30代40代☆大人の柔らかショートボブ女性らしさと大人っぽさを兼ね備えた『大人のショートボブ』です。短すぎず、長すぎず、伸ばしかけの方や初めてショートにチャレンジする方にオススメです!カラー、パーマ、細かい長さなどは要相談で。お客様一人一人の骨格や生えグセを見ながら、バランスが良くて、スタイリングのしやすいカットを心がけているので、ショートで悩んでる方は是非お越しください!30代40代☆大人の柔らかショートボブを見るワンカールパーマ☆大人のマッシュショート分け目をつけないことで奥行きが出せる、マッシュベースのショートスタイルです。スタイリングも楽チンでオススメスタイルです!カラー、パーマ、細かい長さなどは要相談で。お客様一人一人の骨格や生えグセを見ながら、バランスが良くて、スタイリングのしやすいカットを心がけているので、ショートで悩んでる方は是非お越しください!ワンカールパーマ☆大人のマッシュショートを見る小顔効果☆大人のひし形ショートヘアラフでナチュラルな感じが好きな方に特にオススメのスタイルです!直毛の方はパーマでふんわり感を出してあげると、よりラフ感が出せます。お客様一人一人の骨格や生えグセを見ながら、バランスが良くて、スタイリングのしやすいカットを心がけているので、ショートで悩んでる方は是非お越しください!小顔効果☆大人のひし形ショートヘアを見る この投稿をInstagramで見る . . 一緒にステキな大人女子になりましょ . . . ネット予約がいっぱいでも直接DMして頂ければ取れる事もあるのでお待ちしてます! . . 【柔らかくて女性らしいけど甘すぎないショートヘア】が僕のテーマです . #大人ショートスタイル お任せ下さい✂︎ . #堀越ヘア . . ☆伸ばしたい方 ☆バッサリ切りたい方 ☆雰囲気を変えたい方 ☆ちょっとだけ整えたい方 ショートカットは少しのカットで印象がかわります! . . . 『今までにない位お手入れ簡単なショートヘア』 『乾かしてワックスをつけるだけで美シルエットなショートヘア』 を心がけてます✂︎ ショートヘアで悩んでいる方は是非ご相談下さい . . 一人一人の出逢いに本当に感謝しております。 いつもありがとうございます☺︎☺︎ . . . . . #30代ショートヘア#30代髪型#パーマ#大人シンプル#30代ヘアスタイル #大人かわいい #40代スタイル #前髪長めショート#大人コーデ#大人かっこいい#大人ショート#大人ネイル#簡単スタイリング#ショートヘア#分け目なしショート#40代ショートヘア#ハンサムショート#ショートボブ#大人ショートボブ #マッシュショート#大人カジュアル#40代髪型#20代髪型#大人っぽい#辺見えみり#쇼트헤어#ワンカールパーマ#辺見えみり髪型 ショートヘア ショートボブ 大人ショート パーマ (@makoto_horikoshi_circus_omote)がシェアした投稿 - 2019年11月月6日午前3時57分PST すっきりふんわり☆大人ショートすっきりした中にも、女性らしさを残した『大人ショート』スタイルです。カラー、パーマ、細かい長さなどは要相談で。お客様一人一人の骨格や生えグセを見ながら、バランスが良くて、スタイリングのしやすいカットを心がけているので、ショートで悩んでる方は是非お越しください!すっきりふんわり☆大人ショートを見る大人ハンサムマッシュショート☆どこでも分けれる万能なマッシュショートです!飽きたら分け目を変えられるので、飽きのこないスタイルです。カラー、パーマ、細かい長さなどは要相談で。お客様一人一人の骨格や生えグセを見ながら、バランスが良くて、スタイリングのしやすいカットを心がけているので、ショートで悩んでる方は是非お越しください!大人ハンサムマッシュショート☆を見る この投稿をInstagramで見る . . 一緒にステキな大人女子になりましょ . . . ネット予約がいっぱいでも直接DMして頂ければ取れる事もあるのでお待ちしてます! . . 【柔らかくて女性らしいけど甘すぎないショートヘア】が僕のテーマです . #大人ショートスタイル お任せ下さい✂︎ . #堀越ヘア . . ☆伸ばしたい方 ☆バッサリ切りたい方 ☆雰囲気を変えたい方 ☆ちょっとだけ整えたい方 ショートカットは少しのカットで印象がかわります! . . . 『今までにない位お手入れ簡単なショートヘア』 『乾かしてワックスをつけるだけで美シルエットなショートヘア』 を心がけてます✂︎ ショートヘアで悩んでいる方は是非ご相談下さい . . 一人一人の出逢いに本当に感謝しております。 いつもありがとうございます☺︎☺︎ . . . . . #30代ショートヘア#30代髪型#パーマ#大人シンプル#30代ヘアスタイル #大人かわいい #40代スタイル #前髪長めショート#大人コーデ#大人かっこいい#大人ショート#大人ネイル#簡単スタイリング#ショートヘア#分け目なしショート#40代ショートヘア#ハンサムショート#ショートボブ#大人ショートボブ #マッシュショート#大人カジュアル#40代髪型#20代髪型#大人っぽい#辺見えみり#쇼트헤어#ワンカールパーマ#辺見えみり髪型 ショートヘア ショートボブ 大人ショート パーマ (@makoto_horikoshi_circus_omote)がシェアした投稿 - 2019年11月月5日午前3時24分PST 大人可愛い☆フェミニンショートボブ前髪長めの、ショートボブスタイルです。絶妙な前髪の長さが、女性らしさと大人っぽさを引き出してくれます!カラー、パーマ、細かい長さなどは要相談で。お客様一人一人の骨格や生えグセを見ながら、バランスが良くて、スタイリングのしやすいカットを心がけているので、ショートで悩んでる方は是非お越しください!大人可愛い☆フェミニンショートボブを見る この投稿をInstagramで見る #堀越ヘア . . ステキな大人女子になりましょ . . . ネット予約がいっぱいでも直接DMして頂ければ取れる事もあるのでお待ちしてます! . . 【柔らかくて女性らしいけど甘すぎないショートヘア】が僕のテーマです . #大人ショートスタイル お任せ下さい✂︎ . . . . ☆伸ばしたい方 ☆バッサリ切りたい方 ☆雰囲気を変えたい方 ☆ちょっとだけ整えたい方 ショートカットは少しのカットで印象がかわります! . . . 『今までにない位お手入れ簡単なショートヘア』 『乾かしてワックスをつけるだけで美シルエットなショートヘア』 を心がけてます✂︎ ショートヘアで悩んでいる方は是非ご相談下さい . . 一人一人の出逢いに本当に感謝しております。 いつもありがとうございます☺︎☺︎ . . . . . #30代ショートヘア#30代髪型#パーマ#大人シンプル#30代ヘアスタイル #大人かわいい #40代スタイル #前髪長めショート#大人コーデ#大人かっこいい#大人ショート#大人ネイル#簡単スタイリング#ショートヘア#分け目なしショート#40代ショートヘア#ハンサムショート#ショートボブ#大人ショートボブ #マッシュショート#大人カジュアル#40代髪型#20代髪型#大人っぽい#辺見えみり#쇼트헤어#ワンカールパーマ#辺見えみり髪型 ショートヘア ショートボブ 大人ショート パーマ (@makoto_horikoshi_circus_omote)がシェアした投稿 - 2019年11月月2日午前6時09分PDT ラフでカジュアル☆大人のレイヤーショートラフでナチュラルな感じが好きな方に特にオススメのスタイルです!直毛の方はパーマでふんわり感を出してあげると、よりラフ感が出せます。お客様一人一人の骨格や生えグセを見ながら、バランスが良くて、スタイリングのしやすいカットを心がけているので、ショートで悩んでる方は是非お越しください!ラフでカジュアル☆大人のレイヤーショートを見る
2019年11月08日賀来賢人主演で人気漫画をドラマ化する、WOWOWオリジナルドラマ「アフロ田中」。この度、夏帆、白石隼也、小澤征悦らの出演が決定した。のりつけ雅春による累計570万部(電子書籍含む)突破の人気漫画で、脱力系青春グラフィティの金字塔「アフロ田中」。ドラマ化では、「上京アフロ田中」を中心に取り上げるという。ヒロイン・マキ役に夏帆実は田中と同じく、恋愛に不器用なOLのヒロイン・マキを演じるのは、『きばいやんせ!私』『ブルーアワーにぶっ飛ばす』と主演作の公開が続く夏帆。今回は久しぶりのロングヘアーで出演する夏帆さんは「女子からみても可愛いマキちゃんを演じるのかとプレッシャーで胃が痛くなりました。数年ぶりに髪をロングヘアにして、マキちゃんに少しでも近づけるようがんばりました」と言い、「田中ことヒロシとマキの不器用でもどかしすぎる恋模様を、ぜひ放送で、みなさんにも温かく見守ってもらえたらな、とおもいます」と視聴者へ呼びかけた。田中の同僚・西田役に松尾諭田中の同僚で未だに中学生ノリな困った先輩、西田役には、「SP 警視庁警備部警護課第四係」『シン・ゴジラ』の松尾諭。今回、原作の西田を見事に再現した。「共演者の方々がほぼ初めての人ばかりだったので、ワクワクとドキドキが混ざったような感じでした」と心境を語った松尾さん。原作にて「田中とマキのデートのエピソードはどれも笑えてキュンとして好き」と語り、「漫画からそのまま飛び出してきたような原作イメージそのままのおかしな面々が紡ぎ出すアフロ田中ワールド、どうぞご堪能ください」とメッセージを寄せている。純粋でむっつりでスケベで童貞!? 高橋役に白石隼也田中と同い年、純粋だけどむっつりスケベな童貞サーファーの高橋役には、「グッドモーニング・コール」『東京喰種トーキョーグール』の白石隼也。短髪姿で挑む見事な童貞っぷりに注目だ。出演決定時、「ナゼ僕に純真無垢な童貞・高橋くんの役が回ってきたのか」と疑問に思ったという白石さんは、「いかに自分の気持ち悪い部分をさらけ出せるか、という一心で撮影に挑みました。笑いのツボは人それぞれですが、楽しんで観て貰えるドラマになっているのではないかと思います」とコメントしている。モテ男・鈴木役に小澤征悦田中の恋愛の師匠的存在、モテ男・鈴木役には、「もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~」や大河ドラマ「篤姫」「いだてん ~東京オリムピック噺~」の小澤征悦。その的確すぎるアドバイスで田中らをまとめあげ、頼れる兄貴として男たちを引っ張る。出演決定し、「初めてアフロ田中と言うタイトルを事務所から聞かされた時、もしかしたらゆる~くダマされてるんじゃないか?と思ったほどでした。が、台本を読んだら声を出して笑うほど面白く、ダマされていない事が分かり、良かったです(笑)」と最初は疑ったと明かす小澤さん。「自分たち俳優部は、一生懸命、真面目にバカを演じました。でも見て頂く方には、もうほんとに何も考えず、リラックスして観て頂けたら幸いです」とメッセージを送っている。そのほか、鈴木のことが大好きなちょっと面倒くさい女子・ナオミ役に村川絵梨。計算高くて恋愛上手なマキの師匠的存在・ユキ役に清水葉月。男性陣を虜にするサーフィン上手な婦人警官・ミワコ役に今野杏南。スナックのママ役で渡辺えりも参加。新たに、発表されたキャストたちも登場する特報映像も公開された。WOWOWオリジナルドラマ「アフロ田中」は7月5日より毎週金曜日深夜0時~WOWOWプライムにて放送(全10話/第1話無料放送)。(cinemacafe.net)
2019年05月17日見た目は赤ちゃん、中身は有能なおっさん。部下たちのサポートを受けながらの武田本部長の日常を描いた、竹内佐千子さんの『赤ちゃん本部長』は、読まなきゃ損する傑作だ。ほんわかとした笑いに包みながらも、ジェンダーやセクシュアリティ、ハラスメントといった現代社会の問題に、切っ先鋭くモノ申している。社内での育児が前提なので、会社の仕様もそれに合わせて変化。「会社員生活をしたことがないため、社内の環境や上司部下の関係性などはほぼ想像です。でも私がイメージしていた“会社組織”は相当にホワイトだったみたいですね。『こんな会社で働きたい』とか『うちの上司に読ませたい』という読者の声に、私の方がびっくりでした。最初は社会的なメッセージを込めるつもりもなく、『大人が子どもになったら』という不思議な設定で描いたら面白そうだと思っただけなんですが」しかし、この設定の妙が功を奏す。無力で無垢な赤ちゃんの視点がフィルターとなり、凝り固まった社会通念や幅を利かせていた不寛容に気づかされるだけでなく、そうした空気が少しずつ変わっていくのが痛快だ。たとえば2巻では、結婚観や幸福観、ゲームなどのコンテンツについて前時代的な価値観を引きずっている営業二課の橘部長が登場。周囲の影響で、葛藤しながらも態度を軟化させていくさまが印象深い。一方、巻が進み、本部長の仰天のプライベートが明かされ始め、〈ザギンのチャンネーに会いたい〉と言うなどおっさん要素もましましに。「現実にも、おじさんって、赤ちゃんと似てませんか。妻や誰かにお世話してもらえないと生活できないような生態だったり、カツカレーのような脂っこいものが食べたいのに医者から止められていたり。食べられない理由は、『糖尿病だから』と『体が赤ちゃんだから』とで大きく違いますけど(笑)」赤ちゃん本部長のこれからが、気になってしかたがない!『赤ちゃん本部長』2朝起きたら赤ん坊になっていた47歳の武田本部長。愛妻家の坂井部長、ゲーマーとしての顔も持つ天野課長、実生活でもイクメンの平社員・西浦に世話され…。講談社700円たけうち・さちこマンガ家。東京都生まれ。2005年にデビュー。他の著作に『2DK』(既刊4巻)、『生きるために必要だから、イケメンに会いに行った。』などが。※『anan』2019年2月20日号より。写真・中島慶子取材、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2019年02月13日赤ちゃん本部長がさまざまな企業の本部長を訪問する「それいけ! うちの本部長」。今回武田本部長が訪れたのは、『ガンダム』シリーズや『パックマン』で知られるバンダイナムコグループの、オンラインゲームを開発・運営するバンダイナムコオンライン。事業本部長・里見陽祐さんにお会いするため、東京・三田にあるオフィス「バンダイナムコ未来研究所」を訪れた本部長。大きなビジョンやゲームが並ぶエントランスに、本部長もかつて夢中になったゲームの思い出が蘇ってきたようです。きっかけは『欽ちゃんの仮装大賞』!?里見:はじめまして、里見です。武田:はじめまして、武田です。いや〜ゲーム会社はワクワクしますね〜。受付にガンダムがいて興奮しました!でもフロアは静かなんですね……。里見:弊社はゲームプロデュースだけでなく開発も行っているのでちょっとユニークなんです。なのでフロアは意外と静かなんですよ。武田:確かに皆さん個々に作業に集中されてますね。うちの営業部はいつも騒がしいので雰囲気がまるで違います。里見さんは、昨年バンダイナムコオンラインの事業本部本部長に就任されたそうで。里見:はい。弊社の事業本部は126名。派遣や業務委託の社員を含めると160名ほどいます。事業本部には、ゲーム開発、運営、プロデュースを行う事業部門が4つと品質管理部門、各部門を支えるマーケティング、インフラ、海外営業部門がありますが、僕の仕事は4つの事業部門と品質管理部門を統括し、会社や社員が目指すべき方向へ導いていくことです。ただ、弊社はトップダウンの会社ではないので、5年後、10年後をイメージしながら、各事業部門と一緒に成長を考えていくという感じです。武田:大きなチームで職種も多岐にわたるんですね。部下をまとめるのは大変でしょう。里見:人に言えるほど大変だと感じるところはありませんが、うまくいっている時は勢いを止めないように+αのチャレンジを促し、問題があるときは解決の方針とステップを指示します。この業界はすべてがすべてうまくいくことはなかなかないので、常にポジティブな思考とネガティブな思考を持ち続けて方向を定めていくというというところが大変ですかね。武田:なるほど。小さい頃からゲームが好きだったんですか?里見:そうですね。大好きでした。武田:ゲーム業界に入ったのは、ゲームが好きだからですか?里見:それもありますし、就職活動で企業を探しているときに「遊び」というワードが自分の中にしっくりきたんですよね。大学の卒論も江戸時代の「遊び」をテーマにしていたので、「遊び」からゲームに発想がつながっていった感じです。大学卒業後はバンダイと統合前のナムコへ入社したのですが、ナムコの選考過程の中でも、気楽な社風でおもしろいことを真剣に取り組む会社の考え方がしっくりくる感じがありました。そもそも、エンタメ業界を志したきっかけは『欽ちゃんの仮装大賞』なんですがね。制作スタッフの面白いことを本気でつくりあげる姿に刺激を受けたんです。武田:え!出場したんですか!?里見:そうですね。2回出場しました。武田:2回!?里見:3回応募して、2回出場しました。1回目はひとりで出ています。たまにひとりで出場している人がいるじゃないですか。あれが僕です(笑)。武田:(笑)ちなみにどういう作品で出場したんですか?里見:1回目は黒の全身タイツを着て、顔を赤く塗って、手にけん玉の柄の部分を持って、アクロバティックな動きでけん玉を見せるというシュールな作品です。テレビ映えはしなかったですけど、身内には相当ウケました(笑)。武田:そのときの欽ちゃんのリアクション見てみたいですね〜(笑)。出ようと思ったきっかけは?里見:いまでも鮮明に覚えているのですが、大学入学後にキャンパスでたまたま高校の同級生の女性に会ったんですよ。ふとすれ違ったときに、「里見くん、大学生になったら目立たなくなったね」と言われて。高校のときは応援団長をしたりなにかしら目立つことやっていたのですが、その時期は大学入学後の燃え尽きていた時期で。なにかに打ち込むことを失っていたときだったんです。その言葉で強迫観念にかられ、「目立たなきゃ!」と。それで、「よし、テレビに出る!」と決めたんです(笑)。『笑っていいとも!』か『欽ちゃんの仮装大賞』かの2択で、『欽ちゃんの仮装大賞』に応募したんですよ。……あれ以上の緊張はないですよ。最初、しゃがんでいるところからスタートするんですけど、本番はしゃがんでいるにもかかわらず、足の震えが止まらなかった。その経験があるので、その後緊張しなくなりましたね。武田:なかなかない経験ですね。就職活動のアピールポイントにもなったのでは?里見:なりましたね。面接では、この話で大体8〜9割は終わりました(笑)。容赦ない言葉を言われるようになってからが一人前武田:里見さんの子どもの頃だと、ファミコン世代でしょうか。里見:はい。記憶に残っているのは『スーパーマリオブラザーズ』『ゴルフ』などですね。めちゃくちゃやったのは野球ゲームの『ファミスタ』。