LUSHの父の日限定コレクション発売イギリス生まれのハンドメイドコスメブランド「LUSH(ラッシュ)」では、2018年5月18日(金)より、父の日ギフトに最適な「Father’s Day Collection」の販売をスタートします。日々の仕事で疲れた身体を癒やすバスグッズや、お洒落なお父さんのための髭用ケアオイルなど、あなたのお父さんにぴったりのアイテムがきっと見つかるでしょう。個性的なアイテムの数々父の日コレクションには、「LUSH」らしくカラフルでユニークな商品が勢揃い。LUSHの定番商品バスボムには、「スーパーダッド」(税込780円)が登場。アメリカンコミックを思わせる色合いと「DAD」の文字で、お父さんを元気づけてくれるはず。サンダルウッドとオリバナムオイルの穏やかな香りで、バスタブを癒やしの空間にしてくれます。ハンドスピナー型のバブルバー「ファン フォー オール ザ ファミリー」(税込980円)。流れるお湯に当てるだけで、フルーティーな香りの泡が次々に現れます。フェイシャルオイルの「ビアード アンド スタブル オイル」(税込1,290円)は、髭用のオイル。手の熱で温め、少し溶かしてから使用します。オーガニックのイリッピバターとホホバオイルで、肌に優しい処方です。他にもシャワージェルや全身用せっけんなど、幅広いラインナップが用意されています。3種類のバスグッズが入ったギフトセットも。今年の父の日は、遊び心溢れるLUSHのアイテムを贈ってみてはいかがでしょうか。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社ラッシュジャパンのプレスリリース(PR TIMES)
2018年05月15日松坂桃李の主演映画『娼年』(三浦大輔監督)は、女性に体を売る青年を描き直木賞を受賞した石田衣良の小説の映画化で、その設定が世間をざわつかせた。経済的な理由により女性が体を売る商売を行うことが問題視されたり、映画などで女性が衣服を脱ぎ身体をさらすことを女優として文字通り一皮むけたと注目されたり、ヌード写真集を出すことが芸術か否かと物議を醸したりしているなかで、男性である松坂桃李が、体を売る商売を行う青年役を演じ、裸体をさらしまくることで話題になることは、なんてフェアな行為であることか。世の中には、女性にお金を出してもらうホストという仕事や、裸になったりセクシャルな表現を売りものにしたりする男性もいるにもかかわらず、女性のことばかりが取りざたされるのもおかしな話だからだ。○女性たちに寄り添っていくリョウ松坂桃李演じる主人公リョウは、女性とのつきあいに何の価値も見いだせずにいたが、あるときから、女性に体を売る仕事をすることになる。ここで出会った女性はお金持ちだが、ワケありの人が多く、リョウはそれぞれの独特の性癖に向き合い、彼女たちを満足させることに勤しむうちに、表面的でなく心から、ひとりひとりの女性の心に寄り添っていく潜在能力に目覚めていく。……と書くと、ものすごくロマンティックで美しいお話のようにも思えてしまうが、出て来る女性たちの求めるものは、どれもどこか滑稽で、だからこそ、誰にでも、裸以上にさらけ出せるものではなく、この人と思った人にしか見せられない。松坂桃李演じるリョウは、“この人”と白羽の矢が立つ存在で、みごとにその要望を叶え、売れっ子になっていく。○一皮むけた松坂桃李この映画で、松坂桃李は世の女性と同じく、俳優として一皮むけたと思う。その根拠となる部分は、ふたつある。まず、イメージの刷新だ。近年の松坂は、女性の敵のような役がハマっていた。嘘つきの遊び人のエリート医師を演じた『エイプリルフールズ』(15年)にはじまり、エリート医師ならともかく、中身もないのに受け売りの情報で女を騙すクズ男を演じた『彼女がその名を知らない鳥たち』(17年)など、松坂は知的な二枚目という雰囲気を生かして、見る者を鮮やかに裏切ってきた。『娼年』では、女性に体を売るという一見、背徳的に見えながら、じつは最も女性の味方になるという役を演じって小気味よかった。芸能を聖職のように美化することなく、人の欲望を一身に背負う仕事であることを達観して淡々とやっている俳優のひとりに斎藤工がいるが、松坂桃李が彼と並ぶ2大俳優であると思う。2人の共通点は、唇である。彼らの肉感的で、少しだけ暗い血の色をして、その奥に何か深遠なものを湛えているかのような唇は、人間の欲望は気高さと堕落を行き来していることを示しているように見える。○影法師のようにふたつめは、身体表現の技術だ。女性を喜ばせるときの彼の所作もまた、黙って立ったり横たわったりしていれば、鍛え上げられた身体に素敵な照明で陰影がつき、じつに素敵だが、一生懸命になればなるほど滑稽に見えていく。とりわけ、大殿筋の震えはすばらしかった。身体を意識的に操りエンターテインメントに昇華するという、パフォーマーとしての才能を開花させたといえるだろう。言葉数少なく、演技しています! という気負いも見せず、にもかかわらず、圧倒的に、なかなか手が出せない意義深い役を演じていく松坂桃李。なんとも不思議な俳優だ。俳優デビューは戦隊もので、“イケメン俳優”と呼ばれる若い俳優たちの登竜門であり、世間の認識は自ずと“イケメン俳優”のひとりとなった。だが、自身でも語っているように、インタビューなどでキャッチーな発言もしないし、どこか冷めているようなところがあって、“イケメン俳優”枠に収まらない空気を漂わせてきた。そんな彼だからこそ、ふつうはファンがショックを受けそうな、女性の敵のような役もやってのけるのだろう。爽やかさや健全さが売りのひとつである朝ドラの『わろてんか』(17年)で、主人公(葵わかな)の相手役をやっている最中も、映画『不能犯』で悪役をやり、さらに、朝ドラが終わった直後に『娼年』をやって、イメージを固定化することをひらりひらりと交わしていった。そもそも、朝ドラ『わろてんか』では、途中で亡くなったにもかかわらず、毎週土曜日に幽霊として登場し、主人公を励まし、最終回も、幽霊なのに生きている主人公との2ショットで終わったという前代未聞のファンタジー朝ドラの立役者となったのだ。松坂桃李は、まるで影法師のようだ。常に人間に寄り添い、人間の光に照らされている面とは違う、環境によって形も変えていくような面を演じ続ける俳優。いつまでもミステリアスに蠢き続けてほしい。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、構成した書籍に『庵野秀明のフタリシバイ』『堤っ』『蜷川幸雄の稽古場から』などがある。最近のテーマは朝ドラと京都のエンタメ。)
2018年04月25日石田衣良のベストセラー恋愛小説を、舞台版と同じく主演・松坂桃李×監督・三浦大輔のコンビで映画化した『娼年』が現在公開中。松坂さんの身体も感情も隠すことなく挑んだセックスシーンが話題となっている本作だが、それだけでなく、松坂さんと娼夫役の猪塚健太とのシーンにも注目が集まっているようだ。公開前から大きな期待と注目を集めていた本作だが、つい先日公開を迎えると、SNSを中心に「爽快感がすごい」「感動して笑って泣いた」「いろいろと語りたい」「松坂桃李の演技力がすごくて圧倒される」「娼年ワールドの虜に」「満員の映画館で観るのは不思議な体験というかもはや事件」と様々な声が寄せられ、“R18+指定作品”としては異例のヒットを記録。TOHOシネマズ新宿、TOHOシネマズ日比谷では、平日の昼間は主婦や学生、夜はOLなどがつめかけ、満席が続いているという。そんな予想をはるかに超える衝撃と感動で話題沸騰中の本作では、客の女性たちとの物語はもちろん、松坂さん扮するリョウと「Le Club Passion」でNo.1を競う娼夫のアズマとのシーンが注目を集めている。アズマこと平戸東を演じるのは、『斉木楠雄のΨ難』や「ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン」などに出演し、2016年上演の本作の舞台版でも同役で出演した猪塚健太。痛みでしか性的な快感を得られないという特殊な感覚を持ち、「僕の中で配線がこんがらがっているんだ」というアズマの告白に真剣に耳を傾けるリョウ。そこから繰り広げられるのは、男性同士の濡れ場と、アズマが快感を得るためにリョウにあることを頼む場面。舞台では、アズマがリョウにアイスピックで胸を切り裂いてもらうという演出があったが、これは遠くから観る観客には伝わらないかもしれないという理由で原作とは異なるこのシーンに変わっていた。しかし、それが今回映画では原作通りのシーンになり、猪塚さんは「念願が叶ってとても嬉しかったです」と喜んでいた。また、原作を再読してよりアズマに近づくようにと8kgの減量をし、純真と狂気との狭間を漂うアズマを見事に体現した猪塚さん。松坂さんとの共演については、「桃李くんがリョウを演じてくれているからこそ僕も女優さんも安心してこの作品に挑むことができるんだと、映画版で再びご一緒させていただいて改めて実感しました」と、舞台での経験を経て、阿吽の呼吸みたいなものがすでにあったとふり返っている。そして、ナイフで切られた傷跡が無数にあるアズマの身体と、彼が快感を味わうシーンには思わず目を背けることがあるかもしれない…。しかし、猪塚さんは舞台でのアズマとリョウという関係性をより研ぎ澄ませ、洗練させた手応えがあると映画への自信を覗かせている。普段は好青年に見られがちだが、「本当はどちらかというと“アズマ側”」だと明かす猪塚さんは、「アズマのような危うい部分を秘めた人間を僕は理解出来ますし、こういう役を演じてみたいとも思っていました」と意外なコメントも。そんな猪塚さんと松坂さんの“魅惑のシーン”も本作において見逃せないポイントだ。『娼年』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:娼年 2018年4月6日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開© 石田衣良/集英社2017映画『娼年』製作委員会
