無理に食事を制限するダイエット、長続きしませんよね。実は、血糖値とダイエットはとても密接な関係です。血糖値をコントロールして、夏に向けて健康的にダイエットしてみませんか?もっと効率的に、見た目も筋肉を落としすぎずにダイエットしたい!そんな人におすすめの内容です!ダイエットに食事制限はつきもの。ですが、無理な食事制限や我慢は、長続きしませんよね。筋肉を落としすぎず、効率よくダイエットする方法をご紹介します!血糖値とダイエットの関係って!?出典:byBirth誰でも、食べ物を食べると血糖値が上がります。そして、血糖値をもとに戻すために「インスリン」というホルモンが出ます。インスリンがなければ、ずっと血糖値が高い状態になるので、体にとても大切なホルモンです。しかし、実はインスリンは、脂肪を貯めるはたらきもあるのです。要するに、インスリンが出る量が多いと太る!そのため、血糖値をなるべく上げない=インスリンを出しすぎない、ことでダイエットにつながるのです。血糖値を上げないためにはどうすれば良い?出典:byBirth食べ順について「血糖値を上げるものは最後に食べる」こと!最後、とまでしなくても、少なくとも最初に食べるのをやめてみましょう。空腹の時は、食べ物の吸収率がとても良くなっています。血糖値を上げる食品から食べると、血糖がグンと高くなります。その結果、インスリンも沢山出ます。血糖値を上げる食品とは?おもに、「主食」「芋」「果物」です。主食とは、白米、麺類、パンなど。芋はじゃがいも、さつまいも、里芋など。果物は全般、果糖が含まれるので血糖値を上げやすいです。その他、とうもろこし、はるさめ等も血糖値を上げる食品です。これらの食品は、後のほうに食べるようにしてみましょう。低GI食品を選択近年、注目を浴びている、低GI食品。「グリセミック・インデックス」の略です。グルコースを100g食べたときの血糖値を100とし、55以下のものを低GI食品とよびます。GIが高いものは、70以上のものとされています。血糖値を上げにくいため、低GI食品を選択して、しっかり食べつつダイエットが出来ます。おすすめの低GI食品オートミールGI値が55なので、おすすめです。ダイエット中は、炭水化物を減らす人も多いのではないでしょうか?主食などの炭水化物を減らすと、力が出ない・フラフラすることもあります。主食の中でも、こうした低GI食品を選択して食べるようにしてみてはいかかでしょうか。蕎麦食物繊維も豊富で、便通もよくしてくれます。GI値も55と低値!玄米GI値は55です。白米に比べ、食物繊維やビタミンB1も豊富です。ダイエットで不足しがちな栄養素も補ってくれます。牛乳、飲むヨーグルトGI値は25と低い!乳製品は、食後、血糖値が上がるのを緩やかにしてくれるという報告もあります。さらに、乳製品に含まれるカルシウムは、骨を丈夫にします。筋トレなどする上で、骨の健康もとても大切ですよね。アーモンドGI値は25!アーモンドは脂質も含まれていますが、ダイエット中には脂質も必要です。脂質は、消化管の粘膜をなめらかにしたり、便通をよくしてくれます。また、肌に潤いもあたえてくれます。過剰摂取はよくありませんが、ダイエット中の間食にはオススメです。筋肉を落とさずダイエットするには?出典:byBirth血糖値とダイエットの関係が、とても大切であると述べてきました。さらに、見た目も美しくダイエットするには、筋肉を落としすぎないことが大切です。血糖値に影響が少なく、筋肉をつけたい!そんな食品をまとめてみました。おすすめの食品は?鶏肉GI値は45と低く、たんぱく質が豊富で、筋肉をつくる原料となります。よく、ダイエット中はささみだけ食べる!という人もいますよね。もちろん、ささみは低脂質で良いですが、そもそも鶏肉自体が、他の肉よりも低脂質・高たんぱくです。ささみに限らず、鶏むね肉・鶏もも肉も食べてみてはいかかでしょうか。豆腐GI値は42。豆腐もたんぱく質が豊富です。絹ごし、木綿でもどちらでも大差はありません。お財布にもやさしいお値段ですし、食事に取り入れてみましょう。6Pチーズ・さけるチーズGI値は33。チーズといっても、プロセスチーズなど、エネルギー量が多くないものを選択します。太りそうなイメージがありますが、6Pチーズ1個でたんぱく質が約3~4g。牛乳コップ1杯(200ml)のたんぱく質は約6~7g。コンビニ等でも手に入りやすく、小腹がすいた時にもってこい!な食品です。まずは「夕食だけ」を意識してみてOK出典:byBirth例えば、夕食だけ低GI食品を組み合わせた食事をする、でもOKです。理由は、夜に食べた食事のエネルギーは、消費することが少ないため脂肪に置き換わりやすいからです。夕食だけでも変えてみると、何か変化があるかもしれません。まとめ出典:byBirthダイエット中、無理に制限しすぎず、低GI食品を組み合わせて食事をしてみましょう。また、小腹がすいた時、チーズや牛乳を先に摂ってから食事をする、という食べ方もおすすめです。少しの工夫の積み重ねで、効率的にダイエットができたら嬉しいですね!
2019年04月21日新生児低血糖は、赤ちゃんの血液中の糖分(ブドウ糖)が少なく、血糖値が低い状態をいいます。低血糖になると脳に深刻な影響を及ぼすことがあるため、適切な診断と治療が必要です。また、新生児低血糖は、ママの血糖値が高いなど母体の状態が原因で発症することもあるので、予防のためには妊娠中に血糖が高くないかを評価します。今回は新生児低血糖の原因・症状・後遺症のほかに治療法について解説します。 新生児は低血糖になりやすい?正常な赤ちゃんは生まれた直後(生後1~2時間)は血糖値が下がり、その後、徐々に上昇して生後2~3日で安定するのが一般的です。出生直後に、生理的な変化としてみられる血糖値の低下は、赤ちゃんが生まれたと同時に母体からのブドウ糖の供給がストップすることに関係しています。 赤ちゃんは、ママのおなかにいる間は胎盤を通じてブドウ糖などの栄養分をもらっていますが、出生後は栄養分の供給がなくなるので一時的な血糖値の低下(一過性の低血糖症)が起こりやすいのです。 一過性でなく、低血糖の状態が持続している場合や何度も低血糖を繰り返す場合、また、赤ちゃんの元気がないなど症状が現れている場合は注意が必要です。早期に適切な治療をおこなわないと新生児低血糖症になったり、脳に何らかの障害が残ったりする恐れもあります。 新生児低血糖の原因・症状新生児低血糖は、母体の因子・新生児の因子などさまざまな原因が考えられます。また、新生児低血糖は症状があまり目立たないこともあり、血糖を測定してはじめて気づかれることもあります。さらに、ほかの病気の症状に似た症状が現れることもあるため、ほかの病気との区別(鑑別)も必要です。 新生児低血糖の原因●エネルギーの需要が増え、ブドウ糖の消費が増える体内のブドウ糖は肝臓でグリコーゲンに変えられ貯蔵されます。このグリコーゲンがさらに分解され、エネルギー源として働きます。 赤ちゃんが生まれてからは自分で呼吸し、体温を保つなど母体外生活に適応するためにエネルギーを消費します。生まれた際に新生児仮死や呼吸障害、低体温などがあると全身のエネルギー需要が増え、グリコーゲンがより多く必要となってしまいます。エネルギーの需要に対し、グリコーゲンの需要が間に合わなくなると低血糖に陥ってしまいます。低血糖になっても脂肪を分解したり、ケトン体を作れると症状がでないこともあります。脳はブドウ糖以外にケトン体もエネルギーとして使うことができるからです。 ●肝臓でのグリコーゲンの貯蔵が少ない早産児や多胎児、胎児発育不全の赤ちゃんは、正期産児に比べてからだが小さく、肝臓に蓄積されているグリコーゲンも少ない状態で生まれてきます。そのため、生まれてからの生理的な低血糖に対してグリコーゲンを分解して対応していくものの、すぐにグリコーゲンが枯渇して低血糖に陥ってしまいます。 ●高インスリン血症ママが糖尿病や妊娠糖尿病を合併していたり、切迫早産の治療で子宮収縮抑制剤を使用していたりすると、おなかの中の赤ちゃんは高血糖状態になります。すると、血糖値を下げようとインスリンの分泌が亢進した状態になります。赤ちゃんが生まれ、ママからの糖の供給が止まったあとも、インスリンの分泌が亢進した状態がつづくので、さらに血糖値が下がり、低血糖に陥ってしまいます。 ●その他上記に加え、Ⅰ型の糖尿病、ガラクトース血症、高インスリン血症などの先天代謝異常や内分泌疾患などでも低血糖に陥ることがあります。低血糖が持続したり低血糖が繰り返される場合は注意が必要になります。 新生児低血糖の症状新生児低血糖では、次のような症状が現れることがあります。 ・元気がない・振戦(震え)・無呼吸や多呼吸などの呼吸異常・活気がない・泣き声の異常(甲高い泣き方)・けいれん・頻脈・多汗・皮膚蒼白、チアノーゼなど顔色が悪い・おっぱいやミルクの飲みが悪い 新生児低血糖の治療方法新生児低血糖は明確な治療の基準が定められていませんが、「血糖値<50mg/dl」が治療を開始するひとつの目安になります。治療の遅れは赤ちゃんに危険を及ぼすため、迅速に的確な診断をおこない、適切な方法で治療することが重要です。 ●呼吸障害、けいれん、活気がない、頻脈など、低血糖症状がない場合血糖値が50mg/dl未満で、授乳可能な場合は、まず授乳をおこないます。その後、血糖値が安定したら定期的に血糖値を測定しながら経過を観察します。授乳をしても血糖値が安定しない場合は、ブドウ糖液の点滴をおこないます。 ●呼吸障害、けいれん、活気がない、頻脈など、低血糖症状がある場合血糖値の値が50mg/dl未満で臨床症状が現れているときは、ブドウ糖液の注射や点滴をおこないます。血糖値を保てない場合はステロイドやグルカゴン、ジアゾキサイド(高インスリン血症の場合)などの薬剤を使って治療します。このような場合、NICUでの入院管理が必要なることもあります。 新生児低血糖による後遺症や診断後の生活について新生児低血糖は脳に大きな影響を与え、低血糖状態が続くと、次のような神経学的後遺症につながる可能性があります。・発達遅延・けいれん・脳性麻痺 ●診断後の生活「完全母乳で育てたい」という希望をお持ちのお母さんもいらっしゃることでしょう。ただし、新生児低血糖と診断された場合は、母乳とともにミルクも積極的に活用し、赤ちゃんに必要な糖分を補うことが重要です。 たとえば、母乳の出が悪い、赤ちゃんがなかなか母乳を飲まないなど、母乳だけでは栄養が足りない状態が続くと赤ちゃんの血糖値はますます下がってしまうでしょう。糖分は体のエネルギー源となるので、赤ちゃんが生きていくうえで糖分の摂取はとても重要です。完全母乳による育児を希望されているお母さんも、必要に応じて「母乳と粉ミルク(人工乳)を組み合わせて育てるなど考え方を拡げ、柔軟に対応をしましょう。 新生児低血糖にならないために妊娠中に気をつけること糖尿病の人が妊娠した場合、生まれた赤ちゃんが新生児低血糖になることがあります。また、妊娠前は糖尿病でなくても、前述のように妊娠糖尿病の場合にも低血糖が起こりやすいので妊娠中は体重管理に気を配り、糖分の摂取量にも注意しましょう。 おやつや食後のデザートで甘い物を食べるときは食べ過ぎに注意し、フルーツに含まれる糖分も見逃しがちなので気をつけましょう。 低血糖があってもケトン体が作られれば低血糖の影響を受けにくくなります。ケトン体を作るには脂肪酸のβ酸化が重要です。β酸化にはカルニチンが必要です。カルニチンは肉や魚、乳製品に多く含まれます。妊娠中にバランスをとった食事をすれば低血糖になっても症状を軽減することができます。母乳中のカルニチン量を増やすためには出産後の食事も気を配りましょう。 まとめ新生児低血糖は症状が明確に現れないものがあり、一方で重い後遺症を残す可能性もあるので迅速で適切な診断と治療、そして予防的な対応も重要です。新生児低血糖の原因としては生まれつきの病気のほかに、妊娠中のお母さんの糖代謝異常や出生後の赤ちゃんの哺乳状況などが関係することもあります。妊娠中の要因については食生活などに気をつけることで予防を図り、出生後は母乳だけでなく、必要に応じて粉ミルクで糖分を補うなど、柔軟に対応しましょう。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医
2019年04月15日脳と血糖値には深い関係があるのをご存じでしょうか?仕事や勉強の妨げになるような食後の眠気や集中力の低下などは血糖値が原因かもしれません。血糖値が脳に与える影響と血糖値を安定させる方法をご紹介します。血糖値が脳に与える影響とは空腹時に糖質を多く含む食事をすると、血糖値が急上昇します。上昇した血糖値を下げるために、すい臓から大量のインスリンが分泌され、血糖値は急激に低下します。すると、脳に糖分がいかなくなり、眠気を感じるのです。そこで、脳はブドウ糖が足りないと感知し、再び血糖値を上げるためにアドレナリンやノルアドレナリンの分泌を指示します。(※1)その結果、イライラや集中力の低下が引き起こされます。集中力の維持には、食後の血糖値の上下をなだらかにすることが重要です。血糖値を安定させる4つの方法1.野菜から先に食べる(ベジファースト)空腹時にいきなり白米など糖質が高いものを食べると、急激に血糖値が上がり、大量のインシュリンが分泌されてしまいます。しかし、野菜や汁物から食べることで、それらに多く含まれる食物繊維が糖の消化吸収を遅らせ、血糖値の急激な上昇を抑えてくれます。2.主食を玄米・全粒粉パンなどに切り替える普段の食事で、主食として食べている白米やパンを低GIの玄米・全粒粉パンにかえると、血糖値の乱高下を抑えることができます。GIの低い玄米やそば、全粒粉パンは精製されていない部分に、食物繊維やミネラルが残っているため、糖の吸収も穏やかになり、血糖値の急上昇を防げます。3.甘いお菓子を控える甘いお菓子や甘い飲み物は、砂糖が多く使われているため、血糖値を急激に上げてしまいます。また、洋菓子などは油分が多く、カロリーも高いので、健康のためにも食べ過ぎはよくありません。食べる場合は低GIにものを選びましょう。例えば、一般のチョコレート(GI:91)→ブラックチョコレート(GI:22)にかえると大幅にダウンできます。4.3食規則正しく食べるポイントは空腹になりすぎないことです。食事と食事の間は4~5時間くらいがベストといわれていています。その理由は、「空腹時間が長い=飢えている」とカラダが判断し、大量のエネルギーを吸収しようとしてしまいます。これが急激な血糖値の上昇につながってしまいます。次の食事まで時間が空きすぎてしまう場合は、間食をおすすめします。アーモンド・ヨーグルト・甘栗・牛乳・豆乳・野菜ジュースなどを食べれば、タンパク質やカルシウムの不足しがちな栄養素も一緒に補うことができます。 午後の仕事のパフォーマンスや勉強も昼食次第と言っても過言ではありません。ぜひ、食後の血糖値を最適化して、高い集中力を発揮したいですね。【参考】(※1)姫野友美心療内科に行く前に食事を変えなさい青春出版社(2016年p31) 【執筆者】衞藤敬子/管理栄養士コントラクトフードサービス大手(株)グリーンハウスに入社、社員食堂のメニュー提案や栄養指導業務を経て、2009年「あすけん」に参加。アドバイス作成やサービス開発に携わる傍ら、年間150件以上の栄養指導やプロアスリート選手の食事サポート、セミナーなどを実施。現在はフリーランスに転向し、幅広く活躍。
