大みそかは家族で年越しそばを食べながら「紅白歌合戦」、そして元旦はお雑煮やおせち料理のお重を囲んで新しい年を祝う――年末年始は、1年のうちでも特に「食」と深く結びついています。1つ1つに縁起のよいいわれがあり、色とりどりで目にも楽しいおせち料理ですが、あれもこれもとつついていると、けっこうなカロリー摂取になる可能性も。そこで今回は、管理栄養士の望月理恵子さんに「高カロリーなおせち料理トップ10」を伺いました。食べすぎに気をつけたい第1位に輝いたのは、意外なあの食材でした。■10位:栗きんとん(100g)170kcal黄色でおめでたいイメージの栗きんとん。栗は“勝ち栗”とも呼ばれ、縁起がよい食材のひとつです。「栗自体に炭水化物が多く、また甘露煮という甘く煮る料理法なので、だて巻き同様ほかのおせち食材よりもカロリーはやや高め。2粒食べただけでも170kcalほどになります」と望月先生。スイーツ感覚で手を伸ばしがちですが、食べすぎには要注意です。■9位:錦玉子(100g)171kcal卵の黄身と白身を分けて裏ごしし、巻き合わせて蒸したもの。その名は黄色と白の2色=錦(にしき)から来たとも言われます。卵を甘く仕上げるために使っている砂糖で20kcslほどプラスになります。ただし1人前は20g程度なので、実際の摂取カロリーは34kcalほどです。■8位:小肌粟漬(100g)193kcal成長してコノシロという魚になる小肌(コハダ)。出世魚として縁起がよいとされ、酢漬けにしていただきます。1切れ45gほどなので、2切れで170kcalほど。甘酢でつけているので糖分も含んでいてカロリーはやや高めです。■7位:伊達巻(100g)196kcal甘くてつい食べすぎてしまう伊達巻は、1切れ30gほどなので、2切れ食べるだけでも100kcalを超えます。食べる分量を考えると、他のおせち食材よりもカロリー高めといえます。要注意料理のひとつです。■6位:黒豆(100g)237kcal健康で“まめ”に働けますように、との願いを込めた料理。甘い黒豆は煮汁にはちみつや砂糖が使われていて、カロリーも高くなりがちです。とはいえ1人前20gほどで、47kcal。節度を守って味わいましょう。■5位:お多福豆(100g)251kcalおせちの黒豆と同様、甘く煮ますが、ソラマメのような大粒の豆を使っているところが違います。豆の炭水化物が多いので食材自体にカロリーがあります。甘くてどんどん食べてしまうので、注意。■4位:ぶりの焼き物(100g)257kcal出世魚のぶりも縁起のよい食材。切り身は1人前で200gほどあるので、500kcal以上に。脂がのったいまの時期はさらにカロリーが高くなることも。照り焼きや煮付けなど砂糖を使って甘く調理すると、さらに高くなります。■3位:うなぎの焼き物(100g)331kcal“うなぎのぼり”につながることから最近はお正月料理としても人気が高まっているうなぎですが、冬はうなぎは冬が旬。食材自体に脂がのっていて、カロリーはさらに高くなります。1串150gほどで、1串食べると500kcal近くなります。■2位:田作り(100g)336kcalカタクチイワシの稚魚を砂糖とみりんで甘く調理したもの。イワシが田畑で肥料に使われることから、豊作の象徴とされます。カロリーは切り身よりも多め。しかし1人前は10gほどなので、食べる分量を考えるとそこまでカロリー高くはありません。■1位:するめ(100g)334kcalヘルシーなイメージのするめが意外にも1位。その理由は“軽さ”にもあるようで、1枚まるごと食べても80gほど。100g食べてしまうと300kcalを超える熱量になります。実際には、1人の分量は5片ほどで摂取カロリーは30kcal弱。硬くてよく噛んで食べるので、少量で満腹感を得やすいです。マヨネーズをつけて食べるとカロリーがアップします。*甘い味付けの料理が多く、魚介類を使ったものも意外と高カロリーなおせち料理。カロリーオーバーで悔やむことのないよう、おいしく楽しく1年のスタートを飾りましょう!(文/よりみちこ)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年12月30日忘年会などで、お酒を飲む機会が増えるこの時期。揚げ物をツマミにビールや焼酎、日本酒で盛り上がり、夜も更けるころ、最後のシメに「なにか食べようか」となってしまうこと、ありますよね。でも、その1品にどれだけのカロリーがあるかご存じですか?今回は、管理栄養士の望月理恵子さんに「高カロリーなお酒のシメ トップ10」を伺いました。平均的な1人分の量で比較してみましょう。■10位:中華スープ(54kcal)糖質をそれほど含まないスープはカロリーも低め。ただし卵やコーンなどが入ると、プラス30kcalほどになります。カロリーはそこまで高くないですが、スープに含まれる塩分は1人分1.5gと高めなので要注意。■9位:たまご雑炊(140kcal)少量のご飯とたまご、出汁だけであれば、かなりヘルシー。少量のご飯でも出汁を吸い込むので、満腹感もあります。鍋の残りのスープで作る場合は、肉や魚など鍋の具材が含まれるため、その分カロリーはアップします。■8位:焼おにぎり 1個(145kcal)これは1個でのカロリーです。居酒屋さんでは2個1セットとして出てくるので、その場合は300kcalほどに。通常のおにぎりと違い、具材が入っていない分、やや低カロリーといえます。■7位:おにぎり 1個(215kcal)これも、居酒屋さんでは2個1セットとして出てくるので、それを食べた場合は400kcalほどに。ただ、ツナマヨやたらこなどを避け、梅やシャケ、昆布など具材に気をつければ、50Kcal前後ダウンできます。■6位:うどん(242kcal)なんとなく低カロリーのイメージがありますが、ご飯ものよりうどんの方が水分量が多くサラッと量が食べられるので、結果的にカロリーオーバーになることも。たまごや肉炒めなどをトッピングにすると、さらに100kcal近くカロリーがアップします。■5位:のり茶漬け(262kcal)さらっと食べられてしまうので、おなかの隙間に入りやすく、お酒のシメの定番ともいえる一品。お茶を濃いめにしたり、お茶の量を増やして少なめのご飯によく吸わせてから食べると満腹感も得やすくなります。あなご、鯛やまぐろの刺身、いくら、明太子などをトッピングすると、その分カロリーが上がります。■4位:そば(296kcal)もっとも低カロリーなそばメニューは、ザルそば。天ぷらそばだとプラス120kcalほど。寒いからといってカレー南蛮そばにするとプラス200kcal、おにぎり1個分多くなることもあるので、トッピングには注意が必要です。■3位:アイスクリーム(315kcal)コースメニューの最後に出てくると、満腹でもつい食べてしまうアイスクリームですが、カロリーは高め。チョコレートソースやベリーソースなどのトッピングでプラス50kcalになることも。アイスクリームよりシャーベットの方が、乳脂肪分が少ないので低カロリーです。■2位:卵かけご飯(343kcal)意外とカロリーが高めなのが卵かけご飯。ご飯1膳で252kcalあり、数字を押し上げています。卵1個を出汁で溶いて2人で半分にすれば、50kcalほど低エネルギーになります。ごはんを少なめによそって、卵を2人で分ける工夫をすれば、100kcal近くカロリーが抑えられます。また、醤油をかけすぎることで塩分摂りすぎにもなりがちなので気をつけましょう。■1位:ラーメン(550kcal~)お酒のシメの王様ともいえるラーメンは、高カロランキングも1位。なかでも味噌ラーメンはトッピングを食べなくても550kcal、つけ麺は650kcal以上です。そのなかにあって、豚骨ラーメンは496kcalと意外と低カロリー。望月さんは「麺だけで300kcalほどなので、春雨を使ったものやノンフライ麺など工夫するといいですね」とアドバイス。塩分も多いので、スープは飲み干さないのが鉄則です。*楽しい雰囲気にお酒もすすみ、いい気分のままおいしいものを食べて解散、といきたいところですが、あとで後悔するのもイヤですよね。この時間まで飲んでいたお酒やツマミにもカロリーがあることを忘れてはいけません。連日のように忘年会があるという人は、摂取カロリーの面でもハメを外しすぎないように。充分気をつけて、楽しい年末を過ごしましょう。(文/よりみちこ)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年12月25日スパイシーで身体が温まるカレー料理は、冬に食べたいメニュー。カレーライスのほか、ドリアや鍋、うどんなど、さまざまなアレンジができるのもうれしいですよね。ですが、辛さに隠れて塩分もしっかりと入っています。特に、市販のカレールウを使うときには注意が必要。ルウに含まれる塩分はおおむね10%程度。1食あたりのルウ使用量は1かけ分が20g程度ですから、1回あたりの塩分はルウだけで2.1gほどになります。そこで今回は、管理栄養士の望月理恵子さんに、塩分の多い「カレー料理」トップ10を伺いました。厚生労働省がすすめる1日の塩分摂取量は、男性が8g未満、女性が7g未満(「日本人の食事摂取基準2015年版」)。カレーが食べたい、でも塩分はなるべく控えたい――そんな時に気をつけたい「塩分の多く含まれるカレー料理」とは、いったいなんでしょうか?■10位:カレーパン 1個(1.6g)カレー具材のほかに、パン自体の塩分も含まれます。キーマカレーのような具材よりも、カレーライスに使われるようなトロッとしたものの方が塩分が高くなります。また、カレーパンは揚げるものが多くカロリーが高くなりがちなので、その点にも注意が必要です。■9位:カレーピラフ(1.72g)つくり方によって塩分の量はかなり変わります。市販のルウをお湯で溶かし、ご飯に着色する調理法だと塩分多めに。サフランでお米に色づけし、カレーパウダーで作るようにすれば、あとは通常のピラフと同じなので塩分はそれほど上がりません。味つけの際にチリパウダーなどのスパイシーな風味を生かせば、さらに減塩が期待できます。■8位:ドライカレー(2.1g)ルウではなくカレー粉を使ってつくることが多いドライカレーは、ほかのカレーより塩分が比較的少なくてすみます。■7位:カレードリア(2.3g)チーズやバター、ホワイトソースなどを使うので、塩分が高めになります。ご飯に混ぜ込むのではなく、ご飯の上にかけるようにすれば、カレーの量を調整できて減塩につながります。■6位:焼きカレー(2.4g)使用するルウの量が少ないので、通常のカレーライスよりも若干塩分を抑えられます。注意が必要なのはトッピングのチーズ。プロセスチーズよりも塩分の少ないカッテージチーズやパルメザンにしたり、チーズをかけずにタバスコで味を調えたりすると塩分カットになります。■5位:キーマカレー(2.4g)ルウを使うよりもパウダーを使うことが多いキーマカレーも、カレーライスよりは塩分少なめにできます。味を調える際に塩を控えてスパイスの風味を上手に生かせば、さらに塩分カットが期待できます。■4位:スープカレー(2.5g)中に入れる具に注意。魚介系や肉類を入れると塩分はさらにアップします。玉ねぎやにんじん、なす、ピーマンなどの野菜やきのこを多く使ったメニューがおすすめ。スープカレーにはたくさんのスパイスが入っているので、ダイエットによいとされています。自分でつくる際には、塩の代わりにスパイスをふんだんに使えば、風味もよく塩分控えめ、代謝アップも期待できる一皿に。■3位:カレー鍋(3.0g)具の選び方で塩分は大きく変動します。魚介系や練り製品など、塩分を含んだ具材が多めだと、そのぶん全体の塩分もアップ。野菜類で楽しむと、減塩で野菜もたっぷりとれ、満足感の高いメニューになります。シメに、スープを使って雑炊やドリアをつくると、余分な塩分をとることに。なるべくスープは残すようにしましょう。■2位:カレーライス(4.0g)カレールウの塩分に加え、具材を炒めるときに塩で下味をつけるとさらに塩分アップ。具を炒めるときはなるべく味付けをせず、味を調えるのはルウを入れた後にしましょう。辛さを生かして食べることも減塩につながります。つけ合わせの福神漬けにも要注意。10gで0.5gほどの塩分を含んでいます。こちらも食べすぎに気をつけましょう。■1位:カレーうどん(4.97g)ダントツのトップはカレーうどん。もともと、うどんの麺に塩分がしっかり含まれている上に、スープにはルウとだしの塩分が入っています。スープを残す、薄味にするなどでなるべく減塩を心がけましょう。自分でつくる際には、だしを顆粒やパックではなく鰹だしでしっかりとったり、だしの味を強めたりすることでカレールウの使用量が減らせます。*カレー料理の減塩ポイントは、なんといっても市販のルウを使わないこと。自分でつくる場合はルウではなく、カレーパウダー(粉)を使うことで大きく塩分をカットできます。スーパーではカレーパウダーをはじめ、多様なスパイスを手軽に調達することができます。減塩と代謝アップの一挙両得で、舌にも身体にもおいしい手づくりカレーを楽しんでみてはいかがでしょうか。(文/よりみちこ)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年12月24日忘年会の多いこの季節、寒さも相まって、お酒のシメに味の濃いものが食べたくなってしまうことはありませんか?でも、ちょっと待って!お酒のシメに選びがちな品々に、どれぐらいの塩分が含まれているかご存知でしょうか?厚生労働省が12月9日に発表した「平成26年国民健康・栄養調査結果の概要」によると、2014年の成人1日当たりの塩分平均摂取量は男性で10.9g、女性が9.2g。同省がすすめる1日の摂取量は、男性が8g未満、女性が7g未満(「日本人の食事摂取基準2015年版」)ですから、男女ともに2g以上オーバーしています。その2g、まずはお酒のシメから減らしてみませんか?今回は、管理栄養士の望月理恵子さんに、塩分の高い「お酒のシメ」トップ10を伺いました。サラッとおなかに入ってしまうこんな一品に、じつはかなりの塩分が。■10位:塩おにぎり1個(塩分0.6g)握るとき手につける塩のほか、海苔にも塩分があります。ですから海苔がご飯をすべて包んでいると、もう少し塩分はアップします。また、味つけ海苔は醤油や砂糖などを使った調味液を塗ったものなので、さらにアップ。具材も、梅干し1個で2.2g、たらこ、高菜漬け、ツナマヨで0.5gほど塩分が増えるので侮れません。■9位:焼きおにぎり1個(塩分0.8g)醤油を塗って焼く調理法なので、その分、おにぎりよりも塩分が多めです。ただ、海苔を巻かないので、塩分量はおにぎりと大きくは変わりません。■8位:みそ汁(塩分1.3g)インスタントでは0.2gほどアップ。カツオだしよりも昆布だしを使った方が、塩分は高めになりがちです。具はわかめ、しじみ、あさりなど、海のものは塩分が高く、きのこ、豆腐、かぶなどは塩分が1g未満のものが多いとのこと。毎日食べている場合は、具材に工夫して塩分を抑えたいものです。■7位:中華スープ(塩分1.5g)塩、醤油、ごま油の味つけであれば、塩分は比較的低めです。ペーストや固形の中華だしを使うと塩分が高めになることも。具材は卵やキノコ類が入ることが多いので、そこまで塩分は高くなりません。味つけが濃くなりすぎないように気をつけましょう。■6位:のり茶漬け(塩分1.9g)意外や意外、シメの定番・お茶漬けだけで1食分に近い塩分量を含んでいます。