ダスキンは1月19日、「花粉・ハウスダストを室内から除去するための掃除法」と題したセミナーを開催。同社で掃除用品の開発に携わっている樺田陶子氏が、花粉を取り除くのに適した掃除道具やその使い方、時間帯などについて解説した。○最も重要なのは花粉が室内に侵入するのを防ぐこと掃除方法の解説に入る前に、まず樺田氏が「最も重要なこと」と指摘したのが、花粉が室内に侵入するのを防ぐことだ。樺田氏は花粉の3大侵入経路として「玄関・窓」「衣服」「洗濯物」をあげ、それぞれ花粉の侵入を防ぐ方法を教えてくれた。はじめに「玄関・窓」については、「なるべく開けないということしかない」とのこと。どうしても換気したければ「花粉の飛散量が少ない日、少ない時間帯を選んで、なるべく短時間で換気してほしい」とした。次に「衣服」については、「家に入る前に花粉をできるだけ取り除く」のがベストだそうだ。玄関に入る前に、モップで花粉を落としたり、粘着ローラーで花粉をくっつけて除去したりする方法などがある。また、花粉症シーズンは花粉を落としやすい、つるつるとした素材の服を着用するのもオススメだという。最後に「洗濯物」であるが、「室内に干すことができれば安全」とする一方、室内に全ての洗濯物を干すのは難しい人もいるだろう。その場合の対策としては衣服と同様、モップや粘着ローラーなどを使って花粉を取り除いてから、室内に取り込むということになる。○花粉がたまりやすい玄関やベランダ・窓のそばを拭き取るしかしそれでも完全に花粉の侵入を防ぐことはできない。そこで、侵入してしまった花粉を取り除く場所としてまず注目してほしいのが「玄関・ベランダのそば・窓のそば」だ。樺田氏によれば、花粉は飛散直後は水分を含んでいて重さがあるため、これらの場所にたまって落ちているのだという。「窓から30センチ以内のところでは、ベランダと変わらないほどの量の花粉があったというデータもあります」とのこと。玄関やベランダ、窓を開けたときには、早い段階でこれらの場所を掃除しておくと、室内で花粉を拡散させずに済む。○掃除のタイミングは「朝一番」か「帰宅直後」がベストそれでは、すぐに掃除ができなかった場合、窓際などにたまった花粉はどうなってしまうのか。恐ろしいことに、その後は乾燥して細かく砕け、ハウスダストとして部屋の中にとどまってしまうのだという。花粉は砕けてしまうと非常に小さい粒子となり、日常の動きで簡単に空気中に舞い上がる。ひとたび舞い上がると、床の上に落ちてくるのに時間がかかるため、掃除に工夫が必要となってくる。そこでポイントとなるのが「朝一番」や「帰宅直後」に掃除することだ。寝ている間、外出している間など、人の動きが少ない時間に、舞い上がった花粉は床の上にゆっくりと積もってくる。落ちきっているときに全部除去してしまうのが、花粉をとりきるコツだという。さらに掃除の仕方については、重要なのが「花粉を舞い上げないこと」。はたきではたいたり、ほうきで掃いたりすると、確かに対象物から花粉はとれるが、多くを空気中に戻してしまう。床や家具の上に積もっているうちに、モップなどで優しく拭き取る掃除がオススメとなる。また掃除の順番は「上から下」を意識し、高いところに積もっている花粉を拭き取ってから、床を拭くのがよいという。ここでも花粉を舞い上げないために、掃除機をかけるのは最後の作業としてほしい。日本気象協会の「2016年春の花粉飛散予測(第3報)」によれば、2016年春の花粉シーズンは、2月上旬に九州・中国・四国・東海・関東地方から始まる見込み。今のうちから、花粉除去に有効な掃除方法をぜひマスターしてほしい。
2016年01月21日ロート製薬はこのほど、花粉症対策への啓発を目的に、0歳~16歳の子どもを持つ親を対象として11月に実施した「子どもの花粉症」アンケート調査の結果を発表した。0歳~16歳の子どもを持つ親1,589人(その子どもは2,618人)に「お子様は花粉症だと思いますか?」と質問したところ、「花粉症である」と親が実感している子どもは、「花粉症」(21.5%)、「花粉症も通年性アレルギー性鼻炎も両方」(12.0%)を合わせると33.4%。2012年に行った同様のアンケートでは25.7%であり、以降から年々増えていることが分かった。また、現在子どもが該当すると思うアレルギー症状について聞いたところ、「花粉症」の33.4%に対して、「アトピー性皮膚炎」は10.4%で、花粉症はアトピー性皮膚炎の子どもの割合と比べると約3倍以上となっている。「子どもが花粉症だと思う」と答えた人に、発症したと思われる年齢を聞いたところ、0歳~5歳が45.5%、0歳~10歳が82.3%という結果になり、同社は「過去3年の調査と比較すると、花粉症発症の実感が低年齢化傾向にあるようだ」と分析している。住環境別に集計した花粉症の子どもの割合比較では、一戸建の35.2%が最も多く、次いでマンション・アパートの7階以上が32.4%であった。専門医の考察によると、アレルギーを起しやすいと言われるディーゼルエンジンの排気ガスを吸い込みやすい一戸建、また都会で土が少ないと考えられるマンション高層階では花粉が舞いやすく、花粉症を発症しやすい環境だと考えられているとのこと。同調査は、全国の0歳~16歳の子どもを持つ親1,589人(その子どもは2,618人)を対象として11月5日~11日の期間にインターネットによるアンケートによって実施。調査結果は回答した親の実感によるもので、医師の診察結果による数値ではない。また、子どもの人数に応じてそれぞれ回答を得ている。
2015年12月28日日本気象協会はこのほど、「2016年春の花粉飛散予測」(第2報)を発表。2月上旬に九州・中国・四国・関東地方から花粉のシーズンが始まると予測している。2016年の1月と2月の気温について、西日本と東日本では平年並みか平年より高く、北日本ではほぼ平年並みの見込み。この時期の気温が平年より高いとスギ花粉の飛散開始は早まる傾向があることから、2016年の飛散開始時期は西日本と東日本では例年より早く、北日本では例年並みと予想されている。2月上旬には九州・中国・四国・関東地方から花粉のシーズンが到来。北陸・近畿では2月中旬、東北では2月下旬からスギ花粉の飛散が始まる見込みとなっている。しかし同社は「スギ花粉は飛散開始と認められる前から、わずかな量が飛び始めます」と指摘。「2月上旬に飛散開始が予測される地域では、1月のうちから花粉対策を始めるとよいでしょう」とコメントしている。さらに飛散数に関しては、九州・四国・東海地方では前シーズンより多いかやや多く、非常に多く飛散するところもある見込み。中国・関東甲信地方では前シーズン並み、近畿・北陸・東北地方と北海道ではやや少ないとしている。
2015年12月08日毎年、花粉症に悩まされているみなさんに驚きの新事実です。最近の研究で、花粉症患者が極度のうつ病になる割合が、ふつうの人の4倍、自殺率は30%も高いということがわかったのです。辛くて嫌な花粉症が、うつ病や自殺のリスクにまで関係しているとは驚きです。「たかが花粉症……」と侮らずに、きちんと治療をしたほうがいいかもしれませんよ。■くしゃみも長期に渡れば精神病に発展する可能性が花粉に対するアレルギー反応は、体じゅうの血管や組織に炎症反応を引き起こします。これが長い期間続くと、脳にまで悪影響を及ぼすと考えられています。たとえば、よくある「炎症」のひとつである「くしゃみ」は。花粉のようなアレルギーの原因を、体が追い出そうとして起こるものです。たかがくしゃみ、と思われるかもしれませんが、このような低レベルの炎症でも、花粉症のように数ヶ月単位の長期間続く場合は、中年以降に深刻な精神病になる可能性が高まるというデータがあるのです。■花粉症患者はふつうの人の4倍も躁鬱病になりやすい台湾の国立陽明大学の科学者たちは、花粉症を患う約1万人のティーンエイジャーと、花粉症を発症していない約3万人のティーンエイジャーを比較しました。2つのグループを10年近く観察し、躁病期(興奮しすぎて集中力を欠き、不眠に陥っているような時期)を特徴とする躁鬱病と診断された人が何人いるかを記録したのです。「心身症研究誌」に掲載された結果によると、花粉症を患っている青年期の人々は、そうでない人の4倍も躁鬱病と診断されることが多いことがわかったのです。花粉の時期に気分が落ち込むのは、気のせいではなかったのかもしれません。■自殺のリスクもうつ病じゃない人より30%高くなるまた、2010年のデンマークの研究によると、花粉症患者は自殺率も高くなるのだとか。オーフス大学の研究者たちが、自殺した人たちの中で、アレルギー患者とアレルギーの無い人の割合を比べたところ、花粉症のようなアレルギーを持った人は、アレルギーの無い人より、30パーセントも自殺のリスクがあることがわかりました。花粉症の影響、侮れませんね。■長期の炎症による幸せホルモンの低下がうつ病に関連くしゃみや鼻水のような「炎症」が、なぜ精神病と結びつくのでしょうか。明確な答えはまだ出ていませんが、アレルギー反応が出ている間につくられる「炎症性サイトカイン」と呼ばれる物質が関係していると考えられています。サイトカインは、花粉のような外部からの侵入者を追い出す役割をしていますが、脳の中にある幸せホルモン、セロトニンのレベルを下げる可能性もあるというのです。花粉症のように炎症が長期にわたると、どんどんサイトカインが分泌され、セロトニンは減り続けてしまいます。このことが、アレルギーによってうつ状態が引き起こされる原因なのではないか、というのが、いまのところもっとも有力な説だといわれています。現在、研究者たちはイブプロフェンのような炎症を抑える薬が、うつ病の治療に役立つ可能性について調査中。抗うつ薬が効かなかったうつ病の患者たちに、抗炎症薬を投与することでセロトニンのレベルを上げ、病状を改善できるのではないかと考えているのです。つまり、アレルギー症状を抑えたら、うつ病が改善するかもしれないということ。イブプロフェン配合の薬は薬局でも購入できるので、花粉症で気が滅入ってしまう人は試してみてもよいかもしれません。*花粉症や慢性鼻炎で精神病になるなんて、これまでまったく考えられてこなかったことですね。たとえ精神病に結びつかなかったとしても、花粉症や鼻炎で幸せホルモンが減ってしまうことは大問題。「この時期だけだから……」と我慢せずにきちんと花粉症治療をして、快適に過ごせるようにしたいですね。(文/スケルトンワークス)【参考】※Could a runny nose make you depressed? Hay fever sufferers may be four times more likely to develop the mental illness-Daily Mail Online
