映画監督の庵野秀明が9日に東京・江東区の東京都現代美術館で開催される「館長 庵野秀明 特撮博物館 -ミニチュアで見る昭和平成の技-」の開会式に“館長”として出席し、“博物館副館長”である樋口真嗣監督、企画制作協力を務めたスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーとともにテープカットを行った。その他の写真CG全盛の時代を迎え、活躍の場が失われつつある日本の伝統技術“ミニチュア特撮”を後世に残そうと庵野自身が企画した展覧会。ヒーローが活躍するテレビ番組をはじめ、怪獣映画、SF映画、戦争映画などで使用された貴重なミニチュア模型やデザイン画など約500点が一堂に展示される他、「特撮美術倉庫」や「ミニチュアステージ」といった展示空間を設け、ミニチュア特撮の魅力に多角的に迫る。庵野は「ミニチュア特撮の現状に危機感があったが、自分ひとりではどうにもならず、鈴木さんに相談したのが幸いだった。本当の功労者は僕じゃなくて、鈴木さんです」と感謝の意を述べ、「(画面の)枠の外側にある面白さが詰った展示。特撮は日本が誇る技術ですから、ぜひ自分の目で見て感じてほしい」と熱弁した。今回の展覧会の大きな目玉といえば、樋口監督がメガホンをとったスタジオジブリ最新実写短編『巨神兵東京に現わる』だ。“CG使用一切なし”というルールの下、宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』に登場する巨神兵が実写化され、精巧に作り上げられたミニチュアの東京で大暴れする。巨神兵が放つプロトンビームが東京タワーや増上寺といった観光名所を次々と破壊し、一般道路や商店街を“めくれ上がらせる”映像はCGでは表現できない、懐かしく新鮮な迫力に満ちている。上映時間は9分。クライマックスには『風の谷のナウシカ』で語られる“火の七日間”をモチーフにした神々しいシーンも存在する。庵野は「企画そのものは僕の思いつき。それが樋口監督のおかげで、すばらしい作品に仕上がった。樋口に頼んで良かった。ありがとう、しんちゃん!」と“盟友”の奮闘に感激しきり。一方の樋口監督は「撮影は順調だったが、庵野さんがたまたま見学しに来たシーンだけ失敗しちゃって」と照れくさそうにコメント。「撮影も(展覧会の)展示も大勢のプロフェッショナルな方々が協力くださり、素晴らしいものになった。まるで文化祭の前日のようで、永遠に続けばいいのに…と思った」と興奮を隠せない様子だ。ちなみに鈴木プロデューサーによれば、「まだ宮崎駿は短編を見ていない」とのこと。「今は(宮崎監督に)どう見せるか考えている」と思案に暮れていた。「館長 庵野秀明 特撮博物館 -ミニチュアで見る昭和平成の技-」は7月10日から10月8日まで東京都現代美術館で開催される。
2012年07月09日野村アセットマネジメントは、東日本大震災の被災地の復興支援を目的の一つとした投資信託「東日本復興支援債券ファンド1105」の第2期決算における寄付金を、野村證券などと合意の上決定した。寄付額は、第2期に受け取った信託報酬のうち、ファンドの日々の純資産総額の0.2%(年率)に相当する4752万4781円に、第1期からの繰越分を加えた合計金額は5158万8730円となった。このうち4900万円を東日本大震災からの復興支援の目的で寄付する。寄付先は青森県、岩手県、宮城県、福島県の5県および仙台市に「寄付金」として、震災孤児などの生活や学業を支援する目的で「いわての学び希望基金」、「東日本大震災みやぎこども育英募金」、「東日本大震災ふくしまこども寄付金」で、各地方公共団体への手続きが整い次第、寄付を行うとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月10日目黒のクラスカにて、この春から新しくスタートするイベント、ケータリングフェス「御野祭(おやさい)」が4月19日に開催される。 このイベントは、人気の飲食店からケータリング専門で活躍する注目の若手ユニットまで個性溢れるチームが集まり、自慢のパーティーフードと演出で競演するというもの。ケータリングというと結婚式やレセプションなど、クローズドのパーティーで楽しめることがほとんどだが、そんな普段はなかなか食べられない魅力的なパーティーフードが一堂に会し、お披露目されるフードフェスティバルができたらと企画されたのだとか。“国産野菜をいかにおいしく食するか”が唯一のルール。肉や魚などの食材や調理法は自由、また参加する店やケータリングチームも料理、スイーツなど、さまざまなジャンルから集まり、個性が際立つように設定されているのが面白い。今後も季節ごとに、旬の野菜を使って開催することも考えているのだそう。特別なフードを食べられる貴重なこの機会。お腹を空かせて出かけたいイベントだ。CLASKAケータリングフェス御野祭(おやさい)開催日:2012年4月19日(木) 19:00〜22:00会場:CLASKA 3F Studio A 東京都目黒区中央町1-3-18入場料:500円(1ドリンク付き)お問い合わせ:03-3719-8123(キオク) ※各出店ブースでのご飲食はキャッシュオン制になります。[出店者] HUNT / noyama / 山本千織(chioben) / CAFE&CATERING TORi / TABI食堂 / KIRARA / vacanteen / たかはしよしこのエジプト塩食堂 / 粒粒 / kuboぱん / フタバフルーツ / CLASKA Dining & Cafe "kiokuh"取材/赤木真弓
