全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)が3日間で2回の爆破予告を受けた。「Variety」誌などが報じた。「今朝(現地時間木曜日)、組合のロサンゼルスとニューヨークにあるオフィスを爆破するという脅迫電話を受けました。警察に通報し、スタッフはオフィスから避難しました。警察が調査したところ、脅迫は信用性に欠けるということがわかり、私たちはオフィスに戻ったのです」と同組合の広報担当が語った。ロサンゼルス市警察も、同組合が木曜日の午前10時26分に爆破予告の電話を受けたことと、通報を受けて不審物の捜索を行ったことを発表している。警官たちが10時40分にパトカーとヘリコプターで駆け付け、11時21分には安全が確認された。その直後、従業員にオフィスに戻るようメールが送られたとのこと。2日前の火曜日にも、同組合は同じような脅迫電話を受け、警察が出動していた。従業員たちは避難し、その日オフィスに戻ることはできなかったという。この日はロサンゼルス郡バーバンクにあるワーナー・ブラザースのスタジオにも、同様の脅迫電話があったことが明らかになっている。(ただし、ワーナー・ブラザースは木曜日には電話を受けていない)。(Hiromi Kaku)
2020年01月10日令和初のお正月となる2020年。映画界では、年明け1月6日(月)に第77回ゴールデングローブ賞(※以下GG賞)・結果発表、1月13日(月)深夜に第92回アカデミー賞・ノミネート作品発表、そして1月15日(水)に日本アカデミー賞・優秀賞&新人俳優賞発表と、ワクワクするアワードがめじろ押し。これらの発表と並走し、見ごたえアリの秀作が相次ぎ公開予定となっている。そこで今回は新春を華やかに彩る話題作の中から、洋画/邦画に関係なく「注目の人間ドラマ」を5本ピックアップ。2020年の“映画初め”は、人間ドラマでいこう。(※アワード日程、全て日本時間)スピード&体制に挑んだ男たちの挑戦の実話『フォードvsフェラーリ』マット・デイモンとクリスチャン・ベールがW主演する伝記ドラマ『フォードvsフェラーリ』(1月10日公開)。モータースポーツ界の覇者、フェラーリに挑んだ男たちの挑戦を実話ベースで描いている。企業買収の交渉決裂によって確執を生んだフォードとフェラーリは、後に伝説となった1966年のル・マン24時間耐久レースで激しいバトルを展開する。フォード側で指揮をとるのはスポーツカー製造会社「シェルビー・アメリカン」を率いるキャロル・シェルビー(デイモン)。かつてアストン・マーティンに乗り、アメリカ人として初めてル・マンを制して脚光を浴びたものの、持病の心臓疾患によって引退を余儀なくされた元レーサーだ。そしてハンドルを握るのは、口は悪いが腕はピカ一のイギリス人レーサー、ケン・マイルズ(ベール)。経営する自動車修理工場が資金不足で差し押さえられ、愛する家族のために無謀とも言える挑戦のフロントラインに立ち、最速を目指す――。“スピードの限界”と同時に“フォードの大企業体質”という2つの壁に立ち向かうことになったシェルビーとマイルズ。レースへの情熱を軸に強い信頼関係で結ばれた、2人の胸アツの友情は必見!加えて、当時を再現したル・マン会場を舞台に、時速200マイル(約320km)で疾駆するレーシングカーの臨場感あふれるダイナミックな映像も堪能して欲しい。本作でベールはGG賞(主演男優賞)にノミネートされている。その結果にも乞うご期待!高台の豪邸は、最高の就職先…?『パラサイト 半地下の家族』第72回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞し、GG賞(外国語映画賞&脚本賞)2部門ノミネート、アカデミー賞(国際長編映画賞)候補10作入りが発表されている本作。韓国の名優ソン・ガンホが出演する『パラサイト 半地下の家族』(1月10日)は、サスペンス、アクション、ユーモア…全ての感情を揺さぶる超一級のエンターテインメントだ。過去に度々事業で失敗している父ギテク(ガンホ)、元アスリートの母チュンスク、浪人生の長男ギウ、美大志望の長女ギジョンのキム一家は全員失業中だ。ある日、仕事が見つからないとボヤいていたギウは、エリート大学に通う友人から “ご令嬢の家庭教師”のピンチヒッターを頼まれる。もともとキム一家が暮らしていたのは携帯の電波もトイレの水圧も弱い “半地下住宅”。今回の就職先であるIT企業の経営者パク・ドンイクの自宅は高台の大豪邸で、受験経験だけは豊富なギウはパク家の妻&娘の信頼を獲得していく。貧しいキム一家と裕福なパク一家。本来なら交わることのない彼らの人生が交差した時、生じるのは亀裂か共生への兆しか? 『殺人の追憶』で世界を震撼させた若き才能ポン・ジュノ監督が、ウィットに富んだ語り口で “二極化”と“不平等”を活写した本作。激しくもつれあう悲喜劇がもたらす衝撃にご注意あれ!岩井ワールド全開の初恋と成長の物語『ラストレター』『ラストレター』(1月17日公開)は、『Love Letter』『スワロウテイル』の岩井俊二監督が、松たか子、広瀬すず、庵野秀明、森七菜、神木隆之介、福山雅治ら超豪華キャストの共演でつむぐ珠玉のラブストーリーだ。亡くなった姉の訃報を知らせるために出かけた同窓会で、姉と勘違いされてしまう妹・裕里(松たか子)。そこでかつての初恋の相手・鏡史郎(福山雅治)と再会した裕里は、姉のふりをして鏡史郎と文通を始める。やがて鏡史郎の手紙は亡き姉の娘・鮎美(広瀬すず)の手に渡り、行き交う手紙を媒介に青春時代の淡い恋の思い出が鮮やかに甦ってくるのだが、その回想シーンの姉妹役を現代パートの姉妹それぞれの娘役である広瀬すずと森七菜が演じることで、ある種の非現実感が生まれ、作品にファンタジックな趣を与えている。「手紙」「初恋」「成長」をテーマとする本作は、同じく「手紙」がキーアイテムとなる中山美穂が2役にふんした1995年公開の名作『Love Letter』をほうふつとさせる。その作品で主要人物を演じた中山さん、豊川悦司も今回意外な役柄で登場。強烈なインパクトを放っているのでこちらもお楽しみに!ワイティティ監督が空想のヒトラーに『ジョジョ・ラビット』第二次世界大戦下のドイツを舞台に、10歳の少年ジョジョの奮闘をコミカルに描く社会派ドラマ『ジョジョ・ラビット』(1月17日公開)。GG賞(作品賞&主演男優賞)2部門にノミネート、近年、アカデミー賞に最も近いと言われているトロント国際映画祭(観客賞)を受賞した注目作だ。空想上の友人“アドルフ”に励まされながら、立派な兵士になることを夢見るジョジョ(ローマン・グリフィン・デイビス)。しかし素顔は命令されてもウサギを殺すことができない心優しき少年だ。本作は第二次世界大戦下においてナチス政権が青少年集団「ヒトラーユーゲント」で子どもを教化し、戦場へと送り込んだ史実を、戦争の悲惨さと共にジョジョの視点からシニカルな笑いで描いている。そんなジョジョが、自宅の屋根裏に潜んでいたユダヤ人少女と出会い、ほのかな恋心とともに成長していく姿は爽やかな感動を呼ぶだろう。メガホンをとったのは『マイティ・ソーバトルロイヤル』のタイカ・ワイティティ。監督のみならず、ジョジョのイマジナリーフレンドであるヒトラーをコミカルかつ過激に演じているのでご注目あれ!田中圭がおしゃれな花屋さんに!『mellow』そして最後は田中圭主演、『愛がなんだ』の今泉力哉監督による恋愛群像エンターテインメント『mellow』(1月17日公開)。街で一番おしゃれな花屋と昔ながらのラーメン店を舞台に、少しだけ不器用な人々の様々な片想いが今泉監督のオリジナルストーリーで描かれる。お客様の“相手を想う心”も込めて花束を作る花屋「mellow」の夏目誠一(田中さん)。その店の常連客は近所に住む中学生や人妻などで、夏目の周辺で繰り広げられる、まっすぐでちょっとヘンテコな恋模様にホッコリとさせられる。田中さんは、独身・彼女ナシ「花が恋人」の夏目を好演。その陽だまりのような穏やかなほほ笑みには、登場人物ならずともキュンキュンさせられる。そして夏目が毎日のように通うラーメン屋の先代&二代目店主・木帆(岡崎紗絵)との思いやりにあふれる関係は観る者の胸に温かい燈を灯すことだろう。タイトルになった“mellow”とは、芳醇な果物や円熟した人柄など、物事がまろやかになっている状態のこと。その言葉通り、愛と優しさに満ちた味わい深い本作が物語る、夏目の想いを見届けよう。今回紹介した作品は、熱き友情、社会風刺、恋愛などテイストは異なれど、それぞれのフィールドでひたむきに生きる人々を活写した作品ばかり。そんな登場人物たちの一生懸命な姿を観れば、2020年を充実した年にするヒントが見つかるかもしれません。《text:足立美由紀》(text:Miyuki Adachi)■関連作品:ラストレター 2020年1月17日より全国東宝系にて公開ⓒ2020「ラストレター」製作委員会フォードvsフェラーリ 2020年1月10日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox Film Corporationパラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVEDジョジョ・ラビット 2020年1月17日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox&TSG Entertainmentmellow 2020年1月17日より新宿バルト9、イオンシネマ シアタス調布ほか全国にて公開©2020「mellow」製作委員会
2020年01月03日「第74回毎日映画コンクール」において、各賞のノミネート作品&ノミネート者が発表された。『火口のふたり』と『蜜蜂と遠雷』が最多8ノミネート、男優主演賞には池松壮亮、柄本佑、成田凌ら、女優主演賞には蒼井優、岸井ゆきの、シム・ウンギョンらが選ばれた。国内で最も歴史のある映画賞「毎日映画コンクール」。今回は、2019年1月1日から12月31日までに、国内で14日間以上劇場公開された映画(アニメーション、ドキュメンタリーは完成または上映した作品)が対象となっている。まず、「日本映画大賞・日本映画優秀賞」候補作にあがったのは、『火口のふたり』、『新聞記者』、『ひとよ』『蜜蜂と遠雷』、『宮本から君へ』の5作品。また「男優主演賞」には、池松壮亮(『宮本から君へ』)、稲垣吾郎(『半世界』)、柄本佑(『火口のふたり』)香取慎吾(『凪待ち』)、成田凌(『カツベン!』)。「女優主演賞」には、蒼井優(『宮本から君へ』)、岸井ゆきの(『愛がなんだ』)、シム・ウンギョン(『新聞記者』)、瀧内公美(『火口のふたり』)、筒井真理子(『よこがお』)、松岡茉優(『蜜蜂と遠雷』)。なお、成田さんは『愛がなんだ』と『さよならくちびる』で「男優助演賞」、シム・ウンギョンは『ブルーアワーにぶっ飛ばす』、松岡さんは『ひとよ』で「女優助演賞」にもノミネートしている。今回最多ノミネートとなったのは、『火口のふたり』と『蜜蜂と遠雷』。男優主演賞(柄本佑)、女優主演賞(瀧内公美、松岡茉優)、監督賞などで8ノミネートに。続く、男優主演賞(稲垣吾郎)など7ノミネートで『半世界』、『カツベン!』と『ひとよ』は5ノミネートとなった。ほかにも、「外国映画ベストワン賞」には『グリーンブック』や『ジョーカー』、『運び屋』など話題作が選ばれ、「アニメーション部門」では、『海獣の子供』『きみと、波にのれたら』『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』『天気の子』が選ばれている。なお、発表は来年1月下旬の毎日新聞・スポーツニッポン新聞紙上にて、表彰式は2月13日(木)にミューザ川崎で行われる予定だ。「第74回毎日映画コンクール」主なノミネート【作品部門】日本映画大賞・日本映画優秀賞『火口のふたり』『新聞記者』『ひとよ』『蜜蜂と遠雷』『宮本から君へ』外国映画ベストワン賞『グリーンブック』『ジョーカー』『象は静かに座っている』『運び屋』『バーニング劇場版』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』【俳優部門】男優主演賞池松壮亮『宮本から君へ』、稲垣吾郎『半世界』、柄本佑『火口のふたり』、香取慎吾『凪待ち』、成田凌『カツベン!』女優主演賞蒼井優『宮本から君へ』、岸井ゆきの『愛がなんだ』、シム・ウンギョン『新聞記者』、瀧内公美『火口のふたり』、筒井真理子『よこがお』、松岡茉優『蜜蜂と遠雷』男優助演賞渋川清彦『半世界』、鈴木亮平『ひとよ』、成田凌『愛がなんだ』、成田凌『さよならくちびる』、長谷川博己『半世界』、吉澤健『凪待ち』女優助演賞池脇千鶴『半世界』、市川実日子『よこがお』、片岡礼子『楽園』、シム・ウンギョン『ブルーアワーにぶっ飛ばす』、松岡茉優『ひとよ』スポニチグランプリ新人賞(男性)佐藤結良『僕はイエス様が嫌い』、鈴鹿央士『蜜蜂と遠雷』、細田佳央太『町田くんの世界』、皆川暢二『メランコリック』、YOSHI『タロウのバカ』スポニチグランプリ新人賞(女性)秋田汐梨『惡の華』、佐久間由衣『“隠れビッチ”やってました。』、関水渚『町田くんの世界』、玉城ティナ『惡の華』、森七菜『地獄少女』(cinemacafe.net)■関連作品:蜜蜂と遠雷 2019年10月4日より全国にて公開(C)2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会新聞記者 2019年6月28日より全国にて公開©2019『新聞記者』フィルムパートナーズ火口のふたり 2019年8月23日より新宿武蔵野館ほかにて公開©2019「火口のふたり」製作委員会宮本から君へ 2019年9月27日より全国にて公開Ⓒ2019「宮本から君へ」製作委員会ひとよ 2019年11月8日より全国にて公開(c)2019「ひとよ」製作委員会
