私の息子は卵アレルギーがあります。離乳食開始前から食物アレルギーについて調べ、慎重に進めていたつもりでした。しかし、息子のアレルギー判明後に私の進め方とは正反対な文献を見つけ、間違っていたのかも……と後悔した体験談をお話しします。 離乳食開始前の情報収集アレルギーを起こさないために、息子の離乳食は慎重に進めようと考えていました。そして雑誌や育児書、自治体のパンフレット、インターネットなど複数の媒体から集めた情報を元に、生後6カ月から離乳食を開始することに。10倍がゆ、次はにんじん、さつまいもとアレルギーの起きにくいと言われている食材から始め、大豆や肉、卵などは生後6カ月後半から7カ月にかけて少しずつゆっくり与えることにしようと考えていました。 恐れていた食物アレルギーに離乳食中期までは特に問題なく進み、小麦や乳、卵などを与えても大丈夫だと安心していましたが、当時生後9カ月だった息子に初めて蒸しパンをあげたところ、なんと卵アレルギーが判明したのです。ゆで卵を食べさせたときは問題なかったのでとても驚きましたが、幸い受診してすぐに落ち着き、以降は医師の指示のもと慣れさせる練習をしています。 私の離乳食の進め方が間違っていた?その後、アレルギー児の卵への慣れさせ方についてインターネットで調べていました。そのとき食物アレルギーの予防についての記事があり、そこには「卵は生後5カ月半ごろに極少量を与える」「与える時期を遅らせない」という記述が。息子の卵アレルギーが判明した同時期の2019年3月に、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」の改定により、卵を与える時期が変更されたのです。卵黄は離乳食初期(生後5カ月後半〜生後6カ月)となったそうです。私が息子に卵を初めて与えたのは、卵黄が生後6カ月の後半、卵白は生後7カ月になってからでした。ガイドラインで卵を与える時期が改定されているのを知り、ショックを受けました。「もしも最新版のガイドライン通り、もっと早めに卵を食べさせていたら、息子のアレルギーを防ぐことができたのかな?」と後悔が残りました。 もちろん食品を与える時期だけがアレルギー発症の有無を決めるわけではありません。けれど、離乳食の進め方が間違っていたのかな? もっと息子のために私にできることがあったのかな?という後悔は心の中に残ることとなってしまいました。今後は息子の卵アレルギー克服のために尽力していきたいと考えています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:木下りん0歳男児の母。東京と長野を行き来する生活。お出かけ大好きな息子とのお散歩が日課。
2020年12月12日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【専門家に相談】。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、離乳食の食べさせ方に関するご相談です。 Q.食べさせ方がわかりません。ちょうど生後5カ月になり、離乳食を4回食べさせてみました。本で見ると、「スプーンを下唇に触れさせてあげて、赤ちゃんが口を空けて食べてくれたら、そのまま平行にスプーンを出す」と書いてありました。わが子の場合、スプーンを持っていくと勝手に口を空けてくれるので口にスプーンを入れるのですが、そうするとぱくぱくしてしっかり口を閉じてくれません。スプーンを取り出すとお粥がまだスプーンに残っています。スプーンを上に引っ張って取り出すと、自分で食べる力が育たないと書いてありました。この場合どうやって食べさせてあげたら良いですか? 小林亜希管理栄養士からの回答スプーンを嫌がらずに口に入れられるお子さんで助かりますね。口をしっかり閉じていないことで、スプーンにおかゆが残ってきてしまうとのことですね。 こちらの動画が参考になるかなと思います。スプーンの先半分くらいを口の中に入れてあげることで、口を閉じやすくなりますよ。奥まで入れたり、書いていただいているように上にこすりつけるようにしてしまうとさらに口を閉じること、舌を使って奥に押すことが難しくなります。だんだん口をうまく閉じられるようになりますので、練習を進めていけるとよいですね。また、スプーンの材質やくぼみ等はどのようなものを使っていらっしゃいますか? シリコン製で、平らなものであると口を閉じやすいです。くぼみがあるものは生後9カ月ごろからがおすすめです。※参考:ベビーカレンダー「専門家に相談」コーナーより 5~6カ月ごろ(離乳食初期)のスプーンの使い方5~6カ月ごろ(離乳食初期)に使うスプーンは深みが少なく平たいタイプで、柄の長いスプーンが食べさせやすいです。スプーンが決まったら次は、以下のようにスプーンを使って食べさせます。【1】スプーンを下唇にあててツンツンする【2】口が開いたら下唇の上にスプーンを置く【3】上唇が閉じるまで待つ【4】スプーンを水平に引き抜く スプーンの先に少量だけ離乳食を盛り口の中に入れるのですが、口から離乳食が出てきたら、すくい取って再度1~4の要領で口に入れてあげましょう。どの時期にも共通するNGなことは・スプーンを口の奥に入れないこと舌を使って食べる練習ができないため・上あごにすりつけないこと自分の唇を使って離乳食を取り込む練習ができないため 離乳食を食べさせるときに、赤ちゃんが自分で食べる練習をするんだと意識を向けることで、赤ちゃんの舌や上唇が発達します。 ※赤ちゃんの食欲や発育・発達には個人差があります。月齢や進め方は目安です。赤ちゃんのようすをみながら離乳食をすすめてください。※食物アレルギーのない赤ちゃんを対象にしています。アレルギーのリスクが疑われる場合や診断されている場合は、医師の指導にしたがってください。※アレルギー表示は目安です。実際の食材および加工食品とは異なる場合がございます。パッケージ裏などに記載の原材料やアレルギー表示、成分表等をご確認ください。※参考: ニュース(食・レシピ)「意外と知らなかった!こんなに変わるの!?月齢別スプーンの使い方とコツ」
2020年12月07日お子さんが産まれて少し経つと気になり始めるのが離乳食。特に初めて子育てをするママはいつから、何を与えれば良いのか悩む人も多いようです。子育て経験のあるママも大変だった記憶がある人も多いのではないでしょうか。ハイパー主婦のうめのあゆみさんが離乳食で悩むママたちに楽に笑顔になれるコツを紹介しています。 この投稿をInstagramで見る ママを笑顔に!ハイパー主婦★うめのあゆみ(@scheinen.umeno)がシェアした投稿 その方法は「離乳食の開始時期を遅らせる!」というとてもシンプルな方法。一般的には離乳食は生後5~6か月頃から始めるといわれていますが、うめのさんは子どもの成長に合わせて始める予定とのことです。一般的な『あたりまえ』の生後5~6か月で開始する離乳食も少し立ち止まって考えてみると大変なことでいっぱい…まず、生後5か月の赤ちゃんはまだ一人で座るのも難しいでしょう。一人座りができないと、当然食べさせるのも難しいですよね。また、お子さんにもよりますが、まだ自分で上手に咀しゃくできない子もたくさんいます。そういったお子さんにわざわざペースト状にした離乳食をあげるのは本当に大変です。そして、5~6か月の子どもは消化能力も低く、早すぎる離乳食の開始によってアレルギーを起こしてしまうこともあるといわれています。お子さんによっては、この時点ではまだ食に興味を示さず、せっかく作った離乳食が無駄になってしまうこともあるのではないでしょうか。そんな時は、無理に離乳食を開始せず、少しお子さんの食に関する興味の様子を観察しながら、お子さんに合わせた開始時期を考えてみるのも良いかもしれませんね。子育てには一般的にいわれている『あたりまえ』がたくさんありますが、目の前のお子さんがその一般的な状態に当てはまらないことも。もちろん、『遅らせることありき』ではなく、『状況を見て判断すること』が大切ですが、必ずしも『あたりまえ』にこだわらないという考え方は、とても大切なことのように感じますね。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年11月19日食べるのが大好きで、離乳食をよく食べてくれていた娘が、急に食べるのを嫌がるようになりました。離乳食を準備するのが憂うつで、食べない娘を見ながらイライラ。食べない理由は単純なことだったのに、それに気づけずストレスをぶつけてしまった苦い体験をご紹介します。 急に食べない!? ごはん、おいしくない?1歳1カ月になるまでは、私が心配するほどの食欲を見せてくれていた娘が突然食べなくなりました。いつもの半分以下の量を食べ終わったころには、もういらない!とばかりに口をつぐんで、食べさせようと近づけたスプーンを振り払ったのです。外出先でも、手作りおやつが入った容器をひっくり返してしまいました。こんなことは初めてだったので、ショックでした。私が作ったごはんがおいしくないの? そんな言葉が頭の中を巡りました。どうして? ストレスがたまってしまい…娘が楽しんで食事できるよう、食器を変えてみたり、盛り付けを変えてみたりしました。それでも、少し食べては「もういらない!」と口を閉じたり、食器をひっくり返したりが続き、毎回の食事が悩ましく感じられました。そして、「どうして食べてくれないの?」というストレスが溜まっていた私は、食器をひっくり返す娘の手を乱暴に掴んでしまったり、机を自分の手が痛くなるくらい叩いたりしてしまい……。ただ娘を怯えさせてしまっただけでした。 これが原因なの!? 意外にあっさり解決!原因を考えていると、1カ月前に新調した椅子ではないか?と思い当たりました。以前使用していたのは、成長と共に窮屈になったように見え、成長しても長く使えるタイプのものを新しく購入しました。よく観察すると、新しい椅子はゆったりしていても、落ち着いて座れていないように見えました。せっかく新しく買ったけれど物は試しと、古いほうの椅子を使ってみると、あっさりその日はおかわりまでしてよく食べてくれました。 娘が食べなくなった原因は、食べるのが嫌になるほど座り心地が悪い椅子だったようです。それがわからず、娘にストレスをぶつけてしまい、本当に申し訳なかったと思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 監修/助産師REIKO著者:仲本まゆこ自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年11月15日私たち家族がオーストラリアで暮らし始めた時、下の子は日本でいう7~8か月の離乳食を始めた頃でした。今回は、オーストラリアで生活する中で知った、オーストラリア的離乳食のあり方と幼児食以降のスタンスをご紹介したいと思います。とても便利!お店で買えるお手軽離乳食オーストラリアのお店でまず感激したのが、離乳食の形状と種類でした。オーストラリアのスーパーなどで売られている離乳食は、日本にある飲むゼリータイプのチューブ状のものがほとんどです。瓶詰めやカップ詰め、もしくはパウチ状の日本的な市販の離乳食を見慣れていたため、はじめは戸惑いましたが、これがとても利用しやすくて便利。品質もオーガニックで良質なものがたくさん用意されていて、2歳と大きくなった今でも利用しています。日本だと瓶やパックからスプーンなどですくって食べさせることが多いですが、チューブだと外で食べるときに少し大きくなった子はそのままチューチューと吸うことができます。小さい子はスプーンの上にチューブから絞って食べさせ、残ったらキャップをするといったやり方。カフェなどでも子どもに与えている姿を多く見かけます。まったくかさばらず、お手軽です。オーストラリアのスーパーの離乳食コーナーはチューブだらけ!個人的には、チューブタイプのものにはフルーツを使ったものという印象が強かったのですが、さまざまなフルーツはもちろん、肉やチーズ入りのもの、コーンミールやライスミールで溶かれた、日本でいうおかゆ的なものもあり、種類の多さに驚かされます。対象年齢は基本的に4か月から用意されていますが、対象年齢が書いていないものも多いです。特に、フルーツタイプは離乳食が終わってからも凍らせてアイスにしたりフルーツピューレとしても使っていると聞いたことがあります。離乳食用のチューブ以外に、ほかのコーナーには、ヨーグルトなどさまざまなフレーバーのものが売られていて、手軽に味わえるチューブ飲料として子どもから大人まで利用しています。ちなみに、牛乳に変わるミルクの種類も豊富。ソイミルクをはじめ、アーモンドミルク、オーツミルク、ライスミルク、ココナッツミルクなどがあり、子どもに合わせて選ばれているようです。「One Handed Cooks」が主流の手作り事情私がオーストラリアで、離乳食についてのアドバイスを求めた時に教えてもらったのが、「One Handed Cooks」というフレーズでした。