赤ちゃんに湿疹ができたり、肌が乾燥して荒れるのを見ると「もしかしてアトピーかも?」と不安になってしまうものです。また、自分がアトピー性皮膚炎だから子どもにも発症するのではないか心配になるなど、親の立場になると不安や心配はつきないものです。しかし、アトピー性皮膚炎は、まだまだわからないことが多い病気ですが悲観することはありません。中には、妊娠時から食べ物を制限したり、母乳がアトピー発症に影響を与えるのではないか、という情報が出回っていますが、そういったことはありません。乳児のうちから正しい治療、適切なケアを実践することは、アトピー性皮膚炎の予防や治療面で大きなメリットがあります。まず、アトピー性皮膚炎がどういった病気であるのか、乳児のうちにやるべきケア、ステロイドは本当に怖いものなのか?基本的なことを押さえておきましょう。乳幼児のアトピー性皮膚炎まず、アトピー性皮膚炎とはどういったものであるかを理解しておきましょう。アトピー性皮膚炎の特徴主には、かゆみをともなう湿疹(赤み、ブツブツ)がひどくなったり、ゆるやかになったりする「憎悪と寛解」をくり返すのがアトピー性皮膚炎の特徴です。アトピー性皮膚炎は誰もが治らない病気ではないのです。多くの場合、乳児の頃に発症しますが、幼少期、学童期へ進むにつれて症状はゆるやかになり、やがて症状が出なくなったり、自然治癒する場合もあります。このように成長と共に症状が治まっていくことが多いのですが、中には重い症状が続く患者さんがいたり、大人になってから再発するなど、さまざまなケースもあるため、アトピー性皮膚炎といっても症状の程度や状態は個々で異なります。アトピー性皮膚炎の原因症状の程度や原因などに大きな個人差があり、アトピー性皮膚炎の明確な原因や確立された治療はありません。しかし、アトピー患者にはいくつかの共通点がみられます。いわゆるアトピー性皮膚炎になりやすい体質や要素のことで、これを「アトピー素因」と言います。たとえば、親がアトピー性皮膚炎であることや気管支喘息、アレルギー性鼻炎、花粉症、結膜炎などの疾患があることも、素因のひとつにあてはまります。しかし、それだけでアトピー性皮膚炎が発症する遺伝性のものであるとは言えません。なぜなら、アトピー性皮膚炎は生活環境や習慣なども密接に関係してくるので、親に特定の疾患があるからといって、必ずしもアトピー性皮膚炎が発症するわけではないのです。アトピー性皮膚炎の主な症状や現れる時期アトピー性皮膚炎の症状は生後数か月あたりから見られはじめます。皮膚の症状や現れる部位は年齢によっても変わりますが、乳幼児期(2歳未満)では頬、おでこ、頭部に「潮紅(ちょうこう)」という、いわゆる赤みが現れたり、「丘疹(きゅうしん)」という、細かいブツブツや腫れたように盛りあがった症状が現れます。また、症状は他の皮膚炎や皮膚疾患と類似する場合があります。もともと乳児は湿疹ができやすいため、湿疹ができたからといって、すぐにアトピー性皮膚炎であるとは言えません。その他のアレルギー症状なども見ながら判断するため、一般人による診断は難しく、小児科や小児皮膚科を受診して診断する必要があります。我慢できないほどの強いかゆみに襲われるアトピー性皮膚炎の症状といえば、非常に強いかゆみが起こることです。手指で皮膚をかかずにはいられないほど強いかゆみに襲われるため、子どもに指でかかないように言う程度で止まるものではありません。皮膚が傷つき、血がにじんでくるほどやめられないかゆみが生じるため、皮膚に潮紅や丘疹が出るだけでなく、手指でかきむしってしまう「掻破(そうは)」が加わり、皮膚がただれたり(びらん)、ジュクジュクとした状態(湿潤局面)になることも特徴です。このように、強いかゆみによって皮膚をかきむしってしまうことがアトピー性皮膚炎の症状が悪化する大きな原因となります。赤ちゃんアトピー性皮膚炎の治療とは?ステロイドによる薬物療法などアトピー性皮膚炎における治療の基本は「薬物療法」、「スキンケア」、「悪化させるアレルギー因子を避ける」という3つの観点から行うことです。根本的な治療が難しいアトピー性皮膚炎ですが、治療で目指すのはアトピー性皮膚炎診療ガイドライン(日本皮膚科学会)によって、以下の項目があげられています。症状がない状態症状があったとしても日常生活に支障がない状態薬物療法をあまり必要としない急性に悪化することがあっても長引かない子どものアトピー性皮膚炎は、多くが軽症であること、そして成長と共に症状が落ち着いていくケースが大半であるため、上記のとの状態を目指すのは、成人と比較しても容易と言うことができます。しかし、子どもによっては、必ずしも症状が穏やかになっていくとは限らないため、ステロイド外用薬を用いた薬物療法は視野に入れておくことが必要です。ステロイドは危険ではないの?アトピー性皮膚炎の治療に使用されるステロイド外用薬は、強い副作用が取り上げられ問題視されることがあります。そういった情報を鵜呑みにして無理にステロイドを避けることは、かえってアトピー性皮膚炎の悪化につながります。ステロイド外用薬は、症状が憎悪と寛解をくり返すなかで、使うタイミングや使用を止めるタイミング、ステロイド外用薬の強さを調整する必要があります。そのため、医師の指導を十分に守り適切に使用することです。子どもの成長にかかわるステロイドの重要なポイント強いかゆみを伴う皮疹は睡眠の妨げになるのですが、赤ちゃんや子どもにとっては、睡眠障害が成長障害と深く関係してきます。そのため、赤ちゃんや子どもは、睡眠障害になっているかどうかの観点からもステロイド外用薬の使用を検討する必要があります。睡眠障害や成長障害をきたすと低身長や顔面の皮疹(ひしん)が強い場合は、網膜離(もうまくはくり)や白内障など、さまざまな合併症を起こすことがあります。また、過剰な食物制限も、カルシウム不足や成長障害をおこす危険性があります。原因になる?予防できる?アトピー性皮膚炎の間違った認識アトピー性皮膚炎は原因がはっきりとしていないことから、根拠のない話が出回ることがあります。古くから伝えられている方法や予防など、今では影響がないとわかっているものがあります。母乳が原因で赤ちゃんがアトピーになることはない赤ちゃんがアトピー性皮膚炎になる原因として、母乳の「質」をとりあげ、それによってアトピー性皮膚炎の発症に影響を与えるといった情報が出回っていますが、これには根拠はありません。また、アトピー患者の母親による授乳が、子どものアトピー性皮膚炎の発症を促すということもありません。妊娠時や授乳期の食物制限は子どものアトピー予防に関係しない一昔前は、アトピー性皮膚炎の原因が食物アレルギーではないかと考えられていました。このことから、妊娠時に母親が食物制限をすることで、子どものアトピー性皮膚炎の発症を予防するのではないかと考えられていました。しかし、妊婦の食物制限によってアトピーをはじめとしたアレルギー疾患の発症を予防する効果はないということわかっています。妊婦が避けるべき基本的な食べ物に注意して、栄養バランスのとれた食事をしっかりとりましょう。また、母乳によるアトピー性皮膚炎の発症には根拠がないのと同様に、授乳する母親が食物制限をしても、子どもに対してアトピー性皮膚炎の予防効果はありません。赤ちゃんのアトピー性皮膚炎のケア対策アトピー性皮膚炎の治療で基本となる「スキンケア」と「悪化させるアレルギー因子を避ける」をみていきましょう。赤ちゃんのうちからスキンケアをすることアトピー性皮膚炎の治療において、日々行なうスキンケアは非常に有効な要素です。スキンケアの目的は、皮膚を清潔にし、保湿と保護で、低下した皮膚(角層)の機能を補うこと。ワセリンやシンプルな成分で構成された保湿剤の使用が推奨されます。新生児期から保湿剤を塗ることで予防につながることも角層は皮膚の水分を保持する機能があり、同時に外部からの刺激から守るバリア機能として働きます。皮膚が乾燥したり、かきむしってしまうことで皮膚のバリア機能は低下します。これが肌のかゆみを引き起こすことになるため、肌を保湿して保護することはアトピー性皮膚炎の発症と悪化を防ぐ重要なケアになります。現在では、新生児期から保湿剤を塗ることで、アトピー性皮膚炎の発症率を低下させることが期待されています。悪化させるアレルギー因子を避けるアトピー性皮膚炎を発症する患者は、食物アレルギーや気管支喘息、アレルギー性鼻炎、ハウスダストなど、アレルギー疾患を持っている場合が多いといわれています。これらのアレルギーを引き起こす抗原(アレルゲン)を避けることもアトピー性皮膚炎の症状を抑えるために必要なことです。特に、乳児期は食物アレルギーを合併することが多くなります。食物アレルギーは食べることで、アレルギー反応を起こすだけでなく、バリア機能が低下した皮膚から、食物(卵やミルク、小麦など)が侵入することでもアレルギーを起こしてきます。そのためにもしっかりとした、保湿ケアが重要になってきます。お子さんがアトピーになっても悲観的にならないでアトピー性皮膚炎は、さまざまな原因が複雑に関係して発症する病気です。親がアトピー性皮膚炎である場合、子どもも発症するケースが考えられますが、遺伝という点だけで発症するわけではありません。近年、アトピー性皮膚炎患者が増えているのは、日本の住環境や食生活などの変化などが大きな要因になっていると考えられています。もし、子どものアトピー性皮膚炎の発症したとしても、乳児期から適切なケアをすることで予防や発症しても重症化しにくいことがわかってきています。そのためにも、アトピー性皮膚炎を理解することは重要なことです。決して悲観的にならず、医師と相談しながら適切なケアを続けて、子どもの成長を見守っていきましょう。<参考文献>・小児アトピー性皮膚炎 大矢幸弘(J-Stage)・アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2016年版(日本皮膚科学会)・日本アレルギー学会アトピー性皮膚炎診療ガイドライン監修:篠原三秀
2018年06月28日歪みを整える「皮膚ねじりダイエット」6月7日、皮膚の歪みを整えて痩せようという「皮膚ねじりダイエット」が発売された。A5版ソフトカバーで、96ページ、フルカラー、価格は1,100円(税別)でサンクチュアリ出版より刊行中である。著者はミスワールドビューティーアドバイザーで、株式会社マッコイ代表取締役の新居理恵氏。日本美容再生医療学会代表理事の山口修司氏が監修を務めている。血液やリンパの流れを悪くする皮膚の歪み人体を主に支えているのは骨格だが、筋肉の働きがなければ人は立っていることもできない。その筋肉を包み込んでいる膜が筋膜である。近年、この筋膜を柔らかくして歪みを整え、関節や筋肉の痛み、こりを解消しようという「筋膜リリース」が話題となっている。著者の新居理恵氏は、皮膚も骨格や筋肉同様歪むことがあり、その歪みが皮膚の直下にある浅層筋膜も歪ませ、血液やリンパの流れを悪くし、その結果、代謝が上がらず、運動しても痩せにくい体になるとしている。約2万人が痩せた「軟部組織リリース」初公開新居氏は「筋膜リリース」を広めたエステ界の実力者で、新刊「皮膚ねじりダイエット」では、医師やスポーツトレーナーと共に開発した皮膚ねじりによるダイエット法を解説している。皮膚の歪みをなおすことで、柔らかい肌になり、肩こり、むくみ、冷え、胃腸の不調、頭痛なども改善されるという。同書ではエステ業界の秘技とされ、約2万人が効果を実感したとされる「軟部組織リリース」を初公開。歪みのセルフチェック、なぜ皮膚ねじりで痩せるのか、1日10分から始められるというメソッドなどが掲載されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※皮膚ねじりダイエット※皮膚ねじりダイエット (Sanctuary books)
2018年06月13日子どもがかかりやすく感染力が高い胃腸炎。胃腸炎の原因から、そもそも胃腸炎に感染しにくくする方法を専門家の意見から紹介します。胃腸炎になってしまった子どものケアはもちろんですが、嘔吐の始末を間違えてしまい更に感染が広がってしまうケースもあります。ママテナの記事から胃腸炎の対応策をまとめました。「胃腸炎かな?」という症状が見られる場合は、これらの記事を参考にしつつも、早めに病院に連れていく事が大事です。その1●そもそも胃腸炎の原因は?胃腸炎、正確には「感染性胃腸炎」と呼ばれる病気ですが、細菌性とウイルス性の2種類が大半です。サルモネラやO-157などが原因の細菌性は、細菌が繁殖しやすい夏場に多いのが特徴。一方、ウイルス性はノロやロタなどのウイルスが原因。空気が乾燥する冬に流行します。先ずはこの病気について学びましょう。▼続きはこちら▼その2●予防方法は?胃腸炎が怖い大きな理由は、その感染力の高さにあります。家族の誰かが感染してしまった場合、気をつけることはなんなのか、お医者さんの意見です。また日頃から子どもに感染させないようにするにはどうすればいいのか?その答えは食べ物にありました。▼続きはこちら▼その3●意外なクセが胃腸炎の原因に…胃腸炎で2度の入院を経験したお子さん。まだ小さく他のお子さんとの接触も少ないことから原因について悩んでいましたが、その原因は小さな子どもなら誰でもしているクセでした。▼続きはこちら▼その4●感染してしまったら…では感染してしまった場合はどんなケアが必要なのでしょうか?・胃炎になってしまった子どもへの対応方法、・嘔吐した後、正しく処理する事によってさらなる感染を防ぐ方法以上2つの点から、その対処方法を紹介します。実際に「処理を間違えてしまった」というママの声は大事な事を教えてくれます。▼続きはこちら▼その5●赤ちゃんが下痢、嘔吐をした場合の離乳食は?赤ちゃんが下痢や嘔吐をした場合、心配なのが脱水症状です。水や離乳食を与えるタイミング、避けるべき食品は、など専門家の意見を紹介します。嘔吐を繰り返す時に気を付けたいのが脱水症状です。脱水症状とはどのようなものか、水分を与える方法など紹介します。▼続きはこちら▼