2019年12月26日『Shall we ダンス?』(96)や『それでもボクはやってない』(07)で知られる周防正行監督にとって、『舞妓はレディ』以来5年ぶりとなるオリジナル作『カツベン!』。今から100年前に映画が「活動写真」と称されていた時代、無声映画の上映中にその内容を解説しながら登場人物の声色までを演じる「活動弁士」は華やかな存在である一方、時代と共に必要とされなくなっていく「光と影」も描かれている。漫画や小説をもとに実写化される「原作モノ」が全盛の中、オリジナル映画に果敢に挑んだ人々を取材する連載「オリジナル映画の担い手たち」。第12回は、周防正行監督が「映画監督の未来」について語る。――時代の流れと共に消えていく職業として、活動弁士が描かれていました。「映画監督」という職業については、どのようにお考えでしょうか。変わっていっていると思います。それぞれのやり方も違うし、今はiPhoneでも映画を撮れる時代。「今日から自分は映画監督です」といつでも誰でも言える。YouTubeだってあるわけです。監督になるための方法が全く異なっています。僕が監督になろうと思った時なんて、日本映画なんか誰も相手にしていない時期。一般の映画会社も、演出部の募集なんかしていない。かろうじて、ロマンポルノを量産していた日活が演出部を募集をしているぐらいで。どうやったら映画監督になれるんだろう。そんな時代に映画監督になろうとしました。今の若者は、自分で撮ってYouTubeに上げてアピールできる。作品を見せる場所は、テクノロジーによって変わってきています。活動写真初期のカメラは、電動ではなくて手回し。1秒間に16コマ回すのは、カメラマンにとって必須のテクニックでした。だから、みんな回す練習をするんです。でも、そんなことはもう必要ない。今は、「そんな技術必要ない」の連続です。フィルム編集できる人も意味がない。デジタル撮影が主流になると、「ネガ編」という今までネガの編集を仕事にしていた人が職を失いました。これは映画界に限ったことではありません。技術革新と共になくなる仕事もあるし、新たに生まれる仕事もある。それは歴史上、明らかなことです。映画監督も、変わらざるを得ないでしょうね。その時に必要なこと、その時にできないことは必ずある。そこをAIが取って代われるぐらいの技術革新が進んだら、AIは映画監督に代わる存在になる思います。――AIが人の仕事を担う時代が迫っているとして、「映画監督」という職業がなくならないためには何が必要なのでしょうか。分からない。なぜならば、上映のスタイルそのものも変わっていくだろうし、例えばCGの使い方1つとっても全然変わっています。今回もCGをたくさん使っていますが、何に使っているかというと「消す」ため。新たなものを作り出すためではなく、余計なものを消すためにCGを使っているんです。そんな発想なんて、最初はありませんでしたよね。例えば、ハリウッド大作のメイキングを見ても、最近のアクションシーンは複数台のカメラで好きなアングルから撮っていることが分かります。昔は、別のカメラのアングルに入らないポジションでベストなアングルを探す必要がありました。だから、メインのカメラが一番良いポジションで、別のカメラは「しょうがない場所」から撮るしかなかった。今はすべてのカメラが、最適な場所から堂々と撮ることができます。あとで映ってしまったカメラを消せますから。ライティングも同じです。ショックだったのは、ベテランの照明技師さんが、助手さんに「おい! そこの照明バレてるから! もっと上手上手!」と指示してたら、「消せるから大丈夫です」と言われたという話があります(笑)。プロデューサーもデジタルならあとである程度光の強さや色合いを調整できることが分かっているから、今までの照明部としての仕事を全うさせないこともあります。コストを考えると、撮影が早く終わることの方が圧倒的に良いわけだから。こうやって時代と共に、現場は変化しています。だから、未来がどうなるかなんて僕には分からない。そこまでの想像力は、僕にはありません。ただ、20世紀が映像の時代だとすると、21世紀はライブの時代だと思います。応援上映なんかまさにそうで、映画館でみんなが声出したり、何かを鳴らしたり、「みんなで盛り上がろうぜ」という上映は、以前は考えられなかった。そもそも映画は静かに見るものですから(笑)。でも、活動写真の時代の映画館は観客も騒がしかったんですよ。――創作はご自身の「驚き」や「人々を驚かせること」が動機になっているとおっしゃっていましたが、取り巻く環境の変化も驚きの連続ですね。そうですね。映画が音を持っていない時代の映画館はにぎやかで、映画が音を持った時代の映画館は客がサイレントになった。これって不思議なことですよね。今回撮りながら、それを一番実感しました。応援上映は、活動弁士が活躍していた時代の「ライブパフォーマンス」と似ています。みんな、ツイッターで「いいね」を押しているけど、本当は肌で感じる共感が最も魅力的だということに気づき始めたようです。21世紀は生身で実感することの方が価値がある時代になっています。人々が映像で驚くことは、どんどん少なくなっていくのかもしれません。■プロフィール周防正行1956年10月29日生まれ。東京都出身。1989年、本木雅弘主演の『ファンシイダンス』で一般映画監督デビュー。本木との再タッグとなる1992年公開『シコふんじゃった。』では、第16回日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ、数々の映画賞を受賞し、1996年公開の『Shall we ダンス?』では、第20回日本アカデミー賞13部門を独占。その後も、『それでもボクはやってない』(07)、『ダンシング・チャップリン』(11)、『終の信託』(12)、『舞妓はレディ』(14)などの話題作を手掛けている。
2019年12月22日今年の夏ごろだったでしょうか、一時期、息子がちょくちょく鼻血を出していたことがありました。はじめは、「子どもってよく鼻血出すよねー。私も子どものころはよく出てたけど、大人になったらめったに出なるもんで、不思議だよねー」と呑気に言っていたのですが、数日に1回だった鼻血が毎日になり、そのうち1日に2、3回出る日もでてきました。基本的にいつも楽観的な私でも、だんだんと心配になり・・・。最初は、「鼻ほじくったでしょ」とか「チョコ食べすぎたんじゃない?」と、ある程度原因が見えていたのですが、そのうち特に変わったことをしなくても出ることが増えてきて、さすがに怖くなって耳鼻科へ。先生によると、子どもは皮膚が薄いため、ちょっとひっかくだけで鼻血が出やすいものだそう。一度傷がつくと、くしゃみとか激しく動いたりといったちょっとした刺激で再度出血しやすいため、今回のように何度も鼻血がでることになるのだとか。息子の場合、鼻がかゆくて鼻をほじくる頻度も高かったように思えたので、全身のかゆみ止め(飲み薬)も処方してもらいました。すると、2~3日はちらほらと出ていましたが、気が付くと鼻血はおさまっていたのです。アレルギーもちの息子なので、それも影響していたのかも? しれません。いずれにせよ、子どもが1日に何度も鼻血を出すと「こんな小さな体なのに、こんなに血が出て大丈夫?」とか、「白血病とか、何か怖い病気の兆候なのでは?」と、心配になってしまうもの。「あれ?」と思ったら、早めに病院にいくことが大事なんだな、と思ったできごとでした。※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は速やかにかかりつけの医師にご相談ください。
2019年12月20日第44回報知映画賞の表彰式が18日に都内で行われ、各賞の受賞者が登場した。特別賞に輝いたのは、まさかのヒットを記録した『飛んで埼玉』。花束を持って登場した原作者の魔夜峰央は、「特別賞、なにがどう特別なんだかよくわからない、あやふやでぼやっとしたところが『翔んで埼玉』にふさわしいかなと思います。今回はありがとうございます」とユーモアたっぷりに祝福する。さらに主演のGACKTが「今回、この役の話をいただいたときに、一番最初に、断らせていただきました」と明かすと、会場は大爆笑。高校生役を演じたことに「今年46なんですけど、なにやってんのかなあと」と苦笑しつつ、「僕は昔から魔夜先生の大ファンでして、先生からご指名ということで、これはさすがに断れないなというところで、苦悩しながら高校生を演じさせていただきました」と振り返った。また、主演男優賞に輝いた中井貴一に対し、『記憶にございません!』三谷幸喜監督からのメッセージを預かってきたというフジテレビジョン 取締役編成統括局長 石原隆氏は「『やったね!』以上です」と読み上げ、この潔さにも会場は爆笑。さらに共演した佐藤浩市からは映像で、「なかなか日本の映画賞で、コメディで演技賞を授賞する例があまりないんだよね。僕の記憶の中では渥美清さん以来なんじゃないかな。そういう意味では非常に僕は意義があると思うし、大きな功績だと思います。あなたはすでに寅さんの域なんです。がんばってください、これからも。お互いにね」と愛あるメッセージが流れた。中井は改めて、「デビューしましてもう39年、年月が流れました。親父が亡くなったのが38歳のときですから、役者人生だけで父の人生の年月を抜いたことになります」と、3歳のときに死別した父親で俳優の故・佐田啓二さんに触れる。「デビューした時、ご多分に漏れず、"二世"と言っていただいたんですけども、私にはまったく父の記憶がなく、肌感もなく、自分が一番キョトンとしていたことをおぼえています。しかし幼かった頃の自分と亡き父の間をとりもってくれたのが、映画というものでした。映画で見る父を自分の父と思い、そこに自分のイメージを膨らませ、自分が父の子供であると認識するということが多くありました」と振り返る中井の言葉に聞き入る会場。「自分が今、映画というものに携わらせていただいて、この映画に恩返しをしなければならないというふうにも思っています。まだまだ非力でどこまで恩返しできるかどうかわかりませんが、この先も映画を愛して、映画に必死に取り組んでいきたいと思います」と真摯な言葉に惜しみない拍手が送られた。○第44回報知映画賞 受賞・登壇者一覧作品賞・邦画部門:『蜜蜂と遠雷』石川慶監督 花束ゲスト:松岡茉優作品賞・海外部門:『ジョーカー』ワーナー ブラザース ジャパン合同会社 社長兼日本代表 高橋雅美 花束ゲスト:田中誠アニメ作品賞:『天気の子』 新海誠監督 花束ゲスト:醍醐虎汰朗、森七菜主演男優賞:中井貴一『記憶にございません!』 花束ゲスト:フジテレビジョン 取締役編成統括局長 石原隆主演女優賞:長澤まさみ 『マスカレード・ホテル』『コンフィデンスマン JP -ロマンス編-』 花束ゲスト:小日向文世助演男優賞:成田凌 『チワワちゃん』『愛がなんだ』『さよならくちびる』 花束ゲスト:深川麻衣助演女優賞:小松菜奈 『来る』『閉鎖病棟-それぞれの朝-』 花束ゲスト:平山秀幸監督監督賞:佐藤信介 『キングダム』 花束ゲスト:山崎賢人新人賞:鈴鹿央士 『蜜蜂と遠雷』 花束ゲスト:松岡茉優新人賞:玉城ティナ 『Diner ダイナー』『惡の華』 花束ゲスト:井口昇監督特別賞:『翔んで埼玉』 武内英樹監督、GACKT 花束ゲスト:魔夜峰央
2019年12月19日映画業界で働く人にとっても、実は知らないことだらけの映画業界のお仕事。そんな映画界の“中の人”の姿を紹介する「映画お仕事図鑑」。連載第2回にご登場いただくのは、映画館で、TVで、スマホで、交通広告で…いまや誰もが日常的に目にする映画の予告編を制作する会社「バカ・ザ・バッカ」でディレクターとして活躍する土子智美さんです。みなさん、普段、何気なく見ている予告編を「どうせ映画の本編映像をつなぎ合わせただけでしょ?」と思っていませんか? 予告編、そこには映画監督やスタッフ、宣伝チームの作品への熱い思いを背負い、それを数十秒の映像に凝縮するディレクターの職人技と映画への愛情が!専門学校時代のインターン体験で知った予告編の奥深さ!――そもそも土子さんが映画業界に足を踏み入れたきっかけから教えてください。地元の茨城大学の教育学部に通っていたんですが、一方でずっと映画の仕事をしたくて悩んでたんです。それでも教師になって地元で就職するんだろうなぁと思ってたんですが、どっちもやりたくなって悩んで…悩むくらいなら一度、やってみようと2年間、専門学校に行くことにしたんです。とはいえ、それをなかなか親に言えなかったんですが(苦笑)、運よく、おじの一家が東京に住んでいて「それならうちに住んで通えばいいよ」と言ってもらえて、学費は自分の貯金を崩して、大学卒業後に2年間の映画専門学校に通ったんです。――映画業界の中で特にどんな仕事に携わりたいと思っていたんですか?最初は「これ」というものもなく、本当に漠然と「映画がやりたい」って気持ちだけだったんですよね。専門学校で映画を撮ったり、いろんなことを楽しんでいて、もともと国語科だったこともあって、書いたりするのは得意で、なんとなく「作る側」になりたいなとは思っていたんですが…。実は、弊社の池ノ辺(直子/代表取締役社長)と地元が同じで、私が通っていた大学に、地元出身の人間の著書ということで、池ノ辺が書いた本が山積みになっていて、それを読んで「こんな仕事があるんだ!」と予告編制作の仕事を初めて知ったんですよね。専門学校に通い始めて1年半ぐらいした時に、ちょうどこの会社がインターンを募集していまして、それですぐに募集して、面接をしてもらい、半年ほどインターンとして採用してもらったんです。働いてみたら、この仕事が面白くてたまらなかったんですよね。自分に合っていたんでしょうね。予告編の制作って「作ること」+「宣伝」の要素が入っている特殊な業界なので、それが楽しくて。そのままこの会社に入社して、もう13年ほどになります。デザインからキャッチコピーの創作まで! 予告編づくりには映画制作と宣伝の全てが詰まっている――「バカ・ザ・バッカ」さんは基本的に映画の予告編制作会社ということですが、他にも映像に関わる仕事をされていると伺いました。私は会社の中でもわりと特殊な方で、もともと趣味が多くて、ミュージカルや音楽、ドラマも大好きなんですけど、それを口に出して言ってたら仕事をいただけるようになったんですよね。ミュージカルやドラマのプロモーション映像や制作会見の映像の編集、ミュージシャンの事務所さんやレコード会社さんから、ライブ映画の予告編のお話をいただいたりして、映画以外の仕事もさせていただいてます。そんなことまでこの会社でできるとは思ってもなかったのでありがたいですね。――具体的に入社されてからここまでのお仕事について教えてください。最初はアシスタントでした。基本、うちの会社はディレクターがそれぞれ作品を担当するのですが、そのディレクターの下にアシスタントがついて、仕事を学んでいくという体制で、1から仕事を覚えていくという感じでした。