佐藤製薬は2012年9月、肩こり痛や腰痛を持つ全国の20~59歳の有職男女880名を対象に、肩こり痛・腰痛に対する調査を実施。このほど、調査結果を発表した。まず、肩こり痛や腰痛についての意識を尋ねたところ、「慢性的な病気」と認識している人が回答した人が44.9%と最も多かった。肩こり痛や腰痛は「ひどくなる前の対処が大切」(38.1%)と考えている人が多い一方で、「仕事をしている限り、肩こり痛や腰痛はなくならない」(26.9%)と思っている人がいるようだ。さらに、「まだ我慢できる」(26.7%)、「治療や改善を後回しにしてしまう」人も26.0%もいることが分かった。次に、「肩こり痛や腰痛がひどく感じる時の、あなたの仕事の効率は何%くらい低下すると思いますか?」と質問。実際に痛みがある人の低下率は、全体で平均34.7%となった。これは、2,009時間(※1)を年間労働時間とすると、697時間のロスが生まれていることになる。つまり、日本人の平均年収で考えると412万円(平均年収、※2)×34.7%で、ひとりあたり年間で143万円のロスが発生している計算となる。※1 毎月勤労統計調査/厚生労働省平成24.7.9 発表※2 公的年金加入者等の所得に関する実態調査/厚生労働省平成21年度また、実際に行っている肩こり痛や腰痛への対処方法を聞いてみると、肩こりにおいては、「自分で首や腰をまわすなど、ストレッチ、マッサージをする」が45.1%、腰痛においては、「塗り薬・貼り薬がつける」が31.6%となり、それぞれ最も多い回答となっている。しかし、「ほとんど良くならない・悪化することが多い」などと回答した人が全体の57.1%を占めており、その効果を感じる人は案外少ないようだ。さらに、鎮痛薬と肩こり痛や腰の痛みに関しても質問。すると、肩こり痛や腰の痛みの改善に鎮痛薬が効くことを知らない人は、54.3%と過半数となった。すでに肩こり痛に鎮痛薬を使っている人にその理由を聞くと、「即効性がある」(71.2%)、「肩こり痛・腰痛を忘れさせてくれる」(36.4%)、「肩こり痛は頭痛とも関連している」(25.8%)などが挙がった。症状が悪化して「痛みの連鎖」が起こる前に、即効性のある鎮痛薬を利用している傾向があるようだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月10日ぎっくり腰を何度も経験している人や日ごろ腰痛に悩み、いつも腰の動きや負担を気にしている人は、腰痛用のベルトや骨盤に巻くベルトを使用した経験があるかもしれません。専門家の指導を受けて購入したのではなく、ご自身の判断で購入したといった場合に、ご自身の腰痛の原因・症状に合っていないものを選び、症状が楽にならず…といった話をよく聞きます。腰痛とひとことで言っても、その人にとっての「腰」が背中の中央より少し下であったり、骨盤の中央部分であったりとさまざまです。痛みを訴える部位によっても、痛みをどのような時に感じるかによっても、腰痛の原因箇所が異なる可能性があります。そうなると、腰痛予防・緩和のためのベルト選びも違ってくるわけです。そこで、ベルトをこれから選ぼうとしている人も、ベルトを選ぶ予定はないけれど、腰の違和感や痛みを楽にしたいという人も試すことができる方法をご紹介しましょう。用意するものは、幅の広い布かさらしです。1.骨盤の横に左右それぞれ手をあて、手を下肢の方へすべらせてみましょう。足の付け根の高さに骨の出っ張りがあると思います。その骨がかぶるように、布をぐるりと巻いていきます。2.緩まないようにしっかりと布を巻いてください。5巻きくらいでも大丈夫です。その状態で腰痛が楽になったり、安定感を実感できれば、骨盤の問題による腰痛の可能性があります。ベルトを検討するときは、骨盤用のベルト(幅の狭いものが多いです)が適しています。ベルトを検討していない場合は、腰に負担をかけそうな時にこの位置に布を巻きぎゅっと締めておくと、姿勢の保持が安定されやすくなると考えられます。