身の丈に合ったシンプルなお家お家づくりから、暮らしを楽しむヒントを発信しています。お家を整えて暮らしを充実させましょう!今回は「家づくりの専門用語」をご紹介します。家づくりの打ち合わせ中やインスタグラムでの情報収集する時に必ず出てくる「専門用語」。私も自分が家を建てるまで知らない言葉が沢山ありました。今回はよく目にする専門用語をピックアップしたのでご紹介していきます!よく目にする家づくり専門用語ZEH(ゼッチ)instagram(@__mika.home)ZEH住宅って目にしたことありませんか?ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で消費エネルギーを減らして、つくるエネルギーを増やすことによってつくるエネルギーが消費エネルギーを上回ることを目指した住宅のこと。補助金が貰えたり光熱費が安くなるメリットもありますがコストが掛かるというデメリットもあります。FIX窓採光を目的とした開閉できない固定された窓。ユーティリティ洗濯、アイロンがけなどの家事を行う為の部屋。サイディング建物の外壁に使用する外装材の一種。耐震等級地震に対する建物の強さを表す等級。長期優良住宅instagram(@__mika.home)長く安心・快適に暮らせる家。認定を受けている家が長期優良住宅と言われている。スキップフロア床面の一部に高さを変えた部分を持たせた構造。ダウンフロア家の床の一部が他部分よりも一段下げてある床。縦すべり窓・横すべり窓instagram(@__mika.home)縦方向を軸として外側に開く窓を「縦すべり窓」。横方向を軸として外側に開く窓を「横すべり窓」。家づくりの専門用語まとめ専門用語はまだまだありますがよく目にするような用語をピックアップしました。私も家づくりをするまでは知らない言葉ばかりでした。専門用語少し知っているだけでも打ち合わせがスムーズになるかな?と思います♪これから家づくりをされる予定の方の参考になれば嬉しいです!
2021年05月28日落語と弾き語りの融合イベント『スペシャ寄席』が、6月16日(水)に大阪・摂津市民文化ホール(くすのきホール)で開催。スペースシャワーが手掛ける有料ライブ配信サービス「LIVEWIRE」でも配信される。スペシャ寄席チケット情報大阪のラジオ局FM802のDJ樋口大喜が、音声アプリClubhouse上で出会った落語家と意気投合し立ち上げた『#clubhouse寄席』。今年に入ってからは、『紅楽葉(くらは)寄席』としてスマホを飛び出し、大阪・東京・福井など各地で開催してきた。そして今回、アーティストの弾き語りライブと落語の融合イベント『スペシャ寄席』としての開催が決定。今、上方落語界で勢いのある落語家たちが、音楽をもとにした創作落語や楽曲の内容とリンクした古典落語で、ライブハウスシーンを牽引するアーティストたちが弾き語りで、今までにないカルチャー異種格闘技戦を繰り広げる。弾き語り出演は石崎ひゅーい、ヤマサキセイヤ(キュウソネコカミ)、森良太。対する落語家は、桂紋四郎、笑福亭笑利、桂九ノ一。当日は、アーティストと落語家がひとつのステージに!落語と弾き語りライブが交互に繰り広げられるという斬新なスタイルの内容になることが発表された。企画の発案者であり、当日MCを務める樋口大喜は「落語も音楽も誰かに寄り添う物語だと思います。想像力をかきたてる点も親和性を感じていて、両者を詳しく知らなくても感覚的に楽しめる内容になるのではないかと!しかしながら、とにかく未知数!歴史的瞬間を一緒に体験してください!」とコメント。発売中の会場観覧チケットに加え、配信視聴チケットも5月12日(水)よりLIVEWIRE WEBサイトにて発売!
2021年05月12日落語と弾き語りの融合イベント『スペシャ寄席』が、6月16日(水)に大阪・摂津市民文化ホール(くすのきホール)で開催。スペースシャワーが手掛けるオンライン・ライブハウス「LIVEWIRE」でもライブ配信される。スペシャ寄席チケット情報大阪のラジオ局FM802のDJ樋口大喜が、音声アプリClubhouse上で出会った落語家と意気投合し立ち上げた『#clubhouse寄席』。今年に入ってからは、『紅楽葉(くらは)寄席』としてスマホを飛び出し、大阪・東京・福井など各地で開催してきた。そして今回、アーティストの弾き語りライブと落語の融合イベント『スペシャ寄席』としての開催が決定。今、上方落語界で勢いのある落語家たちが、音楽をもとにした創作落語や楽曲の内容とリンクした古典落語で、ライブハウスシーンを牽引するアーティストたちが弾き語りで、今までにないカルチャー異種格闘技戦を繰り広げる。弾き語り出演は石崎ひゅーい、ヤマサキセイヤ(キュウソネコカミ)、森良太。対する落語家は、桂紋四郎、笑福亭笑利、桂九ノ一。今後絶対に観ることができないコラボレーションライブをお届けします。本公演の会場観覧チケットは発売中。配信視聴チケットの詳細は後日発表される。
2021年04月27日株式会社ステラキャスティングと株式会社スタンダードワークスが4月18日(日)、CARATO71にて『オトシバナシ ~声優と落語家~』を開催する。声色を変えながら噺をする落語家と、声だけで様々な表現をする声優。一見交わることがないように見えて、どちらも声が重要な役割を果たしているという点で共通している職業だ。『オトシバナシ ~声優と落語家~』はそんな落語家の柳亭小痴楽と春風亭昇々、声優の神尾晋一郎によるコラボレーションイベントとなっている。師匠となる落語家の指導の元で、声優の神尾が本気の落語を披露。遠いようで近い、近いようで遠い。落語家ファンのみならず、声優ファンも楽しめる事間違いなし。何の演目を披露するかは当日までのお楽しみだ。『オトシバナシ ~声優と落語家~』出演:柳亭小痴楽、春風亭昇々、神尾晋一郎日程:2021年4月18日(日)(1)開場13:00/開演13:30(2)開場17:00/開演17:30会場:CARATO71(カラート71)〒150-0035東京都渋谷区鉢山町13-7料金:全席指定 5,500円(税込)※チケットは発売中
2021年04月09日堀井新太、三津谷亮、納谷健が出演する『俳優落語 新年会2021」が1月23日(土)20時30分より、SPWNで配信される。「俳優落語」はワタナベエンターテインメントの若手俳優が落語に挑戦する人気企画。2020年5月の緊急事態宣言中に発足し、これまでに3回開催されている。4回目となる今回は、再びの緊急事態宣言下でも観客にエンタテインメントを届けたいという趣旨で企画された。落語部分は昨年12月開催の第3回公演で披露された堀井新太『親子酒』、三津谷亮『三年目』、納谷健『町内の若い衆』が再配信。一度見たことのある人も楽しめるよう、落語前には「まくら(落語本題に入る前の小噺)」を創作し、生披露するという。また落語配信中は俳優たちも一緒に観覧する。どんな表情で落語を観ているかも楽しめるということで、こちらも期待だ。配信後半には堀井、三津谷、納谷によるソーシャルディスタンスを保った企画も?この機会にぜひ参加して、コメントでも企画を盛り上げてほしい。出演俳優のコメントは以下。<堀井新太・コメント>皆さん明けましておめでとうございます。急遽、俳優落語の新年会をやることになりました!少しでもおうち時間を楽しめるよう、企画も考えていますので、是非ご参加ください。お待ちしております!<三津谷亮・コメント>新年最初の落語が早くも1月に開催決定です☆緊急事態宣言を受け、新作での配信ではなく前回配信した作品ですが、2021年の落語はじめを僕たちの俳優落語で体験してもらえたら嬉しいなぁ~ちょっと追加企画もあるかも?ということでお楽しみにね♪<納谷健・コメント>俳優落語で新年会!!外出自粛要請を受け、また次へのバトンとなるように、前回の勢いを引っ提げて、盛り上がっていきます!心新たに両手を広げて羽ばたける一年になりますように^_^公式ホームページ: ■配信情報「俳優落語新年会2021」1月23日(土)20時30分より配信出演:堀井新太、三津谷亮、納谷健配信プラットフォーム:SPWNチケット:2000円(税込)※別途手数料220円がかかります。配信をご覧になるにはチケットのご購入が必要です。購入: ※投げ銭機能あり。
