第30回東京国際映画祭が11月3日(祝・金)に最終日を迎え、トルコ人のセミフ・カプランオール監督による近未来SF映画『グレイン』が最高賞の東京グランプリを獲得。日本映画『勝手にふるえてろ』が観客賞を受賞した。クロージングセレモニーはまず、今年から新設された、全出品作品を対象に新進の若手俳優に贈られる「東京ジェムストーン賞」からスタート。『勝手にふるえてろ』主演の松岡茉優、『夜空はいつでも最高密度の青空だ』の石橋静河、『マリリンヌ』のアデリーヌ・デルミー、『アケラット-ロヒンギャの祈り』のダフネ・ローの4人が受賞した。日本映画を対象にした「日本映画スプラッシュ部門」の作品賞には、同部門で唯一のドキュメンタリー作品であり、大阪の下町で弁護士事務所を営むゲイカップル、彼らの元に社会での生きづらさを感じてやってくる依頼者たちの姿を描いた『Of Love & Law』(戸田ひかる監督)が受賞した。アジア映画を対象にした「アジアの未来」部門では、まるでドキュメンタリー映画のようなリアルなタッチで祖国を離れて日本で暮らすミャンマー人一家の姿を描いた『僕の帰る場所』(藤元明緒監督)が国際交流基金アジアセンター特別賞」と作品賞を受賞。同作と共に高い評価を得た中国映画で、内モンゴルを舞台にした家族映画『老いた野獣』にスペシャルメンション(審査員特別賞)が贈られた。俳優部門では、東京ジェムストーン賞に輝いたアデリーヌ・デルミーが最優秀女優賞との2冠を獲得! 本人はパリで舞台に出演中で来日はかなわなかったが、喜びのビデオメッセージが寄せられた。最優秀男優賞には中国映画『迫り来る嵐』のドアン・イーホンが輝いた。『迫り来る嵐』は芸術貢献賞も受賞しており、こちらも2冠を達成!最優秀監督賞は、『アケラット-ロヒンギャの祈り』のエドモンド・ヨウ監督が受賞。ヨウ監督は壇上で涙ながらに関係者、俳優陣への感謝の言葉を述べると共に、映画でも描いており、国際的な人権問題となっているミャンマーの少数民族であるロヒンギャ族への虐殺に触れ「彼らは過酷な運命を送っています。正解はありませんが、私も大きな疑問を抱えています。映画を通じて感じていただければと思いますし、世界は平和であらねばと思っております」と呼びかけた。そして最優秀作品賞にあたる「東京グランプリ東京都知事賞」に輝いたのは、トルコ、独、仏、スウェーデン、カタールの合作による近未来SF『グレイン』。現代社会が抱える移民問題や食糧危機をモチーフに、白黒の映像で描き出す。審査委委員長を務めたトミー・リー・ジョーンズは、本作について「美しい撮影、神話を現実としたような部分に感銘を受けました」と称賛し、全会一致でグランプリ受賞が決まったと明かす。カプランオール監督は「ドウモアリガトウ」と日本語で喜びを口にし、5年の歳月をかけて本作が完成したと明かし「これが世界へと羽ばたく出発点になることと信じています」と語る。そして、映画のテーマに触れ過剰な消費や資本主義社会への警鐘を口にし「私はこの映画を種子、大地、創造への敬意を持って作りました。我々は自分たちがどこから来て、どこに向かうのか把握し、理解しなくてはいけません」と呼びかけた。授賞式後にはクロージング作品として、10年前に世界的な話題を呼んだ環境映画『不都合な真実』の続編となる『不都合な真実2 放置された地球』が上映。映画に出演している、アル・ゴア元アメリカ副大統領が来場した。ちなみにゴア氏とトミー・リー・ジョーンズは50年来の友人であり、壇上でガッチリと抱擁を交わした。また、セレモニーと舞台挨拶には、かつて環境大臣を務め、日本におけるクールビズの仕掛け人としても知られる小池百合子東京都知事も来場。2020年の東京五輪に向け、環境問題に関しても積極的に取り込んでいく所存であると語った。<第30回東京国際映画祭受賞一覧>【コンペティション部門】東京グランプリ/東京都知事賞:『グレイン』審査員特別賞:『ナポリ、輝きの陰で』最優秀監督賞:エドモンド・ヨウ(『アケラット―ロヒンギャの祈り』)最優秀女優賞:アデリーヌ・デルミー(『マリリンヌ』)最優秀男優賞:ドアン・イーホン(『迫り来る嵐』)最優秀芸術貢献賞:『迫り来る嵐』最優秀脚本賞 Presented by WOWOW:『ペット安楽死請負人』観客賞:『勝手にふるえてろ』【アジアの未来部門】作品賞:『僕の帰る場所』スペシャル・メンション:『老いた野獣』国際交流基金アジアセンター特別賞:藤元明緒監督(『僕の帰る場所』)【日本映画スプラッシュ部門】作品賞:『Of Love & Law』SAMURAI賞:坂本龍一東京ジェムストーン賞:石橋静河、松岡茉優、アデリーヌ・デルミー、ダフネ・ロー劇場動員数:63,679人/上映作品数:231本(text:cinemacafe.net)
2017年11月03日「舟を編む」で知られる三浦しをんの小説を映画化した『光』が、現在開催中の「第12回ローマ国際映画祭」のオフィシャル・セレクションに公式招待。10月31日(現地時間)に公式上映が行われ、現地には主演の井浦新と大森立嗣監督が参加した。10月25日(現地時間)から開催中の「第12回ローマ国際映画祭」。本作は、25年前、消滅したはずの「罪」を携えて男がやってきた。果たして、その男の目的とは…。心に潜む闇を徹底的に描いた苛烈なる人間ドラマだ。今回、公式上映前には記者会見が行われ、そこでは25年前に14歳で人を殺してしまった主人公がその怪物性から抜け出せないという、“日常に潜む暴力”というテーマが中心となっていた。大森監督は、「理性的に生きていることが当たり前な世の中で、生物的な強さや生命力を失われているような気がしています。それをおざなりにして生き続けることの息苦しさを誰もが感じているのではないでしょうか。豊かになったことによって、もしかしたら失ってしまったかもしれない人間の、本能的な部分を出したいと思いました」と映画に込めた思いをコメント。また、井浦さんへは“演じていて難しいと感じた部分が多かったのでは”という質問がとび、「暴力を描いてはいますが、演じている中で暴力を通して共演者と近づいていく感覚もありました」と明かし、「共演者とも本能的にお芝居をしたということが新しい発見でした。ですので、演じていて難しいとは感じたことはありませんでした」と語っていた。その後行われた公式上映では、主人公演じる井浦さんが狂気を見せるラストでの暴力シーンで、その突然さと暴力性に観客は驚きの声を上げる場面も。また、上映後はエンドロールも座席を立つこともなく、拍手喝采を浴びた。そして上映後、観客へのインタビューでは「とにかく力強い作品。俳優たちの演技がとにかく素晴らしい」との声が寄せられていた。『光』は11月25日(土)より新宿武蔵野館、有楽町スバル座ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年11月01日お店を見つけるポイントは赤い文字と赤い屋根!神戸・三宮にある「ぎょうざ専門店 赤萬(あかまん)三宮店」は、赤い文字でかかれた大きな看板と、赤い屋根が目印です。店内は、カウンター6席とテーブルが8席の、こじんまりとした落ち着きのある雰囲気。オープンの時間がお昼過ぎからと遅いので、ランチではなく夕食におすすめ。人気の餃子は手作りのため、売り切れてしまうこともあります。創業54年! 大衆に愛される味を守り続けたこだわりこちらのお店は、創業54年と歴史が長く地元や観光客も多く訪れる人気の老舗店です。お店で使用している特製の味噌ダレは、味噌ダレ発祥のお店の自家製ラー油と白味噌、ニンニク醤油、酢をブレンドしたこだわりのタレを使用しています。店主手作りの餃子との相性も良く、餃子を食べる手が止まらなくなる魅惑的な組み合わせです。パリパリの皮がたまらない! 絶品餃子に舌鼓中のあんと皮のバランスが絶妙な餃子は、特徴的なひだをしています。店主が丁寧に作り上げた餃子は、女性でも一口で食べられる位のちょうどいい大きさ。専用の鉄板で焼いた餃子は、皮の焼き目がパリッと仕上がり、口に入れると肉汁が溢れ出すたまらない逸品。1人あたり2人前からの注文になりますが、2人前でもペロリと食べられる軽さも魅力です。お持ち帰りでお店の味が自宅でも楽しめるたくさんの人に愛さる餃子を自宅でも食べられるように、生餃子をお持ち帰りできるシステムもあります。お店が混雑しているときは、生餃子をテイクアウトして夕飯のおかずにするのもおすすめです。冷凍すれば自宅で好きなときに食べられ、忙しい日の夕食のメイン料理としてもおいしい餃子を味わうことができます。売り切れ御免の手作り餃子をお店で味わおう「ぎょうざ専門店 赤萬 三宮店」の餃子は、自宅でもおいしく食べられますが、やはりできたてをお店で食べるのが、お店の醍醐味です。焼きあがる餃子や油の匂い、焼きあがる音などを聞きながら餃子を食べると、目にも鼻にも刺激的でよりおいしく餃子を堪能できます。一人暮らしの方や主婦のほか、老若男女問わず幅広い世代に愛されている神戸で人気の餃子店です。「ぎょうざ専門店 赤萬(あかまん)三宮店」は、阪神本線「三宮駅」東口徒歩3分。人気の餃子を味わうため、足を運んでみてはいかがでしょうか。スポット情報スポット名:ぎょうざ専門店 赤萬 三宮店住所:兵庫県神戸市中央区北長狭通2-2-1電話番号:078-331-0831
