2023年も多忙な日々を過ごした、YOASOBIのおふたり。コンポーザーであるAyaseさんは今年もたくさんのヒット曲を世に放ち続けてくれていたけれど、制作をしていない空き時間やオフの日はどう過ごしていましたか?「最近は空き時間があればパーソナルトレーニングと整体に通っていて、もうそれが全てと言っていいくらい(笑)。僕はYOASOBIにおける外交担当でもあるので、夜は出かけることが多いし、お酒も飲む。だから気を抜くと一瞬で太るし、そろそろ30代という意識もあって。今はかなり集中してトレーニングをしています」『NHK紅白歌合戦』への出場や「YOASOBI ASIA TOUR 2023‐2024」など、年末年始もスケジュールが盛りだくさん。だからこそ体調管理は徹底しているという。「今年はアリーナツアー(「YOASOBI ARENA TOUR 2023“電光石火”」)のときに体重が増えたこともあり、3週間くらい本気でトレーニングをしたら、7~8kg落ちました。食生活にも気をつけていて、最近では日々の食事も決まったものしか食べないほど。今がベストっていうくらい、健康的に過ごしています」そのときの自分の“やりたい”を大事に。2023年のBillboard Global 200の年間チャート「YEAR‐END CHARTS Billboard Global 200」で、「アイドル」はJ‐POPアーティスト初となるTOP50入りとなるなど、多くのヒット曲を生み出すことによりYOASOBIとして求められるハードルも高くなっているように感じる。そんななかでもAyaseさんが曲作りにおいて大切にしていることがあるという。「曲を作れば作るほど、原点回帰する瞬間が増えている気がします。やっぱり制作中も演奏していても楽しいと思えることが大事だし、自信を持って作ること以外はもうないなと毎回思うんです。もちろんヒットする曲を作りたい気持ちはあるんですけど。ただヒット曲を作ろうとして作れるようなことってまずないです。だから結局は自分がナチュラルに楽しく音楽と向き合って、今やりたい音楽を突き詰めることが、YOASOBIにとっての正解なのかな。自分のそのときどきの思い出にもしっかり残る楽曲をちゃんと作っていきたいんです」では、Ayaseさんから見て、ikuraさんの、この一年における変化は、どう感じているのでしょうか。「ikuraの仕事や音楽に対する向き合い方は、昔からずっとリスペクトしていて。この一年でボーカリストとしてのパワーが完全に上がってるなっていうのは思いますね。僕はライブや曲作りにおいてはikuraがもっとこういうふうに歌えたら、もっとこういうこともできるかもねっていうアイデアは日々持っていたりするんですけど。最近はその想定すら超えてきている感じがします。『こんなパフォーマンスができるようになったんだ。だったら、こんなこともできるね』って、彼女の成長から僕のアイデアが生まれるように。もともといいボーカリストですけど、より磨きがかかってきたんです」ikuraさんの成長とAyaseさんのアイデアの相乗効果。それは曲作りだけじゃなく、ライブでも発揮されているそう。「ライブのステージでは僕は後ろにいるので、ikuraがいいパフォーマンスをしてくれるだけでテンションが上がるし、次のライブに対するアイデアやモチベーションにも繋がります。舞台演出の方たちとプランニングをしていても、ボーカリストに任せられる場面が増えると選択肢が増えるんですよね」体も心も、健康的に音楽と向き合っていたいというAyaseさん。2024年の抱負も「楽しく生きる」と、実にシンプル。「健康第一で、楽しく生きること。それが一番大事かなって思います。YOASOBIってこれまでも音楽に対する目標を明確に掲げてやってきたことって実はないんですよ。だから来年は絶対にこれをやるぞとか、僕に関してはないですね。何かのオファーをいただくとか、ヒットしたとか、何か受賞したとか、そうした全てのことは自分たちが頑張って何かをしたことに対してのリアクションだから。ヒットするために、受賞するためにやったんじゃなくて、結果そうなったという流れだと思っているんです。だから頑張った先のことを考えるより、今の自分自身が楽しいと思えることをやって、自信を持って作品をリリースしていく。そのためにはikuraと良い関係性でいて、チームのみんなのことを信頼して、自分が健康でいることも大事。最高の環境で音楽を作り続けるために必要なことに、ちゃんと一つひとつ注力していきたいっていうのは真面目に思っています。そのために僕は人間ドックにも行きますよ(笑)」今や世界へと広がったYOASOBIに対する熱気の渦中においても、自分たちの曲作りの根幹を大切に、これからも活動していきたいというのがYOASOBIのスタンスなのだろう。「そうですね。野望や目標みたいなものは、ふわっと思い浮かべておきながら(笑)、これからも、まずは目の前のことにちゃんと向き合い続けていきたいですね」アヤセYOASOBIのコンポーザー。全ての作詞・作曲を手掛けている。2018年からボカロPとして活動。LiSAや鈴木雅之ら数々のアーティストに楽曲提供などを行う。’22年より自身がボーカルを務めるソロ活動もスタート。ブルゾン¥85,800パンツ¥52,800(共にホロマーケット/スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575)その他はスタイリスト私物ヨアソビ2019年に結成した、コンポーザーのAyaseとボーカルのikuraからなる音楽ユニット。コンセプトは“小説を音楽にするユニット”。シングル『勇者』の〈完全生産限定盤〉(CD+巻物ブックレット)が発売中。※『anan』2023年12月27日号より。写真・森山将人(TRIVAL)スタイリスト・船橋翔大ヘア&メイク・YOUCAプロップスタイリスト・松尾 優森井耕作取材、文・上野三樹撮影協力・BACKGROUNDS FACTORY(by anan編集部)