兄や兄の友達とよくゲームをやっていたのですが、お兄さんたちがえげつない投球をしてくるわけですよ。小さい子を相手にボコボコにするという(笑)。武田:よくある光景ですね(笑)。里見さんは、かつてプロデューサーとして『ファミスタ』シリーズに携わったんですよね。こどもの頃に熱中していたゲームの制作に関われるなんて、さぞうれしかったでしょう。里見:そうですね。でも、僕はナムコに入社後、8年間くらいはゲームセンターの勤務だったんですよ。ゲームセンターは風営法の規制で営業時間に制限があるので、24時間のゲームセンターがあったらいいなと思っていたときに、日本でもオンラインゲームが流行り始めたんですよ。ちょうどその時期に、バンダイナムコグループの研修課題で、後の事業を役員にプレゼンする機会があって。そこで、PCオンラインゲーム事業をバンダイナムコグループの事業の柱として育てたいと提案をしたこともきっかけになり、オンラインゲーム事業部門にグループ内出向したというのがこれまでの経緯です。ちょうどそのときに担当したのが『ファミスタ』シリーズ。『ファミスタ』は思い入れの深いコンテンツですし、バンダイとナムコが統合して大好きな『ガンダム』シリーズに関わることができるというのも魅力的でしたね。でも一番大きかったのは、当時開発や運営で関わったメンバーが今でも一緒に仕事をしているなどいい出会いがあった。なので、思い入れはすごく強いんですよ。武田:アーケードゲームの営業から制作への転向は大きな変化ですね。里見:そうですね。いまは、スマホアプリでもそうですが、ゲームをリリースしてからお客様に長く遊んでもらうためのビジネスモデルが主流になってきていますよね。ゲームの運営、ゲームサービスを提供する人が必要になってきている。サービス業をやってきた人がネットゲームに関われる可能性を感じていたので、それを突き詰めてみようと思ったんです。ゲームセンターのいい点は、ゲームで遊んでいるお客さんの表情を見ることができるところ。けれど、ネットを介すると見えないわけですよね。SNSや掲示板に辛辣な言葉を書き込む人もいますし。けれど、ゲームセンターでプレイしているお客さんの顔を見ていたので、ネットに書き込まれたことからお客さんが楽しんでいるのか怒っているのかをなんとなく想像できるんです。それは利点だなと思いますね。武田:容赦のない言葉を耳にするのは辛いですね……。里見:僕はあまり言われる立場ではないですけど、開発のみんなは「それを体験してからが一人前」だとよく言っていますね(笑)。武田:確かに。ゲームをお客さんに知られてプレイされている上でのことですからね。里見:そうですよね。ゲームを作っている会社とお客さんの距離が近いという証拠でもあると思うんです。だから、ゲームを作る人は感謝の声も厳しい声も真摯に受け止めていますよ。ポジティブであれネガティブであれ、リアクションをしてくれることが重要ですよね。もしネガティブなご意見を頂いたら、もっとよくなる可能性だと捉えると気持ちが楽なんじゃないですかね。僕がそう思える理由ははっきりしていて、ゲームセンターでお客さんに面と向かって言われていたんです。例えば、ビデオゲームのレバーの反応や椅子に苦情が来たりね(笑)。やはり面と向かって言われるほうがキツいんですよ。でも、お客さんが目の前にいるしその場で答えを出さないといけないので、すぐに答えを出してお客さんにスッキリしてもらって帰ってもらう。でもネットではそれができないので一長一短ですよね。表情で想像できる経験があるのであまりストレスは感じないんでしょうね。子どものゲーム時間は自分で決めること武田:里見さんには、小学4年生の娘さんと年長の息子さんがいらっしゃるそうですが、お子さんもゲームが好きなんですか?里見:はい、もちろんゲーム好きです。最近はNintendo Switchで『スプラトゥーン2』をよくやってるんですが……めちゃくちゃうまいんですよ。僕よりうまい(笑)。武田さんはゲームはされますか?武田:昔はやっていましたよ。ただ、私がやっていた頃はマルチプレイなんて機能はなかったので、みんなで家に集まって誰が一番強いか競っていましたね。里見:やってましたね〜。いまは基本ネット対戦なので、『スプラトゥーン2』も対戦相手に困らずにゲームしていますね。武田:うらやましいですよね。いまはスマホ、PC、コンシューマーゲームなどいろいろなデバイスがありますしね。里見さんの家では、例えば「1日1時間」など、お子さんがゲームをやる上での決まりはありますか?里見:特にありません。僕はわりと寛容だし、そもそも僕がゲームをやっているので「好きなだけやったら?」という考えなんですよ。多くのお母さんは、子どもがゲームをやる際に「ちゃんと時間を決めましょう」と言うと思うんですけど、うちの場合は基本的に子どもが時間を決めています。大体30分くらいです。息子はまだ時計の読み方があまりわからないので、「長い針がここにくるまで」という言い方になります。なので、必然的に長くはならないんですよ。武田:ちなみに、里見さんが小さい頃は決められていましたか?里見:全くないです。両親はゲームを全然しないのですが寛容でしたね。多くの親はゲーム自体が必ずしも育児や成長に悪影響を及ぼすとは考えていないけれど、子どもは時間のマネージメントができないというのが悩みの種だと思うんですよ。うちの場合は、子どもが時間を決めることによってそれをうまくコントロールできているような気がします。子どものほうがゲームをよく知っているので、30分あれば何戦できるってわかりますよね。いまのゲームは、きりのいいところが設定されていて、それがどこかは子どものほうがよくわかっているので、子どもがコントロールしてもいいと思います。ただ、あとちょっと経験値を積むとレベルが上がるのに……という場合は、レベルが上がるところまではやらせる。延長戦はOKというようにしています。武田:そうか、昔みたいにセーブポイントが全然ないダンジョンで中断できずに親とケンカになることも、今はないんですね。いいなぁ…。里見:(笑)子どもにとっては、そのほうがすっきりするじゃないですか。例えば、30分や1時間やった後に勉強しなさいと言われても、心残りになるものがあっても集中できないですよね。レベルアップして勉強するか、途中で止めて勉強するかでは気持ちの持ちようが違う。何のためにゲームをやっているかというと、子どもにとってもストレス発散という側面はあるはずなので、悶々とした状態にさせないで子どもが納得できるところでやめるというのは大事だと思います。それはきりよく物事をやるという習慣にもつながると思うんですよ。いまのゲームはちゃんといいところで設定されているので大丈夫ですよ。武田:子どもとゲームとの付き合い方に頭を悩ませる親にとって、とても参考になるお話ですね。私はいま赤ちゃんの姿をしていますが、ゲームを知っている親に育てられたいですね(笑)。参考になります。里見さんが子育てで一番大切にしていることはなんでしょう?里見:お父さんが育児、子育てに向き合える時間は限られているので、その時間の中で一緒に楽しく時間を過ごしたいと考えています。娘はちょっと親離れし始めているので、むしろ「もっとパパと遊んでよ」って思うようになってきてますが(笑)。武田:部下に育児のアドバイスをしたりもしますか?里見:しますよ。お父さんも育児に悩むことはあると思うので、相談されたりします。そういうときは「母親に従っておけ」とアドバイスします。私もそうですが、奥さんが大半の時間育児・子育てをしているという家庭も少なくないですよね。その分奥さんは日々ストレスを感じながら育児をしている。奥さんも人間だし趣味や一人で過ごしたい時間もあるので、奥さんの時間を尊重してあげるというところでしょうか。我が家は奥さんから行きたいライブの予定を数ヵ月前からLINE通知で予定をロックされるので、私はただただそれを優先するように時間を空けるだけですが(笑)。月何日かは奥さんに自由な時間を取ってもらうように意識はしています。そのほうが家庭もうまくいくケースのほうが多いのではないでしょうか。PROFILE里見陽祐Yousuke Satomi大学卒業後、株式会社ナムコ(現:バンダイナムコアミューズメント)入社。入社後、店舗営業職として西日本中心に複数のアミューズ施設の店長を経験。2008年より株式会社バンダイナムコゲームス(現:バンダイナムコエンターテインメント)にグループ内異動しPCオンラインゲーム事業に携わり、野球ゲームなどのプロデューサー職を経験。2009年10月株式会社バンダイナムコオンライン設立よりマネージャー、ゼネラルマネージャーを歴任し現職。バンダイナムコオンライン取材・構成/岡崎咲子写真/柏原力
2018年08月17日アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズの新作映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System』が公開される。5人の主要キャラクター、霜月×宜野座、須郷×征陸、狡噛にそれぞれ焦点を当てた『Case.1 罪と罰』『Case.2 First Guardian』『恩讐の彼方に__』の3作品が、2019年1月25日(金)より順次公開される。『PSYCHO-PASS サイコパス』とは『PSYCHO-PASS サイコパス』は、「踊る大捜査線」シリーズで知られる本広克行が総監督を務めたことにはじまり、監督・塩谷直義、ストーリー原案・虚淵玄(ニトロプラス)、アニメーション制作・Production I.Gなどトップクリエイター陣が集結したことで話題を呼んだオリジナルアニメーション。人間の心理状態を数値化し管理する近未来社会を舞台に、正義を問われる警察機構を描いたSF作品として、幅広い層の心をつかんだ。2012年10月にTVシリーズ第1期が放送され、2014年7月には1期に新規カットを追加して再編集した「新編集版」が放映された。続いて、10月からは本屋大賞受賞作『天地明察』などで知られる作家の冲方丁をシリーズ構成に迎えたシリーズ第2期「PSYCHO-PASS サイコパス 2」を制作・放送。さらに、2015年1月には映画として『劇場版PSYCHO-PASS サイコパス』が公開され大ヒットを記録した。それから3年の月日を経て、始動するのが『「PSYCHO-PASS サイコパス」Next Project』だ。霜月×宜野座、須郷×征陸、狡噛にフォーカスした新劇場版3作品劇場版3作品の連続公開となる本作には、これまでのシリーズと劇場版に参加したスタッフが再集結。3作品全てで塩谷直義が原案・監督を、Production I.Gがアニメーション制作を担当するほか、Case.1の脚本を『PSYCHO-PASS サイコパス』ノベライズ「PSYCHO-PASS ASYLUM/GENESIS」を執筆した吉上亮が、Case.2およびCase.3の脚本を、TVアニメ第一期、劇場版の脚本を手掛けた深見真が務める。TVアニメ第1期、第2期のエンディングテーマが蘇るTVアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』の第1期、第2期のエンディングテーマが、Case.1とCase.2のエンディングテーマとして起用される。また、今回のエンディングテーマは、ロックユニット・ブンブンサテライツ(BOOM BOOM SATELLITES)、中野雅之によるリミックスバージョンとなっている。ストーリー■『Case.1 罪と罰』2117年冬、公安局ビルに一台の暴走車両が突入する事件が発生。その運転手は青森にある潜在犯隔離施設〈サンクチュアリ〉の心理カウンセラー・夜坂泉だった。しかし取調べ直前に夜坂の即時送還が決定する。監視官の霜月美佳は、執行官・宜野座伸元らとともに夜坂送還のため青森へ向かう。そこで待っていたのは、〈偽りの楽園〉だった。■『Case.2 First Guardian』常守朱が公安局刑事課一係に配属される前の2112年夏、沖縄。国防軍第15統合任務部隊に所属する須郷徹平は、優秀なパイロットとして軍事作戦に参加していた。三ヶ月後、無人の武装ドローンが東京・国防省を攻撃する事件が発生する。事件調査のため、国防軍基地を訪れた刑事課一係執行官・征陸智己は、須郷とともに事件の真相に迫る。■『Case.3 恩讐の彼方に__』2116年に起きた東南アジア連合・SEAUnでの事件後、狡噛慎也は放浪の旅を続けていた。南アジアの小国で、狡噛は武装ゲリラに襲われている難民を乗せたバスを救う。その中には、テンジンと名乗るひとりの少女がいた。かたき討ちのために戦い方を学びたいと狡噛に懇願するテンジン。出口のない世界の縁辺で、復讐を望む少女と復讐を終えた男が見届ける、この世界の様相とは…。来場者特典として設定集を限定配布公開初日より、3作品ごとに各作品のキャラクターやメカデザインの設定画、美術ボードなどを収録した設定集を数量限定配布。表紙は、キャラクターデザインを手掛ける恩田尚之による3作品のキービジュアル描き下ろし原画が使用されている。劇場購入特典付きムビチケ2018年11月9日(金)より、対象劇場にて3作品綴り前売り券(ムビチケ)が発売。劇場購入特典として、オリジナルクリアポストカードが付属する。作品情報劇場アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System』3作品SSストーリー原案・監督:塩谷直義シリーズ原案:虚淵玄キャラクター原案:天野明アニメーション制作:Production I.G■『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』公開日:2019年1月25日(金)キャスト:宜野座伸元/野島健児、霜月美佳/佐倉綾音脚本:吉上亮総作画監督:中村悟■『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2 First Guardian』公開日:2019年2月15日(金)キャスト:須郷徹平/東地宏樹、征陸智己/有本欽隆SSストーリー原案・監督:塩谷直義脚本:深見真総作画監督:阿部恒■『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に__』公開日:2019年3月8日(金)キャスト:狡噛慎也/関智一SSストーリー原案・監督:塩谷直義脚本:深見真総作画監督:恩田尚之、阿部恒、中村悟<劇場購入特典付きムビチケ>発売日:2018年11月9日(金)価格:3,900円(ムビチケのみ)※販売劇場は公式サイトで告知。※本券1枚につき各Caseを各1回鑑賞可。劇場購入特典:オリジナルクリアポストカード※前売券(ムビチケ)1枚の購入につき特典1枚。※特典は数量限定の為、無くなり次第配布終了。
2018年03月11日若手ホープとして注目を受け、NHK 連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の主演で幅広い層から愛されるようになった女優・高畑充希。18日から公開された映画『泥棒役者』では、丸山隆平演じる主人公・はじめの恋人である美沙を演じている。同作の監督・脚本を務めた西田征史は、『とと姉ちゃん』の脚本も担当しており、高畑とは再タッグとなる。西田から見た役者としての高畑の魅力は、どこにあるのだろうか?○ちょっと普通じゃない――『とと姉ちゃん』からの高畑さんとのタッグとなりましたが、朝ドラを見て高畑さんにオファーされたんですか?いえ、『とと姉ちゃん』が始まる直前くらいにオファーしました。『泥棒役者』を制作することも決まっていたので、ぜひ彼女がいいなと思いました。これまでの作品でも芝居がいいのは本当に知っていましたし、ちょっと普通じゃないすごさですよね。――どういうところが一番すごいのでしょうか?『とと姉ちゃん』の時は脚本としての参加でしたので、高畑さんの現場への参加の仕方や、女優意識はわからなかったんですけど、実際に演出してみて、芝居の”生(ナマ)さ”に驚きました。すごくナチュラルで、セリフを一字一句変えていないのに、芝居のニュアンスが毎回ちょっとずつ違うんですよ。それは芝居がぶれているということじゃなくて、例えばテイクごとの相手の目線の動きに合わせて自身の芝居を変えているというか。そういった反応が、その時その時で違うのが、すごい。自分の中での芝居を固めてきてしまうのではなく、そこにどーんと存在して、その時思っている感情で芝居しようという感じでした。――相手のリアクションを見て演技を変える、というような。丸山くんも一緒に演じていてすごく楽しかったみたいです。多分、セッションしている感覚があって楽しかったんじゃないかな。――今回は撮影が2日間とのお話でしたが、それだけすごさが伝わったんですね。ご本人は「2日以上あったらボロが出たかも」とは言っていましたが(笑)。でもきっと、ぶつかり合うことはあったとしても、話し合って面白いものになると思いますよ。ドラマと映画で芝居の質も変えてるし、現代と昔の質感の差はあると思うんですけど、彼女の新たな表現の幅を見た気がします。『とと姉ちゃん』に感じていたものとはまた違うものでした。
2017年11月21日5年間の交際のすえ、15年3月に“電撃破局”が報じられた、滝川クリステル(39)と俳優の小澤征悦(43)。ところが7月14日発売の『フライデー』で、小澤が滝川の自宅マンションに通う姿が報じられた。記事では、元彼の小澤から復縁のアプローチを受けていることを滝川本人が認めている。 報道から約2カ月、滝川は小澤の思いを受け止めたのだろうか。8月下旬、本誌は都内にある滝川の自宅マンションを訪れたが、小澤がマンションに会いに来る気配はまったくない。 「7月ごろは、滝川さんのマンションに小澤さんの愛車が入っていくのをよく見かけました。でも8月に入ると、ぱったりと途絶えましたね。最近、滝川さんはいつもお1人で犬の散歩をされていますよ……」(近所の住人) 実際、この日の夕方も彼女は愛犬を連れ、1人で散歩に出てきた。記者が声をかけると、戸惑いながらも取材に応じてくれた。 ーー『フライデー』に撮られちゃいましたね。 「……はい」 ーーあれから小澤さんとは順調ですか。 「うーん、それが……」 ーーそれは破局したということ? 「そうですね」 ーーでも、小澤さんから復縁のアプローチを受けていましたよね。 「ええ。彼からは、ずっと強い気持ちをいただいていました。でも、何も変わらなかったんです……」 ーー結局ヨリを戻さなかったんですか。 「彼の今の気持ちを言うのは、本当に可哀想なので……」 小澤の猛アタックにも、滝川の恋心は揺れ動かなかったようだ。 ーー小澤さんに対するお気持ちだけ、聞かせてください。 「私はお仕事があって、大体満足。今はそれで精いっぱいです」 最後にそう言い残すと、決意をたたえた表情でマンションの中に入って行った。四十路を目前に、恋愛よりも仕事に生きる覚悟を固めたようだーー。