3.上記に当てはまらなかった人は、ウエストより少し下の位置(骨盤の上部)から背中の下部の範囲を布でギュッと巻いていきましょう。「1」よりも巻く範囲が広いです。その状態では、腰の動きが制限されますが、巻くことによって腰が安定し、腰痛が楽になれば、腰痛ベルト(幅の広いタイプ)が適しています。ベルトを検討しない人は、腰への負担が心配な時に巻くことで、腰部の筋肉の代わりとなり、補強されることになります。(文檜垣暁子)■著者プロフィール檜垣 暁子(ひがき あきこ)オールアバウト肩こり・腰痛ガイドカイロプラクティック理学s士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。
2012年07月29日日本イーライリリーは、高齢の母親の腰痛の原因、危険度、骨折による日常生活への影響を知り、正しい診断・対応をサポートするウェブサイト「イタみる ~母の腰痛、骨折かも~」を開設した。同サイトでは、高齢者の腰痛は骨折が原因の可能性があり、放置することで介護が必要な状態となる可能性があること、家族の負担増につながるリスクがあることを伝えている。また、骨折によって生活が大きく変わってしまった患者による体験談や、腰痛の原因を診断してくれる医療機関の検索機能を備えている。同サイトを監修した公益財団法人・骨粗鬆症財団理事長/国際骨粗鬆症財団理事の折茂肇氏は、「骨折は要介護の大きな原因のひとつですので、腰や背中に痛みを感じた時点で、骨折の有無を専門医に診断してもらうことが重要です。本サイトは、高齢の母親が抱える腰痛の背後に、もしかしたら骨折が原因として潜んでおり、要介護になる可能性があることを、多くの方に気づいていただくことを目的に監修しました」とコメントしている。同社は、「イタみる」サイトを通じて、腰痛に悩む方が一人でも多く痛みから解放され、周りの家族の負担も軽減されるよう、啓発活動を推進していくとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月05日腰痛の時、痛い部分に意識が行くのは当然のこと。腰の気になる部位に湿布をはってみたり、おして気持ちが良い部分をマッサージしてみたり……。しかし、それらを続けてみても、全く緩和されないケースがあります。腰痛の原因は、腰だけにあると思いがちなのですが、その思い込みで回復を遅らせてしまうと、腰への負担が長引くことにもなり、良いことではありません。腰痛につながる腰部へのしわ寄せとのかかわりが深い部位として、フトモモ前面の筋肉の状態がどうか?ということが挙げられます。フトモモ前面の筋肉には、股(こ)関節を曲げる働きがありますが、おなか側にある腰や骨盤に付着している別の筋肉と協調しあい、その機能のバランスを保っています。これは、腰部を支える働きや、姿勢の変化とも深くかかわることになります。そのため、フトモモ前面の筋肉が疲労するなどして、硬く緊張した場合や、働きが低下した状態が続いた場合などでは、日常生活の中で、地に足を付けた状態でお辞儀をするといった、ごく普通の動作でさえ、腰を支えるための負担が増す可能性があります。フトモモ前面の状態が悪くなることで、おなか側にある別の筋肉の状態も悪くなっては、筋肉だけではなく、腰の関節の動きも制限されたりと、腰の不調を長引かせることにもなりかねませんし、姿勢のアンバランスが気になり始めるかもしれません。無症状でも、時々フトモモ前面の緊張度をチェックしてみましょう。■チェック方法1.床の安定した場所に立ちます。2.右足首を右手でつかみ、カカトがお尻につくように、ひざを曲げます。(ひざの正面が床と向きあう状態になります。)※反動をつけると痛めるかもしれませんので、ゆっくりと行ってください。また、ひざに痛みのある人は行わないでください。