顎関節症や高血圧、腎臓病や胃炎、アトピー性皮膚炎や関節炎など――それは口呼吸が原因かも。多くの疾患を予防する正しい鼻呼吸のやり方をお教えします!「健康でいたければ、鼻呼吸にするべきです」と断言するのは、体の治癒力を高めて健康にする方法を追究している、内科医で「みらいクリニック」(福岡市)院長の今井一彰さん。「鼻は、鼻腔の入口に生えている鼻毛で空気中の大きな異物やゴミをキャッチ。その奥の線毛組織でより細かい異物も排出します。鼻呼吸は空気中のゴミや細菌、ウイルス、花粉などの異物の侵入を防ぐフィルターの役割を果たすと同時に、冷たい空気を温めてから肺に送っているので、体も冷やさないんです。いっぽう、口はフィルターや免疫の機能がありません。そのうえ、口呼吸で口内の粘膜が乾燥すると、免疫力が低下します。当然、病原体や有害物質の侵入を許し、感染症や炎症のもとになる=つまり、口呼吸は万病のもとなんです」では、自分が口呼吸だった場合、どのようにして「鼻呼吸」に矯正すればいいのだろうか。「大切なのは顔の筋肉と舌の筋肉を鍛えることです。そのためにまず、私が考案したのが、誰もが実践できる『あいうべ体操』です」この“今井オリジナル”の「あいうべ体操」は、文字どおり、「あ」「い」「う」「べ」の発音に合わせて口や舌を動かす運動。1つの形に4秒間ほどかけて、できるだけ大げさに口を動かすのがコツ。【鼻呼吸を実現する「あいうべ体操」】・「あ」なるべく口の形が円に近づくようにする・「い」前歯が見え、頬の筋肉が両耳に寄るまで横に開く・「う」くちびるをとがらせて、前に突き出す・「べ」あごの先端まで伸ばすイメージで舌を出すまずはお風呂や洗面台の鏡の前で口の形を確かめながら、正しく行う。慣れてくれば、トイレの中や、テレビを見ながらなど、鏡のない状態でも正しく行うことができる。1日合計30回を目標に。「ふだんの生活から、『舌の位置』を意識してください。口呼吸の原因の1つが、筋力の低下で口内での舌の位置が下がり、下あごを押してしまうことにあります。舌が上あごにピッタリくっつく状態を保ちましょう」睡眠時にも鼻呼吸をキープする方法がある。「寝ている姿勢はそもそも、口が開きやすいので、口呼吸になりやすい。その睡眠時の口呼吸を防ぐためには『口テープ』が有効です」【口テープの作り方】市販のものもあるが自作することもできる。医療用の紙テープが望ましいが、セロハンテープなどでも。くちびるにのりがつくのが嫌な人は、5ミリずつ残して、2枚のテープののり面同士をくっつける。粘着力が強く感じる場合、布などに貼ってはがして粘着力を弱めよう。できあがったテープは、閉じた口にタテに貼る。「口呼吸はいびきを引き起こします。夫のいびきが原因で寝室が別だったご夫婦が、口呼吸の改善によって、また同室で寝られるようになった例は多いです。また慢性鼻炎だった小学生の男の子が、夏休みに『あいうべ体操』をしたら2週間で改善されたという報告も。お子さんがはじめる年齢の目安は、体操は2歳くらいから、『口テープ』は5歳になってからはじめるのがいいでしょう」さっそくお盆を迎えるこの時期から、「あいうべ体操」と「口テープ」の併用で“万病予防”の鼻呼吸になろう!
2018年08月09日映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』がいよいよ本日から日本でも公開になる。本作はシリーズで最も多くの種類の恐竜が登場する見せ場もアクションもテンコ盛りの一大エンターテインメント作品だが、監督を任されたJ・A・バヨナは、劇中に登場する人間ではなく、恐竜への共感を何よりも重視したという。その真意はどこにあるのだろうか?本シリーズは、遺伝子操作によって恐竜が現代に甦った世界を舞台に、そこで起こるトラブルや未曾有の危機を描いてきた。スティーブン・スピルバーグ監督が手がけた伝説的な名作『ジュラシック・パーク』とその続編『ロスト・ワールド』、そして本作の脚本を手がけたコリン・トレボロウがメガホンをとった新シリーズの第1作『ジュラシック・ワールド』を愛するバヨナ監督は「過去作の設定やストーリーはもちろんですが、私は衝撃的なシーンの数々に影響を受けているんですよ」と笑顔を見せる。「最初の『ジュラシック・パーク』でTレックスが登場した時の衝撃はいまも心に深く残っていますし、『ロスト・ワールド』で崖からバスが落ちそうになるシーンも大好きですね。今回の映画は、ストーリー的には『ロスト・ワールド』に似ている部分がありますが、物語の深い部分では、恐竜だけでなく、私たちをとりまく世界そのものが問題になっていますし、恐竜が最初から檻の中にいなくて制御不能になっている状況も新しい部分だと思っています」バヨナ監督が語る通り、前作『ジュラシック・ワールド』で起こったトラブルによって、テーマパークは完全に崩壊しており、新作に登場する恐竜たちは檻を飛び出して、人間が去った後の島で暮らしている。しかし、島の火山活動が活発化したことで、恐竜たちは危機にさらされ、かつてパークの運営を任されていたクレアと、恐竜の調教師オーウェンは再び島に向かう。迫り来る噴煙と溶岩を避けるようにして、恐竜たちの“救出作戦”が始まるが、そこにはクレアとオーウェンが想像もしなかった陰謀が隠されていた。本作は、前作に続いてトレボロウと相棒デレク・コノリーが脚本を執筆し、スペイン出身のバヨナが新たに監督を務めている。「最初にコリンの書いた脚本を読んだ時は火山が登場しますし、恐竜も登場するし……これらの要素をリアリティをもって描かなければ、ということに意識が向きました。その一方で、この映画を描く上では、登場する恐竜たちに共感できるかが最も重要だと思いました」これまでの『ジュラシック…』シリーズでは、あくまでも人間が主人公で、彼らが恐竜たちが暴走する状況で、何を感じ、どう行動するかが重視されたが、バヨナ監督は本作では観客が“人間”ではなく“恐竜”に共感できるかどうかをを重視した。「というのも、この映画で描かれる恐竜たちの問題が、物語が進むにつれて、私たち人間の問題にかえってくることが大事だと思ったからです。今回の映画のテーマは“自分たちが理解できない存在を、どのように受け入れるのか?”だと思うのですが、コリンたちとこのテーマについて話をしているときに、私が思ったのは“結局、一番理解できない存在は、自分たち自身ではないか?”ということでした。つまり、理解できないものに共感し、共感することで当初は理解できないと思っていた問題が、実は自分たちの問題だったと気づくことが、この映画の主軸なんだと思ったわけです」。公開前のため、本作の詳細は明かせないが、『…炎の王国』の後半で描かれる恐竜たちと人間のドラマは、上記の監督の発言を頭の片隅に入れておくと、より深く理解できるはずだ。バヨナ監督は、大規模な自然災害に見舞われた家族を描く『インポッシブル』や、少年と怪物の駆け引きを描く『怪物はささやく』などの作品で繰り返し、恐怖や危機の表現をキャラクターの“内面”を描くために用いてきた。本作も一見すると、新機軸としてサスペンスやホラーの要素が盛り込まれたように思えるかもしれないが、監督の真の目的は観客を怖がらせることではなく、映画のテーマをより深く描くことだ。「そうですね。『インポッシブル』でも『怪物はささやく』でも、危機や恐怖が人間に揺さぶりをかけることで、人間は自身の考えを再構築して、解決策を見つけていきました。そもそも、なぜ人間は恐竜のことを怖がるのでしょうか? 突き詰めて考えると、人間が恐竜のことを怖がるのは、自分たち自身のことが怖いからではないでしょうか? 私たちは恐竜に自分たちの姿を反映しているわけです。今回の映画ではすでにパークは崩壊していて、恐竜たちは経済的には無価値になってしまっています。それでも恐竜に価値はあるでしょうか? 恐竜の命が脅威に遭っている時に救うべきでしょうか? それとも見捨てるべきでしょうか?」自分の意思とは関係なく人間によって現代に甦ら“された”恐竜たちに、人間はどんな内面を反映するのだろうか? 人間は自分たちの手で復活させた恐竜と、どう向き合うのか? 『炎の王国』はアドベンチャーやアクションをスケールアップさせながら、ついに本シリーズが内包していた問題と対峙する。「このシリーズで、なぜ人は恐竜を怖がるのか? それは、自分たちの手で現代に生み出したものだからです。生み出すべきではない、作るべきではないタイミングで、このような生物を生み出してしまった恐怖なんだと思います」本作の恐竜はアクションやサスペンスを盛り上げるための“道具”ではない。恐竜は確かな意思を持ち、人間が“この世に生み出してしまった責任”を含めて向き合わなければならない存在になる。「恐竜を見て人間が恐怖を感じるのは、自分たちの中にいる“怪物”を思い出すからではないでしょうか?」『ジュラシック・ワールド/炎の王国』公開中
2018年07月13日こんにちは、ライターのゆめちちです!今回は娘が結膜炎になってしまった時のお話 を書いていこうと思います。目やにが多いのは鼻水の影響?ある日突然、娘の目やにの量がいつもより多いことに気づきました。そもそも目やにとは、目の老廃物やほこりやごみが混ざったものらしいです。花粉症やアレルギー、コンタクトの影響などによって増えることもあるそうです。鼻水が出ている時は目やにも出やすい、と聞いたことがありました。本来鼻に流すため鼻水が逆流して、目やにの原因になるからだそうです。ちょうど鼻水がひどかったので鼻水の影響かと思い、気づいたら拭き取る程度であまり気にせず。むしろこの時は、目やによりも、鼻水のほうが心配でした!目が開かないほどの目やに次の日の朝起きると、びっくり!!!その目やにが乾いて固まって、目が開けられなくなっていました。すべて拭き取っても、目は赤くなったまま…もしかして結膜炎? とソワソワしてしまいました。結膜炎とは、眼球と瞼をつないでいる結膜に炎症が起こり、充血すること。アレルギー性結膜炎、細菌性結膜炎、ウイルス性結膜炎、と結膜炎にもいろいろ種類があり、それぞれ対処も違うそうです。結膜炎のウイルス性とウイルス性ではないもの保育所にお休みの電話をすると、アデノウイルス が流行っているのでアデノウイルスの結膜炎かもしれない、と言われ眼科へ行くことに。ウイルス性のものは感染力が非常に強いらしく心配しましたが、ウイルス性の検査をしたところ陰性で、細菌性結膜炎でした。細菌性結膜炎は、3つの中でも1番よく見かけるものらしく、大体1週間以内に治ることがほとんどだそうで、安心しました。目薬をさそうとすると、全力で逃げようとする娘(笑)足で挟んで動かないようにし頑張ってさしましたが、1日に4回ささないといけないので大変で…。目薬をさす時は下瞼だけを引っ張ってそこにさすとさしやすい、と聞いたので頑張りましたがなかなか難しく、正直ちゃんと目に入っているか分からず心配でした…。なんとか頑張って目薬をさし続けた結果、3日ほどで治りました!目やにや充血がなくなり次第、目薬を中止していいようです。目やにがいつもより多いと、もしかすると結膜炎かもしれません!結膜炎にも感染力の強いものもあります。結膜炎のほかにも目にはたくさんの病気があり、怖いです。なので目に異常を少しでも感じたら、ひどくなる前に眼科へ行くことをおすすめします。●ライター/ゆめちち
2018年07月10日アトピー性皮膚炎や肌の乾燥によるは、1度痒みが起きると なかなか改善しないもの。ですがステロイドなどの強い薬は、副作用が心配です し、まずは根本からアレルギー体質に合った食事をすることが大切ですよね。そこで今回は、薬に頼りたくない方のための、アトピーや肌の乾燥による肌荒れに効く食べ物や控えた方がいい食事をご紹介します。なるべく病院にかからず…筆者の子供は、義理の実家への帰省でペットにアレルギーを起こし、そこから頻繁にアトピー湿疹ができるようになりました。1度酷くなったので受診したものの、何でもかんでも病院や薬に頼ってばかりの治療では、大人になっても薬を手放せないのではと考えました。そこで、根本からアレルギーに立ち向かえる体作り をさせることにし、まずは食べものや生活習慣から見直すことにしました。●アトピー、肌の乾燥の改善中良い食べ物、控えるべき食べるもの・添加物を減らす食生活肌荒れが酷い時は外食はなるべく、減らす。加工品を選ぶ時はなるべく添加物の少ないシンプルな原材料 のものを選ぶようにしましょう。・なるべく地元に近い野菜を買う(農薬対策)野菜の添加されている農薬もアトピーを引き起こす原因となります。普通のスーパーで無農薬野菜はなかなか置いていませんが、なるべく地元の野菜をえらぴしょう。・粗食をめざすパンはなるべく控えお米中心生活に。お米、小松菜やほうれん草のおひたし 、味噌汁、お豆腐や納豆、お漬物…といった昔ながらの食事が、日本人の体に合っています。お漬物はぬか漬けが乳酸菌が豊富でおすすめです。・緑黄色野菜を積極的に小松菜をしらす、お酒、自然塩と煮て煮びたしにすると食べやすく栄養も良くとれます。・ほうれん草とかぼちゃがおすすめほうれん草はのりと醤油で磯辺和えにしたり、豆腐で白和えするとオススメ。かぼちゃはベーコンとサラダ油で炒めるとコクが出て美味しく、子供も食べやすくなります。・肉、牛乳をなるべく控えるお肉、牛乳はアレルギー体質の方にはアレルギーの引き金となりやすいので、なるべく控えることはおすすめします。・デトックスできる体づくり規則正しい食生活、質のいい睡眠、適度な運動 を、心がけ、便通をスムーズにしましょう。アロマテラピーをアトピー治療に筆者の子供は重度のアトピー体質ではないのですが、お肌は弱く、体調が悪かったり、アレルゲンに触れると広範囲にかぶれたり乾燥したり、湿疹ができたりします。季節の変わり目は乾燥し掻きむしり夜中眠れない程でした。そんな時薬にあまり頼らないために用いたのはアロマテラピー 。肌荒れの部分に、ホホバオイルオイルで5パーセント以下に希釈した精油を塗布し、マッサージしてあげると気持ちよさそうで、夜もよく眠れるようでした。この香りが痒いの治してくれるからね 、と呪文のように唱えながらマッサージするのがコツ。●皮膚の弱い子供たちに効いたアロマテラピー・ラベンダー、カモミールの塗布アレルギーの抑制に効くラベンダー、カモミールを、積極的に塗布しました。他にティーツリーも効果的ですが、我が家の子供たちはラベンダーとカモミールが良く効きました。・夜中かゆがる時の特効薬はペパーミントペパーミントや、ハッカのメントールの清涼感で、即効性のあるかゆみ止めが期待出来、夜中のかゆがる時にはとても重宝しました。まずは薬の前に食生活からアトピーといえば、特別な皮膚病のような印象がありますが、実は「原因不明の肌荒れ」 を総称していいます。その原因は一概に特定できず、昨日は食事が原因でも今日はハウスダスト等の外部刺激が原因だったり、疲れやストレスが原因だったりするため、まずは体質を整える食事を継続的にしていくことが重要です。筆者の子供も旅行などで食生活が乱れ、疲れが溜まった時にアトピー症状が出やすいため、アトピー症状が出た時は特に食事に気をつかっています。お子さんや御自身がアトピーで悩まれている場合、皮膚科への通院と並行し、食事内容もよく見直すようにしてみてください。●参考URLアトピー性皮膚炎を食べ物から見ると●ライター/ましゅまま●モデル/REIKO
