2015年イタリア映画祭で上映されるやいなや観客から絶大な支持を得た話題作『これが私の人生設計』からこの度、予告編が公開された。建築家として世界各国で華々しいキャリアを積んできたセレーナは、ふと自分を見つめ直し「新たなステップ」を踏み出そうと故郷のローマに帰ってきた。しかし、イタリアの建築業界は男性中心の社会で、ろくな仕事にも就けず貯金も底をつく。しかたなくレストランでウエイトレスとして働き出すと、超イケメンのオーナー、フランチェスコが何かと優しくて、ついつい彼に恋してしまう。しかし、クラブで男たちに囲まれて超絶に踊り狂うフランチェスコを見て“ゲイ”だと気付き、あえなく失恋。結局、2人は恋愛ではなく友情で結ばれるのだった。そんなとき、公営住宅のリフォーム建築案の公募を知ったセレーナは、絶対合格するために男性になりすましてエントリーするが…。建築家として海外で活躍していた女性が、新たなステップを踏み出そうと故郷のローマに帰り、社会の壁や予想外の出来事に翻弄されながらも、自分らしくいられる場所をみつけていく姿をユーモラスに描く本作。今回公開された予告編では、キャリアウーマンのセレーナが新たなステップを踏み出そうと故郷のローマに帰ったものの、まともな仕事が見つからず落胆する様子が映し出される。さらにバイト先のレストランで超イケメンオーナーと出会ってトキメクも相手はゲイ…。終いには「いつになったら彼氏ができるの!?」「まだなの!?」と何度も聞かれるセレーナの姿に思わず共感してしまう人もいるのでは?超ポジティブなセレーナを演じるのは、『ジョルダーニ家の人々』に出演するほかイタリアで司会・歌手とマルチなタレントとして大人気のパオラ・コルテッレージ。レストランのイケメンオーナー、フランチェスコにはセクシー男優NO.1に選ばれる、イタリア女性憧れの存在、ラウル・ボヴァ。その相手役をイケメン若手俳優マルコ・ボッチが好演する。失敗続きでも諦めず、ポジティブに自分と向き合うセレーナにきっと背中を押されるはず。まずはこちらの予告編から男性社会の中で奮闘する“建築家女子”セレーナの姿をご覧あれ。『これが私の人生設計』は2016年3月5日(土)新宿ピカデリーほかにて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月25日ネットワールドは12月18日、仮想化データセンターの設計・展開・運用を包括的に最適化する米PernixData(パーニックスデータ)の最新ソフトウェアプラットフォーム「PernixData Architect(アーキテクト)」の国内販売を開始した。単独パッケージ「PernixData Architect Standalone」および「PernixData FVP Standard/Enterprise エディション」、バンドルパッケージの2通りのパッケージングで提供し、PernixData Architect Standaloneの参考定価は税別で29万400円(1ホスト、2ソケットCPUまで)。PernixData Architectは、アプリケーションと仮想化インフラストラクチャの中間に位置するハイパーバイザーの膨大な情報を活用し、さまざまな手法でリアルタイムに解析しつつ、仮想化データセンターの問題点に対するプロアクティブな対応やトラブルシューティングのコスト削減、設計・展開・運用などデータセンターの包括的なライフサイクルマネージメントの最適化を支援する。また、アプリケーションからストレージの詳細までデータセンター全体を単一ウィンドウで直感的に見通すことが可能で、ドリルダウンやピボットテーブルなどのアドホック解析を随時実行しながら、詳細な解析やレポートも行うことができる。さらに、同ソフトウェアの販売開始に伴い、30日間の無償評価版の提供やPernixData認定トレーニング、およびWebセミナーの提供なども行う。
2015年12月18日国際的な建築設計組織であるフォスター+(アンド)パートナーズの半世紀に及ぶ設計活動を総合的に紹介した、森美術館が主催する日本初の展覧会「フォスター+パートナーズ展:都市と建築のイノベーション」が、16年1月1日から2月14日まで六本木ヒルズ森タワー展望台 東京シティビュー内スカイギャラリーにて開催される。フォスター+パートナーズは、1967年に建築家のノーマン・フォスターによって設立された建築設計組織。世界45カ国で300のプロジェクトを遂行しており、これまでにベルリンのドイツ連邦議会新議事堂・ライヒスタークなど現代史上数々の名作を生み出してきた。また、日本の国宝建築に相当する英国保護登録建築物最上級グレード1の指定を受けた建物の建築にも携わっている。今回開催される「フォスター+パートナーズ展」は、2009年よりアメリカ、アジアなどを巡回してきた展覧会「Foster+Partners:The Art of Architecture」を森美術館独自の視点で再構成したもの。模型や映像、CG、家具、プロダクトなどの膨大な資料を用いて、フォスター+パートナーズを代表する約50プロジェクトが紹介される。会場では、大英博物館中庭のグレートコートなどでも用いられた、最先端技術を使いつつ伝統的建造物の歴史的背景や地域環境にも配慮した独自のメソッドを紹介。アップル新社屋のアップル・キャンパス2、月面の砂を素材に3Dプリンターで制作する月面住宅など、近未来の都市と建築を予感させるプロジェクトにも触れられる。また、20世紀を代表する工学者で思想家のリチャード・バックミンスター・フラーとの12年間に渡る協働プロジェクトについての資料も展示される予定だ。その他、トークセッションやワークショップも開催。1月17日の14時から16時までは、都市と建築の未来について語る「都市と建築のイノベーション」が、1月24日の10時から12時30分までは、“構造体”をテーマにした子ども向けワークショップが行われる。1月16日の14時から15時まで、1月28日の19時から20時まで、2月4日の19時から20時までは、専門家と同館のスタッフがそれぞれの視点から展示を紹介するギャラリートークも実施される予定だ。【イベント情報】「フォスター+パートナーズ展:都市と建築のイノベーション」会場:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内スカイギャラリー住所:東京都港区 六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階会期:16年1月1日~2月14日時間:10:00~22:00(最終入場は21:30)料金:一般1,800円、高大学生1,200円、4歳~中学生600円、65歳以上1,500円会期中無休
2015年12月18日ボーイングは現地時間の12月2日、787-10ドリームライナーの詳細設計を完了したことを発表。787-10はファミリーの中で最長の胴体を備えた最新鋭のメンバーで、今回の設計完了は計画より2週間ほど早く進められた。詳細設計の完了を経て今後、787-10の主要な組み立ては2016年に始まり、2017年に初飛行、2018年に初納入が予定されている。787-10は2014年に就航した787-9の胴体をそのまま延長したもので、優れた効率性と最大のコモナリティ(共通性)を備えるよう設計されている。設計と部品の95%は787-9と同一で、複雑さやコスト、リスクが生産システム全体で軽減される。同機の航続距離は1万1,910km(6,430海里)と、世界の双通路機路線の90%以上をカバーする燃料効率性を備えている。また、代替する航空機と比較して25%以上、将来の競合機種と比較して少なくとも10%の優位性を誇るという。同社は現在までに787-10を世界の航空会社9社から164機受注しており、この受注数は787の総受注数の14%に相当している。
