ケツメイシが8月6日(土)に神奈川・日産スタジアムで行うメジャーデビュー15周年記念公演のライブビューイングが決定した。ケツメイシ史上最大規模となる同公演は、ファン投票によってセットリストが決定するベストライブ。公演のチケットは一般発売開始とほぼ同時にソールドアウトしていた。チケットぴあでは、ライブビューイングの先行抽選プレリザーブを実施。受付は6月29日(水)午前11時から7月7日(木)午後11時59分まで。なお、先行販売でのみ、オリジナルグッズ付きライブビューイングチケットの販売が行われる。■「ケツメイシ 15th Anniversary「一五の夜」~今夜だけ練乳ぶっかけますか?~ with キットカット ショコラトリー」ライブビューイング日時: 8月6日(土)17時30分 開演予定会場:全国61か所の映画館料金:オリジナルグッズ付き5,000円(税込)※先行のみ一般発売(グッズ無し)3,500円(税込)
2016年06月28日此元和津也の同名マンガを映画化した『セトウツミ』(大森立嗣監督)で、今をときめく若手実力派俳優の池松壮亮と菅田将暉が本格的な初共演を果たした。関西に暮らす高校生ふたりが、ただひたすら“喋るだけ”の放課後を描いた“ケンカもない、部活もしない、壁ドンもない”青春映画。「題材と同じくらい、誰と演るかが重要。菅田くんと一緒なら面白くなる予感があった」(池松)、「僕にとって大切なのは、池松くんと一緒に仕事することだった」(菅田)とふたりが生み出す化学反応への期待感を振り返った。その他の写真池松が演じるのは、メガネをかけたクールな塾通いの内海。一方、菅田がツンツン頭で、元サッカー部の若干お調子者・瀬戸を演じている。見た目も性格も異なるふたりの会話劇。関西ノリで、何気ないボケに対してツッコミが入る場面もあるが、ふたりは「コントや漫才にはしたくなかった」と口を揃える。台本こそあるが、その場の空気で偶然生まれたリアクションが存分に生かされており、「楽しい時間が永遠に続かないとわかっている。でも、喋っている」(池松)。そんな儚くも切ない青春のひとコマが切り取られている。原作の舞台と同じく、大阪の堺市でロケが行われ、大阪出身の菅田は「地元に戻った感覚だし、いい意味で“普通”な土地の雰囲気に助けられた」と語る。片や、池松は慣れない関西弁の芝居に「できれば、やりたくないなと思うほど難しかった。(関西弁への)ツッコミが入りそうだから、今も大阪で公開してほしくない気持ち(笑)」なのだとか。「そんなあ。バッチリでしたよ」(菅田)、「でも、78点って言ってなかった?」(池松)とインタビューの席でも、ふたりの会話は静かに弾む。「内海と瀬戸の付かず離れずの絶妙な距離感が映画に作用しているし、それは相手が菅田くんだったからこそ。想像通り、柔軟性がある俳優さんだった」(池松)、「ふたりが親友なのかはわかりませんが、池松くんが内海だったから、僕も瀬戸に命を吹き込むことができた。それが役者として、すごく面白かったですね」(菅田)。ふたりは『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)での共演も実現しており、さらなる化学反応に注目が集まっている。『セトウツミ』7月2日(土) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼池松壮亮 ヘアメイク:遠山美和子(THYMON Inc.)菅田将暉 ヘアメイク:AZUMA@MONDO-artist(W)
2016年06月28日小栗旬が主演を務める11月公開の映画『ミュージアム』の新映像とポスターが公開になった。史上最悪の殺人アーティスト“カエル男”が刑を宣告し、次々に犯行を重ねていく過程を描いた緊迫感のある映像だ。公開された新映像本作は、巴亮介の人気コミックが原作で、カエルのマスクを被り、雨の日に猟奇殺人を繰り返す“カエル男”を追う刑事・沢村(小栗)の姿を描くスリラー作品。『るろうに剣心』『秘密 THE TOP SECRET』の大友啓史が監督を務め、尾野真千子、野村周平、丸山智己、伊武雅刀、田畑智子、市川実日子、大森南朋が出演する。このほど公開になった映像は、カエル男に捕らえられ、拘束された男の苦痛に満ちた声と、あまりにも不気味な“処刑場”の場面からはじまる。カエルのマスクをした男は、刑を執行する相手によって殺人方法を変え、それを誰かに“見せる”ことにこだわる恐ろしい人物。映像はカエル男がカン高い声で刑を宣告する場面や、それを追う主人公の刑事・沢村の姿、そしてカエル男に沢村が追いつめられるカットまで登場。錯乱し、絶叫する沢村は一体、何を見たのか? 観客の予想を上回る展開、恐ろしいけど目が離せなくなるビジュアルが待つ映画になりそうだ。『ミュージアム』11月12日(土) 全国ロードショー
2016年06月28日「ぴあ」調査による2016年6月24日、25日のぴあ映画初日満足度ランキングは、宮藤官九郎監督が長瀬智也、神木隆之介をキャストに迎えた青春コメディ『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』がトップに輝いた。2位に太田垣康男の人気漫画をアニメ化した『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』、3位に小池真理子の小説を門脇麦主演で映画化した『二重生活』が入った。その他の写真1位の『TOO YOUNG TO DIE!…』は、不慮の事故により地獄に落ちてしまった普通の高校生・大助(神木)が、ロックバンド・地獄図(ヘルズ)を率いる赤鬼、キラーK(長瀬)の鬼特訓のもと、生き返るために奮闘する様を描く。『舞妓Haaaan!!!』や連続テレビ小説『あまちゃん』など数々のヒット作を手掛けてきた宮藤監督が、3年ぶりにメガホンを執ったオリジナルストーリーだが、出口調査では「さすがクドカン!」「笑えるし泣けるしクドカンワールドが全開!」「細かいところまで面白く、小ネタ満載」「観客に余韻を与える前に次々と場面が変わっていくので飽きない」「楽しい気分が残るいい映画」などの声があがった。主演の長瀬は、宮藤監督とこれまで幾度もタッグを組んでおり、今作では1時間半もかかる特殊メイクを施し、超ハイテンションで少しバカっぽいが、ギターを弾いて歌うとカッコいい赤鬼キラーKを熱演した。「クドカンと長瀬のタッグが見たくて来た」という観客も多く期待も高かったが、「現実離れした登場人物をこなすのがうまい!」「クドカンと長瀬の相性が最高」と大好評だった。本作は“地獄”というあり得ない場所を舞台に、過激なキャラクターが登場する突飛な物語だが、大助の恋心や、師弟関係、友情といった普遍的なドラマも繰り広げられており、観客からは「全体を通してコミカルだが感動させられるところもある」「クドカン独特の美学が感じられた」「楽しさも盛り込みつつも、世の中を皮肉するクドカンの演出がよい」などの感想も寄せられた。(本ランキングは、6/24(金)、25(土)に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』公開中(C)2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. /KDDI CORPORATION / GYAO Corporation
