現代サッカーの発祥の地といわれるイギリスでは、サッカーはとても人気があります。観戦するだけでなく、プレーする人も多いイギリスでは、サッカーができる場所がたくさんあるようです。サッカーのゴールネットに絡まっていたのは?ある日、サッカーコートで動物が見つかり、野生動物保護団体『イースト・サセックスWRAS』に通報が寄せられました。その動物はサッカーのゴールネットに絡まって動けなくなっていたそうです。見つかった時は、まるで動物がネットにぐるぐる巻きにされているような状態。『イースト・サセックスWRAS』のスタッフはネットごと外して、その動物を連れて帰りました。一見するとなんの動物かが分からないほど、完全にネットに絡まっていたのは、犬でも猫でもありません。それは…ヨーロッパアナグマだったのです。今回見つかったのはまだ若いヨーロッパアナグマだったそう。安全にネットを外すために鎮静剤を投与して精密検査をしたところ、前脚が腫れていてネットによるケガをしているのが分かりました。そのため、脚の腫れが引き、傷が治るまで『イースト・サセックスWRAS』の施設で治療を受けたといいます。幸い完全に回復するまでにそう時間はかからず、アナグマは発見された場所に帰されました。『イースト・サセックスWRAS』の投稿によると、イギリスではサッカーのネットに絡まる若い野生動物が増えているのだとか。2023年はアナグマだけでなく、カモメやハリネズミ、キツネなども救助したということです。その上で、「サッカーゴールをお持ちの人は、どうかネットを地面より高い位置に結んでください。そうすれば、野生動物が巻き込まれることなく、安全に下を通ることができます」と呼びかけています。この投稿には「これを読んでいる人がこのことを心に留めて、ネットを上のほうに結んでほしい」「命を助けてくれてありがとう」などの声が寄せられていました。ネットに絡まった動物は逃げようとして、もがけばもがくほどさらに絡まってしまい、ケガをしたり、最悪の場合は命を落としたりすることもあるといわれます。サッカーを楽しむためのゴールネットが、野生動物にとっては命に係わる危険なものになり得るのです。このような予防策が広まり、動物を守りながらサッカーを楽しめるようになるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年09月25日皆さんは若かったあの頃、どうしても親を許せないと感じたことはありますか?今回は、10代の頃に「実の親でも許せない!」と感じたというエピソードを紹介します。イラスト:しのささむつ大学受験のとき…大学受験のときの話です。私はほぼ無名の地方公立高校から旧帝大を目指していました。私が夜遅く出歩くのを親がいい顔しなかったので塾にも行かず、高校1年生の時から毎日10時間以上勉強して、なんとか現役で第一志望に入ることができました。親に合格を知らせたら、「合格させてやった感謝がない」と叱られました。叱られた理由出典:愛カツ親が言うには、私が合格できたのは毎日勉強できる環境を整えた親のおかげ(家の手伝いをさせなかった・バランスいい食事を出してやった・勉強にうちこめる経済状況である)であって、同じ環境なら誰でも合格できるそうです。だから本来なら「合格させてくださってありがとうございます」と言うべきなのに、その言葉が真っ先にないのは性格がおかしいと言われました。ちなみに親は私の合格をすぐ吹聴し、近所で「子供を優秀大学に入れた親」としてチヤホヤされていました。(33歳/女性/研究職)親の協力も重要だけど…もちろん志望校に合格するためには、親の協力も重要かもしれません。でも自分の両親には最初に「合格おめでとう」と言ってほしいものですね…。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(愛カツ編集部)
2023年09月17日先日行われたU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジで決勝トーナメントに進出した、湘南ベルマーレアカデミー選抜。ラウンド16でSOLTILO SELECTに敗れましたが、アグレッシブなプレーで大会を彩りました。試合後、チームを率いる太田隆一監督(以下、太田)と選手たちに話を伺いました。この年代の育成における重要な事などをお伝えします。(取材・文:鈴木智之、写真:高瀬波音也)ラウンド16でSOLTILO SELECTした湘南ベルマーレアカデミー選抜(C)新井賢一<<関連記事:今年も熱い試合がたくさんあったワールドチャレンジ2023を振り返る■前向きにチャレンジすることができた選手たちを褒めたい――試合の感想をお願いします。太田勝負の分かれ目として、前半の決定機を外してしまったところが大きかったのかなと思います。ただ、その後は慌てず、自分たちの良さを発揮して、逆転を目指してくれました。そこはポジティブにとらえていますし、良い部分の方が多く出た試合だったと思います。予選の3試合目は、勇気を持てなかったり、準備が悪かったりと、ネガティブな部分がたくさん出た試合でした。それを経て、ラウンド16では前向きにチャレンジすることができたので、褒めてあげたいなと思います。■今後サッカーを楽しんでいく上で、小学生年代で重要な事アカデミーではサッカーのスキルだけでなく人間性も大事にしていると語ってくれた太田監督(C)高瀬波音也――チームにはスローガン「たのしめてるか。」がありますが、今後、サッカーを楽しんでいく上で、この年代ではどのようなことが重要だと思いますか?太田プロを目指す上では、楽しいことばかりではありません。苦しいことや辛いこともある中で、それを克服することすらも楽しみに変えていくこと、ポジティブにとらえてチャレンジできるかどうかだと思います。■ピッチに入ったら選手が主体的に考えて行動を起こすことが大切――そのあたりで、今大会の収穫や成長は感じられましたか?太田サッカーは、ピッチに入れば選手がやるもので、選手が主体的に考えて、行動を起こすことが大切です。その面では、選手の中から「もっとこうしよう」といった会話が生まれてきたことは前進かなと感じました。この子たちは選抜なので、チームとして戦う機会はほとんどありません。戦いながら成長する意味では、1試合1試合、チームとして成立していったと思います。ゲームによってはシステムを変更したり、シチュエーションを変えながらやりましたが、柔軟に対応できていたのは収穫だったと思います。サカイクの最新イベントやお得な情報をLINEで配信中!■遠藤航選手の影響、プロになるためにはサッカースキルだけでなく人間性も大切というアカデミーの教え――アカデミー出身の遠藤航選手がリバプールに移籍しましたが、後輩たちにはどんな影響がありますか?太田すごく良い影響があると思います。彼は世界のトップでやっているわけですからね。他にも、残念ながら大きな怪我をしてしまった齊藤未月も、彼らのお手本になる選手です。ベルマーレのアカデミーから、世代別代表に何名も入っていますが、プレーだけでなく、人間性の部分でも評価を受けています。それが、各年代でキャプテンマークを巻いていることにつながっているのだと思います。プロとして生きていくためには、サッカーが上手なだけではなく、人間性も大切です。ベルマーレのアカデミーでは、そこにも意識を向けています。■選手たちはどう感じたのか試合後、選手たちに話を聞きました。インタビューを受けてくれたのは山田将宗くん(7番)、上野昴くん(2番)、北條蓮くん(10番)。試合の感想を語ってくれた選手たち(C)高瀬波音也■シュートを外した時、仲間が「切り替えろ」と声をかけてくれた――試合の感想を聞かせてください。山田相手に押し込まれた部分があって、マイボールを簡単に蹴ってしまい、そこからカウンターを受けたりと、相手ボールのことが多かったです。自分のプレーとしては、左サイドから仕掛けて、シュートまで行くことはできました。上野相手は体が強くて、足も速いので、サイドから押し込まれてしまいました。ただ、当たり負けはそこまでしませんでした。暑さもあって、ちょっときつかったですが、自分のプレーもできたので良かったです。北條相手はフィジカルが強くて、そこで負けていた部分がありました。もっと勝てるようにしていきたいです。シュートを外してしまったけど、仲間が「切り替えろ」と声をかけてくれて、切り替えられたのは良かったです。■自分より大きい選手、速い選手らと戦ってどれだけできるか試せた――この大会で印象に残っていること、成長できたところがあれば教えてください。山田対戦相手に大きい選手、速い選手などがいる中で、自分がどれだけできるかが試せて良かったです。上野走り負けないことです。勝った試合もあったので、嬉しかったです。北條みんなとサッカーができたことです。自分より大きくて速い相手と戦うことで、少しは成長できたかなと思います。ワールドチャレンジ2023決勝戦の動画はこちら>>ワールドチャレンジ2023の記事はこちら>>サッカーにおける認知・判断を高める賢いサッカー選手を育てるトレーニング
2023年09月12日サカイクが開発・制作し、これまでサッカーノートが続かなかった子たちにも「書きやすい」と評判の「サカイクサッカーノート」。質問に答える形で書き進めていくことで、目標設定や振り返りができると同時に、思考が深まっていくノートです。今回はシンキングサッカースクールに通う、小学5年生のトキオくんとお父さんに、「サカイクサッカーノートの活用」について話をうかがいました。「サッカーノートに何を書けばいいのかがわからない」「書くことでどんなメリットがあるの?」などの疑問点がある方や、サッカーノートに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。(取材・文:鈴木智之)シンキングサッカースクールに通うコウスケくん、サッカーノートは目標達成のための思考整理に役立っているそうです<<堂安律を輩出した西宮サッカースクールが導入!サッカーの理解度が上がり、書かない子と成長に雲泥の差が出るサッカーノートサカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■もっと上手くなりたくてサッカーノートを書き始めた小学2年生でサッカーを始めたトキオくん。マンチェスター・シティのハーランド選手が好きで「点を決めるところがかっこいい」と笑顔を見せます。現在はシンキングサッカースクールの特別クラスに通っており、攻撃的なポジションでプレー。「サイドを駆け上がってゴールに絡むプレーが得意」というトキオくんは、サカイクサッカーノートを愛用しています。「ノートを書き始めたのは、2021年の11月。小学3年生のときです。サッカーが大好きで、もっと上手くなりたい気持ちが強かったので、サッカーノートを書くようになりました」所属するシンキングサッカースクールでは、特別クラスに入るとサカイクサッカーノートを配られるので、それを機に書くようになったそうです。■ノートを書き始めてから、意図をもってプレーするようになったトキオくんの成長を見守るお父さんは、「ノートを書くことで、サッカーに対して、考えて取り組むようになった」と話します。「サッカーを始めたばかりの頃は『シュートをたくさん打って、点を取れたら嬉しい』という感じだったのですが、ノートを書くことで『点を取るためにはどうすればいいか』を考えるようになり、プレーの一つひとつに意図を持って取り組むようになったと思います」トキオくんは「学校から帰ってきて、スクールに行く準備をする前に、その日の練習をイメージして、こういうプレーをしてやろうと思って書いています」と言います。「練習後は、自分の良かったところや、ダメだったところを書いています。ミスなど失敗したプレーの方が頭に残っているので、それをノートに書いて『次は同じミスをしないぞ』と自分に言い聞かせています」サッカーが上手くなる仕掛けがあるサッカーノートの秘密とは■目標を達成するためにどうしたらいいか、思考整理にも役立っているインタビューに対して、ハキハキと答えるトキオくん。お父さんはその姿を横目で見ながら「大人が思っている以上に、子どもは考えているんですよね。自分で成長を感じとれているのは、すごく嬉しいです」と笑顔を見せます。「自分で課題を見つけて、段階を踏みながら努力して、できるようになったという成功体験が積み重なっているので、自己肯定感も上がっていくのかなと思います」トキオくんは「まずは大きな目標を立てて、それを達成するために、小さな目標を立てて、少しずつ進んでいくことで、いつか大きな目標にたどり着くことができると気がつきました」と、大人顔負けの考え方を披露。思考の整理にも、ノートは役立っているようです。■サッカーノートを活用して親子のコミュニケーションを深めることも親子でのコミュケーションにもノートを活用しており、お父さんは「ノートを見ることで、いまは何にチャレンジしているのか、どの段階なのかを知ることができます」と話します。「ノートを見ると、練習での狙いなどがわかるので、見ているこちらとしても意識が変わりました。たとえば『シュートを積極的に打つ』と書いていたら、それをやろうとしているんだなと、考えを知ることができるのが、ノートの良いところだと思います」練習後には、「ノートに書いた目標どおり、頑張ったね」といった声をかけるなど、コミュケーションに役立てている様子。■書いているときと書いてないときでは成長に差がある、と小学生自身が実感トキオくん自身、ノートを見返す中で、自分の成長を感じることもあるようで「前に比べて、内容が具体的になりました。最初は『シュートを打つ』とか簡単なことしか書けなかったけど、いまはシュートを打つために、どうすればいいかまで考えて書いています」と、うれしそうに話します。「ノートを書いているときと書いていないときでは、成長に差があるかなって。自分のためになるので、ノートを見返して、次はこうしようと考えています。ノートがあることで、うまくなると思う」お父さんはサカイクサッカーノートについて、「子どもでも簡単に書けるのがいいですよね」と話し、こう続けます。「最近のノートは、こんなに進化してるんだって驚きました。質問に答える形なので書きやすいですし、ノートの書き方を知らない人でも使いやすいのがいいですよね」■コーチたちもサッカーノートを書き始めて変化が出た子が多いと証言シンキングサッカースクールの菊地コーチは「サカイクサッカーノートを書き始めて、変化が見られた子は、スクール生にたくさんいます。今後、ジュニアユースに行ったときに、輝いてくれる選手も多いのではないかと思っています」と期待を寄せています。子どもの成長を第一に考える、サカイクが制作したサッカーノート。書くことで成長の手助けになることは間違いないので、興味のある人は使ってみてはいかがでしょうか?サッカー少年の親が知っておくべき「サカイク10か条」とは
