第3子を妊娠中のある夜、布団に入った私は、なぜか急に「脚を動かしたい!」という衝動にかられました。しかもその症状は何日も続いたため、私は産婦人科の先生に相談することに。すると思いもよらない返答が……。謎の症状の正体はまさかの…3人目を妊娠中のある夜のこと、布団に入った私は、急に脚に違和感を覚えました。その違和感は、「脚を動かしたい!」という、今まで感じたことのない症状でしたが、しばらくするとおさまったため、あまり気にせず眠りにつきました。しかしその1週間後、布団に入ると、また脚に違和感を覚えました。やはり脚を動かしたくなるので、布団の中でストレッチをすることに。でもその日はなかなか症状がおさまらず、1時間ほどが経過し、やっと私は眠ることができました。 その後も脚の症状はは2・3日に一度、起こるように。一度症状が出ると1時間はおさまらないため、私は次第に寝不足になり体調不良になってしまいました。症状が続いたため産婦人科の先生に相談をしてみると、先生から「むずむず脚症候群(※)かもね。安静時に、脚に不快感が出るような病気だよ」という予想外の返答が。私は聞いたことのない病名に驚きましたが、先生いわく、「妊娠中に貧血になると、むずむず脚症候群を引き起こすことがある」とのことでした。そのため至急、血液検査をすると、やはり貧血という結果に。薬を処方してもらい、しばらく様子を見ることになりました。 (※)むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群):夕方から深夜にかけて、下肢を中心に「むずむずする」「虫が這うような感覚がある」「じっとしていると非常に不快」といった異常な感覚が出現してくる病気。 薬を服用してから2週間が経ったころ、気がつけば脚の症状はなくなっていました。私はスムーズに眠れるようになり、体調も回復。まさか脚の症状と妊娠が関係あるとは思っていませんでしたが、妊娠中は何が起こるかわからないということを、改めて感じた出来事でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子イラスト/森田家著者:森井さやか
2023年08月25日生理のとき、お腹の痛みや倦怠感などいろいろな症状が出ることありますよね。実際に病院で検査をしてみたら、婦人科疾患が潜んでいたということもあるようです……。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Dさんの場合……私の場合は、卵巣チョコレート嚢腫が見つかり、現在も治療中です。33歳の頃、生理前から生理中にかけて足の付け根が引きつるような症状が出るようになりました。足の付け根の引きつりを自覚してから数ヶ月後、たまたま受けた「子宮頸がん検診」の際に先生にその話をしたところ、追加で超音波検査をすることになり卵巣チョコレート嚢腫が見つかりました。通常は「強い生理痛」の自覚症状で発覚することが多く、私のようなケースは珍しいそうです。どんな治療を受けましたか?現在も「ジェノゲスト」という薬を1日に2回服用し、2ヶ月に1回のペースで通院をしています。私の場合は、すでに出産を終えていたのと嚢腫の大きさがそれほど大きくなかったので薬物療法になりましたが、出産希望があったり、嚢腫の大きさが基準を超えていたりする場合は手術になるそうです。手術については、腹腔鏡手術と開腹手術の2種類があるようですが、より体に負担が少ない腹腔鏡手術を希望する場合は、手術可能な病院が限られてしまうのでしっかり情報を集めておくことが大事だと思います。身近な人に打ち明けましたか?同居の家族、実家の両親にはありのままを説明しました。皆、私の体を心配してくれ、温かい言葉をかけてくれました。病気発覚時は子どもがまだ小さかったので、通院や検査の際には子どものお迎えやお世話をお願いするなど、さまざまなサポートもしてもらいました。卵巣チョコレート嚢腫の自覚症状は「激しい生理痛」が多いようですが、私のように「足の付け根の引きつり」であったり「普通の生理痛と変わらない痛み」だったりする人もいるようです。小さな体の異変でも、大きな病気が潜んでいる可能性もあるので、決して軽視せず病院で受診するのが「早期発見・早期治療」につながると思います。読者の感想は『脚の付け根の引きつりと婦人科の病気との因果関係を考えたことがなかったので、気になる症状があればどの科を受診しても伝えてみることが大切だと思いました。』『生理痛と言えば、薬を飲んだりといった対処をしてしまいがちではありますが、思わぬ病気が潜んでいるのですね。』『ちょっとしたところでのSOSを見逃さずに、医師にみてもらうことが大切だと感じました。』『自分の変化に気づけたことや珍しいと言われた症状からきちんと先生に伝えれたことに凄いと感じました。普段から自分の体の変化に向き合う重要性を強く感じました。』など、少しの体の変化でも病院に行くことが大切というコメントが多く寄せられました。体に異変を感じたら早めに病院へDさんは日常のちょっとした違和感や変化を見逃さず、病院で検査を受けて早めに原因を見つけられたようですね。皆さんも、体に異変を感じたら後回しにせず早めに病院で受診してみてくださいね。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年08月24日症状もその度合いも人それぞれな、妊娠中の体調変化。もし自分が妊娠している最中に、身近な人から助けを求められたら……?今回は、され妻つきこ(@saredumatsukiko)さんの大人気シリーズ【デリカシー皆無ママ友】よりワンシーンをお届けします。・漫画家名:され妻つきこ・原作:さおりさん(つきこのInstagramから応募)・漫画:あミン(@aminw001)妊娠報告をしたら……自分の妊娠に対し、幼馴染の満里奈から『順番間違えちゃった?』とデリカシーのない発言をされてしまったさおり。その後幼馴染も“デキ婚”だったと判明し、モヤモヤを感じていたある日、幼馴染が悪阻に苦しんでいると知って……?帰宅し夫へ相談すると……夫の意見は……?「自分の心配をしろ」と言った……心配な気持ちも理解できますが、自分は身の回りのことをさおりに頼りながら、友人を助けることに難色を示した夫……。さおりの反発したくなる気持ちもわかりますよね。しかしその後、満里奈は体調の良し悪しにかかわらず、毎日さおりへ買い物を頼むのでした……。この漫画に読者は『旦那さんは奥様を心配して言ってると思うけど、他に言い方が無かったのかな。責められている様に感じるよね。』『旦那さんの気持ちも分かりますが、思いやりが少ないかなと感じました。主人公の気持ちも尊重してあげて欲しいです。』『悪阻の辛さは体験した人にしかわからないから、旦那には理解できないんだろうなと思いました。もう少し寄り添った答え方の方がよかったです……。』など、妊娠の辛さを理解してのさおりの行動に、共感する声が多く集まりました。助けてあげたい……さおりは自分も妊婦で悪阻の辛さが分かるからこそ、悪阻で苦しむ幼馴染を助けたいと行動しました。しかし、その優しさが都合よく利用されるのでした……。もし妊娠中に過度に頼ってくる友人がいたら、あなたならどう対処しますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/あミン様)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年08月22日夏の時期に増えるデリケートゾーンのトラブルとして、「かゆみ」や「におい」の症状があります。今回はそんな、夏に増えるデリケートゾーンのトラブルの原因とその対策について、産婦人科専門医の筆者が解説します。夏に増えるデリケートゾーンのトラブルとは夏になると、暑さによって汗をかきやすくなります。また一年間の中でも湿度が高くなる時期のため、デリケートゾーンが蒸れやすい環境になっています。これによって、「かゆみ」や「におい」といったデリケートゾーンのトラブルが起こりやすくなります。かゆみの原因夏にかゆみが生じる原因としては、大きく2つあります。1.かぶれによるかゆみ夏の暑さによる汗と外気の湿気により蒸れやすい環境が整ってしまうと、皮膚の状態が悪化しやすくなります。また、皮膚が汗ばんだ状態が続くと、あせもができてしまう場合も。そうすると普段は問題なく使用できていたナプキンでも、肌に接触するときに過度な刺激となってしまい、かゆみの症状が出やすくなってしまいます。特にストッキングやタイツ、ガードルを日常的に使用している人は症状が出やすい傾向にあるでしょう。2.雑菌によるかゆみデリケートゾーンが蒸れやすい状態になっていると、菌が異常に繁殖してしまうことがあり、これによりかゆみが起こることがあります。特に「カンジダ」はかゆみを引き起こす菌として有名です。カンジダの場合は、かゆみ以外の症状として、カッテージチーズのようなおりものが出るのが特徴です。こういったトラブルを、医学的には「性器カンジダ症」といいます。それ以外の雑菌が異常に増殖した場合も、おりものの量が増えてしまうことで肌への刺激が強く出てしまい、かゆみ症状が出る場合があります。こうした雑菌が腟内に増えることでおりものの異常が起こる病気を、医学的には「細菌性腟症」と言います。性器カンジダ症とは性器カンジダ症とは、カンジダ菌が腟内を中心にデリケートゾーンで増殖してしまうことで起こる病気です。カンジダ菌はデリケートゾーンを含めた全身の皮膚などに普段から存在する菌です。疲れやストレス、生活習慣の乱れなどがきっかけで異常に増殖してしまうことが原因となります。治療は抗真菌薬の膣錠や、軟膏、内服薬などで行います。細菌性腟症とは細菌性腟症とは、腟内フローラのバランスが乱れることで、乳酸桿菌(ラクトバチルス)以外の菌が異常に増殖した場合に起こる病態です。症状としては、おりものの増加、色やにおいの変化といった自覚症状が多いです。治療は、抗菌薬の膣錠や内服薬などで行います。においの原因夏ににおいが生じる主な原因としては、雑菌が挙げられるでしょう。そもそもデリケートゾーンには汗や尿、月経の時期であれば経血などが付着しています。こういった雑菌にとって栄養となる分泌物が付着していることで、雑菌の異常繁殖を招いてしまうことが、においの原因となることがあります。かゆみの原因と同様、細菌性腟症が原因となることもあります。夏のデリケートゾーンのトラブル対策では、これらのトラブルを未然に防ぐにはどうすれば良いのでしょうか。以下にいくつかの対策を紹介します。対策1.常に清潔に保つデリケートゾーンは、常に清潔に保つようにしましょう。かゆみやにおいの原因になりやすい汗や尿、経血などはしっかり拭くようにしましょう。恥垢が溜まっている人は、優しく洗い流すようにしたいですね。デリケートゾーン用ソープなど刺激の少ないもので、丁寧に洗うようにしましょう。ひだの間など汚れが溜まりやすい部分をきれいにするのがポイントです。対策2.通気性の良い下着を選ぶムレを防ぐために、通気性の良い下着を着用するようにしましょう。