2023年12月24日4月にリリースした「アイドル」の歴史的なメガヒットや、初の単独アリーナツアーで全国を駆け抜けたYOASOBI。そんな音楽ユニットYOASOBIのコンポーザー・Ayaseさんとボーカル・ikuraさんのインタビューをお届けします。怒涛の’23年を振り返る。世界に届いた曲とライブ。――デビューから4年というキャリアの中で、YOASOBIにとって2023年はどんな一年だったのだろうか。ふたりに振り返ってもらった。Ayase:やっぱり2023年はYOASOBIにとってライブの一年だったなと感じています。もちろん「アイドル」がたくさんの人に聴いてもらえたことは嬉しいですし、そこで日本のみならず海外の方たちにも注目してもらえたり、活動の幅が広がったのは間違いないんですけど。僕たちが活動をするなかで、自分たち発信で大きなモチベーションにもなった初めてのアリーナツアーがすごく印象的な一年でした。単純にライブに向き合うことが僕らにとって大事なことでしたし、その中でYOASOBIに対する向き合い方や考えることも多くて、成長できたなと感じました。海外での公演や、国内でのフェス出演など、一つひとつに意味がありましたけど、やっぱりアリーナツアーで得た実感は大きかったですね。チームで一緒に動き続けて、一つの目標を掲げて一緒に乗り越えていくという、その経験が初めてだったので。ikura:私も2023年を振り返るとライブの年だったなと思います。アリーナツアーを通じて確実に私たちYOASOBIチームの結束は強まりました。もちろん楽曲を作ってリリースをする普段の活動のなかでもチーム感自体はあるんですけど、もっと大勢で一つのライブ空間を作っていくときって大きな船でみんなで旅に出るような感覚なんです。その大きな船でいろんな地方をまわって、お客さんと夢のような空間を一緒に作っていく。今年初めて経験した、そんな旅のようなアリーナツアーを経ての結束力がこれからのYOASOBIの土台になるんじゃないかな。みんなで最高の時間を作るために、ボーカルとしてしっかり会場を引っ張っていかなきゃという意識も強くなりましたし、チームとしてもikuraとしてもこの一年でかなりパワーアップしたと感じています。――今年の4月に配信リリースされた「アイドル」が世界的なヒットとなり、国内にとどまらず海外まで広がっていったYOASOBI。その人気を本人たちはどのように受け止めていたのか。Ayase:「アイドル」に関しては、リリース直後から僕もリアルタイムでサーチしていたので、すぐに大きな反響を感じていました。海外の方たちにも聴いてもらえたことは本当に嬉しい限りです。今年の夏に初めてアメリカでライブをしたときにも、お客さんたちがすごく一緒に盛り上がってくれて。待っていてくれたんだなということも感じましたし、それは「アイドル」の効果が大きかったのかなと思いました。――9月には韓国のTV番組『M COUNTDOWN』で「アイドル」を披露したことも大きな話題に。ふたりも出演を楽しんだ様子。ikura:日本の音楽番組とは雰囲気が違うので、面白かったですね。本当に「アイドル」という曲がいろんなところに届いて受け入れてもらえたんだというのを韓国でも実感しました。Ayase:韓国にもいろんなジャンルの音楽がたくさんあるわけですが、そんななかでもK‐POPに特化した音楽番組に僕らが出させていただいて、しかも日本語で歌わせていただいたというのも、珍しいことだなと思います。ステージの組み方やカメラワークなども日本とは違っていて、まるで職場体験みたいで楽しかったです。――また、YOASOBIはこの一年の活動を通じてアルバム形式よりもシングルでのリリースを制作活動の中心に置いたり、アリーナツアーでは観客による写真撮影がOKだったりと、世界に水準を合わせたスタイルを取り入れてきた。海外に向けた活動についてはどんな想いがあるのか。Ayase:あんまり偉そうなことは言えないですけど(笑)、海外からも求める声をいただけたら全力で応えていきたいです。自分たちとしては、いい曲を作って、いいパフォーマンスをして、自分たちが楽しいとかカッコいいと思える音楽スタイルでやり続けることが一番大事なので、そのなかでいろんな可能性が広がっていけば僕らも飛び込んでいきたいです。でもそのあたりは肩肘張らずにナチュラルに活動していけたらと。11月にColdplayの東京ドーム公演にゲスト出演させていただきましたけど、彼らみたいにワールドツアーをやってみたいなとか、そんな気持ちもあります。規模が大きくなるってすごいことですし、嬉しいことですけど。まずはいろんな国の方たちとコミュニケーションをとりたいし、より多くの国の人々に自分たちの音楽が届いてる実感が得られたら、僕らの人生はより楽しいだろうなと思います。――TVアニメ『葬送のフリーレン』に「勇者」、『【推しの子】』に「アイドル」などTVアニメのOPテーマやEDテーマとして曲を書き下ろすことも多い彼ら。今回の特集「エンタメ NEW FILE」にからめてアニメタイアップ曲における、制作上の大変さや面白さについて聞いてみた。ikura:アニメーションがあって、曲ができて、そこに歌を乗せていくときは、正解が最初はなかなか見つからないことが多いので、何時間も探りながらレコーディングをすることも。声色や歌い方のニュアンスを決めていく段階では、どのタイアップ曲においても時間をかけています。大変さはありますが、みんなで宝探しをしているような時間って意外と楽しいんですよね。Ayase:「勇者」は特に時間がかかりました。アニメのタイアップ曲の歌入れの場合は3パターンあるんです。ikuraが自分で用意して考えてきた歌声が本当にフィットしてそのままレコーディングするパターンと、僕の頭の中にあるこういう声が欲しいっていうイメージをベースに生み出していくパターン、あとは歌ってみないと正解がわからないなというパターン。「勇者」に関しては僕のなかでも何個か選択肢がある感じだったので、どれが正解なのかという選定に時間がかかりました。