2015年11月30日ウェザーニューズはこのほど、2016年の花粉シーズンにおける全国の「スギ・ヒノキ花粉の傾向」を発表した。同発表によれば、花粉は2月初めから関東や九州を中心に飛散が始まる見込みとなっている。2016年のスギ・ヒノキ花粉の飛散開始時期は、全国的に平年並みのところが多くなる見込み。一方で、東海や四国、九州では平年よりやや早めとなるところもありそうだとしている。早ければ2月初めには九州や関東で飛散が始まるところがあり、2月中旬には東海や西日本の広範囲、2月下旬には北陸や東北でも飛散が始まる予想となっている。飛散ピーク時期については、スギ花粉が九州や四国で2月末~3月初め、中国地方や近畿、関東、東海で3月上旬~中旬、北陸で3月中旬~下旬、東北で3月下旬~4月上旬の見込み。スギ花粉のピークが過ぎたあとは、桜の花が咲く頃にヒノキ花粉の飛散が増え、九州や四国では3月中旬~下旬、中国地方や近畿、関東、東海では4月上旬~中旬に飛散量がピークとなる予想となっている。2016年のスギ・ヒノキ花粉シーズンの花粉飛散量は、ほぼ全国的に平年(2008~2015年平均)より少なくなる予想で、平年比が90%以上となる山形県や岩手県でも平年を上回る量の花粉が飛ぶことはないと見込まれている。東京都ではスギ・ヒノキ花粉の飛散開始時期を2月上旬とし、飛散量を2015年シーズンの81%と見込んでいる。同社は2016年シーズンの花粉飛散量について、「全国的に平年より少なめの予想ではありますが、西日本では2015年の約1.5~2倍となるため油断はできません」と指摘。その上で、「花粉症には早めの対策が効果的なので、飛散開始の2週間前までを目安に準備しておくことをおすすめします」とコメントしている。
2015年11月27日イオンダイレクトはこのほど、「食物アレルギー配慮おせち のぞみ」と「やわらかおせち重セット お雑煮・小鯛付き」を発売した。「食物アレルギー配慮おせち のぞみ」は、「お正月に家族みんなで同じものが食べられるおせち」をコンセプトに開発されたもの。アレルギーを引き起こす可能性のある7品目の原材料(卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに)を使用せずに調理されている。ただし、小麦・甲殻類(えび・かに)を含む製品と共通の設備で製造しているとのこと。価格は1万5,120円(税込)。また「やわらかおせち重セット お雑煮・小鯛付き」は、ペースト状の昆布で昆布巻きを作ったり、鯛を骨ごと食べられるように加工したりして仕上げた商品。かたいものが食べづらい人にも楽しんでもらえるよう、やわらかい食感のおせちを完成させたという。価格は8,960円(税込)。いずれの商品も同社が運営するインターネットショッピング限定で販売していて、商品の配送は2015年12月30日頃となっている。
2015年11月17日わが子へのアレルギー対策について、頭を悩ませているママさんも多いのではないでしょうか。「アレルギーがあっても、できるだけおいしく、アレルギーのない子どもたちが口にしているのと同じような味付けにしてあげたい」と思うのが、母ゴコロですよね。今回ご紹介するレシピは卵、乳製品、小麦粉を使用していないチョコレートブラウニー。おからやメープルシロップを使用しているので、カロリーが気になる大人にも嬉しい一品です。アレルギーがある子も安心! 簡単でおいしいマクロビチョコレートブラウニーのレシピ(対象年齢:2歳~)<材料>・おから 100g・米粉(上新粉でも代用可) 100g・ココアパウダー 30g・ベーキングパウダー 小さじ2☆豆乳 160ml☆なたね油(サラダ油でも代用可) 60ml☆メープルシロップ 60ml☆塩 小さじ1/3<作り方>1.クッキングシートを敷いた天板の上におからを広げ、120℃に温めたオーブンで8~10分間、焼く。2.おから、ココアパウダー、ベーキングパウダー、1のおからをフードプロセッサーにかける。(フードプロセッサーがない場合は、おから以外の材料を一緒にふるいにかけたあと、おからを加えてよく混ぜ合わせる)3.ボウルに☆の材料をすべて入れ、よく混ぜる。4.3のボウルに2を入れ、さっくりと混ぜる。5.バット(30cm×23cmのもの使用)にクッキングシートを敷き、4を流し入れ、バットの底を軽くたたいて空気を抜く。6.160℃に熱したオーブンで35~40分間、焼く。さらにおいしく作るためのワンポイントアドバイスアレルギーがなければ、豆乳の代わりにアーモンドミルクを使用したり、なたね油の代わりにココナッツオイルを使用したりすると、香ばしい風味が増すでしょう。深い型で焼く場合には、焼き時間は40分を基本とし、それ以降は竹串などで火入れ具合を確認しながら時間を調整してください。(KMmama)
2015年11月12日ウェザーニューズは10月8日、来年の花粉シーズンにおける全国の「スギ・ヒノキ花粉の傾向」を発表した。同発表によれば、ほぼ全国的に飛散量は平年(2008~2015年平均)より少なくなる見込みとなっている。2016年のスギ・ヒノキ花粉シーズンの予想飛散量は、東日本を中心に平年の70%未満となる地域が目立ち、東京都にいたっては平年の43%となっている。平年比が90%を超える山形県や岩手県でも、平年を上回る量の花粉が飛ぶことはない見込み。また前年と比較すると、花粉飛散量が少なかった西日本を中心に前年比100%以上の地域が多くあるが、量としては平年並み~少なめと予想されている。同社によれば、一般的に前年の夏に十分な日照があり、夏らしい暑さであるほどスギ・ヒノキ花粉の発生源となる雄花生産量は多くなる傾向がある。しかし、今年は8月上旬に猛暑日が集中したものの、8月下旬の気温は平年を大幅に下回ったため、東~西日本を中心に雄花の生育に適した天候ではなかったという。一方で、同社は「風が強い日や雨の降った翌日などには一時的に花粉の飛散が増えるため油断はできません」と指摘。「例年、2月以降に花粉の飛散量が次第に増えていきますが、本格的な花粉シーズンを迎える前から対策しておくとよさそうです」としている。
2015年10月09日日本気象協会は10月7日、今夏の気象条件などをもとに「2016年春の花粉飛散予測(第1報)」(スギ・ヒノキ花粉、北海道はシラカバ)を発表した。同発表では、2016年の花粉飛散数は前シーズンと同程度か、上回る地域が多くなると予想されている。花粉の飛散数は、前年の夏の天候が大きく影響する。前年の夏の天候に、「気温が高い」「日照時間が長い」「雨が少ない」といった気象条件がそろうと、花芽が多く形成されるため、翌年の花粉の飛散数が多くなると言われている。これらの諸条件を踏まえた結果、2016年春の花粉飛散予測は、四国地方と九州地方では前シーズン比で約1.5倍の飛散数になるという。また東海地方、近畿地方でも前シーズンより花粉がやや多く飛ぶ予測となっている。関東地方や中国地方ではほぼ前シーズン並みで、北海道や東北地方、北陸地方ではやや少ないと予想されている。例年と比較すると、夏の気象条件がそろった東北地方を除き、全国的に例年並みか少ない地域が多くなると見込まれている。その他の地域では夏の気象条件がそろわなかったため、例年より少なく、非常に少ない地域もあるという。なお、東京は前シーズン並みで、前シーズン少なかった大阪はおよそ2倍近くになると予想されている。