予告編の仕事って映像を編集してつなぎ合わせたものというイメージがあるかもしれませんが(笑)、もちろんそれだけじゃないんですよね。私自身、この会社に入ってから知って驚いたんですが、予告編のタイトルワークのデザインなどもこちらがやらないといけないんですよ。――ディレクターさんのクリエイティビティが求められるんですね。カット編集だけだと思ってたら、1本の作品を作るくらいの感覚で、PhotoshopからAfter Effectsまでできないといけないし、デザインもキレイにできないといけないし、音楽の構成もこちらで考えるので、もともとBGMがない映画の場合、こちらで合うものを考えて、つけていかないといけないんです。宣伝チーム、宣伝プロデューサーから「こういうふうに見せたい」といった方向性は伺うんですが、それを形にしないといけないわけです。最初はどうやって先輩たちがやっているのかもわからず、レイアウトで「文字間が悪い」と言われても「文字間って何?」という感じで(苦笑)。最初の2~3年は会社にいながら勉強の日々でした。デザインの部分は本当に苦労しましたね、それまで全くやったことがない分野でしたから。――そもそも映画の予告編を、本編の制作スタッフとは別の会社の方が作っているということも知らない人も多いと思います。言ってしまえばひとりで監督、脚本、プロデュースまでをやって、90秒の映像を作るという感じで、私も驚きました。でも、だからこそ自分の中にあった「作りたい」という欲求と、映画が大好きで「宣伝したい」という気持ちが重なる仕事だったんだなと思います。――アシスタントを卒業し、ディレクターとして中心的に進めるようになった時期は?入社して3年目くらいからですかね。アシスタントについていた先輩が忙しくなってきて、ちょうど私と仕事をしてみたいとおっしゃってくださるクライアントさんがいたこともあって、ある作品をひとりで担当することになったんです。そういう機会がだんだん増えていき、その間もアシスタント業務は並行して行なっていたんですけど、ある程度、仕事の量が増えていくと、アシスタントの仕事ができない状態になってきて、そうなったら独り立ちということになります。そうなると今度は、自分がディレクターとしてアシスタントを育てる側になるんです。――体制としては、何人ものスタッフでチームを組んで仕事をするのではなく、ひとりのディレクターがいて、その下にアシスタントがつくという形式なんですか?いまの弊社の体制はそうですね。基本的にはディレクターひとりにアシスタントひとりという体制で、ある作品の始まりから最終的な納品まで作品単位で担当するという形です。――ひとりのディレクターが同時並行で複数の作品を抱えるということも?それはごく普通にありますね。ジャンルの違ういろんな作品を同時に抱えて、切り替えが大変な時もあります(笑)。――ひとつの作品を請け負ってから終わりまでの流れをご説明していただけますか?作品の規模によっても違いますが、全国で公開されるような大きめの作品では、まず「特報」と呼ばれる30秒ほどの映像を作ります。最初に作品を見て、宣伝プロデューサーとの打ち合わせがあって「こういう感じにしたい」といった話し合いがあり、その意図をくみつつ2週間ほどの時間をいただいて形にします。そこから、いろんな修正のやりとりがあるんですけど、邦画の場合、宣伝チームだけでなく本編チームの確認であったり、俳優さんの所属事務所のチェックなどもあって、修正作業を含めてさらに1か月くらいはかかるかな…? 洋画の場合も海外のチームに確認をとりますので、平均して2か月くらいで特報映像が完成します。それが終わるとすぐに、今度は「予告編」の制作に取りかかります。特報の時と同じように制作と確認・修正などがあるんですが、その間にWEBやSNS関連のプロモーション映像の制作や試写会告知などの映像制作もあります。その作品が小説原作の場合、書店で流すための作品紹介の映像を作ることもあります。そこでまた2~3か月がかかるんですが、それが終わると今度は公開直前にCMとしてTVで流れる「TVスポット」の制作に移ります。他にもラジオCMもありますし、最近では初日舞台挨拶の映像を組み込んだ「大ヒット公開中」の映像を作ったりすることもあるので、映画公開のギリギリまで…なんだったら公開後も仕事をしています。昔よりも作るものの数は圧倒的に増えてますね。トータルで見ると、ひとつの作品に半年から1年弱くらいの時間、関わっていますね。親や友達は「たかが30秒くらいの映像を切ってくっつけて作るのに、なんでそんなに忙しいの?」と思ってると思うんですが(笑)。よい予告編とは――? 盛らず、ウソなく正攻法で観客の心に火をつけるべし!――担当する作品の本編は合計して何回くらい見るんですか?人それぞれだと思いますが、私はかなり見る方で、合計10回以上は見ると思います。作業のプロセスの中で「抜き」という作業があって、要は映画の全てのカットとセリフをひとつずつ取り出していくんです。「このカットは使えそう」「これは使わないな」という感じでひとつひとつ選り分けていく時間のかかる細かい作業なんですけど。その作業をやっているので、全てのシーンが手元にあり、本編全体を見直す必要はないんですけど、長くその作品に携わっていると、感覚が慣れちゃうんですよね。そういう時に「いや、もっと違う方向性、角度があるんじゃないか?」ともう一度、最初から作品を見直すんです。できる限り、一般のお客さんに自分の感覚を近づけて、初めてその映像を見ているかのような新鮮な気持ちで見るというのを心がけています。慣れちゃうと、こっちで勝手に思い込んで「これでわかるよね?」という心理でシーンを選んじゃったりするんですけど、何も知らずに初めて見る人にしてみたら「え?いまのカットって何の意味があるの?」と思ったりするものなんです。なるべくフラットな気持ちで見るようにしています。仕事してると「どうにかして記憶をリセットできないかな?」って思いますね(苦笑)。――予告編づくりの具体的な作業としては、先ほど「抜き」というプロセスが出てきましたが、他にどんな作業があり、どのようなプロセスで作っていくのでしょうか?これもディレクターごとに全く変わってくるとは思いますが、私はまず文字で予告編全体の「構成」を書きます。漠然と頭の中にある「こういう感じ」というのをきちんと整理して、枠を作るんです。――いわば「設計図」ですね?そうです。実際に予告編を作り始めてみると、なかなか設計図の通りにはいかないことも多いんですが、その“枠”を作っておくと、その後、修正が入った場合でも、何がダメだったのかが理解しやすくなるんです。――予告編の中だけで使われるようなキャッチコピーやナレーションのセリフなどもありますが、そうした文言もご自分で考えるんですか?宣伝プロデューサーさんからいただくこともありますが、必要に応じて自分で考えますね。「作ってください」と言われる場合もあるし、こちらから「試しに入れてみましたが、これでいかがですか?」と提案することもあります。だから、言葉を考える能力も必要なんです。同僚の中には「名コピーライター」と呼ばれている者もいますよ(笑)。――話を伺えば伺うほど、1から10まで自分でこなさなくてはいけない、ものすごく奥の深い仕事ですね。この会社に入って初めて知って、私も衝撃を受けました。やればやるほど終わりがないですね。私たちは決してアーティストではなく、あくまでも宣伝チームの意見を聞いて、それを具現化するという職人的な部分を求められる仕事でもあるので、それを度外視してはいけないんですけど、とはいえ、やはりクリエイティブな部分を磨いて、出していかないといけない要素もあるので、本当に不思議な職業だなと感じていますね。――土子さんは1年間で約何本の映画の予告編を担当されているんですか?1年だと40~50本くらいになりますかね…?――この仕事でいちばん難しいのはどういった部分ですか?「この映画はここがいい」「この映画のよさはここ!」と私が感じた部分を予告編で出せない場合も時にあるんですよね。それは宣伝プロデューサーの狙いや宣伝の方針、監督の意図などにもよります。そういう場合、当然ですがこちらが先方の要望に合わせていくことになるんですけど、私が感じているこの作品のよさや面白さと、宣伝チームの方針のズレ、ギャップを埋めていく、寄せていく作業というのがいちばん難しいところですね。もちろん、ウソをつくというわけではないんですが、時にあえてミスリードをしたり、作品本編とは異なるテイストの予告編にしなくてはならない場合もあります。ただ、それがあまりに度を超えてしまうと、こちらも苦戦しますね。過剰に盛ったり、ウソをついたら絶対にバレるし、ましてやいまの時代、悪い評判なんてあっという間に広まってしまいます。ウソをついたってしょうがないから、本編の中にきちんと描かれているものを見つけて、伝えていかないといけないんですけど、それが実は難しいことなんですよね。予告編で煽ったり、盛ったり、ウソついたりして、お客さんが本編を見たら「全然違うじゃねーか。金返せ!」なんて時代は終わったのかなと思います。お客さんはちゃんと見る目を持ってますから、しっかりと本編に描かれていること、本編の魅力を選び出して、そこに“売れる要素”というのをしっかりと絡めてやっていけばいいんですけど、その兼ね合いがなかなか難しいところですね。「ウソついちゃダメ」だけど「売れないといけない」。いつもこの瀬戸際でやっています(苦笑)。宣伝プロデューサーは、より多くの人に興味をもってもらうために宣伝の方向性を考えなくてはいけないですし、一方で、苦労して作品を作り上げた監督やスタッフの思いというのもあって、そのどちらの気持ちも痛いほどわかるんです…(苦笑)。それをまとめつつ、形にするのが私の仕事なので、いつもせめぎ合いながら作っています。――ディレクターごとに得意な分野の作品、苦手なジャンルの作品などはあるんですか?うちの会社に十数名のディレクターがいるんですが、コメディが得意な者もいれば、「恋愛ものはこの人!」というディレクターもいます。私はわりと好き嫌いなく何でもやりたいタイプですね。ただ、ヘビだけは苦手で(苦笑)、ネイチャー系のドキュメンタリー作品を担当したときに、他の動物は好きなんですけど、ヘビが出てきた時だけは……。ヘビって画的に強いので(予告編に)使わないといけないんですけど(笑)。ネタバレありの予告編が登場する日も近い? スマホ時代の予告編のあり方とは?――先ほど、WEBやSNS向けの映像を制作するという話も出ましたが、WEBが興隆してきたのは入社されてからですか入社した頃はまだ全然でしたね。当時はフィルムが最期のときを迎えている時期で、予告編もフィルムでした。私はできませんでしたけど、同期に入社した人間の中には、専門学校で学んでネガ編集をできる人もまだいましたね。「あと1~2年でそういうのもなくなるかもね」と言ってたら、本当になくなってしまって、私が入社して5年くらいでもう全てデジタルかDCP(デジタルシネマパッケージ)になってました。(移行が)早かったですね。それまでは大きなフィルムを抱えて運んでたんですけど、いまはほとんどデータでのやり取りです。――作業工程も大きく変わったんですね。昔はDVDもまだ普及してなくてVHSに映像を取り込んで、編集して、最終的にフィルムに焼いて映写機にかけていました。そういう意味で、ちょうどいい時代を過ごせたのかなとも思いますね。フィルムの最期の時期を見つつ、デジタルでの作業に初期から携わることもできました。いまは「現像って何ですか?」という人も多いかもしれませんね(笑)。――デジタルへ移行し、WEBの興隆によって、予告編やプロモーション映像を、人々が目にする回数も増えて、その存在価値も大きく変わったと思います。そうですね。何と言ってもスピード感が違いますね。フィルムの時代は現像にも時間がかかりましたけど、いまは作ってすぐ見れるようになりましたし、こちらが求められるスピードも変わりました。――以前は映画館かTVスポットくらいでしか目にしなかった予告編をいまではスマホや電車の広告などでいつでも見られるわけですしね。そういう意味で、レイアウトやデザインも大きく変わったと思います。以前は、劇場などの大きなスクリーンで見ることを前提で作られていて、そうすると文字などが大きすぎるとちょっとバカっぽく見えちゃったものなんですけど(笑)、それがスマホで見るとちょうどいいサイズだったりするんです。考えることが増えましたね。WEBやスマホサイズで見せる上で、どうするのが一番いいか? 特にWEBでしか使用しないプロモーション映像の場合、アップのカットを多めに入れるようになったり。今後、新しい世代の人たちがどんどん出てきたら、私たちの世代が想像もつかないようなカッティングや編集をするようになると思います。――スマホネイティブの世代が今後、増えていく中で「この映画、面白そうだな」と興味を持たせる予告編がさらに求められるようになりますね。普段から映画を見る人は、黙っていても映画館に足を運んでくれるけど、そうじゃない人たちをも巻き込んでいかないといまの時代、「大ヒット」とはならないですよね。より広い層に興味を持ってもらうためのプロモーションが大事になってくると思います。先ほどの予告編づくりの難しさの話と重なるんですが、予告編でターゲットの“間口”を狭めることはたやすいんですよ。「あの監督の作品です」とか「あの脚本家」「あのキャスト」と強く押し出していけばいいので。でも、そこだけに収まってたら、ヒットには繋がらないので、間口をより広げていくというのが宣伝プロデューサーさんの考えであり、それを私たちは予告編で形にしないといけないんです。――いずれ、認証付きで“ネタバレ”を含む予告編が登場する時代になるかもしれませんね?あり得ると思います。私が入社してからこの十数年だけでも「こんなにも予告編がわかりやすくなっていくのか!」と驚くくらい、予告編は大きく変化しました。以前はもうちょっと意味深で、想像を膨らませるようなものが多かったけど、ここ数年で、見て安心して映画館に行けるタイプの予告編が増えたと思います。肌で時代の変化を感じますし、そこは私も年齢を重ねながら仕事をしていく中で、意識して時代に付いていかないといけないなと思っています。うちの池ノ辺が以前から「常にアンテナを張ってなさい」ということを言っていて、昔はその意味がわかってなかったんですけど、今になって「そういうことか…」としみじみと感じます(笑)。若い子たちのことを「わかりません」なんて言ってられないですよ。音楽にせよ俳優にせよ「いま、若い子たちが好きなのは何か?」