パナソニックは2日、DVDスーパーマルチドライブ搭載の12.1型ノートPC「Let’snote SX4」2015年夏モデルを発表した。発売は6月12日で価格はオープン、店頭予想価格は215,000円前後から(以下すべて税別)。2015年春モデルからの主な強化点は、CPUのグレードアップと、新たにLTE対応モデルが加わったこと。LTEモデルはSIMロック端末であり、NTTドコモのXiに対応しているが、動作確認されているのはパナソニックのWonderlink LTEのみ。そのほか、CPUの違いとOSの違い、Microsoft Office Home & Business Premium プラス Office 365サービス(以下、Office)の有無によって、計5機種をラインナップ。いずれもWindows 10無償アップグレードの対象となる。○Intel Core i7モデルIntel Core i7-5600U vPro(G2.60Hz)搭載モデルは3機種で、本体カラーはブラック。LTE対応でOSがWindows 8.1 Pro Update 64bit、Office付属の「CF-SX4KFYBR」は店頭予想価格が305,000円前後、Officeが付属しない「CF-SX4KFTBR」は280,000円前後だ。LTE非対応でOSがWindows 7 Professional 64bit(Windows 8.1からのダウングレード)、Office付属の「CF-SX4KDYWR」は285,000円前後となる。共通の仕様として、メモリが8GB、ストレージが256GB SSD、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、通信機能がIEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0、フルHD対応Webカメラなど。バッテリパックはSサイズとLサイズが同梱され、バッテリ駆動時間はLTE対応モデルがLサイズ時で約20時間、Sサイズ時で約10時間。LTE非対応モデルは、Lサイズ時で約19時間、Sサイズ時で約9.5時間だ。本体サイズは、バッテリパックL搭載時がW295×D216.2×H25.4mm、バッテリパックS搭載時は奥行きが197.5mmとなる。重量は、バッテリパックL搭載時のLTE対応モデルが約1.390kg、LTE非対応モデルが約1.380kg。バッテリパックS搭載時は、LTE対応モデルが約1.180kg、LTE非対応モデルが約1.170kgとなる。○Intel Core i5モデルIntel Core i5-5200U(2.20GHz)搭載モデルは2機種で、本体カラーはシルバー。OSがWindows 8.1 Pro Update 64bitの「CF-SX4MDPBR」と、Windows 7 Professional 64bit(Windows 8.1からのダウングレード)の「CF-SX4MDPWR」だ。いずれも店頭予想価格は215,000円前後で、Officeが付属する。そのほか主な仕様は、メモリが8GB、ストレージが1TB HDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、通信機能がIEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0、フルHD対応Webカメラなど。バッテリパックはSサイズのみ同梱され、バッテリ駆動時間はWindows 8.1 Pro Update 64bitのCF-SX4MDPBRが約9時間、Windows 7 Professional 64bitのCF-SX4MDPWRが約8.5時間だ。本体サイズはW295×D197.5×H25.4mm、重量は約1.190kg。
2015年06月02日パナソニックは2日、コンバーチブルPCとして世界最軽量(パナソニック調べ)の745gとなる10.1型モバイルPC「Let’snote RZ4」の2015年夏モデルを発表した。発売は6月12日、価格はオープン。店頭向けモデルでは、ストレージ容量やMicrosoft Officeの有無、カラーの違いなどで、計6機種をラインナップする。店頭予想価格は170,000円前後から(以下すべて税別)。「Let’snote RZ4」は、液晶を背面に360度倒すことができるコンバーチブル仕様の10.1型ノートPC。2015年春モデルからの主な強化点は、CPUのグレードアップ、新たにLTE対応モデルを追加、本体カラーにウォームゴールド&カッパーを追加したこと。LTEモデルはSIMロック端末であり、NTTドコモのXiに対応しているが、動作確認されているのはパナソニックのWonderlink LTEのみ。全体のラインナップは、256GB SSDモデルと128GB SSDモデルに大別される。○256GB SSD搭載モデル256GB SSD搭載かつLTE対応モデル「CF-RZ4DFMBR」は、OSがWindows 8.1 Pro Update 64bitで、Microsoft Office Home & Business Premium プラス Office 365サービス(以下、Office)が付属する。本体カラーはウォームゴールド&カッパーだ。店頭予想価格は295,000円前後。CPUはIntel Core M-5Y71 vPro(1.20GHz)、メモリは8GB、通信機能はIEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0で、フルHD対応Webカメラを搭載する。光学ドライブは持たない。10.1型の液晶ディスプレイはタッチ対応で、解像度は1,920×1,200ドット(WUXGA)だ。バッテリ駆動時間は約10時間となっている。本体サイズはW250×D180.8×H19.5mm、重量は約770g。同じく256GB SSD搭載のLTE非対応モデル「CF-RZ4DDLBR」は、本体カラーがシルバー、本体重量が約745g、店頭予想価格が260,000円前後となる。○128GB SSD搭載モデル一方、128GB SSD搭載モデルは4機種を用意。の共通仕様は、OSがWindows 8.1 Update 64bit、CPUがIntel Core M-5Y10c(0.80GHz)、メモリが4GB、通信機能がIEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0、フルHD対応Webカメラ搭載、バッテリ駆動時間が約10時間、本体サイズがW250×D180.8×H19.5mmだ。10.1型の液晶ディスプレイはタッチ対応で、解像度は1,920×1,200ドット(WUXGA)。Office搭載で本体カラーがブルー&カッパーの「CF-RZ4LDEJR」は店頭予想価格が200,000円前後、Office搭載で本体カラーがシルバーの「CF-RZ4LDFJR」は195,000円前後となる。また、Officeなしで本体カラーがシルバーの「CF-RZ4LDDJR」は170,000円前後だ。LTE対応モデルも用意され、Officeなし、本体カラーがシルバー、本体重量が約770gとなり、店頭予想価格は190,000円前後。
2015年06月02日パナソニックは2日、2015年夏モデルのPC新製品として、12.5型液晶を搭載した2-in-1ノートPC「Let’snote MX4」を発表した。発売は6月12日で、価格はオープン、店頭予想価格は210,000円前後から(以下すべて税別)。Let’snote MX4は、360度回転式のヒンジにより、ディスプレイを背面に向かって回転させることで、タブレットに変形する2-in-1 PC。2015年春モデルからの主な強化点は、CPUのグレードアップと、新たにLTE対応モデルが加わったこと。LTEモデルはSIMロック端末であり、NTTドコモのXiに対応しているが、動作確認されているのはパナソニックのWonderlink LTEのみ。そのほか、CPUの違いとOSの違い、Microsoft Office Home & Business Premium プラス Office 365サービス(以下、Office)の有無によって、計4機種をラインナップ。いずれもWindows 10無償アップグレードの対象となる。○LTE対応・Intel Core i7モデルLTE対応でOSがWindows 8.1 Pro Update 64bit、Office付属の「CF-MX4KFYBR」は、店頭予想価格が340,000円前後。主な仕様は、CPUがIntel Core i7-5600U vPro(2.60GHz)、メモリが8GB、ストレージが256GB SSD、光学ドライブがブルーレイディスクドライブ。通信機能はIEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0で、フルHD対応Webカメラを搭載する。12.5型の液晶ディスプレイはタッチ対応、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)だ。バッテリ駆動時間は約11時間。本体サイズはW301.4×D210×H21mm(タブレット状態の高さは21.5mm)、重量は約1.255kg。○Intel Core i5モデルLTEには対応せず、OSはWindows 8.1 Update 64bit。Office搭載モデル「CF-MX4DDGJR」の店頭予想価格は240,000円前後、Officeなしモデル「CF-MX4DDFJR」は215,000円前後だ。これらは光学ドライブとしてDVDスーパーマルチドライブを内蔵している。光学ドライブなし、Officeなしの「CF-MX4DDQJR」は210,000円前後だ。そのほか主な仕様は、CPUがIntel Core i5-5300U vPro(2.30GHz)、メモリが8GB、ストレージが128GB SSD、通信機能がIEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0、フルHD対応Webカメラなど。液晶ディスプレイとバッテリ駆動時間、本体サイズは上記のLTEモデルと共通。重量は、DVDスーパーマルチドライブ搭載モデルが約1.198kg、ドライブレスモデルが約1.118kgとなる。
2015年06月02日スティーヴン・キングの小説を映画化する『IT-イット-』の監督に決まっていたキャリー・ジョージ・フクナガ(『闇の列車、光の旅』)が降板した。撮影はこの夏にも始まる予定で、主役の候補には『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』のウィル・ポールターなどが挙がっていたが、監督を失ったのを受けて延期になる模様だ。フクナガ監督は、2012年にこのプロジェクトに参画し、2部構成の映画として脚本を共同執筆した。しかし、スタジオは、予算を理由にひとつの映画にまとめることに決め、2部構成を主張するフクナガ監督と衝突したらしい。『IT-イット-』は、1986年に出版された小説で、1991年にテレビ化されたが、ストーリーが長いという理由もあり映画化されたことはない。文:猿渡由紀
