COCOON PRODUCTION 2021『泥人魚』が、12月6日に開幕。これに先立ち、報道陣向けのプレスコールが行われた。唐十郎が自身の率いる劇団唐組で2003年に初演し、第55回読売文学賞 戯曲・シナリオ賞、第38回紀伊國屋演劇賞、第7回鶴屋南北戯曲賞、第11回読売演劇大賞の優秀演出家賞を獲得した本作。新宿梁山泊の金守珍が演出を手がける今回の上演版には、宮沢りえ、磯村勇斗、愛希れいか、風間杜夫らがキャスティングされた。プレスコールで公開されたのは、1幕ラストの約20分間。干拓事業の賛否に揺れる長崎の諫早漁港を去った蛍一(磯村)は、まだらボケの詩人・静雄(風間)が店主を務める都会のブリキ店に身を寄せる。そこへ蛍一とかつて一緒に働いていた同僚・しらない二郎(岡田義徳)、二郎に長崎行きを指示したとある会社の秘書室長・月影小夜子(愛希)、「ヒトか魚か分からぬコ」と呼ばれるヒロイン・やすみ(宮沢)が次々と訪れる。少女時代に“ガン”という漁師から海で助けられ、その養女となったやすみ。「人の海の貯水池で、言ったとおりの人魚になれ」という約束を果たしに上京してきた彼女の太ももには、魚の鱗を思わせる桜貝が貼りついていた。宮沢は「言葉を握りしめ突き進んできた」と稽古を振り返るように、唐戯曲の最たる特徴といえる詩情豊かなセリフ回しをほとばしるように熱っぽく体現。ピュアな瞳で蛍一に向き合うさまは、ストーリーが大きく動き出すであろう2幕への期待を膨らませる。対する磯村は“受け”の演技で応戦。プレスコールで披露された以外のシーンに見せ場があるのか、「夢の中のようなファンタジーの世界へと導かれたと思ったら、突然現実を突きつけられる」「唐さんの描く『美しさ』『純粋さ』が波飛沫となってお客様の心に届くのではないか」とコメントした。『下谷万年町物語』『盲導犬』『ビニールの城』に続いて唐作品4本目となる宮沢に刺激をもらいながら、アングラ演劇で存在感を残す姿に期待したい。ストレートプレイ初挑戦となる愛希は、男装の麗人姿で新境地を見せる。「月の裏側を熟知している」と言ってのけるほど漢気あふれる強烈な小夜子の人物像や作品世界に染まっているさまは、宝塚歌劇月組トップ娘役を務めていた時代や退団後に出演していたミュージカルでの立ち姿と明らかに一線を画していた。上演時間は、約130分(休憩含む2幕)。公演は12月29日(水)まで、東京・Bunkamura シアターコクーンにて。ぴあでは、座席指定できるチケットを販売中。取材・文:岡山朋代
2021年12月06日12月にシアターコクーンで上演する舞台「泥人魚」のライブ配信が、12月15日(水)に実施されることが決定した。港の町を去り、いまは都会の片隅にあるブリキ店で暮らす蛍一(磯村勇斗)。店主・静雄(風間杜夫)は、まだらボケの詩人で、陽が落ちると急にダンディな夜の詩人と化す。あるとき店に現れたのは、詩人を「先生」と呼ぶ男、しらない二郎(岡田義徳)。静雄の元門下生であり、蛍一とは、長崎の諫早漁港で共に働いた仲だった。干拓事業の賛否に揺れる漁港では、湾を分断する「ギロチン堤防」が、内側の調整池の水を腐らせ不漁が続き、池の埋め立てに反対だった仲間の漁師が、次々と土建屋に鞍替えしていく。そんな現実に絶望した蛍一は、港の町を去った。一方の二郎は、実は港に派遣された「さぐり屋」。依頼主は、月の裏側を熟知しているとのたまう月影小夜子(愛希れいか)。二郎の裏切りを蛍一がなじっていると、蛍一を探してやすみ(宮沢りえ)という女が現れる。少女時代、ガンさんという漁師に海で助けられ、その養女となった娘だ。「ヒトか魚か分からぬコ」と呼ばれるやすみは、ある約束を果たしに来たという。「人の海の貯水池で、言ったとおりの人魚になれ」と。蛍一の前で見せた片方の足には、一条のきらめくものがはりついていて――。2003年に発表され、演劇界を席巻した唐十郎の伝説的戯曲が、劇団・新宿梁山泊主宰の金守珍の演出により、18年ぶりによみがえる本作。舞台では4度目の唐作品への出演となる宮沢りえを筆頭に、唐作品に初挑戦の磯村勇斗、宝塚歌劇団退団後初のストレートプレイに挑む愛希れいかが共演。また風間杜夫が、初演時に唐さんが演じた役で出演する。なお今回のチケットは、12月1日(水)10時よりMY Bunkamuraにて販売がスタート。「Bunkamura STREAMING」にて配信が行われる。COCOON PRODUCTION 2021「泥人魚」は12月15日(水)18時30分~Bunkamura STREAMINGにて配信。※アーカイブ配信なし(cinemacafe.net)
2021年12月01日人気アイドルグループ・V6が解散した翌日11月2日、夫婦で新事務所「MOSS」を設立した宮沢りえ(48)と森田剛(42)。2人にとって新たな門出となったが、グループ解散前から森田には役者として歩んでいく強い意志があった。「V6の解散が発表されたのは、今年3月です。’19年春頃からメンバーで、デビュー25周年に向けた話し合いの機会が増えたそうです。そのなかで40歳の節目として、森田さんが『ジャニーズ事務所を離れた環境で役者としてチャレンジしたい』との意向を示したのです。解散後に設立した新事務所は、“夫婦二人三脚”で役者として歩んでいく決意の表れなのでしょう」(芸能関係者)夫婦が新事務所を発表してから2週間あまり。夫婦の間で新たな変化もあった。「りえさんの個人事務所から称号変更した新事務所MOSSの取締役には、りえさんと新たに『宮澤剛』さんの名前が。実は森田さんは、りえさんの婿になっていたのです」(前出・芸能関係者)2人が結婚を発表したのは、’18年3月。’16年8月に上演された蜷川幸雄さん(享年80)の追悼舞台『ビニールの城』で初共演し、恋に発展。約1年半の交際を経てゴールインとなった。「表現者としても大先輩であるりえさんに、森田さんはよく相談に乗ってもらっていたそうです。個人事務所で活動してきたりえさんは、作品選びはもちろん関係者への挨拶回りも自らこなしてきました。そんな経験豊富な面でも、森田さんはりえさんを尊敬し頼っているそうです。夫婦になってからはオファーをもらった台本や企画書を互いにチェックし、相談するのが2人のルールだといいます」(舞台関係者)一方、プライベートではりえに娘がいたが、森田の歩み寄りによって距離は縮まったという。「交際当初は娘さんが大きくなってきたこともあり、りえさんはためらっていた部分もあったそうです。ですが森田さんはりえさんを気遣い、人見知りながらも娘さんと積極的にコミュニケーションを取ったといいます。娘さんもそんな森田さんのことを気に入り、“家族公認”の仲となりました。森田さんは婿となることでりえさんに寄り添い、家族を支えていこうという思いがあったのではないでしょうか」(前出・舞台関係者)結婚発表当時、《家族としてお互いを支え合い、刺激し合いながら、豊かに、大切に時を重ねていきたい》とコメントしていた2人。その陰には、公私ともに妻についていくという森田の“人生設計”があったのだろう。
2021年11月20日2003年の初演時に様々な演劇賞を受賞した唐十郎の『泥人魚』。その傑作戯曲が18年ぶりに上演される。ヒロインを演じるのは、唐戯曲はこれが4作目となる宮沢りえ。そして、ヒロインをはじめとする登場人物たちに翻弄される青年に唐作品初参加の磯村勇斗が扮する。長崎県諫早湾の干拓という現実の問題を題材にしながらも、広がるのは、異世界に迷い込んだような詩的な世界。アングラ演劇ならではの、唐十郎ならではのその劇世界の魅力を、ふたりが語ってくれた。詩のような唐さんの言葉が大好きなんです――宮沢さんは唐十郎作品への出演が4度目、磯村さんは初めてでいらっしゃいますが、まず、『泥人魚』の戯曲を読んでの感想から聞かせてください。宮沢唐さんの戯曲を読んだときの衝撃度は一向に変わりません。正直、読み込んでも読み込んでもどうしても頭で考えてしまって、飲み込もうと思ってもなかなか飲み込めなくて、これはどんな物語なんだろうってわからなくなるんです。それが、稽古に入って、唐さんの言葉を自分の音で発して返ってきてということを重ねていくと、頭じゃなくて心で理解できるようになって、自分が唐さんの芝居の中に生きているんだという実感が湧いてくる。だから、4度目とはいえ、この『泥人魚』という戯曲に向かう気持ちは、磯村さんと変わらないと思っています。磯村僕は初めて唐さんの戯曲を読んだんですが、一度読んだだけでは、これはいったいどういう世界なんだろうと理解できませんでした。そして、2度読んだらさらにわからなくなって、迷宮に入ってしまったというのが正直なところです(笑)。でも、稽古が始まったら、宮沢さんや共演者の方と一緒にお芝居をしていく中で発見をし、それが徐々に自分の身体に馴染んで、唐さんの詩のような言葉が体中に流れていくようになればいいのかなと思っているので。あまり頭でっかちになってはいけないだろうなと感じていますね。宮沢私はその詩のような唐さんの言葉が大好きなんです。それに、迷宮とはいえ、登場人物がみんな、発する言葉も人間性もチャーミングなところが面白いんですよね。初演では唐さんご本人が演じられていて、今回は風間杜夫さんが演じられる“まだらボケの詩人”の役なんて、本当に素敵なんです(笑)。磯村詩的な要素がいっぱいあるから、心情的にスッと出てこない言葉は多いんですけど。でも、だからこそ、自分がこれを発するときにどうやって音を出していくんだろうっていうのが楽しみで。すごく気持ちいいところがきっとあるんだろうなと思うので、気持ちいい音色を出したいなと思っています。実際にそこに生きている人たちの魂が作品の中に生きている――おふたりが演じられるのは、港町を去って今は都会のブリキ店で暮らす蛍一と、蛍一を探しに現れるやすみ。その背景には、干拓事業の賛否に揺れる諫早湾の話があります。宮沢これまで私が出演してきた唐さんの戯曲の中で、実際に起きている問題が根底にあるのはこれが初めてなんです。だから、この『泥人魚』は今までとちょっと違うなと思っていて。もちろん、これまでも取材をして書かれることはあったでしょうし、テーマもしっかりあったんですけど。でも、干拓によって海の生態系が変わって生きる術を奪われた漁師さんたちが実際にいらっしゃって。日本の発展のために堤防が作られて泥水のようになった海に、漁師さんたちの心も沈められて、見えないところに様々な対立があって、今も未解決であるっていう事実は、その人たちを取材して書かれた唐さんの本を体現するときに、エネルギーのひとつになるのではないかなと思っているんです。磯村蛍一という役にとっても、“ギロチン堤防”と呼ばれているものがひとつの肝になっていて、それが原因で人生が変わっていっていくんです。だから僕自身も、被害に遭った人たちの声を含め、もっとしっかり調べていかなければなと思っています。あくまでも作品の中の役を演じるんですけど、この作品の中には実際にそこに生きている人たちの魂が生きている気がしますし。その魂を背負って、責任を持って演じないといけないなと思いますね。――そんな物語の中で、演じる役にはそれぞれどんな魅力が出てきそうでしょうか。お互いの印象から感じることを教えてください。『泥人魚』メインビジュアル左から愛希れいか、宮沢りえ、磯村勇斗、風間杜夫宮沢この本は、ある意味、蛍一の物語だと私は思っているんです。