こんばんは、古山エリーです。少し前に念願のお引っ越し、しましたー。で、「住所が変わりました」連絡をしていると数回に1度の頻度で聞かれるのが「いよいよ、です…か?」と。結婚とか同棲とか、そういうことを指しての問いかけのようですが、残念ながら相変わらず“ひ・と・り”です。こんなとき彼氏がいたらこれもあれも手伝ってくれるんだろうなぁと、ありもしない妄想をしながら、電球も家具の配置もテレビやパソコンの配線も、ええ、もちろん自分でやっちゃいましたとも。できなきゃ生きていけないですものー(誰かに頼る可愛げもないのでお手上げ状態です)。そしてまたひとつ強くなった気がします。そんな今宵もたわごと綴ってまいります。40代になってからは、ちょっとやそっとでへこまなくなりましたが――“40代・独身・恋人なし”の3点セットに関する周りからのコメント(時に悪意のない誹謗中傷)は、さらりと流す技を身につけているので、大抵のことは「また言われちゃったなぁ、 あはっ」と、明るくかわせるのですが、ごくたまに「なんかひっかかるなぁ」「なんかイヤな感じだなぁ」と悶々とすることがあります。最近言われてひっかかっていたのは「けっこう年いってたんだね。じゃ、もう少しちゃんとしないとね」です。恋愛においては「ちゃんとしろ」と散々言われてきましたし、ダメだと自覚もありますから、何か言われても「そうですよねー」と切り返しは得意中の得意。「けっこう年いってたんだね」も全然平気。なのですが、恋愛がダメだからって、結婚できていないからって、それを仕事や人生に結びつけて「ちゃんとしないとね」は、さすがにカッチーン!ですわよ。一生懸命に誇りをもって仕事をして生きているのに…。悲しかった、すごく悲しかった。でも、そこでへこんでいたら負けなので「そんなふうにしか解釈できないって、ちっちゃな器ですことー。おほほほほー(白鳥麗子風に)」と“心の中”で高らかに叫び、悔しさはゴクリとのみ込みました(まぁ、今ここで吐き出しちゃってますけどね…)。で、落ち込み気味の四十路に元気をくれたのはキラッキラの青春ラブストーリー『オオカミ少女と黒王子』でした。少女コミックの映画化が続いているので「また?」という声も聞こえてきそうですし、私自身も「また?」と思ったひとりですが、これがですねー面白かった!気に入ったのは、うそから始まった恋はホンモノになるのか?単純明快なラブストーリーを余計なことを描かずに一本勝負しているところです(ごちゃごちゃしているのは私生活だけで十分だから?)。「彼氏がいる」とついうそをついてしまったエリカ(二階堂ふみ)は、縁あって(?)、学校イチのイケメン、恭也(山崎賢人)に彼氏のフリをしてもらうんですが、実は恭也は腹黒ドS!エリカは彼からいろんな暴言を浴びせられるわけです。でも、暴言ではあっても――字面的には、私がくらった「ちゃんとしないとね」よりも恭也の命令調セリフの方が破壊力はありますが、どれも愛情の裏返しのような気がして、恭也が可愛く見えたんですよね(私の年齢のせい?M気質だから?)。要は、エリカも恭也も無器用ながらも一生懸命で、そんな2人の恋愛ごっこから恋愛に移っていく変化は観ていて心地良く、「ああ、一生懸命恋をするっていいなぁ」と思ったわけです(遠い目…)。で、最近うんと年下の彼氏ができた友人に触発されて、別の独身四十路とお見合いパーティーに再チャレンジしようと意気込んでいたのに、いざ調べてみると年齢制限がけっこうイタイ事実が発覚…。な、なぜだ…。へこたれるものかー!というわけで、今宵のたわごとはこの辺で。また次回。(Elie Furuyama)
2016年05月30日2016年4月クールは「どの作品も面白い!」と大好評。中でも、平均視聴率2ケタ代をマークしている“弁護士ドラマ”対決に多くの注目が集まっています。そこで今日は、話題の対決を徹底検証。「99.9」VS「グッドパートナー」それぞれの見どころはどのようなところにあるのでしょうか。■松潤演じる主人公は100%異端児!?“隠された真実”を痛快に暴き出す「99.9」まず最初に、今クール最も掴みどころのない主人公・深山大翔(松本潤)についてご紹介しておきましょう。通常刑事事件で被疑者が逮捕されると、検察がその真偽を調査。起訴された者は99.9%の割合で有罪判決がくだされるというのがタイトルの由来だということをご存知でしょうか。残る0.1%に潜む真実に焦点を当てるという意味では、法廷ドラマの王道「HERO」に真っ向勝負を挑んでいるといえるかも!?主人公はいずれも“とことん空気が読めない”という共通項を持っていますが、深山の場合、飄々としていてどこにも人間味というものが見当たらないのが面白いところ。日々上司のデスクに悪戯を仕掛け、同僚女性にタクシー代を借りまくるザ・異端児。刑事事件専門の弁護士としては超一流なのに、その全ては「真実を明らかにしたい…ただそれだけ」と決して余計な詮索はしない。でもだからこそ、視聴者は「この主人公が感情をむき出しにする瞬間を見てみたい」と、物語から目が離せなくなってしまうのでしょうね。また「99.9」では、深山のクッキングコーナーも人気。事件に煮詰まる度に調理場へ立ち、頭の中を整理しながらこだわりの一品を作る。その「出で立ちがカッコイイ」「料理が美味しそう」ということで、データ放送でレシピ公開まで行われています(笑)。絶対音感ならぬ絶対味覚を持つ深山は、いつ何時でも調味料セットを持ち歩いているので、是非注目して視聴してみては?■クールさの中に潜む“人間味”が魅力竹野内のパパぶりも光る「グッドパートナー」一方「グッドパートナー」が扱うのは、企業法務です。法廷ではなく、会議室を舞台に展開する珍しいスタイルの本作。ビジネス再建から著作権侵害、セクハラ案件まで企業に関する全ての弁護を行う最先端弁護士事務所で、主人公・咲坂健人(竹野内豊)がその実力を見せつけてくれています。彼の魅力は第一に、スマートでクールな外見とは裏腹、依頼人に対し「弁護士としてではなく、ひとりの人間として語りかける」秘められた熱さにあるでしょう。弁護士バッジを外し、プライベートボタンをオンにした竹野内さんの見上げるような眼差しに敵う者無し!?それを機に事件が大きく動くのが定番となっており、「水戸黄門」でいう印籠シーンのような痛快なオチまで一直線!見終えた後、スカッと心地よい眠りにつかせてくれますよ。加えて第2に、視聴者が期待する咲坂の意外な素顔…それは恋愛で見せるダメダメな一面です。彼と同じ事務所で働くライバル弁護士・夏目佳恵(松雪泰子)はなんと元妻!会議の際、白熱のあまり互いのことを「パパ」「ママ」と呼び合って痴話喧嘩を始めてしまう“ダメ男”感が「ギャップ萌え」「逆にカワイイ」と世の女性たちのハートを鷲掴みにしているんです。一度は結婚した仲ですから、心の距離が近くて当たり前。だからこそ浮き彫りになるもどかしさが、見る者にリアリティ溢れる“恋心あるある”を届けてくれるのかもしれませんね。2人の行く末を温かく見守っていきましょう。■ドジっこからは目が離せない!2つのドラマでは是非、このキャラに注目をそして最後に、それぞれの作品で注目のサブキャラクターをピックアップ!「99.9」からはまず、片桐仁さんのお名前を挙げておきましょう。独特のセンスを放つコントユニット「ラーメンズ」としての活動を軸に、俳優業でも活躍する片桐さん。代表作として印象強いのは、2008年の夏に放送された深夜ドラマ「ザ・クイズショウ」でしょうか。心の奥底に闇を抱えた主人公を見事熱演していました。懐かしいですね。そんな片桐さんが今回演じているのが、深山を支えるパラリーガル・明石達也。手拍子が聞こえればどんな場所でも踊り出し、事件の実証を課せられる度に怪我をしているお笑い担当キャラですが、深山の右腕として絶対に欠かせない存在というのもまた然り。文句を言いながらも深山のことを一番深く理解しているキャラクターなので、目に見えない糸で結ばれた2人の熱き友情をとくとお楽しみください。さらに「グッドパートナー」では、咲坂のもとで新人弁護士として修業する熱海優作役の賀来賢人さんに注目!熱海の発言、そして行動…その全てがとにかくウザったいんです(笑)。基本的には若々しくて可愛いらしい後輩くんなのですが、屈託ない性格が災いし、空気を読まないシーンもしばしば。1話の中で一体何度、咲坂から「黙れ!」と言われているか数えてみるのも面白いかも!?そんな彼が少しずつ大人になっていく様は必見です。成長物語という意味でも、物語を追ってみることをおすすめいたします。今クールも残すところ、あと1か月となりました。いずれの作品も安定した視聴率を保っているため、続編への期待も高まりますね!ドラマの根幹となる、主人公自身が抱える問題の解決までもう少し。最後の最後までしっかり見届けていただければと思います。(text:Yuki Watanabe)
2016年05月30日動物たちの楽園を描いた『ズートピア』がここ日本でも爆発的なヒットを記録するディズニー映画だが、その勢いは衰えを知らず、この夏も『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』(7月1日公開)、『ファインディング・ドリー』(7月16日公開)と注目作が目白押しだ。そんな強力ラインナップに加えてもう1本、すでに全米で一大旋風を巻き起こしている話題作が日本上陸を果たす。1966年に他界したウォルト・ディズニーが生前最後に手がけたアニメーション作品を、50年の時を経て実写化した『ジャングル・ブック』である。公開は8月11日(木・祝)と少し先だが、興奮と感動が覚めやらぬうちに、その魅力を紹介したい。密林を駆け抜け、映画は新たな次元へ。そう宣言したくなる極上のエンタメ大作だ。物語は至ってシンプル。ジャングルに取り残された人間の赤ん坊モーグリが、親代わりの動物たちと冒険を繰り広げるクラシカルな成長物語だが、そこに輝く命を吹き込む最先端の映像技術がすさまじ過ぎる。すでに予告編が解禁され、大きな話題を集めているが、主人公の少年モーグリ以外、動物も自然もすべてがCGで表現されているのだから、「すさまじい」を超えて「ちょっと引く…」ほどである。まさに実写の概念を覆す映像体験なのだ。かつて『アバター』がそうであったように、本作もまた「鑑賞する」というよりは「体感する」というイメージが近い作品だ。同じ動物たちの楽園を舞台にした『ズートピア』に、現代社会における多様性という明確なメッセージ性があったのに比べると、「食い足りない」と感じる目の肥えた映画ファンもいるかもしれない。ただし『ジャングル・ブック』は決して浅い作品ではなく、むしろジャングルのような奥深さを秘めた人間ドラマである。重要なのは、たとえCGによって動物たちや大自然に生命力が吹き込まれたとしても、スクリーンの中で最も笑い、泣き、悩み、戦い、躍動しているのが唯一の人間キャラクターであるモーグリだという点。人間であるがゆえに、自分がジャングルの微妙なバランスを壊しかねないと少年の葛藤を通して、漠然と、しかし誰もが一度は考える「生きるとは?」という問いを投げかけており、67年版のアニメとは一味違う結末も深い余韻を残している。現在、ディズニーは『王さまの剣』『美女と野獣』『ムーラン』『ダンボ』『クマのプーさん』『ティンカー・ベル』『ファンタジア』と数々の実写化プロジェクトを控えている。その試金石として、『ジャングル・ブック』の成功は大きな意味をもつと同時に、後に続く作品への大いなるプレッシャーにもなるはず。さらに力強い演出力を発揮したジョン・ファブロー監督が続投し、本作の続編も検討されているというから期待は膨らむばかりである。(text:Ryo Uchida)
2016年05月29日不治の病に侵され、遠くない未来に身体の自由がきかなくなる日がやってくるとしたら。自分なら、家族がそうなったら、どんな選択をするだろう。観ている間中、そう自問せずにはいられない『君がくれたグッドライフ』。ALS(筋萎縮性側索硬化症)だと宣告されたハンネスは、現在暮らしているドイツから、尊厳死が認められている隣国ベルギーへと自転車の旅に出ます。共に旅出る親友たちには、旅の目的は知らせることなく――。親しい人々に、自分の選択をどう受け止めてもらうのか。そんな切ない課題も含め、この作品は観る者の死生観を揺さぶってくるのです。それでも感傷的になりすぎず、いかに死ぬかはいかに生きるかにも繋がっている、そう感じさせてくれるのが本作の素晴らしいところ。誰にでも訪れる「死」というものに向き合うことの大切さ、愛する者がいることの喜びを描き切りました。重いテーマを持ちながらも、限りある命の尊さを通して人生を賛美する、とても心に響く本作への出演を通し、主役のハンネスを演じたフロリアン・ダーヴィト・フィッツは、何を感じ、何に気づいたのでしょう。「死が私たちの人生に変化をもたらすということを強く感じたんだ。死は私たちの人生そのものに鋭い光を当てる。それは生きる、笑う、泣く、食べる、セックスをする、愛し合う、争う、仲直りするなどといった私たちがすること全てに対してだ。大切なのは何かにしがみつかないことだと思うんだ」。本作では、主人公の想いだけでなく、周囲の人々の想いも見事に描写しています。人と人との繋がりあっての人生。それは、映画作りとも繋がるもの。このような作品を撮影していると、共演者やスタッフとの間に特別なつながりが芽生えるものなのでしょうか。「たしかに“特別”なものがあったよ。特に映画の中で妻を演じたユリア・コーシッツと私との繋がりにはね。普段の生活ではお互い知ることができないことを、深く知ることができた。ただそれはユリアだけでなく、すべての人に感じたと言えるけれど」。では、ハンネスが望んだ安楽死という選択についてはどう考えたのでしょう。きっと、自分だったら、もし自分の愛する家族だったら、と幾度も考えたはず。「ハンネスは身体の自由が奪われる前に尊厳死を遂げたいと考えるけれど、もしハンネスの体の自由が完全に奪われてしまった状態であれば、彼がとった選択を私はより理解できたと思う。でも、理解できるかどうかが重要なのではない。劇中でハンネスは、『旅行の半年前に病状が悪化した』、妻とは『何度も話し合った』と言う。また、死ぬのはまだ早いという言葉に対して『誰にとって早いんだ?』と返したり、同じALSで亡くなった父が『発症後1年以上も生きたじゃない』と涙ながらに言う母に対し、『1年延ばした甲斐があったかい?』と訴えたりする。こういう言葉から、私はハンネスの決断を理解することができた。ただ、実際に私がハンネスと同じ立場だったとしたら、同様の決断をするかどうかはわからないけれどね」。最後に、この作品をきっかけに自身の死生観で、変化したことがあるのか聞いてみた。「実はこの次の作品では死をテーマにしたコメディ作品に出演したんだ。それもあって、死については最近たくさん考えた。そして感じたのは、死には2つの側面があるということ。ひとつは、誰にも訪れるという恐るべき側面。もうひとつは、死は心を楽にもさせるという側面だ。しっかりと気持ちの整理ができる、という意味だ。私たちは日々、たくさんのささいなことに悩まされているけれど、死が身近であることを常に自覚していれば、人生を終える際の助けになると思うんだ。ハンネスはそれを理解できたからこそ、グッドライフ=より良き人生を送れたんだと思うよ。人生のことを考えると、さまざまな選択に対して、かなり慎重にはなるけれど、私たちはどんな理由があれども、今ここにいて、さまざまな経験をしながら生きている。小さなことをかもしれないけれど、人生はその小さな変化を日々感じていくことだと思っているよ」。(text:June Makiguchi)
