瀧内公美を主演に迎えた映画『由宇子の天秤』が、第27回アテネ国際映画祭で最優秀脚本賞を受賞。世界各国の映画祭を席巻している本作が、脚本賞を受賞するのは今回が初めてとなり、春本雄二郎監督から喜びのコメントが到着した。アテネ国際映画祭は、現地時間9月22日から10月3日までギリシャで開催されていた今年で27回目を迎える国際映画祭。そのコンペティション部門に選出されていた本作『由宇子の天秤』が見事、最優秀脚本賞に輝いた。映画祭側は選考理由として、「『由宇子の天秤』は、本映画祭のプログラミング中に見なければならなかった何千もの映画の中で、間違いなく傑出した作品でした。私たちはすぐにこの『物語』に夢中になり、メインコンペティションの選出にいち早く決定した作品の1つであり、『これまでのアテネ国際映画祭の歴史で最高の競争力のあるラインナップである』と私たちが考える基礎を築きました。脚本は、ドキュメンタリー番組と、それを撮影するディレクターの実生活に起きた出来事を見事に倫理的に組み合わせています。相互作用するこの継続的なゲームでは、一体何が真実で何が誤りであるかがどんどん曖昧になっていきます。ドキュメンタリーと現実の間の絶え間ない対立、主人公はジャッジする複雑さを突きつけられていくのです」と語る。また、春本監督は、「脚本賞の受賞は初めてのことで本当に嬉しく思います。本作は2014年の初稿から、2019年の撮影までに、10回の改稿を繰り返しました。時代が移ろい、人物が増え、テーマを深く掘り下げたり、構成をより緻密にしていく過程は本当に苦労の連続でしたが、それがこうして報われたことに深い喜びを感じています。そして改稿に際して、貴重な時間を割いて、アドバイスをくださったユーロスペースの北條支配人、松島哲也・片渕須直の両プロデューサーに心から感謝をしたいと思います。ありがたいことに日本での公開、たくさんのお客様にご好評をいただいております。今回の受賞がさらに多くの方に本作を届ける弾みになることを願っております」とコメントを寄せている。本作は、10月2日(土)時点(公開16日目)で国内の動員数が1万人を突破。SNSを中心に絶賛とともに地元の映画館での公開を熱望する口コミが拡散し、公開劇場も5館から60館超えに上映が拡大している。『由宇子の天秤』は渋谷ユーロスペースほかにて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:由宇子の天秤 2021年9月17日より渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開©2020 映画工房春組
2021年10月04日柳楽優弥が最強で最悪のスーパー塾講師を演じる中学受験を舞台にした人生攻略ドラマ「二月の勝者-絶対合格の教室-」のビジュアルがこのほど公開。併せて、追加キャストも発表された。今回到着したビジュアルでは、柳楽さんが演じる最強で最悪のスーパー塾講師・黒木蔵人をはじめ、黒木に反発する桜花ゼミナールの新任講師・佐倉麻衣(井上真央)、黒木に執着し続ける超名門中学受験塾のトップ講師・灰谷純(加藤シゲアキ)と、メインキャスト3名が集結。柳楽さんは「無事に撮影の日が迎えられて嬉しく思います。気持ちとしては、一年がかりで準備して、ようやく撮影に挑めるなという感覚です。今回、ようやく井上さん、加藤さんと3人で会えて、みなさんと一緒に良い作品を作り上げていきたいなと改めて思いました!」と心境を明かし、井上さんも「ようやく今日の日を迎えられてほっとしています。(放送決定後も)会えそうで会えない、始まりそうで始まらない中でもずっと頭の片隅で作品について考えていたので、やっと皆さんにお会いでき、スタート出来ることが嬉しいです」とコメント。加藤さんは「中学受験をテーマにしたドラマではありますが、そこに描かれる様々なキャラクターの人間ドラマがたくさんありますし、僕演じる灰谷は黒木先生の謎を暴こうとするミステリー要素もあります。色んな要素が複合的に絡まった作品になっています!ぜひご覧ください」とメッセージを寄せた。また今回、追加キャストも発表。黒木や佐倉と同じ「桜花ゼミナール吉祥寺校」の塾講師として、橘勇作役に池田鉄洋、桂歌子役に瀧内公美、木村大志役に今井隆文。塾講師たちが通う「井の頭ボウル」のマスター大森新平役を加治将樹。そして桜花ゼミナール社長・白柳徳道役は岸部一徳が演じる。「二月の勝者-絶対合格の教室-」は10月16日より毎週土曜日22時~日本テレビにて放送。(cinemacafe.net)
2021年09月01日小瀧望(ジャニーズWEST)、瀬奈じゅん、成河らが出演する舞台『検察側の証人』が8月28日(土)より、世田谷パブリックシアターで開幕する。この度、出演の小瀧望(ジャニーズWEST)や瀬奈じゅん、成河らの姿を収めたメインビジュアルが発表された。ミステリーの女王と呼ばれる世界的な推理小説家アガサ・クリスティは、演劇の造詣も深く、戯曲作家としても傑作を残した。本作『検察側の証人』は『ねずみとり』や『蜘蛛の巣』などと並んで世界中で上演され、舞台劇の最高峰と称賛される法廷ミステリーの決定版である。“これは私が描いた戯曲の中でも、お気に入りのひとつであった”と、クリスティ自身も自伝の中で語る、緊迫感の応酬と観客の度肝を抜く展開は必見だ。この不朽の名作を、読売演劇大賞 優秀演出家賞など数々の演劇賞を受賞、いま最も注目を集める演出家に数えられる小川絵梨子が翻訳から手がけ、新たな『検察側の証人』が生み出される。主演はジャニーズWESTの小瀧望。『エレファント・マン』で第28回読売演劇大賞 杉村春子賞及び優秀男優賞を受賞後、本作が初の舞台出演となり、婦人殺しの容疑をかけられ法廷に立つ青年・レナード役に挑む。その妻のローマイン役には、ミュージカルからストレートプレイまで多彩なステージで活躍し、常に高く評価される瀬奈じゅん。検事・マイアーズ役には、抜群の演技力で作品の芯となる実力派・成河。そして大滝寛や浅野雅博、寺西拓人、斉藤直樹、林 愛夏、西川大貴、阿岐之将一、さらに那須佐代子に梶原善と、不朽の名作に相応しい俳優陣が集結。どんな演技が繰り広げられるのか、期待して待とう。■公演情報『検察側の証人』作:アガサ・クリスティ翻訳・演出:小川絵梨子出演:小瀧望(ジャニーズWEST)、瀬奈じゅん、成河 ほか<東京公演>8月28日(土)~9月12日(日)会場:世田谷パブリックシアター料金:S席10,500円 / A席8,000円 (全席指定・税込)※未就学児入場不可発売日:7月17日(土)<兵庫公演>9月16日(木)~9月20日(月・祝)会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール料金:10,500円(全席指定・税込)※未就学児入場不可<大阪公演>9月23日(木・祝)~9月28日(火)会場:枚方市総合文化芸術センター 関西医大 大ホール料金:S席10,500円 / A席8,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可
2021年07月20日『火口のふたり』、『裏アカ』の瀧内公美を主演に迎え、いじめ事件の真相に迫っていくディレクターの葛藤を描いた春本雄二郎監督の最新作『由宇子の天秤』が、9月17日(金)より全国公開されることが決定。併せて、ポスタービジュアルが解禁された。超情報化社会を生きる私たちが抱える問題や矛盾を真正面から炙り出した本作は、三大国際映画祭のひとつであるベルリン国際映画祭をはじめ、世界の映画祭を席巻。スイスで開催の第35回フリブール国際映画祭のメインコンペティション部門、第9回ヘルシンキシネアジア映画祭、第20回ニューヨーク・アジアン映画祭にも立て続けに招聘が決定している。主演は、『火口のふたり』で第93回キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞に輝き、本作でスペインのラス・パルマス国際映画祭の最優秀女優賞に輝いた瀧内公美。また『佐々木、イン、マイマイン』の河合優実、『かぞくへ』 の梅田誠弘、名バイプレイヤーの光石研らが脇を固めている。監督・脚本は、日本の片隅で生きる若者たちの葛藤と不器用な優しさを描いた『かぞくへ』の春本雄二郎。そして長編アニメーション『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の片渕須直が、プロデューサーとして参加している。この度解禁されたポスタービジュアルでは、端に佇む顔の見えない男と制服姿の少女、そして「正しさとは何なのか?」というセリフに挟まれるように立つ瀧内さん演じるドキュメンタリーディレクターの由宇子が、葛藤を抱えた眼差しでビデオカメラをこちらに向けている。由宇子がカメラを向ける先にあるものとは?3人の関係はどう変化していくのか?意味深に配置された人物の構図、そして緊迫感溢れる場面写真の数々が、不穏で衝撃的な展開を予感させる。『由宇子の天秤』は9月17日(金)より渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:由宇子の天秤 2021年9月17日より渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開©2020 映画工房春組