ある問題を残して故郷の諫早を出ていった青年のもとに人々が押しかけてくる。そして、やすみもそうですけど、登場人物はみんな、蛍一に話をして、蛍一に対してメッセージを送るんです。しかも、この濃いキャストの皆さんの言葉と魂を受け止めなければならないんですから、とてつもないエネルギーが必要でしょうし、すごく大変だろうなと思うんですね。でも、磯村さんにはそこに対する不安が一切感じられないというか。それは、これまで拝見してきた作品や、こうしてお目にかかった直感で感じることですけれども。どんな異物が飛んできても飲み込む力がある人だろうなという印象があるので、とても楽しみですね。磯村蛍一はやすみによって変わっていくので、蛍一にとってやすみは、とても大事な人物なんですよね。やすみは少女時代に海で拾われて、人か魚かわからないと言われている女性で、ミステリアスというか、引き寄せられる力を持っている。そのやすみが醸し出すもの、やすみから出てくるパワーを、僕はすでに宮沢さんから感じていて、引き寄せられているので(笑)。お芝居ではなく、自然に、どんどんやすみに近づいていくことができるのかなと思っています。宮沢唐さんの作品の中のヒロインというのは、今回のタイトルのように、まさしく泥の中で力強く生きている印象があって。それも魅力のひとつだと思います。自分の声を持って発していくことの大切さが伝われば――演出の金守珍さんとは、宮沢さんは『ビニールの城』でご一緒されています。どんな演出をされる方なのか、また初めてご一緒される磯村さんは、どういう演出家か、聞いておられたりしましたか。磯村僕は、今回の共演者のおひとりである六平直政さんから金さんの話を聞いていて、やさしいけど、強い人だから戦うことはしないほうがいいと言われました(笑)。宮沢(笑)。強いというか、熱量の高い人なんですよね。唐さんの戯曲には、理屈じゃなく熱量で表現してやっと成立する瞬間があって、それを稽古場で金さんが目の前で体現してくださるので、その熱量に乗っかっていけば何か見えたりつかめたりするんです。アングラのお芝居の世界に生きていらっしゃるエネルギーや、ジレンマ、強いメッセージを心の中心に持っておられる方ですし。唐さんの戯曲を演出するのにぴったりな方だなと思います。――唐十郎さんはアングラ演劇の旗手と呼ばれ、金守珍さんは、唐さんの「状況劇場」に在籍した後に、自身で劇団「新宿梁山泊」を旗揚げして、アングラ演劇を継承されています。アングラ演劇と呼ばれるものにはどんな思いを持っていらっしゃいますか。宮沢私は10代の頃に唐さんや石橋蓮司さんといった、70年代にアングラ演劇を始めて勢いを持って生きて、その魂を持ち続けているカッコいい大人たちに出会って単純に憧れ、その気持ちが今も残っているんです。出会いから30年経って、あの頃とは時代が変わってきているというのはとても感じますけど、でも、変わっているからこそ、唐さんの戯曲の世界を通して、自分のメッセージを持ち、自分の声を持って発していくことの大切さが伝わればいいなという願いも強くあるんです。それをまだ20代の磯村さんと一緒にできるのはすごくうれしいですし。そこに風間さんたちがいるのも面白いなと思っています。磯村僕自身は何がアングラなのか、正直わかっていないんですけど(笑)。でも僕も、地元の静岡で芝居を始めたときに小劇場に立って、チェーホフの芝居をやったりしたので。とにかく舞台というものが少しでも盛り上がっていくように、とくにこのご時世で影響を受けていることもあるので、その力になれるように、僕も頑張りたいと思っています。宮沢そういう意味では、唐さんの戯曲は、何百年後も舞台で上演されていてほしいなと心から思いますね。熱量を持って唐さんの言葉を吐いている人が同じ空間にいることって、励みになるんじゃないかなと思うんです。取材・文:大内弓子撮影:大久保惠造ヘアメイク:[宮沢]千吉良恵子(cheek one)[磯村]佐藤友勝スタイリスト:[宮沢]三宅陽子[磯村]笠井時夢衣裳協力:[磯村] ジャケット¥79,200、ベスト¥49,500、シャツ¥46,200、パンツ¥46,200/以上すべてUJOH(M)、ヴィンテージネックレス¥4,180/new territoryその他/スタイリスト私物〈ショップリスト〉M ☎︎ 03-3498-6633new territory ☎︎ 03-6451-0534COCOON PRODUCTION 2021『泥人魚』【作】唐十郎【演出】金守珍【出演】宮沢りえ、磯村勇斗、愛希れいか、風間杜夫ほか【期間】12月6日(月)~29日(水)【会場】Bunkamuraシアターコクーン
2021年11月19日窪田正孝が議員秘書、宮沢りえが突如出馬することになった新人候補を演じる『決戦は日曜日』。本作で秘書の1人を演じたのは、現在ドラマ「SUPER RICH」にも出演中の赤楚衛二。主演の窪田さん、そして宮沢さんとも初共演を果たした赤楚さんのコメントと新場面写真が到着した。赤楚さんは、「窪田さんは声を掛けてくださり空気感を作ってくれるので一緒にいて居心地が良かったです。本当に頭の回転が速くて、監督や周りからの要望への切り替えの早さが印象的でした。宮沢さんは発光しているかのような輝きをお持ちで、芯が強い方ですよね。演説の長台詞のシーンを拝見させて頂いたのですが、役を越えて感動してしまってただただ圧倒されました」と、初共演に大きな刺激を受けたよう。演じる岩渕勇気は若者代表のような役柄自身の演じた岩渕勇気の役柄について監督と話した際、「若者代表のような役柄であってほしい」と言われたという赤楚さん。岩渕のキャラクターを「選挙戦が進んでいく中で最終的にいろいろなことを吸収しつつも、受け入れないほうが悪いんじゃないか?と純粋がゆえに染まり切ってしまう。そんなところが窪田さん演じる谷村を悩ませていることを意識しました」と話す。監督の演出では、会話の中での言葉1つ1つのニュアンスを大切にしてとアドバイスがあったことが印象に残っているとのこと。また、私設秘書を演じるにあたり仕事の内容を調べ、秘書の仕事の大変さを実感したそうだ。印象に残っているシーンは、事務所での盛り上がり「みなさんの圧が」劇中、宮沢さん演じる川島ゆみ選挙事務所で、講演会や地元の有力議員がある事件をきっかけに選挙戦の行く末に一喜一憂するシーンがある。このシーンが撮休明けに始まったからこそ、ため込んだ周囲のパワーがあり、「その中で闘っている宮沢さんもまたスゴイな…と改めて感じました。独特な雰囲気の中でのまったりした事務所のシーンとは違って、みなさんの圧が強かったです(笑)」とコメント。また、秘書チームには同世代との共演とは違った、リラックスした大人な空気感があったとも回想している。『決戦は日曜日』は2022年1月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:決戦は日曜日 2022年1月7日より全国にて公開Ⓒ2021「決戦は日曜日」製作委員会
2021年11月18日俳優の窪田正孝が主演を務める映画『決戦は日曜日』(2022年1月7日公開)の場面写真が12日、公開された。同作は坂下雄一郎監督・脚本によるオリジナル作。とある地方都市を舞台に、衆議院議員・川島昌平の事務所で私設秘書として働いている谷村勉(窪田)が、次の選挙で川島の地盤を引き継ぐ人間として白羽の矢が立った川島の娘・有美(宮沢りえ)に振り回されながら、有美の当選を目指す姿をコミカル&シニカルに描く。今回公開されたのは、屋上で抗議する由美、有権者の個別訪問に勤しむ有美と見守る谷村&岩渕、選挙戦で熱くなり過ぎて号泣するが本当の涙なのか疑問を持たれる由美の姿を捉えた場面写真。数多くの作品に出演してきた宮沢りえだが、本作が本格コメディ映画初参戦で、主演の窪田とも初共演となる。現場ではそんな2人がムードメーカーとして盛り上げていたそうで、窪田は「共演できて本当に楽しいな! と思える瞬間がありました。どんどんクオリティを上げていける感じがしました。りえさんの人柄がもちろん素晴らしいのですが、ワンシーンワンシーンがすごくいいシーンにどんどん変化していくことを感じられる役者さんですね」と楽しそうに回想する。世間知らずで、正義感の強い川島有美役に宮沢の名前を候補に挙げたのは坂下監督で、宮沢からも脚本を読んで即決の返事をもらうことができた。坂下監督は衣装合わせで、政治家・有美をイメージしたショートヘアで現れた宮沢の姿を見たとき、脚本にかけた5年間の苦労と努力が結実する予感がしたそうだ。女性政治家は緑、白など自身のテーマカラーを決めている人が多く、川島有美のテーマカラーは赤。選挙活動中のスタッフジャンバーの色や川島の着る衣装も赤系統の印象だが、同じ「赤」でもシチュエーションやその時の有美の感情で、明暗に変化が付けられている。出馬表明では朱色のような明るい真っ赤なスーツ、ウソ泣き会見は落ち着いたトーンの赤にド派手な有美のファッションを見事に着こなす宮沢の衣装の色にも注目となっている。今作の撮影で一番印象に残っているシーンを聞かれた窪田が答えたのが、今回公開された「屋上の有美さんの抗議のシーン」。屋上で「改善を要求します!」と選挙活動や周囲への想いを熱弁する有美を秘書チームが「ああいう人いますよねぇ…」と見上げる、印象的なシーンとなっている。窪田は「りえさんが屋上にいて、その後ろに太陽があったんです。後光が射しているように見えて超神々しく見えたんです(笑)。言霊が太陽のエネルギーに乗ってひしひしと伝わってくる感じがしました!」と振り返っている。
2021年11月12日宮沢りえ&寺島しのぶがW主演を務め、山崎豊子の名作をドラマ化する「女系家族」で、2人と共に壮絶な遺産相続争いを繰り広げる、濃厚で個性派揃いな豪華共演陣が発表された。大阪・船場で四代続く“女系筋”の老舗木綿問屋「矢島商店」。そこの当主・矢島嘉蔵が亡くなったことで、矢島家ではその莫大な遺産を巡り、総領娘・藤代(寺島しのぶ)を筆頭とした三姉妹の醜く、し烈な争いが繰り広げられようとしていた。そこに突然明らかになる、嘉蔵の愛人・浜田文乃(宮沢りえ)の存在。しかも嘉蔵の子を身ごもっていることを告白する。三姉妹は、姉妹間の壮絶な駆け引きに加え、突然現れた文乃とも対峙することを余儀なくされ、遺産相続争いは思いもよらぬ展開を見せていくことに…。水川あさみ、山本美月、渡辺えり…矢島家の激しくも静かな戦いの行方は?矢島家三姉妹の次女・千寿を演じるのは、コミカルからシリアスまで幅広い役柄をこなす水川あさみ。婿をとり、家業を継ごうとしていた矢島家の次女・千寿は、姉である藤代に劣等感を抱き、その思いから藤代を「出戻りの穀潰し」と揶揄。遺産相続争いでは、夫の良吉を操り、少しでも多くの取り分をと暗躍する。三姉妹の真ん中ゆえの苦悩や引け目を抱える千寿を、芸達者な水川さんがどのように体現するのか、要注目。そして矢島家の三女、雛子役には山本美月。近年はドラマ・映画で様々な役に挑んでいる山本さんが今作で演じるのは、やや世間知らずで遺産相続争いにも疎い三姉妹の末っ子。「このままでは損をする」と叔母の芳子に焚き付けられ、相続争いの渦中へと身を投じていくが…?そんな雛子の後ろ盾となる叔母の芳子を演じるのは、押しも押されもせぬ実力派の渡辺えり。