GoogleがGoogleロゴの落書きデザインコンテスト「Google 4 Doodle」の第6回目のグランプリを選出した。見事、栄冠を勝ち取ったのは、岐阜県立大垣北高等学校1年生の長谷川ゆいさんによる「卒業」だ。このコンテストは日本では2009年から始まり、第6回目となる今回は、92,294作品の応募があった。小学1~3年生、小学4~6年生、中学生、高校生の4部門からなり、5地区×4部門×2作品、合計40作品があらかじめ選出され、11月19日まで特設サイトで一般投票が行われていた。11月30日に六本木ヒルズの同社本社で開催された表彰式イベントには、この40名が招かれ、各賞の表彰を受けた。長谷川ゆいさんの作品は、ペン画で中学卒業のときの思い出を表現したもので、卒業証書筒のリボンや校章、そして桜の花びらなどがあしらわれたもので、Googleの「G」は制服につけていたコサージュになっている。冒頭にあいさつにたったGoogle執行役員CMOの岩村水樹氏は、最終に残った40名の子どもたちに対して、とにかく感動する心を持ってほしい、さらに、その感動した理由を考え抜く力を持ってほしいとし、応募作品にはそれを伝えたい熱い思いがつまっていたとコメント、これからも忘れられない瞬間をいっぱい作ってほしいと述べた。Doodleは落書きの意味で、いわゆるホリデーロゴとして知られ、ことあるたびにGoogleのトップページがその日にちなんだものに変わっていることでご存じの方も多いはずだ。それを自分で作ってみようというのがこのコンテストだ。長谷川ゆいさんの「卒業」は、12月1日のGoogleトップページを飾っているはずだ。彼女は副賞としてノートパソコンを受け取り、彼女の学校に対しては、PC助成金として100万円が贈られる。おそらくはデジタルネイティブだと思われる彼、彼女たちの創造力が、こうしたアートで表現され、それをGoogleが称えるというのも興味深い。願わくば、この子どもたちが、検索結果の行間を読めるリテラシーを身につけてほしいと思う。(山田祥平 @syohei)
2014年12月01日Googleは11月30日、 Googleのロゴをデザインするコンテスト「Doodle 4 Google 2014 『忘れられない瞬間』」のグランプリを発表した。「Doodle 4 Google」(ドゥードゥル フォー グーグル)は、小中高生を対象としたDoodleデザインコンテスト。日本では2009年から実施されており、第6回となる今回のコンテストでは「忘れられない瞬間」をテーマに、全国から約9万点の作品が集まった。なお、GoogleのいうDoodleは、Googleロゴを基に世界の祝日や記念日などを祝う特別ロゴを指す。30日に開催された表彰式では、一般オンライン投票と審査員の審査で選出された最優秀作品が表彰された。グランプリ受賞作品は、岐阜県岐阜県立大垣北高等学校1年生の長谷川ゆいさんの作品「卒業」。同作品は、12月1日の1日限定で、Googleのトップページに掲載される。
2014年12月01日欧州(EU)での米国系IT企業に対する風当たりがさらに強まっている。今年夏に欧州委員会(EC)の規定した「忘れられる権利」に基づいてGoogleが関連リンクの削除に乗り出したことが記憶に新しいが、今後はさらに同権利の欧州外への適用のほか、公正競争を理念としたWeb検索事業とその他サービスの強制分離といった、将来的なGoogle分割の話題へとさらに踏み込む動きが出てきている。Apple、Facebook、Amazon.comといった企業もシェアを土台にした影響力拡大や租税回避の動きに警戒感が強まっており、今後も米国との間で大きな摩擦となっていくことが予想される。欧州議会(MEPs)は11月27日(欧州時間)、欧州内の"Digital Single Market"の成長に向けて障害を取り除くという提案が、賛成384、反対174、棄権56の賛成票多数で可決された。プレスリリースでは名指しされていないものの、前日に仏ストラスブールで行われたMEPsのAndrus Ansip氏によるスピーチでは、Digital Single Market実現の阻害要因となる存在としてGoogleら企業の名前が挙げられており、年間2600億ドルともいわれる欧州内の同市場の覇権をかけた綱引きがスタートしつつある。今回問題となっていることの1つは、欧州内でもGoogleの存在感が強まっており、域内のインターネット環境やビジネスがGoogleの影響下へと入りつつことに対する懸念がある。検索エンジンはすべてのWebサービスへの窓口となる可能性があり、決して自社に有利な形でのリンクやランキングが行われないよう、透明性を持って運用にあたるべきという考えだ。透明性や中立性を確保すべく、検索エンジンとその他サービスでGoogleを2分割すべきという意見はここからきている。最近話題となる「ネットの中立性(Net Neutrality)」や公明正大なビジネス習慣というのは特定企業による寡占状態を防いで成長を促すうえで重要な要素だが、一方で額面通りの説明とは受け取らず、欧州の巨大市場を盾にした極端な保護主義という批判もある。米国側の立場で同件を報じているWall Street Journalによれば、最近になりフランスとドイツが共同提案でEUに対して域内のビジネスルールをさらに強化するよう求めるようになっており、特に米国系IT企業をターゲットにした締め付けを模索しているという。2000年代前半にはMicrosoftとEUが長年にわたって争い、和解金の支払いとOSからのWebブラウザ分離で合意したが、今後はこうした動きをGoogleを初めとするIT大手らに対して仕掛けていくことになると考えられる。近年フランスでは、こうしたインターネットで大きな影響力を持つ米国IT企業群の頭文字をとって「Les Gafa (Google, Apple, Facebook and Amazon)」などと呼んでいるようで、域内でのシェアを拡大しているにもかかわらず、租税回避で落とされるはずの税金も限られるなど、地域系企業のビジネスにとって不利になるだけでなく、利益を吸い上げられるだけとの不満が鬱積している。顕著な例が、Amazon.comのシェア拡大に危機感を抱いたフランス政府が、同社の目玉サービスの1つである「無料配送サービス」を禁止したところ、同社はすぐに「1セント」での配送オプションを追加するなど、露骨な対抗手段を取ったことなどに現れている。実際のところ、個別対応や規制ではすぐに回避されてしまうため、欧州全体で対抗に向けた策を練るべく検討を始めた……というのが今回の動きなのかもしれない。