2018年07月09日夏が近づくとともに増えるのが、あせもや湿疹、虫刺されなどの肌トラブル。子どもはかゆいところを掻きむしったりするので、ママもお世話が大変ですよね。そんな時におすすめなのが、ビワの葉を使って手作りするスプレーです。ビワの葉にはアミグダリンという特殊な薬効成分があり、炎症や怪我に役立つと言われています。実際に私はここ数年このスプレーを常備して、子どもが肌のかゆみや痛みを訴えた時に使っています。患部にシュッとひと吹きするだけ。以前は症状に合わせて薬を塗り分けていたので、とてもラクになりました。スプレーを冷蔵庫で冷やしておくと、使用時に子どもは気持ちよくて喜んでいます。ビワの葉や種には優れた薬効があるということは古くから知られ、民間療法で大切にされてきました。庭木として植えられていることも多く、ビワの葉を意識しながら近所を歩いてみると、意外とすんなり見つけることができるはずです。もしビワの葉が手に入ったら、スプレーを作ってみましょう。天然素材&無添加なので安心ですし、お金もほとんどかかりません。スプレーは、葉っぱを煎じる「煎じ汁」と、葉を35度のホワイトリカーに漬ける「ビワの葉エキス」の2種類が作れます。「ビワの葉の煎じ汁」の作り方<材料> ※できあがり分量目安 400mlビワの葉 大きめを12~13枚水 6カップ(1200ml)<作り方>1、タワシを使って軽く葉を洗う。 2、葉の繊維を断つようにハサミで切る。3、葉を入れた鍋に水をヒタヒタに注ぎ、あればフタをして中火にかける。4、沸いてきたらフタを外して弱火で約1時間煎じ、水が1/3程度(400ml)になったら完成。煎じる時の鍋は鉄やステンレスなどの金属のものは避け、土鍋やホーロー、ガラス製を使いましょう。成分が酸化・変質したり、薬効が失われたりしません。また、沈殿物が出ますが腐ることはありません。保存期間は冷蔵庫で半年くらいが目安です。残った葉は洗濯用ネットでまとめてお風呂に入れると、お湯が柔らかくなって肌にもいいそうです。「ビワの葉エキス」の作り方<材料> ※できあがり分量目安 1800mlビワの葉 大きめを25~30枚35度のホワイトリカー 1800ml<作り方>1、煎じ汁と同じように葉を洗い、ハサミで切る。2、葉を入れた瓶にホワイトリカーを葉がかぶるまで注ぐ。3、常温で保管し、3ヶ月経ったら使用可能。 写真は仕込んでから1カ月後のもの。時間の経過とともに茶色はさらに濃くなり、薬効も高まります。葉は1年ほどで取り出しましょう。煎じ汁と違ってこちらは何年でも保存可能なので、一度にたくさん仕込んでおくと便利です。エキスは怪我や火傷につけると痛みをとり、早く治してくれると言われています。化粧水代わりにしている人もいますよ。ただしお肌に合わない場合は、ご使用を控えてください。かつては「一家に一本のビワの木があれば医者いらず」と言われていたほど、葉にも実にも種にも薬効があるビワ。昔の人から受け継いだ知恵と自然の生命力を上手に活用して、健やかに暮らしたいですね。※ご使用の前に、必ずパッチテストを行ってください。※お肌に合わない場合は、すぐにご使用をお控えください。
2018年07月01日赤ちゃんが発症しやすいアトピー性皮膚炎は、食物アレルギーと密接な関係があり、アトピー性皮膚炎を発症した場合、食物アレルギーによってアトピーの症状が悪化することがあります。アトピー性皮膚炎の適切なケアをするためにも、食物アレルギーによる影響について理解していきましょう。赤ちゃんのアトピー性皮膚炎と食物アレルギーの関係アトピー性皮膚炎は個々で異なる原因を避けながら、適切な治療、スキンケアをすることで、日常に支障がでない程度に症状をコントロールすることを治療目標にします。アトピー性皮膚炎を発症した赤ちゃんは、その他のアレルギー疾患を発症している場合が多く、そのひとつである食物アレルギーにも注意をはらいながら治療を進めていく必要があります。アトピー性皮膚炎が食物アレルギーを招くこともある食物アレルギーは乳児に多いアレルギーですが、湿疹があったりアトピー性皮膚炎を発症している場合、食物アレルギーを発症する可能性が高くなることも考えられています。アトピー性皮膚炎を発症し、乾燥やかゆみによる皮膚のかき壊しによりバリア機能が低下した肌は、アレルゲンが侵入しやすくなり、またIgE抗体が作られやすくなってしまう原因となります。IgE抗体が作られた状態では、再びアレルゲンが体内に侵入した際、 アレルギー反応を引き起こしてしまいます。。アトピー性皮膚炎は肌からの食物アレルゲン侵入にも注意これは食物アレルギーを持つお子さんにも言えることですが、アレルゲンとなる食物が肌に接触しないように注意することも必要です。食物アレルギーは口から食べた食物だけに反応するわけではなく、皮膚の接触や吸い込みによっても反応を起こすためです。特に湿疹やアトピー性皮膚炎のお子さんは、皮膚が荒れているためアレルゲンによる影響を受けやすい状態です。食物アレルギーの反応によるかゆみや湿疹などの皮膚症状は、アトピー性皮膚炎の症状を悪化させてしまいます。離乳食の開始は肌の状況をみて医師と相談のうえ決める離乳食は食物アレルギーになりにくいものからはじめることが基本ですが、アトピー性皮膚炎を持っている赤ちゃんの場合、医師から避けるよう指示された食物を外すようにしましょう。また、離乳食をはじめるタイミングであっても、アトピー性皮膚炎による症状や状態によっては、開始を遅らせる必要も出てきます。そのため、アトピー性皮膚炎のお子さんの離乳食を始めるタイミングは、医師と相談したうえで開始するようにしましょう。赤ちゃんの食物アレルギーは治らないの?食物アレルギーは、消化機能が未熟な赤ちゃんの時期に多く起こるアレルギーです。成長と共に消化機能が整っていくのと同時に耐性化されていく食物があれば、反応を起こす食物によっては成人してからも避けなくてはいけない場合も一部あります。悪化要因となる食物アレルギーとの関係を把握して、じっくりとコントロールしていきましょう。アトピー性皮膚炎の治療において、食物アレルギーにも注意することは重要なことです。もちろん、食物だけでなくダニなどのハウスダストなど、環境全体からコントロールしてあげることが、アトピー性皮膚炎の改善に大きく貢献します。焦らずに、必ず医師と相談をしながらお子さんに合った対策をとっていきましょう。<参考文献>・食物アレルギー診療ガイドライン 2016ダイジェスト版(日本小児アレルギー学会)・厚生労働科学研究班による食物アレルギーの栄養食事指導の手引き2017(国立病院機構 相模原病院 臨床研究センター)・授乳・離乳の支援ガイド(厚生労働省)・小児アトピー性皮膚炎 大矢幸弘(J-Stage)・アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2016年版(日本皮膚科学会)・日本アレルギー学会アトピー性皮膚炎診療ガイドライン監修:小暮裕之
2018年06月29日赤ちゃんに湿疹ができたり、肌が乾燥して荒れるのを見ると「もしかしてアトピーかも?」と不安になってしまうものです。また、自分がアトピー性皮膚炎だから子どもにも発症するのではないか心配になるなど、親の立場になると不安や心配はつきないものです。しかし、アトピー性皮膚炎は、まだまだわからないことが多い病気ですが悲観することはありません。中には、妊娠時から食べ物を制限したり、母乳がアトピー発症に影響を与えるのではないか、という情報が出回っていますが、そういったことはありません。乳児のうちから正しい治療、適切なケアを実践することは、アトピー性皮膚炎の予防や治療面で大きなメリットがあります。まず、アトピー性皮膚炎がどういった病気であるのか、乳児のうちにやるべきケア、ステロイドは本当に怖いものなのか?基本的なことを押さえておきましょう。乳幼児のアトピー性皮膚炎まず、アトピー性皮膚炎とはどういったものであるかを理解しておきましょう。アトピー性皮膚炎の特徴主には、かゆみをともなう湿疹(赤み、ブツブツ)がひどくなったり、ゆるやかになったりする「憎悪と寛解」をくり返すのがアトピー性皮膚炎の特徴です。アトピー性皮膚炎は誰もが治らない病気ではないのです。多くの場合、乳児の頃に発症しますが、幼少期、学童期へ進むにつれて症状はゆるやかになり、やがて症状が出なくなったり、自然治癒する場合もあります。このように成長と共に症状が治まっていくことが多いのですが、中には重い症状が続く患者さんがいたり、大人になってから再発するなど、さまざまなケースもあるため、アトピー性皮膚炎といっても症状の程度や状態は個々で異なります。アトピー性皮膚炎の原因症状の程度や原因などに大きな個人差があり、アトピー性皮膚炎の明確な原因や確立された治療はありません。しかし、アトピー患者にはいくつかの共通点がみられます。いわゆるアトピー性皮膚炎になりやすい体質や要素のことで、これを「アトピー素因」と言います。たとえば、親がアトピー性皮膚炎であることや気管支喘息、アレルギー性鼻炎、花粉症、結膜炎などの疾患があることも、素因のひとつにあてはまります。しかし、それだけでアトピー性皮膚炎が発症する遺伝性のものであるとは言えません。なぜなら、アトピー性皮膚炎は生活環境や習慣なども密接に関係してくるので、親に特定の疾患があるからといって、必ずしもアトピー性皮膚炎が発症するわけではないのです。アトピー性皮膚炎の主な症状や現れる時期アトピー性皮膚炎の症状は生後数か月あたりから見られはじめます。皮膚の症状や現れる部位は年齢によっても変わりますが、乳幼児期(2歳未満)では頬、おでこ、頭部に「潮紅(ちょうこう)」という、いわゆる赤みが現れたり、「丘疹(きゅうしん)」という、細かいブツブツや腫れたように盛りあがった症状が現れます。また、症状は他の皮膚炎や皮膚疾患と類似する場合があります。もともと乳児は湿疹ができやすいため、湿疹ができたからといって、すぐにアトピー性皮膚炎であるとは言えません。その他のアレルギー症状なども見ながら判断するため、一般人による診断は難しく、小児科や小児皮膚科を受診して診断する必要があります。我慢できないほどの強いかゆみに襲われるアトピー性皮膚炎の症状といえば、非常に強いかゆみが起こることです。手指で皮膚をかかずにはいられないほど強いかゆみに襲われるため、子どもに指でかかないように言う程度で止まるものではありません。皮膚が傷つき、血がにじんでくるほどやめられないかゆみが生じるため、皮膚に潮紅や丘疹が出るだけでなく、手指でかきむしってしまう「掻破(そうは)」が加わり、皮膚がただれたり(びらん)、ジュクジュクとした状態(湿潤局面)になることも特徴です。このように、強いかゆみによって皮膚をかきむしってしまうことがアトピー性皮膚炎の症状が悪化する大きな原因となります。赤ちゃんアトピー性皮膚炎の治療とは?ステロイドによる薬物療法などアトピー性皮膚炎における治療の基本は「薬物療法」、「スキンケア」、「悪化させるアレルギー因子を避ける」という3つの観点から行うことです。根本的な治療が難しいアトピー性皮膚炎ですが、治療で目指すのはアトピー性皮膚炎診療ガイドライン(日本皮膚科学会)によって、以下の項目があげられています。症状がない状態症状があったとしても日常生活に支障がない状態薬物療法をあまり必要としない急性に悪化することがあっても長引かない子どものアトピー性皮膚炎は、多くが軽症であること、そして成長と共に症状が落ち着いていくケースが大半であるため、上記のとの状態を目指すのは、成人と比較しても容易と言うことができます。しかし、子どもによっては、必ずしも症状が穏やかになっていくとは限らないため、ステロイド外用薬を用いた薬物療法は視野に入れておくことが必要です。ステロイドは危険ではないの?アトピー性皮膚炎の治療に使用されるステロイド外用薬は、強い副作用が取り上げられ問題視されることがあります。そういった情報を鵜呑みにして無理にステロイドを避けることは、かえってアトピー性皮膚炎の悪化につながります。ステロイド外用薬は、症状が憎悪と寛解をくり返すなかで、使うタイミングや使用を止めるタイミング、ステロイド外用薬の強さを調整する必要があります。そのため、医師の指導を十分に守り適切に使用することです。子どもの成長にかかわるステロイドの重要なポイント強いかゆみを伴う皮疹は睡眠の妨げになるのですが、赤ちゃんや子どもにとっては、睡眠障害が成長障害と深く関係してきます。そのため、赤ちゃんや子どもは、睡眠障害になっているかどうかの観点からもステロイド外用薬の使用を検討する必要があります。睡眠障害や成長障害をきたすと低身長や顔面の皮疹(ひしん)が強い場合は、網膜離(もうまくはくり)や白内障など、さまざまな合併症を起こすことがあります。また、過剰な食物制限も、カルシウム不足や成長障害をおこす危険性があります。原因になる?予防できる?アトピー性皮膚炎の間違った認識アトピー性皮膚炎は原因がはっきりとしていないことから、根拠のない話が出回ることがあります。古くから伝えられている方法や予防など、今では影響がないとわかっているものがあります。母乳が原因で赤ちゃんがアトピーになることはない赤ちゃんがアトピー性皮膚炎になる原因として、母乳の「質」をとりあげ、それによってアトピー性皮膚炎の発症に影響を与えるといった情報が出回っていますが、これには根拠はありません。また、アトピー患者の母親による授乳が、子どものアトピー性皮膚炎の発症を促すということもありません。妊娠時や授乳期の食物制限は子どものアトピー予防に関係しない一昔前は、アトピー性皮膚炎の原因が食物アレルギーではないかと考えられていました。このことから、妊娠時に母親が食物制限をすることで、子どものアトピー性皮膚炎の発症を予防するのではないかと考えられていました。しかし、妊婦の食物制限によってアトピーをはじめとしたアレルギー疾患の発症を予防する効果はないということわかっています。妊婦が避けるべき基本的な食べ物に注意して、栄養バランスのとれた食事をしっかりとりましょう。また、母乳によるアトピー性皮膚炎の発症には根拠がないのと同様に、授乳する母親が食物制限をしても、子どもに対してアトピー性皮膚炎の予防効果はありません。赤ちゃんのアトピー性皮膚炎のケア対策アトピー性皮膚炎の治療で基本となる「スキンケア」と「悪化させるアレルギー因子を避ける」をみていきましょう。赤ちゃんのうちからスキンケアをすることアトピー性皮膚炎の治療において、日々行なうスキンケアは非常に有効な要素です。スキンケアの目的は、皮膚を清潔にし、保湿と保護で、低下した皮膚(角層)の機能を補うこと。ワセリンやシンプルな成分で構成された保湿剤の使用が推奨されます。新生児期から保湿剤を塗ることで予防につながることも角層は皮膚の水分を保持する機能があり、同時に外部からの刺激から守るバリア機能として働きます。皮膚が乾燥したり、かきむしってしまうことで皮膚のバリア機能は低下します。これが肌のかゆみを引き起こすことになるため、肌を保湿して保護することはアトピー性皮膚炎の発症と悪化を防ぐ重要なケアになります。現在では、新生児期から保湿剤を塗ることで、アトピー性皮膚炎の発症率を低下させることが期待されています。悪化させるアレルギー因子を避けるアトピー性皮膚炎を発症する患者は、食物アレルギーや気管支喘息、アレルギー性鼻炎、ハウスダストなど、アレルギー疾患を持っている場合が多いといわれています。これらのアレルギーを引き起こす抗原(アレルゲン)を避けることもアトピー性皮膚炎の症状を抑えるために必要なことです。特に、乳児期は食物アレルギーを合併することが多くなります。食物アレルギーは食べることで、アレルギー反応を起こすだけでなく、バリア機能が低下した皮膚から、食物(卵やミルク、小麦など)が侵入することでもアレルギーを起こしてきます。そのためにもしっかりとした、保湿ケアが重要になってきます。お子さんがアトピーになっても悲観的にならないでアトピー性皮膚炎は、さまざまな原因が複雑に関係して発症する病気です。親がアトピー性皮膚炎である場合、子どもも発症するケースが考えられますが、遺伝という点だけで発症するわけではありません。近年、アトピー性皮膚炎患者が増えているのは、日本の住環境や食生活などの変化などが大きな要因になっていると考えられています。もし、子どものアトピー性皮膚炎の発症したとしても、乳児期から適切なケアをすることで予防や発症しても重症化しにくいことがわかってきています。そのためにも、アトピー性皮膚炎を理解することは重要なことです。決して悲観的にならず、医師と相談しながら適切なケアを続けて、子どもの成長を見守っていきましょう。<参考文献>・小児アトピー性皮膚炎 大矢幸弘(J-Stage)・アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2016年版(日本皮膚科学会)・日本アレルギー学会アトピー性皮膚炎診療ガイドライン監修:篠原三秀