2018年04月20日松坂桃李が2016年に上演した舞台版に続き、同役を続投した映画『娼年』の公開記念舞台挨拶が4月7日(土)TOHOシネマズ日比谷にて行われ、松坂さん、三浦大輔監督らが登壇した。■松坂桃李「上映前の舞台挨拶がよかった…」R18+指定で性描写の多い作品ともあって、松坂さんは「上映前の舞台挨拶がよかったんですが」と苦笑しながら、おずおずと上映後の舞台挨拶に登場。「この(観客の)目線が一種のプレイだと思っています(笑)。まだ続いている感じ、しますね。いたたまれないですね」と松坂さんが照れると、共演の猪塚健太が「スーツを着ていない状態を、完全に想像できますよね?」と客席に飛びかけた。すると、「できますよ、鮮明に」と松坂さんも同意し、その裸を想像したらしい女性観客の悲鳴に似た黄色い声を浴びていた。石田衣良による同名原作を映画化した『娼年』は、大学生活にも退屈し、バーのアルバイトに明け暮れる無気力な生活を送っている主人公・森中領(松坂さん)が、会員制ボーイズクラブ「パッション」のオーナーである御堂静香(真飛聖)と出会い、「娼夫」として目覚めていく物語。女性ひとりひとりと接していくうちに、彼女たちの中に隠されている欲望の不思議さや奥深さに気づき、心惹かれていく様子を松坂さんが細やかに、大胆に演じた。■三浦監督、松坂桃李と「共犯関係を結んだ」舞台版からともに歩んできた松坂さんとのタッグを、三浦監督は「共犯関係を結んだ」と表現し、「いまをときめく松坂桃李くんを、ここまでやらせた諸悪の根源は僕にあります。女優さんたちもここまで体を張ってやってくれて、すべての指示は僕です。やっと今日で完結できる。感慨深いものがありました」と清々しい表情を見せた。松坂さんも「本当ですね。ずっと、舞台が終わっても、映画版があるのが頭の片隅にあったので、どの作品をやっても『娼年』の映画が迫ってくる感じだった」と、その心境を伝えた。■真飛聖の注目ポイントは「桃李さんのお尻!」そして、共演した女優陣が次々に松坂さんの劇中での佇まいに賛辞を送り出す。真飛さんは公開初日に劇場に観に行ったと言い、「桃李さんの目は、まっすぐじゃないですか。瞳に引き込まれて涙がぽろりと」と感動したかと思いきや、「あと、桃李さんのお尻ですよね!見どころのひとつです」と思わぬポイントもPR。あわせるように冨手麻妙も「松坂桃李は世界を救うと思う!それくらいいい作品になったと思います!」と太鼓判を押すと、さすがに松坂さんが「ダ~メだよ、そんなこと言ったら(笑)」と優しく諭していた。公開記念舞台挨拶には、そのほか、桜井ユキ、馬渕英里何が出席した。『娼年』はTOHOシネマズ 新宿ほか全国にて公開中。(cinamacafe.net)■関連作品:娼年 2018年4月6日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開© 石田衣良/集英社2017映画『娼年』製作委員会
2018年04月07日番組MCの笑福亭鶴瓶とゲストが自由なトークを繰り広げるトークバラエティ「チマタの噺」。その3月20日深夜の放送回に俳優の松坂桃李がゲスト出演。最新作『娼年』での濡れ場トークから友人の濱田岳の“秘話”まで様々なトークが展開された。トークは『娼年』の撮影に関する話題から。同作で会員制ボーイズクラブの“娼夫”を演じている松坂さん。役が役だけに撮影は「ずっと濡れ場ばっかり」だったといい「ほんとに濡れ場って大変、地獄のようで」と“ラブシーン”の過酷さをふり返った。鶴瓶さんも『後妻業の女』での大竹しのぶとのラブシーンをふり返り「一応さんまにも電話した」と大竹さんの元夫・明石家さんまに報告を入れたことなどを明かし、そこからトークは“前貼り”の話題へ。「大きなの貼られた」と話す鶴瓶さんに松坂さんは「自分で貼ったんじゃないんですか?」と驚きの表情。逆に鶴瓶さんはメイクさんに貼ってもらうものだと思っていたと答える。番組開始早々いきなりの“シモトーク”に視聴者からは「オープニングからすげーわ!」「濡れ場の話してるのに、なんて爽やかなの~」などの反応が寄せられる。そこから濡れ場トークは松坂さんの友人でもある俳優の濱田岳の話題に。濱田さんが『みなさん、さようなら』のラブシーンの撮影で胸を揉んだ瞬間、相手の女優の胸の柔らかさに思わずセリフが飛んでしまったというエピソードを明かす松坂さん。手振りを交え濱田さんの話題を話す松坂さんにSNS上では「濱田岳のエピソードを語る桃李が面白すぎ」「濱田岳ちゃんの話めっちゃ嬉しそうにするね」などの声が。濱田さんのほか、柳楽優弥、岡田将生らと親交が深いという松坂さん。特に柳楽さんは鶴瓶さんとも親交があり「飲みに行こうと電話をくれる」ほどの関係だとか。濱田さん、柳楽さんは結婚しており、柳楽さんから「早くこっちきなよ」と結婚を勧められるそう。鶴瓶さんから結婚願望について問われた松坂さんは「憧れます」と“結婚願望”を口にしていた。終始テンポ良く進んだ2人のトークに、視聴者からは「松坂桃李がトークの腕を上げた気がする」「トークスキルが素晴らしく、もっとたくさん聴きたかった」など俳優としてはもちろん、そのトーク力の進歩にも賞賛の声が集まっていた。松坂さん主演の映画『娼年』は4月6日(金)よりTOHOシネマズ 新宿ほか全国にて公開。(笠緒)
2018年03月21日2月中旬、春らしい日差しが降り注ぐなか東京都内の一軒家の前に止まったのは1台のワンボックスカーだった。そして、そろいのシャツを着たスタッフたちが、浴槽を家に運び込んでいく。この家で暮らしているのは、女優・松坂慶子(65)一家だ。 大河ドラマ『西郷どん』では、主人公・西郷吉之助(鈴木亮平)の母・満佐を演じた松坂。2月18日に放送された第七回の、最愛の息子の背中で息を引き取るシーンは視聴者たちの涙をさそった。 ドラマでは体を病み、息子に看病される姿を演じた松坂だが、実生活では夫といっしょに98歳になる実母の介護をしているのだ。 「四半世紀前の、あの一連の騒動を知っている私たちからすると、松坂の実母と高内春彦さん(63)が同居しているなんて、隔世の感がありますね……」(ベテラン芸能記者) ‘91年の松坂の結婚から始まった“親子絶縁”騒動は、日本中の注目を集めた。 「高内春彦さんは、ニューヨークで活動していた無名のミュージシャンでした。トップ女優だった松坂とは、知名度の点でも収入の点でも雲泥の差がありました。この格差婚に猛反対したのが、松坂の父・英明さんと母・つね子さんだったのです。取材に対しては『収入もないのに亭主面してゴロゴロしているだけ』など、春彦さんへの憎悪を語り続けました。ついには夫をかばい続ける松坂も許せなくなり、’92年には絶縁も宣言したのです」(前出・芸能記者) 親子の雪解けのきっかけとなったのが、’07年12月の父・英明さんの死去だった。当時すでに80代後半になっていた母・つね子さんも寄る年波には勝てず、次第に松坂と高内さん夫妻に頼るようになっていき、’12年秋ごろからは松坂夫妻と同居するようになった。 高内さんは、松坂が仕事で忙しいときなどは家事や育児を担当し、家族を守り続けてきた。そのスタンスは結婚から28年目をむかえたいまも変わらないという。松坂家の知人は言う。 「つね子さんも90代後半になり、ほとんど外出することもなくなりました。着替えなど日常生活についても、松坂さんや高内さん、それにヘルパーさんたちが介助しています。訪問入浴サービスも利用していますが、スタッフへの応対や誘導などを高内さんがやることも多いそうです。『西郷どん』でも九州ロケがありました。特に松坂さんが仕事で地方にいるときなどは、つね子さんの介護は高内さんが差配することになります」 松坂より2歳年下の高内さんは現在63歳。しかしトレードマークだったヒゲや長髪も昔と変わらず、年齢よりも若々しく見える。同居介護生活についてコメントを求めた。 「義母の介護ですか?そうですね、自宅介護ということになるでしょうか。家族でローテーションを組みながら続けています。夫婦で協力といいますか、ヘルパーさんたちに助けていただきながら、妻と私でいっしょにやっています」 前述のように結婚当時は両親をはじめとして反対の声も多かった。だが28年たったいま、松坂の“結婚相手を選ぶ目”は確かだったとしかいいようがない。
2018年02月23日2016年の舞台と同様、松坂桃李x三浦大輔のコンビで映画化した『娼年』。このほど、松坂さん演じる“娼夫”リョウに客として出会い、欲望を解放していく女性たちの場面写真が公開された。劇中には、女性専用コールクラブ「Le Club Passion」のオーナー・御堂静香(真飛聖)がリョウに、「女性の欲望はあまりにも広くて、予測不能で圧倒されてしまう」と語るシーンがあるが、まさに年代もタイプも違う女性たちがそれぞれの欲望や想いを抱える客として登場。そんな女性たちと、彼女たちを受け入れるリョウとの人間ドラマが繰り広げられていく。今回公開された場面写真にはその女性たち、白崎恵役の『THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY - リミット・オブ・スリーピング ビューティ』の桜井ユキ、近年舞台で活躍するイツキ役の馬渕英里何、舞台・ドラマなど出演多数の主婦役の荻野友里に、映画『最低。』で主演を務めた紀子役の佐々木心音、映画『向こうの家』が控えるヒロミ役の大谷麻衣、老女役のベテラン女優・江波杏子の姿が。また、本作では、こうした彼女たちとリョウの物語が展開するたびに東京の主要な都市が映し出されていくのも特徴的。その意図について三浦監督は、風景を描くことはできなかった舞台と比べ、映画ではそれが実現できることから「作品にリアリティを与える意味でも、東京のいろいろな街を切り取りたかった思いがありました。その効果も相まって、最終的には、現実と非現実がちょうど良いバランスで混在している作品になったと思っています」と語っている。新宿、表参道、池袋、渋谷、鶯谷、そして熱海と、街に溶け込みながら待ち合わせに向かうリョウと女性たち。そのときの彼らの心情にも思いを馳せながら風景も楽しんみて。『娼年』は4月6日(金)よりTOHOシネマズ 新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年02月16日俳優の松坂桃李が主演を務める映画『娼年』(2018年4月6日公開)の追加キャストが16日、明らかになった。同作は石田衣良による同名小説を映画化。無気力な大学生・森中領(松坂)は会員制ボーイズクラブ「パッション」で「娼夫」となり、女性の欲望を引き出していく。2016年8月には松坂主演、三浦大輔演出で舞台化され、当日券を求める人々で長蛇の列となった。今回は松坂桃李演じる”娼夫”リョウに、客として出会う女性たちと、その場面写真が公開された。紀子役の佐々木心音、白崎恵役の桜井ユキ、イツキ役の馬渕英里何、主婦役の荻野友里、老女役の江波杏子、ヒロミ役の大谷麻衣。様々な女性がそれぞれの欲望や想いを抱え、客として登場し、彼女たちを受け入れるリョウとの人間ドラマが繰り広げられる。また、同作ではリョウと女性たちが出会うたびに東京の主要な都市が映し出されるが、三浦大輔監督はその意図について、「作品にリアリティを与える意味でも、東京のいろいろな街を切り取りたかった思いがありました。その効果も相まって、最終的には、現実と非現実がちょうど良いバランスで混在している作品になったと思っています」と語る。新宿、表参道、池袋、渋谷、鶯谷、熱海と、様々な街でリョウと女性たちの濃密な時間が描かれることになる。