2016年06月27日2016年6月25日、26日の全国映画動員ランキングは、『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(全国289館)が初登場で首位に立った。その他の画像/動員ランキング本作は、宮藤官九郎が監督・脚本を務め、長瀬智也、神木隆之介らが出演する青春映画。不慮の事故で地獄に落ちた高校生(神木)が、地獄農業高校の軽音楽部顧問でロックバンド・地獄図(ヘルズ)を率いるキラーK(長瀬)と出会い、ロックバンドを結成。大好きなクラスメイトへ会いたい一心でキラーKと生き返りを目指す。2位は公開10週目にして先週からワンランクアップの『ズートピア』(全国352館)。3位は『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(全国307館)。そのほか初登場8位に『日本で一番悪い奴ら』(全国178館)が入っている。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』2位『ズートピア』3位『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』4位『貞子vs伽椰子』5位『64-ロクヨン- 後編』6位『デッドプール』7位『クリーピー 偽りの隣人』8位『日本で一番悪い奴ら』9位『オオカミ少女と黒王子』10位『64-ロクヨン- 前編』(C)2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. /KDDI CORPORATION / GYAO Corporation
2016年06月27日石田スイ原作の人気コミックを実写映画化する『東京喰種 トーキョーグール』で、窪田正孝が主人公の金木研(カネキ)を、清水富美加が霧嶋董香(トーカ)を演じることが発表になった。その他の情報映画は、人の姿をしながら人をくらう“喰種(グール)”が暮らしている東京を舞台に、事故で少女の臓器を移植されたことをきっかけに“半喰種”になってしまったカネキが、“喰種”のトーカの助けをかりながら、喰種を駆逐しようとする人間たちと戦いを繰り広げる様を描く。窪田は「たくさんの原作ファンの方の意見、思いがあると強く受け止めています」とした上で「先生をはじめ、ファンの方の大切な大切な東京喰種という作品。誠に微力でありますが金木研くんという大役に寄り添い、深く大事に演じさせてただきたく思います。いち原作ファンとして。石田先生、原作ファンの方、東京喰種の名に恥じないよう現場でスタッフキャストの皆さんと精一杯作り上げて行きたいと思いますので、どうかよろしくお願い致します」とコメント。清水は「声をかけて下さった方々に後悔をさせたくない、という思いと、役を頂いた以上、物語の持つテーマを感じとっていただけるように、いや、そのテーマが何かも今は分からないのですが、詰めて詰めて、撮影が終わったら死んでもいいくらいの気持ちで真摯に作品に望んでいきたいと思っております」と語っている。作者の石田は「実写化に関して、もちろん不安はあります。映画の製作側の方々が本当に根気良く、原作者である自分の意見を聞いてくださっていて、自身の不安は少しずつですが取り除かれました。ものをつくる環境としては、とても健全な場所だなと感じておりますし、本来そうあるべきだと思います。しかし、それによって映画が良くなるのかはわかりませんし、結局ダメになっちゃうかもしれません。ただ、個人的な望みを申し上げれば、“健全な環境でつくればちゃんと良いものが出来るんだ”ということを、監督の萩原健太郎さんには、証明していただければ良いな、と願っております」とコメントを寄せている。『東京喰種 トーキョーグール』2017年夏全国公開
2016年06月24日10月に公開される新作映画『デスノート Light up the NEW world』の場面写真が解禁になった。“夜神月”の父の跡を継いだデスノート対策本部・捜査官の三島(東出昌大)と、“L”の遺伝子から生まれた世界的名探偵・竜崎(池松壮亮)が一触即発の状態にある様が映し出されている。その他の画像本作は、夜神月とLの対決から10年後の世界を舞台に、再び地上にばら撒かれた6冊のデスノートを巡って繰り広げられる攻防戦を描くもの。捜査官・三島が率いるデスノート対策本部の前身はキラ対策室。仕事熱心で正義感に燃える三島は、あの事件以降、新たなデスノートによる犯罪を危惧し、キラやデスノートのルールについて研究を重ねてきた誰よりもデスノートに精通した人物だ。一方、探偵・竜崎は、Lが生前に残した遺伝子から生まれた、天才的な頭脳を持つ人物で、10年前を彷彿させるようなデスノートによる大量殺人が起こる中、ICPOから派遣され、警視庁内にあるデスノート対策本部にやってくる。このほど公開になった場面写真は2枚あり、2枚目は三島に銃口が向けられ、形勢逆転している。事件解決の為、6冊のデスノートを封印するという同じ目的を持ちながらもふたりは仲間ではなく、あわよくば相手を出し抜こうと互いに牽制し合うライバルだといい、その関係性はまるで月とLのようだが、本作には、さらにそこに“キラ信仰者”と名乗るサイバーテロリスト・紫苑(菅田将暉)が登場する。『デスノート Light up the NEW world』10月29日(土)丸の内ピカデリー・新宿ピカデリー他全国拡大ロードショー
2016年06月23日綾野剛主演映画『日本で一番悪い奴ら』が今週末から公開になる前に、映画の宣伝キャラクターのニチワルくんが都内の各所でパトロールを行っている。どこかで見たようなルックス、いつも銃を手にした危険な設定、しかし実際は危険でも何でもないニチワルくんの行動範囲は日々、拡大しており、本日まで東京・新宿にある“新宿日悪署”に常駐して、市民の安全を見守るふりをしている。その他の画像映画は、“日本警察史上、最大の不祥事”といわれる実際の事件を題材に、綾野演じる北海道警察の刑事・諸星要一が、おとり捜査・拳銃購入・覚せい剤密輸など、あらゆる悪事に手を汚していく様を描いており、PRキャラクターも、どこかで見た気がするルックスになっている。ニチワルくんは、“新宿日悪署”以外でも活動中で、本作に出演している植野行雄に同行して映画館でPR活動を行ったり、都内にあるオフィスビルを“抜き打ち検査”と称して訪れては映画のチラシを配布。映画同様に“悪い奴”というキャラクターのため、銃と手錠を持ち、訪れたオフィスにいる女性を脅してみたりはするものの、あっさり受け流され、最後はにこやかに敬礼をして、記念撮影を行っている。映画は全国でPR活動やキャンペーンを展開しており、ニチワルくんの知名度は今後もアップしていきそうだ。『日本で一番悪い奴ら』6月25日(土) 全国ロードショー
