アメリカ・ニューヨークにあるメトロポリタン美術館所蔵の絵画を紹介する『メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年』が国立新美術館(東京都港区)で開催中だ。1870年に創立されたメトロポリタン美術館は、先史時代から現代まで5000年以上にわたる世界各地の文化遺産を包括的に所蔵している。今回は、同館を構成する17部門のうち、ヨーロッパ絵画部門に属する2500点あまりの所蔵品から、珠玉の絵画65点を展示。うち46点は日本初公開作品となる。展示は3章構成。まず「信仰とルネサンス」では、イタリアと北方のルネサンスを代表する画家たちの名画17点を紹介。初期ルネサンスのイタリアを代表する画家フラ・アンジェリコ(本名 グイド・ディ・ピエトロ)の《キリストの磔刑》(1420-23年頃)、ルネサンスの巨匠であるラファエロが20〜21歳の時に描いた《ゲッセマネの祈り》(1504年頃)、ティツィアーノ・ヴェチェッリオ《ヴィーナスとアドニス》(1550年代)などが日本初公開となる。続いては「絶対主義と啓蒙主義の時代」と題し、君主が主権を掌握する絶対主義体制がヨーロッパ各国で強化された17世紀から、啓蒙思想が隆盛した18世紀にかけての美術を、各国の巨匠たちの名画30点により紹介。20世紀に再評価された画家であるジョルジュ・ド・ラ・トゥール《女占い師》(おそらく1630年代)、17世紀オランダの画家フェルメールによる異例の寓意画《信仰の寓意》(1670-1672年頃)、生命や現世の富・名声のはかなさの寓意を伝える「ヴァニタス(虚栄)」静物画の典型である、ピーテル・クラース《髑髏と羽根ペンのある静物》(1628年)などが見どころとなっている。最後は「革命と人々のための芸術」。市民社会の発展を背景に、絵画に数々の革新をもたらした19世紀の画家たちの名画18点が並ぶ。オーギュスト・ルノワール《ヒナギクを持つ少女》(1889年)、エドガー・ドガ《踊り子たち、ピンクと緑》(1890年頃)、フィンセント・ファン・ゴッホ《花咲く果樹園》(1888年)、ポール・セザンヌ《リンゴと洋ナシのある静物》(1891-92年頃)、クロード・モネ《睡蓮》(1916-19年)といった名画を見ることができる。会期は5月30日(月)まで。開館時間は10:00-18:00(毎週金・土曜日は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)。休館日は火曜日。ただし、5月3日(火・祝)は開館。取材・文・撮影:五月女菜穂
2022年03月11日国立能楽堂主催4月公演《月間特集 千利休生誕500年》が国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)にて下記の通り開催されます。令和4年が茶人・千利休の生誕500年にあたることに因み、利休や茶道、茶器ゆかりの能と狂言を特集して取り上げます。4月定例公演『通円・八島』2022年4月6日 (水)12:00開場/13:00開演4月普及公演『止動方角・車僧』2022年4月9日 (土)12:00開場/13:00開演4月定例公演『千鳥・俊寛』2022年4月15日 (金)16:30開場/17:30開演4月狂言の会『雁礫・茶壺・宗旦狐』2022年4月22日 (金)12:00開場/13:00開演チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて3月10日(木)より発売開始です。カンフェティで3月10日(木)10:00よりチケット発売開始 国立能楽堂《月間特集千利休生誕500年》4月定例公演通円・八島 4月普及公演止動方角・車僧 4月定例公演千鳥・俊寛 4月狂言の会雁礫・茶壺・宗旦狐 4月6日(水)定例公演では人間国宝の狂言師・山本東次郎による狂言「通円」に続き、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK)でも話題の源義経が大活躍する能「八島」を上演。4月15日(金)定例公演の能「俊寛」はアニメ「平家物語」(フジテレビ)でも描かれた、流刑地に一人残される俊寛僧都にまつわる名作です。4月定例公演通円・八島公演日時:2022年4月6日 (水)12:00開場/13:00開演狂言『通円』 (つうえん)山本東次郎(大蔵流)宇治橋辺で大勢の客に茶を点て、力尽きて死んだ茶屋坊主・通円の物語。能「頼政」をもじった特徴ある型も多く、見ごたえのある作品です。<休憩20分>能『八島 (やしま) 弓流・那須(ゆみながし・なす)』長島茂(喜多流)源義経が主役の修羅能。命の危険を冒し海中から弓矢を拾い上げた「弓流」など、八島での義経の雄姿や武将達の活躍を描きます。「弓流」で語られる「シコロヒキ」と銘のついた利休所持の茶碗が伝わります。*字幕あり(日本語・英語)■チケット料金正面:5,000円脇正面:3,300円(学生2,300円)中正面:3,000円(学生2,100円)(全席指定・税込)4月普及公演止動方角・車僧公演日時:2022年4月9日 (土)12:00開場/13:00開演解説・能楽あんない「車僧」の動かぬ車宮本 圭造(法政大学能楽研究所教授)狂言『止動方角』 (しどうほうがく)野村 万蔵(和泉流)主人の伯父から茶葉や茶道具、馬を借りてきた太郎冠者。呪文を唱えると思い通りに操れるという馬に主人を乗せ、日頃の仕返しをしようとしますが…。<休憩20分>能『車僧』(くるまぞう)山階彌右衛門(観世流)車に乗り諸国を廻る車僧の前に愛宕山の天狗・太郎坊が現れ魔道へ陥れようとします。禅問答のやりとりや行力合戦の末、車僧は車のまま天を翔り太郎坊を退散させます。利休所持の茶碗に銘「太郎坊」が伝わります。*字幕あり(日本語・英語)■チケット料金正面:5,000円脇正面:3,300円(学生2,300円)中正面:3,000円(学生2,100円)(全席指定・税込)4月定例公演千鳥・俊寛公演日時:2022年4月15日 (金)16:30開場/17:30開演狂言『千鳥』 (ちどり)松田 髙義(和泉流)つけがたまり、酒を売ってもらえない太郎冠者。話好きな酒屋の隙を見て酒を奪おうと津島祭の話を始めて…。<休憩20分>能『俊寛』 (しゅんかん)種田 道一(金剛流)鬼界島に流された俊寛たちのもとに赦免状が届けられますが、そこには俊寛の名だけがありません。一人残された俊寛の絶望と孤独が描かれます。故事に因んで利休が「俊寛」と銘をつけたとされる茶碗が今日まで伝わっています。*字幕あり(日本語・英語)■チケット料金正面:5,000円脇正面:3,300円(学生2,300円)中正面:3,000円(学生2,100円)(全席指定・税込)4月狂言の会雁礫・茶壺・宗旦狐公演日時:2022年4月22日 (金)12:00開場/13:00開演狂言『雁礫』 (がんつぶて)三宅右近(和泉流)弓矢で雁を狙う大名。通りかかった男が先に石礫で打ち落としてしまいます。大名は自分が弓矢で射たのだと言い張り…。雁に見立てた羽箒にも注目です。狂言『茶壺』 (ちゃつぼ)大藏彌太郎(大蔵流)男が居眠りした隙に、すっぱ(盗人)が近寄り、男の茶壺を自分の物だと言い張ります。所の目代(役人)に仲裁を頼みますが…。<休憩20分>新作狂言『宗旦狐』 (そうたんぎつね)茂山茂近頃洛中に現れる茶人の正体は何と相国寺に住む古狐でした。相国寺の宗旦狐伝説に、狂言「釣狐」や能「八島」を取り入れ、作中で茶の湯の点前も演じられるなど見所の多い作品です。*字幕あり(日本語・英語)■チケット料金正面:4,700円脇正面:3,300円(学生2,300円)中正面:3,000円(学生2,100円)(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月10日教科書にも掲載されている《空也上人立像》をはじめ、京都・六波羅蜜寺の名品が一堂に会する特別展『空也上人と六波羅蜜寺』が東京国立博物館で5月8日(日)まで開催されている。《空也上人立像》は東京では50年ぶりの公開となる。2022年は、空也上人の没後1050年にあたる年。空也上人は疫病が蔓延していた平安時代中期に活躍した僧侶で、各地を遍歴し、「南無阿弥陀仏」と唱えれば極楽浄土に行けるという阿弥陀信仰を民衆に広めた。また、六波羅蜜寺の前身となる寺院、西光寺を開山した人物でもある。同展では、重要文化財である《空也上人立像》をはじめ、六波羅蜜寺が所蔵する寺宝を展示している。左右4体重要文化財《四天王立像》平安時代・10世紀増長天のみ鎌倉時代13世紀/ 中央重要文化財《薬師如来坐像》平安時代 10世紀いずれも六波羅蜜寺蔵六波羅蜜寺の前身、西光寺の創建は951年、平安時代半ばのことだ。《四天王立像》は、鎌倉時代に模刻された増長天を除き、西光寺の創建時に合わせて造られたと伝えられるもの。180cm弱の大きさがあり、重厚感に満ちている。四天王に挟まれた形で配置された《薬師如来像》は、空也上人の没後、弟子である中信が造像したと伝えられている。中信は西光寺を六波羅蜜寺に改名した僧侶で、この薬師如来像を本尊とした。また、六波羅蜜寺には、2体の地蔵菩薩も伝えられている。平安時代と鎌倉時代に制作されたそれぞれの菩薩像からは、時代による様式の変遷をしっかりと見て取れる。やわらかく華やかな印象を与える立像と、運慶による衣のひだまで繊細に作り込まれた坐像を見比べてみるのもおもしろい。重要文化財《地蔵菩薩立像》平安時代 11世紀京都・六波羅蜜寺蔵重要文化財 運慶作《地蔵菩薩坐像》鎌倉時代12世紀京都・六波羅蜜寺蔵重要文化財 《伝平清盛坐像》は慶派の仏師の手によるものと考えられている。僧侶の姿で巻物を持つ、他の同時代の像にはないポーズを取っている。なぜこの姿なのか、なぜ作られたのか、いまだにわかっていないミステリアスな本像だが、おそらく清盛の魂を鎮めるために作られたとも考えられている。重要文化財 《伝平清盛坐像》鎌倉時代13世紀京都・六波羅蜜寺蔵そして、なんといっても本展の目玉は空也上人立像。透明ケースに入り、360度どこからでも鑑賞することができる。空也の口から飛び出した6体の阿弥陀仏は、彼が「南無阿弥陀仏」と唱えたことで、念仏の文字の数だけ仏が生まれていたことを表している。この像は空也が亡くなった約250年後に制作されたもので、制作したのは運慶の四男、康勝と考えられている。重要文化財 康勝《空也上人立像》 鎌倉時代 13世紀京都・六波羅蜜寺蔵インパクトの強い口元と阿弥陀仏に注目が行きがちな立像であるが、この像は空也の体つきや、まとっている袈裟、握っている杖など、すべてが細部まで写実的に作り込まれていることも特長。正面だけでなく、横や後からもその姿をしっかりと眺めてみよう。腕に浮き出た血管や、薄いわらじなど、極めて写実的な描写に息を飲む。重要文化財 康勝《空也上人立像》(部分) 鎌倉時代 13世紀京都・六波羅蜜寺蔵重要文化財 康勝《空也上人立像》(部分) 鎌倉時代 13世紀京都・六波羅蜜寺蔵重要文化財 康勝《空也上人立像》(部分) 鎌倉時代 13世紀京都・六波羅蜜寺蔵コンパクトな会場のなかに、《空也上人立像》をはじめ、強く目を引きつける寺宝がならぶ『空也上人と六波羅蜜寺』。平安から鎌倉時代にかけての名品を、この機会にしっかりと目にやきつけよう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『空也上人と六波羅蜜寺』3月1日(火)~5月8日(日)、東京国立博物館本館特別5室にて開催
2022年03月08日日本近代音楽館が、レクチャーコンサート「日本の音楽雑誌五十年-1890年~1945年」を3月31日(木)まで無料で配信しています。日本近代音楽館は、日本の近代・現代音楽を対象とする専門資料館で、明治以降の日本の洋楽に関する資(史)料を蒐集、保存し、一般に公開しています。今年度、開館10周年を迎え、例年開催しているレクチャーコンサートも10回目となりました。今回は、細川周平さん(国際日本文化研究センター名誉教授)を講師に迎え、日本で発行された音楽雑誌についてお話しいただいています。芸術音楽に関する情報と知識を聴衆に提供してきた音楽雑誌ですが、日本では1890年創刊『音楽雑誌』でその歴史が始まりました。20世紀に入ると洋楽に特化した雑誌、研究志向の強い雑誌、楽譜を提供する雑誌、コレクター雑誌など、さまざまなニーズに応えて出版されます。こうした雑誌の系譜から音楽業界の近代化について考えていくレクチャーです。コンサートに代わる企画として、雑誌掲載楽譜で、当時の音楽愛好家たちが初めて目にしたような楽曲のいくつかを、日本近代音楽館が選定してWebサイトで紹介しており、無料でお聴きいただけます。明治学院大学図書館付属日本近代音楽館レクチャーコンサート(表)【日本近代音楽館レクチャーコンサートシリーズ第10回「日本の音楽雑誌五十年-1890年~1945年」】レクチャー配信URL: 配信期間 : 2022年3月31日(木)まで関連音源 : 日本近代音楽館が選んだ作品を4月30日(土)まで無料で再生いただけます。 各曲解説 : 日本近代音楽館による解説をご覧になれます。 紹介作品 : シェーンベルク「6つのピアノ小品第6曲」op.19-6山田耕筰「病める薔薇」(三木露風詩)ストラヴィンスキー「ドド」(《猫の子守唄》第3曲)ファリャ「子守歌」(《7つのスペイン民謡》第5曲)貴志康一「駕籠舁き」(貴志康一詩) ほかお問い合わせ先 : 明治学院大学図書館付属遠山一行記念日本近代音楽館Tel : 03-5421-5657 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月02日東京都庭園美術館は、展覧会「建物公開2022 アール・デコの貴重書」を、2022年4月23日(土)から6月12日(日)まで開催する。年に一度の建物公開展「建物公開2022 アール・デコの貴重書」は、東京都庭園美術館で年に一度開催される建物公開展だ。今回は、1920~30年代のアール・デコ期の貴重書に着目し、装飾性豊かなアール・デコの世界を紹介。同時に、現在の東京都庭園美術館本館にあたる「旧朝香宮邸」の建築としての魅力にも焦点を当てる。アール・デコ建築「旧朝香宮邸」建物の魅力「旧朝香宮邸」は、朝香宮夫妻の邸宅として1933年代に竣工された。1920年代に滞欧しアール・デコの様式美に魅せられた朝香宮夫妻は、自邸の建設にあたり、主要な部屋の内装設計をフランスの室内装飾家アンリ・ラパンに依頼。