2021年01月15日ワタナベエンターテインメントの若手俳優が落語に挑戦する「俳優落語」第3回の開催が12月21日(月)に決定した。本作はワタナベエンターテインメントのオンライン配信で、5月の緊急事態宣言中に自分たちに出来る表現を模索する中で実現。5月開催の第1回、8月開催の第2回に引き続き、尊敬する俳優の風間杜夫から刺激を受けて落語をはじめた堀井新太はフル出場の3回目の参戦となる。今回は落語では欠かすことのできない「酒」をテーマにした噺で年末気分をお茶の間に届けるという。また、2回目の出演となる三津谷亮は、初回から熱望していた噺を満を持して披露。本人の想いが強いことから、人一倍、稽古に励んでいるとのことだ。そして今回、劇団Patchから納谷健が初参加。落語が初めてという方も楽しめる噺になっているので、ぜひ楽しみにしてほしい。上記3名の落語に加えて、色物では『ゴッドタン』(TX)にも出演し、TikTokでも話題沸騰中の【ラップ×ヒューマンビートボックス】漫才師・ハーモニカが「俳優落語」に初登場。配信後半には堀井、三津谷、納谷が今年を振り返りつつ、来年の展望なども語り合うソーシャルディスタンスを保ったオンライン忘年会の配信も予定している。視聴者はコメントで参加でき、イベント中に紹介される予定なので、奮って参加してほしい。さらにこの度、「俳優落語」の公式ホームページ( )が完成した。今後の公演情報のほか、練習風景などが更新されていく予定なのでチェックしてみよう。<堀井新太コメント>俳優落語が第三弾と有難いことに続いていて、とても嬉しく思います。コロナが流行り始め、外出が中々できない今、室内でもエンターテインメントが楽しめるよう落語を通して僕らの活動が皆様の心に届くように日々稽古しております。色々あった2020年もまもなく終わりです。今回の配信後半は忘年会。皆さんも画面の前で一緒に乾杯し、私たちと思い出を共有しましょう!少しでも多くの方に僕らの想いが届きますように。皆様是非観てみてください。【開催概要】第3回「俳優落語」配信日程:12月21日(月)20:00~出演:堀井新太、三津谷亮、納谷健、新作のハーモニカ配信プラットフォーム:SPWN( )チケット:2,000円(税込)※別途手数料220円がかかります。※投げ銭機能あり。配信をご覧になるにはチケットのご購入が必要です。ご購入はこちら
2020年12月17日取材現場に現れた笑福亭鶴瓶が、とにかく元気なことに励まされる。コロナ禍の影響は鶴瓶の活動にも影響を与えており、とくに落語の仕事=舞台での生の落語は例年の3分の1程度に減っている。なのに、笑福亭鶴瓶は元気なのだ。まずは、コロナとの向き合い方について話を聞いた。「コロナは厄介で大変だけど、それでもあきらめたらダメだと思うんです。瀬戸内寂聴さんの言葉で、いいなぁと思ったんですけど、ボールも地に落ちたら必ず跳ね返る。人間も苦のどん底に落ちたら跳ね返れるはずだと。その通りですよね。あと、落ちたくないとしがみついてるのが苦しかったら意外と手を離してみるのもいいかもしれない。落ちてみたら低くて大したことないなんてこともあるはずですから。あ、後半のやつは寂聴さんじゃなくて、僕がいま思いついた言葉です(笑)」落ちるの「落」は落語の「落」でもある。落ち(オチ)のある話=落とし噺がその語源であるという説もあるが、今回の笑福亭鶴瓶落語会での最後のオチを聞かせてくれる大ネタは、12年ぶりの『らくだ』。鶴瓶の師匠である六代目笑福亭松鶴の十八番のネタであり、演者にとっては難解な演目と評されるものだ。「『らくだ』って、むちゃくちゃな噺なんです。らくだというあだ名の主人公がふぐを食べて死んだというところから始まり、そのままずっと主人公が死んでるんですから(笑)。ただね、僕の『らくだ』は主人公を途中で生かすバージョンもあるので、もしかしたら両方のパターンをやるかもしれません。不思議なのは、久しぶりなので忘れてるかなぁと思ったんですけど、稽古していると出てくるんです。あ、これはいるなと。体の中に『らくだ』という噺がちゃんといてくれたんです。ただ、昔の自分の『らくだ』を聴きなおして思ったのは全然おもんないなぁということ。その場ではウケてはいるんですけど、余計なことばっかりしている。そういうのは全部排除して、師匠の『らくだ』に近づきたいです。たとえば、登場人物のひとりが酔っぱらって『うちのかかあがあれですわ。そうですわ』っていうシーンがあるんですけど、そこもね、ウケを狙いにいくんじゃなくて、人間がほんまに酔うてる様をいかに見せるかだと思っています」『らくだ』という噺はどこを稽古していても楽しいと笑福亭鶴瓶は笑った。1時間を超える予定の大ネタをどう演じるのか?むちゃくちゃな噺の鶴瓶流怪演が楽しみでならない。本公演は12月3日(木)~6日(日)まで、東京・赤坂ACTシアターにて上演。11月7日(土)の一般発売に先駆け、10月15日(木)10時より、いち早プリセール(先着先行)受付開始。取材・文:唐澤和也
2020年10月14日当代きっての人気落語家・春風亭一之輔にとって、秋のよみうり大手町ホールは7年連続。今や、この人のホームグラウンドのひとつと言っていいだろう。落語界の大きな話題となった一之輔の真打昇進が2012年。よみうり大手町ホールのオープンが2013年。続く2014年に「2014落語一之輔 一夜」がスタート。この第1回公演ですでに、「毎年一夜ずつ増えていく5年連続の企画」ということが謳われていた。公約通り、2018年にこの企画が一旦のフィナーレを迎えた後も、2019年は「2019落語一之輔 七夜」とむしろボリュームアップし、そして迎えた今年が「2020落語一之輔 三昼夜」である。先のことはわからない人気稼業で、当初から話題のニュースターだったとは言え、真打になったばかりの落語家の5年連続企画、しかも毎年1公演ずつの上乗せを公約というのは、演者にとっても興行主催者にとっても、勇気の要ることだっただろう。繰り返すが、秋のよみうり大手町ホール公演は、春風亭一之輔という落語家が、異例のスピードで人気の階段を駆け上っていくドキュメントでもあったわけで、こういう会を、当の演者が大切にしないわけがない。一之輔は言う。「やりやすいんです、このホール。500席くらいですけど、ベストなホールだと思います。音響もそうだし、客席で聴く人も気持ちがよさそう。高座から楽屋が遠いのを除けば(笑)、ベストですね。おととしまで、1年ごとに1日ずつ増やしていくという独演会を5年連続でやって、それが終わったと思ったら、去年は1週間。ま、ハメられたみたいなものですけど(笑)、流れに任せてやってきた。ちょっと今年は休ませて、って言ったら、そんなに減らすわけには……と言われまして、そんなに頼られているんだったら、じゃあ3昼夜くらいでどうですか、という折衷案で」いやいや、3日間に6公演を凝縮。折衷案どころか、今年も充分すぎるほどタフな日程である。撮影:キッチンミノル
2020年10月06日総勢20名を超える噺家が登場する、豪華絢爛な落語会がいよいよ7月25日(土)よりよみうり大手町ホールと大手町サンケイプラザにて同時に開幕する。『落語芸術協会のホール落語』『個性派落語取揃え』『三匹のおじさんの会』などなど、異なるテーマの全8公演とあって、期待も高まるばかり。さらに、3日間の会場公演の終幕後、翌7月28日からは、毎日19時より1公演ずつの疑似ライブ配信がスタート。会場公演では見られない貴重映像を加えたオリジナル編集版として、楽しむとができる。公開日から1週間のアーカイブ視聴も可能。会場とオンライン双方楽しむもよし、オンラインで好きな時間に何度でも楽しむもよし。7月25日(土)を皮切りに、最終公演のアーカイブが終了する8月11日(火)まで、とにかく笑える毎日を存分に楽しもう。出演者は会場とオンライン配信版で変更な公演があるのでご注意ください。チケットはいずれもチケットぴあにて購入できる。会場公演は間もなく販売終了!