2015年05月26日○深刻化する日本のITエンジニア不足いまIT業界は、深刻なITエンジニア不足の問題に直面している。みずほ銀行の基幹システム統合や日本郵政のシステム開発といった大規模な案件に加え、マイナンバー制度の導入に伴うシステム構築などによりITエンジニアの需要が急増。これらは、2015年~2017年頃にかけてシステムエンジニア不足がピークを迎えることから「2015年問題」や「2020年問題」として知られているが、2020年に東京オリンピックの開催が決まったことでも、さらなる人材不足の加速が予想されている。数万人規模におよぶ人材不足が懸念される中、企業はどのように対応していくべきなのか。その解決方法として注目されているのがオフショア開発である。オフショア開発先といえば以前は中国が中心だったが、ここ数年で中国オフショア開発を取り巻く環境が大きく変化してきた。人件費の高騰や為替変動による影響でコストが増加したほか、中国特有のカントリーリスク「チャイナリスク」を避ける企業が増え始めたのである。こうした中、中国に替わる新たなオフショア開発先として注目を集めているのがベトナムだ。業界でも早くからベトナムでのオフショアを開始し、中~大規模ウェブシステムやスマートフォンアプリの開発、サイト制作サービスなどの請負開発事業を展開する、セタ・インターナショナル 執行役員 グローバル・エンジニアリング部 コンサルティング室長の吉田謙氏は「地域だけでなく、企業がオフショア開発に求めるニーズにも変化が表れ始めています」と語る。オフショア開発といえば、従来は「とにかく開発コストを抑える」ことが主眼だったが、最近ではコストメリットがあるのは当然とした上で、日本国内のITエンジニア不足を補う目的で採用する企業が増えているのだという。○日本側の体制作りと現地へ伝える仕組みも重要企業がオフショア開発を行うにあたっては、大きく3つの課題が存在する。まず大きな壁となるのが、言語の違いによるコミュニケーションの難しさだ。コミュニケーションが円滑でなければ、どうしても日本側の意図を正確に伝えづらくなってしまう。また、細かい部分でのニュアンスの違いが積み重なった結果、時として想定外のトラブルに発展することもある。また、日本文化に対する理解や商慣習の違いも重要だ。海外のITエンジニアには、当然ながら“阿吽の呼吸”や“行間を読む”といった日本特有の文化が通じない。日本国内と同じような感覚で依頼すると、開発作業自体が上手く進まなかったり、思わぬ落とし穴が待ち受ける可能性は高くなる。オフショア開発であることを念頭に置き、より細かく正確な指示を心がける必要があるのだ。さらに、要件定義や仕様に関する認識の違いも重要なファクターとなる。認識の齟齬がなくなるよう、事前に綿密な打ち合わせを行うことも必要不可欠といえるだろう。吉田氏はプロフェッショナルの立場から「オフショア開発は、現地の開発チームだけを育てていても上手くいきません。日本側の体制作りをしっかりと行うことはもちろん、それを現地の開発チームへ的確に伝えられる仕組みも必要になります」とアドバイスする。○安心・低価格・高品質なオフショア開発を実現こうした課題を解決するべく、セタ・インターナショナルのオフショア開発では、詳細設計や開発、テスト等をベトナム側のエンジニアが、要件定義などの上流工程を日本のブリッジエンジニアが担当するという方式も選択できる。セタ・インターナショナルの日本のエンジニアがこれまで培ってきた正確かつスムーズなやり取り、的確なプロジェクト管理の進め方を顧客企業の担当者が吸収し、日本のブリッジエンジニアがいなくてもベトナムと直接開発ができるようになることで、よりコストメリットを享受でき、規模の拡大にもつながる。多くは失敗に終わるといわれるオフショア開発の導入期、その成功確率を可能な限り向上させる、同社ならではの取り組みである。また、同社のオフショア開発は低価格でありながら極めて高品質な点も大きな特徴だ。セタ・インターナショナル ベトナムオフショア開発センターの社員は、ベトナム随一の技術系大学であるハノイ工科大学やハノイ国家大学出身のエリート技術者が社員全体の約半数を占めている。さらに、ベトナム人ブリッジエンジニアの多くは日本の大手IT企業やSIerでの勤務経験があり、日本語能力試験2級相当の語学力を持ち、また英語に精通しているエンジニアも少なくない。これにより、日本語から英語、英語から日本語のローカライズに柔軟に対応する体制も構築することができる。そしてもうひとつ、ベトナム現地ブリッジエンジニアや現地システムエンジニアを顧客の専任開発チームとして月額費用固定で開発する「ラボ型開発モデル」、日本人のプロジェクトマネージャーが中心となり現地のブリッジエンジニアや現地のシステムエンジニアと協力して開発を行う「受託開発モデル」と、開発方法を選択できるのも大きなポイントといえる。スピードやコスト、開発内容、契約期間といった各種用件に応じて、最適なオフショア開発環境が構築できるのである。○各業界大手も採用する納得の実力それではここで、セタ・インターナショナルがこれまでに手がけてきたオフショア開発事例を紹介しよう。●ガリバーインターナショナル中古車流通の最大手ガリバーインターナショナルは、日本で成功したビジネスモデルを海外、特にASEANへの展開を急速に進めている。同社はスピード感を求められるグローバル環境のなかで、ラボ型開発を選択した。海外展開を進めるにあたっては、社内のツールを外部ベンダーと共有し、開発スタイルを進化させることが必要だと強く感じていたが、日本のベンダーは自社のスタイルを変えることに難色を示す。セタ・インターナショナルは同社の採用するツールを共有することをすぐに快諾。結果、スピード感ある対応を実現できたとのことだ。(「SETA MAGAZINE May 2015 Vol.1より引用)●ゴルフダイジェスト・オンラインゴルフダイジェスト・オンライン(以下、GDO)といえば、ゴルフ好きなら誰もが知っている企業だ。リテールビジネス/ゴルフ場ビジネス/メディアビジネスを展開する同社では、約10年前から中国やインドでのオフショア開発にトライしていたが、現在セタ・インターナショナルに集約されている。その主な目的は、多様化するシステムの膨大な運用・保守や追加開発作業をアウトソーシングするため。運用保守では、一定規模の開発案件と比べてより細かい単位の作業が求められる。そこでGDOでは、2011年にセタ・インターナショナルのラボ型開発を採用。細かな保守作業の依頼に加え、ナレッジを蓄積できる環境の構築により、品質やスピードの向上が図れたそうだ。●ウェザーニューズウェザーニューズでは、BtoBビジネスの拡大や海外進出にあたり、開発体制の強化が求められていた。同社ではこれまで「オフショア開発=コスト削減」のイメージが強かったが、品質を重視するセタ・インターナショナルのオフショア開発を知り、開発体制の強化に有効な手段だと感じたという。こうして同社では、ラボ型開発を採用することとなった。ラボ型開発のメリットは、勤勉なエンジニアを固定できる点にある。彼らは気象・天気について積極的に学び、良いものを作り上げたいという気概が伝わってくるそうだ。また、突発的な変更などが発生した際、迅速に対応できるのも人員固定のメリットとなっている。このように、セタ・インターナショナルが展開する低価格かつ高品質なオフショア開発は、企業にとって非常に大きな力となってくれる。特に、ITエンジニア不足がより深刻化する日本において、今後そのニーズは確実に増していくだろう。
2015年05月22日JRA日本中央競馬会は、5月25日から31日までの7日間、無料テーマパーク型イベント『新宿DERBY GO-ROUND ~ダービーへGO!競馬をあそぼう!~』を新宿髙島屋で開催する。同イベントではコンセプトを“オトナも遊べる競馬の遊園地”とし、様々なアトラクションを用意。体験型競馬アトラクション「STREET DERBY 360°」は、360度の視界を楽しめるヘッドマウントディスプレイ、Oculus Riftを装着し、実際に乗馬しているような感覚で新宿から東京競馬場まで駆け抜けることができるという。また、複合センシング型競馬「AIR DERBY」は、手の動きや、表情などを感知するセンサーデバイスを活用した擬似競馬アトラクション。4人同時のレースゲーム形式となっており、手綱を引く動作や、表情、叫び声などを感知して馬のスピードを上げ、一番早くゴールに辿り着いた人の勝ちとなる。さらに、同アトラクションでは、レースの模様を参加者だけでなく、周囲の観客も見て楽しむことができるとのこと。さらに、プロカメラマンが馬車に乗った姿を撮影してくれ、その場で巨大なポスターにしてくれる「BIG PHOTO」、ミニチュアホースや仔ポニーと触れ合える「HORSE GARDEN」などのアトラクションがある。そのほか、25日のオープニングイベントにはスペシャルゲストとして、俳優の沢村一樹、競馬ジャーナリストの鈴木淑子が登場。日本ダービーの枠順が確定する28日には俳優の柳沢慎吾、柔道家の篠原信一によるスペシャルトークセッションが開催される予定となっている。"新宿 DERBY GO-ROUND 開催概要"開催日時:5月25日~5月31日※開催時間は日によって異なります。25日14:00~20:0026日~29日12:00~20:0030日11:00~19:0031日11:00~18:00会場:新宿髙島屋
2015年05月20日gloopsは5月20日、「ITエンジニアの職場環境実態調査」の結果を発表した。同調査は一都三県にてITエンジニアとして働く男女401名(実施期間:2015年4月17日~4月21日)と、同社内ITエンジニア63名(実施期間:2015年4月30日~5月12日)に対し、インターネットリサーチによって行われたもの。現在の業務や職場環境への満足度について、ITエンジニア401名では「とても満足している」「まぁ満足している」と答えた人の合計が46.6%と、「あまり満足していない」「全く満足していない」と答えた人の合計27.9%よりも18.7%高かった。また、1カ月の平均残業時間については、、残業なしが6.2%、1~20時間未満が34.7%、20~40時間未満が33.2%となり、合計74.1%の人が、1カ月の残業時間が40時間未満という結果になった。さらに、現在の業務や職場環境がより満足できるものになるためには何が重要かという問いには、「やりがいのある仕事」と「適正な給与」が53.4%で、ほかの項目を大きく引き離して同率1位となったが、同社内エンジニアへの調査では、「やりがいのある仕事」よりも、「プライベートと仕事の両立」を職場に求める人が55.6%と、職場環境以外の時間を求める人が多く、所属する業種によって、求める業務や職場環境に乖離がある傾向にあるということが分かった。一方で、ITエンジニアに求められる力については、「新しい技術への好奇心/探求心」が1位で69.1%、「コミュニケーション能力」が2位で54.1%。求められるサービスを作る技術力はもちろん、クライアントや社内など、複数メンバーで案件を進行することが比較的多いITエンジニアという職種において、円滑にプロジェクトを進めることができる対人コミュニケーション力も求められるようだ。
2015年05月20日シュナイダーエレクトリックは5月15日、同社のIT事業戦略を説明。同社代表取締役副社長 IT事業本部 バイスプレジデント 松崎耕介氏よれば、今後、小型UPS市場、データセンター市場、コンバージドインフラ市場に注力していくという。松崎氏は、昨年11月に同社に入社。今年の1月1日付けで、代表取締役 副社長 IT事業本部バイスプレジデントに就任していた。1月の就任会見でも、同氏は小型UPS市場、データセンター市場、コンバージドインフラ市場に注力していくことを表明していたが、今回はより具体的に説明した。なお、同氏は昨年の10月まで30年間、IBMに在籍していた。まず小型UPS市場について同氏は「シュナイダーはUPS市場では高いシェアがあり、これまでは家庭向けが中心だったが、今後は移動時に利用するもの、オフィス店舗向け製品もリリースしていく」と語った。オフィス向けとしては、同日、USBチャージ付雷ガードタップ「P3U3-JP」を発表、5月29日から発売する。雷から家電製品やオフィス電子機器を保護するとともに、USB充電機能を提供するのが特徴だ。価格は4,400円(税別)。主要な家電量販店や全国の販売代理店を通じて提供するほか、APCの公式オンラインショップでも販売する。同社はこれまでAPCブランドで、PC、サーバ市場にUPSを提供してきた。松崎氏は同市場について、「UPSはPCやサーバの出荷台数に大きな影響を受ける。今年はWindows Server 2003のサポート切れによって、サーバの出荷台数が増えており、それにともない弊社のUPSも売れている。ただ、今後、パソコンやサーバ出荷台数が減っていくことが予測されるため、これまでUPSが付いていなかった市場を開拓していきたい」と新たな市場を開拓する理由を説明した。同氏は新たな市場として、ネットワーク、ネットワークカメラ、3Dプリンタ、ポスレジの市場を挙げた。データセンター向け市場について同氏は、「日本ではまだPUEが2.0以上の事業者が多く、電気料金の値上がりも続いている。また、築年数が経過した古いデータセンターも多い。そのため、データセンターの柔軟な構築と最適な運用管理が必要だ」と主張。そのため、UPS、分電盤、空調、ラック、環境監視&セキュリティなどの同社のデータセンター向けトータルソリューションを提供し、データーセンターの構築・全体最適化を行っていくという。売上拡大に向けては、資本提携を含めたパートナーシップ、アライアンスを広げていくという。コンバージドインフラ(垂直統合システム)市場に対しては、同社はラックを提供しているが、静音という特徴を生かし、シスコ、NetAppと共同で行っているFlexPod事業を推進していくという。そして、同氏は2015年度の重点施策として、製造業が多く、経済が好調である九州地区の活動や、病院向けのデータセンター事業に注力するとした。専任の担当者がいない病院向けでは、電源や空調も一括で導入できるメリットにより、事業は好調だという。そのほか、買い取りではない、新しいビジネスモデルの提案も模索していくという。