2018年06月28日歪みを整える「皮膚ねじりダイエット」6月7日、皮膚の歪みを整えて痩せようという「皮膚ねじりダイエット」が発売された。A5版ソフトカバーで、96ページ、フルカラー、価格は1,100円(税別)でサンクチュアリ出版より刊行中である。著者はミスワールドビューティーアドバイザーで、株式会社マッコイ代表取締役の新居理恵氏。日本美容再生医療学会代表理事の山口修司氏が監修を務めている。血液やリンパの流れを悪くする皮膚の歪み人体を主に支えているのは骨格だが、筋肉の働きがなければ人は立っていることもできない。その筋肉を包み込んでいる膜が筋膜である。近年、この筋膜を柔らかくして歪みを整え、関節や筋肉の痛み、こりを解消しようという「筋膜リリース」が話題となっている。著者の新居理恵氏は、皮膚も骨格や筋肉同様歪むことがあり、その歪みが皮膚の直下にある浅層筋膜も歪ませ、血液やリンパの流れを悪くし、その結果、代謝が上がらず、運動しても痩せにくい体になるとしている。約2万人が痩せた「軟部組織リリース」初公開新居氏は「筋膜リリース」を広めたエステ界の実力者で、新刊「皮膚ねじりダイエット」では、医師やスポーツトレーナーと共に開発した皮膚ねじりによるダイエット法を解説している。皮膚の歪みをなおすことで、柔らかい肌になり、肩こり、むくみ、冷え、胃腸の不調、頭痛なども改善されるという。同書ではエステ業界の秘技とされ、約2万人が効果を実感したとされる「軟部組織リリース」を初公開。歪みのセルフチェック、なぜ皮膚ねじりで痩せるのか、1日10分から始められるというメソッドなどが掲載されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※皮膚ねじりダイエット※皮膚ねじりダイエット (Sanctuary books)
2018年06月13日子どもがかかりやすく感染力が高い胃腸炎。胃腸炎の原因から、そもそも胃腸炎に感染しにくくする方法を専門家の意見から紹介します。胃腸炎になってしまった子どものケアはもちろんですが、嘔吐の始末を間違えてしまい更に感染が広がってしまうケースもあります。ママテナの記事から胃腸炎の対応策をまとめました。「胃腸炎かな?」という症状が見られる場合は、これらの記事を参考にしつつも、早めに病院に連れていく事が大事です。その1●そもそも胃腸炎の原因は?胃腸炎、正確には「感染性胃腸炎」と呼ばれる病気ですが、細菌性とウイルス性の2種類が大半です。サルモネラやO-157などが原因の細菌性は、細菌が繁殖しやすい夏場に多いのが特徴。一方、ウイルス性はノロやロタなどのウイルスが原因。空気が乾燥する冬に流行します。先ずはこの病気について学びましょう。▼続きはこちら▼その2●予防方法は?胃腸炎が怖い大きな理由は、その感染力の高さにあります。家族の誰かが感染してしまった場合、気をつけることはなんなのか、お医者さんの意見です。また日頃から子どもに感染させないようにするにはどうすればいいのか?その答えは食べ物にありました。▼続きはこちら▼その3●意外なクセが胃腸炎の原因に…胃腸炎で2度の入院を経験したお子さん。まだ小さく他のお子さんとの接触も少ないことから原因について悩んでいましたが、その原因は小さな子どもなら誰でもしているクセでした。▼続きはこちら▼その4●感染してしまったら…では感染してしまった場合はどんなケアが必要なのでしょうか?・胃炎になってしまった子どもへの対応方法、・嘔吐した後、正しく処理する事によってさらなる感染を防ぐ方法以上2つの点から、その対処方法を紹介します。実際に「処理を間違えてしまった」というママの声は大事な事を教えてくれます。▼続きはこちら▼その5●赤ちゃんが下痢、嘔吐をした場合の離乳食は?赤ちゃんが下痢や嘔吐をした場合、心配なのが脱水症状です。水や離乳食を与えるタイミング、避けるべき食品は、など専門家の意見を紹介します。嘔吐を繰り返す時に気を付けたいのが脱水症状です。脱水症状とはどのようなものか、水分を与える方法など紹介します。▼続きはこちら▼
2018年06月12日アトピー性皮膚炎 によってお肌が荒れていると、しみてしまったりして、化粧水や乳液が使えないこともおおいもの。ですが化粧水や乳液の使用をやめてしまうと乾燥肌が進行してしまい、困ってしまいますよね。今回は、酷いアトピー性皮膚炎によってスキンケアが出来なかった時の筆者の乾燥肌対策 をご紹介します。アトピー体質が発覚筆者は、もともと皮膚が弱い方で、顔や手足にすぐ湿疹ができる体質でした。しかし、第二子を妊娠中今までで一番酷い湿疹が顔にできて、赤く腫れあがり、とてつもないかゆみが。洗顔、化粧水、乳液もしみて使えず、当然メイクもできないような状態でした。産婦人科の検診で皮膚炎の事を相談しましましたが、季節性のもの、と言われました。しかし今まで同じ季節にもそこまでの皮膚炎になったことはなく、独自でいろいろ調べてみると「原因不明の湿疹が慢性的に何度も繰り返すのはアトピー体質である可能性がある」ということがわかり、初めて自分がアトピー体質であることを自覚 しました。アトピー対処法3選筆者の場合上の子がいて皮膚科に通院することが難しかったため、なんとか自宅で皮膚炎を改善できる方法 を模索しました。①市販のステロイドを購入なるべく薬には頼りたくなかったのですが、食生活の改善やアロマテラピーなどが効かないほど荒れていたため、市販のステロイド を購入しました。薬剤師の友人のアドバイスをもとに、一度きれいになるまでしっかり塗り続け、徐々に塗る量を少なくしていくということを実践しました。よくなったかな?と思い一度急にやめると反動で悪化することもあるらしいので、慎重に使用しました。②今まで使っていたスキンケア商品をやめた湿疹対策のためには保湿が重要 だと、敏感肌専用のスキンケア商品を買い漁ったり、肌荒れに美容液を色々塗ってみたりしたのですが効果は目に見えず。塗っているもののどれが肌に合っていてどれが肌に合わないかも分からず、だんだん全てのスキンケアグッズがしみてくるようになってしまったので、一旦全てをリセット することに。シンプルケアに重きを置いて、馬油、フローラルウォーター、シアバターのみのスキンケアにしてみました。朝のみ、松山油脂の唯一しみないクリームを化粧下地代わりに使用していました。③石鹸の使用をやめてクレンジングのみに石鹸もしみる状態だったので、馬油やホホバオイルをクレンジング代わりにし、洗顔は控える ようにしました。①~③を実践することで、出産をする頃にはなんとか肌の状態が整いました。アトピーで化粧水、乳液が使えない時は、まずステロイドを短期的に使用し肌の状態を整えて、なるべく添加物など入らないシンプルな天然成分の保湿剤を使ってシンプルケアをすることで、筆者はアトピー湿疹と乾燥を乗り越えました。----------以上、いかがでしたでしょうか?筆者の場合、アトピーで化粧水や乳液が使えないときは、一旦全ての使用をやめて 、市販でもいいのでステロイドを使用し、肌の状態を整える方法がとても合っていました。その後はステロイドはやめ、シンプルスキンケアのみ続けていますが前のように酷い湿疹は出なくなりました。また、スキンケアグッズはしみる、しみないで使用するしないを選別するようにしています。なかなか湿疹がおさまらないときは、色々足し算ではなく引き算のケア方法で肌を少し休ませてあげる のも一つの方法。是非1度、試してみてくださいね。●ライター/ましゅまま●モデル/坂井由有紀
2018年05月31日お笑いコンビ・サンドウィッチマンの富澤たけし(44)が5月11日、自身のブログを更新。ゴールデンウィーク中に精巣上体炎にかかっていたことを公表した。 『肥大』と題した記事で「世間がゴールデンウィークにうかれている真っ最中、ドバッと血尿が出た」と書き出した富澤。「赤く濁っているというレベルではなく、血が吹き出した。それからというもの、結石の激痛がいつくるかと恐怖と闘っていた」と当時の状況を振り返った。 富澤は’12年に尿路結石を患ったことがあるため、今回も同じ病気を疑ったという。しかし「今回は足や服にキ●タマが触れるだけで痛い」「3つあるのかと思うくらい左のキンタ●が1.5倍くらいに膨らんでいる」と、激痛と異常な腫れから病院に行ったとつづった。 受診した結果、精巣上体炎だと判明。原因について「疲れがたまったりして体が弱っている時に、何かしらの菌が精巣に入って炎症をおこすやつだそうだ」と説明を添えた。そして最後は「点滴して、あとは薬で治るようなので」と安堵しつつ「皆さんも渋々でも現実を受け入れ、ちょっと体調が悪かったらすぐに病院に行ってください」と注意をよびかけた。 ファンからは「ゆっくり休んでください」「大事に至らなくてよかったです」とコメントが寄せられている。また伏字の記号が少しずつズレていることから「読んでいると笑えちゃう」「●がズレているのはわざとですか?」「病気で大変なのに●で笑わせるなんてさすが」と富澤に突っ込む声もあがっている。
2018年05月11日「ガザガサ肌」「皮膚の硬化」「肌荒れやかゆみ」など、乾燥が原因で発症してしまう皮膚のトラブルは年齢にかかわらず誰にでも起こり得るものです。そんな辛~い乾燥による症状が現れ始めた場合、私ならすぐに「皮膚科」を受診しちゃいます!皮膚科の先生は「皮膚のことを知り尽くしたプロフェッショナル」なので、自分で試行錯誤するよりも、サクっと先生の指示に従った方がいいと私的には思っています◎そこで今回は、辛い乾燥肌さんにおすすめの「皮膚科医が推奨する保湿スプレー」をご紹介。皮膚科で処方してもらうスプレーは保険適応なので、高価な保湿ローションを買うよりもお得になる場合だってあるんですよ~♡えっ!こんな簡単なケアでいいの?敏感肌におすすめの保湿方法とは「極度の敏感肌だ」「アトピー性皮膚炎を患っている」という人は、肌の水分量が低いだけでなく、潤いを閉じ込めるバリア機能も低下しているものです。そんな肌タイプの人は、乾燥や肌荒れで皮膚科に通院しているという人も少なくありませんよね!実際、私の子どもも極度の乾燥肌&アトピー体質なので、季節関係なく真夏でも皮膚科へ通院している状況です……。何年も皮膚科へかよっているうちに、皮膚科によって処方される薬や保湿剤は異なっても「保湿のベースとなる成分」にはある共通点があることが分かってきました◎皮膚科で処方される保湿剤の種類を大まかに分類すると……・ワセリン系・ヘパリン類似物質系・尿素系という3つの異なる成分に分けられます。上記3つの成分のうち最も刺激性の低いものは「ワセリン」ですが、ワセリンの働きは「表面を保護して水分の蒸散を防ぐ」だけ。水分量が不足している乾燥肌さんは、「ワセリンよりも保湿ローションが欲しいんだっ!」と思ってしまいがちですよね?しかし実は、敏感肌の人は「保湿ローションの刺激によって」肌荒れを引き起こしてしまうこともあるのだそう……。肌の炎症がひどいときは、湯船に浸かった後「肌に少し水滴が付いている状態」のまま、ワセリンで肌を保護してあげるといいみたいです◎「ワセリンだけかぁ……絶対カサカサになりそう~」なんて初めは半信半疑だった私ですが、皮膚科の先生の指示通り「お風呂上がりすぐのワセリン」を実行してみると……。なんと1週間ほどで、あれだけガサガサだった子どもの肌が、みるみると肌本来の潤いや活力を取り戻していくではありませんか!これにはさすがに驚いて、「敏感肌の人こそ塗り過ぎないシンプルなケアが大切なのかもしれない……」なんて思うようになった私。ちなみに、ワセリンとひと口にいってもその種類はさまざまです。我が子に処方されたワセリンは「プロぺト」といって、ワセリンのなかでも純度が高く、敏感肌の人におすすめなんだそうですよ!皮膚科医おすすめの優秀保湿スプレー「敏感肌はできるだけシンプルなスキンケアを!」とはいっても、30代以降で化粧水を全く使用しないというのも、正直不安なところです。ということで、ここでは皮膚科医おすすめの保湿力抜群のスプレーをご紹介します◎ヘパリン類似物質外用スプレー0.3%こちらは我が家で欠かすことのできない保湿スプレーです!この保湿スプレーをシュっとすれば、どんなに粉を噴いていようが、どれだけ乾燥していようがお構いなし◎あっという間に潤ってモチモチのお肌にしてくれるスプレーです。逆さにしても使用できるので、手の届きにくい背中などへもストレスなく塗布することができちゃいます!外用薬なのでもちろん市販では売られておらず、「皮膚科」「医療機関」などで処方箋をもらう必要あります。ヘパリン類似物質外用泡状スプレー0.3%アトピー肌や乾燥肌だけではなく、傷の治癒目的でも処方されることが多い「ヒルドイド」がありますが、こちらのスプレーはヒルドイドのジェネリック医薬品として販売されている「ビーソフテン」という外用薬の新製品です。ビーソフテンは優れた保湿効果が特徴的ですが、このスプレーはなんと「泡タイプ」という新感覚の保湿スプレーで、顔はもちろん体にも使用することができます♪泡ででてくるので伸びがよく、液ダレしないところも使用しやすいですよね!それよりなにより「保湿力が高くてお肌がモチモチになる」と、港では噂になっているほどですよ。やっぱり薬用・医薬品は保湿力が違う!先ほどご紹介した「皮膚科医がおすすめする保湿スプレー」のなかで度々登場してきた「ヘパリン類似物質」という成分ですが、この成分は薬用・医薬品にしか配合することが許されていない、乾燥に効く有効成分なんです◎これこそが「薬用・医薬品の保湿効果は優れている!」といわれる理由でもあり、乾燥が進行している人に皮膚科の受診をすすめることにもつながっているというわけ!ヘパリン類似物質には「血液の凝固を抑制する」という作用の他にも、「肌に含まれている水分が外に逃げないようにしてくれる」という、乾燥肌さんには嬉しい働きが確認されていますよ。ヘパリン独特の「血を固めない」という特性は血行促進作用にもなっていて、傷の回復を早めてきれいな肌にしてくれるんだとか♪皮膚科で処方された保湿スプレーを使用している人のなかからは、「もう普通の化粧水は使えない!」「乳液がいらないくらいに潤う!」という意見も挙がっているほどです。皮膚科で処方してもらえれば「1本1,000円程度」で手に入れることができるので、乾燥でお悩みの人は皮膚科へ受診されてみてはいかがでしょうか?保湿スプレーは手作りできるって知ってた?「余計な成分が入っていると肌荒れを引き起こしてしまう」なんていう超敏感肌さんには、自分で作る「手作り保湿スプレー」もおすすめです◎そもそも保湿化粧水の原料をざっくりご説明すると、「精製水+グリセリン」であることがほとんどです。グリセリンとは保湿成分のことで、肌に必要な潤いが逃げないようにしてくれるもの。そしてこの「精製水」「グリセリン」は、ドラッグストアで気軽に購入することができるってご存知でしたか?精製水とグリセリンを100均などで購入したスプレーボトルに入れれば、あっという間に手作り保湿剤の完成です。「香りも少しは欲しいな…」という人のために、デリケートな肌にも使用できる「エッセンシャルオイルを使用した手作り保湿スプレー」の作り方をお伝えするので、ぜひ作ってみてくださいね◎【カモミールローマン保湿ローション】用意するものカモミールローマン精油2滴、ホホバオイル1ml、精製水49ml作り方1.ビーカーにホホバオイルとカモミールローマン精油を2滴入れ、ガラス棒でよく混ぜる。2.精製水を加えてよく混ぜ、遮光瓶に移す。3.冷暗所で保管し、1ヶ月を目安に使い切る。かゆみや湿疹に効果的な「カモミールローマン」の精油を使用した、香り高い手作り保湿ローションです。使用する際は「瓶をよく振って、コットンにたっぷりとローションを含ませる」ことをお忘れなく◎ここでは保湿効果を与えるためにホホバオイルを加えていますが、もちろんグリセリンに替えてもOKですよ!いかがでしたか?乾燥による症状がお肌に現れている場合は、自力でなんとかしようとせずに、専門家の意見を取り入れることもひとつの方法です◎自分に合った保湿剤が見つかれば、今までの悩みが嘘だったかのように「モチモチ肌」へとつながっていくはずですよ!参考:ドクターシーラボ、「アロマテラピー図鑑」主婦の友社/佐々木薫
