アーノルド・シュワルツェネッガーが、アクション・サスペンス『サボタージュ』の日本語アフレコ収録イベントが9月30日に都内で行われ、高田延彦と、三四郎の小宮浩信が登場した。その他の写真本作は、DEA(麻薬取締局)最強の特殊部隊を率いるジョン・ウォートン(シュワルツェネッガー)が、こつぜんと消えた麻薬カルテルの隠し金の行方を追いながら、迫り来る脅威に立ち向かう姿を描いたアクション・サスペンスで、日本語版で高田はサム・ワーシントンが演じるチームの副リーダー“モンスター”を、小宮はチームの中で一番早く殺されそうな男“パイロ”の声を演じている。「今まで長いセリフはやったことがなかったし、シュワちゃんと共演できて光栄」という高田は、「戦闘シーンがリアルでそこにいるような臨場感がある。画が面白いからアフレコ中も前へ前へマイクのほうに出てしまい、その距離感が難しかった」とコメント。「最後まで敵か味方かわからないハラハラドキドキして楽しかった」という小宮は、「すぐに死ぬ役と聞いていたけど、意外とセリフが多くて噛まないように家で練習した」そうで、“かつぜつの悪さ”を乗り越えて見事に収録を終えた。『サボタージュ』11月7日(金)、TOHOシネマズみゆき座ほか全国ロードショー
2014年10月01日タレントの高田純次が26日、都内で行われた、BS12ch TwellVの新番組『ヨーロッパの車窓だけ2』の記者発表会に出席した。10月8日にスタートする同番組は、ヨーロッパを走る鉄道の車窓だけを映す紀行番組。シーズン2となる今回は、フランスを起点にスペイン、ポルトガルなどイベリア半島を中心とした内容で、番組は毎週水曜日の21時から放送する。同局で放送中の『高田純次のアジアぷらぷら』でMCを務める高田は、「褒めないとぶっ飛ばすと言われた」と笑いを誘いつつ、番組のファンであることを明かし、「初めて見た時はシュールで不思議で、こういう番組ができたのは素晴らしい」と大絶賛。また、番組を手掛ける阿部秀司プロデューサーは、「“ながらテレビ”として見て欲しい。街を走っていたり海に来ていたり、景色代わりに1番良い観方だと思う。半ば実験的だけど、見どころがたくさんあるので楽しみにしてて」と胸を張ってアピールした。発表会では、番組の試写も行われ、高田は延々と車窓だけが流れる映像に、「途中で誰かチャンバラとかやってないの?」、「名古屋まで行く新幹線の車窓に似てない?」とジョークを飛ばしつつ興味津々。現在、仕事のために東京から名古屋まで新幹線で通っているという高田は、車内での過ごし方を「週刊誌読んで、寝ちゃう」と打ち明けながら、「おしぼりをくれるんですけど、貰う時に相手の手をギュッと握るとか。こんなもんでいい?」と"高田節"のサービスも忘れなかった。
2014年09月27日ハリウッドに進出し、大成功した日本人俳優として後輩たちを牽引し続けている渡辺謙。その彼が、米「Marvel Studio」が企画している“『アベンジャーズ』の宇宙版”と言われる『Guardians Of The Galaxy』(原題)の有力候補のひとりに挙がっていることが、映画情報サイト「totalfilm.com」によって明らかになった。『Guardians of The Galaxy』と『アベンジャーズ』との大きな違いは、登場するスーパーヒーローたちの中に必ずしも人間の形を成していないメンバーがいることと、宇宙が舞台であること。昨年、米エンタメ情報誌「Entertainment Weekly」が紹介していたヒーローは5人。■スター・ロード:半人間、半エイリアンのハーフ。宇宙界の警察官で、特殊なコンバット・スーツに身を固め、2丁拳銃が目印。■ドラックス:元サックス奏者がナイフの達人として蘇った緑の戦士。■ロケット・ラクーン:ある狂人によって地球の廃棄物から生み出された遺伝子組み換え生物。■グルート:巨大な動く樹木。■マンティス:セクシーな虫型エイリアン。今回、渡辺謙のほか人気TVドラマ「Dr.HOUSE」のヒュー・ローリー、『ハリー・ポッター』シリーズのスネイプ役で知られるアラン・リックマン、さらに『シカゴ』(’02)でアカデミ賞ノミネートのジョン・C・ライリーの3人は、「Rhomman Dey」と呼ばれる惑星・ザンダーの軍のリーダー役でオファーされるのでは?と目されており、この顔ぶれを見ただけで重厚な演技が要求される役柄だと予想できる。映画『スーパー!』で監督・脚本家を務めたジェームズ・ガンがメガホンを取る本作。『ゼロ・ダーク・サーティ』のクリス・プラットがすでに“スター・ロード”に決定しているほか、『スタートレック』シリーズのゾーイ・サルダナの出演もうわさされている。いったいどのような顔ぶれのキャストが集結し、宇宙を守り抜くのか、期待が膨らむばかりだ。『Guardian Of The Galaxy』(原題)は2014年8月1日(現地時間)に全米公開予定。(text:Mieko Nakaarai)
2013年05月29日麺屋宗はこのほど、東京都・高田馬場につけ麺店「東京Mods」をオープンした。同店の看板商品のつけ麺は、鶏ガラとモミジを30kg、豚はゲンコツと背ガラ10kgを用い、口径54cmのずんどうで7~8時間煮込んで毎日継ぎ足しながら作る、濃厚でインパクトの強いつけ汁が特徴となっている。麺は国産小麦100%の、もちもちした食感の極太麺。具材のメンマは極太と極細の2種。チャーシューは豚バラ肉を使用し、厚さ2~2.5cmのゴロンとした形に切り分ける。半熟に仕上げた味玉はぜいたくに地鶏の卵を用いた。スープ割りは、一般的なスープ割りのほかに、数種の野菜を用いた日替わりの”野菜スープ”を加えてつけ汁を割る、同店独自の”ベジ割り”も導入。「本日のベジ割り」として当日使用の野菜を店内に貼り出す。野菜の組み合わせは栄養士に監修してもらい、専門家の視点から栄養素吸収率、効能などのヘルシーさを追求したという。メニューは「つけ麺」(800円)、「味玉つけ麺」(900円)、「メンマつけ麺」(950円)、「東京Modsつけ麺」(980円)、「チャーシューつけ麺」(1050円)。煮干し油と海老油で味を変える50円増しの「煮干しつけ麺」「海老つけ麺」への変更も可能。並盛200g、中盛250g、大盛350gを同一料金で提供し、さらに150円増しで600gになる特盛を用意した。「東京Mods」は、東京都豊島区高田3-22-12。営業時間は、11時30分~16時、18時~22時30分(スープが無くなり次第終了)で、無休。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月25日1992年に製作されたクリント・イーストウッド主演・監督作を、渡辺謙、柄本 明、柳楽優弥、忽那汐里、小池栄子、國村 隼、佐藤浩市らをキャストに再生させる映画『許されざる者』の第一弾ポスターが公開された。オリジナル版ポスターのイーストウッド同様、背を向けてじっと耐える渡辺の背中に思わず惹きつけられるデザインだ。その他の画像本作は、舞台を19世紀の北海道に変更し、かつては江戸幕府の残党として京都中にその名を轟かせるも、二度と刀を持たないと誓った男・釜田十兵衛(渡辺)が辿る数奇な運命と、暴力の連鎖を描き出す作品。物語の骨格はそのままに、オリジナルでイーストウッドが演じた役を渡辺が、モーガン・フリーマンの役を柄本明が、ジーン・ハックマンの役を佐藤浩市が演じる。約2か月に渡って根室、阿寒、知床、上川郡上川町など北海道にてオールロケを敢行し、先月27日にすべての撮影を終えた本作。渡辺は「強いか弱いか、ヒーローかアンチヒーローかだけでは無くて、十兵衛の中にあるものを音符として奏でないという、感情としてあまり表現しない所を監督も僕も狙っていた気がします。こう思ったから、こう表現するだけでないもの、その奥に何があるのか?みたいな事をいつも考えていました」と振り返る。ちなみにポスターに写る渡辺の背中は深い影が落ちているだけだが、じっくり眺めることで、主人公の抱えている苦悩や過去が浮かび上がってきそうだ。渡辺はさらに「十兵衛という男は人を殺したという呪縛から解き放たれないし、ずっとそれを背負うんですけど、でも人はそれぞれが“許されないもの”を背負って生きていくような気がするんですよね。そういう部分が共鳴していただけるんじゃないかなって思っています」と語る。メガホンを執った李相日監督はすべての撮影を終え「沢山のスタッフとキャストが二か月を超える撮影に費やした労力は、間違いなく映画の力となってフィルムに焼き付いていると信じます」と語るも「感傷に浸るより、撮影でやり残したものを編集や仕上げ作業でどれだけ挽回できるかに気を向かわせねばならず、やり切ったと言うにはまだまだでしょう」とコメント。極寒の地で撮り上げたフィルムは今後、仕上げ作業を経て来年9月13日(金)から全国公開される。『許されざる者』2013年9月13日(金) 全国ロードショー『許されざる者〈1992年〉』ブルーレイ 2500円(税込)DVD 1500円(税込)ワーナー・ホーム・ビデオ
2012年12月05日広島県安芸高田市で「ひろしま神楽グランプリ」が開催される。開催日時は11月24日(土)、11:30開門、14:00開演。会場は神楽門前湯治村「神楽ドーム」。神楽は元来、神事において神に奉納する歌舞で、神社やお祭以外では目にする機会が少ない古典芸能だ。この「ひろしま神楽グランプリ」では、県内外から神楽団が集まり、「新舞の部」と「旧舞の部」に分かれて優勝を競う。演目は「新舞の部」が羽佐竹神楽団による「曽我兄弟」、原田神楽団による「紅葉狩」、上河内神楽団の「大江山」、横田神楽団の「滝夜叉姫」、琴庄神楽団の「土蜘蛛」、中川戸神楽団の「板蓋宮」。「旧舞の部」では白谷神楽社中が「頼政」、西村神楽社中「大蛇」、栗栖神楽団「頼政」、筏津神楽団「天の岩戸」、津浪神楽団「塵倫」を舞う。なお、競技に先立ち、特別出演として桑田天使神楽団が儀式舞「神降し」を披露する。料金は全席指定で、S桝席桝売り(6名)23,000円、A桝席桝売り(6名)21,000円、B桝席(1名)おとな3,000円、こども1,300円、B桝席桝売り(6名)18,000円、C桝席(1名)おとな2,500円、こども1,000円、C桝席桝売り(6名)15,000円、Dいす席(1名)おとな2,000円、こども800円。現在前売り券発売中だ。「神楽ドーム」は安芸高田市美土里町の神楽門前湯治村にある神楽専用の観覧施設で、最大で3,000人を収容できる。4月~11月の日曜、祝日は安芸高田市で活動する22の神楽団により定期公演が行われている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月22日俳優・渡辺謙が12年ぶりに舞台に立つ。渋谷・パルコ劇場の40周年を記念した第1弾『ホロヴィッツとの対話』に主演することが発表された。作・演出は三谷幸喜。同劇場に渡辺が出演するのは実に28年ぶりとなる。本作は、ピアノ調律師として20世紀のピアノの巨匠たちの演奏を支え続けたフランツ・モアと、彼が支えたピアニストのひとり、ウラディミール・ホロヴィッツとの、ある一夜の会話を描くもの。三谷のライフワークともいえる光の中を生きる表舞台の人とその光を支えるバックステージの人のドラマで、海外芸術家シリーズの新作となる。公演は来年2月と3月、東京と大阪で開催される。三谷と渡辺はこの舞台への思いについてそれぞれコメントを寄せた。三谷幸喜のコメント「世界の謙さんが、渋谷の謙さんになってパルコ劇場に帰って来ます。僕は舞台俳優としての謙さんの大ファンです。スクリーンの謙さんも素敵だけど、舞台の上の存在感は凄いです。ダイナミックで暖かくて格好良くて茶目っ気たっぷりな、生・謙さんをぜひ劇場に観に来て下さい。特にクリント・イーストウッドとクリストファー・ノーランには観て欲しいな。自分たちが俳優渡辺謙について、実はまだ半分しか知らなかったことに気づくはずですから」。渡辺謙のコメント「12年ぶりの舞台をやることになりました。前回も13年ぶりでした。人々が忘れ去った頃に出てくる“蝉”のようです。俳優の基礎を作ってくれた舞台に久しぶりに上がるのは、緊張とか興奮を越えた恐れのようなものを感じます。それを乗り越える気になったのは、三谷君とパルコのおかげです。三谷君は、彼がTVの脚本家としてデビューした頃からの友人です。パルコ劇場は僕のデビュー作『下谷万年町物語』そしてその後のTV、映画への大きなステップとなった『ピサロ』と節目節目でお世話になった劇場です。その40周年記念作品の1本に出演できることに不思議な力を感じたからです。でも、その恐れが今、消えたわけではありません。ようやく地上に上がって来た“蝉”がその恐れにおののきながら鳴いている姿をぜひ見ていただけたらと思っています」。『ホロヴィッツとの対話』は東京・パルコ劇場にて2013年2月9日(土)から3月10日(日)まで、大阪・シアターBRAVA!にて3月13日(水)から31日(日)まで上演する。なお、公演の詳細は10月上旬、公式HP等で発表される。
2012年09月26日スズキは6日、都内で新型「ワゴンR」「ワゴンRスティングレー」のお披露目および新テレビCM発表会を開催した。新CMに出演する俳優の渡辺謙さんがゲストとして登壇した。6日発売の新型「ワゴンR」、19日発売の新型「ワゴンRスティングレー」の概要は本誌既報の通り。新型「ワゴンR」では、独自の減速エネルギー回生技術「エネチャージ」をはじめ、先進的な技術を搭載したことで、28.8km/リットルの低燃費を実現したという。渡辺さんが出演する新CMでは、減速の力を利用して発電する「エネチャージ」などのハイスペックなエコテクノロジーが搭載されたことを、インパクトをもって伝える内容に。渡辺さんの手から力強く電力が放たれるシーンも注目だ。新CMの感想を聞かれた渡辺さんは、開口一番、「ビリビリしてましたね~(笑)」とコメント。撮影現場に置かれた「ワゴンR」にも試乗したとのことで、「僕は(身長が)183cmくらいあるんですけど、運転席に座っても全然違和感がない。後部座席も楽に座れるだけのスペースがあって、『これはいいな!』と。早速購入しました」と明かした。渡辺さんはスズキの車がすっかり気に入った様子で、「僕みたいな大きい男が、こういう小さい車に乗ってもおしゃれかなと思って。これでちょっと現場にも入ってみます」と語った。旧タイプの「ワゴンR」も運転したという。「嫁さん(女優の南果歩さん)と2人でドライブして、『後ろも広いから乗ってみな』と言ったら、嫁さんが後ろであぐらをかいていました(笑)」と夫婦のエピソードも披露しつつ、「ドライブしながら音楽を聴いたり、いろいろ考えたりするのは自分にとっていい時間だと思う」との発言も。プライベートでドライブ中に聴く音楽について聞かれると、「最近オヤジになってきたのか、1970~1980年代の(吉田)拓郎さんの (井上)陽水さんを聴くこともありますね」と答えた。ちなみに、渡辺さんは役者として撮影に臨むにあたり、毎回テーマソングを決めているという。間もなく北海道ロケが始まる映画『許されざる者』(クリント・イーストウッド監督作品のリメイク。2013年秋公開予定)については、「ハードなアクション映画なので、U2とかエリック・クラプトンのような男っぽい曲になるかも」と話していた。渡辺謙さんが出演する新型「ワゴンR」新CMは7日18時よりオンエア。なお、新型「ワゴンRスティングレー」については、冨永愛さん、山田優さん、道端ジェシカさんがイメージキャラクターに選ばれている。ヘッドランプに装備されたLEDイルミネーションの”目力”と、トップモデルの”目力”を重ね合わせての起用だという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月07日1992年に製作され、米アカデミー賞4部門に輝いたクリント・イーストウッド主演・監督作『許されざる者』が、日本映画として新たに製作され、渡辺謙が主演を、『悪人』の李相日が監督を務めることが発表された。その他の写真巨匠イーストウッド監督の名作を、『硫黄島からの手紙』でイーストウッド監督とタッグを組んだ渡辺謙主演でリメイクする巨大プロジェクトがスタートする。物語の骨格はそのままに、舞台を19世紀の北海道に変更し、かつては江戸幕府の残党として京都中にその名を轟かせるも、二度と刀を持たないと誓った男・釜田十兵衛(渡辺)が辿る数奇な運命と、暴力の連鎖を描き出す。オリジナルでイーストウッドが演じた役を渡辺が、モーガン・フリーマンの役を柄本明が、ジーン・ハックマンの役を佐藤浩市が演じる。渡辺は本プロジェクトについて「映画界での父とも思っているクリントの代表作をリメイクするのは、大きな挑戦になります。李監督と共に北海道の大地と格闘しながら、僕たちなりの『許されざる者』を積み上げていきたいと思っています」と語り、李監督は「西部劇の傑作と言われるオリジナル作品。そしてなによりも、尊敬してやまないクリント・イーストウッドという類まれな映画人に立ち向かえる機会を得られたことに、興奮と喜びはもちろん、怖れすら抱かざるえません。この作品の根底に流れるテーマは、未だ暴力の連鎖を断ち切れない現代の我々に深く突き刺さります。自分は正しいと疑いなく胸を張る人間よりも、迷いや贖罪を抱え、正しくありたいと葛藤する人間に寄り添えるもの……、そんな映画を目指していければ、と考えています」と意気込みを語っている。本企画は2011年5月に立ち上がり、同年11月にはイーストウッド監督のOKも出たことから、脚本執筆が開始された。イーストウッド監督は本企画について「『硫黄島からの手紙』で濃密な仕事をした私の良き友人である渡辺謙氏と李相日監督が、この度、日本の『許されざる者』制作にあたり、タッグを組むと聞いて大変光栄に思います」と述べている。撮影は9月中旬より11月下旬まで全編北海道ロケで行われ、来年秋にワーナー・ブラザース映画の配給で全国公開される。『許されざる者』2013年秋、全国ロードショー『許されざる者〈1992年〉』ブルーレイ 2500円(税込)DVD 1500円(税込)ワーナー・ホーム・ビデオ
2012年08月20日劇団☆新感線の女優・高田聖子が、劇団公演ではできない試みに挑戦する個人ユニット「月影番外地」。その新作『くじけまみれ』が8月3日、東京・下北沢のザ・スズナリにて開幕した。脚本は福原充則、演出は木野花が務める。『くじけまみれ』公演情報高田が演じる鳥山麻子は、東京都北区赤羽に住む45才の独身女性。ティッシュ配りの仕事を始めて20年が経つものの、8割の人にティッシュを受け取ってもらえず、「毎日こんなに大勢の人に拒絶される仕事があっていいのだろうか」と嘆く日々が続いていた。さらに麻子の会社の社長・真壁(政岡泰志)は下にきびしく上にへつらって生きる最低の男で、見下し続けたいために麻子に結婚しようと迫る。不幸のどん底にいる麻子だが、ラジオの海賊放送で「燃やせ!なにもかも!」と、ひとり孤独に暴動を扇動する青年・薬師寺(丸山厚人)と、運命的な出会いをすることで、人生に変化が訪れる。恋に落ちたふたりは、すべての赤羽住人が不幸になれば麻子の不幸は当たり前になると考え、赤羽住人を暴動へと導いていく。『くじけまみれ』というタイトルの通り、登場するのはことごとく不幸な人間ばかりだ。そんな彼らが自分よりも下の人間を見つけ「こいつよりマシ」と思うことだけで生きている。まっとうな社会生活を送ることができないほど性格が破綻しているのだが、彼らなりに自分を必死に肯定し、何とか生きようとしている姿はどうにも憎みきれない。「自分の不幸を受け入れるために他人を不幸にする」という反社会的な動機ながらも、みじめな主人公がようやく前向きな一歩を踏み出し、それが赤羽全体を巻き込む大きな流れとなっていく様は、ばかばかしくも感動的なカタルシスがある。物語にネガティブな言葉が多いにも関わらず、気持ちよくしっかり芝居を楽しめるのは、セリフの面白さと出演者の高い演技力があってこそ。舞台と客席が近い小劇場で、高田の演技を細部にわたって楽しむことができるのも、本作の魅力のひとつだ。高田の相手役である丸山は劇団唐組で鍛えられただけあって、堂に入ったセリフ回しで観客を惹きつける。政岡の、おとぼけと狂気を行ったり来たりする独特の存在感は、アングラな世界観に見事にマッチ。不器用で孤独な男と女のラブストーリーというと月並みであるが、それだけで終わらないめちゃくちゃさが楽しい。楽しいことが最近ひとつもないという人、そして赤羽になじみのある人は、必見の舞台だ。月影番外地 その3『くじけまみれ』 は、ザ・スズナリにて8月12日(日)まで。取材・文:大林計隆