どんな作品においても圧倒的な存在感を示し続ける渡辺さんが、今作でも三女・雛子を巧みに操りながら相続分を手中に収めようとする“女系・矢島家”の陰の実力者を演じる。伊藤英明、余貴美子…矢島家に関わる人物たちにも大きな渦が押し寄せる!当主が遺した数十億の財産を巡り、繰り広げられる激しくも静かな戦い――。それは、家族以外の者をも巻き込み、展開していく。日本舞踊の師匠で、寺島さん演じる藤代とは恋愛関係にある梅村芳三郎。藤代から財産分与のことで相談をもちかけられ、旧知の不動産業者を紹介するなど、ともに裏工作を画策する人物を伊藤英明が演じ、物語における重要なポジションを担う。矢島家の大番頭・大野宇市の愛人、小林君枝を演じるのは余貴美子。何年にも渡って内縁関係にある宇市から、矢島家の遺産相続にまつわるあれこれを聞くうち、次第にその争いの渦に巻き込まれていくことになる。その独特な存在感で強い印象を残す余さんが演じる女性が気になるところだ。さらに、水川さん演じる次女・千寿の婿である良吉役に長谷川朝晴、宮沢さん演じる文乃の自宅の近所にある薬局の奥さん・出目金役には山村紅葉が名を連ねる。そして、矢島家に長年、大番頭として仕える大野宇市を演じるのが、日本を代表する俳優・奥田瑛二。当主・嘉蔵が亡くなり、遺言執行人として親族を前に遺言状を読み上げるが、その裏で様々な裏工作をし、相続問題をますます混沌とさせていく宇市は、実直そうに見えて狡猾な裏の顔を持つ今作きってのクセ者。激しい争いを繰り広げる矢島家の面々の中で飄々とした宇市の佇まいは、魑魅魍魎ばかりがうごめく矢島家の相続争いの中で、ひと際不気味さを放つ。2夜連続ドラマスペシャル 山崎豊子「女系家族」は12月、テレビ朝日系24局にて2夜連続放送。(text:cinemacafe.net)
2021年11月10日2021年9月24日付にて、YouTubeチャンネル『藤田ニコル⭐️NICOLE』では、『にこるん』こと藤田ニコルさんによるプロデュース動画を配信中です。藤田さんといえば、雑誌『ViVi』の専属モデルであり、テレビタレント として知られていますが、2021年4月にファッションブランド『CALNAMUR』を立ち上げたことが話題になりました。YouTubeには、2019年2月1日付で登録し、メイクやファッションを中心に不定期で動画を投稿しています。今回は、そんな藤田さんが、『メイクで変えてほしい方』を募集し、ファンから1人を選んで全身プロデュースするという企画。藤田さんも「とことん変身させたい」と意気込みを見せています。この企画で『シンデレラガール』として選ばれたのは、藤田さんの大ファンという『かおるん』さん。藤田さんが、かおるんさんを選んだ一番の理由は、髪の毛に『ふつうのピン』をつけている姿を見て、やりやすいと思ったからだそうです。かおるんさんの応募理由は、3年半交際している恋人に「カワイイといわせたい」から。話を聞いて、ますます『やる気満々』の藤田さんですが、果たして、どんな大変身を遂げたのでしょうか。まずは、動画をご覧ください。早速、藤田さんは、ノーメイクで現れたかおるんさんのポーチの中身を確認。所持しているメイク道具のなかで、使えそうなアイテムをチョイスしながら、手慣れた様子でメイクを仕上げていきました。口紅を綿棒で軽くたたいて『ふんわり感』を出したり、カラーコンタクトを使うなどのテクニックも…。美容院で「ショートにしたい」という、かおるんさんを引き止めていた藤田さんの『あわてぶり』が、とても印象的でした。写真撮影で『盛れる映り方』をアドバイスしていたところは、さすがモデルですね。かおるんさんも、最終的な仕上がりに「ちょっと、にこるんになれた」とニッコリ。残念ながら、恋人とは、その場で連絡は取れませんでしたが、後で「カワイイ」といってくれたそうですよ。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2021年11月10日「そうですね。この間(さんまさんに)お目にかかった時、本当に若々しかったですね。まだ、AKBの1人や2人は妊娠させられますよ」こう語ったのは、フリーアナウンサーの徳光和夫(80)だ。先月30日、徳光は浅草キッド・水道橋博士(59)のYouTubeチャンネルにアップされた動画で、“明石家さんまは年齢の衰えを知らない”と表現するために冒頭のようにコメント。それも、真剣な表情で述べたという。「AKBの1人や2人は妊娠させられますよ」という、AKB48への度が過ぎたセクハラ発言。AKB48グループの選抜総選挙で9回も司会を務めてきた徳光の口から、まさかこのような言葉が出るとはーー。実は、徳光のセクハラ行為はこれだけではない。例えば、’18年9月に放送された『有吉弘行のダレトク!?』(フジテレビ系)で徳光は酒に酔った挙句、隣に座っていた藤田ニコル(23)に「かわいいね」と言いながら肩に触れ、手の甲で彼女の頬を撫でる一幕が……。「ニコルさんは当時、若干20歳です。50歳以上も年の離れた、人生においても芸能界においても“先輩”である男性に頬を撫でられて、どんな気持ちだったでしょうか」(テレビ局関係者)さらに’16年9月、徳光は自身のレギュラー番組『路線バスで寄り道の旅』(テレビ朝日系)でもセクハラに興じていた。そのターゲットは熊田曜子(39)。「番組では、育児中の熊田さんが『搾乳をしなくてはいけない時間になったから、チャイを飲んで待っていてください』と話すシーンがありました。すると徳光さんは『母乳も飲みたかった』と発言したんです」(別のテレビ局関係者)当時、熊田は自身のブログで徳光について「テレビから伝わる人柄の良さは実際にお会いするとその何十倍も何百倍も感じました」とつづっていたがーー。徳光の言動は一般社会では確実にアウトだ。徳光の“AKB発言”は現在、動画から削除されている。そして11月7日、水道橋博士は自身のnoteで「徳光さんには何の落ち度もなく申し訳なく思う」といい、「ボクがボクの発言で炎上して火だるまになるのは、覚悟もできているが、尊敬する大先輩を巻き込むのは、顔から火が出るほど恥ずかしく申し訳ない気持ちになる」と投稿している。しかし、AKB48に所属する女性たちへの“申し訳ない”という気持ちはつづられていない。
2021年11月09日11月2日、宮沢りえ(48)と森田剛(42)が新事務所『MOSS』を立ち上げたと発表された。森田は前日、V6としての活動を終了させたばかり。ジャニーズ事務所も退所し、新天地でさらなる活躍を目指すことになる。さかのぼること今年3月、解散を発表したV6。当時、ジャニーズ事務所がマスコミ各社に送ったコメントで「これからの人生、ジャニーズ事務所を離れた環境で役者としてチャレンジしたい」という訴えが森田からあったと明かしていた。「森田さんは’95年11月、V6のメンバーとしてデビューしました。以降、音楽活動のかたわら舞台を中心に役者業を邁進。故・蜷川幸雄さん(享年80)や宮本亞門さん(63)など、そうそうたる演出家とタッグを組んできました。もともと観劇にすら興味はなかったそうですが、次第に“演じること”にのめりこむように。その芝居力はV6のメンバーからも一目置かれていました」(事務所関係者)そんな森田の俳優人生を二人三脚で歩んできたのが、妻のりえだ。2人は’16年8月に上演された蜷川さんの追悼舞台『ビニールの城』での共演がキッカケで恋に落ちた。「2人とも蜷川さんに恩義を感じていたので、気合いは相当なものでした。そして、りえさんは森田さんにとって俳優の先輩。現場で彼はりえさんを頼りにしていましたね。普通なら演出家に相談するところでも、りえさんに相談。彼女も手取り足取り、弟をかわいがるみたいに面倒をみていました」(舞台関係者)■連名コメントで「表現者として志高く歩んでいきたい」2人の熱愛は16年10月、『週刊新潮』で報じられた。当時、本誌は沖縄旅行へと向かう2人の姿をキャッチ。機内ではりえが森田にもたれかかり、到着後も手をつなぐなどラブラブ状態だった。さらに’17年12月30日、本誌は都心にあるゴルフ練習場で2人を目撃。豪快なショットを決めたりえは喜びを隠し切れないまま、後ろのソファに座っていた森田のもとへ。少しかがむと、2人の顔が近づいていく。そして森田は目を閉じ、りえはそっと唇を重ねる――。まるで恋愛映画のような瞬間だった。2人は’18年3月に結婚を発表。「これからは家族としてお互いを支え合い、刺激し合いながら、豊かに、大切に時を重ねていきたいと思います。そして、表現者として志高く歩んでいきたいと思っております」と連名でコメントを発表していた。「りえさんは“V6・森田剛”のファンでもありました。そこで他メンバーの奥さんたちともやりとりしていましたね。岡田准一さん(40)の妻・宮崎あおいさん(35)の妊娠が判明すると、『あおいちゃん、おめでとう!落ち着いたら、ご飯行こうね!』と連絡。“メンバー妻同士”の交流にも力を入れていたそうです」(テレビ局関係者)■りえというよき理解者とともに、森田は俳優業に専念森田を陰で支えるりえ。そして彼の事務所退所にも、りえの“一押し”があったという。「森田さんは退所に相当悩み、りえさんにも相談したそうです。それは結婚発表時、連名で《表現者として志高く歩んでいきたい》とコメントしていたことからもわかるように、お互いのことを俳優として尊敬しているから。だから、りえさんは森田さんの背中を力強く押したのです。そうして森田さんも退所を決断し、役者一本で勝負していく覚悟ができたといいます」(前出・舞台関係者)公私ともに寄り添う2人。夫婦であり“同志”でもあるのだ。「2人はオファーがあった際、お互いに台本や企画書をチェック。そして、“仕事を受けるか受けないか”を一緒に相談するのが夫婦のルールだといいます。新事務所『MOSS』の設立によって、さらに2人の“密度”は高まることでしょう。りえさんというよき理解者とともに、森田さんはこれから大好きな舞台をメインに俳優業に専念する考えだそうです」(別の舞台関係者)V6の解散コンサートで「これから自分を信じたい」と語った森田。りえとともに、信じる道を突き進む。