2016年06月23日禁断の脳内捜査をテーマにしたサスペンス大作『秘密 THE TOP SECRET』のレッドカーペットセレモニー&完成披露試写会が6月22日、東京・新宿モア四番街及び新宿ピカデリーで開催され、生田斗真、岡田将生、松坂桃李、織田梨沙、栗山千明、椎名桔平、大森南朋、大倉孝二、木南晴夏、平山祐介、大友啓史監督が出席した。その他の写真原作は清水玲子の人気コミック。死んだ人間の脳からスキャンした“過去の記憶”を頼りに、事件を捜査する第九のメンバーが、迷宮入りした猟奇事件の真相に迫る。すでに韓国、台湾、中国、フィリピンでの配給が決定しているほか、7月14日からカナダのモントリオールで開催される第20回ファンタジア国際映画祭・コンペティション部門への出品も決定している。同映画祭では2年前に、大友監督の『るろうに剣心 京都大火編』が観客賞銅賞を受賞しており、大友監督は「現地はフランス文化圏で、異文化への理解も深い。日本映画のファンも多いし、どんな風に受け入れられるか非常に楽しみ」と期待を寄せた。主演を務める生田は、「近頃、なかなか見たことがない映画になっている。見終わると、ちょっと人生変わっちゃうと思うので、覚悟して」と不敵な笑み。念願だった大友監督との初タッグが実現し、「クランクインする前から、『ぜひ新しい生田斗真を見せてくれ』とはっぱをかけてくださった。ここにいる皆さんがキャラクターを広げてくださった」と感謝を示した。共演する岡田は「とても骨太な作品で、きっと満足してもらえるはず。俳優として、貴重な体験をさせていただき、120%の力で演じきることができた」と強い手応え。松坂は「カットがかかるたび、ここまでグッタリするには初めて。現場の熱量がすごかった」と振り返った。『秘密 THE TOP SECRET』8月6日(土)全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2016年06月22日映画『日本で一番悪い奴ら』の公開を記念し6月22日、新宿駅東口ステーションスクエアに“新宿日悪署”がオープン!主演の綾野剛、主題歌を担当する東京スカパラダイスオーケストラ feat. Ken Yokoyamaが来場し、多くの観客の前で生演奏を披露した。『日本で一番悪い奴ら』/その他の画像北海道警で起きた実話を基に、現役の警察官が“S”と呼ばれるスパイを育て、署内での成績を上げるためにとんでもない悪事に加担していく様子をコミカルに描く。映画公開を直前に控え、新宿駅前には本物の新宿署を差し置いて“新宿日悪署”がオープン。綾野はギャル風の婦警10名と本作のマスコットキャラ“ニチワルくん”に迎えられて署長として同署に赴任!登場するや「セクシーなみなさんが迎えてくださって」とニンマリ。実は、昨夜もこの場所の前を通りかかったそうだが、新宿の治安を守るために配属されているはずのニチワルくんを見かけなかったと指摘。「最近、ニチワルくんが調子に乗ってる。道に寝転がったり、女のひとと写真を撮ったりしてるし、昨日はサボってた!」と所長として貫禄たっぷりに説教をかまして笑いを誘っていた。赴任にあたっては「日本で一番ロックな署にしたい」と宣言。「この場でこういうことができるのってロック!日本が潔癖になりすぎている中で、祭りとしてみなさんと過ごせるのが嬉しい」と語る一方で、ニチワルくんを見やり「日本で一番ゆるい署になるかも…」と危惧も漏らした。そして、ゲストとしてスカパラ&ボーカルの横山健が登場すると、観客以上に綾野が大興奮!当初の予定ではバックヤードに下がる予定だったが、観客側に立って主題歌『道なき道、反骨の。』の生演奏に耳を傾け、ノリノリで体を上下させていた。演奏が終わっても「最高にかっこよかったです!今年一番楽しい!」と大興奮で感動を口にし、谷中敦と横山に挟まれると「異常です!日本で一番悪い状態!」と感激した。谷中は新宿の雑踏の中での生演奏に「最高でした。こんなに盛り上がっていただけるとは」と楽しそう。映画について「大傑作。悪い人にはパワーがある。生命力あふれる映画で感動しました」と絶賛し、主題歌について「僕らの世代は反骨のヒーローを見て育ち、昭和の悪い映画にエネルギーをもらってきた。若い人に『おれたちの時代も未来は見えなかった。同じだから頑張ろうぜ』と伝えられたら」と曲に込めたメッセージを明かした。『日本で一番悪い奴ら』6月25日(土) 全国ロードショー
2016年06月22日黒沢清監督が放つサスペンス・スリラー映画『クリーピー 偽りの隣人』が公開されている。前川裕氏の同名小説を原作にオリジナル展開で描かれた今作は、ある夫婦が“奇妙な隣人”への疑惑と不安から深い闇に引きずり込まれていく圧倒的な恐怖を描く。 “クリーピー”とは、「ぞっと身の毛がよだつような、気味が悪い」という意味をもつ。その他の写真「6年の片思いを経て、ついに夫になることができました」開口一番、本作主演の西島秀俊が明るい口調で竹内結子との共演作『ストロベリーナイト』に触れると、竹内も「私もいつかはと思っていましたよ(笑)。でも、既にちょっとした倦怠期なので、もう少しふわふわとした感覚は味わってみたかったです」といたずらっぽい笑みを浮かべた。黒沢監督作品4度目の出演となる西島は、元刑事の犯罪心理学者・高倉を演じ、初出演の竹内が妻・康子を演じる。「黒沢組はワクワクするんです」という西島。「監督の演出や指示を、役者もスタッフもみんなが楽しみにしています。それにロケ地やセットも面白くて、今回は監督から珍しく『どうしようかな、西島さん、セット見ます?』って嬉しそうに言われました。本番のときに初めて見せるつもりが、ついつい見せたくなってしまったんでしょうね。本当に素晴らしい現場でした」と『LOFT ロフト』以来10年ぶりとなる黒沢組を振返る。一方で、専業主婦を演じた竹内は、「こんなにも常に誰かの側にいる役は初めてでした。台本には康子の細かい描写が書かれていなくて、監督から『夢を見ている感じで』と言われたんです。ああ確かに夢の中って、突然画面が切り替ったり、意図しないことが起こっていても受け入れているなと、すとんと腑に落ちました。それに、監督の演出方法が催眠術みたいなんです。誰にも大きな声をあげないし、『はい、いきますよ』って監督が言ったかと思うと、気がつくと終わっているんです。 スタッフさんもこの作品を撮りたくて毎日来ている感じが伝わってきて、良いチームだなってしみじみと感じました」と話す。背筋がゾクリとするストーリー展開にも関わらず、ベルリン映画祭で上映された際には、笑いや犯人への声援が起こり、会場は大いに盛り上がったそうだ。「私も『いいぞ!もっとやれ!』って見てしまっていて、私って残酷だなって思ったんですが、皆さんにも自分の不気味さに気付いてもらいたいです。『ほら、あなたもでしょ』って(笑)」(竹内)「黒沢監督は現代の空気を切り取る方だと思います。フィクションにも関わらず、今の空気を色濃く作品に反映しています。本作は現代の家族の形を映し出した、極上のサスペンス・スリラーです」(西島)『クリーピー 偽りの隣人』公開中取材・文・写真:小杉由布子