症状が気になるときには、できる限りストッキングやガードルなど締めつけるものは着用を控えたいですね。ピタッとしたジーンズよりは、余裕のあるパンツやスカートなどがおすすめです。たくさん汗をかいたときには、皮膚への刺激を軽減するために、適度に着替えるようにしましょう。対策3.食べるものに注意するカンジダは糖質を好むとされており、糖質のとりすぎには注意が必要です。腸内環境は腟内環境にも影響しているため、腸内環境を整えることを意識した食生活をしましょう。具体的には食物繊維をしっかり摂り、発酵食品なども取り入れるのがおすすめです。おわりに夏は、デリケートゾーンのトラブルが起こりやすい季節です。でも、適切な対策によって症状が改善しますので、気になる症状がある場合には今回ご紹介したような対策を。もしセルフケアで改善しない場合には、薬を使った治療が必要になることもありますので、婦人科で相談してみてくださいね。©kei.channel/PIXTA(ピクスタ) ©elise/PIXTA(ピクスタ) ©buritora/PIXTA(ピクスタ)筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は14万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年08月20日同じ病でも症状には、個人差があります。それでも、普段とは異なる症状が出てくるようになったとしたら不安な気持ちになってしまいますよね。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修医:新見正則新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャートコロナ後遺症漢方薬』はAmazonでベストセラーに。Aさんの場合……便秘がひどく、お腹をマッサージしているときに下腹部にしこりを感じました。「もしや?」という思いがありながらも、まさか自分が病気になる訳がないとの思いが強く、受診する気持ちにはなりませんでした。しかし、そのうち会う人や知らない人にまで「妊娠?」と聞かれるようになり、ネットで調べると子宮筋腫というワードが出てきました。不正出血があったことと、子宮頸がん検診の通知を受け取ったのがきっかけで受診し、子宮筋腫と診断されました。どんな治療を受けましたか?手術が必要なほど筋腫が大きくなっていることが分かり、小さくするための薬を半年間飲んでいました。その間、定期検診や手術に必要な検査を実施しました。看護師さんも話しかけやすかったので安心感が強かったです。少しでも疑問に感じる症状があれば婦人科を受診することをおすすめします。婦人系の病気は症状があまり出ないことが多いようで、最も怖いところです。抵抗感ある場面もあるでしょうが、受診で得られる安心感は絶大です。今ある症状に対して「まさか自分が」とは思わずに受診してください。読者の感想は……『お腹がそんなに大きくなるものなのかと……。驚くと同時に怖いなと思いました。』『私も子宮筋腫が見つかり、受診するまで妊娠だと知らない人にまで言われるほどでした。診断を受けた後はもっと早く受診していればと後悔しました。』『とても怖い。定期検査はやはり大切ですね。』など、子宮筋腫の怖さを感じたというコメントが多く寄せられました。「何か違う」と思ったら……病院を受診し、しこりの原因が判明したAさん。病気は、誰にでもかかる可能性があります。自分は病気にならないはずと信じ過ぎず、何か不安なことがあるのなら、近くの婦人科に足を運んでみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。不安なときは必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修医:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」(MOREDOOR編集部)
2023年08月19日更年期症状の一つといわれている首や肩の凝り。ただ、女性ホルモン(エストロゲン)減少だけが原因ではない可能性があり、凝りがひどくなると頭痛を引き起こすこともあります。そこでセルフケア法を含め、改善策を産婦人科医の粒来 拓先生に聞いてみました。教えてくれたのは…監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。★関連記事:更年期の代表的な症状って? のぼせ、ほてり、発汗があるときの治療と受診の目安【更年期の基礎知識4】「この記事はこんな人におすすめ」・更年期の首や肩の凝りの原因が知りたい方・セルフケアの方法が知りたい方・医療機関を受診するなら何科が良いか知りたい方更年期の首や肩の凝りの主な原因は?エストロゲンの低下以外に加齢による筋肉の衰えも更年期はエストロゲンの分泌量が低下することで自律神経が乱れ、血液循環が悪くなります。そのため筋肉に酸素や栄養が行き届かず、老廃物や疲労物質の回収などもスムーズにいかず首や肩に凝りが出るといわれています。ただ、それだけではなく加齢による筋肉の衰えも原因の一つです。首や肩の凝りを放っておくと、悪化して頭痛などにつながることもあります。症状緩和のためにまずおこなうことは?セルフケアや寝具の工夫を肩や首の後ろがかたくなり頭痛などが起こっているようなら薬物療法が必要になることがありますが、まずはセルフケアやはり・きゅう、マッサージなどを試してみましょう。首や肩の凝りを緩和するためには血行を良くして筋肉をほぐすことが大切で、手軽に始められるのは毎日のストレッチです。その他にも寝具のフィット感を確認したり、運動の習慣をつけることもおすすめです。首・肩甲骨をほぐす効果的なストレッチ2つセルフケアとして、首や肩甲骨をほぐすストレッチが効果的です。以下のものを試してみてください。肩のストレッチ肩の高さに腕を横に上げ、片方は手のひらを上に、反対は下に向け、ぞうきんを絞るような要領で両方の手のひらが逆向きになるようにねじります。ゆっくり10回繰り返して。首のストレッチ肩の力を抜いて首を回します。同じ姿勢を続けたときなど、右回り、左回りに2~3回ずつ回してみましょう。また、鍼灸やマッサージ、整体やアロマトリートメントなども効果があります。自分が試してみたい、気持ちが良いと感じるものを受けてみましょう。医療機関を受診するなら何科でどんな治療?整形外科や内科、婦人科をセルフケアをおこなっても改善しない、頭痛で毎日の生活に支障を来すような場合には、整形外科や内科、婦人科を受診してみましょう。整形外科では鎮痛剤、筋弛緩剤のほか、赤外線、ホットパックなどの温熱療法、脊椎を伸ばす牽引法などで治療していきます。婦人科や内科では、首や肩の凝りの症状に合わせた漢方薬が処方されます。葛根湯は風邪薬のイメージがあると思いますが、肩凝りにも効くとされます。また、肩凝り・頭痛は漢方学的に瘀血・水毒の所見とされ桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)も効果的です。さらに凝りがひどい場合は、麻酔科(ペインクリニック)での治療もあります。痛みを起こす部分(トリガーポイント)に神経ブロック注射をおこない痛みをなくします。ブロック注射は局所麻酔と同様なので、本当に激しい症状のときにおこなう治療法です。・整形外科で鎮痛剤、筋弛緩剤、温熱療法、牽引法など・婦人科や内科では漢方薬が処方される起こりやすい病気と注意したいこと肩凝りと勘違いしやすい五十肩に注意この時期に肩凝りと勘違いしやすい症状に、五十肩(肩関節周囲炎)があります。棚の上の物を取ろうとして手を上げたときなどに痛みが出るもので、肩の関節が炎症を起こしている状態です。この場合はもんだりしないで、整形外科を受診して安静にしながら消炎鎮痛剤で痛みを抑えます。その後、再発しないようリハビリ指導などを受け経過を見ます。放っておくと、関節が固まってしまうこともありますので注意しましょう。まとめ首や肩の凝りは更年期でなくても、ずっと抱えてきた人もいるでしょう。ただこの時期は、ホルモンバランスの乱れからさらにひどくなりがちです。以前より意識しながらセルフケアや代替医療などを取り入れると良いようです。放っておいても良いことは一つもありません。ぜひすぐにできることから試してみましょう。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/アキモトスズ「年齢より若いね~」と言われたこともあったけど、今や白髪、老眼、集中力の低下に悩む私はまさに更年期ど真ん中。食事と運動とマッサージを中心に健康と若さのキープ法を日々考え中。著者/監修/粒来 拓 先生よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長。日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
2023年08月18日生理痛や月経不順は女性によくみられる症状の一つですよね。中には、辛い症状も「よくあること」と思い放置してしまっている方もいるのではないでしょうか。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。Sさんの場合……私の場合は、多嚢胞性卵巣でした。初潮を迎えた頃からひどい生理痛があり、おりもののような少量の経血が2ヶ月ほど続いたり、3~4ヶ月ない期間もあったりと月経不順の症状がありました。高校生のときに婦人科で受診しましたが、「まだ成長期だから、これから大人になっていけば自然に治る」と言われました。社会人になり、顎から首の辺りにたくさんの吹き出物ができ、その辺りにできるのはホルモンバランスの乱れが原因と言われて病院で受診し多嚢胞性卵巣と診断されました。ピルを服用し月経周期のリズムを整えたり、ホルモン剤を服用したりしています。顎周りにたくさんの吹き出物ができたときはホルモンバランスの乱れなので、皮膚科ではなく婦人科へ行ってみてください。読者の感想は『若いから大丈夫といった考えを持たず、いつもと違うなと思ったら迷わず病院で詳しい検査をしてもらうのが1番だと思いました。』『顎周りの吹き出物なども気づくきっかけになると思いました。しっかりと他の場所も見たいと思いました。』『ホルモンバランスの乱れだとは知りませんでした。』『普通だったら皮膚病かって自己判断してしまいそうですし。よく病気をみつけてくれたものだと感じました。』『若いから大丈夫といった考えを持たず、いつもと違うな、生理がこないなと思ったら迷わず病院で詳しい検査をしてもらうのが1番だと思いました。』など、意外な疾患の症状にコメントが寄せられました。違和感を覚えたときは早めに病院へひどい生理痛や月経不順は月経不順は、多嚢胞性卵巣が原因だったというSさん。Sさんはピルやホルモン剤の服用して治療を続けているようです。皆さんも、生理痛や月経不順に違和感があるときは、早めに病院で受診してみてくださいね。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修医:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」(MOREDOOR編集部)