2021年11月02日1950年代から80年代へ、激動の時代を生きた女性たちの生きざまを、見かけはそっくり、性格は正反対の双子の姉妹を通して描く“ダークコメディ”が日本初上陸。戯曲を立ち上げる際、作者のピュリッツァー賞作家ポーラ・ヴォーゲルが指定した仕掛けがさらに痛快だ。大原櫻子、八嶋智人、小泉今日子の、人気と実力を兼ね備えた豪華メンバーを前に、演出家・藤田俊太郎の采配はいかに!?2022年の初頭を飾る話題作への思いを聞いた。この作品は女性の言葉で出来ている――この『ミネオラ・ツインズ』という作品について、まず最初に、藤田さんがどのような点に心惹かれて演出に乗り出したのかを教えていただけますか?一番は、この戯曲が“女性の言葉で出来ている”点ですね。ミネオラという町を舞台に、1950年代、1969年、1989年が描かれた物語で、それぞれの時代を生きた双子のマーナとマイラ、非常に対照的な人格を持ったふたりの女性の言葉がきらびやかに散りばめられています。アメリカでよく使われる言い方ですけど、その会話は、ある時は沈黙した言葉であり、ある時は沈黙を破る言葉であると思います。慣習の中で発言権を持てない言葉と、突破して語られる強い発言、その両方の側面が描かれています。そうした女性の言葉、価値観に強く惹かれて、演出したいと思いました。――ミネオラのツインズ、双子の彼女たちは真逆の性格なんですね。『ミネオラ・ツインズ〜六場、四つの夢、(最低)六つのウィッグからなるコメディ〜』メインビジュアルマーナは保守で、マイラはリベラル。社会情勢や古い慣習、もしくは「こうあるべき」といった既成の概念の中で青春時代を送り、その後も生きていこうとしたマーナと、そうした時代に、自分の価値観や生き方はそこにはないと感じ、違う考えを見つけようとしたマイラがいる。この作品の妙は、このふたりの人生を、ひとりの俳優が瞬時に入れ替わって演じることです。この作品には「六場、四つの夢、(最低)六つのウィッグからなるコメディ」という副題がついていまして、ひとりの俳優がウィッグつまりカツラと衣装を付け替えて、マーナとマイラ、ふたりの人物を表現することが、本作の非常に大事な要素になっています。俳優の演じ分けが、時代の変化だったり、アメリカの二大政党のメタファーになっている、そういった構造です。3つの時代を表す演出、キーワードは「具象と抽象のあいだ」――作者のポーラ・ヴォーゲルは、そのようにひとりの俳優が二役を演じ分けることについて、「つねにホルモンの影響による興奮状態で演じて欲しい」とも指示しているとか。興奮状態のまま演じてください、というのはいろんな意味を含んでいて面白いですね。これにはふたつの側面があると思うんです。ひとつは、物語のスタートが50年代なので、華やかに、繁栄していく時代の興奮を表現するという意味。もうひとつは、そもそも演じるということには、それだけの生命力が必要という意味なんじゃないでしょうか。――なるほど。藤田さんは、朗読劇の『ラヴ・レターズ』(A.R.ガーニー作)を演出されていますが、本作と時代が重なるので、すでにその背景についてはお詳しいのでは。幸運にも、そうなんですよね。『ラヴ・レターズ』は1930年代から80年代までの男女の話ですので、まさにマーナとマイラが生まれて、年齢を重ねていく時代と重なっています。あの時代の激動のアメリカを“二十世紀を映し出す鏡”と捉えると、アメリカを通して、日本人である私たちの生活も見えてくるし、世界の中で個人がどう生きてきたのか、どう生きるしかなかったのかということも見えてくるんじゃないかなと思います。――『ラヴ・レターズ』は朗読劇なのでシンプルな舞台ですが、今回この『ミネオラ・ツインズ』の3つの時代の変遷を、舞台にどう表わそうと考えていらっしゃいますか?そうですね、具象と抽象のあいだを行きたいなと思っていて。50年代、69年、89年と3つの時代の幅が広いので、具象になり過ぎると時代を制約してしまって、次の時代に移って行けなくなる。じゃあ、具象と抽象のあいだを行くとは何かというと、それは演劇でしか表現出来ないことだと思うんですよ。1時間半もしくは2時間という上演時間の中で、これだけの時代が移り変わり、人格も変えていくとなると、その表現はもう演劇が、演劇たる理由のひとつになると思うので。カツラや衣装が変わるというのは具象ですよね。それ以外の要素を出来るだけ省いて、作家のポーラ・ヴォーゲルさんが託した女性の言葉……、最初に言ったことですね、この女性の言葉で、この芝居をつないでいきたいなと思っています。「舞台上でウィッグを替える瞬間も見どころです」――今回、ツインズの演じ分けに挑むのは大原櫻子さんです。大原さんとは初めての舞台作りになりますか?初めてです。でも今回はありがたいことに稽古開始の半年前、ワークショップの時間を作っていただいたので、大原さんだけでなく、八嶋智人さん、小泉今日子さん、全キャストと早い段階で舞台創りが始まっています。読み合わせをしたり、動いたりして、作品に対する共通認識を作ることが出来ました。大原さんは、人間の中における二面性を、良い意味で極端に演じることが出来るし、入れ替えることが出来る方ですね。この知的な演技の切り替えは、彼女独自の天性だと僕は思います。先ほどの“ホルモンの影響による興奮状態”に瞬時に行ける俳優ですね。左から大原櫻子、八嶋智人小泉今日子。大原が双子のマーナとマイラを一人二役で演じるほか、八嶋、小泉もそれぞれ二役を担う――八嶋さんはマーナの息子ケニーとマイラの息子ベン、小泉さんはマーナの婚約者ジムとマイラの恋人サラを演じます。このおふたりも二役の演じ分けに挑みますが、とくに小泉さんは男性(ジム)をどう表現されるか、注目です。八嶋さんと小泉さん、このふたりも世代も性別も越えて対極の役を演じます。おふた方とも、これまでの俳優人生でさまざまな役に挑戦なさっているので、対極の役を演じることを楽しんでいただけるのではないかと思っています。おふたりなら複雑で多層的な人間を舞台上に立ち表せることができる。小泉さんのジム役はこれぞ50年代の若いアメリカの青年の精悍さ、サラ役は同性を愛する女性の包容力を持っているなとワークショップを通して思いました。ジェンダーや役を見事にそして、軽々と超える俳優の皆さんの芝居はとても面白く、沢山の発見がありました。ワークショップの最後には「演劇はいつも新しく、最前線の表現である」という言葉が、皆さんから出て来たんですよ。充実した時間でした。――副題にはコメディとあるけれど、もっと深層的な味わいが潜んでいるように感じます。悲劇でもあり、喜劇でもあると考えていいのではないでしょうか。“悲喜劇”が一番適していると思うんですが、つまり物事はいろんな見方が出来る、それがこの作品に貫かれているテーマですね。製作の皆様が“ダークコメディ”という、とてもいいネーミングをつけてくださいました(笑)。笑えて悲しい、人生の物語ですね。――スパイラルホールでの上演も、とても独創的な香りがします。あの空間をどのように使われるのでしょうか。スパイラルホールは、これまで非常に野心的な作品を上演し、新しい価値観を作ろうと、革命的な思想を持って運営されて来た場所だと思うんですよ。だからこの『ミネオラ・ツインズ』を上演するのに適している場所じゃないかなと。革命的な場所で革命的な作品を上演したいと思っています。ホールの真ん中にステージを作ります。お客様が舞台を囲む形ですね。大原さんは、最初から最後まで出っ放しです。ウィッグの付け替えもぜひ楽しんでいただきたいですね。舞台上でウィッグを替える瞬間に幾つかの設え、演出の仕掛けを用意しています。演劇的マジックに期待していただけたら。この『ミネオラ・ツインズ』は、合わせ鏡のように、私たちの言葉や人生が込められた作品です。観終わった後に、この先の未来につながるエネルギーを感じ取っていただけるのではないでしょうか。囲み舞台の劇場で、この芝居を皆さんと共有出来ることを楽しみにしています。取材・文上野紀子『ミネオラ・ツインズ~六場、四つの夢、(最低)六つのウィッグからなるコメディ~』作:ポーラ・ヴォーゲル演出:藤田俊太郎翻訳:徐賀世子出演:大原櫻子八嶋智人小泉今日子ほか2022年1月7日(金)~2021年1月31日(月)会場:東京・スパイラルホール11月5日(金)10:00より先行発売!チケット情報はこちら
2021年11月01日俳優の窪田正孝が主演を務める映画『決戦は日曜日』(2022年1月7日公開)の予告映像が28日、公開された。同作は坂下雄一郎監督の脚本によるオリジナル作。とある地方都市を舞台に、衆議院議員・川島昌平の事務所で私設秘書として働いている谷村勉(窪田)が、次の選挙で川島の地盤を引き継ぐ人間として白羽の矢が立った川島の娘・有美(宮沢りえ)に振り回されながら、有美の当選を目指す姿をコミカル&シニカルに描く。解禁となる予告編は、川島有美の衆院選立候補表明会見から始まる。地元の有力な議員として手腕を振るっていた衆議院議員の父・川島昌平の地盤を引き継ぎ、二世議員が何を語るのか注目が集まる中、有美の口から発せられたのは各々を「かくかくが、かくかくの信頼を取り戻す」という読み間違い。私設秘書の谷村は心の中で 「おのおのだよ……」とツッコむ。「君たち秘書があのバカ操作してくれないと! うまくいくものもいかんだろう!」「もっとち ゃんとしなさいよ!」と地方議員や後援会からの叱責に「申し訳ない」「すみません」と頭を下げてばかりの谷村、岩渕(赤楚衛二)、田中(内田慈)、濱口(小市慢太郎)、向井(音尾琢真)の事なかれ主義の秘書チームは、やる気だけは十分な世間知らずのド素人二世候補による「他候補者の街頭演説に横槍を入れる」「突撃取材に怒り暴行」などの行動に頭を悩ませる。「クルーの皆さんも当選目指してがんばりましょう!」と発破をかける有美に対し「ちょっと欧米感あったね」「やる気あるんですけど、わかってないんですよね」とどこか冷めた反応も。さらに映像では、「気になることがあったら何でも言って!」と有美に言われ、谷村は「今の振る舞いではただの不愉快な素人に見える」「やる気があるのはいいが、やり方をはき違えている」「相槌が適当過ぎて話を聞いていないのがバレている」「スマホのカバーダサすぎ」と列挙し、怒りのあまり表情が固まった有美は事務所の屋上から「改善を要求しま す!」と演説する始末。予告の最後には有美の「日本の政治は終わってる」「選挙に落ちたらいい」という衝撃の発言と驚く谷村の姿も収められた。(C)2021「決戦は日曜日」製作委員会
2021年10月28日来年1月に公開の窪田正孝×宮沢りえ共演のポリティカルコメディ『決戦は日曜日』より、本予告が解禁となった。本作は、窪田正孝演じる事なかれ主義の議員秘書が宮沢りえ演じる世間知らずの二世議員とともに選挙戦を戦うことになる、ユーモアと皮肉に満ちた新時代のポリティカルコメディ。 脚本・監督を務めるのは『東京ウィンドオーケストラ』『ピンカートンに会いにいく』などのオリジナル脚本でコメディ作品を発表してきた坂下雄一郎。執筆に5年の月日をかけた脚本で、豪華キャスト陣によるコミカル&シニカルな選挙活動を描く。解禁となった予告編は、宮沢さん演じる川島有美の衆院選立候補表明会見から始まる。地元の有力な議員として手腕を振るっていた衆議院議員の父・川島昌平の地盤を引き継いだことを示す重要な局面だ。二世議員が何を語るのか注目が集まる中、有美の口から発せられたのは…「かくかくが、かくかくの信頼を取り戻す」というまさかの堂々たる読み間違い。窪田さん演じる私設秘書・谷村勉は心の中で「おのおのだよ…」と、心の中でツッコむのだった。「君たち秘書があのバカ操作してくれないと!うまくいくものもいかんだろう!」「もっとちゃんとしなさいよ!」と地方議員や後援会からの叱責に「申し訳ない」「すみません」と頭を下げてばかりの谷村、岩渕(赤楚衛二)、田中(内田慈)、濱口(小市慢太郎)、向井(音尾琢真)の事なかれ主義の秘書チーム。有美はド素人の二世議員であってもやる気だけは十分。他候補者の街頭演説に横槍を入れ、突撃取材に怒り暴行するなど世間知らずな行動を取り、秘書たちの頭を悩ませることに。秘書チームの面々も、「クルーの皆さんも当選目指してがんばりましょう!」と発破をかける有美に対し「ちょっと欧米感あったね (笑)」「やる気あるんですけど、わかってないんですよね」とどこか冷めた対応。足並みのそろわないまま、彼らは選挙戦を戦い抜くことができるのか…と思った予告の最後には有美の「日本の政治は終わってる」「選挙に落ちたらいい」という衝撃の発言と、それに驚く谷村の姿が。果たして、前代未聞の選挙戦の行方は…?本格的なコメディ映画は初挑戦だという宮沢さんのコメディエンヌぶりも光り、本編への期待が高まる予告編となっている。『決戦は日曜日』は2022年1月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:決戦は日曜日 2022年1月7日より全国にて公開Ⓒ2021「決戦は日曜日」製作委員会