左右、行いますが、この際にフトモモ前面の突っ張り具合の左右差がある場合は、日ごろ、体を支える際にも負荷のかかり具合に左右差が出ている可能性があります。また、ひざのお皿周囲に違和感がある場合、フトモモ前面の複数の筋肉バランスが悪くなっている可能性があります。また、フトモモ前面の緊張がとても強い場合は、四つんばい姿勢から、かかとをお尻につけるように、正座姿勢へ移行する途中で、自覚することができます。■フトモモ前面メンテナンス上記のようなフトモモ前面のつっぱり感やひざのお皿周囲の違和感があった場合は、フトモモ前面のメンテナンスが必要です。そのままにしておくと、腰痛以外にも、ひざの痛みを起こす可能性があり要注意です。メンテナンス方法として普段、行いやすいものは、ストレッチにです。ご自身でストレッチの強度を変化させながら、安全に行いやすいものをご紹介しましょう。1.片足立ちになるので、安定した場所、かつ壁など捕まるものがある場所が適しています。2.チェック方法と同様に、右足首を右手でつかみ、カカトがお尻につくように、ひざを曲げます。そのまま10~20秒間キープします。3.手でつかんだ足首を後方へ引いてみましょう。少し強めのストレッチになります。そのまま10~20秒間キープしましょう。4.いったん、足をおろして休憩してもかまいません。次に再度、「2」のポーズから、足首を体の右後方向へ引きます。その角度や位置により、フトモモ前面の内側がストレッチされます。気持ちよく伸ばされる感覚があればOKです。(角度の調整は、少し難易度高めです。)そのまま10~20秒間キープ。5.「4」とは反対に、足首をつかみ、内側へ動かしていきます。フトモモ前面の外側がストレッチされます。そのまま10~20秒間キープ。こちらも、足の角度や位置がやや難しいため、ご自身で筋肉がストレッチされたと感じる位置を探しながら、動かしていくことになります。(文檜垣暁子)■著者プロフィール檜垣 暁子(ひがき あきこ)オールアバウト肩こり・腰痛ガイドカイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。
2012年05月09日社団法人日本健康機構は、理事長の坂戸孝志氏が開発した、腰痛や肩こりなどの痛みを解消する「筋緩消法」の科学的な立証に成功。日本統合医療学会において、論文「筋緩消法が腰背部筋緊張および腰痛に及ぼす影響」を発表した。腰痛の悩みに関しては一般的に、骨格のゆがみが原因と考えられ、整骨院などでは圧迫やけん引により矯正し、痛みを和らげる施術が広く行われている。一方、この筋緩消法は、被施術者を立たせ、かつ運動をさせながら筋肉に圧力をかける施術法だ。筋肉の過度な緊張状態を軽減することにより、痛みを解消。そのため、骨格のゆがみを矯正する方法とはまったく異なる施術法となる。さらに、10分程度の施術で終了することも特徴だ。仕事帰りやランチタイムの合間など、ちょっとした時間を見つけて施術に通うことも可能になる。同論文では、この筋緩消法を科学的に立証。万人において適用可能で、かつ効果が期待できる施術法であると論じた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月09日肩こり・腰痛は、原因は人それぞれですが、結果として起こる状態としては、筋肉の過剰な緊張(ぐりぐりした硬い筋肉やピンと張ったような筋肉)、姿勢の変化などがあります。また、症状が慢性化すると不快感がいつもつきまとい、気分もスッキリせず仕事にも集中できない、といったことも起こります。ぜひ、オフィスや通勤時間を利用して、筋肉に刺激を入れて血流を改善させましょう。普段、体を動かすために時間を費やすことができない、という人には、おすすめです。■少し早起きして下半身強化を少し早起きができれば駅やバス停まで歩いてみましょう。通行人が少ない歩道や迷惑のかからない場所であれば、あるべく大またで歩き、お尻や足の筋肉を使っていることを意識します。