2012年08月06日映画『トータル・リコール』が8月10日(金)から日本公開されるのを前に、劇中に登場する“記憶販売”の最大手・リコール社の日本支社長に高田純次が選ばれ、25日に就任発表会が行われた。本作は、フィリップ・K・ディックの小説『追憶売ります』が原作。記憶を操作され、周囲の環境や人間関係どころか、自身の存在すら信じることができない主人公の戦いをスタイリッシュな映像で描く近未来アクション大作。コリン・ファレルが主演を務め、『アンダーワールド』シリーズでキレのあるアクションを描き出したレン・ワイズマンが監督を務める。リコール社の日本での市場を拡大するため、日本支社長に就任した高田は、「就任したからには、観客動員数5億人を目指してがんばりたい。ぜひ観てくれと言いながら全国行脚しようと思います。まだそんなオファーは来てないですが」と意気込みを語り、「僕だったら、宇宙飛行士の記憶を買いたい。宇宙人と恋をして…。そしたらどこに連れていけばいいかなぁ。月のクレーターの中で遊びたいですね。詳しくは記憶を買ったときに決めようと思います」とコメント。さらに「宇宙に行きたい人は多いんじゃないかな。地球と同じ場所がないとは限らないからね。いまは宇宙に行くとなると相当金がかかるから、記憶を買った方が早いですよ」とアドバイスした。また、いままで生きてきた中で消したい記憶は「一番は受験の失敗。トラウマになっている消したい記憶です。いまも、ボードに受験番号があって胴上げされる…、そんな夢をよく見ます」と明かし、「本作を観ればすばらしい記憶が買えるので、観てどんどん買ってください。昨日の記憶は500円から。遡るにつれてどんどん高くなりますよ。宇宙飛行士はかなりお金がかかるんです。私は支社長ですから3割引ですけど」と高田流のPRを披露した。『トータル・リコール』8月10日(金)より丸の内ピカデリー他全国ロードショー※リコール社は映画『トータル・リコール』のプロモーションのための架空の企業です。
2012年06月25日有志の学生によって構成された学生団体「ガクコン実行委員会」は、学生の出会いと高田馬場の飲食店の活性化のために、高田馬場で2012年3月22日、男女300人が参加する街コンイベントを開催する。参加対象は20歳以上の学生限定。「街コン」とは街と地域が一体化して開催する大規模な街の合コンイベントのこと。以前から「学生でも街コンを開催したい」と思っていた早大生のメンバーらで構成された「ガクコン実行委員会」が、今回、高田馬場の飲食店を活性化をするプロジェクトとして学生限定の「街コン」を企画。3月22日に開催することとなった。集客にはtwitterやfacebookも利用しているという。当日は、高田馬場の飲食店を3店を自由に回遊しながら、新しい出会いを見つけることができるという。食べ放題・飲み放題で参加料は、男子学生が3,000円、女子学生が2,000円。開催時間は14時~18時(受け付けは13時30分~14時)。参加対象は20歳以上の学生で、定員は約300人(同性2人以上で登録を受付)。申し込みは「ガクコン実行委員会」のホームページにて。既に多くの参加申し込みがあり、男性はキャンセル待ちで、女子も間もなく受付終了予定とのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月19日俳優の渡辺謙が2月11日(土)、主演作『はやぶさ遥かなる帰還』の初日舞台挨拶を東京・有楽町の丸の内TOEIで行った。7年間60億キロの宇宙の旅を成し遂げた「はやぶさ」の“奇跡”と、その偉業を支え完遂させたプロジェクトチームの挑戦を描く本作。渡辺さんは「はやぶさ」のプロジェクト・マネージャー、JAXA教授の川口淳一郎さんをモデルにした主人公・山口駿一郎を演じ、映画製作においても同じくプロジェクト・マネージャーを兼任した。俳優として、そして映画人として持てるすべてを捧げた主演作の“船出”に、渡辺さんも感慨しきりで「こんな素晴らしい日本人がいることを、ぜひ誇りに思い、自慢していただきたい」と男泣きを見せた。渡辺さんは本作のプロモーションにも全力投球で、記者会見や完成披露イベントを除き、合計260媒体にも及ぶ個別取材に対応。北海道から沖縄まで展開した全国キャンペーン、さらにスイスで開催された「世界経済フォーラム」(通称ダボス会議」)への出席を合わせると、その移動距離は地球一周よりも長い4万2,000キロに及ぶ。そんな「はやぶさ」ばりの奮闘が実を結び、ついに公開初日を迎えたとあって、渡辺さんの思いも格別だ。撮影前には東日本大震災が発生し「大きな災害を受けた日本に対し、この映画がどういう役割を果たせるか考えながら作らせていただいた」と渡辺さん。「まるで精神的に“ほふく前進”するような撮影だった」という生みの苦しみを、共演する江口洋介、夏川結衣、瀧本智行監督らとの強い結束感で乗り切った。舞台挨拶では登壇者にサプライズで、試写会で映画を観た子供たちのメッセージが紹介され、渡辺さんが自ら朗読。「何事も失敗が多く、投げ出したい気にもなった中での『地球に返したい』気持ちが、みんなの気持ちを動かし最後は感動した」(12歳の男の子)、「大きくなったら科学者になって、新しいはやぶさを作りたい。あきらめないで何でも頑張ろうと思いました」(7歳の男の子)、「(渡辺演じる)山口さんは変わっている人だと思いました。でも立派な人だと思いました。この映画を観て、宇宙に興味を持ちました」(9歳の男の子)と素直な思いに触れ、渡辺さんは「ちゃんと伝わっていたんだ」と思わず安堵の表情。熱い思いを次世代に届けたいという本作が持つメッセージが、舞台上で見事結実しただけに、目には涙が輝いていた。『はやぶさ遥かなる帰還』は全国にて公開中。■関連作品:はやぶさ遥かなる帰還 2012年2月11日より全国にて公開© 2012「はやぶさ」製作委員会■関連記事:今年「絶対にあきらめたくないこと」No.1は…?『はやぶさ』感動の声続々渡辺謙インタビュー「夢とリスク、どちらが勝つかなんです」岩井俊二×北川悦吏子によるラブストーリーも東映、多彩なラインナップを発表シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第23回)あなたが萌える“スーツ男子”は?日本人俳優として初!渡辺謙、世界のVIP集う国際会議で日本の“粋”をアピール
2012年02月12日映画『はやぶさ 遥かなる帰還』主演であり“プロジェクトマネージャー”の任にも就いている渡辺謙が映画の公開を前にインタビューに応じた。その他の写真映画は小惑星イトカワのサンプル採取という使命を背負い、苦難の道を辿りつつも奇跡の帰還を果たした「はやぶさ」のプロジェクトに携わった研究者たちの姿を描く。脚本作りの段階から本作に関わってきた渡辺。特に熱い人間ドラマの部分と緻密にデータを積み重ねていく科学者たちのテイストをいかに再現しながら、映画として成立させていくかという点は「せめぎ合い、かなり監督とも悩んだ部分でした」と振り返る。「芝居の部分だけを繋げた映像を見たとき『エンターテイメントになるのか?』という思いがあった」と当時の胸の内を明かすが、これらの要素があるとき融合する。結びつけたのは原点とも言えるはやぶさ、そして盲目のピアニスト・辻井伸行による音楽だった。「宇宙を旅するはやぶさの映像と辻井くんの音楽が入ったとき、鏡のように科学者たちの心根を反射して映し出してくれた。はやぶさの模型に手で触れ、録音してもらった脚本を耳で聞いて、イメージを膨らませてくれた。考えてみたらJAXAの人ですら実際に飛んでいるはやぶさを誰も見てないんです。でもひょっとしたら辻井くんにだけ見えたのかもしれないと思うんだよね。彼がはやぶさに魂を吹き込んでくれたんだなあ」と感慨深そうに語る。「リスクを取らなければ後悔する」というのは劇中、渡辺演じる山口が決断を迫られた際に口にするセリフである。そんな山口を渡辺は「温度は1300度くらいあるけど、赤くもないし音もしない炎を内に持つ男」と評するが、渡辺自身もまたリスクを恐れず、自らの内なる炎を燃やして歩み続けてきた人間である。「結局は、好奇心や冒険心が恐怖に勝つかなんだよね。これくらいのスピードで走ったらどんな景色が見えるのか?そういう冒険心があるからこそリスクが生まれる。それを乗り越えようという思いがあるならトライすればいいと思うんです」。同時に年齢を重ねる中で、社会との繋がりについても考えることが多くなったという。「40代の頃から考えてはいたんですが、さらに3月11日のことがあって『お前は何を見せるんだ?』ということが強く求められている気がするんです。仕事というのはやはり社会とかかわる一番太いパイプだと思いますが、大きく価値観が変わろうとしているいま、どう社会と繋がっていくのか?という問いが強く提示されていると思います」。『はやぶさ遥かなる帰還』2月11日(土) 公開取材・文・写真:黒豆直樹
