サルヴァトーレ フェラガモ(Salvatore Ferragamo)の2019年秋冬ウィメンズコレクションが、イタリア・ミラノで発表された。メンズとの合同ショーである。テーマは「ジェネレーション(GENERATION)」。パッチワークによる表現ブランド精神に欠かせない「世代」を超えた文化の継承。今シーズン、この時代を超えた多様性を表現するために用いたのが、レザーを繋ぎ合わせたパッチワークだ。スエード、ナッパ、スネーク、リザードといった多彩なレザーを使用し、ロングコートやシャツ、スカートといったアイテムの上に、鮮やかなカラーブロック生み出している。故サルヴァトーレ・フェラガモが1942年に発表したマルチカラーパッチワークのウェッジソールシューズにもインスピレーションを得た。同様のアプローチを取ったシルクツイルのスカーフプリントも印象的。複数のクラシカルな模様を掛け合わせることで、リラクシングなシルエットのドレスやパンツ、スカートに、モダンな表情を与えた。アウターはディテールにこだわりアウターにはこだわりのディテールを採用したピースが多数ラインナップ。スポーティーなドローコードを配したレザージャケットや、ショルダーや袖、裾にフリンジを飾ったカシミヤのブランケットコートなどが展開された。ガンチーニモノグラムに新作2019年1月にローンチしたモノグラムコレクションから登場するガンチーニジャガードのブーツなど、足元を彩るシューズにも注目。彫刻のようなヒールが特徴の英国製スエードパンプスや、ラインストーンをハンドメイドで散りばめたサテンのストラップシューズ、カーフスキンのロングブーツなどがランウェイに登場した。
2019年03月03日チカ キサダ(Chika Kisada)の2019-20年秋冬コレクションが、イタリア・ミラノで発表された。テーマは「アンナ・パヴロワ(Anna Pavlova)」。アンナ・パヴロワから着想今シーズンのインスピレーション源となったアンナ・パヴロワは、『瀕死の白鳥』などを代表作に持つ、20世紀初頭に活躍したロシアのバレリーナ。儚くも美しく、力強い彼女の舞踊に着想を得て、ブランドが得意とするバレエのエレガンスやパンクの生命力を表現していく。霧のように幻想的なホワイトドレスまず初めに現れるのは、混沌とした霧を彷彿とさせる、幻想的なホワイトのピース。ギャザーを複雑に手繰り寄せたボリューミーなチュールドレスや、コルセット風ベルトを締めてウエストを強調したロング丈のニットドレスなどが、ランウェイをホワイトに染め上げる。煌めくピンクのトレンチコート霧の中から現れるのは煌めくピンクのトレンチコート。続いて、キルティングのワンショルダーワンピースや、上品な光沢を秘めたパイソン柄スカートなど、キーカラーであるピンク色のピースが登場し、コレクション全体にアクセントを加える。深い夜に現るブラックのクリノリンショー終盤を彩るのは、深い夜を連想させるブラックのドレスたち。ロマンティックなムードが漂うレーシーなドレスは、コルセットベルトでエッジを効かせて。ラストを飾ったのはクリノリン風のパーツを纏ったダンサーだ。彼女を先頭に複数のモデルたちがモダンなダンスを披露する、というチカ キサダならではの演出でショーを締めくくった。
2019年03月03日トム ブラウン(THOM BROWNE)は、2019-20年秋冬ウィメンズコレクションを、日本時間2019年3月3日(日)22:00に、フランス・パリで発表する。ファッションプレスでは、その模様をライブ配信。前シーズンは、プールサイドを演出した空間の中で、マーメイドを彷彿させるドレスや、イカリマークの全身タイツにビキニ、立体的なヒトデ柄のドレスを纏ったルックなどが登場した。さらに、クジラやヒトデ、ザリガニといった海の生き物を、ジャカードやボア、立体的な刺繍でテーラードに落とし込んでいる。また、バナナやスイカ、チェリーといったフルーツをプリントやバッグのフォルムでポップに表現したルックも散見された。スペクタクルな演出とダイナミックな発想のウェアで、常にサプライジングなショーを見せるトム ブラウン。今季はどのようなショーが展開されるのか、期待が高まる。【詳細】トム ブラウン 2019-20年秋冬ウィメンズコレクション日本時間:2019年3月3日(日)22:00現地時間:2019年3月3日(日)14:00
2019年03月03日サンローラン(Saint Laurent)の2019-20年秋冬ウィメンズコレクションが、フランス・パリで2019年2月26日(火)にメンズコレクションと合同で発表された。「暗闇と光」ショー会場は、昨シーズン同様、パリ有数の観光スポット・トロカデロ庭園。エッフェル塔がキラキラと輝く20時に開始時間が設定されていたが、今季は特設されたショー会場で行い、エッフェル塔の光を遮断。変わるように、観覧席と対面のミラー奥に設けられライトが、真っ暗な空間の中で、エッフェル塔に負けず劣らず、キラキラと輝いていた。「暗闇と光」ーこれは今季のサンローランを象徴する一つのキーワードだろう。メゾンのコードであるブラックで統一されたレディトゥウェアには、サテン地などシャイニーなファブリックやスパンコールといった光を放つ装飾が、繰り返し使用され、「暗闇と光」の関係性を表現している。ブラックライト演出で浮かび上がるネオンカラーフィナーレにかけてはブラックライトの演出を用意。ブラックライトに照らされた洋服たちは、漆黒の世界でネオンイエローやオレンジ、グリーンなどの鮮やかなカラーを発光しながら浮かび上がり、ドレス、コート、パンプス、アイウェアのシルエットを露わにさせた。タイト&ショートの“お決まりスタイル”に変化また、クリエイティブ・ディレクター アンソニー・ヴァカレロの新しい試みも印象的だった。就任時からずっと追求していた、タイトフィット&ショートレングスを封じるかのように、ファーストルックでは、モデルの華奢な身体に合わないボリューミーなロングコートを投じた。肩周りを隆起させたスクエアショルダーが特徴的で、素材は厚手のウールのようだ。スリムパンツ&シースルートップスの“いつものスタイル”を覆い隠すように登場させた、男性的なアウターは意外性があり印象深い。極短パンツ 対 膝下アニマル柄スカートとにかく極短であることを追い求めていたボトムス群にも、変化。膝下まで伸びたタイトスカートとロングブーツのコンビネーションで、肌をみせないスタイリングをアクセント的に起用していた。レオパードやゼブラ模様と毛足の長いファー、異素材ミックスのアニマル柄スカートは、黒一色の世界ではやけに存在感があり、強いパワーを持っているように見える。スカートルックでも、膝下丈のティアードスカートを登場させ、ロングスリーブトップスとマッチさせることで、これまでのアンソニーとは異なる肌の露出の少ないスタイリングを披露していた。