2021年07月02日瀬戸康史主演で、コピーライターの男性会社員の育休の6か月を、笑いと涙で綴るWOWOWオリジナルドラマ「男コピーライター、育休をとる。」。この度、本作の個性溢れる注目のキャストが明らかになった。主人公・魚返洋介を演じるのは、ドラマや映画、舞台と幅広く出演し、最近ではドラマ「ルパンの娘」や舞台「23階の笑い」(演出:三谷幸喜)など、俳優として新たな境地を見せている瀬戸さん。WOWOWドラマは初主演となる。そして、瀬戸さん演じる主人公の魚返と時に笑い、時にぶつかりながら“育休の壁”を乗り越えていく妻・愛子役を演じるのは、「大豆田とわ子と三人の元夫」や映画『由宇子の天秤』など話題作への出演が続く瀧内公美。そして、魚返の同期社員で育休のイロハを指南する通称“育休マイスター”のカマチ役に赤ペン瀧川、思ったことは空気を読まずに発言し、魚返を困惑させる“いまどき”の新入社員・今泉真理子役に福地桃子。アートディレクターで育休中の魚返を映画鑑賞の誘惑で惑わす梶原役に少路勇介、調子のいい世渡り上手の営業部長・千木良役に池田成志。そして直属の上司で魚返が意を決して育休取得を切り出すことになる「最初の難関」浜崎部長役に村上淳など、個性的な存在感を放つ実力派俳優たちが出演。脚本は、映画『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』で話題と共感を呼んだ細川徹が手掛け、監督は映画『ドロステのはてで僕ら』でも斬新な映像表現で話題をさらったコメディの鬼才・山口淳太(ヨーロッパ企画)。男性の育休取得促進が叫ばれ、働き方の見直しと模索が続くいま、各界の才能の融合によるアンサンブルに注目だ。WOWOWオリジナルドラマ「男コピーライター、育休をとる。」は7月9日(金)23時よりWOWOWプライムにて放送(全6回)、同日、第1回放送終了後よりWOWOWオンデマンドで全12話を一挙配信。※WOWOWオンデマンドでは6月25日(金)にいち早く第1話、第2話を配信。(text:cinemacafe.net)
2021年05月17日夏帆、石井杏奈、村上虹郎、安達祐実、蒔田彩珠、光石研、三浦貴大、瀧内公美、そして斎藤工らが出演するHuluオリジナル「息をひそめて」。コロナ禍、多摩川沿いの町で暮らす人々の人生に光を当てた本作の最終話(第8話)から、“河川敷合唱シーン”メイキング映像が解禁となった。いま世界中から注目を集める日本の若手映画監督・中川龍太郎がメガホンをとった本作は、豪華キャストたちが“いま”を生きる市井の人々の姿を時に繊細に、時に力強く演じ、明日への希望と人と接することの温かみを感じさせる作品に仕上がっている。最終話となる第8話では、第7話から1年が経ち、コロナ禍の終息の兆しが見え始めた未来が舞台。いま、自分たちができることは何なのかを考えた斎藤さん演じる高校教師の水谷光生が、合唱部の生徒たちに、自分たちで発表会を開催しようと提案する。曲目は、昨年コロナ禍で中止となった合唱コンクールで歌う予定だった「君のうた」。今回解禁するメイキング映像では、斎藤さんを中心に、発表会のために河川敷にフラッグを装飾しようと、生徒たちが力を合わせて楽しそうに準備をする様子や、演奏メンバーと生徒たちとのコミュニケーションをとり、その場の空気をひとつに合わせようとする姿が映し出されている。実は、合唱メンバーは事前に音楽担当のharuka nakamuraと合唱の練習を重ねたが、演奏メンバーと合わせるのは撮影当日が初めて。ぶっつけ本番さながらに撮影がされており、まさにセッションとなった映像が本編では確認できる。なお、5月9日(日)20時頃より中川監督、斎藤さん、nakamuraさんによるインスタライブの開催が予定されている。応援コメント到着浅野いにお(漫画家)今だからこそ巡ってきた出会いがあり、伝えられた想いがある。世界が変わってしまったことを前向きに見つめ直すことができる、小さな希望のような作品です。佐久間宣行(TVプロデューサー)社会とはそれぞれの生活の集まりで、そこには切実な苦しさや悲しさがある。そのひとつひとつを見つめていくこの作品の眼差しは、決して甘くない。しかしだからこそ、登場人物ひとりひとりの決意や不意の優しさに、胸が熱くなる。見れてよかった。笠井信輔(フリーアナウンサー)登場人物たちは皆マスクをして、コロナの困難、ストレスの中にいる。それを見守る多摩川の流れが温かい。川のそばに住みたくなった。自分の母校が舞台になっているから?それだけじゃない。1話30分の別々の物語が最終回に1つの流れになる奇跡と癒し。これはまさに、今の私たちの物語なのです。ストーリー東京と神奈川の境界線を流れていく水が東京湾に注ぎ込み、大きな空が広がる多摩川。自然豊かな川辺のそばを、スポーツを楽しむ人たちや、肩を寄せる恋人たち、歌の練習をする学生たち、自転車を走らせる人などが、思い思いに行き交っている。そんな川沿いで日々を過ごす人々の2020年コロナ禍の春。勤めていた会社を退職した妃登美(夏帆)は、思い出の味を頼りに亡き祖父が営んでいた食堂を再開させるが、2020年春、客足は激減。店をたたもうかと考えていると、ひとりの男性客・光生(斎藤工)が頻繁に来店し、祖父の代に人気メニューだった「あんかけレバニラ」と瓶ビールを注文するようになる。「実家に帰らず、寮で暮らす大学生」「マッチングアプリで出会った年の離れた男女」「ウーバーイーツでバイトをする娘と父親」「在宅勤務で24時間顔を突き合わせることになる夫婦」「最後の合唱コンクールが中止になった高校生」という多摩川沿いで生きる人々の日常…。2021年、晩秋。高校の教師である光生は、多摩川の河川敷で合唱部のコンサートを開催する。歌声が、川の流れに運ばれていく。その清らかな歌声を聴きながら、光生が見つけたことは――。Huluオリジナル「息をひそめて」はHuluにて独占配信中(全8話)。(text:cinemacafe.net)
2021年05月09日『火口のふたり』や『裏アカ』などで注目を集めた瀧内公美の主演映画『由宇子の天秤』が、 スペインのカナリア島で開催された第20回ラス・パルマス国際映画祭で最優秀女優賞とCIMA審査員賞をW受賞したことが分かった。ラス・パルマス国際映画祭は、創意的かつ独創的な映画を世界的に発掘することに主眼を置き、スペインで活動する監督や批評家、シナリオ作家といった主要な映画人らで発足される、今年で20回目を迎える映画祭。本作は世界中の作品の中から、メインであるコンペティション部門に選出。本作のほかにも、深田晃司監督の第73回カンヌ国際映画祭「オフィシャル セレクション 2020」作品『本気のしるし』が同じコンペティション部門に、河瀬直美監督の『朝が来る』がパノラマ部門に出品されていた。瀧内さんが演じたのは、女子高生自殺事件を追うドキュメンタリーディレクター。事件の真相に迫るなか、父の政志からある衝撃的な事実を聞かされ、究極の選択を迫られるというストーリーで、 “正しさ”とは一体何なのか、情報社会を生きる私たちが抱える問題や矛盾を真正面から炙り出した衝撃作だ。最後まで緊張の糸が途切れない展開、そして究極の選択に追い込まれる瀧内さん演じる主人公・由宇子の圧倒的な存在感により、見事今回、最優秀女優賞とCIMA審査員賞を受賞。瀧内さんにとって、海外の国際映画祭で主演女優賞を受賞するのは本作が初となる。瀧内さんは受賞に際し「身に余る想いです」とコメント。「春本監督はじめスタッフ、キャストの皆さまに感謝申し上げます。如何なる時でも戦い続けてくれた春本監督に一番御礼が言いたいです」と監督に感謝しきり。脚本と編集も手がけた春本雄二郎監督も同様に、「最優秀女優賞、CIMA審査員賞と2つも名誉ある賞をいただける運びとなり、大変光栄です。主演の瀧内さんをはじめ、この2つの賞は作品に関わった全てのスタッフ・キャストの力が結束したことで受賞に繋がることができたと思っております」と語っている。本作はこれまで、釜山国際映画祭ニューカレンツアワード、東京フィルメックスでは学生審査員賞を受賞しており、平遥国際映画祭では審査員賞・観客賞をW受賞、さらには世界三大映画祭の1つであるベルリン国際映画祭のパノラマ部門に正式出品されるなど、世界各国の映画祭を席巻している。『由宇子の天秤』は9月、渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:由宇子の天秤 2021年9月、渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開©2020 映画工房春組
2021年04月18日電気グルーヴのピエール瀧が、東京23区各区を夜中に散歩したら何が起こるのかを記録した『ピエール瀧の23区23時』の連載を自身のnoteでスタートさせた。同企画は2012年に書籍が発行されたピエール瀧による自由徘徊実験企画のセカンドシーズン。連載は1つの区ごとに不定期に有料配信(1区350円)。初回は「江東区編」で、25,000字超えのボリュームに加え撮り下ろし写真も多数掲載されている。聞き手・構成は、瀧と親交の深いライター・カルロス矢吹、撮影は横井明彦が担当。タイトル画は天久聖一が手がけている。なお、ピエール瀧は本日4月8日に54歳の誕生日を迎えた。ピエール瀧 note アカウント:【連載情報】ピエール瀧の23区23時 セカンドシーズンピエール瀧が東京23区の各区を夜中に散歩したら何が起こるのかを記録した、自由徘徊実験企画。ルールは「23時になったら写真を撮ること」と「100円自販機を見つけたら興味本位で味見をすること」の2つ。【書籍情報】『ピエール瀧の23区23時』・2012年10月発行(産業編集センター)・全368ページ / 1,500円(税抜)関連リンク電気グルーヴHP:ピエール瀧 Instagram:ピエール瀧 Facebook:
2021年04月08日映画『火口のふたり』『裏アカ』やドラマ「恋する母たち」などの瀧内公美を主演に迎えた春本雄二郎監督の最新作『由宇子の天秤』が、第71回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に選出。9月には日本公開されることも決まった。カンヌ・ヴェネチアと並ぶ世界三大映画祭のひとつ、ベルリン国際映画祭。今回選ばれたパノラマ部門は、世界各国から集められた良作かつ現代社会を独自の視点で切り取った作品を数多く選出することで有名で、近年の日本映画では黒沢清監督『予兆/散歩する侵略者 劇場版』(17)、行定勲監督『リバーズ・エッジ』(18)、HIKARI監督『37セカンズ』(20)などの話題作が選ばれている。主人公は、女子高生自殺事件を追うドキュメンタリーディレクターの由宇子。事件の真相に迫るなか、父の政志から衝撃的な事実を聞かされ、究極の選択を迫られるストーリー。“正しさ”とは一体何なのか?超情報化社会を生きる私たちが抱える問題や矛盾を真正面から炙り出した本作は、すでに釜山国際映画祭でニューカレンツ部門の最高賞にあたるニューカレンツアワードを受賞、東京フィルメックスでは学生審査員賞を受賞、さらに中国・平遥国際映画祭では審査員賞と観客賞をW受賞するなど、瞬く間に国内外から注目を浴び、そして今回、世界三大映画祭のひとつであるベルリンの切符を手にすることに。パノラマ部門は「新人監督賞」「観客賞」などが受賞対象になる。主演は、『火口のふたり』で第93回キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞に輝いた瀧内公美。脇を固めるのは『佐々木、イン、マイマイン』の河合優実、『かぞくへ』の梅田誠弘、さらに日本映画屈指のバイプレイヤー光石研ら。監督・脚本は、日本の片隅で生きる若者たちの葛藤と不器用な優しさを描き、約1万人を動員する異例のロングランヒットとなった『かぞくへ』の春本雄二郎。さらに、今年9月に渋谷ユーロスペースで公開することも決定し、春本監督より喜びのコメントが到着。「世界三大映画祭の一つであるベルリン国際映画祭に選ばれたことに深い喜びと、それ以上に『大きな意味』を感じています」と監督。「本作は『報道』『教育』をモチーフに『正しさとは何なのか?』について問うています。生まれた時からそれらを『正しい』ものとして享受し、無関心になりつつある私たち。自分に最適化された世界で生き、外の世界があることを想像するのを忘れつつある私たち。今まさに社会を生きる人々に、誰かの『正しさ』『世界』に手を伸ばしてもらいたいと創った映画」と語り、「世界の、そして日本の、一人でも多くの人々に届けて行きたいと思います。この映画を観た方が隣人の世界に思い馳せることを願って」と思いを込めてコメント。ベルリン国際映画祭は新型コロナウイルスの影響でオンラインで実施、3月の開催時に受賞作が発表される予定となっている。『由宇子の天秤』は9月、渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開。第71回ベルリン国際映画祭は(1)現地時間3月1日~3月5日、(2)現地時間6月9日~20日2回に分けた分散開催。(text:cinemacafe.net)
2021年02月10日瀧内公美主演の映画『裏アカ』に出演する神尾楓珠と監督の加藤卓哉が、神尾さんのブレイク以前の主演短編『春の佳き日』(2018)にてタッグを組んでいたことが分かった。『春の佳き日』あらすじ持田家に生まれた三人兄弟の末っ子・恵三(20歳)には、入院中の母・静(58歳)がいる。自分の余命を知った静は「最後になるかもしれない」と、恵三に桜を見に行こうと誘う。恵三は母が乗る車いすを押し桜の咲く道を歩く。散り行く桜を見つめ、恵三はある秘密をようやく打ち明けることになる。死に直面する母親と、自分と向き合う恵三。それぞれが抱える想いを、美しい桜を眺めながらすっと溶けるように打ち明けていく。『春の佳き日』は10分ほどの短編で、三人兄弟の末っ子の恵三役を演じたのが神尾さん。同性を好きであることが打ち明けられず、友人にさえも口を噤むようになってしまうが、それでもなお、自分と向き合う様子を演じている。親子同士の微妙な距離感、間の取り方や目線から感情が深く伝わってくる演技を披露。また、死と対峙する母親と、未来に向かって生きる息子のコントラストが、儚く散る桜と相まって切ない印象を強める。LGBTをテーマとした「SHORT MOVIE CONTEST」に出品総合プラットフォームSAI主催で行われた「SHORT MOVIE CONTEST」。審査員は映像作品で名をはせる深川栄洋と、アナウンサーの傍らLGBTに関する取り組みを行っている阿部知代。加藤監督と神尾さんが作り上げた『春の佳き日』は、本コンテストの映像部門にてグランプリを受賞。審査員からは、「ショットや編集の狙いに作家性を感じた」「映像がとても美しく、カット割りも計算されている」と大好評。また神尾さんに対しては「とても好くて、ラストシーンに感動した」との評価を受けた。加藤監督は当初、まったく逆の内容の脚本で進めていたと語る。脚本をゲイの友人に見せたところ、「普段からつらい思いをしてるのに、映画観てまでこんな思いをしたくない」と気づかされたそうで、これをきっかけに互いを分かり合える物語に書き替えたという。加藤監督は助監督時代、ふと手に取った神尾さんのプロフィールを見てその“印象的な佇まい”に惹かれ、いつか自分の作品に参加してほしいと思っていたという。長編デビュー作『裏アカ』で二面性のある難役に再び指名若者が家族に自分の性的指向を打ち明けるという切り口の作品を作り上げた加藤監督。桜や明るい色調の映像美、作品からあふれる心奥に手を差し伸べるような温かさによってグランプリを受賞。この作品で神尾さんの確かな演技力を感じ、長編デビュー作の映画『裏アカ』で、表と裏の二面性のある難役に再び神尾さんを指名したという。SNS社会を風刺した男女の性愛を表現した作品であり、監督である加藤さんと目力による表現と演技力を持つ神尾さんの再タッグは見ごたえたっぷりとなっている。『裏アカ』は4月2日(金)より新宿武蔵野館、池袋HUMAXシネマズ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:裏アカ 2021年4月2日より新宿武蔵野館、池袋HUMAXシネマズ、渋谷シネクイントほか全国にて公開©2020映画『裏アカ』製作委員会
2021年02月04日瀧本美織主演で、話題沸騰の実録私小説「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年のこと」(通称:であすす)をドラマ化。瀧本さんは著者・花田菜々子本人役でWOWOWオリジナルドラマに初主演する。発売直後からSNSを中心に口コミで話題が広がり、文庫化もされた花田菜々子の同名ベストセラー小説(河出文庫)を基に、33歳の現役書店員・花田菜々子が本を紹介することを通して自分にも他人にもとことん向き合い、新たな人生を切り開いていくドラマ。今作の主人公・菜々子を演じるのは、現在オンエア中の木曜劇場「知ってるワイフ」をはじめ、様々なドラマや映画で存在感を発揮してきた瀧本美織。WOWOWでは、ドラマW「父と息子の地下アイドル」以来、約1年ぶりの出演にして初主演となる。書店で店長を務める菜々子は、本をこよなく愛する本マニア。しかし、夫とは離婚寸前、仕事もうまくいかず、どん底人生まっしぐら。そんな彼女が出会い系サイトAU×AUに登録、プロフィールに書いたひと言は「今のあなたにぴったりの本をお薦めさせていただきます」。様々な個性を持つ人と出会い、その人に合う本を紹介することを通して、新たな人生を切り開いていく、という役どころ。実録私小説ならではの著者本人役と、数多く登場する妄想シーンを演じる瀧本さんに注目だ。主演・瀧本美織「自分史上一番の台詞量」「花田さんの本とこの作品に出逢えて幸せです。今回、自分史上一番の台詞量で日々文字と格闘しておりますが、改めて言葉の持つ力に圧倒されています」という瀧本さん。「十人十色、みんな違ってみんないいとはまさにこのことだ!と思います。なんだかモヤモヤしたり、やりたいことはあるのに思うようにできなかったり、きっと誰にでもあると思います。そんな気持ちに少しでも晴れ間がさし、このドラマがちょっとした栄養ドリンクのような存在になれたら嬉しい」と意気込みを語る。「他人が何と言おうと、自分がいいね!と思える自分になれたら、人生を面白がれたなら、明日が少し違って見えるかもしれません。お薦めの本、沢山出てきます!楽しみにしていただけたら嬉しいです」と語る。原作・花田菜々子「さらに楽しく、さらにエモーショナルな物語になりそう」「ザ・一般人である自分の実話がドラマになるなんて(しかも実名のまま......)、なんだかとんでもないことになってしまったと、驚き・よろこび・照れ・ヤバさ......いろんな気持ちでいっぱいです」と語るのは、著者である花田さん本人。「原作よりもさらに楽しく、さらにエモーショナルな物語になりそうで、私自身も完成をとても楽しみにしています。観てくださる方に、当時私が体験したワクワクするような気持ちや、自分にも何かできそうな予感を受け取っていただけたら」とコメントを寄せている。「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年のこと」は2月26日(金)よりWOWOWオンデマンドにて配信スタート、3月26日(金)よりWOWOWプライムにて放送(全10話)。(text:cinemacafe.net)
2021年01月10日M&Oplaysプロデュース『そして春になった』が本日12月8日に東京・本多劇場にて開幕。出演者からコメントが寄せられた。本作は、日本のチェーホフと呼ばれ、人間の内部で無意識に動く感情を説明的なせりふを排し、物語の核を隠しながらもリアルに生々しく描き出すことに定評のある、劇作家であり演出家の岩松了待望の新作。ある映画監督の妻である女性と、その監督の愛人であった女優という、かつて一人の男をめぐって憎みあったが時を経て、共感とも友情ともとれる感情を抱くようになったふたりの女による、ダイアローグのような朗読劇のような、モノローグで築かれる回想ドラマが紡ぎ出される。出演は、松雪泰子、ソニン、瀧内公美、片桐はいりの4名が2組にわかれ、それぞれの『そして春になった』を創り上げる。開幕に際して、岩松、出演者の4名より、下記のコメントが寄せられた。岩松了(作・演出)解禁時から変わらず未だ当てはまる冠が見つかっていない、本当にそれくらいあまり見たことのない、珍しい作品になったなと思います。2組の芝居は言葉ではうまく表せませんが、確実に違うものになりました。松雪さんと片桐さんでは、まったく違うタイプのキャラクターになっているし、ソニンさんと瀧内さんは演劇経験の差がうまく作用しているなと思います。皆さん本当に素晴らしい役者さんで、松雪さんは立ち姿が美しく、本作を表現するのにふさわしいと思ってお願いした自分の目に狂いはなかったなと思います。ソニンさんはミュージカルで拝見したことがあり、凄く目がいく人だなと思っていたのですが、実際もとてもお芝居がうまい方でした。瀧内さんは伸びしろの多い女優さんで、この先が楽しみです。