サンコーは18日、iPhoneをワイヤレス充電できる車載ホルダー「iPhone用車載ホルダー式置くだけチャージャー」を発売した。直販価格は税込み6,980円。対応機種はLightningコネクタ搭載のiPhone 5 / 5S / 5c / 6 / 6 Plus 。「iPhone用車載ホルダー式置くだけチャージャー」は、iPhoneを置くと充電ができる車載ホルダー。付属のLightning端子付きQiレシーバーをiPhoneに取り付け、好きなiPhoneケースを装着し、iPhoneをホルダーに置くとワイヤレス充電される仕組みだ。ホルダーへの給電は、付属のシガーソケットUSB給電アダプターを使う。ホルダーはクルマのエアコン吹出口に取り付けるほか、付属の吸盤でダッシュボードに固定することもできる。パッケージには、ホルダー本体(Qi給電ユニット付き)、Lightning端子付きQiレシーバー、シガーソケットUSB給電アダプターなどを同梱。サイズは本体が約W96×D144×H152mm、重さが186g。レシーバーが約36×D110×H1mm、重さが5g。
2015年02月23日●か、軽い……!○4Kビデオカメラが来る、オレはそう思うどうやら最近、4Kテレビが売れているらしい。テレビが売れるのはそこに表示するコンテンツが認められてきたということだ。現時点の4Kコンテンツは、「ひかりTV」などようやく始まった4K放送のほか、ブルーレイディスクからのアップコンバート表示、デジタルカメラやスマートフォンで撮影した写真、4Kビデオカメラで撮影した動画が主なものだろう。4K放送が始まったことで「ようやく本当に4Kの時代が来たか」と思う人も多いだろうが、それ以外のコンテンツはどうだ? オレは、これから市場が広がりそうなのはビデオカメラだと考える。つい最近まで、一般ユーザーが日常で使えるような4Kビデオカメラは存在しなかった。4K対応ビデオカメラ自体はあるにはあったが、サイズが大きすぎたり、価格が高すぎたりしていた。だが、ここ最近で4Kビデオカメラが一般ユーザーにとっても手の届く10万円台前半という価格帯になり、サイズや重量も扱いやすいレベルになってきている。「そろそろ4Kビデオカメラの時代が始まるか?」というタイミングで、オレが注目したのはパナソニックの4K/30p記録に対応した「HC-WX970M」だ。スマートフォンのカメラ機能が著しく進化したことによって、「ビデオカメラなんて要らない」と思う人もいそうだが、やっぱり要らないなんてことはない。運動会や文化祭などで遠く、かつピンポイントを撮影するには、やはりスマホのカメラだと画角が広すぎる(写したい被写体が小さくしか写らない)。とはいえ、進化したスマートフォンのカメラ機能を利用しない手はない。後述するが、HC-WX970Mはスマートフォンのカメラをも活用する仕組みになっているのがスゴイ。○オレ VS HC-WX970Mマイナビニュース編集部から「例のアレが届いた」と報を受けて家を出たオレは、約束の時間からちょうど正確に18分遅れて到着した。そんなオレをHC-WX970Mが迎撃した。遅れたオレに編集者が怒りでビデオカメラを投げつけたわけではない。オレはHC-WX970Mを手にして「なんだ、この軽さは?」と大きなショックを受けたのだ。4Kビデオカメラにしては軽すぎる。こんな軽さじゃあ、フルHD記録対応のビデオカメラじゃないか!スペックを見ると、バッテリーとレンズフードをつけた状態でも約475gに過ぎず、500mlの水が入ったペットボトルより軽い。ちなみにこの重量は、同社のフルHDビデオカメラと大差ない重量だ。オレの感想は正しかったというわけだ。これなら女性が使ってもそれほど大きなストレスを感じることはないだろう。●ワイプ撮りで広がる動画のあり方○「ワイプ撮り」ってなんだ?さて、驚異的なほど軽量で取り回しがいいHC-WX970Mだが、特徴的な機能「ワイプ撮り」を搭載する。ワイプ撮りとは、液晶モニターの端に装備されたサブカメラで撮影した映像を、画面の左下にワイプ(小窓)画面として表示し、メインカメラの映像と同時記録できるという機能だ。このサブカメラは水平270°、上下それぞれ20°の範囲でぐるりと動かせ、撮影者がワイプに自分を、あるいは隣にいる人を映せる。ワイプ撮り機能によって、HC-WX970Mは斬新な映像を撮影できるだろうし、使い方も多くの人によって開拓されていくことだろう。○スマホを活用する「ワイヤレスワイプ撮り」HC-WX970Mは、サブカメラのかわりにWi-Fi接続したスマートフォンでもワイプ撮影を行える。それが「ワイヤレスワイプ撮り」だ。ワイヤレスワイプ撮り機能を使うには、iOSおよびAndroid対応の専用アプリ「Panasonic Image App」(無料で提供されている)が必要となる。ちなみに、ワイヤレスワイプ撮り機能と4K記録は併用できないので、フルHD記録に設定しなくてはならない(本体のサブカメラを使用した場合は、メインカメラで4K記録が可能)。「Wi-Fi」メニューから「ワイプ撮り」をタッチして、接続する機器選択画面で「スマートフォン」をタッチするとワイヤレスワイプ撮りを使える。オレのiPhoneに、HC-WX970Mが「入力しろ」と求めるSSIDを入力すると接続できる仕組みだ。この状態で前述のアプリ「Panasonic Image App」を起動すると、HC-WX970Mのワイプにスマートフォン側で撮影している映像が表示される。○ビデオカメラが変わる?軽量で取り回しがいいだけでも、現時点では4Kビデオカメラとして十分なアドバンテージだ。しかし、HC-WX970Mはそれだけでは終わらない。ワイプ撮り、ワイヤレスワイプ撮りで活用範囲がより広がった。2つの異なる視点の映像を1画面に記録できることで、ビデオカメラの楽しさは飛躍的に増したと感じる。4Kという高解像度、加えて新しいカタチの映像を撮影できるHC-WX970Mはまさに"新世代のビデオカメラ"という印象を受けた。最近、ちょっと動画作成にアクティブでなかったオレだが、HC-WX970Mでもっとバリバリ動画を撮影して「ニコニコ生放送とかUstream番組でもやっちゃおうかな?」という気にさせられた。というわけで、「俺のハートにオンデマンド!」ニコ生版を始めちゃうかもしれないので、よろしく!