2019年03月02日アンリアレイジ(ANREALAGE)の2019-20年秋冬コレクションが、フランス・パリで2019年2月26日(火)に発表された。「服」をテーマに新章幕開けこれまで「光」を追い続けてきたアンリアレイジだが、昨シーズンの東京開催でのショーを「光」の集大成とし、今季より新たなテーマに挑む。新章のテーマは「服」。洋服ブランドが掲げるテーマとしては潔くてシンプルな印象だ。ショー前にインスタグラムで洋服を公開!?新ステージの幕開けと共に、トライしたのは、ショーの前に全ての洋服を公式インスタグラムで公開するという斬新な試み。並んだクローズアップショットからは、ニットの網目、アウターのボタンやトグルなどの装飾、ブレザーのエンブレムなど細かなディテールがしっかりと確認できる。ここにはー“服でしか表現できないテーマ、服でしかみつけられない発見、普段見慣れている定番的な服の中にこそ、非日常への入り口があると信じ進みます。”と、デザイナー森永邦彦の大きなメッセージが込められていた。画面で見た服とは「全く異なる」サプライズショーに登場する洋服は、インスタグラムで得た第一印象とは大きな差異があった。本来洋服の一部である袖口やポケット、襟は大きくデフォルメされ、一つの洋服として登場している。ディテールが服に変わる白シャツの手首を通すはずの“穴”からはボディ全体が飛び出ていて、ワンピースに変身。トレンチコートのポケット“だったはずのもの”は、物を入れる代わりに身体を通すことで、ケープジャケットに変わっている。デニムジャケットの襟も拡大され、頭だけを通すはずの穴から身体が通り、ポンチョコートとして新しい命が宿されているのだ。ブランド名やサイズ表記の目的であるネームタグも、身体全体を包み込めるほどビッグサイズになり、ブランケットやマフラーに変身。手袋は、指を通す穴から顔・両腕が出ていてニットワンピースに様変わりしている。現代に発信するメッセージ画面上では想像することのできないビッグサイズに洋服を変更することで、伝えたのは現代に向けたメッセージ。「画面の上では伝えられない服を。画面の上ではわからない服を。」ネットを介して新しいものに触れることの多い現代に、本物に触れないとわかならいこともある…という力強いメッセージを吹き込んでいる。
2019年03月02日プラダ(PRADA)の2019-20年秋冬コレクションが、2019年2月21日(木)、イタリア・ミラノで発表された。フランケンシュタインから着想テーマは「ロマンスの解剖」。メンズコレクションと同様、自由への渇望から生まれた「ロマン主義」に焦点を当て、社会に馴染むことが出来ない“フランケンシュタイン”に着想を得たコレクションを展開していく。マスキュリンなブラックドレス電球を規則的に並べたステージに、まず初めに登場したのはベアトップのブラックドレス。アウターに起用されるような分厚く上質な生地が、丁寧な仕立てで美しいドレスへと姿を変えている。足元にはポーチをセットしたハードなコンバットブーツを合わせてマスキュリンに。薔薇の花をロマンスの象徴に続いて現れるのはロマンスの象徴となる薔薇の花。レッドやイエロー、ピンクなど鮮やかなローズは、プリントや立体的なモチーフとして、ドレスの上で花開く。ミリタリージャケットはフェミニンにミリタリーなアイテムも今季の特徴の1つ。マニッシュなミリタリージャケットを、ケープ風に仕上げることで、フェミニティ薫るスタイルに。男性的なムードに女性らしさを加えるアプローチはスタイリングにも見て取れ、フライトジャケットを彷彿とさせるナイロンと、ウールを組み合わせたジャケットには、レーシーなスカートをコーディネートした。フランケンシュタインと花嫁ショー中盤には、上品な光沢を称えたサテンのドレスが登場。フロントにはインスピレーション源であるフランケンシュタインと、その花嫁のイラストが大胆に描かれている。ラストに向かうに連れて存在感を増していくレーシーなケープやドレスは、カラーこそブラックではあるが、花嫁のウエディングドレスさながらにラグジュアリーで繊細な表情を覗かせていた。
2019年03月01日ミッソーニ(Missoni)の2019-20年秋冬コレクションが、2019年2月23日(土)、イタリア・ミラノで発表された。ビビッドカラーでエネルギッシュに今シーズンも、もちろん主役はブランドのアイデンティティであるニットだが、複雑に絡み合うグラフィカルなパターンはやや控えめに映る。代わりに多用されたのが、鮮烈なレッドや、溌溂としたイエロー、潔いブルーといったビビッドカラーだ。鮮やかなカラーに染まったニットウエアは、秋冬を感じさせるダークな色合いと入り交じりながら、コレクション全体をエネルギッシュに彩っている。ボディラインに寄り添うシルエットウィメンズは、ボディラインに寄り添うような、ミニマルなシルエットのオールインワンやロングドレスが目を惹いた。ニットのソフトな質感を生かした一続きのウェアは、ボディに緩やかにフィットし、ヒップからすとんと落ちる、美しいラインを描いている。スリムなウェアには繊細な輝きを称え、華やかさをプラスしているのも印象的。テーラードと組み合わせてメンズは正統派な趣のジャケットやダブルブレストのロングコートなど、テーラードアイテムとニットウェアとの組み合わせを主軸に提案。かっちりとしたスーツに柔らかな風合いのハイネックニットを差し込んだり、ピークドラペルのコートにグラフィカルなVネックニットをレイヤードしたりといった具合だ。様々な国の要素を織り交ぜたエキゾチックなアイテムも散見される。アラビアンな民族衣装を連想させるフーディーやベルト、フェズハット、ヨーロピアンな雰囲気の襞襟などが、コレクションにアクセントを加える。