また、ルネ・ラリックをはじめとしたデザイナーが参加するなど、フランス直輸入のアール・デコ様式を取り入れた邸宅を完成させた。現在は美術館として活用されているものの、内部の改造は僅かにとどめており、「旧朝香宮邸」として建てられた当時の様子を色濃く残している。会期中は、大食堂のテーブルデコレーションなど、家具や調度を用いた邸宅空間の再現展示を実施。宮邸時代の雰囲気に想いを馳せながら、壁や床、天井、照明などから漂う邸宅の雰囲気を堪能することができる。また、普段は作品保護のために閉じられているカーテンを開放。自然光の差し込む中で建物をじっくりと鑑賞することができるのもポイントだ。アール・デコ期の貴重書が約100点登場また、2022年の建物公開展では、東京都庭園美術館が所蔵するアール・デコ期の貴重書を中心に、ショーウインドウの写真集、博覧会やインテリアの特集雑誌、色鮮やかな絵本など、華やかなアール・デコの世界観を伝える書籍など約100点を展示。調査研究の目的で利用され、展示での紹介が部分的なものに留まっていた書籍・雑誌・文献資料などの貴重資料にフォーカスし、一挙に紹介する。尚、「建物公開2022 アール・デコの貴重書」会期中は、本館・新館内での写真撮影が可能となっている。【詳細】建物公開2022 アール・デコの貴重書会期:2022年4月23日(土)~6月12日(日)〈日時指定予約制〉会場:東京都庭園美術館 本館+新館住所:東京都港区白金台5-21-9開館時間:10:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで休館日:毎週月曜日入館料:一般 1,000(800)円/大学生(専修・各種専門学校含む) 800(640)円/中・高校生 500(400)円/65歳以上 500(400)円※( )内は20名以上の団体料金※小学生以下および都内在住在学の中学生は無料※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳の持参者とその介護者2名は無料※本展は日時指定の予約制【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2022年02月27日京都市京セラ美術館で、4月21日(木)より『ポンペイ展』が開催される。紀元後79年、イタリア南部・ナポリ近郊のヴェスヴィオ火山の噴火により、一瞬にして全てが死に絶えた古代ローマ帝国の都市「ポンペイ」。本展では、2000年前の古代都市の繁栄と、豊かな生活を謳歌した市民の暮らしを5章立てで紹介する。「ポンペイ展」チケット情報質・量ともに世界屈指、膨大なポンペイの遺物を所蔵するナポリ国立考古学博物館の協力を得て開催される今回。同館が誇る第一級のモザイク画、フレスコ画、彫像が並ぶほか、調度品や宝飾品、仕事道具など、本邦初公開の名品を含む約120点の至宝を公開する。また、ポンペイ遺跡でも著名な邸宅の一部の再現展示や、複数の名家から出土した作品群のハイライト展示も。中でも、「葉綱と悲劇の仮面」などのモザイク画の傑作や、「踊るファウヌス」「竪琴を弾くアポロ」などのブロンズ像に注目だ。さらに、18世紀から行われてきたポンペイの“発掘”の歴史を紹介。今、現地ではどんな発掘が行われているのか。発掘作業や作品修復の様子を複数の映像素材を用いて案内する。2000年前の古代ローマ都市の人、街、風景。見どころたっぷりの「ポンペイ展」で、ひとときのタイムトリップを楽しみたい。会期は4月21日(木)から7月3日(日)まで。前売チケット発売中。
2022年02月25日東京国立博物館は、今年も「博物館でお花見を」と題した春の恒例企画を実施します。本館の各展示室で、絵画や陶磁器、きものなど、桜をモチーフにした日本美術の優品をお楽しみいただき、本館北側に広がる庭園ではさまざまな種類の本物の桜を堪能できます。建物の内外で桜を楽しんだ後は、その印象を俳句にしてみませんか。「花見で一句」と題して投句を募集します。※昨年と同様本年も、新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、ワークショップやギャラリートーク等の建物内の関連イベントは見合わせることとなりました。ご了承ください。「博物館でお花見を」キービジュアル■本館桜めぐり本館内の各展示室では、「飛鳥山花見」(三枚続)など花見の風景を描いた浮世絵や、桜と山吹を描いた屏風にさまざまな季節の草花を描いた色紙を貼った上に時代を代表する書の名手が和歌を書いた「桜山吹図屏風」などの書画、また桜をモチーフにした陶磁器など様々な工芸作品を展示いたします。該当作品のキャプションには桜マークが付いていますので、それを探しながら展示室内の桜をご堪能ください。【主な展示作品】※作品はすべて東京国立博物館蔵、期間表示のないものは全期間展示飛鳥山花見(三枚続)<飛鳥山花見>鳥居清長筆 江戸時代・18世紀本館10室桜の名所、飛鳥山をワイドな画面を使って効果的に描いています桜山吹図屏風(6曲1双のうち右隻)<桜山吹図屏風>伝俵屋宗達筆 江戸時代・17世紀 6曲1双 田沢房太郎氏寄贈本館7室2022年3月23日(水)~5月8日(日)展示桜と山吹が咲きほこる春。宗達風の意匠美豊かな屏風です観桜図屏風(部分)<観桜図屏風>住吉具慶筆 江戸時代・17世紀 西脇健治氏寄贈本館7室3月23日(水)~5月8日(日)展示江戸時代のやまと絵の典型で、公卿が穏やかな風景の中で桜をながめています桜に春草図<桜に春草図>尾形乾山筆 江戸時代・18世紀 山本富子氏・山本賢二氏寄贈本館8室3月23日(水)~5月8日(日)展示満開の桜と春の草花。和歌は咲き誇る桜を将軍の権力にたとえた祝いの歌です色絵桜樹図透鉢<色絵桜樹図透鉢>仁阿弥道八作 江戸時代・19世紀本館8室3月23日(水)~6月5日(日)展示白、赤、青で点描画のように描かれた桜が、鉢の中に咲きほこります。江戸後期の京焼の名工仁阿弥道八による乾山風の代表作です小袖 紫白染分縮緬地笠扇桜文字模様<小袖 紫白染分縮緬地笠扇桜文字模様>江戸時代・18世紀本館10室歌を「カタカナ」で散らす点が珍しい友禅染の優品です桜蒔絵硯箱(蓋部分)<桜蒔絵硯箱>室町時代・15~16世紀本館12室金銀蒔絵で装飾する硯箱。蓋表から身の懸子、水滴まで全体に桜の意匠で統一した桜尽くしの作品です桜花山鵲図鐔<桜花山鵲図鐔>塚田秀鏡 明治3年(1870)本館13室向かい合う二羽の鳳凰と、咲き誇る桜の枝を金・銀で表現しています。塚田秀鏡(1848~1918)は、江戸に生まれ、大正2年帝室技芸員となりました色絵桜樹図皿(5枚組のうち)<色絵桜樹図皿>鍋島 江戸時代・18世紀本館13室鍋島焼が発案した見込中央白抜きのデザインで、春爛漫と咲き誇る桜の富貴な気分を描きます■「トーハクなび」でスタンプラリー形式のクイズを開催!東京国立博物館 公式鑑賞ガイドアプリ「トーハクなび」(※)にて、3月15日(火)~4月10日(日)の「博物館でお花見を」期間限定で、スタンプラリー形式のクイズ「さくらスタンプラリー」を開催します。スタンプラリーは、イベント開催中、アプリ内から参加することができます。本館展示室内に設定されたスタンプラリーのポイントでは、その展示室にある作品にちなんだクイズが出題されます。すべてのクイズに正解した方は、期間限定でオリジナルのプレゼント画像をダウンロードできます。「さくらスタンプラリー」スタート画面のイメージ(画像は2021年のものです)*お手持ちのスマートフォンやタブレットなどの端末に「トーハクなび」をダウンロードした後、アプリ内の「スタンプラリー」ボタンより参加できます。*「さくらスタンプラリー」に参加するには、「トーハクなび」を最新のバージョンにアップデートしてください。*「さくらスタンプラリー」は日本語のみです。※「トーハクなび」とは東京国立博物館 総合文化展の公式鑑賞ガイドアプリです。展示中のおすすめ作品を、音声と文章で紹介しています。さらに、テーマごとの鑑賞コースガイド、体験型コンテンツ、スタンプラリーを楽しむことができます。*「トーハクなび」のダウンロードは無料です。*「トーハクなび」の詳細については、以下のURLをご参照ください。 「トーハクなび」アプリ起動画面のイメージ■東博句会「花見で一句」を募集します!「博物館でお花見を」開催期間中に桜をモチーフにした作品や桜をテーマにした俳句を募集します。詳細は当館ウェブサイトをご覧ください。■庭園開放について本館北側の庭園を開放します。ソメイヨシノをはじめ、約10種類の桜をご覧いただけます。改修が完了し、ベンチなどを増設、園内を散策しやすくなりました。【開放時間】10:00~16:00*悪天候により中止する場合がございます。*茶室内には入れません。庭園風景※写真はイメージです■「博物館でお花見を」来館案内入館方法について詳細は、東京国立博物館ウェブサイトをご確認ください。会期 : 2022年3月15日(火)~4月10日(日)会場 : 東京国立博物館開館時間 : 9時30分~17時 ※入館は閉館の30分前まで休館日 : 月曜日、3月22日 ※ただし、3月21日、28日は開館観覧料 : 一般1,000円、大学生500円※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。交通 : JR上野駅公園口、鶯谷駅南口から徒歩10分東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分お問合せ : 050-5541-8600(ハローダイヤル)ウェブサイト: ※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間、開催内容等については、今後の諸事情により変更する場合があります。詳しくは、当館ウェブサイト等でご確認ください。※2022年4月1日(金)より事前予約なしでご入館いただけます(3月31日(木)までは事前予約<日時指定券>推奨です)。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月17日「スイス プチ・パレ美術館展 花ひらくフランス絵画」が、静岡市美術館にて2022年4月9日(土)から6月19日(日)まで開催される。フランス近代絵画65点、30年ぶりに一挙来日「スイス プチ・パレ美術館展 花ひらくフランス絵画」では、スイス・ジュネーブに1968年に創設されたプチ・パレ美術館の所蔵コレクションを、30年ぶりに日本で一挙に紹介する展覧会。これまで、滋賀や鹿児島などでも開催されてきた、巡回展だ。プチ・パレ美術館では、“平和に奉仕する芸術”という理念のもと作品を収集。コレクションは19世紀後半から20世紀初頭にかけてのフランス近代絵画を中心に構成されており、カイユボットやシュザンヌ・ヴァラドンなど、当時正当な評価を得られていなかった画家の作品も含まれている。1998年以降は休館しているが、充実した所蔵コレクションから、国内外の大規模美術展に継続的に出品協力を行っている。展覧会では、65点の油彩画を展示。オーギュスト・ルノワールやモーリス・ドニ、ラウル・デュフィ、アンドレ・ロート、モーリス・ユトリロ、藤田嗣治といった38作家が手がけた名品の数々が一堂に集結する。印象派からエコール・ド・パリまで、フランス近代美術の潮流を辿る移ろいゆく自然を活写した印象派にはじまり、科学と美術を融合させた新印象派、平坦な色面で神秘的な世界を表したナビ派、色彩の表現性を追求したフォーヴィスム、幾何学的形態で画面を構成したキュビスム、そして各々が個性豊かな具象絵画を追求したエコール・ド・パリに至るまで、様々な芸術運動が生み出された19世紀後半から20世紀前半にかけての、フランス近代美術の軌跡を辿っていく。中でも注目は、印象派を代表する画家・ルノワールの《詩人アリス・ヴァリエール=メルツバッハの肖像》。親しい友人や画商の制作依頼しか受けなくなっていた晩年のルノワールが描いた貴重な肖像画であり、薄い絵具の層を重ねてみずみずしい色調を作る、ルノワールの晩年に特有な独自の手法が見て取れる。【詳細】スイス プチ・パレ美術館展 花ひらくフランス絵画会期:2022年4月9日(土)~6月19日(日)会場:静岡市美術館住所:静岡県静岡市葵区紺屋町17-1葵タワー3階休館日:毎週月曜日※ただし5月2日(月)は臨時開館開館時間:10:00~19:00(展示室入場は閉館の30分前まで)観覧料:一般 1,400(1,200)円、大高生・70歳以上 1,000(800)円、中学生以下無料※( )内は前売および当日に限り20名以上の団体料金※障がい者手帳等持参者および介助者原則1名は無料※一般前売ペアチケットは2枚1組2,200円※前売券・前売ペアチケットは2月26日(土)~4月8日(金)まで販売※静岡市美術館ホームページにて日時指定予約が可能※来館の際は、最新の開館状況および注意事項を静岡市美術館ホームページ、または電話で確認【問い合わせ先】静岡市美術館TEL:054-273-1515(代表)
