矢口真里(35)が3月10日、東京・東大駒場キャンパスで行われた「BranCo!2018」にて講演。自身の芸能活動の“裏テーマ”について明かした。 「重い話をしちゃうと笑えない。それは私の中で減点です」 同イベントのテーマは「矢口真里は、笑わせているのか?笑われているのか?」。13年5月に“不倫騒動”でバッシングされた矢口は、当時「人生を終わらせようかな」と思ったことを明かした。しかし「『私よりはマシだな』とか思ってもらえるほうがいいかな」と考えるようになったという。 「私は芸能人で、こうやって言える。言えずに人生を終わらせる方もいるかもしれない。だから『生きていたらいいことあるよ』っていうメッセージを含めて、まだ活動をしていきたい。そういう裏テーマもある」 さらに矢口は、明石家さんま(62)の「生きてるだけで丸もうけ」という言葉を紹介。「本当にいい言葉だなって思う。失敗することがあっても生きてるだけで面白いことも絶対ある」と言い、そういったことも「伝えていきたい」と語った。 最後に、同イベントのテーマについて矢口なりの答えを出した。 「笑うことによって幸せって呼び込める。たくさん笑って自分の人生の豊かさを作っていくのはアリかな」 笑せるのでも、笑われるのでもない。自らが「笑い」を生み出していくことの重要性を説いた。ネットでは矢口の“裏テーマ”を支持する声が上がっている。 《この人はたくましいと思う。こういう話をするのもアリ》《いろいろ言う人もいますけど、私はずっと大好きで、どんな時も味方でいたいと思ってます》《「不倫はよくない」それはそうなんだけど。失敗したひとを攻め続けるひとは、いつか自分も攻められ続けるよ》 酸いも甘いも知っている今だからこそ、伝えられるのかもしれない。
2018年03月12日お笑いコンビ・オードリーの春日俊彰(38)が2月8日、『得する人損する人』(日本テレビ系)に出演。東大受験挑戦の第1段階選抜の結果が発表された。その結果に、受験生を中心に驚きの声が上がっている。 昨年6月からという急なスケジュールで始まった今回の東大受験。春日は試験直前には正月も関係なく、1日13時間勉強していたという。 この日の放送では、二次試験に進めるかどうかがかかる、1月に受験したセンター試験の結果が発表された。 春日が出願したのは、東大文系のなかでも最も難しいと言われている文科I類。2月7日に東京大学公式HPで発表されていた文科I類の合格者最低点は582点。東大の科類の中で唯一の500点台だったため、「この点数、もしかして春日なのでは?」とネット上で噂になっていた。 だが、この日の放送で発表された春日の得点は900点満点中、約5割の448点。 内訳は、国語148点(現代文92点、古文35点、漢文21点、200点満点)、英語76点(200点満点)、数学IA32点(100点満点)、数学IIB20点(100点満点)、地理B66点(100点満点)、日本史B51点(100点満点)、生物基礎30点(50点満点)、地学基礎25点(50点満点)だった。 現代文では92点と高い数字を叩き出したものの、ボーダーラインには届かず。また東大合格に必要なセンター試験の得点は8~9割と言われているため、必ずしも惜しいとは言えない結果となった。 ただTwitterでは《春日に国語ぼろ負けしたんだけど笑笑》《すげぇよ春日は……》《半年で時間ないなかすごい。お疲れさまでした》と、結果に衝撃を受ける受験生の声が続出。Yahoo!急上昇ワードランキングにも、「春日」が1位に輝いた。 共演の羽鳥慎一アナウンサー(46)から「他の大学なら行けているかもしれない点数」と告げられると、「いや、やっぱり東大って言ったから」と潔く答えた春日。「無謀」と言われていたなかでの挑戦だったが、この結果を受けて《自分も勉強やろうかな》というツイートも。春日の挑む姿は、少なからず学生を勇気づけたようだ。
2018年02月08日親は子どもに勉強してほしいという思いがありますが、現在の世の中にはゲーム機があふれています。据え置き型、持ち歩けるもの、さらにはスマホなど…、ゲームを子どもから遠ざけることは難しい時代です。ゲーム機は与えたくない、与えるとしてもまだ早い、何歳からにしようなどと考えるママは多いでしょう。我が家にもゲームを欲しがる年頃の子どもがいます。昨年のクリスマスにどうしようか考えた末、希望のゲームを与えました。その後の体験を記したので、参考にして下さい。ゲームを与える?与えない?親の葛藤いつからゲームを与えるかということについては、様々な意見があると思います。例えば園児については「ゲームのことばかりになってしまうので与えない」という意見や、「比較的親の意見に耳を貸す幼児のうちからルールを覚えてもらう」という意見もあるでしょう。私は少なくとも小学校に入学してからと思っていました。しかし上に兄弟のいるお友だちからゲームの話を聞いたり、年上の従妹の家でゲームをしたりする機会があることで、本人がゲームを欲しがるようになりました。欲しくなるといつもゲームの話をするようになりました。与えずに我慢をさせるという選択もありましたし、与えたことで更にゲーム熱が高まってしまうのでは?という不安もありました。しかし抑えつけすぎてかえって反発するかもしれない、避けていてもこのような時代にはいずれ与えることになるのではと思い夫婦で話し合った上、年長のクリスマスに据え置き型のゲーム機を与えることにしました。ゲームを与えた後の変化ゲームを与えるにあたっては、1日1回、時間を決めること、ゲームの前後どちらでも構わないのでワークを必ずやることを約束しました。まずプレイ時間については、ゲームの状況で数分オーバーすることはありますが心配していた「終わりたくない」「もっとやりたい」などのように愚図ることはありませんでした。終了時間については始める前に「何分まで」と本人の口から言わせ、前に時計も置いてプレイしています。ゲームに夢中で終了時刻を私が教えることが多いですが、徐々に自分で終われるようになってほしいと考えています。ゲームを始める時間についても、1日1度と決めているので午前中にやりたくても「今はまだやらない」と自分でいつやるかを考えるようになりました。また、意外だったのは普段の生活にも変化が表れたことです。ママからのお願いについて張り切って行うようになり、ワークも以前よりしっかりと取り組むようになりました。ゲームを与える以前は描く絵もゲームのことばかりだったのですが、ゲームに熱を上げる前と同様に色々な絵を描くようになりました。好きだった図鑑離れを心配していましたが、より熱中して読むようになりました。すごろくや百人一首、トランプなどのアナログな遊びも楽しんで行っています。あくまで私の考えですが、やりたいことを我慢ばかりするのではなく満たされることでゲーム以外の生活も楽しめているのかなと感じています。成長につれ変化もあると思いますが、極力本人の意思で管理できるよう見守っていきたいと思います。東大生もゲームをやっていた「東大生は子どもの頃ゲームをやっていた子が多い」というのを以前聞いたことがあり、今回調べてみました。2016年に東大新聞社が現役東大生357人に調査した結果では、「小学生の頃ゲームについてのルールがあったか」という問いで、ゲームを禁止されていたのはわずか20人。「ルールがない」という答えが約44%の158人と一番多いものでした。次いで多いのが「時間制限」で119人でした。ゲームについてルールを設けず遊ぶ子や、時間だけ決めていたという子が多かったことが分かります。「親とゲームの関わり方について話し合ったか」については「はい」という答えが半数以上の196人。ルールを決める際は親が一方的に押し付けるのではなく、子どもも納得した上で決めることが気持ちよく取り組める要因ですね。更にゲームをした場所については、リビングが最も多く65%という結果でした。リビングで行うことで親の目が届くだけではなく、「ゲームの話題で親睦が深まった」などコミュニケーションツールとなる場合もあるようです。子ども2人を東大に入れたことで有名な大岸良恵さんも、子どものゲームについては制限を設けなかったと語っています。大切なのは親が口出しをしないことで、自分で管理・コントロールする力を養うことなのですね。ゲームの扱いについてはそれぞれの意見があると思います。私も悩みましたが結果的には今のところ後悔はしていません。環境や子どもの性格なども様々だと思います。こんな例もあるということで、1つの参考にしていただければ幸いです。
2018年02月08日駒場東大前といえば、渋谷と吉祥寺の中間地点にある学生街。東京大学も近いこの街で一番楽しいお店といえば、〔Ditty.Tools(ディティーツールス)〕かもしれません。店内に入ると、所狭しとアンティークかつレトロな雑貨が並んでいます。これらのアイテムはただ人の興味をひくだけでなく、一定のルールに基づいて選ばれているそう。今回はそんなお店の魅力に迫りたいと思います。下は料理屋、上はおしゃれな雑貨店駒場東大前駅から徒歩3分のところにある、〔Ditty.Tools〕。線路沿い近くにお店があります。料理やの右側には、かわいらしい扉が。こちらが〔Ditty.Tools〕の入り口です。お店に入る前から、ワクワク感が止まりません。店内の様子店内には、1950年代〜80年代の日本やヨーロッパのヴィンテージアイテムが各種取りそろえられています。機能がデザインに反映していたり、何かが何かの形をしていたり。そんなクリエイターや作り手の感性が際立つ、ユニークなアイテムをセレクトしているとのことでした。ヴィンテージでありながら、ひとつひとつが暮らしの中に溶け込む様な遊び心のあるアイテムがそろっています。実は……ある商品にはテーマがあるんですそうした、商品をチェックしていたところ非常に面白い傾向が。店長さんのセレクトの中で、一つの軸となっているのが《企業のアイテム》です。実は一部の商品は、企業のノベルティや限定品、実際に使われていたものなどがアンティークとして販売されていました。お店で取り扱っているノベルティの数々は、特に店主の目利きによる「質の高いもの」や「価値のあるもの」などばかり。なぜこの様なものをつくったのか?というのを想像しながら購入するのもきっと楽しめるはず。企業ロゴも古いマークや社名だったりするので、逆にかっこいい印象を受けることも多かったです。お店の由来お店の名前〔Ditty.Tools〕の由来を伺ったところ、仕事や趣味などで使う道具袋、道具箱のことをDittyBag(ディティーバッグ)やDittyBox(ディティーボックス)と言ったりするので、そこから命名されたとのこと。レトロな製品を日々の生活に役立てたり、楽しんで使う。そんなさまざまなツールをギッシリ詰め込んだお店作りがテーマになっているとのことでした。箸置き?いいえ違いますかわいい木製の箸置き?かと思って手に取ったところ、中が空洞になっている不思議なアイテムを発見。じつはナプキンリングだそう。デンマーク製のチーク材で作られてこのアイテム。ホームパーティなどで活躍してくれそうです。お店の一角にはデーンと「手織り機」が印象的だったのが、レジ内で大きく置かれている手織り機。こちらも商品かな?と思ったのですが、店長自ら織物をされるとのこと。空いた時間などを使ってアイテムを作られているとのことでした。店内には、店長が作成したテキスタイルでできた椅子も販売されていました。お店の商品と合わせて、購入したくなるかわいらしい色合いです。思わず夜にお店に来る人も雑貨屋には珍しく〔Ditty.Tools〕は夜9時まで営業しています。そのため、Instagramなどでお目当ての商品が紹介されたら、夜遅くにお店に立ち寄る人もいるとか。他の人に買われたら悔しい!と感じられる様な、キラリと光るアイテムを取り扱っているのが、このお店の魅力です。アンティークならではの魅力とは店長さんとお話していて印象的だったのが、アンティークをとことん愛してらっしゃるんだなということ。アンティークは何十年、何百年と人から人、国から国へと渡り歩いてきたものが多いです。そのため、温もりのある質感がとても手になじんでくれます。見たことがない、今では1点ものとなってしまったようなプロダクトに出会えたり、その作りから当時の知恵や流行などがうかがえるというのが魅力とのことでした。さいごにお店に置かれている商品ひとつひとつに想像をかきたてるストーリーが満ち溢れています。ぜひ一度お店で手に取ってみてはいかがですか?きっとあなたの想像以上の体験が待っているはずですよ。【店舗情報】●店舗名:Ditty.Tools(ディティーツールス)●住所:東京都目黒区駒場1-27-1-2F●定休日:火曜日(+不定休)●営業時間:13:00~21:00●電話番号:03-3460-7636●HP:●Instagram:
2018年01月24日世の中にたくさんある、不思議なこと。それが、なぜ起こっているのかを考えるとき、科学という言葉が使われたりしますね。子どもたちが日ごろ感じる「なぜ?」「どうして?」といった疑問は、ここに通じることも多いかもしれません。そこで、今回は未来の科学者を生みだすかもしれぬ(!)、サイエンスイベントをご紹介。親子みんなで楽しめる科学体験で、冬もホットなおでかけを楽しんでみてはいかがでしょうか。■東大・駒場祭で科学を伝えあう「なるほど実感!サイエンスミュージアム@駒場」11月24日(金)~26日(日)、東京大学駒場キャンパスでおこなわれる学園祭「駒場祭2017」。そこで体験できるのが「なるほど実感!サイエンスミュージアム@駒場」です。企画を主催しているのは東京大学のサイエンスコミュニケーションサークル「CAST」。テレビドラマ『ガリレオ』・映画『容疑者Xの献身』の実験監修や、テレビ番組『世界一受けたい授業』にも出演経験のある理科教育の第一人者、滝川洋二先生らが講師をつとめるゼミの受講生が中心となって2009年に結成されました。今回、参加無料・出入り自由で開催されるこのミュージアムでは、私たちが感じる「冷たい」という感覚にスポットをあてたドライアイス実験や、おもちゃに隠された科学の力を知る模型実験などを見ることができます。イベントは、東京大学の教室でおこなわれるので、小学生のお子さんは「いつも行っている学校とは違う雰囲気」にワクワクするでしょう。東京大学の学園祭は全国的にも有名で、来場者数も13万人以上。日本最高峰の学び舎がどんなものか、実際に見てまわれるのもいいですね。 ・東大CAST@駒場祭2017 ■実物大ロケットを間近で! 体験型展示がスゴイ科学館「つくばエキスポセンター」茨城県つくば市にある「つくばエキスポセンター」で11月中の土日に開催されるのは、「さかさま水コップ」「見えないチカラ! 大気圧」といったサイエンスショー。コップをたおしたら、中に入っているものがこぼれるというのは当たり前。でも、ここで目にするのは「さかさまにしてもこぼれない」という常識破りの状態です。普段、こうだと思っている事実が逆転する光景に「なんで!?」「どうやってるの!?」と大きな好奇心をはたらかせて、子どもたちは大いに不思議がってくれそうな予感。なんとなくわかっていても、その原理についてきちんと息子に説明できないパパ・ママの学びの場にもなりそう…。つくばエキスポセンターには体を動かしながら光、電気、力といった科学のおもしろさを体感できるサイエンスゾーンのほか、水力、火力、電子力などの秘密を学べるエネルギーゾーン、科学者のお仕事にクローズアップしたサイエンス・ワークスなど、常設展示の内容も豪華!屋外には、高さ50mもある純国産ロケット「H-II」の実物大模型もあり、真下から眺めることも可能。模型好きな子どもやパパが感動してしまうかもしれませんね。 ・つくばエキスポセンター ■天体望遠鏡で空の不思議を体感! 「はまぎん こども宇宙科学館」横浜市磯子区にある「はまぎん こども宇宙科学館」では、当日参加できるイベントが毎週多数開催されています。たとえば、好きなパーツを中に入れて宇宙のようなジェルキャンドルをつくるワークショップでは、ろうそくの炎が無重力ではどうなるのかをクイズ形式で解説。また、水に関係する浮力を確かめる実験や、磁石の力を利用した装置やおもちゃの実験など、すぐに体験できる自由参加イベントがたっぷり。施設全体が巨大な宇宙船をイメージされ、フロアごとに違うテーマのもと、科学や宇宙のおもしろさを体感できます。息子と訪れたことがありますが、1日いてもまったく飽きませんでした!気になっているのは、わが家もまだ経験したことのない「星空観察会」! 夜に開催されるこのイベントは、普段、肉眼で確かめるだけの小さな星たちを天体望遠鏡を使って見られるチャンスです。宇宙や星に興味がそれほどない子どもでも、ズームアップしてみる迫力ある星の姿に「え、近くで見たらこんな感じなの!?」と、感激してしまうのではないでしょうか。寒くなると、おうちの中で過ごすことが多くなりますが、キラキラ輝く星の下で楽しむ星空鑑賞は、冬のおでかけにもぴったり。星空観察会は事前の申し込みが必要なので、気になったらすぐに公式サイトでチェックしてみてくださいね! ・はまぎん こども宇宙科学館 ■人間の未来と科学をつなぐ! 150プログラムが体験できる「サイエンスアゴラ2017」11月24日(金)~26日(日)、お台場にあるテレコムセンタービルでおこなわれる「サイエンスアゴラ2017」は「あらゆる人に開かれた科学と社会をつなぐ広場」。私たちが豊かに暮らしていくために科学技術は何ができ、どう取り入れていくのかを考えるものです。最初は「ちょっと子どもと行くには難しすぎるかもなぁ…」と思っていましたが、公式サイトをのぞいてみると、そんなことはありませんでした! 数学がもっと楽しくなる「お笑い数学ライブ」、せんたくのりから作る「ぷよぷよスライム」、本物の岩石を用いた標本作り、自分の口の中にいる微生物の顕微鏡観察、実験・工作・観察を含む科学絵本100点の展示(手にとって読めるそう)など、小さな子どもでも参加できるプログラムがたくさんありました!わが子がとびつきそうと思ったのは「オエカキ ロボットに挑戦!」という企画。手のひらサイズで回転する、ペンを取りつけたロボットにキレイな円を描かせるために、ブロックやギアを自分で組み替えて改造していく…というもので、重心、摩擦、遠心力などの原理を子どもの発想と試行錯誤を通過点として深めていけるそう。子どもを楽しませるためにきたものの「なるほどなぁ…」と、うなってしまうママやパパも多いかもしれませんね。 ・サイエンスアゴラ いかがでしたか? 寒くてもおでかけしたくなる、ワクワクのサイエンスイベントを4つご紹介しました。この冬はぜひ親子で、楽しい科学体験をしてみてくださいね。
2017年11月19日落ち着いた雰囲気のアメリカンテイストダイナーメインメニューの厚切りプライムリブは、100年以上続く老舗しゃぶしゃぶ店の店主が監修しているという自信の一品です。自家製ドレッシングのアンチョビがクセになるサラダ季節ごとの彩り豊かな野菜がきれいに盛付けられた「季節野菜の彩りサラダ」。自家製のドレッシングは、ゴマドレッシングにアンチョビベースの味付けで大人の味です。ゴマのコクに、アンチョビがアクセントになっていて、クセになる一品。四季折々の旬の野菜をたくさん食べられて、目でも舌でも楽しめる、おすすめの大人のサラダです。バゲットとの相性抜群「タコとアスパラのアヒージョ」ぷりぷりのタコとアスパラの甘みがバケットに絶妙にマッチした「タコとアスパラのアヒージョ」。運ばれてきたときのグツグツという音も楽しみな一品です。アツアツのうちにいただきましょう。バゲットは自家製なので、アヒージョとの相性は抜群。タコとアスパラが美味なのはもちろん、残ったオリーブオイルもバゲットに浸して最後まで堪能できます。大人の贅沢! 肉厚「プライムリブローストビーフ」あっと驚くほど肉厚な「プライムリブローストビーフ」は、まさに圧巻! 思わず写真を撮ってしまう一品です。アメリカ産のグレードが高い牛肉「プライム」を、時間をかけてじっくりと調理したローストビーフは、お好みでオリジナルソースをかけていただきます。サイズは、120~600gまで選択可能。写真の超々厚切り、600gならみんなでシェアするのにおすすめです。知る人ぞ知る有名店で肉パーティー!フォトジェニックなローストビーフは、4キロまで予約可能。20席の店内を貸し切って、女子会などに利用しては、いかがでしょうか。裏メニューもあるそうなので、空いているときには、シェフにお願いしてみてください。東京メトロ千代田線「代々木公園駅」八幡口から出て、南に徒歩8分とアクセスも良いお店です。赤身肉好きなら、ローストビーフが有名な「サックスブルーダイナー」に、一度訪れてみてください。スポット情報スポット名:Saxebleudiner住所:東京都渋谷区富ヶ谷2-9-13電話番号:03-5738-7740