調味料の入ったお茶漬けの素を使うと塩分は0.5g近く高くなりますが、ごはんにお茶をかけるだけであれば、ほぼ塩分量は0に近くなります。具材にも注意。ノリ茶漬けやわさび茶漬けであればそこまで高くなりませんが、たらこ茶漬けや梅茶漬けは塩分が高めです。■5位:たまご雑炊(塩分2.4g)塩や醤油の味つけ次第で塩分は大きく変わります。カツオだしや中華だしを使ったものは比較的塩分低めですが、洋風スープの素やコンソメを使ったものはプラス2gほどになります。■4位:卵かけご飯(塩分2.9g)意外と塩分を含んでいるのが卵かけご飯。卵1個で0.3gほど、ごはんはほぼ塩分は0gなので、醤油次第で塩分量が変わります。かける醤油を薄口醤油にするとさらに塩分がアップします。減塩醤油を使うなど、工夫してみましょう。■3位:そば(塩分3g)そば自体の塩分は0.3gほどですが、そば汁で塩分が多くなります。そば汁を薄味にしても、わさびや七味を加えて食べるか、もしくはネギやシソなどの薬味を入れる工夫をすれば、おいしく食べることができます。■2位:ラーメン(塩分5.8g~)豚骨ラーメンは塩分5.8g。醤油ラーメンはなんと塩分11.87gです!ただしこれは、スープを全部飲んだ場合の塩分量。せっかくスープを残しても、太麺やちぢれ麺だとスープが絡みやすく、結果的にスープの塩分を摂りやすくなります。どうしても食べたいなら、細麺やストレート麺のものを選び、スープは残すようにしましょう。■1位:うどん(塩分6.32g)意外にも、あっさりした印象のうどんがトップ。うどんの麺自体にも0.7gほどの塩分があり、さらに汁にも塩分が多く含まれています。トッピングで梅をのせたり、かまぼこやナルトなど練り製品をのせたりするとさらに塩分も高くなり、女性だと1日分の塩分を摂ってしまう可能性も。お酒のシメにうどんをチョイスするのはやめたほうがよさそうです。*塩分の摂りすぎは、生活習慣病の原因にもなります。忘年会などでお酒を飲むことも増えるこの時期、まずは統計でオーバーしている1日あたり「2g」を目標に、減塩して健康な生活を始めてみませんか?(文/よりみちこ)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。【参考】※国民健康・健康栄養調査結果の概要―厚生労働省※日本人の食事摂取基準(2015年版)―厚生労働省
2015年12月21日寒い日が多くなった12月、ちょっと一息入れたいときは、甘くて温かい飲みものが恋しくなりますね。コンビニでも手軽に買える定番といえば、ココアやレモネードなどでしょうか。しかし、ちょっと待って!そのなかにどれくらいのお砂糖が入っていて、どのくらいのカロリーがあるか把握できていますか?今回、管理栄養士の望月理恵子さんに「冬に飲みたくなる高カロリーな飲み物トップ10」を伺ってきました。知らずに飲んでいる人はぜひチェックしてみてくださいね(カロリーはすべて300mlで計算しています)。■10位:ゆず茶(100kcal)ゆず茶はゆずと砂糖・はちみつを入れた飲みものです。自宅でつくる場合は、砂糖やはちみつの量を調整しましょう。また、ゆずジャムを白湯で割る場合は、低カロリーなジャムを使用したり、入れる量を控えめにするなど、工夫をするといいでしょう。■9位:くず湯(106kcal)これはダイエット向きの飲みものといえます。1杯飲むだけでかなりの満腹感が得られ、食べすぎも防げるというすぐれもの。食前30分前に飲むと効果的なようです。抹茶やきな粉を入れてもおいしいですが、カロリーはさほど上がりません。■8位:しょうが湯(111kcal)しょうが湯は、すりおろしたショウガをはちみつなどと一緒に白湯に溶いた飲みもの。市販品も、レモン汁の風味が強いものは比較的低カロリーです。自宅でつくる場合は、ショウガやレモンの風味を効かせて甘さ控えめにするのがおすすめ。甘味抜きでつくったものはダイエットに適しています。■7位:チャイ(118kcal)インド式のミルクティーで、紅茶に牛乳、砂糖、シナモンを入れてつくる飲み物ものです。当然、砂糖の量と牛乳の種類(低脂肪など)でカロリーは変動。砂糖なしでもおいしく飲めるので、砂糖抜きのものを選んでもいいかもしれません。■6位:はちみつレモン(138kcal)レモン果汁にはちみつなどで甘みをつけた飲みもの。市販品はあっさりしたものが多いので、レモネードよりもカロリーが低めです。■5位:ホットミルク(201kcal)使う牛乳の種類によってもカロリーに違いが出てきます。濃厚牛乳だとカロリーは高めですが、低脂肪牛乳や無脂肪牛乳を使うとカロリーを抑えられます。砂糖やはちみつで甘味をつけるとカロリーは跳ね上がります。■4位:ホットレモネード(219kcal)レモン汁に、砂糖やシロップを混ぜて白湯で割った飲みもの。はちみつレモンと似ていますが、市販のものははちみつレモンよりもカロリーが高めな傾向。冷たいレモネードより温かい方が甘味を感じやすいので、自宅でつくるなら甘さ控えめがおすすめです。■3位:甘酒(243kcal)「飲む点滴」といわれるくらい、甘酒は栄養満点。日本のスーパーフードともいわれています。しかし、糖質が吸収されやすいので、ダイエットには向いていません。カロリーが気になる人は飲みすぎに注意です。■2位:ココア(260kcal)ココアは栄養価も高く、スプーン一杯(約4g)で約16kcal。牛乳300ccと砂糖5gを加えてつくった場合は260kcalになります。ちなみに白湯のみで溶かし、砂糖なしの場合は24kcalと低カロリーです。■1位:ミルクセーキ(361kcal)堂々の一位はコレ。牛乳に砂糖・卵を入れているので当然高カロリーになります。自宅でつくる場合は甘さ控えめにしたり、入れる牛乳を低脂肪や無脂肪のものに変えるなどして、工夫をしましょう。*ついつい寒い日に飲んでしまう、温かくて甘い飲みもの。ブレイクタイムにはもってこいですが、なにも考えずに飲んでいるとカロリーオーバーの危険もあります。おおよそのカロリーを知って、上手に利用するようにしたいですね。(文/齊藤カオリ)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年12月16日冬の寒い日に食べたくなるメニューといえばラーメン。アツアツのスープを飲めば、体も温まります。でもスープまで飲み干すと、かなりの塩分を摂取することにもなります。そこで今回は管理栄養士の望月理恵子さんに、「塩分の高いラーメン」のトップ10を伺いました。厚生労働省は、1日あたりの食塩相当量を男性8.0g未満、女性7.0g未満としています。人気のラーメンには、一体どれだけの塩分が入っているのでしょうか?■10位:豚骨ラーメン(塩分5.8g)乳白色に白濁した豚骨スープと細麺をベースとした、豚骨ラーメンが10位。脂質と塩分が高いチャーシューが、豚骨ラーメンの塩分量を上げています。チャーシューを減らせば塩分カットになります。■10位:豚骨醤油ラーメン(塩分5.8g)同率10位が、豚骨醤油ラーメン。豚骨に醤油ダレを加えたスープは、ごくごく飲めてしまいます。しかしチャーシューの他に、醤油の塩分も加わるので塩分が高くなります。豚骨ラーメン同様に、チャーシューの量を少なくすることで減塩に。■8位:坦々麺(塩分8.5g)ひき肉やザーサイの細切りなどが載り、ピリッとした辛さのスープが魅力の坦々麺。辛さの風味を出す分、スープ自体の塩分は控えめ。なおスープには、調味料として塩分のないラー油や、塩分量の低い芝麻醤などが使われています。しかし坦々麺1杯をスープまで完食すれば、1日の食塩相当量以上を摂取することになるので要注意。■7位:サンマーメン(塩分9g)神奈川県のご当地ラーメンであるサンマーメンは、シャキシャキのもやしや白菜、豚肉などにとろみをつけたあんかけが、麺の上にかかっています。シャキシャキ感を楽しむラーメンなので調理時間が短く、また肉よりも野菜が多いため、五目ラーメンよりは塩分が少なくなります。できるだけ、野菜の多いものを選ぶようにすると減塩になります。■6位:広東麺(塩分9.4g)とろみをつけた魚介と野菜が載った広東麺は、食材のエキスを抽出したスープが特徴。魚介を少なく、野菜を多めにすると塩分を控えることができます。■5位:味噌ラーメン(塩分10.03g)日本人に馴染み深い味噌をスープに使用した味噌ラーメンは、子どもから大人までが大好きな味。醤油や塩ラーメンと比較するとカロリーは高くなりますが、塩分は醤油ラーメンより少なめです。ただし、味噌の味が強すぎると塩分も高くなるので注意。こってり味噌ではなく、あっさり味噌にすると塩分を抑えられます。■4位:醤油ラーメン(塩分11.87g)日本のラーメンの定番、醤油ラーメンが4位にランクイン。調味料のなかでも塩分が多い醤油をベースとしているので、塩分は高め。忘年会や新年会など飲み会の後に締めで食べたくなるあっさりした醤油ラーメンですが、スープまでは飲み干さないようにしましょう。■3位:ワンタン麺(塩分13.29g)ツルッとしたワンタンが、口のなかで溶けそうなワンタン麺も塩分高め。ワンタンの皮や具材の豚のひき肉にも塩分が含まれているからです。また塩胡椒で味つけをしてワンタンの皮に包むので、塩分が多くなりがちです。豚ひき肉を少なくし、野菜のみじん切りを加えると塩分を控えることができます。■2位:タンメン(塩分13.31g)タンメンは、炒めた肉や野菜を載せたラーメン。塩分の大半はスープにありますが、味つけの炒め野菜にも塩分が含まれています。そのため炒め野菜は味つけをあまりせずに、スープの味で食べるようにすると減塩できます。■1位:五目そば(塩分13.43g)堂々の1位は、五目そば(五目中華ラーメン)です。その塩分は、1杯で女性の約2日分の食塩相当量になります。中華だしや風味調味料のスープに塩や醤油で味を整え、あんかけにした魚介や野菜、キノコなどの具材が載っているので、塩分が高くなるのです。あんかけにせず、具材に魚介を控えて野菜を使うことで減塩につながります。*トップ10のラーメンには、どれも多くの塩分が含まれています。望月さんからは、「基本的にスープに塩分がほとんどあるので、ものにもよりますが、スープを残すことで5gほどの塩分がカットできます」とアドバイスをいただきました。そのため、最後の一滴まで飲み干したくなりますが、塩分量を意識してスープは残すようにしましょう。またチャーシューや煮卵などの煮物にも塩分が含まれているため、お店で追加注文しないようにする、家でつくるときにはトッピングしないようにすると減塩になります。気軽に食べられるラーメンですが、健康のためにも食べる回数や飲むスープの量を減らすようにしたいですね。(文/椎名恵麻)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年12月11日世界的に有名なグルメガイドブック「ミシュランガイド」の関西版「ミシュラン京都・大阪2016」、「兵庫2016特別版」、「奈良2016」に、世界初のカテゴリーとして「ストリートフード」が掲載され、話題になっています。星はつかなくとも、良質な料理を5,000円以下という手ごろな価格で楽しめる「ビブグルマン」として、お好み焼きやたこ焼きなどの「粉もん」を提供する店が「ストリートフード」として紹介されているのです!関西だけでなく、全国的に粉もんファンは多いですよね。でも気になるのが、それぞれのカロリー。大阪では、焼きそばやお好み焼きを白米ご飯のおかずに食べる家庭も多いといいます。そこで管理栄養士の望月理恵子さんに、「炭水化物って高カロリーなのでは……?」という疑問をぶつけてみました。それぞれ1人前で比較して「粉もんフードの高カロリートップ10」を紹介していきましょう。■10位:明石焼き(330kcal)10個ソースではなく、だし汁につけて食べる明石焼きは10位にランクイン。1個あたりはたこ焼きよりヘルシーですが、さらっとして食べやすいので、1人前の量も多くなり、結果としてハイカロリーになります。■9位:焼きうどん(415kcal)味つけはソース、ウスターソース、醤油、めんつゆ、味噌、塩などさまざまですが、ソースはカロリーが高めに、味噌や塩は塩分が高めになります。望月さんによると、「お肉を豚ロース薄切りにしたり、野菜でボリュームを出して食べたりするとヘルシー。炒め油の高カロリーが気になる人は、テフロンのフライパンを使うといいでしょう」とのこと。■8位:ソース焼きそば(469kcal)自分で調理が可能な場合は、具材に野菜を多くしてボリュームを出し、お肉も豚バラを避け、ロースを使うとヘルシーになります。■7位:もんじゃ焼き(510kcal)もんじゃ焼きは生地に水分量が多いので、お好み焼きよりヘルシーです。カロリーを減らしたいと思ったら、「チーズや揚げ玉などは少なくし、えびやイカなどの海鮮、野菜を多くすること。これで、カロリーダウンできます」とのこと。■6位:関西風お好み焼き(545kcal)みんな大好き関西風お好み焼きは6位!しかし、キャベツなどの野菜をたっぷり使い、肉や天かすを避け、魚介類をいれるとヘルシーになります。広島風と違い、焼きそばがない分、500kcal台をキープできます。■5位:塩焼きそば(557kcal)甘みが特徴の塩ダレがおいしいのですが、その分ソース焼きそばよりカロリー高めに。望月さんからは「鶏ガラ出汁でしっかり味つけし、ソース焼きそばのように野菜でボリュームを出すのがオススメ。豚肉の代わりに魚介類でもヘルシーに。あんかけ風のアレンジはカロリーが高くなるので要注意です」とのアドバイスをいただきました。■4位:チヂミ(737kcal)油でカリカリに焼くチヂミはハイカロリー。じゃがいもやチーズなどいろいろな具材に加え、卵を使う場合がほとんど。でも卵なしでつくることもでき、ほうれん草やニラなどの野菜だけでつくるとカロリーは低くなります。■3位:広島風お好み焼き(869kcal)関東ではどちらかといえば珍しい広島風お好み焼き。こちらは、キャベツを使うものの、天かす、豚肉に加え、焼きそば、薄焼き卵も加わるのでカロリーがぐんと高めになります。カロリーが気になるけど食べたいときは「野菜の量でボリュームを出し、ロースなどのヘルシーな肉に変え、焼きそばの量を減らすことでヘルシーになります」とのことなので、自作するときは試してみましょう。■2位:オムそば(769kcal)焼きそばを卵で巻いているオムそば、みなさんも大好きですよね?でも、当たり前ですが、卵の分だけ焼きそばよりも卵の分ハイカロリーです。ただし、「卵に出汁を入れたり、水で伸ばしたりして、卵液を薄くするのもコツ」なのだそう。ひと手間加えれば、味だけでなくカロリー面でもよいのですね。■1位:モダン焼き(1,297kcal)関西風お好み焼きの「そばのせ」ともいわれる「モダン焼き」が1位に!これがなぜ1,000kcal以上もするのかというと、中華麺に小麦粉と、炭水化物が多く使われているからなのです。焼きそばを中華麺ではなくうどんすると、若干カロリーが抑えられます。*カロリーが気になるとはいえ、粉もんはソースの香りと焼きたてアツアツの味が魅力的。使う粉の量やソースの種類(マヨネーズ、ポン酢など)を少し気にするだけでだいぶカロリーは変わってくるので、これまでどおり変わらずおいしく召し上がることができますよ。(文/中田蜜柑)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年12月02日ご飯と一緒に食べるもよし、お酒のお供としてもよしの漬物。