20代の女性5人の友情、夢や恋、挫折、拾った子猫とのかかわりを描いた『子猫をお願い』のチョン・ジェウン監督の最新ドキュメンタリー映画『猫たちのアパートメント』が、12月23日(金)より公開。この度、チョン・ジェウン監督から日本の観客へのメッセージとともに、本作撮影時の監督と猫たちの微笑ましいメイキング写真が到着した。250匹もの猫たちが住む、ソウル市内にあるマンモス団地。老朽化で再開発が迫る中、猫たちはどうなるのか?本作は終わりゆく団地の中で、猫たちと住民たちによるお引越し作戦を四季を通じて2年半にわたって捉えた温かなドキュメンタリーだ。「『猫たちのアパートメント』は、野良猫たちの苦労を見せるための映画ではありません。観るとつらい気持ちになるんじゃないかなと心配しないでください」とチョン・ジェウン監督。「猫たちを不幸な存在としては描きませんでした。むしろ、一匹でも多くの猫を救おうと努力する、私たちの善意の記録と言えます。住人はアパートを去りましたが、その時から『猫たちのアパートメント』が始まりました。数年間にたくさんの猫と出会い、たくさんの事件もありました。すべてをお伝えすることはできないので、この映画を贈ります」と、団地の猫たちと猫たちを救おうとした人間たちの映画だと語る。その中心となったのは、団地に住むイラストレーターや作家、写真家などの女性たちが活動する「遁村(トゥンチョン)団地猫の幸せ移住計画クラブ」(略称「トゥンチョン猫の会」)。住民の様々な意見を聞く会を催し、猫たちの顔を見分けるために写真を撮り、イラストを描いてパンフレットを作る。猫たちを再開発地域から安全な場所に移住させる。そんなささやかな営みから、猫という存在を通して、私たちが暮らす街や社会の矛盾や変化、未来へのヒントが見えてくる。猫を人間の対等なパートナーとして位置づけることで、都市の生態系、アニマルライツ、環境などへの様々な考え方に目を向けさせる作品ともなっている。『猫たちのアパートメント』は12月23日(金)よりユーロスペース、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:猫たちのアパートメント 2022年12月23日よりユーロスペース、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開©2020 MOT FILMS All rights reserved.
2022年12月21日サム・メンデス監督最新作『エンパイア・オブ・ライト』より本予告映像と場面写真が解禁された。サム・メンデス監督が初の単独脚本に挑み、「最も個人的な思いのこもった作品」と明かす本作。アカデミー賞の前哨戦として注目される第80回ゴールデングローブ賞で、主演のオリヴィア・コールマンが主演女優賞(ドラマ部門)にノミネートされ、日本でも公開前から話題を集めている。解禁された本予告では、そんなコールマンの熱演と、さらに映画と映画館への讃歌とともに、社会不況のなか人生に生きる希望を見出す人々のヒューマンドラマの一端が映し出されている。英国の海辺の映画館、エンパイア劇場で働く主人公のヒラリー(オリヴィア・コールマン)。過去に辛い経験をしたことから、心に闇を抱え、静かに日々を送るヒラリーの前に、厳しい不況の中、夢を諦めて映画館で働くことを決意した青年スティーヴン(マイケル・ウォード)が現れる。前向きに生きるスティーヴンと心を通わせながら、次第に生きる希望を見出していくヒラリー。映像では「諦めちゃだめ。自分の人生は自分で掴むの」と語り、明るく過ごすヒラリーの姿が映し出されたかと思いきや、容赦なく訪れる時代の荒波によって、まるで人が変わったかのように心を不安定にする姿も切り取られる。過酷な現実と対面してもなお懸命に生きようとする2人。それでも続いていく人生の先に待ち受けるものとは…?大人しく繊細な姿と打って変わって複雑な側面も持ち合わせたヒラリーを見事演じたオスカー俳優オリヴィア・コールマンを始め、瑞々しい演技力で純粋なスティーヴンを体現した新鋭マイケル・ウォード、さらには英国が誇る名優トビー・ジョーンズやコリン・ファース、そして卓越した技量でヒューマンドラマに格別の説得力を与える撮影監督ロジャー・ディーキンスといった錚々たるキャスト&スタッフの手腕にも圧倒される映像に仕上がっている。コロナ禍におけるロックダウンを経験し、「映画館がなくなってしまうのではないか」という懸念が心をとらえ、いまこそ映画館への愛を形にするときだと考えたことから本作の製作をスタートさせたというメンデス監督。「人には生活から逃げて、想像力をフルに使い、別の自分を見つける場所が必要だ。ある人は本の中に、またある人は音楽や演劇の中に、この映画の登場人物の場合は映画館の中に逃げ場を見つける」と語るように、劇中では舞台となる1980年代初頭の社会不況のなか、人々に寄り添い心躍らせた映画と映画館、そして音楽といった当時のポップカルチャーへの惜しみない愛と讃歌も綴られていく。『エンパイア・オブ・ライト』は2月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エンパイア・オブ・ライト 2023年2月23日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2022年12月20日映画『別れる決心』が、2023年2月17日(金)より公開される。監督はパク・チャヌク。パク・チャヌク最新作はサスペンスロマンス映画『別れる決心』は、『オールド・ボーイ』で第57回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞、その後も『渇き』『イノセント・ガーデン』『お嬢さん』を世に送り出してきた韓国の巨匠パク・チャヌク監督の最新作。6年ぶりの最新作『別れる決心』は、サスペンスとロマンスが溶け合うスリリングなドラマ作品となっており、“喪失の物語”を繊細かつエレガントに、そしてユーモアのある表現で映し出している。“刑事と容疑者”が惹かれ合うスリリングなストーリー物語は、刑事ヘジュンが、崖から転落死した男の妻ソレの調査を開始することからスタート。“刑事と容疑者”として出会った2人だが、取り調べが進む中で、それぞれの胸に言葉にならない感情が湧き上がってきて...。二転三転する先の読めないストーリーや、相手の本心を知りたいヘジュンとソレの駆け引きから、目が離せない。■主人公チャン・ヘジュン...パク・ヘイル男が山頂から転落死した事件を追う誠実な刑事。史上最年少で警視に昇格するほどの実力者。いつも服装はきちんとしていて、清潔感にあふれ礼儀正しく親切だが、何よりも犯罪者を捕まえることに真摯に取り組む人物。すべての事件現場の状況をスマートウォッチに記録し、不眠症のため深夜勤務も日常茶飯事。取り調べをする中で、被害者の妻ソレに惹かれていく。主演を務めるのは、『殺人の追憶』『グエムル ~漢江の怪物~』など、ポン・ジュノ監督作品への出演で注目を集め、幅広いジャンルで活躍しているパク・ヘイル。■ソン・ソレ...タン・ウェイ崖から転落死した男の妻。中国人だが、母方の祖父は朝鮮半島の独立運動家であり、自分の先祖の歴史と祖父に誇りを持っている。登山好きだった夫が山で死に、一人残された時、夫の事件を担当する礼儀正しく清廉な刑事ヘジュンに出会い、自分が容疑者扱いされていることを感じながらもへジュンに向かって堂々と自分の意思をはっきりと伝える。ヘジュンに対して特別な想いを抱き始め、夫の死には落ち着いた反応を見せるもののヘジュンに対しては強い関心を示し、大胆にアプローチする。演じるのは、アン・リー監督『ラスト、コーション』でヒロインを演じ、『ブラックハット』でハリウッドにも進出しているタン・ウェイ。■アン・ジョンアン…イ・ジョンヒョンヘジュンの妻。■スワン…コ・ギョンピョヘジュンの部下。カンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞映画『別れる決心』は、カンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞を受賞。第80回ゴールデン・グローブ賞では非英語作品(旧外国語映画賞)にノミネート、アカデミー賞では国際長編映画賞部門の韓国代表に選出されており、今後の賞レースの動向にも注目が集まる。映画『別れる決心』あらすじ男が山頂から転落死した事件を追う刑事ヘジュンと、被害者の妻ソレは捜査中に出会った。取り調べが進む中で、お互いの視線は交差し、それぞれの胸に言葉にならない感情が湧き上がってくる。いつしか刑事ヘジュンはソレに惹かれ、彼女もまたへジュンに特別な想いを抱き始める。やがて捜査の糸口が見つかり、事件は解決したかに思えた。しかし、それは相手への想いと疑惑が渦巻く“愛の迷路”のはじまりだった……。【詳細】映画『別れる決心』公開日:2023年2月17日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー監督:パク・チャヌク脚本:チョン・ソギョン、パク・チャヌク出演:パク・ヘイル、タン・ウェイ、イ・ジョンヒョン、コ・ギョンピョ
2022年12月16日1996年のヒット映画『ツイスター』の続編『Twisters』の監督に、『ミナリ』のリー・アイザック・チョンが決まりそうだ。スタジオとプロデューサーが何人もの監督と面接をした結果、チョンが第一候補となったようである。自伝的映画『ミナリ』でも描かれたように、チョンはアーカンソー州の田舎で育ち、竜巻を経験してきた。そんな個人的なつながりもプラスになったようだ。エグゼクティブ・プロデューサーのスティーブン・スピルバーグは続編の脚本を非常に気に入り、来年春の撮影開始を目指して監督選びを進めてきた。今作はチョンにとって初のメジャースタジオ作品となる。『ミナリ』の次に、チョンは『君の名は。』のハリウッド実写版を監督する予定だったが、降板している。文=猿渡由紀
2022年12月16日HKT48の元メンバー、兒玉遥さん(26)は女優を中心に活動中。今年の3月にはYouTubeチャンネルを開設し、サウナ動画やグラビア撮影の未公開シーン動画などを投稿し人気を集めているようです。写真集の表紙を自身のインスタグラムに公開したところ反響を呼んでいるようです。早速チェックしてみましょう!下乳に写真集のタイトルをスタンプ!にファン悶絶 この投稿をInstagramで見る 兒玉 遥(@haruka_kodama919)がシェアした投稿 「兒玉遥写真集『Stay 25』表紙が解禁となりました!!かなり攻めてますが…この写真もまだまだ序の口です」と写真集の表紙を公開した遥さん。ヌードや、下乳チラリといった攻めた写真にファンは興奮気味な様子ですが、まだまだこの写真は序の口との文字が。ということはこれよりも攻めた写真があることが明らかになりファンはさらにヒートアップ!コメント欄には「すごいところに文字が♡」「今までで1番買って良かったと最後まで見て思った作品でした!これからも応援しています」「ヨコチチ様シタチチ様ありがたや~」と絶賛コメントが相次いで寄せられておりました。活動の幅を広げている遥さん。今後の活躍も楽しみですね!あわせて読みたい🌈板野友美さんが夫との2ショット公開「凄まじい美男美女」「お似合い」と反響
