米Microsoftは17日(現地時間)、「Surface Book」と「Surface Pro 4」向けに2月のアップデートを提供した。今回提供されたアップデートは、システムの安定性改善のほか、バッテリ寿命や電源のステート変更時の安定性向上といった、電源管理オプション中心のドライバアップデート。また、グラフィックスドライバのアップデートでは、表示安定性の向上なども図られた。アップデートは、設定>更新とセキュリティ>Windows Updateから手動で行える。
2016年02月18日日本マイクロソフトと三越伊勢丹は2月17日、伊勢丹新宿店メンズ館とMicrosoftの2in1デバイス「Surface」のコラボレーション企画「ISETAN MEN’S × Microsoft Surface ~未来を纏え~」をスタートした。期間は3月1日まで。同プロモーションでは、伊勢丹新宿店メンズ館(ISETAN MEN’S)が今春に提唱する「未来のデパートメントストア」を、最新のテクノロジーを用いて表現。メンズ館の1階から8階までの全フロアで、Surfaceシリーズ約80台を活用して展開する。メンズ館1階プロモーションスペースでは、ホログラムを活用したギアアイテムのバーチャルショールームが登場。ギアアイテムとは、デザイン性と機能性を融合し、モダンでミニマムに仕立てられたファッションアイテムのこと。設置されたSurface Bookでホログラムの読み込みや投影を行うほか、週末には、来店者のコーディネートを撮影し、ホログラム化する体験サービスも実施する。また、Surface BookとSurface Pro 4のタッチ&トライコーナーも設置した。正面入口のショーウインドウでは、15台のSurface Pro 4を使用したデジタルマネキンを展示するほか、バッグブランド「ペッレ・モルビダ」では、Surface Pro 4とWebベースのカスタムアプリを使ったアイテムのカスタムオーダーも受け付ける。同プロモーションの開催に合わせて、プレス向け発表イベントが行われ、日本マイクロソフト 代表執行役会長の樋口泰行氏、三越伊勢丹ホールディングス 代表取締役社長執行役員の大西洋氏が挨拶を行なった。三越伊勢丹ホールディングス 代表取締役社長執行役員の大西洋氏は、「百貨店単独の成長が難しい中、ファッションとICTを掛け合わせることで、新しい価値を創造・提供したいと考えている。最近、海外のファッションイベントでは、被服にデジタルを取り入れる動きが盛んだ。今後さらにデジタルを活用した取り組みを行っていきたい」と述べた。日本マイクロソフト 代表執行役 会長の樋口泰行氏は、「ISETAN MEN’Sのメインターゲットは高感度で上質なライフスタイルを好む30~40歳代の男性層。Surfaceの訴求ターゲットと一致する。ぜひ、柔軟性とパワーを備えたデキるSurfaceをもっと知ってほしい」とコメント。なお、今回のイベントでは、Surfaceシリーズの販売は行わない。この点について樋口氏は、「ライフスタイルとデジタルの融合という流れが進めば、(今回販売しなくても)自然とSurfaceの需要に繋がると考えている。このようなコラボレーションは今後も続けていきたい」と語った。
2016年02月18日伊勢丹新宿店メンズ館は2月17日から3月1日まで、日本マイクロソフト株式会社の「2in1デバイスSurface」とコラボし、“ISETAN MEN’S×Surface~未来を纏え~”をテーマにしたプロモーションを実施する。同プロモーションでは、伊勢丹メンズがこの春に提唱する“未来のデパートメントストア”を、最先端のテクノロジーを活用し表現。館内ではSurface Book(以下、Book)やSurface Pro4(以下、Pro4)など約80台のデバイスが展示され、全フロアのプロモーションスペースでSurfaceを使ったディスプレイ、サービスを展開。正面入口では16台のPro4を使ったマネキンを展示し、BookとPro4のタッチ&トライ体験も行う。1階プロモーションスペースでは、ホログラムを活用したギアリストアイテムのバーチャルショールームを展開。 設置されたBookでホログラムデータの読み込みや投影を行う他、来店客が自身のコーディネートを撮影してホログラム化する体験も週末限定で実施。アクロニウム(ACRONYM)、アディダス オリジナルス バイ ホワイトマウンテニアリング(adidas Originals by White Mountaineering)、アークテリクス ヴェイランス(ARC’TERYX VEILANCE)、ブラック(BLK)、クリストファーレイバーン(Christopher Raeburn)、ダイン(DYNE)、ISAORA)、レックスドレイ(LEXDRAY)、MHW マウンテン ハードウェア スペシャリー フォー N.ハリウッド(MHW MOUNTAIN HARDWEAR SPECIALLY FOR N.HOOLYWOOD)、オーエーエムシー(OAMC)、オーバーテック(OVERTECH)の計11ブランドのギアアイテムを展開する。ギアスタイルとは、クリエイターの先鋭的な感性とテクノロジーがもたらす装備服としての機能性、この2つの要素を融合し、モダンでミニマルに仕立てられたファッションスタイル。ドイツのブランド、アクロニウムのフーデッドブルゾンは、モバイルを収納できる両袖口のジッパーポケットが、ジッパーを開かずとも内側から手で取り出せる仕組みになっており、ジッパーとドットボタンを重ねた前立ては、しっかりと上まで閉じれば左右に引っ張って簡単に開けるなど、驚きの機能を備えている。コンパクトに畳み内側のショルダーストラップで肩掛けすることも可能だ。商品は2階のプロモーションスペースで取り扱っており、レックスドレイの撥水加工を施したバックパック、アディダス オリジナルス バイ ホワイトマウンテニアリングのスニーカーといった、注目度の高いグッズも展開される。この他、地下1階で展開するバッグと財布のブランド、ペッレ・モルビダ(PELLE MORBIDA)では、Pro4とWebベースのカスタムアプリを使った、カスタムオーダーを受け付ける。17日にはオープン前にプレスプレビューが開かれ、日本マイクロソフト株式会社代表執行役会長・樋口泰行氏と、三越伊勢丹ホールディングス代表取締役社長・大西洋氏が顔をそろえた。