2014年11月29日米Googleは11月24日(現地時間)、ChromeブラウザのNPAPI(Netscape Plugin Application Programming Interface)プラグイン・サポートを完全終了するまでのスケジュールを明らかにした。現在ChromeはNPAPIプラグインをサポートしているが、自動実行できるプラグインはホワイトリストに登録された一部のプラグインに制限されている。その他のNPAPIプラグインは、ユーザーが実行を許可することで特定のサイトにおいて使用することが可能だ。Chromeチームは2015年1月にホワイトリストの提供を終了させる。ホワイトリストに登録されたNPAPIプラグインも自動実行できなくなり、デフォルト状態で全てのNPAPIブラグインがブロックされる。そして同年4月にChromeのNPAPIサポートが無効化され、Chrome Web StoreにおいてNPAPIプラグインを必要とする拡張機能が非公開になる。ただし、移行完了が間に合わなかった一部のユーザー向けに試験運用機能(chrome://flags/#enable-npapi)経由またはエンタープライズ・ポリシーを通じて、一時的にNPAPIを再有効にするオプションを残しておく。同年9月には再有効オプションも削除し、ChromeにおけるNPAPIサポートが完全に終了する。NPAPIはブラウザとネイティブアプリケーションを結ぶ薄いレイヤーとして重宝されてきたが、モダンブラウザにおいては老朽したアーキテクチャであり、セキュリティと機能の両立が難しくなっていた。そのためChromeチームは今年の春に、近い将来にChromeでNPAPIプラグインのサポートを終了させる考えを明らかにし、HTML5 Media ElementsやWebRTC、Native Client (NaCL)など替わりになるソリューションへの移行を呼びかけていた。Googleによると、9月13日時点で8.9%だったJavaプラグインの月間使用率が10月14日には3.5%に減少した。6%だったFacebookプラグインは3%に、9.1%だったUnityプラグインは1.9%というように順調にNPAPIプラグインの使用は減っている。
2014年11月25日米Googleが「Contributor」という新サービスの提供を米国で試験的に開始した。無料でサービスや情報を提供しているWebサイトまたはコンテンツ提供者が、利用者からの寄付という形で収入を得られるようにする。無料で利用できるWebサイトの多くは広告を掲載して収入を得ているが、Webサイトの価値と広告収入が比例するとは限らない。トラフィックは少なくても、熱心な利用者を抱えているサイトもある。そこで広告ではなく、利用者によるサポートから収入を得られるようにするのがContributorである。パブリッシャーやコンテンツクリエイターのためのクラウドファンディングと呼べる。貢献者(Contributor)は1-3ドルから毎月の寄付金を決める。Contributorに参加しているWebサイトをユーザーが訪れると、広告枠に広告ではなく、サポートに感謝するメッセージが表示される。Gigaomによると、ユーザーの寄付金は全ての参加サイトに配分されるのではなく、ユーザーが訪れた参加サイトに支払われる。ユーザーは自分が頻繁に利用する参加サイトをサポートすることになる。現時点で、Urban Dictionary、The Onion、ScienceDaily、WikiHow、Mashable、ImgurなどがContributorに参加している。Mashableだけが飛び抜けてトラフィックが多く、主にWebコミュニティに貢献しているサイトが選ばれている。
2014年11月21日GoogleはこのところGoogle ChromeやChromiumのビルドをLLVM Clangへ置き換える作業を進めている。この活動は2014年11月に入ってから活発になっており、11月に投函されたメールによれば、特定の機能をClangで実装するにはどうすればよいかといった技術的なやり取りが積極的に行われている。GoogleはこれまでMac OS X版のChromeのビルドにClangを使用してきた。Android版のChromeもすでにGCCからClangへの置き換えが実施されているほか、直近ではLinux向けのChromeのビルドがGCCからClangへ置き換わっている。GCCとClangの双方が生成するバイナリの性能はほぼ互角とされることが多いが、Clangはビルド時間が短く、しかもビルドエラーなどの出力が理解しやすいことから開発者に人気がある。GCCをビルドに採用してきたプロジェクトがClangへ移行した例はほかにもある。FreeBSDなどの*BSD系プロジェクトがデフォルトのコンパイラをClangへ変更したほか、LinuxディストリビューションではOpenMandriva LxがClangへ移行している。エンタープライズユースではPlayStation 4の開発環境がGCCからClangへ移行済み。ビルド時間の短さが開発効率に結びつきやすいことがClang普及の後押しになっているようだ。
2014年11月19日米Googleは17日(米国時間)、付箋を模したメモ作成Androidアプリ「Google Keep」の最新バージョン「3.0.01」を公開した。最新版では友達や家族とメモを共有できるほか、共同編集も可能になっている。「Google Keep」はメモを作成できるAndroidアプリ。Android端末のほか、Google Chrome OS、Android Wear、Webブラウザでも利用可能。最新バージョンとなる「3.0.01」では、新たに追加されたコラボレーション機能により、メモの共有や、メモ上での共同作業が可能となる。例えばショッピングリストを作成して保存し、これに対して家族がチェックを加えるといった使い方ができる。また、最新バージョンでは、ノートの検索も容易になっている。色別にフィルタリングしたり、共有設定となっているかどうか、リマインド機能がオンになっているか、画像や音声を含むかどうかなどの属性によるフィルタリングも可能。そのほか、Android Wear版のバグも修正されている。「Google Keep」の対応OSは、Android 4.0以上、Google PlayおよびChrome Web Storeよりダウンロードでき、価格は無料。