九州大学(九大)は7月21日、アトピー性皮膚炎に伴う慢性的な痒みのメカニズムに、「アストロサイト」と呼ばれる細胞が関わっていることを発見したと発表した。同成果は同大学大学院薬学研究院ライフイノベーション分野の津田誠 教授、白鳥美穂 学術研究員らの研究グループによるもので、7月20日(現地時間)に米科学誌「Nature Medicine」オンライン版に掲載された同研究では、アトピー性皮膚炎モデルマウスを用い、マウスが引掻く皮膚と神経でつながっている脊髄後角で、神経系を構成する非神経細胞であるグリア細胞の一種「アストロサイト」が長期にわたって活性化していることを発見した。さらに、このアストロサイト内では、遺伝子の発現を促すタンパク質「STAT3」が働いていて、その働きを阻害することで、アストロサイトの活性化と引掻き行動が抑えられることを確認した。また、アトピーマウスの脊髄の遺伝子を調べたところ、活性化アストロサイトが、炎症に応答して産生されるLCN2というタンパク質を作り出し、それが脊髄後角ニューロンでの痒み伝達物質の作用を強めてしまうことも判明した。慢性的な痒みはこれまで主に皮膚を中心に研究されてきたが、今回の研究でアストロサイトの重要性が明らかになったことで、痒みのメカニズムの解明だけでなく、アストロサイトを標的とする新たな治療薬の開発につながることが期待される。
2015年07月22日慶應義塾大学(慶大)は4月21日、マウスを用いた実験で、アトピー性皮膚炎は黄色ブドウ球菌などの異常細菌巣によって引き起こされることを解明したと発表した。同成果は慶大医学部皮膚科学教室と米国National Institutes of Healthの永尾圭介 博士(元慶應義塾大学医学部専任講師)との研究グループによるもので、4月21日(現地時間)に米科学誌「Immunity」電子版に掲載された。アトピー性皮膚炎は気管支喘息、食べ物アレルギー、花粉症などのアレルギー疾患を合併することがあるため、アトピー性皮膚炎そのものもアレルギー性の疾患だと考えられている。しかし、生体が何に反応して皮膚炎を発症しているかはわかっておらず、原因となるアレルゲンは特定されていない。血液検査で強い抗体が検出されることからダニやホコリが原因と考えられているが、それを裏付ける臨床的な証拠は存在していない。一方、アトピー性皮膚炎がひどくなると皮膚表面の細菌の種類が減少し、過半数が黄色ブドウ球菌によって占められることは知られていたが、黄色ブドウ球菌がどのようにアトピー性皮膚炎に関係しているかはわかっていなかった。同研究では、アトピー性皮膚炎を発症するマウスに皮膚細菌巣を培養したところ、生後4周からC. mastitidisという菌の出現に続いて黄色ブドウ球菌が出現し、最終的にはC. bovisという菌と黄色ブドウ球菌が皮膚細菌巣を支配することがわかった。このモデルマウスに対し離乳直後から、異常細菌巣に効果を発揮する抗生物質2種類で持続的な抗菌治療を行ったところ、正常な皮膚細菌巣を保ち、皮膚炎を発症しなかった。さらに、離乳後無治療で10週目に抗菌治療を開始したマウスと、離乳直後から抗菌治療を実施し10週目で抗菌治療を中止したマウスの症状の推移を観察したところ、前者は皮膚炎がほぼ治癒したのに対し、後者は正常だった細菌巣が一気に黄色ブドウ球菌とC. bovisに置き換わり、激しい皮膚炎を発症した。そこで、治療を止めて皮膚炎を発症したマウスの細菌を、治療により一時的に炎症が寛解していたマウスに接種した結果、黄色ブドウ球菌が最も強い皮膚の炎症を誘導した。また、C. bovisはIgEという抗体の上昇をもたらす免疫反応を誘導し、それぞれの細菌が異なった役割を果たしていることがわかった。今回の成果は、偏った異常細菌巣を正常化することでアトピー性皮膚炎を治療する新しい治療法の開発につながる可能性がある。研究では抗生物質を使用したものの、腸内細菌への悪影響もあるため、今後、抗生物質に頼らずに正常な細菌巣を誘導する方法の検討が期待される。
2015年04月22日富士フイルムは4月14日、マウスに経口で摂取させた抗酸化成分「アスタキサンチン」が皮膚まで到達していることを確認したと発表した。同成果は、同社ならびに京都大学 大学院農学研究科 海洋生物生産利用学分野の菅原達也 教授らによるもの。詳細は5月14日からパシフィコ横浜で開催される「第12回アジア栄養学会議(ACN2015)」にて発表される予定だという。これまでの研究にて研究グループは、アスタキサンチンをマウスが経口摂取すると、紫外線による肌のシワ形成と表皮からの水分蒸散が抑制されるという研究結果を報告していたが、この仕組みとして、経口摂取したアスタキサンチンが消化吸収され、皮膚まで到達。紫外線(UVA)により皮膚の真皮に発生した活性酸素を除去したことで、シワ形成抑制効果が生じたと推察したほか、経皮水分蒸散量の抑制効果も同様に、皮膚に到達したアスタキサンチンが、表皮のバリア機能を維持するのに必要なセラミドの産生や維持に影響を与えていると考え、今回、研究を行ったという。その結果、経口摂取したアスタキサンチンが皮膚まで届いていること、ならびにナノ乳化した場合はさらにその量が増加することを確認したという。なお同社では、美容ドリンクやサプリメントでアスタキサンチンを摂取することで、肌のシワ形成や経皮水分蒸散量が抑制されることが期待できるとしており、今後もアスタキサンチンの美容・健康における効能効果やメカニズムについての研究を進めていくとしている。
2015年04月15日ニキビといえば思春期頃にできるものというイメージがありますが、実は新生児期にもニキビはできます。「新生児ニキビ」「乳児湿疹」「脂漏性湿疹」と、いくつか呼び方のある、新生児の湿疹について詳しく知っていきましょう。■いつごろから乳児湿疹ができる? 乳児湿疹(新生児ニキビ)ができるのは、生後数週間~3ヵ月の間頃。特徴としては、頬やおでこなどに白、または赤色のプツプツとしたできものが見られます。生後すぐに湿疹ができると「アトピー性皮膚炎なのかも…」と心配するママもいるようですが、アトピーと乳児湿疹は異なるもの。不安なら、一度専門家で診てもらうとよいでしょう。■乳児湿疹ができる原因は? 乳児湿疹ができる原因はさまざまですが、毛穴が発達していないため毛穴に汚れが詰まりやすく、新生児とはいえニキビ状の湿疹ができてしまう、というケースが多いようです。ただ、この場合は赤ちゃんが成長することで毛穴の詰まりも解消され、きれいなお肌になっていくので、心配はいらないでしょう。そのほか、寝具の汚れが顔につき、それが肌の負担になって乳児湿疹が発症するケースや、沐浴時に石鹸カスや汚れをしっかりと落とせていないことが原因で湿疹が出てしまうケースもあります。■乳児湿疹の対策方法は? 乳児湿疹の対策方法として大切なのは、常に赤ちゃんの肌の清潔を保つことです。お風呂に毎日入れるのはもちろん、洗い残し、すすぎ残しのないように気をつけること、寝具やミトンは小まめに洗濯をしておくことを心がけましょう。そして、清潔にしたら必ず保湿を。大人でも肌が乾燥してニキビができることがあるように、新生児にも湿疹ができる場合があります。沐浴後の保湿は徹底しておきたいですね。加えて、爪を短く切っておくことも忘れてはいけません。手を顔の周りに持っていった時、爪で肌をひっかいて、そこから菌が入り感染してしまうというケースもあります。抵抗力のない赤ちゃんは、傷が化膿するだけでも大変なことになってしまうので、フリーエッジ(爪の先端の、指先からはみ出した部分)が伸びてきたら、すぐにカットしてあげましょう。なお、ケアや対策をしても、乳児湿疹が治らなかったり、悪化したり、また湿疹の範囲がだんだん広がってきたという場合は、すみやかに皮膚科や小児科を受診してくださいね。