2020年07月22日2020年の春から、国内で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)。同年5月末に緊急事態宣言は解除されましたが、6月に入った現在もまだ感染対策のため外出は控えている人も多いでしょう。『おうち時間』を明るく過ごして、健康を保つには『笑い』が一番!ネットで気軽に楽しめるこんなサービスを活用してみてはいかがでしょうか。人気落語家たちによる『産経落語・扇子リレー』産経新聞社は2020年5月1日から、ネット上で人気落語家の落語が見れるオンライン配信サービス『産経会議室落語~お茶の間版~』を実施しています。『産経会議室落語』は、そもそも2018年から産経新聞社の本社会議室で『会議室落語』として定期的に開催されていたイベント。コロナウイルス流行にともなう外出自粛を受けて、「自宅で落語を見て気晴らしをしてもらいたい」という想いから、特設サイトでの配信がスタートしました。登場するのは、これからの落語界を担う実力派の落語家たちばかり。江戸落語と上方落語の『最前線』をネット上で一度に楽しめるとして、好評を得ています。『産経会議室落語~お茶の間版~』では、これまで『会議室落語』で披露された演目のほか、新たに人気落語家たちが演目をリレー形式で披露する『産経落語・扇子リレー』も配信中。落語家の桂華紋さんは、最初はオンライン配信に慣れなかったといいますが…。お客さまが目の前にいらっしゃらないとなると、どうやってしゃべったらいいのかしら、喜んでいただけるのかしらと、始めてしばらくはとってもしゃべりづらかったんですけどね。えらいもんで、回数を重ねているうちに、実際にお客さんが見てくださってるような気分でしゃべれるようになってきました。笑い声がなくても、なんかウケてるような気でしゃべれるようになってきました。産経会議室落語~お茶の間版~ーより引用オンライン配信だからこそ、いままで落語をあまり見たことがないという人にとっても、気軽に楽しめるのかもしれないですね。また、興味を持った落語家さんの生の舞台を観に行くのも、おすすめですよ。配信期間は3か月程度の予定とのこと。ぜひチェックしてみてください!【産経会議室落語~お茶の間版~】・日時:2020年5月1日(金)スタート(※配信期間は、3か月程度の予定)・出演予定の落語家:笑福亭鉄瓶、桂佐ん吉、林家染吉、笑福亭羽光、露の紫、桂華紋、三遊亭好の助、春風亭正太郎、入船亭小辰、春風亭昇也、立川吉笑、林家つる子・視聴方法:産経新聞社のニュースサイト『産経ニュース』内の特設ページで視聴できます。パソコンからの視聴はこちらから。スマートフォンからの視聴はこちらから。[文・構成/grape編集部]
2020年06月15日自民党の河野太郎防衛相(57)は3月24日、新型コロナウイルスの説明用語について政府が片仮名を用いていることを疑問視した。各紙によると、河野防衛相は記者会見で「ご年配の方をはじめ『よくわからない』という声は聞く。日本語で言えばいいのでは」と私見を述べたという。近々、厚生労働省や各関係部署に日本語を用いるよう働きかけるようだ。また河野防衛相は22日にもTwitterを更新し、こう疑問を呈していた。《クラスター集団感染オーバーシュート感染爆発ロックダウン都市封鎖ではダメなのか。なんでカタカナ?》このつぶやきは6.7万回リツイートされ、24.6万の「いいね」を記録。河野防衛相の提言に、政府からの情報を注視する世間から賛同の声が広がっている。《賛成です。変に横文字すると伝わるものも伝わらない。危機感が伝わらない》《これは正しい大体一番危ないはずの高齢者がわかってない高齢者にわかるように日本語で報道を》《専門家による会議の中だけならともかく、一般国民に幅広く伝えるという目的なのだから河野大臣の言葉は正論という他ない》いっぽうで“翻訳すると意味合いが異なることもあるため、研究機関など専門的な場では片仮名を用いることが通例”との見解もある。ただ政府の発信は幅広い年齢層の国民に向けられたものであるため、混乱を招いてしまったようだ。「東京都の小池百合子知事(67)は会見で、都市封鎖を“ロックダウン”、感染者の爆発的な増加を“オーバーシュート”と表現して感染拡大の危険性を強調。しかし、聞き慣れない用語の方に注目が集まってしまいました。会見内容を伝えるメディアや記者は、報道するにあたって用語説明の“ワンクッション”が必須に。河野防衛相は小池知事の発言を受けて、民声を代弁したのでしょう」(全国紙記者)
2020年03月26日新作落語のカリスマ、三遊亭円丈の「実験落語neo」第16弾が上演に。円丈の薫陶を受けてきた林家彦いちが出演し円丈と共に高座を務めるほか、彦いち曰く「カタルシスの塊」な円丈の名作『グリコ少年』の1980年のお宝映像も上映、円丈と彦いちによる振り返りトークを行う。【チケット情報はこちら】「円丈師匠は僕にとって、20代の不安な時期に判子を押してくれ、創作落語の指針となってくれた方です」と彦いちは言う。「初めてきちんとお話ししたのは、ネタ合評会の時。僕は『横隔膜万歳』というネタを考えたのですが、他の師匠が物語の運び方などを助言くださる中、円丈師匠は『君、横隔膜、外したいの?』『外したいならやったほうが良いよ』と。で、落語協会の2階で外す練習をしたんです。『3回撫でてみよう』『右回りだよ』なんてやっていたら、入ろうとした事務員さんがそっと扉を締めるのが見えて(笑)。僕が横隔膜の左のほうに手を当てて『うっ』と言ったところ『それでいいんだよ!』。外れた、という落語ができました」彦いちが、主人公が轢き逃げに夢中になるというブラックな噺『最終宣告』を作った折には、円丈から喫茶店に呼ばれたという。「『そういう感覚を大事にしなさい』と言われ、以後、作るネタは全部聴いてくださいました。否定されたことは一度もありません。突然、長い手紙をいただいたこともありますね。”君と僕は友達だ”で始まり、宇宙の話で終わっていました。それは宇宙であり君である、と。嬉しかったですね。どうご恩返しできるか考えていたら『僕ではなく後輩にしてあげて』と。この世界で一番大事なことを教わりました」円丈による新作落語の実験会「応用落語」「第二次実験落語」「落語ジャンクション」に参加してきた彦いち。彼が三遊亭白鳥、春風亭昇太、柳家喬太郎と結成した話芸集団SWAもその延長線上に生まれたものだ。新作落語のパイオニアである円丈を、彦いちは砂漠にラスベガスを作ったベンジャミン・シーゲルのあだ名にちなんで「一人バグジー」と呼ぶ。「師匠は、何もない荒野を切り開いた方。その下に水脈はあったにしても、それまでの創作落語とは一線を画すものを生み出し、落語というものに自由をもたらしたんです。第一次実験落語の頃は、客席の後ろから落語をしたり、懐からザリガニを出して噺に登場させたり、お客を川の両端に座らせて弟子のらん丈兄さんに川を流れながら落語をやらせたり、色々な実験をなさったそうです」今年は彦いちにとって、芸歴30年、50歳の節目。「後戻りはできないですよね。今、(若手噺家がエントリーして創作落語のネタおろしをする企画)『しゃべっちゃいなよ』を隔月でやっているのですが、苦しいけれど毎回、自分もネタおろししています。円丈師匠は戦っている背中を僕に沢山見せてくれた。僕もそれを受け継いでいきたいですね」『実験落語neo~あの頃のシブヤ炎上~』は12/20(金)CBGKシブゲキ!!にて。当日券は17:50より劇場前で先着順販売予定。取材・文:高橋彩子
2019年12月17日今年は初の全国ツアーを成功させ、来年1月にはドラマ『贋作男はつらいよ』(NHKBSプレミアム)で主役の寅さんも務めるという、脂の乗った落語家・桂雀々が独自の「スーパー落語」を引っ提げて地元・大阪で還暦公演を開く。そこで意気込みを聞いた。「桂雀々独演会 熱血の還暦公演」チケット情報51歳から本拠を東京に移して丸8年。当初は不安もあったと明かすが、ターニングポイントは2年前の落語家生活40周年公演だったと言う。シークレットゲストで登場したのは、なんとミュージシャンの桑田佳祐。落語を通した日々の付き合いからゲスト出演が実現した。他にもさまざまな畑違いの人達との交流が大きな財産になっている。一方、落語に関しては「江戸の噺とはネタもつかない(重ならない)し、キャラクターもかぶらない」と無二の存在感で活躍。今では稽古をつけて欲しいと東京の落語家から請われることも多く「上方の噺に興味のある人が多くなりましたね」と語る。今回の還暦公演で目玉となるのは、芝居さながらの照明や舞台装置に工夫を凝らす「スーパー落語」だ。「新歌舞伎座という大きな舞台で映えるものはないかな?」と昼の部に選んだ演目が『夢八』。いねむりで夢ばかりみている男が空き家の番を頼まれると…。「僕の中では“見せる”落語の代表作。表情、仕草、目線、棒を叩くところの描写と、この噺に出合えてから他の噺に応用できるようになったんです。間が持てるようになったというか、お客さんにうまく伝えられた初めての落語やと思いますね。落語作家の小佐田定雄さんの前振りの脚色が秀逸で、これでようやく落語の面白さが分かったんとちゃうかな」と話す。落語家としての転機と断言する一席。夜の部で披露される『景清』は、腕の良い目貫師・定次郎が目の病を患い…。情味のある噺で「誰かに薦められて、こんなネタは持ってないなと思い、(桂)米朝師匠のところにお稽古に行ったんですよ。師匠はマクラから教えてくださったんですが、中でも『ここは足取りが軽いはずや』とか定次郎の心情も言うてくれはって。そういう意味では“気持ち”の稽古でしたね」。さらに雀々の『景清』を聞いた師匠の桂枝雀からは、描写のアドバイスをもらったとか。まさに、米朝、枝雀というふたりの偉大なる先人の魂がこもった演目だ。桂雀々が自信を持って届ける還暦公演で、渾身の芸を堪能してほしい。公演は2月16日(日)大阪・新歌舞伎座にて。チケットは11月16日(土)一般発売。取材・文:松尾美矢子
