第25回東京国際映画祭(以下、TIFF)の開幕を前に実現した、映画祭プログラミング・ディレクターの矢田部吉彦とモデルの雅子による対談<後編>をお届け!今年で創設5年目を迎え、雅子さんが審査員を務めることになった「natural TIFF」の魅力、さらに矢田部さんを毎年、刺激しつつも苦しめるコンペティション作品15本の選定のプロセスとは――?雅子:矢田部さんがTIFFに関わるようになったのは第何回からですか?矢田部:15回目からですね。トム・クルーズが『マイノリティ・リポート』(’02)のプレミアで渋谷の街を歩きました。その年はエイドリアン・ブロディも来日しました。選定に関わるようになったのは18回目からですが、最初は日本映画でした。徐々に海外作品にも携わるようになり、コンペティションに関わるのは今回で6回目です。雅子:作品選びは慣れていくものですか?矢田部:慣れませんねぇ…。でも作品の選び方は変わってきたと思います。初めて選んだコンペ作品と見比べてみると、良い作品だと思いつつもいまだったら選ばないかもというものもありますね。――矢田部さんの中では選ぶ上での基準などはあるんですか?観客層を想定したり、あるいはとことん作品の質を重視したり…。矢田部:そこは両方意識してます。15本の中で、完全なアート映画で作家の個性が炸裂しているけど、万人受けしなくてもいいから入れようと思う作品もある。でも、15本全てそんな作品が揃うと偏ってしまうので、クオリティを重視しつつ、よりオープンな作品を入れてバランスを取ったりします。雅子:年ごとの全体のテーマがあるわけではないんですね?矢田部:ないです。結果的に、例えば昨年は移民問題を描いた作品が多かったりというのはありますし、今年は安楽死を扱った作品が多いですが、選んでる最中は意識してないですね。雅子:選ぶ際は候補作をふるいにかけていく感じですか?矢田部:そうですね。今年は1,000本以上あったんですが、それを50本くらいに絞って。30本くらいになれば、後はパズルのような感じですね。「この2本はどちらも良いけどカブっているのでこちら」とか。あとは国のバランスです。今年はチリ映画で面白いものがいくつもあったんです。でも東京の映画祭のコンペに3本もチリの作品が入ってるのも不自然でしょ?そのチリ映画には全く罪はないし、違う年や国だったら入ってもおかしくないけど泣く泣く外したり…。8月中はそんな感じでずっと胃が痛いです(苦笑)。夢の中でもとり憑かれてます。雅子:頭の中を覗いてみたいですね(笑)。一晩、考えに考えた末に外したりとか?矢田部:もちろんあります。雅子:夜中に書いたラブレターを朝になって読み返すような(笑)。矢田部:背負いきれなくなったら周りに観てもらって、「いいよね?」と背中を押してもらいます。非常に孤独な作業であると同時に共同作業なんです。ただ合議制で選べば全てが中途半端になってしまうので、最終的には誰かが個性を汲んで選ばないといけないとは思ってます。――先述の『最強のふたり』もそうですし、『アーティスト』で今年のアカデミー賞を制覇したミシェル・アザナヴィシウス監督の『OSS 117 私を愛したカフェオーレ』(TIFF上映時の邦題は、『OSS 117 カイロ、スパイの巣窟』)が2006年のTIFF(第19回)でグランプリに輝いたり、TIFFで注目を浴びて、その後、世界的な飛躍を遂げる作品や監督、俳優も大勢います。矢田部さんが関わってきたこの10年ほどの中でもいろいろな思い出があるのでは?矢田部:アザナヴィシウス監督が受賞した際は、僕はまだ選定の責任者ではなかったのですが、『これがコンペ作品?』という声もある中で僕の前任のディレクターが選んだんです。その後の化けっぷりを見ると、その才能を見抜いていた前任者、そしてTIFFはそのことを誇っていいと思うし、オスカーを獲ったときは本当に嬉しかったです。雅子:『最強のふたり』は選ぶ過程でもこれまでと違う感触がありましたか?矢田部:正直、コンペに入れるかどうか1か月くらい悩んだんです。もっとアート寄りのフランス映画を入れるべきか?それとも観た後の爽快感を重視してこれを入れるか?コンペの性質が変わってくるので、そういう意味で最も悩んだ作品と言えるかもしれません。その後のヒットも含めて印象深いです。矢田部:さて、そんな我々が今年、これまで以上に強い思いで取り組んだのが「natural TIFF」部門です。エコロジーグリーンを映画祭のテーマカラーとして5年目になります。最初は「エコロジーと映画って相性がよくないかも…」という思いもあって、あまりガチガチなエコロジーにこだわらず、“自然と人間の共生”を描いた作品を幅広く選んできました。今年はもっとアピールしようと、どの部門よりも早めに選考に入ったんですが、観始めるとメチャクチャ面白いし、勉強にもなる。何より「このままじゃ地球がヤバい!」って思うようになりました。そこで中途半端なエコロジーではなく、ガチなエコ映画を入れて8本を揃えました。その審査員の一人を雅子さんに務めていただくことになりまして。雅子:コンペ、ワールド・シネマと同様に注目している部門で、昨年もいくつかの作品を観ています。審査員のお話をいただいたときは単純に嬉しかったし、とても光栄なことです。やはり昨年の震災以降、環境問題やエコに興味を持っている人が非常に多くなってきたと思います。特にファッション界とエコロジーは手を結ぼうという流れもありします。いまは正直、どんなに過酷な現状を見せられてもビックリしないんですよね。少し前なら「こんなのを見せるの?」と思われていたのが、実際に震災で惨憺たる現実を見せられましたから。矢田部:これをきっかけにファッションやライフスタイルなど映画とは違う世界にアピールできればと思います。いわばほかの映画、部門とは違う戦略で売り出していけたら。審査員という立場なので言えないことも多いと思いますが、ラインナップをご覧になっていかがですか?雅子:環境を扱ったもの、動物を描いたもの、それから夢を売るような作品と3つくらいのタイプに分かれてますね。エコロジーについて描く作品はすでに山ほどありますが、だからこそどんな切り口で来るのか、観るのが楽しみです。すんなりと心に入ってきたものを感じたい。全てドキュメンタリー作品ですが、映像の美しさにも期待しています。もうウソは見たくない、真実を知る発見がありますから。矢田部:こういう作品の難しさって扱っているテーマは重要だけど、作品としてつまらないことも多いということ。「この問題は伝えたいんだけど…」と思っちゃう。その点、今回はそういった部分で悩む必要のない作品が揃ってますので期待してください!雅子:はい、楽しみにしてます!(photo/interview:Naoki Kurozu)第25回東京国際映画祭は10月28日(日)までTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて開催中。特集「東京国際映画祭のススメ2012」■関連作品:アーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilmOSS 117カイロ、スパイの巣窟第25回東京国際映画祭 [映画祭] 2012年10月20日から10月28日まで東京にて開催最強のふたり 2012年9月1日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORP
2012年10月24日ダイヤモンド社の学生・若者向けWebサイト「メンター・ダイヤモンド」は、全国の読者投票による「行きたい学園祭ランキング2012」を実施。1位は早稲田大学の「早稲田祭」という結果になった。同調査は全国の大学100校を対象に、8月1日から10月5日までインターネットを通じて実施した。総得票数約3万4,338票で、1位の早稲田祭は6,606票だった。早稲田祭(早稲田大学)は、例年約16万人が訪れるマンモス学園祭で、学園祭参加団体は約460にのぼる。今年は大隈講堂前でのステージ企画が復活することもあり、例年以上に注目を集めているという。2位は新宿祭(工学院大学新宿キャンパス)で、5,833票を集めた。1階から29階を駆けのぼる来場者参加企画「鉄人29階」、1階アトリウムに設置された240インチの巨大スクリーンを使ったショーなど、校舎の特長を生かした企画を予定している。3位は5,537票を集めた、明大祭(明治大学和泉キャンパス)。同時期に学園祭が開催される同大理工学部の「生明祭」も第7位にランクイン。同大学は受験者数全国1位を誇る人気校であることから、受験前の下見として父兄や高校生が訪れたいという意向もあるようだ。4位は約4万人の来場者があるという創大祭(創価大学)、5位には著名なミュージシャンを招いての音楽ライブが人気の青山祭(青山学院大学)がランクインした。同サイトでは、「行きたい学園祭2012」で20位までにランクインした学園祭に実際に足を運び、審査により全国1位の学園祭を決める「ベストオブ学園祭2012」を企画している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月23日第25回東京国際映画祭(TIFF)が10月20日、公式オープニング作品『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』の上映をもって開幕した。今や“名物”となった東京・六本木けやき坂通りのグリーンカーペットには、本年度のTIFFアンバサダーを務める元AKB48の前田敦子ら国内外のスターをはじめ、スタッフや関係者が闊歩。沿道に集まったファン約6000人から大歓声を浴びていた。その他の写真特に注目を集めたのが、本作の主役でもあるエンタテインメント集団“シルク・ドゥ・ソレイユ”のパフォーマーたちによる世界初披露の演目『夢の小舟』。