2015年10月07日食物アレルギーの概念は今から約100年前、イギリス人医師が痛風や湿疹などのいくつかの症状と食物との関係性を発見したことから始まったといわれています。その関係性とは、問題となる食物を取り除くと最終的に症状が治るということでした。そして現在、食物アレルギーには、偏った食生活や不適切な食生活、ストレスなどに加え、腸内環境も密接に関係すると考えられています。今回は、その理由をお話ししたいと思います。○食物アレルギーと腸内環境の関係本来、腸の粘膜には全身の約70%の免疫細胞が配置され、病原体の体内への侵入を防ぐために常にパトロールをしています。一方で腸内環境が悪化し、腸に炎症が起きやすい状況では、免疫細胞が過敏になり、アレルギー症状が生じやすくなってしまうのです。したがって食物アレルギーの治療には、アレルギーの原因食物を避けると同時に、腸内環境の改善と腸粘膜の再生を行う必要があります。具体的には、次の4つの腸の機能を改善することが重要です。1. 消化吸収能2. 腸内細菌のバランスを保つ機能3. 腸管粘膜のバリア機能4. 腸管免疫能実際の治療では、採血によって即時型食物アレルギーや遅延型食物アレルギーの原因食物の特定を行い、その食物を一定期間除去します。また、血液検査で腸の粘膜の新陳代謝に必要な栄養素の過不足をはかり、足りない栄養素を補うことで、腸管粘膜の消化吸収能やバリア機能を再生します。ほかには便検査を行い、善玉菌や悪玉菌、日和見菌といった腸内細菌のバランスを調べます。バランスが悪い場合は、乳酸菌や発酵食材などのプロバイオティクス(善玉菌)や、オリゴ糖などのプレバイオティクス(プロバイオティクスを活性化させる物質)を補充するほか、悪玉菌のエサになるような精製された炭水化物を極力控えることも有用です。なお、便の状態を確認することも腸内環境を推測するうえで大変役に立つでしょう。このような治療を行うことで、食物アレルギーのほかに、じんましんやアトピー性皮膚炎、花粉症などのアレルギー疾患も改善する人が多く見られます。また、普段の生活でできる予防・改善法として、甘い物の摂(と)りすぎや暴飲暴食を控え、善玉菌を増やす発酵食品や食物繊維の摂取を心がけてみましょう。※画像は本文と関係ありません○著者プロフィール: 関由佳(せき・ゆか)内科医、misoドクター、Foodoctor、Medical Chef専門は内科、予防医学。研修医の頃に野菜ソムリエの資格を所得。同時期にアメリカのシアーズ博士のもとでZONEダイエットを学び、日本人に合わせた食事バランスガイドを作成。ダイエット外来や糖尿病治療にもそのメソッドを応用し独自の栄養指導を確立した後、レシピ本『ゆるゆる糖質オフダイエット』を出版。現在は薬ではなく食べもので予防するFoodoctorとして個人に合わせたオーダーメイドの栄養療法を行う傍ら、misoドクターとして味噌ファスティングの指導行うなど幅広く活動中。また2011年よりHappyAgingLabo会 を主宰し毎月さまざまなテーマでセミナー&料理教室を開催し、ブログ・Dr.Yukaのゆるゆるバランスダイエットでも情報を発信する。
2015年09月25日ぴあは9月17日、食物アレルギー対応飲食店情報を掲載したお出掛けガイド「食物アレルギーでも楽しくお出かけできる本」を発売する。食物アレルギーを持つ子どもは年々増加しており、幼児から学童の20人に1人が該当するとも言われている。加工食品ではアレルギー物質の表示が義務付けられているため、家庭での日常的な対策は比較的容易な状況になっている。しかし外出時は、遊びに行った先のどこで食事をすれば安全か、レストランでの食事にアレルギー物質が含まれていないかなど入念な下調べが必要で、食物アレルギーの人やその家族にとっては大きなストレスになっている。同書ではそのような悩みを抱える人たちが安心して外出できるよう、役に立つ情報を一冊にまとめた。同書では、東京ディズニーリゾートはじめ、全国50カ所程度のレジャースポットの飲食施設における食物アレルギー対応情報(メニュー、サービスなど)を掲載。各パークのアトラクション紹介などもあわせて紹介している。また、ファミリーレストラン、ファストフードなど、主要な外食チェーンのアレルギー対応情報とメニューを掲載。掲載店はデニーズ、COCO’S、ロイヤルホスト、ガスト、バーミヤン、ステーキハウスブロンコビリー、ビッグボーイ、フォルクス、ステーキのどん、ステーキ宮、すぎのや本陣、CoCo壱番屋、不二家レストランなど。そのほか、食物アレルギー対応の旅行ツアーも紹介。飛行機でのアレルギー対応の情報(日本航空の事例)、個人旅行の際の注意点などを掲載した。ニッポンハムグループ、辻安全食品の食物アレルギー対応食品の取り組み事例や、おすすめのウェブサイト、レシピ本など、食物アレルギーに役立つ生活情報も紹介している。あいち小児保健医療総合センター 副センター長が監修した、全国各地域で食物アレルギーの診療が受けられる病院・医院のリストも掲載。アレルギー専門医(小児科)の先生を中心として、病院・診療所を含め、「経口負荷試験を受けられる」ことを目安に、全国から約400施設をピックアップした。なお、同社では書内で紹介する「低アレルゲンメニュー」などの一切の情報は、「アレルギー症状を発生しないことを保証するものではない」としている。微量のアレルゲンでアナフィラキシーを発症するなど重篤な症状の人、およびその家族は、利用について自身による最終的な判断をお願いする、とのこと。A4判・116ページで、価格は税別1,200円。
2015年09月14日食物アレルギーになるのが心配だから、離乳食の開始を遅くして卵や牛乳は避けている。そんな方も多いかもしれません。でも、ちょっと待ってください。なんと最近、特定の食物の摂取を遅くしたり避けたりするほうが、食物アレルギーになりやすい可能性があることがわかってきました。さまざまな情報が飛び交っているからこそ、きちんと知りたい食物アレルギーのこと。予防の常識が大きく変わりつつある今、最新の研究で明らかになった意外な予防法についてご紹介します。食物アレルギーのある乳幼児の割合は5~10%「食物アレルギー」とは、食物を食べたり、触ったり、吸い込んだりした時に、免疫システムがはたらいて起こる有害な反応のこと。症状は、かゆみや発疹などが最も多く、中には呼吸困難、意識障害などの重い症状に苦しんでいる方もいます。日本では、乳幼児の5~10%に食物アレルギーがあるものの、年齢とともに減り、小学生以上では1.5~3%と推測されています。特に、卵、乳製品、小麦については、80~90%が就学前には自然に治っているというデータもあります。「念のため食べさせない」は食物アレルギーの予防にならない?これまで食物アレルギーの予防には、1.離乳食の開始を遅らせる2.アレルギーが心配な卵、乳製品、小麦などは、念のため避ける3.妊娠中や授乳中は、アレルギーが心配な食べ物は念のため避けるこの3つが有効と考えられてきました。しかし、それらの情報の信ぴょう性が、ここに来て大きく変わってきているようです。まず「1.離乳食の開始を遅らせる」ですが、離乳食の開始が遅めになっているのに、アレルギー患者が増えていることから、国立成育医療センターの大矢幸弘アレルギー科医長は、「食べ始めを遅らせても、アレルギーの予防にはならない」と見ています。(注1)また、「2.アレルギーが心配な卵、乳製品、小麦などは、念のため避ける」についても、気になる調査結果があります。今年(編集部注:2015年)、英国で行われた、子ども640人を対象にした調査では、乳幼児期からピーナツを食べ始めた子のほうが、5歳までピーナツを控えていた子より、ピーナツアレルギーになりにくいとの研究結果が発表されました。このことから、「食物アレルギーの頻度が高い食物も、除去するより早めに食べるほうがよい」可能性が高いという認識が広がりつつあるようです。それに伴い、現在世界中で、アレルゲンになりやすい卵、牛乳、小麦に関しても、早く食べるほうがいいのかどうかという研究が進行中です。ちなみに日本では、環境省が2010年度から行っている10万人規模の追跡調査において、生後6ヵ月以前に米を食べさせ始めた人が79%いるのに対し、牛乳は9%、鶏卵は10%に過ぎず、生後9ヵ月でも鶏卵は46%、牛乳は53%が与えていないという結果が出ています。(注2) この割合も、今後は変わる可能性があるかもしれませんね。なお、「3.妊娠中や授乳中は、アレルギーが心配な食べ物は念のため避ける」については、妊娠中や授乳中にママが食事制限をしたからといって、食物アレルギーの予防になるという科学的な根拠はありません。特定の食品を避けずに、ママは必要な食事をしっかり摂って、赤ちゃんに栄養を届けましょう。スキンケアで食物アレルギーが予防できる? 新しいアレルギーの予防法このように、食物アレルギーに関して、次々と新しいことがわかってきていますが、確実な予防法はまだ見つかっていないのが現状です。しかし、最近の研究では、「スキンケアをすることでアレルギーが予防できる可能性が高い」と考えられています。大矢医師(前出の国立成育医療センター・アレルギー科医長)は、「食物の成分は、ほこりにまじる形で比較的多くあり、皮膚の状態が悪いほど体内に入りやすいと考えられる」(注1)と話します。少し噛み砕いて解説すると、以下のようなことです。・食物の抗原(アレルゲン)は、空気中のほこりにも含まれていると考えられています・肌が炎症などを起こしてバリア機能が低下していると、バリアの弱まった皮膚の隙間からほこりに混じったアレルゲンが侵入します・アレルゲンの侵入によって、体内では免疫システムが反応して抗体を作り始め、アレルギーの原因物質に反応する準備ができている状態になります・この時点でアレルゲンとなる食物を摂取してしまうと、食物アレルギーになりやすくなります現在、このような仮説が有力なようです。ですが、皮膚から抗原が侵入しても、アレルギー反応を起こす準備が完全に整う前にその食べ物を食べれば、身体の中に受け入れようとする免疫が強くはたらくため、アレルギーにはなりにくいと考えられています。けれども、これまでのようにアレルギー予防のために特定の食品の摂取を避けたり遅らせたりすると、逆にアレルギー反応を起こす準備が整ってしまうため、食物アレルギーを起こしやすくなるというわけです。したがって現在、食物アレルギーを研究する医師の間では、「すでにアレルギー反応が出ている場合以外は、特定の食物を除去しないほうがよい」と考えられるようになっているそうです。つまり、最新の食物アレルギー予防策としては、・赤ちゃんの肌を清潔にし、保湿をして肌のバリア機能を高め、皮膚の保護機能を低下させないように気をつけること・離乳食は開始を遅らせず、特定の食品を避けずに進めること以上2点が大切といわれています。なお、アレルギー予防の常識は日々変わっている真っ最中。国立成育医療センターの成田雅美医師によれば、「私たちアレルギーの世界では主流となる考え方であっても、小児科医や産婦人科医、助産師や保育士など、現場に情報がいきわたっていないのが現状」(注3)とのこと。そのため、病院や保育園などで行われる指導と、ここに書かれていることは異なる可能性もあります。その場合、医師や保育士、栄養士などと相談しながら、現状で最善と思われる対応をとっていってください。(注1)東京新聞 2015年7月10日(注2)環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査」の中間集計から(注3)「ちいさい・おおきい・つよい・よわい no.99 園で、学校で、給食で…食物アレルギーからいのちだけは守る」(株)ジャパンマシニスト社参考:食物アレルギーの専門家が最新情報を発信【アレルギーラボ】