2012年04月18日野村證券は2月27日、ノムラFX(店頭FX)を全面的にリニューアルしたと発表した。「ノムラFX(店頭FX)」は、同社が昨年10月に開始した新しい非対面取引サービス「野村ネット&コール」で提供されている(取引手数料無料)。今回のリニューアルでは、取引画面が刷新されるとともに、リニューアルに先立って実施したアンケートの中で要望の多かった「取り扱い通貨ペアの拡充」、「高機能取引ツール・多機能チャートの導入」、そして「取引単位・呼び値の変更」などを中心に、サービス・機能が追加された。同社は2月27日より4月27日まで、リニューアルを記念して『米ドル/円スプレッド原則「0.8銭」キャンペーン』を実施する。このキャンペーンは、対象期間の午前9時から午後5時までの時間帯において、ノムラFXの米ドル/円スプレッドを原則「0.8銭」固定にて提供するものである。同社は今後も、顧客の利便性と安心感を高めたサービスを提供していく。キャンペーン対象期間2月27日7:10から4月27日まで為替スプレッド*米ドル/円スプレッドを原則「0.8銭」固定にて提供【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月07日野村総合研究所(以下、NRI)は20日、インターネットバンキングサービス「Value Direct/投信」をみなと銀行に提供し、6日から運用を開始したと発表した。同サービスは、同社が提供する共同運用型インターネットバンキングサービス「ValueDirect」の1つで、みなと銀行が初のユーザー。インターネットを通じて、利用者が投資信託取引を行う上で必要となる「投資情報」や「注文」などの機能を、包括的に提供するという。主な特長として、直感的で使いやすい操作性を備えたほか、同社の投信情報サービスを活用した商品情報を提供する。また、NRIの投信窓販システム「BESTWAY」とのデータ連携や、勘定系システムとの資金決済データ連携の実現による、導入負荷の軽減と業務効率の向上や、電子信書公布サービス「POSTUB」との連携による投信の取引報告書など各種書類の電子交付の実現も可能となっている。今回の導入にあたり、みなと銀行常務執行役員個人業務部長の梶谷静也氏は「『24時間365日の利用』『帳票の電子閲覧』を顧客にアピールしつつ、本サービスの利用を広めていくとともに、これからも顧客の視点に立ったサービスと利便性の向上に努めていく」と話しているという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月21日蝶野正洋がプロデュースする震災復興イベント「FIGHT&LOVE」(来年1月9日(月・祝)、神奈川・パシフィコ横浜 展示ホール)に、テーマ「プロレスと肉」にちなんで、強力助っ人としてキン肉マンがイメージキャラクターに就任。当日は「キン肉マン杯争奪ロイヤルバトル」として、ニクにちなんだ29選手参加のバトルロイヤルが行われることになった。【会見時の写真を見る】11月14日都内で行われた会見には、蝶野と、キン肉マンの作者・ゆでたまごの嶋田隆司、イベントの総合司会&特別リングアナウンサーを務めるタレントの黒田アーサーが出席。以前から蝶野と親交がある嶋田は、今回のイベント企画について「弱い選手が仲間と組んだり、裏切ったりと、おもちゃ箱をひっくり返したようなおもしろさが、キン肉マンの世界のよう」とメインイベントにバトルロイヤルを提案。当日は会場で観戦し、優勝者へのプレゼンターも務める。また、アメリカ・サンフランシスコからの帰国子女という特技を生かし、この試合の特別リングアナウンサーを務める黒田は、さっそく得意の英語を生かしたアナウンスで自慢の美声を披露した。約6時間のイベント中、プロレスの試合は4部構成で1パック45分を予定。1パックが終わると45分の休憩が取られ、バトルロイヤルは最後のメインイベントとなる。バトルロイヤルには蝶野のほか、全日本プロレスやZERO1、みちのくプロレス、大日本プロレス、大阪プロレスなどに加え、フリーの曙と吉江豊も参加。最初はふたりでスタートし、1分ごとに選手が入場するというゲーム性の高いルールのため、蝶野は「登場順は公正に抽選などにするつもりだが、できれば自分は29番目に登場したい」と本音をチラリ。「当たったことのない選手も多いし、200キロ級の曙や浜もいる中で、誰を味方につけるか検討して、チームを作りたい」と黒い野望をのぞかせた。■プロレスフェスティバル「FIGHT&LOVE」日時:2012年1月9日(月・祝)会場:パシフィコ横浜 展示ホール「キン肉マン杯争奪ロイヤルバトル」出場選手【アリストトリスト】蝶野正洋【全日本プロレス】諏訪魔、船木誠勝、太陽ケア、浜亮太、カズ・ハヤシ、近藤修司【ZERO1】大谷晋二郎、田中将斗、佐藤幸耕平、橋本大地【みちのくプロレス】ザ・グレート・サスケ、新崎人生、拳王、フジタ“Jr”ハヤト、野橋太郎、日向寺塁【大日本プロレス】関本大介、岡林裕二、佐々木義人、河上隆一【大阪プロレス】小峠篤司、原田大輔、空牙、HAYATA【SMASH】AKIRA【SECRET BASE】ベアー福田【フリー】曙、吉江豊<メインイベント、バトルロイヤルのルール>・スタート時は2人で開始し、参加選手が1分ごとに入場・3カウント、ギブアップ、トップロープを越えて場外に転落(オーバー・ザ・トップロープ)した選手は失格となる