これはグリーンカーペットを緑色の川に見立て、パラソル形の“小舟”に乗った映画の主演女優エリカ・リンツと、彼女を取り囲むパフォーマーがまるで川面を歩くかのような華麗な動きを披露するというもの。その幻想的かつ超人的なパフォーマンスに、本作のオフィシャルナビゲーターを務める女優の上戸彩も「今日皆さんと、一緒にグリーンカーペットを歩かせていただいて、改めてこの映画が注目されていると感じた」と感激しきり。映画は異世界に迷い込んだヒロインが運命の青年を探し求めるラブファンタジーで、製作総指揮を務めるジェームズ・キャメロンは「“シルク・ドゥ・ソレイユ”という最高のエンターテインメントを、ぜひ3Dでお楽しみください」とビデオメッセージを寄せた。映画祭の目玉はやはり、コンペティション部門。昨年、最高賞“東京サクラグランプリ”を受賞した仏映画『最強のふたり』が、今年に入り世界中で大ヒットを記録したことで、俄然国際的な注目が集まっている。その証拠に本年度のコンペティション部門へのエントリーは1332作品で、昨年よりも36%増加。5年前(第21回)のエントリー数690本から比較すると、なんと倍増している計算だ。“今こそ、映画の力”をスローガンに、昨年に引き続き、震災復興への取り組みも継続。期間中は東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズをメイン会場に、コンペティション部門15作品をはじめ、約300本の映画が上映され、最終日の28日には“東京サクラグランプリ”など各賞が発表される。第25回東京国際映画祭10月20日(土)~10月28日(日)取材・文・写真:内田 涼
2012年10月22日アジア最大規模の映画の祭典であり、今年で25回目を迎える東京国際映画祭(以下、TIFF)がいよいよ明日、開幕!これを記念して、映画祭のプログラミングディレクターとしてコンペティション部門の作品選定の重責を負う矢田部吉彦と今年の「natural TIFF」部門で審査員に名を連ねるモデルの雅子の対談が実現した。現在、共にシネマカフェでブログを執筆する2人だが、若き日には知られざる接点が!?映画の道にハマることになったきっかけからTIFFの思い出までたっぷりと語り合った。雅子:シネマカフェのブロガー同士の対談は初めてということで(笑)、よろしくお願いします。もうすぐ開幕ですね、お忙しいんじゃないですか?矢田部:忙しいですが、夏頃の殺人的な忙しさと比べたらこれで少しは落ち着きました(苦笑)。シネマカフェのブログでお隣になるまで、僕は雅子さんを詳しく存じ上げなかったんですが、ここまでフランス映画がお好きな方がいて、しかもこんな風にお話しできるようになるとは…。ここ1~2年で僕の中で最大級の感動的なイベントです!プロフィールにもフランス映画がお好きとありますが、TIFFの話の前に、雅子さんの映画にまつわるルーツをぜひ教えていただけますか?雅子:私は育ちが日本橋で銀座まで歩いて行ける距離だったので、昔のテアトル東京などは頻繁に通いました。TVの日曜洋画劇場なんかもよく観ていたこともあり、いわゆる“名画”と呼ばれる作品は小学生の頃に一通り観てました。中学生になって、家族と行くのではなく自分でお金を出して観るようにもなって、『風と共に去りぬ』とか『太陽がいっぱい』などは名画座で観ました。特にフランス映画を観るようになったのは高校生のとき。学校が飯田橋にあったんですが、午前中に映画館に行ったり…(笑)。矢田部:佳作座(※飯田橋にかつて存在した名画座)ですね。僕も中学と高校が飯田橋でしたからよく行きましたが、基本は放課後か土日でした。佳作座でお会いしてるかと思ったけど時間帯が違ったみたいですね(笑)。雅子:「明日は4限目から授業に出るから」なんて宣言して(笑)。何となく古い映画を観ていたし、モデルの仕事をするようになった頃は、フランス文化と共にフランス映画がたくさん入ってきた時期でもあり、新旧作含め、等身大ですごく影響を受けました。矢田部:ではそろそろTIFFのお話を。80年代からフランス映画のエスプリをたっぷりと浴びてきた雅子さんが、去年のTIFFで鑑賞し、その後も合わせて計3回も観たという作品があるそうですね(笑)?雅子:はい(笑)、『最強のふたり』(※昨年の東京サクラグランプリ受賞作で現在、劇場公開中)です。去年の映画祭の2日目ぐらいに観たんですが、私の中で勝手にグランプリと決めたくらい、もう『うわっ!』っていう嬉しい衝撃でした。矢田部:コンペティション作品として選んだとき、「観客賞」は獲るだろうとは思ったんです。ああいう作品を選ぶと幅が広がるんですが、一方でおカタい筋からそこまで評価されるかなという不安が若干ありました。でも会期中にいろんな方に『面白かった』と言っていただけて、徐々に手応えを感じました。雅子:最初からやられました!奇跡的なくらい爽やかで嫌みがない作品でしたね。矢田部:正直、何十年に1本という作品だと思います。その後の劇場公開でのヒットを見てもそう思いますが、いろんな方に『今年もああいう作品を楽しみにしてます』と言われるとプログラミング・ディレクターとしてはプレッシャーを感じます(苦笑)。――雅子さんはコンペ以外の部門も含め、かなり多くの作品をご覧になってらっしゃるそうですね?雅子:“ワールド・シネマ”は世界中の映画が観れるので、毎回楽しみなんです。矢田部:ありがとうございます。あの部門は配給の付かない洋画作品の“受け皿”をという思いで僕が企画した部門なので(笑)、嬉しいです。雅子さんはどういうところを重視して観る作品を選んでますか?僕がよく聞かれて困る質問なんですが…(笑)。雅子:そうですねぇ、国や監督、それから知ってる俳優がいるかな?とチェックしたり。パンフレットの写真や文章も参考にしますし、邦題と原題を見比べて気になるものには印を付けておきます。矢田部:「どれを観たらいいですか?」とよく聞かれますが、僕はズルいので「なるべく、普段観ない映画を選んだ方が世界が広がりますよ」と言ってます。僕自身は全体を総合的に見ようと思うんですが、意外とファッションや細部については見てなかったなと思うんです。雅子さんはその点は見ているんだろうなと。雅子:特に女優のファッションは重視します。基本的に女性は同性に厳しいので(笑)、つい気になっちゃう。そこは男女の見方の違いかもしれないですね。矢田部:今年、その点で注目なのがコンペティションの『メイジーの知ったこと』という作品。子役の女の子がものすごくかわいいんですけど、全シーンで違うんじゃないかっていうくらい何度も衣裳を変えるんです。子供服のカタログの全ページかってくらい(笑)!小さなお子さんのいる親やこれから子供がほしい女性にぜひ観てほしいです。ほかに気になっている作品はありますか?雅子:まずオリヴィエ・アサイヤス監督の『5月の後』(ワールド・シネマ部門)。矢田部:これは彼の最高傑作だと思います!!雅子:それからレイモン・ドゥパルドン監督の新作(『レイモン・ドゥパルドンのフランス日記』)も気になりますね。矢田部:これも僕は今年の全出品作品の中でもかなり好きな作品です。ぜひ観てください!徐々にヒートアップしてきた映画談議。<後編>では、雅子さんが審査員を務める“natural TIFF”の魅力や矢田部さんのコンペティション作品15本を選定する上での苦悩(?)などについて語ってくれています。「第25回東京国際映画祭」開催期間:10月20日(土)~28日(日)会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ・シネマート六本木・TOHOシネマズシャンテほか公式サイト:特集「東京国際映画祭のススメ2012」■関連作品:第25回東京国際映画祭 [映画祭] 2012年10月20日から10月28日まで東京にて開催
2012年10月19日「スポーツ祭東京2013実行委員会」は、17日~31日までの期間限定で、東京都立川市に広報拠点「ゆりーとカフェ」を開設する。スポーツ祭東京2013は、平成25年に東京都で実施する「第68回国民体育大会」と「第13回全国障害者スポーツ大会」をひとつの祭典として開催するスポーツイベント。東京都における国民体育大会(国体)の開催は、昭和34年の第14回大会以来、54年ぶり3回目、全国障害者スポーツ大会は初めての開催となる。今回開設される「ゆりーとカフェ」は、スポーツ祭東京2013に関する情報発信の拠点となるほか、2020年オリンピック・パラリンピック招致に関する情報も発信する。店内装飾をはじめ、ドリンクコースターなどの店内アイテムも、マスコットキャラクターの「ゆりーと」をイメージしたデザインとなる。また「ゆりーとラテ」などのオリジナルメニューも登場。その他にも各種グッズの販売、スポーツ関連映像の放映などが行われる。開設日程は17日~31日。開館時間は10:00~22:00。場所は東京都立川市曙町の「アカリカフェ」。開設期間中はゆりーともカフェに来店予定だという。詳細は「スポーツ祭東京2013公式ページ」へ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月18日10月20日(土)より遂に開幕を迎えるアジア最大級の映画の祭典「東京国際映画祭」(以下、TIFF)。このたび日本映画を裏側から支える4団体から構成された「映画館に行こう!」実行委員会によるラインナップ・プレゼンテーションイベント「新作映画イッキに見せます in 東京国際映画祭」が、10月25日(木)に開催されることが決定した。邦画・洋画を問わず、大作から心に響く佳作まで各々の自信作を引っ提げ、このイベントに集結するのは19社の日本の映画配給会社が一堂に会し、2013年に公開される選りすぐりの作品の予告編64本を、日本初公開の映像を含め上映する。当日は、コーナー別にそれぞれ趣向を凝らしたプレゼンテーションが展開されるようで、もちろん一般映画ファンの入場も可能。また、日ごろの映画ファンへの感謝と今後の映画界そのものへのプロモーションイベントということで、なんと入場はすべて無料という太っ腹なイベントなのだ!