2021年10月28日劇作家・演出家の鈴木アツトを中心に、2003年に立ち上げられた劇団印象-indian elephant-の新作『藤田嗣治~白い暗闇~』が10月27日(水)より下北沢・小劇場B1にて開幕。印象と書いて“いんぞう”と読む同劇団は、「遊びは国境を越える」という信念の元、遊びから生まれるイマジネーションにより言葉や文化の壁を越えて楽しめる作品を展開。劇場を出た観客の生活や目に映る日常の景色の印象をガラッと変える舞台芸術の発信を目指している。今回は、第二次世界大戦時に国家によって翻弄された芸術家を描く「国家と芸術家」三部作シリーズの1作を上演する。同シリーズは、エーリヒ・ケストナー、藤田嗣治、ジョージ・オーウェルの3人に注目するもの。昨年はドイツの児童文学作家ケストナーの評伝劇を上演し、ナチスによって出版禁止処分を受けた彼の人生が、新型コロナウイルスによって活動を制限された人々の生活と重なり、多くの共感を得ている。今回は1920年代初頭に乳白色の下地″という独自の技法を確立し、日本人として初めてパリで成功した画家・藤田嗣治を題材に。彼の人生の、パリ時代(1913年~29年)と、日本に帰国後、トレードマークのおかっぱ頭を丸刈りにし、軍部の協力要請に従って「アッツ島玉砕」等の戦争画の創作をしていく太平洋戦争時代(1938年~45年)に焦点を当てた評伝劇を創作。戦争画とは戦争を題材として描かれた記録絵画で、軍の宣伝や戦意高揚に利用されたものだが、本作では戦争画を巡る大波に藤田がどう巻き込まれていったのか、新聞記者・住喜代志との関係の中で描いていく。作・演出の鈴木は「エコール・ド・パリの寵児と言われ、1920年代に大成功した藤田嗣治。国際経験も豊富な彼が、なぜ日本型ファシズムに乗っかり戦争画を描くに至ったのか? 太平洋戦争時の藤田がどんな野心を持っていたのか? 書くことで体感しようと思い、この戯曲を書き始めた」とコメントしている。藤田嗣治の2つの時代を取り上げた作品で、なぜ彼が日本にこだわり、戦争画を描くのに至ったのかを描き、表現者の倫理とは何かを問いかける。文:伊藤由紀子劇団印象indianelephant『藤田嗣治~白い暗闇~』2021年10月27日(水)~2021年11月2日(火)会場:東京・小劇場B1
2021年10月27日女優の宮沢りえ、南沙良が出演する、江崎グリコ「ポッキーチョコレート」のWEBムービー「娘の帰省、家族の絆」編が22日、公開された。宮沢と南が親子役で共演する「ポッキーと、とある家族の物語」シリーズの第10作目となる今作は、「キモチ重なる、キズナ深まる。」というテーマのもと、ポッキーを分かち合うことでお互いの胸の内を理解し、心を通わせ合う“家族の絆”がテーマの物語である。16歳から同シリーズに出演し、今年で19歳になった南。撮影セッティング中、宮沢がふと思い出したようにスマホを取り出し、「これ、沙良ちゃんと同じぐらいの年齢の時の私」と自身の写真を披露する場面が。南が「美しい……」とつぶやくと、宮沢は「この頃は色々変化があって大変なのに、沙良ちゃんはとても落ち着いていて、すごいよね」と称賛。そして「私も沙良ちゃんみたいな落ち着きがほしいな(笑)」と茶目っ気たっぷりに話していた。
2021年10月22日話題の秋ドラマに出演中の窪田正孝×宮沢りえが共演する、ユーモアと皮肉に満ちた新時代ポリティカルコメディ『決戦は日曜日』よりポスタービジュアルと場面写真が解禁となった。窪田正孝が事なかれ主義の議員秘書、宮沢りえが政界に無知な空回り新人候補者を演じる本作。この度解禁となったのは、宮沢さん演じる川島ゆみを落選させるため密かに奔走する(?)窪田さん演じる谷村の決意に満ちた表情が印象的なポスタービジュアル。「私に清き一票を…入れないでください!」という落選に向けた強い意思を代弁するかのようなコピーも記されている。併せて解禁となった場面写真では、真っ赤なスーツを着て先頭に立ち選挙活動に勤しむ川島とその傍らで不安そうに見守る谷村の姿が切り取られ、前途多難な選挙戦を予感させる。また「必勝」の文字を背に何やら驚いている濱口(小市慢太郎)と谷村の2ショット、岩渕(赤楚衛二)をはじめ秘書チームが川島をサポートする選挙事務所での様子を写した場面写真も到着した。『決戦は日曜日』は2022年1月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:決戦は日曜日 2022年1月7日より全国にて公開Ⓒ2021「決戦は日曜日」製作委員会
2021年10月20日難しそうと思っていても、実は感覚的に楽しめて感受性を育むのにぴったりな【演劇】。今注目の劇作家、「マームとジプシー」の藤田貴大さんに、親子での観劇の楽しみ方や、演劇に込めた想いを教えてもらいました。子どもも観られる演劇を通じて、一緒に感性を育んでみては? 大人にもきっと新しい発見があるはず。記憶でしか再生できない尊さ、目の前だから伝わる質感を感じてマームとジプシー藤田貴大 さん1985年北海道生まれ。幼少期から演劇に触れ、桜美林大学で演劇を専攻。2007年に演劇集団「マープとジプシー」を旗揚げし、これまで数多くの賞を受賞。演劇以外にもエッセイ。小説の執筆なども行う。子どもの想像力に託す家族を巻き込む表現に『めにみえない みみにしたい』(2018年、19年)『かがみ まど とびら』(20年)と、親子で楽しめる演劇を制作している演劇集団・マームとジプシーの藤田貴大さん。4年目を迎える今年は、昨年の全国ツアーに続いて、両作を公演する大規模な全国ツアーが決定。親子で楽しむ演劇=”子ども向け”ではないことにこだわり、制作を続けてきた。「幼少期の記憶をモチーフに作品をつくったり、中高生と演劇をつくったり。子どもと関わることが増えていた中で、子どもが観る演劇をつくることは自然な流れでした。子どもが観るといっても侮らないし表現として”いいもの”をを見せたいと思っています。衣装はsuzuki takayukiさん、音楽は原田郁子さんにお願いして、あえて子ども向けを意識した分かりやすい演出にならないように気を付けています。僕としては、できる限り子どもの想像力に託したい。子ども向けと言うと親が義務感から連れてくることが多いですが、親自身が『行きたい』と言ってもらえるような家族を巻き込む表現になれたらいいですね」『めにみえない みみにしたい』撮影:細野晋司『かがみ まど とびら』撮影:井上佐由紀寝静まった夜に起こる家の中を舞台にした新作『めにみえない みみにしたい』(”めみみ”)は女の子が森に出かけるファンタジー。しかし、『かがみ まど とびら』は舞台を家の中に移したリアリティのあるコンセプトで物語が描かれている。”めみみ”のツアーを続ける中で生まれたアイディアが、『かがみ まど とびら』の制作につながったと振り返る。「『赤ずきん』や『ヘンゼルとグレーテル』、外に出て良くないものに出会う物語はよくあります。しかしあえて壮大にせず、家の中で完結する細かい話をつくりたいと仲間と話しました。大人が寝静まった真夜中って、ロマンチックだなと幼少期から思っていたんです。そんなきっかけで、子どもが夜起きて家の中を冒険する話にしました」その構想中に緊急事態宣言が発令、新しい生活様式の中で、”めみみ”と同じチームが再結集して制作が進んでいく。稽古時間の短縮、マスクの着用、事前の検査、観客動員数の50%削減。その状況下と『かがみ まど とびら』のストーリーが重なって完成まで早かったと語る。「”めみみ”を見た小が再び観に来た時にに、同じ舞台サイズや同じ俳優でも、台本が違うだけで『こんなに違うんだ』と感じて欲しい。どんなものも、ちょっとしたクリエーションで変化が生まれることを発見して欲しいですね」劇場でしか伝わらない質感記憶で再生される尊さ藤田さんが演劇を通して伝えたいこと。それは現代のツールやメディアから感じ取れない質感とスピード感だ。「一番に、劇場でしか手渡せない質感があります。映画や動画は記憶なので何度でも再生できるけれど、演劇は目の前の一度きりなので再生はできません。つまり記憶なんです。記憶でしか再生できないものの尊さ、質感が残ることが重要だと思っています。スピード感のある今の時代を生きる子どもたちが将来つくり出すものは、僕らの想像を超えるでしょう。でも、それとは全く違う速度で動いている世界があることも知って欲しいんです。演劇は不要不急と言われているかもしれないですけど、こんな時代だからこそアナログなものが再評価されるべきじゃないかと思っています」photography/Nobuki Kawaharazakitext/Yukiko Takeda
2021年10月04日タレントの藤田ニコルが14日、都内で行われたセドナエンタープライズ「脱毛ラボ・プロエディション新発売&新CM発表会」に出席した。国内外53店舗の脱毛ラボを運営しているセドナエンタープライズは、発売2年強で20万台を突破した脱毛ラボ・ホームエディションの後継機で新商品の光美容器「脱毛ラボ・プロエディション」をこの日より発売開始。それに伴う新CMが15日から全国で放映することになり、前回に続いてイメージキャラクターの藤田ニコルが出演している。今回のCMはアメコミ風な仕上がりとなっており、「髪の毛もポニーテールにしたりピンクのエクステも付けたりして、『おー!』みたいな感じでした。前回と全然違うジャンルでこのCMを見たら何のCMか分らなくなるかもしれませんが、しっかり脱毛ラボが出ているのでそれも見てもらいたいです」とアピール。同CMでは前回同様に演技も見せていて、「普段は女優のお仕事をしていないので、緊張というか戸惑いましたね。今回はアメコミ風なのでテンションをあげてやりました」と振り返った。また、「オスカーにいる限り女優のお仕事に縁があると思います。絶対やらないと思っていましたが、やっても良いかなと思うようになりました。マネージャーが苦笑いしない限りチャンスがあったらやりたいと思います」と心境の変化も告白。「今までのドラマでは本人役が多かったです。意外に本人はテンション低いんですがテンション高くやっていたので、しっとりとしたモノをやりたいですね」と願望を語った。その藤田は昨年末に俳優・稲葉友との交際報道も。報道陣の「守ってくれる男性は?」という質問に「どうですかね。絶対にこういう質問来ますよね(笑)」と苦笑いを浮かべつつ「何も言えないんですけど、楽しくやっています」と順調そうで、「ドライブデートはしてないので、今後(車を)使いたいですね。高速楽しいので温泉とかに行きたいです」と先月購入した総額約700万円のベンツでのドライブデートに意欲。また、結婚願望については「いつ決めるとか時代に合ってないと思うので、言われた時がその時だと思うし、全然いつでもいいです。その時が自分の人生だと思うので、決めていないです」と藤田なりの結婚観を明かしていた。
