生来無精者で、テレビ番組を毎週観たりするマメさに欠けるTVオンチの私が、久々にハマったのが「植物男子ベランダー」(BSプレミアム)という番組。いとうせいこうさんの原作「ボタニカル・ライフ 植物生活」は読んでいたし、いとうさんの植物愛にも関心はあったけれど、これをテレビ化するという時点でまずびっくり! ハンパない挑戦だと思いましたね。ベランダーとは、いとうさんがガーデナーに対抗して作った造語。この番組は、田口トモロヲさん演じる、都会の片隅でひっそりと暮らす中年のバツイチ男、自称「ベランダー」が、自分勝手なやり方でベランダで植物を育てることを無上の喜びとしながらも、世話に翻弄されたりする、こっけいな姿を描くドラマなのです。田口トモロヲさんと松尾スズキさんにハートをワシづかみフリーライターであるらしい彼は、都心のなかなかお洒落なマンションに住み、リビングルームはベランダに面していて日当たり良し。そこで、ビール片手に植物を愛で、ああでもない、こうでもない、と独自の思い込みと偏愛で世話に没頭。基本的には、ベランダと馴染みの花屋ぐらいしかシーンが展開しないのですが、それで、ここまでハラハラドキドキさせられるとは! 恐るべしトモロヲさんの悲哀感あふれる魅力に開眼。ちなみに、隣人の植物学者、田中役の古舘寛治さんも落語でいうフラがある人という言葉がぴったりで、持って生まれたようなおかしみや愛嬌があって大好物です。音楽がまた的を射て感動的で、さあ、始動という時はドアーズの「ハロー、アイ・ラブ・ユー」、花屋で片思いの店員さんに会うシーンではシューベルトの「野ばら」と、出囃子的なBGMも秀逸。ワスレナグサにまつわるエピソードの回で、エンディングに大橋トリオ featuring 矢野顕子の「窓」が流れた時は、思わず不覚にも落涙しちゃいました。第2話で、もといた会社の先輩だという盆栽好きの茂木梅吉を演じる松尾スズキさんが登場した時、完全にヤラレタ! と思いましたね。突然、訪ねてきて盆栽について薀蓄を垂れたり叱ったりするのですが、ハマリ役というか、もはや演技に見えない!スタッフブログでも「圧倒的怪演で視聴者を慄然とさせた…」とありましたけれど、実にその通り。トモロヲさんと松尾さんにハートをワシづかみされ、耳元には、松尾さんの「盆栽、いいよ~、盆栽…」とつぶやくリフレインがいつまでも消えませんでしたよ。6月25日、いとうせいこうさんの出演は見逃せない! それで、番組のHPやブログをたまにチェックするようになったんですが、何と6月25日、原作者のいとうせいこうさんがカメオ出演するというではありませんか! 浅草の植木市で盆栽を売る店主の役だとか。スタッフブログ(バックナンバー4/25)で見た写真では、文士風の粋な着流しスタイル。そこに、我らがトモロヲさんと松尾さんが絡むという…。日本のサブカル界を、いや、もはや日本のカルチャー界の王道を牽引する3巨匠(個人的には“愛すべき中年御三家”と呼ばせていただいております)が、一堂に会するとは!これはぜひともお知らせしたくなりました。この日は空けてあります(笑)。ドラマ以外にも、「多肉 愛の劇場」という多肉植物が擬人化されて昼メロ風に演じる愛憎劇(?)、草冠が付く漢字を松尾さんがアダルトな雰囲気で朗読する「愛しの草冠」、植物が登場する歌が流れる「植物SONGS」など、ミニコーナーも非常に充実。スタッフさんたちが仕事を超えて入れ込んでる感があり、毎回、ただならぬ熱気が伝わってくるのが楽しいです。この番組のポスターを見たら、いやがおうにもそれを実感できるはず。007ばりに、いえ、トモロヲさんがお好きなブロンソンばりに、嗚呼、銃でなく水やりのホースを銃撃ポーズで構えるハードボイルドなトモロヲさんが! 6月25日、OA予定の「初夏のパノラマ」の巻、今から首を長~くして楽しみに待ってます。・ 「植物男子 ベランダー」
2014年06月11日お部屋のおしゃれなアクセントして欠かせないお花や観葉植物。また、お部屋を浄化し運気を上げてくれるので、開運アイテムとしても優れもの。でも気をつけないと逆に運気を下げることがあるのです。■1.サボテンを飾ると対人トラブルを招きやすくなる?!刺々しいという言葉があるように、サボテンなどの刺のある植物は、口論や対人トラブルを招きやすくします。またゴールドクレストのような先のとがった葉を持つ植物は、リビングに置くと家庭不和を招きます。刺のある植物は室内にはおかず、ベランダかお庭に置くようにしましょう。■2.バラの花を飾る時に気をつけたいこと恋愛運アップといえばバラ。でも飾る時に気をつけて欲しいことがあります。それは刺をとっておくこと。対人運を下げる刺をつけたまま飾ると、恋人とのけんかや2人の恋を邪魔する障害を引き寄せるもとになるので気をつけましょう。■3.結婚運を下げる蘭の花蝶が羽を広げたような華やかな蘭の花はぱっと人目をひく魅力運を与えてくれます。ただセクシャルなエネルギーが強いので、人を引き寄せてはくれますが、同時に遊びの関係も引き寄せやすくなります。お店の開店祝いにはぴったりですが、結婚前提の真剣な交際を望む人には不向きです。結婚運をあげたい時には百合の花を飾りましょう。■4.つる性の植物はつるが伸びる方向に注意!