生理前・中にむくみはなぜ起こる? 医師が教える、むくみをラクにする5つのTIPS
一方、生理に起因するむくみは体の「防衛反応」によるもの。
「出血で失われる栄養素や酸素を最小限に抑えるために、血管内の水分を増やすのです。出血量の多い人ほどむくみやすく、出産前のむくみも同じ原理。むくまないようにと極度に水分を控えた状態で出血が始まると、体が急に脱水状態になるため、体のだるさが強くなる場合も。いつも通りに水分を摂り、ある程度のむくみは体の自然な反応と割り切ることも大切ですよ」
生理前にできる対策としては、リンパマッサージや腸活なども効果的。
「生理中に限りませんが、水分の摂り方は注意が必要です。アルコールやカフェインなどの利尿作用のある飲み物をたくさん飲むことで脱水状態になり、体が水分をため込もうとしてむくみになるケースも多い。水分補給は、水を少しずつこまめに!」
生理中のむくみは生理の2~3日前から出血量の多い2日目くらいがピーク。
生理後もむくみが取れなかったり、いつもよりむくみがひどい時は、病院へ行くことも選択肢に。
「鉄欠乏性貧血や甲状腺の疾患でむくみが起こっている可能性もあります。朝起きた時は顔がむくんでいる人も多いと思いますが、それが午後になっても改善されない場合は、一度病院を受診すると安心です」