連載『老後サバイバル』では、フィデリティ投信株式会社 フィデリティ退職・投資教育研究所所長の野尻哲史氏が、同社が勤労者3万人を対象に実施したアンケート結果などをもとに、退職後にいかに備えるかについて考察します。資産形成のためのコストである税金は収益にかかってくる分、高い資産成長を求めるほど重く感じるものです。その対策として、第7回のコラムでは確定拠出年金制度をまとめました。今回は今年からスタートしたNISA、少額投資非課税制度を紹介します。○階段状に考えるとわかりやすいNISAは年間の非課税限度枠100万円までの投資元本に対して、そこから得られる配当収入、値上がり益などを5年間非課税にする制度です。非課税期間が5年で、制度は2023年までの10年間の時限措置となっていることから、複雑でわかりにくくなっています。そのため、少しでも理解しやすくするために、グラフの通り制度を階段状にしてみました。NISAの考え方2014年から制度がスタートして、口座の開設や資金の拠出は2023年まで可能です。年間の非課税枠は100万円で、毎年100万円を投資に回したとすると都合1000万円の資金を非課税枠に通すことができます。ただ、非課税期間は5年と定められていますので、6年目には非課税口座から資金を外に出す必要が出てきます。そのため、ある年の非課税投資総額は常に5年分まで、すなわち500万円までとなります。とはいえ、1人1口座開設できるので、夫婦それぞれに口座をつくれば5年間累計の非課税投資は1000万円まで広げることができます。現役層にとっては十分な規模の投資が可能になります。○長期投資を念頭に利用NISAでは一度買い付けた資金額は枠を使ったことになり、途中で売却してもその枠を再利用することができません。そのため長期投資ができる投資対象を選ぶことが大切になります。また新規投資が原則となっており他の口座で保有している既存投資商品を移管することはできません。ただ、NISA口座内で保有する投資商品を次の非課税期間に移管することは認められていますので、これを使って5年の非課税期間をつないでいくことができます。すなわち、2014年に購入した投資商品は2018年末まで5年間保有して、6年目に2019年の非課税枠100万円に移管することができるわけです。これをロールオーバーと呼びますが、これをすることで合計10年の非課税期間を活用することができます。ここで問題なのが、制度自身が10年の時限措置になっていることです。2019年にロールオーバーした投資商品は5年の非課税期間を保有すると2023年末になってしまい、ここで制度が切れては、もう一度ロールオーバーをすることができません。これでは長期投資と言っても限界があります。ただ、既に制度の恒久化の議論も出ていますので、それほど遠くない時期に10年の時限措置は撤廃されるだろうと予想しています。そのほかにも2015年から毎年違う金融機関に口座を開設できるように制度が変更され、さらに最近では年間の非課税枠引き上げの議論さえ出始めており、NISAは少しずつながら改善されていくものになってきています。○NISAは使い方が大切NISAは英国のISA、Individual Savings Accountを参考に設計されていますが、なかなか自由で機動的な英国のISAの特徴をそのまま日本に取り入れることができていません。それどころか使い方もまだまだ英国のISAのようにはできていないように思えます。英国ではISAのことを「Wrapper(包み紙)」と呼びます。中身は何を包んでもいい「非課税の包み紙」ということです。そのため、NISAに向いた商品があるのではなく、自分に合った投資の一部をNISAの非課税枠に包んで行うという考え方が日本でも大切になります。まずは自身の投資スタイルを継続することが大切です。NISAを使うから何か新しいことをする必要はありません。ある人には向いている商品でもある人には不向きだったりしますから、NISAならこの商品ということもありません。例えば若年層ではNISAで積立投資をすることが重要な資産形成の方法です。とはいえなかなか年間で100万円の非課税投資枠までは届かないでしょう。それでもロールオーバーを続けながら、何年かかけて年間投資額100万円まで継続すれば、非課税期間5年分の累計でいつかは500万円の非課税運用資産をつくり上げられます。この時には、個別株や分配金を出さない投資信託など成長を重視する投資対象を活用することが大切になります。退職を直前に控えている50代にとっては年に1回投資収益を非課税で受け取る仕組みが大切です。この年代なら年間100万円の投資は十分可能です。