2019年11月15日柳家喬太郎が11月1日(金)から東京・下北沢のザ・スズナリで落語会を行う。『ザ・きょんスズ』と題した同劇場での落語会はこれが初めてではなく、2013年には4日間計5ステージにわたって開催されて話題を呼んだが、落語家生活30周年を記念する今回は、そのスケールに驚かされる。じつに30日間30ステージにわたって30席の異なる演目を披露し、春風亭昇太、千葉雅子らゲストが日替りで駆け付け、歴史的イベントを盛り上げる。『柳家喬太郎 落語家生活30周年記念落語会 ザ・きょんスズ30』は、ザ・スズナリにて11月1日(金)から30日(土)まで。喬太郎の演目と日替りゲストは下記のとおり。11/119:00『井戸の茶碗』他柳亭左龍 柳家喬之助11/214:00『ぺたりこん』他三遊亭圓丈11/219:00『おせつ徳三郎』他三遊亭歌武蔵11/314:00『午後の保健室』他柳家喬志郎 柳家小傳次 柳家さん助11/414:00『心眼』他桂文三11/519:00『赤いへや』他橘家文蔵 柳家小せん11/6休演日11/719:00『ハワイの雪』他柳亭市馬11/819:00『文七元結』他玉川奈々福11/914:00『双蝶々』他三増紋之助11/919:00『路地裏の伝説』他林家たい平11/1014:00『死神』他笑福亭松喬11/11休演日11/1219:00『錦木検校』他柳家小平太柳家小志ん11/1314:00『按摩の炬燵』他柳家権太楼11/1419:00『ハンバーグができるまで』他春風亭昇太11/1519:00『棄て犬』他神田愛山11/1614:00『錦の舞衣』ダーク広和11/1619:00『本当は怖い松竹梅』他三遊亭兼好11/1714:00『鬼背参り』他一龍斎貞橘一龍斎貞寿11/18休演日11/1919:00『熱海土産温泉利書』ゲスト無し11/2014:00『母恋いくらげ』他林家正蔵11/2119:00『秘密のレッスン』他入船亭扇辰林家彦いち11/2219:00『純情日記横浜篇』他林家正楽11/2314:00『宮戸川』他神田茜11/2319:00『結石移動症』他三遊亭白鳥金原亭馬遊11/2414:00『八月下旬』他柳家小満ん11/25休演日11/2619:00『うどんや』他柳家花緑11/2714:00『マイノリ』他千葉雅子11/2819:00古典ネタ下ろし他林家二楽11/2919:00『歌う井戸の茶碗』他寒空はだか11/3014:00『道灌』他柳家さん喬
2019年10月30日東京・DDD青山クロスシアターで行われる落語会『青山らくご ~DDD寄席~』のVol.2が10月4日(金)から6日(日)に開催される。vol.1に続き出演する柳家花緑と、ゲストの篠井英介に話を聞いた。【チケット情報はこちら】劇場で開かれ、“落語界と演劇界がクロスする落語会”として今年8月にvol.1が開催された『青山らくご』の第二弾。前回も出演した花緑は「第一弾はおもしろい会になりましたね。DDD青山クロスシアターは落語にちょうどいいサイズだと感じました。一番後ろの席でも顔が観えますし、伝わりやすい距離感ですよね」と感想を語る。初登場でトークゲストの篠井は「青山という、落語にはなかなか結び付かなかった場所でやるというのもミソですよね。ワクワクする」と印象を語る。会は3日間開催され、初日は花緑の一門から柳家緑君、大神楽の柳貴家雪之介を迎えての「~花緑のふざけ過ぎてごめんなさいの会~」。花緑曰く「ふざけることを前提にやる落語会です」とのこと。内容について「僕が9歳から落語をやってきて、一番ふざけているものを詰め込む予定です。この企画は、最初で最後かもしれないですよ(笑)」と構想を語ると、篠井も「すごい!それはアピールしないと」と大興奮。中日(なかび)は「~『昭和元禄落語心中』の会~」と題し、昨年10月に放送されたドラマも好評の漫画『昭和元禄落語心中』(雲田はるこ/講談社刊)にゆかりのある出演者が揃う。噺家はドラマに出演した橘家圓太郎、隅田川馬石、柳家緑助、トークゲストに松田役の篠井が登場。篠井は「噺家の皆さんがドラマの現場でどんなふうに思っていたのか聞いてみたい。今だからできる話ができればと思っています」と楽しみにしている様子。余談だが、篠井は落語をやらないのかと聞いてみると「やってみたいというスケベ心はあるんですよ、正直」と笑いつつ、「でも、とんでもないです」と落語家へのリスペクトを明かした。千秋楽は「~令和の推しメンの会~」と題し、落語界のイケメン五明樓玉の輔、瀧川鯉斗、林家木りんが集結。昨年上方演芸の殿堂入りをした「かしまし娘」から正司花江をトークゲストに迎え、トークバトルが行われるという。花緑が「僕は、玉の輔兄さん以外のふたりに稽古をつけているのですが、確かに推しメンになるほどのいい男ですよ。でも……これ以上は言いません!!」と気になる言葉(笑)。一体どんな会になるのか最も未知な日とも言えそうだ。ここでしか観られない3日間になる『青山らくご Vol.2~DDD寄席~』は、10月4日(金)から6日(日)に東京・DDD青山クロスシアターで開催。」取材・文:中川實穗
2019年09月25日最近、ちゃんと笑っていますか?お腹の底から笑う機会ってなかなかないなぁ…なんて感じなら、落語を聴きに行ってみてはいかがでしょう。落語?それおじさんの趣味でしょ!?と思いました?そんなことはありません。落語好きの女性って結構多いし、演目自体も、意外と女性が共感できるものがいっぱいあるんですよ。例えば、恋愛要素が強くてキュンキュンしちゃう落語も!■ピュアな純愛にときめく◎崇徳院(すとくいん)商家の若旦那が茶店で出会った美しい娘に一目ぼれ。恋の病にかかって寝込んでしまいます。そんな若旦那のため、幼なじみの男が娘を探して東奔西走。少ない手がかりをもとに探していたら、同じく恋の病にかかった娘の父親から「若旦那を探せ」と命じられた男と遭遇し……。若い男女の純愛ドラマを、おバカな江戸の町人がドタバタかき回すコメディです。◎紺屋高尾(こうやたかお)まじめな染物職人が、花魁道中を見て太夫に恋をします。なんとか会いたいと思うものの、太夫は座敷に呼ぶだけでも十両かかる超売れっ子。それを聞いた職人は三年間、一心不乱に働いてお金を貯め、お大尽のふりをして吉原へ。でも、だまし通せるわけもなく、身分を明かしたうえで一途な想いを打ち明け……。ピュアで不器用な恋心を描いたこの噺は、どこか『電車男』を思い起こさせます。■女性が積極的!なラブストーリー◎宮戸川(みやとがわ)遊んで帰りが遅くなり、家を閉め出された半七と隣家のお花。二人は往来でばったり会い、半七が「叔父の家に行く」と言うと、お花は「私も泊めて」と無理やりついて行きます。早合点した叔父は夫婦にしてやろうと二人を二階に上げ、梯子段を外してしまいました。一つの布団に入った二人が眠れずにいると、雨模様になり雷の音が。怯えたお花は半七にしがみつき……。女子がちょっと積極的に仕かける様子も楽しめる噺です。◎紙入れ(かみいれ)小間物問屋の新吉は、得意先のおかみさんから「今夜は旦那が帰らないので遊びに来て」という手紙をもらい忍んで行くと、いい雰囲気になったところで旦那が帰宅。危うく裏口から脱出しますが、紙入れ(財布)を忘れてきたことに気づきます。しかも、その中にはおかみさんの手紙が!翌日、恐る恐る様子を見に行くと……。肝の据わったおかみさんと間抜けな旦那、気弱な間男、3人のやり取りはかなり笑えます。■一人もいいけど、デートもおすすめサクッとあらすじを書いてみましたが、どれも面白そうだと思いませんか?落語には、このように恋愛要素の強い演目もたくさんあるし、それ以上にダメ男が登場する噺が多くていろいろと身につまされます。でも、考えさせられる部分がありつつも大爆笑できて気持ちがいいので、とにかく生で聴くのは本当におすすめ!寄席や落語会に一人で、友達と、もしくは好きな人と……足を運んでみては?夏は浴衣を着て落語デートをするのもいいかもしれませんね。気になる彼に「聴いてみたいんだけど、興味ない?」と声をかけてみたり。「落語?大好き!」という男性はもちろん、「行ったことないけど、気になってたんだよね」という人も気軽にOKしてくれそうです。■話題の落語家さんの昇進ラッシュ2019年は、注目の落語家さんが続々と真打ちに昇進する年だったりもします。5月には落語界No.1イケメンの呼び声が高い瀧川鯉斗さんが昇進。塩系イケメンの柳亭小痴楽さん、飄々とした味わいで人気の柳家わさびさんは9月に昇進するそうです。寄席で「これは」と思う若手落語家さんを見つけたら、自分の推しとして応援するのもあり。駆け出しの頃に仲間内で開く落語会は、お客さんがほんの数人ということもあるので、あわよくば顔を覚えてもらえる可能性もあります。その落語家さんが前座から二ツ目、真打ちへと昇進していく様子を見守るのは、育ててる感を味わえて、また違った楽しみ方ができるでしょう。勢いのある若手の落語も、名人と言われる師匠の老練の技も、どちらもそれぞれ魅力的なので、いろいろ聴いてみていただけたらと思います。最近は、女優としても活躍する春風亭ぴっかりさん、ミスID2016特別賞を受賞した林家つる子さんをはじめ、かわいい女性の若手落語家も増え、女性落語家さんだけが出演する落語会なども開かれています。いきなり寄席に行くのはハードルが高い、という場合は、そういう所を覗いてみるのもいいかも。ぜひ、自分らしい楽しみ方を見つけてくださいね!