2016年06月22日小栗旬が主演を務める『ミュージアム』の公開日が11月12日(土)に決定し、新たな場面写真が公開になった。『ミュージアム』/新画像解禁本作は、巴亮介の人気コミックが原作で、カエルのマスクを被り、雨の日に猟奇殺人を繰り返す“カエル男”を追う刑事・沢村(小栗)の姿を描くスリラー作品。『るろうに剣心』『秘密 THE TOP SECRET』の大友啓史が監督を務め、尾野真千子、野村周平、丸山智己、伊武雅刀、田畑智子、市川実日子、大森南朋が出演する。このほど公開になった画像は、雨の日に沢村と、新人刑事の西野(野村周平)が犯人を追う場面と、西野が捜査会議に出ている場面。本作では必ず雨の日に事件が起こるため、雨のシーンが印象的に描かれることになりそうだ。『ミュージアム』11月12日(土) 全国ロードショー
2016年06月21日「ぴあ」調査による2016年6月17日、18日のぴあ映画初日満足度ランキングは、惣領冬実による大ヒットコミックを映画化した『MARS(マース)~ただ、君を愛してる~』がトップに輝いた。2位に重病を患う少女に起きた驚くべき奇跡を実話を基に描いた『天国からの奇跡』、3位にジェームス・ブラウンに迫ったドキュメンタリー『ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウン』が入った。その他の写真1位の『MARS…』は、藤ヶ谷太輔と窪田正孝がダブル主演を務めたラブ・ストーリー。激しい凶暴性を秘めた高校生・零(藤ヶ谷)と、零に強い執着心を抱く牧生(窪田)、過去にトラウマを抱えた零の恋人・キラ(飯豊まりえ)のスリリングな三角関係を描く。出口調査では「青春満載!」「純愛度120パーセント」「全体的に感動的。心の葛藤が沢山あり、切なく、考えさせる」「好きなのに好きって言えない切なさが痛いほど伝わった」といった声が聞かれた。映画は、零とキラの恋愛模様を描きながらも、零に特別な感情を抱いている牧生がふたりの仲を引き裂こうとする様や、牧生の強すぎる思いが残酷な愛へと変化していく様子が描かれる。零と牧生の特別な関係性を掘り下げた本作に、観客からは「思っていたよりシリアス。ドロドロした展開の中でも心の傷を見せ合うところがよかった」「ヒロインのピュアな恋と、牧生のドロドロとした愛が対比されていてよかった」「ただの恋愛映画じゃない。愛するがゆえの狂気などシリアスな面もあって、一風変わった魅力があった」などの感想が寄せられた。本作は通常の恋愛映画とはまた違った魅力を放ち、登場人物たちも一筋縄ではいかない個性を持っているが、「窪田君は難しい役だったと思うが、しっかり演じていてすごかった」「普段とは違った藤ヶ谷のスリリングな表情を見れた」など役者陣の演技も好評だった。(本ランキングは、6/17(金)、18(土)に公開された新作映画12本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『MARS(マース)~ただ、君を愛してる~』公開中
2016年06月20日2016年6月18日、19日の全国映画動員ランキングは先週3位の『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(全国307館)が公開3週目で再び1位に立った。その他の画像/動員ランキング2位は『64-ロクヨン- 後編』(全国321館)。3位は『ズートピア』(全国351館)が入った。そのほか週末に封切られた作品でランクインしたのは初登場4位に『貞子vs伽椰子』(全国302館)。初登場6位に『クリーピー 偽りの隣人』(全国256館)。初登場8位に『MARS(マース)~ただ、君を愛してる~』(全国197館)が入っている。大ヒット上映中の『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』は、公開10週目でベスト10から外れたが、『ズートピア』は公開9週目も3位と大きく順位を下げることなく好調を維持している。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』2位『64-ロクヨン- 後編』3位『ズートピア』4位『貞子vs伽椰子』5位『デッドプール』6位『クリーピー 偽りの隣人』7位『オオカミ少女と黒王子』8位『MARS(マース)~ただ、君を愛してる~』9位『64-ロクヨン- 前編』10位『高台家の人々』
2016年06月20日チャン・ハンユーと福山雅治がW主演を務めるジョン・ウー監督最新作『追捕MANHUNT(原題)』の撮影が大阪ではじまり、17日に中国・香港メディアに向けたプレスイベントがあべのハルカスで開催され、ハンユー、福山、監督らスタッフとキャストが登壇した。『追捕MANHUNT(原題)』/その他の画像本作は、西村寿行の小説『君よ憤怒の河を渉れ』を再び映画化するもの。クランクアップは10月を想定しており、大阪をメインに、全編日本でロケが行われる。ハンユーは、無実の罪を着せられた国際弁護士・杜秋(ドゥー・チウ)を。福山は、彼を追う敏腕警部・矢村聡を演じる。イベントには、プロデューサーのゴードン・チャンとチャン・ヒンガ、チー・ウェイ、國村隼、桜庭ななみ、池内博之、TAOらも出席し、撮影の順調な進行と安全を祈願し、大阪のランドマーク・あべのハルカスで日本の伝統的な鏡割りを行った。ジョン・ウー監督は「今回たくさんの重要なシーンで、大阪の様々なスポットが登場します。どれも普段は映画のロケなどできない特別な場所です。この映画を通して、基本となるストーリーはもちろん、この大阪という街の暖かさ、美しい街並を描き出したいと思っています」と話し、福山は「非常にクリエイティブに富んだ現場だと思います。監督の描く理想を実現するのが、我々に与えられた仕事だと思っているので、それに応えられるよう演じることができればと思います」とコメント。ハンユーは撮影について「すごく印象的なのが、ここ2日間での撮影のことなんですが、かなり夜遅くまで撮影が続く大変な現場でしたがエキストラの方々が非常に真剣に参加してくれていたことです。日本の皆さんがどんな仕事にも真剣に向き合ってくれることに感動いたしました」と話した。映画について福山は「本作は誰かのために自分を犠牲にしてでも成し遂げたいことがあるのか、正しいことを全うしようとする男たちの正義を描いています」と説明し、「その物語をジョン・ウー監督が撮るのは僕が観客だったとしても『観たい!』と思います。そして観客としてはやはりアクションに期待します。自分も演じるのですが、同時に早く作品が観たいです」とコメント。さらに、「今作の現場は、中国と香港と日本、アジア各国のやり方や慣習は違うけど、それぞれのよいところを反映し、それが現場で化学反応をおこしこの作品を作りあげていけば、間口が広く、奥行きのある作品になるのではと思います」と力を込めた。監督は「私は、この映画で、友情や愛などエモーショナルな部分を特に描き出したい。私の以前の映画でいえば、『男たちの挽歌』シリーズのようなアツさがでればいいなと思ってます」と語った。中国公開は2018年春予定。日本もギャガ配給で2018年に公開される予定。『追捕MANHUNT(原題)』2018年公開予定