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年11月18日アメリカ航空宇宙局(NASA)は11月10日、米カルフォルニア州に所有する飛行場「Moffett Federal Airfield」について、Googleの子会社であるPlanetary Venturesと60年間にわたるリース契約を結んだと発表した。契約額は合計で11億6千万ドル(約1340億円)に上るという。同飛行場はおよそ4km2の広さをもち、敷地内には歴史的な格納庫が3棟あるほか、管制塔、滑走路2本とプライベートゴルフコースがある。Googleはリース料とは別に2億ドル(約230億円)かけて同施設を改修する。修復後、3棟ある格納庫のうち「Hanger One」と呼ばれる格納庫を先端技術の拠点とし、宇宙探査、航空、ロボット工学などさまざまな分野の研究を行うという。残りの格納庫2棟も同様の目的での使用を予定している。NASAは同契約を通じてコストを減らす狙いがあり、Googleに貸し出すことで年間運営費630万ドル(約7.2億円)が削減されるという。
2014年11月12日オンライン動画配信サービスの「Hulu」は11月8日、GoogleのHDMI接続スティック型デバイス「Chromecast」に対応した。10月末に予告していた通り、AndroidおよびiOS向けのHuluアプリからChromecastを通じて、テレビ画面でHuluのコンテンツを楽しめるようになった。Huluアプリでは再生・停止、10秒巻き戻し、字幕設定などの操作が可能。スマートフォンやタブレットで観ていたコンテンツを一時停止し、その続きをChromecastを接続したテレビで視聴することもできる。Huleでは今回のChromecast対応を記念して、1カ月無料キャンペーンも実施している。Steven Neaes (c) 2013 BBC Larry Horricks (c) 2013 BBC
2014年11月10日Googleは7日、iOS向け「Googleマップ」アプリの最新版となるバージョン4.0.0の提供を開始した。最新版ではデザインを一新、iOS 8向けに最適化するなどの改良を行った。Googleでは先日、Android向けにもGoogleマップアプリの最新版を提供した。iOS、Androidの最新版で共通するのは、デザイン面での改良。配色を鮮やかにした「マテリアルデザイン」対応し、よりカラフルな見栄えにしたという。このほか、検索バーの中にあった「経路検索」ボタンが画面右下に移動したことも挙げられる。同社によると、片手でも押しやすい場所に配置したと狙いを説明している。iOS版では、このほか、タクシー配車アプリ「Uber」と連携し、同アプリをインストールしておくと、利用時に推定待ち時間と料金が確認できるという。なお、Android版とiOS版では、現段階において、アップデートによる利用可能な機能に若干の差があるようだ。Android版では、マップ表示画面最下部に「現在地付近のスポット」が表示され、そこをタップすることで、現在地付近のオススメスポットを探せる。任意の場所に地図の表示を変えれば、その場所のオススメスポットを表示できる。この機能自体は、iOS版で搭載されているものの、マップ表示画面最下部には表示されていない。
2014年11月07日米Googleは5日(現地時間)、「Googleマップ」のモバイルアプリを刷新した。配色を鮮やかにし、立体的な「マテリアルデザイン」に沿ったデザインを採用する。数日中にAndroidおよびiOS向けにロールアウトされる。マテリアルデザインは、「Android 5.0 Lollipop」で導入される、新インタフェースのデザイン体系。オブジェクトに陰影を取り入れ立体感をもたせるほか、鮮やかな色の採用で、レイヤーやボタンを従来よりわかりやすくする。新アプリでは、画面下部の情報シートをタップして情報レイヤーを上部に送り、写真やレビューを下部に表示させることができる。また、オンラインのレストラン予約サービス「OpenTable」(米国のみの機能)やハイヤー配車サービス「Uber」と連携し、「Googleマップ」上でレストラン予約や、配車のピックアップ時間、目的地までの料金などを確認できる。
2014年11月06日米Googleは5日、iOSとAndroid向けアプリ「Google Maps」の最新版を発表した。Googleの新しいユーザーインターフェースのデザイン「マテリアルデザイン」に沿うもので、さらに直感的に操作できる。今後数日かけて提供される。最新の「Google Maps」は、「Android 5.0(Lollipop)」に合わせて導入されるユーザーインターフェースのデザイン「マテリアルデザイン」を採用。現実の世界に似た表面や陰影、鮮明な色などが特徴となっている。これまでと比べ、レイヤーやボタンがよりわかりやすくなっている。たとえば、画面の下にある場所の情報をタップすると情報レイヤーが上部に動き、その下に写真やレビューなどが表示されるという。ユーザーインターフェイスに加えて、レストラン予約サービスの「OpenTable」、ハイヤー配車サービス「Uber」とも連携し、「Google Maps」からレストラン予約をしたり、目的地までの行き方の選択肢にUberの待ち時間や予想価格が加わった。なお、「OpenTable」は米国のみでの提供となる。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年11月06日「モバイルファースト」が叫ばれて久しい昨今、その先陣を切るGoogleがアジア太平洋地域におけるモバイル戦略を紹介するプレスイベント「Google The Mobile First World」を台湾・台北で開催している。同イベントではAndroidの最新バージョンであるAndroid 5.0(Lollipop)を積極的に紹介している。Android 5.0では、「マテリアルデザイン」と呼ばれる様々なデバイスに共通して利用されるデザイン思想にAndroidを一新。単なるユーザーインタフェースだけではなく、アニメーションなども細部まで作り込んでいることが特徴だ。なお、この新バージョンについてはセキュリティも大きな強化を果たしている(関連記事:「スマホにロックをかける人はわずか半数 - GoogleのAndroidセキュリティ戦略」)。Windows 8に端を発し、iOS 7にも採用されたフラットデザインはAndroid 4.4のKitKat世代から導入されていたものの、それを更に推し進めたGoogle。そしてこのUIデザインを端末にも取り入れたものが、10月に同社が発表した「Nexus 6」と「Nexus 9」だ。