ポトスやアイビー(蔦)は育てやすい観葉植物の定番ですね。つる性の植物を飾る時はつるが伸びる方向に気をつけましょう。つるが伸びる方向は運気が向かう方向をあらわします。吊り下げて長いつるを上から下へと垂らすように飾ると、運気が下降することを象徴します。また横に広げるのは横ばい状態を象徴します。つるがある程度伸びてきたら柱を立てて下から上へと伸びていく形にしましょう。運気が上昇することを象徴する開運アイテムになりますよ。■5.枯れた植物は感謝してすぐに片付ける植物が枯れる時は空間の邪気を吸い取り、その役目を果たしてくれた時です。植物に「ありがとう」といって早めに片付けましょう。枯れた状態のまま飾り続けると運気を落とすもとになります。またドライフラワーはお花の死体。陰の気が強まるので飾るのは避けたほうが良いでしょう。■観葉植物につけると運気が上がるアクセサリー植物はもともと「木」の気を持っています。鉢植えだったら土に植え水を注ぐことで「土」と「水」の気が加わります。そこに残り二つの「火」と「金」のエネルギーを加えると5つのエネルギーのバランスが取れるので、植物のエネルギーがアップします。そこでオススメなのが「火」を象徴する赤いリボンと「金」を象徴する金色(白や銀でもOK)のボールを飾ること。また白い植木鉢に植えることで「金」の気を補うこともできます。プレゼントにも喜ばれますので、お試しくださいね。■終わりに毎日目にするもの、触れるものはあなたの運気に大きな影響を与えます。毎日過ごす場所だですから、お部屋のエネルギーを良い状態に保ち、お家をパワースポットにしていきましょう。(ほしのえな/ハウコレ)
2013年11月30日小平市の一角にある「東京都薬用植物園」。入場無料の開かれた植物園らしく、エントランスから透明感のある温室まで見渡せる。緑に囲まれたのどかな光景は、世界中の薬用植物を観賞できるこの植物園の一面にすぎない。ここは植物のもつ癒やしや美しさと同時に、その危険性も十分に学べる施設なのだ。○研究機関として脱法ハーブの分析もというのもこの「東京都薬用植物園」、実は東京都直轄の研究機関。法律によって禁止された植物を栽培研究するミッションを持っているのだ。日本ではあへん法等によって規制されている一部のケシを、都内で唯一栽培していることに加えて、園内にある試験室ではケシ、大麻、脱法ハーブの試験検査業務まで行っているという。近年、乱用による事件事故をニュース報道でも目にする「脱法ハーブ」の名前は、皆さんも聞いたことがあるだろう。東京都ではこの「脱法ハーブ」を調査しているというのだ。その調査において活躍しているのが、ここ東京都薬用植物園の研究員たち。「都庁の職員が、市場で流通している脱法ハーブを入手し、私たちのところへ持って来ます。私たち研究員は、その製品に危険な成分や違法な成分が含まれていないかをあらゆる技術を用いて分析します」と、答えてくれたのは主任研究員の阿部朋弘さん。その検査数は24年度だけでなんと502件。医薬学の専門家や学生が研修を行うことも多く、5月のケシ開花時期には、1カ月で14校1,071名もの学生に研修を実施したという。ボタンやカモミールといった、親しみのある植物たちのエリアを抜けて東エリアを歩いていくと突然、鉄条網に張り巡らされた不思議な一角に出た。フェンスの上にはセンサーらしき警備システムまで搭載されており、何かが内側にいる気配満点だ! しかし中をのぞくと、白い、ふんわりとしたきれいな花が、ただ風にそよいで揺れているだけ。鉄条網のすぐ近くには「ケシあへん法により栽培には許可が必要」の看板が。なるほど。この美しい花々がケシなのか。違法植物たちはこのフェンスの向こうで育てられているのだ。○きれいなバラにトゲ、かれんなスズランには毒更に少し足をのばすと、足元に咲き乱れるかれんなスズランが目にとまった。その愛らしい姿に「かわいいっ!」思わず触れそうになった筆者だが、横の看板に書かれた文字「有毒植物区」に気づくなり手を引っこめた。ええっ!? スズランって……有毒だったの!?恥ずかしながら、筆者は全く知らなかった。このエリアには、かぶれたりおなかを下すぐらいの軽い症状から、人一人が死んでしまうような重度の中毒症状を誘発する「有毒植物」までが栽培されているという。「私たちの生活圏内に200種類以上もの有毒植物があるんです。スズランもそのひとつ。スズランは清らかな美しい花を咲かせるので女性に人気ですが、実は全草に毒があるんですよ」(阿部さん)。全草に毒!?子供時代、庭先に生えたスズランをうれしそうにつんでいた従姉妹たちを思い出す。彼女たち、たぶん毒があることを知らなかったはずだ。「スズランをコップに生けて、その水を誤って飲んでしまい、中毒になった事例も報告されています。子供やペットが間違って口にしないよう、十分注意してくださいね」と阿部さん。そうか。人が生きていくためには、美しいものや安全なものだけではなく、危険なもの、日常に潜んでいる有害なものについての知識も習得する必要があるのだな。植物のもつ多面性と深さを体感できる施設「東京都薬用植物園」。是非一度訪れてみてほしい。●information東京都薬用植物園東京都小平市中島町21-1
2013年07月30日