2015年02月23日サンコーは、iPhoneを置くだけで設置・充電ができる車載ホルダー「iPhone用車載ホルダー式置くだけチャージャー」を発売した。価格は税込み6,980円。「iPhone用車載ホルダー式置くだけチャージャー」は、iPhoneを置くだけで設置・充電ができる車載ホルダー。本体を車のエアコン吹き出し口に差し込んで、iPhoneをホルダー部で挟み込むことで固定できる。ワイヤレス充電は、付属のQi充電レシーバーを、手持ちのiPhoneケースとiPhoneの間に装着することで可能となる。「iPhone用車載ホルダー式置くだけチャージャー」のサイズ/重量は、幅約96mm×高さ約144mm×厚さ約152mm/約186g。Qi充電レシーバーのサイズ/重量は、幅約36mm×高さ約110mm×厚さ約1mm/約5g。パッケージには、本体、Qi充電レシーバー(Lightning端子用)のほか、シガーソケットUSB給電アダプタ、USBケーブルが付属する。対応機種は、iPhone 6/6 Plus/5/5s/5c。
2015年02月21日山善は2月19日、「Qriom(キュリオム)」ブランドから車載用のBluetoothスピーカー「YCS-100」を発表した。発売は3月1日。価格はオープンで、推定市場価格は8,980円前後(税別)。YCS-100は、Bluetooth 4.0に対応した車載用スピーカー。NFC(近距離無線通信)も搭載し、対応端末であれば、ワンタッチでペアリングできる。φ3.5mmステレオミニジャックの外部入力端子も備えており、Bluetooth非対応の機器も接続可能だ。アンプの出力は8W。円筒形の本体の上面にスピーカーが配置されており、ディフューザーによって音が広がる構造を採用している。側面には2本のバス・ラジエターを装備しており、コンパクトながら迫力ある低域再生を実現した。本体サイズは直径80×高さ185mmで、重量は約458g。電源には付属のカー電源用接続ケーブルか、ACアダプターを使用する。また、USB端子を備え、スマートフォンなどへの給電機能も持つ(出力は1A)。プロファイルはA2DP、ACRCP、HSP、HFPで、音声コーデックはSBCとAACをサポートする。
2015年02月19日SanDiskは2月18日、次世代のコネクテッドカーや車載インフォテインメントシステムを対象とする車載向けに堅牢なNANDフラッシュソリューションを発表した。今回発表の車載用ストレージソリューションのポートフォリオには、車載使用に耐えうるSDカードと、iNAND組み込みフラッシュドライブ(EFD)があり、最大容量64GBまでラインアップされている。独自のフラッシュストレージアーキテクチャにより、これらのソリューションはデータインテンシブな車内インフォテインメントやコネクテッドカーアプリケーションの優れた体験を可能にし、地図の読み込みの高速化、タッチスクリーンの応答性の向上、起伏のある道を運転する際の干渉の軽減などが図れる。また、自動車市場の厳しい信頼性、耐久性、品質、温度要件に対応しており、AEC-Q100認証を取得している。動作温度範囲は-40℃~85℃である。さらに、徹底した垂直統合により、フラッシュメモリウェハの製造から製品の組み立て、試験、分析、顧客への提供まで品質管理を強化している。そして、主な車載向けチップセットベンダーと緊密に連携し、新たな車載向けストレージソリューションを最新アプリケーションプロセッサ向けに最適化し、自動車メーカーによる導入プロセスをさらに簡素化している。この他、車載用iNAND EFDのみ、eMMC 4.51 HS200規格に準拠し、最大30MB/秒のシーケンシャル書き込み、最大120MB/秒のシーケンシャル読み込みを実現している。なお、車載用ストレージソリューションは、ティア1サプライヤーを通じて世界中の主な自動車メーカー向けにサンプル出荷を開始している。
2015年02月18日サンディスクは18日、次世代の「コネクテッドカー」や車載インフォテインメントシステムを対象とした、車載用のフラッシュストレージソリューションを発表した。サプライヤー向けのラインナップとしては、車載使用に耐えうるSanDisk SDカード、iNAND組み込みフラッシュドライブ(EFD)を用意。容量は最大64GBとなる。信頼性を重視して開発、製造されており、AEC-Q100認証を取得。今回のソリューションによって、カーナビ地図の読み込みを高速化したり、タッチパネル応答性を向上したりといった効果を実現できるとしている。
2015年02月18日シャープは2月13日、液晶事業説明会を開催し、2014年度の液晶事業の見通しと、今後注力する車載用ディスプレイの取り組みについて発表した。2014年度第3四半期の同社液晶事業の売上高は、前期比6.3%減、前年同期比14.2%減の2380億円だった。第4四半期は前期比13.8%増、前年同期比15.3%増の2710億円を見込んでいる。これにより、2014年度の営業利益は400億円となる見通し。第3四半期の業績悪化は、タブレットなどの中型市場の需要拡大の遅れや、中国スマートフォン市場の競争激化によるパネル価格の下落、WQHDなどの高精細パネル市場の立ち上がりの遅れにより、流通在庫が増加したことなどが要因だったという。そして、これらに加え、中国のサプライチェーンでのトラブルも挙げた。昨年夏のタッチパネルメーカー台湾Wintekの経営破綻によるもので、「月産100~150万枚規模のスマートフォン向け液晶とタッチパネルの貼り合わせ工場が、夏以降も稼働していたが、12月初旬に突如閉鎖しストップした。徐々に他のタッチパネルメーカーへの切り換えを進めていたが、このルートに当社製品が多かった」(代表取締役 専務執行役員 デバイスビジネス担当 方志教和氏)と詳細を述べた。一方、今後の展開について、2015年度以降の直近の対応では、中型パネルの新規顧客開拓と拡販を図り、亀山第2工場(三重県)の中小型生産比率を50%まで引き上げることを目指す他、中国市場での競争優位性を確立するため、スマートフォンメーカーが多く集まる華南地区の営業強化、IGZO液晶の高性能化、インセルタッチパネルの早期量産化を進める。なお、インセルタッチパネルについては、今年6~7月より量産を開始する予定で、スマートフォン向けの中小型では、WQHD対応品の量産を低温poly-Si(LTPS)でスタートさせる。17型クラスの中型はIGZOで進めていく方針で、サイネージ向けなどの大型に関してはIGZOとコントローラを組み合わせた「フリードローイング技術」で実現していくとした。2017年以降の中期の対応では、液晶事業のポートフォリオを転換し、車載、IA、医療など社会インフラなどを中心としたBtoBtoB市場に注力して、その比重を拡大していく。スマートフォンやタブレット、液晶TVなどのコンシューマ製品扱うBtoBtoC市場は、低価格志向が強く、サイクルタイムが短い。さらに市場の変動が激しく、急激な売価ダウンのリスクが高い。これに対し、BtoBtoB市場はカスタム性が強く、品質力、技術力、サポート力などが必要で、強みが生きるとシャープでは考えており、「液晶事業のBtoBtoB構成比を2014年度の15%から、2021年度には40%まで引き上げたい」(方志氏)とした。また、BtoBtoB市場の中でも、特に注力する分野として車載を挙げた。バックミラーにディスプレイを内蔵した製品や、超低反射ディスプレイ、インパネ向けにフリーフォームディスプレイ(FFD)、高感度タッチパネルやジェスチャセンサ、さらにディスプレイ技術以外ではカメラを生かしたビューシステムなど、次世代技術をユーザーに提案し普及を目指すとしている。