2018年10月05日大人のダイエット研究所はこのほど、食事の最初にヨーグルトを食べる「ヨーグルトファースト」は食後血糖値の急上昇を抑制させる効果があることを明らかにした。同試験は、健康な20~40代の男女各10名を対象に実施した。「包装米飯150gを摂取」「サラダ101gを摂取したのち、包装米飯を138g摂取」「包装米飯120gを摂取したのち、ヨーグルトを200g摂取」「ヨーグルト200gを摂取したのち、包装米飯120gを摂取」の4パターンの食事を規定の時間に摂取してもらい、それぞれ食後の血糖値を経時的に測定した。食後の血糖値(平均値)の時間経過による変化を調べたところ、白米だけを食べたパターンに比べ、ヨーグルトを一緒に食べたパターンのほうが血糖値の上下動が抑えられていた。また、白米の後にヨーグルトを食べた場合と比べ、ヨーグルトを先に食べた「ヨーグルトファースト」の方が血糖値の上がり方が緩やかであることも明らかとなった。続いて、野菜や海藻などを食事のはじめに食べる食事法「ベジタブルファースト」と「ヨーグルトファースト」を比較した。白米の前にサラダとヨーグルトをそれぞれ摂取してもらい、食後の血糖値を経時的に測定したところ、ヨーグルトファーストは、ベジタブルファーストと同等もしくはそれ以上の血糖値抑制効果がみられた。さらに、食後2時間経過時の血糖値を見ると、ベジタブルファーストよりもヨーグルトファーストの方が抑えられていることがわかった。今回の試験結果を受け、名古屋大学名誉教授の大澤俊彦氏は、「先行研究でも、たんぱく質や脂質の含まれるものを食前に摂取することで食後血糖値の急激な上昇を抑えることが確認されている。たんぱく質や脂質を含むヨーグルトが消化吸収を緩やかにすることで、食後血糖値の上昇が抑えられたと考えられる」とコメントしている。食後血糖値の急激な上昇は、インシュリンの過剰分泌を招き、肥満や糖尿病など生活習慣病のリスクが高まるという。さらに食後高血糖による「かくれ高血糖」が血管疾患リスクの一因であることも研究されている。今回の試験により、ヨーグルトファーストを実践すると、これらの症状の予防につながることが示唆された。
2017年10月06日低糖質ダイエットが人気となり、血糖値を気にする方が増えてきました。血糖値の上昇をゆるやかにすることは、痩せることへの近道です。血糖値とダイエットの関係血糖値とは、血液中に含まれる糖質のことを言い、日本人の主食であるお米やパンなど炭水化物に多く含まれています。これらの量や摂取する回数を調整することで、ダイエットにつながります。私たちの身体は、血糖値が上昇した状態だと太りやすくなり、血糖値が低下していると痩せやすくなります。私たちの身体は、血糖値が一定以上になると、脂肪として蓄えようとします。反対に一定以下になると、蓄えていた脂肪を燃やして、エネルギーを得ようとします。この仕組みを利用し、血糖値の上昇を緩和することでダイエットが簡単に出来るのです。脂肪を燃やす時の順番としては、まず内臓脂肪から燃焼させ始めます。内臓脂肪はお腹周りに集中しているので、ウエストから痩せていくということになります。ですので、特にポッコリお腹でお悩みの方には、血糖値の上昇をゆるやかにするダイエットはオススメです。血糖値の上昇をゆるやかにする方法1.食前の軽い運動食事の前に軽く運動すると、肝臓についている脂肪が血中に流れてくるので血糖値が上がります。すると空腹感が和らいで食欲が抑えられます。2.空腹を我慢しない空腹状態でガッツリ食べると、急激に血糖値が上昇して血中のインスリン濃度が上がってしまいます。インスリンは糖分を分解する効果がありますが、同時にカロリーを脂肪としてため込む性質をも持っています。空腹は我慢せず、小腹が減ったらちょっと何かを食べるほうがダイエットに繋がります。オススメは糖質の少ないチーズやナッツ類です。3.食事回数を増やして小分けにして食べる小分けにして食べるメリットは、血糖値を一気に上下させないという点にあります。そうすることで「激しい空腹」を感じなくなるので、早食い、ドカ食いを防ぐことができます。こまめにエネルギー補給することで、燃焼しやすい身体を作るという意味でも効果があります。4.フルーツを食べるなら午前中に「フルーツ=太らない」という考え方は間違いです。フルーツは”糖質のカタマリ”といってもいいものなので、夜に食べると太る原因になります。とはいえ、ビタミンなどの栄養が豊富なので、お菓子よりは遥かに健康に良いです。それに消化が良いので、朝に食べても消化器官に負担を与えないのでオススメです。例えば、朝食としてヨーグルトとフルーツなどを食べれば、健康的にダイエットができるでしょう。5.白いものは避ける急激に血糖値を上げてしまうのは、精製されている白い食品であることが多いです。白いごはん→玄米白い砂糖→きび砂糖パン→ライ麦パンこのように置き換えてみましょう。また、菓子パンやお菓子なども、もちろん精製された砂糖を使っているので注意しましょう。6.炭水化物は最後に食べる食事の最初に炭水化物(糖質)を食べると、血糖値が急激に上昇して肥満の原因になります。最初に食物繊維豊富な野菜を最初に食べると、血糖値を適切にコントロールできます。「野菜→肉・魚→ご飯」という順番で食べましょう。7.睡眠時間を1.5の倍数で取る「睡眠不足→朝食を抜く→お昼にドカ食いをする→血糖値が急激に上昇→肥満の原因」この悪循環を防ぐには、質の良い睡眠が大切。そのためには1.5の倍数の時間で眠るのがオススメです。人は入眠直後にレム睡眠(深い睡眠)に落ち、その後ノンレム睡眠(浅い睡眠)に移行する。このワンセットが1時間半で繰り返されます。つまり、1.5時間の倍数で起床すると、ちょうどノンレム睡眠(浅い睡眠)で目覚めることになり、スッキリと起きられます。具体的には4時間半、6時間、7時間半、9時間の睡眠時間をとると、朝の目覚めが良く、睡眠の質が良くなります。8.冷たいご飯を食べるご飯は糖質のカタマリで、食べると急激に血糖値が上昇します。しかし、冷えたご飯なら血糖値の上昇を緩和できます。ご飯は冷めていく段階で「レジスタントスターチ」という難消化性でんぷんを作り出します。レジスタントスターチは糖として消化されにくく、その結果として血糖値の上昇も緩やかになります。9.ミックスナッツとコーヒーを一緒に食べる先ほど、糖質の少ないナッツ類は間食やおやつに最適とご紹介しましたが、このナッツとコーヒーを一緒に食べると、さらにダイエット効果がアップします。コーヒーには脂肪燃焼効果のあるクロロゲン酸と、リパーゼ(脂肪消化酵素)を活性化するカフェインが含まれています。このふたつの成分の効果をさらに強化するのがアルギニンという成分です。そしてアルギニンは、ピーナッツやアーモンドやクルミに多く含まれているのです。コーヒーとミックスナッツを一緒に食べれば、血糖値の上昇を防ぐばかりでなく、脂肪燃焼効果も期待できます。10.早食いせずにゆっくり食べるゆっくり食べることで、血液に入る糖分の量がおだやかになるので、その分血糖値の急上昇もゆるやかにしてくれます。30回は咀嚼しましょう。血糖値の上昇をゆるやかにするダイエット法はいかがでしたでしょうか?血糖値の上昇を緩和する方法を身につけて、ぜひダイエットを成功させましょう!※筆者の個人的見解です。効果・効能を保証するものではありません。