2015年04月06日子どもが急に「耳が痛い」と言ってきたり、いきなり耳のあたりを押さえて泣いたりする時は、中耳炎の疑いがあります。中耳炎は、大人よりも子どもに多くみられる病気の1つ。乳幼児の頃はまだ耳管が十分に発達していないため、細菌が入りやすいことが原因です。今回は、子どもの中耳炎について、詳しくチェックしておきましょう。■中耳炎ってどんな病気? 中耳という、耳の鼓膜から奥にあたる部分が炎症を起こし、痛みや熱などの症状が見られるのが中耳炎です。耳に直接菌が入り込むというよりは、菌を含んだ鼻水が耳に入ることで発症することが多いようです。鼻と耳は繋がっているので、鼻づまりや鼻水などがひどい時には、中耳炎になりやすい傾向があります。■耳を清潔にしていても中耳炎にかかるつまり、耳自体を清潔にしていたとしても、中耳炎になる可能性はあるということです。「耳掃除をすれば大丈夫」というわけではなく、耳掃除では触れることのできない部分の問題なので、耳掃除による清潔さとは関係ありません。それよりも、風邪をひいた時、鼻水が出る時などに早期に対処して、そうした症状をひどくさせないことが、中耳炎にかからない秘訣です。■中耳炎になった時、子どもはどうやって痛みを訴えてくる? 中耳炎になると、ほとんどの子どもは「耳が痛い」と言って激しく泣くようです。言葉を話せない小さな子でも、耳や頭あたりを手で押さえて、いつもとは違った泣き方をするので、きっと「何か違う」と感じられるはずです。ただ、まれに痛みを訴えてこないケースもあります。中耳炎の痛みは、炎症による腫れが原因で耳管の通りが悪くなり、鼓膜に圧がかかることが発生するのですが、鼓膜に抜け道ができ、圧を回避することがあります。この場合だと、痛みはなくなりますが、耳から膿や血が流れてくることがあるので、「様子が変だ」と思ったら、耳の中を確認してみましょう。■中耳炎の時、病院に連れて行くまでの応急処置中耳炎の症状があると思ったら、病院に行くまでの間は耳あたりを冷やしたり、鼻づまりを解消できるよう対処したりして、応急処置をしておきましょう。また、寝ている状態よりも、座っている、立っている状態のほうがまだ痛みが軽いので、痛みがひどそうな時は、なるべく横にさせないほうがよいようです。一度発症すると、何度も繰り返す可能性のある中耳炎。子どもの様子をしっかりと確認して、早期発見、早期治療に繋げられるようにしておきましょう!
2015年03月28日森永乳業が日本農芸化学会で発表森永乳業はアロエステロール(R)を含むアロエベラ葉肉粉末(AVGP)を経口摂取することにより、紫外線による皮膚弾力性の低下が予防されることをマウスで確認したと発表した。研究成果は、日本農芸化学会2015年度大会(2015年3月26日~29日:岡山)で発表。背景アロエベラの食用として認められている葉肉部分であるアロエベラゲルの成分がアロエステロール(R)。森永乳業は既にヒト臨床試験および皮膚光老化モデルにて、アロエステロール(R)経口摂取による、皮膚水分量の低下予防ならびにシワ形成予防・シワ深度の改善効果を報告している。研究成果アロエステロール(R)経口摂取による皮膚弾力性低下に対する予防効果と、そのメカニズムについて検討。皮膚光老化モデルマウスにアロエステロール(R)を経口摂取させると皮膚弾力性の低下は有意に予防されることが明らかとなった。そのメカニズムに関しては紫外線によって真皮のコラーゲンやエラスチンあるいは表皮と真皮の間に存在する基底膜の構成成分であるIV型コラーゲンを分解する酵素が増加するのを抑制することが判明した。皮膚組織中のヒアルロン酸は紫外線によって減少するが、アロエステロール(R)経口摂取によってその減少が予防されることも明らかとなった。(画像はプレスリリースより)【参考】・森永乳業プレスリリース
2015年03月28日丹平製薬はこのほど、子ども用口内炎治療スプレー「コウナキッズ」(7ml / 税別1,000円)を発売した。同社では2014年7月、直近1年間で口内炎になったことのある3~9歳の子どもを持つ母親1,022人を対象に口内炎に関する調査を実施した。その結果、母親の80%以上が「子どもの口内炎により日常生活で困ることがある」と回答。中でも、「痛がって食事を満足に取れない」(51.8%)、「患部がしみて歯磨きを嫌がる」(39.1%)が上位を占め、多くの母親が口内炎によって日常生活に不便を感じている実態がわかったとのこと。同商品は、子どもに適した工夫が施された口内炎治療スプレー。濃度処方で薬液が患部にしみにくく、広角噴射ポンプにより患部にやさしく届くのが特徴とのこと。また、ぶどう味のため、子どもでも嫌がらずに口内炎を治すことができるという。口内炎のほか、のどの炎症によるのどの痛み、のどのあれなどにも作用するとしている。
2015年03月13日シキボウはこのほど、マンダムとの共同取り組みにより、ミドル脂臭の原因成分に対応する消臭加工技術「スーパーアニエールM」を開発した。ミドル脂臭とは、加齢臭とは全く異なるニオイで、30~40代の男性の頭部や首の後ろなどから発生する脂っぽく不快な臭いを指す。2013年には、マンダムによってその臭いの原因成分は「ジアセチル」であることが特定されている。同社は今回、マンダム技術開発センターとの共同取り組みにより、ジアセチルに対する消臭加工技術を開発。今まで培った加工技術から数百通りの加工方法を検討した結果、ジアセチルに対して消臭率90%以上の効果を発揮しつつ、一般的な使用に耐えうる消臭加工を確立したという。また消臭試験に関しても、既存の方法ではジアセチルに対する消臭効果を正確に測定することができないことが分かり、独自の手法で検討を実施。その結果、汗臭はもちろんのこと、ジアセチルにも高い消臭効果を期待できる加工「スーパーアニエールM」が完成したとのこと。今後は、肌着、パジャマ、Tシャツ、シーツ、ピローケースなどさまざまな用途に展開予定。