2017年10月27日「ポーランド映画祭2017」が、2017年11月25日(土)から12月15日(金)まで東京都写真美術館にて開催される。今回の開催で6年目を迎える「ポーランド映画祭」。今年は、ポーランドを代表する映画監督の一人であるイエジー・カヴァレロヴィッチ監督の没後10年に際し、カヴァレロヴィッチ監督作品にフォーカスを当てる。『影』『尼僧ヨアンナ』『夜行列車』『太陽の王子ファラオ』 の4作品を、デジタル・リマスター版にて上映する。さらに、新しい映画に注目する「ポーリッシュ・シネマ・ナウ!」では、山形国際ドキュメンタリー映画祭大賞の『オラとニコデムの家』、子供と大人の狭間の時期をリアルに描いた『プレイ・グラウンド』、社会主義政権下において700万部の売上を記録した書籍の著者ミハリナ・ヴィスウォツカについての映画『アート・オブ・ラビング』の3作品を上映。加えて、2017年12月に劇場公開される『ユダヤ人を救った動物園 〜アントニーナが愛した命〜』もプレミア上映される。第二次世界大戦中のポーランドでの出来事を描いた、感動のノンフィクションだ。また、これまで日本で見られる機会がほとんどなかった、イエジー・スコリモフスキ監督の幻の作品『早春』や、世界中で絶大な人気を誇る作家スタニスワフ・レム特集として、レムの伝記映画『ソラリスの著者』、ボグダン・ジヴォルスキの傑作ドキュメンタリー5作品など、見逃せない作品が目白押しになっている。予告映像も公開されているので、イベントに足を運ぶ前に是非チェックしてみて。【詳細】ポーランド映画祭2017会期:2017年11月25日(土)~12月15日(金)※11月27日(月)、12月3日(日)、12月4日(月)、12月11日(月)は休館につき上映なし。場所:東京都写真美術館ホール住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内TEL:03-3280-0099上映作品:・ポーリッシュ・シネマ・ナウ!『プレイグラウンド』、『アート・オブ・ラビング』、『オラとニコデムの家』、『二つの冠』、『ゆれる人魚』、『ユダヤ人が救った動物園アントニーナが愛した命』・スタニスワフ・レム特集『ソラリスの著者』『寄せ集め』(2作品同時上映)・イエジー・スコリモフスキ!『早春』デジタル・リマスター版(2018年1月 YEBISU GARDEN CINEMA にて公開)、『イレブン・ミニッツ』・ボクダン・ジヴォルスキの傑作ドキュメンタリー『アイスホッケー』、『クラシック・バイアスロン』、『人生の舞台』、『フェンシング選手』、『フランツ・クラマーとスキーの風景』(5作品同時上映)・アンジェイ・ワイダ監督追悼『コルチャック先生』、『カティンの森』、『残像』・イエジー・カヴァレロヴィッチ監督特集『影』、『夜行列車』、『尼僧ヨアンナ』、『太陽の王子ファラオ』・画家ベクシンスキー特集『最後の家族』、『ベクシンスキー家の人々 映像と音声のアルバム』・ポーランド俳優ツィブルスキ没後50年『灰とダイヤモンド』『ズビシェク』・ポーランド・アニメーション70周年企画『ツィーゲノルト』『黒』『魔法のえんぴつ』『ボレック&ロレック』(4作品同時上映)・アンコール上映『イマジン』『イーダ』『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ラブ』
2017年10月26日第30回東京国際映画祭のオープニングセレモニーが10月25日(水)に開催。オープニングを飾る『鋼の錬金術師』主演の山田涼介、ヒロインの本田翼、「Japan Now」部門で特集される安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮崎あおいら豪華ゲストが一堂に会した。「銀幕のミューズ特集」と銘打って開催される「Japan Now」部門では、安藤さん、蒼井さん、満島さん、宮崎さんの過去の作品が特集上映されるが、この4人は実は同学年。この4人が国際映画祭の舞台に並び立つということに、安藤さんは「いままでそろうこともなかったし、これからもなかなかない機会」と語り、3人を見渡し「私自身、この方々を見て育ったし、同世代の中でも映画の世界に出ていく開拓者のような存在」と嬉しそう。宮崎さんは「このお祭りに参加できていることが幸せ。これを機にもっとみなさんにとって映画が身近になれば」と笑顔で呼びかける。「ここにいるみんなの芝居が大好き」と語る満島さん。「日本の女優は小さいし、体も薄いけど、小動物が持っているような中に秘めたわき上がるような狂気や、形容できない愛情の塊をスクリーンから感じます」と胸を張る。蒼井さんは「あおいとはデビューした頃にお仕事して、20代はしばらくバラバラでお仕事してて、30歳近くになってひかりちゃんやサクラちゃんとも出会ってお仕事ができて…。ここにいない人たちも含めて(同学年の)85年組が好きです!地道に一本、一本やっていったら、こういう場で再会できるんだなと嬉しいです」と喜びを口にし「機会があれば、この4人で(映画を)監督しようって方がいればいいな…」と語り、会場は期待を込めた大きな拍手に包まれた。オープニングを飾る『鋼の錬金術師』からは、山田さん、本田さんに、曽利文彦監督が登壇。劇中で演じたエド同様の金髪に“映画祭仕様”のスーツで決めた山田さんは「節目の30回目の映画祭のオープニングということで光栄に思っています」と挨拶。作品について「原作が世界中のみなさんに愛されている作品ですが、その理由は日本の魂がぶれずにそこにあるかあらじゃないかと思っています。この実写版も、世界中のみなさんに愛される作品になっています!」と力強く語る。本田さんは、一昨年の第28回の映画祭のクロージングでヒロインを務めた『起終点駅 ターミナル』が上映されており「ここにまた立てて嬉しいです」と満面の笑み。映画の見どころとして「愛…家族愛は世界共通の普遍的なものだと思いますが、特に兄弟愛をみなさんに見てもらいたいです」とアピールした。そして曽利監督は、20年前の第10回のオープニングを飾った『タイタニック』にスタッフとして参加しており「(主演のレオナルド・)ディカプリオとジェームズ・キャメロン監督が舞台挨拶に立っていたのが懐かしいです」としみじみ。「20年経って、ここに立つことになるなんて夢にも思っていなかったです。感無量です」と喜びをかみしめていた。このほかセレモニーには映画祭アンバサダーを務める橋本環奈、審査員の永瀬正敏、審査委員長を務めるトミー・リー・ジョーンズ、さらに、日中合作映画で名匠チェン・カイコーがメガホンを握り、映画祭オープニングスペシャル作品として約9分の特別映像が上映された『空海-KU-KAI-』から染谷将太、阿部寛、松坂慶子らが登壇し、記念すべき30回目の映画祭の開幕を彩った。第30回東京国際映画祭は11月3日(金・祝)まで開催。(text:cinemacafe.net)
2017年10月25日10月25日(水)、東京・六本木ヒルズアリーナにて、第30回東京国際映画祭のレッドカーペットイベントが開催され、豪華女優&俳優陣が同映画祭の開幕を祝った。1985年5月に日本で初めての大規模な国際映画祭としてスタートした東京国際映画祭。世界の映画・映画人にスポットを当て、世界に広く紹介するという使命のもと、これまでに5,000以上にものぼる作品を紹介してきた。2度の隔年開催をへて、30回という節目の年を迎えた今回は、六本木ヒルズに加え、EXシアター六本木を最大キャパのメイン会場として、10月25日(水)から11月3日(金・祝)までの10日間、開催される。雨がぱらつく天候だったが、同イベントのスタートとなる15時ごろにはちょうど雨も収まり、1人目として、今年の「東京国際映画祭アンバサダー」に就任した女優の橋本環奈が登場。橋本さんは「東京国際映画祭のアンバサダーに就任させて頂きました。橋本環奈です。今日はありがとうございます」とあいさつし、大声援を受けながらレッドカーペットの上を歩いた。3時間に渡り行われたイベントの中で、ひと際、声援が上がったのは、Japan Now部門の「Japan Now 銀幕のミューズたち」で特集される安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮崎あおいの4人が揃って登場したとき。まず、4人が会場に到着した様子が大スクリーンに映し出されると、豪華女優陣の揃い踏みに会場から歓声が上がった。メインステージでマイクを持った宮崎さんは「みなさん楽しんで帰ってください!」と声を弾ませた。満島さんは「私も初めての東京国際映画祭への参加です」といい、「自分も楽しみにしています。楽しんで帰ってください」と呼びかけた。蒼井さんは「85年組がこうやって4人揃ってとてもうれしいです。みなさん一緒に楽しみましょう」とにっこり。安藤さんは「みんな厄年なのですが、今日はお祭り騒ぎをワイワイと楽しんで、厄なんて吹っ飛ばしてやろうと思っています」と笑顔を弾けさせた。4人がメインステージを降りて、レッドカーペットの上に姿を現すと、さらに大きな声援が沸き起こった。オープニング作品の『鋼の錬金術師』からは、「Hey! Say! JUMP」の山田涼介と女優の本田翼が登場。山田さんがレッドカーペットに姿を現すと沿道に詰め掛けた女性ファンから大歓声が沸き起こった。本田さんはエレガントなドレス姿で会場を魅了。ほか、来日ゲストを含めて、豪華映画人たちがレッドカーペットを彩り、同映画祭の開幕を盛大に祝った。(竹内みちまろ)
2017年10月25日10月25日(水)~11月3日(金・祝)に開催される「第30回東京国際映画祭」では、会場のひとつとなる六本木ヒルズアリーナにて、映画祭開催中ここでしか味わうことの出来ない美味しい秋のグルメや、無料の野外上映を楽しめる「Tokyo FILM ARENA」を実施!映画とともに美味しいフードもいただける、映画好き、グルメ好き必見のイベントだ。イベントに出店するのは6店舗。予約と取れない人気店の絶品フードから、限定メニューまで、映画のお供にぴったりな、美味しい秋の味覚が味わえる。全長25cmある、インパクト抜群な「25センチスーパーホットドッグ」はソーセージもケチャップソースもマスタードも、全て自家製。パンも天然酵母の高級パンを使用し、上にはたっぷりのチェダーチーズをオン。味はもちろん見た目もおしゃれな一品。世界初の移動販売サラダカー「WISH FRESH SALAD」では、20種類以上ある中から4種類のトッピングをチョイスし、自家製ドレッシングと和えたボリューミーなミックスグリーンベースのサラダがいただける、女性に嬉しいヘルシーなフードも用意。高級料亭並みの料理を提供し、連日満席状態が続く久我山「器楽亭」の新店「水炊き鼓次郎」からは、名物の「鳥の唐揚げ」が登場。思わずお酒が進む、至福のおつまみもラインナップ。ほかにも、肉好きの間で全国的な知名度を得つつある吉祥寺「肉山」の「肉山カレー」や、愛知県産鴨肉に特化したワイン酒場「鴨一ワイン酒場SUN」の「鴨ロースのグリル わさび添え」など、バラエティ豊かなグルメが集結する(※メニューは一部抜粋)。さらに、10月18日(水)~11月3日(金・祝)の期間、六本木ヒルズ ウェストウォーク4Fにある、NY・ブルックリン発のコーヒーショップ「GORILLA COFFE(ゴリラコーヒー)」では、東京国際映画祭の映画の半券またはチケット購入が確認できるメール(QRコード付き)を提示すると、無料でドリンクのサイズアップができるサービスを実施中。上映前・上映後のブレイクタイムに是非立ち寄りたい。10月26日~11月3日の期間は、同会場にて野外上映「Cinema Arena 30」も開催されるので、映画を鑑賞しながら美味しいグルメを味わって、映画祭をさらに楽しんでみてはいかがだろうか。■「Tokyo FILM ARENA」フードエリア概要期間:10月25日(水)~11月3日(金・祝)場所:六本木ヒルズアリーナ時間:11時~21時(L.O.20:30)予定店舗:吉祥寺「肉山」、田町「水炊き鼓次郎」、上野「鴨一ワイン酒場SUN」、「スーパーホットドック」、目黒「WISH FRESH SALAD」※「Cinema Arena 30」(Tokyo FILM ARENA野外上映イベント・無料)を同時開催(text:cinemacafe.net)