2012年02月08日1月25日(水)、映画『はやぶさ遥かなる帰還』の製作・主演を務める渡辺謙が、世界経済フォーラムから正式招待を受け、スイス・ダボスで開催された年次総会にて日本人俳優としては初めてスピーチを行い、日本の現状を世界にアピールした。さらに、その翌日には現地の劇場にて本作のダイジェスト映像の上映を行い、日本人の持つパワー、そしてリーダーシップを映画を通して伝えた。歴史的偉業を成し遂げた小惑星探査機「はやぶさ」を支え、見守った人々の激動の7年間を描き出した本作。製作段階から携わっている渡辺さんは、幾多の困難を乗り越えるJAXAのプロジェクト・リーダーを熱演している。世界経済フォーラムが行う年次総会は、各国の政府要人を始め、選ばれた知識人やジャーナリスト、世界のVIPが一同に会し、各国の経済状況や環境問題などを議論する場。今年の日本代表として招待された渡辺さんは、3.11の東日本大地震後の復興へと歩み続ける日本の現状をスピーチした。錚々たる顔ぶれに囲まれてのスピーチを終えた渡辺さんは、「違う檻の中に入れられた感じです。正直、自分に出来ることは何だろうっていうことを問いかけながらコングレスセンターにいました」とコメント。3.11以降の日本に対する関心度の高さをうかがわせる質問が多く飛び交ったようで、「『あの震災後にどういう風に日本は規律を守れたのだ?』、『それはどういう理由なんだ?』ということを聞かれました。僕は実際に(被災地に)伺って、彼らの行動や考え方みたいなものを受け止めたときに、伝統的なコミュニティの強さがそれを守らせたんだと思ったので、そのことを話したら『なるほど』と得心していただいていました」とのこと。さらに翌日には、4回にわたり『はやぶさ遥かなる帰還』の上映が行われたが、渡辺さんは「これは日本の科学技術の粋を集めた小惑星探査機のお話です。これにより今日の日本の技術水準の高さがお分かりいただけるかと思います」と、震災後の日本人たちにも通ずる、日本人科学者たちの“不屈の精神”をアピールした。震災後、多忙なスケジュールの合間を縫って度々被災地に足を運び、支援活動を行ってきた渡辺さんだが、「彼らの心根みたいなものを出来る限りほかの地域や外国の方々に知ってもらいたい」という一番の目的に対して、手ごたえを掴んだ様子。「日本の非常に大きなパワーを持っている方にもそのことをお伝えできたような気がするので、これからまたその方たちとも力を合わせて、被災地だけではなくて日本全体が活気づいていけるような、そんな会議に参加できたことをとても嬉しく思っています」とさらなる展望に向けて前向きな姿勢を見せた。『はやぶさ遥かなる帰還』は2月11日(土・祝)より全国にて公開。■関連作品:はやぶさ遥かなる帰還 2012年2月11日より全国にて公開© 2012「はやぶさ」製作委員会■関連記事:『はやぶさ』渡辺謙、日常生活は諦めっぱなしだけど「現場では諦めない!」絶対にあきらめない宣言!『はやぶさ遥かなる帰還』20代・30代女性限定試写会に25組50名様ご招待渡辺謙「エネルギーを世にぶつけて」と若者たちにエール!海外で活躍してほしい俳優1位は水嶋ヒロ、2位に向井理必須条件は語学力と長身?渡辺謙、映画『はやぶさ』の被災地での試写会実施を約束
2012年01月27日小惑星探査機「はやぶさ」の歴史的偉業を描いた話題作『はやぶさ遥かなる帰還』の完成披露試写会が1月19日(木)、ユナイテッドシネマ豊洲で開催され、主演の渡辺謙を始め、江口洋介、夏川結衣、小澤征悦、中村ゆり、藤竜也、辻井伸行(音楽)、瀧本智行監督、川口淳一郎氏(JAXA教授)が舞台挨拶に登壇した。この日、スクリーン全体をスーパープラネタリウム機「MEGASTA(メガスター)」にて幻想的な星空一帯の宇宙空間を作り上げるという贅沢な演出が行われた。本作は、『犯人に告ぐ』など骨太の社会派作品に定評のある瀧本智行の最新作。2003年5月9日、鹿児島内之浦宇宙空間観測所にて小惑星探査機「はやぶさ」を搭載したM-Vロケットが発射された。それから7年目の2010年6月13日に、総距離60億キロに及ぶ壮大なプロジェクトを終えて宇宙より帰還したはやぶさの歴史的偉業を描く。プロジェクトマネージャー・山口教授役の渡辺さんは挨拶で「不思議な、いい映画に仕上がりました」と本作をアピール。プロジェクトチームとはやぶさによる壮大かつ重厚な物語に感動した様子。多くのトラブルに見舞われながらも、はやぶさを生還させようと奮起する人々の情熱に「諦めない」ことの大切さを教えられたようだ。渡辺さんは製作から公開まで映画のプロジェクト・マネージャーも兼任している。ほかのキャストたちも「壮大なスケールの映画が出来上がりました」(江口さん)、「みなさんに愛されるとてもいい映画と信じています」(夏川さん)、「人間の結束力が大事だとこの映画に教えられました」(小澤さん)、「JAXAの方々が成し得た偉業をみなさんに伝えられて嬉しい」(中村さん)、「完成試写を観て、一人の観客になってハラハラドキドキしました」(藤さん)と素直な感想を述べていた。瀧本監督も「星空に込めた思いをみなさんに感じてもらえればこの映画は完成します!」と熱い気持ちを客席に向けた。「諦めない!」という作品のテーマにちなんで、渡辺さんと江口さんに日本の男として諦めないことは?という質問が用意されており、渡辺さんは「日常生活では諦めっぱなしだけれど、(撮影の)現場では諦めない!諦めなければ、それはちゃんと足跡として残っている」とコメント。江口さんも私生活では「諦めることが多い」そうだが、「現場では諦めない。好きだからこそ諦めない。達成感は癖になる」ときっぱり。本作は、忠実なロケーションと迫真の映像で「勇気と責任をもって挑め。そして諦めるな。自分たちの力を信じて前へ進め。」と今を生きるすべての日本人へ力強いメッセージを伝えている。映画『はやぶさ遥かなる帰還』は2月11日(土・祝)より全国にて公開。■関連作品:はやぶさ遥かなる帰還 2012年2月11日より全国にて公開© 2012「はやぶさ」製作委員会■関連記事:絶対にあきらめない宣言!『はやぶさ遥かなる帰還』20代・30代女性限定試写会に25組50名様ご招待渡辺謙「エネルギーを世にぶつけて」と若者たちにエール!海外で活躍してほしい俳優1位は水嶋ヒロ、2位に向井理必須条件は語学力と長身?渡辺謙、映画『はやぶさ』の被災地での試写会実施を約束渡辺謙主演『はやぶさ遥かなる帰還』の最新TVスポット映像が到着!
2012年01月19日タレントの高田純次が1月15日(日)、都内で開催されたスパイコメディ映画『ジョニー・イングリッシュ/気休めの報酬』のPRイベントに出席した。その他の写真“Mr.ビーン”でお馴染みのローワン・アトキンソンが、スパイに扮して珍騒動を繰り広げる本作。高田は劇中に登場する英国情報部(MI7)の日本支部長(コードネーム:気休め部長)に就任し、テレビスポットのナレーションを務めたり、動画で年賀コメントを発表したりと宣伝活動に勤しんでいる。本気か、はたまたテキトーか。この日も「まぁ、映画は面白かったと思いますよ。本当は他の映画を宣伝してもいいんですけど」と高田節が全開だった。2003年に公開され全世界で1億6000万ドル以上の興行収入を記録した『ジョニー・イングリッシュ』の第2弾。アトキンソン演じる無責任なスパイのジョニーが、中国首相の暗殺計画を阻止すべく、前作以上の“天災”ぶりを発揮する。高田は「ジョニーとの共通点?やっぱり目が2つあって、鼻と口が1つずつあるところ。調子がいいところも似ているかも。そういう答えでいいのかな?」と早速テキトー発言。さらに、ポスターを見つめながら「この人、Mr.ビーンに似てますね」と小ボケをかまし、場内を盛り上げた。そんな高田は本作の公開日の21日に、65歳の誕生日を迎えるとあって、外国人美女から映画の鑑賞券100枚とキスの“報酬”を受け取ることに。両手に花状態でのキスにデレデレする一方、「チケットを金券ショップに持ち込んだら、いくらになるかな」と皮算用を始める高田だった。『ジョニー・イングリッシュ/気休めの報酬』1月21日(土)有楽町スバル座ほか全国ロードショー
2012年01月16日渡辺謙主演、豪華キャストを迎え小惑星探査機「はやぶさ」の激動の7年間の大航行を映画化した『はやぶさ遥かなる帰還』。「はやぶさ」を題材にした映画作品の公開が続く中、日本独自の最新映像技術とスケール感をもって“リアル”にこだわった本作のTVスポット映像がシネマカフェに到着した。ハリウッドでの活躍めざましい名優・渡辺謙が、主演のみならず自ら製作から公開までプロジェクト・マネージャーを務める、渾身の一作。奇跡の帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」の歴史的偉業に秘められた科学者・技術者たちの7年間が、「はやぶさ」の宇宙航行の姿とともに壮大なスケールで描かれる。数々の「はやぶさ」映画が作られる中、本作が最大の売りのひとつとしているのが、深宇宙の大航行を表現するVFX(視覚効果)である。このVFXを手がけたのは、『ウォーターワールド』(’95)、『エアフォース・ワン』(’97)といったハリウッドの大作を手がけてきたVFXスーパーバイザー・野口光一氏。本作のVFXを制作するにあたり、野口さん率いる制作チームは“より人間の自然の見た目”に近づけることに心血を注ぎ、あえてハリウッドの制作スタイルとは逆行する“日本独自の最新スタイル”に辿り着く。JAXAの協力のもと、1/1スケールの「はやぶさ」モックアップを制作。最新の宇宙技術で使用されている素材を使い、細かい質感までデジタルに頼り過ぎることなく自分たちの手で綿密なキャプチャーリングを重ねていき、限りなく実物に近い「はやぶさ」を作り上げていった。今回到着した映像では、その渾身の「はやぶさ」が地球をバックに深宇宙を旅する注目のVFXカットが一部お目見えに。これに加え、渡辺さんや江口洋介ら男たちの熱い人間ドラマの様子が伝わってくる。中でも強いインパクトを残すのは、冒頭で渡辺さん演じるプロジェクト・リーダーが発する「The long journey has just begun(長い旅の始まりです)」という力強い言葉。果たして、その旅路とはいかなるものだったのか?そして、その先に男たちが見出したものとは?まずはこちらの映像で本作の世界観を味わってみて。『はやぶさ遥かなる帰還』は2012年2月11日(土)より全国にて公開。※こちらのTVスポット映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:はやぶさ遥かなる帰還 2012年2月11日より全国にて公開© 2012「はやぶさ」製作委員会■関連記事:女性の圧倒的支持を集め“ぶちょお”藤木直人が「理想の上司No.1」に君臨!渡辺謙が主催の『はやぶさ』打ち上げパーティで江口洋介ら豪華共演陣が明らかに!竹内結子×堤幸彦監督のタッグで「はやぶさ」映画化!今年は、はやぶさ作品目白押し?