後悔したくないから、こだわり始めると細かくこだわっちゃうゾーンに入るときがありますね(笑)。――これまで制作されたアニメタイアップ曲がいずれも大きな話題になっているのは、まさに作品の持つ力とYOASOBIの相乗効果の賜物。自分たちの楽曲とアニメとの相性の良さには自信がある。Ayase:YOASOBIの楽曲とアニメーションはすごく親和性が高いと感じています。僕らはMVにしても、アニメーションのものばかりですし。やっぱりストーリーミュージックを手掛けているので、YOASOBIにアニメの主題歌を担当させてくれれば、絶対間違いないですよっていう気持ちでいます。作品に対する理解度は誰よりも持って作っているつもりですし、納得してもらえる曲を作る自信があるんです。ヨアソビ2019年に結成した、コンポーザーのAyaseとボーカルのikuraからなる音楽ユニット。コンセプトは“小説を音楽にするユニット”。シングル『勇者』の〈完全生産限定盤〉(CD+巻物ブックレット)が発売中。アヤセ(写真右)YOASOBIのコンポーザー。全ての作詞・作曲を手掛けている。2018年からボカロPとして活動。LiSAや鈴木雅之ら数々のアーティストに楽曲提供などを行う。’22年より自身がボーカルを務めるソロ活動もスタート。ダブルジャケット¥31,900(ルイス/ルイス EX ストア トウキョウ TEL:03・6452・5544)中に着たブルゾン¥35,200(ブルーナボイン/ブルーナボイン代官山店 TEL:03・5728・3766)パンツ¥16,940(メゾンスペシャル/メゾンスペシャル 青山店 TEL:03・6451・1660)ブーツ¥44,000(アシックス/アシックスジャパン お客様相談室 TEL:0120・068・806)イクラ(写真左)YOASOBIのボーカル。ソロの幾田りら名義ではシンガーソングライターとして活動。あのとダブル主演を務めるアニメ映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』が来年3月と4月に公開予定。パーカ¥74,800(ハイク/ボウルズ TEL:03・3719・1239)リブトップス¥29,700(ウィザード/ティーニーランチ TEL:03・6812・9341)キャミソールドレス¥63,800(エボニーinfo@ebony00.com)ブーツ¥24,200(アメリ/アメリヴィンテージ TEL:03・6712・7887)その他はスタイリスト私物※『anan』2023年12月27日号より。写真・森山将人(TRIVAL)スタイリスト・船橋翔大ヘア&メイク・YOUCAプロップスタイリスト・松尾 優森井耕作取材、文・上野三樹撮影協力・BACKGROUNDS FACTORY(by anan編集部)
2023年12月23日『【推しの子】』のOP主題歌「アイドル」を担当する、YOASOBIのふたりに、作品を音楽で表現した制作の裏側を聴きました。――主題歌「アイドル」が、グローバルなヒットになりました。ikura(以下i):嬉しさとともに驚きもあります。ここまで世界中のみなさんに届くとは予想していなかったので。Ayase(以下A):想像以上の反響に驚いていますね。――原曲は、Ayaseさんがコミックスを読まれた際に制作されたそうですね。A:そうなんです。シリアスな展開もあるのですが、物語として面白すぎて、これを楽曲として表現したいと個人的にデモを作りました。サウンドは当時のものがそのままベースになっています。――その後、原作者の赤坂アカ先生がYOASOBIさんのために書かれた短編小説「45510」を基に歌詞を書かれたと。A:「アイドル」という存在、それを取り巻く芸能界をテーマにしました。小説を音楽にするユニットなので「45510」を中心に、漫画から受けたインスピレーションや、オープニングとして視聴者がワクワクする楽曲としてバランスをとっていきましたね。i:ボーカルとしても「アイドル」らしさを意識しています。今回の曲にはラップパートもあるのですが、ラッパーのようにカッコよく表現するのではなく、アイドルのキュートさやキャッチーさを考えながら声色を作りました。――『【推しの子】』以外にもアニメの主題歌を数多く担当されていますが、心がけていることは?A:アニメのオープニングは毎週流れるものになるので、物語の始まりだけでなく、全体像を捉えることを心がけています。物語が進む中でだんだんと面白みが増していくような、視聴者にも(物語の展開に)気づきが与えられるような楽曲が目指しているところです。――『【推しの子】』では芸能界の裏側も描かれますが、おふたりから見てもリアルに感じますか?A:はい。特に、炎上のようなネガティブな現象に対して描かれるキャラクターたちの心情が。i:確かに、キャラクターたちの心の動きは、同じ人間であるのを実感させられるくらいリアル。――『【推しの子】』ではSNSの意見に揺れる若者たちが描かれています。おふたりにも様々な意見が届くと思いますが、自信や自己肯定感を保つ秘訣はありますか?A:いや、僕自身は自己肯定感がまったくなくて。というより、SNSがこれだけ普及した世の中だと、持ちにくいと思いますね。i:ミュージシャンとしてではなく、自分が生きる上での自己肯定感で言うなら、私は高い方だと思います。幼少期にアメリカに住んでいたのが大きくて、自分らしさが尊重される環境でした。日本だと周りに合わせるのが正しいとされる場面も多いように感じるので、その違いはあるかなと。――なるほど。では、おふたりがYOASOBIを続ける上で大切にしているモチベーションとは?A:最強のJ‐POPアーティストになることを目標としているので、評価されることはひとつの軸です。ただ、今後はこの「アイドル」のヒットを超えないといけない…という新たな重圧も正直あります。なので、ヒットとは別に、身近な人が頑張りを認めてくれることが、自分にとって励みになっていますね。i:私は、Ayaseさんが作った曲にフィットする最高のボーカルを乗せることが大きなモチベーションです。