2011年11月18日都会の喧騒から少しだけ離れた場所に立つ、かつては中学校だった建物の中の教室のひとつを改築した場所に彼女はいた。『eatrip』監督・野村友里。彼女自身「10年前だったらこんな肩書きもなかった」と語る“フードディレクター”という肩書きで、様々な“食”の場を提供してきた彼女が、映画監督として人と食の関係を描き出した。食の安全、自給率、食育などなど“食”に関するニュースを聞かない日はないと言える現代。彼女は何を伝えようとしているのか――?食から空間や人のつながりを考えるまず、フードディレクターとして食を職とするに至ったきっかけを尋ねると、「実は、そもそも食を生業にしようとは思ってなかったんです」と少し照れくさそうに笑った。「母がおもてなし教室を開いていた関係で、食に近いところにいたことは確かですし、好きでもあったんですが、仕事にしようという強い意思が存在したという訳ではなく…。何かひとつ自分にできることがないと何も広がらない、と思ってイギリスに留学したときも実は、写真学校に通ったりもしていたんです。でも、料理をしていると、他人の家に呼ばれたり世界が広がるんです。帰国後に就職した会社はインテリア会社だったんですが、“ライフスタイルを売る”という考え方で『どんな空間に家具を置くか?』、『どんな人が使うのか?』といったその人の哲学の部分から考えるんです。それって実は食も同じなんですね。そこで、食から空間や人のつながり、広がりを考える、という感じで、食からやりたいことが見えてきたんです」。その食について、今回、映画という表現方法をとるに当たって「自分なりの視点を伝える以上、責任が生じるし、趣味の延長では失礼」と考えた彼女が相談した中に、俳優の浅野忠信さんがいた。「浅野さんは相談したその日の内に、5つくらい話を書いてきてくれたんです。久々に会っても、そうやって食という要素はすぐに人を繋いでくれるものなんだなと改めて感じました。その上で、監督という大きな仕事は、(企画を)最初に言い出した人間、ビジョンを持ってる人間がやるべきだ、と。浅野さんを含め、周囲の方々に後押ししていただき、私が監督することになったんです」。先にも述べたように、新聞で、TVで、雑誌で“食”についてのニュースを聞かない日はない。だが、この映画で描かれるのは「○○が危ない」という食の安全情報でも「○○は体に良い」という健康のススメでもなく、もっと根源的な“食”を介しての人と人のつながりである。「食への関心が高まること自体は素晴らしいことだと思います。自分に降りかかってくる問題ですので。でも、悪いことばかりをつつきあっても仕方ないし、どんなにいいものでも『本当にそれが食べたい』と思えなくちゃ身にならない。そういう意味で私は、もっと本質的な食欲…“食べる意志”を伝えたかったんです」。監督にとっての「おいしい」とは?映画でも「食とは?」という問いが描かれるが、監督自身にとって「おいしい」とはどういうことなのだろうか?「口の中から広がっていく、“満たされる”という感覚、白いものが赤く染まっていくような感覚ですね。例えカップラーメンであっても、それを食べて『生き延びたー』って気持ちになることもあるだろうし、受け入れる側の感覚が何より大切なのかな、と思います」。監督の話を聞きながら、『崖の上のポニョ』で主人公のお母さんが作るラーメンを思い出した。インスタントなのになぜかすごくおいしそうで…。「肉がおいしそうですよね(笑)。それが食欲なんだなって思います。私自身、食を仕事にしてても決して美食家ではないし、『こういう食事がいい』とか言いたいわけではないんです。逆に、生命として『食べたくない』って言葉ほど悲しいことってないと思います」。もちろん、この映画の中で映し出される数々の食卓、料理のシーンも魅力的だ。監督、そして出演者たちの食に対する喜びや愛情があふれている。「実は食事の撮影が自分にとっては一番楽でした。映画という知らない世界の中で、料理のことは常日頃からやっていることなので迷いがなかったです。観ている人が、自分が料理している気分になればいいなと思って撮らせていただきました!」■関連作品:eatrip (イートリップ) 2009年10月10日より恵比寿ガーデンシネマほか全国にて順次公開© 2009スタイルジャム■関連記事:監督・野村友里トークショー付き『eatrip』試写会に10組20名様をご招待引き続き秋も…もりもり食べてvol.3待望の韓流延期作も登場!ファッション小噺vol.98「あなたにとって、食べることとは?」
2009年10月07日