2016年05月26日山奥の湖に浮かぶ水上学校を舞台に、教師として働き始めた青年が前任の女性教師の日記を見つけ、やがて会ったことのない彼女に思いを募らせる恋模様を描いたタイ映画『すれ違いのダイアリーズ』が現在公開中。SNSでどこでもすぐに“繋がれる”現代において、「日記」という古典的なアイテムが、どうしてこんなにも素敵な恋の架け橋となったのか。プロモーションで来日していたニティワット・タラトーン監督に撮影現場の裏話や、タイの女性の現状などをお聞きしました。――この作品は水上学校で実際に教師をしているサーマート先生の実話がベースになっているそうですね。監督:サーマート先生はすごく優しくて真面目で、教育機会の少ない水上で生活している子供たちに熱心に勉強を教えようと取り組んでいる方なんです。でもサーマート先生ももともとは自分自身を水上学校に捧げるつもりはなかったみたいなんです。実際に子供たちに会い、彼らに知識を与えてくれる人間がいないという事実を知った時に、もっと真剣に向き合ってみようと思ったんですね。その部分が映画を作る時のインスピレーションになっています。――劇中のソーン先生とサーマート先生は似ている部分があるのですか?監督:やる気や真剣さに関してはソックリだと思います。ただソーン先生を作る段階で滑稽な部分や面白い部分を入れてキャラクターとしての色彩を出しています。――ソーン先生役のビー(スクリット・ウィセートケーオ)さんがとても純朴で、笑顔がすごく印象的です。彼はタイでは大スター。日本でいう松本潤さん、木村拓哉さんのような存在だそうですね。この作品の中ではスターというよりすごい純朴青年ですよね。監督:ビーさんはスーパースターですけど、実際は地方出身の方なんです。結構普通の方なんです(笑)。だけど彼には「何かを成し遂げるためのやる気や真剣さ」がすごくある。そういう意味ではサーマート先生とビーさんが似ている部分があるんじゃないかなと思います。そういう部分を彼の瞳の中に感じたので、彼にこの映画で演じてもらえないかと誘ったんです。――実際、一緒に仕事をしてみていかがでしたか?監督:スーパースターめいて振る舞うことが全然なくて、すごい純朴で、友達と喋っているような感じの人ですね。ビーさんってすごい明るい方だから子供たちともすぐ上手くやれるんです。実際のサーマート先生は滑稽な人ではないんですけど、ビーさん自身のキャラクターがソーン先生のキャラクターに合わさって、ああいう映画の中のソーン先生が生まれたんじゃないかなと思います。――水上学校のロケーションがとても素晴らしかったですが、撮影そのものはとても苦労されたんじゃないでしょうか。監督:水上学校はサーマート先生が教えていた学校をモデルにしてかなりいろんな部分を似せて作りました。実際に水もなければ電気もないし、携帯の電波も入らないようなところ(笑)。撮影チームがトイレに行きたい、となると、一回船に乗って岸まで戻らなくちゃいけないというレベルです(笑)。実際の映画の中で描かれているような生活を、撮影隊も経験していたと思ってくれればいいです(笑)。――撮影中の食事などはどうされていたのですか?監督:学校のセット以外に湖に浮かぶ建物をもう一つ作って、そこに全部物を置いて、そっちでご飯を食べたりしていました。そもそもなんでわざわざそんなに遠いところに行かなきゃいけなかったのかというと、やっぱり何も周りに無いところにどうしても行きたかったんです。そのことによって自然の生々しさや寂しさ、孤独というのをきちんと表して、お客さんに伝わるようにしたかったんです。だからわざわざ遠いところに行ったのです。――物がない、という状況の中で一番の苦労はどんなところでしたか?監督:現代人である私たちにとって一番問題があったのは携帯の電波が届かないというところです(笑)。これは映画の話とも繋がっていて、今の時代って携帯がちゃんと通っていると、自分の知りたいことがその場ですぐアクセスできるし、誰かと喋りたいと思ったらその場ですぐ喋ることができますよね。でも撮影中は携帯の電波が通っていなかったので、一度撮影場所に行ってしまったら朝から晩までチームだけでずっといなきゃいけなくなるんです。嫌でも自分と向き合う時間になりました。そういう意味ではサーマート先生や、映画の中のソーン先生やエーン先生と同じような状態になっていたと思います。ある種、映画のテーマにも近いんですが、自分の「誰かを思う気持ち」というものを精一杯使うことができた期間だったかなと思っています。――水上学校というのも日本にはあまり馴染みがありませんが、先生が子どもに料理を振る舞ったり、一緒に寝泊まりとかもしているんですか。監督:水上学校って私が知っている限りでもタイでは一校しかないんですけど、結構特殊なんです。町中の学校に行くのにすごく時間がかかる漁師の子どもたちなどが月曜日の朝にお父さんとお母さんに学校に送り届けられると次に迎えに来るのが金曜日の午後なんです。だから5日間は先生と一緒、付きっきりなんですね。だから先生が親代わり、すべての面倒を見てあげる。ご飯を作ってあげたり、一緒に寝るとかそういったことをしてあげるんです。――教師である前に、母親や父親だなという印象を作品を見てすごく受けました。エーン先生は肝っ玉母ちゃんみたいな感じで、ソーン先生は新米パパみたいで(笑)。タイの女性の社会での立ち位置というのはどうなのでしょうか。監督:タイでは昔は女性は家を守るべきという考え方がありましたが、今は関係なくなってきています。優秀な女性は認められるようになってきていますね。ジェンダー差、性差は実際の社会においてあまりないと感じます。そういう意味でエーン先生は自分に自信がある女性の代表みたいなところがありますよね。自分の信じたことをやる、自分が正しいと思ったことをやってみる。自分の正しさを証明するところがある。戦っていくわけです。――ラストシーンについて、監督はエーン先生とソーン先生のその後をどう予想されますか?監督:実はあんまり答えたくはないんですけど(笑)。できれば観た人に考えてほしい。この映画のメッセージとしてそもそも、「考え方の似ている人たち同士が恋に落ちる」というのがあるんです。会ったことがないのにお互いを励まし合って、お互いの考えが繋がっていく。このふたりが恋に落ちた時に実際にどうなっていくのかというのを観た人に考えてほしいなと思います。出会ったことのないふたりが恋に落ちるってファンタジーなんですよ。ファンタジー過ぎるんです。だけど実際にお互いに愛することができるのか、あるいはそれが駄目だったならどうして駄目なのかということを、観客のみなさんが考えてもらうよう余白を作っているんです。そういうふうに余白の部分をお客さんに考えてもらえたら、と思います。(text:Tomomi Kimura)
2016年05月18日アメリカには非常にダークな側面がある。『キャプテン・アメリカ』にあった“古き良き正義の味方アメリカ”というイメージの一方で、『それでも夜は明ける』にあったような人種差別が合法だったという醜い過去も持つ。そして恐ろしいことに、現在のアメリカでは人種差別の矛先がLGBTの人々に向いてきており大変な懸念材料となっている。アメリカでは自分の性に正直に生きようとした人々を扱ったさまざまな映画が公開され、多数の映画賞候補となったりアカデミー賞を受賞した作品もある。例えば、女性ふたりの切ない同性愛を描き今年のアカデミー賞6部門にノミネートされたケイト・ブランチェット主演作『キャロル』。そして1930年に世界初の性別適合手術を受けた人物リリー・エルベを題材としたエディ・レッドメイン主演作『リリーのすべて』では、アリシア・ヴィキャンデルが助演女優賞を受賞して話題を呼んだ。これを見た限りでは、「米国というところはさぞやLGBTの人たちに寛大で思いやりの心があるに違いない」と思う方々も多いだろう。ところがこれは大きな勘違いである。アメリカという国はとにかく広い。ハワイも入れると4つのタイムゾーンからなる巨大な国である。日本の人々が描くアメリカの印象は、殆どがロサンゼルスとニューヨークのイメージであり、実のところこの2つの都市は、むしろ別の国といってもよいほど他のアメリカの地域とは暮らし方や考え方が大きく異なる。また、法律にしても連邦レベルで決められた国の法律と州レベルで決められた州法があり、州法は各州によって大きく異なる。良い例は、去年に国レベルの米最高裁で可決された「同性婚は合法である」という法律である。これも各州によって受け止め方が異なり、超保守派ならびにキリスト教信者が多い南部の州は、米国憲法第1条にある宗教の自由を振りかざし「ゲイやトランスジェンダーはキリスト教で認められず、そのような人間に関わることすら神への冒涜である」という考え方がまかり通っている。それだけではない。保守派が非常に多い南部の州ジョージア、ノースカロライナ、ミシシッピー、テネシー、テキサス、フロリダでは「信仰の自由」という憲法を逆手にとり、「ゲイやトランスジェンダーとのビジネスは、信仰上の理由であれば拒否してもよい」というあり得ないような反LGBT法案が提案され、物議を醸した。ジョージア州に関していえば、新作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』や、人気TVドラマ「ウォーキング・デッド」など、映画やTV番組のロケ場所を提供することで財を潤しているため、この法案に対するセレブや映画スタジオの猛反発が財政に悪影響を及ぼすと見た州議会が、この法案を否決した。だが、隣州のノースカロライナ、ミシシッピー、テネシー州では、この法案が可決されてしまったのである。なかでもテネシー州では、「信仰上の理由であれば心理カウンセラーは、 ゲイやトランスジェンダーへのサービスを拒否してもよい」という恐るべき法律が付け足され、こうなると南部にある病院では医師や看護婦によってはLGBTの患者を拒否する可能性が生じ、あるまじき生死の問題となる。話しが少々逸れるが、『アベンジャーズ』では、アベンジャーズに拘束された悪者ロキが、スーパーヒーローたちの傲慢さを利用して内部分裂を生むことで、内側からアベンジャーズを崩していった。アメリカもみんなが力を会わせれば世界一の良い国になれるだろうに、政界でも人種間でもいつも仲間割れをしている。アベンジャーズは仲間同士のいがみ合いが地球を半壊滅状態にまで追い込んだ。お互いにいたわり合い尊重することを学ばなければアメリカも自滅の道を歩むことになり、周囲に居る者をも巻き込むことになりかねない。(text:Akemi Tosto)
2016年05月14日初めてプリンスの音楽に出会った時のことを、今でも覚えています。ラジオ「アメリカン・トップ40」で、DJのケイシー・ケーサムが、ワーナー・ブラザーズ・レコードに所属するこの若きシンガー・ソングライターを紹介したんです。彼はプリンスについて、18種類以上もの楽器を演奏し、自分で作詞とプロデュースをすると話していました。そしてその週にチャートに初登場したシングル曲「I wanna Be Your Lover」を聴いた瞬間、恋に落ちたんです。その時からプリンスは、私のとても大切な“人生のサウンドトラック”になりました。ウォークマンでアルバム「1999」を聴きながら、バレーボールやバスケットボールの試合にバスで向かったことを思い出します。映画『パープル・レイン』を見た後、高校の女子友と一緒にピアスを開けました。だって…私も彼みたいに大胆になりたかったの。そしてその後、私は音楽業界やラジオの世界で働くようになり、常に素晴らしくて斬新な音楽を生み出すプリンスを目撃してきました。“なぜエンタメ業界で働くことを決めたの?”と聞かれると、私はいつも即答するんです。“12歳の時にプリンスに出会って、人生が変わったの。運命的な出会いだった”ってね。あんな才能高きミュージシャンと仕事をする機会を得られた私は、本当に恵まれてると思います。私のキャリアにおいて、とても大きな出来事です。プリンスは音楽業界に大きな足跡を残しただけでなく、映画のサウンドトラックもいくつか手がけました。もちろん『パープル・レイン』の音楽もそうです。この映画は、映画史に残るような最高傑作ではないかもしれませんが、今でも根強い人気のある作品であることは事実です。それに、彼はこの映画でアカデミー音楽(編曲・歌曲)賞を受賞しました。こんな私にとって、プリンスが自宅で亡くなったというニュースは、とてもとても悲しくて、本当にショックでした。私の人生の一部だった人がいなくなってしまうなんて!夢にも思いませんでした。不思議なことに、彼が旅立った翌日、彼のホームタウンのミネアポリスに行くことになっていたんです。信じられないタイミングでしょう!でもその時の私は、まだショックから立ち直れず、彼の死を信じられなかったので、ペイズリー・パーク・スタジオの自宅に行って、最後のお別れをするなんてできないと思いました。でもできたんです!彼の訃報から2日後の、土曜日の午後にペイズリー・パーク・スタジオを訪れると、そこは一面が紫の海のようでした。たくさんのファンが、プリンスの大好きな色の紫の洋服を着て、集まっていたんです。アメリカ中から集まっただけでなく、東海岸に観光で来ていたヨーロッパの人もいました。彼らはニューヨークに到着して、プリンスの訃報を聞き、すぐに予定を変更して、ミネアポリス行きのチケットを買い、伝説のミュージシャンの歩んできた軌跡を祝うために、ミネアポリスに来たそうです。プリンスの音楽を大音量で流す人や、彼の絵を描いてきて、ペイズリー・パークのフェンスに飾る人もたくさんいました。私が到着した時は、ちょうど親しい人たちだけで葬儀を行っている最中でした。プリンスの妹は2度出てきて、フェンスの近くにいるファンに向かって手を振ってくれたし、義弟も車でフェンスの近くまでやって来て、ドアを開けて、プリンスの音楽を大音量で流してくれました。それから私がファンの絵を写真に撮っていると、門が開き、関係者が葬儀のお花を持って出てきたんです。そしてそこにいるファンに渡し始めたの。ラッキーなことに、私ももらいました!たくさんの人が彼の話をするその場所は、アーティストとしても、人としても、多くの人を魅了していた彼への愛にあふれた素敵な空間でした。現代を代表する天才ミュージシャンの一人が、もうこの地球にいなくて、新しい音楽を聴かせてくれないんだと私が理解するには、まだ長い時間が必要のようです。でも天国で穏やかな時間を過ごしていることを願っています。きっとプリンス、マイケル・ジャクソン、ホイットニー・ヒューストンで、盛大なパーティをやっているんでしょうね!安らかに眠ってね、私の大好きな紫の王子様。寂しくなるわ。(text:Lisle Wilkerson)