今回の「アイドル」も、見たことのない自分に出会えた喜びがあります。挑戦の連続で心身ともに疲弊するのですが、これからも楽しみながら頑張ります。ヨアソビコンポーザー・Ayaseと、ボーカル・ikuraによる小説を音楽にするユニット。2019年に結成。「アイドル」はBillboard世界チャート(米国を除く)で1位に。TVアニメ『【推しの子】』原作は、赤坂アカと横槍メンゴによる同名漫画(2020年より『週刊ヤングジャンプ』にて連載中)。伝説的な人気を誇る夭逝のアイドル・アイと彼女の子で双子のアクアとルビーを中心に、華やかだがシビアで残酷な芸能界やアイドルの世界をリアルに描いた作品。各配信サイトで配信中。©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会※『anan』2023年7月19日号より。取材、文・森 樹(by anan編集部)
2023年07月18日Ayase×R-指定の新曲「飛天」が、2023年7月6日(木)に配信リリース。Ayase(アヤセ)×R-指定の新曲「飛天」YOASOBIのコンポーザーとしても活躍するAyase(アヤセ)がCreepy NutsのR-指定と共に制作した「飛天は、TVアニメ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」のオープニングテーマ。「がむしゃらに戦い続けることへの決意を書き殴った歌」と語るAyaseの言葉通り、楽曲全体から強い意思や決意が感じられるような、力強い一曲となっている。TVアニメ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」OPテーマに2023年7月6日より放送がスタートするTVアニメ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」は、コミックス累計7,200万部、実写映画シリーズの累計興行収入193億円と、世界的に支持される名作「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」を、2023年の新作として再びアニメーション化した作品。原作者・和月伸宏自らがキャラクターデザインやシナリオを完全監修した、いま最も注目すべきTVアニメーションのひとつだ。作品情報Ayase×R-指定「飛天」配信リリース日:2023年7月6日(木)作詞:Ayase, R-指定作曲:Ayase編曲:Ayase, Rockwell※TVアニメーション「るろうに剣心 ー明治剣客浪漫譚ー」オープニング・テーマ
2023年07月09日YOASOBI(ヨアソビ)のコンポーザー・Ayase(アヤセ)の新曲「SHOCK!」が、2023年1月6日(金)に配信リリース。TVアニメ『Buddy Daddies』のオープニングテーマ曲となる。Ayaseの新曲「SHOCK!」“小説を音楽にするユニット”YOASOBIのコンポーザーでありながら、さまざまなアーティストへの楽曲提供も行い、ボカロPとしても活躍するAyase。2022年には、新宿歌舞伎町エリアに開業する高層複合施設「東急歌舞伎町タワー」のサウンドロゴ付きアニメーションに楽曲を提供するなど、幅広いシーンで活動している。自身初となるアニメ主題歌を担当そんなAyaseの新曲「SHOCK!」は、TVアニメ『Buddy Daddies』のオープニング主題歌。アニメの主題歌を担当するのはAyaseにとって初となる。アニメ『Buddy Daddies』は、『SHIROBAKO』『花咲くいろは』など数々のアニメを制作してきたP.A.WORKSが手掛ける新作オリジナルTVアニメ。2023年1月6日(金) 24:00よりTOKYO MXほかにて放送開始される。新曲「SHOCK!」を使ったアニメの新PVでは、いち早く楽曲を聞くことができるので、是非チェックしてみて。<Ayase コメント>今回「Buddy Daddies」のオープニングテーマを担当させていただけること、とても光栄に思います。ボーカリストとして初めてのアニメ主題歌に、僕自身とてもわくわくしながら楽曲制作しました。アニメと共に、楽曲も何卒よろしくお願いします。【詳細】Ayase 新曲「SHOCK!」配信日:2023年1月6日(金)※TVアニメ『Buddy Daddies』オープニングテーマ曲■TVアニメ『Buddy Daddies』放送開始日:2023年1月6日(金) 24:00~※放送開始日はTOKYO MX、とちぎテレビ、群馬テレビ、BS11のもの。放送日時は放送局により異なる放送局:TOKYO MX、とちぎテレビ、群馬テレビ、BS11、ABCテレビほか©KRM’s HOME / Buddy Daddies製作委員会
2023年01月07日Creepy NutsとYOASOBIのAyase、幾田りらが初タッグを組んだスペシャルソング「ばかまじめ」が3月20日にリリースされることが発表された。「ばかまじめ」は、オールナイトニッポン55周年記念公演『あの夜を覚えてる』の主題歌として制作された楽曲で、コミカルなリリックで今日も結局また頑張ってしまう「ばかまじめ」なあなたへ贈る人間讃歌。DJ松永×Ayaseの交差によって生まれた陽気なトラックに、幾田りらとR-指定による掛け合いやユニゾンが気持ちの良い、自然と肩の力が抜け口角が上がるような楽曲に仕上がっている。併せて、今作のアーティスト写真とジャケ写が公開され、本日3月15日の『YOASOBIのオールナイトニッポンX(クロス)』『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0(ZERO)』で先行オンエア解禁されることも決定した。『あの夜を覚えてる』は、ニッポン放送が贈る生配信舞台演劇ドラマで、主演は千葉雄大と髙橋ひかるが務める。