残念ながら座席数に限りがあるため、入場引き換え券を手に入れることができるのは10月17日(水)23時59分まで受付中の「新作映画イッキに見せます」特設ページより受付を行い、翌18日(木)の抽選で当選した人のみとなる。松坂桃李主演の『今日、恋をはじめます』を始め、『黄金を抱いて翔べ』、『舟を編む』、『LOOPER/ルーパー』、『クラウド アトラス』、『リンカーン 』(原題)、『華麗なるギャツビー』など当日に予告編が上映される作品を取り上げれば切りがないが、そのどれもが今後要注目の作品であることは言わずもがな。この先公開を控える大作を、初公開映像と共に鑑賞できるまたとない貴重な機会を逃さぬよう、ぜひ会場に足を運んでみて。新作映画イッキに見せます!in 東京国際映画祭日時:10月25日(木)15:00開場/15:30開演場所:TOHOシネマズ六本木ヒルズスクリーン2(東京・六本木)〆切り:10月17日(水)23時59分まで (※抽選は翌18日となります)特設ページ:「第25回東京国際映画祭」開催期間:10月20日(土)~28日(日)会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ・シネマート六本木・TOHOシネマズシャンテほか公式サイト:特集「東京国際映画祭のススメ2012」■関連作品:第25回東京国際映画祭 [映画祭] 2012年10月20日から10月28日まで東京にて開催今日、恋をはじめます 2012年12月8日より全国東宝系にて公開© 2012映画「今日、恋をはじめます」製作委員会 © 水波風南/小学館黄金を抱いて翔べ 2012年11月3日より全国にて公開© 2012「黄金を抱いて翔べ」製作委員会舟を編む 2013年4月13日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2013「舟を編む」製作委員会LOOPER/ルーパー 2013年1月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011, Looper, LLCクラウド アトラス 2013年、全国にて公開© 2012 Warner Bros. All Rights Reserved.リンカーン (原題) 2013年4月、TOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 TWENTIETH CENTURY FOX華麗なるギャツビー 2013年夏、全国にて2D/3Dで公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年10月16日東京交響楽団・次期音楽監督の発表記者会見が10月10日にミューザ川崎で行われた。第3代音楽監督には英国人指揮者のジョナサン・ノットが就任する。任期は2014年9月より3年間。「東京交響楽団」の公演情報1962年生まれ、現在49歳のジョナサン・ノットは、ドイツのバンベルク交響楽団の首席指揮者を務めているほか、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、シカゴ響、ロサンゼルス・フィル、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管など、世界の名門オーケストラから引く手あまたの指揮者。古典から現代音楽まで膨大なレパートリーをもっており、プログラミングの巧みさが魅力のひとつだ。これまでの東京交響楽団との共演は、2011年10月に行われた定期演奏会の1度のみ。ドビュッシーの「夜想曲より“シレーヌ”」、シェーンベルクのピアノ協奏曲 作品42(ピアノ:小菅優)、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」(全曲)を指揮したが、このたった1度の共演がまさに「運命の出会い」になった。記者会見でジョナサン・ノットは「東京交響楽団との初共演は昨年でしたが、特別な絆をはっきりと感じました。もちろん、そのときオーケストラが音楽監督を探しているとは全く知りませんでした。しかし、5日間オーケストラと一緒に音楽作りをした結果、今日ここに至っている訳です」と運命の出会いを振り返る。「私は『指揮者の役割とは何か』とよく自分に問いかけます。正確なリズムを刻むこと、音程はあっているか、ボーイングは、音楽家が互いの音楽を聞くようにすること。答えはたくさんあると思います。でも最も重要なのは、『音楽家たちが、指揮者がいなければ絶対にしないようなリスクを取る』ということではないでしょうか?リスクを取らなければ得られないような冒険、私が最後にそれを感じ、行動をしたのがバンベルク交響楽団とでした。(彼らとも)一度共演しただけで一緒に音楽の旅に出ようと思いました。それから12年経ちますが、まだその旅は続いています。東京交響楽団ともこれから良い旅に出て、ともに楽しい時を過ごせればと願っています」と抱負を述べた。近年の東京交響楽団は、2004年から音楽監督を務めているユベール・スダーンのもと、古典から後期ロマン派までの作品を体系的に取り上げ、アンサンブルの質を飛躍的に向上させてきた。音楽評論家やファンから高い支持を得ており、そこにジョナサン・ノットの豊かな発想による音楽作りが加わることで、さらに鮮やかに花開きそうだ。ジョナサン・ノットの次回出演は、2013年10月13日(日)のサントリーホール公演。チケットの一般発売は2013年6月3日(月)を予定。
2012年10月15日2013年春夏Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO(メルセデス・ベンツファッションウィーク東京)のオープニングセレモニーを、2012年10月13日(土)渋谷ヒカリエホールにて開催した。10月13日(土)から開幕した、メルセデス・ベンツファッションウィーク東京は、前回まで六本木を拠点に東京ミッドタウン、メルセデス・ベンツコネクションにて多彩なイベントを行ってきたが、今回から初会場参加となる渋谷ヒカリエをメイン会場に、オープニングセレモニーを実施した。テープカットには、ゲスト出演の安室奈美恵が登壇し、当日ファッションショーを開催したFACETASM(ファセッタズム)のレオパード模様のドレスを着こなし、トレードマークのニーハイブーツを履いて人生初となるテープカットを体験した。今季の東京コレクションは、計41ブランドによる2013春夏ファッションショーや、インスタレーション、映像による発表などが開催される予定であり、10月16日(火)には、et momonakiaのデビュー後初となるメルセデス・ベンツによるショーも実施する。新たな拠点となる渋谷ヒカリエは、渋谷をメインに東京の街全体をファッションを通じて盛り上げていくとともに、日本のクリエイションを国内外に発信していく。Photo:Mari Mitsuoka元の記事を読む
2012年10月14日今年で記念すべき25回目を迎える、アジア最大の国際映画祭「東京国際映画祭」(以下、TIFF)が10月20日(土)より開幕する。例年以上に盛り上がりが期待される今年も、海外から多くの俳優や監督が来日の予定だが、このアニバーサリー・イヤーとなる今年、これまでに来日したゲストたちの貴重な写真を発見!レオナルド・ディカプリオやブラッド・ピット、まで豪華ゲストたちをふり返り。まずは、いまから27年前の1985年に開催された記念すべき第1回目のTIFFに参加した、ハリソン・フォード。何とも年代を感じさせるモノクロ写真だが、この時代のハリソンと言えば、『スター・ウォーズ』や『インディー・ジョーンズ』の人気シリーズでの成功、さらに『ブレード・ランナー』(’82)とまさにハリウッドのトップに上り詰めた頃の彼なのだ。この年の日本では、渋谷に16もの映画館がオープンし、世界有数の“映画の街”として大きなブームを巻き起こしていた年でもある。次にふり返るのは、第9回目(’96)に参加したウィル・スミ。代表作となった『インデペンデンス・デイ』(’96)を引っ提げての来日となったが、この当時のウィルはまだ20代後半!ファッションももちろん“B-BOY”スタイルでキメ、まだまだヤンチャ盛りといった様子の彼の若さがうかがえる写真だ。続くは、“絶世の美男子”と謳われ、世界中の女子の心を鷲掴みにしたレオナルド・ディカプリオ。1997年に行われた第10回目のTIFFに、ジェームズ・キャメロン監督と共に『『タイタニック』のワールド・プレミアのために来日したレオ。いまでこそ髭を生やし、骨太なイメージの役者となった彼だが、23歳当時の彼はまさに“美麗”の一言に尽きる。誰もが見惚れ、会場は女子たちの歓喜する声で騒然となっていたとのこと。さらに、もう一人、翌年に開催された第11回TIFFの特別招待作品となった『ジョー・ブラックによろしく』のPRのために来日していたブラッド・ピットだ。写真を見る限りでは、短髪にスーツと、いまと雰囲気は変わらないものの、『セブン』での好演に続き、『12モンキーズ』ではアカデミー賞助演男優賞にノミネートされるなど、俳優として人気・実力ともに急成長を遂げ始めた頃の彼の貴重な一枚なのだ。さらに、この年は『アルマゲドン』を引っ提げて来日したブルース・ウィリスやベン・アフレック、マイケル・ベイ監督などハリウッドが誇るスターたちの参加が数多く見られた年でもある。また、世界に誇る日本の巨匠・黒澤清監督がこの世を去った年でもある。2000年代に入っても来日ゲストたちの豪華さは衰えず、第13回(’00)にはアーノルド・シュワルツェネッガーにエドワード・ノートン、第15回(’02)にはトム・クルーズ&スティーヴン・スピルバーグ監督を始めナオミ・ワッツにエイドリアン・ブロディと挙げていけば切りがないほど。果たして、25回目を迎えた今年はどんなゲストが観客を沸かせるのだろうか。開幕はもう目前!ぜひ、あなたも一度会場に足を運んでみて。「第25回東京国際映画祭」開催期間:10月20日(土)~28日(日)会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ・シネマート六本木・TOHOシネマズシャンテほか公式サイト:特集「東京国際映画祭のススメ2012」■関連作品:第25回東京国際映画祭 [映画祭] 2012年10月20日から10月28日まで東京にて開催