2011年11月08日公開中の映画『シャンハイ』に渡辺謙が出演している。現在では国内だけでなく海外に活躍の場を広げ、来年に公開される映画『はやぶさ遥かなる帰還』では主演だけでなくプロジェクトマネージャーも担当するなど、多面的な活動を続ける渡辺がインタビューに応じた。その他の写真『シャンハイ』は、太平洋戦争前夜にあたる1941年の上海を舞台に、親友の死の真相を探るべく上海を訪れた米国諜報員の男(ジョン・キューザック)が、中国・アメリカ・日本を巡る巨大な陰謀に巻き込まれながら、運命の愛に出会い、激動の時代を生き抜いていく姿を描いたサスペンス・ドラマ。渡辺は日本軍情報部のトップで物語のカギを握るタナカ大佐を演じている。撮影が行われたのは3年前。渡辺は当時を「『硫黄島からの手紙』に出演して以降、近代史の中で『僕達がどうやって生きてきて、この先どうやって生きていけばいいのか?』を取材したり、考えることが増えたのですが、この映画を撮り始めた頃ってそういうことを考え始めた時期だったと思う」と振り返る。なぜ、日本人はあんなにも過酷な争いに自ら飛び込み、多くの命が失われることになったのか? 渡辺は「人間というのは放り込まれた状況によって“そうせざるを得ない”ということはあると思うんです。だから『もし、俺が戦時下の日本の軍隊にいて、ミッションを背負っていたら』と考えると、(劇中でタナカ大佐がとったのと)同じ行為をしなかったという自信はない。状況が人間を追い込むこともあるから」としながらも「僕らもこれまでは映画で戦争を描くときは、悲劇として被害者として描くことが多くて。でも『本当にそれだけなのか?』と思っていて、ある時期、日本の全体が“ある狂気”をはらんだ時期があった。そういう状況を後押ししてしまった。それはちゃんと受け止めて反省するべきだと思うし、僕らの中にそういう素地があるんだということを気づいておかなければならないと思う」と語る。渡辺はときには俳優だけでなく、作品そのものを観客に伝える“イントロデューサー”や“プロジェクトマネージャー”の役割をも担ってきたが、すべては“同じ軸”の上にあると語る。「演じるために調査をして、役を作って、自分の想いを込めて体現する。その先に作品を伝えることがあるわけだから、すべては“ひとつ”につながっているんです」。その真摯な姿勢は、出演する作品の製作国や規模によってもブレることはない。「例えば、絵画がポストカードに印刷されてたら手にとって眺めたくなるけど、豪華に額装されていたらジッと観たくなる。でも描かれているものは変わらない。僕は額にこだわることは意味がないと思うし、いつまでも映像作家が描こうとする対象物でありたいと思っています」。『シャンハイ』公開中
2011年09月02日2003年の『ラストサムライ』の出演を機に海外へ活躍の場を広げ、日本が世界に誇るハリウッドスターとして注目を浴び続ける渡辺謙。『バットマン ビギンズ』、『SAYURI』、『硫黄島からの手紙』、『インセプション』に続く海外作品として彼が選んだのは、70年前のアジア──太平洋戦争開戦前夜の上海を舞台にした映画『シャンハイ』。世界有数のメガシティである上海が“魔都”と呼ばれた時代を背景に、ある大きな陰謀に巻き込まれていく男女の運命が描かれるサスペンス大作だ。「どんな社会状況であっても、根底にはパーソナルな愛憎、嫉妬、共感が必ずあるもの。そんなドラマ性に強く惹かれた」と作品への想いを紐解いていく。共感できなかった役柄も、演じて気がつく共感部分渡辺さんが演じるのは、海軍と空軍を掌握するタナカ大佐。ジョン・キューザック扮する主人公・米国情報部諜報員ポールの捜査につきまとう影のある役柄だ。脚本を読んだときは「まったくタナカに共感できなかった。僕自身は去っていく女性をあれほど追いかける人間ではないですからね」と苦笑いする。「ただ、共感はできないけれど、役を作っていく途中でタナカはあるジレンマを抱えていると気がついて。そう感じたときに少し共感を持てたんです。また、タナカというキャラクターはロマンチストなセリフを言う男。それは理性的で論理的に生きてきた男が自分を脱出させたいという願望で、女性をそういうふうに(願望として)捉えていたんじゃないかと。けれど、自分の立場や抱えているものがそれを許さないわけで。ラストに向かって彼のその謎めいた部分をどう見せていくのか──。目線やセリフのトーンで観客にひっかかるように工夫しました」。タナカ大佐をはじめ、本作に登場する男性キャラクターのいずれもが、誰か(女性)を強く求め、その人のために命を懸ける。ラストシーンのタナカの強烈な眼差しは観る者を釘付けにするだろう。役作りで一番悩んだのは英語。これまでにも英語で数多くの役柄を演じてきた渡辺さんだが、タナカ大佐が海軍であることから今回はイギリス英語を選択。「ずっと英語を教えてくれているダイレクトコーチにある程度習ってから、撮影地のロンドンでコーチをつけてもらいました。アメリカ英語とイギリス英語、目からウロコ!ほどの違いに驚きましたね。シェイクスピアの国なのでイギリス英語はとても音楽的なんです。だからロマンティックなセリフのときは(あえて作り込まなくても)自然とロマンティックさを表現できてしまうことがあって。それは新しい体験でした」。より良い作品、より良い役のために挑戦を惜しまないその役者魂が、日本はもとより世界から求められているゆえん。ちなみに主要シーンのほとんどはロンドンとタイで撮影。当初、上海での撮影を視野に入れていたが叶わなくなり、1941年の上海の建築物がロンドンの建築家によって建設されていたことから、屋内シーンの多くはロンドンで、屋外のシーンはタイに作られた巨大なオープンセットで撮影された。だが、上海を何度か訪れている渡辺さんに違和感を抱かせることはなく、「どこかエロスを感じるとても魅力的な街だった」と懐かしみ、「いままでと違う一歩(役柄)を踏み出すにはいい作品だと思った」と『シャンハイ』との出会いをふり返る。「僕の中で大きな比重を占めている作品が『明日の記憶』と『硫黄島からの手紙』。前者は自分がプロデュースも兼ねたということもあって、とりわけ精力的に取り組んだ作品でした。後者は日本の歴史の中でも重い題材だったので、この2本をやり終えたときに燃えつきた感があったんです。ちょうどその頃はロスにいることが多くて、プロモーションで日本とロスを行ったり来たり。気がつけば1年半が経って…。そろそろ何かやりたいなとモチベーションが上がったときに『シャンハイ』と『ダレン・シャン』の仕事を同時にいただいたんですよね」。『明日の記憶』と『硫黄島からの手紙』は大義や信念、人間の骨太さを描いた作品だったのに対して、新しい2作はサスペンスドラマとファンタジー。絶妙なオファーのタイミングと毛色の異なる作品が俳優・渡辺謙の新しい扉を開けることになったというわけだ。「求められていることに忠実に応えていきたい」そして、『シャンハイ』の撮影を終え公開が迫るいま、新たに何を求めているのか?「3.11東日本大震災が起きて今は日本を離れられない。自分を育ててくれた日本の方々に何かを返すとき、何かを届けるときだと今は思っている」と心の内を語る。「映画は、企画しているとき、撮っているとき、公開するときのいずれも社会情勢を選べない。『沈まぬ太陽』のときも左遷されて我慢する話ってどうなんだ?と思っていたのに、現実にリーマンショックが起き、社会も揺らぎ、結果的には『いま、観る作品だよね?』と興味を持ってもらえた。『シャンハイ』もこういうタイミングで公開されることは選べなかったわけで。それでも、開戦前夜の上海に愛があったように、どんな社会状況であっても愛がある、家族、親子、夫婦、友情の間のパーソナルなものが必ずある。だから、いまの(日本の)時期に少なからず繋がっているものがある作品だと思うんです。クリント(・イーストウッド監督)の『ヒア アフター』は(冒頭に津波のシーンがあったため、震災後は公開中止となり)残念な結果に終わってしまったけれど、命のあり方を問うには絶妙のタイミングだったはず。クリントの作品はなぜか時代の風に合ってしまうんですよね。それは彼が求められているものに忠実に応えているからに他ならなくて。僕もいま自分が求められていることに忠実に応えていきたいんです」。この真摯さも彼が映画人として求められている理由のひとつだろう。時代や国が違ったとしても、“愛”と“生きる強さ”が確かに伝わってくる映画『シャンハイ』。最後にこの映画が持つ“愛”──愛を求め貫こうとする男、愛に揺れながら意志を貫く女、特にポールが惹かれるコン・リー演じるアンナの魅力について尋ねると「アンナのような女性には個人的には近寄りたくないけれど、火傷するって分かっていても惹かれてしまう女性なんですよね。それに比べて男は本当に弱い生き物。観念、概念、生命力…どれにおいても女性には絶対に勝てない気がする」と、少しの迷いもなく女性を称える。そんなすべてを受け入れてくれる器の大きさと優しさに女性は惚れてしまうのだ。渡辺謙の魅力はまだまだ底知れない──。(photo:Yoshio Kumagai/text:Rie Shintani)■関連作品:シャンハイ 2011年8月20日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 TWC Asian Film Fund, LLC. All rights reserved.■関連記事:渡辺謙、照れくさそうに“男のロマン”語るも「BEAST」は入国できず渡辺謙がジョン・キューザックに“愛”の真理を説く!『シャンハイ』独占映像渡辺謙、菊地凛子登壇!『シャンハイ』舞台挨拶付き試写会に30組60名様をご招待菊地凛子、渡辺謙も出演の濃厚サスペンス『シャンハイ』試写会に10組20名様ご招待理想の父親1位は所ジョージ!オダギリ&藤木と若いパパも上位に頑固おやじは…?