2015年02月16日キヤノンは2月6日、フルHD(1,920×1,080ドット)/60fpsでの記録に対応したビデオカメラ「iVIS HF R62」を発表した。発売は2月19日。価格はオープンで、推定市場価格は52,800円(税別)。iVIS HF R62は、2014年1月に発売された「iVIS HF R52」の後継モデル。新たにNFC(近距離無線通信)に対応し、NFC搭載のスマートフォンをかざして接続すればリモート操作を行える。なお、リモート操作には無料の専用アプリ「CameraAccess plus」のインストールが必要だ。NFC非対応の場合でも、Wi-Fi接続でリモート操作が可能となる。CameraAccess plusは、iVIS HF R62をインターネット経由で操作するもので、離れた場所からリアルタイムで撮影映像をモニタリングできる。オプションアクセサリのカメラパンテーブル「CT-V1」にも対応しており、スマートフォンからリモートで左右200度のパンニング操作が可能。また、キヤノンのコンパクトデジタルカメラ「PowerShot SX60 HS」にも搭載されている「フレーミングアシスト」機能を新たに追加した。望遠撮影時に被写体がフレームから外れてしまった場合に、「探索ボタン」を押すことで画角がいったん全景に引いた状態になり、ボタンから指を離すことで押す前のズーム状態に戻るというもの。子供の成長やイベントの記録を楽しめる「ベビーモード」を搭載。事前に子供の誕生日をビデオカメラ本体に登録しておけば、撮影時に自動算出した生後日数や身長、体重などをスタンプとして映像に貼り付けられる。撮像素子は有効約207万画素の1/4.85型フルHD CMOSセンサー。レンズは焦点距離が約38.5-1,232mm(35mm判換算)。開放絞りはF1.8~4.5。手ブレ補正は光学式+電子式で、5軸方向の補正を行う「新ダイナミックモード」、シーンに合わせて補正する「マルチシーンIS」にも対応。記録メディアは32GBの内蔵メモリのほか、SD/SDHC/SDXCメモリーカードを利用可能。リレー記録や同時記録にも対応する。記録フォーマットはAVCHDとMP4。本体サイズは、約W53×D116×H58mmで、質量は約240g。カラーはブラウン、ベージュ、ホワイト。また、NFCとWi-Fi(無線LAN)によって、同日発表のフォトストレージ「Connect Station CS100」に接続することもできる。
2015年02月06日ワイモバイル、ウィルコム沖縄は、車載用のWi-Fiルーター「404HW」(Huawei製)を3月下旬以降に発売する。価格は未定。「404HW」は、シガーソケットに挿すことで車内をWi-FiスポットにできるWi-Fiルーター。ボタン1つで操作できることが特徴となっている。本体にはUSBポートも搭載しているため、Wi-Fiルーターとして利用しながら、スマートフォンなどの端末を充電することも可能だ。「404HW」の主な仕様は次の通り。サイズ/重量は、幅約59.6mm×高さ約49.6mm×厚さ約93.2mm/約68g。Wi-Fiの規格は、IEEE802.11b/g/n(2.4GHz)。最大同時接続台数は10台。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年02月05日JVCケンウッドは1月22日、フルHD(1,920×1,080ドット)/60pの記録に対応したデジタルビデオカメラ「JY-HM90」を発表した。新開発の1/2.3型・裏面照射CMOSセンサーを搭載する。発売は2月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は税別190,000円前後だ。JY-HM90は、2013年8月に発売されたハイアマチュアやセミプロユーザー向け「JY-HM70」の後継モデル。安定した状態で撮影できるショルダースタイルを採用する。新開発の1,891万画素・1/2.3型CMOSセンサー(裏面照射型)と、広角側の開放F値がF1.2の明るいJVC GTレンズを搭載する。新開発のセンサーとレンズによって、最低照度1ルクスの高感度撮影を実現し、暗いシーンでもノイズが少ない映像を記録できる。また、36Mbpsのハイビットレート映像と96kHz/24bitのリニアPCM音声によるMOV記録モードを新たに搭載。ハイレゾクオリティーでの音声収録を行える。従来モデルでは、満容量カードから空き容量カードへ自動で切り替えて記録する「シームレス撮影」と、エラー発生時に自動でカードを切り替えて記録する「オートリカバリー撮影」のみを採用していたが、JY-HM90では「デュアル撮影」機能を追加した。デュアル撮影は、2枚のSDカードへ同じ映像を記録するというもの。また、数ファイルを1つのファイルにまとめて記録して編集作業の負担を軽減できる「クリップ連続記録」(Clip Continuous REC)をAVCHDフォーマットで実現した。撮像素子は総画素数1,891万画素の1/2.3型CMOSセンサー(裏面照射型)。レンズは焦点距離3.76mm~37.6mm(35mm判換算時)の光学10倍ズーム対応JVC GTレンズで、開放F値はF1.2-2.8。記録形式は、動画がAVCHDとMOV、静止画がJPEG。記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードに対応し、2基のカードスロットを備えている。本体サイズはW227×D472×H232mmで、重量は2.93kg。モニターは46万ドットの3型液晶でタッチパネル方式を採用する。