片桐さんはもう 5、6回一緒にやっているのですが、僕にとって珍しい作品であるとともに片桐さんにとっても珍しい作品になっているので、お互いに挑戦しましょうと話しました。このご時勢で朗読劇が増えていますが、芝居のようなところも朗読のようなところもある、あまり見たことのない演劇になりました。上演時間も短いので、集中してみていただけると思います。2パターンご覧いただけたら最高です。松雪泰子岩松さんワールド全開の中、新しいアプローチでお贈りする演劇ができました。岩松さんの書く言葉は詩的で美しく、でも生々しくてすごく人間的です。感情のエネルギーがとてつもなく、俳優としてはそれがやりがいになり、どうしたらこの山を越えられるんだろうと、必死に脚本と演出にかじりついています。初共演となるソニンさんは、すごく多彩な魅力と才能を持っている方という印象があり、ご一緒できるのが楽しみでした。パワーあふれる俳優さんで、お稽古自体は短かったですが、とても濃密な時間を過ごせました。朗読とも演劇とも違うものになりましたが、脚本を持たずお芝居としてやりたいと思うくらい素敵な作品です。多くの方にご覧いただき、どう感じていただけるか、どう受け取っていただけるかとても楽しみです。新しいものを体験しに、ぜひ本多劇場へ足を運んでいただけると嬉しいです。私たちも全力で頑張ります。ソニン今回は、朗読劇に初挑戦、岩松さんと松雪さんとも初めてのお仕事と、初めて尽くしの作品です。朗読劇でここまで動くとは思っていなくて、まさかのダンスシーンもあったので、最初は焦りました(笑)。岩松さんは、脚本から、自分の世界をかっちり組み立てて、すごくこだわりがある演出をされる方だと想像していましたが、実際にお稽古にはいってみると直感型の方なので、私も直感的に色々試してみせたりして作りました。松雪さんは最初からすごく役に入られていて驚きました。お稽古を重ねていく中でも、作品の世界観を身体にしみこませていっているのを感じ、そんな松雪さんの姿に私も興奮して、楽しんでいます。ストーリーも構成も余白だらけでいろいろな想像ができる作品だなと思っていて、本番を迎えてからも、その余白が自然と変わっていくことでしょう。観てくださる方々自身の想像で物語を完成させていただければ嬉しいです。是非この世界を感じにいらしてください。瀧内公美朗読劇としてお話をいただいたので、本を読むだけで進んでいくものと思っていたのですが、動きも出てきて、そうするとそこへ自然と感情ものってきて、お芝居なのか朗読なのか、予想していたものとは違った作品になりました。嬉しさの中に悲しみがあったり、喜びの中に怒りがあったり、お稽古をすればするほどより感情が見え、深みが出てきて、毎日発見があって面白い経験をさせてもらっています。片桐はいりさんは唯一無二な方ですので、ご一緒させていただくのがとても楽しみでした。間や感情の伝え方が、はいりさんの身体を通して伝わってくるのを目の前で感じることが出来て、この上なく幸せな時間です。自分が今まで出してきた感情とは違う、奥深いものが積み重なってきている感覚があり、新たな姿をお見せできると思います。時勢的に言いづらくもあるのですが、でもこれはどうしても観ていただきたいです。新しい形式の演劇をお見せできると思うので、ぜひ会いに来てください。片桐はいり上演日数や上演時間が短いだけでなく、登場人物や舞台上の人数も少なく、とても要素が少ないからこそ、濃い物語になっています。岩松さんの作品の中ではすごくシンプルでわかりやすく、素材のままの味を楽しめるような内容になっているので、だからこそ逆に大変な部分もあるのかなと思います。瀧内さんのことは、映画でよく拝見していました。舞台はあまり経験がないそうなのですが、度胸や存在感がすごいなあと驚いています。さらに、舞台ならではの約束ごとのようなものがない分、新鮮な反応が返ってくるのでそれも面白いです。演劇と映像は全く違うんだと改めて気づかされました。朗読かと思えば演じていたり、芝居かと思えばただ読んでいたり……。内容だけでなく、上演形式もサスペンスです。私たち演者側も薄氷を踏むような気持ちで、うかがいながらやっているところもあるので、お客様とのそんな駆け引きも楽しめたらと思います。M&Oplaysプロデュース『そして春になった』作・演出:岩松了出演:松雪泰子、ソニン、瀧内公美、片桐はいり会場:本多劇場お問合せ:03-6427-9486(平日11:00~15:00) 配信決定12月12日(土) 13:00・18:00公演収録を配信動画配信期間:12月28日(月)18:00~2021年1月6日(水)23:59配信チケット販売期間:2021年1月6日(水)22:00まで発売中購入URL: より配信チケットをお求め頂けます(ご購入にはイープラスの会員登録が必要です)。
2020年12月08日“SNSの裏アカウント”を題材にした映画『裏アカ』の新たな公開日が来年4月2日(金)に決定した。瀧内公美が主演を務める本作は、裏アカウントを通して出会う男女の姿から、現代に生きる者が抱える葛藤や欲望、そして性への衝動を赤裸々に描き出す人間ドラマ。主人公を翻弄する相手役には若手俳優の神尾楓珠が抜擢されたほか、市川知宏、SUMIRE、田中要次、神戸浩、松浦祐也、仁科貴、ふせえりらが出演。新型コロナウイルス等の影響により、公開延期が発表されていた本作だが、ついに新たな公開日が決定し、主演の瀧内さんは「『裏アカ』は、長年助監督を務め、映画界を支えてきた "これからの映画作家" として活躍していかれる加藤監督のデビュー作品です。撮影前から、加藤監督と何度も何度もミーティングを重ね、話し合い、時に停滞しながらも、納得がいくまで作品作りを行なってきた、愛おしい作品です」と作品への思いを語り、「皆さまに完成したものを見て頂くことによって、初めてこの作品の価値が生まれていくと思っていたので、公開延期、未定となったときは一緒に作品を作りあげたスタッフさん・キャストさんの顔が浮かび、なんとも言えない気持ちになったことを覚えています」と延期発表時をふり返る。そして「製作陣ほか沢山の方々のご尽力により、来年の4月に劇場公開させて頂けることが決まりました。やったぁ!皆様の元にお届けするまでもう少々お時間頂きますが、公開時にお逢いできることを楽しみにしています。『裏アカ』よろしくお願い致します」と公開日決定を喜ぶ。また神尾さんは「約2年の月日を経て、ようやく『裏アカ』公開できることを嬉しく思うのと同時に安堵も感じてます。決して明るい話ではないですが、現代のSNSだったり、何か届くものがあると思うのでぜひ劇場に足を運んでもらえると嬉しいです!」とコメント。監督の加藤卓哉は「現場では、瀧内さんと神尾くんが文字通り渾身の力で演技をしてくれました。特に瀧内さんは、準備段階から他の仕事をすべて断って、主人公・真知子になり切ろうと一緒にもがいてくれました。そして、スタッフ全員が、初監督である僕をあらゆる面で支えてくれました。その分思い入れは強くなり、世の中も自分自身も様々なことが変わりましたが、この映画では変わらない人間の本質を描いたつもりです。作品に込めたメッセージが、長い年月を経て来春、観客の皆さんにどのように届くのか、期待と不安の入り混じった気持ちで初日を待ちたいと思います」と話している。『裏アカ』は2021年4月2日(金)より新宿武蔵野館、池袋HUMAXシネマズ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:裏アカ 2021年春、全国にて公開予定©2020映画『裏アカ』製作委員会
2020年12月03日安藤サクラ主演『百円の恋』の製作陣が再集結し、キャストに森山未來、北村匠海、勝地涼を迎えた最新作『アンダードッグ』。この度、本予告と主題歌、そして3人を取り巻く全キャスト陣も解禁された。タイトルのアンダードッグとは、“かませ犬”のこと。予告映像は、過去の栄光が忘れられず、“勝者”の引き立て役としてボクシングにしがみつく森山さん演じる晃、北村さんが演じる若き天才ボクサー・龍太、勝地さんが演じる芸人ボクサー・宮木という3人の負け犬たちのそれぞれの理由が描かれ、晃と龍太にとって、2人の対決が前に進むためには避けて通れない闘いであることが伝えられる。また、この予告映像で、主人公・晃が発するのは、終盤付近で「やっぱこれだよな」というひと言のみ。本編でもセリフの少ない役柄を、森山さんが身体表現によって魅せている。石崎ひゅーい「不格好な姿で咲いてる花」に登場人物重ねる映像中盤から流れる3人の男たちの心情を代弁するかのような楽曲は、人気シンガーソングライターの石崎ひゅーいが書き下ろした主題歌「Flowers」。石崎さんが紡いだ歌詞とその歌声は、激闘の余情となって心に突き刺さり、ルーザーたちのドラマをより一層盛り上げるものに。石崎さんは、今回の楽曲「Flowers」について「自粛期間中、スーパーと家との往来の日々の中、ひび割れたコンクリートから不格好な姿で咲いてる花を見つけました。その姿が、まるでこの物語の登場人物達のようだと感じたんです」と明かし、「『アンダードッグ』というリングに立たせて頂いた事、そして一緒に戦える事に心底興奮しています」とコメント。そして、楽曲を聞いた 武正晴監督は「ボクサーという非情の世界の住人を花に例えた詩情に感銘を受けた。この映画によって名曲が生まれたことに誇りを感じる」と絶賛を贈る。石崎さんの起用について佐藤現プロデューサーは「石崎ひゅーいさんなら、地べたでもがきながら生きる者たちの心情を、俯瞰から見下ろすのではなく同じ眼線から表現してくれるのではないかと思い、書き下ろしをお願いしました。出来上がった『Flowers』は、まさに主人公たちの心の叫びであり、魂を燃やして生きようと思わせてくれる力強い歌」と評している。水川あさみ&瀧内公美&萩原みのり&冨手麻妙&柄本明ら参加晃の妻・佳子役に、足立紳脚本・監督作『喜劇 愛妻物語』などで活躍する水川あさみ、晃が送迎ドライバーとして日銭を稼ぐデリヘル店にやって来る謎めいた女・明美を『火口のふたり』で高い評価を得た瀧内公美。そして龍太を養護施設時代から支える妻・加奈を若手女優の萩原みのり、宮木が唯一心を開く恋人・愛には冨手麻妙。また、晃たちを取りまくキャラクターにもベテラン俳優が揃い、晃と腐れ縁のデリヘル店の店長・木田を映画監督でもある二ノ宮隆太郎、木田を支えるベテランデリヘル嬢・兼子を熊谷真実が演じ、宮木の父で有名俳優の幸三郎を風間杜夫、晃にチャンピオンの夢を託した父・作郎に柄本明が扮し、奥行きのある実在感で作品を支えるなど、個性豊かなキャストが集結した。本作は、10月31日(土)から開催される第33回東京国際映画祭のオープニング作品として上映も決まっている。劇場版『アンダードッグ』【前編】【後編】は11月27日(金)よりホワイトシネクイントほかにて同日公開。配信版『アンダードッグ』は2021年1月1日(祝・金)よりABEMAプレミアムにて配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダードッグ(2020) 2020年11月27日よりホワイトシネクイントほか全国にて【前編】【後編】同日公開ⓒ2020「アンダードッグ」製作委員会