2017年11月11日メゾンカイザー仕込みの本格パンを楽しめる緑豊かな駒場東大前駅からすぐのところにある「ル・ルソール」は、毎日約50種類のパンが揃うベーカリー。パンの名店メゾンカイザー・ジャパンの立ち上げに関わったオーナーが2006年に創業した注目のお店です。お店に並ぶパンはイギリスパンを除き、自家製の天然酵母で長時間発酵。小麦本来のうまみを十分に引き出すため、手を抜くことなくこだわりのパンを追求しています。日本人になじみのあるパン作りを大切にしており、チーズがとろりととろけるもの、季節のフルーツを取り入れたものなど、贅沢なパンとの出会いを楽しんで。スポット情報スポット名:ル・ルソール住所:東京都目黒区駒場3-11-14 明和ビル 1F電話番号:03-3467-1172約2万以上もの本が迎えるブックカフェ駒場東大前の日本近代文学館内にある「BUNDAN COFFEE&BEER」。店内に足を踏み入れると、約2万冊の本がずらりと並ぶ壁一面の本棚がお出迎え。文学史を彩る数多くの名作を好きなだけ読むことができます。読書だけでなく、文豪たちにちなんだメニューも魅力のひとつ。あの名作ゆかりのコーヒーやスイーツとともに本の世界に思う存分タイムスリップ。名作の世界観に思いを馳せ、優雅なひとときを過ごしてみて。スポット情報スポット名:BUNDAN COFFEE & BEER住所:東京都目黒区駒場4-3-55(日本近代文学館内)電話番号:03-6407-0554罪悪感ゼロのヘルシーコース「ape cucina naturale by cial bella」は、東大キャンパス内にある洗練されたフレンチレストラン。野菜ソムリエのシェフ自らが各地で探し求め、「おいしい!」と感じたものだけを調理に使っています。有機野菜や大切に育てられたもの、こだわりの水……素材を活かした料理はおいしいうえにとってもヘルシー。アレルギーを持っている人、ヴィーガン好きの方にも楽しんでいただけるよう、低糖質、減塩、グルテンフリー、動物性食材を一切使わないコースも用意されています。罪悪感ゼロのヘルシーフレンチ、一度は訪れてみたい一軒です。スポット情報スポット名:ape cucina naturale by ciaobella住所:東京都目黒区駒場4-6-1 東大駒場リサーチキャンパス内 生研AN棟1F電話番号:03-5452- 609230種類が揃う新感覚の「揚げピザ」に出会う閑静な住宅街にある「パンツェロッテリア」は、スタイリッシュな店内でイタリアの揚げピザ「パンツェロッティ」を味わえるお店です。30種類と豊富にそろうパンツェロッティは、専門の職人が生地の材料や作り方にこだわって手作りしています。カリッ&サクッとした新食感のピザ生地が特徴。揚げた生地の中に、新鮮野菜や肉などの具材がぎゅっと詰まっています。オーダーされてから生地をのばし、ひとつひとつていねいに調理するというこだわり。そのこだわりから生みだされるイタリア定番のファストフードは、一度味わうとやみつきの一品です。スポット情報スポット名:パンツェロッテリア住所:東京都渋谷区松濤2-14-12シャンボールショウトウ05電話番号:080-2675-7216秘密にしたいカジュアルフレンチ住宅街に佇む「シャンブル・アヴェク・ヴュ」は女性に人気の隠れ家フレンチ料理店。アットホームでカジュアルな雰囲気から、地元の人々からも愛されています。クラシックなフレンチをベースに、オリジナリティー溢れるシェフのエッセンスを加えたメニューが特徴。絶品肉や魚介など、厳選された素材本来の旨みを引き出す逸品料理と出会うことができます。みんなに知ってほしいけど、でもやっぱり秘密にしておきたい、そんな大人の隠れ家です。焼きたてパンを楽しめる絶品モーニング2017年9月にリニューアルオープンした「パンとごはん」は、その名の通りパンもごはんも本格的なカフェ&ダイニングバー。朝から夜まで楽しめる嬉しい一軒です。お店に並ぶパンは、店内の工房で毎日焼き上げているもの。ふんわりしっとり丁寧に焼き上げられた、身体に優しい手づくりパン、スープやドリンクと一緒に味わうことができます。焼きたてパンがほんのり香る優雅な朝のひとときを楽しんで。スポット情報スポット名:3 Trois pain et gohan(パンとごはん)住所:東京都世田谷区代沢3丁目12-20 ビラ・アズマ1F電話番号:03-6450-9818
2017年10月25日閑静な住宅地にある、地元で人気のフレンチビストロ「CHAMBRE AVEC VUE(シャンブル・アヴェク・ヴュ)」は、駒場東大前にあるフレンチビストロです。住宅街にお店を構えており、茶色の外壁に黒色の門が特徴的な外観は、絵本の中に登場するようなファンタジックな雰囲気。店内は、木の温もりがあふれる落ち着いた空間。隠れ家風で家庭的な空気が漂っています。野菜の甘みやおいしさに改めて気付かされる「季節野菜のメリメロサラダ」は、前菜としてもおすすめの一品です。季節ごとの色鮮やかな野菜を、見た目も美しく盛り付け。グリルや素揚げなど、それぞれの野菜の特徴に合わせてひと手間かけて、甘みや旨みを引き出す工夫がされています。ソースにはバルサミコ酢をベースにした少し甘めのソースと、ジェノベーゼ風のソースの2種類。付けるソースによっても、違った野菜のおいしさを楽しめます。あっさり食べやすい! 鴨肉のメインディッシュ通常は脂がコッテリして重たい印象の鴨肉ですが、こちらの「マグレ鴨のロースト」は、サッパリとしてミルクのような優しい甘みが楽しめる一皿。ほのかにフォアグラの風味も感じられます。しっとりと柔らかい鴨肉は、軽い口当たりの赤ワインと相性抜群。付け合わせには、旬のアスパラガスをバターでサッと火を通したものを添えています。独特の食感と甘みを堪能してください。海老の濃厚な旨みを堪能する至福のひととき魚介系のメニューで人気の「オマール海老のロースト」。バターで熱を入れた後、ヴェルモット酒でフランベすることでクセをなくし、海老本来の甘みを際立たせています。ソースにはヴェルモット酒をベースにした、フレンチ伝統のソースを採用。隠し味に加えたレモンが効いた、爽やかなソースに仕上がっています。プリプリとしたオマール海老ならではの弾力も味わえる料理を、キリッとしたシャンパンと一緒にどうぞ。地元民に愛される、アットホームで心地よい空間お店に訪れるお客さんの7割が女性。40代以上の年齢層に人気のビストロです。本格的なフレンチ料理ですが、家庭的でカジュアルな雰囲気の中かしこまらず気軽に過ごせます。友人や家族との食事はもちろん、誕生日や記念日のディナーなどさまざまなシーンで活用してください。値段設定もリーズナブルで、普段使いも可能。特別な日も、そうでない日にも行きたくなる素敵なレストランです。「シャンブル・アヴェク・ヴュ」へは、小田急線「代々木上原駅」、「代々木八幡駅」、「東北沢駅」から徒歩10分。千代田線「代々木公園駅」や井の頭線「駒場東大前駅」からでも徒歩圏内という便利な立地です。食べやすい工夫と食材の良さが際立つ優しいフレンチで、幸せ気分に浸りませんか?スポット情報スポット名:CHAMBRE AVEC VUE住所:東京都渋谷区富ヶ谷2-18-16 スカイガーデン代々木公園1F電話番号:03-3467-6613
2017年10月25日駒場東大前駅からすぐ! 愛され続けるパンの名店緑豊かな東京・駒場東大前駅から歩いてすぐの所にある「ル・ルソール」は、毎日約50種類のパンが揃うベーカリーです。茶色いタイルに黒いテントが目を惹くお店の外観。店内の壁も落ち着いた黒で、フローリングの床と丸い照明が、暖かい雰囲気を演出します。種類豊富なパンが、まるで芸術品のコレクションのように美しく並ぶ光景は圧巻です。華麗なる経歴を持つオーナーが送り出す珠玉のパンお店がオープンしたのは、2006年。以来、地元で愛される人気店であり続けています。オーナーは専門学校卒業後、横浜でパンの製造に従事。その後、メゾンカイザー・ジャパンの立ち上げメンバーのひとりとなりました。メゾンカイザー立ち上げ後はフランスに渡り、パン作りの経験を積みます。お店をオープンさせたのは26歳の時。パンにかけるオーナーのたゆまぬ努力が、多くの人を魅了するパンを生み出しています。スイーツ系から惣菜系まで、魅惑のラインナップパンの本場で修業を積んできたオーナーですが、日本人になじみのあるパン作りを大切にしています。チーズがとろりととろけるもの、季節のフルーツを取り入れたものなど、どれにしようか迷ってしまうほどです。中でも人気のパンが「ショコラ55」。バゲットにバターとチョコレートをサンドした逸品です。かわいらしい丸いチョコは、カカオ55%のベルギー産を使用しています。小さな子どもでも楽しめる心づかいがうれしいベーカリー種類豊富なパンが並ぶお店ですが、注目はサイズ。オーナーのうれしい心づかいが感じられるポイントです。良い材料で作られたものを小さな子どものころから食べてもらい、きちんと味がわかるようになるきっかけを作りたいという思いから、小さいサイズのパンも揃えています。小さな子どもとでも気軽に立ち寄りやすく、緑豊かな駒場を散歩するのも楽しいでしょう。小麦本来のうまみを引き出す職人技を感じてほしいお店に並ぶパンはイギリスパンを除き、自家製の天然酵母で長時間発酵させています。小麦本来のうまみを十分に引き出すため、手を抜くことなく貫いているこだわりです。26歳で駒場に開業した当初は「こんな場所では商売にならない」と反対されたこともあったというオーナー。そんな反対をも飛躍のバネにする、というオーナーの思いが、フランス語で「バネ」を意味する店名に込められています。京王電鉄井の頭線「駒場東大前駅」が最寄り。西改札より徒歩1分の場所にあるお店です。パン業界の第一線で活躍する職人の味を自然豊かな駒場で楽しめば、心も体も満たされる時間を過ごすことができます。スポット情報スポット名:ル・ルソール住所:東京都目黒区駒場3-11-14 明和ビル 1F電話番号:03-3467-1172
2017年10月25日日本テレビ系のバラエティー番組『得する人損する人』の企画で、東大受験に挑戦することとなったお笑いコンビ「オードリー」の春日俊彰(38)。過去にもボディビルやフィンスイミング、レスリングなど多くの挑戦を続けてきたが、受験勉強は20年ぶり。最終学歴は日本大学商学部卒。現役時代から古文は得意だったが、英語と数学は大の苦手。最初に手渡されたのは、小中学生レベルのドリルだったという。 受験勉強を開始したのは、3カ月前。さすがに今回は難しいのでは……。だがそんな下馬評をよそに、“超人”春日は自信満々。「偏差値35の生徒を現役で東大に合格させた」というカリスマ講師・時田啓光氏も驚くほどの成長ぶりをみせているという。いったいなぜ、彼は無謀な挑戦を続けるのか。そこには学生時代の経験が影響していた。 「春日は学生のころから本気を出せば東大に合格できると思っていました。でも当時は勉強する意味が見出せず、本気を出さなかったんです。日大系の附属高校だったので大学に上がるには内部進学試験で合格点を取れればよかったのですが、それがダメだったので一般受験に切り替えることに。試験はより難しくなりましたが、結局、合格できました。勉強したのは3カ月くらい。だから本気を出せば、もっと上に行けると思っていました」 高校時代から“超人”の片鱗を見せていた春日。その意志の固さは、同級生だった相方の若林正恭(39)をも驚かせるほどだった。春日は当時をこう振り返る。 「若林が後ろの席にいて、毎日少しずつハサミで春日の髪を切ってくるんです。でもここで反応したら負けだと思って黙っていました。ほかにも学生時代に『絶対死なない』と言ったら、友だちに『だったら立ちこぎした自転車から飛び降りろ!』といわれたこともありました。もちろん、やりましたよ。渓流の渦に放り込まれたこともありましたが、無事生還。友達の運転する車でひかれそうになったこともありましたが、ボンネットに飛び乗ってピースしてやりました。まあ友だちというのは全部、若林ですけど(笑)」 一歩間違えれば“殺人事件”レベル……。だがそんなドン引きするほど無茶な経験も笑って話す春日。そして当時の経験も、今と繋がっているのだという。 「春日には昔から“受ける美学”があるんですよ。たとえ何があっても、耐えることができます。今回の受験やエアロビ挑戦も同じです。無理なことを言われても『そっちがその気なら、やってやろうじゃないの!』と思ってしまう。決して楽ではないですが、できたら逆に面白いでしょう?だから言われたことは、全部やってみようと思っています」