2019年02月28日アンテプリマ(ANTEPRIMA)の2019年秋冬コレクションが、2019年2月21日(木)、イタリア・ミラノで発表された。テーマはvisionary journey。ロンドンへの旅今シーズン、ゲストのもとに届いたインビテーションは、パスポートケースと航空券。アンテプリマが創造する夢のような旅...行先はロンドンだ。クラシカルかつハンサムなムードコレクション全体には、クラシカルかつハンサムなムードが漂っている。キルティングワンピースには、トラディショナルなヘリテージチェックを起用。深みのあるグリーンとイエローのカラーブロックで構成されたトップスには、メンズライクなタイを結び、マスキュリンに仕上げている。ウエストで女性らしさをプラスマニッシュなピースは、ウエストのディテールでフェミニティ香るスタイルへとシフトチェンジ。ロングパンツやミニスカートなど、あらゆるボトムスがハイウエストに設計されている。ワイドパンツやワンピースには、ベルトでウエストをマークしたり、コルセットでボディラインを強調したりすることで、女性らしさを浮き彫りにした。秋や冬の訪れを思わせるカラーパレットカラーパレットは、ショー前半は都会に訪れた秋を連想させる、モダンかつ濃厚な色合い。グリーンやオレンジに彩られたグロサリオのパターンが、リズムを生んでいる。ショー後半は、冬の到来を感じさせる、美しくも冷たいカラーをアクセントに。オーガンザのブラウスとベルベットのパイソン柄ドレスは、組み合わせることで優雅なブルーグラデーションを生んでいる。旅を連想させるシューズ&バッグ旅に相応しいシューズ&バッグも目を惹く。足元を彩るのはパンプスでは無く、軽快なローファーだ。旅先で増える荷物にも備えうるようなボストンバッグや、トロリーのようなボックス型のミニバッグなども登場した。
2019年02月28日ディオール(DIOR)の2019-20年秋冬ウィメンズコレクションが、フランス・パリで2019年2月26日(火)に発表された。50’s英国「テディ・ガール」が現代に蘇ると…今季のキーワードは「テディ・ガール」。細身のパンツにラバーソールシューズを合わせ、リーゼントヘアで決めた1950年代ロンドンの“不良少年”テディ・ボーイ。その横にいたガールフレンド「テディ・ガール」をアーティスティック ディレクターのマリア・グラツィア・キウリの解釈のもと、現代へ甦らせる。英チェックでスポーツミックス特徴的なのは、レッド×ブラックまたはグリーン×ネイビーのチェック模様。「テディ・ガール」が生きた英国・ロンドンを象徴するモチーフが、マリア・グラツィア・キウリの描く詩的な世界と交わり、ドレスやバッグになって登場している。また、プルオーバータイプのフーディアウターを始め、スポーツテイストとチェック模様を融合。スポーツミックスという現代的なアプローチの中に伝統的なパターンを起用することで、過去と現代を遊び心たっぷりに引き合わせた。「バー」ジャケットを男性的にアレンジ「テディ・ガール」が流行した1950年代といえば、クリスチャン・ディオールの“ニュールック”が生まれたディオールにとって特別な時代。そんなメゾンへの敬意を示して、アイコンピースを今季も起用。メゾンの代表ピースである「バー」ジャケットは、カッティング、素材、カラーを見直しアップデート。メンズライクなポップなスタイルで登場している。ロマンティックピースをテクニカル素材で更新また、マリア・グラツィアがシーズンを越えて提案しているプリーツスカートやドレスも更新。太いベルトでウエストマークする着こなしはそのままに、メッシュなどのテクニカル素材で表現することで軽やかに仕上げている。南国モチーフのトワル ドゥ ジュイ?!マリア・グラツィアが好んで取り入れているトワル ドゥ ジュイは、今季、ヤシの木をモチーフにした陽気なデザインで提案。サンサンと降り注ぐ太陽、穏やかな波音。そんな心温まるシーンを想起させてくれる温もりある雰囲気で、レッドカラーのジャケットや半袖シャツ、デニムジャケットなどに描かれている。
2019年02月28日ウジョー(Ujoh)の2019-20年秋冬コレクションが、2019年2月24日(日)、イタリア・ミラノで発表された。布の動きに身をゆだねて“布の動きに一度本気で身をゆだねてみてほしい。そのとき感じられる心地の良さを味わってほしい。”そんな想いからクリエーションはスタート。ブランド創設時より培ってきた巧みなカッティングに加え、今季はサイジングにもこだわり、それらがより一層引き立つオリジナル布地の開発も行った。艶感のあるウールのシャツジャケットや、裾にフランネルのフリンジをあしらったコートなど、いずれのアイテムにも布の独特な動きが感じられる。アクティブなムードアクティブなムードが漂っているのもポイント。活動的な印象へと導くのに一役買っているのは、サコッシュ風のクロスボディバッグであろう。ブランドが得意とするテーラーリングや大胆なカッティングを取り入れたジャケット等に、サコッシュが重ねられている。ウエストにドローコードを通したスポーツウェアを連想させるコートや、スナップボタンをスリットに配したボトムスなども、軽快なムードを助長する。キルティングのアウターアウターで特徴的なのはキルティング。ペールピンクに染まったビックカラーのコートには、キルティングジャケットをライニング風に組み合わせて。ブランドのロゴ入りカシミヤストールを巻き付けたオレンジのオーバーコートにも、キルティング加工が施されている。こだわりのアームジャケットやブラウスなど、上半身はアームから袖にかけてのこだわりが見て取れる。格子柄のジャケットには、アーム部分を楕円形にくり抜いたかようなディテールを配して。シャツの袖は深い切込みを入れてスナップボタンで開け閉めできる仕様に。ストライプを走らせたスタンドカラーのブラウスは、手首に華奢なリボンを結んだ。メンズコレクションも発表なお、本コレクションから新たにメンズラインも発表。メンズでは"ユニセックス"というアプローチではなく、"男性による男性の為の服"を追及していく。ランウェイでは、ウジョーのアイコニックなテーラードジャケットや、キルティングのライニングをちらりと覗かせたチェック柄コートなどが展開された。
2019年02月28日アツシ ナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)の2019-20年秋冬コレクションが、2019年2月24日(日)、イタリア・ミラノで発表された。テーマは「浸食(EROSION)」。堂本剛とコラボした古代魚アートまず目に飛び込んでくるのは、堂本剛とのコラボレーションによるペインティング。デボン紀に出現し、姿や形、機能を変えずに存在し続ける"生きた化石"、古代魚エンドリケリーを、ホワイトシャツに落とし込んだ。ペイントは、墨と水が和紙に"侵食"していく様子をイメージしながら、エンドリケリーを上から覗いた姿を描いたもの。墨に使用した水は富士山から流れる80年前の水を用いている。また、同様のアプローチで龍を描いたジャケットも登場した。片腕だけグローブをはめたり、パンプス×ブーツなど左右の足で異なるフットウェアを身に着けたりと、アシンメトリーなコーディネートも目を惹いたが、モデルたちのスタイリングも堂本剛が担当。なお、ショーミュージックにも引き続き堂本剛が音楽活動をする「ENDRECHERI」とタッグを組んだサウンドが起用されている。"浸食"をアウターで表現1つの要素が、別の要素の領域を徐々に"侵食"していく様子が最も顕著に表れたのはアウターだ。トレンチコートには、デニムジャケットが食い込むように入り混じっている。ダッフルコートには、ボアのフード付きミリタリージャケットN2Bをドッキング。袖や裾が引き裂かれたテーラードジャケットには、モッズコートが重ねられている。モノグラム柄はユニークな質感でブランドのアイコニックなモノグラム柄は、ユニークな質感で提案。特別な技術によってファーのような表情がもたらされたパイル素材を、ジャガード織りで表現したガウンなどに起用している。また、オリジナルレース生地の表面にフロッキー加工を施すことで、透け感と立体感を絶妙に融合させた、どこか近未来的な表情のロングコートにも採用された。