2015年12月04日○1. 課題と解決策製造業に限らず事業が市場で成功するための必須の3要素は、1に良いものを、2に安く、3に早く、市場に供給することですが、製品の設計開発における基本的な課題もこの3つの要素と同じです。無線組込機器設計の電気電子エンジニアも常に、他社製品よりも優れた性能・品質で、低価格(低コスト)な新製品を、他社よりも早く市場に出すことを求められています。たとえば、製品に組み込む無線モジュールや電子部品などの選定作業も重要な設計課題の1つですが、エンジニアは安くて良い部品を早く選定し、試作品が完成したら早く正確に性能や品質を評価することを目指さなければなりません。その次の段階には、設計仕様を満足させるためのデバッグ評価があり、製造出荷の前には電波法規制のクリアが設計課題として待ち構えています。主な設計課題:無線通信モジュール(通信方式)の選定設計仕様を満たしているかどうかの技術的なデバッグ評価電波法規制のクリアフィールド・トラブル時の原因究明と対策エンジニアは職人ですが、ベテランの職人は優れた道具を使いこなして早く正確に仕事をこなすことで周囲から尊敬され、信頼されます。上述の課題を解決するために、エンジニアの強い味方として、道具=測定機器があります。では、無線組込機器設計時に使う道具=測定機器にはどのようなものがあり、どのように使いこなせば良いのでしょうか?○2. 測定器の種類は? 何を測定する?無線組込機器の設計で使われる測定器というと、主には周波数や電力を測定することのできる「スペクトラム・アナライザ(以下、スペアナ)」が定番ですが、周波数ドメインの測定機器としては他にも、EMIレシーバ、シグナルアナライザ、電界強度計、RFパワーメータ、周波数カウンタなどさまざまな測定機器があります。また最近は、オシロスコープにスペアナを内蔵させて、周波数ドメインと時間軸ドメインの相関測定ができる新しい測定器も開発されています。これらの測定機器が使われる目的・用途は大きく2つに分かれます。1つ目が「デバッグ評価」、そして2つ目が「法規制評価」です。デバッグ作業では設計開発要求の性能・仕様を満足しているかどうかを測定機器で評価し、法規性評価では、EMI/EMCのノイズ規制値や電波法の法規制値をクリアできているかどうかを測定機器で評価します。これらの測定機器の主な用途と基本性能を知っておくことで、どのような場面でどのような測定器を使用したら良いか判断することができ、設計の効率を上げることができます。(1) EMIレシーバ主にCISPRなどのEMI/EMCノイズ規制適合証明などの法規制評価の用途で、電波暗室内やシールドルーム内で使用され、周波数に対する電力値を測定します。広いダイナミック・レンジ、内部ノイズが少ない、QP(準尖頭値)検波機能があるなど、高精度・高性能の基準器的な測定器ですが、その分、測定速度は比較的遅く測定評価には多くの時間を要します。価格は500~1,500万円と高価な測定器です。(2) スペアナ無線組込機器設計では最も汎用的に使われる測定器で、周波数と電力の測定が主な用途ですが、空中線電力や、スプリアス(不要輻射)、隣接チャネル電力比(ACPR)などの法規制の測定機能がある製品もあり、デバッグ評価だけでなく、法規制評価の事前検証(プリ・コンプライアンス試験)にも使えます。スペアナには、旧来のスーパーヘテロダイン技術を使用したアナログ掃引型のスペアナと、FFT(高速フーリエ変換)の技術を使用したFFT方式のスペアナがありますが、どちらも価格は30~300万円と比較的安価です。(3) シグナルアナライザ主にデジタル無線通信のデバッグ評価に使われます。位相変調などの複雑なデジタル通信の変調方式を評価するためには、時間軸で信号の位相変化と信号品質(EVMなど)を測定評価できる機能が必要になります。位相の変化は複素数のベクトル値でサンプリング測定しますので、ベクトルアナライザとも言われます。無線モジュールの選定時に、複数のベンダの試供品の信号品質を比較検討する場合に、EVM値の測定結果を比較の選定要素にすることができます。価格は300~1000万円と比較的高価です。(4) 電界強度計主にフィールド用途で使用します。放送や無線通信のサービスエリア、妨害波などの電波の強度をV/m やdBμV/mを単位とした電界強度の絶対値で測定します。アンテナ係数付のアンテナが必要です。価格は5~150万円と比較的安価です。(5) RF(高周波)パワーメータ主に、空中線電力測定の用途で、法規性評価で使われ、広帯域な送信出力の平均(実効値)電力の測定が主な用途ですが、ピーク電力の測定と、パルス波や変調信号でも簡便に正確なパワー測定ができるので、デバッグ評価でも使用されます。価格も30~80万円と比較的安価です。(6) 周波数カウンタ主に正弦波の無線キャリア周波数や矩形波、三角波などの単純な波形の周波数を高精度で測定する用途で法規制評価やデバッグ評価時に使用されますが、変調信号のような複雑な波形の周波数は原理的に正確な測定はできません。価格は20~150万円と比較的安価です。(7) USBリアルタイム・スペアナスペアナの汎用性とシグナルアナライザの高機能を合体させて低価格化を実現した新しい測定器です。デバッグ評価にも、法規性評価の事前検証(プリ・コンプライアンス試験)にも、デジタル通信の品質評価にも使えるオールマイティな測定器です。アンテナ係数付のアンテナを使うと電界強度も測定できます。手のひらサイズの小型・軽量なのでフィールドでも使用でき、価格も40~60万円と比較的安価で、これからの無線組込機器設計においては、エンジニアの必需品にもなるかもしれません。(8) ミックスド・ドメイン・オシロスコープオシロスコープとスペアナ、ロジック・アナライザの3台の測定器を1台に合体して時間軸の相関評価を可能にした新しい測定器です。主にデバッグ評価の用途で使われますが、アナログ(オシロスコープ)、デジタル(ロジック・アナライザ)、RF(スペアナ)が合体したことで、トラブル時の原因究明・切り分けと、対策に要する時間短縮の効果を得られる有用な測定器です。著者紹介中塚修司(なかつか・しゅうじ)元テクトロニクス社 アプリケーション・エンジニア
2015年11月12日サンワダイレクトは10日、Surface Pro 3専用設計のUSB 3.0ハブ「400-HUB032SV」と、SDカードリーダ「400-SADR305SV」を販売開始した。直販価格は前者が税込2,980円、後者が税込3,480円。○400-HUB032SV専用設計で、Surface Pro 3側面のエッジに一体化する形状のUSB 3.0ハブ。USB 3.0ポートを3ポート搭載し、標準で1ポートのみとなる本体のUSBポートを増設できる。外付HDDなど、消費電力が高いUSB機器を接続する場合に備え、給電用のmicroUSBポートも搭載する。主な仕様は、インタフェースがUSB 3.0、消費電力が最大150mA、スタンバイ時が最大40mA。本体サイズはW69.5×D24.4×H9.5mm、重量は約14g。対応機種はSurface Pro 3のほか、Surface Pro 2、Surface Pro、Surface 3、Surface 2でも使用できるが、Surface Pro 2 / Proで使用した場合はボリュームボタンに干渉。また、Surface 3で使用した場合はmicroUSBポートに干渉する。対応OSはWindows 8 / 8.1 / 10。○400-SADR305SVSDXC対応のSDカードリーダ。こちらも専用設計で、Surface Pro 3の側面のエッジに沿って装着できるデザインとなる。対応カードはmicroSD/microSDHC/microSDXC、miniSD、SDHC/SDXC。このほか、USB 3.0ポートを2基搭載する。主な仕様は、インタフェースがUSB 3.0、消費電力が最大150mA、スタンバイ時が最大40mA。本体サイズはW69.5×D24.4×H9.5mm、重量は約15g。対応機種はSurface Pro 3のほか、Surface Pro 2、Surface Pro、Surface 3、Surface 2でも使用できるが、Surface Pro 2 / Proで使用した場合はボリュームボタンに干渉。また、Surface 3で使用した場合、microUSBポートに干渉する。対応OSはWindows 8 / 8.1 / 10。
2015年11月10日建築家として海外で活躍していた女性が、新たなステップを踏み出そうと故郷のローマに帰り、自分らしく生きていく姿をユーモラスに描いて、2015年イタリア映画祭でも高評価を受けた『これが私の人生設計』(映画祭ので上映タイトルは『生きていてすみません!』)が、2016年3月より新宿ピカデリーほかにて待望の日本公開となることが決まった。建築家として世界各国で活躍しキャリアを積んでいたセレーナは、ふと自分を見つめ直し「新たなステップ」を踏み出そうと故郷のローマに帰ってきた。しかし、イタリアの建築業界は男性社会で、ろくな仕事にも就けないまま貯金も底をついてしまう。そんなとき、公営住宅のリフォーム案が公募されていることを知ったセレーナは、男性のフリをして応募、自分はアシスタントだと偽ってコンペに臨むことに――。故郷に戻って来たものの、望みどおりの職業につけず、これまで築いてきた手腕を発揮する機会もない女性セレーナが、社会の壁や予想外の出来事に翻弄されながらも、自分らしくいられる場所を見つけていく本作。恋愛は思い通りにいかず、果ては親友のカミングアウト騒動。誰もが思いあたる悩みを抱えながら、次々に起こる出来事に振り回される彼女が、ふと仕事のチャンスをつかんだときにとった行動とは…!?