さらにラジオ好きが集まる1,500人のオーディションから確定した吉田悟郎、山口森広、工藤遥、入江甚儀、鳴海唯、山川ありそ、そして『三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』のパーソナリティを担当する相田周二(三四郎)の特別出演が決定。公演は3月20日、3月27日に行われる。<番組情報>『YOASOBIのオールナイトニッポンX(クロス)』3月15日(火) 24:00~24:58『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0(ZERO)』3月15日(火) 27:00~28:30<リリース情報>Creepy Nuts×Ayase×幾田りら「ばかまじめ」2022年3月20日(日) 配信リリース「ばかまじめ」配信ジャケットLyrics by R-指定 / AyaseMusic by DJ松永 / AyaseArranged by DJ松永 / Ayase<公演情報>オールナイトニッポン55周年記念公演『あの夜を覚えてる』■3月20日(日)開場 19:30 / 開演 20:00■3月27日(日)開場 19:30 / 開演 20:00配信視聴チケット:4,200円(税込)スペシャル特典付き配信視聴チケット:5,800円(税込)キャスト:千葉雄大 / 髙橋ひかる / 吉田悟郎 / 山口森広 / 工藤遥 / 入江甚儀 / 鳴海唯 / 山川ありそ / 相田周二(三四郎)総合演出:佐久間宣行公式サイト:公式Twitter:関連リンクCreepy Nuts オフィシャルサイト Nuts Twitter Twitter Twitter
2022年03月15日島本理生さん、辻村深月さん、宮部みゆきさん、森絵都さん、この4人の直木賞作家とのコラボ企画を始動させたYOASOBI。4つの短編小説を一冊にまとめた書籍『はじめての』が発売され、これらを原作とする楽曲を順次発表していく。まさに「小説を音楽にするユニット」としての真骨頂とも呼べる企画に、Ayaseさんもikuraさんも純粋に楽しんで取り組んでいる様子です。――これまでも「小説を音楽にするユニット」として活動されてきましたが、お二人は今回の企画にどんなやりがいを感じていますか。Ayase:今回は名だたる作家さんたちに、お力を貸していただいているというのもあって、今まで以上に原作に触れてくれるリスナーも増えるんじゃないかと思っています。まさにYOASOBIの神髄みたいな企画なので、この一年をかけて、あらためて皆さんに楽しんでもらえたら嬉しいです。ikura:私も今回の企画のお話を聞いた時から、どんな作品を書いていただけるんだろうってワクワク、楽しみにしていました。――では、お二人が4作の短編を読んで感じたことは?Ayase:当たり前すぎて言うのも憚られますが、どの作品も本当にめちゃくちゃ面白かった。“はじめての”というテーマで皆さん全然異なる世界観で表現されて、それぞれのゴールに向かっていく。初めて読んだ時の鮮度を落とさないよう、最初に読み終えて感じたことはメモに書き留めました。どの曲も一番最初に感じたことをもとに音楽を作っていきます。ikura:どの作品も読み終えた時に、私は経験していないのに、心の奥底に潜んでいた自分の経験を呼び起こしてもらったような感覚がして。すごく神秘的な体験でした。私も、いつも小説を読む時のワクワク感から始まって、読み終えた後の余韻まで純粋に楽しみました。その後に「この感動を歌でも伝えなきゃ」って気持ちに切り替わりました。――第一弾となる楽曲「ミスター」は島本理生の短編小説「私だけの所有者」をもとに書き下ろされました。アンドロイドと所有者による切ない物語ですが、Ayaseさんが音楽に落とし込みたいと思った部分は?Ayase:「ミスター」に関しては、白のイメージがあって、曲調の話をざっくりすると、ちょっと’80年代のシティポップっぽいものになっています。僕は小説を読む時に常に映像として登場人物や背景を思い浮かべるんですが、「私だけの所有者」はすごく懐かしい色褪せ方をしている世界観だなと思ったので。アンドロイドの無機質さと、近未来のSF感を出したくて音を選んでいきました。――切ない物語ですが、ポップで口ずさみやすい曲調になりました。Ayase:はい。原作はわりとメッセージ性のある話だと思うし、アンドロイドと他の登場人物との関係性や事件は、時代を風刺している気も。そういうシリアスな原作を読んだ時には、僕はどちらかというとポップな曲が思い浮かぶんです。シリアスさを内に秘めたままポップな感じを出すと、アンドロイドの感情にリンクするなと。――ではikuraさんは「ミスター」を聴いて、どんなふうに歌と向き合いましたか。ikura:私がアンドロイドの気持ちになった時、すごく悲しかったんです。心の中が温かくなったつもりでも、芯の部分は機械だから、やっぱり冷たい。そこに儚さや切なさを感じて。ただ感情的に歌えばいいわけではなくて、どこかに陰や闇の部分を声色でも出せたらなと。そのバランスは意識しました。レコーディングの時は、主人公であるアンドロイドのあの子だったらどんなふうに歌うかなって考えたら、“降りてきた”感じがして。――アンドロイドまで“降ろせる”ってすごい技術ですよね。ikura:確かに、初めての経験でした(笑)。――私がこの短編小説集『はじめての』を読んで感じたのは、作家さんたちそれぞれの世界観で描かれながら、どこか通じているものがある気がしたんです。それはYOSOBIが持っているYOASOBIらしさや表現世界が、少なからず作家さんにもインスパイアを与えたのではないかと思ったんですが。Ayase:それは僕はあんまり感じなかったですね。そもそもYOASOBIらしさみたいなものを意識したことがないです。常に良い作品を作ろう、楽しくやろうってことしか考えてなくて。その結果、人それぞれでYOASOBIらしさみたいなものを感じてもらえたらと思います。『はじめての』¥1,760(水鈴社)。島本理生「私だけの所有者」を原作にした第一弾楽曲「ミスター」配信中。他楽曲も順次配信予定。3月23日には初のライブ映像作品集『THE FILM』がリリースされる。