2023年09月11日AMR臨床リファレンスセンターでは、2023年6月に、全国の20歳-59歳の未就学児の親を対象とした「抗菌薬(抗生物質)に関する調査」を行いました。今回は、かぜ症状で医療機関を受診する場合の対処方法や処方された薬について、抗菌薬を中心に調査しました。小さい子どもはすぐに熱を出したり、保育園などの集団生活の中で、かぜなどの感染症をもらってきます。それだけに医療機関にかかる回数は多く、自ずと処方薬をもらう機会が大人に比べて多くなります。では、その親御さんたちはどれほど薬に対して関心を持っているのでしょうか。特にかぜをひいた子どもの具合が悪い時には、どのようにしたいと思っているのでしょうか。昨今、話題となっている抗菌薬が効かない「薬剤耐性(AMR)」が起こる要因の一つに、抗菌薬の不適切な使用があげられています。抗菌薬を正しく使用するための第一歩として、子どもにのませる薬を正しく理解することが重要です。▼調査概要1. 調査方法 :インターネット調査2. 調査機関 :国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンター3. 調査対象者:全国の20歳-59歳の小学生未満(0歳-5歳)の子どもの親4. 有効回答数:500サンプル5. 調査実施日:2023年6月16日-6月19日*本調査では小数点第2位を四捨五入しています。そのため数字の合計が100%とならない場合があります。子どもが薬をのむイメージ図▼調査結果のポイント●夜間、子どものかぜ症状が悪化した場合、8割以上の人が様子を見た上で受診を検討また、受診した診療科は約7割の人が「小児科」であった●余った抗菌薬を取っておいたことがある人は半数近くいることが判明そのうち、6割以上が別の機会に子どもに服用させていた●7割近くの人が「抗菌薬はウイルスをやっつける」と誤った認識をしている■子どもがかぜをひいた時の対応方法についてQ 子どもに下記症状がある際に、病院に行くタイミングを教えてください。また、受診する診療科を教えてください。(それぞれ単数回答、n=500)日曜日の昼頃に初期症状として「鼻水のみ」があり、午後8時頃、「鼻水、咳、体温が38.0℃」と悪化していた。図1受診するタイミングは、翌朝の「一般外来」が42.8%、次いで、「様子を見て症状が長引いた・少し悪化した場合」30.2%と続く受診する診療科は「小児科」が最も多く、69.0%となっています子どもがかぜをひいた時の対応を聞いたところ、受診するタイミングは、「翌朝、一般外来が開いた時に」が最も多く、42.8%という結果に。また、「様子を見て、症状が長引いた・少し悪化した場合」30.2%、「様子を見て、症状がひどく悪化した場合」10.8%と続き、「様子を見た上で行動する人」が合計41.0%いることがわかりました。■受診するタイミング・診療科を決める理由(自由回答)受診するタイミングや診療科を決める際、どのような理由で決めているのかを具体的に聞きました。★深夜・休日外来を調べてすぐに・熱が高いので何かあったら心配だから診てくれるところがあればみてもらいたい。(女性/30代/北海道)★翌朝、一般外来が開いたタイミングですぐに・ぐったりして、飲み物すらも飲まないなら行くと思うが、意識がはっきりして元気なら行かない。(女性/30代/兵庫県)・急を要することではないため、明日小児科でいいと思えるから。(男性/30代/神奈川県)★様子を見て、症状が長引いた・少し悪化した場合・咳とか酷くなったら受診の目安にしているので。(女性/30代/兵庫県)●小児科・かかりつけ病院では小児科しか行った事がなく、小児科の専門医であれば流行っている感染症にも詳しそうだから。(女性/30代/長崎県)・小児科なら子どもの体調に合わせた診療をしてくれて、もし、別の科を受診した方がいいならアドバイスをくれるから。(女性/30代/岡山県)●内科・熱があるから、とりあえずかかりつけ医の内科。(男性/30代/山口県)●耳鼻咽喉科・鼻水があるときは耳鼻咽喉科に行きます。(女性/30代/埼玉県)Q 子どもがかぜをひいたら、抗菌薬をのませたいと思いますか(単数回答、n=500)子どもがかぜをひいた時、抗菌薬をのませたいかどうかを聞いたところ、44.4%の方がのませたいと思っていることが判明しました。子どもがかぜの時に抗菌薬をのませたい理由(自由回答、n=222)のませたいと答えた人に、その理由を聞いたところ、“早く治りそう”、“症状が治まる”や“治してあげたいから”といった回答が多く見られました。図2・早く治りそうだから。(女性/20代/茨城県)・症状が緩和されるから。(男性/30代/香川県)・短期的に飲む分には効果がありそうなため(男性/40代/埼玉県)・長引く辛い症状を早く治してあげたい(女性/40代/兵庫県)・悪化することを防ぐことができると思うから。これまで抗生物質を飲ませたら症状が改善されたことが多かったから。(女性/30代/東京都)・すぐに効果が出ると思うから。(男性/40代/三重県)・高熱がでているときなど効果が高いから。(女性/40代/東京都)■抗菌薬の効能についてQ あなたが抗菌薬ついて当てはまると思うことをお答えください(それぞれ単数回答、n=500)図3「抗菌薬はウイルスをやっつける」と誤った認識の人が7割近く上記の質問項目は、抗菌薬に対してすべてあてはまりません。抗菌薬の知識に関して、「抗菌薬・抗生物質はウイルスをやっつける」と間違えている人が最も多く66.8%、次いで、「抗菌薬・抗生物質はかぜに効く」55.8%、「抗菌薬・抗生物質は治ったら早くやめる方がよい」53.4%と続きます。すべての項目において、半数近くの人が誤って認識しており、誤った認識はかぜの時に抗菌薬を求めたり、服用することにつながる可能性があります。ウイルスが原因となるかぜには抗菌薬は効きません。それどころか、不必要な服用により副作用が出現したり、薬剤耐性菌が出現することがあります。■家庭での抗菌薬の管理についてQ 家に抗菌薬を取っておいたことがありますか(単数回答、n=500)図4Q 取っておいた抗菌薬を子どもに使ったことがありますか(単数回答、n=207)図541.4%の人が家に抗菌薬を取っておいたことがあるそのうち、6割以上が別の機会に使っていることが判明余った抗菌薬を取っておいたことがあるかどうかを聞いたところ、「子どもの抗菌薬を取っておいたことがある」25.8%、また、「子ども以外の抗菌薬を取っておいたことがある」10.6%、「子どものものおよび子ども以外の抗菌薬両方を取っておいたことがある」5.0%となっており、合計で41.4%が抗菌薬を取っている実態が判明しました。また、抗菌薬を取っておいたことがあると回答した人に、その抗菌薬を子どもに使用したことがあるかどうかを聞いたところ、64.3%の人が使用したことがあると回答しました。「本人が以前処方された抗菌薬」の使用は45.4%、「本人以外の家族に処方された抗菌薬」を使用した人は13.0%、「本人に処方された抗菌薬および本人以外の家族に処方された抗菌薬の両方」を使用した人は5.8%で、抗菌薬が不適切に使われていました。抗菌薬は自分に処方された分を指示通りに最後までのみきることで効果が発揮されます。勝手な判断で服用したり止めたりしてはいけません。<総括>国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンター 情報・教育支援室長藤友 結実子藤友 結実子今回の調査では約6割の人が「抗菌薬・抗生物質はかぜに効く」と誤って考えていることがわかりました。抗菌薬に関する正しい知識はまだまだ普及していないといえます。小さい子どもはよく熱を出したりかぜをひいたりします。子どもの体調が悪いのを見ると、早く治してあげたい、なんとかしてあげたいという気持ちになります。また親御さん自身にも、仕事を休みにくかったり、子どもをみてくれる人がいない、といったさまざまな状況があると思います。しかし、よかれ、と思ってのませている抗菌薬が実はかぜには効果がなく、かえって下痢や発疹などの副作用の原因となること、不要な抗菌薬をのむことがひいては薬剤耐性菌の出現につながる可能性があり、本当に抗菌薬が必要な病気の時に、使える抗菌薬がないという事態が将来起こり得ることを、子どもを持つ親御さんにぜひ知っていただきたいです。かぜの原因はほとんどがウイルスです。普段健康で免疫に問題ない子どもであれば、かぜは自分の免疫力で自然に治っていきます。かぜをひいた時の対処方法はこちらに詳しくありますのでご覧ください。 「抗菌薬(抗生物質)はかぜを治す薬ではない」「かぜをひいた時に抗菌薬をのんでも早く治ることはないし、症状は緩和されない」という知識が当たり前の世の中になることを目指して、当センターでは今後も広報・教育活動を続けていきたいと思います。■「抗菌薬(抗生物質)」感染症を引き起こす原因は、細菌やウイルスなどの微生物です。「抗菌薬」は細菌が原因となる感染症の治療に用いられる薬です。ウイルスが原因となる感染症には効果がありません。細菌とウイルスは、目に見えないくらい小さいという点では同じですが、大きさや仕組みがまったく違う生き物です。一般的な「かぜ」や「インフルエンザ」などは、ウイルスが原因ですので、抗菌薬をのんでも効果はありません。・抗菌薬は細菌をやっつける薬で、ウイルスには効きません・抗菌薬は処方された日数、用量を守ってのみ切りましょう・抗菌薬をのんでもかぜは早く治りません・抗菌薬はかぜやインフルエンザの熱を下げる効果はありません・抗菌薬はのどの痛みに効果はありません・抗菌薬をのんでもかぜの鼻水は止まりません■「薬剤耐性(AMR:Antimicrobial Resistance)」「薬剤耐性」とは、感染症の原因となる細菌に、抗菌薬が効かなくなることです。細菌が体に入り、病気を引き起こした時には、抗菌薬を使用して治療しますが、抗菌薬を使用しているうちに、「薬剤耐性菌」が出現することがあります。また、抗菌薬は病原菌だけでなく健康バランスを保っている細菌(常在菌)も排除して、ヒトの体の中にいる細菌同士のバランスを崩し、薬剤耐性菌が増えやすい環境を作ってしまうことがあります。自己判断で抗菌薬を服用したり、医師の処方指示を守らなかったり、といった不適切な使用は、病気が治らないばかりか、副作用や薬剤耐性菌の出現する機会を増やしてしまいます。「薬剤耐性」は感染症の治療ができなくなるだけでなく、ひいては手術や抗がん剤治療などさまざまな医療の妨げになる大きな問題です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月28日皆さんは、親を優先する男性と出会った経験はありますか?今回は、マッチングアプリで出会った男性と交際したときのエピソードを漫画で紹介します。イラスト:ツィナマッチングアプリで出会った彼彼の両親に挨拶結婚が白紙に!?親の意見を優先した彼結婚の話がどんどん進んでいたにも関わらず、親の意見を優先した男性。価値観は人それぞれなので仕方ないですが、どんなことも一緒に乗り越えられるような男性と出会えるといいですね。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(愛カツ編集部)
2023年08月27日夏季休暇を取得されている方も多い時期ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。本日は、ジュニアサッカー(少年サッカー)の保護者向け情報サイト「サカイク」で2023年1月から7月に配信した記事の中でみなさんの注目度が高かった記事をランキングでご紹介します。サッカーを通して子どもを自立させる方法など参考になることがたくさんありますので、記事配信当時に見逃した方も、いま一度ご覧ください。第3位「上手くなること」の倍以上! 親が「子どものサッカーに望むこと」1番多かった回答は?第3位は、サカイク読者アンケートからわかった「サッカーをする子を持つ保護者」が子どものサッカーに何を望んでいるか、の回答記事でした。サッカーを始めて何年か経つと、技術の向上やよりレベルの高い場所でのプレーに意識が向いて、そもそもどうしてサッカーをさせているのか考えることは少なくなりますし、チームの保護者ともそのような話をすることは少ないですよね。上手くなること以上に保護者が子どものサッカーで大事にしていることに、多くの共感をいただきました。ぜひ、いま一度ご覧ください。記事を読む>>サカイクの最新イベントやお得な情報をLINEで配信中!第2位「小学生年代で習得しておく技術は?」「親がサッカー経験者じゃないと上手くならない?」気になる読者の質問に柴崎岳選手が回答第2位は、サカイクにもよく寄せられる「親がサッカー経験者じゃないと子どもは上手くならないの?」という質問に、柴崎岳選手が明確な回答をしてくれたこちらの記事。最近はいろんな情報を目にしやすくなったからこそなのか、なぜか親が経験者でないと子どもはそのスポーツが上手くならないと感じる保護者も増えているようで、そんな読者の興味を引いたようです。柴崎選手の回答と、ご両親のかかわり方をいま一度ご覧ください。記事を読む>>第1位サッカー少年の親に聞いた、全国の保護者を悩ます「家の中に持ち込ませたくない」ある悩みとは第一位は、サッカーをする子を持つ親にとって「親のかかわり方」「親としてどうあれば良いか」と同じぐらい悩む「スパイクやソックス、足のにおい問題」に関する記事。実際にサカイク読者のお母さんたちに話を聞いて、リアルな悩みやご家庭での対策をご紹介したので身近に感じられた方も多かったようです。続編として、読者の皆さんが実際に行っている対策も記事にしていますのでそちらもご覧ください。(記事内リンクで確認できます)記事を読む>>いかがでしたでしょうか。これからも親御さんご自身が考えるきっかけになったり、チームがよくなるきっかけになる記事を配信していきますので、ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。サッカー少年の親が知っておくべき「サカイク10か条」とは