2017年09月14日もうすぐ長い夏休みが始まります。外遊びは暑さが気になりますし、毎日遊園地などに出かけるわけにもいきません。さらに夏は生活が不規則になりがちです。夏休みのオススメの過ごし方と、有意義に過ごすためのポイントをおさえておきましょう。人気の過ごし方は水遊び暑い夏にはやはり水遊びが人気です。近所の川やプール、あとは最近増えているジャブジャブ池などが手軽に水遊びできる場所として人気です。私の息子が通う園では、夏季休暇の間だけ園のプールを一般開放しているので何度か利用しています。ただ屋外の場合は付き添って見ているママの日焼けも気になりますし、そういった場所が近くにないという場合もありますよね。そんな場合にオススメなのは、お風呂で水遊びです。お風呂に水を10cmほど溜め、水遊びできるオモチャを浮かべたり水鉄砲を用意したりします。ママも一緒に入る必要はありませんが、浴室のドアは開け目を離さないようにしましょう。家のお風呂であれば水着を着せずに遊ばせることもできますし、雨の日でも遊べますね。他にオススメの夏休みの過ごし方他にオススメの過ごし方を見てみましょう。児童館や図書館は上手に活用したいですね。同世代の子がいれば一緒に遊ぶこともできるので、家で遊ぶのとは違う刺激を得ることができます。さらにデパートもママが活用する場所として人気です。キッズの遊び場や試食など、時間をつぶせるところが色々あるのが魅力です。私自身も出掛けることが多いですが、数人のママ友に遭遇することが多いです。夏は冷房代もバカにならないので、暑い時間に外出して節約するという声が多いですね。夏休みを有意義に過ごすための5つのポイント長い夏休みですが、毎日何となく過ごしていたらただ終わってしまいます。それではもったいないですね。有意義に過ごすためのポイントをおさえておきましょう。1.目標を決め、やり遂げる今できないことでやってみたいことを、夏休みの間にクリアするという目標をたててみましょう。「自転車に乗れるようになる」「逆上がりができるようになる」「平仮名を書けるようになる」など何かに取り組んだり、「毎日自分で起きる」など何かを習慣化したりするのもいいですね。やり遂げた達成感は子どもの自信につながります。2.家のお手伝いをする普段からお手伝いする子も多いでしょうが、「毎日〇〇をする」と決めてそれに関しては任せるようにすると、責任感を養うことができます。靴を並べる、テーブルを拭く、洗濯物をたたむなど、その子の年齢やできることに合わせてどんなことでも構いません。大切なのは責任を持って取り組むことです。長い夏休みに毎日行うことで持続力もつきますし、大人に信頼してもらえたという信頼感もうまれます。3.読書の習慣をつける読書の大切さは色々な場所で提唱されています。普段園や学校、習い事で忙しく読書ができないという方は特に、読書の習慣をつけておきましょう。楽しさを知って自分で進んで読むようになると理想的ですね。就寝前の20分などと時間を決めて、親子でそれぞれの読書をすると集中力が高まります。自分で本が読めない子には、親が読み聞かせてもいいでしょう。4.普段できない体験をする夏休みしか実施しないイベントが各地で開催されます。子ども向けということでお手頃の価格だったり無料だったりするものが多いので、積極的に参加してみましょう。また、小学生は自由研究が夏季の課題であることが多いですが、学校の課題でなくても挑戦してみるのもいいですね。さらに園児が取り組むのも良いでしょう。本屋などで自由研究キットなどが多く販売されています。興味のあるものがあればTRYしてみるといいですね。5.自分のことは自分で行う長期休暇に限ることではないですが、自分のことは自分でできる習慣をつけておくことは大切です。普段は忙しくて親が手を貸してしまいがちなことも、自分で行えるように習慣づけていきましょう。布団の上げ下ろしや皿洗い、整理整頓など普段より難易度の高いことに挑戦するといいですね。子どもの長い休みは大人にとっては大変なものですが、終日子どもと向き合える時間は小さいうちだけであり、大事にしたいものですね。大人も一緒に色々なことを経験して楽しい親子の時間を過ごしましょう。
2017年07月27日この記事の前編はこちら:「新たなアリアドネーの糸、欧州の次世代ロケット「アリアン6」の設計固まる - 紆余曲折を経て決まったアリアン6」アリアン6は、第1段と第2段に液体酸素と液体水素を使う液体ロケット、補助ブースターに固体ロケットを使う構成自体は、アリアン5を踏襲している。また第1段エンジンはアリアン5にも使われている「ヴァルカン2」というエンジンを改良したものが用いられる。一方、第2段には、より高性能な「ヴィンチ」というエンジンが使われる。ヴィンチは2000年代から開発が進められていたエンジンで、当初はアリアン5の改良型に搭載される計画だったが、予算などの都合で頓挫。アリアン6でようやく日の目を見ることになった。ヴィンチの最大の特長はエンジンの再着火ができることで、これにより衛星をより正確な軌道に投入したり、あるいは複数の衛星をそれぞれ異なる軌道に投入することが可能になる。固体ロケット・ブースターには、P120Cという新しいモーターが使われる。これはイタリア主導で開発され、アリアンスペースが運用する小型の固体ロケット「ヴェガ」の第1段モーターを改良したもので、また現在、同じP120Cを第1段に使う「ヴェガC」という改良型ロケットの開発も進められている。つまり、第1段は既存のエンジンの改良、第2段は2000年代から長年開発が続けられていたエンジン、固体ブースターも他のロケットの改良で、共用もされるという、あまり新しい開発要素のない、堅実な設計を採用している。一方、アリアン5と大きく変わっているのは、ブースターの装着基数を2基と4基で選ぶことができ、より柔軟な打ち上げが可能になっている点である。ブースター2基の構成は「A62」と呼ばれ、静止衛星を打ち上げる際に投入される静止トランスファー軌道という軌道に、最大5トンほどの打ち上げ能力をもつ。ブースター4基の構成は「A64」と呼ばれ、こちらはアリアン5と同じ、静止トランスファー軌道に10.5トンの打ち上げ能力をもつことが計画されている。アリアン5はその大きな打ち上げ能力を活かして、1機のロケットで静止衛星を2機同時に打ち上げるという芸当を強みとしていた。アリアン6がかつてトリプル・セヴンと呼ばれていたころには、この2機同時打ち上げを止め、ロケット1機あたりの価格を安くすることで他国のロケットと勝負するという方向が検討されていたが、最終的には続ける方針で固まった。ただ、2機同時打ち上げを行うためには、当然2機の衛星が揃わなければならず、顧客の好きなときに衛星を打ち上げられなかったり、同乗相手の衛星の製造が遅れた際に、自分の衛星の打ち上げも延期となったりするなどの短所もあった。そこで衛星が1機のみ打ち上げることに特化したA62が用意されることになった。たとえば打ち上げまでの時間を最優先にする顧客や、また軍事衛星などを迅速に打ち上げたい欧州各国の政府からの打ち上げ需要が期待されている。またA62は、ESAの地球観測衛星や、欧州各国の偵察衛星、欧州版GPSこと「ガリレオ」衛星など、低軌道、中軌道に向けた衛星の打ち上げにも使われることになっている。これらの衛星は従来、ロシアから輸入した「サユース」ロケットを使って打ち上げられていたが、安全保障にもかかわる衛星の打ち上げを他国のロケットに委ねることに、かねてより批判が出ており、アリアン6で改められることになったようである。ただ、今後の欧州によるサユースの運用をどうするかについて、まだ明確なスケジュールは発表されておらず、サユースの使用を止めるのか、アリアン6と並行して運用が続けられるのか、それはいつまでなのか、といった具体的なことはまだ不明である。○価格はアリアン5の半額、再使用も視野アリアン6の打ち上げコスト、価格について、明確な数字は出されていないが、アリアン5の半額になると表明されている。アリアン5の価格も公表されていないので推測にはなるが、A62は7500万ユーロ(現在の為替レートで約97億円)、A64は9000万ユーロ(約117億円)ほどになるとされる。A64は衛星の2機同時打ち上げが可能なので、発注側はこの価格を、衛星質量の割合に応じて出し合うすることになる。ちなみに、現在のファルコン9の価格は公称で6120万ドル(約71億円)であり、A64の2機同時打ち上げであれば十分に戦える数字ではある。もっとも、ファルコン9は現在、打ち上げコストの大幅な削減を目指し、ロケットの機体を再使用する構想をもっている。スペースXは最終的に、現在の100分の1まで安くすると豪語しているが、たとえ2分の1や3分の1程度になったとしても、アリアン6はとたんに戦えなくなる。ただ、フランス国立宇宙研究センター(CNES)やエアバスでも、「アデライン」(Adeline)と呼ばれるロケットの再使用に向けた研究は進められている。アデラインは、第1段機体すべてを回収、再使用するファルコン9とは違い、第1段ロケットエンジンのみを回収して再使用するという計画である。今のところはまだ、アリアン6に実際に採用されるという話はないが、いずれ具体的になる可能性はある。○迷宮入り口での駆け引き現在、新しいロケットを開発しているのは欧州だけではない。2020年代に向けて、世界各国で新型ロケットの開発ラッシュが起きている。米国ではスペースXがファルコン9の改良型「ファルコン9 v1.1 フル・スラスト」を完成させ、さらに強力な打ち上げ能力をもつファルコン・ヘヴィの開発も行われている。同社がロケットの再使用による低コスト化に成功すれば、市場の勢力図は大きく塗り変わるだろう。また、スペースXに似た宇宙ヴェンチャーのブルー・オリジンも再使用可能な大型ロケットの開発に着手しており、2019年ごろの初打ち上げを目指すとしている。また、アトラスVやデルタIVロケットを運用するユナイテッド・ローンチ・アライアンスでは「ヴァルカン」ロケットの開発を進めており、こちらもエンジンの再使用による打ち上げコストの低減を視野に入れている。ロシアは近年ロケットの失敗が頻発しているが、新型の小型、中型、大型「アンガラー」ロケットを開発し、商業打ち上げ市場に投入しつつある。中国も新型の大型ロケット「長征五号」、小型ロケット「六号」、中型ロケット「七号」を開発しており、このうち六号はすでに打ち上げられ、五号、七号も今年中に初打ち上げが行われる予定だ。インドも大型ロケット「GSLV Mk-III」の開発を進めており、数年のうちに実運用に入る予定となっている。そして日本では、H-IIAロケットの後継機となる「H3」の開発が進んでいる。H3もまた、コストを現行機の半額にすることを目指しており、初飛行も2020年と同じで、アリアン6と直接競合することになる。こうした世界各国の次世代ロケットがひしめく中で、アリアン6によって今のシェアを維持できるのか、そもそも生き残れるのかはまだ未知数である。しかし、現行の半額というコスト目標や今後のトレンドを見越した打ち上げ能力の設定、そして開発体制の変化は、打てるだけの手が打たれた結果といえよう。果たしてアリアン6は新しいアリアドネーの糸になれるのか。一方、ファルコン9やH3など他のロケットは、その糸を食い千切られるほどのミーノータウロス役になれるのか。クレーテー島から宇宙開発の世界へと舞台を移し、新しい物語が始まろうとしている。参考・Ariane 6 / Launch vehicles / Launchers / Our Activities / ESA・Airbus Safran Launchers・Ariane 6・Ariane 6, un chantier européen pour rester dans la course spatiale・Airbus Defence and Space’s solution to reuse space Launchers
2016年02月12日●下半期は木星・火星探査が進展探査機「ニュー・ホライズンズ」による冥王星の観測や、「ファルコン9」ロケットの着陸成功など、さまざまな話題にあふれた2015年が幕を閉じた。そして2016年もまた、数多くの興味深い宇宙開発の話題が待ち構えている。今回は、今年予定されている数多くのロケットの打ち上げや探査機の活動などの動きの中から、特に注目したいものを紹介する。前回の上半期編に引き続き、今回は7月から12月の下半期と、また具体的な日時は不明、あるいは決まっていないものの、今年中になんらかの動きが予定されているものもご紹介したい。なお、日時はすべて1月7日時点での予定に基づくものであり、今後延期される可能性もあるので、ご留意いただければと思う。また文末に、ロケットの打ち上げ予定を掲載しているWebサイトを紹介しているので、最新の情報はぜひそちらをご参照いただきたい。○7月4日: NASAの木星探査機「ジュノウ」、木星に到着2011年8月5日に打ち上げられた米航空宇宙局(NASA)の木星探査機「ジュノウ」が、5年間の航海を経てこの日、目的地である木星に到着する。これまで木星は、「ガリレオ」や、また土星探査機「カッシーニ」が木星の近くを通過した際などに観測が行われているが、これらは木星とその衛星からなる木星系を理解することに主眼が置かれていた。しかしジュノウは木星そのものを徹底的に探査することを目指している。ジュノウはまた、木星より遠くへ飛ぶ探査機では初めて、放射性同位体熱電気転換器(RTG)ではなく、太陽電池を使って電気を作っている。観測期間は約1年が予定されており、運用終了時には生命が存在している可能性のある木星の衛星に墜落しないよう、木星に落とされることになっている。○9月3日: NASAの小惑星探査機「オサイリス・レックス」、打ち上げ「オサイリス・レックス」はNASAの小惑星探査機で、小惑星「ベンヌ」から石や砂などのサンプルを持ち帰ることを目的としている。探査機は打ち上げから約1年後に地球をスウィング・バイして加速し、2018年8月に小惑星ベンヌに到着する。そして観測やサンプル採取を行った後、2021年3月にベンヌを出発し、2023年9月に地球に帰還する予定。なお、地球に帰ってくるのはサンプルが入ったカプセルだけで、探査機本体はさらに別の天体へ行って探査を行う可能性もあるという。ミッションの目的や工程は、日本の小惑星探査機「はやぶさ2」に似ているが、オサイリス・レックスはより多くのサンプルを持ち帰ることができる。一方、「はやぶさ2」はサンプルを収めるコンテナを複数持っており、採取した場所によってサンプルを分けることで、きめ細やかな分析ができるようになっている。○9月30日: 彗星探査機「ロゼッタ」が運用終了、彗星の地表に着陸2014年にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の探査で話題となった欧州宇宙機関(ESA)の彗星探査機「ロゼッタ」がこの日、ミッションを終える。ロゼッタは最後に、彗星の地表への着陸を行うことが計画されている。ただ、ロゼッタは着陸できるようには造られていないため、衝突にも近い捨て身の着陸となる。これには安全、確実に探査機を処分するという意味もある。彗星への着陸はロゼッタに搭載されていた小型着陸機「フィーレイ」がすでに実施しているが、ロゼッタはより強力な観測機器をもっているため、着陸するまでの彗星地表に徐々に近付いていく間に、フィーレイよりさらに詳細で大量の、画像などのデータが得られることが期待されている。○10月19日: 火星探査機「トレイス・ガス・オービター」火星到着、着陸試験機「スキャパレッリ」は火星地表への着陸に挑戦今年3月14日から25日の間に打ち上げが予定されている欧露の火星探査機「エクソマーズ2016」が、予定どおり打ち上げられれば、この日火星に到着する。エクソマーズ2016は火星のまわりを周回する「トレイス・ガス・オービター」と、火星地表への着陸技術を実証する「スキャパレッリ」から構成されており、両者は合体した状態で打ち上げられて宇宙を航行し、火星到着の直前で分離され、トレイス・ガス・オービターは火星周回軌道に、スキャパレッリは火星の大気圏に突入し、地表へと降り立つ。火星到着後、トレイス・ガス・オービターは約7年間にわたって運用される予定となっている。一方のスキャパレッリは着陸技術の試験機であるため、火星地表での活動帰還は3日程度しか予定されていないが、着陸で使われた技術や、得られた知見は、2018年に打ち上げが予定されている「エクソマーズ2018」の着陸船と探査車(ローヴァー)で活用されることになっている。またトレイス・ガス・オービターは、そのエクソマーズ2018と地球との通信の中継役も務めることになっている。●時期未定:米国の小型シャトルの試験飛行、強化型イプシロンの打ち上げも○時期未定: 小型シャトル「ドリーム・チェイサー」の滑空試験飛行スペース・シャトルのような翼をもっていることで知られる宇宙船「ドリーム・チェイサー」を開発している米国シエラ・ネヴァダ社は今年、ドリーム・チェイサーの滑空飛行試験を実施することを計画している。ドリーム・チェイサーはもともと、国際宇宙ステーション(ISS)への宇宙飛行士の輸送に使う商業用の宇宙船として開発されていたが、競作でボーイング社、スペースX社に敗北。しかしその後も、自社資金を使って開発を続けており、現在は他国の宇宙機関や企業への売り込みや、NASAが計画しているISSへの物資の商業輸送契約の受注を狙っている。同社は昨年10月に、2016年の前半に滑空飛行試験を行い、また実際に宇宙を飛ぶことができる機体の製造を進めていると明らかにしている。ただ、その後情報はなく、具体的な実施日時などは現時点では不明である。○時期未定: 中国の大型ロケット「長征五号」初打ち上げ中国は昨年、新型の小型ロケット「長征六号」を打ち上げ、また今年4月ごろには、エンジンなどを共有する中型ロケット「長征七号」の打ち上げも予定されている。そして、エンジンなどを共有する大型ロケット「長征五号」もまた、今年中の打ち上げが予定されている。長征五号は地球低軌道に最大25トン、静止トランスファー軌道に最大14トンの打ち上げ能力をもち、現在運用されているロケットの中で最も打ち上げ能力の大きい米国の「デルタIVヘヴィ」やロシアの「プラトーンM」に匹敵する性能となる。中国はこれを、大型の人工衛星、とくに宇宙ステーションのモジュール(構成要素)や大型の惑星探査機の打ち上げに使うことを計画してている。○時期未定: 「ドラゴンV2」宇宙船、ロケットからの脱出試験と無人での初飛行昨年末にロケットの着陸成功で話題になったスペースX社だが、同社は先進的なロケットだけではなく、先進的な宇宙船「ドラゴンV2」も開発している。