので、そこから着想を得ました。そこにRMさんが部屋というアイデアを出してくれて、それぞれ部屋のコンセプトを決めて、飾り付けて写真を撮ったらどうかということで、実際にその写真がコンセプト・フォトとして今回のアルバムに入っているので、期待してください。といってもすでに公開されていますが(笑)。そして、今回僕がビジュアル総括を担当することになって、緊張もしましたし、プレッシャーもありましたが、メンバーやARMYのみなさんが応援してくれたおかげで実現できました。ありがとうございました。--今回のビジュアル・コンテンツでは平凡な20代の日常を見せるためにがんばったとか。J-HOPE そうです。Vが話したとおり、メンバーがおたがいの写真や映像を撮り合うと、すごく自然なんですよね。そういった部分をARMYのみなさんと共有したいと思いました。そしてコンセプト・クリップではスポットライトを浴びている華やかなBTSではなく、20代の平凡な日常を過ごしている僕たちの姿を盛り込みたいと思いました。実際にも友人同士が集まったように、鏡を使ってセルフィーを撮ったり、いたずらをしたり、おしゃべりしたり、本当に楽しく撮影しました。--アルバムの収録曲についてご紹介ください。RM 1曲目がタイトル曲でもある「Life Goes On」です。みなさん感じ取っていただけると思いますが、このアルバムを通じてもっとも核心的なメッセージ、人生は何があっても、それでも続くという意味を込めた曲です。「Dynamite」の前から制作していたと先ほども言いましたが、はじまりは同じなんです。今、僕たちが何を話せるのか、何を伝えるべきなのか、悩んで、BTSはいつもそこからはじまります。「Dynamite」は季節に合わせてリリースした曲で、夏は憂うつな曲より盛り上がるリズミカルな曲のほうが合うと思って、あのタイミングでリリースすることになりました。「Life Goes On」は重みがあるけれども同時にやわらかい、そして真剣なメッセージが込められています。「それでも人生は続く」という言葉はありきたりかもしれませんが、僕たちならではのあたたかさを表現したいと思いました。JIMIN 2曲目は「Fly To My Room」という曲です。トラックリストが公開された時、独特な曲だと感じたんじゃないかと思うのですが、僕とJ-HOPEさん、SUGAさん、Vさんのユニット曲になります。今は自由に行き来ができない状況の中、もしかしたら今後は旅行という概念自体が変わってくるのではないかと思い、そんな考えから生まれた曲です。でも思ったより憂うつな曲ではなく、自分の部屋を旅行するという楽しい曲なので、みなさんたくさん聴いてください。V 3曲目は僕が曲作業に参加した「Blue & Grey」です。この曲はアコースティックギターが入ったポップバラードです。内面の憂うつで不安な感情をブルーとグレーとして表現して歌詞を書きました。全体的な内容は少し暗いかもしれませんが、それでもギターサウンドがとても穏やかであたたかいので、みなさん聴いてください。JIN 5番目の曲は「Telepathy」という曲です。これはレトロポップディスコですね。レトロ調がとても楽しくて、ここにはいないSUGAさんが作った曲です。コロナにより全世界のARMYのみなさんと会うことができない切ない感情を曲に盛り込みました。僕たちはいつもARMYのみなさんと会う時、みなさんと共にいる瞬間が一番幸せです。今は少し離れていますが、いつも一緒にいるということを感じている、そういう望みを盛り込んだ曲です。J-HOPE 6番目の「Dis-ease」は僕が作詞作曲に参加した曲です。インパクトのある曲名だと思われると思いますが、人は誰しも心理的な病を持っているものだと思っていて、そういう考えからこの曲は始まりました。僕の場合はパンデミックを経験して、休息を与えられても楽しむことができず、不安で、不便さを感じてしまう、そういう気持ちを職業病にたとえてみました。BTSは何かを乗り越えることが得意ですが、ポジティブなメッセージをこの曲に込めました。JUNG KOOK 7番目の曲は僕が制作に参加した「Stay」という曲です。僕とRMさんとJINさんが参加したユニット曲です。