その元本から得られた投資収益を5年後に非課税で受け取り、元本は6年目にロールオーバーするという仕組みを作っておくことは、これから迎える退職後の生活には頼りになる方法でしょう。毎月分配型の投資信託は分配を出すことで途中売却をすることと同じ投資行動をすることになりますから、NISAの「一度使った枠を再利用できない」という点で無駄を生じさせます。そのため、もったいない使い方になると言われます。事実、資産形成をしようとする現役世代にとってはその通りもったいないのですが、「使いながら運用する」退職世代には、普通分配金だけでも非課税で受け取れることにメリットがあるのです。現在、さらにもっと若い、子供世代向けに、英国のJunior ISAの日本版を作ろうとする動きがあります。英国と同様な仕組みになれば、18歳まで引き出すことができなくなるため、長期投資のスタートに相応しい制度となります。しかも拠出が祖父母世代でも可能になれば、世代間の資産移転にも大きく貢献する可能性があります。生涯を通じた資産形成の制度をうまく活用したいものです。(※写真画像は本文とは関係ありません)○執筆者プロフィール : 野尻 哲史一橋大学卒業後、内外の証券会社調査部を経て、2006年からフィデリティ投信株式会社フィデリティ退職・投資教育研究所所長。大規模なアンケート調査をもとに投資家への提言をするなど、投資教育に従事。「退職金は何もしないと消えていく」(2008年)、「老後難民50代夫婦の生き残り策」(2010年)、「40代のサイフ」(宝島社、2012年)、「50歳から始めるお金の話し」(2013年2月、小学館文庫)など著書も多数。現在、日本アナリスト協会検定会員、日本FP協会、日本証券経済学会、行動経済学会などの会員。
2014年10月28日主婦の友インフォス情報社は10月18日、『「老後プア」から身をかわす50歳でも間に合う女の老後サバイバルマネープラン』を発売した。○50歳から始められる、生き残りマネープランを伝授平成22年の内閣府データによれば、65歳以上の単身女性の「貧困率」は52.8%。その年収は114万円以下で、月収は10万円未満となっている。同書では、「7~8年のひとり暮らしが強いられるかもしれないこの現実を受け、「老後プア」から生き残りを図るマネープランを伝授する」という。現役の経済ジャーナリストである岩崎博充氏が、「50歳からでも間に合う」マネープランを解説。「長寿社会が図らずももたらすこととなった『孤立リスク』『貧困リスク』から多くの女性たちが脱出でき、幸せで活力あふれる老後を過ごすヒントが満載」となっているという。内容は、第1章「危ない!65歳以上のシングル女性2人に1人は貧困層に!」、第2章「50歳女性の平均貯金額1248万円は十分か?」、第3章「年金はまだまだ増やせる!第2の公的年金加入法!」、第4章「月額5万円の積み立てで1000万円超の老後資金!」、第5章「『老後資金』を倍にする保険と金融商品!」、第6章「『高齢者向け』の暮らし、『持ち家』『賃貸』どっちが得?」となる。価格は1,512円(税込)。
2014年10月20日趣味の時間、大事にしたいですね老後は趣味に費やす人が多いとか。昔、やってみたかったことを老後にはじめるというのもすてきですよね。あなたは老後にやってみたい趣味といわれると、どのようなものを想像しますか?マイナビ会員の女性486名にうかがいました。ランキングでみると、面白い発見があるかもしれませんよ。>>男性編も見るQ.老後にやってみたい趣味を教えてください(複数回答)1位国内旅行、海外旅行36.9%2位陶芸12.0%3位絵画9.4%4位ゲートボール8.5%5位盆栽6.1%■国内旅行、海外旅行・「忙しくて、旅行に行く時間がないので、老後にゆっくり、と自分に言い聞かせています」(47歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)・「旅行好きなので、老後も元気にいろんなところに行きたいなぁ」(27歳/その他)・「時間を気にせず、旅行に行ってみたい」(25歳/アパレル・繊維/販売職・サービス系)■陶芸・「じっくり時間をかけて取り組んでみたい」(28歳/自動車関連/技術職)・「陶芸には、なんとなくあこがれがあるから。テレビなどで見ていて、一度挑戦してみたいと思っている」(44歳/建設・土木/事務系専門職)・「自分で湯のみを作りたい」(25歳/機械・精密機器/営業職)■絵画・「ゆっくりと風景画を描いて、のんびりしてみたいです」(29歳/学校・教育関連/専門職)・「何か表現できるものを作ってみたい」(30歳/小売店/販売職・サービス系)・「いろいろなところに旅行しながら、絵を描きたい」(26歳/建設・土木/事務系専門職)■ゲートボール・「老後の余暇の代表格だと思うから」(25歳/金融・証券/事務系専門職)・「仲間ができるから」(38歳/その他)・「体力が落ちても、スポーツ感覚で楽しめそうだから」(25歳/商社・卸/事務系専門職)■盆栽・「盆栽は若いうちに初めて育てるモノだと言われて、目からウロコでした。