2022年12月13日『猟奇的な彼女』や『ラブストーリー』といった恋愛映画を大ヒットさせたクァク・ジェヨン監督。韓国はもちろん、日本や中国の映画界でも活躍する彼の最新作は、愛の奇跡を信じさせてくれるラブストーリーだ。大晦日のホテルで起きる愛の奇跡!メインキャストはなんと14人。学生時代のバンド仲間スンヒョに恋しながらも告白できないでいるホテル〈エムロス〉の女性マネジャー、ソジン。その想いを知ってか知らずか、ラジオ局に勤めるスンヒョは仕事で出会ったピアニストのヨンジュと〈エムロス〉で結婚式を挙げることになったと彼女に告げる。恋愛と無縁のソジンだが、ホテル内レストランでお見合いを繰り返すイケメン医師にホテリアーとして恋愛アドバイスをすることも。ホテルのドアマン、サンギュが40年ぶりに再会した初恋の女性は、結婚式を控えたヨンジュの母親だった。ミュージカル女優としては生活できずホテルのハウスキーパーとして働くイヨンは、優秀だが偶数にこだわる強迫性障害を抱えるホテルCEOヨンジンの部屋を担当することに。公務員試験に落ち続けて恋人に捨てられた就活男ジェヨンは、ある決意を胸に〈エムロス〉に宿泊し、顧客センターでモーニングコールを担当するスヨンの声に癒される。ほかにも悪友の計らいで学校一の美少女アヨンに告白することになる高校生セジク(ソジンの弟)や長い下積みを経てスターの座を手に入れた人気歌手イ・ガンと彼を支えてきたのに縁を切られそうな(?)マネジャー、サンフンが絡む。新年を前に14人それぞれの愛の行方は?クリスマスから大晦日にかけてといえば、イベントが目白押しのホリデーシーズン。そんな心躍る時期の高級ホテル〈エムロス〉をメインの舞台とする、韓国版『ラブ・アクチュアリー』といった趣の群像劇だ。人が集まるホテルを舞台にハン・ジミンやイ・ドンウク、カン・ハヌルら主役級スターが次々と登場するグランド・ホテル形式(高校とラジオ局も登場するので、厳密に言うと変型版)であり、展開される恋模様も多種多様。片想いや高校生のフレッシュな恋、身分違いの恋や失恋からの大逆転ラブ、40年越しの復活愛やブロマンスを見ながら、恋に落ちたときの高揚感や想いを伝えるときの不安を疑似体験し、「私も似たような体験をした」と共感する人は多いはず。しかもロマンスにユーモアを織り込むのが得意なジェヨン監督なので、コミカルなシーンで物語に緩急をつけている。スンヒョの結婚を邪魔しようとして公開プロポーズをさせるソジンやジェヨンを陰ながら元気づけようとするホテルスタッフ、姉の頼みを聞いたために思いがけない人にファーストキスを奪われてしまうセジクには笑わせてもらった。名前は伏せるが大物俳優が本人役でカメオ出演していて、1分足らずのコミカルなシーンで彼の好感度がアップした。また人気歌手やバンド仲間というキャラクター設定がサントラを盛り上げる。物語が展開する季節柄、クリスマスソングや讃美歌も使われているが、イ・ガンがコンサートで歌うバラードやソジンが結婚式で披露するラブソングは、耳触りのいいK‐POP。キャラクターの想いが伝わる歌詞に心打たれるのは間違いない。愛が溢れ出す、幸せな映画で今年を締めくくるのはいかが?『ハッピーニューイヤー』監督/クァク・ジェヨン出演/ハン・ジミン、イ・ドンウク、カン・ハヌル、ユナ、ソ・ガンジュン、イ・ジヌク、キム・ヨングァン、ウォン・ジナ、イ・グァンスほか12月9日より新宿ピカデリーほか全国公開。©2021 CJ ENM CORP., HIVE MEDIA CORP. ALL RIGHTS RESERVED※『anan』2022年12月14日号より。文・山縣みどり(by anan編集部)
2022年12月12日テイラー・スウィフトが製作・配給会社の「サーチライト・ピクチャーズ」とタッグを組み、長編映画監督デビューを果たすことが分かった。同社が「Variety」誌の記事を通じて認めた。長編映画のメガホンを取るのは初めてだが、MVや短編映画を手掛けたことはあるテイラー。昨年公開した、自身の楽曲「All Too Well」からインスピレーションを得て短編映画化した『All Too Well: The Short Film』が高い評価を受けて話題になった。トライベッカ映画祭とトロント国際映画祭で上映され、MTVビデオ・ミュージック・アワードでは複数の賞を受賞。アカデミー賞の短編映画賞にもノミネートされる条件は満たしているとして、注目を集めている。「サーチライト・ピクチャーズ」は、昨年アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞を受賞した『ノマドランド』など、賞レースに絡む多数の作品を製作・配給してきた。同社は「テイラー・スウィフトは一世代に一人いるかいないかのアーティストであり、ストーリーテラーです。彼女とコラボし、この刺激的で新しい創造的な旅に乗り出すというのは、純粋にうれしく光栄なことです」と声明を発表。今作のジャンルや内容は明らかになっていないが、脚本もテイラーが担当することが分かっている。(賀来比呂美)
2022年12月12日ポン・ジュノ監督が『パラサイト 半地下の家族』から初めてメガホンを取るSF映画のタイトルが、『Mickey17』に決定した。全米公開日は2024年3月29日。ワーナー・ブラザースからティザー動画が公開された。原作は今年2月に出版されたエドワード・アシュトンの小説「Mickey7」で、「アンディ・ウィアーの『火星の人』とブレイク・クラウチの『ダーク・マター』を足して2で割ったような作品」といわれている。映画がどこまで原作に沿って描かれるかは不明。主演はロバート・パティンソン。氷の惑星で危険な採掘作業に従事する「消耗品」かつ「再生可能」な従業員を演じる。ティザー動画で描かれているのは、ミッキーの再生過程の模様。動画を観た映画ファンは、「これぞシネマ!」という期待の声を上げ、また、小説のタイトルが「Mickey7」でありながら、映画のタイトルは『Mickey17』であることに「ジュノ監督ならではのなにかがあるに違いない」という期待の声を上げている。「2024年…そんな先なの?」「2024年まで待たなきゃならないなんて信じられない!」と嘆く声も。キャストはロバートのほか、スティーヴン・ユァン、ナオミ・アッキー、トニ・コレット、マーク・ラファロが出演する。ジュノ監督は脚本と製作も務めている。(賀来比呂美)
2022年12月06日長編アニメーション映画『きみの色』が、2024年8月30日(金)に公開される。監督は山田尚子、脚本は吉田玲子。『映画 聲の形』山田尚子監督の新作映画映画『きみの色』は、『映画 聲の形』「けいおん!」「平家物語」などを手掛ける山田尚子が監督を務める新作映画。思春期の少女たち、それぞれが向き合う自立、葛藤、恋の模様を、“音楽×青春”というテーマを通じてまるで絵画のように美しい映像で描写する長編アニメーション作品だ。“感情の色”が見える少女の恋と青春物語の主人公は、長崎市内のミッション・スクールに通う高校生の少女・トツ子。人の感情が「色」として見える、不思議な能力を持っている。友達や家族の「色」を暗くしないため、気を遣い、空気を読み、その場を取り繕うようなウソをついてしまう彼女。そんなトツ子が、美少女のきみと、音楽好きのルイとともにバンドを組むことになる。主人公・日暮トツ子…鈴川紗由長崎市内の全寮制ミッションスクールに通う高校生。子供の頃から嬉しい色、楽しい色、穏やかな色など人が「色」で見える。唯一、自分自身の「色」だけは見えない。きみ、ルイと組んだバンドでピアノを担当。作永きみ…髙石あかりトツ子と同じ学校に通っていたが突然中退してしまった、美しい色を放つ少女。学校に行かなくなってしまったことを同居する祖母に打ち明けられていない。毎日学校へ行くふりをしながら古本屋でアルバイトをしている。トツ子とバンドを組むことになり、ボーカル、ギターを担当する。影平ルイ…木戸大聖街の片隅にある古書店で出会った音楽好きの少年。トツ子とバンドを組む。母に医者になることを期待されているが、隠れて音楽活動をしている。物語のキーマンに新垣結衣また、物語のキーマンであるシスター日吉子役は、映画『正欲』『違国日記』など話題作への出演が続く新垣結衣が声優として出演する。シスター日吉子…新垣結衣トツ子が通う学校のシスター。同校の卒業生でもあり、生徒たちにとっては良き相談相手。トツ子、きみ、ルイの3人を導く。トツ子のルームメイトに声優初挑戦のやす子、悠木碧や寿美菜子百道さく…やす子トツ子が住む寮のルームメイト。温かみのある優しい自然色を放つことから“森の三姉妹”とトツ子が勝手に名付けたうちのひとり。大らかで芯が強い。食いしん坊。七窪しほ…悠木碧“森の三姉妹”のうちのひとり。明るくておっとりした性格。ちょっぴり変わったものが好き。八鹿スミカ…寿美菜子“森の三姉妹”のうちのひとり。一見近寄りがたそうだが、友達思いのギャル。モノマネが上手い。作永紫乃…戸田恵子きみと2人で暮らす祖母。きみが退学したことをまだ知らない。脚本は吉田玲子&最強のスタッフが集結映画『きみの色』には、最強のスタッフが集結。脚本は、『猫の恩返し』「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」「若おかみは小学生!」の吉田玲子が担当。監督の山田尚子とは、「けいおん!」シリーズ以降、幾度となくタッグを組んでいる。音楽は、『映画 聲の形』『リズと青い鳥』や、「チェンソーマン」のサウンドトラックを担当する作曲家・牛尾憲輔。企画・プロデュースは、『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』など新海誠作品を手掛けたSTORY inc.、制作・プロデュースは、『夜は短し歩けよ乙女』や「平家物語」のサイエンス SARUが担う。アヌシー国際アニメーション映画祭に出品なお、映画『きみの色』はアヌシー国際アニメーション映画祭2024の長編コンペティション部門へ出品。山田尚子にとっては、2017年の『聲の形』、2018年の『リズの青い鳥』に続き、同部門への3度目の出品となる。アニメ映画『きみの色』あらすじわたしが惹かれるのは、あなたの「色」。 高校生のトツ子は、人が「色」で見える。嬉しい色、楽しい色、穏やかな色。そして、自分の好きな色。友達や家族の「色」を暗くしないため、気を遣い、空気を読み、その場を取り繕うようなウソをついてしまう。そんなトツ子は、街の片隅にある古書店で出会ったとても美しい色を放つ美少女・きみと、音楽好きの少年・ルイの3人でバンドを組むことに。離島の古教会でバンド練習を重ね、音楽で心を通わせていく3人のあいだにはやがて、友情とほのかな恋のような感情が生まれ始める。周りに合わせ過ぎたり、ひとりで傷ついたり、自分を偽ったり。やがて訪れる学園祭、そして初めてのライブ。会場に集まった観客の前で見せた3人の「色」とは。【詳細】アニメ映画『きみの色』公開日:2024年8月30日(金)監督:山田尚子脚本:吉田玲子出演:鈴川紗由、髙石あかり、木戸大聖、新垣結衣、やす子、悠木碧、寿美菜子、戸田恵子音楽:牛尾憲輔キャラクターデザイン・作画監督:小島崇史キャラクターデザイン原案:ダイスケリチャード企画・プロデュース:STORY inc.制作・プロデュース:サイエンス SARU製作:「きみの色」製作委員会