2015年05月15日富士フイルムは5月13日、米医療ITシステムメーカーTeraMedicaを買収したと発表した。2001年に設立されたTeraMedicaは異なるメーカーの医用画像情報システムや各臨床部門システムに管理されている診断画像や各種動画などの診療情報を効率的に管理・保管する「Vendor Neutral Archive(VNA)」を提供している。米国の大手病院と協力して開発したというTeraMedicaのVNAは、そのシステム設計と拡張性を高く評価されており、全世界で合計300以上の病院へ導入された実績をもつ。富士フイルムは2013年から米国においてTeraMedicaと販売提携を行っており、今回の買収によってVNAの導入を加速させるとともに、富士フイルムの情報システムと組み合わせることで、今まで以上に効率的なソリューションを提案し、積極的にグローバル展開を推進していくとしている。
2015年05月13日Cajonは5月11日、ITエンジニアを育成するための1カ月間短期集中合宿型プログラム「石垣島ITブートキャンプ」を2015年6月1日より開校すると発表した。同プログラムは、沖縄県石垣島のIT事業支援センターにおいて行われる。講座は座学の聴講式授業ではなく、実際に制作作業を行いながら学ぶ実践式スタイルとなっており、受講生は24時間開校している教室をいつでも利用することが可能。卒業後は、登録企業への就職斡旋、制作業務の受託依頼などのサポートを受けることができる。期間は下記のとおり。第1期:2015年6月1日~6月28日第2期:2015年7月1日~7月28日第3期:2015年8月1日~8月28日各期定員は20人となっており、1期から3期まではフロントエンジニア育成講座が行われる。4期以降ではバックエンドのプログラミングエンジニア育成の講座も追加される予定だという。価格は、講習費のみ(滞在費含まない)で29万円、シェアハウス滞在型が35万円、ホテル滞在型が48万円となっている(すべて税抜)。
2015年05月11日ライオンはこのほど、IT企業に勤める20歳代女性を対象とした「ライフスタイル」に関する調査の結果を公表した。同調査は、IT企業(ヤフー、アイスタイル、フリークアウト)に勤める20歳代女性を対象に、今年3月にインターネットを通じて実施。59名から有効回答を得た。○新社会人女子のお手本? 若手女子社員のライフスタイルとは「職場生活の満足度」について聞いたところ、76.5%が満足していると回答した。その理由は「人間関係に恵まれている(79.5%)」が最も多く、以下、「職場環境が整っている(59%)」「仕事が自分に合っている(51.3%)」が続いた。また、将来結婚を考えている人(84.3%)に聞いたところ、9割以上が「結婚後も仕事を続けたい」と回答した。「仕事上で日頃から心掛けていること」を聞くと「コミュニケーションを大切にしている」が78.4%と最も多かった。フリーコメントによると、その秘訣は「デジタルツールに頼らない」「誰に対しても笑顔で接する」フラットコミュニケーションにあることが伺えた。「職場に限らず、日々の生活の中で充実感を得られるのはどのような時か」を聞いたところ、「友人や仲間といる時(59.1%)」に次いで「仕事に打ち込んでいる時(54.6%)」「趣味に打ち込んでいる時(54.6%)」が上位に挙げられた。「週末にしていること」を聞いた。その結果「掃除・洗濯(87.2%)」が最も多く、次いで「休息・寝だめ(74.5%)」となった。それに対し「もっとやりたいと思っていること」では「勉強(57.5%)」が最も多く挙げられた。健康のために日頃から何かしらに取り組んでいる人を対象に「健康のためにしていること」を聞いた。トップ3は「栄養のバランスを考えて食事をする」「野菜をたくさん食べる」「睡眠をしっかりとる」となった。また、「美容のためにしていること」のトップ3では、「スキンケアを怠らない」「野菜をたくさん食べる」「睡眠をしっかりとる」が入った。
2015年05月09日オープントーンは5月1日に、中小企業の業務のIT化をサポートする「IT助っ人」サービスの提供を開始した。同サービスは、「社内にIT技術者がいない」「担当者が忙しくて対応できない」といった状況の企業向けに、同社のエンジニアが1日~1週間の範囲で業務改善のためのITサービスの導入やツール作成などを実施するサービスとなっている。同サービスの料金体系は、作業工数による従量制となる。1日あたり(8時間分)の費用が45,000円で、毎月継続契約の場合は20%割引される。1週間分の工数までが作業量の上限となっている。同社に依頼が可能な作業例として、下記が挙げられている。手作業で同じような資料をたくさん作成している。ツールを作成して作業効率を向上させたい。Excelの数式や集計、マクロの機能を使用して日次・月次などいろいろな出力を自動化したい。検討中のクラウドサービスで導入シミュレーションしたいので、初期設定をお願いしたい。新しいソフトウェアを購入したので、業務フローに沿った電子マニュアルを作成したい。
2015年05月01日キヤノンITソリューションズは4月15日、ジェイビーセキュア開発のWAF製品(Web Application Firewall)「SiteGuard」の販売を開始すると発表した。SiteGuardは、アプリケーションへの攻撃や侵入方法をデータベース化した定義ファイル「トラステッド・シグネチャ」を搭載。サーバーやアプリケーションへの攻撃をに対する高水準の防御を実現している。SiteGuradではサーバーへの新しい攻撃手法に対する自動更新が可能で、システム管理者の手間をかけずに、最新の脅威に対抗できる。SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなどのWebアプリケーションへの攻撃は、従来型のファイアウォールやIPS/IDS製品によるネットワークやOSレベルのセキュリティ対策では脅威防御が難しいことから、WAF製品による対策を訴求していくという。
2015年04月15日ユニットコムは1日、会員サービス「プラチナITパスポート」の加入で月額料金が最大2カ月無料になる「プラチナITパスポート 新生活スタートキャンペーン」を開催した。同社が運営する各ショップで実施し、申込期間は2015年4月1日~同年4月30日まで。プラチナITパスポートは、プランに応じてIT機器の保守や修理サポートなど、ユニットコムが提供する各種サービスを優待条件で利用できる月額会員サービス。また、ウイルス対策サービス、電話・リモートサポート、無線LAN接続設定サービスといったサービスも利用できる。対象となるプランは、安心ベーシック、安心スタンダード、安心プラチナの基本3プラン。通常は入会月(最大1カ月)が無料となるが、キャンペーン期間中に申し込むと、さらに1カ月が無料となる(最大2カ月)。このほか、「プラチナITパスポート」やキャンペーンの詳細については、ユニットコムのWebサイトを参照してほしい。
2015年04月01日パソコンを使いこなし、時代の最先端をゆくといったイメージのあるIT系男子。なんとなく知的でクールな印象を持ちますよね。本人たちもそれを意識しているのか、それとも業界に染まってしまったからなのか、やたらと横文字を使いたがる傾向にあります。今回はその中から厳選して10コ選びました。これを使いこなせば、あなたもIT系男子とルー大柴の如き会話が楽しめるかもしれません!■リスケ難易度:★☆☆☆リスケジュールの略。スケジュールを組み直すことです。日常生活にも組み込みやすく、こなれ感がカッコいいので、気になる女の子などにもついつい使ってしまいます。「今度のデート、ちょっとリスケしてもらっていい?」・・・う、うぜー。そのデート、なかったことにしたくなりますね。■フィードバック難易度:★★☆☆もともと英語では「反映」なんて意味がありますが、IT業界では計画立案や実践行動の反省点についての情報を伝達することらしいです。発音は日本人がやりがちな「フィードバック↓」ではなく「フィー↑ドバック」と、「フィー」に力を入れるのがポイント。■イノベーション難易度:★★☆☆英単語のそのままの意味で、まったく新しい発想や革新的な手段・方法のことを指します。「革新」って言った方が早いし、この流れなら「イノベ」くらいに略しちゃうんじゃないかと思いますが、なぜかきっちり「イノベーション」、と言います。長えよ。■Win-Win難易度:★★☆☆両者にとって都合がいいことを意味します。真ん中の「-」が絶妙にイラっと来ますね!パンダの名前にも採用されちゃいそうです。■タスク難易度:★★☆☆「するべきこと」「こなさなければならない事案」、要は仕事のことです。汎用性が高く、IT用語入門編ともいえましょう。■コンセンサス難易度:★★☆☆「複数の人による合意」という意味で使われます。「合意とれた?」より「コンセンサスとれた?」の方が、ほらやっぱりイケてますね!■MTG難易度:★★★☆TKG(たまごかけごはん)ではありません。ミーティングのことです。「ミー」「ティン」「グ」、切り離し方が強引にもほどがありますね。「ティン」さん、「グ」くらい仲間に入れてやって!■フィックス難易度:★★★☆「固定する」「終結する」ということ。例えば、「この予定はフィックスで」だと、その予定は動かせないという意味になります。まあファイナルアンサーみたいなものです。■KPI難易度:★★★★もう何がなにやらですね。企業の名前?何かの成分?と頭に疑問符が浮かぶばかり。「キーパフォーマンスインディケーター」の略らしいのですが、これでもよくわからない。日本語に訳すと「重要業績評価指標」。理解する云々の前にぎっしり系の感じが並んでいるので、逃げ出したくなってしまいますね。目標の達成に向けて業務を進めていく上で、「何を持って進捗とするのか」を定義するために設定される尺度のことみたいです。ふーん。■ジャストアイディア難易度:★★★★これは「ちょうどいい考え」、という意味ではなく、「思いつき」や「ふと頭に浮かんだこと」を意味します。引っかけなので難易度は高めです。「これ、ジャストアイディアなんだけど・・・」って言われたら、なんだか壮大な計画が発表されるような気がしちゃいます。全般的に「なぜ日本語で言わない・・・?」というツッコミを入れざるを得ませんが、それを聞くのは野暮なのでしょう。芸能人が寿司のことを「シースー」、六本木のことを「ギロッポン」と言うのと同じように、ただ業界用語を使っているだけなのですから。彼らの前での失笑のリスクヘッジはマストですよ!