これは本にもなっているそうですが、オーストラリアのママの間の離乳食の合言葉のようなものです。つまり、片手で赤ちゃんを抱えながら料理するので、片手でできる簡単料理ということ。オーストラリアでヘルシーな離乳食を手作りするママたちでも、一生懸命時間をかけて用意するのではなく、片手間で作れるものこそ「GOOD!」と思っていることを教えてくれます。赤ちゃんのためだけに用意するというよりもそれから、手間をかけないと言う意味でも、日本でいうとりわけ離乳食のように、大人と同じものを、その場でスプーンでつぶすなどして与えることも多いようです。食事自体が、簡単なものを、労力をかけずに用意している印象で、赤ちゃん専用に、擦ったり細かくドロドロにしたものをわざわざ作って与えているというより、果物や野菜をそのまま、パスタなどはふやかして、パンはミルクなどにつけて…という感じで、本当に簡単に用意していました。日本のように、おかゆを炊いて、どろどろにした野菜などを細々と用意して、それを冷凍して小分けしてというのは耳にしませんでした。驚いたのは、日本の離乳食の指導でよく耳にする塩分や油分についてもあまり深く気にしていないような印象でした。また、温かいものを食べさせるという発想はあまり見られないようで、日本でも目にする「パン粥」でも、煮込むと言うひと手間をかけることは少なく、冷たいミルクを注ぐだけということにも驚きました。離乳食も食事も、「素材丸ごと」思考オーストラリアは、乾燥していて、平均的には暖かい気候のためか、「子どもにはフルーツを!」という国です。その証拠に、スーパーでは、子どもが無料で食べられるフルーツコーナーが必ずと言っていいほどあったり、プリスクールやプレイグループで出されるおやつはオールフルーツ(もしくはそれに加えてビスケット)であったりします。フルーツはヘルシーな食事の最たるものという考えで、小学校などで持参しなければならないおやつも、ヘルシーな果物が推奨されています。子どもは自由に無料でフルーツを食べていいよというコーナー。バナナやリンゴやオレンジを一人丸ごと一個取って食べながらお買い物していますまた、野菜も生でそのまま食べる人が多く、焼いて食べるのは芋類くらいという人もいます。トマトやキュウリはもちろん、人参なども、大人も子どもも、ポリポリそのまま食べているのをよく見かけます。子どもはもちろん、リンゴを丸かじりしながら歩いている大人も何度も見かけているくらいです。日本のように、さまざまな方法で加熱・調理したものを、偏りなく食べているということのほうが珍しいと感じる食生活です。驚きの偏食天国「それでいいの?」と思うような話も一方で、そんなに偏食でいいの?と思うような話もよく聞きます。これは幼児食に入って以降らしいですが、3食とも「肉、肉、肉」という子、ほかにも3食とも「トウモロコシがメイン」という子、毎晩「ソーセージとチキンナゲット」しか食べないという子、そういう「好きなモノばっかり食」の子が多く、日本の健診で相談したら真剣に心配されそうな内容の食事の子もかなりの数、見聞きしました。一番衝撃的だったのが、通常の夕食が「3つのドーナツの上にアイス、その上にクリームとチョコソース」だという子ども…。恐る恐る母親たちに聞くと、「子どもにはアレルギーや好き嫌いあるから、その子その子で好きなものを与えている」という返事。こういった個々の好きな物を食べるという話を聞いていると、「家族で同じものを食べる」ということ自体がもしかしたら日本的文化の一つなのかもしれないと感じたくらいです。オーストラリアでは幼稚園や小学校に入ってからも給食がなく、お弁当もおやつも好きなものを自由に持参できるので、食べようと思えば自分の好きなものばかり食べられる環境を作ることができます。それがよいか悪いかは別として、「好きなものを、好きな時に、好きなだけ食べられる文化」が強く影響して、偏食にもとても寛容なのが印象的でした。こだわりが薄くなって心理的にラクに私自身は、日本にいるときは「自分でしっかり手作りを」という意識が強く、市販の離乳食はあまり取り入れませんでしたが、オーストラリアで離乳食となった一番下の子には手軽でおいしくて安全なものが多いので、市販のものをよく利用しています。メインというよりサブ的に用いていますが、オーストラリアにきて「手軽が一番」という文化に触れて、「お母さんの手作り」や「温かいもの」、「手間ひまかけた離乳食」といったこだわりが薄くなった気がします。日本では、離乳食や幼児食のあり方が健診できっちり指導されるので、どうしても「こうでなければ」という思いが強くなりがちですが、食事も個性を尊重される文化だと、ママの心理的にはとてもラクだなぁと感じています。<文・写真:ライター結生>
2020年11月09日私は現在、アメリカのミシガン州で夫と1歳6カ月の娘と3人で暮らしています。娘が離乳食後期のとき、離乳食の内容にとても苦労しました。いろいろな体験談やネットの情報を見ては娘と比較して不安になるばかり。どうしたらいいのか迷った、私の離乳食最大のモヤモヤ期についてお伝えしていきます。 うちの子は噛めるよ! そんな言葉で不安に離乳食後期に差し掛かったころ、娘がちゃんと噛まずに丸呑みしたり詰まらせたりすることがよくありました。同じ月齢の子どもを持つ友人に話してみると、「うちの子は硬いものもしっかり噛めるよ!」と、どのようなものを噛めるかを聞かされ、さらに不安になってしまったのです。ネットで離乳食の記録を掲載しているブログを読んでは、同じくらいの月齢の子どもがパンなどをじょうずにちぎって食べている姿を見て、娘と比較して落ち込んでしまいました。 焦ってイライラし、詰まってはヒヤヒヤ娘はまだ前歯しか生えていなかったのですが「試してみたらうまくいくかも!」と、友人やブログの内容をまねて、野菜スティックや食パンスライスをそのまま与えてみました。結局娘は噛めずにポイッとしてしまったり、運よく一口分は前歯でかじれても丸呑みして詰まらせたり……。かなりヒヤヒヤしました。食パンを自分で口の中にグイグイ押し込んで、オエッと出してしまったときもあります。噛めないことにイライラし、むせたり詰まらせたりすることにヒヤヒヤし、私の心配は募るばかりでした。 娘の食べたいものは何? 好きなものは何?私が悩んでいると、夫から「無理に噛ませなくていいんじゃない?」と言われました。胸に痛い言葉でしたが、私も疲れてきていたので無理はやめようと思えたのでした。振り返ると離乳食を進ませることに必死で、娘が今どのようなものを食べたいのか?という大事なことを忘れていました。みんなと同じようにやらなきゃという考えから、娘の目線に立ってあげることができていなかったのです。 成長と共に娘のカミカミに大きな変化ありしばらくは様子を見ながら、うまく噛める柔らかいものを主に食事を進めました。このころは他の子どもがどのようなものを噛めるかをネット検索することもなくなりました。 1歳半で奥歯が生え始めてからは噛めるものが増えていき、手先もじょうずに動かせるようになりました。食パンを一口大にちぎる、フォークやスプーンもじょうずになるなど、噛むという能力以外の成長も見られ、ホッとするとともにうれしく思っています。 自分の娘と他の子どもを比較し、噛むことばかりに気を取られて焦っていましたが、成長と共にじょうずに食べられるようになりました。やはり食事はゆったり楽しく進めていくことが大事だなと実感させられました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家や保健師に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:岡みちこアメリカ中西部の小さな町で日本人の夫と1歳の娘の3人暮らし。アメリカの子育て事情や、自身の妊娠・出産・子育てに関する体験談について執筆中。
2020年11月03日この投稿をInstagramで見る W-ワット-新宿店新宿/イルミナカラー/TOKIO取扱店 (@w.watto._shinjuku)がシェアした投稿 - 2020年 8月月2日午前3時47分PDT この投稿をInstagramで見る W-ワット-新宿店新宿/イルミナカラー/TOKIO取扱店 (@w.watto._shinjuku)がシェアした投稿 - 2020年 9月月21日午後11時16分PDT この投稿をInstagramで見る W-ワット-新宿店新宿/イルミナカラー/TOKIO取扱店 (@w.watto._shinjuku)がシェアした投稿 - 2020年 9月月4日午前4時40分PDT
2020年10月27日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【専門家に相談】。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、離乳食の味付けに関するご相談です。 Q.そろそろ離乳食に調味料を使っていくべき?もうすぐ生後9カ月になる娘の離乳食の味つけについて質問させてください。生後5カ月に入ってすぐ離乳食を始め、大きな問題はなく現在までこられたと思っています。目立った好き嫌いもなく順調に食べているので、素材の味だけで作っています。ですが、そろそろお醤油一滴などの調味料を使っていくべきなのかどうか悩んでいます。もともとは素材の味だけで食べなくなったら味をつけようと思っていたのですが、想像していたより食べてくれています。ですが味の風味を覚えさせるために少しずつ使ったほうがいいのかな……と迷うようになりました。 久野多恵管理栄養士からの回答素材の味だけでおいしく食べてくれるのであれば、あえて調味料を使用しなくても良いですが、大人の食事からの取り分けも推奨されていますので、その際は大人用に味付けされたものを取り分けて、お子様用に薄味にして与えても良いです。 例えば、味噌を溶き入れたあとの味噌汁の具材を取り出して、お子様用に食べやすい形状にして与えたり、煮物の具材を取り出して、外側の味が濃い部分だけを削り落として中の薄味の部分だけを与えたり、お湯の中で塩分を落としたりという工夫で与えても良い段階になります。 取り分けのメリットとしては、食事の準備が大人の食事と一緒にできるので、お金と時間の節約になるといこと、大人と同じものを食べられるという喜びを教えてあげられるので食育になるという事があげられます。味の風味を覚えるという視点では今後幼児期になっても充分体験できますので、ご家庭のそれぞれのご判断で調味料の使用をご検討されて良いと思いますよ。※参考:ベビーカレンダー「専門家に相談」コーナーより 離乳食期は味付けではなく風味付け離乳食に調味料を使うときの考え方は「味付け」というより「風味付け」です。調味料を入れる前の味でOKなら、調味料を入れなくても大丈夫。少し風味をつけてみようというときに、調味料をつけ足してみましょう。調味料は離乳食後期からすすめています。 各時期の調味料の目安量離乳食に使う調味料の基本はしょうゆと味噌。この2つの各時期の目安量です。 ・しょうゆ離乳食後期:0.5ml離乳食完了期:0.8ml ・味噌離乳食後期:0.5g離乳食完了期:0.7g 0.5gと言われても分かりにくいですよね。たとえば、しょうゆなら1〜2滴。味噌なら小豆1/2~1粒くらいの大きさを目安にしてみましょう。これは1回の食事の全量です。つまり、おみそ汁と野菜の煮物を作ったときは、その合計の量が上記程度にしましょう。 ※しょうゆは食物アレルギー20品目食品の大豆や小麦、味噌は食物アレルギー20品目食品の大豆からできているので最初に食べさせるときは慎重に。 ※赤ちゃんの食欲や発育・発達には個人差があります。月齢や進め方は目安です。赤ちゃんのようすをみながら離乳食をすすめてください。※食物アレルギーのない赤ちゃんを対象にしています。アレルギーのリスクが疑われる場合や診断されている場合は、医師の指導にしたがってください。※アレルギー表示は目安です。実際の食材および加工食品とは異なる場合がございます。パッケージ裏などに記載の原材料やアレルギー表示、成分表等をご確認ください。※参考: ニュース(食・レシピ)「離乳食メニューを考えるのが大変!味付けがわからない」【著者:保育士中田馨一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事・中田家庭保育所施設長】