2015年01月22日アルプス電気は1月20日、カーナビなどの車載機器とモバイル機器の無線接続に最適な車載用Bluetooth/無線LANオールインワンモジュール「UGZZFシリーズ」を開発したと発表した。カーナビやディスプレイオーディオなどの車載機器には、スマートフォンなどでのハンズフリー通話や、音楽の再生などに用いられるBluetoothの通信機能が搭載されているが、近年はこれに加え、LTE対応のスマートフォンを経由し、クラウドへの高速通信を可能とする無線LANの搭載が加速している。一方で、Bluetoothを用いるセット製品は、アンテナも含めたモジュールとしてBluetooth SIG認証や各国電波法の認証の取得が必要だが、その検討・検証には多くの工数が掛かる。また、カーオーディオなどの車載機器に搭載されるCPUの多くは処理能力が低いため、Bluetoothプロトコルスタックや無線LANドライバを併せ持つことが求められている。同製品は、Bluetoothプロトコルスタックを内蔵したことで、Bluetooth認証に加え、各国電波法の認証もモジュールとしてアルプス電気で取得している。さらに、無線LANドライバを備えており、ホストCPUの負荷なくWi-Fiの接続環境を実現できる。加えて、アンテナやセット製品の設計・検証、ソフトウェア開発、認証にまつわる工数削減を可能にしている。そして、独自の高周波技術やシミュレーション技術により、アンテナの特性に影響を与える基板回路を最適化したことで、モジュールへのアンテナ搭載を実現している。なお、サイズは28.0mm×29.0mm×7.2mm。サンプル価格は1万円。すでに、月産5万個体制で量産を開始している。開発は技術本部 古川工場、生産は生産本部 角田工場(宮城県角田市)が担当している。
2015年01月22日STMicroelectronicsは1月8日、車載機器向けに高耐圧・超高速ダイオード10品種を発表した。同製品は、重量が50mg、厚みは1mmのSMBflatパッケージで提供される。競合製品が使用する標準的なSMBパッケージ(厚さ2.4mm)から約60%薄型化されており、車内の限られたスペースに取り付けるために軽量かつ薄型が求められる電子制御ユニットに最適となっている。さらに、表面実装型のSMBflatパッケージ(リード)は、SMBパッケージ品とフットプリント互換性があるため、既存のプリント基板上で問題なく置き換えができる。この他、動作温度範囲は-40℃~175℃と広いため、車載アプリケーションだけでなく、過酷な環境下に設置される移動基地局や屋外照明などにも適している。また、今回発表された10品種は、超高速ダイオードの電流定格は1A~3A、繰り返しピーク逆電圧定格は600V~1200Vがラインナップされている。同ファミリには、「Lシリーズ」と「Rシリーズ」があり、「Lシリーズ」は順方向電圧(VF)が低いため、導通損失を抑える必要のある回路に適している。一方、「Rシリーズ」は逆回復時間(trr)がより短くなっている。逆回復時間が短いとスイッチング損失が最小限に抑えられ、高速なスイッチング周波数においても高効率で動作するため、外付けのインダクタおよびコンデンサが小型化できる。なお、現在量産中で、1A/600Vの「Rシリーズ STTH1R06UFY」の価格は、100個購入時で約0.15ドルとなっている。
2015年01月13日Broadcomは1月9日、車載グレードのNFC(近距離無線通信)チップ「BCM89095」を発表した。同製品は、Tap-to-Connect(タップで接続)技術を搭載しており、自動車内でのモバイルデバイスの接続セットアッププロセスを簡略化する。これにより、キーレスエントリーや車両設定など、快適さと利便性のためのアプリケーションが可能になる。また、データレートを848Kbpsに向上させている他、次世代ALM(Active Load Modulation)技術が、アンテナサイズの縮小と小型化を実現している。さらに、R/W(リーダー/ライター)モード、アクティブ/パッシブ・ピアツーピア(P2P)モード、タグ/カードエミュレーションモードに対応している。そして、従来世代のデバイスより消費電力を60%、使用コンポーネント数を30%節減し、さらに基板面積も35%の小型化を実現している。この他、極端な耐熱性、AECQ100、ISO9001、TS16949製造ガイドラインをはじめとする自動車業界の厳しい要件に適合できるように最適化されている。なお、すでにサンプル出荷を開始している。
2015年01月13日Broadcomは1月9日、低消費電力の車載アプリケーション向けに最適化された6mm角の車載Ethernetチップ「BroadR-Reach BCM89811」を発表した。近年、Ethernetがコネクテッドカーで利用されている。独自の車載Ethernet技術「BroadR-Reach」は高度な安全性およびインフォテインメントアプリケーションにおいて必要とされる高帯域幅と、コネクテッドカーをサーバー攻撃の脅威から保護するのに必要な認証および暗号化機能の両方を提供する。すでに2014年型、2015年型「BMW X5」、2015年型「Jaguar Land Rover XJ」、2015年型「Volkswagen Passat」など幅広い車両で数多くの高度な機能を実現している。同製品は、「BroadR-Reach」技術に加え、自動車業界認定の低消費電力デザインで電力消費を最大30%削減する。これにより、車載Ethernetの用途をインフォテインメントやADAS(高度ドライバー支援システム)だけでなく、テレマティックス、シャークフィンアンテナ、計装クラスタ、ヘッドユニット、センタースタックモジュールなどのアプリケーションにまで拡大できる。さらに、統合型の内蔵レギュレータがオンチップで電力を供給し、外部レギュレータを不要にした他、車載向け仕様を上回るノイズキャンセリングおよび伝送ジッタ性能を備えている。加えて、シールドなしシングルツイストペアケーブルで100Mbpsを実現しており、接続性コストを最大80%、ケーブル重量を30%削減できる。なお、サンプル出荷がすでに開始されている。
2015年01月13日村田製作所は1月8日(現地時間)、2016サイズの車載用水晶振動子「XRCGB-F-A」シリーズを発表した。同製品は、既存の水晶振動子にはない独自のパッケージ技術を用い、品質や量産性、コストパフォーマンスに優れている。さらに、水晶素子の設計を最適化することで自動車の一般的な動作温度範囲の-40~+125℃における周波数温度安定性を最小で-/+35ppmにまで縮めることに成功し、Ethernetなどの次世代車載LANや画像処理ECUにも対応できるようになった。また、車載電装部品の信頼性試験規格であるAEC-Q200に準拠し、RoHS/ELV指令にも対応している。なお、同製品はすでに1月より富山村田製作所にて量産を開始している。