2016年02月17日2月9日(現地時間)、Microsoftは自社の雇用プログラムに自閉症者が参加し、社内で働いた結果を公式ブログで公表した。同プログラムは国連が定めた毎年4月2日の世界自閉症啓発デーに合わせて、2015年4月3日(現地時間)に発表したものだ。同社はプログラム開始後、数カ月で11人の新入社員を雇用している。Xbox Software EngineerのKyle Schwaneke氏は、アスペルガー症候群および自閉症スペクトラムの診断を受けているが、ゲームコンソール用のCortanaに関する開発に努めている。同氏は高校生時代にコンピューター技術のクラスに参加してプログラミングを学んだ時、「初めて他の人を理解する場所に感じた。そして彼らも私を理解した」と語り、Microsoftでの新しい仕事に活かされるとMicrosoft creative content strategistのJennifer Warnick氏は述べている。米疾病予防管理センターによれば、およそ68人に1人が自閉症スペクトラムと確認され、同障がいを持つ約80パーセントの人々が失業している状況にある。文部科学省が2012年に全国の公立小中学校約5万人を対象にした調査結果でも、約6.5パーセントの児童が発達障害児の可能性があることを明らかにした。だが、一部の人々は科学や数学といった特定分野に長けているという報告結果もある。阿久津良和(Cactus)
2016年02月12日日本マイクロソフトは2月10日、三越伊勢丹が展開する伊勢丹新宿店メンズ館とMicrosoftの2in1デバイス「Surface」のコラボレーション企画「ISETAN MEN’S x Microsoft Surface ~未来を纏え~」を開催すると発表した。期間は2月17日から3月1日まで。伊勢丹新宿店メンズ館(ISETAN MEN’S)の1階から8階までの全フロアで、Surface約80台を活用したプロモーションを実施。メンズ館1階プロモーションスペースでは、ホログラムを活用した「ギアリストスタイル」のバーチャルショールームが登場。設置されたSurface Bookでホログラムの読み込みや投影を行うほか、週末限定で来場者が自分のコーディネートを撮影し、ホログラム化する体験サービスを開催。また、Surface BookとSurface Pro 4のタッチ&トライも実施する。正面入口では、15台のSurface Pro 4を使用したデジタルマネキンを展示。また、バッグブランド「ペッレ・モルビダ」では、Surface Pro 4とWebベースのカスタムアプリを使ったカスタムオーダーも受け付ける。
2016年02月12日2月8日(現地時間)、MicrosoftはUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)がサポートするOCR(光学式文字認識)技術の対応言語を4つ増やし、25言語に対応したことを発表した。同社は以前からOCR分野に注力し、プロジェクト「Oxford」で培った技術をWordやOneNoteなど多くの製品に搭載している。既に2015年9月にリリースした、Windows 10 November Update(ビルド10586)からサポート済み。ソフトウェア開発者は数行のコードを記述することで、OCR技術をUWPアプリケーションで使用できるが、コーディング時はサンプルコードや技術資料に目を通した方がいいだろう。また、プロジェクトOxfordのデモページも参考になる。Microsoft Software Engineer on the AnalogチームのPavle Josipovic氏は、Microsoft OCR Library for Windows Runtimeを「画像のインデックス作成や文書の再構築、AR(拡張現実)などさまざまなシナリオで活用されている」とアピールし、同技術を使ったUWPアプリケーションの開発やフィードバックを求めている。阿久津良和(Cactus)
2016年02月10日Microsoftは2月4日(現地時間)、Arduino(アルドゥイーノ)をUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリケーションから遠隔制御するデモンストレーションを公開した。ライブラリはNuGetから「Windows Remote Arduino for Windows 10 and Windows 10 IoT core」からダウンロードできる。Windows Remote Arduinoライブラリは、ArduinoのGPIO(汎用入出力)ポートから、デジタルリード/ライトやアナログリード/ライト(PWM)、ピンモードの設定、ピン値が変更した際のイベント受信が可能。また、I2C経由でデータの送受信が行える。さらにMicrosoftは上級者向けとしてカスタムコマンドの使用を薦めている。公式ブログでは、サンプルコードや各種技術資料に関するリンクを用意。記事を執筆したWindows and Devices Connected Everyday ThingsチームのDevin Valenciano氏とJesse Frush氏はHackster.ioの「World’s Largest Arduino Maker Challenge」を引き合いに、「(同コンテストは)予備段階で3,000人以上の参加者と1,000以上のアイディアが集まっている。UWPアプリケーションを開発してほしい」とアピールした。ArduinoはArduino LLCおよびArduinoSRLが設計・製造しているが、ハードウェア設計および開発環境はオープンソース化しているため、昨今のIoTブームと相まって大きな注目を集めている。阿久津良和(Cactus)
2016年02月08日Microsoftは2月3日(米国時間)、「Looking ahead: Microsoft Edge for developers in 2016|Microsoft Edge Dev Blog」において、2016年に同社がMicrosoft Edgeに対して取り組む開発項目の優先順位を示した。Web技術を活用したエクステンション・プラットフォームとWindows Storeでの提供開始多種多様なアクセシビリティとデザインカスタマイズ機能の提供セキュリティ強化、パフォーマンス向上、効率性改善標準規約への準拠や他の主要ブラウザとの互換性向上コミュニティとの情報共有の向上パフォーマンス向上、セキュリティ強化、アクセシビリティ改善、デザインカスタマイズ性向上、標準機約への準拠、互換性の向上などはこれまでもMicrosoftがMicrosoft Edgeの開発において重要視してきた部分だ。今回の発表で特に注目されるのはエクステンション関連の開発が最も高い優先度に設定されている点にある。MicrosoftはWindows 10のプロモーションをこれまでのどのリリースよりもうまく進めており、Windows 10の普及率はどのWindowsよりも速いと評価されている。しかし、Windows 10の普及と比べて、Microsoft Edgeの採用率は低いものにとどまっている。その最大の理由がエクステンションにあると言われており、Microsoftは2016年にはこの部分を強化して巻き返しを図りたいと見られる。