2012年10月12日世界各地の秀作を集める映画祭「第13回東京フィルメックス」のラインナップ発表記者会見が26日に都内で行われ、林加奈子ディレクター、市山尚三プログラム・ディレクターと、審査員を務める秦早穂子氏、イスラエル大使館のニル・ターク氏、園子温監督、大森立嗣監督が登壇した。その他の写真毎年、世界各国の作品を紹介し、さらに日本映画を海外に紹介する取り組みも続けている本映画祭。今年も本日現在で46作品の上映が決定している。林ディレクターはコンペティション部門の作品について「独創的で、社会に向き合い、どう伝えるか工夫されている作品が揃った」と自信を見せ、オープニングにホン・サンス監督の『3人のアンヌ』が、クロージングにバフマン・ゴバディ監督の『サイの季節』が上映されることも発表した。また特別招待作品にも、アキ・カウリスマキ、ペドロ・コスタ、ビクトル・エリセ、マノエル・ド・オリヴェイラが手がけるオムニバス作品『ギマランイス歴史地区』や、アモス・ギタイの最新作『父へのララバイ』、アピチャッポン・ウィーラセタクン監督の『メコンホテル』、今年のヴェネチア映画祭で最高賞を受賞したキム・ギドク監督の『ピエタ(原題)』など、本映画祭と縁の深い映画作家の作品が揃った。“ジャパン・フォーカス”部門で新作『ぼっちゃん』が上映される大森監督は、秋葉原で起こった連続殺人事件にインスパイアされた本作が上映されることについて「フィルメックスはお客さんの目が肥えているので、自分にとっての良い物差しになる」と述べ、1995年に撮影されるも未完成のままだった幻の作品『BAD FILM』を出品する園監督は「編集していて、今の自分の映画がすべてこの映画に通じていると感じたし、『BAD FILM』がなければ現在の自分はないと思いました。フィルメックスは稀有でストイックな素晴らしい映画祭で、観客がどんな反応をするのか楽しみにしています」と語った。本映画祭ではさらにイスラエル映画傑作選や、木下恵介監督生誕100年祭、人材育成事業“タレント・キャンパス・トーキョー2012”など様々なプログラムを開催する。第13回東京フィルメックス11月23日(金・祝)~12月2日(日)有楽町朝日ホール、東劇、TOHOシネマズ日劇で開催
2012年09月26日今年で25回目を迎える東京国際映画祭(以下、TIFF)の記者会見が、9月20日(木)、東京・六本木で行われ、上映作品の選定に携わった代表の矢田部吉彦やチェアマンの依田巽らTIFF関係者に加え、今年のアンバサダーに就任した女優・前田敦子、コンペティション部門に出品することとなった映画監督・松江哲明が出席した。毎年、ハリウッドスターや著名な監督たちが国内外から数多く参加し、大きな盛り上がりを見せるアジア最大級の映画の祭典である本映画祭。この日、前田さんは「AKB48」を卒業し、アイドルではなく女優として登壇。「25回目の開催、本当におめでとうございます。今回、TIFFアンバサダーに選んで頂いて、とっても嬉しいです。でもとっても緊張しています」と、映画祭の“顔”となった胸の内を明かした。「本当に映画が大好きで、映画館に1人で行ったり、DVDを借りて家で見たりしてます。映画館に行ったら、隣にいるかも(笑)」と“会いに行ける女優”であると明かし報道陣を沸かせた。さらに、今後どんな“女優”になりたいかとMCに問われると、「いま、素敵なスタートラインに立たせて頂いていると思います。(人々に)求められる女優になりたいです」と意気込みを語った。今年は世界中から、映画祭史上最多となる1,332本もの中から選ばれた作品がコンペティション部門で上映される。昨年、同映画祭の「日本映画・ある視点部門」作品賞を受賞した『トーキョードリフター』の松江哲明監督は、今回『フラッシュバックメモリーズ 3D』でコンペティション部門への出品となったが「昨年からの流れがあって、コンペに出させて頂けたので、非常に嬉しいです」と感激を隠せない様子。そのほかにも、『きみに読む物語』などで知られるニック・カサヴェテス監督の新作『イエロー』など、例年以上にバラエティーに富んだラインナップ。この日の会見では、今年のオープニング作品に決定した『シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語』で製作総指揮を務めたジェームズ・キャメロン監督からのメッセージも上映。「『タイタニック』が映画祭で上映されてから15年。東京国際映画祭とは、『タイタニック』、『アバター』と長年深いご縁があります。きっと今回の作品もみなさんに夢中になってもらえるはずです」と自信をうかがわせるコメント。また、クロージング作品となるクリント・イーストウッド主演作『人生の特等席』や、特別オープニング作品としてオスカー受賞監督のリドリー・スコットが製作総指揮を務め、東日本大震災から1年たった2012年3月11日の日常の投稿映像を繋いで製作された映画『JAPAN IN A DAY』の上映に加え、この日新たに、生誕50周年となる『007』シリーズの最新作『007スカイフォール』のフッテージ上映が行われることも発表された。さらに現在、国際情勢上での不和が取り沙汰されている中国や韓国などからも作品が出品されるとあって、報道陣からは政治的な事情が影響の質問が飛ぶなど国際映画祭ならではの会見となった。第25回東京国際映画祭期間:10月20日(土)~28日(日)まで場所:六本木ヒルズほか公式サイト:■関連作品:シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語 2012年11月9日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Cirque du Soleil Burlesco LLC. All Rights Reserved.人生の特等席 2012年11月23日より丸の内ピカデリー3ほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.JAPAN IN A DAY 2012年11月3日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© 2012 FUJI TELEVISION NETWORK, JAPAN IN A DAY FILMS LTD.
2012年09月20日8月にアイドルグループのAKB48を卒業した前田敦子が20日に都内で行われた第25回東京国際映画祭(10月20日~28日開催)のラインナップ発表会見に出席し、映画祭の“顔”ともいえるTIFFアンバサダーの就任を発表した。その他の画像卒業後は目標だった女優の道を歩み出し、先日も黒沢清監督の最新作『一九〇五』でトニー・レオンと共演することが明らかになったばかり。今回、TIFFアンバサダーとして一足早い国際舞台でのデビューを飾り「25回おめでとうございます。素敵なお役目をいただき、本当に嬉しいです。緊張もしていますが、私自身も映画が大好きなので、たくさんの人と交流できるのを楽しみにしている」と抱負のコメント。今後の女優業について「素敵なスタートラインに立たせていただいた。どんな役にも挑戦し、求められる女優さんになりたい。頑張ります!」と決意を新たにした。コンペティション部門には松江哲明監督の『フラッシュバックメモリーズ 3D』(日本)をはじめ、『イエロー』(ニック・カサヴェテス監督/アメリカ)、『もうひとりの息子』(ロレーヌ・レヴィ監督/フランス)、『シージャック』(トビアス・リンホルム監督/デンマーク)、『未熟な犯罪者』(カン・イグァン監督/韓国)、『黒い四角』(奥原浩志監督/日本)など15作品を予定している。今年のコンペティション部門の審査委員長は、“インディペンデント映画の神”として名高いプロデューサーのロジャー・コーマンが就任。昨年、映画界に多大な功績を残した半生を検証するドキュメンタリー『コーマン帝国』が特別招待作品として上映された鬼才が、1年ぶりに“凱旋”し新たな才能に光を当てる。また、オープニング作品は『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』(アンドリュー・アダムソン監督)、クロージング作品にはクリント・イーストウッドが俳優復帰を果たした感動作『人生の特等席』(ロバート・ロレンツ監督)が上映される。また、特別オープニング作品として『JAPAN IN A DAY [ジャパン イン ア デイ]』の上映も決定。同作はリドリー・スコット監督による「3.11から1年後の“あの日”を、あなたはどう過ごしましたか?」という問いに対し、YOU TUBEを通して投稿された映像の数々を紡いだソーシャル・ネットワーク・ムービーだ。映画祭期間中は、昨年の“TIFF ARIGATO プロジェクト”に引き続き、募金などを通して震災復興への取り組みを継続することになっている。チェアマン就任5年目を迎えた依田巽氏は「今年のスローガンは“今こそ、映画の力”。今回、世界中からコンペティション部門に応募いただいたのは1332本。5年前の数字から倍増している」と国際的な注目の高まりをアピール。「多くの映画人による“国境”のない交流を通して、さらなるリンケージ(提携)が広がれば」と国際映画祭としてのさらなる飛躍を誓った。