2020年10月08日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【専門家に相談】。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、お料理が苦手なママからの離乳食作りに関するご相談です。 Q.料理が苦手なので離乳食作りが正直苦痛でなりません。料理が苦手なので、もうすぐ始めようと思っている離乳食作りが正直苦痛でなりません。子どものために頑張らなくてはとは思いつつ、考えただけで腹痛や頭痛が起こってしまいます。慣れるまで簡単に済まないのは重々承知していますが、こんな私でも何とかできる手段はありますでしょうか? 小林亜希管理栄養士からの回答お子さんのために頑張らなくてはと考えていらっしゃるとのこと、愛情を感じます。そこで頑張ることで、質問者さんの体調が悪くなってしまったり、負担に感じてしまうのであれば、市販のベビーフードを活用していただいてよいと思いますよ。ママも楽しいとお子さんも楽しく食事ができると思います。フリーズドライの離乳食もありますし、瓶詰めのものはそのまま食べていただくことが可能です。野菜やタンパク質を使ったものは、ベビーフードをメインに、お粥のみ手作りされているママさんもいらっしゃいますよ。余裕のあるときは、ブレンダーがあると、柔らかく煮たお粥や野菜をつぶしてなめらかにすることができるので、時間の短縮ができるかと思います。ただ、なめらかな状態にするのは、初期の2カ月くらいです。そのあとは、細かく刻む→5~8mm→スティック状などに進みますので、手作りメインに進めたいとお考えであれば、購入を検討されてみてください。ご家庭の事情もあると思いますし、ご家族とどのように進めていきたいか、話し合ってみてくださいね。※参考:ベビーカレンダー「専門家に相談」コーナーより 「ベビーフード」はストックしておくと手軽に使えて便利「ベビーフード」は、離乳食初期の生後5カ月ごろから食べさせることができ、ペースト状で赤ちゃんが飲み込みやすいように作られています。7〜8カ月ごろ(離乳食中期)、9〜11カ月ごろ(離乳食後期)と赤ちゃんの月齢が進んでくるとともに、食材の形状、大きさや硬さ、味付けも変わってきます。赤ちゃんの月齢や離乳食の進み具合を見ながら、赤ちゃんに合ったベビーフードを購入しましょう。 ベビーフードは、食材が裏ごしされているものや細かく刻んであるものなど、下ごしらえが済んだ状態、または調理済みの状態でパックやビンに入っています。そのため、温めるだけで赤ちゃんに離乳食を食べさせることができ、食事の準備に手間がかかりません。 忙しいときや疲れているとき、外出時などに使うと便利なので、複数購入してストックしておくのもおすすめです。 用途や赤ちゃんの好みに応じて使い分けようベビーフードは、用途や赤ちゃんの好みに応じて使い分けるのがおすすめです。 5〜6カ月ごろ(離乳食初期)のまだ少量しか食べない時期は、ペースト状の食材が少量ずつフリーズドライされたものがおすすめ。ご飯やうどんが好きな赤ちゃんの場合は、粉末タイプの具材をお湯で溶いて、ご飯やうどんにかけたり、あえたりするだけで簡単にメインの離乳食になります。 忙しいときや、おでかけ先での食事は、そのまま食べられるパックやビン詰めタイプのものを使うなど、必要性に応じて選択しましょう。 あらかじめ小分けにしておけば冷凍できるものもあるので、注意事項をよく読んで保存方法を守り、冷凍保存しておくのもおすすめです。 ※赤ちゃんの食欲や発育・発達には個人差があります。月齢や進め方は目安です。赤ちゃんのようすをみながら離乳食をすすめてください。※食物アレルギーのない赤ちゃんを対象にしています。アレルギーのリスクが疑われる場合や診断されている場合は、医師の指導にしたがってください。※アレルギー表示は目安です。実際の食材および加工食品とは異なる場合がございます。パッケージ裏などに記載の原材料やアレルギー表示、成分表等をご確認ください。※参考: ニュース(食・レシピ)「時間がないときの強い味方!常備しておけば安心の「ベビーフード」3選」【著者:助産師 高塚あきこ保健師・看護師・アドバンス助産師】
2020年10月05日離乳食が始まると新たにいろいろと必要になってくる子ども用食事グッズ。便利そうなものが溢れ、どれもこれも買ってしまいそうになりますが、なかでも私が「これはあって便利だった!」と思ったグッズ3選を紹介します。 倒れても溢れない優れもの 「ストローマグ」 コップを使って自分で飲む練習を始めさせたい、と思ったときから活躍するのがスパウトやストロー付きの「ストローマグ」。おおよそ離乳食が2回食になったくらいが使い始める目安のようです。赤ちゃんが持ちやすいよう取っ手も付いており、なんといっても倒しても溢れないのがうれしいグッズです。お水ならまだしも、麦茶や牛乳をこぼされてしまうとママの仕事が一気に増えてしまいます。そんなグッタリするようなできごとを激減させてくれます。お出かけ時にも欠かせないグッズになること間違いなしです。 家族と一緒に食べるときに便利 「ベビーチェア」 パパやママの食事のときに一緒に食べるようになってくると、やはりないと不便なのがベビーチェア。赤ちゃんの座る位置をテーブルの高さに合わせられる、赤ちゃんがひとりで座る補助をしてくれるなど、ママを一気にラクにしてくれます。テーブル付きとテーブルなしのものがありますが、テーブル付きだと赤ちゃんが抜け出しにくい、ママたちのテーブルの上の物をいたずらしづらくできるなどのメリットが。 使わなくなったらテーブルを外せるものや、足置き場の位置を調節できるものなどもあります。デザインのほか、調整が簡単にできるという視点も入れて選ぶと買ったあとに後悔が少ないかもしれません。 みんな持ってる?「ソフトスタイ」 ビニール製の食べこぼしをキャッチしてくれるポケットが付いたソフトスタイ。これをしているとしていないでは、洋服の汚れ、床の汚れが断然違います! ビニール製なので、スタイが汚れても水でささっと洗えるのもうれしいところ。お出かけにも必需品のママは多いはず!生まれてから1歳くらいまでは、一気にいろいろなグッズが必要になる時期。節約のためにもできるだけ無駄なものを買わないよう、賢くそろえたいですね。 ※本記事の商品画像はすべてイメージになります。実際に使用する際には、商品の使用方法や使用上の注意をお確かめの上お使いください。 監修/助産師REIKO著者:ヒロコ ラメッシェ4歳女児の母。旅行雑誌編集デスク、アルバイト情報サイト編集長を経て、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。現在、モロッコ在住。自身の経験からママたちと共有したい情報を発信中。
2020年09月28日離乳食期から使える幼児用スプーンは、プラスチック製、木製、ステンレス製と種類もさまざま。特にこだわりもなく、プラスチック製のスプーンを使っていた私ですが、たまたまSeriaで購入したシリコンスプーンが離乳食終了後も便利だったのでご紹介します! 手持ちのスプーンが小さくなって購入私の場合、あまりスプーンにこだわらず、離乳食用の食器セットについていた1本を、離乳食が始まった生後5カ月から生後8カ月くらいの間ずっと使っていました。ヘッドが小さなプラスチック製のスプーンで持ち手が長く、おかゆなど少量をあげやすくて便利だったからです。 しかし、だんだんと食べる量が増えてきて、手持ちのスプーンのヘッドでは不便を感じるように。もう少しヘッドが大きくて、持ち手は今まで使っていたもののように長めのスプーンが欲しいと思っていたところ、たまたまSeriaでシリコンスプーンを見つけました。 専用スプーンより断然安いパッケージに「幼児の離乳食や介護用に」「シリコン製で口当たりが柔らかい」と書いてあったので、「シリコン製のスプーンもあるんだ」となかば好奇心で購入。ヘッドが普通のスプーンよりも少し大きめなのが気になったのですが、100円なので、赤ちゃんに使えなくても自分用にすればいいやという軽い気持ちで買えました。 あとから調べてみると、離乳食専用のシリコンスプーンはいずれも600円~900円くらいで販売されているものが多かったので、試しに使うには100円はちょうどよかったです。 レトルトの離乳食に便利 結果から言うと、やはり感じた通りスプーンのヘッドが大きすぎて、残念ながら赤ちゃんの口には合いませんでした。しかし便利だったのは、瓶詰やレトルトパウチタイプの離乳食を取り出すとき。容器やパウチについて取りにくかった中身が、シリコンスプーンを使うときれいに取れます。持ち手が長めなので、手も汚れず中身を取りやすかったです。そのため、離乳食が終わったあともジャム用に使ったり、食器についたソースを集めるのに使ったり、小さなヘラのように使用して、便利に使い続けています。 赤ちゃんに離乳食を食べさせるスプーンとしてはそれほど使えなかったのですが、「内容物を容器から取り出す」といった面では、離乳食期はもちろん離乳食期が終わってからも大活躍しました。これが100円は、やっぱり安い! と思いました。 ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、一部店舗では臨時休業や営業時間の変更などを実施している可能性があります。商品購入の際には自分だけではなく周りの方、スタッフの方への感染防止対策を十分におこない、安全性に配慮していただくなどご注意ください。外出を楽しめる日が1日も早く訪れますように! 著者:ライター 銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2020年07月21日こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。9~11カ月ごろ(離乳食後期)になると、1日の離乳食の回数が3回になるので、今までよりも離乳食を食べる量が増えていきます。しかし、9~11カ月ごろ(離乳食後期)になっても離乳食を食べたがらず心配というママもいます。 今回は、9~11カ月ごろ(離乳食後期)になっても離乳食をほとんど食べてくれない子へのアプローチ方法をお話しします。 離乳食を食べない赤ちゃんを持つママの悩み離乳食を食べない赤ちゃんを持つママから多い、2つのお悩みにお答えします。 Q1 母乳・育児用ミルクばかりでも大丈夫?9~11カ月ごろ(離乳食後期)は離乳食と母乳・育児用ミルクの栄養の対比が6:4~7:3と言われています。そのため、あまりにも離乳食を食べてくれなかったら心配になりますが、母乳・育児用ミルクにも栄養があります。離乳食後は、育児用ミルクの場合は適量を、母乳の場合は赤ちゃんが満足するまで飲ませてあげましょう。 Q2 卒乳したほうがいい?「離乳食を食べなければ、そのあとは母乳(育児用ミルク)が待っている」と赤ちゃんはわかっているから、食べない場合があるのではないか? 卒乳したら嫌でもおなかがすくから離乳食を食べてくれるのではないか? と相談されるママもいます。でも、9~11カ月ごろ(離乳食後期)の赤ちゃんにはまだ乳汁栄養が必要。卒乳はしないようにしましょう。 ママができる5つの対処法あまり離乳食を食べてくれない赤ちゃんに対してママができることがあります。「今すぐ効果がある」ものではありませんが、毎日続けていくことが大切ですので、ぜひ試してみてください。 1:ママが必死になりすぎないまずは、ママが必死になりすぎていないか、自分自身に問いかけてみましょう。 私の息子もあまり食べてくれない子でした。その当時の私は「とにかくひとさじでも多く食べさせないと!」ということに集中してしまい、「楽しく食べる」ことは考えていませんでした。もし、今必死になっているなら、少し肩の力を抜いて離乳食に取り組みましょう。「私も赤ちゃんと一緒に離乳食を食べてみようかな」と一緒に食べてみてもいいですね。 2:赤ちゃんが離乳食の何が嫌なのかを観察する赤ちゃんは離乳食の何が嫌なのかをよく観察してみましょう。 きっと「これは(少し)食べてくれる」という食材やメニューがあるはず。そのメニューの何が好きなのか? 食べないメニューと何が違うのかを考えてみましょう。「水分が多くベタッとしたものよりも、水分が少ないメニューのほうが好き」「月齢の目安の大きさよりも小さいほうが食べてくれる」ということなら、水分を少なくしたり、小さく刻んだりして与えてもOKです。 3:スープから試してみる保育所であまり食べてくれない赤ちゃんには、だしで数種類の野菜を煮たスープ(みそ汁)から試してみます。スープの味が「おいしい」とわかれば、ゴクゴクと飲んでくれます。 1日目はあまり欲張らず、他のメニューを食べる様子がなければ、ここでおしまいにします。スープがおいしいとわかった赤ちゃんは、その経験があるので次の食事もスープを飲む確率が高くなります。まずはスープからチャレンジし、そのあとに具も食べるようになります。そうしているうちに徐々に他のメニューにも興味を持ち始めます。 4:一段階前に戻ってみる今、9~11カ月ごろ(離乳食後期)でも、7〜8カ月ごろ(離乳食中期)のやわらかさや大きさに戻っても、もちろんOKです。思い切って5〜6カ月ごろ(離乳食初期)に戻ってもOK。これで食べてくれたらうれしいですよね。 食べることはおいしい、楽しいという経験を積んで、徐々に9~11カ月ごろ(離乳食後期)の形状に戻していきましょう。 5: 自分で食べるメニューを取り入れてみる9~11カ月ごろ(離乳食後期)ですので、そろそろ手づかみをして、自分で食べる時期になります。自分で食べることは食べる意欲を増やしてくれるので、手づかみメニューも徐々に取り入れてみましょう。 