2015年09月11日東京大学(東大)は7月10日、食物アレルギーを発症させたマウスを用いて、アレルギー反応の原因となる「マスト細胞」が細胞膜の脂質から産生する「プロスタグランジンD2(PGD2)」と呼ばれる生理活性物質に、マスト細胞自身の数の増加を抑える働きがあることを発見したと発表した。同成果は、同大 大学院農学生命科学研究科応用動物科学専攻の中村達朗 特任助教、同 大学院農学生命科学研究科 獣医学専攻の前田真吾 特任助教(研究当時:応用動物科学専攻)、同 大学院農学生命科学研究科 獣医学専攻 博士課程2年の前原都有子氏、同大 大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻の村田幸久 准教授らによるもの。詳細は「NatureCommunications」に掲載された。食物アレルギーの患者数は全国で約120万人と言われているが、年々増加傾向にある。これまでの研究から、腸におけるマスト細胞の増加が、食物アレルギーの発症や進行に関与することが示唆されていたが、どのようにしてマスト細胞が増加するのか、そのメカニズムはよくわかっていなかった。そこで研究グループは、マウスに食物アレルギーを発症させ、その際の症状の悪化推移とマスト細胞の数の変化を調査。その結果、マスト細胞が造血器型のPGD2合成酵素(H-PGDS)を発現すること、H-PGDSを欠損させたマウスでは、マスト細胞の数が増加していることを確認。これにより、PGD2が、マスト細胞の増加を抑え、症状の悪化を防ぐ役割であることが示されたという。また、PGD2が産生できないマスト細胞などでは、血球細胞を強力に遊走させる生理活性物質「Stromal Derived Factor-1α(SDF-1α)」ならびに、細胞と細胞の隙間を埋めるコラーゲンなどを分解する酵素の1つで、炎症性生理活性物質を活性化する役割も持っている「Matrix metaroprotease-9(MMP-9)」の発現や活性が上昇していることが判明したほか、SDF-1αの受容体阻害剤や遺伝子欠損、MMP-9の活性阻害剤は、食物抗原に応答した消化管のマスト細胞増加と食物アレルギー症状を改善することが判明したとする。なお、今回の成果について研究グループは、SDF-1αやMMP-9といったマスト細胞の浸潤を促進する分子の発現を抑えることから、PGD2を標的とした食物アレルギーの根本治療への応用が期待されると説明しており、今後は、PGD2がどのようにマスト細胞の細胞内へ情報を伝達し、その浸潤を抑制するのか、その機序のさらなる解析を進めていく予定としている。
2015年07月13日人間の中には、猫アレルギーの方がいます。逆に、猫は人間アレルギーになるのでしょうか? ここで言う「人間アレルギー」とは、「人間は嫌いだにゃ! 」と言う比ゆ表現としてのものではなく、人間が原因でクシャミや皮膚が痒くなってしまうアレルギーのことです。結論を先に言うと、人間アレルギーの猫は、います。猫アレルギーの犬もいますし、犬アレルギーの人間もいることを考えると、猫が人間に対してアレルギーを持っていてもおかしくないことが想像できるでしょう。○アレルギーとはアレルギーとは、本来無害なものに対して過敏に免疫が反応してしまうことで、アレルギーを引き起こす原因をアレルゲンと呼びます。アレルゲンにはハウスダスト、花粉、動物の鱗屑(フケ)、カビ、食事、薬などがあります。猫アレルギーの場合は、猫の唾液や皮脂腺から分泌されるタンパク質が原因で、鼻水や痒みが引き起こされます。人間にとって猫がアレルゲンになることがあるのと同様に、人間も動物なので、猫にとって人間がアレルゲンになることもあります。人間アレルギーの場合、皮膚からおちた鱗屑(フケ)が原因になります。○猫のアレルギー疾患猫に多いアレルギーの原因は、牛肉や小麦、乳製品などの食べ物、ノミ、そしてその他としてダニや花粉、カビなどが挙げられます。(1)食物アレルギー、(2)ノミアレルギー、そして(3)どちらにも当てはまらない非ノミ非食物アレルギーという3つに分けられます。診断のためには、除去試験といってアレルゲンになっているものと接触させないようにしなければいけません。食事を変更する、ノミ予防を徹底することで症状が改善するのを待ちます。猫も人間のように血液検査で抗体を測定することもできますが、残念ながら猫では信頼性が低く、確定診断にいたらないことが多々あります。その他に皮内試験という、少量のアレルゲンを実際に皮膚に注射する検査をすることもできます。アレルギー疾患の症状は、皮膚症状と消化器症状に分かれます。皮膚症状では痒み、脱毛、皮膚が赤くなる発赤、ぼつぼつができる粟粒性皮膚炎が、消化器症状では下痢、嘔吐、体重減少などが起こります。特に皮膚症状は、時に強い痒みを起こし生活の質を著しく低下させます。治療の基本はアレルゲンを取り除くことです。しかし、ハウスダストなど完全に取り除くことが難しい場合は、薬で痒みを抑える方法か少量のアレルゲンを注射し、体を慣れさせる減感作療法をとります。○まとめがん、糖尿病、認知症など、人間がかかる病気は、殆どの場合猫もかかります。どんなものでもアレルゲンになる可能性はあるので、猫が人間アレルギーになることはなんら不思議ではないことがわかるでしょう。ただし、猫アレルギーの人間に比べると、人間アレルギーの猫は非常に稀です。もし愛猫があなたと触れ合った後にクシャミをして逃げていっても、まずは他の原因を考えましょう。もしかしたら、ただ何か不満があるだけかもしれません。■著者プロフィール山本宗伸獣医師。Syu Syu CAT Clinicで副院長を務め、現在マンハッタン猫専門病院で研修中。2016年春、猫の病院 Tokyo Cat Specialistsを開院予定。猫に関する謎を掘り下げるブログnekopediaも時々更新。
2015年05月15日風邪のときや花粉症の人の必需品といえばマスク。多くの人が使い捨てマスクを使用し、マスクをしていれば風邪や花粉予防の対策は十分だと思っていませんか?しかし実は、マスクは何を使ってもいいわけではないという衝撃の事実が判明しました。生活用品の商品を比較し、より安心安全な方はどちらなのかを検証する本『使うなら、どっち!?』(渡辺雄二著、サンクチュアリ出版)では、立体型マスクと比べて、プリーツ型マスクを使うのは「無意味に近い」と報じています。その理由は、長方形の不織布にゴムひもがついたプリーツ型マスクでは、顔とマスクの間に大きな隙間ができ、そこからウイルスや花粉が入ってきてしまうからだそう。しかし、店頭に並ぶ市販のプリーツ型マスクには、“飛沫99%カットフィルタ採用”や“花粉カット率99%フィルタ使用”という文字が表示されていますよね?きちんと試験をしていないと、こんな表示はできないはず。そう考え始めると、何を信じたらいいのか迷ってしまいますよね………。そこで、『使うのは、どっち!?』の作者である、科学ジャーナリストの渡辺雄二さんにプリーツ型マスクが本当にウイルスや花粉を99%カットしてくれるのかくれないのか、お聞きしました。■マスクは隙間から飛沫や花粉が侵入するまず、渡辺さんは、「“99%カット”という表示は、フィルタについて試験を行いそのような結果になっているので、本当なのだろうと思います。もしウソなら景品表示法違反(優良誤認)で、処罰の対象になりますから。しかし問題なのは、表示が事実であっても、花粉やウイルスなどが口や鼻から侵入するのを防ぐことができないということなのです」と回答してくれました。ということはつまり、フィルタがどんなに優れていてもウイルスや花粉が入ってきてしまうということでしょうか?「はい、マスクと顔の間に隙間ができてしまい、そこから空気が漏れて飛沫や花粉が入ってきてしまうのです。隙間が大きく、漏れる空気の量が大きいほど、漏れ率が高く、漏れ率の高い製品ほど、飛沫や花粉の侵入する量も多いということになります」なるほど。完全に防ぐことは難しいんですね!■プリーツ型マスクを避けた方がいい理由漏れ率の高いマスクが、プリーツ型に多いということでしょうか?「プリーツ型の場合、どうしても顔とマスクの間に大きな隙間ができてしまうので、漏れ率が高くなります。国民生活センターのテストでは、プリーツ型の場合、すべての漏れ率が65%を超えていて、90%を超える製品もありました。これでは、マスクをしていないのとそれほど変わりません。立体型にしても、漏れ率が60%を超えるものが多かったので、飛沫や花粉の侵入を防ぐのは難しいと考えられます」渡辺さん、この事実を教えてくれてありがとうございます!ほとんどの人が表示を信じて疑わずにマスクを購入するでしょうから、どうしても生まれる隙間についてまで考えたことはなかったのではないでしょうか?しかし、鼻水がダラダラと垂れる状態で人前には出られず、マスクを手放すわけにはいかない人も多いでしょうから、もしマスクを使用する場合はせめて立体型を選んだ方が良さそうです。ちなみに、渡辺さんの書いた『使うなら、どっち!?』には、マスク以外にも、シャンプーや洗剤、薬やサプリメント、消臭剤など、家庭で使う約200もの日用品が体にどんな影響を与えるかの調査と比較がされています。衝撃的な事実が満載なので、本当に体に優しいものを使いたい女性には、必読の一冊ですよ。(文/中田蜜柑)【参考】※渡辺雄二(2014)『使うなら、どっち!?』サンクチュアリ出版※ウイルス対策をうたったマスク-表示はどこまであてになるの?--独立行政法人国民生活センター【取材協力】※渡辺雄二・・・1954年生まれ。栃木県出身。千葉大学工学部合成化学化卒業。消費生活問題紙の記者をへて、1982年にフリーの科学ジャーナリストとなる。食品・環境・医療・バイオテクノロジーなどの諸問題を消費者の視点で提起し続け、雑誌や新聞に精力的に執筆し、現在にいたる。
