「はらわたが煮えくり返りますよ。この10年、息子3人と福島で必死に漁業をやってきました。4月からやっと本格操業できるようになった矢先に海洋放出なんて……。海は俺らの仕事場です。首相だって、俺らの仕事を奪う権利はないはずだ」そう語気を強めるのは、福島県新地町の漁師、小野春雄さん(69)。菅首相は4月13日、福島第一原発で増え続ける“処理水”を海に流して捨てることについて、閣議決定。環境や人体への影響を懸念する地元住民や専門家からは、反対の声が上がっているーー。福島第一原発では、現在も溶け落ちた核燃料を冷やすため、炉内に水を注ぎ続けている。それにより生じた汚染水をALPSという放射能除去装置で処理しているが残留も多く、汚染水に含まれる放射性物質「トリチウム」は、ALPSで除去できない。そのため、トリチウムを含んだ水を“処理水”として、タンクで保管してきた。現在、処理水が入ったタンクは、福島第一原発構内に、約1,000基(約125万トンを保管)あり、東電は「’22年秋ごろにはタンクが満水になる」として、処分を急いでいた。しかし、原子力市民委員会の座長で、龍谷大学教授の大島堅一さんは、政治の決定をこう断じる。「菅首相は、海に流す処理水の濃度について《国内のトリチウム排出基準の40分の1に、WHOが定める飲料水基準の7分の1に薄めて排出する》ため、環境や健康への影響はないと言っています。しかし、この説明は誤り。将来の世代へのリスクを考えていない、軽率な判断です」そこで、大島さんや原子力市民委員会の座長代理で国際環境NGO・FoEジャパンの満田かんなさんに、処理水の海洋放出が抱える問題を解説してもらった。【問題1】薄めてもトリチウムの総量は変わらない「タンクの水に含まれるトリチウムは、原発事故前に福島第一原発から排出していたトリチウム量の約400倍に匹敵するんです。薄めたところで、海洋に放出されるトリチウムの量は変わりません。しかも、これはあくまで現時点での総量。今後、抜け落ちた燃料を水で冷やし続ける方法を改めない限り汚染水は発生し続けるため、最終的な総量がどれくらいになるのか未知数なんです」(大島さん)【問題2】トリチウムの他にも放射性物質が「政府は、処理水のトリチウム濃度を、国内の排出基準の規制値6万ベクレル/リットルの40分の1(1,500ベクレル/リットル)にして流す、として安全性を強調しています。しかし、この数字を“基準値の40分の1”と捉えるのは誤りです。そもそもタンクの水には他の放射性物質も含まれており、原発構内の放射線についても考慮しなくてはなりません。こうした経緯を踏まえ、過去に地下水バイパスから排水するトリチウム濃度を1,500ベクレル/リットルに決めており、その決定に則っているだけなのです」現状ではトリチウムばかりが問題視されているが、「じつはトリチウム以外の62種類にも及ぶ放射性物質が規制基準値を超えて、タンク水の7割に残っている」と指摘するのは満田さんだ。「ALPSで汚染水を処理すれば、トリチウム以外の放射性物質は除去されるはずでした。しかし、実際には規制基準値の約2万倍もの濃度で残っている放射性物質もあることがわかったんです」「女性自身」2021年5月4日号 掲載
2021年04月22日ジェームズ・キャメロンが製作総指揮、ナショナル ジオグラフィック制作によるディズニープラス オリジナル作品「クジラと海洋生物たちの社会」が「アースデイ」にあたる4月22日(木)より独占配信。それに先がけて、美しく壮大な日本版予告編映像が解禁された。本作は、『アバター』『タイタニック』を手掛けた映画界の巨匠であり、環境保護活動家としても名高いジェームズ・キャメロンと、世界が認める水中写真家ブライアン・スケリーが世界24か所3年におよぶ制作期間を費やし、雄大なクジラたちに密着しつづけた、ナショナル ジオグラフィックが贈る奇跡の海洋ドキュメンタリー・シリーズ。ナレ―ションは、環境保護活動に力をいれているシガーニー・ウィーバーが担当。カメラはシャチ、ザトウクジラ、ベルーガ、 イッカク、マッコウクジラという5つの異なるクジラに密着し、これまで知られることのなかったクジラたちの秘密を次々と明らかにしていく。生涯の友情を育み、一族の伝統を子どもたちに教え、愛するものを失って深く悲しむクジラたち。そこに映し出されるのは、彼らの並外れたコミュニ ケーション能力と、人間の想像を超える複雑な社会構造。そして、そんな彼らの美しく壮大な世界に入り込んだ瞬間、私たちは、彼らの生き様がどこか人間に似ているということに気づかされる。本日解禁された予告編では、世界で初めて撮影に成功した貴重なクジラの生態の数々と、むき出しの大自然が織りなす圧倒的な映像美が凝縮された60秒。キャメロンだからこそ成しえた最先端の撮影技術により世界で初めて捉えられたクジラたちの驚きの生態と、スケリーの撮影による息を呑むほどに美しく迫力ある映像。彼らによって語られるクジラたちの壮大なドラマは、ドキュメンタリーの域を超えて深い感動を呼び起こすに違いない。撮影を行ったスケリーは本作の魅力について、「最も驚きだったのは、クジラたちがとても僕らに似ているということです。自分たちのアイデンティティを大切していて、歌合戦やゲームをして遊んだり、亡くなった家族に嘆き悲しんだりする。人々がこのシリーズを見て、豊かなカルチャーを持っているのは自分たち人間だけじゃないことを理解してくれることを期待しています」と語っている。なお、ディズニープラスでは、自然や動物の世界を描いた作品を集めた特集「地球を知ろう!守ろう!アースデイ特集」を4月9日(金)より展開。アースデイ翌日4月23日(金)からは、リアルな自然を楽しめるASMR作品「National Geographic アースムー ド 奇跡の風景」も日本初配信される。「クジラと海洋生物たちの社会」は4月22日(木)よりディズニープラスにて独占配信。(text:cinemacafe.net)
2021年04月08日神奈川県由比ヶ浜でチームを立ち上げ海洋プラスチック問題に取り組むコミュニティ「Allbeaches(オールビーチズ)」がメンバーを募集しています。同コミュニティはベビー&ホームブランド「サニーユー」などを運営する株式会社ベイクアケイクの立ち上げたもので、ビーチごとにチームを作り、ビーチの清掃や地球環境問題について学び活動するものです。現在、神奈川県の由比ヶ浜で活動するチームメンバーを募集中で、活動期間は2021年5月1日~2021年10月31日の6か月、定員は20名、2021年4月9日(金)が応募締切です。チームで取り組みアクティブにベイクアケイクがオールビーチズを立ち上げた背景には、海洋プラスチック問題への取り組みを広め、少しでも海岸でのゴミを拾うことで、海に広がるプラスチックゴミを減らすことができるという考えがあります。チームを組んで継続的に活動することで、メンバー同士が学びを深め、ビーチクリーン以外にもヨガの時間を設けるなど、アクティブな取り組みとして地球環境問題と向き合うことのできるコミュニティです。今後の活動ではメンバーのアイディアにより、海洋プラスチックを使ったアート作品の制作や展示会、環境に関する絵本作りなどの挑戦を後押ししていくということです。(画像はプレスリリースより)【参考】※Allbeaches(オールビーチズ)公式サイト
2021年03月29日プラスチック製品の受託製造メーカー株式会社テクノラボ(横浜市)が、海洋プラスチックゴミをアップサイクルして作った製品シリーズをブランドbuøy(ブイ)として正式に販売開始いたします。本製品は昨年末reBirth(リバース)としてクラウドファンディングを実施。今後buøyとして継続的にECサイトを通して海岸沿いに住んでいない人でも海洋ゴミ問題に関われる仕組みづくりを目指します。なおbuøyの製造技術は特許出願済み。ECサイトでの予約販売は7月14日よりスタートします。海洋プラから生まれたプロダクト「buoy」目指すは人々の心を動かすプロダクトテクノラボはプラスチック製品のデザイン設計と製造を本業としています。昨今のプラスチックゴミが海に流出し生態系に及ぼす問題を心苦しく感じてきました。一方で今のコロナ禍で気づくように、衛生面などでプラスチックは便利な素材であり全てのプラスチック製品を否定することはできません。テクノラボでは2年以上前から社内プロジェクト(Plas+techproject)において研究を進め、プラスチック製品に関わるメーカーとして、製品開発のあり方や製品との向き合い方、ゴミへの意識、廃棄物に対する社会の仕組みなどを考え直すきっかけになしえる製品が出せればとの思いで製品開発を進めてきました。ただ漂着した海洋プラスチックゴミは劣化しており、材料ごとに分別してリサイクル材として活用することは容易ではありません。また日々大量に流れ着く海洋ゴミで、安易な製品をつくってはさらなる悪循環を生み出します。そこで、これらゴミの背景を活かした『人々に海の現状を知らせるアイテム』をつくれないかと思ったことが本ブランド立ち上げへのきっかけです。buøy(ブイ)の製品は市販のプラスチック既製品に比べ個体差があります。