2016年06月20日綾野剛主演映画『日本で一番悪い奴ら』のTVスポット映像が公開になった。東京スカパラダイスオーケストラとKen Yokoyamaの主題歌にのせて、綾野演じる主人公・諸星刑事が“悪”の道を突き進んでいく映像だ。『日本で一番悪い奴ら』TVスポット映像本作は、“日本警察史上、最大の不祥事”といわれる実際の事件を題材に、綾野演じる北海道警察の刑事・諸星要一が、おとり捜査・拳銃購入・覚せい剤密輸など、あらゆる悪事に手を汚していく様を描くエンターテインメント作品。このほど公開になった映像は15秒だが、超濃密な内容で、諸星刑事が叫び、跳躍し、上半身は裸でおそらく下半身は何らかの運動をしている。さらに画面に大量の拳銃が登場すると内容はさらにエスカレート。ついには、どこからどう見ても刑事には見えなくなってしまった諸星が「みんなは悪いことしたことないんですか!」と逆ギレする。完成した映画はすでに高い評価を集めており、本作を手がけた白石和彌監督の前作『凶悪』に主演した山田孝之は「この作品が世に出たとき、気持ちに変化が訪れる人は多いかもしれない。それがその人にとって救いになるかもしれないし、その逆かもしれない。きっと制作に携わった人々にも分からない。でも、自分なりの希望を持って作られたことは分かる。間違いなく、いろんな意味で、問題作」とコメント。山田の語る通り、公開後は各方面で様々な反響を巻き起こすことになりそうだ。『日本で一番悪い奴ら』6月25日(土) 全国ロードショー
2016年06月17日7月からスタートする沢村一樹主演の新ドラマ『希望ヶ丘の人びと』の撮影現場で、父親を演じる沢村に、長女・美嘉役の桜田ひよりと弟・亮太役の二宮慶多から“父の日”の似顔絵がプレゼントされ、スタジオの模様が公開になった。その他の画像本作は、良作を次々に発表しているWOWOWの“ドラマW”の新作で、愛する妻を失った主人公・田島(沢村)が、亡き妻の故郷に引越し、娘と息子と共に新しい生活を築いていく姿を描く。和久井映見が亡き妻を演じ、平泉成、寺脇康文、伊藤かずえ、六角精児、宮川一朗太らが出演する。母を失い、父と共に成長していく子どもたちを演じた桜田と二宮は、“父”沢村の似顔絵を作成し、撮影現場でサプライズでプレゼントした。「嬉しかったですね! 絵を描いてくれてるなんて全然知らなかったので驚きました!」という沢村は「僕はちゃんと“お父さんが出来ている”と自分で思えるタイプじゃなくて、子供たちから見たら自分がどう映っているんだろうか、ちゃんと父親ができているんだろうかって、思うこともありました。でもそういう時に『お父さんありがとう』って言ってもらえると嬉しいんですよ。父の日に『ありがとう』って言われると自分は親父なんだなーって、きっと親父ということを自覚させる日なのかもしれないですね」とコメント。世の父親に「子供はどんなに可愛がっても、愛おしく想っていても、伝わらないことがあります。でも諦めずに死ぬまで親子であり続けるって当たり前のことだけど、大事なことなのかなって思いました」と語りかけた。「基本的に似顔絵が上手く書けないんですけど、でも現場にいる優しくて明るい沢村さんを思い出して一生懸命描きました」という桜田と、「面白い沢村さんを思い出して描きました」という二宮はふたりとも“お父さん”沢村を大好きなようで、二宮は「凄い面白くて、モテる男になる方法とか色々教えてくれました。女の人にサラッと『君かわいいね、凄く素敵だね』と言える人になりたいと思いました」と撮影を振り返った。連続ドラマW『希望ヶ丘の人びと』7月16日(土)スタート(全5話)※第1話無料放送毎週土曜 夜10時よりWOWOWプライムにて放送
2016年06月16日広瀬すずが主演を務める来年春公開の映画『チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』に、中条あやみをはじめ、山崎紘菜、富田望生、福原遥、柳ゆり菜、南乃彩希、真剣佑、健太郎が出演することが発表になり、映画のクライマックスのチアダンス大会の撮影が行われたアメリカロケの模様が公開された。その他の写真本作は、県立福井中央高校に入学した友永ひかり(広瀬)が、チアダンス部に入部し、顧問の女性教師の厳しい指導に耐えながら、仲間と共に全米大会制覇を目指す姿を、実話を基に描いた青春ドラマ。中条は福井中央高校チアリーダー部JETSの部長・玉置彩乃を演じ、山崎、富田、福原、柳、南乃がJETSのメンバーを演じる。キャストはクランクイン前から半年間に渡ってチアダンスを積んだという。また、主人公の同級生・山下孝介を真剣佑が、彩乃に想いを寄せる矢代浩を健太郎が演じることも明らかになった。映画のクライマックスの全米チアダンス大会のシーンは、アメリカのサンディエゴで撮影が行われ、アメリカナンバー1の高校生チアダンスチームがライバルチーム役で出演。「アメリカでの撮影が始まるまでは実感がなかったのですが、全米大会という独特な雰囲気の中で踊るのはすごく特別な感じがしました」という広瀬は「チームのみんながいてくれたからここまでこれたし、このメンバーだからここまで仲良くなれました。“努力をすればきっと得るものがある”という作品のテーマと、私たちのダンスに込められた“応援したい”という想いが、ひとりでも多くの人に伝わればといいなと思います」とコメント。また、ダンス未経験から特訓を積んで撮影に挑んだ中条は「半年間、この日の撮影のためにがんばってきたので、アメリカロケで練習の成果を披露することができて本当に嬉しいです。踊っていても楽しかったし、チーム全員の熱意があふれたエネルギッシュな撮影になったと思います。みんなが全力で頑張って、メンバー同士の仲もとても良くなったので、そこからくるJETSの団結力と、ゼロからダンスを始めたメンバーがここまで頑張ったという努力の結果を楽しみにしていただければと思います」と語った。『チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』2017年春公開