2015年04月29日花粉が飛ぶ季節になると、辛い症状をもたらして多くの人を悩ませる花粉症。外出するときの対策はもちろん大事ですが、家の中に花粉が入ってしまうと、寝ている間も花粉症に悩まされることがあります。睡眠環境を快適なものにするためには、寝室に持ち込まないための工夫が必要です。3人に1人が悩まされている花粉症花粉が体内に侵入すると、人の身体は受け入れるか排除するかを判断します。排除する場合、その物質に反応する、抗体をつくります。そして、再び花粉が体内に入ったとき、花粉を体の外に出そうという反応が起こり、くしゃみや鼻水などの症状が現れるそうです。多くの人が発症しているイメージの強い花粉症。事実、平成20年に行われた『鼻アレルギー全国疫学調査』によると、花粉症に悩む人は29.8%もいるという結果が出ました。3人に1人が悩まされている大きな問題だといえます。室内に花粉を持ち込まない!外出時にマスクやメガネをするなど、花粉症対策をしている人は多いはず。しかし、家の中に花粉を持ち込まないような注意をしている人は少ないのでは? そこで、家の中、特に寝室内に花粉を持ち込まない工夫についてご紹介します。まず、ふとんはできるだけ部屋干しするようにしてください。どうしても外で干したいという方は、取り込んだあと、掃除機を使って花粉を吸い取るようにしましょう。寝室内の換気は、「窓を開ける時間を短めにする」「花粉が少ない時間帯を選ぶ」といった対策が必要です。窓を開ける時はカーテンをしておくと良いでしょう。できる限り空気清浄機を使うのがGOOD!こまめに掃除機を掛け、ソファやカーテンなどの布製品はキレイにしましょう。寝室の花粉の量を減らして快適な眠りを!寝室はある程度湿度を保っていたほうが良いようです。花粉が湿気を吸い、重量が増して下に落ちやすくなります。快適な部屋の湿度は50~60%と言われます。加湿ができる空気清浄機を使用して調節すると良いですね。ぐっすり眠るためには、今回ご紹介したように、寝室内に花粉を持ち込まないことがポイント。アレルギーの原因である花粉がなければ、症状もいくぶん緩和されるはずです。寝室は身体を休める場所ですから、きちんと花粉症対策を行い、快眠できる環境を作りましょう!Photo by Peter Gerdes
2015年04月15日ウェザーニューズはこのほど、今シーズンの花粉の中間まとめと今後の飛散傾向について明らかにした。同社によると、今年の花粉は、全国的に昨シーズンより約1週間も早く飛散が終わる短期集中型の飛散となる見込みだという。4月後半は平年より暖かい日が多くなると予想しており、平年(2008年~2014年の平均)よりやや早くスギ・ヒノキ花粉のシーズンは終わると見ている。現在、スギ花粉の飛散は次第に減少しており、ヒノキ花粉も4月末~5月はじめをめどに終了すると予想している。これまでの飛散量を考慮して算出した最新のシーズン全体の花粉飛散量は、関東~東海を中心に昨シーズンの1.5~2.5倍と多く、西日本を中心に昨シーズンより少ない見込み。四国や九州の飛散量は当初の予想よりさらに少なく、昨シーズンの4割の飛散量となるという。各地の予想を見ていくと、「東北北部」は、4月中頃までが飛散ピークで、晴れて気温が高い日や、風が強い日を中心に非常に多い花粉が飛ぶ恐れがあるという。飛散量は昨年よりやや多めだが、花粉シーズンは昨年より1週間早く終了する見込み。「関東」では現在、スギ花粉の飛散量は次第に少なくなっているが、ヒノキ花粉はピークを迎えている。花粉シーズンは昨シーズンより1週間早く終了すると予想している。飛散量は昨年の2倍前後で、飛散期間は1カ月弱も短くなるとのこと。「東海・甲信南部」の飛散量は昨シーズンの1.2~2.3倍と予想している。4月中旬まではヒノキ花粉のピークとなるが、花粉シーズンは昨シーズンより1週間早く終了すると見ている。「近畿」では、ヒノキ花粉は4月中旬までがピークとなる。今シーズン通してのスギ・ヒノキ花粉の総飛散量は、近畿南部を中心に昨シーズンの8割前後のところもあるが、大阪府では1.4倍、兵庫県では1.9倍となる見通し。花粉シーズンは1週間早く終了すると予想している。「九州南部」では、花粉の飛散量が昨年の半分で、スギ・ヒノキ花粉の総飛散量は県別に見ると鹿児島県では平年の4割、宮崎県では平年の8割となる見通し。昨シーズンより飛散量が少なくなることもあり、ヒノキ花粉のシーズン終了は昨シーズンよりやや早く4月末となるという。
2015年04月10日リンクアンドコミュニケーションはこのほど、国立研究開発法人国立成育医療研究センターとの共同研究の一環として、食物アレルギーの最新情報を提供するWEBサイト「アレルギーラボ」を開設した。同サイトは、食物アレルギーに関する正しく新しい情報を、最前線の医療機関の協力のもとに発信していくことを目的にオープンした。食物アレルギーの人や、食物アレルギーの子どもをもつ家族を対象に、疾患治療やQOL(quality of life=生活の質)向上に役立つ情報を提供する。サイトでは、食物アレルギーに関する情報を、最新の診療ガイドラインやエビデンス(科学的根拠)に沿って解説する。最新の正しい情報を提供するため、出典と情報掲載日、監修者も明らかにしている。動画のコンテンツも取り入れ、スキンケアの方法を学べる動画などを公開する。また、食物除去をしながらも栄養バランスを考慮した食事の献立・レシピも掲載。安心して楽しく食べられる栄養バランスに優れた献立を紹介している。その他、食物アレルギー対応商品や、対応外食店、食物経口負荷試験が受けられる医療機関、患者セミナーなどの情報も掲載する。情報を公開するだけではなく、体験談などの投稿も受け付ける。食物アレルギーに関する"パパ・ママ体験談"や"ヒヤリハット体験談"、"これ食べられるんだ!"などを共有することができる。同社は同サイトを通じて、市販の食品・外食における食物アレルギーの情報を、医療機関や学校、企業がオープンに利用できる情報プラットフォームの構築を目指していくという。
2015年04月08日NHKは、4月5日21:00~21:49にNHKスペシャル「新アレルギー治療~鍵を握る免疫細胞~」を放送する。同番組では、「アレルギーを根本的に治す治療の鍵」として注目を集めている免疫細胞「Tレグ(制御性T細胞)」に着目。「Tレグ」のメカニズム解明によってアレルギー根治の可能性を探る。1960年代以降から患者数が増加し、予防も根本的な治療も不可能だと言われてきたアレルギー。国民病の花粉症や、重度の場合は死に至る危険性のある食物アレルギー、アトピー性皮膚炎や鼻炎、ぜんそくなど、先進国では今や3人に1人が何らかのアレルギーに苦しんでいるとも言われている。ところが、日本の研究者が発見した「Tレグ」と呼ばれる免疫細胞が、「アレルギーを根本的に治す治療の鍵」として注目を集め、アレルギーの予防・治療が大きく変わりはじめている。免疫の過剰な攻撃を押さえ込む役割を持つ「Tレグ」をコントロールすれば、免疫力を下げることなく、アレルギーを抑え込めることが明らかになったのだ。2014年10月から始まった花粉症の舌下免疫療法では、効果の差に「Tレグ」が関わっていることが分かっている。また、農水省が2020年に販売を目指している、花粉成分を含む遺伝子組み換え米「花粉症緩和米」を食べることで、「Tレグ」を増やし花粉症を根治させる試験も始まった。番組では、自身や家族がアレルギーに悩む当事者が出演。悩みや願いなどについて話しつつ、最新のアレルギー研究・予防や治療を見て、率直な感想や意見を交わしたり、専門家に対し疑問をぶつけていくアレルギー座談会も行われる。また、ピーナツオイル入りスキンクリームを使った赤ちゃんが、次々とピーナツアレルギーを発症したロンドンでの事件をレポート。「皮膚からアレルゲンが入ると、アレルギーが発症」というロンドン大学の研究と併せて、意外なアレルギー発症の原因が判明したことも紹介する。出演者は、MCに、マンゴーアレルギーの加藤浩次さんと、花粉症の鈴木奈穂子アナウンサー。ゲストに、娘が卵・ゴマアレルギーの松嶋尚美さん。専門家として、Tレグ発見者の大阪大学教授 坂口志文さん、国立成育医療研究センターからアレルギーの予防や治療が専門の大矢幸弘さんを迎える。NHKスペシャル「新アレルギー治療~鍵を握る免疫細胞~」は4月5日21:00~21:49に総合テレビにて放送する。
