ビット・トレード・ワンは9月25日、さまざまな導電体を静電容量スイッチにできる「静電容量式フィルムセンサ開発ボードおよびセンサ用透明フィルム」を10月2日に発売すると発表した。価格はオープン、予想店頭売価は6480円前後(税抜き)。同製品は静電容量の変化で近づくだけで反応する近接センサや、触るだけで反応するタッチセンサなど様々な形態のセンサを検証・構築が可能なセンサ開発ボード。付属の透明フィルムをはじめ、銅テープ、バナナなどの導電体を近接センサとして利用することができる。また、センサの値をリアルタイムで画面上にグラフ表示できるモニタツールも用意されており、感度を4段階、しきい値を255段階で設定でき、導電体や環境に合わせた調整が可能となっている。また、同開発ボードに付属する透明フィルムを3枚組で別売りし、こちらも価格はオープン、予想店頭売価は1580円前後(税抜き)となっている。
2015年09月25日ヒンドゥー教徒にとって最も重要な行事と言われる「Deepavali(ディーパバリ)」。「光の祭典」とも呼ばれるこのお祭りでは、オイルランプや電飾で飾り付けられたリトル・インディアの街並みが華やか。パレードやコンサートなどのイベント、民族衣装やランプの屋台、そしてヘナアートがお祭り気分を盛り上げる。国民の休日にもなる2015年のディーパバリは11月10日。光の祭典「Deepavali(ディーパバリ)」ディーパバリは、別名「Festival of Light(光の祭典)」と呼ばれている。由来には様々な説があるが、一般的なものとしては、悪に対する善の勝利(闇に対する光の勝利)を祝う祭とされる説が有力。悪の象徴「ナラカスラ」が独裁政治を行う中、家臣たちが主教「クリシュナ」に助けを求めた。善の象徴「クリシュナ」がナラカスラを破り凱旋した夜が新月だったことから、家臣たちが祝福のため、暗い街をランプで照らして祝ったという言い伝えがある。ディーパバリでは、この伝説を継承し、オイルランプに灯りをともして善の勝利を祝うとされている。街中がランプの灯りに包まれるエキゾチックな祭典。お祭りモードを味わうならリトル・インディアへ多民族国家シンガポールでは、このヒンドゥー教の祭典を尊重し、当日は国民の休日に定められている。この日はSri Srinivasa Perumal Temple(スリ・スリニバサ・ペルマル寺院)での祝賀が最も盛大。ヒンドゥー教徒は、新調した服で礼拝をし、家族や友人同士で集まってパーティーをする。また、伝統的なヘナアートを体中に施して祝うのもお決まり。お祭りは参加した者勝ち!このお祭り、ヒンドゥー教信者でなくても楽しめる要素が沢山。街の華やかな装飾を見るだけでも十分だが、ヒンドゥー教徒のようなヘナアートを体験してみるのもいい思い出になるはず。観光客や外国人相手に地元のヘナアーティストがアートを施してくれる店もあり、ぜひトライしてみたい。ポイントで手の甲や腕、足首などにアートをするのも気分を盛り上げるのに十分だ。その他、祭のメインアイテムであるキャンドルやランプを購入したり、インド料理が振る舞われる屋台で食べ歩きをしたり、インドの伝統的紅茶「テ・タリ」を飲んでみたり……。いつものリトル・インディアより更に活気に溢れた街を歩けば、パワーをもらえること間違いなし。ヒンドゥー教コミュニティでは会計年度の開始をこの日に定めることもあるくらい縁起がいいと言われるこの日。パワーが溢れるハッピーなこのお祭りにぜひ参加してみよう。©All photos to Singapore Tourism Board
2015年09月13日電机本舗は8月31日より、Windows 10へのアップグレードが行えるかチェックできる「Windows 10アップグレードチェッカー」の無償配布を開始した。同社が無償配布する「Windows 10レスキューキット Free版」の中に同梱している。同社Webサイトから入手可能。「Windows 10アップグレードチェッカー」は、使用しているPCが、Windows 10のアップグレード要件を満たしているかを事前にチェックできるソフト。CPU、メモリ、グラフィックスの情報や、初心者には判別が難しいとされるパーティションの構成サイズを調べ、アップグレード可能かをレポートする機能を搭載。また、アップグレードが失敗した時に備え、ディスク装置のフルバックアップが行えるソフト「PBTM」を案内。Windows 10への誤ったアップグレードを防止する機能を備えている。対応OSは、Windows XP以降。なお、MicrosoftによるWindows 10への無償アップグレードは、Windows 7以降が対象となる。
2015年09月03日サードウェーブデジノスとドスパラは28日、東京・秋葉原の「GALLERIA Lounge」にて、将棋電王戦イベント「初代電王ponanzaに勝てたらノートパソコン or スティック型PCプレゼント!」を開催すると発表した。開催日時は2015年8月29日12時から18時まで。対局者は定員30名で、イベント当日の11時30分からくじ引きによる抽選を行う。電王戦FINALでプロ棋士との対局に勝利した将棋ソフト「ponanza」と勝負できるイベント。難易度を3段階から選択可能で、対局に勝つと難易度に応じたPCがもらえる。選択できる難易度と賞品は次の通り。これまでの挑戦者を全て退けてきたという「通常版ponanza」:勝利すると15.6型ゲーミングPC「GALLERIA QF960HE」がもらえる。角落ちでの対局になる「駒落ちponanza」:勝利すると15.6型ノートPC「Critea DX4」がもらえる。スティックPCにインストールされた「StickPC ponaza」:勝利するとスティックPC「Diginnos Stick DG-STK2F」がもらえる。当日はゲスト解説としてプロ棋士の大平武洋 五段と「ponanza」の解説者である山本一成氏を迎え、ニコニコ生放送で対局の様子を中継する。
2015年08月28日サンワサプライは6日、使用者が帯びている静電気を除去する伝導チェア「SNC-D32」の販売を開始した。価格は税込62,424円。導電レザーやステンレスフレーク使用のウレタンキャスターによりアース経路を確保し、使用者の体から静電気を除去する。帯電した人体からの放電により機器の誤作動が起きたり、PCパーツの破損が起きる可能性を低減する。ガス圧リフト装置により上下調整が手軽に行なえるのも特徴。本体サイズはW595×D595×H790~800mm、重量は11kg。耐荷重量は座面で100kg。
2015年08月10日電机本舗は7月25日、Windows 10の環境改善ソフト「Windows 10 レスキューキット」を発売した。比較的発生しやすいブルースクリーンエラーの回避や、セーフモード復活といった機能を備える。Free版、Premium版、Pro版(製品版)が用意され、Pro版のダウンロード価格(税込)は3,999円だが、7月28日の時点では1,999円(税込)で販売されている。Free版は基本的な機能のみを実装する無料版、Premium版は電机本舗のソフト「プチフリバスター」「SSD_TURBO_BOOST」の正規ユーザー用となる無料配布版だ。Free版、Premium版、Pro版には、機能的な違いがある。Pro版が備える全機能の概要は以下の通り。ブルースクリーンエラー「BAD_POOL_HEADER(0x19)」の回避ブルースクリーンエラー「DPC_WATCHDOG_VIOLATION(0x133)」の回避外付けディスクのファイル消失問題の回避セーフモード/スタートアップ設定画面を復活トラブルを起こしやすい機能の一括OFF(ワンタッチコールドブート、完全シャットダウンのワンタッチ設定など)