2023年08月15日婦人科疾患となると、何らかの症状が出ると思われている方は多いでしょう。しかし、症状が全くない状態で疾患が判明するケースもあります。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。Eさんの場合……子宮筋腫と判明しました。妊活のため排卵のタイミングを診てもらいたいと思い婦人科を訪れたのがきっかけです。自覚症状は全くありませんでした。確かに生理は周期が長く、不順気味ではありましたが、鎮痛剤を飲むほどの生理痛はここ何年なかったのでびっくりしました。治療方法は?私の場合、できたのは豆つぶ程度の小さな子宮筋腫でした。これくらいならすぐ摘出する必要はないとのことで、特別な治療はしていないです。痛みや出血などの症状もないので、今も普通に過ごしています。人によって、摘出する必要がある場合とそうでない場合があると思います。どちらにせよ、定期的に検診を受ける必要があると改めて実感しました。読者の感想『自覚症状がなく病気が進行するのが怖いと思いました。発見するには定期検診しかないと思います。』『自覚症状がない分、定期検診に行くのは大切なんだと思いました。』『定期検診は受けて自分の体の状態を知っておくことは大事だと思います。』『例え痛みがなくとも、生理不順だと感じたら病院へ行った方がいいですね。最悪のケースを迎えずに済んで何よりです。』『不順など違和感があればやはり行くべきだなと思いました。早期発見は大切だと感じました。』など、定期的に検査へ行くことが大切だというコメントが多く寄せられました。体の変化に気づこう自覚症状のない段階で子宮筋腫だと判明したEさん。ぜひ定期的に検診を受け、自分の体と向き合う時間を作ってみてください。監修医:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。不安なときは必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年08月15日更年期症状といえば、まずよく聞く症状はのぼせ、ほてり、発汗ではないでしょうか。これは女性ホルモン(エストロゲン)欠乏で起こる代表的な症状です。ただ、どの程度の症状で受診を考えるのかは悩ましいところですね。そこで産婦人科医の粒来 拓先生に聞いてみました。★関連記事:更年期症状がつらいときは何科を受診するの? 受診の目安は?【更年期の基礎知識3】「この記事はこんな人におすすめ」・更年期症状について、受診のタイミングや検査内容を知りたい方・更年期症状の具体的な治療法が知りたい方・更年期症状の治療をおこなう上でのリスクが知りたい方のぼせ、ほてり、発汗の主な原因は?エストロゲンの分泌低下により自律神経が乱れるため閉経前後の更年期に入ると、卵巣機能の低下、つまりエストロゲンの分泌が低下します。脳は一生懸命に刺激を出すのですが、卵巣からのエストロゲンの分泌量には波があり、うまく調整されません。いわゆる“ゆらぎ期”という、ホルモンバランスが乱れた状態になります。のぼせ、ほてり、発汗はエストロゲン減少により、血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経が乱れることで起こります。更年期の女性の6割程度が経験するといわれ、そのうち日常生活に支障を来すほど重症になるのは1割程度といわれています。医療機関への受診の目安は?日常生活に支障を来す場合は自分の気持ち最優先で症状としては突然2~4分間持続する熱感と発汗を自覚し、脈拍も早くなります。ほてりや発汗は顔をはじめ、頭部、首から胸に広がります。また、突然体がカッーと熱くなったり、急に顔が紅潮したり、涼しいのに汗が止まらないなどの症状なども見られます。初めは戸惑う症状ですが、許容できる範囲内なら様子を見ても構いません。ただ、それらの症状が日常生活に支障を来すようなら気軽に婦人科で相談をしましょう。不快さやつらさは本人の感覚ですし、仕事や環境によっても感じ方は変わります。我慢せずに自分の気持ちを最優先して受診を決めましょう。婦人科の受診でわかることは?検査結果次第では内科の受診を勧められることものぼせ、ほてり、発汗といえば更年期症状の代表ともいうべき症状ですが、甲状腺疾患のサインであることもあります。甲状腺機能異常は更年期世代の女性に多い疾患です。甲状腺の機能が亢進するとバセドウ病、低下すると橋本病といわれます。どちらも疲れやすい、だるいといった症状になりますが、バセドウ病は特に熱感、発汗を伴います。通常、婦人科では女性ホルモンの採血ともに甲状腺ホルモンの検査もおこないます。もし異常があれば内科の受診が勧められます。具体的な治療例2つとセルフケア1.ホルモン補充療法(HRT)2.漢方療法3.セルフケア「自立訓練法」【1】ホルモン補充療法治療法は、ホルモン補充療法(HRT)をはじめ、漢方薬や安定剤などさまざまです。医師はそれぞれの症状に合わせて治療をおこないます。ホルモン補充療法はエストロゲンを体に補充する治療法で、内服薬・貼り薬・ジェル状の塗り薬があります。更年期症状の中でも、のぼせ、ほてり、発汗といった症状には特に有効です。開始してから2週間ほどで効果が出始めます。5年以上使用する場合は乳がんのリスクが上がるといわれているため、通常2~5年くらい使用しますが、5年で必ずやめなければならないということではありません。そのリスクと治療効果を考慮しながら検討します。いきなりやめるとまた症状が出てしまうこともあるので、生活環境を整えたり、セルフケアなども取り入れながら、だんだんと減量し、ゆっくりやめる方向へ持っていきます。【2】漢方療法また、症状によっては漢方療法も有効です。代表的な漢方は、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遥散(かみしょうようさん)などがあります。漢方は2週間から1カ月使用して効果を確認し、ラクになった感じがなければ処方内容を変更して、本人に合った漢方薬を見つけていきます。【3】セルフケア「自立訓練法」セルフケアの一つとして、自立訓練法があります。薬物治療ほどの効果は期待できませんが、これをおこなうことで自己コントロール力が身につき、症状緩和につながることもあります。●静かに落ち着ける場所で椅子に座るか、あお向けで横になり目を閉じます。下の7項目を唱えながら、その状態になるように気持ちを向けます。①気持ちがとても落ち着いている。②手足が重い。③手足が温かい。④心臓が静かに打っている。⑤呼吸がラクになっている。⑥おなかが温かい。⑦額が涼しい。●終了のための消去動作をおこないます。①手足が軽い。②手足の温かさが引いてくる。③おなかの温かさが引いてくる。④額の涼しさが引いてくる。⑤気持ちがとても落ち着いている。●1回5分以内で、1日2~3回おこないます。治療をおこなう上でのリスクはホルモン補充療法は定期的な乳がん検診をホルモン補充療法は乳がんのリスクが高まるのではと、不安に思われる方も多いと思います。しかし、ホルモン補充療法による発がんリスクは、肥満や飲酒による発がんリスクと同程度か、それより低いことが最近の研究で明らかになっています。ホルモン補充療法は、ほてりや多汗、めまいやイライラなどに対し有効な治療法であることは間違いありません。過度に恐れる必要はありませんが、治療の際には必ず乳がん検診を受けましょう。・更年期症状の主な治療法は、ホルモン補充療法(HRT)と漢方療法の2つ・ホルモン補充療法は乳がんのリスクが高まるといわれているので、治療の際は定期的に乳がん検診を受けるまとめのぼせ、ほてり、発汗がひどいと、ずっと不快感を抱えて生活しなくてはならず、人前に出るような仕事や機会が多い場合はかなり気になりますよね。この程度で受診してもいいの?と考えてしまうかもしれませんが、我慢せずに受診して快適な生活を手に入れるほうが精神的にもラクになれます。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/アキモトスズ「年齢より若いね~」と言われたこともあったけど、今や白髪、老眼、集中力の低下に悩む私はまさに更年期ど真ん中。食事と運動とマッサージを中心に健康と若さのキープ法を日々考え中。著者/監修/粒来 拓 先生よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長。日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
2023年08月07日同じ婦人科疾患を患ったとしても、症状には個人差があります。なかには、一見婦人科疾患とは関係のない症状が出てくる場合も。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。46歳/団体職員Eさんの場合……卵巣嚢腫を、左右1回ずつ患いました。1度目は10代の終わりの頃です。右の下腹が腫れてきたので何だろうと思い、病院を受診した結果、茎捻転を起こして即手術となりました。2回目は30代始めの頃で、職場の健康診断で判明しました。どんな治療を受けましたか?2度とも総合病院で開腹手術を受けました。卵巣を残し、腫瘍のみの摘出です。とくに1度目は症状が腰痛だったので、まさか卵巣だとは思いもしませんでした。定期的な検診と、少しの違和感も見過ごさないことが大切だと思います。定期的な検診を受け、疑問に思ったら検査してもらうことがとても大切です。読者の感想は……『女性の疾患はなかなか気づきにくいということを実感しました。下腹が腫れるのを気づけたことが、すごいと思います。』『下腹が腫れただけでは単なる食べ過ぎかと勘違いしてしまいそうなので、早めに気付くことが大切なのだと思いました。』『まさか腰痛の原因が卵巣嚢腫なのが恐怖』など、さまざまなコメントが寄せられました。定期的に検診を受けよう卵巣嚢腫だと判明したEさん。腰痛は直接婦人科疾患とつながりにくいかもしれませんが、定期的な検診を行い、違和感があれば早めに病院を受診することが大切なのかもしれません。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。不安なときは必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年08月06日自覚症状がないと、検診を疎かにしてしまう方もいるのではないでしょうか?しかし、なかには症状がなくとも疾患が判明したケースもあるようです。そこで今回のMOREDOORは、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。