赤ちゃんが食べてくれないと成長や発達が気になります。でも、赤ちゃんが離乳食に興味を持ち「食べてみようかな」と思うまでには、時間がかかる場合もあります。今、ママができることは、離乳食づくりの工夫をしながら、赤ちゃんの様子をゆっくり見守ることなのかもしれませんね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年06月22日こんにちは。離乳食インストラクターの中田 馨です。保育所で保育していると、9~11カ月ごろ(離乳食後期)以降の赤ちゃんが急に離乳食を食べなくなることがよくあります。今までパクパク食べていた赤ちゃんが、急に食べなくなったらビックリしますね。離乳食は赤ちゃんが元気に活動するための大切な食事。こんなとき、ママは赤ちゃんにどう対応すればいいでしょうか? どうして食べてくれないの?赤ちゃんはどうして急に食べてくれなくなったのでしょうか? 答えはきっとその子その子によって違います。代表的な理由としては、以下などがあげられます。 ・食べ物が大きくて食べにくい・食べ物の固さが苦手・食べるよりもほかのことに興味関心が向いている・おなかが空いていない・歯が生えてきてむず痒い・選り好みできるようになった ご自分の赤ちゃんが、なぜ食べないのかを観察してみるのもいいですね。 赤ちゃんもママも無理しなくていい赤ちゃんが食べなくなったことを、親主体ではなく赤ちゃん主体で考えてみるといいかもしれませんね。親はやっぱり食べてほしいですから、時間をかけてでも食べさせようとします。私もそうでした。でも、まずは赤ちゃんに立場に立ってみましょう。 食べたくなければ今は食べなくてもOK食べてくれればラッキーと思おう! まずは「今、食べたらラッキー。食べなかったらあとでいいや」くらいの気持ちで臨んでみましょう。 自分で食べるのを見守ってみる食べこぼしもどんとこい! 自分で食べるのを見守ってみるのも一つです。私の保育所でも、なかなか食べてくれない子の口の前にスプーンを持って行ってもやっぱり食べてくれません。なので、簡単につまめるメニューを目の前に置いて、赤ちゃんが興味を示すまで隣でゆっくり待ってみます。すると、自分から食べ始めることもあります。 赤ちゃんもママも無理しない大人も食べたくないことがあります。 大人も食べたくないときに「食べろ食べろ」と言われても食べられませんよね。赤ちゃんも一緒です。食べたくないときはいったん時間をおいて、おなかが空いたころにもう一度チャレンジしてみましょう。 食事を急に食べなくなる時期というのは、子どもが成長する過程で多かれ少なかれ起こることです。ママができることは、食べなくても食事を用意し、楽しい雰囲気づくりをすること。100点満点を目指さず、50点を目標に取り組んでみてくださいね。 イラスト:imasaku著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年06月12日みなさんは離乳食の便利グッズ「モグフィ」を知っていますか? ある日、義姉から「モグフィ」について教えてもらった私はすぐに購入! 「モグフィ」は子どもの月齢に合わせて種類があるのですが、娘が生後7カ月になる直前だったので「モグフィプラス」を購入しました。実際に使ってみると、とっても便利! 今回は「モグフィ」の良いところを紹介します。 「モグフィ」の使い方はとっても簡単!キッズミーの「モグフィ」は、赤ちゃんが自分の手で持って離乳食が食べられる便利グッズです。使い方は簡単! まずはシリコンサックを本体にセットし、月齢に合わせて調理した食材をシリコンサックに入れます。パチンと音がするまでフタを閉めたら準備は完了です。赤ちゃんに「モグフィ」を持たせて、離乳食の入ったシリコンサックをカミカミしながら食べてもらいます。 取っ手は赤ちゃんの小さな手でも持ちやすい形で、シリコンサックは赤ちゃんの手では外れないようにロックできるので、中身が漏れることもなく安心ですよ。 「モグフィ」は自発的な食事を応援「モグフィ」のシリコンサックはおしゃぶりに似た形なので、わが家の娘も嫌がることなくスッと口に入れてくれました。「モグフィ」を使っていて「これはいいな!」と思ったことは、“赤ちゃんが受け身ではなく自発的に離乳食を食べてくれる”ということです。 娘を見ていると、どうやったら中身が出てくるか自分で試行錯誤しながら食べている様子にビックリ! 商品説明に書いてあった「自分で食べる力を育てます」という言葉に納得です。 「モグフィ」を使えばママも一緒に食事ができる!わが家の娘はもうすぐ生後7カ月。「モグフィ」を使って離乳食を食べてもらっている間は、私も一緒に食事ができるので本当に便利です。 また、ハイハイができるようになり、ますます目が離せなくなった娘。なかなか家事も進みません。そんなときも「モグフィ」の出番! おやつの時間に、小さく刻んだバナナなどを入れて娘に「モグフィ」を渡すと、静かに座って食べてくれます。様子を見ながらではありますが、食べている間にささっと家事をすることもできて、とても助かっています。 ▲kidsme「モグフィプラス」 自分で食べる力を育ててくれる「モグフィ」。気になった方はぜひチェックしてみてください! 子育て中の忙しいママは便利グッズをフル活用していきたいですね。 ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。 著者:春野心花子育て中のママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年06月07日離乳食時期に欠かせないのが、おかゆです。すりつぶし状態から始まり、成長とともに軟飯になるまでいろいろな硬さのおかゆを作りますよね。また離乳食が進むと主食だけでなくおかずも用意する必要があるため、炊飯器もお鍋もフル稼働しているというご家庭も少なくないのではないでしょうか。これを一度に済ませる方法はないものか……と考えていたときに見つけたのが、ダイソーの「おかゆカップ」でした。 炊き立てのおかゆが食べられる 第1子の離乳食期は、おかゆだけを炊飯器でたくさん作り、小分けにして冷凍していました。しかしこの方法だと冷凍室を圧迫しますし、解凍後は炊き上がったときの硬さと違ってしまうため、水を足してまた調節し直すこともありました。 それがこの「おかゆカップ」なら、カップに適量の米と水を入れ、炊飯器の内釜の中央に置いて普通のご飯と一緒に炊くことができます。大人用のご飯も同時に作れるだけでなく、炊き立てのおかゆを食べさせてあげられる回数が増えました。 蒸し野菜も同時に作れるご飯と一緒に炊く方法は、湯呑みなどの小さな器を使用しておこなうことができます。私も最初は家にあるもので代用しようと考えていたのですが、「おかゆカップ」を手に取り説明を読んだところ、付属の保存用のフタをカップに載せることでお皿になり、蒸し野菜も同時に作れるとのこと。 おかげで主食もおかずも一度に調理できるので、とても便利でした。ただ、においの強い野菜などはご飯ににおいがつくため、食べるときに少し気になるかもしれません。 さまざまな工夫が施されている 「おかゆカップ」は、蒸し野菜が同時に作れるほかにもさまざまな工夫が施されています。カップの内側はエンボス加工がされていて、おかゆをすりつぶしながら食べさせることができます。また、付属品のフタにもおろし金のような加工がしてあるので、蒸し野菜もその上でつぶすことができました。付属の計量スプーンにもエンボス加工がされており、これでもかというほど「つぶす」ための工夫がされています。 「おかゆカップ」と出合ったのは第2子が離乳食期のとき。第1子のときは出産祝いでもらった離乳食セットを使っていましたが、そこまでいろいろ揃っていなくてもこのカップでだいたいは事足りてしまったので驚きました。 ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、一部店舗では臨時休業や営業時間の変更などを実施している可能性があります。商品購入の際には自分だけではなく周りの方、スタッフの方への感染防止対策を十分におこない、安全性に配慮していただくなどご注意ください。外出を楽しめる日が1日も早く訪れますように! 著者:ライター 銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2020年05月29日赤ちゃんがおっぱいや育児用ミルクなどを飲む食事から、もぐもぐと食べる食事へと移行するための、重要な役割がある離乳食。初めての離乳食で、嫌がることなく食べてくれるわが子にたくさん与えてしまい、失敗してしまったお話をご紹介します。 いよいよ離乳食開始!わが子は離乳食を始める前から、私たち夫婦が何か食べているとじっと見て手を伸ばしたり口をぱくぱくとさせたり、食べることにとても興味がある様子でした。 そして生後5カ月を迎えた日に、さっそく10倍がゆを与えてみることに。初めての育児用ミルク以外のごはんを嫌がることもなくすんなりと受け入れてくれ、私も一安心でした。 順調に進む離乳食10倍がゆ1さじから始め、離乳食開始4日目から1さじづつ増やしていきましたが、食べ終わるやいなや、ぐずり始めるようになりました。離乳食が進まないと悩まれている方も多いなか、順調に離乳食が進むのはとてもありがたいことです。母親としては、もっと食べたそうなのにあげないのはかわいそうだという思い、たくさん食べてくれてうれしいという気持ちの両方から、わが子が欲しがるままに、10倍がゆやバナナなどを与えてしまいました。 与えすぎて体調を崩してしまったわが子結果的に、離乳食開始から1週間目には10倍がゆやすりおろしたりんごなど合わせて30cc弱を平らげていました。しかしこの調子で好き嫌いなくなんでも食べてくれたらと思っていた矢先に、わが子がひどい下痢になってしまったのです。1日に8回ほど水のようなうんちをし、肛門も赤く荒れてしまいました。 病院を受診すると、おそらく離乳食が始まってまだ胃腸が慣れていないのに、量を増やしたことでおなかがびっくりしたんだろうとのこと。うんちを拭くたびに真っ赤になった痛々しいおしりを見て、わが子に申し訳ないことをしてしまったと深く反省しました。 わが子がもりもりと離乳食を食べている姿を見ると安心して、ついつい欲しがるままにあげたくなってしまいます。けれど、今までおっぱいや育児用ミルクだけで栄養をとっていた赤ちゃんにとっては、新しい食べ物は予想以上に負担がかかってしまうのだそうです。ぐずっても安易に量を増やさず、きちんとわが子の体調のことを考えて与えることが大切なんだと実感しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:中川ようこ一男の母。出産を機に仕事を退職。現在はイラストやコラム執筆など在宅で仕事をしつつ、育児に奮闘中。
2020年05月25日こんにちは。離乳食インストラクター中田馨です。離乳食の本を見るとよく、「ひとつの食材を1種類ずつ食べさせましょう」と書かれています。大人の料理は、食材を組み合わせて作ることも多いですが、離乳食は食材を混ぜないほうがいいのでしょうか? 今日は、1種類ずつ食べたほうがいい理由と、食材を混ぜるのはNGなのかなど、ママの疑問に答えます。 ひとつの食材を1種類ずつ食べるメリット離乳食期にひとつの食材を1種類ずつ食べると、食材そのものの味がわかるというメリットがあります。かぼちゃの味、にんじんの味、しらすの味など、食材にはそれぞれが持っている「味」があります。 5〜6カ月ごろ(離乳食初期)は、その食材そのものの味を経験して味わってほしいと思います。なぜなら、この経験をすることで、味覚の幅も広がると考えているからです。 いくつかの種類の食材を混ぜるのはNGなの?結論から言うと、数種類の食材を混ぜてももちろんOKです。食材と食材を組み合わせたおいしさを経験することも大切です。 例えば、かぼちゃ1つを例にとってみても、水でかぼちゃをゆがくのと、水でかぼちゃと鶏ささみをゆがくのと、だしでかぼちゃと鶏のささみをゆがくのでは味は変わってきます。食材そのものと、食材を組み合わせたもの、だしで煮たもの、それぞれ感じる「味」は違いますよね。1種類で食べるときもあれば、数種類の食材を組み合わせて食べるときもある。 そんな感じで、必ず1種類ずつ食べさせなくてはいけないということではなく、いろいろな調理方法を考えて離乳食作りをしてみましょう。 食材を混ぜるときの注意点ママからよく言われるのが「何も混ぜないおかゆを食べてくれないんです」という相談。急におかゆを食べなくなった赤ちゃんに、他の食材を混ぜたら食べてくれるようになった。でも、食べさせているうちに「このまま何も混ぜない白いおかゆを食べてくれなくなってしまうのではないか?」と不安に感じたそうです。 これはおかゆに限らず他の食材でもよくある話なのですが、大切にしてほしいポイントは、2つあります。 ●混ぜたものばかりを食卓に出さない●1種類で食べるチャレンジをする まずは白いおかゆを食卓に出し、ひとさじでもチャレンジしたらひとまずOK。赤ちゃんが嫌がったら、別の食材と混ぜてもいいです。無理強いして食べさるのではなく、徐々に白いおかゆを食べる回数や量を増やしてみましょう。食べてくれないときの方法として、大人が同じものを同じ食器でおいしそうに食べていると、赤ちゃんも興味を持ってくれますよ。 離乳食期は、味覚の土台をつくる時期です。赤ちゃんの月齢に合わせて、さまざまな食材を取り入れ、さまざまな組み合わせや調理方法で、赤ちゃんの食体験を広げてあげてください。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年05月09日離乳食を作り始めたばかりの私が実感したのは、「離乳食作りは手間がかかる!」でした。特に初期のころは、ご飯を10倍がゆにしたり、野菜をやわらかく煮たりと、離乳食作りにとにかく時間と手間がかかっていました。そのうえ、鍋を火にかけていることを忘れて何度鍋を焦がしたことか……。そんな失敗ばかりの私が、“もっとラクに離乳食を作りたい!”と思い実践したのが、炊飯器を使った離乳食作りでした。 鍋でもレンジでも失敗ばかり…“いざ離乳食!”と、買ってきた本を見ながら、離乳食を作り始めました。鍋でおかゆを作れば煮ている間に水がなくなり焦がしてしまい、電子レンジで野菜をやわらかくしようとすれば、水分が飛びすぎてパサパサになってしまい……と失敗ばかりでうまくできませんでした。 市販のレトルト離乳食も使っていましたが、経済的にも負担が大きくなるので毎回は難しく......。うまくいかない離乳食作りに悩んでいたとき、炊飯器を使った調理方法をレシピサイトで見つけたのです。 こんなに簡単な方法があったんだ!炊飯器での離乳食作りは簡単すぎてびっくりするほど。大人のご飯を炊くとき、耐熱カップに入れた離乳食用の「お米と水」「野菜と水」を炊飯器へ一緒にセットしてスイッチを押すだけ。炊飯が終われば簡単におかゆとやわらか野菜のできあがりです。 離乳食の量や回数が増えてくると、数種類の野菜をまとめて炊飯器で調理していました。やわらかくなった野菜は月齢に応じてカットし、フリージング保存。野菜のうまみがつまったゆで汁は、野菜スープとしても使っていました。 時短! 節約!炊飯器を使う調理方法を実践してからは、鍋の様子をずっと見ている必要もなく、ましてや鍋を焦がして失敗することもなくなり、私の離乳食作りの負担がかなり減りました。 また、作っている合間に他の家事ができたり、使う調理器具や工程も減ったりするほか、長時間煮ていると気になるガス代も節約できるなどうれしい効果がたくさんあったのです! 市販の便利グッズは多くありますが、私にはこの炊飯器を使った方法が面倒な工程や失敗もなく、一番時短でラクになるものでした。 ただでさえ自分の時間が取れないことなどでイライラしやすく、子育ての理想と現実のギャップにモヤモヤすることも多くあったこの時期。私にとって、この炊飯器を使った方法を実践して、離乳食作りの負担が減ったことはとても大きな変化でした。少しでも気持ちの負担を減らして「楽しい子育て」になるのが一番だなと感じました。 ※炊飯器のタイプによっては調理できない場合があります。事故につながる可能性もあるので、必ずご家庭で使用している製品の取扱説明書(禁止事項・注意事項)をよく読み、メーカーにお問い合わせのうえ、問題ない旨を確認してから調理してください。 著者:峯めぐみ1歳と3歳の男の子兄弟のママ。保育士資格を取得しており、保育園の他にも児童福祉施設(養護・発達障がい)での勤務経験も。自分自身の子育ての体験談を中心に執筆している。
2020年05月06日私は1人目の離乳食作りの際、裏ごしや食材をつぶす作業をすべて手でおこなっていました。2人目の離乳食が始まるころ、もっと簡単に離乳食の準備をすることができないか悩んでいた私は、友人からすすめられたブレンダーを購入。使用してみると離乳食準備があっという間に完了し、わが家では時短家電として大活躍中なので紹介します! 10倍がゆもボタン1つで完了 私が愛用している商品はレコルトの「ソロブレンダー」です。1人目の離乳食初期は10倍がゆを作る際、おかゆを炊く→つぶす→裏ごしするという工程でとても手間がかかっていました。「ソロブレンダー」では大人と同じように炊いたお米とお水を入れるだけで、約15秒で簡単に10倍がゆを作ることができます。 また、茹でた野菜とだし汁を一緒に「ソロブレンダー」に入れれば、野菜スープもあっという間にできあがり! 離乳食中期・後期になっても時期に合わせて食材をカットするだけなので、長く使用できます。手作り、かつ時短で離乳食を作りたい、という私にとってぴったりのアイテムでした。 軽量でお手入れもラクラク!「ソロブレンダー」の魅力は、なんといっても軽くて、シンプルな設計なのでお手入れがラクちんです。私はおかゆやスープなど一度に2、3品作るので、何回か洗いながら使用しているのですが、簡単に取り外しができるため、ストレスなし! 「ブレンダーはパーツが細かくて洗い物が大変」というイメージがありました。しかし「ソロブレンダー」は洗いやすく、購入後3カ月ほど経ちますが、毎日使用していても新品同様、清潔に保つことができています。 スムージーもおいしく簡単に◎わが家では「ソロブレンダー」を購入後、毎朝大人と2歳の長男のために野菜と果物のスムージーを作っています。長男は1年前から便秘体質でしたが、スムージーを飲ませたところ、便秘がみるみる改善されていき感動……。 忙しい朝にも、約15秒でスムージーができあがるので、大人も子どももみんなが「ソロブレンダー」を愛用しています! わが家では、冷凍フルーツを使用していますが、凍ったパイナップルやいちごなども簡単に粉砕されるので、ブレンダーとしての機能も文句なし。金額は3,850円(税込み)とお財布にもやさしくコスパもいい商品です! わが家で使用している商品は旧式で、現在は公式サイトで新しいタイプのものが出ています。旧式は生産終了となっていますが、アマゾンなどで購入可能です。2人目の離乳食作りは「ソロブレンダー」のおかげで1人目のときよりも楽しく、気持ち的に余裕を持って準備することができています。 ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。 著者:仲本まゆこ自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年04月24日こんにちは。離乳食インストラクターの中田 馨です。離乳食を作ったのに、ふと見ると赤ちゃんが寝ている! なんていうことありませんか。せっかく作った離乳食ですし、できたてを食べさせたいですよね。 おなかが空いている状態で赤ちゃんが寝てしまったときや、せっかく作った離乳食を目の前に赤ちゃんが寝てしまったときは、どうすればいいでしょうか? 赤ちゃんを起こしてでも食べさせたほうがいい?赤ちゃんを起こしてでも食べさせたほうがいいのか、悩んでしまうところです。一食抜いても大丈夫かしら? 食べていないことで、途中でおなかが空いて起きてしまうのでは? と思うかもしれません。たとえば、お昼寝の時間だったら食べなくても大丈夫かもと思いますが、夜ごはんだったら、朝までおなかが空かないかが気になりますね。 お昼に寝てしまった場合無理して起こさなくてもいいかなと思います。おなかが空いたら起きるので、それまで待ちましょう。起きたときに離乳食を食べてOKです。 夜に寝てしまった場合夜に寝てしまった場合が難しいですね。母乳や育児用ミルクを飲んでいる赤ちゃんは、寝ながらでも授乳できるのですが、1歳過ぎた赤ちゃんが問題です。起こして食べさせようとして機嫌が悪くなったときもこともありますし、すんなりと食べてくれたときもあります。 また、起こさずに朝まで寝た日もあるし、12時ごろに起きておなかが空いたと泣いた日もあります。ですので「こうしてください!」というものはないのですが、私が実際にしている方法を教えます。 一度、声かけをしてみて起きそうなら食べさせる。もし起きなさそうなら寝かしておく。 これは、子どもが小学生、中学生になっても同じです。いまだにわが家もありますよ! 【関連記事】・離乳食レシピ、月齢別食べていいものダメなものを紹介 - ベビーカレンダーの離乳食 起こさない場合の対処方法【起きた時間に離乳食を食べる】先にも書きましたが、起きた時間に離乳食を食べてOKです。ただし、夕食までは4時間以上開けるようにしてくださいね。 【母乳や育児用ミルクで代用】母乳、育児用ミルクを飲んでいる赤ちゃんは母乳や育児用ミルクで代用してもOKです。 【おやつをいつもより多めに】離乳食を食べないのであれば、おやつにごはんの代わりになるものを、いつもより少し多めに用意してみましょう。夜ごはんの妨げのない量にとどめましょう。 【夜ごはんを早めにする】昼に長く寝てしまい、おやつを食べる時間もすっかり過ぎてしまった場合。夜ごはんをいつもより早めに用意しましょう。 赤ちゃんのリズムがなるべく変わらないようにしたいですが、多少変わってもそれは大丈夫です。赤ちゃんの様子を見ながら、進めてあげてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年03月27日食材を裏ごししたり、昆布だしをとったり、離乳食づくりはとても大変。市販のベビーフードを使えばラクだと分かっていても、頻繁に使うのはなんだか手抜きしているような罪悪感がありませんか?私も第1子の娘のときは離乳食を手づくりすることにこだわっていたので、苦労しました。さらに、おかゆに慣れさせてから野菜を試したり、おかゆの固さを徐々に変えるといったステップアップも守っていたため、思うように進まずにヤキモキしていました。しかし、第2子の息子を育てている今、前回ほどのこだわりは持っていません。市販のベビーフードを活用し、気楽に離乳食のステップを進めています。そう考えられるようになったのは、海外の離乳食事情を知ったからでした。そもそも10倍がゆを作るのが大変!日本では、まずは10倍がゆから始めて、慣れてきたら野菜の裏ごしを試すのが一般的です。ですが、息子は少しでも米粒の食感が残っていると食べてくれず、離乳食の初歩からつまずきました。ヨーグルト状になるまで一生懸命すり潰しても拒否され、がっかりしたこともあります。私の夫はルーマニア人なのですが、彼によるとルーマニアではジャガイモのピュレから離乳食をスタートするそうです。離乳食のために作るというよりも、野菜スープなど大人の食事から取り出して、フォークで潰して赤ちゃんに与えるということでした。調べてみたところ、フランスやドイツ、イタリアといったヨーロッパの国も、ニンジンやジャガイモのような野菜や、リンゴなどのフルーツピュレから離乳食を始めていました。開始時期は生後4~6か月なので、日本とほぼ変わりません。ルーマニアの離乳食では、ママリガ(トウモロコシ粉)とセモリナ粉(パスタの原料)も定番。お湯で溶かすだけで使えますそこで、わが家では「離乳食は10倍がゆから」という日本のスタンダードにこだわるのを止めました。わが子は米よりも野菜のほうが好きだったので、ニンジンのピュレを与えることに。茹でてフォークで潰すだけなので、10倍がゆを作るよりもずっとラクに感じました。初めての食材は慎重に与えなければいけませんが、慣れれば大人の野菜スープを作る過程で取り出して、何種類もの野菜ピュレを作ることができるので、時短にもなります。息子は8か月になった今でも米が苦手ですが、他の食材に慣れていく中でいつか食べられるようになってくれればいいと、気楽にかまえています。アメリカでは手づくりしない?アメリカの離乳食には、ライスシリアルやオートミールシリアルと呼ばれるベビー用のシリアルがよく使われています。ミルクを混ぜて溶かすだけで食べられるので、手間がかかりません。市販のベビーフードも積極的に活用されており、離乳食を手づくりしない人が多いのも特徴です。手づくりの離乳食が主流の日本と比べて、アメリカでは離乳食がもっと手軽なものとしてとらえられているようです。アメリカのライスシリアルのような商品は日本であまり見かけませんが、粉末タイプのベビーフードならあります。お湯で溶いておかゆを作ることができる商品もあるので、活用すればかなり離乳食づくりがラクになりますね。がんばりすぎず、細かすぎずちなみに、フィリピンでは離乳食がハイスピードで進み、生後10か月にはほとんど大人と同じものを食べるようになるというから驚き!他にも海外には「BLW」=Baby Led(赤ちゃんに任せる、自ら行う)Weaning(離乳)と呼ばれる離乳食方法があり、ピューレのステップを飛ばして、生後6か月でいきなり手づかみ食べさせる国も。国が違えば離乳食事情も違っていて当然ですが、日本ほど細かいステップアップのある国は少ないようです。海外の離乳食は日本よりもずっとラフだと言えるでしょう。それを考えると、日本のママはがんばりすぎかもしれません。ベビーフードをうまく活用すれば、離乳食がもっとラクになるはず。安全さえ保てていれば、育児書どおりのステップアップは「参考にする」という考え方でいいような気がします。私はベビーフードの他に、トウモロコシやカボチャ、ニンジンなどの野菜の裏ごし商品をよく使っています。電子レンジで解凍してミルクを混ぜれば、簡単にポタージュを作ることができるのでおすすめです。これからも、あまり神経質にならず、気楽に離乳食を進めていこうと思います。<文・写真:ライターゆうき>