2015年03月09日シキボウはこのほど、マンダムとの共同取組により、30~40歳代のミドル男性における不快なニオイ(ミドル脂臭)の原因成分である「ジアセチル」に対して効果のある消臭加工技術「スーパーアニエールM」を開発したことを明らかにした。「ミドル脂臭」とは、以前から知られている加齢臭とは全く異なる臭いで、30~40代のミドル男性の頭部や首の後ろなどから発生する、アブラっぽい不快な臭いを指す。マンダムは2013年、その臭いの原因成分が「ジアセチル」であることを突き止めた。その対策商品も2014年2月に発売している。シキボウでは、これまでも「アニエール」などの消臭加工繊維を開発してきた。今回、マンダム技術開発センターとの共同取り組みにより、ミドル脂臭の原因成分「ジアセチル」に対する消臭加工技術を開発。今まで培った加工技術から数百通りの加工方法を検討した結果、ジアセチルに対して消臭率90%以上の効果を発揮しつつ、一般的な使用に耐えうる消臭加工を確立した。今後は消臭加工繊維製品の販売を通じて、ミドル男性の積極的な体臭エチケット行動を推進していく。同加工を施した商品は、2016年春夏物からの販売を目指す。
2015年03月09日皮膚保護剤のアンケート調査輸入日用品等を扱っているKura Kenは、花粉による皮膚の不快感に対する皮膚保護剤(ファムズベビー:製品名)のアンケート調査を行った。花粉症で目や鼻に不快感がでる人が多くなってきたが、花粉症が重要化していると肌が露出している部分に不快感を覚える。調査内容実施時期は2014年2月~4月、実施方法は実際に目の周り、鼻の周り、唇、首筋、耳、腕・足に製品を使用して、とても良い・良い・あまり良くない・良くないの4段階のアンケート調査。サンプル数は50名で、対象者は花粉症を有する20~50代の男女。花粉症は軽度が18人、中度が17人、重度が14人。(判断は自己申告)総合評価は50例中28人が「とても良い」と答え、残り22人も「良い」と回答。「かゆみが軽減した、和らいだ」というコメントが多かった。なかには、「香りがよくない」、「香りが良いともっと嬉しい」とのコメントもあった。ファムズベビーファムズベビーは、角質層の中に保護層を形成することに初めて成功した皮膚保護剤。肌を傷める様々な原因(水、お湯、洗剤、 汗、分泌物、乾燥、摩擦、雑菌)から皮膚を遮断し、保護するという新しいタイプのスキンケア製品。保護層は肌の水分蒸発を防ぐことから、保湿作用にも優れている。赤ちゃんの乳児性脂漏湿疹、あせも予防、保湿によるアトピー性皮膚炎の予防に一定の効果が得られている。また、老人の乾燥肌対策にもよく使われている。看護師の手荒れ、くつずれ、院内感染予防、介護の分野でも乾燥肌対策、おむつかぶれ予防などで評価されている。保護層の力を最大限高めるために品質の安定性を重視し、香料を省いている。販売価格は2,400円(35g)、米国からの輸入品。(画像はプレスリリースより)【参考】・Kura Kenプレスリリース(PDF)・Kure Kenホームページ
2015年03月04日アトピー性皮膚炎は30万人以上の人が悩まされている症状です。かゆくて困るだけでなく、湿疹ができてしまうのが気になるという人もいるかもしれません。実は、寝ることによって症状が改善すると言われていますが、必要な睡眠時間はどのくらいなのでしょうか?アトピー性皮膚炎の患者数は約36万9千人厚生労働省が発表した『平成23年患者調査』によると、アトピー性皮膚炎の患者数はおよそ36万9千人いると言います。アレルギー性疾患のひとつであり、何らかの原因に対して皮膚が過剰に反応し、肌が炎症を起こしてしまっているんです。アトピー性皮膚炎は全身がかゆくなってしまうので、不快な気持ちになる人も少なくないと思います。また、湿疹ができてしまうのでコンプレックスに感じてしまう人もいるかもしれません。実は、睡眠によってアトピー性皮膚炎は改善すると言います。ぐっすり眠ると皮膚がキレイになるメカニズムについてご紹介します。7時間以上の睡眠を確保しよう人間は、睡眠によって体力や身体の機能を回復します。このとき、成長ホルモンを分泌しますが、まず身体の内側からケアすると言います。でも、お肌の改善は後回しになってしまいます。アトピー性皮膚炎をキレイにしたいと思うのであれば、最低でも7時間から8時間以上寝るのがいいという意見があります。また、できる限り横になっていたほうが、眠れなくてもお肌の調子は回復するのだとか。これは、直立歩行は人間にとって無理な姿勢であり、身体にさまざまな負担がかかっているからだそうです。アトピー性皮膚炎が気になるなら、お休みの日は横になっているのもいいかもしれません。ゴールデンタイムにぐっすり寝てアトピー改善アトピー性皮膚炎が気になるというアナタ。お肌の調子を改善するなら8時間以上の睡眠がおすすめですが、寝る時間帯に注意するともっと効果的かもしれません。成長ホルモンは、昼間よりも夜に寝るほうが分泌されるそうです。夜10時から深夜2時まではお肌のゴールデンタイムと言われていますが、昼夜逆転すると回復力が衰えてしまう可能性があります。せっかく同じ時間眠るのであれば、できるだけ早めに寝てしまうのがベター。アトピー性皮膚炎を改善するためにも、睡眠時間を夜のうちにたっぷり確保して、ぐっすり眠るようとよいでしょう。Photo by Insert Magazine
2015年02月13日グリーンエージェントは、本物さながらの自然な炎の揺らぎを忠実に再現するLEDキャンドル「LUMINARA」の新製品として、コンセントタイプの「LUMINARA ピッグテール」を、ビックカメラにて店頭販売を開始した。サイズは3タイプを展開。ビックカメラのほか、全国百貨店やインテリアショップ、家電量販店などでも販売している。参考小売価格はSサイズが6,500円、Mサイズが7,000円、Lサイズが7,500円(いずれも税別)。従来モデルは乾電池を使用していたため、定期的に電池交換が必要だったが、「LUMINARA ピッグテール」はACアダプター付きのUSB電源を採用し、コンセントやUSBハブから電源を取ることができる。なお、本物のロウを使った質感や、タイマー機能、リモコン機能などは従来品のまま。タイマー機能は、指定した時間に自動で点灯/消灯する機能。リモコン機能は、リモコンを使って点灯/消灯ができる機能。また、複数のLIUMINARAをひとつのリモコンで操作できるため、ピックテールを手の届かない高い場所に設置したり、ガラスケースに入れても使える。サイズは、Sサイズが7.5×7.5×12cm、Mサイズが7.5×7.5×17cm、Lサイズが7.5×7.5×22cm。
2015年02月09日プレナスが展開する定食レストランの「やよい軒」は2月3日、季節の魚定食「ぶりの照焼定食」を発売する。同商品には、脂がのった天然ぶりを使用する。しょうゆ、本みりん、しょうがなどで下味をつけ、注文を受けてから店舗で調理。甘辛いしょうゆダレを絡め、外は香ばしく中はふっくらと焼き上げる。付け合わせには、れんこん、にんじん、しいたけと厚揚げの煮物を添えた。価格は890円(税込)。