どんなときでも肩肘を張らず、いい具合に力の抜けた主人公セレーナを演じるのは、本作の演技で数々の映画賞にノミネートされ、イタリアの由緒ある2015年ナストロ・ダルジェント(シルバーリボン)賞でニーノ・マンフレディ賞を受賞した、パオラ・コルテレージ。いまイタリアで最も注目される女優の一人で、圧倒的な歌唱力を持つ歌手としても人気を得ている。また、女性にモテモテのイケメンで、セレーナのために身代わりで建築家に扮する“ゲイ友”フランチェスコ役には、『トスカーナの休日』で一躍人気を博し、ハリウッドにも進出した“イタリアで最もセクシーな男”ラウル・ボヴァ。そのほか、『K2~初登頂の真実~』の主演も記憶に新しいイタリアきっての若手人気俳優マルコ・ボッチが、フランチェスコの恋人役で弾けた演技を見せるなど、まさにイタリアを代表する豪華キャストが鮮やかなハーモニーを紡ぎ出している。なお、本作は10月からスタートした新宿ピカデリーが展開する、女性に向けた良質でバラエティに富んだラインナップ「Piccadilly Prime Label(ピカデリープライムレーベル)」の第3弾に選出。今後の展開も見逃せない。『これが私の人生設計』は2016年3月5日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月06日東京都・六本木の森美術館は、六本木ヒルズ展望台スカイギャラリー(六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内)にて、国際的な建築設計組織フォスター+パートナーズが手がけたプロジェクトを紹介する「フォスター+パートナーズ展 : 都市と建築のイノベーション」を開催する。会期は2016年1月1日~2月14日。開館時間は10:00~22:00。入館料は一般1,800円、高校・大学生1,200円、4歳~中学生600円、65歳以上1,500円。同展は、建築家ノーマン・フォスターによって1967年に設立された、フォスター+(アンド)パートナーズを代表するおよそ50のプロジェクトを模型、映像、CG、家具、プロダクト、図面、スケッチなどの資料を通して、その半世紀に及ぶ設計活動を総合的に紹介するもの。フォスター+パートナーズは、世界45カ国で300のプロジェクトを遂行、日本の国宝建築に相当する英国保護登録建築物最上級グレード1の指定等の実績を誇る国際的な建築設計組織。フォスター+パートナーズは、ガーキン(ピクルスにするキュウリ)の愛称でロンドン市民に親しまれている《スイス・リ本社ビル》、東西ドイツ統合の象徴としてベルリン観光のメッカとなった《ドイツ連邦議会新議事堂、ライヒスターク》など、それぞれの都市を訪れたことがある人なら一度は目にしたことがある現代建築史上の名作を生み出しており、同展では最先端技術を駆使しながら、伝統的建造物の歴史的な背景や地域の環境に配慮し、再生する独自のアプローチとメソッドが紹介される。さらに、サスティナブル建築としてのアップル新社屋《アップル・キャンパス2》、月面の砂を素材に3Dプリンターで制作する月面住宅など、近未来の都市と建築を予感させるプロジェクトも紹介される。そのほか、1930年代から地球規模の環境問題の提起と提案を行い、今なお建築家やアーティストに多大な影響を与えている工学者で思想家のリチャード・バックミンスター・フラーとフォスター+パートナーズが、1971年からフラーが亡くなる1983年までの12年間協働したプロジェクトなどがフォスター建築の原点として紹介されるということだ。また、関連プログラムとして、トークセッション「都市と建築のイノベーション」が開催される。セインズベリーセンター、香港上海銀行などフォスター+パートナーズの初期の代表作を担当し、現在、デザイン部門の指揮を執るデヴィッド・ネルソン、および80年代から「テクノロジーを駆使したサスティナブル建築」という視点で、フォスター建築を読み解いてきた難波和彦により、都市と建築の未来が語られる内容となっている。開催日時は2016年1月17日14:00~16:00。料金は1,000円、要予約。申込は森美術館Webサイトより。また、専門家がそれぞれの視点でフォスター展を紹介するギャラリートークが開催される。開催は全3回。トニー・三木(フォスター+パートナーズ パートナー)による「初期から最新プロジェクトまで(2016年1月16日14:00~15:00)」、今村創平(建築家、千葉工業大学建築都市環境学科准教授)による「フォスターとイギリス現代建築の系譜(2016年1月28日19:00~20:00)」、小見山陽介(建築家)による「フォスター建築にみるバックミンスター・フラーの影響(2016年2月4日19:00~20:00)」。申込不要で参加無料だが、展覧会チケットが必要となる。そのほか、デザイナーユニット・ひかりうんそうによる構造体をテーマにした子供向けのワークショップ「こどもけんちくワークショップ」が開催される。日用品のストローとゼムクリップをつかって、基本となる正三角すいをつくり、工夫しながら重ねて高い建物を作る内容となっている。開催日時は2016年1月24日10:00~12:30。参加対象者は小学3年生~小学6年生。参加費500円、参加に際しては森美術館Webサイトより予約が必要となる。
2015年10月30日2014年10月パリ ブローニュの森にオープンした“現代アートのための新たなスペース”である文化・芸術総合施設「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」。完成から1年を迎えた今、建築界の巨匠フランク・ゲーリーが手がけた同館の建築プロジェクトを紹介するエキシビジョンが、表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催されている。本展は、フォンダシオンがパリを飛び出し世界中でアーティスティックな活動を展開する『Beyond-the-Walls (壁を超えて)』プロジェクトの一環として開催されているもので、2014年10月から2015年2月にかけてパリ、2015年夏には北京を巡回し、大成功を収めてきた。ゲーリーが「フランスの深い文化的使命感を象徴する壮大な船」と称するフォンダシオン ルイ・ヴィトンが、どのように構想され、完成したのか。本展では、初期のスケッチから実際に作成され、利用された模型がすべて展示され、そのコンセプト形成までの全プロセスを振り返ることができる。LVMHグループは1991年からフランス国内において芸術的遺産及び若者と人道支援プロジェクトのための積極的な活動を行い企業メセナの先駆けとなっている。社長兼CEOのベルナール・アルノーは建築に情熱を持ち、そしてその取り組みはアートにコミットしてきたと言えるだろう。フォンダシオン ルイ・ヴィトンは、12枚の半透明の帆は、3,600枚ものガラスパネルで作られ、そのガラスに同じものは一つもないという。3面をガラスで囲まれた光溢れるエスパス ルイ・ヴィトンでの展示は、光に包まれたフォンダシオン ルイ・ヴィトンと通じるところがあるかもしれない。会場では、フォンダシオン ルイ・ヴィトンで行われた小沢征爾指揮によるコンサートの映像などを見ることもできる。展覧会のオープニングには、小澤征爾、小澤征悦、高梨臨、中田英寿、福島リラ、蜷川実花、LVMH モエヘネシー・ルイヴィトン社長兼CEO/ フォンダシオンルイ・ヴィトンプレジデントのベルナール・アルノーが駆けつけた。フランク・ゲーリーの世界に飛び込むことができる本展は、フォンダシオン ルイ・ヴィトンを訪れたことがある人も、これから訪れるだろう人、建築を志す人、ものづくりに携わる人、すべてに感銘を与える。【展覧会情報】FONDATION LOUIS VUITTON BUILDING IN PARIS BY FRANK GEHRY会期:10月17日~2016年1月31日時間:12:00~20:00 (エキシビション会期中のみ)※臨時休業、開館時間の変更は会場ホームページでお知らせ会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京住所:東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル 7F料金:無料