2012年09月20日株式会社ドリームキッドは8月24日、都内で会見を行い、ビバリーヒルズ映画祭(BHFF)と提携し、来年3月に日本で「ビバリーヒルズ映画祭ジャパン(BHFF Japan)」を開催すると発表した。その他の写真世界市場を視野に、今後の映画界を支える人材の発掘とサポートを目的とし、今年で12回を数えるビバリーヒルズ映画祭。ショーケースとしても近年、注目度が高まる同映画祭の新たな日本部門として、「ビバリーヒルズ映画祭ジャパン(BHFF Japan)」の開催が決定した。会見にはBHFF JapanのCEOを務める大和田廣樹氏(株式会社ドリームキッドプロデューサー/代表取締役社長)、米BHFFの創設者でフェスティバル・ディレクターのニノ・シモーネ氏、ハリウッドで活躍するプロデューサーのフレデリコ・ラペンダ氏が出席した。大和田氏は国内外で映画プロデュースを行った実績から「映画祭の特徴は、日本とビバリーヒルズの2拠点で展開し、(日本映画を)アメリカに送り込むことを主眼にしている点」と説明。ハリウッドへの作品配給を継続的に行いたいと抱負を語った。また、シモーネ氏は「BHFF Japanがハリウッドと東京の橋渡しになれば」と期待を寄せた。BHFF Japanでは長編、アニメ長編、短編(アニメ含む)、ドキュメンタリーの4部門で作品を募集し、各部門5作品、計20作品をノミネート作品として選出し来年3月上旬に行う映画祭で上映。また、各部門でグランプリに輝いた4作品は、来年4月の“本家” BHFFでも上映され、そのうち1本をファイナルグランプリ作品として、BHFFの外国映画部門に出品することになっている。ラペンダ氏は過去に『Bad Guys』(原題/2008)というプロデュース作でBHFFの作品賞を受賞しており「土地柄、BHFFに出品されることで、作品が近隣にある多くのメジャースタジオの目に触れる機会を得ます。映画祭がある種のプラットホームとして、若い映画人の人生を大きく変えるのであれば幸い」と日本のクリエーターにエールをおくった。応募期間、条件など作品エントリーの詳細はBHFF Japan公式サイト(近日オープン)で発表される。
2012年08月24日今年で20回目を迎える子供たちのための映画祭「キンダー・フィルム・フェスティバル」が8月15日(水)に東京・調布のグリーンホールで開幕。映画祭チェアパーソンを務める女優の戸田恵子を始め、広報宣伝大使の中山秀征と内田恭子、さらに応援ゲストのルー大柴らが来場。洋画を上映し声優陣がその場で吹き替えを行なう“ライヴ吹替え”を披露し会場を盛り上げた。ベルリン国際映画祭の児童映画部門「キンダー・フィルムフェスト・ベルリン」の協力を得て1992年に始まった本映画祭。映画の上映のみならず、イベントの司会進行や審査員も含め多くの子どもたちが参加して行われており、この日も会場には小さな子供たちが大勢訪れた。戸田さんは「今年もベルリンに行って、たくさんの映画を観て、こども映画に関わる方々や監督とお話しして来ました。世界には素晴らしい作品がいっぱいありますが、それを紹介できる唯一のフェスティバルです」と胸を張る。さらに保護者に対しても「お子さんだけでは会場に来れません。たくさんのお子さんを誘ってぜひ来年と言わず明日もお越しいただければ」と呼びかけた。中山さんと内田さんは作品の選定にも携わった。中山さんは「20~30作品の中から選ばせていただきましたが、観れば観るほど選ぶのが難しくなる。中でもかわいらしい作品、言葉が分からなくても楽しんでもらえる作品を選びました」と語る。一方の内田さんは「愛おしく切ないけど希望を忘れない作品、大人でもウルッと来る作品を選ばせてもらいました」と明かした。続いて登場したルーさんは、会場を埋め尽くす観客にビックリしたようで「すごいお客様ですね!毎年、だんだん盛り上がってグレードアップして嬉しい。何本かをウォッチしましたがティアー(涙)が出てきました」と得意の(?)英語まじりに興奮を語っていた。この日はオーストラリアのマシュー・ムーア監督による13分の短編作品『ジュリアン』のライヴ吹替えに戸田さん、中山さん、内田さん、ルーさんが挑戦。ベルリンでクリスタルベア賞を受賞した佳作の内容はもちろん、めったに体験できない生の吹き替えに客席からは大きな拍手が送られ、客席には子供たちの笑い声が響いた。上映後には、この日のために来日したムーア監督とタイトルロールのジュリアンを演じたエドくんも登場。ライブ吹替えを鑑賞したエドくんは「オリジナルの声とまた全然違ってビックリしたけど面白かったです」と笑顔を見せていた。映画祭は5日間にわたって開催。子供の年齢にあわせた様々な作品の上映に加え、期間中はバルーンアートや大道芸人によるショー、海外アーティストによる限定ワークショップなども開催される。「子どもたちの世界映画祭 20thAnniversary キンダー・フィルム・フェステバル」期間:8月19日(日)まで開催会場:調布グリーンホール(東京・調布)公式サイト:特集「シネカフェくんのふらっと映画祭」■関連作品:小さなバイキングビッケ ビッケと神々の秘宝© 2011-Constantin Films
2012年08月15日音楽活動が盛んに行われている熊本県玉名市で、花火と音楽の融合「音楽火」開催。10,001発の花火が打ち上げられる。花火と音楽の融合「音楽火」が開催されるのは、熊本県玉名市の菊池川高瀬大橋の上流一帯だ。日時は8月3日(金)18:00から21:00まで。花火の打ち上げは20:00からとなっている。玉名市はロビーコンサートや玉名市民音楽祭など音楽活動が盛んに行われており、音楽を通じて感性豊かな人間形成とまちづくり、芸術文化の向上を目指す。「音楽の都玉名」にふさわしい花火大会は「音楽火(おんらくか)」と題され、まさに花火と音楽が融合した幻想的なイベントだ。鑑賞場所は菊池川河川敷駐車場および高瀬大橋左岸下流(グリーンベルト)となる。前面に菊池川を挟んだビューは、上空に打ち上げられる光の輪が菊池川の水面に反射し、美しさを際立たせる。菊池川の高瀬大橋の周辺は1877年の西南戦争の折、薩摩軍と新政府軍との激戦の舞台であったことでも知られる。日露戦争の旅順攻略で有名な乃木希典は当時少佐でこの戦いに参戦し薩摩軍を打ち破り、有名な田原坂の戦いへと駒を進める。玉名市には装飾古墳で有名な大坊古墳に代表されるような古代の遺跡も残っており、歴史の深い街であることがうかがわれる。また高瀬大橋からほど近い場所に位置する玉名温泉は、1,300年前に発見されたという歴史を持つ温泉だ。神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、五十肩、冷え性、打ち身、慢性消化器病、動脈硬化症、慢性皮ふ病などに効能があると言われ、11軒の宿泊施設と5軒の日帰り入浴施設がある。「音楽火」が開催される8月3日が雨天の場合は、8月9日(木)に延期となるので注意が必要だ。また、会場周辺は19:00(一部18:00)~22:00の間交通規制が行われる。駐車場は18:00から利用できるが台数に限りがあるので公共の交通機関を利用するのが無難。アクセス・九州自動車道菊水インターチェンジを出て、右折。菊池川沿い県道16号線を南へ約15分・JR新玉名駅(九州新幹線駅)下車、徒歩約35分(距離:約2キロメートル)・JR玉名駅下車、徒歩約25分(距離:約1.5キロメートル)・当日はJR熊本駅、玉名駅間の臨時列車が運行される【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月31日毎夏450万人が訪れる国内有数の避暑地、長野県軽井沢町のクラシック音楽祭「軽井沢国際音楽祭2012」が、8月16日(木)から26日(日)に開催される。「軽井沢国際音楽祭2012」の公演情報2002年、NHK交響楽団メンバーが中心の室内楽コンサートとして誕生した本音楽祭。音楽監督は元NHK交響楽団首席クラリネット奏者・横川晴児が務める。「この夏、都会を休もう――」をキャッチコピーに、都会の喧騒から離れ、自然豊かな軽井沢でクラシック音楽を通じて、心と体を癒すひとときを提供するのがコンセプト。国内外の一流の演奏家はもちろん、プロ・アマの垣根を取り払い、音楽祭の講習会受講生やアマチュア演奏家たちも参加する。11年目を迎える今年は、若手音楽家育成の講習会、軽井沢町内各所での無料イベント、ユニオンチャーチでのコンサートなどの恒例のプログラムに加え、シューベルトの室内楽の大作「八重奏曲」を取り上げる「室内楽コンサート -軽井沢のシューベルティアーデ-」、ドビュッシー生誕150年を記念した「1コインコンサート -ドビュッシーと私-」など、バラエティ豊かなラインナップが並ぶ。また昨年から取り組んでいる東日本大震災復興応援プロジェクトは今年も継続。公演収益金の一部は、被災地への義援金として日本赤十字社へ寄付される(同プロジェクトは2013年まで継続)。音楽監督・横川晴児は「この音楽祭では、家族のような温かい時間を作っていきたいと思っています。例えば、音楽祭に常連として参加してくれるジェラール・プーレさん(フランスの名ヴァイオリニスト)が、昨年、74歳にして初めてストラヴィンスキーの「兵士の物語」の演奏に挑戦されました。有名な曲ですが非常に難曲で、若手の連中に支えられながらも必死に練習されていました。もちろん本番は見事に大成功。終演後にプーレさんは『僕もこの歳になっても、まだこんなにできた。この音楽祭のためなら何でもやるよ。ここは僕の家族だ』とまで仰ってくれて。とても感激したんです」と音楽祭への思いを語る。「軽井沢国際音楽祭2012」は、8月16日(木)から26日(日)まで、軽井沢大賀ホール、軽井沢ユニオンチャーチほかで開催。有料公演のチケットは発売中。