2018年03月19日1年の間で、ママ達がもっとも恐れる季節といっても過言ではないのが冬。免疫力の低い子どもはしょっちゅう感染症をもらってきては、熱を出したりお腹を壊したり…。中でも、感染力がケタ違いに強い胃腸炎にはご用心!事前にできるだけの準備をして、家庭内パンデミックを食い止めましょう!寒くなったら準備を!用意しておきたいアイテム寒くなると、ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎が毎年大流行します。小さい子どもの場合「体調が悪い」と口に出して教えてくれません。そのため、さっきまでニコニコしていたと思ったら…いきなり吐いた!「えっ、なんで!?」なんてことが普通に起こります。そうなってからどうしたらいいんだっけ?なんて言っていたのでは、遅いのです。いざという時に慌てないよう、事前に用意しておきたいアイテムはこちら。・マスク・使い捨て手袋・そのまま捨てられる雑巾、ペーパータオルなど・ペットシーツ・ペットボトルの空容器・塩素系漂白剤冬の間は、これらをストックしておくと安心ですよ。どんなふうに使うの?胃腸炎は感染力が強いので、吐瀉物などをそのまま手で触るのはもちろんNG。加えて、空気感染にも細心の注意を払わねばなりません。そのため、子どもが吐いたらすぐにマスクと手袋で自分の身を守り、それから汚れものの処理に移ります。汚れを拭き取るのに使った雑巾やタオル類は、洗ってそのまま使うのではなく処分を。感染性胃腸炎のウイルスはかなり強く、洗濯機で洗ったくらいではキレイになりません。かえって感染を助長してしまうリスクもあります。泣き叫ぶわが子の姿に動揺して、ついこのあたりの対策を怠ってしまいがちですが、そうすると確実に二次感染します。子どもの看病をやり抜くためにも、ママが倒れるわけにはいきません。しっかり自衛を!次亜塩素酸ナトリウム消毒液を作る胃腸炎に感染した人の便や吐瀉物が付着したところは、水拭きではダメ。次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効です。これは、500mlのペットボトルと市販の塩素系漂白剤を使って作ることができます。ちなみに、用途によって必要な濃度が異なります。必要なのは、この2種類!・便や吐物が付着した床やおむつなど・・・1000ppm(0.1%)・衣服や器具などのつけ置き、トイレの便座やドアノブ、手すり、床など・・・200ppm(0.02%)ちなみに市販の塩素系漂白剤の濃度は、5%ほど。では、消毒液の作り方を見ていきましょう。【1000ppm(0.1%)の消毒液】ペットボトルに水をいっぱいに入れ、そこにペットボトルのキャップ2杯分の漂白剤を入れる 。【200ppm(0.02%)の消毒液】ペットボトルに水をいっぱいに入れ、そこにペットボトルのキャップ半分弱の漂白剤を入れる。これだけ!簡単ですよね?作ってから時間が経つと効果がなくなってしまうので、作りおきには向きません。その都度作るようにしてくださいね。汚れてもまるめてポイッ!布団にペットシーツを敷く小さな子どもは、トイレやバケツに吐いてなんてくれません。寝ていて突然嘔吐するので、シーツやバスタオルがいくらあっても足りない…という事態に陥ります。一度汚れたシーツ類は洗ったり、消毒したりも手間がかかります。そんなときにおすすめなのが、ペットシーツ!主にペットがトイレとして使う商品で、吸水性に優れています。これを布団に敷き詰めておくことにより、万が一子どもが寝ている間に吐いても、被害を最小限に抑えることができます。且つ、汚れたシーツは洗う必要がなく、そのまま廃棄OK。胃腸炎の後片付けが大変…と悩まれているパパ・ママ、ぜひ使ってみてくださいね!まとめ小さな子どもが胃腸炎にかかると、それはそれは大変な事態になります。子どものケアはもちろん最優先事項ですが、同じくらいに親は自分の身を守ることを考えなければなりません。ママが倒れたら、子どもの世話は誰がするの!?という意識をしっかり持って、二次感染予防に努めましょう!written by 七尾 なお
2018年02月01日食物アレルギーのひとつである卵アレルギーには、アトピー性皮膚炎喘息アレルギー性鼻炎といった症状がみられます。卵アレルギーの原因となっているものは何か、検査方法や治療方法などについて見てみましょう。卵アレルギーとは卵アレルギーは、食物アレルギーのひとつで、卵に含まれているタンパク質に身体の免疫機能が反応してしまうことによって起こると考えられています。卵に対してアレルギー反応があらわれる人は多いといわれており、食物アレルギーの代表格とされています。卵アレルギーの原因アレルギー反応は、免疫が過剰反応してしまうことで起こります。通常は、アレルギーの原因となる抗原が体内に入ったときにIgG抗体を作り、次に抗体が侵入しないように免疫を高めます。しかし、抗原に対してIgG抗体ではなくIgE抗体が作られ、次に抗体が侵入したときにヒスタミンなどの化学伝達物質が出されることによってアレルギー反応みられるといわれています。卵アレルギーの場合の抗体は、オボアルブミンとオボムコイドであると考えられています。人によっては、オボアルブミンに強く反応する場合と、オボムコイドに強く反応する場合とがあるといわれています。卵アレルギーの症状卵のオボアルブミンやオボムコイドによってアレルギー反応があらわれた場合、喘息アレルギー性鼻炎アトピー性皮膚炎などがみられます。症状が出やすいのは消化器が未熟な乳幼児といわれていて、年を重ねて消化器の発達が進むことで症状がなくなっていくこともあります。ただし、症状が改善せず、少量の卵にも過剰に反応してしまい、アナフィラキシーショックを起こす場合もあります。アナフィラキシーショックは、呼吸困難意識が遠のく皮膚症状消化器症状など複数みられるもので、命に関わる重篤な症状なので注意が必要です。場合によっては、医師に対処用の薬を処方されることもあります。卵アレルギーの検査病院では問診を行い、卵を食べた量アレルギー反応が出るまでの時間反応が治まるまでの時間などを答えます。IgE抗体を明確にするために、ブリックテストスクラッチテスト20分間パッチテストなどの皮膚テストを行うこともあります。また、一度卵アレルギーがみられたのに、その後、アレルギー反応がない人1年以上アレルギー反応がなかったという人などは、実際に食べてどう反応するか調べる食物経口負荷試験を行い検査するといわれています。卵アレルギーの治療どのくらいの卵を食べることで、アレルギー反応があらわれるのか正確に判断し、必要最小限除去しながら食事療法を行い、できれば最終的に食べられるようにしていきます。アナフィラキシーショックがある場合は、卵の摂取を完全に控えるようにします。たとえ、完全に卵を除去してしまっても、動物性や植物性のタンパク質を、別の食材から摂取できれば、栄養面には心配ないと考えられているので安心してもよいでしょう。調理でも、卵の使い方には工夫をするとよいでしょう。たとえば、揚げ物の衣やハンバーグのつなぎに卵を使用しないで調理することができます。ただし、加工食品の場合は卵アレルギーに配慮して作られているものばかりではないため、食品表示をよく確認すると安心です。また、卵は加熱処理によりアレルゲンが低下し、反応が出にくくなるといわれています。卵で、アナフィラキシーショックを起こしたことのある人アナフィラキシーショックを起こす可能性が高い人は、食事療法の対象外であり、さらに、アドレナリン自己注射器を処方し、アナフィラキシーショックが起きたときに自分でアドレナリンを注射して症状を和らげていくこともあります。アナフィラキシーショックが心配な方は、医師に相談しましょう。まとめ卵アレルギーを引き起こすといわれている抗体には、オボアルブミンとオボムコイドの2つがあります。加熱によって凝固しやすいものとそうでないもの、どちらに強く反応するかに個人差があることから、食事療法の方法は異なります。栄養価が高いといわれている卵だけに、完全除去となると栄養面の不安を覚える人もいるかもしれませんが、代替えできる食品・食材はさまざまにあるため、医師に相談しながら健康を損なわずに対処していきましょう。監修:大利昌久
2017年11月14日突然くしゃみや鼻水が出て止まらなくなる、鼻づまりがつらい、そのような症状がでるアレルギー性皮膚炎は、アレルゲン物質が体内に入ることで体が反応するアレルギー症状です。どのようなメカニズムでアレルギー性鼻炎が起こるのか見てみましょう。アレルギー性鼻炎とは近年、アレルギー性鼻炎の患者数はかなり増加しているといわれています。スギ花粉症でよく知られている花粉症の季節性アレルギー性鼻炎とハウスダストやダニ、カビなどで発症する通年性アレルギー性鼻炎があります。人間の身体には防御反応が備わっていて、鼻から吸い込んだ異物が有害物質であると判断されると鼻水で外に排出させ、鼻づまりで体内に入らないようにしています。この防御反応が過剰に起こってしまい、あまり有害とはいえない花粉などに対してもアレルギー反応を起こしてしまうのがアレルギー性鼻炎です。リンパ球の一種であるヘルパーT細胞が異物を有害であると認識すると同じリンパ球であるB細胞に抗体を作るように指示します。その指示によってIgE抗体が作られます。IgE抗体は免疫細胞ですが、IgE抗体がつくられただけでアレルギー症状が起こるわけではありません。再びアレルギーの原因となる物質が体内に入ってきてIgE抗体と接触するとヒスタミンをはじめとする化学伝達物質を過剰に分泌しアレルギー反応が起こします。ヒスタミンは肥満細胞から過剰に分泌され、くしゃみやかゆみ、鼻水といった症状を引き起こします。アレルギー性鼻炎の原因季節性アレルギー性鼻炎と通年性アレルギー性鼻炎の原因について解説します。季節性アレルギー性鼻炎草花の花粉が原因となる季節性アレルギー性鼻炎は、スギ花粉症がよく知られていますが、花粉症を引き起こす花粉はさまざまなものがあります。春に飛散するスギやヒノキイネ科の植物シラカンバ族など初夏に多い植物ブタクサやヨモギなど約50種類あるといわれています。アレルゲン物質となる可能性がある花粉はほぼ一年中飛んでいますが、植物によって花粉の飛ぶ時期が違うため、自分のアレルゲンとなる植物を知っておくことが大切です。通年性アレルギー性鼻炎季節に関係なく一年中発症するアレルギー性鼻炎です。アレルゲンとしては、ハウスダストダニカビペットの毛フケなどがアレルゲンとなります。住環境が変化して、冷暖房の普及にともない住宅が密閉された状態となることが多く、アレルゲンが家の中で蓄積されやすくなっていることも原因の一つではないかと考えられています。アレルギー性鼻炎の症状季節性アレルギー性鼻炎の症状は、鼻炎頭痛倦怠感がある目の周りや耳、首が赤くなるといった皮膚症状のどのかゆみなどがあります。通年性アレルギー性鼻炎の場合には、症状は朝に起こることが多いといわれています。自律神経の影響で朝に出やすいと考えられていますが、その他にも寝ている間に、床に溜まったハウスダストを吸い込んでしまっていることも影響しているのではないかといわれています。突発的なくしゃみや鼻水、鼻づまりが主な症状です。アレルギー性鼻炎の検査くしゃみや鼻水などの症状が風邪などではなく、アレルギー性の症状であるかどうかを調べ、どのようなものがアレルゲンとなっているかを調べることができます。鼻汁好酸球検査鼻水を採取して好酸球という細胞があるかどうかを調べます。アレルギー性鼻炎の約8割で鼻水の中に好酸球が増えるといわれています。血液検査アレルゲンとなっているのは何であるかを特定するために少量の採血をして血液検査を行います。それぞれのアレルゲンに対して、どのくらいIgE抗体があるかどうかを調べることができます。アレルギーの症状が出ていないときでも検査ができます。その他に血液検査で、アレルギー症状がどれくらい強いのかということも調べることができます。皮内テスト原因と考えられる抗原のエキスを注射して皮膚に現れる症状を観察します。注射をするために痛みがあったり、注射した箇所の腫れやかゆみなどが強く出てしまったりする危険性があります。鼻粘膜誘発試験鼻の粘膜にアレルゲンの疑いがある成分をしみこませた紙をおいて、アレルギー症状が現れるかどうかを調べる検査です。手術が必要であるかどうかを判断する、手術効果を調べるときにも有効な検査です。アレルギー性鼻炎の治療目薬や内服液を使用する薬物療法や、アレルゲンを体内に段階的に増やしながら投与していくといった特異的免疫療法があります。その他にも、鼻づまりや鼻水などが起こりにくいように鼻粘膜を変えるという手術療法があります。専門医を受診して医師に相談し、適切な治療を選択することが大切です。自分のアレルゲンが何であるかをきちんと把握し、日常生活でそれらに接触する機会を避けることも症状を抑えるためには重要です。監修:大利昌久