2015年01月09日パナソニックは1月8日、フルHD(1,920×1,080ドット)/60p記録対応のデジタルビデオカメラ「HC-W570M」と「HC-V360M」を発表した。発売は1月23日。価格はオープンで、推定市場価格はHC-W570Mが72,000円前後、HC-V360Mが48,000円前後(いずれも税別)。HC-W570MとHC-V360Mは、50倍の光学ズームと90倍のiAズームを行えるフルHDデジタルビデオカメラ。35mm判換算時におけるレンズの焦点距離は28.0~1,740mm(16:9時)となる。いずれのモデルも「傾き補正」機能と「5軸ハイブリッド手ブレ補正」機能を搭載している。HC-W570Mは「ワイプ撮り」機能を搭載。液晶モニターの端に装備されたサブカメラによって、メインカメラとは異なる視点の動画を同時に撮影可能だ。サブカメラの映像はワイプ(小窓)表示される。サブカメラの映像をワイプ表示させた映像に加えて、メインカメラの映像だけを保存する「ワイプ無し映像同時記録」機能も備える。サブカメラは左右に約270度、上下にそれぞれ約20度ずつ回転。また、Wi-Fiで接続したスマートフォンやウェアラブルカメラなどの映像をワイプに表示できる「ワイヤレス ワイプ撮り」機能も持つ。主な仕様は次の通り。メインカメラの撮像素子はいずれも総画素数251万の1/5.8型 MOSで、有効画素数は動画撮影時が220万画素(16:9時)、静止画撮影時が167万画素(3:2時)・220万画素(16:9時)・170万画素(4:3時)、35mm判換算時の焦点距離は動画撮影時が28.0~1,740mm(16:9時)、静止画撮影時が33.6~1,714mm(3:2時)・28.0~1,740mm(16:9時)・34.0~1,766mm(4:3時)、F値はF1.8~F4.2。HC-W570Mのサブカメラは撮像素子が1/5型MOSで、35mm判換算時の焦点距離は30.6mm、F値がF2.8となっている。モニターはHC-W570Mが約46万ドット・3型液晶、HC-V360Mが約23万ドット・2.7型液晶。記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードを利用可能。そのほか、HC-W570Mは32GB、HC-V360Mは16GBのメモリーを内蔵する。記録形式は動画がAVCHD、MP4、静止画がJPEG。サイズと撮影時の重量は、HC-W570MがW60×D129×H62mm/約311g、HC-V360MがW53×D121×H59mm/約256g。カラーは、HC-W570Mがブラウン、ブラック、ホワイト、ピンクの4色、HC-V360Mがホワイト、ブラックの2色。
2015年01月08日パナソニックは1月8日、フルHD(1,920×1,080ドット)/60p記録対応のデジタルビデオカメラ「HC-W870M」を発表した。発売は1月23日。価格はオープンで、推定市場価格は100,000円前後(税別)。HC-W870Mは、同社のフルHDビデオカメラにおいて最上位となるモデル。センサーには総画素数1,276万の1/2.3型 新・大型セル&裏面照射型高感度MOSセンサー、エンジンには「クリスタルエンジン」を採用している。映像の明暗差を補正するHDR(ハイダイナミックレンジ)動画モードを、民生用ビデオカメラとして世界で初めて搭載。露光時間の異なる2枚の映像を合成し、白とびや黒つぶれを抑えた階調性の高い映像を記録できる。AF機能では「HDハイプレシジョンAF」を採用。フォーカスレンズを細かく駆動する「微細駆動フォーカスユニット」によって、被写体の動きへの追従性能を向上させた。液晶モニターの端にサブカメラを装備しており、メインカメラと同時に撮影できる「ワイプ撮り」機能も従来モデルに引き続き搭載。サブカメラの映像はワイプ(小窓)表示される。サブカメラは左右に約270度、上下にそれぞれ約20度ずつ回転。サブカメラの映像をワイプ表示させた映像に加えて、メインカメラの映像だけを保存する「ワイプ無し映像同時記録」機能も備える。また、Wi-Fiで接続したスマートフォンやウェアラブルカメラなどの映像をワイプに表示できる「ワイヤレス ワイプ撮り」機能を追加した。主な仕様は次の通り。メインカメラの撮像素子は裏面照射型の1/2.3型MOSで、有効画素数は動画撮影時が603万画素(16:9時)、静止画撮影時が521万画素(3:2時)・603万画素(16:9時)・472万画素(4:3時)、35mm判換算時の焦点距離は動画撮影時が29.5~612mm(16:9時)、静止画撮影時が33.5~669.9mm(3:2時)・29.5~612mm(16:9時)・36.2~724.6mm(4:3時)、F値はF1.8~F3.6。サブカメラは撮像素子が1/4型MOSで、35mm判換算時におけるレンズの焦点距離は37.2mm(動画撮影モード時)、F値がF2.2となっている。モニターは約46万ドット・3型高精細ワイド液晶で、記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードを利用可能なほか、64GBのメモリーを内蔵。記録形式は動画がAVCHD、MP4、静止画がJPEG。サイズはW65×D161×H73mm(付属バッテリー使用時)、撮影時重量は約362g。カラーはホワイト、ブラウン。
2015年01月08日パナソニックは1月8日、4K/30p記録対応のデジタルビデオカメラ「HC-WX970M」を発表した。4K動画撮影時において、高速・高精度で合焦する「4KハイプレジションAF」を搭載する。発売は1月23日。価格はオープンで、推定市場価格は税別145,000円前後だ。HC-WX970Mは、米ラスベガスで開催の「2015 International CES」において海外発表されており、このたび正式に国内でも発表された。HC-WX970Mは、センサーに総画素数1,891万画素の1/2.3型4KハイスピードMOSセンサー、映像エンジンに「クリスタルエンジン4K」、レンズにライカディコマーレンズを採用する。4つのレンズ群を別々のモーターで制御する「4ドライブレンズシステム」を従来モデルに引き続き搭載。これによりボディを大型化することなく、高画質や20倍の光学ズームを実現した。4K動画の撮影用に開発された「4KハイプレジションAF」を搭載し、高速の合焦や高い追従・捕捉性能を実現している。また、約800万画素の静止画切り出しに適した「4Kフォトモード」を装備。4Kフォトモードに切り換えると、静止画切り出しに適した撮影設定を一括で行え、切り出した静止画にはそのフレームのExif情報が記録される。液晶モニターの端にはサブカメラを備え、メインカメラと合わせて2基のカメラで同時記録を行える。サブカメラは可動範囲が水平方向270度、上下それぞれ20度ずつで、2倍の電子ズームが可能だ。サブカメラの映像をメインカメラの映像上にワイプ(小窓)表示させた形式のほか、メインカメラの映像のみを別ファイルで保存できる。また、マイクの指向性を変えることで、撮影者の声をクリアに記録するナレーションモードも搭載する。本体のサブカメラのほか、Wi-Fiで接続したスマートフォンやタブレットもサブカメラとして使用できる「ワイヤレス ワイプ撮り」機能を追加。ただし、スマートフォンなどをサブカメラとして使用する場合は無料の専用アプリ「Panasonic Image App」のインストールが必要だ。アプリの対応OSはAndroid 2.3.3以上、iOS 6.0以上。エンジンの処理能力が向上したことで、映像の明度差を補正して記録する「HDR動画モード」を実現した。露光時間が異なる2枚の画像を合成して、映像の白とびや黒つぶれを抑制。民生用デジタル4Kビデオカメラとして、世界で初めて実現したとする。主な仕様は次の通り。メインカメラの撮像素子は1/2.3型MOSで、有効画素数は動画撮影時が829万画素(16:9時)、静止画撮影時が700万画素(3:2時)・829万画素(16:9時)・622万画素(4:3)、35mm判換算時の焦点距離は動画撮影時が30.8~626mm(16:9時)、静止画撮影時が34.5~690.3mm(3:2時)・30.8~626mm(16:9時)・37.6~752.8mm(4:3時)、F値はF1.8~F3.6。サブカメラは撮像素子が1/4型MOSで、35mm判換算時におけるレンズの焦点距離は37.2mm(動画撮影モード時)、F値がF2.2となっている。モニターは約46万ドット・3型高精細ワイド液晶で、記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードが利用可能なほか、64GBのメモリーを内蔵している。記録形式は動画がAVCHD、MP4、静止画がJPEG。IEEE802.11b/g/nのWi-Fi(無線LAN)接続機能を搭載。サイズはW65×D161×H73mm(付属バッテリー使用時)、撮影時重量は約447g。カラーはブラックとブラウン。