2012年07月13日パリを拠点に活躍中の世界的ヴァイオリニスト諏訪内晶子が芸術監督を務める新たなクラシック音楽祭、国際音楽祭NIPPON」の記者発表会が、7月6日に行われた。諏訪内晶子の公演情報1990年の第9回チャイコフスキー国際コンクールで第1位(史上最年少、日本人初の優勝)の快挙を成し遂げて以来、世界を舞台に活躍を続けているヴァイオリニストの諏訪内晶子。ここ10年来「演奏活動以外に、何か世の中に恩返しができないか。次の世代に伝えていけることはないか」ずっと考えてきたという彼女が、長年温めてきた構想を実現させるのが今回の音楽祭だ。諏訪内が考えるこの音楽祭の柱は3つだという。「まず1つは、現在演奏活動を行っている同世代の方たちと一緒に作ること。2つ目は、音楽祭のための作品の委嘱とそれを世界に向けて発信すること。そして3つ目は教育。マスタークラスを含め、私はまだ日本では教えたことがないのですが、自分が経験してきたことを今後定期的に伝えていきたいです」と思いを語る。音楽祭は、諏訪内自身が10年以上住んだことのある思い入れのある横浜と、仙台を中心に開催。出演者には、諏訪内晶子のほか、エサ=ペッカ・サロネン(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団、レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)、ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ)、江口玲(ピアノ)らが予定されている。内容は、リサイタルやオーケストラとの共演、諏訪内初の室内楽コンサートに加え、美術館とのコラボレーション、0歳児から入場できるコンサートや小学生のためのヴァイオリン教室などの子ども向けプログラムも計画中だ。また東日本大震災復興支援として、公演の収益金の一部を被災地へ寄付するほか、仙台でのコンサートやヴァイオリン教室も行われる。「国際音楽祭NIPPON」は、2013年2月2日(土)から16日(土)まで、横浜みなとみらいホール、横浜美術館(以上・神奈川県)、電力ホール(宮城県)などで行われる。公演内容の詳細、チケットの発売日などは随時発表される予定。
2012年07月10日2006年の初開催以来、“せんくら”の愛称で親しまれ、好評を博しているクラシック音楽祭「仙台クラシックフェスティバル」。今年は9月28日(金)から30日(日)に宮城県仙台市内の各会場にて開催される。仙台クラシックフェスティバル2012」の公演情報秋の仙台の人気イベントのひとつとして、ほぼ例年3万人を超える来場者数を記録してきた“せんくら”。1公演が約45~60分とコンパクトなステージ構成、前売チケットはいずれも1000円~2000円のお手頃価格で、演奏されるプログラムは誰もが耳にしたことがあるクラシックの有名曲ばかり。また、0歳児からでも入場できるファミリー向け公演や、無料イベントも多数行われている。東日本大震災の被害を受けた昨年は、被災により使用できない会場もある中で、国内外から寄せられた支援を糧に、規模を縮小しながらも開催。音楽を待ち望む多くの人々に希望と元気が届けられた。 そして、復興元年となる今年は、会場となる全てのホールが再開。従来の“せんくら”の賑わいを取り戻し、全86公演(無料公演除く)を開催する。「仙台クラシックフェスティバル2012」は、9月28日(金)から30日(日)、仙台市青年文化センター、エル・パーク仙台、仙台市太白区文化センター、イズミティ21ほかで開催。チケットの一般発売は、7月19日(木)10時より開始。また一般発売に先駆け、先行販売が7月7日(土)10時より受付開始となる。
2012年07月06日ちょうふ音楽祭2012 LIVE PLUS+に出演が決まっているRAG FAIRのTTRE(土屋礼央)がバンドのビアンコネロとともに、TTRE×ビアンコネロとして出演することが決定した。ちょうふ音楽祭2012 LIVE PLUS+公演情報はこちら6月23日(土)に調布市グリーンホール大ホールにて行われるライブイベント、ちょうふ音楽祭2012 LIVE PLUS+。既にDEPAPEPE、TTRE、堂島孝平、中孝介、中島卓偉、ラムジ、WHITE ASH、BREATHE、The ROOTLESS、JOVO、Sissyといったアーティストの出演が決定しているが、今回TTRE×ビアンコネロの出演が決まったことで、さらに充実したラインナップとなった。アコースティックライブツアー真っ最中のTTRE×ビアンコネロのライブはもちろん、その他のアーティストも注目のこのイベント。チケットは発売中。■ちょうふ音楽祭2012 LIVE PLUS+日程:6月23日(土)会場:調布市グリーンホール大ホール料金: 全席自由 3,800円出演: TTRE×ビアンコネロ、中孝介、Sissy、JOVO、堂島孝平、DEPAPEPE、中島卓偉、BREATHE、WHITE ASH、ラムジ The ROOTLESS
2012年06月20日世界最大級のクラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2012 -サクル・リュス-」が開幕。オープニングセレモニーが、本日4月27日に東京・有楽町の丸ビル1階マルキューブで行われた。「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2012」の公演情報1995年フランス生まれの「ラ・フォル・ジュルネ」は、「低価格のチケット料金」「約45分の演奏時間」「朝から晩までコンサートのはしごが可能」「大人から子供まで楽しめる」といったカジュアルさをコンセプトにしたクラシック音楽祭。日本では、2005年の初開催以来、家族連れや若いカップル、お年寄りまで大勢のファンに親しまれ、2007年、2008年は来場者数100万人を突破するなど、ゴールデンウィークの人気イベントとして好評を博している。18時から行われたオープニングセレモニーには、今年の音楽祭テーマ「サクル・リュス」(ロシアの祭典)にちなんで、ロシアが生んだ人気キャラクター、チェブラーシカが登場。愛らしい動きとともに音楽祭をアピール。スペシャル・アンバサダーとして音楽祭期間中も会場内の各所に登場する予定だ。またセレモニーに続いて行われたコンサートには、ロシア出身のピアニスト、イリーナ・メジューエワが登場。チャイコフスキー作曲「舟歌」(「四季」op.27bisより)、ムソルグスキー作曲「展覧会の絵」、ストラヴィンスキー作曲「ペトルーシュカの部屋」(「ペトルーシュカ」より)などロシアの名曲を披露。卓越したテクニック、情感溢れる演奏で喝采を浴びた。「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2012」は、5月3日(木・祝)から5日(土・祝)に東京国際フォーラムで開催。チケットは発売中。また丸の内周辺エリアでは4月27日よりプレ・イベントが行われる。
2012年04月27日カンヌ映画祭、ベルリン映画祭、ヴェネツィア映画祭と、世界最高峰の映画祭から選りすぐった作品を上映する“三大映画祭週間”が昨年に続き、今夏にヒューマントラストシネマ渋谷で開催されることが決定した。その他の写真今年、本映画祭で上映されるのは全8作品。愛する家族と幸せに暮らしていた男がある日妻を事故で失い、子供たちを守り抜こうと奮闘する姿を描いた『我らの生活』(カンヌ映画祭/2010年男優賞受賞)や、少年院の刑期をあと5日に控えた少年の、母親に対する葛藤を描写した『俺の笛を聞け』(ベルリン映画祭/2010年銀熊賞受賞ほか)、サーカス団を舞台に、ふたりのピエロが美女を奪い合う『気狂いピエロの決闘』(ヴェネツィア映画祭/2010年銀獅子賞受賞ほか)など、高い評価を受けながら日本では未公開だった作品も含め、一挙に上映される。さらに、『8人の女たち』(2002年)などで知られる巨匠、フランソワ・オゾン監督作『ムースの陰遁』は、ドラッグによって生活が一変したカップルを題材にした作品で、2009年のサン・セバスチャン映画祭審査員賞を受賞。こちらも日本初登場なので見逃せない。映画ファンの熱い要望により、今年も開催が決定した本映画祭週間。日本未公開の作品が楽しめるのはもちろん、世界の隠れた名作を鑑賞できるこの機会に足を運んでみてはいかがだろうか。三大映画祭週間20128月4日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次開催〈カンヌ映画祭〉『ミヒャエル』(2011年コンペティション選出)『我らの生活』(2010年男優賞)『フィッシュ・タンク』(2009年審査員賞)『イル・ディーヴォ‐魔王と呼ばれた男‐』(2008年審査員賞)〈ベルリン映画祭〉『俺の笛を聞け』(2010年銀熊賞/アルフレッド・バウアー賞)〈ヴェネツィア映画祭〉『気狂いピエロの決闘』(2010年銀獅子賞/オゼッラ脚本賞)『時の重なる女』(2009年女優賞)〈特別上映〉『ムースの隠遁』(2009年サン・セバスチャン映画祭審査員特別賞)※全作品デジタル上映※当日券:一般1800/大・高・専1500/中学以下・シニア1000(税込)