主婦Aさんの場合……子宮筋腫と診断されたことがあります。自覚症状は全くなく、子宮がん検診を受けた時に「筋腫があるね」と言われて初めて気づきました。どんな治療を受けましたか?検診の時に紹介状を出され、1番大きい病院に行きました。現在は3ヶ月に1回診察を受けて経過観察しているところです。先生は女性の先生の方が受診しやすいですが、男性の先生でも良い先生もたくさんおり、相性が大事だと思います。世の女性陣へ伝えたいことは?自覚症状がなくても健診は必ず行った方が良いです。婦人科の診察は、内診、がん検査、超音波検査があります。会社の健診や人間ドックなどは内診とがん検査しか行わないことがほとんどです。子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫などは超音波検査を行わないと分かりません。私の場合、たまたま分かりましたが、自覚症状が全く無くても症状が進行している場合があります。血液検査で「貧血がある」「月経痛が強い」「月経量が多い」「腹部の違和感がある」ような場合はきちんと婦人科を受診することをお勧めします。読者の感想は……『自覚症状がなくても、健診には行った方が良い理由がわかりました。』『自覚症状がないというのが怖いです』『私自身も生理痛がひどくて、子宮内膜症と診断されたので何か違和感があったらすぐに病院に行くことが大事と改めて思った』『何かあってからでは遅いのだと実感します。』と、さまざまなコメントが寄せられました。定期的な検診を受けよう子宮がん検診で、子宮筋腫だと判明したAさん。忙しい生活を送っている方もいるかと思いますが、年に1度は定期検診を受けてみてください。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました!※監修医:ひなたクリニック院長、三橋 裕一※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年08月04日ストレスで気分が落ち込む、不安な気持ちになるといった症状に悩んでいませんか?適切なケアをすることで、不安や緊張を和らげることができるかもしれません。そこで今回は、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。Hさんの場合……罹った病気はうつ病。原因は仕事によるストレスでした。最初は少し辛いなと感じた程度でしたが、「涙が止まらない」「言葉が出てこない」「記憶が抜け落ちる」「人の言っていることが理解できない」などの症状が。友達に相談したら心療内科を受診した方がいいと言われ、受診したところ「うつ病」と診断されました。どんな治療を受けましたか?最初はどんなことが不安・不満とか、色々と話をしていく中で、会社での上司との人間関係が上手くいってないことが、自分の心の中でかなりストレスになっていることに気が付きました。先生には休職の診断書を書いて頂き、薬は不安・緊張などをやわらげ、気持ちを楽にする薬を頂きました。伝えたいことは?うつ病は誰にでも起きる病気なので、もしかしたら……と思ったら、早めに診断した方がいいです。お医者さんにお話しを聞いてもらうだけでも気持ちが晴れますよ。私の場合は会社が原因でしたが、会社は休職や転職することもできます。心が壊れると身体も壊れるので、休むことをオススメします。違和感があるときは早めに専門家へ皆さんも、違和感を覚えたときは早めに専門家へ受診してみてくださいね。今回は「疾患に気づいたきっかけのお話」をお届けしました。監修医:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年08月04日更年期と言われる年齢になってからというもの、体のだるさ、動悸、憂うつ感、頭痛、手の震え、不眠、発汗などなど、あまりにもいろいろな症状が予想もつかないときにやって来ます。そのたびに強い不安感を覚えていました。それが更年期症状はホルモンバランスの乱れが自律神経に影響を及ぼすことにより起こる現象であることを理解すると、不安感なく対処できるようになった体験談を紹介します。★関連記事:自律神経が乱れやすい更年期。自律神経って何? 自律神経が乱れるとどうなる? どう整える?【医師監修】更年期の症状なのか、それとも大病なのか40代後半になったころから、急にドキドキして心拍数が上がったり、息苦しくなって深呼吸して呼吸を調整したり、暑くもないのに突然汗が出てきたり、手が震えたり、体がだるかったり、さまざまな症状が予測もなく襲ってくるようになりました。それらの症状のみであれば、一般的に言われている更年期の症状のようなので、年齢的なものだと自分自身に言い聞かせられるのですが、私の場合、大病ではないかと思われる症状も出てきたのです。それは急に手が震えて、脳の中で一瞬の軽い痛みとともに、さーっと血の気の引くような感覚がするというもの。この感覚を度々経験するようになり、もしかして自分は脳の病気でもあるのではないか、生死に関わるような脳疾患ではないかと心配で居ても立ってもいられず、病院に駆け込みました。しかし、脳ドックでMRI検査をしてもらった結果、特に脳の病気ではないことが判明。まるで生死の淵から生き返ったようにホッとしました。自律神経は心身を健康に保つ根幹的な神経脳の違和感以外にも、体調の変化を感じることがありました。あるときは呼吸するのが苦しくなり、心臓がドキドキして、死ぬかもしれないと思ったほど。そのときは救急車を呼ぶか迷いながら呼吸を繰り返して30分くらい静かにしていたら、症状が治まってきたのでした。他にも急に汗が出てきたり、体がかっかして熱くなり、周りの人に「暑いね」と言っても誰も同意をしてくれず、自分だけが熱くて汗までかいていたこともあります。そのような状況になるたびに、自分は深刻な病気を抱えているのではないかという強い不安を覚えました。更年期の症状は人により深刻度も症状も異なるそうなので、余計に不安でした。そんなとき、不眠で通院していた更年期外来の医師が不眠やその他の更年期障害にはすべて自律神経の乱れが影響をしているという話をしてくれました。全身を緊張させたり、弛緩させたりするのは自律神経の働きによるものであり、この自律神経がうまく調整できていれば、環境が変化しても体は安定した状態に保たれるとのことなのです。私は自律神経を整える働きがあるという漢方薬「抑肝散(ヨクカンサン)」を処方されました。自律神経の乱れる更年期をうまく過ごすには医師によると、例えば心拍数や呼吸数が増えるのは体中に血液や酸素を届けるため、発汗するのは体が熱くなり過ぎるのを防ぐため、緊張したり震えたりするのは覚醒状態を保つためであるとか。私が不安に感じていた症状は、逆に自分の体がある意味きちんと状況を把握して反応しているということであり、しっかりと自律神経が機能している証拠だと知り、少し安心しました。ただ、更年期はホルモンバランスが乱れているので、体を調整するために自律神経が活発に動くとつらいときもあります。そういう場合には我慢をしないで、無理せずに体を休めたり、更年期外来に通院したりしてフォローしていけば良いのだということがわかりました。そういったメカニズムがわかると、自分の体で何が起こっているのか理解できるので不安感もなくなり、冷静に対処できるようになりました。今は医師のアドバイスに従い、自律神経のバランスを整えるために食べ過ぎたり、不規則な時間に食べたりしないように。毎日なるべく歩くようにし、早寝早起きをして、規則正しい生活を心がけています。まとめ人によりさまざまな症状が出て、生命に関わる大病ではないかと思ってしまうくらいつらいときもある更年期の症状ですが、私はそのメカニズムを知ることにより、強い不安感から解放され、前向きな気持ちになれました。まだまだつらい更年期症状に悩まされるときもありますが、少しでもラクに過ごせるように、1日3食をしっかり取り、適度に運動をし、良質な睡眠を取り、規則正しい生活をしていこうと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/塩り著者/輝歩 (51歳)勤続約30年となる会社員を務める傍ら、ファイナンシャルプランナーとストレッチインストラクターの副業をこなすシングルマザー。
2023年08月01日「耳に違和感がある」「時折激しいめまいがある」といった症状に悩んでいませんか?気になる症状がある場合には早めに対処することで、早期発見・早期治療につながるかもしれません。そこで今回は、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。Gさんの場合……「メニエール病」に苦しむGさん。転職後、片耳に水が入ったような違和感や聴こえにくさを感じましたが、一度は風邪だと思って様子を見ていました。しかし、ある日朝起き上がった瞬間に激しいめまいに見舞われ、ベッドから転落してしまったのです。耳鼻咽喉科を受診し、メニエール病と判明しました。どんな治療を受けましたか?耳鼻科で聴力検査やめまいの検査を受け、めまい止めの薬が処方されることに。医師の指導に従い、ストレスを避けて十分な休息を心掛け、診断書をもらいしばらく仕事を休みました。伝えたいことは?メニエール病は気圧やストレスに弱い方、ホルモンバランスに左右されやすい女性、また親族に患者がいる方に発症しやすいようです。もしめまいや耳の聴こえにくさを感じたら、迷わず専門家に受診しましょう。放置すると辛く長期間にわたる治療が必要になることも。ただし、めまい止めのシロップ(イソバイド)は不味いので覚悟して飲んでくださいね。違和感があるときは早めに専門家へ皆さんも、体に異変を感じたら早めに専門家に受診してみてくださいね。今回は「疾患に気づいたきっかけのお話」をお届けしました。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修医:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」(MOREDOOR編集部)
2023年07月31日学業や仕事が忙しく、自分の体をケアする時間がなかなかないという方も多いのでは?ただ、気になる症状がある場合には、自分と向き合いケアする時間を作ることも大切かもしれません。そこで今回は、「疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。Kさんの場合……中学2年生のとき、だるさや食欲不振を感じましたが、当時は学業や友達との関係に忙しく、病院にもいかず体調不良をそのままにしていました。しかし、制服のスカートが急に入らなくなり、病院を受診。SLE(膠原病)と判明しました。結果入院することに。長い入院生活が続いたため、卒業旅行を断念せざるを得なかったのが悲しかったです。どんな治療を受けましたか?血漿交換やステロイドパルス、経口ステロイドなどの治療を受けました。とくにステロイドパルスでは強い吐き気に苦しみましたが、現在はステロイドの量が減り、日常生活を送っています。伝えたいことは?SLEは人によって症状が異なります。気になったら迷わず大きな病院へ受診してください。早期対応が重要です。違和感があるときは早めに専門家へ皆さんも、体に異変を感じたら早めに専門家に受診してみてくださいね。今回は「疾患に気づいたきっかけのお話」をお届けしました。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修医:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」(MOREDOOR編集部)