【完全生産限定盤(2BD+特製バインダー+ライブ写真集)】¥10,000(ソニー・ミュージックエンタテインメント)ヨアソビ右・Ayase(コンポーザー)と左・ikura(ボーカル)からなる「小説を音楽にするユニット」。2019年に公開した「夜に駆ける」が大ヒット。’21年に初のCD『THEBOOK』をリリース。同年、初の有観客ライブ「NICE TOMEET YOU」を日本武道館で2日間開催するなど勢いはとどまるところを知らない。Ayaseさん・ニット¥105,600パンツ¥87,450(共にKIDILL×rurumu/Sakas PR TEL:03・6447・2762)靴¥19,800(PG/PRAYGROUND TEL:03・5738・1872)ネックレス¥15,400(JieDa TEL:03・6427・8464)ikuraさん・シャツ¥28,600パンツ¥27,500(共にPHEENY TEL:03・6407・8503)ベスト¥23,100(F/CE.(R)/F/CE. Flagship Store Tokyo TEL:03・6452・5867)靴¥39,600(MANA/コンコルディア TEL:03・5829・6611)ピアス¥26,400(LEVENS/Comcode Showroom TEL:03・6804・3108)※『anan』2022年2月23日号より。写真・澤田健太スタイリスト・藤本大輔(tas)ヘア&メイク・YOUCAインタビュー、文・上野三樹(by anan編集部)
2022年02月20日Creepy Nuts(クリーピーナッツ)と、YOASOBI(ヨアソビ)のAyase(アヤセ)&幾田りらが、新曲「ばかまじめ」を2022年3月20日(日)に配信リリース。ラジオ番組・オールナイトニッポンの55周年を記念した舞台『あの夜を覚えてる』の主題歌となる。Creepy Nuts×Ayase×幾田りらが初タッグ第94回選抜高校野球大会の毎日放送公式テーマソングをリリースしたばかりのCreepy Nutsと、直木賞作家とのコラボレーションプロジェクトを展開中のYOASOBI。ホットなニュースを提供し続けている2組がタッグを組み、新曲「ばかまじめ」をリリースする。新曲「ばかまじめ」は、溢れ出しそうな日常をそのまま切り取ったようなコミカルなリリックで、「今日も結局また頑張ってしまう“ばかまじめ”なあなた」へ贈る人間讃歌。DJ松永×Ayaseの陽気なトラックに、幾田りらとR-指定による掛け合いがのった、“ゴキゲン”な一曲に仕上がっている。オールナイトニッポン55周年記念舞台『あの夜を覚えてる』主題歌にCreepy Nuts×Ayase×幾田りらによる新曲が主題歌となるのは、深夜ラジオの代名詞・オールナイトニッポンの55周年を記念した舞台『あの夜を覚えてる』。オールナイトニッポンに関わるパーソナリティ、スタッフ、そしてリスナーの「あの夜」をテーマに舞台化した生配信の演劇作品となっている。各レギュラーラジオ番組にて新曲を解禁Creepy Nuts、YOASOBIのAyase&幾田りらは、互いにラジオ番組のパーソナリティを担当。過去には「YOASOBIのオールナイトニッポンX(クロス)」に、Creepy Nutsがゲスト出演したこともある。そんな彼らがラジオをきっかけにタッグを組んだ。新曲「ばかまじめ」は、3月15日(火)の『YOASOBIのオールナイトニッポンX(クロス)』、『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0(ZERO)』で先行オンエア解禁される。【詳細】Creepy Nuts×Ayase×幾田りら 新曲「ばかまじめ」配信日:2022年3月20日(日)※オールナイトニッポン55周年記念公演『あの夜を覚えてる』主題歌。■舞台・オールナイトニッポン55周年記念公演『あの夜を覚えてる』日程:3月20日(日)・3月27日(日)配信:オンライン劇場ZA出演:千葉雄大、髙橋ひかる総合演出:佐久間宣行プロデュース:石井玄脚本・演出:小御門優一郎
2021年12月24日Creepy Nuts×Ayase×幾田りらが、深夜ラジオの代名詞「オールナイトニッポン」が2022年10月に放送開始から55周年を迎えることを記念して上演される『あの夜を覚えてる』の主題歌を担当することが決定した。本公演はすでに発表されているオールナイトニッポン55周年イヤーを飾る1発目の企画で、千葉雄大と髙橋ひかるがW主演を務めるほか、総合演出を佐久間宣行、プロデュースを石井玄、脚本・演出をノーミーツの小御門優一郎が担当。オールナイトニッポンに関わるパーソナリティ、スタッフ、そしてリスナーの「あの夜」がテーマとなる生配信の演劇作品となっている。Creepy Nutsは「オールナイトニッポン0(ZERO)」、Ayaseと幾田はAyaseがコンポーザーを、幾田がikuraとしてボーカルを務めるユニット・YOASOBIとして「オールナイトニッポンX(クロス)」のパーソナリティをそれぞれ担当。またCreepy Nutsが過去に2回ゲスト出演した『YOASOBIのオールナイトニッポンX(クロス)』では、互いに火曜日深夜のパーソナリティということもありすぐに意気投合したとのこと。そんな彼らがラジオをきっかけにタッグを組み、どのような化学反応が起こるのか期待が高まる。なお4人によるコラボ曲は、2022年3月に発表される予定だ。■YOASOBIのオールナイトニッポンX(クロス)オフィシャルサイト::■Creepy Nutsのオールナイトニッポン0(ZERO)オフィシャルサイト::<公演情報>オールナイトニッポン55周年記念公演『あの夜を覚えてる』2022年3月20日(日) ・3月27日(日) オンライン劇場ZAで配信オールナイトニッポン55周年記念公演『あの夜を覚えてる』キービジュアルキャスト:千葉雄大 / 髙橋ひかる and more…総合演出:佐久間宣行プロデュース:石井玄脚本・演出:小御門優一郎制作:ノーミーツチケット:2022年1月発売予定公式サイト:公式SNS:関連リンク■Creepy NutsOfficial Site YouTube Channel 松永 Twitter: 松永 Instagram::■AyaseTwitter::■幾田りらTwitter::