2012年04月27日毎夏、札幌を中心に開催されるクラシック音楽祭、パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)の2012年度開催概要が発表された。「PMF2012」の公演情報パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)は、20世紀を代表する作曲家・指揮者レナード・バーンスタインが、1990年に札幌を拠点に創設した国際教育音楽祭。これまでの受講生は世界70か国から延べ2700名以上。第一線で活躍中の演奏家たちによる講師陣のもと、音楽家の卵たちが研鑽を積み重ね、その成果を演奏会で披露する。2012年度の音楽祭では、PMFアカデミーの充実、初の海外公演の開催、ガラ・コンサートの新設と、新しい取り組みがスタート。PMFオーケストラ・アカデミーの弦楽部門では、世界を代表する音楽学校より優秀な学生を招待する推薦コースを試験的に導入する。今年の推薦枠には、ヨーロッパ2校、日本1校より各3名ずつ合計6名が採用されている。またアジア地域の若手音楽家の育成を目的とするPMFアジア・フレンドシップ・アカデミーも新設する。初の海外公演は、日中国交正常化40周年を記念して中国で開催。8月2日(木)に瀋陽(遼寧大劇院)、8月4日(土)に北京(中国国際青年交流センター世紀劇院)で、PMFオーケストラによる演奏会が予定されている。また新設されるガラ・コンサートは、会場のKitaraのパイプオルガンを生かしたプログラム、室内楽の名曲のほか、PMFオーケストラによる演奏を予定。フィナーレでは、ホルスト作曲「惑星」を題材に新たに書き下ろされる「PMF賛歌」を初披露。作詞は北海道に縁のあるなかにし礼、編曲はロサンゼルス在住の田中カレンが手がける。「PMF2012」は、7月5日(木)から29日(日)まで、札幌コンサートホールKitara、札幌芸術の森 野外ステージにて開催。またPMF芸術監督ファビオ・ルイジ指揮によるPMFオーケストラ東京公演が、7月30日(月)・31日(火)にサントリーホールで開催される。いずれもチケットは発売中。
2012年04月24日目黒のクラスカにて、この春から新しくスタートするイベント、ケータリングフェス「御野祭(おやさい)」が4月19日に開催される。 このイベントは、人気の飲食店からケータリング専門で活躍する注目の若手ユニットまで個性溢れるチームが集まり、自慢のパーティーフードと演出で競演するというもの。ケータリングというと結婚式やレセプションなど、クローズドのパーティーで楽しめることがほとんどだが、そんな普段はなかなか食べられない魅力的なパーティーフードが一堂に会し、お披露目されるフードフェスティバルができたらと企画されたのだとか。“国産野菜をいかにおいしく食するか”が唯一のルール。肉や魚などの食材や調理法は自由、また参加する店やケータリングチームも料理、スイーツなど、さまざまなジャンルから集まり、個性が際立つように設定されているのが面白い。今後も季節ごとに、旬の野菜を使って開催することも考えているのだそう。特別なフードを食べられる貴重なこの機会。お腹を空かせて出かけたいイベントだ。CLASKAケータリングフェス御野祭(おやさい)開催日:2012年4月19日(木) 19:00〜22:00会場:CLASKA 3F Studio A 東京都目黒区中央町1-3-18入場料:500円(1ドリンク付き)お問い合わせ:03-3719-8123(キオク) ※各出店ブースでのご飲食はキャッシュオン制になります。[出店者] HUNT / noyama / 山本千織(chioben) / CAFE&CATERING TORi / TABI食堂 / KIRARA / vacanteen / たかはしよしこのエジプト塩食堂 / 粒粒 / kuboぱん / フタバフルーツ / CLASKA Dining & Cafe "kiokuh"取材/赤木真弓
2012年04月18日現在上野で開催中のクラシック音楽祭「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012-」で、ストラヴィンスキーをテーマにした新シリーズ「東京春祭のStravinsky」が、4月7日(土)にスタートする。「東京春祭のStravinsky vol.1 インバル&都響のストラヴィンスキー」の公演情報ロシア生まれのストラヴィンスキー(1882-1971)は、バレエ音楽の革命的傑作『火の鳥』『ペトルーシュカ』『春の祭典』などで知られる20世紀を代表する作曲家。指揮者、ピアニストとしても活動し、20世紀以降の芸術文化に広く影響を及ぼした音楽家のひとりだ。今回始まるシリーズの第1弾で取り上げるのは、ストラヴィンスキーの3大バレエ音楽のうちの2作品『火の鳥』『ペトルーシュカ』。演奏は、2008年のコンビ結成以降、充実の黄金期を築きあげているエリアフ・インバルと東京都交響楽団。マーラーやブルックナー、ショスタコーヴィチの作品などで卓越した手腕を発揮してきた名指揮者インバルの巧みな音楽構築、それに高い精度のアンサンブルで応える都響の演奏。ストラヴィンスキーの大作が、色彩感に満ち溢れた壮大な音絵巻になりそうだ。「東京春祭のStravinsky vol.1 インバル&都響のストラヴィンスキー」は、4月7日(土)に東京文化会館 大ホールで開催。チケットは発売中。2013年春のシリーズ第2弾では、初演100周年を記念して『春の祭典』が演奏される予定だ。また「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012-」は、4月8日(日)まで東京文化会館ほか上野界隈の文化施設を中心に開催中。■東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012-東京春祭のStravinsky vol.1 インバル&都響のストラヴィンスキー【日時】4月7日(土) 19:00開演【会場】東京文化会館 大ホール【出演】指揮:エリアフ・インバル管弦楽:東京都交響楽団【プログラム】バレエ音楽《ペトルーシュカ》(1947年版)バレエ音楽《火の鳥》(1910年全曲版)
2012年04月03日上野で開催中のクラシック音楽祭「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012-」において、4月1日(日)にリニューアルオープンする東京都美術館で「美術と音楽」をテーマにしたコンサートが開催される。「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012- ミュージアム・コンサート美術と音楽~絵画に描かれた楽器たち」の公演情報約2年にわたる大規模改修工事を終えた東京都美術館は、前川國男設計の外観を残しつつ、より快適に美術鑑賞ができる環境を整備。「アートへの入口」をコンセプトに、企画展などの新しい事業を展開し、「心のゆたかさの拠り所」となる美術館を目指すという。「美術と音楽」をテーマにした今回のコンサートでは、5種の楽器が日替わりで登場する。渡辺克也(オーボエ)、篠崎和子(ハープ)、マルモ・ササキ(チェロ)、江口玲(ピアノ)、寺神戸亮(ヴァイオリン)ら、国内外で活躍する名手たちが演奏を披露。また公演前には、美術館でのコンサートらしく、須沢友香子(博士[美術史]ロンドン大学・コートールド美術研究所)により、古くから名画に登場する楽器たちについてのプレ・トークが催される。東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012- ミュージアム・コンサート「美術と音楽~絵画に描かれた楽器たち」は、4月2日(月)より東京都美術館 講堂にて開催(全5公演)。チケットは発売中。また「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012-」は、4月8日(日)まで東京文化会館ほか上野界隈の文化施設を中心に開催中。■東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012-ミュージアム・コンサート美術と音楽~絵画に描かれた楽器たち会場:東京都美術館 講堂[vol.1] 管楽器編~渡辺克也(オーボエ)4月2日(月)14:00開演[vol.2] ハープ編~篠崎和子(ハープ)4月3日(火)14:00開演[vol.3] 弦楽器編~マルモ・ササキ(チェロ)4月4日(水)14:00開演[vol.4] 鍵盤楽器編~江口玲(ピアノ)4月6日(金)14:00開演[vol.5] 古楽器編~寺神戸亮(ヴァイオリン)4月7日(土)14:00開演*各回 約60分【プレ・トーク】時間:各日 13:35~13:55お話:須沢友香子 [博士(美術史) ロンドン大学・コートールド美術研究所]※本公演のチケットが必要。
2012年03月29日上野で開催中のクラシック音楽祭「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012-」で、フランスの作曲家クロード・ドビュッシーの生誕150周年を記念したコンサートが4月1日(日)に開催される。「東京春祭マラソン・コンサートvol.2ドビュッシーとその時代」の公演情報1862年にパリの郊外に生まれたドビュッシーは、フランス美術の印象派と同時代に活躍した、印象主義音楽を代表する作曲家。当時の芸術文化の発信拠点だったパリにおいて、マラルメやヴェルレーヌら象徴派の詩人との交流を深め、多大な影響を受ける。従来の長・短音階以外の旋法と和声語法に捉われない自由な発想で、『牧神の午後への前奏曲』や『夜想曲』、交響詩『海』など斬新な作品を次々と発表。今日では20世紀以降の音楽の礎を築いた存在とされている。今回のコンサートでは、工藤重典(フルート)、林美智子(メゾ・ソプラノ)、渡辺玲子、小林美恵(以上ヴァイオリン)、川本嘉子(チェロ)、永野英樹(ピアノ)など、国内外から一流の演奏家たちが集結。朝から晩まで全5部にわたり、ドビュッシーの作品を中心に、ショーソンやラヴェルなど同時代にパリで活躍した作曲家の作品なども披露する。「東京春祭マラソン・コンサートvol.2 ドビュッシーとその時代~生誕150年に寄せてー芸術都市・パリに生きたアーティストたち」 は、4月1日(日)11時より東京文化会館 小ホールにて開催。チケットは発売中。■東京春祭マラソン・コンサートvol.2ドビュッシーとその時代~生誕150年に寄せて-芸術都市・パリに生きたアーティストたち【日程・会場】4月1日(日)東京文化会館 小ホール《第I部》11:00開演【出演】フルート:工藤重典/ハープ:山宮るり子/ピアノ:藤井一興/ヴィオラ:ロジャー・チェイス《第II部》13:00開演【出演】ピアノ:藤井一興、本田聖嗣《第III部》15:00開演【出演】メゾ・ソプラノ:林美智子/ピアノ:河原忠之《第IV部》17:00開演【出演】ヴァイオリン:小林美恵、渡辺玲子/ヴィオラ:川本嘉子/チェロ:向山佳絵子/ピアノ:藤井一興、本田聖嗣《第V部》19:00開演【出演】ピアノ:永野英樹