鞄があると難しいかもしれませんが、少し腕を前後に振ることができると、ウエスト部分も動かしやすくなり、腰を支える筋肉に刺激が入ります。お尻や下肢の筋肉の働きが低下すると、腰部の支えが不安定になりやすく、少しのことで腰部の疲労感や下肢のむくみなどが出ることがあります。また、階段は、太ももを意識してのぼります。可能であれば2~3段とばしてのぼると、筋肉をしっかり使うことができます。下肢の機能が低下していると、足を上げたつもりでも、思ったより上がっておらず、階段にひっかかることもあるため運動を久しぶりに行うという人は、要注意です。■信号待ちの時には、スっとした姿勢を信号待ちでは、姿勢を意識する時間をつくりましょう。日常生活の中で疲労しやすい、背中側の筋肉ですが、疲労が続くと、背スジを伸ばそうとすると、違和感や痛みを感じるようになることもあります。姿勢が一時的にでも伸びると、体が楽に感じ、頭がすっきりするといった声も。★信号待ちの間にできるストレッチ1. 顔は正面向きで。2. 鼻からゆっくり息を吸いながら、お腹をへこませ、胸郭が空の方向へ引上げられるイメージで(きついジーンズのジッパーを上げるときの、お腹のへこませかた)3. このとき、胸の位置が高くなり、両肩も少し後ろへ引く意識をもちます。4. 腰部が伸びて、軽く胸を張った状態を息を吸い込む間行い、「これ以上吸い込めない」と思ったら、口からゆっくり息を吐いていきます。5. 信号待ちの間、数回繰り返しましょう。次にふくらはぎをストレッチしましょう。腰の負担を減らすためには、ふくらはぎの血流UPがオススメです。★ふくらはぎのストレッチ1. 足は軽く閉じます。姿勢も猫背になっていないことを意識して下さい。2. まず、右の足先を可能な限り空の方向へ持ち上げます。このとき、右ふくらはぎがストレッチさせます。3. つま先を上げたまま、3~5秒キープ。急激にストレッチをすると筋を痛めることや、つってしまうことがあるので、ゆっくり動かします。また、ストレッチの最中は、左足に体重が偏るような重みをかけないように、体の軸は中心部を意識してください。4. 右を1回のばしたら、次は左ふくらはぎというふうに、交互にストレッチをしましょう。空いた時間など、ぜひ意識してやってみてくださいね。(文檜垣暁子)■著者プロフィール檜垣 暁子(ひがき あきこ)オールアバウト肩こり・腰痛ガイドカイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。
2012年04月14日特許を活用したオリジナル商品を製作している香川県の山本縫製工場は、お腹の内部の圧力(腹圧)を高めて腰椎を保護し、腰痛を防止・軽減する「腹圧健康ベルトアセット」を開発した。吸汗機能の高い素材を速乾性素材で挟んだ3層構造で、汗をかいても快適に使用できるという。同社では、約10年前から携帯メガネケースやトイレットペーパーホルダー、ウイークリーお薬ホルダーなど独自の工夫を凝らした商品を開発し、特許取得を進めてきた。今までの腰痛ベルトは、汗をかくと汗疹(あせも)が出てかゆくなり、長くは着けていられないという問題点があったため、それを解消する商品として開発をスタート。長時間着用しても汗疹(あせも)や蒸れがなく快適に過ごせることを目指して、吸汗機能の高い素材と速乾性素材という異なる2つの素材を採用し、3層構造の腰痛ベルト「アセット」が誕生した。同商品は現在、特許申請中。熟練した技術者が一枚ずつ丁寧に縫製して仕上げているとのこと。また、同商品は一般的な腰痛ベルトのように、プラスチックなど固い骨材で腰を固定するのではなく、柔らかい素材でも腹圧を高める工夫をしたことで、腹部の筋力を補い合理的に腰椎を支えることができるという。腰のラインにフィットする立体構造で、圧迫感や前屈時の食い込みが少ないのも特徴とのこと。「腹圧健康ベルトアセット」は同社通販サイトfive apple(、または楽天広場(でも購入可能。