2020年10月01日柴門ふみの漫画を、恋愛ドラマの名手・大石静脚本でドラマ化する「恋する母たち」。この度、木村佳乃、吉田羊、仲里依紗が演じる3人の母たちの息子を演じる若手俳優が決定した。同じ名門校に通う息子3人を演じるのは、初出演ドラマ「おじさんはカワイイものがお好き。」で話題沸騰中の藤原大祐、『MOTHER マザー』で初演技、ドラマ初出演の奥平大兼、CMで注目の新星・宮世琉弥。藤原さんが演じるのは、杏(木村さん)の息子で、女手ひとつで育ててくれた母を常に思いやる優しい高校生・研。奥平さんが、優子(吉田さん)の息子で長らく引きこもり生活を送る大介。宮世さんが、まり(仲さん)の息子で何不自由ない生活を送りながらも、両親に反抗を繰り返す繁秋を演じる。さらに、母たちを悩ます夫たちとして、失踪した杏の夫・慎吾を渋川清彦。自身の弁護士事務所の部下と不倫をしているまりの夫・繁樹を玉置玲央。優子の夫で売れない小説家のシゲオを矢作兼(おぎやはぎ)。母たちと深く関わっていく女性たちとして、慎吾の母・綾子を夏樹陽子。繁樹の弁護士事務所に所属する新人弁護士で、男女の関係となり、まりへの嫉妬のあまり思いもよらない行動をとる山下のり子を森田望智。斉木巧(小泉孝太郎)の妻で、杏の夫と駆け落ちをした由香を瀧内公美が演じることも決定した。●新キャストコメント<奥平大兼>初めて台本を読ませていただいた時、大人の恋愛ということもあり自分の歳だと見られない世界のお話だったので、とても面白いと感じました。ドラマに出演させていただくことが初めてで、僕が演じる大介もとても複雑な役柄なのでプレッシャーなど感じることもありますが、それ以上に役のことを考えるのをとても楽しく感じています!一生懸命自分の力を出せたらいいなと思っています!<宮世琉弥>このたび、蒲原繁秋役を演じさせていただくことになりました、宮世琉弥です。原作も読ませていただいて、本当にこのような作品で演じてみたかったですし、仲里依紗さんと家族になれるのが夢かなと思うくらい凄くうれしかったです!息子役の他のお2人も同い年ですし、撮影が始まるのが楽しみで仕方ないです。尊敬する阿部サダヲさんや小泉孝太郎さん、磯村勇斗さんに負けないくらいの色気を僕たち息子3人も出していきたいと思います。高校生の色気で勝負していきます!<藤原大祐>初めてドラマの内容をお聞きした時、かなり大人のお話だなと思いました!(笑) そしてご一緒させていただくキャストの皆さんがとても豪華なので、一緒に作品に参加させてもらえる喜びを感じました。僕が演じる石渡研は、父親が失踪して母親と2人で暮らす高校生。劇中で巻き起こる様々な出来事に石渡研として真っ直ぐに向き合って、木村佳乃さん演じるお母さんと一緒に、家族で乗り越えていきたいなと思います。新金曜ドラマ「恋する母たち」は10月、毎週金曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年09月08日新型コロナウイルスの感染拡大の影響により公開延期を発表していた瀧内公美と神尾楓珠が共演する映画『裏アカ』が、2021年春に公開することが決定。詳しい公開日については、決まり次第、公式サイトやSNSにて発表される。木村大作や成島出など、日本を代表する名監督の下で助監督を務めてきた加藤卓哉が、TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2015で準グランプリを受賞し長編監督デビューとなった本作。『そこのみにて光輝く』の高田亮と加藤監督の共同脚本となり、SNSの裏アカウントを題材に、それを通して出会う男女の姿から、現代に生きる者が抱える葛藤や欲望、そして性への衝動を赤裸々に描き出す、センセーショナルな人間ドラマ。主演の瀧内さんが、思い描いていたものとは違う毎日に行き場のない気持ちを抱え、ふとしたきっかけで裏アカにハマっていく伊藤真知子を演じ、神尾さんが彼女を翻弄する相手役を演じている。4月、5月の緊急事態宣言を受け、宣伝活動をストップしていた瀧内さんと神尾さんを始めとするキャスト&スタッフ陣だが、来年の公開に向けて、活動を開始していく。『裏アカ』は2021年春、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:裏アカ 2021年春、全国にて公開予定©2020映画『裏アカ』製作委員会
2020年08月05日『火口のふたり』「恋はつづくよどこまでも」に出演した瀧内公美が主演、若手俳優・神尾楓珠が相手役を務める映画『裏アカ』の公開延期が発表された。6月12日(金)より公開される予定だった本作は、“SNSの裏アカウント”をテーマにした映画。SNSの裏アカウントにハマっていく30代女性を瀧内さんが、彼女が惹かれていく年下の男を神尾さんが演じ、裏アカウントを通して出会う男女の姿から、現代に生きる者が抱える葛藤や欲望、そして性への衝動を赤裸々に描き出す。そんな本作が、新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言の延長、これらに伴う政府および関係機関等の方針に鑑み、公開延期が決定。新たな映画公開日は日程が決まり次第、映画公式サイト、公式SNSにて発表される。なお、すでに購入済みの前売り券(ムビチケ)については、延期後の公開でも使用可能なので、そのまま保管しておくことが必要だ。『裏アカ』は新宿武蔵野館、池袋HUMAXシネマズ、渋谷シネクイントほか全国にて近日公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:裏アカ 近日公開©2020映画『裏アカ』製作委員会
2020年05月12日映画『火口のふたり』やドラマ「恋はつづくよどこまでも」で注目度上昇中の瀧内公美が主演、「ギルティ~この恋は罪ですか?~」や「いいね!光源氏くん」など話題作がつづく神尾楓珠が相手役を務める映画『裏アカ』。今回、アパレルショップが舞台となる本作で使用された華やかな衣装に注目した。瀧内さん演じる主人公・真知子は、店長という重役を担い、一見、充実した華々しい人生を送っているかと思いきや、様々な出来事が原因で“裏アカ”の世界にのめりこんでいく。本作は人間の負の感情が入り乱れる内容になっているが、彼女たちが身につける華やかな衣装が視覚的にも、観客の心持ちとしても安心材料となっていく。そのコントラストが美しく、本作の魅力のひとつともなっている。上の写真は、真知子の仕事帰りのワンシーン。花柄の刺繍が入ったロングコートの袖を折り返し、クリアイエローの裏地を見せているのがお洒落。主張しすぎないグレーのトップスをチラ見せ、全体的にボタニカルでヘルシーな印象を受ける。コートの裾部分には斜めにフリルの加工がされており、ミニ丈だがしっかりと存在感。さらに差し色にはブルーのスラックスを取り入れ、アパレル店員ならではの大人な着こなし。だが、彼女の表情からはどこか寂しさが伺え、もしや業界の厳しさに直面しているのかも…。続いては、ゆーと(神尾楓珠)と真知子が並んで歩くシーンから。両者とも昨年から流行中のグレンチェックがあしらわれた洋服を身にまとう。ゆーとの方は一見無地に見えるが、近づいてみると小さい格子が入ったもの。反対に、真知子は大きめの格子があしらわれたブラウンのセットアップ。丈が長めのアウターからミニスカートが見え、丈感も体にフィットしている。ブラウン、セットアップ、グレンチェックという流行アイテムを全て取り入れているところは、さすがアパレル店長。また、両者ともホワイトの丸襟型のトップスを着ており、シミラールック的な要素も。表の真知子の服装が華やかでおしゃれである分、裏の世界で崩れていく真知子とのギャップ、凄まじさがさらに激しく感じられる1枚。こちらは、アパレルショップの後輩店員さやか(SUMIRE)のコーデ。馬のイラストが大胆に描かれているシャツは少し奇抜な印象を受けるが、イラストの線が細いためスタイリッシュな仕上がり。ハイウエストで袴風のプリーツスカートと組み合わせることで大人っぽさを出してバランスが取れており、オレンジの差し色が柔らかさも同時に印象づける。店長である真知子とカリスマ店員であるさやかの対比、そしてお互いの関係性が気になるところ。ここに挙げたのはほんの一部であり、劇中では家での服装や外行きの華やかな恰好まで、様々なスタイルが登場。服装は人の心情を表す、と言われるように、真知子とゆーと、表と裏でのギャップにも注目して本編をチェックしてほしい。『裏アカ』は6月12日(金)より新宿武蔵野館、池袋HUMAXシネマズ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:裏アカ 2020年6月12日より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開©2020映画『裏アカ』製作委員会