これはプラスチックの大量生産特性を重視するのではなく、長く大切にされる製品にしたいとの思いから一点一点違う模様が現れる製造方法をとっているからです。従来のプラスチックの品質基準にはあてはめず、どうやったら人々の心を動かすプロダクトになるかを基準に作り上げてきました。ユーザーが悩みながら選んで購入し、長年大切にする工芸品のような存在になって、いずれ海洋プラがなくなりプロダクトが作れなくなることこそが目標です。拾った海洋ゴミを粉砕し新しい製品に生まれ変わらせるゴミの採取地や時期で色や模様が変わる。いずれは日本各地のビーチクリーンを盛り上げたい海岸の立地や地形、潮の流れといった要因で海岸に漂着するごみは変わってきます。対馬などでは海外のカラフルなごみが多いですが、湘南では波によって砕かれたマイクロプラスチックが多くなります。他にも、海水浴場のそばでは飲食ごみが、畑のそばだと農業用品などが風にのって混ざります。buøy(ブイ)はそうした地域や季節に由来する表情の異なったプロダクトが生まれることが特徴です。ECサイトオープン後しばらくは関東近郊のビーチクリーンで採取されたごみを使って製作しますが、2020年中に日本各地のごみを材料にしたものを製作することを目指しています。海洋プラは多種多様な色、形、素材でできているビーチクリーンを応援できる仕組みづくりとしての第一歩。ECサイトのオープン関東では毎週末のようにビーチクリーンが行われていますが、それでも海洋ゴミは回収しきれません。人口が少なく、海洋ゴミの漂着が多い地域になると、人手の確保や定期的な活動継続は深刻な問題です。そんな地域のビーチクリーン団体を継続的に支援できる仕組みづくりに、buøy(ブイ)を使って貰えたらと考え、その仕組みづくりの第一歩としてECサイトをオープンさせます。回収した海洋プラをごみとして終わらせるのではなく、ボランティア団体の収入を支える販売物となるように、アップサイクル工芸品を市場に普及させることがねらいです。まずは一例としてbuøy(ブイ)がECショップを通し、ユーザーの声を集めることで大量生産ではないプラスチック製品の在り方を模索していきます。海洋ゴミ材料の製品が市場に受け入れられることは容易ではないですが、これまでのプラスチック製品のデザインを幅広く手掛けてきた経験を活かし、長く使われるプラスチック製品としての新たな価値創出を目指していきます。カラフルなインテリアアイテム今回ショップに並ぶのはコースターとトレイ(小物入れ)のシリーズ海洋プラからできたトレイとコースター【buøy(ブイ)】海洋ゴミを材料にしたプロダクトブランド。プラスチックメーカーの有志によって技術開発し、クラウドファンディングを経て製品化。海洋ゴミのように劣化しプラスチックの種類がわからない状態でも成型する技術において特許出願中。2020年7月よりreBirth改めbuøyとして一般販売を開始した。[facebook][instagram][クラウドファンディングページ][facebook][instagram][クラウドファンディングページ]・株式会社テクノラボ・社長:林光邦・本社:横浜市神奈川区青木町6-19ライオンズ横浜マークレジデンス1B・設立:2004年8月・事業内容:主にIoT機器、医療機器向けのプラスチック筐体のデザインや少量生産を行うプラスチックメーカー。新しいテクノロジーを搭載した製品の共同開発を、スタートアップ企業などと進めており、これまでに200を超える製品開発を行っている。公式HPへ企業プレスリリース詳細へ TIMESトップへ
2020年07月20日月曜深夜に日本テレビで放送されている「映画天国」の6月15日(月)今夜放送回は、超人気海洋パニック映画のシリーズ第2弾『ジョーズ2』をオンエアする。巨大な人食いザメとの死闘を描く本シリーズ。第1作の『ジョーズ』は世界的大ヒットを記録。スティーヴン・スピルバーグの出世作となり、ジョン・ウィリアムズによるテーマ曲も鮮烈な印象を残した。また本作のヒットにより“サメ映画”なるジャンルが誕生。現在に至るまでサメと人間の戦いを描いた作品が数多く製作され、1つのジャンルを生み出したという意味でも本シリーズは映画史に大きな功績を残した。前作で主人公の警察署長・ブロディがジョーズを倒してから4年後を描いた本作では、再びアミティの海でダイバーや観光客たちが次々に行方不明になっていく。ブロディ保安官は、これらの失踪事件が再び現れたホオジロザメによるものだと政治家たちを説得するも、小魚の群れをサメと勘違いし発砲する失態を犯す。ダイバーが遺したカメラが回収され、そのフィルムにはサメらしき影が映っていたが、ブロディの意見は受け入れられず、警察署を解雇されてしまう。一方、ブロディの息子・マイクと友人たちは、ブロディの制止を無視してヨットで沖へ繰り出す。そこに巨大なホオジロザメが姿を現し、息子たちを追ったブロディは1人でサメに立ち向かうことに…という物語が繰り広げられる。ブロディ役には前作に引き続き『フレンチ・コネクション』『ブルーサンダー』などのロイ・シャイダー。共演はロレイン・ゲイリー、マーレイ・ハミルトン、ジョセフ・マスコロジェフリー・クレイマーら。「CSI:マイアミ」「ヤング・スーパーマン」などのTVドラマも数多く手掛けるジュノー・シュウォークが監督。『サウンド・オブ・ミュージック』や『ディープ・インパクト』『チャーリーとチョコレート工場』と長きにわたりヒット作を送り出し続けたリチャード・D・ザナックが製作を手掛けた。映画天国『ジョーズ2』は6月15日(月)25時59分~日本テレビでオンエア。(笠緒)
2020年06月15日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「海洋プラスチック汚染」です。生態系や人体に悪影響を与えかねない問題です。海洋プラスチック汚染が、いま問題になっています。プラスチックは、太陽光に当たったり、熱や雨にうたれると劣化し細かな破片になります。5mm以下のものを「マイクロプラスチック」といいます。でもどれだけ細かくなっても分解されず、自然に還ることはありません。この砕けたマイクロプラスチックと、洗顔料や歯磨き粉などに含まれる研磨剤のマイクロビーズ(これもマイクロプラスチックの一種)が、大量に海に流出しているのです。国連によると、2015年のプラスチックゴミの発生量は約3億t。毎年800万tが海に流出。その半分は中国やインドネシアなど東南アジアの4か国から。しかし、別の調べでは日本からも数万tが流れ出ているという報告もあります。いちばんの問題は、生態系が乱されること。海の小さな生き物がマイクロプラスチックをえさと間違えて食べ、それを小さな魚が食べ、やがてサメなどの大きな魚が食べます。しかし、消化されませんから、体内に蓄積。栄養がなくても満腹感を得られるため、魚は発育不良になります。また、プラスチックは有害物質が付着しやすい。そんなプラスチックゴミを食べた魚を最後に人が食べているのかもしれません。今年カナダで開催されたG7で、プラスチックの製造や使用の規制強化を進める「海洋プラスチック憲章」に欧州4か国とカナダは署名しましたが、アメリカと日本はサインしませんでした。その後、EUの欧州委員会はストローや皿など、一部の使い捨てプラスチック製品の使用を禁止する方針を発表。一方、日本では「海岸漂着物処理推進法」の一部改正で、民間企業に対して、マイクロビーズの製品への使用を抑制するまでにとどまり、禁止や罰則を設けるまでには至っていません。国民の生活や産業に打撃を与えるかもしれない、という判断からです。その後スターバックスがプラスチックストローの全面廃止を宣言しました。それに続き、日本でもすかいらーくホールディングスが、大手外食産業で初めて、撤廃を決めました。プラスチック製品は便利です。しかし、今後は付き合い方を考えねばなりません。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2018年9月12日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年09月06日LIMIA編集部がみなさんのフォト投稿から、気になったものを毎日ピックアップしてご紹介するToday’sphoto。今日は、能登の宿から見えた幻想的な景色をご紹介します。美しい光景にぼんやりと眺めるだけで思わず酔いしれてしまいそう♡朝日が作り出す幻想的なムードにうっとり♡今日ご紹介するのは瑛峰子さんが投稿してくださったフォト。幻想的な朝日が、宿から見える能登の絶景をより美しく映えさせます。奥に見える海は「聖域の岬」と呼ばれる「珠洲岬(すずみさき)」で、日本三大パワースポットのひとつ。パワースポットで癒やされて、夏の暑さに負けそうな心にもなんだか元気が湧いてきそうですね♪ステキなムードを作り出す朝日に絶景の珠洲岬を一緒に見ることができるぜいたくな一枚です♡===================今日は能登の美しい風景のフォトをご紹介しました。聖域の岬のパワーで心も身体もリラックスできそうですね♡明日もみなさんからのステキなフォトをお待ちしています!
