堺雅人と山田孝之をキャストに迎え、自ら書き下ろした戯曲を映画化した赤堀雅秋の初監督作『その夜の侍』。このたび、本作が8月23日(現地時間)より開幕となる第36回モントリオール世界映画祭の「ファースト フィルムズ ワールドコンペティション部門」に出品されることが明らかとなった。小さな鉄工所を営む中村健一は、5年前にひき逃げ事件で妻・久子を亡くして以来、虚無感に囚われた生活を送っていた。一方、ひき逃げ犯・木島は刑期を終えて出所。しばらくすると木島の元に、“何か”をカウントダウンする匿名の脅迫状が届くようになる。送り主は中村に違いないと周りの者はそれを止めさせようとするが、久子の命日の夜、遂に2人は対峙することになる――。本作の出品が決定した「ファースト フィルムズ ワールドコンペティション部門」は、世界中から選りすぐった初監督作品で競うコンペティション部門。同部門に選ばれた作品はもちろん賞の対象にもなるため、映画祭でも一際高い注目を集めている部門である。劇団「THE SHAMPOO HAT」の旗揚げ以来、全作品の作・演出・出演を担当し、その独自の世界観は“赤堀ワールド”と称され多くの支持を集めてきた赤堀監督は、初映画監督作ながらも舞台で鍛え上げた手腕で主人公・中村役の堺さん、木島役の山田さんを始め綾野剛、谷村美月、坂井真紀、安藤サクラら豪華実力派キャストの力を存分に引き出し、細部にわたってこだわりを見せ、独自の世界観を映画に注入させたようだ。今回の海外出品の決定について、当の赤堀監督は「なんかすいません…といった感じです。出品させていただくことになり、キャスト・スタッフのおかげだと思います。嬉しいです」と恐縮しつつも、その喜びを噛み締めている様子。かつては滝田洋二郎監督が『おくりびと』でグランプリ、『悪人』の深津絵里が最優秀女優賞、『わが母の記』が審査員特別大賞受賞と、数多くの日本映画が栄えある賞を手にしてきた映画祭だけに、同じくコンペティション部門の賞レースに本作がどのように絡んでくるのか、注目が集まる。『その夜の侍』11月17日(土)より全国にて公開。■関連作品:その夜の侍 2012年11月17日より全国にて公開© 2012「その夜の侍」製作委員会
2012年07月30日『時をかける少女』『サマーウォーズ』の細田守監督の新作『おおかみこどもの雨と雪』で、菅原文太、染谷将太、谷村美月、麻生久美子が声優を務めることが発表された。その他の写真『おおかみこどもの雨と雪』は、“おおかみおとこ”と結婚し、“雨”と“雪”というふたりの子を授かった人間の女性・花が、都会を離れて自然の豊かな土地で懸命に子どもを育てる姿を描いた物語。主要キャストとして“おおかみおとこ”を大沢たかおが、母親・花を宮崎あおいが担当することが決定している。本作で菅原文太は、都会からやってきた花たち家族を助ける、村の長老のような存在の韮崎を演じ、厳しい自然の中で、自給自足の生活をしようと奮闘する花に、農作業の手ほどきをするという。自身も山梨県で農業を行なっている菅原は、「日本の農業は、戦後50年である意味死んでしまったんだ。農業というものはもっと単純で、本当は楽しいもの。風や水や空気に囲まれてコツコツと作っていくものなんだということを、“おおかみこども”たちが今の若い日本人に気付かせてくれるといいね。監督、そういう作品を作りな」と力強く語っている。本作は、海外で定評の高い細田監督作品とあって、既に8月29日(水)からフランスで公開されることが決定している。『おおかみこどもの雨と雪』7月21日(土)より全国東宝系にてロードショー
2012年05月30日『海炭市叙景』や『逆転裁判』など幅広い作品で活躍を見せる女優・谷村美月が初の本格アクションに挑んだ痛快“世直し”エンターテインメント『サルベージ・マイス』が3月24日(土)、広島に続いて東京での公開を迎え、舞台挨拶が行われた。主演の谷村さんを始め、空手家で女優の長野じゅりあ、長田成哉、田崎竜太監督が登壇。本作におけるそれぞれの“初挑戦”について語った。美術品の窃盗事件の真相を追究する、地元愛と正義感に燃える自警団“広島クリーンズ”の隊長・美緒(長野じゅりあ)と神出鬼没の正義の怪盗・マイス(谷村美月)が共に成長しながら悪に立ち向かっていく姿を描く本作。広島でのオールロケによって撮影された、広島城や路面電車が行き交う街並など様々な観光名所も見どころのひとつとなっている。本作でアクションに初挑戦した谷村さんは「撮影に入る前に少しアクションの練習はさせていただいたんですが、“見せる”アクションが本当に大変でした。ただ高校の部活でジャズダンスの経験があったので、そこを引き出していただいて助かりました」とふり返る。長野さんは、現役女子高校生にして空手歴11年の有段者だが、演技は全くの初挑戦。本作への出演が決定した際には通行人役だと思っていたそうで「谷村さんと同じくらいのセリフの量でとてもビックリしました。演技は不安でしたが、一生懸命頑張りました」と16歳の女子高生らしい初々しい笑顔を見せた。そんな2人の“初挑戦”を一番近くで見守ってた田崎監督は「エンターテインメントの世界で活躍している谷村さんに、空手の世界の長野さんが加わったことでどのような化学反応が起きているか、ぜひそこに注目してご覧いただきたいです」とアピール。最後に、長野さんが本格的な空手の型を披露し、先ほどまでの初々しさとは打って変わって、迫力のパフォーマンスで出演者と客席を沸かせた。『サルベージ・マイス』は新宿バルト9ほか全国にて公開中。■関連作品:サルベージ・マイス 2012年3月24日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011「サルベージ・マイス」製作委員会■関連記事:ひな祭り記念、ガールズパワーみなぎる最強ヒロイン映画を一挙紹介!谷村美月が正義の怪盗に!広島発の痛快エンタメ『サルベージ・マイス』ポスター解禁
2012年03月26日明日3月3日(土)は女子のための日、ひな祭り。雛壇を飾ってお祝いしていた少女時代から年月を経ても、女性としては一年で一度しかないこの日をやっぱりお祝いしたいと思う人も少なくないのでは?そんなひな祭りを記念して、女子力を高めてくれる“ハイパー”ヒロインが大活躍する、この春注目の映画をここで一挙ご紹介!まず最初にご紹介するのは、ハリウッドのトップスター、ブルース・ウィリス主演のクライム・アクション『キリング・ショット』(4月7日公開)から。真夜中のラスベガスを舞台に、薬物の取引が行われるダイナーを中心に物語が展開する本作。キャラクター全員がクセ者の中で、一際輝きを放っているのが、豊かな美貌と度胸を兼ね備えた美女ドラッグ・ディーラー、テスだ。銃を片手に、ブルース演じるマフィアのボスを敵に回し、タイトルにもなっている“キリング・ショット”を撃ちまくるテス。ハードアクションが求められるこの役に抜擢されたのは、『ウォッチメン』で“二代目シルクスペクター”を演じ脚光を浴びたスウェーデン出身の女優、マリン・アッカーマン。正義のヒロインから一転、本作ではワイルドなガン・アクションを見せる。テスが文字通り、体を張ったヒロインならば、現在公開中の『ドラゴン・タトゥーの女』で強烈な印象を放つリスベットはそこにずば抜けた知性が加わった最強ヒロイン。こちらは白夜のスウェーデンを舞台に、鬼才デヴィッド・フィンチャーが原作小説の世界観を忠実に再現することに徹底した猟奇的ミステリーである。数十年に及ぶ血族の因縁が引き起こした事件の謎を追う記者(ダニエル・クレイグ)と協力し合っていく天才ハッカー・リスベット。斬新なヘアスタイルに眉毛を剃り落とし、顔ピアスにタトゥーと、エキセントリックな容貌で彼女に成りきったのは、新星ルーニー・マーラ。どんなヒントも見逃さないリスベットが事件を紐解いていく姿は圧巻!ディズニーのプリンセスに憧れと夢を抱いた少女だった方にぜひオススメしたいのは、そのイメージを覆す『スノーホワイト』(6月15日公開)。世界中で愛されるグリム童話「白雪姫」を大胆にアレンジし、王子様のキスを待つのではなく、女王とデッドヒートを繰り広げる白雪姫が描かれる。戦術とサバイバル術を身につけた白雪姫こと、スノーホワイトをクール&ロックに演じるのは、『トワイライト』シリーズで人気を不動にしたクリステン・スチュアート。これまでのいわゆる“プリンセス”としての白雪姫のイメージをどのように覆してくれるのか、楽しみな一作だ。その鍛え抜かれた体と頭を駆使して戦う、逞しきヒロインたち。しかし、やはりこの女性の右に出る女性はそうそういない?先日発表された本年度アカデミー賞で29年ぶりの快挙を果たしたメリル・ストリープが演じる“鉄の女”こと、イギリス初にして唯一の女性首相、マーガレット・サッチャーである。1979年の首相就任以来、強気の姿勢とカリスマ性でもって一国を導いた彼女の知られざる、孤独な一面が『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』(3月16日公開)では描き出されている。どんな役もハマリ役にしてしまう大女優、メリル・ストリープの渾身の演技は一見の価値あり!このほかにも“戦うヒロイン”を描いた作品が続々と公開される今年。セクシー部門では、ウォルト・ディズニー生誕110周年記念のアクション超大作『ジョン・カーター』(4月13日公開)のヒロイン、デジャー・ソリス(リン・コリンズ)は、主人公のジョン・カーターと壮大なロマンスを魅せながら、時には彼よりも逞しい姿で戦っている。また、『ダークナイト ライジング』(7月28日公開)でアン・ハサウェイがボディ・スーツを纏って華麗なるアクションを魅せるキャットウーマンや、『アベンジャーズ』(8月公開)の紅一点、スカーレット・ヨハンソンが演じるブラック・ウィドウなど、男性も女性も魅了するセクシー・ヒロインが映画ファンを興奮させる。さらに、日本映画でも谷村美月が初のアクションに挑んだ痛快エンターテインメント『サルベージ・マイス』(3月24日公開)も見逃せない一作。清純な少女のイメージが強い谷村さんがそのイメージをどう覆すのか、期待される。強く逞しく、女性ならではの繊細さを併せ持つパワフル・ヒロイン。あなたがガールズパワーをもらいたいヒロインは誰?■関連作品:サルベージ・マイス 2011年10月22日より広島バルト11、ティ・ジョイ東広島ほか広島先行© 2011「サルベージ・マイス」製作委員会ダークナイト ライジング 2012年7月28日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLCジョン・カーター 2012年4月13日より全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.