ドラゴンV2は最大7人の宇宙飛行士を乗せ、ISSとの往復が可能なように造られており、いずれは火星への飛行や、さらには火星の地表への着陸も可能になるという。ドラゴンV2は昨年5月に、宇宙船のみでの脱出試験を実施し、成功している。これにより、打ち上げ直前の段階でロケットが爆発するなどしても、宇宙船と中の宇宙飛行士が安全に脱出できることが確かめられている。しかし、実際に宇宙に打ち上げる前には、飛行中のロケットに問題が起きた際にも安全に脱出できるかどうかを実証しなければならない。本来ならその試験は昨年のうちに行われるはずで、すでに試験用のロケットの準備も完了していた。しかし6月に「ファルコン9」ロケットが打ち上げに失敗したことや、その後の改良などが優先されたため延期され、今年のどこかのタイミングで実施されることになっている。○時期未定: 「イプシロン」ロケット2号機、ジオスペース探査衛星「ERG」を打ち上げ2013年9月14日に華々しいデビューを飾った日本の新型固体ロケット「イプシロン」。その2号機が今年、ジオスペース探査衛星「ERG」を搭載して打ち上げられる予定となっている。このイプシロン2号機は、正確には各所を改良して打ち上げ能力を高めた「強化型イプシロン」となる。もともと2013年に打ち上げられた試験機の性能ではERGを打ち上げられなかったため、性能向上に向けた取り組みが行われていたが、別に進められていた改良計画などと統合されるなどの紆余曲折を経て、現在は「強化型」と名付けられた改良計画が進んでいる。また2016年度中には、イプシロンの3号機で小型の地球観測衛星「ASNARO-2」の打ち上げも計画されている。○時期未定: 中国の新しい宇宙ステーション「天宮二号」と有人宇宙船「神舟十一号」、新型補給船「天舟」の打ち上げ中国は2003年に楊利偉宇宙飛行士が乗った「神舟五号」の成功で、ソヴィエト、米国に続いて、世界で3番目に有人宇宙飛行に成功した国となった。その後、2005年の「神舟六号」では2人の宇宙飛行士を宇宙へ送り、2008年の「神舟七号」では3人の宇宙飛行士が搭乗し、さらに宇宙船の外に出る船外活動(宇宙遊泳)を実施した。2011年には小型の宇宙ステーション「天宮一号」を打ち上げ、同年に無人の「神舟八号」によるドッキング試験を実施した後、2012年には女性1人を含む3人の宇宙飛行士を乗せた「神舟九号」を、2013年にもやはり女性1人を含む3人の宇宙飛行士を乗せた「神舟十号」を打ち上げ、天宮一号での滞在、宇宙実験などを成功させた。そして今年、中国は次の新しい宇宙ステーション「天宮二号」の打ち上げを計画している。天宮二号が無事に軌道に乗れば、有人の「神舟十一号」がドッキングし、ふたたび中国人宇宙飛行士が宇宙に滞在し続けることになる。また無人の補給船「天舟」の開発も進んでおり、今年から来年の間のどこかで打ち上げられ、天宮二号とドッキングする予定となっている。中国は2020年代を目処に、ソヴィエト/ロシアが運用していた「ミール」ほどの規模をもつ大型の宇宙ステーション「天宮」の建造を計画しており、天宮二号や神舟十一号、そして天舟が成功するかどうかが、実現に向けた大きな鍵を握っている。【参考】・・・・・
2016年01月07日●1月~3月: ファルコン9の着陸再挑戦、 欧露共同の火星探査機など探査機「ニュー・ホライズンズ」の冥王星への接近、小惑星探査機「はやぶさ2」の地球スウィングバイの成功、金星探査機「あかつき」の金星到着、またロシアのロケットや衛星の相次ぐ事故、「ファルコン9」ロケットによる世界初のロケット着陸の成功、そして中国の新型ロケット「長征六号」と「長征十一号」の打ち上げ成功など、さまざまな話題にあふれた2015年が幕を閉じた。そして2016年もまた、昨年に負けず劣らず、多くの興味深い宇宙開発の話題が待ち構えている。今回は、今年予定されている数多くのロケットの打ち上げや探査機の活動の中から、特に注目したいものを紹介する。なお、日時はすべて1月6日時点での予定に基づくものであり、今後延期される可能性もあるので、ご留意いただければと思う。また文末に、ロケットの打ち上げ予定を掲載しているWebサイトを紹介しているので、最新の情報はぜひそちらをご参照いただきたい。○1月18日: 「ファルコン9」ロケット、海洋観測衛星「ジェイソン3」打ち上げ 着陸試験もジェイソン3は米国と欧州が開発した海洋観測衛星で、海面高度の変化や、地球温暖化による気候の変化などを観測することを目的としている。そして何より、この打ち上げでは「ファルコン9」ロケットの第1段機体の着陸試験が実施される。ファルコン9は昨年12月にも着陸に成功しており、今回も着陸できれば2機連続での成功となる。打ち上げ場所は前回とは異なり、太平洋に面したカリフォーニア州のヴァンデンバーグ空軍基地から行われる。ヴァンデンバーグにも着陸できる施設はあるものの、陸上に降りるのか、それとも海上に浮かべた船の上に降りるのかはまだ不明である。○2月7日: 「ドラゴン」補給船運用8号機(SpX-8)打ち上げ、膨張式のISSモジュール「BEAM」を搭載この打ち上げでもファルコン9が使われるため、着陸試験を実施するのかどうか、そして成功するのかどうかが注目されるが、同時に積荷である「ドラゴン」補給船運用8号機に搭載される、「BEAM」と名付けられた膨張式のモジュールにも要注目である。BEAMはBigelow Expandable Activity Moduleの略で、ビゲロゥ・エアロスペース社という会社が開発した、空気で膨らませる形式の国際宇宙ステーション(ISS)モジュールである。打ち上げ時には折りたたんでおき、宇宙で空気を入れ、風船のように膨らませるタイプのモジュールであれば、ロケットの容積にとらわれず、広い空間をもつモジュールを打ち上げることが簡単になる。ただ、金属製のモジュールとは違い、耐久性などの問題があるため、今回はまず実証試験という位置付けである。同社はいずれ、この技術を使い、宇宙ホテルを実現したいという展望をもっている。○2月12日: H-IIAロケット、X線天文衛星「ASTRO-H」を打ち上げ「ASTRO-H」は宇宙航空研究開発機構(JAXA)を中心に、国内外の大学や研究機関が開発したX線天文衛星で、昨年運用を終えた「すざく」の後継機として、日本が長年続けてきたX線天文学の研究を続ける。またH-IIAロケットはこの打ち上げで30号機という大台に乗り、さらなる連続成功が期待される。○3月2日: 1年間のISS滞在が終了、宇宙飛行士が帰還へ昨年3月28日から、約1年間の国際宇宙ステーション(ISS)での滞在に挑んでいる国営ROSKOSMOS社(旧ロシア連邦宇宙庁)のミハイール・カルニエーンカ宇宙飛行士と、米航空宇宙局(NASA)のスコット・ケリィ宇宙飛行士の2人が、ミッションを終えて地球に帰還する。通常、ISSの滞在は半年間ほどが基本で、1年間は史上最長となる。この間に得られたデータなどの知見は、将来人類が火星や小惑星、さらにその先の宇宙へ向けて長期の宇宙航行に挑む際に役立てられる。○3月14日~25日: 欧露共同の火星探査機「エクソマーズ2016」打ち上げ欧州宇宙機関(ESA)とロシアが共同開発した火星探査機「エクソマーズ2016」が、この間にロシアのプラトーンMロケットで打ち上げられる。エクソマーズ2016は火星を周回する「トレイス・ガス・オービター」と、火星地表への着陸技術を実証する「スキャパレッリ」の、2種類の探査機から構成されている。火星までは約7カ月の旅路で、今年10月に到着する予定となっている。また2018年には、スキャパレッリの成果をもとに開発された、本格的な着陸機と探査車(ローヴァー)の打ち上げも予定されている。●4月~6月: 中ロの新ロケット、ファルコン・ヘヴィなどが打ち上げ4月25日ごろ: ロシアの新ロケット発射場「ヴァストーチュヌィ宇宙基地」から初のロケット打ち上げロシアが極東のアムール州に建設中の「ヴァストーチュヌィ宇宙基地」の一部が完成し、初めてのロケットの打ち上げが実施される。ロシアは現在、静止衛星や有人宇宙船の打ち上げはバイカヌール宇宙基地から行っているが、同基地はカザフスタン共和国にあるため、ロシアは年間100億円を超える賃貸料を支払い続けている。ヴァストーチュヌィ宇宙基地が完成すれば、ロシアはロケット打ち上げにおける自律性を確保することができる。しかし、同基地の建設をめぐっては建設会社の汚職や、労働者への賃金未払い、設計ミスなどが相次いで報告されており、先行きは不透明な情勢にある。○4月ごろ: 中国の新型ロケット「長征七号」初打ち上げ、海南島の新宇宙センターから中国の新しい中型ロケット「長征七号」が、同様に新しく建設された文昌衛星発射センターから打ち上げられる。中国は昨年、新型の小型ロケット「長征六号」の打ち上げに成功したが、七号はその技術を使い、中型ロケットにしたもの。運用が始まれば、現在使われている「長征二号」や「長征三号」を代替し、低軌道衛星や静止衛星、有人宇宙船の打ち上げなどに使われることになる。文昌衛星発射センターは、中国のハワイとも呼ばれる海南島に新たに建設されたロケット発射場で、赤道に近く、静止衛星の打ち上げには適している。また打ち上げ方向はすべて海に面しているため、分離した機体やフェアリングなどを海上に安全に投棄することが可能となる。○5月31日: 改良型「アンタリーズ」ロケットの初打ち上げ「アンタリーズ」は米国のオービタルATK社が開発したロケットで、2010年10月に5号機の打ち上げに失敗。以来、打ち上げ停止の状態が続いている。失敗の原因は第1段のロケット・エンジンにあったとみられている。このエンジンは今から40年以上前にソヴィエト連邦で製造されたもので、性能は高いものの、設計の古さや信頼性の不足などがかねてより指摘されていた。同社では同エンジンの使用を止め、ロシアが新たに開発したエンジンを輸入して搭載して、改良型のアンタリーズを開発している。すでに機体はほぼ完成しており、近々燃焼試験が行われたのち、5月31日に打ち上げが行われる予定となっている。○5月ごろ: 超重ロケット「ファルコン・ヘヴィ」の初打ち上げファルコン9ロケットの着陸成功などで話題を集めている米国のスペースX社は、並行して超大型のロケット「ファルコン・ヘヴィ」の開発も進めている。ファルコン・ヘヴィはファルコン9の機体を3基使って構成されており、地球低軌道に最大で53トンもの物資を打ち上げることができる。これは現在運用されているロケットの中で最強である米国の「デルタIVヘヴィ」やロシアの「プラトーンM」の2倍以上にもなる。また打ち上げ能力は落ちるものの、ファルコン・ヘヴィも機体を着陸させ、再使用することが可能とされる。○6月21日: ロシアの新型宇宙船「サユースMS」、初打ち上げロシアは昨年12月、さまざまな新技術を導入した新型の無人補給船「プラグリェースMS」の1号機の打ち上げに成功し、現在もISSに係留されている。そして、その技術を有人宇宙船にも採用した「サユースMS」の開発も進められており、6月21日にも打ち上げられる。この打ち上げには、ROSKOSMOSのアナトーリィ・イヴァニーシン飛行士、キャスリーン・ルービンズ飛行士、そしてJAXAの大西卓哉飛行士が搭乗する。【参考】・・・・・
2016年01月06日中華人民共和国(中国)は12月17日(現地時間)、暗黒物質(ダークマター)探査衛星「悟空」(DAMPE)を搭載した、「長征二号丁」ロケットを打ち上げた。世界最先端級の観測機器を搭載し、未知の物質であるダークマターの世界初の検出に挑む。ロケットは日本時間12月17日9時12分4秒(中国標準時同日8時12分4秒)、甘粛省にある酒泉衛星発射センターの第2発射台から離昇した。その約1時間後、中国政府や国営メディアは「打ち上げは成功した」と発表した。【12月18日追記】17日夜(日本時間)には、米軍が運用する、地球周辺の物体の監視を行っている宇宙監視ネットワークも、悟空と思われる衛星を検知している。公開された軌道のデータから、衛星は事前の予告どおりの軌道に乗っていることが確認でき、打ち上げ成功が裏付けられている。○「悟空」(DAMPE)「悟空」(DAMPE)は中国科学院が中心となって開発した衛星で、高エネルギーのガンマ線や電子、宇宙線を観測し、存在は確実視されているものの観測されたことがない暗黒物質の検出を目指している。「悟空」は愛称で、正式名称は「DAMPE」(DArk Matter Particle Explore)と呼ばれている。悟空と同様の目的で開発された機器に「アルファ磁気分光器(AMS-02)」と「高エネルギー電子、ガンマ線観測装置(CALET)」があり、この2つは共に国際宇宙ステーション(ISS)に設置され、現在も観測を続けている。しかし、DAMPEが観測できる範囲はAMS-02よりも1桁以上も大きい5ギガ電子ボルト(GeV)から10テラ電子ボルト(TeV)までと、高い性能をもっている。DAMPEは中国やスイス、イタリアの大学や研究機関、欧州原子核研究機構(CERN)なども参加した国際共同プロジェクトとして推進されており、その観測データはAMS-02やCALET、またガンマ線宇宙望遠鏡「フェルミ」などの成果と補完しあう関係にある。衛星には「プラスティック・シンチレーター・ストリップス検出器(PSD)」、「シリコン-タングステン追跡/変換器(STK)」、「ゲルマニウム酸ビスマス・カロリメーター(BGO)」、そして「中性子検出器(NUD)」の、4つの観測機器が搭載されている。打ち上げ時の質量は1900kgで、高度500km、軌道傾斜角(赤道からの傾き)が97.4度の太陽同期軌道で運用される。設計寿命は3年が予定されている。○ダークマター(暗黒物質)現在の研究では、私たちのいる宇宙を作っている物質のうち、すでに知られている通常の物質はわずか5%で、残りの23%がダークマターと呼ばれる物質、さらに残りの72%が暗黒エネルギー(ダークエネルギー)であると見られている。このうち、暗黒エネルギーについてはまったく正体不明だが、ダークマターについては存在することはまず間違いないといわれている。ダークマターは、1970年代にある渦巻き銀河を観測した際に、その回転速度から計算した質量が、その銀河にある数多くの星々の合計質量よりも約10倍も大きいことが判明したことから、宇宙には光では観測できないものの、重力をもつ何らかの物質があることがわかり、その未発見の物質として名付けられた。その中でも有力な候補とされているのが「弱い相互作用をする重い粒子」の「WIMP」で、さらにそのうち「ニュートラリーノ」と呼ばれる素粒子である可能性が高いと言われており、世界中で研究や観測が続けられているが、これまでに検出に成功した例はない。WIMPそのものは目には見えないが、放射線のエネルギーによって蛍光を出す物質(シンチレーター)を使った観測や、WIMPが対消滅や崩壊した際に生成されると考えられているガンマ線や電子・陽電子の観測によって、ダークマターが存在する証拠を掴めるのではと期待されており、地上や宇宙に設置した観測装置による観測が、世界中で行われている。○長征二号丁長征二号ロケットは中国の中型ロケットで、1974年から打ち上げが行われている。今回の打ち上げに使われた「長征二号丁」はその改良型で、1992年に初飛行し、また2003年からは打ち上げ能力を向上させた改良型が開発され、運用されている。長征二号シリーズは今回を含め、これまでに88機が打ち上げられ、84機が成功している(衛星打ち上げのみ)。また長征二号丁に限っては今回で25機目となり、すべて成功している。【参考】・・・・
2015年12月17日2015年9月20日、中国は新型ロケット「長征六号」の初打ち上げに成功した。長征六号に使われている技術は、世界的にも実用例が少ないきわめて高いものであり、またその技術を共有する、中型、大型のロケットの実用化に向けた先駆けとして、今回の打ち上げ成功は大きな意味をもっている。第1回は長征六号を含む、次世代の長征ロケットが開発されるまでの経緯について、また第2回では、長征六号に使われている新開発のロケット・エンジンについて紹介した。そして第3回では、決まった部品の組み合わせだけで様々なロケットを造る「モジュール化」という技術の概要と、その技術が次世代長征ロケットにどのような形で取り入れられたかについて紹介した。連載の第4回では、長征六号の性能や実力、今後の展望をはじめ、ロケット・エンジン以外の新しい技術、そして長征六号の先にある超大型ロケットについて紹介したい。○長征六号の実力かくして開発された長征六号の打ち上げ能力は、高度700kmの地球を南北にまわる太陽同期軌道に最大1080kgとされる。これは日本の「イプシロン」ロケットや、インドの「PSLV-CA」ロケット、ロシアの「ローカト」ロケットに近い性能である。ただ、中国の内陸部から打ち上げる場合は、500kg前後にまで落ちるという。おそらく、地上局などの関係から、エネルギーのロスが多い飛行経路を取らざるを得ないためと思われる。第2回、3回で紹介したように、第1段にはYF-100、第2段にはYF-115という、液体酸素とケロシンを推進剤とするエンジンを使用している。一方で第3段のみ、過酸化水素とケロシンを推進剤に使う、小型のエンジン「YF-85」を4基装備しているといわれている。ただし、このことはロケットを開発した上海航天技術研究院などが発表している資料からは確認できないため、実際は違う可能性がある。事実、第3段には液体酸素・ケロシンの小型エンジンが使われているという説もあり、また今年9月に出回った、長征六号の第3段とされる機体の写真には、大きなノズルが1つ付いていることがわかっており、そもそも「小型のエンジンが4基」というのも間違いである可能性もある。現段階では、どの情報が正しく、あるいは間違っているのかは不明である。あるいは何種類かあり、ミッションに応じて使い分けができるようになっているといった可能性もある。本件に関しては、新しい情報があり次第、またお伝えしたい。過酸化水素とケロシンを使っていると仮定した場合、この組み合わせは触媒を介することで、混ぜ合わせるだけで自然に着火する性質(自己着火性)をもっている。そのため点火装置が不要になり、エンジンの軽量化、低コスト化が図れるほか、確実に点火することができるという利点がある。またエンジンの点火と停止を繰り返すことも比較的簡単にできるため、微調整によって軌道への投入精度を上げたり、複数の小型衛星をそれぞれ異なる軌道に投入したりといった、高い柔軟性、汎用性を実現することができる。この自己着火性は、従来の長征ロケットで使われていた、四酸化二窒素と非対称ジメチルヒドラジンの組み合わせにもあるが、この組み合わせは推進剤自身にも、また燃焼ガスにも高い毒性がある。だが、過酸化水素とケロシンであれば、自己着火性はそのままに、環境や人体にやさしいロケットにすることができる。