2018年02月16日松坂桃李主演で舞台化された石田衣良の恋愛小説を、同じく松坂さん主演で映画化する『娼年』。先日の冨手麻妙、真飛聖、猪塚健太らのビジュアルに続き、この度新たに、松坂さん演じる“娼夫”リョウの場面写真が公開された。リョウが“娼夫”の仕事を通じて、娼夫としても人としても成長していく姿を描き出していく本作。そんな変化をときに鮮烈に、ときには繊細に表現する松坂さんの演技も注目ポイント。到着した場面写真では、客の女性に穏やかにやさしく微笑むリョウや、緊張した面持ちで相手の女性の話に聞き入っている姿を切り取っており、どちらも大学生活や女性との関係に退屈し、「女なんてつまんないよ」と言っていた頃の領とは全く違う表情だ。客の女性たちの心の奥底に潜む想いを受け止め、彼女たちの欲望を解放していくことで、少しずつ“娼夫”リョウが洗練されていく様子が垣間見える。なお、本作の特典付きムビチケカードが、2月10日(土)より発売。特典は場面写真2点のほか、スペシャルショット1点をあわせたオリジナルポストカード3枚セットとなっている(数量限定)。『娼年』は4月6日(金)よりTOHOシネマズ 新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年02月08日ついに先週、朝ドラ『わろてんか』で松坂桃李演じる藤吉が、てん(葵わかな)に見守られながら、天(てん)に召されました。先週第17週は『わろてんか』から『泣いてんか』へ。第16週で再び脳卒中で倒れた藤吉。この最期の時間の使い方は、夫として父として、そして息子、席主として、100点満点だったのではないでしょうか?なぜなら大黒柱である夫が亡くなるというのは、現代でもとても大きな哀しみと、そして新しい生活への不安が生まれます。しかし藤吉は、愛するてんをはじめ、周りの人々にきっちりとお別れをし、さらにはてんが生きていく術を残して去ることができました。人生、なかなかこうはいきません。■松坂桃李、男前すぎる夫としてのラスト何ごとにおいても詰めが甘くて失敗し放題、おまけに子育てもろくにサポートしなかった藤吉。イケメン松坂桃李のビジュアルをもってしても、女性からのブーイングの声は多く、いつも困ったときに現れる王子・伊能(高橋一生)の支持率は上がるばかりでした。しかし、最後の2週で、藤吉株が急上昇。ここまで北村笑店がビッグになったのは、てんの内助の功はもとより、自分に笑いの才能はなくてもお笑いの目利きだった藤吉の力が大きかったと思われます。だからこそ藤吉は、仕事の采配などをてんにこまやかに教え、妻も立派なビジネスマンとして育て上げていきます。北村笑店の行く末を案じた藤吉が、生涯の盟友となった伊能に、てんの今後をお願いするシーンは男前すぎ! 藤吉は、伊能に業務提携の打診はもとより、残されたてんをいろんな面でサポートしてもらえないかと懇願します。水もしたたるいい男(劇中の台詞にもありましたが)の伊能がいまだに独身を貫くのは、てんのことが忘れられないからではないか? 藤吉は伊能にそのことをツッコみますが、ジェントルマンの伊能は、逆に藤吉とてんの夫婦をセットにしての絆を強調します。実際、ずっと孤独だった伊能が、唯一穏やかに羽を休められる時間が、てんや藤吉といるひとときだったのかもしれません。世にも美しい“二股にならない三角関係”。これぞ、まさに『わろてんか』最大の醍醐味(だいごみ)でしょうか。きっとこの先、形は変わっても、この関係性はずっと続いて行く感じですね。 ■反抗期の息子にささげた父の言葉とは母・息子の絆の深さも再確認。久しぶりに鈴木京香演じる啄子が日本に帰国し、藤吉たちと再会します。啄子は、大きくなった北村笑店に感激するとともに、てんや息子・藤吉の成長ぶりを見て心から喜びます。以前は困ったドラ息子だった藤吉は、いまや正真正銘の親孝行息子に。啄子は藤吉を「天下一の息子や」と賛辞すると、藤吉もこれまで苦労をさせた母に「天下一のお母ちゃんや」と感謝の言葉を返します。反抗期を迎えたてんと藤吉の息子・隼也(大八木凱斗)は、将来的に北村笑店を継ぐことに二の足を踏んでいた時期がありましたが、藤吉の背中を見て改心。見舞いに来た隼也に、藤吉は「勉強して、一生の仕事だと思ったら継いでくれ」という父親としての懐の深さを見せます。いやあ、成長しました!■愛する夫が亡くなったときの妻の覚悟とは藤吉とてんは、酸いも甘いもいろんなことを乗り越えてきましたが、ずっとふたりがオシドリ夫婦だったことはたしかです。てんの母で藤吉の義母にあたるしず(鈴木保奈美)が、藤吉の見舞いに来たとき、「好きな人との苦労は幸せ」という名言を残しましたが、おっしゃるとおり。逆に山あり谷ありだったからこそ、夫婦の絆が深まったのかもしれません。「一生、笑わせたる」とてんに宣言して結婚した藤吉は、まさにその言葉をまっとうしました。というか、藤吉のお笑いの原点は、ずばりそこ。「ほんまはたった一人の女の子を笑わせたかったんや」という藤吉の言葉。藤吉ってば、なんてロマンチストなんだと、しみじみ思いました。てんは藤吉を送り出すとき、しずから手渡された死に装束をまといます。「貞女は二夫に見えず」。てんの静かな表情から、愛する夫と墓場まで添い遂げるという覚悟がうかがえました。■残された妻の戦いがはじまる朝ドラの主人公は、本来ドジ踏んで窮地に立たされてなんぼ、勝負に出てなんぼの役どころです。ある種、トラブルメーカーがおいしい。ところが『わろてんか』において、そのキャラの一端を担っていたのは、ずっと藤吉でした。「笑いを商売に変える」宣言をしてから、矢面に立たされてきたのは藤吉で、てんは刺さった矢をせっせと抜きつつ、援護射撃をしていくというポジションでした。でも、藤吉なき後、ようやくてんが、真の意味での表舞台に立つことになります。すなわち藤吉なきあとこそ、てんの真価が問われていくんでしょう。第18週のサブタイトルは「女興行師てん」。これからはてんが先頭に立ち、『わろてんか』のラストスパートをかけていきます。藤吉の死を嘆いていては、藤吉が浮かばれません。早速、月曜の朝から写真として登場し、てんたちと絡んでいましたが、今後もことあるごとに天国からてんを支えていくことでしょう。松坂桃李が去ったあと、イケメン枠のテコ入れとして、大人になった隼也役で成田凌が登場します。北村笑店の跡継ぎということで、伊能とのタッグも期待できそう。てんが女席主としていかに奮闘していくのか、今後ともエールを送っていきましょう。
2018年01月31日1月30日(火)今夜放送される日本テレビ系「火曜サプライズ」は2時間スペシャルでのオンエア。ゲストには俳優の松坂桃李とフィギュアスケーターの織田信成が登場。松坂さんは目黒区の松見坂方面に、織田さんは赤羽にそれぞれ“アポなし旅”に向かう。戦隊ヒーローでの鮮烈なデビューから「アスコーマーチ~明日香工業高校物語~」や『ツナグ』『今日、恋をはじめます』などを経て『ガッチャマン』などへの出演で注目を集め、『秘密』や『キセキ -あの日のソビト-』、そして現在放送中の連続テレビ小説「わろてんか」などへの出演でいまや押しも押されぬ人気俳優へと成長を遂げた松坂さん。今回松坂さんが「アポなし旅」に向かうのは目黒区の松見坂。なんと東大駒場キャンパスに潜入…緊張の取材交渉の結果は!?また2005年のNHK杯、四大陸選手権で優勝。翌年もスケートアメリカで優勝するなど輝かしい成績を収め続けて臨んだ2009年のバンクーバー五輪では7位入賞を果たした織田さん。そのキャラクターでバラエティ番組など多方面で活躍している。そんな織田さんは東京の北区・赤羽に「アポなし旅」へ。赤羽のグルメを堪能しながらフィギュア選手の(秘)裏話なども明かすという。今回は2本の「アポなし」ロケに加え、人気の「有名人の豪邸訪問」やモデルで女優の朝比奈彩もスタジオゲストとして出演するなどスペシャルならではの豪華な内容でお届けする。今回松見坂でアポなし旅を繰り広げた松坂さんは主演映画『不能犯』が2月1日(木)より全国にて公開。沢尻エリカ、新田真剣佑、矢田亜希子、間宮祥太朗らを共演に迎え、病死や自殺に事故など立件不可能な方法でターゲットを確実に死に至らしめる「不能犯」宇相吹正と、宇相吹に操られない女性刑事・多田の戦いを描く。また織田さんは初の著書「フィギュアほど泣けるスポーツはない!」を発刊。“氷上のお殿様”こと織田さんが自身の波乱万丈のスケーター時代など体験を交えながら、フィギュアスケートの魅力を伝える書籍になっている。「火曜サプライズ」2時間スペシャルは1月30日(火)19時~日本テレビ系にて放送。(笠緒)
2018年01月30日1月26日、フジテレビ系「ダウンタウンなう」に松坂桃李(29)が出演。過去の恋愛経験や、好みの女性のタイプについて赤裸々に語った。 俳優の坂上忍(50)から、誰かと付き合ったときに「オープンなデートはする?」と聞かれ、「向こうの方によります、たとえば有名人だったり……」と、思わず漏らした松坂。松本人志(54)に続けて「有名な方と付き合ったことがあるってこと?」と追及され、「あります」と告白した。 有名人以外にも、一般の人との交際経験もあるという松坂。その場合はマスコミが相手の「仕事や年齢を調べてくる」と、迷惑がかかってしまうことが多いよう。 また好きな女性のタイプは「年下で、おばあちゃんの知恵袋的なのを知ってる人」とのこと。松本や坂上は「お姉さんっぽい、ちゃんとした人、常識的な人がいいのかな?」と推測していた。 松本はさらに「年上と付き合ったことはある?」と質問。松坂は「あります」と正直に答えていた。 ネット上では過去の熱愛報道と結び付け、「ほんとにお付き合いしてたんだ……」「本人の口から本当にお付き合いしていたという事実を突きつけられてめちゃめちゃ心臓重くなった」など、悲鳴を上げるファンも。 親交の深い俳優・岡田将生(28)と「なるべく早く幸せな家庭を築きたい」とよく語り合っているという松坂。番組中で今は「彼女はいない」と話していたが……。今後も目が離せそうにない。