アベンジャーズ 2012年8月、公開© 2011 MVLFFLLC.TM& © 2011 Marvel. All Rights Reserved.スノーホワイト 2012年6月15日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2011 Universal Studios. All Rights Reserved. ドラゴン・タトゥーの女 2012年2月10日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.マーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.キリング・ショット 2012年4月7日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© 2011 CATCH44 AP LLC ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:ディズニーの“夢”を再現110体のキャラクターも楽しめる展示イベントが開催!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第24回)理想の“尽くす男”俳優は?【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!【アカデミー賞】メイクアップ賞は『マーガレット・サッチャー』に
2012年03月02日竹中直人と生瀬勝久が舞台初共演、新ユニット“竹生企画”として上演する『ヴィラ・グランデ青山~返り討ちの日曜日~』が11月11日(金)に東京・シアタークリエで開幕する。前日の10日には、舞台稽古の合間に竹中と生瀬、さらに本作品で初舞台を踏む共演の山田優が会見に応じた。「ヴィラ・グランデ青山」チケット情報はこちら物語はバブル期に建てられた、小洒落てはいるが造りの悪いマンション「ヴィラ・グランデ青山」が舞台。ここに住む男・民谷(竹中)が娘の元カレに殺されかけた、という事件を発端に、かつてここに住み民谷の友人だったが今は仲たがいしている男・陣野(生瀬)や、マンションの住民らを巻き込みながら展開するシニカル・コメディだ。作・演出は、以前からファンだったと語る竹中のラブコールに応えた倉持裕が担当する。もともと、竹中の監督映画に出演した生瀬が竹中を二人芝居に誘ったことから始まったこの企画。会見では生瀬が改めて「学生の頃からずっと拝見していた大先輩。竹中さんにずっと憧れてこの世界に入った人間なので、夢のような話なんです」と心中を話した。竹中は「私は、生瀬くんに圧倒されっぱなしの日々です」と照れ、「(最初に声を掛けられた時は)面倒くさいな、ふざけんなよって(笑)……いえ、嬉しかったですね。え、おれでいいの? って」とジョークを交えた竹中節で当時の心境を語った。また、陣野の部屋を借りている美女・早坂役はこれが初舞台となる山田優が演じる。山田は現在の気持ちを開口一番「よくわかりません……汗が止まらなくてずっと緊張してます」と話すが、その山田をふたりは「優ちゃんの佇まいがめちゃくちゃ美しい、これが初舞台かよ!って感じ」(竹中)、「色々特技を持っていてびっくりしちゃう」(生瀬)と絶賛。山田が生歌を披露するシーンもあり、山田曰く「初めてジャズを歌うので、一番緊張するポイント」とのことだが、こちらも生瀬が「すごいっすよ。稽古場なのにNYにいるんじゃないかなと思っちゃう」と話していた。なお、当初の企画だった“二人芝居”については竹中が「ずっとふたりは嫌だよ、煮詰まるし。想像しただけでも身体に汗が……」と語るも、「僕は諦めていないです!」と生瀬。今後も竹中と生瀬、ふたりの企画が期待できそうだ。ほかに出演は谷村美月、松下洸平、田口浩正。公演は11月11日(金)から27日(日)まで東京・シアタークリエ、12月1日(木)から4日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼ、その他各地でも上演。チケットは発売中。
2011年11月11日日本を代表する個性派俳優、竹中直人と生瀬勝久が新ユニット“竹生企画”を立ち上げ、舞台『ヴィラ・グランデ青山~返り討ちの日曜日~』で共演する。この作品の稽古が10月11日に始まり、その様子が取材陣に公開された。作・演出は倉持裕。「ヴィラ・グランデ青山~返り討ちの日曜日~」チケット情報キャスト・スタッフが一堂に会する稽古初日の“顔合わせ”で、生瀬は「(竹中直人監督作の映画)『山形スクリーム』のロケ先で、竹中さんとふたりっきりになったときに『竹中さん、二人芝居って興味ありますか、もしよければ僕とやっていただけませんか』と言ったら、『いいよ』と言ってくれたのが最初。二人芝居ではないんですが、こうやって稽古初日を迎える状況になりました。夢のようですが、夢って本当に叶うんだなって思います」と感慨深げにこの企画が生まれたいきさつを語った。また「竹中さんに憧れがあるので、それをなくしたい。どうしても憧れがあると“受け”にまわっちゃうので。できれば本当に戦いたい」と気合を入れる。一方、竹中は「(二人芝居と言われたが)ふたりでずっと向き合っているのは恥ずかしいんで、誰か呼びたいなと思って直感的にキャスティングしたら、みんな『オッケー』と言ってくれた。ずっと倉持さんのファンだったので、脚本と演出を頼んだら倉持さんもオッケーだった。めちゃくちゃラッキーでした」と話していた。共演は山田優、谷村美月、松下洸平、田口浩正。山田優がこの作品で初舞台を踏むのも話題だ。「緊張で口から心臓が飛び出しそうで、昨日は眠れなかった」という山田は、「舞台を観るのがすごく好きで、だから初舞台は絶対後悔したくなくて、すごく好きな人たちとやりたいと思っていました。竹中さんに声を掛けていただいて、初舞台をやろうって決意しました」とその心境を語った。物語は小洒落ているが造りの悪いマンション“ヴィラ・グランデ青山”を舞台に、絶妙かつ軽妙な会話が繰り広げられるシニカル・コメディになるとか。公演は11月11日(金)から27日(日)まで東京・シアタークリエ、12月1日(木)から4日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼ、その他各地でも上演。
2011年10月12日「よる☆ドラ」第2シーズンドラマとして放送女優でタレントの優香が、来年1月からNHKで放送される連続ドラマ『本日は大安なり』で主演を務めることが8日、分かった。優香の連続ドラマ主演は、2000年の『20歳の結婚』以来11年ぶりとなる。NHKドラマとしても久々の出演だ。2004年の大河ドラマ『新選組!』以来だという。今回のドラマでは、結婚式場を守るために奮闘するウェディング・プランナーの役で主演を務める。大安吉日の日に、今日の結婚式を取りやめるよう脅迫状が届いたところから始まるストーリーで、スピード感あふれるサスペンス的要素と、コメディータッチな部分、くわえてラブストーリーの要素もあるという複合的に楽しめるドラマ群像劇となっているそうだ。久々の活躍に期待が集まる30代になっての主演、優香も新たな姿を見せてくれるだろう。久々の出演ということで、期待しているファンも多いと思われる。本作は、辻村深月の同名小説が原作となったドラマであり、原作ファンも多い。共演者も浅野ゆう子、石黒賢、谷村美月、星野真里、岡田義徳、白石美帆、加藤清史郎、大島麻衣らと、豪華かつバラエティーに富んでおり、注目される。結婚式がテーマとなっていることもあり、多くの女性に訴えかける作品にしたいと本人もアピールしているそうで、夜のひととき、楽しみつつ共感できるものとなりそうだ。撮影は今月下旬より都内ほかで行われるそうで、放送は2012年1月10日より、毎週火曜日放送の全10回を予定している。元の記事を読む
2011年10月09日フリーイベントにセクシー衣装で登場!先日8月10日、ベストアルバム『NANA BEST』を発売し、歌手活動に磨きがかかる谷村奈南。このアルバムの発売を記念し、14日にはフリーイベントを東京タワーで行った。会場に現れた彼女は、なんと美しいバストを前面に出したチューブトップのミニスカートなワンピ姿。セクシーな美しさでも会場を魅了したようだ。さっそうと登場した谷村奈南は、激しいダンスと歌唱力で全6曲を披露。会場に集まったファン約800人のボルテージは最高潮。彼女のファンの熱中症を心配するやさしいコメントもあったが、熱さは冷めやらぬといった雰囲気だったようだ。写真集に、イベントのファッションブランドとのコラボに…27日には自身2冊目となる写真集「WILL」の発売も予定しているという彼女。パワフルな歌唱力のみならず、その美しさにも注目が集まっている。本人も多彩な活動に意欲を見せており、今回のイベントでも、あの人気ファッションブランド「CECIL McBEE」とコラボしたTシャツも制作。「谷村 BODY PHOTO Tシャツ」と名付けられたこのTシャツを身につけた30人の谷村ガールズたちも登場し、イベントに華をそえたという。これからの彼女の活躍に目が離せない。元の記事を読む
2011年08月19日映画、ドラマで活躍の若手女優・谷村美月が初のアクションに挑戦することで話題の痛快世直しエンターテイメントの正式タイトルがこのほど決定した。そのタイトルとは『サルベージ・マイス』。これにあわせて本作のポスター画像も解禁となった。物語の舞台は広島。谷村さん扮する正義の怪盗“マイス”が、高価な美術品ばかりを狙う窃盗グループと戦う姿を描いたアクションテイストたっぷりの作品となっている。監督は『平成仮面ライダー』シリーズをはじめ特撮映画を得意とする田崎竜太監督。プロデューサーには『少林サッカー』、『マッハ!』など買い付けたヒット作の立役者であり、自身もTVドラマ「SP 警視庁警備部警護課第四係」(フジテレビ)をはじめ多くのアクション作品に出演する西冬彦が名を連ねている。今回解禁となったポスタービジュアルでは、マスクをつけた謎の女性が赤い予告状らしきカードを片手にポーズをとる姿が。そして横にある「正義、盗らせていただきます」というキャッチコピーが。ミステリアスな雰囲気を漂わせる。果たして彼女が狙う“正義”とは一体何なのか?気になるところだ。女性の怪盗といえばアメコミの代表作から生まれたキャットウーマンや、キャッツアイが有名だが、今度はマイスが新たな女性怪盗の代名詞として名を馳せるかも?映画『サルベージ・マイス』は10月22日(土)より広島バルト11、ティ・ジョイ東広島にて広島先行公開。■関連作品:サルベージ・マイス 2011年10月22日より、広島バルト11、ティ・ジョイ東広島ほか広島先行© 2011「サルベージ・マイス」製作委員会