2018年08月21日「乾燥肌がしっとりした」「つっぱり感がなくてお肌ツルツル」など、口コミで人気なのが「能登の赤なまこ石けん」(80g・1,890円)。地元能登だけでなく、全国から注文が殺到という。 この深紅の洗顔石けんに使われているのは、そのビジュアルからは想像しがたい“赤なまこ”。なまこの加工場で働く女性の手が水仕事にもかかわらず、荒れずにしっとりしていたことがヒントになったそう。 開発の際は、心から安心して使える商品を、と“食べられるくらい安全な化粧品”を作っているメーカーに製造を依頼。コラーゲン豊富な能登七尾産の高級赤なまこから特別に抽出したエキスと能登海洋深層水、植物由来成分を配合。 石けんの赤色は福寿草から得た保湿作用のあるエキスで、アスタキサンチンも含む。泡もほんのり赤みあり。癒されながら赤なまこエキスでお肌がしっとりするげんて〜。 「金沢で『むらはた』知らん人はおらんわいね〜」という創業100年以上の老舗フルーツ店。2階のフルーツパーラーのねらい目は、毎年1〜5月上旬ごろまで期間限定で登場する「苺パフェ」(900円)! 小さめのいちごであふれんばかりにデコレーションされ、下にはバニラアイスと自家製のいちごシャーベット。“いちごの塊”のごときぜいたくな一品。地元の熱狂的なファンいわく「金沢に来たら絶対このパフェ食べまっし〜!」。
2017年04月03日石川県珠洲市を舞台に17年9月3日から10月22日まで開催される第1回「奥能登国際芸術祭2017」の参加アーティスト第2弾が発表された。能登半島の先端に位置する周囲を日本海に囲まれた農山漁村、石川県珠洲市を舞台に開催される「奥能登国際芸術祭2017」は、アーティストや地元の人、地域外からのサポーターなどが今までにない新しい芸術祭を目指して作り上げる芸術祭。アートを媒介とした多ジャンルのネットワークによって、土地に眠るポテンシャルを掘り起し、“さいはて”から“最先端”の文化を創造する。この度は、新たに8名の参加アーティストが決定した。今回発表されたのは、アルジェリア出身のアデル・アブデスメッド、韓国出身のギム・ホンソック、ドイツ出身のトビアス・レーベルガー、インドを拠点に活動するラックス・メディア・コレクティブなど。日本からは岩崎貴宏、河口龍夫、鴻池朋子、さわひらきの4名の参加も発表された。なお、第1弾では、浅葉克己、EAT & ART TARO、石川直樹、エコ・ヌグロホ、塩田千春、中瀬康志、ひびのこづえ、深澤孝史、リュウ・ジャンファらの参加が発表されていた。【イベント情報】「奥能登国際芸術祭2017」会場:石川県珠洲市会期:17年9月3日~10月22日
2016年10月25日まるで胎内?海洋深層水のプールに浮いてみる高知龍馬空港から送迎の車で約2時間の室戸にある「星野リゾート ウトコ オーベルジュ&スパ」。ここは陸地から急に深くなる海底地形を利用して、700m〜1,000mから湧き上がる海洋深層水を汲み上げています。清浄でミネラル豊富、保湿や肌の新陳代謝を促す働きもあるというこの海洋深層水は体液とほぼ同じ成分。体温ぐらいの温かさに保たれたプールに浮かべば、まるで胎内の赤ちゃんのような不思議な浮遊感が感じられます。海の恵みのスパに、高知の幸の食事ウトコの「ディープシーテラピー」は、海洋深層水を使って行いう自然療法。プールに加えて、海藻や海泥、そして高知名産の柚子などを使ってオールハンドのトリートメントのスパでは深いリラクゼーションが得られます。食事は、鰹や柚子といった高知県ならではの食材をふんだんに使ったイタリアン。高知のおもてなし文化「皿鉢(さわち)料理」をイメージした彩りもきれいなお料理が数々盛りつけられた前菜に始まり、オーベルジュならではの創意にあふれた食が堪能できます。取材・文/小野アムスデン道子店舗情報店名:星野リゾート ウトコ オーベルジュ&スパTEL・予約:0570-073-022 (予約センター)住所:〒781-7101 高知県室戸市室戸岬町6969−1
2016年09月21日7月18日(月)、NHK・総合では、俳優・西島秀俊が、海の魅力といま直面している地球環境の危機をリポートする特集番組「海洋アドベンチャー タラ号の大冒険」を放送することを決定した。5月末、フランス・ブルターニュ地方の港から1隻の美しい帆船“タラ号”が、太平洋横断の大冒険に出航した。タラ号は、アニエスベーなど国際的な企業や組織の支援で、世界中の科学者と共に12年以上地球温暖化による海への影響を調査してきた。タラ号の最初の大冒険は、2006年。120年前に、海流と風の力だけで北極点を目指したノルウェーの探検家ナンセンのフラム号とまったく同じルートをたどることで、温暖化で解け続ける北極海の氷の謎に挑んだ。次なる大冒険は2009年。生命の神秘プランクトンの秘密を探るため、大西洋からインド洋を越える2年半におよぶ大航海を行った。海の食物連鎖の要となる、まるで宝石のように美しいプランクトンを各地で採取。その研究成果はサイエンス誌の表紙を飾り世界を驚かせた。そして今回、今年5月よりスタートしているのが、「太平洋のサンゴ礁調査」という新たな冒険。いま、温暖化による海水温の上昇などにより、サンゴ礁は絶滅の危機に瀕している。タラ号は世界で初めて10万キロにおよぶ海域を、同じやり方で調査する。その出航に立ち会うため、今回西島さんがロリアン港を訪れ、タラ号に乗船。すると西島さんは、「海ってまだまだ分からないことがたくさんある、宇宙みたいなところなんだなって思いますね」と語る一方、「タラ号はただ探査する船というだけじゃなくて、どこか冒険の要素があるじゃないですか、なんかワクワクします」と胸躍らせていた。全長36mの船内では驚きの発見が! それは一体…。また、来年2月に初来日するタラ号の日本大使を務めるのは、北野武。「自分がいままで物心ついて生きてきた中で、ここ何年か地球環境が激変している。とにかく早く手を打たないと…」と、海への想いを熱く語る北野さんのメッセージにも注目だ。タラ号の12年間の軌跡と新しい挑戦を、現地フランスからダイナミックで美しい映像と共に伝える本番組。人類の起源であり未来のカギを握る海。そんな海にいま、何が起きているのか? ぜひ本番組を見ながら一緒に地球の未来について考えてみてはいかがだろうか。「海洋アドベンチャー タラ号の大冒険」は7月18日(祝・月)23時15分~NHK・総合にて放送。(cinemacafe.net)
2016年07月17日能登半島の先端に位置する石川県珠洲市を舞台に17年9月3日から10月22日まで、第1回「奥能登国際芸術祭」が開催される。周囲を日本海に囲まれた石川県珠洲市は、北からの黒潮と親潮がぶつかる豊かな漁場。里山里海の中で育まれた固有の文化も多く、揚げ浜式製塩や炭焼き、珠洲焼、珪藻土を使った七輪などの伝統産業は平成23年に世界農業遺産に認定されている。また、春・夏・秋のシーズンごとに各集落において五穀豊穣を願って開催される「村祭り」は、平成27年度日本遺産にも認定。特に秋シーズンである9月上旬から10月下旬の約50日間は、連日市内のどこかの集落でこの秋祭りが行われている。今回開催される「奥能登国際芸術祭」は、珠洲市の自然や祭り、食などの生活文化に根ざしながら国内外のアーティストが作品や空間をつくり展開するというもの。珠洲市内全域を舞台とし、珠洲市民や地域外からのサポーターを含めた大勢でつくりあげるこれまでにない新しい芸術祭となっている。また、同イベントの開催にむけて、奥能登珠洲の魅力を再発見する参加型公式プロジェクト「おくノート」も始動。地元住民と奥能登珠洲を旅する人々による「わるないわ~奥能登珠洲 写真と言葉の投稿コンテスト」や、地域の魅力を深く掘り下げるフリーペーパー「おくノート」の発行など、芸術祭に先駆けて様々なイベントが予定されている。総合ディレクターを務めるのはアートディレクターの北川フラム。参加アーティストは、日本写真協会新人賞や講談社出版文化賞などの賞を受賞している写真家の石川直樹の他、アートディレクターの浅葉克己、コスチュームアーティストのひびのこづえ、アーティストのエコ・ヌグロホなど。公式ウェブサイト()もオープンしている。