2018年01月27日城島茂、山口達也、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也の「TOKIO」メンバー5人がゲストとトークを繰り広げる「TOKIOカケル」が1月24日(水)放送され、俳優の松坂桃李がゲスト出演する。今回は松坂さんが「TOKIO」の5人と共に街の声を“ジャッジ”するという。モデルから戦隊ヒーローに抜擢され俳優デビュー。その後連続テレビ小説「梅ちゃん先生」などで注目されると映画『ツナグ』ではその演技が評価され数々の賞を受賞。その後『今日、恋をはじめます』『ガッチャマン』など注目作、話題作で主演と務めるように。『日本のいちばん長い日』での若手将校役や『ピース オブ ケイク』のオカマ役、『劇場版 MOZU』でのテロリスト役から『キセキ -あの日のソビト-』では「GReeeeN」の楽曲プロデュースを手掛けるJINまで幅広い役柄をこなす実力派へと成長した松坂さん。今回本番組が松坂さんを迎え行う企画は「男と女の本音リサーチ アノ人のアレが苦手でした!」。彼氏彼女や兄弟姉妹など身近な異性に対して常日頃、どんなことを苦手と感じ、実はムカついているのかを街角で調査し、ゲストである松坂さんが男性代表として、街の声に共感できるかできないかをジャッジしてもらうというもの。果たして松坂さんは街の声に共感できるのか?数々の映画やドラマに出演してきた松坂さんだが、初のダークヒーローを演じるスリラー・エンターテインメント『不能犯』が2月1日(木)より全国にて公開。次々と起きる変死事件の現場で必ず目撃される黒スーツの男。その名は宇相吹正。とある電話ボックスに殺人の依頼を残しておくと彼が現れ、ターゲットを確実に死に至らしめるという。その死因はどれも病死や自殺に事故――それはすべて立件不可能な犯罪、「不能犯」だった。警察はようやく宇相吹の身柄を確保し任意で取り調べを始めるが、刑事たちも宇相吹に翻弄されていく。しかし女性刑事・多田は宇相吹に操られなかった……という物語。宇相吹と対峙する多田役には沢尻エリカ。その部下の刑事役に新田真剣佑、上司役で矢田亜希子、多田に救われた元不良少年役で間宮祥太朗らも共演する。「TOKIOカケル」は1月24日(水)23時~フジテレビにて放送。(笠緒)
2018年01月24日松坂桃李が主演を務め話題を呼んだ舞台を、同じく三浦大輔監督とのコンビで映画化するR18指定作品『娼年』。このたび、松坂さん演じる主人公の娼夫・リョウを誘い入れるボーイズクラブのオーナー・御堂静香や、リョウの客を演じる全キャストが発表された。■あらすじ主人公は、森中領(通称:リョウ)。大学生活にも退屈し、バーでのバイトに明け暮れる無気力な生活を送っている。リョウの中学校の同級生で、ホストクラブで働く田島進也(通称:シンヤ)がある日、ホストクラブの客として訪れた女性を、リョウの勤めるバーに連れてきた。女性の名前は御堂静香。恋愛や女性に「興味がない」という領に、静香は彼女がオーナーを務める秘密の会員制ボーイズクラブ「パッション」に誘い入れる。最初こそ戸惑ったが、「娼夫」として仕事をしていくなかで、女性ひとりひとりの中に隠されている欲望の不思議さや奥深さに気づき、心惹かれ、やりがいを見つけていくリョウ。「女性は退屈だ」と言っていたかつての姿が嘘のように、どんな女性の欲望も引き出し、彼との時間を過ごすことによって、彼を買った女性たちは自分を解放していく。やがて静香に対しても想いを寄せるようになるのだが…。松坂桃李x三浦大輔が映像表現の限界に挑むR18の衝撃作、キャスト決定性の極限を描いたセンセーショナルな内容が話題を呼び、2001年の直木賞候補にもなった石田衣良の同名恋愛小説が、2016年の舞台に続いて松坂さんと三浦監督の再タッグで映画化。今回、映画版での松坂さん以外のキャスト陣が明らかになった。恋愛や女性に「興味がない」というリョウを見出し、娼夫になるよう誘う会員制ボーイズクラブ「パッション」のオーナー、御堂静香には、元・宝塚花組トップの女優・真飛聖。「パッション」に入るための“情熱の試験”の場でリョウの前に現れる静香の娘・咲良役に、園子温監督の秘蔵っ子として『アンチポルノ』で主演を務めるなど活躍し、三浦監督の『何者』にも出演した冨手麻妙。リョウが「娼夫」として出会う、さまざまな客たちからは、わけありの泉川夫妻の夫役に西岡徳馬、上品な老女役には舞台に引き続き江波杏子。松坂さん演じる領の同級生・田島進也に小柳友、同じクラブで働く平戸東(通称:アズマ)に猪塚健太、そしてリョウによって、その欲望を引き出されていく女性客たちに、『THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY - リミット・オブ・スリーピング ビューティ』の桜井ユキほか、馬渕英里何、荻野友里、佐々木心音、大谷麻衣、階戸瑠李という注目女優たちが、各々まさに全身全霊で役にぶつかっていく。真飛聖&冨手麻妙&西岡徳馬&江波杏子、コメント到着御堂静香を務める真飛さんは、「人は大人になるにつれ、心に抱えている思いを吐き出しにくくなるものですが、この『娼年』という作品は、そんな女性たち心の闇、そして生きていくなかで本当は切っても切れない性(さが)を大胆かつかつ繊細に描いています」とコメント。「欲望から生まれる葛藤、心のきびというのはとてもリアルで生々しささえ感じますが、実はその中にある日常ではなかなか理解しがたい様々な愛の形がそこには存在していて、それを通してひとりの男性が人として成長していく姿はとても魅力的」と、人間の“性”について言及。また、静の娘・咲良役を演じる冨手さんは、三浦監督による舞台化の際「オーディションに落選してしまい、物凄く悔しい思いでいっぱいでしたが、今回再び三浦監督が映画化されるということで再チャレンジさせて頂き、原作を読んだときからどうしてもやりたかった咲良役で選んでいただきました」と思いを込める。映画についても「家族やカップル、友達同士で見に行って、あえて別々の席に座って、見終わった後、この映画について色々語り合って欲しい、そんな見方ができる」と期待を込めて語る。そしてベテランの西岡さんは、「三浦監督より熱いラブコールをいただき、原作を読み脚本を読みましたが、『この役は何故に俺なのか??』と不思議に思いました」と明かす。「きっと西岡徳馬がこの役を演じたら面白い!と思われたからでしょう。しかしこの“面白い”というフレーズが曲者で、皆それにのせられるのです。所詮役者は演出家の駒。でも、ただでは転ばないぞ!ともがき遊ぶのが役者。この戦いもたっぷり遊ばせてもらいました!三浦く~ん!ありがとう!!」と、監督に感謝も。さらに、舞台「娼年」と同じ役での出演となった江波さんもまた、「三浦監督の真摯な演出空間に全身を預け、その静謐にて清澄な、そして深く神秘な地熱、どこか怖い甘やかな心地良さに導かれ、年齢を重ねた我、女優は真に演じさせて頂きました」と監督についてコメント、撮影を「幸福な愉悦な時間」とふり返っている。原作に忠実にセックスを真っ向から描いた内容と松坂さんの体当たりの演技で話題騒然、伝説となった舞台同様、「性描写に関しては一切妥協せず、でも、よりポップに描き切ったつもりでいます」と語る三浦監督。「結果、あまり前例がない、新しいエンターテインメントが産まれた予感がしています」と手応え十分。松坂さん自身も、「舞台で表現できなかったこと、映像だからこそ残せるものが、映画『娼年』にはある」と心の内を明かしている本作。今後の続報にも期待していて。『娼年』は2018年4月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年12月19日宮月新(原作)と神崎裕也(作画)による大人気漫画を、松坂桃李が初めてのダークヒーローに挑み映画化する『不能犯』が来年公開。この度、映画版同様に松坂さんが主演を務めるdTVオリジナルドラマ「不能犯」が12月22日(金)より「dTV」にて配信されることが決定。本作では、原作の衝撃エピソードを映像化するという。憎しみ、ねたみ、恐怖、人間の心の奥底に潜む欲望に囚われ、誰かを殺したいと強く願う殺意を記した紙をとある電話ボックスの下に張り付けると何処からともなく現れる殺し屋・宇相吹正。<思い込み>や<マインドコントロール>で人の心を操り、ターゲットを 死に至らしめる彼は、自らの手を汚すことなく、いとも簡単に命を奪っていく――。自分の過去をひた隠しにしながら幸せを望むOL、ギャンブルによって相手の心が見えなくなってしまったサラリーマン、出会い系サイトで家出少女を物色する教師。ターゲットになった彼らに訪れる悲惨な運命とは…。“不能犯”とは、<思い込み>や<マインドコントロール>で人を殺すなど常識的に考えて犯行を証明できない「立証不可能犯罪」。本作はこの不気味な能力を駆使して、ターゲットを確実に死に至らしめる殺し屋・宇相吹正と彼に翻弄される人々の悲惨な運命を描いたスリラーエンターテインメントだ。宇相吹正役を松坂さんが演じるほか、宇相吹と対峙していく刑事・多田友子役の沢尻エリカも出演。そして、宇相吹のターゲットとして、自らの衝撃的な過去をひた隠しにしながら生きるOL役を永尾まりや、宝くじが当選したことで疑心暗鬼に陥ったサラリーマン役を永井大、出会い系サイトで少女を物色する教師役を平岡祐太。そのほか、MEGUMI、萩原みのり、佐藤仁美。また、映画にも登場する水上剣星らが映画につながる役どころを演じるという。本作の監督を務めるのは、『ライチ☆光クラブ』などを手掛ける、人間の深層心理を描くことに定評がある内藤瑛亮。主題歌は、映画同様に人気ロックユニット「GLIM SPANKY」の「愚か者たち」に決定。なお、脚本は山岡潤平、監修は白石晃士と、映画の脚本・監督をそれぞれ手掛けたスタッフが集結した。dTVオリジナルドラマ「不能犯」は12月22日(金)より「dTV」にて配信(全4話)。※毎週金曜日更新(cinemacafe.net)