2011年06月10日映画『阪急電車片道15分の奇跡』の完成披露会見&舞台挨拶が、兵庫県の宝塚大劇場「兵庫県・キャパ2500」にて開催され、中谷美紀、宮本信子、南果歩、谷村美月という豪華女優陣が出席した。「図書館戦争」シリーズ(アスキー・メディアワークス刊)やドラマ化もされた「フリーター、家を買う。」(幻冬舎刊)などで知られる有川浩の人気小説「阪急電車」(幻冬舎刊)を映画化した本作。えんじ色の車体とレトロな内装で知られ、大阪・神戸・京都を繋ぐ阪急電車の中でも、特に阪急今津線とその沿線の街を舞台にした心温まる群像劇が展開する。タカラジェンヌ、そして宝塚歌劇のファンにとって“聖地”宝塚大劇場は、阪急電車沿線のシンボルともいえる存在で、史上初めて、この宝塚大劇場を会場にして映画の会見と舞台挨拶が執り行われた。舞台挨拶では、現役の駅長(西宮北口駅統括駅長・山田憲太郎氏)による呼び込みで、キャスト陣は特製の“阪急電車”に乗って登場!会場は拍手と歓声に包まれた。中谷さんは「ご存知のとおり、いま、日本では苦しい思いをしていらっしゃる方がたくさんおりますが、おそらく本日来ていただいた方の中にも、15年前に同じ痛みを味わった方がたくさんいらっしゃると思います。阪急電鉄も震災の際に、大変な被害を受けたと聞いております。地元のみなさまのご協力を得て、また、阪急電鉄のみなさまの努力により復興がかなったとお話をうかがいました。この作品は、阪急電車を舞台にした、人と人とのふれあいと優しさをみなさまにお伝えできる映画だと思っています。いま、この時期だからこそ、本当に喜んでいただける作品ではないかと思っております」と思いを語った。宮本さんは「4年ぶりの映画でした。この大劇場で完成披露させていただいて、この阪急電車の素晴らしい電車の前で記念すべきものだと思っています。撮影の折には、たくさんのエキストラに応募していただいて、本当にお世話になりましたし、関西の総力を挙げて作った映画だと思っております」と感謝を口にし、さらに「日本の底力、東北の底力を結集して、長い道のりがかかると思いますが、1日も早くぜひ立ち直っていければと祈っております。この阪急電車から、西の方から東北に向かってエールを送りたいものです」と力強く語った。南さんも、15年前の阪神・淡路大震災に触れ「15年前のときは、宝塚大劇場も被害にあって、公演ができなくなりましたが、こうして新しい劇場になり、たくさんの方々で席を埋め尽くされ、また街が賑わい、お店が賑わい、また人が集まる場所となりました。この15年前の姿、そしていまの姿、それはきっと東北の目標となる姿であり、いい先輩だと思います」とコメント。客席に「神戸のように、元気になれるで」と書かれた垂れ幕を見つけ「ありがとう。そう思います。この関西の元気を少しでも、北上させるように、私も努めてまいりたいと思います」と誓った。「震災のことは自分の言葉でどう言えばいいか、さっきまですごく悩んでいました」と切り出した谷村さん。「ただ、自分にできることは、小さいことかもしれませんが、節電だったり、いまできるお芝居…少しでも心に残る作品に出て、いまやるべきことをきちんとしようかと思います。この映画が上映している間は、少しでもハッピーになれるように楽しんでいただければと思います」と会場に駆け付けた人々に語りかけた。『阪急電車片道15分の奇跡』は、4月23日(土)より関西先行公開、4月29日(金・祝)より全国にて公開。■関連作品:阪急電車片道15分の奇跡 2011年4月29日より全国東宝系にて公開© 2011「阪急電車」製作委員会■関連記事:【沖縄国際映画祭】中谷美紀、涙をこらえ沖縄から被災地へエール!木村祐一監督、次回作の主役はスリムクラブ!?「M-1取るまでの軌跡を描きたい」『阪急電車』で天才子役・芦田愛菜が宮本信子の孫に!阪急沿線で撮影スタート丸刈りで登場の加瀬亮戸田恵梨香の暴走に「ハメられています」
2011年03月31日女優の木村佳乃が10月31日(日)、東京・六本木ヒルズ内で行われた、第23回東京国際映画祭(TIFF)のクロージングセレモニーに出席。23日(土)のTIFF開幕の当日、少年隊の東山紀之との入籍を発表してから初めての公の場で、取材陣、観客から祝福の声を浴びた。就任3年目の映画祭大使として出席したもので、セレモニー冒頭のグリーンカーペットで最初に姿を見せると、カメラマンのフラッシュ放射を浴び、取材陣から「幸せ?」などの声が飛んだが笑顔を見せるだけでコメントはなし。結婚指輪の代わりに右手中指にリングなどハリー・ウィンストンのアクセサリー、アルベルタ・フェレッティのピンクのドレス、セルジオ・ロッシの靴という艶やかなファッションで、新妻フェロモンを全開にしていた。TOHOシネマズ六本木ヒルズ内で行われた授賞式セレモニーでは、コンペティション部門の最高賞、東京サクラグランプリの発表時にプレゼンターとして登場。受賞したイスラエルのニル・ベルグマン監督に恭しくトロフィーを手渡し、拍手を送った。退場時には数回、足を止め、客席へ向かって手を振って晴れやかな笑顔を振りまいていた。(text:Yoko Saito)特集「東京国際映画祭のススメ2010」■関連作品:第23回東京国際映画祭 [映画祭] 2010年10月23日から10月31日まで六本木ヒルズをメイン会場に都内各所にて開催© 2010 TIFF■関連記事:【TIFFレポート】新藤兼人映画製作打ち止めを撤回?「また作ってもいいかな」【TIFFレポート】新藤兼人監督ラスト作品に審査員特別賞最高賞はイスラエル作品TIFFインタビュー『海炭市叙景』南果歩×谷村美月×竹原ピストル×熊切和嘉【TIFFレポート】加瀬亮映画初主演作と同じ脚本家作品に「光栄でプレッシャー」TIFFクロージングにハズレなし?『ザ・タウン』“監督”ベン・アフレックに称賛の声
2010年10月31日日本映画界現役最高齢監督の新藤兼人が10月31日(日)、東京・六本木ヒルズ内で行われた、第23回東京国際映画祭の受賞者会見に出席し、監督引退発言を“撤回”し、次回作に意欲を見せた。コンペティション部門に出品した最新作『一枚のハガキ』で、審査員特別賞を受賞。これまで「映画作りはこれが最後」と語ってきたが、この日の会見では「世界には102歳の監督がいるらしい。103歳までやってギネスに載ってほしい」と熱い質問を受け、「死が直前に迫っていますから、98歳で後が短いですから固い約束はできません。これが最後と思ったけれど、誰か応援して下さる方がいれば、またやってもいいかなと思います」と次回作へ意気込み。また映画作りの信条について、「1950年に独立プロをたてて60年ほど経ちました。はじめからお金がなくて金策に奔走する毎日で、とにかく泣かないで、転んでも泣かないで、泣いても映画は作れないから、前を向いて映画を作ってきました」。続けて「いよいよ98になり後がなくなりました。これで終わりだと思って『一枚のハガキ』を、最後だから言いたいことを全部言う気持ちで作りました。この映画がツイていて賞をもらったら、『またやったら』と言う人がいるけど、もうダメ」と再び最後を匂わせる言葉。先に質問した男性から「もう1本撮ろう!」と声がかかると、「そう?励ましてくれる人がいなきゃやれない。非常に面白い仕事だけどキツイ仕事。で、いつも金がない。金をどう作るか、金を拾い集めなきゃいけない大変な仕事。魅力的だから映画を作る仕事をやってきたんです」と映画人生をふり返りつつ心境を吐露した。一緒に会見したコンペ部門の観客賞、最優秀監督賞W受賞のフランス人監督ジル・パケ=ブレネール氏も「新藤さんのおっしゃる通り、監督とは常にお金を乞わなければいけない」と険しい顔つき。一方で、「新藤さんの年齢まで映画を撮り続けたい」と明るい笑顔で敬意を口に。退場時には、固い握手を交わしていた。(photo/text:Yoko Saito)特集「東京国際映画祭のススメ2010」■関連作品:第23回東京国際映画祭 [映画祭] 2010年10月23日から10月31日まで六本木ヒルズをメイン会場に都内各所にて開催© 2010 TIFF■関連記事:【TIFFレポート】新妻・木村佳乃笑顔と華やかドレスでTIFF閉幕に華【TIFFレポート】新藤兼人監督ラスト作品に審査員特別賞最高賞はイスラエル作品TIFFインタビュー『海炭市叙景』南果歩×谷村美月×竹原ピストル×熊切和嘉【TIFFレポート】加瀬亮映画初主演作と同じ脚本家作品に「光栄でプレッシャー」TIFFクロージングにハズレなし?『ザ・タウン』“監督”ベン・アフレックに称賛の声