2022年02月17日ニューヨーク発のティーブランド、ハーニー&サンズ(HARNEY & SONS)は、東京にて開催の展覧会「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」を記念して、メトロポリタン美術館とのコラボレーションティーを、国立新美術館内特設ショップをはじめ、ハーニー&サンズ表参道、ジェイアール名古屋タカシマヤなどにて発売。ハーニー&サンズとメトロポリタン美術館が共同開発ニューヨークを本拠地とするハーニー&サンズは、同じくニューヨークに位置し、世界屈指のコレクションを所蔵しているメトロポリタン美術館と様々な交流があり、美術館の魅力や芸術性を表現するティーを共同開発した。今回、東京にて「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」が開催されるのを記念し、ハーニー&サンズとメトロポリタン美術館によるオリジナルティーが満を持して本格的に日本上陸する。茶葉を入れる缶には絵画のプリントを施し、アートな佇まいに仕上げている。甘くスパイシーなフレーバーティーなど3種コラボレーションティーは3種類を用意。ハーニー&サンズのシグネチャー「ホット・シナモン・スパイス」にアップル・ピースをブレンドした「HOT APPLE SPICE BLACK TEA」は、甘さとスパイシーな風味の両方を感じられるフレーバーティーだ。また、カモミール、ペパーミント、バーベナをブレンドしたハーバルティー「GARDEN THERAPY HERBAL TEA」は、1800年代後半のモネが描いた風景画の情景を思わせる風味に。紅茶と緑茶をベースに、ベルガモットオイルをプラスした「TASTE OF BRITISH HISTORY BLEND」は、メトロポリタン美術館ブリティッシュ・アート・ギャラリーのリニューアル・オープンを記念して作られた、ベーシックなフレーバーを楽しめる。表参道で期間限定スペシャルメニューもさらに、ハーニー&サンズ 表参道では、「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」開催を記念した期間限定スペシャルメニューを2022年2月16日(水)から提供。桜のアイスクリームや桜のバームクーヘンといった春を感じるスイーツや、華やかな彩りのサラダ、クロワッサンサンドイッチなどを、ハーニー&サンズのティーとともに味わうことができる。【詳細】ハーニー&サンズ「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」コラボレーションティー「HARNEY & SONS×THE MET」発売日:2022年2月9日(水)販売場所:国立新美術館 企画展示室1E メトロポリタン美術館展会場内特設ショップ(東京都港区六本木 7-22-2)、ハーニー&サンズ 表参道、ジェイアール名古屋タカシマヤ 地下2階、ハーニー&サンズ 公式オンラインショップ※ジェイアール名古屋タカシマヤでは2022年3月1日(火)~発売。・HOT APPLE SPICE BLACK TEA 20サシェ入り 3,240円・GARDEN THERAPY HERBAL TEA 20サシェ入り 3,240円・TASTE OF BRITISH HISTORY BLEND 20サシェ入り 3,240円■スペシャルメニュー「ハーニー&サンズ スプリング スペシャル」提供期間:2022年2月16日(水)~場所:ハーニー&サンズ 表参道住所:東京都渋谷区神宮前4-2-14メニュー:トマトと生チーズのミニガーデンサラダ、3種類のクロワッサンサンドイッチ、ハーニー&サンズ スウィーツお重~2022年春バージョン(ダージリンゼリー&ムース、桜のアイスクリーム、桜のバームクーヘン、チョコケーキ、アールグレイマカロン)、好みのハーニー&サンズティー
2022年02月13日『メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年』東京展が2月9日(水)より国立新美術館でスタートした。世界屈指の質と量を誇るメトロポリタン美術館のコレクションで西洋絵画の歴史をたどることができる豪華な展覧会だ。5月30日(月)まで開催されている。展覧会場入口ニューヨークにあるメトロポリタン美術館(通称:MET)は、150万点以上のコレクションを持つ世界最大規模の美術館だ。近年は世界中のセレブや有名人が集うファッションの祭典「METガラ」の開催場所としても知られている。同展は、このMETが持つ西洋絵画のコレクションのなかから厳選した65点を紹介するもの。このうち46点もが日本初公開。初期ルネサンスからポスト印象派まで、どの作品も名作揃い。展覧会をひと通り見るだけで、500年の西洋絵画史を一挙にたどることができる。展示風景より展覧会は3章構成。第1章「信仰とルネサンス」では、ルネサンスを代表する画家たちの作品17点を紹介する。イタリアを中心に15世紀から16世紀に勃興したルネサンスは、古代ギリシアやローマにおいて盛んだった人間中心の文化に立ち戻る「再生(ルネサンス)」を目指したもの。フラ・アンジェリコやフィリッポ・リッピなど初期ルネサンスから、クラーナハ(父)などの北方ルネサンスの画家まで幅広くルネサンスを紹介する。左:ダヴィデ・ギルランダイオ(本名 ダヴィド・ビゴルディ)《セルヴァッジャ・サセッティ(1470年生)》ティツアーノ・ヴェチェッリオ《ヴィーナスとアドニス》1550年代ルカス・クラーナハ(父)《パリスの審判》1528年頃続く第2章「絶対主義と啓蒙主義の時代」は、権力者たちによる絶対主義体制が確立、強化された17世紀から、啓蒙思想が進んだ18世紀までの絵画が並ぶ。冒頭で紹介したカラヴァッジョの《音楽家たち》とジョルジュ・ド・ラ・トゥール《女占い師》は、同展の目玉ともなる作品。2点が隣り合って展示される空間は圧巻だ。このほか、プッサンやレンブラント、ルーベンス、ブーシェなどバロック、ロココの巨匠たちの作品が並ぶ。ペーテル・パウル・ルーベンス《聖家族と聖フランチェスコ、聖アンナ、幼い洗礼者聖ヨハネ》1630年代初頭/中頃ニコラ・プッサン《足の不自由な男を癒す聖ペテロと聖ヨハネ》1655年レンブラント・ファン・レイン《フローラ》1654年頃4そして、フェルメールの作品も初来日している。《信仰の寓意》は、これまでに発見されている三十数点のフェルメール作品のなかで唯一の寓意画だ。寓意画とは、抽象的な概念や教えを神話や聖書の登場人物などを用いて表現したもの。キリストの磔刑の絵の前に座る女性は、信仰を擬人化したものと考えられており、地球儀を踏む動作は世界を支配するカトリック教会を示唆していると考えられている。そのほかにも、十字架や杯、床のリンゴやヘビなど、画面のなかには何かをなぞらえたものに溢れている。それらをひとつひとつ紐解いていくのもまた絵画鑑賞の楽しみのひとつだ。ヨハネス・フェルメール《信仰の寓意》1670–72頃ちなみに現在、東京都美術館で開催中の『ドレスデン国立古典絵画館所蔵フェルメールと17世紀オランダ絵画展』でもフェルメールの作品《窓辺で手紙を読む女》が展示されている。東京で2点のフェルメールが展示されているというまたとない機会だ。近年の研究により、この時代のフランスでは女性画家が活躍していたことがわかってきたという。本章ではマリー・ドニーズ・ヴィレーヌ、ならびにエリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブランの作品の展示も見逃せない。左:エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブラン《ラ・シャ第3章「革命と人々のための芸術」は、市民が力を持つようになった19世紀から20世紀にかけての作品18点が紹介される。時代は進み、市民の持つ力がどんどんと増すようになる。目まぐるしい社会情勢の変化は、美術にも強く影響を及ぼすようなっていく。作品のなかで理想を高らかに謳いあげるロマン主義、徹底的に事実を掘り下げる写実主義は、その後の画家たちに大きな影響を与えた。ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー《ヴェネツィア、サンタ・マリア・デッラ・ サルーテ聖堂の前廊から望む》1835年頃左:エドゥアール・マネ《剣を持つ少年》1861年右:フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス《ホセ・コスタ・イ・ボネルス、 通称ぺピート(1870年没)》1810年頃そして、モネやルノワールを始めとする印象派と呼ばれる画家たちが台頭していき、彼らに影響を受けたセザンヌやゴーギャン、ゴッホらがポスト印象派と呼ばれるようになる。西洋絵画の世界は、絶えず変化し続けてきたのだ。ポール・セザンヌ《ガルダンヌ》1885-86年フィンセント・ファン・ゴッホ《花咲く果樹園》1888年エドガー・ドガ《踊り子たち、ピンクと緑》1890年頃クロード・モネ《睡蓮》1916-19年メトロポリタン美術館の作品で辿る500年の美術の歴史は非常に重厚だ。さまざまなジャンル、画題、画家のなかから、ぜひ新たなるお気に入りを見つけてみよう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年』2月9日(水)~5月30日(月)、国立新美術館にて開催※事前予約制
2022年02月11日株式会社ハーニーアンドサンズジャパン(本社:東京都文京区、代表取締役:渡邊 貴美)は、「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」(国立新美術館)の開催を記念して2022年2月9日より「HARNEY & SONS×THE MET」のコラボレーションティーを販売いたします。HARNEY & SONS×THE MET コラボレーションティー世界屈指のコレクションを所蔵している「メトロポリタン美術館」とニューヨークが本拠地のハーニー&サンズは様々な交流があり、美術館の魅力や芸術性を表現するティーを共同開発しました。今回、「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」の開催を記念して、これらオリジナルティーが本格的に日本に上陸します。アートを日常に身近に感じながら、ハーニー&サンズの想いが詰まったティーをお楽しみください。◆商品詳細HOT APPLE SPICE BLACK TEA 税込¥3,240(20サシェ入り)■HOT APPLE SPICE BLACK TEA《遊び心あふれるフレーバー紅茶》HARNEY & SONSのシグネチャー・ブレンド、「ホット・シナモン・スパイス」にアップル・ピースをブレンドし、甘さとスパイシーさの2つの表情を持つフレーバー紅茶です。美術館に飾られる壁画を鑑賞している時のような心地よさを感じられる、至極の一杯。GARDEN THERAPY HERBAL TEA 税込¥3,240(20サシェ入り)■GARDEN THERAPY HERBAL TEA《ノンカフェイン》カモミール、ペパーミント、バーベナをブレンド。1800年代後半のモネが描いた美しい風景画の情景を思わせるハーバルティーです。TASTE OF BRITISH HISTORY BLEND 税込¥3,240(20サシェ入り)■TASTE OF BRITISH HISTORY BLEND《ベーシックなフレーバー紅茶》メトロポリタン美術館ブリティッシュ・アート・ギャラリーのリニューアル・オープンを記念して制作したオリジナル・ブレンド。紅茶と緑茶をベースに、ベルガモットオイルを加えています。◆HARNEY & SONS OMOTESANDOにて期間限定スペシャルメニューをご提供2022年2月9日より国立新美術館での「メトロポリタン美術館展」開催を記念して、2022年2月16日よりハーニー&サンズ表参道にて期間限定のスペシャルメニューをお楽しみいただけます。HARNEY & SONS Spring Special◇HARNEY & SONS Spring Special・トマトと生チーズのミニガーデンサラダ・3種類のクロワッサンサンドイッチ・HARNEY & SONSスウィーツお重~2022年春バージョン(ダージリンゼリー&ムース、桜のアイスクリーム、桜のバームクーヘン、チョコケーキ、アールグレイマカロン)・お好みのHARNEY & SONSのティーひと足早く、春の訪れをスペシャルメニューとともにお届けいたします。【コラボレーションティー販売場所について】「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」東京展会期 :2022年2月9日(水)~5月30日(月)会場 :国立新美術館 企画展示室1Eメトロポリタン美術館展会場内特設ショップ所在地:〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2・HARNEY & SONS 公式オンラインショップ ・HARNEY & SONS OMOTESANDO所在地:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-2-14・ジェイアール名古屋タカシマヤ所在地:〒450-6001 名古屋市中村区名駅1-1-4 地下2階グルメストリート(2022年3月1日より販売予定)●公式Instagram: ●公式Twitter : ●公式Facebook : ◆株式会社ハーニーアンドサンズジャパン所在地 : 東京都文京区湯島一丁目6番3号 湯島一丁目ビル3階代表 : 代表取締役 渡邊 貴美設立 : 2007年11月事業内容: 卸・小売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月10日2月10日(木)より、東京・上野の東京都美術館で、「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」が開催される。ドイツ東部・ザクセン州にあるドレスデン国立古典絵画館は、世界有数の西洋絵画コレクションを誇る絵画館。今回は、その数あるコレクションのなかから、17世紀オランダ絵画の名品約70点が集結した。今回の目玉となるのは、ヨハネス・フェルメール『窓辺で手紙を読む女』の修復プロジェクトと、その修復後の姿である。同作は、ドレスデン国立古典絵画館にて19世紀初頭から早くも一般公開されており、同館の至宝のひとつとして親しまれてきた。1979年、サンフランシスコでの展覧会で、初めてX線調査が行われ、女性の背後の壁にもともとキューピッドの画中画が描かれていることがわかった。その後、2017年から始まった大規模な調査・修復プロジェクトにおいて、この上塗りの手直しが、作者であるフェルメールの没後に行われたものであることが判明。これを受け、所蔵館は上塗りを除去することを決め、約4年もの歳月をかけて、2021年9月、フェルメールが描いた当初の姿がお披露目された。修復後、同作が所蔵館以外で公開されるのは、今回が世界初となる。本展覧会では、修復前(複製)と実際の修復後の作品を並べて展示しているだけでなく、綿棒でニスをぬぐったり、顕微鏡とナイフで上塗りの部分を削ったりした修復作業の様子が、パネルや映像などでわかりやすく紹介されている。これらを見れば、4年もの月日を費やした修復作業が、どれだけ神経をとがらせる途方もないものだったかが、手に取るようにわかる。そうした修復過程を見た後に、実際の作品を見たときの感動といったら――。目の前に立ち尽くし、ため息をつくほかない。「光の画家」フェルメールによる暖かな光が、手紙を読むのに夢中になっている女性を照らす。修復によって現れたキューピッドの画中画は、女性の読む手紙がラブレターであることをわかりやすく示唆する。このキューピッドが塗りつぶされた頃は、レンブラントの作品だとされたというのだから、時の移り変わりというのは面白いものである。長年“自省のキャンバス”と化していたその大きな空間に現れ、ようやく本来の姿を見せたフェルメールの「幻のキューピッド」。一度その目で見て、心の中で「おかえり」と声をかけに来てみてはいかがだろうか。1枚の絵画が、長い歴史とその深みを映し出している。「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」会場:東京都美術館会期:2月10日(木)~4月3日(日)取材・文/飯塚さき