2017年11月11日アトピー性皮膚炎はアレルギーと同じだと考えている方もいるのではないでしょうか。本来は、アトピー性皮膚炎はアレルギーと同じものではありません。アレルギー性皮膚炎は、特定の原因物質(アレルゲン物質)に接触すると起こる皮膚炎です。ここでは、アトピーとアレルギーの違いについて見てみましょう。アトピーはアレルギーではないのかアトピー性皮膚炎とは、かゆみをともなう湿疹が身体のさまざまな部分にできることが特徴です。皮膚が乾燥しやすく、皮膚のバリア機能が弱いため、外からの刺激に敏感な状態となっています。皮脂の分泌も少ないため皮膚の水分が蒸発しやすく乾燥してしまうといわれています。一方、アレルギー性皮膚炎は、原因物質といわれるアレルゲンにくりかえし接触することで皮膚に炎症が起こる症状のことを指しています。アトピー性皮膚炎と混同しやすいですが、複合的な要素が絡み合って原因が単純なものではないアトピーと違って、アレルギー性皮膚炎は、アレルギーの原因となっている刺激を排除してしまえば比較的治療しやすいといわれています。症状として現れる湿疹は、アトピー性皮膚炎と似ているために、見た目だけではどちらの症状であるかを判断することは難しいです。アレルギー性皮膚炎とはアレルギー性皮膚炎の原因はさまざまで、しかも人によって原因物質は異なります。毒性のあるものや刺激物が原因物質としてあげられます。多く見られるものには、植物があり、うるし銀杏アロエなどにアレルギー反応があることが知られています。女性は、アクセサリーなどの金属と触れていることが多いため、金属アレルギーを持つ人が多いといわれています。金属アレルギーが重症化すると手のひらや足の裏にも症状が出ることがあり、小銭などの金属にも反応してしまうこともあります。その他にも、化粧品やシャンプーなどの化学成分下着やマフラーなどの繊維湿布や軟膏などの外用薬が原因となることもあります。アレルギーの原因となる物質に接触すると、触れた部分が赤くブツブツとした紅斑(こうはん)になる、皮膚が盛り上る湿疹の丘疹(きゅうしん)が出る、水ぶくれである水疱(すいほう)になります。「かぶれ」と呼ばれる症状です。かゆみや痛みがある場合があります。アトピー性皮膚炎とは強いかゆみや湿疹があることが多く、特に乳幼児に発症しやすい病気です。近年では大人にもアトピーの症状を持つ人が増えています。アトピーの原因はさまざまあり、生まれつきの体質や環境食べ物不規則な生活習慣などが関係していると考えられています。治療法が確立されていないためによくなったかに見えても、再び症状が悪化することがあり、症状のくりかえしが特徴として見られ、悩まされている人が多い病気です。アトピー性皮膚炎の症状額や目や口の周り、体幹などにかゆみのある湿疹がよく見られます。乳児の場合は、最初に湿疹が頭部に現れて、だんだんと下の方へ移っていき、四肢関節に湿疹が出てくるようになります。幼少期では、頸部、関節に多く湿疹が出てくるといわれます。成人の場合は、上半身に頻発することが多くなります。アトピー性皮膚炎の原因と対処法アトピー性皮膚炎の原因には、食べ物よりもハウスダストやダニ、カビなどが原因となることが多いと考えられています。ダニが棲みつきやすいといわれるじゅうたんやカーペットを減らすことが有効です。また、ダニは湿度が55%以上になると繁殖しやすくなるため、湿度を下げるダニのエサとなる食べこぼしの始末定期的に部屋の掃除こまめに布団を乾燥させる部屋の空気を入れ替えるをするようにしましょう。アトピー性皮膚炎のケアは保湿が大切アトピー性皮膚炎の治療の目標は、症状を上手くコントロールしていくということが大切です。そのためには、薬を使用して湿疹やかゆみの症状を抑えましょう。皮膚のバリア機能が弱い状態なので刺激物が症状を悪化させやすくします。日常的にスキンケアをしっかりと行ってください。スキンケアでは、おもに保湿に重点を置いてください。セラミドヒアルロン酸コラーゲンなどの保湿成分が有効でしょう。また、炎症がひどい場合は、軟膏類や乾燥している部分にクリーム類を使用することをおすすめします。紫外線によりアトピーを悪化させやすくなるため、外出の際は日焼け止めなどで対処しましょう。監修:大利昌久
2017年11月06日皮膚にブツブツができてしまいたまらなくかゆいといった症状に悩む方も少なくありません。一時的なもので短時間でよくなるものもあれば、何度もくりかえして悩まされることもあります。ここでは、アレルギー性皮膚炎の原因や症状などについて見てみましょう。アレルギー性皮膚炎とは人間の身体には、外から入ってきた異物から身体を守る免疫機能を持っています。細菌やウイルスを防ぎ、攻撃するという免疫反応が正常に働かず、花粉やダニ、食品など、さまざまな物質に対して過剰に反応してしまうことをアレルギーといいます。そして、アレルギーを引き起こす原因となる物質のことを、アレルゲンと呼んでいます。人によってアレルギーの原因物質は違ってきます。さまざまな物質が原因となって皮膚にかゆみやかぶれなどの症状を引きおこします。このようにアレルギー反応によって発症する皮膚炎のことをアレルギー性皮膚炎と呼んでいます。アレルギー性皮膚炎の原因アレルギー性皮膚炎の原因になる物質にはさまざまなものがありますが、毒性のある植物や虫の毒、刺激性のある洗剤や石けんなどがあります。それらのものが皮膚に接触することでアレルギー性皮膚炎を発症してしまいます。アレルギーの原因となるものは人によって違いますが、多いものでは植物があげられます。ウルシや銀杏、マンゴーなどが原因となります。動物の毛もアレルギーの一つの要因です。また、金属アレルギーの原因となるものには、ニッケルやコバルト、クロムなどがあります。指輪やネックレス、ブラジャーのホックなどに使われていて日常生活で長時間触れることが多く、アレルギー反応を引き起こしやすいといわれています。その他に、化粧品やシャンプー、洗剤などの科学的刺激がアレルギー性皮膚炎の原因となることもあります。湿布や軟膏などの外用薬でアレルギー反応が起こることもあり注意が必要です。下着やおむつ、衣服の繊維が刺激となることもあります。アレルギー性皮膚炎の症状アレルゲンによる外的刺激が皮膚に接触すると、触れた箇所に湿疹ができます。赤いブツブツができる紅斑(こうはん)、皮膚が盛り上がる丘疹(きゅうしん)、水ぶくれである水疱(すいほう)などが現れます。このようなアレルギー性皮膚炎を接触性皮膚炎と呼んでいます。接触した箇所と触れていない部分で、はっきりとした境界があるのが特徴です。「かぶれ」とも呼ばれている症状です。原因となるものに接触してから数時間以内に症状が出るといわれています。かゆみや痛みをともなうことがあります。金属アレルギーの場合は、男性よりも女性、特に40代の女性に多く見られるといわれています。症状が重くなると、日常生活で必要な小銭やカギなどに使われている金属にも、アレルギー反応をすることがあります。金属アレルギーが疑われる場合は、早い段階で専門医を受診することをおすすめします。アレルギー性皮膚炎の治療皮膚炎の症状が現れたら、まずは原因物質を特定することが重要です。特定することができれば、対策をとることができ、予防にもつながります。湿疹が出現したら、数時間前までさかのぼり、何と接触したかを考えて原因物質を特定しましょう。アレルギー性皮膚炎の予防対策として、「いつ湿疹ができたか」、「どのようなときに発症したか」、「湿疹ができた場所はどこか」を湿疹ができる毎に記録を残しておくと原因物質を特定しやすくなります。たとえば、口のまわりに湿疹ができる場合は、調味料や果物などの食品が原因の可能性が高いと考えられます。原因物質を特定することと同時に、薬を使用して治療も行います。ステロイド外用薬や塗り薬での治療が一般的ですが、抗ヒスタミン剤を服用することによって強いかゆみの症状を抑えることができます。治療は、皮膚科などの専門病院を受診して、医師の診断を仰ぐとよいでしょう。乾燥肌はアレルギーを悪化させる乾燥肌がアレルギーを悪化させてしまうことがあります。洗いすぎや保湿が足りないと肌の角質層が壊されてしまい、水分が蒸発して肌がかさついてしまいます。肌の角質層は、うろこ状になって閉じているのですが、洗い過ぎなどで乾燥すると肌のバリア機能が壊れてしまい、外部刺激を受けやすくなってしまいます。花粉や化粧品、石けんなどの成分が入り込みやすくなるのでアレルギー性皮膚炎になりやすく症状を悪化させてしまいます。そのため、肌を乾燥した状態にしないように気をつけましょう。清潔に保つことは大切ですが、洗いすぎると肌の乾燥を招き、角質層のバリア機能を壊してしまいます。洗った後はしっかりと保湿をしましょう。口の中を清潔に保つことも大切患部を掻き壊してしまわないように注意して原因物質に触れないようにしましょう。金属アレルギーの場合は、アクセサリーなどに使用してある金属だけではなく、歯科金属が原因となってしまうことがあります。金属が溶け出すことを防ぐために、口の中を清潔にしておくことも大切です。監修:大利昌久
2017年11月05日アレルギーにより湿疹が引き起こされる場合、どのようなメカニズムで発症するのかを理解しておくと、いざというときに対処ができます。ここでは、湿疹とアレルギーについて見てみましょう。アレルギーによる湿疹とは湿疹を発症させるアレルギーには以下のものがあります。食物アレルギーアレルギーによる湿疹でよく見られるのが、食物アレルギーです。アレルゲンとされる特定の食べ物で、湿疹が発症されるとされています。アレルゲンとなる可能性がある食べ物は非常に数が多いので、どれが自分にとってアレルゲンになるのか問うのがわからないことが多いです。また、食物アレルギーの場合は、皮膚症状として湿疹だけにとどまらないことも多く、じんましんや血管性浮腫、発赤などの症状がでたり、目やのど、呼吸器系などの異常が引き起こされたりすることがあります。接触アレルギー接触アレルギーの場合は、主に皮膚に現れるアレルギーとして知られています。皮膚にアレルゲンが接触することによって、皮膚に湿疹などの異常が引き起こされることがあります。軽い接触アレルギーの場合、触れた部分だけに異常が起こりますが、アレルギーの反応によっては、接触した部分以外にも症状が進行してしまうこともあるため注意が必要です。アレルギーによる湿疹のメカニズムアレルギーが引き起こされるメカニズムについて解説します。防御反応人の身体は、外部からの異物に対しての防御機構を有しています。異物が体内に侵入すると、血液中の白血球などの細胞がその異物を除去しようと活動を始めます。このため、なにか異物がはいりこんだとしても、すぐに異常をきたすというわけではありません。そして、一度異物を排除すると、その異物に対して記憶しており、次回侵入したときには、最初の侵入に比べてより早く対処できるようになっています。これを免疫と呼びます。アレルギーというのは、この免疫反応に異常が起こったときに引き起こされるといわれています。抗体が過剰に反応するアレルギーは、異物に対して必要以上に反応を起こしてしまうことが原因で引き起こされるようです。アレルギーの原因であるアレルゲンが体内に入ると、特異的IgEを経由してアレルギー反応が引き起こされます。さらに、アナフィラキシーショック症状が引き起こされた場合は、一度症状が現れなくなった後に、再び発症するといわれています。アレルギー反応はあくまでも、異物が入ったときだけに反応するので、アレルゲンを体内に取り込んだり、皮膚に触れたりしない限りは、アレルギー症状は発症しないとされています。アレルギーによる湿疹の治療アレルギーによる湿疹の治療法を見ていきましょう。アレルゲンを特定するアレルギーに対する治療を行っていくためには、アレルギーを引き起こしているアレルゲンを特定する必要があります。アレルゲンを特定するためには、血液検査によって血中の特異的IgE抗体がどれくらいあるのかを調べるという方法が行われます。そのほかの方法としては、実際に食べ物で検査を行う食物検査や、皮膚にアレルゲンの可能性のある物質を付着させるパッチテストなどによって、アレルゲンを見極めていきます。ただし、これらの検査は、あくまでもアレルゲンを探す検査です。見極めたアレルゲンが、必ず湿疹の原因だという事は決めつけることができません。アレルゲンを同定してからさらに検査をしていくことで原因を特定できるとされています。できるだけアレルゲンを避けるアレルギーを根本的に治療するのは非常に難しいことです。そのため、対症療法がメインの治療となります。抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬などを投与して、アレルギーによる症状を緩和させていく薬物療法を行っていくことが多いです。そして、症状が緩和された後は、できるかぎりアレルゲンを摂取したり、触れないように予防したりしていくことが重要だとされています。日ごろから気をつけたいこと検査や治療によって、自身の湿疹の原因となっているアレルゲンが同定されているのであれば、そのアレルゲンからできるだけ避けて生活していくことによって、症状を予防することができます。たとえば、軽度の食物アレルギーであり、それが普段から食べたり飲んだりしているものであれば、徐々に摂取量を減らしていって、症状が出ない摂取量を見極めることも必要かもしれません。また、生活や仕事に支障をきたすレベルであるのであれば、アレルギーの出ないような生活、および仕事に変えていく必要があります。家族や職場での理解が必要になるため、しっかりと相談をしてよい方法を探していくようにしましょう。監修:大利昌久
2017年10月24日「ジャニーズWEST」メンバー全員を主演に迎え、島本和彦原作の伝説の漫画「炎の転校生」を新たに現代に蘇らせたNetflixオリジナルドラマ「炎の転校生 REBORN」。この度、本作のビジュアルと特報映像が公式Webサイトにて公開。あわせて新たにキャストに川島海荷、鹿賀丈史の名前が発表された。■あらすじかつて「炎の転校生」と呼ばれた一人の男がいた…。その名は「滝沢昇」。伝説の男・滝沢が時を経て校長となり、ある目的のため設立させた謎のエリート校「種火学園」。そこに現れた7人の転校生。偶然にも7人全員、下の名前が「駆(カケル)」だった。彼らには全国の問題がある学校に転校生として忍び込み、学校を内部から改善する極秘ミッションが与えられる。No.1「炎の転校生」を目指し、7人の駆たちの熱血学園バトルが始まる――!■新キャスト発表!それぞれの役どころも明らかに今回、「ジャニーズWEST」が扮する7人の駆たちの個性が炸裂したビジュアルと特報映像が公式サイトで初解禁。ビジュアルは、各キャストのイメージカラーを纏った炎を背景にキャラクター紹介がされている構図に。シゲオカ駆(重岡大毅)は赤いヘッドフォンがトレードマークで「フツーすぎる」という個性を持った高校生、キリヤマ駆(桐山照史)はこの時代に自らを「拙者」と名乗る侍スタイル、ナカマ駆(中間淳太)は頭脳明晰な軟弱お坊ちゃま、カミヤマ駆(神山智洋)はおかっぱヘアーの最強泣き虫、フジイ駆(藤井流星)はエレガントでありながら度を越したキザキャラ、ハマダ駆(濱田崇裕)は頭よりも先に拳が動く熱血武闘派な高校生、そしてコタキ駆(小瀧望)は超絶リーゼントを決めた一昔前の男前ヤンキー。この統一感ゼロの個性が混ざり合ったとき、一体どんな物語が展開するのか?さらに今回、ヒロイン・日花里(ヒカリ)役を川島海荷、種火学園校長に上り詰めた滝沢昇の声を鹿賀丈史が演じていることも明らかに。川島さんは「日花里は、頑張ってみんなを転がそうとするけど転がしきれていないところが愛らしいキャラクターです」と自身の役柄を説明し、「監督からは?マークがいっぱい出るような私が思ってもいない視点からの演出指導を頂きました(笑)みんなで必死に、そして楽しみながら作ったドラマです。みなさんにもぜひ楽しんでご覧いただきたいです」とメッセージを寄せている。■意気込みコメント到着!原作者・島本氏も「8話じゃ全然足りない」と太鼓判■重岡大毅(シゲオカ駆役)ぼくのキャラクターはフツーで高校のときのような感覚で違和感ありませんでしたが、ほかのみんながぶっ飛び過ぎていて違和感満載でした!(笑)台本を現場で変更することが多く現場に入るたびドキドキしてましたが常識の通じない雰囲気が作品に出ていると思います!■桐山照史(キリヤマ駆役)ずっと笑っていた現場でした。殺陣は京都撮影所で昔からお世話になっていたので安心して挑みました。ただ、いままでは本格的な殺陣でしたが、今回はただの時代劇好きなキャラなのであえて下手に演じることが逆に難しかったです。李監督と細かく作り上げた各キャラクターに注目して欲しいです。■中間淳太(ナカマ駆役)頭の良い役なので計算しているシーンでは、早口で2~3行のセリフを4秒で言い切らないといけなかったのでめちゃくちゃ練習しました。ウケを狙いにいくのではなく、あえて真剣にやるからこそ面白いドラマができたと思います!みんなの一生懸命な姿から勇気と笑いを受け取ってもらえたら嬉しいです。■神山智洋(カミヤマ駆役)普段の感じから振り切ったキャラクターになりきりました!衣装着て、ヅラを被ったらもう役に入り込めました。すべてのシーンが楽しく、大好きです。「面白いことを面白いと思わずにやることが面白い」という監督の言葉を大切にして作り上げた作品です。ぜひ、楽しんでください!■藤井流星(フジイ駆役)こんなにパンチの効いた役柄は今後ないんじゃないでしょうか。みんなで夏を駆け抜けて青春を一緒に過ごしたような現場でした。台本通りガチガチに演じず、現場での遊びも大切にして演じました。常識の通じないぶっ飛んだ世界観をぜひ、楽しんでください。■濱田崇裕(ハマダ駆役)自分の性格と真逆のタイプのキャラクターを演じたので新鮮でした。コメディというジャンルの難しさを感じつつ、とても勉強になりました。勝ち負けじゃないとわかりつつも現場では、みんなとの違いにライバル心を持ちながら切磋琢磨して作品に挑みました!■小瀧望(コタキ駆役)初めてワイヤーアクションも取り入れて挑んだので新たな一面を見せられると思います。自分たちでも一度笑いのツボにはまるとなかなか抜け出せない面白さがありました。大好きな製作陣チームと一丸となって作った作品です。ぜひ、楽しんでもらいたいです!■島本和彦(原作者)原作漫画と全く違う誰も見たことのないドラマだ!自由にやっていただきつつもリスペクトが見える部分もありで大変ありがたいです。観たら間違いなくジャニーズWESTの7人が大好きになる!8話じゃ全然足りない、もっともっと7人の活躍を見せてほしい。■李闘士男監督ジャニーズWESTのメンバー全員に、「見てくれる人に楽しんでもらうためならなんでもします!」というエネルギーがほとばしっていたので、僕みたいなおっちゃんが「こいつらと一緒に頑張ろう!」という気持ちにさせられてしまいました。「台本以上に面白くしなければ」という気持ちになって、いろいろと思いついて彼らを困惑させてしまった結果、彼らの魅力を活かしたバカで、暑苦しくて、可愛らしいコメディができました。国内外からどんな反応があるのか楽しみです!Netflixオリジナルドラマ「炎の転校生 REBORN」は11月10日(金)よりNetflixにて全世界一挙配信開始(全8話)。(cinemacafe.net)