2017年10月25日第30回東京国際映画祭(TIFF)が25日に開幕し、東京・六本木ヒルズアリーナで15時よりオープニングレッドカーペットがスタート。アンバサダーを務める橋本環奈がトップバッターで登場した。橋本は、黒いエレガントなドレス姿で登場。「第30回という節目の年に東京国際映画祭のアンバサダーとして務めさせていただきます、橋本環奈です。今日はよろしくお願いいたします」とあいさつし、フェスティバルディレクターに就任した久松猛朗氏にエスコートされてカーペットを歩いた。第30回の節目を迎えた同映画祭では、大きなビジョンの一つとして「映画の未来の開拓」を掲げている。橋本はアンバサダーとして、同ビジョンのに向けた取り組みを世界に広く発信する。東京国際映画祭は、日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭。30回目となる今年は、10月25日~11月3日の10日間にわたって、六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催される。最高賞であるグランプリを競う「コンペティション部門」では、国内外から集まった1538本の応募から15本を選出。日本からは、瀬々敬久監督の『最低。』と、大九明子監督の『勝手にふるえてろ』が出品される。日本公開前の最新作をプレミア上映する「特別招待作品部門」では、オープニング作品として、荒川弘氏の人気漫画をHey! Say! JUMP・山田涼介主演で実写映画化した『鋼の錬金術師』を上映。クロージング作品は、元アメリカ副大統領アル・ゴア氏が地球温暖化問題に警鐘を鳴らすドキュメンタリー映画『不都合な真実 2:放置された地球』となっている。
2017年10月25日こんにちは、金融ライターの齋藤惠です。10月には体育の日があることにちなんで、今回は「子どもに習わせたい、今注目のスポーツ」についてピックアップします。習い事でメジャーなスポーツと言えば、水泳、サッカー、野球といったところでしょうか?しかし他にも意外なスポーツが、さまざまな理由で注目されて人気となっているようなのです!目次体操ボルダリングゴルフ●体操オリンピックの影響で、数年前から子ども向けの体操教室がブームに なっています。体操といっても大人が競技としておこなうような本格的なものではなく、子どもの体操教室では鉄棒や跳び箱、マットなどを使って全身運動をおこなうことが多いようです。小さいときから体全体をバランスよく鍛えることで、基礎的な体力の向上や運動感覚の取得 につながります。親としても「子どもを運動好きにさせたい」「体力をつけさせたい」と思うなら、体操教室がぴったりかも知れませんね。●ボルダリングこちらも2020年の東京オリンピックで、スポーツクライミング(リード、ボルダリング、スピードの3つを複合した種目)が正式種目になったことをきっかけに注目されるようになったスポーツです。ボルダリングをおこなうことで期待できる効果は、なんといっても全体的な筋力アップと持久力・集中力の向上です。また、自分で道筋を考えて登り切らなければいけないところが、判断力や想像力の向上 にもつながります。これらの能力は幼少期にぜひとも育ませたいものですよね。最近では子ども向けのボルダリング(クライミング)教室も目立ってきたようです。オリンピック人気をきっかけにして、より気軽に安心して子どもを預けることができる教室が、今後ますます増えていくのではないかと思われます。●ゴルフ道具やウェアなどに少々値がはるスポーツではありますが、子どもに小さい頃からゴルフを習わせることも良いかも知れません。ゴルフは幅広い世代に親しまれているので、家族で楽しむことができるスポーツとも言えます。また子ども自身が大人になってからも、長期的に続けやすい というメリットがあります。さらにもっと踏み込んだ考え方をすると、プロゴルファーは他のプロスポーツよりも比較的リターンが大きい方だと言われています。もちろん大金を稼げるのは一部の選手かも知れませんが、将来子どもをプロのスポーツ選手にしたいと思うのなら、小さい頃からゴルフの英才教育を施すのも一つの方法かも知れませんね。----------子どもが楽しんで続けられるものが一番!ここまでとことん親目線で、子どもに習わせると良さそうなスポーツをピックアップしてきましたが、一番肝心なのは子ども自身が楽しんでいるかどうかです。子どもが前向きな気持ちで「もっとやりたい」「上手になりたい」と思わなければ習わせる意味がありません。習い事を決めるときには、親の考え以上に子どもの意欲を大切にして選んであげましょう。参考リンク:・体操スクール|キッズスクール「運動塾」|コナミスポーツクラブ・オリンピック競技:スポーツクライミング|東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会・子どもがゴルフを学ぶメリット| YJGAってどんなスクール?| キッズ・ジュニア向けゴルフスクール|ヨネックスジュニアゴルフアカデミー●ライター/齋藤惠●モデル/椎葉咲子
2017年10月23日いま注目の若手女優・橋本環奈が、10月25日(水)より開催される「第30回東京国際映画祭」のアンバサダーに就任したことが明らかになった。大きなビジョンの一つとして「映画の未来の開拓」を掲げている今年の東京国際映画祭。そんな中、同世代の若い人々に映画の魅力を伝えていく大使として、今年の邦画興行収入ナンバーワン映画の『銀魂』のヒロイン・神楽役を演じ、同じくヒロインを演じる『斉木楠雄のΨ難』が公開を間近に控える橋本さんが本映画祭のアンバサダーに就任。「1000年に一人のアイドル」と注目を集め、『暗殺教室』シリーズや『セーラー服と機関銃-卒業-』『ハルチカ』などに出演、さらに多彩なジャンルの企業CMに抜擢され活動の幅を広げる橋本さん。今回彼女は、初日のレッド・カーペットやオープニングセレモニーに参加。映画祭の「映画の未来の開拓」に向けた取り組みを世界に広く紹介していくという役目を担う。「第30回東京国際映画祭」は10月25日(水)~11月3日(金・祝)六本木ヒルズ(港区)、EXシアター六本木ほかにて開催。(cinemacafe.net)
2017年10月20日女優の橋本環奈が、10月25日~11月3日に東京・六本木ヒルズを中心に開催される第30回東京国際映画祭(TIFF)のアンバサダーを務めることが20日、明らかになった。今年、第30回記念開催を迎える同映画祭は、大きなビジョンの一つとして「映画の未来の開拓」を掲げている。このたび、同世代の若者たちに映画の魅力を伝えていく大使として、橋本が「第30回東京国際映画祭アンバサダー」に抜てき。初日に行われるレッド・カーペットやオープニングセレモニーに参加し、映画祭の「映画の未来の開拓」に向けた取り組みを世界に広く発信する予定となっている。橋本は、映画『セーラー服と機関銃 -卒業-』(16)では初主演に加え、第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。また、今年の邦画興行収入No.1映画の『銀魂』のヒロインの神楽役を演じ、同じくヒロインを演じる『斉木楠雄のΨ難』が公開を間近に控える。
2017年10月20日「爆音映画祭」が、109シネマズ名古屋、MOVIX堺、MOVIX京都にて2017年11月10日(金)を皮切りに順次開催される。爆音で映画を楽しむことができる「爆音映画祭」。迫力のあるシーンはよりダイナミックに、緊張感のあるシーンは、よりきめ細やかになるよう、作品や場面に合わせて細かく音量や音圧を調整し、通常の映画鑑賞とは異なる感動体験を提供する。名古屋は初爆音上映の映画を取り揃える「爆音映画祭 in 109シネマズ名古屋」は2017年6月に開催された前回に引き続き、2回目の開催となる。上映する作品は最新作『ベイビー・ドライバー』を含む全8本。ジャッキー・チェン主演の『プロジェクトA インターナショナル版』や、ショッキング・スリラー『ドント・ブリーズ』は初爆音上映となる。また、前回開催時に盛況だった『キングスマン』は再上映。今回は、コスプレ、発声、ペンライト持ち込みが可能な“爆音応援上映”を実施し、劇場全体で盛り上がりながら、作品を鑑賞することができる。その他、『この世界の片隅に』や『ゼロ・グラビティ』など名作の数々が登場する。京都『君の名は。』大阪『ワイルド・スピード』を爆音初上映「爆音映画祭」の開催は今回が初となるMOVIX京都。ここでは映画『君の名は。』を爆音初上映。独特の歌詞と音楽性で高く評されるロックバンド「RADWIMPS(ラッドウィンプス)」が制作した楽曲をはじめ、爆音上映で作品の雰囲気がより高まること間違いなしだ。他にも、賞レースを席巻した、音楽が見所のミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』などを上映する。大阪・MOVIX堺でも初開催となる「爆音映画祭」。会場では、『ワイルド・スピード ICE BREAK』を爆音で初上映。最初から最後までノンストップの爆音上映に期待が高まる。詳細爆音映画祭<爆音映画祭 in 109シネマズ名古屋>会期:2017年11月10日(金)、11日(土)、12日(日)会場:109シネマズ名古屋住所:愛知県名古屋市中村区平池町4丁目60-14 マーケットスクエアささしま2FTEL:0570-052-109チケット:109シネマズ名古屋 オンライン販売 10月24日(火)0:00~109シネマズ名古屋 劇場窓口販売 10月24日(火)劇場営業開始時間より(残席がある場合のみ)上映作品:プロジェクトA インターナショナル版(初爆音上映)、ドント・ブリーズ(PG12指定)(初爆音上映)、キングスマン(R15+指定)(爆音応援上映)、キック・アス(R15+指定)、ベイビー・ドライバー、ゼロ・グラビティ、デッドプール(R15+指定)、この世界の片隅に<爆音映画祭 in MOVIX京都>開催日:2017年11月17日(金)、18日(土)、19日(日)場所:MOVIX京都住所:京都府京都市中京区新京極三条下ル桜之町400TEL:075-254-3215(24時間上映案内&FAX案内サービス)料金:1作品一律 1,800円(税込)チケット販売:MOVIX京都 WEB販売 10月28日(土)00:00からMOVIX京都 劇場窓口販売 10月28日(土)劇場営業開始時間より(各回残席がある場合のみ)上映作品:ベイビー・ドライバー、マッドマックス 怒りのデスロード、キングスマン、君の名は。、ラ・ラ・ランド、セッション、レ・ミゼラブル、デス・プルーフ in グラインドハウス、この世界の片隅に<爆音映画祭 in MOVIX堺>開催日:2017年11月23日(木・祝)、24日(金)、25日(土)、26日(日)場所:MOVIX堺住所:大阪府堺市堺区築港八幡町1-1 堺浜シーサイドステージ堺浜えんため館内TEL:050-6864-7093(24時間上映案内&FAX案内サービス)料金:1作品一律 1,800円(税込)チケット販売:MOVIX堺 WEB販売 10月28日(土)00:00よりMOVIX堺 劇場窓口販売 10月28日(土)劇場営業開始時間より(各回残席がある場合のみ)上映作品:ベイビー・ドライバー、マッドマックス 怒りのデスロード、キングスマン、シン・ゴジラ、ワイルド・スピード ICE BREAK、ワイルド・スピード SKY MISSION、デッドプール、キック・アス、超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか
2017年10月20日韓国・釜山市で12日から開催中の第22回釜山国際映画祭(略称BIFF)。まず話題になったのは、開幕式の司会を務めた、チャン・ドンゴンと少女時代のユナ。45歳と27歳の年の差コンビとして話題になったが、本来はチャン・ドンゴンとドラマ「紳士の品格」で共演経験のあるキム・ハヌルが司会を務める予定だった。しかし開幕直前にハヌルの第一子妊娠が判明し、医師団からの忠告で司会を辞退し、女優としても活動するユナに急遽交替したのだ。背中の大きく開いた大人っぽいドレスと、落ち着いた様子でレッドカーペットを歩く姿は、すっかり女優の顔だった。翌13日、海雲台ビーチのBIFFステージでオープントークを行ったチャン・ドンゴンは、「司会は慣れないので戸惑ったけれど、ユナさんが経験豊かなおかげで、うまく行きました」と語り、ユナと、「SHINee」のミンホと共に、釜山の居酒屋で海を見ながら焼酎を一緒に飲んだことも笑顔で明かした。同日、日本のバンド「THE YELLOW MONKEY」はドキュメンタリー『オトトキ』の上映に参加。韓国ではほとんど知名度がないため劇場は満席にならなかったが、メンバーは上映後の観客からの質問に真摯に答え、ボーカルの吉井和哉は、「ぜひ次は韓国でライブをやりたい」と語っていた。また、『ナラタージュ』の有村架純は、アジアの若手俳優へ贈られるアジア・スター・アワードを受賞。『メアリと魔女の花』の杉咲花は、今後アジアでの活躍が期待される俳優に贈られる「marie claire Asia Star Awards」のフェイス・オブ・アジア賞を受賞した14日の土曜日には、イベントが目白押し。BIFFステージには、菅田将暉、ヤン・イクチュン、岸善幸監督の『あゝ、荒野』組や、イ・ビョンホン、パク・ヘイル、コ・ス、パク・ヒスンらの『南漢山城』(原題)組らが登壇し、詰めかけたファンの歓声に応えた。2年ぶりに釜山入りした菅田さんは「ヤンさんに日本に来てもらってばかりだったので、韓国に来られてよかったです。また戻って来られるように頑張って面白い映画を作っていきます」と挨拶した。また、『Love Letter』で、韓国では絶大な人気を誇る中山美穂が『蝶の眠り』の記者会見を行った。しかし、15日にはさらなる大物が。なんと文在寅(ムン・ジェイン)大統領のサプライズで登場したのだ。現職の大統領が釜山映画祭に現れたのは初めて。文大統領は『女は冷たい嘘をつく』を鑑賞し、上映後には女優コン・ヒョジンらとQ&Aにも参加し、映画祭を大いに盛り上げた。誘拐事件を通してシングルマザーの生きづらさや、女性を囲む社会問題を描いた女性監督作品を大統領が選んだのは、ベストチョイスだと評判に。昨年まで、パク・クネ前大統領や釜山市政府が、映画祭側に圧力をかけていたのとは正反対で、文大統領は映画人や市民との交流を積極的に行い、市民から熱い声援を浴びていた。映画祭は21日まで。19日には、福山雅治と是枝裕和監督が『三度目の殺人』の舞台挨拶を行う予定だ。(photo / text:Ayako Ishizu)
2017年10月19日現在公開中の映画『ナラタージュ』が、韓国・釜山で開幕した第22回釜山国際映画祭「Gala Presentation部門」に正式招待され、有村架純と行定勲監督が開幕式のレッドカーペットとオープニングセレモニーに続いて、13日には、観客の熱烈歓迎を受けながら公式上映の舞台挨拶に登壇した。あいにくの雨の中でスタートした本映画祭。レッドカーペットに有村さんと行定監督が到着すると、会場は大きな声援に包まれた。2人は少し緊張しつつも終始笑顔でを歩き、サインや握手、写真撮影に応じるなどファンと交流。初の映画祭参加となった有村さんは、「ジョルジオ・アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」の大人っぽいブラックドレスで登場。「今回、海外の映画祭に参加させていただくのが初めてですし、アジアで一番規模の大きな釜山映画祭に参加できてすごく嬉しいです。映画祭はこれからなのでどんな体験ができるのか想像しながら楽しんで参加したいなと思っています」と喜びのコメントを語っていた。また、行定監督は「釜山は毎年のように来たい映画祭。釜山は僕にとって自分の映画が世界で観てもらえるための扉を開いてくれる場所です。そういう意味では第二の故郷、と言っても過言じゃない場所だと思っています。釜山映画祭がこれからも素晴らしい映画祭であり続けることを応援したいと思いますし、自身も新作があったら必ず戻って来たいと思っています」と釜山映画祭への思いも交えながら熱く語った。13日には公式上映に先立って記者会見を行い、100人を超える海外メディアの質疑応答に応じ、作品や目線の演技に込めた思いなどを語った2人。また、その後行われた公式上映では舞台挨拶に登壇。本編上映後、2人が観客の前に現れると、600人もの観客の拍手に包まれ熱烈な歓迎を受けた。まず、韓国語で挨拶をした有村さん。「この作品が海外の方にどのように届くか、上映前からすごく感じていたことだったんですけど、観終わった後になんか分からなかったな?とか思われた方でも、それで良いと思います」とコメント、「いまはそう思うかもしれないけど、何年かたってまたこの映画を観たときに、今度はどのように感じるかを楽しみながら、この先も愛され続ける作品になったら嬉しいなと思います」と本作への思いを語った。そして行定監督は、「静かな映画だったでしょ(笑)どうしようもない男女の恋愛の話をどうしても撮りたくて、非常に日本人なりの情緒があって、そういうゆっくりとした時間の中で、セリフが交わされない中で、視線目線の演技が非常に重要で、それをゆっくりゆっくり撮った映画です。気に入っていただけていたら嬉しいです」と語り、観客の感じ方に委ねた。有村さんと行定監督は退場時にも詰めかけたファンに取り囲まれ、握手などを求められる場面も見られ、現地での人気の高さも伺える公式上映となった。『ナラタージュ』は全国にて公開中。「釜山国際映画祭2017」は10月21日(土)まで開催。(text:cinemacafe.net)
2017年10月14日10月12日(木)、韓国にて第22回釜山国際映画祭(BIFF)が開幕!日本から、大ヒット中の『ナラタージュ』のヒロイン・有村架純や行定勲監督、『彼女がその名を知らない鳥たち』の蒼井優、阿部サダヲ、白石和彌監督、『リングサイド・ストーリー』から佐藤江梨子、瑛太、武正晴監督らが開幕式のレッドカーペットとオープニングセレモニーに登場した。今年は、あいにくの雨の中の開幕となった釜山国際映画祭。「Gala Presentation(ガラ プレゼンテーション)部門」に正式招待されている『ナラタージュ』は、2006年版「この恋愛小説がすごい!」1位に輝いた、島本理生による禁断の純愛物語を行定監督が映画化。「嵐」の松本潤がオーラを封印して主人公の高校教師・葉山を好演。ヒロイン・工藤泉役を務めた有村さんの体当たりの演技も話題を呼んでいる。今回の釜山は、有村さんにとって初めての国際映画祭。肩を大胆に露出した「ジョルジオ・アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」のブラックのドレスを着こなし登場した。事前には「海外の方にも、映画『ナラタージュ』が、どのように届いて下さるか、不安もありながら、でも、少しでも何か残って下さることを期待している」と語っていたが、やや緊張の面持ちながらも笑顔で手を振り、写真撮影に応じていた。行定監督は、本映画祭は実に11回目。「かつて『GO』『春の雪』『クローズド・ノート』という恋愛映画を熱狂的に受け入れてくれた釜山の観客が、私の恋愛映画の集大成である『ナラタージュ』をどんな風に観てくれるかが楽しみ」と事前に語っており、10月13日(金)に行われる公式上映にも揃って参加する。また、「A Window on Asian Cinema(アジア映画の窓)」部門に出品されている『彼女がその名を知らない鳥たち』は、「究極の愛とは何か」と大人の女性たちに問い、読者を虜にした沼田まほかるの人気ミステリー小説を映画化。韓国でも非常に人気の高い蒼井さんが、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」の艶やかな衣装をまとい、阿部さん、白石監督と共にレッドカーペットに登場すると、会場からはひと際大きな歓声が巻き起こっていた。4回目の本映画祭の参加となる蒼井さんは、映画祭特有の豪華絢爛な雰囲気を楽しんでいる様子。「初めて参加させていただいたときに、主催の方に『釜山国際映画祭は他の海外の映画祭よりかは小規模で予算的に掛けられるわけではないけど、他に負けないのは観客の皆さんです。そこに誇りを持ってます』と言われたのが印象的でした」とふり返っており、「また観客の皆様にこの作品を観ていただけるだけで本当に嬉しいです」と感慨深げにコメント。阿部さんは初めての国際映画祭への参加となったが、 少し緊張しながらも終始、笑顔で蒼井さんと白石監督に促されながらレッドカーペットを優雅に闊歩。「こんな正装姿は初めてで、本当に楽しみです!服を汚せないから緊張するな~」と喜びいっぱい。