ということは、意識して追いかけるようにしています。もともと、多趣味なのでそれが苦ではないんですけど。結局、自分がろくに理解もせず、キライなままでは納得して仕事ができないですよね。自分が携わる映画だって、もちろん私自身の好みはありますけど、それをキライなままではいい仕事にならないので、まずはいいところを見つけるところから始めます。――これまで携わった作品の中で、印象深い経験、忘れられない思い出などがあれば教えてください。河瀨直美監督の『あん』で、ナレーション録りが必要で、主演の樹木希林さんとお会いすることができたんですね。撮影現場にお邪魔させていただいて、ナレーションのセリフで「どのシーンも『これが最後なのかな?』なんて思いながら頑張っています」という言葉もあったりしたんですけど、樹木さんは笑顔で「やるわよ」と引き受けてくださって。佇まいがすごくて…忘れられない経験ですね。専門学校時代に下宿させてもらってお世話になったおじとおばが住んでいたのが東村山だったんですけど、撮影現場もちょうど東村山だったんです。「東村山で撮影があって、樹木希林さんとお会いできたんだよ」という話をしたら、すごく喜んでくれたんです。チケットをあげて、映画も見てもらえて…。もう、おじとおばは亡くなってしまったんですけど、あの時は少しは恩返しができたかなということで、私情も交じりつつ忘れられない作品になりました。この仕事をやっていてよかったなと思いましたね。――仕事でやりがいを感じる瞬間について教えてください。自分が担当している作品について、周りに話せないことが多いんですが、何も知らない友人が、私の作った予告編を見て「あの映画、すごく面白そうだよね」と言うのを聞くと嬉しいですね。あとはやはり、宣伝プロデューサーが喜んでくれた時も本当に嬉しいですし、その作品がヒットにつながるともっと嬉しいです(笑)。――今後、お仕事でやってみたいこと、実現したいことなどはありますか?作品のヒットにつながる予告編を作っていくことが仕事ですが、いまやっていることの延長線上で、私に頼んでよかったと思ってもらえるディレクターになっていかないといけないなと思います。新しいことをやりたいというよりも、いまできることを着実にやっていくしかないのかなと。その上で先ほども言いましたが、常にアンテナを張り続けて、新しいものをどんどん吸収していかないといけないなと思います。ただ、基本的な人間の感動するポイントや「この映画、見たい」と思わせる要素というのは変わらないと思うんです。新しい時代に取り残されないようにしつつ(笑)、変わらずに地道にいい予告編を作っていけたらと思いますね。――最後に映画業界を志す人たちへメッセージをお願いします。この仕事、宣伝にも携わりつつ、作品づくりにも深く関係する総合的な仕事だなと思います。いろんなことができる仕事だと言えると思うので、狭い世界だと思わずに、興味を持ってもらえたらと思います。(text:Naoki Kurozu)
2019年12月18日第92回アカデミー賞における9部門のショートリスト(ノミネート前の最終候補リスト)が発表された。注目は、今回より「外国語映画賞」から名前が変更となった「国際長編映画賞」。ゴールデングローブ賞の「外国語映画賞」にノミネートされている『パラサイト 半地下の家族』、『レ・ミゼラブル』、『Pain and Glory』の3本がショートリスト入りを果たした。「The Wrap」によると、『パラサイト 半地下の家族』は、韓国映画でショートリストに入った2本目。昨年、『バーニング 劇場版』が韓国映画として初めて同部門のショートリストに挙がったが、ノミネートは逃している。主な部門のショートリストは以下の通り。国際長編映画賞『The Painted Bird』(チェコ)『Truth and Justice』(エストニア)『レ・ミゼラブル』(フランス)『Those Who Remained』 (ハンガリー)『Honeyland』(北マケドニア)『Corpus Christi』(ポーランド)『Beanpole』(ロシア)『Atlantics』(セネガル)『パラサイト 半地下の家族』(韓国)『Pain and Glory』(スペイン)メイクアップ&ヘアスタイリング賞『スキャンダル』『ルディ・レイ・ムーア』『ダウントン・アビー』『ジョーカー』『ジュディ 虹の彼方に』『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』『マレフィセント2』『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『ロケットマン』作曲賞『アベンジャーズ/エンドゲーム』『スキャンダル』『フェアウェル』『フォードvsフェラーリ』『アナと雪の女王2』『ジョジョ・ラビット』『ジョーカー』『キング』『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』『マリッジ・ストーリー』『マザーレス・ブルックリン』『1917 命をかけた伝令』『Pain and Glory』歌曲賞「Speechless」(『アラジン』)「Letter To My Godfather」 (『The Black Godfather』)「I’m Standing With You」(『Breakthrough』)「Da Bronx」(『The Bronx, USA』)「Into The Unknown」(『アナと雪の女王2』)「Stand Up」(『ハリエット』)「Catchy Song」(『レゴ(R)ムービー2』)「Never Too Late」(『ライオン・キング』)「Spirit」(『ライオン・キング』)「Daily Battles」(『マザーレス・ブルックリン』)「A Glass of Soju」(『パラサイト 半地下の家族』)「(I’m Gonna) Love Me Again」(『ロケットマン』)「High Above The Water」(『Toni Morrison: The Pieces I Am』)「I Can’t Let You Throw Yourself Away」(『トイ・ストーリー4』)「Glasgow」(『ワイルド・ローズ』)このほかに、長編ドキュメンタリー映画賞、短編ドキュメンタリー映画賞、短編アニメ映画賞、短編映画賞のショートリストが発表された。(Hiromi Kaku)
2019年12月17日第43回トロント国際映画祭「ミッドナイト・マッドネス部門」観客賞受賞、痛み知らずのアクションヒーローを描くインドのエンターテインメント映画『燃えよスーリヤ!!』が12月27日(金)より全国公開する。この度、双子の日(12月11日)にちなんで、軽快な音楽とともに双子の登場人物の因縁が描かれた、本編映像の一部が公開された。主人公スーリヤは一見何の変哲もない青年だが、じつはどんな痛みも感じないという特別な体質の持ち主だった。幼い頃に祖父から渡されたカンフー映画に衝撃を受けて以降、街の悪党を倒すため独自にカンフーの特訓を積んできた。ある日、スーリヤは離ればなれになっていた幼馴染が街を牛耳る悪の組織に狙われていることを知り、カンフーと痛み知らずの身体を武器に、悪の組織との全面戦争を決意する。この度公開された本編映像は、主人公スーリヤの憧れの師匠である、片足の空手マン・マニの過去が明かされるシーン。マニには双子の兄弟であるジミーがいて、ふたりは幼い頃、同じように空手を習いながら、マニは空手の道へと進み、ジミーはいまや悪党集団のボスになっていた。いったいふたりに何があったのか?そして、なぜマニは片足を失ったのか?映像ではノリノリの音楽とともに、彼らの意外な過去を知ることができる。この双子をひとりふた役で演じているのは、グルシャン・デーヴァイヤー。ふたりのキャラクターに関して監督は、「ジミーとマニは陰と陽の関係だ。グルシャンだったら演じられると思ったんだ。彼らは中身がまったく違い、全ての面で真逆でなければいけない。マニは穏やかな人物だから、ケンカが起きたら相手をけしかけるようなことはしないし、不必要な戦いはせずにその場から立ち去ることができる。しかしジミーは、喧嘩っ早いし自ら火種を作ろうとするタイプで、逃げる犬を後ろからさらに吠えて煽る犬のよう。グルシャンはそんなイメージを持って演じていたみたいだよ。本編ではもはや別人。見事に演じてわけてくれた」と絶賛した。『燃えよスーリヤ!!』12月27日(金)より全国公開
2019年12月13日11日(現地時間)、第26回SAGアワード(全米映画俳優組合賞)のノミネーションが発表された。映画部門では『スキャンダル』から主要キャラクターを演じたシャーリーズ・セロンが主演女優賞、ニコール・キッドマンとマーゴット・ロビーが助演女優賞にノミネートされるという快挙を果たした。シャーリーズは大喜びし、「わー。SAGアワードのノミネーションを聞いて興奮しすぎた。美しいキャストのみんな、おめでとう。あなたたちと映画製作の旅に出られたことに感謝」とのコメントを寄せている。『スキャンダル』は作品賞にあたるキャスト賞にもノミネートされた。その一方で、ほかの重要な賞を受賞したり、ノミネートを受けてきたグレタ・ガーウィッグ監督の『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』が、SAGアワードの候補に挙がらなかったことに驚きの声が上がった。授賞式は1月19日、ロサンゼルスのシュライン・オーディトリアムで開催される。映画部門■キャスト賞『スキャンダル』『アイリッシュマン』『ジョジョ・ラビット』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『パラサイト 半地下の家族』■主演男優賞クリスチャン・ベール『フォード vs フェラーリ』レオナルド・ディカプリオ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』アダム・ドライバー『マリッジ・ストーリー』タロン・エジャトン『ロケットマン』ホアキン・フェニックス『ジョーカー』■主演女優賞シンシア・エリヴォ『Harriet』(原題)スカーレット・ヨハンソン『マリッジ・ストーリー』ルピタ・ニョンゴ『アス』シャーリーズ・セロン『スキャンダル』レニー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』■助演男優賞ジェイミー・フォックス『黒い司法 0%からの奇跡』トム・ハンクス『A Beautiful Day in the Neighborhood』アル・パチーノ『アイリッシュマン』ジョー・ペシ『アイリッシュマン』ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■助演女優賞ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』スカーレット・ヨハンソン『ジョジョ・ラビット』ニコール・キッドマン『スキャンダル』ジェニファー・ロペス『ハスラーズ』マーゴット・ロビー『スキャンダル』■スタントアンサンブル賞『アベンジャーズ/エンドゲーム』『フォード vs フェラーリ』『アイリッシュマン』『ジョーカー』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』テレビ部門【テレビ映画・リミテッドシリーズ部門】■男優賞マハーシャラ・アリ「TRUE DETECTIVE/迷宮捜査」ラッセル・クロウ「The Loudest Voice」ジャレッド・ハリス「チェルノブイリ」ジャレル・ジェローム「ボクらを見る目」サム・ロックウェル「Fosse/Verdon」■女優賞パトリシア・アークエット「The Act」トニ・コレット「アンビリーバブル たった1つの真実」ジョーイ・キング「The Act」エミリー・ワトソン「チェルノブイリ」ミシェル・ウィリアムズ「Fosse/Verdon」【ドラマ部門】■男優賞スターリング・K・ブラウン「THIS IS US 36歳、これから」スティーヴ・カレル「ザ・モーニングショー」ビリー・クラダップ「ザ・モーニングショー」ピーター・ディンクレイジ「ゲーム・オブ・スローンズ」デヴィッド・ハーバー「ストレンジャー・シングス」■女優賞ジェニファー・アニストン「ザ・モーニングショー」ヘレナ・ボナム=カーター「ザ・クラウン」オリヴィア・コールマン「ザ・クラウン」ジョディ・カマー「キリング・イヴ/Killing Eve」エリザベス・モス「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」【コメディ部門】■男優賞アラン・アーキン「コミンスキー・メソッド」マイケル・ダグラス「コミンスキー・メソッド」ビル・ヘイダー「バリー」アンドリュー・スコット「Fleabag フリーバッグ」トニー・シャルーブ「マーベラス・ミセス・メイゼル」■女優賞クリスティーナ・アップルゲイト「デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~」アレックス・ボースタイン「マーベラス・ミセス・メイゼル」レイチェル・ブロズナハン「マーベラス・ミセス・メイゼル」キャサリン・オハラ「Schitt‘s Creek」フィービー・ウォーラー=ブリッジ「Fleabag フリーバッグ」(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定【Netflix映画】アイリッシュマン 2019年11月27日よりNetflixにて全世界同時配信開始ジョジョ・ラビット 2020年1月17日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox&TSG Entertainment
