病気の怖いところはひとつの病気によって、また別の病気にかかってしまうことがある点です。いわゆる合併症ですが、睡眠障害も例外ではありません。そこで今回は睡眠時無呼吸症候群と併発しやすい病気を紹介します。睡眠時無為呼吸症候群とは?睡眠障害のひとつに睡眠時無呼吸症候群というものがあります。これは睡眠中に呼吸が止まってしまう病気で、睡眠の質が低下する可能性があると言われています。目安として1時間あたり20回以上、10秒以上の呼吸停止がある人は睡眠時無呼吸症候群と診断されるそうです。呼吸が止まっても、一定時間で再度呼吸がスタートするので安心…と安易に考えてはいけません。呼吸が止まると血液中の酸素濃度が下がるので、高血圧や動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの重大疾患のリスクが高まると言われています。睡眠時無呼吸症候群の人は夜に熟睡できないため、日中に強い眠気が生じることがあるそうです。みなさんは大丈夫ですか?睡眠時無呼吸症候群の合併症ランキング1位は?*睡眠時無呼吸症候群の怖いところは冒頭にも挙げたように合併症を招くリスクがある点です。一般的に、睡眠時無呼吸症候群の患者は脳血管疾患のリスクがもっとも高いと言われていますが、今回はかかりやすい合併症ランキングを紹介します。1位脳血管疾患2位虚血性心疾患3位高血圧4位糖尿病ある調査では上記のような結果になっています。これ以外にも、夜間に熟睡できないため、日中に眠気に襲われて居眠り運転で交通事故につながるなどのリスクも指摘されています。試しに、呼吸を数秒間止めてみると、脈拍が高まり、頭に血がのぼってくるのがわかると思いますが、それだけ心臓には大きな負担がかかっているということなのです。小顔の人や太ってる人は要注意!?一般的には肥満の人が睡眠時無呼吸症候群になりやすいと考えられています。その理由は、舌も体と同様に太るからです。太った舌は気道をふさぎ、呼吸を止めてしまうのだそうです。実は、太った人と同様に睡眠時無呼吸症候群になりやすいのが顔の小さい人だそうです。顎が細く小顔な人はもともと気道が狭いため、少し太っただけでも呼吸がしづらくなるからです。日本人で睡眠時無呼吸症候群の疑いのある人は4人に1人、全国で合計3,000万人近くいるそうです。すごい数ですよね。これだけ広がりのある病気なので、自分は絶対にかからないと思いこまず、睡眠に悩みがある場合は医師に相談しましょう。photo by acworks
2016年01月13日セックスをすると睡眠の質が上がるというウワサを聞いたことはありませんか?「そういえば、セックスをした後はぐっすり眠れる」という人もいるでしょう。セックスと安眠には関係性があるのでしょうか?オーガズムを感じると安眠できる!?どうやらセックスをするとぐっすり眠れるというのは、都市伝説ではないようです。アメリカの精神科医であるSheenie Ambardar氏によると「セックス中に脳内に放出されるホルモンにより安眠できる」と言います。セックス中に興奮しオーガズムを感じると、脳はプロラクチンという物質を放出します。プロラクチンは身体を落ち着かせる作用があり、リラックス感を高めます。リラックスした状態はスムーズに入眠しやすく安眠につながります。セックスや自慰行為をしてオーガズムを感じた後はぐっすり眠れる、というメカニズムなのです。ストレス解消にも?セックスが安眠をサポートぐっすり眠るためにはセックスが効果あり!ということがわかりました。でも、セックスの効果は睡眠の質を高めるだけではないようです。Ambardar氏はセックスによって、脳は快楽を感じるホルモンを放出するため、ストレス解消にも効果があると続けています。パートナーとの時間は、コミュニケーションにより満足できる時間になるはず。触れ合っているだけで、脳も気持ちいいと感じているようです。ストレスが溜まっているときにセックスをすると解消できるかもしれません。セックスで質の高い睡眠をぐっすり眠れない、というのはかなりのストレスになります。身体をしっかり休ませることができない不安定な生活サイクルが続くと、深刻な悩みにつながる可能性もあります。不眠や睡眠不足に悩んできる人はパートナーとセックスをすることが悩みの解消になるかもしれません。セックスをすることでパートナーとのコミュニケーションも自然と多くなり二人の仲も深まるでしょう。今晩パートナーを誘ってみてはいかがですか?Photo by DieterRobbins【参考】WebMD 「10 Surprising Health Benefits of Sex」
2016年01月08日睡眠を語るうえで大切なことは、時間と質のふたつです。いくら睡眠時間が長くても、睡眠の質が低ければ、それは十分な睡眠とは言えません。睡眠の質を考えるうえでひとつの目安になるのが中途覚醒の数と言われています。中途覚醒は睡眠の質に影響を与える毎日8時間寝ていても睡眠の質が低いため、睡眠に不満を覚える方がいるそうです。その代表的な例は、中途覚醒によるもの。中途覚醒とは、寝ている途中で目が覚めてしまうことです。「途切れ途切れではあっても8時間寝ていれば良いのでは?」と思っている方も多いでしょう。でも、そうではないようで、海外の研究によると、中途覚醒を繰り返す睡眠は、夜遅く寝るよりも深い睡眠の回数が減ることが明らかになっています。それだけ人間にとって、途中で目が覚めてしまうのはストレスのかかることなんですね。実際に、目覚めたときの睡眠の満足度も中途覚醒のほうが低かったと言われています。不眠症の合併症も中途覚醒は不眠症の合併症の可能性もあると言われています。具体的な名前を挙げると、睡眠時無呼吸症候群や周期性四肢運動障害、夜間の頻尿などがあります。そのため、中途覚醒が続くような場合、一度、睡眠の専門医に相談をしてみると良いかもしれません。なぜなら、睡眠時無呼吸症候群などは自覚症状がない睡眠障害だからです。「8時間寝ているから大丈夫」と素人の自己判断をすると、日中に強い眠気に襲われて事故の原因などにつながる恐れもあります。中途覚醒は何かのサインと考えて、家族がいる方は睡眠中におかしな動きをしていないかなど、聞いてみましょう。加齢とともに中途覚醒は増えるもの不眠症の合併症とともにもうひとつ考えられる中途覚醒の原因は「加齢」です。人は誰しも年を重ね老いていきますが、睡眠も体と同様に老いていきます。かんたんに言うと、高齢になると深い眠りが減っていき、浅い眠りが増えていくのです。つまり、熟睡できない時間帯のほうが増えていくため中途覚醒しやすくなるというわけです。ただ、これはみなさんに起こることではありません。悩んでいる方への対策を挙げるとすると、ベッドにいる時間を減らすという方法があります。定年退職した男性が家にいる時間が増えて、特にやることもないので常にベッドに入っていて、夜眠れなくなるという話はよく聞きます。ベッドは寝る時間にだけ入るようにしましょう。photo by acworks
2016年01月06日現在は昔と違い、子どもにとって誘惑が多い時代です。パソコンにスマホ、ゲームと24時間いつでも楽しく遊べる環境が整っているから。そこには睡眠時間が削られるという負の一面が存在します。どうしたら、子どもの睡眠不足を防ぐことができるのでしょうか?海外では睡眠学の授業がある?海外では子どもに対して睡眠の授業をする国があるそうです。学校での授業を有意義にするためには、事前に家で適切な睡眠をとってからくる必要がある、といった考えから取り入れられているそうです。しかもちゃんと睡眠の専門家が授業を担当しているのだとか。そんな「睡眠学」の授業ですが、最近では日本でも実施している学校が表れています。ゲームやクイズ形式で子どもに対して基礎的な睡眠知識を教えているそうで、遊び感覚で学ぶことができるのです。これからは日本全国にも当たり前のように「睡眠学」の授業が広まっていくかもしれませんね。子どもへの睡眠クイズを出題試しに1問、小学生に対して行われた睡眠に関するクイズを出題します。みなさんのまわりの子どもに睡眠を教える機会があったら、この問題を出してあげてください。Q:人間の体には目覚めていく順番があります。下記の4項目をその順番通りに並べなさい。手・足、胃・腸、目・耳、脳。さて、この問題、大人のみなさんは正解がわかりますか? 正解は、目・耳、手・足、胃・腸、脳の順番なのだそうです。脳から目覚めていくと思われがちですが、実際は脳が目覚めるのには時間がかかり、さらにフル回転するためには1時間半から2時間かかると言われているんです。大人は子どもに睡眠のことを教えてあげよう日本の子どもたちは、大人と同様に世界的に見ても睡眠不足だと言われています。その原因のひとつとして、「なぜ子どもがたくさん睡眠をとらなければいけないか?」という睡眠に関する基礎知識を子どもに伝えられていないことがあげられます。子どもにとってなぜ睡眠が大事かというと、成長ホルモンが最も分泌される子どものときにたくさん寝ないと脳と体がしっかり育たないから。寝るべきときに寝ておかないと、あとで後悔しても遅いというわけです。ご自身の子どもやまわりの子どもから「なんで僕らは早寝早起きしないといけないの?」と聞かれたら、きちんと理由を説明してあげましょう。それが私たち大人の役割でもあるのです。photo by ちゃぁみい