2016年06月14日「ぴあ」調査による2016年6月10日、11日のぴあ映画初日満足度ランキングは、未解決少女誘拐殺人事件、通称“ロクヨン”をめぐるミステリー『64-ロクヨン- 後編』がトップに輝いた。2位にファンキー加藤が超ポジティブな主人公を演じる映画初主演作『サブイボマスク』、3位に『ストロボ・エッジ』の廣木隆一監督と有村架純が再タッグを組んだ『夏美のホタル』が入った。その他の写真1位の『64-ロクヨン- 後編』は、県警の広報室と記者クラブとの確執や、キャリア上司との戦いが繰り広げられる中、“ロクヨン”に類似した事件の解決に奔走する広報官・三上(佐藤浩市)の姿が描かれる。本作は未解決事件を追った壮大なミステリーでありながら、行方不明の娘との関係に悩む三上や、ロクヨンで娘を失った被害者遺族・雨宮(永瀬正敏)の悲しみなど、家族を思う父親の普遍的な愛情も描かれており、出口調査では「全体を通して描かれる親子愛に感動」「キャラクターそれぞれの子を思う気持ちが交錯する様が印象的」といった声が聞かれた。事件の捜査が進む一方で、広報室と記者クラブ、警務部と刑事部など、それぞれが守るべきもののために対立を深めていくが、観客からは「組織の中で生きるキャラクターたちの誠実さや葛藤が見えてきた」「追い詰める側、追い詰められる側、両方の胸の内が描かれており、共感できて様々な角度から楽しめた」などの感想が寄せられた。また前編に続き、佐藤、永瀬を始め、綾野剛、榮倉奈々、瑛太、三浦友和ら豪華キャストが競演しており、観客からは「佐藤浩市の演技は迫力があり、引き込まれた」「俳優の演技の質はピカイチ」「どの俳優も素晴らしく、その場にいるような臨場感があった」など好評だった。(本ランキングは、6/10(金)、11(土)に公開された新作映画14本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『64-ロクヨン- 後編』公開中
2016年06月13日『その夜の侍』の赤堀雅秋監督が三浦友和を主演に迎えた新作映画『葛城事件』の本編映像の一部が公開になった。葛城家が朝、居間に集まって食事をするシーンで、一見、どこにでもいる家族のように見えるが、やりとりの端々に“不穏な空気”が漂っており、物語の展開が気になる映像になっている。その他の写真映画の主人公になる葛城家は、家業の金物屋を継いだ父の清と妻の伸子、長男の保、次男の稔の4人家族。郊外に一軒屋をかまえており、このほど公開になったシーンでは、清と伸子が朝、残りもののピザを食べているシーンから始まる。保は出勤前で両親に自立して家を出ることを宣言。遅れておきてきた稔が居間に合流する。どこにでもある家族の朝の風景に見えるが、赤堀監督は何げない日常の奥に潜む人間の本音や、隠し事、暴力性を繊細に描くことに長けており、このシーンでも家族のやりとりが行き違う瞬間や、同じテーブルに座らない人間がいること、目線が合わない人物を配置するなどして、葛城家の“崩壊の予感”を描きだしている。この後、家族を守ろうとするあまり高圧的になっていく父と、そのことに意見できない母、従順すぎるために苦しむ長男、いつも兄と比較されてきた次男のストレスや不安は大きくなっていき、葛城家は“どこにでもいる家族”のはずなのに、崩壊へと向かう。これまで多くの映画やドラマで“崩壊する家族”が描かれたが、赤堀監督は奇抜な設定やわかりやすい“問題”や“悪”を描くことなく、観客の身近にある人々や家族が実は“いつ崩壊してもおかしくはない”と思わせるドラマを描いており、このほど公開された短い映像も、何げないシーンなのに緊張感を感じられる内容になっている。『葛城事件』6月18日(土)より、新宿バルト9ほか全国ロードショー
2016年06月13日2016年6月11日、12日の全国映画動員ランキングは『64-ロクヨン- 後編』(全国321館)が初登場1位を飾った。『前編』(全国318館)は先週の順位をキープし6位につけている。その他の画像/動員ランキング本作は、横山秀夫原作の『64(ロクヨン)』を2部作で実写化した後編。未解決事件“ロクヨン”になぞらえた新たな誘拐事件を調べる広報官・三上の姿を描く。ついに明かされる事件の謎と、原作者も納得したという小説とは違う結末が用意されている。公開8週目の『ズートピア』(全国352館)は先週と変わらず2位と好調。『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(全国307館)は3位。そのほか『マネーモンスター』(全国182館)が初登場8位に入った。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『64-ロクヨン- 後編』2位『ズートピア』3位『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』4位『デッドプール』5位『オオカミ少女と黒王子』6位『64-ロクヨン- 前編』7位『高台家の人々』8位『マネーモンスター』9位『世界から猫が消えたなら』10位『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』
2016年06月13日綾野剛主演映画『日本で一番悪い奴ら』が公開前に、眠らない街“東京・新宿”で大規模なPR作戦を展開することが発表になった。その他の写真本作は、“日本警察史上、最大の不祥事”といわれる実際の事件を題材に、綾野演じる北海道警察の刑事・諸星要一が、おとり捜査・拳銃購入・覚せい剤密輸など、あらゆる悪事に手を汚していく様を描くエンターテインメント作品。映画では、主人公・諸星が北の歓楽街・すすきので豪遊する場面が登場するが、東京・新宿にも諸星と“悪い奴ら”が出現する。本日から19日(日)まで歌舞伎町方面からJR線に入る東口の改札を入ってすぐのJR新宿駅改札内北通路(東口側)に、高さ2.2メートル、幅7.3メートルの巨大ポスターが登場。ポスターには、劇中で諸星が裏社会の情報を集めるために歓楽街で配りまくった名刺と同じデザインのシールが800枚以上添付されており、剥がして持ち帰ることができる。また、19日(日)から23日(日)まで、JR新宿駅前ステーションスクエアに期間限定で、“新宿日悪署”が建てられることも決定。会場には高さ7メートルの巨大諸星や、新宿日悪署が登場する予定で、映画をPRするために誕生したキャラクター“ニチワルくん”が常駐して、新宿の人々が平和に暮らしているのを見守りながら、映画のPRも行う。『日本で一番悪い奴ら』6月25日(土) 全国ロードショー
2016年06月13日『リング』シリーズの貞子と『呪怨』シリーズの伽椰子が競演する映画『貞子vs伽椰子』のTVスポット映像が公開になった。映像のラストには、貞子と伽椰子がタイトル通り“激突”する瞬間が登場。“vs”の看板に偽りのない映画になっているようだ。最新映像映像には、呪いのビデオを観てしまった者の前に現れる貞子と彼女に苦しめられる有里(山本美月)、呪いの家に棲みつき、そこを訪れた者を襲う伽椰子と、呪いの家の向かいに引っ越してきた鈴花(玉城ティナ)が登場。ふたつの“呪い”をぶつけて両方とも消滅させるという計画が実現し、貞子と伽椰子は呪いの井戸を挟んで対峙する。これまで“vs”がタイトルにつくも、結局は戦わない、あるいは途中であっさり和解してしまう映画は多く存在した。本作の結末がどうなるのかは不明だが、映像を観る限り、貞子と伽椰子は確実に激突する。勝つのは貞子か? 伽椰子か? 予想もつかない展開になりそうだ。『貞子vs伽椰子』6月18日(土) 全国ロードショー