2015年10月26日東京都・赤坂の21_21 DESIGN SIGHTは、建築の慣習を覆し、世間の常識に挑戦する作品をつくり続けてきたフランク・ゲーリーの展覧会「建築家 フランク・ゲーリー展 "I Have an Idea"」を開催している。会期は2016年2月7日(12月27日~1月3日・火曜休館、ただし11月3日は開館)。開館時間は10:00~19:00。入場料は一般1,100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料。同展は、ビルバオ・グッゲンハイム美術館をはじめ、昨年開館したルイ・ヴィトン財団など、半世紀以上にわたり建築の慣習を覆し、世間の常識に挑戦する作品をつくり続けてきた建築家フランク・ゲーリーの「アイデア」を紹介するもの。展覧会ディレクターには、エストニア国立博物館の設計や東京の新国立競技場基本構想国際デザイン競技のファイナリストとして国内外から評価の高い建築家田根剛を迎え、同氏の仕事に大きな影響を与えたゲーリーの「アイデアの力」に注目する。ゲーリー建築の生命力に満ちた外観と居心地の良い内部空間を映像で体感できるプロジェクションをはじめ、ひとりの人間としてのゲーリーの姿に触れられる「ゲーリー・ルーム」が登場する。そして、つくっては壊し、またつくり、疑い、時に否定しながら生み出されるゲーリーのアイデアと、その実現に不可欠なテクノロジーや素材、建築プロセスを紹介するということだ。同展の開催に際し、田根氏は次のように語っている。「本展は建物の紹介を中心とした建築展ではなく、建築家の展覧会です。フランク・ゲーリーがどのような人物で、何に興味を持ち、どこで着想を得て、何に執着を示すのか……つくっては壊し、壊してはつくり上げる大量の模型、シンプルな組み合わせで生み出される見たことのない複雑な形態、建築業を熟知して考案されたゲーリー・テクノロジーによる最新の設計手法、そして世界各国で同時に進行し続けるプロジェクトの数々……これら膨大な創造力と作業量はどのようにして可能だったのか。ゲーリーは誰もみたことのないアイデアを生み出すために、どんなに困難な状況でも、努力と信念、葛藤と重責のなかで、「アイデア」を実現するために勇気もって闘い続けてきた建築家なのです。アイデアはポジティブな力がなくては生み出せません。本展を見ることでゲーリーの成し遂げた「アイデアは世界を変える」と信じてもらえれば最高です。」
2015年10月19日サードウェーブデジノスは16日、同社のゲーミングPCブランド「GALLERIA」のデスクトップPCに対し、専用設計のゲーミングキーボードを採用すると発表した。「GALLERIA」のオリジナルゲーミングキーボード「GALLERIA Gaming Keyboard」は、かな表記付きの標準的な日本語109キー配列を採用。キー入力方式はメンブレンで、キーの内部にプランジャーを搭載し、スムーズな打鍵をサポートするという。磨耗に強い材質を用いることで、1,000万回の打鍵に耐えられる耐久性を備える。ゲーム向け機能として、複数のキー同時入力にをサポート。USB接続時は最大13キー、PS/2接続時には24キーの同時入力に対応する。また、WindowsキーとAppキーを無効化するゲーミングモード搭載。加えて、PS/2接続時には連射機能も利用可能で、3段階でキーリピート回数を切り替えることができる。キーピッチは19mm、キーストロークは4mm。押下圧は50g±10g。インタフェースはUSBまたはPS/2。本体サイズは約W441×D136×H27.5mm、重量は730g。
2015年10月16日既報の通り、ベルギーimecとEDAベンダであるCadence Design Systemsは5nmプロセスを用いたテストチップの設計を完了した(テープアウト)。2015年10月時点で最先端プロセスとなる5nmのテープアウトはいかにして実現されたのか、imecで5nmテストチップの設計を担当しているプリンシプル・エンジニアのPraveen Raghavan氏(写真)にインタビューする機会を得たので、詳細をお届けしたい。――具体的的にEUVリソグラフィとArFリソグラフィはどのように使い分けるつもりか?次のような3通りの方法を試そうと思っている。SAQP(自己整合4重露光) 193i(波長193nmのArF液浸リソグラフィ)でライン・パターンを形成し、カットマスク・パターンやビアはEUVリソグラフィを用いてて1回露光でパターニングする。SAQP 193iでライン・パターンを形成し、カットマスク・パターンやヴィア形成には193iの多重露光を用いる。ラインもビアもすべてEUVリソグラフィだけでパターニングする。SAQPを用いないので、カットマスクは必要ない。――テストチップは具体的に何か?マイクロプロセッサとそのためのTEGだ。――用いたEDAツールは?Cadenceの「Innovus Implementation System」という最新型の配置配線ツールを用いて、5nmに向けてデザインルール、ライブラリ、配置配線技術をCadenceと一緒に最適化した。SoC開発者がInnovus Implementation Systemを用いて設計すると最適なPPA(Power/Performance/Area:消費電力・性能・および専有面積)が得られると同時にTTM(Time To Market)を加速できる。大規模並列処理アーキテクチャにより、従来のツールに比べてPPAが1~2割改善され、フロー全体で実行速度を高速化しながら大きな回路規模への対応を実現できるフィジカル・インプリメンテ―ション、システムだ。――ニュースリリースに添付されている図面は何か?9トラック・ライブラリを使ったM2(最下段から数えて2番目のCuメタル層)の配置配線例だ。M2は下から2番目のメタル層だが、最初のルーチンなメタル層である。M1はタングステンのコンタクト層が含まれていて複雑で、ルーチンなパターンではない。図の中で、規則的に並んだ赤い横線がM2のラインで、色付けされたさまざまな縦のバ―はカットマスク・パターンである。これによってM2ラインをカットして所望の回路パターンを得るわけだ。最初に述べたリソグラフィ手法の(1)では、カットマスクパターンはEUVを用いて1回露光で形成できる。(2)ではカットパターンは193iを用いて多重露光で形成する。(3)ライン形成にもビア形成にもEUV用いる場合は、直接M2パターンを形成できるのでカットマスクパターンは無用である。
2015年10月13日米Googleは29日(現地時間)、Nexusシリーズの新モデル「Nexus 6P」を発表した。"エレガントな設計"をうたうアルミ製の5.7型Androidスマートフォンで、OSにはMarshmallow(マシュマロ)の開発コード名で知られる最新のAndroid 6.0を採用。価格は74,800円から。2,560×1,440ドットのWQHD解像度(518ppi)となるAMOLEDディスプレイを採用した、5.7型のSIMフリーAndroidスマートフォン。丸みを帯びたアルミ製で、背面のカメラ部分が盛り上がったデザインだ。OSはAndroid 6.0 Marshmallow。背面に指紋センサーを備え、Android 6.0の特徴でもある指紋認証でロック解除などが行える。高性能なカメラ機能も特徴。背面に12.3Mピクセル、前面に8Mピクセルのカメラを内蔵し、赤外線レーザーによるオートフォーカス機能や、4K/30fps動画撮影が行える。フラッシュはデュアル。前面にはデュアルステレオスピーカーを搭載。また、ノイズキャンセリングマイクを前面に2基、背面に1基装備する。充電・通信用にUSB Type-Cポートを1基搭載するほか、nanoSIM用スロットを内蔵する。プロセッサは、64bitのQualcomm Snapdragon 810(2.0 GHz/オクタコア)を採用する。メモリは3GB。ストレージは32GB/64GB/128GBの3モデルを用意するが、30日時点では128GBモデルは国内で購入できない。カラーはアルミニウム、グラファイト、フロストの3種類。本体サイズは159.3×77.8×7.3mm、重量は178g。バッテリ容量は3,450mAhで、10分の充電で最長7時間使用できるとする。通信機能は、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN(2×2 MIMO)、Bluetooth 4.2、NFC、GPS/GLONASS、デジタルコンパスなど。センサー類は、指紋、加速度、ジャイロ、気圧計、近接、周囲光、ホールセンサーなど。LTEの対応バンドは、LTE FDDが1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 9 / 17 / 19 / 20 / 28、LTE TDDが38 / 39 / 40 / 41、CA DLがB1-B5、B1-B8、B1-B19、B3-B3、B3-B5、B3-B7、B3-B8、B3-B19、B3-B20、B3-B28、B5-B7、B7-B7、B7-B20、B7-B28、B39-B39、B40-B40、B41-B41。同社のハードウェア製品を扱うGoogleストアの価格は、32GBモデルが税込74,800円、64GBモデルが税込80,800円、128GBモデルが税込92,800円。ただし、128GBモデルは日本向けには出荷されず、Googleストアでは購入不可となっている。32GB/64GBモデルはGoogleストアで30日から購入でき、現時点では32GBモデルが3~4週間以内に、64GBは4~5週間となっている。