2019年12月12日映画『午前0時、キスしに来てよ』に出演する片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)が、「第4回マカオ国際映画祭」アジアン・スターズ・アップ・ネクスト・アワードの授賞式に出席、英語でスピーチも行った。「アジアン・スターズ・アップ・ネクスト・アワード」(Star Asia UpNext)は、「マカオ国際映画祭」とアメリカの代表的なエンターテイメントメディアである「Variety」の主催で開催される授賞式。第2回マカオ国際映画祭より新設された賞であり、今年で3回目を迎える。現在、世界で最も有望な次世代スターにスポットライトを当てている同賞。過去には、忽那汐里が受賞している。そんな本賞で「アジアン・スターズ・アップ・ネクスト・アワード」として日本人男性が受賞するのは片寄さんが史上初だ。今回この授賞式に参加するため、マカオ国際空港の到着ゲートに姿を現すと、空港に集まったファンから悲鳴のような大きな歓声に包まれ、片寄さんもその熱烈歓迎ぶりに驚く。記者会見には、片寄さんをはじめ「BNK48」プレーワー・スタムポンとジェニス・オープラサート、「少女時代」ユナ、ベトナム出身のリエン・ビン・ファット、インドネシア出身のアスマラ・アビゲイル、フィリピンの女優ベア・アロンソ、インドの女優ブミ・ベドニカルも出席。艶やかなブルーの衣装で参加した片寄さんは、英語で「映画祭とバラエティー誌に選んで頂き感謝します。また、スタッフ、家族、そしてファンにお礼を言いたいです。皆さんのサポートのおかげで受賞することができました。私の夢はエンターテイメントの世界でアジアと日本の架け橋になることです。この賞を頂き、私のキャリアにとっても一つの節目となるとともに、夢の実現への一歩となると思います。ありがとうございます」と力強くピ―チし、大きな拍手を浴びていた。そして黒のタキシードに着替え、「これからレッドカーペット歩きますー!」とにこやかにコメントし、カーペットインした片寄さん。ファンとプレスに「涼太ー!涼太ー!」と呼び止められながら、片寄さんは笑顔でカメラの前でポーズを決める様子も。映画について記者に問われた片寄さんは「この映画は、王子様との恋愛にあこがれている夢見がちな女子高生の現代のシンデレラ物語です。私は、国民的スーパースター綾瀬楓を演じています」と答えると「そのあなたがスーパースターでしょ?」と言われ、「YES!」とはにかむ片寄さん。ランウェイ後片寄さんは「凄く賑やか!」と興奮気味に感想を明かしていた。その後の本授賞式では、とても暖かい雰囲気に包まれながら終了。この日、マカオでは片寄涼太フィーバーが巻き起こっていた。『午前0時、キスしに来てよ』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:午前0時、キスしに来てよ 2019年12月6日より全国にて公開Ⓒ2019映画『午前0時、キスしに来てよ』製作委員会
2019年12月11日ハリウッド外国人記者協会(HFPA)が選ぶ第77回ゴールデン・グローブ賞のノミネート作品が、日本時間12月9日(月)夜に発表された。ノア・バームバック監督の『マリッジ・ストーリー』が6部門にノミネート、マーティン・スコセッシ監督による『アイリッシュマン』が4部門5ノミネートされるなど、昨年の『ROMA/ローマ』に続いてNetflix製作映画が席巻。記録的ヒットとなった『ジョーカー』がホアキン・フェニックスのドラマ部門主演男優賞など4部門にノミネートとなった。なお、トム・ハンクスが映画界の功労を称えるセシル・B・デミル賞に、エレン・デジェネレスがテレビ界の功労賞にあたるキャロル・バーネット賞に決定している。日本時間2020年1月6日(現地時間1月5日)に行われる授賞式は、コメディアンのリッキー・ジャーヴェイスが司会、俳優ピアース・ブロスナンの息子でモデルのディランとパリス兄弟がアンバサダーを務める。【第77回ゴールデン・グローブ賞ノミネート作品】映画の部:Netflix作品に『ジョーカー』『ワンハリ』などが続くドラマ部門■作品賞『1917 命をかけた伝令』『ジョーカー』『マリッジ・ストーリー』『アイリッシュマン』『2人のローマ教皇』■主演女優賞シンシア・エリヴォ『Harriet』(原題)スカーレット・ヨハンソン『マリッジ・ストーリー』シアーシャ・ローナン『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』シャーリーズ・セロン『スキャンダル』レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』■主演男優賞クリスチャン・ベイル『フォードvsフェラーリ』アントニオ・バンデラス『Pain and Glory』(原題)アダム・ドライバー『マリッジ・ストーリー』ホアキン・フェニックス『ジョーカー』ジョナサン・プライス『2人のローマ教皇』ミュージカル/コメディ部門■作品賞『ルディ・レイ・ムーア』『ジョジョ・ラビット』『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『ロケットマン』■主演女優賞アナ・デ・アルマス『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』オークワフィナ『フェアウェル』ビーニー・フェルドスタイン『Booksmart』(原題)ケイト・ブランシェット『Where’d You Go, Bernadette』(原題)エマ・トンプソン『レイトナイト 私の素敵なボス』■主演男優賞ダニエル・クレイグ『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』ローマン・グリフィン・デイビス『ジョジョ・ラビット』レオナルド・ディカプリオ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』タロン・エジャトン『ロケットマン』エディ・マーフィー『ルディ・レイ・ムーア』※以下、部門共通■助演女優賞キャシー・ベイツ『リチャード・ジュエル』アネット・ベニング『ザ・レポート』ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』ジェニファー・ロペス『ハスラーズ』マーゴット・ロビー『スキャンダル』■助演男優賞トム・ハンクス『A Beautiful Day in the Neighborhood』(原題)アンソニー・ホプキンス『2人のローマ教皇』アル・パチーノ『アイリッシュマン』ジョー・ペシ『アイリッシュマン』ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■監督賞ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』サム・メンデス『1917 命をかけた伝令』トッド・フィリップス『ジョーカー』マーティン・スコセッシ『アイリッシュマン』クエンティン・タランティーノ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■脚本賞『マリッジ・ストーリー』ノア・バームバック『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ『2人のローマ教皇』アンソニー・マクカーテン『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』クエンティン・タランティーノ『アイリッシュマン』スティーヴン・ザイリアン■歌曲賞「Beautiful Ghosts」『キャッツ』「I’m Gonna Love Me Again」『ロケットマン』「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」『アナと雪の女王2』「スピリット」『ライオン・キング』「Stand Up」『Harriet』(原題)■作曲賞『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』『ジョーカー』『マリッジ・ストーリー』『1917 命をかけた伝令』『マザーレス・ブルックリン』■アニメーション映画賞『アナと雪の女王2』『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』『ライオン・キング』『Missing Link』(原題)『トイストーリー4』■外国語映画賞『フェアウェル』ルル・ワン監督『レ・ミゼラブル』ラジ・リ監督『Pain and Glory』(原題)ペドロ・アルモドバル監督『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ監督『Portrait of a Lady on Fire』(原題)セリーヌ・シアマ監督テレビの部:AppleTV+「ザ・モーニングショー」が3ノミネートドラマ部門■作品賞「ビッグ・リトル・ライズ」「ザ・クラウン」「キリング・イヴ」「ザ・モーニングショー」「サクセッション」■主演女優賞ジェニファー・アニストン「ザ・モーニングショー」オリヴィア・コールマン「ザ・クラウン」ジョディ・カマー「キリング・イヴ」ニコール・キッドマン「ビッグ・リトル・ライズ」リース・ウィザースプーン「ザ・モーニングショー」■主演男優賞ブライアン・コックス「サクセッション」キット・ハリントン「ゲーム・オブ・スローンズ」ラミ・マレック「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」トバイアス・メンジーズ「ザ・クラウン」ビリー・ポーター「POSE」ミュージカル/コメディ部門■作品賞「バリー」「Fleabag フリーバッグ」「コミンスキー・メソッド」「マーベラス・ミセス・メイゼル」「ザ・ポリティシャン」■主演女優賞クリスティナ・アップルゲイト「デッド・トゥー・ミー~さようならの裏に~」レイチェル・ブロズナハン「マーベラス・ミセス・メイゼル」ナターシャ・リオン「ロシアン・ドール:謎のタイムループ」キルスティン・ダンスト「On Becoming a God in Central Florida」(原題)フィービー・ウォーラー=ブリッジ「Fleabag フリーバッグ」■主演男優賞マイケル・ダグラス「コミンスキー・メソッド」ビル・ヘイダー「バリー」ベン・プラット「ザ・ポリティシャン」ポール・ラッド「僕と生きる人生」ラミー・ユセフ「Ramy」(原題)リミテッドシリーズ/テレビ映画部門■作品賞「チェルノブイリ」「Catch-22」(原題)「アンビリーバブル たった1つの真実」「Fosse/Verdon」(原題)「The Loudest Voice」(原題)■主演女優賞ケイトリン・デヴァー「アンビリーバブル たった1つの真実」ジョーイ・キング「The Act」(原題)メリット・ウェヴァー「アンビリーバブル たった1つの真実」ヘレン・ミレン「Catherine the Great」(原題)ミシェル・ウィリアムズ「Fosse/Verdon」(原題)■主演男優賞ジャレッド・ハリス「チェルノブイリ」クリストファー・アボット「Catch-22」(原題)ラッセル・クロウ「The Loudest Voice」(原題)サシャ・バロン・コーウェン「The Spy」(原題)サム・ロックウェル「Fosse/Verdon」(原題)※以下、部門共通■助演女優賞パトリシア・アークエット「The Act」(原題)ヘレナ・ボナム=カーター「ザ・クラウン」メリル・ストリープ「ビッグ・リトル・ライズ」トニ・コレット「アンビリーバブル たった1つの真実」エミリー・ワトソン「チェルノブイリ」■助演男優賞アラン・アーキン「コミンスキー・メソッド」アンドリュー・スコット「Fleabag フリーバッグ」キーラン・カルキン「サクセッション」ステラン・スカルスガルド「チェルノブイリ」ヘンリー・ウィンクラー「バリー」(text:Reiko Uehara)■関連作品:ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”【Netflix映画】アイリッシュマン 2019年11月27日よりNetflixにて全世界同時配信開始
2019年12月10日西日本最大級のモーターイベント「第11回大阪モーターショー」が本日から9日(月)までインテックス大阪で開催される。大阪モーターショーは1999年に第1回が開催され、今年で11回目を迎える関西の自動車ファン、モーターファン恒例のイベント。今年も国産車、輸入車、二輪車など様々な車両が展示されるほか、レーシングドライバーや豪華ゲストを招いたトークイベントや音楽ライブも開催。12月7日(土)は“レディースDAY”と題して様々なイベントや企画、プレゼントが予定されている。また、今年はプロレス界のカリスマにして超人気選手、蝶野正洋がスペシャルサポーターに就任。会場では限定グッズが発売されるほか、2ショット撮影会も開催される。第11回 大阪モーターショー12月6日(金)から9日(月)までインテックス大阪開催時間平日10時から17時土日9時30分から18時最終入場は閉館30分前まで。大人1700円大学・専門学生1500円大学生・専門学校生以下は要学生証提示。高校生以下は無料。障害者手帳をお持ちの方はご本人と付添1名まで無料。期間中1枚につき1名1回のみ有効。www.osaka-motorshow.com/()
2019年12月06日第44回報知映画賞の受賞作・受賞者が28日に明らかになり、中井貴一が主演男優賞、長澤まさみが主演女優賞に輝いた。『記憶にございません!』の演技が評価された中井は、1994年(第19回)『四十七人の刺客』で助演男優賞を受賞して以来、25年振り2度目の報知映画賞受賞に。また『マスカレード・ホテル』『コンフィデンスマン JP-ロマンス編-』に出演した長澤は、2004年(第29回)に『深呼吸の必要』『世界の中心で、愛をさけぶ』で助演女優賞を受賞して以来、15年振り2度目の報知映画賞受賞となった。全体では『蜜蜂と遠雷』が作品賞・邦画部門、新人賞(=鈴鹿央士)の2冠に。今年社会現象を巻き起こした『翔んで埼玉』が特別賞を受賞した。○第44回報知映画賞 一覧作品賞・邦画部門:『蜜蜂と遠雷』(監督 石川慶)作品賞・海外部門:『ジョーカー』(監督 トッド・フィリップ)アニメ作品賞:『天気の子』 (監督 新海 誠 配給 東宝)主演男優賞:中井 貴一『記憶にございません!』の演技に対して主演女優賞:長澤まさみ 『マスカレード・ホテル』『コンフィデンスマン JP -ロマンス編-』の演技に対して助演男優賞:成田凌 『チワワちゃん』『愛がなんだ』『さよならくちびる』の演技に対して助演女優賞:小松 菜奈 『来る』『閉鎖病棟-それぞれの朝-』の演技に対して監督賞:佐藤信介 『キングダム』の演出に対して新人賞:鈴鹿央士 『蜜蜂と遠雷』の演技に対して新人賞:玉城ティナ 『Diner ダイナー』『惡の華』の演技に対して特別賞:『翔んで埼玉』 社会現象化した稀有な作品。(監督 武内英樹)