このユニットは初めてだったと思うのですが、おかげで新しい曲が作れたと思います。「Stay」という曲は楽しいフューチャーハウスの曲で、今はたとえ遠く離れていても、それでもいつも一緒にいるという思いを込めました。楽しい曲なのでたくさん聴いてください。--アルバムには「Dynamite」も収録されていますよね。RM そうですね。「Dynamite」をこのアルバムに入れるべきかは少し悩みましたが、結局収録しました。それは、先ほど「Life Goes On」の紹介でもお伝えしたとおり、ルーツが同じだからです。今は長らくコンサートができない状況が続いていますが、コンサートってアンコールが終わった後、花火が打ち上がったり、美しく終わるじゃないですか。最後はポジティブで希望に満ちた「Dynamite」で終わる、最後はフィナーレとして「Dynamite」で終わらせようと思って、このアルバムに収録しました。そして今回のアルバムには4番目に「Skit」が入ります。僕たちのアルバムにスキットが入るのは3年ぶりのことですね。いつもコンセプトを決めるとうまくいかないので、今回のスキットは自然にマイクをつけておいてしゃべる声を盛り込みました。BillboardのTOP100で1位になった時の僕たちの感情をリアルに感じ取ってもらえると思います。--タイトル曲「Life Goes On」のMVはJUNG KOOKさんが監督をしたと聞きました。JUNG KOOK 監督と言われるのは少し照れくさいですね(笑)。僕は普段から映像を撮るのが好きなので、今回MVの監督を務めることになりました。でも、できるだけがんばろうと努力しました。「Life Goes On」という曲を聴いた時、僕たちが重要だと思ったのは真心と現実感でした。それをもとに監督と演出チームと話し合い、メンバーが個人的に見せたい感情などを聞き、それらを反映しようとしました。僕たちが感情として見せたいと思っていたのは、コンサートもキャンセルになって、ARMYとも会えなくて、みんなに会えない残念な気持ちと恋しさを表現したいと思いました。僕ががんばって撮ったカットがMVになっているというのがとても不思議ですし、うれしかったです。これをきっかけにいつか素敵なMVを撮ってみたいという夢もできました。だから、やれたえよかったですね。--このアルバムで全世界のARMYにどんなメッセージを届けたいですか?JIN 今年はみんな、コロナのせいですべてが止まってしまって、戸惑いや空しさを感じる1年だったと思います。やるせなさを感じますが、このアルバムには僕たちのそんな気持ちを正直に込めました。たくさんの方に「自分もそうだ」と共感していただき、おたがいなぐさめあったり、分かち合うことができればと思っています。暗い曲ばかりではなく、そのような気分を僕たちなりに解釈して、楽しい曲に仕上げました。全世界のみなさんに楽しんでいただいた「Dynamite」も収録されているので、ぜひ楽しく聴いてください。世界は止まっているように見えても人生は続くので、みんながささやかな日常、幸せを見つけられればと思います。みなさん、がんばりましょう!--タイトル曲「Life Goes On」は11月22日(現地時間)、「アメリカン・ミュージックアワード2020」にて初披露されました。また、11月25日にはグラミー賞のノミネートの発表があり、BTSの名前も挙がりました。この会見でRMさんは「まったく緊張しないと言ったら嘘になりますね。もしノミネートされたら光栄ですし、ダメでもいいかなと(笑)。ただ朝方に発表になるので、その日は僕たちも夜ふかしすると思います」と語りましたが、その言葉通り、発表を聞いて喜びを爆発させるメンバーたちの動画がリアルタイムでSNSでシェアされ、その瞬間に世界中のARMYに届けられました。コロナによって日常は一変してしまったけれど、それでも人生は続く。いつもその時々の自分たちの気持ちを正直に曲に込め、その歌詞が共感を呼んできたBTS。彼らが今こそ伝えたいメッセージを込めた最新アルバム『BE』に注目です。取材、文・尹秀姫©Big Hit Entertainment