2022年02月10日国立能楽堂主催による三月公演が国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)にて下記の通り上演されます。『3月定例公演牛馬・朝長』2022年3月2日(水) 12:00開場/13:00開演『3月普及公演縄綯・箙』2022年3月12日 (土)12:00開場/13:00開演『3月定例公演鬼瓦・当麻』2022年3月18日 (金)16:30開場/17:30開演チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて2月8日(火)より発売開始です。カンフェティにて2月8日(火)10:00よりチケット発売開始 『3月定例公演牛馬・朝長』 『3月普及公演縄綯・箙』 『3月定例公演鬼瓦・当麻』 『3月定例公演牛馬・朝長』公演日時:2022年3月2日(水) 12:00開場/13:00開演(※15:50頃終演)狂言牛馬 (ぎゅうば)善竹隆司(大蔵流)〈休憩20分〉能朝長(ともなが)金剛永謹(金剛流・二十六世宗家)『牛馬』新しい市の権利をめぐり牛商人と博労が牛と馬の優劣を競います。鈍足な牛と軽快な馬の表現の見比べも楽しい作品です。『朝長』源朝長の最期を見届けた宿の女主人の告白、そして朝長の霊が語る平治の乱の悲運。孤独な武者の姿とそれを弔う人々の群像を扱う名作です。*字幕あり(日本語・英語)■出演者善竹隆司(大蔵流) / 金剛永謹(金剛流・二十六世宗家) / ほか■チケット料金正面:5,000円脇正面:3,300円(学生2,300円)中正面:3,000円(学生2,100円)(全席指定・税込)『3月普及公演縄綯・箙』公演日時:2022年3月12日 (土)12:00開場/13:00開演(※15:35頃終演予定)解説・能楽あんない三つの世界を流れる生田川横山 太郎(立教大学教授)狂言縄綯 (なわない)松田髙義(和泉流)〈休憩20分〉能箙 (えびら)杉浦豊彦(観世流)『縄綯』主人の博奕のかたに何某の家へ奉公に行かされた太郎冠者。帰ってから縄を綯いつつ何某の悪口を言い出し…。『箙』源平の合戦の折、梶原源太景季(かげすえ)は梅の枝を箙(矢を入れる武具)に挿して戦に挑みました。颯爽とした若武者の活躍を描く勝修羅物です。*字幕あり(日本語・英語)(2021/01/06)『3月定例公演鬼瓦・当麻』公演日時:2022年3月18日 (金)16:30開場/17:30開演(※20:10頃終演予定)狂言鬼瓦 (おにがわら)山本東次郎(大蔵流・人間国宝)〈休憩20分〉能当麻(たえま) 二段返(にだんがえし)観世清和(観世流・二十六世宗家)『鬼瓦』長く故郷を離れていた大名は帰郷を前に因幡堂を参詣しますが、屋根の鬼瓦を見て泣き出します。その理由とは…。『当麻』中将姫伝説ゆかりの当麻寺。旅僧の夢に歌舞の菩薩となった中将姫が現れ、称讃浄土経の功徳を讃え、荘厳な舞を舞います。*字幕あり(日本語・英語)(2021/01/06)■出演者山本東次郎(大蔵流・人間国宝) / 観世清和(観世流・二十六世宗家) / ほか■チケット料金正面:5,000円脇正面:3,300円(学生2,300円)中正面:3,000円(学生2,100円)(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年02月08日大阪市の中心地・中之島に、2月2日に「大阪中之島美術館」がオープンした。近代的なビルが立ち並ぶエリアの中に、黒くて四角い建物。それが、美術館建設構想から約40年を経て開館する、誰もが待ちに待った「大阪中之島美術館」だ。開館記念『Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―』展覧会場5階展示室入口開館記念展は、『Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―』と名付けられた。これまで収集してきた6000点以上のコレクションの中から、近現代の絵画、彫刻、写真、ポスターなどを中心に、選りすぐりの作品を見ることができる。佐伯祐三 《郵便配達夫》1928 年、大阪中之島美術館蔵この佐伯祐三のコレクターだった、大阪の実業家である山本發二郎のコレクションが大阪市へ寄贈されたことから、「大阪中之島美術館」の歴史がスタートした。山本發二郎コレクションは、書やアジアの染織といったものも含まれている。展示室の様子書と染の作品が同じ展示室、なんてユニーク!それどころか、いずれの展示室も、扱うジャンルの幅はとても広い。大阪は、洋画家、日本画家、写真家など多く活動した町。だから実に多くの、バリエーション豊かな作品が並んでいる。展示室の様子例えば、近代の大阪では、女性画家の活躍があった。こうしたことは長らく忘れられていたが、大阪市は1990年に美術館準備室を設置して、作品収集と同時に調査研究も深めてきた。作家の名前は知られていなくても、美術史や大阪にとって重要な作家や作品がある。戦後日本を代表する芸術運動「具体美術協会」(具体)もそうだろう。展示室の様子具体は、この作品の作者、吉原治良を中心に活動をしていた。彼らの活動拠点「グタイピナコテカ」は、この大阪中之島美術館が建つ中之島にあったことを知る人は多くない。展示室の一部を黒い壁にしたのは、「グタイピナコテカ」の壁が黒かったからで、具体をより深く知る機会となっている。展示室の様子同展は、デザインや複製芸術の作品も充実。家具のようなインダストリアルデザイン、サントリーポスターコレクション(大阪中之島美術館寄託)のポスターが展示されている。担当学芸員のおすすめは、この並んだ椅子の、影!椅子そのもののフォルムもさることながら、シルエットで見る椅子に、また違った魅力を感じられる。美術館の中も紹介しよう。エスカレーターや階段、歩道が交差する美術館内部「館内案内」には、3階がない!美術館の中心の大きな吹き抜けを「3階はどこ」と見ると、人が行き来するためのエスカレーターや階段、歩道が交差していて、その構造に近未来なイメージを受けるはず。ミュージアムショップミュージアムショップは、明るく、開放的だ。作品のポストカード、書籍やグッズなどが販売されている。親子休憩室子供を連れて来館したいとき、この親子休憩室は便利。プレイルームはもちろん、授乳室が3室あり、子供用トイレも備わったトイレも広々としている。芝生広場を5階の窓から臨む美術館2階からつながる芝生広場は、にぎやかな大阪の街にぽっと生まれたゆとりのよう。大阪出身のアーティスト、ヤノベケンジによる2021年の作品《シップス・キャット(ミューズ)》も必見!ヤノベケンジ《シップス・キャット(ミューズ)》2021年、大阪中之島美術館蔵春にオープン予定のワークショップルーム春以降、ワークショップルーム、アーカイブズ情報室、レストランなどがオープンする。この写真で分かるように、美術館内のピクトグラムはシンプルで分かりやすい!ぜひチェックしてみて!まだまだ厳しい世の中において、大阪中之島美術館のオープンは、アートファンの心を明るく灯す光のよう。感染防止を徹底して、ぜひ実際の美術館に足を運んで、本当に盛りだくさんの作品を目に入れてほしい!取材・文:藤田千彩【開催概要】大阪中之島美術館 開館記念『Hello! Super Collection 超コレクション展―99のものがたり―』会場: 大阪中之島美術館() (大阪府大阪市北区中之島4-3-1)会期:2022年2⽉2⽇(⽔)~ 3⽉21⽇(⽉・祝)休館日:月曜日(3月21日は開館)開館時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)美術館公式サイトは こちら()※日時指定事前予約《優先》制
2022年02月02日国立演芸場主催、令和4年2月特別企画公演『圓朝に挑む!』が2022年2月26日 (土)に国立演芸場(東京都千代田区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 特別企画公演圓朝に挑む!落語「一名荻江の伝」:橘家圓太郎落語「牡丹灯籠お札はがし」:柳家小八― 仲入り ―落語「にゅう」:春風亭昇々落語「牡丹灯籠栗橋宿」:三遊亭天どん※番組・出演者に一部変更があることがございます。予めご了承ください。公演概要国立演芸場令和4年2月特別企画公演『圓朝に挑む!』公演日時:2022年2月26日 (土)12:30開場/13:00開演(15:30頃終演予定)会場:国立演芸場(東京都千代田区隼町4-1)■出演者橘家圓太郎 / 柳家小八 / 春風亭昇々 / 三遊亭天どん■チケット料金一般:3,300円学生:2,300円(全席指定・税込)<カンフェティ取扱>先着限定!一般:3,300円→ 2,970円! 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年02月01日諸橋近代美術館では、2022年4月27日から展覧会「ヒストリア~神話と物語の世界~」を開催いたします。神話や物語から着想を得て生まれた作品にフォーカスし、神秘と幻想の世界をオリジナリティ溢れる表現で描いた20世紀を代表するスペイン出身の芸術家サルバドール・ダリの作品を中心に、美しくも生々しい物語の世界をご覧いただきます。4月27日開幕「ヒストリア~神話と物語の世界~」西洋絵画史において、ギリシャ・ローマ神話やキリスト教は代表的な主題として扱われ、多くの芸術家が物語を着想源に作品を描いています。神話や宗教などの古典主題の原典が近現代に至ってどのように受け継がれ、またどのように表現されたのか、その変遷の“ヒストリア”をご紹介します。本展では、ダリとともに、ピカソやボナールなど、諸橋近代美術館がコレクションする様々な神話や物語をテーマにした作品をお楽しみください。【展覧会概要】「ヒストリア~神話と物語の世界~」会期 :2022年4月27日(水)~7月3日(日) ※会期中無休会場 :諸橋近代美術館(福島県耶麻郡北塩原村桧原剣ヶ峯1093-23)観覧料:一般 1,300円/高校・大学生 500円/中学生以下 無料 <常設展示も含む>※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保険福祉手帳のご提示で所有者と付添者(1名のみ)は無料です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月25日1870年創立、アメリカ最大の美術館のひとつであるメトロポリタン美術館は、先史時代から現代まで5000年以上にわたる世界各地の考古遺物・美術品 150万点余りを所蔵。そのヨーロッパ絵画部門に属する2500点余りの所蔵品から、珠玉の名画65点(うち46点が日本初公開!)を紹介する『メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年』の東京展が、2月9日(火)より国立新美術館にて開催される。フラ・アンジェリコ、ラファエロ、クラーナハ、ティツィアーノ、エル・グレコから、カラヴァッジョ、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール、レンブラント、 フェルメール、ルーベンス、ベラスケス、プッサン、ヴァトー、ブーシェ、そしてゴヤ、ターナー、クールベ、マネ、モネ、ルノワール、ドガ、ゴーギャン、ゴッホ、セザンヌまで、15世紀の初期ルネサンスの絵画から19世紀のポスト印象派まで、西洋絵画の500年の歴史を彩った巨匠たちの傑作が一挙来日。3章構成で西洋絵画の変遷をたどる。今回、日本初公開として注目されるのが、ヨハネス・フェルメールの《信仰の寓意》。抽象的な概念を擬人化した「寓意画」で、「信仰」を擬人化した女性の姿が描かれている。 そのほか、エル・グレコ《羊飼いの礼拝》、カラヴァッジョ《音楽家たち》、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 《女占い師》など実に46点が日本初公開。珠玉の名画に会いにいきたい。フラ・アンジェリコ (本名 グイド・ディ・ピエトロ)《キリストの磔刑》 1420-23年頃 ニューヨーク、メトロポリタン美術館 Maitland F. Griggs Collection, Bequest of Maitland F. Griggs, 1943 / 43.98.5カラヴァッジョ(本名 ミケランジェロ・メリージ)《音楽家たち》1597年 ニューヨーク、メトロポリタン美術館 Rogers Fund, 1952 / 52.81ジョルジュ・ド・ラ・トゥール《女占い師》おそらく1630年代 ニューヨーク、メトロポリタン美術館 Rogers Fund, 1960 / 60.30ポール・セザンヌ《リンゴと洋ナシのある静物》1891-92年頃 ニューヨーク、メトロポリタン美術館 Bequest of Stephen C. Clark, 1960 / 61.101.3【開催概要】会場:国立新美術館 企画展示室1E会期:2022年2月9日(水)~5月30日(月)時間:10:00~18:00、金土は20:00(入場は閉館の30分前まで)休館日:火曜日(ただし、5月3日(火・祝)は開館)料金:一般2,100円、大学生1,400円 高校生1,000円※事前予約制(日時指定券)を導入展覧会公式サイト:
2022年01月25日1982年11月3日、『開館記念展印象派からエコール・ド・パリへ』の開幕とともに開館した埼玉県立近代美術館。以来、多彩な時代・ジャンルの美術や文化を紹介する独自のテーマの展覧会を多く開催してきた。そんな埼玉県立近代美術館の活動とコレクション形成を収蔵作品とアーカイブ資料によって振り返る『開館40周年記念展 扉は開いているか―美術館とコレクション 1982-2022』が、2月5日(土)より開催される。これまで、埼玉県ゆかりの作家の作品を中心に、約3,900点を数える国内外の近現代美術の作品資料を収集。MOMASコレクション(所蔵品展)や企画展、教育普及事業などで紹介してきた。同展では、今年、2022年に開館40年を迎える埼玉県立近代美術館そのものに焦点を当て紹介。同館の原点ともいえる、埼玉県ゆかりの洋画家を軸に始まった美術館の初期の活動、黒川紀章の設計による美術館建築のほか、美術館の活動と結びつきながら成長するコレクション、コミッションワークやプロジェクトなど、様々な視点から40年間の活動を紹介。美術館が築いてきた土台を検証するとともに、これからの美術館を展望する。斎藤豊作《フランス風景I》1910年頃制作:黒川紀章建築都市設計事務所《埼玉県立美術館(仮称)建設工事基本設計図(立面図)》1979年瑛九《雲》1959年宮島達男《Number of Time in Coin-Locker》1996年【開催概要】『開館40周年記念展 扉は開いているか―美術館とコレクション 1982-2022』会場:埼玉県立近代美術館会期:2022年2月5日(土)~5月15日(日)※会期中展示替えあり時間:10:00~17:30(展示室への入場は17:00まで)休館日:月曜(3月21日、5月2日は開館)料金:一般1,000円、大高800円美術館公式サイト:
2022年01月24日「奇想」というテーマで、モードと芸術の関係を俯瞰する展覧会『奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム』が、東京都庭園美術館で1月15日(土)に開幕した。20世紀最大の芸術運動・シュルレアリスムとモードとの関係を中心に、16世紀のファッションプレートからコンテンポラリーアートまでを紹介する展覧会だ。4月10日(日)まで開催されている。アンドレ・ブルトンらによって1920年代に生まれた芸術運動「シュルレアリスム」は、文学や美術、映画などさまざまな創造活動に多大な影響を与えた20世紀最大の芸術運動となった。モードの世界も例外ではなく、それまでのファッションの文脈では使われない素材やモチーフなどが採用されるようになっていく。1937年に竣工した東京都庭園美術館 本館いっぽう、シュルレアリストたちも、帽子や靴、手袋や針と糸など、ファッションに関連するアイテムをモチーフとした作品を作り出すなど、相互に影響を与えあっていった。同展は、このようなシュルレアリスムとモードの関係を起点とし、「奇想」をテーマに幅広い時代のファッションと芸術を8章構成で紹介していくものだ。第1章「有機物の偏愛」では、スカラベをあしらったブローチのほか、本物の甲虫のタマムシの羽を大量に使ったヤン・ファーブルのカラーなど動植物をモチーフにしたドレスなどを紹介し、人類が最初に身に着けたと考えられる自然物と奇想との関係に思いを馳せる。人類は、その歴史のなかで美しさを追求するあまり、ときには身体に無理をかけて理想の形に近づけていくこともあった。続く第2章「歴史にみる奇想のモード」では、極端にウエストの細いコルセットや、足を著しく変形させる纏足靴など、美のために人間の形状とかけはなれてしまった衣服や靴を紹介するほか、当時の着せかえ人形や資料を紹介する。コルセット1888年頃纏足靴19世紀末〜20世紀初頭当人が亡くなっても、その形を留めつづける髪の毛に、不思議な力を感じる人達は少なくない。第3章「髪(ヘアー)へと向かう、狂気の愛」では、遺髪を入れて肌身離さず持ち歩くために作られたモーニングジュエリーや、髪の毛を使ったドレスなどを展示する。左:永澤陽一ボディ・アクセサリー(2004年秋冬)右:マルタン・マルジェラ ドレス(2004年秋冬)ヘルベルト・ロイビンパンテーン社ポスター1945年そして1920年代、シュルレアリスムが生まれ、モードの世界にも影響が及ぶ。第4章「エルザ・スキャパレッリ」は、シュルレアリスムに共鳴し、作品にも強い影響を感じさせるデザイナー、エルザ・スキャパレッリの仕事に着目する。だまし絵のテクニックを使ったセーターや、目に飛び込んでくる「ショッキング・ピンク」を発明するなど、スキャパレッリの服やアクセサリーは常に注目を集めていた。エルザ・スキャパレッリによるドレスの数々スキャパレッリによる香水と香水瓶スキャパレッリのみならず、当時のモードはシュルレアリスムに大きな影響を受けた。また、シュルレアリストたちもモードから大きな影響を受けていた。第5章「鳥と帽子」、第6章「シュルレアリスムとモード」、第7章「裏と表−発想は覆す」では両者の相互の関係をたどる。第8章の「和の奇想」では、日本におけるモードの奇想として、虫をモチーフとした帯留めなどを取り上げてる。シュルレアリスムに影響を受けていたファッション誌、ハーパーズ・バザーバリー・ゴードン《ポスタードレス》1968年展示風景より 中央はサルバドール・ダリ《象徴的機能を持つシュルレアリスム的オブジェ》1932-75年マルタン・マルジェラのジャケットなどそして、展示は新館に移動する。花魁の高下駄に着想をえたという舘鼻則孝の《ヒールレスシューズ》や、蚕の遺伝子を組み換え、発光する糸を使ったANOTHER FARMのドレスなどからなる第9章「ハイブリッドとモード─インスピレーションの奇想」は、現在活躍するアーティストたちによる奇想のモードを展示する。舘鼻則孝《ベビーヒールレスシューズ》2021年永澤陽一《恐れと狂気》2008年第9章 展示風景より 串野真也の作品群なお、ANOTHER FARM《Modified Paradice》は、専用のメガネを装着して鑑賞することで、ドレスが発光して見えるデザインとなっている。異なる見え方も楽しんでみよう。ANOTHER FARM《Modified Paradice》2018年専用メガネ越しのANOTHER FARM《Modified Paradice》2018年美意識を優先し、追求しすぎた結果生まれたさまざまな「奇想」は、なぜ人々は装うのか?ということまで考えさせてくれる。この展覧会で、刺激的な美しさに心ゆくまで酔いしれよう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム』2022年1月15日(土)~4月10日(日)、東京都庭園美術館にて開催※日時指定予約制
2022年01月20日国立文化財機構 文化財活用センター〈ぶんかつ〉は、令和5(2023)年度「国立博物館収蔵品貸与促進事業」実施対象館を募集します。本事業では、東京国立博物館・京都国立博物館・奈良国立博物館・九州国立博物館(いずれも国立文化財機構)が全国の美術館・博物館に対し、地域ゆかりの収蔵品を貸し出し、〈ぶんかつ〉が作品輸送費等を支出します。※令和5(2023)年4月下旬から令和6(2024)年3月末までに開催される展覧会が対象です。本事業によって、立地条件等により、これまで国立博物館の収蔵品に親しむ機会が限られていた地域に対し、文化財が広く公開されること、日本とアジアの歴史・伝統文化の発信、地域文化の創生、次世代への文化財の継承、観光振興につながることをめざします。募集チラシこれまでに23施設16都府県で貸与促進事業の展覧会が開催過去の事業実績(展覧会)はこちらから ◆事業内容<主な展覧会開催費用について>本事業では、次の費用を〈ぶんかつ〉が支出します。(1)国立博物館貸与品の梱包・開梱および展示・撤収作業にかかる費用(2)国立博物館から貸与先へおよび貸与先から国立博物館への本事業の貸与品の輸送にかかる費用(3)国立博物館貸与品の保険にかかる費用※詳細につきましては必ず申請要項をご確認ください。<以下のいずれかのカテゴリーへの申請が可能です。>(1)【大規模貸与】1申請につき21~50件の国立博物館収蔵品を貸与/各年度1~2か所を選定予定(2)【小規模貸与】1申請につき20件以内の国立博物館収蔵品を貸与/各年度4~5か所を選定予定<申請にあたっては、以下のいずれかの方法で借用希望作品リストを作成してください。>(方法1)国立博物館の収蔵品の中から申請館が自ら設定したテーマに沿って作品を自由に選択してリストを作成。(方法2)貸与可能作品が掲載されたリスト(a. 【日本考古】およびb. 【黒田】)を活用し、必要に応じてその他の国立博物館の収蔵品を加えてリストを作成。a. 【日本考古】東京国立博物館所蔵の各時代や地域を代表する日本考古資料の優品28件。(『申請要項』別紙1-(1)参照)貸与可能作品例左:深鉢形土器(縄文時代〔中期〕・前3000~前2000年、長野県伊那市宮ノ前出土)、中央:みみずく土偶(縄文時代〔晩期〕・前1000~前400年、埼玉県鴻巣市滝馬室出土)、右:埴輪 馬(古墳時代・6世紀、群馬県伊勢崎市下触町出土)※いずれも東京国立博物館所蔵b. 【黒田】東京国立博物館所蔵の黒田清輝の代表作12件。(『申請要項』別紙1-(2)参照)貸与可能作品例左:読書(明治24年〔1891〕)、中央:重要文化財 舞妓(明治26年〔1893〕)、右:重要文化財 湖畔(明治30年〔1897〕)※いずれも黒田清輝筆、東京国立博物館所蔵◆本事業の対象となる美術館・博物館について文化庁長官の承認を受けた公開承認施設および博物館法で定められた登録博物館、博物館相当施設であれば、公私立を問わずにご応募いただけます。貸与条件や事業内容の詳細ならびに申請方法につきましては、<ぶんかつ>WEB掲載の「2023(令和5)年度 国立博物館収蔵品貸与促進事業実施対象館申請要項」を必ずご確認ください。<ぶんかつ>WEB 2023年度 国立博物館収蔵品貸与促進事業 申請要項URL: 全国の美術館・博物館からのご応募をお待ちしております。◆これから開催される令和3(2021)年度「国立博物館収蔵品貸与促進事業」展覧会「やまと絵のしらべ ―帆山花乃舎と復古大和絵―」展 会場 : 桑名市博物館(三重県)会期 : 2022年1月22日(土) ~ 2022年2月27日(日)貸与件数 : 18件公式サイト: 見どころ : 桑名出身の帆山花乃舎(1823~1894)は、復古大和絵派の絵師として活躍した画僧です。花乃舎は内国勧業博覧会への作品出品で全国的に名声を高めた一方で、桑名萬古焼の再興に挑んだ初代森有節(1808~1882)に絵を教えるなど、地域文化と芸術の発展に大きな貢献を果たした人物でした。花乃舎が師事した浮田一けい(草かんむり+惠)(1795~1859)や渡辺清(1778~1861)、そして復古大和絵の祖である田中訥言(1767~1823)の作品など18件の文化財を、東京国立博物館ならびに京都国立博物館からお貸し出しし、花乃舎の画風の源流とその功績を紹介します。桑名市博物館「やまと絵のしらべ ―帆山花乃舎と復古大和絵―」展チラシ(令和3年度国立博物館収蔵品貸与促進事業)※最新情報は博物館の公式サイトなどでご確認ください。▼ぶんかつSNSYouTubeチャンネル : Instagram @cpcp_nich: Twitter @cpcp_nich : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月11日国立能楽堂主催による『月間特集近代絵画と能』シリーズ3公演が2022年2月2日(水)・18日(金)・26日(土)に国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて1月8日(土)より発売開始です。カンフェティにて1月8日(土)よりチケット発売開始 2月定例公演 【月間特集:近代絵画と能】 簸屑・室君 2月定例公演 【月間特集:近代絵画と能】 文山賊・昭君 2月普及公演 【月間特集:近代絵画と能】 酢薑・鉢木 国立能楽堂が主催する、演目と同じ題材が描かれた絵画とともに能の魅力を味わう「絵画と能」シリーズの七回目。絵画のイメージを補助線として能の魅力をお楽しみいただきます。中でも2月18日(金)定例公演では、公演前の16:45からライターで公益財団法人永青文庫副館長である橋本麻里さんによるプレトークを開催。より深く、絵画と能の魅力をご堪能いただけます!2月定例公演 【月間特集:近代絵画と能】 簸屑・室君公演日時:2022年2月2日 (水)12:00開場/13:00開演狂言簸屑 (ひくず)野村 万蔵(和泉流)能室君(むろぎみ) 櫻間 金記(金春流)*字幕あり(日本語・英語)令和4年2月2日(水)定例公演にて能「室君」のシテ(主役)をつとめる、シテ方金春流の櫻間金記氏より、コメントをいただきました。仕舞「善知鳥」櫻間金記(金春流)能「室君」は令和2年2月特別公演にて、櫻間金記氏のシテにより上演を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大予防のため残念ながら公演が中止になりました。当時について「現実を受け止めるだけでした」と同氏。待ちに待った2年ごしでの上演です。本曲の見どころについては「室明神のご神事(お祭り)に所の遊女たちも参加して舞を奉納すると、ご神体が出現して寿ぎの舞を舞う、という祝言の能。宮や船の作り物が出て華やかな舞台です」とのこと。室明神とは、現兵庫県たつの市室津の賀茂神社のこと。是非、おめでたく華やかな本曲をお楽しみください。また2月の国立能楽堂は『月間特集 近代絵画と能』と題して、同じ題材が絵画にも描かれている能を特集上演しています。本曲の主題は、松岡映丘の絵画『室君』(永青文庫蔵)にも描かれたものです。同絵画作品は月刊国立能楽堂2月号(公演プログラム・税込590円)でご覧いただけますので、併せてご鑑賞ください。【簸屑】主人の命令で、茶の簸屑(箕でふるったあとのくず茶)を挽いていた太郎冠者は、居眠りを始めてしまい...。【室君】播州室の明神の神事に室君(室の津の遊女)が神楽を奏すると、室の明神・韋提希夫人が現れ太平の世をたたえ舞を舞います。