2015年07月28日日本電産と日本IBMは6月22日、日本電産グループのモーターを組み込んだ各種の生産設備・機器において、早期異常検知による稼働率向上と要因分析の効率化による停止時間の短縮を主な目的とする、ビッグデータ解析技術に関する取り組みを共同で開始したと発表した。日本電産は2030年度の売上高10兆円を目指して新規大型事業を創生するため、自社グループ製品をIoT化して付加価値を高める戦略を展開しているとのこと。従来の売り切りモデルからIoTを活用したソリューション・ビジネスモデルへの転換を図り、保守サービスを含めたライフサイクル・サービスを提供することが大きな課題という。そのためには、故障を事前に把握する予知診断と、故障時に的確な対策を打つ要因分析の効率化が必要としている。これを進めるために、日本電産はIBMとのオープン・イノベーションを進めているとのこと。IBMは、同社グループがグローバルで蓄積してきた異常検知・予知保全におけるスキルや知見を生かし、コンサルティング、ソフトウェアの活用、システム構築を提供するという。具体的には、日本電産シンポのプレス機で早期異常検知による稼働率向上の技術開発を始めたとのこと。従来は、プレス機の熟練技術者が監視システムの画面を見て異常発生の有無およびその対処法の判断を行っていたが、今回は各種センサーの相関関係から得られるデータを分析して、人が気付く前に異常を検知し、不具合発生前に対処できるシステムの構築を目指した。最初に顧客ニーズを分析した結果、プレス機現場での不良要因の多くが金型起因であることが判明し、金型起因の問題を事前に予知することで稼働率の向上に繋がることが分かったという。具体的には、業界として初めてというプレス機に各種センサーを装着して集めたデータを分析し、その結果から金型を含む製品異常発生の検知が可能になったとのこと。これにより、顧客サイドでは金型の状態を金型ヘルス・スコアという数値で監視すれば、金型起因の停止時間の低減や金型寿命を延ばすことができ、プレス機の稼働率向上に繋がるとしている。今回発表のIoT化したプレス機とビッグデータ解析技術は、7月15日から18日に東京ビッグサイトで開催予定の「MF-Tokyo 2015(プレス・板金・フォーミング展)」に、日本IBMの技術支援を受けて出展する予定だ。今後は、2015年中に日本電産グループの海外プレス機工場で異常発生時の要因分析に取り組むという。具体的には、従来のプレス機では製造不具合の要因究明と対策は個人の技量に依存していたが、今後はビッグデータ分析により高い精度で短時間に要因を究明し、属人化しない適切な対策が可能になり停止時間の短縮に繋げるとしている。日本電産グループへの今後の展開では、今回開発のビッグデータ解析技術を利用した異常検出モデルを、プレス機以外の日本電産グループの機器・装置に展開して稼動率の向上に繋げるという。日本電産で十分に実証できた段階で、IoTソリューションとして同社グループの機器・装置に実装し、同社による外販も進めていく意向だ。
2015年06月23日フィット総合保険はこのほど、太陽光発電システムの保険の専門サイト「太陽光の売電収入保険」を開設した。同サイトでは、太陽光発電システムが自然災害などで損害を被り、売電が停止した場合の売電収入補償保険の重要さを説明。また、システム本体の保険についても、盗難や獣害による被害が対象外であることや、「電気的機械的事故」が対象外であることなど、太陽光保険の専門家として様々な注意点を紹介している。同社によると、システム本体の保険について「とりあえず薦められるままに加入する」というオーナーが多く、事故が発生した場合に十分な補償を受けられないケースもあるという。このような事態を受け、オーナーが安心して事業に専念できるように、サイトを通じて必要な情報と安心を手にしてもらいたいという想いから、専門サイトを開設したとしている。売電収入補償保険は、太陽光発電システムが火災や自然災害などにより損害を被り、売電収入が減少した場合に補償するもの。安価で加入できるといい、法人・個人ともに対応可能となっている。
2015年06月22日古河電気工業(古河電工)は6月16日、信州大学 カーボン科学研究所と共同で、世界トップクラスの導電率を実現したカーボン・ナノチューブ(CNT)導体の開発に成功したと発表した。また、同成果をもとに、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「低炭素社会を実現する炭素材料実用化プロジェクト」助成事業に、「ナノ炭素材料軽量導線の開発」テーマとして提案し採択されたとのことで、今後は、信州大に一部を委託した上で、2年間でCNTを用いた軽量電線の開発を行い、電線として実用に耐え得るサンプルを完成させる予定だとしている。
2015年06月18日ドワンゴと日本将棋連盟は3日、東京・六本木のニコファーレにて「電王戦に関する記者発表会」を行い、2016年春に新棋戦優勝者 対 最強ソフトの対局「第1期電王戦」を開催することを発表した。「第1期電王戦」は、ドワンゴ主催による新棋戦の優勝者と「将棋電王トーナメントIII」の優勝ソフトによる対局。2016年3月~5月の間に2日制で行われ、先後を入れ替えた二番勝負となる。持ち時間は各8時間で、各日午前10時対局開始、初日は18時封じ手、秒読み60秒。ソフトの貸出やハードの条件、優勝賞金については、後日改めて発表されるという。ドワンゴ主催の新棋戦については、現役プロ棋士のエントリー制で、出場棋士は段位別予選と本戦からなるトーナメント戦で構成。開催期間は、2015年6月20日~9月下旬、エントリーした全棋士が出場となる。この中で段位別予選が行われ、本線出場枠として九段4枠、八段~五段各2枠、四段1枠に、タイトル保持者の段位を加味した計16枠を用意。本戦はこの16人によって、2015年10月中旬~11月下旬に行われ、持ち時間各1時間(チェスクロック方式)、秒読み60秒。そして、本戦決勝進出者2名による、決勝三番勝負が2015年12月に行われる。こちらの持ち時間各5時間(チェスクロック方式)、秒読み60秒。決勝をはじめとする約50~60局はニコニコ生放送にて、完全生中継を予定。この対局の勝者が、「第1期電王戦」に出場する。そして、すでに新棋戦にエントリーしているプロ棋士の一部も発表され、糸谷哲郎竜王、谷川浩司九段、佐藤康光九段、森内俊之九段、屋敷伸之九段、藤井猛九段、深浦康市九段、三浦弘行九段、青野照市九段、佐藤天彦八段、豊島将之七段、西尾明六段、佐藤慎一五段、阿部光瑠五段が名を連ねており、全出場棋士は6月18日に発表。また、この新棋戦の名称は公募によって選ばれ、応募期間は6月3日~10日、投票期間は6月13日~17日。応募の中から主催者が候補名称を選出した後にユーザー投票を行われ、新棋戦名が6月18日に決定する。