2017年09月29日肌にかゆみや赤みを引き起こす脂漏性湿疹の原因は、カビの一種である「マラセチア菌」の増殖です。菌の異常増殖の原因である皮脂の過剰分泌を起こさないためのポイントや皮膚科での治療法などについて見てみましょう。脂漏性皮膚炎とは脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)は、脂漏によって引き起こされる皮膚炎です。「脂漏」とは、毛穴から分泌される皮脂が多くなりすぎている状態を指します。脂漏の状態になると、皮脂をエサとするマラセチア菌というカビの一種である真菌が異常増殖します。マラセチア菌自体は、人間の皮膚に生息する常在菌で、正常な状態ではトラブルの原因となるようなことはほとんどありませんが、異常に増殖するとマラセチア菌自身の代謝物によって肌に炎症を引き起こします。脂漏性皮膚炎の原因脂漏性皮膚炎の原因は、皮脂の増加によるマラセチア菌の増殖です。脂漏性皮膚炎の原因と考えられるものについて解説します。ホルモンバランスの乱れ生活習慣の乱れやストレス、睡眠不足などが続くと、ホルモンバランスの乱れが生じます。特に、ストレスや睡眠不足はテストステロンやアンドロゲンといった男性ホルモンの分泌量を増加させます。テストステロンやアンドロゲンには皮脂の分泌量を増加させる働きがあり、脂漏性皮膚炎の原因である脂漏の状態を作ってしまう場合があります。食生活の乱れ食生活の乱れは、皮脂の分泌量にも関係していますが、脂っぽい物や甘い物など脂分が多い食事ばかりをとり続けていると、皮脂の量も増加してしまいます。また、皮脂量を調整してくれるビタミンB2やビタミンB6、ビタミンCが不足すると、皮脂量の調整が不十分になり、肌に脂分が増加する場合があります。不十分な洗髪・洗顔きちんと洗えているつもりでも、洗顔や洗髪が不十分になっている方は意外と多いものです。生え際や後頭部、フェイスラインなどは洗い残しが生じやすく、皮脂汚れをためてしまう原因にもなります。また、反対に頭皮や顔を洗いすぎてしまい乾燥を引き起こすと、皮膚が皮脂の分泌量を増加させようとするのでかえって状況が悪化する場合もあります。脂漏性皮膚炎の症状脂漏性皮膚炎は、皮脂の過剰分泌による真菌の繁殖が原因で起こるため、皮脂の分泌量が多い頭皮や生え際、鼻の横などにできやすい傾向があります。また、顔・頭部以外では背中やわきの下などによくみられます。脂漏性皮膚炎の主な症状は、かゆみや赤み、湿疹です。黄色っぽい垢(鱗屑)などが出る場合もあり、頭皮に脂漏性皮膚炎ができた場合は、大量にフケが出るケースもよく見られます。また、大量の皮脂が酸化して悪臭を放つこともあります。脂漏性皮膚炎の治療脂漏性皮膚炎かもしれないと感じたら、すみやかに皮膚科などで診察を受けましょう。皮膚科で受けることができる脂漏性皮膚炎の治療について解説します。皮膚科での治療皮膚科では、皮膚に起こった炎症を抑えるためのステロイド剤や、原因となるマラセチア菌を殺すための抗真菌薬などが処方されます。これらを使って原因菌や炎症を抑え、症状の改善を目指します。これに加え、補助的にビタミン剤が処方されたり、かゆみ止めとして抗ヒスタミン薬が処方されたりする場合もあります。脂漏性皮膚炎の予防脂漏性皮膚炎の予防には、生活習慣の改善や洗顔・洗髪方法の見直しが効果的です。睡眠不足を解消する前述の通り、睡眠不足は皮脂を増加させる原因になります。睡眠時間をしっかりと確保し、自律神経やホルモンバランスを整えましょう。ストレスを解消する心身が強いストレスを受けると男性ホルモンの分泌量が増加し、皮脂が増加してしまいます。休息の時間を十分に取り、自分が好きなことをする時間を確保するなど、ストレスをためこまないよう注意しましょう。食生活を改善する食生活の乱れは肌のトラブルに直結します。脂っこい食事を避け、肉・魚・野菜をバランスよく食べるようにしましょう。ビタミンB類を多く含むレバーなどの肉類や卵、ビタミンCを多く含む野菜や果物などを選ぶとより効果的です。洗顔・洗髪の方法を見直す洗顔・洗髪時は洗い残しがないようにすすぎをしっかりと行うことが大切です。特に、洗い残しやすすぎ残しを発生させやすいフェイスラインや生え際などは念入りにすすぐようにしましょう。地肌や顔を洗いすぎると皮膚が乾燥し、かえって皮脂の分泌量が増加してしまう場合があります。地肌や顔を洗う際はゴシゴシと肌をこすらず、指の腹でやさしく洗いましょう。洗浄力が高すぎるものは避け、低刺激のシャンプーや洗顔料を選ぶことをおすすめします。また、洗顔・洗髪後は適宜保湿などを行い、肌に水分を与えるとよいでしょう。監修:大利昌久
2017年09月20日赤ちゃんが発症するアトピーは、乳児アトピー性皮膚炎と呼ばれています。海外を含めた皮膚科の統計によると、生後6か月の頃までに発症したアトピー性皮膚炎は、2歳を迎えるあたりでいったんは症状が治まるといわれています。しかし、自然治癒するものと病院に行かずに放っておくと、症状が悪化して時には重症化する場合もあります。ここでは、赤ちゃんのアトピーについて対処法を見てみましょう。赤ちゃんのアトピーの原因赤ちゃんがアトピー性皮膚炎を引き起こす主な原因には、以下のようなものが考えられます。母乳に含まれる食物アレルゲンダニ・ハウスダストなどのアレルゲン入浴時の石けんやボディソープなどに含まれる成分皮膚にもともと付着している細菌空腹やおむつ交換などストレスの影響乾燥肌汗による皮膚の炎症有害化学物質(環境基準に定めれたもの)赤ちゃんのアトピーと乳児湿疹の違いとは赤ちゃんの肌トラブルは、乳児湿疹と呼ばれています。乳幼児の肌は、外気などからの有害物質を寄せつけないバリア機能の働きがまだ未熟であると考えられています。このバリア機能が弱いことで、さまざまな肌トラブルを発症します。機能の未熟さが原因だとされています。生後すぐの赤ちゃんの肌は、しっとりとした肌質ですが、徐々に乾燥していきます。おむつかぶれや、あせもなども乳児湿疹に含まれます。そして、そのような症状が長引くことでひどい湿疹になり、アレルギー検査などを行った結果、アトピー性皮膚炎と診断されることがあります。アトピーが現れる時期についてアトピー性皮膚炎は、症状が現れやすい時期があります。赤ちゃんや子供の年齢により皮脂の分泌量が異なり、症状にも違いがみられます。赤ちゃんの時期ですと、生後2〜3か月頃からアトピー性皮膚炎の症状が確認できます。症状があらわれやすい部位頭部や顔など赤ちゃんの手が触れる範囲耳の付根の部分。ただれてしまうと「耳切れ」と呼ばれる症状になる。足首、ひじなど関節部分季節も関係しているアトピー性皮膚炎は、季節が影響するといわれています。日本の夏は、ジメジメと蒸し暑いのが特徴です。そのような環境では、汗っかきな赤ちゃんにとっては、とても不快な状況といえるでしょう。化膿している患部に汗や蚊にさされるなどの刺激を受けることで、ますます分泌量も増えてジクジクとなり症状が悪化しやすくなります。また、冬場では、空気が乾燥することで、肌も乾燥してカサカサの状態になりやすく、症状が悪化しやすいといわれています。赤ちゃんのアトピーの対処法赤ちゃんに必要なケアを見てみましょう。自宅でできるケアが大切アトピー性皮膚炎の症状が見られる場合には、早めに小児科などを受診しましょう。小児科は、トータルで子供のケアを担当しており、必ずしも皮膚科である必要はありません。病院では、まずは血液検査を行い、食物アレルギーなのか、アレルギー性の炎症なのかを判断します。食物アレルギーが原因であれば、食べ物などの食事制限で、アレルゲンを除去することが必要です。肌も清潔にすることが大切です。汗をかいたらこまめに濡れたタオルなどで拭き取ります。赤ちゃん用のベビーソープなどは安全面でも有効だとされています。大人と同じボディソープや石けんでは、香辛料などが含まれていることが多いため控えましょうまた、身体を洗うときには、柔らかいガーゼや手のひらでやさしく洗ってあげることと、石けんが残らないようにしっかり洗い流すことが大切です。監修:大利昌久
2017年09月19日皮膚の表面が刺激を受けると、「湿疹」とよばれるできものが現れます。形状は、赤い斑点状であったり、ポツポツしたものだったりとさまざまです。原因として、金属や食物アレルギー、免疫機能の低下、ストレスなどがあげられますが、ここでは、ストレスが原因となっている湿疹に注目して見てみましょう。湿疹とストレスの関係皮膚の表面にさまざまな刺激が加わると湿疹ができるとされます。花粉や金属に対するアレルギーがある人の場合、そうしたものに触れるとアレルギー反応として湿疹が現れますが、汗や衣服と皮膚の摩擦も湿疹を引き起こす刺激になることがあります。特に、アレルギー体質でもないのに急に湿疹が現れた場合、皮膚が本来持っているバリア機能が低下している可能性があります。ストレスがその原因となっていることがあるため注意が必要です。強い不安や緊張といったストレスが脳に伝わると、脳はストレスを和らげようとして「ストレスホルモン」を分泌するよう指令を出すと考えられています。ストレスホルモンの一種であるコルチゾールは、血糖値を上昇させ、脳の働きをよくする働きがあるといわれています。しかし、つねにストレスがかかっている状態が続くと、ストレスホルモンが過剰に分泌されます。実は、コルチゾールには、免疫力を低下する働きもあり、分泌量が増えると身体にとってマイナスとなってしまうのです。コルチゾールが作られるときにはビタミンCが使われます。皮膚をつくる組織のコラーゲンには、ビタミンCが欠かせないため、コルチゾールの過剰な分泌はコラーゲンの生成にも影響を与えるとされます。さらに、コルチゾールは男性ホルモンの分泌を促して皮脂を出やすくしたり、成長ホルモンの分泌を抑制して、皮膚をはじめとする身体のさまざまな組織の再生を阻害したりします。つまり、コルチゾールが過剰に分泌されると皮膚の状態が悪化する可能性があるのです。本来は、血糖値を上げ、脳の働きを活性化させる働きを担うコルチゾールですが、大きなストレスが原因となり、皮膚のコンディションを乱す方向に働いてしまうことがあります。弱っている皮膚に刺激が加わることで、湿疹が現れます。また、ストレスによるホルモンバランスの乱れにより、過剰に分泌されるホルモンとしてヒスタミンがあげられます。このホルモンも皮膚に大きく影響を及ぼします。皮膚が刺激を受けると、肥満細胞からヒスタミンが分泌されて知覚神経に働きかけ、「かゆみ」というかたちで皮膚の刺激が脳に伝えられます。一方、知覚神経の末端からは神経ペプチドという神経伝達物質が放出され、神経ペプチドが肥満細胞を刺激します。肥満細胞は、ヒスタミンをさらに分泌してかゆさを増幅させ、「かゆさを感じてかきむしると、さらにかゆくなる」という悪循環に陥ってしまいます。アトピー性皮膚炎とストレスの関係と症状化粧品や衣類、金属など皮膚に接触したものが原因で現れる接触性湿疹、皮脂の分泌が進み皮膚を刺激することで起きる脂漏性湿疹、首やひじ、ひざなどにでき、かゆみをともなうアトピー性皮膚炎など、湿疹にはいくつかタイプがあります。なかでも、アトピー性皮膚炎は原因のひとつにストレスがあげられます。ここでは、アトピー性皮膚炎とストレスについて解説します。アトピー性皮膚炎は、顔や首、手足の関節などにかゆみをともなった赤い湿疹が現れる皮膚疾患です。湿疹ができると、かゆさから引っ掻き、また湿疹ができるということをくりかえして、慢性化すると皮膚が硬くなってしまいます。原因がアレルギーである場合と、そうでない場合があり、非アレルギーの原因にストレスも含まれます。ストレスは、皮膚のコンディションを悪化させて刺激への反応を敏感にするとされています。薬によって皮膚の機能を回復させる治療と並行し、ストレスを溜めない生活を送る工夫をすることも大切です。湿疹に強い皮膚を作るためのストレス解消法心身ともに健康でいるために、ストレスを溜めないことはとても重要なことです。また、皮膚のコンディションを整えるうえでも、ストレスの解消は有効と考えられています。気分や体調に合わせて取り組めるストレス発散法をいくつか持っておくといいでしょう。ストレスを解消したいと思ったときに参考になる解消法をご紹介します。運動ウォーキングなどの有酸素運動がおすすめです。軽く汗をかく程度の運動を習慣づけましょう。人との交流友人や家族と食事をしたり、お酒を飲んだりして、楽しい時間を持つのもよいでしょう。話をすることでストレス発散の効果が期待できるでしょう。休息ぐっすり眠り、休養を取って疲れをとるほか、ヨガをしたり自然の中でリラックスしたりするのもよいでしょう。気持ちの切り替え今の環境から離れることで、気持ちを切り替えることも大切です。旅行はもちろん、部屋の模様替えをすることも気分を一新することにつながるでしょう。娯楽テレビや映画、カラオケに行くなど、自分自身が楽しいと思えることを、思う存分に満喫するのもおすすめです。創作楽器を演奏する、絵を描くなど創造的な作業に没頭することもストレス解消につながるでしょう。監修:田中奏多