この過酸化水素とケロシンという組み合わせは、過去に英国の「ブラック・アロウ」ロケットぐらいでしか実用化されたことはない。また過酸化水素は反応性が強いため、取り扱いも難しい。中国にとっては、従来の長征ロケットと同じヒドラジン系の推進剤を使い続けるほうが、多くの面で都合が良かったはずだが、あえて過酸化水素を選択したとしたら、そこには環境や人体への配慮と、新しい技術を積極的に取り入れる貪欲さがあると見て良いだろう。新技術を積極的に取り入れるという点は、他にもさまざまなところで目にする。たとえば第1段の下部には、ガスを噴射することで機体の姿勢を制御する装置が付いているが、この噴射ガスは、YF-100のターボ・ポンプのタービンを駆動させたあとの、酸素リッチのガスの一部を抜き出すことで得られているとされる。また、酸素タンクの加圧も、多くのロケットではヘリウムが使われているが、長征六号ではエンジンで加熱された酸素ガスをタンクに戻し、その圧力を使って加圧させているという。こうした技術は、長征六号を造り上げるために必要不可欠だったわけではない。たとえば、わざわざエンジンからガスを抜き出してこなくても、専用のガス・ジェット装置を積めば良かっただろうし、タンクの加圧もヘリウムを使えば十分である(*1)。しかし、これらの新技術がもし本当に導入されているのであれば、中国はあえて、難しいながらも、部品点数の削減により軽量化と信頼性の向上が見込める、合理的なやり方を採用していることになる。また、打ち上げ準備や発射管制といった点にも新しい技術が投じられている。たとえば打ち上げは「TEL」と呼ばれるトレーラー型の車両から行うことができるため、専用の大規模な発射台を必要としない。TELとはTransporter Erector Launcherの略で、その名の通り、ロケットを積んで目的地まで輸送(Transporter)でき、かつ発射角度に向けて立て(Erector)、発射(Launcher)まで行える車両のことである。TELはロシアや中国の弾道ミサイルの発射システムとしてはごく普通のもので、軍事パレードなどでもよく目にすることができる。また発射や追跡の管制も、移動式の小規模な設備で可能だとされる。これら打ち上げシステムの省力化は、弾道ミサイルの技術から採られたものと考えられるが、こうした地上設備の簡素化により、打ち上げ準備にかかる期間は最短7日間という、即応性の高いロケットに仕上がっている。小型衛星を即座に打ち上げられ、そして最適な軌道に正確に投入できることは、長征六号の最大の特長である。近年、電子機器の小型化、高性能化などのおかげで、小型の衛星でも大型衛星とそん色のない性能を出すことができるようになった。また、小型衛星は比較的安く、短期間で造れることから、新しい技術の実証機として、大学や研究機関で小型衛星が積極的に活用されつつある。新技術をふんだんに使った小型衛星を、長征六号を使って頻繁に打ち上げることができるようになれば、新しい技術の宇宙実証が進み、その成果は大型衛星にも活かされることになり、さらに若手の技術者の育成にも役立つなど、中国の宇宙産業全体が大きく発展することになるだろう。○そして人類は2つの火星行きロケットを手に入れる第2回で触れたように、長征六号に使われているロケット・エンジンは高い性能をもっており、また長征五号のブースターや、長征七号のメインとブースターのエンジンとしても使われることになっている。今回の長征六号の打ち上げが成功したことで、2016年に予定されている長征五号と七号の初打ち上げに向けた関門も、またひとつ開かれたことになった。そしてまた、中国は現在「YF-460」と呼ばれる、推力500トン級の、さらに強力なロケット・エンジンを開発しているとも伝えられる。公開されている系統図からは、二段燃焼サイクルで、1つのターボ・ポンプで2基のエンジンを動かす仕組みを採用していることがわかる。おそらくロシアのRD-180を参考にしたと思われ、また実際にロシアからRD-180が輸入されたという話もあるが、RD-180の推力は4MNほどなので、やはりこれも単なるコピーではなく、推力を増す改良が加えられていると考えられる。ただし、現時点では情報があまりないため、その性能や、ロシアからの輸入が本当にあったのかなど、詳しいことはわかっていない。この500トン級エンジンは、中国が計画中の超大型ロケット「長征九号」に使われるという。長征九号は、長征五号よりもさらに巨大なロケットで、かつてアポロ計画で使われた「サターンV」や、現在NASAが開発中の「スペース・ローンチ・システム(SLS)」に匹敵する能力をもつという。これが実用化されれば、有人の月探査や火星探査も視野に入ってくる。長征九号は、現時点ではまだ検討段階で、正式なプロジェクトとして動いてはいない。また月や火星への有人飛行も同様に、構想の域を出てはいない。しかし、もし長征九号が実現すれば、人類はSLSと同時に、火星まで人類を飛ばせる超大型ロケットを2つも手にすることになる。そう遠くないうちに、人類が火星の地面を踏みしめる日が来るかもしれない。あるいは両者が協力すれば、もっと遠くの世界に行くこともできるだろう。中国のもつ技術にはそれだけの実力があり、その技術を正しい方向に発展させることさえすれば、それは可能なのである。【脚注】*1 ただ、ヘリウムの生産量の90%近くは米国が担っているため、入手が困難になることを見越して、ヘリウムをなるべく使わない仕組みを選択する必要があった可能性もある。
2015年11月02日2015年9月20日、中国は新型ロケット「長征六号」の初打ち上げに成功した。長征と名の付くロケットは、1970年代から改良を重ねることで進化し、数多くの人工衛星、有人宇宙船を打ち上げ続け、中国を最盛期の米ソに勝るとも劣らないほどの宇宙大国へと押し上げた。打ち上げ数は200機を超え、成功率も信頼性も、高い水準を維持している。その長征が今、その誕生以来初めて、まったく新しいロケットへと生まれ変わろうとしている。長征六号に使われている技術は、世界的にも実用例が少ないきわめて高いものであり、またその技術を共有する、新しい中型、大型のロケットの実用化に向けた先駆けとして、今回の打ち上げ成功は大きな意味をもっている。この長征六号にはどんな意義があるのか、そこに使われている技術はどんなものなのか、そして、その未来には何が待っているのだろうか。前回は長征六号を含む、次世代の長征ロケットが開発されるまでの経緯について紹介した。連載の第2回では、長征六号に使われている高性能ロケット・エンジン「YF-100」について紹介する。○「酸化剤リッチ二段燃焼サイクル」のケロシン・エンジン長征六号の、第1段には液体酸素とケロシンを推進剤とする強力なロケット・エンジン「YF-100」を1基、第2段も同様に液体酸素とケロシンを使う「YF-115」を1基装備している。このYF-100とYF-115こそ、長征六号の、そして長征七号と長征五号を含む、次世代長征ロケットすべてにおける肝となる部分で、「酸化剤リッチ二段燃焼サイクル」と呼ばれる、きわめて高度な技術を採用している。「酸化剤リッチ二段燃焼サイクル」という言葉のうち、まず「二段燃焼サイクル」というのは、液体ロケット・エンジンを動かすための、いくつかある仕組みのうちのひとつである。液体ロケットの多くは、ターボ・ポンプという強力なポンプで燃料と酸化剤(この2つを合わせて推進剤という)を燃焼室に送り込んで燃焼させ、発生したガスを噴射してロケットを飛ばしている。このターボ・ポンプを動かすために、タービンを猛烈な勢いで回転させる必要がある。そのために二段燃焼サイクルは、まずプリ・バーナーという小さな燃焼室で推進剤を燃やし、生成された高温高圧のガス(*1)でタービンを回してターボ・ポンプを動かし、それによって推進剤を燃焼室に送り込み、さらにタービンを回したガスも燃焼室に送り込んで燃焼させる。推進剤を2段階で完全に燃焼させることから、二段燃焼という名が付けられた。この仕組みは、推進剤をいっさい無駄にすることなく噴射に使えるため、性能の良いエンジンにできるという長所がある。しかしその反面、エンジンの構造が複雑になり、また各所にかかる圧力や温度の条件が厳しく、どこかで不調が起きると途端に爆発する可能性もあり、さらにエンジン始動のタイミングの制御も難しいなど、製造や運用が難しいという短所もある。もうひとつの「酸化剤リッチ」というのは、このプリ・バーナーの燃焼によって生成されたタービン駆動用ガスに、酸化剤(酸素)が多く含まれているということを指している。酸化剤リッチがあるからには、もちろん燃料リッチもあり、こちらは燃焼ガスにケロシンや水素などの燃料が多めに含まれているということである。酸化剤なり燃料なりが豊富に含まれているから、リッチ(rich)というわけである。リッチにしなければならない理由は、タービン駆動用ガスの温度が上がりすぎないように抑える必要があるためである。もし、燃料と酸化剤を最適な比率で燃やしたとすると、配管などの金属部品が耐えられないほど燃焼ガスが高温になってしまう。一部の部品だけであれば、その周囲に推進剤を流すなどして冷却することができるが、エンジン全体を取り巻く配管や、また特に回転するタービンなどの部品は冷却ができない。そこで、酸化剤か燃料かを多めに足して燃やし、わざと未燃ガスが残るようにすることで、タービン駆動用ガスの温度を下げているのだ。燃料リッチにすべきか、酸化剤リッチにすべきかは、使う燃料によって変わる。たとえば液体水素を使うエンジンの場合は、理論的に水素リッチのほうが性能が上がることから、日本のH-IIAロケットや、米国のスペース・シャトルで使われているエンジンは水素リッチで動いている。一方、ケロシンを燃料に使うエンジンの場合は、酸化剤リッチのほうが高い性能が出せる。またケロシン・リッチにすると、高温の中でケロシンが分解されてススが発生し、配管やタービンに付着してしまうため、実用には向かないことから、必然的に酸化剤リッチにするしかない。しかし、酸素はただでさえ反応性が強い上に、プリ・バーナーで加熱されることで、さらに反応性はより高くなり、金属を簡単に腐食させてしまう。それからエンジンの部品を守るためには、特殊なコーティングを施すなどの、高い冶金技術が必要となる。これまで、酸化剤リッチ二段燃焼サイクルのケロシン・エンジンの実用化に成功したのは、ソヴィエト連邦/ロシアだけだった。米国は1990年代に、ソ連/ロシアで開発された酸化剤リッチ二段燃焼サイクルのケロシン・エンジンの技術を入手し、米国内で生産しようとしたが、現実的な予算や人員の範疇では難しいことがわかり断念。結局、ロシアから完成品を輸入し、ロケットに装着して打ち上げている。では、中国はどのようにしてこの難しい技術を手にしたのだろうか。○中国はロシアからRD-120を手に入れた中国で液体酸素とケロシンを使う高性能エンジンの開発は、1985年にはすでに提案されていたという。ただし、このときは開発までには至っていない。その後、1990年にソヴィエト連邦から2基の「RD-120」というエンジンを輸入して分析し、1995年には燃焼試験も行ったとされる。RD-120は現在も運用中の「ジニート」ロケットの第2段に使われているエンジンで、酸素リッチ二段燃焼サイクルのケロシン・エンジンである。なぜ中国がこのエンジンを入手することができたのかは不明だ。ただ、RD-120は高い性能をもつエンジンではあるものの、当時のソ連にはより高性能なエンジンがあったことや、また当時中国とソ連の関係は好転しており、さらにソ連は崩壊寸前で資金難に陥っていたことから、輸出されたとしてもおかしな話ではない。また1995年には、米国のプラット&ウィットニー社もRD-120を手に入れ、燃焼試験を行っており、中国に渡っていたとしてもおかしくはない。中国はその後、このRD-120を下敷きに、1998年ごろから独自のエンジンの研究を始めた。そして1999年には正式にプロジェクトとなり、後にYF-100となるエンジンの開発が始まった。RD-120を基にしているとはいえ、前述のように酸素リッチ二段燃焼サイクルのケロシン・エンジンは技術的に難しく、たとえ手元に実物や設計図があるからといって、すぐに真似して造れるようなものではない。また、RD-120の真空中推力は約834kNであるのに対して、YF-100は約1340kNと大幅に向上していることから、単なるコピーではなく、中国独自の改良も加えられたことがわかる。前述のようにRD-120はジニートの第2段エンジンであり、ロケットの第1段エンジンとしては少し非力であるため、推力を向上させる改良は必須だったのであろう。YF-100は2001年には形になるも、初期は失敗の連続で、大きな爆発事故も経験したという。だが、中国は粘り強く開発を続け、2005年に燃焼試験の成功にこぎつけた。その後も燃焼時間を延ばしたりしつつ試験が繰り返され、2012年には開発完了が宣言された。この時点までで、製造されたエンジンは61基にも上ったという。その後も燃焼試験は行われており、2013年時点での燃焼時間は累計で4万秒を超えるという。これは新型エンジンの燃焼試験の時間としては十分な数字である。最終的に完成したYF-100は、海面上推力1200kN、真空中推力1340kNで、比推力は海面上で300秒、真空中で335秒という性能をもつとされる。これはソ連が開発した世界最高性能のエンジン「RD-170」や「NK-33」よりは若干劣るものの、かなり高い性能である。また推力を65%から100%で可変できる、スロットリング能力ももっているという。ただ、65%から100%の間を連続的に変えられるのか、あるいはあらかじめ設定した作動点のみなのかは不明である。長征六号の第2段のYF-115もまた同様に、液体酸素とケロシンを使う、酸素リッチの二段燃焼サイクルを採用している。YF-100とは姉妹のような関係で、ほぼ同時期に並行して開発されたようだ。YF-115のほうが造りやすいため、おそらくYF-100の開発に向けた習作という意味合いもあったのかもしれない。構想から数えると20年以上、実質的な開発開始から数えても10年以上の歳月をかけ、中国はついに、酸化剤リッチ二段燃焼サイクルのケロシン・エンジンの実用化に成功した。そして今回の長征六号の打ち上げ成功で、YF-100は実際の飛行にも耐えられることも証明された。これにより、同じエンジンを使用する長征七号と長征五号の打ち上げへの関門も、またひとつ開かれたことになる。何より、米国ですら一度は音を上げたエンジンの開発に成功したことは、この分野に限ったことではあるが、しかし確実に、中国が米国に一歩先んじたことを意味する。また、ロシアにしか存在しなかったロケット・エンジンの技術が、中国に受け継がれ、独自の進化を遂げたことは、世界のロケット開発史にとっても大きな意味をもつ。なお余談だが、米国では現在、ケロシンではないものの、同じ炭化水素系のメタンを燃料とする酸化剤リッチ二段燃焼サイクルのエンジンの開発が進んでいる。また、フル・フロウ二段燃焼サイクルという、通常の二段燃焼サイクルよりももっと効率の良い、しかし難しい仕組みのエンジンの開発も進んでいる。さらに、RD-120系の技術は、ウクライナを経て、インドにも渡ろうとしている。現時点ではまだ、中国が成し遂げた成果は際立って見えるものの、そう遠くないうちに、酸化剤リッチ二段燃焼サイクルのケロシン・エンジンの技術は、ロケットの世界ではごくありふれたものになるかもしれない。***かくして開発されたYF-100だが、長征六号の開発は、次世代長征のもうひとつの肝である、モジュール化でさらに難航することになる。【脚注】*1 正確には、超臨界という液体でも気体でもない状態にある。(続く)
2015年10月27日2015年9月19日の夜。中華人民共和国を流れる黄河の上流域、通称「黄土高原」と呼ばれる一帯は、初秋の寒さに包まれていた。その静けさの中、山西省にある太原衛星発射センターでは、大勢の人々が夜通しで働いていた。その中心には、「長征六号」と名付けられた新型ロケットが鎮座していた。暗闇の中、照明に照らされ、白く煌々と輝く姿から「白騎士」とも呼ばれていた。夜が明け、9月20日7時1分。長征六号はまばゆい光と轟音とともに、大空高く舞い上がり、そして予定通りの軌道に、搭載していた20機の小型衛星を投入した。長征六号に使われている技術は、世界的にも実用例が少ないきわめて高いものであり、またその技術を共有する、中型、大型のロケットの実用化に向けた先駆けとして、今回の長征六号の打ち上げ成功は大きな意味をもっている。この長征六号にはどんな意義があるのか、そこに使われている技術はどんなものなのか、そして、その未来には何が待っているのだろうか。○長征ロケットの歩み1934年10月15日、中華ソヴィエト共和国の根拠地であった瑞金は、国民党政府軍によって包囲された。追い詰められた中国紅軍(中国共産党軍)は、瑞金を放棄し、この包囲網を突破することを決定。追いすがる国民党軍との戦いを続けながら、1万2500kmもの距離を移動し、1936年に延安に辿り着いた。これがかの有名な「長征」である。長征は当初約10万もいた兵力が数千にまで減るほど熾烈なもので、また行軍中には内部で粛清が起こり、さらに行く先々の土地では横暴の限りを尽くしたが、現在の中国共産党はこれを、後の中華人民共和国の建国に至る、歴史的に大きな転換点になったと位置づけている。中国にとって伝説、あるいは英雄譚でもあるこの「長征」の名を、中国が初めて開発した宇宙ロケットに冠したことからは、中国が当時から、宇宙開発に大きな期待を込めていたことがわかる。長征と名の付くロケットの歴史は、1970年から打ち上げられた「長征一号」から始まる。長征一号は大陸間弾道ミサイルの「東風4」を改造したロケットで、1号機は失敗したが、1970年4月24日に打ち上げられた2号機は成功し、中国初の人工衛星「東方紅一号」を軌道に乗せた。これにより中国は、ソヴィエト連邦、米国、フランス、日本に続いて、自力で人工衛星の打ち上げに成功した5番目の国となった。長征一号による衛星の打ち上げは2回のみで終わったが、それと並行し、より性能の高い「東風5」ミサイルを基にした「長征二号」ロケットの開発が行われ、1975年11月26日に打ち上げに成功した。長征二号は地球低軌道への衛星打ち上げに適したロケットで、現在も「長征二号丙」や「長征二号丁」など、改良型、発展型のロケットが運用されている。1980年代になると、通信、放送衛星などの、静止衛星を打ち上げるためのロケットが開発が行われることになり、長征二号を基に改良を加えた「長征三号」と「長征四号」が開発された。長征三号は液体水素を使う上段を搭載する計画で、高い性能が見込める反面、実現性に難があった。