2016年05月11日子育てと仕事の両立をするワーキングマザーの存在は、現代の日本において当たり前の時代になってきました。社内規定や就業規則などで、働くママたちをサポートする支援制度を設けている企業も増えています。それらを上手に利用して、会社に迷惑がかからないよう、そしてお子さんの負担が減るようにと、日々努力しているママたちが多いことでしょう。そろそろ4月から続いてきた “緊張感” や “疲れ” がたまってくる頃です。心も体も揺らぎがちな季節だからこそ、ワーキングマザーたちが陥りがちな職場の人間関係と、その心のケアについてお話ししましょう。■まず「自分自身の居場所」を確保することお子さんの急な体調不良や “試し行動” などで会社を遅刻することになったり、早退もしくは、仕事を休まなくてはいけなくなることもあるでしょう。職場に迷惑がかからないように… と思って普段から早め早めに仕事に取り組んでいるつもりであっても、お子さんのことすべてを予測して行動することはできません。そういったときに、職場での理解がワーキングマザーにとっては必要不可欠です。しかし、職場にすべてを理解してもらうことも難しく、子どものことでお休みが続くと “仮病” と思われてしまうことがあったり、仕事を完璧にこなすことが難しかったり…。また、職場の飲み会に参加できなくなることで人間関係が希薄になってしまうことも。様々な人間関係の問題が発生しやすい状況となります。そんな中で、あなたの不安感や強迫観念が膨らんでいくと、悪循環を生み出す可能性があります。フルタイムで働く同僚に対しても感謝の気持ちを持ち、自分の心の状態と向き合ってセルフケアをしながら、まずは自分自身の居場所を確保していくようにしましょう。 ■「認めてもらいたい!」よりも「黙って行動に移す」うしろめたさを感じて気を使いすぎてしまうと、あなたの気力が低下し、自己評価が下がります。仕事への意欲が持てなくなり、本末転倒なことになりかねません。それでも、あなたを必要としている仕事があるのです。自尊心を高め、会社に貢献していく気持ちを持ち、同僚にも素直な気持ちで向き合えば理解はしてもらえるはずです。そして、子育てをしながら頑張っている自分を褒めてあげましょう。「認めてもらいたい」と誰かに訴えるよりも、黙って行動に移すことが賢明であり、理解をしてくれている人は必ずいます。そういう人との関係性を大切にしていきましょう。独身や出産前までのあなたが築き上げてきた信頼関係は、そう簡単に崩れるものではありません。ただし、あなたは今までとは違うステージに上がったのです。「今」あなたが大切にするべきことは何か? を考えてみると、少し気持ちが楽になりますよ。育児と仕事の両立を楽しみ、笑顔いっぱいのワーキングマザーを目指してくださいね。
2016年05月09日昨今、何かと芸能界を賑わせている不倫問題。4月クールは、ドラマ界にもその余波が押し寄せてきています。そこで今回は、思わず身の毛立つリアルな描写が話題の恋愛ドロ沼ドラマ3作品をピックアップ。男女の激しい心理戦…、行く末は如何に!?■その人、本当に信じられますか?恐るべき“愛執の連鎖”から目が離せない「僕のヤバイ妻」背筋が凍るとは、まさにこのこと。「女って怖い!」見ていて率直にそう思わせてくれる「僕のヤバイ妻」、皆さんご覧になりましたか?伊藤英明演じる主人公・望月幸平は、相武紗季演じる不倫相手と共謀し、妻・真理亜の持つ莫大な遺産を狙った殺害計画の実行を決意。しかしながら、ひと足先にその計画に気がついた真理亜に先手を取られ、事態は思いもよらぬ方向へとシフトすることに…。家族や隣人、さらには警察、マスコミまでをも巻き込んで展開していく“愛執の連鎖”。息つく間のないジェットコースター的展開から目が離せない一作と言えるでしょう。そこでまず注目したいのが、木村佳乃演じる“ウザイくらいに完璧な妻”真理亜が行っていた恐怖行動の数々です。もちろん大前提として、不倫に手を染めてしまった幸平に非があることは明白なのですが…それにしても、溢れんばかりの愛情がスゴイ(笑)。彼が朝目覚めてリビングに出てくるであろうタイミングでパンを焼き上げ、スープを温める。そしてそのひと口ひと口への感想を求める真理亜。食後は洗面所へと連れ添って、歯磨きをサポート。ベストなタイミングで水入りのコップを差し出す完璧ぶりに、普通の女性なら「ココまでしないでしょう!?」とツッコミを入れたくなるはず。…がしかし、実際このように尽くされると男性は、気づかぬうちに“彼女無しでは生きられない”ダメ男へと育ってしまうというのがこの物語の面白いところ。明らかに重過ぎるのに、後々ふり返ってその重さを「彼女ほど僕を愛してくれる人はいない」と思わせる上等テクニック!真理亜の地道な活動が実を結んだ瞬間は、まさにホラーとしか言いようがありません。そうして最後、事件の全容が暴かれた後でも、彼女はしれっと「あなたは私に逆らえない」と微笑みます。3歩下がっているようで、実は3歩先を歩んでいるまさに“完璧な妻”。その行く末を、最後までじっくりと観察していきましょう。■傷つくリスクは“二股”で解消すべし恋に臆病な女性必見「毒島ゆり子のせきらら日記」続いての作品は、放送前からエロティックなPR映像が話題となっていたコチラ!「毒島ゆり子のせきらら日記」です。主人公・毒島ゆり子の「艶っぽさ、小悪魔ぶりがヤバイ」と男女問わず高評価を得ており、前田敦子の新たな一面を知る貴重な機会と言える本作。ドラマの最初にテロップで浮かび上がる“恋愛体質のすべての女性へ”というキャッチコピーが非常にリアルですよね~!仕事には全力投球できるのに、恋愛だけはどうしても足がすくんでしまうという女性…実は結構多いのではないでしょうか。そんな世の悩みを代弁すべく主人公・ゆり子が編み出したのが、「傷つきたくないならば二股をしよう」大作戦です(笑)。愛が一生続くということはない。一人の男性に没頭してしまったら、最後には必ず傷つく結末が待っているという持論。彼女は二股をすることで、平和に生きていくためのバランスを必死に保ってきました。しかしながら、恋愛体質を甘く見てはいけません。幼少期、母親に裏切られたトラウマから、「不倫だけは絶対にしない」と決めていたゆり子でしたが、同じ政治記者の小津(新井浩文)に対する直感的恋愛感情から逃れることができず…誘惑に負けてしまいます。クロワッサンの食べ方で“女性の愛し方”を見極めてきた彼女が初めて出会った、自分と同じ食べ方の男。クルクルとパン生地を剥がしながら食べる小津の指先を見つめながら、「この人となら堕ちていく覚悟がある」と心決める姿は、何とも言えない歯がゆさが――。理由なんて本当は後付けで、二股も不倫も「独りが淋しい」言い訳でしかないのだと、ゆり子自身が痛いほど理解している現実の虚しさこそが、このドラマ最大の見どころなのかもしれませんね。そんな彼女が、物語のラストに一体どのような幸せを選択するのか。予想しながら視聴していきたいと思います。■決して他人事とは思えない!「不機嫌な果実」が生み出す“愛”の裏側とは…?最後に、ザ・ドロ沼恋愛といえば、この作品も忘れてはいけません。林真理子さんの人気小説が20年ぶりに連続ドラになって帰ってきた「不機嫌な果実」。以前1997年に、石田ゆり子主演でドラマ化された同作をご覧になった方も中にはいらっしゃるかも?物語にスマートフォンが登場することで、不倫のテイストにも若干の変化が。古き良きドロドロ感と程よく絡み合っているので、見比べてみるのも面白いかもしれませんよ。結婚して5年、夫から女性として求めてもらえなくなった主人公・麻也子(栗山千明)は、昔の恋人である野村(成宮寛貴)とカラダの関係を持つことで、自分の存在価値を見出そうともがいていました。「自分が不倫をするのは、夫が興味を示してくれないからだ」何度も自分にそう言い聞かせる麻也子。稲垣吾郎演じる夫の、適度に嫌味ったらしい物言いがまたとーってもリアルなんですよね!日常会話をしたいだけなのに、「そんなことより、シャンプーの位置が違うんだけど」と話題をすり替えられちゃう辺りとか…。視聴していて、つい一緒に拳を握ってしまう女性も多いはず(笑)。ですが結果として、一線を越えてしまった麻也子には明らかな非ができてしまいました。不倫の決定的証拠となるSNSの履歴を見てしまった夫がどう出るのか。また加えて、麻也子の親友役として登場している高梨臨さん&橋本マナミさんのお二人も、表面上は友達として理解を示していますが…心の奥底に垣間見える麻也子への憎悪が物語にどう影響していくのか。私たちのすぐ隣で起こっているかもしれないリアルなドロ沼恋愛の裏側を覗くことのできる貴重な機会と言えそうです。本作を決して自分事にしない教訓として、結末までしっかり見届けていきましょう。以上、いかがでしたか?いずれの作品も、初回から主人公たちがドロ沼街道をまっしぐらに突き進んでいる…ある意味問題のある作品ばかり。ひと言では説明できない複雑な感情の交錯を、とくとお楽しみくださいませ。(text:Yuki Watanabe)
2016年05月04日映画業界が最初に言い始めた、ゴールデンウィーク。すでに超大作の続編や大人気アニメなど、話題作が次々と封切られているが、今年は最大10連休になる人もいるという、まさに“大型連休”の年。でも、新しい生活とストレスに(?)ようやく馴染んだころにやってくる、この長い休みの後には、いわゆる“五月病”が気になってしまうが…。そこで今回は、鬱屈した気持ちを解き放つ、とびきりのエンターテイメントでありながら、“夢”や “自分の原点”についても考えさせてくれる映画に迫ってみた。■夢を叶えた“その先”に待つもの…『ズートピア』vs『ボーダーライン』あらゆる動物が快適に暮らす、超ハイテク社会を舞台にした『ズートピア』(公開中)。「誰でも夢を叶えられる」と信じる主人公のジュディは、ズートピア初のウサギの警察官だ。サイやゾウ、カバのような大きくてタフな動物だけが警察官になれるといわれていた中、ジュディは努力の末、トップの成績で警察学校を卒業し、念願の警察官になった。しかし、いざ勤務が始まっても、見た目で判断される彼女はいつでも半人前扱い。アフリカ水牛の署長に自身の優秀さをアピールするも、「だからなんだ!?」と言われてしまう。そんなある日、ズートピアを揺るがす連続失踪事件を担当することになったジュディ。“夢を信じない”キツネのニックを相棒に、タイムリミットの48時間以内に事件を解決しなければならず…。多様性と自分らしさ、固定観念に縛られることの危うさなど、実はとても深いテーマを描いていると早くも話題の『ズートピア』。肉食動物も草食動物も分け隔てなく暮らすその世界は、人間にとっても理想郷のように見えるが、では、ジュディをはじめ動物たちは“自分らしさ”“あなたらしさ”とどう向き合っているのか。夢を叶えたはずのジュディに待つ、新たな試練に注目してみてほしい。また、もう1本は全く違った世界観のエミリー・ブラント主演のサスペンスアクション『ボーダーライン』(公開中)。FBIのエージェント、ケイト(エミリー)はある日、特別捜査官グレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)に現場経験の豊富さを買われ、国防総省の特別部隊にスカウトされる。彼らが行う極秘の任務は、アメリカとメキシコの国境付近を拠点とする麻薬組織を壊滅させるミッション。だが、麻薬戦争のただ中、文字どおりの法なき秩序なき無法地帯は、ケイトがこれまでの経験から得てきたセオリーがまるで通用しない場所だった。グレイヴァーも、捜査に協力するコロンビア人アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)も、常軌を逸したかのような手荒なやり方で組織に迫る上、警察も買収されており、ケイトは誰も信用できない状況に陥っていく。現場最前線の“現実”に、圧倒されてしまうケイト。凄惨で残忍なシーンや息詰まる緊迫の銃撃戦などもあれど、一刻一秒、自分自身が試される状況で彼女はどんな選択をするのか。最後まで心を折られずに自身の正義を貫けるのか。戦うヒロインの姿は必見だ。■“なりたかったもの”になれた?…『アイアムアヒーロー』vs『海よりもまだ深く』夢といえば、この2作に登場する中年にさしかかった主人公たちも、かつて一度は、夢を叶えたことがある。『アイアムアヒーロー』(公開中)では、35歳の冴えない漫画家アシスタント・鈴木英雄(大泉洋)は、15年前に新人賞を受賞した。だが、当時の受賞仲間が人気漫画家として大成している一方で、彼は苦心の新作を編集部に持ち込むも、「英雄と書いて、ひでお」という名前さえ覚えてもらえない。また、職場でも何だか腫れ物扱い、同棲している彼女にも愛想を尽かされてしまう。そんななか発生した、原因不明の感染で凶暴化した生命体“ZQN(ゾキュン)”による大パニック。英雄は逃げる途中で、赤ん坊のZQNに噛まれ“半ZQN・半人間”状態になった比呂美(有村架純)と出会い、ともにアウトレットモールにたどり着く。そこでは元看護師の藪(長澤まさみ)たちが、ZQNと戦いながらコミュニティを築いていた。英雄たちも当初は歓迎されるのだが…。本格“ゾンビ”・パニックムービーとして、世界的にも評価され、好調を博しているこの作品。