2015年01月29日寒い季節。うっかり底冷えした時に女子がなりやすい病気の代表例が「膀胱炎」です。膀胱炎は病院に行って抗生物質を処方されれば簡単に治る病気ですが、真冬にかかる膀胱炎は、再発を繰り返してしまう人が増えるのが特徴です。腎臓と膀胱の機能をサポートして冷えを撃退し、膀胱炎になりにくい体質を作る食品を、香港薬膳師のマダム晴子がご紹介します。ぜひ参考にしてください。■1.シナモン底冷えするような寒い場所でミニスカートなどを履いて、ついうっかり下半身を冷やしてしまった時にぴったりなのがシナモンです。シナモンは「下半身のホッカイロ」といっても過言ではありません。冷えが原因で悪寒がする時や生理前、生理中などにもおすすめです。■2.ふき痛みを伴う膀胱炎になってしまった時にいただきたい食品は、お野菜のふきです。ふきには天然の解毒効果があります。また体を温めながら解毒してくれるので、冷え性が原因の膀胱炎に効果的です。土佐煮などで冬のお料理としていただいてください。■3.ニラ膀胱炎が進んでついには血尿が出てしまった時に効果的なのはニラです。(※血尿が出てしまう前にきちんと病院へ行って抗生物質を処方してもらいましょう)ニラは冷え性が原因で膀胱炎を繰り返してしまうタイプのひとにお勧めです。■4.小豆普段から下半身がむくみがちで、あまり尿の出がよくない(お手洗いが遠い)タイプの人におすすめなのが小豆です。小豆は身体の中に溜まった余分な水分をどんどん体外に排出する働きをサポートします。甘さを控えたお汁粉などでいただくといいでしょう。■5.ぜんまい強い痛みや熱をともなう膀胱炎に効果的なのはぜんまいです。利尿作用が高く、普段からムクミがちなタイプに相応しいでしょう。早春が旬のぜんまいは、てんぷらなどでいただく大人の味で、ビールとの相性がいいでしょう。■6.冬瓜冬瓜は夏場が旬の野菜ですが、膀胱炎に効果的な食品なのでご紹介しておきます。冬瓜には、膀胱炎が原因のむくみや熱をスピーディに排出する利尿作用が期待できます。夏場、特に梅雨時などの湿度が高い時期も膀胱炎になりやすい季節なので、その頃にいただいてください。■7.とうもろこしのひげお茶として市場に流通している「とうもろこしのひげ茶」は、膀胱炎になってしまった時の水分補給にぴったりです。お茶の中でも利尿作用が極めて強く、膀胱にたまった熱をどんどん排出する働きをサポートします。■8.白菜キムチやお漬物で手軽に摂れる白菜も、利尿効果が期待できる冬野菜です。普段から胃が弱いタイプの人は白菜の生食を避けて、お鍋などの温かいお料理でいただくのがポイントです。■おわりにいかがでしたか?膀胱炎は生活の質を落とす、女子の悩みの種です。普段の食生活にちょっぴり気を使うことで、膀胱炎になりやすい体質から抜け出すことができます。また再発予防にぜひ役立ててください。(マダム晴子/ハウコレ)
2014年12月18日新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は12月10日、東北大学、Clioらのグループと共同で、多能性幹細胞の一種であるMuse細胞からメラニン産生細胞を安定的に作り出す技術の開発に成功し、そこで得られたメラニン産生細胞を用いて3次元培養皮膚を作製する技術を確立したと発表した。Muse細胞は2010年に東北大学大学院医学系研究科の出澤真理 教授らの研究グループが発見した多能性幹細胞。皮膚、骨髄などに広く存在し、腫瘍性を持たない、損傷部位へ自発的に移動し修復するなどの特徴をもつ。一方、メラニン産生細胞は紫外線による皮膚障害や悪性腫瘍の発生などを抑えるメラニンを産生することが知られているが、単離が難しく、増殖性が弱いことから、これまでは大量に培養することが難しかった。今回、Muse細胞からメラニン産生細胞を誘導する方法を確立できたことで、大量培養が可能となり、同細胞を組み込んだ3次元培養皮膚を作製することが可能となった。同技術はDSファーマバイオメディカルにライセンスされ、医薬品・化粧品の開発におけるスクリーニングや製品性能検証などに用いるキット「POCA ヒト3D HADA」として2015年1月15日より販売される。NEDOの山崎知巳バイオテクノロジー・医療技術部長は今回の成果について「従来品に比べてヒトの皮膚にきわめて近いものが作れるので、医薬品・化粧品などの安全性試験の精度向上につながる」と説明。より精度の高い安全性試験が実現することによって、新薬の開発における安全性へのリスクを低減できることから、コスト削減にも貢献するという。今後、東北大学は今回の成果を白斑症の治療へ応用することを検討していくほか、DSファーマバイオメディカルではMuse細胞から分化誘導した肝臓の細胞を用いた薬物代謝などに対する細胞アッセイ系として、実用化を進める予定だ。
2014年12月11日頑固なシミの原因を解明2014年11月25日、ポーラ化成工業は、メラニンキャップが体内の過酸化脂質に影響によって過脂化(かしか)メラニンキャップに変化することと、その解決策を開発し、来春ポーラから発売される化粧品に活用する予定であると発表した。過脂化メラニンキャップポーラ化成工業の研究者はメラニンキャップが過酸化脂質により変化することを見いだし、「過脂化メラニンキャップ」と名付けた。過脂化メラニンキャップは通常のメラニンキャップに比べて色調が濃く、大きな構造を持っている。メラニンキャップを含む表皮細胞は分化する際にメラニンキャップを分解することが知られているが、過脂化メラニンキャップは分化に伴う表皮細胞のメラニンキャップ分解作用を受けにくいことが判明した。過脂化メラニンキャップは色調も濃く、大きな構造を持ち、分解されにくいことから、肌内部に大量に蓄積し、頑固なシミの原因になっていると研究者は推定しているとのこと。頑固なシミに対する対策頑固なシミの原因が過脂化メラニンキャップによるとすると、その対策としては、過脂化メラニンキャップを有する細胞に美白有用成分を確実に届けて、表皮細胞のメラニンキャップの分解能を高めることを目標とした。美容有用成分を内包し、過脂化メラニンキャップに親和性を持つ、運び屋を探索した結果「モノオレイン酸PEG-10」がその条件を最も満たした。細胞をもちいた実験により、「モノオレイン酸PEG-10」を使った製剤は表皮性細胞層に確実に透過し、細胞内の過脂化メラニンキャップに美白有用成分を届けることを確認した。頑固なシミを解決する可能性のあるこの技術は、ポーラから来春発売予定の化粧品に応用される予定とのこと。(画像はプレスリリースより)【参考】・ポーラ・オルビスホールディングスプレスリリース
2014年11月28日ポーラ化成工業は11月25日、頑固なシミの一因となる「過脂化メラニンキャップ」に対する解決策として、美白有用成分を確実に届けることができる微細なエマルション(製剤)を新たに開発したと発表した。同社は今回、表皮細胞内のメラニンキャップが過酸化脂質により変化することで、色調が濃く、より巨大な構造体「過脂化メラニンキャップ」を形成すること、さらに、通常のメラニンキャップと異なり、過脂化メラニンキャップは表皮細胞が分化する際に分解されにくいことを明らかにした。そのため、頑固なシミを目立たなくするには、過脂化メラニンキャップを分解することが重要であり、それには過脂化メラニンキャップを有する細胞に美白有用成分を確実に届け、細胞が有するメラニンキャップの分解機能を最大限に引き出すことが必要であるという。同社はこうしたことを踏まえ、水と油の双方になじみやすい性質を持つ両親媒性物質を用いて、内部に美白有用成分を内包した微細なエマルション(製剤)を創製した。細胞を用いた実験により、新製剤は「角層を通過して表皮生細胞層に到達すること」、「表皮生細胞内の過脂化メラニンキャップに確実に美白有用成分を届けること」が明らかになったという。同研究の成果は、ポーラから来春発売される化粧品に活用される予定。