2019年06月23日これは落語なのか、演劇なのか――。昨年の『志らくひとり会』が文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞した立川志らく。その続編にあたる新作落語「不幸の家族」を上演するのが、4月22日に本多劇場で開幕した『志らくひとり舞台』だ。2016年に自身の劇団で上演したものを、落語版としてひとりで演じる。まず「志らく 半生を語る」の語りで幕を開ける。次いで始まった「不幸の家族」は、2025年の大三次世界大戦突入寸前の日本が舞台。かつて海上自衛隊で親友であり、恋敵でもあった男ふたりが、18年ぶりに再会することになる。心躍らせいそいそと準備するくだりは、いかにも落語的。はりきりすぎてちょっとドジをしたり、家族との少しズレた日常会話などに、思わず吹き出してしまう。社会風刺や、落語家に対する毒舌も痛快。志らくの得意な映画ネタも満載で、有名映画たちにツッコミを入れていく。映画を観ていなくてもネタが楽しめる気配りも忘れない。時事ネタも織り交ぜ、教養と遊び心たっぷりに会話が展開する。男は娘や息子も巻き込んで再会の準備を進めるが、そのうちに、思いもよらなかった事実が明らかになってくる……。上演時間1時間。男たちの単純な再会話かと思いきや、男同士の友情、夫婦の形、親子の縁、家族の愛情など、さまざまな人間関係が複雑に重なっていく。前半に散りばめられた伏線が、細かいネタにいたるまで丁寧に回収されるうち、なぜか笑っていたのに泣かされている。そこには、人は迫りくる戦争よりも、目の前のちょっとした出来事が重要だという風刺も効いている。がしかし、とても温かい作品だ。演劇作品を落語にしたことで、全役をたったひとりで演じる。しかし、照明も衣装も変わらず高座のみがあるステージには、ふたりの初老の男と、その家族たちの表情豊かな姿が見えた。落語を聞いていたつもりが、いつの間にか1本の小さくも壮大な演劇を観た気分になる。それは古典の技術と経験を踏まえ、試行錯誤の末にたどりついた志らくの新作落語(現代落語)が成せる技だろう。そこには、ひとり芸の要素がふんだんに詰まっていた。これは落語か演劇か。語り、コント、マイム、音楽などを盛り込み、ジャンルを越えたひとり舞台の最高峰を「ひとり話芸の元祖であり極みである落語」(立川志らく)で表現する。上演は23日(火)19時の回が最後。当日券は開演1時間前より劇場受付にて発売。また、チケットぴあでは「立川志らく独演会」等出演公演も販売中。取材:河野桃子
2019年04月23日大の落語ファンである豊原功補が、落語と演劇の融合を目指し立ち上げた舞台“芝居噺”。2017年の『名人長二』に続いて弐席目となる『後家安とその妹』が、5月25日(土)から、東京・紀伊國屋ホールで上演される。そこで今回も企画、脚本、演出、出演の4役を兼ねる豊原と、主人公の後家安役の毎熊克哉に話を聞いた。【チケット情報はこちら】前作について「自分の好きな落語の世界が、素晴らしい役者さんによって現実化していく。その喜びだけで突っ走っていたので、ただただ楽しくてしょうがなかったです」と振り返る豊原。とはいえ「どこまでオリジナルに迫れるのか。その上で新しいものにならなければつくる意味がない」との想いから、“芝居噺”そのものを続けることも悩んだそう。しかし前作で得られた確かな手応えが、豊原の背中をこの弐席目へと押すことになった。元御家人で腕は立つが、その気性の激しさからヤクザ者のような生活を送る後家安こと安三郎と、あることをきっかけに大名に見初められ、側室になった妹のお藤。物語はこのふたりを中心に、彼らに翻弄される人々の悲劇が描かれる。毎熊は今回のオファーについて、「ビビりました(笑)」とひと言。だが脚本を読み進めるうちに、「これは大変なことになるなとは思いつつも、ある魅力を感じて」と、作品に惹かれ出演を決めたと明かす。さらに後家安という人物について、「ひどい男ではありますが、会話の節々に何か感じる部分があるんですよね。この役を演じていく上でその余韻、醸し出す空気感みたいなものは、きっと最終的にすごく大事になってくると思います」と語る。毎熊のキャスティングについて豊原は「雰囲気」を挙げた上でさらに、「後家安というのは悪党ではあるんですが、どこか誠実な悪党じゃなきゃいけないんですよね。これは毎熊くんに出てもらうことにも繋がりますが、心の中にきれいなものが通っていないと、この兄妹に説得力を持たせられない。それを感じられる俳優さんかどうかというのは、ひとつ大きな決め手になったと思います」と続ける。そんな豊原の言葉に、舞台経験が決して多くない毎熊は、「僕を選ぶ時点でリスクがあると思いますが…」と苦笑い。だが豊原は「いやいや、頼もしい限りですよ。僕も演出家としてはまだペーペーですし、今回も俳優さんに助けてもらいたいなと。ただ前回よりは若い方が多いので、また違う、もっと生々しい頼り方をしたいと思っています」と毎熊に期待の眼差しを向けた。公演は6月4日(火)まで、東京・紀伊國屋ホールにて。チケット発売中。取材・文:野上瑠美子
2019年04月22日落語家・柳家喬太郎の新作落語「ハンバーグができるまで」が2019年3月に舞台化される。劇団「ペテカン」の本田誠人が脚本・演出を手掛け、離婚した夫婦のとある1日を渋川清彦と馬渕英里何が演じる。喬太郎に話を聞いた。【チケット情報はこちら】「2年ほど前に演劇誌でインタビューを受けたときに、この作品を“お芝居にしたら面白いと思うんですよね”と、今まで思ったことはなかったのですが、ふと話して。そのときに“ペテカンさんとかに(芝居にしてほしい)”と言ったんですよ。そしたらそれを本田さんが読んで“じゃあやろう”と。瓢箪から駒みたいな話です」と本作の始まりを明かす喬太郎。この演目が演劇に向いていると思った理由は「僕の新作落語の中でも独特な作品で。所謂ナンセンスに徹した内容ではないし、誇張したキャラクターはいても突飛なキャラクターは出てこない、本当に半径500Mくらいの日常の話なんです。そういうところが演劇に向いているんじゃないかと思います」今回の舞台化について「自分のためにつくったものを、何人もの人が寄ってたかって落語とは違うエンターテインメントにしてくれるのは相当ワクワクします。しかも自分も出演者ですからね。原作者として“あとは好きにしていいよ”というのもきっと楽しいと思うのですが、自分も稽古場に通って一緒にできるわけで。今決まっている仕事の中で、1、2を争うくらいワクワクしています」と本当に嬉しそうに語る。脚本・演出を手掛けるのは、ペテカンの本田。喬太郎はこれまで2度ペテカンの舞台に出演しているほか、企画などにも定期的に参加している。「ペテカンの皆さんはね、仲間にしてくれるんです。“ペテカン・シニア部”なんてふざけて言われますけど、だんだんそんな気がしてくるような。ペテカンの舞台って、全部が終わったときに“ああ面白かった!”と思えるんですよ。そうやって終わる仕事ってとってもいいですよね。それがペテカンという人たち。自分の中で大事な人たちです」ドラマや舞台、映画に出演し、芝居をすることを「好きになってきている」と話す喬太郎は、もともと演劇ファン。「だから初めて演劇のオファーがきたときは断ったんですよ。趣味がなくなっちゃう気がして。落語がそうですからね。でも今、とてもいい距離感で仕事ができている気がします。趣味であり仕事でありっていう。僕のなかでは素敵なものになっていますね。でもプロフィールに“演劇鑑賞”とは書かないですよ。大事にしたいから。気軽に関わって大事な関係を壊したくないですからね。…と言いつつ今、取材で話しているのですけど(笑)」公演は2019年3月20日(水)から24日(日)まで東京・博品館劇場にて。取材:中川實穗
2018年12月13日三遊亭円楽がプロデュースをつとめる落語の祭典「さっぽろ落語まつり」が5月24日(金)・25日(土)・26日(日)の3日間、北海道・札幌文化芸術劇場 hitaruほか3会場で開催される事が決定した。【チケット情報はこちら】出演は三遊亭円楽のほか、林家木久扇、桂文枝、三遊亭好楽、三遊亭小遊三、桂文珍、笑福亭鶴瓶、立川志の輔など東西の人気落語家28名。会場は、札幌文化芸術劇場 hitaru、道新ホール、共済ホールの3会場で、合計13公演を予定している。12月5日に行われた制作記者発表にて、プロデューサーを務める三遊亭円楽は「札幌に大きな落語の花火をあげるべく、東西を代表する腕のある噺家が一堂に集結します。3会場同時に様々な公演が開催されるので、お客様のお好きなように会場を巡り、新たな落語の楽しみを発見をして頂きたい。札幌に落語のファンを増やせたら」と意気込みを語った。チケットの一般発売は12月22日(土)午前10時より。なお、一般発売に先駆けて、プリセールを実施。受付は12月12日(水)午前10時より。■三遊亭円楽プロデュース さっぽろ 落語まつり日時:5月24日(金)・25日(土)・26(日)会場:札幌文化芸術劇場hitaru / 道新ホール / 共済ホール