2020年03月24日食べるのが大好きで、離乳食をよく食べてくれていた娘が、急に食べるのを嫌がるようになりました。離乳食を準備するのが憂うつで、食べない娘を見ながらイライラ。食べない理由は単純なことだったのに、それに気づけずストレスをぶつけてしまった苦い体験をご紹介します。 急に食べない!? ごはん、おいしくない?1歳1カ月になるまでは、私が心配するほどの食欲を見せてくれていた娘が突然食べなくなりました。いつもの半分以下の量を食べ終わったころには、もういらない! とばかりに口をつぐんで、食べさせようと近づけたスプーンを振り払ったのです。外出先でも、手作りおやつが入った容器をひっくり返してしまいました。こんなことは初めてだったので、ショックでした。私が作ったごはんがおいしくないの? そんな言葉が頭の中を巡りました。どうして? ストレスがたまってしまい……娘が楽しんで食事できるよう、食器を変えてみたり、盛り付けを変えてみたりしました。それでも、少し食べては「もういらない!」と口を閉じたり、食器をひっくり返したりが続き、毎回の食事が悩ましく感じられました。そして、「どうして食べてくれないの?」というストレスが溜まっていた私は、食器をひっくり返す娘の手を乱暴に掴んでしまったり、机を自分の手が痛くなるくらい叩いたりしてしまい……。ただ娘を怯えさせてしまっただけでした。 これが原因なの!? 意外にあっさり解決!原因を考えていると、1カ月前に新調した椅子ではないか? と思い当たりました。以前使用していたのは、成長と共に窮屈になったように見え、成長しても長く使えるタイプのものを新しく購入しました。よく観察すると、新しい椅子はゆったりしていても、落ち着いて座れていないように見えました。せっかく新しく買ったけれど物は試しと、古いほうの椅子を使ってみると、あっさりその日はおかわりまでしてよく食べてくれました。 娘が食べなくなった原因は、食べるのが嫌になるほど座り心地が悪い椅子だったようです。それがわからず、娘にストレスをぶつけてしまい、本当に申し訳なかったと思いました。簡単なことだけど、気づくのは難しかったかもしれません。今思うと、これもいい経験です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 著者:仲本まゆこ自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 ※本記事のコメント欄の一部に、ベビーカレンダーの「利用のルールとマナー」に適していないコメントがありましたので、コメントを削除し、書き込みを停止させていただいています。
2020年03月20日次男が生まれて早6ヶ月。5ヶ月から始めた離乳食が、少しずつ軌道に乗ってきました。そろそろ出汁を使って、本物の出汁の味を教えてあげたいな〜と思っていましたが、長男のときに経験した手間暇かけて出汁をとることの億劫さを思い出すと、なかなか踏み出せず、、。もっと手軽で、本格的な出汁をとりたい!と思っていたとき知ったのが、 電子レンジで簡単だしポット/HARIO でした。鍋や火を使わず、電子レンジで約10分加熱すれば本格的な出汁ができるので、時間と手間がかからず◎。離乳食づくりにと購入したものでしたが、今では毎日のお味噌汁づくりから煮物、カレーづくりと幅広く使っています。今日はわが家の日々のご飯づくりに欠かせない存在となった、だしポットを紹介いたします。◾️ 離乳食づくりも簡単!たったの2STEPで本格的な出汁がとれる長男の離乳食づくりで挫折しかけた出汁のとり方。工程が多く、作るのに時間がかかるので大変でした。ですがこちらのだしポットは、ポットに材料をセットしたら電子レンジで加熱するだけ、というたったの2STEPで本格的な出汁がとれるんです!まず、昆布と水をポットに入れて30分〜1時間ほど浸します。その後かつお節を加えて電子レンジで8分加熱し、冷めたらストレーナーを外してこします。こすのも簡単で、付属のストレーナーを取り外してガラス部分に引っ掛けるだけ。このまま冷ましたらできあがりです。たったこれだけで黄金に輝く上品な出汁ができあがりました。フタは裏返すとストレーナー置きに早変わりしますよ。サイズが約15.4×11.5×13cmと冷蔵庫に収まるので、一度にまとめて作って置いておくことも◎。保存容器に移し替える必要がないので洗い物が増えないのも嬉しいポイントです。時間も手間もかからないし、億劫だった離乳食の出汁づくりがこのおかげでラクラク。市販の出汁と違って自家製なので、赤ちゃんにも安心して食べて貰えます。また、自家製出汁のいいところは塩分控えめにできたり、自分好みにカスタマイズできるところ。食事は毎日のことだから、家族に安心して美味しく食べてもらいたいですよね。こちらのだしポットでは、和風だし以外に洋風だし・中華だしと自分だけの出汁が作れますよ。◾️ わが家の定番、もんじゃ焼きも更に美味しく次男がまだ小さいので、週末は専らおうちで夜ごはんを食べることが多いわが家。外に食べに行けない分、週末の夜ごはんを楽しんでいます。よくおうちでもんじゃ焼きを作るのですが、この日も「もんじゃが食べたい!」という長男のリクエストで、もんじゃ焼きに。もんじゃ焼きに必要な出汁は、いつもは粉末だしを水で溶いて作っていましたが、このだしポットで作る出汁を使えば味に深みが出て、粉末だしとはひと味違うもんじゃの仕上がりに。この出汁のおかげで、しばらくの間おうちごはんが楽しめそうです。◾️ 今話題のベジブロスも簡単に作れます最近気に入っているのが、だしポットを使って野菜のくずで出汁をとるベジブロスを作ること。この日はかぼちゃの種とワタ、人参の皮とヘタ、玉ねぎの皮、小松菜の芯と水500ml、酒少々をだしポットに入れて電子レンジで9分程チン。かぼちゃを入れるとストレーナーに色移りすることがあります。ご注意ください。鍋だと数十分煮込む必要があるベジブロスも、だしポットだとたったの9分でできあがり。スープなどの汁物にはもちろん、焼きそばを作る時水の代わりに入れたり、お米を炊くときに使ったり。いつものカレーも、このだしポットで作ったベジブロスを使って煮込むとコクが出て更に美味しいと家族に好評です。次男に本物の出汁の味を教えるつもりで購入しただしポットでしたが、むしろわたしがその美味しさに目覚めてしまいました。粉末だしと比べて作るのに時間はかかりますが、ひと味違う美味しさに今では離乳食に限らず、日々の料理になくてはならないアイテムです。子育てが忙しいママはもちろん、粉末だしを使っているけど少し手間をかけても自家製の出汁を取りたい方、鍋で出汁をとっているけど時間を短縮したい方にオススメです。【ご紹介したアイテム】 電子レンジで手軽にだしがとれる、だしポット。カツオや昆布の和風出汁はもちろん、洋風だしや中華だし、煎り酒も手軽に時短で作れます。⇒ 電子レンジで簡単だしポット/HARIO ■こどもと暮らす ■食のはなし 中村綾子1LDKの賃貸アパートに4人暮らし。賃貸でも心地よく暮らしたい。おいしいパン屋さんを見つけるのが最近の楽しみ。
2020年03月05日こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。5~6カ月を過ぎたら離乳食がスタートします。初めて離乳食を作るママは、何を食べさせればいいのか? 何に気を付ければいいのか? など、疑問を感じている方も多いと思います。 今回は、離乳食をスタートするときに知っておいてほしい「基本のルール」を話します。 食材のルール離乳食に使う食材にはルールがあります。 【1】消化に良く滑らかになりやすい食材や脂肪分の少ない食材を選びましょう。例えば炭水化物だと、米やじゃがいも、さつまいも。ビタミン・ミネラルは、たまねぎ、にんじん、大根、かぶ、かぼちゃ、トマト、冬瓜、ブロッコリー、ほうれん草、いちご、りんごなど。たんぱく質は、豆腐、白身魚、卵(最初は卵黄から)などです。煮てもやわらかくなりにくい食材や繊維の多い食材や脂肪の多い食材は、この時期には食べさせません。 【2】味付けなしからスタートしましょう。腎臓の機能が未熟なことと味覚を育てる意味でも、食材そのものの味を食べさせます。調味料を使って風味にバリエーションをつけ始めるのは、少量の塩やしょうゆ、味噌などの基本的な調味料であれば7~8カ月ごろ(離乳食中期)からOKです。 【3】NG食材を知っておくこと。ボツリヌス菌が心配なはちみつや黒砂糖。喉につまらせる危険のあるこんにゃく、団子、餅など。アレルギーの心配のあるそばやナッツ類。それ以外にも、生卵や刺身、大人用の加工食品、お菓子もNGです。 これらはあくまで一例です。ベビーカレンダーのサイト食材の詳細については掲載されているので参考にしましょう。 調理のルール離乳食の調理にもルールがあります。 【1】食材は必ず加熱すること。赤ちゃんは細菌への抵抗力が弱いです。離乳食は、つぶしたり切ったりする機会が多く、大人の料理よりも手や包丁、まな板などの調理器具が触れる機会が多いので、細菌に触れる機会も多くなります。大人なら冷ややっこで食べる豆腐も必ず加熱しましょう。食材をまな板と包丁で刻んだ後に加熱します。冷蔵や冷凍保存しておいた離乳食も加熱します。 【2】赤ちゃんが飲みこめる形に調理すること。離乳食をスタートするまで、赤ちゃんは母乳や育児用ミルクの液体を飲んでいました。まだ歯も生えそろっていませんし、舌の動きも前後にしか動かず、大人のように自由に舌が動いたり、歯で噛むことができません。最初はできるだけ液体に近いとろとろとしたポタージュ状にしてのみ込みやすくします。 順番のルール離乳食のスタート時は食材を食べる順番があります。まずは、炭水化物。次にビタミン・ミネラル。そして最後にたんぱく質。これらを時間をかけながらゆっくり食べさせていきます。離乳食のスタートは炭水化物の「おかゆ」から。米は滑らかになりやすく、胃腸が未熟な赤ちゃんでも消化吸収が良いのが特徴で、離乳食期の赤ちゃんの主食のになるものです。最初の一口目は、米1に対し水10で炊いた「10倍かゆ」を裏ごしし、ペースト状態にした「10倍つぶしかゆ」を食べます。日数をかけ少しずつ量を増やしていき、1カ月後を目安におかゆのつぶつぶを大きくしていきます。 次に野菜です。野菜はお粥に食べ慣れてきた1週間ごろを目安にスタート。たまねぎ、かぼちゃ、にんじんなどなめらかになりやすく、甘みのある野菜が食べやすいです。離乳食がスタートして1カ月を過ぎたころから、たんぱく質源の豆腐、白身魚、卵黄にチャレンジしましょう。初めて食べる食材は、1日1種類にし、赤ちゃん用のスプーン1さじからスタートします。2~3日同じ食材を与えて慣れさせましょう。少しずつ量を増やして、10倍がゆなら1カ月を過ぎたくらいで小さじ10くらい食べられるようになります。 ママの心構えが大切離乳食がスタートしたら、ママは大人の食事に加えて赤ちゃんの食事を作ることになります。最初は1日1食ですが、離乳食が進むにつれ、2〜3食となり、おやつもスタートします。だからこそ、ママの心構えが大切です。1.育児(離乳食)は教科書通りに進まない2.よその子と比べない3.必死になりすぎない!「まあいいか」と言う気持ちが大切 4.赤ちゃんもママも50点を目標にする 実はこれ、我が子の離乳食に気合いを入れすぎて、撃沈してしまった私だから言える心構えなのです。 育児はスタートしたばかり。最初から頑張りすぎて疲れてしまったら大変です。長くおおらかに続けていくためにも「まあこれくらいでいいか」と、赤ちゃんとママ合わせて100点満点くらいがちょうどいいのです。基本のルールを守りながら、赤ちゃんのペースに合わせて離乳食を進めていきましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2020年02月29日3月3日はひな祭り! 今日は7~8カ月ごろ(離乳食中期)の赤ちゃんに作ってあげたい「マッシュポテトのひしもち風」を紹介します。ひしもち風のカラフルな離乳食が食卓を彩ってくれますよ♪ マッシュポテトのひしもち風 作者:渡部真由香(管理栄養士)さん 材料(1食分)・じゃがいも ……30g・ほうれん草(葉先) ……2.5g・トマトジュース(無塩)……小さじ2と1/2 作り方① じゃがいもは皮をむいてあくを抜き、やわらかくゆでる。② ①を3等分にし、2/3はそのままつぶし、お湯などでのばす。1/3は耐熱容器にトマトジュースとともに入れ、電子レンジで30秒加熱し、つぶす。③ ほうれん草はゆでて水にさらしてあくを抜き、みじん切りにする。②のそのままつぶしたじゃがいもの半分にほうれん草を混ぜる。④ 器にほうれん草入り、じゃがいもだけ、トマトジュース入りを層になるように重ねて入れる。 ベビーカレンダーは管理栄養士監修・離乳食レシピ数、日本最大級!月齢別の離乳食レシピを1,000以上掲載しています。レシピ内の「作った」件数を見れば、他のママがどんな離乳食をよく作っているのかわかりますよ♪ 赤ちゃんと一緒に、いろいろな離乳食にチャレンジしてみてください! ※赤ちゃんの食欲や発育・発達には個人差があります。月齢や進め方は目安です。赤ちゃんのようすをみながら離乳食をすすめてください。※食物アレルギーのない赤ちゃんを対象にしています。アレルギーのリスクが疑われる場合や診断されている場合は、医師の指導にしたがってください。※アレルギー表示は目安です。実際の食材および加工食品とは異なる場合がございます。パッケージ裏などに記載の原材料やアレルギー表示、成分表等をご確認ください。