2019年02月28日ステラ ジーン(Stella Jean)の2019-20年秋冬コレクションが、2019年2月24日(日)、イタリア・ミラノで発表された。アフリカン×ヨーロピアン今シーズンも、ブランドを象徴するミックステイストをアップデート。アフリカのエキゾチックなムードと、ヨーロッパを彷彿とさせるクラシカルかつモダンな要素を融合させたスタイルを提案していく。スリムなロングコートには、生い茂る緑や豊かな土に恵まれた、水辺に生きる人々の暮らしを描いた。そこに差し込むのは鮮やかなブルーとレッドで構成した、コンテンポラリーなチェック柄のセットアップだ。アフリカンプリントを連想させるエネルギッシュなブルーのブラウスには、ヨーロピアンなストライプに西洋画を重ねたプリーツスカートを組み合わせている。ボリュームアウターはフェミニンにアウターは大きな襟とドロップショルダーを採用したボリューミーなコートが目を惹く。襟元を大きく開け、ウエストにはキュッとリボンを片結びし、フェミニンなシルエットを生み出しているのも特徴だ。ピンコとコラボラストを飾ったのは、ピンコ(PINKO)がアフリカ・ケニアに"ピンコの森を作る"という環境保護プロジェクト「Pinko Treedom」とコラボレーションしたTシャツ。"let’s green the planet"のメッセージを配したものや、カラフルな果実を描いたものなど5枚のTシャツが、タータンチェックのスカートと共に披露された。
2019年02月28日ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)の2019-20年秋冬ウィメンズコレクションが、2019年2月24日(日)、イタリア・ミラノで発表された。テーマは「フェミニン エレガンス」今シーズン、クリエーションのテーマに掲げたのは「フェミニン エレガンス」。2019年秋冬メンズコレクション同様、「エレガンス」をテーマに、1930年代から60年代までの様々な要素をミックスしたピースで、ドルチェ&ガッバーナ流「エレガンス」を確立していく。また、イタリアンアートもキーワードの1つ。レオナルド・ダ・ヴィンチやラファエロといったイタリアの巨匠たちによる絵画から、アントネッロ・ダ・メッシーナが残した傑作「受胎告知の聖母」、ミケランジェロによる歴史的絵画などにみられる女性のエレガンス、女性らしい美しさにオマージュを捧げている。マスキュリンなスーツルックレッドカーペットにまずはじめに足を踏み入れたのは、マスキュリンなピースたち。スーツにローファー、ロングマント、ハットを組み合わせたルックや、純白の燕尾服といった男性的なピースは、ウェアを纏う女性のフェミニティを引き出し、露わにする。ロマンティックなドレス続いて現れたのは、歩くたびに軽やかに揺れるシフォンのドレスや、上品な輝きを放つサテンのケープ。ナイトウェアをモチーフにしており、1940年代のハリウッド女優をイメージしたシルエットを描いた。裾にはふわふわとした贅沢なファーや繊細なレースを施し、より一層フェミニンなエッセンスを加えて。ペールピンクやライトブルーといったパステルカラーも、ロマンティックなムードを盛り上げる。アイコニックな花柄も優雅にドルチェ&ガッバーナが得意とする豪華絢爛なパターン遣いも、今季はエレガンスに繋がるもの。ジャケットはワイルドなレオパードに煌びやかなゴールドボタンを合わせてグラマラスに。フラワーモチーフは上品なブラックやベージュのドレスの上で咲き乱れる。モダンアートのようなモチーフビビットカラーを取り入れたアイテムも、どこか優雅な面持ちで。エメラルドグリーンやサファイヤブルー、アメジストパープル、ルビーレッドなどジュエリーカラーに染まったイブニングドレスがランウェイを進む。写真家マン・レイや画家ジョルジョ・デ・キリコ、ダダイズムにインスパイアされたピースも登場。針や糸、ハサミにメジャー、トルソーといった洋服作りに欠かせない道具も、ドルチェ&ガッバーナの魔法にかかれば、シュルレアリスムなアートに変身し、洋服の上に流れるように描かれる。ショー終盤には、ピュアでイノセントな純白のウェディングドレスも。しかし、ラストを飾るのはやはり、ブランドのDNAであるブラックのピース。可憐なプリンセスラインのチュールドレスで、ファッションショーを締めくくった。
2019年02月28日フィロソフィ ディ ロレンツォ セラフィニ(PHILOSOPHY DI LORENZO SERAFINI)の2019-20年秋冬コレクションが、2019年2月23日(土)、イタリア・ミラノで発表された。ワイルドな魅力を纏ったフェミニティ今シーズンは、ワイルドで力強いムードと、ブランドが得意とするロマンティックでフェミニンな魅力の対話を楽しんでいる印象。レオパードは、軽やかなプリーツが歩くたびに美しく揺らめくワンショルダーワンピースにのせた。ハードな要素とフェミニティの組み合わせは、スタイリングにも見て取れる。スリムなレザーパンツは、センシュアルなレーストップスと合わせて。ショルダーと胸元にたっぷりとラッフルをあしらった透け感のあるブラウスには、ミニ丈のレザースカートをコーディネートした。エネルギッシュなカラーパレットカラーパレットは、ブラック、レッド、ホワイトが主流で、これらの色合いが織りなすコントラストが、コレクション全体にエネルギッシュなムードをもたらしている。眩い煌めきをアクセントにきらきらと光り輝く装飾も、今季の特徴の1つ。細やかなプリーツでボリューミーなシルエットを生み出したチュールドレスは、星くずを散りばめたかのように繊細な煌めきを放っている。足元に一貫して採用したポインテッドトゥのレースアップブーツにも、眩いばかりの光を纏ったモデルが登場した。