2017年11月01日蒼井優、阿部サダヲ、松坂桃李、竹野内豊ら豪華俳優陣を迎え、沼田まほかるの人気をミステリー小説を映画化する『彼女がその名を知らない鳥たち』。このほど、演じた松坂さん本人も「共感できたら終わり」と称する不誠実な男・水島の場面写真が、いち早くシネマカフェに到着した。W主演となる蒼井さん、阿部さんの2人に加え、松坂さん、竹野内さんといった、日本映画界の誇る名優たちが集い、“全員最低なのにまぎれもない愛の物語”が描かれる本作。登場するのは、蒼井さん演じるクレーマーで自分勝手な女・十和子や、阿部さん演じる不潔で下劣、そのうえ十和子に異様な執着を見せる男・陣治、竹野内さん演じる十和子の昔の恋人であり、自身の出世や保身のためなら女を道具に使うことも厭わない黒崎と、共感度0なクズなキャラクターたちばかり。そして今回到着した場面写真は、松坂さん演じる“とにかく薄っぺらな男”水島の初出し画像だ。純粋で爽やかなイメージのある松坂さんが演じる水島は、誠実そうなルックスとは裏腹に、薄っぺらな言葉を次々とささやき、妻子があるにもかかわらず十和子と関係を結ぶ最低なキャラクター。今回の場面写真で見せる表情も、まさしくゲスそのもの!?スーツをビシっと決めスマートに装いながら、どこか淫らな目線を送る水島の笑顔はおそろしく不気味な雰囲気に満ちていて、何も知らない女性がこの端正なルックスから甘い言葉を投げかけられたら、コロリと落ちてしまうのも無理はない。松坂さんといえば、誠実で温厚そうな役柄も多く、現在放送中のNHK連続テレビ小説「わろてんか」では、後に主人公の夫となる売れない芸人を演じるなど、多少ダメなことをしても憎めない、“好青年キャラ”で不動の人気を築いているイメージ。だが、9月に行われた本作のジャパンプレミアイベントでは、キャスト一同から、水島に対する非難が巻き起こり、松坂さん自身も「自分の役は、ゲスだ、のひと言。水島真と書いて、ペラペラぺラ男と読む。女性の敵。共感できたら終わりだなと思っていました」と言及するほど。本作で初タッグとなった白石和彌監督は、「何も説明しなくても水島になりきっていた。映画全体の中で自分のポジションや役割が何かをすごく考えて、理解している役者です。そのうえで本当に誠実に、この薄っぺらい役に取り組んでくれました」と太鼓判を押している。今後の出演作に『不能犯』主演を控え、衝撃的な内容で波紋を呼んだ主演舞台『娼年』の映画化が発表されたばかりの松坂さん。本格派俳優として着実にキャリアを重ねる中で、本作で見せる新境地を、ぜひ劇場で堪能してみて。『彼女がその名を知らない鳥たち』は10月28日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:彼女がその名を知らない鳥たち 2017年10月、全国にて公開(C) 2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会
2017年10月18日作家・石田衣良の小説をもとに、昨年8月に三浦大輔演出、主人公を松坂桃李が演じ話題となった舞台「娼年」。この度、舞台と同じ“三浦さん×松坂さん”のコンビで映画化されることが決定。舞台とはまた一味違う映像表現の限界に挑戦する。■あらすじ主人公は、森中領(通称:リョウ)。大学生活にも退屈し、バーでのバイトに明け暮れる無気力な生活を送っている。リョウの中学校の同級生で、ホストクラブで働く田島進也(通称:シンヤ)がある日、ホストクラブの客として訪れた女性を、リョウの勤めるバーに連れてきた。女性の名前は御堂静香。恋愛や女性に「興味がない」という領に静香は“情熱の試験“を受けさせる。それは、静香がオーナーである秘密の会員制ボーイズクラブ、「パッション」に入るための試験であった。最初こそ戸惑ったが、「娼夫」として仕事をしていくなかで、女性ひとりひとりの中に隠されている欲望の不思議さや奥深さに気づき、心惹かれ、やりがいを見つけていくリョウ。「女性は退屈だ」と言っていたかつての姿が嘘のように、どんな女性の欲望も引き出し、彼との時間を過ごすことによって、彼を買った女性たちは自分を解放していく。やがて静香に対しても想いを寄せるようになるのだが…。■監督・三浦大輔×主演・松坂桃李で完全映画化!本作は、性の極限を描いたセンセーショナルな内容は大きな話題となり、多くの女性から共感を得、2001年の直木賞候補となった石田氏の同名小説が原作。昨年8月に上演された舞台は、原作に忠実にセックスを真っ向からから描いた内容と、松坂さんの文字通りの体当たりの演技が話題騒然となり、幕開けと同時にソールドアウトが続出、伝説の舞台となった。そんな作品が、松坂さん主演、脚本・監督を三浦さんが務め完全映画化!舞台に引き続き、映画でも森中領役を演じる松坂さん。昨年の舞台に出演したことは、自身の中で大きな出来事の一つだったと言う松坂さんは、「この作品の千秋楽の日、二度とできない、そう思えるほど、無の状態になりました。だから映画化の話を聞いたときには、不安しかありませんでした」と胸中を明かす。しかし、「舞台で表現できなかったこと、映像だからこそ残せるものが、映画『娼年』にはあると思いました」と言い、撮影前に三浦監督からも「ようやくこれで石田衣良さんが産み出した『娼年』が完成する」と言われたそうで、「撮影を終えたいま、僕自身もそう感じています。舞台同様、無になりましたが。何より女性の方にこそ観ていただきたい作品です」と熱弁。『愛の渦』『何者』などを手掛け、舞台「娼年」で演出家としての地位を確固たるものとした三浦監督は、「舞台からさらに進化した、また新たな『領』を演じてくれ、やはり、この役は彼でしか成立し得ないと確信しました」と舞台に引き続き主人公の領を演じる松坂さんについて語る。また本作については「映像化は色んな意味で舞台化よりさらに困難な作業になりましたが、原作の石田衣良さんの小説の意思を受け継ぎ、『性描写』に関しては一切妥協せず、でも、よりポップに描き切ったつもりでいます。結果、あまり前例がない、新しいエンターテイメントが産まれた予感がしています」と自信をみせ、「R18作品ですが(こればっかりはしょうがない)、幅広い人たち、特に女性の方々に観て欲しい気持ちでいっぱいです。『娼年』は女性の欲望を全肯定する物語です」とメッセージを寄せている。また本日10月17日(火)は、松坂さんの29歳になる誕生日であり、さらに原作者・石田衣良氏の娼年シリーズ最新作「爽年」が小説すばる11月号にて連載スタートする日でもある。非合法のボーイズクラブを描く、娼年シリーズ待望の最新作にも期待だ。『娼年』は2018年春、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年10月17日俳優の松坂桃李が、映画『娼年』(2018年春公開)に主演することが17日、わかった。同作は石田衣良による同名小説を映画化。無気力な大学生・森中領(松坂)は会員制ボーイズクラブ「パッション」で「娼夫」となり、女性の欲望を引き出していく。2016年8月には松坂主演、三浦大輔演出で舞台化され、当日券を求める人々で長蛇の列となった。映画でもメガホンを取ることになった三浦監督は、松坂について「舞台からさらに進化した、また新たな『領』を演じてくれ、やはり、この役は彼でしか成立し得ないと確信しました」と語る。「映像化は色んな意味で舞台化よりさらに困難な作業になりましたが、原作の石田衣良さんの小説の意思を受け継ぎ、『性描写』に関しては一切妥協せず、でも、よりポップに描き切ったつもりでいます」と明かし、「あまり前例がない、新しいエンターテイメントが産まれた予感」と自信を見せた。R18作品となるが「こればっかりはしょうがない」として、「幅広い人たち、特に女性の方々に観て欲しい気持ちでいっぱいです」と希望。「『娼年』は女性の欲望を全肯定する物語です。公開をどうぞご期待ください!」とアピールした。また、情報があきらかになった17日は松坂の29歳の誕生日。さらに、石田の娼年シリーズ最新作『爽年』の連載が、小説すばる11月号(17日発売)でスタートする。○松坂桃李コメント昨年、『娼年』という舞台に出演したことは自分の中で大きな出来事の一つでした。この作品の千秋楽の日、二度とできない、そう思えるほど、無の状態になりました。だから映画化の話を聞いた時には、不安しかありませんでした。でも、舞台で表現できなかったこと、映像だからこそ残せるものが、映画『娼年』にはあると思いました。撮影前に三浦監督に言われた言葉です。“ようやくこれで石田衣良さんが産み出した『娼年』が完成する”と。撮影を終えた今、僕自身もそう感じています。舞台同様、無になりましたが。 何より女性の方にこそ観ていただきたい作品です。(C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会
2017年10月17日和と洋が見事に調和したスタイリッシュな店内大阪駅前第4ビルの地下1階にある「ニッポンバル 桜の間」は、ピンクの桜をあしらった白い暖簾が印象的な和食バルです。温かみのあるえんじ色のタイルが印象的な店内は、和と洋が混合したおしゃれな空間が広がります。席は、カウンター席とテーブル席が合わせて44席。店内中央にはライブキッチンがあり、どの席からも中央のキッチンを見ることができます。気軽に立ち寄れる雰囲気を大切にしていますこの店は、美味しい松坂牛と和惣菜がリーズナブルに堪能できると評判になり、地元で愛されています。少人数のお客様でも気軽に立ち寄れるお店を作ろうという思いから、わいわいと大人数で宴会ができる本店の「ニッポンバル 鶴の間」の目の前に、「ニッポンバル 桜の間」をオープン。そのような経緯から、このお店では少人数のお客様や女性が入りやすい雰囲気を大切にしています。贅沢の極み! 「松坂牛 特選霜降り炙り寿司」肉好きなら一度は食べていただきたい「松坂牛 特選霜降り炙り寿司」は、お店一押しの商品です。姉妹店の松坂牛専門店から譲り受けた極上肉は肉厚なのにとても柔らか! 爽やかなワサビの辛みの良いアクセントになっています。極上肉とワサビの絶妙なバランスが楽しめるので、一貫を一口で食べるのがおすすめ。お肉の甘味と爽やかな香りが口いっぱいに広がります。優しい味にホッとする「手作りのおばんざい9種盛り」お店自慢の和惣菜が堪能できる「手作りのおばんざい9種盛り」。優しい味の和惣菜が少しずつ楽しめるので、前菜として人気です。人気枝豆入りのひじき煮や根菜がたっぷり入った五目煮など、手間ひまかけて仕込んだ多彩な味が堪能できます。この商品は9種類の違った小皿で提供されるので、見た目も華やか。目で見て口で味わって楽しむことができます。おすすめコロッケをテイクアウトで楽しむことも可能松坂牛や和惣菜をリーズナブルに堪能できるニッポンバル。店内で堪能できる極上の松坂牛料理や、名物の手作りおばんざいの他にも、テイクアウトの名物が。「ニッポンイチコロッケ」。揚げたてのコロッケは、ホクホクしたじゃがいもの甘さが優しく広がります。冷めたコロッケは、また別格。仕事帰りやお買い物帰りに買い求める人が多く、「ニッポンバル」のおいしさを手軽に楽しめると人気を集めています。大阪市営地下鉄谷町線「東梅田駅」から徒歩3分、地下鉄御堂筋線「梅田駅」からは徒歩8分ほどで大阪駅前第4ビルに着きます。大阪駅前第4ビルの地下1階にニッポンバルがあるので、白い大きな提灯を目印にしてください。極上の松坂牛を堪能できる店ニッポンバル。記念日や女子会などで足を運んでみませんか。スポット情報スポット名:ニッポンバル桜の間住所:大阪府大阪市北区梅田1-11-4 大阪駅前第4ビル B1F電話番号:06-6147-9228