2014年11月26日東京工科大学は11月20日、褐藻類シワヤハズ由来の「テルペノイド・ゾナロール」が、潰瘍性大腸炎を抑制することを発見したと発表した。同成果は同大学応用生物学部の佐藤拓己 教授らによるもので、米科学誌「PLOS ONE」11月19日号に掲載された。佐藤教授らが潰瘍性大腸炎モデルマウスを用いた研究で、褐藻類シワヤハズに由来する化合物であるゾナロールを経口投与したところ、大腸における潰瘍を抑制する効果を確認した。ゾナロールが転写因子Nrf2の活性化に作用し、炎症反応を抑制したと考えられている。褐藻類とは、コンブやワカメなど、褐色をした海産の多細胞の藻類を中心とする生物群。シワハヤズは日本、台湾など北太平洋に分布している。今後は製薬会社や食品会社と連携しながら、医薬品や健康食品への応用、新たな治療法の開発を目指していくという。
2014年11月20日前回 は、乳腺炎の3つの段階と症状について解説しました。今回は、おもに改善策についてお話しします。乳腺炎がどの段階になったら病院を受診すべきなのか、そして、病院へ行く前にできることはあるのか、解説していきます。■第1段階:急性鬱滞(うったい)性乳腺炎(急性停滞性乳腺炎)乳房の一部が熱を持つ、痛む、しこりができるなど、「様子がおかしい?」と自覚できる段階。この段階では、病院を受診しない人も多いです。自分でできる改善策としては、以下の3つが挙げられます。・抱き方を変えながら赤ちゃんに乳首の奥までしっかりくわえてもらい、乳腺に溜まったおっぱいを飲んでもらう循環が良くなり、乳房の血液やリンパの流れも改善して炎症がおさまっていきます。・葛根湯を飲む葛根湯は、頭痛、発熱、悪寒など風邪の初期症状に効く漢方薬です。筋肉痛や肩こりといった体内の炎症を抑える効果もあるので、乳腺炎にも良いとされています。ただし、衰弱している人や胃腸が弱い人には効果が薄いともいわれているので、不安な場合は飲む前に医師や薬剤師に相談しましょう。・食事は甘い物や高カロリー食や乳製品を控え、あっさり和食にする食べたものの脂肪分がカスとなって乳腺内に残り、おっぱいが詰まりやすくなることで乳腺炎を発症することもあります。母乳育児中はとてもお腹がすきますが、スープや常備菜などを上手に使って、甘いものや動物性脂肪を摂取する頻度を抑えましょう。■第2段階:感染性乳腺炎細菌による炎症が加わり、発熱や痛みの症状が強くなります。ここまで乳腺炎の症状が進行すると、病院を受診する必要があります。寒気がして発熱した時点で、すぐに病院や助産院、桶谷式の母乳相談室で様子を見てもらいましょう。症状の進行度合いによっては、抗生物質の服用が必要になることもあります。授乳中でも飲める抗生物質もありますので、医師にきちんと相談すれば大丈夫です。受診までに少し時間がある時は、以下のことをやっておきましょう。・鬱滞性乳腺炎と同じく、溜まったおっぱいを出し切るもし「おっぱいの味まで変わってしまった」といった理由で、赤ちゃんに飲んでもらえない場合は、清潔な手で搾乳してください。・おっぱいの分泌量を増やし過ぎないよう、入浴はシャワーで済ませる湯船に浸かり、血行が良くなると母乳の分泌量が増え、さらなる炎症をおこすきっかけになります。入浴はシャワーだけで済ますようにしましょう。・里芋で作った湿布やキャベツの外葉などを当て、乳房を適度に冷やす昔から里芋で作る湿布には消炎作用があると言われ、打ち身やねんざ、腫れものなど、酸化した古い血や毒素の吸い出しなどに使われてきました。作り方は、すりおろした里芋、または水に溶かした里芋粉を厚手のクッキングペーパーやふきんなどに包み、乳房にあてて冷やすだけ。少しゆるいようであれば、小麦粉を加えてもよいでしょう。キャベツの外葉を一枚はがしておっぱいの上にかぶせるだけでも、おっぱい全体が張って熱を持った時に、ちょうどよい具合に熱を取る効果があるとされています。保冷剤で冷やすのもよいですが、冷やし過ぎも乳腺炎にとってよくないので、注意が必要です。■第3段階:腫瘍性乳腺炎(化膿性乳腺炎)感染性乳腺炎よりも細菌がさらに繁殖し、乳房の中で膿の塊ができてしまった状態。皮膚が赤く腫れて、熱や痛みをもち、39度以上に発熱することもあります。ここまでくると、もはや自宅できることはありません。一刻も早く病院(できれば乳腺科)を受診しましょう。外科での切開手術が必要になります。 切開と聞くととても痛そうですが、膿をしっかり出し切ることができたら、嘘のようにスッキリするそうです。あとは傷の回復を待ちながら、無理のないよう暮らしましょう。■乳腺炎はあっという間に進行します。早めの処置を乳腺炎の発症は、おっぱいが溜まることだけが原因ではなく、食生活や全身の疲れも大きく影響します。日頃からこってりしたものや甘い物を食べ過ぎず、睡眠不足の日は「赤ちゃんと一緒に眠る」などして、疲れを溜め過ぎないようにしましょう。乳腺炎は進行がとても早く、ひどくなるのもあっという間です。病院に行くのは抵抗があるという人は、熱が出たらすぐに、母乳育児の専門の助産師や、桶谷式の母乳相談室に行ってみてください。症状に応じて、的確に処置してもらえるはずです。乳腺炎も、正しい対処法を知っておけばきっと大丈夫なはず! と信じて、赤ちゃんと二人三脚の母乳生活をがんばっていきましょう。
2014年11月08日乳腺炎とは、乳腺が炎症をおこすこと。妊娠中の人でも一度は聞いたことがあるでしょう。乳腺炎になるとおっぱいが腫れて痛い、熱が出てつらいといった症状が出て、授乳に支障をきたします。乳腺炎のことは、妊娠中から知っておいたほうが、いざという時の役に立ちます。今回はまず、乳腺炎の症状について紹介しましょう。乳腺炎には、進行の度合いによって3つの段階があり、それぞれ症状が異なります。■第1段階:急性鬱滞(うったい)性乳腺炎(急性停滞性乳腺炎)乳腺炎の初期段階です。赤ちゃんに飲んでもらえないまま、乳腺の小葉や乳管の中に残った母乳が、濃く、古くなることがきっかけで生じます。母乳育児をしているママなら、一度は経験するのではないでしょうか。おもな症状は・おっぱいの一部が熱を持つ、痛む、しこりができる・おっぱいの一部が赤くなる・母乳が黄味がかった色になる(まれに、かぼちゃやにんじんの食べ過ぎなどでβカロチンを過剰摂取すると、黄味がかった色になることもあります)・肩や背中が重くなり、赤ちゃんを抱っこする時に違和感が生じるなどです。出産後まもないママがなりやすいともいわれています。■第2段階:感染性乳腺炎鬱滞性乳腺炎を改善できないでいると、溜まったおっぱいに細菌が繁殖し、感染性乳腺炎になってしまうことがあります。