詳細は公式サイトまで。この日の記者発表会には、日本将棋連盟会長・谷川浩司九段、日本将棋連盟専務理事・青野照市九段、KADOKAWA会長・角川歴彦氏、ドワンゴ会長・川上量生氏が登壇。川上氏は、「第1期電王戦」について「今度は本当に一対一で雌雄を決する形になりました。また新しいドラマが生まれるのではないかと思っています」と展望を語り、谷川氏は「二日制で棋士の方も最大限に力を発揮できると思います。先手後手で勝率も変わってきます。何年も棋士とソフトの対局を重ねてきて、ドワンゴさんと話し合い、少しずついい形になってきていると思います」と、「将棋電王戦」の新たな展開に期待を寄せている。「将棋電王戦」は、2012年より始まったプロの将棋棋士とコンピュータソフトによる対局。2013年の第2回から5対5の団体戦形式となり、これまで第2回、第3回とコンピュータ側が勝ち越していたが、最後の団体戦となった今年3月~4月の「将棋電王戦FINAL」では、3勝2敗でプロ棋士が初の勝ち越し。コンピュータ側の電撃投了なども含め、大きな話題となった。
2015年06月03日電机本舗は、ハイブリッドディスクの作成ソフト「ハイブリッドドライブ d2d Ver2」の出荷を開始した。しばらく使用していないデータを第二ドライブに再配置して、Cドライブの空き容量を増やすソフトウェア。ダウンロード版の価格は税込3,999円、ベクターでの実売価格は税込1,999円。DVD版の価格は税込4,999円、アマゾンでの実売価格は税込2,480円。整理するファイルをエイリアス化(ショートカット)し、ファイルを他のドライブに移すことでCドライブの空き容量を増やす。頻繁に使用するファイルはCドライブに残し、使用していないファイルを第二ドライブへ移動することで、例えば、SSDなどの高速小容量ディスクと低速大容量のHDDを結合したときに、高速性と大容量を同時に実現できる。複合化の方法はスタティックモードとダイナミックモードの2つのモードを用いて行う。スタティックモードは、フォルダ単位でまとめて処理するモード。使用頻度の低いアプリやフォルダを一括して第二ドライブへ再配置し、Cドライブ容量を増やす。ダイナミックモードは、個別のファイルごとにタイムスタンプを見て、最近使用していないファイルをひとつずつ処理し、再配置するモード。姉妹品の内蔵ディスクを高速化するソフト「プチフリバスター」を併用し、「ハイブリッドドライブ d2d Ver2」でSDカードやCFカードと内蔵ディスクの複合化を行うことで、改造や分解不要でCドライブの実質容量をアップすることができる。対応OSは、Windows Vista / 7 / 8 / 8.1、空きメモリ512Mバイト以上。
2015年04月08日アルバックとRobert Boschは4月8日、MEMS用PZT圧電素子デバイスの共同開発を行っていくことで基本合意に達したと発表した。同合意に基づき、Boschは今後アルバックのスパッタリングシステム「SME-200」を用いて先端MEMSの開発を行っていくこととなる。なおアルバックでは、MEMS技術の発展にともないPZTを圧電素子として用いたセンサやアクチュエータが開発、実用化されてきたが、薄膜形成やドライエッチングなどの半導体製造技術は今後、より高品質な圧電素子を作製するためにさらに重要な技術になると考えているとコメントしている。
2015年04月08日サードウェーブデジノスは、14日より開催される「将棋電王戦FINAL」に、対戦用PCとして「GALLERIA 電王戦」モデルを提供すると発表した。また、東京・秋葉原の「GALLERIA Lounge」にて、「将棋電王戦FINAL」のパブリックビューイングを実施する。「将棋電王戦FINAL」は5人のプロ棋士と5つのコンピュータ将棋ソフトが、5対5の団体戦で勝負する将棋棋戦。3月14日から4月11日までの毎週土曜日に対局が行われる。「将棋電王戦FINAL」の対局スケジュールは以下の通り。2015年3月14日:第1局 斎藤慎太郎 五段 vs Apery2015年3月21日:第2局 永瀬拓矢 六段 vs Selene2015年3月28日:第3局 稲葉陽 七段 vs やねうら王2015年4月4日:第4局 村山慈明 七段 vs ponanza2015年4月11日:第5局 阿久津主税 八段 vs AWAKEサードウェーブデジノスは、コンピュータ将棋ソフトを動作させる対戦用PCとして、8コア/16スレッドのIntel Core i7-5960X Extreme Editionを搭載したハイスペックPCを提供する。主な仕様はIntel Core Core i7-5960X Extreme Edition(8コア/16スレッド/3.0GHz)、チップセットがIntel X99 Express、メモリがPC4-17000 64bit、ストレージが250GB SSD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX960 2GB、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、電源が750W 80PLUS GOLD、OSがWindows 8.1 Pro 64bit。本構成での価格は税別379,980円から。また、サードウェーブデジノスは同社が東京・秋葉原に開設したショールーム「GALLERIA Lounge」にて、「将棋電王戦FINAL」のパブリックビューイングを実施する。地下1階フロアの100型スクリーンで、対局を自由に観戦することができる。
2015年03月13日●カスパロフ氏「ミスをしないコンピュータに1勝すれば、人間はまだ負けたことにはならない」人間とコンピュータが将棋を舞台に戦う「将棋電王戦」は、いよいよ最終局面へ。最後の団体戦となる「将棋電王戦FINAL」が、3月14日に開幕する。「将棋電王戦」は2012年に始まった、プロ棋士とコンピュータとの真剣勝負。2013年の第2回から5対5の団体戦形式になり、これまで開催された3回すべて総合成績でコンピュータが勝利を収めている(棋士の段位は対局当時のもの)。○これまでの「将棋電王戦」■2012年 第1回米長邦雄永世棋聖●-○ボンクラーズ■2013年 第2回阿部光瑠四段○-●習甦佐藤慎一四段●-○ponanza船江恒平五段●-○ツツカナ塚田泰明九段(引き分け)Puella α三浦弘行八段●-○GPS将棋■2014年 第3回菅井竜也五段●-○習甦佐藤紳哉六段●-○やねうら王豊島将之七段○-●YSS森下卓九段●-○ツツカナ屋敷伸之九段●-○ponanza結果を見ればこれまで人間側も一矢報いてはいるが、全体的にはコンピュータが押している。この状況を人間が打破するか、それともコンピュータの強さが人間を飲み込むか――。チェスでは1997年に専用コンピュータ「ディープ・ブルー」が当時の世界チャンピオン、ガルリ・カスパロフを破った。「将棋電王戦」も結果はどうあれ、将来的にそうしたマイルストーンになることは間違いない。今回行われる5局の先手後手を決める振り駒を行った人物は、誰であろうカスパロフ氏だった。そのカスパロフ氏は電王戦の結果に触れ、「ミスをしないコンピュータに5試合のうち1勝すれば、人間の知性はまだ負けたことにはならない」と語っている。