2016年02月08日Windows 10へのサインインやWindowsストアからのダウンロードなどに欠かせないMicrosoftアカウントは、2013年4月から2段階認証オプションを追加した。今回は、iPhone、Android端末、Windows Phone(Windows Mobile)端末の「認証アプリ」を用いた2段階認証を紹介する。○iPhoneなどで2段階認証を行う前回述べたように、Microsoftアカウントの2段階認証には認証アプリが使える。お使いのスマートフォンによって選択肢が異なり、iPhoneの場合は「Google Authenticator」、Android端末は「Microsoftアカウント」、Windows 10 Mobileの場合は「Authenticator」という認証アプリだ。それぞれ一長一短があるため、順番に説明しよう。Google Authenticatorは「認証アプリの設定」で表示されたバーコードをiOSデバイスでスキャンするか、秘密鍵を手動で入力し、一定時間ごとに更新されるランダムな数字をセキュリティコードとして入力する。ポイントは複数アカウントをサポートしている点。もちろんGoogle製のため、Googleアカウントをサポートしているので、各IDを1箇所からまとめて管理する際に便利だ。○Androidで2段階認証を行うAndroid用のMicrosoftアカウントアプリは手順が少々異なり、アプリ側で一連のセットアップを行う。認証方法は、2段階認証が必要なときは自動的にアプリが起動し、ユーザーは許可・禁止の操作を行うだけでよい。セキュリティコード入力に比べるとスムーズで便利なのだが、この方法を用いているのは本アプリのみだ。○Windows 10 Mobileで2段階認証を行うAuthenticatorはモバイルデバイス用アプリだが、Windows 10 Mobileでも問題なく動作する。ただし、一部のメッセージが中国語のままなど気になる点は多い(2016年2月5日時点)。有効化の手順はGoogle Authenticatorと同じく、アプリ側でバーコードを撮影して、表示されたセキュリティコードをWebページ上で入力する。なお、2段階認証を無効化する場合はMicrosoftアカウントのセキュリティの設定ページで、「2段階認証の無効化」→「はい」と順にボタンをクリック/タップすればよい。阿久津良和(Cactus)
2016年02月06日2月4日(現地時間)、Microsoftは「Visual Studio Tools for Unity(VSTU) 2.2」をリリースしたことを公式ブログで明らかにした。多くのバグを修正し、各Visual Studio 2010/2012/2013/2015の各バージョンに対応したコンポーネントのダウンロードを可能にしている。前バージョンとなるVSTU 2.1は2015年9月にリリースしていた。Unityは複数のプラットフォームで動作するUnity Technologiesのゲームエンジンだが、Microsoftは2014年7月に「UnityVS」を開発するSyntaxTreeを買収し、改称したVSTUを無償で提供している。MicrosoftはVisual StudioとVSTUを組み合わせることで、デバッグ作業やコーディングの効率化が可能になるとアピールしてきた。バージョン2.2では、以下の改善が行われている。VSTUインストーラーがすべての情報を正しく扱う。OS X上のUnityと仮想マシン内のVisual Studioの組み合わせでデバッグが正しく行われる。Unity 4.6使用時にUnityEngineとUnityEditorの参照が正しく行われる。サポートするC#のバージョンは4.0に制限する。Unityパッケージ内のエラーを修正した。Microsoftは既存ユーザーに対して、Visual Studioの拡張機能マネージャを用いたアップデートを推奨している。新規にインストールする場合は、使用しているVisual Studioのバージョンを確認してから対応するVSTUをインストールする。なお、Unityがバージョン5.2以降であればVSTUはネイティブサポートされているため、インストールする必要はない。阿久津良和(Cactus)
2016年02月05日Windows 10へのサインインやWindowsストアからのダウンロードなどに欠かせないMicrosoftアカウントは、2013年4月から2段階認証オプションを追加した。アプリケーションやコンテンツを購入するためにクレジットカードを登録している場合、本オプションは有効にすべきだ。○2段階認証の必要性とはMicrosoftは、Windows 8からMicrosoftアカウントの使用を推奨してきた。ローカルアカウントを使い続けるユーザーも多いのだが、Windows 10 Mobileデバイスの登場や、ユニバーサルWindowsアプリの連係を考えると、Microsoftアカウントを使ったほうが便利である。とはいえ、Microsoftアカウントには、個人情報やクレジットカード情報などを紐付けできるため、そのまま使うのは非常に危険だ(GoogleアカウントやApple IDなども同様の危険をはらんでいる)。我々が自衛する方法として、Microsoftは、2013年4月から2段階認証オプションを提供した。なお、以前からオプションは提供されていたが、2013年4月からアカウント全体の保護を可能にしている。2段階認証の概要は日本マイクロソフトのWebページをご覧いただくとして、今回は2段階認証の有効化や、その効果を見ていく。○2段階認証を有効にするまずは、Microsoftアカウントのセキュリティの設定ページにアクセス。ここで「2段階認証をセットアップして有効化」を選択する。たったこれだけで、2段階認証は有効になる。お使いのPCは「信頼済みデバイス(Microsoftアカウントに紐付けされたデバイス)」のため、特別な操作は必要ない。ポイントは、それ以外からサインインする際に求められるセキュリティコードだ。Microsoftアカウントアカウントの安全性確保として、他のメールアドレスや電話番号(SMS)に届いたセキュリティコードを入力するか、スマートフォンのアプリケーションを使ってサインインを実行する仕組みである。一見すると面倒に感じるが、届いた数字をテキストボックスに入力するだけで、仮に自分のMicrosoftアカウント情報が漏洩したときでも、他者のサインインを防げるのは大きい。以上の手順によって、Windows 10と一緒に使用するMicrosoftアカウントの保護が可能になる。次回は、メールやSMSよりも便利なスマートフォンのアプリケーションを紹介しよう。阿久津良和(Cactus)