2010年10月31日第23回東京国際映画祭(TIFF)でコンペティション部門に出品された日本映画2作のうちのひとつ『海炭市叙景』。その才能を高く評価されつつも生前、不遇を囲った作家・佐藤泰志の遺作となった小説を映画化した本作。自身も北海道の出身である熊切和嘉監督は、佐藤さんが実際に作品のモチーフとした北海道の函館市でロケを行い、静かな、そして確かな“生”の物語を積み上げていった。TIFFでの上映を記念して、熊切監督と谷村美月、南果歩、そして熊切作品の常連、竹原ピストルに話を聞いた。決して大きな事件が起こるわけでもドラマチックな何かがあるわけでもない。海炭市で暮らす市井の人々の暮らしが綴られる。――まずはキャストのみなさんに。最初に脚本を読み、物語に触れたときの印象は?そしてこの作品に「出たい」と思ったポイントは?南:私が出ているエピソードは、連れ添ったある夫婦が少しずつ噛み合わなくなっていき、でも一つ屋根の下に暮らしている、という物語。読みながら、シナリオに書いてある以前の2人の心の遍歴、ここには書いていない時間を感じることができたんです。原作も読んでいたんですが「あぁ、いい本だな」と素直に思いました。それはほかのエピソードも同じで、出てくる人々の人生が感じられるんですね。熊切監督がこのお話をどう撮るのか?そこも興味津々でした(笑)」。谷村:私は、まず脚本を読む以前から、熊切監督と一緒にお仕事をさせていただきたいという気持ちがすごくあったんです。それでお話を読んでみて、こういう“雰囲気”、“空気”を持った作品にずっと出たかったけど、これまで縁がなくて…どちらかというと役柄に対して分かりやすい作品が多かったというか。だから素直に自分で出たいと思える作品で熊切監督に声を掛けていただけてすごく嬉しかったです。竹原:僕もまず「やった!また熊切さんの作品に出させてもらえるぞー!やるやる!」って感じでして(笑)。そこから読んでみて、こういう話か。「自分なら、最後にこういう決断はしないだろうな」という違和感を持ったんです。じゃあ実際、やってみたらどうなるか?という好奇心があってやってみました。――“違和感”を抱えつつ、実際に演じてみての感想は?竹原:絶対的に自分とは違う、そういう思いを持ちつつ演じてみて…やはりというべきか…やってみて切なくなりましたね。――監督はこの物語とどのように向き合い、どういう作品にしたいと考えていたのでしょうか?熊切監督:原作も映像的な部分が強いので、読んでいく内にイメージがわいてきましたね。そして何より原作に“嘘”がないんです。人間の綺麗なところも、汚いところも全てを肯定して描いていて、だからこそ存在感がある。僕も北海道出身で、以前から例えば家族や友人だったりという、地元の生活者の目線の物語を撮りたいと思っていたんです。そう思っていたところで、ちょうどこのお話をいただけました。――製作の過程や予算、公開の規模なども大手の大作とは全く異なる道のりを歩み、ここまでこぎつけた本作。作品が辿ってきたプロセスそのものが、どこか映画の内容とも重なるように感じられますが…。熊切監督:あまり確信を持って、狙ってそういう方向に持っていこうという意識はなかったです。ただ、状況でそうなっていったという感じで。でも、地元の方の佐藤さんへの思いは本当に熱い。その意思はしっかりと受け継ぎたいとは思ってました。だから、地元の方にも多く参加してほしいと思ったし…そういうひとつひとつの思いを積み重ねて作り上げていきましたね。――谷村さんは、印象深いシーンとして、兄(竹原さん)と2人で朝日を見るシーンを挙げています。また、監督の演出の印象を「ただ、そこにいるだけでいい」という言葉で表現されていましたね。谷村:説明するのが難しいんですが…(苦笑)。これまで私が参加してきた作品では、相手の役者さんがいようが映っていまいが、目線だけで芝居をする――つまり、お芝居の中でお芝居をしているような、そこに“ある”と見せかけるようなことが多かったんです。そういう中で熊切監督は、どれだけ時間がかかっても、そこに必要なもの、あるべきものを実際に用意する。逆に“素直にリアクションする”ということを難しく感じる現場でした(笑)。でも、そこで実際に朝日を見て「あぁ、人は実際に朝日を見たら、こういう反応をするんだな」というのを知ることができた。それは役者としてだけではなく、谷村美月としても。そういう状況にならないと自分は分からない、そういう発見がたくさんありました。――南さん、竹原さんにも改めて作品中、もしくは撮影で印象に残っている部分や全てを終えての思いなどを教えていただけますか?南:映画の中の何てことない電車の乗客の表情や、坂道を上がっていくうしろ姿…そういう日常のひとコマが随所にあるんですが、それがすごく好きです。同じ街に住んでいて、顔見知りだったりそうでなかったり、道ですれ違ったり。人生は交差しているようで、実は人とはなかなか交じり合えない、そんな真理が何気ないショットに出てくるんです。竹原:さっきも言いましたが、“違和感”をずっと持ちながらやっていて(笑)。全てが終わったとき「そうするしかなかったんだな、お前は」とは思わなかった。でも「それでしょうがなかったのかな」と思えるくらいには肯定できるようになってました。うまく言葉にできないけど、それがこの映画の優しさであり、魅力なのかな、と。出てくる人たちに「そうだ!それでいい!」とは言ってやれないけど「そうだよなぁ…生きるって、そうだよなぁ…」って共感してしまい「頼むから幸せになれよ、お前!」とそういう気持ちの入り方をしてしまう不思議な映画なんです。それが“何”なのか、言葉にはできない。だからこそ、見て感じてほしい。海炭市の街並み、人々の息づかいから――。特集「東京国際映画祭のススメ2010」■関連作品:第23回東京国際映画祭 [映画祭] 2010年10月23日から10月31日まで六本木ヒルズをメイン会場に都内各所にて開催© 2010 TIFF海炭市叙景 2010年11月27日より函館先行公開、12月上旬、渋谷ユーロスペースにて公開© 2010佐藤泰志/『海炭市叙景』製作委員会■関連記事:【TIFFレポート】加瀬亮映画初主演作と同じ脚本家作品に「光栄でプレッシャー」TIFFクロージングにハズレなし?『ザ・タウン』“監督”ベン・アフレックに称賛の声【TIFFレポート】『チェブラーシカ』原作者ビックリ?日本の観客は「大人ばかり」【シネマモード】今年はドレスも省エネ気味?第23回東京国際映画祭【TIFFレポート】堀北真希初の究極悪女役「すごく悩みました」
2010年10月28日開催中の第23回東京国際映画祭(TIFF)でクロージング作品として上映される『ザ・タウン』の撮影現場の様子を捉えた画像が到着した。ベン・アフレックが監督、脚本、主演の3役をこなしている本作。TIFFのオープニングを飾った『ソーシャル・ネットワーク』や、同じくTIFFの初日に本編映像の一部を世界初上映した『トロン:レガシー』などと比べ、会期中のキャスト陣の来日などがないだけに、やや地味な印象を受けてしまいがちだが、作品およびベンの監督としての手腕にかなりの高評価が寄せられているという。本作はボストン近郊を舞台にしたクライム・ムービー。全く証拠を残さない完全犯罪に命を張ってきた強盗一味のリーダー・ダグ(ベン)は、ある偶然から人質にとった女性と恋に落ちてしまう。彼女との新しい人生を願う一方で、古くからの仲間たちは彼が一味を抜けることを決して許しはしない。FBIの執拗な捜査も迫り来る中、メジャーリーグのスタジアム襲撃という最後の大仕事に向かうのだが…。日本では『アルマゲドン』の印象が強いベンだが、“映画製作者”としての評価も高く、幼い頃からの盟友マット・デイモンと共に書き上げた『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の脚本がオスカーとゴールデン・グローブ賞を受賞。日本では未公開ながら初監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』はナショナル・ボード・オブ・レビューやボストン映画批評家協会賞などの新人監督賞を受賞している。『ザ・タウン』は全米初登場1位を獲得し、公開6週を過ぎても依然としてTOP10圏内に残っており(10月25日現在)、累計8,400万ドル以上を稼ぎ出し、『ソーシャル・ネットワーク』と共にアカデミー賞有力候補とも言われている。今回到着した写真に写っているジョン・ハムは、本作への出演の経緯について「ベンが監督と聞いて俄然、興味がわいたよ。彼の作品の大ファンだったし、今回の作品にも夢中になったね」と語っている。また、ベンが演じるダグと恋に落ちるクレアを演じたレベッカ・ホールは、現場でのベンの様子について「ベンが監督業と役者業を完全に区別している姿を見て興味深いと思ったわ。でもその2つを分けることはすごく大事なことだと思うの。何しろ監督業と役者業っていろんな意味で全く違うものだからよ。でもベンはこのバランスが見事にとれていたと思うわ」と称賛を送る。ちなみに近年、TIFFのオープニングおよびクロージングで上映された作品は、その後の日本での劇場公開でヒットを記録するという法則が確立しつつあると言われている。一昨年の第21回のオープニングは『レッドクリフ PartI』で、クロージングはアニメーション映画『ウォーリー』。前回第22回はオープニングが海洋ドキュメンタリー『オーシャンズ』でクロージングは2年連続のピクサー作品『カールじいさんの空飛ぶ家』。いずれもヒットを飛ばしており、今年の『ソーシャル・ネットワーク』と本作『ザ・タウン』にも期待がかかる。この点について、TIFFの特別招待作品の選定に携わっている映画祭事務局長の都島信成氏は「もちろん、そのような可能性のある作品を各社から出していただいているということはあると思いますが、同時に、映画祭で選定されたことが広く映画ファンに対し、ある種の『格』づけを行えていることもあると思います」と解説。この『ザ・タウン』については「大変クオリティの高い犯罪ドラマ。ハリウッドと言うと、アイディア不足でシリーズものやリメイクばかりと言われる中、このような質の高い作品が作られつつあるという現状を知らしめたく選定しました」とその選定理由を明かし「『ソーシャル・ネットワーク』をはじめ、ライバルは多数いると思いますが、(アカデミー賞で)作品、監督、脚色、主演男優賞部門でのノミネートが期待できると思います」と太鼓判を押す。俳優として活躍しつつ、監督としても質の高い作品を作り出すということで、ベンを“次世代のクリント・イーストウッド”と称する声もあるとか。『ザ・タウン』は日本では2011年、全国にて公開。どの作品を観るべきか迷うほど、世界各国から話題作が集まるTIFFだが、“ハズレなし”を信じてこのクロージング作品を劇場公開に先駆けて観ておくのもアリかも?特集「東京国際映画祭のススメ2010」■関連作品:第23回東京国際映画祭 [映画祭] 2010年10月23日から10月31日まで六本木ヒルズをメイン会場に都内各所にて開催© 2010 TIFFザ・タウン 2011年、全国にて公開© 2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURESソーシャル・ネットワーク 2011年1月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.■関連記事:TIFFインタビュー『海炭市叙景』南果歩×谷村美月×竹原ピストル×熊切和嘉【TIFFレポート】加瀬亮映画初主演作と同じ脚本家作品に「光栄でプレッシャー」【TIFFレポート】『チェブラーシカ』原作者ビックリ?日本の観客は「大人ばかり」【シネマモード】今年はドレスも省エネ気味?第23回東京国際映画祭第14回ハリウッド・アワード授賞式に新旧ハリウッド・スターが勢ぞろい!