2019年11月28日.dcinemaWrap__link { margin-top: 16px; padding: 0 20px;}.dcinemaWrap__link__btn { width: 48%; display: inline-block; margin: 0px calc(1% - 1px); border: 1px solid rgb(0, 112, 192); border-radius: 5px; background-color: rgb(0, 112, 192); box-sizing: border-box;}.dcinemaWrap__link__btn.btn__grayOut { background-color: #777; border: 1px solid #777;}.dcinemaWrap__link__btn p { font-size: 1.4rem; background-color: rgb(0, 112, 192); padding: 6px 0; text-align: center; margin-top: 0;}.dcinemaWrap__link__btn.btn__grayOut p { background-color: #777;}.dcinemaWrap__link__btn p a { color: white !important; display: block; width:100%; height: 100%;}.md-gallery__thumbnail:first-child:nth-last-child(2):before, .md-gallery__thumbnail:first-child:nth-last-child(2) ~ .md-gallery__thumbnail:before {padding-top: 66%;}2013年冬、アメリカで1本の映画が公開された。それはディズニーが長年に渡って実現を夢見てきたプロジェクトで、フィルムメイカーたちはスタジオの伝統を引き継ぎながら、現代の観客の心に響く物語を描くことに成功。映画は全世界で大ヒットを記録し、世界各地の興行記録を塗り替えた。タイトルは『アナと雪の女王』。アナとエルサ、ディズニー史上初の“ふたりのヒロイン”が登場する本作は、ディズニーの歴史だけでなく、映画の歴史にもその名を刻む傑作になった。それはウォルト・ディズニー“念願のプロジェクト”だった導入 ()第2回 ()第3回 ()第4回 ()第5回 ()第6回 ()
2019年11月20日第11回TAMA映画賞授賞式が、17日に中央大学 多摩キャンパス クレセントホールで行われ、受賞者が登壇した。同映画賞は、多摩市及び、近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる"いきのいい"作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰」するもの。映画『愛がなんだ』で注目を浴びた岸井ゆきの、成田凌はそろって最優秀新進女優賞・男優賞に。当日は今泉力哉監督がサプライズで駆けつけ、2人に花束を渡した。今泉監督は「素直に嬉しいです。今日はなんの受賞もしてないんですけどのこのこ現れました」と照れ笑い。岸井は「あまり成田凌くんと話さないようにしていて。できるだけ(成田が演じた)マモちゃん以外の情報を入れたくないというか。それでちょっと個人的なことをきかないようにしたりしてたんですけど、成田くんは気づいていなかった」と撮影を振り返り、会場を笑わせる。成田は「『この映画がヒットしなかったら日本はおかしい』と思ったくらいだったので、ほっとした、というのはあるかもしれません」と、作品への熱い思いを語った。また、『嵐電』で最優秀主演男優賞に輝いた井浦は「生まれ育った多摩、完全なる地元。中大の裏側で生まれ育って、中大をみながら通ってたので、感慨深いです」と会場にしみじみ。同作は最優秀作品賞にも選出され、フレッシュなキャスト一同がずらりと並んだ。井浦は「ここに並んでる若者たちの名前と顔をどんどん覚えて帰ってください。きっとここに立ってる人たちが、これから今、新進賞をとった成田凌くんたちを突き上げていく若者たちになっていくと思います」と紹介する。『嵐電』鈴木卓爾監督は、「京都にずっといて、学校の先生をやっているので、次にいつ映画を撮るのかわかりません。誰か仕事ください」とアピール。さらに「『嵐電』はきっともう1回観たくなる人も多いと思います。なぜなら、ストーリーがよくわからないから。途中でこの映画はストーリーがよくわからなくなるので、みなさま、あまりストーリーを追いかけないで観てください。でも、映画はぐいぐいいきます。何言ってるのかわからないかもしれないですけど、そうやって観ていただけたらと思います」とたたみかける。最後には「11月22日から公開される中村義洋監督の『決算! 忠臣蔵』という映画に、キャストの1人と私が赤穂浪士の役で出てるので、よかったらぜひ見つけてください」と他の映画の宣伝もするなど、自由なスタイルで会場を盛り上げていた。○受賞一覧■最優秀作品賞『嵐電』 (鈴木卓爾監督、及びスタッフ・キャスト一同)『長いお別れ』(中野量太監督、及びスタッフ・キャスト一同)■特別賞新海誠監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『天気の子』)藤井道人監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『新聞記者』)■最優秀男優賞山﨑努 (『長いお別れ』)井浦新(『嵐電』『こはく』『赤い雪』『止められるか、俺たちを』『宮本から君へ』ほか)■最優秀女優賞蒼井優 (『長いお別れ』『宮本から君へ』『斬、』『ある船頭の話』『海獣の子供』)前田敦子 (『旅のおわり世界のはじまり』『葬式の名人』『町田くんの世界』ほか)■最優秀新進監督賞山戸結希監督 (『ホットギミック ガールミーツボーイ』『21世紀の女の子』)奥山大史監督 (『僕はイエス様が嫌い』)■最優秀新進男優賞成田凌 (『愛がなんだ』『チワワちゃん』『さよならくちびる』『人間失格 太宰治と3人の女』『翔んで埼玉』ほか)清水尋也 (『ホットギミック ガールミーツボーイ』『パラレルワールド・ラブストーリー』『貞子』)■最優秀新進女優賞岸井ゆきの (『愛がなんだ』『ここは退屈迎えに来て』『ゲキ×シネ「髑髏城の七人」Season風』)シム・ウンギョン (『新聞記者』)
2019年11月18日「第12回恵比寿映像祭」が、東京都写真美術館をはじめ、恵比寿ガーデンプレイスなど各会場で2020年2月7日(金)から2月23日(日・祝)まで開催される。映画やアニメーション、現代美術など多彩な映像表現が集結「恵比寿映像祭」は、映像と芸術、2つの領域を横断するイベントとして2009年以降毎年開催されており、今回で12回目を迎える。会期中は、映画、アニメーション、実験映像、ドキュメンタリー、現代美術ほか、多様なジャンルの映像芸術表現が一堂に集結する。“時間とは何か”に迫る今回の総合テーマは「時間を想像する」。アートや映像表現から時間について想像していくことで、“時間とは何か”という映像が持つ本質的な部分に迫る。例えば、時間を記録するドキュメンタリー作品を通していかに過去の出来事や歴史を再現し、語り伝えていくことができるのかを探ったり、動物や自然、宇宙といった人間以外の存在にとっての“時間”をどのように表現できるかを追求したりした作品が登場する。ドキュメンタリーとフィクションを横断しながら作品制作を行ってきたニナ・フィッシャー&マロアン・エル・ザニは、ローマ・オリンピックでアフリカ人初の金メダルを獲得したアベベ・ビキラの軌跡を辿るインスタレーションを行う。また、映画・ビデオ・写真などにより複数の領域にわたり活躍するカナダの代表的アーティストのスタン・ダグラスのSF作品や、舞踏術の研究に取り組む韓国のアーティスト・ナム・ファヨンのインスタレーション、イギリスの実験映像作家、ベン・リヴァースの映像などを展開。2031年の未来をみつめながら、東日本大震災以降の時間に向き合う小森はるか+瀬尾夏美の《二重のまち/交代地のうたを編む》や、自ら撮影した写真を削ったり燃やしたりすることで写真のイメージを変容させる多和田有希の作品にも注目したい。トーク・セッションやイベントも作品展示や上映だけでなく、トーク・セッションやパフォーマンス、イベントなども開催。トーク・セッションでは、カジュアルな雰囲気の中で作家や作品の背景に触れることができ、映像というメディアについてさらに理解を深めることができる。さらに、恵比寿地域に点在する文化施設やアート団体と連携し、独自の視点によるプログラムや参加型のプログラム「YEBIZO MEETS」も開催される。【詳細】第12回恵比寿映像祭「時間を想像する」会期:2020年2月7日(金)~2月23日(日・祝) 10:00~20:00(最終日は18:00まで)※10日(月)、17日(月)をのぞく15日間会場:東京都写真美術館(東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内) / 日仏会館 / ザ・ガーデンルーム / 恵比寿ガーデンプレイス センター広場 / 地域連帯各所ほか料金:入場無料 ※定員制のプログラムは有料
2019年11月15日マツキヨ発信のタイアップ企画 第18回!美をアップデート!知らない私に出会う Beauty navi忙しいけどキレイでいたい、そんな働く女性に大好評の人気コンテンツ!今回も人気講師直伝の“ビューティーTips”で、さらに美をアップデートしちゃいましょう♥パーツ別に解説♡まえのんおすすめモテメイク第18回のテーマは「パーツ別に解説♡まえのんおすすめモテメイク」。YouTubeのコスメレビュー&メイク動画が絶大な支持を得ている“まえのん”こと前田希美さんが、おすすめのアイテムを使用して、女子必見のモテメイクをパーツ別にご紹介します。多くのコスメをレビュー・使用してきたからこそのカラーセレクトや意外な使用方法は必見です!PICK UPアイテム♪エテュセ カラーフィルタージュレまるで肌にフィルターをかけたように肌を美しくみせてくれる新感覚のジュレファンデーション。カバー力・時短・トーンアップなど、BBとCCの嬉しい効果を1本で実現してくれる、モテメイクに欠かせないアイテムです!過去のセミナー内容はコチラ
2019年11月15日10日(現地時間)、第45回ピープルズ・チョイス・アワードが開催された。映画部門では、MCU作品&キャストが圧勝。映画賞&アクション映画賞に『アベンジャーズ/エンドゲーム』、男優賞にロバート・ダウニー・Jr.(『アベンジャーズ/エンドゲーム』)、アクション映画スター賞にトム・ホランド(『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』)、女優賞にゼンデイヤ(『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』)が選ばれた。テレビ部門では、今年シーズン3が配信された「ストレンジャー・シングス」が作品賞とドラマ賞を独占。対抗馬は最終章が話題となった「ゲーム・オブ・スローンズ」、ティーンに絶大的人気を誇る「リバーデイル」、長寿番組「ウォーキング・デッド」、批評家も高評価の「THIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから」などだった。「ストレンジャー・シングス」からはミリー・ボビー・ブラウンが女優賞も受賞した。注目を浴びたのは、みんなのアイコン賞に選ばれたジェニファー・アニストン。『マーダー・ミステリー』で夫婦を演じたアダム・サンドラーとの友情や、「フレンズ」のキャスト、視聴者などに対する感謝を語り、観客を涙させた。さらなるインパクトを与えたのは、自動車事故で大けがを負ったケヴィン・ハートが最優秀コメディ演技賞を受け取りにきたことだった。事故後2か月、初めて公に姿を見せ、受賞スピーチで「いままでよりも人生に感謝するようになった」と語った。(Hiromi Kaku)■関連作品:アベンジャーズ/エンドゲーム 2019年4月26日より全国にて公開©Marvel Studios 2019