2020年02月26日私の仕事は管理栄養士。娘の離乳食に関しては、「食についてある程度知識もあるし、育児本でばっちり勉強しているから大丈夫」と思っていました。しかし、これが失敗の連続で…。今回は知識があるからこそ「頭でっかち」だった私の離乳食体験談を書きたいと思います。準備万端!意気込んで離乳食をスタート娘が生後5か月と1週間のときに、離乳食を開始しました。事前に足を運んだ保健所の離乳食講座では、保健師や管理栄養士の先生方のアドバイスを大量にメモし、離乳食のレシピ本や育児雑誌の付録の冊子、ネット情報やインスタグラムもチェック。私自身は乳幼児向けの栄養指導経験はありませんでしたが、「食についてある程度知識もあるし、育児本でばっちり勉強しているから大丈夫」と楽観的に考えていました。つまり、これ以上にないくらいの準備万端な状態で、「いざスタート!」と意気込んでいたのです。離乳食に関するレシピ本や付録の冊子。何度も何度も読み込んで、ボロボロになっているものも…始めた途端、下痢を繰り返す毎日ところが、離乳食を始めた途端、娘の下痢が始まりました。小児科の先生からは「離乳食が始まると、消化器官が未発達の赤ちゃんにはよくあること」と言われ、大人でも飲みづらいような砂状のお薬を処方されました。それをどうにか飲ませるのですがなかなかよくならず、離乳食を食べると下痢するという状態を繰り返します。また、下痢でおしりがすぐ赤くなってしまうので、うんちをする度に娘のおしりをお湯で軽く洗い流すという作業を一日に何度もしなければなりませんでした。離乳食カレンダーと違うことに悩み、動揺…離乳食はスタートしたら、基本的には止めずに赤ちゃんの様子を診ながら続けていくことになっています。娘は4か月の間、離乳食初期から中期の食形態をゆっくりと進めていましたが、月齢の近い子ども達は、どんどん食べられるようになっていきます。私は、離乳食カレンダーをチェックしながら、書いてあるようなステップアップが図れないことに悩んでいました。「お友達はもう3回食に進んでいるんだ」と他の親子と比べて悩んだり、「離乳食の本に書いてある食材の形状は、今の娘にはまだ早すぎるのかな」と1人で抱えこみ…。悩みながら作った離乳食も、娘からそっぽを向けられることもしょっちゅうで、気持ちが落ち込むことが多くなっていきました。私自身が、もともと真面目でマニュアル人間な性格であることも災いし、育児本通りに進まないことにいっぱいいっぱいになっていたのだと思います。悩んでいた私に向けて、小児科の先生が言ったひとこと今思うと大げさな気もするのですが、当時の私は、「このまま娘がご飯を食べられなくなったらどうしよう」と、真剣に悩んでいました。そんなとき、いつものように娘のおなかの調子を診てもらうために小児科へ。そこで先生に離乳食について話をしたところ、「1歳で3食食べられるようになればいいよ!」とあっけらかんと言われたのです。当時は、重苦しい気持ちはすぐにはなくならず、この言葉に大いに励まされたというわけではなかったのですが、「もしかして私は1人で悩み過ぎていたのかな?」と、ようやく自身を客観的に見つめることができ、少しだけ気持ちがラクになったことを覚えています。頭でっかちな自分に気づき、娘の身体と向き合うことにその後、小児科の受診と服薬を続けながらも離乳食を続けました。娘が1歳に近づいた頃、私は「娘の消化器官は未発達で成長過程にいる、だから焦っても仕方がないんだ」と気づきました。知識があったために、「こうあるべき」ということが先行し、その「べき」に自分自身ががんじがらめになっていたのだということも。離乳食をスタートして、半年以上悩んできました。しかし改めて、大切なのは、マニュアル通りに進むことやほかの子どもの進み具合との差を見ることではなく、目の前の娘や身体の状態と向き合うことだと感じたのです。このことに自分自身がしっかりと納得できたのは、1歳の誕生日を過ぎた頃だったように思います。この間、離乳食の形状を無理に早めるようなことはしなかったものの、ひとりであたふたしてしまったこと、悩みすぎて食事の時間に笑顔がなくなっていたことを、娘に申し訳なく思っています。少しずつ、目の前の娘の身体の状態にきちんと向き合えるようになっていきましたひとりで悩まないことも重要です!結果的に、娘のおなかがゆるい体質は1歳過ぎまで続きましたが、その頃には3食食べるリズムを作れるようになりました。現在2歳9か月になり、「ほうれん草ヤダー」などとワガママも言いますが、基本的にはよく食べる子に成長しています。離乳食が進まない、食べない、食べながら遊んでしまうなど、離乳食初期から完了までの約1年半の間、悩みは尽きないですね。今回の経験で、離乳食奮闘中のママやパパに私が言えるのは、一人で抱えこまないでほしいということ。振り返ると、もっと早い段階で小児科の先生や保健所、支援センターの専門家に相談すれば良かったなと思います。そして、何より、マニュアルにとらわれ過ぎないでください。離乳食は基本的な指針はありますが、完全な形がありません。正直なところ、専門家も先輩ママも、人によってアドバイスの内容が異なります。つまり、親子それぞれのスタイルがあるということです。いろいろな人のいろいろなやり方を聞いて、試してみて、親子でやりやすい方法を見つけていってくださいね。<文・写真:ライターくりきともこ>
2020年02月14日ネコ型食パンで人気の大阪新阪急ホテル内ベーカリー&カフェ「ブルージン」から、猫をモチーフにした“いろねこファミリー”の商品をセットにした「春のいろねこセット<和>」が登場。2020年2月8日(土)から24日(月・振休)までの土・日・祝日・振休の8日間、1日40セット限定で販売される。人気の「いろねこセット」が春仕様になって登場「春のいろねこセット<和>」は、桜あんを練りこんだ本セット限定の「いろねこ食パン+(プラス)sakura(桜あん)」1斤をはじめ、焦がしきな粉風味とほうじ茶クリーム風味の2種類が味わえる「いろねこのて S(ショート)」、猫の肉球がデザインされたボックス入りのマカロン&3種のフィナンシェ(ほうじ茶・柚子・プレーン)など、“和”の味わいが詰まった春仕様の「いろねこセット」だ。食パンと焼き菓子の他にも、このセットでしか手に入らない「いろねこちゃん」のイラストが入った2段弁当箱と専用の袋が付属する充実の内容となっている。商品情報「春のいろねこセット<和>」販売期間:2020年2月8日(土)〜2月24日(月・振休) ※土・日・祝日・振休限定※1日40セット限定。価格:1セット 2,200円(税込)販売場所:大阪新阪急ホテル 地下1階 ベーカリー&カフェ「ブルージン」営業時間:8:00〜22:00内容:・「いろねこ食パン+(プラス)sakura(桜あん)」1斤・「いろねこのて S(ショート)」・フィナンシェ 3種(ほうじ茶、柚子風味、プレーン各1個)、マカロン2個・「いろねこちゃん」のイラスト入り2段弁当箱※専用の袋が付属。※なくなり次第終了。【問い合わせ先】TEL:06-6372-5101(代表)
2020年02月06日生後5カ月ころになると始まる離乳食ですが、わからないことだらけでした。最初の1週間は10倍がゆからのスタートでしたが、どのように作ったら簡単にできるか悩んでいました。友人からダイソーの「おかゆカップ」が便利だと聞き、実際にとても役立ったので紹介します。 大人のご飯や野菜と一緒に準備できる! 大人のご飯を炊飯器で炊くときに、一緒に離乳食を作ることができるのが、ダイソーの「おかゆカップ」の最大の魅力だと思います。大人用にお米と水を炊飯器に入れたあとに「おかゆカップ」を炊飯器の中央にセットするだけで、それぞれおいしくできあがってしまうのです! また、「おかゆカップ」にはトレイもついていて、トレイの上にカットした野菜を置けば、おかゆだけでなく離乳食用に野菜も蒸すことができるのでとても便利です。皮の硬さが気になるピーマンも、くったりと蒸すことができておいしそうでした。 ※おかゆカップは電気炊飯器とIH炊飯器に対応しています。カップとトレイの耐熱温度は140度です。おどり炊き、かくはん機能付きの炊飯器などには使用できないのでご注意ください。 わかりやすい目盛りで簡単に計量できる! ダイソーの「おかゆカップ」さえあれば、計量カップやスプーン、スケールなどを使わずに済むのでとてもラクちんです。付属のスプーンは大さじ1なので、説明書を読みながら必要なお米の量を簡単に量れます。 最初のうちは作るおかゆも少量なので、大さじ1のお米をカップに入れたあと、10倍がゆ・7倍がゆ・5倍がゆの目盛りまで水を入れるだけです。スケールなどの他の道具が必要ないので、面倒くさがり屋な自分にはとても助かりました。 付属のスプーンの使いやすさ 「おかゆカップ」には付属の大さじスプーンがありますが、ただお米を量るだけではなくいろいろ応用できて便利です。このスプーンの裏側はザラザラしている部分や平らな部分があります。炊飯器でできあがったおかゆを裏ごしするときに大活躍します。 また、すり鉢との相性がよく、おかゆ以外の食材をすり潰すのにも便利でした。特に肉や魚は少し固いのですり潰すのに力が必要ですが、この付属のスプーンは大きくて丈夫な作りなため、重宝しています。 離乳食を始めるころはわからないことだらけで不安だったけれど、このダイソーの「おかゆカップ」に救われました。スタートが「おかゆカップ」だったので離乳食を作るのが楽しいと思えるようになり、わが子もたくさん食べてくれてうれしいです。離乳食後期に入った今では食べる量が増えて、おかゆは炊飯器でそのまま炊いていますが、外出先で1回分のおかゆを作ったり食材をすり潰したりと、長く活躍してくれている便利グッズです。 ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。 著者:中村もこ0歳女児の母。小学校教諭と旅行代理店、保険営業を経験。現在は保育の勉強をしながら、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年02月01日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【管理栄養士に相談】。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、離乳食メニューのマンネリ化に悩むママからのご相談です。 Q.離乳食がいつも似たようなメニューになりますうちの子は、もうすぐ生後7カ月になります。離乳食が2回食ですが、いつも似たようなメニューになります。例えば1回目はおかゆ、にんじん、豆腐、2回目はりんご、さつまいも、バナナなどです。にんじんのところは、ほうれん草や大根、きゅうりなどに変わります。2回目は主にフルーツです。これまで食べた品目は14品です。このようなメニューで大丈夫でしょうか? 小林亜希管理栄養士からの回答果物は甘いものを好む原因になったりもしますので、少量にして、他の野菜が2回目にも入ると安心かと思いますよ。また、タンパク質の食材が2回目に入っていないことも心配ですので、1回目豆腐であれば、2回目は白身魚や卵黄などを試していけると食材の幅が広がったり、メニューも変化が出てくるかと思います。ゴックンの練習と食べられるものを増やしていけるとよい時期になりますので、いろいろ食べられるものを探してみてくださいね。※参考:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナーより 離乳食のメニューのマンネリを解消する方法その1まずは、赤ちゃんが今、食べられる食材を一覧にしてみましょう。離乳食の本やネットにもよく離乳食の食材一覧表がありますよね。それを印刷して冷蔵庫に貼るのもOKです。 7~8カ月ごろ(離乳食中期)なら下記になります。 炭水化物7倍がゆ、じゃがいも、さつまいも、バナナ、うどん、食パン、マカロニ、スパゲティー、焼き麩など ビタミン・ミネラルかぼちゃ、にんじん、大根、かぶ、玉ねぎ、ほうれん草、小松菜、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、トマト、冬瓜、なす、レタス、オクラ、きゅうり、ズッキーニ、アスパラガス、ピーマン、わかめ、りんご、みかんなど たんぱく質豆腐、白身魚(真鯛、しらす、かれい、ひらめ)、納豆、高野豆腐、豆乳、きな粉、さけ、卵黄、赤身魚(かつお、まぐろ)、肉(鶏ささみ、鶏むね肉)、牛乳(調理のみ)、プレーンヨーグルト、カッテージチーズなど 7~8カ月ごろ(離乳食中期)でもこれだけの食材が食べられるんです! このような食材一覧表を見ながら食材を組み合わせて毎日のメニューを考えていくと、とってもラクになりますよ。 離乳食のメニューのマンネリを解消する方法その2「煮る」「茹でる」が多くなる離乳食ですが、離乳食の調理方法には「蒸す」「蒸し焼き」「焼く」などもあります。いつも茹でている野菜を蒸すと、見た目も風味も変わります。かぼちゃを調理するのも、かぼちゃをお湯で茹でる、かぼちゃをだしで煮る、かぼちゃを蒸す、かぼちゃを焼くなどがあります。調理方法によって料理の形、見た目、風味が変わります。 離乳食のメニューのマンネリを解消する方法その3大人の料理から取り分けができないかを考えてみましょう。私がおすすめする取り分け離乳食は「大人の汁物から取り分ける」方法。だしで赤ちゃんが食べられる野菜を煮て、軟らかくなったら離乳食に取り分け、残りの鍋の中身を大人の味つけにします。とってもラクなのでぜひ作ってみてくださいね。 ※参考: ニュース(食・レシピ):「ラクに解決!離乳食メニューのマンネリを解消する3つの方法」【監修者:保育士 中田 馨一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長】