さらに「韓国映画に登場する人物は(自身が演じた)陣治っぽい、汚い印象があるキャラクターが多いので、絶対受け入れられると思います」と、期待を込めてメッセージを贈り、白石監督は「観客の皆様に単純に楽しんで欲しいです」とコメント。さらに、同じく「アジア映画の窓」上映がワールドプレミアとなる『リングサイド・ストーリー』は、『百円の恋』が大絶賛された武監督の最新作で同じスタッフ陣が再結集。ヒモ同然のダメ男を演じた瑛太さん、その彼氏を健気に支える彼女を演じた佐藤さんもレッドカーペットに登場。2人とも釜山国際映画祭への参加は初めてとなる。花柄をポイントにした真っ白なパンツスーツで登場した佐藤さん。抜群のプロポーションと華やかさに、韓国だけでなく世界のメディアが魅了されていた様子。一方、真逆なカラーのブラックジャケットでレッドカーペットを颯爽と歩く瑛太さんは、韓国でも大人気で、女性ファンから握手や写真を求められていた。そして、蝶ネクタイの武監督は、W主演を両手に花にして威風堂々とレッドカーペットを歩き、「監督冥利につきる」という表情を浮かべながら釜山のオープニングを満喫。瑛太さん扮する売れない俳優・村上ヒデオの夢は、10年同棲している彼女・江ノ島カナコを「カンヌ国際映画祭」に連れていくことだったが、映画のキャッチコピー通り、カンヌならぬ釜山のレッドカーペットを揃って歩くことで“夢”は叶ったともいえそう。今年は、日本からの参加作品が例年になく多数の中、同作が邦画としてはトップバッターを飾る。「ガラ・プレゼンテーション部門」では、『ナラタージュ』ほか是枝裕和監督×福山雅治『三度目の殺人』、中山美穂×キム・ジェウク『蝶の眠り』もダーレン・アロノフスキー監督×ジェニファー・ローレンス『マザー!』とともに招待作品として上映。「アジア映画の窓」部門には、黒沢清監督の『散歩する侵略者』、河瀬直美監督の『光』、北野武監督の『アウトレイジ最終章』、吉田大八監督の『羊の木』(ワールドプレミア)『美しい星』、廣木隆一監督の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』、米林宏昌監督の『メアリと魔女の花』、岸善幸『あゝ、荒野』など、世界的監督の作品から話題作がずらり。「オープン・シネマ部門」での『君の膵臓を食べたい』『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』なども注目を集めている。「釜山国際映画祭2017」は10月21日(土)まで開催。(text:cinemacafe.net)■関連作品:彼女がその名を知らない鳥たち 2017年10月、全国にて公開(C) 2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会
2017年10月13日今年で25周年を迎える、日本最大規模の子ども国際映画祭「キネコ国際映画祭2017」が、11月2日(木)~11月6日(月)の期間、109シネマズ二子玉川、iTSCOM STUDIO&HALL 二子玉川ライズを中心とした会場で開催される。今年は映画祭期間中に初の野外上映を実施!11月4日(土)二子玉川兵庫島公園にて『メアリと魔女の花』が上映される。「キネコ国際映画祭」とは1992年に渋谷でスタートした子ども国際映画祭で、子どもたちが映画を通じて世界の芸術や文化に触れ、子どもたちの夢や希望を育むきっかけとなる映画の上映に取り組んでいる。また子どもだけでなく、大人も楽しめる充実した作品ラインナップが揃っているのも特徴だ。今回、25周年特別企画として映画祭期間中、初の野外上映の実施が決定。作品は、今夏話題作として注目を集めたアニメーション映画「メアリと魔女の花」。当日は、米林宏昌監督と西村義明プロデューサー、メアリちゃんも会場に登壇予定。ほかにも、ドイツ映画に焦点を当てた「ドイツ・フォーカス」のプログラムや、キネコ名誉賞などを新たに設け、中央広場での賑やかなテントイベントなど、25周年の「キネコ」ならではの集大成として史上最大級に賑やかな映画祭となるようだ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メアリと魔女の花 2017年7月8日より全国東宝系にて公開(C) 2017「メアリと魔女の花」製作委員会
2017年10月12日“歴史”をテーマにした世界でただひとつの映画祭《京都ヒストリカ国際映画祭》が、10月28日(土)~11月5日(日)まで京都文化博物館にて開催される。第9回目となる今年のオープニングは、巨匠・溝口健二監督の代表作のひとつである『近松物語』の4Kデジタル復元版を日本初上映。大女優・香川京子をゲストに迎えてのトークショーも実施される。そしてクロージングは“映画の父”と言われるリュミエール兄弟にオマージュを捧げたコラージュ作品『リュミエール!』を関西初上映。同作の監督でカンヌ国際映画祭の総代表を務めるティエリー・フレモー監督によるトークショーも実施予定だ。世界の最新歴史映画を紹介する「ヒストリカ・ワールド」部門ではアメリカ、イギリス、ハンガリー、ブルガリア、そして台湾・中国合作が、「ヒストリカ・フォーカス」部門では加藤泰による傑作時代劇を全作英語字幕付きで紹介するなど映画の魅力を再発見できるプログラムが目白押し。作品上映のみならず、毎年恒例となっているクリエイター(作り手)を呼んでのトークショー企画も満載だ。まずはプログラムをチェックしてほしい。チケットは、10月7日(土)より発売される。《第9回 京都ヒストリカ国際映画祭》▼10月28日(土)~11月5日(日)京都文化博物館
2017年09月27日三浦しをんの小説を原作に、井浦新主演で描く大森立嗣監督最新作『光』が、イタリア・ローマで開催される「第12回ローマ国際映画祭」のオフィシャル・セレクションに公式招待されることが決定。今回の決定を受け、井浦さんと大森監督から喜びのコメントも到着した。本作は、映画化・アニメ化もされた「舟を編む」の原作者・三浦氏の作品群で、徹底的に人間の闇を描き、ファンの中で特別な評価を得ている同名小説が原作。これを今回『さよなら渓谷』『まほろ駅前』シリーズの大森監督がメガホンをとり、かねてからの競演を望んでいた井浦さんと瑛太、さらに長谷川京子、橋本マナミらを迎え映画化。25年前、消滅したはずの「罪」を携えて、やってきた男の目的とは…。心に潜む闇を徹底的に描いた、苛烈なる人間ドラマが誕生した。そんな本作が、この度10月25日~11月5日(現地時間)に開催される「第12回ローマ国際映画祭」への公式招待作品に決定。世界3大映画祭のひとつであるベネチア映画祭に対抗して、2006年より開催されたローマ国際映画祭は、世界的な映画スターが参加し、国際色豊かでありながら、一般市民が審査を行う市民参加型の映画祭であることでも有名。近年では、2014年に三池崇史監督作『神様の言うとおり』(福士蒼汰主演)がコンペティション部門に出品され、三池監督には日本人として初めて特別賞“マーベリック賞”が授与。また昨年は、西川美和監督の『永い言い訳』(本木雅弘主演)がオフィシャル・セレクションに招待されている。大森監督は「この度ローマ国際映画祭に映画『光』が選ばれたこと大変嬉しく思います。僕にとってこの『光』という映画は特別な想いがあります。理性の外側の生命の輝きを撮りたいと思っているのに、自分が自分に収まったり、映画の枠に収まっているわけにはいかなかったからです。ですから本当に国際映画祭に選んでいただいて嬉しいのです」と今回の決定に喜びのコメントを寄せる。また井浦さんも「この『光』という作品は、日本人にしか感じ取れない世界観ではなく、世界中の人間の本質だったり、生き物であれば必ず感じ得られるものが、封じ込められていると思います」と世界でも通用する作品だと語り、「ローマの皆さんがどんなことを感じるのか、とても興味があるし、楽しみにしています。この映画を観た人たちの中にあるそれぞれの光というものを感じて、探してもらえるきっかけになれば嬉しいです」と話している。『光』は11月25日(土)より新宿武蔵野館、有楽町スバル座ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年09月27日「第30回東京国際映画祭(TIFF)」のラインナップ発表会見が9月26日(火)に都内で開催され、コンペティション部門に出品された『最低。』のメガホンをとった瀬々敬久監督や主演の森口彩乃らが出席した。AV女優役を演じることについて、森口さんは「最初引き受けたときはうれしかったんですけど、撮影に入る前くらいに『何で引き受けちゃったんだろう…』と思いました、すみません(笑)」と気持ちを露わにしたが、瀬々監督は笑顔で受け止めていた。TIFFは10月25日(水)~11月3日(金・祝)の10日間、開催されるアジア最大級の国際映画祭。世界各国からの新作がグランプリを競うコンペティション部門には、88の国と地域から1,028本の応募があり、その中から15本が本選に選出された。日本からは『最低。』と、松岡茉優が主演を務める『勝手にふるえてろ』の2作品がノミネート。欠席となった松岡さんからは、ビデオメッセージも届いた。『最低。』はAV女優の紗倉まなによる話題の文芸小説の映画化で、どうにもならない現実を前に、それでも自分らしく生きようとする女性たちを力強く、ときに繊細に描いた物語。元々ピンク映画を手掛けていた瀬々監督は、本作について「いわゆるAV業界の裏話ではなく、AV女優さんの友人や家族関係や日常が緻密に描かれたもの。いま、近い存在としてAVがありますが、そういう日本の現状の中で、AV女優さんたちも普通の生活ということを描いてみようと作りました」と、製作の経緯についてふり返った。コンペティション部門は世界の作品と肩を並べることになるが、「たったひとりでも『この映画が好きだ』と言う人がいれば、作っていけるという気持ちでやっています」と、熱い映画への想いを語る瀬々監督だった。また、TIFFでは監督デビュー30周年を迎えた原恵一監督のアニメーション特集「映画監督原恵一の世界」が組まれ、『映画クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』などの『クレヨンしんちゃん』シリーズのほか、『カラフル』、『はじまりのみち』など計7タイトルの上映も予定している。黄色いTシャツに黒いキャラクターのアニメーションがプリントされた洋服で現れた原監督は「いま作っている作品のヒントです。たくさん撮ってください!」と集まった記者陣に向かってニッコリ。原監督は「人に見られて恥ずかしいものは1本も作ってきていないつもりです。過去作が大きい映画祭で観てもらえるのは新作のためにもなるし、非常にうれしく思っています」と笑顔を広げた。さらに、今年で30回を迎えることになったTIFFについて、原監督は「この先も映画祭が続いて、世界4大映画祭くらいに育ってくれればいい。コンペにアニメーション作品も混ぜてくれるような映画祭になってくれれば、そのときにはぜひ僕の作品を」とかわいらしくアピールしていた。そのほか、ラインナップ発表会見には、佐々木心音、山田愛奈、大九明子監督が出席した。「第30回東京国際映画祭」は10月25日(水)より開幕。(cinamacafe.net)