2017年02月03日質問:先日病院で血液検査をしたところ、血糖値が高いと言われました。ストレスの多い状態が続いていまして、先日病院で血液検査をしたところ、血糖値が高いと言われました。ちなみにその時はほとんど食事をしていない状況で、最後に口にしたものは無糖のお茶でした。体型はやせ形で、中性脂肪やコレステロールの値が高いと言われたことはないのですが、入院や通院が必要になるような心疾患など、何か他の病気と関係があるのでしょうか?鹿児島県:yuki412さん(32)回答:血糖値と心疾患の関係についてお答えします。――ストレスと血糖値の関連性ストレスと血糖値、および心疾患に関するご相談ですね。ストレスの多い状態が続いているとのこと、本当に大変ですね。ストレスと血糖値に関しては現在研究が進められ、関連があるという報告が上がってきています。そのメカニズムについてお話ししましょう。一つには、ヒトがストレスを感じると交感神経が興奮し、血糖値を上昇させるグルカゴン、アドレナリン、甲状腺ホルモンといったホルモンが増え、血糖値を上げることになります。また、ストレスが強くなると分泌されるコルチゾールも、血糖値を上昇させる働きがあります。ご相談者さまの場合も、このようなメカニズムが働き、肥満や生活習慣の乱れがないにもかかわらず、血糖値が上昇している可能性があります。また、ストレスの多い状況下では、糖尿病の発症率も上昇することがわかっています。一方、血糖値が高い状態が続くことで血管が傷つきやすくなり、動脈硬化も進んで狭心症や心筋梗塞、脳血管障害などをきたす可能性も高まりますが、こういった狭心症や心筋梗塞といった重篤な心臓の病気を起こしても、糖尿病にかかってしまうと、症状である胸の痛みを感じにくくなり、発見が遅れてしまうこともあります。<日ごろから血糖値を適正に保つ心がけを>このような深刻な事態を避けるために、日ごろから血糖値を適正に保つような心がけが必要です。食事の栄養バランスの乱れや運動不足などがあれば、それらを改善するのはもちろんですが、ストレスが血糖値上昇の主因と考えられる場合には、ストレスに対する対処が必要になります。ストレスに対する効果的な対処法としては、しっかりと休養をとること。忙しいとつい、自分のケアは後回しになりがちですが、心身の疲労を感じたら、まず休みましょう。また、自分が心から楽しめる趣味を持ち、週末などにそれに没頭できる時間を持つことも非常に大切です。スポーツも、体重の維持、ストレス解消、両方の側面からおすすめできます。オフィスの椅子で腹式呼吸をしたり、近くの公園でも構わないので緑に触れたりすることも、大きなストレス解消効果が期待できるでしょう。ストレスの対処が自分の手に余ると感じたら、ためらわずに精神科やカウンセラーなど、専門家の手を借りることも必要です。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:一般的に何歳ぐらいから脳血管疾患の危険性が増すのでしょうか?30代半ばの主婦です。父方、母方両方の祖母が、脳卒中が原因で、認知症になったり、亡くなったりしました。私自身はお酒もたばこもたしなみませんが、一般的に何歳ぐらいから脳血管疾患の危険性が増すのでしょうか?また、早期発見できた場合とできなかった場合、どれだけの医療費の負担差が予想されるでしょうか?滋賀県:atuさん(35)回答:年齢と「脳血管疾患」の関係についてお答えします。――「脳血管疾患」の危険因子一般的には、脳梗塞などの脳血管疾患は、中高年や高齢者に発症することが多いです。一方、脳血管疾患の一つであるくも膜下出血は、40代、50代の働き盛りにも起きますので、特定の年代に限ったものではありません。では、脳血管疾患の危険因子を見てみましょう。■高血圧最も危険な原因は「高血圧」です。軽度の高血圧者(上の血圧が140~159mmHgほど)が脳卒中で死亡する危険度は、至適血圧者(してきけつあつ:理想的な血圧の値のこと)(110~119mmHg)と比べ、約3倍になります。重度の高血圧者(上の血圧が180mmHg以上)の場合、リスクは7倍以上に高まります。その他の要因は下記が挙げられます。 ■不整脈 「心房細動」という不整脈は、心臓が原因で起こる脳梗塞の最大の原因になります。きちんと脈を刻めない心臓は、流れが滞り、血液の塊ができてしまいます。その塊が脳へと飛び、脳梗塞になるのです。主な原因は高血圧、心筋症、心臓に酸素を送る冠動脈の動脈硬化です。しかし、過度な喫煙、飲酒、過労なども発作を誘発する場合があります。■脂質異常症動脈硬化を引き起こすLDLが高いと危険です。■高血糖状態糖尿病により高血糖状態が継続し、脂質が高い状態も加わると、動脈硬化を促します。脳の毛細血管まで硬化すると、脳梗塞のリスクが高まります。■喫煙たばこを吸わない人に比べて2.0~2.5倍も危険性が高いといわれています。喫煙をすると、血圧が上昇し脳の虚血が進行します。一酸化炭素やニコチン、タールなどが身体に入り、全身の血管が収縮するためです。 ■過度な飲酒お酒は、ほどよく飲む分には身体のリラックスや食欲の増進、血の巡りをよくするといった、プラスの効果があります。ですが、過度な飲酒は、肥満・動脈硬化・高血圧・糖尿病を引き起こし、また脳卒中のリスクを高めます。上記以外にも、家族に脳血管疾患になった人がいる場合は、脳卒中になる危険性が高くなります。遺伝の問題のため予防は難しいですが、発症のリスクが高いことを知っておいてください。<早期発見できた場合とできなかった場合の治療費>また、早期発見できた場合とできなかった場合の治療費の差、ということですが、脳血管疾患の一つである脳梗塞の場合を見てみましょう。この場合は早期の対応が重要になります。発病から3時間以内であれば、t-PAという薬を使用し、原因となった血栓を溶かすことが可能だからです。この条件に当てはまった50代の男性の場合、入院10日、治療費負担額30万円ほどで済んだのですが、t-PAを使用した治療を行うことができなかった70代の男性は、脳の血管が狭くなった部分を広げるためにステントという器具を入れる手術を行い、25日入院しました。結果、80万円ほど負担することになったのです。早期発見で、しかも血栓溶解療法が適応できた場合には、そうでない場合と比べ、治療費に大きな差が見られます。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日サニーヘルスはこのほど、ダイエット情報発信サイト「microdiet.net」にて、調査レポート『1400万人以上の日本人が該当の可能性あり!『血糖値スパイク』から身を守るには?』を公開した。同サイトでは、グルコーススパイクとも呼ばれる症状「血糖値スパイク」について解説している。血糖値スパイクは、通常の健康診断では発見することができず、知らず知らずのうちにがんや認知症といったさまざまな病気につながるほか、突然死を招く危険性もあるという。「血糖値」は血液中に含まれるブドウ糖の量を数値で表したもの。数値が高いほど血液に含まれる糖が多い。食品に含まれる糖質は体内でブドウ糖に分解され、血液に入り血糖となりエネルギーとして利用される。その際にすい臓からはインスリンというホルモンが分泌され、血糖値はコントロールされている。血糖値のコントロールがうまくいかず、値が高い状態が続いてしまう人は「糖尿病」と診断される。しかし、食後の短時間だけ正常値を超えて血糖値が急上昇し、その後は正常値に戻るという現象を「血糖値スパイク」と呼ぶという。「血糖値スパイク」は、食後血糖値を測定して、初めて判明する。通常の健康診断では、空腹時血糖値を測るため、見落とされるケースが多いとのこと。空腹時血糖値が正常の範囲内の人や高め程度の人、やせ型の体形の人にも起きることがあるという。日本人では2型糖尿病予備軍に多く、病気の早期発見のひとつの目安になっている。自覚症状としては食後のぐったり感、急激な眠気、疲労感、集中力・判断力の低下などが挙げられる。「血糖値スパイク」は、糖尿病へ進行するリスクが高いだけでなく、この現象自体が体に悪影響を及ぼすという。血糖値の急上昇が繰り返されると大量の活性酸素が発生し、細胞を傷つけ動脈硬化を起こし、脳梗塞や心筋梗塞などさまざまな病気の原因となる。また、ネズミの実験では、インスリンが多い状態は記憶力が衰えやすいことが確認されている。そのほか、認知症の発症率の上昇、がん細胞の増殖も促す危険性も指摘されているという。「血糖値スパイク」を防ぐには、血糖値を急上昇させずインスリンの量を抑えることが必要とのこと。食事の初めに食物繊維を多く含む野菜・豆類・きのこ類、海藻類を食べるなど、食べる順番に気を付けることが大事だとされている。また、食事の間隔が長くなるほど、血糖値スパイクが起きやすくなるため、規則正しく3食を摂取することも重要となる。食後は消化吸収のために胃腸が活発に働き、糖質が吸収され血糖値が上がることから、食後なるべく早め(15分程度)に体を動かすことも有効だという。詳しい説明はmicrodiet.netの最新の記事『1400万人以上の日本人が該当の可能性あり!『血糖値スパイク』から身を守るには?』で解説している。