2023年07月31日体に異常を感じても、婦人科へ行くのは勇気がいるもの。ついつい後まわしにしてしまう方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Aさんの場合……数年前、自分では何の症状も感じていなかったものの、友人からのアドバイスで病院に行くことにしました。そこで検査してもらった結果、トリコモナスに感染していることが判明しました。一緒に受けた他の性病検査では、幸いにも感染症は見つかりませんでした。どんな治療を受けましたか?粉薬のようなものが入った容器に水を入れて混ぜ、それを飲む治療を行いました。飲む頻度としては食後や食前など、決められたタイミングで飲むように指示されました。世の女性陣へ伝えたいことは?診断されたときは驚くかもしれませんが、きちんと治療を受ければちゃんと治ります。深く考えすぎず病院で診てもらい、治療を受けましょう。違和感があるときは早めに婦人科へ無症状でも性感染症に感染している可能性があるようです。少しでも気がかりや不安があるときは、早めに婦人科へ足を運んでくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年07月24日更年期症状は誰にでも起こるもので、症状の程度はさまざま。軽く済む人もいれば、日常生活もままならない状態に陥る人も。症状がつらく日常生活に支障を来すのなら、それは更年期障害です。我慢しないで医師の診察を受けましょう。ただ、更年期障害の症状はさまざまで、何科にかかれば良いのかわからないということも。受診の目安や何科を受診すれば良いのかを産婦人科医の粒来 拓先生に聞いてみました。教えてくれたのは…監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。★関連記事:「更年期障害」とはどんな症状? 症状が表れる仕組み、なりやすい人の特徴を解説【更年期の基礎知識2】「この記事はこんな人におすすめ」・更年期症状が出たらまず何科を受診すれば良いか知りたい方・更年期症状で受診する際の注意点が知りたい方更年期障害に我慢は無用。受診するのは何科?まずは婦人科で全体的な不安を相談更年期障害はさまざまなので、日常生活に支障が出るくらいひどいようなら我慢せずに医師の診察を考えましょう。まずは、更年期障害の全体的な不安を相談するという目的で、婦人科で相談してみてください。子宮がんや子宮筋腫、卵巣嚢腫など婦人科の病気の有無を確認し、月経の状態やホルモン値の結果などから更年期障害なのかを判断してもらいます。複数の科との連携も更年期には、実は更年期障害が原因ではなく、他の病気が隠れているケースもあるので、本当に更年期から来るものなのかをきちんと調べることも大切です。例えば、動悸・息切れは本当は心臓の病気かもしれません。めまいは耳鼻科疾患や脳梗塞のサインなんてことも。婦人科から症状に合った他の科での詳しい検査をするよう紹介される場合も多くあります。更年期障害は多岐にわたるので複数の科との連携で診察していくものなのです。更年期障害とうまく付き合うには自分と相性の良い医師を見つけることが大切更年期障害で複数の科を受診するようになったとしても、とりあえずなんでも相談しやすいホームドクターがいると心強いものです。それは婦人科に限らず、どんな科の医師でも自分との相性の良さを優先して決めましょう。つらい本音を話しやすく、何科で診てもらうべきか相談できるような医師を見つけられると良いですね。日本女性医学学会(旧日本更年期医学会)のホームページで、産婦人科の中でも特にホルモン関連に伴う不調を専門とした女性ヘルスケア認定医を検索できるので、それを利用してみるのもおすすめです。※日本女性医学学会・更年期症状と思われる症状が表れたら、まずは婦人科を受診・なんでも相談できるホームドクターがいると安心まとめ更年期障害は程度の差こそあれ何年か続くケースもあるので、我慢しないで早めに受診を考えることは大切です。自分と相性の良い医師を見つけ更年期障害とうまく付き合っていくことができれば、ひとりでつらい思いをしなくても済みますね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/アキモトスズ(52歳)「年齢より若いね~」と言われたこともあったけど、今や白髪、老眼、集中力の低下に悩む私はまさに更年期ど真ん中。食事と運動とマッサージを中心に健康と若さのキープ法を日々考え中。著者/監修/粒来 拓 先生よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長。日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
2023年07月23日このお話は作者おたんこ助産師さんのご友人のエピソードです。登場人物の名前など、一部脚色を加え漫画化しています。■前回のあらすじ医師から、お腹の赤ちゃんの口は口唇口蓋裂で上唇と上あごが裂けていること、ミルクを飲むことや発音が苦手な傾向があること、手術を受けることができると説明される。しかし夫婦はショックで言葉が出てこなくて…。■途中から記憶がない…!■ネットで調べてみると…初めて聞いた「口唇口蓋裂」という病気について、夫婦は検索。検索結果を見た夫は「見たら余計心配しすぎてしまうかも」と言いますが、「いずれわかること」と妻も見てしまい…。次回に続く「どうして私のおくちは割れてるの?」(全31話)は12時更新!この記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者に寄せられた体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2023年07月23日ほてりやイライラなどの更年期症状がひどくなり、更年期障害となる原因はあるのでしょうか? 実は更年期障害は、環境の変化や加齢などさまざまな要因が重なって起こるものだといわれています。そこで今回は、更年期障害の原因について産婦人科医の粒来 拓先生に聞いてみました。更年期の症状や更年期障害についてお悩みがあるという方はぜひ参考にしてくださいね。★関連記事:更年期の症状ってどんなもの? いつから? 更年期症状と更年期障害の違いとは?【更年期の基礎知識1】『この記事はこんな人におすすめ』・更年期について知りたい方・更年期障害になる仕組みについて知りたい方・更年期症状や更年期障害にお悩みの方更年期症状が表れる仕組みエストロゲンの分泌量と自律神経の乱れが深く関わっている卵巣の寿命は50年前後といわれます。卵巣ホルモン(エストロゲン)の分泌は、脳にある視床下部と下垂体が卵巣を刺激するホルモンを使ってうまく調整されています。しかし、卵巣の機能が弱ってくると、エストロゲンの分泌量が不安定になり、脳からの刺激がうまく機能しません。そのゆらぎの結果、自律神経が乱れ体にさまざまな不調が表れるようになります。それが更年期症状です。更年期障害になりやすい人の特徴と対策ひとりで抱え込まずに周りの人に相談することが大切更年期症状は、程度の差や出る症状の違いはありますが、つらいと思わずにうまく付き合っていける人もいます。その症状がひどくなり更年期障害になってしまう場合、エストロゲンの分泌量の減少が第一の原因ではありますが、なりやすいタイプや社会的環境も影響しているといわれています。特に更年期障害になりやすいタイプは、“まじめ”“完璧主義”“神経質”な人が多いとされます。一方、なんでも「ま、いいか~」「なるようになる」などとおおらかに考えられる人は軽く済む傾向があるとされます。社会的環境の要因としては、育児、家事、仕事、親の介護など、自分の生活に大きな変化があり、それらのストレスが重なると症状をひどくする原因になります。症状を悪化させ更年期障害までいかないようにするためには、ひとりで問題を抱え込まず、できるだけ周りの人に相談したり、協力を得られるようにすることが大切です。『更年期障害になりやすい方の特徴』・まじめな方・完璧主義な方・神経質な方まとめ更年期症状を更年期障害へと悪化させないためには、周りの人に協力してもらいながら、自分の不調を受け入れ、つらいときはつらいと声に出し、いつかは安定すると信じて過ごすことです。ただ、気軽に話せる人がいないと思うなら、婦人科、心療内科、精神科、内科など更年期の専門家に頼るのが症状軽減の近道です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/アキモトスズ(52歳)「年齢より若いね~」と言われたこともあったけど、今や白髪、老眼、集中力の低下に悩む私はまさに更年期ど真ん中。食事と運動とマッサージを中心に健康と若さのキープ法を日々考え中。著者/監修/粒来 拓 先生よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長。日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