だが人間側としては抵抗だけでなく、逆襲を期したいところだ。その電王戦FINALの開催概要は次の通り。第1局 3月14日(土)9:30 会場:京都・二条城▲斎藤慎太郎五段 vs △Apery(第2回将棋電王トーナメント第5位/開発者・平岡拓也)第2局 3月21日(土)9:30 会場:高知・高知城△永瀬拓矢六段 vs ▲Selene(第2回将棋電王トーナメント第4位/開発者・西海枝昌彦)第3局 3月28日(土)9:30 会場:函館・五稜郭▲稲葉陽七段 vs △やねうら王(第2回将棋電王トーナメント第3位/開発者・磯崎元洋)第4局 4月 4日(土)9:30 会場:奈良・薬師寺△村山慈明七段 vs ▲ponanza(第2回将棋電王トーナメント第2位/開発者・山本一成)第5局 4月11日(土)9:30 会場:東京・将棋会館▲阿久津主税八段 vs △AWAKE(第2回将棋電王トーナメント第1位/開発者・巨瀬亮一)今年も昨年と同じく、日本各地を巡っての戦いになる。本記事では主にコンピュータ側からの視点で、これら5局の展望を語っていきたい。人間側については、もうひとつの展望記事「プロ棋士編」を参照していただきたい。●第2回、第3回の出場棋士の平均年齢は30を超えていたが、今回の平均年齢は26○迎え撃つコンピュータ「将棋電王戦FINAL」では、昨年11月に行われた「第2回将棋電王トーナメント」の上位5ソフトがコンピュータ側の代表として戦う。特徴的なルールである「ソフトの事前提供」は前回と変わらない。これは本番と同じ仕様のソフトを事前に棋士に貸し出すというもの。プロ棋士はそれを使って本番となる対局前に、自由に対局して研究をすることができる。対して開発者は電王トーナメント終了後の一定期間のみ改良が認められ、その後はプログラムに手を加えることができない。このルール、当然ながらコンピュータ側にとって厳しい条件だ。事前に不利になる順を見つけられ、再現性を確立されればそれが本番でも通用してしまう。こうした事前研究に備えた開発者もいたが、本質的な対策を施すことは難しい。前回は終わってみれば既知の通りコンピュータ側が勝ち越したが、今回どうなるかは未知数だ。前回と同様に、プロ棋士がどれだけ事前に対策を練り、本番に生かしてくるかが今回の大きな見どころになるだろう。さて、今回見逃せないのが、ニコニコチャンネルで配信されている「電王戦FINALへの道」という動画の存在。棋士と開発者それぞれのインタビューに加え、部分的にではあるが練習対局まで見ることができる、ファン垂涎の企画だ。はっきり言って、これを見ずにおくのはもったいない。損である。本記事の執筆時点(3月8日)で70! もの動画がアップされているので、別表(以下画像)を参考に、ぜひとも関心のあるナンバーを見ていただきたい。異なる時間設定で指されている練習対局に目を通しておけば、本番がまた違った視点で楽しめることだろう。将棋があまりわからないという方には、ナンバー4の味噌汁をつくる斎藤五段、ナンバー30の竜王就位式に出席した稲葉七段、ナンバー57の阿久津八段と八王子将棋クラブ、ナンバー59~62の師匠から語られるエピソードと、このあたりが特に印象に残ったのでおすすめしておきたい。○対戦カードと展望それでは注目の対戦カードを見ていこう。今回、出場棋士は日本将棋連盟理事の片上大輔六段が話したように、若手中心で構成されている。第2回、第3回の出場棋士の平均年齢は30を超えていたが、今回の平均年齢は26と確かに若い。これはおそらく、コンピュータにより親しんでいるであろう年齢層、という期待があると思われる。それだけ対コンピュータ戦略を練ってくる可能性も高くなることが予想されるわけで、コンピュータにとっても厳しい戦いが待っていることは間違いないだろう。対する出場ソフトの特徴はどうか。ここでは前述の「電王戦FINALへの道」で指された練習対局の内容と結果にも触れながら、紹介していくことにしよう。○第1局 △Apery(開発者・平岡拓也)-▲斎藤慎太郎五段今年のトップバッターは、昨年の世界コンピュータ将棋選手権で優勝を果たしたApery(エイプリー)。「将棋電王戦」は今回が初出場。名前の意味は「猿まね」。既存の手法でも良いところは積極的に真似をして強くなる、そんな思いが込められている。斎藤五段との練習対局では1分将棋、30分切れ負けともに振り飛車を採用。1分将棋では四間飛車穴熊から飛車を成らせる大胆な構想を見せたが、堅実にとがめられて敗北。30分切れ負けでは向かい飛車から素早く仕掛け、一瞬の切れ味で斎藤陣を崩壊させた。定跡形を踏襲するオーソドックスなスタイルで、棋風はコンピュータらしく攻め寄り。穴熊の扱いでは人間に一日の長がある印象を受けた。本番では30分切れ負けの将棋のように、穴熊に組まれないような定跡を選んだほうが勝率が高くなるのではないだろうか。●AWAKEは一人のアマチュアに敗れたが、その対コンピュータ戦略が衝撃的だった○第2局 ▲Selene(開発者・西海枝昌彦)-△永瀬拓矢六段Selene(セレネ)もAperyに続き今回が「将棋電王戦」初出場。ギリシア神話の月の女神セレーネーの名を冠している。なお、神話におけるセレーネーは羊飼いの少年エンデュミオーンを愛し、その美貌をとどめるために老いることのない永遠の眠りにいざなったとされる。ちょっと怖い。ちなみに開発者の西海枝(さいかいし)氏曰く、Seleneのイメージはモデルの蛯原友里とのこと。永瀬六段との練習対局は、1分将棋は互いに三間飛車に振って相振り飛車に。攻め方がまずく、玉を上に逃して入玉され、大差の負けになってしまった。30分切れ負けでは「鬼殺し」という有名な奇襲戦法を採用、駒損ながら一方的にパンチを浴びせ、そのまま押し切った。特徴はなんといっても序盤の戦型選択。特に鬼殺しは非常に珍しい指し方であり、作戦的に損をしても相手の不慣れな戦いに持ち込みたい、という意図が見える。この戦略が吉と出るか凶と出るか。○第3局 △やねうら王(開発者・磯崎元洋)-▲稲葉陽七段やねうら王は前回の「将棋電王戦」に続いての出場。今回は「おもてなし定跡」という少し変わった定跡を搭載していることがあってか、練習対局でも珍しい序盤になることが多いようだ。しかし動画に出ていた対局は通常の定跡形で、トリッキーな序盤は本番まで持ち越しになるかもしれない。稲葉七段との練習対局では、1分将棋、30分切れ負けともに横歩取りへ誘導した。1分将棋では△3三桂戦法を用い、稲葉七段の誘いにのる形で竜を捕獲され、形勢を損ねた。30分切れ負けは際どい勝負になり、終盤で稲葉七段に失着が出て逆転勝ち。2局とも人間ペースで進んでいただけに、本番での巻き返しを期待したい。○第4局 ▲ponanza(開発者・山本一成)-△村山慈明七段ponanza(ポナンザ)は唯一の団体戦皆勤賞となるプログラム。昨年は「世界コンピュータ将棋選手権」「電王トーナメント」と続いて2位に甘んじる結果になった。名前はコンピュータ将棋界に革命を起こしたBonanzaにあやかっている。村山七段との練習対局では居飛車3種の指し回しを披露した。「小手試し」の20分切れ負けでは矢倉、1分将棋は横歩取り、30分切れ負けは初手▲7八金の趣向から角換わりに。いずれも積極的に攻勢をとったponanzaが押し切っている。