2016年02月05日Microsoftは2月3日(現地時間)、SQL Serverのコンポーネントをすべて構成・管理・開発・アクセス可能にする統合管理ツール「SSMS(SQL Server Management Studio)」のプレビュー版「SSMS January 2016」をリリースした。2015年12月リリース以降の更新プログラムを含み、多数のバグを修正している。こちらのページからダウンロード可能。SSMSと同等の機能はSQL Server 2000時代もリリースしていたが、SQL Server 2005以降、現在の名称に変更している。SSMS January 2016では、拡張イベント(XEvent)セッション削除時のバグや、アベイラビリティグループやデータベースのプロパティダイアログを開く際に発生したバグを修正した。また、Azure上のデータベースに接続した際にテーブルの内容が重複するバグも合わせて修正している。バージョンナンバーは「13.0.1000.281」に更新された。なお、既知の問題として分散再生機能が正しく動作しない。Microsoftは現在修正に取り組み、次のリリースで利用可能にすると表明している。阿久津良和(Cactus)
2016年02月04日2月3日(現地時間)、MicrosoftはAI(人工知能)を使って入力予測を行うキーボードアプリケーション「SwiftKey」の開発元を買収したことを発表した。Microsoftは買収額を明らかにしていない。同社は今後数カ月内にSwiftKeyの技術をMicrosoft Researchが開発したWindows Phone向けキーボード「Word Flow」と統合する。SwiftKeyはユーザーの入力スタイルを学習しながら、その使用頻度の高い単語候補を提示するスタイルのキーボードアプリケーション。Android版は2010年からリリースし、iOS版は2014年から提供が始まった。既にMicrosoft Researchが開発したWord FlowをWindows Phone用にリリースし、現在iOS版のベータテストが行われている。Microsoft Technology and Research担当EVPのHarry Shum氏は、「今回の買収は、すべてのプラットフォームへサービスを提供するというMicrosoftの取り組みを示すものだ」と述べた。なお、今回の買収により、SwiftKey CTOであるDr. Ben Medlock氏とCEOのJon Reynolds氏はMicrosoftに参加。同社はAI分野やスマートフォン事業の強化を実現したこととなる。阿久津良和(Cactus)
2016年02月04日米Microsoftは2月3日(米国時間)、SwiftKeyの買収で同社と合意したことを明らかにした。SwiftKeyはモバイルデバイスで効率的に素早く入力できるソフトウエアキーボード「SwiftKey」をAndroidとiOSに提供しており、3億台以上のデバイスで利用されている。SwiftKeyは2008年にJon Reynolds(CEO)とBen Medlock(CTO)が設立した。モバイルデバイスのソフトウエアキーボード入力のパターンや傾向、フレーズや文章などを学習し、それに基づいて予測変換する技術が用られており、SwiftKeyではキーをタップせずに、指をキーに触れさせたままキーの間をすべらせるように移動させるだけでも英字入力を行える。誤入力を訂正する機能も充実しており、高速かつ思い通りのキーボード入力が可能になる。SwiftKeyによると、SwiftKeyはこれまでに100以上の言語で10兆を超えるキーストロークを学習してきた。利用データが増えるほどに、SwiftKeyのキー入力の精度や効率性は向上する。MicrosoftのHarry Shum氏(テクノロジー&リサーチ担当EVP)は「(SwiftKeyの買収は)インテリジェントなクラウドを活用してプロダクティビティを再発明するという我々の目標に適う」と述べている。SwiftKeyのReynolds氏とMedlock氏によると、買収完了後も引き続きAndroid用とiOS用のSwiftKeyの無料提供を継続する。
2016年02月04日Microsoftは2月2日(現地時間)、Salesforce LightningがWindows 10 MobileのContinuum for Phonesに対応したことを発表した。Windows 10 Mobile対応「Salesforce1モバイルアプリ」はユーザー向けに本日から提供を開始する。MicrosoftとSalesforce.comは2014年5月にグローバルな戦略的提携を発表し、良好な関係を現在まで続けてきた。既にLightningプラットフォーム上で動作するSkype for BusinessやOneNote、SalesforceとExcelの双方向でデータを読み込み、Power BIによるレポート作成や情報の可視化といった製品統合を進めているが、Windows 10 Mobileに対応するビジネスソリューションの発表は初めてとなる。具体的には、既存のSalesforce1モバイルアプリをWindows 10 MobileのContinuum for Phonesに対応させることで、顧客はSalesforce Lightning(Salesforce1プラットフォーム上で構築されたツールなどの総称)を、Windows 10 Mobile搭載デバイス上で実行し、Continuum for Phonesに接続したディスプレイやマウス、キーボードでデスクトップPCと同じUX(ユーザーエクスペリエンス)を得られる。阿久津良和(Cactus)
2016年02月03日2016年2月1日(現地時間)、Microsoftは太平洋に自己完結型データセンターの試作機を設置する実験を行った。300台分のデスクトップPCに相当する約1万7,000キログラムの装置を、海面下2~3メートルに設置することで、データセンターが抱える排熱処理といった既存の問題を解決する可能性が生まれる。同社は「将来的に世界中の海へデータセンターを設置するのが当たり前になるだろう」と公式ブログで述べている。「Natick(ナティック)」と名付けられた本プロジェクトは、データセンターを収容する容器を構築するだけで90日間を必要とし、テスト期間は2015年8月末から11月までの約3カ月間行われた。その間はオフィスから定期的にリモート制御し、月に一回はダイバーが潜って容器のチェックを繰り返していたとプロジェクトチームは説明する。Microsoft Datacenter Strategy担当ジェネラルマネージャーのChristian Belady氏は、「費用面など多くの問題があり、成功するか懐疑的だったが、我々は常に限界へ挑戦する必要がある。今回のプロジェクトから得た経験は、将来の(データセンター戦略に)多くの教訓となった」と語った。プロジェクトチームは4倍の容器、20倍の計算能力を持つ次のデータセンター設置テストを計画している。今後のICT社会に欠かせないデータセンターだが、消費電力やCO2排出など多くの問題を抱えているが、Microsoftの実験はこの問題に一石を投じそうだ。また、既に世界の海底上には多くの光ファイバーケーブルが配置されているが、これらにデータセンターが直接接続する可能性も将来的に考えられる。阿久津良和(Cactus)