2015年01月08日米Pioneer Electronicsは7日(米国時間)、家電見本市「2015 International CES」にて、車載機器用のプラットフォーム「Android Auto」に対応したカーエレクトロニクス製品を発表した。北米、西欧、オーストラリア市場にて3月より発売するという。なお、日本を含めたその他、国と地域での発売については発表されていない。「Android Auto」はAndroidデバイスと車載機器を連携させることができるプラットフォーム。シンプルで直感的なユーザーインターフェースが特徴となっており、カーナビや検索、通話、オーディオなどの機能が利用できる。こうした機能は音声による操作が可能で、運転中の安全に配慮されている。同社が3月より発売する製品では、「Android Auto」に加え、iPhoneを連携させることができる「CarPlay」にも対応している。そのほか、対応している主な機能は以下の通り。HDMIワイドバンド・スピーチ、A2DP AAC BluetoothMirrorLinkHD RadioiDataLink Maestroデュアルゾーン オーディオ・ビデオ再生機能(記事提供: AndroWire編集部)
2015年01月08日パナソニックは1月6日、米・ラスベガスにて開催される家電製品展示会「2015 International CES」に合わせて、4K記録対応のデジタルビデオカメラ「HC-WX970」を発表した。米国での発売は2015年3月中旬で、価格は1,000ドル前後。HC-WX970は、白とびや黒つぶれを抑えるHDR動画撮影に対応した4Kビデオカメラ。映像エンジンには「クリスタルエンジン 4K」、レンズにはLeica Dicomarレンズを採用する。20倍の光学ズームが可能で、広角側でも望遠側でもブレを抑制できるという5軸ハイブリッド手ブレ補正機構も搭載。約800万画素の静止画切り出しに適した「4Kフォトモード」を備える。液晶モニターの端にはサブカメラを備え、メインカメラと合わせて2基のカメラで同時記録を行える。液晶モニターのチルト角度は上20度/下20度。サブカメラの映像をメインカメラの映像上にワイプ(小窓)表示させた形式のほか、バックアップ機能によってメインカメラの映像のみを別ファイルで記録することも可能だ。本体のサブカメラのほか、Wi-Fiで接続したスマートフォンやタブレットもサブカメラとして使用できるため、離れた場所からも2つの視点から同時に撮影できる。また、撮影者の声を強調するナレーションモードも搭載する。パナソニックは同日、HC-WX970のほか、4K動画撮影に対応した「HC-WX870」、フルHD動画撮影に対応した「HC-WX770」も合わせて発表した。
2015年01月06日Infineon TechnologiesとUnited Microelectronics(UMC)は、車載用アプリケーション向けパワー半導体分野への製造パートナーシップの拡大を発表した。UMCは15年以上にわたり、Infineonのロジックチップを生産してきた。最近締結した合意に基づき、両社は今後、Infineonの車載適合スマートパワー技術「SPT9」をUMCに共同で移管し、300mmウェハを対象に生産体制を構築する。そして、2018年前半には、台湾にあるUMCの300mmファブで「SPT9」製品の生産を開始する予定としている。「SPT9」は、マイコンのインテリジェンスとパワー技術をシングルダイに集積した、Infineon独自の130nmプロセス技術である。
2014年12月26日シャープは19日、車載用のプラズマクラスターイオン発生機を3モデル発表した。カップホルダーにセットする「IG-GC15」、カーエアコンの吹き出し口に取り付ける「IG-GC1」、フィルター(空気清浄機能)を搭載した「IG-GCF15」をラインナップする。いずれも発売は2015年1月9日で、価格はオープン。車載用のプラズマクラスターイオン発生機は、2009年12月に1号機を発売して以来、5年で約250万台、他社ブランドも含めると累計900万台を売り上げている。車という限られたスペースに設置することで効果を実感しやすく、タバコやペット、汗のニオイ、カーエアコンのカビ臭さなどが軽減した、というユーザーの声が寄せられているという。軽自動車が売上の上位を占めるようになった自動車市場の変化や、PM2.5など空気環境への不安増大を背景に、このたび用途に合わせた3機種を発売する。○カップホルダーにセットする「IG-GC15」IG-GC15は、車のカップホルダーに設置するプラズマクラスターイオン発生機。タンブラーのようなデザインで、350mlペットボトルと同じくらいのサイズだ。通常運転の約2倍の濃度でプラズマクラスターイオンを発生する「ターボ運転」機能を搭載した。また、背面には10μm以上の微細なゴミを約80%キャッチできる「花粉キャッチフィルター」を備える。サイズは上部直径76mm・下部直径65mm・高さ157mm、重量は280g。カラーはレッド系、ブラック系、ゴールド系。推定市場価格は税別13,000円前後だ。○カーエアコンの吹き出し口に取り付ける「IG-GC1」IG-GC1は、カップホルダーが少ない軽自動車での使用が想定されている。カーエアコンの気流を利用してプラズマクラスターイオンを車内に送り出す。エアコンをオフにしている場合は、運転者の顔周辺にプラズマクラスターイオンを集中して放出。イオンを取り囲む水分子が肌をうるおし、保湿効果も見込めるとしている。また、USB端子から電源を取れるので、車だけでなくデスクや外出先でも使用可能だ。同梱のUSB-カーシガー変換アダプタだけでなく、別売のモバイルバッテリーやUSB ACアダプタ、パソコンのUSBに接続しても使える。サイズはW44×D20×H76mm、重量は約42g。カラーはピンク系、ブラック系、ベージュ系。推定市場価格は税別13,000円前後だ。○フィルターを搭載した「IG-GCF15」IG-GCF15は、プレフィルター、洗える脱臭フィルター、集じん・脱臭一体型フィルターを搭載したプラズマクラスターイオン発生機。イオンを発生するだけでなく、フィルターで空気清浄も行い、車内の空気をすばやくきれいにする。PM2.5にも対応。通常運転の約2倍の濃度でプラズマクラスターイオンを発生する「ターボ運転」機能も搭載する。車内のニオイと空気の汚れ具合を2段階で知らせるセンサーを搭載しており、自動で適した風量に調節する。ベルトでアームレストやヘッドレスト背面に固定して取り付ける。サイズはW184×D77×H243mm、重量は1.1kg。カラーはブラック。推定市場価格は税別25,000円前後だ。○デモの様子製品説明会では、実車を用いたデモも行われた。ドライアイスに湯をかけて発生した白煙を除去したり、車内に置かれたチーズバーガーのニオイを比較したりできた。