2022年12月06日黒木華が主演する、阪本順治監督オリジナル映画『せかいのおきく』の公開が決定。ファーストルックも到着した。舞台は、日本が世界の渦に巻き込まれていく江戸末期。寺子屋で子どもたちに読み書きを教えている主人公・おきくは、ある雨の日、厠(寺所有の公衆便所)のひさしの下で、雨宿りをしていた紙屑拾いの中次と、下肥買いの矢亮と出会う。侘しく辛い人生を懸命に生きる3人は、やがて心を通わせていくが、ある悲惨な出来事に巻き込まれたおきくは、喉を切られ、声を失ってしまう…。貧しい時代に逞しく生きる庶民の姿を通じて、人と人のぬくもり、いのちの巡りを描く本作。主人公のおきくを演じる黒木さんは、「今の時代に繋がる尊さがある作品になっていると思いますので、沢山の方に見ていただけると嬉しいです」とコメント。声を失うことで映画の中盤からセリフが無くなる黒木さんの凄まじい演技に注目だ。また、おきくが出会う紙屑拾いの中次役は、佐藤浩市の息子・寛 一 郎、下肥買いの矢亮役は、『シン・仮面ライダー』の公開を控える池松壮亮。ファーストルックとして公開された場面写真では、貧乏長屋の小路で空に拝むおきくや、商売の種となる貴重な糞尿を担いで畦道をひた走る中次と矢亮。雨宿りをする3人が写し出されている。本作の舞台となる江戸時代では、現代では捨ててしまうようなものを買い取り、再利用する商人がたくさんいた。矢亮の商売である下肥買いは、その代表例。下肥買いは「汚穢屋」とも呼ばれ、長屋にある共同の厠に溜まった大量の糞尿を買い取り、農村に肥料として売却。それはまた、人間にとって不可欠な食料を生み出す。本作は、江戸時代のそのような循環型社会を企画の背景に用いている。<キャスト・スタッフコメント>・阪本順治監督気候変動による災害、戦争を終わらせられない指導者たち、真っ先に死んでゆくのは、なんら世界経済の恩恵を受けない階級層。消費されるのは、モノだけではなく、“ひと”だ。本作は、江戸時代における食のサイクルを基軸として、没落した武家の娘と、糞尿の処理に携わる賤民たちを主人公に、低い視座から社会を眺めるだけではなく、“汚い”ところから世界をえがこうとする意欲作。しかも軽妙に、しかし美しく、だ。名付けて、糞ったれ青春時代劇!・黒木華阪本順治監督の時代劇初挑戦となる「せかいのおきく」が、撮影開始から約2年の時を経て、長編映画として完成することができました。深々と降る雪のシーンから撮影が始まりました。美術がとても素晴らしかったことを、今でも強く印象に残っています。「せかいのおきく」、この題名に込められた阪本監督の想いが、より多くの方に伝わるよう、おきくを演じられていたらと思います。今の時代に繋がる尊さがある作品になっていると思いますので、沢山の方に見ていただけると嬉しいです。・寛 一 郎青春。それは、恋とせかいとうんち。阪本順治最新作お楽しみに。・池松壮亮敬愛する原田満生さんに誘われて、この魅力的な企画に二つ返事で参加しました。阪本監督の見事な脚本と、路上の人々に寄り添い続ける態度とその手腕に感銘を受け、凄腕のスタッフキャストに出会い、新しい時代劇を目指して撮影しました。サスティナブルに生きることを心と細胞とで理解していた頃、うつろいの中で、自然と共に生き、空と人と情緒があったこと、祈りがあったこと。貧しくも瑞々しく生きる人々の映画です。今を生きる多くの人々に届くことを願っています。『せかいのおきく』は2023年4月28日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:せかいのおきく 2023年4月28日より全国にて公開©2023 FANTASIA
2022年12月05日『映画けいおん!』『映画 聲の形』などを手掛けた山田尚子監督による最新オリジナル長編アニメーション映画『きみの色』の制作が発表された。2023年秋に劇場公開予定の本作のテーマは、山田監督が最も得意とする思春期の青春。少女たちそれぞれが向き合う自立、葛藤、恋の模様が、まるで絵画のような美しい映像で描かれる。脚本を務めるのは、スタジオジブリや京都アニメーションで数々の作品を手掛け、山田監督とは「けいおん!」シリーズ以降幾度となくタッグを組む吉田玲子。音楽は『映画 聲の形』『リズと青い鳥』など山田監督作品のほか、話題作『チェンソーマン』のサウンドトラックを担当する作曲家・牛尾憲輔が手掛ける。企画・プロデュースは日本映画史に残る金字塔『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』など、新海誠作品を手掛けたSTORY inc.、そして『夜は短し歩けよ乙女』で第41回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞などを受賞、最近では山田監督と共に伝統美と最先端の演出を組み合わせたテレビアニメ『平家物語』を生み出し、日本を代表するアニメーションスタジオとなったサイエンスSARUが制作・プロデュースを担う。本作は「人の外側と内側、そこから生みだされるそれぞれのかたちを描いてみたいというところから始まった」と山田監督は明かす。そして吉田が山田監督の描きたい内容を聞き、脚本を作り始めた。吉田は「《色が見える女の子》というのは山田監督のアイディアで、すごく映像的で面白いなと感じました。繊細な心模様と、そこに寄り添うような監督の演出を今回もとても楽しみにしています。」と本作に期待を寄せる。また、脚本に対して「吉田さんの書かれる彼らの物語はとてもやさしく、そしてとてもチャーミング」という印象を持つ山田監督は「音楽を通じてお互いに共鳴していく主人公たちの、やわらかく力強い足取りを描いていきたい」と作品完成へ向けて抱負を語っている。<コメント>■山田尚子監督人の外側と内側、そこから生みだされるそれぞれのかたちを描いてみたいというところから『きみの色』は始まりました。人はきっと、その時向いている方向に進んでいくわけで、それが前であっても後ろであってもどちらでも成り立っていくと思うのですが、できれば前に進んでいきたい。音楽を通じてお互いに共鳴していく主人公たちの、やわらかく力強い足取りを描いていきたいと思っています。吉田さんの書かれる彼らの物語はとてもやさしく、そしてとてもチャーミングです。悩んだり、何かを変えようとするときに起こる摩擦は、これからを切り開いていくためのとても大切な成長痛であって、その痛みがそれぞれの人が放つ色になっていくのかなと思うのです。たくさんの色が出会って、混ざり合った先にはどんな色の世界が待っているのでしょう。絵具を混ぜるパレットのような、または光を集めて分散させるプリズムのような、そんな物語を描いていきたいと思っております。よろしくおねがいいたします。■吉田玲子『きみの色』は、山田監督の「こういうことやりたいなぁ、こういう子たちを描きたいなぁ」というメモをいただいて、そこから脚本を作り始めました。《色が見える女の子》というのは山田監督のアイディアで、すごく映像的で面白いなと感じました。山田監督の作品は、登場人物たちがおずおずと手を伸ばし扉を開いていくような感じがあって、今回もその感覚を大切にしました。そこにある世界と、自分。そこにある現実と、自分。触れると痛いような傷ついてしまうようなものの中で、楽しさや愛しさや生命力を見出していくことを意識しながら書きました。繊細な心模様と、そこに寄り添うような監督の演出を今回もとても楽しみにしています。『きみの色』はある意味、原点に戻ったようでもあり、今までの集大成的な面もありながら、さらに新しく踏み出していけるような作品になるのではないかと思っています。光の当たり方によって、濃く見えたり、淡く見えたりはしますが、誰もが自分の『色』を持っていると思います。観てくださった方が、それぞれの『色』を愛おしく思えるような映画になっていると、うれしいです。『きみの色』スーパーティザーPV<作品情報>『きみの色』2023年秋 全国公開監督:山田尚子『映画 聲の形』『リズと青い鳥』『けいおん!』『平家物語』脚本:吉田玲子『猫の恩返し』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『若おかみは小学生!』音楽:牛尾憲輔『映画 聲の形』『チェンソーマン』企画・プロデュース:STORY inc.『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』制作・プロデュース:サイエンス SARU『夜は短し歩けよ乙女』『映像研には手を出すな!』『平家物語』
2022年12月03日荻上直子による映画『波紋』が、2023年5月26日(金)に公開される。荻上直子監督・脚本の新作映画『波紋』『かもめ食堂』や『めがね』『彼らが本気で編むときは、』そして『川っぺりムコリッタ』など、数々の作品を世に送り出してきた荻上直子が、脚本・監督を務める映画『波紋』が公開へ。“新興宗教”や老々介護などテーマに絶望を描く『波紋』は荻上がずっと温めてきたオリジナル作品で、新興宗教や老々介護、震災、障害者差別といったテーマを通じて“絶望”を描き出している。荻上がとある新興宗教施設の前を通りかかったとき、傘立てに数千本の傘が詰まっていたのを目にした際に、「傘の数と同じだけの人々が、この新興宗教を拠り所にしている」「何かを信じていないと生きていくのが不安な人々がこんなにもいる」と感じたことが、物語を創作するきっかけとなったという。人生最高の脚本、と荻上が自負する『波紋』。荻上は、「私の中にある意地悪で邪悪な部分を全部投入したような映画になりました」ともコメントを寄せている。筒井真理子が主演&光石研、磯村勇斗ら共演夫の失踪をきっかけに新興宗教に救いを求め、のめり込む主人公・須藤依子を演じるのは筒井真理子。また、光石研、磯村勇斗、柄本明、キムラ緑子、木野花、安藤玉恵、江口のりこ、平岩紙ら豪華俳優陣が共演を果たしている。主人公・須藤依子…筒井真理子日々の家事や義父の介護をこなす一般的な主婦だったが、夫が失踪したことから、新興宗教“緑命会”へのめり込んでいく。信仰する新興宗教が崇める「緑命水」という水の力と、日課である、庭に作った枯山水の手入れを心の拠り所にしている。演じるのは、映画『淵に立つ』『よこがお』など数々の作品に出演し、幅広く存在感のある演技力を見せる筒井真理子。修…光石研須藤依子の夫。自身の父の介護を依子に押し付け失踪するも、長い時を経て、突然依子のもとに帰ってくる。「実はがんなんだよ」と告げ、死んだ義父の遺産をあてにしようとする。演じるのは、映画『アウトレイジ ビヨンド』やNHK 連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」などの冷徹なヤクザ役からよき父親役まで多彩に演じ、『メタモルフォーゼの縁側』など話題作に出演する光石研。拓哉…磯村勇斗依子、修の息子。障害のある彼女を結婚相手として親に紹介する。『ビリーバーズ』『PLAN 75』『さかなのこ』などにも出演している磯村勇斗が演じる。本作では、手話を披露している。橋本昌子…キムラ緑子新興宗教“緑命会”の代表。小笠原ひとみ…江口のりこ新興宗教“緑命会”の信者。伊藤節子…平岩紙新興宗教“緑命会”の信者。門倉太郎…柄本明依子のパート先のスーパーで迷惑な客。水木…木野花依子と同じスーパーのパート先の清掃員。渡辺美佐江…安藤玉恵依子の隣人。さらに、ムロツヨシが出演時間約2分で特別出演する。映画『波紋』あらすじ須藤依子は、“緑命会”という新興宗教を信仰し、日々祈りと勉強会に勤しみながら、ひとり穏やかに暮らしていた。ある日、長いこと失踪したままだった夫、修が突然帰ってくるまでは。突然失踪して戻ってきた上、がん治療に必要な高額の費用を助けて欲しいとすがってくる夫。障害のある彼女を結婚相手として連れて帰省してきた息子・拓哉。パート先では癇癪持ちの客に大声で怒鳴られる…。自分ではどうにも出来ない辛苦が降りかかる。依子は湧き起こる黒い感情を、宗教にすがり、必死に理性で押さえつけようとする。【作品詳細】映画『波紋』公開時期:2023年5月26日(金)出演:筒井真理子、光石研、磯村勇斗、安藤玉恵、江口のりこ、平岩紙、ムロツヨシ、津田絵理奈、花王おさむ、柄本明、木野花、キムラ緑子監督・脚本:荻上直子エグゼクティブプロデューサー:富田朋子、堤天心、小山洋平、高津英泰、久田晴喜、寺井禎浩プロデューサー:杉田浩光、渡辺誠企画・プロデューサー:米満一正