めぼしい子をいま、探しています」(24歳/小売店/販売職・事務系専門職)・「和風な趣味を作りたい」(23歳/食品・飲料/販売職・サービス系)・「いま、ガーデニングが趣味なので」(27歳/食品・飲料/技術職)■番外編:楽しい老後になりそうです・「スキューバダイビング。年を取ってもできるし、健康に良さそうだから」(30歳/金融・証券/秘書・アシスタント職)・「いまはなかなかできないけれど、時間ができたらマラソンで身体を鍛え、それをボランティアにいかしたい」(32歳/小売店/事務系専門職)・「ジグソーパズルの達人になりたい。ついこの間、検定もあることを知りました」(32歳/情報・IT/技術職)総評1位は「国内旅行・海外旅行」という結果に。大差でのトップでした。老後の楽しみのために、いまから貯金をしているという人も多いようです。時間や金銭的な制約を気にしないですむのが良い、という意見も複数いただいています。2位「陶芸」、3位「絵画」も存在感を示しました。芸術を好むのは女性のほうが多いという結果が、顕著に出ています。自分のペースでできること、さほど体力を使わないこと、自宅や近所でもできることが人気の要因に挙げられます。4位「ゲートボール」、5位「盆栽」は老後の定番の趣味という印象が強く、納得のランクインといったところでしょうか。「盆栽」についてはすぐにでもはじめたいという意見がチラホラ。これから盆栽ブームが起きるかもしれないですね。老後も仕事を続けたいという人もいれば、孫の世話をしたいという人も。老後まで、時間はたっぷりあります。それまでに、自分に合った趣味が見つかるといいですね。(文・OFFICE-SANGA塩田純一)調査時期:2012年4月26日~2012年5月9日調査対象:マイナビニュース会員調査数:女性486名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【女性編】男性がやっていると自慢できそうな意外な趣味・特技ランキング【女性編】お金持ちと出会えそうな趣味ランキング【女性編】ある瞬間、自分も年をとってしまったなぁと感じることランキング完全版(画像などあり)を見る
2012年06月30日年をとっても、楽しみは必要です一生できる趣味があると、ライフスタイルが大きく変わります。定年を迎えたあとにそういうものがあれば、きっと楽しい老後になりますよね。まだまだ先の話ではありますが、老後にやってみたい趣味について、マイナビ会員の男性328名に聞いてみました。皆さんなら、どのような趣味に興味がありますか?>>女性編も見るQ.老後にやってみたい趣味を教えてください(複数回答)1位国内旅行、海外旅行32.4%2位ゲートボール10.9%3位何もしない8.9%4位盆栽8.0%5位登山6.7%■国内旅行、海外旅行・「若いときと老後に行ったときでは、感じることが違うから」(29歳/食品・飲料/販売職・サービス系)・「年金で、旅行ざんまいをしてみたい」(25歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「車で海外の大陸の横断とかをしてみたい」(28歳/医薬品・化粧品/技術職)■ゲートボール・「思ったよりも、過激なスポーツだと聞いて」(31歳/情報・IT/技術職)・「以前、テレビで見たとき、実は知的スポーツだとわかったから」(40歳/機械・精密機器/技術職)・「適度な運動とコミュニケーション」(34歳/機械・精密機器/販売職・サービス系)■何もしない・「何もせず、ゆっくりと暮らす」(40歳/建設・土木/営業職)・「グータラして過ごすのが夢なので」(26歳/小売店/販売職・サービス系)・「何もしないをする、最高じゃないですか」(30歳/運輸・倉庫/事務系専門職)■盆栽・「こまめな手入れが必要で、のんびりした時間を過ごすにはちょうどよさそう」(28歳/その他)・「意外と盆栽は面白そうで、いまからでもやってみたいと思う」(28歳/食品・飲料)・「盆栽は奥が深そう」(30歳/情報・IT /技術職)■登山・「健康に良さそう」(24歳/ソフトウェア/技術職)・「富士山に登りたい」(29歳/小売店/販売職・サービス系)・「寝たきりにならないために、運動をしたい」(46歳/電機/技術職)■番外編:人生いろいろ、趣味もいろいろ・「楽器。現時点で準備しているものがいくつかある」(54歳/学校・教育関連)・「資格マニアになってやる!!」