2015年04月01日リクルートテクノロジーズは3月24日、現職のITエンジニアを対象に行われた「ITエンジニアの新生活に関するアンケート」の結果を発表した。同調査は、4月から働く新人ITエンジニアに対し、先輩エンジニアのアドバイスを伝えることにより、新生活に向けた準備の指針を示すことを目的としたもの。2015年2月12日~2月13日、全国の男女20~40代のITエンジニア444人を対象に、インターネットリサーチで行われた。「ITエンジニアを志す学生が在学中にやっておくべきこと」に対する回答の1位は「開発言語の習得」で42.8%、2位は「IT系書籍の購読」で29.1%だった。大学の専門研究や運動などよりも、業務内容に直結する項目が選ばれる傾向が見られ、「入社前にIT関連の知識を習得しておくべきだった」と感じている現職エンジニアが多いことがうかがえる。「入社前に学んでおくべき開発言語」については、Javaが42.6%で1位となった。「新人ITエンジニアに最もオススメしたい仕事アプリ」に対する回答は、1位が「スケジュール管理系アプリ」で25.9%、2位が「タスク管理系アプリ」で20.7%となり、上位2つのアプリで半数近くの票を集めた。具体的には、スケジュール管理アプリとして、タスク管理・進捗管理・情報共有を行えるITプロジェクト管理ソフト「Redmine」、タスク管理として、メモ・ファイル保存・検索を行える「Evernote」が挙げられるなど、複数の目的に応用可能な多機能アプリが薦められる傾向にあったという。
2015年03月24日上場企業の内部統制を強化するために定められた、いわゆる日本版SOX法では、内部統制の基本要素の6番目に「ITの活用(IT統制)」が盛り込まれている。昨今の事例を見ても明らかなように、情報漏えいが発生すると企業は大きなダメージを被ることになる。そのため、情報漏えい対策は企業にとって欠かかすことができない重要な課題と言えるだろう。そして、内部統制を実現すると同時に、情報漏えいを防ぐ手段として有効なものに「操作ログの管理」がある。そこで今回は、企業の情報漏えい対策において近年特に重要度が増している「操作ログの取得と管理」について解説する。○なぜ操作ログが必要なのか操作ログとは、クライアントPCの操作や挙動などの情報を記録したログのことである。これがどのように内部統制と情報漏えい防止に役立つのかといえば、理由として大きく以下の3つが挙げられる。■1.不正行為の抑止力現在、多くの企業が情報の取り扱いに対するポリシー(規則)を定めている。基本的にそれを守っていれば情報漏えいが発生することはないが、「多忙により自宅で作業する必要があるため、会社のファイルを持ち出してしまう」といったケースのように、一見、もっともらしい理由でデータを持ち出してしまう事案は起き得る。こうした際にも、黙っていればわからない、流出させなければ問題がないなどと考えがちだが、情報漏えいの多くは、このような勝手なデータ持ち出しがきっかけになることがほとんどだ。だが、もし操作ログが取得されていることを把握していれば、ファイルの持ち出しを自制することができる。このような「ユーザーの心に訴える抑止力」は、セキュリティ対策としては有効な手段なのだ。■2.操作の見える化により情報漏えいを発見また、操作ログを取得し不正行為があった場合にユーザーや管理者に通知するような仕組みを取り入れていれば、情報漏えいを最小限に防ぐことができる。万が一、情報漏えいが発生した場合でも、発見が早ければ被害が拡がる前に食い止めることもできるだろう。■3.情報漏えいが発生した場合の原因究明情報漏えい事件が発生した場合、企業は当然その原因追及が求められる。しかし、操作ログを取得していなければ、いつ、なにが、どのようにして流出してしまったかさえも調べることができず、再発防止策が立てられないことになる。当然、信用回復などは望むべくもなく、企業の存続そのものが危うくなる。日本版SOX法の「6つの基本要素」の6番目にある「ITヘの対応」では、情報システムの構築において、データ情報の更新を正確に記録することを求められている。今後、操作ログの取得と管理は、企業にとって重要かどうかに関係なく、実施しなくてはならない義務として捉えられるようになるだろう。○セキュリティインシデントが発生した際の重要な情報源操作ログは、内部からの情報漏えい対策の他に、外部からのサイバー攻撃に対しても重要な役割を担っている。それは、インシデントが発生した際の状況把握と問題箇所の特定だ。例えば、マルウェアなどに感染してしまい、外部からの侵入を許してしまった場合でも、前後の操作ログを比較分析すれば、どのような攻撃を受け、どのような被害が生じているのかを解明できる。もしこの点が明らかにならなければ、具体的な対策を検討することもできない。ただ、一般的なウイルス対策ソフトで取得されている検知ログでは、いつ、どのマルウェアに感染したかは分かるが、インシデントによって具体的に何が起こって、どのような被害が生じているかまでは分からない。巧妙化するサイバー攻撃を完全に防ぐ手段は、現状では存在しない。そのため近年では、侵入されないための対策以上に、"侵入される前提の対策"を重視する傾向が強まっている。万が一、インシデントが発生した際に、素早く状況を把握して被害を最小限に抑える対策も重要だ。そのためには操作ログの取得と管理が必要不可欠なのだ。○ログの種類では次に、具体的に操作ログにはどのようなものがあるのか説明しよう。なお、ここで取り上げている例は、クオリティソフト株式会社が提供している操作ログ取得ツール「QND ClientLog」の機能を参考にしている。これまで述べてきたように、操作ログの取得と管理は、内部統制の実現やセキュリティ対策に欠くことができない重要な要素となっている。しかし、取得したログを有効活用するためには、定期的に管理し、問題がない状況、ある状況それぞれについて常に確認する必要がある。もちろん、すべての業種や部署において前述のようなログが必要だという訳ではない。例えば、営業であればメールの送受信とWebへのアクセスログを、機密情報を扱う設計部門であれば、ファイルの操作ログや印刷ログを管理するなど、その部署の特性に合わせて、取得するログを組み合わせて運用することも重要である。ログを管理することで、万が一不正行為が行われたとしても、発見から対処まで迅速な対応を行うことができるだろう。
2015年03月12日●ライティング機能を試すサイバーリンクのPower2Goは、多機能なライティングソフトとして、定評のあるものだ。そのPower2Goが、バージョン10にバージョンアップした。本稿では、基本機能や新機能を紹介したい。製品は、ダウンロード版とパッケージ版がある。ダウンロード版は、Power2Go 10 Platinumが6,500円(税抜)、Power2Go 10 Deluxeが5,700円(税抜)となっている。パッケージ版はPower2Go 10 Platinumのみで、6,500円(税抜)となる。また、乗り換え版やアップグレード版も用意されている。システム要求については、特に厳しいものはない。Blu-rayなどの作成には、それに見合うHDDの空き容量が必要となる。あとは、対応する光学ドライブが必須となる。○ライティング機能を試すまずはもっとも基本となるライティング機能である。Power2Goをインストールすると、デスクトップにガジェットが配置される。もっとも簡単な作成方法は、書き込みをしたいファイルやフォルダをドラッグ&ドロップするだけだ。また、メイン画面から各メニューを選ぶことでも可能である。データディスクの作成では、右上のペインから下のペインへ、ファイルやフォルダをドラッグ&ドロップするだけでよい(図3)。ここでは、暗号化を行ってみよう。中央のメニューバーにある鍵のついたボタンをクリックする。まずは、パスワードの設定である。暗号化には、128ビットと256ビットの2種類ある。より安全性を求めるならば、256ビットを選ぶ。先ほどの図3の下のペインが、2段に分かれる(図5)。上段の赤い部分には、暗号化を行うファイルやフォルダをドラッグ&ドロップする。実際に行ったのが、図6である。[次へ]、もしくは[書き込み]メニューから[ディスクの書き込み]を選ぶと書き込みの準備となる(図7)。特に変更するものはないだろう。あとは[書き込み]で光学メディアへの書き込みを行う(図8)。図9で書き込み完了である。作成した光学メディアの内容を表示すると、図10のようになる。ファイル名に「.ENC」が追加され、暗号化が行われる。もちろん、そのままでは使えない。光学メディアのアイコンのクリック、トップフォルダにあるSecureBrowserを起動すると、まずパスワードの入力が求められる(図11)。復号され、表示や展開が可能となる。最近、頻繁に情報流出などのニュースを見聞きする。住所録のようなデータも、流出すれば問題となる。そのようなデータを光学メディアに書き込む場合、暗号化処理を行うことで、不注意による情報流出も防ぐことができるだろう。●モバイル端末へ動画をコンバート○モバイル端末へ動画をコンバートPCの動画をモバイル端末で再生するといったことはあたりまえになってきた。しかし、端末ごとに再生可能な動画のフォーマットが異なる。詳しいパワーユーザーならば、自分でコンバートができなくもない。しかし、モバイル端末のコーデックや解像度、ビットレートなどを記憶しているユーザーは少ないだろう。Power2Go 10では対応するモバイル端末ならば、自動的に認識し、適切なパラメータでコンバートし、モバイル端末へのコピーも行ってくれる。その手順を紹介しよう。まずは、コンバート前の動画である。ここでは4K動画を用意した。詳しくは以下の通りである。