毎日の食卓に欠かせませんよね。しかし漬物は、塩分濃度を高くして保存食として活用されていただけあり、塩分が高め。塩分の摂りすぎは、むくみや高血圧などの原因になるため、摂取量には気をつけたいところです。日本人の食塩相当量の目標量は、1日男性8.0g未満、女性7.0g未満となっています。これを1食分に換算すると、男性2.6g未満、女性2.3g未満。お味噌汁には、約1.5gの塩分が入っているため、主菜と小鉢で男性1.1g、女性0.8gに抑える必要があります。そこで今回は、管理栄養士の望月理恵子さんに「塩分の高い漬物トップ10」を伺いました。よく食べる漬物には、どれだけ塩分が入っているのでしょうか?■10位:ぬか漬け(大根3枚/塩分0.91g)ぬか漬けは、米ぬかと塩などを混ぜ、乳酸発酵させたぬか床のなかに野菜を漬け込んでつくります。ぬか漬けの定番野菜である大根は、3枚で塩分が0.91gと高めです。■9位:べったら漬け(塩分0.99g)大根を塩と米麴で漬けた、べったら漬けは9位にランクイン。甘くておいしいですが、じつは塩分も多く含まれています。■8位:福神漬け(塩分1.02g)カレーに欠かせない福神漬けも、意外と塩分多め。カレーにたっぷり添えてしまう人は注意しましょう。■7位:味噌漬け(きゅうり/塩分1.06g)味噌と調味料を混ぜ合わせ、野菜を漬ける味噌漬け。気軽につくれてごはんのお供にピッタリですが、塩分は高めで7位です。■6位:キムチ(塩分1.1g)ピリッとした辛さで、ご飯もお酒も進むキムチ。塩や唐辛子、ニンニクなど調味料が多いため、塩分もたっぷり。パクパク食べすぎないように気を付けてください。■5位:浅漬け(白菜/塩分1.15g)市販の調味液を使えば、誰でも簡単につくれる浅漬けは、食卓によく登場する漬物のひとつ。白菜の浅漬けは、さっぱりしてたくさん食べられますが、塩分が高いので注意。■4位:高菜漬け(塩分1.16g)高菜を塩漬けにして乳酸発酵させた高菜漬けは、4位。細かく刻んだ高菜漬けをチャーハンやおにぎりなどに混ぜてもおいしいですが、入れすぎないようにしましょう。■3位:たまり漬け(きゅうり3切れ/塩分1.23g)たまりや醤油などに野菜を漬け込んだたまり漬けは、味が濃く塩分も高め。きゅうりや大根などが人気ですが、食べすぎには要注意です。■2位:ザーサイ(塩分1.37g)中華料理店でよく出てくるザーサイは、最近ではコンビニでも売っていますよね。コリコリとした歯ごたえで、ビールとの相性も抜群ですが、塩分がたくさん含まれています。■1位:松前漬け(塩分2.2g)堂々の1位は、なんと松前漬け!これは、スルメと昆布を細かく切り、にんじんや数の子などと一緒に醤油とみりんで漬け込んだもの。見た目以上に調味液が多く使われているため、塩分が高くなります。ご飯にかけすぎないようにしましょう。*ご飯のお供には漬物がよく合いますが、健康のためにもなるべく塩分は控えたいもの。塩分が濃い漬物の場合は、少し水にさらすことで塩分を減らすことができます。他にも、すぐに漬け液を捨てると、過剰に塩分が素材に染み込まず、減塩になります。また市販の漬物を購入するときは、早漬けや減塩の漬物を選ぶといいかもしれません。工夫をして、摂取する塩分量を減らしていきましょう。(文/椎名恵麻)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年11月25日「きょうはガッツリ食べたいなぁ」という日に選びたくなるのは揚げもの。普段は油を控えてヘルシーな食事をしている人も、たまにはフライドポテトやトンカツなどを体が欲してしまうときがあるのでは?だからこそ、揚げもののなかでも特にヘビー級なメニューを知っておきたいところ。管理栄養士の望月理恵子さんに「高カロリーな揚げものトップ10」を伺いました。平均的な1人分の量で比較し、紹介していきましょう。■10位:メンチカツ(268kcal)1個サクサク衣のなかからジュワッと肉汁がでてくるメンチカツ。玉ねぎのみじん切りが混じっている分、1個であればそんなに気になるカロリーではないでしょう。■9位:鳥のから揚げ(300kcal) 中サイズ3個鳥肉の大きさや使う調味料で多少の変動はありますが、からあげ1個で約100Kcalとおぼえておくといいですね。■8位:チキンカツ(305kcal)1枚「鳥肉は、モモ肉より胸肉の方がカロリーは低く、鳥皮を取り除くとさらにカロリーオフにつながります」と望月さん。胸肉はパサパサしがちだと思われていますが、揚げると気にならず、サッパリとしたチキンカツが味わえます。■7位:串カツ(306kcal)豚ロース、玉ねぎの串カツ2本1人分の比較なので、2本でカロリー計算をしていただきましたが、個人的には「揚げたての串カツを前にして、2本だけで終わらせられるか……」というところが課題になりそうです(笑)。■6位:鳥の手羽先(318kcal)3個お酒のおつまみとしても人気のメニュー。居酒屋や家庭の食卓で、山盛りの手羽先を見てしまったら、3個以上食べてしまうのではないか……。ここがまたポイントです。■5位:フライドポテト(320kcal)Mサイズ1個ポテトだけで320kcalとは、意外と高い数値ではありませんか?ここにハンバーガーや甘いジュースなどが加わると、それはそれは怖い気がします。たとえば、マクドナルドのビッグマック+ポテトM+バニラ味のシェイクSだと1,056kcalにもなります。ちなみにポテトの代わりにチキンマックナゲット(5個)を選ぶと280Kcalです。■4位:揚げ餃子(459kcl)5個同じ餃子でも「ゆで」より「焼き」、「焼き」より「揚げ」のカロリーが高いので、家でつくる場合は「ゆで餃子」と「揚げ餃子」を半々にすると、味のバリエーションも出てよいです。■3位:トンカツ(463kcal)1枚トンカツが1位ではないのですね。望月さんによれば、「衣が多いとカロリーも高めです」とのこと。粗めのパン粉にしたり、衣を二重につけて揚げたりすると、衣に厚みが出てどんどんカロリーが上がっていきます。しかし、トンカツを食べると決めた段階で、その日は気持ちが高カロリーを求めているのでしょうし、もうそこまで気にしなくてもいいのではないでしょうか。■2位:鳥の竜田揚げ(567kcal)4個から揚げと竜田揚げの違いは諸説ありますが、衣に使う粉の違いといわれています。から揚げは「小麦粉」、竜田揚げは「片栗粉」です。竜田揚げの方がサクサクしているので、カロリーが高いとは意外ですが、衣の厚みが違うからなのでしょう。■1位:チキン南蛮(594kcal)1個鳥のから揚げに、とろみのついた甘酢とタルタルソースがかかっているのがチキン南蛮。高カロリーな揚げものとして、堂々トップの座に君臨しました。ごはんに合うあのおいしさを知っている人ならば、その座を許してしまいますね。*おいしい食べものに高いカロリーはつきもの。気にしすぎては、せっかくアツアツの揚げものを楽しめなくなってしまいます。「食べる!」と決めた日くらいは、数字のことを頭から離してもいいかもしれません。しかし、「最近、揚げものにハマって食べ続けているな」と思う人には、頭の片隅に入れておいてほしいお話でした。(文/中田蜜柑)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年11月20日手軽でおいしいパスタは、ランチでもディナーでも人気のメニュー。アツアツのパスタにソースをたっぷり絡ませて、一気にお口へ放り込む……。まさに至福のときですね。しかし、ちょっと待って!パスタって意外と塩分が多いのです。手軽でおいしいからといって、大量に食べ続けて塩分過多になるのも困りモノ。そこで今回は管理栄養士の望月理恵子さんに、塩分に注意したい「定番パスタ」トップ10を伺いました。早速減塩のコツなども交えて、ご紹介していきましょう。■10位:ボンゴレビアンコ(3.85g)ボンゴレビアンコは、あさりを白ワインで蒸し煮したパスタ。塩気が多いような気がしますが、あさりから出た出汁を上手に生かしているため、塩分は想像よりも控えめです。■9位:カルボナーラ(塩分3.95g)塩分よりもカロリーに要注意なクリーム系のパスタの代表・カルボナーラは9位。ベーコンたっぷりは太る原因。食べ過ぎには気をつけましょう。■8位:たらこクリーム(塩分4.07g)クリーム系のパスタはハイカロリーですが、実は塩分少なめです。塩分の多いたらこは入れすぎないように注意しておきましょう。■7位:ナポリタン(塩分4.11g)ナポリタンはタマネギやピーマンなどを入れて炒め、ケチャップで味つけをしたパスタ。7位の理由はケチャップ。使いすぎには注意したいところです。■6位:ペスカトーレ(塩分4.78g)6位のペスカトーレとは「漁師」の意味。魚介類をたっぷり使ったトマトソースパスタなので、素材の味を生かしてつくるといいでしょう。■5位:たらこ(塩分4.95g)たらこスパゲッティーは子どもにも人気がありますよね。ただし、たらこは塩漬けにされた食べものです。できるだけ塩分控えめの、しょっぱすぎないものを使いましょう。■4位:ミートソース(塩分5.12g)人気の定番、ミートソース。家でつくるときは、肉類は一度湯通しし、キッチンペーパーで油分・塩分をとるとカロリー減で塩分控えめになります。■3位:ボロネーゼ(塩分6.11g)ボロネーゼとは、挽き肉やトマトなどを原料としてつくられるソースのこと。本来の名称は「ラグー・アッラ・ボロニェーゼ」です。具にもソースにもたっぷり塩分が含まれています。■2位:明太子(塩分6.61g)明太子自体に塩分が多いため、どうしても塩分が高めになってしまうのかも。大葉などで風味づけをすると、塩分を控えられます。■1位:和風梅しそ(塩分8.88g)堂々の1位は和風パスタ!このパスタ、全体的にカロリーは控えめなのですがそのかわりに塩分が多くなりがちです。自宅でつくるなら、ツナ・じゃこ・納豆などで風味をつけると減塩でもおいしく食べられます。*厚生労働省の日本人の食塩相当量の目標量は「男性8.0g/日未満、女性7.0g/日未満」です。パスタ自体にも一人前に1gほどの塩分が含まれているため、一食で塩分を取りすぎないようにしたいところ。特に和風パスタは塩分が高くなりやすいので、生姜、みょうが、大葉、唐辛子など薬味の風味を生かし、塩分を抑える工夫が大切です。10年後も健康でいられるように、いまから塩分に注意を払っていきたいですね。(文/齊藤カオリ)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年11月18日寒い季節になると、温かいスープが恋しくなりますよね。いつもの朝食にスープが加わるだけで体が温まり、目ざめがよくなる気もします。しかし、健康的なイメージの強いスープにもしっかり塩分が含まれているので、とりすぎには注意が必要。そこで今回は管理栄養士の望月理恵子さんに、「塩分量が多いスープ トップ10」を伺いました。1食分250gで比較しています。厚生労働省の日本人の食塩相当量の目標量は「男性8.0g/日未満、女性7.0g/日未満」。スープ以外の料理も食べることも考えると、できるだけ塩分は抑えておきたいものです。■具材をたっぷり入れると減塩にスープの塩分が高くなる原因のひとつがコンソメ。固形コンソメは1個で2.2gほどの塩分があるので、コンソメを使うスープは基本的に塩分が高めになってしまいます。最近では減塩タイプの固形コンソメも売られているので、活用してみてはいかがでしょう?また、塩分はスープの部分に多く含まれます。そのため野菜などの具材をたっぷり使い、スープを少量にすれば塩分のとりすぎを防ぐことができます。この時期は温かいスープが食べたくなりますが、温かいものは塩分を感じにくくなり、濃い味つけになりがち。実はビシソワーズのような冷たいスープの方が、薄味でもおいしく感じられるのです。■塩分が高い「スープ」トップ10[10位]:中華スープ・・・塩分2.13g鶏ガラをベースとして、油脂・香辛野菜・スパイスなどで調整したスープ。スパイスを利かせることで香りが豊かになり、塩分を抑えることができます。片栗粉でとろみをつけると冷めにくく、少量でも満足感を得ることができますよ。[9位]:かぼちゃのポタージュ・・・塩分2.18gポタージュのなかでも、かぼちゃはまろやかな味があるので、塩分は多少低めになります。塩の量を減らしてナツメグなどのスパイスを加えるのもおすすめです。[8位]:火鍋スープ・・・塩分2.3g辛味と旨味を出すために調味料を多く使うので、塩分はやや高め。鷹の爪を細かく切って辛味を出せば、減塩に。鍋料理のように具材をメインに食べるようにするといいかもしれません。[7位]:クラムチャウダー・・・塩分2.6gハマグリなどのシーフード類は塩分が高くなりがち。にんじん、たまねぎ、じゃがいもなどの野菜を多めに入れましょう。ベーコンを入れるレシピもありますが、加工肉はさらに塩分量が上がってしまうので、シーフードのうまみだけを活用するのがベターです。[6位]:コーンポタージュ・・・塩分2.65gコーンの淡白な味を整えるために、塩分が強めになってしまいます。ポタージュは素材の風味を生かしたまろやかなスープなので、その特徴を活かすように、塩分は抑えめにして素材の味を楽しみましょう。たまねぎやじゃがいもを加えてもおいしいですよ。[5位]:ミネストローネ・・・塩分2.7gソーセージやベーコンなどの加工肉に塩分が多く含まれているので、味つけの塩は控えめに。キャベツやニンジンなど野菜を多くし、トマトの風味をしっかり活かせば薄味でも満足できます。[4位]:コンソメスープ・・・塩分2.75gコンソメは塩分が高めになりがち。具材にベーコンやソーセージなどの加工肉を入れる際は、コンソメや塩の量を調整しましょう。スープは少なめに、ニンジンやグリンピース、キャベツなど野菜をたっぷり入れて。[3位]:トムヤムクン・・・塩分3.6g酸味と辛味をつけるための調味料が入っているので、塩分は高め。具材のエビ・魚などの魚介類は塩分が多いので、家でつくる場合は最初に湯通しのひと手間をかけるのがポイント。臭みも取れるうえ、余分な塩分もカットできます。[2位]:チゲスープ・・・塩分3.83gコチュジャンをベースに辛く仕立てたチゲは体の芯から温まりますが、塩分は高め。調味料は控えめにして、鷹の爪で辛味をつけると減塩につながります。豆腐やきのこ類、もやし、卵を入れてもおいしいです。[1位]:サンラータン・・・塩分4.45g酢の酸味と唐辛子や胡椒の辛味と香味を利かせたスープは、調味料を多く使うため塩分高めに。キクラゲ、にんじん、ゆでたけのこ、卵など、具材を多めにし、豆板醤を控えめにして、鷹の爪で辛味を調整しましょう。*エスニック系のスープは塩分が高めだとおぼえておくと、外食のメニューを選ぶ際の参考になりそうです。日本語ではスープは「飲む」と表現しますが、英語では基本的に「食べる」と表現するそうです。そう考えると、具材たっぷりのスープは本来の姿かもしれませんね。温かい野菜をしっかり食べて、寒い冬を健康に乗り切りましょう!(文/平野鞠)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年11月11日ハロウィンも終わり、いよいよクリスマスシーズンに突入!この一大イベントで食べたいのは、なんといってもクリスマスケーキですよね。ところでみなさんは、ケーキのカロリーを気にしたことはありますか?さまざまな種類がありますが、「カロリーなんてどれも一緒でしょ?」なんて思ったら大間違い!