2017年09月27日いつも穏やかな空気をまとい、優しい笑みを湛えている。松坂さんの印象は何度お会いしてもブレない。けれども役者としての風格は確実に増していくようだ。そんな松坂桃李さんが新たに出演したのは、沼田まほかるさん原作の映画『ユリゴコロ』。「沼田さんにお会いしたことはないのですが、作品は以前から知っています。とにかく、普通の人物が出てこないんですよ。たとえ普通に見えても実はどこか欠落していて、とてもすんなりとは共感し得ないキャラクターばかり。それなのに、不思議と魅力的に感じてしまうんです。こういう人ってどこかにいそうで、気になってしまう感じというのかなあ…。沼田さんはどういう精神状態でこれを書いているんだろうって考えちゃいますね」それを言うなら、松坂さんもハードな役柄を演じることも少なくないはず。メンタルのコントロールはどうしているのだろうか。そのために、普段は平和的で、ニュートラルな状態に自分を置いているのですか?「そうですね。いつも現場でたくさん刺激をもらえるからというのもあって、私生活はなるべく省エネモードです(笑)。沼田さんも、もしかしたらそうなんですかね」松坂さん演じる亮介の婚約者・千絵(清野菜名)が突然失踪。直後に亮介は実家の押し入れで一冊のノートを発見し、物語は動きだす。それは美紗子と名乗る女(吉高由里子)の手記で、殺人を犯したことを告白していた。一体、誰が何のために書いたのか、ユリゴコロとは何か。そんななか、千絵のかつての同僚だという細谷(木村多江)が亮介を訪ねてくる。「困ったことに、これ以上何か説明しようとするとネタバレしてしまいかねない。それほど緻密に練り上げられた物語なんです。手記の登場人物として、美紗子とその恋人の洋介(松山ケンイチ)がいて、亮介の現実として細谷や千絵がいるんですが、先ほど話したように、登場人物はみんな独特です」亮介は、男手一つで父親に育てられた、父親思いの心優しい青年。しかし物語が進むにつれ、感情の波が激しくなっていき、突然、怒りや憎悪が湧いたりするようになる。そんな二面性を持つ役柄を演じるにあたって、監督からは、「どこの感情にも寄りかからずに演じてくれ、と言われました。優しさにも憎しみにも寄りすぎず、感情のシーソーが大事だと。撮影では、(木村)多江さんと清野さんと一緒の場面が多かったんですが、女性ばかりとはいえ、常に張りつめた空気が漂っていました。でもこの作品にとって、それは必要な緊張感だったと思っています」ミステリー作品でも「ものすごく濃い愛の形がある」と松坂さん。「身近に感じられる話ではないと思いますが、ある意味、誰もが自分の中に通じる部分を見つけるのではないでしょうか。台本を初めて読んだ時、ぐーっとのめり込んでいって、最後はふわっと、あ、終わった!という感覚でした。これはミステリーともいえるけれど、濃度が高い恋愛映画だと思っています」『ユリゴコロ』父は余命宣告をされ、婚約者は失踪。そして実家で見つけた一冊のノートをきっかけに、亮介のありふれた日常は、思いもよらなかった方向に転がりだす…。脚本・監督/熊澤尚人出演/吉高由里子、松坂桃李、松山ケンイチほか9月23日より全国ロードショー。(C)沼田まほかる/双葉社(C)2017「ユリゴコロ」製作委員会まつざか・とおり1988年10月17日生まれ。『侍戦隊シンケンジャー』で俳優デビュー。今後公開の映画に『彼女がその名を知らない鳥たち』(10/28~)、『不能犯』『孤狼の血』が。ジャケット¥56,000(ソーイ/エム アイ ユーTEL:03・5457・2166)シャツ¥22,000(イッティビッティ/ストライプスデザインTEL:03・5768・2401)※『anan』2017年9月27日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・小林 新(UM)ヘア&メイク・HORI(BE NATURAL)インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2017年09月25日俳優の松坂桃李が主演する映画『不能犯』(2018年2月1日公開)のティザーポスター、及び特報が9日、公開された。同作は、2013年から宮月新・神崎裕也による同名漫画を実写化。電話ボックスの書き置きを通じて殺人を請け負い、病死や事故死といった"不能犯”としてターゲットの命を奪う男・宇相吹正(うそぶきただし)の驚異的な手口と真の目的を描く。『貞子vs伽椰子』が話題になった白石晃士監督がメガホンをとる。正義感溢れる女刑事・多田を沢尻エリカが演じている他、宇相吹に翻弄される人々に新田真剣佑、間宮祥太朗、テット・ワダ、菅谷哲也、岡崎紗絵、真野恵里菜、忍成修吾、水上剣星 水上京香、今野浩喜、堀田茜、芦名星、矢田亜希子、安田顕、小林稔侍と豪華キャストが出演する。今回公開されたティザーポスターでは、純白ソファで足を組む宇相吹の、妖しさが際立つビジュアルが明らかに。特報では、「愚かだね、人間は」というドS発言でニヤリと笑う宇相吹が登場する。「視線一つで、すべての人間を死に導く男」というコピーと共に、宇相吹に翻弄され死に導かれる人々の姿や、宇相吹を追う女刑事・多田の葛藤も映し出された。(C)宮月新・神崎裕也/集英社 2018「不能犯」製作委員会
2017年08月09日こんにちは、宮城です。もうすぐ父の日ですね。父のことに想いをめぐらせていると、あれこれ出てくるエピソード。私の夢見がちでロマンチストなところは、父譲りだなとしみじみと感じます。そんな今日は、先日溜まった手紙をポストから取り出している時にふと思い出した、幼少の頃のある不思議な出来事についてお話しますね。■ 小さな私に届いた、神さまからの手紙私がまだ小さかった頃の、ある日のお話。森の中にある私の家の小さなポストに、私宛ての1通の手紙が届きました。青い万年筆で書かれたその手紙の差出人は、なんと「守り神さま」。いつも見守っていますよ、というような内容だったことを覚えています。それからというもの、時折届く神さまからの手紙。どこに出せばいいか分からない神さまへのお返事をしたためては、住所も書かず、切手も貼らないまま家のポストに入れてみたりなんかして。(そして、いつの間にかなぜかなくなる。)そうして幼き私は、神さまと少しの間だけ文通をしたのでした。その青いインクの万年筆の筆跡が父のものと明らかに似ていると気がついたのは、それからずいぶんと経ってから。サンタさんの正体を知ってしまった時の衝撃よりかはいくらか和らいで受け止めることができた「守り神さまからのお手紙」事件は、今となっては思い出せばなんだかほっこり心が温まる、私が大切にしている幼少期のエピソードです。■ 今年の父の日は・・・そんな父に今年贈りたいのは、書斎の本棚に飾って欲しい「縞笹の苔山」。本が山積みでなんだか風通しも良くない父の書斎に、これならちょっとした涼を届けてあげられると思うから。変わらず青いインクの万年筆を好む父に。伝えきれない「ありがとう」を込めて、今年贈りたい父の日ギフトです。=写真:中島文:宮城=暮らしのはなし アンジェのはなし 【ご紹介した父の日ギフトはこちら】「縞笹の苔山」
2017年06月06日「やればやるほど、悩みます」今キャンプ、実戦初登板を果たした直後の松坂大輔(36)のコメントだ。初回は三者凡退に抑えるも、続く回は3四球と大荒れ。四球で崩れるのは、ここ最近のパターンだが、いちばん心配したのはその表情だ。明らかに暗い。 これまでは結果がともわなくても、けっして弱気な言動を見せなかった。ただ、この2年の貢献はゼロに等しい。居ても立っても居られず、ソフトバンクがキャンプを張る宮崎へと飛んだ。 2月26日、松坂はランニング中心のメニューをこなし、笑顔さえ見える。暗い表情は思い過ごしだったのか。だが、練習後に2人だけで話すと、悩みは根深いものだと確信した。 ――ここ2年間、ほとんど投げてない不本意なシーズンが続いていますが? 「ご心配かけました(苦笑)。う~ん、高校時代の友人からも『どうしたんだ?』と聞かれたけど、答えられなかった。投げられない原因はわかっているけど、対処法が見つからない」 ――原因はなんだと? 「2011年6月に右肘、2015年8月に右肩と2度手術した。その痛みが昨年まで続き、騙し騙し投げていたんです」 ――酷評されているフォームは、そのためですか? 「そうなんです。痛みが最小限ですむ投げ方を追求したら、このフォームになってしまった。だから、好きでやっている投げ方ではないんです」 ――上下動が激しいから、コントロールが定まらない。たとえば、上原浩治投手のような、動きが少ないフォームを試してみては? 「それは考えましたし、実際、試してもみたんです。でも、理屈ではわかっているんだけどできなかった。染みついたものはなかなか戻せないんです」 ――西武時代のフォームに戻しては? 「そうですね。先ほども言ったけど、染みついたものがあるから、戻すに戻せないんです。もどかしいですよ」 全盛期の自分に戻れないことは、自分がいちばんわかっている。もはや悔しさを通り越し、諦めの境地に達しているのではないか。松坂とは20年近いつき合いになるが、今年ダメなら引退――。そう、覚悟すらしているように思えてならない。 写真&文・ジジ (週刊FLASH 2017年3月21日号)