絵画作品=松岡映丘『室君』■チケット料金正面席:5,000円脇正面:3,300円(学生2,300円)中正面:3,000円(学生2,100円)(すべて税込)カンフェティチケット販売ページ 公式ホームページ 2月定例公演 【月間特集:近代絵画と能】 文山賊・昭君公演日時:2022年2月18日 (金)16:30開場/17:30開演※プレトークは16:45開始プレトーク中国から日本へ、転変する王昭君の物語橋本 麻里(ライター・公益財団法人永青文庫副館長)狂言文山賊 (ふみやまだち)三宅 近成(和泉流)能昭君 (しょうくん)寺井 榮(観世流)*字幕あり(日本語・英語)【文山賊】果たし合いをすることになった二人の山賊。残される妻子のためにそれぞれ書置きを残すことにしますが…。【昭君】国のために胡国の王に贈られた王昭君。娘を思う老父母が、恋しい人を映すという鏡を覗くと、昭君の亡霊とともに、鬼神と化した胡国王・呼韓邪単于が映し出されるのでした。絵画作品=菱田春草『王昭君』■チケット料金正面席:5,000円脇正面:3,300円(学生2,300円)中正面:3,000円(学生2,100円)(すべて税込)カンフェティチケット販売ページ 公式ホームページ 2月普及公演 【月間特集:近代絵画と能】 酢薑・鉢木公演日時:2022年2月26日 (土)12:00開場/13:00開演解説・能楽あんない近代画家の能楽への眼差し小林 健二(国文学研究資料館名誉教授)狂言酢薑(すはじかみ)網谷 正美(大蔵流)能鉢木(はちのき)観世 銕之丞(観世流)*字幕あり(日本語・英語)【酢薑】正しい由緒を賭けて、酢売りと薑(生姜)売りが品名を詠み込んでの秀句(しゃれ)合戦を繰り広げます。【鉢木】雪の降りしきる夜、佐野常世が秘蔵の鉢木を薪にして歓待した旅僧は、実は鎌倉の最明寺入道時頼でした。誇り高き男たちの姿を描く劇的な作品です。絵画作品=小堀鞆音『常世』■チケット料金正面席:5,000円脇正面:3,300円(学生2,300円)中正面:3,000円(学生2,100円)(すべて税込)カンフェティチケット販売ページ 公式ホームページ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年01月10日まさに波乱の幕開けである。1月7日(金)・国立競技場で華々しくオープニングを飾るはずだった『NTTジャパンラグビー リーグワン 2022』開幕戦・クボタスピアーズ船橋・東京ベイ×埼玉ワイルドナイツはキックオフ2日前に中止が発表された。1月5日、埼玉WKに6名の新型コロナウイルス感染症陽性者が確認され、3名が検査中。ほかの選手も濃厚接触者として認定され、キックオフ48時間前までに試合登録に必要な選手が揃わないことが確定したため、新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインに基づき開催中止を決定となったのだ。埼玉WKは規定により勝点0、不戦敗扱いとなった。第2節・グリーンロケッツ東葛戦の開催については後日発表となるが、『ジャパンラグビー トップリーグ 2021』王者は険しい船出を余儀なくされたのだ。戦わずして勝点5を手にしたS東京ベイも残念な気持ちだろう。ヘッドコーチとキャプテンは次のようにコメントした。フラン・ルディケHC「スピアーズにとって開幕戦でプレーできる貴重な機会だったので、中止になってしまったことを非常に残念に思う。チームは新しいリーグの開幕に向けて、フィールドの内外問わず一生懸命やってきた。しかし、これも人生。我々はコントロールできることしかコントロールできない。これは私たちでは、コントロールできないこと。埼玉パナソニックワイルドナイツの新型コロナウイルス感染症陽性者の方々を、気にかけている。彼らが早く回復することを祈っています。私たちは次の試合にフォーカスします」立川理道主将「記念すべきリーグワンの開幕戦に選ばれたことは、選手だけでなく運営面も含めて努力した結果が評価されての機会だったと思うので、試合ができなかったことは残念に思う。ただ、この結果はコントロールできないことなので、自分たちはやるべきことをやって、次の試合に向けて準備するだけだと思っている」ラグビー新リーグは出鼻をくじかれた格好となったが、『NTTリーグワン2022』は待ってはくれない。1月8日(土)・9日(日)に各地で『NTTリーグワン2022』ディビジョン1がスタートする。ユニバー記念競技場でのコベルコ神戸スティーラーズ×シャイニングアークス東京ベイ浦安や豊田スタジアムでのトヨタヴェルブリッツ×静岡ブルーレヴズなど好カードが並ぶ中、東京サンゴリアス×東芝ブレイブルーパス東京に注目している関東のファンも多いことだろう。『トップリーグ』では埼玉WKと並ぶ最多5回の優勝を誇り、本拠地を同じ府中市に置き、府中ダービーマッチとして数々の名勝負を繰り広げてきた両軍の対決には国立ショックを吹き飛ばす、熱戦を期待せずにはいられない。『トップリーグ』ラストシーズンのゲームは衝撃だった。2021年3月13日の試合は雷雨のために開始13分で中断、そのまま中止となり仕切り直しの『トップリーグ』第4節は翌週20日に行われた。ニュージーランド代表SOボーデン・バレットのPGで着実にサントリーサンゴリアス(当時)が加点していくと、17分・ルーキー中野将伍のトライを皮切りにトライラッシュ。前半の内に4トライを叩き込み38-0で折り返すと、後半も勢いは衰えずに5トライ5ゴール。NO8テビタ・タタフのハットトリックにオーストラリア代表CTBサム・ケレビの2トライなどサントリーが73-5の歴史的大勝を収めたのだった。試合後、ミルトン・ヘイグ監督が「68点差をつけて勝ったことは、クオリティの高いラグビーをする東芝に対して、これまでなかったことだと認識している。したがって今日の結果にはとても満足している」と喜びを表せば、中村亮土主将も「監督も言ったように、今週に限らず、これまでずっとノンメンバーと一緒に練習をしてきて、毎回いい準備ができていた。今回いい結果が出たことはチームにとって勢いが出るいいチャンスだと思う」と胸を張った。大敗を喫したリーチ マイケルは「東芝としてはテンポを持ってアタックしたいと考えた。今日のサントリーはブレイクダウンでプレッシャー掛けてきたが、東芝としてはブレイクダウンの質をもっと上げないとサントリーのようなチームと戦うのは厳しい」と反省の弁を口にするほかなかった。公式戦ではないものの、12月18日のプレシーズンマッチではBL東京が一矢報いた。序盤から果敢に攻めるBL東京が前半6分にFLシオネ・ラベマイ、14分にCTBセタ・タマニバルがトライを奪う。前半にWTBテビタ・リーに2トライ返されるも、前半32分にはラベマイも2本目をゲット。後半20分にはLOジェイコブ・ピアスがシンビン(10分間の一時退場)となりピンチに陥るも、BL東京は粘りのディフェンスを発揮。結局一度もリードを許さず29-22で勝ち切った。12月20日の開幕直前メディアカンファレンスに出席した德永祥尭共同主将は次のように手応えを口にした。「先週サントリーとプレシーズンマッチを行い、久しぶりに勝利することができて、チームとしていい自信がついた。課題はたくさんあるが、ポジティブな面を継続しながら、開幕戦で勝てるよういい準備にしていきたい。自分たちのやってきたことは間違いではないと確認できた。やはり反則をしないことが大事。反則が少なければ、自分たちがボールを持つ時間が増え、自分たちのやりたいラグビーができるので」一方、2015-2016最多トライゲッター・江見翔太も敗戦をポジティブに捉えていた。「負けてしまったが、いい課題が見つかった。今季は新たなチャレンジをしているところ。逆にいい勉強になった。ただ開幕戦では(ダミアン・)マッケンジーも入ってくる。東芝に違う形を見せられると思う」来たるべき新リーグ開幕へ向けて、両チームの指揮官、主将はこのようにコメントしている。ヘイグ監督「私たちは自分たちのスタイル(アグレッシブ・アタッキング・ラグビー)を貫き、新しいリーグの初代チャンピオンになることを目指している。素晴らしい選手たちと優秀なスタッフが揃っているので、チーム一丸となり最大限の力を発揮して必ず優勝したい。ファンのみなさんからの日頃からのサポートに感謝しています」中村主将「キャプテン就任1年目の昨シーズンは決勝で悔しい思いをしたので、新リーグ1年目にかける思いは強い。昨シーズンのチームを超えるパフォーマンスを発揮し、新リーグ初代チャンピオンになるべく、一丸となって臨みたい。依然としてコロナの影響があるが、少しでも多くのファンにスタジアムへお越しいただき、サンゴリアスのアグレッシブなラグビーを楽しんでもらえれば。応援よろしくお願いします」トッド・ブラックアダーHC(BL東京)「ボールが流れるように動く、エンターテインメント性に富んだラグビーを披露し、何よりも選手個々の直向きなプレーを通じて、一体感のあるチームだと感じてもらいたい。FWは昨季からの課題であるセットピースの改善に取り組んでいる。BKは松永(拓朗)や森(勇登)などの若手が成長を見せ、7人制日本代表キャプテンである(ジョニー・)ファアウリなどの外国籍選手、日本人ベテラン勢も勢いがある。相手にとって脅威となるアタックができると考えている」小川高廣共同主将「目標はもちろん優勝。強みはタフなディフェンス。他チームもよりもアグレッシブなディフェンスで、自分たちを信じてひるむことなくやり切ることが重要。チームとしてひとつにまとまることが一番大事だと思う。ワクワクするような魅力的なラグビーを披露したい。自分たちの果敢なアタック、激しいディフェンス、ノーサイドの瞬間まで絶対に諦めないプレーをぜひ見てほしい。自然と勇気や元気が湧いてくるような試合をしたい」キックオフ48時間前に発表される試合登録メンバーは以下の通り。【東京サンゴリアス】1石原慎太郎、2堀越康介、3中野幹、4ツイ ヘンドリック、5ハリー・ホッキングス、6下川甲嗣、7小澤直輝、8ショーン・マクマーン、9流大、10田村煕、11中野将伍、12中村亮土、13サム・ケレビ、14尾﨑晟也、15ダミアン・マッケンジー、16中村駿太、17森川由起乙、18垣永真之介、19辻雄康、20テビタ・タタフ、21齋藤直人、22仁熊秀斗、23テビタ・リー【東京ブレイブルーパス東京】1藤野佑磨、2橋本大吾、3小鍜治悠太、4ワーナー・ディアンズ、5ジェイコブ・ピアス、6リーチ マイケル、7マット・トッド、8德永祥尭、9小川高廣、10トム・テイラー、11松延泰樹、12中尾隼太、13セタ・タマニバル、14ジョネ・ナイカブラ、15松永拓朗、16森太志、17眞壁照男、18知念雄、19梶川喬介、20山本浩輝、21ジャック・ストラトン、22ジョニー・ファアウリ、23桑山聖生バレットとオールブラックスのポジションを争うマッケンジーはFBでスタメンに名を連ね、ひと足早く日本代表デビューを果たした身長201cmの大型LOディアンズもリーグワンデビューとなる。果たして、記念すべき開幕戦で白星発進を決めるのはどちらか。『NTTリーグワン2022』開幕戦・東京SG×BL東京は1月8日(土)・味の素スタジアムにてキックオフ。チケット発売中。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)東京サンゴリアス対東芝ブレイブルーパス東京NTTジャパンラグビー リーグワン 2022DIVISION1のチケット情報ジャパンラグビー リーグワン 特設ページジャパンラグビー リーグワン 2022 観戦ガイド
2022年01月07日ナポリ国立考古学博物館の至宝約150点が一挙集結する、特別展『ポンペイ』が1月14日(金)より東京国立博物館平成館にて開催される。紀元後79年、イタリアのナポリ近郊ヴェスヴィオ山で大規模な噴火が発生し、火山噴出物に飲み込まれたローマ帝国の都市ポンペイ。埋没したポンペイの発掘は18世紀に始まり、現在まで続いている。日本では1967年に初めてポンペイ展を開催。イタリアにとってもポンペイで発掘された出土品を紹介する初の海外での展覧会となったが、出展作品は当時ナポリ国立考古学博物館とポンペイ遺跡の倉庫に眠っていた作品ばかりだった。同展では、モザイク、壁画、彫像、工芸品の傑作から、豪華な食器、調理具にいたるまで、ナポリ国立考古学博物館が所蔵するポンペイ遺跡の膨大な遺物から優品約150点を展示。当時の人々の文化や暮らしを多面的に紹介する。ポンペイ繁栄の歴史を示す3軒の邸宅「ファウヌスの家」「竪琴奏者の家」「悲劇詩人の家」に注目し、会場内に邸宅の一部を再現するほか、8Kの高精細映像も上映。臨場感あふれる映像で遺跡の詳細まで見ることができる。また、18世紀からの発掘の歴史を振り返り、最新の発掘調査や出土品の修復、保存といった作業について紹介するコーナーも。2000年前に繁栄した都市とその文化をこれまでにない規模で解き明かしていく、ポンペイ展の決定版ともいえる展覧会だ。ポリュクレイトス「槍を持つ人」ブドウ摘みを表わした小アンフォラ(通称「青の壺」)テーブル天板(通称「メメント・モリ」)踊るファウヌス【開催概要】会場:東京国立博物館 平成館会期:2022年1月14日(金)~4月3日(日)時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜日(3月21日、3月28日は開館)、3月22日(火)料金:一般2,100円、大学生1,300円、高校生900円公式サイト: ※事前予約(日時指定券)推奨※日時指定券は2022年1月5日(水)より販売開始予定※東京展終了後、京都、宮城、福岡に巡回予定