2020年11月25日歌手・米津玄師の「感電」が、週刊ザテレビジョン主催・第105回ドラマアカデミー賞において「最優秀ドラマソング賞」に選ばれた。「感電」は、TBS系金曜ドラマ『MIU404』の主題歌として米津が書き下ろした楽曲。綾野剛と星野源がW主演、『アンナチュラル』脚本家の野木亜紀子氏によるオリジナル脚本で、主演2人の小気味良いやりとり、個性の際立つ“4機捜”(警視庁刑事部・第4機動捜査隊)のメンバーが悩みながらも一歩ずつ前に進む迫真の演技に加え、劇中を彩る「感電」は回を重ねるごとに大きな話題となっていた。米津の楽曲が「最優秀ドラマソング賞」に選ばれるのは「Lemon」(TBS系金曜ドラマ『アンナチュラル』主題歌)、「馬と鹿」(TBS系日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』)に続き3度目。今回の受賞について米津は、「とても光栄です。『アンナチュラル』のチームとまた新たに関われたこと、そして役者の皆さんの演技によって楽曲をより輝かせてもらったことに感謝しております」とコメント。詳細なインタビューは、4日発売の『週刊ザテレビジョン』(KADOKAWA)にて掲載されている。「感電」のMVは現在再生数9,500万回を超えており、公開時に行われたYouTube企画が国内のクリエイティブアワード「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」内の「メディアクリエイティブ部門」にてグランプリ・総務大臣賞を受賞したばかり。
2020年11月04日村上春樹の短編小説「ドライブ・マイ・カー」が映画化。同作は第94回アカデミー賞にて日本映画初となる作品賞、脚色賞に加えて監督賞、国際長編映画賞にノミネートされる快挙を達成。そして、2022年3月28日(月)に開催された第94回アカデミー賞 授賞式にて、国際長編映画賞を受賞した。日本映画が同部門を受賞するのは滝田洋二郎監督の『おくりびと』以来13年ぶりだ。村上春樹の短編小説が「ドライブ・マイ・カー」映画化村上春樹が2013年に発表した短編小説「ドライブ・マイ・カー」。舞台俳優の家福(かふく)を主人公に、亡き妻の記憶が呼び起こす深い喪失感と仄かな希望を綴ったこの物語を、『寝ても覚めても』(カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品)、『スパイの妻〈劇場版〉』(ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞受賞)で脚本を担当した気鋭・濱口竜介が映画化する。登場人物/キャストかねてから『ドライブ・マイ・カー』の映画化を切望していたという濱口のもとに集まったのは、実力を備えた豪華キャスト達。『サイレント・トーキョー』『奥様は、取り扱い注意』の西島秀俊を主演に、『ロマンスドール』の三浦透子、『さんかく窓の外側は夜』の岡田将生、『ノルウェイの森』の霧島れいかが、メインキャラクターを演じる。主人公・家福悠介(西島秀俊)舞台俳優・演出家。脚本家の妻・音と満ち足りた日々を送っていたが、秘密を残したまま妻は死去。そして、演劇祭で演出のため、愛車のサーブで広島へと向かう。そこで、寡黙な専属ドライバーみさきに出会う。家福の希望へと一歩踏み出す心の機微を、西島秀俊が繊細に表現する。渡利みさき(三浦透子)主人公・家福の愛車を運転するドライバー。寡黙でありながら、芯のある女性。みさきと過ごすことで、家福は目を背けていたあることに気づかされていく…。⾼槻耕史(岡田将生)家福の妻・音と親密そうな気配を漂わせる 俳優。物語を大きく動かすキーパーソン。家福⾳(霧島れいか)秘密を抱えたままこの世を去った、家福の妻。脚本家。日本映画史上初、第94回アカデミー賞で作品賞&脚色賞にノミネート映画『ドライブ・マイ・カー』は、第94回アカデミー賞にて作品賞・脚色賞・監督賞・国際長編映画賞の全4部門にノミネート。作品賞・脚色賞にノミネートに日本映画がノミネートされるのはアカデミー賞史上初の快挙となり、映画史に新たな歴史を刻む作品となった。なお、監督賞ノミネートは1986年の黒澤明監督映画『乱』以来、国際長編映画賞は2019年の是枝裕和監督映画『万引き家族』以来となる。第94回アカデミー賞で国際長編映画賞『おくりびと』以来13年ぶり3月28日(月)開催の第94回アカデミー賞 授賞式で、映画『ドライブ・マイ・カー』は国際長編映画賞を受賞。