2017年03月10日現在日本テレビ系にて放送中の日曜ドラマ「視覚探偵 日暮旅人」。この度、本作で主演を務める松坂桃李が、約3か月の撮影を終え無事オールアップ!直後の松坂さんのコメントが到着した。2015年11月に「金曜ロードSHOW!」枠での放送を経て、連続ドラマ化された本作。ドラマは、山口幸三郎の「探偵・日暮旅人」シリーズを原作に、聴覚・嗅覚・味覚・触覚…五感のうち4つの感覚を喪った男・日暮旅人(松坂桃李)が、唯一残った研ぎ澄まされた視覚を駆使し、物を、人を、そして愛を探すヒューマン・ミステリー。“映像の魔術師”こと堤幸彦がスペシャルドラマに引き続き演出を務め、松坂さんのほか、濱田岳、住田萌乃、多部未華子、木南晴夏らが出演している。クランクアップでは、視覚だけを頼りに演技するという難役をやり遂げた松坂さんに、堤監督から労いの花束が贈呈。すると松坂さんは、ホッとした様子で爽やかな笑顔を見せた。「何かこう、24時間マラソンを完走し終わった後みたいな感じですね(笑)」とクランクアップした感想を話し、「ここまで走り続けられたのは、堤監督はじめ現場の皆様のチームワークと助けがあったおかげで、とてつもなく感謝しています。皆さんと良い時間を過ごせたと思います。本当にありがとうございました!」と感謝の気持ちを語った。3月5日(日)放送の第7話では、旅人は20年前に自分をドラッグ「ロスト」の実験台にした灯果(ともさかりえ)に、両親を殺した犯人の正体を迫る。しかし、灯果もまた黒幕に操られていた一人だったと知り、やり場のない怒りを感じていた。その頃、旅人と雪路(濱田岳)が決裂したことに気を揉んだ灯衣(住田萌乃)は、保育士・陽子(多部未華子)に2人の橋渡しを頼む。旅人の元を訪ねた陽子は、そこで居合せた灯果が実は灯衣の母親だという事実を旅人と共に知るのだった…。20年前の事件の意外な黒幕とは一体誰なのか?最終話に向けて物語は加速していく!「視覚探偵 日暮旅人」は毎週日曜日22時30分~日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2017年03月01日松坂桃李が、『貞子VS伽椰子』の白石晃士監督のもと主演を果たす人気コミックの実写化『不能犯』。本作で松坂さんが演じる殺しを請け負う主人公・宇相吹正を追いつめる刑事役に、沢尻エリカが決定。初めての刑事役でアクションに挑んでいる。都会のど真ん中で、次々と起きる変死事件。現場では、必ず黒スーツの男の姿が目撃される。男の名は宇相吹正。彼こそがSNSでうわさの謎の男。“ある電話ボックスに殺してほしい理由と連絡先を書いた紙を貼ると、必ず引き受けてくれる”という殺し屋だった。ターゲットは確実に死に至るが、その死因は病死や自殺に事故──そう、宇相吹の犯行は、すべて“不能犯”。警察の上層部もさじを投げる中、ただ1人、立ち上がったのが、女刑事・多田友子。しかも、何度か宇相吹と“対決”するうちに、多田だけは宇相吹に心を操られないことがわかっていく――。不能犯とは、“呪い”や“洗脳”によって殺人を実行するなど、目的は犯罪だが、常識的に考えて実証が不可能な行為のこと。そのため、たとえ相手が死んでも罪には問われない。本作の主人公・宇相吹正は、赤く光る妖しい瞳から放つ不気味な能力で、人の心を操る不能犯。ドラマ「視覚探偵 日暮旅人」では、研ぎ澄まされた視覚のみを駆使して事件を解決する探偵を演じている松坂さんが、本作では、妖艶かつ不気味な不能犯・宇相吹に扮している。そして今回、宇相吹がコントロールできない唯一の存在となる女刑事・多田友子役に、沢尻さんが決定。原作では男性だが、宇相吹役が松坂さんに決まったことから、彼の妖艶な魅力を引き立たせるために、女性へと変更された。沢尻さんが初の刑事役に挑む多田友子とは、誰もが振り返る署内一の美女だが、うそと曲がったことが大嫌い、正義感にあふれ、口は悪いが、部下や改心した前科者の面倒見もよく、人望厚い姐御肌の“デキる”刑事。さらに、多田刑事は宇相吹の赤く光る眼と対峙しても、その術が効かない唯一の存在。彼女を演じる女優に最も必要なのは“眼力の強さ”ということで、芝居の熱さと吸い込まれそうな眼力を誇る沢尻さんにオファー。沢尻さんも「いつかアクションをやりたかった」と快諾し、かつてないヒロインが誕生した。沢尻さんは、原作との違いについて「キャラクターのイメージは男性そのままで、正義感や意思が強く、内に秘めた熱いものを持った男っぽい女刑事になっています」とコメント。さらに「松坂さんは、本当に漫画から出てきたんじゃないかと思うほどイメージ通りのミステリアスな宇相吹」と絶賛を贈っている。この美しき刑事VS謎の殺し屋の対決は、新感覚サスペンス・エンターテインメントの大きな見どころとなりそうだ。『不能犯』は2018年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年02月24日現在公開中の松坂桃李と菅田将暉のW主演映画『キセキ ーあの日のソビトー』。この度、本作で主演の2人と父親との対決シーンを写した場面写真が到着した。厳しい父の反対を押し切り家を飛び出したミュージシャンの兄・ジン(松坂桃李)。父の想いを受け、歯医者を目指す弟・ヒデも(菅田将暉)、仲間と共に音楽の魅力に引き寄せられていた。音楽に挫折していたとき、弟たちの才能を知ったジンは、そんな彼らに自分の夢を託すことを決意。歯医者はやりたい、歌もやりたい。でも恐ろしい父親には絶対に言えない――。そこで彼らがとった、ありえない作戦とは!?それは前代未聞の顔出し無しのCDデビューだった…。厳格な父と優しい母のもとに生まれたジンとヒデの兄弟。メタルバンド「ハイスピード」としてメジャーデビューを目指し、音楽で生きていくことを決意したジンは、音楽を一切認めない父・誠一(小林薫)と衝突し家を出る。劇中では、父・誠一がジンを殴る、ジンに掴みかかるのを母親が割って入って止める、さらには日本刀を手にするなど恐ろしい修羅場もあり、松坂さんは「小林さんがスタンバイしているセットに行くのは異空間に入っていくような不思議な感覚で(笑)、“ここから先は覚悟して本気でいけよ”と気が引き締まりました」とふり返る。また、ジンとヒデがそれぞれ父親と1対1で話すシーンは、いつもふたりとも正座。実はこれ、台本にも書かれておらず、松坂さんと菅田さんが打ち合わせたわけでもないという。後で菅田さんの正座しているシーンを観たと言う松坂さんは、「驚きました。僕も菅田も小林さんの威厳のある父親感に圧倒されたのかもしれません」「ふたりがあらためて兄弟なんだと実感できました」と話している。一方、父親役の小林薫は「息子たちから見た父親は怖い人だったかもしれないけど、昭和的な男は『人生は厳しいもんだ』というところで生きているから、他人に対しても厳しく接さざるを得ないんだと思う。そういう一面も感じてもらえたらいいですね」とコメント。俳優業に反対した父親と喧嘩して家を出たという似た経験を持つ松坂さんは、父親はふたりにとって大きく立ちはだかる壁に違いないが、「ジンは、『親に認めてもらいたい』という思いもあったのかなと思います」と自分自身に重ね、菅田さんは「二兎を追うものが二兎を得てしまったすごい人たちの話。でも本当にすごいのは、それが両親のことを一番に考えた選択ということ。僕はそこに、希望を感じました」とコメントを寄せている。『キセキ ーあの日のソビトー』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:キセキ -あの日のソビト- 2017年1月28日より全国東宝系にて公開(C) 2017「キセキ -あの日のソビト-」製作委員会
2017年02月03日じっと見つめられると、憂いをたたえた瞳の奥に吸いこまれそうになる。若手俳優からスターダムへの道をかけあがり、押しも押されもせぬ人気俳優になった松坂桃李。最新出演作は、10周年を迎えた人気ボーカルグループ「GReeeeN」の名曲「キセキ」誕生までのストーリーを描いた映画『キセキ -あの日のソビト-』で、プロデューサーのジンを演じた。役の上で松坂さんが感じたという孤独について話を進めていくと、胸に宿した熱い信念に行きついた。思えば、2016年は『秘密 THE TOP SECRET』で特別捜査機関の熱血漢メンバーを、ドラマ「ゆとりですがなにか」では童貞かつ内気な生真面目教師を、と思えば、舞台「娼年」では一糸まとわぬ姿で愛を表現する男娼を演じ、キャリアを重ねると同時に役の幅を広げ続けている。そんな松坂さんの2017年劇場公開作1本目が、『キセキ -あの日のソビト-』のジン役だ。メタルバンド「ハイスピード」のボーカリスト、ジンを作り上げるため、タトゥーを施し、髪を緑色に染め上げ、ピアスで飾った。冒頭、挑発するような態度で、1曲丸々メタルを歌い上げる激しいライブハウスのシーンから、すでにジンが息づいていることを感じさせられる。完成披露イベントなどでは、松坂さんの歌唱シーンについて、弟・ヒデ役の菅田将暉が「エロい」とも表現していた。色気に関して、本人は「えっ、本当かよ(笑)、っていう気持ちです、ありがたいですけど」としきりに照れながらも、「ライブでは、これからライブするという空気が流れるんですよ。音を鳴らして練習すると、『さあいよいよだ』みたいな。芝居の本番とは、またちょっと違った緊張感のようなものが、気持ちを作る上で手助けになってくれました。あと、客席の熱気も勇気の後押しになるんです。『このままいけるぞ、イエーイ!』って」と充実感をにじませ、楽し気に話す。こうして、当初「GReeeeN」よりも先にメジャーデビューの切符を手にしていたのはジンだった。華々しい未来が確約されたと夢を見るも、レコード会社が求める路線とのギャップやメンバーとの確執に苦しみ、「ハイスピード」は解散に追い込まれる。そんな折、弟のヒデらが趣味で作ったデモテープを聞き、才能を見出したジンは彼らをメジャーへと導くべく、プロデュース業に徹することになる。つまり、この物語では「GReeeeN」の前身「グリーンボーイズ」の飛躍する様子が描かれる一方で、彼らの夢をかなえるために、ときに複雑な思いを持ちながらも応援し、影で奔走するジンの姿が映し出される。そんなジンの思いを、松坂さんはこう表現した。