そこで今回は、管理栄養士の望月理恵子先生に「高カロリーなケーキのトップ10」を伺ってきたので、ご紹介していきましょう。■10位:チーズスフレ(一人分252kcal)ふんわりと仕上げるスフレは他のケーキよりも低カロリー。しかし食感が軽いので、ついパクパクと何個も食べてしまいがち。小さくても、食べすぎには要注意です!■9位:イチゴタルト(一人分266kcal)イチゴタルトは、生地の上にカスタードクリームを流し入れ、イチゴを飾るケーキです。カロリーUP原因はタルト生地のみ。生クリームを使わず、スポンジ部分の小麦粉やバター、砂糖がない分、他よりも低カロリーになります。■8位:ミルフィーユ(一人分294kcal)イチゴがのった、サクサクのミルフィーユは8位。パイ生地を3層ほどに重ねてありますが、中身はフルーツや少量のクリームなので、スポンジケーキよりもカロリーは低めです。■7位:チーズケーキ(一人分315kcal)チーズケーキは、手づくりの場合生クリームを使わないようにしたり、プレーンヨーグルトと混ぜたりすることでカロリーオフに。市販のチーズケーキでは、下にクッキー生地を引いてないタイプを選ぶとカロリーを抑えられます。■6位:アップルパイ(一人分330kcal)意外にもアップルパイは6位。小麦粉やバターからなるパイ生地に、砂糖で煮たリンゴを敷き詰めたものなので高カロリーなのです。リンゴは、薄切りのものよりも厚切りのものを選ぶとカロリーを抑えられます。■5位:ショートケーキ(一人分366kcal)ショートケーキは、生クリームとイチゴでデコレーションされたケーキです。クリスマスケーキは丸くて大きなショートケーキを選ぶ人が多いはず。しかし、切り分けて食べる場合は量を考えて、食べすぎないようにしましょう。■4位:ティラミス(一人分398kcal)4位のティラミスは、マスカルポーネチーズとスポンジケーキ。実はチーズケーキの一種です。クリームたっぷりのため、大きさの割にはハイカロリーになっています。■3位:モンブラン(一人分425kcal)モンブランは栗やホイップクリームなどが使われているので、この部分がカロリーUPにつながります。そもそも栗は案外カロリーが高いのです。今、おいしそうなモンブランをコンビニでも買えますが、ダイエット中は避けたほうがいいでしょう。■2位:マロンタルト(一人分439kcal)マロンタルトは2位にランクイン!栗自体がカロリー高めなことと、アーモンドクリームやマロンクリームをつくる際の生クリームなどでタルトでもハイカロリーに。イチゴタルトとくらべると、そのカロリーの高さがわかります。■1位:チョコレートケーキ(一人分513kcal)なんと、最もカロリーが高いケーキはチョコレートケーキとなりました。チョコレートケーキ、とくにザッハトルテはあんずジャムが表面上に塗ってあり、その上をチョコレートで固めているので高カロリーになるのです。同じチョコレートケーキでも、「ガトーショコラ(273kcal)」や「フォンダンショコラ(314kcal)」の方がまだカロリーを抑えられています。ケーキ屋さんでつい選んでしまう女性は多いと思いますが、もう少しカロリーが低めのケーキを選ぶようにしたほうがいいでしょう。*ちなみに、望月先生のおすすめはスフレなどのふんわりとしたケーキ。卵のメレンゲを使ってカサ増ししているものが多く、低カロリーだそうです。その他、シュークリームも1個約200cal前後で食べられるのでおすすめ。また、土台にフルーツなどが埋めてあるケーキは土台のカロリーダウンが期待できるとのこと。逆に要注意なのが芋、栗系のケーキ。案外高カロリーなものが多いのです。あと、フルーツなどがまったく入っていないケーキも要注意。チョコレート、生クリーム、バター、アーモンド粉などがぎっしりで、かなりの高カロリーになります。もしカロリーを少しでも気にするのなら、ヘルシーなフルーツが乗ったものやスフレなど、軽いものをチョイスするように心がけていきたいですね。(文/齊藤カオリ)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年11月09日寒い季節の定番メニューといえば、やっぱり鍋!鍋料理は野菜がたくさん食べられるし、体も温まるので、健康にもよさそうですよね。しかし、塩分が多く含まれている鍋料理も少なくありません。管理栄養士の望月理恵子さんは「鍋は素材に味を染み込ませるので、塩分は高くなりがち。また、温かくして食べるのが一般的ですが、塩分は冷たいものよりも温かいものの方が感じにくいので、どうしても味が濃くなってしまいます」と語っています。みなさんは、鍋料理を食べるときに塩分を気にしていますか?厚生労働省が推奨する一日のナトリウム(食塩相当量)は18歳以上の男性で8.0g未満、18歳以上の女性で7.0g未満です。そこで今回は、望月さんから「塩分の高い鍋トップ10」を伺いました。人気の鍋料理には、どれほどの塩分が入っているのかを見ていきましょう。■10位:味噌鍋(3.95g)わざわざ鍋の素を買わなくても作れる味噌鍋は、食べたくなったときにすぐに作れる手軽さが嬉しいですよね。しかし、味噌や出汁を合わせたスープによって塩分が高くなります。野菜やキノコ類、肉類といった鍋に入れる食材は、比較的低塩分です。■9位:塩鍋(4.1g)塩味が染み込んだ鶏肉がおいしい塩鍋もその名の通り、塩分がたっぷり。ただし、味つけが基本的に鶏がらスープと醤油なので、醤油の入れ方次第で塩分が変わります。醤油の量に注意しましょう。■9位:モツ鍋(4.1g)みんな大好きなモツ鍋。忘年会シーズンには食べに行く機会も増えますよね。モツ鍋は醤油ベースのものが多く、そのうえ塩や出汁で塩分が高くなります。モツの臭みを取るためにも、濃い味のものが多いのです。食べすぎには気を付けましょう。■8位:キムチ鍋(4.3g)辛くて、体も温まるキムチ鍋。一人で作る女性も多いはず。豚肉じゃなく、海鮮キムチ鍋もおいしいです。ただ、だし汁と醤油・酒に加え、キムチの素やキムチで味つけしてあるので、塩分が高くなります。■7位:カレー鍋(4.4g)最近では専門店も多い、カレー鍋。カレー自体に塩分が多く含まれているため、塩分は高めです。■6位:坦々ごま鍋(4.5g)ピリ辛で濃厚なスープの坦々ごま鍋。お酒との相性抜群で、残り汁をかけたご飯も絶品です。おいしいですが、醤油、豆板醤などで味が濃く、辛さを引き立てるためにも塩分多めになります。■5位:すき焼き(4.7g)めったに食べられないごちそうのイメージが強いすき焼きは、5位!すき焼きのタレや、すき焼きの素になるものは味が濃いのが特徴。それと比例して塩分も高くなります。■4位:豆乳鍋(5.2g)豆乳鍋は女性に人気が高いですが、塩分は見た目以上に多めなのです。理由は、豆乳自体は淡白な味なので、スープや味噌などの調味料で味を調える必要があるから。残り汁をゴクゴク飲むのは控えましょう。■3位:ちゃんこ鍋(5.3g)ちゃんこ鍋の塩分は、鶏がらスープや醤油ベース、味噌ベースなどによっても変わります。鍋自体は薄味にして、つけだれで食べる時は、鍋のスープや白湯で薄めて食べるようにすると減塩になります。カボスやレモン果汁での味付けもおすすめです。■2位:寄せ鍋(5.48g)魚や海老、貝がおいしい寄せ鍋は、なんと2位!和の調味料が揃ったダシで煮て味を調整するため、塩分が高めなのです。入れる塩や醤油の量を減らすことで、減塩になるでしょう。■1位:牡蠣鍋(8.5g)そして、堂々の1位は牡蠣鍋です。ぷりぷりの牡蠣で旨みたっぷりの牡蠣鍋の塩分は、他の鍋とくらべてもかなり高めになります。それは、醤油や出汁に加え、牡蠣自体にも塩分が含まれているからです。牡蠣鍋はお値段が高めになりがちであまり食べる機会はないかもしれませんが、気を付けましょう。*簡単でおいしい鍋料理ですが、塩分のとりすぎには注意したいもの。望月さんによれば、塩分の低い鍋は、水炊き(1.35g)だといいます。水炊きは、鶏ベースのあっさりしたシンプルな鍋。鶏から出汁が出るので、調味料を加えすぎなくてもおいしく食べられます。また鶏白湯鍋(2.1g)も鶏から旨みがでたスープを生かしているため、塩分は低めになるそうです。一日の食塩摂取量を超えないよう、鍋料理を食べる日は、他の食事の塩分量にも気をつけたいですね。(文/椎名恵麻)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年11月08日第2回「ベストハリ肌ニスト」男性が最も魅力的に感じる40代女性タレントとは?10月30日、ドクターシーラボは、第2回「ベストハリ肌ニスト」に三浦理恵子さんが選ばれたと発表した。同賞を選考する上で、20代から50代女性を対象に、「最も、男性をとりこにしてしまう」程魅力的な40代女性タレントについてアンケートを実施。1位「三浦理恵子」、2位「高岡早紀」、3位「森高千里」という結果になった。同社では、ハリのある肌の女性を表彰することで、“美肌”を目指す女性を増やすことを目的として、同賞を昨年から開催している。秒速リフトケアで“三浦理恵子”級の美肌をそして、うるおいのあるハリ肌になるためのアイテムとして、リニューアルされたばかりの同社人気商品「アクアコラーゲンゲルエンリッチリフトEX」を紹介。リニューアル記念として、同商品とフェイスライン集中ケアバンド、メイクしながらリフトケアができるBBクリームがセットになった「エンリッチリフトセット」を、先着3万人限って無料プレゼント中だという。秒速リフトケアを体験して、“三浦理恵子”級の美肌を手に入れてみてはいかがだろう。(画像はプレスリリースより)【参考】・ドクターシーラボ プレスリリース(DreamNews)
2015年11月04日すでに北海道では初雪も観測され、ついに冬の到来です。冬といえば、鍋ですよね!大勢で集まって鍋ものをつつくのは冬のだいご味ですが、食材やスープによって摂取カロリーに大きな違いが出ることをご存知でしたか?今回は、管理栄養士の望月理恵子さんに伺った「カロリーの高い鍋料理」トップ10&ダイエット中の人におすすめのヘルシーな鍋食材をご紹介します。では、さっそく「カロリーの高い鍋料理」トップ10から見ていきましょう。■10位:火鍋(一人分407kcal)唐辛子など辛みの香辛料を利かせ、野菜や豆腐、肉類を合わせた鍋。インスタントラーメンや韓国の辛ラーメンが加えられることもあります。味の濃いスープや具材の豚肉や羊肉が影響して、やや高カロリーに。肉類やごはんの食べすぎに気をつけましょう。■9位:とんこつ鍋(一人分414kcal)コクがあり、こってり感がおいしいとんこつ鍋。豚を煮込んだ油の多いスープに、具材も豚バラ肉がメインとなるので、カロリーもアップ。とんこつ好きにはたまらないシメのラーメンは、カロリーを考えるなら控えた方がよさそう。■8位:豆乳鍋(一人分461kcal)豆乳とだしを合わせて作った割下に具材を入れて煮る豆乳鍋。カロリーが多少あるものの、水分が多く、女性に嬉しい良質のたんぱく質が豊富なのでダイエット中にもおすすめです。豚バラ肉や油揚げなどカロリー高めの食材を減らせばカロリーダウンになります。■7位:しゃぶしゃぶ(一人分461kcal)湯通しした具材をたれにつけて食べるので、スープ自体は低カロリー。つゆしゃぶにすると、つゆのカロリーが加わります。脂分の多いバラ肉は、お湯に入れている時間を比較的長くし、脂を十分に落とすとカロリーが減らせます。■6位:坦々ごま鍋(一人分502kcal)濃厚な辛いスープにこってりした豚バラ肉が絶妙ですが、その分エネルギーも高め。キノコ類やチンゲン菜など、ローカロリーな食材をいかにたくさん食べられるかがカギです。■5位:ちゃんこ鍋(一人分535kcal)なにを入れてもOKな鍋料理なので、具材によってカロリーは大幅に変わります。つみれも、豚ひき肉か鶏ひき肉かでも変わってきます。後述するおすすめ食材をたっぷり入れればヘルシー鍋に早変わりする、可能性を秘めたメニューです。■4位:みそ煮込み鍋(一人分570kcal)かつおだしを効かせたみそベースの汁に、うどんや鶏肉などの具を入れて煮込む鍋料理。主な具材は鶏肉・卵・ネギ・シイタケ・かまぼこ・うどんなどです。天ぷらや油揚げを使うところもありますが、これがカロリーを吊り上げることに。うどんを抜けばさらに低カロリーになります。■4位:キムチ鍋(一人分570kcal)代表的な具材は豚バラ、キャベツ、白菜、ニラ、もやし、長ネギ、絹ごし豆腐、えのき、舞茸、シイタケなど。豚バラがカロリーを上げています。いろいろな具材をバランスよく摂ることがポイント。スープの味が濃いのでごはんも進みやすくなります。ごはんの食べすぎに気をつけましょう。■2位:みそ鍋(一人分660kcal)みそやだしを合わせたスープに具材を入れて煮込んだもので、具は白菜やキャベツなどの葉物野菜のほか、キノコ類、肉類。味が濃い分、食が進みやすいのも要注意ポイントです。豚バラよりロースを選んだり、ヘルシーな鶏肉や魚介類に替えるなど工夫すればカロリーは大きく抑えられます。■1位:すき焼き(一人分897kcal)砂糖やみりんをたっぷり使った甘い割り下(タレ)が特徴的で、牛バラ肉を使うためカロリーはダントツの高さ。砂糖やみりんの量を減らしてあっさり風にしたり、肉の種類を変えたりするとカロリーダウンになります。つけ汁代わりの溶き卵も1個までにしましょう。*鍋料理のカロリーを抑えるポイントは食材選び。望月さんおすすめのダイエット向き鍋食材は、・白菜・えのき・しめじ・舞茸などのきのこ類・キャベツ・玉ねぎ・ほうれん草・豆腐・魚(鮭・ブリ・白身魚など)・貝類(あさり・ホタテ・牡蠣)・しらたきこうした食材が中心の鍋は、あんこう鍋(一人分218kcal)、ふぐちり(一人分224kcal)、石狩鍋(一人分234kcal)、よせ鍋(一人分259kcal)などヘルシー。また、塩がら風味のだしにしょうゆで味付けした塩鍋(一人分153kcal)や脂身少なめの鶏もも肉を使った鶏白湯鍋(一人分199kcal)など、あっさりしたスープのものも低カロリーで楽しめます。バラエティの豊かさが鍋の魅力ですが、摂取カロリーを重視するなら野菜・魚介類を中心にあっさりスープで楽しめるメニューをチョイスするのが賢い選択のよう。この冬、鍋料理をする際には参考にしてみてください。(文/よりみちこ)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年10月31日料理に必ず入れる「調味料」。味を整えたり隠し味にしたり、種類も使い方もさまざまです。しかし、気をつけたいのがその塩分。厚生労働省が定める、日本人の1日のナトリウム(食塩相当量)の目標値は男性8.0g、女性7.0g。そのなかに加工食品など食材の塩分のほか、調味料の塩分も収めなくてはいけません。ところがこの調味料、けっこうな塩分を含んでいるのです。今回は、管理栄養士の望月理恵子さんに定番調味料の中から「塩分が高い調味料トップ10」を伺いました。それぞれ大さじ1杯の塩分量で比較。要注意な調味料をチェックしてみましょう。■10位:ポン酢(塩分1.5g)CMのおいしそうな料理風景のイメージも手伝って、ついドバドバッとかけてしまうポン酢。柑橘果汁の酸味が強いものの、しょうゆや鰹節などの出汁もしっかり使われています。1回の使用量が多くなりがちなので、なるべく「かける」のではなく「つける」を意識して、使いすぎに注意したい調味料です。■10位:コチュジャン(塩分1.5g)ビビンバに欠かせない、韓国の代表的な調味料。