2019年02月27日ヴェルサーチェ(VERSACE)の2019-20年秋冬ウィメンズコレクションが、2019年2月22日(金)、イタリア・ミラノで発表された。ラグジュアリー×グランジ今シーズンは、ブランドが持つラグジュアリーなムードと、90年代のグランジファッションの融合を試みている。たとえばゴージャスなブローチをあしらったニットは所々ほつれていたり、贅沢なツイードの生地を使ったワンピースの裾は未完成のまま安全ピンで留められていたりといった具合だ。"ブロンド"の香水をモチーフにグランジファッションの象徴であるTシャツも登場。フロントに配したフォトグラフは、ヴェルサーチェが"ブロンド"のフレグランスを発表する際に、ドナテラ・ヴェルサーチェを起用したキャンペーンビジュアルだ。1980年春夏コレクションを皮切りに、20年に渡りヴェルサーチェのキャンペーンに携わった写真家リチャード・アヴェドンが、1995年に撮影したポートレートを復刻した。"ブロンド"にインスピレーションを得た香水モチーフは、煌びやかなビジューとしてスカートの上で表現されたり、立体的なチャームとしてチェーンバッグのショルダーに飾られたりもしている。存在感を増したバロッコ V新しいレンズを通してメゾンのハウスコードに向き合っているのも今季の特徴で、これまで多用されてきたメデューサに匹敵するほどの存在感で、バロッコ Vを起用。ハイブリッドなトレンチコートのアームにはキルティング加工で、ダブルブレストのジャケットには格子状のパターンで表現している。新しいハンドバッグライン「Virtus」にも、バロック調のV金具を大胆に配した。なお本コレクションは、マイケル・コース(MICHAEL KORS)(現カプリ・ホールディングス)によるヴェルサーチェ買収後、初のウィメンズメインコレクションである。
2019年02月26日マルニ(MARNI)の2019-20年秋冬ウィメンズコレクションが、2019年2月22日(金)、イタリア・ミラノで発表された。テーマは「NEUROEROTIK - 幻想的な脱出ゲーム」。猫の鳴き声がスタートの合図舞台はインダストリアルなムードが漂う倉庫のような会場。薄暗い建物内の中央に設置された巨大なスピーカーから、猫の鳴き声が響き渡ると共に、ショーはスタートした。ダークで妖艶なピース今シーズンのクリエーションは、妖艶かつエッジィなムードを打ち出しているように思われる。ブランドが得意とするポップなカラーリングやグラフィカルなパターンは息を潜め、それに代わって多用されたのがブラック、ホワイト、レッドのコントラストが効いたカラーブロックだ。黒白赤のカラーパレットは、艶やかなレザーや光沢感のあるサテンにのることで、妖艶な表情を手に入れる。たとえばブラックのレザーとレッドのサテンを掛け合わせたバイカラートップスに、ホワイト&ブラックで構成したプリーツスカートを金具で繋ぎとめているかのようなアシンメトリードレスが姿を現す。マスキュリンなアウターはデコルテで女性らしさをセンシュアルなムードを醸し出すのは、色と素材の組み合わせだけではない。パワーショルダーを採用したテーラードジャケットなど、オーバーサイジングでマスキュリンなアウターは、インナーをあえて隠して肌を露出させたり、ランジェリーのようなトップスをレイヤードしたりすることでフェミニティをプラス。その他にも胸元を大きく開けたドレスなどが登場し、デコルテで女性らしさを主張するアプローチが取られた。エッジィなチェーンモチーフチェーンは今季の特徴的なモチーフの1つ。ウエストに巻きつけたベルトを筆頭に、膝にかかるほど長いロングネックレス、真っ白なワンピースにレイヤードしたボディを覆うようなチェーンアクセサリーなどが、ハードでエッジィな印象をプラスしている。
2019年02月26日スポーツマックス(SPORTMAX)の2019-20年秋冬コレクションが、2019年2月22日(金)、イタリア・ミラノで発表された。「classicism of the future」がキーワード今季のキーワードは「classicism of the future」。未来に存在するであろうクラシカルなピースを、洋服のシルエットにフォーカスを当てて作り上げていく。ベースとなるのはクラシックなテーラードジャケットなど既存のアイテムで、古典的なピースをフューチャーリスティックなフォルムで再構築するというアプローチを取った。近未来的なフォルムで再構築ダブルブレストのテーラードジャケットは、着丈の長いオーバーサイズで提案。ウエストはやや絞ってボディラインを強調、アームは曲線的な仕立てで膨らみを持たせている。ピンストライプを描いたダークグレーとライトグレーのカラーコントラストも、この新鮮なシルエットを引き立てるのに一役買っている。ボンバージャケットも、どこか近未来を感じさせるフォルムで。ショルダーラインはやや落とし、アームは肩から袖に向かって緩やかな弧を描くように設定することで、ボリューミーで丸みのあるシルエットに仕上げている。フロントやアームを走るラインや、大きなボックス型のポケットも、フューチャーリスティックなムードを助長する。フューチャーリスティックなソックススニーカー小物類をコーディネートすることで、未来的なムードを演出するアプローチも見られた。スポーティーなソックススニーカーはリフレクターを配したバイカラーや、同心円状の縞模様を採用したグラフィカルなモデルが登場。左右のグラスがつながった、力強いシェイプのサングラスも散見された。
2019年02月26日ブルマリン(Blumarine)の2019-20年秋冬コレクションが、2019年2月22日(金)、イタリア・ミラノで発表された。パステルカラーのアーガイル柄今シーズンのコレクションは、明るく華やかなムードから始まる。パープルやグリーン、ピンクといったダイヤモンド柄を組み合わせたミニ丈のワンピースや、パステルカラーのアーガイル柄に彩られたニットセットアップを纏ったモデルたちがランウェイを進んでいく。バラの花でエレガントにエレガントなバラの花は今シーズンの特徴的なモチーフの1つ。ドレッシーなオールインワンには、デコルテから裾に向かってボディラインに沿うように、真っ赤な花が咲き乱れている。ダメージ加工を施したカジュアルなデニムパンツも、煌びやかなバラの装飾を散りばめることでグラマラスに。歩くたび軽やかに揺れるエアリーなロングドレスや光沢感のあるトレンチコート、ニットトップスなどには総柄で表現した。フェミニティ香るブラックドレスショーが終わりに近づくにつれて現れるのは、センシュアルな漆黒のドレス群。フラワーモチーフを繊細なレースで表現したシースルードレスを筆頭に、胸元を大胆に開け裾にスリットを入れたリトルブラックドレス、フェザーを施したワンショルダードレスが、ランウェイをブラックに染め上げていた。