2016年11月30日こんにちは、ライターの渦マキです。低血糖症という病名をよく耳にするようになりました。筆者もお腹が減ったときに手が震えたり、足の力が抜けたりするときがあって、その状態が「低血糖なのかな」と判断していました。女性についてまわる病気は低血糖症が関係して引き起こされることがあるといいます。●低血糖症とは何か低血糖症を起こしやすい食品の取りすぎによって血糖値が急上昇することが発端となり、『低血糖症』が引き起こされます。低血糖になるまでの流れを示します。(1)精製された糖分を大量に(頻繁に)取る(2)血糖値の急激な上昇(3)インスリンの過剰分泌(4)低血糖精製された糖分は、血糖値を急激に上昇させるGI値が高い食物です。先に示した低血糖状態が頻繁に起こると、血糖のコントロール機能がうまく働かなくなってきます。こうして血糖値のコントロールが乱れること で、さまざまな不調が引き起こされるのです。この不調が低血糖症(正式名称:機能性低血糖症)と呼ばれています。●低血糖症の症状先に示した血糖値の急降下が脳のエネルギー不足を引き起こし、さまざまな“精神的不調”があらわれます。おもに、・うつ症状・やる気がなくなる・集中力の低下・だるい、疲れやすい・眠気、ぼーっとするといった症状です。このような不調は、統合失調症やADHDと間違われてしまうこともあります。もっとも恐ろしいのは、「眠い」「ぼーっとする」という状態を通り越して意識がなくなってしまい、そのまま昏睡状態に陥ってしまうことです。脳にエネルギーが行き届かない状態が続くため、脳に障害を受けてしまう のです。●低血糖症は女性特有の不調を引き起こすことも低血糖症では、・月経前症候群(PMS)・パニック障害・過食症などを引き起こす症例も見られています。●低血糖症の治療とは血糖値を急激にあげない食物(GI値の低い食べ物)を取ることがポイントになります。つまり、GI値の高い食べ物は避けます。GIとはグリセミック・インデックスのことで、GI値は血糖値の上がりやすさの値です。GI値の高い食品で知られているものは、・白米・コンビニなどに並んでいる白いふわふわしたパン・砂糖やブドウ糖果糖液糖、精製された糖質などです。“疲労回復”として販売されている清涼飲料水などは、血糖値を急上昇させてしまう要注意食品です。「低血糖症ではないかな?」と思われる症状があるときは、専門医で“5時間ブドウ糖負荷試験(OGTT)”を受けてみてください。低血糖症の検査だけでなく、食事の仕方や糖分の取り方のアドバイス を受けられるメリットがあります。【参考文献】・『なぜあなたは食べすぎてしまうのか―低血糖症という病』矢崎智子・著●ライター/渦マキ(フリーライター)
2016年08月17日さっきまで元気だったのに、急に気分が落ち込んでしまったり、何もないのにせつない気持ちになって悲しくなったり……。それはもしかして「低血糖」の症状かもしれません。低血糖といえば、お腹がすいている状態だと思われがちですが、実は気分にも大きく影響すると考えられています。例えば、空腹になるとイライラしてしまうのも、そのひとつ。その原因は、低血糖をきっかけに、多くのホルモンが分泌されることにあります。人の身体は糖をエネルギーとして活動しており、特に多く必要なのが脳です。血液中の糖が減ってしまう低血糖が起これば、脳にとっては大問題。糖の不足を補うために、体内ではさまざまなホルモンを出して、補おうとするのです。低血糖で出てくるホルモンには大きく分けて2種類あり、ひとつは攻撃性を高める「アドレナリン」、そしてもうひとつは、気分の落ち込みを招く「ノルアドレナリン」です。お腹がすいてイライラしてしまうのはアドレナリンによるもの。お腹がすいている時ほどアイデアが浮かんだり、仕事が進んだりした経験はありませんか?空腹を引き金に、アドレナリンによるやる気スイッチがオンになることで、食事を抜いた方が仕事がはかどるという人もあるようです。もう一方で、気分を落ち込ませ、涙さえも出してしまう「ノルアドレナリン」が多く出る人もあります。普段ならなんでもないことに傷ついてしまったり、自己嫌悪を感じたり、否定的な感情に陥りやすくなるのが特徴です。いつも以上に落ち込みやすい時は、低血糖を疑ってみましょう。気分の変化は誰にでもあるものですが、大きく落ち込んだり、イライラしたりするようではトラブルを招く可能性も。感情をコントロールしたい人は、低血糖予防を意識してみてはいかがでしょうか?低血糖を予防するポイントは大きく2つ。ひとつは、普段から甘いものを食べ過ぎないこと。甘いものは低血糖を防ぐどころか、促進させる原因に。もうひとつは、食事を小分けすること。食事の時間が空きすぎると、低血糖を招きます。一日の食事量は変えずに、おやつの代わりに軽い食事をとるのがおすすめです。気分の乱高下は、血糖値の乱れと関係します。落ち込みやすい人は低血糖予防に取り組んでみてくださいね。
2015年12月15日モンテールはこのほど、砂糖に比べて血糖値が上がりにくい成分「エリスリトール」を使用したスイーツ、「2P 全粒粉ロール・チョコ」「2P なめらかプチエクレア」を発売した。「エリスリトール」はブドウ糖から発酵して作られる甘味料で、砂糖に比べ血糖値が上がりにくいという。同甘味料を使用した2種のスイーツのうち「2P 全粒粉ロール・チョコ」は、小麦粉や全粒粉などで作ったチョコスポンジ生地でクリームを包んだロールケーキ。クリームにはベルギー産のチョコで作った自家製のチョコカスタードが入っている。糖質量は13.3gで価格は130円(税別: 沖縄を除く)また、「2P なめらかプチエクレア」は、同社自家製のカスタードとホイップクリームをブレンドしたミルククリームをエクレア生地につめ、チョコレートでコーティングした商品。糖質量は9.6gで価格は140円(税別: 沖縄を除く)となっている。
2015年11月05日モンテールはこのほど、砂糖に比べ血糖値が上がりにくい糖質(エリスリトール)を使用した「スイーツプラン」シリーズの第2弾として、「6P なめらかプチシュー・ミルク」など3品を発売した。「スイーツプラン」は、一般社団法人食・楽・健康協会の山田悟代表理事が提唱する「緩やかな糖質制限」に基づいて企画したもので、エリスリトールを除く糖質量が10g以下のスイーツを商品化している。エリスリトールや全粒粉を使う一方で、洋菓子作りに必要不可欠な砂糖と小麦粉も用いて、スイーツのおいしさが表現できるように配合を調整したとのこと。エリスリトールは、ぶどう糖から発酵して作られる糖質。一般にカロリーゼロと考えられており、砂糖に比べ血糖値が上がりにくいのが特徴。「6P なめらかプチシュー・ミルク」は、ひと口サイズのシュークリームにシリーズ専用に作った自家製のカスタード、ホイップクリーム、北海道産生クリームなどをあわせたミルククリームを詰めた。北海道を除く全国で販売している。沖縄を除く希望小売価格は140円(税別)。「なめらかクレープ・ミルクチーズ」は、北海道産生クリームと自家製のカスタードをブレンドした甘さ控えめのチーズクリームをクレープ生地で巻いた。11月30日までの期間限定で販売。沖縄を除く希望小売価格は130円(税別)。「ミルクショコラのドルチェ」は、低温殺菌牛乳とホイップクリームで仕立てたミルクショコラムースに全粒粉のスポンジ生地、ミルククリームを重ね、スクラッチチョコをトッピングした。10月31日までの期間限定で販売する。販売地域は北海道、沖縄を除く全国。希望小売価格は220円(税別)。なお、販売エリアでも取り扱いのない店舗もあり。