2023年08月10日俳優の比嘉愛未と三浦翔平が、映画『親のお金は誰のもの 法定相続人』(2023年秋公開)でW主演を務めることが26日、明らかになった。同作は「相続」と「家族」をテーマにしたハートフル・エンターテイメント。少子高齢化社会と言われる今だからこそ、向き合うべき制度である「成年後見制度」(2000年に発足)の問題を描きつつ、時価6憶円の値打ちがある伝説の真珠を巡る、ある家族の大騒動を描く。比嘉は三重県伊勢志摩で真珠の養殖業を営む両親(大亀仙太郎/三浦友和、満代/石野真子)をもつ三人姉妹の三女・大亀遥海、三浦は成年後見に注力している弁護士で、あることをきっかけに大亀家と関わりをもつことになる城島龍之介を演じる。ほか浅利陽介、小手伸也、山﨑静代(南海キャンディーズ)、松岡依都美、田中要次らが出演する。撮影は2022年4月から映画の舞台でもある三重県伊勢志摩市を中心に行われ、6月にクランクアップ。メガホンを取るのは、『利休にたずねよ』(13)、『サクラサク』(14)、『海難1890』(15)、『天外者』(20)などで知られる田中光敏監督。自身数十年ぶりとなる現代劇作品を監督し、脚本を担当した小松江里子とは『利休にたずねよ』『海難 1890』『天外者』とタッグを組む。W主演となる比嘉と三浦の共演シーン、夫婦役を演じる三浦と石野の仲睦まじいシーンの場面写真も公開された。○比嘉愛未 コメント今回、ずっとご一緒したかった田中光敏監督。そして私のドラマデビュー作品でもあるNHK朝ドラ『どんど晴れ』の脚本家でもある小松江里子さん。このお二人の作品に呼んで頂き、とても嬉しく光栄でした。成年後見人という制度から起こる、家族の人間模様が丁寧に、シリアスになり過ぎず、むしろ面白くて思わず笑ってしまうような軽快さがあるこの作品。舞台となった伊勢志摩の自然や文化などの美しさも必見です!! 家族との向き合い方を改めて感じて頂けるのではと思っております。ぜひご期待下さい。○三浦翔平 コメントコメディ? ハートフル? ジャンル分けをしちゃいけない、色んな意味で「振り幅が広い」映画になりましたね。「法律」「相続」「真珠」「家族」テーマはしっかりとしていますが、どのキャラクターも遊び心満載で、キャラクターの心情もそれぞれ異なっているので、何回か見て頂けると、より楽しめると思います。最後は見事に田中監督のマジックにかかってしまいました。是非、劇場で楽しんでください。○三浦友和 コメント舞台は三重県志摩市です。志摩といえば真珠です。私は伝説の真珠職人を演じています。英虞湾の美しさを今回初めて知りました。今まで経験のない絶景でした。真珠職人の方々、志摩市の方々の心からの応援おもてなしをいただき、遺産相続にまつわる決して他人事ではないお話を、シビアにコミカルに描いた素敵な映画ができました。○石野真子 コメント伊勢志摩のターコイズブルーに輝く美しい海に囲まれその海と共に真珠の命を育む腕利きの養殖家の役をさせていただきました。大切な核入れなど、真珠について色々教わり体験ができ、より一層真珠の輝きに魅了されました。また、地元の方々にも大変お世話になり感謝の気持ちでいっぱいです。『親の金は誰のもの 法定相続人印』タイトルはドキッとしますけど、訳すと愛されたかった、愛したかったなのかな?家族って、親子って夫婦って、、、。意識していても、しなくても、いつも根底にあって知らず知らずに揺さぶられているものですねぇ。。○田中光敏監督 コメントテーマは愛と許し。私たちが生きていく中で、やがてやってくる相続問題。その「相続」を笑いと涙と家族の織り成すエピソードで楽しく描いていきます。今回 、コメディタッチ で楽しい作品作りを目指し、たくさんの個性的な実力派俳優たちに参加していただき、それぞれの役柄を見事に演じていただきました。観ていただくお客様の中には 、「きっとこれは私の家の話かも?」「うちもそろそろ考えなきゃ!」など、共感できるエピソードや登場人物に出会うことだと思います。是非、「オヤ金 」、最後の最後まで楽しめる作品となっているので 、お楽しみください。観る度に新しい発見がある物語だと思います。(C)2022「法定相続人」製作委員会
2023年07月26日サッカー日本代表のエース・三笘薫選手の初の著書『VISION 夢を叶える逆算思考』(双葉社)が出版され、サッカー少年、世界に子供を羽ばたかせたいサッカー少年の保護者、指導者など、すでに多数のサッカーファミリーに愛読され、7万部を超えるベストセラーとなっています。同書には、普通のサッカー少年がなぜ"世界のMITOMA"と評価されるようになったのか――。三笘選手を形作る「120のメソッド」が初めて公開され、親子で分かりやすく学べる「世界に最速で行くための伸ばし方」や、「サッカーの未来を担う子どもたちに伝えたいこと」を詰め込んだ教科書となっています。<<第一回:三笘薫選手が著書に記した「サッカーの未来を担う子どもたちに伝えたいこと」■自分を動かしているのは「意志」強い意志こそが夢を叶えるために一番大事なこと前回に続き、その一部をご紹介すると――。三笘選手は『VISION』の中で、「子供の頃から、僕の背中を押していたのは、絶対にサッカー選手になるんだという強い意志だった......」とこう説いています。《テレビ番組の企画で母校を訪れ、僕と碧の後輩にあたる鷺沼小学校の子供たちと話をした際にも、「絶対にプロサッカー選手になるという強い意志こそが、その夢を叶えるために一番大事なこと」だと伝えた。 今でもそうだが、僕を動かしているのは〝意志〟だと思う。サッカー選手になると強く思えば思うほど練習に打ち込めると思うし、それが苦だとは思わないはずだ。だから、後輩の子供たちにもそのことを伝えたいと思ったのだ。小学校の頃の僕が、まさにそんな子供だった......》(『VISION 夢を叶える逆算思考』より)■大事なのはゴール(目標)ラインの設定ではなく、ゴールに向かって自分の背中を押せることさらに、三笘選手は「目標を立てることは、特に子供の頃にはとても重要になると思う」と、『VISION』で子供時代の目標設定ついて、こう明かしています。《ただし大事なのは、ゴール(目標)ラインの設定そのものではなく、そのゴールに向かって自分で自分の背中を押すことができる「強い意志」を発動させることなのだ......》(同書より)■夢に到達するための具体的な目標を立て、自分で考えながら実践することの方が重要また、三笘選手は母校である鷺沼小学校の子供たちを前に、小学生の頃に何回リフティングができたかを聞かれ、このように語ったとも『VISION』で綴っています。《「100回以上できた」と答えると、ちょっとびっくりしていた。でも、僕も最初から上手にリフティングできたわけではない。失敗して悔しい思いをして、何度も何度もボールを蹴って、どうして上手くいかないのかを考えたのだ。そして、自分なりにトライ・アンド・エラーを重ねていった。 失敗したら悔しいが、トライし続けることが嫌だとは感じなかったのは、「サッカーが上手くなりたい」という強い意志があったからだ。 大きな夢を持つことは大切だが、そこへ到達するために必要な具体的な目標を立て、それをクリアするために必要なことを考え実践していくことのほうが重要だ......》(同書より)三笘選手が「プロサッカー選手になる」という子供時代の目標をなぜ達成できたのか?『VISION 夢を叶える逆算思考』には同選手が日本サッカー界の将来を担う子供たちに伝えたい、その全てが書かれています。
2023年07月24日サッカー日本代表のエース・三笘薫選手の初の著書『VISION 夢を叶える逆算思考』(双葉社)が出版され、サッカー少年、世界に子供を羽ばたかせたいサッカー少年の保護者、指導者など、すでに多数のサッカーファミリーに愛読され、7万部を超えるベストセラーとなっています。同書には、普通のサッカー少年がなぜ"世界のMITOMA"と評価されるようになったのか――。三笘選手を形作る「120のメソッド」が初めて公開され、親子で分かりやすく学べる「世界に最速で行くための伸ばし方」や、「サッカーの未来を担う子どもたちに伝えたいこと」を詰め込んだ教科書となっています。(C)中河原 理英<<関連記事:「緊張は悪い事ではない」サッカー日本代表三笘薫が著書出版記念イベントで小学生の悩みに回答■自分にしかない武器を持っていることは、サッカーだけでなく社会でも大きな強みになるその一部をご紹介すると――。海外に挑戦したい子供に向けて、『VISION』には3つのアドバイスが記されています。《今、僕が何を考えているか――その答えは2023年1月に前述のJPFA最優秀選手賞をいただいた時に、海外に挑戦してみたい子供たちに向けて送った「3つのアドバイス」の中にある。ここに改めてまとめておきたいと思う......》(『VISION 夢を叶える逆算思考』より)三笘選手は同書にて、その1つ目のアドバイスとして「自分にしかない武器を持つこと」だと明かしています。《少年時代、大学時代はもちろん、川崎フロンターレ、ベルギーのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ、プレミアリーグのブライトンでプレーする現在も、僕には「ドリブル」という武器があった。ドリブルという自分の武器があるからこそ、常に自信を持って相手に立ち向かうことができた。自分にしかない武器を持っていることは、子供たちからJリーガーまでプロアマを問わず、必ず大きなアドバンテージになる。サッカーだけではない。社会に出て企業で働く際、自分にしかない武器があれば、大きな強みや自分を信じる力につながると思う......》(同書より)■自分を分析する力を身につけること三笘選手は『VISION』にて、2つ目のアドバイスとして「自分を分析する力」を身につけることだとも説いています。 《将来、海外に出て活躍したいのならば、自分が「なりたい姿」をイメージすることが重要になる。みなさんも、理想の自分を漠然とではなく具体的に思い描いてみてほしい。将来のイメージは具体的であればあるほど効果的だと思う。そして、現在の自分の体力、技術、得意なプレーの特徴やプレースタイルなどをしっかり分析したうえで、そこにたどり着くまでに必要なことを試合などから逆算して、日々の練習や生活に落とし込んでいくのだ......》(同書より)■少年時代、海外で活躍する日本人選手の考え方に感化された3つ目のアドバイスについては、同書に譲るがてご確認いただければと思いますが、三笘選手は自分がそうであったように、プレミアリーグを始めとする世界のトップリーグや日本代表での自らの経験やメソッド、考えなどを、自著『VISION』を通じ、多くの子供たちに伝えたいという強い思いがあるのだと言います。《僕自身も子供の頃、日本代表の先輩でありヨーロッパで長くプレーされた本田圭佑さんを取り上げたテレビ番組を見て、どんどん上へと進んでいく選手の考え方に感化されたことを覚えている。僕には、「自分が学び取ってきたことを、次に続こうとする日本人選手や子供たちに伝えたい」という気持ちが強くある......》(同書より)三笘選手が「自分が学び取ってきたこと」とは何か?将来のサッカー日本代表候補であるサッカー少年に向け、『VISION夢を叶える逆算思考』では、その全てを分かりやすく説明してくれています。
2023年07月19日正確なキックで攻撃を司る柴崎岳選手。その思考力やサッカーでも常に自分の目指す方向に努力し続ける姿はサッカー少年少女やその保護者にとっても憧れです。今回、スパイク、ウェアの契約メーカー「アンブロ」を展開するデサント社にて1日社員として活動した柴崎選手にインタビューする機会をいただいたのでサカイク読者の子どもと保護者から、柴崎選手に聞きたいことを集めました。「どんな練習をしていたの?」「親もサッカーしてなきゃ子どもは上手くならない?」など、気になることを質問しましたので、ぜひご覧ください。(取材・文:前田陽子)小学生、保護者それぞれの質問に回答してくれた柴崎岳選手<<関連記事:プロになった今も自分でシューズを磨くという柴崎岳選手が語る、スパイクのこだわりとキック制度を高める練習サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!小学生からの質問)小学生年代でどんな練習をしていましたか?基礎練習をとことんしていました。キックが好きだったので、パスで足のどこに当ててどこに出すかということを、本当に時間をかけてやっていましたし、それは今でも生きています。本当に基礎練習は大人になってもサッカーのベースです。それが完璧にできるようになれば、Jリーガーになることだって夢ではないと思いますよ。自分にしかできないプレーというのはあると思いますが、誰もができる基本的な技術をどれだけ精度良くできるかで、プロにもなれます。子どものころは、アクロバティックなプレーをしたくなると思います。僕もそういうプレーに興味はありましたけど、まずは基礎をトレーニングして、自分のイメージしたボールを蹴れるように、パスを出せるようにという練習をしていました。小学生からの質問)小学生のころ、コーチや親から言われてうれしかった言葉は何ですか?何も言われなかったことが僕には良かったですね。自分で解決したいタイプで、あまり人にもアドバイスを求めなかったです。なぜうまくできないんだろう、ということも自分で考えて解決するのが好きでした。両親はそんな僕を理解してくれたのか、「今日の試合よかったね」等の言葉は言ってくれましたが、多くの場合はそばにいてほぼ何も言わなかったです。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは小学生からの質問)小学生年代で習得しておく技術は何ですか?小学生年代に限らず、幼稚園からでもいいですし、サッカー初めたらなるべく早く基礎技術の練習をしてほしいです。ある程度できるようになって、習得したと思い込んでやめてしまうのはダメです。毎日同じパスが出せる、トラップができることが大事なので、毎日続けてください。大人になるまで、プロになれるまで続ける"習慣"という力が必要です。さらに、自分の強みは何なのかを理解して、自分の武器を作れるといいですね。例えば足が速い選手なら、ドリブルが得意になるかもしれないし、僕のようにキックが好きなら自分のイメージしたボールが蹴れる、背が高かったらヘディングが自分の強みとか。自分のプレイヤーとしてのキャラクターでアピールポイントを作れるといいですね。小学生からの質問)レアルやバルサから得点を取ったときの気持ちを教えてください対戦相手に関わらず、点が入ってすごく喜んだことはないです。相手がレアルでもバルサでもそれはただの1試合。ゴールを決めることより、試合に勝った時の方がうれしいです。レアルやバルサの試合は、結果負けました。点を決めても、あの時はまだ残り時間が40分くらいあって、試合も終わっていなかったので、特別な感情はなかったです。小学生からの質問)スペインでプレーし続けるにあたって、日本とのコミュニケーションの違いは何ですか?言葉以外の部分で教えてください。スペイン人は自己主張がすごくて、私はこう思うということは決して譲りません。例えば、何か一つのことを決めるにしても、日本人的な忖度とかはなくて、スペイン人は誰が何を言おうと各々が私はこう思うと意見をきちんと言います。その上で自分と違う意見に決まったら、それを尊重します。後腐れがないですね。私はこう思うけど、そうまとまるならしょうがないという部分は、言語に関わらず、パーソナリティだと思います。保護者からの質問)柴崎選手のご両親はどのくらいサッカーに関わっていましたか?母はいわゆる、ママ友応援団という感じで応援に来ていました。ピッチの外からワーキャー言っていましたね。○○しなさいとかではなく、単純に子どもたちのプレーに対して「惜しい~」などとリアクションする程度でした。母は僕のサッカーに対しては何も言わなかったです。父もサッカー経験者ではないですし、サッカーについて何か教えるというのではなく、子どもと遊ぶ一環でパスの交換相手になってくれて一緒にサッカーをしたくらいです。保護者からの質問)サッカーを知らない、もしくは経験のない親の子は上手くなりませんか?そんなことはないです。僕がそうなので。父は陸上の選手で母は軟式テニスと、サッカーとは無縁でした。親御さんがサッカーを良く知らなくてもプロサッカー選手にはなれます。保護者からの質問)子どもから見て親はどうあったら良いと思いますか?僕は自分の思っていることや考えがある子どもだったので、それを尊重してくれたことが自分の中で大きいことだったかなと思います。それを跳ね除けられたり、否定されたりしていたら、多分、今とは違った人生になっていました。ただ、自分がどうしたいかがわからない子もいると思うので、そういう時は一緒に自然と好きなことや考えを見つけてあげられるといいんじゃないかなと思います。あくまでも主体が子どもであって、サポートする役目いうことを親御さんが自覚していれば。子どもの人生はその子のものなので、そういう風に接していけたらいいんじゃないかなと思います。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年07月13日タレント・村島未悠のSTRiKE!デジタル写真集『村島未悠 With you』(イマジカインフォス 1,210円)が23日より配信されている。昨年12月に発売した1st写真集『むらみゆ』が絶好調の村島未悠。STRiKE!デジタル写真集第31弾となる同作は、久々の休日に2人だけで箱根の温泉旅館へまったりデートしに行った気分になれるような、ドキュメンタリーグラビアとなっている。