2020年04月19日瀧内公美が主演、神尾楓珠が相手役を務める映画『裏アカ』。この度、“裏アカウント”と“現実”の2つの世界で生きる瀧内さんと、“2つの顔”を持つ男を演じる神尾さんらをとらえた場面写真が一挙に9点解禁となった。アパレルショップの店長として働きながら、女性としてのプライドと寂しさを抱えた主人公・真知子が、“裏アカの世界”と“現実世界”の間で激しく揺れ動き、翻弄される姿が見どころの本作。今回解禁となったのは、真知子を演じる瀧内さんと、裏アカのフォロワー“ゆーと”と“原島努”を演じる神尾さん、市川知宏、SUMIREらキャストを映し出した、様々な心情が伺える場面写真9枚。1枚目は、華やかな服装とは裏腹に浮かない表情のまま鏡を拭く真知子。鏡に映った自分の顔を見つめ、自己嫌悪になっているような印象。だが、2枚目では、“裏アカ”を通じて出会ったゆーとと、嬉しそうに並んで歩く様子が。ゆーとのほうが年上の真知子をリードしているようにも見える。また、仕事の現場で再会した2人が“表の顔”でパーティーの場にいる様子が!原島はどこか距離を置くようにしており、同じ空間にいながらも表では交われない真知子のもどかしさが表情に表れている。さらには、険しい表情をしながらスマホを見る真知子の姿も。裏アカという存在が彼女の中で大きな存在になっているのか、はたまた彼女の身に危険が迫っているのか。常にスマホを確認したくなるほど、裏アカに振り回されているようだ。5枚目は、同僚の佐伯(市川知宏)と穏やかな表情で過ごす真知子。4枚目とは打って変わり、真知子の明るい笑顔が輝いている。6枚目は、夕暮れの1室で真知子とゆーとが見つめあっているシーン。ゆーとの眼差しは真剣で、何か真知子に訴えかけている様子。2人の心を通わせることはできるのか、想像が膨らむ1枚。7枚目は、後輩でカリスマ店員のさやか(SUMIRE)と並んで洋服を整理する様子。両者とも顔を合わせることなく黙々と仕事こなし、2人の関係性が想像できる。8枚目は、アパレルショップ社長の北村(田中要次)と真知子が会議をしているシーン。店長を務める“表”モードの真知子は、プライドや責任を感じながら懸命に仕事をしているのだ。そして最後は、髪を下ろし、まるで別人のように疲れ果てた様子で涙を拭う真知子の姿が…。果たして彼女の身に何が起こったのか、衝撃的な結末を予感させる写真となっている。『裏アカ』は6月12日(金)より新宿武蔵野館、池袋HUMAXシネマズ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:裏アカ 2020年6月12日より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開©2020映画『裏アカ』製作委員会
2020年04月11日映画『火口のふたり』やドラマ「恋はつづくよどこまでも」でも話題の瀧内公美と、「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」以降も引く手あまたとなった神尾楓珠が共演する映画『裏アカ』から、本ポスタービジュアルと本予告が解禁された。日本を代表する数々の名監督の下で厚い信頼とともに助監督を務めてきた加藤卓哉がTSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2015で準グランプリを受賞した本作で、ついに監督デビュー。『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』の高田亮と共同脚本も手掛けている。「僕が真知子さんのマイナス部分をカバーしてるのわかってます?」バイヤーの後輩から主人公・真知子(瀧内さん)へ、衝撃的なひと言を投げかけられるシーンから始まる予告。さらに、同じ職場の後輩である人気カリスマ店員に店のSNS用に写真を撮ろうと誘われたのがきっかけで、裏アカを作成した真知子はSNSに取りつかれていく――。映像には、鏡の前に下着姿で立つ真知子の様子から急展開、表の世界では得られなかった周囲の反応にどんどんとハマってしまう様子が伺える。そんな中、「一度だけあえませんか?」というDM。たった1通のDMからSNSという裏の世界で出会うこととなる、ゆーと(神尾さん)と真知子。しかし2人は表の世界でも会うことになり…。平静を装う“ゆーと”に対し、真知子はもう一度、あのときの“ゆーと”に会いたいと日が経つにつれて想いが募っていき…そして…。まさしく、“「本当のあなた」は、どこ?”と、表と裏、二面性に向き合い生きている人々に強く問いかける本予告。ポスタービジュアルにも、右下にはアパレルショップで働く笑顔の真知子と、一方で自らを撮影し裏アカでSNSに投稿する無表情の真知子、そして左上には、ゆーとのスーツ姿と美しい背中が。果たして、彼女たちの“本当”の顔とはどれなのか。こちらも、表の顔・裏の顔といった二面性を映し出し、緊張感漂うビジュアルとなっている。『裏アカ』は6月12日(金)より新宿武蔵野館、池袋HUMAXシネマズ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:裏アカ 2020年6月12日より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開©2020映画『裏アカ』製作委員会
2020年03月25日2019年 第93回「キネマ旬報ベスト・テン」の表彰式が11日、東京・文京シビックホールで行われ、受賞者の瀧内公美、池松壮亮、池脇千鶴、成田凌らが出席した。映画誌『キネマ旬報』が主催する「キネマ旬報ベスト・テン」は、今年で93回目の開催。その年を代表する日本映画、外国映画をそれぞれ10本挙げるほか、主演男優賞や主演女優賞、新人男優賞、新人女優賞などを、映画評論家や映画記者らが選出する。日本映画ベスト・テン第1位となった荒井晴彦監督の『火口のふたり』で柄本佑相手に激しい濡れ場を披露した瀧内公美が主演女優賞を獲得。瀧内は「この作品は、私が今までお世話になっていた事務所を退所してフリーになった時に声をかけていただいた作品です。こうれからどうしようと思っていた時にこういう作品をいただけたので、やってみようと思いました。(所属事務所の)社長に『思いっきりやるんだよ』と背中を押してもらいました」とオファー当時を振り返った。続けて、「色んな人に感謝したいんですが、この作品はほとんど(柄本佑と)2人の映画で、お相手役をしてくださった柄本さんがいたから今日があるんだと思っています」と感謝し、荒井監督についても、「こういう場所に連れて来てくれたのは荒井さんです。(撮影中は脚を)しならせるんだとよく言われました。毎日湿布を貼って首と腰が痛くなった作品ですね(笑)」と濡れ場における演出の厳しさに身体も悲鳴をあげていたそうだが、「荒井監督はお話を聞いてくださる方だったので、すごくやりやすかったです」と印象を語った。主演男優賞には、『宮本から君へ』で主演を務めた池松壮亮が選出。「僕が演じた宮本というキャラクターは、正しくないことに対して声を出し続ける男です。みんなが鼓舞されて何とかやり遂げることができたと思います。みんなで戦った日々の勲章としてこの賞をいただけたとともに、池松から宮本へこの重みの賞を捧げることができたらと思います」と受賞を喜び、「多分今日は(トロフィーを)抱きしめて寝ると思います」と喜んだ。また、日本映画脚本賞を受賞した阪本順治監督の『半世界』に出演した池脇千鶴が助演女優賞を獲得。「キネマ旬報ベスト・テン」は、第73回(1999年度)に『大阪物語』で新人女優賞を受賞して以来となる。「基本男3人の映画なんですが、阪本監督が1人の女として妻として母として人間としてきちんと描いてくださいました。それが映画に反映されての評価なのかなと思っています」と自分なりに分析しつつ、「小さめの映画で私の出番もあまり多くありませんでしたが、こうやって評価していただけて、映画の神様は見てくださっているのかなと思います」と笑顔。初めて組んだ阪本監督については「もっと怖そうな印象がありました」と本音を明かしつつ、「接するとダジャレを言ってくれますし、ものすごく愛の深い監督さんでした。すごく厳しいんだけども、キャストを見つめてくださって楽しかった思い出がいっぱいありました」と撮影を振り返っていた。○第93回「キネマ旬報ベスト・テン」受賞一覧日本映画ベスト・テン第1位『火口のふたり』(荒井晴彦監督)外国映画ベスト・テン第1位『ジョーカー』(トッド・フィリップス監督)文化映画ベスト・テン第1位『i-新聞記者ドキュメント-』(森達也監督)読者選出日本映画ベスト・テン第1位『半世界』(阪本順治監督)読者選出外国映画ベスト・テン第1位『ジョーカー』(トッド・フィリップス監督)日本映画監督賞:白石和彌監督『ひとよ』『凪待ち』『麻雀放浪記 2020』日本映画脚本賞:阪本順治監督『半世界』外国映画監督賞:トッド・フィリップス監督『ジョーカー』主演女優賞:瀧内公美 『火口のふたり』主演男優賞:池松壮亮 『宮本から君へ』助演女優賞:池脇千鶴『半世界』助演男優賞:成田凌『愛がなんだ』『さよならくちびる」』ほかにより新人女優賞:関水渚『町田くんの世界』新人男優賞:鈴鹿央士『蜜蜂と遠雷』『決算!忠臣蔵』読者選出日本映画監督賞:阪本順治『半世界』読者選出外国映画監督賞:トッド・フィリップス『ジョーカー』読者賞:ライムスター宇多丸、三沢和子 連載『2018年の森田芳光』特別賞:和田誠(映画の素晴らしさや愉しさを広く伝え、多くの映画ファンを育てた功績に感謝をこめて)