2021年09月15日本人によるメイクアップ講座も株式会社I-neと株式会社サイバーエージェントが共同で展開し、モデルでタレントの藤田ニコルさんがプロデュースするコスメブランド「cimer(シーメル)」から新作のアイシャドウ「デザイニングパレット」2種が登場した。この新商品は、2021年8月23日(月)からオンラインストアにて予約発売を開始ししている。8月31日(火)までに予約を行うった人の中から、抽選で30名が藤田ニコルさん本人によるメイクアップ講座を受けられるキャンペーンも実施中だ。秋冬メイクにぴったり配色新作アイシャドウパレットは「ピンク」と「オレンジ」の2タイプ展開で、組み合わせによって秋冬メイクにぴったりな目元を演出できる。色調と粒子の異なるパールで光沢感のある目元を演出するカラーや、偏光パール配合を配合したカラーなど1パレットにつき4色のカラーを用意した。価格は各3,080円(税込)で、2021年9月1日(水)から通常販売を予定している。(画像はプレスリリースより)【参考】※cimerブランドサイト
2021年08月27日舞台『泥人魚(どろにんぎょ)』が、2021年12月6日(月)から12月29日(水)まで渋谷・Bunkamura シアターコクーンで上演される。宮沢りえ、磯村勇斗、愛希れいか、風間杜夫らが出演する。唐十郎の傑作戯曲『泥人魚』『泥人魚』は、2003年4月に唐十郎が「劇団 唐組」で初演し、第五十五回読売文学賞 戯曲・シナリオ賞や第三十八回紀伊國屋演劇賞 個人賞に輝くなど演劇界を席巻した作品。人形劇『ひょっこりひょうたん島』をはじめ、数々の名作を残した井上ひさしが、「独特の詩情と叙情とユーモア。すぐれた劇詩人で舞台の魔術師、唐十郎の集大成」と絶賛した傑作戯曲でもある。ヒロインに宮沢りえ、磯村勇斗&愛希れいかも出演そんな『泥人魚』が、唐十郎と蜷川幸雄を師とする金守珍の演出により、初演以来18年ぶりに上演されることに。ヒロイン・やすみ役には、『下谷万年町物語』『盲導犬』『ビニールの城』に続き、舞台では本作が4作目の唐十郎作品出演となる宮沢りえを起用した。また、人気ドラマ『サ道 2021』や映画『東京リベンジャーズ』に出演し、劇場版『きのう何食べた?』の公開が控える磯村勇斗、宝塚歌劇団月組トップ娘役として人気を博し、退団後は舞台を中心に活躍する愛希れいかも出演。さらに風間杜夫、岡田義徳、大鶴美仁音、渡会久美子、広島光、島本和人、八代定治、宮原奨伍、板倉武志、奈良原大泰、キンタカオ、趙博、石井愃一、金守珍、六平直政もキャストに名を連ねる。舞台『泥人魚』あらすじ港の町を去って、今は都会の片隅にあるブリキ店で暮らす蛍一(磯村勇斗)。店主の静雄(風間杜夫)は 、 まだらボケの詩人だ。陽が落ちると急にダンディな夜の詩人と化す。ある時店に現れたのは、詩人を「先生」と呼ぶ男、しらない二郎(岡田義徳)。二郎は詩人静雄の元門下生であり、蛍一とは、長崎の諫早漁港で共に働いた仲だった。干拓事業の賛否に揺れる漁港では、湾を分断する「ギロチン堤防」が内側の調整池の水を腐らせ不漁が続き、池の埋め立てに反対だった仲間の漁師が、次々と土建屋に鞍替えしていく。そんな現実に絶望した蛍一は、港の町を去ったのだ。一方の二郎は、実は港に派遣された「さぐり屋」だった。依頼主は、月の裏側を熟知しているとのたまう女、月影小夜子(愛希れいか)。二郎の裏切りを蛍一がなじっていると、蛍一を探して、やすみ(宮沢りえ)という女が現れる。少女時代 、ガンさんという漁師に海で助けられ、その養女となった娘だ。「ヒトか魚か分からぬコ」と呼ばれるやすみは、ある約束を果たしに来たと言う。「人の海の貯水池で、言ったとおりの人魚になれ」と。蛍一の前で見せた片方の足には、一条のきらめくものがはりついていて──。<登場人物>やすみ(宮沢りえ)…「しゃっぱ漁港」から蛍一をさがして上京してきた娘。少女時代、ガンさんという漁師に、海で助けられ、そこの養女となる。海に漂う前は、椿という名でもあった浦上蛍一(磯村勇斗)…海の町を去って、今は都会の隅にあるブリキ加工店で暮らす月影小夜子(愛希れいか)…月の裏側を熟知していると、のたまう女性。しらない二郎を長崎に使いに行かした…。とある会社の秘書室長伊藤静雄(風間杜夫)…まだら呆けの詩人で、ブリキ店の店主作品詳細COCOON PRODUCTION 2021『泥人魚』作:唐十郎演出:金守珍出演:宮沢りえ、磯村勇斗、愛希れいか、岡田義徳、大鶴美仁音、渡会久美子、広島光、島本和人、八代定治、宮原奨伍、板倉武志、奈良原大泰、キンタカオ、趙博、石井愃一 、金守珍、六平直政、風間杜夫音楽:大貫誉美術:大塚聡照明:泉次雄音響:友部秋一衣装:伊藤佐智子ヘアメイク:新井健生映像:大鹿奈穂、石原澄礼殺陣:佐藤正行美術助手:岩本三玲演出助手:加藤由紀子舞台監督:幸光順平宣伝美術:榎本太郎宣伝写真:江森康之宣伝衣装:伊藤佐智子宣伝ヘアメイク:稲垣亮弐宣伝広報:ディップス・プラネット■公演スケジュール公演期間:2021年12月6日(月)~12月29日(水)全28回会場:Bunkamura シアターコクーン住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1チケット発売日:2021年10月17日(日)10:00~チケット料金:S席 11,000円、A席 9,900円、コクーンシート 5,500円(全席指定)※コクーンシートは特に見づらい席となっている。■プレイガイド・Bunkamura チケットセンター(オペレーター対応/10:00~17:00)10月17日(日)発売日初日特電:TEL 03-3477-991210月18日(月)以降:TEL 03-3477-9999・オンラインチケット MY Bunkamura(システム利用料無料 PC・スマホ共通/座席選択可能)・Bunkamura チケットカウンター:10月18日(月)以降 Bunkamura1F 10:00~18:00・東急シアターオーブチケットカウンター:10月18日(月)以降(渋谷ヒカリエ 2F 11:00~18:00)・チケットぴあ10月17日(日)発売日初日特電:TEL 0570-02-9923(Pコード不要 10:00~23:59)10月18日(月)以降:TEL 0570-02-9999(Pコード:507-689)24時間・音声自動応答公式サイト:PC ・スマホ共通/座席選択可能セブン イレブン(24時間対応/毎週火曜日・水曜日の1:30~5:30を除く)※一般発売初日 10月17日(日)の取扱いは10:00~・イープラス公式サイト:PC・スマホ共通/座席選択可能ファミリーマート各店舗(店内Famiポート直接購入/座席選択可能)・ローソンチケット公式サイト:PC ・スマホ共通/座席選択可能ローソン・ミニストップ各店舗(店内Loppi直接購入/Lコード:32885)・楽天チケット:公式サイト(PC・スマホ共通/座席選択可能)※本公演は政府の判断によるイベント収容率に基づき、販売座席を決定する。※公演中止または、主催者がやむを得ないと判断する場合以外のチケットの払い戻しはしない。※発売初日のみ1回の受付につき4枚までの枚数制限がある。※10月18日(月)以降は残席がある場合のみ取扱う。※未就学児童の入場はできない。※チケット購入時に登録の氏名・緊急連絡先は公的機関からの要請により提供する場合がある。※車椅子スペース(S席相当)には限りがある。車椅子での観劇希望者は、座席指定券を購入のうえ、早めにBunkamuraへ連絡する。S席以外の座席指定券購入者は、差額を支払う。また、座席で観劇する場合も公演日前日までに購入席番をBunkamuraに連絡する。※営利目的でのチケットの購入、並びに転売は禁止。※各営業時間は変更になる可能性がある。詳細はホームページを要確認。【問い合わせ先】・チケットに関する問い合わせ先Bunkamura チケットセンター:TEL 03-3477-9999(10:00~17:00)・公演に関する問い合わせ先Bunkamura:TEL 03-3477-3244(10:00~18:00)
2021年08月21日「おうち時間」の毛穴角質ケアハリウッド株式会社の展開する毛穴角質ケアの『酵素パック』が8月11日から17日まで原宿駅前の@cosmeTOKYOにてポップアップイベントを開催した。同イベントでは毎日店頭に酵素パックのエキスパートが在籍し、商品を実際に試しながらコミュニケーションを交えて紹介している。『酵素パック』は発売60周年の超ロングセラー商品で、タレントでモデルの藤田ニコルさんがYouTubeチャンネルでも紹介した。藤田ニコルさんも紹介同商品はタンパク分解酵素の入ったパウダー(マスク)と専用のクリームを混ぜ合わせパックにするもの。顔以外にも全身に使うことができ、角質がたまりやすい「ひじ」「ひざ」「かかと」や背中など、肌を露出する季節に、気になる部分の汚れをスッキリ落としてくれるプロテアーゼ(洗浄補助成分)を配合している。藤田ニコルさんは、自身のYouTubeチャンネルで使用方法を具体的に紹介。手の甲に試すことで、使用した側の透明感がアップした様子もチェックすることができる。(画像はプレスリリースより)【参考】※酵素パック商品ページ
2021年08月18日窪田正孝と宮沢りえが共演する、ユーモアと皮肉に満ちた新時代ポリティカルコメディ映画『決戦は日曜日』よりティザーポスタービジュアルと場面写真が到着した。今回完成したティザーポスターは、選挙が近くなると街中で目にする選挙ポスターを模したデザイン。民自党公認・新人の川島ゆみ(宮沢さん)の選挙ポスターが貼られ、その下で主人公・谷村勉(窪田さん)が困惑の表情を浮かべる、選挙戦の行方が気になる仕上がりとなっている。そして今回新たに、場面写真が9点一挙に到着。谷村や、市民の前で熱弁する川島。川島をサポートする秘書軍団メンバー岩淵勇気(赤楚衛二)、田中菜々(内田慈)、濱口祐介(小市慢太郎)、向井大地(音尾琢真)。癖のありそうな後援会重鎮三人衆や、県議会議員などの姿も写し出されている。『決戦は日曜日』は2022年1月7日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:決戦は日曜日 2022年1月7日より全国にて公開Ⓒ2021「決戦は日曜日」製作委員会