もともと定跡にあまり頼らないタイプだが、今回は30分切れ負けの練習対局でわかるように、初手から工夫を凝らしている。片上六段によると、山本氏は「人間の将棋に無いものを出したい」と話していたという。相手が研究家で知られる村山七段だけに、序盤で定跡を離れ力戦に持ち込むメリットは大きいだろう。○第5局 △AWAKE(開発者・巨瀬亮一)-▲阿久津主税八段「第2回電王トーナメント」で雪辱を果たし、初出場を決めたAWAKE(アウェイク)。開発者の巨瀬氏は元奨励会員という異色の経歴で注目を集める。阿久津八段との練習対局は1分将棋のみ公開されている。AWAKEの四間飛車に阿久津八段は居飛車穴熊で対抗。終盤でコンピュータらしい詰みまわりの見切りを発揮して勝利を収めた。AWAKE関連で触れておきたいのが、2月末と3月1日の2日間で行われた「電王AWAKEに勝てたら100万円!」というイベントでの敗北。AWAKEは一人のアマチュアに敗れたのだが、その対コンピュータ戦略が衝撃的だった。人間は角交換したのち、わざと自陣に隙を作ってコンピュータに角を打たせる。打った角は成れるのだが、手が進むと逃げ場がなくなり、コンピュータは大きな駒損を強いられてしまう、というものだ。イベントのAWAKEはノートパソコン上で動いていたこと、持ち時間の違いなど、本番とは状況が異なるので再現性は定かではない。しかし、あくまで想像だが、公開されていない練習対局でこの筋が実現しているとしたら――興味は尽きない。今日のコンピュータ将棋がここまで強くなった一因には、棋士の棋譜を利用した機械学習が挙げられる。最近では逆に、プロ間でもコンピュータの指した手が参考にされるケースが増えてきた。敵としてではなく、しかし手を取り合う味方でもない、互いに自らの目的のために利用し合う関係があってもいい。それによってより洗練された将棋が生まれるのであれば、それは尊いことであると思う。さて、「最後の団体戦」とアナウンスされた今回の対戦、どのような結末を迎えるだろうか。まずはそれを見届けよう。
2015年03月10日3月14日より開幕する、5人のプロ将棋棋士とコンピュータ将棋ソフトによる団体戦「将棋電王戦FINAL」にデンソーが協賛し、新たに開発したロボットアーム「電王手さん」を提供することが明らかになった。デンソーは、昨年行われた「第3回将棋電王戦」にも協賛し、デンソーの子会社であるデンソーウェーブが、コンピュータ将棋の指し手を盤上に再現するロボットアーム「電王手くん」を提供したことで大きな話題となった。今回は、その「電王手くん」に代わり、新たに開発したロボットアーム「電王手さん」が提供される。「電王手さん」は、2014年度のグッドデザイン大賞を受賞した医薬・医療用ロボット「VS-050S2」をベースに、さらなる高性能と機能美を追求し、将棋対局専用に設計、開発されたロボットアーム。最大の特長は、見た目もさることながら、世界初の技術となる成駒(駒を裏返すこと)の動作を実現したグリッパー(指の役割)部分にあるという。前回の駒の着手は、コンプレッサーによる吸着式であり、いったん駒を吸い上げて成駒専用の台に移動させ、反対面から吸着し直してから盤上に置き戻すという イレギュラーな対応が必要とされていた。しかし今回は、新たに開発したアーム先端のグリッパーで駒をつかみ、隣の駒に触れることなく、駒の移動や裏側に回転させた成駒が可能に。公式棋戦と同じように将棋盤の駒を使用することができる。また、斜めになった駒やずれて置かれた駒も、アーム先端に装着したカメラが多方向から画像認識し、1ミリの誤差もない着手を実現。プロ棋士とロボットアームの間に目に見えない安全柵(エリアセンサー)を設置するほか、長時間の連続稼働が可能で、終日行われる対局にも対応。外観は、医療現場などの滅菌環境で使用される磨き抜かれた、シルバーの表面処理が施されている。現在、動画サービス「ニコニコ動画」では、この「電王手さん」の動画も公開中。「将棋電王戦FINAL」は、5人のプロ将棋棋士とコンピュータ将棋ソフトによる団体戦。団体戦。3月14日~4月11日の毎週土曜日に全5局を行い、結果3勝した方が勝者となる。第1局(3月14日京都・二条城)は斎藤慎太郎五段 vs Apery、第2局(3月21日高知・高知城)は永瀬拓矢六段 vs Selene、第3局(3月28日北海道・五稜郭)は稲葉陽七段 vs やねうら王、第4局(4月4日奈良・薬師寺)は村山慈明七段 vs ponanza、第5局(4月11日東京・将棋会館)は阿久津主税八段 vs AWAKE が対決する。
2015年03月05日デンソーは3月5日、ドワンゴと日本将棋連盟が3月14日から4月11日にかけて開催する「将棋電王戦FINAL」に協賛し、昨年の「第3回将棋電王戦」に引き続きロボットアーム「電王手さん」を提供すると発表した。今回の「電王手さん」は2014年度のグッドデザイン大賞を受賞した医薬・医療用ロボット「VS-050S2」をベースに、将棋対局専用に設計・開発された。その最大の特長は"成り駒"動作を実現したグリッパー(指の役割)部分にある。前回まではコンプレッサーで駒を吸着していたため、いったん駒を吸い上げて成駒専用の台に移動させ、反対面から吸着し直してから盤上に置く必要があった。しかし、新開発のグリッパーで駒を掴み、裏側に回転させること可能となったため、前述のようなイレギュラーな動作が必要なくなり、より通常に近い将棋対局を再現できる。「将棋電王戦」は現役プロ棋士5名がトーメントを勝ち抜いた5つのコンピューター将棋ソフトと団体戦で対決するイベント。2011年から開催されており、対戦成績ではコンピューター側が勝ち越している。
2015年03月05日コトブキヤが展開する人気フィギュアシリーズ「キューポッシュ」より、『キューポッシュ 電』が2015年7月に発売されることが決定した。現在「コトブキヤオンラインショップ」にて予約受付中で、価格は5,184円(税込)。「キューポッシュ」は、2、3頭身のデフォルメキャラクターによるポケットサイズの新しい可動フィギュアシリーズ。小さな体に首、肩、肘、手首、腰、股、膝、足首の豊富な可動域と足裏のマグネットによって専用ベース上での自由なポージング、充実の付属品でさまざまな表情や印象的なシーンを再現できる。1月よりTVアニメの放送がスタートした『艦隊これくしょん -艦これ-』からは、2015年発売予定の『キューポッシュ 雷』に続く、立体化となる。引っ込み思案な末っ子駆逐艦「電」を立体化した『キューポッシュ 電』は、デフォルメ化された艤装、連装砲、錨といった『艦これ』ならではのオプションパーツも充実。『キューポッシュ 雷』と同じく、連装砲は分離して手に持たせることもできるという。表情パーツは「困り顔」「にっこり顏」「泣き顏」の3種類が用意され、差し替え用手首一式(平手、握り手、持ち手)、専用台座(足裏マグネット対応)、可動アームスタンド一式(支柱、支柱用アーム、延長パーツ細/太、収納用チャック袋も付属する。原型製作は、びーふる(BTA)が担当。商品価格は5,184円(税込)で、現在コトブキヤのショッピングサイト「コトブキヤオンラインショップ」にて予約受付中。商品の販売および発送は、2015年7月を予定している。(C)2015 DMM.com/KADOKAWA GAMES All Rights Reserved.