2010年10月28日23日(土)に開幕する第23回東京国際映画祭での、GACKT(ガクト)がハリウッド進出を果たした映画『Bunraku』の特別上映が決定した。シンガーとしての活動に加え、近年では俳優、声優として映画やTVドラマへの参加、さらにはCMでコミカルな一面を見せるなど、活躍の場を広げていたGACKTさんがついに世界進出!映画『Bunraku』はタイトルどおり、日本の伝統芸能である文楽をはじめ、折り紙など“和”のテイストを盛り込んだ異色のハリウッド映画。最先端のビジュアルに激しいアクション、さらには漫画、マカロニ・ウエスタン、サムライ映画にTVゲームなどを組み合わせて未来を描いているという。GACKTは、主演を務めるジョシュ・ハートネットが演じる流れ者の相棒であるサムライのYoshiを演じている。2人がたどりついた街は、残虐なニコラとその手下である9人の暗殺者の支配下にあり、2人は街のバーテンダーと組んで、ニコラの圧制を転覆させようとする、という物語が展開する。サムライといえば、GACKTさんは2007年のNHK大河ドラマ『風林火山』で上杉謙信役を演じ、新たな謙信像を作り上げ、強烈な印象を残したが、今回はどのような“サムライ”姿を見せてくれるのか?ジョシュのほか、ウディ・ハレルソン、デミ・ムーアも共演陣に名を連ねており、この錚々たる面々とどのような掛け合いを見せてくれるかも楽しみなところ!『Bunraku』は本映画祭内で10月27日(水)20:30〜と10月29日(金)11:30〜の2度にわたっての上映が行われる。チケットは10月16日(土)よりチケットぴあ、ローソンチケットで発売開始。第23回東京国際映画祭は10月23日(土)より31日(日)まで開催。特集「東京国際映画祭のススメ2010」■関連作品:第23回東京国際映画祭 [映画祭] 2010年10月23日から10月31日まで六本木ヒルズをメイン会場に都内各所にて開催© 2010 TIFF■関連記事:邦画&話題作にあの人の作品も…見どころ伝授!東京国際映画祭の楽しみ方映画のヒロインに変身!「TIFF」ヘアデザインショーモデル体験に1名様ご招待早くもオスカー最有力?『ソーシャル・ネットワーク』北米初登場1位!来日も決定函館から世界へ!谷村美月、南果歩ら東京国際映画祭コンペ出品会見
2010年10月15日鬼才デヴィッド・フィンチャーの最新作で、世界最大のSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)である「Facebook(フェイスブック)」の創業にまつわる実話を描いた『ソーシャル・ネットワーク』が10月1日(金)より北米で公開され、初登場1位を記録した。ハーバード大学に通う19歳のマーク・ザッツバーグが親友と共に、学内で友達を増やすために自由に語り合えるサイトを制作。これが瞬く間に大学生たちの間で広がり、社会現象を起こすほどの巨大サイトへと変貌していく様子と、一躍、時代の寵児となったマークらが直面する裏切りや孤独が描かれる。『イカとクジラ』、『ゾンビランド』などに出演し話題のジェシー・アイゼンバーグがFacebook創始者で「世界で最も若い億万長者」(フォーブス誌)であるマーク・ザッカーバーグを熱演。また、『スパイダーマン』シリーズ最新作に主演することが決まったアンドリュー・ガーフィールドがマークの親友のエドゥアルド・サヴェリンに扮しており、ジャスティン・ティンバーレイクもキャストに名を連ねるなど、注目の俳優陣が実在の人物を演じているのも見どころのひとつとなっている。2,771館での公開で、1日(金)から週末を含めた3日間で2,300万ドルを記録。1館あたりの興行収入も8,300ドルという高い数字を叩き出している。批評家やマスメディアからは早くも本年度アカデミー賞の最有力候補との声も上がっており、今後、興行収入と賞レースの両面で注目を集めそう。なお、本作は10月23日(土)に開幕する第23回東京国際映画祭のオープニング作品にも決定しているが、このたび、映画祭に合わせてジェシー・アイゼンバーグと脚本家のアーロン・ソーキンが来日することも発表された。日本での公開は年明けだが、映画祭での上映を機に、日本でも注目を浴びそう。前作『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』では13部門にノミネートされたものの、作品賞、監督賞など主要賞の受賞はならなかったフィンチャー監督。まだ少し気が早い話だが、本作では悲願達成なるか?『ソーシャル・ネットワーク』は1月15日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:ソーシャル・ネットワーク 2011年1月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開第23回東京国際映画祭 [映画祭] 2010年10月23日から10月31日まで六本木ヒルズをメイン会場に都内各所にて開催© 2010 TIFF■関連記事:函館から世界へ!谷村美月、南果歩ら東京国際映画祭コンペ出品会見破局から3年のキャメロン・ディアス&ジャスティン・ティンバーレイクが映画で共演
2010年10月05日第23回東京国際映画祭のコンペティション部門出品が決定している映画『海炭市叙景』に出演する谷村美月、南果歩、熊切和嘉監督らが9月30日(木)、東京・港区の六本木ヒルズ内で行われた同映画祭の公式会見に出席した。北海道・函館市出身の小説家・佐藤泰志氏の遺作となった同名作の映画化で、函館市をモデルにした架空の都市・海炭市とそこで人生を送る人々の姿を6編の物語で描いている。熊切監督と初タッグとなった谷村さんは「その場に立っていればいい、そこに存在していれば『演じよう、演じよう』としなくていい、不思議な現場でした。とても居心地が良かったです」と撮影をふり返ってニッコリ。南さんも「函館で1か月半、撮影をしてきましたが、このような形で世界に向けて発信できることになり、函館の方々と喜びを分かち合いたいです」と晴れやかな笑顔を見せた。北海道帯広市出身の熊切監督は「小さな出会いから始まった映画が大きな映画祭で上映されるのは嬉しい」と喜びの言葉。「とある地方都市の現実とそこに暮らす人々の姿を描いた作品です。多くの人々に何かを感じ取ってもらいたい」と話した。ほかに出演の竹原ピストルが出席。この日の会見には映画祭チェアマンの依田巽氏らが出席。本作を含むコンペ作品15本などの概要発表、審査員紹介などを行った。コンペ15本中、1本は未発表。第23回東京国際映画祭は10月23日(土)から31日(日)まで、東京・六本木ヒルズほかで開催。映画『海炭市叙景』は11月27日(土)より函館先行公開、12月上旬、渋谷ユーロスペースにて公開。(photo/text:Yoko Saito)「第23回東京国際映画祭」公式サイト■関連作品:第23回東京国際映画祭 [映画祭] 2010年10月23日から10月31日まで六本木ヒルズをメイン会場に都内各所にて開催© 2010 TIFF
2010年09月30日高良健吾と谷村美月、藤井フミヤらが9月25日(土)、東京・千代田区の有楽町スバル座で行われた映画『おにいちゃんのハナビ』(国本雅広監督)の初日舞台挨拶に出席した。ギネスにも認定された世界一の大きさを誇る四尺玉花火を打ち上げる新潟・片貝まつりにまつわる実話を基に、白血病を患った妹・華(谷村さん)と妹を励ますために引きこもりから立ち直り、片貝まつりの花火の打ち上げに参加する兄・太郎(高良さん)の絆を描く物語。本作で映画初主演を飾った高良さんは「難病ものと思われがちですが、泣かせよう、泣いてくれと思ってやってはいません、そんなお客さんをバカにするようなことは…」と真摯に呼びかけ。谷村さんも「華ちゃんから得ることがすごく多かった。自分がどんな状況であれ、ひとのことを思って笑顔でいる、とか。日々考えたことがなかったけど、こういう仕事に就いているし、もうちょっと心がけようと思いました」としみじみ。2人の母親を演じた宮崎美子は「本当に真面目でいい子たちでしょ?」と目を細めた。一方、挨拶の後半、主題歌「今、君に言っておこう」を書き下ろした藤井さんが登場。司会者から同曲の感想を求められた高良さんは「ありがとうございます。さっきも楽屋でお話したんで…」と答え、すかさず藤井さんが「今度メシ食いに行こう、な感じになっています。九州人は距離が縮まりやすいんで」と自身が福岡県、高良さんが熊本県と九州出身同士で打ち解けた間柄であることを説明。高良さんは「(藤井さんと)メル友なので改めていろんな人の前でお礼を言うのは…」とナイーブな素顔をのぞかせていた。『おにいちゃんのハナビ』は有楽町スバル座ほか全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)シネマカフェSweet「飾らない格好良さ」■関連作品:おにいちゃんのハナビ 2010年9月11日より新潟にて先行上映、9月25日より有楽町スバル座ほか全国にて公開© 2010「おにいちゃんのハナビ」製作委員会■関連記事:『おにいちゃんのハナビ』高良健吾の動画コメントが到着!「精一杯の姿を見て!」藤井フミヤ「こんなに泣いた邦画は『火垂るの墓』以来」高良健吾インタビュー「格好つけた台詞も、普通に向き合いたい」フミヤの主題歌ナマ披露に高良健吾、谷村美月らウットリ「マークスの山」に高良健吾!高山ロケにベテラン俳優陣は恨み節
2010年09月25日話題作に次々と出演し、まもなく全国公開となる『おにいちゃんのハナビ』で満を持して映画初主演を果たした高良健吾の動画メッセージが到着した。実話を基に、病を患う妹との約束を果たすため、町の祭りで花火を上げることに奔走する青年の姿を描く本作。今回到着した動画では、高良さんは「花火のシーンや登場人物たちの精一杯の姿が見られます」と語り、「ぜひ映画館のスクリーンで!」と言葉に力を込める。同日行われたインタビューでは、役への向き合い方について、共演の谷村美月とのやり取りについて、そして俳優としてのあり方などについてじっくりと語ってくれている。試写会などですでに映画を鑑賞した観客からは「泣いた」、「号泣した」といったコメントが寄せられているが、「高良さん自身は映画を観て泣きますか?」という質問への答えは――?今年だけで公開される映画は6本!来年以降も映画、さらには舞台への出演などまだまだ多忙な日々は続きそう。まずは記念すべき初主演作となった本作の、揺れながらも成長を遂げていく太郎役でその魅力を堪能してほしい!『おにいちゃんのハナビ』は9月25日(土)より有楽町スバル座ほか全国にて公開。※こちらのメッセージ映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY※高良健吾ロングインタビューをシネマカフェにて掲載中シネマカフェSweet「飾らない格好良さ」(photo:Toru Hiraiwa)■関連作品:おにいちゃんのハナビ 2010年9月11日より新潟にて先行上映、9月25日より有楽町スバル座ほか全国にて公開© 2010「おにいちゃんのハナビ」製作委員会■関連記事:藤井フミヤ「こんなに泣いた邦画は『火垂るの墓』以来」高良健吾インタビュー「格好つけた台詞も、普通に向き合いたい」フミヤの主題歌ナマ披露に高良健吾、谷村美月らウットリ「マークスの山」に高良健吾!高山ロケにベテラン俳優陣は恨み節高良健吾、藤井フミヤによる主演映画の主題歌ビデオで映画の1年後の物語に出演