2016年04月11日北海道大学(北大)と国立極地研究所(極地研)は3月17日、海洋の潮汐と連動して発生する氷河地震をグリーンランドで初めて発見したと発表した。同成果は、北海道大学低温科学研究所、同大北極域研究センター、国立極地研究所、スイス連邦工科大学、フィレンツェ大学の共同研究グループによるもので、3月8日付けの米科学誌「Geophysical Research Letters」オンライン版に掲載された。グリーンランドは、その面積の80%が平均厚さ1700mの氷で覆われており、地球に存在する氷河・氷床の10パーセントにあたる氷を蓄えているといわれている。近年この氷床が急激に縮小して融解水の流出が増え、海水準の上昇に寄与しているほか、海洋循環や海洋生態系など、地球規模の環境への影響が懸念されているが、氷が崩壊する氷河の末端部や、氷山と海氷に覆われる海の観測は非常に困難で、なぜ氷河が急速に氷を失っているのか理解は進んでいない。同研究グループは、グリーンランド北西部、北緯77度に位置するカナック村を拠点として過去5年間にわたって総合的な研究活動を行っている。今回の研究では、同村から20m北に位置するボードイン氷河の海洋との境界から250mまで近づいて、地震波観測、GPSによる流動測定、潮汐や気象観測など集中的な観測活動を実施した。この結果、氷河の動きに起因する氷河地震の頻度が半日周期で変動していること、氷河地震が引き潮に連動して増加すること、潮汐によって氷河の流動が変化することで、氷河地震の原因である氷の破壊が促進されていることを発見した。つまり、氷河の加速によって生じる氷の破壊が氷河地震の原因であり、潮汐が氷河の流動を介して間接的に氷河地震の頻度をコントロールしていると考えられる。ボードイン氷河付近での潮汐による海水面変動は1~2m程度であるため、こういった海洋や氷河のわずかな変化が海と氷の微妙なバランスを崩し、より大きな変動を駆動する可能性があることが示されたといえる。同研究グループによると、今回得られた知見は、グリーンランド氷床だけでなく、世界最大の氷を抱える南極氷床や、近年大きな変動を示しているパタゴニアの氷河の変動理解に役立つとしており、今後はボードイン氷河での研究を継続するとともに、南極やパタゴニアでの氷河・氷床研究に展開していく計画であるとしている。
2016年03月18日エブリセンスは3月2日、インフォコムと光電製作所、ブロードバンドタワーと共同で、IoT分野に関する技術を用いて漁場や海洋情報の収集および共有システムの共同研究開発プロジェクトを開始したと発表した。まず、エブリセンスと光電製作所で、魚群探知機をネットワークを介して制御、データ収集する「EveryStampFF(Fish- Finder)」を開発。同システムは、魚群探知機のソナー制御とデータ収集を行う小型センサーボックスを、ネットワークにより分散連携することで、複数の魚群探知機を連携動作させることが可能だという。これにより、同一船舶、母船-僚船間など、複数箇所での魚群情報を連携することができるようになるとしている。また、ブロードバンドタワーが持つデータセンターや、インフォコムが持つデータ分析技術を組み合わせることによって、水揚げ港や水産管理施設など地上側との連携により、より広域にリアルタイムな情報共有プラットフォームが提供可能となる予定とした。今後は、リモート・センシング技術センターの提供する衛星データなどとの連携により、水深、水質、水温、潮目、潮流、風向、風速、波高などの海洋情報との統合的収集、分析への展開を進める予定となっている。なお、本共同研究開発の開始に伴い、「EveryStampFF」が、ジャパンインターナショナルボートショー2016にてデモ展示される。
2016年03月03日千葉県・幕張メッセにて7日、フィギュアとガレージキットの祭典「ワンダーフェスティバル2016[冬]」が開催され、海洋堂ブースではアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』からエヴァンゲリオン初号機のフィギュアサンプルが公開された。今回展示されていたのは、2007年に公開された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』より、クライマックスのシーンでポジトロンライフルを構えるエヴァンゲリオン初号機。劇中では、遠隔攻撃を行う第6使徒に対抗するために発案されたポジトロンライフルによる狙撃作戦「ヤシマ作戦」の実行にあたり、同場面が描かれている。原型製作は、メカ造形に定評のある谷明氏が担当。ライフルのディテールまで詳細に表現しており、銃身に手を添える初号機も、身をかがめた脚部のラインなど躍動感が感じられる造形となっている。フィギュアは塗装済み完成品で、発売時期・価格については未定。(C)カラー
2016年02月09日海洋研究開発機構(JAMSTEC)と東京大学(東大)は2月1日、日本南岸を流れる黒潮やその東に続く黒潮続流といった中緯度域の強い海流の年々変動に「風の変動と無関係に生じる部分」があり、まったく同じ風の変動のもとで異なる海の循環が生じうることを発見した。これは、大気循環と同様、海洋循環にもいくつもの「並行世界(パラレルワールド)」が存在することを意味しているという。同成果は、JAMSTEC アプリケーションラボ 野中正見グループリーダー代理、東京大学 先端科学技術研究センター 中村尚 教授らの研究グループによるもので、2月1日付けの英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。今回、同研究グループは、初期値などにわずかなばらつきを与えて複数の数値実験を行う「アンサンブル実験」という手法を用いて、年々変動する「全く同一の」風を与えながら、風以外の条件をわずかに変え、海洋の循環を現実的に再現するため、JAMSTECのスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」によるシミュレーションに着手した。アンサンブル実験は大気循環の研究分野ではよく用いられている手法だが、これを海流の年々変動研究に導入したのは同研究が初めてだという。この結果、「風の変動と関係なく海の中で勝手に起きる」変動が存在することが明らかになった。また詳しい解析から、黒潮続流の年々変動では「風の変動と無関係に生じる」変動量と「風の変動によって生じる」変動量がほぼ等しいことがわかった。これは、現実に観測されるのはひとつの状態でも、同じ条件下で異なる状態が起きていても不思議ではない、つまりパラレルワールドが存在しうることを意味する。いくつものパラレルワールドのどれが実現するかを予測することは不可能なため、黒潮続流には本質的に予測不可能な成分が半分程度含まれていることになる。このように予測不可能な成分を考慮し、できるだけ確からしい予測を実現するには、わずかに条件を変えた予測を多数行う手法「アンサンブル予測」が有効とされ、天気予報など大気循環の分野で用いられている。これまで海洋の年々変動は、基本的に風の年々変動によって生じるものと考えられていたが、海洋循環をより確からしく予測するためには「風の変動と無関係に生じる変動」の存在を加味した予測が不可欠であることが明らかになった。同研究グループは、今回の成果により海流予測の分野でもアンサンブル予測手法が導入され、気候予測や漁獲量予測の高度化に繋がることが期待されると説明している。