そこで、性能は低いものの確実に開発できる長征四号が、バックアップとして開発されることになった。その後、長征三号は開発が成功し、1984年1月29日に初飛行を行い、現在も「甲」や「乙」、「丙」などの改良型や発展型が運用されている。一方で長征四号は、地球を南北にまわる極軌道向けのロケットとしての道を歩むことになり、こちらも「乙」や「丙」といった改良型が運用され続けている。長征二号、三号、四号は、名前や目的が違うため、それぞれまったく別のロケットと扱われることもあるが、実際のところは長征三号、四号はともに、長征二号の機体を延長したり、ブースターを追加したり、あるいは第3段を追加したりといった改良が施されているのみである。推進剤タンクの直径は同じであり、ロケット・エンジンも同じものが使われているなど、見ようによっては「同じロケットのヴァージョン違い」とも取れる。もともとの長征二号が、それだけの発展性を見越して開発されたかは定かではないが、発展が可能なだけの余裕があったのは事実である。またこれも狙ったものかはわからないが、機体や部品を共通化することで、量産効果や信頼性の向上にも役立っている。これら長征シリーズの道のりは決して平坦なものではなく、打ち上げ失敗を何度も経験し、そして1996年には、おそらく宇宙開発史上最悪とされるほどの大事故をも起こしている。だが、それでもめげずに数多くの人工衛星、有人宇宙船を打ち上げ続け、中国を最盛期の米ソに勝るとも劣らないほどの宇宙大国へと押し上げた。長征シリーズの全種類を合わせた打ち上げ数は200機を超え、成功率も信頼性も、高い水準を維持している。○次世代の長征ロケットへこれまでの長征ロケットは、長征二号を基に改良を重ねることで多種多様な能力をもたせてきたが、たとえばもっと大きく、質量の大きな衛星を打ち上げようとすると、おのずと限界があり、より大型の、新しいロケットが必要とされた。また、長征は推進剤に四酸化二窒素と非対称ジメチルヒドラジンという、毒性の強い物質を使っていることから、環境や人体に悪影響を与える危険性があり、また運用が難しいという問題もあった。こうした背景から、長征三号が開発されたばかりの1986年ごろにはすでに、より強力で、そして環境や人体にやさしい推進剤を使う、新しいロケットの検討が始まった。しかし、技術的な問題などをはじめ、おそらくは既存の長征ロケットの改良や発展のほうに注力する必要があったこともあり、当時はまだ本格化することはなかった。その次世代長征ロケットの検討が本格化したのは、2001年のことだった。公になったのは2002年ごろである。「長征五号」と名付けられたそのロケットは、これまでの長征シリーズよりも大型で、そして世界的にも実用例の少ない、難しい技術を使った高性能なロケット・エンジンを装備していることも相まって、はるかに大きな打ち上げ能力をもつとされた。目標とされた性能は、地球低軌道に25トン、静止トランスファー軌道に14トンで、これは現在運用中のロケットの中で最も打ち上げ能力の大きな米国の「デルタIVヘヴィ」や、欧州の「アリアン5」と肩を並べるほど強大なものである。当時、2001年に開発が始まり、初打ち上げは2008年に予定されていたが、中国政府から開発の許可が下ったのは2006年になってからだった。ただ、この間にもロケット・エンジンの開発や試験は行われており、長征五号に関わる開発すべてが止まっていたわけではない。長征五号はまた、単に強大な打ち上げ能力をもつだけではなく、装着するブースターの種類や本数を変えることで、多種多様な打ち上げ能力をもたせることが可能とされた。さらに、そのブースター単体を基に、機体を束ねたり、第2段や第3段を装着することで、中型ロケットや小型ロケットを造ることもできるとされた。このように、互換性をもつ部品を組み合わせることによってさまざまなロケットを造る技術を、「モジュール式ロケット」や「モジュラー・ロケット」と呼ぶ。同じ規格の部品(モジュール)を生産し続ければよいので、量産効果や信頼性の向上が期待できることから、ロケットの大幅な低コスト化を実現する方法のひとつとして、古くから知られていた。ただ、詳しくは第3回で触れるが、この方法には欠点もあり、これまで本格的に取り入れられたのはロシアの新型ロケット「アンガラー」ぐらいしかない。しかし、この当時の検討では、次世代長征では、アンガラーよりもさらに徹底したモジュール化が図られ、よりさまざまな打ち上げ需要に、柔軟に対応できるようにすることが計画されていた。後に、その小型ロケットには「長征六号」、中型ロケットには「長征七号」という名前が与えられ、長征六号は2009年に、また長征七号も2010年に開発が始まった。中国ロケットの新たな三本柱として、また世界でも例の少ない高性能ロケット・エンジンと、モジュラー・システムをもつロケットとして、長征五号、長征七号、長征六号の開発は始まった。そして今回、その中で小型の、つまり最も開発しやすく、エンジンなどの技術の試験機としてうってつけな長征六号が、まず先んじて打ち上げられ、成功したのである。だが、ここに至るまでには、エンジン開発の難航や、モジュラー化構想の一部が破綻するなど、まさに史実の長征のごとく、熾烈を極めた。(続く)
2015年10月22日『探検隊の栄光』の完成披露試写会が9月24日(木)に開催され、主演の藤原竜也をはじめ、小澤征悦、田中要次、川村陽介、佐野ひなこ、岡安章介、山本透監督が来場。六本木で発見したという2メートルの巨大ツチノコも駆けつけ(?)会場は盛り上がりを見せた。『ちょんまげぷりん』の荒木源の小説を原作に、往年の人気番組「探検隊」シリーズへのオマージュをこめて製作されたコメディ。未確認生物(UMA)発見のために南国のベラン共和国の秘境で奮闘する探検隊の面々を描く。映画の中の探検隊同様に撮影もかなり過酷だったよう…?藤原さんが撮影を振り返りつつ「富士山の下で…」と漏らすと、共演陣から「ベラン共和国ですから!」「ベラン共和国の富士山ですね」などと逐一、訂正が入る…。藤原さんはそんな周囲の“雑音”を流しながら「元々、南国で撮ると聞いてて、穏やかな環境で撮れるなと思ってたら、八丈島になったという連絡があって…」と首をかしげつつ述懐。すかさず「ベラン共和国の八丈島ね!」という声が入るも藤原さんはさらに「クランクインの2日前には千葉の近郊となって…」と困惑気味に明かした。しかも、その千葉近郊の撮影も「地元の人があまり近寄らない洞窟」で行われたそうで、たまたま犬を連れて通りかかった老夫婦に「何かここであったんですか?」と尋ねたそうだが「何も話してくれず、『事故とかですか?』と聞いたら夫人が『事故というかねぇ…』と言ってそのまま帰っちゃった…」と苦笑交じりに明かした。この日は、メインキャストのひとりであるユースケ・サンタマリアが舞台公演で欠席となったが、ここぞとばかり藤原さん、小澤さんを中心に登壇陣からはユースケさんの現場での振る舞いに関する告発が…!山本監督は撮影が過酷なあまり「明日、誰も来ないんじゃないかと思った」と振り返ったが、藤原さんは「僕は全然大丈夫でしたが、必死にユースケ先輩をなだめて、ユースケ先輩が帰らないようにしてました」と語る。小澤さんは、衣裳に着替えてから現場に移動する際のエピソードとして「ユースケさんに『(撮影)お願いします』と言うと、必ず『何で行かなくちゃなんねーんだよ!』と叫んでたし、撮影が終わって帰る時も毎日『明日は来ねぇからな!』って言ってました」と証言。さらに藤原さんが、小澤さんが撮影中、当初、予約されていた宿ではなく、さらに高級なホテルにグレードアップしていたと明かすと、小澤さんは「それはユースケさんですよ!」とあくまで、自分はユースケさんの誘いに付いて行っただけだと責任転嫁し会場は笑いに包まれた。紅一点の佐野さんは「本音を言うと大変でした…」とポツリ。「夜のシーンが寒くて…。南国なのに白い息が」と恨めし気に山本監督の方を見つめ、再び会場は笑いに包まれた。舞台挨拶の最後には“藤原探検隊”がこの日の会場の六本木で捕獲したという体長2メートルの巨大なツチノコも乱入して、記念撮影が行われた。『探検隊の栄光』は10月16日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:探検隊の栄光 2015年10月16年より全国にて公開(C) 2015「探検隊の栄光」製作委員会(C) 荒木源/小学館
2015年09月24日第1回では、中国の全地球測位システム「北斗」の計画立ち上げから、第2世代衛星によるアジア・太平洋地域を対象にしたサーヴィス開始までの経緯について紹介した。また第2回では、2015年3月30日に打ち上げられた初の第3世代衛星「北斗三号」と、北斗の今後について紹介した。最終回となる今回は、その北斗三号の打ち上げで使われた新型の上段「遠征一号」について紹介したい。○「上段」とは「上段」(Upper Stage)という部品は、あまり有名ではないかもしれない。上段はロケットの最終段、言い換えればロケットと積み荷である人工衛星との間に位置し、衛星を最終的な目的地の軌道へ送り届ける役割を持つ。母機となるロケットとは別の名称を持つものも多いが、影は薄く、たいていの場合「ロケットの第何段」とか、あるいは「最終段」としか呼ばれない。それは間違いではないものの、いくつかの上段に関しては、それ自体が独立したロケット、あるいは宇宙機になっており、また上段の性能がそのロケット全体の能力を決定付けることもあるほどだ。例えばロシアの「ブリースKM」や「ブリースM」と呼ばれる上段は、エンジンを最大8回再点火することができ、軌道上での最大24時間にわたって運用ができる。この性能を生かして、複数の衛星を異なる軌道に投入したり、静止衛星を直接静止軌道に投入したりすることが可能だ。また同じロシアの「フリガート」という上段も、最大3日間の軌道滞在と、20回以上ものエンジンの再点火が可能な性能を持つ。また米国にも「セントール」という、改良されながら半世紀以上も使い続けられている高性能な上段があり、現在でもアトラスVロケットの上段として使われている。日本では長らく上段らしい上段は持っていなかったが、最近になりH-IIAロケット第2段を改良し、運用可能時間を従来の約1時間から約5時間にまで強化する試みが実施されている。本格的な初飛行は今年末ごろになる予定だが、すでに一部の技術は、2014年末の「はやぶさ2」の打ち上げで使用されている。一方、中国も再点火が可能なエンジンを持つ第3段を装備したロケットはあったが、衛星を直接目標の軌道に投入したり、複数の衛星を異なる軌道に投入するには力不足であった。そこで開発されたのが、今回初飛行した「遠征一号」だ。○人工衛星を目的の軌道まで送り届ける「遠征一号」遠征一号は「長征三号」ロケット・シリーズの第3段と、搭載する人工衛星との間に装着される。長征三号シリーズは3段式だから、遠征一号を搭載することで4段式ロケットになる。また遠征一号、積み荷である衛星と一緒にフェアリングの内部に収められており、打ち上げ時は外部に露出していない。遠征一号は球形の推進剤タンクを持ち、それを4つ四角形状に並べ、その中心にできる隙間にロケット・エンジンを装備している。エンジンの推進剤には四酸化二窒素と非対称ジメチルヒドラジンの組み合わせを使用し、2回の再点火が可能だという。軌道上での運用可能時間は最大で6.5時間とされる。開発と製造は、長征二号ロケットや長征三号ロケットの製造も手掛けている中国運載火箭技術研究院(CALT)が行っている。外見やタンクとエンジンに配置などから、おそらくはロシアのブリースやフリガートを参考に開発されたものと推測される。エンジンの再点火可能回数や、軌道上での運用可能時間などの性能はブリースやフリガートより劣っているが、これには2つの理由が考えられよう。1つ目は、中国がこれまでに、この手の上段を開発したことがないことから、技術を持っていないためという可能性だ。ただ、上段という形ではないが、いくつもの人工衛星や有人宇宙船「神舟」の開発と運用を通じて、ロケット・エンジンを軌道上で何日も運用し、そして何度も再点火させる実績はあるため、根拠としては弱い。2つ目は、ブリースやフリガートの性能を過剰なものとして捉え、必要な能力のみ出せるようにした結果である可能性だ。実際、フリガートの最大3日間の滞在と、20回以上ものエンジンの再点火が可能という性能は、通常の人工衛星の打ち上げに使うことを考えると過剰である。今後、遠征一号の次に開発されるであろう、新しい上段がどのような性能を持つかが注目される。遠征一号は北斗のような航法衛星や、静止軌道に投入される通信衛星などの打ち上げで威力を発揮する。従来であれば、ロケットの能力の限界から、衛星は目標軌道の一歩手前の軌道に投入され、そこからは衛星が自身のスラスターを噴射して、最終的な目標軌道まで移動していた。だがもし、ロケット側がそれを肩代わりし、目標の軌道や、それに近い軌道まで衛星を送り届けることができれば、衛星にとっては大きな負担軽減となる。実際に、これまでの北斗衛星や静止衛星の打ち上げでは、ロケットは目標軌道の一歩手前の軌道に衛星を投入していたが、今回の打ち上げでは、北斗衛星17号機は高度約3万6000km、軌道傾斜角55度の、実際に衛星が運用されるのに近い軌道に投入されている。○遠征二号とTY-1、先進上段いくつかの報道によれば、現在より大型の「遠征二号」の開発も進められているという。これは同じく現在開発中である大型ロケット「長征五号」に搭載できるように造られており、長征五号に合わせて大型化され、エンジンも2基装備される。エンジンの再点火可能回数や、運用可能時間など、性能についてはまだ情報はない。遠征二号が完成すれば北斗衛星を最大4機同時に打ち上げることが可能になり、北斗システムの構築や維持がより効率良くできるようになるという。また、主に低軌道や極軌道への衛星打ち上げに使われている「長征二号」ロケットや「長征四号」ロケットに使用できる上段「TY-1」の開発も行われている。手掛けているのは上海航天技術研究院(SAST)で、同研究院が開発中の新型小型ロケット「長征六号」にも使用できるという。具体的な性能は不明だが、主に小型衛星を複数載せることを意図しており、最大で10機の衛星を異なる軌道に乗せることができるとされる。またTYは中国語の名称の頭文字であることは間違いないが、元の名前が何であるかはわかっていない。TY-1が「多星発射上面級」、英語では「Multi-Launch Upper Stage」と呼ばれていることまではわかっているが、どう略してもTYという頭文字にはならない。さらに、ケロシン系燃料(RP-1とされる)と過酸化水素を使う、より高性能な上段「先進上段」(Advanced Upper Stage, AUS)の開発も進んでいるという。こちらも、エンジンの再点火可能回数や、運用可能時間についてはまだ情報は明らかになっていない。こうした上段を手にすることで、中国の衛星打ち上げ能力は大きく向上することになる。現在中国は、国際武器取引規制(ITAR)によって、事実上海外の商業衛星の打ち上げができない状態にあるが、万が一商業打ち上げ市場に再参入することがあれば、この上段の存在意義は大きい。また何よりも、資源探査衛星や軍事衛星など、地球軌道に実用衛星を多数打ち上げている中国にとって、衛星の寿命が延ばせるなどの大きな恩恵がある。そして特殊な軌道へ送られることの多い科学衛星や、月や惑星へ航行する探査機にとっても、こうした上段の存在は、非常に大きな意義を持つだろう。
2015年05月01日2015年3月30日、中華人民共和国の四川省にある西昌衛星発射センターから、「長征三号乙」ロケットが打ち上げられた。ロケットの先端には、中国の全地球衛星航法システム「北斗」を構成する人工衛星が搭載されていた。北斗は米国のGPSなどに対抗する中国独自の衛星航法システムで、現在はまだ中国周辺のアジア・太平洋地域でしか利用できないが、2020年ごろにはGPSと同じく、地球上のどこでも測位ができるようになる予定で、今回打ち上げられた衛星は、まさにその嚆矢となるものであった。この打ち上げではまた、北斗などの人工衛星を目的の軌道まで送り届ける、「遠征一号」と呼ばれる上段が初めて使用された。今回は北斗と遠征一号について、全3回に分けて紹介する。○中国版GPSこと「北斗」カーナビや携帯電話の道案内機能や、デジカメで撮影した写真の位置情報など、人工衛星を使った航法・測位システムは、すでに私たちの生活にとって必要不可欠なものになっている。現在この衛星航法システムは、米国が運用している「GPS」を筆頭に、ソヴィエト・ロシアのGLONASSがある。また欧州では「ガリレオ」の構築に向けて衛星の打ち上げが進んでおり、インドでも同国の周辺のみを対象にした「IRNSS」の打ち上げが行われている。そして日本も、米国のGPSを補完する目的で「みちびき」の構築を目指している。そして中国もまた、GPSなどと対抗する、独自の全地球衛星航法システムの構築を進めている。それが「北斗」だ。北斗とは有名な星座「北斗七星」のことで、中国では古代から、北斗七星を天帝の乗り物と見立てるなど深く親しまれている。また天測航法、つまり天体を観測することで自分の位置を測っていた船乗りたちにとっては、北斗七星は北極星(ポラリス)を見つける手がかりとなる星座としても有名で、衛星航法システムにとってはまさにうってつけの名前だ。また、中国国外へのサーヴィス展開を意識してか、「COMPASS」(コンパス)という英語の名称も付けられている。中国が衛星航法システムに目をつけたのは意外に早く、1960年代のことであったとされる。衛星航法システムの原理自体は当時すでに確立されていたが、60年代というと、GPSを構築した当の米国ですらまだ研究の段階にあり、GPS衛星の開発や打ち上げが始まったのは70年代になってからのことだ。当然、人工衛星も満足に打ち上げていない当時の中国にとっては到底手が出る技術ではなく、基礎研究のみで終わったとされる。1980年代に入り、中国は静止軌道に人工衛星を打ち上げられる「長征三号」ロケットの開発に成功したことで、衛星航法システムの構築がようやく実現可能となった。1983年、2機の静止衛星を使った実証実験を行うことが提案され、1988年に打ち上げられた通信衛星「東方紅二号A」の2号機と3号機で実現。これにより、衛星を使った航法システムの構築が実際に可能であることが実証できたとされる。この成果を下敷きに、中国政府は1994年、「北斗衛星航法実験システム」を構築する決定を下した。「北斗」という名前はこのときに付けられている。このシステムは「双星定位」と呼ばれ、前述の実証実験と同じく、衛星2機で航法を行うというものだった。衛星の製造に当たっては、中国が開発に成功した静止衛星バス「東方紅三号」が用いられた。