2017年09月15日アトピー性皮膚炎は、多くの場合、子供のころに発症しますが、身体の成長にともない思春期を迎えるころには治るといわれています。しかし、症状が慢性化すると大人になっても改善されず、再発することがあります。ここでは、大人のアトピーの特徴について見てみましょう。大人のアトピーの原因大人のアトピーの原因は、以下のことが原因と考えられます。アレルギーの原因物質石けんや化粧品細菌などの刺激物に触れたこと汗をかいた状態でそのまま過ごす炎症部分をかきむしるまた、アトピーの原因は一つではなく、免疫反応に過剰に反応するアトピー要素をもつ体質や、皮膚のバリア機能の低下など、いくつかの原因が重なり合って発症すると考えられています。その他、大人のアトピーは、ストレスや生活習慣が関係していることも特徴です。不規則な生活や偏った食生活を続けると、皮膚の新陳代謝が正しく行えず、外部の刺激から身体を保護するバリア機能が低下してしまいます。さらに、不安、緊張、不満などの精神的ストレスは、免疫力を低下させるため、アトピーの悪化を招く原因にもなります。特に、ストレスはホルモンバランスを崩してヒスタミンという物質を増やし、知覚神経に働きかけて神経ペプチドなどの神経伝達物質を放出することで、皮膚の炎症が強くなると考えられています。大人のアトピーの症状アトピーの代表的な症状は、身体の左右対称に皮膚炎が現れますが、発症する年齢によって症状に違いがあります。消化器管の発達が未熟な乳児期は、かゆみをともなう赤い湿疹や、ブツブツと皮膚が盛り上がる丘疹(きゅうしん)、ジクジクした湿疹などの症状が現れます。幼児期以降になると、皮膚は乾燥してゴワゴワした状態に変化して、かゆみが増してきます。大人のアトピーでは、肌の乾燥やゴワゴワが進行して、皮膚が厚くなりやすいことが特徴です。大人のアトピーは、上半身に現れることが多く、顔にできた赤い発疹がなかなか引かず、小さなブツブツと皮膚のただれが混在したり、首の皮膚炎が慢性化した場合は、色素沈着を起こすこともあります。さらに、大人のアトピーは免疫力の低下から、単純ヘルペス感染を引き起こすこともあるため合併症に注意が必要です。大人のアトピーの治療アトピーを発症したときは、皮膚炎を引き起こすものや症状を悪化させる原因を取り除く治療が行われます。皮膚のバリア機能を高めるスキンケアでも症状が改善しない場合は、皮膚科での薬物療法が必要になります。アトピーの薬物療法では、ステロイド外用薬と抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬の内服薬が基本とされますが、タクロリムス外用薬を使用することもあります。ステロイド外用薬は、効き目の強さで5段階に分かれており、軟膏、ローション、テープなど薬の種類もさまざまです。ステロイド外用薬を選ぶときは、症状の程度、身体の部位、年齢などに考慮して選択し、症状が改善してくると薬の変更が検討されます。タクロリムス外用薬は、過剰に起こる免疫反応を抑える働きがあるとされ、ステロイド外用薬で症状が改善しない場合や、ステロイドの副作用が心配されるときに選択されることがあります。また、内服薬で使用される抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬には、炎症を抑えてかゆみを止める効果が期待できますが、内服薬だけでアトピーの改善は難しく、補助的に外用薬と組み合わせて使用されることが多いようです。大人のアトピーの再発について大人のアトピーは、子供のころに発症し、成長するにつれて治っていたものが再発するケースが多く、再発後は治りにくいことが特徴です。大人になってアトピーを発症した場合は、薬物療法として主にステロイド外用薬を使用し皮膚の炎症を抑え、症状が改善してくると保湿剤に切り替える治療が行われます。そして、アトピーが再発した場合は、再びステロイド外用薬を使った治療を行うことになり、根本的な改善は難しく、ステロイド剤の副作用を引き起こす可能性もあります。大人のアトピーの改善策大人のアトピーを改善するためには、以下の3つが基本となります。皮膚の炎症を引き起こす原因物質を知り遠ざける皮膚のバリア機能を高めるためのスキンケア専門医による適切な薬物療法これらの治療法は、どれも重要な要素であり、症状に合わせて対処することが再発の予防につながるといわれます。大人のアトピーを改善するためには、医師や家族と連携をとりながら、生活習慣の見直しも含めた治療が大切です。アトピーの改善をめざす食生活アトピーの改善には、皮膚を健康な状態に保ち免疫作用を整えるための食事がポイントです。皮膚のバリア機能を高めるためには、タンパク質ビタミンミネラルなどを中心に、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。反対に、香辛料などの刺激物砂糖や脂肪の多い食品アルコールなどは控えましょう。これらの食品を食べ過ぎると、かゆみが増してアトピーの症状を悪化させる可能性があります。また、免疫作用が正常に働くためには、乳製品や食物繊維が含まれる食品を積極的に摂り、便秘を予防して腸内環境を整えるようにしましょう。監修:小谷和弘
2017年09月14日お笑いタレントの出川哲朗(53)が10日、自身のブログを更新し、胆管炎のため6日から入院していることを明かした。出川は「実は6日の夜から胆管炎で入院している」と報告し、「とにかくめちゃめちゃ痛い」と状態を説明。「たくさんの番組に穴を開けてしまい番組スタッフはもちろん出演者の皆さんにも迷惑を掛けてしまい、本当に申し訳ない」と謝罪した。そして、「しかし、クマやライオンと戦ってきた俺が胆管炎なんかに負ける訳にはいかない早く治して、また大暴れする」と早期回復を誓い、「俺は、そうしてゆく」と締めくくった。
2017年09月10日無添加化粧品ワイエスラボの公式ホームページが刷新美容皮膚科医であり、すがわら皮膚科クリニック副院長でもある菅原由香子医師が代表を務める株式会社ナキュアが展開するのは、本当に肌に必要な成分だけしか用いない無添加化粧品「ワイエスラボ」。この化粧品が試せるのは、菅原氏が勤めているすがわら皮膚科クリニックか直営している店舗と、公式ホームページから申し込んだ場合のみ。この度、6月1日よりその公式ホームページがデザインを刷新。より使いやすいサイトに生まれ変わったことが発表された。サイトの特徴まず、無添加化粧品の各商品ページの内容を詳細に表示したため、サイトを訪れただけで非常に解りやすく商品を把握することが出来るようになった。さらに随所に菅原医師からのアドバイスなどを取り入れたことにより、まるで簡単な診察を受けているかのような錯覚に陥るほど親切さを感じる。それだけではない。「うる肌メンバークラス制度」を導入したことで、肌診断やお手入れアドバイスなどを個人的に受けることが出来るため、本当に診察してもらっているかのようだ。このメンバーになると、続けやすい価格設定の「定期購入サービス」を受けることが出来たり、継続していくことで様々な特典がついたり割引率も上がるという。まさに至れり尽くせり。今や時代は女性ファースト美肌のための化粧品やスキンケア商品の消費は、不景気であったとしても留まることを知らず、日本の景気を底で支えているといっても過言ではないかもしれない。つまり、日本はもともと女性ファーストでなければならないのだ。そんな女性が肌の悩みで苦しんでいるとしたら、それは「肌悩み女性ファースト」を掲げる同サイトを訪れることが手っ取り早い。なぜなら、自身も学生時代から20年も肌荒れに悩み、化粧品やヘアケア製品に含まれる化学物質や添加物にあることを発見した菅原代表自らが指揮を執っているからだ。あなたも、これを機会に是非「ワイエスラボ」の公式ホームページを訪れてみてはいかがだろうか。(画像はプレスリリースより)【参考】※ワイエスラボ オフィシャルサイト※ワイエスラボ プレスリリース(Dream News)
2017年07月21日口内炎とは、口内の粘膜に生じる炎症や潰瘍のことを指します。口内炎はできやすい人とできにくい人がおり、ある程度原因がわかっています。まずは、口内炎ができる原因について詳しくみていきましょう。また、口内炎ができやすい人とできにくい人の違いや予防法についても紹介していきます。口内炎ができやすい原因は体質のせい?口内炎のなかでもっとも一般的なのがアフタ性口内炎で、口の中に小さな潰瘍(アフタ)が一度に1個から3個ほど生じる病気です。一度治ってからもう一度発症することも多く(再発性アフタ性口内炎)、できやすい人は本当によくできてしまいます。アフタ性口内炎の原因ははっきりとはわかっていませんが、ここではできやすい原因について説明していきます。過度なストレスや疲れによる免疫力の低下体調が悪いときにアフタ性口内炎ができやすいとされています。過度のストレスがかかったり、疲れがたまったりすると免疫力が低下します。口は外気、食べ物、細菌やウイルスと接触する機会が多いため、免疫力が下がっていると炎症をおこしやすくなるのではないかと考えられています。ビタミンB2の摂取不足による粘膜の減少ビタミンB2が不足すると口内炎ができやすくなるということがわかっています。ビタミンB2には皮膚や粘膜を健康に保つ役割があります。他にも、免疫機能や粘膜の正常化にかかわるビタミンB6やコラーゲンを合成するビタミンCなどが欠乏しても、口内炎になりやすいとされています。食生活の偏り先ほどあげた栄養不足だけでなく、甘いものやアルコールのとりすぎも口内炎の原因となります。また、からいものなどの刺激物は粘膜を傷つけるため、口内炎が発生しやすくなります。舌を噛む・歯磨きなどによる刺激口腔内を傷つけてしまうとそこから細菌やウイルスが侵入して炎症をおこし口内炎ができます。頬の内側を噛む、強くブラッシングしすぎるなどが原因と考えられます。また、歯並びが悪いと歯が口腔内の粘膜を常に傷つけている状態になるので、口内炎ができてしまうのではないかとされています。口腔内が不衛生歯磨きを怠ったり、口の中が乾燥していたり(ドライマウス)すると、口の中の常在菌が繁殖し、口内炎の原因となります。口内炎ができやすい人とできない人の違い口内炎はできやすい人とできにくい人がいます。できやすい人とできにくい人の特徴や違いについて順にみていきましょう。口内炎ができやすい人のうち、ほとんどの人がアフタ性口内炎にかかっています。アフタ性口内炎は体調不良や栄養不足などさまざまなことが考えられますが、一度治っても再発することが多いといわれています。また、歯並びや歯磨きのくせが原因の場合は、自分では気づけないことが多いので、一度専門機関に相談してみるのがおすすめです。できにくい人は規則正しい生活を送っており、口腔内が清潔に保たれているという特徴があります。口内炎をできにくくする予防方法口内炎の原因は特定されていませんが、ある程度予防することができます。ここでは口内炎を事前に防ぐ方法を紹介します。栄養バランスの良い食べ物を摂取偏った食生活を続けていると、口内炎が発生する可能性があります。豚肉やレバーに含まれているビタミンB2や青魚に多いビタミンB6、レモンに含まれているビタミンCなどを積極的に摂るようにしましょう。また、甘いものやアルコール、タバコはビタミンを壊してしまうので食べ過ぎは控えましょう。睡眠・休息をとる十分な睡眠、休息をとると免疫力があがるため、口内炎を防ぐことができます。疲れたなと感じたときは早めに寝るようにすることが大切です。また、眠れなくても布団に横になるだけで休息をとることができます。口の中を清潔にする口内を清潔にすると口内炎が防げることがあります。毎食後に歯磨き、デンタルフロス、うがいなどをすると菌の繁殖を防ぐことができます。また、口の中が乾燥すると、免疫力が低下するので、適宜水分を補給して潤すように心がけましょう。口腔内を傷つけない歯の生え方によっては、口腔内の粘膜を傷つけてしまうおそれがあり、歯並びを矯正すると改善されることがあります。また、歯磨きの力が強すぎると粘膜を傷つけてしまうのでやさしくブラッシングしてあげましょう。ストレスをためこまない精神的なストレスがたまると、免疫力が低下し体調不良につながります。日頃から気分転換をおこなって、ストレスを解消しておくことが大切です。これまで、口内炎の原因、できやすい人の特徴、予防法についてご紹介してきました。口内炎ができやすい人の原因はさまざまですが、自分にとっての原因がわかればある程度防ぐことができます。口腔内を清潔にし、規則正しいを送ることが大切ですので普段から心がけていきましょう。監修:スキンケア大学参画ドクター
2017年07月21日さまざまな原因によるアレルギー反応によって、皮膚に炎症が引き起こされるアレルギー性皮膚炎は、原因物質の特定が難しく、免疫や遺伝が関係することや治療にステロイドを使用することがあるなど、上手くつきあうことが必要な疾患です。ここでは、アレルギー性皮膚炎について詳しく見てみましょう。アレルギー性皮膚炎とは一般に、アレルギー性皮膚炎とは、アレルギー性の炎症によって生じる湿疹皮膚炎と考えられ、代表的な疾患として接触性皮膚炎やアトピー性皮膚炎などが知られています。アレルギー性皮膚炎の原因ウイルスや細菌など、身体にとって刺激や危険となる異物が体内に侵入した場合に、異物を攻撃する仕組みを免疫反応と呼びます。この免疫反応が、普段は身体にとって無害な物質や、微量の異物に過剰反応を起こし、反対に自分の身体を攻撃してしまう病態のことをアレルギーといいます。本来は、異物とはならない自身の身体の成分や構成細胞などに対して、自己免疫疾患と呼ばれるアレルギー反応を起こすこともあります。アレルギー性皮膚炎の場合には、以下のような物質などが刺激の原因と考えられます。本来は害にならないと考えられる物質化粧品や洗剤、薬品など環境に関する物質植物やハウスダスト、ペットなど長時間肌に触れる物質衣類や金属(ネックレスや指輪)などまた、アレルギー性皮膚炎の中でもアトピー性皮膚炎においては、自身や家族にアレルギーが起きやすい体質を持っていることを「アトピー素因を持っている(ある)」といいます。アレルギー反応は、アレルギーを引き起こす抗原やアレルゲンと呼ばれる異物や物質と、それに対応するヒトの細胞や免疫防御成分などの反応様式により4タイプの型に分類され、アレルギー性皮膚炎に関係する型としては、I型(即時型)やIV型(遅延型)が考えられます。I型(即時型)免疫にかかわるタンパク質のIgEや、免疫反応や炎症などの生体防御機構にとって重要な役割を担う肥満細胞が関係することで、15〜30分ほどで発症すると考えられ、重症型においてはアナフィラキシーショックになることがあります。代表的な疾患として、蕁麻疹や花粉症、喘息、そば・ナッツ・蜂毒アレルギーなどがあります。IV型(遅延型)48時間が反応のピークといわれ、抗原から刺激を受けて分化され、その抗原に対して反応を生じる感作Tリンパ球が主体となるアレルギー反応と考えられます。ツベルクリン反応もこの反応に基づいており、代表的な疾患として、接触性皮膚炎やアトピー性皮膚炎、薬疹などがあります。アレルギー性皮膚炎の症状皮膚にアレルギー性の炎症が起こり、かゆみをともなった紅斑や丘疹、湿潤などが混在すると考えられます。接触性皮膚炎の症状には、原因となる刺激物が接触した部分としなかった部分で、はっきりとした境界が見えるという特徴があります。また、アトピー性皮膚炎の特徴には、皮膚の炎症が左右対称に現れることや、患者の年齢により発症する部位が変わることがあげられます。特に、成人の場合には、顔や首、背中など手が届きやすく、くりかえし掻いてしまう部位に症状が重い皮膚炎が現れやすい傾向があるようです。アレルギー性皮膚炎の治療アレルギー性皮膚炎の治療において、抗原やアレルゲンなど発症原因を特定し、排除や除去に努めることがもっとも大切だといわれます。湿疹が生じた場合は、時間をさかのぼって、原因となる物質を突き止めることに努めましょう。アレルギー性皮膚炎の場合は、いつ、どこに、どのようなときに湿疹が生じたかをその都度メモしておくことで、原因を特定しやすくなると考えられます。しかし、原因を特定できないことも多く、原因が判明したとしても完全に日常生活から取り除くことが難しいケースも多くあります。そのような理由から、アレルギー性皮膚炎の症状を軽減させるために、対症療法が主体になる場合があります。代表的な対症療法には、ステロイド外用薬を塗布する治療法や、内服薬として抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬を使用する方法などがあげられます。また、生活習慣の改善や正しいスキンケアによっても、症状を改善できることが多いとされています。患部を掻き壊すことによって炎症がより悪化し、さらなるかゆみが生じることも考えられます。掻くことによる刺激を与えないようにすることが大切です。アレルギー性皮膚炎の予防アレルギー性皮膚炎を予防するには、原因物質を排除したり、避けたりすることが大切です。どうしても接触しなければならない場合には、手袋をはめるなど肌を守る工夫が必要でしょう。また、皮膚の免疫力をあげることも重要です。バランスのよい食事や規則正しい生活習慣を心がけましょう。乾燥や紫外線も肌の大敵だと考えられるため、保湿をしたり日焼け止めを塗ったり、長袖を着用するなどの対策も有効です。監修:小谷和弘