2016年01月02日ついじっくり観たくなるほどに肌が美しい人っていますよね。その代表格は女優さんやモデルさんでしょう。肌のきれいな彼女たちは実は睡眠にもこだわりがあるのだとか。そんな彼女たちの睡眠ルールをのぞいてみましょう。女優の美容法は睡眠!?テレビや雑誌で見る女優さんたち。その美しさは思わずため息が出てしまうほどですよね。彼女たちは私たちとは違う、何か特別な美容法を実践しているのでしょうか?取材などで「いろいろ試しています」と語る人もいれば、「全く何もしてないんですよ~」と話す人もいるようですが、先日話題になったのがある女優さんの美容法。それは「オフの日はたっぷり眠る」というもの。もちろん、日頃ハードで疲れているということもあるようですが、肌の美しさを保つためには睡眠が重要ということを知っていて、意識的に睡眠を多くとっているそうなんです。ハリウッド女優も実践する睡眠美容睡眠美容法を実践している女優さんは日本人だけではありません。たとえば、ハリウッド女優としても活躍する中国の女優、コン・リーさん。『SAYURI』や『ハンニバル・ライジング』への出演でハリウッドでも話題になった彼女は、あのスティーブン・スピルバーグ監督にも演技を絶賛されたと言われています。そんなコン・リーさんはすでに50歳ですが、肌が美しいことでも有名。その秘訣がよく眠るよう心がけていることだそうです。お肌に睡眠がいいというのはどうやら世界共通のようですね。みなさんも「もう歳だから…」なんて諦めず、たっぷり寝てお肌の疲れを回復してあげることで美しい肌を保ちましょう!睡眠中の成長ホルモンがカギを握る!「美」を売る女優さんたちも実践している睡眠美容法。どうやらそこには「成長ホルモン」が深く関わっているようです。私たちの肌は日中、紫外線を浴びたり、乾燥してしまったりと、何かとダメージにさらされているもの。そのダメージを再生するのが睡眠中なんです。というのも、入眠から3時間後に最も分泌されるといわれる成長ホルモンが、肌を修復しようとがんばってくれているから。この理論から考えれば、毎日2時間しか睡眠がとれない!という人は、成長ホルモンが十分に分泌されていないため、お肌の修復が追いつかなくなってしまう可能性が考えられます。たしかに寝不足が続くとお肌がげっそりしますよね。最近、お肌が荒れ気味だとお悩みの方は、ぜひしっかり睡眠をとり成長ホルモンを分泌させて、お肌の調子を整えてあげましょう。photo by pixabay
2016年01月01日毎日、何時間眠れていますか?ベストな睡眠時間についてはたくさんの説がありますが、やっぱりある程度多いほうがよさそうなイメージがありますよね。1980年代の寿命と睡眠時間に関する調査では、7時間前後の睡眠の人がいちばん死亡率が低いという結果が出たり、4時間未満の睡眠の人は寿命が短くなるといわれたり、睡眠に関してはたくさんの調査結果があります。今回のアメリカ、フロリダ州オーランドの新たな研究によると、心臓の健康にとっては少なくとも8時間以上睡眠をとるほうがよいことがわかっています。今回は『Live Science』の記事を参考に、8時間睡眠と心臓の健康についての関係をまとめました。■8時間寝る人は6時間未満の人より心臓が健康研究では、平均睡眠時間の長さごとに人々をグループ分けし、米国心臓協会が提唱する「理想的な」心臓の健康のための7つの基準にどのくらいが当てはまるかを調べました。その結果、8時間以上寝る人は6時間未満の人にくらべ、健康基準7つのうち6~7つを満たす場合が2.7倍以上も多いことがわかりました。睡眠と心臓の関係について聞いたことがある気がする、という方もいるかもしれません。しかし、実はいままでの睡眠と心臓の健康に関する研究では、睡眠時間と心臓病のリスクの因果関係など、負の側面しか調べていなかったのです。2015年11月に発表された今回の研究は、睡眠が心臓の健康に与えるプラスの側面を調べた初めての研究です。■大規模調査で睡眠時間ごとに健康条件を検証!調査対象は、バプティストヘルス・サウスフロリダという健康に関する団体の従業員、9,700人です。研究者は、彼らを睡眠時間の長さ(6時間未満、6~8時間未満、8時間以上)で3つのグループに分け、どのくらい心臓の健康に「理想的な」被験者がいるのか調べました。理想的な健康の条件とは以下のとおりです。・血圧:120/80・BMI:25以下(肥満度を表す体格指数)・血糖値:140 mg/dL・総コレステロール値:200 mg以下/dL・運動:150分/週・食事:米国心臓協会が提唱する10の基準のうち8を満たす・喫煙:しない(呼気検査実施)■研究者いわく「高卒女性は睡眠足りない傾向」8時間以上の睡眠をとっている人々は、6時間未満の睡眠の人々にくらべて健康面で優れた生活を送っていることがわかりました。結果は以下のとおりです。・理想的な食事を摂っている/1.6倍・理想的なBMI値を持っている/1.7倍・理想的な血圧/1.3倍・十分な運動/2.4倍また、研究者によると、睡眠時間が6時間未満の人々の多くは、大学の学位を持っていない女性でした。選ぶ仕事によっても睡眠時間には差が出ることも関係しているのかもしれません。現在の研究段階では、6時間未満睡眠が、必ずしも心臓の健康にネガティブな影響を与えるとまでは断言できません。しかし、心臓の健康を高めたい人は8時間以上の睡眠をとったほうがよいということは示されたといえるでしょう。*長生きできるのは7時間睡眠、心臓の健康には8時間以上睡眠。こう聞くと、いったい何時間睡眠がよいのか迷ってしまいますね。でも、ある程度の長い時間の睡眠が、人の健康に大切だということは間違いないのかもしれません。もし、睡眠時間が自由にコントロールできるとしたら、何時間睡眠を選びますか?(文/スケルトンワークス)【参考】※8-Hour Sleepers More Likely to Be Heart Healthy-Live Science
2015年12月19日睡眠障害にはさまざまなものがあり、症状や治療法も複雑なので、素人が自己判断でどうにかできるものではありません。今回紹介するレム睡眠行動障害もそのひとつ。本文のような症状が現れたら、早めに病院へ行きましょう。レム睡眠行動障害ってどんな睡眠障害?睡眠障害のひとつに「レム睡眠行動障害」というものがあります。私たちは夜間、レム睡眠(浅い睡眠)とノンレム睡眠(深い睡眠)を交互に繰り返していますが、この睡眠障害ではレム睡眠時に無意識のうちに体が動いたり、声をあげてしまうといった症状が現れます。通常、レム睡眠の最中は筋肉が緩んでいる状態なので、体を動かせないものと考えられていますが、レム睡眠行動障害の患者は悪夢などが原因で、大声で叫ぶ、手足をバタつかせてしまうなどの行動をとってしまいます。一般的に、高齢の男性に多くみられる睡眠障害で、薬物治療によって改善されることがほとんどだと言われています。周囲はどう対処すべきかレム睡眠行動障害の場合、当人は自分が睡眠中に声をあげたり、暴れているという自覚がないと言われています。そうなると、重要な役割を担うのは当人の周囲にいる人間です。もしも、あなたの家族や同居している人が寝ている最中に突然暴れはじめたら、どうしますか?推奨されている方法は、自然に目覚めるように誘導することだそう。たとえば、部屋の電気をつける、アラームを鳴らす、テレビをつけるなどで、朝目覚めるときと同じような環境をつくるとよいのだとか。強引にゆすって起こしたりすると、現実と夢の区別がつかず、より暴れてしまうことがあるそうなので、注意しましょう。早めに病院へ!レム睡眠行動障害は、加齢による脳内伝達物質の減少と不安定な心理状態が組み合わさったときに起こりやすいと言われています。高齢の方で強いストレスを感じていたり、トラウマを抱えていたり、生活習慣が乱れているときには注意が必要かもしれませんね。もしも、ご自身または周囲の方に上記のような症状が現れたら、早急に専門の病院を受診しましょう。先述した通り、レム睡眠行動障害の治療は薬物治療によるもので、今のところ生活習慣を見直すなどの行動療法では治らないと言われています。ただ、専門医の指導を受ければ、深刻になる病気ではないのだとか。気になる方は早めに病院へ行ってみましょう。photo by Didgeman