コンバート前の動画・解像度:3840×2160・コーデック:AVC/H.264・音声コーデック:AAC・ビットレート:384.00kb/s図1のメイン画面から、メディアコンバーターを選ぶ。さらに、いくつかのメニューがあるが、ここでは[動画をモバイルデバイスへ]を選ぶ。コンバートしたい動画を下のペインにドラッグ&ドロップするだけである。この段階で、モバイル端末をPCに接続しておこう。[次へ]をクリックする。モバイル端末(ここではNexus 7)が認識され、メディア形式も「スマートフィット」とモバイル端末に最適化されたプロファイルが設定されている。あとは[変換]をクリックする。実際に、コンバートが行われる(図16)。コンバートが完了すると、モバイル端末へのコピーとなる(図17)。手間いらずで、非常に簡単である。実際にコンバートされた動画は以下である。コンバート後・コーデック:AVC/H.264・解像度:1920×1080・音声コーデック:AAC・ビットレート:128kbps標準的な動画である。対応するモバイル端末は、サイバーリンクのホームページにある。本稿執筆時点で、約150のモバイル端末に対応している。もし、このリストにない場合は、図15で「汎用」を選べばよい。やや解像度が低めであるが、試してみてほしい。サイバーリンクでは、15日間の無料試用が可能なEssential版も提供している。こちらで、実際に確かめてみるとよいだろう。そして、モバイル端末にコピーされた動画であるが、再生には、サイバーリンクのPower Media Playerを使うことができるようになった。これまではPowerDVDなどの購入者に無料で提供されていたが、Power2Goでも無料で利用できるようになった。図13の[モバイルデバイス用プレーヤー]を選ぶと、ダウンロード先のストアやアクティベーションコードが表示される。マルチメディア再生ソフトのPowerDVDなどで培われた技術が活かされており、フリーの再生アプリと比較すると、やはり使い勝手はよい。コンバート機能を使うのであれば、Power Media Playerのインストールもしておきたい。●その他の新機能○その他の新機能上述以外のPower2Go 10の新機能であるが、モバイルデバイス向け音楽ファイル・オーディオCD変換BDXL形式でイメージファイル作成AAC(.M4A)形式に変換などがある。図21は、オーディオCDからAAC(.MA4)形式にコンバートしているものだ。さて、Power2Go 10の機能を簡単に紹介してきたが、多機能な割に操作がシンプルという印象であった。光学メディアの書き込みはWindowsでも可能であるが、やはり専用のライティングソフトのほうがやりやすい。パッケージ版の乗り換え・アップグレード版の購入対象は、すでにサイバーリンクの製品のいずれか、もしくは他社製ライティングソフトを所有すればよい。対象となるユーザーはかなり多いと思われる。当然、価格も安い(税抜4,500円)ので、検討の価値はあるだろう。
2015年03月09日パナソニックは3日、「Panasonic Store」にてモバイルノートPC「Let’snote RZ4シリーズ プレミアムエディション」専用の天板として、「スプリングローズピンク」を追加した。限定100枚で3月3日から予約開始。3月23日に出荷する。天板のみの販売は行わない。価格は通常天板より12,000円アップする。「Let’snote RZ4」シリーズのプレミアムエディション本体を購入申し込みする場合のみ、カスタマイズメニューとして選択できる特別カラーの天板。「Panasonic Store」サイト開設1周年記念の限定モデルとなる。プレミアムエディション限定天板「スプリングローズピンク」は、Let’snoteの宣伝キャラクターである女優の比嘉愛未さんのセレクトによるカラー天板。比嘉愛未さんの好きなバラがモチーフとなっている。春に咲くバラのような、淡く、柔らかな風合いのピンクを表現している。本体色はカッパーとシルバーどちらも選択可能。
2015年03月03日ユニットコムは27日、会員サービス「プラチナITパスポート」の加入で月額料金が最大2カ月無料になる「プラチナITパスポート 新生活応援キャンペーン」を開催した。同社が運営する各ショップで実施し、申込期間は2015年3月1日~同年3月31日。プラチナITパスポートは、プランに応じてIT機器の保守や修理サポートなど、ユニットコムが提供する各種サービスを優待条件で利用できる月額会員サービス。また、ウイルス対策サービス、電話・リモートサポート、無線LAN接続設定サービスといったサービスも利用できる。通常の「プラチナITパスポート」は入会月(最大1カ月)が無料となるが、「プラチナITパスポート 新生活応援キャンペーン」期間中に申し込むと、さらに1カ月が無料となる(最大2カ月)。また、「スマホ・タブレット充電サービス」を4月30日まで60分無料で利用できる。対象のプランは、安心ベーシック、安心スタンダード、安心プラチナという基本3プランとなる。「プラチナITパスポート」やキャンペーンの詳細については、ユニットコムのWebサイトを参照してほしい。
2015年02月27日『ラブライブ!』のスクールアイドルグループ「μ’s」によるワンマンライブ「μ’s Go→Go! LoveLive! 2015 ~Dream Sensation!~」が、1月31日、2月1日の2日間にわたって、さいたまスーパーアリーナにて開催された。会場は前回と同じだが、今回はより収容人数の多いスタジアムモードでの開催。さらに全国117館+海外でのライブビューイングが実施されるなど、全世界注目のステージとなった。その2日目となる2月1日公演の模様をレポートする。「μ’s」のライブといえば、アニメーションPVやTVアニメのライブシーンの振り付けを完全再現したパフォーマンスが大きな魅力のひとつ。『ラブライブ!』史上最大規模で開催された今回は、それがさらにパワーアップ。ステージはTVアニメ2期内で行われたスクールアイドルの祭典「ラブライブ!」本大会と同じセットが組まれ、ライブの随所で名シーンが再現された。オープニングはTVアニメ2期OPテーマ「それは僕たちの奇跡」。OPアニメの衣装で登場したμ’sの新田恵海(高坂穂乃果役)、南條愛乃(絢瀬絵里役)、内田 彩(南 ことり役)、三森すずこ(園田海未役)、飯田里穂(星空 凛役)、Pile(西木野真姫役)、楠田亜衣奈(東條 希役)、久保ユリカ(小泉花陽役)、徳井青空(矢澤にこ役)は、スクリーンに映し出されるアニメとシンクロするようにステージを繰り広げた。この衣装を皮切りに、「ユメノトビラ」「Love wing bell」「Dancing stars on me!」「Snow halation」「KiRa-KiRa Sensation!」「僕らは今のなかで」の衣装、ソロやデュエットなどでの制服姿などが次々と披露され、本当に劇中から飛び出してきたかのようだ。楽曲も記念すべきデビューシングル「僕らのLIVE 君とのLIFE」やゲームのオリジナルソングなどバラエティ豊か。トロッコに乗ってアリーナを移動する場面もあり、観客の近くで歌うメンバーたちは満面の笑みを浮かべていた。ライブ中盤はソロ曲やデュエット曲が続く。「シアワセ行きのSMILING!」~「好きですが、好きですか?」は、それぞれTVアニメ2期のBlu-ray特装限定版特典CDに収録されている楽曲。元気な車掌姿の新田、セクシーでスタイリッシュなPileと徳井、シャボン玉が飛び交うキュートな飯田、スタンドマイクを使いアダルティな三森と南條、しっとりと優しさ溢れる楠田、内田と久保は制服にエプロンをつけた新妻のような姿など、メンバーの個性いっぱいに観客を魅了した。このパートのラストに披露された「Love wing bell」も印象的だ。TVアニメ2期の第5話と同様に、ウェディングドレスのようなの飯田を燕尾服の5人がエスコート。女の子らしさを出せずにいた凛が最高に輝くエピソードを、ステージで再現させた。さらに、「Dancing stars on me!」ではセンターステージで楠田が一際高くせり上がると、周囲のメンバーが大きなイチゴのクッションを持ち巨大なバースデーケーキを作り上げるという、2月1日が誕生日の楠田へのサプライズ。観客のペンライトをふーっと吹き消す演出もあり、楠田は驚きと嬉しさで涙をこぼしていた。「Snow halation」は落ちサビでペンライトが白からオレンジに一斉に変わるのが恒例となっており、巨大な会場で一斉にオレンジになる様はまさに壮観。ファンと共に"みんなで叶える物語"を象徴する一幕と言えるだろう。アンコール前ラストは、TVアニメ第12話の「ラブライブ!」本大会で歌った「KiRa-KiRa Sensation!」を披露。そしてアンコールアニメを挟み、アンコール1曲目は「僕らは今のなかで」。この曲はTVアニメ1期のOPであると同時に、「ラブライブ!」本大会のアンコールとしても歌っており、感動を呼んだTVアニメ2期のクライマックスが見事に再現された形だ。「みんなが笑顔で幸せでした」「作品が始まった頃を考えると夢のような空間です」「このパワーを全世界に広げていきたい」と感想や感謝を述べるメンバーたち。ダブルアンコールではTVアニメ2期第13話の挿入歌やEDテーマを披露し、『ラブライブ!』ならではの魅力を存分に感じさせてくれたライブは幕を閉じた。ライブ中に発表されたように、完全新作劇場版『ラブライブ!The School Idol Movie』が6月13日より全国ロードショー。5月27日(水)にはベストアルバム第2弾が発売。そして、Next Liveとしてさらにパワーアップしたライブが次の冬に開催されることが決定した。さらなる夢のステージへ!「μ’s」の飛躍はまだゴールじゃない。(c) 2013 プロジェクトラブライブ!