唐辛子の辛みともち米麹の甘みに糖類をプラスしたもので、同じく唐辛子を使った発酵調味料である豆板醤よりも塩分は少なめ。ただ、糖分を含むためカロリーはこちらの方が多めです。あくまで少量を心がけて。■8位:赤みそ(塩分2.2g)白みそにくらべて熟成期間が長くコクもある赤みそ。保存がきくように、塩がたっぷり含まれています。みそ汁1杯には約大さじ1のみそが入っていますので、赤だしのみそ汁1杯で2g以上の塩分を摂っていることに。ちなみに、白みそを使えば約1.2~1.5gに抑えられます。■7位:豆板醤(塩分2.4g)原料はソラマメ、塩、麹、唐辛子など。回鍋肉や麻婆豆腐といった四川料理に使われるだけあって唐辛子の辛みが強いですが、じつは塩もたっぷり使われていて、日本の赤みそより多めです。四川料理を食べるときには、ほかの食事の塩分を控えめにするなど1日の塩分摂取量に気をつけましょう。■6位:濃口しょうゆ(塩分2.6g)食卓でも欠かせない濃口しょうゆですが、塩分はかなり多め。かけると食材に染み込み、必要以上に摂ることになってしまうので、食卓で使うときには「かける」のではなく「つける」習慣をつけましょう。■5位:薄口しょうゆ(塩分2.9g)うすくちという言葉から、塩分も控えめと誤解している方はいませんか?これは見た目の色が薄いという意味。味はしっかりとついていて、濃口よりも塩分濃度が高めです。素材にあまり醤油の色をつけたくないときに使うもので、基本は薄口よりも濃口、濃口よりも減塩しょうゆを使う方が減塩になります。■4位:顆粒風味調味料(塩分4.2g)鰹エキスパウダーや鰹節粉末、そのほか化学調味料やうまみ調味料といわれる「グルタミン酸ナトリウム」などが原料ですが、主成分は砂糖と塩なので塩分は高め。手軽にだし汁がつくれる料理の味方ではありますが、減塩のためにも、ときどきは鰹節や昆布でしっかりとだしをとりたいものです。■4位:固形コンソメ(塩分4.2g)ブイヨンを加工したものが固形コンソメです。お湯に入れただけでもスープができる完成された洋風だしで、調理もコンソメだけで仕上がるようになっているため、塩分も高めです。使うときには、なるべく新たに塩を加えず、素材の味を生かした味つけを心がけましょう。■2位:とりがらスープ(塩分4.32g)肉を取り去った鶏の骨などのエキスのほかに、粉末醤油、酒精、ニンニクなどで味つけがされています。かなりの塩分含有量ですが、実際に料理に使うのは1人分小さじ1/2(2.5g)程度なので、塩分量は1.2gほど。摂取量としてはそこまで多くなりにくい、と望月さん。スープや炒めものなどいろいろな料理に活用できて便利な調味料ですが、コショウなどをきかせて、使いすぎないよう工夫しましょう。■1位:食塩(塩分18g)当然ながら、塩がトップです。もし塩を大さじ1杯分取ってしまったら、塩分摂取量は18g。一日の摂取目標量の2倍以上です。ただし望月さんによれば、日本人は食塩以外の調味料で、全体の7割ほどの塩分を摂っているとのこと。食材自身に塩分が含まれている場合もありますから、料理に使う場合は控えめに。食塩として摂取する量は極力抑えたいものです。*厚生労働省の基準に抑えるためには、1食あたりの塩分量は2gちょっと。調味料だけであっという間に基準をオーバーしてしまいそうです。「調味料は全体的に塩分が高いので、レモン果汁やカボス果汁など柑橘系の果汁を使ったり、素材の風味を生かして食べたりすると、減塩になります」と望月さん。とくに、酸味を利かせると塩味が少なくてもおいしく感じられ、甘味に比べて全体のカロリーも抑えられます。健康的でも、おいしくなければつまらない。工夫をこらして、おいしくて健康的な食生活を心がけたいものです。(文/よりみちこ)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年10月30日寒い季節になると、ほっこりした煮物が食べたくなりますよね。家での食事はもちろんのこと、ランチや居酒屋などで注文することも多いと思います。野菜もしっかりとれてヘルシーなイメージのある煮物ですが、具材によっては高カロリーになることも。そこで今回は管理栄養士の望月理恵子さんに、「カロリーの高い煮物」を教えていただきました。■煮物は具材と調理法でカロリーが増える!煮物のカロリーを左右するのは具材や調理法、調味料です。たとえば、脂の多い肉を使うものや、煮る前に油で炒めるものなどは高カロリーになりがち。また、ナスやシイタケなどが入ると油を吸ってカロリー高めになるので気をつけましょう。そして、砂糖をたっぷり使って味つけするものも注意。自分でつくる場合は、レシピにアレンジを加えてヘルシー煮物にチャレンジしてみては?では、さっそく「カロリーの高い煮物」トップ10をご紹介します。■意外とカロリーが高い「煮物」トップ10[10位]:ひじきの煮物135kcal/61g(小鉢一杯)ひじき自体のカロリーは低めですが、油揚げやニンジンなどを入れ、砂糖、みりん、しょうゆなどの調味料で煮込むとカロリーアップに。水煮の大豆を入れると栄養豊富で満足感も高くなります。[9位]:金時豆153kcal/91.4g(小皿一皿)甘煮にすると、小皿でも高カロリーになります。砂糖の量を少し減らして味を見てみましょう。金時豆は食物繊維が豊富で便秘解消にも効果的なので、デザートがわりに少量食べるのがいいかもしれません。[8位]:肉じゃが170kcal/133g(一皿)ジャガイモと肉がカロリーアップに。豚肉(主にバラ)ではなく、ロースやもも肉を使うとカロリーが低くなります。鶏肉を使ってもおいしいですよ。また、しらたきでボリュームアップするのもおすすめ。[7位]:筑前煮211kcal/188g(一皿)先に具材を炒めてから煮るため、油を吸いやすい椎茸やナスが入るとカロリーが高くなりがちです。たけのこ、レンコン、こんにゃくなど、歯ごたえのある具材を多めに入れると満腹感を保ったまま、カロリーダウンになります。[6位]:ごぼうと牛肉のしぐれ煮250kcal/120g(1人分)牛肉の部位はできるだけ脂が少ない部位(もも肉など)を選び、砂糖の量を調整することでカロリーを抑えられます。濃い味つけにするとごはんの食べすぎにつながり、全体的にさらにカロリーアップになるので注意しましょう。[5位]:モツ煮込み314kcal/130g(一皿)一緒に煮込むものによってもカロリーは変化します。こんにゃく、ごぼう、わけぎなどのヘルシー野菜を多くし、ニンジンやすじ肉などを減らせばカロリーダウンになります。[4位]:かれいの煮付け317kcal/308g(一尾分可食部)甘く煮つけるため、砂糖やみりんを使うのでカロリーが高めになりがちです。出汁やあらで煮込めば、味はしっかりついたまま、カロリーダウンになります。[3位]:さばの味噌煮434kcal/200g(一切分可食部)みそ、砂糖などの調味料でカロリーアップに。サバも脂がのっているものはカロリーが高いですが、これには良質の脂で血流をよくする効果や脳の老化を防ぐ効果が。減らさずしっかり食べてOKです。[2位]:豚バラ大根532kcal/511.5g(一皿)カロリーの高い豚バラのブロック肉ではなく、表面積の大きいスライス肉を使ったり、脂の少ないもも肉を使ったりすることでカロリーを落とせます。煮る前に、一度ゆでて余分な油を落とすのもポイント。また、大根は秋から冬にかけておいしくなるシーズンなので、お肉メインではなく大根をたっぷり食べましょう。胃腸の働きを高め、アンチエイジングにもつながります。[1位]:豚の角煮603kcal/260.1g(一人前)居酒屋や沖縄料理屋さんなどでも人気のメニューですが、一人前で一食分のカロリーになってしまうほど高カロリー。自分でつくる場合は、表面の脂を取り除く、脂の少ない肉を選ぶ、煮る前に一度茹でる、調理中に浮いた脂を取るなど、一手間かけてつくるとおいしく食べられて、カロリーダウンになります。*やはり、こってりした煮物はなかなかの高カロリーなので、食べすぎに注意です。また、カロリーの低い煮物には、里芋の煮っころがし(83kcal)や五目豆(57kcal)、切り干し大根(42kcal)などがあります。やはり野菜メインの煮物はヘルシーですね。いろいろな食材を上手に組み合わせて、おいしく、栄養をたっぷりとりましょう。(文/平野鞠)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年10月28日ハムやベーコン、ウインナーなどの食肉加工品は、サンドイッチや朝食メニューに欠かせない食材。しかし、塩分の多さは意識しておいた方がいいかもしれません。実は日本人の塩分摂取量はアメリカ人よりも高いのですが、その理由は調味料や加工食品から摂ることが多いから。味のアクセントに使う程度であれば問題はありませんが、摂りすぎは体にもよくありません。そこで今回は、管理栄養士の望月理恵子さんに「塩分が高い食肉加工品トップ10」を伺いました。「塩分は殺菌作用があり、また保存性を高めるためにも、食肉加工品は全体的に塩分が高くなっています。そればかりか、水分は細菌を繁殖させもします」と望月さん。それでは、具体的にどんな食肉加工品に塩分が多く含まれているのでしょうか?100g分の塩分量で比較してみました。■10位:コンビーフ(塩分1.8g)コンビーフとは牛の肉を「塩漬け」したものが原材料なので、塩分が高くなります。炒めものなどで食べる場合、追加する塩の量に注意しましょう。■9位:ウインナー(塩分1.9g)羊や豚の腸に肉や調味料を加えて詰めてつくるので、調味料の塩分が全体の塩分量を高くしています。子どものお弁当やおやつに出してしまいがちですが、食べすぎは控えたいところです。■8位:ベーコン(塩分量2g)豚バラ肉を塩漬けして燻煙したものなので、塩分が高くなります。■7位:こてっちゃん(塩分量2.3g)フライパンで加熱する、味つけ肉の商品。香ばしい味で人気ですが、しょうゆ、みそ、コチュジャンなどの塩分高めの調味料を漬け込んであるので塩分が高めです。■6位:ハム(塩分2.5g)塩分はかまぼこと同程度。生ハムほどではありませんですが、水分があるので、保存性を高めるために塩分が多く含まれています。ベーコンとくらべて塩気は薄く感じますが、塩分量はハムの方が高いので注意。■5位:生ハム(塩分2.8g)通常のハムと違って殺菌処理しないため熟成時間が長く、腐敗しないよう塩もたくさん使われています。「生ハムメロン」のように生ハムとメロンを一緒に食べることで塩味が和らぐので、甘くないメロンの甘みを引き立せる効果を利用している料理もあります。■4位:スパム(塩分3.4g)肉に対して約2.5%の食塩に、香辛料や調味料を加えて保存性を高めているので塩分多め。ちなみにSPAM(スパム)は商品名で、加工肉の種類としては「ランチョンミート」と呼びます。■3位:サラミ(塩分3.6g)おつまみにパクパク食べてしまいがちなサラミも、常温で保存できるように塩分が高めです。塩分は食肉加工品のなかでも特に多く、ウインナーの約2倍。ちなみにサラミは水分35%以下のソーセージのことで、ドライソーセージやカルパスともいいます。■2位:でんぶ(塩分4.1g)原料にタラやタイなどの魚肉を使っており、調味料を加えて炒るため塩分が高くなります。大さじ1が10g程ですので、ごはんにかけるときなどの参考にしてください。■1位:ジャーキー(塩分4.8g)牛肉の塩漬けに調味料を染み込ませ乾燥させているので、塩分が高くなります。また、保存食としての品質保持という意味合いもあります。1枚が5g程度なので、100gとなるとかなりの量を食べることになります。*ここに挙げた食肉加工品の数々は、食事のアクセントにもなる身近なもの。サラミやジャーキーなど、ひとつ食べると止まらないタイプのおつまみには要注意です。(文/中田蜜柑)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年10月25日白いご飯もおいしいけれど、たまには具材がたっぷり入ったご飯料理も食べたくなるもの。しかし、満足感が高いご飯料理は塩分の摂りすぎになる恐れもあります。そこで今回は、管理栄養士の望月理恵子さんに「塩分量が多いご飯料理トップ10」を伺いました(1食分を目安として比較しています)。厚生労働省の日本人の食塩相当量の目標量は、「男性8.0g/日未満、女性7.0g/日未満」。ですから、1食あたり2gちょっとの塩分量に抑えたいものです。2g以上のご飯料理を食べる場合は、他の2食で調節するなど工夫しましょう。■10位:わかめご飯(塩分1.83g)低カロリーでミネラル豊富なわかめですが、海藻は塩分が高めな食材でもあります。大葉やごまなどを振りかけて風味をプラスしてみては?■9位:ドライカレー(塩分2.13g)カレー粉自体には塩分がありませんが、風味に合わせて塩の量を調整するので塩分が高くなりがちです。野菜をたっぷり入れて旨味を出せば、塩分を控えても満足感が得られやすいです。■8位:ジャンバラヤ(塩分2.32g)えび、ハム、ベーコン、ソーセージなど塩分あるものを炊き込むため、塩分が高くなりがち。肉の加工品は、なるべく減塩タイプのものを選ぶようにしたいですね。■7位:かしわめし(塩分2.7g)風味豊かなご飯ですが、塩分が多い醤油の味つけのため、塩分量が高くなります。出汁をしっかりきかせると、薄味でも物足りなさを感じにくくなります。■6位:釜飯(塩分2.85g)具材とともに、調味料を使い、じっくり塩分が含まれた出汁で炊き込むため、塩分高め。また具材と合うようにお米の味つけもされているので、その分塩分が高くなってしまいます。■5位:海老ピラフ(塩分3.35g)味つけにコンソメを使うのが一般的ですが、コンソメには塩分が多く含まれているので要注意。ピラフとコンソメスープのような献立は避けた方がよさそうです。■4位:チキンライス(塩分3.5g)塩分の多いケチャップで味つけをしたり、ハムやベーコンなど塩分が多い具材を使ったりするので、塩分が高くなります。同様にチキンライスを卵でくるみ、さらに上からケチャップをかけるオムライスも塩分量に注意しましょう。■3位:チャーハン(塩分3.67g)ベーコン、ハムなどの具材に塩分が多く、チャーハンの味つけにも塩が使われるので塩分高めです。中華料理は全般的に塩分が高くなりやすいので、外食の際はあれもこれもと食べすぎないように気をつけましょう。■2位:ちらしずし(塩分5.97g)味つけした具材や、海の幸に塩分が多く含まれています。また酢飯にも酢だけではなく塩が使われているので、全体的に塩分が高めになります。■1位:ビビンバ(塩分6.81g)コチュジャン、甜麺醤などの塩分高い調味料に、ナムルや味つけ肉が入るので、塩分が高くなります。スパイシーで食が進みますが、食べすぎには注意しましょう。焼肉の〆に食べるのは危険かもしれません。*1位のビビンバだと、1日の塩分量の目安を1食で摂ってしまうことになるので要注意です。また、比較的塩分量の少ないものに、たけのこご飯、栗ご飯、五目ご飯などがあります。素材の味を生かしたものなら、塩分量も少なくおいしく食べられるということですね。また、意外にパエリヤも魚介の旨味が出るので、塩分量が少なめ。おぼえておくと、外食の際などに役立ちそうです。食欲の秋をヘルシーに楽しみましょう!(文/平野鞠)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年10月20日食欲の秋と聞いて思い出す食材といえば、サンマ、松茸、柿、梨、新米など多種多様。栗のお菓子や栗ごはんも、秋を感じる食べものではないでしょうか?