日本映画が同部門を受賞するのは滝田洋二郎監督の『おくりびと』以来13年ぶりだ。<濱口竜介監督 国際長編映画賞 受賞コメント>Thank you very much. Ohh..You are the Oscar.アカデミーの皆さまへ感謝いたします。ヤヌスフィルムとサイドショウとワーナーメディア150とシネティック、この映画をアメリカに持ってきてくれてありがとう。ここにいる出演者のみなさんに感謝します。⻄島秀俊さん、岡田将生さん、霧島れいかさん、パク・ユリムさん、ジン・デヨンさん、アン・フィテさん、ソニア・ユアンさんおめでとうございます!また、ここに来れなかった出演者のみなさんにも感謝します。特に赤いSAAB900を見事に運転してくれた三浦透子さんに感謝します!みなさん獲りました!第74回カンヌ国際映画祭で脚本賞なお、第74回カンヌ国際映画祭では、日本映画として初となる脚本賞を受賞。また授賞式を前に発表された同映画祭の独立賞である国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞)、AFCAE賞、エキュメニカル審査員賞も獲得した。国際映画批評家連盟賞を日本映画が受賞するのは黒沢清監督『回路』以来20年ぶり。また、AFCAE賞は、これまでにパルムドール受賞作『パラサイト 半地下の家族』などの受賞歴がある名誉ある賞だ。第79回ゴールデングローブ賞で非英語映画賞受賞(旧外国語映画賞)また第79回ゴールデングローブ賞においては、<非英語映画賞受賞(旧外国語映画賞)>を受賞。日本映画として、同映画賞の外国語映画賞にノミネートされる日本映画は、是枝裕和監督『万引き家族』(2019)以来3年ぶりの出来事であり、受賞は62年ぶりだ。第56回全米批評家協会賞では、作品賞、監督賞(『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』の2作品に対して)、脚本賞、主演男優賞の主要4部門を受賞。第45回日本アカデミー賞8部門で優秀賞第45回日本アカデミー賞では、作品賞を含む最多8部門で最優秀賞を獲得し、賞レースを席巻した。<映画『ドライブ・マイ・カー』あらすじ>舞台俳優であり、演出家の家福悠介。彼は、脚本家の妻・音と満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻はある秘密を残したまま突然この世からいなくなってしまう――。2年後、演劇祭で演出を任されることになった家福は、愛車のサーブで広島へと向かう。そこで出会ったのは、寡黙な専属ドライバーみさきだった。喪失感を抱えたまま生きる家福は、みさきと過ごすなか、それまで目を背けていたあることに気づかされていく…。◆作品詳細映画『ドライブ・マイ・カー』公開日:2021年8月20日(金) TOHO シネマズ日比谷ほか全国ロードショー監督・脚本:濱口竜介出演:西島秀俊、三浦透子、岡田将生、霧島れいか原作:村上春樹「ドライブ・マイ・カー」2013年初出、短編小説集『女のいない男たち』(文春文庫、2014年)所収配給:ビターズ・エンド
2020年11月01日アイドルグループ・嵐の二宮和也が主演を務める映画『浅田家!』(10月2日公開)が、第36回ワルシャワ国際映画祭で最優秀アジア映画賞(NETPAC賞)を獲得したことが19日、明らかになった。同作は写真家・浅田政志とその家族を映画化した映画。4人家族の次男として生まれた政志(二宮和也)が、家族それぞれが“なりたかった自分”をテーマにコスプレで家族写真を収めた写真集「浅田家」が、第34回木村伊兵衛写真賞を受賞しプロとして活動を始めた最中、東日本大震災が起こる。政志は津波で泥だらけになってしまったアルバムや写真を洗浄、元の持ち主に返すボランティア活動をする人々を約2年間にわたって撮影していく。『湯を沸かすほどの熱い愛』(16年)で、第41回報知映画賞作品賞、第40回日本アカデミー賞優秀作品賞、優秀監督賞、優秀脚本賞など数々の賞を受賞した中野量太監督が独自の目線で映画化した。