2015年10月09日モンテールは9月1日、砂糖に比べ血糖値があがりにくい糖質を使用したスイーツ「6P なめらかプチシュー・ミルクショコラ」と「ティラミス」を発売する。同社ではこれまで、カロリーや甘さを控えた商品を要望する消費者の声に応えるため、野菜や全粒粉、豆乳を使った商品を企画、販売してきた。健康志向の高まりにあわせ、カロリーを抑えた商品開発にも取り組んできたが、満足のいく商品ができず商品化には至らなかったという。今回は、おいしさを最も重視し、健康志向も併せ持った企画として「糖質」に注目して商品開発を行った。食・楽・健康協会の山田悟代表理事が提唱する「緩やかな糖質制限」に基づき、砂糖と比べ血糖値があがりにくい糖質の「エリスリトール」や全粒粉を用いるなど、原料を工夫した。「6P なめらかプチシュー・ミルクショコラ」(151円/税込)は、一口サイズのシューにホイップクリーム、シリーズ専用に作った自家製のカスタードなどをあわせたなめらかなミルクショコラクリームを入れた。自家製カスタードとミルクショコラクリームにエリスリトールを使用している。北海道を除く全国で販売。「ティラミス」(237円/税込)は、粗びきの全粒粉を使ったスポンジ生地にコーヒーシロップを染み込ませ、シリーズ専用に作った自家製カスタード入りのなめらかなチーズクリームを重ねた。上にはコーヒーパウダーをトッピングしている。自家製カスタードとチーズクリーム、スポンジ生地にはエリスリトールを使用した。全国で販売する。両商品は、9月30日店着までの期間限定で販売する。なお、「2P なめらかシュークリーム」など3品は9月より販売エリアを拡大し、「スイーツプラン」シリーズとして計5品を展開していく。
2015年08月26日新潟大学は6月18日、糖尿病治療で使われるインスリンなどの血糖降下薬による低血糖脳症に対し、新たな動物モデルを作成し、用いることで低血糖脳症の治療薬を発見したと発表した。同成果は新潟大学脳研究所神経内科の下畑享良 准教授を中心とする研究グループによるもので、6月18日の国際科学誌「PLOS ONE」に掲載された。低血糖脳症は、糖尿病の治療でインスリン注射や内服の血糖降下薬を用い血糖値を下げたときに、薬が効きすぎることで起きる。糖は脳にとってのエネルギー源であるため、低血糖脳症は重度の脳障害や認知症の原因となる。近年、その数が増えていることが問題となっているが、ブドウ糖注射を除くと治療薬がなく、治療薬の開発が望まれているが、良い動物モデルがないという課題があった。従来の動物モデルは低血糖におる脳のダメージによって呼吸が止まるため、人工呼吸器を使用していたが、難易度が高いという問題があった。今回の研究では、脳波をモニターしながら脳の傷害をチェックする方法を用いることで、人工呼吸器を使用しないで済む動物モデルを確立した。また、このモデルを用いることで、低血糖の治療として行うブドウ糖注射のあとに、脳内にアルデヒドのひとつである4HNEという物質が蓄積し、神経細胞を傷害すること、その障害の程度は低血糖の時間が長いほど高度になることを発見。アルデヒドを分解する酵素を刺激する薬剤「ALDH2 アゴニスト」をブドウ糖と一緒に注射したところ、脳内のアルデヒドが減少し、神経細胞の障害も抑制されることを確認した。このアルデヒド分解酵素刺激薬が実用化されれば、低血糖脳症患者の一部の予後を改善する可能性がある。同研究グループは今後、今回開発した動物モデルを用いて、さらに低血糖脳症の治療薬候補の同定を進め、最も効果が期待される治療薬を用いた治療の実用化を目指すとしている。
2015年06月18日毎日忙しく過ごしていると、ついつい外食に頼りがち。一人暮らしの方は、特にその傾向が強いのではないでしょうか?そこでご紹介したいのが、『ズボラでも脱糖尿病 血糖値 上がらないのはどっち?』(板倉弘重、浅野まみこ著、アスコム)。「血糖値なんか気にする年齢でもない」という人は少なくないでしょうし、サブタイトルにある「糖尿病」に関しては、なおさら縁遠く感じても当然です。とはいえ、日ごろの健康管理は将来に影響を及ぼすもの。気をつけて損はないので、ふだん何気なくたべている料理やスイーツを徹底比較した本書が役立つわけです。◼︎パスタならどっち?ここで比較の対象になっているパスタは、カルボナーラ(700kcal、食物繊維2.2g、糖質59.7g)、ナポリタン(679kcal、食物繊維4.3g、糖質69.6g)、そしてミートソース(603kcal、食物繊維4.7g、糖質67.1g)。コッテリとしたカルボナーラがよくなさそうな気もしますが、意外なことにカルボナーラが安全メニュー。なぜなら、卵、生クリーム、ベーコン、チーズなどが使われているカルボナーラは、脂質の多いパスタだから。ただし野菜が少ないので、サラダなどで食物繊維を補うことも大切。なお、よくないのは、糖質の多いケチャップを使っているナポリタン。(42ページより)◼︎サラダならどっち?ここに登場するのは、シーザーサラダ(238kcal、食物繊維1.0g、糖質6.5g)と根菜の蒸しもの(119kcal、食物繊維6.0g、糖質20.0g)。やはり意外なことに、よいのはシーザーサラダなのだそうです。なぜならシーザーサラダはチーズやドレッシングがかかるのでカロリーは高めですが、糖が多いのはクルトン程度だから。メインになるレタスには食物繊維が含まれているため、血糖値の上昇をゆるやかにするのだといいます。一方の蒸し野菜はカロリーを抑えることができ、食物繊維も豊富ですが、問題は根菜中心になってしまうこと。いもや根菜、コーンなどは糖質が多いので、食べ過ぎると糖質の上昇につながるわけです。とはいえ、適量なら問題なし。◼︎ケーキならどっち?ケーキは、小麦粉とクリームの使用量が少ないものを。ショートケーキ(344kcal、食物繊維—-、糖質26.1g)やチョコレートケーキ(501kcal、食物繊維—-、糖質40.1g)には、砂糖やホイップした生クリーム、チョコレートなどがたっぷり。生地にも小麦粉や砂糖を多く使い、高糖質なので注意が必要。その点、チーズケーキ(249kcal、食物繊維—-、糖質24.9g)は、チーズを多く含み、一般のケーキよりも糖質が少し抑えることが可能。またチーズはビタミンを多く含み、脂肪代謝に欠かせないビタミンB2も含まれるそうです。よりよいのは、カロリーを抑えたベイクドチーズケーキ。レアチーズは、クッキー部分に糖質が多いので要注意。このように日ごろ食べ慣れているものを比較しているので、少しだけ意識するだけで、食生活を改善できそうです。(文/印南敦史)【参考】※板倉弘重・浅野まみこ(2015)『ズボラでも脱糖尿病 血糖値 上がらないのはどっち?』アスコム