両デバイスが公開されたのはアジアで初めてとなる。読者の方はご存知だろうが、NexusシリーズはGoogleが「リードデバイス」として提供する端末で、開発者がアプリ開発を行なう上でベースになるとも言うべきデバイスだ。もちろん、Android OSはデバイスベンダー各社が自由にカスタマイズできるため、Nexusで動作確認を行なったとしても全ての端末で問題が起こらないというわけではない。しかし、OSの高機能化とともに、「デバイスベンダーがAndroidをいじらずとも、サクサク動作する」といった環境が整いつつあり、以前ほど断片化がなくなってきているのも事実だ。そういった意味でNexusシリーズをベースとした開発は今後もより一層加速する可能性がある。また、日本国内の開発者であってもグローバル展開を視野に入れている場合、Android 2.3のGingerbredへの対策も重要視されてきた。ただ、Android 4.4 KitKatでRAMメモリのOS使用量を大幅に削減するといった取り組みもあり、Googleとしても積極的な巻き取り施策を行なっている。その巻き取り施策に近い形で発表された取り組みが「Android One」だ。Googleが特定のデバイスベンダーと提携し、インドやフィリピンといった新興国に限定して格安のAndroidスマートフォンを提供するという取り組みになる。これは、日本のスマートフォンユーザーにしてみれば関係のない話だが、アプリ開発者にとっては重要な話だ。追って紹介するGoogle 会長 エリック・シュミット氏のオープニングスピーチでは、シュミット氏がアジア市場の伸びについて言及するなど、アジア市場の伸びはめざましい。アジア市場は人口が多く、潜在的なモバイルプラットフォームに対するニーズが高い。今後の収益の柱として新興国に先鞭を打つ意味でも、Androidの拡充は開発者にとって大きな意味を持つわけだ。また、モバイルの世界でホットな話題と言えば「ウェアラブルデバイス」だろう。Googleがウェアラブルデバイス向けプラットフォーム「Android Wear」を発表しているが、6月に発表されたLGとサムスンの2製品が展示されていた。こちらの2製品は初期の発表に過ぎず、現在では「Moto 360」や「LG G Watch R」といった従来の腕時計と同じ丸形のデバイスも発表されている。ウェアラブルデバイスは市場が立ち上がったとはいいがたく、Appleが9月に発表した「Apple Watch」についても、まだ見通しが定かではないというのが正直なところだろう。しかし、先ほどと同じくエリック・シュミット氏がウェアラブルデバイスについて「身体をモニタリングする」ものとして、拡がる可能性を示しているように、現状のまま市場がしぼんでいく悲しい未来が待っているわけではないはずだ。デバイスベンダーの競争が進めば、そのプラットフォームを提供するGoogleを通して、開発者が飛躍する未来も十分に描けると言えよう。
2014年11月04日米Googleは3日(現地時間)、Androidの「Googleカレンダー」アプリをリニューアルした。Gmailとの連携機能を強化し、予定リストを新デザインに変更している。Android 5.0 Lollipop向けにリリースするほか、Android 4.1以降のデバイスでも動作し、数週間以内にGoogle Playからアップデートできる。主な新機能は下記の通り。Gmailからのイベント入力飛行機の予約やホテルの予約など、イベント(予定)に関する日付や予約時刻などが記載されたメールをGmailで受信した場合、自動的に飛行機の予約番号やチェックイン時間など、イベントの内容がカレンダーに反映される。飛行機の遅延情報なども自動的に更新される。アシスト機能アシスト機能では、同行者や場所、時間などのイベント入力時に効率的にイベントを登録できる機能。例えば同じ友人と頻繁に同じ公園へランニングへ行くという場合、r-u-nと入力しただけで、上記の内容がサジェストされ、マニュアルでのイベント入力が素早く行える。デザインの変更予定リストを表示する際、テキスト表示に加え予定と関連する写真やイラスト、地図などを表示する「スケジュール・ビュー」を新搭載する。イメージの表示により、タブレットやスマートフォンを一目見ただけで手軽に予定を視認しやすいことがメリットとなる。
2014年11月04日米Googleがイベント作成機能を強化したAndroid用「カレンダー」アプリの提供を開始した。スマートなイベント作成アシスト機能によって、入力の手間が大幅に軽減される。新機能は3つ。1つは「Gmailからの日程自動入力」。新しいカレンダーアプリはイベントの情報をGmailの受信トレイから収集する。航空券、コンサートのチケット、ホテルの予約といった日付や時間、イベントに関する情報を含むメールがGmailに届いたら、メールから自動的にイベントを作成できる。カレンダーアプリが入力した情報に関して変更のメールが届くと自動的に反映され、航空機の到着の遅れなどはネットの情報からリアルタイムに変更がアップデートされる。2つめは「イベント向けに強化された入力アシスト機能」。タイトル、人、場所などに幅広く対応し、「Birthday dinner with Sara at Cafe Select」というように文章を書くように入力しながら、効率的にイベントの各項目(タイトル、ゲスト、場所)に情報を入力できる。カレンダーアプリが複数の情報ソースからスマートに入力候補を表示するので、すべてをタイプする必要はない。例えば、「Birth…」とタイプし始めると、「Birthday」や「Birthday dinner」といった候補がイベント名の入力候補として現れ、「with Sara」と続けると、Saraが名前に含まれるコンタクトが候補としてリストされるので、マニュアルのイベント入力も素早く完了できる。カレンダーはユーザーのイベント作成を学習し、例えば毎週同じ友達と公園でジョギングしているなら、「run…」と入力し始めるだけでジョギング、友人の名前、公園を入力候補に提案する。3つめは「予定リスト表示のデザイン改良」。文字だけで予定をリストするのではなく、イベントの種類や場所、参加する人などをユーザーがひと目で把握できるように、イベントを表す写真やイラスト、コンタクトのプロフィール写真などで予定を表現する。新しいカレンダーアプリの動作環境はAndroid 4.1以上。3日にNexus 6やNexus 9などAndroid 5.0 Lollipop搭載デバイスへの提供がスタートし、今週中にGoogle Playでの配信が始まる。