2023年06月26日サッカー少年少女を持つ親の悩みにはいろんなことがありますよね。子ども達とのかかわり、自立サポートなどの悩みを抱える一方、日々のリアルな困りごととして保護者から聞かれるのが「足のにおい問題」。子どもの性別問わず、多くの親御さんが気になるテーマではないでしょうか。そこで、サカイク読者の皆さんはどんな対策をしているのか、実際に行っていることをアンケート調査しましたのでご紹介します。<<関連記事:サッカー少年の親に聞いた、全国の保護者を悩ます「家の中に持ち込ませたくない」悩みとはサカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■「あるある!」「うちも!」保護者同士が共感サカイクで配信されたら保護者に役立つ情報は何か、去る五月に保護者の方と行ったオンライン編集会議で上がったのが「足のにおい対策」。参加者たちも「あるある!」「うちも!」「うちはこんな対策しています」と大いに盛り上がりながら、自宅で行っている対策を共有しあいました。足のにおい対策は全国の保護者が知りたいテーマのはずだから、エピソードを募集した後、専門家に正しい対策を聞いてみるのは?とアイデアがまとまったので、サカイクではまずツイッターでのアンケートを実施。においや汚れについてサッカー少年少女の保護者の悩みを聞いてみたところ、やはりスパイクや靴下を含む足のにおいに悩んでいるという回答が40%以上ありました。そこで、保護者の皆さんが子どもの足のにおい対策でどんなことをしているか、アンケートを実施しました。そこでいただいた回答の中から多かったものをご紹介します。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは■お風呂に直行、しっかり足を洗う・スパイクは脱がずにそのまま帰宅させて、お風呂場に直行・帰ったらお風呂に直行。足の指を念入りにボディソープや洗顔料で洗ってもらうようにしている・帰宅後はお風呂に直行してもらう。そして靴下は、洗濯機に入れる前に石鹸で手洗い。足は、専用の足洗マットで入念に洗う・足専用の石鹸で帰宅後すぐに洗う・足の爪の中をブラシで綺麗にする・お風呂場直行便し、爪の間まで洗えるブラシでしっかり2回洗う・爪をこまめに切って、お風呂では足指の一本一本をかなり丁寧に洗わせている・お風呂では、殺菌効果のあるボディソープで足を洗う。それでも、油断すると臭い......・ニオイを分解する成分配合のボディソープで足をブラシでこすって洗っている・マメに足を洗う保護者とのオンライン編集会議でも聞かれた「床に足をついてほしくない」という回答も。・市販のデオドラントを試しましたが強烈な臭いはもちろん消えず......。サッカーがある日は歩く所(床)に臭いががすぐうつるので浴室まで直行してもらい歩いた場所をすぐに床拭きしています汗をかいた足裏で床に触れてほしくないので、玄関からお風呂に直行させ、その足跡を拭き掃除するという家庭は少なくないのかもしれません。中にはこんな回答も。・ボディソープを柿渋に変えたら足の臭いが結構マシになりました!汗かくことは仕方ないのですが、本人臭い気にしなさ過ぎるので「臭い!本当に臭い!私が彼女だったらショックかもしれない!」と本気の顔でお伝えしました(笑)彼女効果は高いようで、柿渋タイムが長くなりましたお子さんの心理をうまくくすぐって、におい対策に意識を向けさせることに成功したようです。■市販のデオドラント商品などを使用・市販のデオドラント「デオナチュレ」のスティック版がどこでも買えて手が汚れず効果も高かった・ソックスを履く前に、足にデオドラントスプレー。履き終えた靴は、その日のうちに、オゾン消臭機能のあるシューズドライヤーで乾かす。・皮膚科で出してもらったデオドラントジェルを塗っています■靴下を履き替える、汗拭きシートなどで拭く・靴下と靴を履き替えて帰る・練習、試合後はすぐに短い靴下に履き替える・試合後は、汗ふきシートで足を拭いて新しい靴下に履き替えてくれてます・練習後は汗ふきシートで足を拭いて、デオドラントスプレーをしてから、新しい靴下に履き替えてもらう・試合後はシューズ、ソックスを脱いでサンダルで車に乗ってもらう。臭いが酷い時はウェットティッシュで足を拭かせる・練習後、家に入る時には、濡れタオルで足を拭いてもらっています・除菌シートで足を拭いてデオドラントスプレーをして新しい靴下を履いてもらう。脱いだ靴下はジップロックで封印■スパイク、シューズを頻繁に洗う・靴は洗濯洗剤と洗濯用漂白剤(靴の中に液体を入れてます)で、靴専用ネットに入れて、洗濯機で普通にまわす。洗濯完了したら靴乾燥機で180分乾かす。時短になるし靴乾燥機が1番良い買い物でした・中敷もシューズもマメに、洗った後柔軟剤現役を少し置いてから流す、重曹水で洗う。ですが効果も程々でした・靴も色違いで同じ物を3足持っていて、同じ靴を何日も何回も履かないようにローテーションしてます・履き終えた靴は、その日のうちに、オゾン消臭機能のあるシューズドライヤーで乾か・スパイク、トレシューは、なるべく中敷き抜いて天日干ししてます・履いた靴下を漂白剤につける。つけずに洗濯した靴下より臭くなりにくい気はしてます・靴乾燥機にすぐかける。段々効果が薄れますが、玄関全体が匂うことは避けられます。・靴下は手洗いしてから漬けおき、スパイクは少しお高めの銀イオンのスプレーで消臭しています!ひどい時はハッカ油を一滴!・靴には、繰り返し使える珪藻土の消臭除湿剤を入れています・靴を消臭するオゾン発生器とデオドラントの粉を併用している・靴の消臭剤(グランズレメディ)を使用する・スパイクは中敷を抜いて消毒パウダーを振り外で日光消毒!中敷は手洗いしています■その他、予防策など・炭を靴の中に入れてる・洗面器にお酢を入れて毎日足を数十分間漬けているとかなり匂わなくなる・使用後のシューズに10円玉を入れておくようにしたら、シューズを脱いだ直後の匂いが軽減された・靴下指定じゃない場合は、厚手でふかふかの靴下を履かせるいかがでしょうか。あくまで個人の体験ではありますが、全国のお父さんお母さんが足のにおい問題と工夫しながら奮闘していることが伝わってきますね。皆さんもすでに実施している対策や、今後の参考になる対策もあったかもしれません。次回は、皆さんからいただいたエピソードをもとに、足のにおい対策にどんなことが効果的なのか専門家に伺います。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年06月26日2023年6月22日、公益財団法人日本サッカー協会は、日本のサッカーにおいて功績を残した人を称える『日本サッカー殿堂』に、漫画家の高橋陽一さんを選出したことを明らかにしました。産経ニュースによると、高橋さんのほかに、元サッカー選手で現在は解説者を務めるセルジオ越後さんや、2011年に行われた、女子サッカーの世界選手権である『FIFA女子ワールドカップ』で優勝を収めた女子日本代表(通称:なでしこジャパン)も選出されたといいます。世界中に影響を与えた『キャプテン翼』「40年以上描いてきて…」高橋さんは、1960年7月28日生まれの東京都葛飾区出身。1980年、少年漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』で、自身の代表作である『キャプテン翼』の読み切り版で漫画家デビューし、1981年から連載をスタートしました。『キャプテン翼』をきっかけにサッカーを始めた子供が続出したほか、リオネル・メッシ選手やアンドレス・イニエスタ選手など、世界のトッププレイヤーたちも、同作に馴れ親しんだといいます。また、高橋さんは自身のTwitterアカウントで、殿堂入りについてコメントを投稿しました。本日のJFA理事会にて「日本サッカー殿堂」に掲額されることが決まったと連絡をいただきました。歴代のメンバーを見ると本当に錚々(そうそう)たる方々ばかりで恐縮するとともに、40年以上にわたって『キャプテン翼』を描いてきたことが、少しは日本のサッカー界の役に立てたのかなと、うれしい気持ちもあります。@0728takahashiーより引用ネット上では、高橋さんの殿堂入りを祝福するとともに、「『キャプテン翼』なしに今の日本サッカーはない」「個人的には国民栄誉賞を与えてもいいと思う」などのコメントも寄せられました。高橋さんのこれからの活躍も、目が離せませんね![文・構成/grape編集部]
2023年06月23日6月中旬、都内のサッカー場で走り回る男性が。白いサッカーシャツに黒いビブスをつけているのは、俳優の櫻井海音(22)だ。8人制サッカー・ソサイチの大会に出場し、華麗な足技でゴールを量産していたーー。櫻井はバンド『インナージャーニー』のドラマーとして活躍する一方で、月9『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)や、映画『嘘喰い』、Netflixドラマ『君に届け』に出演するなど、活躍の場を広げている。櫻井がファインプレーを連発していた理由を芸能関係者は明かす。「櫻井さんは幼い頃からサッカー教室に通い、中学時代は東京ヴェルディのジュニアユースに所属していたそうです。高校ではフットサルに打ち込み、高校生日本代表にも選ばれたことがあるといいます。サッカー日本代表の久保建英選手(22)と、小学校の時に一緒にプレーしたことがあり、今でも連絡を取り合う関係だとか」ソサイチ大会で櫻井は大活躍していた。「ハイレベルな大会だったのですが、海音さんは活躍していました。両手を広げて走るゴールパフォーマンスが印象的でした。ただ優勝のかかった大事な試合の終盤にめぐってきたチャンスで外してしまい、悔しがっていました。チームメイトには俳優の佐野岳さん(31)の姿も」(観客のひとり)’22年7月に『TV LIFE web』で配信されたインタビューで、《聞こえは悪いかもしれないけど、常に上に立ちたい、だから負けたくない、という感じです(笑)。小さいときにサッカーをやっていたときも、地域の選抜で小学4年生の枠は3人しかなくて。それに選ばれなかったのが悔しくて、そこから1年間ずーっと個人でも練習して試合に出られるようになったんです。徒競走やリレーでもずっと一番でした。頑固というか意固地なんです(笑)》と語っていた櫻井。芸能界でも、のぼりつめることができるだろうかーー。
2023年06月17日日本サッカー協会は2002年の日韓ワールドカップを機に、サッカーの普及・拡大につなげるため、「JFAキッズプロジェクト」を立ち上げました。翌2003年からは47都道府県サッカー協会とともに、保育園や幼稚園での巡回指導をはじめ、キッズフェスティバルや指導者養成(キッズリーダー)がスタート。20年あまり継続しています。巡回指導は、サッカー経験の少ない幼稚園、保育園(一部小学校)に、各都道府県サッカー協会のスタッフが赴き、子どもたちと一緒にボールを蹴り、サッカーの楽しさを感じてもらう取り組みです。今回はJFAキッズプロジェクトのメンバーとして巡回指導にも携わり、山梨県の名門「フォルトゥナサッカークラブ」の代表も務める皆川新一さんに、巡回指導の目的と意義について、話をうかがいました。記事の最後には、巡回指導時にもらえるサッカーボール、サッカーゴールの情報もありますので、ぜひご覧ください。(取材・文鈴木智之)贈呈されたゴールでサッカーを楽しむ園児たち写真提供(C)JFA<<関連記事:楽しみながら身体の動かし方を身に付ける、日本サッカー協会のボール・ゴール贈呈事業がもたらす効果未就学児にぴったりな2m×1mのアルファゴールはこちら>>■子どもたちにサッカーの楽しさを知ってもらい、サッカーファミリーを増やす2003年にスタートした巡回指導の目的は、子どもたちにサッカーの楽しさを知ってもらい、サッカーファミリーを増やすこと。長年、各都道府県サッカー協会のスタッフが園を回り、たくさんの子どもたちにサッカーをする場を提供してきました。そして昨年(2022年)には、全国の巡回指導先の保育園・幼稚園を対象に、無料でボールとミニゴールを贈呈する事業がスタート。JFAキッズアンバサダーのストライカーポケモン「エースバーン」がデザインされたオリジナル幼児向けサッカーボール10球とミニサッカーゴール2台を贈呈する取り組みで、保育園・幼稚園から好評を博しています。山梨県で巡回指導に携わる皆川新一さんは「ミニゴールはポケモンのエースバーンがプリントされていてかっこよく、子どもたちにも受けがいいんです。ゴールに向かってボールを蹴り、ネットを揺らすことに関して、モチベーション高くやってくれています」と笑顔を見せます。山梨県では4つのクラブが巡回指導を担当しており、年間250園ほどうかがっているとのこと。巡回指導がきっかけでサッカークラブに入る子も多く、サッカーファミリーの拡大に一役買っているのは間違いありません。■遊び感覚でボールを蹴ることを楽しんでほしい「巡回指導でサッカーに触れて『楽しかった!』と、クラブに入会してくれたケースはたくさんあります。巡回指導がきっかけでサッカーを始めて、千葉の名門校から高校選手権に出場した選手もいたりと、普及の意味ですごく意義のあるものだと思います」巡回指導では、サッカーを中心に行いますが「遊び感覚で、ボールを蹴ることを楽しんでほしい」と話す皆川さん。「具体的には、鬼ごっこ、動き作り、ボールフィーリング、ゲームを行います。ボールを初めて触る子や、サッカーに苦手意識のある子もいるので、そのような子に『サッカーって楽しいんだ』と思ってもらえるような活動を心がけています」未就学児にぴったりな2m×1mのアルファゴールはこちら>>■サッカーを楽しんで継続してもらうために行っていること巡回指導の目的のひとつに、サッカーに触れ合うだけでなく、サッカーを楽しんで、継続してもらうことがあります。そのため保育士さんに、サッカー指導を体験してもらうこともあるそうです。「保育士さんには、サッカー経験のない方もいます。巡回指導の前に20分ほど、『サッカーは難しくないですよ』と感じてもらう時間を設けて、保育士さんたちにアプローチをしています。子どもたちへの声のかけ方や、簡単な練習をやってもらい、サッカーの楽しさを感じてもらうことが目的です」子どもたちの安全面を考慮すると、保育士さんが強い口調で注意することも必要ですが、子どもたちのサッカーで奨励されている「ポジティブな声かけ」をすることで、「今までは注意するだけでしたが、褒める方法もあるんですね」など、新たな気づきを得ることもあるようです。■サッカーの楽しさを伝えるために、指導者自身が楽しむように心がけている巡回指導がスタートして20年、皆川さんが携わって10年を越えますが「サッカーファミリーの輪は確実に広がってきています」と実感を語ります。「念頭に置いてるのは、サッカーの楽しさを伝えること。なかでも、我々指導者が楽しむことを心がけています。その雰囲気は子どもたちに伝わると思うので、我々が笑顔で、ポジティブな気持ちで過ごすことは大事だなと改めて思います」巡回指導では、基礎的な体力・運動能力を向上させるための動きづくりにも取り組んでいます。外遊びや体を動かす経験が減っている現代の子どもたちにとって、体を動かすことの楽しさを感じてもらう面からも、意義あるものと言えるでしょう。■目標は日本にあるすべての保育園・幼稚園を巡回すること皆川さんは巡回指導の醍醐味を「サッカーに興味がない子にアプローチができること」と話します。「サッカーを広めることを考えると、すごく大事な活動だと思います。いまの目標は、日本にあるすべての保育園・幼稚園に巡回指導をすること。各都道府県サッカー協会の担当者も、同じ想いで取り組んでいます」園児用のボール・ゴールの配布対象となりうるのも大きなポイントです。興味のある保育園・幼稚園関係者の方は、JFAのHPにアクセスしてみてください。子どもたちにとって、新たな体験をもたらす貴重な機会になることでしょう。ポケモンオリジナルデザインのボール10球とミニサッカーゴール2台贈呈JFAキッズ巡回指導ボール・ゴール贈呈プロジェクトお問い合わせ先はこちら>>未就学児にぴったりな2m×1mのアルファゴールはこちら>>