2014年12月19日ルネサス エレクトロニクスは12月16日、16nm世代プロセス以降の車載情報機器用SoC向けに新しい回路技術を開発した。詳細は、12月15~17日に米国サンフランシスコで開催される国際会議「2014 International Electron Devices Meeting(IEDM 2014)」にて発表される。半導体プロセスの微細化とともにデバイス素子のばらつきが増大することで、デバイスの下限動作電圧が悪化する傾向があり、その対策として回路を工夫する技術(アシスト回路)が導入されている。従来は、読み出し動作時の安定動作を確保するため、アクセス時にワード線の電圧をわずかに下げる工夫をしていた。しかし、この方式では、書き込み時の動作マージンの悪化や、読み出し速度が著しく低下するなどの課題があった。そこで、FinFETの特徴を生かし、これまでとは逆にワード線電圧をわずかに昇圧し、読み出し時と書き込み時でそのパルス幅を変えるというアシスト回路方式を採用した。これにより、読み出し時と書き込み時の動作マージンを確保しつつ、高速な読み出し動作を実現した。また、新しいFinFETでは、これまでのプレーナ型MOSFETとは異なる素子ばらつきがある。例えば、アレイ状に並んだメモリセルの中央部と端部で、読み出し動作時にビット線を流れる電流にオフセットが生じることで電流差が発生し、読み出し時のセンスアンプマージンが確保できず、デバイスが誤動作する可能性がある。このため、この電流差を十分に考慮したマージン設計を行う必要がある。そこで、この電流オフセットを試作したテストチップで実測することで定量的に確認した。さらに、この実測結果から最適な動作マージンを確保できるように回路の微調整を行った。そして今回、SoCに搭載されるCPUやリアルタイム画像処理ブロックのキャッシュメモリとして、同回路技術を採用したSRAMを最先端16nmプロセスで試作した。その結果、0.7Vの低電圧条件にて、641ピコ秒の高速動作を確認したという。今後、同技術が将来の先進運転支援システムや自動運転に求められるリアルタイム画像処理の性能向上に大きく貢献することが期待できるとコメントしている。
2014年12月17日グリーンハウスは12月16日、車載用デジタルオーディオプレーヤー「kana DRIVE(カナ・ドライブ)」を発表した。発売は12月下旬。価格はオープンで、同社のショッピングサイト「グリーンハウスストア」での販売価格は4,298円(税込)。kana DRIVEは、FMトランスミッターを内蔵し、シガーソケットアダプター(12V車専用)が付属する車載用のデジタルオーディプレーヤー。外部入力を持たないカーステレオでも利用できる。ストレージにはmicroSD/SDHCメモリーカード(16GBまで)を使用。320kbpsまでのMP3形式、192kbpsまでのWMA形式、およびWAV形式のファイルを再生できる。音楽再生以外には、FMラジオと録音機能を装備。録音機能は、ボイスレコーダーとFMラジオ録音に利用できる。録音形式はADPCM(WAV)。車内で音楽を鳴らすだけではなく、ポータブルのプレーヤーとしても使用可能。内蔵バッテリーの充電時間は約4時間30分で、フル充電の場合、約8時間の連続再生が可能だ(FMトランスミッター使用時は約4時間)。本体サイズはW81×D14×H29mmで、質量は約23g。
2014年12月16日セイコーインスツル(SII)は12月8日、低消費電流で、相対時間の時間管理に適した車載用CMOSタイマIC「S-35710」シリーズを発表した。近年、EURO6による排ガス規制により、エンジン停止後の定期的な状態管理の必要性が高まりつつある。例えば、排ガスの有害成分を浄化する触媒の活性化状況の時間管理、定期的な時間ごとの燃料気化量(圧検出による漏れチェック)の管理、停車時の燃料気化量を計測するための時間計測などが挙げられる。また、EV(電気自動車)においては、バッテリの状態監視を目的として、未乗車やバッテリ未充電のブランク検出の要求がある。例えば、半年間乗車していなかったことの警告、何日乗車していなかったかの時間パラメータ検出、スリープ時での充電に向けた深夜電力時間検出などが挙げられる。同シリーズは、アラーム時間を1秒~194日の期間において1秒単位で設定できるため、エンジン停止後などにおける各種システムスリープ期間中の時間管理に最適となっている。具体的には、タイマ値と内部レジスタに書き込んだ値を比較し、値が一致したときに割り込み信号を出力する。タイマは、24ビットのバイナリアップカウンタである。ユーザーは、2ワイヤシリアルインタフェースを介し、内部レジスタのデータ値を自由に設定可能。これにより、割り込み信号発生までの時間を自由に設定することができる。また、タイムアウト方式には、割り込み信号を繰り返し出力するワンショットループ方式、および割り込み信号出力中、状態を保持するハンドシェイク方式の2つがある。これらのタイムアウト方式はオプションにより選択できる。さらに、それぞれのタイムアウト方式において、ライトモードとリードモードの2つのモードを搭載している。ライトモードは目覚まし時計的な仕様となり、割り込み時間設定直後に時間計測をスタートし、設定時間後割り込み信号を出力する。リードモードは、ストップウォッチ的な仕様となり、時間計測スタートの後、コマンドにより経過した時間を読み出すことができる。これらにより、相対時間の柔軟な管理を可能にする。そして、業界トップクラスの低消費電流 200nA(typ.)を実現した。これにより、常時動作が必要な計時システムの低消費電力化に寄与し、システムの暗電流低減に貢献する。従来の方法で相対時間計測を行う場合、マイコンのタイマ機能を常時動作する必要があり、たとえシステムスリープ期間であっても、消費電流がmAオーダーとなる。これに対し、同製品は、それ自体で相対時間を計測できるため、システムスリープ期間であってもマイコンを停止し、200nA(typ.)まで低減することで、暗電流削減の厳しい要求にも応えることができるとしている。この他、125℃の高温動作対応をはじめ、低温、常温、高温の3温度テストの実施により、自動車などの過酷な環境で使用できる。さらに、AEC-Q100にも対応する予定。なお、パッケージは8ピンTMSOP。