2023年07月19日定期的に健康診断を受けていますか?なかには、身体に異変を感じていなかったのに、検診で婦人科疾患が見つかった方もいるようで……。そこで今回は、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Rさんの場合……全く症状はなく、出産後に授乳もやっと終わり、生理も安定してきたため健康診断に行ってみることに。市の検診で、子宮頸がん検診と超音波検査を受けたところ、左卵巣嚢腫が見つかりました。無症状だったのでびっくりしましたが、3.5cmありました。どんな治療を受けましたか?町のクリニックにて2度受診(ガスで卵巣が見えずらいとの指摘)。その後、卵巣が腫れているため大学病院へ紹介状を出してもらいました。大学病院にて改めて内診、超音波検査、MRI検査、腫瘍マーカー検査にて良性の可能性が高いため、経過観察しています。(6ヶ月定期検査)。世の女性陣へ伝えたいことは?病気と無縁で、3人の出産でも何も問題なかったため、自分の病気に今でも驚いています。一番大切なことは1年に1度の定期検査です。健康診断は面倒ですが、行ってよかったと病気が見つかった今は身に染みて思います。違和感があるときは早めに婦人科へ全く症状がなかったものの、市の検診で左卵巣嚢腫が見つかったRさん。症状がなくても婦人科の定期検査は重要です。早期発見によって、治療の選択肢も広がるかもしれません。皆さんも、違和感を覚えたときは早めに婦人科で受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけのお話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年07月19日起立性調節障害の原因は?よく見られる症状、治療法は?起立性調節障害は、自律神経系の循環調節機能の異常によって引き起こされると言われています。交感神経活動により、血流が脳に十分にいきわたらず、立ちくらみ、朝起き不良、頭痛、動悸、血圧の変動、倦怠感などの症状があります。起立性調節障害の発生頻度は、軽症例も含めると、小学生の約5%、中学生の約10%にものぼり、10~16歳の第2次性徴期、思春期に起こりやすく、ほかに、水分不足、ストレス等も起立性調節障害の要因となります。不登校の子どもの約3~4割が起立性調節障害を併存しているとも言われ、学校生活や社会生活に大きな支障となる場合があるため、起床時の姿勢、筋力維持、十分な水分補給、睡眠リズムの調整などの日常生活における工夫や、薬物療法などの適切な治療で症状を軽減し、家庭や学校において環境調整を行っていくことが重要です。【小児科医に聞く】起きられない、学校に行けない…何科に行く?薬はある?保護者ができることは?起立性調節障害に関するギモンに医師が回答(質問)子どもがめまいや頭痛を訴えて朝起きられず、学校を休みがちです。起立性調節障害か、あるいは何か大きな病気ではないかと心配です。どんな症状が起立性調節障害に当てはまるのか、チェックポイントはありますか?何科を受診すればよいでしょうか?(回答)起立時に脳への血流が低下し、朝起き不良、食欲不振、全身倦怠感、立っていると気分が悪くなる、立ちくらみといった症状が認められます。症状は午前中に強く、午後からは体調が回復するのも特徴です。検査には症状をきたすほかの疾患がないか、例えば鉄欠乏貧血、甲状腺ホルモンの異常などがないか除外します。起立性調節性障害が疑わしい場合、起立負荷試験を行います。臥床安静時と、起立直後、起立継続時の血圧、脈の変化を調べます。起立性調節障害とは限らないので、疑わしい場合にはかかりつけの小児科に相談するのが良いでしょう。Upload By 発達障害のキホン(質問)中学生の娘が起立性調節障害と診断されましたが、なかなかよくなりません。何とか起きて学校に行けても、だるくて体も思うように動かないようです。勉強の遅れも気になり、本人も焦っています。症状が改善するいい方法や治し方はありますか?また、起立性調節障害に使われる薬にはどんなものがありますか?(回答)薬物療法だけでなく、日常生活で注意すべきポイントがいくつかあります。・起床時にはいきなり立ち上がらずに30秒ほどゆっくり起立する・水分を多めにとる(1日1.5L~2L)・塩分制限はしない(むしろ多めにとるようにする)・早寝早起きなど生活リズムを正しくする(怠くても日中は体を横にはしない)・毎日運動をする(15分程度の散歩から始めると良い)・下肢の加圧ソックスを着用する(血圧低下を予防)薬物療法には、低血圧を予防する薬を使用します。症状によって、薬の内容、飲み方は変わりますので、主治医の先生に相談しながら内服をすすめていきます。効果を感じられるのに1~2週間かかるので、効かないと思ってもすぐにやめないことも大切です。Upload By 発達障害のキホン(質問)高校生の子どもが起立性調節障害になり、学校の授業や部活に出られていません。出席日数の不足や課題が終わらないこともストレスになっているようです。このまま留年してしまうのでは、進学も難しいのではと心配です。いつごろまで症状は続くのでしょうか。大人になると落ち着くのでしょうか。(回答)起立性調節障害は珍しい病気ではありません。小学校の高学年から多くなり、中学校で急増します。女子は男子より2割ほど多いようです。進学の時期とも重なる場合も多く、不安になる親御さんも多くいらっしゃいます。症状の回復はお子さんによってさまざまです。適切な治療が行われた場合には、軽症例では数ヶ月以内に改善します。しかし、翌年に再発する可能性もあります。日常生活に支障がある中等症では、1年後の復学率は約50%、2~3年後は70~80%です。不登校を伴う重症例では、1年後の復学率は30%であり、短期間での復学は困難です。社会復帰に少なくとも2~3年かかると考えたほうが良いでしょう。体力に見合った高校に進学した場合には、第2~3学年になると9割程度が治ると考えられています。お子さんにあった学校を考えるのも大切になります。Upload By 発達障害のキホン(質問)中学生の子どもが起立性調節障害と診断されましたが、朝は立ちくらみや吐き気などを訴えますが、昼ごろには調子が良くなるようです。遊びには行けるのに学校は休むというのは、ただ「学校に行きたくない」という甘えではないのか、このままでは怠け癖がつくのではないか…と思ってしまいます。保護者はどのように接すればいいでしょうか。(回答)起立性調節障害の子どもは、疲れてダラダラしているように見えます。しかし、だらけているわけではなく、自律神経機能が悪いため、起立時に全身・脳への血流が悪くなり、その結果、症状が出てきます。昼ごろには調子が良くなるなら、午後からの登校を試みてください。体力に自信がなければ、保護者がつき添うのも良いでしょう。電車通学の場合には、座席に座れるように、ラッシュアワーを避けるのも良いです。朝起きられないからといって無理やり早く寝かせようとしたり、あるいは朝なんとか起こそうとして怒鳴ったり、怒ったりするのは、親子関係の悪化につながります。大きな声で怒鳴っても、良い結果にはなりません。Upload By 発達障害のキホン起立性調節障害、不登校にまつわるコラムまとめ起立性調節障害は、自律神経系の異常によって起立時に全身や脳への血流がいきわたらず、朝起き不良、食欲不振、全身倦怠感、立っていると気分が悪くなる、立ちくらみといった症状が出てきます。起立性調節障害の発生頻度は決して少なくありませんが、進学の時期と重なる場合も多く、不登校や引きこもりなど、症状が重症化し長引くと、社会生活に大きな支障が出ることもあります。日常生活の中で気をつけられるポイントに留意しつつ、主治医と相談しながら薬物療法や運動療法なども適切に取り入れることが大切です。朝は倦怠感やめまい、頭痛といった症状が強くても、午後には回復することも多く、「疲れてだらけているだけ」と感じられるかもしれませんが、叱責することは良い結果には結びつきません。学校とも連携をして、正しい理解をもって無理なく早期の回復を目指しましょう。
2023年07月15日生理時の体調は人それぞれで、症状が重くて辛い思いをしている方も少なくありません。その辛さ、「生理の症状だから」で終わらせていませんか?そこで今回は、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Aさんの場合……子宮内膜症とチョコレートのう腫と診断されたAさん。元々生理痛が重く、高校生の頃に医師に月経困難症と言われてからは、鎮痛剤だけで何年も耐えてきました。しかし、生理痛が日増しに強くなり、色の濃い血の塊も出るようになったため、ついに大きな病院へ行きました。どんな治療を受けましたか?診察の結果、状態は重度に近く、即手術をすすめられました。腹膜と腸の癒着を剥がすなどの大掛かりな処置が行われ、卵巣の腫瘍部分は摘出されて病理検査へ。幸いにも腫瘍は良性でしたが、再発率は半分と言われてしまいました。世の女性陣へ伝えたいことは?Aさんは、もしも「生理が重いだけ」と思って我慢している人がいたら、早めに病院に行ってほしいと訴えています。生理痛や経血の変化は、時には重度の病気を示すサインかもしれません。大きな手術を受けることになる前に、専門医の意見を聞くことをおすすめします。違和感があるときは早めに婦人科へ診察の結果、子宮内膜症とチョコレートのう腫と診断されたAさん。生理時の症状は周りにはなかなか共有しづらいかもしれませんが、我慢せずに自分の体と向き合うことで早期発見・早期治療につながるかもしれません。皆さんも、違和感を覚えたときは早めに婦人科で受診してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけのお話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年07月14日生理の悩みは、人によって症状も辛さも異なるもの。もしあなたが突然、生理中に倒れてしまったらどうしますか……?今回は、ぴおっぷ(@pioppu_tegakipop_manga)さんの体験談を描いた人気漫画『ピルユーザーになった話』から、衝撃シーンをお届けします!※この記事は実話を元に作成されていますが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。生理中に倒れて……昔から酷いPMSと生理痛に悩まされていたぴおっぷさん。ある日、生理中だった彼女は“激しい腹痛”に倒れ、救急車を呼ぶことになり……? 病名とは……?「月経困難症」と説明されるが……その後は救急車で運ばれ、病院で診察を受けることになったぴおっぷさん。そして自分の症状が、この“月経困難症”に当てはまると知るのでした……。この漫画に読者からは『同性でも他人に理解されにくいので、生理がひどい人の情報がいろいろと見聞きできるようになれば、同時に対処法も広まってとてもいいと思います。』『「生理なんて我慢できて当たり前」みたいな空気感の中でなぜか軽く見られがちな生理について、人それぞれだということや深刻なケースもあるということがきちんと常識として広まる世の中にしていきたい。』『激しい腹痛やいつもと違う症状であれば生理だからと思わない。女性は大変だと思いました。』と様々な声が集まりました。生理について知ろう生理の症状は人によって違うもので実際に体験していないと、同性でも生理の辛さは理解されにくいもの。自分のことではなくても、こういった症状を持つ人がいるんだと知るのも誰かのためになるかもしれません。今回のぴおっぷさんは、月経困難症と知った後、治療について母親に相談することにします。もしあなただったら、どんな風に行動しますか……? 〈記事監修医師プロフィール〉 『はらメディカルクリニック(不妊治療専門クリニック)』院長の宮﨑薫 ノースウェスタン大学産婦人科(米国シカゴ)研究助教授を経て、帰国後は生殖医療専門医として「最先端の医療で、最短の妊娠を」という方針のもと、患者様それぞれの身体の状態、さらには社会的状況などに応じて、患者様一人一人に合った治療にあたっている。(MOREDOOR編集部)(イラスト/@pioppu_tegakipop_manga)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年07月11日妊娠初期は、精神的にも身体的にも不調を感じやすい時期です。気分の落ち込みやイライラ、だるさや腹痛など……これって何かに似ていませんか?そう、生理前に悩まされるPMS(月経前症候群)です!ふたつが似ているのには理由があるんです。クイズを通して確認してみましょう!早速クイズ!解説!妊娠初期の症状と、PMS。どちらともプロゲステロンと呼ばれる“女性ホルモンの増加”によって引き起こされるものです。プロゲステロンは排卵のあとに分泌量が増え、そのことによって基礎体温は上がり、身体が妊娠の準備をします。これにより妊娠初期もPMSも、乳房の張り、痛み、強い眠気、疲れやすさ、だるさ、といった身体的な症状や抑うつ気分、イライラ、不安感、涙もろいといった精神的な症状が出てきます。どうやって見分けるの?このように妊娠初期の症状とPMSは似ていますが、見分けられないと困りますよね。【見極めるポイント】つぎの症状がある場合は妊娠の可能性があります。・生理予定日になっても基礎体温が下がらず、高温期が続く場合・着床出血と呼ばれる、生理よりも少ない出血がある場合・おりものの量や色が変化した場合ただ、自分では判断できないケースもあるでしょう。気になることがある場合は、早めに産婦人科へ相談してくださいね。監修医ライター草案助産師:MellowingCokeめい(MOREDOOR編集部/イラスト:性教育いらすと)