2016年02月02日三越伊勢丹食品バイヤー×いしかわ農業総合支援機構(INATO)という、食のプロと能登を知り尽くした案内人が手を組み、美食家と共に巡る「里山里海食ツアー」。ツアーに同行して体感した大らかな里山里海、そこから生まれる暮らしや食文化に触れた能登旅紀行“能登EATravel”第3弾。国内外の料理人たちが注目する能登の食材。連日満席が続き、なかなか予約が取れない銀座の日本料理店・六雁(むつかり)、その料理長・秋山能久さんも能登に惚れこんでいる一人だ。様々な食の産地を訪れている秋山さんは、能登のどんな点に魅力を感じるのだろうか?「暖流と寒流がぶつかる日本海で獲れる魚介類、日本列島の真ん中にあることで農産物の北限、南限として多種多彩な野菜が育つこと。里海には珍しい海藻や伝統技法で手掛ける塩、里山には茸や山菜など、素晴らしい食材に出合えるところが魅力です」と秋山さん。豊かな自然環境が育む食材はもちろん、能登の食や文化を受け継いで発信していく生産者にも魅了されている。「おいしいものを作ろう、新しい価値を届けよう!という情熱のある生産者の方が多い。そんな方々の想いがこめられた食材を、お客さまに喜んでもらえるひと皿へと“いのちのリレーを繋ぐ”のが僕の仕事です」「里山里海食ツアー」に同行した秋山さんは、ツアー参加者のために能登食材でスペシャルディナー会を催した。古民家ギャラリー・舟あそびを舞台にした一夜限りのスペシャルディナーを一部ご紹介すると、バターナッツ南瓜の温かいスープ、季節の野菜の煮こごり、野菜のガルグイユ風とのど黒の酒蒸し、小木烏賊飯と能登牛丼、デザートは酒粕×塩マカロン、というツアーで巡った能登を味わいつくす献立となっている。精進料理を極めている秋山さんは、今回のコースにも野菜をたっぷり使っている。それは能登島にある高農園で穫れた野菜だ。「六雁でも高農園の野菜は人気です。今回は、この野菜をふんだんに使ったお料理を提案しています。また谷川醸造の味噌や醤油、揚げ浜式の塩、数馬酒造の酒粕、能登ワインで炊いた香り高い烏賊飯など、趣向を凝らした里山里海ディナーに仕上げました」趣向を凝らした料理が、蔦屋ギャラリーの輪島塗の碗や盆、舟あそびが提案するガラス器や珠洲焼(すずやき)など美しい器で供される。そして、料理にあわせるのは数馬酒造の日本酒。そして秋山さんが率先して給仕をするという、スペシャル感も美食家を大いに沸かせた。「僕自身が、能登の食材で楽しみながら料理をして、それをお客さまが楽しみながら食べてくれる。記憶に残る料理や能登の味になれば嬉しいですね」食材や工芸の産地を巡り、畑や工場で生産者と直に話をする。だからこそ強く心に残った、『能登の里山里海』の美しさや豊かさ。ほんの一部しか紹介できなかったが、まだまだ“おいしい”が詰まっている能登半島、“能登EATravel”に終わりはない。取材協力/六雁ギャラリー舟あそびへ戻るVol2へ戻る
2015年12月06日三越伊勢丹食品バイヤー×いしかわ農業総合支援機構(INATO)という、食のプロと能登を知り尽くした案内人が手を組み、美食家とともにめぐる「里山里海食ツアー」。ツアーに同行して体感した大らかな里山里海、そこから生まれる暮らしや食文化に触れた、能登旅紀行“能登EATravel”第2弾。■奥能登・珠洲に残された自然と人の共生“揚げ浜式製塩法”奥能登という響きがふさわしい、半島の突端にある珠洲市(すずし)。珠洲市の仁江海岸では、日本で唯一、揚げ浜式製塩法での塩づくりを継承してきた。揚げ浜式製塩法とは、江戸時代から400年以上も続く伝統の塩づくり。海水を浜へ揚げて、塩田へと撒き、乾燥させた砂を集めて木箱に入れる。そこに海水を流して濃い海水を採り、平窯で煮詰め塩をとる製塩技術のこと。早朝からの潮まき、日中の塩田作業、昼夜かかる釜炊など、塩づくりは昔も今も重労働。見学した、すず塩田村(すずえんでんむら)では、塩を約18時間かけて煮詰める釜炊に里山の薪だけを使っている。薪を使うことで里山の生態系にも循環が生まれるという。塩づくりにも里海と里山が結びついているのだ。4月から10月末までの晴れた日だけが作業日となるため生産量が限られる、奥能登の塩。舌の上でふんわり広がるまろやか塩は、文字通り手塩にかけてでき上がっている。■地元に愛され、世界に認められた日本酒「竹葉」に込められた情熱日本海に突き出た能登半島は、冬には荒波が押し寄せる外浦と1年を通して波静かな内浦がある。珠洲市から内浦側へ下ると能登町(のとちょう)へ。波穏やかな宇出津湾(うしつわん)を望む地に、明治2年創業の数馬酒造がある。24歳で社長業を継いだという、5代目・数馬嘉一郎さんが若い力で酒造りに挑む。地元で愛される酒であることはもちろん、世界最高峰の料理の祭典「マドリッドフュージョン2014」で、「獺祭」「真澄」「大七」と並んで数馬酒造の「竹葉」が選出されるなど、年間生産高850石という小さな酒蔵ながら世界からも注目されている。酒造りの要となる米には、高校時代の友人である米農家・裏貴大さんが無農薬無化学肥料で栽培した酒米を使っている酒も。また、酒造りに使う米は、100%自社精米をしている。「能登で作る安心・安全な酒米を使うことはこだわりの一つ。さらに仕入れた米を再選別したり、1%単位で磨けたりと、自社精米することで高い品質管理ができる」と数馬さん。また仕込み水は、能登半島で唯一海に面していない柳田村の山から湧きでる超軟水を、毎日タンクローリーで運んでいる。旨い酒造りに励む一方、里山里海の保全に向けた活動を裏さんや県内の大学生とともに行う。「地を思うことは、地を興すこと」という情熱で醸す6代目の酒は、奥能登から世界へと広がっていく。■赤土の能登島・高農園が育む“伝統とモダン”が実った野菜波が穏やかな七尾湾にうかぶ能登島は、和倉温泉から近く、2本の橋がかかり、リゾート地として多くの観光客で賑わう。そんな能登島の美しい自然に惹かれ、この地に移り住み農業をはじめた高農園の高夫妻。「2ヘクタールからはじめて今では20ヘクタールの畑に。年間300種類以上の野菜をつくっています」と高利充さん。高農園の野菜は、東京や大阪、金沢などのレストランと直接取引がほとんど。三越や伊勢丹など一部の百貨店で販売しているが、即時売り切れてしまう程の人気野菜だ。高夫妻が「自分でも食べたいと思える、おいしく安全な野菜作りを」と農薬は一切使用しない。また石川県JAS有機認証および石川県エコ農業者として認定されている。「能登島のミネラル分豊富な赤土に、もみ殻や緑肥を梳きこんで土づくりします。粘土質な赤土は、野菜がゆっくりと育ちます。栄養をしっかりと蓄えて成長した野菜は、身がしまっていて味も濃い。特にイモ類などの根菜は、本当においしい」と妻の博子さん。農家を営むにあたって“伝統とモダン”をコンセプトにしたという高農園では、石川県の加賀伝統野菜である金時草、加賀太きゅうり、源助だいこん、中島菜、金糸瓜など地に根付いてきた伝統野菜も積極的に手掛けている。“能登はやさしや土までも”、いつまでも手を振り見送ってくれる高夫妻の姿に、そんな言葉が頭に浮かんだ。取材協力/すず塩田村数馬酒造高農園(TEL/FAX 0767-85-2678)Vol1へ戻るVol3へ続く