2023年06月14日子どもがサッカーを始める際に、少年団はお当番や送迎など親が大変、という情報を目にすることもあり、躊躇する家庭もありますが、現在は少年団も変わってきていています。当番やお茶出しなどは撤廃したり、指導者もライセンスを取得したり現代のコーチング理論を学んでいる人も増えています。4人のサッカー少年の父であり、スポーツ少年団にも関わってきたシンキングサッカースクールの菊池健太コーチに、その理由を伺いました。(取材・文:小林博子)サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■保護者が「少年団」を選ばない3つの理由、すべて実際は勘違いかも!?子どもがサッカーをするチームを選ぶ際、スポーツ少年団に入れることを躊躇する理由には、以下のものがあげられます。1.お当番や役員など、保護者の負担が大きい2.指導者のスキルが低い、指導を学んでない人が教えているイメージが強い3.高いレベルを目指してチームメイトと切磋琢磨できないインターネットの普及により様々な情報を目にするようになったためそのようなイメージを持つ方もいるようですが、今は変わっていたり、そもそも勘違いだったりすることも。1つずつ詳しく解説していきます。【1】お当番や役員など、保護者の負担が大きい→当番制廃止も子どもがスポ少に入団するのを躊躇する保護者の方の理由のNo.1はこれではないでしょうか。「親が大変そうだからやりたくない」という意見に加え、現代は両親共に仕事をしている家庭が多くなり、週末や放課後に子どものために使える時間がないという理由も多いようです。昨今はそのような今の状況から、お茶当番やコーチのお弁当当番を廃止する、遠征はなるべく公共交通機関または近隣チームとだけにするなど、工夫して保護者の手伝いを簡素化する少年団が多くなっているよう。保護者のみなさんは口を揃えて「思ったより大変ではなかった」とおっしゃっています。とはいえ、お手伝いが全くないわけではないので、頻度は少ないものの、数ヶ月に1回程度のお手伝い当番があるところもあります。それでも「うちは無理だな」という場合は、活動の内容をよく聞いて、無理なく関われるチームを探すと良いでしょう。なお、「両親共に時間があまり取れないからこそ少年団に」というのも、実はおすすめな理由。というのも、少年団の多くは小学校の校庭など子どもの生活環境内に拠点を置いているため、保護者の日々の送迎の負担が少ないというメリットがあるからです。低学年から練習に通学路を歩いて行けるところも多数あります。【2】指導者のスキルが低い→日本サッカー協会の指導ライセンス取得者が必ずいる学校の先生や地域のサッカー経験者がコーチになり、独自のメソッドで指導を行っている。サッカー経験はあっても指導を学んでいない、そんなイメージから技術や戦術に関する指導力に疑問を感じてしまう方もいるようです。ですが、スポーツ少年団は日本サッカー協会(JFA)に加盟しているしっかりした組織のひとつです。チームに最低1名はJFAの公認指導者ライセンスのうち「D級(U-12年代の子どもの指導者ライセンス)※」を取得している指導者がいなくてはなりません。※Jクラブや街クラブの指導者が持っているのと同じライセンスです取得に2日間かかる座学と実技の講習を受け、サッカー指導の知識はもちろん、子どもたちとの関わり方も学んでいるのです。JFAのメソッドを身につけた指導者が中心に練習メニューや理念をつくり、それぞれの少年団が切磋琢磨しているのが今の日本の少年サッカーの実情です。また、OGOBが指導を行っている少年団も多いもの。ボランティアに近い形で毎週末のようにサッカーを教えてくれる地域の大人が関わってくれる環境は、歴史のある少年団ならではの魅力。「まわりの大人のサッカー愛」という観点では、少年団の指導者はとても高いものと言えるでしょう。【3】高いレベルを目指して切磋琢磨できないセレクションなしで誰でも入団できる少年団には、いろいろな子がチームにいます。ただし、小学生の早い段階からそのような高い意識を持つ子どもばかりではありませんし、意識の高さ=実力というわけでもありません。少年団にもハイレベルな子がたくさんいます。さらに言えるのは、ジュニア年代では強いチームが必ずしもクラブチームばかりではありません。ちなみに、少年団から強豪クラブチームやJリーグの下部組織に進路を決める選手も多いものです。少年団だから高いレベルを目指してチームメイトと切磋琢磨できない、なんてことはないのです。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは■小さい頃は「どこでやるか」より「楽しめるか」に重点をシンキングサッカースクール指導者の菊池健太コーチは、4人のサッカー少年を育てるお父さんでもあり、少年団にお世話になったお子さんもいるそう。コーチとの相性が悪く、サッカーそのものを嫌いになってしまいそうだった子が、少年団に所属後笑顔を取り戻した経験から、少年団の魅力も身を持って感じているのだとか。「どんな子どもでも受け入れてくれる懐の深さと、とにかく楽しくサッカーをさせてくれるスタンス、勝ち負けだけでなく子どもを"地域の大人たちが育てる、卒団まで面倒をみてくれる"というあたたかい雰囲気は少年団ならではの素晴らしい環境です。子どもが自分の意志で『このチームでサッカーをやりたい』と言ったのがたまたま地域の少年団だったのですが。そんな経験から、親として、そしてサッカーコーチとしても少年団の良さを感じています」と笑顔で話してくれました。これからサッカーを始めるという小学校低学年の時点でも、チームに所属するとなると少年団かクラブチーム、スクールか、などの選択肢があります。1、2年生では「仲のいい友達と校庭でサッカーがしたい」という子も多いことでしょうし、試合が楽しいから週末にサッカーをしたい......、そういうモチベーションでサッカーを始めるなら、身近な少年団を選択肢にぜひ入れてみてほしいとも話します。子どもが楽しめる環境を自分で選ばせてあげることを何よりも優先してあげてください。■ジュニア世代は親子でサッカーライフを楽しんでほしい!長いようであっという間に大きくなる子どもたち。何から何まで親のサポートが必要な時期は実はとても短く、成長につれて親の出番は少なくなっていきます。中学生にもなれば、食事や洗濯などのほかは「信じて見守る」ことが親としてできることのメインになると言っても過言ではありません。だからこそ、ジュニア世代のサッカーは、保護者が子どものサッカーを一緒に楽しめる貴重で短い時間です。少年団は当番などのお手伝いを減らしたりしているチームも増えていますが、多少はあります。その分、子どもがサッカーをする環境に溶け込みやすかったり、親子サッカーなどのイベントでサッカー仲間の親御さんたちと知り合いになれたりと、子どものサッカーを通して親も週末のサッカーを楽しめるものです。これまでは「親が大変そうだから」と敬遠していたかもしれませんが、いざ入ってみたら意外と大変でもなく、親も我が子のサッカーを通じて人間関係が広がったり、楽しい時間が増えることもあるのです。お子さんの所属先の選択肢の1つとして、ぜひ考えてみてください。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年06月13日チリで行われたサッカーの試合で起きたハプニングが話題になっています。現地時間2023年5月14日、チリのプロサッカーリーグの試合が開催されました。前半8分をまわったところで突然、フィールドに『乱入者』が現れたのです。どこからともなく全速力で走って来た『乱入者』は、ボールを持っている選手に向かって一直線。そしてなんと、選手からボールを奪ったのです!しかし、選手はもちろん、観客の中にも、その『乱入者』に対して怒っている人はいませんでした。なぜなら…実際の試合の映像を見れば分かります。試合に乱入したのは…犬!しかもボールをくわえたまま離しません!結局、『CDパレスティーノ』のマクシミリアーノ・サラス選手が優しく犬を抱きかかえて『強制退場』となりました。運ばれていく犬に対して、なぜか観客席からは大きな拍手が起きていますね。この動画は49万件の『いいね』が集まり、見た人みんなを笑顔にしたようです。・最高にかわいい!その犬にボールをあげて!・運ばれていく時の犬の表情が誇らしげなのが笑える!・この犬は前世でサッカー選手だったに違いない。ボールを追いかけることが好きな犬は多いもの。この犬は、選手たちがボールを追いかけるのを見て、一緒に遊びたくなってしまったのですね。試合には参加できませんでしたが、たくさんの声援と拍手を浴びたこの犬は間違いなく、観客のハートを勝ち取ったことでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年06月12日サカイクが提唱している、子どものサッカーに関わる保護者のみなさんに大切にしてほしい"親の心得"。どうしてそれが大事なのか、子どもを伸ばす理由になるのかを、チームの保護者に知っていただくセミナーを開催します。(オンライン)あわせて、親としての正しい応援の仕方や子どもの見守りかたを、サカイクキャンプコーチで4人のサッカー少年の父親でもある菊池健太コーチがお伝えします。<開催概要>日時6/1(土)19:30~20:20形式オンライン参加費 無料※後日オンライン(Zoom)のURLをお送りいたしますぜひこの機会にお申込み下さい。申し込みはこちら関連記事:この春の保護者会で実施したチームの反応
2023年06月09日サッカーをする子を持つ保護者の皆さんが「こんな記事があったらいいのに」と思っているのはどんなことでしょうか。5月某日、数人のサカイク読者とオンラインにてサカイク編集会議と称したミーティングを設けました。今回ご協力いただいたのは、関東、関西のお母さん数名。母親としての視点からお話を伺いました。後編では参加者たちも大いに盛り上がった子どものサッカーでの切実な悩みをご紹介します。みなさんも経験があると思いますので、ぜひご覧ください。<<前編:得点決めた、シュート止めた以外の「良いプレー」「褒めポイント」を見つけるためにサッカー経験がない保護者が子どものサッカーで知りたいこと■その1.スパイクの正しいサイズ感とほどけない紐の結び方多くの保護者がやりがちな、スパイクやトレーニングシューズが大きすぎる問題。サッカーの道具でサイズが多少大きくても問題ないものもありますが、スパイクやトレーニングシューズだけはジャストサイズでなければなりません。小学生年代はどんどん身体が大きくなる時期なので、「すぐ大きくなるし」とオーバーサイズの靴を履かせることがあると思いますが、靴の中で足が前後に動いてしまってきちんと走ることができませんし、ケガのリスクにつながります。「私も、コーチに『スパイクが大きすぎです。ジャストサイズのを履かせてください』と言われました」という経験を持つお母さんもいました。「コーチに正しいサイズはつま先の余裕は1センチ位です」と聞いて、正しいサイズのスパイクを購入したそうですが、成長期の子どものことを考えるとつい大きいものを買いがち、正しいサイズやフィット感について知りたい、とのことでした。他の方もからは「試合中にほどけない紐の結び方を知りたい」との要望も。試合中にスパイクの紐がほどけてしまい、状況によってはしばらくそのままプレーしていることもありますよね。紐を気にしつつどのタイミングで結べばいいか見計らいながらプレーしている子どもを見ていて、ほどけない結び方があれば知りたい、と感じたそうです。ほどけない紐の結び方は、親だけでなく子ども自身が知りたいことでもありますよね。サカイクでも今後イベントや記事・動画コンテンツなどで紹介する際の参考になるご意見でした。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■その2.スパイク、ソックス、足のにおい関連今回のミーティングで一番盛り上がったのが、「足のにおい」について。ミーティングに同席したサカイクキャンプとシンキングサッカースクールの柏瀬コーチが、「スクールの保護者の方に、子どもの足のにおいがひどい! どう対策すればいい?と聞かれますが、みなさんも同じ悩みはありますか?」と投げかけると、参加者全員が「わかるー!!」「あるある!」「めっちゃ悩んでいろんな対策しました!」と大盛り上がり。「練習や試合の後、帰宅前に靴下を履き替えてほしい」といったご意見や、「うちは子ども専用のスリッパを用意しました。帰宅したらそれを履いてお風呂直行です」「私は子どもが歩いたあとを拭き掃除してます(笑)」、「玄関に洗面器を置いてそこで足を洗ってから、お風呂直行です」、「床に足をついてほしくないんですよね(笑)」とそれぞれが実践していることを共有しあい、全国のサッカー少年少女の保護者のために、エピソードを募集して紹介するのはどうか、といった提案が生まれました。今回参加者のみなさんが一番盛り上がった、サッカー少年少女の足のにおい対策について、皆さんのご家庭ではどのような対策をしているか、先日サカイクでエピソードを募集しました。全国のご家庭で様々な工夫をされていたので、その内容を次回ご紹介いたします。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!