9日~18日の間行われていた、第36回ワルシャワ国際映画祭「国際コンペティション部門」に出品にされていた同作だが、現地時間17日16:30(日本時間23:30)よりワルシャワ市内の映画館マルチキノにて授賞式が行われ、アジア映画12本の中から最優秀アジア映画賞(NETPAC賞)を獲得。ワルシャワ国際映画祭においての最優秀アジア映画賞は、邦画作品では初の受賞となる。本作のプレミア上映は、現地時間14日に、ワルシャワ市内の映画館マルチキノ(キャパ366席)で上映され、観客の反応は非常にポジティブで、多くのシーンで笑いが起こっていた。今回の授賞理由について、ある審査委員は「本作は、現在の混沌とした時代にこそ必要とされる希望に満ちた、非常に感動で楽しい作品でした。誰もが大きな心を持ち、純粋な夢を決して諦めない、ユニークなある家族の悲しみと喜びの描写が素晴らしく、私たちは最優秀アジア賞(NETPAC賞)を授与いたします」と述べている。ワルシャワ国際映画祭国際コンペティション部門グランプリでは、これまでも2004年に『別離』でベルリンのグランプリ、アカデミー賞外国語映画賞を受賞したアスガー・ファルハディ監督の『美しい都市(まち)』(日本劇場未公開)や、2010年、『ブレードランナー2049』で知られるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『灼熱の魂』、2013年、『COLD WAR あの歌、2つの心』のパヴェウ・パヴリコフスキのアカデミー賞外国語映画賞受賞作『イーダ』などが受賞しており、後の巨匠監督の初期の作品が多く受賞しているという特徴があるという。邦画作品の受賞は、2007年『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(吉田大八監督)のフリースピリットコンペティション部門大賞受賞以来となる。二宮の出演作が、海外の映画祭に選出されるのは『硫黄島からの手紙』(06年)での、第57回ベルリン国際映画祭、第79回アカデミー賞のノミネート、『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』(17年)での第2回マカオ国際映画祭での公式上映、『検察側の罪人』(18年)の第38回ハワイ国際映画祭への出品以来。21日から開催の第25回釜山国際映画祭のオープンシネマ部門にも正式招待されている。今回、新型コロナウィルスの影響で映画祭に出席できなった二宮と中野監督は、この吉報を耳にし、コメントを発表した。○二宮和也 コメントまずは監督、受賞おめでとうございます! 朝起きて、「最優秀アジア賞を受賞しました」という知らせが深夜に来ていたことを知り、大変驚きました。人から人へ気持ちが伝わったことが嬉しいです。それだけでも嬉しいです。最初から賞を目的として、作品に参加したわけではありませんが、こういった映画祭があるからこそ、世界の人に観ていただく機会があり、世界中にある“家族というものの一つの形”を感じて頂くことができたのかなと思います。賞をいただけたことはもちろん光栄ですが、映画を観た皆さんの感想で、たくさんの方が久しぶりに映画館に行ったきっかけが『浅田家!』だと言ってくれているのを知り、すごく嬉しかったです。色々な価値観の人が集まって一つのスクリーンで同じものを共有できる映画館という場所に人が戻ってきて、お客さんが「よかった」と言ってくれる作品を作れたことが何より素晴らしいと思います。○中野量太監督 コメントこの映画が言葉の壁や国境も超えて海外の人にも受け入れられたということがとても嬉しいです。国際コンペティション部門に選ばれた理由も「この苦しい時代だからこそ、こういう映画が必要だ」というものだったのですが、受賞理由も同じだったと聞いて嬉しかったです。この映画は家族の話なので、世界共通だと思いました。東日本大震災の中で苦難にぶつかっても、希望を見つけて乗り越え、前に進むという話なので、世界の方々にも理解をして頂けたんだと思います。日本の映画ファンの方々が、この作品で映画館に帰ってきてくれたというお話を聞いて、世界の映画ファンも帰ってきてくれるきっかけの映画になってくれたらいいなと。受賞理由を聞いて、もしかしたらそういう役目をもった作品なのかもと感じたので、今、上映できていることが嬉しいです。