2015年05月04日カゴメはこのほど、城西大学(金本郁男教授)との共同研究により、メタボリックシンドロームの原因の一つである食後の血糖値上昇を抑えるためには、200ml程度の野菜ジュースを食前に飲むことが効果的であることを、ヒト試験で明らかにした。同社は既に同大学との共同研究によって、野菜ジュースを食前に摂取すると食後の血糖値上昇が抑えられることを確認している。今回は食後の血糖値上昇抑制に効果的な野菜ジュースの飲用量を明らかにするため、ヒト試験を実施したという。試験では健常な大学生10名に、野菜ジュース(もしくは水)と白米を複数パターンで摂取してもらい、食後の血糖値変化量を調べた。食事パターンは「水200mlを摂取し、30分後に白米150gを摂取」「野菜ジュース68.5mlを摂取し、30分後に白米135gを摂取」「野菜ジュース137mlを摂取し、30分後に白米120gを摂取」「野菜ジュース200mlを摂取し、30分後に白米106gを摂取」「野菜ジュース274mlを摂取し、30分後に白米90gを摂取」の5つで、全体の糖質量は50gに統一した。その結果、野菜ジュース200mlを飲んだ食事パターンでは、野菜ジュースを飲まなかった食事パターンに比べ、食後の血糖値の上昇が低く抑えられた。また、それ以上野菜ジュースの摂取量を増やしても、効果はほぼ変わらなかったという。次に食事開始時からの血糖値の最大変化量(以下、ΔCmax)に焦点を当てた。ΔCmaxはメタボの原因の一つである「血糖値の急激な上昇」の指標で、食事開始後の血糖値の最大値と食事開始前の血糖値の差となる。ΔCmaxが大きいほど、血糖値が急激に上昇したことを意味する。ΔCmaxは、野菜ジュース200mlを飲んだ食事パターンにおいて、野菜ジュースを飲まなかった食事パターンよりも有意に低い値を示した。さらに、血糖上昇曲線下面積(IAUC)にも着目した。IAUCとは、時間経過にともなう血糖値増加量の面積を指し、食品の血糖値上昇を比較する指標として用いられることが多い。IAUCが低いことは、糖質の吸収が抑えられた、あるいは生体内で糖の利用が亢進(こうしん)したことを意味する。IAUCは、野菜ジュース200mlを飲んだ食事パターンおよび野菜ジュース274mlを飲んだ食事パターンにおいて、野菜ジュースを飲まなかった食事パターンよりも有意に低い値を示した。今回の結果を受け、研究に携わった金本教授は「朝起きがけに野菜ジュースをコップ1杯飲むだけで食後血糖が改善できる」と、野菜ジュース摂取のメリットについて言及。一方で、「野菜ジュースの効果だけに期待して野菜ジュースを飲み過ぎるのではなく、食事全体のカロリーなどにも気を付けて、バランスのよい食事をすることが大切です」ともコメントしている。なお、今回の研究成果は5月21日より開催される「第58回日本糖尿病学会年次学術集会」にて発表される予定。
2015年04月24日大阪市立大学は、糖尿病の血糖コントロールが悪化することで睡眠の質の劣化を伴う睡眠障害が引き起こされること、ならびに睡眠障害が早朝高血圧を起こすことで糖尿病の心血管障害の原因となることを明らかにしたと発表した。同成果は、同大大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学の稲葉雅章 教授らによるもの。詳細は4月14日付でオープンアクセスジャーナル「PLOS ONE」に掲載された。糖尿病患者は、肥満に伴う閉塞性睡眠時無呼吸症候群を除いた場合でも一般人に比べ約2倍の不眠が見られると言われており、さまざまな原因が検討されてきた。また、近年の研究から、睡眠時間が短くなると糖尿病の有病率が上昇することや、睡眠障害を有する患者では2型糖尿病の発症確率が有意に高くなることから、睡眠障害による糖尿病増悪の可能性が示唆されていたものの、直接的な関与はよくわかっていなかった。今回、研究グループは、63名の2型糖尿病患者に対して脳波計を用いた精密な睡眠の質判定を実施。その結果、血糖コントロール指標であるHbA1cの増悪につれて、深睡眠の程度を示すレム睡眠潜時が短縮すること、ならびに血糖コントロール増悪により深睡眠の徐波睡眠相が減少することなどが判明したとするほか、深睡眠の障害が動脈硬化進展につながる可能性も示唆されたとする。これらの結果を受けて研究グループは、現在、睡眠障害により特異的に有効とされるオレキシン阻害薬を用いることで睡眠障害を改善させ、それによりどのような効果が得られるのかについての解析などを行っており、予備段階の研究では、睡眠障害による交感神経系の活動性低下や血糖コントロール改善が認められているとのことで、今後、患者数を増やして睡眠障害に対する治療の位置づけを確立することを目指した研究を進めていく計画だとしている。
2015年04月16日カゴメと城西大学の共同研究2015年1月8日、カゴメは城西大学との共同研究で、野菜ジュースが食事による血糖値上昇に対して好影響を与えることをヒト試験で確認し、第18回日本病態栄養学会(京都:2015年1月10~11日)で発表した。食後高血糖食事を取ると、糖が吸収され、血中に放出さえることから、血糖値が上昇することは自然現象である。しかし、食後の血糖値が急上昇することは糖尿病やメタボリックシンドロームの原因であることが近年解明されつつある。糖尿病の診断および治療の目安としてはHbA1cを用いることは糖尿病の治療ガイドラインで定められている。しかし、一部の患者ではHbA1cが目標値まで下がっているにもかかわらず、合併症が発症する人が存在する。その原因が食後高血糖であるとする研究者もいる。そのため食事後の血糖値の最大値と食事開始前の血糖値の差であるΔCmaxも指標の一つになる可能性がある。今回の研究健康な大学生8名に【1】野菜ジュース200mLを白米106g摂取前に摂取(15分前、30分前、60分前)、【2】野菜ジュース200mLを白米106gと同時に摂取、【3】白米150gのみを摂取して血糖値の変化をそれぞれ測定。(8名が5回の試験)その結果、野菜ジュースを白米摂取前に飲むとΔCmaxが抑えられることが判明した。30分前に野菜ジュースを飲んだ場合、最もΔCmaxが低かった。また、野菜ジュースを食事中に飲んだ場合は、食後の血糖値が速やかに低下することが判明。(画像はプレスリリースより)【参考】・カゴメプレスリリース
2015年01月14日カゴメは1月8日、食前に野菜ジュースを飲むことで、食後の血糖値の上昇を抑えることができることをヒトを対象とした試験で確認したと発表した。この成果は、同社が城西大学の金本郁男 教授との共同研究によって得たもので、1月10日~11日に開かれる日本病態栄養学会で詳細が発表される予定。食後の血糖値の上昇を抑えることは、メタボリックシンドロームの予防・改善に重要と考えられており、野菜に含まれる食物繊維やクエン酸が効果があるとされる。同社はこれまで、ラットを用いた実験で食前、または食事中に野菜ジュースを摂取することで、食後の血糖値上昇を抑制できることを確認していた。今回の試験では、健常な大学生8名に、野菜ジュース(200ml)を食前(白米106g)に摂取した場合(15分前、30分前、60分前)、野菜ジュースと食事を同時に摂取した場合、野菜ジュースを摂取せずに食事を摂取した場合の5パターンにおける食後の血糖値の変化を調査した。調査はそれぞれ日を分けて実施された。その結果、野菜ジュースを食前に飲んだ場合、飲まなかった場合に比べて、食後の血糖値の上昇が低く抑えられた。同時摂取の場合は、食後の血糖値の上昇は抑えられなかったものの、上昇した血糖値が速やかに低下した。また、食事開始時からの血糖値の最大変化量は、食前に飲んだ場合、飲まなかった場合に比べて有意に低い値を示し、特に食事をする30分前に野菜ジュースを飲んだ場合に最も高い効果が見られた。一方、野菜ジュースと食事を同時に摂取した場合は、有意な差は見られなかった。カゴメは今後、どれくらいの量の野菜ジュースを飲むと効果的なのか、野菜ジュース中のどの成分がどのようなメカニズムで効果を示しているのかを明らかにしていくとしている。