2022年12月02日HKT48の矢吹奈子が、29日に配信されたABEMA SPECIALの恋愛リアリティ番組『恋する週末ホームステイ 2022秋 ~Honey Soda Story~』(毎週火曜22:00~)に出演し、HKT48卒業メンバーから恋愛相談を受けていることを明かした。同番組は、遠く離れて地方に住む男女が週末だけ集まり、限られた期間のなかで恋に落ちていく恋愛番組。今シーズンは沖縄を舞台に、恋をしたい高校生たちが2週間の特別な週末ホームステイを過ごす。スタジオMCはお笑いコンビ・おかずクラブのゆいPが務め、シーズンMCとして、お笑いコンビ・レインボーの池田直人と矢吹が出演している。29日配信のスタジオトークでは、ゆいPが矢吹へ「奈子ちゃんは恋の相談とか乗るタイプですか?」と質問。この問いかけに矢吹は「卒業したメンバーの恋愛のお話をよく聞きます」と返すと、興味津々な様子のゆいPから「(みんなは)どういうことで悩んでるの? 喧嘩しちゃったとか?」と深掘りされてしまう。それに対し、矢吹は「揉め事系とか……(笑)」と遠慮がちに告白。この答えにゆいPは、「揉めごとの相談は(恋愛)経験ない人には聞かないから、やっぱり奈子ちゃんって(卒業メンバーからしても)すごい存在なんだね。グループのドンみたいな感じ(笑)」と感心していた。
2022年11月30日映画『最後まで行く』が、2023年5月19日(金)に公開される。岡田准一が主演、藤井道人が監督を務める。映画『最後まで行く』をリメイク “絶体絶命”ノンストップ・サスペンス・アクション映画『最後まで行く』は、2014年に公開された同名韓国映画をリメイクする作品。ひとつの事故を発端に、極限まで追い詰められていく刑事の姿を描いたクライムサスペンスだ。陰謀に巻き込まれていく刑事と、それを追う監察官が織りなす年の瀬の96時間=4日間の物語に、緊張感とスピード感、“クスっと”笑えるコミカルさもプラスして、“絶対絶命”のノンストップ・サスペンス・アクションに仕立てている。主演・岡田准一×綾野剛が刑事と監察官に主演を務めるのは岡田准一、共演に綾野剛。主人公の刑事・工藤と、彼を追う謎の監察官を演じる。■主人公・工藤祐司...岡田准一刑事。署で裏金が作られている…という容疑に焦る中、母が亡くなったと知らせを受ける。ちょうど、その時、一人の男を車で撥ね飛ばしてしまう。工藤は狼狽しながらも遺体をトランクに入れ立ち去る。遺体を消そうと試みる中、”男の死を知っているぞ”という連絡が来る。ひとつの事故を発端に、次々と悪魔のような災難が降りかかる。『散り椿』『来る』『ザ・ファブル』『燃えよ剣』『ヘルドックス』などでも主演を務めた岡田准一が、藤井道人監督と初タッグを組む。■矢崎...綾野剛工藤を追う冷徹な監察官。「お前は人を殺した。よく平気でいられるな?知っているぞ。死体をどこへやった?」と工藤に問う。矢崎もまた、ある男が行方不明になり、死んだ事に動揺していた。映画『ヤクザと家族 The Family』、ドラマ「アバランチ」で藤井道人監督作品に出演してきた綾野剛が務める。・工藤美沙子...広末涼子工藤祐司の別居中の妻。一人娘を育てながらも工藤との関係に苦悩している。・尾田創...磯村勇斗工藤に撥ねられた人物。映画『最後まで行く』の物語の鍵を握るキーマン。・淡島幹雄...杉本哲太工藤の上司で刑事課の課長。定年前。・仙葉泰...柄本明工藤が関係を持っているヤクザの仙葉組組長。・刑事役...駿河太郎、黒羽麻璃央、駒木根隆介時に工藤を心配し、時に工藤を疑う同僚・刑事課の刑事。・警察官...山中崇工藤が男を撥ねた後、検問所で必要以上に工藤に詰め寄る交通課の警察官。・矢崎の婚約者...山田真歩・尾田の仲間...清水くるみ『余命10年』の藤井道人が監督日本版『最後まで行く』の監督を務めるのは、藤井道人。「22年目の告白 私が殺人犯です」の脚本家・平田研也と共に脚本も手がけ、オリジナル版を凌駕する大胆なアレンジを加えた。メガホンをとる藤井道人は、『ヤクザと家族 The Family』『宇宙でいちばんあかるい屋根』『余命10年』など、話題作を次々と世に送り出してきた監督。2023年には、横浜流星主演『ヴィレッジ』も公開される。韓国映画『最後まで行く』世界中でリメイクオリジナルの韓国映画『最後まで行く』は、『パラサイト 半地下の家族』のイ・ソンギュンが主演を務め、5週連続No.1観客動員345万人のヒットを記録。第67回カンヌ国際映画祭の監督週間招待作品にも選出された。中国、フランス、フィリピンでリメイクされ、フランス版『レストレス』は2022年2月にNetflixで全世界一斉配信。そんな世界中のファンを魅了している物語が、日本でもリメイクされる。映画『最後まで行く』あらすじ12月29日の夜。刑事・工藤は危篤の母のもとに向かうため、雨の中で車を飛ばす。工藤のスマホには署長から着信が。「ウチの署で裏金が作られているっていう告発が週刊誌に入ったが、もしかしてお前関わってるんじゃないか?」という署長の詮索に血の気が引く工藤は、何とかその場をやり過ごしたものの、心の中は焦りで一杯になっていた。そんな中、妻から着信が入り、母が亡くなった事を知らされた工藤は言葉を失う。そして、車の目の前に現れた一人の男を撥ね飛ばしてしまう。すでに彼が絶命していることが判ると、遺体を車のトランクに入れ立ち去った。途中、検問に引っかかるも何とかその場をごまかし署に辿り着いた工藤は、署長に裏金との関与を必死に否定し、その場を後にする。そして母の葬儀場に辿り着いた工藤は、男の遺体を母の棺桶に入れ、母とともに斎場で焼こうと試みる。その時、工藤のスマホに死んだ男に関する一通のメッセージが入る。内容に、腰を抜かすほど驚く工藤。まさかあの晩、誰かに見られていたのか…?メッセージの送り主は、県警本部の監察官・矢崎。彼もまた、男の死に動揺していた。その裏には、矢崎が決して周囲に知られてはいけない秘密が隠されていた。追われる工藤と、追う矢崎。果たして、前代未聞の96時間の逃走劇の結末は?そして、男の遺体に秘められた、衝撃の事実とは!?【作品詳細】映画『最後まで行く』公開日:2023年5月19日(金)監督:藤井道人脚本:平田研也、藤井道人出演:岡田准一、綾野剛、広末涼子、磯村勇斗、駿河太郎、山中崇、黒羽麻璃央、駒木根隆介、山田真歩、清水くるみ、杉本哲太、柄本明
2022年11月28日2022年11月23日に日本代表がドイツ代表を制し、初戦から盛り上がりを見せるサッカーの世界大会『FIFAワールドカップカタール2022』。ドイツは優勝候補の1つとして知られる国であり、日本が2対1で勝利を収めたことに世界中から驚く声が上がりました。同月27日に行われるコスタリカ戦を前に、開催地である中東のカタールでは、同月26日に日本代表の公式会見を実施。会見では、日本代表の森保一(もりやす・はじめ)監督が出席し、各国から集まった記者の前でインタビューを受けました。森保一監督、外国人記者からの『日本人のゴミ拾い』にコメント試合についての質問が飛び交う中、アメリカ人記者から飛び出たのは、日本人サポーターによる清掃行為についての質問。第1戦後、日本人サポーターがスタジアムのゴミを掃除する姿や、選手によるロッカーの清掃は世界で話題を呼び、称賛の声が上がりました。You dont to be a #Muslim to clean your trash behind youLook a at this amazing behavior from #Japanese fans they are cleaning the studiom behind them even it’s not there match, not the country and not even their own trashWow Salute #Japan #qatar #qat #QatarWorldCup pic.twitter.com/sUd1Tmj1Yf — محمد الجفيري (@maljefairi) November 21, 2022 After an historic victory against Germany at the #FIFAWorldCup on Match Day 4, Japan fans cleaned up their rubbish in the stadium, whilst the @jfa_samuraiblue left their changing room at Khalifa International Stadium like this. Spotless. Domo Arigato. pic.twitter.com/NuAQ2xrwSI — FIFA.com (@FIFAcom) November 23, 2022 日本人による試合後の清掃は決して珍しいことではなく、これまでもワールドカップなどの試合後は同様の話題が上がっていました。「なぜ、日本人はこういった行動をとるのですか?」というアメリカ人記者の質問に対し、森保監督は「日本人にとっては当たり前のことです」と返すと、このようにコメントをしました。指揮官は「私自身も育成年代から、『帰るときは来た時よりも美しく』と教えられてきた。日本の文化としては、使ったところは綺麗にして帰るというのは、当たり前で常識的なことだと思っています」と答えた。サンケイスポーツーより引用日本代表に限らず、多くの日本人が「場所を使わせてもらったら、帰る時に掃除をしよう」と教わってきたことでしょう。森保監督は、世界から称賛されている日本人の行動を「いたって当たり前の行動」とし、アメリカ人記者からの質問に笑顔で返答を行いました。日本人の気持ちを代弁してくれたであろう森保監督の発言は拡散され、共感や称賛をする声が上がっています。・森保監督の返しが素晴らしい!クールですね。・この人が日本代表の監督なことを誇りに思います。まさに模範解答。・確かに、子供の頃からそう教育されてきたな。日本人のこの考えは海外に誇るに値すると思う。きっと多くの日本人は、使った場所を掃除するのが当たり前という意識を持っているため、むしろ称賛されることに驚いたのではないでしょうか。今後も、この行為が日本人にとって『当たり前』であり続けたいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年11月27日韓国で大ヒットし、世界中でリメイクされた映画『最後まで行く』が、主演:岡田准一×監督:藤井道人の初タッグで日本リメイクが決定。来年5月19日(金)に公開される。年の瀬も押し迫る12月29日の夜。刑事・工藤は危篤の母のもとに向かうため、雨の中で車を飛ばす。工藤のスマホには署長から着信が。「ウチの署で裏金が作られているっていう告発が週刊誌に入ったが、もしかしてお前関わってるんじゃないか?」という署長の詮索に「ヤバい」と血の気が引く工藤は、何とかその場をやり過ごしたものの、心の中は焦りで一杯になっていた。そんな中、妻から着信が入り、母が亡くなった事を知らされた工藤は言葉を失うが、その時、彼の乗る車は目の前に現れた一人の男を撥ね飛ばしてしまう。すでに彼が絶命していることが判ると、狼狽しながらもその遺体を車のトランクに入れ立ち去った。途中、検問に引っかかるも何とかその場をごまかし署に辿り着いた工藤は、署長に裏金との関与を必死に否定し、その場を後にする。そして母の葬儀場に辿り着いた工藤は、こともあろうに車で撥ねた男の遺体を母の棺桶に入れ、母とともに斎場で焼こうと試みる。そのとき、工藤のスマホに一通のメッセージが入る。「お前は人を殺した。知っているぞ」というその内容に、腰を抜かすほど驚く工藤。その後メッセージは「死体をどこへやった?言え」と続く。そのメッセージの送り主は、県警本部の監察官・矢崎。彼もまた、ある男が行方不明となり、死んでいたことが判明し動揺していた。そしてその男こそが、工藤が車で撥ねた人物だったのだ。さらにその裏には、矢崎が決して周囲に知られてはいけない秘密が隠されていた――。2014年に公開されたイ・ソンギュンが主演の『最後まで行く』は、ひとつの事故を発端に、極限まで追い詰められていく刑事の姿を描いたこのクライムサスペンス。韓国で5週連続No.1、観客動員345万人の大ヒットを記録。