2019年11月12日ピーリングを毎日するようになったのは、新大久保できれいな大人に出会ったのがきっかけでした。とあるコスメショップで商品選びに悩んでいたところ、声をかけてくださった店員さんがいらっしゃったのです。年齢は40歳半ばくらい。見るからに水分がたっぷりと含まれていそうな白い肌はシワひとつなく、薄くCCクリームを塗っているのかナチュラルでツヤツヤ。太すぎず薄すぎない眉と上品なローズ色のリップも美肌を引き立てており、とにかく目が離せなくなるような美熟女がそこに立っていたのです。こんな大人の女性になりたい!どうすればこんな美肌になれるのか気になる……と、思わず美肌の秘訣を根掘り葉掘り伺わずにはいられませんでした。■美肌の基本は「保湿・日焼け止め・角質ケア」店員さんいわく、美肌の基本は「保湿・日焼け止め・角質ケア」を毎日コツコツ積み重ねることに尽きるそう。確かに保湿と日焼け止めには、日々気をつけていましたが、角質ケアを毎日するのは逆に肌に悪いのでは?とびっくり。しかしよく考えてみれば、そもそも角質ケアとは不要になった角質を取り去るケアのこと。そして角質は肌のターンオーバー(生まれ変わり)とともに、日々少しずつ肌表面に押し出されていくので、その日に生まれた不要なものをその日中に取り去るというのはとても合理的な話です。また、通常は28日周期で生まれ変わるはずの肌ですが、恐ろしいことにターンオーバーのサイクルは加齢とともにどんどん長くなっていくそう。25歳以降になると、1年ごとに1日ターンオーバーが遅れるとも言われています。不要な角質は肌のざらつきや透明感を損なう原因になるだけでなく、スキンケアの浸透を邪魔することもあるため、毎日の角質ケアが美肌の条件というのにも納得です。■マイルドなピーリング洗顔料がおすすめさっそく日々のスキンケアルーティンにピーリングを組み込みたいところですが、ひとくちにピーリング効果のあるスキンケアといってもさまざまな商品があります。美熟女な店員さんに聞くと、マイルドなピーリング効果のある洗顔料を使うのが最もおすすめとのこと。効果の高すぎるものを毎日使うのは当然危険ですし、一度にあまりにもたくさんの角質を剥がしてしまうと、皮膚の防衛反応で角質がより分厚くなってしまうそうです。スクラブなどで毎日摩擦を与えることも肌を傷める原因に。摩擦を避けるために、洗顔料は必ず泡立てているともおっしゃっていました。そして最も重要なのは、決して無理はしないこと。毎日のピーリングが効果を発揮するのは、あくまで健康な肌があってこそ。乾燥がひどいときや肌荒れしているときなど、肌に違和感がある場合にはピーリングを控えているそうです。ちなみに、実際にわたしが使ってみて良いなと感じたのは、以下のふたつのアイテム。アクセーヌの洗顔料は泡で出てくるタイプでとても便利。敏感肌向けブランドなだけあって、優しくしっとりとした洗いあがりでした。アイナソープは全身用としても◎。ピーリング剤の濃度が選べるので、マイルドなものから使い始めると安心です。■モチモチ肌でスキンケアの入りやすい肌に毎日ピーリング生活を始めて、およそ半年が経ちました。肌がどんどん柔らかくモチモチになり、基礎化粧品を吸い込みやすくなっているのを実感しています。美熟女の勤めるコスメショップにはその後も何度か通っています。ちなみに、40代半ばだと思っていたのが、実はお孫さんもいる60歳のマダムであることが判明!「保湿・日焼け止めに加えて角質ケアも日々行う」という彼女の美肌メソッドの説得力が、より増して感じられたのでした。※「毎日ピーリング」は敏感肌など肌質によっては合わない可能性もあります。ご自身の肌状態と相談してお試しください。2018年10月9日公開2019年11月4日更新
2019年11月04日1985年に日本初の大規模な映画の祭典として誕生した「東京国際映画祭」(以下 TIFF)が今年も開幕!第32回を迎えるTIFFのオープニングセレモニーが10月28日(月)、東京・六本木ヒルズアリーナで華やかに行われた。広瀬アリス「映画祭ですてきな1本に出会えますように」レッドカーペットのトップバッターを飾ったのは、フェスティバル・ミューズの広瀬アリス。ここ最近は、不安定な天候が続いただけに「晴れてよかったなと、とりあえずホッとしています」と安どの表情。「映画祭ですてきな1本に出会えますように。映画がもっと身近なものになりますようにと願っています」と映画ファンに呼びかけた。オープニングを飾る『男はつらいよお帰り 寅さん』の山田洋次監督、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、前田吟、夏木マリ、浅丘ルリ子が登場。また、来日中のオスカー女優、アリシア・ヴィキャンデル(特別招待作品『アースクエイクバード』)、同じく特別招待作品『ひとよ』から白石和彌監督、佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の声優・のんらも駆けつけた。さらに、先月に俳優の窪田正孝と結婚した水川あさみ(コンペティション部門『喜劇 愛妻物語』)が結婚後、初めて公の場に登場し、多くのフラッシュを浴びていた。注目のコンペティション部門、日本からは2本がエントリー今年のコンペティション部門では、中国を代表する女優でハリウッドでの活躍もめざましいチャン・ツィイーが国際審査委員長を務めることに。加えて、ビル・ガーバー(プロデューサー)、ジュリー・ガイエ(女優/プロデューサー)、マイケル・ノアー(監督)、廣木隆一(監督)が名を連ね、最高賞にあたる東京グランプリを競う全14作品の審査にあたる。日本映画では、稲垣吾郎主演の『ばるぼら』(手塚眞監督)、足立紳監督の『喜劇 愛妻物語』の2作品が選出されている。なお、稲垣さんは昨年も『半世界』がコンペティション部門に選出(観客賞を受賞)。同じ俳優の主演作が2年連続でエントリーするのは、13年ぶりとなる。3つのビジョン掲げる東京国際映画祭、期間中には180本の映画を上映昨年に引き続き、「Expansive映画を観る喜びの共有」「Empowering映画人たちの交流の促進」「Enlightening映画の未来の開拓」という3つのビジョンを掲げた東京国際映画祭。今年は最新作27本が揃った特別招待作品部門に加えて、各賞を競う「コンペティション」「アジアの未来」「日本映画スプラッシュ」、ショーケースの意味合いをもつ「Japan Now」「ワールド・フォーカス Powered by Aniplex Inc.」、クローズアップ企画「CROSSCUT ASIA #06 ファンタスティック!東南アジア」など、バラエティ豊かな10の主要部門によって構成されている。期間中にはおよそ180本もの映画が上映される予定だ。「第32回東京国際映画祭」は10月28日(月)~11月5日(火)の期間で六本木ヒルズほかで開催。(text:cinemacafe.net)
2019年10月28日第32回東京国際映画祭が10月28日、東京・六本木ヒルズで開幕。オープニングを飾る『男はつらいよ お帰り 寅さん』の山田洋次監督、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、前田吟、夏木マリ、浅丘ルリ子をはじめ、フェスティバル・ミューズの広瀬アリス、特別招待作品部門に出品されるNetflix作品『アースクエイクバード』の主演を務めるアリシア・ヴィキャンデル、『ひとよ』から白石和彌監督、佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優ら豪華な顔ぶれがレッドカーペットを闊歩した。最新作27本が揃った特別招待作品部門に加えて、「コンペティション」「アジアの未来」「日本映画スプラッシュ」(以上コンペティティブ)、「Japan Now」「ワールド・フォーカス Powered by Aniplex Inc.」といったショーケース、「CROSSCUT ASIA #06 ファンタスティック!東南アジア」などのクローズアップ企画と多彩な10 の主要部門によって構成されている。期間中には約180本の映画が上映される予定だ。コンペティション部門の国際審査委員長を務めるのは、中国を代表する女優でハリウッドでの活躍もめざましいチャン・ツィイー。加えて、ビル・ガーバー(プロデューサー)、ジュリー・ガイエ(女優/プロデューサー)、マイケル・ノアー(監督)、廣木隆一(監督)という幅広いジャンルの映画人が、出品された全14作品の審査にあたる。日本映画では、稲垣吾郎主演の『ばるぼら』(手塚眞監督)、足立紳監督の『喜劇 愛妻物語』の2作品が選出されており、最高賞にあたる東京グランプリを競う。昨年に引き続き、「Expansive映画を観る喜びの共有」「Empowering映画人たちの交流の促進」「Enlightening映画の未来の開拓」という3つのビジョンを掲げた東京国際映画祭。この夏、チェアマンに就任した安藤裕康氏は「新たな時代にふさわしい映画祭として、更に発展していけるよう頑張りたいと考えている。世界中の映画人が集い、お客様と一緒に優れた作品を鑑賞し合いながら、共感を育み、絆を深めていく。そんな場にしたいと願っています」と意気込みを語っている。取材・文・写真:内田 涼■第32回東京国際映画祭開催概要期間:10月28 日から11月5日(9日間)会場:六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷、日比谷ステップ広場ほか都内の各劇場及び施設・ホールを使用
2019年10月28日サム・メンデス監督映画『1917 命をかけた伝令』が、第92回アカデミー賞において<録音賞><撮影賞><視覚効果>を受賞。日本では2020年2月14日(金)より、全国の劇場で公開される。“究極の没入感”を追求する戦争映画第一次世界大戦を舞台にした映画『1917 命をかけた伝令』。物語の主人公となるのは、若きイギリス兵スコフィールドとブレイクの2人の兵士で、危険待ち受ける敵の陣地を抜け、進軍する仲間と兄弟が所属する1,600人の友軍兵士たちの命を救うべく、一刻も早く「作戦中止」という重要な伝令をするために立ち向かう。オスカー監督サム・メンデスが描く、“リアルタイム”の兵士の一日監督を務めるのは、サム・メンデス。アカデミー賞監督賞を受賞した『アメリカン・ビューティー』や、ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる「007」において、3・4作目となる『007 スカイフォール』『007 スペクター』を手掛けた人物だ。世界の映画祭で快挙!『1917 命をかけた伝令』においては、兵士たちの一日を“リアルタイム”で映し出すことに注力。“屋外ロケでワンカット撮影”という驚きの手法で注目を集め、世界の映画祭で数々の賞を受賞している本作。第77回ゴールデングローブ賞においては、監督賞・作品賞(ドラマ部門)の主要2部門を受賞。また第92回アカデミー賞では、10部門(作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞、美術賞、作曲賞、音響編集賞、録音賞、視覚効果賞、メイ クアップ&ヘアスタイリング賞)にノミネートされ、そのうち録音賞、撮影賞、視覚効果賞を受賞した。“長回し”による撮影が生む没入感その驚きの撮影方法とは、カットの繋ぎ合わせで辻褄を合わせるのではなく、可能な限り“長回し”による撮影で物語を語る、といもの。これにより、例えば戦場に迫撃砲が降り注ぐ中、大量の兵士の間を縫うように走って逃げる兵士の動きや一つ一つの息遣いにリアルな緊迫感が生まれ、鑑賞者はまるで戦争を実体験しているかのような没入感が体験出来るという。撮影監督は、これまでに13度アカデミー撮影賞にノミネートされ、2017年の『ブレードランナー 2049』で初受賞を果たしたロジャー・ディーキンスが務める。サム・メンデス「撮影がいかに困難だったか、その苦労と努力が映像全てに集約されている」メンデスによれば、完璧に途切れなく物語を描くため、全てにおいて秒単位まで計算するなど緻密な調整をした上で撮影を敢行。それでも、映像に一貫性を持たせるために“天候待ち”の時間が多くあったこと、カメラを俳優のアクションにピタリと合わせるため、また長回しのために照明機材を置けないことなど、多くの苦労があったという。しかしその出来栄えについては、「撮影がいかに困難だったか、その苦労と努力が映像全てに集約されている」と自信を覗かせている。フレッシュな英国俳優に加え、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファースら出演キャストには、主人公の若きイギリス兵役にジョージ・マッケイ(『マローボーン家の掟』)や、ディーン・チャールズ=チャップマン(「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズ)などフレッシュな英国俳優を起用。そのほか、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロングらイギリスを代表する実力派俳優が脇を固めている。作品情報映画『1917 命をかけた伝令』公開日:2020年2月14日(金)監督:サム・メンデス脚本:サム・メンデス、クリスティ・ウィルソン=ケアンズ製作:サム・メンデス、ピッパ・ハリス出演:ジョージ・マッケイ、ディーン・チャールズ=チャップマン、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロング
2019年10月28日第69回ベルリン国際映画祭パノラマ部門の最高賞となる観客賞と国際アートシアター連盟(CICAE)賞をW受賞し、まもなく開幕する第32回東京国際映画祭のJapan Now部門にも選出されている、HIKARI監督の初長編デビュー作品『37セカンズ』が2020年2月より公開決定、特報映像と場面写真が解禁となった。生まれたとき37秒間呼吸が止まっていたことが原因で、手足が自由に動かない身体になった主人公・貴田ユマ(佳山明)。親友の漫画家のゴーストライターとして働く彼女は、自分の作品として出せないことへの寂しさや歯がゆさ、そしてシングルマザーでユマに対して過保護な母・恭子(神野三鈴)との生活に息苦しさも感じていた。自分にハンディキャップがあることをつきつけられる日々だが、23歳の女性としての望みもある。そんな思いの狭間で揺れる中、ある出来事をきっかけに、ユマの人生は大きく変わり、自らの力で“新しい世界”を切り開いていくことに…。本作は、自己表現を模索しようともがく中で、様々な人たちと出会い、成長していく女性の物語。ベルリン国際映画祭やトロント国際映画祭を始めとする世界各地の映画祭から招かれ、今年の第32回東京国際映画祭Japan Now部門にも選出。第42回ミルバレー映画祭ワードシネマ部門マインド・ザ・ギャップにて観客賞を受賞し、Netflixでの海外配給も決定するなど、「日本映画を新しいステージへと昇華させた作品」とすでに世界中の映画ファンから熱気をもって迎えられている。監督は、本作が長編デビュー作となるHIKARI。18歳から渡米して映画を学び、本作のセンセーショナルな登場によって海外各国からの高い評価を受け、ハリウッドからの企画のオファーが何本も舞い込んでいるという新鋭。さらに主演は、身体に障がいを持つ女性たちを日本全国で一般公募し、約100名の応募者の中からHIKARI監督に見出された佳山明。佳山さんは演技初経験となるが、神野三鈴、大東駿介、渡辺真起子、渋川清彦、宇野祥平、奥野瑛太、石橋静河、尾美としのり、板谷由夏ら豪華実力派俳優たちがしっかりと脇を固める。特報は、“お風呂”や“外出”などの日常の些細な動作も常に母親と一緒に過ごさなければならず、大好きな漫画家の仕事も親友の“ゴーストライター”として過ごさなければならないユマの人生に対するもどかしさを感じさせるシーンのほか、人と出会うことで、止まっていた彼女の時間が再び動き出すことを予感させる様子が伺えるものとなっている。