2015年02月26日江ノ島電鉄と夢現舎は2月13日、iBeaconを活用した情報発信アプリ・サービス「江ノ電なび」の試験運用を5日より開始したと発表した。ユニティベル、芳和システムデザイン、アウリスの3社の協力のもと運用している。アプリでは、江の島・鎌倉方面にくる人に向けて、便利な情報を提供する。駅や直営店舗、江の島シーキャンドルなどの施設に近づくと、アプリが音と共に関連情報を一覧表示。ユーザーはその中から見たい情報をタップすることで、時刻表や観光・イベント情報 などの情報を入手できる。アプリを利用したイベント情報提供の第一弾として、2月1日~3月1日の期間で開催している「江ノ電バレンタインスイーツラリー」に関する情報を発信している。期間中はスイーツラリー参加店舗でも情報配信を行うという。
2015年02月15日電机本舗は19日、肥大化したCドライブのディスクをダイエットし、2つのディスクで複合化が行えるソフト「ハイブリッドドライブ」を発表した。価格は3,999円。2つのディスクを結合し実質的なディスク容量を増やすソフト。Cドライブに使用しているディスクを第1ドライブとし、別のディスクを第2ドライブとすることで、Cドライブにある不要なデータを第2ドライブに配置しCドライブの容量を開放する。これにより、容量の少ないSSDやノートPCの内蔵HDDなどを有効活用でき、空き容量も確保できる。複合化はファイルのアクセス情報を使用して行うため、頻繁に使われるファイルはCドライブに残される。ノートPCなどで利用する場合は、SDメモリーカードなどと組み合わせての複合化に対応。無改造でCドライブの容量を確保できるメリットは大きい。Cドライブの使用内訳を表示する機能も搭載。的確にディスクのデッドスペースを分析する。複合化はフォルダ単位での設定も可能。対応OSはWindows Vista / 7 / 8 / 8.1。
2015年01月21日グンゼは1月14日、信州大学と共同で、軽量で安全、かつ洗濯耐久性に優れた有機導電性繊維を使用したニット(編物)素材を開発したと発表した。このニット素材は、日産自動車と山梨大学、信州大学が共同開発した有機導電性繊維を使用し、ウェアラブル機器への対応を目指して開発されたもの。有機導電性繊維は、導電性のある高分子を繊維化したもので、金属煉り込み型や金属コーティング型の従来の導電性繊維に比べて、洗濯耐久性や人体への安全性に優れている他、軽量で装着型デバイスに適することが期待できる。さらに、ニット構造にすることにより伸縮性が付与でき、身体にフィットして動きやすく、ウェアラブルに適した特性も期待できるという。今後、2015年度中に肌着・ストッキング形状のスマートテキスタイル製品の開発を目指すとコメントしている。
2015年01月15日関西大学(関大)と帝人は1月8日、ポリ乳酸繊維と炭素繊維を使用した圧電ファブリックを開発したと発表した。同成果は、関大 システム理工学部 田實佳郎教授と帝人らによるもの。研究グループは2012年に、ポリL乳酸とポリD乳酸を積層させることで強力な圧電性能を発揮し、柔軟性や透明性も有する圧電フィルムを共同開発した。そして今回、同技術の応用により、繊維を用いた圧電ファブリックという新しいコンセプトのウェアラブルデバイスの開発に成功した。圧電ファブリックは、圧電体にポリL乳酸繊維、電極に炭素繊維を使用することにより、センサやアクチュエータへの使用を可能としたファブリックで、福井県工業技術センターの協力を得て平織、綾織、サテンの3タイプを開発した。平織タイプは"曲げ"を感知することができ、サテンは"ねじり"、綾織は"曲げ"、"ねじり"に加え、"ずり"や3次元方向を感知することができる。3タイプのファブリックは、その織り方や編み方の種類は数百にも及ぶことから、変位や感知したい方向に合わせた圧電ファブリックの設計が可能となるという。なお、今回の開発は、帝人が有するポリマーコントロール技術や織り・編みといったテキスタイル技術と、田實教授が長年培ってきた知見を複合化することにより実現した。今後、研究グループは、織り・編みによる最適なファブリックの設計に取り組み、これまで不可能であった"着用するだけで精緻な動きをデータ化すること"を目指すとしている。そして、それを基に手術や介護などの遠隔医療や、伝統工芸などの職人技の可視化、さらに宇宙開発に至るまで、"人の動きを精緻に再現する"ことにより、これまで成し得なかったセンシング技術を確立し、インターネット上でモノをコントロールするIoT(Internet of Things)社会の進化に貢献していくとコメントしている。
2015年01月09日東芝は16日、ワコム開発のアクティブ静電結合方式を採用したWindowsタブレット「dynabook Tab S80」と「dynabook Tab S68」を、12月19日に発売すると発表した。ワコムの開発した新ペン入力システム「アクティブ静電結合方式」と、同社のペン先認識技術などとの融合で、0.2mm線での手書き入力を実現したWindows 8.1タブレット。2,048段階の筆圧感知にも対応する。ラインナップはWindows 8.1 with Bing 32bit搭載の8型タブレット「dynabook Tab S68/NG」、同じくWindows 8.1 with Bing 32bit搭載の10.1型タブレット「dynabook Tab S80/NG」、S80のBluetoothキーボード付属モデル「dynabook Tab S90/NG」の3種類。11月19日に発表されていたが、具体的な発売日は未定だった。主な仕様は、CPUがIntel Atom Z3735F(1.33GHz)、メモリが2GB、ストレージが64GBフラッシュメモリ、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)など。ディスプレイ解像度は8型/10.1型ともに1,280×800ドット(タッチ対応)。デジタイザーペンは標準添付する。
2014年12月16日電机本舗は2日、ディスクの複製やデータ消去、Windowsの設定をSSD用に変更といった機能を備えたソフトウェアスイート「ハイブリッドワークスディスクTool」を発表した。1日より特約店に対して提供を開始している。「ハイブリッドワークスディスクTool」は、初心者やライトユーザーをターゲットとしたソフトウェアスイート。HDD/SSDの交換や増設のために3種類の機能を提供する。1つ目はマイグレーションソフトウェア「簡単ディスク引越しKit」で、ストレージの換装を行う際に、HDD/SSDから新しいHDD/SSDへデータを移行する。データの移行に当たっては、新しいHDD/SSDをPCへ外付け接続する必要があるため、USB接続の外付けHDD/SSDケースなどが別途必要となる。2つ目はデータの消去を行う「Win版ディスクキラー」で、ディスクの廃棄、売却、紛失の可能性のある持ち歩き用途に備え、ワンタッチでデータを完全消去する。3つ目は「SSD最適化設定」で、OSに合わせてSSDに最適な設定を行うほか、ハイバネーションの無効化、TRIMの有効化(Windows 7以降)、LPM(Link Power Management)チェックを手動で行える。