第67回カンヌ国際映画祭の監督週間招待作品に選出。中国、フランス、フィリピンでリメイクされ、フランス版リメイクの『レストレス』は2月に「Netflix」で配信され、全世界でネットフリックスグローバル映画ランキング1位に。そして今回の日本リメイク版では、主演の岡田さんが、ひとつの事故を発端に、次々と悪魔のような災難が降りかかる刑事・工藤を演じ、『新聞記者』『余命10年』を手掛けた同世代の藤井監督と初めてタッグを組むことに。また脚本は、藤井監督と共に『22年目の告白 -私が殺人犯です-』で斬新な脚色を行った平田研也を迎え、オリジナル版を凌駕する日本ならではの特色とアレンジを大胆に加える。「ものづくりの情熱に震える最高の時間でした」と撮影期間をふり返った岡田さんは、「日本映画界の希望、藤井監督が織りなす最後まで加速するストーリーを是非ご覧いただきたいです」と呼びかけ、藤井監督は「小学生の時から憧れだった岡田准一さんとの仕事は、自分にとって忘れられない最高にエキサイティングな時間でした。映画に向き合う姿勢、キャスト、スタッフへの気配り、クリエイティブな発想の全てがこれからの自分の映画制作の糧になりました」とコメントしている。共演は、藤井監督作品出演経験のある綾野剛。工藤を追う冷徹な監察官・矢崎を演じる。岡田さんと綾野さんは、『SP THE MOTION PICTURE 野望篇』で1シーンのみの共演はあったものの、本格的な共演は初めて。「ひとつの目標であった岡田准一さんとの共演。対峙し続ける関係ですが、僕のその想いが溢れてしまわないか、調整に苦労しました。ずっと見ていたくなる。これは役の矢崎にも通ずる良い影響をもたらしてくれました」と共演を語った。『最後まで行く』は2023年5月19日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2022年11月25日HKT48の矢吹奈子が、22日に配信されたABEMA SPECIALの恋愛リアリティ番組『恋する週末ホームステイ 2022秋 ~Honey Soda Story~』(毎週火曜22:00~)に出演し、グループ卒業後の恋愛について語った。同番組は、遠く離れて地方に住む男女が週末だけ集まり、限られた期間のなかで恋に落ちていく恋愛番組。今シーズンは沖縄を舞台に、恋をしたい高校生たちが2週間の特別な週末ホームステイを過ごす。スタジオMCはお笑いコンビ・おかずクラブのゆいPが務め、シーズンMCとして、お笑いコンビ・レインボーの池田直人と矢吹が出演している。22日の配信では、グループからの卒業を発表した矢吹に質問が集中。ゆいPから「卒業ということは恋も解禁ということだよね。どんな恋したいですか?」と聞かれると、矢吹は「アイドルの子は今まで恋愛経験がないから、“気をつけてね”とよく言われるので、慎重に選びたいと思います」と決意を明かした。また、先輩である指原莉乃に紹介するかという質問には、「言われています、(相手ができたら)絶対に私に(見せてって)って(笑)」と即答。これにゆいPも「じゃあ安心だ。親より厳しいんじゃない?」とコメントし、笑いを誘った。
2022年11月24日2023年2月16日から26日まで開催される第73回ベルリン国際映画祭で、スティーヴン・スピルバーグ監督が金熊名誉賞を受賞することが決定した。「素晴らしいキャリアを持つスティーヴン・スピルバーグ監督は、世界中の何世代もの観客を魅了してきただけでなく、夢の工場としての『シネマ』に新しい意味を与えました。ティーンエイジャーのいつまでも変わらぬ魔法の世界の中でも、歴史が永遠に刻んだ現実の中でも、彼の映画は私たちの感情を満たしてくれる面となり、別の次元へと連れ出します」と同映画祭のディレクターコンビが公式HPで声明を発表した。また、プレスリリース内でスピルバーグ監督について「キャリアを通じて計19回アカデミー賞にノミネートされ、現在までに3度オスカー像を手にしている。史上最も成功した映画監督」と説明。金熊名誉賞は1982年に創設されたベルリン国際映画祭の名誉賞で、映画界に大きな貢献をした業界人に贈られる。これまでの受賞者にはジェームズ・スチュワート、アレック・ギネス、オリヴァー・ストーン、ウィレム・デフォー、ヘレン・ミレン、イザベル・ユペールらがいる。授賞式にてスピルバーグ監督の最新作『The Fabelmans』(原題)が上映されるという。(賀来比呂美)
2022年11月24日新海誠監督の最新作映画『すずめの戸締まり』をテーマにしたカフェが2022年12月1日(木)から2023年2月5日(日)まで東京・新宿ミロードにオープンする。新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』のテーマカフェ『すずめの戸締まり』は、『君の名は。』『天気の子』でヒットを飛ばした新海誠監督が手掛ける最新作・長編アニメーション映画。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描く現代の冒険物語だ。2022年11月11日(金)の全国公開から3日間で観客動員133万人、興行収入18億円を突破するなど、人気を博している。そんな映画『すずめの戸締まり』の世界観を体感できるテーマカフェが、新宿ミロードに期間限定オープン。店内では、作中に登場するキャラクターやビジュアルをイメージしたメニューの数々を楽しめる。“扉”のアサイーボウル中でも注目したいのは、映画『すずめの戸締まり』の印象的なビジュアルを再現した「扉のアサイーボウル」。ベリーソースを挟んだスポンジケーキを扉に見立て、アサイーヨーグルトで水面を表現した。「スナック はぁばぁ」でアレンジした“ポテサラ焼うどん”フードは、「すずめの椅子」をイメージしたサンドウィッチや、要石から着想を得ただし茶漬けのほか、作中に登場する「スナック はぁばぁ」ですずめがアレンジした“ポテサラ焼うどん”も用意する。“常世の空”イメージのドリンクドリンクは、小さな白猫・ダイジンをイメージしたアプリコットミルクフロート「ダイジンフロート」、大きな黒猫・サダイジンをイメージしたほうじ茶ミルクフロート「サダイジンフロート」、扉の向こうに広がる常世(トコヨ)の空をイメージして美しいグラデーションカラーに仕上げたピーチレモン風味のドリンク「常世ドリンク」などが揃う。“ダイジン”のマスコットなどオリジナルグッズさらに、物販コーナーも用意し、ダイジンのマスコットキーホルダーや、すずめのアクリルスタンド、劇中のシーンをプリントしたステッカーなどオリジナルグッズを充実のラインナップで取り揃える。【詳細】『すずめの戸締まり』カフェ期間:2022年12月1日(木)~2023年2月5日(日)場所:BOX cafe&space 新宿ミロード1号店住所:東京都新宿区西新宿1-1-3 新宿ミロード 7階予約方法:・カフェサイトオープン:2022年11月18日(金)12:00 (予約18:00~)・予約金:550円※予約特典付きメニュー例:・すずめのまかないポテサラ焼うどん 1,320円・すずめの椅子のサンドウィッチ 1,540円・要石のだし茶漬け 1,430円・災いのミミズ 戸締まりクレープ 1,430円・扉のアサイーボウル 1,430円・ダイジンフロート 1,100円・サダイジンフロート 1,100円・常世ドリンク 990円グッズ例:・マスコット(ダイジン・ぬこ駅長) 1,540円・レイヤーアクリルスタンド 2,420円・インスタントフィルム風ステッカー(全20種) 各220円※画像はすべてイメージ。
2022年11月21日映画『怪物』が、2023年6月2日(金)に公開される。監督は是枝裕和、脚本は坂元裕二が担当。“2人の子供たち”が紡ぐストーリー映画『怪物』は、『万引き家族』の是枝裕和が監督、『花束みたいな恋をした』の坂元裕二が脚本を手掛けるオリジナル作品だ。物語の舞台となるのは、大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、無邪気な子供たちと、人々が平穏な日常を送る中、ある日学校でケンカが起きた。よくある子供同士のケンカかと思いきや、彼らの食い違う主張が大人や社会、メディアを巻き込む大事になっていく。そして嵐の朝、子供たちが姿を消す。登場人物それぞれの視線を通した“怪物”探しの結末とは?是枝裕和×坂元裕二が初タッグ監督の是枝裕和は、『そして父になる』でカンヌ国際映画祭の審査員賞を受賞、『万引き家族』で最高賞パルムドールに輝いた人物。『ベイビー・ブローカー』でも、カンヌ国際映画祭 エキュメニカル審査員賞を受賞、主演ソン・ガンホは韓国人俳優として初となる最優秀男優賞を獲得し、話題を集めた。2019年公開の『真実』ではフランス、2022年の『ベイビー・ブローカー』では韓国と、世界のフィルムメーカーとタッグを組んできた是枝裕和が、ひさしぶりに日本での映画制作に挑む。脚本を務めるのは、「Mother」「最高の離婚」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」「カルテット」「大豆田とわ子と三人の元夫」「初恋の悪魔」といった人気ドラマを世に送り出し、映画『花束みたいな恋をした』でもヒットを飛ばした脚本家・坂元裕二。「カルテット」では芸術選奨文部科学大臣賞、「大豆田とわ子と三人の元夫」では文化庁芸術祭賞優秀賞に輝くなど、華々しい受賞歴を持つ。是枝裕和は、かねてより坂元裕二とのコラボレーションを熱望。坂元も、是枝の存在を憧れであり、嫉妬めいた思いの対象だったと明かしている。なお、企画・プロデュースは川村元気と山田兼司が務める。第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞尚、映画『怪物』は、第76回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品され、脚本を担当した坂元裕二が脚本賞を受賞した。「クィア・パルム賞」と合わせ2冠を獲得したこととなる。なお、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門選出は、是枝裕和にとって『ベイビー・ブローカー』以来2年連続、7回目の選出となる。安藤サクラや永山瑛太が出演キャストは、是枝監督曰く“『万引き家族』とはまた全く違う凄みのある役”を演じるという安藤サクラや、“坂元裕二が当て書きした役”を演じるという永山瑛太など。また、2人の少年を黒川想矢、柊木陽太が演じる他、高畑充希、角田晃広、中村獅童、田中裕子らも名を連ねる。麦野早織…安藤サクラ息子・湊を愛するシングルマザー。息子が担任教師の保利から暴力を受けていることを疑い、学校へ説明を求めに行く。麦野湊…黒川想矢早織の息子。小学5年生。道中に咲いている花の名前を唱えながら歩く依里に「お母さんが、男の子は花の名前知らない方がモテるって」と言い放つ。星川依里(より)…柊木陽太湊の同級生。トンネルの手前で思わず立ち止まる湊に向かって、余裕そうにうなり笛を鳴らしながら「暗いの怖がる男はモテないよ」と言う。暗いトンネルを抜けた先で見つけた廃車となった電車の車両は、湊と依里の秘密基地に。保利(ほり)…永山瑛太湊、依里の担任教師。早織が学校へ説明を求めに来た際、釈然としない態度で謝罪を述べるシーンも。広奈…高畑充希保利の恋人。正田…角田晃広湊、依里が通う小学校の教頭。星川清高…中村獅童依里の父でシングルファーザー。伏見…田中裕子小学校の校長。音楽は坂本龍一映画『怪物』の音楽を担当するのは、坂本龍一。『ラストエンペラー』で日本人初となるアカデミー賞作曲賞を受賞し、『レヴェナント:蘇えりし者』や『怒り』などにも楽曲を提供してきた坂本龍一が、どのような音楽を書き下ろすのか注目だ。<坂本龍一 コメント全文>「怪物」怪物と言われると誰が怪物なんだと探し回ってしまうんだが、それはうまくいかない。誰が怪物かというのはとても難しい問いで、その難しい問いをこの映画は投げかけている。さて、その難解なテーマの映画にどんな音楽をつければいいのだろう。救いは子供たちの生の気持ち。それに導かれて指がピアノの上を動いた。正解はない。今回残念ながらスコア全体をお引き受けする体力はなかった。監督からのたってのご所望でピアノ曲2曲を提出した。新しいアルバム「12」からの曲や、古い曲を使って全体を構成してくださった。【作品詳細】映画『怪物』公開日:2023年6月2日(金) 全国ロードショー監督・編集:是枝裕和脚本:坂元裕二出演:安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、高畑充希、角田晃広、中村獅童、田中裕子音楽:坂本龍一企画・プロデュース:川村元気、山田兼司