2023年06月06日サッカーをする子を持つ保護者の皆さんが「こんな記事があったらいいのに」と思っているのはどんなことでしょうか。5月某日、数人のサカイク読者とオンラインにてサカイク編集会議と称したミーティングを設けました。今回ご協力いただいたのは、関東、関西のお母さん数名。母親としての視点からお話を伺いました。その中からいくつかご紹介いたします。サッカーをしている子を持つ親ならだれもが「うちも!」と共感いただけるリアルな悩みや要望なので、ぜひご覧ください。<<関連記事:サッカーをする子の保護者たちに聞いた「親向けのこんな記事が欲しい」その内容は?■その1.子どもの「褒めどころ」がわかるように、親向けサッカー講座親御さん自身が学生時代にサッカー経験があったり、観戦が好きという方でない場合、どうしても「点を取った」「シュートを防いだ」など、分かりやすいプレーしか評価できないものすよね。得点に絡む場面以外で良いプレーをしていたのに、うちの子活躍しなかったな......。と思っていませんか?今回ご参加いただいた皆さんも、サッカー経験がなく最初はわかりやすいプレーでしかプレーの良し悪しを判断できなかったそうで、「親向けに、試合の映像や解説を使ったサッカーを理解するコンテンツが欲しい」という声がありました。親がサッカーというスポーツをもっと理解することで、これまでは試合で活躍しなかったと思っていたわが子に「目立つプレーではないからこれまではわからなかったけど、いい判断だったんだね」と褒めるポイントを見つけることで、いい親子関係が築けそうだということでした。帰りの車で反省会をするより、ずっと前向きで子どもも嬉しい気持ちになりますね。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■その2.子どもが「じぶんごと」として意識するような熱中症対策近年、ゴールデンウイークごろから学校での集団熱中症などがニュースになります。熱中症への啓もうは何年も前から行われており、ご家庭でも学校でも子ども達に伝え、予防対策をしているにもかかわらず、肝心の子ども達自信に響いていない。と今回お集りいただいたお母さん方は嘆いていました。「水筒の中身をほとんど飲まずに帰ってくるので心配」との声も。のどの渇きを感じない、学校で頻繁にトイレに行きたくないなど子どもならではの理由はあるかと思いますが、春先から熱中症になる人が出る近年の気温の中、親御さんとしては本当に心配ですよね。実際に目の当たりにするまでは中々「じぶんごと」としてそのツラさや命の危険があることまでイメージできない、ということもあるかもしれませんが、今回お話を聞いたご家庭の中には、「うちは学校での集団熱中症などでクラスメイトが倒れた経験をしてもなお、じぶんごとになってないみたいです......」という声もありました。サカイクでも毎年のように最新の熱中症対策についてお送りしているので、親御さんが読んで、お子さんにその大変さを理解させ、予防対策に意識が向くような記事を配信していく予定です。■その3.子どものモチベーションが下がらないようにする方法高学年になってくると、トレセンやセレクションなど、選ばれることや合否判定に直面することが増えてきます。成長期を迎えて一気にうまくなる子に差をつけられているように感じたり、早い子では5年生の段階でクラブチームのジュニアユース(中学年代)にスカウトされているため、6年生でセレクションを受ける際に募集人員が少なく狭き門になっていることもあるそう。結果は気にしないようにしていても、セレクションに受からなかったわが子にどう声をかければいいか、普段の練習やほかのセレクションに向けてモチベーションが下がらないようにする接し方を知りたい親は多いのでは、という切実な要望をいただきました。最近では5年生ぐらいから部活の体験会に参加させる中学もあるそうで、高学年になると子どもの進路について悩むことが増えたり、ほかのご家庭がどのタイミングで進路を意識し動き始めたのか知りたいという意見がありました。ほかには、子どものモチベーションが下がるような応援の仕方についても、サカイクから啓蒙があると良いという声も。試合中ピッチの外からわが子だけに大声で支持を出したり、試合後わが子を読んでダメ出しする保護者の存在はよく聞かれますが、中には試合の審判をしながらベンチの子どもに罵声を浴びせるお父さんもいるのだそうで、試合での応援マナーやポジティブな声かけについて改めて紹介したら、チームから共有されるので良いかもしれないというアイデアをいただきました。今回、色々親としての心配や知りたいことを語りながらも、「親はプロになってほしいとか、なるべく高いレベルを目指してほしいとか理想を言うけど、結局のところ決めるのは本人だし、親は応援するだけなんですけどね」と締めくくるお母さん方。親として「こうなったらいいな~」という理想は描いてしまうものだけれど、最終的に子どもの人生を決めるのは子ども自身だから、それを見守るしかない。と、まさにサカイクの理念を体現されている方たちでした。次回は、サッカー少年少女を支える親として多くの人が抱える悩みについて、それぞれのご家庭での対応などをご紹介します。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!
2023年06月05日サカイクが開発・制作し、これまでサッカーノートが続かなかった子たちにも「書きやすい」と評判の「サカイクサッカーノート」。質問に答える形で書き進めていくことで、目標設定や振り返りができると同時に、自然と思考が深まっていくノートです。今回はサカイクキャンプに参加してくれた、小学2年生のコウスケくんとお母さんに、「サカイクサッカーノートの活用」について話をうかがいました。「サッカーノートに何を書けばいいのかがわからない」「書くことでどんなメリットがあるの?」などの疑問点がある方や、サッカーノートに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。(取材・文:鈴木智之)サカイクキャンプにも参加してくれたコウスケくん、サッカーノートを書き始めて「自分の考えがまとまる」ことを実感していると教えてくれました<<堂安律を輩出した西宮サッカースクールが導入!サッカーの理解度が上がり、書かない子と成長に雲泥の差が出るサッカーノートサカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■親がサッカーノートを書いてほしいと思っていた理由コウスケくんがサッカーノートを始めるきっかけになったのは、小学1年生で参加したサカイクキャンプです。サカイクキャンプでは、低学年向けの簡易版サッカーノートを通じて、自分の考えを書くことに取り組んでいます。また、サカイクキャンプ参加者に向けた、オンラインのフォローアップセミナーも開催しており、その中で「サッカーノートの書き方」や「書くときのアドバイス」などを行ってきました。もともとコウスケくんは市販のサッカーノートを使っていたそうですが、お母さんによると「書く項目が難しすぎて、すぐに止めてしまった」と言います。それが「サカイクサッカーノートを使ってから、試合に行く前と後に、ノートを書くようになった」と、ノートを活用できるようになったそうです。お母さんは言います。「もともと、文字や絵で自分の考えを書いて、視覚的に残すことができるのは貴重だなと思っていました。サッカーの思い出というか、日記的な感じなのもいいですね。ただコウスケは字を書くのがあまり上手ではなくて、字を間違えることもあるので、書くという作業に慣れてほしいと思ったのが、サッカーノートを書かせるようになったきっかけです」■市販のノートでは項目が抽象的過ぎて低学年には難しく、すぐ止めてしまったしかし、最初に使った市販のノートは「書く項目が抽象的で、難しかった」と言います。「市販のノートは、良かったこと、うまくいかなかったこと、学んだこと、今やるべきことなど、質問がざっくりしていたので、小学1年生だとちょっと難しいかなって感じました」サカイクのサッカーノートは「今日の練習や試合の後、どうなっていたら最高ですか?」という質問から始まり、書く項目も具体的なので、書きやすくなったそうです。「サカイクのノートは、試合に行く前に書けるのがいいですよね。今からやることをしっかり考えて文字にして、それを見て試合に行くのは、モチベーションにもなるし、書いたことに対して頑張ろうという気になります」サッカーが上手くなる仕掛けがあるサッカーノートの秘密とは■指導者もサッカーノートを通じて選手の考えや努力しているところを知れるサカイクのフォローアップセミナーを通じて、コーチたちもコウスケくんの成長を感じています。サカイクキャンプのヘッドコーチを務める菊池健太コーチは「まずは書こうとする姿勢が大事なので、コウスケくんは『書く』というハードルをクリアしているのがすごいし、コーチとしてもうれしいです。コウスケくんが書いたノートを見させてもらって、『今はこういうことに努力しているんだな』『こんなことを思ってサッカーをしているんだな』と理解できるのも、ノートの魅力ですよね」と、優しいまなざしで語ります。柏瀬翔太コーチも「1、2年生のときって、文字を書くこと自体が大変ですし、自分で目標を決めて考えたことを言葉にするのは、すごく大変な作業だと思います。コウスケくんはそれができていることに驚きましたし、1、2年生でも考えることで書けるようになるんだなと、改めて思いました」と、話してくれました。練習前に左のページに目標を書き、練習後に右ページで振り返りを行います■低学年でも「試合の前に考えがまとまる」ことを実感お母さんによると「次のサカイクキャンプのときに、書いたノートをコーチに見てもらう」という目標を立てたそうで、「それまで、一生懸命書いてみようね」と話をしたそうです。コウスケくんは「ノートを書くことで、試合の前に考えがまとまるし、サカイクのノートは書くのが楽しい」と、感想を教えてくれました。お母さんは「試合前に考えを文字にして、終わってから振り返りができて、いつでも読み返すことができるのが、サッカーノートの良いところだと思います」と振り返ります。ノートを書くことで「シュートを打つ意識が強くなった」と、お母さん自身も感じているようで、「普段から試合の後に、『良かったよ』『上手だったよ』などと口頭で褒めたりするのですが、目で見て聞くことに加えて、文字として読むことで、頭に残りやすいのかなと思います」と、目を細めます。■最初から全項目埋められなくても大丈夫!プレーを記録し、「なぜ」を考えることで思考が深まり書けるようになる低学年だと、サッカーノートは難しいかな? と思う人に対して、菊池コーチは次のようにアドバイスを送ります。「低学年のうちは、焦る必要はありません。何を書いていいかわからないところは、書かなくていいと思います。年齢的に、考えを言語化することが難しいこともあるので、そこは心配しなくて大丈夫です」さらに「高学年になるにつれて、個人の課題やチームとしての取り組みが明確になるはずです」と話し、こう続けます。「まずはサッカーを楽しむことが第一で、例えば『今日は1点取れた』とノートに書いたとして、そのときに『なぜゴールを決めることができたんだろう?』と考えることで、より思考も深まっていくと思います。ノートを書くことで、考えるきっかけにしてくれたらと思います」柏瀬コーチも「良いプレーができたら、メモ程度でもいいので、ノートに書いてみるといいと思います。その積み重ねが記憶になり、プレーにも反映されると思いますし、振り返るのも上手くなるはずです」と、笑顔で話します。これからも、「サッカーノートを続けたい」と話すコウスケくん。考えてプレーできる選手になるために、ノートが成長を手助けしてくれることでしょう。サッカー少年の親が知っておくべき「サカイク10か条」とは
2023年05月30日アパレル特化型の転職支援事業を展開する株式会社フォーピープル(本社:東京都渋谷区、代表取締役:田中 弘武)が運営する未経験からEC業務のスキルを学べるオンラインスクール「アパレルECアカデミー」が2023年6月11日スタートの16期受講生を募集、7月から平日クラスを運用開始いたします。これまで運営してきた毎週日曜日のクラスと平行し、毎週水曜日のクラスも加わり、2ヶ月毎から毎月運営となり更にパワーアップいたします。※受講希望者をご紹介でお礼金5,000円キャンペーンも開催中!!(受講決定時)トップバナー■「アパレルECアカデミー」とはアパレル販売スタッフからアパレルEC運用スタッフへのキャリアアップ支援を目的として作られた、プロの現役ECスタッフが教える短期集中カリキュラムです。アットホームな授業で、ECやITの基礎知識、IllustratorやPhotoshopなどのPCスキル、SNS運用のノウハウなどEC運用スタッフに必要なスキルを習得することで、未経験者からでも80%以上の転職成功率を実現しています。※一般的な未経験からのアパレルEC職への転職成功率は5%程度。【こんなお悩みがある方におすすめ】・アパレルECに興味がある・アパレル本社職に転職をしたい・すでにEC運用しているがスキルアップしたい・IllustratorやPhotoshopを習得したい・自分のブランドのECサイトを作りたい・1人ではなく仲間と学習したい【メディア掲載】新聞やYouTubeなどで取り上げていただき、大変多くのお問い合わせをいただいており受講生急増中です。授業詳細など、お気軽にお問い合わせください。メディア掲載バナー【過去受講生の傾向・実績】▼受講動機転職希望:89% 知識習得:11%▼年齢・性別平均年齢:27歳 男女比:女性81%、男性18%▼転職成功率82%(知識習得者・転職辞退者を除く)▼転職実績企業大手アパレルSPA企業、プチプラシューズ企業、時計のリユース企業、アパレルOEM企業、ECフルフィルメント企業、スポーツアパレル企業、D2Cブランド企業など採用企業急増中!!▼受講生の声「受講中に1社応募し、そのまま内定をもらい入社決定。実際にECで務めている方が講師をしてくださるので、働く際どういった事に気を付けているかなど講義と合わせて学ぶことが出来た」(N.I / 28歳 / 女性)「販売からキャリアチェンジしたいとずっと思っていたのですが中々うまく行かなかったところで、アパレルECアカデミーと出会い、漠然とした気持ちを具体化させることが出来ました。 課題に追われながらもやりがいを感じることができ無事ECに転職することができました」(A.I / 25歳 / 女性)▼採用企業様の声EC業務に必要な知識は習得してくれているので、こちらが0から教える必要がなく、とても頑張ってくれていて、当社のかけがえのないメンバーになっています。(レディースアパレルブランド社長)【詳細】▼16期スケジュール(毎週日曜日開催)第1回:6月11日 / 第2回:6月18日 / 第3回:6月25日 / 第4回:7月2日 / 第5回:7月9日 / 第6回:7月16日 / 第7回:7月23日 / 第8回:7月30日 / 第9回:8月6日▼17期スケジュール(毎週水曜日開催)第1回:7月12日/ 第2回:7月26日/ 第3回:8月2日 / 第4回:8月9日 / 第5回:8月16日 / 第6回:8月23日 / 第7回:8月30日 / 第8回:9月6日 / 第9回:9月13日※講師スケジュールなどにより日程変更をご相談する場合があります。▼場所・時間日曜日/水曜日夜20時~Zoomでのオンライン受講1回2時間の授業になります▼授業カリキュラム第1回:EC / IT基礎知識 / 第2回:EC業務内容 / 第3回:商品登録 / 第4回:Photoshop(画像編集) / 第5回:Illustrator(クリエティブ制作) / 第6回:EC運用 / 第7回:販売促進 / 第8回:ギフティング / 第9回:SNS(Instagram運用・インサイト分析)毎回授業終了後に課題が出され、次回授業時に講師からしっかり添削してもらいます。▼受講料特別価格:98,000円→78,000円(税込)※早期申込割引額(詳細はお気軽にお問い合わせください)アパレルECアカデミーに入校希望や受講内容などについて聞いてみたい方は下記より申込ください。まずは気兼ねなくご相談頂ければと思います。詳細URL: 【会社概要】株式会社フォーピープル設立 : 2013年5月代表者 : 田中 弘武所在地 : 東京都渋谷区神南1-11-3 PORTAL POINT SHIBUYA 510企業サイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年05月23日ミニストップは、「第15回FAIRspiritsCUPジュニアサッカーフェスティバルU10」に協賛いたします。