2014年11月04日米GoogleがChromeブラウザのブックマーク機能を強化する拡張機能「Bookmark Manager」をリリースした。Chromeの標準機能のブックマークマネージャーではファビコンとWebページの名前/URLが表示されるのみだが、Bookmark Managerではブックマークしたページが写真付きの大きなタイルで並び、名前/URL、そしてメモ(note)も確認できる。写真はブックマークする際にユーザーが選択でき、メモもWebページの説明欄にユーザーが書き加えられる。Bookmark Managerを導入すると検索機能も向上する。名前とスニペットだけではなく、Webページの内容も対象になるので、数多くのWebページをブックマークしていても検索機能を使って効率的にブックマークを絞り込める。Chromeのブックマークマネージャーと同様にフォルダーを使ってブックマークを整理でき、同じGoogleアカウントでログインしているデバイスのChromeと同期可能。さらにBookmark Managerは、ブックマーク時に最適と思われるフォルダーを提案する機能、「Google」「Laptop」というようなフォルダに自動的に整理する「Auto Folder」機能、フォルダ単位のブックマーク共有(公開)機能などを備える。
2014年11月04日オンライン動画配信サービスの「Hulu」は10月31日、GoogleのHDMI接続スティック型デバイス「Chromecast」に近日対応すると発表した。AndroidおよびiOS向けのHuluアプリからChromecastを通じて、テレビ画面でHuluのコンテンツを楽しめるようになる。Huluアプリでは再生・停止、10秒巻き戻し、字幕設定などの操作を行える。また、スマートフォンやタブレットで観ていたコンテンツを一時停止し、その続きをChromecastを接続したテレビで視聴することもできる。Huleでは、Chromecast対応を記念して、1カ月無料キャンペーンも実施する予定だ。Steven Neaes (c) 2013 BBC Larry Horricks (c) 2013 BBC
2014年10月31日Googleは、フィットネス用プラットフォーム「Google Fit」のAndroid向けアプリを公開した。対応端末はAndroid 4.0以上を搭載したスマートフォンやタブレット端末。また、Android Wearを搭載したデバイスなどでも利用できる。価格は無料で、Google Playよりでダウンロード可能となっている。「Google Fit」は、同社が6月に正式発表したフィットネス用プラットフォーム。今回公開されたアプリでは、端末のセンサーを使って自動的に「ウォーキング」、「サイクリング」、「ランニング」などアクティビティの種類を検知し、移動距離や消費カロリーなど毎日の活動量を計測できる。今後は、「runtastic」や「Runkeeper」、「Strava」などのサードパーティ製フィットネスアプリとの連携にも対応し、「Google Fit」上で測定データを表示できるようになるという。また同社は同日、アプリ開発者向けに「Google Fit」のSDKも公開している。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年10月30日この秋に正式発表されたGoogleのAndroid OS 最新バージョン「Android 5.0(Lolipop)」。Android端末は、その自由度と引き替えにセキュリティ周りが甘いのではないかと指摘され続けてきたが、5.0よりセキュリティで3つの新機能を搭載し、そのセキュリティ課題を克服しようとしている。1つ目は端末に保存されているデータの暗号化。これはSELinuxのエンフォースモードで強制的に暗号化をかけるもので、Android 4.4(KitKat)から企業ユース用にこの機能が提供されてきた。暗号化機能は、これまで暗号鍵を企業が持つことで利用していたが、コンシューマー向けにもデフォルトで提供するようになったため、この手法は使えない。そこでGoogleは、ハードウェアキーストアという仕組みを使い、一つのデバイスに対して一つの「ハードウェアキー」を用意し、そのキーがなければデータの暗号化を解除できないようにした。もちろん、ハードウェアキーを万が一ロストした場合に備えて、オプションとして任意のパスワードでも設定できるようにしている。データの暗号化は一般ユーザーにとってあまり馴染みのないことだが、デバイスに保存されている全てのデータを暗号化することで、悪意のあるアプリが他のアプリのデータに干渉しようとしてもできないようになっている。その仕組み自体はこれまでのAndroidでも提供されてきたが、今回のデバイス全体の暗号化により、その機能がより強化されたというわけだ。OSレベルでこの機能をデフォルトでオンにすることで、これまで暗号化する際に数十分かかっていた暗号化作業が最初から行なわれているため、ユーザーも意識せずセキュリティレベルが上げられるようになる。○セキュリティロックをかけているユーザーはわずか50%ユーザーが意識しないという点では、セキュリティレベルを上げることとは反比例するようにユーザービリティは下がってしまう。例えば、スマートフォンのアンロックがその典型だ。スマートフォンを利用する際に、パスワードやパターンロックでロックを解除するユーザーが多いと思うが、GoogleでAndroidのLead Security Engineerを務めるAdrian Ludwig氏によると「セキュリティロックをかけているのはわずか50%に過ぎない」という。「私たちはエンドユーザーに対してロックをかけて欲しいとお願いしているが、現実には何度もアンロックしなきゃいけないから、半数近くがロックをかけていない。パスワードは数十年使われている古い技術で、そろそろイノベーションが必要だ。そして、イノベーションはGoogleが起こすべきだと思ってる」(Ludwig氏)そこでGoogleがこのLolipopから提供する機能が「スマートロック」だ。スマートロックでは、スマートウォッチなどのスマートフォンと連携するBluetoothデバイスが近くにあれば、スマートフォンがそれを認識してロック解除の操作をせずに済むようになる。そのため、自分の手元にある場合にはパスワードを打ち込む必要がなく、離れている時は第三者に開けられる心配がない。紛失や盗難時も、肌身離さず付けているスマートウォッチが腕にある限り、端末を開かれる心配がないというわけだ。ただし、説明を受けていて不安に感じた点があった。