2015年12月05日2011年、日本で初めて世界農業遺産(*1)に認定された『能登の里山里海』(*2)。豊かな自然の恵みと日本の原風景が今も残される能登には、自然と伝統と共に生きる人々が育み、受け継いできた食文化がある。そんな能登の魅力を伝えるため、三越伊勢丹食品バイヤー×いしかわ農業総合支援機構(INATO)という、食のプロと能登を知り尽くした案内人が手を組み、美食家と共に「里山里海食ツアー」が催された。ツアーに同行して体感した大らかな里山里海、そこから生まれる暮らしや食文化に触れた、“能登EATravel”をご堪能あれ。■まずは、能登巡りの中心となる輪島市へ「このあたりの漁師さんは甘口醤油に一味唐辛子などを入れてお刺身を食べるんです」と話すのは、輪島市内にある谷川醸造4代目の谷川貴昭さん。明治38年に酒蔵として創業した同社は、大正時代に入り味噌や醤油造りをはじめる。主力商品『サクラ醤油』は、能登で暮らす人々の味覚をかたちづくってきた調味料だ。現在、日本に1500社ほどある醤油メーカーだが、大手5社の醤油生産量が国内シェアの約半分を占めている。昭和38年の「中小企業近代化促進法」制定以降は、大手が作る生揚醤油(きあげしょうゆ)を原料醤油として各醤油蔵が購入し、火入れや独自の味つけを行い、自社醤油として販売している醤油蔵がほとんどだそう。「サクラ醤油もその工程で作っています。ただ父の跡を継いだ際、うちの醤油蔵で一から醤油造りをしたいと、昔の器具や木樽を復活させて本醸造醤油造りもはじめました」と谷川さん。地元産の大浜大豆や小麦で地元の醤油を作るという職人魂、また息子に本物の醤油造りを繋げるという4代目の矜持が、苦労の末に『本醸造醤油』を誕生させた。さらに、天然醸造・木樽仕込みのサクラ味噌をベースにした『おかずみそ』など新たな商品を妻・千穂さんと開発。伝統を受け継ぎ、新たな伝統へと繋ぐ能登の味を発信している。■漆の町・輪島で受け継がれる「輪島塗」に触れる輪島といえば、漆の町。なめらかで艶やかな漆器は、英語で「Japan」と呼ばれるように日本美を象徴する工芸品。中でも器の弱い部分に布を張る“布着せ”、輪島地の粉という土を漆に混ぜて“肉付け”するなど、完成までに124の工程を重ねる輪島塗は、日本の漆芸で唯一、重要無形文化財に指定されている。木地作り、下地、漆かき、中塗り、上塗りと工程ごとに職人が技を凝らして次の職人へと繋ぎ、最後は企画から仕上げ・販売までを担う塗師屋へと届けられる。輪島市内には、現在190軒ほどの塗師屋がある。なかでも老舗塗師屋として知られる、江戸は万延元(1860)年に創業した蔦屋漆器店。全国を駆け回る6代目当主に変わり、ギャラリー蔦屋を切り盛りする女将・大工佳子さんは「保温効果が高いうえに熱が伝わりにくく、冷たいものを入れても輪島塗の漆器は汗をかきません」とその特徴を語る。また塗りを重ねる輪島塗は、特別な日だけに使う優美な器ではなく、日常の器として使えるタフさも兼ね備えている。「和食やお刺身だけではなく、イタリアンや肉料理など、いろんなお料理にあわせて欲しいです」。ギャラリー蔦屋には、作家ものはもちろん、日常の暮らしに取り入れたい輪島塗の漆器が揃っている。■輪島が誇る、日本の原風景。海に面した棚田・千枚田へ賑やかな中心部から海岸沿いを北へ向かうと、海に面した幾何学模様の棚田「白米千枚田(しろよねせんまいだ)」が、目に飛び込んでくる。傾斜地に作られた千枚を超える水田は、日本古来の苗代田(なわしろだ*3)農法を行っている。田植えから収穫まで、すべて人の手で行う棚田の米づくり。能登には至るところに棚田があり、能登棚田米や能登米としてブランド化も。甘みともっちりとした食感の能登棚田米は、人気が高いとか。もともと平地が少ない能登半島、先人が苦労して開墾した棚田が、今は多くの客人(まれびと*4)を楽しませ、世界農業遺産『能登の里山里海』を代表する美しい光景へと繋がっている。*1 その地の伝統的な農業・農法や生物多様性が守られた土地利用、農村文化や農村景観などが一体となり維持保全が図られている世界的に重要な地域を後世に引き継ぐことを目的として国際連合食糧農業機関(FAO)が創設。*2 世界農業遺産『能登の里山里海』は、七尾市、輪島市、珠洲市、羽咋市、志賀町、宝達志水町、中能登町、穴水町、能登町の4市5町からなる*3 種籾(イネの種子)を播いて発芽させ、田植えができる苗まで育てる田。*4 外からやってきた人のこと。能登には客人をもてなす客人文化がある。取材協力/谷川醸造蔦屋漆器店白米千枚田いしかわ農業総合支援機構へ続く
2015年12月04日海洋研究開発機構(JAMSTEC)は11月30日、地震・津波観測監視システム「DONET」の海底強震計データの解析を行った結果、長くゆっくりとした大きな揺れである「長周期地震動」が深海底の広い領域で発生していることを明らかにしたと発表した。同成果は、JAMSTEC 地震津波海域観測研究開発センター 中村武史 技術研究員ら、および岡山大学、東京工業大学、福井大学の研究グループによるもので、11月30日付けの英科学誌「Scientific Reports」に掲載される。大規模地震発生時、高層ビルなどでは、長周期地震動と建物固有の揺れの周期が共振して、大きく揺れることがある。この長周期地震動は、陸域の盆地や平野部において観測事例が多く報告されている一方、海底においては、陸上地震計のデータに対するシミュレーション結果から長周期地震動の発生が間接的に示唆されているのみだった。今回の研究では、南海トラフ周辺の海底における長周期地震動を明らかにするため、紀伊半島沖熊野灘に設置された地震・津波観測監視システム「DONET1」を利用し、2013年4月13日に淡路島を震源とするM5.8の中規模地震発生時における海底強震計データの解析を実施した。この結果、周期10~20秒において、顕著な長周期地震動が海底で発生していることが明らかになった。また、一般的には地震波の振幅は震源からの距離が遠ざかるほど減衰するが、震源に近い陸上観測点より遠いDONET1の観測点の振幅が増幅するという特異な傾向を示していることもわかった。さらにこの地震動について、理化学研究所のスーパーコンピュータ「京」を使って再現し、詳細に解析した結果、南海トラフ周辺に広がる海洋堆積層が海底の長周期地震動の成因であることが明らかになった。同研究グループは今後、長周期地震動の発達過程やその原因となる海洋堆積層の構造についてより詳細な解析を行うとともに、海域で発生する地震に対する防災・減災に向けて、長周期成分の陸域への影響評価や海底観測網データを使った震源要素解析の高度化を進めていきたいとしている。
2015年12月01日東京海洋大学は11月2日、長期間冷凍庫内で凍結していたニジマスから機能的な卵と精子を生産し、これらから受精した正常な次世代個体を生産することに成功したと発表した。同成果は同大学海洋生物資源学部門の吉崎悟朗 教授の研究グループによるもので、11月2日に英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。今回の研究では、ニジマスをまるごとジッパー付袋に入れ、-80℃の冷凍庫内で冷凍。それらを解凍し解析したところ、1週間から3年間のいずれの凍結期間においても、再現性よく1300程度の精原細胞を得られることがわかった。さらに、これらの細胞を孵化直後のヤマメの稚魚へ移植することで、ヤマメが雄の場合は冷凍魚に由来する機能的な精子を、雌の場合は冷凍魚由来の機能的な卵を生産することができた。また、これらの卵と精子を受精させることで、冷凍魚の次世代を生きたかたちで生産することに成功した。卵と精子の冷結保存は、絶滅危惧種の遺伝子を保存する方法として知られているが、魚類の卵はサイズが大きく、脂肪分に富むため卵や胚の冷結保存は進んでいなかった。同研究グループは、今回の手法を用いることで、絶滅危惧種を冷凍しておけば、当該種が絶滅した場合でも、現存する近縁種に冷凍魚由来の精原細胞を移植することで生きた魚類個体を再生することが可能となるとしている。