2018年06月12日便の異常とつらい腹痛が続く「潰瘍性大腸炎(UC)」とは?出典 : 潰瘍性大腸炎(Ulcerative Colitis:UC)は、大腸の粘膜に炎症が起きて、びらんや潰瘍ができる大腸の炎症性疾患です。びらんも潰瘍も粘膜が傷ついた状態を指しますが、傷の深さが異なります。びらんは粘膜の表面がただれている程度なので、傷は浅く症状も比較的軽めです。一方で潰瘍は傷が深く、粘膜の深部まで傷が及んでいるので重症な場合が多いです。潰瘍性大腸炎は、病変の広がりや症状の重さなどによって下記のように分類されています。1)病変の拡がりによる分類:全大腸炎、左側大腸炎、直腸炎2)病期の分類:活動期、寛解期3)重症度による分類:軽症、中等症、重症、激症4)臨床経過による分類:再燃寛解型、慢性持続型、急性激症型、初回発作型炎症は一般的に肛門に一番近い直腸から広がっていき、その範囲によって大きく3つに分けられます。・大腸全体に炎症が広がる「全大腸炎」・直腸から大腸の左側部分(左側結腸)まで炎症が及ぶ「左側大腸炎」・直腸のみに炎症が起こる「直腸炎」潰瘍性大腸炎は完治が難しく、治療は、症状が一時的に軽くなる、もしくは消える「寛解」と言う状態を目指します。また、症状がおさまる寛解期(かんかいき)と、治療によって落ち着いていた症状が再燃する活動期を繰り返すのが特徴です。再び悪化する可能性もあるため、定期的な検査や寛解を維持する治療をしていく必要があります。潰瘍性大腸の患者数は増加傾向。男女比率や発症年齢は?出典 : 日本での患者数は毎年増えていて、平成25年度末時点では16万6,060人を超えました。その後も急速に増加し続け、潰瘍性大腸炎の患者数は指定難病の中で最も多くなっています。出典:潰瘍性大腸炎(指定難病97)|難病情報センター発症年齢のピークは男女ともに20代で、性別による差はありません。0歳から高齢者まで、どの年齢でも発症します。参考:特定疾患医療受給者証所持者数|難病情報センター潰瘍性大腸炎の症状は?重症になるとどうなる?出典 : 潰瘍性大腸炎で多く見られる症状は、便の異常(血便、下痢、軟便など)や腹痛です。「軽症」であれば、1日の排便回数も4回以下と少なく、下痢や血便の程度も軽いです。ただし「重症」になると、1日の排便回数が6回以上と多くなり、37.5度以上の発熱や体重減少、強い腹痛、貧血などの症状も現れます。潰瘍性大腸炎は、起きている間だけでなく寝ている間も症状が出るので、質の良い睡眠が取れなくなってしまいます。またトイレに自由に行けない環境に不安を感じる場合も多く、生活の質は著しく下がります。精神的に落ち込む人も少なくありません。ちなみに軽症と重症の中間の症状を「中等症」、重症よりもさらに重篤な状態を「劇症」と呼びます。劇症になると、38.5度以上の持続する発熱や1日に15回以上の排便などの症状が起こり、早急な治療が必要になります。出典 : 潰瘍性大腸炎になると、合併症を発症することもあります。合併症には、腸管(小腸・大腸)に起こる合併症と、腸管外に起こる合併症があります。腸管の合併症では、腸管に穴があいたり(穿孔:せんこう)、狭くなったり(狭窄:きょうさく)、大量出血したりといった症状から、中毒症状を引き起こす中毒性巨大結腸症などが見られます。これらの合併症が出た場合は、緊急手術が必要になる可能性が高いです。腸管外の合併症としては、皮膚症状、関節や眼の痛みがあります。例えば口内炎や関節炎、脊椎炎、結膜炎などがあり、全身に症状が現れます。手術率は、発症時の重症度と炎症範囲によって決まります。重症で炎症範囲が広いほど、手術率は高くなります。潰瘍性大腸炎の死亡率はきわめて低く、潰瘍性大腸炎の患者とそうでない人の平均寿命は大体同じです。ただし、重症の場合の早期手術、大腸がんの早期発見が重要です。潰瘍性大腸炎の原因は?ストレスや食生活の乱れは関係があるの?出典 : 潰瘍性大腸炎のはっきりとした原因は、いまだに分かっていません。しかし、潰瘍性大腸炎の炎症に白血球が関わっていることは確認されています。白血球は本来、体内に入ってきた異物を食べて体を守る働きをします。ところが、免疫機能の異常が起こると、白血球が自分の腸管粘膜を外敵だと判断して攻撃してしまいます。その結果炎症が起き、潰瘍性大腸炎の発症につながってしまうのです。どうしてこのような免疫機能の異常が起こるのかは不明です。最近では、遺伝的要因、食生活の変化、環境要因など、さまざまな要因が絡み合って潰瘍性大腸炎を発症すると考えられています。潰瘍性大腸炎の診断・検査出典 : 潰瘍性大腸炎の診断はたいてい以下の流れで行われます。1.症状の経過と病歴などの問診…便の状態、排便回数、お腹の調子、これまでにかかった病気を聞かれます。いつから調子が悪いのか、血便は出ているか、発熱はあったかなど、答えられるようにしておくことがポイントです。2.血液検査…炎症の程度や栄養状態を調べるために行われます。3.便潜血検査 / 便培養検査…便に血液が混ざっていないか、血便を起こす菌がいないかを調べます。4.大腸内視鏡検査や注腸X腺検査、腹部X腺検査など…どの部位まで炎症が広がっているのか、炎症状態はどの程度か、腸内ガスは溜まっていないかを調べます。これらの検査から総合的に診断されます。潰瘍性大腸炎とクローン病の違いは?出典 : 潰瘍性大腸炎と見分けにくい疾患としてクローン病があります。どちらも原因不明の慢性炎症性疾患であり、難病に指定されている病気です。患者数も増加傾向で、現れる症状(下痢、腹痛、体重減少)も似ています。潰瘍性大腸炎とクローン病の大きな違いは、炎症が起こる部位です。潰瘍性大腸炎は大腸のみですが、クローン病は口から肛門までのすべての消化管の部位に炎症が起こります。特に炎症が起きやすい部位は小腸や大腸ですが、どの消化管にも炎症が起こりうるのがクローン病です。発症年齢や男女比も違います。10歳代~20歳代の若年者に好発します。発症年齢は男性で20~24歳、女性で15~19歳が最も多くみられます。男性と女性の比は、約2:1と男性に多くみられます。また、クローン病は合併症が伴うケースも多く手術率も高い病気です。潰瘍性大腸炎と同様、再燃にも気をつけたい病気で定期的な検査が重要です。潰瘍性大腸炎では薬物療法がメイン。具体的な治療法は?出典 : 潰瘍性大腸炎の治療は、活動期にはまずは大腸の炎症を抑えて寛解させる治療を行います。症状が落ち着く寛解期には、寛解状態を維持して再燃させないための治療に移行します。・薬物療法と食事改善薬物療法では、大腸の炎症を抑える薬を使います。食事は、腸に刺激を与えるような食べ物や飲み物を控えることが重要です。例えば脂っこいものや香辛料は避けて、食物繊維を多く含む食品や発酵食品を摂取するようにします。・血球成分除去療法薬物療法で改善が見られない場合に用いられます。腕から抜いた血を専用の装置に通すことで、炎症を起こす白血球を取り除き、浄化された血を再び体内に戻す治療法です。1回の治療時間は1時間程度で、副作用に吐き気、発熱、頭痛などがありますが、一過性のものです。・手術(大腸の全摘出)最終手段として、切除手術が考えられます。大腸に穴があく(穿孔)、大量出血、重症なのに薬物療法や血球成分除去療法の効果がない、ガンの疑いがある場合などは、切除手術が必要な場合が多いです。術後は、潰瘍性大腸炎でない人とほぼ変わらない生活を送れます。潰瘍性大腸炎は再燃しやすい病気。普段から気をつけておきたいことは?出典 : 潰瘍性大腸炎は一度症状が良くなったと思っても、再び悪化することが多い病気です。ですが、自分に合った治療をきちんと続け、コントロールしていくことで、再燃させずに寛解を保つことができます。実際に、潰瘍性大腸炎にかかっていても、多くの人は仕事や学業を続けていて、妊娠や出産も可能です。再燃させないためには「質の良い睡眠」「規則正しい生活」が基本です。症状が落ち着いている寛解期に、食事の制限は特にありませんが、普段からバランスの良い食事を心がけておくと良いでしょう。腸を刺激しやすいアルコール、香辛料、脂っこい食べ物、冷たい飲み物、乳製品などはとり過ぎないようにして、よく噛んで食べるのも大切です。また発病後7、8年経つと、大腸がんを合併する可能性もあります。たとえ症状がなくても、1~2年に1回は内視鏡検査を受けることをすすめます。潰瘍性大腸炎は「医療費助成制度」を受けられる病気出典 : 潰瘍性大腸炎は国の指定難病に定められています。中等症以上の場合に限られますが、申請手続きをして認定されると「医療受給者証」が交付され、治療費の助成が受けられます。受給者証の有効期間は申請日から1年間で、医療費の自己負担割合が3割負担から2割負担になります。指定難病医に診断書を書いてもらい、お住まいの都道府県に指定難病であることを申請すれば手続きは完了です。所得や治療状況により、1ヶ月あたりの自己負担上限額が決まり、超過分は公費で助成されます。まとめ出典 : 潰瘍性大腸炎は原因不明の指定難病ですが、症状をコントロールできる病気の一つです。血便が出たり、排便回数が異常に増えたり、ひどい腹痛が襲ってきたりと、不安がつきまといますが、自分に合った治療を受けることで、再燃せずに過ごせる場合も少なくありません。治療には薬や手術だけではなく、普段の生活習慣(規則正しい生活リズム、バランスの良い食事)の見直しも有効です。中等症以上の患者さんは医療費助成制度を受けられるので、検討してみるのも良いと思います。
2018年06月11日アトピー性皮膚炎 によってお肌が荒れていると、しみてしまったりして、化粧水や乳液が使えないこともおおいもの。ですが化粧水や乳液の使用をやめてしまうと乾燥肌が進行してしまい、困ってしまいますよね。今回は、酷いアトピー性皮膚炎によってスキンケアが出来なかった時の筆者の乾燥肌対策 をご紹介します。アトピー体質が発覚筆者は、もともと皮膚が弱い方で、顔や手足にすぐ湿疹ができる体質でした。しかし、第二子を妊娠中今までで一番酷い湿疹が顔にできて、赤く腫れあがり、とてつもないかゆみが。洗顔、化粧水、乳液もしみて使えず、当然メイクもできないような状態でした。産婦人科の検診で皮膚炎の事を相談しましましたが、季節性のもの、と言われました。しかし今まで同じ季節にもそこまでの皮膚炎になったことはなく、独自でいろいろ調べてみると「原因不明の湿疹が慢性的に何度も繰り返すのはアトピー体質である可能性がある」ということがわかり、初めて自分がアトピー体質であることを自覚 しました。アトピー対処法3選筆者の場合上の子がいて皮膚科に通院することが難しかったため、なんとか自宅で皮膚炎を改善できる方法 を模索しました。①市販のステロイドを購入なるべく薬には頼りたくなかったのですが、食生活の改善やアロマテラピーなどが効かないほど荒れていたため、市販のステロイド を購入しました。薬剤師の友人のアドバイスをもとに、一度きれいになるまでしっかり塗り続け、徐々に塗る量を少なくしていくということを実践しました。よくなったかな?と思い一度急にやめると反動で悪化することもあるらしいので、慎重に使用しました。②今まで使っていたスキンケア商品をやめた湿疹対策のためには保湿が重要 だと、敏感肌専用のスキンケア商品を買い漁ったり、肌荒れに美容液を色々塗ってみたりしたのですが効果は目に見えず。塗っているもののどれが肌に合っていてどれが肌に合わないかも分からず、だんだん全てのスキンケアグッズがしみてくるようになってしまったので、一旦全てをリセット することに。シンプルケアに重きを置いて、馬油、フローラルウォーター、シアバターのみのスキンケアにしてみました。朝のみ、松山油脂の唯一しみないクリームを化粧下地代わりに使用していました。③石鹸の使用をやめてクレンジングのみに石鹸もしみる状態だったので、馬油やホホバオイルをクレンジング代わりにし、洗顔は控える ようにしました。①~③を実践することで、出産をする頃にはなんとか肌の状態が整いました。アトピーで化粧水、乳液が使えない時は、まずステロイドを短期的に使用し肌の状態を整えて、なるべく添加物など入らないシンプルな天然成分の保湿剤を使ってシンプルケアをすることで、筆者はアトピー湿疹と乾燥を乗り越えました。----------以上、いかがでしたでしょうか?筆者の場合、アトピーで化粧水や乳液が使えないときは、一旦全ての使用をやめて 、市販でもいいのでステロイドを使用し、肌の状態を整える方法がとても合っていました。その後はステロイドはやめ、シンプルスキンケアのみ続けていますが前のように酷い湿疹は出なくなりました。また、スキンケアグッズはしみる、しみないで使用するしないを選別するようにしています。なかなか湿疹がおさまらないときは、色々足し算ではなく引き算のケア方法で肌を少し休ませてあげる のも一つの方法。是非1度、試してみてくださいね。●ライター/ましゅまま●モデル/坂井由有紀
2018年05月31日お笑いコンビ・サンドウィッチマンの富澤たけし(44)が5月11日、自身のブログを更新。ゴールデンウィーク中に精巣上体炎にかかっていたことを公表した。 『肥大』と題した記事で「世間がゴールデンウィークにうかれている真っ最中、ドバッと血尿が出た」と書き出した富澤。「赤く濁っているというレベルではなく、血が吹き出した。それからというもの、結石の激痛がいつくるかと恐怖と闘っていた」と当時の状況を振り返った。 富澤は’12年に尿路結石を患ったことがあるため、今回も同じ病気を疑ったという。しかし「今回は足や服にキ●タマが触れるだけで痛い」「3つあるのかと思うくらい左のキンタ●が1.5倍くらいに膨らんでいる」と、激痛と異常な腫れから病院に行ったとつづった。 受診した結果、精巣上体炎だと判明。原因について「疲れがたまったりして体が弱っている時に、何かしらの菌が精巣に入って炎症をおこすやつだそうだ」と説明を添えた。そして最後は「点滴して、あとは薬で治るようなので」と安堵しつつ「皆さんも渋々でも現実を受け入れ、ちょっと体調が悪かったらすぐに病院に行ってください」と注意をよびかけた。 ファンからは「ゆっくり休んでください」「大事に至らなくてよかったです」とコメントが寄せられている。また伏字の記号が少しずつズレていることから「読んでいると笑えちゃう」「●がズレているのはわざとですか?」「病気で大変なのに●で笑わせるなんてさすが」と富澤に突っ込む声もあがっている。
2018年05月11日オフスキンケアでどんな敏感肌でも美肌に4月19日、アトピー性皮膚炎経験者で化学者のかずのすけ氏による新刊「どんな敏感肌でも美肌になれる! オフスキンケア」が発売された。同書はどんな敏感肌の人でも美肌を手に入れられるというスキンケアの解説書で、価格は1,404円(税込)で、KADOKAWAより発売中である。化学者が考案した新発想スキンケア幼児期にアトピー性皮膚炎を患っていたかずのすけ氏は、現在でも体質そのものに変化はないと語る。それでも現在、かやみや肌トラブルなど一切のアトピーの症状に悩まされていないのは、化学者として、独自のスキンケア法を編み出し、実践しているからだという。著者はこれまでも「改訂版 化学者が美肌コスメを選んだら・・・じつは10秒で見抜けます」など、コスメやスキンケアに関する著作を発表しており、この新刊が6冊目。美容師やメイクアップアーティストなどが語らない化学者ならではの視点が好評を博している。新刊「どんな敏感肌でも美肌になれる! オフスキンケア」では、スキンケアの基本や用語、敏感肌のスキンケア、コスメの選び方、敏感肌克服のための生活習慣などを解説。また、また、コスメの成分一覧表も掲載されている。(画像はKADOKAWAのサイトより)【参考】※どんな敏感肌でも美肌になれる! オフスキンケア
2018年04月25日「ガザガサ肌」「皮膚の硬化」「肌荒れやかゆみ」など、乾燥が原因で発症してしまう皮膚のトラブルは年齢にかかわらず誰にでも起こり得るものです。そんな辛~い乾燥による症状が現れ始めた場合、私ならすぐに「皮膚科」を受診しちゃいます!皮膚科の先生は「皮膚のことを知り尽くしたプロフェッショナル」なので、自分で試行錯誤するよりも、サクっと先生の指示に従った方がいいと私的には思っています◎そこで今回は、辛い乾燥肌さんにおすすめの「皮膚科医が推奨する保湿スプレー」をご紹介。皮膚科で処方してもらうスプレーは保険適応なので、高価な保湿ローションを買うよりもお得になる場合だってあるんですよ~♡えっ!こんな簡単なケアでいいの?敏感肌におすすめの保湿方法とは「極度の敏感肌だ」「アトピー性皮膚炎を患っている」という人は、肌の水分量が低いだけでなく、潤いを閉じ込めるバリア機能も低下しているものです。そんな肌タイプの人は、乾燥や肌荒れで皮膚科に通院しているという人も少なくありませんよね!実際、私の子どもも極度の乾燥肌&アトピー体質なので、季節関係なく真夏でも皮膚科へ通院している状況です……。何年も皮膚科へかよっているうちに、皮膚科によって処方される薬や保湿剤は異なっても「保湿のベースとなる成分」にはある共通点があることが分かってきました◎皮膚科で処方される保湿剤の種類を大まかに分類すると……・ワセリン系・ヘパリン類似物質系・尿素系という3つの異なる成分に分けられます。上記3つの成分のうち最も刺激性の低いものは「ワセリン」ですが、ワセリンの働きは「表面を保護して水分の蒸散を防ぐ」だけ。水分量が不足している乾燥肌さんは、「ワセリンよりも保湿ローションが欲しいんだっ!」と思ってしまいがちですよね?しかし実は、敏感肌の人は「保湿ローションの刺激によって」肌荒れを引き起こしてしまうこともあるのだそう……。肌の炎症がひどいときは、湯船に浸かった後「肌に少し水滴が付いている状態」のまま、ワセリンで肌を保護してあげるといいみたいです◎「ワセリンだけかぁ……絶対カサカサになりそう~」なんて初めは半信半疑だった私ですが、皮膚科の先生の指示通り「お風呂上がりすぐのワセリン」を実行してみると……。なんと1週間ほどで、あれだけガサガサだった子どもの肌が、みるみると肌本来の潤いや活力を取り戻していくではありませんか!これにはさすがに驚いて、「敏感肌の人こそ塗り過ぎないシンプルなケアが大切なのかもしれない……」なんて思うようになった私。ちなみに、ワセリンとひと口にいってもその種類はさまざまです。我が子に処方されたワセリンは「プロぺト」といって、ワセリンのなかでも純度が高く、敏感肌の人におすすめなんだそうですよ!