2017年09月30日ちょうど5年前、“50歳で東大に合格した主婦”のニュースが、世間をにぎわせたことを覚えているだろうか。安政真弓さんが、1年間のフランス留学を経て、伝統のガウンを翻しながらいま、卒業を迎えた。受験を決めたあの日に人生が180度変わった。お金にも環境にも、決して恵まれていたわけじゃない。それでも50歳で単身上京し、東大生となった、本当の理由は−−。 「東大合格は、母を喜ばせることでもあり、同時に母から離れるチャンスでもありました。あのころの私にとっては、ギリギリの選択だったんです」 通い慣れた東大・駒場キャンパスのカフェ。早春の陽光のなかで語られた言葉の真意は、安政真弓さん(55)の生い立ちを聞いて、ようやく理解できた。 安政さんは’62年1月21日生まれ、兵庫県姫路市の出身。共に教える仕事をしていた父(84)と母(83)、そして妹(53)、弟(47)の5人家族の長女だ。 「父は高校の数学教師、母は洋裁の先生。世間的に見たら非の打ち所のない、私にとっても常に正しい両親でした。でも、子どものころの私は、いつも母に怒られていました。靴の脱ぎ方が悪い、飲み物をこぼしたなどのささいな理由で、母は瞬間的に沸騰し、烈火のごとく怒鳴るんです。いつしか、つねに人の顔色を見る子になっていましたね」(安政さん・以下同) 中学生になると、ひそかにある決心をする。 「『母に逆らわない人生』を送ると決めたんです。都合のいいことに、私は勉強ができた。従順で成績がよければ、母はいつもニコニコしている。怒ったときの恐ろしい顔を見ずにすむなら、そのほうがラクだと思ったんです」 服装も、食べ物も全部、母の好みに合わせた。母は「私とあの子は、おんなじ趣味なのよ」と、会う人ごとにうれしそうに自慢したという。地元の名門県立高校を卒業後、東大を受験するが不合格。2浪の末に、早稲田大学第一文学部へ進学した。卒業後は故郷で学習塾に就職後、見合い結婚。結婚の翌年に長男(27)、3年後に次男(24)が誕生する。 次男が幼稚園に入った35歳のとき、ママ友になったAさんが、安政さんの母にそっくりだった。最初はふつうに仲よくしていたが、次第に何をするにも安政さんに命令し、支配しようとするようになった。 「あなたは私がいないと不幸になる」と言われ、安政さんも、なぜかそれに応えてしまうようになる。苦しかった。 「なぜ、私はAさんの言うことを聞いてしまうんだろうと。もう彼女が怖くて、そんな自分も恐ろしくて……。誰かの手を借りようと、心療内科に駆け込んだんです」 カウンセリングを重ねるうちに、医師は「あなたの問題の根本は、Aさんとのトラブルではなく、実母との関係。『共依存』です」と言った。この言葉が、ストンと腑に落ちた。共依存とは、特定の人間関係に過度に依存してしまうこと。他者の好意を得ようとして自己を犠牲にしたり、他者の好意や他者自身をコントロールしたりと、互いに依存することで安心を得て、正常な判断ができない精神状態だ。安政さんは、ずっと母と共依存状態にあったのだ。 「母からは、結婚後も、夫が母の気に入らないことをしたというだけで『子どもを連れて実家に帰りなさい』と言われ続けていました。夫を取るか、母を取るかの、どちらかを迫られ、精神的に参っていた。このままでは自殺するとはっきりと感じた日、なんとか踏みとどまろうと、病院に駆け込んだのでした」 どん底から安政さんを救ってくれたのは「もっと楽に生きて」と助言をくれた親友らの存在、そして幼いころから親しんできた「勉強」だった。共依存についても多くの本を読み、学んだ。 「本を読んで、共依存にはわが子への連鎖の恐れがあることを知るんです。息子たちのために、自分で断ち切らなければならないと思いました」 新しいことを始め、自分の基準で判断するリハビリの日々が始まった。まず、自宅で中学生向けの塾を開講。英検や仏検にチャレンジし、海外に一人旅に出かけ、陶芸の勉強も始めた。集中して勉強していると、自分の中にこだまする母の声を振り払える。さらに素晴らしいことに、新しい世界が広がる喜びがある。安政さんは49歳で自ら東大受験を決意。50歳での合格へとつながったのである。 「実は東大入学後も、共依存を引きずっていました。突然パニックになり、キャンパス内のクリニックに駆け込んだこともあるし、カウンセリングや投薬も受けていて、フランスにも薬を持参しました。それが、東京で生活し、勉強に没頭するなかで『私はもうだいじょうぶ』とふと実感できたんです。もう母の目も、周囲の視線も気にしなくていいんだと。自力でできるだけのことをしてきた東大の学生生活が、私の人生を180度変えてくれました。だから、いまは4月からの計画も臆せず話せます。私は物書きになります。戯曲を書くんです!」 きっぱりと、笑顔で前を向いての宣言だった。55歳の東大卒業は、まだまだ終着点ではない。
2017年03月30日東大をはじめ、難関大学に合格した人の半数がリビングで勉強していたといわれ、そのことから「リビング学習法」が注目されるようになりました。親がそばにいる安心感や、雑音も気にしない集中力が身につくなどのメリットもありますが、もちろんそれだけではありません。注意すべきポイントもおさえておきましょう。■姿勢が悪くなる可能性もリビングに置かれたテーブルは、食事をしたり、くつろいだりすることを考えて設計されています。学習を目的として作られたわけではなく、これは椅子も同様です。そのため、姿勢が悪くなってしまう可能性があることを忘れないようにしましょう。クッションなどを使って高さを調整すると、正しい姿勢を保ちやすくなります。また、照明にも注意が必要です。勉強机には部屋とは別に照明がつけられていますが、リビングにはそれがないので意外と暗くなってしまいがち。しかし、文字を書いたり本を読んだりすることはできるので、そのままにしてしまうケースが多いようです。勉強するには1,000ルクスは欲しいところですが、リビングの照明は500ルクス前後が一般的の様子。ムードを演出した場合なら、さらに低いことも考えられます。これでは視力が低下してしまうので、卓上型のスタンドライトを用意するなど、工夫する必要があります。■ママの存在がジャマになることも家族のいる空間で勉強することは、決して悪いことではありません。しかし、あまりにもジロジロ見るのは考えもの。子どもが気になってしまい、勉強に集中できなくなってしまいます。子どもが勉強しているときは、見て見ないフリをしてあげましょう。ただそばにいるだけでも、安心感を与えることができます。また、ちょっと考え込んでいるだけで、すぐに口を出すのもNG。過干渉になりすぎれば勉強自体がキライになってしまいますし、自分で考える力をはぐくむことができません。わからないことがあれば聞いてもらうようにする、ときどき声をかける程度にとどめておくと、自主性が身につきやすくなりそうです。こうしたことに注意していても、周囲に人がいるだけで集中できないという場合もあります。自室で勉強したほうがはかどるようなら、無理にリビングでやらせないことも考えるべきです。とくに勉強面においては、「東大生が実際にやった」と聞くと試してみたくなるものですが、本当に合う学習方法は人それぞれ。どこで勉強するかよりも、その子に合った環境を作ってあげるほうが、効率よく学習することができるでしょう。
2017年03月17日東大にストレートで合格し、中でも最難関の航空宇宙工学科に進学。卒業後は一流企業で車のエンジン開発に従事した。そんな理系エリート街道を驀進していた堀込泰三さん(39)は、あるとき突然、主夫になったーー。 イクメンなんて言葉が世間に定着するずっと前から、掘込家での育児は泰三さんの分担。長男・峻平くん(9)と次男耕平くん(5)の乳児健診から小児科通い、PTAの会合や習い事の送り迎えなど、子育てに関する全般、さらに炊事、買い物などを担当し、研究職の妻・実苗さん(40)がフルタイムで働く。そんな生活をもう10年も続けている。 「夫が長男を見る目は、恋人へのまなざし、そのものです。赤ちゃんのときはもちろん、9歳のいまも。私のことだって、あんな目で見たことないですよ(笑)。いまでも毎朝、外に出て、学校の見送りしているくらいですから。でも先日、峻平に玄関先で『もうここでいいよ』と言われて、この世の終わりみたいに落ち込んでました(笑)」(実苗さん) 実苗さんは、高校を卒業後、静岡県浜松市の大学の看護科に進学。在学中に人類遺伝学へと興味が移り、大学卒業後に東大の大学院へ。そのまま研究員となった。そして、高校の同級生だった泰三さんと結婚。ほどなく、実苗さんは長男・峻平くん(9)を身ごもる。しかし、東大の研究室に勤務していた実苗さんには長期の育児休暇が取れないことが判明。そこで泰三さんは、2年間の育児休暇を取得することに。 「まだ鬱々として『子育てってつらいばっかりだな』と思っていた生後3カ月のころ。散々泣いていた峻平をベビーベッドに寝かせたら、僕に向かって不意にニコって笑ったんです。もう、胸キュン。ヤバい。ときめく。それからですね、どんなに大変でも、あの笑顔を見るために頑張ろうと思えるようになったのは」(泰三さん) 育休を取って1年がたつころ、実苗さんのアメリカ転勤が決まる。人類遺伝学を専門とする実苗さん。その分野をリードするスタンフォード大学への博士研究員としての留学がかなったのだ。そして、実苗さんと峻平くんと一緒にいるため会社に長期休暇願いを出すが否認。泰三さんは会社に辞表を提出し正式な主夫となった。 実苗さんは現在、留学を終え、独立行政法人で医学系研究データのデータベース作成の仕事で収入を得る一方、夜は古巣の東大で遺伝子研究を続ける科学者だ。 「仕事から帰って家族と夕飯を取ったあと、8時には大学に行き、0時過ぎまで研究です。でも無給なので、夫には『サラリーマンのマージャンと一緒』と言われてます(笑)」(実苗さん) 夫妻は互いのスケジュールをスマホアプリに同期している。「これ見てくださいよ」と泰三さんがスマホ画面を指し示したのは、3月のある日のスケジュール。 「この日、峻平の10歳の誕生日なんです。なのに妻の予定は『ケンブリッジ』。世間では『ハーフ成人式』をお祝いしたりするっていうのに!」 そう笑いながら話す泰三さんにはしかし、怒りの感情は見受けられない。仕事ばかりして家庭を顧みない夫への愚痴をこぼす、一般的な主婦像とはだいぶ異なる。腹は立たないのだろうか。 「夫婦の間で大事なのは、当たり前ですが、お互いへの感謝ですよね。僕は忘れがちなんだけど、いつも妻が思い出させてくれます。出張から帰ってくると、ただいまより先に『ありがとう』と言ってくれる。『子どもたちを見ていてくれたおかげで行って来られたよ』って。世の出張がちなお父さんなら、まず『疲れた』と言うところでしょ」(泰三さん) 実苗さんによれば「感謝は当たり前」だという。 「だって、本当に感謝しているから(笑)。私が気をつけているのは、夫に任せている以上、最後まで完全に任せて文句を言わないこと。それと、夕飯の希望を聞かれたら『何でもいい』と言わないことくらい(笑)。夫と夫の両親のおかげで、やりたいことができているので、感謝しかないんです」(実苗さん) 泰三さんの目下の悩みは、子どもたちの手がかからなくなってきていることだ。 「長男はもうすぐ5年生。次男は保育園があと1年残っていますが、先日も1年上の年長さんたちが卒園式の練習しているのを、たまたま見ただけで、涙がこみあげて(笑)」 母性はもはや、女性だけのものではない。子どもたちがパパの手を離れるときーーそれは泰三さんがセカンドキャリアを真剣に考えるときだ。