そして2000年に1号機と2号機が打ち上げられ、2003年には予備機として3号機が打ち上げられた。2007年には4号機も打ち上げられたが、打ち上げ直後に故障したとされる。ただ、後に問題は解決され、予定通りの軌道に入ったとされるが、打ち上げから2年ほどで運用を終えている。この北斗実験衛星の衛星はすべて静止軌道に投入され、まず1号機と2号機の2機の衛星から出される信号を地上で受信し、その位置を割り出す実験が行われた。その後試験的に、また中国国内限定ではあるものの、航法サーヴィスが開始された。しかし、衛星航法で数m単位の正確な位置を出すためには、最低でも4機の衛星を、それぞれ異なる軌道に配置することが必要である。この時点では2機の衛星が、緯度が違うだけの静止軌道から信号を出していただけであり、測位の精度は100mほどと、とても使い物になるものではなかった。その後、3号機と4号機が追加されたが、それでも最高で20mほどだったという。もっとも、この精度の問題は、衛星を数さえ打ち上げれば解決する話であり、4機で打ち止めにしたということは、中国にとってはサーヴィス開始はついでのことであり、本当のところはあくまで「実験機止まり」という位置付けだったのだろう。実際、このあと中国は本格的な衛星航法システムの構築を目指し、続々と新型機の打ち上げを始めた。○北斗二号本格的な衛星航法システムを構成する新型の北斗衛星は、2007年から打ち上げが始まった。この新型機は、公式には「北斗」とか「北斗衛星」としか呼ばれていない。したがって新型機の1号機は「北斗航法衛星1号機」という、まるでそれ以前に北斗という衛星がなかったかのような名前になっている。もちろんこの衛星からが本番であるから間違いというわけではないのだが、これでは非常に紛らわしいことから、非公式ながら実験機シリーズを「北斗一号」、そしてこの本番機シリーズを「北斗二号」と呼ぶのが通例となっている。まず軌道上実証機となる1号機が2007年4月14日に打ち上げられたのを皮切りに、2012年10月25日までに全16機が打ち上げられた。打ち上げそのものはすべて成功したが、北斗衛星2号機はロケットから分離された後に故障し、予定していた静止軌道への到達ができなかったと伝えられている。その他の15機に関しては問題なく稼動しているようだ。衛星が投入された軌道は、静止軌道、傾斜対地同期軌道、そして中軌道の、大きく3種類に分かれている。静止軌道は通信衛星などでもおなじみの、地球の赤道上約3万5800kmにある軌道だ。傾斜対地同期軌道は、その静止軌道を赤道上から55度傾けた軌道で、別名「準天頂軌道」とも呼ばれる。中軌道は高度2万1500km、赤道からの傾きが56度の軌道で、地球の周囲を120度ずつ、3つの軌道面に分けて、それぞれに10機程度が投入される。北斗二号の全16機のうち、静止軌道には6機、傾斜対地同期軌道に5機、そして中軌道に5機が打ち上げられている。北斗二号の開発では、実験衛星と同じく東方紅三号バスが用いられた。ただ、造られた衛星には大きく2種類があるとされる。まず傾斜対地同期軌道と中軌道に打ち上げられた衛星は、打ち上げに使われたロケットが同じであるため、基本的に同型機だと推察される。一方、静止軌道への打ち上げには、より強力な打ち上げ能力を持つロケットが使用されたことから、傾斜対地同期軌道や中軌道に打ち上げられた衛星よりも、1.5倍ほど大型であると推察される。2012年10月25日に16号機が打ち上げられ、軌道上での試験を経て運用に就いた後、中国は同年12月27日をもって、アジア・太平洋地域を対象にした航法サーヴィスの開始を宣言した。測位の精度は実験衛星よりも大きく向上し、民間向けで10m、軍向けには10cmの精度が出せるという。ただ後者は、もしくは前者も、おそらく地上に置かれた基準点など使って補正した際の値だと思われる。このアジア・太平洋地域を対象にしたサーヴィス開始の後、北斗の打ち上げはしばらく行われなかった。だが2015年3月30日、全地球規模でのサーヴィス展開に向け、第3世代機にあたる「北斗三号」の1号機、正式名称「北斗衛星17号」が打ち上げられた。(次回は4月30日に掲載予定です)
2015年04月28日「委員長系女子」。皆さんは聞いたことありますか?名の通り、「委員長」をやっていそうなキャラの女性のことを言います。「委員長なんて真面目なイメージだし、モテとは正反対なんじゃ・・・」とお思いのそこのアナタ!真面目な印象の「委員長」だからこそ、男性からは手厚く支持されているのです。そこで今回は、男性の皆さんに「委員長系女子」の魅力を聞いてきました!さっそくご紹介したいと思います。■1.リードしやすい「委員長系女子の良いことろは自分がリードできるところ!恋愛にウブな感じがたまらなく可愛いよね。そんな子と付き合いたい・・・。」(25才/証券)委員長系女子は基本的に「恋愛にウブ」です。皆さんのイメージとしても、委員長って「恋愛より勉強!」のイメージが強くないですか?男性は基本的にそんなウブな女性を好むみたい。あなたも真似して上手に「ウブ感」を演出してみましょう。背伸びして恋愛慣れしてます感をアピールするのはNGですよ。■2.恋愛に真面目「委員長系女子はなんてったって真面目だから、浮気の心配がないよね。ずっと一途に自分のことを思っていてくれそうなイメージ。」(22才/学生)委員長系女子の魅力は何ていったって「真面目」な所。それは恋愛に関しても共通していると思われます。恋愛面にチャラさが少しでもあったら「委員長女子」は名乗れません。この人も、あの人も素敵・・・とならないように、好きな人を決めたらその人意外はシャットアウトしちゃいましょう。■3.すぐ照れる「俺は委員長系女子の、男慣れしてない感じが好き。『可愛い』って言っただけで『え、そんなこと!ない・・・///』とか顔真っ赤にされながら言われたい。たまらん。」(20才/カフェ)男性慣れしていない「委員長系女子」。すぐに照れちゃうそんな女性に、男性は胸きゅんしちゃうみたい。男性が発する一言一言を間に受けて照れまくっていると、男性はきっと可愛いと思ってくれるはずです。「いやいやわたしなんかブスだから・・・」と可愛くない卑屈な発言はしないように気をつけましょうね。■4.叱ってくれる「委員長系女子に可愛く叱ってほしいです。『ちゃんと栄養のあるご飯食べなきゃダメなんだからね!』とか、ちょっと怒りながら心配してほしい。」(24才/事務)委員長と言えば「ちゃんと掃除してください!」や「ちゃんと話を聞いてください!」など、みんなに怒ってるイメージがありませんか?そんな委員長系女子に怒ってもらいたい男性は多いみたい。しかし彼らもガチでブチ切れされたいのではなく可愛く怒られたいはずなので、注意する程度にしておきましょう。■おわりにいかがでしたか?真面目なだけではない「委員長系女子」。あなたも彼女たちの魅力に気づいたでしょうか。気づいたならば、あなたもぜひこの愛され「委員長系女子」を目指してみましょうね!(霧島はるか/ハウコレ)
2015年04月09日映画『エイプリルフールズ』が4月1日(水)のエイプリルフールに初日を迎え、戸田恵梨香、松坂桃李、ユースケ・サンタマリア、小澤征悦、菜々緒、寺島進、富司純子、里見浩太朗、石川淳監督が舞台挨拶に登壇した。ドラマ「リーガルハイ」、「デート~恋とはどんなものかしら~」などで知られる人気脚本家・古沢良太のオリジナル脚本による本作。7つの嘘を軸に27人もの人生が複雑怪奇に絡み合っていく。エイプリルフールに公開ということで、戸田さんを筆頭にキャスト陣は「私事ですが…」と前置きし次々と嘘を暴露。戸田さんは「実は私は三つ子です」と告白し、これまでの舞台挨拶、さらには本作撮影時の戸田さんも別人であったと明かす。これにユースケさんが「確かに撮影のときの戸田さんの背中には毘沙門天があった」と“補強”し笑いを誘う。松坂さんは「このたび歌手デビューが決まりました」と明かし、実は本作のエンディング曲も歌っていると暴露。ここで止まればよかったが、すかさずユースケさんが「タイトルは『この子、誰の子?』です。演歌調で!」と付け足し、司会者も「一節、歌ってもらえますか?」とムチャぶり!松坂さんは苦笑を浮かべつつ「この子、誰の子~?」とその場で熱唱し男気を見せた。そして、当のユースケさんはいきなり「元『ワン・ダイレクション』のゼインこと、ユースケ・サンタマリアです。みんなからは“マッサン”と呼ばれています」と挨拶。さらに本作に関しては既にヒット確実なので、公開待機作の宣伝をさせてもらうと宣言し「4月に僕が初めて監督・主演した『寄生獣』が公開となります」と語り、実は『寄生獣』のミギーはCGではなく、ユースケさん自身の渾身の熱演によるものだと説明。さらに『進撃の巨人』もユースケさんの手による作品であり、『アベンジャーズ』の続編ではハルクを演じていると、まさに“立て板に水”とはこのことかというほどスラスラと放言を連発し、もはや周囲からのツッコミもなし!そしてこの日、最もきわどい嘘で会場をわかせたのは菜々緒さん。撮影中に共演陣全員に愛の告白をして「男女一人ずつからOKをもらいました。それは恵梨香と小澤さんです!」と明かす。最初は小澤さんも「シェアハウスでみんなで住んでます」とノリノリだったが、菜々緒さんはさらに「小澤さんには最近、OKをいただきました。『待っててくれ』と言われて…」と小澤さんについ最近、破局報道があったことを踏まえて踏み込んだ発言!小澤さんは笑顔で「ごめんね、待たせて」と返したが、さすがのユースケさんもこれには「何て言っていいのか分かんない」と苦笑。会場は爆笑に包まれていた。『エイプリルフールズ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エイプリルフールズ 2015年4月1日より全国東宝系にて公開(C) 2015フジテレビジョン
2015年04月01日NHK Eテレの対談番組「SWITCHインタビュー 達人達」にて、デザインオフィスnendo創立者/デザイナーの佐藤オオキと漫画家・松井優征が共演する。放送日時は3月7日 22:00~23:00。「SWITCHインタビュー 達人達」は、異なる分野で活躍する"達人"2名が共演し、番組の前半と後半でゲストとインタビュアーを"スイッチ"(交代)しながら、各々の「仕事の極意」について語り合うという構成の対談番組。今回は、建築をバックグラウンドにしながらも、家具から食品パッケージなど多様な分野で活躍し、世界的に評価されているデザイナーの佐藤オオキ氏と、発行部数100万部を突破した週刊少年ジャンプ連載の人気作品「暗殺教室」の作者・松井優征氏が共演する。また、番組内では両名が「アイデアを形にするコツ、ヒットの生み出し方を語り尽くす」とのことで、佐藤氏は斬新な発想を連発する秘密を「ドラえもん」と「エアコンのフィルター」にあると語り、松井氏は「キャラそのものより運用法が大事」と独自のヒット理論を語るという。「実は"やりたいこと"も才能もない」と両名が告白し、「弱者戦略」について語り合う一幕もあるということだ。
2015年03月05日女優の相武紗季、俳優の小澤征悦、三島有紀子監督が20日、都内で行われた、WOWOWの連続ドラマW『硝子の葦~garasu no ashi~』の完成披露イベントに出席した。桜木紫乃の同名小説(新潮文庫刊)を実写化した本作は、女性の情念から生まれる犯罪を描いた官能ミステリー作品。実母の愛人だった喜一郎(奥田瑛二)と結婚した節子(相武)は、税理士の澤木(小澤)と不倫関係にあった。そんな中、憎悪している実母から罵声を浴びせられた節子は、殺人事件を起こした上に焼身自殺を図る――というストーリーで、ドラマは、21日22時から毎週土曜日に放送(全4回)。原作を読んでから撮影に臨んだという主演の相武は、「不幸な運命なのに、力強くて生き生きとしている。カリスマ的な格好よさを感じました」と節子の印象を語り、「自分が感じたように演じられたと思う。数奇な運命を辿る様が、流れるように映し出されてます」とアピール。官能的なシーンにも挑んだ相武だが、その起用について、「最初は『えっ?節子のイメージと違う』と思った」と明かした三木監督は、「今までの相武紗季とは違うものを目指した。『嫌だ。嫌いです』って言われる覚悟で挑みました」と胸を張った。一方、相武の不倫相手を演じた小澤は、「共演してうれしかった。1人の女優さんが、何かを得ていく様子を真近で見ることが出来ました」と感慨深げに語り、「美しいってことは切ないんだなと思った。男と女が出会って、続いたり別れたり、切なさが映像を通して伝わってくる」としみじみ。本作のポスターでも、相武が一糸まとわぬ姿を披露しており、「ずっと見ていたいですね~。『ジョジョの奇妙な冒険』みたい」と話して笑わせた小澤に、相武は、「結構、体を折り曲げていて、アクロバティックな体勢が大変だった」と苦笑いで撮影を振り返っていた。
2015年02月21日第68回カンヌ映画祭の審査員長に、ジョエル&イーサン・コーエンが決まった。ふたり組が審査員長を務めるのは初めてのこと。コーエン兄弟は、カンヌ映画祭の常連。1987年に『赤ちゃん泥棒』で初めてカンヌを訪れて以来、9作品をここで上映してきた。1991年の『バートン・フィンク』で最優秀賞にあたるパルムドールを、『ファーゴ』と『バーバー』で監督賞を、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス名もなき男の歌』でグランプリを受賞している。ほかの審査員および上映作品は、4月中旬に発表される。今年のカンヌ映画祭は5月13日から24日まで開催される。文:猿渡由紀
2015年01月21日中華人民共和国は2014年11月21日、地球観測衛星「快舟二号」を搭載した「快舟」ロケットの打ち上げに成功した。快舟ロケットは昨年9月25日に、1号機が突如として打ち上げられ、以来その正体をめぐって、さまざまな憶測がなされてきた。衛星の快舟二号もまた同様に、昨年快舟ロケットの1号機で「快舟一号」が打ち上げられ、今回がその2機目となるが、やはり当初は謎に包まれていた。本稿は、公開されている情報などから、快舟ロケットと、快舟一号、二号の正体を推測したい。○彗星の如く現れた快舟ロケットと快舟一号快舟ロケットが初めて打ち上げられたのは、2013年9月25日のことだ。このとき、打ち上げ前はもちろん、打ち上げ後も、中国はその姿かたちや性能については、ほとんど明らかにしなかった。だが「謎のロケットが打ち上げられるようだ」という情報は、打ち上げの3日前である9月22日に、中国の宇宙開発ファンらによって知られてはいた。きっかけとなったのは「NOTAM」だった。NOTAM(ノータム)とは、通常、ロケットの打ち上げを行う際に発行される航空情報のことで、そのロケットが飛行する経路と時間などを通知し、その周辺を飛行する予定の航空機などに注意を呼びかけるものだ。NOTAMは中国に限らず、どこの国のロケットの打ち上げでもほぼ必ず発行され、また発行しなくてはならないと国際的に定められてもいる。この快舟ロケットの打ち上げも、中国当局によってNOTAMが発行されていた。だが、それを見つけた宇宙開発ファンは、あるおかしなことに気がついた。くだんのNOTAMが示していたのは、「9月25日の昼ごろ、ある2箇所の区域への進入を、高度を問わず制限する」ということであり、これは酒泉衛星発射センターから南の方角にロケットを打ち上げた場合に、ブースターや第1段、第2段、フェアリングなどの投棄物が落下する場所だと解釈することができる。しかし妙なことに、発射センターに一番近い落下区域が、センターからわずか170kmほどしか離れていなかった。酒泉衛星発射センターからは通常、「長征」というロケットが打ち上げられている。長征ロケットにはいくつか種類があり、その中で打ち上げ後にもっとも早く地上に落下するのは、長征二号Fロケットのブースターだ。だがそれでも、発射センターから300kmから400kmほど離れたところに落下する。つまりくだんのNOTAMは、長征ロケットではない、より小型の衛星打ち上げ機やミサイルの打ち上げのものであるということを示していた。実は、このようなNOTAMが発行されたのはこのときが初めてではなく、2012年3月16日にもよく似た内容のものが出されていた。このときは酒泉衛星発射センターから南に約130kmの区域に第1段か、もしくはブースターが落下すると見られ、そしてやはり「長征にしては落下地点が発射センターに近すぎる。小型ロケットの打ち上げではないか」と話題になった。しかし、打ち上げ予定日である17日を過ぎても何の発表もなく、また軌道上に新しい物体は確認されなかったことから、打ち上げが中止になったか、あるいは失敗したか、はたまた軌道には乗らない弾道飛行だったかと様々な見方が出されたが、当の中国自身は沈黙し続けたため、結局現在に至るまで謎のままである。だが、2013年9月のときは、NOTAMの通知通りロケットが打ち上げられ、衛星も軌道に投入された。中国政府や国営メディアは「小型ロケット『快舟』によって、災害観測を目的として人工衛星『快舟一号』の打ち上げに成功した。データは国家リモート・センシング・センターによって利用される」と短く発表したのみで、ロケットや衛星の写真や性能などは明らかにされず、より多くの謎を残すこととなった。○快舟一号快舟一号が打ち上げられたのは、北京時間2013年9月25日12時37分(日本時間2013年9月25日13時37分)のことで、つまりまさにくだんのNOTAMの告知通りの打ち上げであった。打ち上げ成功が発表されたのは、その約30分後のことだった。さらにその後、米戦略軍が運用する「宇宙監視ネットワーク(SSN:Space Surveillance Network)」は、軌道上に快舟一号と思われる物体を検知し、その日の夕方ごろにはCelesTrakやSpace TrackなどのWebサイトを通じて軌道要素が提供され始めた。それによれば快舟一号は近地点高度276km、遠地点高度293km、傾斜角96.65度の軌道を回っているとされた。この軌道は地球観測衛星としてはやや低く、放っておくと大気の抵抗で軌道が下がって大気圏に再突入してしまう。その後9月27日に、快舟一号は近地点高度299km、遠地点高度306kmの軌道へ乗り移ったことが確認され、快舟がスラスターを装備していること、そしておそらく今後も定期的に軌道を補正し、長期間に渡って運用し続ける意図があることが推定された。多くの専門家は、快舟一号は実態は軍事衛星であると疑い、その姿かたちが明らかにされないのと同様に、撮影された画像も出てくることはないだろうと見ていた。だが予想に反し、早くも10月には快舟一号が撮影した画像が一般に公開された。また2014年3月27日には、この月の8日に消息不明となったマレーシア航空370便の捜索のため、消息を絶ったと思われる海域を撮影した画像が公開されている。画像は電子光学センサ(デジタルカメラ)によって撮影されたもので、分解能は1mほどであった。この数値は、昨今の地球観測衛星の性能と比べると高いとはいえないが、災害観測の場合、ある特定の地域の詳細な画像を撮影するのであれば航空写真の方が手っ取り早く、逆に衛星は広範囲を撮影する方が適しているため、そもそもそれほど高い分解能は必要ない。画像が公開されたことで、中国の発表通り、災害観測を目的とした衛星であることが証明された。もちろん、だからといって軍事目的という側面を持っていることを否定するものではない。結局は衛星の画像をどう使うかという話であり、中国にとっては、むしろ軍事目的に使わない方が妙な話だ。快舟一号の開発はハルビン工業大学が担当したとされ、同大学のWebサイトでは、快舟一号の打ち上げ成功を祝う記事が大々的に掲載された。もっとも、衛星の写真や詳細なスペックは明かされていない。いわゆる「大学衛星」ではあるが、ハルビン工業大学は中国人民解放軍と距離が近く、軍事関連の研究開発を行っていることが知られており、その点でも快舟一号が軍事目的という側面を持っている可能性は大いにあろう。ハルビン工業大学は過去に試験一号と試験三号という、質量200kgほどの小型衛星の開発を手がけており、試験一号は2004年に、試験三号は2008年にそれぞれ打ち上げられている。特に試験一号は地球観測衛星であったとされ、その成果が快舟一号の開発に役立てられたことは想像に難くない。この間、快舟一号は定期的に軌道を上げており、2014年12月現在もまだ活動しているようだ。ただ、軌道の上がり方を見る限り、推力の大きな通常の化学スラスターを用いていると思われ、また快舟一号が比較的小型の衛星であることを考えると、おそらくそう遠くないうちに燃料がなくなり、運用を終えるものと思われる。(次回は12月20日に掲載する予定です)参考・・・・・