2017年09月26日「丸の内ピカデリー爆音映画祭」が、2017年10月13日(金)から11月10日(金)まで丸の内ピカデリー3にて開催される。2017年3月の第1回開催での好評を受け、再び丸の内ピカデリーにて行われることとなった「爆音映画祭」。「映画は"音"でもっと楽しめる!」をコンセプトに、話題の最新作から名作までを4週間に渡って一挙爆音上映する。作品、シーンごとに適した音響調節が為され、臨場感たっぷりの映画鑑賞が楽しめる。中でも是非"爆音"で堪能してほしい作品は、SF映画史上最高傑作との呼び声高い『ブレードランナー』の未公開シーンなどを追加した『ブレードランナー ファイナル・カット』と待望の続編『ブレードランナー 2049』だ。他にも、2009年に起きた飛行機不時着水事故の知られざる事実を実写化したクリント・イーストウッド監督作『ハドソン川の奇跡』や、『ダークナイト』のクリストファー・ノーラン監督が「ダンケルクの戦い」での若き兵士たちを描いた『ダンケルク』、人気若手俳優・菅田将暉主演による寺山修司原作『あゝ荒野』など、話題作を早くも"爆音"で堪能できる絶好の機会となっている。【詳細】丸の内ピカデリー爆音映画祭開催期間:2017年10月13日(金)~11月10日(金)場所:有楽町マリオン新館 5F「丸の内ピカデリー3」住所:東京都千代田区有楽町2-5-1TEL:03-3201-2881料金:各作品によって異なる上映作品:ブレードランナー 2049(初)/ブレードランナー ファイナル・カット(初)/ダンケルク/インターステラー/インセプション/フルメタル・ジャケット/2001年宇宙の旅/マッドマックス 怒りのデス・ロード/マッドマックス2/ハドソン川の奇跡(初)/ジャージー・ボーイズ(初)/IT / イット"それ"が見えたら、終わり。(初)/悪魔のいけにえ/地獄の黙示録 劇場公開版/キングスマン/メッセージ/あゝ荒野<前篇・後篇>(初)/超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか/この世界の片隅に※チケット価格やスケジュールに関しては公式HPを確認チケット購入方法:各入場券は2017年10月2日(月)17時より丸の内ピカデリー公式HPにて、劇場窓口は3日(火)営業開始時間より発売開始(但し、残席がある場合に限る)
2017年09月25日映画館に大規模かつ高品質な音響機器をセッティングし、作品の持つ“音”を大音量で表現する映画祭「丸の内ピカデリー爆音映画祭」(以下、爆音映画祭)が大好評につき、2回目の開催が決定!10月13日(金)~11月10日(金)の期間、丸の内ピカデリー3にて実施される。爆音映画祭では、リドリー・スコット監督の傑作SF映画『ブレードランナー』(1982)の待望の続編『ブレードランナー 2049』が10月27日(金)より全国公開するのを記念して、『ブレードランナー 2049』そして『ブレードランナーファイナル・カット』の初爆音上映が決定!そして爆音映画祭をプロデュースする樋口泰人(株式会社Boid代表)が、スタンリー・キューブリック、クリント・イーストウッド、クリストファー・ノーランの傑作など、これぞ“爆音”で堪能してほしいと考えた名だたる豪華名作の数々を、新作・旧作織り交ぜ選出し、作品それぞれに適した音響調整を実施。(全ラインナップは下部に記載)また、全ラインナップのうち、『ブレードランナー 2049』『ブレードランナーファイナル・カット』『ジャージー・ボーイズ』『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』『あゝ、荒野 <前篇・後篇>』『ハドソン川の奇跡』は爆音映画祭初上映となる。迫力のあるシーンは、よりダイナミックに、緊張感のあるシーンは、よりきめ細やかに、作品・シーンそれぞれに合わせ、繊細に音量・音圧が調整されており、これまでには決して体験することのできなかった新たな感動が体験できる機会。大好きな作品も、爆音で観ればまた違った面白さに出会えるかもしれない。(text:cinemacafe.net)■関連作品:インセプション 2010年7月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reservedジャージー・ボーイズ 2014年9月27日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC ENTERTAINMENTインターステラー 2014年11月22日より全国にて公開(C) 2014 Warner Bros. Entertainment, Inc. and Paramount Pictures. All Rights Reserved.マッドマックス 怒りのデス・ロード 2015年6月20日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITEDキングスマン 2015年9月11日より全国にて公開(C) 2015 Twentieth Century Fox Film Corporationこの世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会メッセージ 2017年5月19日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2017年09月22日2017年ベルリン国際映画祭にて銀熊賞(監督賞)を受賞したアキ・カウリスマキ監督最新作『希望のかなた』(原題:TOIVON TUOLLA PUOLEN)が、12月2日(土)より日本公開されることが決定。あわせて第1弾ポスタービジュアルが公開された。内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探して、偶然にも北欧フィンランドの首都ヘルシンキに流れつく。空爆で全てを失くしたいま、彼の唯一の望みは妹を見つけだすこと。ヨーロッパを悩ます難民危機のあおりか、この街でも差別や暴力にさらされるカーリドだったが、レストランのオーナーのヴィクストロムは彼に救いの手を差しのべ、自身のレストランに雇い入れる。そんなヴィクストロムもまた行きづまった過去を捨て、人生をやり直そうとしていた。それぞれの未来を探す2人はやがて“家族”となり、彼らの人生には希望の光がさし始める…。本作は、北欧フィンランドの首都ヘルシンキを舞台に、生き別れの妹を探すシリア難民の青年カーリド(シュルワン・ハジ)が、レストランオーナーのヴィクストロム(サカリ・クオスマネン)とその仲間と出会い、彼らのちいさな善意に救われる物語。本作でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞したカウリスマキ監督は、前作『ル・アーブルの靴みがき』で“港町三部作”と名付けたシリーズ名を自ら“難民三部作”に変え、いまや全世界で火急の課題となった難民問題を再び取り上げている。カウリスマキ監督は、港町三部作を撮ろうと思った訳について「私がとにかく怠け者だから、何かを作るためには三部作という設定が必要だったんだ」と答え、「でも港町三部作は突然、難民三部作になった。三部作の名前はもう港町ではなく、難民三部作だ。3本目はハッピーなコメディーになるといいんだが」とコメント。また、観客ではなくて世界を変えたかったと話す監督だが、「フィンランドに3万人の若いイラク人が突然押しよせてきたとき、多くのフィンランド人が60年前のように攻めこまれていると言いだした。新しい車とかワックスとかガソリンが、奴らに盗まれると言うんだ。自分の国の人間が、こんな態度をとるのは見たくなかった。ジャン・ルノワールは『大いなる幻影』で第二次世界大戦を止めようとした。私にそれができなかったのは、ただの失敗だよ。映画にそんな影響力はない」と言う。しかし、正直に言えば「世の中の3人くらいにはこの映画を見せて、みんな同じ人間だと分かってもらいたかった。今日は“彼”や“彼女”が難民だけど、明日はあなたが難民になるかもしれないんだ」と力強いメッセージを寄せている。そして今回あわせて、クラシックカーで未来を探し走り出したシリア人難民の青年と、人生をやり直そうとしているレストランオーナーの男に希望の光がさし始めるような素敵な日本版ビジュアルも公開された。なお、本作は9月30日(土)より開催される国連UNHCR 難民映画祭2017にて先行上映。10月2日(月)19時からの日本初上映にあわせて、主人公カーリドを演じるシリア人俳優シェルワン・ハジの来日も決定している。『希望のかなた』は12月2日(土)より渋谷・ユーロスペースほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2017年09月20日11月3日公開の映画『We Love Television?』の完成披露上映会が16日、東京・浅草公会堂で開催中の映画祭「第10回したまちコメディ映画祭 in 台東」内で行われ、萩本欽一と土屋敏男監督が出席した。現在開催中している「第10回したまちコメディ映画祭 in 台東」(18日まで)の初日に、萩本欽一の素顔をとらえた本作の完成披露上映会を実施。上映会前に舞台あいさつが行われ、萩本と本作が初監督作品で『電波少年』(日本テレビ系)などのプロデューサーを務めた土屋敏男監督が登壇した。本作で初めてのドキュメンタリー映画に出演した萩本は「正直言って、この映画は私にとってあまり見て欲しくないんですよ。だって、映画って『やりますよ』というのがあり、『あなたを撮りたいので』というのがあると思うんですけど、これはなかったんです。映画にしようとは思っていなかった。どこから映画になったんでしょうね」と土屋監督に疑問を呈す場面も。2010年に企画して2011年から撮影に入ったという土屋監督は「2013年の段階でちょっと思っていました。だから撮られてると意識していない萩本さんは初めてだと思います」と告白。それを受けた萩本は「死ぬ時に色々と喋ったのが日本テレビに流すのかと思いましたよ。使われたら困ったことばかり言っているので、嫌だなというのがありますね」と話し、「撮らせているという感じではありません。ドキュメンタリーでもないし、僕にとってはドッキリです!」と話して笑わせた。最後まで否定的だった萩本だが、土屋監督から「テレビって何だろう、視聴率って何だろう、視聴率30%ってなんだろう、ということを探っていくと、自分の師匠でもある萩本欽一に行き着きました。自分の中でテレビというものが何なのかということを明らかにしたかったんです」と真面目に製作した理由を明かされて、萩本は「正直ここに立っていてすげー気持ちいい」と満更でもない様子だった。映画『We Love Television?』は、11月3日より全国公開。