2017年02月16日コーヒーの香りに包まれながら、お気に入りの一冊を数々の名作を、コーヒー片手に楽しめるカフェが登場しました。駒場東大前駅より徒歩10分、日本近代文学館内にある「BUNDAN COFFEE & BEER」です 。2万冊近い書籍が並ぶ静かな店内は、都会の喧騒を忘れてゆっくり読書に没頭するにはぴったり。これまで日本の文学史を彩ってきた歴史的文豪の名作から、マニアにはたまらない一冊まで。どれを読もうかと迷うのも、また贅沢な時間です。村上春樹氏をはじめ、有名作品をオマージュしたカフェメニューがずらり併設のカフェには、有名作家の作品をオマージュした、ファンにはたまらないメニューがずらり! 今回は、村上春樹氏の新刊発売に合わせていただきたい2つのカフェメニューのおすすめをご紹介します。モーニングタイムで人気の高いのは「『ハードボイルド・ワンダーランド』の朝食セット」(単品 1,000円・ドリンクセット 1,300円) 。『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』に登場する「ハードボイルド・ワンダーランド」の主人公・私の最後の晩餐(朝食)を再現したメニューです。トマトソースで煮込まれたソーセージは肉汁が溢れ、大ぶりで食べごたえ抜群! 食べた人を小説の世界に誘い込む、まさに“文学メシ”です。主人公の想いが詰まった「三角地帯のチーズ・ケーキ」ティータイムには、「三角地帯のチーズ・ケーキ」(単品 800円・ドリンクセット 1,100円) を。濃厚なチーズの香りに、国産レモンとベリーソースの酸味が効いています。こちらは、短編小説集『カンガルー日和』に収録されている小編「チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏」をモチーフにしたスイーツ。読書中のブレイクタイムにいかがでしょうか。いつもと違う洗練された空間で、本の世界に入り込む。そんな贅沢な時間を、「BUNDAN COFFEE & BEER」で過ごしたいものです。スポット情報スポット名:BUNDAN COFFEE & BEER住所:東京都目黒区駒場4-3-55 ( 日本近代文学館内 )電話番号: 03-6407-0554
2017年02月10日タレントの渡辺直美が19日、東京・SHIBUYA109で行われた「スカルプDのまつ毛美容液"#まつ育で#ラブ育"」PRイベントに、ミスター東大グランプリの田端一登さん、準グランプリの筒丸大河さんとともに出席した。この日、お披露目された「スカルプDのまつ毛美容液"#まつ育で#ラブ育"オブジェ」(同所にて12月19日~21日まで展開)は、海外で有名なクリスマスデコレーションであるミッスルトーをモチーフにしており、ミッスルトーの下にいる渡辺の等身大マネキンが、クリスマス前にまつ育する女子の恋を応援する。海外では、飾られたミッスルトーの下でカップルなどがキスをする風習があることにちなみ、恋に悩める女子代表として参加した渡辺が、ミスター東大の2人から口説かれた後にキスしたい人を選ぶという企画が行われ、結果2人を選んだ渡辺は、2人から両頬にキスされると本気で「恥ずかしい」と赤面。感想を聞かれると「本当にキスをされると思いませんでした。2人は私にキスをするフリをしてこっち(マネキン)にキスをするのかなと思ったんですけど、普通にチュってされてドキドキしちゃいました」と興奮気味に語り、「久々に人の唇のぬくもりを感じました」と笑顔を見せた。また、イベント中にクリスマスは「大好きな人と過ごす予定」と発言した渡辺は、囲み取材で追及されると「ハリセンボンの(近藤)春菜さんと友近さん(笑)」と明かし、「みんなフリーなので3人ですごそうって」とニッコリ。以前より意中の台湾人男性がいることを公言していた渡辺だったが「今、全然連絡を取れていないんです。向こうが『12月に日本に行くから連絡する』って言っていたんですけど、もう12月半ばを過ぎているのに連絡がきていないので、もう終わったなって…」と肩を落としていたが、「もう少しでクリスマスなので、サプライズで『来ているよ』って連絡がくるかもしれない」と希望を捨てていなかった。今年1年の感想を聞かれると「いろんな経験をさせていただいた年でした。インスタグラムで1位になったり、ワールドツアーをやらせてもらったり、イベントもたくさんさせていただいたので、来年も輝けるように頑張りたいです」と抱負を語ったが、「(来年は)今のところ何をしていいのか見えないんですよね」と吐露した。
2016年12月19日アイドルグループ・℃-uteの岡井千聖が13日、東京・フジテレビ湾岸スタジオで行われた同局系バラエティ特番『さんまの東大方程式』(9月10日21:00~23:40)の収録後に取材に応じ、東大生たちを「こんな純粋な人たちと出会いたい」と恋愛対象の理想像として語った。MCの明石家さんまとスタジオに集結した現役東大生たちがトークを繰り広げていく同特番は、今年3月に続いて第2弾の放送。今回は、合コンに初参戦した東大男子が、一生懸命プレゼントを準備する様子が紹介されるほか、メールの文面やデートのプランで大いに悩む様子などが見られる。岡井はそれを見て、「私アイドルなんで恋愛禁止なんですけど、自分がアイドル辞めたら、こんな純粋な人たちに出会いたい!」と興奮。「水族館とかあんまり好きじゃないんです」というが、デート場所を悩みに悩んで「水族館」と挙げていた東大生に対し、「そんなに考えてくれた水族館だったら行きたいと思いました!」と、心がひかれたことを明かした。一方で、「(東大生が)しゃべっているのを聞いていると、知らない言葉がたくさん出てきて、途中で頭がボーッとしてきて、明日知恵熱が出るかもしれないと思うくらい、今日は頭を使ったな」とお疲れの様子。「芸人さんとお仕事をしてて、『この方たち頭がいいなあ』って思うんですけど、それとは違った理解できない頭の良さがある」と、普段は出会わないタイプであることを説明していた。また岡井は、主席をとった男子が、これまで「イエイ!」と言って喜んだ経験がないことや、試験で高得点をとっても親に見せないというエピソードに驚がく。「私、50点とっただけでも喜んでましたから、本当にもっと楽しく勉強してほしいなと思いました」と、人生をよりエンジョイしてもらいたいという気持ちを力説した。
2016年08月14日フリーアナウンサーの高島彩が13日、東京・フジテレビ湾岸スタジオで行われた同局系バラエティ特番『さんまの東大方程式』(9月10日21:00~23:40)の収録後に取材に応じ、MCの明石家さんまを「一番変人ですね」と評した。さんまとスタジオに集結した現役東大生たちがトークを繰り広げていく同特番は、今年3月に続いて第2弾の放送。さんまが、"変人"とも呼べる個性あふれる東大生たちの魅力を、次々に引き出していく。進行役の高島は、スタッフが仕切るリハーサルは淡々と進むにもかかわらず、本番では東大生がリハと同じトークをすると、そこにさんまが絡むことで「1人1人がイキイキと面白くなる」と分析。さらに、「どんな人でも自分のところに1回受け入れて、それを返せるパワーがある」と、さんまの"間口の広さ"をあらためて絶賛し、「やっぱりさんまさんが一番変人ですね(笑)」とまとめた。スタジオゲストのサバンナ・高橋茂雄も「(東大生と)さんまさんとの化学反応がエグいですよね」と目を見張る。今回の収録で「東大生も自分が『めちゃめちゃウケたな』と思うかもしれないですけど、さんまさんがおったからですよ(笑)」と確認し、「さんまさんが司会じゃなかったら、この番組の撮れ高4分です」と先輩芸人を立てた。この"化学反応"の要因について、菊地亜美は「東大の方は、自分の話を全部しゃべりたいそうで、さんまさんに突っ込まれると私たちはそこで終わってしまうのに、邪魔されたと思ってまた話しだすんです」と解説。高島は、そのやり取りを「ラリーがすごかった」と振り返りながら、「次の質問を振るのが結構大変で…」と進行の難しさを語った。第1弾は視聴率13.9%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)と、フジ『日曜ファミリア』枠の最高を記録したが、高島は今回も手応えがあったそうで、「本当に強いキャラクターの方たちで、全員がしゃべれないくらい話がいっぱい出てきたので、また第3弾もあるだろうなと感じさせる収録でした」と、早くも次回に期待。「なかなか普段接することができないタイプの方たちなので、面白い話が出てきて、すごく楽しい時間を過ごせました」と満足の表情で話した。
2016年08月14日タレントの八田亜矢子が、きょう25日(19:00~20:54)に放送される『ネプリーグSP』(レギュラーは毎週月曜19:00~19:57)に出演。東大現役・OBとのクイズ対決で、痛恨のミスをしてしまう。今回は、八田ら東大OGチームと、OBチーム、現役チームが三つどもえで対戦。八田は「現役東大生にもOBにも負けたくない、女性の強いところを見せる!」と気合十分だが、ニュースでよく目にする問題に、痛恨のミスでまさかの大ブレーキをかけてしまう。また、林修先生が「レベルをグン!とあげておきました!」と豪語する漢字クイズに対して、八田は「一度は見たことがあるものだと思うので! 自信あります!」と強気を見せる。東大OGチームは、八田のほか、木村美紀、瀧口友里奈、山本舞衣子が参戦。OBチームは、小林至、林修、藤本淳史、本村健太郎、湯浅卓。現役チームは、篠原梨菜、関戸隆、針間貴己が登場し、ネプリーグの名倉潤はOGチーム、原田泰造と堀内健は現役チームに加わる。