2015年04月03日花粉症シーズンまっただ中。花粉症は体質だからとあきらめがちですが、アレルギーが起きる原因や予防の最新情報はぜひ知っておきたいですよね。4月5日21時から放送されるNHKスペシャル「新アレルギー治療~鍵を握る免疫細胞~」では、最新の花粉症のメカニズムが紹介されます。花粉症をはじめアレルギーに悩まされている人は必見です。実はアレルギーの予防や治療法の発見には、研究の最前線でも苦戦を強いられてきたのだそう。その難しい発見に挑戦し、最近注目されているのが、日本人研究者が発見した「Tレグ」と呼ばれる免疫細胞。体内の「Tレグ」がアレルギーを抑え込むことがわかってきたそうなのです。けれども、現代日本のような衛生的で細菌の少ない環境では、「Tレグ」が増えないということも判明。最近ではアレルギーが急増していますが、その理由と、治療の鍵として研究が進む「Tレグ」について、ぜひ詳しい解説を聞いてみたいですね。また、命の危険の可能性もある食物アレルギーについても、これまでの常識を覆すような結果が発表されます。これまで子どものアレルギーを予防するために、妊娠期の女性や幼児はアレルゲンとなる食品を避けることが常識とされてきました。しかし、これを覆す実験の結果が発表されるのです。一方、皮膚からのアレルゲン侵入に関しては、アレルギーを抑え込む免疫細胞「Tレグ」ではなく、逆に攻撃する免疫細胞が作られ、アレルギー発症の大きな原因になることがわかっているというから、ややこしいですね。花粉症も、皮膚や気道の粘膜からの侵入が原因になっているそうです。番組では分かりやすく説明されているので、要チェックです。最新情報ということで、耳慣れない「Tレグ」といった免疫細胞の名前などが出てきますが、スタジオゲストとして、自身や子どもがアレルギー持ちという、加藤浩次さんと松嶋尚美さんが登場するので、アレルギーに苦しむ視聴者と同じ目線で番組を進めてくれそうです。専門家を交えたアレルギー座談会では、当事者だからこその率直な悩みや疑問をぶつけられ、これまで病院に行っても、なかなか聞くことができなかった悩みが解決できるかもしれません。アレルギーは治らないからとあきらめるのではなく、こういった番組で最新情報を入手して、少しでも快適な毎日が過ごせるようにしたいものです。アレルギーに悩んでいる人はもちろん、身近にアレルギーに苦しんでいる人がいるなら、ぜひチェックしたい番組です。・NHKスペシャル「新アレルギー治療~鍵を握る免疫細胞~」放送日時:2015年4月5日(日) 21:00~21:49(N H K総合) 公式サイト
2015年04月03日「肌荒れと花粉症」に関連する調査結果は?ガルデルマ株式会社の運営するセタフィル(R)スキンケアは「肌荒れと花粉症」に関連するアンケート調査を行った。対象者は20歳代~60歳代までの女性で有効回答者数は101名。調査結果とともに、同社の医学専門家によるアドバイスなどもあり、春の花粉症に悩まされている女性や気になる人は参考にしてみては。最初に「自分は花粉症であるか?」の質問では【はい】と答えた人は7割以上いた。次に「花粉症による肌荒れを春に感じたことはあるか?」について、【感じたことがある】と回答した人は8割を超えている。さらに肌荒れを春に感じたことがある人を対象として「どのような症状があらわれるか?」とたずねたところ、【乾燥】がトップで、以下【かゆみ】【化粧のノリが悪くなる】という声が聞かれた。肌が荒れているときは、どうしている?さらに肌荒れを春シーズンに感じたことがある人を対象として「肌荒れ時の対処方法は?」について、一番多いのは【保温】で、次いで【洗いすぎないように気をつける】だった。一方【よく洗う】人もいることが分かった。同社の医学専門家によると、【肌荒れ】初期症状の中で一番多いのが乾燥肌で、乾燥した肌は保温作用のある成分減少や、皮膚構造の破壊により、皮膚に含まれている水分が外側に逃げやすくなっているという。また花粉が空中に飛び広がる時期に、顔やボディを洗いすぎるのは皮膚のバリアをこわすことになり良くない。皮膚に花粉を付着させない程度に洗い、その後の保温をしっかりとして皮膚のバリアをキープすることが大事であるなど、役立つアドバイスしている。(画像はプレスリリースより)【参考】・ガルデルマ株式会社 プレスリリース(アットプレスニュース)・ガルデルマ株式会社
2015年03月30日春の足音が近づいてくると飛散しだす花粉に悩まされている人は多い。ただ、花粉症の症状を診察してもらうか否かの選択は、個々によって異なる。毎年必ず受診する人もいれば、「市販薬で十分」などと、医療機関へ足を運ばない人もいる。それでは一体、どれぐらいの花粉症患者が受診しているのだろうか。花粉症に悩むマイナビニュース会員300人に「花粉症に関する受診歴の有無」とその理由を聞いてみたので、今回はその中から受診歴がある人の意見を紹介しよう。Q.花粉症の症状を診てもらおうと、これまでに受診した経験はありますかはい(41.0%)いいえ(59.0%)Q.「はい」と回答した人にお聞きします。なぜ、医師に診察してもらおうと思ったのか教えてください1位 市販薬よりも医師の診察の方が安心できるので(56.1%)2位 市販薬の効き目を実感できなかったので(21.9%)3位 保険が適用されるので(18.7%)4位 症状があまりにもひどく、不安になったので(17.1%)5位 市販薬はどれがいいかわからず、医師に診察してもらった方が早いと感じたので(13.8%)■市販薬よりも医師の診察の方が安心できるので・「自己判断よりも、医師の指示にしたがった方が良いと思った」(31歳女性/食品・飲料/事務系専門職)・「薬を飲んで効き目や副作用(眠気)をみながら医師に相談し、合う薬が見つかるまで変えてもらえるから」(42歳女性/商社・卸/事務系専門職)・「家族も花粉症で受診しているので」(28歳女性/機械・精密機器/技術職)・「原因をはっきりさせて対処したいと考えたため」(28歳女性/小売店/販売職・サービス系)・「会社の診療所だけど、きちんと花粉症と診断されて薬を処方されたので、きちんと自覚できた」(44歳男性/情報・IT/技術職)■市販薬の効き目を実感できなかったので・「別件で処方してもらった点鼻薬がよく効いたので、あらためて処方してもらおうと思い受診しました」(35歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)・「市販の薬では効かなくなり、病院で点鼻薬とアレロック錠を処方してもらったらすぐに治りました」(32歳女性/医療・福祉/専門職)・「医者の処方箋の方が効果てきめんでした。市販薬より効きがいいです」(45歳女性/その他/販売職・サービス系)■保険が適用されるので・「病院の薬の方が費用も安くすむと聞いたので」(26歳女性/医療・福祉/専門職)・「症状をすべて話して、それが改善される薬を処方してもらった方が安心できるし、保険適用の方が効果の強い薬が安価に手に入ると思ったので」(26歳女性/食品・飲料/技術職)・「市販薬を買うよりも、コストパフォーマンスが高い」(26歳女性/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)■症状があまりにもひどく、不安になったので・「ひどくなると手に負えなくなるので、医者に行くしかないと思った」(50歳以上男性/医薬品・化粧品/技術職)・「ちょうど受験の年に症状がひどくなったので、受験に集中するために病院に行きました」(22歳女性/その他/その他)■市販薬はどれがいいかわからず、医師に診察してもらった方が早いと感じたので・「最初使っていた薬は眠くなるし、鼻水は止まるが強い鼻づまりになり、それで中耳炎になるなど相性がよくなかったので、よい薬を紹介してほしかった」(50歳以上男性/電機/技術職)・「どういう成分が効果的なのかを専門の人から聞いた方が手っ取り早いから」(23歳男性/その他/その他)■総評花粉症での受診歴がある人は約4割にとどまることが、今回のアンケートによって明らかになった。また、受診した人の理由として最も多かったのは「市販薬よりも医師の診察の方が安心できるので」で、2位を30ポイント以上も離すダントツぶりだった。回答者の声を総合すると、「自分で市販の薬を購入するよりも、自らの症状に見合った処方薬を出してもらった方が効率よく、なおかつ安心で信頼できる」というものだった。2位は「市販薬の効き目を実感できなかったので」がランクイン。既製品を試しても効き目が感じられず、医師に相談して以来、通院しているケースが少なくなかった。3位は「保険が適用されるので」。花粉症対策費にあまりお金をかけたくないということもあり、医療機関と市販薬のどちらがコストパフォーマンスがよいかを判断しているという意見も見られた。近年は免疫療法による治療も進歩してきているので、薬による対症療法以外の選択肢や自分でできる簡単な予防方法などについて、医師と相談するのもよいだろう。写真と本文は関係ありません調査時期: 2015年1月23日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男性117名 女性183名 合計300名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2015年03月24日スギやヒノキ花粉で悩んでいる人は多くいます。年々花粉症を患う患者数は増えていると言われていて、「この時期がおっくうでたまらない」という人もいるでしょう。花粉症の人が最も苦痛なこの時期、どうやって乗り切ればいいでしょうか? 