2014年12月02日電子書店パピレスが運営する電子貸本サービス「Renta!」は、講談社『冬電書2015』として、同社の人気8作品の計10冊の電子書籍が無料で読めるキャンペーンを実施している。キャンペーン期間は12月4日まで。作品を読むには会員登録が必要となる。ラインナップは、『のだめカンタービレ 1~3巻』『アポカリプスの砦』『GIANT KILLING』『バラ色の聖戦 The Future is in our Hands!』『おいピータン!!』『銀盤騎士』『キス&ネバークライ』『海月姫』 の計8作品。※『海月姫』のみ12/2~12/18無料期間○のだめカンタービレタイトルの“のだめ”は物語の主人公の一人、野田恵のあだ名。桃ヶ丘音楽大学ピアノ科に在籍するのだめは、音楽を一度耳で聴けばそのとおりに弾けてしまうという天才的な一面を持ちながら、楽譜を読むのが苦手。その本能の赴くままに奏でられる演奏は、奇想天外であり制御不能。風呂嫌い、掃除嫌いで自宅の部屋はゴミため。そんな奇人“のだめ”を中心に音大生たちが繰り広げる日常をリアル、かつユーモアを交えながら描かれている。
2014年12月01日ドワンゴおよび日本将棋連盟は、2015年春に開催する「将棋電王戦FINAL」の開催日程と対戦カードを発表した。「将棋電王戦FINAL」は、これまでに開催された第2回・第3回と同様、5名のプロ棋士と5つのコンピュータ将棋ソフトによる全5局の団体戦。前回の第3回では、プロ棋士が1勝4敗で大敗するという結果に終わっており、プロ棋士の逆襲となるか注目が集まっている。対局は2015年3月14日から4月11日までの毎週土曜日に開催され、第1局(3月14日)は「斎藤慎太郎五段 vs Apery」、第2局(3月21日)は「永瀬拓矢六段 vs Selene」、第3局(3月28日)は「稲葉陽七段 vs やねうら王」、第4局(4月4日)は「村山慈明七段 vs ponanza」第5局(4月11日)は「阿久津主税八段 vs AWAKE」。また、26日に開催された発表イベントにて、元チェス世界王者のガルリ・カスパロフ氏が振り駒を行った結果、第1局の先手番は棋士側に決定した(棋士は第1・3・5局で先手番▲、第2・4局で後手番△)。さらに、本対局を記念したイベントとして、伝説の元チェス世界王者のガルリ・カスパロフ氏と現在チェス日本ランキング1位の羽生善治氏の初となる特別対局が行われるほか、前回、将棋ソフト・ツツカナに敗れた森下九段が、継ぎ盤を使用してツツカナに挑む雪辱戦「電王戦リベンジマッチ」、自動車を将棋の駒に見立てて戦う地上最大の対局「電王戦×TOYOTA リアル車将棋」が順次開催されることも発表されている。イベント名:「ガルリ・カスパロフvs羽生善治 チェス対局」開催日時:2014年11月28日(金)10:00~13:00番組ページはこちらイベント名:「電王戦リベンジマッチ 森下卓九段 vs ツツカナ」開催日時:2014年12月31日(水)10:00~番組ページはこちらイベント名:「電王戦×TOYOTA リアル車将棋」羽生善治名人 vs 豊島将之七段開催日時:2015年2月8日(日)10:00~番組ページはこちら
2014年11月27日秋まだ浅いある日、筆者は嵐電に乗り、京都の街を訪ねてみることにしました。嵐電は京福電気鉄道が運営する路面電車。嵐山本線・北野線の2つの路線があり、嵐山をはじめ、京都市内の観光に役立つ路面電車です。阪急京都線の大宮駅で下車し、階段を上って駅の外に出ると、交差点を挟んだ反対側に嵐山本線四条大宮駅の駅ビルが建っています。嵐山本線はここから嵐山駅へ向かう路線で、途中の帷子ノ辻(かたびらのつじ)駅で北野線が分岐し、北野白梅町駅へ向かいます。嵐電の電車はおおむね1両ワンマンで運行されています。四条大宮駅を発車した電車は、専用軌道を快調に走行し、西院駅に到着します。ここも近くに阪急京都線の西院駅がありますが、阪急が「さいいん」と読むのに対し、嵐電の駅は「さい」。実際、地元では「西院」と書いて「さい」と読むらしいです。嵐電は西院駅の次の西大路三条駅を発車した後、併用軌道となって一般道を走ります。「急停車にご注意ください」という内容のアナウンスが流れ、これが路面電車だったことをようやく思い出します。蚕ノ社(かいこのやしろ)駅で途中下車して、木島神社に寄り道しました。嵐電は全区間均一200円ですが、500円のフリー乗車券を買うと1日乗降り自由となります。これを持っているおかげで気ままに乗降りできて、いい感じです。さて、木島神社(通称「蚕ノ社」)もまた、かなり不思議な感じの気が満ちたスポットです。なんといっても境内の左奥にある、珍しい三柱鳥居(三本足の鳥居)が神秘とロマンに満ちあふれてるんですね。蚕ノ社駅の隣、太秦広隆寺駅は京都最古の寺院である広隆寺への最寄り駅。広隆寺は京都の3大奇祭のひとつ「牛祭」でも知られていました。現在は不定期開催、しかも10年ほど前から絶えてしまってますが……。北野線が分岐する「帷子ノ辻(かたびらのつじ)」という駅名もまた、いかにもいわくありそうな名前です。ここで北野線に乗り換え、北野白梅町方面へ向かいます。途中、鳴滝~宇多野間の「桜のトンネル」は、当連載第13回でも紹介しましたね。いまは桜の葉が少し赤くなっていて、この先もうちょっと経つと、たぶんきれいになると思います。北野線の沿線風景は、京都市内とはいえ、どことなくローカルな雰囲気でいい感じ……、と思っていたら、終点の北野白梅町駅は意外にも普通の京都の街中でした。駅舎は少し古い建物ですが、とりたてて絵になるというようなものでもなく、神秘やロマンも感じなかったので、さくっと折り返すことにします。再びキャタピラ……もとい帷子ノ辻駅で乗り換え、今度は嵐山方面へ向かいます。嵐電はその名の通りといいますか、やはり嵐山をメインに考えているのでしょう。駅としてのつくりも、嵐山駅が一番立派です。着物の生地を取り入れた円柱がたくさん並ぶ中、電車は静々とホームに着きます。改札を出ると、そこはもう嵐山。いうまでもなく、嵐山は京都の一大観光スポットです。秋のシーズン、休日ともなると、ものすごい人出でにぎわいます。筆者が訪れたのはまったくの平日だったのですが、それでも嵐山のメインストリートは、リタイヤ世代の人たちや外国からのお客さんを中心にたいへん混雑していました。嵐山の定番紅葉スポットといえば宝厳院。ここは夜間にライトアップもされ、妖しいほどに美しいです。嵯峨野に向けて歩けば、化野念仏寺、清滝トンネルなど、当たり前に異界につながってそうな魅惑のスポットもたくさんあります。さすがは京都と、ここでも感じます。異界や魔界の香りがしない都市なんて、魅力が薄い気さえするんですよね、本当に。冬には雪の金閣寺、春にはあまたの桜の名所、夏は絢爛豪華な祇園祭、そしていまは紅葉真っ盛り。嵐山以外にも、清水寺、南禅寺、東福寺と、全国レベルの有名紅葉スポットがそこここにあります。そんな京都に、大阪からだと片道400円程度で来られるんです。とにかく京都は一度来たらハマる街。油照りの真夏や底冷えの真冬の京都はエキスパート(何のや?)向けですが、秋の京都はどなたにもおすすめいたします。京都に来たら嵐電に乗って、異界を感じさせる魅惑のスポット巡りなんていかがでしょう?