2015年02月07日音楽と歌の力で“負け犬”だった生徒たちを輝かせ、全世界を魅了し続けている大ヒット青春ドラマシリーズ「glee/グリー」。その最終章となる「glee/グリーファイナル・シーズン」が、全米放送からわずか1か月以内という異例の早さで、2月4日(水)より日本でデジタル配信されることが決定した。全米で1月9日(現地時間)に、ファイナルとなるシーズン6の1&2話が連続で初放映されたばかりの「glee/グリー」。2009年、シーズン1が全米で初放映されて以来、ゴールデン・グローブ賞2年連続受賞、全米&ヨーロッパでのキャストによるコンサートツアーの大成功、映画『glee/グリー ザ・コンサート 3Dムービー』の大ヒットほか、ホワイト・ハウスでのパフォーマンスや、サントラの全米ビルボード第1位獲得など、世界的な社会現象を巻き起こしてきた大人気ドラマも、このシーズンで見納め。前作のシーズン5では、急逝したコーリー・モンティース演じるフィンの追悼エピソードやレギュラーを降板したキャストも勢揃いした100話記念エピソードなど、「glee」キャストやファンにとっても重要なエピソードが満載だったが、ファイナル・シーズンも負けてはいない。1話目から、“母親”役イディナ・メンゼルが歌った『アナと雪の女王』の「Let It Go」をレイチェル(リア・ミシェル)が“親ゆずり”の歌声で熱唱したり、ブレイン(ダレン・クリス)と「ウォブラーズ」のコラボがあったり、2話では、クイン(ディアナ・アグロン)、サンタナ(ナヤ・リヴェラ)、ブリトニー(ヘザー・モリス)のチア部卒業生がアリアナ・グランデの「Problem」を踊りまくるなど、早くも世界中で話題沸騰となっている。配信は、初回は全米と同じく1&2話が同時に、以降は全13話の最新エピソードが毎週1話ずつという、「glee/グリー」シリーズとしても初の試みとなる。これまでのシーズンでは全米初放映から3~5か月かかって日本で放映されていたが、ファイナル・シーズンは、全米の熱狂をほぼリアルタイムで体感できそうだ。「glee/グリーファイナル・シーズン」は2月4日(水)より、Google Play、Amazonインスタント・ビデオ、PlayStation Store、TSUTAYA TV、Xbox Video、ひかりTV、J:COMオンデマンド、楽天ShowTime、U-NEXT、GYAO!ストアなどでデジタル配信スタート。(text:cinemacafe.net)
2015年01月20日サイバーリンクは14日、スマートフォン、タブレットといったモバイルデバイス向け機能を強化した統合ライティングソフト「Power2Go 10」を発表した。ダウンロード版はすでに販売を開始しており、パッケージ版は2月6日発売予定。価格は税別6,500円から。「Power2Go」シリーズは、光学ドライブなどへの書き込みやバックアップが行えるライティングソフト。最新版の10では、新たに動画や音楽ファイルをモバイル向けに変換する機能や、BDXL形式でのイメージファイル作成機能、4K動画の変換、AAC(.M4A) 形式への変換機能などが追加された。動画/音楽ファイルのモバイル向け変換機能には、新規にデバイス検出機能を搭載。PCに接続したデバイスを「Power2Go 10」が自動識別し、事前に登録されたプロファイルに応じて最適な形式に変換する。デバイスがAndroidであれば、ファイル転送も自動で行う。また、上位版では、Android/iOS向け音楽・画像・動画再生アプリ「Power Media Player」を同梱する。ダウンロード版のラインナップは、Platinum版とDeluxe版、Essential版の3種類。価格は順に税別6,500円、税別5,700円、15日間無料。Platinumではパッケージ版も販売され、価格はダウンロード版と同額の税別6,500円となる。Platinum版では、従来版からのアップグレード版も用意。価格はダウンロード版が税別4,000円、パッケージ版が税別4,500円となる。
2015年01月16日パナソニックは15日、Webストア「Panasonic Store」で同社製モバイルノートPC「Let’snote」シリーズの2015年春モデルの予約を開始した。個人向け新モデル「Let’snote MX4」「Let’snote LX4」「Let’snote SX4」「Let’snote RZ4」をカスタマイズしたWebモデルが予約購入できる。MX4/LX4/SX4シリーズは1月23日、RZ4シリーズは2月13日に販売開始。「Let’snote」の2015年春モデルは全モデルで、"Broadwell"の開発コードで知られる第5世代Intel Coreプロセッサを搭載。これによりバッテリ駆動時間も伸びている。また、新世代のプロセッサの採用に合わせ、MX4/LX4/SX4シリーズでは型番を従来の3から4へ変更した。Webモデルでは、MX4/LX4/SX4の各シリーズそれぞれに、高スペックのプレミアムエディションと、通常のスタンダードモデルの2モデルを用意。RZ4シリーズでは、プレミアムエディションとスタンダードモデルの2モデルが用意される。○Let’s note RZ4シリーズ「Let’snote RZ4」は、コンバーチブルPCとして世界最軽量の745gを実現した10.1型2-in-1 PC。プレミアムエディションではCPUにIntel Core M-5Y71 vProを、スタンダードモデルではIntel Core M-5Y10cを選択可能。また、512GB SSD搭載モデルやLTE搭載モデルをラインナップする。天板色を選べる「カスタマイズカラー天板」には、Panasonic Store1周年記念の新色「ウォームゴールド」を追加。全8色の天板を選択可能となった。予約開始は1月15日から、販売開始は2月13日から。価格はプレミアムエディションが250,467円から、スタンダードモデルが162,800円から(税別、以下同)。店頭モデルの詳細はこちら。○Let’snote MX4シリーズ「Let’snote MX4」は、ディスプレイを背面に向かって回転させることで、タブレットに変形する12.5型2-in-1 PC。WebモデルではvPro版CPUを採用し、プレミアムエディションでIntel Core i7-5600U vPro、ハイスペックモデルでIntel Core i5-5300U vProを搭載する。本体色ジェットブラックモデルやLTE、512GB SSDモデルも選択可能。予約開始は1月15日から、販売開始は1月23日から。価格はプレミアムエディションが314,752円から、ハイスペックモデルが228,515円から。○Let’snote LX4シリーズ「Let’snote LX4」は14型液晶と光学ドライブを搭載したノートPC。プレミアムエディション/スタンダードモデルともに、Intel Core i7-5600U vProを搭載し、512GB SSDや256GB SSD+750GB HDDなどの大容量モデルをラインナップする。予約開始は1月15日から、販売開始は1月23日から。価格はプレミアムエディションが245,942円から、ハイスペックモデルが202,562円から。○Let’snote SX4シリーズ「Let’snote SX4」は、DVDドライブ付きの12.1型ノートPC。MX4シリーズと同じく、プレミアムエディションでIntel Core i7-5600U vPro、ハイスペックモデルでIntel Core i5-5300U vProを搭載。512GB SSDモデルやハイブリッドHDDモデルも用意する。予約開始は1月15日から、販売開始は1月23日から。価格はプレミアムエディションが245,228円から、ハイスペックモデルが193,277円から。
2015年01月16日パナソニックは15日、コンバーチブルPCとして世界最軽量の745gとなる10.1型モバイルPC「Let’snote RZ4」の2015年春モデルを発表した。発売は2月13日。価格はオープン。店頭向けモデルではストレージ容量やMicrosoft Officeの有無、カラーの違いなどで、計5機種をラインナップする。店頭予想価格は170,000円前後から(税別、以下同)。「Let’snote RZ4」は、液晶を背面に360度倒すことができるコンバーチブル仕様の10.1型ノートPC。2015年春モデルでは、プロセッサに、従来秋冬モデルに搭載していたCore M-5Y10よりクロック数を0.1向上させた、Intel Core M-5Y31(0.9GHz)を採用。その他のハードウェアや外観などは、秋冬モデルを踏襲。カラーはシルバーのほか、天板に水色、本体に銅色を採用したブルー&カッパーも引き続き展開する。主な仕様は、CPUがIntel Core M-5Y31(0.9GHz)、ディスプレイが10.1型ワイド(1,920×1,200ドット)、光学ドライブが非搭載など。インタフェースはHDMI×1、D-Sub×1、USB 3.0×3、SDカードスロットなど。SSD 128GBモデルは3機種を用意。OSはWindows 8.1 Update 64bit、メモリは4GBとなり、Office非搭載のシルバーモデル「CF-RZ4JDDJR」が170,000円前後、Office Home & Business Premium プラス Office 365サービス付きのブルー&カッパーモデル「CF-RZ4JDEJR」が200,000円前後。同シルバーモデルが「CF-RZ4JDFJR」が195,000円前後。256GB SSD搭載モデルは2機種を用意。OSはWindows 8.1 Pro Update 64bit、メモリは8GBとなり、Office Home & Business Premium プラス Office 365サービス付きのシルバーモデル「CF-RZ4JDLBR」が245,000円前後、同ブルー&カッパーモデルが250,000円前後。本体サイズはW250×D180.8×H19.5mm、重量は約745g。通信機能は有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN。WiMAXは搭載しない。バッテリ駆動時間は約10時間(JEITA 2.0)/約14時間(JEITA 1.0)。