2020年01月20日5~6カ月ごろ(離乳食初期)の時期の離乳食の食材や、進め方、スケジュールや素朴な疑問、離乳食レシピについて管理栄養士が解説します。食べ物をじっと見たり、そのときによだれが多くなったり、と食べ物に興味を示しだしたら離乳食スタートの時期です。 5カ月、6カ月ごろの離乳食の進め方のヒント赤ちゃんの心と体の準備が整ったら、離乳食のスタート。どんなものを、いつ、どのくらい、どんなふうに食べさせるのか、基本を押さえておきましょう。最初は少しずつ、あせらず、ゆっくりと。赤ちゃんの様子を見ながら進めていきます。 5カ月、6カ月ごろの離乳食の目標〇口に入れたものを飲み込めること最初の目標は、口に入れたものをゴックンと飲み込めるようになることです。舌で押し出したり、ベーッと口から出したりしても大丈夫。無理強いはしないで、あせらずにゆったり構え、翌日にまたチャレンジしてみましょう。 5カ月、6カ月ごろの離乳食の食材〇つぶしがゆを赤ちゃん用スプーン1さじからまずはつぶしがゆ(10倍がゆをすりつぶしたもの)から。赤ちゃん用スプーン1さじから食べさせます。1週間後にはつぶした野菜、離乳食開始2カ月目くらいからは豆腐など、食材の種類を少しずつ増やします。初めての食材は、どれも赤ちゃん用スプーン1さじから始めます。 5カ月、6カ月ごろの離乳食の回数と時間〇1日1回、機嫌のいい時間帯で授乳の前にスタートは1日1回。機嫌のいい時間帯を見はからって、授乳前にトライします。翌日以降も同じ時間帯にすると、赤ちゃんの生活リズムが整ってきます。1カ月くらいたって、離乳食に慣れてきたら、赤ちゃんのようす子を見つつ、1日2回に増やしてみます。 5カ月、6カ月ごろの離乳食の食材のかたさ〇ポタージュ状からヨーグルト状に最初に与えるつぶしがゆ、その後に与える野菜や豆腐は、すりつぶしたとろとろのポタージュ状にして、飲み込めるかどうかを見てみます。スムーズに飲み込むようになって、1カ月くらいたったら、ヨーグルトぐらいのかたさにします。 ※進め方や食材の量は目安として参考にしてください。赤ちゃんの食欲や発育発達には個人差があるので、様子を見ながら進めていきましょう。 5カ月、6カ月ごろの離乳食のタイムスケジュール例1日1回からスタートした離乳食ですが、どのタイミングで回数を増やせばいいのか、 食事の時間帯はいつのがいいのかわからないという方も多いと思います。ここではそんな疑問にこたえるべく、タイムスケジュール例をご紹介します。 最初の1週間の離乳食の進め方初日は赤ちゃん用スプーン1さじの量を、ようすを見ながら少しずつ口に入れます。はじめからよく食べてくれる場合も、急がずにゆっくり量を増やします。 離乳食タイムは午前中や夕方の授乳の前に離乳食と授乳はセットと考えて、授乳の前に食べさせます。最初は午前中か遅くない夕方の1回、1カ月たったら午前中と夕方の2回に。3~4時間以上間隔をあけるほうが食べてくれます。食事の時間帯を変えないことが大切です。 〇1カ月くらいまで〇1カ月たったら 5カ月、6カ月ごろの1回の離乳食の目安量つぶしがゆ赤ちゃん用スプーン1さじから始めて、少しずつ量を増やします。1カ月ぐらいたったら10倍がゆに。7日目ぐらいからは野菜類、2カ月目ぐらいからはたんぱく質と、いずれも赤ちゃん用スプーン1さじから始めます。 炭水化物素材つぶしがゆ(10倍がゆをつぶしたもの)赤ちゃん用スプーン1さじから試してみる 1カ月たったら10倍がゆ 7日目ぐらいから、ビタミン・ミネラル素材を加えるすりつぶしたものを赤ちゃん用スプーン1さじから試してみる 〇にんじん 〇ほうれん草 〇かぼちゃ おかゆや野菜に慣れたころから、たんぱく質素材を加える下記のどれか1品をすりつぶして赤ちゃん用スプーン1さじから試してみる 豆腐 または白身魚 または卵黄:はじめて与えるときはかたゆでした卵黄をすりつぶして、多めの水分でのばしたものを耳かき1杯程度にして与え、少しずつ増やしていく ※そのほかの具体的な食品は、「月齢別食べていいものダメなもの」で確認ができます。※進め方や食材の量は目安として参考にしてください。赤ちゃんの食欲や発育・発達には個人差があるので、ようすを見ながら進めていきましょう。 5カ月、6カ月ごろの離乳食の食材と栄養バランス炭水化物からスタート。この時期の栄養は、ほとんど母乳やミルクからとっています。離乳食の栄養バランスは、それほど考えなくても大丈夫です。 熱や力のもとになる【炭水化物素材】○ご飯○うどん○パン○そうめんなど ※パンを調理する場合は、離乳食開始2カ月目くらいから、耳を除いて。炭水化物を多く含んでいる食材は、エネルギー源になります。お米のおかゆから始めて、パンやうどんのおかゆも与えてみましょう。 体の調子を整える【ビタミン・ミネラル素材】○かぶ○かぼちゃ○バナナ○じゃがいも○大根○にんじん○トマト○ブロッコリー○さつまいもなど カロテンやビタミンC、鉄やカルシウムなどを含む野菜や果物は、味にくせがなく、アクの少ないものから試してみましょう。 筋肉や血液などをつくる【たんぱく質素材】○豆腐○白身魚○しらす干し○卵黄など たんぱく質を多く含む食材は、早い時期から食べたり、大量にとると内臓に負担がかかります。おかゆや野菜に慣れたころから、赤ちゃんの様子を見て、少しずつ始めます。 ※そのほかの具体的な食品は、「月齢ごとの材料別食べていいものダメなもの」で確認が出来ます。 5カ月、6カ月ごろの離乳食の不安Q&A初めての離乳食は、とまどうことがいっぱい。離乳食の進め方など、ママの疑問をすっきり解決しましょう。 Q.離乳食を始めたばかり。1さじあげるとどんどんほしがりますA.量は、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ増やします赤ちゃんは消化機能が未熟です。ほしがるからと与えずに、便の様子を見ながら、少しずつ量を増やしていきます。1さじと いっても赤ちゃんの口に入る量は少ないので、ティースプーン1杯分を何回かにわけて与えると思ってください。赤ちゃんの様子を見てゆっくり進めていきましょう。 Q.日によって食べたり食べなかったりしますA.授乳の時間も含めて、安定した生活リズムを心がけましょう授乳時間を含めた生活リズムが安定していないと、赤ちゃんは食べたり食べなかったりするもの。お風呂の時間が違ったりしても、変化に対応できません。授乳時間が3〜4 時間間隔になっていることも大切です。まず、授乳時間を安定させて、1日1回の離乳食 を定着させていきましょう。 Q.初めての離乳食で、きちんと食べさせられているのか不安ですA.離乳食はまだ味慣らし、舌慣らしと考えてこの時期の離乳食は、栄養素や品数の多さより、赤ちゃんが実際に食べているかどうかが大切です。いやがらずに口を開ける なら大丈夫。今は「どんなふうに食べるかな?」と、大人も楽しむ気持ちでいることがいちばん。栄養バランスは、3回食になったころから気をつけていきましょう。 Q.昼間は忙しくて離乳食を作る時間がありません。夜あげてもいい?A.なるべく遅い時間は避けて夕方までに食べさせて離乳食の時間帯は、基本的には授乳時間 の1回に決めます。しかし、あまりに遅い時間帯では、夜型の生活リズムになり、消化機能も低下します。せめて夕方までに食べさせましょう。時間があるときにまとめて作ってフリージングしたものや、ベビーフードを利用してもかまいません。 5カ月、6カ月ごろの人気の離乳食レシピ【1】離乳食初期 10倍つぶしかゆ ■材料お米:30g水:300㏄■作り方1.お米をといで、ザルに入れ水切りする。2.鍋にお米を入れ、お米の10倍の水を入れ吸水は30分程度でOKです。3.最初は強火。沸騰したら弱火にする。鍋の蓋を少しだけずらして湯気が出るようにすると吹きこぼれないですよ。4.30~40分コトコト炊いたら、火を止めてふたを閉め10分蒸らす。裏ごしする。 【2】離乳食☆10倍がゆ(ごはんから) ■材料(1食分)水:50mlごはん:大さじ1■作り方1.なべにごはんと分量の水を入れて強火にかけ、煮立ったら弱火にして、10分ほど煮て、火を止める。2.1にふたをして(なければアルミホイルをかけて)、そのまま10分ほど蒸らす。3.*つぶしがゆはすり鉢におかゆを入れて、なめらかにすりつぶす(裏ごしでもよい)。 【3】【離乳食初期】なめらかマッシュポテト ■材料(1食分)じゃがいも:10gお湯:小さじ1■作り方1.じゃがいもは皮をむいた後に水でさらしてあくを抜き、ゆでて裏ごしする。2.お湯を加えてのばす。 【4】離乳食初期 かぼちゃの裏ごし ■材料かぼちゃ:~15g■作り方1.かぼちゃの種、ワタ、皮を取り除く。2.たっぷりのお湯でかぼちゃを湯がく。3.柔らかくなったら裏ごしする。 【5】【離乳食初期】にんじんのおかゆ ■材料(作りやすい分量)米:1/2カップ水:5分がゆの目盛りまで※ご家庭の炊飯器の設定に合わせてください。にんじん:50g■作り方1.といだ米と水を、炊飯器の釜に入れる。2.にんじんの皮をむいてすりおろし、1へ入れて炊く。3.炊きあがったら、なめらかにすりつぶす。 【6】10倍がゆ(米から) ■材料(1食分)水:140mlごはん:大さじ1■作り方1.米を洗ってなべに入れ、分量の水を加え、ふたをして30分以上ひたす。2.1をふたをしたまま強火にかけ、煮立ったら弱火にし、ふきこぼれないように注意して、約30分ほど炊く。3.火を止め、ふたをしたまま10分ほど蒸らす。 【7】離乳食☆電子レンジで10倍がゆ ■材料(できあがり60g)水:50mlごはん:10g■作り方1.器にごはんと分量の水を入れ、端あけラップをして、沸騰するまで電子レンジで約1分10秒加熱する。2.取り出して、ラップをしたまま10分蒸らす。3.2を茶こしに通してごはんと湯に分け、ごはんをすり鉢ですりつぶし、湯を戻してすりのばす。 【8】離乳食初期 ほうれん草のおかゆ ■材料10倍がゆ:~30gほうれん草:~5g■作り方1.おかゆを作ります。2.よく洗ったほうれん草を沸騰したお湯に入れてクタクタにゆがく3.裏ごししておかゆに混ぜます※ほうれん草は、8カ月頃まで葉っぱの部分。それ以降茎の部分を使うといいかなと思います。 【9】【離乳食初期】かぼちゃと玉ねぎトロトロ煮 ■材料(2食分)かぼちゃ:50g玉ねぎ:20g■作り方1.かぼちゃは適当な大きさに切って、皮を取り除く。2.玉ねぎは適当な大きさに切っておく。3.鍋に水を入れ、沸騰したら1と2を入れ、柔らかくなるまで煮る。4.すり鉢に3を入れてすりつぶし、なめらかになるよう、とろみはゆで汁で調整する。※かぼちゃは三大抗酸化ビタミンといわれる、β-カロテン、ビタミンE、Cが多くて、免疫力を強化、細胞の老化を予防し、動脈硬化やガンなどの生活習慣病の発症や進行を抑制するといわれています。パパやママも率先してかぼちゃの料理を召し上がって下さい。 【10】【離乳食初期】とろりすりおろしりんご ■材料(4食分)りんご:1/8個片栗粉:5g水:50ml■作り方1.りんごは皮をむいてすりおろす。2.鍋に水溶き片栗粉を入れて加熱し、よく混ぜる。3.半透明になってきたら、火を止めてりんごを加える。4.混ぜながら弱火で加熱し、沸騰させる。
2020年01月07日