2016年02月02日米Microsoftは26日(米国時間)、ニュースアプリ「News Pro」を発表した。「Bing News」と連携してニュースコンテンツを配信するサービスで、仕事に役立つニュースを入手できるという。iOSに対応、米国向けにApp Storeで公開している。News ProはMicrosoftのニュース検索サービスBing Newsと連携したサービス。従業員のアイディアから実験プロジェクトを展開する同社のプロジェクトラボMicrosoft Garageから生まれたもので、ニュースアプリ「Flipboard」のように興味のある分野を設定できるのが特徴だ。これにより、ユーザーは毎日自分の業務に関係あるニュースを得られるという。FacebookまたはLinkedInのアカウントでサインインすれば、ニュースのハイライトを自分の業務経験や興味に合わせて調整すること可能。そのほか、新しいトピックスの提案、検索などの機能も備える。公開当初は、iOSとWebブラウザから利用できる。無料でダウンロード可能。言語は英語のほか、日本語を含む数カ国語に対応している。Microsoftの開発チームによると、AndroidとWindows向けには「すぐには提供されないだろう」としているため、Webブラウザからの利用を推奨している。
2016年01月28日Microsoftは1月25日(米国時間)、「Microsoft releases CNTK, its open source deep learning toolkit, on GitHub」において、機械学習用ツールキット・ソフトウェア「CNTK(Computational Network Toolkit)」をオープンソース・ソフトウェアとして公開したと伝えた。ソースコードはMicrosoft/CNTK - Computational Network Toolkit (CNTK)|GitHubにおいて公開されている。今回、Microsoftが公開したこの機会学習用のソフトウェアは、Microsoftの開発者や研究者が音声認識処理を高速化する必要性に迫られて開発したものとされている。その成果は実際に得られており、CNTKを活用することで音声認識処理の高速化に成功したとのことだ。CNTKはスケーラビリティが高く、個人的な用途から大規模用途まで幅広く使用できる、MicrosoftはCNTKの利点について「予算の少ない研究者がPCで機械学習を利用するといった用途、GPUクラスタで大規模学習をさせるといった用途のいずれにおいても役立つこと」と説明している。このところニューラルネットワークを活用した機械学習を利用するためのソフトウェアやツールキット、ライブラリ、サービスが公開される傾向にある。大規模なデータ、複雑なデータをより高速に分析および処理するために機械学習が有効とされるシーンが増えていることがこうした動向の背景にあるものと見られる。
2016年01月27日米Microsoftは22日(現地時間)、1TBのストレージを搭載した「Surface Pro 4」と「Surface Book」を、米国とカナダで発売すると発表した。プロセッサは第6世代Intel Core i7、メモリは16GBのハイエンド構成。同日から各国のMicrosoft Storeおよび小売店で購入可能。日本での取り扱いは不明。また、新色ゴールドカラーを採用したSurface Penを、カナダ、デンマーク、フィンランド、イタリア、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、米国の10カ国で提供開始。Surface Penのペン先キットが同梱される。なお、国内で展開している「Surface Pro 4」のラインナップは下記の通り。「Surface Book」は、日本マイクロソフトが「2月4日に発売する」とアナウンスしている。
2016年01月25日Microsoftはこのほど「Submitting a Pull Request to Node.js with ChakraCore|Microsoft Edge Dev Blog」において、先日オープンソースとして公開されたMicrosoft EdgeのJavaScriptエンジンのコア実装「ChakraCore」を利用するためのソースコードをNode.js本体へマージするための要望を投げたことを発表した。レビューを通過すればデフォルトのNode.jsでChakraCoreが利用できるようになる。Node.jsはサーバサイドの処理をJavaScriptで実装できるようにするためのフレームワークおよび関連ツール。現在はGoogle ChromeのV8 JavaScriptエンジンを実行環境として利用している。今回MicrosoftはV8 JavaScriptエンジンが提供しているものと同じAPIをChakra Shimと呼ばれるレイヤとして実装。このレイヤを通すことでNode.js側の実装に大幅に手を加えることなく、ChakraCoreをサポートすることに成功している。ChakraCoreはベースラインの性能はデフォルトのNode.jsに追いついていないものの、昨年に計画を発表した当時よりも性能は改善しており、今後もさらなる改善が見込まれている。また、すでにTypeScriptコンパイル性能といった実アプリの動作に近い性能は既存のNode.jsの性能を超えており、今後の展開が期待できる。MicrosoftはChakraCoreをLinuxなどで動作するようにクロスプラットフォーム化を進めるとしており、今後はLinuxサーバでNode.js + ChakraCoreといった組み合わせで動作させることも可能になると見られる。Microsoftは人気の高い開発環境Visual Stdioを開発しており、Visual StudioでNode.jsを使った開発などが可能になることで、従来よりも広い範囲をカバーする開発環境として魅力を高めていくことが予想される。
2016年01月25日Dropboxは1月22日、Microsoftとのパートナーシップを拡充するため「Windows 10版Dropbox」を発表した。新アプリには、Dropbox独自の新機能が追加される。Dropboxは2014年にMicrosoftとパートナー提携し、同社との提携を通じてオンライン・ストレージ・サービスである「Dropbox」は1,700万人以上のユーザーに活用されてきた。Windows 10版Dropboxの新機能として、WindowsファイルエクスプローラーからDropboxへのファイル移動が容易になり、ファイルの移動やコピーはアプリ内のフォルダ間でも簡単に行えるドラッグ&ドロップ機能、検索ワードを入力するだけで必要なファイルを素早く見つけることができるクイック検索機能を備える。また、共有フォルダへの招待をDropboxアプリを立ち上げることなく承認できるインタラクティブ通知設定、指紋、顔面、虹彩認証でのログインにより、Dropboxのロック解除が可能なWindows Hello、ファイルに直接コメントを書き込んだり、@メンション機能を活用してすぐにディスカッションを開始するコメント機能、直近で使用したファイルにジャンプリストから素早くアクセスができるジャンプリスト機能などがある。なお、近日中にWindows 10 Mobile版Dropboxのリリースを予定している。