2020年02月12日映画『火口のふたり』やドラマ「凪のお暇」「恋はつづくよどこまでも」でも注目を集める瀧内公美が、“SNSの裏アカウント”をテーマにした映画『裏アカ』に主演、ドラマ「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」など、いま勢いのある若手俳優・神尾楓珠が相手役に抜擢された。木村大作、降旗康男、原田眞人、成島出ら日本を代表する数々の名監督の下で助監督を務めてきた加藤卓哉が、「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2015」で準グランプリを受賞した本作でついに監督デビュー。その題材は、現在の社会や時代が持つ二面性を象徴する“SNSの裏アカウント”。裏アカウントを通して出会う男女の姿から、現代に生きる者が抱える葛藤や欲望、そして性への衝動を赤裸々に描き出し、観る者の心に突き刺さるセンセーショナルな人間ドラマへと昇華させた。主演は、柄本佑共演、荒井晴彦監督の『火口のふたり』で第44回報知映画賞や第74回毎日映画コンクールにノミネート、第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞受賞など、その確かな演技力でいま注目を集めている実力派女優・瀧内公美。思い描いていたものとは違う毎日に行き場のない気持ちを抱え、ふとしたきっかけでSNSの裏アカウントにハマっていく30代の女性・伊藤真知子をリアルに演じる。相手役の年下の男には、話題のドラマ「3年A組」や『HiGH&LOW THE WORST』などへの出演をきっかけにブレイク中の若手俳優・神尾楓珠。表の顔と裏の顔を巧みに使い分けながらも、心に深い闇を抱えて生きる複雑な青年を繊細に演じ切る。そのほか、真知子が働くアパレルショップのバイヤー・佐伯崇役に市川知宏、年下のカリスマ店員・新堂さやか役にSUMIRE、社長の北村圭吾役は名バイプレイヤーの田中要次が務め、真知子が訪れる大衆食堂「ふじ食堂」のシーンでは神戸浩、松浦祐也、仁科貴、ふせえりといった個性豊かな俳優陣が出演している。瀧内公美「もがきながら、一生懸命生きている女性」加藤監督の初監督作品に参加することができ、無事公開されることをとても嬉しく思います。『裏アカ』は監督はじめスタッフの方々と、どんな形にしていきたいかを共有し、何度も話し合いを重ねて撮影に挑んだ、私にとって思い入れのある作品です。主人公・伊藤真知子の孤独と満たされない日常に、ひとりの女性として、脚本を初めて読ませてもらった時から共感していました。撮影中も、真知子と同じように、“これでいいのだろうか”と悩みながら、光を追い求めるかのように、必死に駆け抜けた日々でした。もがきながら、一生懸命生きている女性の姿をぜひ劇場でご覧ください。神尾楓珠「もしかしたら身近で起こってるかもしれない」今回、原島とゆーとを演じさせていただきました。自分の中でもすごく挑戦的な役柄とストーリーだったので、どう演じるべきか苦労しましたが、加藤監督のこの作品で挑戦できたことを嬉しく思います。この役を演じて、僕が演じたような人物が実際にいるかもしれないということだったり、映画の中に出てくる事柄がもしかしたら身近で起こってるかもしれないということをSNSが発達した現代だからこそ感じました。刺激的なシーンも多々ありますが、ぜひ劇場へ足を運んでいただけると嬉しいです。ストーリー青山のアパレルショップで店長を務める伊藤真知子は、どこか満たされない毎日を送っていた。自分の意見は採用されず、年下のカリスマ店員・新堂さやかに仕事を取られ、ストレスが溜まる日々。そんなある日、さやかの何気ない一言がきっかけで真知子はSNSの裏アカウントを作り、胸元の際どい写真を投稿する。表の世界では決して得られない反応に快感を覚えた真知子の投稿はどんどん過激になっていき、それに呼応するようにフォロワー数も増えていった。「リアルで会いたい」「もっと自分を解放して」そんな言葉に誘われ、フォロワーの1人と会うことになった真知子。その相手は、“ゆーと”という年下の男だった。真知子は自分と同じ心の乾きを持つ彼に惹かれていく。しかし、その関係は1度きり。それがゆーととの約束だった。ゆーとと会えないことから、真知子はほかの男と関係を持つようになるが、その心は満たされない。裏の世界でフラストレーションがたまっていくのとは裏腹に、表の世界は、店の売り上げ不振回復への施策に自身のアイディアが採用され、大手百貨店とのコラボレーション企画が決まるなど充実していく真知子。やりがいのあるプロジェクトに意気込む真知子だったが、その百貨店担当者の原島努こそが、あのゆーとだった。表の世界で再会を果たした2人。平静を装う原島に対し、心乱れ動揺を隠せない真知子。原島ではなく、ゆーとに会いたいという思いが日増しに募っていく。表と裏、愛情と憎悪、真実と嘘、理性と欲望…相反する2つが激しく交錯する中、真知子に突然訪れる結末とは…。『裏アカ』は6月12日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年01月24日「ばっちり球見えてるね!かっとばせー、瀧さん!」11月中旬、声援を送る人々の視線の先にいるのはピエール瀧(52)だ。今年3月にコカイン摂取による麻薬取締法違反で、瀧が逮捕されてから8カ月。6月に懲役1年6カ月、執行猶予3年の判決を受けて以降は人前から姿を消していたが、この日、彼は都内にある軟式野球場にいた。自身が率いる草野球チーム「ピエール学園」の試合に出場した瀧。チームメートの応援の甲斐もあって、1打席目で二塁打を放つなど生き生きとした姿を見せていた。「ピエールさんは、地元の静岡で小学校から高校までずっと野球に打ち込んでいました。甲子園球場の土を踏みたくて、高校卒業後には阪神タイガースの入団テストを受けたほど。チーム名は高校野球の名門校『PL学園』をもじったもので、お笑い芸人のマキタスポーツさん(49)らとよく試合をしているそうです」(レコード会社関係者)試合終了後に相手チームに延長戦を要求するなど、のびのびと“休日”を満喫する瀧。しかし、逮捕によって降板したドラマやCMなどの違約金は一部では5億円とも報道されていた。果たして、生活は大丈夫なのだろうか……。「ドラマやテレビ番組は軒並み降板しましたが、瀧さんが出演した多くの映画は出演シーンをカットすることなく上映されました。さらに、動画配信サービス・Netflixで放映され、大ヒットした『全裸監督』にも瀧さんは出演。海外資本ということもあり、破格のギャラを手にしたそうです。なので生活には困っておらず、1億5千万円と言われる豪邸もまだ手放していません。愛車である高級英国車に乗って、よく草野球の試合に来ているといいます」(テレビ局関係者)さらに、最近では音楽活動にも意欲を見せているという。「10月に瀧さんは、電気グルーヴの相方・石野卓球さん(51)と2人でドイツ旅行に行っています。自分たちの原点である海外バンドのライブを見て、『早く再始動したい!』と2人で話し合っていたと聞いています」(前出・レコード会社関係者)近況を聞くべく、試合終了後の瀧に声をかけた。最初はにこやかだったが、記者が名乗った瞬間に表情が一変!顔をゆがめ、何も答えることなく愛車に乗り込み、その場を去っていった。充実の休日を経て、表舞台で再び“ホームラン”を放てる日はもう少し先になりそうだ――。
2019年11月18日『きみの鳥はうたえる』『アルキメデスの大戦』などの実力派俳優・柄本佑と、『彼女の人生は間違いじゃない』での演技が評価され、TBSドラマ「凪のお暇」でマウント女子・足立さんを演じるなど、その幅広い役どころで注目されている新鋭・瀧内公美の主演で贈る映画『火口のふたり』。女性層の支持を集め、“『愛がなんだ』のオトナ版”という声も上がっている本作から、新たな食事シーンの本編映像が到着した。この度到着した本編映像は、直子(瀧内さん)の誘いに乗り、久しぶりに身体を重ねた賢治(柄本さん)が、直子の新居で手料理を振る舞うシーン。器用に魚を調理する賢治を見て、嬉しそうにサラダの盛り付けをする直子。食卓に並べられた賢治お手製のアクアパッツァとペペロンチーノを頬張りながら、直子が「やっぱり賢ちゃんご飯作るの上手だね」と褒めると、賢治は「作って、人に食べさせるのが好きなんだよ」と満足気な表情を浮かべる。身体を気遣う直子から、ワインの代わりにポンジュースの入ったグラスを渡された賢治が「小学校の時から食事のときはポンジュースを飲んでいたな」と昔から変わらない癖を指摘すると、「お酒も飲めるようになったよ」と直子が笑顔を見せる2人の歴史と親密さが伺えるシーン。とはいえ、柄本さんと瀧内さんが本作で苦労したと明かすのが、会話をしながら食事をするシーン。特にこのアクアパッツァを食べるシーンでは、フォークとナイフで料理を取り分けるのに悪戦苦闘。なかなかメインディッシュのアクアパッツァに手を出さず、サラダやパスタばかり食べる2人に対して、荒井晴彦監督から「どうして全然アクアパッツァを食べないんだよ!」とのダメ出しが…。様々な役柄を演じ、数多くの映画賞を受賞してきた柄本さんが「アクアパッツァて、とても食べにくいんですよ(笑)」と恨み節をこぼしたという食事のシーンにも注目だ。『火口のふたり』は新宿武蔵野館ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:火口のふたり 2019年8月23日より新宿武蔵野館ほかにて公開©2019「火口のふたり」製作委員会
2019年08月27日直木賞作家・白石一文による同名小説を柄本佑、瀧内公美の共演で描く映画『火口のふたり』。この度、主人公の賢治と直子が久しぶりに身体を重ねた翌日の本編シーンが解禁となった。身体の言い分に身を委ねる男と女の不確実な愛を描いたR18+指定衝撃作は、『寝ても覚めても』『愛がなんだ』などに続いて、“鑑賞後に語りたくなる”“恋愛観・人生観によって、捉え方が異なる”など早くも話題となっており、最近では“『愛がなんだ』のオトナ版”という声も多く上がっている。今回そんな本作から解禁となる本編映像は、「今夜だけ、あの頃に戻ってみない?」という直子(瀧内さん)の誘いに乗り、久しぶりに身体を重ねた賢治(柄本さん)と直子が、翌日、中華料理屋で食事をしているシーン。好物のレバニラ定食を食べながら、賢治は「あの頃さ戻ってみたば、帰り道どこ見失った」と打ち明け、直子を困惑させる。「昨日一晩限りだって頼んだでしょ」と窘める直子に対し、「自分で勝手に火点けといて、あとは勝手に一人で消せって言われたって、そんたこと納得できるわけねぇべった」と、強い口調の秋田弁で言葉を返す賢治。そんな賢治に根負けしたかのような直子は「彼が出張から戻ってくるまでだからね」と、婚約者が帰ってくるまでの5日間、一緒に過ごすことを決める、という男女の駆け引きが軽妙な会話劇で描かれている。最初は直子の提案に戸惑っていた賢治だが、一度関係を持った後は、自分の欲求をストレートに吐き出し、直子にグイグイと迫っていく。そんな彼の姿からは男性の身勝手さが際立って見える一方で、どこか憎めないチャーミングさも感じられる。劇中では、直子に“気持ち悪い”と言われている賢治の秋田弁だが、荒井晴彦監督曰く、演じた柄本の秋田弁はなかなかの上手さだったそう。ほかのシーンでも度々披露される柄本の秋田弁にも、注目してみて。『火口のふたり』は8月23日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:火口のふたり 2019年8月23日より新宿武蔵野館ほかにて公開©2019「火口のふたり」製作委員会