皮膚科医おすすめの優秀保湿スプレー「敏感肌はできるだけシンプルなスキンケアを!」とはいっても、30代以降で化粧水を全く使用しないというのも、正直不安なところです。ということで、ここでは皮膚科医おすすめの保湿力抜群のスプレーをご紹介します◎ヘパリン類似物質外用スプレー0.3%こちらは我が家で欠かすことのできない保湿スプレーです!この保湿スプレーをシュっとすれば、どんなに粉を噴いていようが、どれだけ乾燥していようがお構いなし◎あっという間に潤ってモチモチのお肌にしてくれるスプレーです。逆さにしても使用できるので、手の届きにくい背中などへもストレスなく塗布することができちゃいます!外用薬なのでもちろん市販では売られておらず、「皮膚科」「医療機関」などで処方箋をもらう必要あります。ヘパリン類似物質外用泡状スプレー0.3%アトピー肌や乾燥肌だけではなく、傷の治癒目的でも処方されることが多い「ヒルドイド」がありますが、こちらのスプレーはヒルドイドのジェネリック医薬品として販売されている「ビーソフテン」という外用薬の新製品です。ビーソフテンは優れた保湿効果が特徴的ですが、このスプレーはなんと「泡タイプ」という新感覚の保湿スプレーで、顔はもちろん体にも使用することができます♪泡ででてくるので伸びがよく、液ダレしないところも使用しやすいですよね!それよりなにより「保湿力が高くてお肌がモチモチになる」と、港では噂になっているほどですよ。やっぱり薬用・医薬品は保湿力が違う!先ほどご紹介した「皮膚科医がおすすめする保湿スプレー」のなかで度々登場してきた「ヘパリン類似物質」という成分ですが、この成分は薬用・医薬品にしか配合することが許されていない、乾燥に効く有効成分なんです◎これこそが「薬用・医薬品の保湿効果は優れている!」といわれる理由でもあり、乾燥が進行している人に皮膚科の受診をすすめることにもつながっているというわけ!ヘパリン類似物質には「血液の凝固を抑制する」という作用の他にも、「肌に含まれている水分が外に逃げないようにしてくれる」という、乾燥肌さんには嬉しい働きが確認されていますよ。ヘパリン独特の「血を固めない」という特性は血行促進作用にもなっていて、傷の回復を早めてきれいな肌にしてくれるんだとか♪皮膚科で処方された保湿スプレーを使用している人のなかからは、「もう普通の化粧水は使えない!」「乳液がいらないくらいに潤う!」という意見も挙がっているほどです。皮膚科で処方してもらえれば「1本1,000円程度」で手に入れることができるので、乾燥でお悩みの人は皮膚科へ受診されてみてはいかがでしょうか?保湿スプレーは手作りできるって知ってた?「余計な成分が入っていると肌荒れを引き起こしてしまう」なんていう超敏感肌さんには、自分で作る「手作り保湿スプレー」もおすすめです◎そもそも保湿化粧水の原料をざっくりご説明すると、「精製水+グリセリン」であることがほとんどです。グリセリンとは保湿成分のことで、肌に必要な潤いが逃げないようにしてくれるもの。そしてこの「精製水」「グリセリン」は、ドラッグストアで気軽に購入することができるってご存知でしたか?精製水とグリセリンを100均などで購入したスプレーボトルに入れれば、あっという間に手作り保湿剤の完成です。「香りも少しは欲しいな…」という人のために、デリケートな肌にも使用できる「エッセンシャルオイルを使用した手作り保湿スプレー」の作り方をお伝えするので、ぜひ作ってみてくださいね◎【カモミールローマン保湿ローション】用意するものカモミールローマン精油2滴、ホホバオイル1ml、精製水49ml作り方1.ビーカーにホホバオイルとカモミールローマン精油を2滴入れ、ガラス棒でよく混ぜる。2.精製水を加えてよく混ぜ、遮光瓶に移す。3.冷暗所で保管し、1ヶ月を目安に使い切る。かゆみや湿疹に効果的な「カモミールローマン」の精油を使用した、香り高い手作り保湿ローションです。使用する際は「瓶をよく振って、コットンにたっぷりとローションを含ませる」ことをお忘れなく◎ここでは保湿効果を与えるためにホホバオイルを加えていますが、もちろんグリセリンに替えてもOKですよ!いかがでしたか?乾燥による症状がお肌に現れている場合は、自力でなんとかしようとせずに、専門家の意見を取り入れることもひとつの方法です◎自分に合った保湿剤が見つかれば、今までの悩みが嘘だったかのように「モチモチ肌」へとつながっていくはずですよ!参考:ドクターシーラボ、「アロマテラピー図鑑」主婦の友社/佐々木薫
2018年03月19日1年の間で、ママ達がもっとも恐れる季節といっても過言ではないのが冬。免疫力の低い子どもはしょっちゅう感染症をもらってきては、熱を出したりお腹を壊したり…。中でも、感染力がケタ違いに強い胃腸炎にはご用心!事前にできるだけの準備をして、家庭内パンデミックを食い止めましょう!寒くなったら準備を!用意しておきたいアイテム寒くなると、ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎が毎年大流行します。小さい子どもの場合「体調が悪い」と口に出して教えてくれません。そのため、さっきまでニコニコしていたと思ったら…いきなり吐いた!「えっ、なんで!?」なんてことが普通に起こります。そうなってからどうしたらいいんだっけ?なんて言っていたのでは、遅いのです。いざという時に慌てないよう、事前に用意しておきたいアイテムはこちら。・マスク・使い捨て手袋・そのまま捨てられる雑巾、ペーパータオルなど・ペットシーツ・ペットボトルの空容器・塩素系漂白剤冬の間は、これらをストックしておくと安心ですよ。どんなふうに使うの?胃腸炎は感染力が強いので、吐瀉物などをそのまま手で触るのはもちろんNG。加えて、空気感染にも細心の注意を払わねばなりません。そのため、子どもが吐いたらすぐにマスクと手袋で自分の身を守り、それから汚れものの処理に移ります。汚れを拭き取るのに使った雑巾やタオル類は、洗ってそのまま使うのではなく処分を。感染性胃腸炎のウイルスはかなり強く、洗濯機で洗ったくらいではキレイになりません。かえって感染を助長してしまうリスクもあります。泣き叫ぶわが子の姿に動揺して、ついこのあたりの対策を怠ってしまいがちですが、そうすると確実に二次感染します。子どもの看病をやり抜くためにも、ママが倒れるわけにはいきません。しっかり自衛を!次亜塩素酸ナトリウム消毒液を作る胃腸炎に感染した人の便や吐瀉物が付着したところは、水拭きではダメ。次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効です。これは、500mlのペットボトルと市販の塩素系漂白剤を使って作ることができます。ちなみに、用途によって必要な濃度が異なります。必要なのは、この2種類!・便や吐物が付着した床やおむつなど・・・1000ppm(0.1%)・衣服や器具などのつけ置き、トイレの便座やドアノブ、手すり、床など・・・200ppm(0.02%)ちなみに市販の塩素系漂白剤の濃度は、5%ほど。では、消毒液の作り方を見ていきましょう。【1000ppm(0.1%)の消毒液】ペットボトルに水をいっぱいに入れ、そこにペットボトルのキャップ2杯分の漂白剤を入れる 。【200ppm(0.02%)の消毒液】ペットボトルに水をいっぱいに入れ、そこにペットボトルのキャップ半分弱の漂白剤を入れる。これだけ!簡単ですよね?作ってから時間が経つと効果がなくなってしまうので、作りおきには向きません。その都度作るようにしてくださいね。汚れてもまるめてポイッ!布団にペットシーツを敷く小さな子どもは、トイレやバケツに吐いてなんてくれません。寝ていて突然嘔吐するので、シーツやバスタオルがいくらあっても足りない…という事態に陥ります。一度汚れたシーツ類は洗ったり、消毒したりも手間がかかります。そんなときにおすすめなのが、ペットシーツ!主にペットがトイレとして使う商品で、吸水性に優れています。これを布団に敷き詰めておくことにより、万が一子どもが寝ている間に吐いても、被害を最小限に抑えることができます。且つ、汚れたシーツは洗う必要がなく、そのまま廃棄OK。胃腸炎の後片付けが大変…と悩まれているパパ・ママ、ぜひ使ってみてくださいね!まとめ小さな子どもが胃腸炎にかかると、それはそれは大変な事態になります。子どものケアはもちろん最優先事項ですが、同じくらいに親は自分の身を守ることを考えなければなりません。ママが倒れたら、子どもの世話は誰がするの!?という意識をしっかり持って、二次感染予防に努めましょう!written by 七尾 なお
2018年02月01日食物アレルギーのひとつである卵アレルギーには、アトピー性皮膚炎喘息アレルギー性鼻炎といった症状がみられます。卵アレルギーの原因となっているものは何か、検査方法や治療方法などについて見てみましょう。卵アレルギーとは卵アレルギーは、食物アレルギーのひとつで、卵に含まれているタンパク質に身体の免疫機能が反応してしまうことによって起こると考えられています。卵に対してアレルギー反応があらわれる人は多いといわれており、食物アレルギーの代表格とされています。卵アレルギーの原因アレルギー反応は、免疫が過剰反応してしまうことで起こります。通常は、アレルギーの原因となる抗原が体内に入ったときにIgG抗体を作り、次に抗体が侵入しないように免疫を高めます。しかし、抗原に対してIgG抗体ではなくIgE抗体が作られ、次に抗体が侵入したときにヒスタミンなどの化学伝達物質が出されることによってアレルギー反応みられるといわれています。卵アレルギーの場合の抗体は、オボアルブミンとオボムコイドであると考えられています。人によっては、オボアルブミンに強く反応する場合と、オボムコイドに強く反応する場合とがあるといわれています。卵アレルギーの症状卵のオボアルブミンやオボムコイドによってアレルギー反応があらわれた場合、喘息アレルギー性鼻炎アトピー性皮膚炎などがみられます。症状が出やすいのは消化器が未熟な乳幼児といわれていて、年を重ねて消化器の発達が進むことで症状がなくなっていくこともあります。ただし、症状が改善せず、少量の卵にも過剰に反応してしまい、アナフィラキシーショックを起こす場合もあります。アナフィラキシーショックは、呼吸困難意識が遠のく皮膚症状消化器症状など複数みられるもので、命に関わる重篤な症状なので注意が必要です。場合によっては、医師に対処用の薬を処方されることもあります。卵アレルギーの検査病院では問診を行い、卵を食べた量アレルギー反応が出るまでの時間反応が治まるまでの時間などを答えます。IgE抗体を明確にするために、ブリックテストスクラッチテスト20分間パッチテストなどの皮膚テストを行うこともあります。また、一度卵アレルギーがみられたのに、その後、アレルギー反応がない人1年以上アレルギー反応がなかったという人などは、実際に食べてどう反応するか調べる食物経口負荷試験を行い検査するといわれています。卵アレルギーの治療どのくらいの卵を食べることで、アレルギー反応があらわれるのか正確に判断し、必要最小限除去しながら食事療法を行い、できれば最終的に食べられるようにしていきます。アナフィラキシーショックがある場合は、卵の摂取を完全に控えるようにします。たとえ、完全に卵を除去してしまっても、動物性や植物性のタンパク質を、別の食材から摂取できれば、栄養面には心配ないと考えられているので安心してもよいでしょう。調理でも、卵の使い方には工夫をするとよいでしょう。たとえば、揚げ物の衣やハンバーグのつなぎに卵を使用しないで調理することができます。ただし、加工食品の場合は卵アレルギーに配慮して作られているものばかりではないため、食品表示をよく確認すると安心です。また、卵は加熱処理によりアレルゲンが低下し、反応が出にくくなるといわれています。卵で、アナフィラキシーショックを起こしたことのある人アナフィラキシーショックを起こす可能性が高い人は、食事療法の対象外であり、さらに、アドレナリン自己注射器を処方し、アナフィラキシーショックが起きたときに自分でアドレナリンを注射して症状を和らげていくこともあります。アナフィラキシーショックが心配な方は、医師に相談しましょう。まとめ卵アレルギーを引き起こすといわれている抗体には、オボアルブミンとオボムコイドの2つがあります。加熱によって凝固しやすいものとそうでないもの、どちらに強く反応するかに個人差があることから、食事療法の方法は異なります。栄養価が高いといわれている卵だけに、完全除去となると栄養面の不安を覚える人もいるかもしれませんが、代替えできる食品・食材はさまざまにあるため、医師に相談しながら健康を損なわずに対処していきましょう。監修:大利昌久
2017年11月14日突然くしゃみや鼻水が出て止まらなくなる、鼻づまりがつらい、そのような症状がでるアレルギー性皮膚炎は、アレルゲン物質が体内に入ることで体が反応するアレルギー症状です。どのようなメカニズムでアレルギー性鼻炎が起こるのか見てみましょう。アレルギー性鼻炎とは近年、アレルギー性鼻炎の患者数はかなり増加しているといわれています。スギ花粉症でよく知られている花粉症の季節性アレルギー性鼻炎とハウスダストやダニ、カビなどで発症する通年性アレルギー性鼻炎があります。人間の身体には防御反応が備わっていて、鼻から吸い込んだ異物が有害物質であると判断されると鼻水で外に排出させ、鼻づまりで体内に入らないようにしています。この防御反応が過剰に起こってしまい、あまり有害とはいえない花粉などに対してもアレルギー反応を起こしてしまうのがアレルギー性鼻炎です。リンパ球の一種であるヘルパーT細胞が異物を有害であると認識すると同じリンパ球であるB細胞に抗体を作るように指示します。その指示によってIgE抗体が作られます。IgE抗体は免疫細胞ですが、IgE抗体がつくられただけでアレルギー症状が起こるわけではありません。再びアレルギーの原因となる物質が体内に入ってきてIgE抗体と接触するとヒスタミンをはじめとする化学伝達物質を過剰に分泌しアレルギー反応が起こします。ヒスタミンは肥満細胞から過剰に分泌され、くしゃみやかゆみ、鼻水といった症状を引き起こします。アレルギー性鼻炎の原因季節性アレルギー性鼻炎と通年性アレルギー性鼻炎の原因について解説します。季節性アレルギー性鼻炎草花の花粉が原因となる季節性アレルギー性鼻炎は、スギ花粉症がよく知られていますが、花粉症を引き起こす花粉はさまざまなものがあります。春に飛散するスギやヒノキイネ科の植物シラカンバ族など初夏に多い植物ブタクサやヨモギなど約50種類あるといわれています。アレルゲン物質となる可能性がある花粉はほぼ一年中飛んでいますが、植物によって花粉の飛ぶ時期が違うため、自分のアレルゲンとなる植物を知っておくことが大切です。通年性アレルギー性鼻炎季節に関係なく一年中発症するアレルギー性鼻炎です。アレルゲンとしては、ハウスダストダニカビペットの毛フケなどがアレルゲンとなります。住環境が変化して、冷暖房の普及にともない住宅が密閉された状態となることが多く、アレルゲンが家の中で蓄積されやすくなっていることも原因の一つではないかと考えられています。アレルギー性鼻炎の症状季節性アレルギー性鼻炎の症状は、鼻炎頭痛倦怠感がある目の周りや耳、首が赤くなるといった皮膚症状のどのかゆみなどがあります。通年性アレルギー性鼻炎の場合には、症状は朝に起こることが多いといわれています。自律神経の影響で朝に出やすいと考えられていますが、その他にも寝ている間に、床に溜まったハウスダストを吸い込んでしまっていることも影響しているのではないかといわれています。突発的なくしゃみや鼻水、鼻づまりが主な症状です。アレルギー性鼻炎の検査くしゃみや鼻水などの症状が風邪などではなく、アレルギー性の症状であるかどうかを調べ、どのようなものがアレルゲンとなっているかを調べることができます。鼻汁好酸球検査鼻水を採取して好酸球という細胞があるかどうかを調べます。アレルギー性鼻炎の約8割で鼻水の中に好酸球が増えるといわれています。血液検査アレルゲンとなっているのは何であるかを特定するために少量の採血をして血液検査を行います。それぞれのアレルゲンに対して、どのくらいIgE抗体があるかどうかを調べることができます。アレルギーの症状が出ていないときでも検査ができます。その他に血液検査で、アレルギー症状がどれくらい強いのかということも調べることができます。皮内テスト原因と考えられる抗原のエキスを注射して皮膚に現れる症状を観察します。注射をするために痛みがあったり、注射した箇所の腫れやかゆみなどが強く出てしまったりする危険性があります。鼻粘膜誘発試験鼻の粘膜にアレルゲンの疑いがある成分をしみこませた紙をおいて、アレルギー症状が現れるかどうかを調べる検査です。手術が必要であるかどうかを判断する、手術効果を調べるときにも有効な検査です。アレルギー性鼻炎の治療目薬や内服液を使用する薬物療法や、アレルゲンを体内に段階的に増やしながら投与していくといった特異的免疫療法があります。その他にも、鼻づまりや鼻水などが起こりにくいように鼻粘膜を変えるという手術療法があります。専門医を受診して医師に相談し、適切な治療を選択することが大切です。自分のアレルゲンが何であるかをきちんと把握し、日常生活でそれらに接触する機会を避けることも症状を抑えるためには重要です。監修:大利昌久