2021年07月28日「宮沢さんが10月クールの連続ドラマに出演することが内定したそうです。民放の連ドラに出演するのは’04年の『一番大切な人は誰ですか?』(日本テレビ系)以来だといいます」(テレビ局関係者)17年ぶりに民放連ドラへ“帰還”する宮沢りえ(48)。37年にわたるキャリアのなかでも本作は彼女にとって挑戦作になるという。「ネット上などで起こる現代社会の闇を描いた社会派ミステリー作品。宮沢さんは幸せだったはずの家庭から娘とともに突如失踪する母親役を演じるそうです」(前出・テレビ局関係者)ここ数年、映画や舞台を中心に活躍してきたりえ。そんな彼女が連ドラ復帰を決めた裏にはコロナ禍の苦境が影響していると、ある舞台関係者は言う。「宮沢さんは昨年2本の舞台に出演予定でしたが、感染拡大で中止に。長時間マスクなしで演じることなどから今も舞台はコロナの影響を受けやすい。そのため舞台よりもリスクの少ない連ドラ出演を決めたのではないでしょうか」昨年、インタビューでの「来年はどんな年になる?」という質問に対してりえはこう答えている。《まだハッキリとは分かりませんが、お客様を前に舞台でお芝居をすることが当たり前じゃなくなった時期を経たことで、仕事への向き合い方が変わっていくと思っています》(『otona MUSE』’21年2月号)■りえの背中を押した森田との“夫婦ルール”女優人生の岐路に立つりえを支えているのが’18年3月に結婚した夫の森田剛(42)。森田との間に定めた“夫婦のルール”が今回の判断を後押ししたようだ。「森田さんは故・蜷川幸雄さんも高く評価したジャニーズきっての演技派。宮沢さんと森田さんは役者としても信頼し合っており、オファーがあった際はお互いに台本や企画書をチェックして、相談するのが2人のルールだといいます」(前出・舞台関係者)11月1日をもってジャニーズ事務所を退所する森田の決断も、りえを奮い立たせているという。「退所後、森田さんは大好きな舞台を主軸に俳優業に専念する考えのようです。ただ、この状況下なので舞台は収入的には大きなリスクを伴います。最近の宮沢さんは『全裸監督2』(Netflix)や来年放送の大河『鎌倉殿の13人』(NHK)に出演するなど、ドラマへの出演を増やしています。今回の連ドラ復帰にも、役者として新たなステージに立つ森田さんを全力で支えたいという気持ちがあるのだと思います」(前出・テレビ局関係者)転換期を迎えても、“役者夫婦の絆”は不動のようだ――。
2021年07月27日6月下旬の昼下がり、“サラリーマンの聖地”とも呼ばれる東京・新橋で異彩を放っていたのは、人気モデルでタレントの藤田ニコル(23)。藤田といえば10代からティーン向けファッション雑誌でモデルとして活躍。にこるんの愛称で女子中高生の間で圧倒的な人気を誇っている。この日は時間帯や場所柄もあって、若い女性は少なかったが、道行く男性たちは彼女を見て振り返っていた。そんな彼女のファッションに注目すると……。「ボトムスはプラダのジーンズでお値段約10万円。手首につけているイエローのシュシュもプラダです。イエローは比較的珍しいですが、彼女が大好きなピカチュウのカラーということなのかもしれませんね」(ファッション業界関係者)Tシャツには『CALNAMUR(カルナムール)』というロゴも見える。「新ブランドで、藤田さんがディレクターを務めています。黒のハンドバッグもCALNAMURです」(前出・ファッション業界関係者)新ブランドの立ち上げについて、彼女はWEB上のインタビューで次のように語っている。《「カルナムール」の服を全部買ってもらえれば、しばらくは飽きずにずっと過ごしてもらえる!っていう自信があります。でも今はトレンドに合わせて新しい服をたくさん買うという時代でもないので、自分のクローゼットと照らし合わせていいものをチョイスしてほしいです。(中略)最終的には「芸能人の藤田ニコルがやっているブランド」じゃなくて、私の名前と関係なく売れるブランドにしたい》インタビューどおり、自身のブランドとプラダを組み合わせて着ていた藤田。芸能人プロデュースのファッションブランドは近年苦戦が続いているが、この日のコーディネートからは“絶対成功させたい”という藤田の意欲が伝わってきた。
2021年07月19日住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代に衝撃を受けたアイドルの話。各界で活躍する同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。「先日、『MUSIC FAIR』(フジテレビ系)で、フミヤ(藤井郁弥)さんが『Song for U.S.A.』(’86年)と『ギザギザハートの子守唄』(’83年)を歌っているのを見たのですが、デビュー当時とキーが変わっておらず、声のハリもそのまま。“声フェチ”の私としては、感動するしかありませんでした!」そう話すのは、フリーアナウンサーの魚住りえさん(49)。’80年代は“音楽好き”として過ごしたという。「3歳から、いずれは音大のピアノ科へという夢を持って、1日2、3時間は自宅、週に1回は先生のところでレッスンを受けていました。ピアノ中心の生活でしたね」両親は、ともに厳しかったそうでーー。「テレビはNHKが中心でした。夜9時からの『ザ・ベストテン』(’78〜’89年・TBS系)は“子どもは寝る時間だから”と禁止。でも『ザ・トップテン』(’81〜’86年・日本テレビ系)は、夜8時からの放送だから見せてもらえたんです。音楽好きの両親と一緒になって『声に伸びがあって迫力あるね』『こぶしがきいててうまいねぇ』などと、いろいろ評論したりしていました(笑)」■フミヤさんのルックスのファンに歌番組があった翌日は、クラスの女子の間で(松田)聖子派vs.(中森)明菜派の勢力争いも激化。「キラキラしている聖子さんもすてきでしたが、明菜さんの少しはにかんだ姿がアイドルっぽくなくて、私は好きでした。初めて親に買ってもらったレコードも『少女A』(’82年)で、それからデビュー曲の『スローモーション』(’82年)に遡って。来生たかおさんの曲はメロディアスですごく好き。『セカンド・ラブ』(’82年)も忘れられない曲です」7歳上の姉の影響で、洋楽もよく聴いた。「姉がほぼすべてのLPを持っていたデュラン・デュランに私もハマって。全盛期のメンバー5人で来日公演をした’05年に、インタビューすることができたのですが、感激しすぎて、何を話したのか覚えていないくらい。このときに、もらった全員のサインは、いまでも宝物です」’80年代の音楽全般が好きだったが、なかでも衝撃を受けたのはチェッカーズだった。「中学に入ったころ、仲よしのクラスメートから『チェッカーズって知ってる?』って言われて、すぐに見た『ザ・トップテン』で『涙のリクエスト』(’84年)を聴きました。“コレか!カッコいい”って。まずベビーフェースでおしょうゆ顔のフミヤさんのルックスのファンになりました」親にせがんで『絶対チェッカーズ!!』『もっと!チェッカーズ』(ともに’84年)などLP盤のアルバムも買ってもらった。とくに思い出に残っているのは、『FLOWER』(’86年)に収録されている『Long Road』だという。「ナオユキ(藤井尚之)さん作曲で、フミヤさん作詞。この兄弟にラブソングを作らせたら右に出る者はいないと思うくらい、すごくロマンチックな曲なんです。前奏がオルガンで始まって、“君を迎えに行く”“一緒に歩いてほしい”と歌う、結婚式のバージンロードを連想させる曲。“彼女に向けて作ったのかな”なんて、勝手に妄想していました」
2021年07月12日住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代に衝撃を受けたアイドルの話。各界で活躍する同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。「先日、『MUSIC FAIR』(フジテレビ系)で、フミヤ(藤井郁弥)さんが『Song for U.S.A.』(’86年)と『ギザギザハートの子守唄』(’83年)を歌っているのを見たのですが、デビュー当時とキーが変わっておらず、声のハリもそのまま。“声フェチ”の私としては、感動するしかありませんでした!」そう話すのは、フリーアナウンサーの魚住りえさん(49)。’80年代は“音楽好き”として過ごしたという。なかでも衝撃を受けたのはチェッカーズだった。親にせがんで『絶対チェッカーズ!!』『もっと!チェッカーズ』(ともに’84年)などLP盤のアルバムを買ってもらった。『CHECKERS in TAN TANたぬき』(’85年)も映画館で鑑賞。「『チェッカーズSONG FOR U.S.A.』(’86年)は、安全地帯の玉置浩二さんの映画と同時上映で、お得感もありました(笑)」一方で、3歳から続けていたピアノは16歳でやめてしまった。「7歳上の姉は、のちに音楽大学を首席で卒業し、ベルギーに留学するほどのレベルだったので、実力差は圧倒的。コンクールで入賞するようなこともあったのですが、私が何時間もかけて練習するような曲を、才能があるコはあっという間に弾きこなしてしまう。母によく『女のコでも手に職を持って、自立して生きていきなさい』と言われていたこともあり、“ピアノでは食べていけない”と冷静に判断できたんです」■ドキドキの上京・山手線に乗ったら“フミヤさんに会えるかも”だが、幼いころから音楽と真剣に向き合ってきたがゆえに、言葉を音符に、声を楽器に見立てることができた。「それで高校時代は放送部に。『うる星やつら』(’81〜’86年・フジテレビ系)や『ルパン三世』(’71年〜・日本テレビ系)、『ときめきトゥナイト』(’82〜’83年・日本テレビ系)などのアニメが好きだったから、声優を目指した時期もあったんです」そんな憧れを胸に放送部で活躍し、高校3年時にはNHK杯全国高校放送コンテストに出場。「もう、上京する喜びでいっぱいで。東京の人はみんなオシャレで芸能人みたいだし、田舎出身で東京のスケール感がわからないものだから、山手線に乗れば“もしかしたらフミヤさんに会えるかも”なんて、真剣に探してみたりしました」コンテスト会場であったNHK放送センターのある渋谷から、部活の顧問の先生に連れられて原宿まで歩いて移動。「(ビート)たけしさんのキャラクターグッズがどうしても欲しくて、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(’85〜’96年・日本テレビ系)のショップに行きました。その後、竹下通りを歩いていると、偶然、フミヤさんが『笑っていいとも!』(’82〜’14年・フジテレビ系)に出演したときの生写真を見つけて、即購入。“地元に帰って自慢しよう”って思ったり」コンテストでは朗読部門で約5,000人中の3位に輝き、自信を得た魚住さん。大学卒業後も声の仕事に携わりたいと、難関を突破して日本テレビのアナウンサーになった。そして、’13年にはそれまでの経験を生かした「魚住式スピーチメソッド」のスクールを開講。声にまつわる仕事を続けている。「この仕事を始めたときから、フミヤさんに会うことを夢のひとつとして頑張ってきました。あるラジオ番組のスタッフ経由でサインをいただいたことはあるんですが、まだお会いしたことはないんです。このまま一生、憧れの存在のままなんでしょうね」