実際に花粉症で悩んでいる人達の対策法を知ると、取り入れてみたいと思える方法が見つかるかもしれません。今回はウーマンエキサイトの女子のホンネ投票で集まった、花粉症にまつわる辛いエピソードや対処法などを紹介していきましょう。Q.あなたは花粉症ですか? 2014年2月20日から2014年3月31日まで、18歳~45歳までの女性272人の人に調査したところ、なんと9割以上の人が花粉症だということがわかりました。日本では、特にスギ花粉で悩まされている人が多いようで、これまで発症していなかったのに、突然花粉症の症状が出てきてしまうというケースも少なくありません。花粉症の女性は、美容面でもさまざまな悩みを感じているようです。Q.花粉症の時期、外見で困ることは? 花粉症で最も困るのは鼻水が止まらずに鼻をかむため、鼻の周りが乾燥してしまって、ファンデーションののりが悪いという点。どれだけ保湿をしても乾燥が改善されず、まるでファンデがひび割れたようになってしまうという人も多いはずです。また、目がかゆくなったり、涙が出たりする症状があると、せっかくのアイメイクが台無し。メイクして外出しても、帰宅する頃にはほとんどアイメイクが落ちていることもあると思います。憧れの彼とデート! というときも、思うようにメイクができず気分が沈んでしまう…といった経験がある人もいるでしょう。Q.花粉症になるとお肌はどうなってしまう? 花粉症といっても、ひとりひとり肌トラブルの症状は異なるようです。最も多かったのが乾燥し、カサカサ肌になるタイプ。次いで敏感肌になり、今まで使っていた化粧品が合わなくなることもあるようです。アンケート結果では少数ではありますが、顔がパンパンに腫れて、「人に会うことすら嫌だ」という状態に陥ってしまう人もいるので、花粉症対策は徹底しておきたいところ。では、どのようにして対策をしたり、美容に対する努力をしているのでしょうか? Q.花粉症のとき、より力を入れる美容・ファッション対策は? 花粉症で悩む人の約8割が、マスクを着用して少しでも花粉をシャットアウトできるように工夫しています。目がかゆくなったり腫れたりする人は、コンタクトから眼鏡に替えて目への負担を掛けないようにしているようです。基礎化粧品を見直したり、保湿力の高いアイテムを使ったりと、肌を労わる努力をしています。また、その他の方法として、免疫を高めるためヨーグルトを食べたり、甜茶や凍頂烏龍茶を飲む、静電気の付きにくい衣料を着たり、スプレーを使うという方法も挙げられていました。ヨーグルトに含まれる乳酸菌の働きによって、免疫力が向上すると言われていますが、即効性がある訳ではないようです。日頃からヨーグルトを摂取して、体質を改善していくことで花粉症対策の効果を発揮してくれるはずです。他にも、鼻から花粉を吸いこむのを防ぐために、鼻の穴の内側にワセリンを塗るという人や、専用ののど飴や目薬を使用するという人もいました。マスクが苦手な人は、これらの方法で花粉症対策を行いましょう。■みんなの辛かった花粉症エピソード花粉症で悩む女性の悲しく辛いエピソードをいくつか紹介しましょう。・鼻に優しいティッシュが手元になくて、普通のティッシュで鼻をかんだら、3回目で鼻の皮が剥けた。・妊婦の花粉症はやばかった。薬飲めないのに鼻水ズルズル。マスク内で鼻栓! 女捨ててる! ・目が真っ赤な時に無理してアイメイクしたらまぶたまで腫れました。・目が真っ赤に腫れてしまい、ゴーグルをつけてスーパーに買い物に出かけたことがあります。ゴーグルはすぐ曇り、ルックスも恥ずかしくて失敗でした。・髪がロングなので下ろして外出したら、髪に花粉が付いてくしゃみが止まらなくなったことがありました。・帽子にマスク、メガネ、マスク、コート、手袋をしていたら職質されました。・家に着いて鏡を見たら目の下真っ黒! 新しくウォータープルーフのマスカラを買って「涙くらいじゃ落ちない」と効果を過信しすぎました。・鼻に塗って花粉の侵入を防ぐ薬を塗ったら、鼻周りが垂れた液でてっかてかになって外を歩けないぐらいに。どれも花粉症あるあるですね。この時期をうまく乗り越えるためにも、みんなの経験談を参考にしてしっかりと対策をとっておきましょう!
2015年03月21日ウェザーニューズはこのほど、スマートフォンアプリ「ウェザーニュースタッチ」を通して、計2万3,744人の花粉症の人を対象に実施した「花粉症調査」に関する調査結果を明らかにした。調査期間は2月27日~3月3日。まず、2,075人を対象に、2月27日時点で花粉症の症状が出ているか質問したところ、「出ているが、まだ軽い」が57%、「出ていて、既に重い」が10%、「出ていて、いつも通り」が23%、「出ていない」が10%となり、9割が2月末までに花粉症を発症していることが分かった。エリア別では、「出ていて、既に重い」と回答した人が東海で多く見られた。年代別では、20代以下では2割以上に重い症状が出ているのに対し、60代で重症の人はわずか6%であった。次に、全国4,243人に2015年の花粉シーズンが早いか遅いかについて聞いてみたところ、「早いと感じる」が31%、「遅いと感じる」が21%、「例年とかわらない」が48%となった。エリア別に分析すると、東北では早いと感じている人が特に多いことが分かった。全国2,161人に対し、花粉症の事前対策の時期について尋ねたところ、1月以前が23%、2月前半は32%、2月後半は28%となり、17%がまだしていないと回答した。エリア別では、2月前半までとの回答が最も多かったのは九州で、以下関東、東海と続いた。一方、北海道を除いた東北、北陸、四国では、3割がまだ対策を始めていないことも分かった。次に、全国3,396人に対し、花粉症対策の費用について質問をすると、全国平均は3,323円となり、大量飛散となった2013年の平均2,171円に比べても1,152円の増加となることが分かった。エリア別で見ると、石川県が最も高額で4,692円、以下、鳥取県が4,050円、鹿児島県が3,938円となった。最もお金をかけない県は、佐賀県で1,000円となった。
2015年03月18日花粉シーズンの真っただ中、くしゃみや鼻水などに悩まされている人も増えていることだろう。一方で、花粉症ではない人は普段と変わらない生活を送っているだろう。だが、そんな人たちもある日突然、アレルギー症状が出る可能性があることをご存じだろうか。花粉症はざっくりと説明すると、以下のような仕組みで発症する。(1)花粉(抗原)が体内に侵入する(2)かゆみや炎症を引き起こす化学伝達物質をたくわえている「肥満細胞」に、花粉に対する抗体(IgE抗体)が付着する(3)花粉との接触を何年も何回も繰り返すうち、IgE抗体が付着した肥満細胞が増加する(4)IgE抗体が付着した肥満細胞がある一定数まで増えると、アレルギーを発症する手前の段階である「感作」が成立。この時点で、アレルギー発症の準備が整ったことを意味する(5)感作の状態で抗原が再侵入してくると、肥満細胞に付着しているIgE抗体が「抗原抗体反応」という反応を起こす(6)抗原抗体反応に伴い、ヒスタミンなどの化学伝達物質がまき散らされることで、くしゃみや目のかゆみなどの症状が出るようになるアレルギー反応の準備ができた感作の状態では、花粉症の症状はまだ現れない。ここからくしゃみや鼻水、鼻づまりなどの諸症状が出現すると、「花粉症を発症した」とされるが、発症するのは感作された人の3~5割とされている。感作から発症に至るには、抗原すなわちスギ花粉などへの暴露量がある一定値を超えることが引き金となるが、その"閾値"に達するのがいつなのかを知ることはできない。だから、これまで発症していないからといって、「今後も発症しない」という保証はどこにもない。厚生労働省も「大量の花粉に出会うと、体が花粉に対する抗体を産生する可能性が高くなります。スギに対する抗体をたくさん産生すると、何らかのきっかけでスギ花粉症を発症しやすくなります」と、注意を呼びかけている。日本医科大学大学院医学研究科 頭頸部・感覚器科学分野の大久保公裕教授によると、一度感作を経てアレルギー反応が出てしまうと、その状態が"リセット"されることは基本的にはないという。すなわち、生涯花粉症と付き合っていかないといけなくなるということだ。国民の4人に1人が苦しんでいるとされ、「国民病」とも呼ばれる花粉症。発症を防ぐための一番の予防法は、花粉を体内に取り込まないことだ。たとえ今は花粉症ではない人でも、花粉シーズンにはスギやヒノキなどの林にむやみに近づかず、マスクやめがねをした方が賢明だろう。写真と本文は関係ありません