趣味の猟銃を常に抱えて逃げながら、一度も発砲することのなかった英雄が、あるとき決意の引き金を引く。たとえ、それが本意ではなかったとしても、彼はようやくなりたかったものになれたのかもしれない。また、『海よりもまだ深く』(公開:5月21日)では、主人公・良多(阿部寛)も15年前にデビュー作が文学賞を受賞したきり、あとは鳴かず飛ばずの自称・作家だ。生活のため探偵事務所で働いているが、周囲にも自分にも「小説のための取材」と言い訳している。別れた妻・響子(真木よう子)にも、団地でひとり暮らす母(樹木希林)にも、いつも言い訳ばかり。そしてある台風の日、団地の母の家に集まった“元家族”は、本音で語り合うことに…。とはいえ、たった1日で「こんなはずじゃなかった」人生はそうそう変わらない。良多の人生もいきなり台風一過の快晴、というわけはいかないのだ。では、「パパはなりたいものになれた?」そう真っすぐに尋ねてくる息子(吉澤太陽)に対して、阿部さん演じる良多はどんな答えを見つけたのだろうか。ぜひ見守ってみて。■自分の原点を実感する瞬間…『殿、利息でござる!』vs『ヘイル、シーザー!』年貢の取り立てや労役で困窮する地元の宿場町を復興するため、立ち上がった庶民たちの実話を映画化した『殿、利息でござる!』(公開:5月14日)。阿部サダヲを主演に、瑛太、妻夫木聡、さらには竹内結子、千葉雄大、寺脇康文、きたろう、西村雅彦ら豪華キャストが勢ぞろいし、藩に大金を貸して、その利息で宿場町を救おうとする彼らと、そうはさせない“お上”との銭バトルが描かれる。殿を演じるのは、映画初出演のフィギュアスケーター・羽生結弦だ。絶対絶命の町のピンチを救うのは、おのおのが私欲を忘れ、私財を投げ打つチームワーク。そして、知恵と勇気と、ほんの少しの我慢!?目標・千両(=3億円相当)を工面できるかどうかは、それぞれの意志と郷土愛にかかっている。愛といえば、仕事への愛と情熱とプライドがたっぷりと詰まっているのが、コーエン兄弟の最新作にして集大成、超豪華キャスト共演の『ヘイル、シーザー!』(公開:5月13日)。主人公は、映画スタジオで巻き起こる、あらゆる“ちょっとした”問題に対処する“何でも屋”マニックス(ジョシュ・ブローリン)。ハリウッド黄金期と呼ばれた1950年代を舞台に、大スター(ジョージ・クルーニー)の誘拐事件を解決していくサスペンスでもある物語は、映画愛のみならず、夢の世界で働く者たちへの愛も込められている。秘密裏に誘拐事件の調査に乗り出すマニックスは、それぞれ主演作を撮影中のスターたち(スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタム、アルデン・エーレンライク)との関わりから解決の糸口をつかんでいく。実はどの映画も、マニックスがいなければ回らない。自分の仕事について不安と疑問を抱えていた彼に、今回の騒動はひと筋の光明を与えてくれるのだ。(text:cinemacafe.net)
2016年05月03日人気漫画の映画化『セトウツミ』、そして10年ぶりの完全新作続編『デスノート Light up the NEW world』で競演する若手実力派の筆頭株、菅田将暉(23)と池松壮亮(25)。菅田さんは、auの人気CMで“鬼ちゃん”としても知られ、月9ドラマ「ラヴソング」にも出演中。上記2作ほか『暗殺教室-卒業編-』『ディストラクション・ベイビーズ』『二重生活』『溺れるナイフ』など、今年9作もの映画出演を果たす。一方の池松さんも、『ディストラクション・ベイビーズ』『無伴奏』『海よりもまだ深く』『だれかの木琴』など計8作に参加、dTVオリジナルのリアル不倫ドラマ「裏切りの街」にも出演した。2人とも早くから頭角を現していたものの、一気に注目を集めたのは、ここ2~3年。それぞれ『共喰い』(2014年)、『紙の月』など(2015年)で日本アカデミー賞新人賞を獲得。新進気鋭の真利子哲也や、大森立嗣、佐藤信介、三浦大輔、青山真治、呉美保、吉田大八、さらに是枝裕和などまで、名立たる監督たちに“撮りたい”と思わせる抜群の演技力と独特の色気を有し、いまや“超売れっ子”状態だ。そこでシネマカフェでは、今後いずれ、彼らに勝るとも劣らない存在感を発揮していくであろう、次なる若手実力派を探ってみた。■山田裕貴&林遣都…今年、注目度上昇中の25歳『闇金ドッグス3』『オオカミ少女と黒王子』『HiGH&LOW THE MOVIE』など、今年6本の話題作に出演し、さらなる新作も控えているという山田裕貴は、いま最注目の1人。劇団「五反田団」主宰の異才の舞台人・前田司郎のワークショップに参加し、「面白い」とすっかり気に入られた彼は、前田さんが監督を務める映画『ふきげんな過去』で二階堂ふみの相手役に抜擢。また、8月から前田さんが作・演出を手掛ける「宮本武蔵(完全版)」では念願の舞台初主演を務め、なんと“脱力系”の武蔵に扮するという。『オオカミ少女と黒王子』では“あの”菜々緒をナンパするチャラ男、『HiGH&LOW』では「鬼邪高校」トップ・村山役でかなり激しいバトルアクションにも挑んでいる山田さん。色気ダダ漏れのイケメンの表情以外にも、熱いハートや“三枚目”な一面を持ち合わせている、多彩な引き出しの持ち主だ。また、林遣都といえば、又吉直樹による芥川賞小説を原作にしたNetflixオリジナルドラマ「火花」で、主人公の漫才師・徳永役に決定したことも記憶に新しい。『HiGH&LOW』では、山田さん演じる“村山”も一目置く「達磨一家」のトップを凄みたっぷりに演じていた。現在は、自身も大ファンだという劇場版『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』で、風間俊介ら初期レギュラーと共に声優初出演を果たしており、「遊☆戯☆王」ファンからも好評を得ている様子。25歳になった今年は、川口春奈共演『にがくてあまい』ではゲイ、村川絵梨共演『花芯』では妻に不倫される夫役に挑み、9月には意外にも初舞台となる「家族の基礎~大道寺家の人々~」と、また1つ壁を打ち破る林さん。来年には俳優生活10周年を迎える彼の、ついに来た飛躍に期待が高まる。■須賀健太…子役から見事な脱皮、危険な色気漂う!?ドラマ「人にやさしく」や「喰いタン」、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ3作、日本アカデミー賞新人賞を受賞した『花田少年史幽霊と秘密のトンネル』などで注目を集めた須賀健太は、現在21歳。身長が伸び、顔つきもすっかり大人びてイケメンになってきた。現在は、バレーボールに燃える高校生役で主演を務める、大ヒット漫画の舞台化「ハイキュー!!」“頂の景色”に出演中。プロジェクションマッピングなどを駆使したハイパープロジェクション演劇として話題の舞台は今回が再演、“進化”を口にし、熱く頼もしい姿を見せている。さらに5月21日(土)からは、“絶対に読んではいけない漫画”の実写化にして、R15指定の超問題作『シマウマ』が公開される。“ジョーカー”のようなメイクを施した快楽殺人者・アカを演じている須賀さんは、かつてないヤバい役どころ。先日も「載せるか迷った…」とコメントを添えた衝撃的な劇中写真を、自身のインスタグラムにアップ、ファンを騒然とさせたばかりだ。また、松田翔太主演、熊切和嘉監督『ディアスポリス -DIRTY YELLOW BOYS-』では、全編中国語でアジア人犯罪組織のメンバーを演じることも発表されており、かつてのイメージはまちがいなく払拭されるはず。演技力は誰もが認めるだけに、その“振り幅”は引く手あまたとなりそうだ。■村上虹郎&北村匠海&横浜流星…伸びしろ絶大の同世代柳楽優弥に菅田さん、小松菜奈、村上虹郎(19)、さらに北村匠海(18)、池松さんら、注目のキャストが勢ぞろいし、全編にわたり狂気と破壊が暴走する『ディストラクション・ベイビーズ』もまた、今年の超問題作の1つだ。柳楽さん、菅田さんを筆頭にそれぞれチャレンジングな演技を見せているが、最近ではNTTドコモのCMでも話題の村上さんは、姿を消した兄(柳楽さん)を必死に探す弟・将太役に。暴力沙汰を起こしてばかりの兄を心配する気持ちと、ひとり取り残された孤独や怒りという、複雑な感情を抱えた少年を好演、抜群の存在感を見せつける。加えて、『あやしい彼女』では主人公(多部未華子/倍賞美津子)の孫役がハマリ役だった北村匠海は、村上さんの友人役として驚異の変貌ぶりを見せており、爽やかキャラのイメージを覆す。北村さんは、名言続出中のドラマ「ゆとりですがなにか」にも第3話から登場しており、脚本の宮藤官九郎と『あやかの』水田伸生監督の演出のもとで、さらなる成長が見られるかもしれない。ちなみに村上さん、北村さんは“若手の登竜門”「JR SKISKI」CMに出演済みという共通項がある。最後の注目株は、二階堂さんに山崎賢人、山田さん、菜々緒さん、鈴木伸之、門脇麦、池田エライザ、玉城ティナ、吉沢亮と、キャストがとにかく豪華な『オオカミ少女と黒王子』で、山崎さん演じるドSな“黒王子”が心を許す数少ない存在、日比谷健役を演じる横浜流星(19)。「烈車戦隊トッキュウジャー」トッキュウ4号/ヒカリ役で一躍注目を集めた横浜さんは、そのクールなルックスに加え、極真空手初段の腕前やTBS系「最強スポーツ男子頂上決戦」でも披露した鍛え抜かれた細マッチョボディも話題に。5月13日(金)からは親友・高杉真宙とともに深作健太演出の舞台「闇狩人」に出演する。7月2日(土)公開の『全員、片想い』の1編『イブの贈り物』では、かなり年上の女性に片想いする介護士役を演じることになるが、数々の舞台経験で培った表現力と抜群の運動神経は、本格アクション大作でも見てみたい“伸びしろ”を感じさせている。(text:cinemacafe.net)
2016年05月01日それにしても、マシュー・マコノヒーはいつからこんなカメレオン俳優になったのかなと思う今日この頃。第86回アカデミー賞で主演男優賞を受賞した『ダラス・バイヤーズクラブ』での痩せ細った姿が記憶に新しいですが、そもそも彼は二枚目スターで売ってきた人。ところが最近は、『ダラス・バイヤーズクラブ』で見せた、捨て鉢な男が権力への怒りを力に変えていく様子や、ちょい役ながら『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で大きなインパクトを残した倫理なき金の亡者ぶり、『インターステラー』で見せた元宇宙飛行士らしい哀愁ただようインテリっぷり、『マジック・マイク』で女性たちを魅了した色気むんむんの男っぷりなど、ひとつとして似たような役を演じていないのが凄いところです。二枚目俳優は短命というのが定説ですが、上手く個性派にシフトしていけば、良質な作品で長く活躍し続けられるという良い例なのでしょう。日本の青木ヶ原樹海を舞台にした新作『追憶の森』では、ちょっとだらしない大学非常勤講師アーサーを演じています。とはいえ、本作の中でも、妻との関係に行き詰まり苛立つ男、絶望から死を選ぼうとする無気力な男、サバイバルのため必死になる男、愛を失い引き裂かれそうになる男、出会ったばかりの男に友情を覗かせる男と、同一人物ながらさまざまな側面を演じ分けているマシュー。ひとりの男の変化、内面にある複雑な想いを見事に表出させる彼の姿に、持って生まれた才能はもちろん、それを花開かせた彼の情熱、充実した俳優人生を感じずにはいられません。さらに彼は外見にも恵まれたといえるでしょう。それは単にカッコイイというだけではなく、チンピラ(!)から、ストリップクラブのオーナー、宇宙飛行士に至るまで、説得力を持って演じられる外見と言う意味。もちろん、メイクアップアーティスト、衣装デザイナー、スタイリストらプロの協力を得て役に合った外見を作っていくわけですが、彼の場合、表情ひとつで、品性のようなものを劇的に出し入れできているように感じるのです。それが上手く活かされているのが本作。学者らしく、オックスフォードシャツにチノパン、ステンカラーコートを愛用するアーサーですが、佇まいは同じでも、ときに優しい、ときに卑屈な表情を見せる様子が実にリアル。同じ人間だって、常にかっこいいわけでも、常にいい人なわけでもないですからね。ナオミ・ワッツ演じる妻ジョーンに対しても、そのときどきで違った気持ちをぶつけるシーンが登場しますが、彼女を見つめる表情にもご注目を。彼が見せる変化には、かなりゾクゾクさせられることでしょう。話は変わりますが、『追憶の森』劇場用パンフレットに、別視点でコラムを寄稿させていただきました。劇場にお越しの際は、ぜひお手に取ってみてください。(text:June Makiguchi)
2016年05月01日少し前の作品だけれど、今観ても面白い、むしろ今こそ観るべきドラマたちをピックアップ。今回ご紹介する作品でも、“スターのあの頃”を見ることができてしまいます!注目したいのは、1998年から米FOXで8シーズンにわたって放送されたコメディ「ザット ’70s ショー」。前回取り上げた日本初上陸作「スキンズ」とは違い、「ザット ’70s ショー」は日本のFOXチャンネルでも放送されていましたが、一挙視聴できるようになった今、改めて目を向けたいのにはわけがあります。タイトルからも分かるように、物語の舞台は70年代。ウィスコンシン州の田舎町に暮らす若者たち、エリック、ドナ、ケルソー、ジャッキー、ハイド、フェズの6人が時代の空気を漂わせつつ、ゆるい青春模様を繰り広げていくのですが、何と言っても6人のキャラが魅力的で、演じるキャストも今思えばかなり豪華。気弱でちょっとヘタレなエリックを『スパイダーマン3』のヴェノムことトファー・グレイス、エリックの隣に住む赤毛女子ドナを「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」の美人受刑囚アレックスことローラ・プリポン、おバカなイケメン、ケルソーをアシュトン・カッチャー、気の強いお嬢様ジャッキーをミラ・クニス、陰謀マニアのハイドを「メン・アット・ワーク」のダニー・マスターソン、女子力の高い交換留学生フェズをデミ・ロバートの恋人としても知られるウィルマー・バルデラマが演じています。なかでも、ミラ・クニスとアシュトン・カッチャーのスターパワーは、今や当時より格段にアップ。2人が実生活で交際を始め、子どもを授かり、結婚して家族となった時、「ケルソーとジャッキーが!」と歓喜した「ザット ’70s ショー」ファンは多いはずです。ワガママなお嬢様ぶりを発揮してケルソーをグイグイ引っ張るジャッキーと、打っても響かない残念さとのほほんとした態度でジャッキーに向き合うケルソーは、くっついたり離れたりのすったもんだな展開も含め、「ザット ’70s ショー」的ベストカップルの1つ。ミラもアシュトンもさほど外見に変化がないのはさすがですが、初々しい2人のなれそめを見た気分にもなれるのがこのドラマ。ちなみに、放送開始当時は15歳だったミラですが、ドラマ内で交わしたアシュトンとのキスが、人生におけるファーストキスだったそうです。また、「ザット ’70s ショー」と合わせ、こちらもチェックしてほしいのがNetflixの新ドラマ「ザ・ランチ」。コロラド州で牧場(ランチ)を経営する一家を主人公にしたこのコメディでは、アメフト選手としての夢に破れ、実家を手伝い始める弟コルトをアシュトンが、その兄ルースターをダニー・マスターソンが演じています。ケルソーとハイドだった2人が、今度は兄弟になっているのが面白いところ!友達同士としてキャッキャする2人と、兄弟としてキャッキャする2人。見比べてみるのも、楽しいのではないでしょうか。(text:Hikaru Watanabe)