2016年07月25日お笑い芸人の小籔千豊(42)が、6月30日に放送されたTBS系バラエティ特番『日本イライラ解消SP』(19:56~)にゲスト出演し、物議を醸した「東大美女フライト旅行キャンペーン」について持論を展開した。番組では、さまざまな問題をテーマに出演者が徹底討論。同キャンペーンは、『東大美女図鑑』のモデルとなった学生が海外に向かう機内で当選者の隣に座り、旅先の観光情報や歴史の解説、子どもの宿題などを手伝ってくれるというもの。抽選で選ばれた5組の旅行客を対象としていたが、ネット上で「セクハラ」「キャバクラか」「気持ち悪い」といった反発の声が噴出し、企画が中止に追い込まれた。現役東大生から「言ってしまえばキャバクラみたいなもの」と批判があったことについて、小籔は「『キャバクラみたいになることがあかん』と言うことが僕は差別やと思います」と反論。「"心の癒やし"というお仕事で言えば同じと思ってますので、『キャバ嬢みたい』と非難するのは失礼な話」とバッサリ切り捨てた。さらに、「女性ばかりがセクハラ、女性差別と言われる。それやったら男前の物運んでいる兄ちゃんのカレンダーとかありますやん? それ見ておばはんタレントは『うわぁ、腕がいいわぁ』とか言うてる」と例を挙げ、「一緒やないか、そんなもん!」と主張。女性タレントからの「くくりが"かわいい女子大生"となっているのが嫌」という意見には、「それやったら、物運んでいる人もブサイクでもええやん。でも、男前ばっかりですやん。こんな歯出たやつカレンダーに出てきます? 買いますか?」。また、東大院生のタレント・たかまつなな(22)からの「東大にまで行って、何でこういうことをするのかなって思います。日本最高の学府で高い税金が使われている。皆さんの税金を使って勉強しているのに、こういうことをやっていいのか」という疑問には、「じゃあ、あなたは余暇の時間は一切ないということですね?」と指摘。「鼻くそほじくったり、カラオケ行ったり、そういうことはしないんですね? 公のお金で勉強しているから」とたたみかけ、たかまつは「しません!」と否定しながら苦笑い。スタジオが盛り上がる中、「24時間監視させてもらいましょか?」と言い放ったところでゴングが鳴り、次の話題へと移った。
2016年07月01日旅行業大手・HISが企画した東大美女フライト旅行キャンペーンについての是非を問うアンケートが、19日放送の日本テレビ系情報番組『スッキリ!!』(毎週月~金8:00~10:25)で行われた。同キャンペーンは、『東大美女図鑑』のモデルとなった学生が海外に向かう機内で当選者の隣に座り、旅先の観光情報や歴史の解説、子どもの宿題などを手伝ってくれるというもの。抽選で選ばれた5組の旅行客を対象としていたが、ネット上で「セクハラ」「キャバクラか」「気持ち悪い」といった反発の声が噴出して企画が中止に。一方で「芸能人のバスツアーと同じでは?」「過剰反応」といった肯定的な意見も相次いでいる。『スッキリ!!』では、このキャンペーンが「アリ」か「ナシ」かを問う2択アンケートを実施(リモコンの4色ボタンから投票)。スタジオでは6人全員が「アリ」と判断(加藤浩次、近藤春菜、松嶋尚美、春香クリスティーン、坂口孝則氏、宇野常寛氏)。司会の加藤は、「風営法に引っかかったらまずい」としながら、「子どもに教えたりもする。抽選で5組だけでしょ?」と問いかけ、学生側も企画内容を把握した上で参加していることから、「そんなに目くじらを立てる必要もないんじゃないかと思います」と意見した。ハリセンボン・近藤春菜は、マイナスに受けとめている層が「性的に見ている」と分析した上で、「全く同じことを『女芸人フライト旅行キャンペーン』としてやったら、アリになると思う」と主張。「女芸人にたとえて言うなら、(学生側は)自分たちのことを"商品"と分かった上でやっているので、いいんじゃないかなと思います」と持論を展開した。また、春香クリスティーンは「すごく個人的な意見なんですけど、東大イケメンが旅行先について教えてくれるのなら行ってみたいと思ってしまう」と正直な感想を述べ、「逆もありなんじゃないかと」。加藤から「さぁ、宇野さん! 締めてください!」と振られた評論家・宇野常寛氏は、「性の商品化をこのレベルで文句を言っていたら、すべての芸能活動や文化は成り立たない」「おもしろい、おもしろくないの次元のことを、正義の問題にすり替えて弾圧していくと世界はどんどんつまらなくなる」と語った。集計の結果、1万1,075人が「アリ」(49%)で、1万1,586人が「ナシ」(51%)を選択。スタジオと視聴者の温度差に、加藤は「(出演者が)みんなズレているということですよ」と苦笑い。「ナシという人もいるんだろうね。嫌悪感なのかな」と首をかしげていた。同番組では、「あなたはどっち派!? スッキリ!! JUDGE」と題し、毎週木曜日にこのようなアンケート企画を実施している。
2016年05月19日丸善・丸の内本店はこのほど、『ミキティが東大教授に聞いた赤ちゃんのなぜ? 』の刊行を記念したトークイベントを開催。赤ちゃんを対象に認知科学を研究する「赤ちゃん学」の専門家・東京大学大学院の開一夫教授と、2児の母でありタレントの藤本美貴さんが、赤ちゃんに関する疑問や悩みについて語った。○「夜泣きを放っておくと諦めの早い子に育つ」は本当か会場: 子どもが夜泣きをした際に、放っておいた方がいいという説を聞いたことがあります。また、そんなことをすると、諦めの早い子に育ってしまうという人もいます。どちらがよいのでしょうか。開教授(以下、敬省略): 日本は添い寝をするお母さんが多いですよね。一方でイギリスに行くと、うまれた赤ちゃんはお母さんとは別の部屋で寝ます。そうすると、日本のお母さんは赤ちゃんが泣くとすぐに気づきますが、イギリスではすぐに気づかないということが起こります。だからといって、イギリス人の子どもが諦めの早い子になっているかというとそうでもないです。その点で、「夜泣きの対応」と「諦めの早い子に育つ」ということは因果関係がないのではと思います。一方で、赤ちゃんがどの程度泣いたところで、親がそれに気づくかというのは、実はまだわからないことが多いです。研究では寝ている間、赤ちゃんがぐずりだしたときに、親がどのようなタイミングで起きるかというのを、センサーをつけてデータをとり、蓄積しています。藤本さん(以下、敬省略): 夜泣きを放っておいても寝られる子、放っておくと寝られない子がいますよね。うちも男の子と女の子がいますが、兄弟によって夜泣きの回数やその後ちゃんと寝られるかというのは全然違います。赤ちゃんによって、対応を変えていくのがいいのかもしれませんね。○「いないいないばぁ」はコミュニケーションの本質を突いた遊び藤本: 家にいてできる実験・遊びみたいなものは何かありますか。開: 赤ちゃんが鏡の仕組みを理解しているかどうか、確かめる方法がありますよ。赤ちゃんを鏡に映す前に、赤ちゃんの頭にステッカーを貼るのです。もし鏡の仕組みを理解していれば、鏡に顔を映したときに、鏡ではなくて自分の頭にあるステッカーをとります。理解していないと、鏡の方をとりに行こうとするといった具合です。これはいまだに研究としてよく実験で使われます。人間では1歳半くらいから、鏡の仕組みを理解すると言われています。これが、人間だけではないことがわかってきていて、ゴリラやチンパンジー、像でも鏡の役割を認識できるそうです。藤本: 「いないいないばぁ」もよくするのですが、この遊びはどのように分析できますか。開: これはコミュニケーションの遊びだと思っています。「いないいないばぁ」は相手が自分のことを見ていないときに「いないいない」と注意をひき、そのあと「ばぁ」と言いますよね。そして、赤ちゃんが笑う。これって会話を開始するときの流れとほぼ一緒です。短い間ですが、「やりとりのきっかけ」と「中身」と「結果」がフィードバックされるという意味で深いのです。言葉は違いますが、同じような遊びはフランスにもタイにもあります。世界で「いないいないばぁ」のような遊びがない場所はないと言われているくらいです。チンパンジーでもそのような遊びをするということがわかっていて、けっこう本質的な遊びなのではないかと思っています。○おしゃぶりをすると言葉が遅くなる!?藤本: おしゃぶりは将来とれにくいし、指しゃぶりのほうがいいと聞いたこともあるのですが、実際はどうですか。開: 基本的にはおしゃぶりがとれなくなるということはなく、心配する必要はありません。現に、大人になっておしゃぶりをしている人はいませんよね。欧米に行くとほとんどの赤ちゃんがおしゃぶりをしていますが、おしゃぶりはとれています。気にする必要はないと思います。また、おしゃぶりをしていると言葉が遅くなるという説もあるようですが、これも誤りです。おしゃぶりを1日中しているということはありませんよね。反対におしゃぶりを外したからといって言葉が早くなるということもありません。会場: 赤ちゃんの右脳教育に効果的なツールや勉強方法はありますか。開: 右脳、左脳の話はよく聞くことがあると思うのですが、基本的に「右脳だけ鍛える」ということはできません。右脳だけにこだわる必要はなくて、バランスが重要です。例えば左脳の領域は言語処理、右脳の領域は感情を処理するといったことが言われますが、左脳だけで言語を処理しているわけではないし、右脳だけで絵を描いているわけではないのです。右脳を鍛える方法としては、左視野にだけ物を置くとか、左手を使うといった方法があります。しかし、小さな頃からそのようなトレーニングをしていいかという点においては、私は疑問に思います。右脳とか左脳とかだけをとりあげるのは、ナンセンスなのではないでしょうか。
2016年04月04日東京大学(東大)は3月18日、神経細胞のコンピュータシミュレーションと動物実験を組み合わせることで、睡眠・覚醒の制御にカルシウムイオンが重要な役割を果たしていることを明らかにしたと発表した。同成果は、東京大学大学院 医学系研究科 機能生物学専攻 薬理学講座 システムズ薬理学分野 上田泰己教授、東京大学 医学部6年生 多月文哉氏 、理化学研究所(理研) 生命システム研究センター 砂川玄志郎 研究員(研究当時、現:理研 多細胞システム形成研究センター 網膜再生医療研究開発プロジェクト研究員)、東京大学大学院 医学系研究科 博士課程3年生 史蕭逸氏、洲崎悦生 助教、理研 生命システム研究センター 幸長弘子 基礎科学特別研究員、ディミトリ・ペリン研究員(研究当時、現:理研 客員研究員)らの研究グループによるもので、3月17日付けの米科学誌「Neuron」オンライン版に掲載された。ヒトをはじめとする哺乳類の睡眠時間・覚醒時間は一定に保たれているといわれている。たとえば徹夜をすると、翌日に「眠気」を感じ、寝てしまったり活動度が落ちてしまったりする。この眠気の正体について上田教授は、「"睡眠物質"のようなものがあるだろうと考えられ研究されてきたが、それらしきものに関連する遺伝子を壊しても、睡眠にはあまり変化がないという結果が続いており、その実態については明確な答えがないままだった。ここに何とか切り込みたいと考えた」と説明している。同研究グループはまず、睡眠時に観察される特殊な脳波の形成に必要な遺伝子を特定するために、神経細胞のコンピュータモデルを作製した。数千個から数万個の神経細胞をモデル化してコンピュータで再現するという研究はこれまでにも行われてきたが、計算負荷が大きいという課題があった。この課題を解決するため今回、数万個の神経細胞を平均化したモデルを採用し解析。睡眠時の脳波の形成には、細胞内にカルシウムイオンを取り込む「電位依存性カルシウムチャネル」と「NMDA型グルタミン酸受容体」、カルシウムイオン濃度によって働きが変わる「カルシウム依存性カリウムチャネル」、およびカルシウムイオンを細胞外へ放出する「カルシウムポンプ」といったカルシウムイオンの流入に関わる4つの遺伝子群が重要であると予測することに成功した。この予測を実証するため同研究グループは、カルシウムイオン流入に関わるこれらの遺伝子をマウスのゲノム情報をもとにすべて同定し、1世代目で大量の遺伝子ノックアウトマウスを作製できる「トリプルCRISPR法」によりそれぞれのノックアウトマウス21種を作製。