この大会は人工芝グランドでの試合経験の少ない年代の子どもたち(小学校4年生まで)に、大会形式での経験をつむことで、サッカーを通して仲間たちとの交流を深め、フェアな精神を育み健全な青少年を育成することを目的としています。この大会では使用されるフェアトレードサッカーボールにより、生産地の子どもたちが働かずに学校に通い、学ぶことができること等に貢献できます。ミニストップは、子どもたちに芝の本格的なグランドでサッカーができる幸せを感じてもらうとともに、フェアトレードという仕組みを知って共にSDGsに向けた活動に取り組んでいくために、第2回大会(2009年5月開催)より毎年協賛しています。≪第15回FAIRspiritsCUPジュニアサッカーフェスティバルU10≫■開催日時:2022年5月6日(土)・7日(日)■会場:GLOBALARENA(福岡県宗像市吉留46-1)■主催:POPLIFECO.(ポップライフカンパニー)一般社団法人CLUB東福岡アカデミック・アンド・アスリート実行委員長宮房武亮氏■後援:特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパン■協賛:ミニストップ株式会社、イオン九州株式会社、POPCOFFEES、sfida、株式会社イミオ(順不同)<2022年の大会の様子><2022年の大会の様子><2022年の大会の様子>≪FAIRspiritsCUPジュニアサッカーフェスティバルU10≫【大会主旨】○人工芝のすばらしいグランドにて試合経験が少ない年代の大会形式での経験を積み、レベルアップを図る。○サッカーを愛する仲間達との交流を深め、フェアな精神を育みお互いの発展を祈り、健全な青少年の育成を目的とする。○「FAIRspirits」の大会名に相応しく、サッカーを通してグローバルな視点から公平な心を持ち、理解を深める。<サッカーボールについて>★試合球は大会本部が用意したフェアトレードサッカーボール4号球を使用します。今回の試合球は株式会社イミオのsfidaフェアトレードサッカーボール(パキスタン製)を使用します。sfidaは スポーツに関わる全ての人が笑顔になれるブラン ドを目指し、フェア ト レー ドを推進しています。2004年、一人の大学生が世界一のサ ッ カ ーボール生座地パキス タ ンを訪問。サッ カーボールの世界的生産地であるパキスタ ンでのボール製造に 児童労働の問題が潜んでいることを知り、自らを育んでく れたサッ カー界に恩返しがしたいとの思いから、 sfidaのフェアトレードサッカーボール製造が始まりました。私たちの初めての商品である「ボール」は単なるスポーツの道具をこえた世界中の情熱を包みこむ「球体」であり、 夢や勝利のために共に戦う「仲間」だと考えています。ボールを通じて世界をより楽しくしていくことが我々の夢です。この夢のために日々挑戦し続けています。フェアトレードサッカーボールsfida<2021年パキスタン訪問時の写真><フェアトレードサッカーボール製造過程の写真> 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年05月05日この4月から子どもがサッカーをはじめとする何らかのスポーツを始める、または始めたご家庭は多いのではないでしょうか?子どもの成長にとって「スポーツは素晴らしい」のはいうまでもありませんが、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。シンキングサッカースクールで子どもたちにサッカーを教えている菊池健太コーチにお話を伺いました。子どもだけではなく、親にもいいことがたくさんあるとのお答えも必見です。(取材・文:小林博子)写真はサカイクキャンプサカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■スポーツを通して学べる事はたくさんある「スポーツを通して子どもが学べること、身につけられることは、本当にたくさんあります」そう答えてくれた菊池コーチによると、その「たくさん」の内訳は協調性とチームワーク、洞察力や思考力、礼義など、親として子どもに身に付けてもらいたい能力がずらりと並びます。学校や家庭での学びだけではなく、スポーツもプラスすることでそれらが身に付く理由として大きいのが多様な価値観に出会えるからだということ。もちろんスポーツをしていなくてもさまざまな価値観を持つ人にこれからの人生ではたくさん出会いますが、「スポーツを通して」というところがポイントなのだとか。例えば、菊池コーチが指導しているシンキングサッカースクールでは、「作戦会議」の時間を設けています。子どもたちはその時間を通して、自分とは違う考え方があることを知り、時には意見が食い違っても受け入れ、「聞く力」を身につけていきます。大好きなサッカーを通してなので、その経験がより受け入れやすい状態であることも見逃せないポイントです。子どもの心の成長の加速度はサッカーだからこそ高まるともいえます。多様な価値観があることが早い段階からわかっていることは、心の発達にもつながります。いろんな価値に触れ、尊重しあう経験を通して心が豊かな子どもに成長してくれることでしょう。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは■勝ち負けがあるのは悪いことじゃない結果が目に見える=実感できる多くのスポーツが他と大きく違うのは、わかりやすい結果があること。例えばサッカーでは試合ごとに勝ち負けがあります。日々の努力や向き合う姿勢次第で、その結果が変わるというのは、小さな子どもはまだあまり経験してきていないこと。これも心の成長には欠かせません。ちなみに、いわずもがなですが体の成長度もスポーツを通してぐんと高まります。しっかり運動をして適度に疲れ、よく食べてよく眠ることがいいことなのはいうまでもありません。生活にメリハリをつけてくれることにも繋がりますし、体力がついてより健康的な生活ができるようになる子も多いものです。成長目覚ましい子どもの時期だからこそ身につけられる技術もあります。■感謝の心を持つことができれば「礼義」は自発的に身につく多くの親御さんが子どもの習い事で身につけてもらいたいと思うのが「礼義」ではないでしょうか。しっかり挨拶をすること、相手をリスペクトする姿勢などは、普段の生活だけよりも、スポーツや習い事の場で家族以外の人間関係を経験することで身につきやすい能力のひとつです。「礼に始まり礼に終わる」武道などでは、それらをしっかりとルーティンとして身につけることができるのもメリットのひとつ。メリハリのある態度で練習や試合に臨むことができるようになることでしょう。なお、サカイクが提唱している「ライフスキル」の一つである「感謝の心」は、子どもたちから自然な形で礼儀を引き出すことにもつながります。自分がサッカーができるのは、親御さんをはじめとした周囲の大人のサポートやコーチ陣の指導、審判や相手チームの選手たちなどがいてこそ。そう気づくと、周りの人たちへの感謝の心が育まれて態度に現れ、挨拶や態度などの「礼儀正しさ」に反映されるからです。「ちゃんと挨拶をしなさい」と大人から言われるよりも自発的に礼儀が身につくのです。■親としてのスタンスもよりよいものにさまざまな「いいこと」があるスポーツ。最後に菊池コーチが伝えたいとおっしゃったのが「親の成長」でした。それにはこんなエピソードが。菊池コーチが指導を行うシンキングサッカースクールやサカイクサッカーキャンプで子どもたちが使っている「サカイクサッカーノート」には、子どもたちへの質問が書かれ、それに答える形で子どもの気持ちや考えを言語化するページがあります。「サッカーを通してどんな力を身につけたいですか?」「サッカー選手になるための技術」「試合で活躍する力」などを想定しがちですが、この問いに、こう書く子どももいるそうです。「人を大切にする力」この子は前述した「感謝の心」があるからこそ、そう記入したに違いありません。家に帰れば、小学生、中学生のサッカーをする4人の男の子のお父さんでもある菊池コーチ。休日は子どもとサッカーをしたり、お子さんが所属するチームの練習に顔を出す時間もあるといいます。そんな"パパ目線"でも、「サッカーを通して身につけたいのは人を大切にする力」という答えに、はっと気付かされたそう。子どもの成長につれ親もだんだん欲が出てきて「上手くなってほしい」「試合に出て活躍してほしい」と思ってしまいがち。大切な子どもが大好きなサッカーを楽しめるようにという親心からくる願望でもありますね。とはいえ、もっと大切なことを、子どもの心の成長から、学んだ瞬間だったそうです。スポーツを通して子どもが身につけた豊かな心が、親としての子育てのスタンスも良い方向へ導いてくれた好例ではないでしょうか。■スポーツは身体づくりや運動能力だけでなく、心の成長にもつながる身体だけでなく、心の成長にたくさんのメリットをもたらしてくれるスポーツ。それぞれの種目の特徴によって身に付くものに細かな違いはありますが、総じて言えるのは「スポーツは心を豊かにし、人間として成長させてくれる」ということです。「春から何か始めさせてあげたい」とお思いでしたら、ぜひその何かをはじめてみてはいかがでしょうか。その時に「サッカー」もぜひ選択肢にいれてもらえたら、サカイクとしては嬉しいです。菊池健太(きくちけんた)サカイクキャンプヘッドコーチ。約20年にわたり未就学児から小学生まで指導。私生活では4児の父。4人ともサッカーをしており、サッカー選手を育てる保護者でもある。<資格>日本サッカー協会C級JFA公認キッズリーダーキッズコーディネーショントレーナー佐倉市立井野中学校サッカー部外部指導員<経歴>VERDY花巻ユース 日本クラブユース選手権出場(全国大会)中央学院大学 千葉県選手権 優勝千葉県1部リーグ 優勝サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年04月21日サッカーをする子を持つ保護者の皆さんが「こんな記事があったらいいのに」と思っているのはどんなことでしょうか。今回は、関東で活動するとあるチームにお伺いして、保護者の皆さんと屋外企画会議ならぬ「サカイクにあったらいいなと思う記事」について親目線のリアルなアイデアをいただく機会を設けました。後編では、主に高学年になると出てくる悩みに関するご意見をいただきました。みなさんも「わかる」と共感いただける内容になっているかと思いますので、ご覧ください。<<前編:サッカーをする子の保護者たちに聞いた「親向けのこんな記事が欲しい」その内容は?サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■その1.ほかのスポーツとの両立、どうする?サッカーと水泳、サッカーと野球、など複数のスポーツをしているお子さんも多いですよね。学年が上がると練習日が増えたり、公式戦が始まったります。そうすると、日程が重なる日が出てきて、どちらかを欠席しなければならなくなります。今回お話を聞いた保護者の中には、お子さんが野球とサッカーをしている方がおり、試合の日程が重なったときは、本人がどちらに行くか決めているとのことでしたが、「フォーメーション変更が発生したり、チームに負担をかけて心苦しい」と明かしてくれました。子どももどちらのスポーツも好きだし、親としても色々なスポーツを経験させたい。だけど、高学年になるとどうしても何か一つに絞らなければならない状況になるので、上手く両立している子がどんなふうにやっているか知りたい、との声をいただきました。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは■その2.中学以降の進路部活にするか、クラブチームにするかお子さんが高学年になると、中学以降の進路を意識しだす家庭も多いのでは。サッカーを続けるのなら中学校の部活動か、学校外のクラブチームに所属するか、クラブチームに行くならセレクションはいつ頃開催されるのか、セレクション情報はどこで得るのか、などいろんなことが気になりだす時期ですよね。お子さんが中学以降もサッカーをするかどうか、というのもありますが、サッカーを続ける場合にどの進路が本人にとって良いのか、選択肢を示してあげるために知っておきたいと考える保護者も多いかと思います。そういった事情から、他のご家庭はいつぐらいから考え出すのか知りたい、大体のスケジュールやすでに経験した保護者の体験談があると助かる、という保護者視点のリアルな提案でした。■その3.写真、動画の撮り方高学年になると、卒団アルバムづくりを意識する時期でもあるので、写真や動画の撮り方を教えてくれると助かる、という声もありました。プロのクラブと違って少年サッカーで専属のカメラマンがいることは無いので、親御さんたちが試合ごとに写真や動画を撮りためて、卒団アルバムやDVDを製作するチームは多いですよね。写真や動画撮影が上手でいつも率先して引き受けてくれる方がいればいいですが、そんな状況は中々ありません。最近はスマートフォンのカメラの性能も高くなっているので、保護者がスマートフォンで撮影しているチームも多いと思いますが、日常生活を写すのと違ってサッカーをしている子どもたちの躍動感や表情を上手く撮るのは難しいものです。なので、素人でも上手に撮影できる方法を伝授してくれるコンテンツがあると保護者としてありがたい、という声をいただきました。いかがでしたでしょうか。後半では主に高学年になると意識する悩みに即したアイデアをいただきました。いただいたアイデアをもとに、保護者の皆さんのためのコンテンツを作成していきますのでお楽しみに。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年03月27日サカイクが提唱している、子どものサッカーに関わる保護者のみなさんに大切にしてほしい"親の心得"をまとめた「サカイク10か条」。「実践している」「周りにも紹介している」という声をいただくこともありますが、まだその存在を知らない保護者の皆様にもぜひ知っていただきたいと思い、卒団式後の保護者会などで「サカイク10か条」を知っていただく機会を設けました。今回は、三重県亀山市で活動する野登SC、東京都町田市で活動する町田相原FCにご協力いただき、保護者会にてサカイク10か条を紹介しました。オンラインを使ってサカイク10か条の紹介を行いました(写真は町田相原FCのみなさん)子どものサッカーに関わる保護者に大切にしてほしい"親の心得"【印刷してチームに配布できます】■指導者が上手く説明できていなかったことを理解してもらえたどちらのチームも、サカイクキャンプのヘッドコーチでもありシンキングサッカースクールのコーチも務める菊池健太コーチが、サカイク10か条が大事な理由などをお話すると、集まった保護者の皆さんは真剣なまなざしでモニターを見つめ、その内容に耳を傾けていました。野登SCのスタッフ堀口さんによると、以前から指導者たちの中ではサカイクに共感していただいていた方が多く、情報を共有しあっていたそうです。保護者の皆さんにも知ってほしいとチームの情報を共有しているツールにアップしたりしていたそうですが、あらためてサッカー少年少女をサポートする親の心得として「サカイク10か条」というものがある、と伝えたかったのだと教えてくれました。普段から櫻木監督やコーチたちがサカイク的な指導に共感いただいて実践しているため、保護者の皆さんも納得して見守ってくださっているとのことですが、試合などで指導者の対応に疑問を抱いて質問された際に、指導者側が伝えたいことがきちんと言葉にできなくて、コミュニケーションのズレが生じることもあったそう。そんな悩みもあり、この度卒団式の後に保護者の皆さんに集まっていただき、サカイクのスタッフからオンラインを使ってサカイク10か条を紹介する時間を設けてくださいました。保護者会終了後には、親御さん同士で「こんな時は○○すると良いんだね」など話しあっていたそうです。チームスタッフの堀口さんは、「これをきっかけに、子どもたちがのびのびサッカーを楽しめる環境を保護者も理解して一緒にやっていけたらいいと思っています」とチームにとっていい機会になったと教えてくれました。■子どもより自分が焦っていたことに気づいた保護者も東京都町田市で活動する町田相原FCは、昨年7月に出張サカイクキャンプを体験していただいたチームで、以前より代表の宮崎さんをはじめ、指導者の方々もサカイクに賛同くださっていましたが、保護者の皆さんにもこの機会に知ってほしいということで、オンラインでご紹介いただく機会を設けました。コーチの話が終わった後は保護者の方からの質問タイムを設け、「やる気が見えない時の声かけ」「自主練をしないが見守るしかないのか」「ケガからの復帰が不安そうな時どうすればいいか」など、親御さんのお悩みに回答。「そういう悩みがあるときは、いつでもコーチに相談してください。一緒に取り組んでいきましょう」と代表の宮崎さんが保護者に語りかけるなど、今回の10か条紹介をきっかけに、保護者とのコミュニケーションを深める機会にもなったようでした。参加した保護者の方からは、「子どもより親の自分が焦っていたと気づいた。これからは見守るようにしたい」などの感想をいただきました。今回のことが、チームと保護者が子どもたちのためにより良い環境を作るにはどうすればいいか、共通認識を持って関わっていけるきっかけになれば幸いです。最近では、チームに入団する際にサカイク10か条を保護者の方にお渡ししているという嬉しいご報告をいただくこともあります。子どもがサッカーを楽しむためには、技術の習得も大事ですが、何よりサッカーが好きで楽しめることが大事です。「サカイク10か条」はページのURLを共有するだけでなく、印刷して配布することもできますので、ぜひみなさんのチームでもご活用ください。「サカイク10か条」をダウンロード>>