2017年05月01日酒さ様皮膚炎(しゅさようひふえん)とは、顔面に赤みやほてりが現れて赤ら顔になるアトピー性皮膚炎に似た症状を持つ皮膚疾患だといわれ、主にステロイド外用薬を長期間使用することによって発症すると考えられています。また、病名に「酒」の文字が入っていることから、飲酒が原因の病気と間違えられやすいのですが、アルコールが原因で発病する疾患ではありません。酒さ様皮膚炎について詳しく見てみましょう。酒さ様皮膚炎とは酒さ様皮膚炎とは、主にステロイド外用薬を顔面へ使用することによって発症する副作用(医原性)からなる顔面紅斑で、時にタクロリムス外用薬でも生じると考えられます。顔面の表皮が薄くなることや毛細血管の拡張、自覚症状をともなわない丘疹、膿疱が生じることが多いといわれます。ステロイドを外用した場合のすべてに発症するわけではなく、発病する素因を持つ患者に現れるものとされています。アトピー性皮膚炎の症状と似ており、30〜50歳くらいの女性に特に多く見られる疾患といわれます。病名に酒という文字がありますが、アルコールなどが原因の疾患ではありません。酒さ様皮膚炎の原因酒さ様皮膚炎は、ステロイド外用薬を長期で顔面に外用することが原因で発症すると考えられます。ステロイド外用薬を顔面に使用した患者全てに発症するのではなく、思春期から成人期の長期に渡って顔面にステロイド外用を行っている患者や、ステロイド外用薬を中止後、かゆみをともなわないびまん性である浮腫性紅斑などの急激なリバウンド現象として現れる場合が多くあります。その他にも、体質やこするために起きる刺激、紫外線、皮膚の常在微生物などの影響が考えられます。酒さ様皮膚炎の症状顔面に長期にわたってステロイド外用薬を連用した部分に、原因不明の紅斑や丘疹、膿疱、毛細血管拡張などが生じ、ほてりや赤み、熱感をともなうといわれます。かゆみは軽く、血管が細かい糸状に見えて症状が進むとブツブツとしたニキビ様の膿疱が現れることもあります。ステロイドを中止することで、一過性の症状が増悪した後に治るケースが多いとされています。酒さ様皮膚炎の治療酒さ様皮膚炎の治療には、数か月程度の治療期間が必要といわれます。治療開始の前には、他の疾患と区別するために皮膚をわずかに切り、病理検査をすることもあります。検査結果によって、酒さ様皮膚炎だと判明した場合には、基本的にステロイド外用薬の外用を中止します。しかし、ステロイド外用薬などを中止することによって、リバウンド症状である顔全体の熱感や皮疹の悪化、腫脹などが3週間から3か月程度現れ、忍耐が必要になります。リバウンドで悪化が認められたときには、入院治療が効果的だとも考えられています。アトピー性皮膚炎を合併する場合には、ステロイド外用薬を中止することで離脱症状だけではなく湿疹の悪化が見られることもあるため、慎重に離脱治療を行うことが必要です。酒さ様皮膚炎の治療において、ステロイド外用薬の外用の中止とともに、以下のような薬物治療やレーザー治療、または光治療が考えられます。薬物治療薬物での治療として、塩酸ミノサイクリン(薬剤名)やロキシスロマイシン(薬剤名)などの内服薬や、アゼライン酸外用やメトロニダゾール外用などを併用することが考えられます。その他にも、ナジフロキサシンやクリンダマイシンなどの外用薬が処方されることもあります。酒さ様皮膚炎の発症中は、皮膚のつっぱりなどの症状が見られることもあり、白色ワセリンなどが外用として処方される場合もあります。また、ほてりが強く出る場合には冷却することで症状が緩和されるといわれます。レーザー治療、光治療顔面の皮膚に細かい血管が現れる症状は薬での治癒が困難だといわれます。その場合の治療法として、pulsed dye laserやintense pulsed lightなどの治療が効果的と考えられます。酒さ様皮膚炎の予防酒さ様皮膚炎の予防には、顔を刺激しないことが重要です。石けんの使用は医師の判断に従い、洗顔時にはやさしく洗ってそっと拭き、刺激を抑えた方法を心がけましょう。また、長時間入浴することや暖房の効いた暖かい部屋に長時間いると赤みが増すため避けましょう。飲酒やたばこ、刺激物を食べることで血管が拡張し、顔の赤みがさらに強くなることが考えられるため控えましょう。紫外線は有害だといわれるため、普段から日焼け止めの使用を心がけましょう。もしも、ステロイド外用薬の使用中に少しでも異変を感じた場合には、すみやかに医療機関へ受診することが重要です。放っておくことで症状が悪化することもあるため注意しましょう。監修:小谷和弘
2017年05月01日さまざまな原因で発症するアトピー性皮膚炎は、漢方で治療する方法も選択肢として有効と考えられます。アトピー性皮膚炎の漢方治療について、詳しく説明します。アトピーに対する漢方の考え方漢方と西洋医学はどちらも原因療法ではありますが、アトピー性皮膚炎に対する西洋医学の考え方は、原因や皮膚のみに目標を絞って局部的な治療に力点をおいているとされています。それに対して、漢方では局部的に皮膚のみの治療よりも体全体の活力を増強させ、健康体として調和をとるという考え方を主眼におくといわれます。アトピー性皮膚炎において重要な漢方の要素皮膚は内臓を映す鏡ともいわれていますが、アトピー性皮膚炎において重要とされる内臓は、漢方理論の五行学説では「脾(ひ)」や「肺」、「腎」にあたると考えられています。肺漢方では肺が皮膚をつかさどるとされています。そのため、アトピーを考えるときに、まずは肺について考えるといわれています。皮膚は呼吸をしており、漢方において呼吸機能を担っている肺の系統に含まれるとされています。肺の機能としては、粛降(しゅくこう)や宣発(せんぱつ)と呼ばれる全身に清らかなものを巡らせ、排泄物や老廃物を体の外に排出する働きがあると考えられています。このことから、漢方では排泄物を体外に排出する臓器の大腸も肺に属すといわれます。また、肺は空気などに体外から触れる臓器とされています。そのため、花粉やウイルスなどの異物から体を防御する場所と考えられていますが、この体を守る(バリア)機能がうまく働かないと風邪(かぜ)をひく場合や花粉症などのアレルギー疾患が生じることがあります。また、大腸の機能が低下すると、排泄物の排出がうまく行われないために、咳や肌荒れなどの症状が現れやすくなるといわれます。脾脾は、食事などで摂取した飲食物の消化や吸収により、血や気の元となる栄養分を得る胃腸の活動を行う場所と考えられています。脾は肺を養う場所でもあり、脾の機能が低下することで肺の働きが衰えることがあります。また、ストレスや暴飲暴食などによって、消化吸収が正常に行われなくなると便秘や下痢が引き起こされる可能性があります。腎腎は漢方において、水分の調節をはじめ骨や骨髄、ホルモン分泌などをつかさどっています。腎の働きが低下することで水分のバランスが損なわれて体が乾燥したり、反対にむくみが生じたりします。また、腎の機能が衰えることで脊髄において白血球などに代表される免疫細胞の生成に異常が起き、喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の慢性化やそれ以外のアレルギー疾患が生じることがあります。漢方でみるアトピーの原因アトピーが発症する要因には、体質的な要因と環境的要因があるといわれ、体質的な要因としては、アトピー素因があることや皮膚バリアの低下が考えられます。また、環境的要因には、アレルゲンと呼ばれるアレルギーを起こす物質の存在や化粧品やシャンプーや石けんなどの洗浄剤、衣類などの外部刺激、睡眠不足や疲労、ストレスなどがあるといわれます。アトピーの原因には、年代によっても変化があると考えられ以下のような特徴があります。乳児期乳児期の胃腸は、消化吸収が弱いためミルクや母乳を吐いたり、便秘や下痢をしたりしやすく消化力の弱さからタンパク質がアミノ酸に分解することができないといわれます。そのため、未消化で分子の大きい物質がアレルゲンになっていると考えられます。また、乳児期は肌が弱いことや免疫機能が整っていないことも原因のひとつになっているといわれています。つまり、乳児期のアトピー性皮膚炎においては、未発達の未熟さが原因になると考えられています。幼児期〜小児期幼児期から小児期は体の機能の発達してくるため、アトピー性皮膚炎が新たに発達することが少ないといわれる時期です。発症する場合の主な原因としては、ハウスダストや胃腸の弱さからくる食物などが考えられます。青年期〜成人期青年期から成人期は、これまでアトピーの兆候が全くない人でも発症することがあります。この時期は、乳児期とは異なり健全な胃腸機能をもつことが多いため、原因としては疲労やストレス、睡眠不足などの生活習慣などがあげられます。ほかにも、過度の飲酒や喫煙などの嗜好品、食生活の偏りも原因となる可能性があります。また、部屋の掃除が行き届いていないことや生活環境の変化によるアレルゲン、副腎の機能が低下することなども原因と考えられています。アトピーの漢方治療とは漢方には、標治(ひょうち)といわれる症状の抑制に対して即効性が期待できる処方や、根治(こんち)といわれる体質の根本的な改善することを目指した処方があるとされます。これらを症状に応じて組み合わせることで、アトピー性皮膚炎がでにくい体質を構築し、根本的な治癒をめざします。漢方でアトピー性皮膚炎の根本的治療を考えた場合には、皮膚だけではなく全身の症状を観察して全身に作用するための漢方薬が処方されるといわれ、皮膚を治療するために消化器系や肺へ働く漢方薬を使用することがあります。皮膚の症状を軽減するだけでなく他の症状にも作用することが期待されるため、漢方の治療は外側からだけでなく内側からの改善が期待できると考えられています。監修:小谷和弘
2017年05月01日背中ニキビは皮膚科で治すのが最適といえるのですが、保険が適用された治療とそうではない治療というのがあります。皮膚科で行われるその背中ニキビの治療法について、解説していきます。背中ニキビを病院で治すタイミング背中のニキビは他の場所と違って見えにくいところにあるので、背中に違和感を覚えても確認することが困難です。気づいたときにはすでにニキビが大きくなっている、または炎症を引き起こしていることが多いとされています。背中ニキビに気をつけるため、外側だけでなく内側のケアを心がけても、治らない場合は皮膚科への受診が求められます。背中はニキビの発生率が高いです。背中に皮脂腺と呼ばれる皮脂の分泌腺が集中しているので皮脂の分泌量が多く、汗もかきやすく、衣服などで常に覆われているなど、さまざまな要因によってニキビができる環境が整っていると考えられます。上述したように、みえにくいのでケアも遅れがちになるのがほとんどです。ニキビができても、炎症や化膿などの重症化に至っていない場合は、日常的なケアなどで改善が見込めるでしょう。背中ニキビの皮膚科での治療方法と処方薬治療法を説明する前に、健康保険が適用されるかどうかについて、説明していきます。治療ですので基本的に健康保険が効きますので、経済的な負担も少なくて済みます。しかし、治療方法の種類によっては健康保険が効かず自由診療となります。保険適応の治療法と保険適応外の治療を次にあげて、解説していきます。保険適用の治療法毛穴につまっている皮脂などの内容物を取り除くという治療である面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)というのがあります。内容物を取り除くことによって、ニキビの治りを早くします。しかし、保険適用内に限定すると、一度に多くのニキビの面皰圧出ができないことが多く、5〜6個までが一般的とされています。外用薬は抗生物質が一般的に使われています。抗生物質で炎症を起こしたニキビの原因菌とされるアクネ菌を殺菌して治療します。もうひとつ、毛穴のつまりを解消してつまりにくくするという効果を持つ外用薬(アダパレンなど)があり、この外用薬もニキビの治療薬として使われています。内服薬も抗生物質が処方されますが、漢方製剤、また少ないのですが原因がホルモンバランスの乱れであることが判明している場合は、ホルモン治療として低用量ピルや抗男性ホルモン薬などが処方されます。ホルモンバランスの乱れによって、男性ホルモンが過剰に分泌され、男性ホルモンが持つ作用である、皮脂の過剰分泌や角栓の発生や毛穴の縮小などがあります。その作用の働きを抑えるには、ホルモンバランスを整えるなどの治療が求められます。しかし、ほとんどはホルモンバランスが崩れていないことが多いようです。改善のために皮脂のコントロールの意味で、ビタミン剤が処方されます。美容皮膚科などでは保険適用外の治療も一般的な治療法は、イオン導入、ケミカルピーリング、そしてレーザー治療などがあげられます。ほとんどの場合はクリニックで処置されます。イオン導入は微弱な電流を流して、ニキビに有効とされる成分を肌深くまで浸透させます。痛みなどはほとんどありませんが、ペースメーカーを装着している場合は、この治療を受けることができません。ケミカルピーリングは、簡単にいえば古い皮膚をはがして、新しい皮膚を蘇らせるという治療法です。これによって、ニキビやニキビ跡の改善、さらにシワやたるみなどにも効果が期待できるとされています。レーザー治療は、ニキビの原因菌でもあるアクネ菌を殺菌し、ニキビ跡のケアなどを目的とした治療法です。ケミカルピーリングとレーザー治療は肌に負担がかかるので、肌の弱い人はクリニックで事前に申告し、受けられるかどうかを事前に相談するようにしましょう。背中ニキビの予防法食生活を含む生活習慣の乱れなどを改善することによって、背中ニキビの予防につながることに期待が持てますが、背中のケアも心がけることも求められます。入浴時、背中を洗うときにおすすめなのが一般の固形石けんです。抗菌作用のある石けんもありますが大きな効果の違いはありません。消臭効果もあるので、体臭の予防には効果的とされています。入浴後、汗をかかないようにすることが大切です。衣服など、背中に触れるものすべて清潔に保つことも求められます。また、背中の風通しのよい肌着や衣服の着用も心がけましょう。監修:馬野詠子
2017年04月25日