歯はどのくらい白くすべき? 歯医者に通うべき頻度は? お口にまつわるQ&A
カラダの免疫状態とお口の環境には、実は深いつながりがあることを知っていますか?バリア機能UPにつながるオーラルケアについて歯学博士・槻木恵一先生に教えていただきました。
口内の不調は頭痛などカラダの不調に直結する。
お口の健康を守るため、歯磨きなどのオーラルケアは誰しも行っているはず。実はこれは口内だけにとどまらず、カラダの健康を守ることにもつながっているという。
「両者の相互関係で注目されているのは、口の中に多数棲む悪玉の細菌による影響です。人間は口内の細菌を食べ物などと一緒に日常的に飲み込んでいますが、例えば歯周病原細菌のフゾバクテリウムは、大腸がんの表面に付着して、悪性度を上げることがわかっています。また、近年の研究で、新型コロナウイルスが舌苔(ぜったい)という舌の汚れに付着することも明らかとなりました。こうしたカラダの健康を脅かすリスクを抑えるためにも、口の中を健康に保つことが大切です」(歯学博士・槻木恵一先生)
細菌のほかにも、こんなお口の不調がカラダに影響することも。
「かみ合わせが悪かったり、かみしめ癖があったりすると、頭痛や肩こりに表れる場合があります」
逆に、精神的なストレスにより口内炎ができるなど、カラダの不調が口の中に影響することもあるという。