2016年04月29日女優の前田敦子が主演ドラマ「毒島ゆり子のせきらら日記」(TBS系)で“一皮むけた”姿をみせている。“深夜の昼ドラ”なんて触れ込みで、奔放な恋愛を満喫する主人公・毒島ゆり子演じる前田さんが濃厚なラブシーンに体当たりで挑む、ということで放送前から注目を集めていた話題作の第1話。そういう“お色気”を期待して観た視聴者はやや肩透かしを食らう内容だったかも。もちろん、シャワーシーンをはじめ、セクシーな下着を太ももをあらわに身につけるシーンなんかはあわや見えてしまうのでは?とヒヤヒヤしたし、さらには二股男との逢瀬を待ち焦がれ、会った途端に“肉食”むき出しで唇にむさぼりつく姿などは、「AKB48」時代からのファンなら十分に度肝を抜かれただろうけれど。とはいえ、やはりそれだけが目当てだったとしたら、まあ元アイドルの新進女優ならこれが限界だろうなあ、といった感想に落ち着いただろう。でも、そんな“表向き”のエロティックなシーンだけで、今作を評価してしまうのはまだちょっと早すぎる。今作の前田さんは、たとえばヌードでベッドシーンを演じるなんてこと以上に、とにかくエロティックな「表情」をみせていることに注目したい。これまでの女優としての前田さんをざっくりふり返ってみると、とにかく“AKBのあっちゃん”というイメージからの脱却にもがいた道のりだったように思う。女優としての本格的なスタートはAKB卒業後の2013年5月に公開された映画『クロユリ団地』で狂った形相で病んでいく姿をさらけだし、同年11月公開の『もらとりあむタマ子』では「ニートのダメ女」に。食事をする姿もだらしなく、かつてのアイドルだった姿からはかけ離れた役柄を演じた。そういった“体当たり”が功を奏してか、演技では監督や共演者からは毎回一定の評価を得て、女優賞も数々受賞した。なのにそれらに反して世間ではあまり正当な評価を得られてはいない印象が強いのは、やはり評価云々の前に「前田敦子でしょ」といったレッテルが邪魔をしてしまうのだろうか。しかし、前田さんが持ち前の負けん気で女優業に真剣に取り組んでいることは業界内ではよく知られていて、染谷将太とセックスシーンを演じた映画『さよなら歌舞伎町』への挑戦は、“元アイドル”や“清純”といったイメージを払拭しようとあがいているのだなあという印象も受けた。そんな流れで、今回の「毒島」である。私生活では二股交際を楽しみ、仕事では新入り政治記者として大物政治家の番記者を務めることになり、これから一人前になることを目指す、というところまでが第1話では描かれた。前述にもあるように、「毒島」は前田さんのセクシーなシーンが注目を浴びていたが、「毒島」におけるエロティックさは二股男との情事後に裸でピロートークする、なんてシーンではなく、“表情”だ。「毒島」での前田さんは、その表情に尽きる。2015年5月公開の映画『イニシエーション・ラブ』では、“清純な”お嬢様を演じた前田さん。恋人と甘い恋愛を育みながらも、やがて男から疎まれ暴力を振られ、顔を歪めて泣きながら「止めて」と懇願するその姿は、どことなく“M(マゾ)”的で、筆者も「これは!」と、彼女の新たな境地を見た気がした。元トップアイドルグループの「不動のセンター」なんて華々しい経歴を持つ人気者を叩きたい人たちなんていくらでもいるだろうから、そうした人たちの満たされない欲望と、溜まり溜まった日頃の鬱憤のささやかなはけ口となる「ドM女優」こそ前田さんの適役だ!なんてことを勝手に。一方の「毒島」の役どころとしては「男を信じない」「男をとっかえひっかえ」と、奔放な女。ここで垣間見えるのが、“次の男”を見つけたときのなんとも“メス”的な顔であった。それは恋する少女のそれとは明らかに違う物欲しげな表情で、「わたし、おかしい…。なんか、おかしい」なんてため息混じりにつぶやく。そして、その毒島を無表情ながら獣の目で見つめるのが、新井浩文演じるライバル紙のエース記者だ。こちらはこちらで、変態的に、猟奇的なまなざしで毒島を見つめる。エロス対エロスがねっとりと絡みつく様がスローで描かれていく。相手が既婚者と分かっていながら、欲望にブレーキが効かないように惹かれてしまう…毒島のそんな表情はまさしく“昼ドラ”的で、これまでの作品で見せてきたエロスよりも官能的そのものだった。もちろん同ドラマがエロスな要素だけをフィーチャーしているわけではないが、今後この昼ドラ的なドロドロの愛憎劇が繰り広げられる中、前田さんがどこまで“脱皮”してみせるのか。第1話はまだまだ“前フリ”段階とのことで、これからさらにドロドロさが増してくるようだ。“AKBのあっちゃん”ファンは気が気じゃないかもしれないけれど、このドラマが終わった頃には“元AKB”という肩書を完全に払拭した前田さんが見られるかもしれない。そんな期待を込めて、やましい気持ちなど毛頭なく、次回を録画予約しました。「毒島ゆり子のせきらら日記」は毎週水曜深夜0時10分より放送中。(花)
2016年04月29日そうか、故郷に帰ることもひとつの旅なんだ――と、『モヒカン故郷に帰る』を観て自分の故郷を思い出しました。東京に出てきて一人暮らしをする前は、当然ですが実家が自分の家でしたし、祖父母や親戚もわりと近くに住んでいたこともあり、ゴールデンウィークや年末年始に家族揃っておじいちゃんおばあちゃんの家に行く周りの友だちが羨ましかったものです。そして時は流れ、故郷を離れ、かつて「羨ましい」と思っていたことを大人になって経験しているわけですが、やっぱり故郷に帰る旅っていいものです。海外旅行と比べるとかなり地味で小さな旅ですが、実家が近づくにつれて見なれた景色が広がり、懐かしい気持ちでいっぱいになる。目的地(実家)に着いたときの言葉は、もちろん「ただいま!」であって、「ただいま」と言える旅ってあったかいなぁと思うわけです。この映画のなかでは、モヒカン頭がトレードマークの売れないバンドマン永吉(松田龍平)が、妊娠した恋人を連れて結婚報告をするために故郷の戸鼻島へ帰ります。戸鼻島は広島・瀬戸内海に浮かぶ架空の島ですが、描かれる風景は、おじいちゃんおばあちゃんのいる町ってこんな感じだよなぁと、自分の記憶と自然とリンクするようなザ・故郷です。息子が親に会いに行く、とてもシンプルな話ですが、永吉の両親は――矢沢永吉をこよなく愛す頑固おやじの治(柄本明)、筋金入りのカープ狂の母の春子(もたいまさこ)。さらに、そんな恋人の両親に初対面ながらもあっさりとけ込む、ズバ抜けた適応力の由佳(前田敦子)…というように、永吉をとりまく人たちの性格は“モヒカン”の見た目以上に個性があって、おまけに「あっ、帰ってきたのね」と、おもてなしとはほど遠い(笑)、ぜんぜん特別じゃない対応がこれまた良くて。そして父親の病気をきっかけに、親との時間について自分たちの将来について永吉は考えます。コミカルで笑わせてくれる映画ですが、そのベースにあるのは「家族って、面倒くさいこともあるけど、やっぱり有難い存在だなぁ」という家族を想う気持ちと気づき。実家に帰ることは特別でも何でもないことだと思っていましたが、帰る場所があるってこんなにもしあわせなことなんだと再確認させてくれる、『モヒカン故郷に帰る』はそういう映画です。もうすぐゴールデンウィーク。小さな旅を計画しようと思います。(text:Rie Shintani)
2016年04月24日震災などで、これまでにない環境に身を置かなくてはならないとき。だれにでも、大きなストレスがかかります。とくに、自分の身だけではなく、子どもの安全や健康、そして心のケアなどあらゆる方面で心配ごとが尽きないママの心的負担は、計り知れません。いま、ご自身も不安な中で、子どものメンタルのサポートをしていきたいと考えている方に、子どもも、ママの気持ちも穏やかになれる「ふれあい」の大切さを、書籍『手の治癒力』を参考にお伝えしていきます。■心が不安定な子どもたちに大切なケアとは不安なときに、誰かに手を握ってもらったり、背中をさすってもらったりすると、それだけで心がほんのり軽くなった経験はありませんか?これには、理由があります。私たちが肌から感じる「快い刺激」は、肌の神経を通してストレスや免疫をコントロールする部分に伝わり、その機能を高めると言われています。実際に、マッサージなどのふれあいやスキンシップを一定時間すると、信頼や愛情をつかさどる「絆ホルモン(オキシトシン)」の分泌が促され、「ストレスホルモン(コルチゾール)」は減少するとの研究結果もあります。身体心理学者、山口創先生の著書『手の治癒力』には、以下の記述がありました。災害などで被災してPTSDになった子どもは、その親もまたPTSDであることが多いため、子どもにあまり触れようとしない傾向がある。そのためそのような子どもたちは身体接触を欲しており、ずっと親にくっついていることが多いという。先のティファニー・フィールズらのグループは、ハリケーンに被災した子どもたちを対象に、マッサージの効果を検討した。1ヵ月の間に8回のマッサージを施したところ、受けなかったグループよりも、不安や抑うつが低くなり、PTSDの症状は改善し、幸福感を感じ、ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルも低くなった。出典:『 手の治癒力 』(山口創・著/草思社)P.101より※PTSD:心的外傷後ストレス障害ただぎゅっと抱きしめたり、いつも以上にぴったりよりそったりする「ふれあい」が、子どもの不安やストレスをやわらげるのに有効だということです。そして、ママも子どもとのふれあいで、子どものやわらかい肌の感触が「快い刺激」として脳に伝わり、ママの気持ちも落ち着く相乗効果が得られます。 ■ママの心のケアに、セルフタッチの不思議なちから子どもや家族のために「自分がしっかりしなきゃ」と気を張っているママも、きっと少なくないと思います。子どものメンタルをサポートしながら、自分自身も疲れを感じ始めたら、セルフタッチでリラックスしてみてください。脳内のストレスコントロール部分に反応しやすい体の部位が「ひじの下(前腕)」と「顔」です。できれば5分程度を目安に、ひじから下を、ゆっくり、やさしく手でさするようにタッチします。もし、ベビーや子ども用のワセリンや保湿クリームなどを持ち合わせていれば、少量手につけてセルフタッチすると、よりリラックス効果が得られます。このようなセルフタッチで手を温めることも、じつは心を穏やかにするポイントでもあります。それは、脳内で、手などからだの一部が温かくなるときに反応する部分と、心が温かくなるときに反応する部分がイコールだからです。もちろん、夫婦でマッサージをしあうのも、お互いの心のケアに有効です。ふれあいは、ときに言葉以上に、愛情や想いを伝える手段になります。ママや家族に愛され、保護されている感覚を、肌を通して子どもに伝えながら、ママ自身の心穏やかな時間が少しでも増えるように祈っています。
2016年04月23日オンラインストリーミングサービスの充実により、日本で観られる海外ドラマはいまや増加の一途。そんな状況を受け、人気ドラマなのに「いままでは日本で観られなかった!」というシリーズが、いつの間にか気軽に観られるようになっていたりもします。今回からは、ちょっと前の作品だけれど、いま観ても面白い、むしろいまこそ観るべきドラマたちをご紹介。“あの人気スターのあの頃”も見ることができてしまいます!Netflixの日本上陸で私が個人的に最も歓喜したのは、オリジナル作品でも新作ドラマでもなく、実は「スキンズ」が配信ラインナップに入っていたこと!「スキンズ」は2007~2013年まで、計7シーズンにわたって放送された英国ドラマです。物語を一言で言うなら、ティーンエイジャーの青春ストーリー。家族から恋愛まで様々な問題を抱える高校生たちが、セックスやドラッグと背中合わせの青春の中で、傷つき、もがき、成長していきます。2シーズンごとに主要登場人物が入れ替わるのが「スキンズ」の特徴であり、1~2シーズンの登場人物たちを第1世代、3~4を第2世代、5~6を第3世代と呼びます。シーズン7では、それら登場人物の中の3人が、それぞれ大人になった姿を描いていきます。ブリストルに生きる高校生たちの等身大の青春をヒリヒリと赤裸々に、けれども確かな共感を呼ぶタッチで描いた「スキンズ」ですが、実は登場人物たちも個性的なら、演じる役者たちもいまとなっては超豪華。まず、第1世代には、『マッドマックス怒りのデス・ロード』のニコラス・ホルトが優等生のトニー役で登場。容姿端麗で、女の子にモテモテで、だからこそ残酷で、孤独なトニーはまさに彼のハマリ役です。そんなトニーの仲間たちも目を見張るキャスティングで、お調子者のアンワールを『スラムドッグ$ミリオネア』のデーヴ・パテル、不思議ちゃんのキャシーを『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』のハンナ・マリー、はっちゃけキャラのクリスを「ゲーム・オブ・スローンズ」のジェンドリーことジョー・デンプシーが好演。“好演”と軽々しく言いましたが、そのほかのキャストも含め、彼らの好演が登場人物たちを魅力的に見せていることは間違いありません。続く第2世代はトニーの妹・エフィの物語へと移っていきますが、そのエフィを演じるのが『メイズ・ランナー』のカヤ・スコデラリオ。小悪魔だけれど傷つきやすいエフィを巡り、心優しくスウィートなフレディとセクシーな悪ガキ、クックの親友同士が三角関係を繰り広げます。そして、フレディを演じるのが「マスケティアーズ パリの四銃士」のルーク・パスカリーノ、クックを演じるのが『不屈の男 アンブロークン』のジャック・オコンネル!メロドラマティックなダークさを増したシーズン3~4も、リアルなみずみずしさを湛えていたシーズン1~2に負けず劣らず見応えたっぷりです。白塗りですら女子にモテるニコラス・ホルトの絶対的なキュートさも、ジャック・オコンネルのそこはかとない色気も、すべてはここから始まった!とも言える「スキンズ」。気軽に観られるようになったいまこそ、観てほしいタイトルです。(text:Hikaru Watanabe)