2010年09月24日映画『おにいちゃんのハナビ』(国本雅広監督)の大ヒット祈願イベントが9月21日(火)、東京・渋谷区の新潟館ネスパスで行われ、W主演の高良健吾、谷村美月、主題歌を手がける藤井フミヤが出席した。新潟県小千谷市片貝町の片貝まつりの花火にまつわる兄弟の実話を基に、白血病を患い余命僅かな妹・華(はな/谷村さん)と、妹のために引きこもりから再生し、まつりで花火を打ち上げようとする兄・太郎(高良さん)の絆を描く物語。片貝まつりが行われる新潟県・浅原神社の宮司による祈祷でヒットを祈願。高良さんは「難病ものと思われがちですが、いい意味で期待を裏切る作品です」と“泣き”を越えた仕上がりに自信の弁。だが藤井さんは「泣ける部分を隠してプロモーションをしていますが、素晴らしい映画で、邦画でこんなに泣いたのは『火垂るの墓』以来です」と感動作として太鼓判を押した。新潟県では今月11日(土)から先行公開され、高良さんらが初日舞台挨拶のために新潟入りした。一度だけあったという上映後の舞台挨拶をふり返り、高良さんは「多くの人が泣いていた。美月ちゃんを華ちゃんと呼んだりしていて、お客さんと映画を共有できたと感じた」と手応え。谷村さんは「実話の女の子、はるかちゃんのお母さんが私を『はるか』と呼んで、抱きしめてくれた。そういうことは初めてでどうしていいか分からなかったんですが、家に帰って考えていたらこういう仕事を続けてきてよかったと思いました」としみじみした表情でふり返っていた。『おにいちゃんのハナビ』は9月25日(土)より有楽町スバル座ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:おにいちゃんのハナビ 2010年9月11日より新潟にて先行上映、9月25日より有楽町スバル座ほか全国にて公開© 2010「おにいちゃんのハナビ」製作委員会■関連記事:高良健吾インタビュー「格好つけた台詞も、普通に向き合いたい」フミヤの主題歌ナマ披露に高良健吾、谷村美月らウットリ「マークスの山」に高良健吾!高山ロケにベテラン俳優陣は恨み節高良健吾、藤井フミヤによる主演映画の主題歌ビデオで映画の1年後の物語に出演想いを空へ!高良健吾×谷村美月『おにいちゃんのハナビ』試写会に50組100名様ご招待
2010年09月21日今年だけでも出演作が6本。いま最も活躍する実力派俳優の一人、高良健吾。高良さんの言葉からは“演技しない演技派”とも言える、自然体で役へ真っ直ぐ向きあう姿勢が浮かび上がります。――ストーリーに関して、どのような印象を持たれましたか?「最初、本当に大まかな物語の流れだけを聞いたときは『何だかケータイ小説みたいだなあ…』と思いました。でも、その後台本を読んだら僕の印象とは全然違い、『とてもいい話だな』と思えましたね」。――太郎は共感する役でしたか?「共感できる部分は多かったですね。育ってきた環境が僕自身と似ていましたから。僕も転勤族の家庭だったので、転校だらけで引きこもりになる気持ちがよく理解できたんです。引きこもる時間の長さは太郎と違いますが、引きこもりになりそうなこともありましたし、気持ちは分かります」。――演じやすい役ではありましたか?「そこが複雑なところで、共感できるからと言って演じやすいわけではないんです。今回の場合は、現場に入る前にいろいろと難しく考えてしまうことがありました。それは主演という立場に向き合ったり、台本を字だけで捉えた段階での問題なんですけど。台本の台詞を追ったとき、『ん?この台詞はちゃんと言えるかな?』って。でも、いったん現場に入ってしまえばやることはいつもと変わらなかったですし、自分の前に(妹役の)谷村美月ちゃんや(両親役の)宮崎美子さんや大杉漣さんがいれば役者さんの反応等で、違和感なく言えてしまう台詞もたくさんありました。『やっぱり現場だよなあ』と思いましたね」。――「ん?」と思った台詞とは?「(太郎が)格好つけて言っている台詞が結構あるので。でも、『ここはいいシーンになりそうだな』とか、『ここはポイントだな』と思うところに僕は感情を乗せたくないというか、『このシーン、いいでしょ?ここはポイントだよ』という気持ちで台詞を言いたくないんですよね」。――それは他の作品においても?「ええ、常に。普通に台詞と向き合って言うようにしています」。――谷村美月さんとは本当の兄妹のようでした。「観客の目にどう映るのかって、僕は意識したことが全くないんです。僕の役目は、例えば美月ちゃんに向けて何かを100%伝えること。それがカメラを通って監督のOKに至ったら、僕が何か伝えようと意識しなくても、お客さんには十分伝わると信じていたいし、そう考えています。『お客さんに何かを伝えなきゃ!』と思うのは撮影中ではなく、こういった宣伝活動からでいいかなって」。――結果は考えない?「いや、考えてしまう時もありますし、自分の中でおかしいバランスになる瞬間もあるんですけど、意識として大切に持っていたい部分なんですよね」。――太郎は妹からネガティブ思考を指摘されますが、高良さん自身は?「僕もネガティブな方かもしれないですけど、最近はネガティブ発言を控えるようにしています。嘘でも明るくしていたいし、どこか冷めた人間なのかもしれないけど、心配されるのが嫌なんですよね。例えばブログでそういう発言をして、『大丈夫ですか!?』と言われるのが苦手。ありがたいんですけど、僕は心配してほしいわけじゃないから、『ああ、発言すること自体がよくないんだな』って。きっとブログを見た人もネガティブな気分になってしまうだろうから、それは自分の中でどうにかしようと思うようになりました」。――それは人生哲学から?発信者としての意識から?「うーん…、発信者だからですかね。目の前にいて思いを伝えられるならいいんですけど、ブログ限定で言うなら、気持ちを全て文字にしているわけでもない。伝えるか伝えないか、伝わるか伝わらないかという問題はやっぱりよく考えます」。※高良健吾ロングインタビューをシネマカフェにて掲載中シネマカフェSweet「飾らない格好良さ」(photo:Toru Hiraiwa/text:Hikaru Watanabe/stylist:Kazuhiro Sawataishi)■関連作品:おにいちゃんのハナビ 2010年9月11日より新潟にて先行上映、9月25日より有楽町スバル座ほか全国にて公開© 2010「おにいちゃんのハナビ」製作委員会■関連記事:フミヤの主題歌ナマ披露に高良健吾、谷村美月らウットリ「マークスの山」に高良健吾!高山ロケにベテラン俳優陣は恨み節高良健吾、藤井フミヤによる主演映画の主題歌ビデオで映画の1年後の物語に出演想いを空へ!高良健吾×谷村美月『おにいちゃんのハナビ』試写会に50組100名様ご招待高良健吾、フォトブック発売でファンとふれあい「最初は、誰が買うんだ?って…」
2010年09月16日映画『おにいちゃんのハナビ』のプレミア試写会が9月2日(木)、都内で開催され、主演の高良健吾に谷村美月、宮崎美子、大杉漣、国本雅広監督による舞台挨拶に加え、主題歌を歌う藤井フミヤがスペシャルゲストとして来場。主題歌「今、君に言っておこう」を生で披露し、会場をわかせた。新潟県小千谷市片貝町で開催される花火大会を通して、病を抱えた妹と、ひきこもりがちの兄の絆を感動的に描き出す。歓声に迎えられて登壇した高良さんは「(主演として)自分の名前が一番上に来るのは初めてで、撮影が始まる前は緊張していましたが、やってみたらいつもと同じようにできました」と語り、妹役の谷村さんについて尋ねられると「僕は、現場で堂々としている俳優さんが好きなんです。僕はフラフラしてますが(苦笑)。美月ちゃんは何を言われても『ハイ!』って感じでいつも本当に堂々としてました」と絶賛。一方の谷村さんは照れながら高良さんとの共演を「芝居じゃない、リアルな感じですごく楽しかったです」とふり返った。谷村さんは本作のために、実際に頭を剃っているが「この華(はな)という女の子は本当にかわいいんです。何で私に話が来たの?と思うくらい。こんな役をやらせていただけるなら坊主にくらいしなきゃ!と思いました」とはにかみながら語った。そんな2人について両親役の宮崎さん、大杉さんは「2人とも本当にしっかりしてるんです」と口を揃える。ちなみに大杉さんは、本作のためにわざわざ免許を取得したとか。「クランクインの4日前に(免許が)発給されまして」と照れくさそうに明かした。そして、サプライズゲストとして主題歌「今、君に言っておこう」を本作のために書き下ろしたフミヤさんが登場!フミヤさんと高良さんは共に九州出身ということで意気投合したようで、「一緒に飲みに行って、九州の話で盛り上がりました」と高良さんが言えば、フミヤさんは「(高良さんは)いつも『熊本に帰りたい』ってしか言わない(笑)」と暴露。会場は温かい笑いに包まれた。そしてフミヤさんはアコースティックバージョンで「今、君に言っておこう」を満員の観客の前で熱唱!「こういう場で歌うのは緊張する」と笑いつつ、感情を込めて歌い上げ、観客はもちろん、高良さんらもその歌声に酔いしれた。『おにいちゃんのハナビ』は9月11日(土)より新潟にて先行上映、9月25日(土)より有楽町スバル座ほか全国にて公開。■関連作品:おにいちゃんのハナビ 2010年9月11日より新潟にて先行上映、9月25日より有楽町スバル座ほか全国にて公開© 2010「おにいちゃんのハナビ」製作委員会■関連記事:「マークスの山」に高良健吾!高山ロケにベテラン俳優陣は恨み節高良健吾、藤井フミヤによる主演映画の主題歌ビデオで映画の1年後の物語に出演想いを空へ!高良健吾×谷村美月『おにいちゃんのハナビ』試写会に50組100名様ご招待高良健吾、フォトブック発売でファンとふれあい「最初は、誰が買うんだ?って…」高良健吾初のフォトブックが発売撮影現場&箱根プライベート旅行の様子も!