2015年12月13日不眠大国と言われる日本は、その言葉どおり、世界で最も睡眠時間が少ない国なのだそうです。特に、最近「危ない」と言われているのが日本人女性。なぜ、日本人女性は睡眠時間が短いのでしょうか。今回は、その理由を探ります。日本人は男女ともに睡眠不足2014年、経済協力開発機構(OECD)が「1日あたりの睡眠時間の国際比較」というデータを公表しました。かんたんに言えば、国別の睡眠時間ランキングのことです。それを見ると、日本はほかの国にくらべて男女ともに著しく睡眠時間が短く、男性は下から3番目、女性はなんと最下位という結果になっています。なぜ、日本人女性はそんなにも睡眠時間が短いのでしょうか? 気になりませんか。日本は、世界中からワーカホリック(仕事中毒)と呼ばれるほど、仕事をしすぎる民族と捉えられてきましたが、実は現在の日本にはそれとは違った、新たな事情があるようです。女性は男性よりも負担が大きな時代?日本人女性の睡眠時間に影響を及ぼす新たな事情は3つあると考えられています。1つめは、女性の社会進出です。現在は男性と対等に、または男性以上に仕事をして、成果をあげる女性が増えています。その結果、役職につく女性も増え、以前と比べて残業時間が長くなっているのです。2つめは出産と育児です。出産は女性にしかできないことですが、仕事は男性と同等にする時代。つまり、女性は仕事のほかに出産・育児があり、男性よりも負担が大きい時代と言うことができるかもしれません。3つめは介護です。これは女性だけの問題ではありませんが、高齢化社会に突入している日本では、2人で1人の老人を支えていく必要があると言われています。最近は、介護疲れで罪を犯してしまう女性のニュースも頻繁に取り上げられています。睡眠不足は病気のリスクが高まる最後に、世界いち睡眠不足の日本人女性にぜひ読んでいただきたい内容を紹介します。それは、1日の睡眠時間が6時間を切ると、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが増加すると言われていることです。「睡眠時間が短くても気力で乗り切れる!」と頑張る気持ちは素晴らしいかもしれませんが、病気で倒れてしまっては元も子もありません。このリスクとしっかり向き合いましょう。さらに、睡眠不足は仕事のパフォーマンスを低下させ、ホルモンの影響でうつ状態になることもあると考えられています。ぜひ、この機会に自分の睡眠状況を見直してみてはいかがでしょうか。photo by pixabay
2015年12月10日睡眠に関する悩みがネット上に氾濫し、それに対する回答も玉石混交状態となっている現在、正しい睡眠の知識を得ることは情報量が増加するほど、難しいことになっているのかもしれません。今回は、専門家による睡眠関連の新プロジェクトを紹介します。睡眠グッズ「ふわモコ」とは?ITを通して、医療やヘルスケア分野の新たなビジネスモデルの創出、イノベーションの誘発を目指す「デジタルヘルスコネクト」というプログラムがあります。その成果発表会が今年11月に行われ、その内容に「睡眠に関するものがふたつある」と聞いたので、どのようなプロジェクトなのか調べてみました。そのひとつを担当したのは「チームふわモコ」の方々。医師や製薬業界、IT業界のメンバーによって構成されたチームふわモコが発表したのは「ふわモコ」というぬいぐるみ型の睡眠グッズです。睡眠の状態を感知するセンサーを内蔵しているとのことですが、どのように使うのでしょうか?具体的なアドバイスを提供するシステムも検討中「ふわモコ」を抱いて寝たり、枕元に置いておくだけで睡眠状態を記録し、そのデータを元に個人の生活習慣に合ったアドバイスをくれるのだそう。現時点ではプロトタイプ(試作品)とのことですが、「おはよう、よく眠れた?」「寝るにはまだ早いよ」など、かわいい犬のぬいぐるみ音声で誘導してくれるという仕組みになっています。さらに、睡眠データはクラウドに集積され、それを分析したうえ、ふわモコを通じ、利用者に具体的なアドバイスをフィードバックするシステムも検討中とのこと。決まった定型文だけでなく、専門家などが自分の睡眠状況を見て、具体的なアドバイスをくれたらうれしいですよね。発売される日が待ち遠しい限りです。最優秀賞は「睡眠改善アプリ」もうひとつのプロジェクトは、今回、成果発表した6チームのなかで最優秀賞を受賞した「チームsleepeer」による「日本、本気で睡眠を改善させるサービス」。現役の睡眠カウンセラーによる認知行動療法を元にした睡眠改善アプリで、6週間かけて正しい睡眠の知識を学んでいく仕組みになっています。動画による学習や睡眠カウンセラーによるマンツーマンのケアサポートも組み込む予定とのこと。日本は不眠大国と言われ、3人に1人が睡眠に悩みを抱えていると言われているので、専門家のケアを受けられるこのアプリはヒットするかもしれませんね。今後、ローンチされる日など新情報があれば、また報告します!photo by pixabay
2015年12月07日自分の睡眠はほかの同世代とくらべてどうなのか? 気になるけれど、なかなか知る機会がないですよね。最近、インターネットを通じて、全国の男女を対象にした睡眠調査が行われました。その結果を一緒に見ていきましょう!睡眠調査の結果、40代が一番寝ていない!今年8月、20~70歳の男女1,200人を対象にした睡眠に関するインターネット調査が行われました。その結果から、平日の睡眠時間が最も短いのは40代の男性だということが判明したそうです。40代の平均睡眠時間は6.04時間で、6.5時間未満が64%を占めるなど、40代は、男女問わず睡眠時間が短かったのだとか。その背景には仕事への意欲の高さがあると言われています。というのは、あるアンケート調査では「高収入の仕事につきたい」と考える人が最も多かったのも40代だったから。ただ、決して若い年齢ではないので無理は禁物です。みなさんも身近に40代の方がいたら、睡眠時間や健康状態をチェックしてあげましょう。年齢が上がるほど睡眠時間も長くなる?「睡眠も老化する」ということを聞いたことがあるかと思います。こう聞くと、「人は歳をとればとるほど寝なくなるんだ」と思ってしまいますが、そうではないという調査結果もあるようです。厚生労働省の「国民健康・栄養調査」(平成22年)によると、平均睡眠時間は高齢になるほど長くなるのだとか。ただ、たくさん寝ている=快眠を得ているかというとそうではないようです。それを示すのが睡眠に対する不満で、こちらは年代が上がるほど、不満の量も増えたそうです。つまり、歳を重ねるほど長く寝ているが、快眠は得られていない(不満が増える)という図式が成り立つようです。これはいったい、なぜなのでしょうか?ノンレム睡眠=深い睡眠が変化する歳を重ねるごとに快眠を得られなくなる原因のひとつは「ノンレム睡眠=深い睡眠」が減少するからと考えられています。代わりに、レム睡眠(浅い睡眠)が増えていくようです。そうなると、いくら長く寝ても熟睡感は得られず、途中で起きてしまったり、予定より早く目覚めてしまうようになります。さらに、厄介なのが「夢」の存在です。夢は一般的にレム睡眠のときに見ると考えられています。つまり、加齢によって睡眠中に夢を見る時間も増えるわけですが、中高年になれば子どもの頃より悩みが増えているのは当然のことで、それが夢に出てくることもしばしば。たででさえ眠りの質が下がりやすい、40代。少しでも睡眠の質があがるように、規則正しい生活を心がけたり、ストレス解消できるように体を動かしたり。他の年代よりも生活に気を使う必要があるのかもしれません。photo by acworks
2015年12月02日以前より、睡眠には脳の老廃物を浄化し、リフレッシュさせる効果があるといわれてきました。さらに最近では、レム睡眠にも具体的な役割があるという研究結果が発表されました。それはいったいどのような内容なのでしょうか?レム睡眠とノンレム睡眠とは?私たちは夜間の睡眠中、無意識のうちにレム睡眠とノンレム睡眠を90~120分周期で交互に繰り返しています。かんたんに説明すると、レム睡眠は浅い睡眠で、ノンレム睡眠は深い睡眠のこと。レム(Rapid Eye Movements:REMs)とは急速眼球運動を指す言葉で、浅い眠りの間、私たちの気づかないところで眼球がグルグルと動いているのだそうです。たしかに眠っている人の目元をみると、まぶたの下で眼球が動いていることがありますよね。ちなみに、ノンレム睡眠のときに見る夢は起きたときに忘れてしまうそうで、起きたときに覚えている夢はレム睡眠のときに見たものなんだそうです。最新の睡眠研究結果が発表された!今年10月に筑波大学と理化学研究所の合同研究チームは、米サイエンス誌に睡眠に関する論文を発表しました。それは、「レム睡眠には次にやってくるノンレム睡眠のときに脳内の記憶定着を促す役割がある」というもの。これはマウスを使った実験で解明したもので、レム睡眠とノンレム睡眠を自在に切り替えられるマウスを遺伝子操作でつくり、ノンレム睡眠のみの状態にしたそうです。すると、記憶形成や脳の機能回復の際に出ると考えられているデルタ波が減少したのだとか。このことから研究チームはレム睡眠が脳内の記憶の整理を促していると判断したそうです。レム睡眠があるのは哺乳類と鳥類だけ記憶の定着に有意な関係があると位置づけられたレム睡眠は、どの生物にも見られるものではないそうです。それは、私たち哺乳類と鳥類だけにあるもので、人間(成人)の場合、睡眠時間の15%程度を占めると考えられています。ただ、筋肉が緩む時間帯と言われるレム睡眠は、野生に生きる動物にとって危険な状態のため、鳥類や草食動物はレム睡眠がほんのわずかの時間しかないのだとか。逆にいえば、動物園やペットなどの安全が確保されている鳥類や草食動物は外敵もいないので、安心して眠ることができてレム睡眠が増え、夢を見ているなんてこともあるのかもしれません。今後、研究がさらに進み、動物がどんな夢を見ているか、なんてことが明らかになる日くるかもしれないですね。photo by pixabay