では「栗を使ったメニューでカロリーが高いものは?」と考えたことはありますか?今回は管理栄養士の望月理恵子さんに、「カロリーの高い栗料理」を教えていただきました。■栗1個のカロリーは40kcalも!栗はイモ類同様に、でんぷんが多く含まれ、食物繊維とミネラルが豊富な健康食品です。「栗自体に糖質が多く、1個で約40kcalです。100gあたり生で164kcal、茹でると167kcalです」と望月さん。少量で効率よくエネルギー補給できる食材といえるでしょう。しかし、それゆえ食べ過ぎには要注意。茹でた栗をおやつに5個食べたとすると、茶碗1杯分のごはんと同じカロリー。そう聞けば、ドキッとする人もいるのでは?では、さっそく「カロリーの高い栗料理」トップ10を紹介します。■高カロリーな栗料理トップ10[10位]:甘栗(11kcal)1個分「栗を釜に入れ高温で炒るだけなので、カロリーは低め。中国の栗でしかできないもので、日本でとれた栗で甘栗をつくることはできません」。1個分なので10位ですが、甘栗は食べ出したら止まらないんですよね……。[9位]:栗の甘露煮(48 kcal)1個分「砂糖で甘く似た栗なので、その分カロリーも高めです」。こちらも甘栗同様に、「1個食べて満足すればこの程度」という話ですのでご注意を。[8位]:マロンクリーム(48 kcal)大さじ1(18g)栗を原料につくられるマロンクリーム。9位の甘露煮と同じ数値でしたが、単体で食べる機会は少ないので、こちらを8位としました。「砂糖、牛乳、卵を使うのでカロリーは高め。生クリームやバターを使うと、さらに高くなります」とのこと。[7位]:栗ようかん(186 kcal)1切れもともと高エネルギーのようかんに栗が入れば、一切れでもしっかりとしたエネルギーになります。[6位]:マロンケーキ(201 kcal)1切れ2cm「砂糖やバターを使ったパウンドケーキに栗を入れているので、カロリーが上がります。ただ、モンブランのように生クリームを使っていないぶんエネルギーは減ります」。やっぱりケーキになると、途端に200kcalを超えてしまいますね。[5位]:栗ごはん(264 kcal)茶碗1杯栗ごはんの材料は米、栗、調味料のみが一般的。ですから単純に、「栗の分が白米ごはんより高くなります」。どれだけ栗を入れて炊くかにもよりますね。[4位]:マロンパイ(372 kcal)1切れ「バターを練り込んだパイ生地を使ったマロンパイは、油分も糖分も多く、ケーキよりエネルギー高め」。一切れにしてはかなり高い数値です。[3位]:栗おこわ(327 kcal)茶碗1杯栗ごはんよりも栗おこわのが高カロリー。「もち米に、豆も入る栗おこわなので、栗ごはんよりカロリー高め。市販の甘露煮を使ったおこわだと、さらにカロリーも高くなります」。これは、たとえおいしかったとしても、おかわりを躊躇してしまいそう。[2位]:栗きんとん(424 kcal)1人前(249.5g)砂糖を加えず栗だけでつくる方法であれば、食材のカロリー+α程度です。しかし「甘露煮や、砂糖を加えた甘い栗きんとんであれば高カロリー」とのこと。[1位]:モンブラン(425kcal)1個カフェやスイーツ店の秋メニューには欠かせないモンブランが第1位。「栗やホイップクリームなどが使われており、生地にはスポンジやタルトが使われ、高カロリーです」というわけで、あの甘く芳醇な味わいには、やはり罠があることがわかりました。でもおいしいんですよね。*その季節にしか味わえない旬の食材を、おいしく調理してさまざまなアレンジで食べられることはなによりの贅沢。エネルギーは、摂りすぎなければいいだけのこと。おいしく味わって、残り少ない秋を満喫してみてはいかがでしょうか。(文/中田蜜柑)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年10月14日食欲の秋です!サンマなど秋限定の食べ物も魅力的ですが、季節を問わず、いつでもおいしい食材のひとつが「卵」。日本では数多くの卵料理が愛されていますが、意外と知られていないのが「どの卵料理のカロリーが高いのか」ということです。そこで管理栄養士の望月理恵子さんに、「カロリーの高い卵料理」と、カロリーを低く抑えるコツを教えていただきました。1人前の量でカロリー比較をしています。トップ10でご紹介しましょう。■卵単体では、ゆで卵がもっとも低カロリー!ランキング発表の前に、質問です。卵と調味料だけでつくれるメニューのなかで、どの調理法のカロリーが低いかご存知ですか?卵と調味料だけでつくれるメニューをいくつか比較すると、カロリーにはバラつきがあることがわかります。いちばんカロリーが低いのは、ゆで卵(91kcal)。卵そのもののエネルギーだけなのでヘルシーです。そこから少ない順にみていくと、以下のようになっています。ポーチドエッグ(103 kcal)<目玉焼き(130 kcal)<卵焼き(145 kcal)<スクランブルエッグ(292 kcal)<オムレツ(353kcal)ポーチドエッグは調味料を入れた湯煎でつくるローカロリーメニューですが、「マフィンやパンの上にのせてドレッシングをかければ、いま流行りのエッグベネディクトに。しかし途端に高カロリー(370kcal)になるのでご注意」と望月さん。目玉焼きや卵焼きは、油の分のエネルギーがプラスされる程度ですので、テフロン加工のフライパンを使用すれば、ゆで卵並みにカロリーを抑えられます。それでは本題に戻り、カロリーの高い卵料理ランキングをご紹介します。■食べすぎ注意な高カロリー卵料理トップ10[10位]:茶碗蒸し(142kcal)出汁の味を利用し、卵は1人前1個弱なので、他の卵料理にくらべ比較的ローカロリー。[9位]:卵サンド(239 kcal)マヨネーズと和えたゆで卵は高エネルギーになります。「マヨネーズの量を減らし、醤油で味をつけて和風にするのもカロリーを抑えるコツ」。[8位]:キッシュ(247 kcal)バターを練りこんであるパイ生地はカロリーが高め。「生地のなかの具材も生クリームや卵を流し入れるものが多いので、具材を調整してカロリーコントロールができます」。[7位]:フレンチトースト(298 kcal)砂糖とたまごを混ぜてつくるので、食パン1枚に比べるとかなり高エネルギーになります。「なるべく8つ切りの食パンを選んだり、砂糖でも甘さ控えめのものを使ったりしましょう」。[6位]:卵かけごはん(356 kcal)やはり、ごはんはしっかりとしたエネルギー源。それほど高過ぎるカロリーではありませんが、味つきのごはんはつい食が進みがち。初めからごはんの量を少なくするなどして、調整するといいでしょう。[5位]:月見うどん(390 kcal)うどん料理のなかではヘルシーなメニューです。うどんに卵をそのままのせて、つゆで食べます。ちなみに、つゆではなく、甘めの出汁をかけて食べる釜玉うどんでは343 kcalと、ほんの少し低カロリーになります。[4位]:かに玉(461 kcal)ここからグンと高カロリーになってきましたが、その理由は卵を2個以上使うため。「卵をたくさん使うメニューはどうしてもカロリーが高め。あんの甘さ次第で少し調整できます」。かに玉に似た天津飯(471 kcal)も「あんの甘さを控えめに、出汁を使うとエネルギー減になります」。[3位]:スコッチエッグ(473 kcal)ハンバーグのようなひき肉のなかに卵が入ったスコッチエッグは、衣をつけて油で揚げるため、高エネルギー。「衣の量を少なめにするのがコツ」だそうです。[2位]:親子丼(684 kcal)やはり丼物は高カロリーに。しかし「ご飯の量、砂糖や出汁の量、肉の部位でもずいぶん変わります。三つ葉の香りを活用して、砂糖の量を減らしたり、もも肉ではなくむね肉を使ったり、ごはんを少なめにするだけでもカロリー減になります」と、努力次第でいくらでもカロリーを抑えることができそうです。[1位]:カルボナーラ(779kcal)こってり濃厚、食欲をそそられるクリーミーな見た目と香りのパスタメニューが堂々の1位!「たまご、生クリーム、ベーコンが主材料のカルボナーラは高エネルギーに。さらに風味を出すためにバターを使えばさらにエネルギーUP」。これはちょっとうなずける結果だったのではないでしょうか。*どのメニューも栄養は間違いなくたっぷりなので、ほどよい量を食べるぶんには問題ありません。もし自分で調理する機会がある人は、調味料やごはんの量などに注意して、卵料理をおいしく楽しんでみてはいかがでしょうか?ただし、卵の摂取量を控えるようにいわれている人は、医師の指示に従ってください。(文/中田蜜柑)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年10月11日肉そぼろは、まとめてつくれば冷凍にしてストックもでき、そぼろ丼やお弁当はもちろん、味つけを変えて肉味噌やサラダのトッピングにも応用できる便利な食材。ところでみなさんは、そんな肉そぼろをどのようにつくっていますか?鍋に用意した調味料に挽き肉を入れ、混ぜながら煮含めていくとか、フライパンで炒めたあとに調味料を入れ味つけするなど、家庭によってつくり方はさまざま。でも、あとから油が流れ出してベチョベチョになったり、油が固まってネチョネチョしてしまうようなこともあるはず。今回は挽き肉の油分をカットでき、お弁当に入れてもご飯がベトベトにならないヘルシー肉そぼろのつくり方をご紹介します。■ヘルシー肉そぼろの材料・豚挽き肉200g・醤油大さじ2・酒大さじ2・砂糖大さじ2・みりん大さじ2・おろし生姜小さじ1・水300cc■ヘルシー肉そぼろのつくり方(1)挽き肉は水から煮る水から煮れば、挽肉に含まれる余分なアクや油を簡単に取り出すことができます。まず鍋やフライパンに挽肉を入れ、挽肉が浸かる程度の水を300cc加えて火にかけます。強火にかけ、菜箸やフライ返しなどで挽肉をほぐしながら沸騰するのを待ちます。沸騰したら中火にし、浮いてきたアクや油をお玉で取り除きながら挽肉に充分に火を通します。(2)火が通った挽き肉だけを取り出し味付けするすでに挽き肉には火が通っているので、必要以上に固くならないように調味料を入れたら味を含ませる程度で調理します。挽き肉を取り出す際は、網じゃくしですくっても、ペーパーを敷いたざるでこしてもOKです。ざるでこす場合は、スープをとっておけるように下にボールや鍋を用意しましょう。(3)残ったスープは出汁として使える水から煮たスープには挽き肉からの美味しい出汁がたっぷりと出ています。塩コショウなどの調味料を加え、お好みの具を入れればおいしいスープができるので捨てずに使ってくださいね。ストックしておいて、ハンバーグや餃子のタネをこねる際に少量加えれば肉汁たっぷりふっくら柔らかに仕上がります。煮物の出汁に使ったり、寄せ鍋のスープにしたりと幅広く使えますよ。■ヘルシー肉そぼろのカロリーこのヘルシー肉そぼろについて管理栄養士の望月理恵子さんにお聞きしたところ、カロリーが大幅カットできるのでダイエット中にピッタリなのだそう。普通の肉そぼろの場合は878kcalですが、ヘルシー肉そぼろの場合はたった657kcalなのです。「通常、200gの豚ひき肉を炒めて肉そぼろをつくる場合は、上記のレシピに加え、サラダ油を大さじ2弱程使うので、約200kcal多くなります。でも、茹でることでカロリーカット率が約5~25%にもなります。ゆで時間が長いほど脂肪や塩分は多く流出しますが、その分、食感も硬くなりがちで、塩分も減少します。茹でるだけでもヘルシー、かつ減塩になりますが、ペーパーで拭き取ることもさらなるカロリー減、減塩になりますよ」(望月さん)カロリーだけでなく、塩分も減らせるなんてうれしいですよね。もちろん、ヘルシーさでいえば水から煮た肉そぼろがいちばんですが、炒めてからつくる肉そぼろもおいしさは格別。目的に合わせてつくり方を変えられるのも、料理の楽しさのひとつですね。(文/池田モモ)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年10月02日新米の美味しい季節が到来しました。あったかい白ご飯になにか「ご飯のお供」を載せて食べると、口いっぱいに幸せが広がりますね。日本食を愛する人には、きっと自分が一番好きなご飯のお供があるはずです。梅干し、ふりかけ、漬物……といろんなレパートリーが浮かぶかと思いますが、それぞれに含まれる「塩分量」を気にしたことはあるでしょうか。たとえばお気に入りの「ご飯のお供」が毎日食卓に用意され、無意識で口にしているとしたら、生涯にトータルで摂取する塩分はかなりの量になってしまいます。そこで今回は、管理栄養士の望月理恵子さんに「塩分量が多いご飯のお供トップ10」を伺いました。ご飯1杯に載せる量を目安として比較しています。■10位:海苔(1枚0.4g×8枚)・・・塩分0.14gまずはおにぎりにも欠かせない海苔。これは味つけ海苔ではなく、普通の焼き海苔です。醤油をつけずにただ海苔を載せた状態で考えると第10位となり、安心ヘルシーな「ご飯のお供」といえます。■9位:生卵(1個50g)・・・塩分0.2g朝食は、たまごかけご飯でササッと食べるという人も多いのでは?しかし塩分量について考えた場合に注意すべき点は、醤油を小さじ1杯(4g)かけると、0.9gの塩分がプラスされるということ。たまごかけご飯を、醤油や味つけなしで食べる人は少ないと思うので、「ご飯のお供」として考えると、塩分の低い食材とはいえないかもしれません。■8位:ふりかけ(小分けの1袋2g)・・・塩分0.3gふりかけの種類は「鮭」でも「のりたま」でも変わらず、塩分は0.3gだそうです。昨年、大阪市で「給食にふりかけを持参してもいいか」という論争がありましたが、「ご飯のお供」のなかでは、それほど高い塩分量ではないということがわかりました。■7位:海苔の佃煮(スプーン1杯7g)・・・塩分0.4g海苔の佃煮は、生卵や小分けの袋に入ったふりかけと違い、人によって載せる量がまちまちなところが落とし穴。ちょっとだけでも十分なはずが、あまりのおいしさに止まらなくなり、ご飯もおかわりしてしまうという人を何度も見たことがあります。■6位:漬物(きゅうりの漬物3切れ20g)・・・塩分0.5g/イクラ(スプーン1杯20g)・・・塩分0.5g漬物とイクラが同率6位。漬物の種類でいうと、きゅうり3切れよりも、野沢菜20gの方が0.2g塩分を控えられるとのこと。ここからは塩辛いものが続きます。■5位:たらこ(半分15g)・・・塩分0.7gおにぎりの具やパスタにも合うたらこが5位。生たらこではない限り、塩漬けや醤油漬けの状態で出回っているので、塩分量も比較的高いといえます。■4位:明太子(2切れ18g)・・・塩分1.0gたらこよりも唐辛子調味料を加えている明太子の方が、当然、塩分量が高まります。塩分控えめの食事を心がけている方などは、知っておいた方がいい事実です。■3位:イカの塩辛(30g)・・・塩分2.1g塩辛という名前がついているだけあって、グンと塩分量が増えます。塩の小さじ1杯が5gですから、塩を約1/2杯ご飯にかけているのかと思うと、気にせざるを得なくなってきますね。■2位:梅干し(中サイズ1個10g)・・・塩分2.2g昔から「ご飯と梅干し」は、日本食に欠かせないワンセット。最近では塩分控えめのものや、ハチミツ入りなど、梅干しの強烈な塩気を感じにくいものが人気になっているような気もします。殺菌効果があり、お弁当に入れると食中毒防止にもなるという梅干しは、塩分が高いからといって食卓から消えることはないでしょう。