2012年03月26日“左手のピアニスト”として世界的に活躍する舘野泉が、今年5月から来年11月にかけて開催する全16回のプロジェクト「左手の音楽祭」の記者会見が、3月21日に行われた。「舘野泉」の公演情報2002年、リサイタル中に脳溢血で倒れ、右半身不随となるも、2年余の闘病を乗り越えて、左手での本格的な演奏活動を開始した舘野泉。2010年の演奏活動50周年を経て、75歳の今もなお現役ピアニストとして精力的に活動中だ。構想に約3年をかけたという本音楽祭では、日本人作曲家たちによる作品がひとつの軸になるという。「左手ピアノの音楽についての著作も手がけるウィーンのサスマン教授が『日本の左手ピアノのための作品は、個性的で素晴らしい。とても自由で、我々西洋の人間が想像もつかない作品で非常に興味深い』と評しています。私も同感。日本人が手がけた素晴らしい作品をたくさん演奏したい」とその理由を語る。「プログラムを組んでいくうちに、ソロも室内楽コンチェルトもやりたい、と色気が出てきて...(笑)」と話すように、取り上げるプログラムは多岐にわたるため、音楽祭は4つのシリーズに分けて構成。ソロ・室内楽・オーケストラとの共演「左手の世界シリーズ」(全7回)、演奏者の息遣いも感じられるリサイタル「響きあう小さな部屋で」(全4回)、演奏機会の少ない名曲にも焦点を当てる室内楽公演「坂の上のコンサート」(全4回)。そして井上員男の版画『平家物語』とNHK大河ドラマ『平清盛』の音楽などを併せて鑑賞する「光が丘美術館コンサート」(全1回)。全16回が約2年をかけて開催される。記者会見には、舘野泉と東京芸大の同級生で、長年の友人でもある作曲家・末吉保雄も同席。「舘野さんの演奏は今まさに熟練の域。左手で演奏する時に、鍵盤を折り返してくる時のテクニックなど、新しい世界、地平が開いているのを感じます」と舘野を称賛。「取り上げる作品、共演者は、非常に多岐多様。さらに委嘱作品の世界初演もある。時代、国境、世代を越えた音楽は、新たな指標を示してくれることでしょう」と期待を寄せる。音楽祭完結後には77歳を迎える舘野泉。「いずれは左手のピアニストや作曲家たちのための左手ピアノのコンクールをやりたい」と、まだまだ新たな夢にも思いを馳せる巨匠が贈る「舘野泉フェスティヴァル ―左手の音楽祭 2012-2013」。第1回公演は、5月18日(金)に第一生命ホール(東京都)で開催。チケットは発売中。★「舘野泉フェスティヴァル ―左手の音楽祭 2012-2013」の詳細はコチラ
2012年03月23日毎年恒例、半世紀以上も続く繁盛店「坂内食堂」(福島県喜多方市)を本店に持つ「喜多方ラーメン坂内」FC事業を展開する、株式会社麺食による喜多方ラーメン330円キャンペーン『春の喜多方ラーメン祭』が、3月22日(木)から順次、各店舗2日間限定で25日まで開催している。『春の喜多方ラーメン祭』は、今年で7年目を迎える恒例のキャンペーン。福島県喜多方市「坂内食堂」本店が昭和33年に創業した事にちなみ、姉妹店である喜多方ラーメン坂内チェーンで、2日間限定で喜多方ラーメン(580円)を330円で展開。また、喜多方ラーメン大盛り(730円)も、480円でいただける。例年、2日間で50,000杯以上の喜多方ラーメンが出る、年に一度の大感謝祭。喜多方ラーメンの大きな特長は、・店舗で毎日仕込んでいる“手作り焼豚(チャーシュー)”が5枚・水分を多く含んだモチモチの熟成平打ち縮れ麺・豚骨の旨味をじっくりと炊きだした透明スープと、特製醤油を合わせたコクのあるあっさり味の味の三位一体。毎日食べられる“シンプル”な美味しさだ。春の喜多方ラーメン祭 開催日別店舗一覧<2012年3月22日(木)・23日(金)開催>東京 :有楽町店・内幸町ガード下店・汐留シティセンター店・京橋店・恵比寿店・渋谷並木橋店・四谷店・新宿西口思い出横丁店・新宿パークタワー店・池袋サンシャインシティ店・笹塚店・千歳烏山店・練馬店・練馬中央店・高円寺北口店・亀戸店・浅草店・大森店神奈川:川崎東田店・金沢文庫店茨城:潮来店埼玉:岩槻店・川口東口店新潟:吉田店長野:東部町店静岡:三島店三重:四日市店・四日市駅前店・鈴鹿店大阪:針中野店<2012年3月23日(金)・24日(土)開催>東京 :五反田駅前店・西五反田店・歌舞伎町店・初台店・大塚店・木場店・住吉店・錦糸町店千葉:市川店・本八幡店・蘇我店栃木:宇都宮店岩手:水沢店長野:更埴店大阪:和泉店高知:六泉寺店<2012年3月24日(土)・25日(日)開催>東京:調布店・曳舟店・武蔵小山店・大森東口店・西蒲田店神奈川:石川町店長野:塩尻店愛知:豊川店三重:諏訪店お問い合わせ: 麺食ホームページ
2012年03月22日上野で開催中のクラシック音楽祭「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012-」で、パリを拠点に活躍中のピアニスト、広瀬悦子のリサイタルが行われる。パリ・エコール・ノルマル音楽院首席卒業を経て、1999年のマルタ・アルゲリッチ国際ピアノコンクール優勝を機に、世界の舞台へと羽ばたいた広瀬悦子。超難曲をいとも華麗に弾いてみせる、並外れたテクニックをもち、“ヴィルトゥオーゾ”(優れた技量の持ち主)として欧州でも賞賛を集めている。世界最大級のクラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」のアーティスティック・ディレクター、ルネ・マルタンも「その才能にすぐさま魅了された」と語り、いまや常連ピアニストとして同音楽祭に起用し続けている。2010年には、急病となった大ピアニスト、ネルソン・フレイレの代役として、フランスのベアルン地方ポー管弦楽団のコンサートにソリストとして急遽出演。シューマンのピアノ協奏曲を演奏した。聴衆はもちろんのこと、オーケストラの面々も絶賛し、すぐさまレコーディングのオファーを送ったほど。直ちにオファーは実を結び、両者共演による新譜は、ルネ・マルタンの手がけるミラーレ・レーベルから昨年3月にリリースされている。今回のリサイタルでは、19世紀パリで活躍した3人の作曲家―ショパン(1810-49、アルカン(1813-88)、リスト(1811-86)の作品を取り上げる。いずれも卓越した演奏テクニックを誇るヴィルトゥオーゾとしてパリのサロンの花形としても活躍した彼らの作品は、ピアノ芸術の極地ともいえるものばかり。パリで研鑽を積んだ現代のヴィルトオーゾである彼女の才能が、遺憾なく発揮されるコンサートとなりそうだ。「広瀬悦子ピアノ・リサイタル」は、3月22日(木)に上野学園 石橋メモリアルホール(東京都)にて開催。チケットは発売中。■東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012-広瀬悦子 ピアノ・リサイタル同時代を生きた3人の作曲家たちへ―ショパン(1810-49)・アルカン(1813-88)・リスト(1811-86)【日時】3月22日(木)19:00開演【会場】上野学園 石橋メモリアルホール(東京都)【予定プログラム】ショパン:ノクターン 第5番 嬰へ長調 op.15-2ショパン:バラード 第3番 変イ長調 op.47アルカン:《悲愴的な様式による3曲》op.15 より「風」ショパン:ノクターン 第4番 ヘ長調 op.15-1アルカン:練習曲《鉄道》 op.27ショパン:バラード 第1番 ト短調 op.23ロッシーニ(リスト編):《ウィリアム・テル》序曲 S.552リスト:《巡礼の年 第2年 イタリア》S.161より「物思いに沈む人」リスト:「ヴェネツィアとナポリ」S.162 (《巡礼の年 第2年 イタリア》補遺)
2012年03月19日歌舞伎俳優の中村勘九郎と中村七之助のふたりが、3月17日、東京・浅草寺で奉納舞踊『清元三社祭』を披露した。この奉納舞踊は、今年「三社祭斎行700年祭」を記念して53年ぶりに『舟渡御』を再現・斎行することから行われたもの。「平成中村座」チケット情報浅草寺の五重塔前に設けられた特設舞台前には、雨にもかかわらず約2000人のファンが駆けつけた。「中村屋!」「待ってました!」「六代目!」などの声がかかり、勘九郎、七之助が素踊りにて「清元三社祭」を奉納。奉納舞踊の後には、父・中村勘三郎も登場し、勘九郎、七之助とともに挨拶を行った。勘三郎は「あいにくの雨で中止になるかもしれませんでしたが、53年振りに『舟渡御』が行われるということで、この機会を逃すと次は100何歳になってしまいますので(笑)」と笑わせ、同じ浅草の地で「平成中村座」を上演していることから「昨年11月から今年の5月まで(平成中村座を)ロングラン公演をさせていただいている同じ時に、三社祭斎行700年祭ということにご縁を感じます」と挨拶。また、今月、平成中村座で六代目勘九郎の襲名披露興行を行っている勘九郎は「三社祭といえば雨がつきものですので、この雨は恵みの雨です。本堂を指差す振付では、普段は右を指差すところで、今日は左に本堂があったので左を指差しました」と特別な振付をしたと明かした。弟の七之助は「三社祭が5月18日で、実は私もその日が誕生日です。今日は奉納舞踊をさせていただき、とても思い出に残る舞台となりました」と感慨深げに語っていた。三社祭は5月18日(金)から20日(日)まで行われる。なお、「平成中村座」は東京・隅田公園内仮設劇場にて、5月27日(日)まで開催。チケットは発売中。
2012年03月19日