2015年12月01日最近は睡眠に関するアプリやグッズがたくさん出ています。でも、種類がありすぎてどれを使えば快眠できるのかわからなくなってしまいますよね。そこで、今回はWEB上で好評な「UP3」に注目し、どこが優れているのかチェックしてみます。睡眠グッズ「UP3」とは?今年発売されたウェアラブルデバイス「UP3」。睡眠中に装着することで、心拍数から睡眠の深さを計測することができるグッズなのだそうです。時間経過に伴う心拍数や「目覚め」「浅い眠り」「深い眠り」「レム睡眠」の4つに分類されるグラフ、睡眠時間、入眠までにかかった時間、目覚めた回数までが計測できるのだとか。自分の睡眠を具体的な数値やグラフとして「見える化」することで、睡眠に悩みをもつ人は対策をたてやすくなるなど、さまざまなメリットがありそうです。どのぐらい深く眠れているのか確認したい!という人は一度試してみると面白いかもしれません。個々に合わせたアドバイスをくれるUP3の興味深い点はただ睡眠を計測するだけのデバイスではないところです。「Smart Coach機能」といって、心拍数などのデータをもとに利用者に合わせたアドバイスをくれるのだとか。睡眠時間が短ければ「もっと早く寝るようにしよう」、運動状態を入力すれば「あと〇分歩けば、〇歩に届きます」など、さまざまなアドバイスが表示されます。まるで自分専用のフィジカルコーチを雇ったような気分に。睡眠に限らず、日々の生活習慣は自分ではなかなか見直せないもの。自分では当たり前と思ってやっていることが他人から見ると「おかしい」なんてことも多々ありますよね。そんな、自分の生活の穴に気づくことができるのです。アナログでもできる! 睡眠の「見える化」「私はアナログ派なので機械に頼るのはちょっと嫌」という人もいるでしょう。最後に、そんな方におすすめの睡眠を見直す方法をご紹介します。睡眠の「見える化」をしてみると今まで気づかなかったことが見えてくるかもしれません。やり方は簡単。1日24時間のタイムテーブルをつくり、ベッドに入った時間、寝入った時間、起床時間などを書き込むだけ。これだけでも「寝付くまでに時間がかかってるな」とか、「起床時間がバラバラだな」など気づくことがたくさんあります。生活習慣を見直すことは睡眠時間や就寝・起床時間を一定にすることでもあります。どうも最近調子が悪いという方は「UP3」を使ってもよし、アナログでもよし、一度「見える化」をしてみましょう!photo by pixabay
2015年11月27日アクシバースはこのほど、睡眠の状況を数値化し、スマートフォンなどを通して確認できる「beddit スリープモニター」を発売した。同商品は、日々の睡眠を体重計のように数値化するスリープモニター。薄いセンサーをシーツの下に敷いて眠りにつくと、眠りの状態を感知してくれる。結果はスマートフォンなどのアプリで確認でき、睡眠時間や睡眠効率、安静時の心拍数、いびきと呼吸などの状況を知ることができる。また、睡眠状態が0~100点でスコア化されたり、良い睡眠状態のときは緑色のランプが表示されたりするなど、視覚的な理解が可能となっている。同社は同商品について、「自宅で気軽に睡眠の数値化をして健康管理に役立てることができます」とコメントしている。価格は1万9,800円(税込)。
2015年11月12日よく、理想的な睡眠時間は7~8時間といわれますよね。しかし現代人は、テレビやスマホのせいで、かつての「日の出とともに起き、日没とともに寝る」という自然な睡眠パターンが損なわれているという話をよく聞きます。産業革命で人工の照明が登場したため、人間の体内時計が狂い、睡眠不足になっているという説です。これに疑問を抱き実際に調べたのが、カリフォルニア大学ロサンゼルス校セメル神経科学人間行動学研究所のシーゲル教授とそのチーム。じつは、産業革命以前に行われた睡眠に関する研究が少なく、当時の睡眠パターンについて知る術がほとんどないためです。そこで、ジーゲル教授は狩猟採集をして生活を営む集団の行動パターンを調べてみました。その結果として見えてきたのは、不眠症の治療に役立つかもしれない睡眠と温度の関係です。■狩猟民族は約6時間半睡眠だった研究チームは、「現代人の睡眠パターンが、産業革命以前の生活とどれほど違うのか」を突き止めるために、欧米社会のはるか昔の生活に近かったと思われる、産業が発展していない地域で暮らす3つの狩猟民族(アフリカ2、南米1)の睡眠パターンを調べました。3集団とも日没後にすぐ就寝するということはなく、動物を寄せつけないために炊いた小さな火のもとで日没後3~4時間は起きていたそうです。起床は日の出の1時間ほど前でした。つまり、現代人が思い込んでいた「産業が発展する前は日没とともに寝て日の出とともに起床していた」という睡眠パターンは必ずしも正しくなかったのです。これらの民族の平均的な睡眠時間は約6時間半。平均的なアメリカ人より、若干少ないくらいでした。アメリカでは成人は7~8時間の睡眠が必要といわれていますが、実際は国民の3分の1がこの睡眠時間を満たしていません。■狩猟民族での不眠症はほぼゼロシーゲル教授は、「●●時間以上寝なきゃダメ」と提唱することで、睡眠薬に頼る人が出る危険性を危惧しています。当然ながら、睡眠薬には副作用もあります。アメリカでは国民の5%が睡眠薬を飲んでおり、過去20年間でその数は倍増したそう。今回研究の対象にした3つの狩猟民族は、どれも睡眠のパターンが非常に似通っていました。シーゲル教授は、「おそらく人間の先祖はみんなこの狩猟民族と同じような睡眠パターンだったのだろう」と推測しています。また、アメリカ人の20~30%が慢性的な不眠症に悩んでいますが、これら狩猟民族で不眠症に苦しんでいるのは、わずか2%でした。なんと3つのうち2つの民族では、「不眠」という言葉自体が存在しないというのです。■不眠症解消の鍵は温度にあり?これらの民族で日の出や日没と睡眠に直接的な関係が認められなかったことには、温度が関係しているかもしれないとシーゲル教授は推測しています。つまり、温度が下がることが、体への睡眠のサインになるということ。現代人は昔の人たちとは異なり、一定の温度に保たれた環境で生活しています。もしかしたら、睡眠に適した温度環境をつくることで不眠症の治療が可能となるかもしれないというのです。そこで、睡眠と温度に関して今後さらなる研究が必要だとシーゲル教授は話しています。*眠りは長さでなく質が大切という説はよく聞きます。質のいい眠りがとれないという人は、部屋の明かりではなく、温度を少し下げてみると、意外と眠れるかもしれませんよ。(文/松丸さとみ)【参考】※Do We Really Need to Sleep 7 Hours a Night?-The New York Times
2015年10月27日睡眠と美肌の関係はよく知られていますが、良い睡眠は成長ホルモンの分泌を促すので、美肌だけでなく美乳づくりにも役立ちます。では、どのような睡眠が良いのでしょうか。■美乳と美肌をつくる睡眠の2大条件睡眠時間は7時間程度最初の3時間にぐっすり眠る睡眠時間は短すぎても長すぎても体内リズムには合わず、体調を崩しやすくなるというデータがあります。もちろん個人差はありますが7時間前後が理想的です。また、就寝時間が多少遅くなっても、最初の3時間に深い睡眠を確保することができれば、成長ホルモンの分泌が促され、美乳と美肌づくりを助けてくれます。以上のように、睡眠の質を上げることがとても大切ですが、その質を上げるためには日中の過ごし方や寝る前の過ごし方も重要です。主なポイントを4つご紹介します。 ■朝起きたら太陽の光を浴びる本来25時間になっている体内時計を1時間戻してリセットするためには、まず朝、光を浴びることが大切です。かといって、強い紫外線を浴びてしまうのはお肌にとってデメリットもありますので寝起きのノーメイクで外に出る必要はありません。起きたらカーテンを開けて、室内に太陽の光を取り入れましょう。曇りや雨の日は部屋の電気を付けて明るくしましょう。夜の睡眠の質を向上させるための第一歩です。■昼寝をするなら12時~14時の間に20分間夜の睡眠に影響を与えない昼寝は、14時までに20分間とる程度のものです。長く寝てしまうと深い睡眠になってしまい、昼寝からの目覚めが悪いだけでなく、夜間の寝つきが悪くなってしまう可能性があります。■就寝する30~60分前にぬるめのお風呂に入る就寝後3時間の睡眠を深めるためには、入眠時に効率よく深部体温を下げる必要があります。そのためには30~60分前に一度深部を温めることが大切です。■就寝する60分前に電気を通常より暗くする安眠のために必要なホルモンであるメラトニンの分泌を促すため、60分くらい前には間接照明に切り替えましょう。パソコンやスマートフォンの使用も就寝60分前までにするとよいでしょう。他にも、美乳と美肌の元となるタンパク質を夕食でしっかりと摂ることや、美乳づくりのためにナイトブラを着用することもオススメです。キレイをつくる睡眠活動、今日から始めてみませんか?