感染性乳腺炎のおもな症状は・おっぱいが痛み、赤く腫れる・寒気がする、熱が出始める・赤ちゃんを抱っこしたり、歩いたりすると振動が胸に響いて痛む・母乳が少ししょっぱい味になるなど。栄養いっぱいで温かいおっぱいは、細菌にとって最高の住処。そのため、進行も早まります。おっぱいに痛みがあり、熱が出てきてしまったら、すぐに助産院か病院を受診したほうがよいでしょう。■第3段階:腫瘍性乳腺炎(化膿性乳腺炎)感染性乳腺炎を放っておくと、細菌がさらに繁殖して、乳房の中で膿(うみ)の塊を作ってしまいます。・皮膚が赤く腫れている・おっぱいに痛みと熱をもった固いしこりができている・39度以上の発熱がある以上のような症状が見られる時は、ただちに病院を受診してください。ここまでくると母乳マッサージだけでは対応しきれず、乳房の脇を切開して膿を出す外科手術が必要になります。乳腺炎にかかり始めたなと思ったら、まずはしっかりと赤ちゃんにおっぱいを飲んでもらいましょう。そうしないと、1日と経たないうちに鬱滞性乳腺炎に移行し、数日で感染性乳腺炎や腫瘍性乳腺炎に進行してしまいます。■乳腺炎にならないために、普段からできること乳腺炎は、体質によってかかりやすさが違う部分もありますが、日々の心がけで、ある程度予防することができます。以下の3つのポイントに気をつけておきましょう。・あっさりした和食や塩分控えめな自然の食材を中心にとした、赤ちゃんにとっておいしいおっぱいを作れる食生活にする・「ちょっと危ないかも」と感じた段階でしっかり授乳しながら、できるだけ安静を心がける・日頃から授乳する時の角度を変えて、正しいくわえ方で赤ちゃんにおっぱいを飲んでもらうようにする乳腺炎が進むと、赤ちゃんが母乳をしばらく飲めなくなる場合も出てきます。そうなると、これまで母乳だけで育てていたママは、ミルクの準備や後片付けなどでさらに大変になってしまいます。できるだけ、乳腺炎予防を心がけてください。次回は、乳腺炎の進行段階別に、医療機関に相談すべきタイミングや、病院に行く前にできることを解説します。
2014年11月06日(画像はイメージです)冬季のアトピー性皮膚炎(湿疹型)に対するビタミンDの効果マサチューセッツ総合病院(米国)は2009年2月から3月に、モンゴルの国立皮膚センターと協力してウランバートル(モンゴル)在住の107人の子どもを対象に冬季のアトピー性皮膚炎に対するビタミンDの効果を調べる臨床試験を行いました。この研究は、ボストンで行われた小規模試験の結果を二重盲検比較試験で確認することが目的です。この研究成果は、Journal of Allergy and Clinical Immunologyの2014年10月号に掲載されています。試験内容登録条件は年齢が2歳から17歳、湿疹の範囲と重症を使ったアトピー性皮膚炎のスコアが10から72で冬場に悪化するアトピー性皮膚炎であることでした。経口でcholecalciferol(1,000 IU/日)飲む群とプラセボを飲む群に無作為に症例を割り付けました。投与期間は1か月です。皮膚のクリームを子どもとその両親に渡し、アトピー性皮膚炎と基本的なスキンケアについて教育を行いました。試験に登録した人数は107人で平均年齢は9歳、59%が男性でした。投与開始時の湿疹の範囲と重症を使ったアトピー性皮膚炎の平均スコアは21でした。試験を完結したのは104人でした。プラセボに比較してビタミンDを飲む群では有意に湿疹の範囲と重症を使ったアトピー性皮膚炎のスコアが改善しました。副作用はありませんでした。紫外線がビタミンDの合成を促進することから、重度のアトピー性皮膚炎に治療に紫外線が使われています。しかし、経口的にビタミンDを与えて、アトピー性皮膚炎の改善を二重盲検比較試験で実証したのは今回が初めてとのことです。今後は成人におけるビタミンDの効果や通年性のアトピー性皮膚炎の子どもに対するビタミンDの効果を検討する必要があります。【参考】・マサチューセッツ総合病院プレスリリース・Randomized trial of vitamin D supplementation for winter-related atopic dermatitis in childrenVolume 134, Issue 4, Pages 831–835.e1, October 2014
2014年10月13日(画像はイメージです)保湿剤のアトピー性皮膚炎の予防効果2014年10月1日、国立成育医療研究センターは、生後に1日1回保湿剤を塗布することによって、アトピー性皮膚炎の発生率を下げることができることを、比較試験によって確認したことを明らかにしました。この研究成果は、Journal of Allergy & Clinical Immunology誌に掲載され、オンライン版で公開されています。研究背景と内容アトピー性皮膚炎を予防するために様々な試みが行われてきました。妊婦のアレルゲンとなる食物の制限や空気中のアレルゲンの除去あるいはその両方の研究が行われましたが、芳しい結果ではありませんでした。今回の研究には、アトピー性皮膚炎のリスクが高い118人の新生児が登録されました。両親あるいは兄か姉がアトピー性皮膚炎を持っていることをリスクとしています。出生後1週間後にコントロール群と保湿剤塗布群に無作為に割り付けて、4週間ごとに観察を行いました。試験期間は塗布開始から32週間です。コントロール群59例、塗布群59例が割り付けられました。32週間の試験を終了した例数はコントロール群49例、保湿剤塗布群50例でした。アトピー性皮膚炎を発症していない割合を乳児の週齢ごとに計算して、アトピー性皮膚炎の発症率をコントロール群と保湿剤塗布群の差をlog-rank testという解析法で比較しました。(画像はプレスリリースより)その結果、保湿剤塗布群はコントロール群に対して有意に(P=0.012)アトピー性皮膚炎の発症を抑えました。卵に対するアレルギーがあるかどうかをIgE抗体の血中濃度を調べましたが、保湿剤塗布群とコントロール群ではどちらもIgE抗体が高値になっていました。しかし、塗布の有無にかかわらず、アトピー性皮膚炎の有無でIgEを検討したところ、アトピー性皮膚炎を発症した群ではIgEが高くなっていました。今後の展開アトピー性皮膚炎の皮膚では免疫細胞が表皮を貫いて突起を伸ばしていることが報告されています。保湿剤により、アトピー性皮膚炎の発症の可能性は示されましたが、アトピー性皮膚炎が発生してからのIgE抗体の発生に保湿剤は効果がありませんでした。今後は、保湿剤で発生を予防するとともに、免疫細胞の突起に対する処置が必要になるとのことです。また、保湿剤による効果が例えば3歳児になったときにはどうなっているかなどは興味のあることです。【参考】・国立成育医療研究センター