Bluetoothのペアリングが行なわれているデバイスが近くにあればそれだけで解除されるというこの話では、ユーザーが就寝していた場合などに勝手に第三者によってスマートフォンを開けられる可能性がある。まだこの機能を実際に利用できていないため、何らかの方策があるのかもしれないが、セキュリティが破られる可能性があることを頭に入れておいた方が良いのかもしれない。○オープンソースである強み最後の3点目は、Androidのオープンソース性が強みとLudwig氏。これは、誰もが「どのように機能が実装されているか、どのように機能が動作しているのか」がわかることがセキュリティ向上に一役を買っている。他のOSでは、コアの部分が見えないように実装しており、隠すことがセキュリティのようにふるまっているが、それでは多くの開発者が機能の動きを確認することができず、問題を感知できないのだという。「私たちはOSにフォーカスしているのではなく、エコシステム全体で物事を考えている。Android 5.0は一つの大きなマイルストーンであり、セキュリティ向上に多くの皆さまと協力できると思っています」(Ludwig氏)○ほかにも気の利くアップデート上記の3本柱以外にも、HTTPSやSSLでの通信暗号化など複数のセキュリティ強化を図っている。そんな中で注目すべき機能が「ゲストモード」と「コーポレートプロファイル」だ。日本語名称がこのまま利用されるかについては不明だが、これらの機能に切り替えた場合、メインユーザーのアプリやデータにアクセスすることなく、別のアプリ、環境を同一デバイスで利用できるようになる。例えば、子供に遊ばせる時には、動画アプリなどを使えなくして、ゲームアプリを多く入れたゲストモードといった使い方も、良い例ではないだろうか。一方でコーポレートプロファイルについては、BYOD活用を加速させる機能拡充といって良いだろう。企業の管理者が指定したアプリケーションやポリシーをその端末に適用できるため、ぐっとセキュリティレベルが上がる。しかも、メインユーザーとは明確に異なる「コーポレートプロファイル」としてそのポリシーが適用されるため、仕事のオン・オフがしっかり切り替えられるわけだ。しかも、OSレベルでユーザー権限の管理を行なうため、利用者切替もスムーズになる。例えば、コーポレートプロファイルでメールの着信があった場合、そのメールに記載されているURLを踏むと、コーポレートプロファイルのChromeが起動する。一方で、私的メールのURLを踏むと、普段使いのChromeが起動するようになる。VPNを設定している場合でも同様の使い勝手とのことで、煩雑なMDMシステムを構築せずとも、OSレベルで最低限の使い分けができるようになる。○ユーザーもセキュリティの意識をGoogleの取り組みは、Androidの世代を経るごとに洗練されている。その一方で、自由度と共にiOSのApp Storeのようなアプリ審査の厳格さが失われているため、まだまだ万全な状態とは言いがたい。スクリーンのセキュリティロックの例を取ってみればわかる通り、ユーザーそれぞれの対応次第で、セキュリティレベルは大きく異なってしまう問題もある。だからこそ、デバイス全体の暗号化やユーザーの手を焼かないレベルでのセキュリティ強化といった側面が重要になる。Androidに限らず、IT業界全体がセキュリティ強化に走る中で、こうした地道な取り組みこそが、利用者全体の保護に繋がる。ユーザーも、こうした取り組みを認知することでセキュリティへの意識を高められるのではないだろうか。
2014年10月29日米Googleは23日(現地時間)、同社が提供するウェアラブル端末向けプラットフォーム「Android Wear」の最新版を公開した。これにより、オフラインでの音楽再生とGPS機能に対応する。最新版にアップデートすることで、利用可能となる新機能は、オフラインでの音楽再生とGPS機能。オフラインでの音楽再生機能をサポートすることで、スマートフォンがなくても、音楽ファイルをAndroid Wear端末のストレージにコピーし、Bluetoothヘッドホンなどから音楽を聴くことができる。GPS機能も同様に、スマートフォンがなくてもGPSをサポートし、走行距離などのアクティビティデータを取得できる。なお、GPS機能を利用するには、Android Wear端末側がGPSに対応している必要があるため、本稿執筆時点では、「SmartWatch 3」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)のみで利用できる。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年10月24日米Googleは22日(現地時間)、Gmailのチームが新たに開発したメールアプリ「Inbox」を発表した。Android版とiOS版、Chrome版を用意しており、招待制で提供しているが、inbox@google.comにて招待メールのリクエストも受け付けている。「Inbox」は届いたメールを自動的にグループ化して、重要と思われるメールをユーザーに提示するアプリだ。「Bundles:バンドル」「Highlights:ハイライト」「Reminders:リマインダ」「Snoozes:スヌーズ」という機能により、ユーザーはInboxがピックアップしたメールを効果的に閲覧できる。「バンドル」はショッピング/金融/旅行/広告などのカテゴリにメールを仕分けする機能。「ハイライト」は飛行機の出発時刻や友人や家族からの連絡などより重要なメールを優先表示する。「リマインダ」はTo-Do機能にあたり、「スヌーズ」はInboxからの通知を先送りして後で再度受け取れる。