2016年04月17日紫外線が強くなるこれからの季節。日焼け後のケアもしっかりして、将来のシミやシワ対策をしている女子も多いと思います。でも、実はよかれと思っているそのケアが、潤い力を激減させている可能性が!そこで今回は、潤い力を上げるスキンケアをご紹介したいと思います。保湿=化粧水だと思っていない?肌がぷるぷるになるように、化粧水をたっぷりと何度も重ねづけをしていませんか?潤い肌にはもちろん保湿が重要ですが、化粧水をたっぷりつけることではないんです。大切なのは、スキンケアの最後に乳液やクリームで油分を補うこと。天然保湿成分(NMF)など、保湿成分が入っているものを選びましょう。朝晩2回保湿成分の塗布をプラスすると、肌の水分量が3倍になったという報告も!蒸しタオルのやりすぎに注意!出典:Pinterest有効成分がじっくり浸透するように、毛穴を開いて汚れを浮きやすくなるように、蒸しタオルを使ったケアは効果が実感できますよね。でも、実は毎日行ってしまうと、毛穴が収縮しなくなったり、赤みの原因になったりというトラブルにも。くまやくすみなどの血行不良にも有効ですが、週に2回までにしておきましょう。栄養過多?たまには肌断食をしてみる洗顔をしたらすぐにスキンケア!という女子も多いと思いますが、今自分の肌がどんな状態なのかわかりづらくなってしまいますし、栄養を与えすぎて肌本来の力が弱ってしまうことも。たまにはスキンケアをお休みして、本当に乾燥している個所や気になる個所を見極めるのも大切です。スキンケアの基本「こすらない」は徹底肌の潤い力を低下させる原因のひとつが、肌をこすりすぎることです。クレンジングはこすらなくてもメイクが落ちるものを、洗顔は泡洗顔を心がけましょう。出典:Pinterest肌をこすると皮膚の炎症、乾燥だけでなく、将来肝斑(かんぱん)というシミの原因にもなります。いかがでしたか?月に何万円も美容につぎ込む女性でも、素肌に水分を蓄える力が弱いと、おばあちゃんの肌より潤いが少ないんだとか。正しいケアで、素肌力をあげて、すっぴんに自信を持ちましょう!
2016年04月07日突然ですが、皆様すっぴんの唇に自信がありますか?乾燥してガサガサシワシワ…くすんでしまっていて、常に血色が悪く見えてしまう…しまいには、唇にシミが…など、実はお悩みが多い唇です。ここ数年リップメイクが流行り、優秀なリップアイテムが様々出ていますが、やっぱり男性はすっぴん唇が好き♪ルージュでベタベタの唇はNGです。ごまかすのではなく、憧れのふっくらぷるぷる唇を手に入れましょう。まず、大切なのはクレンジングです!しっかり落ちるポイントクレンジングで力を入れずにすっとメイクオフをしましょう。力を入れてしまうと、乾燥やシワ、くすみの原因になるので要注意です!ディオール/インスタントポイントメイクアップリムーバー出典:@cosme敏感な目元、口元のメイクを、保湿効果に優れたオイルとブルーウォーターの2層が優しくメイクオフしてくれます。適量をコットンにとり、目元、口元にあて馴染ませるだけで、テレビCMのようにするっとメイクオフ出来るのは感動!しっかりメイクを落としたら、週に1~2回スクラブで古い角質をオフすることも大切です。サラハップ/リップスクラブ出典:サラハップ日本公式サイトよりモデルさんやハリウッドセレブにも人気の毎日お使いいただけるリップスクラブ。縦シワに入り込んだ古い角質や汚れを優しく取り除いてくれます。シュガースクラブなので仕上がりはもっちり、しっとり。適量を指にとり、指の腹で優しくマッサージをし、ティッシュでふき取ります。使い続けるうちに、滑らかな唇になり、唇そのものの自然な美しさをゲット出来るリップスクラブでくすみをオフしてくださいね。そして、最も重要なのは保湿です!優秀なリップクリームやバームは沢山ありますが、すっぴん唇にこだわる私は持続性にこだわっています。MTG/リップル出典:MTG公式オンラインショップ約42度の温熱効果とイオン導入の効果で理想的な血色の良いハリのある唇にしてくれます。専用の美容液には、ハリを与えてくれ保湿効果のある、ビタミンC誘導体、ポリグロタミン酸、マヌカハニーが配合されています。夜寝る前にイオン導入をすると、どんどん唇にハリが感じられ、縦シワに効果が感じられ、朝までぷっくりになるのがお気に入りです!朝には、温熱を当て唇の血色を良くしてあげると理想の美唇になりますよ。すっぴん唇が綺麗だと男性ウケが良いだけでなくリップメイクもきまりますよね。憧れのふっくらぷるぷるのすっぴん唇をゲットしてくださいね。
2016年03月23日じぶんに自信が持てないから、彼氏ができないんです・・・・・・という女子は、「じぶんに自信がないこと」を自信にしてしまえばモテる、というお話をしたいと思います。■100%じぶんに自信があるひとそもそもじぶんに自信があります、と言い切っているひとって、怪しいものです。100%じぶんに自信がある人なんて、いるわけがない。もしいるとすれば、それは「自信がありそうに見える」だけであって、そういうひとは本当に怪しいか、陰でいっぱい努力をしているひとです。だからまず、この世の中に「100%じぶんに自信を持っているひと」なんてひとはいない、と思うことが大切ではないかと思います。■自信とモテは関係ないそれに、じぶんに自信があるからといって、モテるとは限りません。じぶんに自信があってもなくても、モテるときはモテるし、モテないときはモテない・・・・・・こういう言い方のほうが自然ではないかと思います。じぶんに自信がなさそうな女子のことが大好きという男子、います。じぶんに自信がある女子はキラキラしすぎていて怖く感じるので、自信がなさそうな女子を探してつきあいたいと思っている男子、います。世の中、そういうものではないでしょうか。■なにがあればモテるのか?じぶんに対する自信がない女子全員と話をしたわけではないので、いちがいには言えないことかもしれませんが、じぶんに自信のない女子は、まず家族との関係があまり良くない・・・・・・こういう傾向があるように取材をしていて感じます。あるいは、じぶんの自信がない女子は、そもそもどう生きていくといいのかが分かっていない。こういう傾向もあろうかと思います。つまり社会とじぶんとの折り合いがうまくつかないまま、時間だけが流れてゆく・・・・・・みたいなひとです。*若いとどうしても、そういう時があるでしょう。若いというのは、社会の成り立ちが十分に見えていないということだし、じぶんがなにに向いているのかが分かっていないということですから、それはそれでしかたないものです。それらを見ようという気持ちがあれば、時間が解決してくれます。■モテの極意それでもどうしても、じぶんに対する自信と、恋愛のことを一緒に考えてしまうかたは、もう「じぶんに自信がないこと」を自信にしてしまうといいかもしれません。じぶんに自信がないことをそのまま素直に表に出してしまうと、モテるのではないか、ということです。あたしはルックスも良くないし、スタイルも良くないし、性格もあまり良くない、つまりじぶんに自信がない。こんなあたしでも愛してくれるの?と素直に言ってみるといいでしょう。じぶんのネガティブなところを素直に言えるというのは、今のこの世の中においては「高級なこと」です。みんながちょっとずつかっこつけて自他共に対して小さなウソをついて暮らしているわけですから、そこまでオープンにネガティブなところを見せられるというのは、ある意味では尊敬に値することです。じぶんに自信がないことを自信にして、モテまくってみてはいかがでしょうか。(ひとみしょう/ライター)(ハウコレ編集部)(平尾優美花/モデル)(柳内良仁/カメラマン)
2016年03月12日ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作『ズートピア』が全米で公開され、公開3日間で興収7,370万ドルを記録。同スタジオの『アナと雪の女王』『ベイマックス』のオープニング記録を軽々と塗り替えた。批評面も絶賛の嵐で、いま旋風を巻き起こしている。動物たちが人間のように暮らすハイテク都市「ズートピア」を舞台に、ウサギの新米刑事・ジュディと、キツネの詐欺師・ニックがタッグを組んで、続発する動物失踪事件のナゾを追いかける。タイムリミットは2日間。行方不明者の共通点は?事件の真相が明らかになったその瞬間、真のピンチが動物たちの楽園に襲いかかる…。傑作『シュガー・ラッシュ』のリッチ・ムーアが共同監督を務めており、期待して鑑賞したが、これが素晴らしい!テーマはずばり“多様性”。主人公のジュディは「絶対ムリ」という周囲の声をはねのけ、警察学校を首席で卒業し、ウサギ初の警察官になるが、上司からは正当な評価を得られない。一方、ニックは幼少期のトラウマが原因で「周囲が期待するステレオタイプ」に徹しようと、ズル賢い詐欺師として生きている。動物たちの理想郷であるはずのズートピアでは、「ありのままに」が通用せず、男女格差、種族間の差別や偏見がはびこっているのだ。折しも、第88回アカデミー賞では人種差別が大きなトピックになったし、暴言を繰り返す不動産王が大統領選で大躍進してしまったりと、思わず「いまって本当に21世紀?」と首をかしげたくなる今日この頃。それだけに『ズートピア』は、現代人なら誰もが直面する多様性を考えるきっかけになるはず。ジュディ&ニックの見事なバディぶりはもちろん、個性豊かな登場人物(!?)、さまざまな気候、地形を持つズートピアの多様な姿も見どころだ。そんな深いテーマを問いかける本作だが、もちろん身構える必要はなし!主軸である動物失踪事件のサスペンスが、本当によく練り上げられており、純粋なエンタメ作品として満点な仕上がり。驚きのドンデン返しは『シュガー・ラッシュ』に通じる。「自分が輝ける場所が、どこかに必ずあるはず」と奮闘するジュディの姿には、誰もが共感するだろう。輝きを取り戻し“第3の黄金期”を迎えたディズニー長編アニメーションの過去10年で最高傑作だ。『ズートピア』は4月23日(土)より全国にて2D/3D公開。(text:Ryo Uchida)
2016年03月10日今回のテーマは「兼業漫画家がはじめてコラムを書いた日」である。私は現在、このように漫画家の傍ら文章の仕事もさせてもらっているが、そもそもコラムを書き始めたきっかけはなんだったのか、という話だ。○コラムニスト・カレー沢薫の誕生簡単に言えば、私を漫画家デビューさせた週刊モーニング初代担当が、私のブログなどを見て「文章も面白いからコラムの連載をしてはどうか」と言い出したのが始まりである。それを真に受けて、連載用のコラムを書き貯め始めたのだが、それから1年ぐらい経っても連載は始まらなかった。その頃にはコラムを書くのは止めて、サバイバルナイフを研ぎ、色とりどりの重火器を集めることに終始していたのだが、それが担当に向かって火を噴く前に、その後任の担当の尽力により初コラム連載がスタートした。(今もモーニングはこの二人が担当である)そこから、他のところでも文章の仕事がもらえるようになった、というわけだ。つまり漫画家になれたのもライターになれたのも、全部モーニング担当らのおかげ、ということだ。ならば平素から「担当殺す」などとうそぶくのは恩知らずも良いところではないかと思われるかもしれないが、私は担当に対し感謝すべきことは非常に感謝しており、ポイントにすると5億点ほど感謝している。しかし殺意ポイントが2兆点あるので、トータルで「殺す」という結論になっているだけである。性格と顔が100点満点のイケメンでも、年収ゼロ・借金100万なら結婚相手としてはマイナス99万9千8百点になるのと同じである。何事もトータルが肝心なのだ。作家と担当の軋轢と言えば、担当に原稿を紛失された、無断使用された、原稿料を横領された、追及したら逆切れされたなど、全く笑えないものも散見される。それに比べれば私の担当がしたことなど全く大したことではなく、むしろ私の逆恨みであることも多いだろう。そして何より、私の担当はこちらが苦言を呈すれば言い訳せずに謝罪してくれるし、刺せば血が出ると思うので、それだけでも有能だ。また、今まで担当に横柄な態度を取られたこともない。不真面目な担当は一人もおらず、真面目すぎてふざけているより性質が悪い人ばかりだ。このように、私は漫画の才能には恵まれなかった分、担当には非常に恵まれている。担当全員を生贄に捧げるので、神は今すぐ私に漫画の才能を授けてほしい。○カレー沢氏のJK時代と「褒め仲間」コラムの仕事を始めたきっかけは、漫画の担当が私に文章の才能を見出したという幻覚症状のおかげだったわけだが、そもそも文章を書き始めたのはいつからかというと、古くは高校生の時に始めたホームページからだと思う。ホームページの内容に関してはもはや説明いらずの「乙女ゲーの二次創作サイト」だが、そこで日記も書いていたのだ。書いている内容は多分今と大差ないと思うが、そこはJKである。顔文字を使ったり、笑って欲しいところではフォントを赤字特大にしたり、語尾に(爆)をつけたりと、今読み返したらリアルに(爆)するものであることは間違いない。当時もその日記を「面白い」と言ってくれる人がいたため、漫画と並行して文章も書き続けてきたのだと思う。しかし、皆さんも「どう見てもカワイくない女同士がお互いを『カワイイカワイイ』と褒め合っている怪奇現象」を1度は見たことがあると思うが、アマチュア創作界隈にも同じ文化がある。自分の作品を読んでもらい、褒めてもらうために、まず相手の作品を読み褒めるのだ。何もしなくても褒めてもらえる上手い人ならともかく、そうでもない者にとってこの褒め仲間というのは大切なものであり、ギブアンドテイクとしては実に正しい。よって、日記を褒められたと言っても、「カレー沢殿!昨夜うpされた新作イラスト爆萌えでござったぞ(核爆)」「いやいやエリザベス閣下(仮名)の裏創作もドチャシコで拙者続きを全裸待機(><)」みたいな褒め合いの中で、「しかしカレー沢殿は日記も面白いでござるな、それがし噴飯ものの腹筋崩壊で候!」みたいなノリで言われた可能性が高く、端的に言えば「そんなに面白くないけどギブアンドテイクのために言った」か、むしろ肝心の二次創作に褒めるところがなかったので、苦し紛れにそこを褒めたと考える方が妥当である。しかし、現に私はそれを真に受けて、漫画だけでなく文章を書き続けていたわけである。そもそも絵を描き始めたのだって、小学二年生の時に絵画コンクールで特選を取り、すごく褒められたため、自分には絵の才能があると錯覚したためだ。教育に携わる方は、「褒めて伸びるタイプもいるが、褒めることによりドンドン道を踏み外す奴もいる」ということをご留意いただければ幸いである。ちなみに担当が面白いと言ってくれたブログだが、ニートだったため、アフィリエイトで稼ぐためにやっていたものである。原動力は常に金と承認欲求、これだけは一貫してブレていない。<作者プロフィール>カレー沢薫漫画家・コラムニスト。1982年生まれ。会社員として働きながら二足のわらじで執筆活動を行う。デビュー作「クレムリン」(2009年)以降、「国家の猫ムラヤマ」、「バイトのコーメイくん」、「アンモラル・カスタマイズZ」(いずれも2012年)、「ニコニコはんしょくアクマ」(2013年)、「負ける技術」(2014年)、Web連載漫画「ヤリへん」(2015年)など切れ味鋭い作品を次々と生み出す。連載作品「やわらかい。課長起田総司」単行本は1~2巻まで発売中。10月15日にエッセイ「負ける技術」文庫版を発売した。「兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃」、次回は2016年1月12日(火)掲載予定です。