2014年10月06日国立成育医療研究センター(NCCHD)は10月1日、乳児期に保湿剤を塗布することでアトピー性皮膚炎の発症率を低下させることに成功したと発表した。同成果は、同センターの斎藤博久 副研究所所長と大矢幸弘 生体防御系内科部アレルギー科医長らの研究グループによるもので、10月1日付けの米アレルギー臨床免疫学会雑誌に掲載された。これまでの研究成果から、乳児期にアトピー性皮膚炎を発症した子供は食物アレルギーなど他のアレルギーを発症する確率が高いことが示唆されている。また、アトピー性皮膚炎の皮膚では免疫細胞が表皮を貫いて突起を伸ばしてアレルゲンを取り込むことも判明している。同研究グループは、皮膚が乾燥すると表皮のバリア機能が低下し、アトピー性皮膚炎を発症しやすくなるのではないかという仮説のもと研究を進めたところ、新生児期からの保湿剤塗布によりアトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低下することを確認。そして、アトピー性皮膚炎発症が卵アレルギーの発症と関連することもわかったという。この結果は乳児期のアトピー性皮膚炎は、食物アレルギー疾患などの発症誘因となることを示唆しており、同研究チームは今後、アトピー性皮膚炎の発症率をさらに減少させ、食物アレルギーの発症予防を実現することを目指しさらなる臨床研究を実施するとのこと。
2014年10月02日レバノン出身の作家ワジディ・ムワワドによる戯曲を麻実れい、岡本健一ら実力派キャストを迎え、話題作を次々と手掛ける文学座の新鋭・上村聡史の演出で上演する『炎 アンサンディ』東京・三軒茶屋のシアタートラムにて9月28日に開幕を迎えた。舞台『炎アンサンディ』チケット情報内戦が続くレバノンからカナダに移住したムワワドの人生が反映された原作は『灼熱の魂』の邦題で映画化もされ、アカデミー賞外国語映画部門にノミネートを果たした。亡くなった母・ナワルの遺言で、双子の姉弟のジャンヌ(栗田桃子)とシモン(小柳友)は母の故郷・中東にいるという、その存在さえ初めて知らされた兄と父への手紙を託される。心を閉ざしたまま亡くなった母への反発を覚えつつも彼の地へ旅立ったふたりは、そこで内戦に翻弄された母の壮絶な半生を知ることに…。舞台装置はごくシンプルで、四角い舞台の左右後方と中央奥に出入口があるのみ、少し傾斜のついた床は舗装されていないデコボコの砂地のようになっており、そのシンプルな作りとも相まって内戦で荒廃した大地を思わせる。また横からの強い照明による登場人物たちの巨大な影が、その時々の彼らの心情を言い表すかのように印象的に壁に映し出される。少女期から晩年までのナワルを演じる麻実、ナワルの若き恋人役に始まり複数の役を演じ分ける岡本をはじめ、それぞれの俳優が抱えるセリフは膨大だが、複雑ながらも詩的で深遠な言葉の数々は見る者の胸に沁み、怒りや哀しみ、激しい憎悪、そして愛、慈しみといった感情をしっかりと伝えてくる。中でもやはり圧巻は、実に自身と50歳差となる14歳から60代までのナワルをひとりで演じ切る麻実の存在。特徴的で不思議な響きを持つ“声”を最大限に生かし、純粋に世界を信じる少女、強い意思を持って生きる女性、慈愛にあふれる母親を見事に体現している。やがて、登場人物たちはそれぞれにある“真実”に行き当たる。ある者は法廷で、ある者は旅路の中で、ある者はナワルが託した手紙で…。想像を絶する真実を前にした瞬間、人はどのようにそれに向き合い、受け止めるのか?物語の最後で、ナワルと家族たちがまるで集合写真のように舞台中央に並び立つ。その時、彼らがどのような表情を見せているのか――過酷な現実の中から彼らが導き出す“答え”を見届けてほしい。10月15日(水)までシアタートラムにて上演。10月18日(土)には兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールでも上演。取材・文:黒豆直樹
2014年10月01日(画像はプレスリリースより)頭皮の悩みに着目し美しい髪に導く「薬用スカルプ」常盤薬品工業は、あらゆる頭皮の悩みに着目した「薬用スカルプ」シリーズより、「脂っぽい頭皮」のためのシャンプー&コンディショナーと、「フケが気になる頭皮」のためのシャンプー&コンディショナーを、8月5日よりリニューアル発売する。新発売となるのは、脂っぽい頭皮用の「サナ薬用スカルプシャンプーON」「サナ薬用スカルプコンディショナーON 」と、フケが気になる頭皮用の「サナ薬用スカルプシャンプーHN」「サナ薬用スカルプコンディショナーHN 」の4品目。“Oシリーズ”と“Hシリーズ”をリニューアル「薬用スカルプ Oシリーズ」は、マイルドな洗浄成分で皮脂分泌過剰を整え、頭皮・毛髪を清潔に保つ、頭皮のベタベタ、ニオイが気になる人用のシリーズ。また“スカルプモイスト成分O”配合で、頭皮にうるおいを与え、健やかな頭皮に保つ。フレッシュライムの香り(微香性)。また、「薬用スカルプ Hシリーズ」は、薬用有効成分がフケの原因菌の増殖を抑えて、頭皮をスッキリ清潔に保つ、頭皮のフケやかゆみが気にな人用のシリーズ。また“スカルプモイスト成分H”配合で、頭皮にうるおいを与え、健やかな頭皮に保つ。ジンジャーの香り(微香性)。【参考】・常盤薬品工業プレスリリース-「薬用スカルプ Oシリーズ」リニューアル発売「薬用スカルプ Hシリーズ」リニューアル発売
2014年07月10日(画像はプレスリリースより)ストレスが皮膚を衰えに関与する機序を発見ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業は、ストレス関連物質「サブスタンスP」が、肌の弾力性やくすみに影響を与える真皮線維芽細胞のコラーゲンの発現を低下させることを発見。サブスタンスPは、刺激によって神経線維から放出される神経物質の一つ。真皮の細胞にはサブスタンスPの受容体があり、サブスタンスPはその受容体と結合して初めて真皮に影響を与えます。サブスタンスPは受容体と結びつくとコラーゲンの生産が低下します。皮膚の透明度、光透過性を支えるIII型コラーゲンに強い影響があることが判明しました。ロータスエキスがサブスタンスPの作用を抑制ポーラ化成工業は上記事実に基づき、III型コラーゲンの産生抑制を防ぐ素材を色々探した結果、ハスの胚芽から抽出した「ロータスエキス」が効果を示すことを発見。その機序はサブスタンスPの受容体の発現を抑制することでした。ロータスエキスは保湿成分として、すでに使われています。フラボノイド類などの成分が含まれています。【参考】・ポーラ・オルビスグループプレスリリース・ポーラプレスリリース(ブルームスパ)