2015年01月08日お米といえば高GI食。GIとはグリセミック指数の略で、血糖上昇反応指数ともいわれ、食後の血糖値の上昇しやすさの指数です。動脈硬化や2型糖尿病を悪化させやすく、ダイエットに向かないとされているのが高GI食です。しかし、高GI食とはいえ、お米は良質な睡眠が得られることが分かったのです!金沢医科大学が主食と睡眠の関係を調査金沢医科大学の研究グループは、20~60歳の日本人男女1858人を対象に、GI値の異なる3種類の主食、すなわちパン、麺類、お米の食事歴と睡眠の質の関連をアンケート方式で調べました。睡眠の質は、日本版「ピッツバーグ睡眠の質インデックス」で評価。合計得点が5.5点を超えると、睡眠の質が低いとされます。このインデックスは、睡眠時間、睡眠効率、入眠時間、薬品の使用、昼間の活動と感覚について決定するものです。アンケートの回答から、パン、麺類、お米それぞれの摂取量で5グループに分けて睡眠の質を比べました。お米の摂取量が多い人ほど質の良い睡眠が!その結果、お米の摂取量が多い人は「ピッツバーグ睡眠の質インデックス」の総得点が低く、質の良い睡眠をとっていることが分かりました。お米の摂取量が増えるにつれて、「ピッツバーグ睡眠の質インデックス」が、1.00、0.68、0.61、0.59、0.54と低くなりました。食事のGI値が高いほど、良質の睡眠が有意に下がりましたが、麺類の摂取量の増加は、「ピッツバーグ睡眠の質インデックス」の総得点を増やしました。ラーメンやパスタ、うどん、そばなど麺類の摂取量が増えると、昼間の機能不全、睡眠障害、主観的な睡眠の質の低下、睡眠薬の使用の増加、入眠時間が長くなる傾向がうかがえました。一方、パンの摂取は、睡眠の質に関わりませんでした。お米には「トリプトファン」も含まれる!先行研究では、お米には気分を安定させる「セロトニン」の前駆物質で、睡眠ホルモン「メラトニン」の材料である「トリプトファン」が含有されていることが分かっています。「トリプトファン」は、肉類などのタンパク質に豊富に含まれていますが、タンパク質内の他の栄養素に阻害されて脳に届きにくいといいます。「トリプトファン」が脳に届くためには「糖質」を一緒に摂ることが必要なのです。ランチに男性はラーメン、女性はパスタを食べている人が多くないでしょうか?ぐっすり眠るためには1日1食はお米を食べたいものです。Photo by Alison Curtis
2014年12月13日(この画像はプレスリリースより)生活習慣病に対するケール青汁の効果を発表キューサイ株式会社は、2014年10月18日(土)に実施された「第37回日本高血圧学会総会」で、血圧、血糖値、脂質代謝などの生活習慣病に、ケール青汁(粉末タイプ)が有効であると発表した。ケール青汁の効果は、臨床試験で確認されたもので、キューサイは、九州大学大学院医学研究院循環器内科学の井手友美講師と、ヒュービットジェノミクス株式会社とともに、今回の発表をおこなった。ほとんどの項目において効果を発揮ケール青汁の効果について調査した研究は、健診結果が定められた項目の規定に一つでも当てはまる、30歳から74歳までの男女を対象に実施された。試験期間は、摂取前4週間と摂取期間8週間の全12週間。この期間中、血圧(検査時血圧、家庭血圧)、血中脂質(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール)、空腹時血糖値、HbA1c(糖化ヘモグロビン)、胸囲、BMIの変化について調べられた。その結果、検査時血圧、家庭血圧ともに、ケール青汁摂取により有意に降下。さらに、その他の項目においては、中性脂肪とBMIは改善が見られなかったものの、空腹時血糖値、LDLコレステロール、胸囲に関しては、改善が見られる結果となった。井手友美講師による研究の考察今回の研修結果をもとに、九州大学大学院医学研究院循環器内科学の井手友美講師は、以下のように考察している。「キューサイのケール青汁(粉末タイプ)は試験対象者に対し、血圧、血糖値、脂質代謝のいずれにおいても有効であることを確認した。このため、生活習慣病に関して有効な食事療法の一手段として考えられる。」(プレスリリースより)【参考】キューサイ株式会社によるプレスリリース(PR TIMES)
2014年10月27日ローソンは10月21日より順次、「食後の血糖値の上昇を抑制する」として特定保健用食品(特保)の表示許可を受けた「食物繊維入りそば」「特食パン2枚入」「からだ応援ロール2個入」を、全国のローソン店舗にて販売開始する。今回発売する「食物繊維入りそば」と「からだ応援ロール2個入」には、トウモロコシデンプン由来の水溶性の食物繊維「難消化性デキストリン」を配合している。同様に「特食パン2枚入」も、タピオカデンプン由来の消化吸収されにくい炭水化物「難消化性再結晶アミロース」が含まれている。両成分とも、食後の血糖値の上昇をおだやかにする働きがある。「特食パン2枚入」を2枚摂取後、血糖値の上昇率を計測したところ、通常のパンと比較して約15%低減することが明らかとなった。特保の許可を受けたオリジナルの調理麺とパンを販売するのは、コンビニエンスストア業界では、初めてであるとのこと。「食物繊維入りそば」(380円)は関東エリアで10月21日に、「特食パン2枚入」(120円)は、沖縄を除く全国で10月28日に発売する。「からだ応援ロール2個入」(120円)は、東北・関東・甲信越・中部・近畿・中四国エリアで11月11日から発売する。※価格はすべて税込
2014年10月17日カゴメはこのほど、野菜ジュースの飲用により、メタボリックシンドローム(以下メタボ)の原因の一つである食後の血糖値の急激な上昇を抑えることを、動物試験で確認したことを明らかにした。現在、メタボの割合は40代以上の男性の2人に1人と言われるまで上昇し、直近の10年間で、肥満(BMI≧25)の割合は増加傾向にある(※1)。食後の血糖値の急激な上昇は、メタボの発症や進行につながる可能性があるため、メタボ予防・改善のためには食後の血糖値の上昇を穏やかにすることが重要だという。そこで同社は、野菜ジュースの摂取が食後の血糖値に与える影響について、動物で検証を行った。まず、16時間絶食させたラットに、野菜ジュースをデンプンと同時に摂取させた。野菜ジュース群には、デンプン溶液と野菜ジュースをそれぞれ同時に与え、コントロール群には、デンプン溶液と、野菜ジュース相当の糖を含む糖液を同様に与えた。摂取前(=0分)および摂取30、60、120分後に血液を採取し、血糖値の測定を行ったところ、野菜ジュース群の血糖値は摂取60分後においてコントロール群よりも有意に低い値となり、血糖上昇曲線下面積(AUC)(※2)もコントロール群に比べて有意に低い値を示した。この結果より、食事と一緒に野菜ジュースを飲むことで、食後の血糖値上昇が穏やかになると考えられる。続いて、食事前の野菜ジュースの摂取が食後の血糖値に与える影響を検証した。野菜ジュースをデンプン摂取と同時(0分前)もしくはデンプン摂取の10分前に摂取させ、血糖値を測定した(野菜ジュースやデンプンの摂取量およびコントロール群の設定は前述の試験と同じ)。その結果、野菜ジュースをデンプンと同時に摂取させた際も10分前に摂取させた際もほぼ同様の血糖値推移を示し、60分後の血糖値がコントロール群よりも有意に低い値となった。これらの結果より、野菜ジュースを食事前に摂取しても、食事と一緒に飲んでも、食後の血糖値の上昇が穏やかになると考えられる。同結果は動物試験により得られたものだが、同社は今後、ヒトが野菜ジュースを摂取した時にも同様の効果が得られるかどうかの検証や、寄与している成分、そのメカニズムの解明等を進めていくとしている。※1 厚生労働省 平成24年 国民健康・栄養調査※2 血糖上昇曲線下面積(AUC)とは、時間経過にともなう血糖値増加量の面積を指し、食品の血糖値上昇を比較する指標として用いられることが多い。AUCが低いことは、一般に、糖質の吸収が抑えられたことを示す。
2014年08月04日