2015年09月30日写真提供:ダラデヴィ・チェンマイ敷地内から一歩も出なくても、滞在しているだけで、地元のカルチャーや建築のエッセンスを感じることができるホテル。それが、チェンマイ東部の広大な敷地に広がる「ダラデヴィ・チェンマイ」。エキゾチックでスゴイ!となんとなく感じるだけではなく、少し意識して建物を見ると、チェンマイの歴史が見えて来ます。美しい壁画に見る、隣国ラオスとの歴史著者撮影ホテルのエントランスから入ると、ゲストがまずカメラを向けるのが、右手にある大きなファンクションルーム。赤く塗られた壁一面に、きらめくガラス素材で、背丈の倍ほどある植物が描かれています。これは、ラオスの古都ルアンパバーンにある寺、ワットシェントーンの本堂の裏側にあるモザイク画「生命の樹」から着想を得たもの。他の国のまねをしていると思うことなかれ。14世紀にラオスを統一したランサーン王国は、15世紀には北タイのランナー王朝と友好関係を発展させました。16世紀には、ランサーン王国の王子がランナー王朝の王ともなり、文化や建築、言葉も似ているそう。ちなみに、ランサーンとは千の象という意味、ランナーとは千の田という意味。馬車で巡る敷地内著者撮影60エーカー(約24万2千㎡)という広大な敷地に立つ『ダラデヴィ・チェンマイ』では、敷地内をゆっくり馬車で巡るのも、人気のアクティビティ。この馬車は、チェンマイから南へ車で1時半ほどのランパーン名物“花馬車”を思わせます。ランパーンは、かつて、チェンマイ付近から産出する木材を、バンコク方面へと川を使って運ぶために栄えた町。様々な文化に彩られた宿泊棟著者撮影宿泊棟は、大きくコロニアルスイートのコンパウンドと、ヴィラのコンパウンドに分かれていて、まるで、敷地内にいくつかの町や村があるような気分。コロニアル建築は、19世紀、英国人が材木輸出のためにチェンマイに滞在し、欧風の建物を建てたことに由来しているそう。中国のショップハウスの影響も見られます。ヴィラは、昔の民家をモデルにしたチーク作りのランナー様式。著者撮影ちなみに、ホテルの入口に川と橋があり、わざとデコボコの石畳が敷き詰められているのも、かつてのチェンマイの旧市街をイメージしているのだとか。まさに『ダラデヴィ・チェンマイ』は、ここだけで小さな王国のよう!ランナー建築の美しいギャラリー著者撮影セレクトされたお土産や雑貨を扱うギャラリーも、緑の中に佇むランナー建築。ゆるやかに曲線を描く屋根が、地面近くまで降りて来ている美しい建築デザインです。ランナー様式のお寺などにも、こうした建築がよく見受けられます。自転車や徒歩で、敷地内を散歩するゲストたちが、ついカメラを向けていた場所のひとつ。ダラデヴィ・チェンマイで必ず体験したいのが、スパ著者撮影極めつけは、スパ!「ザ・デヴァ・スパ&ホリスティックセンター」のメイン棟は、ミャンマーのマンダレー王宮がモデル。精緻な装飾的彫刻が施された建物は、なんとも見事で、つい見とれてしまいます。スパロビーは、天に向かって徐々に小さくなる7段の屋根を備えた華やかなミャンマー様式。ミャンマーの寺院でにらみを効かせているチンテ(獅子)も左右におわします。チェンマイは、16世紀ミャンマーの支配下にありました。25室ものトリートメントルームがあるスパでは、本格的なカウンセリングからのアーユルヴェーダトリートメントが超オススメ!ランナーの象徴「緑の田んぼ」千の田の王国、ランナーを象徴するように、敷地内のあちらこちらには、緑の田んぼが広がります。農家と契約して、実際に、米を採っているとか。田に建つ建物は、もちろん、田舎の農家スタイル。ローカルの建築をテーマにしているホテルは数多くあるけれど、ここ『ダラデヴィ・チェンマイ』では、北タイのさまざまな様式の建築が、エリアごとに展開されているのが興味深し。泊まって、敷地内をぐるりと巡って、建築散歩を楽しんでみませんか?(text : 坪田 三千代)大人の東南アジアご褒美旅~テーマとスタイルのある旅~その他の記事を読む>
2015年09月29日情報処理推進機構(IPA)はこのほど、自動車や家電などのIoT製品のセーフティ設計・セキュリティ設計に関する実態調査を実施し、結果を公開した。調査では、自動車、スマートフォン、ヘルスケア、スマート家電の4分野において、「セーフティ設計」と「セキュリティ設計」の取り組み、「設計品質の見える化」の取り組み状況を調べたもの。関連するメーカーなど320社に郵送・メールによるアンケート調査を実施し、68件(有効回収率21.3%)の回答を得られた。これによると、セーフティ設計・セキュリティ設計の実施状況は、セーフティ設計の場合が、自動車分野が86.4%と最も多く、最も少ないところでもスマート家電分野の71.4%の企業が実施。セキュリティ設計の場合は、自動車分野では87.5%の企業が、自動車分野以外の3分野すべての企業がセキュリティ設計を実施していることがわかった。製品開発におけるセーフティ設計・セキュリティ設計の必要性について確認したところ、回答企業すべてにおいて「どちらか必要」または「両方とも必要」という回答を得られた。製品開発における安全性やセキュリティの方針を示す「設計に関する基本方針」の有無は、セーフティ設計の場合が64.9%、セキュリティ設計の場合が54.4%の企業で「明文化されたものはない」ということがわかった。製品開発において、遵守対象の法令や設計手法の選択などの具体的な基準となる「設計ルール」の有無は、セーフティ設計・セキュリティ設計いずれも約半数の企業が「明文化されたものはない」と回答した。さらに、設計ルールを有していない企業の半数以上が「リーダーなどの判断に任されている」と回答した。セーフティ設計・セキュリティ設計を行ううえで必要となるそれぞれの要件が発注者側から提示されているかどうかは、約3割が「提示されていない」という結果となった。セーフティ設計・セキュリティ設計の判断への経営者層の関与は、「経営層が関与」と回答した企業がセーフティ設計は26.4%、セキュリティ設計は29.8%にとどまった。IPAは、製品開発において、企業全体の基本方針や設計ルールに基づき、想定される安全性のリスクやセキュリティ上の脅威を分析したうえで、コストを踏まえた判断が必要となるが、経営層はあまり関与しておらず、開発現場の判断に依存している傾向があるとまとめている。
2015年09月17日リンクスインターナショナルは9日、スリーチャンバ設計となるAntec製フルタワーケース「S10G」を発表した。9月12日から発売し、価格はオープン、店頭予想価格は70,157円(税別)。メンテナンス性と拡張性に優れたフルタワー型のPCケース。独自のスリーチャンバ設計となっており、フロントHDDチャンバ、ボトムPSUチャンバ、メインMBチャンバで構成される。領域ごとに最適なエアフローを作り出し、冷却性と静音性を高めた。各チャンバには、取り外し可能なダストフィルタを備えている。ケース本体の両サイドはガラス製のフレンチドアパネルだ。標準搭載のファンは、フロントHDDチャンバのボトムに120mm×1、メインMBチャンバのフロントに120mm×3、トップに140mm×2、リアに120mm×1。オプションを含めて搭載可能な総ファン数は、フロントHDDチャンバのボトムに120mm×1、メインMBチャンバのフロントに120mm×3または140mm×3、トップに120mm×2または140mm×2、リアに120mm×1、ボトムPSUチャンバのフロントに120mm×1だ。オプションファンを増設しやすい電源分配ボードを備える。メインMBチャンバのフロント側には、大型ラジエータ(360mmサイズ)を増設できるスペース補確保。対応する水冷一体型ユニットとして、Kuhler H2O 1250、Kuhler H2O 950、Kuhler H2O 650が挙げられている。ベイ数は、ファンコンアクセサリ用ショートベイとなる5.25インチベイ×1、3.5インチシャドウベイ×6、2.5インチシャドウベイ×8。拡張スロットは10基、拡張カードスペースは最大317.5mm、対応CPUクーラーの高さは最大165mmとなる。前面のインタフェース類は、USB 3.0×4、オーディオ入力/出力×1。本体サイズはW230×D590×H602mm、重量は約19kg。対応フォームファクタは、SSI-CEB / E-ATX / XL-ATX / ATX / マイクロATX / Mini-ITX。