2015年10月27日健康面でも、美容面でも、良質な睡眠は良いことばかり。綺麗で美しいお肌を保つには、きちんと睡眠をとることがとても大切です。とくに、翌日に大事な予定を控えている時はぐっすり眠りたいですよね。でも、疲れや緊張でなかなか寝付けない…なんて方は、今流行の「睡眠美容」をはじめてみましょう。今回は、気持ち良い眠りにつけるアイテムや、寝ている間にケアできるオススメ美容アイテムをご紹介します。●コーセービューティーネクストインストリームナイトシールドジェル出典:@cosmeみずみずしいジェル。寝る前のお手入れ時に使用してみてください。肌ダメージの修復が活発になる睡眠中、パック効果を発揮してお肌に潤いとハリを与えてくれます。翌朝洗顔すると、ぷるんとしたお肌が実感できるはず!●ビオレ寝ている間に目もとうるおい浸透パック出典:花王公式サイトより小じわが気になる人はこちらがオススメ。化粧水をした後、目もとや口もとにはります。肉厚のジェルシートなので付け心地も良いですよ。美容液成分がたっぷり含まれているので、寝ながらじっくり集中ケアしてくれます。乾燥肌の人にはピッタリ!●THREEコンディショニングSQオイル出典:THREE公式サイトよりこちらのオイルは、豊かな潤いで睡眠中のお肌の潤いをサポートするように考えられて作られたもの。吸い込まれるようにお肌に馴染み、輝きとハリを実感できるはず。柑橘系の香りがするので、自然とリラックスした気持ちになれることから、「睡眠オイル」とも言われています。疲れが溜まっている時や、緊張がほどけない時に使ってみるといいですね。気持ち良い眠りにつけると思いますよ。●ベキュアハニーワンダーハニーアロマファブリックミスト(朝摘みマートル)出典:@cosme寝る前に、枕や布団にシュッと吹きかけてみてください。寝ている間にかいた汗の臭いや加齢臭などの気になる臭いを消臭・除菌してくれます。清潔感のある自然な香りに包まれるので、自然とリラックスした気持ちに。寝具以外にも、カーテンやソファなどの布製品に使用できます。●GAIANPロールオンアロマエナジー出典:@cosme「翌朝キレイ」を応援してくれるというロールオンアロマ。忙しくてなかなかお肌のケアに時間をとれない方にオススメです。なんと天然精油だけが持つアロマセラピー効果で快眠をサポートしてくれるんですよ。ロールオンタイプタイプなので、手間もかからず、さっと塗れるのが嬉しいポイントですね。寝ながら出来る睡眠美容。疲れが溜まっている方は、ぜひ試してみてくださいね。
2015年10月20日ランタスティックは9月30日、活動量や睡眠パターンを管理できる腕時計型デバイス「Runtastic Orbit(ランタスティック オービット)」を発表した。同日からNTTドコモオンラインショップとドコモショップ各店舗にて予約受付を開始。価格は税込9,936円だ。Orbitは歩数や活動時間、睡眠時間、睡眠サイクルなどを計測できるウェアラブル製品。リストバンド×2本とクリップが付属し、用途に応じて付け替えられる。本体のディスプレイから現在時刻のほか、歩数や消費カロリー、活動時間、睡眠関連のデータを確認可能だ。ランニング向けのスマートフォンアプリ「Runtastic GPS ランニング&ウォーキング」の計測データも、ランニング中にリアルタイムでOrbitから確認できる。スマートフォンとBluetooth接続し、専用アプリ「Runtastic Me」と連携すれば、計測データをグラフなどで一覧できる。計測したデータはRuntastic Meを介してクラウドサイトと自動的に同期されるため、ランタスティックのWebサイトにアクセスすればOrbitやアプリに限らずデータを閲覧・編集可能だ。バンドを含まない状態の本体サイズはW48.6×D10×H20mmで、重量は9g。動作時間は最大7日間で、生活防水レベルの防水性能を持つ。同梱されるリストバンドはブラックとライトブルーの2色。
2015年10月01日睡眠時無呼吸症候群を調べる方法に「睡眠ポリグラフ検査」というものがあります。日本睡眠学会は睡眠ポリグラフ検査を行うことの重要性を説く声明を発表しました。なぜ、そのような声明を発表する必要があったのでしょうか? その真相に迫ります。睡眠障害の評価方法日本睡眠学会は今年5月に「睡眠ポリグラフ検査の重要性について」という声明を発表しました。睡眠ポリグラフ検査とは、脳波や心電図、呼吸運動などを夜間の睡眠中に計測して、睡眠を評価するというもの。睡眠ポリグラフ検査を行うことで、睡眠時無呼吸症候群や睡眠行動障害、周期性四肢運動障害などの睡眠障害、睡眠中の不整脈などを調べることができると言われています。そして、もう少し簡単に睡眠を評価する方法としてOCST(out-of-center sleep testing)というものがあります。ですが、日本睡学会はOCSTでは睡眠の評価が十分にできないと述べています。それはなぜなのでしょうか?OCSTとは?日本睡眠学会によると、OCSTは脳波計測の機能がないため、睡眠を評価する装置ではなく、呼吸に伴ういくつかの指標を記録する「携帯型呼吸モニター」に過ぎないそうです。ところが、アメリカ睡眠医学会は睡眠障害国際分類(International Classification of Sleep Disorders 3rd version:IICSD-3)のなかで「睡眠時無呼吸症候群の診断にOCSTの使用を認める」と公表したと言われています。日本睡眠学会は、このIICSD-3の内容を受けて、日本の医療界が睡眠ポリグラフ検査よりも簡単に行えるOCSTを頻繁に取り入れる可能性が高まることに対して警鐘を鳴らしているというわけです。社会の安全を守ることに繋がるOCSTでは、呼吸の指標を中心に検査するため、睡眠時無呼吸症候群の病態の半分程度しか評価できないと日本睡眠学会は考えています。しかし、睡眠時無呼吸症候群を正しく評価するためには、呼吸だけでなく、脳波を計測し、覚醒反応や睡眠の質と量を調べることが欠かせないのだそう。発表された声明によると、睡眠時無呼吸症候群を正しく評価することは「社会の安全を守ること」にもつながるとされています。というのは、睡眠時無呼吸症候群の患者は深い睡眠を得られないため、日中に眠気を覚えることが多く、交通事故などを起こす確率が増えると言われているからです。検査方法は医療界だけのことではなく、私たちに深く関係した社会問題として捉えるべきかもしれませんね。photo by pixabay
2015年09月21日お得な睡眠、損な睡眠――そんなものが本当にあるのか? 調べてみると、バッチリありました。もしかしたら、不眠症の人に限らず、誰しもが知らないうちに「損な睡眠」をしているかもしれません。どうしたら「お得な睡眠」に変えられるのでしょうか?不眠症改善につながる?何ごとも適切な時間帯がある人には「眠りにつきやすい時間帯」と「覚醒しやすい時間帯」が備わっているといわれています。たとえば、普段夜0時に寝る人の場合、眠りにつきやすい時間帯:0~6時頃覚醒しやすい時間帯:20~22時頃となるのだそう。「早く寝なくちゃ!」という強迫観念からか、脳がまだ眠る準備に入っていない20時前に睡眠薬を服用して、なんとか眠ろうとする不眠症の方がたくさんいるといわれています。いつは覚醒しやすい時間帯にいくら寝ようとしても、なかなか寝付けなかったり、途中で何回も目が覚めてしまったり、睡眠薬が効きにくかったりと、非効率な眠りにしかならないそうなんです。どうして効率が悪くなるの?私たちの体のなかでは、「覚醒しやすい時間帯」に交感神経が優位に働いています。交感神経は活動系の作用、副交感神経はリラックス系の作用を担っているため、どちらが優位に働いているかでそのときの行動や感情が大きく左右されるといわれているのです。つまり、交感神経が優位に働いている時間帯に寝ようとするのは、効率の悪い睡眠方法ということ。脳や体が進もうとしている方向とは、反対の状態にもっていこうとしているのだから、当然の話ですよね。この眠りにつきやすい時間帯、覚醒しやすい時間帯は、普段何時に寝るかで変わってきます。先ほどの例は、夜0時に寝付く人のパターン。普段もう少し早く寝る人は、全体的に前倒しになり、入眠しやすい時間帯も早くなり生活サイクルに合った時間になります。週末の寝だめに注意!最後にひとつ注意していただきたいことをご紹介します。それは、週末の寝だめ。平日に朝型の生活をし睡眠サイクルを前倒しパターンに整えたとしても、週末に寝だめをしてしまうと、そのリズムが崩れてしまうのだそうです。そうならないためには、週末も同じリズムで生活するのがベスト。とはいえ、週末もう少し寝たいという方もいますよね。その場合は、遅起きするよりも、昼寝を取り入れるほうが、睡眠バランスへの影響が小さくてすむのでおすすめです。眠れないときは体が眠ろうとしていない。そのときに寝ようとすることは効率が悪い、週末は寝だめより昼寝。この3つを覚えておくだけで、快適な睡眠を手に入れられるかもしれませんね!photoby pixabay