2015年01月15日IT資産とは、PCやサーバー、プリンターやスキャナー、ネットワーク機器、そしてOSやソフトウェアなど、企業活動において利用されるIT関連の資産のことを示す。現在、これらIT資産が企業にとって必要不可欠であることは、疑う余地はないだろう。だが、IT資産をしっかりと管理できている企業は意外に少ない。そこで本連載では、IT資産管理の重要性と、それを実践するために必要となるIT資産管理ツールについて、具体的な事例を交えながら解説していく。IT資産管理を「ネットを使った株式運用のこと」などと言っているようでは時代に取り残されてしまう。万が一、そのような想像をしてしまった方がいるのなら、今のうちにIT資産に関する正しい知識を身につけておくべきである。IT資産には、PCやサーバーなどのハードウェアから、OSやアプリケーションなどのソフトウェア、そして情報が詰まったデータファイルまで、デジタルデータに関わる全てのものが含まれる。ITが発達した現在、これらは企業活動を支えるための重要な資産である。と同時に、管理を怠ると企業は大きなリスクを抱えることとなる。では、具体的にどのようなリスクがあるのか。まずはその点について紹介し、IT資産管理が必要な理由について理解していこう。○具体的に何を管理するのか?IT資産管理において管理するものは、大きく分類するとハードウェア、ソフトウェア、ライセンスの3つとなる。例えば、ハードウェアの台数や性能を適切に管理できていれば、他部署で余っていることに気付かず新卒用に新品を購入してしまうような無駄を防ぐことができる。また、性能が足りずに業務進行のボトルネックになっている箇所に、より高性能な機材を配置することで業務効率を向上させることも可能となる。ソフトウェアやライセンスに関しても同様に、それぞれの機器に、どのようなソフトウェアがインストールされているのか、またそのバージョンはいくつなのかを把握することで、無駄なソフトウェアの購入を防ぎ、最適なタイミングでライセンス更新を行うことが可能だ。このように、適切なIT資産管理はコスト削減と業務効率化を実現する。これだけでも、現在の企業にとってIT資産管理がいかに重要かを理解していただけることだろう。そして、これ以外にもIT資産管理が必要となる大きな理由がある。それは、セキュリティとコンプライアンスに関わる問題だ。○セキュリティのリスクITを利用する上で、セキュリティは大きな課題の一つだ。そして適切なIT資産管理を実行することで、セキュリティリスクを大幅に抑えることが可能となる。その要素となるものは複数あるが、大きなものとしては以下の二つだ。一つ目は外部メディアとの接続管理だ。昨今は、USBメディアなどを利用した内部情報の漏洩事件が相次いでいる。利便性を保ちながら情報漏洩防止対策を行うためには、接続時にポリシを設定できる柔軟な外部メディア制御の運用が必要となる。二つ目はソフトウェア管理だ。例えばファイル共有ソフトなどが勝手にインストールされてしまうと、セキュリティの観点からだけではなく、コンプライアンスの観点からも大きな問題である。また、あってはならないソフトウェアがある一方で、なくてはならないソフトウェアもある。特にウイルス対策ソフトの場合、インストールされているかどうかだけではなく、それがしっかりと動作しているかの確認も必要だ。「動作が重いから」という理由で一時的にウイルス対策ソフトを停止にしてしまい、そのまま忘れてしまうというケースは、実はかなり多いのだ。一カ所でも侵入を許してしまえばシステム全体を乗っ取ることも容易になる。たった一人の安易な行為が、企業の存続を脅かすことにもなりかねない。その他にも、ウイルス定義ファイルを最新にしておくこと、脆弱性対策としてソフトウェアやOSは常に最新の状態にしておくことなど、管理すべきことは山のようにある。つまり、IT資産管理を怠ることは、これらのセキュリティ対策もおろそかにするのと同じことと言えるのだ。○コンプライアンス違反のリスクコンプライアンス違反が発覚すると、違反金や賠償金などの制裁が発生し社会からは大きく信用を失う。これは企業としては絶対に避けたい事態である。IT資産管理の観点から見た場合、特に重要なものにライセンス違反の問題がある。以前と比較すると、いわゆる不正コピー製品を利用する企業は大幅に減っている。だがその一方で、複雑化するライセンス形態の影響で知らない間にライセンス違反をしてしまっているケースも増えている。例えば、ボリュームライセンス5で購入したソフトウェアを、勘違いから6台にインストールしてしまう、アップグレードライセンスと以前のバージョンを別々のPCにインストールしてしまうなどのケースが考えられる。例え悪意はなくても、管理ミスや勘違いでこのような間違いは発生する。そして万が一、このタイミングでソフトウェアメーカーからのライセンス調査が実施されれば、巨額な賠償を請求されてしまう可能性も十分にあり得るのだ。このような事態を避けるためにも、ソフトウェアのライセンスはしっかりと管理しなくてはならない。*参考:Business Software Alliance○大量のIT資産を効率よく管理する「IT資産管理ツール」これまで解説したように、IT資産管理をおろそかにすると企業は大きなリスクを背負い込むことになる。だが社内に大量にあるハードウェアやソフトウェアを、一つ一つ台帳で管理していくことは大変な労力だ。現在の企業では、従業員一人につき一台のPC利用は、もはや当たり前のこととなっている。つまり、従業員100人程度の中小企業であったとしても、管理するPCの数は100台。この台数について、前述した内容の管理を実施することは大変な労力と手間が掛かる。これが数百台、数千台と増えれば、情報システム部門の担当を1人、2人増やしたところで状況は大して変わらない。そこで登場するものが、これらのIT資産管理をまとめて対処してくれる「IT資産管理ツール」だ。全世界で400万ライセンス(2014年12月時点)の導入実績を誇るクオリティソフト株式会社の「フルスペック・クライアント管理製品 QND」なら、例えば、9万台のクライアントPCについて自動で情報収集を行い、セキュリティ対策やパッチ管理に掛かる工数とコストを大幅に削減。同時にIT資産の有効活用による業務効率化を実現した。近年では、クラウドサービスやスマートフォンなどの普及により、外部からの安全な接続を管理する必要性も求められるようになりつつある。今後、新しいIT技術が登場するたびに、IT資産管理の重要性は高まっていくことだろう。今回は、IT資産管理の重要性について紹介した。次回からは、IT資産管理に必要となる要素について、まずはセキュリティに関するものから、より詳しく解説していく予定だ。
2015年01月09日リクルートテクノロジーズは12月26日、12月にITエンジニア441名を対象に実施したアンケートの調査結果を発表した。同調査はIT業界のトレンドを把握し、今後の研究開発に生かすことを目的としている。「2014年に最も気になったネット業界のワード」を聞いたところ、1位は「3Dプリンタ」で 21.3%、次いで「ウェアラブル端末」が 19.3%となった。1位の3Dプリンタが気になった理由としては「物づくりの根本が変わる」「使ってみたい」といった声が多く聞かれたという。性能面の向上により工業用途だけでなく医療現場でも利用が増えたことや、低価格帯の製品が増え、個人でも購入可能となったことが影響し、一方で、「銃を製造した人が捕まり衝撃を受けた」など3Dプリンターに関連した事件に触れる声も見られ、良くも悪くも関心を集めたことがうかがえるという。また、各社のスマートウォッチについて聞いたところ、既存商品の中では、SONYの「SmartWatch3」が認知度69.2%、購入者1.4%、購入希望者7.7%と、いずれの項目ももトップとなった。「SmartWatch3」はAndroid Wearを搭載しており、アジア(Samsung, ASUS, LG)、アメリカ(NIKE, Motorola)、ヨーロッパ(Adidas, KRONOZ)など海外メーカーの参入が目立つなか、日本製スマートウォッチとして多くのITエンジニアの支持を得ているようだと分析されている。一方、2015年に発売が予定されているApple Watchは、認知度88.9%、購入希望者が13.2%と、いずれも既存商品を上回る結果となった。さらに、「2015年に最も流行しそうなもの」を聞いたところ、1位「格安スマートフォン」、2位「3Dプリンタ」、3位「スマートウォッチ」となった。電通総研が2014年 11月に発表した「2015年の有望商品ランキング」と比較すると、ITエンジニアは「格安スマートフォン」「スマートウォッチ」など、ガジェット系の話題に注目度が高いことがうかがえる。格安スマートフォンに注目する理由としては「SIMロック解除がデフォルトになる」「今の料金が高過ぎる」といった声が多く聞かれた。2015 年 5 月以降の SIM ロック解除の義務化に伴い、SIM カードを販売する MVNO(仮想移動体通信事業者)の参入で価格競争が激化し、通信料が下がることが期待されているようだという。
2014年12月26日大晦日恒例の『NHK紅白歌合戦』が目前に迫ってきた。CD不況でかつてのようなヒット曲が生まれないなか、近年では「賞味期限切れ」「オワコン」などと批判されることも多い紅白。確かに、知らない歌手や曲ばかりが次々と登場するにもかかわらず、「他に見たい番組もないし……」となんとなくで見続けてしまう人も少なくないだろう。しかし、仮にも国営放送局が1年間の総力を挙げて制作する最強コンテンツを、ただ惰性で見てしまうのはもったいない。「好き/嫌い」や「知ってる/知らない」といったレベルではない、もっと違った楽しみ方があるはずだ。そこで今回は視点を一段上に移して、1994年と2014年の2つの紅白歌合戦の「歌詞」に注目しながら、20年前と現在の流行や世相の変化についてあれこれ考えてみようと思う。「歌は世につれ世は歌につれ」とことわざにもある通り、「上から目線」に立ってみれば、TV画面の裏側に大きな時代の流れのようなものが見えてくるかもしれない。なお、今年の紅白の曲目は12月22日現在、まだ全ては発表されていない。そのため、本記事で取り上げる今年の曲は、大手スポーツ紙などが行った予測を基にしていることを予めご了承いただきたい。○20年前の紅白は7割以上が「ラブソング」だった「歌といえばラブソング」と言っていいほどに、恋愛を題材にした歌は昔から流行歌の主役である。実際、1994年の紅白歌合戦では出場した50組のうち37組がラブソングを歌っている。実に7割以上。当時の放送時間は3時間45分だから、単純計算で2時間半以上にもわたって延々と恋の歌が流れていたことになる。