2018年12月11日みなさんは家の図面を見たことはありますか?家の図面には、みなれない専門用語や記号・マークが多く、はじめて見る人にとってはとても難しいものです。しかし、図面を読めないまま住宅を購入すると、思っていた家とは違うことに、入居してから気づくことになります。今回は、これだけは知っておきたい「間取りの記号やマーク」についてのお話しです。■ 扉(戸)のマークにも微妙な違いが!この扇形マークは、門扉や玄関扉、勝手口の戸などを表しています。pu- / PIXTA(ピクスタ)また扇形の部分が、「どう扉が開くか」を表しています。この扉の開き方を「開き勝手」といい、扉の右側が開く場合を「右開き」その反対を「左開き」といいます。この「開き勝手」ですが、図面では「左開き(または右開き)」になっているのに、実際の建物では反対に扉が取り付けられている場合があります。こちらの例では、契約図面では「左開き」でしたが、引き渡しを受けた建物では「右開き」になっていました。「右開き」では、以下のような不便があります。ポストの郵便を取るには、一度扉の外に出なくてはいけない扉を開けるとき、お客様など人にぶつかる家に入るとき、不便宅配便を受け取るとき、相手の顔を確認しながら扉を開けることができないもし、扉が間違って取り付けてあったら、建物のお引渡し前になおしてもらいましょう。■ 図面にある見慣れない専門用語を解説!freeangle / PIXTA(ピクスタ)図面には見慣れない専門用語が書いてあります。SIC……シューズインクロゼット。靴を履いたまま入ることができる靴の大型収納のことS……サービスルーム。納戸または予備室のことリネン庫……タオルや下着類をしまう場所。洗面室やその付近に設置されるPS……パイプスペース。トイレ、キッチンからの排水管や給水管などが通っている場所MB……メーターボックス。電気メーター、ガスメーター、給水メーターが納まっている場所DEN……デン。「書斎」や「趣味の部屋」という意味CL……クローゼット。洋服などの収納場所パントリー……食品庫。食べ物などをストックしておく場所こちらの例では、洗面室またはその付近に「リネン庫」がありません。ABC / PIXTA(ピクスタ)タオルなどの収納に困る恐れがあるため、棚の設置や収納家具の設置を考える必要があります。■ 電化製品には欠かせないコンセント家事ラク、時短のために、便利な電化製品は欠かせません。その電化製品の命となるのが、コンセントです。お部屋の必要な場所に、コンセントがあるか確認しましょう。コンセントには大きく分けて「普通コンセント」と「アース付きコンセント」の2つがあります。「アース付きコンセント」とは、漏電の恐れがある水まわりのコンセントのことで、接地(アース)による感電防止を必要とするものです。冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機やウォシュレット、食洗器などはこの「アース付きコンセント」に取りつけます。こちらの例では、冷蔵庫のコンセントがキッチン入口付近にあります。このことにより冷蔵庫はキッチン入口に設置することになりますが、以下のような不便さを感じます。キッチンの出入り口が狭く、冷蔵庫の開け閉めと、人の動線がぶつかる冷蔵庫前が狭いnaka / PIXTA(ピクスタ)冷蔵庫のコンセントは、設計段階で適正な位置に設置してもらいましょう。いかがでしたか?家の図面を理解できれば、住宅購入で失敗することもなくなります。なにより、自宅の図面を読めるようになることが、一番楽しいかもしれません。(しかまのりこ)
2018年12月07日今の時代の愛し方が見えてくる!現代用語にみる「愛しさ」辞典。リアルに使う“男子を愛でる言葉”とは?愛について語る表現も、時代によって少しずつ変化中。今どきの言葉遣いからは、時代のありようや社会的な背景が見て取れる。今回アンケートでピックアップした言葉を日頃から使っているというお二人、臨床心理士の山名裕子さんと、漫画家のはるな檸檬さんが、みんなのリアルな思いを読み解いていきます。「愛しい」気持ち、だだ漏れ状態のワード6選。【しんどい】意味:辛さを感じるくらい、とにかく愛しい。もともとはネガティブな言葉が転じて、逆説的に最上級の褒め言葉に進化。用法例は「かわいすぎてしんどい_|‾|○」「好きすぎてしんどい」など。「愛しさのあまり、心がきゅーっと締めつけられてしんどくなるイメージ」(21歳・学生)。「自分の子供への愛情表現にも頻出」(はるなさん)【たまらん】意味:萌える。ぐっとくる。昭和のスケベなおじさんが発していそうな元祖オヤジ言葉が、一周回って女子言葉に進化しつつ復帰。現代では「萌え」とほぼ同義に。「食べ物にもモノにも人にも使います」(26歳・会社員)と、使い勝手のよい表現。「言葉自体は一般的だから、アレンジがきくし、使いやすい表現」(はるなさん)【尊(とうと)い】意味:崇め倒したいくらい神々しい。対象となる相手と同じ位置にいるのが申し訳ない、という謙遜の気持ち。用例としては「尊い、ありがとうございます」と感謝の気持ちを添えたり、「好きな人のかわいすぎる表情を見たときに、『これはずるい…自分のかわいさわかってるの尊い…ずるい…』と思う」(23歳・会社員)と様々な使い方が可能。【あざとい】意味:「ずるい」の肯定版。かわいすぎて降参。もともとの意味が転じて褒め言葉に。「ただし直球ではなく、相手のステージを自分より1段上げた上で、へりくだって褒める謙譲語」(山名さん)。「相手の狙いをわかった上で魅了されていると伝える言葉」(はるなさん)。人はもちろんペットや二次元のキャラクターなどにもよく使われる。【沸(わ)いた】意味:最高にテンションが上がった、興奮した。極度の興奮により気持ちが高まり、やや取り乱した状態。2016年のギャル流行語大賞にも選ばれたワード。「沸点に達するくらい愛しさが高まっているという気持ちを、客観的かつ簡潔に伝える言葉。『テンションが最高潮に上がった』のショート型ともいえるかも」(はるなさん)【無理(むり)】意味:愛しさが極まり、キャパオーバー。逆説型の肯定語。「好きなアイドルのライブに行って彼らが登場すると、『えっえっ無理待って無理しんどい、えっ』と混乱しながら無理を連発してしまう」(23歳・会社員)など、「しんどい」など類義語との合わせて使われることも多い。「無理無理無理無理無理無理」と反復させると、さらに強調される。今どきの「愛しさ」を表現する言葉たち。その裏にあるものについて、山名さんとはるなさんが対談しながらさらに読み解いていきます!山名:今どきの言葉って、直接的だったり生々しい表現をできるだけ避けようとする傾向があるように感じました。例えばですが、彼氏、好きな人を意味する「かれぴっぴ」には、性的なニュアンスをオブラートに包むような気遣いが見えますね。はるな:ひと昔前の言葉って、ダイレクトなんですよね。有名なトレンディドラマの名台詞「セックスしよ」とか。でも現代は逆に、性的ニュアンスをいかに排除するかが鍵になっているんですね。男らしくてかっこいいことを意味する「オスみ」も、性を感じさせる「雄」を「み」で中和しているんじゃないかなと。山名:確かに、「○○み」は二丁目のママさんも言っているイメージ。はるな:「かれぴっぴ」に関しては、リア充アピールにならない工夫として使われてるような気がするんですよね。茶化してると見せて、相手に変に気を使わせない心配りというか。山名:謙譲語ってことなんですよね。SNSの時代になり、批判を避けたい心理があって。弱い立場として振る舞うことで、相手を立てる方向へ自然と向かっている気がします。はるな:「尊い」は、まさに相手を立てまくってますね!もう自分なんか地下深くに潜ってしまいたい、くらいの勢いで使っちゃう(笑)。山名:「あざとい」にも、相手を上げて褒めるニュアンスがあると思います。相手のずるいとも取れる部分に降参しつつ、「かわいい!」的な。はるな:わざとらしささえも受け入れた上で、自分はあなたに夢中です、って上げてあげる。それってつまり、俯瞰した目線を持っているということなんでしょうね。恋人や好きな人など身近な相手ですら、第三者として楽しむぐらいの距離感なのかも。茶化すことで、生身の人間である相手との間にひと膜作る感じ。山名:自虐しつつも、茶化したり、直球勝負を避けることでシリアスに見せない。“配慮型”の、優しいコミュニケーションといえるでしょう。はるな:なるほど。相手に気を使わせないようにする配慮が、語感をかわいくしたりカジュアルにしている、という面があるんですね。山名:若い世代のクライアント様は、自分を下げてやや自虐的に話をする印象があります。相手を傷つけないように、負担にならないようにという愛情の表れなんでしょうね。はるな:私も、愛しさを表現する言葉を探求するあまり、逆説的に表現しがちです。だから、「しんどい」みたいな否定的な言葉が逆の意味で使われるのはすごく共感できる。まだまだ言葉が足りない!(笑)山名裕子さん臨床心理士。メンタルケアオフィス「やまな mental care office」代表。心の専門家として、テレビや雑誌などで幅広く活動中。はるな檸檬さん漫画家。コミックエッセイを数多く手がける。ウェブメディア「ベビモフ」にて「子育てデレデレ日記」を連載中。宝塚の大ファン。※『anan』2018年11月14日号より。イラスト・はるな檸檬取材、文・矢吹紘子(by anan編集部)