2022年01月02日近鉄グループの文化事業である大和文華館では、1月5日(水)から2月13日(日)まで、「日本のやきものー縄文土器から近代京焼までー」展を開催いたします。この展覧会では、館蔵の縄文時代から江戸時代までのやきものと、特別出陳の近代京焼を展示します。日本のやきものの歴史は、縄文土器より始まります。土器の時代が長らく続いた後、古墳時代にはろくろ成形し還元焼成する須恵器が、奈良時代には人工的に釉薬をかける施釉陶が登場します。中世には、素朴な焼締陶が多く作られ、日常の雑器として広く用いられました。桃山時代には、茶の湯の隆盛にともない、斬新な茶陶が盛んに作られ、やきものの世界が活性化します。江戸時代には、まず有田において磁器の焼成に成功し、日本各地で様々な陶磁器が生産されました。特に京焼では、江戸時代前期、野々村仁清によって陶器に上絵具で絵付けする色絵陶器の技術が大成されます。多くの典雅な色絵陶器が作られるとともに、江戸時代後期には磁器の焼成も可能になり、文人趣味的な清雅な器も好まれました。明治維新後には衰退の危機もありましたが、技術やデザインを磨いて進化し、多様な魅力を持つ近代京焼の作品が生み出されました。日本のやきものの悠久の歴史とあくなき創造にご注目ください。<1> 展覧会について1.名称 「日本のやきもの―縄文土器から近代京焼まで―」2.会期 2022年1月5日(水)~2月13日(日)月曜日休館(ただし、1月10日〈月・祝〉は開館し、11日〈火〉が休館)3.開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)4.入館料 一般 630円 高校・大学生420 円 小学・中学生 無料5.主催 大和文華館6.出陳品数 82件◎=重要文化財【やきもののはじまり】・縄文大壺(縄文)◎埴輪鷹狩男子像(古墳)【古代の須恵器・施釉陶】・須恵器長頸壺(奈良)・二彩碗(奈良)【中世の焼締陶・施釉陶】・灰釉壺 丹波(鎌倉)・白天目茶碗(室町)【桃山茶陶とその展開】・志野柳文鉢 美濃(桃山)・赤織部瓜文角皿 美濃(桃山)・奥高麗茶碗 唐津(江戸前期)【有田磁器とその展開】◎染付山水文大皿 有田(伊万里)(江戸前期)・色絵菊花文八角瓶 有田(柿右衛門)(江戸中期)【京焼とその展開】・色絵おしどり香合 京都 野々村仁清作(江戸前期)・光琳筆銹絵菊図角皿 京都 尾形乾山作(江戸中期)・色絵鳥文鉢 淡路 賀集珉平作(江戸後期)【近代京焼】・色絵龍文蓋付壺 丹山青海作(明治) 個人蔵・金地色絵鶴文角皿 初代伊東陶山作(大正) 個人蔵・青磁石蕗文瓶 七代錦光山宗兵衛作(大正) 個人蔵<2> 展覧会会期中のイベントについて1.特別講演「京焼って何?これを知っていれば京焼マスター」(1)日時・場所 2月6日(日)午後2時から講堂にて(2)講師 京都女子大学准教授 前崎信也氏2.日曜美術講座「京焼と琳派の意匠」(1)日時・場所 1月30日(日)午後2時から講堂にて(2)講師 大和文華館 学芸部課長 宮崎もも3.列品解説(1)日時・場所 毎週土曜日午後2時から(2)解説 大和文華館 学芸部※新型コロナウィルス感染拡大の状況によっては、スライドによる展覧会解説となる場合があります何れのイベントも参加は無料ですが、入館料が必要です。新型コロナウイルス感染症対策について 以上 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月24日サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ(グループ本社:東京都港区、代表:室田 博夫、以下 サーモフィッシャー)は、国立研究開発法人国立がん研究センター(以下、国立がん研究センター)と共同で、次世代シーケンシング技術を用いたカスタマイズ可能な遺伝子パネル「Ion Ampliseq HD」を共同開発し、卵巣明細胞がん、子宮体がんのリキッドバイオプシーによる遺伝子解析を実施することを発表します。両者は、2020年10月1日に締結した共同研究の複数年契約に基づいて協力していきます。国立がん研究センター中央病院は、日本をはじめアジアでの発生頻度が高く、難治性のがんとされている子宮頸がん、卵巣明細胞がん、上咽頭がん、卵巣がん、子宮体がん、トリプルネガティブ乳がん患者を対象に、患者さんの身体への負担が少ない、血液を用いたリキッドバイオプシー検査で網羅的に遺伝子異常を調べ、治療の詳細や予後などの臨床情報と合わせたデータベースを構築・解析し、治療標的となりうる遺伝子異常の特定や治験の実施につなげるアジア多施設共同前向き研究*1「A-TRAIN(エー・トレイン)」をマレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナムのアジア6カ国の施設と協力して実施します。A-TRAINは、「アジアがん臨床試験ネットワーク構築に関する事業(ATLAS project)」の中で実施され、アジアでの臨床試験実施基盤の構築にも取り組みます。サーモフィッシャーはA-TRAINにおいて、卵巣明細胞がんと子宮体がんの遺伝子解析を実施します。解析には、サーモフィッシャーの次世代シーケンサー「Ion GeneStudio S5」と、サーモフィッシャーが国立がん研究センターと共同で開発したカスタマイズ可能な遺伝子パネル「Ion AmpliSeq HD」が使用されます。サーモフィッシャーの代表である室田 博夫は次のように述べています。「この度、国立がん研究センター様と共同でアジア地域の難治がん研究に貢献できることを、大変光栄に思います。弊社のリキッドバイオプシーの技術が検体採取時の患者さんのご負担を軽減し、治療の選択、スクリーニング、治療効果のモニタリング、根治的治療後の残存病変の評価といったさまざまな目的に幅広く活用されることを期待しています。サーモフィッシャーは国立がん研究センター様とともに、今後も研究を通じて連携を行い、治療標的となりうる遺伝子異常の特定や治験の実施を目指し、『より健康な世界』の実現に貢献してまいります」■アジア多施設共同前向き研究「A-TRAIN」概要サーモフィッシャーは、「卵巣明細胞がん」「子宮体がん」の研究に参画します。「卵巣明細胞がん」開始時期 :2021年12月参加国 :日本、フィリピン、マレーシア、タイ、シンガポール、ベトナム登録数 :50名遺伝子解析:サーモフィッシャー「子宮体がん」開始時期 :2022年2月参加国 :日本、フィリピン、マレーシア、タイ、台湾、ベトナム登録数 :60名遺伝子解析:サーモフィッシャー、国立がん研究センター研究所■用語解説*1 前向き研究前向き研究とは、患者さんのご協力のもと、新たにデータやサンプルを集め、実際に検証を行う研究を指します。■サーモフィッシャーサイエンティフィック インコーポレイテッドについてサーモフィッシャーサイエンティフィック インコーポレイテッド(本社:米国マサチューセッツ州ウォルサム、NYSE:TMO)は、科学サービスを提供する世界的なリーディングカンパニーであり、収益は約400億ドルに達しています。私たちのミッションは、私たちの住む世界を『より健康で、より清潔、より安全な場所』にするために、お客様に製品・サービスを提供することです。私たちはライフサイエンス研究のさらなる加速、分析における複雑な課題の解決、研究室の生産性向上、臨床診断性能と治療の向上、患者さんの人生を大きく左右する医薬品開発・製造に取り組むお客様を支援します。世界に100,000人以上の従業員を擁する当社のグローバルチームは、Thermo Scientific、Applied Biosystems、Invitrogen、Fisher Scientific、Unity Lab Services、Patheon、PPDといった業界をリードするブランドを通じて、革新的な技術、購入における利便性、医薬品開発・製造サービスにおいて、他に類を見ない組み合わせを提供します。URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月23日国立能楽堂主催による5公演が2022年1月5日(水)~1月26日(水)、国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)にて下記の通り上演されます。1月定例公演 『松尾・筑紫奥』2022年1月5日(水) 13:00開演1月普及公演 『魚説法・龍虎』2022年1月8日(土) 13:00開演1月狂言の会 『連歌毘沙門・犬山伏・髭櫓』2022年1月14日(金) 13:00開演1月定例公演 『文荷・千手』2022年1月21日(金) 17:30開演1月特別公演 『雲林院・二千石・求塚』2022年1月26日(水)13:00開演チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 国立能楽堂主催の1月上演ラインナップ5公演がチケット一般発売開始しました。5日(水)の定例公演では舞台に注連縄を張り、各所に正月飾りを設けて皆様をお迎えいたします。また26日(水)特別公演には、人間国宝の大槻文藏(観世流)が出演いたします。バラエティに富んだ5公演の中でも、イチオシは1月14日(金)狂言の会。2022年の初笑いにぴったりの、明るい作品で新年を寿ぎます。■狂言の会にて「髭櫓」に出演の茂山千五郎から、お客様へのメッセージ狂言は、流儀での違いであったり、また家ごとでの違いというのもあります。今でこそ「立合狂言会」などもありますが、国立の「狂言の会」のような、色んな家が一緒にやるということは当時中々なかったですからね。実は狂言ってすごく幅が広いといいますか、家によって考え方や演じ方もちがいますから、そういうのを今回3つ見比べていただけると、狂言の持っている深みというのをお楽しみいただけると思います。「髭櫓」ですが、内容はすごく馬鹿々々しい。そこを囃子や地謡も入る大仕立てでやります。あえて大がかりにしているところに可笑しさがありますね。旦那は見栄をはっているけどどこか弱いという風に男性が描かれている狂言の中でも、最たる演目かなと思います。また今回、珍しい演目、「連歌毘沙門」も上演されますね。「犬山伏」も、同じような内容の「禰宜山伏」の方がよく出る演目ですので、少々マニアックなものというか、珍しいものを楽しんでいただけるのではと思います。(インタビューの全文は国立能楽堂ホームページ「茂山千五郎氏からコメントをいただきました!」をご覧ください。→https ://www.ntj.jac.go.jp/topics/nou2021/11410.html)1月定例公演 『松尾・筑紫奥』公演日時:2022年1月5日(水) 13:00開演 (※開場時間12:00)【公式ホームページ】 能松尾(まつのお)武田 孝史(宝生流)狂言筑紫奥(つくしのおく)善竹大二郎(大蔵流)*字幕あり(日本語・英語)【松尾】松尾神社に参詣した臣下が出会った老人の正体は松尾明神でした。夜神楽の時分に再び現れた明神は颯爽と神舞を舞います。宝生流にのみ伝わる脇能です。【筑紫奥】年貢を納めに都に来た筑紫と丹波のお百姓。二人は年貢の品名の由緒を拍子にかかって読み上げます。笑い声もにぎやかな、新春を飾る華やかな作品です。■チケット料金正面席:5,000円脇正面:3,300円(学生2,300円)中正面:3,000円(学生2,100円)(すべて税込)1月普及公演 『魚説法・龍虎』公演日時:2022年1月8日(土) 13:00開演 (※開場時間12:00)【公式ホームページ】 解説・能楽あんない絵空事と能―龍虎図をめぐって 三浦 裕子(武蔵野大学教授)狂言魚説法(うおぜっぽう)三宅 右近(和泉流)能龍虎(りょうこ)粟谷明生(喜多流)*字幕あり(日本語・英語)【魚説法】浜育ちの新米の僧はお経を覚えぬうちに説法を頼まれます。魚の名前を言い集めそれらしく聞かせようとますが…。【龍虎】竹林に潜む虎と、黒雲より降り下る龍。古来中国の詩題や画題として知られる「竜虎相搏」の世界を舞台上に表した、観世小次郎信光作の迫力に満ちた能です。■チケット料金正面席:5,000円脇正面:3,300円(学生2,300円)中正面:3,000円(学生2,100円)(すべて税込)1月狂言の会 『連歌毘沙門・犬山伏・髭櫓』公演日時:2022年1月14日(金) 13:00開演 (※開場時間12:00)【公式ホームページ】 狂言連歌毘沙門(れんがびしゃもん)山本 則孝(大蔵流)狂言犬山伏(いぬやまぶし)髙澤 祐介(和泉流)狂言髭櫓(ひげやぐら)茂山千五郎(大蔵流)*字幕あり(日本語・英語)【連歌毘沙門】初寅の日に鞍馬を参詣した二人の男は、毘沙門天から福有(ふくあり)の実(梨)を賜ります。福を分け合うめでたい狂言です。【犬山伏】乱暴な山伏と気弱な出家が争いに。験比べ(修行で得た力比べ)で決着をつけようと凶暴な犬に祈り掛けると…。鍵となる犬の名前にもご注目ください。【髭櫓】大髭が自慢の男。妻は、貧乏なのは全て髭のせいと近所の女たちと徒党を組み、髭を抜こうと押しかけます。男は髭に櫓をかまえ徹底抗戦しますが…。■チケット料金正面席:4,700円脇正面:3,300円(学生2,300円)中正面:3,000円(学生2,100円)(すべて税込)1月定例公演 『文荷・千手』公演日時:2022年1月21日(金) 17:30開演 (※開場時間16:30)【公式ホームページ】 狂言文荷 (ふみにない)深田 博治(和泉流)能千手 (せんじゅ)種田 道一(金剛流)*字幕あり(日本語・英語)【文荷】主人から言いつかった文は家来二人で持っても重い。それもそのはず、想いの詰まった恋文でした。文を盗み見た二人は…。【千手】一の谷の合戦で捕虜となった平重衡の前に、源頼朝から千手の前が遣わされます。二人は心を通わせたのも束の間、夜が明け別れの時を迎えます。金春禅竹作の情感溢れる曲です。■チケット料金正面席:5,000円脇正面:3,300円(学生2,300円)中正面:3,000円(学生2,100円)(すべて税込)1月特別公演 『雲林院・二千石・求塚』公演日時:2022年1月26日(水)13:00開演 (※開場時間12:00)【公式ホームページ】 仕舞雲林院(うんりんいん)クセ梅若万三郎(観世流)狂言二千石 (じせんせき)茂山七五三(大蔵流)能求塚(もとめづか)大槻 文藏(観世流)*字幕あり(日本語・英語)【二千石】都で流行る「二千石」という謡を太郎冠者が謡って聞かせると、主人は怒り出します。その謡にまつわる謂われとは…。【求塚】二人の男に同時に愛され、苦悩の末自ら命を絶った菟名日処女は、地獄に堕ち死後も苦しみ続けます。救いのない地獄の陰惨な世界を描く、スケールの大きな作品です。■チケット料金正面席:6,800円脇正面:5,700円(学生4,000円)中正面:4,700円(学生3,300円)(すべて税込)※内容・日程に一部変更の場合もございます。予めご了承下さい。※旧字等は、一部別の表記に置きかえて表示する場合があります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月17日展覧会「奇想のモード装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」が、東京都庭園美術館にて2022年1月15日(土)から4月10日(日)まで開催される。