2011年08月17日渡辺謙、ジョン・キューザック、チョウ・ユンファらが出演する米中合作映画『シャンハイ』の特別試写会が16日に丸の内ピカデリーで行なわれ、渡辺、菊地凛子とミカエル・ハフストローム監督が舞台あいさつに立った。その他の写真映画『シャンハイ』は、太平洋戦争前夜にあたる1941年の上海を舞台に、親友の死の真相を探るべく上海を訪れた米国諜報員の男(キューザック)が、中国・アメリカ・日本を巡る巨大な陰謀に巻き込まれながら、運命の愛に出会い、激動の時代を生き抜いていく姿を描いたサスペンス・ドラマ。渡辺は「日本映画と違って歴史的な作品をハリウッドで作ると、世界中に配信されるので、その国が持っているバックグラウンドにどういうふうにマッチしていくかということがあきらかに違う。本作は中国や韓国では既に公開されているんですが、自分の役は果たしてどう受け入れられるのだろうかというある種の怖さと興味がある」と言い、渡辺と初共演の菊地は「謙さんのいろんな方向からいろいろなアイディアを持って挑戦する姿勢は勉強になったし、後の作品に活かされている」とコメント。ハフストローム監督は「1941年の上海という歴史的な背景はあるが、ストーリーには人間同士の普遍性があり、登場人物が抱える野心や想いはどの人にも伝わるものがある」とPRした。最後に渡辺は「70年前の太平洋戦争の直前の歴史的な背景もありますが、ここで描かれているのは男と女が必死で愛を紡ぎ、困難な状況でも命を繋いでいこうとしたドラマだと思っています。今年は非常に日本全体が揺らいでいて、社会情勢や価値観など、いろいろな変化を余儀なくされているときですが、困難なときに何かを乗り越え、生きていこうとするときにつながる映画だと思います」と力強く語りかけた。『シャンハイ』8月20日(土)より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2011年08月17日各国のスター共演で話題の映画『シャンハイ』の特別試写会が8月16日(火)、都内で開催され、渡辺謙に菊地凜子、ミカエル・ハフストローム監督が舞台挨拶に登壇した。当初、来日予定だったイメージソングを歌う韓流グループ「BEAST」は入国ができず、舞台挨拶に欠席するというハプニングもあった。1941年、開戦前夜の魔都・上海を舞台に、親友の殺人事件の調査をするアメリカ人諜報員、暗黒街の顔役にその妻、日本人の軍人などそれぞれの思惑が交錯し、時代の渦に呑みこまれていく。当初、イメージソング「FICTION」を歌う人気グループ「BEAST」の6人が舞台挨拶に駆けつける予定だったが、韓国を発ち羽田に到着したものの、入国審査でのトラブルで入国することができず、渡辺さん、菊地さん、ハフストローム監督の3人による舞台挨拶となった。自身が演じた日本軍の大佐・タナカについて「あまり、こういうやつがうちにいてほしくない(苦笑)」と語る渡辺さん。監督との話し合いのうえ、イギリス英語を話すという設定にしたそうで「一から英語を勉強し直しました」と明かした。劇中、自分たちを“ロマンチスト”だと称するセリフがあるが、「ロマンチストと程遠い男がそう話すところに妙技があるかな。(ロマンを)心の奥底に秘めているということを感じていただければ」と少し照れくさそう。さらに「男というのはとんまな生き物で、幻想を抱いたり妄想したりするもの。僕もそんな一人です」と“ロマン”を語った。そんな渡辺さんと初共演となった菊地さんは渡辺さんについて「ご覧の通りザックリとデカい人で…(笑)。何でもトライする姿勢はすごく勉強になりました」と語る。また、共演時間が最も長かった、中国が誇る名女優コン・リーについては「猛暑のタイで蚊が多くて、私は虫除け対策をしてたんですが、コン・リーさんは全く刺されないし、涼しい顔してるんです。女優さんだな、と思いました」とユーモアたっぷりに答えてくれた。一方、渡辺さんは「僕がこの仕事始めた頃、すでに『男たちの挽歌』でスターだった」というチョウ・ユンファと共演を果たしたが、「憧れの目線で見ていましたが、いいおっちゃんでした(笑)」とこちらもザックリとした述懐で、会場は笑いに包まれた。初来日となった監督は、渡辺さん、菊地さんについて「Funny!」を連発。「過去の作品を観て、素晴らしい俳優であることは知ってたけど、実際に接するととってもファニーな人たちでした。ダークな雰囲気の作品ですが、現場はとっても楽しかったです」と笑顔でふり返った。『シャンハイ』は8月20日(土)より全国にて公開。■関連作品:シャンハイ 2011年8月20日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 TWC Asian Film Fund, LLC. All rights reserved.■関連記事:渡辺謙がジョン・キューザックに“愛”の真理を説く!『シャンハイ』独占映像渡辺謙、菊地凛子登壇!『シャンハイ』舞台挨拶付き試写会に30組60名様をご招待菊地凛子、渡辺謙も出演の濃厚サスペンス『シャンハイ』試写会に10組20名様ご招待理想の父親1位は所ジョージ!オダギリ&藤木と若いパパも上位に頑固おやじは…?逆境に強そうな俳優ランキング1位は水嶋ヒロ!結婚、独立…逆風でのパワーに共感
2011年08月16日各国のスターが集い、開戦前夜の上海を舞台に国家的な陰謀と運命に翻弄される激情的な愛を描いた『シャンハイ』。本作の劇中で渡辺謙とジョン・キューザックが“愛”について語り合うシーンの本編映像がシネマカフェ独占で到着した。1941年の米国諜報員の殺害事件の捜査のために上海に降り立った諜報員のポール。忽然と姿を消した被害者の愛人・スミコに暗黒街のボス・ランティンとその妻・アンナ、さらにその友人の日本軍の大佐・タナカなど、事件の裏には多くの謎めいた人物たちの関わりが…。やがてポールとアンナが許されぬ恋に落ちたことから事件は急転。想像を超える展開で日米開戦へとつながっていく――。ジョン・キューザックに渡辺謙、菊地凜子、チョウ・ユンファ、コン・リーなど国際派スターが集結。頽廃的な魔都・上海でそれぞれの思惑が入り乱れる。今回到着したシーンは、ジョン演じる主人公の米国諜報員・ポールと渡辺さん扮する日本軍大佐のタナカが語り合うシーン。タナカはどこか醒めた表情を浮かべて男が女に入れあげることの滑稽さ、そして女のしたたかさを説く。彼には上海赴任の2日前に夫人が別の男と駆け落ちした過去があり、一方のポールも離婚歴がある。タナカの「最後に勝つのはいつも女だ。男を忘れられる」という言葉にポールが「うちも同じだ」と頷く。諦めの境地とも傷をなめ合う中年男たちの図とも取れるが、タナカは自分たちを“ロマンチスト”であると言い「我々のような男には二度目が危険だ。最初の痛手を早く忘れたくて、二度目にのめりこむ」と“警告”を与える。強さと悲哀を背負った男たちが醸し出すムードに、思わず映画であることを忘れ、渡辺さんとジョンが素で語り合っているようにさえ見えてくるワンシーン。酸いも甘いも知り尽くした男が説く、男女の“真理”に思わず惹きこまれる…?そして、運命の恋に引きずり込まれていく彼を待つのは――?『シャンハイ』は8月20日(土)より全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:シャンハイ 2011年8月20日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 TWC Asian Film Fund, LLC. All rights reserved.■関連記事:渡辺謙、菊地凛子登壇!『シャンハイ』舞台挨拶付き試写会に30組60名様をご招待菊地凛子、渡辺謙も出演の濃厚サスペンス『シャンハイ』試写会に10組20名様ご招待理想の父親1位は所ジョージ!オダギリ&藤木と若いパパも上位に頑固おやじは…?逆境に強そうな俳優ランキング1位は水嶋ヒロ!結婚、独立…逆風でのパワーに共感渡辺謙、久々のダークな役に燃える?米中合作『シャンハイ』日本公開が決定!