「自分が歌い手ではなく裏方に回ったのは、正解だと思うんです。そういった意味で、ある種、『グリーンボーイズ』がもうひとつのジンの新しい道を示してくれたところもあるのかな、と。『ハイスピード』を結成していたときは楽しかったはずなのに、デビューとなったときに、やっぱり自分たちの好き勝手にやっていることだけでは壁ができてしまって。うまくかみ合わなくなり、楽しかった感じが、いつの間にか違う色に変わっていってしまう。そんな中、『グリーンボーイズ』が誕生して、楽しい瞬間を目の当たりにしていると、懐かしさと悲しさと羨ましさが…。すごくキラキラしている感じを見ていると、本当にいろいろな感情が入り混じって、僕も何とも言えない気持ちになっていました」。だからか、撮影を終えたときの感想は「孤独だった」という言葉だった。「クランクアップのときにJINさんが来てくださって、『お疲れさまでした、やってどうだった?』って聞かれたので、『孤独でした。JINさんって孤独だったんですね』とポロッと感想を言ったんです。そうしたら、『本当にそんなことを言われたのは、俺を理解している親友の中でも2人だけだ。そこまで理解してくれて本当にありがとう』という感じのことをすごく言われました」。JINからもらった言葉が、松坂さんの胸にしみわたる。「僕自身も、この仕事はどれが正解かは分からないですし、ましてや実在して、現役で活躍されていて、ここまで奇跡的なことをやり遂げた方を体現するのは難しかったので、不安のほうが大きかったりもしたんです。ホッとしました」。メジャーやプロで活躍することは夢を叶えると同時に、信念を曲げることを選択させられる局面に立つこともある。劇中、ジンがメンバーのトシオ(奥野瑛太)に向かい、「ヒットさせなきゃ、やりたいこともできないだろう」と発する言葉が胸を打つ。同じような経験が俳優でもあるかと問うと、松坂さんは、「その台詞は、すごく刺さりました。リンクしますね。俳優も、ときには、好き勝手にできる仕事ではないですから。そういう意味で言えば、自分の中では本意ではないところで動かなければいけない瞬間もありますけど、きっとその先に…それらをやった上で、自分の伝えたかったこと、やりたかったことに行きつくと僕は思っているので。肝に銘じてあります」と、キッパリと言い切った。「きついなってこともあるけど、『自分がこれだけ大変な思いをしたんだよ、こんなにきつい思いをしたんだよ』とかは言う必要がない。特にこういう仕事をしている上では、表に出て形になったものがよければいいと思うんです」とも表現した松坂さんからは、作品や役に対する確固たる責任や信念が伝わる。内に秘めた自分だけが抱える気持ちを孤独と表現するならば、劇中で演じたひとりで思い悩むジンの姿にも重なる。インタビューの最後、松坂さんは「20代最後の2017年は、いろいろチャレンジしていきたいんです」と意気込んだ。まずは『キセキ -あの日のソビト-』で、その雄姿を拝もう。(text/photo:Kyoko Akayama)■関連作品:キセキ -あの日のソビト- 2017年1月28日より全国東宝系にて公開(C) 2017「キセキ -あの日のソビト-」製作委員会
2017年01月27日松坂桃李&菅田将暉のW主演で描く青春物語『キセキ ーあの日のソビトー』。この度、松坂さん演じるジンの歌唱シーンを収めた場面写真が初解禁された。誰もが知る「GReeeeN」の名曲「キセキ」。人々の心を掴んで離さないこの曲の誕生の裏には何があったのか。本作は、 名曲誕生にまつわる本当にあったキセキの物語。松坂さん演じるジンと菅田さん演じるヒデの2人の兄弟を中心に、家族と仲間との間で起こる様々な迷いと衝突の中で、自分の進むべき道を切り開いていく姿を描き出した青春ストーリー。劇中でヒデ役の菅田さん、ナビ役の横浜流星、クニ役の成田凌、ソウ役の杉野遥亮4人が組む音楽ユニット「グリーンボーイズ」が、CDデビューを果たすことでも話題となっている本作だが、今回到着したのは、松坂さん演じるジンがメタルバンド「ハイスピード」のボーカルとしてライブで歌う場面写真。松坂さんは緑髪に口ひげ、タトゥーにピアスのスタイルで夢と現実の間で闘うミュージシャンを見事に体現しており、劇中での歌唱は松坂さんのキャリア史上初めてとなる。歌に苦手意識があり、いままでずっと避けてきたと言う松坂さんは、「初めはプロデューサーの役と聞いていたのですが、台本みたら最初のシーンから歌ってて…騙されました(笑)。CDは出しません」とコメント。しかし、弟・ヒデ役を演じた菅田さんはそんな松坂さんのシーンを見て、「マイクを持つ手がエロい!このシーンは注目です!」と太鼓判を押している。厳しい父の反対を押し切り家を飛び出したミュージシャンの兄・ジンは、メタルバンド「ハイスピード」としてメジャーデビューを果たすも、音楽性の違いで仲間と衝突、バンドは解散状態。一方、「グリーンボーイズ」はキラキラと輝き、どんどん前進。劇中ではそんな対比が残酷なまでに描かれており、映画監督の西川美和は「弟たちが初めて立ったステージを観ると、『そりゃこっちが受けるわ』と哀しいほどに納得をした。自分の信じることに対して懸命な者が時代を掴めるとは限らない。爽やかなパッケージだが、才能というものをめぐる残酷さを逃さずに描いている作品だった」と感想を述べている。しかし、それでもジンは音楽を辞めようとはせず、弟たちの才能に夢を託し、プロデューサーを買って出る。複雑な思いを背負ったジンを見事演じきった松坂さんは、「勇気づけられる作品で、いま自分がやっていること、またこれからやること、自分で選択したからこそ、それが正解だと後押しされる気持ちになった」と語る。また本作を鑑賞した是枝裕和監督は、「自分では諦めた夢を弟に託したジン。彼の哀しみ、喜び、そして覚悟を目だけで表現してみせる松坂桃李。色っぽかった」と称賛の声を寄せている。クランクインの約2か月前からボイストレーニングに励んだという松坂さん。ライブシーンの撮影は緊張したと話すも、それと同時にバンドメンバーの心強さも同じぐらい感じたと言う松坂さんは、「かっこよすぎる3人がバックで演奏してくれているので、彼らの音楽が鳴った瞬間に、心配はなくなりました」とふり返った。CDデビューや「Mステ」出演といま何かと話題の「グリーンボーイズ」はもちろん、松坂さんの渾身の熱唱も必見だ。『キセキ ーあの日のソビトー』は1月28日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年01月18日松坂桃李&菅田将暉によるダブル主演映画『キセキ ーあの日のソビトー』の完成披露舞台あいさつが12月6日(火)、丸の内TOEIにて行われ、松坂さんと菅田さんのほかキャスト陣が登壇した。劇中で歌を披露した松坂さんについて、菅田さんは「手がエロイいっす。歌うときのマイクを持つ手がエロイ!」と繰り返した。意外なところを突っ込まれた松坂さんは、長い指をもてあましながら、「そんなんじゃないから」と苦笑していた。『キセキ ーあの日のソビトー』は、2007年にメジャーデビューした顔出しをしない男性4人組のボーカルグループ「GReeeeN」の結成秘話や、名曲誕生までの歩み、さらには兄弟やその家族までも描いた物語。4人が選択した“歯医者と歌手”という異色のふたつの夢を、全力で追いかける様を描き出す。菅田さん演じるHIDEが組んだグループの才能を見出し、プロデューサーとして売り込む兄のJIN役を演じた松坂さんは、もともとメタルバンド「ハイスピード」のボーカルという設定。松坂さんは、「“歌とホラー作品はちょっと”と言っていて、“プロデューサー役なので大丈夫ですよ”と言われていたのに、台本を見たら1ページ目から歌っていて(笑)。本当にダマされたなって」と言いながらも、色っぽい美声を披露した。菅田さんの「手がエロイ」発言を受けると、兼重淳監督まで「エロイです」と太鼓判を押し、場内の女性ファンをざわつかせていた。作品タイトルにかけ「2016年に起こったキセキ」を尋ねられた登壇陣。菅田さんは、「今ここにいる事」と書いたフリップを掲げた。「16歳のときに東映に来て、『仮面ライダーW』のオーディションを受けて、受かったんです」と、業界デビューについてふり返った菅田さんは、「そのとき(仮面ライダーシリーズを)やっていたのが桃李くんで、その二人の初主演映画がここ(東映)で公開なのが激アツだなって」と熱っぽく話すと、周りも素敵な軌跡に「いい話」としみじみしていた。完成披露舞台あいさつには、そのほか、忽那汐里、横浜流星、成田凌、杉野遥亮が登壇した。(cinamacafe.net)
2016年12月06日女優・松坂慶子が28日、都内で行われた映画『空海―KU-KAI―』(2018年公開)の製作報告会見に登壇した。会見には他に中華人民共和国駐日本国特命全権大使 程永華、内閣官房副長官 萩生田光一、KADOKAWA 取締役会長 角川歴彦、東宝 代表取締役 島谷能成、原作の夢枕獏が出席した。同作は作家・夢枕獏の『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』(角川文庫/徳間文庫)を原作に、陳凱歌監督がメガホンを取る。構想5年、総制作費は150億円となり、これまでにない規模の日中共同製作映画として注目を受けていた。7世紀の唐を舞台に、遣唐使として送られた空海(染谷将太)が、詩人・白楽天(黄軒)とともに歴史の謎と対峙する。松坂は日本から唐に渡った女性・白玲を演じ、空海&白楽天が追い求める「楊貴妃の謎」を解く秘密を知る重要な人物となる。長年憧れていたという陳監督作品出演を「夢のよう」と語る松坂は、「オファーを頂いたのが4月1日で、エイプリルフールですし、夢なら醒めないでと思いました」と振り返った。また、主演の染谷については「お若いのに落ち着いていて、天才と言われた空海の若き時代に本当にぴったりだなと思いました」と絶賛。「撮影中も細やかにアドバイスしてくださったり、『”用意スタートは”この言葉でかかりますよ』とか、大変頼りがいがありました」と、異国での撮影で大女優をリードする染谷の姿を伝えた。撮影中の染谷はビデオメッセージで登場。すでに3カ月間中国で撮影を進めているが、陳監督が「6年間かけた」という広大なセットに「毎日ここで撮影しているだけでワクワクします」と興奮を表す。「早くみなさまのところへ届けたいです。大唐の街でお待ちしています」とメッセージを送った。
2016年10月28日