2021年12月21日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ヒャダ×体育のワンルームミュージック」です。一昨年、特番としてヒャダインさんとご一緒した、パソコンひとつで音楽制作をする「DTM(デスクトップミュージック)」について深掘りしていく番組『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ)が、今年からレギュラー番組としてオンエアされています。自宅の部屋からネットを通して音楽を発信したら、それが世界中で聴かれるようなムーブメントを生み出すこともある。そんな可能性を持った音楽の作り方「DTM」について、身近で気軽に始められるものとして捉えてもらえたらうれしいなと思ってやっています。スタジオもなんか実際に家にいるようなセットだし、僕たちも気軽におしゃべりしている感じでやっているので、それも新しいスタイルだなと思います。今までにない音楽教養番組ではないでしょうか。実際に、見てくれたミュージシャンや音楽関係の友人・知人たちからも、むちゃくちゃいい番組と言ってもらえてありがたいです。個人的にも、いろんな人の機材や制作環境を見ることができるのは、とても面白いです。第1回にはゲストに『夜に駆ける』が話題のYOASOBIのAyaseさんが来てくれましたが、その制作環境がかなり劣悪なのもちょっとネットをざわつかせました。僕も、実家時代は子供部屋の勉強机で作業をしていたので、劣悪ぶりには自負があるのですが、Ayaseさんは丸テーブルにノートパソコンだけ。スピーカーもMIDIキーボードもなしで制作している。そんな圧倒的に不利な環境で音楽を制作していて紅白にも出場しているって、むちゃくちゃ夢があるなと思いませんか。僕も、子供部屋で作った音楽だけで、さいたまスーパーアリーナのステージに立てたことを誇りに思っていますが、Ayaseさんもきっと同じはず。お金がなくても、パソコンひとつあれば自分の夢は叶う、すごいことが成し遂げられるという事実は、お小遣いやお年玉でやりくりしているような10代のキッズたちの希望になると思います。これからもいろんなゲストを招いて、みなさんのワンルームをのぞいていきたいと思います。最終的な目標は、ビリー・アイリッシュさんに実際にお話を伺うことですかね。この番組のひとつの肝となっている存在がビリーなので。ベッドルームで作った曲でグラミー賞を獲った時、どんな感動があったのか。話を聞いてみたいです!おかざきたいいく『よなよなラボ』(NHK総合 毎月1回土曜24:35~)、『おはスタ』(テレビ東京系)火曜日、『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』(NHK Eテレ 毎週火曜22:50~)にレギュラー出演中。※『anan』2021年3月17日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年03月15日小説、音楽、映像など、あらゆるメディアを通じて作品を展開し、いま若者の音楽シーンを席巻する音楽ユニット・YOASOBI。何度でも聴きたくなるやみつきの音楽性と、こだわり抜かれた世界観で言葉を操る、最注目の二人に迫ります。横断的なメディア展開で、若者から中毒者が増加中!“小説を音楽にする”をコンセプトに誕生したYOASOBIは、作詞・作曲ほか楽曲制作のすべてを手がけるAyaseと、ボーカルのikuraからなる男女2人組音楽ユニット。昨年11月に「夜に駆ける」のミュージックビデオ(以下、MV)を初公開、その約1か月後に同曲のダウンロード/ストリーミング配信がスタート。若者たちの間で“歌ってみた”動画が拡散され、デビューわずか半年足らずで大注目のアーティストに急成長を遂げた。小説+楽曲+MVと、メディアを自由自在に操り、それぞれのクリエイティブで作品を配信し続けるYOASOBIの、そのダイナミックな仕掛けや、活動内容を追ってみた。派生する世界観を解説!YOASOBIマップ【NOVEL】物語の世界観を音楽で表現するYOASOBIにとって、小説はその核となる要素。一般公募にて選出された小説や、プロの作家による小説などを原作として、楽曲を制作している。原作小説集『夜に駆ける YOASOBI小説集』(双葉社)も9/18に発売!【MUSIC】原作小説をもとに、コンポーザーのAyaseが作詞・作曲を手がけ、ボーカルのikuraが歌を乗せる。デビューから約8か月の間に配信された以下の4作品に加え、9/1には5作目となる最新曲、「群青」が配信されたばかり。CMソングにも起用されている。【VIDEO】YOASOBIを構成する大事な一要素。原作小説や楽曲の配信だけで終わらず、さらに世界観をイメージしやすく視覚化させたMVは、基本アニメーションで展開。毎回曲の世界観に合った異なるアニメーターを起用し、より鮮度が上がったキャッチーな物語が展開される。1st『夜に駆ける』Billboard JAPANストリーミング・ソング・チャート「Streaming Songs」では総再生回数1億回を突破した、YOASOBIのデビュー作であり代表作。【NOVEL】『タナトスの誘惑』星野舞夜【MUSIC】テーマ:夏の夜、君と僕の焦燥。【VIDEO】映像・藍にいな2nd『あの夢をなぞって』花火大会をキーに、予知夢を見たクラスメイトの少年少女の恋物語を描いた作品を、楽曲にしたもの。胸がキュンとする夏のラブソング。3rd『ハルジオン』作家の橋爪駿輝氏原作の楽曲。エナジードリンクとのタイアップソングで、リモート演劇「劇団ノーミーツ」が8月に行った公演の主題歌にも。