2011年08月12日7月末から岩手県陸前高田にある障がい者就労施設の手作りの無添加梅干し「陸前高田 冰上 福幸梅 2011」が、首都圏のフード専門ショップや通販などで販売される。手作り梅干し「陸前高田 冰上 福幸梅 2011」平安時代からの霊峰冰上神社で祈祷を受けた幸福の無添加梅干し。今年も、そして来年も、そして何十年もこの地の梅干しが愛され、この地に仕事が生まれ、希望が生まれていきますように陸前高田市の復興の思いも込めて作られている。陸前高田の里の家々には梅の木があり、それぞれの家でその梅の実を漬けていた。しかし高齢化が進み、梅の実をとる作業は体力的にも難しく危険でもあったため各家庭で漬けることは少なくなっていった。そこで、そういった放置梅を「障がい者就労支援施設きらり」の職員と障害を持つメンバーが取りに行って持ち帰り、施設で丁寧に漬けて、一部の梅干しをお返しし、その残りは陸前高田の街で売っていた。ところが、今回の震災・津波で街はすべてなくなってしまい丹誠込めて漬けた梅干しの売る場所がなくなってしまったのだ。そこで今回、チャレンジドパーソン(障がいを持つ人)の手による授産品を売るチャレンジトレードを推進する団体である 「一般社団法人 セルザチャレンジ」が、首都圏のフード専門ショップや通販などで「陸前高田 冰上 福幸梅 2011」の販売を7月末から開始した。 被災を逃れた陸前高田市のハンディキャップを持ちながら働く意志のある10代から60代のメンバーが、合成着色料・保存料・香料無添加で作ったこの梅干し、被災地の方を応援する意味も込めて購入してみてはいかがだろうか。生産者:社会福祉法人愛育会ひかみの園 指定就労継続支援B型事業所「きらり」販売者:一般社団法人セルザチャレンジ100グラム 梅干し10~15個入り 525円(税込)詳しくは: facebook「セルザチャレンジファンページ」 取材/おうちスタイル編集部
2011年07月31日まもなく公開を迎える映画『ホームカミング』の完成披露試写会が3月9日(水)、都内で開催され、本作で映画初主演を飾った高田純次と共演の高橋惠子、飯島敏宏監督が舞台挨拶に登壇した。定年退職後の“第二の人生”に焦点を当てた本作。高田さんはこれまで仕事一筋で生きてきて、定年を迎えた鴇田(ときた)を演じており、町おこしのために地元の祭りを復活させようとする彼の活動を通じて、周囲の人々が活気を取り戻していく姿が描かれている。高橋さんとの共演、しかも夫婦役と聞いて、喜びのあまり「家でお赤飯を炊きました」と高田さん。実際の撮影でも「1メートル以内に近づくとオーラがあって、セリフを忘れそうになった」と興奮気味に明かした。高橋さんも「予想以上に楽しかったです」と笑顔で撮影をふり返り、「表情が素晴らしいんです」と高田さんを絶賛。これには高田さんも「いまなら100メートル8秒切れる!」と完全に舞い上がっていた。2人のラブシーンもあるそうだが、高田さん曰く「2人の肌と肌がくっついて離れない!ような気持ちで臨んだ」とのこと。セカンドライフの充実をテーマにした映画の内容に合わせて、仕事以外で何か趣味は?と尋ねられると、高田さんは「毎朝10キロのマラソンをし、それから家に帰ってピアノを弾くこと…をこの40年間思い続けてきました(笑)。もはや思っていること自体が“趣味”です」。新たに「バンジージャンプもやりたい」と今後の目標も明かしてくれた。さらに、報道陣から「デートは?」と尋ねられると、すかさず「沢尻エリカがタイプなんですが、会う機会がなくて…」とノリノリで語っていた。『ホームカミング』は3月12日(土)より全国にて順次公開。■関連作品:ホームカミング 2011年3月12日より全国にて順次公開© ホームカミング製作委員会
2011年03月09日渡辺謙が出演するアメリカ・中国合作『シャンハイ』の日本公開が決定!7作目のハリウッド出演作となる本作で、渡辺さんはジョン・キューザック、コン・リー、チョウ・ユンファ、菊地凛子ら豪華俳優陣と共演している。1941年の太平洋戦争(大東亜戦争)開戦前夜の上海を舞台に、ある米国諜報部員の死に隠された陰謀、惹かれ合うことを許されない男と女の悲しい愛が描かれる。ジョン演じるポールはアメリカの諜報部員。親友の死の真相究明のために日本軍占領下の上海に降り立つ。調査を進めるうちに、中国、アメリカ、日本を巻き込んだ巨大な陰謀の存在が明らかに。さらに、亡き親友が愛した女や謎多き者たちが見え隠れする。やがて辿りついたのは、裏社会の顔役・アンソニーと彼の美しい妻・アンナの存在。この出会いがポールを予期せぬ運命に導くことに…。渡辺さんが演じるのは、ポールを執拗に付け狙う、冷酷で謎めいた将校・タナカ。一部、日本語のセリフもあるがほぼ全編を英語で演じている。また、事件のカギを握る、ポールの親友が愛した女・スミコを菊地さんが、裏社会のボス、アンソニーをユンファ、さらにその妻をコン・リーが演じている。渡辺さんは今回の発表に際し「ジョン・キューザック、コン・リー、チョウ・ユンファらとしびれるような撮影をしてまいりました。久しぶりに闇の部分を前面に出した役をやらせてもらいました。少し違う一面をお見せできると思います。ご期待下さい」とのコメントを発表。菊地さんも「とても完成された台本でした。台本を読んだ段階でこの映画に関わることに、すでにワクワクしたのを覚えています。この映画が日本の方々に届くかと思うと、またワクワクします」と日本公開決定の喜びを語っている。渡辺さんにとっては『ラスト サムライ』から数えて、7作目のハリウッド作品への出演となる本作。昨年6月の中国での世界先行公開を皮切りに、台湾、香港、マレーシアなどのアジア各国をはじめ、すでに世界17か国以上で公開されており、アメリカでも2011年中の公開が予定されている。東洋の魔都にうごめく陰謀の真相とは――?激動の時代を駆け抜けた男たちと、愛に身を捧げた女たちのドラマ『シャンハイ』は8月20日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:シャンハイ 2011年8月20日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開
2011年02月21日昔から映画が大好きで、妻でタレントの向井亜紀と一緒によく映画館に行くという高田延彦。ストーリーやキャラクターがしっかりしている映画を好んで観るそうだが、元総合格闘家、現在は高田道場の代表である彼が「観たい!」と思うのはやはりアクション系。最近は『タイタンの戦い』に心奪われ、DVDリリースの宣伝を買って出た。“最強の男”としてその名をリングに刻んできた高田延彦に、スペクタクル映画の原点と言えるアクション・アドベンチャー『タイタンの戦い』について語ってもらった。古代ギリシャ世界──主人公・ペルセウス(サム・ワーシントン)が、愛する家族を神ゼウスに殺されてしまうという悲劇から物語は始まり、神に復讐を誓うペルセウスの“負のエネルギー”が元格闘家の高田さんを刺激した。「ペルセウスが戦いに向かう動機は負から始まっているんです。そういう負のエネルギーが戦わざるを得ない状況に直面する男の糧になる。そんな彼の内面(感情)がこの映画の魅力ですね。動機となる事件、船が沈むシーンはリアリティがあって本当に切なかったし、ペルセウス役のサム・ワーシントンの青くさい感じもいい。彼が出ている『アバター』も観ているけれど、ああいった大作に出ていても強いイメージが付いていない。だからこそ『タイタンの戦い』もすんなりと観ることができたと思うんですよね」。『ターミネーター4』と『アバター』(主演)で注目を集め、続く『タイタンの戦い』でも主役に大抜擢。競争率の激しいハリウッドで、一気にこれだけの躍進を遂げるのはほんの一握りだ。現在サムは34歳。決して早いとは言えない年齢でのブレイクだが、だからこそ高田さんの言う「青くささ」が良い意味で消されることなく、彼の長所となっているのかもしれない。そんなサムを「今後も注目していきたい俳優」だと期待を寄せる。しかし一方では「この俳優が出ているから」、「この監督の作品だから」という見方を避けているのだと“高田流”映画の見方を伝授する。「僕はいつも映画のチケット代金の1,800点(円)満点で採点するんです。もちろん作品によっては1,800円返せ!って思うこともあるし、2,000円でおつりいらないよ!って言いたいくらい満足できるときもある。昔からメル・ギブソンが大好きでね、『マッドマックス』とか『ブレイブハート』とか彼の作品は結構観ているんです。でも、中にはチケット代を全額返せっ!て言いたくなる作品があって(苦笑)。それ以来、俳優や監督で観るという見方をしなくなった。観た人に感想を聞いたり、雑誌の星取り表を参考にしたり、リサーチしてから観るように。満点を付けたいと思う作品には滅多に出会わないけれど、『タイタンの戦い』は限りなく1,800点に近い作品だったのは間違いないですね」。高田さんが『タイタンの戦い』に高得点を付けた理由のひとつには、元格闘家も唸らせるサム・ワーシントンの鍛え上げられた肉体、そこから生み出される身体能力の高さもあった。「一発でペガサスに乗ってしまうあの身体能力があれば、格闘家の世界でもトップを狙えますよ(笑)。あれだけしなやかに動けるというということは、かなり準備している証拠。というのは、この手のアクションものの中には、ファイトシーンだけが嫌に目に付いてしまう作品もある。アクションの流れがぎこちなかったりね。けれど彼の場合はものすごく自然。スムーズに視界に入ってきているということは、相当な準備をしていたはず」と、サムを絶賛。さらに「ペルセウスの最初の表情と最後の表情が別人のように違う。その違いをぜひ見比べてほしい」と、役者としての演技力も見逃してほしくないと加える。今年は3D元年と言われ、次々と3D映画が公開。この『タイタンの戦い』も3D上映された。すでにブルーレイ&DVDセットが発売中だが、10月6日(水)には3D&2D ブルーレイセットもリリース予定。高田さんも「3Dによって自分がその場にいるような臨場感が味わえる。まさにこういう作品は3Dにぴったり」と、体感型の映画としても高得点を付けた。そして、臨場感ある映像によって深く作品に入り込めるからこそペルセウスの闘志に感動できたと言葉に力を込める。「リングで戦うときに僕が大切にしていたのは、恐怖を知ること。前に進むために必要なのは、恐怖をどう克服するかということなんです。武器を装備して(身体を鍛えて)、相手にどれだけの恐怖心を与えられるか──恐怖にのみ込まれずにね。ペルセウスもそうだったと思う。彼と一緒に闘ったやつらも勇敢だった。印象に残っているシーンは数え切れないほどあるけれど、目の前にスコーピオンみたいな巨大な魔物が現れたら、僕は真っ先に逃げるだろうし、メデューサとは絶対に戦いたくない。目を見ずに戦うのは難しいからさ(笑)。戦ってみたい相手?そうだな……やっぱりペルセウスだね」。(text:Rie Shintani)タイタンの戦い ブルーレイ&DVDセット価格:3,980円(税込)発売中タイタンの戦い 3D&2D ブルーレイセット(2枚組)価格:4,980円(税込)発売日:10月6日(水)発売・販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ公式サイト:© 2010 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.■関連作品:ターミネーター4 2009年6月6日、7日先行公開、6月13日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2008 SONY PICTURES DIGITAL INC. ALL RIGHTS RESERVED.アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reservedタイタンの戦い 2010年4月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS ENTERTAINMENT INC AND LEGENDARY PICTURES■関連記事:【ハリウッドより愛をこめて】カニエ、毎週金曜リリース宣言!『アバター』続編は…ティーン・チョイス・アワード発表!2冠のサンドラ・ブロック、自身の十代を懐かしむジョニー&「SATC」4人組…写真でふり返る来日ハリウッドスター2010年上半期ジェームズ・キャメロン監督、ブラジルで「リアルライフ・アバター・バトル」に参戦『タイタンの戦い』サム・ワーシントンが語る“サムの小さな三部作”