2010年09月02日人気作家、高村薫の直木賞受賞小説をWOWOWで初ドラマ化する「マークスの山」の制作会見が8月25日(水)、東京・港区のニューピアホールで行われ、キーパーソンのマークス役を高良健吾が演じることが発表された。元暴力団員、官僚が狙われた連続殺人事件を追う警視庁捜査一課の警部補・合田(上川隆也)と、捜査線上に浮かんだ、ある事件の生き残りで、時折「暗い山」と漏らす心に闇を抱える青年“マークス”(高良さん)らの姿を描く社会派ミステリー。監督は水谷俊之と鈴木浩介。1995年に崔洋一監督がメガホンを取り映画化されたが、ドラマ化は初。今年4月26日から7月7日まで、南アルプスの高度2,300メートル級の山々を中心に行われた撮影をふり返り、主演の上川さんは「本作の設定が11月ぐらいなので、暑い中、コートを着込んで撮影しました。流した汗は数知れず、過去一番多いかも。男たちの汗で作られた作品を見て」。キーパーソンを演じ、WOWOW作品初出演を飾ることになった高良さんも「居心地の良い現場で、クランクアップが寂しかった。濃くて見応えのある作品。ぜひWOWOWに加入してください」とそれぞれ軽妙にPRし、会場の笑いを誘った。山でのロケ時には、キャスト陣も機材を運搬。“試練”をふり返り、ベテラン俳優陣は揃って苦笑い。警部役の大杉漣は「高山病になりかけました」。弁護士役の小日向文世は「監督がOKを出してくれないので、山の急斜面を何度も登り降りしたよ」と恨み節。共演陣らを笑わせていた。連続ドラマW「マークスの山」は10月17日(日)より放送開始。毎週日曜22:00より放送で、全5話(第1話無料放送)。(text:Yoko Saito)連続ドラマW「マークスの山」公式サイト■関連作品:おにいちゃんのハナビ 2010年9月11日より新潟にて先行上映、9月25日より有楽町スバル座ほか全国にて公開© 2010「おにいちゃんのハナビ」製作委員会蛮幽鬼 2010年10月2日より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開© 2010 松竹、ヴィレッヂ■関連記事:高良健吾、藤井フミヤによる主演映画の主題歌ビデオで映画の1年後の物語に出演迫力の映像と音で演劇を堪能せよ!『蛮幽鬼』特別試写会に40組80名様ご招待想いを空へ!高良健吾×谷村美月『おにいちゃんのハナビ』試写会に50組100名様ご招待「殺陣の振り付けを一度で覚えちゃう」上川隆也早乙女太一を大絶賛高良健吾、フォトブック発売でファンとふれあい「最初は、誰が買うんだ?って…」
2010年08月25日『おにいちゃんのハナビ』で映画初主演を飾る高良健吾が、本作の主題歌であり藤井フミヤの書き下ろしによる「今、君に言っておこう」のミュージックビデオで、映画の1年後の物語を描いたスピンオフストーリーに出演していることが明らかになった。新潟県の小千谷市片貝町を舞台に、街の名物である花火大会を通じて病の妹との約束を果たそうとする青年の成長を描いた本作。主題歌の「今、君に言っておこう」は、藤井さんにとって3年半ぶりのシングルで、自ら作詞作曲を担当している。今回のミュージックビデオの演出は、映画と同じく国本雅広監督が務め、撮影も映画と同じ片貝町で行われた。ここで描かれるのは、映画の1年後の物語。映画の中でも印象的なロケ地を巡りながら、高良さん演じる太郎が妹のことを想いつつ、強く生きていく様子が、“風船”、“花火”をモチーフに描き出される。楽曲の中の「大空に飛んでいく小さな夢を」というフレーズと重なるように短いドラマが展開。藤井さんからは「なんと!このPVは映画のエピローグになっています」とのコメントも到着。歌い手の藤井さんと主人公を演じる高良さんが、ミュージックビデオの中で交差するシーンも見られる。九州出身という共通点もある2人は、撮影を通じて交遊を深めたよう。このミュージックビデオは9月22日(水)にリリースされる「今、君に言っておこう」の初回限定生産版にDVDで収録される。『おにいちゃんのハナビ』は9月11日(土)より新潟にて先行上映、9月25日(土)より有楽町スバル座ほか全国にて公開。■関連作品:おにいちゃんのハナビ 2010年9月11日より新潟にて先行上映、9月25日より有楽町スバル座ほか全国にて公開© 2010「おにいちゃんのハナビ」製作委員会■関連記事:想いを空へ!高良健吾×谷村美月『おにいちゃんのハナビ』試写会に50組100名様ご招待高良健吾、フォトブック発売でファンとふれあい「最初は、誰が買うんだ?って…」高良健吾初のフォトブックが発売撮影現場&箱根プライベート旅行の様子も!高良健吾、上海で『おにいちゃんのハナビ』舞台挨拶に登壇!「全て見てほしい」藤井フミヤ高良健吾主演作『おにいちゃんのハナビ』で映画主題歌を書き下ろす
2010年08月16日高良健吾の初のフォトブックの発売を記念して、購入者を招待して、高良さん主演で9月に公開を迎える『おにいちゃんのハナビ』試写会が行われ、上映後には高良さんが出席してのトークセッションが開催された。高良さんは今回発売されたフォトブックについて「僕のなんか…って感じで(苦笑)。最初は『買う人いるのかな?』とか思ってました。だから買っていただいた方に少しでもお礼ができればと思います。普段の映画の舞台挨拶とかでは『映画のこと以外聞かないで』とか思うこともあるんですが(笑)、今日は何でも答えます!」と照れくさそうにファンに感謝を伝えた。『おにいちゃんのハナビ』は、毎年9月に新潟県小千谷市で開催される「片貝まつり」を題材に、実話を基に、病の妹と引きこもりの兄の絆を描いている。妹役の谷村美月とのやり取りについて尋ねられると「2人とも、事前に話し合うのはあまり好きじゃない。たった一つだけ、2人で話したのが恋人っぽく見えないようにしたいということ。その見えない距離をどうするか考えました」と答えた。当初、事前に集められた質問に答えていた高良さんだったが、途中、自ら提案し、その場で直接、手を挙げたファンの生の質問に答えるという方式に変更。好きな映画を尋ねられると「たくさんあって一番は決められないけど…邦画で好きなのは『ヴァイブレータ』(廣木隆一 監督)、影響を受けたのは『Focus』(井坂聡監督)。なるべく観たい映画は映画館で観るようにしてるんですが、忙しくなると行けなくて…。でも最近観た映画では韓国の『息もできない』が良かったです」との答えが。ほかにも最近訪れたという上海についてや、映画の撮影などについての質問にひとつひとつ丁寧に答えていた。女子高生からの「高良さんは高校のときからお仕事をされていますが、どんな高校生でしたか?」という質問には「いま、その瞬間を生きてる感じでした。この仕事を始めたのも最初は軽い気持ちで、初めの頃はカメラの前に立って芝居するのが嫌でした。最初は本気じゃなかったのが、何だかんだといまでもこうしてやってる。だから多分、大丈夫ですよ!」と頼もしい(?)メッセージも。また、役作りについて聞かれると、一転、“俳優”の顔つきで「余計なこと、分かりやすいことをしないように決めてます。いま22歳なら、これまでの22年間から“何か”が出ればいいなと。監督に事前に何か聞いてしまうと、その演技をしなくてはならなくなる。そこで得られるのは安心感だけなんです。逆に、ビビリながらでも『これやってみよう』と思ったことをやりたい。自分に対してハッタリをかまして、『毎日何も変わらない。つまんない』ではなく、日付だって温度だって変わってるし、そこで何かを感じる…そうやって日々得ているものを大切にしたい」と熱く語るひと幕も。普段の作品からだけでは感じることの出来ない、高良さんの“生”の言葉、感情に触れ、集まったファンは大満足の様子だった。『おにいちゃんのハナビ』は9月11日(土)より新潟にて先行上映、9月25日(土)より有楽町スバル座ほか全国にて公開。「高良健吾 Photo Book」発行:角川メディアハウス発売:角川グループパブリッシング価格:2,310円(税込)発売中■関連作品:おにいちゃんのハナビ 2010年9月11日より新潟にて先行上映、9月25日より有楽町スバル座ほか全国にて公開© 2010「おにいちゃんのハナビ」製作委員会■関連記事:高良健吾初のフォトブックが発売撮影現場&箱根プライベート旅行の様子も!高良健吾、上海で『おにいちゃんのハナビ』舞台挨拶に登壇!「全て見てほしい」藤井フミヤ高良健吾主演作『おにいちゃんのハナビ』で映画主題歌を書き下ろす
2010年07月17日高良健吾と谷村美月の共演作『おにいちゃんのハナビ』が6月13日(日)、中国・上海で開催中の「中国 2010 上海万国博覧会」の関連イベント、「2010 上海・日本映画週間」にて上映され、高良さんが国本雅広監督と共に舞台挨拶に登壇した。新潟県小千谷市を舞台に、病弱な妹と彼女の思いを街の伝統行事である花火に託した兄の姿を描いた本作。上海の正大星美国際映城にて行われたオープニング上映の舞台挨拶に立った高良さんは「この映画の一番の見どころは、人と人との絆が描かれているところです」と語り「全てのシーンを見てもらいたい」と呼びかけた。国本監督も「ワールド・プレミア作品として上海で上映できることを心から喜んでいます。みなさんの心に何か残っていただければ幸いです」と喜びを口にした。今回の「2010 上海・日本映画週間」では本作を始め、11作品の日本映画が上映される予定で、同日、開催されたオープニングセレモニーには高良さんのほか、日本から常盤貴子、市原隼人らが出演作を携えて出席し、大きな拍手と歓声を浴びていた。『おにいちゃんのハナビ』は9月11日(土)より新潟にて先行上映、9月25日(土)より有楽町スバル座ほか全国にて公開。■関連作品:おにいちゃんのハナビ 2010年9月11日より新潟にて先行上映、9月25日より有楽町スバル座ほか全国にて公開© 2010「おにいちゃんのハナビ」製作委員会■関連記事:高良健吾初のフォトブックが発売撮影現場&箱根プライベート旅行の様子も!藤井フミヤ高良健吾主演作『おにいちゃんのハナビ』で映画主題歌を書き下ろす