2016年06月09日此元和津也の同名マンガを映画化した『セトウツミ』の完成披露試写会が6月7日に、都内で行われ、本作で本格的な初共演を果たした池松壮亮と菅田将暉、メガホンをとった大森立嗣監督(『まほろ駅前狂騒曲』『さよなら渓谷』)が出席。大森監督は若手実力派ふたりについて「最初は一言も口をきかないから怖くなったけど(笑)、ベタつかない関係性がいい」と振り返った。『セトウツミ』/その他の画像関西に暮らす高校生ふたりが、ただひたすら喋っている放課後を描いた「ケンカもない、部活もしない、壁ドンもない」ユニークな青春映画。池松がクールなインテリメガネの内海、菅田がちょっとおバカなツンツン頭の瀬戸を演じている。とにかく“喋るだけ”の本作について、池松は「川辺に座って、喋るだけで映画になりえるのか不安もあったが、とても挑戦的だし、楽しんでもらえる自信はある」とアピール。上映時間は75分間で「いいヒマつぶしになれば」と笑いを誘っていた。一方、菅田は「大森監督のもとで、池松くんとただ喋るだけって楽しそうだなと思った。(劇中に)タンゴがかかったりして、思ったよりも品がある映画に仕上がった」と手応え十分。大森監督は「ふたりとも実力があるから、とにかく喋りを撮り続けようと。ふたりなら出来るでしょって(笑)」と全幅の信頼を寄せた。原作の舞台と同じく、大阪の堺市でロケが行われ、大阪育ちの菅田は「地元の感覚が戻ったし、土地に助けられました。池松くんが思ったよりもボケてくるので、ツッコミが大変でしたけど」と関西人の血が騒いだ様子。片や池松は慣れない関西弁の演技に苦労したといい、「ツッコミが入るのが嫌なので、できれば、大阪では公開してほしくない…」と弱音を吐く場面もあった。『セトウツミ』7月2日(土) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2016年06月07日累計発行部数130万部を超えるミステリー小説を2部作で映画化した『64-ロクヨン-』。先月封切られた前編が好調な動員をマークするなか、ついに完結編となる『64-ロクヨン- 後編』の公開が迫った。主演の佐藤浩市、共演する瑛太が取材に応じ、日本映画界に一石を投じる社会派エンターテインメント作への思い、そして10年ぶりの共演を熱く語る。その他の写真わずか1週間で終わった昭和64年に起きた未解決の少女誘拐殺人事件(通称:ロクヨン)を軸に、県警記者クラブを巻き込んだ警察内部の対立と、14年を経て新たに起きた模倣事件を、県警の広報官・三上義信の葛藤とともに描く。主人公の三上を演じる佐藤は、「2部作にすると聞いて、最初は反対でした。映画の完結性を考えれば、インターミッション(休憩)を入れても1本でやるべきだと思ったし、後編は(興行的な)難しさがありますからね」。それでも「やるからには、原作から一歩踏み込んだ作品にしたかったし、過渡期にある日本映画界で、企画の多様性やお客様の層を広げるための“試金石”になればという思いがあった」と強い決意で2部作に臨んだ。『64-ロクヨン- 前編』の好調ぶりには「言葉も見つからないほどうれしい」と感無量の面持ちだ。そんな佐藤の気迫を「作品や役柄への熱意と愛情には、果てしないものを感じた」と振り返る瑛太。三上と対立する記者クラブを取り仕切る新聞記者という役どころだが、「何をやっても敵わない。無敵ですよ。おかげで『背中を追うしかない』と腹を決めたし、こちらも体当たりでぶつかることができた。浩市さんとの共演は財産です」と全幅の信頼で“広報官vs記者”のバトルを繰り広げた。共演はテレビドラマ『サプリ』以来10年ぶりだ。瑛太は『64-ロクヨン-』クランクイン前の決起集会で、佐藤からかけられた言葉が忘れられないという。「ちょうど30代を迎えて、壁ドンもできないし(笑)役柄の幅が狭まるなか、方向性に悩んでいたんです。そんな僕の思いを察したのか、浩市さんが『大丈夫、あせるな』と言ってくださった」(瑛太)、「ずっと瑛太の演技を見ていて、いい意味で葛藤しているのがわかりましたから。それは自分も通った道。立場や気持ちが理解できるし、自分にも重なるものがあった。今ここにふたりがいるのは、縁でありタイミング。次の共演?親子役もいいかもね」(佐藤)『64-ロクヨン- 前編』公開中『64-ロクヨン- 後編』6月11日(土)公開取材・文・写真:内田涼
2016年06月07日「ぴあ」調査による2016年6月1日、3日、4日のぴあ映画初日満足度ランキングは、岩田剛典と高畑充希のダブル主演で映画化した『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』がトップに輝いた。2位に李朝最大の謎とも言われる史実をベースに描く歴史大作『王の運命-歴史を変えた八日間-』、3位にゴーストライター騒動で話題になった佐村河内守に迫ったドキュメンタリー『FAKE』が入った。その他の写真1位の『植物図鑑…』は、平凡なOL・さやか(高畑)と、野草に詳しい青年・樹(岩田)の恋模様を描いたドラマ。ふたりは偶然をきっかけに共同生活をおくり、樹は知らなかった野草の名前を教えたり、草花でおいしい料理を作ったりしながら、さやかに驚きと感動を与えていく。出口調査では「女の子が憧れる理想のシチュエーションがたくさん!」「花冠をプレゼントするシーンはキュンとした」「ふたりでご飯を食べる幸せそうな場面にキュンキュンした」「実際にあんなことが起きたら死んでしまうかも」「告白シーンなどは見ていて死にそうになった」など興奮のコメントが寄せられた。岩田が演じた樹は、料理上手で植物オタク、謎を秘めた王子様というキャラクターだが、「岩ちゃんと樹の役柄が合っていて、自然な演技だった」と好評。さらに岩田は、EXILEと三代目 J Soul Brothersのパフォーマーとしても活躍しているが、「三代目のときの岩ちゃんとは違った姿が見られてよかった」とファンも大満足だったようだ。また原作ファンからは「原作の良いところが出ていた」「作り込まれていて、世界観が出ていた」との声が聞かれ、「もう一度見たくなる感動作」「鑑賞後はほっこりした気持ち。心に潤いを与えてくれる」「“当たり前”という大切さに気付かされる映画」といった感想も寄せられた。(本ランキングは、6/1(水)、3(金)、4(土)に公開された新作映画10本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』公開中