(41歳/医療・福祉/専門職)・「オープンカーでさっそうと走りたい」(43歳/自動車関連/技術職)総評1位は圧倒的な差をつけて「国内旅行、海外旅行」という結果になりました。老若男女を問わず、旅行をしたいという気持ちは普遍的なものですね。時間とお金に余裕があるからこそ、実現できる趣味なのかもしれません。2位はお年寄りの定番スポーツ「ゲートボール」でした。仲間ができるという点も注目されています。全体的に、体を動かしたいという傾向が見られました。5位の「登山」なども、これに当てはまります。3位には、「何もしない」がランクイン。何も考えずに、のんびりする時間もいいですね。4位の「盆栽」は、日本の伝統文化というイメージがある模様。興味を持っている人が、かなりいらっしゃいました。お店を経営したいという回答も複数ありました。ゲームに没頭したい、フリーソフトを開発したいという声も。皆さん、いろいろな夢を抱いているのですね。(文・OFFICE-SANGA塩田純一)調査時期:2012年4月26日~2012年5月9日調査対象:マイナビニュース会員調査数:男性328名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】男性がやっていると自慢できそうな意外な趣味・特技ランキング【男性編】お金持ちと出会えそうな趣味ランキング【男性編】ある瞬間、自分も年をとってしまったなぁと感じることランキング完全版(画像などあり)を見る
2012年06月30日オウチーノ総研は20歳以上の男女1083人を対象に、「老後に住みたい都市・都道府県」について調査を行った。その結果、「老後に住みたい都道府県」では全世代において沖縄県が1位を獲得した。調査は5月21日~5月27日にかけて、日本在住の20歳以上の男女1083人を対象にインターネットで実施。753人から有効回答が寄せられた。「老後に住みたい都道府県」において、全世代で第1位を獲得したのは「沖縄県」。2位は40代以降は東京都(10代は北海道、30代は東京都と北海道)、3位は世代によって異なるが、北海道、東京、神奈川県が人気だった。老後に住みたい都道府県として沖縄県を選んだ理由については、「のんびり暮らせそう」「落ち着いて暮らせそう」「リゾート感がある」といった「雰囲気」を重視する回答をした人が、20代で55.6%、30代では58.3%だった。一方、60代以上においては「雰囲気」を重視した回答は12.5%に止まり、58.3%がその温暖な「気候」を理由に挙げた。また、「沖縄県」ならではの理由として、「長寿の島」「長生きできそう」といった「健康」にまつわる理由、そして60代以上からは「原発がない」「放射能の心配がない」といった「原発」にまつわる理由が挙がった。「老後に住みたい都市」では、沖縄県の「那覇市」が総合1位を獲得。その理由として「おだやかな気候」「ゆったりとした雰囲気」が挙げられた。2位以降は「東京23区」「札幌市」「京都市」「大阪市」「横浜市」。各都市を選んだ理由を聞くと、「東京23区」を選んだ人は「便利な生活志向」、「札幌市」は「総合的な住みやすさ志向」、「京都市」は「文化的生活志向」、「大阪市」「横浜市」は「地元志向」というものが多かった。
2012年06月27日アドバンスクリエイトが運営する「保険市場」は、将来の資金についてのアンケートを実施。その結果、9割以上の人が老後の生活資金に不安を感じているということがわかった。アンケート調査は2月29日~3月8日、同社が発行するメールマガジン「保険道場」の購読者を対象にWEBアンケートで行われた。有効回答数は935サンプル。「老後の生活資金は公的年金だけで十分だと思いますか」という質問では、男性の97%、女性にいたっては99%が十分ではないと回答。「毎月いくらあれば、老後も安心して生活できるか」の問いには、男性で「30万円以上(44%)」、「20万円以上(39%)」、女性は「20万円以上(49%)」、「30万円以上(34%)」という結果になった。「現在あなたは、老後の生活資金の準備をしていますか」という質問では、50%が老後の資金の準備をしていると回答。また、老後に向けた生活資金の準備をはじめた時期は、男性の33%、女性の44%が「30歳代」からと回答している。老後の資金を準備している人にどのような方法で準備しているのか質問したところ、「預貯金(72%)」、「保険(60%)」が上位に挙げられた。老後の資金準備は、預貯金はもとより、個人年金保険などの保険商品にも目を向けていることがわかる。また、「あなたにとって老後とはいつから」という質問では、男性の44%、女性の42%が「65~69歳」と回答。総合的には71%の人が、60~70歳からは「老後」という認識を持っている結果となった。