2015年09月05日過労死問題が取り沙汰されるようになり、亡くなった方の睡眠時間も注目されることが多くなりました。睡眠不足は倦怠感を生みますから、モチベーションのダウンにもつながりかねません。こうした睡眠問題の改善のために、部下の家庭での過ごし方について、改めて考えてみてはいかがでしょうか。よく眠れる家庭とは?笑顔のあふれる食卓で食事を楽しみ、子どもと一緒に遊んだり入浴したりする時間をとって、夫婦揃って早めの時間に就寝する。そんな家庭では、自然と「健康的な食事・適度な運動・リラックスした入浴・早めの就寝」という眠りやすい環境ができあがります。家族とコミュニケーションをとることが、良質な睡眠につながるのです。家族との団らんが少なく、スマートフォンを片時も離さず操作し、絶えずテレビやパソコンなどを見つめ続けている方もいるのではないでしょうか?画面を見続けたあとに布団に入っても脳は光の刺激で活性化したままで、時間が遅いにもかかわらずなかなか眠れなくなってしまうこともあります。部下と家族の関係を改善させようこうした状況を踏まえて、管理職の方は、家族関係の向上を目的とした対話型セッションやゲーム、ロールプレイなどを取り入れ、部下の家族に対する接し方の改善を目指してみましょう。家庭内で起こりうるトラブルの芽を発見した際、どういった対応をすべきかを改めて考え直すことで、実際にそうしたケースに当たったときの心構えができます。また、部下が家庭で居心地が悪くならないような働かせ方についても学びましょう。具体的には、家族行事を理由とした有給をとりやすい環境を作ったり、極力残業しない体制作りをしたりといったことが挙げられます。実際に睡眠不足改善に役立つの?アメリカのペンシルベニア州立大学を中心とした研究グループが行った実験では、管理職や従業員に対し、家族を支援する職場になるように変えていったところ、指導を行ったグループの睡眠時間の平均は、それ以外の人の平均と比べて8分長いという結果が出たそうです。大きな差ではありませんが、睡眠時間の長さに加え、ストレスなく眠ることができるので睡眠の質の向上も期待できます。その結果、業務効率の改善に役立つ可能性は十分あると言えるのではないでしょうか。良好な家族関係というのは、一見、睡眠不足とは関係がないようにも思えます。しかし、居心地のいい家庭環境を整えることは、ストレスフリーにつながり、よりよい睡眠の実現へと結びついていくのです。部下が気持ちよく仕事ができる環境を作るためにも、管理職の方はぜひ意識してみましょう。photo by pixabay
2015年08月31日仕事で残業が多いと、どうしても睡眠時間がバラついてしまうものです。その結果、睡眠不足で作業効率が悪くなってしまい、仕事に支障を来すといった悪循環に。そんな方にオススメなのがアンカースリープという眠り方。この眠り方を取り入れれば、不規則な生活を改善できるかもしれません。睡眠時間を確保できるアンカースリープ!「いかりを下ろして眠る」という意味を持つアンカースリープ。これは、自分に必要な睡眠時間の半分を深夜12~早朝4時の決まった時間(コアタイム)に必ず眠り、不足した時間はほかで補う方法です。たとえば、皆さんが必要とする睡眠時間が8時間だとすれば、アンカースリープとして4時間の睡眠をコアタイムに必ずとります。残りの4時間の睡眠は、お昼や夕方など、空いている時間に確保するようにします。日常生活に取り入れると、どれだけ不規則な生活であっても一定の睡眠リズムは確保されるようになるため、身体機能の低下を最小限に留めることができます。ただ、コアタイムの入眠時間と起床時間がバラつくと効果が得られないので、この点には気をつけてください。デメリットも考慮した上で最終手段として取り入れる睡眠時間を規則正しくするアンカースリープですが、一方でデメリットもあります。それは、体に負担がかかることです。アンカースリープの効果は、あくまで身体機能の低下を最小限に留めるだけであり、疲労は毎日蓄積されていきます。さらに、コアタイムでは人間にとって必要な睡眠時間の半分しか眠らないので、睡眠不足になってしまうのは否めません。ですから、仕事上の締め切り日が近い、病人の看護で目が離せないなどきちんとした理由があって、まとまった睡眠がとれない時に行う最終手段だと考えましょう。最長で2週間程度にして、休日にはきちんとコアタイムにまとまった睡眠をとるように心がけてください。不規則な睡眠時間よりは負担を減らすことができるアンカースリープは、忙しいときの不規則な睡眠時間を安定させますが、そのプロセスで体に負担を与えてしまいます。つまり、大きなメリットがある半面、デメリットもある諸刃の剣ということです。あくまでリズム調整のために用いる、一つの手段として考えておいたほうがいいでしょう。「じゃあ睡眠時間が不規則なのとそう変わらないのでは?」と思う方もいると思いますが、やはり不規則な睡眠時間が続くほうが、体にかかる負担は大きくなってしまいます。健康的で充実した生活を手に入れるためにも、睡眠時間に悩みを抱えている方は、アンカースリープ度試してみてはいかがでしょうか?photo by pixabay
2015年08月26日「自分の睡眠データ」を貯めることは、睡眠改善の第一歩。そう主張するのは、『“ぐっすり”の練習ノート』(白濱龍太郎著、実務教育出版)の著者。たとえば「前夜にビールあ杯以上飲んだ翌日の午前中は眠気がひどい」「朝食を和食にした日の夜は寝つきが早い気がする」など、“眠り”について気づいたことを本書の「睡眠ログ」に記録していくことで、自分にとっての快眠の黄金パターンを構築しようという書籍です。実際に記入できる「睡眠ログ」が豊富に掲載されているため、日常生活で多いに役立てることができそう。しかしそれ以前に、「睡眠時間」についてきちんと知っておきたいところではあります。そこできょうは第3章「今夜から始める“ぐっすり”のカイゼンから、睡眠時間に関する記述を引き出してみたいと思います。■最適な睡眠時間は「6時間30分前後」パフォーマンスが最大になる最適睡眠時間は、自分で試行錯誤しながら見つけなければならないのだそうです。たとえば、「23時までに寝る」というような一定のリズムをつくっておく。そこから、睡眠ログを参考にして“黄金の生活パターン”を実行し、翌日にいちばんスッキリする睡眠時間を確認していくわけです。地道な作業ですが、これが自分の最適睡眠時間を見つける唯一の方法なのだそうです。ただし、そうはいってもひとつの目安として意識しておきたいのは、「6時間30分前後」という時間だとか。というのもこれは、人間がもっとも長生きするといわれる睡眠時間なのだそうです。つまり、これだけ寝ておけば、大幅な睡眠不足になる心配はないということ。なお不眠症の方は、逆に「朝起きる時間だけ決める」ことが有効だといいます。なぜなら、きっちり寝る時間を決めてしまうと、かえってストレスになってしまうから。それよりも、眠くなるまで寝室に行かないと決めてしまうのがベストだということです。■毎日最低限の睡眠時間を確保すべきまた、「ショートスリーパーになりたい」という声を聞くことは少なくありませんが、ショートスリーパーになることは、慣れによってある程度は可能だといわれているそうです。とはいえ、傷んだからだを修復するためには、まとまった睡眠をとることが不可欠。それに睡眠不足が続くとネガティブになり、最悪の場合はうつになってしまうこともあるといいますから注意が必要。そうならないためにも、自己管理として最低限の睡眠時間を確保すべきだということです。■“自称不眠症”でも長く眠らなくてOKちなみに、最近では“自称不眠症”の人も増えているのだとか。「昔は8時間眠れたのに、最近は7時間しか眠れない」などと嘆いているような人です。でも成人しているなら、あまり長く眠ることを求めなくても大丈夫だそうです。たとえば70代の方にとっての5時間睡眠は、異常ではないのだそうです。むしろチェックすべきは、「日中の活動に支障があるかどうか」だけだといいます。*睡眠の常識も、その本質はなかなか理解しにくいところ。本書をもとに「睡眠ログ」をつくり、快適な睡眠を心がけてみてはいかがでしょうか?(文/印南敦史)【参考】※白濱龍太郎(2015)『“ぐっすり”の練習ノート』実務教育出版
2015年08月11日睡眠中に呼吸が止まってしまう病気、睡眠時無呼吸症候群。ひどくなると身の危険にもかかわるといわれているこの睡眠障害が、成人の気管支喘息と関係があるということが明らかにされました。その研究結果をご紹介します。睡眠障害と喘息の関係睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が止まってしまう病気のことです。ひどい場合は、心筋梗塞や動脈硬化を引き起こすこともあると言われています。また、睡眠中に呼吸が止まってしまうため、息苦しくなって夜、目が覚めることが多くなり、その結果、深く眠ることができず、日中の行動に支障が出てくる場合もあります。今年1月に睡眠時無呼吸症候群と気管支ぜんそくの間に、なんらかの関係があるという研究結果が発表されました。調査を行ったアメリカの研究者によると、「喘息にかかることが睡眠時無呼吸症候群を引き起こす危険因子になる」のだそうです。喘息は危険因子になるその研究によると、喘息にかかっている被験者のほうが健常者よりも数年後に睡眠時無呼吸症候群になる確率が高かったいうのです。ただ、「その原因が何か?」というところまではまだわかっていないようで、今後の研究でそのメカニズムが明らかになることに期待が集まっています。睡眠時無呼吸症候群は、寝ているときに症状がみられる病気なので、自分では気がつきにくいと言われています。そのため、家族など、自分以外の人に「寝ているときの呼吸がおかしい」「いびきが突然止まる」などと言われて、初めて病院にかかり睡眠時無呼吸症候群と診断されたという人も多いようです。睡眠時無呼吸症候群がもたらす危険睡眠時無呼吸症候群の人には下記のような症状が見られるそうなので、自分は大丈夫と思っている人も一度チェックしてみましょう。・睡眠中に呼吸が止まる・いつもいびきをかいている・よく夜中に目が覚める・よく寝汗をかく・起床時に熟睡感がない・日中に眠気やだるさを感じる睡眠時無呼吸症候群で怖いのは、本人に「熟睡できていない」という自覚がないことです。特に自覚のないまま日中を過ごしていることがあるので、昼間に眠気に襲われたり、集中力をかいて思わぬ事故を起こす可能性があります。実際に、睡眠時無呼吸症候群の患者は交通事故を起こす率が高いという報告もあるようです。周囲から指摘されたり、上の項目で当てはまる点が多い場合は、一度、お医者さんに相談してみたほうがよいかもしれません。photo by Lisa Marie Cannon