“奇想”を軸に迫る「シュルレアリスムとモード」「奇想のモード装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」は、現代の人びとから見た“奇想”をテーマに、シュルレアリスムの感性に相通じるモードのアイディアや美の表現に迫る展覧会。16世紀のモードを示す歴史的なファッションプレートから、現代アートに至るまで、幅広い作品が集結する。超現実主義を意味するシュルレアリスムは、“無意識”の表現を追求する20世紀最大の芸術運動。斬新な表現の数々を生み出したシュルレアリスムは芸術の枠を超え、人々の意識の深層にまで影響を与えた。モード界もその例外ではなく、革新的な意匠を生み出し、時代を先駆けようとする優れたクリエーターたちの表現はシュルレアリスムの理念と重なる部分がある。デザイナーたちがモードにシュルレアリスムからの影響を反映させる一方で、シュルレアリストたちは帽子や靴、手袋といったファッションアイテムを着想源にして、絵画や写真、オブジェといった作品を制作するなど、モードとシュルレアリスムは相互に影響し合ってきた。エルザ・スキャパレッリ“ギリシア神話”モチーフのケープ中でも、サルバドール・ダリなどシュルレアリストたちと親交のあったエルザ・スキャパレッリは、シュルレアリスムの文脈で生み出された特異な感覚を、モードの世界に積極的に取り込んだデザイナーだ。会場には、馬車で天空を翔けるギリシア神話の神・アポロンをきらびやかな刺繍で表現したエルザ・スキャパレッリ《イヴニング・ケープ》などを目にすることができる。マルタン・マルジェラの額縁ネックレスなどもまた、エルザ・スキャパレッリの他にも、トロンプルイユ=だまし絵的なイラストを取り入れた衣裳や、内側と外側の意識を反転させたデザイン等、シュルレアリスムを契機として出現したユニークなファッションが生み出されている。会場では、マルタン・マルジェラが手がけた、額縁を首にかけてまとう《ネックレス》や、目のアートワークを大胆にあしらったハリー・ゴードンの《ポスター・ドレス》なども登場する。【詳細】展覧会「奇想のモード装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」会期:2022年1月15日(土)~4月10日(日)会場:東京都庭園美術館(本館+新館)住所:東京都港区白金台5-21-9休館日:毎週月曜日 ※ただし3月21日は開館、3月22日(火)は休館開館時間:10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)観覧料:一般 1,400円(1,120円)、大学生(専修・各種専門学校含む) 1,120円(890円)、中学生・高校生 700円(560円)、65歳以上 700円(560円)※( )内は20名以上の団体料金※小学生以下および都内在住在学の中学生は無料※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳持参者とその介護者2名は無料(手帳の提示が必要)※教育活動として教師が引率する都内の小・中・高校生および教師は無料(事前申請が必要)※シルバーデーおよび家族ふれあいの日の割引は、当面の間休止※オンラインによる日時指定予約制【問い合わせ先】ハローダイヤル TEL:050-5541-8600
2021年12月11日国立能楽堂主催による令和3年【国立能楽堂定例公演】演出の様々な形『12月定例公演成上り・海人』が2021年12月17日 (金)に国立能楽堂(東京都渋谷区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて12月2日(木)より発売開始です。カンフェティで12月2日(木)19:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 能・狂言は長い歴史を経ることで、同一の曲でも様々な演出の工夫が施され、流儀や小書(特殊演出)により、異なる上演の様式を保っています。『成上り』は、流儀により作品の構成が大きく異なり、『海士/海人』では、小書により特に後場(作品の後半)の扮装・型などが変化します。作品そのものの魅力とともに、能・狂言ならではの演出の多様な姿もお楽しみいただく絶好の機会です。「海人」は、わが子のために命を賭した母(シテ)と、その母の亡き跡を探し求めて志度浦までやってきた子(子方)の、親子の情愛の物語です。今回シテ(主役)を勤めるのはシテ方金剛流の廣田幸稔氏。そして、子方(子役)を勤めるのは孫の廣田明幸さんです。今回の小書「変成男子」は、金剛流にのみ伝わる、上演の稀な、特に大切に扱われるものです。また、明幸さんはこの曲を以て子方を卒業するとのこと。貴重な節目の機会のご出演に、「海人」の見どころや意気込みなどについて、おふたりがそれぞれコメントを寄せてくださいました。廣田幸稔さんよりコメント―「海人 変成男子」の見どころを教えてください。「海人」という曲はまず前半、〈玉之段〉*というところが見せ場です。ここは型でも謡でも楽しんでいただけるところです。またそれ以外の、特別な型がないような部分でも、佇まいで「ああ、お母さんは我が子のために命を賭けたんだ」と母の思いを感じてもらいたい、感じてもらうように演じたいところです。―「変成男子」の小書でなさるのは初めてと伺っています。私は初めてです。流儀では重い、大切な小書ですね。難しいのが、後半にああいう白頭の恰好(上記写真参照)をするのですが、「変成男子」……ということはもともとは女性ですから。そこが考えどころです。―今回の意気込みをお聞かせください。〈玉之段〉は見せ場なのですが、細かく足を使ったり、走り込んだりするので体に非常に負担がかかる。負担がかかったあとに白頭のゆっくりとした舞があるので、「年を重ねないと(変成男子は)できない」と言われるわりに、肉体的にすごくしんどい。だから最後までがくがくとならないように舞う、というのがまず意気込みですね。あとは風邪をひかない。けがをしない。毎回思っていることですけど(笑)。舞台に持っていくまでに体を整えて臨みたいと思います。*〈玉之段〉=海人(前シテ)が玉取りの場面を再現するよう求められて演じる部分。我が子のため、竜宮から〈面向不背の玉〉と呼ばれる宝玉を奪い返した顛末を、仕方話で語り舞う。廣田明幸さんよりコメント―「海人」の子方は初めてですか。小書なしのは小学一年生のときにやったことがあります。その時母に「海人ってこういう物語だよ」と教えてもらいました。そのあともやっていて、海人の子方はこれで三回目です。―お稽古の様子はいかがですか。お稽古はまだ2、3回目くらいなんですが、祖父からはいつも通りという感じです。声変わりを今たぶんしてる途中で、高い声が出なくて喉がちょっと痛い。何回も声を出し、自分の謡える高さで謡うように言われてます。―子方は今回で卒業されますが、いずれツレやシテとしてやってみたい曲はありますか。「安宅」の山伏がやりたいです。子方でやった初めての「安宅」は、小学二年生の時の、国立能楽堂の公演でした。シテで好きなのは、「船弁慶」とか「橋弁慶」、「烏帽子折」、あとは「望月」とか。子方をしていて楽しかった曲だからです。―お客様にひとことお願いします。子方としては最後なので、最後に見合う「海人」にしたいなと思います。演出の様々な形狂言:成上り (なりあがり)能村 晶人(和泉流)能:海人 (あま) 変成男子(へんじょうなんし)廣田 幸稔(金剛流)*字幕あり(日本語・英語)【成上り】主人の太刀を持ったまま太郎冠者はつい居眠り。その間にすっぱが太刀と青竹をすり替えます。目が覚めた太郎冠者は…。流儀により結末が異なります。【海人】藤原不比等との間になした我が子のため、海人は自らの命をかけ龍神に奪われた宝珠を奪還します。小書「変成男子」により、後シテが男体の龍王の姿で現れるなどの変化が生じます。公演概要令和3年【国立能楽堂定例公演】演出の様々な形『12月定例公演成上り・海人』公演日時:2021年12月17日 (金) 17:30※開場時間は、開演の1時間前の予定です。会場:国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)■チケット料金正面:5,000円脇正面:3,300円(学生2,300円)中正面:3,000円(学生2,100円)(全席指定・税込)★カンフェティ取扱チケット先着限定!脇正面:3,300円 → 1,650円!(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月02日東京国立近代美術館で、柳宗悦没後60年記念展『民藝の100年』が開かれています。日本各地に残されている優れた手仕事、名もなき職人さんたちがつくった生活道具に“美”を見いだした「民藝運動の父」柳宗悦。本展では、柳らが集めた陶磁器や木工など暮らしの道具や同時代資料を展示。驚くほどモダンでかわいい「モノ」も登場します!どんな展覧会?【女子的アートナビ】vol. 227本展では、柳らが蒐集した陶磁器や染織、木工、蓑などの生活道具や民画とともに、出版物、写真など総点数450点超の作品と資料を展示。「民藝運動の父」と呼ばれた宗教哲学者の柳宗悦(1889-1961)の没後60年という記念の年に、彼の活動を振り返りながら、時代とともに変化しつづけた民藝の試みを俯瞰的な視点からとらえなおします。日本の美しい「モノ」を守る!1925年、柳宗悦と陶芸家の濱田庄司(1894-1978)、河井寬次郎(1890-1966)は、民衆がふだん使っている生活道具に“美”を見いだし、「民藝(民衆的工芸)」と名付けます。柳らが民藝に注目したのは、工業化が進み、大量生産されるモノが出回りはじめた時代。職人によって生み出された昔ながらの美しい「モノ」が失われていくことに憂慮し、日本の伝統的な手仕事を維持し、文化を守るための「民藝運動」を進めていきます。具体的に、彼らはどんな活動をしたのでしょう?まず、民藝品を集めることから開始。日本各地を旅し、旧家や朝市などを訪れてさまざまな民藝を探し、蒐集していきます。さらに、欧米にも行き、イギリスでウィンザーチェアなどを買い付け、海外の生活スタイルや椅子文化を日本で紹介。東洋と西洋を比較し、世界の工芸やデザインの流れも見ながら、日本各地の民藝を発見していきます。雑誌がおしゃれすぎ!柳らは、集めた民藝を雑誌や展覧会で広めていきます。1931年には、民藝運動の機関誌として雑誌『工藝』を創刊。写真や記事で、民藝の美などを紹介しています。表紙には織物や漆絵が使われ、用紙は各地の手すき和紙を使用。紙や布がテーマとなっている号では、実物が貼り込まれています。会場に展示されている雑誌は、表紙デザインがすごくおしゃれ。装幀や小間絵は、染色家の芹沢銈介や陶芸家の河井寬次郎など民藝の同人が担当し、素材も作り手もかなり贅沢です。1936年には、日本民藝館が完成。集められた作品を展示紹介し、さらに日本各地の作り手と協力して新しい民藝品を売る店も開きます。日本の大事な手作り文化を保存、紹介するだけでなく、新しい民藝品を流通させるという点も民藝運動の大切な活動のひとつでした。鉄瓶も藁沓もかわいい!それでは、展示品のなかから、驚くほどモダンでかわいい民藝を2点ご紹介。ひとつは、展覧会のメインビジュアルにも使われている《羽広鉄瓶》。山形のものですが、このような鉄瓶は寒い地域でお湯を沸かすときに使われていました。持ち手もフォルムもとってもキュート。羽のように広がる部分は、熱が伝わりやすくするための形であり、使いやすさが重視されたデザインです。もうひとつは、《藁沓》。雪の上を歩くためのものです。豪雪地帯の農村で、農作物のできない冬に副業として制作し、販売していました。米粒をとった稲わらを使い、手で編んでいます。素朴でかわいく、とても暖かそうです。手元に残った稲わらを使い、日用品として循環させていく生活はエコライフそのもの。当時のような暮らし方を見習えば、持続可能な社会が実現できそうです。本展のさまざまな民藝や、その歴史に触れることで、今のライフスタイルについても新たな気づきを得られそうです。展覧会は2022年2月13日まで開催。Information展覧会名:柳宗悦没後60年記念展『民藝の100年』会期: ~2022年2月13日(日)※会期中一部展示替えあり休館日:月曜日[ただし、2022年1月10日(月・祝)は開館]、年末年始[12月28日(火)~ 2022年1月1日(土・祝)]、1月11日(火)会場:東京国立近代美術館開館時間:10:00~17:00(金・土曜日は20:00まで) *入館は閉館の30分前まで観覧料:一般¥1,800、大学生¥1,200、高校生¥700、中学生以下無料問い合わせ先:050-5541-8600(ハローダイヤル)※最新情報などの詳細は展覧会公式サイトをご覧ください。
2021年11月28日日本初のタロットカード美術館「東京タロット美術館」が、東京・浅草橋に誕生。2021年11月16日(火)よりオープンする。日本初!タロットカード専門の美術館「東京タロット美術館」は、日本で最初にタロットカードの輸入販売をはじめたニチユーが手掛ける、日本初のタロットカード専門美術館だ。ニチユーの直営施設としてオープンする美術館は、同社が保有する約3,000種類のタロットカードのコレクションをもとに、企画展示を実施。普段はなかなか出会えない希少なタロットカードの公開をはじめ、絶版品を含む約500種類のタロットカードの展示販売も常時実施する。ライブラリースペースを併設また併設のライブラリースぺースでは、約1,000種類のカードの絵柄をオリジナルのカタログで閲覧できるほか、カードサンプルや関連書籍も自由に読むことが可能。そのほか手土産にもぴったりなオリジナルグッズや、セレクト商品の販売も行われる。原画展示や占星術のセッションなどなお「東京タロット美術館」では、今後タロットカードの原画展をはじめ、タロットや占星術を用いた対面セッションなど、タロットにまつわる様々な企画を計画中。来館の際は日時指定の予約制となっているため、気になる人は是非チェックしてみてほしい。【詳細】「東京タロット美術館」オープン日:2021年11月16日(火)住所:東京都台東区柳橋2-4-2 Ubase浅草橋6階営業時間:平日 10:00~20:00、土曜日 9:00~18:00 ※公式ウェブサイトから予約制。入館料:500円定休日:日曜日(イベント開催日は除く)、祝日、年末年始、他季節休業有
2021年11月18日