これらに対し、呼吸のパターンから睡眠を解析できるSSS(Snappy Sleep Stager)法を用いて睡眠の測定を行った。その結果、電位依存性カルシウムチャネルのCacna1g、Cacna1h遺伝子、およびカルシウム依存性カリウムチャネルのKcnn2、Kcnn3遺伝子ノックアウトマウスが顕著な睡眠時間の減少を示す一方で、カルシウムポンプのAtp2b3遺伝子ノックアウトマウスは顕著な睡眠時間の増加を示した。またNMDA型グルタミン酸受容体については、薬理学的に働きを阻害し解析を行い、同受容体の阻害でマウスの睡眠時間が減少することを確認した。さらに全脳イメージング技術「CUBIC」用いて、睡眠が減少したマウスの脳を透明化し高解像度で観察したところ、同受容体の阻害、すなわちカルシウムイオンの流入を阻害することによって、大脳皮質の神経細胞の興奮性が上昇することが示された。また、同研究グループは、睡眠と覚醒のスイッチのような働きをするものがあると考えていたが、カルシウム濃度に依存して活性化するリン酸化酵素「カルシウムイオン・カルモジュリン依存性プロテインキナーゼII」のCamk2a、Camk2b遺伝子ノックアウトマウスで睡眠時間の減少が見られたことから、同酵素が睡眠のスイッチのような役割のひとつを担っているのではと考察している。従来、カルシウムイオン濃度が細胞内で上昇すると神経細胞が興奮すると考えられていたというが、以上の結果から、カルシウムイオンが脳を眠らせているということが今回明らかになったといえる。上田教授は今回の成果について、「統合失調症や、うつ病、アルツハイマー病やパーキンソン病といった疾患では、睡眠に異常があるといわれている。眠りを通してこれらの神経変性疾患や精神疾患を診断したり治療したりできる可能性もある」とコメントしている。
2016年03月18日東京大学(東大)、リコー、ブルーイノベーションは3月16日、GPSの受信が不安定な環境下でも無人航空機(ドローン)の安定した自動飛行を実現する技術を開発したと発表した。同成果は東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 鈴木・土屋研究室の鈴木真二 教授および土屋武司 教授らの研究グループと、リコーおよびブルーイノベーションの共同研究によるもの。3月24日~26日まで幕張メッセで開催される「ジャパンドローン2016」でデモ飛行を披露する予定。ドローンは構造物点検、警備・監視、測量などさまざまなサービスで活用され始めているが、橋の下やトンネルの点検、施設・倉庫内の警備などGPSの受信が不安定、または受信ができない環境下では突然バランスを崩したり、自動飛行ができなくなり墜落するなどのリスクがある。同研究で開発したシステムは、ブルーイノベーションと東大が開発した、安定した姿勢制御が可能な小型ドローンにリコーが開発した超広角ステレオカメラを搭載したもの。3次元空間での移動を計測するIMUセンサと超広角ステレオカメラの出力を融合させることでGPSに頼らない室内での安定した自動飛行を実現した。同研究グループは、今後、さらなる性能・信頼性向上のため現場での実証実験が必要だとしている。
2016年03月16日東京大学(東大)は3月15日、ピロリ菌タンパク質「CagA」の発がん生物活性を抑制する酵素として「SHP1」を同定し、またエプスタイン・バールウイルス(EBウイルス)を感染させた胃の細胞ではDNAメチル化によりSHP1の発現が抑制され、CagAの発がん活性が増強することを見出したと発表した。同成果は、東京大学大学院 医学系研究科 畠山昌則 教授、紙谷尚子 講師、千葉大学大学院 医学系研究科 金田篤志 教授、東京大学大学院 医学系研究科 深山正久 教授、瀬戸泰之 教授らの研究グループによるもので、3月14日付けの英国科学誌「NatureMicrobiology」オンライン版に掲載された。cagA遺伝子を保有するヘリコバクター・ピロリの胃粘膜慢性感染は、胃がん発症の最大のリスク因子となる。一方、約10%の胃がん症例では、cagA陽性ピロリ菌感染に加え、EBウイルスが胃がん細胞に感染していることが知られている。しかし、ピロリ菌とEBウイルスの共感染が胃がんの発症に及ぼす役割については、これまで研究されていなかった。胃上皮細胞に進入したCagAは、チロシンリン酸化を受けた後、チロシン脱リン酸化酵素(ホスファターゼ)「SHP2」と特異的に結合し、SHP2を異常活性化することで胃がんの発症を促すと考えられている。このSHP2は、脱リン酸化酵素であるにもかかわらず、CagAを脱リン酸化する能力を持っていない。同研究グループは今回、CagAを脱リン酸化する酵素としてSHP2の兄弟分子であるSHP1を同定。CagA-SHP1複合体形成によりSHP1が活性化されることを明らかにした。さらに、CagAとSHP1を共発現させた細胞では、チロシンリン酸化依存的なCagAの発がん生物活性が抑制されることがわかった。これらの結果から、胃上皮細胞内におけるSHP1とSHP2の相対的な発現レベルが、ピロリ菌CagAの発がん活性を規定することが明らかとなった。また、EBウイルス陽性胃がんの特徴として、感染した胃上皮細胞のゲノムDNAに広範なメチル化が誘導されることが知られていたが、今回、CagAの発がん活性に関わる宿主細胞内分子に着目し、EBウイルス感染胃上皮細胞株におけるゲノムのメチル化解析を行ったところ、EBウイルス感染によりSHP1遺伝子のプロモータが高度にメチル化されることが明らかになった。また同メチル化の結果、SHP1mRNAならびにSHP1タンパク質の発現が低下した。そこで、EBウイルス非感染胃上皮細胞ならびにEBウイルス感染胃上皮細胞にcagA陽性ピロリ菌を共感染させたところ、EBウイルス感染細胞においてピロリ菌タンパク質CagAの生物活性が大きく増大することが判明した。つまり、EBウイルスによるSHP1の発現抑制により、CagAの発がん活性が増強されたといえる。同研究グループによると、ヒトのがん発症における発がん細菌と発がんウイルスの連携を明らかにしたのは今回が世界で初めてだという。
2016年03月15日東京大学(東大)とNTTドコモ(ドコモ)は3月14日、2型糖尿病・糖尿病予備群を対象にスマートフォンアプリケーション「GlucoNote」による臨床研究を開始したと発表した。同臨床研究は、東京大学 医学部附属病院 22世紀医療センター 健康空間情報学講座 脇嘉代 特任准教授、同大学大学院 情報理工学系研究科 電子情報学専攻 相澤清晴 教授らの研究グループによって行われる。同臨床研究では、スマホを活用して生活習慣が改善するよう自己管理を支援すると同時に、生活習慣や在宅測定データの関係を明らかにし、さらなる適切な自己管理支援につなげることを目指していく。対象となるのは、研究参加に同意した2型糖尿病あるいは糖尿病予備群と診断された20歳以上の日本在住の方で、参加期間は最長5年間。参加者は、GlucoNoteを用いて、食事、運動、睡眠などの生活習慣や、体重、血圧、血糖値などの在宅測定データを記録し、いくつかの質問に回答。またヘルスケアアプリを経由して計測された歩数を記録する。なおGlucoNoteは、Appleが公開している医学研究用のオープンソース・フレームワーク「ResearchKit」を用いているという。同研究グループは今回の臨床研究について、規模の大きい対象者から長期間にわたって各種データと生活習慣に関連した情報を収集することによって、日常生活と糖尿病の関連性を明らかにすることが可能になるとしている。
2016年03月15日東京大学(東大)は3月9日、ミューイーガンマ(μ→eγ)崩壊を4年間にわたり世界最高の実験感度で探索した結果、多くの理論予想に反して同崩壊は発見されず、ニュートリノ振動の起源となる新物理と大統一理論に厳しい制限を課すことになったと発表した。同成果は、東京大学素粒子物理国際研究センター 森俊則 教授、大谷航 准教授、高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所 三原智 教授らの研究グループによるもので、独科学誌「The European Physical Journal C」に掲載される予定。これまで標準理論を超える新しい素粒子理論として、大統一理論の研究が行われてきた。大統一理論によると、宇宙開闢期には素粒子の相互作用は統一されており、それが破れることによりインフレーションを引き起こして現在の宇宙が誕生したと考えられている。1990年代後半には、標準理論で禁止されているミュー粒子のミューイーガンマ崩壊は、大統一理論によって引き起こされることが指摘されている。一方、1998年のスーパーカミオカンデ実験によって発見されたニュートリノ振動現象は、ニュートリノが質量を持つことを明らかにした。ニュートリノの質量はほかの素粒子に比べて極めて小さなものであり、これはニュートリノがほかの素粒子とは異なるメカニズムによって質量を得たことを示唆している。このメカニズムは「シーソー機構」と呼ばれており、同機構によると、宇宙誕生直後には極めて重いニュートリノの仲間が存在。その崩壊によってその後宇宙は反粒子が消えて粒子だけになった可能性があり、ミュー粒子のミューイーガンマ崩壊は、重いニュートリノの仲間の存在が引き起こしているものと指摘されている。このように大統一理論やシーソー機構はミューイーガンマ崩壊を予言しているが、その確率はおおよそ1兆に1回程度であり、そのように小さな確率で起こる素粒子の崩壊を測った実験はこれまでになく、既存の素粒子検出器を使った方法では不可能だとされていた。同研究グループは今回、ガンマ線をこれまでにない精度で測定できる2.7トン液体キセノン測定器と、素早く大量の崩壊粒子を処理するための特殊な超伝導スペクトロメータを考案・開発することで、ミューイーガンマ崩壊を発見し、大統一理論とシーソー機構の証拠をつかむことを試みた。また、今回の研究のために必要な毎秒1億個近いミュー粒子を生成できる加速器はスイスのポールシェラー研究所(PSI)にしかないが、東京大学を中心とする日本の研究グループの実験提案がPSIに認められ、その後スイス・イタリア・ロシア・米国の研究グループが加わり国際共同実験「MEG」として研究を進め、2008年のパイロット実験の後、2009年終わりから2013年半ばまで約4年間にわたり断続的にデータを取得した。同データを用いて、およそ2兆に1回のミューイーガンマ崩壊を発見できる世界最高感度で探索したが、今回、理論による予想にもかかわらず、この探索感度をもってしてもミューイーガンマ崩壊の発見には至らなかった。この結果は、これまで考えられていたシンプルな大統一理論とシーソー機構のシナリオとは矛盾するもので、宇宙の始まりを記述する標準理論を超える新理論の可能性に関して、これまでにない厳しい制限を加えることになった。同研究グループは、今回のMEG実験の経験を活かしてアップグレード実験MEG IIの準備を進めている。MEG II実験では、MEG実験設計当時にはなかった新しく開発した測定器技術をいくつか採用して、MEGの約10倍の実験感度を達成できる見込みで、およそ25兆に1つのミューイーガンマ崩壊まで捉えることを目指している。新しい測定器は現在建設中。順調に行けば2017年に実験を開始でき、最終感度に到達するのに最低3年間のデータ取得を行っていくという。