2016年01月22日前回の記事で、Windows 10のユニバーサルWindowsアプリ不足について言及した。それにMicrosoftが即応したわけではないと思うが、1月13日(米国時間)に、FacebookアプリがContinuum for Phoneに対応し、Wireless Display AdapterがUIを大きく刷新するなど、変化が生じている。そこで今回は、UWP化したリモートデスクトップ接続アプリケーション「Remote Desktop Preview」に注目したい。Remote Desktop Previewの最新版・バージョン844では、Windows 10 MobileやContinuum for Phone、特殊キー(Alt + Tabなど)の送信を新たにサポートした。その使い勝手は従来のリモートデスクトップ接続と同じため、一見するとアピールポイントに欠ける。だが、RDゲートウェイ経由のアクセスやRemoteFXのサポート、タッチ操作のサポートを実現している。従来のデスクトップアプリ版と比べると、直感的な操作が可能になったのが大きな特徴だ。接続直後はキャッシュを作成しているのか、応答するまでに時間を要したものの、10秒ほど待つとIEEE 802.11gのWi-Fi環境でも比較的スムーズにWindows 10のデスクトップを操作できた。執筆時点ではContinuum for Phoneをサポートするデバイスが国内に存在しないため検証できないが、海外ニュースによるとLumia 950からContinuum for Phoneでディスプレイに接続し、その上でRemote Desktop Previewによるリモートデスクトップ接続が可能だったという。これだけでは「リモートデスクトップ接続のUWP化」という話だが、ポイントはRemote Desktop Protocol(RDP)の改善にある。公式ブログの解説によれば、Windows 10およびWindows Server 2016 Technical Preview 4はRDPバージョン10.0に対応。4Kディスプレイの台頭を踏まえて、高DPI環境を考慮した自動サイズズーム機能や、H.264/AVCによる圧縮を実現したそうだ。今後はRemoteFX vGPUシナリオ上のOpenGLサポートを予定しているという。上図はRDP 8.1以前とRDP 10.0のレンダリング結果をMicrosoftが示したものだが、筆者が説明するまでもなくテキスト描画が改善し、見やすくなっている。気になるのは、今回のRemote Desktop PreviewがRDP 10.0に対応しているかという点だが、クライアントのビルド番号がPowerShell上で示されなかったため、確認できなかった。ただし、先の公式ブログにある方法でイベントビューアーを確認すると、RDP 10.0によるセッションを確立していることがわかる。なお、今回はSurface 4 Proをサーバーとした。Continuum for Phoneは面白い技術で興味が尽きることはない。だが、RDPを利用して、スマートフォンからPCをコントロールするというアプローチはさまざまな可能性を実現することだろう。個人でRDゲートウェイを設置するのは難しいが、Windows 10とWindows 10 Mobileを揃えることで、今後のビジネスシーンはクラウド経由のファイルやデータ共有に加えて、アプリケーションの実行など利用場面が拡大していくのではないだろうか。2016年中には、多くのアプリケーションがUWP化し、PCとスマートフォンの連係を高める環境を期待したい。阿久津良和(Cactus)
2016年01月18日米Microsoftのリリースした新しいアプリが話題になっている。「Cellular Data」と呼ばれるこのアプリは現在Windows Store上で無料公開されており、「Microsoft SIM」との併用で「モバイルデータ通信容量」のオンライン購入や「リアルタイムでの残量照会」が可能になるという。もっとも、同社では「Microsoft SIM」やそれに関わる発表は行っておらず、間もなくMicrosoftが「Apple SIM」ライクなサービスを提供するのではないかとの憶測を呼んでいる。同件は、The Vergeなどが報じており、前述のようにCellular Dataアプリは提供こそ行われているものの、併用すべき「Microsoft SIM」が存在しないため、アプリ単体での運用ができない状態だ。アプリの説明によれば、x64またはx86ベースの特定のWindows 10デバイス上で利用が可能とあり、おそらくは本体にLTEモデムを搭載した一部モデルを対象としてMicrosoft SIMを挿入することで利用できるようになるとみられる。サービス自体は毎月固定のサブスクリプション型のプランではなく、適時必要に応じて容量を選択して追加購入が可能なプリペイド形式となるようだ。アプリ利用にあたっては、タスクバーのWi-Fiアイコンをクリックし、メニューから「Cellular Data」の項目を選択する。ここでプラン選択が行えるので、例えば外出先で「Wi-Fi環境がない」「LTEデータプランを契約していない」状態であっても、Cellular DataアプリとMicrosoft SIMさえあれば、いつでもインターネットに接続できる。請求はWindows Store経由で行われる。また説明によれば、サービスは一部地域限定でスタートし、最初はサービス提供国の国内利用に限られるという。国際ローミングは順次展開とのことで、おそらくは米国内などで先行提供が行われ、そこから国外での域内向けサービスとローミングサービスが順次提供されると思われる。なお、Cellular Dataアプリそのものは日本語版も提供されており、少なくとも日本も将来的なサービス予定地域には含まれているようだ。ZDNetのMary Jo Foley氏によれば、アプリのFAQに含まれる文章の記述で、最初のローンチ地域が米国、英国、フランスの3カ国になることが記されているという。また、MicrosoftはMVNOのTransatelと提携を発表しており、Transatel DataSIMがこのMicrosoft SIMとして、その関連サービス向けに利用されるようだ。前述のように、このMicrosoft SIMは、AppleがiPadユーザー向けに提供しているデータ通信専用の「Apple SIM」を意識したものと考えられ、Windowsタブレットや一部モバイルノートPCの使い勝手を向上するものになるとみられる。Apple SIMは、その内部に複数のキャリアの契約情報を書き込むことができ、1枚のSIMカードで2~3カ国のキャリア契約を維持したまま移動することも可能だ。そのため、海外移動の多いユーザーには重宝されるサービスとなっている。一方で、先ほどのTransatelは欧州を中心としたMVNOであり、米国や東南アジアなどの一部地域はサービス対象国に含まれるものの、日本を含む多くの国が対象外となっている。Microsoftの正式発表待ちではあるが、日本のユーザーにとっても使いやすいサービスとなることを期待したい。