2017年11月11日クチコミで広がるヒルドイド誤った認識・情報に警鐘アトピー性皮膚炎の患者などに保湿剤として処方される「ヒルドイド」が、一部の雑誌やインターネット上で「美容効果がある」などと噂されていることについて、販売元のマルホ株式会社が適正利用を呼びかける声明を出した。高い保湿効果にくわえ、医療保険が適用され安価で手に入るヒルドイドは、一部雑誌やSNSを通じて「化粧品代わりになる」などと噂されてきた。マルホはこうした情報を確認するたびに、各配信元に対し「ヒルドイドを化粧品同様に紹介することは控えてほしい」との要請を続けてきたほか、出版媒体から、医療用医薬品としての使用目的ではない内容の取材要請があった場合もすべて断ってきたという。「副作用が発現するリスク」もマルホは「患者さん一人ひとりの皮膚の状態を診察した結果を踏まえ、必要に応じて処方されているヒルドイドについて、患者さんが自己判断で治療以外の目的で使用することは、適切な効果が見込めないだけでなく、思わぬ副作用が発現するリスクがあります」(マルホ株式会社プレスリリースより引用)と、美容目的としてヒルドイドが注目・拡散されている現状に注意喚起を行っている。(画像はマルホ株式会社より)【参考】※マルホ株式会社プレスリリース
2017年11月06日アトピー性皮膚炎はアレルギーと同じだと考えている方もいるのではないでしょうか。本来は、アトピー性皮膚炎はアレルギーと同じものではありません。アレルギー性皮膚炎は、特定の原因物質(アレルゲン物質)に接触すると起こる皮膚炎です。ここでは、アトピーとアレルギーの違いについて見てみましょう。アトピーはアレルギーではないのかアトピー性皮膚炎とは、かゆみをともなう湿疹が身体のさまざまな部分にできることが特徴です。皮膚が乾燥しやすく、皮膚のバリア機能が弱いため、外からの刺激に敏感な状態となっています。皮脂の分泌も少ないため皮膚の水分が蒸発しやすく乾燥してしまうといわれています。一方、アレルギー性皮膚炎は、原因物質といわれるアレルゲンにくりかえし接触することで皮膚に炎症が起こる症状のことを指しています。アトピー性皮膚炎と混同しやすいですが、複合的な要素が絡み合って原因が単純なものではないアトピーと違って、アレルギー性皮膚炎は、アレルギーの原因となっている刺激を排除してしまえば比較的治療しやすいといわれています。症状として現れる湿疹は、アトピー性皮膚炎と似ているために、見た目だけではどちらの症状であるかを判断することは難しいです。アレルギー性皮膚炎とはアレルギー性皮膚炎の原因はさまざまで、しかも人によって原因物質は異なります。毒性のあるものや刺激物が原因物質としてあげられます。多く見られるものには、植物があり、うるし銀杏アロエなどにアレルギー反応があることが知られています。女性は、アクセサリーなどの金属と触れていることが多いため、金属アレルギーを持つ人が多いといわれています。金属アレルギーが重症化すると手のひらや足の裏にも症状が出ることがあり、小銭などの金属にも反応してしまうこともあります。その他にも、化粧品やシャンプーなどの化学成分下着やマフラーなどの繊維湿布や軟膏などの外用薬が原因となることもあります。アレルギーの原因となる物質に接触すると、触れた部分が赤くブツブツとした紅斑(こうはん)になる、皮膚が盛り上る湿疹の丘疹(きゅうしん)が出る、水ぶくれである水疱(すいほう)になります。「かぶれ」と呼ばれる症状です。かゆみや痛みがある場合があります。アトピー性皮膚炎とは強いかゆみや湿疹があることが多く、特に乳幼児に発症しやすい病気です。近年では大人にもアトピーの症状を持つ人が増えています。アトピーの原因はさまざまあり、生まれつきの体質や環境食べ物不規則な生活習慣などが関係していると考えられています。治療法が確立されていないためによくなったかに見えても、再び症状が悪化することがあり、症状のくりかえしが特徴として見られ、悩まされている人が多い病気です。アトピー性皮膚炎の症状額や目や口の周り、体幹などにかゆみのある湿疹がよく見られます。乳児の場合は、最初に湿疹が頭部に現れて、だんだんと下の方へ移っていき、四肢関節に湿疹が出てくるようになります。幼少期では、頸部、関節に多く湿疹が出てくるといわれます。成人の場合は、上半身に頻発することが多くなります。アトピー性皮膚炎の原因と対処法アトピー性皮膚炎の原因には、食べ物よりもハウスダストやダニ、カビなどが原因となることが多いと考えられています。ダニが棲みつきやすいといわれるじゅうたんやカーペットを減らすことが有効です。また、ダニは湿度が55%以上になると繁殖しやすくなるため、湿度を下げるダニのエサとなる食べこぼしの始末定期的に部屋の掃除こまめに布団を乾燥させる部屋の空気を入れ替えるをするようにしましょう。アトピー性皮膚炎のケアは保湿が大切アトピー性皮膚炎の治療の目標は、症状を上手くコントロールしていくということが大切です。そのためには、薬を使用して湿疹やかゆみの症状を抑えましょう。皮膚のバリア機能が弱い状態なので刺激物が症状を悪化させやすくします。日常的にスキンケアをしっかりと行ってください。スキンケアでは、おもに保湿に重点を置いてください。セラミドヒアルロン酸コラーゲンなどの保湿成分が有効でしょう。また、炎症がひどい場合は、軟膏類や乾燥している部分にクリーム類を使用することをおすすめします。紫外線によりアトピーを悪化させやすくなるため、外出の際は日焼け止めなどで対処しましょう。監修:大利昌久
2017年11月06日皮膚にブツブツができてしまいたまらなくかゆいといった症状に悩む方も少なくありません。一時的なもので短時間でよくなるものもあれば、何度もくりかえして悩まされることもあります。ここでは、アレルギー性皮膚炎の原因や症状などについて見てみましょう。アレルギー性皮膚炎とは人間の身体には、外から入ってきた異物から身体を守る免疫機能を持っています。細菌やウイルスを防ぎ、攻撃するという免疫反応が正常に働かず、花粉やダニ、食品など、さまざまな物質に対して過剰に反応してしまうことをアレルギーといいます。そして、アレルギーを引き起こす原因となる物質のことを、アレルゲンと呼んでいます。人によってアレルギーの原因物質は違ってきます。さまざまな物質が原因となって皮膚にかゆみやかぶれなどの症状を引きおこします。このようにアレルギー反応によって発症する皮膚炎のことをアレルギー性皮膚炎と呼んでいます。アレルギー性皮膚炎の原因アレルギー性皮膚炎の原因になる物質にはさまざまなものがありますが、毒性のある植物や虫の毒、刺激性のある洗剤や石けんなどがあります。それらのものが皮膚に接触することでアレルギー性皮膚炎を発症してしまいます。アレルギーの原因となるものは人によって違いますが、多いものでは植物があげられます。ウルシや銀杏、マンゴーなどが原因となります。動物の毛もアレルギーの一つの要因です。また、金属アレルギーの原因となるものには、ニッケルやコバルト、クロムなどがあります。指輪やネックレス、ブラジャーのホックなどに使われていて日常生活で長時間触れることが多く、アレルギー反応を引き起こしやすいといわれています。その他に、化粧品やシャンプー、洗剤などの科学的刺激がアレルギー性皮膚炎の原因となることもあります。湿布や軟膏などの外用薬でアレルギー反応が起こることもあり注意が必要です。下着やおむつ、衣服の繊維が刺激となることもあります。アレルギー性皮膚炎の症状アレルゲンによる外的刺激が皮膚に接触すると、触れた箇所に湿疹ができます。赤いブツブツができる紅斑(こうはん)、皮膚が盛り上がる丘疹(きゅうしん)、水ぶくれである水疱(すいほう)などが現れます。このようなアレルギー性皮膚炎を接触性皮膚炎と呼んでいます。接触した箇所と触れていない部分で、はっきりとした境界があるのが特徴です。「かぶれ」とも呼ばれている症状です。原因となるものに接触してから数時間以内に症状が出るといわれています。かゆみや痛みをともなうことがあります。金属アレルギーの場合は、男性よりも女性、特に40代の女性に多く見られるといわれています。症状が重くなると、日常生活で必要な小銭やカギなどに使われている金属にも、アレルギー反応をすることがあります。金属アレルギーが疑われる場合は、早い段階で専門医を受診することをおすすめします。アレルギー性皮膚炎の治療皮膚炎の症状が現れたら、まずは原因物質を特定することが重要です。特定することができれば、対策をとることができ、予防にもつながります。湿疹が出現したら、数時間前までさかのぼり、何と接触したかを考えて原因物質を特定しましょう。アレルギー性皮膚炎の予防対策として、「いつ湿疹ができたか」、「どのようなときに発症したか」、「湿疹ができた場所はどこか」を湿疹ができる毎に記録を残しておくと原因物質を特定しやすくなります。たとえば、口のまわりに湿疹ができる場合は、調味料や果物などの食品が原因の可能性が高いと考えられます。原因物質を特定することと同時に、薬を使用して治療も行います。ステロイド外用薬や塗り薬での治療が一般的ですが、抗ヒスタミン剤を服用することによって強いかゆみの症状を抑えることができます。治療は、皮膚科などの専門病院を受診して、医師の診断を仰ぐとよいでしょう。乾燥肌はアレルギーを悪化させる乾燥肌がアレルギーを悪化させてしまうことがあります。洗いすぎや保湿が足りないと肌の角質層が壊されてしまい、水分が蒸発して肌がかさついてしまいます。肌の角質層は、うろこ状になって閉じているのですが、洗い過ぎなどで乾燥すると肌のバリア機能が壊れてしまい、外部刺激を受けやすくなってしまいます。花粉や化粧品、石けんなどの成分が入り込みやすくなるのでアレルギー性皮膚炎になりやすく症状を悪化させてしまいます。そのため、肌を乾燥した状態にしないように気をつけましょう。清潔に保つことは大切ですが、洗いすぎると肌の乾燥を招き、角質層のバリア機能を壊してしまいます。洗った後はしっかりと保湿をしましょう。口の中を清潔に保つことも大切患部を掻き壊してしまわないように注意して原因物質に触れないようにしましょう。金属アレルギーの場合は、アクセサリーなどに使用してある金属だけではなく、歯科金属が原因となってしまうことがあります。金属が溶け出すことを防ぐために、口の中を清潔にしておくことも大切です。監修:大利昌久
2017年11月05日「ジャニーズWEST」メンバー全員を主演に迎え、島本和彦原作の伝説の漫画「炎の転校生」を新たに現代に蘇らせたNetflixオリジナルドラマ「炎の転校生 REBORN」。この度、本作のビジュアルと特報映像が公式Webサイトにて公開。あわせて新たにキャストに川島海荷、鹿賀丈史の名前が発表された。■あらすじかつて「炎の転校生」と呼ばれた一人の男がいた…。その名は「滝沢昇」。伝説の男・滝沢が時を経て校長となり、ある目的のため設立させた謎のエリート校「種火学園」。そこに現れた7人の転校生。偶然にも7人全員、下の名前が「駆(カケル)」だった。彼らには全国の問題がある学校に転校生として忍び込み、学校を内部から改善する極秘ミッションが与えられる。No.1「炎の転校生」を目指し、7人の駆たちの熱血学園バトルが始まる――!■新キャスト発表!それぞれの役どころも明らかに今回、「ジャニーズWEST」が扮する7人の駆たちの個性が炸裂したビジュアルと特報映像が公式サイトで初解禁。ビジュアルは、各キャストのイメージカラーを纏った炎を背景にキャラクター紹介がされている構図に。シゲオカ駆(重岡大毅)は赤いヘッドフォンがトレードマークで「フツーすぎる」という個性を持った高校生、キリヤマ駆(桐山照史)はこの時代に自らを「拙者」と名乗る侍スタイル、ナカマ駆(中間淳太)は頭脳明晰な軟弱お坊ちゃま、カミヤマ駆(神山智洋)はおかっぱヘアーの最強泣き虫、フジイ駆(藤井流星)はエレガントでありながら度を越したキザキャラ、ハマダ駆(濱田崇裕)は頭よりも先に拳が動く熱血武闘派な高校生、そしてコタキ駆(小瀧望)は超絶リーゼントを決めた一昔前の男前ヤンキー。この統一感ゼロの個性が混ざり合ったとき、一体どんな物語が展開するのか?さらに今回、ヒロイン・日花里(ヒカリ)役を川島海荷、種火学園校長に上り詰めた滝沢昇の声を鹿賀丈史が演じていることも明らかに。川島さんは「日花里は、頑張ってみんなを転がそうとするけど転がしきれていないところが愛らしいキャラクターです」と自身の役柄を説明し、「監督からは?マークがいっぱい出るような私が思ってもいない視点からの演出指導を頂きました(笑)みんなで必死に、そして楽しみながら作ったドラマです。みなさんにもぜひ楽しんでご覧いただきたいです」とメッセージを寄せている。■意気込みコメント到着!原作者・島本氏も「8話じゃ全然足りない」と太鼓判■重岡大毅(シゲオカ駆役)ぼくのキャラクターはフツーで高校のときのような感覚で違和感ありませんでしたが、ほかのみんながぶっ飛び過ぎていて違和感満載でした!(笑)台本を現場で変更することが多く現場に入るたびドキドキしてましたが常識の通じない雰囲気が作品に出ていると思います!■桐山照史(キリヤマ駆役)ずっと笑っていた現場でした。殺陣は京都撮影所で昔からお世話になっていたので安心して挑みました。ただ、いままでは本格的な殺陣でしたが、今回はただの時代劇好きなキャラなのであえて下手に演じることが逆に難しかったです。李監督と細かく作り上げた各キャラクターに注目して欲しいです。■中間淳太(ナカマ駆役)頭の良い役なので計算しているシーンでは、早口で2~3行のセリフを4秒で言い切らないといけなかったのでめちゃくちゃ練習しました。ウケを狙いにいくのではなく、あえて真剣にやるからこそ面白いドラマができたと思います!みんなの一生懸命な姿から勇気と笑いを受け取ってもらえたら嬉しいです。■神山智洋(カミヤマ駆役)普段の感じから振り切ったキャラクターになりきりました!衣装着て、ヅラを被ったらもう役に入り込めました。すべてのシーンが楽しく、大好きです。「面白いことを面白いと思わずにやることが面白い」という監督の言葉を大切にして作り上げた作品です。ぜひ、楽しんでください!■藤井流星(フジイ駆役)こんなにパンチの効いた役柄は今後ないんじゃないでしょうか。みんなで夏を駆け抜けて青春を一緒に過ごしたような現場でした。台本通りガチガチに演じず、現場での遊びも大切にして演じました。常識の通じないぶっ飛んだ世界観をぜひ、楽しんでください。■濱田崇裕(ハマダ駆役)自分の性格と真逆のタイプのキャラクターを演じたので新鮮でした。コメディというジャンルの難しさを感じつつ、とても勉強になりました。勝ち負けじゃないとわかりつつも現場では、みんなとの違いにライバル心を持ちながら切磋琢磨して作品に挑みました!■小瀧望(コタキ駆役)初めてワイヤーアクションも取り入れて挑んだので新たな一面を見せられると思います。自分たちでも一度笑いのツボにはまるとなかなか抜け出せない面白さがありました。大好きな製作陣チームと一丸となって作った作品です。ぜひ、楽しんでもらいたいです!■島本和彦(原作者)原作漫画と全く違う誰も見たことのないドラマだ!自由にやっていただきつつもリスペクトが見える部分もありで大変ありがたいです。観たら間違いなくジャニーズWESTの7人が大好きになる!8話じゃ全然足りない、もっともっと7人の活躍を見せてほしい。■李闘士男監督ジャニーズWESTのメンバー全員に、「見てくれる人に楽しんでもらうためならなんでもします!」というエネルギーがほとばしっていたので、僕みたいなおっちゃんが「こいつらと一緒に頑張ろう!」という気持ちにさせられてしまいました。「台本以上に面白くしなければ」という気持ちになって、いろいろと思いついて彼らを困惑させてしまった結果、彼らの魅力を活かしたバカで、暑苦しくて、可愛らしいコメディができました。国内外からどんな反応があるのか楽しみです!Netflixオリジナルドラマ「炎の転校生 REBORN」は11月10日(金)よりNetflixにて全世界一挙配信開始(全8話)。(cinemacafe.net)