2015年03月16日毎年、花粉が飛ぶ季節には気分がブルーになってしまう人も多いのでは?実は、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどで手軽に手に入る材料でできる、東洋医学をベースに薬膳的な効果のあるドリンクやメニューがあるのです。あまり知られてはいませんが、花粉症は透明な鼻水のひどい「寒証タイプ」と、粘り気のある少量の鼻水で鼻づまりのひどい「熱証タイプ」に分かれるのが特徴。それぞれのタイプに合わせて、効果的なティータイムやヘルシーランチを、薬膳師であるマダム晴子がワンポイントアドバイスと一緒にご紹介致します。■1.蕗のとう・ふき花粉症対策の薬膳食品と言えば蕗のとうです。蕗にはセスキテルペンの一種であるフキノール酸が含まれています。抗アレルギー作用があり、ヒスタミンなどが体内で放出されるのを抑え、鼻づまりの原因となるロイコトリエンの放出を抑制する作用があります。■2.ミントガムアレルギー体質が原因で、花粉症の季節になると目の充血や痒みに悩まされるタイプにはミントが効果的です。ミントはコンビニのレジの前にガムやキャンディとして売られていますよね。目の充血の他にも、花粉による喉の腫れにも効果がありますので、継続的に続けてみてください。■3.梅酒「寒証タイプ」と「熱証タイプ」どちらの体質にもお勧めなのが梅です。酸味があるものを食べることで鼻水などの余分に出ている水分を引っ込める働きがあります。あえて体質によって分けるならば、「寒証タイプ」には梅酒を、「熱証タイプ」にはアルコールの入っていない「酔わない梅酒」など、梅ジュースがお勧めです。■4.生姜紅茶「寒証タイプ」の花粉症に効果的なのは生姜紅茶です。朝起きたらまず外で冷たい空気を吸う前に、生姜紅茶を頂くことで肺が温まり、冷えからくるくしゃみの連発や、大量の透明な鼻水を抑える効果があります。■5.ガーリック・大蒜、ニラなど同じく「寒証タイプ」の花粉症に効果的なのが、ガーリック。たっぷり食べるためにガーリックライスにしたり、餃子などにしたりして頂きましょう。身体を温める効果が高いので、季節の変わり目でまだ寒さを強く感じる時などにも効果的です。■6.緑茶「熱証タイプ」の花粉症に効果的なのは緑茶です。鼻づまりがひどいからと、常に口で息をしていると、暖房で口の中が乾き、喉が痛くなってしまいます。そうなる前に緑茶を頂くことで、熱からくる炎症を鎮め、鼻炎の根本である熱を冷まします。■7.ミカンやオレンジジュースなど柑橘類「熱証タイプ」の花粉症に効果的なのはミカンやオレンジジュースなどの柑橘類です。柑橘類は体に籠った熱を冷ます効果があります。特に花粉症によって風邪を引いたような症状になる人にお勧めです。■おわりにいかがでしたか?花粉症は体質改善が必要だと言われています。花粉症を完全に撃退するには、花粉症の原因のひとつでもある精神的なストレス・過労などを避け、普段から食べる物にも気を使い、氷の入った冷たい飲み物やアイスクリームなどを避けて、お腹の中を冷やさないことが大切です。ぜひ、参考にしてみてくださいね。(マダム晴子/ハウコレ)
2015年03月13日花粉によるアレルギー症状を少しでも和らげるためには、花粉からいかに回避できるかがポイントとなる。それは屋内にいる場合でも同様だが、「部屋の中にいれば花粉による被害も少ないだろう」などという考えは誤りだ。思わぬところから、花粉は部屋の中に入りこんでくる。外出時だけではなく、部屋の中でもしっかりと花粉から身を守るための方法を紹介しよう。■掃除は部屋の隅まできっちりと外から帰ってきた際には、衣服や髪などに花粉が付着している。部屋に入る前にできる限り振り落としておきたいが、それでもいくらか屋内に入り込んでしまうことは当然考えられる。その花粉を取り除くべく掃除をする際は、掃除機をかけるだけではなく、ぬれた雑巾やモップなどで床をふくとよい。また、普段生活しているスペースだけではなく、部屋の四隅を念入りに掃除するとさらに効果的だ。■洗濯物・布団はできるだけ屋内で干す花粉シーズン中は、花粉が飛散している屋外ではなく、屋内に洗濯物を干すようにしよう。シーズンの最盛期には、地域にもよるが1平方センチメートルあたりに数千個もの花粉が飛散している。屋外に干すことは、大量の花粉をわざわざ室内に入れることにつながりかねないため、できるだけ避けるようにしよう。■やむなく屋外で干す場合は掃除機などを活用スペースの関係などでどうしても屋外で干さざるをえない場合は、洗濯物にカバーやビニールなどをかけて干すようにしよう。取り込む際には、掃除機をかけることである程度の花粉は除去できる。また、花粉よけスプレーなども有効だ。花粉だらけの屋外から帰ってきてホッと一息つけるはずの自分の部屋が、花粉に"汚染"されてしまっていては元も子もない。花粉シーズンに掃除・洗濯をするときは、くれぐれも注意をしてほしい。写真と本文は関係ありません
2015年03月13日スギやヒノキなどの花粉が原因で起こる花粉症。その症状があまりにもひどく、日常生活に支障をきたしている人も少なくないだろう。そこで、マスクやめがねなどの予防グッズと並行して行える、日常生活における花粉症対策を紹介しよう。■風邪をひかない花粉症は、「くしゃみ」「目のかゆみ」など、目と鼻に関する症状が多い。免疫反応と関係の深い粘膜組織を持つことがその理由と考えられているが、花粉症シーズンに風邪をひくと粘膜を保護する上皮が弱くなってしまう。そのために花粉症の症状がひどくなるケースがあることから、いつも以上に体調管理に気をつけよう。■過度の飲酒をしない多量の飲酒は、花粉症の症状である「鼻づまり」を悪化させる可能性がある。花粉症を患っているビジネスマンやOLは、仕事後の一杯はほどほどにするかできる限り避ける方が賢明だ。■たばこを控える風邪同様、粘膜を傷つけることがあるので喫煙も控えたい。これらのことをしっかりと踏まえていれば、いたずらに症状を悪化させずにすむ。風邪は他人からうつされてしまうこともあるが、酒とたばこに関しては自分の意志の問題となってくる部分が大きい。ひどい花粉症に悩まされたくなかったら、まずは自分の生活習慣をしっかりと正すことが必要なのだ。写真と本文は関係ありません
2015年03月11日花粉症シーズン突入!暖かくなってきた今日、春の訪れを喜ぶ反面、花粉症に頭を悩ます時期でもある。自分で対策を練っていても、周りの対処法も気になる。3月6日、CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)は、Tカード利用者を対象に、花粉症に関するアンケートを実施したと発表した。同調査によると、4割の人が花粉症の自覚があると回答。その内5割の人が、10年以上の花粉症歴があることが判明した。「マスク」が断トツで1位花粉症対策としては、断トツで「マスク」が1位に。花粉症歴別にみると3年以内の「新人」は、点眼薬・洗浄などの一般的な医薬品や空気清浄機の使用率が高く、身近なところから対策をしていることがわかった。花粉症歴4年から9年の「中堅」、10年以上の「ベテラン」については、病院の処方箋が上位にランクインしており、本格的な治療に取り組んでいた。対策飲食物は美容にも良いものさらに、花粉症対策として積極的に食べている飲食物を尋ねたところ、1位「ヨーグルト」、2位「甜茶」、3位「納豆」という結果に。意外にも女性の定番の美容食がトップ3となった。ヨーグルトや納豆は発酵食品の代表格で、健康・美容に良いとされている。また、甜茶は低カロリーな上に甘みを感じられることからダイエット茶としても人気がある。(画像はプレスリリースより)【参考】・CCC ニュースリリース
2015年03月10日春が近づいてくるのを花粉症の訪れで感じます。医学博士の清益功浩先生によると、花粉も、最近気になるPM2.5も、体内に入らない限り、アレルギー反応は起こさないとのこと。そのために有効なもののひとつにマスクの着用が挙げられますが、肌荒れの原因にもなりますし、1日中、屋外・屋内を問わずマスクをし続けるのは難しいですよね。清益先生は、「花粉症時期の盲点として、まず家の中に汚れた外気を侵入させないことが重要である」と言います。家の中の花粉の侵入経路を調べてみると、実は約6割が換気によって侵入すると言われていて、この時期は換気するのにも注意が必要なのだそうです。ただし花粉やPM2.5などの微粒子は、窓を締め切っていても空気を介して侵入するので、空気環境を整えるのはとても難しそうです。そこで注目したいのが、『インテリアで出来る花粉防止策』として登場した花粉対策カーテンです。カーテンの表面には粘着剤が塗布されていて、目に見えない花粉やハウスダストをキャッチしてくれます。花粉などの付いたレースは洗濯することで機能が回復します。カーテン自体にもべたつきはなく、洗濯の前後でも手ざわりは変わりません。さらに効果を求めるなら、給気口空気清浄フィルターもオススメ。給気口の内側に取り付けるだけで花粉やPM2.5 などの室外から入る空気の汚れを低減し、室内へ清浄化された空気を取り入れることができます。取り付けた際の見た目も目立たず、フィルターをカットせずにそのまま貼り付けられるという手軽さも特徴の一つ。豊富なライナップで、さまざまな形状(丸型・角型)やサイズの給気口へ対応できます。そしてなんと、家自体が花粉の侵入をブロックするものも存在します。それが、「エコ・コルディス2」。住宅業界初となる、「HEPAフィルター」搭載のスマートハウスです。こちらの住まいでは、外気を直接導入するのではなく、ベース空間(床下)の新鮮な空気を取り入れる換気システムを採用しています。外気に比べ、1/5~1/10程度の風速となるベース空間では、外気に含まれる花粉や粉じんはゆっくりと沈下し、外気を直接取り入れる場合と比べて、よりきれいな空気が得られます。新たに開発された住宅用換気システムは、0.3μmの微粒子を99.97%除去できる「HEPAフィルター」を搭載することで、自然の沈降作用によってきれいになった空気をさらに浄化し、快適な空気環境を実現するそうです。パナホームの住宅・技術研究所室長の中川浩さんによると、パナホームでは「住む人のくらし方や好みへの深い心くばりをベースに、より安全で健康な家の開発を徹底的に追求する」という理念に基づき、長年住まいにおける空気の研究を続けてきたそう。「従来の換気システムでも花粉除去に効果的でしたが、さらに小さな微粒子であるPM2.5に注目が集まっているため、よりきれいな空気環境が求められる」と中川さん。そんな中で登場した、これまでにない住宅用換気システムを取り入れた住宅でなら、より快適な暮らしが送れそうですね。・パナホーム 公式サイト
2015年03月10日