2019年02月26日MSGM(エムエスジーエム)の2019-20年秋冬ウィメンズコレクションが、2019年2月22日(金)、イタリア・ミラノにて発表された。ポップなハートモチーフブランドが得意とするグラフィカルなパターンは今季も健在。薔薇の花やブロックチェックなど様々な模様がピーズを彩る中、一際目を引いたのはハートのモチーフ。ファーストルックはその象徴で、ワンピースに散りばめた真っ赤なハート柄がポップなムードを醸し出している。ハートはパターンとしてだけでなく、ニットの胸元を切り抜くモチーフとしても起用。テーラードジャケットの襟やロングコートのサイドに配したブロークンハートも印象的だ。ビッグリボンで華やかに存在感溢れるリボンは、今季の特徴的なディテールの1つ。前述のハート柄ワンピースや、ピンストライプのブラウスは胸元に、ミニスカートはウエストに、大きなリボンが飾られている。アシンメトリーな襟元アウターは襟元にひと工夫。ダブルブレストのコートは、片方の襟から出したロングマフラーを背中に回しかけたり、オーバーサイジングなロングコートは、右の襟を左の襟に潜り込ませたり...。アシンメトリーな襟元のディテールが、アウターに個性的な表情をもたらしている。フットウェアはアクティブに足元には軽快なムードが漂っていて、ジップ付きのアッパーとアクティブなソールを組み合わせたボリューミーなブーツなどが登場。ポインテッドトゥのエレガントなストラップシューズも、ブランドロゴを配したレギンスを合わせることで、スポーティーな印象へとシフトチェンジしている。
2019年02月26日エルマンノ シェルヴィーノ(ERMANNO SCERVINO)の2019-20年秋冬コレクションが、2019年2月23日(土)、イタリア・ミラノで発表された。テーマは「スパークリング コントラスト(SPARKLING CONTRASTS)」。煌めくストーンが主役今シーズンの主役は、キラキラと輝く装飾。クリスタルやダイヤモンドなど、まばゆい輝き放つストーンを、コレクション全体に散りばめた。眩い光が織りなす模様「スパークリング コントラスト」が示す通り、煌めくストーンをウェアの上にのせることで、美しいパターンを生み出しているのが特徴。レースで仕立てたセンシュアルなドレスは、ボタニカルな輝きを纏っている。マスキュリンとフェミニンの対比も見てとれ、女性の強い味方であるスパークリングなストーンを、男性的な模様を描くようにセットしている。たとえば、パステルブルーのニットウェアにはピンストライプを走らせ、グレーのテーラードジャケットにはプリンスオブウェールズ柄を表現した。ワイルドなアウターアウターは、シルクのように柔らかな表情を備えたレザーのダッフルコートや、アニマルプリントを施したエコファーのガウンコートなど。煌びやかな装飾を散りばめた華やかなピースと、ワイルドな魅力を秘めたアウターが、コレクション全体にリズムを生んでいる。
2019年02月26日サルヴァトーレ フェラガモ(Salvatore Ferragamo)は、2019-20年秋冬ウィメンズ&メンズコレクションを、日本時間2019年2月23日(土)17:30からイタリア・ミラノにて発表する。前シーズンは、ウィメンズ&メンズともにワークウェアから着想を得たデザインと、エフォートレスなスタイルが登場。カーゴパンツやデザートシャツといった、一見無骨なアイテムはサルヴァトーレ フェラガモならではの上質な素材感と仕立てによって洗練された雰囲気に。また、シンメトリカルなハンカチーフヘムのドレスやスカート、レザーで仕立てたオーバーオールなど、新しい発想と、ブランドの誇るクラフトマンシップが光るウェアが散見された。最新コレクションではどのようなルックが登場するのか、今から期待が高まる。【詳細】サルヴァトーレ フェラガモ 2019-20年秋冬ウィメンズ&メンズコレクション日本時間:2019年2月23日(土)17:30現地時間:2019年2月23日(土)9:30
2019年02月25日トッズ(TOD’S)の2019-20年秋冬コレクションが、2019年2月22日(金)、イタリア・ミラノで発表された。パワーショルダーのアウターが主役アウターはパワーショルダーを取り入れたボリューミーなサイズ感が主流。ドローコードを取り入れたアクティブなアウターからチェック柄のエレガントなトレンチコートまで、あらゆるアウターの共有点が、存在感溢れるショルダーだ。ビッグサイズのコートは、ウエストにベルトをキュッと結び、すっきりとした印象に。レイヤードするのはスリットの入ったタイトスカートやハーフパンツ、コンパクトなワンピースなどで、上半身に重心を置いたスタイリングが散見された。ダークレッド&グリーンをアクセントにカラーはブラックや、ブラウン、ベージュといったニュートラルカラーをベースに。そこに深みのあるグリーンやダークレッドを差し込み、落ち着いた上品な印象に仕上げている。アクセントには、レオパード柄やエキゾチックなパターン、チェック柄などを採用した。バッグは2個持ちを提案足元を彩るシューズはバイカラーのロングブーツや、大ぶりなゴールド金具を配したローファーなど、エッジィなムードで。バッグはビッグサイズとミニサイズの2個持ちを提案。トートにチェーンバッグを重ね付けしたり、バケツバッグはブラックとレオパードを組み合わせたり…と新鮮なスタイリングが披露された。
2019年02月25日トッズ(TOD’S)は、2019-20年秋冬ウィメンズコレクションを、日本時間2019年2月22日(金)17:30にイタリア・ミラノで発表する。ファッションプレスでは、その模様をライブ配信。前シーズンでは、カラー、装飾、パッチワークなどによって、レザーの探求を続けてきたトッズならではの、多彩なレザーの表現を見せた。明るい色彩で仕立てた軽やかな長袖シャツやドレス、温もりのあるステッチを施したジャケット、エキゾチックレザーとカラーレザー、スウェードなど異なる質感のレザーを組み合わせたジャケットといった、振り幅の広いレザーウェアを提示した。今季のコレクションではどのような表現が登場するのか、今から期待が高まる。【詳細】トッズ 2019-20年秋冬ウィメンズコレクション日本時間:2019年2月22日(金) 17:30現地時間:2019年2月22日(金) 9:30