2015年09月09日オリオスペックは10日、専用設計のオーディオ回路を搭載する音楽再生用ファンレスPC「DigiFi X-24-PS」を発売した。同社のオンラインサイトで販売し、価格は148,000円(税別)。USB DACを標準で搭載する音楽再生用PC。OSにWindows 8.1を搭載し、ドライバのインストールやリスニング調整など、必要なチューニングが済ませてある。出力15W+15Wのアクティブスピーカー「Fostex PA-3」も標準で付属(付属なしも選択可能)。希望すれば音質改善ソフト「JPLAY試用版」もプリインストールしてくれる。オーディオ回路は専用設計となっており、D/Aコンバーターにはシーラスロジック製「CS4398」、DAIにはテキサスインスツルメンツ「DIX9211」を採用。背面にライン出力(RCA)を装備し、アンプなどに接続して音声ソースとしても利用できる。背面のライン出力は音量固定とボリューム可変をスイッチで切り替え可能。スピーカーなどで音量調整しにくい場合は、本体のボリュームで調整する。高音質のヘッドホンアンプも標準で搭載。CPUにIntel Celeron、ストレージにSSDを採用するなど、完全ファンレスPCとなっており、SSDは最大で1TBまでアップグレード可能。PCM24Bit / 192kHz、DSD64 / 128のハイレゾ再生にも対応する。きょう体はオーディオ機器と並べても違和感のないコンパクトデザイン。標準構成の主な仕様は、CPUがIntel Celeron N2820(2.13GHz)、メモリがDDR3L-1600 4GB、ストレージが250GB HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics。主なインタフェースは、Gigabit Ethernet対応有線LAN×1、USB 3.0×1、USB 2.0×2、HDMI×1、3.5mm / 5.5mmヘッドホン出力、音声出力(RCA×1、S/P DIF×1)など。本体サイズはW199×D112×H52mm。スピーカーの本体サイズはW100×D130×H185mm。トラックボール付きワイヤレスキーボードが付属する。
2015年08月10日ブラジルのモダニズム建築の父、建築家のオスカー・ニーマイヤー(Oscar Niemeyer)の日本初の大回顧展「オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界遺産をつくった男」が、10月12日まで東京都現代美術館で開催されている。同展では、オスカー・ニーマイヤーのほぼ1世紀に渡る建築デザインの活動を、図面、模型、写真、映像などによって紹介。代表作のひとつであるブラジル・イビラプエラ公園の30分の1の模型も、約500平方メートルのアトリウムの大型空間で展開している。オスカー・ニーマイヤーの日常や創造の秘密が見れる映像資料や、首都・ブラジリア建設の詳細なドキュメントも展示される。なお、会場は「SANAA」によって、ダイナミックでモダンかつ有機的な曲線でデザインされた。ブラジル国内の主要な建築の設計を手掛け、そのユニークな創造性で高い評価を受けたオスカー・ニーマイヤーは、過去にアメリカ建築家協会ゴールドメダル、プリツカー賞、高松宮殿下記念世界文化賞など数多くの賞を受賞。国民会議議事堂や大聖堂などの首都・ブラジリアの主要な建物設計を行った1950年代の国家の大プロジェクトにも参加している。【イベント情報】「オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界遺産をつくった男」会場:東京都現代美術館 企画展示室地下2階住所:東京都江東区三好4-1-1会期:7月18日~10月12日時間:10:00~18:00(7月~9月の金曜は21:00まで、入場は閉館の30分前まで)料金:一般 1,100円、:大学生・専門学生・65歳以上800円:中高生 600円:小学生以下 無料休館日:月曜日(9月21日、10月12日は開館)、9月24日
2015年08月07日オートデスクと日本設計は8月5日、昨年9月にパートナーシップを結び推進してきた、次世代BIM(Building Information Modeling)の実現を目指した取り組みについて進捗を発表した。今回の取り組みでは"3Dモデル"と"情報"を融合させた「Integrated BIM」を確立するため、オートデスクのBIM専用ソフト「Autodesk Revit」を共通プラットフォームとして整備し、設計の"情報"を全社で標準化したという。「Integrated BIM」のポイントは、「Revit」上に情報を統合することで、さまざまな用途に応じて情報を「Revit」からアウトプットできるようにしたことだ。これによって、より見やすい図面の作成が可能となる新たな作図方法が可能となったほか、BIMの情報と概算システムを連携させることで概算の迅速化を実現した。また、従来はシミュレーションを実施するには元のデータを変換しなければならなかったが、プラットフォームを整備したことで、シミュレーションソフトにBIMからデータを直接持ち込むことが可能となり、効率の向上につながったという。さらに、同手法は建築・構造だけでなく設備の領域もカバーしており、スペースの室諸元情報や機器仕様を設計・FMに活用することが可能となっている。こうした成果について、日本設計の取締役 専務執行役員である福田卓司氏は「当初の目標を(達成した)という意味では100点。設備の連携も含めれば100点を超えている」と自信を見せる。実際、同手法を導入したプロジェクトがすでに数件進行しているとのことで、施工者から見やすくなった図面について好評を得るなど、外部の業者との連携という意味でも一定の手応えを感じている。今後は、「Revit」のアドインとして利用できるパラメトリック設計ツール「Dynamo for Autodesk Revit」を使用し、シミュレーターとパラメトリックデータを連携させることで、ライフサイクルコストを自動で計算できるようにするなど、"3D"と"情報"の融合をさらに進めていくほか、「Integrated BIM」の普及を社内外で図っていくとしている。
2015年08月06日日本に留学経験があり、日本語や日本事情に精通したユンさん。36歳の若さで、韓国の国立大学建築学部の教授に就任したエリートで、現在は、韓国の建築学会のために日々奮闘しています。ユーモアたっぷりに、ご自身のキャリアについて語っていただきました。■これまでのキャリアの経緯を教えてください建築分野に進んだ理由は、私が学生だった当時、韓国では国家プロジェクトとして建築学が重要視されていたことがあります。また、幼いころから美術を習っていて、漠然と建築物に興味を持つようになりました。大学卒業後、ソウルの漢陽大学建築学部にて修士課程修了後、1995年より日本の国立T工業大学に留学し、工学博士号を取得しました。当時の研究テーマは、環境共生型の都市を実現するため、「息をする壁体」という建築素材の研究と開発に取り組んでいました。博士号取得後、そのまま同大学の研究室にてリサーチアソシエーターとして勤務。勤務中に、図らずも研究室の日本人の後輩に一目ぼれをし、縁あって国際結婚をしました。結婚後、日本建築研究所で研究員として3年間勤務の後、2005年に韓国の国立大学の建築学部の助教授に就任することになり、10年ぶりに韓国に帰国しました。以来、韓国の建築学会のために日々全力を尽くしています。■現在のお給料について教えてください国家機密…というのは冗談ですが、満足しています(笑)。韓国に来る前も日本でそれなりに貰っていたのですが、当時は円安だったので、退職して韓国に帰国する際には相当損をしてしまいました。■今の仕事で気に入っているところ、満足を感じる瞬間は?やはり、自分の研究が必要とされ、その成果が認められた時が一番うれしいですね。また、自分の教え子達が卒業後に活躍している姿を目にしたり、たまに研究室に訪ねてきてくれるのも楽しみです。■逆に今の仕事で大変なこと、嫌な点は?仕事自体に不満はありませんが、韓国では仕事絡みで飲み会をすることが多く、お酒があまり飲めない私は、飲み会はいつも大変です。■日本人のイメージは? あるいは理解しがたいところなどありますか?私が日本に留学する直前の1995年3月、オウム真理教による地下鉄サリン事件が起きました。当時の私は「日本とは一体どういう国なんだろう?」と衝撃と不安を抱えたまま日本に渡りました。しかし、いざ大学の研究室に入ってみたら、今まで出会ったこともないような実に個性豊かな面白い仲間たちに出会え、すぐに打ち解けることが出来ました。例えば、私が暮らししていたアパートは1階の部屋だったのですが、夏に窓を開け放して寝ていたら、夜中に仲間たちがこっそりやってきて、部屋にロケット花火を打ち込まれたり(良い子の皆さんは危ないので、絶対に真似しないでくださいね・笑)、今は立場上、公言出来ない事も多いですが、とにかく楽しい思い出がたくさんあります。