2016年06月06日2016年6月4日、5日の全国映画動員ランキングは『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(全国305館)が初登場1位。公開7週目の『ズートピア』(全国352館)は2位。『デッドプール』(全国351館)は初登場3位になった。その他の画像/動員ランキング『植物図鑑…』は、有川浩原作の同名小説を、EXILE/三代目J Soul Brothersの岩田剛典と高畑充希のW主演で映画化したラブストーリー。偶然に出会い、同居生活をはじめた男女の恋の行方が描かれる。6月1日に封切られた『デッドプール』は、(全国351館・744スクリーン)は、初日の興行収入1億6419万4800円、動員数は13万5590人を記録している。そのほか『高台家の人々』(全国307館)が初登場5位。後編が6月11日(土)より公開される『64-ロクヨン- 前編』は公開5週目で7位からワンランクアップの6位につけている。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』2位『ズートピア』3位『デッドプール』4位『オオカミ少女と黒王子』5位『高台家の人々』6位『64-ロクヨン- 前編』7位『世界から猫が消えたなら』8位『殿、利息でござる!』9位『スノーホワイト/氷の王国』10位『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』
2016年06月06日デニスの植野行雄が、綾野剛主演映画『日本で一番悪い奴ら』をPRするため、5日に警官姿で都内の映画館を巡回した。その他の写真本作は、“日本警察史上、最大の不祥事”といわれる実際の事件を題材に、ひとりの刑事の歪んだ正義が暴走するエンターテインメント作品。綾野演じる北海道警察の刑事・諸星要一が、おとり捜査・拳銃購入・覚せい剤密輸など、あらゆる悪事に手を汚していく様を描く。植野は、劇中でパキスタン人の盗難車バイヤーを演じているが、キャンペーンでは警官姿で、新宿バルト9、109シネマズ二子玉川、渋谷TOEI、シネマサンシャイン池袋を巡回。各劇場では集まったファンと気軽に記念撮影に応じ、相棒のキャラクター“ニチワルくくん”と映画をPR。「ぎりぎりアウトでしょ!完全にピー○くんですよね!? ただ、子供がニチワルくんの方ばかり行くので寂しい思いをした」とボヤくも、俳優業については「片言の外人役って需要無いでしょ(笑)ドラマ『相棒』でCIAからきた外人役とか!? いいですね。水谷豊さんの“相棒”になってみたい!」と語り、集まった人々を笑わせた。植野は、先月28日から、警官姿で都内劇場を中心に巡回しており、植野を撮影した写真を共通ハッシュタグ(#日悪を追え)付きでツイートすると、抽選でプレゼントが当たるキャンペーンも行われている。『日本で一番悪い奴ら』6月25日(土) 全国ロードショー
2016年06月06日又吉直樹(ピース)の芥川賞受賞作を実写化したNETFLIXオリジナルドラマ『火花』の完成披露イベントが6月2日、都内で行われ、又吉をはじめ、主演の林遣都と波岡一喜、共演する門脇麦、好井まさお(井下好井)、村田秀亮(とろサーモン)、菜葉菜、徳永えり、高橋メアリージュン、廣木隆一監督、白石和彌監督、沖田修一監督、久万真路監督、毛利安孝監督が出席。また、挿入歌「二人で feat.西内まりや&YU-A」をSPICY CHOCOLATEと西内、YU-Aが披露した。その他の写真本作は累計250万部を突破する大ベストセラーを初めて実写化。売れないお笑いコンビの徳永(林)が、独自のお笑い論をもつ天才肌の先輩芸人・神谷(波岡)に弟子入りし、「お笑いとは?生きるとは?」とあがきながら、人生を模索する。同日、誕生日を迎えた又吉は「36年生きてきて、自分の頭にあるものを作品にし、それを才能ある人たちに映像化してもらえる。僕にとっては人生のごほうびであり、皆さんにお礼を言いたいです」と喜びもひとしお。3日より世界配信がスタートし、「日本はもちろん、海外の皆さんの反応が純粋に楽しみ。ワクワクしています」と期待に胸を踊らせた。漫才師役に挑んだ林は「僕自身『火花』という作品を残せたことが誇り。デビューしてからの10年すべてをぶつけましたし、一生自慢できる作品になった」と強い達成感。「今日は人生で一番うれしい日になりました。又吉さんに感謝しています」とあふれる思いに、瞳を潤ませた。一方、波岡も「俳優人生の全部を出し切った」と林に負けじと、作品への思いを熱弁。「(大役に)ドキドキした気持ちもありましたが、今はやっと世界配信されるワクワクが勝っています」と晴れやかな笑顔を浮かべていた。取材・文・写真:内田 涼NETFLIXオリジナルドラマ『火花』世界190か国にて全10話一斉配信中(ストリーミング)
2016年06月03日GReeeeNの代表曲『キセキ』が誕生するまでの軌跡を描く映画『キセキ ーあの日のソビトー』が、松坂桃李と菅田将暉のW主演で製作されることが決定した。初の兄弟役を演じるふたりは「これはきっと面白い物語になる」(松坂)、「僕にとって異色の経験になる」(菅田)とコメントを寄せた。その他の情報GReeeeNは、メンバー全員が歯科医師免許を持ち、医療との両立を考え顔を伏せて活動している4人組みのボーカル・グループ。映画は実話を基に、楽曲のプロデュースを手がけるJIN(ジン)と、リーダーのHIDE(ヒデ)の兄弟が、家族、そして仲間との衝突を経て、自分の進むべき道を切り開いていく姿が描かれる。松坂は「最初この映画は名曲『キセキ』に関わる人たち、兄弟や家族・仲間の物語だと伺い、どう映画化するのか上手くイメージができませんでした。ですが、実際にJINさんHIDEさんにお会いしてみたらものすごく魅力的で、おふたりから出てくるエピソードのどれもが本当に興味深くて、感動もあり、なるほどこれはきっと面白い物語になるだろうと理解しました」と話し、自身が演じる兄・JINについて「人を惹きつけ、運気を上げてくれそうな“パワースポット”のよう」と明かす。菅田は「僕と(松坂)桃李君が演じることによって、GReeeeNさんの学生時代や結成当時の様子を世の中に伝える役目を担えるというワクワク感があります」と言い、「この時代に歯医者とミュージシャンを両立させるなんて、本当にあり得るのかなと思っていましたが、なぜ、どうやってその形になっていったのか、そこにはどんな家族や仲間がいて、どんな“キセキ”があって今こうなっているのかという経緯がすごく面白かったので、それを映画で表現するのが楽しみです」とコメント。劇中に登場する歌唱シーンについてふたりは「JINさんはGReeeeNのプロデューサーですが、彼の昔のバンド時代も描かれているので、僕にも歌うシーンがあります。役としてしっかり歌うのは初めてで苦戦していますが、JINさんからも『楽しんでやってください』と言っていただいて、心強く思っています」(松坂)、「GReeeeNさんの曲は決して単純ではないのに歌詞はストレートだったり、かなり入り組んだ構造になっているので歌うのはすごく難しいですが、理論的なところから音楽を勉強させていただき役作りをしています」(菅田)と明かしている。監督は、『海街diary』『そして父になる』など多くの是枝裕和監督作品の助監督を務めた兼重淳が担当する。『キセキ ーあの日のソビトー』2017年新春公開
2016年06月03日