2022年11月21日芥川賞作家・平野啓一郎の同名小説を映画化した妻夫木聡主演の映画『ある男』。11月18日(金)に公開されるこの作品の監督を務めたのが、『愚行録』『蜜蜂と遠雷』『Arc アーク』といった作品で、国内外から注目される石川慶監督だ。宮崎県にある山間部の町に現れた一人の男。離婚して実家のあるその町に戻っていた里枝は、谷口大祐と名乗るその男と再婚し、娘の花も生まれ、幸せな生活を送っていた。しかし、大祐が仕事中に事故死。疎遠だった大祐の兄が法要に訪れ、遺影を見て、意外な事実を口にする。「これ、大祐じゃないです」。果たして谷口大祐と名乗っていたこの男は誰なのか?里枝から依頼を受けた弁護士の城戸は、このある男<X>の正体を探すこととなる……。11月18日に公開される映画『ある男』。石川慶監督の最新作であるこの作品では、主人公を演じる妻夫木聡、里枝を演じる安藤サクラ、<X>を演じる窪田正孝ほか、仲野太賀、眞島秀和、柄本明ら日本映画に欠かせない俳優たちが登場し、物語を彩っている。この物語は<X>の正体を追うミステリーでもあり、<X>を愛した家族たちの物語でもあり、人間の変身願望をめぐる物語でもある。石川慶監督は、「アイデンティティとは何か」「自分とは何か」という抽象的な問題を、各登場人物の感情にフォーカスを当てながら、鮮やかに描き出してみせた。石川慶監督、その経歴この『ある男』を手掛けた石川慶監督は、1977年生まれ。東北大学で物理学を学んだ後、ポーランド国立ウッチ映画大学で映画製作を学んだという経歴を持つ映画監督だ。『ある男』以前の作品ではポーランド人のピオトル・ニエミイスキを撮影監督に起用し、映像のグレーディングなどはポーランドで実施。日本独自の湿度感を感じさせないクリアな映像で、ドメスティックな人間ドラマを描いてきた。愛知で生まれ、宮城で物理学を学び、ポーランドで映画製作を学んだ石川慶監督。映画だけでなく、物理学にも興味を持つという監督が持つ様々な視点が、彼の作品をこれまでの日本映画とはどこか違う、監督独自の色を付け加えていると言えるだろう。ここで、監督のフィルモグラフィを振り返ってみたい。人間の愚かさが招いた悲劇の真相を描く衝撃のデビュー作『愚行録』(2017年)2017年に製作された『愚行録』は、貫井徳郎のミステリー小説を映画化した物語だ。ストーリーの中心にあるのは、エリート一家が惨殺された未解決殺人事件。妻夫木聡演じる雑誌記者の主人公が、この事件の関係者への取材を進めるうちに、事件の背後にある嫉妬や羨望、格差や虐待といった事実が浮かび上がってくる。大手ディベロッパー男性社員による選民意識と女性差別。華やかなキャンパスライフの裏にある、格差社会やちょっとした悪意。目標のために人を利用しようとする人間の身勝手さ。家庭内にある愛憎や性的虐待。こういった、大小の“愚行”が積み重なり、大きな事件が引き起こされていくさまを、石川慶監督はどこまでもドライに描き出して見せた。主人公を演じた妻夫木聡と妹役の満島ひかりの演技もすばらしく、人間が抱える暗部をえぐり出すような作品となっている。第73回ベネチア国際映画祭にて『愚行録』フォトコールに登壇した石川慶監督、満島ひかり Photo by Andreas Rentz/Getty Images音楽家たちの成長と音楽愛を描いた『蜜蜂と遠雷』(2019年)長編映画2作目となった『蜜蜂と遠雷』は、直木賞と本屋大賞をダブル受賞作した恩田陸の小説を映画化した作品。前作とは全く毛色の違う、青春群像劇となっている。映画『蜜蜂と遠雷』完成披露イベントある国際ピアノコンクールの2週間にわたる審査を通じ、ピアニストたちの葛藤と成長を描く本作。神童と言われながらも長らく音楽界から離れていた元天才少女(松岡茉優)、ジュリアード音楽院在学中で優勝候補と言われるジュリアードの王子様(森崎ウィン)、働きながら「生活者としての音楽」を目指す28歳のサラリーマン(松坂桃李)、彗星のように音楽界に現れた16歳の天才異端児(鈴鹿央士)。音楽の愛と喜び、天才の才能とエゴイズム、音楽家たちの友情などを、細密な映像と圧倒的な音楽で描き出した。本作では石川監督が脚本も担当。映像やセリフと登場人物たちが奏でる音楽が調和し、ストーリーに深い余韻を与えている。不老不死の体を得た女性の選択を描くSF映画『Arc アーク』(2021年)中国系アメリカ人作家ケン・リュウによるSF小説「円弧(アーク)」を映画化した『Arc アーク』のテーマは、不老不死。この『Arc アーク』は石川監督自身で企画から参加したという意欲作だ。初日舞台挨拶『Arc アーク』(c)2021映画『Arc』製作委員会この作品で描かれているのは、不老不死の技術が開発された時代に、30歳で初めてその処置を受けた女性・リナの物語。リナを演じる芳根京子は、一人の女性の17歳から100歳以上までという、幅広い年代を演じてみせた。近未来を舞台にしたSF映画ながらもけっしてSF的ではないルックで、現代の地続きにある未来に生きる一人の女性の選択と愛情を、やさしく描いている。俳優の中からキャラクターを引き出す演出手法が深い人間ドラマを紡ぎだすヒューマンミステリー、音楽青春映画、SF映画……。一つのジャンルに囚われることなく、しかしどこか一貫した、ドライで澄んだ空気感を持つ石川慶監督の作品たち。物理学を学び、ポーランドで映画を学ぶという、日本映画界には珍しい出自が、これまでの日本映画界にはない感性を育み、その独特の空気感を作り上げたと言えるだろう。じっくりとリハーサルを行って、俳優たちの中に芽生えたキャラクターの感情をすくい上げていく演出方法で、石川監督は俳優たちからも厚い信頼を得ているという。俳優たちの感覚を研ぎ澄まし、キャラクターを育てて物語を織り上げていく石川監督の作品は、どれも人間ドラマとしても見応えのあるものばかりだ。まずは最新作『ある男』を観て、そのドラマと空気感を味わってみてほしい。(松弥々子)■関連作品:愚行録 2017年2月18日より全国にて公開© 2016「愚行録」製作委員会蜜蜂と遠雷 2019年10月4日より全国にて公開(C)2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会Arc アーク 2021年6月25日より全国にて公開©2021映画『Arc』製作委員会ある男 2022年11月18日より全国にて公開©2022「ある男」製作委員会
2022年11月18日是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二が初タッグを組むオリジナル映画 『怪物』(2023年6月2日)が公開されることが18日、明らかになった。同作は是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二によるオリジナル作。今回、森の中を走る2人の子供たちのイノセントな写真と、作品タイトルが『怪物』であることが明らかになった。監督を務める是枝裕和は『そして父になる』(13年)でカンヌ国際映画祭の審査員賞を受賞、さらに『万引き家族』(18年)ではカンヌ最高賞であるパルムドールを受賞するという栄誉に輝き、今年公開の『ベイビー・ブローカー』(22年)ではカンヌ国際映画祭にてエキュメニカル審査員賞を受賞。主演のソン・ガンホは韓国人俳優として初となる最優秀男優賞を受賞し話題となった。『真実』(19年)ではフランス、『ベイビー・ブローカー』では韓国と、世界中の映画人とタッグを組んできた是枝監督が、久々に日本での映画制作を行う。また本作の脚本を務めるのは、映画『花束みたいな恋をした』の脚本家・坂元裕二。是枝監督が今最もリスペクトするという坂元はこれまでドラマ『Mother』(10年)、『最高の離婚』(13年)、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(16年)、『カルテット』(17年)、『大豆田とわ子と三人の元夫』(21年)、『初恋の悪魔』(22年)など、視聴者の心を捉えて離さない数多くの連続ドラマの脚本を手掛けている。また数々の受賞歴を誇り、『最高の離婚』では日本民間放送連盟賞最優秀賞、『Mother』では第19回橋田賞、『Woman』では日本民間放送連盟賞最優秀賞、『カルテット』では芸術選奨文部科学大臣賞、『anone』ではMIPCOM BUYERS’ AWARD、『大豆田とわ子と三人の元夫』では文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞している。是枝はかねてより坂元の手腕に羨望と畏敬の念を抱いておりファンだったことを明かし、協業についてはどこか諦めていたが、夢が叶ったのだという。一方で坂元は、是枝作品の脚本を監督以外の人が書くことについて、無理に決まってると考えていたこと、是枝は憧れの存在のような人であり、嫉妬めいた思いの対象だったが気持ちが少しずつ変化し、今回の映画作りに至ったことについて触れている。互いにリスペクトしあいながらも、実現不可能と思ってきた夢のコラボレーションが結実した新作で、撮影は2022年の春と夏に終え、現在ポストプロダクション中となっている。○是枝裕和監督 コメント基本的には自分の映画は自分で脚本を書いて来ましたが、誰か脚本家と組むなら誰が?という質問には必ず「坂元裕二!」と即答してきました。それは、そんなことは自分のキャリアには起こらないだろうとどこかで諦めていたからです、きっと。夢が叶ってしまいました。こんなことを言うと坂元裕二ファンには怒られるかも知れませんが、加害者遺族、赤ちゃんポスト、子供達の冒険旅行、疑似家族と、同じモチーフに関心を持たれている方だなと親近感を抱いておりました。もちろん作品になるタイミングは前後していますし、扱い方は全く違うのですが、それでも彼と自分は同じ時代を生き同じ空気を吸って吐いているんだと感じていました。そして、何より、その題材をとてつもなく面白いものに着地させる手腕には、羨望と畏敬の念と両方を抱いておりました。今回は、縁あって共同作業が実現してしまいました。監督としてこの素晴らしい脚本とちゃんと勝負しなくてはいけないと、ファンであることは隠したつもりだったのですが、恥ずかしながら、バレバレだったと思います。まだタイトル以外は明かせませんが、誰よりもこの作品の完成が待ち遠しいです。○坂元裕二氏 コメント是枝作品の脚本を是枝さん以外の者が書くと聞くと、観客の方はどのように思われるのでしょう。わたしは、「え、そんなことはありえるの? 無理に決まってるでしょ」派です。是枝監督は世界一の脚本家でもありますから。しかも撮影現場で俳優やスタッフと対話しながら脚本を作っていくタイプの監督です。そんな仕事を引き受けた脚本家がいたら、身の程知らずだなと苦笑いするはずです。まったくもって愚か者ですね。是枝さんは学年もクラスも違っていて話したこともないけど、時々廊下で目が合ったり、持ってるものを見て真似して手に入れたくなる、憧れの存在のような人でした。あんな人になりたかったな、なれなかったな。いいな、羨ましいな。そんな嫉妬めいた思いの対象だった是枝さんが、『海よりもまだ深く』という映画の作中やインタビューで「こんな自分になりたいわけじゃなかった」と語られていて、驚きました。是枝さんの秘密をちょっと知ったような気になりました。誰だって多かれ少なかれ自分に納得いかなくて、こんなつもりじゃなかったと思いながら生きていて、どこかで折り合いをつけようとするけど、良いこともあれば悪いこともある。自分のことがあまり好きじゃなかったりする。廊下の向こうにいる是枝さんのことを見かけるたびに、「僕もそうなんだよね」と心の中で勝手に話しかけてみたりする、そんな存在に変わって、この映画もそんな風にして作っていきました。自分を好きになれない誰かへのエールになるといいなと思っています。(C)2023「怪物」製作委員会 (C)藤井保