2014年11月24日日本電産は11月13日、同社の中央モーター基礎技術研究所が、SiCを搭載したインバータでモータを駆動する技術を開発し、永久磁石を全く使わず特別な制御が必要なスイッチトリラクタンスモータ(SRモータ)に適用して、マグネットレスモータ駆動システムのコンセプトモデルを試作したと発表した。今回、低損失・高耐熱で大電流駆動できるSiC半導体デバイスに着目し、SiCを搭載したインバータでモータを駆動させるシステムの実現と、モータ駆動システムの小型化と軽量化に成功した。試作したコンセプトモデルは、従来のインバータとモータの組み合わせに比べ、32%の小型化、69%の軽量化を達成している。加えて、インバータにSiCを使用することで電力損失を大幅に抑えることができるため、低消費電力化にも大きく貢献することが期待されるとしている。また、同モータ駆動システムの試作においては、SiC半導体デバイスの性能を引き出すための回路技術と、インバータに搭載される部品のサーマルマネージメントを可能とするための熱解析技術を開発した。SiC半導体デバイスは、京都大学で数十年にわたり研究開発が進められているが、京都大学を中心とした多くの大学、企業、公的研究機関が一体になって推進する科学技術振興機構(JST)京都地域スーパークラスタープログラム(中核機関:京都高度技術研究所)に日本電産が参画して開発を進めたという。具体的には、産々連携としてローム、ニチコン、産学連携として京都大学、大阪大学、立命館大学と共同開発を行った。さらに、このSiC半導体デバイスを搭載したインバータの回路シミュレーションを考慮したモータ駆動システムのための熱解析技術を横浜国立大学と共同で開発した。今後は、インバータとモータを一体化した機電一体モータを2015年に開発する予定。そして、今回開発したモータ駆動システム技術を、2017年以降に産業・家電分野の中・大型モータシステムへ適用し、2020年以降には車載分野へと展開していくとコメントしている。
2014年11月17日ドワンゴおよび日本将棋連盟は、11月1日から3日までの3日間、最強のコンピュータ将棋ソフトを決める「第2回将棋電王トーナメント」をTOIRO(埼玉県さいたま市)を開催し、2015年春開催の「将棋電王戦FINAL」へ進む5つのコンピュータ将棋ソフトが决定した。「将棋電王トーナメント」は、統一したハードウェアを用いて将棋ソフトの強さを競う大会で、今回は全25ソフトが参加。持ち時間は、予選リーグが15分・秒読み10秒、決勝トーナメントは2時間切れ負け(チェスクロック方式)というルールで行い、その結果、巨瀬亮一氏の開発した「AWAKE(アウェイク)」が優勝。「電王」の称号と賞金250万円を獲得した。以降の結果は、第2位が「ponanza/ポナンザ」(開発者:山本一成氏/下山晃氏)、第3位が「やねうら王」(磯崎元洋氏/岩本慎氏)、第4位が「Selene/セレネ」(西海枝昌彦氏)、第5位が「Apery/エイプリー」(平岡拓也氏/杉田歩氏/山本修平氏)。これら上位5つのソフトは、2015年春に開催される「将棋電王戦FINAL」に進み、阿久津主税八段、村山慈明七段、稲葉陽七段、永瀬拓矢六段、斎藤慎太郎五段ら5人のプロ棋士と対戦することになる。なお、本トーナメントの模様は「ニコニコ生放送」にて生中継されており、各番組ページよりタイムシフト視聴が可能。詳細は公式サイトまで。イベント名:「将棋電王戦FINAL」開催時期:2015年春(日時および会場は後日発表)対戦形式:5人の現役プロ棋士 対 5つのコンピュータ将棋ソフトの団体戦出場棋士:阿久津主税八段、村山慈明七段、稲葉陽七段、永瀬拓矢六段、斎藤慎太郎五段出場規程:出場棋士は、主催者側が用意した本番と同じソフトおよびハードで練習対局を行う持ち時間:各5時間・秒読み1分、休憩2回(昼休憩1時間、夕食休憩30分)公式サイトはこちら
2014年11月05日電机本舗は28日、Windowsの設定をSSD用にワンタッチで変更するユーティリティソフト、「SSD最適化設定」の無料配布を開始した。対応OSはWindows XP(32bit版のみ) / Vista / 7 / 8 / 8.1。Windows 7以降は、PCのストレージにSSDを搭載していると、SSD向けの設定が自動適用されるようになっているが、SSD最適化設定は明示的に設定するユーティリティソフト。主な機能は、ハイバネーションの無効化、TRIMの有効化(Windows 7以降)、LPM(Link Power Management)チェックと問題回避機能、デフラグ設定のアシストだ。
2014年10月29日日立金属は10月21日、ワコーと共同で、鉛フリー圧電薄膜を用いた3軸角速度センサを開発したと発表した。圧電薄膜は、加えられた圧力を電圧に、また加えられた電圧を圧力に変換する圧電効果を持つ圧電体を薄く形成したもので、一般的にチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)のような鉛を含んだ材料が用いられており、自動車の姿勢検知やデジタルカメラの手振れ検知に利用される角速度センサ、インクジェットプリンタヘッドなど幅広い分野で用いられている。しかし、近年、環境保全の観点からさまざまな部品などで鉛フリー化が進められており、圧電薄膜にも鉛フリー化が求められていた。これまで鉛フリーの材料を用いた圧電薄膜では、充分な圧電特性を満たすことが難しい、ならびに微細加工が難しいといった課題があったが、今回、両社は鉛フリーの圧電材料として、環境親和性に優れたニオブ酸カリウムナトリウム(KNN)を用いて、PZT薄膜センサと同等レベルの角速度検知特性を実現したという。今回の開発では、日立金属が圧電薄膜製膜からセンサ素子作製までの工程を担い、ワコーが素子設計およびセンサ特性評価を実施したとのこと。具体的には、日立金属が2010年(当時は日立電線)に実現した圧電特性100pm/V以上を持った鉛フリーKNN圧電薄膜技術に新たに開発した、「6インチサイズでの製膜技術」「薄膜微細加工技術」「電極形成技術」などの角速度センサ素子作製に必要となる各種要素技術を組み合わせることで、3軸角速度センサの開発を実現したという。また、既存のPZT薄膜センサでは素子作製工程で260℃以上の温度が加わると脱分極が起こり、素子特性が劣化するという問題があったが、今回の鉛フリーKNN圧電薄膜センサでは、400℃の温度を加えても特性が劣化しないことを確認しており、はんだリフロー工程においても環境親和性の高いはんだ材料を選定することが可能になるとしている。なお、日立金属では、10月28日から29日にかけて開催される国際学会「PiezoMEMS 2014 」にて、今回の成果の詳細を報告する予定だという。
2014年10月21日