2015年11月02日海洋堂は、岡本太郎記念現代芸術振興財団公認商品として「1/144スケール 太陽の塔 塗装済み完成モデル」の再販売を10月17日に開始した。希望小売価格は14,980円(税込)。1970年に大阪府吹田市で開催された日本万国博覧会のシンボルとして建造され、45年たった今もなお根強い人気を誇る、岡本太郎氏の代表作「太陽の塔」を1/144スケール(全高:約500mm)で立体化。「黄金の顔」「避雷針」「はしご」「背部接続パーツ」など、精密さが求められる部分はABSを使用したインジェクション成型にて再現されている。■金メッキをほどこした「黄金の顔」 - 左右の瞳には発光ギミックを採用塔の頂部に位置する未来をあらわす「黄金の顔」は、より実物に近い質感を表現するために金メッキを使用。顔パーツの裏側と本体との接合部を正確に再現した立体模型は少なく、資料としての側面も持ちあわせている。瞳にはLEDライトを使用し、スイッチで点灯することが可能。「黄金の顔」のパーツを前後に分け、磁石で固定することで、電池交換も容易に行うことができる。■過去を象徴する背面に描かれた「黒い太陽」黒色陶器(信楽焼)のタイルを貼り付けて描かれた「黒い太陽」。そのディテールは3つの顔の比較をより強く際立たせる。■コンクリート造りの質感が表現されたボディ部分本体および腕部分は、鉄筋コンクリートおよびショットクリートの質感、腕部分の付け根や背面上部の扉をも再現。胴体部分と、胴体正面の現在を表す「太陽の顔」部分の素材感の違いまでこだわったつくりになっている。なお、海洋堂では12月に1/350スケールの発売も予定。そのほか詳細は海洋堂の詳細ページをチェックしてほしい。※岡本太郎記念現代芸術振興財団公認商品(C)Taro Okamoto
2015年10月20日株式会社しいの食品神奈川県小田原市に本社を置く、株式会社しいの食品では、2015年10月15日(木)より、「温泉発酵ふぇいすますく」と「海洋温泉ふぇいすますく」を発売する。「温泉発酵ふぇいすますく」は”発酵”をテーマにした美容マスクで、「海洋温泉ふぇいすますく」は”海洋”をテーマにしたものだ。食品メーカーの技術株式会社しいの食品は、農水産加工品を製造・販売してきた会社だ。その強みを活かし、今回の美容マスクは食品メーカーとしての技術や温泉の効能などを大切にしている。「温泉発酵ふぇいすますく」「温泉発酵ふぇいすますく」は、同社の発酵食品「酒盗」の技術”発酵”をテーマに開発。5種類の発酵エキスに、温泉水(保湿成分)や8種類のアミノ酸、エラスチンなどを配合している。「海洋温泉ふぇいすますく」「海洋温泉ふぇいすますく」は、同社がおこなっている水産加工品の製造をもとに”海洋”をテーマに開発したもの。水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲン、温泉水(保湿成分)、クラゲエキス、プロテオグリカンなどが配合されている。購入は、小田原名産店(小田原駅構内)、箱根町土産物店のほか、湯本富士屋ホテル、東名高速道路の足柄SAなどで可能だ。(画像はプレスリリースより)【参考】・酒盗の「しいの」が“発酵” “海洋”をテーマに美容マスクを企画!「温泉発酵ふぇいすますく」「海洋温泉ふぇいすますく」
2015年10月08日11年に日本で初めて、世界農業遺産に登録された「能登の里山里海」。伝統的な農村の暮らしと共にある各地の祭礼、また豊かな自然が織りなす景観などが評価を受け、認定に至ったという。この自然豊かな能登の里山里海を巡り、新たな能登の味覚を引き出したのが「六雁(むつかり)」の秋山能久料理長。28日までの期間、伊勢丹新宿店本館地下1階=キッチンステージでは、能登の野菜や海産物をふんだんに使った秋山料理長考案のメニューを堪能できるイベントを開催中だ。中でも注目なのは、現地で醤油と味噌の醸造を行う谷川醸造の谷川さん夫妻と開発した、トマトの酸味を加えた「おかずみそ畑の肉みそ」や、日本有数のイカ漁港である小木港で水揚げされたスルメイカに秋山料理長が配合した具材をミックスした、和平商店の「海宝ふりかけ」などのオリジナル調味料。秋山料理長考案のメニューは、能登半島にある小さな島、能登島で農園を営むNOTO高農園の旬の野菜に前述の「おかずみそ」を添えたものや、温かな真薯に同じく今回開発された「海宝ふりかけ」をかけた前菜でスタート。金糸瓜を使ったお椀に続いて、鮮やかな紫色が目に飛び込む金時草のお浸しと続く。このお浸しにも、能登の海の味覚としてするめの麹漬けが添えられ、丼ものにはバナーで炙ったかますや、丁寧に下味をつけた白身魚をふんだんに使った「能登の香り」。この丼で驚くのは、赤ワインで炊きあげた酢飯。芳醇な香りとコクが広がる赤ワイン酢飯は、淡白な魚との相性もよく異なる味覚や食感のハーモニーを生み出している。能登には今回のメニューで紹介したもの以外にも、太陽と風の力で水分を飛ばし、さらに釜で炊いて仕上げる「揚げ浜式製塩方」を営む塩田や、絶景の日本海に面した棚田・白米千枚田(しろよねせんまいだ)など、食にまつわる見所も数多くある。能登の食を通じて、その魅力を体験してもらいたいという思いから、11月2日、3日の1泊2日で秋山料理長や三越伊勢丹の食品バイヤーと共に、能登の生産者のもとを巡る「能登体験ツアー」も催される。夜には秋山料理長が能登の食材を使って、参加者のためのプライベートディナー会も開かれるとか。能登の魅力に触れてみたいという方は、そちらもチェックしてみて。【イベント詳細】食のプロと旅する「能登体験ツアー」日時:11月2日から3日(1泊2日)宿泊施設:海楽荘参加費:1人8万円(2名1室の場合/1名1室の場合は、追加料金3,500円)申し込み:JTB関東法人営業埼玉支店048-644-5690申し込み期間:9月30日まで定員:先着20名様
2015年09月27日海洋堂は、世界有数のプラモデルコレクターとして知られる宮脇センムこと宮脇修一氏が「自身の好きなものをフィギュア化してコレクションしたいがため」に立ち上げられた新シリーズ「センムの部屋」の第一弾として、航空自衛隊の最新鋭機を模型化した『ATD-X 1/100モデル』を9月25日に発売する。価格は5,184円(税込)。宮脇氏は、日本を代表するホビーメーカー・海洋堂の社長として世界最大の造形の祭典「ワンダーフェスティバル」などを主催する一方、模型やおもちゃなどをこよなく愛し、4万点を超えるプラモデルを収集するコレクターとしても知られている宮脇センム。1980年代のガレージキット黎明期、海洋堂では造形師が「好き」かどうかによって製品化される商品が決められていたという。今回の企画では、そんな同社の原点に立ち返るべく、宮脇氏のお眼鏡にかなうキャラクターや、「これは世に出さなければならないだろう!」というアイテムを選出して販売する。そのシリーズ第一弾として発売されるのが、先進技術実証用の航空機「ATD-X」。国内外を問わず開発当初から注目され続けてきた航空機モデルの初飛行に先がけてのリリースとなる。防衛省技術研究本部の協力のもと、正確な機体形状・マーキングを実現したモデルで、ランディングギアをダイキャスト製にしてパーツの強度を保つなど、コレクションすることを想定した耐久性にも配慮されている。1/100スケールとなる本体サイズは170mm。テスターカラーと洋上迷彩の2バージョンを展開。さらに「センムの部屋」では、「なぜこれを作りたいと考えたのか、そのために海洋堂はどんなことをしてきたのか」をファンに伝えるため、こだわりのパッケージも紹介。そして、スペシャル対談のゲストとして、フジテレビ系ニュース番組のコメンテーターを務めた軍事評論家の岡部いさく氏を迎え、宮脇氏と行った対談を5,000字超えの大ボリュームで収録するほか、表紙の特撮や全体のデザインを『水中ニーソ』などで知られる古賀学氏が担当している。なお、同シリーズでは今後のラインナップも発表されており、11月には円谷プロが手がけた特撮TVドラマ『怪奇大作戦』に登場した『トータス号』。2016年1月には、宮崎駿監督によるTVアニメ『未来少年コナン』から『空中要塞ギガント&少女ラナ』。同じく2016年3月には『有人潜水調査船しんかい6500』と、宮脇氏の趣味全開の製品のリリースが控えている。(C)KAIYODO(C)円谷プロ(C)JAMSTEC(C)NIPPON ANIMATION CO.,LTD.