2010年09月01日俳優、渡辺謙が8月26日(木)、東京・赤坂のTBSで行われた、同局系スペシャルドラマ「塀の中の中学校」の囲み会見に出席。受刑中の身で50歳の中学生という難役を演じた感想を語った。日本で唯一刑務所の中にあり、受刑者が生徒という公立中学校「旭町中学校桐分校」(長野県松本市の松本少年刑務所内)を舞台に、教官と生徒たちの限られた1年の交流を通じ、生きること、学ぶことの意味を問いかける人間ドラマ。脚本は内館牧子で、主人公の「桐分校」副担任をオダギリジョー、ほかに中学生となる受刑者役で大滝秀治、千原せいじらが出演。平成22年度文化庁芸術祭参加作品。桐分校には、義務教育を修了していない全国の受刑者の中から、刑務所内での生活態度が良好で学習意欲があることを条件に、厳しい選考を経て、認定会議で認められた人のみが入学。詰め襟の学生服を着て授業を受ける。50歳の中学生という難役への初挑戦について「学生服も体操服も着ました。学生服は27、8年ぶり、ちょっと恥ずかしかった」と照れながらも、「罪を犯して収監され、模範囚として選抜された、自分の人生にあるフレームを付けている人。一線を越えた人の危うさがいま、どんな状態なのか、どの辺まで匂いを出せばいいんだろう、と内館に突き付けられた気がした。手探りでした」と熱っぽく語った。刑務所ものとあってキャスト陣は男性のみ。感想を聞かれると、「ウチの嫁(南果歩)も『何で女性の役がないの?』と言ってました」。現場の雰囲気について「千原とかいましたから、彼はムードメーカー。でも刑務官役の村田雄浩がいると、ちゃんとした格好で座らないと、って思ったりしました」と取材陣の笑いを誘うひと幕も。また今回、刑務所内でのロケがTVドラマで初めて実現。松本少年刑務所で1日だけ行われたロケには「(所内では)受刑者の人たちの顔を見たりするのはいけないこと。しかも彼らは顔を見られたくないけど顔をこうする(手で覆う)こともできない。でも入浴時に渡り廊下を歩いているところで会ったりもした。彼らの心を乱してはいけない、と思い、見ないようにした。乱さないようやらせていただいた」と厳しい表情でふり返った。「塀の中の中学校」は10月11日(日・祝)、同局系で21:00から放送。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:インセプション 2010年7月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved■関連記事:レオが劇画調に!『インセプション』エピソードゼロを描く漫画がネット上で無料公開レオナルド・ディカプリオ、恋人やセレブ仲間とイタリアのリゾートで豪勢な休暇中100万人突破『インセプション』に庵野秀明、エビちゃんらから絶賛コメント夏の陣!『インセプション』が『アリエッティ』、『トイ3』、『踊る3』抑え1位に渡辺謙インタビュー「50歳になって、“不確かな状態”にあるって楽しいです」
2010年08月29日まもなく公開となる映画『インセプション』の来日記者会見が行われ、昨日行われたジャパン・プレミアに続いて主演のレオナルド・ディカプリオに渡辺謙、クリストファー・ノーラン監督、監督の妻でプロデューサーを務めるエマ・トーマスが出席。レオは会見中、たびたび日本への思い、そして初共演となった渡辺さんへの敬意を口にした。レオはまず東京でスタートした撮影をふり返り「最初の東京での2日間がこの作品のトーンを決めたと思います」とコメント。また、思い入れのあるシーンを尋ねられると「ひとつを選ぶのは難しいね。雪崩が作られたり、シャンゼリゼ通りのカフェで爆発が起こったり、毎日が驚きの連続だったんだ。常に何かが起こるのでは?と期待させてくれる現場だった。特に、登場人物のエモーショナルな旅の部分を演じる上で、深く、面白い演技論を渡辺さんやマリオン(・コティヤール)と交わすことができたことは誇りに思っているよ」と答えた。渡辺さんは同じ質問に「ひとつだけピックアップするのは難しいですね」と思案しつつ、自身の役柄について「監督には『ジェームズ・ボンドのように』と言われたんだけど、残念ながら脚本にボンド・ガールは用意されていなかった…」と不満を漏らし会場の笑いを誘った。ただ、ノーラン監督との仕事に話が及ぶと「クリスの頭はどうなっているのか?と思う。文学的なことだけでなく、科学、建築学的な才能も持っており、ダ・ヴィンチの再来なのでは?と思う」と最大級の賛辞を送った。レオも「ビジョンを実現する力を持った男、それがクリスだよ。そして揺らぐことのない自信を持っているんだ。この映画は、(ノーラン監督の過去の作品である)『メメント』と『インソムニア』、そして『ダークナイト』的な要素を持っている“ハイブリッド”な作品。監督とは、映画のバックグラウンドについて話し合ったけど、野心的でスケールの大きな作品でありつつ、キャラクターに重きを置いているんだ。僕は、これはクリストファー・ノーランにとっての『8 1/2』であり、彼の夢の世界でいろんなことが起きる、という風に捉えているんだ」と熱く語った。さらにレオは、日本の文化、ファンについても言及。「日本のファンは新しいアイディアに対してオープン。僕も例えば宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』のファンだけど、シュールな世界が展開しても、観客は躊躇せずに飛び込んでいくんだ。日本のファンの反応が楽しみです」と思いを語ってくれた。「誰かの夢に入れるなら?」という質問には渡辺さんは「誰の夢にも入りたくないし、入ってきてほしくない!分からない部分があるからこそ、もっと相手を知りたくなり、パーソナリティが生まれるもの。そこは分からないままにしておいてほしい」と回答。ノーラン監督は「ケンに答えを盗まれたかな?」と笑いつつ「どうしても誰かの頭の中に侵入するなら、名監督…例えばオーソン・ウェルズの中に入って、彼がどういうことを考えてるのか?また実現されなかった映画のアイディアを見てみたい」と映画人らしい答えを披露してくれた。最後にレオは「日本のみなさんにとって宝である渡辺さんと共演できて嬉しかったです。彼が複雑な役をこなす、エモーショナルで深い俳優だということは以前から知ってましたが、一緒に仕事をしてみて、人間性が素晴らしい紳士で、多くのものを与えてくれました。日本のみなさんは彼を誇りに思うべきです」と語り、会場は拍手に包まれた。『インセプション』は7月23日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:インセプション 2010年7月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved■関連記事:レオ、侵入するなら「アレキサンダー大王の頭の中。でもプライバシーの侵害だよ…」『インセプション』と「ブラッディ・マンデイ」がコラボオリジナルストーリーも展開渡辺謙が成田から舞台挨拶に直行!サプライズでの登場に観客熱狂渡辺謙、南果歩を伴い『インセプション』L.A.プレミアにオスカーにも期待レオ&渡辺謙の緊急声明に列島騒然!『インセプション』が全国のビジョンをジャック
2010年07月21日まもなく公開を迎えるハリウッド大作『インセプション』の特別試写会が7月15日(木)、東京国際フォーラムで開催され、上映前にサプライズで、本作に出演する渡辺謙が駆けつけ舞台挨拶を行った。日本時間で昨日7月14日(現地時間では13日)に行われた本作のL.A.プレミアに渡辺さんは、妻で女優の南果歩さんを伴って出席しており、その模様が本日、日本のメディアで報じられたばかり。渡辺さんは「明日帰国します。すぐまたお会いしましょう!」と語っていたが、その言葉通り本日、成田に到着し、そのまま会場に駆けつけた。来場を事前に全く知らされていなかった観客は大興奮!5,000人収容のホールを埋め尽くした観客は渡辺さんが客席側の入り口から登場すると、立ち上がって拍手と歓声で迎え、渡辺さんは丁寧なお辞儀を繰り返し、感謝の意を表した。先述のL.A.プレミアでは、主演のレオナルド・ディカプリオから「彼(渡辺さん)は日本で国宝になるべき」という称賛を受けたが、その話題を振られると大テレ。「レオにそう言ってもらえるのはありがたいですが、この作品にはハリウッドの次世代を担う俳優が結集しているんです。そういう素晴らしいキャストと(クリストファー・)ノーラン監督の手足であり、頭脳である優秀なスタッフが半年をかけて作り上げた作品です」と笑みを浮かべながら共演陣、スタッフを称えた。撮影での苦労や思い出に話が及ぶと「無重力のシーン」を印象深い撮影として挙げ「ひとつのシークエンスを撮るために、ロンドンの飛行船工場の跡地に巨大なスタジオを作り上げたんです」とその壮大さを説明。「『みんなで一緒に乗り込んだぜ』という気持ちになりましたね。昨日(のL.A.プレミア)は、同窓会のようなものでした」と嬉しそうな表情で語った。これまで物語の内容については多くが謎とされてきたが、渡辺さん曰く「どう他人に伝えるかが難しい作品。話のスジを全て話しても『何それ?』って言われてしまうと思う」とのこと。これから映画を鑑賞する観客の期待を煽りつつ、「だから、“どんな体験をしたのか”ということや雰囲気を周りの人に伝えてほしい」と呼びかけた。来週にはレオやノーラン監督も来日し、渡辺さんと共に都内で記者会見、ジャパン・プレミアイベントに出席する予定。『インセプション』は7月23日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。7月17日(土)、18日(日)、19日(月・祝)には先行上映を実施。特集「新時代の男たち」■関連作品:インセプション 2010年7月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved■関連記事:渡辺謙、南果歩を伴い『インセプション』L.A.プレミアにオスカーにも期待レオ&渡辺謙の緊急声明に列島騒然!『インセプション』が全国のビジョンをジャックレオナルド・ディカプリオ、パリス・ヒルトンと一緒に南ア入りしてW杯観戦レッドカーペット中継あり『インセプション』プレミア試写会に25組50名様ご招待レオ、渡辺謙来場!『インセプション』レッドカーペットに75組150名様ご招待
2010年07月16日