2017年09月29日肌にかゆみや赤みを引き起こす脂漏性湿疹の原因は、カビの一種である「マラセチア菌」の増殖です。菌の異常増殖の原因である皮脂の過剰分泌を起こさないためのポイントや皮膚科での治療法などについて見てみましょう。脂漏性皮膚炎とは脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)は、脂漏によって引き起こされる皮膚炎です。「脂漏」とは、毛穴から分泌される皮脂が多くなりすぎている状態を指します。脂漏の状態になると、皮脂をエサとするマラセチア菌というカビの一種である真菌が異常増殖します。マラセチア菌自体は、人間の皮膚に生息する常在菌で、正常な状態ではトラブルの原因となるようなことはほとんどありませんが、異常に増殖するとマラセチア菌自身の代謝物によって肌に炎症を引き起こします。脂漏性皮膚炎の原因脂漏性皮膚炎の原因は、皮脂の増加によるマラセチア菌の増殖です。脂漏性皮膚炎の原因と考えられるものについて解説します。ホルモンバランスの乱れ生活習慣の乱れやストレス、睡眠不足などが続くと、ホルモンバランスの乱れが生じます。特に、ストレスや睡眠不足はテストステロンやアンドロゲンといった男性ホルモンの分泌量を増加させます。テストステロンやアンドロゲンには皮脂の分泌量を増加させる働きがあり、脂漏性皮膚炎の原因である脂漏の状態を作ってしまう場合があります。食生活の乱れ食生活の乱れは、皮脂の分泌量にも関係していますが、脂っぽい物や甘い物など脂分が多い食事ばかりをとり続けていると、皮脂の量も増加してしまいます。また、皮脂量を調整してくれるビタミンB2やビタミンB6、ビタミンCが不足すると、皮脂量の調整が不十分になり、肌に脂分が増加する場合があります。不十分な洗髪・洗顔きちんと洗えているつもりでも、洗顔や洗髪が不十分になっている方は意外と多いものです。生え際や後頭部、フェイスラインなどは洗い残しが生じやすく、皮脂汚れをためてしまう原因にもなります。また、反対に頭皮や顔を洗いすぎてしまい乾燥を引き起こすと、皮膚が皮脂の分泌量を増加させようとするのでかえって状況が悪化する場合もあります。脂漏性皮膚炎の症状脂漏性皮膚炎は、皮脂の過剰分泌による真菌の繁殖が原因で起こるため、皮脂の分泌量が多い頭皮や生え際、鼻の横などにできやすい傾向があります。また、顔・頭部以外では背中やわきの下などによくみられます。脂漏性皮膚炎の主な症状は、かゆみや赤み、湿疹です。黄色っぽい垢(鱗屑)などが出る場合もあり、頭皮に脂漏性皮膚炎ができた場合は、大量にフケが出るケースもよく見られます。また、大量の皮脂が酸化して悪臭を放つこともあります。脂漏性皮膚炎の治療脂漏性皮膚炎かもしれないと感じたら、すみやかに皮膚科などで診察を受けましょう。皮膚科で受けることができる脂漏性皮膚炎の治療について解説します。皮膚科での治療皮膚科では、皮膚に起こった炎症を抑えるためのステロイド剤や、原因となるマラセチア菌を殺すための抗真菌薬などが処方されます。これらを使って原因菌や炎症を抑え、症状の改善を目指します。これに加え、補助的にビタミン剤が処方されたり、かゆみ止めとして抗ヒスタミン薬が処方されたりする場合もあります。脂漏性皮膚炎の予防脂漏性皮膚炎の予防には、生活習慣の改善や洗顔・洗髪方法の見直しが効果的です。睡眠不足を解消する前述の通り、睡眠不足は皮脂を増加させる原因になります。睡眠時間をしっかりと確保し、自律神経やホルモンバランスを整えましょう。ストレスを解消する心身が強いストレスを受けると男性ホルモンの分泌量が増加し、皮脂が増加してしまいます。休息の時間を十分に取り、自分が好きなことをする時間を確保するなど、ストレスをためこまないよう注意しましょう。食生活を改善する食生活の乱れは肌のトラブルに直結します。脂っこい食事を避け、肉・魚・野菜をバランスよく食べるようにしましょう。ビタミンB類を多く含むレバーなどの肉類や卵、ビタミンCを多く含む野菜や果物などを選ぶとより効果的です。洗顔・洗髪の方法を見直す洗顔・洗髪時は洗い残しがないようにすすぎをしっかりと行うことが大切です。特に、洗い残しやすすぎ残しを発生させやすいフェイスラインや生え際などは念入りにすすぐようにしましょう。地肌や顔を洗いすぎると皮膚が乾燥し、かえって皮脂の分泌量が増加してしまう場合があります。地肌や顔を洗う際はゴシゴシと肌をこすらず、指の腹でやさしく洗いましょう。洗浄力が高すぎるものは避け、低刺激のシャンプーや洗顔料を選ぶことをおすすめします。また、洗顔・洗髪後は適宜保湿などを行い、肌に水分を与えるとよいでしょう。監修:大利昌久
2017年09月20日赤ちゃんが発症するアトピーは、乳児アトピー性皮膚炎と呼ばれています。海外を含めた皮膚科の統計によると、生後6か月の頃までに発症したアトピー性皮膚炎は、2歳を迎えるあたりでいったんは症状が治まるといわれています。しかし、自然治癒するものと病院に行かずに放っておくと、症状が悪化して時には重症化する場合もあります。ここでは、赤ちゃんのアトピーについて対処法を見てみましょう。赤ちゃんのアトピーの原因赤ちゃんがアトピー性皮膚炎を引き起こす主な原因には、以下のようなものが考えられます。母乳に含まれる食物アレルゲンダニ・ハウスダストなどのアレルゲン入浴時の石けんやボディソープなどに含まれる成分皮膚にもともと付着している細菌空腹やおむつ交換などストレスの影響乾燥肌汗による皮膚の炎症有害化学物質(環境基準に定めれたもの)赤ちゃんのアトピーと乳児湿疹の違いとは赤ちゃんの肌トラブルは、乳児湿疹と呼ばれています。乳幼児の肌は、外気などからの有害物質を寄せつけないバリア機能の働きがまだ未熟であると考えられています。このバリア機能が弱いことで、さまざまな肌トラブルを発症します。機能の未熟さが原因だとされています。生後すぐの赤ちゃんの肌は、しっとりとした肌質ですが、徐々に乾燥していきます。おむつかぶれや、あせもなども乳児湿疹に含まれます。そして、そのような症状が長引くことでひどい湿疹になり、アレルギー検査などを行った結果、アトピー性皮膚炎と診断されることがあります。アトピーが現れる時期についてアトピー性皮膚炎は、症状が現れやすい時期があります。赤ちゃんや子供の年齢により皮脂の分泌量が異なり、症状にも違いがみられます。赤ちゃんの時期ですと、生後2〜3か月頃からアトピー性皮膚炎の症状が確認できます。症状があらわれやすい部位頭部や顔など赤ちゃんの手が触れる範囲耳の付根の部分。ただれてしまうと「耳切れ」と呼ばれる症状になる。足首、ひじなど関節部分季節も関係しているアトピー性皮膚炎は、季節が影響するといわれています。日本の夏は、ジメジメと蒸し暑いのが特徴です。そのような環境では、汗っかきな赤ちゃんにとっては、とても不快な状況といえるでしょう。化膿している患部に汗や蚊にさされるなどの刺激を受けることで、ますます分泌量も増えてジクジクとなり症状が悪化しやすくなります。また、冬場では、空気が乾燥することで、肌も乾燥してカサカサの状態になりやすく、症状が悪化しやすいといわれています。赤ちゃんのアトピーの対処法赤ちゃんに必要なケアを見てみましょう。自宅でできるケアが大切アトピー性皮膚炎の症状が見られる場合には、早めに小児科などを受診しましょう。小児科は、トータルで子供のケアを担当しており、必ずしも皮膚科である必要はありません。病院では、まずは血液検査を行い、食物アレルギーなのか、アレルギー性の炎症なのかを判断します。食物アレルギーが原因であれば、食べ物などの食事制限で、アレルゲンを除去することが必要です。肌も清潔にすることが大切です。汗をかいたらこまめに濡れたタオルなどで拭き取ります。赤ちゃん用のベビーソープなどは安全面でも有効だとされています。大人と同じボディソープや石けんでは、香辛料などが含まれていることが多いため控えましょうまた、身体を洗うときには、柔らかいガーゼや手のひらでやさしく洗ってあげることと、石けんが残らないようにしっかり洗い流すことが大切です。監修:大利昌久
2017年09月19日アトピー性皮膚炎は、多くの場合、子供のころに発症しますが、身体の成長にともない思春期を迎えるころには治るといわれています。しかし、症状が慢性化すると大人になっても改善されず、再発することがあります。ここでは、大人のアトピーの特徴について見てみましょう。大人のアトピーの原因大人のアトピーの原因は、以下のことが原因と考えられます。アレルギーの原因物質石けんや化粧品細菌などの刺激物に触れたこと汗をかいた状態でそのまま過ごす炎症部分をかきむしるまた、アトピーの原因は一つではなく、免疫反応に過剰に反応するアトピー要素をもつ体質や、皮膚のバリア機能の低下など、いくつかの原因が重なり合って発症すると考えられています。その他、大人のアトピーは、ストレスや生活習慣が関係していることも特徴です。不規則な生活や偏った食生活を続けると、皮膚の新陳代謝が正しく行えず、外部の刺激から身体を保護するバリア機能が低下してしまいます。さらに、不安、緊張、不満などの精神的ストレスは、免疫力を低下させるため、アトピーの悪化を招く原因にもなります。特に、ストレスはホルモンバランスを崩してヒスタミンという物質を増やし、知覚神経に働きかけて神経ペプチドなどの神経伝達物質を放出することで、皮膚の炎症が強くなると考えられています。大人のアトピーの症状アトピーの代表的な症状は、身体の左右対称に皮膚炎が現れますが、発症する年齢によって症状に違いがあります。消化器管の発達が未熟な乳児期は、かゆみをともなう赤い湿疹や、ブツブツと皮膚が盛り上がる丘疹(きゅうしん)、ジクジクした湿疹などの症状が現れます。幼児期以降になると、皮膚は乾燥してゴワゴワした状態に変化して、かゆみが増してきます。大人のアトピーでは、肌の乾燥やゴワゴワが進行して、皮膚が厚くなりやすいことが特徴です。大人のアトピーは、上半身に現れることが多く、顔にできた赤い発疹がなかなか引かず、小さなブツブツと皮膚のただれが混在したり、首の皮膚炎が慢性化した場合は、色素沈着を起こすこともあります。さらに、大人のアトピーは免疫力の低下から、単純ヘルペス感染を引き起こすこともあるため合併症に注意が必要です。大人のアトピーの治療アトピーを発症したときは、皮膚炎を引き起こすものや症状を悪化させる原因を取り除く治療が行われます。皮膚のバリア機能を高めるスキンケアでも症状が改善しない場合は、皮膚科での薬物療法が必要になります。アトピーの薬物療法では、ステロイド外用薬と抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬の内服薬が基本とされますが、タクロリムス外用薬を使用することもあります。ステロイド外用薬は、効き目の強さで5段階に分かれており、軟膏、ローション、テープなど薬の種類もさまざまです。ステロイド外用薬を選ぶときは、症状の程度、身体の部位、年齢などに考慮して選択し、症状が改善してくると薬の変更が検討されます。タクロリムス外用薬は、過剰に起こる免疫反応を抑える働きがあるとされ、ステロイド外用薬で症状が改善しない場合や、ステロイドの副作用が心配されるときに選択されることがあります。また、内服薬で使用される抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬には、炎症を抑えてかゆみを止める効果が期待できますが、内服薬だけでアトピーの改善は難しく、補助的に外用薬と組み合わせて使用されることが多いようです。大人のアトピーの再発について大人のアトピーは、子供のころに発症し、成長するにつれて治っていたものが再発するケースが多く、再発後は治りにくいことが特徴です。大人になってアトピーを発症した場合は、薬物療法として主にステロイド外用薬を使用し皮膚の炎症を抑え、症状が改善してくると保湿剤に切り替える治療が行われます。そして、アトピーが再発した場合は、再びステロイド外用薬を使った治療を行うことになり、根本的な改善は難しく、ステロイド剤の副作用を引き起こす可能性もあります。大人のアトピーの改善策大人のアトピーを改善するためには、以下の3つが基本となります。皮膚の炎症を引き起こす原因物質を知り遠ざける皮膚のバリア機能を高めるためのスキンケア専門医による適切な薬物療法これらの治療法は、どれも重要な要素であり、症状に合わせて対処することが再発の予防につながるといわれます。大人のアトピーを改善するためには、医師や家族と連携をとりながら、生活習慣の見直しも含めた治療が大切です。アトピーの改善をめざす食生活アトピーの改善には、皮膚を健康な状態に保ち免疫作用を整えるための食事がポイントです。皮膚のバリア機能を高めるためには、タンパク質ビタミンミネラルなどを中心に、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。反対に、香辛料などの刺激物砂糖や脂肪の多い食品アルコールなどは控えましょう。これらの食品を食べ過ぎると、かゆみが増してアトピーの症状を悪化させる可能性があります。また、免疫作用が正常に働くためには、乳製品や食物繊維が含まれる食品を積極的に摂り、便秘を予防して腸内環境を整えるようにしましょう。監修:小谷和弘