2018年11月10日シリーズ第十弾となる、「ハンサム落語」が11月6日より東京・CBGK シブゲキ!にて開幕。初日に先駆けてゲネプロ、会見が行われた。「ハンサム落語」は古典落語を若手俳優がふたりひと組の掛け合いで行う人気シリーズ。記念すべき第十幕となる今回は、全員がハンサム落語経験者という豪華メンバーでの公演。また演目も全七演目を予定しており、各公演で内4演目が披露される。【チケット情報はこちら】ゲネプロでは、宮下雄也と米原幸佑が『品川心中』『死神』、磯貝龍虎と小笠原健が『明烏』『芝浜』を披露。息のあった掛け合いならではのアドリブも楽しみな本作。公開稽古でもアドリブたっぷりに客席を笑わせた。会見には伊崎龍次郎、磯貝龍虎、小笠原健、桑野晃輔、反橋宗一郎、平野 良、宮下雄也、米原幸佑、和合真一が登壇。それぞれ意気込みを語った。『明烏』では花魁と遊び人を演じ分けた小笠原は、今回が2回目の出演。「とにかくお客さまにも楽しさを届けられるように一生懸命頑張っていきたいと思います」、と出演に意気込んだ。『品川心中』では男をだます女郎を、『死神』ではクセの強い死神を演じた米原は「毎回、本当に答えの無い舞台だなと思います。いくらでも模索できるし、追求出来る作品なので、今回も葛藤をしながら楽しんでやれたらなと思います」と語った。『死神』の最後で見せた余韻が印象的だった宮下は、「組み合わせによってまったく話が変わってみえる所が、ハンサム落語の面白さであり、見所だと思います。僕自身もすごく楽しみなので、お客様に届くよう、毎公演しっかり届けたいと思います」と話した。『明烏』でのお堅い坊ちゃん、『芝浜』での女房役とタイプの違うふた役を個性たっぷりに演じた磯貝は「本物の落語と同じように老若男女、親しまれるように頑張っていきたいと思っております」と語った。宮下、磯貝と並び、一幕より出演している平野は「第十幕までやってくることができたということに感謝しつつ、驕らず。『ハンサム落語』という根底には、言葉で楽しみたい、楽しんで頂きたいという気持ちがあるので、今回の第十幕も今までと根底は変わらず、どの演目を観て頂いても楽しい公演になると思います」と作品への自信を見せた。「ハンサム落語」は東京公演が11月13日(火)まで、東京・CBGK シブゲキ!にて。東京公演の前売りチケットは完売しており、当日券を販売予定。また大阪公演は、11月16日(金)から18日(日)まで大阪・シアター朝日にて。大阪公演は現在チケット発売中。
2018年11月09日昭和を舞台に、有名落語家・有楽亭八雲(岡田将生)の生きざまを描くドラマ10『昭和元禄落語心中』。そのなかで竜星涼さんが演じるのは、八雲の芸に惚れて直訴し、弟子入りを果たした与太郎。作中では、落語を披露するシーンも登場する。「セリフと落語の両方を覚えるということで、台本をもらう前から“自分との戦いになるな”と思っていました。かなり早い段階から、覚悟を決めて挑んだんです。与太郎も僕も落語をするのは初めて。同じスタートラインから出発できたので、どんどん落語の世界に染まっていく感じは、リアルに演じやすかったです。ただ、僕自身は全部覚えている演目を、役の設定上つかえながら話すなど、崩すのが難しかったですね。役のセリフはすぐに忘れてしまうタイプだけど、落語の演目は別。口が覚えているようで、出だしを言うと自然と続きが出てきます。そういう意味で、与太郎が披露する『出来心』は僕もできるようになりました」演じるうえで大切にしたのが、与太郎が持つ、かわいらしさ。「彼の魅力であるまっすぐな愛くるしさが、ドラマでは原作以上にしっかり見えたほうが面白いと思って演じました。岡田さんも、与太郎のことをかわいい、憎めないと言ってくれて嬉しかったです。怒るシーンなのに、『いや~、怒れないよ』と困っていたのを覚えています(笑)」八雲と、彼を敬い、慕う与太郎の師弟関係も今作の見どころに。「八雲のように一つの芸を磨き続けるということはなかなかできないし、成功した人は大きな孤独を抱えていると思うんです。何かを為すには、何かを捨てなきゃいけない、じゃないですけど…。僕自身、芸を磨くような仕事をしているので、そういう人はカッコいいと思うし、八雲に憧れる与太郎の気持ちに共感します。そんなところも、見てもらいたいですね。きっと、僕のように落語に触れたことがない読者の方もいると思うのですが、まずドラマとして楽しんでほしいです。そのうえで、“同じ演目でも演じる人でこんなに違うんだな”とか、“寄席に行ってみたいな”と感じてもらえたら、僕たちの勝ちかなって思っています(笑)」りゅうせい・りょう1993年3月24日生まれ。東京都出身。海外のコレクションでランウェイを歩くなど、モデルとしても活躍。『アンナチュラル』ほか、ドラマや映画で幅広い役を演じる。『昭和元禄落語心中』落語家の有楽亭八雲(岡田将生)の生涯を中心に、彼をとりまくライバルや弟子など、芸の世界に生きる人々を描く。原作は、累計200万部を突破した雲田はるこの同名漫画。毎週金曜22:00~、NHK総合にて放送中。※『anan』2018年11月7日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・重信 綾(by anan編集部)
2018年11月02日NHK新人落語大賞が10月22日に都内で開催。元・世界のナベアツこと、桂三度(49)が大賞に輝いた。落語家の登竜門である同賞。三度は「ずっと、この大会で優勝できたら落語家としてのスタートラインに立てると思っていたので、やっとスタートを切ることができました。一生懸命、精進したいと思います」と語った。「三度さんはオモロー山下ことインタビューマン山下さん(49)とのコンビ・ジャリズムで上方漫才大賞の新人賞などを獲得。さらにソロとしては“世界のナベアツ”として『3の倍数と3がつく数字だけアホになります』というネタで大ブレークしました。しかし11年に当時の桂三枝(現・6代目文枝)師匠に弟子入りし、落語家に転身。それを機にコンビも解散しています」(お笑い関係者)17年に本誌記者へと転身したインタビューマン山下。18年からはフリーとしても活動しているが、本誌での初インタビューは昨年7月の三度へのインタビューだった。そのなかで三度は、落語家人生の苦悩について赤裸々に明かしている。「41歳での弟子入りは肉体的にキツかったですね。重たい荷物も運ばないといけないのですが、僕は腰が悪いので……。そういうのは年下の“兄弟子”さんに手伝ってもらったりして、なんとか乗り切りました。だからその分、僕は“大人力”を発揮。師匠が欲しいものを二手三手先回りして、若い人では気づかないことまで全て用意するんです」お笑いの世界を十分に知っている三度。しかし20年以上ある芸歴が仇となったことも。「僕は外から来た“転校生”みたいなものですし、当初は快く思わない落語家さんもいたようです。信頼している人からも裏ではいろいろ言われていたと知って、挫けそうになったこともありました」収入は5分の1に落ち込んだというが、15年以上寄り添っている妻は見守ってくれた。「落語家になって収入が減っても、奥さんは文句も言わずついてきてくれています。節約もしてくれて、ママチャリなんて17年前に買ったのをまだ乗っているんですよ。僕が『もう買い替えようか?』と聞いても『まだ乗れるからええんや』と言ってくれて。今年の落語コンテストで優勝したら賞金で奥さんにママチャリを買ってあげたいと思います」三度の受賞にTwitterでは《ジャリズムでも、作家(構成作家)でも、世界のナベアツ(ピン)でも、落語家としても才能発揮……桂三度さん、すごいかっこええな~》《凄いわ。転身してから7年楽な道ではなかったろうに》《やるじゃないか!これを励みに2代目桂三枝を目指せ!》といった祝福の声が。これからも邁進してほしい!