2016年01月05日心理カウンセラーの小高千枝です。よく取材などでコメントを求められるときに、「先生はどんな風にストレス発散をしているのですか?」「どんな方法がセルフケアとしておススメですか?」と質問をされます。多忙な大人の女性ならば自分ケア(セルフケア)をきちんと見つけておいて、日常的にスマートに取り入れたいもの。自分に合ったセルフケアを見つけていただくために、私が実践している4つの方法をご紹介しましょう。その時の自分の “心と体のコンディション” にあったセルフケアを私の場合は、一言では言えないくらい沢山のセルフケアの方法を持っています。自分自身を世の中のしがらみや束縛から解放してあげたときの、「リラクゼーション」がメインのことであったり、自分を更に向上させるための「モチベーションアップ」のためであったり、ケースバイケースで様々です。私のセルフケア術について質問されると必ず、「これはあくまでも “私” にとって心地よいこと、楽しいこと、ストレス発散になることであって、専門家が “いい” と言ったからと言って、すべての皆さんが “いい” と思うとは限りません。判断材料のひとつとして捉えていただき、皆さんそれぞれにあったケアの方法をみつけてみてください」このようにお伝えしています。ただし、共通して言えることは「自分を許す」「自分に緩みをもたらす」こと。その中でその時の自分の心と体のコンディションにあったセルフケアを選ぶこと、です。それでは具体的にご紹介してまいりましょう。その1.「呼吸」ケアで、体のむくみや疲労を回復!私たち人間は、呼吸をして生きています。そして丁寧な呼吸を心がけるだけで、心と体に大きな影響を与えることをご存知ですか? 集中力を高めたり、リラックスをするためにおすすめしているのが「腹式呼吸」です。気分がリラックスしている時にでる脳波(α波)が、腹式呼吸をすることで大きくなり、集中力が高まることに繋がるのです。身近でできる、何の道具も要らないリラクゼーション法です。また、腹式呼吸をしながら頭や足から毒素が抜け出ていくというイメージトレーニングもおすすめです。床へ寝そべり、頭、右手、左手、右足、左足と順にマイナスの気を呼吸とともに吐き出す感覚です。抜け感を感じるとすっきりとした気持ちになり、むくみや疲れがすっと抜け落ちるのです。最近、カウンセリングのご依頼の中で、ファミリーカウンセラーとしてご家族の皆さんを見させていただく機会が増えてまいりました。受験を控えたお母さまのケア、お子さまのメンタルトレーニングとしても、「腹式呼吸」をおすすめしています。ついイライラしがちな受験を前に、親子で一緒にリラクゼーション。お母さまはむくみやイライラが消え、お子さまは集中力が増して勉強の効率があがります。親子のコミュニケーションとしても、とても効果的です。お金をかけず、特別な用意をしなくても「身近でできるセルフケア」のひとつとしてぜひ試してみてください。その2.自分にあった “ご真言” を見つけ、唱えてみる“ご真言” というと何となく怪しい? 古臭い? と感じる人も多いことでしょう。実際、私もそう感じておりましたし、今でも基本的には “いいとこどり” で自分にあったものしか、日常には取り入れていません。ただ、古くから伝わる言葉や慣わしに対する興味関心が深くなり、古都へ足を運ぶ機会があるときは、以前と比べて神社仏閣、仏像などの意味を捉え、ご真言を唱えながら拝むなど、だいぶ楽しみ方が変わってきました。そして、学ぼうとする意欲も出てきたことは、新しい自分に出会えたひとつのきっかけにもなりました。私には“観音さま”のご真言があっているかな、と思っております。それは、以前にとても不快な出来事が起こったとき、不動明王さまのご真言を唱えていると、わたしの師匠が「小高にはちょっとエネルギーが強すぎるかも。観音(観世音菩薩)さまのご真言があっている」とひとこと。以来、観音さまのご真言を唱えるようにしています。目を閉じ、瞑想をしながらご真言を唱えることもありますが、掃除をしてキレイになった部屋に、さらにいい気の流れをもたらすために唱えてみたり、移動中に外を眺めながら心の中でつぶやいてみたり。しっかりと「やるぞ!」と気合を入れるよりも、日常の中でスッキリしたい時に自分のペースでやっています。皆さんも興味がありましたら、ご自身にあったご真言を探してみてはいかがでしょう。その3.その時の気分にあったことを、“とことん” やり抜くストレスや疲れが溜まっていることを、鎧や武器にしていることってありませんか? 休息する時間が無い方が、たまには全面アピールをして「私は疲れていますから! 休みます! 」宣言をすることはOKです。ただし、常に疲労感を全面に出し、周囲にも腫れ物にさわるように気を遣わせてしまっていることは大人のマナーとしても見直したいところ。これは “セルフハンディキャッピング” といい、失敗した時でも言い訳ができるようについ自己防衛をしてしまうことでもあります。何故 “疲労” “ストレス” という名の鎧をつけているのか内観してみてくださいね。「自分に自信がない」「甘えたい」。そんな気持ちが見え隠れしているのではないでしょうか? この鎧に気がついたら、心の根底に意識を向け、セルフケアを。そして、リセット・リスタートを繰り返し、自分に素直に生きる選択肢があることを忘れないようにしましょう。まずは思いついたことを無理せず心から “本当の自由” を楽しむこと。それらを日常に取り入れるようになると、等身大の幸福感を受け止めることができるようになります。そして、些細なことでも心が満たされているからこそ、物事に対する “欲” やマイナス感情の “執着心” が少なくなった自分を喜ばしくも感じるようになるでしょう。例えば、完全に自己解放する時間を設け、その時の気分にあったことをとことんやり抜くように気持ちをシフトする。スマホや電話連絡、SNSなどに縛られず、気心知れた友人と食事に行ったり、エステやマッサージでプロに体を委ねたり、1人で篭って映画を見たり、など。一社会人として、大人として振舞ったあとの “完全OFF” としての緩みのもたらし方。それを習得できると、楽しい上にとても楽になりますよ。その4.“なんとなくの幸せ” を実感してみよう自分自身が心から望む “セルフケア” の中で、スペシャルなこともあれば、小さな幸せを積み重ねることもあります。ぜひ「なんとなく幸せ」…と感じることを実践してみてください。たとえば私の場合は、“5円”と“50円”をがま口のお財布にためることが、見た目にも実感できる「なんとなくの幸せ」のひとつです。実家でみつけた古いがま口のお財布。それを見るだけでもほっとしますが、神社仏閣巡りのために、そのお財布がパンパンになることが楽しみで…。日常の中で“5円”と“50円”の小銭が出てくると自宅へ戻り、そのがま口へ。「うふふ」と秘かに喜んでいるのです。小さすぎる幸せですよね。そして、完全なる休みができた途端に京都や奈良へ飛び立つ、そんな勢いのある自分が何となく好きだったりもします。お財布の中を毎日整理することで、お金の使い方を考えるきっかけにもなりますから一石二鳥です。スペシャルな「これは最高!」と大きな声で叫びたくなるような幸せと、なんとなく無意識に選択している自分なりの幸せ。どちらにも「心から笑っている自分」がいるはずです。そして、それらを繰り返すことで必然的にセルフケアができている、ということにも繋がるのです。いかがでしたか? 忙しい毎日だからこそ、セルフケアはとても大切です。ぜひトライしてみてくださいね。
2015年10月28日ホーチミン市1区にある「サイゴン動植物園(Thảo Cầm Viên Sài Gòn)」は、“森の中の動物園”といった雰囲気の緑豊かな動植物園で、家族連れを中心に地元の人で賑わっている。自然に近い環境でのびのびと暮らす動物たちを間近で観察することができ、時間帯によってはエサやり体験もできるので、家族旅行にもおすすめのスポットだ。入園料が安く(大人約270円、子供約160円)、中心部からタクシーで約10分、頑張れば徒歩で行くことができるアクセスの良さも魅力。今回はそんなサイゴン動植物園の歴史や注目ポイント、動物園をもっと楽しむためのヒントをご紹介。アジア最古の動物園サイゴン動植物園の前身は、1864年にフランスの植物学者ルイ・ピエール(Louis Pierre、1833年~1905年)によって設立された植物園。その後、ベトナム戦争中に破壊されるなど、さまざまな変遷を経て現在に至り、2014年には創立150周年を迎えた。広い敷地内には、キリンやゾウ、ライオンやゴリラといった動物園の花形を含む120種類1,000頭の動物が飼育されている。エントランスを入って右方向に進んでいくとこじんまりとした植物園があり、盆栽や洋ランなどの植物が訪れる人の目を楽しませてくれる。注目ポイントは?1.ホワイトタイガー今年7月に3頭の赤ちゃんが生まれ、地元でも話題になったホワイトタイガー。ベンガルトラの白変種で、世界で約250頭、日本では約35頭しか飼育されていないという希少種だ。2.コビトカバ世界三大珍獣の一つであり、絶滅危惧種にも指定されているコビトカバ。一般的なカバの子供ほどの大きさで、体が全体的に丸っこく、愛らしい姿をしている。3.アジア象5頭並んだアジア象のコーナーは一番人気のスポット。時間帯によってはエサやり体験ができる。大人が腕を伸ばして直接サトウキビをあげられるほどゾウとの距離が近い。4.古い檻動物のほか、フランス統治時代の設立当時から使われている古い檻にも注目してみよう。動物園をもっと楽しむための3つのヒント左:園内を走る電気機関車右:食堂で食べられる豚焼肉のせごはん35,000VND(約190円)1.おすすめの時間帯は午前中日中はとても暑いため、午前中に訪れるのがベター。動物たちは朝に活発に動き回るため(午後は横になって寝ていることが多い)、いつもと違う動物たちの姿を見たい人はちょっと早起きして訪れてみよう。特に開園直後は、檻から出たばかりの動物が縄張りをチェックする行動が見られるかもしれない。2.食堂でローカルグルメを楽しむ園内の食堂では、フォーやバインミーなどのローカルグルメが食べられる。動物園にあるからといって値段が高いわけでなく、味も美味しい。昼食をここでとるのもいいだろう。3.電気機関車を利用する広い園内を効率よく見て回るなら、約15分で一周する電気機関車を利用すると良い(但し、途中下車は不可)。エントランスを入って左側に乗り場とチケット売り場がある。-----------------------------------------チケット料金:大人20,000VND(約110円)、小人15,000VND(約80円)販 売 時 間 :8:30~16:30街の喧噪を忘れさせてくれる都会のオアシス市民の憩いの場ともなっているサイゴン動植物園。樹齢100年を超える背の高い木々が生い茂っており、散歩をするのも気持ちが良い。芝生にレジャーシートを広げてお弁当を食べていたり、木と木の間にハンモックを吊るして寝ていたり、家族連れや若いカップルたちが思い思いの時間を過ごしている。敷地内には歴史博物館やベトナム建国の祖といわれるフン王を祀る廟があるので、ベトナムの歴史に興味のある人は併せて訪れてみよう。ホーチミンの喧噪に疲れたら、サイゴン動植物園でのんびりする時間を旅のプランに加えてみては?※日本円表記は、2015年10月15日の為替レートに準じます。(text & photo:グッチ)ぐるりホーチミン歩き~美味しいと可愛いを探して~その他の記事を読む>
2015年10月15日クアラルンプールの動物園といえば、国立動物園「ZOO NEGARA」が有名ですが、動物たちと触れ合えるアットホームなミニ動物園があると聞き、行ってきました。Farm in the cityクアラルンプール中心部から車で約30分程の場所にある「Farm in the city」。日本でいう「ふれあい動物園」といった雰囲気で、餌をあげたり抱っこしたり、動物たちと直接触れ合う事が出来る場所です。うさぎやモルモット、ヒヨコなどの可愛らしい動物たちはもちろん、色鮮やかな鳥たちや大きなイグアナ、ワニなど、日本ではなかなか見られない南国の生き物たちも沢山!中でも、園内に入るとすぐ出迎えてくれる大きな亀は必見です。そして、ここの1番の魅力は、何と言っても動物たちに餌をあげ放題な所!日本だと動物毎に餌代がかかる場合がほとんどですが、ここではフレンドリーなスタッフ達が何度でも餌を渡してくれるので、子供達は気の済むまで餌やりを楽しむことが出来るんです。私の周りの駐在ファミリーにも人気が高く、リピーターも多いスポット。ドキドキしながら動物を抱っこしたり餌をあげたり、檻の外から見るのとは一味もふた味も違う、素敵な思い出になる事間違いなしですよ!