また、日本はオタクの地位が高いのも自由で良いな、という印象です。オタクっぽい趣味や行動も評価され、一定の地位を得ている。研究室には個性の強い人も多数いましたが、皆それぞれが自分の研究分野に精を出し、認められていたと思います。■最近TVやラジオ、新聞などで見た・聞いた日本のニュースは何ですか?日韓関係のニュースは、あまり見ないようにしています。日本のスポーツ中継や報道番組、お笑い番組は面白いので、今でもYouTubeなどでチェックして楽しんで見ています。すこし古いですが、私が日本に留学していた頃は、久米宏さんのニュースステーションに衝撃を受けました。韓国にはあのような報道番組はありませんでしたから、「ニュースって、こんなに面白く放送できるものなんだ!」と非常に斬新でした。また、今は日本で活躍している韓国の野球選手の試合はいつも必ずチェックしていますね。特にソフトバンクの李大浩の活躍が気になりますね…って、すみません、全然最近のニュースではないですね。■ちなみに、今日のお昼ごはんは?今日は、出張先の大学でハンバーグ定食を食べました。普段は自分の大学の近くで同僚ととることが多いです。学生街ということもあって、食べるところには困りません。ランチの後は、必ずカフェでカプチーノを一杯飲むのが私の楽しみです。■休日の過ごし方を教えてください比較的、時間の自由の効く職業ではありますが、忙しい時は、土日や時間帯関係なく、韓国各地で会議などの重要な仕事が入ります。しかし、どんなに忙しくても1カ月に一回は、週末に時間をとって家族と過ごすようにしています。どうしても時間が取れない時は、出張先に家族を連れていくこともあります。体を動かすのが好きなので、ジムに通ったり、自然の中でキャンプをして過ごしたり、映画を見に行ったりもしますね。アウトドアは学生時代から好きで、日本でもテント一式を買ってキャンプに行っていました。日本には施設の整った良いキャンプ場がいっぱいあっていいですね。最近では韓国もアトドアブームで、いろんなキャンプ場が整備されてきたので、楽しみです。■将来の仕事や生活の展望は?日本の大学との共同研究を増やして、妻のためにも韓国と日本を行き来できる生活をしたいです。
2015年08月05日5人の建築家で結成されたグループ「家をつくろう会議」は、現代の建築家が共同設計した「サザエさんの家」の模型や、建築家との家づくりの実際を一般の人向けにわかりやすく展示した「家をつくろう展4」を開催する。会期は7月3日~5日 10:00~18:00(初日のみ13:00~)。会場は東京都・文京区の文京シビックセンター内、ギャラリーシビック展示室1B。入場無料。同展の目玉となるのは、「もしもサザエさん一家から家の建て替えを依頼されたら、現代の建築家はどんな家を建てるのか?」をテーマに、5人の建築家が共同設計した「サザエさんの家」の1/20の模型。設計にあたっては、"サザエさんの町"として知られる東京都世田谷区桜新町の街並みを5人のメンバーが視察し、議論を重ねながらひとつの家のプランをつくっていったという。サザエさんの家の象徴である「縁側とちゃぶ台」を現代建築に蘇らせ、ユニークで夢のある家に仕上がっているという。また、会場には土地探しから完成までの家づくりの流れとともに、実際に使われる模型や図面が展示され、建築家と家を作るプロセスが疑似体験できる構成となっている。なお、当日はアンケートに答えると、家をつくろう会議の本「新しい住宅デザイン図鑑」が抽選で30人に進呈されるということだ。なお、「家をつくろう会議」は、石井秀樹、杉浦充、都留理子、長谷部勉、村田淳の5人の建築家が集まって結成されたグループ。イベントなどを通じて、建築家との家づくりの実際とその魅力を伝える広報活動を行っている。
2015年06月30日ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)が、日本モダニズム建築の継承と関心を高めるプロジェクトの第2弾を開始する。同プロジェクトは、ホテルオークラ東京の本館建て替えが発表され、ブランドのクリエイティブ・ディレクターを務めるトーマス・マイヤーがモダニズム建築を象徴する建造物の存続の危機を知ったことをきっかけに、昨年11月に始動したもの。第1弾では、ライフスタイルマガジン『カーサ ブルータス(CASA BRUTUS)』の日本のモダニズム建築特集号でコラボレーションを行った他、金沢21世紀美術館で解体の危機にさらされている様々な建物について語り合うシンポジウムを開催した。第2弾となる今回は、公式サイトにてモダニズム建築の流れを汲む現存する建造物の中で最高傑作のひとつとされているホテルオークラ東京の特設ページを開設。建築や美術、デザイン業界を始めとする様々な分野から集まった同ホテルのファンからのビデオメッセージを公開しており、建築家の森俊子やデザイナーのマーク・ニューソン、現代美術家の杉本博司などが、ホテルオークラ東京というモダニズム建築の至宝を賞賛している。また、第1弾から続くソーシャルメディア活動「#MyMomentAtOkura」プロジェクトを拡大。同プロジェクトは、ホテルオークラ東京の本館を思い思いに撮影し、写真にハッシュタグ「#MyMomentAtOkura」を付けて自身のインスタグラムのアカウントでシェアするというもの。今後は、投稿写真の中から選ばれた作品をユニークなイラストに描きかえるという新たな試みも実施される予定だ。
2015年06月22日オートデスクは5月25日、建築業界向けパッケージ「Autodesk Revit Collaboration Suite 2016」を6月1日に発売すると発表した。「Autodesk Revit Collaboration Suite 2016」は建設業界におけるBIMワークフローに対応した設計業務をプロジェクトチームで効率的に運用するためのパッケージとなっており、BIMアプリケーション「Autodesk Revit 2016」、汎用2D/3Dアプリケーション「Autodesk AutoCAD 2016」、クラウドベースのコラボレーションサービス「Autodesk A360 Team」が同梱されている。また、ライセンス体系は使用期間を選択できる「Desktop Subscriptin」で提供される。価格(税別)は1カ月で4万8000円(同社オンラインストアのみの販売)、3カ月で14万3000円、1年で38万2000円、2年で76万4000円、3年で114万6000円となっている。
2015年05月25日斬新すぎる建築の数々を設計してきた建築家・藤本壮介さんの展示「未来の未来」がTOTOギャラリー・間で開催されている。 *** 藤本さんは、393もの応募案が出た青森県立美術館の設計コンペに無名の個人ながら応募。2位を獲得し異例のデビューを飾った。以後、住宅からタワーまでジャンルを問わず制作。今や日本を代表する建築家の一人に。 本展では、数々のプロジェクトから100以上の模型を展示。パッと見て面白いのはもちろん、藤本さんが「未来の種」と呼ぶ、革新的な建築の姿が見えてくるはず。 ◇information TOTOギャラリー・間東京都港区南青山1-24-3TOTO乃木坂ビル3F公開中~6月13日(土)11:00~18:00月曜休TEL:03・3402・1010入場無料 (C)SFA+NLA+OXO+RSI (C)Iwan Baan ※『anan』2015年5月20日号より
2015年05月19日米Googleが2010年に明らかにした自動運転車が大きな一歩を踏み出す。Googleは米国時間15日、自社が設計した自動運転車のプロトタイプについて、今年夏に公道でのテストを開始することを明らかにした。Googleは2010年に自動運転車の取り組みを発表、それまではLexusなどの一般自動車にソフトウェアやセンサーを搭載した自動運転車の実験を行ってきた。2014年12月、Googleは自動運転向けに自分たちで完全設計したプロトタイプ自動車を披露した。このプロトタイプ自動車はこれまで、テスト施設でソフトウェアとセンサーの動作などのテストを重ねてきたが、今夏よりGoogleの本社があるカリフォルニア州マウンテンビューで、公道でのテスト運行を行う。このプロトタイプ自動車は、これまで自動運転車の実験で利用してきた「Lexus RX450h SUV」と同じソフトウェアを利用しており、すでに合計で100万マイル(約160万キロ)近くを自動走行しているという。最近では、走行距離が週1万マイル(約1.6万キロ)にアップしており、典型的なアメリカの成人運転手の75年分の経験を積んだとしている。Googleによると、テスト運転では速度を最高で時速25マイル(約40キロ)に抑え、運転手を乗せて行う。運転手が必要に応じて人間による運転を行えるように、取り外し可能なハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダルを装着する。この実験を通じて、市民の反応や他の車との関係などを見ていきたいとしている。また、工事や渋滞などが原因で目的地で停車できない場合にどうすべきかなど、自動運転車特有の課題を見ていきたいとも記している。