サイズはS、M、L、LLの4タイプ。色はブラックとホワイト。価格はソフトタイプ6,900円、ハードタイプ7,900円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月05日腰痛から解放されるために、自宅で一生懸命腹筋の筋力トレーニングを続けている人がいますが、これは本当に効果があるのでしょうか?今回も、カイロプラクティック理学士の檜垣先生に「腹筋と腰痛」の関係についてお聞きしました。(以下、檜垣先生)腹筋の筋力トレーニング方法にも、強度に応じていくつかの種類がありますが、軽度の負荷をかけるトレーニングにもかかわらず「かえって腰が痛くなってしまいました」と腰痛を悪化させてしまうケースもあります。これは、腹筋に力が入ることで、腰椎(ようつい)の背部にある筋肉の圧力が上昇してしまい、負荷が強まるためです。すると、一時的に筋肉の血流低下が起こり、もともと腰痛のある人は、痛みが誘発されやすくなる可能性があります。また、姿勢が変化すると、腰椎(ようつい)の本来有る自然なカーブが損なわれ、腰椎(ようつい)の背部にある筋肉への負担が増します。その姿勢とは……★あおむけで寝た状態で足を上げる★お辞儀は60度前傾までは、筋肉の頑張りがメインとなり、それ以上曲げると腰椎(ようつい)の関節や靱帯(じんたい)に負荷がかかります★いすに座ったり、あぐらをかいたりといった座り姿勢も負荷が強く、最も負荷が低いのは正座になります。★デスクワークでは、自然と前傾姿勢になりやすいですが、30~60度傾くだけでも負荷が上昇しますこのような負荷がかかりやすい姿勢は、腹筋よりも腰椎(ようつい)の背部にある筋肉とのかかわりが強いと言われています。つまり、腰椎(ようつい)の背部にある筋肉が疲労して、姿勢を支える働きが低下してしまい、腰部がしっかり安定せず、ぎっくり腰など腰痛発症につながってしまうというわけです。腰痛発症を予防するためには、腹筋の筋力トレーニングで、疲労した背部の筋肉にさらなる負荷をかけるよりは、背部の筋肉の働きを回復させましょう。下記にやり方を記します。●背部の筋肉疲労をためない方法★デスクワークや屈(かが)んで作業をすることが多い人は、同じ姿勢を続けないようにして、長くても1時間ごとに、歩いたり伸びをしたりするなどして、姿勢を変えてみる★帰宅したら、お風呂に浸かり、腰を温める★市販のホットパックを10分間ほど腰にあてて、腰部の血流を回復させる★丸めたバスタオルを腰にあててあおむけになり、バンザイ姿勢で10秒間ほどのびをする★布団の上にうつぶせに寝て、両手をバンザイし、両足を伸ばすポーズをした後、両手両足を交互に、バタバタさせて、背部の筋力をUP(プールの基本練習で、バタバタさせるような動作)ぜひ、腰痛持ちの方は、腹筋を鍛えるのではなく、上記のポイントに注意しながら、生活してみてください。●著者プロフィール檜垣 暁子オールアバウト肩こり・腰痛ガイドカイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。【関連リンク】【コラム】食欲の秋からエクササイズの秋に! 毎日たった5分の腹筋プログラム [無料]【コラム】鍛えるのは腹筋?!ビリーのネタ動画が人気急上昇中【コラム】北川景子が、減量に成功。「腹筋われました。」