2022年11月18日11月18日に公開される映画『宮松と山下』の監督を務める佐藤雅彦、関友太郎、平瀬謙太朗のオフィシャルインタビューが到着した。本作は、数多くのCMや教育番組『ピタゴラスイッチ』を手がけてきた東京藝術大学名誉教授の佐藤雅彦、NHKでドラマ演出を行ってきた関友太郎、多岐にわたりメディアデザインを手がける平瀬謙太朗の3人からなる監督集団「5月」が、香川照之を主演に迎えて制作した初の長編映画。出演者はエキストラ俳優・宮松を演じる香川照之のほかに、津田寛治、尾美としのり、野波麻帆、大鶴義丹、尾上寛之、諏訪太朗、黒田大輔、中越典子が名を連ねている。以下、珍しい“3名監督”での活動や“エキストラ”をテーマにした経緯、香川照之を起用した理由などを監督3名が語るオフィシャルインタビューをお届けする。――3人で役割分担をされているのでしょうか?佐藤我々は3人それぞれに決まった役割があるわけではなく、何でも3人で1つの物事に取り組んでいます。企画・脚本・編集も3人でやっています。母体が研究室(注:「5月」の前身は東京藝術大学大学院の佐藤研究室から派生した「c-project」)というのもあるかもしれませんが、1つの物事に対して皆で意見して作り上げるという雰囲気ですね。(C)2022『宮松と山下』製作委員会――3人の意見が食い違うことはないんですか?関意見が違うということよりも、この体制に頼っている部分の方が大きいです。例えば、3人分のOKが出たカットやセリフだけが残っていくので、撮れ高の信頼度が高いというか。そこには自分にないアイデアもたくさん詰まっているわけで、助かることだらけなんです。――エキストラを主演にしたのは何故でしょうか?関僕がNHKに入ったばかりの現場で担当したのがエキストラだったんです。京都で時代劇の撮影をしていたのですが、エキストラの人たちは、朝は江戸の町人、午後は衣装替えをして侍役、というように1日の中で色んな人間を演じるんです。また、侍が大勢いるように見せたいシーンでは、侍が斬られて倒れた後、その人がむくっと立ち上がって別の侍としてまた斬り合いに加わっていました。そういう、撮影現場での知恵や工夫を目の当たりにして、ここには独特な世界があるな、と思ったんです。そこから、エキストラならではの行為を映像で切り取って見せる、というアイデアが出てきました。さらにそれを映画にする場合、エキストラとして演じている部分と、その人の地の生活を、全く同じトーンで並列に描くことで、映像体験としても面白くなるはずだ、と考えたのがこの企画のはじまりでした。(C)2022『宮松と山下』製作委員会――なぜ主人公に香川さんを起用したのでしょうか?平瀬まず宮松という人物は、非常に難しい役です。この映画にとっては、主人公として物語を引っ張っていく「存在感の強さ」が必要ですが、劇中ではエキストラの仕事をしているので、むしろ背景に馴染むような「存在感の無さ」が求められます。この矛盾する二面性を持っている俳優を、私たちは当初、見つける事ができず、企画はあるのに実際には動き出せずにいました。それが、ある時、香川さんの名前が出た瞬間に、3人とも「香川さんなら両立できる!」と確信し、ようやく企画が動き出しました。その時点ではまだエキストラという企画(手法)しかなかったので、そこから物語や設定を作り始めました。もし香川さんに断られていたら、この企画はお蔵入りしていたと思います。――香川さんといえば、『半沢直樹』シリーズなど、最近はテレビドラマでの個性的な役柄のイメージが強い印象です。関僕は学生時代に『ゆれる』を見た時に、初めて「映画を作りたい!」と思ったんです。『半沢直樹』とは違うタイプの繊細で細かい芝居だと思うのですが、個人的にはそちらの印象がすごく強いですね。佐藤私は普段まったくテレビを見ないので半沢さん?も全然知らないんです。香川さんはやはり『ゆれる』を見た時にものすごい存在感と演技力で、凄い役者さんだと思っていました。最近のテレビでの芝居を知らなかったことが、逆に功を奏したかもしれません。(C)2022『宮松と山下』製作委員会――演出や撮り方は脚本の時点でしっかり決めていたのでしょうか。それとも現場で香川さんと話し合いながら決めていったのですか?平瀬セリフは基本的に脚本通りですが、宮松がどのような人物なのかは、香川さんと現場で話し合いながら作っていきました。お芝居した後に香川さんから「今のは宮松じゃなかったね」とお声がけ頂き、撮り直すということが何度もありましたね。佐藤例えば、宮松がロープウェイのシーンで階段を降りるシーンがあるのですが、2歩あるいて1歩なのか、1歩ずつ降りるのか、香川さんが全部演じて見せてくれるんです。そうして「宮松だったらこうするね」と、とんちょこちょこ、と階段を降りたんです。ああ、それだ、という具合に、動きを決めていきました。――これからご覧になる皆さんへメッセージをお願いいたします。平瀬サンセバスチャン国際映画祭に参加し、現地の大きな劇場で600人の観客と一緒に『宮松と山下』を観ました。あの日、劇場で感じたのは、香川さんのお芝居が世界の観客の心を打っているということでした。『半沢直樹』や『六本木クラス』などのパブリックイメージとは違う、テレビでは見られない香川さんが映っています。それを一番届けたいです。関現場で一番驚いたのは香川さんの演技と表情の豊かさでした。主役だからこそ見せられる芝居に、びっくりすると思います。佐藤私はやっぱり新しい企画手法を見てほしいです。それこそが「5月」が掲げてきた“手法がテーマを担う”なので。ぜひ劇場で、かつてない映像体験を味わってください。<作品情報>映画『宮松と山下』11月18日(金) 全国公開映画『宮松と山下』ポスタービジュアル (C)2022『宮松と山下』製作委員会監督・脚本・編集:関友太郎平瀬謙太朗佐藤雅彦【出演】香川照之津田寛治尾美としのり野波麻帆大鶴義丹尾上寛之諏訪太朗黒田大輔中越典子公式サイト:
2022年11月15日映画『メグレと若い女の死』が、2023年3月17日(金)より順次公開される。パトリス・ルコント監督の最新作映画『メグレと若い女の死』は、第42回カンヌ国際映画祭にノミネートされた『仕立て屋の恋』や、第16回セザール賞にて7部門ノミネートされた『髪結いの亭主』を世に送り出し、“恋愛映画のマエストロ”とも称されるフランスのパトリス・ルコント監督による最新作。8年ぶりに制作した『メグレと若い女の死』は、パトリス・ルコントの出世作でもある『仕立て屋の恋』の原作者ジョルジュ・シムノンのミステリー小説「メグレ警視シリーズ」を実写映画化するものだ。ジョルジュ・シムノン「メグレ警視シリーズ」を映像化映像化するのは、ジョルジュ・シムノンの代表作「メグレ警視シリーズ」の中でも特に人気の高い、1954年発行の小説『メグレと若い女の死』。犯人捜しの謎解きを軸にしながら、メグレ警視が身元不明で亡くなった女性の素性と生涯を探り、手がかりが極端に少ないながらも徹底した聞き込み捜査を行い、事件の真相に迫っていく様を鮮やかに描き出した。華やかな世界を夢見て、都会で暮らす女性たちに降りかかる現実の厳しさ、それゆえの貧困と都会の闇を炙りだしていく。ジェラール・ドパルデューがメグレ警視に主人公メグレ警視役を演じるのは、フランスの名優ジェラール・ドパルデュー。身長180センチ、体重100キロという、原作に忠実な姿を生かしながら、重厚さと渋みを漂わせる演技を見せる。<映画『メグレと若い女の死』あらすじ>1953年のパリ。ある日モンマルトルのヴァンティミーユ広場で、シルクのイブニングドレスを着た若い女性の刺殺体が発見される。血で真っ赤に染まったドレスには5か所もの執拗な刺し傷。この事件の捜査を依頼されたメグレ警視は、死体を見ただけで複雑な事件になる予感がするのだった……。死体のそばに持ち物類は何もなく、事件を目撃した人もいない。彼女が誰なのか、どんな女性だったのかを知る人もいない。そんな状況で、若い女性には不釣り合いなほど高級なドレスが彼女を特定する唯一の手がかりに。メグレ警視は捜査を進めていくうちに、身元不明の彼女がどうして殺されなくてはいけなかったのか、彼女はどんな人生を送ってきたのかを探っていく。この事件に異常にのめり込んでいくメグレ警視。何が彼をこれほどまでに駆り立てるのか……。【詳細】映画『メグレと若い女の死』公開日:2023年3月17日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開原作:ジョルジュ・シムノン監督:パトリス・ルコント脚本:パトリス・ルコント、ジェローム・トネール撮影:イヴ・アンジェロ音楽:ブリュノ・クーレ出演:ジェラール・ドパルデュー、ジャド・ラベスト、メラニー・ベルニエ、オーロール・クレマン、アンドレ・ウィルム2022年/フランス/89分/カラー/シネスコ/5.1ch/原題:Maigret/日本語字幕:手塚雅美
2022年11月14日映画『スナッチ』や『アラジン』などを手掛けたガイ・リッチー監督の映画『ジェントルメン』(20)が、dTVで配信開始した。同作は、マシュー・マコノヒーやヒュー・グラントら豪華キャストが演じるクールなギャングスターたちの駆け引きを描いたクライムアクション。ロンドンで長年にわたる大麻の大量栽培・販売で財を成したアメリカ人のミッキー(マシュー・マコノヒー)がビジネスを売却し、引退するという噂が暗黒街に流れる。その利権総額500億円を狙って、強欲なユダヤ人大富豪、ゴシップ紙の編集長、ゲスな私立探偵、チャイニーズ&ロシアン・マフィア、さらには下町のチーマーまでもが跡目争いに参戦し、されぞれの駆け引きが繰り広げられる。マシュー・マコノヒー、ヒュー・グラントのほか、チャーリー・ハナム、ヘンリー・ゴールディングら個性派俳優が顔をそろえた。また、ギャングたちが着こなすファッション、音楽などの演出も見どころになっている。