4th『たぶん』これまでのドキドキするようなキャッチーな恋愛ソングとは違い、別れを描いたミドルテンポの切ないラブソング。今年7月に公開された。ボカロPのAyaseがインスタでikuraを発見!――自己紹介と、YOASOBIの成り立ちを教えてください。Ayase:僕はYOASOBIの楽曲の作詞と作曲を手がける、いわゆるコンポーザーです。ikura:私はAyaseさんが作った曲を歌っていますが、普段は自分で曲を作って歌う、シンガーソングライターとしても活動しています。Ayase:YOASOBI誕生のきっかけは、“小説を音楽にする”というコンセプトで楽曲を作りませんかとお声がけいただいたことから。僕はボカロP(音声合成ソフト“ボーカロイド”を使って曲を作る人)でもあるし、バンドでも自作の曲で歌っていたんですが、誰かが書いた物語を曲にして世に出すという新しい試みに興味を持ちました。ボーカル探しを始めたら、インスタでカバー動画を上げていたikuraを発見して、連絡をしたんです。ikura:“小説にまつわるユニット”という説明を聞いて最初は「なんじゃそりゃ」って思ったけど(笑)、YouTubeでAyaseさんの曲を聴いた時に、音とメロディにすごく中毒性を感じて衝撃を受けて、それで一緒にやりたいって返事をしました。――他のアーティストにはない活動内容が注目を集めていますね。Ayase:はい。テーマを決めて小説を募集し、その中から1作品を選んでサブスクリプションに楽曲をリリース、そしてMVを発表する。ネットの世界が主軸です。ikura:第一印象は、明るい私に対して暗い方なのかなって思ってたけど…。Ayase:人見知りしてたかな。僕もめちゃめちゃ明るいです(笑)。ikuraは素直でピュアな心を持ちつつ、しっかりした女の子だなっていうのが第一印象。想像通りで求めていた歌声でした。言葉のインスピレーションが生む創造性。――小説は楽曲に対してどんな位置づけなのでしょうか。Ayase:小説、楽曲、MVがすべて1つの作品だと考えると小説は“骨”。歌詞は“肉”で、ikuraの歌は“皮膚”かな。となるとMVは“服”になるのかな。ikura:うん、MVのビジュアルから入る人もいるからね。――なるほど、すごく腑に落ちました。小説を選んでから歌詞はどのように作り上げるんですか?Ayase:曲にすることは考えずに小説として読んで面白い作品を選び、直感で言葉を拾うんです。――各作品から、お二人がピンときた言葉が知りたいです。Ayase:「夜に駆ける」の原作『タナトスの誘惑』なら“さよなら”。Aメロの始まりが“さよなら”なんですが、最初に結論を匂わせておいて完結した時に、あ、これが最初の“さよなら”だったんだとわかる。伏線を張るような作り方をするのが好きなのかも。ikura:私は“ニッコリと笑っていた”。小説ではハッとして答え合わせが始まるシーンで、曲では転調する大事な言葉。あと“夜空に向かって駆け出した”も。Ayase:僕も同感。駆け出したというのは自殺してしまったことなんだけど、そういうグロテスクな感じのものってポップな表現で包むほど、グロテスクさが際立つと思っていて、言い回しがキレイだと思った。「あの夢をなぞって」の原作『夢の雫と星の花』では“好きだよ”かな。こういうストレートな表現は、物語が複雑に絡んでいる中にポンと入ることで一気に現実感を帯びるんです。ikura:私は“光のカーテンのように目の前いっぱいに広がっている”が好きなシーン。曲ではサビの頭の“あぁ”で花火が上がり、花火が反射した光のカーテンが広がるイメージで歌いました。――曲を作る人と歌う人とでは、選ぶ言葉やシーンが違いますね。Ayase:そうですね。「ハルジオン」の原作『それでも、ハッピーエンド』は“わたしたちは美しかった”の過去形の一文に時間の流れや二人の関係性、今の私は美しくないといういくつもの意味が集約されているように感じた。小説『たぶん』に関しては曲のタイトルは「たぶん」以外の選択肢がなかった。目を閉じて始まり、物語は“たぶん”で進んでいくから。ikura:私が気になったのは“同居人”という言い回し。主人公が男性か女性かあえてわからないようにしているけど、もし性別がはっきりしていたら違う歌い方になったと思う。それと10テイクぐらい録り直して苦労したのが、思わず零れ落ちたというニュアンスの“お帰り”。深い意味はなく、無意識に零れ落ちるような“お帰り”は本当に難しかったです。そして“埃”という言葉。この小説のテーマが“埃っぽい朝のこと”なんですが、“埃”の一文字で明確に描かれてはいない二人の結末に切なさを感じました。Ayase:へぇ~、ikuraちゃんの気持ちをいま初めて聞きました(笑)。面白いですね。ヨアソビコンポーザーのAyase、ボーカルのikuraからなる、「小説を音楽にするユニット」。2019年11月に公開された第1弾楽曲「夜に駆ける」は、各種配信チャートで1位を席巻し、さらにストリーミング総再生回数は1億回を突破。原作小説の書籍化やコミック化も発表し、ますます展開の幅を広げている。Ayaseさん・ジャケット¥94,000シャツ¥44,000ニットパンツ¥54,000ネックレス¥41,000(以上アーネスト ダブル ベイカー/ジャックポット TEL:03・3352・6912)ピアス、リングは本人私物ikuraさん・ブラウス¥62,000(アクネストゥディオズ/アクネ ストゥディオズ アオヤマTEL:03・6418・9923)キャミワンピース¥31,000(フィーニー TEL:03・6407・8503)ピアス¥38,000(オール ブルース/エドストローム オフィス TEL:03・6427・5901)パンプス¥41,000(フミエ タナカ/ドール TEL:03・4361・8240)※『anan』2020年9月23日号より。写真・宮崎健太郎スタイリスト・服部昌孝ヘア&メイク・上川タカエ(mod’s hair)インタビュー、文・若山あやJASRAC 出 2007271-001(by anan編集部)
2020年09月17日