2021年07月12日繰り返される緊急事態宣言、コロナ禍終息の兆しが見えないなか開催に突き進む東京オリンピックなど、未だ混迷を極める2021年上半期。並行して芸能界でも数々の“事件”がーー。本誌が目撃した“スクープ”から特に反響の大きかったものを今一度お届けしたい。今年3月、衝撃的な報せが日本中を駆け巡った。V6が今年11月1日をもって、その活動に終止符を打つことが発表された。メンバーのなかでも、特に大きく環境が変わるのが解散と同時にジャニーズ事務所も退所する森田剛。今後は、俳優業に専念するという森田を支えるのが、18年に結婚した妻・宮沢りえ。本誌が目撃したりえの誕生日デートでのラブラブぶりとはーー(以下、2021年4月27日号掲載記事)※年齢は掲載当時のママ前日までのうららかな春の陽気から一転、寒気が日本を包んだ昼下がり。コート姿で東京・原宿の路上を悠然と歩くのは宮沢りえ(48)。そして、身を寄せ合うように隣を歩くのはもちろん夫の森田剛(42)だ。記念すべきりえの48歳の誕生日を迎えた4月6日。2人は高級ブランドが並ぶ原宿でも屈指の複合施設へと向かった。「2人はアンティーク家具も販売しているおしゃれなセレクトショップで、椅子に並んで腰かけて談笑するなどとても楽しそうでした。りえさんが熱心に見ていた約10万円もするシックなセットアップを森田さんが会計に持っていって、プレゼントしていましたよ。よっぽどうれしかったのか、りえさんは店内のBGMに合わせて踊っていました」(居合わせた客)買い物を終え、再び原宿の大通りを歩く2人。その手は固くつながれており、森田がりえを優しくリードしながらそのまま雑踏へと消えていったーー。人目を気にすることなく、終始ラブラブな様子のりえと森田。本誌は結婚前から2人の熱いデート現場を何度も目撃している。’16年10月、旅行先の沖縄へ向かう飛行機内で森田にもたれかかるりえの姿を目撃。’17年12月には、訪れたゴルフ練習場で、ソファに座る森田にりえがそっと唇を重ねる一幕も。そして、練習場に入る際も2人の腕は固く組まれていたのだった。独身時代、森田は理想の夫婦像についてこう語っている。《結婚したら、奥さんを大切にするよ。安らぎがあって“空気”みたいな存在になるのも大事だけど、結婚記念日はデートするとか、ドキドキも必要かもね。そういう機会は、男性が作るべきだし。とにかく、ごくふつうの、あったかくて笑いの絶えない家庭を作りたい》(『ポポロ』’10年4月号)■悲痛のりえ救った娘と森田の交流’18年3月の結婚発表から3年たった今も、情熱的に愛を伝え合うりえと森田。しかし、そこにいたるまでの道のりは決して平坦ではなかったーー。’16年10月、一部週刊誌による“お泊まり報道”で2人の交際が発覚。世紀のビッグカップルに世間は沸いたが、りえは“心の傷”を抱えていた。「’09年2月にりえさんは妊娠6カ月であることを発表。お相手の実業家男性・Aさんと4月に結婚し、5月に長女(11)を出産しました。しかし、それから3年後の5月にAさんと離婚協議中であることを発表し、約4年後の’16年3月にようやく離婚が成立。成立までに4年もかかったのは、娘さんの親権をめぐり、Aさんとの協議が紛糾したためといわれています。協議中、りえさんは女優業と並行しながら女手一つで娘さんを育ててきましたが、“りえがAさんに娘を会わせようとしない”といった報道が出たこともありました。また、’14年9月には最愛の母・光子さんが65歳の若さで亡くなりました。以来、りえさんはふさぎこむことも多くなったそうです」(スポーツ紙記者)相次ぐ悲劇からりえを救い出したのがほかならぬ森田だ。「2人は’16年8月に舞台で初共演。ともに尊敬する蜷川幸雄さん(享年80)の追悼舞台ということもあり、意気投合し、交際に発展しました。しかし、当初は娘さんが大きくなってきたこともあって、森田さんとの交際を続けることに迷いもあったそうです。そんなりえさんを気遣い、森田さんは人見知りながら娘さんと積極的にコミュニケーションを取ったそうです。娘さんもそんな森田さんのことを気に入り、“家族公認”の仲となりました。りえさんは彼にとても感謝しているそうです」(舞台関係者)■仕事のオファーも夫婦で事前に相談昨年4月、りえは本誌で行った瀬戸内寂聴さんとの対談で森田についてこう語っている。《私も愛する存在がいてくれることはエネルギーの源のような気がします》森田にとっても、りえは未来を照らす灯台のような存在だった。先日、森田は今年の11月1日をもってジャニーズ事務所を退所し、俳優業に専念することを発表。V6の解散も発表された。人生を左右する夫の決断をりえは陰で支えていたという。「’10年にもV6解散の議論がありましたが、当時の森田さんは『まだ燃焼しきっていない』と反対派だったと聞いています。それだけに今回の退所については、相当悩んだそうです。話し合い自体はメンバー6人だけで進められましたが、森田さんもりえさんには相談していたといいます。結婚発表時、連名で《表現者として志高く歩んでいきたい》とコメントしていたように、りえさんと森田さんは互いに俳優として尊敬しています。どちらかにオファーが来た際は、脚本などを見せ、事前に相談し合うそうです。そんなりえさんが背中を押してくれたことで、森田さんも退所を決断し、役者一本で勝負していく覚悟ができたのでしょう」(前出・舞台関係者)夫婦としてだけでなく“同志”としても手を取り合ってきたりえと森田。“長女をともに育てあげ、共白髪になっても手をつないで”という誓いを体現した誕生日だったーー。
2021年06月20日宮沢りえが、かつてブレイクするきっかけになった「三井のリハウス」の新TVCFに出演。母親となった“白鳥麗子”として、34年ぶりに帰ってきた。新TVCFでは、母親となり、“住みかえ”で以前の街に戻った宮沢さん演じる白鳥麗子が、中学生の娘や友人たちと登場する。また、「リハウスって何?」篇では、現在と“34年前の白鳥麗子”の共演が実現。白鳥麗子の娘役には、2021年にデビューした近藤華が起用された。なお「三井のリハウス」のWebサイトでは、本TVCFに加えてデジタルリマスターで鮮やかに蘇った、1987年放映のTVCFも公開されている。■1987年放映 宮沢りえ出演TVCF「白鳥麗子」篇とは――「今度、朝日ヶ丘にリハウスして来ました、白鳥麗子です」という、宮沢さん(当時14歳)が演じる少女の転校の挨拶から始まり、バイオリンの練習風景や友人と学校生活を楽しむ少女の成長する姿が印象的なTVCF。11歳でモデルデビューした宮沢さんは、初代リハウスガールとして本作に登場したことをきっかけに一躍注目を浴び、翌年、初主演映画『ぼくらの七日間戦争』で日本アカデミー賞新人賞を受賞。以降、数々の映画賞に輝き、現在も圧倒的な存在感で映画、舞台、テレビドラマ、CMと多方面で活躍している。■「初めてセリフというものをいただいて」宮沢さんは今回のCM出演に、「初めてセリフというものをいただいて、本当に緊張したことを覚えています。手も膝も震えていて撮影が終わった後は、絶対女優さんにはなれないと思っていました。私という人間が認識された初めてのTVCFだったと思います。今回34年ぶりに白鳥麗子を演じて、34年間も自分はこの仕事をやってきたのだと思いましたし、とても思い出に残る撮影になりました」と感慨深げに語っている。「三井のリハウス」新TVCF「リハウスって何?」篇、「家を売るって大変?」篇は全国にて放映中。(text:cinemacafe.net)
2021年06月04日女優の宮沢りえが出演する、三井不動産リアルティ「三井のリハウス」の新CM「リハウスって何?」編と「家を売るって大変?」編が、4日より放送されている。宮沢は14歳の時に、初代リハウスガールとして、1987年に放送された同社のCMに白鳥麗子役で出演。新CMでは、その白鳥が母親となり“住みかえ”をして、当時住んでいた街(朝日ヶ丘)に戻ってきた姿が描かれている。また、「リハウスって何?」編では、現在と34年前の白鳥の共演も実現している。34年ぶりに白鳥を演じた宮沢は、「初めてセリフというものをいただいて、本当に緊張したことを覚えています。手も膝も震えていて撮影が終わった後は、絶対、女優さんにはなれないと思っていました。私という人間が認識された初めてのTVCMだったと思います」と当時を回顧。今回のCM撮影については「今回34年ぶりに白鳥麗子を演じて、34年間も自分はこの仕事をやってきたのだと思いましたし、とても思い出に残る撮影になりました」 とコメントした。
2021年06月04日窪田正孝が議員秘書を演じ、選挙活動をコミカル&シニカルに描く社会派コメディ『決戦は日曜日』。この度、宮沢りえが演じる父の地盤を継いだ新人候補の秘書軍団に、赤楚衛二、内田慈、小市慢太郎、音尾琢真の出演が決定した。今回解禁となったのは、窪田さん演じる議員秘書・谷村と共に、宮沢さん演じる熱意だけは十分な世間知らず候補・川島有美に振り回されながらも、当選に向けてサポートする秘書軍団のキャストたち。川島有美の所属する民自党川島事務所にて、私設秘書を務めるのは赤楚衛二と内田慈の2人。「仮面ライダービルド」で注目を集め、昨年放送のドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」で人気急上昇中の赤楚さんは岩渕勇気役に。「事務所グループは独特の緩やかさや毒っ気を纏った空気感があり、監督の世界観も溢れていたので、凄く面白く、てんやわんやな選挙活動だったなと思います」とコメントし撮影をふり返る。また、「岩渕は将来の夢も希望もなく、モノゴトを深く考えないで生きているのですが、要領がいいので何事も上手くいくタイプ。常に楽観視を意識しながら演じました」と、これまでにない役柄を演じているようだ。坂下雄一郎監督の前作『ピンカートンに会いにいく』で主演を努め、昨年公開のW主演作『レディ・トゥ・レディ』が話題となった内田さんは「秘書の皆さんと力を合わせ忖度し合いながら調和を保とうとする田中菜々役。今作はそういったアンサンブルも大きな見どころ。笑えます」と自身の役どころを解説。「演じながら『普通って、何だろう?』と逆説的に問われているようで、坂下監督のシニカルな視線に終始晒させているようでした(笑)。坂下節全開!」と再タッグにコメントする。同事務所政策秘書・濱口祐介役を演じたのは、数多の作品で名バイプレーヤーとして活躍する小市慢太郎。「毎日、緊張感が半端なかったですよね。笑っちゃったらどうしようって。もう、クタクタですよね、撮影終わると。食い縛る訳にもいかないんですよ、脱力系なんで。いやー、嫌な汗一杯かきましたよ」と語り、本作での秘書役に全力投球の様子。また、公設第1秘書・向井大地を務めるのは音尾琢真。演劇ユニット「TEAM NACS」でのコミカルな役どころから『孤狼の血 LEVEL2』『日本で一番悪い奴ら』などのハードな作品まで幅広いキャラクターを演じる音尾さんは「シーンごとに『はたして今のは本当に映画を撮っていたんだろうか、、?』と、不思議な感覚の中で日々を過ごしていたことを思い出します。それを思い出し、坂下組でしか撮れない映画が生まれている悦びを噛み締めています」と話し、良い雰囲気で撮影されたことがうかがえるコメントを寄せた。さらに、前途多難な選挙戦に向け、忖度を武器に一丸となる秘書軍団の新場面写真が併せて解禁。谷村(窪田さん)と今回解禁となった4名の秘書が揃いの赤ジャンパーで選挙戦に挑んでいる。紅白の幕をバックに、各々固い笑顔を見せる彼ら。力を合わせ、わがまま初候補(宮沢さん)の当確を勝ち取ることはできるのだろうか。『決戦は日曜日』は2022年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:決戦は日曜日 2022年全国にて公開予定Ⓒ2021「決戦は日曜日」製作委員会
2021年06月01日