2023年07月08日私は意外な理由から、43歳のときに子宮筋腫を患っていることを知りました。40代の女性では約2人に1人、子宮筋腫があると聞いたことがありましたが、私自身は自分が当てはまるとは疑いもしなかったのです……。では、なぜ、子宮筋腫を発見することができたのか? その詳細についてお伝えします。★関連記事:「事故で出血したらすぐ死ぬくらい悪い」経血量の多さを医師に相談したら #子宮筋腫で開腹手術 1目のくまの治し方を調べていたら意外なワードが!当時、私は目の横がただれる、ひどい目のくまに悩まされていました。中年に差しかかっているとはいえ、大変悩みました。ネットで、「くまの原因」「くまの治し方」など検索しまくっていると、意外な文字が飛び込んできたのです。子宮筋腫? なんと目のくまが子宮筋腫の症状の一つだというのです。驚きましたが、念のためと子宮筋腫の症状について調べてみると「貧血」「過多月経」などのキーワードが上がってきました。あれっ! そういえば、私、経血量が最近、異常に多いな! 症状が当てはまる……。最近、生理痛もひどいけれど、それも関係するのかな? さらに調べてみたところ、生理痛は子宮筋腫の症状とは基本的には関係がないようで、種類によっては激痛を起こすこともあると書かれていました。うーん。何とも言えない。だけど、不安でたまらない……。とりあえず、勇気を持って婦人科を受診しなくてはと思いました。婦人科で子宮筋腫が判明子宮筋腫があるのか、ないのか、はっきりしなくては、不安は治まらない……。自分が住んでいるところから遠すぎない、口コミが良い婦人科を検索することにしました。駅からも近いし、漢方での治療をされている婦人科を見つけ、少し怖いですが受診することを決心しました。電話で予約をして、初めて婦人科に足を踏み入れました。いい年ですが、正直緊張しました。とても若い子から私と同世代と思われる方、またもっと年齢層が上の方まで、待合室にたくさん座られていました。みんな何の病気なのだろう? 慣れない場所に落ち着かない私でしたが、順番が来て呼ばれて診察室に入ると、年配のやさしそうな男性の先生が座られていました。若い男の先生は嫌だったのでホッとしました。病院に来た経緯を話し、「目のくま」と「子宮筋腫」の因果関係は先生にもわからないようでしたが、診察台でエコーと触診で検査をすることに。「小さいのがあるな」とのことでした。やっぱり、あったのか子宮筋腫……。不安な気持ちになりましたが、先生いわく「小さいので取る必要はない」「悪性でもない」とのこと。やっと、ここで安心することができました。「子宮頸がん」の検査もついでにしていただきましたが、これも問題なし。以来、この婦人科への通院が始まりました。漢方薬が処方され、子宮筋腫は経過観察中婦人科では、子宮筋腫による月経異常を抑えるために薬を処方してもらうことになりました。今まで飲んだことのないツムラの「桂枝茯苓丸」(ケイシブクリョウガン)という名の漢方薬が処方されました。飲んでみると、正直、まずい! 嫌な苦みが口中に広がりました。ですが1カ月たって慣れた今となっては、苦みは感じなくなりました。私にはこの漢方薬は合っていたようで、生理痛も軽減しましたし、もともとひどかったPMS(月経前症候群)から来る生理前の体のほてりなどがなくなり良くなりました。現在も同じ婦人科に通院を続け、子宮筋腫の経過観察をしてもらっています。ありがたいことに子宮筋腫は育っていないようで、手術も必要ない状態のようで安心です。まとめ自分が子宮筋腫になって感じたのは、知らないことの怖さです。私の場合、子宮筋腫が早く発見できたので、経過観察ができています。発見したのが悪性で大きかったらと思うと……。私にとって、子宮筋腫の発見は、自分の症状に気が付き、病院にいくことの大切さを痛感させられる出来事でした。これからも、市などの健康診断などを利用しながら健康に気を付けたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/村澤綾香著者/山田今日子(44歳)子どもなしの更年期に悩む主婦。目の疲れや腰痛と戦いながら、日々WEBライターの技術向上を目指し、頑張っている。
2023年07月07日「朝起きれないって……。それってただの怠けでしょ?」起立性調節障害の症状は“甘え”でも“怠け”でもありません。しかし症状を理解してもらえず、苦しんでいる方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、MOREDOORの大人気TikTokより、オリジナル漫画『「起立性調節障害」って知っていますか?』をご紹介します。漫画のあらすじ毎朝起きることがとても辛く寝坊を繰り返してしまう主人公・佳純(かすみ)。夜更かししたいわけでもないのに寝付けないのも朝が異様に辛いのもただの“怠け”ではなくて……。怒られる理由はいつも……この漫画に読者からは……『私は眠い、無理というよりは目眩が酷すぎて動けない感じです。怠けとかずるって思われがちだから一人でも多くの人が分かってくれるといいな。』『理解した周囲の人間はどうすればいいのかな?』『私の友達も多分これだろうなぁ、何か私にできることないかな。』と実に様々な声が集まりました。手を差し伸べたい朝起きることがつらいと感じる主人公は、実は「起立性調節障害」だったという話の一部をご紹介しました。読者からは「周囲の人間はどのように手を差し伸べればいいのか」というコメントが多く見受けられました。一方で障がいを抱える方たちからは「認知してほしい、広まってほしい」という声も。“力になりたい”という気持ちは、障がいを理解していく上での重要な第一歩かもしれません。皆さんはこの漫画、どう感じましたか?※この物語は実話を元にしたフィクションです。※起立性調節障害は、「怠け」でも「甘え」でもありません。■監修:大和行男(こころと美容のクリニック東京院長)子どものこころ専門医、精神科専門医■イラスト:ミノル■脚本:石川ナオ(MOREDOOR編集部)
2023年07月07日女性にとって長い付き合いとなる生理。生理痛や貧血の辛い症状に悩む方もいるでしょう。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Fさんの場合……私は妊娠をきっかけに「子宮筋腫」があることが発覚しました。妊娠の初期検査でエコー検査をしたときに医師から「生理痛重くなかった?」と聞かれました。なぜかと思ったら子宮筋腫があるとのこと。たしかに生理痛は重く、貧血のような症状にも悩まされていました。どんな治療を受けましたか?妊娠中だったため、子宮筋腫の治療はとくにありませんでした。個人病院では対応しきれないとのことで、総合病院で妊婦健診と出産をすることに。ご飯がおいしいと有名だった個人病院で出産したかったのですが、流産のリスクがあるとのことで総合病院で出産することになりました。生理痛が重いという自覚症状があったのだから、早めに受診して治療をしておけばよかったです。産後授乳が終わった後は、ピルを服用しています。生理の出血量がかなり減り、生活が楽になりました。世の女性陣へ伝えたいことは?生理痛がひどく、出血量が多いときは早めに婦人科で受診してみてください。もしかしたら子宮のトラブルがあるかもしれません。ピルを服用することで、出血量は減り生理痛も和らぎます。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。辛い症状は我慢せず医師に相談を生理痛や貧血のような症状は、子宮筋腫が原因だったというFさん。Fさんは産後、授乳が終わってからピルの服用による治療を始めたようですね。皆さんも辛い症状は我慢せずに、早めに医師に相談してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年07月03日女性は生理周期の中で、さまざまな症状が出てきます。ときには、辛い症状に病気が隠れているのではないかと悩む方もいるでしょう。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Nさんの場合……就職して数年経った頃、周期的に頭痛や気分の落ち込みに襲われ、仕事に支障が出るようになりました。その頃はPMSだとわからなかったのですが、偶然友人の付き添いで婦人科で受診した際にPMSとの診断を受けました。さらに検査を受けた結果、卵巣に子宮内膜症があることが判明。生理痛が酷いという自覚はなかったので驚きました。どんな治療を受けましたか?低用量ピルを服用し、ホルモンバランスを安定させる治療を受けました。その結果、1ヶ月後には卵巣の子宮内膜症の所見は見られなくなり、さらに低用量ピルを服用中は頭痛や気分の問題も落ち着きました。はじめに受診した際は治療が必要な状態だと思っていなかったため、少し遠い病院に行きました。通院になったときのことを考え、できたら、自宅から近い病院へ行くとよいと思います。周囲の方に打ち明けましたか?子宮内膜症という病気があり、生理中は頭痛や感情の起伏が激しいことを正直に伝えました。同じ女性でも一人一人生理の症状は違うので、「私はこんな感じです」と話し合いました。世の女性陣へ伝えたいことは?少しでも体調やメンタルがおかしいと思うことがあれば、病院へ行ってください。とくに自覚がなくても病気が隠れていることもあります。いきなり病院へ行くのが不安であれば、周りの方などに相談してみてほしいです。