2015年08月09日睡眠が翌日の仕事に影響しているという感覚をもっているビジネスマンはたくさんいると思います。それは、アスリートにとっても同様で、パフォーマンスを高めるために、睡眠の質をいかに上げるかは重要なテーマ。そこで一流アスリートが実践していることをご紹介します。睡眠がパフォーマンスに直結一流のアスリートほど睡眠にこだわっているという記事をよく見かけます。それもそのはずで、睡眠の質を高めることは翌日のパフォーマンスを高めることに直結しているからです。みなさんも睡眠不足の状態で頭がボーッとして働かず、仕事でケアレスミスを連発したなんていう経験がありませんか? 脳は睡眠中に昼間に受けたダメージを修復したり、ネガティブな記憶を削除したりと、翌日からフル回転できるように「必要な休息」をとっているといわれています。睡眠不足であったり、睡眠の質が低かったりすることは、脳が前日の疲れをそのまま引きずっている状態に他なりません。これでは最高のパフォーマンスができるわけありませんよね。良質な睡眠をとるコツ良質な睡眠を手に入れるためにはどうしたらよいのでしょうか? ある一流アスリートが実践している取り組みはとてもシンプルなものでした。ポイントは3つあります。1.規則正しい生活を送ること(リズムを乱さないこと)2.1日3食、バランスの良い食事をとること3.運動をすること意外かもしれませんが、一般の人も簡単にできるようなことばかりです。一流アスリートほど「基本を大切にしている」ということなのかもしれません。とはいえ、これらはすぐに実践できるように見えて、継続するのは大変だったりするものです。ビタミンBをとろう!また、一日を気持ちよくスタートし、パフォーマンスを高めるにはスッキリした目覚めも欠かせません。そのためにしっかり摂取したいのはビタミンB。ビタミンBをとることで、覚醒のホルモンが分泌されるのだそうです。ビタミンBが含まれる食品は、胚芽米や玄米、豚肉、レバー、うなぎ、納豆、牛乳、乳製品、卵、バナナ、小麦、ナッツなど。目覚めが悪いという方は、これらの食品を日常的に取り入れることを意識してみるとよいかもしれません。最後に、フルーツは夜ではなく朝に食べたほうがよいそうです。そうすることで、摂取したビタミンが1日中体にいい効果を与えてくれます。photo by pixabay
2015年08月07日ちゃんと夜眠れていますか? 今回は睡眠と精神面の関係をある調査データから見ていきたいと思います。最近は、小中学生でも夜遅くまで起きている子が増えていると言われていますが、それは彼らの精神面にどのような影響を及ぼしているのでしょうか。睡眠不足の影響力みなさんは自分のことを好きですか? 自分を認める気持ちのことを「自己肯定感」と呼ぶそうですが、文部科学省が小学5年生から高校3年生までを対象に行った睡眠と心身の健康に関する調査では、「睡眠不足の子どもほど自己肯定感が低い」という結果が出ています。「自分のことを好き」と回答した小学生の睡眠状況を見ていくと、「午後9時前に就寝」が最も多く23.2%。就寝時間が遅くなるほど、自己肯定の割合は減っていき、「午後11~午前0時前」と「午前0~1時前」ではそれぞれ約10%と「午後9時前」の半分以下になっていることがわかります。データから見る中学生も同様で「自分のことを好き」と回答した割合は、「午前9時前に就寝」が17.8%、「午後9~10時前」が13.2%、「午後10~11時前」が10.0%、「午後11~午前0時前」が8.6%、「午前0~1時前」が7.9%と、就寝時間が遅くなるにつれて、自己肯定感も下がっていくことが顕著に表れる結果に。また、睡眠時間が短いとイライラする子が増えるという結果も出ているので、睡眠時間と精神面には深い関係があると考えられます。睡眠には、日中にフル回転で働いた脳と体を休ませる役割があるので、寝られないということは、脳と体が前日の疲れを翌日も引きずるということです。睡眠状況をチェックしよう睡眠不足でイライラする、精神的に不安定になるというのは子どもに限ったことではないようです。というのも、睡眠不足がうつ病などに繋がる可能性もあると言われているからです。でも、睡眠不足を自覚している大人はとても少ないのだとか。「自分はちゃんと寝ている」と思っていても、1週間の睡眠時間をチェックしてみると、平均5時間ぐらいしか眠れていなかったなんてこともあるそうですよ。なんだか理由もなくイライラする、自分のことが好きになれない、という方は改めて自分の睡眠状況をチェックしてみると改善できるかもしれませんね。photo by Purple Sherbet Photograp
2015年08月05日私たちが夜になると眠くなるのは、睡眠物質がしっかりとその働きしているからです。それを無視して起き続けていたら、私たちはどうなるのでしょうか? 1日の徹夜なら頭がボーッとするぐらいで済みそうですが、もしそれが何日も続いたら……。睡眠物質の働き私たちの体のなかには、眠りを誘う睡眠物質が存在します。代表的なのがウリジンと酸化型グルタチオン。ウリジンは「神経の抑制(リラックス)」を促すGABAの働きを助ける物質で、結果的に眠気を発生させます。酸化型グルタチオンは「神経の興奮」を促すグルタメートの働きを抑制する物質で、同様に眠気を誘発します。これらの物質は夜になれば自然に分泌量が増加し、その働きによって、私たちは眠気を感じ、眠りにつくのです。では、睡眠物質の働きに逆らって起き続けようとすると、どのようなことが起こるのでしょうか? それを確かめようとして、過去にマウスを使った実験が行われたことがあります。マウスの実験結果結論から書くと、眠らせない状態にしたマウスは約2週間ですべて死んでしまったそうです。何が起こったかというと、体重が減少し、免疫力も低下。残念ながら、最終的には微生物による感染症(敗血症)が死因となりしんでしまったそうです。ここで気になるのは、マウスではなく、人で同じ実験をしたらどうなるのかということではありませんか? 倫理上の問題もあり人間に対しての実験は行われていませんが、チャレンジとして高校生が11日間も眠らなかったという記録があります。このとき、高校生は断眠中に一時的な誇大妄想や幻覚、記憶障害などに見舞われたものの、断眠終了後、後遺症などは何も残らなかったそうです。睡眠不足は悪影響を生むただ、この高校生の断眠挑戦は脳波などの測定はしておらず、あくまで外見から寝ていないかを確認していたとのこと。つまり、マウスと違って、ごく短時間の睡眠をとっていた可能性もあるのです。ちなみに、人間も極度の睡眠不足が生じる軍隊などでは、免疫力が低下したという報告があります。さらに繰り返すことで、体に悪影響が生じるということもわかってきました。健康に生活するためには、睡眠時間をしっかり確保する必要があるのは間違いありません。個人差はあるものの、1日7時間を目安にするとよいそうです。photo by Jonas Standell
2015年08月04日徹夜して仕事をしたというと、とても働き者、デキる人のようなイメージがありますが、本当にそうなのでしょうか? 徹夜で仕事がいつもよりできるようになるのなら、睡眠は不要ということ? 人間以外の生物の睡眠から 、その必要性を見直してみましょう。睡眠は脳をつくる睡眠の研究者の言葉に「睡眠は脳をつくる、脳は睡眠をつくる、睡眠は脳を守り、修復し、賢くする」というものがあります。私たちの脳は、日中の活動で酷使されているため、たくさんのダメージを受けています。そのダメージを修復するために欠かせないのが睡眠です。睡眠をとることで、脳は疲れを癒やし回復することができるのです。人類でたくさん脳を使ったうちのひとりとも言えるアインシュタインは、1日10時間の睡眠をとることを習慣にしていたそうです。常人よりも長く脳に休息を与えなければ修復できないほどに、いつも脳をフル回転させていたのかもしれません。マグロは何時間眠る?一般的に人間には1日7時間程度の睡眠が必要だと言われています。ちなみに、体長が人間と同じぐらいのマグロは1日何時間眠ると思いますか?一説には、マグロの1回の睡眠は約5秒。基本的には夜間の間に昼間よりも動くスピードを落としカロリー消費を抑え、睡眠はほとんどとらないそうです。何分や何時間という単位で寝てしまうと、天敵に襲われる恐れがあります。また、マグロの脳はビー玉程度と非常に小さいので、短時間の睡眠でも十分に休めるのではないかと考えられています。体長がほぼ同じでもこんなに違うだなんて面白いですよね。ハチは睡眠不足が原因で……昆虫のなかにも、睡眠をとる習慣が確認されている種がいます。たとえばカマキリ、ミツバチ、ミバエ、アシナガバチ、ゴキブリなど。これらの昆虫は、実験によって睡眠をとることが証明されているそうです。人間と同様に、ミツバチは睡眠不足のときに、行動に影響が出ると言われています。睡眠不足のミツバチは睡眠をたっぷりとったミツバチにくらべて、道案内の仕方が明らかに異なっていたという実験報告があります。ミツバチも徹夜の状態では正常に頭が働かないのかもしれません。冒頭の研究者の言葉通り「睡眠は脳をつくる」ものというのは、人間だけに当てはまるわけではないようです。私たちも毎日、しっかり睡眠をとって、健康的な生活を心がけましょう。photo by pixabay