退職から年金の支給開始時期を、老後と定義している人が多数と推察される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月11日最終電車に揺られて、電車の窓に映る疲れた自分の顔を見たとき……「老後はのどかでゆったりできる場所で過ごしたいなあ」なんて思ったことはありませんか?そこで、「老後、過ごしてみたい都道府県」について、皆さんに妄想(アンケート)してもらいました。※COBS ONLINE会員調査(ウェブ ログイン式)/有効回答数:500人/期間:2010年5月11日~5月16日まずは10位から6位まで一挙に紹介します!10位長野県(16票)「避暑地。快適な夏を過ごしたい」(女性/20代)9位愛知県(17票)「せかせかでも、のんびりでもなく、自然体で過ごせます」(女性/20代)8位千葉県(19票)「暑からず寒からず、台風の被害も大きくない、田舎だけれども都会も近い」(女性/20代)7位京都府(20票)「寺などの文化財に囲まれながら、静かな雰囲気の中で暮らしたい」(女性/20代)6位神奈川県(21票)「鎌倉の海沿いでのんびり暮らしたい」(男性/30代)どれも魅力的ですね。それでは、こういった強豪を破ったベスト5を発表します。まずは第5位から!5位大阪府(22票)土地そのものの良さよりも、住む人の人柄から選ぶ意見の多かった大阪府。目立つのは「何歳になっても、人が元気で、人に優しい。人情味のあふれる町だから」といった人柄に関するコメント。そのほかのコメントを見ても、「人間が温かい」(男性/30代) 、「人々がおせっかいで世話焼き(赤の他人にも) 」(女性/20代) など。たくさんの人と交流しあう老後も、ええなあ。4位静岡県(32票)適度に田舎、適度に都会、山も海もあって気候もあたたかい。「快適さ」ではダントツで1位かもしれない静岡県。ほかの都道府県と比べ、実際に暮らしている人からのラブコールも多数。静岡県の魅力は、「人が穏やかで優しい」(20代/女性) 、「道を聞いたら目的地まで案内してくれた」(20代/女性)と、親切な「県民性」にもあるようです。「身延線内では、老人が電車に乗った瞬間から席の譲り合い合戦が始まるらしい」(20代/女性)なんてローカルネタも。3位北海道(39票)海鮮から空気まで「おいしさ」が揃う北海道。南の島にはない清涼さと、どこまでも続く広大な大地で豊かな暮らし。「広々とした耕地で農業ができる」(男性/20代)、「動物の世話をしながら暮らしたい」(女性/20代)と酪農ライフにあこがれる声も多いようです。ヤギのお乳で作ったチーズを焼いたパンに溶かして……なんておいしい生活。じゅる。2位東京都(60票)地方ののんびりした魅力とはうって変わって、老後の暮らしに「便利さ」を求める人は東京に票を入れる傾向が。都心より、程よく静かで便利な「郊外」に人気が集まりました。なかにはこんなすてきな意見も。「彼女が大阪出身で自分が北海道なので、その中間地であるから」(20代/男性)。また、「東京は意外と緑が多い」(男性/30代)、「東京は冷たいなんて言われるけれど、神田・浅草・日本橋など下町の人は人情があってほっとするから」(女性/20代)と、あらためて東京の魅力を主張する声も。てやんでえ。1位沖縄県(85票)ハイサイ!皆さんの予想通り(?)1位は暖かな気候と、美しい海が広がる沖縄県。暖かな気候に、一度味わえば病み付きになるあの開放感(特に空港に降り立ったとき)は、「のんびり」と老後を過ごしたい人にはベストな環境なのでしょうか。気になるのは、85人中、15人が回答した「時間がゆっくり流れているから」(女性/20代)という意見。時間に追われる毎日の中で頑張っているからこそ、穏やかな日々にひかれるのはあたり前。1日中、きれいな海でぷかぷか浮かんでみたいですよね。老後のことを考えるとき多くの人は、自然や土地の人柄がもたらす「快適さ」と病院やスーパー、交通面が充実している「便利さ」に重点を置くようです。2位の東京都に関しては、自然が少なくても便利さは完ぺき!という声も多い一方、東京にも自然はいくらでもあるとの意見が目立ちました。また、愛知県と静岡県、長野県で頻出した「ほどよい・適度」というワードも、それぞれの地域に対するイメージを象徴しているようです。どの都道府県でも共通して見受けられたのは、「出身地だから」との答え。やはり生まれ育った土地が一番なのでしょうか。皆さんは、どんな地域で老後を満喫したいですか?(栗林弥恵/プレスラボ)【関連リンク】お酒に強いイメージのある都道府県はどこ?日本一高い土地はどこ?まず、知っておきたい土地の価値【女性編】「付き合ったら楽しそう!」な人の出身地ランキング
2010年06月13日