2023年03月13日サカイクではオリジナルの「サッカーノート」を制作・販売しています。質問に答える形で書き進めていくことができ、目標設定や振り返りが可能なノートです。今回はシンキングサッカースクールに通う、小学5年生のアツシくんとお母さん、そしてスクールの菊池健太コーチに「サカイクサッカーノートの活用」について話をうかがいました。「サッカーノートに何を書けばいいのかがわからない」「書くことでどんなメリットがあるの?」などの疑問点がある方や、サッカーノートに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。(取材・文:鈴木智之)サッカーノートを書きはじめて自分が変わってきたと実感していると教えてくれたアツシくん<<堂安律を輩出した西宮サッカースクールが導入!サッカーの理解度が上がり、書かない子と成長に雲泥の差が出るサッカーノートサカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■サッカーノートは高学年になってから始めた小学5年生のアツシくんは、スクールの特別クラスに入った約1年前から「サカイクサッカーノート」を書き始めました。市のトレセンに選ばれ、将来は「リバプールに入りたい」と話すアツシくん。夢を実現するために、ノートを通じて様々なことを考えながら練習に励んでいるそうです。シンキングサッカースクールの菊池健太コーチは「アツシくんは、自分の考えを持っていて、それを相手に伝えることができる子です。ノートを書くという行為を通じて、いろんなことを考えているのだと思います」と成長に目を細めます。■得意なプレーはサイド突破、あこがれは南野拓実アツシくんの得意なプレーは、サイドを突破してチャンスメイクすること。なかでも小学生になったときから、両足で蹴る練習をしてきたそうで、「どちらの足でも、クロスを入れることができます」と自信を持って話します。「(逆足は)最初はうまく蹴ることができなかったけど、周りに両足で蹴ることができる人がいなかったので、自分はできるようになりたいと思って練習しました」練習の甲斐があり、いまでは両足のキックが得意になったアツシくん。好きな選手は、リバプールに所属していた南野拓実選手(現ASモナコ)で「反転の速さやボールキープが上手なところが好き」なのだそうです。サッカーが上手くなる仕掛けがあるサッカーノートの秘密とは■サッカーノートをかくようになってから、周りを助けられるようになった「将来はリバプールに入りたい」と目を輝かせ、夢を話してくれたアツシくんですが、小学5年生のときからサカイクサッカーノートを書くようになったそうで、「最初はめんどくさかったけど、書き始めて自分が変わってきたのがわかった」と感想を教えてくれました。「僕は試合中、焦ってボールを蹴ってしまうことがあったのですが、サッカーノートを書くようになってから、少しずつキープすることをやり始めて、チームのみんなを助けられるようになりました」ほかにも「ノートを書いて、プレーについて考えることで、ボールが集まってくるようになり、点が取れるようになった」と笑顔を見せます。サカイクサッカーノートには、練習前に書く欄と練習後に書く欄があり、練習前に家でノートを書いて、グラウンドに向かうそうです。「ノートに練習の目標を書くところがあるのですが、『シュートを10本以上打って、8本以上を枠内に入れて、3点以上取る』と書いています。そう書くことで、シュートを意識するようになりました」「ドリブルで3人以上抜く」と書くこともあり、「僕はドリブルがあまり得意ではないのですが、3人抜く気持ちでやれば1人ぐらいは抜けるかなと思って」と、自分なりに工夫している様子。ノートを書くことで、考えてプレーすること、落ち着いてプレーすることなど、心理面に良い影響があるようです。「ノートを書くときに『もうちょっと落ち着いてシュートを打てば良かった』と反省し、次の試合で点を決めたこともありました。ノートを書くようになって、自分のプレーを振り返るようになったし、考えてプレーするようになりました」練習前に左のページに目標を書き、練習後に右ページで振り返りを行います■指導者にとっては選手の考えを知る手がかりの一つ菊池コーチも「点を取ろうとする意欲が強くなった」と成長を実感しています。「僕たちコーチは、彼らがどんなことを考えてプレーしていたのかを、ノートを読むことで確認できますし、彼らの目標は何なのかを、練習中、常に探っています。練習後にノートを読むと、答え合わせになるんですよね」アツシくんはサカイクサッカーノートについて「最初は書くのに時間がかかっていたけど、いまは慣れてきたので、5分ぐらいで書けるようになった」と胸を張ります。菊池コーチは「ノートは強制ではないので、書けるところだけ書けばいいと思います。年齢とともに言葉のレパートリーも増えてくるので、それに伴って書けるようになるんです」と話し、こう続けます。「コーチや保護者に見せるためではなく、自分の成長のために書いてほしいです。自分と向き合う時間にしてくれたらと思っています」■書くことで自分の「苦手」が分かるようになり、練習への取り組みが変わったアツシくんはサカイクサッカーノートを書き始め、3冊目になります。保護者にもたまに見せることがあるそうで「成長したねと言われて、うれしかった」と言います。アツシくんのお母さんも「書いている内容は、段々成長していると思います」と優しい顔で語ります。「(ノートを書くことで)苦手な部分が、自分でわかるようになったのだと思います。練習の様子を見ていても、それを踏まえてやっているのかなと感じることがあります」アツシくんは将来に向けて、「まずはトレセンでスタメンに入ること。中学に上がったら、他の地域の人と戦うこともあるので、負けないようにしたい」と、目標を話してくれました。夢を叶えるためのツールとして、ノートを使って頑張るアツシくん。今後の成長が楽しみです。サッカー少年の親が知っておくべき「サカイク10か条」とは
2023年03月08日3月1日は通称“未唯mieの日”。この日は毎年趣向を凝らしたライヴ・ステージを見せてくれる彼女だが、今年の“未唯mieの日”は、そのままソロ・キャリアの集大成となる2枚組CD『MIE to 未唯mie 1981-2023 ALL TIME BEST』の発売日と重なったので、これに合わせてのリリース・ライブになった。会場の目黒ブルース・アレイ・ジャパンは見事フルハウスで、オトナの熱気ムンムン。一般的には未だピンク・レディーのイメージが強い未唯mieながら、ソロになって既に40余年、彼女は試行錯誤を続けながら着々とキャリアを伸ばしてきた。とりわけ、日本屈指の名ドラマーだった故・村上“ポンタ”秀一のサポートを受けるようになったゼロ年代後半からは、自分が歌いたい音楽をひたすら追求。その都度サウンド・スタイルやアレンジャー、バンド編成を変えて、6カ月連続マンスリー・ライブや隔月ライブなどを大胆に展開してきた。Photo:ニシヤマツヨシかくして今年の“未唯mieの日”、セットリストはすべて『MIE to 未唯mie』から。ただし以前の曲を忠実に再現するのではなく、どの楽曲も現在進行形の彼女を強くアピールするフォーマットになっている。プロデュース&アレンジは、アイドル時代から彼女をよく知り、ソロ転向後もサポートを続けてきた巨匠・井上鑑。彼が集めた一流どころのミュージシャン勢も、親子ほどの世代差をモノともせずに圧巻のプレイで彼女を支える。新たなアレンジでクラシックのフレーズを差し込んだオープニング「ブラームスはロックがお好き」、圧巻の歌唱力を遺憾なく発揮したヒット曲「NEVER」、都市型ファンクにカッコ良く変身したサンリオとのタイアップ・ソング「キティとダンス!」、そして先ごろ急逝した名作曲家バート・バカラックを意識したポップ・チューン「Eternal Gift」など。Photo:川崎洋そしてショウ終盤、オール・タイム・ベストに唯一の新録曲として収録した「Hallelujah《ハレルヤ》」は、最近練習を重ねているというアコースティック・ギターを手に、ジックリ言葉を噛みしめるように歌われた。元々レナード・コーエン(カナダを代表するシンガー・ソングライター/詩人)が書いた“現代の賛美歌”と讃えられる曲で、その崇高さに呼応した実に感動的なパフォーマンスだった。Photo:川崎洋輝かしいピンク・レディー時代を否定するワケじゃない。でも今の未唯mieには、それとは別に心から表現したいモノがある。かつての自分がエンターテイナーだとしたら、今の彼女はリアル・アーティスト。きっと彼女はこれからも弛まぬ進化を続けていくだろう。Photo:ニシヤマツヨシText:金澤寿和<公演情報>2023年3月1日(水) 目黒Blues Alley Japan出演:未唯mie(Vo)、井上鑑(Produce&Arrange / Key)、土方隆行(Gt)、土方理久音(Gt) 、バカボン鈴木(Bs) 、山本真央樹(Ds)、前田サラ(Sax)、大滝裕子(Cho)2023年4月30日(日) ビルボードライブ大阪(1部)OPEN 14:00 / START 15:00(2部)OPEN 17:00 / START 18:00出演:未唯mie(Vo)、井上鑑(Produce&Arrange / Key)、YUMA HARA(Gt)、土方理久音(Gt) 、バカボン鈴木(Bs) 、山本真央樹(Ds)、前田サラ(Sax)、大滝裕子(Cho)お問い合わせ:ビルボードライブ大阪(06-6342-7722)<リリース情報>未唯mie『MIE to 未唯mie 1981-2023 ALL TIME BEST』発売中4,400円(税込)【収録曲】■Disc101. ブラームスはロックがお好き(1stシングル 1981.7.5発売)02. コールガール ~夜明けのマリア~(3rdシングル 1982.9.5発売)03. カム・バック(3rdシングルC/W 1982.9.5発売)04. シャンプー(5thシングル 1983.11.5発売)05. NEVER(6thシングル 1984.6.1発売)06. Dancing Love(アルバム『NEVER』1984.8.25発売)07. Memory(アルバム『NEVER』1984.8.25発売)08. I Love How You Love Me(アルバム『NEVER』1984.8.25発売)09. もう海へなんか行かない(アルバム『NEVER』1984.8.25発売)10. 灰とダイヤモンド(7thシングル 1984.10.21発売)11. Dreamer(9thシングル 1986.1.22発売)12. 昼顔恋話 (ロマン)(10thシングル 1986.4.21発売)13. いまが、Choice(11thシングル 1988.4.25発売)14. おとなどうし(12thシングル 1990.4.25発売)15. SWEET(12thシングルC/W 1990.4.25発売)16. 平成粋女・艶男(14thシングル 1991.4.25発売)17. LOVE JAIL(16thシングル 1995.11.25発売)■Disc201. Hallelujah 《ハレルヤ》(新録音)02. aubade ~夜明けの詩~(アルバム『me ing』2007.10.21発売)03. Think Of Me(アルバム『me ing』2007.10.21発売)04. 地上のAngelへ(アルバム『me ing』2007.10.21発売)05. 私のまま ~maybe it’s a life(アルバム『me ing』2007.10.21発売)06. キティとダンス!(15thシングル 1994.3.21発売)07. サファイアの空に(15thシングルC/W 1994.3.21発売)08. Nobody Knows Me (But Only Heaven)(未唯 with X.Y.Z.→A)(2001.11.29発売)09. おやすみなさい(鎮魂歌)*2011年6月 YouTube「中村泰士 G POPチャンネル」(初商品化)10. RAINING IN THE SUNSHINE(デーモン閣下 Feat.未唯mie、2012.5.16発売)11. ありがとうの地球(ほし)(アルバム『me ing』2007.10.21発売)12. 虹色の夜明け(アルバム『me ing』2007.10.21発売)13. Eternal Gift(17thシングルC/W 2006.10.25発売)14. ALRIGHT ALRIGHT(アルバム『me ing』2007.10.21発売)※ビクター時代のシングル&アルバム ストリーミングサービスおよびiTunes Store、レコチョク、moraなど主要ダウンロードサービスにて配信中!未唯mieオフィシャルサイト:
2023年03月08日累計発行部数2200万部を突破する人気サッカー漫画を原作にした舞台『ブルーロック』が初めて舞台化される。その稽古に先駆け、社会人サッカーチーム「エリース東京FC」の選手である色摩雄貴、松岡ジョナタン、神田凜星によるサッカー指導が行われ、出演者の主人公の潔 世一(いさぎ・よいち)役の竹中凌平、蜂楽 廻(ばちら・めぐる)役の佐藤信長、千切豹馬(ちぎり・ひょうま)役の佐伯亮が参加した。舞台「ブルーロック」 チケット情報「ブルーロック」(原作・金城宗幸/漫画・ノ村優介)は、2018年より「週刊少年マガジン」(講談社)に連載中のエゴイスト FW 育成サッカー漫画。「世界一のエゴイストでなければ、世界一のストライカーになれない」と、日本フットボール連合がW杯優勝に導くストライカーを育てるためにある計画を立ち上げ――という物語が描かれる。晴れ渡る屋外フットサルコートで挨拶を交わした6人は、サッカーの基本「とめる・蹴る」の練習からスタート。松岡と竹中、神田と佐藤、色摩と佐伯がそれぞれペアを組み、ボールを蹴り合う。経験者の佐伯も含め、はじめは緊張気味だった俳優陣も、選手たちの丁寧な指導でみるみる上達。「楽しくなってきた!」と良い表情を見せた。基礎的な動作を教わったらミニゲームへ。メンバーをミックスしたり、俳優チームと選手チームでわかれたりしてゲームをするうちに、俳優、選手関係なく6人全員でチームメイトのような空気が生まれ、チームプレーも次々と飛び出し始める。技術の習得はもちろん、競技そのものの楽しさも体験できたようだった。練習後の囲み取材で松岡が「皆さん、才能がありすぎてびっくりです」と笑顔で話すと神田も「吸収力がすごかった」、色摩も「教えることがなかった」と絶賛。竹中は「サッカーの楽しさを知れたことが大きな収穫でした」、佐藤は「サッカーがより好きになりましたし、身近になった気がします」、佐伯は「サッカーの“みんなで取り組む”というところは舞台と同じだなと思いました。今日僕は(佐藤)信長くんと初対面でしたが、パスをし合ってコミュニケーションが取れました」とそれぞれ良い時間になった様子。本作には、神田が「エゴ=自分が勝負を決めるんだという、プレイヤーとして大切なことが描かれている」と話すように、チームスポーツにおいての“エゴ”が描かれている。そこは俳優の仕事と重なるかを問われると、佐伯は「俳優として個性はあったほうがいいけど、舞台では協調性が一番大事」、佐藤も「観てほしいところを観てもらうためには自分も押さえる」と明かし、竹中も「協調性が大事な舞台で描く作品のテーマが“エゴ”というところもおもしろい。どんな作品になるかワクワクしています」と話した。公演は、5月4日(木・祝)から7日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼ、5月11日(木)から14日(日)まで東京・ サンシャイン劇場にて。3月8日(水)18:00から12日(日)23:59までプレイガイド最終先行(抽選)を受付。取材・文:中川實穂衣裳協力:DESCENTE UMBRO
2023年03月08日