2011年12月18日肩こり、腰痛など、体が痛いというのが悩みという人は、多いのではないでしょうか?ただ、痛いからといって、必要以上に休ませるのは誤った理解のようです。今回は、カイロプラクティック理学士の檜垣先生にこんな時、どう対処したらいいか教えていただきました。(以下、檜垣先生)腰痛や肩こり、背中の痛みなど、気になる部位があるとき、体を必要以上に休ませてはいないでしょうか?肩こりのある人から、次のような言葉をよく聞くことがあります。「肩を回してみたけど、うまく動かないから、動かさないようにしています」「肩こりが強くなると、体もだるくなって何もする気になりません。ひたすら部屋でのんびり過ごします」また、腰痛・背中のこり、痛みのある人からは、「腰に負担がかかりそうなので、なるべく体は動かさないようにしています」「悪化しそうなので、運動は避けています」こうした言葉の裏側には、症状を感じるうちは、「動かすと長引いてしまうのではないか」、「悪化するのではないか」という心配や不安があるようです。特に腰痛では、体を起こすことも、歩くこともできないほどの激痛を経験したことのある人や、しつこい慢性的な痛みに悩まされ続けている人は、「腰痛恐怖症」に陥りやすい傾向にあります。つまり、重いものを持ったり、座ったり、かがんだり…という日常的な動作でさえ、常に腰痛悪化に見舞われる不安感がつきまとい、自身で動きを制限してしまいがちです。実際に症状があるわけですから、動作によって痛みを感じると、それを回避しようと体を休める方向へ意識が働くのは当然ではあります。しかし、そこには落とし穴があります。肩こり・腰痛・背中のこり、痛み⇒なるべく体を休めて負担をかけないという図式が必ずしも当てはまらないのです。回復が遅いどころか、状態が悪くなってしまう可能性もあります。体を休めて安静にするべきなのは、腰や背中にギクっと急激な痛みが走る急性痛の場合です。いわゆる「ぎっくり腰」という状態です。この場合は、炎症が起きている可能性も考えられるため、2~3日は患部を冷却して無理のないよう安静に過ごします。ただ、その時期が過ぎたら、多少痛みが出ていても、少しずつ動かし始めたほうが、回復が促されます。慢性的な腰痛・背中のこり、痛み、肩こりのある人が、体をいたわりすぎて動かすことを避け続けた場合、筋肉の状態に変化が表れます。それは「廃用性萎縮(いしゅく)(いしゅく)」と呼ばれ、筋肉が萎縮(いしゅく)し、本来の力も発揮できず機能が低下する状態を言います。機能が低下することで、筋肉への血流はさらに滞り、全身における筋肉の機能的なバランスも乱れ、ほかの部位に負担がかかることになり、股(こ)関節痛やひざ痛などへつながるケースもあります。さらには、見た目、姿勢の変化となって表れることも。もっと言うと、徐々に関節の動かせる範囲も狭くなっていき、肩こり体操をしようと思っても、腕が上がりにくい、回しにくいといった問題も起こる可能性があります。また、体を動かし筋肉の血流を促さないと、酸素も運ばれにくくなるため、痛み物質が産生されることになり、痛みを感じる機会が増えるかもしれません。痛みを感じる機会が増えると、それが刺激となって、体が緊張を起こし、慢性的な肩こり・腰痛が悪化することがあります。ちなみに、1週間ほど、体を動かすことを避け、筋肉を使わなかった場合、筋力が10~20%ほど低下すると言われています。低下すると、筋力を取り戻すためのトレーニングも、重くつらく感じやすくなり、挫折しやすくなるという人もいます。廃用性萎縮(いしゅく)を予防するために、体を動かす際、症状が悪化するのではと恐怖感のある部位は、はじめは避けるようにし、ウォーキングなどの全身運動から始めましょう。そして、いきなりウェイトトレーニングをするのではなく、ストレッチや体操で、筋肉に刺激を入れていきます。それだけでも、低下しつつあった筋肉の機能が回復していきます。筋肉を使わなかったせいで、やせ細ってしまった部分を戻すには、軽い負荷での筋力トレーニングが必要になりますが、すぐには効果が表れないため、焦らずコツコツと地道に行ってください。筋肉の機能低下が回復すると、関節の動く範囲も改善され、痛みも軽減されていくようになります。心理的な影響も受けるため、動かすことに怖がり過ぎないことがポイントです。(文檜垣暁子)●著書プロフィール檜垣 暁子(ひがき あきこ)オールアバウト肩こり・腰痛ガイドカイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。【関連リンク】【コラム】専門医に聞く。野菜ジュースは野菜と同じ栄養効果があるのか?【コラム】専門医が教える。太りにくいデザートの食べ方とは?【コラム】パソコン疲れ!?眼科医に聞く目、肩、心身の疲労ケア