2014年12月09日日立金属は12月1日、高温環境下の特性に優れた車載用ソフトフェライトコア材料「MB20B」を開発したと発表した。同製品は、車載用途を考慮した高温環境下の低損失特性に優れたMn-Zn系フェライト材料である。独自の粉末配合技術と粉末加工・熱処理技術により、低い磁心損失と高い飽和磁束密度を両立させた。130℃の高温環境下での磁心損失は従来品より20%改善させ、飽和磁束密度は同25%向上させている。これにより、消費電力を抑えるとともに発熱量を抑えることもできる。同製品を用いることで、トランスやインダクタ部品の高効率化、高信頼性化、小型軽量化が期待されるとしている。なお、すでにサンプル出荷を開始しており、2015年から量産を開始する予定。
2014年12月02日サンコーは、車のCDスロットに固定するスマートフォン用車載ホルダー「スマートフォンCDスロット装着ちょうどいい高さな車載ホルダー」を発売した。価格は税込み1,280円。「スマートフォンCDスロット装着ちょうどいい高さな車載ホルダー」は、スマートフォン用車載ホルダー。CDスロットに挿し込むだけで設置可能なため、取り付けの際に工具などは不要となっている。同社はダッシュボードやシガーソケットに挿し込むタイプの車載ホルダーでは、スマートフォンの位置が高過ぎたり、低すぎるということがあるが、CDスロットならば最適な位置で設置できるとしている。「スマートフォンCDスロット装着ちょうどいい高さな車載ホルダー」のサイズ/重量は、幅約118mm×奥行き約128mm×高さ約100mm/約130g。固定可能なスマートフォンは幅約88mmまで。ホルダー部分は、360度の回転が可能。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年11月24日Spansionは、自動車業界のグローバルな多種多様な要求に対応していくため、ARM Cortex-R5コアを搭載した車載向けマイコン「Spansion Traveo」ファミリの新製品として「S6J3110/120」シリーズ2品種を追加したと発表した。近年の自動車向けマイコンは、多種多様な自動車ECUシステムをカバーするため、幅広いラインアップが求められている。今回、6月に発表したボディ向けマイコンの「S6J3110」シリーズに、さらに1MB以下のメモリラインアップを追加する。また、DDR HS-SPI制御、メータ制御、LCDセグメント制御可能なクラスタ向けマイコンの「S6J3120」シリーズを新たに追加する。なお、同製品群はすでに発表済みの「Traveo」ファミリと同様にCAN FDを標準搭載する他、Multi Function Serial(MFS)による豊富な通信機能やeSHE(enhanced Security Hardware Extension)のようなセキュリティ機能も搭載しており、より多様なアプリケーションに利用することができる。
2014年11月20日イーソルとTOPPERSプロジェクトは11月19日、イーソルがAUTOSAR仕様をベースとする次世代車載システム向けリアルタイムOS(RTOS)「TOPPERS/ATK2」を対象としたプロフェッショナルサービスの提供を開始したと発表した。近年、自動車のECU(電子制御ユニット)調達のグローバル化や機能安全対応、高機能化・複雑化が進み、国内でもAUTOSARの導入が急速に加速している。一方で、AUTOSAR仕様は量が膨大なうえに、曖昧さや不整合さが残っているため、信頼性の高いAUTOSAR OSの開発には、OSの深い知見やノウハウと、全てのAUTOSAR製品開発を1社でまかなえるだけの十分な企業体力が必要となる。しかし、こうした条件が整う国内ベンダの数が限られているため、AUTOSARソフトウェアプラットフォームの開発は欧州メーカーの主導で進められている。「TOPPERS/ATK2」はこうした現状を踏まえ、名古屋大学組込みシステム研究センター(NCES)が中心となり、複数の国内企業と共同で開発したAUTOSAR OS仕様ベースのRTOSで、国内企業の車載制御システムのニーズに合致した、高品質なRTOSを目指して開発が進められている。「TOPPERS/ATK2」は、2013年よりTOPPERSプロジェクトから一般公開されており、すでに国内の大手自動車メーカーで採用された実績がある。また、NCESは、「TOPPERS/ATK2」を含む車載制御システム向けソフトウェアプラットフォームへの機能追加や機能安全対応による高品質化を目指し、「車載制御システム向け高品質プラットフォームに関するコンソーシアム型共同研究(APコンソーシアム)」を主宰している。イーソルは、このAPコンソーシアムのメンバーとして、「TOPPERS/ATK2」の機能安全規格対応や、時間保護機能の検討・開発の研究に参加している。APコンソーシアムには、大手自動車メーカーや車載機器メーカーをはじめ、国内企業25社が参加している。今回、イーソルが提供を開始した「TOPPERS/ATK2」向けプロフェッショナルサービスは、「TOPPERS/ATK2」の技術サポートや、カスタマイズやインテグレーションなどを行う受託開発サービス、AUTOSAR導入支援のコンサルティングサービスが含まれている。また、イーソルはJASPARの機能安全ワーキンググループにおける活動や、自社製品の自動車向け機能安全規格ISO26262第三者認証取得に向けた各種取り組みで蓄積した知見をベースとする、機能安全適合支援サービスを提供している。このため、AUTOSARの導入支援と合わせて、自動車や車載機器システム開発における機能安全適合も支援するとしている。なお、今後はイーソルが開発・販売するAUTOSARメソドロジ支援ツール「eSOL ECUSAR」を「TOPPERS/ATK2」に対応させることも予定している。「eSOL ECUSAR」は、自動車向け機能安全規格ISO26262の第三者認証機関による認証を2016年第1四半期に取得する予定。
2014年11月20日エルナーと太陽誘電は11月17日、車載・産業機器用大型電気二重層コンデンサおよびリチウムイオンキャパシタ事業を加速させるため、資本業務提携を締結したと発表した。エルナーは、市場拡大が期待される環境・エネルギー市場、車載市場に重点をおいて、コンデンサ事業およびプリント回路事業の顧客開拓、新製品の開発を進めている。一方、太陽誘電は、コンデンサの製造・販売事業ではグローバルな販売力、マーケティング力、生産技術力、堅固な財務基盤を持ち、環境・エネルギー市場、車載市場に注力している。今回、両社は、今後グローバルに環境・エネルギー市場、車載市場向けビジネスを加速していくに当たって、製品および販路における補完関係が強いことなどから、戦略的パートナーとして資本業務提携を締結するに至ったという。具体的には、車載・産業機器用大型電気二重層コンデンサおよびリチウムイオンキャパシタの共同開発および生産、資材調達での協力、コンデンサ事業における技術・生産ノウハウの共有化、相互協力による販売拡大を図っていくとしている。
2014年11月19日