2014年12月19日フレンチブルドッグ雑貨をセレクトし販売するBo Cafeより、フレンチブルドッグの顔をモチーフにしたNew Look長財布が販売されている。モチーフはフレンチブルドッグのパイド。同店販売価格は3,000円(税別)。サイズは10×19×3cm。同商品はロンドンで人気のブランド「New Look」の長財布だ。New Lookはロンドンの大手ファストファッションブランドで、120カ国以上の国に向けて商品を出荷している。ロンドン発の世界中で愛されているブランドだ。同ブランドは女性から男性、または背の高い人から小柄な人までを対象にしており、幅広い人が楽しめるブランドを展開している。ティーンウェアやマタニティウェアもある。三つ折りタイプの長財布を開くと、11枚のカードが入れられるカードポケットがついており、ファスナーポケットの小銭入れもある。札入れ・長ポケットはそれぞれ2ポケットがついている。詳細は公式サイトを参照のこと。
2014年10月14日英語学習のパイオニアでもあるアルクにて、長年にわたり教材編集に携わる大塚編集長。TOEICテスト対策のみならず、ビジネス英語において幅広い知識を持つ大塚編集長に、ズバリTOEICスコア伸ばすポイントを伺った。――TOEICテスト対策について悩む人が多いのですが……。TOEIC対策について悩む人には、2種類のタイプがあると思います。一つ目は、英語検定準1級を取得しているのに、TOEICで点数が取れないパターン。この場合、英語力はあるわけですから、TOEICの問題形式に慣れていないのが原因でしょう。二つ目は、そもそも英語力が全くないパターン。その場合、まず力をつけましょうとアドバイスします。まず、自分がどちらのタイプか判断をしないと、そもそもの攻略法の入り口から間違ってしまうのです。目標に対して今の自分は何点ぐらいなのかを冷静に判断してみてください。もちろんそのためには、まずTOEICを受験してみるのが最適でしょう。そのうえで自分に足りないのはリスニング力なのか、リーディング力なのか、それとも語彙(ごい)力なのかを把握し、弱点を埋めていくことです。――「アルクのTOEICテスト対策コース」を、どのように使えば点数は伸びますか?アルクのTOEIC対策コースには全部で7講座あり、内容によって「スタンダードコース」「テクニックコース」、さらに「スペシャルコース」とカテゴリーに分かれています。「スタンダード」は、総合的な英語力をつける内容になっています。「英語力をつけたら、自然とTOEICスコアも伸びた」という感じです。きちんと学習していただければ、それに伴ってスコアもアップするでしょう。また、最初にお話ししたように、英語検定準1級を持っているのにスコアが思わしくないような方であれば、「テクニック」が良いでしょう。『奪取550点 TOEIC(R)テスト解答テクニック講座』『奪取730点 TOEIC(R)テスト攻略プログラム』などは、ある程度英語が話せて、直近で海外赴任が決まっていて、決まった期間内にスコアを取らねばいけない方などに向いています。まさしく攻略法を磨くためのテキストです。「スペシャル」は、主に900点超レベルを念頭においている方向けです。このコースでは、実際に英語圏で生活しているかのようなタスクが用意されています。例えば、会議があるので場所を設定しろと上司から命令される、条件が提示される、それをスムーズに実行するにはどうしたらよいか、のような具体的なタスクを全て英語で行います。ですから、受講生の方のから「勉強している感じがしないまま、楽しみながら終わりました」というご感想をいただきます。もちろん、ある程度の英語力をお持ちだからだとは思いますが、文字通り「使える英語」を身につけていただいています。――社会人のための英語教材作りにおいて工夫した点を教えてください。内容はもちろん、こだわりは細部にあるのですが、実は、テキストの表紙デザインも、かなり追究して制作しています。通信講座のテキストって、タイトルが分かればいいじゃないかぐらいの表紙が多いと思います。でも、アルクの場合はビジネスマンの方も意識し、電車の中で開いても、何の本なのかすぐに分からないようなおしゃれなデザインにしています。例えば470点レベルだと、電車の中で「あの人470点レベルの教材をやっているのか」と分かるのはイヤですよね。「使いやすいテキスト」とは、そういう面も意識して作成しています。それから、楽しみながら勉強が進められることにもこだわりをおいています。誰でもモチベーションが下がってしまうときがあると思いますが、アルクの講座では、楽しんで勉強する仕掛けがたくさんあります。その一つに「アルコムワールド」という英語学習者のためのコミュニティーサイトがあるのですが、書き込みを読んでいるだけでもためになりますよ。行き詰まったときの悩みや、学習者の日記など読んでいるだけでも励みになります。登録は誰でも可能なので、英語を学習されている方は、ぜひのぞいてみてください。――上手に講座を活用する方法はありますか?まず、TOEICテストというのは英検と違って、初心者用に問題がやさしくなっているわけでもなければ、上級者用に難しくなっているわけでもありません。つまり試験本番では、スコアの高低関係なく同じテストを受験しているわけです。ですから、まずは自分の実力と「自分に何が必要なのか」を把握し、それを補強できるコースを選ぶのが良いと思います。各コースは、そのスコアを目指すにあたって一番補強すべき点に重点を置いてカリキュラムが組まれています。ですので、そこをクリア・増強するのが目標スコア到達への近道と言えます。コース名に「470点」とついていても、あくまでも目安であり「470点しか取れません」というものはなく、さらに高いスコアが取れる方が何人もいらっしゃいます。ぜひ、ご自分の補強点と目指すスコアに合ったコースをご選択ください。お電話やメールで講座選択のアドバイスもしておりますので、もし迷われたらお気軽にご連絡いただければと思います。また、WEB採点サービス「テストコ」がおすすめです。テストコでは、テストを提出するだけでなく学習管理もできるようになっています。学習プランやテスト提出日のリマインドメールも受け取れ、スケジュールを立てて学習しやすくなっています。また、従来の郵送方法ではどうしてもテスト結果がお手元に届くまでに時間がかかってしまい、「ここはどうしてAを選んだんだろう」と忘れてしまうこともあると思いますが、「テストコ」ならウェブでテストを提出すればすぐに正誤が分かるので、ご自分の記憶が新しいうちに復習ができます。一部機能は制限されますが、iPhoneやiPadからもアクセスできるようになっているので、場所を選ばずに確認ができるのも便利ですよ。さらに先ほどご紹介した、コーチやほかの学習者と話せたりするコミュニティー(=アルコムワールド)にもつながっていますので、通信講座の「孤独な戦い」というイメージはなく、もっと便利に楽しく学んでいただけると思います。――最後に、読者へメッセージをお願いします。まず、「夢を持ってほしい」と思っています。アルクが提供しているのは教材ではなく「英語力」です。だからこそ「勉強をしてください」ではなく「夢を持ってください」。英語力の先に自分は何を求めているのかというところを、常に見ていただきたいです。ぜひ、アルクで身につけた英語力という「成果」をフル活用して、夢を実現してください。個人的には、学習された方が英語力をつけて世界観を広げ、ご自身のライフスタイルをより充実させていただけたら、本当にうれしいですね。■お話を聞いた人アルク 英語教材編集部編集長 大塚智美 同社タイムマラソン編集部、留学編集部、イングリッシュジャーナル編集部などを経て現職。「英語が分かった、通じたという喜びを一人でも多くの方に」が編集信条。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月17日『シュレック』シリーズきっての人気者、長ぐつをはいたネコことプスを主人公としたドリームワークス・アニメーション最新作『長ぐつをはいたネコ』。このほど、プスと謎の美女猫・キティが繰り広げる、セクシーでキュートなダンスバトルシーンが公開となった。プスの生い立ちや彼がお尋ね者になったワケ、そして長ぐつに秘められたエピソードまで、プスがシュレックと出会うずっと前の物語を描いた本作。伝説の秘宝を求め、兄弟分である卵のハンプティ・ダンプティ、キティと共にプスたちは冒険の旅へと出発する。今回届いたのは、ネコの観客が見守る中、力強いタップのフラメンコからラテン系の社交ダンス、モダンダンスまで、あらゆるダンスをユーモアたっぷりにブレンドさせた迫力のダンスバトルシーン。実は、2匹のネコのダンスの随所にはネコの習性が散りばめられており、後ろ脚で地面を蹴る仕草やお尻をスリスリする仕草など、ネコ好きにはたまらないシーンに仕上がっている。この熱きダンスシーンを担当したのは、アメリカン・バレエ・シアター団の作品を手がけた経験のある振付師、ローラ・ゴレンスタイン・ミラー。先に音声を収録し、それに合わせて画を製作していく手法とは異なり、ダンサー2人によるモーション・キャプチャ(『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』、『アバター』でも採用された手法)で製作されたというエピソードからも、本シーンへのこだわりが感じられる。「物語の進行とキャラクターの心情とを両立させる複雑なシーン」というクリス・ミラー監督のコメントからも、プスとキティのロマンスのゆくえに関係している重要なシーンであることがうかがえる。観客のネコたちからもため息が漏れてしまうほど情熱的なダンスバトルを、一足先に楽しんでみてはいかが?『長ぐつをはいたネコ』は3月17日(土)より全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:長ぐつをはいたネコ 2012年3月17日より全国にて公開PUSS IN BOOTS (R) and © 2011 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.■関連記事:「ミタ」次女・本田望結ちゃん「学校でもみんなに『希衣ちゃん』って呼ばれます」猫ひろし、猫神社での映画ヒット祈願に猫を抱いて登場するも実は猫アレルギー!A・バンデラス、サルマ・ハエックとの相思相愛明かす『長ぐつをはいたネコ』の裏話ネコ史上最大の大冒険!『長ぐつをはいたネコ』独占試写会に20組40名様ご招待人間以上にバトル過熱化?巨匠&名優が擁立する、アカデミー賞級の“犬”たち
2012年03月02日『シュレック』シリーズきっての人気キャラクター、“長ぐつをはいたネコ”ことプスの知られざる生い立ち、仲間との大冒険を描いた3Dファンタジー『長ぐつをはいたネコ』が3月17日(土)より公開となる。『シュレック』シリーズからの続投で主人公・プスの声優を担当するのは、アントニオ・バンデラス。そして彼と共に冒険に出る謎の美女猫・キティをセクシーに演じるのはサルマ・ハエック。これまで幾度もの共演をしてきた息ピッタリの2人だが、その相思相愛ぶりを伝えるエピソードが。通常一人で行う音声収録“プレスコ”を、アントニオたっての希望で異例の2人同時で挑んだことが明らかになった。アントニオとサルマの初共演は1995年に公開されたラテン復讐劇『デスペラード』。2人はギャングに追われながらも惹かれあう男女を熱演し、その8年後に公開された続編『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』まで5度にわたる共演を果たしている旧友の仲。『デスペラード』シリーズ以来8年ぶりの共演となったが、ブランクを感じさせない息の合った演技で、クールで伊達男なプスと彼が一目惚れするセクシーなキティのロマンスを魅力たっぷりに演じている。ドリームワークス・アニメーションが映画製作で採用している“プレスコ”とは、先に音声を収録しそれに合わせて画を製作していく方法で、完璧に音声と動作を画に合致させ、映画のクオリティを高めるために、レコーディング時は一人の声優で行うのが通例となっている。だが今回、アントニオは「サルマは20年近く一緒に仕事をしてきた大切な友人だ。ほかの役者と一緒にレコーディングをしたいと申し出たのは、今回が初めてだ」と言い、「サルマとは相性が良いし、特にケンカの場面はカメラの前でも息がピッタリだからね。僕らには独特のリズムがあって、アドリブも効く」とサルマとの絶妙な相性について明かしてくれた。一方、サルマも「アントニオのプスは最高だわ。彼はプスを演じるために生まれてきたような人」とアントニオの演じるプスに惚れ惚れといった様子。「それぞれ忙しいし、いる場所もバラバラなので、スケジュールを合わせられてレコーディングを一緒にすることができて幸せ。アドリブもたくさん作品にも使ってもらった。プスを演じている彼が大好きだし、彼がいなくても、プスとして彼がどんなことを言うか手にとるように分かったんです」と共演の喜びを語っている。監督を始め周囲のスタッフも大絶賛したという信憑性の高いアントニオとサルマの関係、2人が作り出すラテンな香り漂うロマンスに期待!『長ぐつをはいたネコ』は3月17日(土)より全国にて公開。■関連作品:長ぐつをはいたネコ 2012年3月17日より全国にて公開PUSS IN BOOTS (R) and © 2011 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.■関連記事:ネコ史上最大の大冒険!『長ぐつをはいたネコ』独占試写会に20組40名様ご招待人間以上にバトル過熱化?巨匠&名優が擁立する、アカデミー賞級の“犬”たち竹中&勝俣、「家政婦のミタ」次女との共演にノリノリ!ガガのラテンビートに乗せてネコたちが踊る!『長ぐつをはいたネコ』特別映像が到着『長ぐつをはいたネコ』、ジョニーらの競合を抑えハロウィン新記録のヒットスタート
2012年02月18日昨年、完結を迎えた人気シリーズ『シュレック』で一番人気のキャラクター、長ぐつをはいたネコ・プスを主人公にした注目のアニメーション『長ぐつをはいたネコ』がレディー・ガガと競演!ラテンビートが響きわたるガガの楽曲「Americano」に乗せて、ネコたちが華麗なる舞いを見せるコラボ映像が到着した。“長ぐつをはいたネコ”ことプスがシュレックと出会うずっと前の物語を描いた本作。幼なじみのハンプティ・ダンプティとフワフワの肉球が武器のメスネコ・キティと共に、永遠に富をもたらすという伝説の金の卵を探す冒険に出る。先日には本年度のNHK紅白歌合戦でのビデオ出演が発表され、話題を集めたレディー・ガガ。抜群の歌唱力と斬新な衣裳によるパフォーマンスに加えて、社会貢献活動が国内外から高く評価され、米経済誌フォーブスの「世界で最も影響力のあるセレブ100人」、本年度「女性アーティスト所得番付」でナンバーワンの称号を得ている。また、親日家としても知られる彼女が東日本大震災直後にチャリティー活動を行い、さらに2度の来日を果たし日本のファンを沸かせた。そんなガガの大ヒットアルバム「Born This Way」に収録されている楽曲「Americano」がこのほど『長ぐつをはいたネコ』とコラボレーションを実現。ラテン系のビートに乗せて、メキシコ移民の“好きな相手に秘密を打ち明けられない女心”を歌っている一曲だが、これがダンディでセクシーな主人公・プスと、プスに心惹かれつつもある理由で一歩を踏み出せないキティのロマンスという本作の見どころと見事にマッチしている。今回届いた映像は、プスとネコの魅力あふれるダンスとアクションに加えて、ネコたちによる演奏に合わせて子イノシシたちがノリノリに踊るなど、ユニークな映像に仕上がっている。なお映画本編では、同曲はエンディングロールに流れる挿入歌として使用されている。一年の締めくくりに、今年の「顔」でもあるレディー・ガガの音楽とネコたちの華麗なる舞いをぜひ楽しんでみては?『長ぐつをはいたネコ』は2012年3月17日(土)より3D公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:長ぐつをはいたネコ 2012年3月17日より全国にて公開PUSS IN BOOTS (R) and © 2011 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.■関連記事:『長ぐつをはいたネコ』、ジョニーらの競合を抑えハロウィン新記録のヒットスタート選挙資金調達でL.A.訪問のオバマ大統領を支持者のハリウッド・スターたちが歓迎バンデラス、ネコに囲まれヒットを確信?ハリウッドで“ネコ”限定プレミア開催スペインにウォーク・オブ・フェイム誕生。ペネロペ&ハビエル夫妻らが出席『シュレック』スピンオフ映画で“長靴をはいたネコ”が主役に!カンヌでお披露目
2011年12月29日