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。少しでも違和感があったら医師に相談を頭痛や気分の落ち込みはPMSが原因であり、その他にも卵巣に子宮内膜症があることが判明したNさん。Nさんは低用量ピルの服用で症状が落ち着いたようですね。皆さんも、生理で辛い症状があるときは、早めに病院で医師に相談してみてくださいね。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月28日漢方相談 おくすりのまるはち(本社:静岡県浜松市)は、過去1年以内に風邪に罹患し症状が4日以上続いた経験のある、都内在住の男女111名を対象に、東京在住の方の長引く風邪に対する実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。■ ■調査サマリー■ ■調査概要調査概要:東京在住の方の長引く風邪に対する実態調査調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー(R)」の企画によるインターネット調査調査期間:2023年6月12日〜同年6月13日有効回答:過去1年以内に風邪に罹患し症状が4日以上続いた経験のある、都内在住の男女111名※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。≪利用条件≫1 情報の出典元として「おくすりのまるはち」の名前を明記してください。2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。URL: ■ ■長引く風邪の症状、「喉の痛み」が67.6%、「くしゃみ・鼻水・鼻詰まり」が66.7%「Q1.あなたが経験した長引く風邪の、具体的な症状を教えてください。(複数回答)」(n=111)と質問したところ、「喉の痛み」が67.6%、「くしゃみ・鼻水・鼻詰まり」が66.7%、「発熱」が47.7%という回答となりました。・喉の痛み:67.6%・くしゃみ・鼻水・鼻詰まり:66.7%・発熱:47.7%・頭痛:43.2%・口内炎:22.5%・筋肉痛:18.9%・吐き気・嘔吐:17.1%・腹痛:17.1%・その他:13.5%ー62歳:咳ー32歳:嗅覚がなくなるー33歳:たん・わからない/答えられない:0.9%■ ■風邪の症状が続いた日数、「7日間以内」が36.9%で最多「Q2.あなたが経験した風邪の症状は、何日程度続きましたか。」(n=111)と質問したところ、「7日間以内」が36.9%、「8~9日間」が24.3%という回答となりました。・7日間以内:36.9%・8~9日間:24.3%・10~14日間:24.3%・15~20日間:6.3%・21日間以上:5.4%・わからない/答えられない:2.7%■ ■長引く風邪の症状で、54.1%が医療機関を受診「Q3.長引く風邪の症状に対し、医療機関を受診しましたか。」(n=111)と質問したところ、「受診した」が54.1%、「受診しなかった」が45.9%という回答となりました。・受診した:54.1%・受診しなかった:45.9%・わからない/答えられない:0.0%■ ■医師による診断結果、「原因は曖昧であった」が46.6%で最多Q3で「医療機関を受診した」と回答した方に、「Q4.医師による診断の結果、原因は特定されましたか。」(n=60)と質問したところ、「原因は曖昧であった」が46.6%、「原因不明であった」が21.7%という回答となりました。・原因は曖昧であった:46.6%・原因不明であった:21.7%・原因が特定された:26.7%・原因についての言及はなかった:5.0%・わからない/答えられない:0.0%■ ■医療機関を受診しても原因が特定できなかった方の7割以上が、長引く風邪の症状で医療機関を「再受診」Q4で「原因は曖昧であった」「原因不明であった」と回答した方に、「Q5.長引く風邪の症状に対し、医療機関を「再受診」しましたか。」(n=41)と質問したところ、「はい」が70.7%、「いいえ」が29.3%という回答となりました。・はい:70.7%・いいえ:29.3%・わからない/答えられない:0.0%■ ■風邪の症状が長引いた原因、「免疫力の低下」が57.7%で最多「Q6.ご自身の風邪の症状が長引いた原因としてどんなことが考えられますか。(複数回答)」(n=111)と質問したところ、「免疫力の低下」が57.7%、「慢性的な疲労」が52.3%、「睡眠不足」が39.6%という回答となりました。・免疫力の低下:57.7%・慢性的な疲労:52.3%・睡眠不足:39.6%・ストレス:37.8%・加齢:28.8%・食生活:17.1%・他の疾患によるもの:11.7%・その他:3.6%ー62歳:体質ー33歳:他人の病気がうつったー33歳:保育園に通う娘が園から強い病原菌をもらってきたー48歳:うつされた・わからない/答えられない:9.0%■ ■「生活習慣」や「自律神経の乱れ」などの原因もQ6で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q7.Q6で回答した以外に、自身の風邪が長引いた原因として考えられることがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=101)と質問したところ、「生活習慣」や「自律神経の乱れ」など61の回答を得ることができました。<自由回答・一部抜粋>・44歳:生活習慣。・37歳:寒暖差。・55歳:医者に行く時間がなかなかとれなかった。・62歳:寝具が合わない。・28歳:体温調節。・32歳:夜更かしばかりしていて自律神経が乱れた。・23歳:メンタル。■ ■9割以上が、「普通の風邪への対策を心がけていきたい」と回答「Q8.コロナが下火になるにつれて、改めて「普通の風邪」への対策を心がけていきたいと感じますか。」(n=111)と質問したところ、「非常にそう思う」が49.5%、「ややそう思う」が41.4%という回答となりました。・非常にそう思う:49.5%・ややそう思う:41.4%・あまりそう思わない:8.1%・全くそう思わない:0.0%・わからない/答えられない:0.9%■ ■普通の風邪への対策、「十分な休息や睡眠」や「手洗いうがい」などQ8で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q9.「普通の風邪」への対策として、日常的に心がけたいことを教えてください。(複数回答)」(n=101)と質問したところ、「十分な休息や睡眠」が83.2%、「手洗いうがい」が81.2%、「バランスの良い食生活」が64.4%という回答となりました。・十分な休息や睡眠:83.2%・手洗いうがい:81.2%・バランスの良い食生活:64.4%・運動習慣を身につける:42.6%・漢方薬やサプリメントなどの活用:34.7%・定期的な健康チェックやカウンセリング:24.8%・その他:0.0%・わからない/答えられない:1.0%■ ■まとめ今回は、過去1年以内に風邪に罹患し症状が4日以上続いた経験のある、都内在住の男女111名を対象に、東京在住の方の長引く風邪に対する実態調査を実施しました。まず、一度風邪を引いてしまった場合、「喉の痛み」や「くしゃみ・鼻水・鼻詰まり」など、長引く風邪の症状に悩まされることもあり、医療機関を受診したとしても原因が特定できず、再度医療機関を受診することも少なくないことが分かりました。風邪が長引いた原因としては、「免疫力の低下」や「慢性的な疲労」、「睡眠不足」などを自覚しているケースが多く、忙しく過ごしている現代人にとっては、分かっていても普段から体調を整えることは簡単ではないことが伺えます。コロナが下火になった状況を受け、9割以上が、「普通の風邪への対策を心がけていきたい」と回答しており、コロナで徹底された手洗いうがいなどは、これからも習慣として定着していきそうです。今回の調査では、風邪の症状が出た場合、医療機関でも原因を特定することが難しく、長引く症状に悩まされることが少なくないことが分かりました。長引いたコロナ禍からの教訓として、日々の免疫力アップの大切さを忘れず、皆様が健康な日々を送られることを願っております。■ ■漢方薬局おくすりのまるはちについておくすりのまるはちは、静岡県浜松市であらゆる角度から体質改善を研究している漢方相談店です。様々な測定機器での体質チェック、お話をよくお伺いした上で、漢方指導・食養法・栄養素のご紹介をしています。ご相談・おくすりに関してはこちらからご覧ください: 毎週送られてくる無料メルマガには、あなたの元気を取り戻すヒントがいっぱい! 漢方相談 おくすりのまるはち所在地 :〒435-0038 静岡県浜松市南区三和町789URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月28日結婚したら不妊の治療を始める方もいるでしょう。中には、不妊の検査のため婦人科で受診し、意外な疾患が見つかることもあるようです。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。監修者:ひなたクリニック院長、三橋 裕一1964年生まれ。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。Sさんの場合……私の場合は、高プロラクチン血症でした。この病気は、「妊娠していないのに母乳が出る」「年に数回しか生理が起こらない」などの症状が出るようですが、私は自覚症状がありませんでした。不妊の検査のために婦人科で受診して、採血によるホルモン検査の結果、高プロラクチン血症と診断されました。どんな治療を受けましたか?プロラクチンの正常値は5ng/ml前後なのですが、私は15ng/ml以上の数値が出ました。妊娠を希望していたのでプロラクチンの値を下げる薬を服用しました。早めに治療や検査をしてもらえる病院を選択してよかったです。世の女性陣へ伝えたいことは?私自身も婦人科には行きづらいと感じていました。しかし、早めに行き検査や治療をしてもらうことが大事だと思います。※毎月の生理が「いつもと違う」「量が多い」と感じたり、「健診や他の病院で貧血がある」と言われたら、なるべく早めに婦人科に行くことをおすすめします。かかりつけの婦人科医をもつのもよいので、検討してみてください。定期的な検診や婦人科受診を……不妊の検査のために婦人科で受診し、高プロラクチン血症と診断されたSさん。Sさんは内服薬の服用で、無事に妊娠できたようですね。皆さんも、定期的に検診を受けたり、婦人科で受診してみたりしてくださいね!今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※監修医:ひなたクリニック院長、三橋裕一※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。(MOREDOOR編集部)
2023年06月27日