2015年07月26日「携帯電話が睡眠の質を下げる」という話を聞いたことはないでしょうか?実は、携帯電話と睡眠については、さまざまな機関で研究が行われていて、携帯電話が睡眠の質を下げるという説も、下げないという説もあるのです。それぞれの内容をご紹介します。携帯電話の電波は睡眠の質とは関係ない?携帯電話の普及が急激に進み、1人1台持っているのが当たり前の時代となりました。実際に、総務省が2014年に発表した「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成25年度第四四半期(3月末))」によると、携帯電話の普及率は112.5%にもなるそうです。そんななか睡眠不足に悩む人が増加し、「携帯電話の電波が睡眠の質を下げる」という説が浮上しました。そこで、その真相を解明するために、福島県立医科大学神経内科の宇川義一教授を中心にしたグループが調査研究を行いました。その結果、携帯電話の電波が睡眠不足を招くわけではないことが明らかになったのです。これは、携帯電話の電波に焦点を当てた研究なので一概には言えませんが、携帯電話が睡眠の質を下げるという説は一部否定されたことになります。それでもやっぱり睡眠の質低下の原因に?総務省が携帯電話の普及率を発表した同年、厚生労働省は、寝る前の携帯電話の利用に対し、注意喚起を促しました。つまりここでは、携帯電話が睡眠の質を低下させると考えられているのです。実際にアメリカのレンセラー工科大学は「就寝前にバックライトディスプレイを見続けると睡眠の質に支障をきたす」と発表をしています。これは、画面から発せられる光によって、「メラトニン」という生体リズムをコントロールするホルモンが抑制されてしまうからだそう。先ほどご紹介した研究で、携帯の電波には問題がないと分かったものの、後者の研究結果では、就寝前の利用はできるだけ控えたほうがよいということになったのです。携帯電話の利用そのものには問題ない!?携帯電話の電波が睡眠に影響しないと明らかになった一方で、就寝前の利用は睡眠の質を低下させるという報告もあり、どちらを信じればよいのか混乱する人は多いかもしれません。ただ、結論から言えばどちらも真実です。実は、携帯の電波の研究で行われた被験者アンケートでは、「携帯電話の使用時間が長いほど睡眠の質が低下する傾向がある」との結果も示されているのです。つまり、利用時間の長さや時間帯によって睡眠の質は低下する可能性があり、携帯電話の利用そのものが睡眠に影響を及ぼしているわけではないということ。気を付けるべきなのは、長時間利用しないようにすることなのです。あまり気に病んでしまうとストレスがかかり、かえって不眠になる可能性もあるので、使うのをやめるのではなく、できるだけ短時間の利用に抑え、快適な睡眠ライフを送るようにしましょう。photo by pixabay
2015年07月09日まずは質の良い睡眠から! 必要なものは?最近、気持ちよく眠れていますか?質の高い睡眠をとることは心身ともに大事なこと。睡眠の質は、夜に分泌されるメラトニンという脳内物質の量で決まります。メラトニンの材料となるのはセロトニンという物質です。これは日中に運動をすることで効率よく分泌されるといいます。水泳のカロリー消費量はウォーキングの4倍!良質な睡眠に必要な運動は「軽く汗ばむ程度」で十分だそうです。軽い運動といえばウォーキングを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?ただ、これからの季節は気温が高くなり、蒸し暑く、熱中症の心配があるのでウォーキングには注意が必要です。そこでオススメなのが水泳です。1時間当たりのカロリー消費量をウォーキングと比較すると、なんと4倍以上!ダイエットもできて気持ち良く眠れたら一石二鳥ですよね。水泳は血行を良くし、体全体の筋肉をバランスよく使えるうえに、足腰にはほとんど負荷をかけずにできるため、無理せず行うことができるのです。水の中なら汗をかいても気にならないので、これからの季節にもぴったりといえるでしょう。二兎を追って二兎を得る!運動を質の良い睡眠に結びつけるにはタイミングも重要です。午後から夕方にかけて、特に夕食前に運動することで、就寝時間にちょうど体温が下がりだし、眠りにつきやすくなります。また、運動習慣がない人はある人に比べて、夜中に目が覚める可能性が1.3倍になるそうなので、少しずつでも運動する習慣をつけて、深い眠りにつきたいですね。セロトニンは心のバランスを整える物質としても知られているので、運動をすることは精神の安定やストレスの解消にもつながります。“二兎を追って二兎を得る!”この夏は水泳で理想のボディと理想の睡眠、両方を欲張ってみてはいかがでしょうか?参考健康に関する意識調査快眠コンソーシアム
2015年07月01日うっとうしい梅雨の時期は、睡眠をとっても気分がスッキリしないもの。そこで、最適な睡眠時間や、質のよい睡眠のとり方について、ニュースサイト『Inquisitr』の記事を中心に調べてみました。■睡眠時間は7~9時間がベスト米国睡眠医学会と睡眠学会が6月に合同で作成・発表したガイドラインでは、コーヒーなどの刺激物に頼らず活動的に生産性を保つために、最低限7時間の睡眠を勧めています(18~60歳の場合)。また、ここでは「寝不足を解消したいときや病気のときは9時間以上寝てもよい」と、「寝すぎるとかえって身体によくない」という説を否定しています。一方、アメリカの非営利団体・国立睡眠財団が今年2月に発表した研究では、以下のように、睡眠不足も睡眠の取り過ぎもよくないとしています。18~25歳・・・推奨値:7~9時間/不適切:6時間未満/11時間以上26~64歳・・・推奨値:7~9時間/不適切:6時間未満/10時間以上解釈が大きく異なる2つの研究ですが、共通していえるのは、成人にとって最適な睡眠時間は7~9時間ということのようですね。■質の良い睡眠のポイント7つところで睡眠は、長さだけでなく質も大切。では、どうすれば7~9時間の睡眠を質のよいものにできるでしょうか?優良な医療機関として名高いアメリカの総合病院『メイヨー・クリニック』が、質の高い睡眠をとるための7つのポイントをホームページで紹介しています。(1)決まった時間に寝起きする平日や休日も含め、毎日の就寝時間と起床時間を一定に。こうすることで、睡眠のサイクルができ、よく眠れるようになります。ただ、布団に入ったものの眠れない状態が15分以上続いたときは、無理に寝ようとせず、代わりになにかリラックスできることをしましょう。(2)食事に気をつける寝るときは満腹でも空腹でもいけません。胃が不快な状態だと、睡眠が阻害される可能性があります。また、夜中にトイレに目覚めないためにも、就寝前に摂る水分の量にも気をつけましょう。その他、ニコチンやカフェイン、アルコールの量にも注意。(3)就寝前の習慣を作る毎晩、就寝時間に決まったことをすると、からだに「もう寝る時間ですよ」と伝えることができます。ぬるめのお風呂に入ったり、読書をしたり、落ち着く音楽を聴いたり。できれば照明は暗めに。リラックスした時間を過ごすことで、覚醒状態から眠気へとシフトしやすくなります。ただし、テレビやパソコン、スマホを就寝前に使用した場合、睡眠が阻害されるそうなので注意。(4)快適空間をつくる暗くて涼しくて静かな、睡眠に適した空間をつくりましょう。また、快適に眠れるよう枕やマットレスなども自分に合ったものを選んでください。(5)昼寝は控えめにする昼寝をし過ぎると、夜の睡眠に影響が出ます。昼寝は10~30分間とし、午後の遅い時間は避けましょう。(6)定期的に運動をする定期的に運動すると、質のよい睡眠をとれるようになるだけでなく、より早く、より深く眠れるようになります。ただし、夜遅い時間に運動すると覚醒してしまう可能性があります。(7)ストレスを減らすストレスが溜まっていると、質のよい睡眠はとれません。やるべきことや考えるべきことが山積しているなら、なにをすべきか優先順位をつけてみたり、考えていることをノートに書き出したりして整理しましょう。他にも、友人と楽しく話すなど、自分なりのストレス解消法を考えてみてください。英語には“Beauty sleep”という表現があるくらい、睡眠と美容は切っても切れない関係にあります。睡眠時間を削って日々忙しくしている人も、美と健康のために、生活習慣を少し見なおして睡眠時間をつくるようにしてみましょう。(文/松丸さとみ)【参考】※Sleep Study: Experts Settle On The Number Of Hours Adults Should Get To ‘Sustain Health’ With An Added Perk-Inquisitr※Sleep tips: 7 steps to better sleep-Mayo Clinic
2015年06月26日