2019年02月25日エトロ(ETRO)の2019-20年秋冬ウィメンズコレクションが、2019年2月22日(金)、イタリア・ミラノで発表された。テーマは「アリスト-インディ」。貴族的な世界観をモダンに再構築ランウェイが現れたのは、賑やかなミラノ中心街にひっそりと佇むミラノ音楽院。1807年に創立されたこの歴史ある場所で、英国ヴィクトリア調の貴族的な世界観に、グランジ、アンダーグラウンドといったサブカルチャー的な要素や、プレッピー、騎手的なスタイルを組み込み、既成概念を破壊し、再構築した、モダンなピースを展開していく。豪華絢爛な生地を贅沢に使った家具にインスピレーションを得たジャカード織のアウターは、袖や裾を未完成のように仕上げることでグランジテイストに。気高い英国紳士を連想させるテーラードジャケットは、ショルダーやアームにフリンジを配し、ミニドレス風に仕立てた。英国の伝統的なムードに、様々な要素を掛け合わせるアプローチは、スタイリングにも見て取れる。ブランドが得意とするクラシカルなパターンのスカートには、ペガサスのパッチが目を惹くカレッジスタイルのニットを合わせ、プレッピーに。高貴な貴族を思わせるコルセットを起用したドレスルックには、どこかアンダーグランドなムードが漂う、ハードな留め具のブーティーを組み合わせている。"ペガサス"を飾った新作バッグランウェイでは、ブランドの80年代のスタイルを再構築した新作クロスボディバッグ「ペガソバッグ」も初披露。1968年からエトロのシグネチャーとなっている"ペガサス"を象ったメタルバックルが最大の特徴で、丸みのある半月型のボディにアイコニックなペイズリー柄のキャンバスを採用している。会場が音楽院ということもあり、ショーミュージックでも「アリスト-インディ」を表現。この場所にその音楽を轟かせた、作曲家ジュゼッペ・ヴェルディによるオペラと、イギリスのバンド ザ・クラッシュによるロックミュージックとを織り交ぜた音楽が厳かな会場に響き渡っていた。
2019年02月25日エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)の2019-20年秋冬コレクションが、2019年2月21日(木)、イタリア・ミラノで発表された。テーマは「フリースタイル」。グラフィカルなパターンで作るフリースタイルフリースタイルの主役となったのは、グラフィカルなパターン。ボリューミーなショート丈ジャケットには、草花を彷彿とさせるモチーフを配して。ハードなデニムと透け感のあるテキスタイルを掛け合わせた異素材ミックスジャケットにはチェック柄を取り入れている。縦横無尽に曲線が走るジオメトリックな模様はふんわりとしたスカートに。"EMPORIO ARMANI"を構成するアルファベットは、ブラックの円をつなぎ合わせたかのようなミニドレスに散りばめた。ブラック&レッドのコントラストを効かせてショーが中盤に差し掛かるとパターンはやや控えめになり、漆黒のピースが続々と登場。スポーティーなフーディーにショートパンツを合わせたアクティブなルックや、ノーカラージャケットにドレスをレイヤードしたエレガントなルックが、同じ黒でも自由な着こなしを楽しめることを教えてくれる。続いて、胸元にリボンを配したワンショルダーワンピースや、ボリューミーなファートップスにメタリックなショートパンツを差し込んだたルックなど、ブラックとレッドのコントラストを効かせたスタイルが現れると、次第に鮮烈なレッドがランウェイを席巻。パイソン柄のブラウスや、イーグルモチーフのベルトでウエストマークしたベアトップドレス、スパンコールとフリンジをあしらったカーディガンなど、エッジィなピースがランウェイを真っ赤に染め上げた。
2019年02月25日フェンディ(FENDI)の2019-20年秋冬コレクションが、2019年2月21日(木)にイタリア・ミラノで発表された。カール・ラガーフェルドが手掛ける最後のコレクションとなる。故カール・ラガーフェルドが手掛けた最後のフェンディ2月19日(火)、フェンディやシャネル(CHANEL)のデザイナーを務めるなど、長きにわたってファッション業界に大きな影響を与え続けてきた偉大な人物の訃報に衝撃が走った。1965年よりフェンディのデザイナーとして活躍してきた彼によるラストコレクションの舞台には、いままでと変わることのない、ブランドを象徴する“スーパーロング”ランウェイが伸びている。コレクションノート添えられたシルヴィア・フェンディのメッセージによれば、ショーの数日前に電話をした時にもコレクションについて考えを巡らせていたといい、亡くなる直前までクリエーションに携わっていたことが窺える。ニュートラルカラーにビビッドな色彩を効かせてショーは、キャットウォークの入口に掲げられた"love Karl"の文字が光り輝くと同時にスタート。ファーストルックを飾ったのはブラウンカラーのクラシカルなジャケットだ。ニュートラルカラーを基調としたピースから顔を出すのは、グリーンやピンクといったビビッドな色彩。テラコッタのロングコートからは、イエローのプリーツスカートが覗いている。格子状のディテールやロゴモチーフを起用今シーズンひと際目を惹くのは、ダイヤモンド型の穴が織りなす格子状のディテール。ガウン風のコートやシャツワンピース、タイトスカートなど様々なピースに起用されている。また、軽やかなシースルーのシャツやプリーツスカート、ドレスなどに潜む、花びらのようなロゴモチーフも印象的に映った。マルチストラップ付きバゲットアイコンバッグは新しい表情へとアップデート。バゲットには機能的なマルチストラップを張り巡らせた新作が、ピーカブーには今シーズンの特徴的なディテールを反映させたダイヤモンド型の穴を無数に散りばめた新モデルが登場。折り曲げてクラッチとして使うこともできるメタルフレームの新作トートバッグは、アイコニックなペカンストライプに彩られていた。モデルたちがランウェイを去ると、カール・ラガーフェルドのラストコレクションを称賛する拍手が沸き、ショーも幕引きかと思われた時、会場が暗転。スクリーンにはデザイン画をスケッチする彼の姿が投影され、会場全体で故人を偲んだ。