2016年01月14日Microsoftは1月13日(米国時間)、「ChakraCore GitHub repository is now open|Microsoft Edge Dev Blog」において、Microsoft EdgeのJavaScriptエンジンであるChakraの主要コンポーネント「ChakraCore」をオープンソース・ソフトウェアとして公開したと伝えた。ソースコードは「Microsoft/ChakraCore|GitHub」において、MITライセンスの下で公開されている。公開されたChakraCoreはMicrosoft EdgeのJavaScriptエンジンの主要コードで、Microsoft EdgeやHTML/CSS/JSを使用するWindowsアプリケーションで活用されているものと同等の位置づけとなっている。x86/x64のみならずARMにおいても動作するJITコンパイラ(Just-in-time)を持っているほか、メモリを効率よく使用するためのガベージコレクタ機能も持っている。JavaScript Runtime APIも提供しており、アプリケーションに組み込んで利用しやすい構造とされている。Microsoftは「Microsoft/ChakraCore|GitHub」を通じてコミュニティから提供されるコミットなども取り込む姿勢を見せており、オープンソース化することで多くの開発者がChakraCoreの開発に関与することを望んでいると見られる。Google ChromeのJavaScriptエンジンであるV8はChrome以外にもJavaScriptエンジンとして活用されている。MicrosoftはChakraCoreをオープンソースとして提供することで、ChakraCoreがV8のようにより多くのシーンで使われることを狙っているようだ。
2016年01月14日Microsoftは1月12日(米国時間)、「Making R the Enterprise Standard for Cross-Platform Analytics, Both On-Premises and in the Cloud - Machine Learning - Site Home - TechNet Blogs」において、統計計算や予測分析などに利用できるビッグデータ解析プラットフォーム「Microsoft R Server」を公開したと伝えた。ほかのエンタープライズ向けプロダクトと同様のサポートサービスも提供されることになる。「Microsoft R Server」はこれまでは「Revolution R Enterprise」という製品としてRevolution Analyticsによって販売されていたプロダクト。Microsoftは1年ほど前にRevolution Analyticsの買収を発表。以後、プログラミング言語RおよびRevolution Analyticsの技術をMicrosoftの製品ラインにマージする開発に取り組み、今回の公開となった。提供されるエディションは以下のとおり。R Server for Red Hat Linux→64ビット版Red Hat Enterprise Linux (or CentOS) 5.x or 6.xで動作R Server for SUSE Linux→64ビットSUSE Linux Enterprise Server 11 SP2 or SP3で動作R Server for Hadoop on Red Hat→Cloudera CDH 5.0-5.4 on RHEL 6.x、Hortonworks HDP 2.0-2.3 on RHEL 6.x、MapR M3/5/7 3.x, 4.0-4.1 on RHEL 6.xで動作R Server for Teradata DB→Teradata Database 14.10, 15.00, 15.10 on SLES 10.x or 11.xで動作MicrosoftはMicrosoft R Serverを提供することでWindowsプラットフォームを統計データの計算や予測分析などのプラットフォームとして推進したい狙いがある。今回公開されたMicrosoft R ServerではRのバージョン3.2.2がサポートされているほか、Microsoftが他のエンタープライズ向けプロダクトに提供しているのと同じレベルのサポートサービスが提供されている。プログラミング言語Rはデータ分析や解析の分野で広く使われており、近年その注目度を増やしている。これまでRevolution Analyticsによって「Revolution R Open」と呼ばれてきたプロダクトは「Microsoft R Open」として提供されるほか、今後も継続してオープンソースのRプロジェクトをサポートするとの説明がある。
2016年01月14日日産自動車と米Microsoftはこのほど、日産の電気自動車「日産リーフ」の全グレードとインフィニティの欧州モデルに搭載されているコネクトテレマティクスシステムに「Microsoft Azure」を採用すると発表した。日産リーフは2010年に販売を開始した電気自動車(EV)で、EVでは最多となる20万台の売上を誇っている。このテレマティクスシステムがAzureと連動することで、車両へのリモート接続が可能になり、車両に乗ることなく、車両の機能を使えるという。具体例としては、以下がある。インターネットに接続できるスマートフォンなどの携帯電話を用いて車両エアコンの電源を入れる車の電源が落ちている状態でも、遠隔操作で充電するまた、充電を自動的に開始するタイマー機能もダッシュボードに用意しているほか、連携アプリのハンズフリー機能によって、運転手がハンドルから手を離すことなく、音声制御で受信メールを確認できる。受信通知だけでなく、メールの読み上げ機能も用意されており、返信作業も音声入力や事前に設定した「運転中につき、返信できません」「今向かっています」といった定型文をハンドルのボタン操作で送信できる。これらの機能もAzureのバックエンドコネクティビティとサポートで実現している。日産はAzureの選定理由について、高い安全性と各国の規制基準への適合性を挙げており、プライバシー保護の「ISO27018」を、大手クラウドプロバイダーとして最初にクリアした点なども大きな要因としている。