2014年10月23日米Googleは10月22日(現地時間)、メールアプリ「Inbox」(Android、iOS、Chrome)を発表した。Gmailの開発チームがGmailで学んだことを活かして一から作り上げた新しいメールアプリである。大量に届くメールを自動的に分類し、情報をインテリジェントに表示する。リマインダ機能やSnooze機能も用意されている。現在、招待制で提供されており、inbox@google.comで招待状のリクエストを受け付けている。Inboxは「バンドル」「ハイライト」「リマインダ」「Snooze」といった機能を備える。バンドルは、Gmailのカテゴリを進化させた機能だ。買い物に関するメール(購入の確認、発送通知など)、旅行に関するメール(航空機の予約確認、ホテルの予約確認など)、広告メール、銀行の明細というように、メールが自動的にグループ化される。インボックス内が整理され、メールへのアクセスが容易になる。グループはユーザーがカスタマイズすることも可能だ。ハイライトはメールの内容から重要な情報を効果的に表示する機能。例えば、商品の発送通知メールにトラッキング番号が含まれている場合、メールのリスト表示で件名と共に商品名、配達予定日、荷物をトラッキングするページへのリンクなどを表示する。ユーザーはメールを開くことなく、配達予定日を確認し、一押しで荷物の配送状況を確認するページに移動できる。リマインダはTo-Do機能である。頻繁に確認するインボックスに表示されるので、To-Doの見落としや確認し忘れを防げる。ハイライトと同様のインテリジェントな機能を備えており、例えばレストランを予約するTo-Doを作成すると、そのレストランの情報をWebから収集し、リマインダに連絡先などを表示してくれる。すぐに対応する必要のないメールやリマンダは、Snooze機能を使って簡単に任意の日時に先送りできる。Android, Chrome & Appsを担当するシニアバイスプレジデントSundar Pichai氏は「Inboxを使い始めると、すぐにGmailとは違う感覚に気づくでしょう。そこがポイントです。Gmailでありながら、Inboxは新しい。大切なことにより関われるようになります」と述べている。
2014年10月23日米Googleは17日(米国時間)、Android 5.0のSDKをリリースしたと発表した。合わせて、「Nexus 5」「Nexus 7」(2013)向けのテスト用に、Android 5.0 SDKをサポートしたシステムイメージファイルもアップデートされる。Android 5.0は、新デザイン体系「Material Design」の採用、複数のAndroidデバイスをつなぐ通知機能の強化、64bitデバイスのサポート、電力効率の改善などが特徴。2014年11月4日に発売する8.9インチの新タブレット「Nexus 9」および、6インチスマートフォン「Nexus 6」で搭載される。合わせて、Nexusシリーズの従来モデル「Nexus 4」「Nexus 5」「Nexus 7」(2012 & 2013)、「Nexus 10」、Google Play editionデバイスにも順次ロールアウトされる予定。
2014年10月21日VOYAGE GROUPの連結子会社となるadingoは10月16日、同社のSSP(Sell-Side Platform)「Fluct」において、Googleが提供するDSP(Demand Side Platform)「DoubleClick Bid Manager」との連携を開始した。これにより、Fluctを利用する媒体は、DoubleClick Bid Managerから配信されるRTB(Real Time Bidding)広告を表示することが可能となり、CPM課金(インプレッション課金型)での広告配信量が増加するため、収益最大化を図ることができる。なお、同社の提供するFluctとは、提携する複数のアドネットワークやDSP、純広告などのさまざまなWeb広告の中から最も収益性の高い広告を配信し、提携媒体の広告収益最大化と広告効果の向上を図る広告配信プラットフォーム。国内の主要アドネットワーク30社以上との連携を行うほか、10月時点において、5000以上の媒体に導入され、月間約200億を超えるインプレッションを誇る広告在庫を提供する。一方、DoubleClick Bid Managerは、Googleが提供するインターネット広告プラットフォーム「DoubleClick Digital Marketing」の一つで、ユーザー属性や関心分野、購入意向、広告主の目的に応じてターゲティングされた最適な広告枠に対し、リアルタイムに自動入札をかけることで広告効果の最大化を図るためのツールとなる。
2014年10月17日米Googleは15日(現地時間)、次期Android OSであるAndroid 5.0 Lollipopを搭載した8.9インチタブレット「Nexus 9」を発表した。国内では10月18日未明より予約を受け付け、11月4日に発売する。価格は多くの海外メディアが16GBストレージ/Wi-Fiモデルで399ドルと報じている。Nexus 9はGoogleとHTCが共同開発した製品だ。ディスプレイはQXGA解像度(2,048×1,536ドット)の8.9型IPS液晶を搭載。4:3のアスペクト比となっている。画面をダブルタップすることでスリープから復帰するジェスチャー機能を備えている。プロセッサーはNVIDIA Tegra K1、メモリは2GB、ストレージは16GBもしくは32GB。通信機能はIEEE802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.1を搭載する。メインカメラは800万画素、フロントカメラは200万画素。サイズは153.68×228.25×7.95mm、重量は425g(Wi-Fiモデル)。バッテリーの容量は6,700mAhで、動画再生時で最大9.5時間駆動する。本体色はインディゴブラック、ルナホワイト、サンドの3種類を用意している。
2014年10月16日米Googleは15日(現地時間)、次期Android OSであるAndroid 5.0 Lollipopを搭載した6インチスマートフォン「Nexus 6」を発表した。米国では10月後半に予約受付開始、11月発売。国内でも近日の発売を予定している。Nexus 6は、背面にMotorolaのロゴが記されているように、GoogleとMotorolaが共同開発した製品だ。ディスプレイは有機ELの一種であるAMOLEDパネルを採用。画面サイズは5.96インチで解像度は2,560×1,440ドット(QHD)となっている。価格は未公表だが、多くの海外メディアが32GBストレージモデルで649ドルと報じている。バッテリー容量は3,220mAhで、駆動時間は動画再生時で最大10時間、通話時で最大24時間。Motorolaの高速充電技術「Turbo Charger」により、15分の充電で最長6時間使用できるという。メインカメラは1,300万画素で光学式手ブレ補正機能を搭載し、4K/30fpsの動画撮影も可能だ。プロセッサーはQualcomm Snapdragon 805(4コア/2.7GHz)。ストレージは32GBもしくは64GB。通信機能はIEEE802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.1、NFCを備える。フロントカメラは200万画素。サイズは82.98×159.26×10.06mm、重量は184g。本体色はダークブルーとクラウドホワイトの2種類を用意する。