2017年09月17日今年で第30回という節目の年を迎える「東京国際映画祭」が、10月25日(水)~11月3日(金・祝)に開催される。この度その開催に先立ち、30回記念「特別招待作品」ラインナップが発表され、本日9月16日(土)より本映画祭の予告編も劇場にて上映が開始されることが分かった。記念すべき本年のオープニング作品には、荒川弘の人気漫画を原作に、「Hey! Say! JUMP」山田涼介主演で実写映画化した『鋼の錬金術師』。山田さんが主人公・エド役を演じるほか、本田翼、ディーン・フジオカ、松雪泰子、佐藤隆太など豪華キャストが集結していることでも話題だ。さらに今年は、第30回オープニングスペシャルとして、チェン・カイコーが監督を務めた日中共同製作映画史上最大のビッグプロジェクトとして注目される『空海-KU-KAI-』の特別フッテージがオープニングセレモニーにて上映。こちらは、唐の時代、日本から遣唐使として中国へ渡った僧侶・空海が、詩人・白楽天とともに歴史を揺るがす巨大な謎に迫るというストーリー。染谷将太が空海役を演じている。そのほかには、アレハンドロ・ホドロフスキー監督作『エンドレス・ポエトリー』、流牙シリーズの集大成といっても過言ではない、栗山航ら身体能力の優れた俳優陣で贈る『牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA』、シャーリーズ・セロンら豪華キャストが声をあて、日本を舞台に描くストップモーションアニメ『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』、第74回ベネチア映画祭脚本賞を受賞した究極のクライム・サスペンス・ドラマ『スリー・ビルボード・アウトサイド・エビング、ミズーリ』(原題)、同じく第74回ベネチア映画祭にて金獅子賞受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』(原題)、全国高校写真部の日本一を決める実在の大会「写真甲子園」を映画化した『写真甲子園 0.5秒の夏』。「関ジャニ∞」丸山隆平が元泥棒役で映画単独初主演する『泥棒役者』、広瀬アリスが巫女役を務める『巫女っちゃけん。』、アジアを代表するチャン・チェンが日本のSABU監督のもと主演を務め、第67回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品された『Mr Long/ミスター・ロン』、第27回山本周五郎賞・第151回直木三十五賞の候補になった伊吹有喜の同名小説を完全映画化した『ミッドナイト・バス』、ギヨーム・ルナール監督作『MUTAFUKAZ』、世界的音楽家・坂本龍一に5年間密着取材し実現したドキュメンタリー作品『Ryuichi Sakamoto: CODA』、そして『オーシャンズ11』のスティーヴン・ソダーバーグ監督の復帰作『ローガン・ラッキー』がラインナップ。またクロージング作品には、元アメリカ副大統領アル・ゴアが地球温暖化問題に警鐘を鳴らす注目のドキュメンタリー映画『不都合な真実2:放置された地球』が上映される。「第30回東京国際映画祭」は10月25日(水)~11月3日(金・祝)の期間で開催。(cinemacafe.net)■関連作品:泥棒役者 2017年11月、TOHOシネマズ 新宿ほか全国にて公開(C) 2017「泥棒役者」製作委員会
2017年09月16日10月25日~11月3日に東京・六本木ヒルズを中心に開催される第30回東京国際映画祭(TIFF)の「特別招待作品」のラインナップが16日に発表された。オープニング作品は、荒川弘氏の人気漫画をHey! Say! JUMP・山田涼介主演で実写映画化した『鋼の錬金術師』。クロージング作品は、元アメリカ副大統領アル・ゴア氏が地球温暖化問題に警鐘を鳴らすドキュメンタリー映画『不都合な真実 2:放置された地球』に決定した。また、今年は第30回オープニングスペシャルとして、巨匠チェン・カイコー監督作品、日中共同製作映画史上最大のビッグプロジェクトとして注目される『空海-KU-KAI-』の特別フッテージがオープニングセレモニーにて上映される。オープニング作品『鋼の錬金術師』のほか、日本からは「牙狼<GARO>」シリーズ最新作『牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA』、全国高校写真部の日本一を決める実在の大会「写真甲子園」に焦点を当てた『写真甲子園 0.5秒の夏』、関ジャニ∞・丸山隆平の映画単独初主演作『泥棒役者』、広瀬アリスが巫女役で主演を務める『巫女っちゃけん。』、伊吹有喜の小説を原田泰造主演で映画化した『ミッドナイト・バス』が選出された。また、世界的音楽家・坂本龍一を追った日米合作のドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』も上映される。○第30回東京国際映画祭 「特別招待作品」ラインナップ一覧オープニング作品『鋼の錬金術師』(監督:曽利文彦)クロージング作品『不都合な真実 2:放置された地球』(監督:ボニー・コーエン/ジョン・シェンク)『エンドレス・ポエトリー』(監督:アレハンドロ・ホドロフスキー)『牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA』(監督:雨宮慶太)『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(監督:トラヴィス・ナイト)『スリー・ビルボード・アウトサイド・エビング、ミズーリ(原題)』(監督:マーティン・マクドナー)『シェイプ・オブ・ウォーター(原題)』(監督:ギレルモ・デル・トロ)『写真甲子園 0.5 秒の夏』(監督:菅原浩志)『泥棒役者』(監督:西田征史)『巫女っちゃけん。』(監督:グ スーヨン)『Mr Long/ミスター・ロン』(監督:SABU)『ミッドナイト・バス』(監督:竹下昌男)『MUTAFUKAZ』(監督:ギヨーム・ルナール)『Ryuichi Sakamoto: CODA』(監督:スティーブン・ノムラ・シブル)『ローガン・ラッキー』(監督:スティーヴン・ソダーバーグ)
2017年09月16日10日(現地時間)、アンジェリーナ・ジョリーが長男マドックスくんを除く5人の子どもたちとトロント映画祭に出席した。アンジーがプロデュースしたアニメ映画『The Breadwinner』(原題)のプレミア上映とだけあって、アンジーは白の爽やかなドレス、女子の中では年長のザハラちゃん(12)も総レースの赤いワンピースでおめかし。パックスくん(13)、ノックスくん(9)、双子のシャイロくん(11)&ヴィヴィアンちゃん(9)はカジュアルな装いでレッドカーペットに登場した。「People」誌によると、アンジーたちは、『The Breadwinner』の監督ノラ・トゥーミー、主人公パルヴァナ役の声を担当したサアラ・チョウドリーと合流し、和やかムードで記念撮影。アンジーは集まっていたファンにサインしたり一緒にセルフィーを撮ったりとファンサービスにも気軽に応じたようだ。アンジーは製作に携わったこの作品だけでなく、11日には自身が監督した『最初に父が殺された(原題:First They Killed My Father)』のプレミア上映も控えている。同作はカンボジアの人権擁護活動家ルオン・ウンの回想録を映画化したもので、アンジーは製作と脚本にも名を連ねている。(Hiromi Kaku)
2017年09月11日是枝裕和監督の『三度目の殺人』がコンペティション部門に出品され、北野武監督の『アウトレイジ 最終章』がクロージング上映された第74回ヴェネチア国際映画祭。このほど、メキシコが生んだ映像の魔術師ギレルモ・デル・トロ監督が放つファンタジー・ロマンス『The Shape of Water』(原題)が、最高賞にあたる金獅子賞を獲得したことがわかった。舞台は1962年、アメリカと旧ソビエトの冷戦時代。清掃員として、政府の極秘研究所に勤めるイライザ(サリー・ホーキンス)は孤独な生活を送っていた。だが、同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と一緒に“極秘の実験”を見てしまったことで、彼女の生活は一変する。人間ではない不思議な生き物との、言葉を超えた愛。それを支える優しい隣人らの助けを借りてイライザと“彼”の愛はどこへ向かうのか…。本作は、『パシフィック・リム』『パンズ・ラビリンス』などの世界的ヒット作で知られる、メキシコの巨匠デル・トロ監督によるファンタジー・ロマンス。ひとりの孤独な女性と、水の中で生きる不思議な生物との超越した“愛”を描き、公式上映の際には映画祭の会場は興奮のるつぼに!イタリア現地時間9月9日、日本時間10日未明に行われた授賞式で、見事、金獅子賞の栄冠に輝いた。メキシコ人監督の金獅子賞受賞は、史上初。孤独だが、慈愛に満ちた女性イライザを演じたのは、『ブルージャスミン』『パディントン2』のサリー・ホーキンス。彼女を支える優しい隣人には『扉をたたく人』のリチャード・ジェンキンス、イライザと恋に落ちる生き物に息吹を与えるのは『パンズ・ラビリンス』でもデル・トロ監督とタッグを組んだダグ・ジョーンズ。また、冷徹な政府の調査官に『ノクターナル・アニマルズ』のマイケル・シャノン、そして、イライザの頼もしい同僚に『ドリーム』のオクタヴィア・スペンサーと本年度アカデミー賞ノミネート俳優が扮し、観る者を未知の世界にタイムスリップさせる。類まれなる美しさをたたえた映像世界で描かれた、空想をも超える純愛と覚醒に、世界が喝采を贈った本作。ファンタジー映画の新たなる金字塔として、早くもアカデミー賞ノミネート確実との声も上がっている本作に、引き続き注目していて。『The Shape of Water』(原題)は2018年、日本公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月11日パックスは写っていないが同行していた(写真:ロイター/アフロ) アンジェリーナ・ジョリーが現地時間10日、子連れで第42回トロント国際映画祭に登場し、輝くような笑顔を見せた。 ジョリーに伴ってレッドカーペットを歩いたのは、パックス(13)、ザハラ(12)、シャイロ(11)、ノックス&ヴィヴィアン(9)の5人。長男のマドックス(16)以外が一堂に会したことになる。 ジョリーはカナダ・アイルランド・ルクセンブルグ合作のアニメーション映画『The Breadwinner』のプロデューサーの一人として同作のプレミアに出席。タリバーンの支配下にあるアフガニスタンで、父を不当に逮捕された少女パルヴァナが家族を支えるために男装して奮闘する物語だ。 子どもたちと歩くジョリーは、いつになく柔和な表情を見せ、観客のサインにも快く応えていた。