ところが、今年の紅白を見てみると、ラブソングを歌う予定であるのは全51組中わずか21組。流行歌の代名詞だったラブソングは、今や全体の半分以下にまで激減しているのだ。今年はラブソングのかわりに何が“キテる”のかは後述するとして、ラブソング全盛期だった94年についてもう少し詳しく見てみよう。実は、同じラブソングといっても、男性歌手と女性歌手とで内容が大きく違うのである。例えば、当時ミリオンセラーとなった山根康広の『Get Along Together』では、“誰より君を愛してる”、“もう二度と放さない”、“ずっと守ってゆく”といった、非常にストレートな「好きフレーズ」が頻出する。また、この年初出場だったTOKIOも、デビュー曲『LOVE YOU ONLY』で、“君が好きだよ”、“君がすべてさ”、“会った瞬間”に“胸の時計”は“動きを止めた”などと、こちらが恥ずかしくなるくらいに「好き好き」メッセージを放っている。恋愛に対して、今まさに燃えている真っ最中であるのが、20年前の男性歌手の特徴なのである。それに対して、女性は恋が燃え尽きた後、つまり失恋を題材にした歌が多い。中山美穂『ただ泣きたくなるの』やDREAMS COME TRUE『すき』などがその代表だ。特にドリカムは、“心に穴があく”、“バスタブにうずくまった”、“抱いた膝”に“こぼれるしずく”など、詞を読んでいるだけでも辛くなるフレーズばかりだ。また、演歌勢でも田川寿美『女…ひとり旅』、伍代夏子『ひとり酒』と、2曲も「ひとり」という言葉をタイトルにした曲が歌われている。当時40%以上の視聴率を誇った超人気番組で、次々と失恋の歌が繰り広げられていたというのは、考えようによってはなかなかすごい。また、失恋ソングではないものの、久宝留理子の『早くしてよ』も時代を感じる1曲だ。恋人が待ち合わせているシチュエーションを歌った曲で、“怒る顔が今日は見たくて”、“待ち合わせの時間わざと遅らせて”みたのに、いざ待ち合わせ場所に来てみたらあなたがいない、というすれ違いが描かれている。2014年であればここで会えない辛さを西野カナ的にポエム化するところだが、久宝留理子は“早くしてよ”、“何してるのよ”、“何様のつもり”とぶちキレるのである。なんともエネルギッシュだ。こうして見てみると、男性が単純な「好き」という歌であるのに対して、女性の方が表現のバラエティに富んでいることが分かる。当時の女性の恋愛に対する関心の高さや恋に注ぐエネルギーの多さがうかがえる。○ジャニーズにまで及んだ「応援歌」系の勢いでは2014年に視点を移してみよう。ラブソングが減ったかわりに近年急増しているのが「応援歌系」だ。この系統の隆盛は『世界に一つだけの花』(2003年)以来の潮流だと考えられるが、今年はなんといってもMay.Jの『Let It Go~ありのままで~』がその筆頭に挙げられる。大ヒットを記録した映画『アナと雪の女王』の主題歌として、“ありのままの~”というフレーズは毎日のようにTVやネットで流された。“ありのままの自分”を肯定しようとするこの歌は、“特別なオンリー・ワン”を目指した『世界に一つだけの花』の、いわば直系にあたる応援歌といえるだろう。「応援歌系」急増の勢いはジャニーズにまで及んでいる。ジャニーズ勢最若手のsexy zoneは『男 never give up』において“夢諦めんなよ”、“おまえらしくススメ”、“すべてにチャレンジ”と、これでもかというくらいに元気づけようとしてくれる。タイトルからも分かる通り、この曲のターゲットはもはや女の子ですらない。かつてはティーン女子に甘いラブソングを提供していたジャニーズのイメージも今は昔である。一方、ラブソングの大供給勢力である演歌勢にも変化が見られる。藤あや子『海峡しぐれ』、香西かおり『一夜宿』、五木ひろし『桜貝』はいずれも演歌定番の別れの歌。しかしかつてのような、単に好きな人が去ってしまったというシチュエーションではなく、“今度この世に生まれたら”(『海峡しぐれ』)、“生まれかわっても命はひとつ”(『桜貝』)といった歌詞から、相手が既にこの世にいないことがうかがえるのだ。失恋の別れではなく、今生の別れであるところがなんとも重たい。演歌を好むのは一般的に年長世代だが、演歌の歌詞にも高齢化の波が押し寄せているのかもしれない。○着実に勢力を伸ばす「マイルドヤンキー系」さて、ラブソングから応援歌という大きな潮流の変化の中で、新興勢力が台頭しつつある。それが「一体感系」だ。これは「応援歌系」の亜種とも考えられるが、自分や特定の誰かひとりが対象だった「応援歌系」とは異なり、「一体感系」は仲間や家族との絆、彼らと共に夢を目指す高揚感を歌っているのが特徴だ。その極致ともいえるのが、椎名林檎の『NIPPON』である。サッカー日本代表のNHK応援ソングに選ばれた曲だが、“万歳”、“出陣”、“鬨の声”、“我らの炎”など、応援というよりも「応援するおれたち」の方がむしろ歌詞では重視されている。昨年、紅白を勇退した北島三郎の名曲『まつり』にも通じるものを感じるが、今思えばあの曲は「早すぎた『一体感系』」だったのかもしれない。「一体感系」でいえば、今年は是非SEKAI NO OWARIに注目したい。中学生の自作の小説のような世界観から「中2」などと揶揄されがちなセカオワだが、ヒット曲『Dragon Night』では、互いの“正義”で争っていた“僕たち”が“百万年に一度”の“今宵”だけは戦いをやめて“歌”い“踊”るという、過酷な状況を克服する友情や絆をテーマにしているのである。メンバー同士が共同生活を送るなど、限られたコミュニティ内での仲の良さや絆の強さを地でいくセカオワは、椎名林檎のような強い「一体感系」に対して、「マイルドヤンキー系」というさらなる新種に分類されるべきだろう。「マイルドヤンキー系」といえば、マイルドヤンキー界の大スターであるEXILEは外せない。今年リリースした『NEW HORIZON』では、 “いつだってあきらめない”僕らは“その先に見える世界”を目指し“始まるparty time”と、「応援歌系」と「一体感系」が見事にハイブリッドされた歌を披露し、抜群の安定感を誇っている。彼らの弟分である三代目J Soul Brothersも『R.Y.U.S.E.I.』の中で、“この瞬間を共に過ごしたい仲間”、“人生一度きり”、“DREAM”と、次世代の「マイルドヤンキー系」として期待が持てそうな世界観の片鱗を見せている。新勢力ながらその多くがまだ若手である「マイルドヤンキー系」は、今後紅白の主役に躍り出る可能性を秘めているのだ。○まとめこうして見てみると、ラブソングが圧倒的な優位を保っていた94年と違って、紅白の勢力図はさながら群雄割拠の戦国時代のような様相を見せているのが分かる。そして、恋愛に代わって「自分らしく(=応援歌系)」、「みんな一緒に(=一体感系・マイルドヤンキー系)」といった感性が受け入れられ始めているのは、時代の空気の変化と無縁ではないはずだ。なお、様々な楽曲の歌詞についてはJOYSOUNDのWebサイトで無料で見ることができるので、気になった人は見てみてほしい。大晦日、「知らない歌ばかりだ」とTV画面に向かってディスるのではなく、歌詞に注目することで自分なりの見どころを探してみてはいかがだろうか。
2014年12月26日リクルートテクノロジーズはこのたび、ITエンジニア441名を対象にアンケートを実施しその結果を発表した。調査は、IT業界のトレンドを把握し、今後の研究開発へ活用することを目的とする。これによると、ITエンジニアが「2014年に最も気になった」とするIT業界のワードは、1位が「3Dプリンター(21.3%)」で、2位が「ウェアラブル端末(19.3%)」との結果に。気になった理由として、3Dプリンターでは「物づくりの根本が変わる」や「使ってみたい」との声が多く、同社は、性能面の向上により工業用途だけでなく医療現場でも利用が増えたことや、低価格帯の製品増加、個人でも購入可能となったことが影響しているのではと分析する。また、ウェアラブル端末に関しては、「革新的な技術進歩でSFだったものが現実となりそう」や「自分が利用したい」という意見が多数寄せられたという。2014年は、各社からウェアラブル端末の発表が相次ぎ、小型化や機能増大が加速。デザインと性能の両面において、「使いたい」と思う人が増えたようだ。○ITエンジニアの認知度No 1のスマートウォッチは?ウェアラブル端末の中で、特に商品発表が目立ったというスマートウォッチ。同調査では、各社のスマートウォッチについて「認知度・購入者・購入希望者」に関する質問も実施した。これによると、既存商品の中では、ソニーの「SmartWatch3」が認知度69.2%・購入者1.4%・購入希望者7.7%で、いずれもトップとなった。AndroidWearを搭載した日本製スマートウォッチとして、支持を得たと考えられるという。また、2015年に発売予定となるApple Watchは、認知度が88.9%・購入希望者が13.2%。Appleの参入により、今後もスマートウォッチへ注目が集まる傾向だ。なお、リクルートテクノロジーズは、ウェアラブル端末やスマートデバイスなどの研究・開発を行う。既存技術によるシステム開発だけでなく、新しい技術の開拓にも力を入れる。直近では、レストランでのメニュー閲覧や注文、会計までの一連の流れにウェアラブル端末を活用。スマートグラスを通じたARでのメニュー表示や、顔面認証による顧客プロフィール・注文履歴の参照などの実現に向け、実証実験を行った。
2014年12月26日ドワンゴは、KADOKAWA傘下のアスキー・メディアワークスから、「アスキー」ブランドのIT技術書を出版するハイエンド書籍編集部を引き継ぎ、KADOKAWAとの共同技術書出版レーベルとして「アスキードワンゴ(ASCII DWANGO)」を立ち上げることを発表した。「アスキードワンゴ (ASCII DWANGO)」は、両社の経営統合によるシナジー事業の一環として設立。これまで「アスキー」ブランドが確立してきた"エンジニアのための専門出版"というイメージをさらに発展すべく、ドワンゴが同事業の拡大と強化を進める。具体的な施策としては、ラインナップの充実を図るほか、ドワンゴで開催される勉強会とのコラボレーションなども予定されているという。なお、現時点で刊行が決定しているのは、ドナルド・E・クヌース博士による『The Art of Computer Programming 日本語版』の再販と、ドワンゴ所属のエンジニアによる『C++11/14の参考書(仮題)』の2点。いずれも2015年春の刊行予定となっている。
2014年12月25日