2016年03月09日東京大学(東大) と言語交流研究所、および米マサチューセッツ工科大学(MIT)は2月18日、多言語の習得に関わる脳のメカニズムを解明することを目的に共同研究を開始すると発表した。同研究は、東京大学大学院総合文化研究科 相関基礎科学系 酒井邦嘉 教授およびMIT 言語哲学科 スザンヌ・フリン 教授らを中心に行われる。プロジェクト期間は5年間を予定。酒井教授は、人の言語処理の法則性を脳科学として実証する研究に取り組んでおり、これまでに、文法処理に特化すると考えられている左脳の前頭葉の一領域「文法中枢」の活動が、英語習得の初期に高まり、中期にはその活動が維持されるが、文法知識が定着する後期には活動を節約するように変化していることを明らかにしている。またフリン教授は、MITの同僚 ノーム・チョムスキー教授の学説に基づき、30年以上にわたって多言語獲得について心理言語学的視点から研究を行っている。今回の共同研究では、まずMRI(核磁気共鳴画像法)の技術を用いて、多言語の理解および習得中の脳の構造と機能について解析を行う。また、多言語教育を行う言語交流研究所が運営する「ヒッポファミリークラブ」の会員をはじめ、通訳者などの多言語習得者を対象に、言語学習者に見られる言語理解と発音把握などについて、多言語に触れた経験が脳に及ぼす効果を調査する予定となっている。100年以上前に中国のドイツ大使館で通訳として活躍した、60カ国語を話せる男性の死後脳において、大脳皮質の前頭葉にある「ブローカ野」の44野が左右で対象、45野が左右で非対称であったという研究結果が2004年に発表されている。酒井教授によると、44野が対象であることよりも45野がアンバランスであることのほうが、文法の成績に強く影響しているという。「しかしこの研究は死後の脳を使っている。今回の研究では、今現在生きている人の脳をMRIによって調べることで、脳の非対称性が言語能力にどのような影響を及ぼしているか調べていきたい」(酒井教授)またフリン教授は今回のプロジェクトについて、「第一言語の習得に関しては比較的多くのことがわかっているが、多言語習得に関する研究結果はほとんどない。今回の共同研究で多言語の環境にいる方のデータを解析することによって、脳がどのように働いているかということを解明していきたい。また、日本での研究を皮切りに、アメリカやメキシコ、韓国のヒッポファミリークラブ会員のデータも利用し、世界へと広げていければ」とコメントしている。
2016年02月19日東京都・駒場の東京大学生産技術研究所は、東京大学駒場リサーチキャンパス内S棟1階ギャラリーにて、細胞を生きたまま配置し、立体をデザインする「ものづくり」の展覧会「Research Portrait02:Elegant Cell ー細胞とバイオマテリアルの小さな実験室」を開催する。会期は2月17日~2月23日。開場時間は11:00~19:00。入場無料。同展は、東京大学山中研究室と竹内研究室が共同で、細胞を用いた「ものづくり」への新しい挑戦を発表するもの。モーターやネジなどを組み合わせて作られるロボットなどとは異なり、生き物は受精卵から細胞分裂を繰り返し、徐々に成長してかたちづくられる。しかし、竹内研究室では、細胞を高度な機能部品として生きたまま配置し、ビーズ状に加工した細胞を型に入れて固めたり、糸状に並べて編み物をしたりと、立体を造形することを研究しているという。これらの研究は、将来的に人工臓器や実験動物の代替など、医療分野への応用が期待されているが、同展ではこの細胞を使った「ものづくり」に、これまで関わることの少なかったデザイナーたちが挑戦する。また、将来再生医療への応用が期待されるバイオエンジニアリング分野だが、細胞を点・線・面という規格に沿ったパーツに加工することで、三次元構造を作り出すことができるという。今回の展示では、その一つ一つの「点」として使用されるビーズ状に加工した細胞や、「線」として使用されるアルギン酸のファイバー、「面」として利用される「細胞折り紙」などが展示されるということだ。そのほか、同展では、パナソニック ヘルスケアと共同で制作している、山中俊治教授デザインのバイオメディカ機器「CO2 Incubator TypeY」と「Biological Safety Cabinet TypeY」が初公開される。なお、山中氏は、デザイナーとして腕時計から鉄道車両に至る幅広い工業製品をデザインする一方、技術者としてロボティクスや通信技術に関わる。大学では義足や感覚に訴えるロボットなど、人とものの新しい関係を研究している。さらに、アーティストの鈴木康広(東京大学先端科学技術研究センター中邑研究室客員研究員・武蔵野美術大学空間演出デザイン学科准教授)による細胞や生体材料を使用した作品「細胞を生ける器」も展示されるということだ。また、関連企画として、福原志保(アーティスト)・山中俊治(東京大学教授)によるトークセッション「バイオアートとバイオデザイン」が2月17日18:00~19:30、池澤あやか(女優)・竹内昌治(東京大学教授)によるトークセッション「池澤あやかの研究体験― 竹内教授のバイオの授業」が2月19日18:00~19:30、鈴木康広(アーティスト)・竹内昌治(東京大学教授)・山中俊治(東京大学教授)によるトークセッション「細胞のかたち」が2月21日14:00~15:30に開催される。詳細は同展Webサイトにて。
2016年02月15日海洋研究開発機構(JAMSTEC)と東京大学(東大)は2月1日、日本南岸を流れる黒潮やその東に続く黒潮続流といった中緯度域の強い海流の年々変動に「風の変動と無関係に生じる部分」があり、まったく同じ風の変動のもとで異なる海の循環が生じうることを発見した。これは、大気循環と同様、海洋循環にもいくつもの「並行世界(パラレルワールド)」が存在することを意味しているという。同成果は、JAMSTEC アプリケーションラボ 野中正見グループリーダー代理、東京大学 先端科学技術研究センター 中村尚 教授らの研究グループによるもので、2月1日付けの英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。今回、同研究グループは、初期値などにわずかなばらつきを与えて複数の数値実験を行う「アンサンブル実験」という手法を用いて、年々変動する「全く同一の」風を与えながら、風以外の条件をわずかに変え、海洋の循環を現実的に再現するため、JAMSTECのスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」によるシミュレーションに着手した。アンサンブル実験は大気循環の研究分野ではよく用いられている手法だが、これを海流の年々変動研究に導入したのは同研究が初めてだという。この結果、「風の変動と関係なく海の中で勝手に起きる」変動が存在することが明らかになった。また詳しい解析から、黒潮続流の年々変動では「風の変動と無関係に生じる」変動量と「風の変動によって生じる」変動量がほぼ等しいことがわかった。これは、現実に観測されるのはひとつの状態でも、同じ条件下で異なる状態が起きていても不思議ではない、つまりパラレルワールドが存在しうることを意味する。いくつものパラレルワールドのどれが実現するかを予測することは不可能なため、黒潮続流には本質的に予測不可能な成分が半分程度含まれていることになる。このように予測不可能な成分を考慮し、できるだけ確からしい予測を実現するには、わずかに条件を変えた予測を多数行う手法「アンサンブル予測」が有効とされ、天気予報など大気循環の分野で用いられている。これまで海洋の年々変動は、基本的に風の年々変動によって生じるものと考えられていたが、海洋循環をより確からしく予測するためには「風の変動と無関係に生じる変動」の存在を加味した予測が不可欠であることが明らかになった。同研究グループは、今回の成果により海流予測の分野でもアンサンブル予測手法が導入され、気候予測や漁獲量予測の高度化に繋がることが期待されると説明している。
2016年02月02日東京大学(東大)は1月28日、自閉スペクトラム症の人は自閉スペクトラム症でない人と比較して不快と感じる対人距離が短いことを明らかにしたと発表した。同成果は、同大学 先端科学技術研究センター 浅田晃佑 特任研究員、熊谷晋一郎 准教授、同大学大学院 総合文化研究科 長谷川寿一 教授、および茨城大学、武蔵野東学園らの研究グループによるもので、1月27日付けの米科学誌「PLOS ONE」オンライン版に掲載された。自閉スペクトラム症は発達障害の一種で、コミュニケーションや対人関係において困難が見られることや同じ行動や興味へのこだわりが見られることにより診断される。自閉症、アスペルガー障害、広汎性発達障害、特定不能の広汎性発達障害と呼ばれていたものを含む診断概念となっている。今回の研究では、12歳から19歳の自閉スペクトラム症の人と自閉スペクトラム症でない人それぞれ16名(男性15名、女性1名)に対し、研究者が参加者に近付いた際にこれ以上近付かれると不快と感じる地点を知らせてもらい、次に参加者が研究者に近付いた際に参加者がこれ以上近付くのは不快だと感じる地点で止まってもらうという調査を行った。この結果、自閉スペクトラム症の人は、どちらの場合も自閉スペクトラム症でない人と比べて、不快であると感じる地点が研究者に近く、他者との対人距離を短く取る傾向にあることがわかった。また、自閉スペクトラム症の度合いが高いことと対人距離が短いことが関係していることから、対人距離には人によって差が見られることも明らかになった。さらに、対人距離を取る際のアイコンタクトの影響を調べたところ、研究者が参加者に近付く場合では、自閉スペクトラム症の人も自閉スペクトラム症でない人も、研究者がアイコンタクトを取ると、アイコンタクトを取っていないときに比べ、対人距離を長く取ったという。このことから、自閉スペクトラム症の人も自閉スペクトラム症でない人も、アイコンタクトの情報を対人距離の調整に利用していることがわかった。短い対人距離は他者への好意や親密性を表すため、今回の結果を踏まえると、自閉スペクトラム症の人は自分がほかの人と比べて対人距離が短すぎないか意識することで、コミュニケーションの相手に好意や親密性を示しているという誤解を与えることを避けられる可能性があるといえる。また、不快に感じる対人距離は人によって差があるという今回の結果から、自閉スペクトラム症の人も、自閉スペクトラム症でない人も、対人距離には人によって差があることを踏まえて社会生活を送ることで、よりよいコミュニケーションを行うことができると同研究グループは説明している。
2016年01月28日