2022年11月13日映画『TAR/ター』が、2023年5月12日(金)に公開される。主演はケイト・ブランシェット、監督・脚本はトッド・フィールド。トッド・フィールド監督“16年ぶり”の最新作映画『TAR/ター』は、『イン・ザ・ベッドルーム』『リトル・チルドレン』でアカデミー賞にノミネートされた、トッド・フィールドが16年ぶりに手掛ける作品。ドイツのオーケストラで首席指揮者に任命された初の女性指揮者リディア・ター(Lydia Tár)の苦悩を描くサイコスリラーだ。トッド・フィールドによると、リディア・ターの物語は「唯⼀無⼆のアーティスト、ケイト・ブランシェットに向けて書いた」ものだという。尚、音楽は『ジョーカー』でアカデミー賞作曲賞を受賞した気鋭のチェリストであり、作曲家のヒドゥル・グドナドッティルが務める。ケイト・ブランシェットが主演、女性指揮者役に主演を務めるのは、『ナイトメア・アリー』『キャロル』のケイト・ブランシェット。ドイツのベルリン・フィルで女性として初めて首席指揮者に任命された主人公、リディア・ター役を演じる。その他、『キングスマン』シリーズのマーク・ストロング、『燃ゆる女の肖像』のノエミ・メルラン、『あの⽇のように抱きしめて』のニーナ・ホス、「ゲーム・オブ・スローンズ」のジュリアン・グローヴァーなどが脇を固める。リディア・ター…ケイト・ブランシェット世界最⾼峰のオーケストラの⼀つであるドイツのベルリン・フィルで、⼥性として初めて⾸席指揮者に任命された天才指揮者。天才的な能力とそれを上回る努力、類稀なるプロデュース力で、自身を輝けるブランドとして作り上げることに成功し、作曲家としても活躍。恋⼈のシャロンから「あなたは高みを求めすぎる」と心配されるも軽くあしらっていたが、自身も気づかないうちに軋みが生じ始める。また、ジュリアード⾳楽院で講義を行っているが、入学したての1年⽣の⽣徒の不⽤意な発⾔を聞き逃さず、問詰めることも。アカデミー賞主要6部門にノミネート第95回アカデミー賞では、映画『TAR/ター』が主要6部門にノミネート。作品賞をはじめ、トッド・フィールドが監督賞、脚本賞、ケイト・ブランシェットが主演女優賞にノミネートされた他、編集賞、撮影賞候補にも選出されている。アカデミー賞前哨戦となる第80回ゴールデングローブ賞では、作品賞(ドラマ部門)、脚本賞、主演女優賞(ドラマ部門)の3部門にノミネート。そのうち、ケイト・ブランシェットが主演女優賞(ドラマ部門)受賞を果たした。尚、ケイト・ブランシェットは、本作で主演・助演あわせて10回目のゴールデングローブ賞ノミネートとなる。なお、第79回ヴェネチア国際映画祭でも、ケイト・ブランシェットが『TAR/ター』で最優秀女優賞を受賞した。映画『TAR/ター』あらすじドイツのベルリン・フィルで、女性初の首席指揮者に任命されたリディア・ター。作曲家としても圧倒的な地位を手にしていたが、マーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。そんな時、かつてターが指導した若手指揮者の訃報が入り、ある疑惑をかけられる。のしかかる重圧、過剰な自尊心、仕掛けられた陰謀により、ターは追いつめられていく。【作品詳細】映画『TAR/ター』公開日:2023年5月12日(金)監督・脚本:トッド・フィールド出演:ケイト・ブランシェット、マーク・ストロング、ジュリアン・グローヴァー、ノエミ・メルラン、ニーナ・ホス、ソフィー・カウアー、アラン・コルデュナー音楽:ヒドゥル・グドナドッティル
2022年11月13日映画『ippo』が、2023年1月7日(土)より順次、全国の劇場で公開される。監督は柄本佑。監督・柄本佑×脚本・加藤一浩の短編集俳優として活躍しながら、森山直太朗主演の短編映画『夜明け』の監督も務めている柄本佑。映画『ippo』は、柄本佑が2017年から2022年にかけて撮影した3本の短編をまとめた短編集だ。3本すべてが、劇作家・演出家の加藤一浩による演劇戯曲を原作としている。加藤一浩は、劇団「東京乾電池」に所属し、ユニット「曖昧なカンパニー」も主宰する人物。旧知の仲である柄本佑と加藤一浩のコラボレーションの積み重ねにより、映画『ippo』が誕生した。加瀬亮・柄本時生・高良健吾らが出演する3本ラインナップするのは、『ムーンライト下落合』『約束』『フランスにいる』の3本。『ムーンライト下落合』は、加瀬亮、宇野祥平が出演し、久しぶりに再会した友人同士の眠れぬ夜を描いた作品。『約束』は、渋川清彦、柄本時生出演で、お金に困っている兄弟の姿を映す。高良健吾、加藤一浩出演の『フランスにいる』では、フランスの田舎町で、一人旅をする日本人の男と、同じく日本人画家の出会いを描いた。<『ムーンライト下落合』あらすじ>肌寒さを感じる、ある春の深夜。東京・下落合にある長田のアパートに、友人の三上が泊まりにきている。久しぶりの再会だ。眠れぬ夜を過ごすふたりは、互いのいまを探り合うように会話を続ける。出演:加瀬亮、宇野祥平<『約束』あらすじ>梅雨どきのある日。昔ながらの団地の一角の広場に、ふたりの兄弟がいる。スーツ姿の兄と作業着姿の弟。ふたりはどうやらお金に困っている様子なのだが……。出演:渋川清彦、柄本時生、西村順乃介、西村廉乃介<『フランスにいる』あらすじ>フランスの、ある田舎町。一人旅をする日本人の男と、同じく日本人の画家。画家はいままさに、自分のアトリエで男の肖像画を描こうとしている。全編iPhoneで撮影された1本。出演:高良健吾、加藤一浩【詳細】映画『ippo』公開日:2023年1月7日(土)渋谷ユーロスペースにて公開 以降全国順次監督・脚色・編集:柄本佑脚本:加藤一浩エンディング曲:山口ともこ「知らない人の足音だ」
2022年11月12日『竜二』(‘83)で監督デビューし、『チ・ン・ピ・ラ』(’84)、『野蛮人のように』(’85)ほか数々のヒット作を手がけた福岡市出身の映画監督・川島透。ユニバーシアード福岡大会開閉会式の総合ディレクターや小説執筆など、これまで多彩な才能を見せてきた川島が、満を持して挑むのが舞台の作・演出だ。福岡に戻ったころから“10年来の飲みの友達”という手島曜(78-spirit主催)ら福岡の演劇人による長年の説得で実現にこぎつけた舞台『無用の人』。作品への意気込みと見どころを、川島とプロデューサー兼出演の手島ほか出演者に聞いた。主人公は、やくざを辞め『演劇による更生プログラム』を受けることになった男。渡された台本を読み、演じるうちに、男は台本のエピソードやセリフが、劇中の人物のモノか自分のモノか分からなくっていく…。「最初は演出だけという話でしたが、アイデアを話すうちに脚本も書くことに。脚本の執筆期間は約1カ月。書き始めるまで2週間かかりましたが、書き始めたら一気に筆が進みました」。もともと芝居好きで、かなりの数の芝居を見てきているという川島。「とはいえ、『観る』と『やる』では大違い。芝居は編集できないので、そこが一番怖い部分です。とにかく“映画監督・川島透”に怒られないような作品となるよう一生懸命つくります」と抱負を語った。劇中では主人公“オレ”を手島曜、“オマエ”を立石義江、“アンタ”をともなが舞が演じる。その3人すべてが主人公、つまり、主人公の中の異なるキャラクターが自問自答をする内容になるそう。「以前から川島監督のファンで尊敬していたので、脚本をいただき『これが川島作品だ』と震えながら読みました。10年間の説得が実り、最初はプロデューサーとして浮かれる気持ちの方が強かったのですが、今は役者として事の重大さをひしひしと実感しています」と本作のプロデューサーも兼ねる手島。「脚本を読んでセリフの多さに驚くと同時に、川島監督はやはり“映像の人”だと感じました。今から3人で背負うのだ、と武者震いする心境ですが、役者としてのすべてを注ぎ込み、監督が台本に描かれた“映像”を舞台の上で表現できればと思います。」と立石が意気込み、ともながが「川島監督が描く主人公は、やくざなのにキュートで、キャラクターへの強い愛を感じます。私たちのセリフもほとんどあてがきで感激しました。監督に『こいつらと一緒にやれてよかった』と思ってもらえるような舞台にしたいです。」と締めくくった。“笑いあり、歌ありダンスあり、一人芝居なのに超大作”…自らを「エンターテインメント志向の監督」と称し、「おふざけや戯れのなかに、リアルな“人間”を見つめるのが好き」と語る川島が、どんな舞台を見せてくれるのか今から楽しみだ。公演は11月19日(土)、20日(日)、ぽんプラザホールにて。チケットは発売中。
2022年11月11日auスマートパスプレミアムは11日、映画『すずめの戸締まり』の劇場公開を記念し、新海誠監督作品の特集を公開した。新海監督の最新作となる同作は、日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく少女・鈴芽の解放と成長を描いた現代の冒険物語。同特集では、『すずめの戸締まり』本編冒頭12分間の映像を会員向けに無料公開しているほか、『君の名は。』、『天気の子』など新海監督の過去作品も追加料金なしで観ることができる。なお、auスマートパスプレミアムでは、全国のTOHOシネマズで毎週月曜に1,100円で鑑賞できる「auマンデイ」、ユナイテッドシネマやシネプレックスなどで毎日1,400円で鑑賞できる「auシネマ割」など、映画鑑賞キャンペーンも実施中だ。
2022年11月11日福永朱梨、金子大地共演の松居大悟監督作『手』がロッテルダム国際映画祭に正式出品されることが決定した。本作は、ロマンポルノ50周年記念プロジェクト「ROMAN PORNO NOW」第1弾の作品。正式出品されることが決定したのは、2023年1月25日~2月5日(現地時間)にかけてオランダで開催される第52回ロッテルダム国際映画祭・ハーバー部門。ロッテルダム国際映画祭は、新人監督の登竜門的な存在として多くの若手映像作家の作品を紹介しており、毎年約600作品が上映され、来場者数は30万人を超えるヨーロッパでは重要な国際映画祭のひとつ。また、ハーバー部門は、映画祭の中でも最新で最大のプログラムで、世界から集まる幅広い現代映画を紹介する極上のセクションとなる。今年は、『バトルクライ』(21)、『土竜の唄 FINAL』(21)が同部門に出品された。松居監督作品のロッテルダム国際映画祭への出品は、『アズミ・ハルコは行方不明』(16)以来、2度目の出品となる。映画祭の出品にあたり松居監督は、「日活ロマンポルノは、ロッテルダムの芸術溢れる町にどう伝わるのか。『手』は、オランダの皆様の心を撫でることはできるのか。楽しみにしています!」、主演を務めた福永朱梨は「『手』を一緒に作りあげたスタッフ、キャスト、映画を観て応援してくれているみなさんと万歳したい気持ちです!」と喜びのコメントを寄せた。ヒューマントラストシネマ渋谷にて6週にわたりロングランとなった本作。さらに、12月には池袋シネマ・ロサにて、「ROMAN PORNO NOW」3作品(『手』12/9~12/15、『愛してる!』12/16~12/22、『百合の雨音』12/23~12/29)の上映も決定している。松居大悟監督松居大悟監督コメント全文嬉しいです。『手』海外初上映であることはもちろん、ロッテルダムに届けられるなんて。ロッテルダム国際映画祭は『アズミ・ハルコは行方不明』以来2回目の出品になります。日活ロマンポルノは、ロッテルダムの芸術溢れる町にどう伝わるのか。『手』は、オランダの皆様の心を撫でることはできるのか。楽しみにしています!福永朱梨コメント全文ロッテルダム国際映画祭で上映されること、とても嬉しいです!『手』を一緒に作りあげたスタッフ、キャスト、映画を観て応援してくれているみなさんと万歳したい気持ちです!遠く離れた地の上映でどんな反応があるかドキドキしますが、国も性別も年齢も飛び越えてたくさんの人にこの映画が愛されることを願っています。フェリシア・マローニ/ロッテルダム国際映画祭コメント全文本作は、女性の自己認識をウィットに富んだ観察をし、感情的で官能的に誘惑や性体験の喜びを描いている。同時にさわ子は、頼もしく守ってくれる存在や相談相手という役割の裏に隠れたおじさんたちの内面のもろさを見いだし、興味深くも友好的な視点で伝えている。しかし学ぶ機会を得ながらも彼女は、彼らを哀れむわけでも軽視するわけでもなく、かわいい年下の女の子としての役割も担うこともない。繊細な表現で『手』は、目に見える以上のものを隠しつつ、女性たちの体や前進するための選択を代弁するかのようにパワフルな女性キャラクターを届けている。『手』は全国にて順次公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:手 2022年9月16日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開©2022 日活
2022年11月10日