2016年01月08日Microsoftは2015年12月21日(米国時間)、スマートフォン向けチームコミュニケーションツール「Talko」を買収したことを発表した。Skype担当CVPのGurdeep Singh Pall氏は「Talkoの社員はSkypeのチームに参加し、SkypeおよびSkype for Businessの機能拡張に務める」と述べている。なぜ、この話題が注目に値するのかといえば、Ray(Raymond) Ozzie氏がTalkoの創業者兼CEOだからだ。Ozzie氏は、Bill Gates氏からCSAの席を引き継ぎ、2010年までMicrosoftに在籍した人物である。1980年代より、Ozzie氏はIris Associatesの創立者兼CEOとして、「Lotus Notes」の発案や開発指揮にあたっていた。その後、1994年にLotus Development社がIris Associatesを買収。Ozzie氏は1997年にGroove Networksを立ち上げ、P2P型のグループウェア「Groove」の開発にあたったが、こちらも2005年にMicrosoftが買収している。そのような経緯から、同氏は2005年4月からCTO、Gates氏の現役引退発表後の2006年から2010年末までCSAとしてMicrosoftの技術戦略や製品の基礎設計を指揮していた。ちなみにGrooveは、その後「Microsoft Office Groove」として「2007 Microsoft Office system」の1つに加わり、サーバー版は「Microsoft Office Groove Server」としてリリースしている。本来のOffice Grooveは、仮想空間上でファイル共有やチャット、スケジュールといった情報共有を目的としたコラボレーションツールだった。だが、その後のOffice Grooveは「Microsoft SharePoint Workspace」に置き換わり、現在の「OneDrive for Business」へとつながっていく。P2P(Peer to Peer)ネットワークからクラウドネットワークへの移行は、IT技術の進化によって可能になったが、Grooveが目指した「個人と個人のコラボレーションを加速させる」というコンセプトは今も色あせていない。さて、今回の買収についてTalko側は「極めて一部のアプリケーションはウイルスのような成長を実現しているが、その他大勢はニッチのままだ。(中略) 我々はやり方を変える時を迎えた」とコメントした。署名はTalko Teamとなっているが、Ozzie氏の本音が垣間見えるような気がする。さらに興味深いのは、Pall氏の「Talkoの社員は~」という発言である。肝心のOzzie氏は再びMicrosoftに合流するのであろうか。答えは否だ。Fortuneが掲載した記事によれば、Microsoftへの再合流をメールで否定したという。MicrosoftがOzzie氏の会社を買収するのは今回で二度目だ。前回(Groove Networks)は、IT技術を吸収してMicrosoft自身を成長させるという目的が明白だったが、今回(Talko)はOzzie氏に助けの手を伸ばしたと見るべきだろう。Talko Teamが自ら述べているようにIM市場は過酷で、極めて一部のアプリケーションしか生き残れないのが現状である。TalkoはVoIPによる音声通話の録音やタグ付けといったユニークな機能を備えているが、市場を席巻するために必要な目玉機能を持たず、新たなユーザーを開拓するに至らなかった。その意味ではTalko TeamがSkype開発チームに合流するのは互いによい結果となるはずだ。Ozzie氏は2013年7月以降、Hewlett Packardの役員に名を連ねている(現在はHewlett Packard Enterpriseの役員)。今年で還暦を迎えた同氏が、新たなIT技術で新会社設立にチャレンジするとは考えにくいが、米ZDNetの取材に対して「私はBuilder(開発者)である。次に何を考え出すことを楽しみにしている」とコメントし、意欲を見せている。IT業界の第一線で活躍してきたOzzie氏が選択する次の一歩に我々は注目すべきだ。阿久津良和(Cactus)
2015年12月28日住信SBIネット銀行はこのたび、「マネーフォワード for 住信SBIネット銀行」のAndroid版の提供を開始した。iOS版は11月30日に提供を開始している。○「マネーフォワード」をベースに顧客向けに便利な機能・情報を拡充したアプリ「マネーフォワード for 住信SBIネット銀行」は、マネーフォワード社が提供する自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」をベースに住信SBIネット銀行の顧客向けに便利な機能・情報を拡充したアプリケーション。住信SBIネット銀行によると「既に提供を開始しているiOS版のお客様からは、口座の残高がすぐに確認できたり、お得なお知らせなどが便利と好評を得ています。今後も、より便利に使いやすいようにリニューアルしていく予定」としている。Android版はGoogle Playからダウンロードして利用できる。なお、iOS版はApp Storeからダウンロードして利用できる。
2015年12月24日米Microsoftは12月17日、米ニューヨークのMicrosoftフラッグシップストアで「HoloLensエクスペリエンス・ショーケース」を開始した。拡張現実ヘッドセットPC「HoloLens」を体験できる開発者向けのデモルームだ。HoloLensはゴーグル型のコンピュータで、装着者がHoloLensを通して見る周囲の眺めに立体的な映像によるオブジェクトを重ねる。同社は2016年第1四半期に「HoloLens Development Edition」の提供を開始するが、早くHoloLensを体験したい開発者のためにデモショー「HoloLensロードショー」を用意し、10月から2カ月をかけて米国の11都市を回った。HoloLensロードショーの終了を受けて、新たに設けたのがHoloLensエクスペリエンス・ショーケースだ。予約制になっており、興味のある開発者はwww.hololensevents.comから申し込める。
2015年12月18日日本マイクロソフトは9日、11月12日に販売開始した「Surface Pro 4」カバーや、Surfaceシリーズで使えるSurfaceペンの追加色を、18日に販売開始すると発表した。今回案内された追加色は、発表当初「12月中の発売」と案内されていたもの。ラインナップは、Surface Pro 3でも使える「Surface Pro 4 タイプカバー」のシアン、1,024段階の筆圧検知に対応した新しい「Surfaceペン」のブラック、ブルー、レッド、Surfaceシリーズで使えるイーサネットアダプタ「Surface イーサネット アダプター」。直販価格は順に、16,400円、7,800円、5,400円(いずれも税別)となる。
2015年12月09日