2010年06月14日高良健吾、谷村美月という旬のキャストを迎え、実話を基に家族の絆を描く感動作『おにいちゃんのハナビ』の主題歌が藤井フミヤの「今、君に言っておこう」に決定した。東京から雪国の小さな町へ療養のために越してきた少女・華とその兄・太郎。この町には、年1回、町民がスポンサーとなって開催される盛大な花火大会があった。太郎は、周囲と打ち解けることができず、自分の殻に閉じこもってしまうが、余命わずかな妹の強い思いに背中を押され、新しい生活をスタート。華のために花火を打ち上げることに没頭していく――。“おにいちゃん”太郎を演じるのは、『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』、『ノルウェイの森』など本作を含め今年だけで6本の映画の公開が決まっている、いま、最も注目を浴びる若手実力派俳優、高良健吾。病弱な妹・華には、その確かな演技力で若手女優の中でもトップクラスの評価を受ける谷村美月。2人はまもなく公開される『ボックス!』でも高校のボクシング部員とマネージャーという関係で共演しているが、本作では兄妹に!余命僅かながらも強い思いを持って生きる妹と、彼女の姿に勇気をもらい、再生していく兄という関係性の中でそれぞれ新たな魅力を発揮している。今回、主題歌に決まった「今、君に言っていこう」は藤井さんにとって3年ぶりに詞曲ともに自身で手がけた楽曲。映画音楽を担当するのも2007年1月公開の『夏物語』の日本版エンディングテーマ「大切な人へ」以来のこと。一男一女の父親である藤井さん自身、本作に感銘を受け、主題歌を書き下ろすことが決まったという。物語と共に主題歌も聴いて思わずホロリとくること間違いなし?『おにいちゃんのハナビ』は秋、公開。■関連作品:おにいちゃんのハナビ 2010年秋、全国にて公開© 2010「おにいちゃんのハナビ」製作委員会
2010年04月30日お笑いトリオ、森三中の黒沢かずこ、ピン芸人の椿鬼奴が3月25日(木)、沖縄・宜野湾市の沖縄コンベンションセンター内のシアターで、第2回沖縄国際映画祭の「Laugh部門」出品作の出演映画『クロサワ映画』の公式上映で舞台挨拶を行った。女芸人の悲喜こもごもの私生活を描くドキュメンタリー風ガールズムービーで、黒沢さんを始め、登場人物のほとんどが本人役で出演。フジテレビでバラエティ番組を手がけるディレクター、渡辺琢が初メガホンを取っている。森三中の3人の中で唯一のシングル、黒沢さんは「恋愛が苦手な女芸人さんが何人か出ていて、仕事と恋愛は両立できるのか?というテーマを描いたりしています」とリアリティたっぷりな言葉。「顔がスクリーンに大きく映っちゃうんじゃないかしら?」と両手を頬に当てて乙女の顔をのぞかせる一幕も。渡辺監督が「女芸人さんってコミカルで滑稽ですが、素顔は本当にキュート。間近で見ていて素敵だ!と思い、この映画を作ろうと思った。女芸人さんたちに恋をしていただけたら」とPRすると、黒沢さんは「100点!」と言いながらも照れた。一方、黒沢さんは鬼奴さんについて「監督もよく言うんですけど、椿鬼奴がスクリーンに映るとフランス映画のよう。アンニュイで絵になるんです」と知られざる魅力をPRし、鬼奴さん本人も「アンニュイってよく言われます〜」。また鬼奴さんが「塩ちんすこうが美味かった!」と話すと、すかさず黒沢さんが「家のオーブントースターで塩をトーストしているんですよ」と暴露。鬼奴さんは「結局、ビールに1番合うつまみは塩ってことです」と淡々と話し、会場の笑いを誘っていた。『クロサワ映画』は現段階で劇場公開は決定していないが、調整中だという。(photo/text:Yoko Saito)沖縄国際映画祭現地レポート■関連作品:第2回沖縄国際映画祭 [映画祭] 2010年3月20日よりカウントダウンイベント開始、24日から28日まで映画祭開催■関連記事:【沖縄国際映画祭】井筒和幸監督、ジャルジャル主演『ヒーローショー』続編構想語る【沖縄国際映画祭】ロンブー淳、キム兄から安室ネタでいじられ大テレ【沖縄国際映画祭】哀川翔『ゼブラーマン』続編初公開に拍手【沖縄国際映画祭】破局の松雪泰子、結婚の話題に「機会があれば」【沖縄国際映画祭】パンク黒瀬、“セクシー”谷村美月に「ヤキモチ焼いています」
2010年03月26日哀川翔が主演する映画『ゼブラーマンゼブラシティの逆襲』(三池崇史監督)の本編が3月25日(木)、初公開された。沖縄・宜野湾市の沖縄コンベンションセンターほかで開催中の第2回沖縄国際映画祭の「Laugh部門」出品作として同所内シアターで公式上映されたもので、この日のために作られた特別バージョンを最初で最後としてお披露目。哀川さんはスコールの中、シアター前のレッドカーペットを歩き、舞台挨拶を行った。この日は、スコールと強風のため3月下旬の沖縄では珍しく、肌寒く感じるあいにくの空模様。だがレッドカーペット上に透明のビニール傘を斜めに掲げたスーツ姿の哀川さんが登場すると、カーペット脇からは「キャー!」の大歓声と「翔さーん!」の野太い呼びかけの大合唱。熱気が急上昇した。哀川さんは握手を求めるファンにハイタッチなどで快く丁寧に応じた。舞台挨拶では「『ゼブラーマン』が6年の時を経て、新たに完成しました。自分でもかなり自信を持っております。笑えるところもあるかもしれませんが、本人はいたって真面目にやっております。昨年、デビュー25周年を迎え、その25周年記念で製作していただいた作品です。集大成という感じが出ております。自分はこの映像を5回、観ました。いろんな思いが秘められています」と清々しい表情。撮影をふり返ると「かなり過酷になると予測はしていましたが、予想以上でした。撮影の3分の2は吊られていましたね、ワイヤーに」と苦笑いで、会場の笑いを誘った。今回、新キャラクターで悪の象徴・ゼブラクィーンに扮する仲里依紗が、露出度大のセクシー衣裳3変化で登場することでも話題を呼んでいるが「かなりいいですよ!ドンときます」と太鼓判を押した。上映では物語の奇抜な展開に時折、観客からは笑いが何度か起こった。本編上映が終わりエンドロールが流れ始め、哀川さんの名前が出ると、会場から拍手が沸き起こった。同作は、父親としても小学校教師としても落ちこぼれの中年男性・市川新市(哀川さん)が正義のヒーロー、ゼブラーマンとして悪に立ち向かう姿を描いた物語の続編で、2025年、悪の新体制が敷かれたゼブラシティという名の東京を舞台に、人々を守るためゼブラーマンが再び覚醒する。昨年10月に行われた製作会見で三池監督は「観た人が納得するか、『バカヤロー、金返せ』と思うか、どっちかです」と振り切ったストーリー展開を強調していた。『ゼブラーマンゼブラシティの逆襲』は5月1日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)沖縄国際映画祭現地レポート■関連作品:第2回沖縄国際映画祭 [映画祭] 2010年3月20日よりカウントダウンイベント開始、24日から28日まで映画祭開催ゼブラーマンゼブラシティの逆襲 2010年5月1日より全国にて公開© 2010「ゼブラーマン2 ゼブラシティの逆襲」製作委員会■関連記事:【沖縄国際映画祭】井筒和幸監督、ジャルジャル主演『ヒーローショー』続編構想語る【沖縄国際映画祭】ロンブー淳、キム兄から安室ネタでいじられ大テレ【沖縄国際映画祭】椿鬼奴は「アンニュイで絵になる」【沖縄国際映画祭】破局の松雪泰子、結婚の話題に「機会があれば」【沖縄国際映画祭】パンク黒瀬、“セクシー”谷村美月に「ヤキモチ焼いています」
2010年03月26日女優の谷村美月が3月25日(木)、沖縄・宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開催中の第2回沖縄国際映画祭で、主演映画『明日やることゴミ出し愛想笑い恋愛。』の舞台挨拶を、共演のお笑いコンビ、パンクブーブーらと行った。同作は、新人ADの女性(谷村さん)が曲者ぞろいのテレビ局内で悪戦苦闘しながら成長する姿を描いたコメディ。日本テレビの若手演出家、上利竜太氏が初メガホンを取り、同映画祭の「Laugh部門」に出品されている。“異色作”への出演の経緯について谷村さんは「バラエティの方が映画を撮る新しい試みに一緒にチャレンジしてみたいと思ったのと、ADさんの世界観に詳しくないのでいろんなことを知るのにいいなと思いました」と前向き。「一番苦労したのは、どんな仕事も大変ですが、こういう仕事もいいなと思ってもらいたいなと思ったこと。希望が持てる作品になればと思い、なりました。だから明日から頑張ろう、という気持ちになってもらえたら」と笑顔で呼びかけた。一方、パンクブーブーの佐藤哲夫は「瞬きをしないで観てほしい。でないと僕らの出演場面が終わってしまう。よく僕らが舞台挨拶に呼ばれましたね〜。若いキャストが足りずに呼ばれたんだと思います」と自虐トーク。撮影のエピソードを司会者から聞かれると「歩いてくれと言われ、歩いて、終わりました。“ドッキリ”だと思いました」とトボけ、観客の笑いを誘った。黒瀬純は「谷村さんが可愛くて好きになるかと思いました。今日もセクシーな格好で、誰に見せたいんだ!とヤキモチを焼いています」と谷村さんに妙に絡み気味だった。(text:Yoko Saito)沖縄国際映画祭現地レポート■関連作品:第2回沖縄国際映画祭 [映画祭] 2010年3月20日よりカウントダウンイベント開始、24日から28日まで映画祭開催■関連記事:【沖縄国際映画祭】破局の松雪泰子、結婚の話題に「機会があれば」【沖縄国際映画祭】矢島美容室「グランプリ獲って来年も来ます!」【沖縄国際映画祭】哀川翔、安室奈美恵ら約200人がセレモニーに登場し華やかに開幕
2010年03月25日