2017年09月11日今年で4回目を迎える「京都国際映画祭」の開催概要会見が9月6日(水)、よしもと祇園花月にて行われ、木村祐一とKBS京都の平野智美アナウンサーのMCにより、今年のキャッチコピーや上映作品などが発表された。また、本映画祭がワールドプレミアとなる映画『火花』から、主演を務めた菅田将暉と桐谷健太のコメントが映像で到着した。「京都国際映画祭」は、「京都映画祭」の伝統と志を引き継いだ「映画もアートもその他もぜんぶ」というテーマを持った映画祭。今回のキャッチコピーは「京都三泊四日。」。京都の街に新鮮な驚きを与え、感動のステージを創り上げていく。MCに立った木村さんは、「(映画祭に対する)地元のみなさんの期待度、浸透度を感じる」と話した後、「京都には言われたくないことを知ってる人もたくさんいる」と、自虐ネタでまず笑いを誘う。また、実行委員長・中村伊知哉氏は、西本願寺を始め、岡崎公園、府立植物園など京都らしい場所を使うこと、さらにアニメ100周年など新しいイベントも盛り込んでいることをアピール、「3泊4日の間、世界中のみなさんに楽しんでいただきたい」とコメントした。そして今回のオープニングセレモニーが、“世界文化遺産”・西本願寺の重要文化財でもある「南能舞台」にて開催されることが発表。去年の二条城も「ビックリした」という木村さんは、「まさか今年は西本願寺の能舞台に上がれるとは」と驚いた様子。続いて、映画部門についての説明では、京都国際映画祭総合プロデューサー・奥山和由氏が登壇。過去3回以上のプログラムの充実ぶり、アニメ部門が新しく発足、さらに目玉として『火花』がワールドプレミアで上映されることをアピール。そして個人的に、「五社英雄監督特集」を切望していたことを告白。厳しく教えられた過去のエピソードを披露し、原点を見直すということも大切、原点という意味で「五社英雄監督特集」が実現したと話した。「特別招待作品」は、本映画祭以降に公開予定、日本未公開の海外作品など、刺激的な作品をゲストの参加とともに紹介。『火花』をはじめ、ベルギー女性監督のもとイザベル・カレ、國村準、安藤政信、門脇麦らが出演する『KOKORO』、萩本欽一に密着したドキュメンタリー『We Love Television?』、若手注目株・健太郎主演の『デメキン』、日本初上映の台湾映画『全ては愛のため』ほか9作品が紹介された。300万部を超えるベストセラーとなった「ピース」又吉直樹の著書を板尾創路監督が映画化した『火花』からは、予告編とともに主演の菅田さん、桐谷さんからコメント映像も。2人は、たくさんの人に見てもらえるのがうれしいと話し、コメディ映画ではなく青春映画であること、公開されることが楽しみと話していた。さらに、各テレビ局と吉本興業による共同プロジェクト「TV’DIRECTOR’S MOVIE」では、既存のジャンルにとらわれない意欲的な作品創りを目指した作品がずらり。テレビ朝日共同制作作品「N.Y.マックスマン」の主演を務めた稲葉友は、ニューヨーク帰りの探偵役であることのほか、撮影の裏話も披露。見どころとして歴代のマックスマン3人が並んでの変身シーンを挙げて、自身も変身ポーズを見せると、舞台上からも「カッコいい!」の声が上がっていた。テレビ東京共同制作作品「海辺の週刊大衆」からは、「NMB48」の渋谷凪咲が登壇。初めての映画でヒロイン役だったことをふり返り、「みなさんから愛されなくてはと本番前イチゴをたくさん食べて挑みました」とコメント。主演の又吉さんとの撮影中のエピソードも披露した。続いては、毎日放送共同制作作品「よしもと新喜劇映画 女子高生探偵 あいちゃん」に出演した「NMB48」から谷川愛梨、内木志、村瀬紗英が挨拶。ストーリーのあらすじに触れたあと、新喜劇メンバーとの撮影中の裏話として「みなさんがやさしかった」「川畑座長がNMBにくわしかった」などのエピソードを話した。今年からアニメーションカテゴリーも追加され、ナビゲーターに「京都特別親善大使」のアニメ「有頂天家族」が決定したことが発表された。世界最高齢のアニメーション作家集団「G9+1」プロジェクトの紹介も行われ、日本のアニメを創設したベテランクリエーターたちの新作や過去の短編作品の上映、舞台トークも予定されている。「京都国際映画祭 2017」は10月12日(木)~15日(日)まで、よしもと祇園花月ほかにて開催。(text:cinemacafe.net)
2017年09月08日●映画の社会的な面に反応があった『トウキョウソナタ』で第61回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞したほか、何度もカンヌ映画祭に作品が正式出品されている黒沢清監督。最新作である『散歩する侵略者』もまた、カンヌ映画祭で世界に発信されることとなった。誰もが名前を知りながら、実態についてはあまり知られていないカンヌ映画祭だが、映画監督にとっては「嬉しさと不安」が半々の特殊な場だという。『散歩する侵略者』は、劇団「イキウメ」の同名舞台を実写映画化した作品だ。ある日、自分の夫(松田龍平)が”侵略者”となって帰ってきた妻(長澤まさみ)や、”侵略者”と出会ってしまったジャーナリスト(長谷川博己)が、自分の立場を選択しながら物語が動いていく。人間から概念を奪うという独特な設定を持ったこの侵略サスペンスは、カンヌでどのように捉えられたのだろうか。○カンヌの反応は?――第70回カンヌ国際映画祭 「ある視点」部門に正式出品された『散歩する侵略者』ですが、現地での反応はいかがでしたか?みなさん真剣にご覧になっていたようですね。楽しい娯楽映画的な要素もふんだんに入れて作っているつもりではありますけど、こういう内容ですから、作品の訴えている社会的な面を真剣にとらえようとされている感じでした。――日本の反応とは違いそうでしょうか?キャスティングが豪華なので、日本だと次々と有名な方が出てくることに目に奪われるかもしれないですね。内容的には日本の方が見ても複雑で考えさせられる要素があると思うんですが、きらびやかな感じがするので、娯楽映画として素直に受け取ってくれるのかなという気がします。――何度もカンヌ国際映画祭に参加されている黒沢監督ですが、カンヌには身が引き締まる感覚などありますか?他の映画祭と比べて特殊と言いますか……ただお祭りのようにみんなが映画を楽しみにしてくれているだけじゃない、厳しい目があります。みんなが批評家ですから「ダメなものはダメと言ってやる」「どこか弱点を見つけて攻撃してやる」という緊張感が映画祭全体に漂っています。世界の批評の目にさらされるのは、何度行っても複雑な感じですよね、作っている方としては。呼んでおいてひどいこと言うのか! と(笑)。――嬉しいと同時に不安というような……。半々ですね(笑)。嬉しいは嬉しいんですけど、何を言われるんだろうという不安もあります。誰からも非難されないような無難な作品は逆に、最初から選ばれないんですけどね。ある種の社会性を持っている作品や、従来の作り方と違った作り方をしている作品は、同時に攻撃の対象にもなるから、怖いですよ。カンヌはギリギリのところでどちらに転ぶか、判定が難しい作品を好んで出してくるので、うまくいけば全く新しい映画が出たと言われることになります。そういう意味では刺激的な映画祭ですね。●「ダメなものはダメと言う」緊張感○映画表現の醍醐味を――現地ではっとした意見はありましたか?取材でもやはり、カリカチュアライズされているとはいえ「現代の日本はこういう状況にあるのか」という質問は多く受けました。みんながあまり何も言えず、でもある種の危機が迫っていて、どう訴えていいかわからない危機的状況にあるのか、というようなことです。――今回は侵略者が人間の「概念を奪う」という独特なシーンが出てきます。この表現にいたるまで難しそうだなと思ったのですが、いかがでしたか。難しかったです。とても秀逸なアイディアだと思ったんですが、舞台上では「この作品ならではのルールなんだな」と成立しているものが、映画では現実的に何が起こっているのか、実際の家の中や街角で表さなければならない。いろいろ考えたんですけど、概念とは何かってわかんないですね(笑)。科学的には説明しないことにしました。ただ、重要な概念を奪われると、人はなぜかスッキリして解放されるというふうにしました。それがこの映画のルールだとなるべく早めに理解してもらえれば嬉しいです。「概念、もらった」と言われると、へなへなとなって涙が出ちゃった、そして自分の中が変わっている……という。――演劇のお客さんはルールを飲み込むことに慣れているけど、映画だとまたもう少し観ている人の感じ方が違うかもしれないですよね。そこは実写映画という表現独特のリアリティで、舞台やアニメとも違うところですよね。舞台だと日本人が外国の作品をやってもOKですから、羨ましいですよ。映画で日本人が金髪のカツラつけて日本語をしゃべって、外国人という設定だったら、誰一人真面目に見ないですよね。わかっていても、「それは嘘でしょ」と指摘されてしまう。現実じゃないとわかっていながら、常に現実と見比べながら受け取られてしまう。でもその分うまくやると、記憶の中で本当に現実に起こったんじゃないかという錯覚も起こせるんです。それが映画作りの醍醐味で、空から攻撃が来るシーンをうまく撮れば、本当にそんな攻撃が起こったように、その瞬間は迫真の表現として伝えられる。それが映画ならではの表現だと思います。(C)2017『散歩する侵略者』製作委員会
2017年09月08日