2019年08月22日柄本佑と瀧内公美のW主演で贈る、男と女の不確実な愛を描いたR18+指定の『火口のふたり』。この度、2人きりの最後の夜に、エロティックさが漂うと評判の秋田・“西馬音内盆踊り”を訪れるシーンの本編映像が解禁となった。主演に『きみの鳥はうたえる』『アルキメデスの大戦』など数々の話題作に出演している柄本佑と、『彼女の人生は間違いじゃない』で大胆な演技を披露し、TBSドラマ「凪のお暇」にも出演している瀧内公美を迎えた本作。『この国の空』など日本映画界を代表する脚本家・荒井晴彦の監督第3作目となる。この度、本作より初めて解禁となった本編映像は、賢治(柄本さん)と直子(瀧内さん)が2人きりで過ごす最後の夜、秋田の“西馬音内盆踊り”を訪れる場面。毎年8月16日~18日に開催される西馬音内盆踊りは、踊り手が顔が隠れる頭巾を着用しており、頭巾を外すまで性別が男性か女性か分からず、何とも言えないエロティックさが漂うと評判の盆踊り。かつて、映画監督の故・相米慎二(『セーラー服と機関銃』『台風クラブ』)もこの踊りに魅了され、3日間見続けたといわれており、相米監督から評判を聞いた荒井監督も2006年に初鑑賞。以来、別名亡者踊りともいわれるこの踊りの、死とエロスが匂い立ってくる様子に魅了され「男女の恋と西馬音内盆踊りを絡めた作品を撮りたいと思った」と作品に取り入れることを構想しており、そのために本作の舞台を原作の九州・福岡から秋田に変更したという。公開されたシーンでは、盆踊りを見ながら「今晩で終わりだな」と名残惜しそうに賢治がつぶやき、「約束守れる?」と直子が笑みを浮かべた顔で返すやり取りが繰り広げられ、盆踊りの隊列を横切る賢治と直子にストップモーションがかかる、印象的な場面が披露される。荒井監督が舞台を変えてまでも作品に取り入れたかった、艶めかしい西馬音内盆踊りシーンに注目してみて。『火口のふたり』は8月23日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:火口のふたり 2019年8月23日より新宿武蔵野館ほかにて公開©2019「火口のふたり」製作委員会
2019年08月16日映画『火口のふたり』に出演する柄本佑と瀧内公美、そして原作の白石一文が、本日発売の雑誌「anan」に登場していることが分かった。今回の「anan」は、夏の恒例企画「SEX特集」。俳優・田中圭が表紙とグラビアを飾る同号。“性”をテーマにした作品にフォーカスする「文学と性」のコーナーで、本作の特集が展開する。「18禁だしベッドシーンが多いけれど、食べて寝る場面も多い」と語るのは、主人公・賢治を演じる柄本さん。「二人はどんどん原始的な、シンプルな状態になっていく。セックスは食べることと寝ることとイーブンになっていく」と飾ることなくシンプルに描いているとコメント。また、賢治の昔の恋人でもう一人の主人公・直子を演じる瀧内さんは「演じてみて、本能のままに生きるって健康的だな、と思いました」と率直な感想を述べ、“身体の言い分”に身を委ねて生きる登場人物たちの姿に魅力を感じたという。特集内は、本作で象徴的に使われる“身体の言い分”という印象的な言葉を軸に、演者・撮影者・原作者インタビューと写真家の野村佐紀子が撮影した本作のビジュアルで構成。それぞれが本作を通して考えた“性”への向き合いを赤裸々に語っている。そして今回、特集誌面に掲載される野村氏の撮影ビジュアルが先んじて公開された。雑誌「anan」愛とSEX特集号は8月7日(水)発売。『火口のふたり』は8月23日より新宿武蔵野館ほかにて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:火口のふたり 2019年8月23日より新宿武蔵野館ほかにて公開©2019「火口のふたり」製作委員会
2019年08月07日今年も半分が終わり、下半期の動向に注目が集まっているのはピエール瀧(52)だ。3月に麻薬取締法違反で逮捕・起訴された瀧は、懲役1年6カ月、執行猶予3年の判決を受け、7月2日に刑が確定していた。再起を図る瀧だが、出演していた映画の再撮や大河ドラマの降板といった逮捕の影響は大きく、賠償金額は5~6億円とも報じられている。一部では支払いのために自宅売却も検討しているとも言われている。瀧をよく知る音楽関係者は語る。「賠償金を稼ぐにしても、しばらくNHKや民放での出演は難しいでしょう。出演の可能性があるとすれば、インターネット系のドラマですが、出演料は以前と比べれば格段に下がります。とりあえず始められそうなのはライブ活動ですが、ソロではそれほどの需要は見込めないでしょう」長年の盟友の苦境を見かねたのが、音楽ユニット・電気グルーヴで相方を務める石野卓球(51)だ。6月末付で所属事務所との契約を終了させた石野だが、この決断も再起のためだという。「ピエールをサポートするための決断と見られています。2人でステージに立つというのなら、1人だけよりもオファーは数倍にもなるでしょう。実はレコード関係者のなかでは、『2人で新事務所を立ち上げるのではないか』とも言われているのです」(前出・音楽関係者)再び並んでステージに立つ2人の姿を見られる日は果たしてくるのだろうか――。
2019年07月18日主演に柄本佑と瀧内公美を迎えた、日本映画界を代表する脚本家・荒井晴彦が直木賞作家・白石一文による同名小説を映画化する『火口のふたり』。この度、映画公開に合わせて、モノクロームの詩的で濃密な男性ヌードを収める写真家・野村佐紀子の写真と白石氏の文章で構成されたフォトストーリーブックの発売と写真展の開催が決定した。劇中に登場する野村さんのモノクロームの写真は、ただ欲望のままに生き、一糸まとわぬ姿をあらわにする主人公の賢治と直子(柄本さん・瀧内さん)の若かりし頃を大胆にも映し出し、物語がはじまる際のキーアイテムとして登場している。今回のフォトストーリーブックでは、原作者の白石氏が書き下ろした、映画や原作では描かれない主人公の過去を描いた前日譚と、野村さんによる本編未使用カットを含む写真で構成。森山大道、佐内正史、奥山由之など数多くの写真集を手掛けてきた造本家の町口覚が造本設計を担当し、“文学”と“写真”が見事に融合した、もうひとつの「火口のふたり」が表現されている。映画を観た後や原作を読んだ後にはその世界を追体験でき、また未体験の方にも“男と女の普遍的な愛の物語”として単体でも楽しめる作品になっている。また、フォトストーリーブックの発売と合わせて、映画製作中に撮影した作品をはじめ、これまでに撮りためてきた膨大な数の写真の中から厳選した新作を公開する、「野村佐紀子 写真展 『火口のふたり』」の開催も決定した。原作・白石一文 コメント野村佐紀子さんの写真を見ると、自分の書いたものにいのちを吹き込まれたような気がする。いのちというより血や肉と言うべきだろうか?直子や賢治から遠ざかって何年も過ぎたが、私が描いたふたりは今も火口の縁でこうして生き続けているかのようだ。げに小説は生き物なのだと、今回の写真集を見て強く思い知らされたのである。造本家・町口覚 コメント一昨年の夏、映画『戦争と一人の女』の荒井晴彦さんの脚本に魅せられたぼくは、坂口安吾さんのその小説と、野村佐紀子さんの写真を、一冊の本という空間の中で拮抗させた「Sakiko Nomura: Ango」を出版した。あれから二年、荒井晴彦さんの映画『火口のふたり』にふたたび魅せられたぼくは、白石一文さんのその小説と、野村佐紀子さんがその映画のために撮り下ろした“ふたり”の写真を、一冊の本という空間の中で“交配”させることにした。この本は、ぼくから荒井晴彦さんに贈る艶書だ。『火口のふたり』は8月23日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:火口のふたり 2019年8月23日より新宿武蔵野館ほかにて公開©2019「火口のふたり」製作委員会
2019年07月12日主演に柄本佑と瀧内公美という実力派を迎え、『共喰い』『海を感じる時』などで知られる日本映画界を代表する脚本家・荒井晴彦が自らメガホンをとった監督3作目『火口のふたり』。この度、本作の予告編とポスタービジュアルが解禁された。今回解禁となった予告編は、数枚のモノクロの写真にのせて直子(瀧内さん)が、昔の恋人・賢治(柄本さん)へ結婚式への参加を促す声から始まる。数年ぶりに再会を果たした2人だが、直子は1冊のアルバムを賢治へ差し出す。そこには、一糸まとわぬふたりの姿がモノクロームの写真に映し出されていた。「このアルバムを見ながら、私はしょっちゅう賢ちゃんの身体を思い出していたよ」と告白する直子。戸惑う賢治だったが、「今夜だけ、あの頃に戻ってみない?」という直子のひと言をきっかけに、ただ欲望のままに生きていた青春の日々に戻っていくように、ふたりはお互いを求めあう。直子の婚約者が戻るまで、ふたりぼっちの“5日間”。お互いの身体の言い分に身を委ね、どうしても離れられないふたりの姿が、「世界が終わるとき、誰と何をして過ごすか?」という究極の問いを観る者に突きつけ、衝撃的な結末を予感させる映像となっている。また、ポスタービジュアルは、モノクロームの詩的で濃密な男性ヌード写真で知られる写真家・野村佐紀子による撮り下ろした写真が使用され、寒空の下で抱き合う賢治と直子が真っすぐに正面を見つめる姿が。「今夜だけ、あの頃に戻ってみない?」という、直子の本編中の重要なセリフがキャッチコピーとして使用され、まるで世界に2人だけしかいないかのような錯覚を起こさせる力強いビジュアルに仕上がっている。『火口のふたり』は8月23日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:火口のふたり 2019年8月23日より新宿武蔵野館ほかにて公開©2019「火口のふたり」製作委員会
2019年05月14日