2015年09月30日アラフォー世代の美と健康にとって、最重要項目といえるのが “セルフケア” 力です。とはいえ、何から手をつけるのが確実でベストといえるのでしょうか? そこで、すべての現代女性に向けて「一生モノのセルフケア力を身につける」をテーマに、雑誌はじめ多数のメディアで『ムーンヨガ』を提唱してきた、セルフケアコーディネーターの石田ミユキさんにお話を伺いました。石田ミユキさん PROFILEタイ流セルフケアサロンOM NAMO(オナモ)代表。シューフィッターとして足元からの健康を学んだ後、タイへ渡りタイマッサージとルーシーダットンを修得、インド中央政府認定ヨーガ療法士の資格も持つ。現在はセルフケアに関わる分野で活動、ITM渋谷ヌアライフスクールも主宰し人材育成も行っている。どんなセルフケア法でも、すべての土台は「呼吸」血液やリンパの巡りを良くするタイマッサージや、タイ式ヨガと呼ばれるルーシーダットンを実践するうちに、ひどい月経不順や重い月経痛から解放されていったという石田さん。その経験に加え、ヒマラヤまで赴きヨーガ療法を修めるなど、心身に関わるいくつもの学びが積み上がって考案されたのが、呼吸からはじまる女性のためのセルフケアメソッド『ムーンヨガ』です。「セルフケアに取り組まれるきっかけは、みなさんさまざまだと思うのですが、どの健康法においても大前提といえるのが“呼吸”。呼吸をきちんと使いきることが、体(エネルギー代謝)にとっても、メンタル(自律神経のバランス)にとってもスイッチであり、要です。」「緊張した体」や「呼吸不足」では、運動しても逆効果「呼吸には大きく分けて、胸式呼吸と腹式呼吸、2つの方法があります。王道のヨーガは男性が得意とする腹式呼吸が基本ですが、女性の体はもともと胸式呼吸のほうが得意な構造になっています。まずは胸式で、息を吸いきる、そして吐ききることが出来ているか確認した上で、腹式呼吸に取り組みましょう」たくさんの女性の体に触れてきた石田さんによると、デスクワークや立ち仕事など、体を緊張させて働いている女性は、胸式呼吸すらまともに出来なくなっていることが多いのだそう。そのような状態でエクササイズなどに励むと、かえって体をしんどい状態に追い込んでしまうことに…。 「心」と「体」を調えるための “こきゅトレ”を!そこで今すぐ実践できるセルフケアの第一歩が、著書『月経周期を味方につけて毎日を快適に過ごす ムーンヨガ』で提唱されている“こきゅトレ”。ノド、肩、胸、背中、お腹、お尻、骨盤底筋群、横隔膜、呼吸に関わる主な筋肉の動きの確認とトレーニングができます。■こきゅトレ の方法呼吸を調えて、お腹からあばら骨、首、肩、背中へ…と手を移動させていきます。それぞれの部位を意識して、ゆっくりと呼吸をするトレーニングです。(1)呼吸を意識あぐらになり骨盤を立てて座る。手を太ももの上に置いて目を閉じ、呼吸に意識を向ける。★骨盤の立て方:お尻の下に両手を入れて上半身を前後にゆっくり揺らし、坐骨がグサリと手指に垂直にのる感覚があったら骨盤が立った状態なので、そこで両手を引き抜く。(2)お腹呼吸が落ち着いたら、両手をお腹に当て、数回の呼吸に合わせて両手でお腹の動きを感じる。(3)あばら骨両手を左右のあばら骨のところに当て、数回の呼吸に合わせて両手であばら骨の開閉を感じる。(4)首と肩の付け根両手をクロス、首と肩の付け根にそろえた指を置き、数回の呼吸に合わせて肩の上下動を感じる。(5)胸と背中片手を胸の真ん中、もう一方の手は甲を背中に当て、数回の呼吸に合わせて胸と背中の斜めの動きを感じる。(6)お尻、恥骨、膣、肛門付近最後は(1)と同じ体勢に戻り、数回の呼吸に合わせてお尻まわりの筋肉の動き、慣れてきたら膀胱のある恥骨のあたり、膣、肛門付近の動きまで観察してみる。 呼吸で、「未来の心と体の快適さ」も手に入れて神経をコントロールできない自律神経も、呼吸を使えば意図的に調えることが可能となり、さらには自律神経と同じ間脳の視床下部でコントロールされている女性ホルモンの調整にも繋がります。「また、呼吸と連動して膣の動きが出てくることにより、骨盤の内部を温める機能もアップ。冷えにくくなり、月経痛や腰痛が楽になる人は多いです」ノド、肩、胸、背中、お腹、お尻まで動かしての呼吸は、腸や骨盤底部、膣、恥骨、肛門まわりなどの動きとも連動しています。年齢を経ていくにあたり心配な頑固な便秘や尿もれといった症状と無縁でいるためにも、毎日の“こきゅトレ”を習慣にしたいですね。ムーンヨガをはじめてみたい方、興味のある方は是非、書籍でも詳細をチェックしてみてください。参考書籍:『月経周期を味方につけて毎日を快適に過ごす ムーンヨガ』(BAB出版)
2015年08月19日よこはま動物園ズーラシア(神奈川県横浜市)に7月22日、シンガポール動物園より2頭のウンピョウが来園した。○国外から新たな血統を導入し、ウンピョウの血統の多様性を維持ウンピョウは、インドネシア低地の熱帯雨林から、標高2,000m~3,000mのネパール山脈のすそ野の落葉樹林帯までの、アジア地域一帯に生息する生き物。体の模様は雲のような斑点があり、これが名前の由来になっている。生息地である森林の減少、毛皮などを目的とした密猟により生息数が激減し、実質的総個体数(成熟個体)は、1万頭未満と考えられるという。今回来園した個体は、シンガポール動物園生まれのオスの「スパイダー(spider)」とメスの「ボ(bo)」の2頭。ともに2012年4月14日生まれで、3歳となる。現在、日本国内では3園で計9頭のウンピョウを飼育しているが、個体の高齢化が進み新規個体の導入が急務となっている。同園は、(公社)日本動物園水族館協会の定める本種の種別計画管理者を担っており、今回、シンガポール動物園からウンピョウを導入することは、遺伝的多様性を長期的に保持していくために非常に重要な取組みとなるという。同園では開園当初より飼育を行い、これまで6回の繁殖に成功している。今後も世界の動物園と協力し、ウンピョウの種の保存に貢献していくとしている。
2015年08月07日8月8日(土)~16日(日)、上野動物園にて開園時間が3時間延長される「真夏の夜の動物園」が開催される。通常では17時に閉園されるところを、20時まで延長して行われる「真夏の夜の動物園」。夜に室内で眠るジャイアントパンダや、夜行性のタテガミオオカミなど、昼間には見られない夜の動物たちの知られざる姿の観察や、園内の豊かな自然の中での夕涼みなど、夜ならではの動物園を堪能することができる。また、17時から西園・不忍池テラスではビアガーデンがオープン。夏の夜空をイメージしたデザートや数量限定のビール、おつまみなどが販売される。ほかにも、動物たちの運動場の見学や、「真夏の夜の飼育係のお話」、生演奏の音楽ライブ「音楽の夕べ」、世界最大級のドキュメンタリー番組専門チャンネル「ナショナル ジオグラフィック チャンネル」の野外上映を行う「ナショジオ 夜のどうぶつシアター」など、「真夏の夜の動物園」の特別イベントも開催。動物好きはもちろん、真夏の夜のお出かけ先としてぜひチェックしてみて。「真夏の夜の動物園」は、8月8日(土)~16日(日)上野動物園にて開催。(text:cinemacafe.net)
2015年08月04日東北サファリーパークは8月30日まで、新潟県上越市安塚区にて、「移動動物園」を開催している。○猛獣を見たり、かわいい動物に触れたリできる"移動動物園"同イベントは、猛獣を見たり、かわいい動物に触れたリできる"移動動物園"。会場には、約30種類の動物が集合。ウサギ・モルモット・ヒヨコなどかわいい動物たちと直接触れあいができ、ラマ・ムフロンの親子・シマウマ・ロバなどの草食動物に触ったり、餌をあげることが可能となる。また、ライオン・ベンガルトラ・ヒョウ・ピューマなどの猛獣たちを、間近で観察できる。そのほか、笑いと感動の「わくわくサル劇場」や、生きた昆虫を展示する「ふれあい昆虫館」なども実施する。開催期間は、7月18日~8月30日。休園日は、8月12日を除く毎週水曜日。時間は、9時~17時。会場は、新潟県上越市安塚区・キューピットバレイ。
2015年08月04日身だしなみをピシッと整えている男性って、素敵ですよね。おまけにスキンケアや香水にも気を使っているとしたら、色気さえ感じそう。「男は40歳を過ぎたら自分の顔に自信を持て」と言われるように、これまでの経験が自信となってあらわれる年齢です。しかしながら、私生活や仕事が充実していなければ「自信のある顔」でいられるはずもなく……。40代は男性が老けはじめるタイミングでもあるというから、外見にも気を配る必要がありそう。男性も、わたしたち女性と同じように、魅力を保つ努力が必要なのですね。みなさんの周囲にいる、40代の男性たちは魅力的でしょうか?男性の美意識は、年々高まりつつあるひと昔前と比べて、身なりに気を使う男性が増えている気がしませんか?パナソニックが40~60代の男性300名(1都3県在住の有職者)を対象に行った「男性の美容意識に関する調査」によれば、「10年前と比べて、世間一般的に美容意識が高まっている」と思っている男性は、全体の81%にのぼることが分かったそうです。また「美容に興味・関心がある」と答えた人は44%で、40代に絞ると約過半数の48%が「関心がある」と回答。さらに、今の50~60代に「40代の頃に美容への興味・関心があったか」と尋ねたところ、「あった」と答えたのは、50代(10年前の40代)で36%、60代(20年前の40代)で33%。40代男性の美意識は、10年前と比べて3割近く増加していることが分かります。この調査は、日本の技術を結集したプレミアムシェーバー「ラムダッシュ」5枚刃シリーズの新製品発売にあたり実施したものです。40代男性の「美意識」が高い理由って?それにしてもなぜ、40代男性たちの間で美意識が高まっているのでしょう?服装を飾り立てるわりには、肌の清潔さなどには無関心な50代前後のバブル世代と、身だしなみは当然という考えの20・30代の若手の狭間にいるのが、就職氷河期を経験した40代。男性美容研究家の藤村岳氏によれば「どうせ年をとるなら、できるだけきれいに年齢を重ねたい」と思っている人が少なくないといいます。身なりを構わず「汗水たらして働く」ことが美徳とされていた昔と違い、身だしなみが整っていることは当たり前の現代。「自分たちに合った美容法を取り入れよう」と、柔軟な考え方ができるのが、40代の男性たちなのです!40代男性が「カッコいい」と言われたい相手とは?前述のアンケート調査により、男性たちが「カッコいい」と言われたい、と思っている相手も明らかになりました。全体としては「パートナー(妻・彼女)」(31%)が最多でしたが、40代に絞った場合では「職場の女性」(34%)が「パートナー」(32%)を上回るという結果に。40代男性は、職場の女性たちの反応を気にしている様子が分かりますね。上司や取引先の男性が、ちょっぴり外見に気遣う素振りをみせたら「◯◯さん、今日はいつも以上に素敵ですね!」と声を掛けてみては?男性が美容ケアで大切にしているパーツは・・・わたしたちがスキンケアを大切にしているように、男性が美容に取り組む際に、力を入れているポイントがあるようです。調査によれば、1位「ヒゲのケア」(33%)、2位「頭皮のケア」(29%)、3位「ヘアケア」(18%)、4位「肌のケア」(17%)、5位「ボディケア」(3%)という結果に。そして、ケアに使う家電として持っているアイテムは、実に93%の男性が「メンズシェーバー」と回答しています。藤村氏によれば「シェービングとスキンケアはワンセット」。肌をきれいな状態に保つためにもシェービング後の保湿は必須のよう。健康的でなめらかな肌は、シェービングもしやすいそうです。「いつまでもキレイでいたい」と思っているのは、どうやらわたしたち女性だけではないようですね。そのうち職場の男性たちと、美容の話題で盛り上がる日がくるかも!?そのときには「保湿ケア」の助言もぜひ、してあげてくださいね。
2015年08月03日