2014年10月16日米Googleは15日(現地時間)、"Android L"と呼ばれていた次期Android OS「Android 5.0」を発表した。コードネームはLollipop。まずは同時に発表された新端末「Nexus 6」「Nexus 9」に搭載される。Android 5.0は2014年6月に開催された同社の開発者向けカンファレンス「Google I/O」で、開発が正式に公開されたもの。新たに、明確な色使いや余白、シャドウなどを活かした立体的なUI体系「Material design」を採用することが特徴だ。Android搭載の他デバイスやアプリとの通知・連携機能も強化され、PCやスマートフォン、タブレットなど、ユーザー側の全てのデバイスで柔軟に動作するマルチスクリーン戦略が採られている。このほか、64bitデバイスのサポート、セキュリティ機能の向上なども図られる。同OSは新端末「Nexus 6」および「Nexus 9」で搭載されるが、これ以外に、「Nexus 4」「Nexus 5」「Nexus 7」「Nexus 10」ユーザー向けにも、米国で数週間以内にロールアウトされる予定(キャリアにより時期は異なる)。
2014年10月16日米Googleは15日(現地時間)、「Android TV」を搭載したストリーミングメディアプレーヤー「Nexus Player」を発表した。Android向けのゲームをテレビでプレイできる機能も持つ。米国での予約開始は10月17日から。価格は多くの海外メディアが99ドルと報じている。日本での発売については明らかになっていない。Nexus Playerは、テレビ向けプラットフォーム「Android TV」を搭載したメディアプレーヤー。2014年6月に発表された「Android TV」搭載の端末が発売されるのはこれが初めてだ。Google Playから購入・レンタルした映画や動画などをテレビで楽しめる。Android搭載のタブレットやスマートフォンと同期するので、Nexus Playerで鑑賞していた映画を一時停止した後、タブレットやスマートフォンで続きを楽しむことも可能だ。付属のリモコンは音声検索に対応し、Bluetooth Smartで本体と接続する。別売のゲームパッド「Gamepad for Nexus Player」を使用すれば、Android向けのゲームをTVでプレイできる。また、「Google Cast」機能も装備。2014年5月発売のChromecastと同様の機能で、タブレットやスマートフォン、パソコンなどからのコンテンツのキャスト、画面のミラーリングに対応する。本体サイズはW120×D120×H20mm、重量は235g。CPUはクアッドコアのIntel Atom(1.8GHz)。無線LANは802.11acに対応。そのほか無線通信機能としてBluetooth 4.1を備える。メモリは1GB、ストレージは8GB。出力インタフェースはHDMI。リモコンのサイズはW37×D16×H140mm、重量は40g(電池除く)。端末の製造はASUSが担う。
2014年10月16日米Googleは15日(現地時間)、同社が提供するTV向けプラットフォーム「Android TV」を搭載したセットトップボックス(STB)「Nexus Player」(ASUS製)を発表した。テレビと接続することで、Google Playの動画や音楽をテレビで利用できる。米国では、17日より予約受付けを開始し、11月3日より発売される。なお、日本での発売予定は未定。「Nexus Player」は、TV向けプラットフォーム「Android TV」を搭載したSTB。HDMIケーブルによってテレビと接続することで、Google Play上の映画や音楽をテレビで視聴できる。そのほか、Android端末、iOS端末、Windows PC、Mac、Chromebookの画面をテレビに映し出す「Google cast」機能も搭載する。また、Android向けのゲームアプリにも対応。別売りのゲームパッド「Gamepad for Nexus Player」を「Nexus Player」とBluetooth接続してAndroidゲームをプレイできる。パッケージには専用の音声認識に対応したリモコンが付属。音声による検索が可能となっている。「Nexus Player」のCPUは、クアッドコアのIntel Atom(1.8GHz)。無線LANはIEEE802.11ac(2×2 MIMO)に対応する。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年10月16日Googleセキュリティチーム10月14日(米国時間)、「Google Online Security Blog: This POODLE bites: exploiting the SSL 3.0 fallback」において、登場してから15年にもなるSSL 3.0の設計に問題があることを発見したと伝えた。この問題を悪用されると、攻撃者によって通信内容を推測される危険性があるとしており注意が必要。Googleでは向こう数ヵ月の間にGoogle ChromeなどのクライアントプロダクトからSSL 3.0の使用を完全に廃止すると説明している。現在でもいくつかのサイトはSSL 3.0を使用しているため、クライアントプロダクトがSSL 3.0の使用を廃止した場合、そうしたサイトにはアクセスできなくなる。Googleでは、互換性を維持したままこのセキュリティ脆弱性の影響を低減する方法として「TLS_FALLBACK_SCSVをサポートすればよいと」説明。Googleでは実際に2月からTLS_FALLBACK_SCSVのサポートを開始しており、互換性を維持したまま影響の低減を実現していると指摘している。こうした取り組みは、他のブラウザベンダーやプロジェクトでも発表されている。Mozillaは「The POODLE Attack and the End of SSL 3.0」において、11月25日に公開が予定されているFirefox 34からはSSL 3.0のサポートをデフォルトで廃止すると説明。Mozillaの観測によれば、FirefoxがSSL 3.0を使った通信をする割合はHTTPS通信の0.3%ほどだと指摘。数字で見ると小さいが、Web全体としてその値を考えると1日当たり何百万トランザクションに相当すると説明している。
2014年10月15日