2020年10月19日隣人トラブルがマスコミやネット社会を巻き込んで大事件へと発展する『ミセス・ノイズィ』に主演した篠原ゆき子が、第59回アジア太平洋映画祭にて最優秀女優賞を受賞。さらに、12月4日(金)公開決定の喜びを伝える3本の告知短編動画も到着した。公開中の映画『浅田家!』や10月30日(金)より公開の『罪の声』などに多数出演、「相棒season19」新レギュラーにも決まった篠原さん。今回の受賞に際し、「以前、高崎映画祭で『共喰い』で新人賞をいただいてから、いつか主演女優賞をいただきただきたいという目標がありました。今回賞をいただいたと言う連絡があり、トロフィーも届くと言われて半年近く経ち、やっぱりガセネタだとの心づもりでいたら、こんな立派なトロフィーをいただき、最高に幸せです」と喜びをコメントした。本作は、2019年の第32回東京国際映画祭・スプラッシュ部門でワールドプレミアされると大反響を呼び、劇場公開が熱望された衝撃の問題作。ささいなすれ違いから生まれた隣人同士の対立がやがて2人の女の運命を狂わせる大事件へと発展。「SNS炎上」や「メディアリンチ」など現代の社会事情も絡みつつ、後半は思わぬ方向に事態が進んでいくサスペンスフルな展開で、あらゆる「争い」についての普遍的真理をテーマにした、天野千尋監督によるオリジナル脚本による意欲作。先日開催された北米最大の映画祭JAPAN CUTS(ジャパンカッツ)でも観客賞を獲得。また、本作の公開日を告知する、それぞれ20秒ほどの告知短編動画も到着している。告知短編動画(1)バトル編告知短編動画(2)ベランダ編告知短編動画(3)喜びの舞編『ミセス・ノイズィ』は12月4日(金)~ TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ミセス・ノイズィ 2020年12月4日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©︎「ミセス・ノイズィ」製作委員会
2020年10月14日第12回TAMA映画賞 受賞作品・受賞者が8日、明らかになった。最優秀作品賞には『海辺の映画館-キネマの玉手箱』『ラストレター』が選出された。同映画賞は、多摩市及び、近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる"いきのいい"作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰」するもの。最優秀作品賞には、「戦争とは何かを明示しつつ、映画の未来は明るいと観客に希望を託した」として、大林宣彦監督の『海辺の映画館-キネマの玉手箱』、及び「初恋の記憶が手紙に呼び起こされ、人生を歩みつづける希望として現在に差し込んでいくさまを、瑞々しい映像で描きあげた」と、岩井俊二監督の『ラストレター』が選ばれた。『ラストレター』主演の福山雅治は最優秀男優賞、出演の森七菜は最優秀新進女優賞に。また、『喜劇 愛妻物語』の濱田岳、水川あさみがそれぞれ最優秀男優・女優賞に選ばれ、『MOTHER マザー』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』の長澤まさみも最優秀女優賞に輝いた。最優秀新進男優賞には、宮沢氷魚と北村匠海、最優秀新進女優賞には森に加え松本穂香が選出された。■最優秀作品賞『海辺の映画館-キネマの玉手箱』(大林宣彦監督、及びスタッフ・キャスト一同)『ラストレター』(岩井俊二監督、及びスタッフ・キャスト一同)■特別賞城定秀夫監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『アルプススタンドのはしの方』)岩井澤健治監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『音楽』)■最優秀男優賞福山雅治 (『ラストレター』『マチネの終わりに』)濱田岳 (『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』ほか)■最優秀女優賞水川あさみ (『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『ミッドナイトスワン』)長澤まさみ (『MOTHER マザー』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』)■最優秀新進監督賞HIKARI監督 (『37セカンズ』)ふくだももこ監督 (『君が世界のはじまり』)■最優秀新進男優賞宮沢氷魚 (『his』)北村匠海 (『サヨナラまでの30分』『思い、思われ、ふり、ふられ』『影踏み』ほか)■最優秀新進女優賞松本穂香 (『君が世界のはじまり』『わたしは光をにぎっている』『酔うと化け物になる父がつらい』『his』ほか)森七菜 (『ラストレター』『青くて痛くて脆い』『地獄少女』『最初の晩餐』)
2020年10月08日市民がつくる映画ファンの祭典「第30回映画祭 TAMA CINEMA FORUM」が11月に開催。これに先駆け、「第12回TAMA映画賞」の受賞作品・受賞者が発表された。「TAMA映画賞」は2009年にスタートし、前年10月から当年9月に一般劇場で公開される作品及び監督・キャスト・スタッフを対象に、市民ボランティアの実行委員が選考。「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰する。本年度最も活力溢れる作品の監督及びスタッフ・キャストに対し表彰される、「最優秀作品賞」に選ばれたのは、大林宣彦監督が20年振りに尾道を舞台に贈る映画『海辺の映画館-キネマの玉手箱』と、豪華俳優が出演する岩井俊二監督によるオリジナルラブストーリー『ラストレター』。受賞理由については「大林監督の壮大かつ鮮烈なイマジネーションが炸裂し、戦争とは何かを明示しつつ、映画の未来は明るいと観客に希望を託した」(『海辺の映画館-キネマの玉手箱』)、「初恋の記憶が『手紙』に呼び起こされ、人生を歩みつづける希望として現在に差し込んでいくさまを、瑞々しい映像で描きあげた」(『ラストレター』)と説明。また、本年度最も心に残った男優・女優を表彰する「最優秀男優賞」と「最優秀女優賞」には、福山雅治と濱田岳、水川あさみと長澤まさみ。さらに、本年度最も飛躍した男優・女優、もしくは顕著な活躍をした新人男優・新人女優を表彰する「最優秀新進男優賞」と「最優秀新進女優賞」には、宮沢氷魚、北村匠海、松本穂香、森七菜が決定した。第12回TAMA映画賞受賞作品・受賞者一覧●最優秀作品賞『海辺の映画館-キネマの玉手箱』(大林宣彦監督、及びスタッフ・キャスト一同)『ラストレター』(岩井俊二監督、及びスタッフ・キャスト一同)●特別賞城定秀夫監督、及びスタッフ・キャスト一同(『アルプススタンドのはしの方』)岩井澤健治監督、及びスタッフ・キャスト一同(『音楽』)●最優秀男優賞福山雅治(『ラストレター』『マチネの終わりに』)濱田岳(『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『コンフィデンスマン JP プリンセス編』ほか)●最優秀女優賞水川あさみ(『喜劇 愛妻物語』『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』『ミッドナイトスワン』)長澤まさみ(『MOTHER マザー』『コンフィデンスマン JP プリンセス編』)●最優秀新進監督賞HIKARI監督(『37 セカンズ』)ふくだももこ監督(『君が世界のはじまり』)●最優秀新進男優賞宮沢氷魚(『his』)北村匠海(『サヨナラまでの30分』『思い、思われ、ふり、ふられ』『影踏み』ほか)●最優秀新進女優賞松本穂香(『君が世界のはじまり』『わたしは光をにぎっている』『酔うと化け物になる父がつらい』『his』ほか)森七菜(『ラストレター』『青くて痛くて脆い』『地獄少女』『最初の晩餐』)「第30回映画祭 TAMA CINEMA FORUM」各種上映プログラムは11月21日(土)~26日(木)東京都多摩市内2会場にて、TAMA 映画賞授賞式は11月29日(日)府中の森芸術劇場 どりーむホールにて開催。(cinemacafe.net)■関連作品:ラストレター 2020年1月17日より全国東宝系にて公開ⓒ2020「ラストレター」製作委員会
2020年10月08日