2018年10月23日10月スタートのNHKドラマ「昭和元禄落語心中」の主題歌が、この度「ゆず」の新曲「マボロシ」なることが明らかになった。本作は、若者たちを中心に“落語ブーム”を巻き起こしている雲田はるこによる同名漫画の映像化。ドラマでは、八雲役を岡田将生、与太郎役を竜星涼が演じるほか、小夏役に成海璃子、みよ吉役に大政絢、助六役に山崎育三郎と、人気実力派が出演する。アニメ版の主題歌は、椎名林檎と林原めぐみの豪華タッグで話題を呼んだが、今回のドラマでは「ゆず」の書き下ろし新曲に決定。「ゆず」北川悠仁は、今回の主題歌制作のため初めて原作を読んだと言い、「夜中に読み始めたところ、あっという間に物語の世界観に引き込まれて、全巻読み終わる頃には朝を迎えていました。すべての登場人物に『生と死』『愛と憎しみ』『美しさと残酷さ』がはらんでいて、“落語”という明るいテーマとは裏腹に、巻きおこる物語の激しさに、読んでいてゾクゾクしました」と感想を述べ、「どのキャラクターも本当に個性的なので、キャストの皆さんがどのように役を演じていくのか、とても楽しみにしています」とコメント。また、「『マボロシ』を制作する上で最初に思ったことは、今までゆずが表題曲の中で表現してきたポップさだったり、前向きさだったりを手放し、新たな自分たちの表現を目指すことでした」と話す北川さん。「物語が持つ闇、その中に潜む美しさを楽曲で追い求めました。試行錯誤の末、“マボロシ”というテーマが浮かび、このキーワードと物語に背中を押され、今までのゆずにはない、切なく幻想的な楽曲に仕上がりました。また、ゆずの核である歌も、いつも以上に可能性を模索しています。新たな扉を開かせたくれたこの物語との出会いに、心から感謝しています」と話しており、ファンも必聴の楽曲になっているようだ。なお、主題歌「マボロシ」は第1回目の放送から流れる予定だ。NHKドラマ10「昭和元禄落語心中」は10月12日(金)より毎週金曜日22時~NHK総合にて放送(連続10回)。(cinemacafe.net)
2018年09月10日落語家、柳家喬太郎による新作落語の舞台化『ハンバーグができるまで』が2019年3月20(水)から24日(日)まで東京・博品館劇場で上演される事が決定した。脚本・演出は本田誠人。原作である柳家喬太郎の新作落語「ハンバーグができるまで」は、うだつの上がらない、バツイチ中年の“マモル”が主人公。マモルは商店街でその日は珍しく出来合いの弁当や惣菜ではなく、食材を買い歩くことから、商店街の面々が突拍子も無い憶測を抱き、その憶測は商店街緊急連絡網でさらにエスカレートする。これらの食材の買い物は、かつての妻“サトミ”に頼まれたもので、サトミの最後の手料理とともに訪ねて来た理由を告げられ、マモルは途方に暮れる。この原作を本田は、登場人物それぞれが、地域(商店街)が、苦悩や挫折を経て、微速ながらも前進する“再生”のドラマへと昇華する。主演であるマモル役を渋川清彦、マモルの元妻サトミ役を馬渕英里何が務めるほか、柳家喬太郎も出演。今年で結成23年を迎える劇団ペテカンがその脇をかためる。チケットの一般発売は、10月13日(土)午前10時より。なお、一般発売に先駆けて、ぴあでは最速先行予約を実施。受付は9月8日(土)昼12時より。■舞台「ハンバーグができるまで」日程:2019年3月20日(水)~24日(日)会場:博品館劇場 (東京都)原作:柳家喬太郎脚本・演出:本田誠人主演:渋川清彦出演:馬渕英里何・柳家喬太郎ペテカン大治幸雄/齋田吾朗/濱田龍司/本田誠人/羽柴真希/長峰みのり/他
2018年08月30日9月8日(土)から9日(日)にかけて放送される「FNS27時間テレビ ~にほん人は何を食べてきたのか?~」の番組「旅する落語」に「関ジャニ∞」の村上信五が登場。千原ジュニアとビートたけしの前で、初の落語に挑戦することが分かった。「旅する落語」は、自身の舞台でも落語を披露する腕前の千原さんとぶらり旅をして、そこであつめたネタを、後日自分の落語に仕上げて、スタジオで披露するという番組だ。「FNS27時間テレビ」で放送する今回は、噺家ゲストに村上さんが登場し、テーマである「食」になぞらえて、平安時代に親しまれていた「蘇(そ)」というチーズのもとになった食材を体験するところから旅はスタート。東京・大泉学園の町を千原さんと2人で歩く。実は大泉学園に通ったことがある村上さんはこまめにメモを取るなどし、ジュニアさんに「やりよった!ガリ勉出たでー」といじられつつも真面目にネタ探しにいそしんだそう。道中では、ドラマの撮影中だった村上さんの大物先輩にばったり会うなどうれしいハプニングも。そんな2人をロケの3週間半後にスタジオで待っていたのは、総合司会のたけしさん。村上さんにとって自分で落語を作るのも、テレビで披露するのももちろん初めてのことで、スタジオにはなんともいえない緊張感が走る。村上さんは、大泉学園で出会った人たちの関係性をベースに架空の人物でストーリーを展開し、ところどころに町で見つけたトピックスを盛り込んだ落語を披露する。先日行われた「FNS27時間テレビ」の記者会見で、村上さんは「スタジオ収録の時に、“ビート”が客席から聞いているわけですよ!一生に一回しかない緊張感でした。動いていないのに汗びっちょりで。どんな顔していたのかオンエアで見たくないです」とたけしさんの前で落語を披露した心境を語った。千原さんもたけしさんの前で落語を披露するのは「ペレの前でリフティングをするようなもの!」と、いまなお緊張を隠せない様子だった。果たして村上さんの初落語はたけしさんにどのように映ったのか?気になる内容は番組放送で。「旅する落語」は9月8日(土)18:30~の「FNS27時間テレビ ~にほん人は何を食べてきたのか?~」内にて放送。(text:cinemacafe.net)
2018年08月22日08年にお笑い芸人から落語家へと転身し10年を迎えた月亭方正(50)。10周年を機に『落語は素晴らしい ~噺家10年、根多〈ネタ〉が教えてくれた人生の教え~』(ヨシモトブックス)も出版。50人集めるのがやっとだった観客も、独演会で800席を満席にするほどの人気となっている。そんな方正を支えたのが、妻の存在だった。売れっ子芸人から落語家に転身するときも反対せず、収入が半減しても応援してくれた。しかし、そんな妻が怒りを露わにしたことがあったという。方正がこう振り返る。「芸人時代は僕が飲む・打つ・買うの生活に溺れていても、黙っていてくれていたんです。僕が苦しんでいると、嫁も察してくれていたみたいです。でも落語家になってから1年半は夫婦喧嘩の嵐。急に飲む・打つ・買うの生活に文句を言うようになってきて。今思うと嫁も僕のことが心配で必死だったんだと思います。本気で落語家になろうとするなら、遊ぶことなく打ち込んで欲しいと。お陰で僕も更生できましたから、本当に感謝しています」妻の叱咤は愛情の裏返しだったのだ。実際、彼女は夫へこんなサポートをしていた。「仲直りした後、将来の夢を語ったんです。『僕が落語家として大成して全国を回れるようになったとき、お前が三味線で出囃子でも弾けたら……。年を取っても、2人で全国を回れるからええな』と。すると、それをきっかけに嫁は三味線を習い始めたんです」それほど落語家への転身を応援してくれている妻。だが、方正は記者をこう言って笑わせる。「まあ、もうとっくに三味線は辞めているんですけどね。今はカードで散財が趣味ですよ(笑)」しかしその散財も、自分に対する心配がなくなったからこそだと嬉しく思っているという。「落語を始めるまで、僕はずっと何をどうすればいいのか悩み続けていました。でも落語はセンスの上に努力を乗っけることができる。この努力できることが、これまでとの大きな違いです。以前は神社で手を合わせる度に願い事が変わっていました。でも、落語を始めてからはずっと同じです。『家族が健康で幸せでありますように』ということ、そして『立派な噺家になれますように』という2つだけですよ」
2018年07月25日「昔はヒマさえあれば飲みに行っていましたけど、今は空いた時間のすべてを落語に使うようになりましたね。寝る前も常に落語のネタを呟いて、飛行機や新幹線で寝るときも絶対にそうしています。今ではそうしないと逆に寝付けなくなってしまっています」そう語るのは落語家・月亭方正(50)。売れっ子芸人としてテレビで活躍していたにもかかわらず、なぜ彼は新たな道を選んだのか。実は華やかに活躍する陰で、方正はひそかに悩みを抱えていたという。「僕がいつも求められていたのはアホとかヘタレとか、そういうネガティブなものでした。たしかに“滑り芸”や“いじめられ芸”なんて言われて人気も急上昇しましたし、収入も増えました。でも、いつも不安だったんです。自分の力じゃなく周りの方々のおかげで笑いになっているから、やっていることに自信が持てなくて。芸人として“滑り芸”なんて言われるのも不本意でしたし……。その時期は本当に精神的に不安定で。枕を濡らしたり、ひどいときは枕に向かって何度も『ウワーッ!』と叫んだりしていました」芸人としての理想像とかけ離れた現実。そんな板挟みに苦しむなか、方正は落語と出会う。「桂枝雀さん(享年59)の『高津の富』を聴いて、衝撃を受けたんです。『これや、自分が求めていたのは!』と思って、もう夢中でした。ツテを頼って、月亭八方師匠(70)を紹介していただいて。師匠の主催する勉強会の舞台にも出演する許可をもらえたんです。舞台当日までは練習漬けの毎日でした。僕、大人になってから一生懸命に何か打ち込むことができなかったんですよ。子どもならまだしも、いい大人が挫折したときのショックは半端ないですから。でも、このときは本気で落語に打ち込むことができたたんです」そうして上がった人生初の落語の舞台。終わった瞬間、観客からは拍手が巻き起こった。「あのときのことは、今でも忘れられません。もう嬉しくて。僕というより、僕の細胞が喜んでいるというか。それに自分の魂が『お前が探していたのはこれやったんやで!』と教えてくれているような気もしました」その日の打ち上げで月亭方正の名をもらい、本格的に落語家の道へ。現在は活動10周年を機に『落語は素晴らしい ~噺家10年、根多〈ネタ〉が教えてくれた人生の教え~』(ヨシモトブックス)も出版。50人集めるのがやっとだった観客も、独演会で800席を満席にするほどの人気となっている。
2018年07月25日