2014年07月08日(画像はプレスリリースより)森下仁丹第14回日本抗加齢医学会総会で発表森下仁丹は九州大学と共同で「ザクロエキス」が皮膚で長寿遺伝子が活性化することを確認した。「ザクロエキス」由来のポリフェノール成分の皮膚細胞(HaCaT細胞)のSIRT1活性化作用を検討。その結果、エラグ酸、ブニカリン、ブニカラジン、ウロリチンAの4つのポリフェノールがベータアクチン中のSIRT1を活性化することを確認した。この実験は皮膚細胞を用いた実験。今後皮膚老化作用に関しては動物皮膚にこのポリフェノールあるいはザクロエキスを塗布した実験や経口投与したときの皮膚の変化を検討することが必要となる。人での経口投与あるいは肌に塗布による皮膚の老化の予防あるいはシミ・シワの改善等の検討が必要となる。ザクロ1968年にザクロに含まれるエストロンが発見された。エストロンにはエストロゲン様作用ががあることからザクロには女性の更年期障害を緩和するといわれたことがある。国民生活センターは市販のザクロジュースにはエストロゲンは含まれていないことを発表。成分としてアルカロイドとタンニンを含むため過剰摂取は危険。カロリー制限と寿命延長効果カロリー制限や低温環境下にある動物は代謝速度が低下し、それに伴い加齢速度も落ち、寿命が著しく延長する。加齢速度を制御していると想定されているのが、SIRT1遺伝子。周囲の環境ストレスに適合するために発現し、様々な作用を有することが確認されている。【参考】・森下仁丹プレスリリース
2014年06月18日(画像はイメージです)アロエステロール(R)の光老化モデルマウスに対する効果森永乳業は、第68回日本栄養・食糧学会でアロエステロール(R)の皮膚の光老化に対する予防効果を発表した。紫外線照射で誘導される皮膚水分量とシワの深さの変化を予防することを明らかにした。(画像はプレスリリースより)アロエステロール(R)森永乳業はアロエベラゲルから抗肥満効果および抗糖尿病効果を示す有効成分としてアロエステロール(R)を同定。昨年は乾燥肌に女性56名がアロエステロール(R)を含む食品を8週間摂取したところ、無摂取群に比べて腕の皮膚水分変化量の増加傾向が見られ、シワ平均深度が有意に低下することを報告。この水分保持作用はアロエステロール(R)が繊維芽細胞のコラーゲンやヒアルロン産再生能を高めることによると推定。アロエのは古くから傷薬として使われてきたが、その有効成分は主にアロエに含まれる多糖類と考えられていた。今回の実験に用いられたアロエステロール(R)は多糖類ではなく、植物の細胞膜を構成する脂質の一種である植物ステロールであることから、アロエの効果に新しい切り口を発見。アロエステロール(R)が経口サプリメントとして乾燥肌にうるおいを与えたり、日焼けによる皮膚の老化に対するアンチエイジング作用を示したりすることが期待される。【参考】・森永乳業プレスリリース
2014年06月10日みなさんは、膀胱炎という病気を知っていますか?女性器から菌が入り、それが炎症を起こすことで起こる病気で、残尿感や血尿などの症状をもたらします。「病気なんて大げさな。普通にしてればかかりっこないでしょ?」なんてタカをくくっていてはいけません。いつ誰にでも、ふりかかる可能性はあります。というわけで今回は、官能小説家でありセックスのエキスパートとも言える私、小川沙耶が「膀胱炎になっちゃうエッチの特徴」をご紹介します。みなさんもしっかりチェックしておきましょう。■1.お風呂に入らないまずはコレ。だんだんと慣れてくると、シャワーを浴びずにそのまま2人でベッドインなんてこともあるかと思います。が、これは厳禁。一日活動したあとのカラダは不潔ですから、ちゃんとキレイにしてからでないと、いけません。それにエッチの前にお風呂に入るのはたしかに面倒ですが、メリットもあります。2人でヌルヌルとカラダを洗いあえば、それはもう立派な前戯。ベッドインする前から高ぶってしまうこと間違いなしでしょう。■2.アナルに触ったあとそのまま・・・・・・アナル好きなアナタのために、カレが前戯として肛門を触ってくれることがあるかもしれません。しかし、肛門のまわりには雑菌がいっぱい。そのあとにアソコを触ったりしてしまうと、菌が大事でデリケートな部分に入ってしまいます。アナルを触ったあとは、面倒かもですが手を洗ってもらいましょう。■3.風邪を引いているときアナタが風邪を引いているということで、優しいカレが看病に来てくれました。しかしカレはいつのまにかベッドに入ってきて「うつっちゃうよ」なんて言っているうちになんだかソノ気になって、エッチ。ありがちですよね。でも、風邪のときはとくに免疫力が弱っているので、膀胱炎になりがち。いくらカレが優しくてカッコよくても、我慢しましょう。風邪が治ったらいくらでも好きなだけできますから。■4.生理中男子の中には、「生理中の方が燃える!(萌える?)」という人たちがいます。もしかしたら、アナタのカレもその一人かもしれませんね。だとしたら要注意。ご存知のとおり、生理中のデリケートゾーンは不潔になりがち。ただでさえケアが必要なその時期に、エッチなんてしてしまうと、雑菌が繁殖しかねません。そう、カレのアソコも雑菌でいっぱいなのですから。■5.生でやはり一番危険なのはコレ。生でするエッチです。「安全日」とか「外出し」とかそういうのはほとんど迷信と考えて避けて欲しいですが、結婚を考えていたり、もしくは既婚だったりして子供が欲しい方、気持いいから自己責任で楽しみたい!という方は、ご自由にという感じですが、膀胱炎をはじめとする性病の感染にはくれぐれもお気をつけくださいね。■おわりにいかがでしたか?膀胱炎にかかってしまえば、せっかくの大好きなカレとのエッチも当分お預けとなってしまいます。だからこそ、普段から清潔なエッチを心がけてくださいね。もちろん性病の感染を防ぐためには、清潔さだけでなく、2人ともが浮気をしないことが重要なのは言うまでもありませんね。(小川沙耶/ハウコレ)
2013年11月18日私たちはよく「美肌になりたい」「肌が綺麗な人に憧れる」と思うことが多いですが、身近にある皮膚はどのように役割があるのでしょうか? 今回は、基本的なことですが、私たちの皮膚の役割についてご紹介いたします。皮膚の役割1:保護膜私たちは体は皮膚で覆われています。皮膚の大きな役割の一つに保護膜があります。太陽から降り注ぐ紫外線をブロックしたり、細菌や化学物質などの生体外からの侵入をブロックし、未然にトラブルなどを防ぎます。また、体内に蓄えてある水分を外に逃がさない働きもしています。皮膚の役割2:環境の変化を捉える熱い、冷たい、痛い、寒いなどの様々な感覚を司る役割もあります。各感覚受容器の働きにより体への安全を確認し、また、気持ちよさや痛さなどの感覚を伝える大切な役割もあります。皮膚の役割3:熱交換器人間の体は37度近くになると、体温調整の為に毛穴が開き体外へ熱を発していきます。それでも体温調整が間に合わない場合は、発汗を行いその際の気化熱で効果的に体温調整を行います。逆に、寒くなると、皮膚の毛細血管が収縮して毛穴が締まり、熱が体外に逃げない様にします。皮膚の役割4:体の変化を表す健康状態が悪い場合に、肌の色も悪くなることがあります。みなさんも風邪をひいた時に顔色が悪くなったり、寝不足で目の下にクマができてしまったりと、肌から感じる健康状態はあるとおもいます。肌は、体のコンディションを移す鏡でもあります。このように、皮膚には4つの大きな役割があります。私たちに皮膚がなければ生命維持をすることができません。肌が綺麗である前に健康でなければ美しさは無いということです。毎日規則正しい生活を送りながら、体をいたわりながら美肌作りを目指すことはとても大切なことなのです。
2013年11月14日