■1位:すじこ(2切れ50g)・・・塩分2.4g人気の「ご飯のお供」で堂々1位の塩分量だったのが、すじこです。ところで6位のイクラ、5位のたらことの違いをご存知ですか?すじこは鮭の卵で袋に入ったままの状態、それをバラバラにしたのがイクラです。たらこは鱈の卵ですね。中身が凝縮されている分、イクラよりもすじこの方が塩分が高いのです。✳︎どんなにおいしいものでも、健康を害するほど食べすぎては危険です。「ご飯とこれさえあれば生きていける!」という大好物があったとしても、これからは塩分のことをほんの少しだけ気にしてみてはいかがでしょうか?(文/中田蜜柑)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年09月30日手軽につまめるサンドイッチは、便利だし、小腹を満たすにはぴったりの食べもの。でも意外とカロリーが高く、2切れで300キロカロリーを超えます。もちろん具によってカロリーは変わってきますが、そもそも食パンのカロリーが高い。サンドイッチ用のパン(12枚切りで耳なし)は、1枚当たり58キロカロリー。はさむためには2枚必要なので、食パンだけで116キロカロリーも摂取することになります。実は穀類のなかでも、パンは比較的カロリーが高いのです。同じ100gで比べたとき、ご飯(白米)が168キロカロリーなのに対し、食パンは264キロカロリーも。うどんなら105キロカロリー、そばは132キロカロリー、パスタは149キロカロリーなので、食パンのカロリーの高さは歴然です。それでも、具材やソースに工夫を凝らせば大丈夫。150キロカロリー以内でサンドイッチをつくるアイデアを、管理栄養士の望月理恵子さんに教えていただきましょう。もちろん、バターはカロリーオーバーになるので塗りません。■1:水煮のツナでヘルシーな「ツナサンドイッチ」(145kcal)油漬けのツナ缶は、15g使うだけで150キロカロリーになってしまします。でもツナ・ライト水煮(40g)かツナ・ホワイト水煮(30g)を使えば、ボリュームを出せます。レタスなどの葉物野菜はお好みで添えてもOK。レタス1枚でもキュウリ1/5本でも、だいたい3~4キロカロリーなので、安心して使えます。塩コショウで味を調えるか、おしょう油を足して和風にするのもおすすめ。玉ネギを刻んで加えれば、さらにボリュームアップします。ツナは水煮なので、あっさりしています。油がないぶんコクに欠けますが、キュウリや玉ネギの食感や香りを加えることで味が複雑になり、ボリュームだけでなく、おいしさもアップします。おしょう油を垂らしてサンドすると、満足度の高いヘルシーサンドイッチができ上がりました。■2:トマトがソースに変身する「BLTサンド」(146kcal)ベーコンはショルダーベーコンかボンレスハム、あるいはプレスハムを使います。いずれも20gをテフロン加工のフライパンで焼き、レタス1枚、トマト20gを一緒にはさめばできあがり。カロリーの少ない部位でできたベーコンかハムを、油を敷かずに焼くのでさっぱりした味わいです。レタスの食感とトマトの酸味が、ほどよいアクセントに。また、トマトの水分が全体を包み、ソースのように一体感をつくり出してくれます。トマトの実力を実感できますよ。■3:みじん切り玉ネギがクセになる「ポテトサラダサンド」(148kcal)ポテトサラダ30g弱であれば、148kcalに抑えられます。もちろん、マヨネーズの量やジャガイモの分量を減らし、玉ネギや枝豆などカロリーの低い野菜に変えれば、ボリュームアップも可能です。シンプルなポテトサラダに、玉ネギのみじん切りを加えて一緒にはさんだだけですが、予想を裏切るおいしさです。ツンとする玉ネギの辛みとシャキシャキの食感が、単調になりがちなポテトサラダに奥行きを加えてくれるので、お試しいただきたいサンドイッチです。■4:カッテージチーズで作る「フルーツサンド」(147kcal)生クリームの代わりにカッテージチーズ15gを使い、グレープフルーツやキウイフルーツなど、甘みの少ない果物を合計で20g用意し、一緒にはさみます。生クリームとひと口にいっても、乳脂肪分のものもあれば植物性のものもあり、カロリーにもばらつきがあります。とはいえ15gでおよそ60キロカロリー前後。カッテージチーズなら、同量で15キロカロリー程度。生クリームのおよそ4分の1に抑えられます。カッテージチーズは淡泊な味だし、グレープフルーツもキウイフルーツも甘みは少なく酸味の強い果物なので「おいしいのかな?」と不安でしたが、心配不要でした!一緒になると、果物の水分を吸ってカッテージチーズがまろやかになり、果物の酸味も中和されていい塩梅。甘いものが苦手な人でも、このフルーツサンドならきっと食べられるはずです。■5:やっぱり難しかった……「カツサンド」揚げ物だし、肉だし……。高カロリーの王様であるトンカツだけに、食パン1枚しか使わなかったとしても430キロカロリーになります。トンカツの代わりにハムカツを使えばカロリーは半減しますが、それでも150キロカロリー以下に抑えるのはなかなか難しいものがあります。カツサンドを食べるときは、カロリーのことを忘れ、自分へのご褒美のつもりでいただきましょう。*低カロリーにするには、脂分の少ないあっさりとした食材が頼りです。でも、それだけではコクもボリュームも足りず、物足りなさを感じてしまうもの。条件があるなかでおいしいサンドイッチをつくる秘訣は、「低カロリーなレタス、キュウリ、玉ネギ、トマトなどの野菜を上手に使う」ことです。1種類の野菜では物足りなくても、2~3種類を合わせるだけでおいしさはぐんとアップします。もちろん、栄養バランスもよくなるので健康的!カロリーを抑えるためにバターを塗らず、具材をただパンにはさむだけなので、手順はとってもシンプル。さっとつくれるので、忙しいときにもおすすめです。(文/山本裕美)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年09月30日朝食や昼食に、ちょっと小腹がすいたときに……。コンビニなどでも手軽に買えるサンドイッチ。具のバリエーションも豊富でおいしいですよね。でも、じつはカロリーが意外と高いことに気づいていました?たった2切れ入りで、300キロカロリー超えは当たり前なんです。というわけで、定番&人気のサンドイッチを具材の量やソースを工夫して150キロカロリー以下に抑えるべく、管理栄養士の望月理恵子さんにレシピを考案してもらいました。実際、どんなサンドイッチになるのか、さっそくレシピをもとにつくってみましょう。■食パン2枚で116キロカロリーもあった!12枚切、耳なしで売られている「サンドイッチ用の食パン」は、2枚ですでに116キロカロリーになるんです。つまり、150キロカロリー以内でサンドイッチを完成させるには、具材やソースを34キロカロリー以内にしなければいけません。けっこうハードルが高いですね。なので、バターやマーガリンは基本的に塗りません、というか、塗れないのです。■サンドイッチを150kcal以内で作る工夫[1]野菜たっぷり「玉子サンド」(138kcal)ゆで卵1/4個を使い、できるだけ薄くスライスし、パンの上に並べます。味つけは塩、コショウのみ。レタスや薄切りにした玉ネギをはさめば、ボリュームが出ます。そのときに、ノンオイル和風ドレッシングを大さじ1弱かけても150キロカロリー以内でつくれます。ゆで卵1/4個って、本当に少ない……。通常の味を想像すると、玉子っぽさがあまり感じられないので期待を裏切られますが、レタスのシャキシャキ感と玉ネギの辛みが絶妙なアクセントになって、意外といけます。いうなれば、野菜で食べる「ヘルシー玉子サンド」という感じです。[2]玉子1/4個で作る「オムレツサンド」(138kal)「玉子サンド」と同じく玉子1/4個を使い、テフロン加工のフライパンでオムレツをつくり、サンドするだけ。玉ネギのみじん切り10gを入れると4キロカロリー増えるものの、ボリュームアップするというので、入れてみました。味つけは塩、コショウのみ。ボンレスハムかプレスハム(10g)をみじん切りにしてオムレツに加えても12キロカロリーアップするだけなのでOKです。玉ネギのみじん切りを加えても玉子1/4個でつくるオムレツは、本当に小さい。そこで、パンに乗せたあと、真ん中からふたつに開きました。量が少ないので、卵ならではのコクやうまみは少ないですが、半熟気味の食感と玉ネギの歯触りがダイレクトに味わえますよ。ケチャップはカロリーが高いので使いません。[3]ボンレスハムでつくる「ハムサンド」(140kcal)食パンにハムを1枚(約20g)はさむだけ、というシンプルなサンドイッチ。ただし使うのは、ロースハムではなく、ボンレスハムかプレスハムです。豚肉の背中の肉でつくるロースハムは、もも肉を使うボンレスハムやプレスハム(肉の小片を塊のようにしたもの)より15キロカロリーほどエネルギーが増えるので避けましょう。噛めば噛むほど、食パンの甘みとハムのうまみが感じられますが、バターもソースもないので、もの足りなさを感じるかもしれませんね。レタスなどの葉物野菜を加えることで、ボリューム感や食感に変化をつけられます。[4]キュウリと相性抜群「ハムとキュウリのサンドイッチ」(143kcal)ハムサンドに、薄くスライスしたキュウリ1/5本(20g)を一緒にサンドしました。レタスなどの葉物野菜をお好みで加えてもOK。塩、コショウか、ノンオイル和風ドレッシングを小さじ1かけて味を調整しても150キロカロリー以内に抑えられます。キュウリ分の3キロカロリーが増えるだけですが、食べたときの満足感はそれ以上!キュウリの歯ごたえと独特の香りが加わるだけで、単調なハムサンドの味わいが複雑になり、グーンとおいしくなります。キュウリの実力、恐るべしです。[5]これぞ野菜サンドの王道「レタスサンド」(148kcal)バター小さじ1(4g)をパンに塗り、レタス2枚を適当にちぎって乗せ、はさむだけ。バターを使わなければ、119キロカロリーという低カロリーが実現できます。バターは小さじ1しか使えないので、残念ながらまんべんなく塗ることはできません。その代り、レタスだけはたっぷり。2枚でわずか3キロカロリーという低カロリーに頼もしさを感じます。しかし、これだけで「本当においしいの?」と不安になりますが、心配は無用。レタスのみずみずしさとシャキシャキ感に甘いバターの香りが溶け合い、繊細な味わいが楽しめます。カロリーダウンのために量を減らさざるを得なかったゆで卵。せめて1/2個が使えないかと思いついたのが、レタスでサンドするという方法です。そういえば、そんなハンバーガーもありますよね。1枚のパンの上にゆで卵1/2個をのせ、ノンオイル和風ドレッシングをかけてレタスではさめばでき上がり!カロリーダウンしながら、玉子の量が2倍になるので、やっぱりおいしいです。ラップの上でサンドすれば、食べにくさも気になりません。レタス、キュウリ、玉ネギ……。サンドイッチでカロリーダウンするなら、野菜を上手に使いましょう。味に変化がつくし、ボリュームアップにもなりますよ。(文/山本裕美)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年09月17日便秘に悩む女性はとても多いですよね。便秘になるとお腹がぽっこりしたり、肌荒れになったり、イライラしたりと、いろいろな不調にもつながります。でも、できれば薬などは使わず自然に解消したいですよね。そこで、管理栄養士の望月理恵子さんに食物繊維の多い果物トップ10を教えていただきました。果物なら手軽に取り入れることができそうです。食物繊維以外の栄養についても伺っていますので、気になる症状がある人は要チェック!それでは結果を見ていきましょう。■10位:キウイフルーツ[100gあたり2.5g/1個約85g(可食部)]食物繊維だけでなく、ビタミンC、カリウム、ビタミンEなども豊富。キウイ1~2個で、1日に必要なビタミンCを摂取できるので肌荒れ改善にも効果がありそう。細かく切ってヨーグルトと混ぜるのも食べやすいですね。■9位:りゅうがん[100gあたり2.8g/1個約10g]ライチに似ているフルーツで、日本では沖縄などで栽培されています。酸味がなく甘みが強くて、冷やすととてもおいしく食べられます。■8位:ブルーベリー[100gあたり3.3g/1粒約2g]腸内環境を整えて、腸の動きを活発にする水溶性食物繊維の「ペクチン」が多く含まれています。ポリフェノールのアントシアニン、ビタミンE、亜鉛、マンガンなどのミネラルが豊富で、アンチエイジングにも。生のまま食べたり、ジャムにしてヨーグルトに加えてもいいですね。■7位:オリーブ・ピクルス・グリーン[100gあたり3.3g/小1個約8g]緑色の未熟オリーブを塩漬けにしたもので、瓶詰めなどで売られています。美容効果だけでなく、悪玉コレステロールを減らすなど健康にも嬉しいオレイン酸が豊富。パスタやピザに添えたり、おつまみに。■6位:きんかん・全果[100gあたり4.6g/1個約17g(可食部)]11~1月頃旬を迎えるきんかんは、血流改善や老化、病気の予防、疲労回復などにも効果を発揮します。生食や甘露煮などで皮ごと食べましょう。■5位:ラズベリー[100gあたり4.7g/1粒約3g]美白効果・美容効果のあるエラグ酸をはじめ、ポリフェノールの一種「アントシアニン」などの健康成分が豊富に含まれています。また、ラズベリーの香り成分には、脂肪分解の働きもあります。■4位:レモン・全果[100gあたり4.9g/1個約45g]レモン1個分の果汁は30gほど。食物繊維以外に、ビタミンCやクエン酸や葉酸を多く含んでいるので疲労回復にも。昨年流行した「塩レモン」などにすれば普段の料理でも手軽に取り入れられそうです。■3位:グァバ[100gあたり5.1g/1個約210g(可食部)]ジュースなどで見かけるグァバはや食物繊維以外にもビタミンC、ビタミンE、ミネラル、カリウムなど様々な栄養成分が豊富。また、グァバの葉を使ったお茶も美容や健康効果が期待できます。■2位:アボカド[100gあたり5.3g/1個約140g(可食部)]世界一栄養価が高い果物としてギネスブックに掲載されるパーフェクトフルーツは便秘解消にも欠かせません。森のバターといわれていますが、不飽和脂肪酸なのでダイエット中でもOK。キウイやバナナと一緒にミキサーにかけてスムージーにするのもおすすめです。■1位:かりん[100gあたり8.9g/1個約175g(可食部)]10月ごろに旬を迎えるかりんは、非常に堅くて渋いので、生では食べられません。ジャムやはちみつ漬け、砂糖漬けにするのがおいしい食べ方。お湯で薄めてホットドリンクにしてもおいしいです。ビタミンCやβカロテン、ビタミンB群の他、咳や痰を抑える成分も含まれるので、寒い時期にはぴったりです。*便秘解消の他にも美容や健康に欠かせない成分が豊富なフルーツを、毎日の生活にぜひ取り入れてみてください。(文/平野鞠)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年09月10日彩り鮮やかでおいしくて、しかも健康的……に見えるのに、実は高カロリー!ダイエットで消費したカロリーをチャラにするばかりか、「増量?」してしまう高カロリーのフルーツトップ10を、楽しく自然に身につく栄養カウンセリングで人気の管理栄養士、望月理恵子さんが発表!ちなみに、トマトのカロリーはMサイズ1個165gで31kcal。