2015年05月18日セタ・インターナショナルは5月13日、ベトナムのオフショア開発センターにおいて、設計段階から最終テストまでセキュリティを考慮した「セキュア開発チーム構築サポートサービス」を、オフショア開発のオプションとして6月より提供すると発表した。これまで、同社の顧客の多くは、近年増加するセキュリティ事故に備え、プログラム開発終了後に外部企業の脆弱性診断サービスなどを利用していたが、開発工期やコストが予定より多くかかってしまうというリスクを抱えており、より上流工程でのセキュリティ対策を講じるサービスへの要求が高まっていた。しかし、オフショア開発においては、開発ルームの入館セキュリティや開発環境へのセキュアな接続といった範囲の対策にとどまっているのが現状だった。こうした背景を受け、今回提供開始となる「セキュア開発チーム構築サポートサービス」では、ビルトインセキュリティの概念を導入し、開発工程全般にわたるセキュリティの向上を目指す。また同サービスの提供に先立ち、月額費用固定型契約の専任開発チーム「ラボ型開発」のチームスタッフはセキュリティ教育を受けており、日本品質に合ったセキュリティ意識の高いオフショア開発が実現可能となった。Basicプラン(5万円/回、税別)では、現状を把握するために、一般的な脆弱性テストである外部からの動的テストを行う。Advancedプラン(20万円/月、税別)では、静的テスト(ソースコードのセキュリティ・スキャン/SAST)を開発の各工程で繰り返し実施できる。さらにGoldプラン(個別見積が必要)では、設計レベルでのセキュリティチェックを実現するためのドキュメント作成支援などを行う。対象となるのは、同社とラボ契約を締結または締結予定のユーザー。対応言語は、.NET、PHP、JAVAなどで、AndroidやiOSなどは今後の提供を予定している。また同社は、今回キャンペーンとして、Basicプランを1社1回限定で2015年10月末日まで無償提供するという。
2015年05月14日ヴァイナスは5月7日、英国Advanced Design Technology(ADT)が開発を行っているターボ機械流体設計統合システム「TURBOdesign Suite」の最新バージョン「TURBOdesign Suite 5.2.5」の国内販売を開始したと発表した。同システムは、ポンプ、ファン、コンプレッサ、タービン、ターボチャージャなどターボ機械全般に適用可能なソフトウェアパッケージで、先端技術である3次元逆解法を使用した非粘性翼設計モジュール「TURBOdesign1」を中心に、子午面形状設計、最適化設計モジュールなどで構成されている。最新バージョンとなる「TURBOdesign Suite 5.2.5」では、スクラッチからの形状最適化設計を念頭に、子午面形状設計の適用対象の拡大、ターボ機械全タイプの子午面形状のパラスタ機能の追加、鋳造やプレスにおける製作上の制約や熱応力に対する強度確保を考慮した形状修正機能などを追加しており、リードタイムの削減を図れるようになったほか、従来の設計では達成できなかった性能向上が可能となったという。具体的には、設計仕様と制限項目を入力することで、スクラッチ設計時に決定が困難なインペラ、ディフューザの子午面形状およびボリュート/スクロールの面積変化のリーズナブルな解を十数秒で計算でき、これにより形状最適化の工数削減を図ることが可能となる子午面形状設計モジュール「TURBOdesign Pre」に、遠心ポンプ、遠心コンプレッサ、径流タービンに加えて遠心ファン、斜流ポンプを追加。設計の幅を広げた。また、非粘性3次元逆解法翼設計モジュール「TURBOdesign1」では、遠心型、斜流型に加えて軸流型についても子午面形状をパラメータ指定できるようになったほか、翼形状修正モジュール「TURBOdesign CAD」では、ファンのプレス加工のために必要な、前・後縁の翼角度調整およびターボチャージャのタービン設計で熱応力に対する強度確保のために重要な径方向フィラメント形状への修正機能が追加されたという。なおヴァイナスでは、国内の自動車、重工業および各種産業機械メーカーを中心に、初年度20ライセンスの販売を見込んでいるとするほか、販売価格は、年間ライセンス330万円(税別)~、永久ライセンス990万円(同)~としている。
2015年05月08日家具やインテリア雑貨などを取り扱うショップを13店舗展開するリビングハウスは、自分だけの空間をもつことができる「コロロデスク」やカラフルな「空気の器」など、 色とりどりのアイテムが揃う「トラフのいろいろ展」を開催している。会期は5月14日まで。会場は東京都・ららぽーと豊洲2Fにある「リビングハウス ららぽーと豊洲店」。同展では、自分だけの空間をもつことができるカスタマイズ家具「コロロデスク」や、空気を包みこむように形状を自由に変えられる紙の器「空気の器」など、色とりどりのプロダクトが販売されるほか、トラフ建築設計事務所監修による"空気の器のインスタレーション"が展開され、店頭エントランスには100点もの「空気の器」が吊された異空間が演出されている。ちなみに「空気の器」とは、黄色と青色を混ぜて緑色をつくりたいという思いから生み出されたプロダクト。紙の表と裏の色が反射光によって混ざり、見る角度によっても表情が移り変わるという。これまでにさまざまな色やパターンが発売され、スタンプキットで色をつけたりしてキャンバスのようにも楽しめるということだ。なお、トラフ建築設計事務所は鈴野浩一と禿真哉によって2004年に設立。建築の設計をはじめ、ショップのインテリアデザイン、展覧会の会場構成、プロダクトデザイン、空間インスタレーションやムービー制作への参加など多岐に渡り、建築的な思考をベースに取り組んでいる。主な作品に「テンプレート イン クラスカ」「NIKE 1LOVE」「港北の住宅」「空気の器」「ガリバーテーブル」など。「光の織機(Canon Milano Salone 2011)」は、会期中の最も優れた展示としてエリータデザインアワード最優秀賞に選出されたほか、2015年「空気の器」がモントリオール美術館において永久コレクションに認定された。
2015年05月08日オートデスクは5月7日、建築・土木インフラ業界向けBIM/CIMアプリケーションパッケージの新バージョン「Autodesk Building Design Suite 2016」と「Autodesk Infrastructure Design Suite 2016」を5月15日より発売すると発表した。これら2種類のパッケージは、建築・土木業界の幅広い業務ワークフローにBIM/CIMを適用しながら、企画、設計、施工、維持管理を効率的に行えるよう支援するパッケージとなっているという。また、同社のクラウドサービス「Autodesk A360」を必要に応じて組み合わることで、チームコラボレーションやシミュレーションなどの機能を利用でき、時間や場所、端末の種類を気にせずにプロジェクトに参加することができるようになる。
2015年05月08日PTCジャパンは4月23日、高級携帯電話メーカーであるVertuが、製品の開発にCADソリューションである「PTC Creo」を、世界各国の設計チームをつなぐエンタープライズシステムバックボーンとしてPLMソリューションである「PTC Windchill」を選定したことを明らかにした。今回PTCのソリューションを導入したことで、単一の3次元デジタル環境で製品設計コラボレーションを実施することが可能となり、Vertuの設計者と主要パートナーが、世界のどこからでも共通のデータとコミュニケーションツールを利用してリアルタイムに協業することができるようになった。加えて、主な開発プロセスからデータ変換を排除し、データ交換のミスを大幅に減少させることにも成功したという。PTCは「Vertuは高級携帯電話端末市場におけるグローバルリーダーであり、極めて優れた材料と最新技術、Vertu LifeやConcierge Serviceなどで名高い、特別なサービスを組み合わせて提供することで知られる企業です。PTCのソリューションを活用することで、設計サイクルが50%短縮可能となります。PTCはこの高い独自性を持つVertuを、同社のブランドが成長する過程において支援できることを喜ばしく思います」とコメントしている。
2015年04月24日