2017年09月14日さまざまな要因によって引き起こされるアトピー性皮膚炎ですが、完治にむけた治療方法や改善策について見てみましょう。アトピーになりやすい人の特徴アトピー性皮膚炎になりやすい人は、アトピー素因を持っていることがあります。アトピー素因とは、家族や本人にアレルギー性鼻炎や気管支喘息、結膜炎、アトピー性皮膚炎のいずれか、または複数の既往歴があること、あるいは、IgE抗体と呼ばれる免疫にかかわるタンパク質を生成しやすい要因などがあげられます。アトピー性皮膚炎の原因は、アレルギー的な素因に加え、皮膚のバリア機能が低下することにより生じるといわれています。アトピーは完治できるか否かアトピー性皮膚炎は、完治することができます。特に、幼小児期までに治しておくことが重要といわれています。皮膚の症状を適切にケアすることでバリア機能の低下を防ぎ、結果としてアトピー性皮膚炎の症状は治っていきます。しかし、ある年齢(おおむね6歳)までスキンケアを怠ると、バリア機能が低下しているため、さまざまなアレルゲンが皮膚を通して侵入し、アレルギーが発症しやすくなります。その結果、だんだん治りにくい状態になっていくと考えられています。以前は、アレルギーがあるからアトピーになると考えられていましたが、現在では、アトピーを放置すると食物アレルギーを獲得しやすくなると考えられています。アトピーの治療法アトピー性皮膚炎の治療方法は、症状によって薬物療法や、皮膚炎の症状から生じた異変に対してのスキンケア、悪化因子の特定や対策などが基本ですが、人それぞれの症状や程度などを考慮して適切に組み合わせた治療が行われます。遺伝的な素因を含むアトピー性皮膚炎は、さまざまな原因によって現れる疾患であり、現時点において疾患そのものを完治させる治療法は確立されていません。しかし、疾患が発症した部位では、皮膚の炎症によってさらなる皮膚バリア機能が低下することや、刺激に敏感になること、掻くことの刺激によって起こる湿疹の悪化などの悪循環が生じます。それを制御するためにも、薬物療法で炎症を抑えることは、アトピー性皮膚炎に対する悪化因子を減少させることになるといわれています。薬物療法アトピー性皮膚炎の薬物療法としては、以下のような外用薬や内服薬の処方が考えられます。抗炎症外用薬現時点においては、アトピー性皮膚炎の症状である炎症を十分に鎮めるために処方される薬剤で、科学的にも安全性や有効性が検討されている薬剤としてステロイド外用薬やタクロリムス軟膏が考えられます。ステロイド外用薬アトピー性皮膚炎の主な処方薬としてステロイド外用薬がありますが、アトピー性皮膚炎の炎症に対して、十分に鎮静作用が認められる薬剤だといえます。ステロイド外用薬には、作用の強い順にストロンゲスト、ベリーストロング、ストロング、ミディアム、ウィークに分類され、炎症や皮疹の重症度に適したランクの薬剤を正しく選択し、適切な量を必要な期間で外用することが重要とされています。ステロイド外用薬には、クリームや軟膏、ローション、テープ剤などさまざまな形があり、部位や症状によって選択が可能です。ステロイド剤に関して副作用を心配される方も多いようですが、適切に外用すれば全身的な副作用は少なく、安全性が認められています。また、局部的な副作用においては、毛細血管の拡張や皮膚萎縮、多毛、ステロイド潮紅、ステロイドざ瘡、皮膚萎縮線条(ひふいしゅくせんじょう)、真菌・細菌・ウイルス性皮膚感染症の悪化などが現れることもあります。しかし、皮膚萎縮線条を除いてほとんどの場合はステロイドの外用を中止することや適切な処置をすることで軽快するとされています。タクロリムス軟膏タクロリムスは、副作用の心配などからステロイド外用薬での治療が困難なアトピー性皮膚炎の症状に対しての有効性が期待できます。しかし、使用上、ステロイド外用薬にはない制約や、粘膜やただれた皮膚などには使用できず、効果にも限界があるなどのデメリットがあるとされています。また、ウイルス感染症や細菌による皮膚二次感染などが考えられるなど、安全性が確保できていない理由から、妊婦や授乳中の女性、2歳未満の小児は使用しないようにしましょう。プロアクティブ療法再燃をくりかえすアトピー性皮膚炎に対して、症状の発現が急激に生じる時期を外用薬などによって落ち着かせた後に、保湿外用薬などによるスキンケアを続けながら、ステロイドやタクロリムス外用薬を週に2回程度定期的に使用します。このようにすることで、症状が落ち着いた状態を維持する治療法とされています。内服薬かゆみに対して、外用薬との併用が考えられます。抗ヒスタミン剤かゆみで皮膚をかいてしまうことから皮膚炎が悪化したり、感染症を引き起こしたり、眼合併症などを誘発する危険性があるため、外用薬の補助的な療法として抗ヒスタミン剤を服用しかゆみを緩和させることがあります。シクロスポリン欧米の多くの国において、アトピー性皮膚炎に対しての有効性が認められているシクロスポリンですが、日本では強い炎症をともなう重症の成人アトピー性皮膚炎の患者に対してのみ使用が承認されています。顔面の紅皮症や顔面の難治性紅斑などに有効で、かゆみも軽快するとされています。しかし、長期使用での安全性は認められていないため、症状が軽減した後には外用薬での治療のみに切り替えることが大切だと考えられています。漢方薬皮膚科で処方が可能な漢方薬の内服薬として、消風散(しょうふうさん)や補中益気湯(ほちゅうえっきとう)があります。ステロイド外用薬の使用で軽快が見られない場合や、疲れやすかったり、根気が続かなかったりなどの漢方でいう気虚が見られる場合に、ステロイド外用薬と併用して処方されることがあります。アトピーの改善策アトピー性皮膚炎は、かゆみが激しく掻くことで悪化する疾患とされているため、かゆみを誘発する因子を排除することが大切です。皮膚の汚れや発汗、乾燥、掻き壊しなどで発症や悪化がみられるため、皮膚を清潔に保ち、保湿や保護をすることが改善に繋がると考えられます。皮膚を清潔に保つアトピー性皮膚炎の予防・改善には、汗や汚れなどをシャワーや入浴、濡れたタオルで拭くなどによってすみやかに排除し、皮膚を清潔に保つことが大切です。皮膚の保護や保湿アトピー性皮膚炎の改善には、ドライスキンを解消するための保湿や、掻き壊さないように保護することが大切です。入浴やシャワーの後に、症状にあわせた外用薬の塗布や皮膚を掻かない工夫が必要とされています。監修:米田明弘
2017年09月13日お笑いタレントの出川哲朗(53)が10日、自身のブログを更新し、胆管炎のため6日から入院していることを明かした。出川は「実は6日の夜から胆管炎で入院している」と報告し、「とにかくめちゃめちゃ痛い」と状態を説明。「たくさんの番組に穴を開けてしまい番組スタッフはもちろん出演者の皆さんにも迷惑を掛けてしまい、本当に申し訳ない」と謝罪した。そして、「しかし、クマやライオンと戦ってきた俺が胆管炎なんかに負ける訳にはいかない早く治して、また大暴れする」と早期回復を誓い、「俺は、そうしてゆく」と締めくくった。
2017年09月10日夏は、常に肌が「脂っぽい…」と感じることも多いですよね?そのために、脂取り紙を常に持ち歩いている方もいることでしょう。でも、脂取り紙で取り続けていると、余計に脂っぽさが目立つ原因にも。そして、基本的に皮脂が過剰に分泌し、「脂っぽい…」と感じやすい原因の1つとして、肌が乾燥しているからということがあげられます。そのためには、日頃からスキンケアを心がけること。そして、オススメの専用コスメを使用して、日中の脂っぽさを引き起こさないような対策が必要です。どんなスキンケアテクがいいの?まずどんなスキンケアテクニックが必要になるのか、気になりますよね。上記でもご紹介したように、日中の脂っぽさ、「乾燥」を避けたいので、保湿ケアを徹底することは必要になります。化粧水を5回、パール大くらいを手のひらにのせてから、肌全体につけることをオススメします。さらに、保湿系のアイテムは、乳液を使用するのがオススメです。乳液は、「ふた」の役割がありますので、必ず使用しましょう。テラクオーレ カモミール ディープモイスト スキントナー125ml 4,320円(税込)テラクオーレ ダマスクローズ ビューティモイスト スキントナー125ml 4,860円(税込)テラクオーレさん(@terracuore_organic)がシェアした投稿 – 2017 3月 2 11:36午後 PST「カモミール ディープモイスト スキントナー」は、ベースとなるカミツレ花エキス、トウキンセンカ花エキス、メリッサエキスなどと言った、約10種類の植物エキスを配合。これによって、肌を柔らかくふっくらに仕上げてくれるだけではなく、肌荒れのケアもしてくれるのです。また、「ダマスクローズ ビューティモイスト スキントナー」は、エイジングケアに特にオススメ。ローズ原料でもある、ダマスクローズエキス、ローズヒップエキス、ダマスクローズ精油が配合されていますので、しっかりエイジングケアしたいという方に効果的でしょう。熱処理をしていないはちみつを使用していることで、高い潤い効果が期待できます。 もっちり、弾力のある肌に仕上げてくれる化粧水です。雪肌水薬用 雪肌精 エンリッチ140ml3,780円(税込)雪肌粋 せっきすいさん(@sekkisui)がシェアした投稿 – 2016 8月 26 7:55午後 PDT「和漢エキス」を配合していることによって、キメ細かく、みずみずしく、そしてしっとりとした肌に導いてくれるアイテムです。「バクモンドウエキス」「テンニンカエキス」配合で、高い保湿効果が期待できます。ローズとジャスミンのほのかな香りに癒されることでしょう。オススメの専用コスメは?皮脂・汗による脂っぽさにオススメなのは、皮脂吸着度の高い化粧下地を使用しましょう。そうすることで、次にのせるファンデーションのノリも良くなりますので、脂っぽさも軽減させることができるでしょう。ディオールスキン フォーエヴァー&エヴァー ベース SPF20/PA++5,832円(税込)Dior Makeupさん(@diormakeup)がシェアした投稿 – 2017 5月 11 6:28午後 PDTファンデーションのノリを長持ちしてくれる、化粧下地です。肌がヴェールに包まれるような感覚になりますので、ソフトフォーカスされたような印象に。これが、毛穴や欠点を目立たなくしてくれ、均一な肌状態へと整えてくれます。また、どんな肌色の方にも合う「ユニバーサルカラー」なので、色ムラをカバーしながら、透明感のある、元気な肌に導いてくれます。夏は、皮脂・汗によって、肌が「脂っぽい」と感じることも多いですよね。脂っぽいと、テカリが目立ってしまったり、ベタつきが気になったり…。さらにはせっかく施したはずのメイクも崩れやすくなってしまいます。だからこそ、どんなコスメでメイクをするのか?スキンケアはどのように行うのかが重要ですよね。今回ご紹介したのは、まず、メイクをする前のスキンケアにこだわってみること。これによって、その日の肌の脂っぽさは軽減させるはずです。そして、もともとは、乾燥しがちななことが原因だったりもするので、しっかり対策する必要があります。その他、オススメの専用コスメを使用することで、より皮脂が分泌するのを防いでくれることでしょう。今回ご紹介した、オススメの専用コスメ。そしてスキンケアテク、アイテムを日常に取り入れことで、理想の脂っぽさが目立ちにくい肌になることができますし、皮脂・汗でメイクが崩れるという心配もそれほどいりませんよ。まずはしっかり対策することを心がけてみましょう!
2017年07月24日無添加化粧品ワイエスラボの公式ホームページが刷新美容皮膚科医であり、すがわら皮膚科クリニック副院長でもある菅原由香子医師が代表を務める株式会社ナキュアが展開するのは、本当に肌に必要な成分だけしか用いない無添加化粧品「ワイエスラボ」。この化粧品が試せるのは、菅原氏が勤めているすがわら皮膚科クリニックか直営している店舗と、公式ホームページから申し込んだ場合のみ。この度、6月1日よりその公式ホームページがデザインを刷新。より使いやすいサイトに生まれ変わったことが発表された。サイトの特徴まず、無添加化粧品の各商品ページの内容を詳細に表示したため、サイトを訪れただけで非常に解りやすく商品を把握することが出来るようになった。さらに随所に菅原医師からのアドバイスなどを取り入れたことにより、まるで簡単な診察を受けているかのような錯覚に陥るほど親切さを感じる。それだけではない。「うる肌メンバークラス制度」を導入したことで、肌診断やお手入れアドバイスなどを個人的に受けることが出来るため、本当に診察してもらっているかのようだ。このメンバーになると、続けやすい価格設定の「定期購入サービス」を受けることが出来たり、継続していくことで様々な特典がついたり割引率も上がるという。まさに至れり尽くせり。今や時代は女性ファースト美肌のための化粧品やスキンケア商品の消費は、不景気であったとしても留まることを知らず、日本の景気を底で支えているといっても過言ではないかもしれない。つまり、日本はもともと女性ファーストでなければならないのだ。そんな女性が肌の悩みで苦しんでいるとしたら、それは「肌悩み女性ファースト」を掲げる同サイトを訪れることが手っ取り早い。なぜなら、自身も学生時代から20年も肌荒れに悩み、化粧品やヘアケア製品に含まれる化学物質や添加物にあることを発見した菅原代表自らが指揮を執っているからだ。あなたも、これを機会に是非「ワイエスラボ」の公式ホームページを訪れてみてはいかがだろうか。(画像はプレスリリースより)【参考】※ワイエスラボ オフィシャルサイト※ワイエスラボ プレスリリース(Dream News)
2017年07月21日口内炎とは、口内の粘膜に生じる炎症や潰瘍のことを指します。口内炎はできやすい人とできにくい人がおり、ある程度原因がわかっています。まずは、口内炎ができる原因について詳しくみていきましょう。また、口内炎ができやすい人とできにくい人の違いや予防法についても紹介していきます。口内炎ができやすい原因は体質のせい?口内炎のなかでもっとも一般的なのがアフタ性口内炎で、口の中に小さな潰瘍(アフタ)が一度に1個から3個ほど生じる病気です。一度治ってからもう一度発症することも多く(再発性アフタ性口内炎)、できやすい人は本当によくできてしまいます。アフタ性口内炎の原因ははっきりとはわかっていませんが、ここではできやすい原因について説明していきます。過度なストレスや疲れによる免疫力の低下体調が悪いときにアフタ性口内炎ができやすいとされています。過度のストレスがかかったり、疲れがたまったりすると免疫力が低下します。口は外気、食べ物、細菌やウイルスと接触する機会が多いため、免疫力が下がっていると炎症をおこしやすくなるのではないかと考えられています。ビタミンB2の摂取不足による粘膜の減少ビタミンB2が不足すると口内炎ができやすくなるということがわかっています。ビタミンB2には皮膚や粘膜を健康に保つ役割があります。他にも、免疫機能や粘膜の正常化にかかわるビタミンB6やコラーゲンを合成するビタミンCなどが欠乏しても、口内炎になりやすいとされています。食生活の偏り先ほどあげた栄養不足だけでなく、甘いものやアルコールのとりすぎも口内炎の原因となります。また、からいものなどの刺激物は粘膜を傷つけるため、口内炎が発生しやすくなります。舌を噛む・歯磨きなどによる刺激口腔内を傷つけてしまうとそこから細菌やウイルスが侵入して炎症をおこし口内炎ができます。頬の内側を噛む、強くブラッシングしすぎるなどが原因と考えられます。また、歯並びが悪いと歯が口腔内の粘膜を常に傷つけている状態になるので、口内炎ができてしまうのではないかとされています。口腔内が不衛生歯磨きを怠ったり、口の中が乾燥していたり(ドライマウス)すると、口の中の常在菌が繁殖し、口内炎の原因となります。口内炎ができやすい人とできない人の違い口内炎はできやすい人とできにくい人がいます。できやすい人とできにくい人の特徴や違いについて順にみていきましょう。口内炎ができやすい人のうち、ほとんどの人がアフタ性口内炎にかかっています。アフタ性口内炎は体調不良や栄養不足などさまざまなことが考えられますが、一度治っても再発することが多いといわれています。また、歯並びや歯磨きのくせが原因の場合は、自分では気づけないことが多いので、一度専門機関に相談してみるのがおすすめです。できにくい人は規則正しい生活を送っており、口腔内が清潔に保たれているという特徴があります。口内炎をできにくくする予防方法口内炎の原因は特定されていませんが、ある程度予防することができます。ここでは口内炎を事前に防ぐ方法を紹介します。栄養バランスの良い食べ物を摂取偏った食生活を続けていると、口内炎が発生する可能性があります。豚肉やレバーに含まれているビタミンB2や青魚に多いビタミンB6、レモンに含まれているビタミンCなどを積極的に摂るようにしましょう。また、甘いものやアルコール、タバコはビタミンを壊してしまうので食べ過ぎは控えましょう。睡眠・休息をとる十分な睡眠、休息をとると免疫力があがるため、口内炎を防ぐことができます。疲れたなと感じたときは早めに寝るようにすることが大切です。また、眠れなくても布団に横になるだけで休息をとることができます。口の中を清潔にする口内を清潔にすると口内炎が防げることがあります。毎食後に歯磨き、デンタルフロス、うがいなどをすると菌の繁殖を防ぐことができます。また、口の中が乾燥すると、免疫力が低下するので、適宜水分を補給して潤すように心がけましょう。口腔内を傷つけない歯の生え方によっては、口腔内の粘膜を傷つけてしまうおそれがあり、歯並びを矯正すると改善されることがあります。また、歯磨きの力が強すぎると粘膜を傷つけてしまうのでやさしくブラッシングしてあげましょう。ストレスをためこまない精神的なストレスがたまると、免疫力が低下し体調不良につながります。日頃から気分転換をおこなって、ストレスを解消しておくことが大切です。これまで、口内炎の原因、できやすい人の特徴、予防法についてご紹介してきました。口内炎ができやすい人の原因はさまざまですが、自分にとっての原因がわかればある程度防ぐことができます。口腔内を清潔にし、規則正しいを送ることが大切ですので普段から心がけていきましょう。監修:スキンケア大学参画ドクター