これを消費するのに必要な有酸素運動の時間はウォーキング12分、ジョギング7分。「フルーツだけは絶対やめられない……!」という人は、心の準備を!■10位:マンゴー(100g=64kcal)口いっぱいに広がる芳醇な香りと濃厚な甘みがたまらない「世界三大フルーツ」の1つは、カロリー要注意の100g=64kcal(1個は約195g)。プリンやジュースに入っているだけで風味がアップする絶品フルーツだけど、その分カロリーも増えるので注意して。■9位:マンゴスチン(100g=67kcal)英国のエリザベス女王が絶賛したことで知られる「果物の女王」。マンゴーよりもあっさりした味わいなのに、100g=67kcalとしっかり高カロリーにランクイン!1個のうち、ほとんどは果皮と種で可食部は25gほど。■8位:かりん(100g=68kcal)栄養素の中でもビタミンCが多く、肌に必要となるコラーゲンの生成や維持に役立つ「かりん」は、100g=68kcal。「美容の味方」なのに「ダイエットの敵」とは悲しいところ。1個は約175g(可食部)。■7位:きんかん(100g=71kcal)100g=71kcalとカロリー高めではあるものの、1個の可食部はわずか17g。ビタミンCやビタミンE、食物繊維などさまざまな栄養成分の宝庫「きんかん」。血流改善や老化予防、疲労回復の習慣には2~3個が適量かも。■6位:あけび(100g=82kcal)果実はもちろん果皮もおいしく食べられる秋の味覚「あけび」。美肌に働きかけるといわれるビタミンCや生活習慣病の予防に役立つサポニンが豊富に含まれ、1個は約20g(果肉部のみ)。おもに山形県で生産されているので、旅行などの際に試してみては?■5位:バナナ(100g=86kcal)忙しい朝の食事やスポーツ前に、手軽な補給として活用している人も多いのでは?でも実は、たった1本で約77kcalと衝撃の高カロリー!(1本の可食部は約90g)。ブドウ糖や果糖、ショ糖など糖分を多く含んでいるから食べすぎに注意を。■4位:ドリアン(100g=133kcal)東南アジアに旅行するとよく見かける「果物の王様」。1個の可食部は約341gで4~5房にカットすることもでき、1房は85~68g程度。高カロリーながらも、エネルギー変換に必要なビタミンB1は果物中でトップクラスと意外にもダイエット向き?■3位:グリーンオリーブ(ピクルス)(100g=145kcal)料理やサラダに欠かせないオリーブの塩漬けは100g=145kcal。とはいえ美容と健康に嬉しいオレイン酸、ビタミンE、ポリフェノールなどに加え、カルシウムや鉄などのミネラルや食物繊維がいっぱい。小1個で約8gなので、少量ならOK!■2位:アボカド(100g=187kcal)「世界一栄養価が高い果物」としてギネスブックに掲載されている「森のバター」。和食にも洋食にも合うあの濃密な味わい……。そのカロリーは、第2位の100g=187kcal!1個の可食部は140gと多め。つまり、丸ごと調理すると261kcal摂ることに……!■1位:りゅうがん(100g=283kcal)ライチのように果皮をむいて、透明な果肉を味わう大人気のアジアンフルーツ。甘みが強いのに酸味がなく、冷やして食べれば止まらないおいしさ。だけど、たった1個(約10g)で28kcalなのはかなり残念……。大量に摂取すると鼻血が出るという噂も。*カットフルーツに、スムージーやシャーベットに……と大活躍なうえ、ビタミンや栄養たっぷり。そして糖分もたっぷり!!「フルーツはヘルシーだから」と小腹がすいたときや寝る前にちょこちょこつまんでいる人、ちっとも痩せない原因はフルーツかもしれませんよ。うっかり摂りすぎていたカロリーを見なおして、本当のヘルシー生活を楽しみましょう。(文/渋谷ふみ)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年09月07日猛暑が過ぎ去り、いよいよ食欲の秋。となると心配なのは、おいしいものの食べすぎによる肥満です。1日3食バランスのよい食事を心がけたいものですが、つい間食を摂ってしまいダイエットの道を断念してしまいがち……。でも、どうせおやつを食べるのであれば、カロリー過多のチョコレートやスナック菓子ではなく、ビタミンなど優れた栄養素も摂取でき、便秘改善などの効果も期待できる果物を食べることをおススメします。管理栄養士の望月理恵子さんに、「糖度が高い果物トップ10」を教えていただきました。なお、糖度は天候や栽培方法、また品種によってかなり数値が変わるので、生の果物で調べています。「干したもの(干し柿や干しぶどう、ドライフルーツ等)は生のものよりも糖度は高くなり、製法によってもかなり差があります。糖度が1度上がるに伴い、100g当たり4kcal増加とわずかにエネルギーがUPするくらいです」とのこと。■9~10位:パイナップル&桃(糖度15%)9位と10位にランクインしたのが、缶詰でよく見かけるパイナップルと桃。実は、糖度が15%。100g中に含まれる糖質は、パイナップルが11g、桃が9.2g。意外と低い順位です。■7~8位:キウイフルーツ&梨(糖度16%)次は、美容にいいキウイフルーツと、秋の果物・梨。100g中に含まれる糖質は、キウイフルーツが12.5g、梨が10g。糖度は「甘さ」を表すことばのように思えますが、レモンのように糖度が高くても酸度が高ければ強い甘みを感じることはないのだとか。秋が旬の梨は、二十世紀や幸水、豊水よりも、南水の糖度が高めです。■5~6位:りんご&アメリカンチェリー(糖度17%)りんごは品種によっても差がありますが、紅玉よりも糖度が高いのはフジ。同じさくらんぼでもアメリカンチェリーと佐藤錦を比べると、アメリカンチェリーの糖度の方が若干高めです。ちなみに、100g中に含まれる糖質は、りんごが13g、アメリカンチェリーが15gです。■3~4位:メロン&柿(糖度18%)メロンも柿も食べているとき果汁が手につくと、ベタベタになるほど甘い果物ですね。100g中に含まれる糖質は、メロンが10.7g、柿が15gです。ちなみにメロンの糖度は種の周りが最も高く、続いておしりの部分、外周と茎側に向かうほど糖度が低くなります。■2位:あけび(糖度20%)あまり売っていないので食べたことのある方は少ないかもしれませんが、あけびはこれから旬を迎える果物のひとつ。全国生産量の大半を山形県産が占めており、果実は乳白色のゼリー状で、黒い小さな種がたくさん入っています。100g中に含まれる糖質は20.9gと、1個3gほどの角砂糖がおよそ7個分!相当糖度は高いようです。■1位:ぶどう(糖度21%)「秋の果物といえば?」と聞かれ、すぐに思い出すぶどうが1位。100g中に含まれる糖質は15g。ぶどうは、茎に近い部分と房の先端部分で1.5倍の糖度の違いがあるものがあるといいます。上の部分が甘いので、下から食べていくと甘みが弱まることなく、最後までおいしく楽しめるでしょう。*季節に合った果物を、旬の時期に合わせて食べることはなによりの贅沢です。今年はお菓子を卒業して、秋の甘い果物をおいしくたくさん味わってみてはいかがですか?糖度ランキングも少し気にしつつ、食べすぎには注意してくださいね。(文/中田蜜柑)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年09月03日今年の夏も暑かったですね。海や山に繰り出し、こんがり日焼けをしてしまった人も多いのではないでしょうか。そんなときにおすすめなのが、ビタミンCが豊富なフルーツを食べること。ビタミンCは皮膚のダメージを回復し、美白効果も期待できる栄養素だからです。そこで今回は管理栄養士の望月理恵子さんに、「ビタミンCが多い果物トップ10」を教えていただきました。日焼けしてしまった人はぜひ参考にしてみてくださいね。■10位:きんかん(100g中のビタミンC:49mg)可食部:1個17g小さい実がかわいいきんかんは、皮の部分がおいしいフルーツ。ビタミンCの他、ビタミンEやヘスペリジン、食物繊維などさまざまな栄養成分を含んでおり、血流改善や老化予防、疲労回復に期待できます。■9位:パパイヤ・完熟(100g中のビタミンC:50mg)可食部:1個260g南の島でできるパパイヤはビタミンCの他、カルシウム、カリウム、β-カロテンとビタミンB群が豊富。野菜として料理に使うこともできるフルーツです。■8位:ネーブルオレンジ・砂じょう(100g中のビタミンC:60mg)可食部:1個130gネーブルオレンジには、ビタミンCがバレンシアオレンジの1.5倍も含まれているそうです。薄皮や白いスジの部分には「ヘスペリジン」というポリフェノールが含まれていて、血管を丈夫にする効果も。その他、βカロテンや食物繊維なども豊富です。■7位:いちご(100g中のビタミンC:62mg)可食部:1個25gみんなに大人気のいちごは、ビタミンCもたっぷり。甘くて小さいので、いくつでも食べられちゃいますよね。いちごの赤い色素成分はポリフェノールの一種で、眼精疲労回復や視力回復効果が期待できます。また、活性酸素を減らし、ガン予防などにも効果的。食物繊維、ビタミンB群、鉄分も豊富です。■6位:あけび・果肉(100g中のビタミンC:65mg)可食部:1個分30g秋の山で採れるあけびは、スーパーなどではあまり見かけないかもしれませんが、甘くてふんわりした食感のフルーツです。種が多く、むくみを解消するカリウムや生活習慣病の予防をする“あけびサポニン”が豊富に含まれています。■5位:キウイフルーツ(100g中のビタミンC:69mg)可食部:1個85g甘酸っぱいキウイフルーツは、ヨーグルトなどと一緒に食べてもおいしいですよね。ビタミンCの他、カリウム、食物繊維、ビタミンEなども豊富で、1~2個食べれば一日に必要なビタミンCを摂取できます。■4位:柿・甘柿(100g中のビタミンC:70mg)可食部:1個228g柿が4位とは意外だったかも。しかしカリウム、β-カロテンも多く含み、栄養価が高いので「柿が赤くなれば、医者が青くなる」といわれるほどです。秋の味覚の甘柿もビタミンCを多く含みますから、これからの時期には家族みんなで食べたいですね。■3位:レモン・全果(100g中のビタミンC:100mg)可食部:1個45g・1個分の果汁30gレモンは「ビタミンCたっぷり」というイメージが強いフルーツ。たしかにそのとおりで、堂々の第3位です。ビタミンCをたっぷり含むだけでなく、疲労に効果があるクエン酸やビタミンBの仲間の葉酸も多く含んでいます。■2位:グァバ(100g中のビタミンC:220mg)可食部:1個210gグァバはジュースでもよく飲まれていますね。ビタミンCの量は堂々の第2位ですが、他にもビタミンE、ミネラル、カリウムなどさまざまな栄養成分を含んでいます。体の調子を整えてくれ、食物繊維も摂れるので、積極的に食べたいフルーツです。■1位:アセロラ(100g中のビタミンC:1,700mg)可食部:1個6gアセロラは「ビタミンCの王様」としても有名。ジュースやお菓子としても人気がある、ビタミンCの宝庫です。ビタミンCの量は今回紹介したフルーツのなかでも断トツのトップ! その他、アントシアニンをはじめとしたポリフェノールも多く含まれ、強い抗酸化作用があります。老化予防、目の健康や美肌・美白効果も期待できます。*夏に日焼けしたお肌には、ビタミンCを含む食事で体の中からケアをしていくことが大切です。ヘルシーなフルーツをたっぷり食べて、ダメージを受けたお肌を回復へ!天然のビタミンCを積極的に摂取して、いつまでも美しい肌を保っていきましょう。(文/齊藤カオリ)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年09月01日暑い夏にも、バーベキューや焼肉、カレーなど、肉を食べる機会は意外に多いもの。夏バテ防止にぴったりだとはいえ、やはり気になるのはカロリーです。そこで管理栄養士の望月理恵子さんに、肉並みの満足感を得られつつも、カロリーが低い食材を教えてもらいました。それぞれ、食材200gあたりのカロリーで比較しています。ちなみに牛肉(和牛バラカルビ)は1,034キロカロリー、豚肉(バラ)は772キロカロリー、鶏肉(皮付きもも)は400キロカロリーとなっています。素材に合ったおいしい食べ方も伺っていますので、ぜひ毎日の食事に取り入れてみてくださいね。■10位:車麩・・・774キロカロリー(直径約5cmのものは1個4g)出汁など、水分をたっぷり吸い込んだ料理にすると満腹感を得られます。ただし、炒め物、揚げ物は油を吸いやすいので要注意。■9位:ソイミート・・・720キロカロリー(1食分10g)大豆を原料にした加工食品で、ハンバーグやミートボールなどひき肉の代用として活用できます。味や食感は肉のようなのに、カロリーは低く、植物性のタンパク質や大豆イソフラボンが豊富なのが女性にとってはうれしいですね。■8位:テンペ・・・404キロカロリー(1人前50g)インドネシアの伝統食品で、大豆の煮豆をテンペ菌で発酵させたもの。そのまま食べても食べ応えがあり、おいしく食べられますし、ステーキのように焼いても風味豊かです。■7位:魚肉ソーセージ・・・322キロカロリー(1本約90g)味がついているので、そのままでも、ウィンナーのようにグリルしても美味しく食べられます。■6位:ちくわ・・・242キロカロリー(1本30g)細かく刻めばひき肉のように、ぶつ切りにすれば小さめのブロック肉のように扱えます。味がついているので、そのままグリルにしてもヘルシー。■5位:おから・・・222キロカロリー(茶碗1杯分150g)ひじき、しいたけ、ごぼう、ネギなどを混ぜてかさ増ししたり、豆腐と混ぜてハンバーグにしたり、いろいろと活用できます。■4位:グルテンミート(セイタン)・・・220キロカロリー(1人前50g)小麦粉に含まれるタンパク質を原料とした加工食品。少し癖があるので、揚げて甘酢あんをかける、もしくはカレーなどしっかりした味をつける料理に向いています。■3位:はんぺん・・・188キロカロリー(1枚120g)味がついているので、そのままオーブンで焼く、ソテーにする、などにも向いています。おでんのように水分を含めて食べるのもヘルシー。■2位:絹ごし豆腐・・・112キロカロリー(1丁300g)冷凍したり、重しをのせたりして水分を抜き、厚さを1/4ほどにすると、スライス肉のように扱えます。ヘルシーで栄養も満点です。■1位:氷こんにゃく・・・14キロカロリーダントツで低カロリーなのが、こんにゃくを冷凍して戻しただけの氷こんにゃく。食べやすい大きさに切って保存容器で1日以上凍らせたら、自然解凍してよく水気を絞って調理します。切り方次第で、スライス肉、ひき肉、ブロック肉などのように扱える上、豚、鳥、牛肉の代わりとしてどんな料理にも使うことができます。✳︎やはり、ダイエットの王道であるこんにゃくが第1位でした。凍らせることで肉のような食感になるので、料理のレパートリーが増えそうですね。これ以外にも11位に入った高野豆腐(200gあたり1,058キロカロリー/1個20g)なども煮物などに入れると満腹感の高い食材。また、ソイミートの一種であるソイハムや、魚肉ソーセージと同様に使える魚肉ハムなど、用途によって使い分けできる食材もいろいろあります。低カロリーで栄養価の高い食品を活用して、上手にダイエットしましょう!(文/平野鞠)【取材協力】※望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。
2015年08月18日