2011年10月31日肩こりや腰痛で悩んでいる人って多いですよね。でも間違った対処法をしている人も多いのが事実。そこで、今回はカイロプラクティック理学士の檜垣先生に正しい「肩こり・腰痛」の対処法を教えてもらいました。(以下、檜垣先生)肩こりや腰痛は、程度はさまざまであれ、多くの人々が経験する不快な症状です。訴えのある症状の中では、男女ともに上位を占めるのですが、肩こりも腰痛も慢性化しやすい傾向にあり、長年に亘り悩まされているという人も多いのが現状です。肩こりや腰痛持ちの方からも、対策として、筋力トレーニングをしたけど……という話を伺います。ただ、例えば、首の痛みや腰痛が誘発されてしまったり、肩こり・腰部の張り感を悪化させてしまったり、というケースがあるのです。そうなる原因の一つに、肩こりにかかわる筋力トレーニングは、頭や首、腕を支える筋肉にポイントをしぼることが多いのですが、肩こりのある人のこれらの筋肉は、働きが低下しているにも関わらず、そこへ、頭や腕を支える力が増すようにと、筋力トレーニングをしまい、ただでさえパワーが不十分なところに、余計に負荷がかかり、パワーダウンしてしまというものです。また、「今は肩こりが無いけど、予防のために筋肉を鍛えておこう。」という場合も要注意です。負荷をかけたところ、筋肉が痛くなり「筋肉痛かな?」と様子をみていたらそのまま肩こりの症状が誘発され、首の痛みへ変わってしまうという話もあるからです。腰痛も同様です。とはいえ、ただしく、筋肉トレーニングをすれば、肩こり・腰痛予防に役立てることができますので、以下のポイントに注意して行ってください。1.筋肉の働きを正常に近づけ、トレーニングでの少しの負荷にも耐えられる状態にすることが大切です。そのためには、いきなり筋力トレーニングから始めるのではなく、硬く緊張している筋肉がほぐれるように、マッサージ、ストレッチから始めましょう。この際、スポーツトレーナーからポイントを絞ったストレッチ指導を受けたり、施術院で筋肉や関節の可動域が改善させるよう施術を受けたりしても良いと思います。2.セルフマッサージやストレッチを行う前に、体の深部から温まるように、軽いウォーキングやその場で腕をふりながら足踏みを行うと、筋肉への血流もUPします。筋肉をほぐし滞った血流を回復させ、痛みの起こりにくい状態にしておくことを優先させたほうが安全です。3.当然のことですが、いきなり重たい負荷からではなく、軽い負荷で筋力のトレーニングをはじめてください。筋肉をつけるというよりも、働きを回復させることをイメージしながら行いましょう。4.ひとつの筋肉ばかりストレッチやトレーニングをするのではなく、満遍なく行いましょう。複数の筋肉が協調し合って正常に働くことで、頭や腕、腰の支えがしっかりなされ、あらゆる動作にも耐えられる状態になります。いかがでしょうか。肩こり・腰痛の症状を和らげ、予防効果をあげるには、効果を急がずにこつこつとストレッチやその後のトレーニングを続けることが大切です。また、心の緊張も大きく影響していると言われています。日ごろから心身共にリラックスできる時間をつくっておくことも、肩こり・腰痛の予防につながると思います。(文檜垣暁子)●著者プロフィール檜垣暁子(ひがきあきこ)オールアバウト肩こり・腰痛ガイドカイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。【関連リンク】【コラム】パソコン疲れ!?眼科医に聞く目、肩、心身の疲労ケア【コラム】漢方医が教える。便秘プラス「ほかの何か」を治す方法【コラム】ヒールの履きすぎで外反母趾(ぼし)に!予防法は?
2011年10月17日