2017年07月21日さまざまな原因によるアレルギー反応によって、皮膚に炎症が引き起こされるアレルギー性皮膚炎は、原因物質の特定が難しく、免疫や遺伝が関係することや治療にステロイドを使用することがあるなど、上手くつきあうことが必要な疾患です。ここでは、アレルギー性皮膚炎について詳しく見てみましょう。アレルギー性皮膚炎とは一般に、アレルギー性皮膚炎とは、アレルギー性の炎症によって生じる湿疹皮膚炎と考えられ、代表的な疾患として接触性皮膚炎やアトピー性皮膚炎などが知られています。アレルギー性皮膚炎の原因ウイルスや細菌など、身体にとって刺激や危険となる異物が体内に侵入した場合に、異物を攻撃する仕組みを免疫反応と呼びます。この免疫反応が、普段は身体にとって無害な物質や、微量の異物に過剰反応を起こし、反対に自分の身体を攻撃してしまう病態のことをアレルギーといいます。本来は、異物とはならない自身の身体の成分や構成細胞などに対して、自己免疫疾患と呼ばれるアレルギー反応を起こすこともあります。アレルギー性皮膚炎の場合には、以下のような物質などが刺激の原因と考えられます。本来は害にならないと考えられる物質化粧品や洗剤、薬品など環境に関する物質植物やハウスダスト、ペットなど長時間肌に触れる物質衣類や金属(ネックレスや指輪)などまた、アレルギー性皮膚炎の中でもアトピー性皮膚炎においては、自身や家族にアレルギーが起きやすい体質を持っていることを「アトピー素因を持っている(ある)」といいます。アレルギー反応は、アレルギーを引き起こす抗原やアレルゲンと呼ばれる異物や物質と、それに対応するヒトの細胞や免疫防御成分などの反応様式により4タイプの型に分類され、アレルギー性皮膚炎に関係する型としては、I型(即時型)やIV型(遅延型)が考えられます。I型(即時型)免疫にかかわるタンパク質のIgEや、免疫反応や炎症などの生体防御機構にとって重要な役割を担う肥満細胞が関係することで、15〜30分ほどで発症すると考えられ、重症型においてはアナフィラキシーショックになることがあります。代表的な疾患として、蕁麻疹や花粉症、喘息、そば・ナッツ・蜂毒アレルギーなどがあります。IV型(遅延型)48時間が反応のピークといわれ、抗原から刺激を受けて分化され、その抗原に対して反応を生じる感作Tリンパ球が主体となるアレルギー反応と考えられます。ツベルクリン反応もこの反応に基づいており、代表的な疾患として、接触性皮膚炎やアトピー性皮膚炎、薬疹などがあります。アレルギー性皮膚炎の症状皮膚にアレルギー性の炎症が起こり、かゆみをともなった紅斑や丘疹、湿潤などが混在すると考えられます。接触性皮膚炎の症状には、原因となる刺激物が接触した部分としなかった部分で、はっきりとした境界が見えるという特徴があります。また、アトピー性皮膚炎の特徴には、皮膚の炎症が左右対称に現れることや、患者の年齢により発症する部位が変わることがあげられます。特に、成人の場合には、顔や首、背中など手が届きやすく、くりかえし掻いてしまう部位に症状が重い皮膚炎が現れやすい傾向があるようです。アレルギー性皮膚炎の治療アレルギー性皮膚炎の治療において、抗原やアレルゲンなど発症原因を特定し、排除や除去に努めることがもっとも大切だといわれます。湿疹が生じた場合は、時間をさかのぼって、原因となる物質を突き止めることに努めましょう。アレルギー性皮膚炎の場合は、いつ、どこに、どのようなときに湿疹が生じたかをその都度メモしておくことで、原因を特定しやすくなると考えられます。しかし、原因を特定できないことも多く、原因が判明したとしても完全に日常生活から取り除くことが難しいケースも多くあります。そのような理由から、アレルギー性皮膚炎の症状を軽減させるために、対症療法が主体になる場合があります。代表的な対症療法には、ステロイド外用薬を塗布する治療法や、内服薬として抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬を使用する方法などがあげられます。また、生活習慣の改善や正しいスキンケアによっても、症状を改善できることが多いとされています。患部を掻き壊すことによって炎症がより悪化し、さらなるかゆみが生じることも考えられます。掻くことによる刺激を与えないようにすることが大切です。アレルギー性皮膚炎の予防アレルギー性皮膚炎を予防するには、原因物質を排除したり、避けたりすることが大切です。どうしても接触しなければならない場合には、手袋をはめるなど肌を守る工夫が必要でしょう。また、皮膚の免疫力をあげることも重要です。バランスのよい食事や規則正しい生活習慣を心がけましょう。乾燥や紫外線も肌の大敵だと考えられるため、保湿をしたり日焼け止めを塗ったり、長袖を着用するなどの対策も有効です。監修:小谷和弘
2017年05月01日酒さ様皮膚炎(しゅさようひふえん)とは、顔面に赤みやほてりが現れて赤ら顔になるアトピー性皮膚炎に似た症状を持つ皮膚疾患だといわれ、主にステロイド外用薬を長期間使用することによって発症すると考えられています。また、病名に「酒」の文字が入っていることから、飲酒が原因の病気と間違えられやすいのですが、アルコールが原因で発病する疾患ではありません。酒さ様皮膚炎について詳しく見てみましょう。酒さ様皮膚炎とは酒さ様皮膚炎とは、主にステロイド外用薬を顔面へ使用することによって発症する副作用(医原性)からなる顔面紅斑で、時にタクロリムス外用薬でも生じると考えられます。顔面の表皮が薄くなることや毛細血管の拡張、自覚症状をともなわない丘疹、膿疱が生じることが多いといわれます。ステロイドを外用した場合のすべてに発症するわけではなく、発病する素因を持つ患者に現れるものとされています。アトピー性皮膚炎の症状と似ており、30〜50歳くらいの女性に特に多く見られる疾患といわれます。病名に酒という文字がありますが、アルコールなどが原因の疾患ではありません。酒さ様皮膚炎の原因酒さ様皮膚炎は、ステロイド外用薬を長期で顔面に外用することが原因で発症すると考えられます。ステロイド外用薬を顔面に使用した患者全てに発症するのではなく、思春期から成人期の長期に渡って顔面にステロイド外用を行っている患者や、ステロイド外用薬を中止後、かゆみをともなわないびまん性である浮腫性紅斑などの急激なリバウンド現象として現れる場合が多くあります。その他にも、体質やこするために起きる刺激、紫外線、皮膚の常在微生物などの影響が考えられます。酒さ様皮膚炎の症状顔面に長期にわたってステロイド外用薬を連用した部分に、原因不明の紅斑や丘疹、膿疱、毛細血管拡張などが生じ、ほてりや赤み、熱感をともなうといわれます。かゆみは軽く、血管が細かい糸状に見えて症状が進むとブツブツとしたニキビ様の膿疱が現れることもあります。ステロイドを中止することで、一過性の症状が増悪した後に治るケースが多いとされています。酒さ様皮膚炎の治療酒さ様皮膚炎の治療には、数か月程度の治療期間が必要といわれます。治療開始の前には、他の疾患と区別するために皮膚をわずかに切り、病理検査をすることもあります。検査結果によって、酒さ様皮膚炎だと判明した場合には、基本的にステロイド外用薬の外用を中止します。しかし、ステロイド外用薬などを中止することによって、リバウンド症状である顔全体の熱感や皮疹の悪化、腫脹などが3週間から3か月程度現れ、忍耐が必要になります。リバウンドで悪化が認められたときには、入院治療が効果的だとも考えられています。アトピー性皮膚炎を合併する場合には、ステロイド外用薬を中止することで離脱症状だけではなく湿疹の悪化が見られることもあるため、慎重に離脱治療を行うことが必要です。酒さ様皮膚炎の治療において、ステロイド外用薬の外用の中止とともに、以下のような薬物治療やレーザー治療、または光治療が考えられます。薬物治療薬物での治療として、塩酸ミノサイクリン(薬剤名)やロキシスロマイシン(薬剤名)などの内服薬や、アゼライン酸外用やメトロニダゾール外用などを併用することが考えられます。その他にも、ナジフロキサシンやクリンダマイシンなどの外用薬が処方されることもあります。酒さ様皮膚炎の発症中は、皮膚のつっぱりなどの症状が見られることもあり、白色ワセリンなどが外用として処方される場合もあります。また、ほてりが強く出る場合には冷却することで症状が緩和されるといわれます。レーザー治療、光治療顔面の皮膚に細かい血管が現れる症状は薬での治癒が困難だといわれます。その場合の治療法として、pulsed dye laserやintense pulsed lightなどの治療が効果的と考えられます。酒さ様皮膚炎の予防酒さ様皮膚炎の予防には、顔を刺激しないことが重要です。石けんの使用は医師の判断に従い、洗顔時にはやさしく洗ってそっと拭き、刺激を抑えた方法を心がけましょう。また、長時間入浴することや暖房の効いた暖かい部屋に長時間いると赤みが増すため避けましょう。飲酒やたばこ、刺激物を食べることで血管が拡張し、顔の赤みがさらに強くなることが考えられるため控えましょう。紫外線は有害だといわれるため、普段から日焼け止めの使用を心がけましょう。もしも、ステロイド外用薬の使用中に少しでも異変を感じた場合には、すみやかに医療機関へ受診することが重要です。放っておくことで症状が悪化することもあるため注意しましょう。監修:小谷和弘
2017年05月01日さまざまな原因で発症するアトピー性皮膚炎は、漢方で治療する方法も選択肢として有効と考えられます。アトピー性皮膚炎の漢方治療について、詳しく説明します。アトピーに対する漢方の考え方漢方と西洋医学はどちらも原因療法ではありますが、アトピー性皮膚炎に対する西洋医学の考え方は、原因や皮膚のみに目標を絞って局部的な治療に力点をおいているとされています。それに対して、漢方では局部的に皮膚のみの治療よりも体全体の活力を増強させ、健康体として調和をとるという考え方を主眼におくといわれます。アトピー性皮膚炎において重要な漢方の要素皮膚は内臓を映す鏡ともいわれていますが、アトピー性皮膚炎において重要とされる内臓は、漢方理論の五行学説では「脾(ひ)」や「肺」、「腎」にあたると考えられています。肺漢方では肺が皮膚をつかさどるとされています。そのため、アトピーを考えるときに、まずは肺について考えるといわれています。皮膚は呼吸をしており、漢方において呼吸機能を担っている肺の系統に含まれるとされています。肺の機能としては、粛降(しゅくこう)や宣発(せんぱつ)と呼ばれる全身に清らかなものを巡らせ、排泄物や老廃物を体の外に排出する働きがあると考えられています。このことから、漢方では排泄物を体外に排出する臓器の大腸も肺に属すといわれます。また、肺は空気などに体外から触れる臓器とされています。そのため、花粉やウイルスなどの異物から体を防御する場所と考えられていますが、この体を守る(バリア)機能がうまく働かないと風邪(かぜ)をひく場合や花粉症などのアレルギー疾患が生じることがあります。また、大腸の機能が低下すると、排泄物の排出がうまく行われないために、咳や肌荒れなどの症状が現れやすくなるといわれます。脾脾は、食事などで摂取した飲食物の消化や吸収により、血や気の元となる栄養分を得る胃腸の活動を行う場所と考えられています。脾は肺を養う場所でもあり、脾の機能が低下することで肺の働きが衰えることがあります。また、ストレスや暴飲暴食などによって、消化吸収が正常に行われなくなると便秘や下痢が引き起こされる可能性があります。腎腎は漢方において、水分の調節をはじめ骨や骨髄、ホルモン分泌などをつかさどっています。腎の働きが低下することで水分のバランスが損なわれて体が乾燥したり、反対にむくみが生じたりします。また、腎の機能が衰えることで脊髄において白血球などに代表される免疫細胞の生成に異常が起き、喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の慢性化やそれ以外のアレルギー疾患が生じることがあります。漢方でみるアトピーの原因アトピーが発症する要因には、体質的な要因と環境的要因があるといわれ、体質的な要因としては、アトピー素因があることや皮膚バリアの低下が考えられます。また、環境的要因には、アレルゲンと呼ばれるアレルギーを起こす物質の存在や化粧品やシャンプーや石けんなどの洗浄剤、衣類などの外部刺激、睡眠不足や疲労、ストレスなどがあるといわれます。アトピーの原因には、年代によっても変化があると考えられ以下のような特徴があります。乳児期乳児期の胃腸は、消化吸収が弱いためミルクや母乳を吐いたり、便秘や下痢をしたりしやすく消化力の弱さからタンパク質がアミノ酸に分解することができないといわれます。そのため、未消化で分子の大きい物質がアレルゲンになっていると考えられます。また、乳児期は肌が弱いことや免疫機能が整っていないことも原因のひとつになっているといわれています。つまり、乳児期のアトピー性皮膚炎においては、未発達の未熟さが原因になると考えられています。幼児期〜小児期幼児期から小児期は体の機能の発達してくるため、アトピー性皮膚炎が新たに発達することが少ないといわれる時期です。発症する場合の主な原因としては、ハウスダストや胃腸の弱さからくる食物などが考えられます。青年期〜成人期青年期から成人期は、これまでアトピーの兆候が全くない人でも発症することがあります。この時期は、乳児期とは異なり健全な胃腸機能をもつことが多いため、原因としては疲労やストレス、睡眠不足などの生活習慣などがあげられます。ほかにも、過度の飲酒や喫煙などの嗜好品、食生活の偏りも原因となる可能性があります。また、部屋の掃除が行き届いていないことや生活環境の変化によるアレルゲン、副腎の機能が低下することなども原因と考えられています。アトピーの漢方治療とは漢方には、標治(ひょうち)といわれる症状の抑制に対して即効性が期待できる処方や、根治(こんち)といわれる体質の根本的な改善することを目指した処方があるとされます。これらを症状に応じて組み合わせることで、アトピー性皮膚炎がでにくい体質を構築し、根本的な治癒をめざします。漢方でアトピー性皮膚炎の根本的治療を考えた場合には、皮膚だけではなく全身の症状を観察して全身に作用するための漢方薬が処方されるといわれ、皮膚を治療するために消化器系や肺へ働く漢方薬を使用することがあります。皮膚の症状を軽減するだけでなく他の症状にも作用することが期待されるため、漢方の治療は外側からだけでなく内側からの改善が期待できると考えられています。監修:小谷和弘
