瀬戸内海には数多くの島があるが、その中でも特に猫が多く「猫パラダイスの島」と紹介されたこともあるのが香川県の佐柳島(さなぎじま)だ。高松から電車で約30分。多度津駅から歩いて10分ほどで多度津港に到着。港に行く途中、おいしい本場の讃岐うどん店で腹ごしらえをした後、船に揺られること約1時間で佐柳島に到着する。島の周囲は7kmほど。人口はわずか100数十人の小さな小さな島だ。3階建て以上の建物は見当たらず、人の姿も見当たらず。海沿いに住宅が密集しているのみ。とってものどかな、古きよき日本の原風景といった感じだ。島にある集落は2つのみ。船が到着した本浦集落に入っていくと、車1台が何とか通れる狭い路地にいるはいるは、猫がいっぱい! 人を怖がる様子もなく、道路のど真ん中で寝そべっていたり、家の門番であるかのように玄関口でたたずんでいたり、リラックス度120%の猫たちがあちこちに見られた。1匹の猫とたわむれていると、いつのまにやら3、4匹。さらに他の猫も集まってきて、えさをねだるわけでもなく、何をするわけでもなく、私の目の前で寝そべってみたり立ち上がってみたりする。まるで猫たちに島に来たのを歓迎されているかのように。数百mほど歩けば終わってしまう小さな本浦集落だが、ほんの30分いただけでも猫10数匹と出会う。一方、人に出会ったのは近くの商店のおばちゃん1人のみ。島の主が猫であるかのような島だった。ちなみに「さなぎじま」という島の名の由来は、将軍・足利義満氏が厳島に参詣する際に強風に遭い、この島に避難すると風が和らいだので早凪(はやなぎ)と呼んだのが「さなぎ」に変わってついたとも言われている。そんな穏やかな島だからこそ猫のパラダイスとなったのかもしれない。かさこ1975年生まれ。執筆と撮影もこなすカメライター(カメラ+ライター)。トラベル系、金融分野を特意とする。25歳から編集・ライターの仕事をはじめ、27歳からカメラマンの仕事も担当。世界各国、日本各地を飛び回り、取材・撮影したストックを生かし、記事の提供、執筆、写真貸出などを行う。これまでの渡航回数は42回で渡航先は29カ国。合計滞在日数は455日に及ぶ(2011年2月現在)。著書は、写真集10冊、一般書籍5冊、合計15冊(2011年2月現在)。オフィシャルサイト「かさこワールド」も立ち上げている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月11日最近、コンビニのスナック菓子の売り場で異彩を放っているお菓子、「激辛マニア」をご存じだろうか?インターネット上でもかなり話題になっていて、「これまでのスナックでは一番の辛さかもしらん」「ハバネロなんて序の口」「マジで辛い。つか痛い」これはぜひ食ってみなければいけない!というわけで、コンビニで調達してきました。「挑戦者求む」という言葉が気になりますが、まずは封を開けて恐る恐るにおいをかいでみました。おや!?香ばしくて良い香り。なんだ、やっぱりコンビニで売っているスナック菓子だし、いくらなんでもそこまで辛くないんじゃないか。さっそく食べてみました。ふむふむ、これは香ばしくて……辛ぇー!!!というか、痛ぇー。舌をはじめ口の中がひりひりする。なんでこんなものを商品にして販売したの?販売元にちょっと怒りを覚えるほどの辛さです。3つほど食べたらもう食べられない……。そこで、責任感のある僕は「この痛みは皆で共有すべきである」と思い、コブス編集部の別の人間にも食べてもらいました。まずは根岸達朗さん。あえて激辛スナックだとは言わずに食べさせてみました。え?あぁ、スナックの差し入れですか?ありがとうございます。パクッ。「おぇー。辛い。というか、梅田さん、何を食べさせるんですか!?」根岸さん、ナイスリアクションありがとうございます。さらに、事務所で暇そうにしている小川たまかさんにも食べてもらいました。「はむ」「辛い……。」あまりの辛さにすっかり無口になってしまいました。小川さん、ごめんなさい。そうだよね?無口になるよね?オレが辛いモノに耐性がないわけじゃなくて、このお菓子が辛すぎるんだよね?それにしてもすごい商品が出回ったものだ。これは販売元に話を聞いておかねば。ジャパンフリトレー株式会社、激辛マニアの商品担当の方に話を聞いてみました。――「激辛マニア」、話題になってるんじゃないですか?「おかげさまでかなり話題になっております。弊社への問い合わせ件数No.1です。賛否両論なのですが……」――好意的なご意見はどのようなものですか?「『とにかく辛くておいしい』、『(期間限定商品だけど)年中販売してほしい』というご意見をいただいております」――否定的なご意見もあったのですか?「『辛すぎる』、『スナック菓子の範囲を超えている』などです」――賛否両論真っ二つというお菓子は珍しいですね。「賛否両論があっても、日本のスナック菓子史上でもっとも辛い商品を売り出したく、商品化に踏み切りました。『激辛マニア』シリーズは、実はこれまでも夏季限定で3回発売しておりますが、今回は実際に『激辛ファン』の方をインターネット上で募集し、試食をしてもらい、そこで支持されたものを商品化いたしました。なので、激辛マニアも納得の商品が生まれたわけです。辛さに定評のある唐辛子『ハバネロ』の量が去年に比べて20%アップしました。ぜひ、この夏は『激辛マニア』を試してください」――ありがとうございました。何というか、どんどん辛さに対する耐性がついていく人類の進化(あるいは退化)を考えてしまうような異常な辛さでした。人類の挑戦とは限りのないものである。例えば、100m競争の世界記録は、僕らの子どもの頃はカール・ルイス選手の9秒86だったが、現在の世界記録保持者のウサイン・ボルト選手はそれを0.17秒上回る9秒69を記録している。わずかな差に違いないが、それでも人類のそれまでの記録を上回り続けているのが、すごい。そしてここにもまた一つ、お菓子の限界を乗り越えようとする商品がある。賛否両論上等!そんな過激な商品、題して「激辛マニア」、辛さに自信のある人は一度試してみませんか?小川さんは、首をかしげてできるだけ舌に乗せないという特殊な食べ方を発見した模様です。(梅田カズヒコ/プレスラボ)【関連リンク】激辛マニアいいからいっぺん食べてくださいよ!コブス読者500人に緊急アンケート!あなたの苦手な人は?僕は激辛スナック菓子が苦手かもしれません
2009年07月29日