2019年02月25日マックスマーラ(Max Mara)の2019年秋冬コレクションが、2019年2月21日(木)にイタリア・ミラノで発表された。キーワードは"グラマー"今シーズンのキーワードは"グラマー"。グラマーなファッションと言えば、しばしばフェミニティを打ち出したピースを連想するが、今季のマックスマーラは、むしろマスキュリンな側面を捉えることで女性の魅力を引き出すアプローチを試みているように感じる。ボリューミーなアウターアウターは、パワーショルダーを採用したボリューミーなシルエットがメイン。ビッグカラーのファーコートやピンストライプのテーラードジャケットなどが登場。ビッグシルエットがメンズライクな印象をもたらしている。ボトムスで目を引いたのは、フロントに膝下から大きくスリットを入れたロングスカート。女性を象徴するアイテムであるが、大胆にカッティングすることでメンズパンツのようなフォルムを生んでいる。ワークウェアをエレガントにテーラードジャケットにゆったりとしたシルエットのワイドパンツを組み合わせたスーツルックや、ミリタリーなジャケットにカーゴスカートを合わせたスタイルなど、ワークウェアをブランドが得意とするモダンでエレガントなピースへと昇華する手法も見て取れた。ビッグポケットのディテールファスナーを配したビッグポケットは今季の特徴的なディテールの1つと言えるだろう。ボックスシルエットのワンピースやマント風コートなど様々なアイテムに起用されているが、最も注目すべきは、アウターに差し込まれたベスト。メゾンのアイコンであるキャメルカラーのロングコートなどにレイヤードするなど、グラマーなスタイルのアクセントとして遊び心を加えている。
2019年02月24日ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)の2019-20年秋冬ウィメンズコレクションが、2019年2月23日(土)、イタリア・ミラノで発表された。メンズとの合同ショーである。エレガントなブルーが主役今シーズン、コレクションを彩ったのはエレガントなブルー。漆黒のパレットの上で、ブルーが持つ上品な魅力を最大限に引き出していく。ブルーとブラックのカラーパレットはファーストルックを飾ったスーツスタイルから、ショーを締めくくるラグジュアリーなドレスまで、終始一貫して使われている。たとえばブラックに染まったジャケットのフロントやウエストには光沢感のあるブルーのラインを走らせ、コントラストを効かせて。ジャケットに差し込むインナーには、青と黒とのグラーデーションからなるジオメトリックなパターンを採用している。薔薇の花が咲き乱れるエレガンスをさらに開花させるのは、ロマンティックな薔薇のモチーフ。透け感のあるセンシュアルなワンショルダーブラウスには立体的なコサージュとして、コンパクトなシルエットのジャケットには上品な煌めきを纏ったパターンとして表現されている。薔薇の花はリアリティを追及するのではなくデフォルメして起用しており、フーディーをオンしたジャケットのフロントにはローズのグラフィックを大胆に配置。ロングドレスには丸い装飾を重ね合わせて、花びらに見立てたモチーフを散りばめている。ボトムスはすっきりとしたパンツがメインで、上半身に重きを置いたルックが多い。メッシュを張り巡らせたボリューミーなボンバージャケットには、ヒップに膨らみをもたせ、裾に向かってキュッと絞ったシルエットのパンツを合わせた。アームホールを囲むように大ぶりなフリルをあしらったジャンプスーツは、ロングブーツに裾をインするスタイルで提案された。
2019年02月24日ジル サンダー(JIL SANDER)の2019-20年秋冬ウィメンズコレクションが、ミラノ・ファッション・ウィーク初日の2019年2月20日(水)に発表された。水墨画のような鶴や燕まず初めに目に飛び込んで来るのは、美しい鳥たち。ホワイトのロングワンピースやビッグサイズのトートバッグといったキャンバスに、サギや燕といった鳥たちが、大胆かつ繊細に描かれた。写実的に表現された鳥たちは、まるで水墨画のように厳かな雰囲気と、今にも動き出しそうな躍動感の両方を持ち合わせている。アジアの伝統衣装を思わせるピースベトナム・サイゴンの民族衣装にインスピレーションを得たというボリューミーなシルエットのセットアップなど、アジアを連想させるムードも印象的。深いスリットの入ったワンピースや指先まで隠れるほど袖を長く設定したシャツも、伝統的な衣装の面影を感じさせる。足袋のようにつま先が2つに分かれたソックスブーツや、それと組み合わさることで草履を連想させるようなストラップシューズなども登場した。デコルテでフェミニティを主張ルーシー&ルーク・メイヤー夫妻が追及している男らしさと女らしさの関係の探求は、コーディネートに顕著に現れているように見える。ワンピースやドレスは、足をすっぽりと覆い隠すかのようなロング丈が主流。スリットの入ったロングワンピースにもゆったりとしたワイドパンツを合わせるなど、足元は比較的禁欲的であるように感じる。それに対し、胸元を大胆に開けたドレスやキャミソールワンピースなど、デコルテでセンシュアルなムードを醸し出すアプローチが目を惹いた。
2019年02月24日ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)の2019-20年秋冬コレクションが、ミラノ・ファッションウィーク初日の2019年2月20日(水)に発表された。バックスタイルで魅せる今シーズンのクリエーションで注目すべきはバックスタイル。モデルたちが纏うアウターやドレス、スカートなどあらゆるアイテムの後ろ姿に工夫が施されている。レーシーなリトルブラックドレスには歩くたびに美しくなびくマント風のディテールを採用したり、すっきりとしたシルエットのベアトップドレスには大きなリボンを結んだりと、前面から見るとミニマルなピースも、バックスタイルで個性をプラスしている。ファスナーディテールを多用バックスタイルを魅せる様々なアプローチの中で、最も多用されたのは背中にファスナーを配するというもの。トレンチコート風のスタンドカラーアウターは背中を横断するように、フラワーモチーフが煌めくヌーディーカラーのワンピースは背筋をなぞるようにして裾までファスナーが走っている。このディテールはレイヤードの楽しさを教えてくれるものでもある。ファスナーをあえて全開にし、クラシカルなコートにランジェリー風のインナーを差し込んだり、フェミニンなワンピースからアクティブなショートパンツを覗かせたりと、遊び心溢れる着こなしが提案されていた。センシュアルなムード素肌を露にすることでセンシュアルなムードを演出するアプローチも印象的。ブラウンのコートやベージュのカーディガンはあえて着崩すことで、肩をちらりと覗かせて。前述のファスナーは本来ならばカジュアルなアイテムに多用される留め具であるが、開け閉めすることで自在に肌を露出することができるという点に着目し、フェミニティを称えるディテールとして起用されているようにも感じた。
2019年02月24日