2015年09月24日Amazon.co.jpは、同サイトの「おもちゃ&ホビーストア」に、フィギュア造形作家「BOME」氏の特集ページを開設した。これにともない、同氏が所属する海洋堂がAmazonマーケットプレイスに出品し、『BOME EDITION 限定生産第1弾 新劇場版「新世紀エヴァンゲリオン-破-」式波・アスカ・ラングレー・テストタイプ プラグスーツ』を同ページ内にて販売する。販売開始は9月10日の正午。価格は86万4,000円(送料別)。Amazon.co.jpの同特集ページでは、30年にわたる造形作家としての活動によって「美少女フィギュア」というジャンルを確立させ、国際的に活躍するBOME(ボーメ)氏が原型制作を手掛けたフィギュア約30点が紹介されている。今回、Amazonマーケットプレイスにて海洋堂が販売する『BOME EDITION 限定生産第1弾 新劇場版「新世紀エヴァンゲリオン-破-」式波・アスカ・ラングレー・テストタイプ プラグスーツ』は、原型製作、パーツ整形、塗装までをBOME氏がひとりで行った、「レプリカではない本物」のBOME作品。作業工程の非効率さやBOME氏の人件費などから逆算した結果、「1体 86万4,000円」という価格設定になったということだ。なお、BOME氏は、模型業界では造形物の精巧さや造形センスで世界屈指の水準を誇る、「海洋堂」所属の造形作家。ガレージキットの創世記より造形スタッフとして活躍。80年代、矛盾の多いアニメ絵(2D)の美少女キャラを、元絵のイメージや魅力を損なわずに立体(3D)化するノウハウを構築し、美少女フィギュアというジャンルを確立させた。また「塗装」のテクニックを多数発明し、フィギュアを普及させた立役者としても知られる。1998年にニューヨ ークのアートギャラリー「フィーチャー・インク」にて個人フィギュア作品展を実現。2001年にはカルティエ現代美術財団(パリ)の企画展「un art populaire」にアーティストとして招聘されるなど、ホビー・フィギュア業界にとどまらずアートシーンにまで拡大している。
2015年09月04日クラブツーリズムはこのほど、9月26日・27日に日帰りで実施する『「終活フェスタ2015in 東京」と海洋散骨を体験する日帰りバスツアー』の販売を開始した。同社では、自分らしい人生のエンディングを考えることで、終活に関する不安を解消するだけではなく、これからの人生を考えるきっかけになるように、「大人の終活(講座・ツアー)」を実施している。このほど発売した同ツアーは、2日間にわたって行われる日本最大級の終活イベント「終活フェスタ2015in 東京」に参加できる日帰りバスツアー。「終活フェスタ2015in 東京」は、今年で3年目を迎える終活イベントで、昨年は来場者が2日間で3,000名を超えるなど大盛況であったという。今年は規模を拡大し、大田区産業プラザPio(大田区南蒲田)の1,600平方メートルの展示場で行う。会場では好評のパネルディスカッションのほか、終活カウンセラーによる相談会を予定している。約40社の企業がブースを出展し、ひつぎの入館体験やiPadを使った自分史作りの講座、脳年齢測定など体験型イベントも用意する。イベントの後は東京湾に移動し、海洋散骨の模擬体験も行う。終活初心者には「エンディングノート」をプレゼント。バスの移動中は、終活カウンセラーによる終活入門セミナーを実施する。旅行代金は1人税込2,980円(昼食弁当付)。申し込みは、クラブツーリズム公式サイトで受け付けている。
2015年08月11日アディダスが、海洋環境保護に取り組むパーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ(Parley for the Oceans)とのパートナーシップを記念したコンセプトシューズを発表した。6月29日、国連本部では専門家や科学者、起業家やクリエイターを集めて海洋をとりまく現状などについて語り合うイベントが行われた。その中でアディダスは、パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズとのコラボレーションをきっかけに誕生したユニークな試作品を披露。海洋廃棄物や違法に設置された深海の刺し網より回収・再利用した糸と繊維のみで100%作られた世界初のシューズ・アッパーを発表した。使用された刺し網は、パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズのパートナー組織でもある海洋生物保護のための環境保護団体シー・シェパードが、非合法の密漁船を110日間にもわたって追跡し続けた結果、ようやく西アフリカ沖合で回収するに至ったものだ。今回発表されたコンセプトシューズは、今年下半期の発表が予定されている海洋プラスチック廃棄物を再利用した一般消費者向け製品に先がけて、アディダスとパーレイ・フォー・ジ・オーシャンズが目指す方向性を示すものとなっている。パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズの創設者であるシリル・グッチ氏は「アディダスが私たちの掲げるミッションへの参加を表明し、その創造力をもって私たちのパートナーシップを支援してくれていること、海洋プラスチック廃棄物もクールなものへと変化させられると示していることを、私たちはこの上なく誇らしく思っています」とコメントしている。
2015年07月09日パイ インターナショナルは7月13日、海洋写真家・古見きゅう氏の写真集『THE SEVEN SEAS』(1,900円・税別)を発売した。古見氏は、独特な視点から海の美しさやユニークな生き物の姿を追い続け、『ナショナルジオグラフィック』誌などの雑誌や新聞で作品を発表しているという。その姿は、テレビ番組『情熱大陸』(TBS系)にも取り上げられた。同書では、インド洋や南太平洋、日本海、南極海など、同氏が旅した世界の9つの海洋を地域別に紹介する。同氏の集大成とも言える写真集となっており、サンゴ礁やアザラシなどの海洋生物、クジラやサメなどの姿も収録しているとのこと。また、8月1日には、「湘南 蔦屋書店」(神奈川県藤沢市)にて同書の発売記念トークとサイン会を行う。水中写真家の鍵井靖章氏を特別ゲストに迎え、互いの作品を鑑賞しながら対談するとのこと。開催時間は18:00~20:00。申し込み方法など、詳細は湘南T-SITEの公式サイトにて。
2015年07月03日AmazingLifeは18日、安価で散骨を委託できるサービス「シンプル葬の海洋散骨」の提供を開始した。料金は4万9,000円(税別)、追加料金は不要。同サービスは、遺骨の送料から粉骨、散骨の供養まで、全て含まれているパッケージプラン。インターネット、スマートフォンまたは電話で、沖縄、湘南(神奈川)、博多湾(福岡)の3海域から希望の海域を選択し、依頼後ゆうパック着払いで遺骨を送ると、後はスタッフが遺族に代わって散骨する。なお、散骨日時は不定期となる。自身の手で直接散骨を希望する遺族向けに「シンプル葬の合同海洋散骨」を用意する。料金は14万9,000円(税抜)。また、ペット散骨も人間同様の価格・サービス内容で受け付ける。近年、少子高齢化に伴い、墓の維持・管理が困難になっているとともに、宗教離れや価値観の変化などより、従来型の墓に入るという選択を取らない人が増加している。また、遺族が高齢者である場合、海洋散骨の要望を持っていても、実際に自身が乗船し、沖合まで行って散骨をするという事が難しい人も多く、委託型の海洋散骨サービスのニーズは高まっているという。このような時代の変化や、同社の火葬式・直葬サービス「シンプル火葬」や家族葬サービス「シンプル葬」の利用者からの要望に対応するために、今回、海洋散骨サービスの提供を開始することを決定したとしている。
2015年06月18日