2017年05月01日生まれたばかりの赤ちゃんの肌はとにかくデリケートです。いつも清潔に保ってあげていないとちょっとした汚れや刺激で肌のトラブルを起こしてしまうと考えられています。乳児脂漏性湿疹も多くの赤ちゃんが発症する肌トラブルの一つですが、もし症状が出てもしっかりとした対処法を知っておけば慌てる必要はありません。症状や原因とあわせて見ていきましょう。乳児脂漏性湿疹の症状赤ちゃんが発症する湿疹のことを総じて「乳児湿疹」と呼びますが、脂漏性湿疹は発症する赤ちゃんが多いといわれています。特徴としては体ではなく首から上にできます。頭部や眉毛が黄色いかさぶたで覆われる、おでこ、頬などにフケのようなものができる、赤い湿疹ができて、かゆみはあまりないというのが主な症状です。乳児脂漏性湿疹の原因とは新生児、乳児期(生後1か月〜2歳)までの赤ちゃんは、お母さんの体内ホルモンに影響され、生理的に脂を分泌する働きが高くなっています。そのため、頭、眉、耳など顔を中心に赤い湿疹や黄褐色のかさぶたができることがあります。これは乳児脂漏性湿疹と呼ばれています。原因は赤ちゃんの皮膚の洗い方が十分でないときなど、清潔に保てていない場合が多いといわれています。乳児脂漏性湿疹のピーク乳児脂漏性湿疹は主に生後から2歳くらいまでの乳児特有の湿疹ですが、一番発症しやすい時期は生後3か月くらいまでとされています。これは個人差がありますが、生後3か月くらいまでは胎児副腎由来のデヒドロエピアンドロステロンの血中の濃度が高く皮脂分泌が活発になります(生後2〜3か月で低下)。このため脂漏性湿疹になる赤ちゃんが多いといわれています。乳児の肌は非常に薄く敏感なため、環境・体質だけでなく、食べこぼしや汗、ちょっとした汚れが原因で赤くカサカサになってしまったり、かゆみ・痛みをともなった腫れを引き起こしたりすることがあります。症状が続く場合は乳児脂漏性湿疹ではなく、アトピー性皮膚炎の可能性もありますが、乳児湿疹の症状が出ている間はアレルギー性かの判断ができないため、1〜2歳くらいまでは経過観察する必要があります。乳児脂漏性湿疹の受診のタイミング赤ちゃんの皮膚に異常が見られたからといって、どの程度なら医療機関で受診するべきなのか悩むお母さんも少なくありません。乳児脂漏性湿疹は完治までに個人差があるため、まずは患部を清潔に保つことを心がけましょう。湿疹ができてから、正しい方法で洗ってあげて保湿などをしてあげれば2週間程度で一度よくなり、3〜4週間もあれば完治することが多いとされています。それでも治りが遅い、どんどん症状が悪化するという場合には、小児科や皮膚科に行って医師の診断を受けることをおすすめします。乳児脂漏性湿疹の治療症状が重く医師に相談する場合は、処方された保湿剤やプロペト(ワセリン)でしっかりと保湿してあげることが大切です。乾燥している肌がしっとりするくらいが保湿の目安となります。赤ちゃんは乾燥によってかゆみを覚えることもあるため、乾燥している部位をみつけてしっかりと保湿してあげましょう。特にお風呂上りは乾燥しやすいためしっかりとこまめに保湿を心がけましょう。ステロイド系の塗り薬と併用する場合は、まず保湿剤で肌をしっとりと潤してから、ステロイドを必要な箇所に必要な量だけ塗ってあげます。先にステロイド剤を塗ってしまうと、保湿剤を塗るときにステロイドを塗り広げてしまい、肌への負担が余計にかかってしまうためです。湿疹は皮膚のバリア機能が低下している状態で、そこに食物タンパク質、ダニ・花粉が侵入することで免疫反応(アレルギー反応)が起こるリスクがあります。そのため、乳児脂漏性湿疹は早くスキンケアをして治すことで皮膚のバリア機能を強化してさまざまなアレルゲンから皮膚を守ることが大切です。「皮膚の状態を正常に保つことが将来のアレルギーにかかわる」ということもできます。乳児脂漏性湿疹の対処法乳児脂漏性湿疹は皮脂の分泌を抑制したりするような方法が取れないため、分泌された皮脂を溜めないでなるべく清潔な皮膚環境を保つことが最善のケア方法と言えます。毎日お風呂に入れてあげて、しっかりと皮脂、かさぶたの脂を落としてあげることが大切です。さきほど述べたとおり、乳児の肌は非常にデリケートなので、ごしごし洗うのはNGです。ベビーソープやベビーシャンプーをたっぷり使って円を描きながらマッサージするようにやさしく洗ってあげます。頭皮や眉毛の部分で頑固な皮脂がついている場合、入浴する前にベビーオイルやオリーブオイル、ワセリンなどをつけてあげることで取れやすくなります。赤ちゃんが自分で患部を掻き壊さないように、赤ちゃんの爪も短く丸い状態に切ってあげることも重要です。監修:コッツフォード 良枝
2017年05月01日園からの伝達事項は「お知らせお手紙」だけで把握Upload By SAKURA小学生の娘が幼稚園年長さんの頃、通っていた園の次の日に持ってくる物などの連絡は、100%先生からのお手紙でした。帰宅後、私がカバンからお手紙を取り出してチェックし、伝達事項の共有を確認します。でも、娘から直接「あしたは~○○もってくるってせんせいがいった~」などと聞いたことは、一度もありませんでした。「きっと先生は子どもたちに、明日の持ち物など話すわけじゃないんだろうな~、だから家で話題になることはないし、ママはお手紙を受け取って忘れ物をしないための大切な黒幕ってことね」と勝手に思い込んでたのです。実は先生が「明日は○○持ってきてくださいねー」とアナウンスしていた!!Upload By SAKURAたまたま早く迎えに行った日、先生が園児たちに「明日は長靴を持ってくるんだよ~」と話をしている場面に遭遇。娘は先生の話を聞いているように見えたので、教室から出てきた娘にそのことを聞いてみたのですが、「え?」という反応…。娘は、先生の話を私に伝えなくっちゃいけないとは全く思っていなかったようでした。Upload By SAKURA『先生の話を理解し、ちゃんとママに伝える』を訓練できないかしら?このままじゃ小学生になった時に困るんじゃないだろうか…。先生の話を聞いて、それを私に伝えるという訓練はないだろうか?いい方法が思いつかなかった私は、いつもお世話になっている言語訓練の先生に相談してみました。Upload By SAKURAいつも娘の訓練に携わってくださり、彼女の特性を知っている先生は、「そんな時は娘さんをメッセンジャーにするといいですよ!お母さんと担任の先生で手紙のやり取りし、それを娘さんに運ばせるんです。」と教えてくれました。娘に手紙を渡すという役目をやってもらい、『この手紙は大事なことが書いてある、渡さなければいけない』という意識をしてもらうのです。私は早速、幼稚園の担任の先生にお願いすることにしました。担任の先生は快く了承してくれ、次の日から、私と担任の先生の手紙のやり取りが始まりました。ステップ①~ただ、手紙を渡してくれるように頼む~Upload By SAKURA渡すのは毎日ではなく、週に2、3回。内容は、「今日は朝ごはんたくさん食べました」や、「日曜日は家族でお出かけしました」といった、本当に簡単なことでした。先生からも、『今日はウサギに餌をあげました』や、『お遊戯の練習、元気よくできました』などのことが書かれていました。ステップ②~手紙に何が書いてあるか話す~Upload By SAKURAステップ③~手紙なしで口頭で伝えてもらう~Upload By SAKURAこのように少しずつレベルアップしていき、卒園する頃には、簡単なことであれば口頭で伝えられるようになりました。4月から小学一年生になった娘。訓練のおかげもあって、「せんせいがこれもってきてだって!」と連絡を言えています。しかし、言えるのは一回に一つの連絡のみ…。他の連絡はすっかり忘れてしまっているようで(笑)ここからは数をこなして、また少しずつレベルアップ出来たらいいなと思っています。
2017年04月26日背中ニキビは皮膚科で治すのが最適といえるのですが、保険が適用された治療とそうではない治療というのがあります。皮膚科で行われるその背中ニキビの治療法について、解説していきます。背中ニキビを病院で治すタイミング背中のニキビは他の場所と違って見えにくいところにあるので、背中に違和感を覚えても確認することが困難です。気づいたときにはすでにニキビが大きくなっている、または炎症を引き起こしていることが多いとされています。背中ニキビに気をつけるため、外側だけでなく内側のケアを心がけても、治らない場合は皮膚科への受診が求められます。背中はニキビの発生率が高いです。背中に皮脂腺と呼ばれる皮脂の分泌腺が集中しているので皮脂の分泌量が多く、汗もかきやすく、衣服などで常に覆われているなど、さまざまな要因によってニキビができる環境が整っていると考えられます。上述したように、みえにくいのでケアも遅れがちになるのがほとんどです。ニキビができても、炎症や化膿などの重症化に至っていない場合は、日常的なケアなどで改善が見込めるでしょう。背中ニキビの皮膚科での治療方法と処方薬治療法を説明する前に、健康保険が適用されるかどうかについて、説明していきます。治療ですので基本的に健康保険が効きますので、経済的な負担も少なくて済みます。しかし、治療方法の種類によっては健康保険が効かず自由診療となります。保険適応の治療法と保険適応外の治療を次にあげて、解説していきます。保険適用の治療法毛穴につまっている皮脂などの内容物を取り除くという治療である面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)というのがあります。内容物を取り除くことによって、ニキビの治りを早くします。しかし、保険適用内に限定すると、一度に多くのニキビの面皰圧出ができないことが多く、5〜6個までが一般的とされています。外用薬は抗生物質が一般的に使われています。抗生物質で炎症を起こしたニキビの原因菌とされるアクネ菌を殺菌して治療します。もうひとつ、毛穴のつまりを解消してつまりにくくするという効果を持つ外用薬(アダパレンなど)があり、この外用薬もニキビの治療薬として使われています。内服薬も抗生物質が処方されますが、漢方製剤、また少ないのですが原因がホルモンバランスの乱れであることが判明している場合は、ホルモン治療として低用量ピルや抗男性ホルモン薬などが処方されます。ホルモンバランスの乱れによって、男性ホルモンが過剰に分泌され、男性ホルモンが持つ作用である、皮脂の過剰分泌や角栓の発生や毛穴の縮小などがあります。その作用の働きを抑えるには、ホルモンバランスを整えるなどの治療が求められます。しかし、ほとんどはホルモンバランスが崩れていないことが多いようです。改善のために皮脂のコントロールの意味で、ビタミン剤が処方されます。美容皮膚科などでは保険適用外の治療も一般的な治療法は、イオン導入、ケミカルピーリング、そしてレーザー治療などがあげられます。ほとんどの場合はクリニックで処置されます。イオン導入は微弱な電流を流して、ニキビに有効とされる成分を肌深くまで浸透させます。痛みなどはほとんどありませんが、ペースメーカーを装着している場合は、この治療を受けることができません。ケミカルピーリングは、簡単にいえば古い皮膚をはがして、新しい皮膚を蘇らせるという治療法です。これによって、ニキビやニキビ跡の改善、さらにシワやたるみなどにも効果が期待できるとされています。レーザー治療は、ニキビの原因菌でもあるアクネ菌を殺菌し、ニキビ跡のケアなどを目的とした治療法です。ケミカルピーリングとレーザー治療は肌に負担がかかるので、肌の弱い人はクリニックで事前に申告し、受けられるかどうかを事前に相談するようにしましょう。背中ニキビの予防法食生活を含む生活習慣の乱れなどを改善することによって、背中ニキビの予防につながることに期待が持てますが、背中のケアも心がけることも求められます。入浴時、背中を洗うときにおすすめなのが一般の固形石けんです。抗菌作用のある石けんもありますが大きな効果の違いはありません。消臭効果もあるので、体臭の予防には効果的とされています。入浴後、汗をかかないようにすることが大切です。衣服など、背中に触れるものすべて清潔に保つことも求められます。また、背中の風通しのよい肌着や衣服の着用も心がけましょう。監修:馬野詠子
2017年04月25日アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が衰えることによって、炎症や乾燥、かゆみなどの症状が現れるといいます。そのようなアトピー性皮膚炎の症状の改善に効果がある薬について、詳しく解説します。アトピーの症状人の皮膚に備わる機能には、熱や痛みを感じる役割を担う知覚作用や、発汗などによって行われる体温調節機能、細菌などの外敵やさまざまな刺激が体内に入り込まないように防御したり、体の中から体液が出ないように守ったりするバリアとしての役割などがあると考えられます。表皮のいちばん外側に存在する角層が皮膚のバリア機能を担っていますが、アトピー性皮膚炎の皮膚はこのバリア機能が衰えているといわれます。また、アトピー性皮膚炎の皮膚は、細胞間を埋める脂とされる角質細胞間脂質や水分を抱えこむ天然保湿因子などが減少していることが多く見られます。バリア機能が衰えた状態の皮膚では、水分が体の中から蒸散しやすく、本来なら体内に入ってこない有害な抗原刺激が体の外側から侵入しやすい状態になっていることが考えられます。その抗原刺激が、異物の侵入を察知した免疫細胞と結びつくことでアレルギー性の炎症を生じさせる物質を生成し、アトピー性皮膚炎の炎症を起こすとされています。そのうえ、バリア機能が衰えている皮膚はかゆみを感知する知覚神経が表皮まで到達し、少しの刺激にもかゆみを感じて掻き壊しやすくなります。掻くことによって、バリア機能がさらに悪化するという負のスパイラルに陥ることがあります。アトピーの薬の種類と効果アトピー性皮膚炎の治療薬として、以下のような抗炎症外用薬や内服薬が処方されることがあります。抗炎症外用薬アトピー性皮膚炎の炎症を鎮静する外用薬として、安全性や有効性が十分に考慮されている薬剤としてステロイド外用薬やタクロリムス軟膏(カルシニューリン阻害外用薬)が考えられます。<ステロイド外用薬>ステロイド外用薬は適切に使用することで、アトピー性皮膚炎の炎症に対して年齢にかかわらず、確実かつすみやかに鎮めることが可能な薬剤だといえます。ステロイドは、薬効の強い順にストロンゲスト、ベリーストロング、ストロング、ミディアム、ウィークの5ランクがあり、皮膚炎の重症度に合わせたランクの薬剤を正しく選択し、適切に使用することが大切です。また、アトピー性皮膚炎の重症度には、重症、中等症、軽症、軽微の4段階あり、症状の重症度によってステロイド皮膚炎のランクを選択するとされています。薬剤の形状には、クリーム、軟膏、ローション、テープ剤などがあり、症状の状態や部位によって選択します。・重症激しい炎症によって皮膚が腫れ上がる腫脹(しゅちょう)やむくみ、ただれ、皮膚がジクジクした状態である浸潤(しんじゅん)、炎症をくり返すことによって皮膚がゴワゴワに乾燥した状態である苔癬化(たいせんか)をともなう紅斑、皮膚の表面が細かくはがれてフケ状に落ちる状態である鱗屑(りんせつ)の激化、かさぶた、直径1cm以下で皮膚面から隆起する発疹の丘疹(きゅうしん)の多発、水疱、数多い掻き壊し痕など、皮膚炎の症状が激しい状態をさします。使用するステロイドのランクは、ベリーストロングやストロングが処方され、ストロンングクラスでも効果が確認されない場合にはその部位のみに限定的にストロンゲストランクのステロイド外用薬を使用することがあります。・中等症中等度未満の紅斑や鱗屑、丘疹、掻き壊し痕などの症状が主体とされ、ステロイド外用薬のランクはストロングやミディアムクラスの処方が考えられます。・軽症乾燥や軽度の鱗屑、紅斑などが主な症状で、ステロイド外用薬は主にミディアムクラス以下のランクが選択されることが一般的です。・軽微乾燥症状が主体で、炎症はあまり見られない状態とされ、外用薬はステロイドを含まないものの処方が考えられます。<タクロリムス(カルシニューリン阻害外用薬)>副作用の心配からステロイド外用薬を使用できなかったアトピー性皮膚炎の症状に対して、有効性が高いとされています。薬効の強度には限界があることや使用上における制約があるなど、安全性や使用に関して不安定な要素が見られます。内服薬アトピー性皮膚炎の治療薬はステロイド外用薬やタクロリムスなどの抗炎症外用薬が主体で、内服薬は補助的な療法とされています。<抗ヒスタミン薬>アトピー性皮膚炎のかゆみの鎮静に対して処方されることがあります。<シクロスポリン>具体的に難治性の紅斑や紅皮症などに有効で、投与した後はすみやかにかゆみが軽減するといわれます。<ステロイド内服薬>激しい炎症や重症、最重症のアトピー性皮膚炎に使用されることがあります。<漢方薬>国内で一般的な皮膚科が処方できる漢方薬として消風散(しょうふうさん)や補中益気湯(ほちゅうえっきとう)があり、前者は抗炎症外用薬の治療で皮膚炎が改善しない場合に処方され、後者は疲れやすかったり、体がだるかったりするときなどに処方されることが考えられます。薬を使用する際の注意薬を使用する際は、副作用の危険性も考慮して使用しましょう。特に、ステロイドの治療においては医師の指導が重要です。外用薬を使用する際は、指示を受けた部位に回数や量を守って塗布しましょう。自己判断で医師の指示なく別のかゆみがある部分に塗ることや、指定の期間以上に外用を続けることはやめましょう。反対に医師の指示なく使用を中止することも避けるべきで、使用をやめた時点で症状がぶり返すことや悪化することも考えられます。また、治療の途中に副作用が疑われる症状が見られる場合には、すみやかに主治医に相談することが大切です。監修:大久保真
2017年04月23日