『37セカンズ』は2020年2月、新宿ピカデリーほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年10月24日第16回「青山パン祭り」が、2019年11月16日(土)と17日(日)に、東京・国連大学 前庭にて開催される。第16回目となる今回のパン祭りでは、"酵母のテロワール"をテーマにし、職人の視点からパンの世界を覗く。80店舗以上のパン屋が、多種多様なパンを提供する。シグネチャーブレッド10種類を食べ比べパン職人が選ぶ、自分の想いや、信念、表現したいことを詰め込んだ「シグネチャーブレッド」。特設コーナーを用意し、全国のパン屋が選ぶ「シグネチャーブレッド」を1口サイズで食べ比べることができる。パンレストラン1日限りでオープンするパンレストランは、ベトナム料理とパン、和食とパンのコラボレーションを実現する。ベトナム料理とパンのコラボレーションでは、代々木上原の「カタネベーカリー」と、ベトナム料理レストラン「AnDi」が共演。料理に合うワインとノンアルコールドリンクのペアリングで、食べるごとに味の変化を楽しむことができる。和食とパンのコラボレーションでは、八重桜や金木犀など、季節に合わせた香りを閉じこめた酵母を使用する、畑のコウボパン「タロー屋」と、創作和食料理屋「Salmon&Trout」がコラボレーション。旬の食材と香りを使用した料理を、この機会に味わいたい。ファーマーズマーケットの食材を使用した料理とドリンク料理に精通したアーティストやシェフ、生産者がつくりあげるイベント「テラス(TERASU)」は、今回で4回目の開催となる。"食べること"や"料理すること"、"人と共に食を愉しむこと"について研究する「テラス」が、ファーマーズマーケットで手に入る食材を使って、料理とドリンクを提供する。青山パン祭り初の限定マガジン今回のテーマの「酵母のテロワール」にちなんで、出店店舗のスタッフにインタビューし、イラストレーター エイドリアン・ホーガン(Adrian Hogan)のパンのイラストと共に雑誌を作成した。新たなパンの姿や、パンレストランの裏側を覗くことができる。【開催概要】第16回 青山パン祭り日時:2019年11月16日(土)~17日(日) 11:00~17:00会場:国連大学 前庭(東京都渋谷区神宮前5–53–70)※雨天決行<出店店舗>■パン&スイーツ・16日(土)スコーン専門店 famfam、ULUCUS、HIKARI SHOKUDO、Guruatsuぐるあつ、DNO ドイツ菓子&ドイツパン、フラッフィー、穂乃ぱん、écru、TiMi、ドイツパンの店タンネ、ムール ア・ラ ムール、キビヤベーカリー、東京べーぐる べーぐり、bananacona、happyDELI、エンゼル、nichinichi、麦焼処 麦踏、Rosenburg ローゼンブルク、やさいパン do dou、N’s Bake Shop、ちゃんちき堂、Ponchice、KANEL BREAD、THE STANDARD BAKERS、GO! MUFFINS GO!、Pugliese -Cisco The Bakery-、然企画・17日(日)スコーン専門店 famfam、ULUCUS、HIKARI SHOKUDO、Guruatsuぐるあつ、DNO ドイツ菓子&ドイツパン、穂乃ぱん、フランスパン、écru、自然酵母 山のパン屋、ベッカライしゅんた、TiMi、boulangerie onni、ムール ア・ラ ムール、キビヤベーカリー、Bricoler、コマメベーカリー、東京べーぐる べーぐり、三軒茶屋の明るいパン屋ミカヅキ堂、TAK BAGERI CAFE、bananacona、おへそカフェ&ベーカリー、エンゼル、信州薪窯パン野良屋、ライ麦ハウスベーカリー、柳島カルチャー、L’atelier Tempo、NoPell、nichinichi、ル・ボートン、setsu、やさいパン do dou、634BAGEL、BAKING GARAGE HARiMAYA、FUJI BAGEL、市東製作所、カルパ、ちゃんちき堂、Ponchice、THE STANDARD BAKERS、Pugliese -Cisco The Bakery-■グッズ・16日(土)BREAD1set、おいしい雑貨、FlowerBakery~ハルノカオリ~、浜田屋、UASHMAMA ・17日(日)BREAD1set、FlowerBakery~ハルノカオリ~、UASHMAMA■フード&ドリンク・16日(土)Bocchi、満月のGHEE、CARAMELIFE、¡Vamos!、バターのいとこ・17日(日)¡Vamos!、満月のGHEE、¡Vamos!、バターのいとこ、Madagascar Cacao Tinatsara(カカオ ティナチャーラ)、CARAMELIFE、SANCHAI PEANUT BUTTER※参加店舗は、予告なく変更される場合あり<価格例>■シグネチャーブレッド食べ比べ申込:Peatixにて事前販売 2,000円(当日券 2,500円予定 ※残枠がある場合のみ)※売り切れ次第終了■パンレストラン・ベトナム料理とパン日時:11月17日(日) 12:00~13:00場所:国際連合大学中庭ラウンジ内(左手奥の教室)参加費:7000円(パンランチコース+ペアリング1Drink+お土産付き)提供内容:前菜・メイン・〆のフォー・和食とパン日時:11月17日(日)15:30~16:30場所:国際連合大学中庭ラウンジ内(左手奥の教室)参加費:6000円(パンペアリング+ペアリングDrink+お土産付き)■ZINE 限定500部販売場所:インフォメーション、食べ比べ会場価格:1,000円(税込)■テラス(TERASU)日時:11月16日(土) 11:30 受付開始、12:00 ランチスタート、13:30 終了予定場所:国際連合大学中庭ラウンジ内(左手奥の教室)予約:1人3,300円(税込)ドリンク:800~1,200円内容:40色限定ランチ
2019年10月22日国際ピアノコンクールを題材とした映画『蜜蜂と遠雷』の公開や、この夏ロシア・モスクワで開催された「チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門」において日本期待の若手ピアニスト藤田真央が見事第2位入賞を果たしたことも相まって、音楽コンクールへの関心がにわかに高まっている。この機会に実際のコンクールに立ち会って、その緊張感を味わいたいと思った方にぴったりな「日本音楽コンクール」の本選が目前だ。日本国内で最も権威が高く、“若手音楽家の登竜門”に位置づけられる同コンクールのスタートは1932年。現在国内外で活躍する音楽家の多くがこの歴史あるコンクールから巣立っているだけに、未来の巨匠が世に出る瞬間を目のあたりにできる絶好の機会とも言えそうだ。特にオーケストラとの共演によって競われる本選の注目度は高く、コンサートとは一味違う緊張感や喜怒哀楽によって、会場全体が独特の雰囲気に包まれる。まさに映画『蜜蜂と遠雷』同様、予選を勝ち抜いてきた強者達のステージは、それ自体がドラマティックだ。●コンクール概要「2019年度 第88回日本音楽コンクール本選」東京オペラシティコンサートホール10月23日(水)17:00フルート部門10月24日(木)17:00オーボエ部門10月25日(金)17:00声楽部門(オペラ・アリア)10月26日(土)16:00ピアノ部門10月27日(日)15:00バイオリン部門※コンクール詳細:
2019年10月18日マツキヨ発信のタイアップ企画 第17回!美をアップデート!知らない私に出会う Beauty navi忙しいけどキレイでいたい、そんな働く女性に大好評の人気コンテンツ!今回も人気講師直伝の“ビューティーTips”で、さらに美をアップデートしちゃいましょう♥無理せず代謝UP!おすすめ温活ダイエット♡第16回のテーマは「無理せず代謝UP!おすすめ温活ダイエット」。女性の悩みで常に多くの声があがる“冷え”。対策はしているけれど、なかなか改善されないという方も多いのではないでしょうか。そこで、代謝を上げて体を温める“無理せず続けられる冷え改善方法”と、ずぼらさんでも続けられるダイエットに有効な温活マッサージをInstagramで人気の温活美容家がご紹介。寒暖差疲労が出やすいこの時期に必見です!イベント動画も公開中!【温活ダイエット】無理せず代謝UP♡おすすめ温活ダイエット【アフターレポート】【第19回】BU×BNタイアップセミナー参加者募集中!現在参加者募集中!次回のテーマは、「ショートヘアの簡単アレンジテクニック♡」。「かっこいい」「かわいい」「お手入れが楽」と女性に大人気だけど、どうしても1パターンのヘアスタイルになりやすいショートヘア。ミディアムやロングと違って「どうアレンジすればいいのかわからない」といった方も多いのではないでしょうか。そこで、大人気美容室「MINX」からショートアレンジが得意な後藤晃成さんを招き、簡単にできるアレンジ方法をレクチャーいたします!2019年11月17日(日)開催となりますので、皆さまお誘い合わせのうえふるってご応募ください♡
2019年10月17日作家主義を掲げ、アジアを中心に新たな才能を発掘・特集する『第20回 東京フィルメックス / TOKYO FILMeX 2019』のラインナップ発表会が10月10日、ゲーテ・インスティトゥート/東京ドイツ文化センターで行われ、映画祭のプログラムディレクターを務める市山尚三氏が上映作品を紹介した。コンペティション部門の審査員は『ブラックボード 背負う人』、今年の特別招待作品である『ある女優の不在』で知られるイランを代表する女優のベーナズ・ジャファリ、香港の映画監督・脚本家・プロデューサーのシュウ・ケイ、写真家の操上和美氏。残り2名もスケジュールが確定次第、発表され、国際色あふれる計5名の審査員が審査にあたる。会見にはコンペティション部門(10作品)に選出された『静かな雨』、『つつんで、ひらいて』を手がけた中川龍太郎監督、広瀬奈々子監督が出席した。『静かな雨』は宮下奈都のデビュー小説を、仲野太賀と衛藤美彩のダブル主演で映画化した作品で、中川監督は「一種のメロドラマですが、そこに留まらず、若い人たちが息詰まる現代を、いかに誠実に生きるか。そんなテーマを太賀さんと衛藤さんに託した。独特な世界観を見ていただければ」とアピールした。広瀬監督は昨年の『夜明け』に続き、2年連続のコンペティション部門入りを果たし「とても光栄です」。最新作『つつんで、ひらいて』はこれまでに約1万5000冊の装丁を手がけた菊地信義氏を追うドキュメンタリーで「デザインの現場が、ほぼパソコン主流になる時代、ずっと手で紙を切って貼って、ピンセットで動かすという菊地さんの稀有な姿を見ていただける」と話していた。東京フィルメックス・コンペティション(全10作品)『水の影』(インド/監督:サナル・クマール・シャシダラン)『昨夜、あなたが微笑んでいた』(カンボジア、フランス/監督:ニアン・カヴィッチ)『熱帯雨』(シンガポール/監督:アンソニー・チェン)『評決』(フィリピン/監督:レイムンド・リバイ・グティエレス)『ニーナ・ウー』(台湾、マレーシア、ミャンマー/監督:ミディー・ジー)『気球』(中国/監督:ペマツェテン)『春江水暖』(中国/監督:グー・シャオガン)『波高(はこう)』(韓国/監督:パク・ジョンボム)『静かな雨』(日本/監督:中川龍太郎)『つつんで、ひらいて』(日本/監督:広瀬奈々子)第19回 東京フィルメックス / TOKYO FILMeX 2019期間 : 11月23日(土)~12月1日(日)(全9日間)会場 :有楽町朝日ホール(有楽町マリオン)(メイン会場:11月23日~12月1日)TOHOシネマズ日比谷(レイトショー会場:11月23日~12月1日)有楽町朝日スクエアB(併催事業 人材育成ワークショップTalents Tokyo 2019:11月25日~11月30日)
2019年10月10日今年の6月17日から27日まで、ロシアのモスクワとサンクトベテルブルグで行われた「第16回チャイコフスキー国際コンクール」の優勝者ガラ・コンサートが開催される。同コンクールは世界で最も権威のある三大コンクールのひとつとして4年に一度モスクワで開催され、「ピアノ」「ヴァイオリン」「チェロ」「声楽」 に加え、今年から管楽器 (木管楽器・金管楽器) 部門が新設されている。過去の優勝者にはヴァン・クライバーンをはじめ、ウラディーミル・アシュケナージ、エリソ・ヴィルサラーゼ、ミハイル・プレトニョフ、グレゴリー・ソコロフ、デニス・マツーエフ、ダニール・トリフォノフ(以上ピアノ)、 ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)、マリオ・ブルネロ (チェロ)ら世界で名だたる演奏家を輩出し、日本人では、 諏訪内晶子(ヴァイオリン)、神尾真由子(ヴァイオリン)、上原彩子(ピアノ)、佐藤美枝子(ソプラノ)らが優勝を果たしている。この「チャイコフスキー国際コンクール」の主要部門優勝者 (またはそれに準ずる入賞者) を迎えたガラ・コンサートが開催されるとなれば見逃せない。世界最高峰のコンクールを制した新鋭の実力やいかに。ぜひこの目と耳で確かめたい。●公演概要「第16回チャイコフスキー国際コンクール優勝者ガラ・コンサート」・10月8日(火)東京芸術劇場コンサートホール●出演ドミトリー・シシキン(ピアノ部門第2位入賞/ロシア )セルゲイ・ドガージン (ヴァイオリン部門優勝/ロシア)サンティアゴ・カニョン=ヴァレンシア (チェロ部門第2位入賞/コロンビア)指揮:飯森範親管弦楽:東京交響楽団
2019年10月03日12月8日から25日の18日間、神奈川・横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホールにて行われる音楽イベント「毎日がクリスマス2019」。同公演の第2弾出演者が発表された。出演が決まったのは、中田裕二、関取花、井上苑子、Czecho No Republic、YURiKA、亜咲花、亜咲花、ピュアリーモンスター、PiXMiX、Mia REGINA、マジカル・パンチライン、荒井麻珠、浜端ヨウヘイ、seven oops、河野万里奈、Chu☆Oh!Dolly、ディア☆、虹のコンキスタドール、虹のファンタジスタ、星咲花那、Mi☆nA、LAVILITH、リルネード、ENGAG.ING、CYNHN、寺嶋由芙、でんぱ組.inc、MiaREGINA、meme tokyo.。そのほか詳細は下記オフィシャルサイトにて。
2019年10月02日